約 2,051,596 件
https://w.atwiki.jp/gods/pages/113564.html
フランシスパリー(フランシス・パリー) イングランド貴族のウィンチェスター侯爵の系譜に登場する人物。 関連: キャサリンパリー (キャサリン・パリー、娘)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/110226.html
トマスフランシス(トマス・フランシス) アイルランドのウェンマン子爵の系譜に登場する人物。 庶民院議員。 関連: フィリップウェンマン(2) (フィリップ・ウェンマン、父) ソフィアハーバート (ソフィア・ハーバート、母)
https://w.atwiki.jp/mixiswordsword/pages/126.html
竜魔・グランシア (SSR) とうとう辿り着いた…此処が魔王の間―…お!!勇者さん!?イラッシャイ♪―…魔王の間には少女が独り。やたらと尻尾を振って話しかけてきた―…ハッ!?今の無し無し///…お主が勇者か…我が手下共を屠り此処まで辿り着くとは…良かろう魔王直々に相手をして貰おう!!―…貰うって…尻尾止まんないし…コレが魔王なのか? #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (GRP_1873.JPG) 竜魔・グランシア (SSR+) 何という疲労感…攻撃は、届いているのか?―…キャン♪痛い♪痛い♪ネェ、勇者さん、首輪に回復魔法は掛けちゃダメだよ?―…どういう事だ…やってみた―…シマッター!!首輪に聖なるチカラが宿って魔力が弱まってしまったー!!―…なんだコイツ…この隙に奥義を使おう!!―…オー、更なる気の高まってる♪カカッテコイッ☆ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (GRP_1872.JPG) 竜魔・グランシア (SSR++) 奥義発動!!―…イッタァ…フフフ♪掠り傷なんて久しぶり♪楽しいねぇ、勇者さん!!―…掠り傷!?奥義を当てたんだが―…じゃ、お礼にコッチも行くからねぇ♪―…魔王が詠唱を始めた…ン?コレは?―…いっくぞー!!ファイアー☆―…初級魔法…ッ!?威力が異常だ!!辺を獄炎が包み込んだ―…アッチャー♪チョット、やり過ぎたかのぅ…テヘッ☆ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (GRP_1871.JPG) [完鉄壁の歓痛姫]竜魔・グランシア (DR) 勇者さん!!モットモット私と戦おうね♪楽しいなぁ♪嬉しいなぁ♪オォ!!体が光ってる☆スキル?スキル?…キャンキャンキャン♪くすぐったいよぅ♪コッチも行くぞー!!サンダー☆…アラ?1人リタイア?早く回復してあげて!!可哀想じゃないか…え?今のがヒーラーなのか…スマヌー…チョット待ってね、オメガヒール!!…どう?復活?ん♪続けよー!! #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (GRP_1870.JPG) [完鉄壁の歓痛姫]竜魔・グランシア[極] (DR) オォ…勇者さん、リタイアするとは、何事だぁ…エンドレス・ヒール☆ヨシヨシ…コレで、勇者さんズット回復するよ♪ヤッタネ♪何?疲れてるの?嘘だぁ!!回復してる筈だもんっ!!メンタル?ソッチも何とかしようか?ズット、ハイにしてあげるよ!!フフフフフ♪楽しいだろうなぁ♪私に挑む人なんて、ズット居なかったから嬉しいよ!!エンドレス・ルナティック☆さ、永遠に遊ぼっ
https://w.atwiki.jp/gundamwarnexa/pages/1069.html
GARENCIERES ガランシェール [部分編集] セレクション1弾 UNIT S1B/U RD062U 2-赤1 戦闘配備 [1]:供給 艦艇 赤-UC 宇宙 地球 [0][2][3] スターター専用。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/247.html
前ページ次ページとある魔術の使い魔と主 当麻がルイズによってボコボコの中のボコボコにされていた頃…… 「一体何者なのよあいつは!?」 フーケは独房の中で一人、先の体験を振り返りじだんだを踏んでいた。 もう少しで『破壊の本』――その一冊で誰にでも勝てるであろう最強の武器が手に入ったのに。 たまたま彼らに見つかってしまい、その結果、来週中には死刑の判決が下される状態にまで陥った。これが悔しくなければ一体どうなる? いや、彼らではない。彼、だ。 自分が操る巨大ゴーレムも、最強の武器も、自分を殴ったのも皆ツンツン頭の少年が行った事。 フーケはそこに疑問を持っていた。一体どのようにすればあんな事が出来るのだろうか? (まっ考えても無駄ね) 答えが浮かばない、というのも一つの理由ではあるのだが、なにより考えた所で意味がない。 どうせすぐにこの世とおさらばする命。ここから脱獄しようにも杖がない為魔法も打てない。 白馬に乗った王子様が来て助けてくる――なんてあったらちょっといいかも、と少し夢見ながら寝ようと思ったら…… 足音がした。この一つ上の階から聞こえてくる。 最初は牢番かと思ったが、どうやら違う。かつかつという足音の中に、かしゃかしゃという拍車の音が混じっているからだ。 この階、最も監視と警備が厳重な牢獄にいるのはフーケだけ。つまり、フーケに用があるとしか思えない。 まさかね……と、自分が先程思い浮かべた人物を否定しながらも、ベッドから体を起こす。 と、鉄格子の向こうに、長身の黒マントを纏った人物が現れた。白い仮面を被り、長い魔法の杖がマントから突き出ている。恐らくメイジであろう。 白馬の王子様、というより暗殺者といった方が正しいかもしれない。 「はっ! こんな夜更けにお客さんだなんて一体何用だい?」 フーケは大方想像がついていた。一人で活動したが、これでもかなりの数のお宝を盗んできた。 その中には当然フーケの事を殺したくなる程憎んでいる貴族もいるであろう。 何故なら、公に広がってはならない宝物を当然フーケは盗んでいるからである。そんな貴族にとっては、来週中ではなく今すぐに死んで欲しいと思っているはず。 つまり口封じというわけだ。 「残念ながら、見てのとおりここには何にもないですわ。つまりあなたをもてなすことができないのですわ。それを承知でここにいらして?」 言いながらフーケは身構えた。もちろん暗殺にきました、はいどうぞ。というわけにはいかない。彼女なりのプライドがある。 一応体術の心得もある。といってもあの時は防ぎようがなかったが。 しかし、このまま鉄格子から魔法を放たれたら対処しようがない。フーケは、どうやって相手を中に入れようか作戦を練る。 すると、ようやく黒マントの男の口が開いた。若く、力強い声だった。 「『土くれ』だな?」 「まぁ世間ではそう呼ばれてるわね」 ふむ……、と男が呟くと、両手を広げて敵意のない事を示した。 「話をしにきた」 「話?」 「簡単な事だ。我らに仕えて欲しい。マチルダ・オブ・サウスゴータ」 フーケは男が言った名前に言葉を失った。ずっと前に捨てなければならなかった名前。誰一人知らない名前であるはずなのに…… 「何を……求めてるの?」 平静を装うつもりであったが、明らかに声が震えている。しかし、男は気にせず話を進めた。 「なに、革命を起こすのさ、アルビオンにな。その為には優秀なメイジが欲しい。協力して欲しいのだがどうかね? 『土くれ』よ」 「随分ペラペラと喋るわね? 私が断らない理由でもあるのかしら?」 「もし断ったら――――」 「私を殺す、でしょ?」 フーケが割って答える。仮面ごしではあるが、恐らく笑ったであろうと感じた。 「さぁ、どうする?」 フーケに選択肢などなかった。 朝。ルイズは何かを引っ張りながら登校してきた。周囲の学生は、その何かに目がいってしまう。 それが何なのかは皆わかっている。ただ、それが何故首輪をつけられてルイズに引っ張られているのかがわからない。 そして何よりも、 「ねぇルイズ、一体何をしたらあぁなるの?」 香水のモンモランシーが、クラスの代表として聞く。上条当麻の、原型が見れない程変型している理由を。 「調教よ」 いや、どんだけしたんだよ……と何人かの貴族は心の中で突っ込む。当麻の顔は晴れ上がっていて、血も少量ばかりついている。 「なにしたの? 彼」 「わたしに襲い掛かってきたのよ、夜に」 「まぁ!」 モンモランシーは驚いた顔をすると、見事な巻き毛を振り乱し、大袈裟にのけぞった。 「はしたない! まぁ、そんな襲うなんて! まぁ! 汚らわしい! 不潔! 不潔よ!」 ち、違うんだけどなー、と伝えたい当麻だが、多分言った瞬間再びあの悪夢が襲い掛かると思うと、黙っているのが最良だと感じる。 一方のモンモランシーはそんな当麻の事など気にせず、ハンカチを取り出すと、噛み締めた。 オウとか、ヨヨとか当麻にとってよくわからない言葉を吐き出している。 そんな中、颯爽と自分の髪をかきあげて教室に入ってきたキュルケがルイズを睨んだ。 「あなたが誘ったんでしょ? エロのルイズ。大方いやらしい流し目でも送ったんじゃないこと?」 「なっ、そんなことするわけないじゃない! あなたじゃあるまいし!」 「可哀相なトウマ、私が治療してあげるわ」 こめかみから血管を浮かべて怒鳴ってくるルイズを、キュルケは無視して当麻を抱きしめる。 (うお、待て、胸が、く、苦しいけど、これはこれでラッキーイベント発生かー!?) 巨大な胸に顔を挟まれ、当麻は呼吸が出来なくなる。 しかし、なんというか悪くないかも、と思ってしまう当麻がいちゃったりする。 「大丈夫、あたしが『治癒』で治してあげるから」 「あんた『水』系統の『治癒』が使えるわけじゃないの。あんたの二つ名『お熱』でしょ。病気。熱病。少しは水で冷やしなさいよ」 ルイズが嫌味を込めてキュルケに向ける。 「微熱よ。び・ね・つ。あなたって記憶力までゼロなのね」 キュルケはルイズの胸をつついて言った。 「ゼロは胸と魔法だけにしたらいいわよ~」 ビキィ! とルイズのこめかみからとんでもない音がした。本人は至って冷静になっているが、逆に怖い。 この後、二人は討論するのだが。 いつもと変わらんな、と思う当麻であった。 いや当麻の顔は変わっている。念の為に。 前ページ次ページとある魔術の使い魔と主
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/990.html
「うわ~、とっても広いですね」 錬金爆破された教室の修繕が終わり、ルイズの後ろを付いて歩いていたシャオが感激の声をあげる。 「そっか、今日は部屋で朝食を食べたから教えていなかったわね。 ここは『アルヴィーズの食堂』って言って、そこに飾ってある小人の彫像が食堂の名前の由来なの」 鳶色の瞳をイタズラっぽく輝かせたルイズが説明を続ける。 「トリステイン魔法学院は魔法だけでなく、貴族としての教育も教えているの。 だからここも、それにふさわしいようにできているのよ。」 そう言うと、二年部の席へとルイズは腰を下ろした。 「本当は貴族以外は入っちゃダメなんだけど、シャオはわたしの使い魔だから特別。一緒にティータイムにしましょ」 そう言い、シャオを自分の座っているテーブルにシャオを招いた。 ルイズとシャオがティータイムを過ごしていると、パーン!!という威勢のいい音が食堂内に響き渡った。 音のしたほうを見てみると、ギーシュが一年の女子に引っ叩かれて右ほほに赤い紅葉を作っていた。 「そこの給仕の持っている香水が、あなたのポケットから落ちたことがなによりの証拠ですわ。さようなら!」 そう言い残してその一年は食堂を出て行き、入れ替わるように今度はモンモランシーがギーシュに近寄っていく。 無論、顔は鬼の形相だ。 「ま、待ってくれモンモランシー。これは誤解だ。君はなにか勘違いをしている」 ギーシュは青ざめた表情でモンモランシーに言い訳をしようとしたが徒労に終わった。 今度は右ほほに紅葉を作られたからだ。 「うるさい。黙れ。この万年欲情バター犬。さ・よ・う・な・ら!!」 そう怒鳴りつけ去っていった。 はたから見ていると哀れをマッハで通りすぎて滑稽でしかないが、このときはまだ笑いを零す者は誰もいなかった。 「なんだか可哀想ですね、あの人」 その一連の光景を遠くから見ていたシャオが思ったことをそのまま零す。 「同情なんてしちゃダメよ、シャオ。あーいうのを自業自得って言うの。彼氏を作るときには気をつけなさい」 ルイズは呆れ顔で今後のシャオのためにも、同情心を否定する。 そんな会話をしていると、今度は別の意味でギーシュのいたほうが騒がしくなる。 再びそちらの方向を見てみると、なんとギーシュが近くにいた給仕にあろうことか八つ当たりをしているのだ。 「ったく、あんのバカは!!」 いきり立ったルイズは席を立ち、ギーシュの方へ向かった。 「ちょっとギーシュ、やめなさいよ!」 二股がばれた原因を全部シエスタのせいにしようと八つ当たりをするギーシュに、ルイズは怒鳴りつけた。 「さっきのはどっからどう見ても、二股してたアンタが悪いんじゃない」 ルイズの的を射た正論に、ギーシュの友人達が笑いを上げる。 「その通りだギーシュ、二股してたお前が悪い!」「二股なんてするから天罰が下ったんだよ」「っつーか彼女を二人も作ってんじゃねぇ!一人よこしやがれ!!」 そんな笑い声に、ギーシュの顔がますます赤く染まる。 「ふん!ろくに魔法もが使えない『ゼロ』のくせにずいぶんと言ってくれるじゃないか」 頭に血の上ったギーシュは実に安い挑発をすると、まるで池の鯉の勢いでルイズは喰らい付いた。 「な、なんですって!自分の二股がばれたのを平民のせいにするような恥知らずに言われたくないわ!」 さて、こうなってしまうともう止まらない。双方怒りによってまともな判断ができなくなっていた。 そしてその場の勢いもあったのだろう。ギーシュはとんでもないことを口に出す。 「君はどうやら礼儀がなっていないようだね。貴族の誇りに懸けて決闘だ!」 その一言で、食堂内が湧き立つ。 だがその一方で、ルイズは酷く慌てた。貴族同士の決闘は禁止されているからだ。 「ちょ、ちょっとギーシュ。自分がなにを言ったのか理解しているの?貴族間での決闘は禁止されているのよ」 その反応に、勝ち誇ったかのようにギーシュは宣言する。 「決闘を受けないんなら今すぐ謝ることだね。『あなた様の名誉を侮辱して大変申し訳ございませんでした、ギーシュ様』とね」 そのセリフに、ルイズは苦虫を噛み潰したかのような表情で奥歯をかみ締める。 ここで謝ってしまえば、全てはそれで済む。 だが自分はなにも悪いことはしていない。 なのになんでこんなヤツに頭を下げなくてはいけないのだ。 そんな葛藤が彼女の脳裏で展開される。 「ほらほら、どうするんだい?早く決めたまえ」 ギーシュが返事を催促してくる。 彼にはわかっているのだ。ルイズが決闘を受けることがないことを。 ルイズは貴族としての体面に酷く忠実なのだ。故に自分からそれをやぶることはない。 それに、彼女には魔法が使えない。 これはメイジと1対1の決闘をするのに、とてつもなく広い差だ。 後はルイズが謝るのを待つだけだ。 否、ギーシュは返事を待たずにもっと催促をすべきだったのだ。 なぜなら、一昨日まで彼女にはいなかった、彼女の守護者がいるのだから。 「待ちなさい。その決闘は私が引き受けます」 月の精霊の声が静かに響き渡る。 シャオの顔にはほんわかとした笑顔はなく、あらゆることから主人を守る『守護月天』としての凛々しくもあり、どこか儚げな表情があった。 「は?」 流石にギーシュも唖然となる。なにかの聞き間違いであると思いたかった。 だが、その願いは無常にも砕かれる 「その決闘は私が引き受けると言ったのです。守護月天は常に主人と共にある存在。 主人に申し付けられた決闘は、私に申し付けられた決闘と同じです」 シャオはそう、高らかに宣言した。 「お、おもしろい。ではヴェストリの広場で待っているぞ」 多少引きつった顔でそう言い残し、ギーシュは食堂を出て行った。 「ちょ、ちょっとシャオ。なんで貴女がギーシュの決闘を受けちゃうのよ」 ルイズは慌てながらも自分の使い魔に問う。 あの瞬間、非常に不服ではあるがその場を収めるために謝ろうとしたからだ。 シャオはそんなルイズに、いつもの優しい笑顔で答える。 「昨日も言いましたが、私は守護月天。あらゆることからあなたを守ることが役割です。 たとえそれが、世界中の人間でも。あなたの心を傷つける言葉からでも」 そう言うと、シャオは近くで震えていたシエスタに広場の場所を聞き、食堂を出て行った。
https://w.atwiki.jp/scratch-kasoukokka/pages/342.html
概要 ブランシェルル帝国とは ブランシェルル・第一超常次元に存在する帝政連邦制国家。また一定期間国際次元にも存在した。それに関してはTDAP民主社会主義人民共和国連邦を参照。 詳細 国名 ブランシェルル帝国 略号 武 国家体制 帝政 領土 天の川銀河を始めとする局部銀河群、乙女座銀河団一部とそれに含まれる恒星、惑星全て 首都 アンドロメダ銀河第183惑星系第四惑星ノーザイラント中央部 最大の都市 [データ破損] 国家元首 テーハザイト・ノーヴェンゼルク(ノーヴェンゼルクⅣ世) 国旗 規定なし 国章 規定なし 公用語 ブランシェルル語 準公用語 各星の言語 国土面積 [データ抹消] 人口 [編集済] 人口密度 [データ削除済] 建国 ブランシェルル暦元年(仮想刻1895年)(グレゴリオ暦2017年) 歴史 ブランシェルル暦紀元前[削除済]年、古代文明から発展し技術大国として栄えていたアルバンガルク=ノーフォリアス共和国に、突如超技術が宇宙よりもたらされた。超技術を手にした軍部と、その総司令官アルバイタ・ノーヴェンぜルクはクーデターを起こし、国家を転覆、アルバイタは自らを皇帝と名乗り、ブランシェルル建国を宣言した。 ブランシェルル帝国はその超技術を用いて世界全土を征服し、地球を統一した。しかし物足りなかったアルバイタは月への侵攻を目論む。巨大な宇宙艦隊を編成し、月遠征を行った。月に存在した諸侯(後述)は瞬く間に降伏、ブランシェルルは地球圏を統一した。 さらにのその[削除済]年後、火星連合艦隊との誤射によって発生した武火戦争に勝利し火星を統治すると、次々に進行を開始し、太陽系全土を手中に収めるまでになった。 太陽系全土を手中に収めたブランシェルル帝国は、火星=木星間の小惑星帯、エッジワース・カイパーベルト及びオールトの雲から膨大な資源を入手し、銀河系最強とも言える高能力の大艦隊を編成した。その艦隊を用いて銀河系の各地に遠征、[データ抹消]年までには銀河系全土を治めていたものと思われる。 [編集済]年に、突如としてマゼラン星雲から[データ削除済]軍の艦隊が侵攻を開始、ブランシェルルは第29335番惑星を始めとする23の惑星を占領されるも是を奪取し、反転攻勢によって[データ削除済]軍を撃破、マゼラン星雲へと支配を広げた。 天の川銀河及びマゼラン星雲を支配したブランシェルル帝国に対し、各国は服従を選択、[データ削除済]年に局部銀河群を統一した。 [データ抹消]年にその軍事力をもって乙女座銀河団方面へと遠征を行い、M49、M53、M61、M64、NGC4365、NGC4526を始めとする銀河を占領したが、それ以上の進軍は激しい抵抗に遭い失敗した。この頃に現在のブランシェルル帝国が完成したとされる。 ブランシェルル暦[データ破損]年、国際次元という別次元を発見したブランシェルル帝国は、直ちに遠征を試みるが、国際次元に侵入した瞬間国家が分断され、通信が途絶する。通信復帰を図るも失敗したため、艦隊は仕方なく現在の4p和歌山県勝浦市に降り立ち、国際次元においてブランシェルル帝国の建国を宣言した。 しかし、その超技術と大艦隊は国際次元の特殊ルールである次元法によってチートと認定され、ほとんどが無力化されてしまう。そして各国から侵略を受け、国力は大幅に減衰してしまった。そして、[データ破損]年に旧蛇の目電脳神乱連邦へ編入しTDAP民主社会主義人民共和国連邦の前身となった。 その後、TDAPとブランシェルルは通信を回復し、現在でも友好関係が続いている。
https://w.atwiki.jp/ishikoro-ss/pages/60.html
01 この世界にしっとがあるかぎり そんなバカな。 ぽかんと呆けて、マリコルヌは眼前の地面に落ちているモノを見つめた。 ……布だ。形状を見ると、顔全体を覆うマスクであるらしい。 それが出てきたのだ。――サモン・サーヴァントで。 ……そんなバカな。 もう一度、マリコルヌは心中で呟いた。 ありえない。ありえないはずなのだ。サモン・サーヴァントで出てくるのは、生物のはずだ。 “風上”のマリコルヌたる自分が召喚するにふさわしいのは、鳥や風に関わる幻獣などであるはずだ。断じて、このような無意味な無生物であるはずがない。 「……そんな、バカな!」 堪えきれず、マリコルヌは叫んだ。ふざけるな! おかしいだろ! “ゼロ”のルイズならまだしも、どうして魔法をまともに使えるはずの自分が、こんなものを……。 「ぷっ」 マリコルヌの召喚したものを、ようやく周りの生徒たちも理解したのだろう。その珍妙な“使い魔”に、何人かが失笑した。 なに笑ってるんだよ! マリコルヌはそう怒鳴りたかったが、恥ずかしさが度を越して、ただその場で震えているしかできなかった。 ……顔が熱い。汗が出てきた。ここから逃げ出したい。そう思った。 「あー、その、ミスタ・グランドプレ」 監督教師のコルベールが、言いにくそうに口を開いた。 「何かの間違いかもしれません。サモン・サーヴァントをもう一度、試してみては……」 はっとした。そうだ、これは間違いだ。こんなことがあってたまるか。そう、もう一度、サモン・サーヴァントを……。 そう意気込み、マリコルヌは口語の呪文を詠唱した。 杖を振る。 しかし、何も起こらなかった。 もう一度。 もう一度。 ……なんでゲートが開かないんだ! もう、一度! しかし、ついぞサモン・サーヴァントが成功することはなかった。 当たり前である。使い魔は“もう”召喚しているのだから。 この――マスクを。 「あんた誰?」 声が聞こえた。マリコルヌはそちらのほうを向いた。 あれは……ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール。“ゼロ”のルイズ。貴族なのに魔法の使えない生徒。マリコルヌは彼女をバカにしていた。たとえ自分が“ドット”であっても、魔法を使えるぶんあのルイズより“上”だ。そんな優越感を抱いていた。 そう……魔法に関して言えば、ルイズよりマリコルヌのほうが優秀なのだ。 そのはずなのに。 「ルイズが平民を召喚した!」 誰かが叫んだ。そう、ルイズが召喚したのは―― 人間だった。 平民だった。 ……生物だった。 無生物と生物、どちらが高等かと言われれば、答えは明白だろう。これが過去の賢人の聖遺物であったのなら、まだ勝ち誇れたであろうが、実際は変哲もないマスクなのだ。 つまり、マリコルヌという男は、あの“ゼロ”にすら負けたのだ。 ……その日から、マリコルヌの学院生活は変わった。 使い魔召喚の儀式の翌日。 見知ったクラスメイトがすれ違う瞬間、くすりと笑った。赤面した。殴ってやろうかとも思ったが、そんな勇気もなかった。 授業のために教室に入ると、数々の多様な生き物がいた。今日だけ特別に、生徒たちは自分の使い魔を教室に連れてきていた。どんなのを召喚したのか、それぞれにお披露目するためだ。あるいは、自慢と言うべきか。 「マリコルヌ、お前の使い魔も見せてくれよ!」 悪ノリした生徒が、にやにやとマリコルヌに向かって言い放った。 使い魔――いや、違う。“アレ”は使い魔じゃない、断じてだ。あんなものを教室に持ってこれるはずがない! だから、マルコルヌは自分が召喚したものを持ってきていなかった。 「…………」 マリコルヌは教室の端の席に腰を下ろした。できるだけ、目立たないために。 けれども、あいつらはひそひそと話をするのだ。なまじ“風”が自分の系統であるために、その声は意図せずとも拾ってしまう。 マリコルヌ……使い魔……風上……マスク……はははっ……。 爆発が起きた。シュヴルーズ先生に指名されたルイズが、魔法に失敗してしまったのだ。普段のマリコルヌなら、罵声の一つでも浴びせただろうが、そんな気にもなれなかった。 騒ぎがひとまず収まり、教室から出ていこうとした時、誰かがマリコルヌの肩を叩いて言った。 「じゃ、またな! “覆面”のマリコルヌ」 周りの生徒が笑うなか、マリコルヌは絶望した。 自分の二つ名が“風上”から“覆面”に堕落した瞬間だった。 ◇ 昼食後、マリコルヌは早く自室に戻ろうと考えて、急いで席を立った。とにかく生徒のいるところから離れたい、と思ったのだ。 大食堂から出ようという時、ふと話し声が聞こえた。ルイズの召喚した平民と、キザで女たらしと有名なギーシュが、何やら言い合っている。今朝から最悪なほど研ぎ澄まされたマリコルヌの耳が、その内容を捉える。……どうやら、ギーシュがモンモランシーという女子から貰った香水の瓶を落っことしたのだが、周りにバレたくないから自分のものではないと言い張っているようだ。 ……ふざけるなよ、なんて都合のいい男なんだ! ちょっと顔がいいからって、何人も女を引っかけやがって! 自分なんて、人生で一度も女に好意を持たれたことがないのに……! 怒りとはまた一線を隔す、何か暗く重い感情が湧きあがった。これをなんと呼べばいいのだろう。そう思って――頭のなかに浮かんだのは、あのマスクだった。……なんでアレが出てくるんだよ! 関係ないだろ! とにかく、感情の収まりがつかなくなり、マリコルヌはずかずかとギーシュの目の前までやってきた。 突然の部外者に、ギーシュが目を丸くする。 「な、なんだね? マリコルヌ……」 「ぼくのだ」 マリコルヌは言った。 ギーシュが「は?」という顔をする。隣にいる平民――サイトも、どういうことだと訝しむ。 もう一度、二人に向けてマリコルヌは言った。 「その香水、ぼくのだ」 そして、サイトの手から、マリコルヌは奪うようにして香水を取り上げた。 ギーシュがはっとして、そうだ、と頷く。 「いや、よかった、よかった! 持ち主が見つかったようだ。さて、それじゃあ、お引き取り願おうか、平民くん」 いや、どう考えても持ち主違うだろ。少なくともギーシュの周りで見物していた生徒たちはそう思ったが、すぐそばで憤怒の表情をしているマリコルヌが妙に怖くて、何も言いだせなかった。 結局、誰かが茶化す空気でもなくなってしまい、サイトも仕方ないかと去り、周りの生徒も去っていった。 当のギーシュがそわそわする一方で、マリコルヌはそのまま食堂からすたすたと出ていった。 ――ヴェストリの広場まで来て、マリコルヌは後ろを振り返った。 そこには、走って来たのか息を荒くしているギーシュがいた。マリコルヌは「ふん」と鼻を鳴らし、ギーシュの行動を黙って待った。 やがて呼吸も落ち着いたのか、ギーシュはゆっくりと口を開いた。 「……その、返してくれないか?」 「何が?」 相手の予想どおりの言葉に、マリコルヌは内心で笑いながら聞き返した。 「いや、アレだよ。わかるだろ。その…………香水のことだ」 「香水? さっき言っただろう? あれは、ぼくのものだよ。きみも持ち主が見つかって喜んでいたじゃないか! なんで、きみにあげなきゃいけないんだ?」 「わ、わかったよ。じゃあ、何か頼み事でも聞くから、香水を渡してくれないかね。お金が欲しいっていうんだったら、買い取ってもいい」 「頼み事? お金? そんなのは、いらないさ」 にやりと笑って、マリコルヌは香水を足下の地面に落とした。ほっとした顔で、ギーシュはその香水に手を伸ばした。 ギーシュの手が香水に届く前に、マリコルヌは足を踏み下ろした。 ガラスの瓶が割れる音がする。それと同時に、中身の香水が匂いを撒き散らして地面に飛び散った。 ――ざまあ見やがれ! マリコルヌは気分がすかっとした。これまでにないほどの笑顔を浮かべて、彼は足下で呆然としているギーシュに言った。 「いやあ、悪いね。思わず足が滑っちゃったよ。でも、べつにかまわないだろ? だって、あの香水は、ぼくのなんだから――」 がつん、と衝撃が顔を襲った。一瞬、視界がフラッシュする。気づくと、地面に仰向けになって倒れていた。 ――殴られた! そう認識した途端、左頬がずきりとした。その痛みと同時に怒りも沸騰し、マリコルヌは立ちあがった。 「このやろう!」 がむしゃらに振りかぶった拳が、ギーシュの肩を殴打した。その苦痛に顔を歪めたギーシュが、さらにマリコルヌを殴り返す。お互いに怒りで冷静さを失い、その喧嘩は一方がノックアウトするまで続いた。 負けたのは、マリコルヌのほうだった。 当然だ。デブでのろまな自分が勝てるわけもなかった。動けなくなった身体を恨めしく思い、マリコルヌは地に伏しながら、立ち残ったギーシュを睨んだ。 「ギーシュ!」 そこに、女子の声がかけられた。あれは――モンモランシーだ。ギーシュに香水をプレゼントしたであろう、女子生徒だった。 「……モンモランシー」 「何やってるのよ、あなた!」 ばちん、と軽快な音が鳴った。頬を叩かれたギーシュは、申し訳なさそうな顔で頭を下げた。 「ごめん。その、なんと言ったらいいか……」 「全部わかってるわよ。わたしの香水を、あの平民が食堂で拾ったところから見てたから。――その、大丈夫?」 最後のは、マリコルヌに向けられた言葉だった。 “水”の使い手であるモンモランシーは、治癒の魔法を行使した。癒しの力が、マリコルヌの打撲の痛みを軽減した。 マリコルヌは黙ったままだったが、ゆっくりと重たい体持ち上げる。その様子からとりあえず大丈夫だと判断したのか、モンモランシーはギーシュのほうを向く。 「ギーシュ」 その口から、思いもよらない言葉が飛び出した。 「今回のことは、許してあげる」 「えっ?」 ギーシュも予想外だったのか、驚いた顔をしている。モンモランシーはため息をついて、言葉を続けた。 「だけど、約束して。――今後、いっさい浮気をしないこと。自分で言うのもなんだけど、わたし一筋に絞りなさい。そうすれば、香水が自分のじゃないと嘘つく必要もないし、こんな喧嘩にもならないはずでしょ?」 「……あ、ああ。わかったよ。約束する。絶対に」 すまなそうな表情で、されどしっかりとした調子で言ったギーシュの口が、一瞬ながらも塞がれた。――モンモランシーが、ギーシュにキスをしたのだ。 「……………………」 笑おうとして、笑えなかった。だから心中で嗤う。ああ、マリコルヌ。お前は、どんだけ無様なんだ? ギーシュを見下そうとして、結局は自分が茶番を演出するためだけの道具になっているだなんて。 ……ふざけるなよ。 マリコルヌは立ちあがった。ひどく気分が悪かった。こんな二人の惚気た様子を一秒たりとも見たくなくて、走り出した。 ……ふざけるな! こんなことは、こんなバカなことは、あっていいはずがない! どうして! どうして、ぼくだけが! 息を切らしながら、自室に戻る。 ……恨めしい! 羨ましい! そして――妬ましい! その時、机の上に放っていた“それ”が目に入った。 自分が昨日、召喚した……白いマスク。最低の使い魔、のはずだ。だが……今まで不快しか抱かなかったはずのマスクに、なぜか引き寄せられた。 手に取る。瞬間、雷に打たれたような感覚が駆け巡った。これこそが、自分の使い魔だと思った。どうして? ――マスクをかぶれば、それがわかる。 ゆっくりと、そのマスクをかぶり。 そして、マリコルヌは理解した。 ――この感情は、“嫉妬”であると。 ◇ ワルドは内心で舌打ちした。 虚無の担い手であるルイズを手に入れようと考え、こうしてわざわざ婚礼の儀式まで挙げたのだ。しかし当のルイズはというと、何か思い悩んだような顔で、誓いのことばを述べることをためらっている。 「ルイズ?」 声をかけるが、好ましい反応は見られない。……時間がない。もうじき、レコン・キスタの軍勢がこのニューカッスル城に攻め入るだろう。それまでにルイズを説得できなかったら――。 ワルドは、つとめて優しい声を出した。 「どうしたね、ルイズ。気分でも悪いのかい?」 「違うの。ごめんなさい……」 ルイズは首を振った。もはや、その真意は簡単に推察できる。これまでの反応も考えると、ワルドと結婚する気はもはやないのだろう。 ……これは、ダメかもしれない。もし取り入ることが不可能なら――諦めて、殺すしかない。 ワルドは内心でその覚悟を抱き、なかば期待せずに最後の言葉を投げかけた。 「日が悪いなら、改めて……」 そう言った瞬間、ワルドは吹き飛ばされた。 ――なにッ!? 壁に打ちつけられた背の痛みに耐えながら、なんとか状況を把握しようと視線を動かす。 ルイズのほうを見ると、ワルドと同じように背中を打ちつけたせいか、起き上がれずに倒れている。 そして婚式の仲人として一緒にいたウェールズも、礼拝堂の端のほうで体を横たわらせてうめいていた。 どういうことだ、とワルドは眉をひそめた。いま受けた攻撃は……風の魔法だった。ならば真っ先に疑うべきはウェールズであるが、しかし彼も同様に魔法でやられている。 ならば……まさか、もうレコン・キスタの軍勢が? ――いや、違う。あんな傭兵風情どもが攻め込んできたら、風のスクウェアたる自分がその喧しい音に気づかないはずがない。 ならば、何者だ。もしや、ラ・ロシェールで別れたあのタバサとかいう少女だろうか。風竜を使い魔にしていたはずだから、ここまで追ってきたとしても不可能ではない。 ……しかし、そんなワルドの当ては完全に外れた。 「アベェーーーーーック!」 ――怨嗟に満ちた声とともに、その悪魔は現れた。 白いマスクに赤いパンツ、上半身は裸という変態的な出で立ち。おまけに体型は太り気味で、それだけ見れば取るに足らない存在である。 だが……違う。その者の纏う気配には、紛れもない脅威がある。 一歩一歩、彼がこちらへと歩み寄るたびに、凶暴な風が唸りを上げた。ルーンを唱えずとも、その沸き上がる尋常ではない魔力が、風となって放出されているのである。 ばかな、とワルドは愕然とした。ありえない光景だった。あのような膨大な魔力は、いままで見たこともない。あの風を受ければ、たとえ竜の群れであろうとも一目散に逃げ出すのではないかと思えるほどだ。おそらく、この風にはあの“烈風”ですら足下にも及ばないであろう。それが“閃光”相手ならば、もはや塵も同然である。冗談でも卑下でもなく、ワルドはそう思い至ってしまった。 「貴様ぁ……!」 彼の視線が、こちらに向けられる。ワルドは恐怖で震えた。マスクのせいで彼の表情は見えないが、その目に宿った果てしない闇の感情は、直視すればこちらの正気を奪われるのではないか。 「い、いったい、何なのだ……?」 いまだ現状も、眼前の人物の正体も掴めず、ワルドは呆然と呟いた。 マスクの男は、そんなワルドに構わず着実に近づいてくる。 「アベックには――鉄槌を!」 「な、なに? アベックだと? なんのことだ!?」 “アベック”とやらが何を指しているのかわからない。反射的にワルドは尋ねると、男は拳を掲げて震わせた。 「このような戦乱の渦中で……結婚式! なんたる暴挙だ! 許せん! けしからん! 羨ましい! 始祖ブリミルに代わって、俺が成敗してくれるわ!」 「ま、待て! け、結婚はもう……」 よくわからないが、結婚式を挙げたことが気に食わなかったらしい。だがルイズとの結婚は失敗に終わったのだ。誤解を否定しようとするが、男は問答無用で腕を振りかぶっていた。 「くっ!」 なんとか横にかわしたが、繰り出された拳から発せられた風圧で吹き飛ばされる。……恐ろしい一撃だった。まともに食らっていたら、一発でダウンしていただろう。 もはや言葉は通用せぬか。そう判断したワルドは、遍在のスペルを唱えた。四つの分身が現れ、それぞれが杖を構える。 速攻で斃すしかない。各々のワルドは、散らばりつつルーンを唱えた。そして、すぐに魔法を放つ。 五つのスペルが対象目がけて殺到した。風に吹き飛ばされ、雷に打たれ、男は動きを停止させた。……やったのか? と、次の瞬間――倒れた男が、風のようにかき消えた。そして、ワルドは自分の敗北を悟った。 「チェックメイトじゃあああああ!」 背後からがっちりと羽交い締めにされる。後ろにいるのは――そう、あの男である! 先程、倒したのは男の遍在に過ぎなかったのだ。 ワルドの遍在は、すでに男のほかの遍在によって消されていた。男の遍在は……五、六……バカな。十体だと? ワルドは我が目を疑った。遍在を十も出すなど、スクウェアをも凌駕する離れ業だ。 ワルドは青ざめた顔で、震えながら尋ねた。 「……おれを、殺すのか?」 だが、答えは予想外だった。 「殺さん」 ほっ、とする暇さえ、男は与えなかった。 「だが……相応の罰を受けてもらおう!」 男がそう言うと、遍在の一体がいきなりワルドの下衣を引き下げた。 何を!? と愕然した時には、すでに男は邪悪な笑みを浮かべていた。 「ケツの穴から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタいわしたるわああああぁぁぁぁッ!」 「アッー!」 ニューカッスル城に哀れな裏切り者の悲鳴が響き渡った……。 NEXT 名前
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5492.html
前ページ次ページゼロ 青い雪と赤い雨 ルイズは怒っていた。 くりくりとした可愛らしい鳶色の瞳が今は怒りの炎に燃えている。 (何なのよあいつうううううううう!!!) ルイズは今一人で食事を取っている。 彼女の使い魔は食堂へ付くと 「俺はあまり食料を必要としねぇんだ、後で落ち合おうぜ」 と言ってどこかへ消えてしまった。 呆気にとられてしまったルイズではあったが、 まぁその位なら「まったくもう、先に言いなさいよね!」位で済ませる所だった。 しかし、その後がいけなかった。 床に置いてある手を付けられていない粗食と、 その隣の席でおもしろくなさそうに朝食を取っているルイズを見て 「あら、ふられちゃったのね。かわいそうなルイズ♪」 とキュルケにからかわれたのだ。 恐らく、これが一番の原因なのだろうが、果たして前述の「あいつ」とは キュルケに向けられた物なのか、あるいは自分の使い魔に向けられた物なのか、 という点については本人をもってしても不明瞭なままであった。 そんな事は露知らず、彼女の使い魔は学園内をうろついていた。 学園内をうろついていた、というのは語弊があるかもしれない。 学園内の地中をうろついていた、というのが正解だろう。 量子的存在であるアトリにとって、地中を進む事は訳もない事なのである。 散策も兼ねていたのだが、とりあえず今は水が飲みたかった。 ルイズにどこで飲めるか聞いておかなかった事を少し後悔したが、 過ぎてしまった事はしょうがない。目下自分で探すのみである。 近くで誰かが歩いている気配がしたので顔を出して覗いてみる。 大きいな盥に洗濯物をいっぱいに持っている、メイドの格好をした少女だった。 (あいつを使うか) 「よぉ」 地中から這い上がりながら声をかけたアトリに対するメイドの対応は、 手に持った物を落とし、叫び声を上げ、その場にへたり込む、そして最後にその土の中から現れた人間の姿をした物を怯えた目で見る、という 無個性的であり至極常識的なものだった。 アトリにしてみれば魔法が生活の一部となっているというこの世界で、 土から出てきただけでこの様な対応を受けるのは甚だ心外であったし、意外であった。 これでは水を飲める場所を聞けそうも無い。 アトリは表情を「やれやれ」とも微笑みとも取れるものにした後、 とりあえず自分のせいで散乱しであろう洗濯物をその視界に収めると 「チッ、めんどくせぇ」 とぼやきながらも拾い集め、少女の持っていた盥に入れる。 メイドはボーッとした表情を浮かべその光景を眺めていたが ハッと起き上がり、アトリに駆け寄る。 「す、すみません!ありがとうございます!」 「大丈夫か、気をつけろよ」 という言葉と共に,目の前に差し出された盥を受け取る。 「ありがとうございます。ところで私に何か御用ですか?」 警戒心は既にどこかへ飛んで行ってしまったようだ。 その表情には既に恐怖心は感じられない、むしろ零れ落ちそうな微笑みを湛えている。 「水が飲みてぇ、どこにある」 「あ、はい!すぐにご案内します!」 メイドは「飲み水は厨房にある」と告げ案内をした。 厨房までの間はとりとめのない会話をした。 会話というより、アトリがメイドの質問攻めにあったという方が正しいだろう。 警戒心を解いたメイドはその若い好奇心を抑える事もなく、その整った口から解き放ったのだ。 厨房らしき場所の前まで行くと「少々お待ち下さい」と言って中に駆け込み、水差しとコップを持ってきた。 アトリは水差しをひったくる様につかむと直接口に水を流し込んだ。 シエスタはそれ見て少し驚いた表情を浮かべたが、すぐに屈託のない笑顔に戻る。 「アトリさんはメイジなんですか?」 「ちげーよ。まぁ、話すと長いからまた今度な。」 唇の片端だけで微笑みそう言って、アトリは踵を返し食堂へ向かう。 面倒だがご主人様と合流する約束がある為だ。 普通に地上を歩いて食道へ向かう。 シエスタの様にいちいち怯えられては面倒だからである。 が、ここで彼は又もやミスを犯す事になる。 見知った建物、つまりが食堂についたアトリは習慣に基づきいつも通りの方法で侵入した。 即ち、壁を通過したのである。 誰も見ていなければそれでも良いのだが、 300人を超す生徒が朝食を取っている食堂に置いてそれを望むのは欲が深いという物であろう。 アトリは壁を抜けた先の少女の表情によって、自らの失敗をその目で確認する事になった。 アトリが壁から出てくるのを見てしまった少女は悲鳴を上げる。 アトリにとっての幸運は、それを見てしまったのは偶然壁の傍を通りがかった一人の少女だけであった事。 通常なら穏やかな表情で、手を差し伸べれば済む。 アトリにとっての不運は、その決して多いとは言えない目撃者が金髪縦ロールの少女だった事だった。 彼女の悲鳴は普通の少女のそれとなんら変わりはしなかったが、 事態を面倒な物にするにはそれで十分だった。 「すまねぇな、大丈夫かよ。」 手を差し伸べようと近づくアトリと少女の間に少年が割り込む。 「モンモランシーに何をした!!」 その言葉も、蒼い瞳も怒気に満ちていた。 「何もしてねーよ」 「黙りたまえ!それ以上モンモランシーに近づく事は許さん!!」 「そうかよ」 アトリは「やれやれ」という表情でその場を去ろうと体の向きを変える。 が、その足が次の一歩を踏み出す事は無かった。 目の前に青銅の鎧が槍を突き付けて立ち塞がっていたからである。 「よもや、このまま帰れると思っている訳ではないだろうね。」 涙を瞳に浮かべて震えているモンモランシーと呼ばれた少女を少年はチラリと見やると、 一層表情を険しい物に変えて、振り返りこちらを睨みつけるアトリを睨み返す。 その全身から絶対に揺るがない強さを滲ませながら。 厳しい目にも、声の響きにも、アトリに向かうその立ち姿にも。 特にその瞳の輝きは苛烈さを極め、まるで青白い炎を放っているかの様な怒気を孕んでいた。 そして、それは確かにどこかで見た事のある眼だった。 「貴族に対する無礼、万死に値する。決闘だ!!」 (めんどくせぇ・・・) アトリはいよいよ面倒な事態になってしまった事を理解した。 そしてそれと同時に眼下から自分を睨み上げるこの少年の眼の正体。 いや、それと同じ目をしていた男が蘇る。 ―――――――アイツだ。相変わらずムカつく眼をしてやがる。 そう思いつつも唇は微笑みを隠せない。 端末で確認するまでも無ぇ、俺には解る。 こいつはあいつだ。 アトリは確信めいた物を感じていた。 あいつには大きな貸しがある。 元より向こうから売り付けてきた喧嘩である。 この少年には「八つ当たり」でしかないが、少し遊んでやるくらいいいだろう。 「俺とやる気かよ、ガキ」 前ページ次ページゼロ 青い雪と赤い雨
https://w.atwiki.jp/verseir/pages/72.html
PC名 PL名 年齢性別他 クラス (PC名) 緒雅 (年齢性別他) ドラゴンパピー4 ST DX IQ HT HP率 攻撃 防御 射撃 魔法 召喚 抵抗 14 9 9 13 350 3 3 - - - 2 呪文ボーナス メレー メレー両手持ち レンジ ガード 武具ガード HP BP 防護点 スペル枠 なし 8d6+4 - - 1回 3d6 45 5 3 なし ※特殊能力 ◇灼熱のブレスLv 8 ○耐性:火炎 ○身体武器:牙と爪Lv;3 灼熱のブレス BP1点 敵軍エリア1列 対象に、【火炎:特殊能力レベルd+(HT)】の物理ダメージを与える。 この特殊能力によるダメージは、「魔法の武器」として扱われる。 ※その他設定etc 力任せ3 鋭敏感覚3 追跡2 我慢強さ3 リプレイ1に載ってるモンスターデータなので、特殊能力についてもちょっと書いておきました。 リザードマン語を話せるよっ。