約 2,051,603 件
https://w.atwiki.jp/familiar/pages/4407.html
286 名前:惚れ薬編if[sage] 投稿日:2006/12/16(土) 01 12 20 ID 7C2mWylK 目が覚める。部屋の中はまだ薄暗い。 今は何時だろう、それを確認してから二度寝するか、と手を伸ばしかけて、 ああここは自分の部屋じゃないんだったと、声に出さず才人は独りごちた。 何だか寝汗がひどいなぁ。とりあえず着替えようと起き上がりかけて、右腕の感覚が無いことに気づいく。 首をめぐらして見やるとルイズが右腕を抱かかえる様にして、二の腕に頭を乗せて寝息を立てている、そこまで認識したところで才人は昨夜のことを思い出した。 そして、下腹部の違和感にも。 「…げっ。はあぁ、何でこうなりますかねぇ…」 「はぁ!?何でもう一週間もかかるんだよ!今日でもう必要な薬は全部揃ったんじゃなかったのか?」 水の精霊から涙を貰い受けた後、一行はモンモランシーの部屋に帰ってきていた。 「必要な秘薬は全部揃ったけれど、ただ混ぜれば良いってわけじゃないのよ。熟成させないと…」 「なんだよそれ…」 才人はガックリと肩を落とした。あー、あと一週間もこの状態なのね、とルイズを見やる。 「熟成?」 熟成なんて工程あったっけ?という顔でギーシュは問い掛けたが、モンモランシーは黙っている。 そんな彼女の様子に、まぁ秘薬の調合なんて僕は手伝ったことくらいしか無いし色々あるのかな、と勝手に納得してそれ以上深く考えないのがギーシュのギーシュたる所以でもあるが。 さて、件のルイズはというと…。手持ち無沙汰な様子で手をもじもじさせていたが、才人の視線に気づくと顔を上げ、なぁに?といった風に首をかしげる。 たったたたしかに今のルイズは殺人的な程可愛いけどっ!でもその… 「ねぇ、やっぱり解除薬飲ませる必要ないんじゃないの?」 真っ赤になって顔をそらした才人を見ながら、キュルケが心底楽しそうに言った。 見ていて面白いし。 「そういうわけにもいかないだろ…」 今のルイズは俺のことすき好きだぁいすきと言ってくれて、ああルイズが本当にそうなのならどんなにっ…!!なんては思うけれどでもそれは本当のルイズじゃないし…。 ルイズはというと頬を膨らませてキュルケを睨んでいる。更にはあっかんべーだなんて、くそぅ薬のせいだとは分かっていてもこの可愛さは一体何? 「やっぱり満更でもないじゃない」 ぼうっとしている才人に鋭くつっこみが入る。 「だだだだだってルイズってば黙ってれば元から可愛いのに今はこんな…」 「こんな?」 半分煮えた頭で才人はついそんなことを口走ってしまうが、キュルケのにやにや顔にはっと我に返った。 うわっ、皆居るのに俺何言ってんのよっ。これなんて羞恥プレイ?ていうかルイズ自身も居るのに…。 「サイト?」 「な、なんだよ!」 「わたし可愛い?」 恥ずかしさからぶっきらぼうになる才人を、今度はルイズが追い詰める。 「わたし可愛い?」 そ、そんな潤んだ目で見つめられるとっ!犬めは辛抱たまりません!! 才人は助けを求めるように視線を逸らして皆の顔を見るが、誰も助けてくれるはずも無く。 キュルケに至ってはわくわく顔である。才人はため息をついた。 「ルイズは可愛いよ」 その言葉を聞いたルイズはにへーと顔を崩すとぎゅっとしがみついた。 「誰かルイズに何とか言ってくれよ…」 「新婚さん」 疲れたような才人の声に、タバサがぼそっと呟いた。 ななな何言ってんだよていうか居たのかよなどと才人はわめいたがタバサは意に介した風も無く、本をパタンと閉じると何を想像したのか赤い顔を更に染め上げて才人の胸にのの字を書き始めたルイズを指差して繰り返した。 「新婚さん」 287 名前:惚れ薬編if[sage] 投稿日:2006/12/16(土) 01 13 25 ID 7C2mWylK 結局あの後、ギーシュも混じって散々からかわれたなぁなんて思い出していると、ルイズが身じろぎする。 あ、起きたかな?と慌てるが、吐息は規則正しいままなので才人はほっとした。さて、どうやって抜け出したものか。 右腕はがっちりホールドされているので、起こさずにベッドから離れるのは至難の技だ。 いや起こせば良いだけの話しなのかもしれないけれど、こうして幸せそうに寝ているところを起こすのは良心が痛むというかしかしルイズの寝顔ってほんと天使みたいに可愛いよな…。 などと見惚れる才人であったが、ルイズがまた身じろぎするとはっとして赤くなった顔を逸らした。 は、早く着替えないと。 しかしルイズは身じろぎこそすれ、右腕を離してくれそうな気配は微塵も無い。 しかも身じろぎしたせいで血が巡るようになったのか、さっきまで全く感覚が無かった腕にだんだん痺れる様な感じが戻ってきてちょっと冷や汗モノですよってかタンマタンマ! 寝汗とは別に背中に嫌な汗を掻き始めた才人を尻目に、ルイズは幸せな夢でも見ているのかむふーとばかりにぎゅっと腕を抱き寄せた。 ぎゃぁぁぁ! 「ていうか相棒、起こせばいいだけなんじゃね?」 起きてたのかよデルフっ。 「いや、俺には睡眠なんて必要ないぜ?」 「…何も言ってないんですけど」 顔に出てたらしい。まぁそれはともかく。 「うう、頼むからもぞもぞしないでくれっ」 「ある意味拷問だな。ま、相棒も毎晩の『拷問』にはそろそろ慣れそうなもんだが」 ぷるぷると笑っているらしい。あの様子からすると昨日の夜もずっと見てたんだろうなぁと、才人はげんなりした。 モンモランシーの部屋を後にする際に何気なくキュルケが発した、「新婚さんなら今夜は初夜ね」という科白を意識しまくった昨晩のルイズの攻撃…いや口撃はそれまでの比ではなかったのである。 薬を飲んだのはええと…まだ四日前なのか…?なので今更初夜もくそもない気がするのだが、そんなことは関係なかったらしい。 「でも顔にまでキスマークつけるのは勘弁してくれ…」 どんな噂を立てられるか分かったもんじゃない。 「しかし相棒、よく我慢できるねぇ」 何をだよ、いえナニをです。と自分でつっこみを入れる。 というか我慢した結果が今この不快感の原因な訳で。まぁぶっちゃけると寝ている間に出してしまったわけである。 288 名前: ◆mitty.ccnw [sage] 投稿日:2006/12/16(土) 01 17 10 ID 7C2mWylK とりあえずここまでです。下書き的にはもうちょっと出来てはいるんですが、キャラがうまく動いてくれない…orz 実はゼロ魔読んで最初に受信した妄想がこれだったりするんですが、いい加減ほかしておくのもどうかなと。 うーん、ネタ的にもう古いかなぁ…。 本業手抜きだとそろそろまずいので続きいつ投下できるか分かりませんが、なるべく早めに投下できることを願って。 ではでは。
https://w.atwiki.jp/gods/pages/126875.html
フランシスグレイ(フランシス・グレイ) 連合王国貴族のロッテスリーの準男爵の系譜に登場する人物。 関連: ジョングレイ(4) (ジョン・グレイ、父) サージョンロッテスリー (サー・ジョン・ロッテスリー、夫) ジョン(34) チャールズ(10) サーヒューロッテスリー (サー・ヒュー・ロッテスリー、息子) サーウォルターロッテスリー(4) (サー・ウォルター・ロッテスリー、息子) サーリチャードロッテスリー (サー・リチャード・ロッテスリー、息子) フランシス(7) (娘) エリザベス(34) (娘) ヘンリエッタ(10) (娘) ドロシー(7) (娘) メアリー(37) (娘)
https://w.atwiki.jp/streamergta5/pages/955.html
プロフィール 名前 フランシスコ ママナム(ふらんしすこ ままなむ) 出身地 スペイン 誕生日 1981年7月7日 (42歳) 転入日 2023年11月25日 (0年137日経過) 親族 夫フランシスコ パパナム息子フランシスコ マグナム プレイヤー まぐなむ 告知等 𝕏 X (旧Twitter) 配信場所 YouTube - 目次を開く 目次 基本情報 エピソード アーカイブ 基本情報 フランシスコ マグナムの母親。 エピソード 2023年 + 11/25 『ついにママが!!』 11/25 『ついにママが!!』 ショッピングモールで服装を整える。 レギオン横の交差点で須藤 冬馬に遭遇する。救急隊への手土産をコジり、「カツオのたたき」をもらう。 1 08 40~ 病院に到着し、キラ・メキーラに挨拶する。 切間 てつおと話しているうちに限界が来る。 エピソード募集中 2024年 + 04/07 『フランシスコ一族メドレー』 04/07 『フランシスコ一族メドレー』 病院にてパパナムに探されていることを知る。 自転車レースで一攫千金を目指し予選に挑戦。 1 02 07~ 予選1位の記録をたたき出してゴールする。 帰る家が分からずさまよっていると、てつおさんと出会い、角刈りシェアハウスに泊めてもらう。 1 55 00~ エピソード募集中 アーカイブ 配信日 # 配信タイトル 備考 2023/11/25 1 ついにママが!! 2024/04/07 2 フランシスコ一族メドレー 🔝ページTOPへ
https://w.atwiki.jp/familiar/pages/3826.html
117 名前:1/11[sage] 投稿日:2007/02/22(木) 01 52 24 ID 3vzC0qwc しまったな……サイトは困り果てていた。 「サイト……お話して?」 どこか印象が幼く感じるようになったタバサに、気まぐれで地球産の童話を話したのが間違いだった。 「始めて聞く」 それはそうだろう。 聞いたことある方がびっくりだ。 タバサの驚く顔が面白くて、サイトはついつい頑張った。 うろ覚えのシンデレラは姉の数が少なかったし、 一寸法師におじいさんは出ない。 メーテルリンクの青い鳥に至ってはオチしか覚えていなかった。 それでも…… 「すごい……すごい、もっと……もっとお話して」 いつも無表情だと思っていたタバサの、子供の様な笑顔にサイトは覚えている限りの話を語った。 ……が、限界は結構直ぐに来た。 「ごめん……タバサ……ん〜、これ以上は思い出せないな」 「お話……おしまい?」 ね、捏造するか? 一瞬だけ悩むが、話を作るのに自信の無かったサイトは諦めた。 「ごめんな……」 タバサの残念そうな顔に、悪い事をしたかのような罪悪感がわく。 ペットのエサを買い忘れたまま帰宅したのに、 当のペットは『待ってました〜』と、玄関先で迎えてくれた時のような。 「……ご、ごめん……本当に、悪い」 サイトは一切悪くないのだが、怒られるのならルイズで慣れているサイトも、 しょんぼりする女の子には勝てなかった。 岩よりも重い沈黙にサイトが逃げ出す寸前、 今にも泣き出しそうな顔でサイトの足元を見ていたタバサが、勢い良く顔を上げる。 「……じゃ、じゃあ……ね」 「お、おう」 「も、もう一度……一度聞いたお話でいいから……」 ここで喜んで了解したのが間違いの元だった。 「あのね、今のお話……もう一度」 「じゃあ……前の前のお話……ダメ?」 実は既に俺より覚えてないか? サイトがそんな疑いを覚えても、話を止めようとする度に…… 「……おしまい?」 サイトの目には、へちゃりとつぶれた犬耳と、きゅーんとうなだれた尻尾が見える気がした。 「……あー、もうちょっとだけな?」 「うん♪」 いつの間にかサイトの膝の上で『おはなし』を楽しむタバサ。 サイトは目じりを下げながら、タバサを楽しませることに集中していたため…… ――――三日後、ルイズがグレた。 118 名前:2/11[sage] 投稿日:2007/02/22(木) 01 52 57 ID 3vzC0qwc 「ろーなってんにょよー」 「ル、ルイズ、落ち着きなさいって、昼間っからお酒なんてっ」 仮にもガリア王からの逃避行の最中。 モンモランシーはルイズの豪胆さに驚きながらも、同級生の深酒を何とかして止めようとしていた。 「ほら、ね? タバサこの間まで大変だったんだから……ねぇ?」 「ら、らからぁ、みっかもがまんしたじゃにゃいっ」 キュルケから聞いたタバサの境遇に同情したルイズは、 『す、少しくらいなら……仕方ないわね』 渋々サイトを『貸し出す』事を黙認していた。 が、 「にゃんで、あんにゃに、べたべたするかぁぁぁ」 我慢も限界に達しているようだった。 サイトがタバサに構っている間、ルイズはサイトの側にいることが出来ない。 一度一緒に話を聞こうとしたが……数分で見ているのが嫌に成った。 そうなって来ると、ルイズがサイトといる時間が激減し、 その不満を素直に口に出来ないルイズは、着々とストレスを溜めていた。 「あー、ほら、もうちょっとの間だけ……ね?」 「わひゃってるわぉう」 ちっとも分かっていない様子のルイズを宥めながら、モンモランシーは溜息を吐いた。 ルイズもタバサも大切な友達。 モンモランシーの立場で出来ることは少ない。 ここ最近のルイズの様子は知っているし、 タバサだって物語のように自分を助けてくれた男の子に懐くのは当然だろう。 別人のように笑うタバサを守りたいし、 こんなに追い詰められたルイズは見たくない。 「わたしも人の事言えないわね……」 モンモランシーはギーシュの気分が少しだけ分かった気がした。 それぞれの理由があって、両方守ってあげたいのだろう。 ……まぁ、ギーシュの浮気性と同一視するのは少し乱暴だけれども。 ルイズの火照った顔を見ながら、モンモランシーは思索に耽る。 多分まったく気がついていないサイトに、警告くらいはしておくか。 おせっかいを自覚しながらも、三人に笑っていて欲しいと自分の我侭さに少し笑う。 「もんもん〜」 「なーに? ルイズ」 「はく」 ………… 「ちょっ、待ちなさいっ、こっち来なさいっ」 一行の中で比較的常識人なため、 この旅の間中、貧乏くじを引き続けている少女は、 今日もまた、他人の世話に明け暮れる。 119 名前:3/11[sage] 投稿日:2007/02/22(木) 01 53 38 ID 3vzC0qwc 「そーゆーわけだから、少しルイズに優しくしなさい」 珍しく部屋の外でサイトを見つけたモンモランシーが、この時とばかりに詰め寄る。 サイトに一言も喋らせず、一息に言いたい事を言い尽くして満足したモンモランシーに対して、 話を聞くサイトの背中には、冷や汗が大量に流れていた。 「え……と、モンモン……あの……さ……」 「言い訳無用!! いい? タバサの相手もいいけど、ルイズを泣かさないようにね」 二股幇助としか取れないような言葉を残して、モンモランシーが立ち去ると、 ガサリと言う音共に、近くの茂みからタバサが現れた。 「……ごめんなさい」 「い、いや、タバサは悪くないって……俺が鈍いんだ」 久々に外に出たのは、タバサとの話の途中で話題になった『鬼ごっこ』や『隠れんぼ』の為だった。 地球に興味が無い様子のルイズと違い、サイトの話をうれしそうに聞くタバサに、 サイトは様々なことを話し始めていた。 「……どうするかなぁ」 サイトにとって昔の事を楽しく思い返す、思いのほか楽しい時間だったが、 ルイズを悲しませているのなら、サイトにとっては選択の余地はなかった。 「その……タバサ……あの……」 話を止めようとした時のタバサの様子を思い出し、サイトはぼそぼそとタバサに話しかける。 「ダメ」 やっぱりダメですか。 ルイズと、どうやって話すか悩み始めるサイトにとって、意外な言葉をタバサは続けた。 「ルイズと仲良くしなきゃ、ダメ」 「え?」 「ごめんなさい」 責任を感じたらしいタバサが、ペコリと頭を下げると後ろもみずに走り出した。 「ちょっ……タバサ?」 「待ってて」 色恋沙汰が苦手……そもそも上手く理解できないタバサは、頼りに成る親友に相談する。 殺そうとしても自分よりわたしを優先した人を、 自分を助けてくれたサイトを、 力の及ぶ限り助けたい。 そして、適うならば、魔法を使えない彼の杖になりたい。 そんなタバサにとって、自分がサイトの邪魔をしてしまった事は、 サイトやモンモランシーが思う以上にタバサを困らせていた。 「で、タバサはどうしたいの?」 そんなの胸の内を悟っている様子の親友は、タバサの単語を連ねた様な説明で容易く状況を把握する。 感謝しているとはいえ、心情的にはタバサの味方をしたいキュルケは、あえてタバサに意思を確認する。 言いよどむ様ならば、丸め込んでしまうつもりだった。 「二人に笑って欲しい」 サイトに惹かれている事を自覚し始めた少女の微笑みは、キュルケを黙らせるのには十分だった。 120 名前:4/11[sage] 投稿日:2007/02/22(木) 01 54 10 ID 3vzC0qwc 「で、ヴァリエールの事をどれだけ知ってるの?」 酒場の片隅で顔に向かって灯りを向けられたサイトが目を細める。 ルイズのところに向かおうとするサイトを、キュルケが力づくでここまで引っ張って来たのだ。 「キュルケ、何の真似だよ?」 「いいから、きりきり喋りなさいっ!!」 右手がテーブルに叩きつけられる音に、酒場中の客がサイトに視線を集中させる。 「あなたがやったのよね?」 「って、何を?」 キュルケの射すくめる様な眼光に身を縮めるサイトを見て、キュルケはますます調子に乗った。 「あの子をあんなに女の子っぽくしたのは、だぁれ?」 「う……っ……いや……そのっ……」 実はキュルケは憂さを晴らしたいだけだった。 せっかく自分の得意分野で親友の役に立てると思ったのに。 タバサの望みは、自分ではなくルイズとサイトの仲を取り持つこと。 「どーして、そうなるのよっ」 「な、何がだよっ?」 キュルケの脈絡の掴みにくい行動に、サイトは非常に居心地が悪かった。 店に入った時は、店中の男達の羨望の眼差しに得意に成っていたが…… 今向けられるのは好奇の視線だけだった。 店の片隅で美人に詰め寄られる少年。 ――どう見ても浮気の釈明中です。 苦笑と冷やかしの視線が痛い。もっとも半分は 『なんでこんなのが、こんな美人捕まえて、しかも浮気? 何か間違えてないか?』 そんな視線だったが。 散々迷走した挙句に、少しだけ冷静さを取り戻したキュルケが、サイトに質問をぶつけ始めた。 「ヴァリエールの機嫌を取りたいのよね?」 「はい……」 「で、あの子の喜ぶこと何か知ってるの?」 ……あれ? サイトは少し悩んだ後、真っ白になった。 ルイズの為とか、ルイズが好きだから…… そんな事を言いながら、自分はさっぱりルイズを喜ばせることを知らない。 側に居るだけでルイズが喜んでくれる等と言い切る自信はサイトには無かった。 ルイズに自分は何か返せているのだろうか? サイトはキュルケの問いに返事が出来ない自分を恥じた。 「ご、ごめんなしゃい」 「プレゼントの一つもしたことないわけ?」 「あ、それは有ります」 すっかり小さくなったサイトは、ついつい敬語で答えてしまう。 「で、あの子は何を喜ぶの?」 「……分かりません」 「なってないわね」 「申し訳ございません」 タバサの事を一から仕込みたい! キュルケが誘惑に耐えながら、サイトのダメなところを挙げていく。 冷やかしていた周りの客が、あまりの落ち込みようにサイトに同情を始めた頃。 『ルイズの為に何でもさせていただきます』 サイトはキュルケに絶対服従を誓っていた。 121 名前:5/11[sage] 投稿日:2007/02/22(木) 01 54 53 ID 3vzC0qwc 「お願い」 キュルケがサイトを躾ける間、タバサの方でルイズの足止めをするように。 そう指示されたタバサは、しばらく途方に暮れた後、 「はぁーい、おねえさま、シルフィにおまかせっ」 最悪の選択をしていた。 何を頼まれていたのか既に忘れていそうなテンションでサイトを探し始めるシルフィードをタバサは心配そうに見つめるが、 「わたしはルイズに会えない」 言われるまで気付かなかったとはいえ、ルイズが自分を優先してくれたのがうれしかった。 サイトとの楽しい時間はとても大切だったから…… それを気遣い、守ってくれたルイズにどれほど感謝すればよいのか分からない。 そして、だからこそ…… 「今……会えない」 涙で視界が滲む。 ルイズの優しさが痛かった。 妬いてしまうとはいえ、サイトの側に人が居ても許せる自信が悲しかった。 「あなたになりたい」 サイトに想われる彼女に、今会うのは辛すぎる。 感情を押し殺した表情の下で、見えない何かが荒れ狂う。 ほんの少し前まで、何が有ろうと怯まなかった少女が、 自分の奥に芽生え始めているものに怯え、 「ごめんなさい」 復讐に燃えていたときには決してとらなかった道を進む。 胸の疼きを押さえながら、タバサはルイズから逃げていく。 122 名前:6/11[sage] 投稿日:2007/02/22(木) 01 55 30 ID 3vzC0qwc 「じっかん〜、じっかん〜、時間を稼ぐのー、きゅいきゅいっ」 シルフィードはご機嫌だった。 タバサと合流して気がかりの無くなった彼女は、純粋に話が出来るのが楽しかった。 風韻竜はその長寿と引き換えに出生率が低い。 個体数が少なくとも生き延びることが出来る生命力と、生まれた子供が成竜になる割合が高いからだが、 「お話、おっはなっし、た〜のし〜の〜」 長い時を一人で生きるのは寂しい。 同世代の同種すら希少な彼女にとって、タバサと知り合ってからの毎日は楽園だった。 「お姉さまも楽しそうだし、シルフィもうれしいのっ。 人の身体は窮屈だけど、こんな毎日なら別に少しくらいは我慢するのー」 タバサの側に長く居たシルフィードは、タバサの心が癒えていくのを無意識に悟り、 それがまた彼女の喜びになった。 タバサの事をタバサ本人よりも気にかけている使い魔にとって、 この一年で始めて全てがうまく行っている…… そんな実感に溢れていた。 「あー、ギーシュさまだ、やほー」 「元気が良いな、シルフィード」 ギーシュはシルフィードのことを知っても、『面白いじゃないか』の一言で全てを済ませていたし、 他の者が辟易して逃げ出すシルフィードとの会話も、我慢強く付き合った。 実は女の子と話をするのが好きなだけだが、聞き上手と言うのは得がたい資質だ。 同じく女の子が好きなマリコルヌは、シルフィードの話に付いていけないのを誤魔化そうと頑張って喋り…… 早々に話し相手失格の烙印を押されていた。 シルフィは話を聞くより話すほうが好きなのだ。 「どうしたんだい?」 「内緒〜、内緒だよ、ギーシュさま」 ついつい喋りそうになる自分の口を、両手で可愛らしく隠すシルフィードをギーシュは深追いしなかった。 「そうか、それじゃ仕方ないね。何か出来ることはないかな?」 「ん〜〜〜、んっ? あっ、ギーシュさま、ギーシュさまっ、しつもん、しつもん、しっつもーんっ」 シルフィードはルイズとの会話にギーシュの知恵を借りて…… 「きゅい?」 『ルイズが動かなくなるようなお話』に、不思議そうに耳を傾ける。 123 名前:7/11[sage] 投稿日:2007/02/22(木) 01 56 03 ID 3vzC0qwc 「うーっ、頭痛い……」 宿の自室で水を飲みながら、ルイズは頭痛に耐えていた。 ひとまずタバサをゲルマニアに逃がすため、最も足が付きにくく、 最も効率が良い方法で、ガリア国内を移動していた。 シルフィードがバテるまで、風韻竜に出せる限りのスピードで移動し、 手近な宿で休む。 この繰り返しだった。 通常の移動手段を想定している包囲網に、この方法だと掛からない上に、 騎竜を探す役人も、まさか人間に成っているとは思わない為、全員でのんびり出来る 役人が探しているのは、数人の少年少女と竜であって、 保護者(キュルケとシルフィード)付きの旅行者ではないからだ。 高速移動と人化はそれなりに疲労するらしく、シルフィードがこの広めの宿で数日の休憩を要求したため、 彼女に負担をかけていることを自覚している一団が、しばらく休むことにしたのだが。 「のんびりしすぎたわ……」 実際、見つかってもどうと言うことは無い。 今のこの一団を地方の官憲程度で抑えられる筈は無いのだ。 恐ろしいのは、虚無の使い手そのものとエルフ程度だが、 ビダーシャルが出てきても、今回は逃げの一手が打てる。 虚無の使い手にしても、王族である公算が高いため、こんな辺境にほいほい出てくるとは思えない。 それでも気を緩めすぎだ。 ルイズは気を引き締めることにする。 「よしっ」 勢い良くベットから立ち上がり……暫し頭を抱える。 二日酔いは辛い。 「ま、負けない……」 よろよろと立ち上がり、コクコクと水を飲む。 アルコールで少しだけ鬱憤を吐き出したルイズは、もうしばらくだけ我慢するか、 それとも外聞を捨ててでもサイトに甘えるか悩む。 「……いたたたた」 二日酔いに考え事は向かない。 「サイトのバカ……なんでわたしばっかりこんなに苦しいのよぅ……」 考えるのを止めて、ぽつぽつと胸のうちを吐き出す。 「わたしにも甘えさせなさいよ……」 「タバサばっかりズルイ……」 「あんた大きい胸が好きなんじゃなかったの?」 「…………寂しい……ょぅ」 段々小さくなる声と、段々大きく成る想い。 膝を抱えて丸くなるルイズが、サイトに会いに行く決心をする寸前、 「ルイズ〜、ルイズ〜元気かなっ? きゅいきゅいっ」 二日酔いには最悪の来客が訪れた。 124 名前:8/11[sage] 投稿日:2007/02/22(木) 01 56 35 ID 3vzC0qwc にゅぉぉぉぉ、頭がキンキンするぅぅぅぅ。 のたうつルイズを余所に、シルフィードは元気にご挨拶。 「あ、おっはようっ、ルイズ、元気かなぁ?」 「だ、黙りなさいよ……って、なんでタバサがお姉さまで、わたしはルイズなのよ」 余計なことを言ってしまったことを、ルイズは海よりも深く後悔した。 「えー、だってだって、ルイズはルイズって感じなんだもん。 ほらっ、ル・イ・ズって感じでしょ?」 弾むように大きくなる『ル・イ・ズ』が頭に響く。 「もう、ルイズで良いから、でてってー」 「え? 本当? わーい、ルイズでいいんだ、ルイズでいいんだー、きゅいきゅい」 「にゃぁぁぁ」 何を言ってもシルフィードの口は止まらない。 「あ、ルイズ、ルイズ、質問があるのっ、答えて、答えてっ」 「もー、分かったわよっ、答えるから、答えたら出て行きなさいよっ」 この言葉を、ほんの数秒後に後悔する事になる。 「ねぇ、ルイズ、『赤ちゃんてどこから来るの?』」 「え?」 「ねぇねぇ、ルイズっ、『赤ちゃんて……』」 「っっだ、黙んなさぁぁぁいっ!」 あまりのバカな質問に、二日酔いのことを忘れてルイズはシルフィードにたたみ掛ける。 「お、女の子がそんなこと言えるはずないじゃないっ」 「そうなの?」 「そうよっ!!」 釈然としない表情のシルフィードは、ギーシュに聞いた話と違う。 そう悩み始めるが、シルフィードも『赤ちゃんの作り方』に興味が出てきた。 「女の子には聞いちゃダメなの?」 「そうよっ、そんな事言える筈無いじゃない!」 フムフムと頷いたシルフィードは、おもむろに立ち上がると、 「ん、わかったー、サイトに聞いてくるね」 ―――――――――――――――――――――――― 「サイトー、赤ちゃんの作り方教えてー」 「よしっ、OKだ、シルフィード!! さぁっ、おいでっ!!」 ……妙に爽やかなサイトがシルフィードを抱きしめる様子が、一瞬でルイズの脳内で構築される。 ―――――――――――――――――――――――― 「だ、だめぇぇぇぇぇ」 「きゅい? 「そ、それくらいなら、わたしが教えるわよぉぉぉ」 125 名前:9/11[sage] 投稿日:2007/02/22(木) 01 57 44 ID 3vzC0qwc 「えっと、だから……その……ね?」 「きゅい?」 話はまったく進んでいなかったが、ルイズの様子を見たシルフィードはじっと話が始まるのを待っていた。 「あの……やっぱり無しってのは?」 耐え切れなくなったルイズが、シルフィードに降参してみた。 「ひっ、ひどいのっ、ひどいのっ。 シルフィ、楽しみにしてたのにっ。 騙されたっ。シルフィ、ルイズに騙されたっ!」 暴れるシルフィードの次の台詞は、ルイズの顔を真っ青にするのに十分だった。 「ルイズが赤ちゃんの作り方教えてくれるって、シルフィの事もてあそんだぁぁぁ」 ひたすら人聞きの悪いことを絶叫しながら、部屋の外に駆け出そうとするシルフィードをルイズは命がけで取り押さえる。 「ま、待ちなさぁぁぁあああいっ、人に聞かれたら誤解されるでしょうがぁっ 言うからっ、説明するからっ」 「ならいいの、はやく、はやく〜、きゅいきゅい」 こいつ分かってやってないか? ルイズはそんな疑いを持つが、 「楽しみなの、楽しみなの、きゅいきゅい」 シルフィードはまだ子供だった。 世のお母さん、お父さんの苦悩をルイズはたっぷりと味わっていた。 (あぁ、ごめんなさい、ちぃねぇさま。ルイズは悪い子でした) 幼い頃、しつこく聞いてカトレアを困らせていた事を思い出す。 「あ、そうだっ」 「きゅい?」 「そうっ、コウノトリよっ、コウノトリが運んでくるのよ」 ありがとう、ちぃねぇさま。 ルイズは姉に無上の感謝を…… 「むー、嘘なの、ルイズはシルフィを騙そうとしているのっ」 「うっ」 「シルフィ、風韻竜ですもの、ルイズの産まれる前から空飛んでるもの。 でもでもっ、赤ちゃん運ぶ鳥なんていないの知ってるもの」 ……なんて厄介な。ルイズが賢いのかバカなのかわからないシルフィードをどう騙すのか考える。 「……ルイズ……嘘吐いた。 ルイズ、シルフィの事騙そうとした」 こ、この展開はっ、ルイズが嫌な予感に慄くと、 「ルイズが『赤ちゃんの作り方』で、シルフィを騙そうとしたっ。 シルフィ、ルイズにおもちゃにされたぁぁぁぁ」 「ちょっ、だからそんな事喚きながら、外に向かうなぁぁぁぁっ」 ルイズが力づくでシルフィードを取り押さえる。 「……シルフィ、『赤ちゃんの作り方』聞いただけなのに、ルイズがシルフィに馬乗りになって荒い息上げてるのっ、きゅいきゅい」 「っっっ、わ、わざとじゃないでしょうねぇぇぇぇ」 126 名前:10/11[sage] 投稿日:2007/02/22(木) 01 58 17 ID 3vzC0qwc 「ふむふむー、なの」 「うぅ……お、お嫁に行けない」 シルフィードの精神攻撃に負けたルイズは、知っている限りの知識をシルフィードに公開した。 「ん〜、でも、本当なの? きゅいきゅい」 「……本当よ」 「でも、ルイズのっ……赤ちゃんが出てくるようには見えなかったの」 「っ! わ、忘れなさいっ、忘れる約束でしょうがぁぁぁぁ」 乱れた着衣を整えながら、ルイズはシルフィードに掴みかかる。 正確に話しても信じようとしないシルフィードに、オンナノコまで覗かせたルイズはシルフィードの記憶を消せるものなら消したかった。 (あぁぁぁぁ、ティファニアに呪文聞いとけば良かった) ここに始祖の魔道書が有れば、確実に読めるだろうに。 ビダーシャルと戦った時の百倍ほど、自分の不手際を呪っていた。 「んとんと、ルイズ」 「なによっ」 すっかりルイズに懐いたシルフィードが新たな質問を切り出した。 「赤ちゃんていいもの?」 「ま……まあ……ね」 「何人ほしいの?」 「へ?」 「サイトの赤ちゃん欲しいの?」 「ふえっ」 「サイトと赤ちゃん作りたいのっ?」 「い、いやぁぁぁぁぁぁ」 シルフィードの質問は止まる事は無く…… 「ルイズが教えてくれないのなら、サイトに聞くねっ。 あ、さっき見たの、サイトに教えてあげても良い? 良い? サイトが知らなかったら困るしっ」 「だ、だめぇぇぇぇ、わ、わたしが説明するからぁぁぁぁ」 シルフィードの質問から逃げることすら出来なくなったルイズは、 「……も、許して……」 「きゅいきゅい」 ルイズは精神が崩壊するまでシルフィードの質問に付き合った。 127 名前:11/11[sage] 投稿日:2007/02/22(木) 01 59 03 ID 3vzC0qwc 「いいわね?」 「はっ、ルイズの望みの物を聞き出し、早急にプレゼントする所存であります」 サイトはキュルケに連れられて、ルイズの部屋の前に来ていた。 「手伝う」 「ありがと、タバサ」 感謝の印とばかりに髪をくしゃりと撫でるサイトを、眩しそうにタバサが見つめている。 サイトと一緒になら……ルイズの前に立って、まずお礼を言おう。 そう決心したタバサは今ここに居た。 「いくぜ」 小さくノックしてから、ルイズの部屋に踏み込む。 サイトとキュルケに隠れるようにタバサが続く。 「ルイズ……寝てるのか?」 サイトの問いかけに答えるように、ゆらりとルイズが起き上がった。 ――シルフィードとの問答の途中に、いつの間にか意識を失ったルイズは、 鉛のように重く感じる体を起こした。 ……これは……夢? サイトが何か言ってる…… サイト…… サイト 寝惚けているルイズはサイトの顔を見ているだけで、シルフィードとの問答がリピートされていた。 ――ルイズの様子がおかしい気がしたが、サイトは予定通り行動を進めた。 アドリブで行動を変更できるほど、サイトは器用な少年ではない。 「い、今まで、俺ルイズの事……よく知ってるつもりだったけど…… 良く考えたら、俺ルイズの欲しい物もわからないんだ…… こ、これから頑張るからさ、 今日も、何かプレゼントするつもりなんだ…… 手に入るようにがんばるからっ…… ルイズっ『欲しい物』教えてくれっ!!」 ん――――と、空中を眺めていたルイズが、ふわりと笑って呟いた。 「赤ちゃん♪」 「「「は?」」」 ルイズの衝撃のおねだりに、三人そろって間抜けな声を上げる。 「赤ちゃん♪ かわいーの♪」 「が、頑張るんだっけ?」 「え……と……ルイズ?」 あまりの展開にキュルケとサイトが取り乱す。 「え……と……て、手伝う?」 タバサも変だ。 「赤ちゃん♪ 赤ちゃん♪ 赤ちゃん♪」 「「「…………ぅ……」」」 正気に返ったルイズが窓から飛び降りようとするまで、三人の硬直は解けなかったとか……
https://w.atwiki.jp/rockyou11/pages/313.html
種類: (1時間8分) 習得可能クラス:W(習得Lv28) 消費:30/30 魔力の石3個 アライメント-10 対象: ディレイ: 属性:カオティック 効果:LVに対応モンスターを、chaに対応した数を召喚し自分に従わせる Wizにはペット+1匹というボーナスがあり、これはcha+6の効果がある。 Wizの初期chaは8だが上記のボーナスのおかげで、見た目は8だが実質はcha14である。 例) 初期cha(8)+ペットボーナス(6)+漆黒の水晶球(2)=cha16=cha8サモン2匹召還可能 種類が異なるサモンを召還する場合魔法を2回唱える必要がある 例) Lv52cha(8)+ペットボーナス(6)+漆黒の水晶球(2)=cha16の場合 (詠唱1回目)cha8のダイアベアー2体召還→1体は解体する (詠唱2回目)cha8のダイアウルフを1体召還 同じ種類のサモンを複数召還した際1匹だけ強いサモンが召還される。 (1匹しか召還しない場合は、そのサモンが強い)モンスターのタゲを集中的に受けるのはその為。 1度の詠唱で3匹以上を召還する場合2匹しか召還されない場合がある これはハズレみたいなもので、もう一度唱える事で2匹目以降が召還される。 Lv type name HP HPR MP MPR cha 備考 28 防御 ホブゴブリン 300 ? 20 - 8 28 攻撃 アイドロン 180 ? 20 - 8 28 遠距離 インプ 120 ? 60 - 8 5セル物理 32 防御 ガンジオーク 350 ? 30 - 8 32 攻撃 ドゥダーマラオーク 210 ? 30 - 8 32 遠距離 オークスカウト 140 ? 70 - 8 8セル物理 36 防御 ワイルドファング 400 ? 40 - 8 36 攻撃 ワイルドベノム 240 ? 80 - 8 毒? 36 遠距離 ワイルドマジック 160 ? 80 8 8 8セル魔法(MP4) 40 防御 バグベアー 450 ? 50 - 8 40 攻撃 キングバグベアー 270 ? 50 - 8 40 遠距離 アイスマン ? ? ? 8 8 6セル魔法(MP10) 44 防御 マッドリザードマン 500 ? 50 - 8 44 攻撃 ヘビーリザードマン 300 ? 50 - 8 44 遠距離 ハイリザードマン 200 ? 100 12 8 6セル魔法(MP4) 48 防御 サラマンダー 550 ? 60 - 8 DR3 48 攻撃 バーニングウォーリアー 330 ? 60 - 8 2セル物理 48 遠距離 バーニングアーチャー 220 ? 110 - 8 8セル物理 Lv type name HP HPR MP MPR cha 備考 52 防御 ダイアベアー 600 ? 70 - 8 DR3 52 攻撃 ダイアウルフ 360 ? 70 - 8 2セル物理 52 遠距離 ダイアバット 240 ? 120 ? 8 56 防御 ジャイアントガードアント 650 ? 60 - 10 下記に備考 56 攻撃 アシッドアントの群れ 390 ? 60 - 10 56 遠距離 ジャイアントアシッドアント 260 ? 130 ? 10 60 防御 ヘルクリーチャー 700 ? 60 - 12 60 攻撃 フレーターダークエレメンタル 420 ? 60 - 12 60 遠距離 オーチュ 280 ? 140 ? 12 5セル魔法3セル物理 64 特殊 ヘルバウンド 750 ? 278 ? 14 火炎放射 68 特殊 ドッペルゲンガー ? ? ? ? 36 72 特殊 グレートミノタウルス ? ? ? ? 36 アイスハンマー 72 特殊 クーガー ? ? ? ? 44 地割れ Lv type name HP HPR MP MPR cha 備考 GGAはDR4以外に風耐性約100 火耐性約80 水耐性約50 地耐性約10 関連項目:テイムモンスター
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6909.html
戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ 3章 (57)シュペー卿の剣 メンヌヴィルという人間は、酷く簡単な価値観の中に生きている。 目を盲いた彼に感じられる世界とは、熱量にのみ左右される世界。 燃える熱、凍える熱、人の熱、石の熱、怒りの熱、喜びの熱。 全ては熱でできている。 そんな彼は、自身ら火のメイジを、他系統のメイジとは一線を画する存在だと考えている。 土のメイジは土と、水のメイジは水と、風のメイジは風と親しむ。 それは自然本来の摂理からすれば、至極当然の形だ。 生命とは元来そういうふうに作られている。 しかし、火だけは違う。 火と生命は本来相容れない。動物は本能的に火を恐怖するものだ。 だが、火のメイジは火を恐れたりはしない。火への恐怖心の克服は、火のメイジの基礎の基礎である。 相容れぬはずの火と親しむ、その一点でもって、火のメイジは他のメイジに比べてどこかが壊れている存在なのだと彼は考えている。 そして、そんな火のメイジの中でも更に一握り。 火に愛されている、そんな風にしか思えない人間がいるのだ。 熱にうかされ、火に魅せられ、精神を薪にして炎にくべてしまった人間がいるのだ。 たとえばこの少女のように、 たとえばあの背中のように、 ――たとえばこの自分のように。 キュルケが驚愕に目を見開く。 これ以上ない全力。間違いなく敵を葬るはずだった、必殺の一撃。 たが、メンヌヴィルはその絶攻を受けてなお、巌のように両の足で立っていた。 「かっ、かっ、はっ」 そしてメンヌヴィルの口から漏れる、呻きのようなかすれた笑い声。 男は倒れるどころか、途切れ途切れだが笑声を出す余裕すら見せたのである。 「心地よい温度だ、体が芯から温まる……その温度操作、今の炎。なるほど、軽くスクウェアクラスには達していると見える」 確かに魔法は直撃した。手応えもあった。だと言うのに、なぜこの男は笑っていられるのか。 疑問の答えを悠長に探している暇はない。 キュルケは接敵し続けている愚に気が付いて、一足飛びに距離をとった。 一方メンヌヴィルはというと、まだ低い笑い声を漏らし続けていた。 「貴様の魔法を扱う才は、この俺よりもよほど上のようだ。ならばここで一つ、戦いはクラスでは計れぬということを教えてやらねばならないな」 それを聞いた次の瞬間、キュルケの目にはメンヌヴィルの姿が掻き消えたように見えた。 「こっちだ」 不意に背後から響いた言葉。驚く余裕も与えられず、続けて彼女を襲ったのは重たい衝撃。 何事が起こったのかを理解する前に、キュルケは体をくの字に曲げて宙を舞っていた。 そうして軽く十メイル近くも吹き飛ばされて、彼女はその身を床に叩き付けた。 なにが起こったのかの理解が追いつかない。ただ痛みだけがいやに鮮烈だ。 「がっ、は、あ……っ!?」 腕に走った激痛と地面に全身を打った衝撃で、キュルケは思わず肺の中の空気を絞り出した。 体中を痛みが支配する中で、男の声だけがはっきりと意味をなした。 「ほう、あの一瞬で腕を折り曲げてガードしたのか。なるほど、悪くない反射神経だ」 憎い男の声を聞いて、キュルケは必死にメンヌヴィルを睨み付ける。 そして己の心に灯った火が、未だ燃えているのを確認する。 〝たかが一撃、まだやれる……〟 心の中でそれだけを繰り返し、彼女は無事なほうの腕を使って、笑う膝を支えながら立ち上がった。 「よし、それでいい。では続きといこう、簡単に死んでくれるなよ?」 メンヌヴィルはキュルケから数メイルは離れた距離で鉄杖を振りかぶった。 「……そらっ!」 裂帛の気合いと共に、鉄の塊であるそれを思い切り地面へと叩き付ける。 そしてメイスが地面と衝突するインパクトの瞬間に叫ばれる、火を意味するルーン。 「カーノ!」 轟音。 直後襲いかかってきたものを見て、キュルケは知らず、体中の毛が逆立つのを感じた。 恐るべき速度で向かってきたのは、赤熱したあまたの石片。 無論、それ自体がメンヌヴィルの魔法で生み出されたものではない。 床を砕いてできた無数つぶてを、魔法によって高熱の散弾化にしたのである。 「!?」 キュルケは咄嗟に攻撃のために唱えておいた呪文を、迎撃に切り替えて解き放つ。 ルーンの導きに応えてキュルケの前にごうと立ち上がったのは炎の竜巻。生み出されたそれが、紅蓮の盾となって飛び来た赤弾を悉く遮る。 まさに炎の壁。並の攻撃ならまず通すことのない強固な防護だ。 故に、キュルケは炎の嵐をそよ風を抜けるようにくぐり抜けて飛び込んできた男の姿に、反応することができなかった。 炎の壁を踏み越えて飛び込んできたメンヌヴィルは、キュルケの思考を置き去りにしたまま、見事なアッパーカットを彼女の顎に叩き込んだ。 再び、キュルケの体が宙を舞う。 「かっ……っ!?」 「なかなかいい腕だ。状況判断も悪くない。ただ、惜しむらくは炎の使い手との戦闘経験が、圧倒的に不足していたと言うことだな」 メンヌヴィルは軽く四メイルは吹き飛ばされたキュルケを見下ろしてそう言った。 キュルケは二度目のダウンから立ち上がろうとするが、脳震盪の起こした体は、手足に全く力を伝えてくれない。 それを見たメンヌヴィルは、仕切り直しを求めるように、キュルケに背をむけて距離を離していった。 「同系統のメイジ……特に火のメイジが火のメイジと戦う際には、ちょっとしたコツがいる」 地に伏したキュルケは、メンヌヴィルを殺意の籠もった視線で見つめていた。 視界に入るその姿は殆ど無傷。あれだけの炎に突っ込んだというのに軽い火傷一つ確認できない。 「特に炎の効きが悪い場合は、こうして物理的な攻撃を織り交ぜたほうが効率がよい」 キュルケは黙って男の言葉を聞いている。 「また、クラスが格上の者と相対する場合、距離を離した戦いよりも肉薄した接近戦が効果的だ」 そうして回復を待ちつつ、勝利のための糸口を必死に探す。 幸いにして、ハンデのつもりなのかメンヌヴィルが背を向けて離れてくれていったおかげで、彼我の距離はかなり開いていた。 これなら先ほどのように、一足飛びに懐に潜られることもない。 始めに接近戦に持ち込んだのは自分だというのは、実に皮肉的であったが。 「もちろん、お行儀のいい貴族の戦い方ではないがな……。さて、そろそろ十分だろう。休憩は終わりだ」 その言葉を聞くと同時、キュルケはかろうじて回復した手足を使い、体に鞭打ってその場から跳ね起きた。 そうやって立ち上がりながら一声叫ぶ。 「ファイアー・ボール!」 今日が始まってから、何度唱えたかもわからぬ魔法を放つ。 まずはあの異常な早さの正体を知らねば勝ち目はない。 それを見定めるための牽制攻撃である。 それを知ってか知らずか、 「無駄だ」 メンヌヴィルの姿が、またも忽然とかき消えた。 キュルケはわかっていながら目で追えないもどかしさに、きつく歯を噛みしめる。 だが、視覚ではない感覚的なもので、キュルケはメンヌヴィルが消えた場所に、輝く残滓を捕らえていた。 微かに残るそれは熱の残り香、炎の軌跡。 その意味するところはなにか。 いくつかの可能性がキュルケの頭を過ぎるが、直感的にその中の一つに当たりをつける。そしてその可能性に基づいて彼女は上を見上げた。 そして、見上げた先にはメイスを振りかぶって落ちてくる巨漢の姿。 キュルケが即座に転がってそこを離れる。 直後、派手に火の粉を爆ぜ散らしながら、肉弾がその場所を襲った。 「ちょこまかとよく逃げる……」 ゆっくりと立ち上がった男がくつくつと嗤う。 だが、体をふらふらとさせながら、キュルケはそんなことなど気にも留めない。 彼女が注視しているのはただ一点。 その足元。 無骨なブーツ。 「まさか、あなた……」 「……頭のめぐりも悪くない。たったこれだけの時間で大道芸のカラクリに気付いてくれるとは嬉しい限りだ」 また男が笑う。何処までも深い、暗く淀んだ笑いを漏らす。 「ならば今更出し惜しむ必要もない」 そう言ってメンヌヴィルが右足を一歩踏み出す。 その途端、 そのブーツの足元が爆ぜた。 足裏から噴出した炎。その直後に起こった爆発を、踏み蹴るようにして男は跳ぶ。 勢いに乗って、砲弾のように飛び込んでくる。 「くっ!」 恐るべき速さで迫る敵に対して、反射的な防御としてキュルケは杖を振って前方に向けて炎弾を撃つ。 咄嗟に放たれた炎の数は三、それぞれがメンヌヴィルの足元、胴体、頭を狙って飛ぶ。 「甘い!」 しかしそれと接触する直前、男は二歩目を地面に叩き付けるように踏み込んだ。 男の足裏、またしても爆発する白い炎。 一足目で一直線に飛んできたメンヌヴィル。それがなんと二足目で、上へとその指向を上へと変えた。 白光を迸らせながら、軽やかに宙へと駆け上がる巨体。炎弾はその変則的過ぎる動きを追随できずに、虚しく空で爆ぜて散る。 無論、それで終わるはずがない。 「はあああああああああっ!」 叫びと共に三歩目。なんとメンヌヴィルは、空中にあって三歩目を踏み込んだのである。 高さ五メイル。身を捻りながらオーバーヘッド気味に回転した男は、その高さで後方斜め上に白い炎を出現させた。 そしてその爆発を蹴る。 三度の進路変更。 今度こそは敵を仕留める一撃を見舞うためのもの。 引き絞った弓から放たれる、鋭き矢の如き蹴撃。それがキュルケを狙う。 「パイルパイルパイルパイル!」 「ゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブゴブ!」 「キョーッキョキョキョキョキョッ! ファナティーック!」 「俺のパイを食ったやつはどこだー!」 土煙を上げて、猛然と快走する赤い肌をした亜人達――ゴブリンの一団。 気のせいか先ほどまでよりも一回りほども規模が大きくなっている気がする集団の先、百メイルの距離を走る少年の姿があった。 「うわあああああああああああああああああああああっ!!」 逃げる、逃げる、逃げる。 おとぎ話の笛吹きよろしく、ゴブリン軍団を引き連れたギーシュ・ド・グラモンは自前の足で走って逃げる。 二本の腕を必死に振って、二本の足をせかせか動かし、それはもう力の限り全力で走る。 「ヒャッハー!」 と、追いかける集団からぽーんと一つ飛び出した影。 それはソリだ、 ゴブリンを乗せたソリが、ギーシュを追いかけて空を飛んだのだ。 ソリの踏み台にされたゴブリンが後続のゴブリン集団に踏みつぶされたのも気に留めず、宙を舞うソリ乗りゴブリン。 その一匹はサーファーのように空中で華麗にポーズをキメて、真っ逆さまにギーシュへ向かって落ちていく。 「うわわわわわわっ!」 と、たまたま後ろを振り返って気付いたギーシュが、慌てて体を横にずらす。 「ムギャア!」 目標を失って地面に激突したゴブリンは、ソリごと地面に衝突し、あまつさえそのまま地面に突き刺ささった。 そしてその少しあと、地面に刺さったままのソリとゴブリンは、やっぱり後続のゴブリン集団に巻き込まれて踏みつぶされた。 『ゴブ』 『ゴブ』『ゴブ』 『ゴブ』『ゴブ』『ゴブ』…… 振り返ったときにちらりと見えたゴブリンの集団は、先ほどよりも更に数が増しているように思えた。 ここまでくればギーシュにもわかる。彼らは時が経つにつれどんどんと増えているのだ。 「ひいいいいいいいいいいいい!!」 激走。産まれてこの方こんなに真剣に走ったことはないという勢いでギーシュは駆ける。 だが、次の瞬間、 「ひでぶっ!」 ギーシュは窪地に足を取られ、豪快に顔面から地面に激突した。 激突して、それでも勢い止まらず、そのまま体が一回転。 「はぎっ! うぶぉらっ! ぎゃああああああ!!」 ぐるんぐるんと更に一回りと半分も縦回転をして、地面に二度目のキスをしたギーシュは、そのままずざざと顔で地面を滑り、 『なんで僕がこんな目に……』 そんなことを思いながら気を失った。 ◇◇◇ ふと気付いたら真っ白な世界にいた。 なんだかふわふわして暖かい、ぬくぬく気持ちいい世界にギーシュはいた。 〝こ、ここは……〟 そんな風に呟いてみても答えは出ない。こんな光景を見るのは初めてだった。 「何処だっていいじゃない」 そんな声が聞こえて、ギーシュはぎょっとして声がしたほうを見た。 目をやったそちらも漂白の世界。ただ、そこに人の姿が在ることだけが先ほどまでと違う。 純白の世界に立っていたのは、裸に白い薄布を巻いてイケナイ部分だけ申し訳程度に隠した、世にも美しい女性だった。 そう、彼女は美しい。 とても美しくて……なんだかとっても見覚えがあった。 〝モ、モンモランシー?〟 美の化身の如き彼女の姿は、どこをどう見ても幼なじみのモンモランシーであった。 「いいえ、私は苺妖精のイチゴちゃんよ」 〝い、イチゴちゃん?〟 「ええ。私はあなたをイチゴの園に導くためにここに来たの」 〝……イチゴの、園?〟 頭がどうにかなりそうだった。 さっきまで戦場にいたというのに、どうして自分はこんなところに立っているのか。 そもそもここはどこだろうか? もしかしてここは天ご―― あまり考えたくない方向に思考が振れかける。 だが、そんな考えは瞬時に霧散霧消。泡となって吹っ飛んでいった。 「イチゴは嫌い?」 そう言って前屈みになった彼女の胸元が、ちらりと見えたからだ。 自然、ギーシュの視線と思考はモンモランシーそっくりの妖精さんのボディに引き寄せられていた。 彼女は同級生のキュルケを含めた一部の女性達のような、肉感的な体つきをしていない。むしろスレンダーと称して誤りはない。だが、それでも彼女の体はギーシュの目を捕らえて放さない。 だって彼女はあまりに薄着で、とても無防備で、ともすればいろいろ見えてしまいそうなのだ。 そんな状況で刮目せずにいられようか、いや、できない。 むしろ目を逸らすのは失礼にあたるに違いない。 そんな想いを抱いて、手に汗握ってもんもんとしているギーシュに、イチゴの妖精は妖しく微笑みかけた。 「私はね、あなたにイチゴを食べてもらいに来たの」 〝い、イチゴとな〟 「そう、イチゴをね。あなたは欲しくない? イ・チ・ゴ」 塗れた唇が動いて、彼女が悩ましげに体をくねらせると、体に巻いた薄布がわずかにずれた。 薄布一枚隔てた彼女の胸元に、一瞬肌とは違う色が透けて見える。 〝い、いいいいい、イチゴちゃん!?〟 「わたしのイチゴ、食べてみない?」 〝た、たべ、たべっ!?〟 イチゴちゃんが肩を震わせた。すると、肩に掛かっていた薄布がずり落ちる。 その姿がどんどん扇情的になる。 〝た、たたたた、食べたいっ!〟 ギーシュは煩悩とかいろいろなものの連合軍に白旗を振って、堪らず叫んだ。 「うふふっ、だったら私を捕まえて頂戴」 悪戯っぽく笑いかけたイチゴちゃんは、そう言って軽い足取りで白一面の世界を駆け出した。 〝に、逃がさないぞぅ!〟 続いてギーシュも彼女を追いかけ始める。 「捕まえてごーらーんーなーさーいー♪」 〝まーてーよー♪〟 あはは、うふふと笑い声。 それは幸せな ……とても幸せな夢であった。 ◇◇◇ 慣性に引きずられて数秒。 顔面で地を耕すように滑った末、崩れ落ちて動かなくなったギーシュの周りを取り囲む人影があった。 「見たか! 俺たちゴブリン穴掘り部隊!」 「掘って埋めるだけの作業は誰にも負けねぇ、ゴブリン穴掘り部隊!」 「む、無敵のゴブリン穴掘り部隊なんだなっ!」 取り囲んだ三体のゴブリン達が歓声を上げる。 ギーシュが足を取られた窪地、それは彼らが掘った落とし穴だったのである。 「よしっ、それじゃあ早速ゴブリンロードの貢ぎ物にするぞ!」 「きっと新しいスコップ貰えちまうぜぇ!」 「う、嬉しいんだな、だな」 と、ゴブリン達がギーシュを縛るために引きずり起こそうとしたときだった。 それまでぴくりとも動かなかったギーシュが、バネ仕掛けの人形のように飛び起きたのである。 そしてゴブリンに目もくれず、彼は天に届けと声を張り上げた。 「バナナくんイチゴちゃんとミルクまぜまぜしたいにゃん!」 戦場の中心で彼は叫んだ。 おお、人よ見よこの屹立を。 この瞬間、確かにギーシュ・ド・グラモンは漢となった。 跳ね起き、意識を覚醒させた彼が目にしたもの。 青い空、白い雲、目の前の亜人達。 耳に届くのは周囲の喧噪とゴブリン達のわめき声。 それで嫌でも全てが察せられる。 先ほどのアレは、ただの夢。 泡沫の幻。 だが、大切なものに気付かされる一時であった。 「嗚呼モンモランシー、僕は大切な物を見失うところだったよ」 天を仰いだまま目をつぶり、彼はそんなことを呟いた。 その頬を涙が一滴零れ落ちる。 何故こんな目に? 彼女のために自分が選んだからに決まっている。 他の誰でもない、自分で望んだからここに立っているのだ。 そのことに後悔があるのか? いや、有るはずがない。 だったら形ばかりの臆病者はもう終わりにしよう。 背筋を伸ばせ、前を向け、歯を食いしばれ。 今こそギーシュ・ド・グラモンの男を示すときだ。 彼は掴んだ。 人はなんのために戦うのかを。 男は誰のために戦うのかを。 「モンモランシー……」 ――瞳の裏に焼き付いいているのは彼女の姿。 全ては愛のために。 愛を勝ち取るため。愛を守るため。 その単純な理由のために男は戦うのだ。 そう、全ては愛ゆえに! 「……モンモランシー!」 ギーシュが視線を下に降ろすと、そこには先ほどまで抱えて走っていた大剣が転がっている。 彼はそれをゆっくりとした動作で拾い上げた。 引き離していた敵は、既に衝突が避けられぬ距離に迫っている。 しかし、それでももう彼に立ち向かうことへの迷いはない。 戦って、戦って、戦い抜いて彼女の元に帰る。 誰のためでもない。自分と彼女の物語のために、少年は剣を取る。 「僕は……戦う!」 決意と共に、ギーシュは鞘から剣を抜き放つ。 その瞬間、周囲のマナが爆発する。 そして少年の左手の甲から、目映い光が発せられた。 「来た! 上から来た! ええと、火の玉が一つ二つ三つ……たくさん!」 「た、たくさんじゃわからないのねっ!」 「いいから! 早く避けて!」 「りょ、了解!」 急速旋回。失速ギリギリまで減速してのターン。 そしてヒュゥッと音を立てて、先ほどまでの進路に降り注ぐ無数の火の玉。 シルフィードは何度目かになる危機を今度もなんとかやり過ごす。 モンモランシーはその背で息を吐いて、胸をなで下した。 空中の激突は続いていた。一方的な展開で。 それは勿論、モンモランシー達の圧倒的な不利という形である。 「カカッ。カカカッ」 竜はさもおもしろそうに笑う。 本来ならば彼はこのような嬲り殺しに近い展開に、愉悦を覚えたりはしない。 だが、この戦いは彼にとって、とても意義あるものであった。 彼にしてみれば、この戦いは試薬を入れた試験管を振っているのと一緒。結果がわからぬ実験であるのだ。 爪先を弾いて炎弾を飛ばす、氷弾を弾く、雷撃を走らせる。 その一つ一つが、未知なる結果を導くための行程。 元来彼が受けていた指示は、速やかに彼女達を抹殺して〝虚無の巫女〟の眼前にその屍を放り出してやることだった。 だが、竜はそれを無視する形で、こうして彼女達と戦っている。 それは好奇心による行動であった。 彼は見てみたいのだ。 己の手によって、生命が純化するその瞬間を。 命の限界。その果ての果て、選ばれた一握りのものだけがたどり着くことが許される極限。 そこに至る究極の一瞬。 彼はその〝転化〟の瞬間を、無邪気なまでの好奇心でもって、待ち望んでいるのだ。 「タバサ! 準備はいい!?」 風音にかき消されないようにするために、怒鳴りつけるようになってしまったモンモランシーの問いかけに、タバサは小さくコクンと頷いてみせる。 彼女のその動作は、反抗の機会が巡ってきたことを示していた。 彼女達はこれまで炎の雨を三度、氷の雨を二度、石の雨・雷撃・猛吹雪をそれぞれ一度ずつ、全てギリギリで回避している。 一撃でも貰えば非力な彼女達などひとたまりもないが、それでも彼女達は未だ健在である。 そこに、勝機があった。 正直、ドラゴンの攻撃は狙いが甘い。 派手さや威力に対して、精度や効果に関して非常にムラがある。 そこからはまるで本気が感じられない。 むしろ一連の攻撃からは、子供が遊んでいるかのような稚気すら感じられる。 ならばこそ、その油断が必殺を牙を隠した彼女達の勝機であった。 「それじゃ、手はず通りにいくわよ!」 「モンモンこそヘマしたら、丸かじりなんだからね!」 「……ごー」 モンモランシー、シルフィード、タバサ。 二人と一匹はそれぞれに気合いを込めて、命を預け合う仲間達に声をかけた。 なにせ、お互いの連携こそがこの反撃作戦の要なのである。 「ほう、仕掛けてくるか」 先ほどから機会を伺っていた様子の相手が動いたことで、竜がますます機嫌良く笑った。 その度、口元の牙の隙間からはチロチロと火の粉が舞い散る。 彼の視線の先には、氷の弾幕を張りながら上昇していく仔竜の姿。 太陽を背に急降下攻撃を仕掛けてくるつもりであることが容易に知れる。 だが、竜はあえてそれを許した。 「被験体No.11923号に対する、『絶望による心的影響による効果実験』を継続する」 彼は最初から、それがどのような形であれ、タバサ達の策略に乗るつもりであったのだ。そして、その上で叩きつぶすつもりなのである。 それは慢心と言えば慢心だ。だが、人が蟻を踏みつぶすという行為に、慢心があるだろうか? あまりに存在としての格が違う場合、そこには慢心すらも存在しないのだ。 タバサが渾身の力を込めて作り出した氷の弾雨が、竜の吐き出した赤い炎に相殺されて消える。 けれども、タバサ達に動揺はない。彼女達とて馬鹿ではない。これまでの短い交戦で、その程度の力の差が有ることは十分承知しているのだ。 間髪入れずに、第二第三の魔法が放たれる。 「無駄な足掻きを!」 最初に襲ったのは、周囲の大気を急激に撹拌させる恐るべき乱気流。 「ふんっ」 普通の竜ならば飛行不能に陥るその中を、竜は涼しい顔をして飛び続ける。風の流れを読むことなど。彼の知識と経験を持ってすれば造作もない。 続いて発生したのは氷刃を巻き込んだ巨大な竜巻。 竜は一瞬の思考を巡らせて、それから赤いマナを集めて翼に集中させた。そうして炎を纏わせた翼を羽ばたき、火炎迸る風を発生させて氷刃を次々打ち落とす。 続けざまに魔法が防がれるが、それでもタバサの攻撃は続く。 四度目。今度は頭上の死角から、真空の刃がいくつも奔る。 すると竜はそれを予期していたように首をそちらに向けると、遠く何リーグ先までも聞こえるような音量の咆吼を上げた。 そして豪吼によって生じた空気の振動とぶつかって、真空の刃は消滅してしまう。 「ふん、この程度で終わりか?」 最初の氷撃から始まった一連の波状攻撃を難なく防ぎ、期待と失望が入り交じった声で竜は言った。 彼が見ている方角には、目映い昼天の太陽が光を放っている。 流石の竜といえども、太陽光を相手にしては目を眇めるほかにない。 タバサ達がとった一連の行動から彼が読み取ったのは、彼女達が距離を縮めようとしていることだった。 逃げるつもりならば適度に距離を離して戦えばいい。だが、彼女達は今や陽光を背に急降下を仕掛けてようとしている。 これは明らかに接近戦、あるいは肉弾戦を仕掛けてくるつもりの動きである。 さしもの彼にも、タバサ達がどのような切り札を隠しているのかまではわからない。 けれど彼女達の行動から、近寄って放つその切り札に全てを賭けているであろうことは伺えた。 ならばこそ、竜はそれをおもしろいと思う。 先ほどまでの攻撃を自分が凌いだように、自分の攻撃を彼らは凌ぐつもりでいるのだ。 実に、不遜である。 不遜ではあるが、竜はそれを許すつもりでいた。 困難を突破した末に放つ切り札。それが破られたときの絶望はどれほどのものであろうか。 全身全霊を込めて放った切り札を、ジョーカーによって力任せにねじ伏せられた絶望は、如何ほどであろうか。 その絶望がもたらすかも知れない〝転化〟、彼はそれを心待ちにしているのだ。 かつて『始祖』と呼ばれるプレインズウォーカーがこの世界に施した魔法。彼が行った血統実験、竜はその結実を彼は見てみたいのだ。 『始祖』の直系に連なるもの、色濃く『始祖』の血を受け継いだ者の中に時折発現するという、虚無の系統。 だが虚無の系統の発現は副次的効果に過ぎないと、竜は確信している。副次効果として、プレーンとの高い親和を持つに過ぎない。 その本来の形は、偶然でしか世界に生まれ落ちることのない、久遠の闇と繋がる火花を持つ者を培養するという、数千年をかけた『始祖』の恐るべき血統実験の結果だ。 その成果を見届けた時に浴するであろう、探求の悦楽こそが、この竜の真の目的なのである。 そして、竜にとって幸いなことに、今やワルドはプレインズウォーカーが孕む狂気のために、一人の少女の虜となっている。 かのプレインズウォーカーの目には、既に他の王家に連なる者のことなど目に入っていまい。 それはつまり、彼女の近くにいて、強く彼女の影響を受けた王族の娘、「シャルロット・エレーヌ・オルレアン」に注意が向けられていないということを意味している。 竜にとってタバサは、最初に出会ったそのときから格好の実験対象であったのだ。 加えて、二人のプレインズウォーカーの気配がこの世界から消失していることも好都合だった。 なにもかもが都合のいいほうに転がっている。 今こそは、内に秘めたる欲望を解放する絶好の機会であった。 白炎を纏わせた魔人の蹴撃。 結局それがキュルケに届くことはなかった。 旋風を纏い、突如割り込んできた何者かが、手にした棒状のものでメンヌヴィルの跳び蹴りを受け止めたのである。 そして受け止めた杖を斜めにずらし、何者かはメンヌヴィルの力を受け流す。 すると、狙いがそれたメンヌヴィルが体勢を崩した。 だが、メンヌヴィルは空中でバランスを崩されたというのに、その驚異的な身体能力を使って体を捻り、豪腕を振るって反撃に移ろうとする。 けれどそれよりも速く、男が棒に伝わった力をてこの原理で利用し、コマのようにその場でくるりと一回転。そして遠心力まで加えた杖の一撃が、メンヌヴィルの攻撃が届くよりコンマ先に、その横頭部をしたたかに狙い打った。 流石のメンヌヴィルも、空中で追撃を受けて躱せない。頭部に受けた一撃によって勢いよく弾き飛ばされた。 けれど吹き飛ばされて、それでつけ入る隙を与えたりはしない。 彼は着地と同時に転がって、勢いそのまま跳ねるようにして飛び起きた。 そうやって立ち上がった、その顔に浮かぶは、 「おお、ついに……ついに……俺の前に立ちはだかるか」 歓喜。 一方、助けられたキュルケは呆然として、突如現れた者の姿を凝視した。 現れたのはマントを羽織った長身の男。 杖を手にした彼の顔には見覚えがある。 いや、少し前までは日常的に目にしていた。 彼の名は―― 「ミスタ・コルベール……」 そうして炎の熱に炙られる戦場に、教師コルベールはただ静かに立っていた。 英雄は、いつだって遅れてやってくる。 ―――ギーシュ 戻る マジシャン ザ ルイズ 進む
https://w.atwiki.jp/akatarusurereview/pages/191.html
ゼロ魔SS投稿掲示板 記号・英数字・あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ タイトル 投稿者 魔界戦記ディスハルケギニア kuz 魔女(ゼロ魔 オリキャラ オリ設定) pencil 【完結】魔法学院でお茶会を【オリ主】 ただの、ドカ... 魔法少女リリカルなのはNothingness第1話(魔法少女リリカルなのは×ゼロの使い魔) 高柳 光妖 魔法生徒 むぎマ!(ネギま!×ゼロ魔 オリ多数) 灰原聖志 魔法生徒 むぎマ!(ネギま!×ゼロ魔 オリ多数) 灰原聖志 魔物と虚無と使い魔と(モンスターファームクロス) 烈風 輪るピンクサルーン。 FX長者T 魔を滅するメイジと使い魔たち【「スレイヤーズ」風・ゼロの使い魔】【7/17次回...... よむだけのひと 醜い蒼髪の姫君(ゼロの使い魔) ヤッタラン 昔話 『ゼロの魔導師』 より (改訂版) (ゼロの使い魔 UXO 【習作】ムカデの代わりの男(ゼロ魔三次創作) あぶだび 無敵王子アンリ(オリ主) シンジ・アスカ メイジ・オブ・ウォー(ゼロ魔×ゴッド・オブ・ウォー)R15 バラドール 女神転生-IMAGINE-マッカ-RMT在庫追加のお知らせ rmt-hot 眼つきの悪いゼロの使い魔(オーフェン召喚) 材木 もう一度あの世界に―イリヤスフィールのサーヴァント―(fate&ゼロ魔&その他多数) ピアノマン もしもの世界で…【短編】 I=D=G 兄 モンモランシーとギーシュと使い魔ー二人目の平民の使い魔ー ゼロ使いとフルメ...... アインツベルン ゼロ魔SS投稿掲示板 記号・英数字・あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ
https://w.atwiki.jp/tisitia/pages/14.html
スキルバレンシア カリカット商人ギルドマスター マリッカル 大商クジャラート 海事ギルドマスター ホムルズアリー・レイス マスカットアル・ガウリ アデン左利きのアーマッド ザンジバル元老マージド モザンビークコリタン サンジョルジュンジンガ・ンクワ ハンブルグマルティン・ルター イスタンブール商人ギルドマスター 海事ギルドマスター ロッサーナ カラ・メフメト ベイルートハーイル・ベイ カイロカーンサウフ アレクサンドリア海事ギルドマスター 商人ギルドマスター メフメト・シャルーク アテネ 海事ギルドマスター商人ギルドマスター ラ・ヴァレッテ 技師マルティネンゴ オポルトドゥアルテ・ロペス シラクサジェーム王子 ヴェネチア商人ギルドマスター 海事ギルドマスター ジョルジョーネ ミケランジェロ パラケルスス シャイロック頭取 ラグーザベロニカ・フランコ トリポリシナーン・パシャ チュニス商人ギルドマスター 海事ギルドマスター レオ・アフリカヌス ヒサール・レイス ナポリ楽士ジェルズアルド 海事ギルドマスター 商人ギルドマスター トマス・カンパネッラ 冒険者ギルド ピサガリレオ・ガリレイ アントワープマリア王妃 アムステルダム海事ギルドマスター 商人ギルドマスター ルーベンス メルカトール 豪商ビッケル エラスムス マルセイユモンモランシー大元帥 コンデ公爵 商人ギルドマスター ノストラダムス フランソワ・ラブレー ダ・ヴィンチ 冒険者ギルド バルセロナルイス・デ・レオン ナント王女マルグリット リスボン商人ギルドマスター ンジンガ・ンベンバ ディアス提督 バルディ頭取 海事ギルドマスター ロンドンレスター伯 大商ダケット 冒険者ギルドマスター 商人ギルドマスター 海事ギルドマスター シェークスピア ジョン・ディー カレーベリー女公ジャンヌ セビリアサンタ・クルズ公爵 海事ギルドマスター ファルネーゼ公爵 エル・グレコ トメ・ピレス ジェノバトラジェット公爵夫人 ボルドーパレ ハバナウアレオ酋長 スキル バレンシア 外科医術 駆除 カリカット 商人ギルドマスター 香料取引 身体言語 食料品取引 マリッカル 回避 収奪 大商クジャラート 香辛料取引 海事ギルドマスター 操舵 造船 援軍要請 ホムルズ アリー・レイス インド諸語 マスカット アル・ガウリ 行軍 インド諸語 アデン 左利きのアーマッド 水平射撃 火器取引 ザンジバル 元老マージド 染料取引 ペルシャ語 モザンビーク コリタン 釣り ペルシャ語 サンジョルジュ ンジンガ・ンクワ 外科医術 ハンブルグ マルティン・ルター 宗教学 酒宴 イスタンブール 商人ギルドマスター 織物取引 逃走 縫製 海事ギルドマスター 操舵 剣術 造船 ロッサーナ 口説き カラ・メフメト 生物学 ベイルート ハーイル・ベイ 古代エジプト語 カイロ カーンサウフ 織物取引 調味料取引 アレクサンドリア 海事ギルドマスター 操舵 弾道学 消化 商人ギルドマスター 繊維取引 縫製 メフメト・シャルーク 統率 武具取引 アテネ 海事ギルドマスター 見張り アラビア語 商人ギルドマスター 運用 保管 美術品取引 ラ・ヴァレッテ 剣術 突撃 戦術 技師マルティネンゴ スラブ諸語 オポルト ドゥアルテ・ロペス 救助 駆除 西アフリカ諸語 シラクサ ジェーム王子 ラテン語 トルコ語 ヴェネチア 商人ギルドマスター 調理 警戒 社交 海事ギルドマスター 修理 銃撃 ギリシャ語 ジョルジョーネ 貴金属取引 嗜好品取引 ミケランジェロ 美術品取引 美術 フランス語 パラケルスス 鋳造 採集 スペイン語 シャイロック頭取 工芸品取引 オランダ語 酒類取引 ラグーザ ベロニカ・フランコ スラブ諸語 トリポリ シナーン・パシャ 機雷敷設 古代エジプト語 接舷 チュニス 商人ギルドマスター 縫製 鉱石取引 トルコ語 海事ギルドマスター 漕船 造船 疾病学 レオ・アフリカヌス 生存 行軍 採集 ヒサール・レイス 速射 防御 銃撃 ナポリ 楽士ジェルズアルド 採集 釣り 海事ギルドマスター 修理 戦術 弾道学 商人ギルドマスター 運用 工芸 ギリシャ語 トマス・カンパネッラ ヘブライ語 冒険者ギルド 補給 視認 ピサ ガリレオ・ガリレイ 地理学 応急処置 アントワープ マリア王妃 美術 スラブ諸語 アムステルダム 海事ギルドマスター 漕船 剣術 ドイツ語 商人ギルドマスター 繊維取引 調理 保管 ルーベンス 美術 フランス語 メルカトール 地理学 測量 ポルトガル語 豪商ビッケル 武具取引 工業品取引 釣り エラスムス 宗教学 英語 考古学 マルセイユ モンモランシー大元帥 援軍要請 弾道学 酒宴 コンデ公爵 調味料取引 商人ギルドマスター 運用 社交 保管 ノストラダムス 疾病学 開錠 機雷発見 フランソワ・ラブレー 宗教学 英語 オランダ語 ダ・ヴィンチ 工芸 美術 イタリア語 冒険者ギルド 観察 考古学 生物学 バルセロナ ルイス・デ・レオン 生物学 探索 釣り ナント 王女マルグリット 補給 ポルトガル語 リスボン 商人ギルドマスター 雑貨取引 運用 社交 ンジンガ・ンベンバ 採集 釣り スワヒリ語 ディアス提督 測量 操船 スペイン語 バルディ頭取 鉱石取引 食品取引 イタリア語 海事ギルドマスター 修理 見張り 援軍要請 ロンドン レスター伯 医薬品取引 弾道学 大商ダケット 酒類取引 織物取引 釣り 冒険者ギルドマスター 財宝鑑定 生態調査 地理学 商人ギルドマスター 雑貨取引 社交 警戒 海事ギルドマスター 修理 見張り ノルド語 シェークスピア ケルト語 オランダ語 スペイン語 ジョン・ディー 採集 駆除 身体言語 カレー ベリー女公ジャンヌ 調達 探索 工芸品取引 セビリア サンタ・クルズ公爵 統率 貫通 弾道学 海事ギルドマスター 剣術 操舵 オランダ語 ファルネーゼ公爵 宗教学 英語 考古学 エル・グレコ 財宝鑑定 イタリア語 美術 トメ・ピレス 釣り アラビア語 ポルトガル語 ジェノバ トラジェット公爵夫人 縫製 調理 ボルドー パレ 応急処置 疾病学 救助 ハバナ ウアレオ酋長 身体言語
https://w.atwiki.jp/gods/pages/67797.html
ブランシュマル アーサー王伝説に登場する森の妖精。 その名は「白い痛み」の意。 一説にギンガリンの母。
https://w.atwiki.jp/hanaya/pages/96.html
グランシェフ張 攻撃パターン 飛び込み斬り 斬りつけ3連撃 斬り付け 攻略 中華包丁で襲ってくる。あまり避けないので楽な相手。 だが攻撃をガードし続けると包丁が壊れ、素手で襲い掛かってくる。 正直そちらのほうが厄介なのでさっさと斬ってしまうこと。