約 2,051,614 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4474.html
前ページ次ページ使い魔はじめました 使い魔はじめました―第七話― 「あ、サララさん!」 厨房の入り口で、シエスタが声をかけてきた 配膳を手伝いにきた、と告げると同時に、 くぅ、と可愛らしくサララのお腹が鳴った 「あらあら。先にお昼にしましょうか。 デザートを配るまでは、まだ少し時間がありますよ」 シエスタの言葉に従って、先に昼食を取らせてもらうことにする その前に、と辺りをきょろきょろと見回した 「ボクならここだよー」 いつの間にか足元に擦り寄っていたチョコが、にゃあ、と声を上げる 「ゴハンなら、ちゃんとお腹いっぱい食べたよ。 ルイズは、まだ食堂にいるみたい」 そう告げた後で、チョコはちらちらとサララを見る どうしたの、と尋ねると何か言いたげにしていたが、 ふるふると頭を横に振ると笑って返事をする 「うーん……何でもないよ。ただ、サララはいつも元気だなって思っただけ」 おかしなことを言うなぁ、とサララはチョコの頭を撫でてやる 「ホントに……元気で、すごいなぁ」 チョコがそう呟いたのは、サララには聞こえなかった 昼食と手伝いが終わったらルイズと合流すると言って、厨房に入る 朝と同じ絶品の賄いのシチューと余りものらしいまだ肉のついた骨をいただく 随分と品質の良い肉なので、さすが上流階級に出すものだ、と関心する 空になった食器をシエスタに返した後で、配膳の手伝いを始める 左手に銀のトレイを持ち、右手のはさみでケーキをつまみ、一つずつ貴族に配っていく 金色の巻き髪にフリルのついたシャツを着た気障なメイジがいた 薔薇をシャツのポケットに挿しているのを見て、 まるでブラム伯爵様のようだ、とサララは思った と、彼のポケットから、キラキラと輝く小瓶が転がり落ちる 足元まで転がってきたので、サララはテーブルにトレイを置いて拾い上げる 紫色の美しい液体がチャプチャプと瓶の中で揺れている ほんのりと良い香がしてくるから、多分香水なのだろうと判断する 落とし主の少年は、と見回せば同年代の少年達に囲まれている 「なあ、ギーシュ! お前、今は誰と付き合ってるんだよ!」 「誰が恋人なんだ? ギーシュ!」 気障なメイジはギーシュというらしく、彼はすっと唇の前に指を立てた 「つきあう? 僕にそのような特定の女性はいないのだ 薔薇は多くの女性を楽しませるために咲くのだからね!」 その名前と顔を頭に叩き込んだ後で、サララはその場を一旦離れることにした 少年達の体格はよく、背の低いサララは近づきにくいし、 配膳の手伝いもまだ途中である 後で渡した方がよさそうだ、と判断して配膳を続けた 配膳を終えて、空になったトレイを厨房に返した後で、 さて、先程の少年は、と探してみれば一人の少女と歓談しているところだった 彼の下へ歩みよると、落し物です、と声をかけた 「ん……? 落し物……? ……!」 彼は、サララが手にした小瓶を見て、あからさまに顔色を変える 「こ、これは僕のじゃないよ、き、君は何を言っているんだね?」 「ギーシュ様、どうかなさいましたの?」 「け、ケティ! あ、い、いや、何でも……」 そんな彼の様子を見て、ピンと来た、とでも言うようにサララは表情を変える それから、何もかも分かってますよ、と声には出さずに微笑んだ すいません、言葉が足りませんでした、と尋ねなおす 落し物ですが、持ち主をご存知ありませんか、と 「え? ……あ、ああ! 知ってるよ、勿論さ!」 サララが話を合わそうとしているのに気づいて、ギーシュは慌てて取り繕う では、持ち主の方へ返してあげてください、と 少女からは見えないように小瓶のやりとりをする 小瓶をポケットにしまったギーシュが安堵の表情を見せたのを確認して、 それではこれで……と去ろうとしたサララをケティが引き止める 「ちょっと、あなた。どうして、ギーシュ様に尋ねたの?」 どうやら、平民である彼女が貴族である彼に臆さず話しかけたことを 少女は怪しんでいるようだった サララは笑顔でそれに答える 自分は、ここへ来たばかりなので他の平民達とはそこまで親しくない 困っていたところに、目を引く姿をした貴族がいたのでつい声をかけた 交友関係も広そうだったのできっと持ち主を知っていると思った…… ギーシュを褒め称える方向で、そんなことをまくし立てていく 連れの男を褒められて嫌な気分になる年頃の少女などそうそうおるまい 「ま……まぁ、そうだったんですね」 一気に流れこんできた情報に押し流されて、少女は一応納得したようだ 「そ、そういうことらしいね。さあケティ、そろそろ午後の授業だろう?」 「あら、本当ですわ! では失礼しますわね、ギーシュ様」 ケティが走り去ったのを見送り、ギーシュがほっと一息つく 「……平民にしては、機転が利くじゃないか」 商売の基本ですから、とニッコリしたまま答える 「商売……?」 その言葉にギーシュが頭に疑問符を浮かべた 「サララ! 何してんのよ!」 ルイズが、サララの姿を見つけ、駆け寄ってきた 「……あぁ、そうか。君はミス・ヴァリエールが召喚した……」 「何よギーシュ。サララに文句でもあるの?」 キッ、と睨みつけられて、大仰に首を振る 「とんでもない! すばらしい平民だよ、彼女は!」 「……すばらしい? ギーシュ、ソレはどういうことかしら?」 「げ、え、あ! モ、モンモランシー!」 金の巻き毛の少女が、腕を組み、彼の後ろに立っていた 「ギーシュ、あなたまさか、そんな小さな子にまで……!」 「モンモランシー、誤解だ」 冷静な態度を装っていたが、額には冷や汗が伝っている 「か、彼女は僕が落とした香水を拾ってくれただけさ! 君からもらったあの香水を……」 「私が折角あげた香水を落として、拾われるまで気づかなかったのね、ギーシュ?」 「さ、咲き誇る薔薇のような顔を、そのような怒りで歪ませないでくれたまえ。 僕の『香水』のモンモランシー」 「問答無用ーッ!」 彼女が呪文を唱えると、水が滝のようにざばーっと彼の上に降り注ぐ 「水でもかぶって反省しなさい!」 「あ、ま、待っておくれよ、モンモランシー!」 ヘソを曲げて食堂から出て行く彼女の後を、びしょぬれになった彼が追いかける その場に残されたルイズとサララは、目の前で繰り広げられた痴話げんかに、 ぽかん、としてしばらく声も出なかった その頃、院長室ではオールド・オスマンが背中を撫でていた 「あいたたた、ミス・ロングビルも下着を覗かれたくらいで、 あんなに怒らなくてもいいと思うがのう」 そんな時、ガタン、と音を立てて扉が開かれた 「オールド・オスマン! たた、大変です!」 「大変なことなどあるものか。すべては小事じゃ」 「ここ、これを見てください!」 コルベールは、先程まで読んでいた書物を手渡した 「これは、『始祖ブリミルの使い魔たち』ではないか。 まーた、こんな古臭い文献を読んでおるのかね、 ミスタ……えーっと、ソンバーユ?」 オスマン氏は首を傾げた 「コルベールです! お忘れですか!」 「そうそう。そんな名前じゃったな。君はどうも早口でいかんよ。 で、コルベール君。この書物がどうかしたのかね?」 「これも見てください!」 コルベールが、サララの額に刻まれたルーンのスケッチも手渡す それから、コルベールはオスマン氏に泡を飛ばして説明をした 春の使い魔召喚の儀式の際に、ルイズが魔法の使えない メイジの女性商人と、あと猫と鍋を呼び出してしまったこと ルイズが、彼女と『契約』した証明として現れたルーンが気になったこと それを調べていたら…… 「始祖ブリミルの使い魔、『ミョズニトニルン』に行き着いた、と そして、彼女が『ミョズニトニルン』であると、結論づけたわけじゃな?」 「そうです! 至急王宮に指示を仰ぎましょう!」 「いや、それには及ばんよ。まだ、本当に『ミョズニトニルン』じゃという 明確な証拠もない。しばらくは、様子を見た方がいいじゃろうて」 「でも、伝説なのですよ!」 「だからじゃよ、コルベール君。もし本当に『伝説』の力なんちゅーもんが 存在したら、それは王室のボンクラ共には渡せん。 奴らは、その力を使って戦争を始めるかもしれんからのう。 この件は他言無用じゃ、ミスタ・コルベール」 「はい!」 コルベールが深くおじぎをした所で、オスマン氏が尋ねる 「ところで、その……おほん、商人とは、えー、どんな女性なのかね?」 「まだ少女のようです。見たところ、10代前半というところでしょうか?」 「何じゃ……つまらんのう」 ちっ、と舌打ちをするオスマン氏 コルベールは心の中で、このスケベジイイ、と呟いた 前ページ次ページ使い魔はじめました
https://w.atwiki.jp/gods/pages/98570.html
ブランシュ(2) フランス王の系譜に登場する人物。 関連: ルイハッセイ (ルイ8世、父) ブランシュドカスティーユ (ブランシュ・ド・カスティーユ、母)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/120244.html
フランシスフッド(フランシス・フッド) フランシスホイラーフッドの別名。
https://w.atwiki.jp/gods/pages/118740.html
フランシスジョンモンタギューステュアートウォートリーマッケンジー(フランシス・ジョン・モンタギュー=ステュアート=ウォートリー=マッケンジー) 連合王国貴族のウォーンクリフ伯爵の一。 第2代ウォーンクリフ伯爵。
https://w.atwiki.jp/francisyuki1991/pages/14.html
フランシーは痔である 初めに フランシーは以前は自演クラスタであったがある日痔であることが判明。 その日より痔クラスタへになった。 現在では、フラン痔ー、腐乱痔、などの呼び名もある。 Twitterでの痔祭り 2011年2月6日午前2時頃、それは突然始まった。 きっかけはフランシーによる爬虫類ツイートであった。 それを見つけた4人(Kさん、Mさん、Nさん、Pさん)公式RTを開始、突如として多くの人のTLが爬虫類で埋まる事になった。 その後フランシーというツイートがTlに見られるようになりそれすら公式RTされたため、フランシー誰それTLへと発展、当然痔の人として紹介され痔TLへと発展して言ったのであった。 この件に関しては黄色い人がトゥギャッターにまとめを作ってくれたのでそちらを参照のこと。 →『フランシー』~奇跡のHOTワード1位~(痔TL) これによりフランシーはついっぷるHOTワード1位を獲得。歴史にその名を刻んだのであった。 また、kmという痔弟子まで出来た。
https://w.atwiki.jp/projectdiva_ac/pages/875.html
フランシスカ 基本情報 作曲・作詞 ぢゅ@メラゾーマP http //ameblo.jp/kandyu/ 調声 夢光P http //ameblo.jp/yumehikari-p/ イラスト TCB http //www.pixiv.net/member.php?id=536907 PV 何故これをP http //www.whydunit.com 初音ミクwiki http //www5.atwiki.jp/hmiku/pages/18519.html EASY NORMAL HARD EXTREME EX EXTREME レベル FT - 5.5 7 9 9 無印 - 5 7 8 - ノート数 443 515 591 599 BPM 194→97→194 ランキング HARD http //miku.sega.jp/arcade/ranking/ranking_fran_hard.html EX http //miku.sega.jp/arcade/ranking/ranking_fran_extreme.html EEX http //miku.sega.jp/arcade/ranking/ranking_fran_ex_extreme.html 備考 第3回楽曲募集第一次採用曲。 「フランシスカ」とは、フランク族が投擲に用いた戦斧のこと。 動画 NORMAL 評価:PERFECT モジュール:× Player:とりこ 評価:PERFECT モジュール:× Player:らいあ HARD 評価:PERFECT モジュール:× Player:めかひすい@なまねぎ ※ボタン音なし 評価:PERFECT モジュール:× Player:KLAR@kagamination 評価:PERFECT モジュール:× Player:みそら>ヮ<からあげ 評価:PERFECT モジュール:× Player:らいあ EXTREME 評価:PERFECT モジュール:× Player:らいあ 評価:PERFECT モジュール:× Player:なおてえ@ちば-木魚隊 EX EXTREME 攻略 ラストの連打(16分単位) 1つ目 |_○_○×○×○×_×_×_×_| 2つ目 |○△○△○_○△○△○△○△○△|○_×□×□×□○△○△○△○△|○_______________|______________△△|△ コメント HARDのMAX HOLDはどこで入るの? -- (名無しさん) 2012-09-29 16 36 37 ↑そして武器にとりついた〜の△ -- (名無しさん) 2013-01-14 17 12 29 ↑ミス、その前の△ -- (名無しさん) 2013-01-14 19 16 56 EX「永久の愛を~」のHOLDは○を早Fにすればいいの? -- (名無しさん) 2013-01-14 19 44 20 ↑遅Cー遅Cで最大値増やしつつ両方Cでとれるよ。ただ遅ー遅の場合は猶予1F未満(サイバネレベル)だけど -- (名無しさん) 2013-01-14 21 03 38 ↑、↑2の者です。遅Cー遅CはできないのでF妥協で行きます。最大値増やすということは○Hを遅Fでとればいいんですね? -- (名無しさん) 2013-01-14 21 27 32 ちがうちがう、○Hを遅Cでとる→アウトロ最初の○を遅Cでとって猶予1F未満のMAXギリギリはいる長さだからそれだとあかん。○Hは早C(か早F)でとってアウトロの○を遅C(か遅F)でとるのが正解。 -- (名無しさん) 2013-01-14 23 20 41 ↑説明ありがとうございます -- (名無しさん) 2013-01-14 23 34 15 交互連打直前の○2連打に泣かされること数十回………萎えた -- (名無しさん) 2013-07-03 08 12 20 ↑たかがちょっと難しい箇所1つある程度で萎えてちゃ仮にパフェったとこで先は知れるな -- (名無しさん) 2016-06-03 01 23 31 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/d-soromon/pages/51.html
┏━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:ボー・ブランシェ 【レベル】:40 【アライメント】:秩序/善┣━━━━━━━┳━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳┻━━━━━━┓ 【筋】:30 【耐】:20 【敏】:45 【魔】:15 【運】:10 【宝】:-┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ ,. 、 _,.、 ,ィ' ´ ミf´ へ'ー-、 /イ 彡ミ ヘ / -‐、 f´ ー- ハ イ ´ ヘ f´ ,r、ミ、ィr、 ヽ \ ハ ,' ,' / ゙ `, ハ ヘ ', i i ,' ,イ ', ', , ヽハ ゝ' { ム、 }ハ ト, ハ ヽリヘ _,. -‐ィ'´ ヽ ', ,ハ{'ミ≧、 r≦彡へリルハ '} \ _/ / \!ヘ' , |!| , リ゙'ハリ'v' ヽ、 / | |!ヽ r'、_ヽ'_ ,.ヽ / / i `ー-、 / ! ヽ ハ 、 ̄ ̄_, / / リ \ ハ ', `, ヘ、 ̄ / .ノ / ハ / i ハ \ \ ̄二ィ'´ / > 、 / | _,. =ヘ ニ ーfー―Z´ニハ_,. -―'v' / \ ./ ヽ ,. - = f´ー ' ヽ ヽ ∨ ,ゝ、 ゝ、 ハ_ / ヽ / V´r´f´ ヽ 、 ' `r'f´| ○`f r`rーへ-r< / ハ_ .{ ヽ | ', ', rヽハ | | | .} | ! ' / ヽ\ 〃 / / ≦ヽ ヽ ヽ ! | f ヽ ヽヽ! | | i .| ', / ゝ Y / / ヽ_ } ヘ f ヽ| | | ○ | | } /_,. ,、 { { i / ` ̄ ヽ_ i ≧、 !、 { | | | | |イ / ハ ', ヽ / / /_,. -― ヽ ,j \_ \ | | | ○ j .| f´ / ヘ ヽ i / // ハ ヽ `≧ー.へ { '、 { ,' イ { ./ へヽ ハ`'v-へ、_ / ヽ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○ブランシェ流体術:B(種別:一般 タイミング:常時) この時代の欧州において珍奇な「武器を一切使わない格闘術」。 本人曰く功夫が足りない(ランクは自己申告) 戦闘時、常にこのキャラクターの【筋】【敏】を「+15」する。 ○選民意識『…?』(種別:一般 タイミング:常時) 優れた人間は弱者を導くべきだという考えを持ち、他人より傲慢と映る。 初めて接触した相手の感情を1段階敵対的にする。(強制) ○心眼(真):C- (種別:一般 タイミング:常時) 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。 このキャラクターは常に「+15%」の勝率補正を有し、必ず最低勝率「5%」が保障される。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スペシャル】 ●分身の術 (種別:対人奥義 タイミング:メイン) 遠い異国のNINJAが使うと言われる絶技。高速移動による残像を持って相手を惑わす。 彼は厳しい荒行の末、体術での再現を可能とした。なお魔術は一切使用していない。 この状態で対象に前後左右から殴り掛かる「分身烈風拳」が彼の必殺技の一つである。 必殺技の為、当然技名を叫ぶ(重要)。 戦闘時、【敏】ステータスを「+40」する。また、勝率補正に「+50%」する。 この補正は千里眼などの優れた五感を持った対象が敵陣にいる場合半減される。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ + 投稿時データ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:ボー・ブランシェ 【レベル】:40 【アライメント】:秩序/善┣━━━━━━━┳━━━━━━━┳┻━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳┻━━━━━━┓ 【筋】:30 【耐】:20 【敏】:45 【魔】:15 【運】:10 【宝】:-┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ ,. 、 _,.、 ,ィ' ´ ミf´ へ'ー-、 /イ 彡ミ ヘ / -‐、 f´ ー- ハ イ ´ ヘ f´ ,r、ミ、ィr、 ヽ \ ハ ,' ,' / ゙ `, ハ ヘ ', i i ,' ,イ ', ', , ヽハ ゝ' { ム、 }ハ ト, ハ ヽリヘ _,. -‐ィ'´ ヽ ', ,ハ{'ミ≧、 r≦彡へリルハ '} \ _/ / \!ヘ' , |!| , リ゙'ハリ'v' ヽ、 / | |!ヽ r'、_ヽ'_ ,.ヽ / / i `ー-、 / ! ヽ ハ 、 ̄ ̄_, / / リ \ ハ ', `, ヘ、 ̄ / .ノ / ハ / i ハ \ \ ̄二ィ'´ / > 、 / | _,. =ヘ ニ ーfー―Z´ニハ_,. -―'v' / \ ./ ヽ ,. - = f´ー ' ヽ ヽ ∨ ,ゝ、 ゝ、 ハ_ / ヽ / V´r´f´ ヽ 、 ' `r'f´| ○`f r`rーへ-r< / ハ_ .{ ヽ | ', ', rヽハ | | | .} | ! ' / ヽ\ 〃 / / ≦ヽ ヽ ヽ ! | f ヽ ヽヽ! | | i .| ', / ゝ Y / / ヽ_ } ヘ f ヽ| | | ○ | | } /_,. ,、 { { i / ` ̄ ヽ_ i ≧、 !、 { | | | | |イ / ハ ', ヽ / / /_,. -― ヽ ,j \_ \ | | | ○ j .| f´ / ヘ ヽ i / // ハ ヽ `≧ー.へ { '、 { ,' イ { ./ へヽ ハ`'v-へ、_ / ヽ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○ブランシェ流体術:B(種別:一般 タイミング:常時) この時代の欧州において珍奇な「武器を一切使わない格闘術」。 本人曰く功夫が足りない(ランクは自己申告) 戦闘時、常にこのキャラクターの【筋】【敏】を「+15」する。 ○選民意識『…?』(種別:一般 タイミング:常時) 優れた人間は弱者を導くべきだという考えを持ち、他人より傲慢と映る。 『実際には、自己の研鑽を怠らなず庇護者としての負担を当然とする高潔な精神を 持ち合わせている。』 初めて接触した相手の感情を1段階敵対的にする。(強制) 『 魂食いへを阻止すると判断した場合、該当の情報収集を+50%のボーナスを得る』 『人間はより優れた人間によって正しき道を選ぶ、そこに幸福があるのだ。 そして優秀なものは、より弱き者達を守る義務がある。 ―――出典元当人の発言より』 ○心眼(新):C- (種別:一般 タイミング:常時) 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。 『但し、彼の場合性格が災いし十全に活かせない場合がある。主に強敵(ライバル)認定した相手が 尋常な勝負に乗らない、婦女子が突飛な行動をする等といった具合。』 このキャラクターは常に「+15%」の勝率補正を有し、必ず最低勝率「5%」が保障される。 『なおGMの認める状況において上記の数値的補正、効果は消失する。』 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スペシャル】 ●分身の術 (種別:対人奥義 タイミング:メイン 消費魔力:0) 遠い異国のNINJAが使うと言われる絶技。高速移動による残像を持って相手を惑わす。 彼は厳しい荒行の末、体術での再現を可能とした。なお魔術は一切使用していない。 この状態で対象に前後左右から殴り掛かる「分身烈風拳」が彼の必殺技の一つである。 必殺技の為、当然技名を叫ぶ(重要)。 戦闘時、【敏】ステータスを「+40」する。 加えて勝率補正に「+50%」する。この補正は千里眼などの優れた五感を持った対象が 敵陣にいる場合半減される。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/386.html
『女教皇と青銅の魔術師』 某教師の日記 ○月○日 先日手に入れた東洋の海草から抽出した秘薬の成果が出たのか、頭皮がむず痒い。 大枚をはたいた甲斐があった。 この海草成分の何が効いたのかを研究すれば、さらなる成果を生み出せるだろう。 淡水で育ち養殖が簡単なものから抽出できれば、この薬だけで巨万の富を築ける。 東洋の生物図鑑のセットを経理に陳情。最優先としておく。 あと、本日は恒例の春の使い魔召喚の日であったが、平民を呼び出した生徒が二人出た。 ルーンが両者独特であった。これも今後の研究対象にメモしておこう。 ギーシュ・ド・グラモンは武門の生まれである。 父も兄も立派な騎士であり、ギーシュは彼らに並び立つべく努力していた。 しかし現在の彼はドットメイジ。土の最底辺のメイジでしかない。 一応それなりの術は使えるが、戦力としてはまだまだ未熟。 親兄弟に認められる為にはもっと強力な、戦場でも役に立つほどの力が要る。 認められなければ? ―――知れたこと。血縁上価値ある人質として適当な人脈の娘をあてがわされ、ただの種馬扱いにされる。 他の貴族はいざ知らず、グラモン家は実力でその地位を掴み取った貴族なのだ。 力無い身内は、足手まとい。 だから彼は、使い魔の儀式には悲壮な決意をもって(外面は何事もないかのように振舞いつつ)挑んだ。 そして… 「はい?」 ギーシュは困惑していた。 召喚の儀式自体はうまくいった。呪文もつっかえなかったし、手応えだってあった。 一ヶ月前からの特訓(もちろん皆には秘密だ)は無駄ではなかったとほっとしたくらいだ。 ―――なのに何故、目の前には 顔面に重傷を負った女が、倒れているのか――― …級友は静まり返っている。リアクションに困っているようだ。 (ひょっとしたら僕がこの平民に大怪我させたって思われてる?) 「コルベール先生!召喚に失敗したようなのでもう一度やらせて下さい」 とりあえず怪我人を仰向けにしながら云う。目は開いているが意識は無いようだ。 (うわこの平民歯をボロボロに砕かれてる…グロい…) 友人がおっかなびっくり近づいてきて覗き込む。 「…うわ」「…ねえギーシュ、それ生きてるの?」「ぅぇぇ(嘔吐中)」 泣きたくなった。 誰も好き好んでこんなの召喚しねえよと言おうとしたら、コルベールU字禿から駄目押しが来た。 「ダメだ。君のやった儀式には何も問題は無かった。それは君が正しく召喚しそれに応えた使い魔だ。」 「…(心中罵詈雑言の嵐一分間)わかりました先生。では…契約します…」 口がボロボロなので上唇だけにキスをする。 (うう…なんでこんな目に…後でモンモランシーに口直しを…ってアレ?) ルーンが刻まれていく最中もその女は反応を示さなかった。 精神リンク確立。呼びかけるも思考の反応なし。やっぱり意識が無いのか… 五感リンク確立…ってしぎゃぁぁぁぁぁ! 当然、ダイレクトに重傷の痛みを共有してしまい、気絶した主と使い魔は共に救護室に運ばれる羽目になった。 (コルベール…知っててやったな…覚えてろ…育毛剤に脱毛剤入れてやる……) この後、ゼロのルイズが再び平民を召喚し契約したがギーシュがそれを知るのは翌日のことであった。 ★☆ 召喚儀式より数時間後――― 治癒魔法で怪我を完全に治癒しても、使い魔はほとんど反応を見せなかった。 名前だけは何とか聞き出せた。『ミドラー』というらしい。 正直、呼び出したのがフレッシュゴーレムやできたてゾンビの類じゃないと判ってほっとしたギーシュであった。 しかし… (精神リンク、五感リンク共完全に繋がっている。意思ある生き物なら多少の抵抗はあるのにそれすら全くない) (何か黒いような蒼いような感情が感じられるけど…絶望かな、これは?) (あの大怪我とこの状態から考えると、どこかの間諜が捕まって拷問を受けていた、ってところか。) 治療してみれば割と整った顔立ちをしている。 怪我に気を取られて気付くのが遅れたがよく見れば服装は踊り子のようだ。 当然彼はそんないかがわしい場所には入ったことは無い。服装をまじまじと見てしまい顔を赤らめたくらいだ。 とりあえずありきたりの服を着せておく。 (間諜ならそれなりのスキルはあるだろうし、意思が回復するまでは我慢するか…) 何とか自分を納得させる。これでただの平民だったらというのは考えない事にして。 「先生、僕の使い魔ですが回復するまで病室に置いてもらってかまいませんか?」 「かまいませんが、ちゃんと世話をしに来るように。明日以降はきちんと連れ回して外界に適応させる事。」 「はい。じゃあお願いします。」 (ああ、できれば見栄えのするグリフォンとかの幻獣がよかったなあ。) などと暢気な愚痴を漏らしながら自室に帰る。 彼は、自分が呼び出した者がどれだけ危険な存在か全く理解していなかった。 ★☆ 召喚翌日 ギーシュの日記 今日は人生最大の厄日だった。 まず最初の講義に使い魔を連れて行けなかったせいで、皆から笑いものになった。 よりによってゼロのルイズも同じ平民を召喚していた(しかもこっちは健康体だ!)ため、同レベル扱いされた。 何たる屈辱か。とりあえず嘲笑した奴の名前はちゃんとメモしておく。 その後食堂で、モンモランシーに派手に誤解された。 下級生のケティと二股かけてると勘違いしたらしい。完全に濡れ衣だ。 情緒不安定になってた後輩の気晴らしに付き合って遠乗りしただけなのに、なんでこんな目にあうのか。 まあその焼きもちが彼女の可愛いところでもあるのだが、公共の面前であの仕打ちはないんじゃないかモンモランシー。 あげく、うっかり話の流れと場の雰囲気でルイズの使い魔と決闘するハメになった。 なんとかこっちが話の落とし所を探して会話を打ち切ろうとしてたのに、あの馬鹿がつっかかってきて引けなくなった。 何も能力がないならせめて社会常識というか会話のマナーぐらい教えとけよルイズ… なんで僕が他人の使い魔に貴族への服従を躾けなきゃならないのか。 そして最後に 『その使い魔との決闘に負けた』 あの使い魔は残像ができるほどのスピードで動き、僕のゴーレムを両断するほどの剣術を見せた。 悪夢だ。 これで僕はこの学年で(いや、学園全体で、か?)ぶっちぎりの最下位メイジになった。 直前にモンモランシーが誤解したおかげで、彼女まで評価を下げることにならなかったのが唯一の救いか。 死にたい。 ★☆ 召喚二日目 昨日ギーシュは人生最大の厄日と日記に書き連ねていたが、それは昨日までの人生においての最悪であった。 そして今日、その記録は更新されることになる。 朝、使い魔を伴って授業に出る(朝飯は抜いた。) 教室に入った瞬間、皆の視線が一斉にギーシュと使い魔に向けられた。 (うう…視線が痛い…) 何やらぼそぼそと聞こえてくる全ての会話が自分の噂話のようにギーシュには聞こえてくる。 ミドラーは他人の視線にも全く反応していない。 ため息を付きつつ彼は図書室から借りてきた「精神と魔法」でなんとか対処法を見出そうと奮闘していた。 昼飯時、三年生の三人組がわざわざギーシュのところへやってきた。 教師の遠縁の下級貴族だ。 「ぎゃあーはっはっは、見ろよ相棒!本当に平民召喚してやがるぜぇ!」 「まあ平民に決闘申し込んで返り討ちにされる奴にゃあ似合いジャネーノ?」 「ああ、ガキくせー。」 (こいつら、まだ昔のこと根にもってやがる…) ギーシュはうんざりして無視を決め込む。 この三人が下級生の女子生徒にからんでいた所を、ギーシュが横から(予定があった様にあらわれて)女性を連れ出したのが確執の始まりであった。 女性には感謝されたが、モンモランシーに誤解されて危うく刺される所だった。 ギーシュは『美しいモノは相応の扱いを受けるべきである』という信条を貫いただけだったのだが… 「ああ!こっちを向けよテメーッ!」 「おいこの女白痴じゃね?」 何も喋らない使い魔の頭にソースをかけながら取り巻きが喋る。 そして致命的な一言を親分格が言ってしまう。 『まあ、こんな奴の主じゃあ知れたモンだろーなぁ!』 ソースをかけられたミドラーが何か反応を示すかと精神リンクを張っていたギーシュは、絶望や後悔を表す黒と蒼の精神の色が一瞬で怒りの赤一色に変化するのを感じた。 あまりの感情の波に引きずられてうっかり荒ぶる鷹のポーズを取ってしまったくらいだ。 そして彼は、自分の使い魔の意思ある言葉を初めて聞いた。 「DIO様のことを、侮辱したなッ!」 その場に居た全員が(誰?)と感じた。 しかし次に発生した事態のために誰もそんなことを構っていられなくなった。 床の石畳から、妙にカラフルな巨大な鉄の塊が飛び出して三年生を空中にふっ飛ばしたのだ。 「でェーッ!」「あ、兄貴!」 慌てて杖を構え…る前に、残り二人の足元から巨大な鉄のアームが瞬時に生えて二人を壁まで叩き付けた。 もちろん、途上にある豪勢な昼飯を全て巻き込みながら。 その時、その場に居た全ての生徒、全ての教師がミドラーを注視し、同時にほぼ同じ事を考えた。 (魔法を使っているッ!) (あの女、杖なしで魔法を!) (先住魔法か!) 天井に叩きつけられた最初の男が、静寂の中べちゃりと床に顔面から着地する。 それと同時に 悲鳴と怒号が交錯し、学院始まって以来の危険な使い魔がその猛威を奮い始めた。 フォークが踊るように飛ぶ 針金が束ねられたような縄が壁から生えて先生を団子のように縛り上げる 石畳から生えたトラバサミが生徒の足に噛み付く 三年生が呼び出した銅のゴーレムが、数十本の銛で壁に磔にされている ギーシュは自分の見ているものが信じられなかった。 明らかにこれは―――魔法だ。 スクウェアクラスの速さと強度を誇る、土の練成だ。 しかも杖を持っていない。 もしかして自分は、捕らえられていたエルフの間諜を呼び出してしまったのではないか? (止めなきゃ) がくがくと震えながらギーシュはバラを構える。 (止めないと皆殺される) (ただのメイジがエルフに勝てるもんか教師だって無理じゃないか) (止められるのは主のぼくだけででも怖い強制力なんてないし怖いそもそもこのエルフぼくを見てないし怖 い怖い怖い―――) ミドラーは飛ばそうとしていた銛を空中で急停止させた。 眼前に、バラの造花をこちらに捧げる様にした子供が飛び出してきたからだ。 記憶はおぼろげにしか無いか、たしかこの子は…怪我を治してくれたような…恩人? とりあえずこいつは敵ではないと判断する。 「隠れてなボウヤ」 「ららら乱暴はやめたまえ!」 ただの馬鹿のようだとミドラーは判断を下方修正し、とりあえず排除しようと――― 空気が震えるような凄みを食堂の入り口に感じ、反射的に身構えてそちらを見る。 長い白髪、床に届こうかとするほどの白い髭。 横一文字に構えた杖。 人の形をした悪鬼がそこに居た。 「やってくれた喃…」 妙なテンションでオールド・オスマンが囁く。 ミドラーは無言。両者15メイルほど離れて対峙する。 間に挟まれたギーシュはただ、 (空間が軋むようだ…) と、半ば死を覚悟していた。
https://w.atwiki.jp/gods/pages/98667.html
ブランシュドフランス(ブランシュ・ド・フランス) ブランシュの別名。
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1963.html
い、今起こった事をありのまま話すぜ! わ、私は食後の散歩中目の前に落ちてきた瓶に気付き拾い上げた。 どことなく…そうだな。死んでしまった妹の持ち物にならこんな感じの物もあったかもしれない。 女物っぽい感じの瓶だった。 だが近くに女性徒はいない。流石の私もスカートの中が見えてしまう位置にいつもいるわけではないからな。 こんな日もあるさ。 それに拾い上げたのは反射的な行動だったし、満腹感からぼーっとしてたんで誰のかはわからない。 だから私は一先ず手近な奴に聞いてみたんだが違うという。 その時、私は閃いた! これってよくある缶のポイ捨てなんじゃねぇのか? ジュースの缶じゃねーがこいつらは貴族、気に入らない香水位同じように捨てちまえるんだろう! チッ、こんな態度が地球環境を汚染していくんだぜ(ここはハルケギニア?だが) 見つからないしたかが瓶一つに余り時間をかけたくは無いんで、そう考える事にした私は瓶を捨てることにした。 探すの面倒だからな。 そんなわけで通りすがりのメイドに瓶捨てを頼んだ私だったが…うっかり中身を入れたまま渡しちまった。 分別回収とかの精神に反する行為で、あまり紳士的とは言えん。 私も既に30過ぎ。瓶を渡した時の私はぼーっとしていて気付かなかったとはいえん。 そんな私にある一人の貴族が忠告してくれた。 片づけをする(そいつら貴族どもからすれば)目下の者への配慮を忘れぬその貴族の名はギーシュ・ド・グラモン。 中々見所のある奴。そう思った。 だがそれは、私の勘違いだった! 奴の行動は全て一つの事を目的とした計算済みのこと…! 私が瓶を拾うのも! 捨てようとすることも! 全て…ギーシュの掌の上のことだったのだ! 即ち…! いらなくなった女からの贈り物である香水をわざと落とし、私に衆人観衆の前で中身を捨てさせる…ッ! 恋人だった女にこれ以上無い屈辱を与える行為…! な、何をいっているかわからねぇと思うが、私も信じられなかった。 悪ふざけとか、うっかり落として隠そうとしたとかそんな可愛げのある行動じゃねぇ! 奴は今、泣きながら食堂を去っていく元カノに向かって流し目を送りながら、新しい女といちゃつき始めやがった! だのにこの小僧ッどういうわけか私を睨みつけこう言った。 「もう容赦せん!決闘だ!」 勿論私の返事はこうだ。 「よかろう、受けて立つぜ!」 (常に男前だが)普段より3割増しで凛々しく私は宣言する。 ギーシュは、私に背を向け逃げるなよとだけ言って去っていった。 私はマジシャンズレッドを呼び出しカメを抱えさせると決闘に向け歩き出す。 そこへ現れたのは一応主人ということになっているルイズ。 「待ちなさい! なに勝手に決闘なんか約束してんのよ!」 「はぁ? 何言ってんだマスター」 私の返事にムカついたようだが、ルイズはそれを堪えて私にこう言った。 「怪我したくなかったら謝っちゃいなさい。カメ相手に決闘なんてこと自体馬鹿馬鹿しいんだから、今なら許してくれるかもしれないわ!」 「はぁ~~ッ!?」 回りからKYKYと連呼が始まる。 しかしッ、ルイズはそれをうるさいうるさいっと言って黙らせるとさっきより強い口調で言う。 「あのね? アンタは絶対に勝てないわ。勝てるわけがないわ! ちょっと喋れたり宙に浮けるようになった位で図に乗らないの! カメじゃ…ううんッメイジにはメイジしか勝てないのよ!?」 私は耳を疑っていた。勝てるわけがないだと? メイジとカメ。勝てるわけが無い!だと? さんざ貴族がどーとか言って威張り散らしてる分際でなんと言う弱腰ッ! 私はちょっぴりだが幻滅したぜ。ちょっぴりしか好感を持っていなかったからな。 目の前でこんなことが起きて言う事が止めろだぁ!? 目の前でこんな邪悪な行為を見せられて怒らない奴はいねえ! 貴族だのなんだのと言うなら、この女の…いや、紳士の敵に対して尚更じゃなきゃぁいけねえと私は思うッ! 私は止めようとカメを掴もうとするルイズの手をマジシャンズレッドに弾かせ、決闘場所である広場を他の奴に尋ねた。 そして移動する…決闘場であるヴェストリの広場は魔法学院の敷地内、『風』と『火』の塔とかいう塔の間にあった。 西側にあり、日中でも余り日は差さない…つまりは血とかがいくら流れようが目立たないという点において、決闘にはうってつけの場所ってわけだ。 人手も普段は少ないのかも知れねぇが、今は別だった。 元々決闘という行為自体娯楽に飢えている生徒を集めるには十分な餌になったようだ。 今回はそれに加えてギーシュの非道な行為が既に知れ渡り、義憤に沸く多くの生徒を集めていた。 そこに、ギーシュは一人たっていた。 取り巻きは誰もいないようだ。 「諸君! 決闘だ!」 マントを靡かせ、造花のバラを掲げた糞野郎のギーシュは憎しみを込め私を見下ろしている。 既に開始を今か今かと待っている奴の目には、私をどう料理するかしか無いように見える。 闘争心は満々ってわけか…私の能力も全くわからないくせにな。 一方私の方は既にあの糞野郎の行為に吐き気を催した同士達の連盟『嫉妬団』により情報はリークされている。 奴の能力は青銅のゴーレムを7体まで作ること。 他に少しの基本的な魔法を覚えている位だが、その青銅のゴーレムを全て同時に動かす事ができるというのが厄介らしい。 教師陣にもドットメイジの中ではとても評価されているらしい。 奴は優雅な動きで造花を一振りする。 花びらが一つ零れ落ち、甲冑を着た女戦士の形へと変わる。 …花びら一枚から人間サイズかよ? しかも全部青銅製のようだが…これがどの程度のパワーで動くのかなどはパッと見じゃあわからん。 まぁ関係ないがな。 私は大声を出す為、息を吸い込んだ。 「僕はメ「我が名はジャン・ピエール・ポルナレフ」 何事かギーシュが言おうとしたようだが、そんな御託を聞くつもりはさらさらねぇ! 私の心は闘争心―少女を泣かせるのに一役買った自分への怒りと、義憤に燃えているのだ。 「傷つけられた一人の乙女の誇りの為、貴様如きを醜悪な輩を紳士と呼んでしまった我が愚かさの清算の為、ギーシュ・ド・グラモン。貴様を討つ!」 私の名乗りに、周囲を取り囲んでいた貴族達から歓声があがった。 それに比例するように交わされるギーシュへの罵声が奴の体を震わせている。 「もう…もう限界だーツ!!」 造花を振るう奴の叫びがヴェストリの広場に響く。 そして散らばった花びらは、黒光りする女兵士へと変わった。 数は三つ。どーみても青銅じゃねぇ…! アレは鉄だ! 「気をつけろカメ! 魔力は気力、気力は感情だ! あの糞野郎っ! この土壇場で!怒りでラインにまで上がりやがった!」 かわりに最初に作り出したゴーレムはいなくなっている。 ふむ…周りは慌てだしたようだが、私にとってはかえってやりやりやすくなったと言える! 動き出す七体のゴーレムと3体のゴーレム。どちらが厄介か考えれば数が多い方が面倒だ。 義憤に燃える私の冷静な部分は多くの戦闘経験からそう判断していた。 その間にもゴーレムは既に動き出している。 中々俊敏だ。素人なら一体だけでも対応することはできないだろう! それには賞賛を送ってやってもいい…だが今の私には友が残してくれた力があるッ! 鉄のゴーレムが私の元へたどり着くより当然早くッ! 我が相棒、マジシャンズレッドが私が入った亀を上空へと投げた。 当然私が移動するのだから我がスタンドであるマジシャンズレッドも共に移動する事になる! 「アヴドゥル!俺に力を貸してくれ!」 私が操るマジシャンズレッドは広場上空十数メートルの高さで亀をキャッチ、両手での固定…そして大きく振り上げて私は、私の入った亀をギーシュへ向かい回転をつけて投げさせた! 「オオオオッ!」 空気を切り裂いて進む私に不意を突かれたせいかゴーレムは動きを止めている。 ギーシュは慌てるばかりで、逃げることもままならないようだ。 だが容赦はしない! マジシャンズレッドの視界でそれを確認しながら、私の入った回転した亀は見事にギーシュの腹部に命中した! 周囲から上がる歓声! 一気に熱気があがる広場の中で、私はトーンを落とした声でギーシュに告げる。 「今のが私の分、次が貴様が傷つけたレディの分だ」 血反吐を吐き亀と同じ高さでこちらに視線を向けるギーシュに、私は容赦なくマジシャンズレッドの腕を振り上げた。 マジシャンズレッドのパワーとスピードで殴ったならば、最低でもコイツの顔を二目と見れないものにしてやることが可能だ。 だがその時! 先ほどギーシュに抱きついていた女生徒が、ギーシュの前に立ちふさがった! 「退けい!」 「嫌です!もう勝負はついた筈ですわ!」 私は十分ドスのきいた声で怒鳴りつけたつもりだったが、私の言葉にも怯まずその女生徒は亀を見返した。 場が騒然としていくが、この女性との言葉には聞き捨てならん部分が一つあった。私は大声を張り上げて否定する。 「断じて違う!報いを受けさせた時、名誉が回復された時が決着だ!」 私の返事に女生徒、ケティといったか? は表情を曇らせ、既にその影で怯えていたギーシュを見た。 「確かに、ギーシュ様は間違った方法を使われました…ミスモンモランシーには必ず謝罪いたします、ですが!」 そう言って再び私を見たケティの目には強い輝きがあった。 「ギーシュ様は私への愛ゆえに間違われてのです!お願いします、ギーシュ様にチャンスを、チャンスをくださいませ!私がギーシュ様を正して見せます!」 「なんだと?」 私は戸惑った。 この色ガキを正すだと? 未だマジシャンズレッドに振り上げさせた拳はそのままだったが、私は迷った。 それを敏感に感じ取ったのか、ケティが重ねて言う。 「私への愛ゆえに、間違われたこの方を、私の愛情で正したいのです」 言うなりケティはギーシュを抱き寄せる。 それを見た私は後一撃、多分ギーシュを殺してしまうかもしれない一撃をアヴドゥルのスタンドを使って加えるのがとても馬鹿馬鹿しいことのような気がしてきた。 チッ、興が殺がれちまったぜ。 遠い記憶が蘇る…私の脳裏には妹の敵を討とうと愚かな真似をした私をアヴドゥルは追いかけ、助けてくれた事が、思い浮かんでいた。 「ギーシュ・ド・グラモン、あんな真似までして得た相手だ。大事にするんだぞ」 「では!」 ケティの顔が輝いた。 私はうむ、とだけ言って彼ら若い恋人達から離れていく。 周囲もそれをきっかけに動き出し、ギーシュをなじりケティを褒め称えながら去っていく… だから私は気付かなかった。 ケティは、母性的な笑顔を浮かべてギーシュを抱きしめながら、何を考えているか… 彼女はギーシュを抱きしめながら、ギーシュのポケットに少し切れ目を入れておいたことも思い出していた。 そして先ほど出来うる限り低い声で言った台詞などを思い出していた。 『わかったぜ!つまり、ギーシュはモンモランシーと付き合ってたけどゴミみたいに捨てるって事なんだよ!』 と言った事などを…思い出してその微笑みは深くなった。 腕の中には、ケティを女神か何かのように見上げる瞳がある。 ケティはギーシュにも聞こえない程の微かな声で呟いた。 「…計算通り。いえ、計算以上ね」 ギーシュはこの騒動で一気にラインメイジになった。 一時的な感情の高ぶりが齎した精神力とはいえ、一度そのハードルを越えてしまえばまた超えるのは容易になる。 恋愛とは、杖を交えず行う決闘なのよ。ミス・モンモランシー。 「クスクス、可愛がってあげるわ。ギーシュ」 ケティは年上のカレと見つめあい、少しするとカレを医務室へと連れて行った。 周りはそれを暖かく見守っていた… ポルナレフ…気分は良くなったがルイズとはギクシャク。早く帰りてーなぁとも思い出している。 ギーシュ…モンモランシーに振られた上に評判は血に落ちたが、ケティと恋人に。涙目。 モンモランシー…ショックを受けて引き篭もりに。涙目。 ケティ…恋に勝利した。 To Be Continued...