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モウエシ(孟恵芝) 日本神話に登場する唐人。
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ウハイ 烈火の剣に登場する遊牧騎兵で、黒い牙の一員。 『飛鷹』の異名を持つ。 黒い牙の古株であり、ブレンダンの思想に共感していた。 ネルガルの傀儡と化した黒い牙に疑問を抱いており、 指令に反して条件次第でエリウッド達を見逃そうとする一面もあった。 サカの民らしく正々堂々と振る舞い、竜の門への道を教えて死んでいく。 彼の姿勢はエリウッド達に強い印象を残し、 後にラガルトやロイドとの会話で彼の名が出ることもある。 終章ではモルフとして復活させられ、ロイドやライナスに迫る能力を誇る。
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202 21歳のキモウト~最終回変~ 1/7 sage 2009/08/05(水) 23 49 33 ID R/Zzq+U1 「…………」 やぁみんな、こんばんわ。俺の名は七志野…え?タイトルを見れば解る?それは失敬。 でだ。俺は今、自分の家(アパート)の扉の前にいる。どうしてさっさと開けないのかって? 聞かなくても解るだろう?詳しくは過去作品を参照してくれ。 「…ふぅ」 いつまでもこうしているわけには行かない。そろそろ覚悟を決めるか…いい加減腹も減ってきたし。 「ただいま…」 ドアを開けてただいまの挨拶。さて、あの愚妹は今日はどんな格好で… 「お帰りなさい、兄さん」 「…あれ?」 今日はどんな姿で出迎えるのかと思いきや、いつものコスプレ系の服ではなく、ごく普通の私服(ライトグリーンのTシャツに薄いピンク色のミニスカート、そして白い薄手のカーディガン)に、黄色のエプロンを着ていた。 「?どうしたの兄さん」 「いや…」 今日はどうやって突っ込んでやろうかと思っていたが、拍子抜けしてしまった。 「あ~、とりあえずただいま」 「おかえり兄さん。御飯にする?お風呂はあと5分くらいで温まるけど」 「んじゃあ飯にするか」 「わかった。あ、その前に背広渡して。ハンガーにかけとくから」 「ん、頼む」 あれ? 「はい、兄さん」 「ああ、ありがとう。いただきます…」 「どう?」 「普通に美味い」 「よかった」 あれれ?? 「兄さん、お風呂温まったよ?」 「じゃあ入るか」 「あっ、今日は洗濯する日だから、お風呂に入る前に、洗濯機のスイッチを入れておいてね」 「了解」 あれれれれ???? 203 21歳のキモウト~最終回変~ 2/7 sage 2009/08/05(水) 23 50 01 ID R/Zzq+U1 「ふぅ…さっぱりした」 「何か飲む?ビールとか」 「酒はいいや。麦茶あるか?」 「補充したばっかりだから少し薄いけど」 「じゃあ何かジュースくれ」 「はい、ポ○リ」 「俺はアク○リアスの方が好きなんだけどな…」 「文句言わないの」 「へいへい」 ………… 「っじゃねえ!!」 「何よ急に」 「どうしたんだお前!?熱でもあるのか!?それともどこか調子悪いのか!?」 「は?」 「こうしちゃいられん!救急車!110番!…じゃなかった119番だ!」 「もしもし?」 「えーと、夜間でもやってる病院は…」 「とりあえず落ち着けバカ兄貴」 「あふんっ!?」 か、踵落とし…ミニスカで繰り出す技じゃないぞ。 「落ち着いた?」 「ああ、すまん。少し動転していたようだ」 「そ、ならいいけど」 「で、何があった?」 「何って?」 「いつもなら、俺が帰ったと同時にコスプレで出迎え、キチ○イじみた言動を繰り広げては勝手に暴走、自滅のコンボを決めるではないか」 「自滅って…」 「何かあったのか?」 「別に。ただ、たまには普通に出迎えようかなって思っただけだよ」 「そうだったのか。すまん、妙な勘繰りをしてしまったみたいだな」 「あとネタが無かったし」 「マテ」 随分メタな発言だな。 「まぁいい。明日は休日だが、どうする?夜更かしでもするか?」 「それなんだけど…」 何やら口ごもる舞。 「ねえ兄さん、一緒に寝よう?」 「だ が 断「何もしないから」…る?」 「お願い。襲わないから。誘惑しないから。何もしないから。本当に、ただ寝るだけでいいから。だからお願い。一緒に寝よう?…お兄ちゃん」 「何かあったのか?」 「…………」 「…まあいい。約束だぞ」 「うん…」 204 21歳のキモウト~最終回変~ 3/7 sage 2009/08/05(水) 23 50 34 ID R/Zzq+U1 電気を消し、二人でベッドに入る。どうせ寝に帰る部屋だからと、思い切ってダブルベッドを買っていたのだが、今日、それが初めて役に立った。 (いつもは舞がベッドで、俺が床で布団を敷いて寝ている) 「ねえ兄さん。こっち向いて?」 僅かな逡巡の後、俺は舞の方へ身体を向ける。 「…………」 『綺麗だ…』 思わずそう口走ってしまいそうだった。 元々美形の舞だが、月の光に照らされていると、ある意味神秘的な雰囲気を醸し出している。 「うふふ♪えいっ!」 「なっ!?おまっ!?」 少しの間魅入っていたようだ。その隙に、半人分の空間を一気に詰め、舞に身体を密着させられた。 「どうしたの?兄さん」 「お前…何もしないって…」 「私は何もしてないよ?ただ抱きついただけだもん」 くっ!…た、確かに、この程度では『誘惑』とは言えまい。むしろ過剰反応すれば、この妹に何を言われるかわかったものではない。 後、俺の左腕を腕枕にするな。人間の頭って結構重いんだぞ。 「久しぶり…兄さんの胸の中…」 うっとりした声で呟く舞。意外にも本当に抱きついているだけで、アレをアレしたりコレをコレされたりすることは無かった。 『アレ』や『コレ』では解らないって?君達のお姉さんか妹に聞いてみなさい。 「最後に抱っこしてもらったのって、いつだったっけ」 「日曜に俺が昼寝していた時」 「もう!そうじゃないよ!」 「悪い悪い。そうだな、確か舞が中学に上がった頃くらいまでじゃないか?」 「そうだったね…」 別の言い方をすれば、俺が高二になった頃でもある。 さすがにその頃になると、舞も女らしくなってきていて、密着されるのが苦痛だったりした。 ちなみに、一緒に風呂に入るのを止めたのもその頃だ。 こう見えても結構ストイックな人間だったのである。 …ごめん。ただもてなかっただけです…orz 「泣き虫でいつも虐められていた舞がな…随分大きくなったもんだ」 「当たり前だよ。私だって、いつまでも子供じゃないよ?」 「そうだな。でも俺にとって、舞はいつまでも可愛い妹のままだよ」 「それ、あんまり嬉しくない」 「そうか?」 205 21歳のキモウト~最終回変~ 4/7 sage 2009/08/05(水) 23 51 02 ID R/Zzq+U1 いつもの攻防(性的な意味で)を忘れて、昔話に花を咲かせる。 「ねえ、お兄ちゃん」 「ん?」 「好き」 「…………」 「私はお兄ちゃんが大好き」 「舞…?」 「兄としてじゃなくて、一人の男の人として、私はお兄ちゃんが、蛍さんが好き」 不意打ちだった。今までも性的な意味で襲われていたので、舞が俺をそういう目で見ていることには気付いていた。 だが、『ひょっとしてからかっているのではないか?』という希望的な考えもあったのだ。 しかし、それが今全て覆された。 「…舞、俺は…」 「解ってる。兄さんが私のこと、妹としてしか見ていないって。妹としか見ようとしないって」 「…………」 「兄さん知ってる?私結構、ううん、かなりもてるんだよ?」 「そりゃミスキャンパスだからな」 「正確にはセミキャンパスだけどね。今まで沢山の人に告白されたよ。3桁、もしかしたら4桁行ってるかも」 「中学の頃からラブレターもらいまくってたもんな。ある意味羨ましいよ全く」 「中には2~3回告白してきた人もいたなぁ」 「それだけ本気だったってことだ。でも結局は振ったんだろう?」 「うん」 臆面もなく肯定する舞。実は一度、俺は告白の現場に偶然居合わせたことがある。 『ごめんなさい。私、好きな人がいるんです。世界で一番、好きな人がいるんです』 その時の舞はそう言っていた。思えばその頃から、舞は俺を男として見ていたんだろう。 「お前は理想が高すぎなんだよ」 「誰のせいだと思ってるの」 そこで俺に振るか。 「今まで告白してくれた人の中には、兄さんよりも素敵な人もいたよ。兄さんよりカッコよくて、兄さんより頭 がよくて、兄さんよりしっかりしてて、兄さんより優しい人もいたよ」 「そりゃあ、俺は中の中、凡人って言葉が服着て歩いてるようなもんだからな。で、そいつはどうしたんだ?付き合ったのか?」 「振った」 バッサリだなお前。 「ダメなの。どうしても。どうしても兄さんと比べちゃうの。相手が完璧であればあるほど。相手が兄さんに似ていれば似ているほど。『どうしてこの人は兄さんじゃないんだろう』って」 「…………」 「ねえ兄さん。多分私は、兄さんがいる限り普通の恋愛って出来ないんだと思う」 「…………」 「兄さんが私の手の届くところにいる限り、私が兄さんに期待している限り、私は他の男の人を『そういう』目で見られないんだと思うんだ」 「…俺にどうしろってんだよ」 「…結婚して」 「へ!?」 「私以外の人と結婚して。私以外の女の人と結婚して、私以外の人の赤ちゃんを作って」 「…舞…?」 「そこまでしないと、私はきっと兄さんを諦めない。私より素敵な人を見つけて。私より綺麗で、私より優しくて、私より兄さんを愛している人と結婚して!そうでないと私…わたし…」 206 21歳のキモウト~最終回変~ 5/7 sage 2009/08/05(水) 23 51 30 ID R/Zzq+U1 舞の声が震えだす。密着しているから顔を見なくてもわかる。 「舞…泣くな…」 「お兄…ちゃん…!」 舞の背中に右腕を回し、左手で舞の頭を撫でる。 「落ち着いたか?」 「…ぅん…」 5分…いや、10分くらい経っただろうか? ようやく舞の嗚咽が止み始める。 「ごめんな舞。そこまで思いつめてるなんて知らなかったよ」 「いいの。本当はね、兄さんと一緒に、暮らすつもりは、無かったんだ。どこか、遠いところで、兄さんのいない、ところで、兄さんのこと、思い出せなく、なるくらい、遠いところで、生きるつもり、だった、のにっ!」 嗚咽で詰まらせながらも、必死に言葉を紡ぐ舞。 「でも、ダメだった。私は、兄さんがいないとダメなの!私には兄さんしかいないの!兄さんがいてくれないと生きていけないの!」 「舞、俺が結婚すれば、お前は生きていけるんだな?お前が勝ち目が無いって思えるくらいの相手と結ばれれば、お前は俺が居なくても生きていけるんだな?」 「…うん…」 「…解った」 腕に力を入れ、舞の身体を強く抱きしめる。 「俺、きっと見つけるよ。お前よりいい女を。お前より愛せる人を。お前より愛してくれる人をさ…」 「…うん…」 今日が最初で最後だろう。妹を女として、抱いて眠る夜は。 「ねえ兄さん」 「ん?」 「キス、して」 「え?」 「約束の、キス…」 「…解った。目、閉じろ」 15年ぶりの妹の唇は涙の味がした。 207 21歳のキモウト~最終回変~ 6/7 sage 2009/08/05(水) 23 53 31 ID R/Zzq+U1 「ごめんなさい、兄さん…」 兄が寝静まってから、私は小さな声で謝罪した。 「私、きっと諦めない。きっと諦めきれない」 兄のためなら、自分は何でもする。兄を愛するためなら、自分は何でもできる。 「どんな女と結ばれても、その女と子供を作っても、きっと私は、全てを壊す」 私はそういう女だ。独占欲と嫉妬の塊。いや、狂愛で生きる人間というべきか。 「兄さんを取り返すために。兄さんの愛を奪い取るために」 思い出すのも忌まわしい。8年前、私は一人の人間をこの手にかけた。 兄に好意を抱く女性だ。名前は確か…いや、どうでもいいことだ。 兄にとって最初の、そして最後の恋人。 可愛らしい女性だった。そして優しい女(ヒト)だった。 兄が初めて『その女』を家に招いた時は、家族総出で驚いたものだ。 父はしきりに『信じられん』と繰り返し、母は『天変地異の前触れか』と経文を唱えだす始末。 兄は憮然とし、その女は愛想笑いをしていた。 私は…多分苦笑していた、いや、苦笑している振りをしていたと思う。 なぜなら、その時私の心を支配していたのは、抑え切れない憎悪だったからだ。 『兄さんに微笑まないで!』 『兄さんに触らないで!』 『兄さんの名を呼ばないで!』 『兄さんを返して!』 少しでも気を緩めれば、そんな言葉を叫んでしまいそうで、私は挨拶も早々に、部屋へ引きこもってしまった。 3ヶ月。たった3ヶ月。私が耐えられたのはたったそれだけ。でも、それが限界だった。 当時の私は13歳。中学1年生。子供であるはずの私が、一人の人間を殺したのだ。それも何の躊躇も無く。 「そのために、兄さんの幸せを壊してしまう…」 正直、自分がそこまでする人間だとは思わなかった。同時に理解した。 『私がいる限り、兄さんは誰とも結ばれない』 狂喜した。そして絶望した。 「だからお願い。守ってあげて」 兄さん… 「私からその人を守ってあげて」 208 21歳のキモウト~最終回変~ 7/7 sage 2009/08/05(水) 23 53 58 ID R/Zzq+U1 愛してる… 「私を愛さないで」 私を見て… 「私を憎んで」 私を愛して… 「私を殺して…」 兄さんに殺されるなら 「兄さん…愛してる…」 地獄に堕ちても 「…アイシテル…」 きっと、笑顔でいられるから… 「…………」 「どう?兄さん」 「とりあえず一言言っていいか?」 「うん」 「妄想乙」 「それほどでも~」 「褒めてねぇよ。で、こんな嘘99.9%の文章読ませてどうする気だ?」 「『キモ姉&キモウトの小説を書こう』のスレに投下しようと思って」 「投下するのはいいけど実名は止めろ」 「ごめん、もう投下しちゃった♪」 「ちょっ、おま」 「言ったでしょ?私は最初から兄さんにLOVEだって!」 「いつ言った。全国の七志野・蛍さんと七志野・舞さん。ごめんなさい…orz」 「と言う訳で兄さん!早速私達も結ばれましょう!」 「脈絡が全然無いぞ。そしてあえて言おう」 「だ が 断 る!」 「そう言うと思ったよ。でも今日という今日は逃がさない。最初に言っておく!私は色々な意味で、 か~な~り、限界だ!」 「その後、兄は妹の愛を受け入れ、末永く幸せに暮らしましたとさ。 21歳のキモウトシリーズ…完!」 「嘘をつくな」
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80 :関西から来たキモウト9 ◆qtuO1c2bJU [sage] :2012/05/29(火) 03 37 13.00 ID NxPjrPjo (2/11) 「とにかく、お兄とアタシは今、家族会議中やから切んで」 『なっ…? ちょ、ちょっと待ちなさ…』 ―プツ 神菜はそう言いながら俺の携帯を操作した。 そのあと俺に向かって、ひょいと携帯を投げてきた。 「お兄は今、大事な時期やから、その女とは電話ナシな。メールだけにしとき」 「大事な時期ってなんだよ…あ、着信拒否になってる。ヤバイって」 「ええやん。メールはできるんやから」 「よくないって! あのな、こんなことしたら…」 ―ドン! ドン! ドン! ―ピンポーン! ピンポーン! ピンポーン! ほら…こういうことに… ドアを叩く音とチャイムの音が連続で鳴り始める。 そう、マンションのお隣さんだから幼馴染なわけで… 「ん? なんなんいったい?」 そう呟いてから玄関に向かう神菜。まずい。 「おいっ神菜! 俺が行く!」 「どうせセールスかなんかやろ。ウチが追い払うわ」 「ちょっとその前に包丁置けって!」 「あ、ごめん。忘れてたわ」 それをテーブルに置いてから玄関に向かう神菜。 だから俺が行く…と言おうとしたときにはもう遅かった。 玄関のドアをチェーンは付いたまま、少し開いた状態で対応していた。 「ん? なんなんアンタ?」 「有の彼女よ! 開けなさい!」 「セールスちゃうくて宗教か。夜中に非常識で迷惑やで。ほんじゃ」 「なっ? ちょ…」 ―ガチャン すると、またチャイムとノックが鳴り響く。 「うっさいなー、なんなん? もう!」 もう一度ドアを開ける神菜。 「ちょっと有! 開けて! 中に入れて!」 「うわ、エロ~、いきなり中に入れてとか考えられへんわ~」 「卑猥なのはあんたよ! 有! ちょっと! ドア開けて!」 結局、なんだかんだで幼馴染の翔子を家に招くのだった。 81 :関西から来たキモウト10 ◆qtuO1c2bJU [sage] :2012/05/29(火) 03 38 10.56 ID NxPjrPjo (3/11) 「こいつは妹の神菜。こっちは幼馴染の翔子」 二人にお互いの紹介をする。 さっきから睨み合いはしないものの、険悪なムードを漂わせながらテーブル越しに座っている。 二人ともまともに話す気がないみたいなので、俺が全員の紹介をするしかなかった。 泉水 有こと俺。身長も体重も一般男子平均値だ。 泉水 神菜こと妹。身長155㎝で小柄でスレンダー。顔は可愛い系だと思う。生まれも育ちも大阪。 鳴瀬 翔子こと幼馴染。身長165㎝で大柄で良い体格。顔は美人系。生まれも育ちも東京。 ここでは敢えて性格の紹介を省く。 先に切り出したのは神菜だった。 「引越しそばくらいないん?」 「あんたは引っ越してきたわけじゃないでしょ」 「まだわからんで。一緒に暮らすかも知らんし」 「は? 本当なの、有?」 俺に振るなよ。 「いや、詳しくは父さんに訊かないと…」 「一週間だけって言ってたじゃない」 「いや、それも…」 「なんなの? はっきりしなさいよ」 「いや、だからさ…」 翔子の鬼のような形相が怖い。 ちなみに怒った顔も美人とは翔子のような女子を言うんだと思う。 幼馴染で見慣れてしまっているが、神菜と一緒でかなりルックスはいい。 ただ同じルックスや体型でも二人とも正反対だ。 神菜のショートカットの髪型と対比して腰まで届きそうな長い髪のロング。 「やめや。お兄が困ってるやろ。ウチらにもわからへんねん」 「あなたには訊いてない。有、どうなの?」 「アタシ夏休み中はここにおるで」 「あなたには訊いてないって言ってるでしょ! 本当なの、有?」 だから俺に訊くなって。 「わからんって言うてるやん。アタシもわからんって事はお兄もわからんってことや」 「…あなた一年なんでしょ? 私と有は三年。先輩にはちゃんと敬語使ったら?」 「尊敬でけへんから別にえーやん」 「このっ…」 「翔子、落ち着けって。神菜も煽るなよ」 とりあえずテーブルに置いてあった包丁をしまっといてよかった。 同族嫌悪か知らないが二人ともかなり性格が似ている。 まあ神菜の方は今日になるまでわからなかったけど。 「この子、本当に有の妹なの? 性格真逆じゃない」 「失礼やな。誰がどう見ても兄妹やん。顔もよう似てるし」 「あなたね…さっきから…」 まずい。翔子が切れかかってるのがわかる。 幼馴染が故に表情と空気で読めてしまうのだ。 逆に神菜の方はメールは全然参考にならないので読めない。 82 :関西から来たキモウト11 ◆qtuO1c2bJU [sage] :2012/05/29(火) 03 39 19.13 ID NxPjrPjo (4/11) 「とりあえず、あんた、もう帰りや。ウチも眠いしお兄にしてもらうこと、やまほどあんねん」 「…」 翔子が無表情で黙る。まずい。危険レベルが急激に上がっていく兆候だ。 それも危険指数はこれまでとは比較にならない。 「ウチらの夕飯もまだ作ってる最中やねん。前からお兄はうちも料理食べたいゆうてたし、邪魔や」 「…フフフ」 「何笑ってん? キモ…」 「ふふ…そこはね。いつもは私の席なの。ふふ…」 「なんなん? この女…」 「ふふふ、うふふ…」 俯き加減の翔子からプチンと聴こえない音が聞こえてきそうだ。まずい… もちろん神菜にそんなことがわかるはずがない。 俺は怖くて黙るしかなかった。 「いい? はっきりさせといてあげるわ、神菜ちゃんだっけ?」 「気安う呼ばんといて」 「そんなにお兄さんのことが好き? メールでは一途だったわよね」 「…!? お兄、見せたん?」 神菜の質問にぶんぶんと首を振る。 携帯の中は翔子はもちろん父さんにも見せたことがない。 「とりあえず私と有が結ばれたときの為にも練習はしてた方がいいんじゃないからしら。 私のこと『お姉さん』って呼んでみてよ。ね? 神菜ちゃん」 「…」 今度は神菜の方が黙る。 表情からは…何も読めない… ただ只事じゃない気はした。 「…人のメール盗み見とか最悪やな」 「有の話を聴く限りじゃ、必要だったからね。有にもあなたにも」 「最低や…」 「あなたは妹。有が抱きたいのは私なの。ごめんね。 所詮あなたは妹で、あなたがやってることは無駄な努力。 有が妹のあなたを異性として好きになることはありえないの。 ちゃんと言ってあげないとダメと思ってね。 勘違いしてそうだから」 こんなの見たくなかった。翔子のそれは明らかに女として神菜を見下しているものだった。 神菜もうっすらと涙目になってる。ここに来て気弱な妹も見たくなかった。 そして知りたくもなかった。妹が女として俺のことが好きな事実を。 でも思えばそういう気配はメールからもあった。 無意識に目を逸らしていたのかもしれない。 「ひぐっ…帰れ…! 帰れーーーっ! くんなっ! 二度と来んなッ! はよ帰れっ!!」 ちゃんと気づいてやってれば、泣き叫ぶ神菜を見ずに済んだのかも知れない。 翔子がメールを覗いた事実も。 気づいたら翔子はいなかった。 神菜はずっと『好きんなってゴメンな』と俺に謝りながら泣いていた。 83 :関西から来たキモウト12 ◆qtuO1c2bJU [sage] :2012/05/29(火) 03 40 11.93 ID NxPjrPjo (5/11) 『件名:お兄さんへ756 差出人:神菜 12ヶ月前 いよいよ夏休みです。 今年もお母さんにお兄さんの所に行けるように頼んでみます。 ただ会えるだけで楽しみで仕方ありません。 きっとお兄さんと会ったら、色々な何かが変わると思うんです。 本当は大阪じゃなくて東京のお兄さんの高校を受験したいです。 私立でもいいなら受けられるんですけど残念です。 もし今年が無理でも来年は高校生ですから、一人でも絶対に東京に行きます。 その時はよろしくお願いします(_ _;)』 84 :関西から来たキモウト ◆qtuO1c2bJU [sage] :2012/05/29(火) 03 40 35.60 ID NxPjrPjo (6/11) 投稿終わりです 87 :関西から来たキモウト ◆qtuO1c2bJU [sage] :2012/05/29(火) 11 35 33.28 ID NxPjrPjo (7/11) サンクスです。追加投下します。 88 :関西から来たキモウト13 ◆qtuO1c2bJU [sage] :2012/05/29(火) 11 37 24.11 ID NxPjrPjo (8/11) 私は勝ったんだろうか。ふと、ため息をつく。 暗い部屋のノートPCの画面に有の家のリビングを映し出す。 どうもあの子はあのまま泣き疲れてそのまま眠ったようだ。 有の介抱にも嫉妬しないくらい落ち着いている自分に気付く。 『巨人まさかの9点差をひっくり返す大逆転! これで一位の順位が入れ替わりました!』 『これは球史に残る一戦かも知れません。誰がこんなことを予想したでしょうか』 『敗因はやはり阪神の慢心ですね。二軍上がりの投手を見ていつでも打てると思ったのが間違いでした。そもそも…』 ぼんやりとあの子の予想した試合を見る。 あの子は8回の表で阪神の勝ちだと予想した。 当然だろう。12対3で勝っていたらだれでもそう思う。 加えて8回の表で交代した2軍上がりの名前も知らない投手が出てくれば、誰でも敗戦処理に走ったと思うのは当然だ。 だけど私は『巨人が勝つ可能性が広がった』と予想した。 あの投手は身体能力的には問題ない選手だったし、今年の巨人と阪神のチームの出塁率と長打率はほとんど変わらない重量打線同士だ。 阪神の投打が緩むのは目に見えた。 実際、夏のビジターの連戦で主力を休ませて、抑え投手も昨日の激投で出ないことが明らかだった。 この時点で阪神のチーム出塁率と長打率が半分以下、予想防御率が5点台になったが、巨人は変わらなかった。 統計学的に見れば巨人がチーム予想打率が5割の状態だったのだ。 これだと何が起きてもおかしくない。 あの子はそれが見えていなかった。 兄を思う気持ちと一緒で、『感情だけで見ているから』こういうことになる。 あの子は二年前の私だ。 有に付きっきりで一途だったあの頃の私。 二年前のそんな私に屈辱的な敗北感を与えたのがあの子だった。 きっかけは有が私に誤送信した一つのメールだった。 89 :関西から来たキモウト14 ◆qtuO1c2bJU [sage] :2012/05/29(火) 11 38 46.23 ID NxPjrPjo (9/11) 『件名:神菜ヘ256 差出人:有 二年前 こうやってメールでしか話せないのってちょっと寂しいな。 電話は父さんと母さんに止められてるけど、お前が必要なら公衆電話でもスカイプでも使えばいい。 バレたら怒られるだろうけど、今、お前は辛い状態だろ? 告白された男子のことはちゃんと吹っ切れたって本当なら安心だけど、 その本当に好きだけど無理だと言ってた奴のことの相談にも乗るぞ。 いつでも連絡入れてきてくれ。あ、俺もお前のこと好きだぞ』 この時初めて妹とのメールのやり取りを知った。 そして直感的に感じた。件名の数字を見れば二人の親密度がわかった。 この妹が兄に家族としてではなく異性として好きな事も。 『好きだけど無理だと言っていた奴』とは間違いなく有のことだ。 そしてその二人の積み重ねの大きさに、私は恐怖した。 少なくともこんな濃密なやりとりを、有としたことなんて私は一度もなかったから… 私はすぐに有の携帯を無断で借り、メールのデータを自分のPCにコピーした。 妹とのやりとりも逐一チェックした。 でも、時が経つごとに、こちらとは超えられない線があることに気づいて安心していた。 あの子はどんなに頑張っても東京には来れない。 メールだけのやりとりだけなら許してやるのが恋人というもの。 そう思っていた。今日の朝に来たあの子と有の二人の様子を見るまでは… 「お兄、ほら、皇居やで! 広ぉ~」 「こら、くっつくなって」 「えーやんえーやん」 「あはは…で、まだどっか行くのか?」 「あったりまえだのクラッカー!」 「…」 「なんなん? そのリアクション? そんなときはこうや」 有の肩を思いっきりはたいた後で、あの子が眩しい笑顔で笑う。 「何世紀前のギャグやねんって!」 「痛ってーな」 「ほら、やってみ?」 「無理」 「ほらほら~叩いてや~」 「お前はマゾかい」 「お、ええツッコミやん!」 どこから見てもカップルのそれだった。 私は見つめるだけだった。 あまりにもお似合いのカップルだったから。 しばらく呆けながら二人を観察していた。 渋谷のハチ公前からマンションに帰るまで全部。 どの観光名所でも二人はベストカップルだった。 途中、嫉妬と憎悪で、胸が破れるんじゃないかと思ったほどだった。 二人はカップル…それもお互いを知り尽くした恋人同士そのものだった。 90 :関西から来たキモウト15 ◆qtuO1c2bJU [sage] :2012/05/29(火) 11 40 11.46 ID NxPjrPjo (10/11) 私にはあんな笑顔で話してくれたことなかったじゃない! 私にあんなフランクに接してくれないじゃない! …あの子は危険だ…私があの子から有をおぞましい近親相姦の道から救ってあげないといけない! それに、あの子は有と血が繋がっているんだから。 そしてそれがもっとも危険なのだ。 すでの私の想い込めた料理の中には私の血、愛液などがあり、有の体は私の物と言えるけど、そんなのとは比較にならないくらいあの子の血は、有と共有しあっている。 私が負けている点はそこだ。そしてそんなことは絶対あってはいけない。 有のためにもあの子を切り離さないといけない。 最悪の場合は殺してでも… ―ピンポーン 家の玄関を開けるとそこには有がいた。 「翔子、頼みがあるんだけど」 「何…?」 嬉しさより戸惑いを感じた。 有から見たら私は妹を泣かせた幼馴染の彼女だ。 あの子に嫌われるぶんにはいいけど、有にも嫌われたんじゃないだろうか気が気じゃなかった。 戻る 目次 次へ
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モウカイ(孟槐) 中国の山海経に登場する善獣。 災いを防ぐとされる。
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ハルウララは死んだ、彼女は今まで数々の敗北を積み重ねてきた。彼女にとっての敗北は他から見ればあたりまえかもしれない。 だが今度の敗北は違う。それは死という彼女にとって未知の敗北だった。 カノジョハモウハシレナイ カノジョハモウマケナイ カノジョハモウカテナイ だが彼女はまだ一度もどの馬にも負けていないものがあった。それは彼女の『魂』の中にあった。 負ければ負けるほどそれは強くなるもの、それは敗北を繰り返す彼女にとってはとても大きいものだった。 それは、「勝ちたい」という思い。 他の馬は勝つことを望まれてきた、だがそれは彼女には望まれないモノ。 だからこそ、自分自らの手で掴みたい かつて自分が立っていたこの広い世界の中で 「勝ちたい」 死をもってまでして膨らむ彼女の思いは、やがて暗闇の世界に、彼女のターフの世界に、奇跡を起こした。 ―天馬転生― 【天馬ハルウララ号@競馬withカオスロワ】 【状態】健康 天馬 【装備】天馬の手綱 その他不明 【道具】不明 【思考】基本:ただ勝ちたい
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グモウボ(虞孟母) 中国帝王の系譜に登場する人物。 関連: ゲンテイ(2) (元帝、夫)
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No.1~151 No.151~251 No.251~386 No.387~493 ブラック ホワイト 版 モウカザル 基本情報 名前 モウカザル 進化 前進化ヒコザルlv18で進化|次進化ゴウカザルlv36で進化 タイプ ほのお・かくとう とくせい もうか ぶんぷ DPt HS BW 種族値 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 経験値 モウカザル 64 78 61 78 52 81 142 技 Lv LvUPで覚える技 1 ひっかく、にらみつける、ひのこ 7 ひのこ 9 ちょうはつ 14 マッハパンチ 16 みだれひっかき 19 かえんぐるま 26 フェイント 29 いちゃもん 36 インファイト 39 ほのおのうず 46 なまける 49 フレアドライブ
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ケイモウ(計蒙) 中国の山海経に登場する嵐の神。 竜頭人神の姿をし、雹や暴風雨を呼ぶ。