約 1,185,315 件
https://w.atwiki.jp/khomma/pages/14.html
EMBLEM CAFE AU LAIT(GEORGIA) サンデーとマガジン50周年の絵柄(全3種) これは金田一とコナンのバージョン EMERALD MOUNTAIN BLEND(GEORGIA) DEMITASSE ESPRESSO(WONDA) 吟醸仕立て(POKKA) 金の微糖(WONDA) 塩キャラメルコーヒー(GEORGIA) ほっと珈琲(Suntory) EMERALD MOUNTAIN BLEND CAFE AU LAIT(GEORGIA) FIRE SPECIAL(KIRIN) WONDA THE QUALITY(Asahi)
https://w.atwiki.jp/vanacook/pages/42.html
セルビナミルク Selbina Milk 少し甘い大羊の乳。 乳製品の一種。牛乳の代用品。 特産地:ザルクヘイム 素材のまま飲むことも可能。 効果:リジェネ:1/3秒毎(40回復)(2分) 販売店舗 エリア名 店舗・店員 販売条件 サンドリア(南) 特産品売場・Phamelise リージョン支配 バストゥーク(港) 特産品売場・Rosswald リージョン支配 ウィンダス(森の区) 特産品売場・Bin Stejihna リージョン支配 ウィンダス(水の区) 調理ギルド店舗 限定入荷(品切れ有) セルビナ 露店・Dohdjuma 常時入荷 使用料理 アップル・オレ イエローカレー イルミクヘルバス(千星一月物語) オレンジ・オレ オレンジケーキ(絹のはぐくみ) ガトーオーフレース(真冬の夜の夢) カルボナーラ(+1) グリーンキッシュ(エメラルドキッシュ) ケーニヒスクーヘン(巌窟王) コーヒーマフィン(+1) ゴブリンチョコ(ホブゴブリンチョコ) サンドリアティー(ロイヤルティー) ジャックパイ シュトラッチ(月の船の旅) 白身魚のシチュー(真白身魚のシチュー) スィミット(+1) ストーンチーズ(ロックチーズ) スノールジェラート(サブゼロジェラート、氷の女王の微笑み) セルビナバター チェリーマフィン(+1) チョコレートケーキ(絹のつつしみ) チョコドリンク(ブラウンドリンク) バスのムニエル(+1) バタリアキッシュ(+1) バブルチョコ(ハートチョコ) パンプキンケーキ(絹のたしなみ) パママ・オレ パンプキンスープ(ジャックスープ) パンプキンパイ(+1) ヒラメのムニエル(+1) ブッシュオショコラ(木洩れ日に包まれて) ブラッディチョコ ペア・オレ ペルシコス・オレ ミルフィーユ(谷間の姫百合) メープルケーキ(絹のまどろみ) モンブラン(白銀の貴婦人) 雪山のロランベリー(新雪のロランベリー、細雪のダンス) ヨーグルト ヨーグルトケーキ(絹のほほえみ) ロランベリーパイ(+1)
https://w.atwiki.jp/noiz111/pages/106.html
+ ミルク + 区分 : 素材【採取】 + 画像 + + 採れる場所 + ミルク搾り + 属性 + なし + 販売価格 + 500 サブレ20 マカロン + レア度 + + 説明 + 栄養満点のミルク。さまざまな加工品に変化します ■ 作れるレシピ アイテム名 レシピ 区分 売値 エッグミルク ミルク × 3たまご × 2 素材【作成】 - ガトーミルク ミルク × 3エッグバター × 1 - カフェオレ ミルク × 1カフェ × 1 - ココア ミルク × 1カカオの実 × 6 - フロマージュ ミルク × 2レモン × 1 - ヨーグルト ミルク × 2蜂蜜 × 1 - 生クリーム ミルク × 2 - 抹茶ミルク ミルク × 2抹茶 × 1 - ドットリボン ミルク × 3属性色素材 × 1 ヘッド 88 ミルク × 3ソーダ水 × 1 ミルク × 3カシスジャム × 1 ホイップドレス(クレマ) ミルク × 10いちごショートケーキハット × 2クレマの生クリーム × 2 トップス 1300 ラブリーチュチュ(クレマ) ミルク × 7レアチーズケーキデコ × 1クレマの生クリーム × 1 766 くるくるキャンディー(クレマ) ミルク × 1水飴 × 2クレマミルク × 1 ハンディー 200 ソフトクリーム ミルク × 3ウエハース × 1属性色素材 × 2 500
https://w.atwiki.jp/coffeemaker/pages/37.html
・製品概要 バスケットホルダーは、業務用エスプレッソマシンに使用される53mm(14~21g)ホルダーを採用 精巧なガスプレッシャー機構 本体に別売ガスカートリッジを差し込み、コーヒーの粉をバスケットに入れ、抽出用ボールにお湯を注げば準備完了 引き金を引くと9barの圧力でエスプレッソ抽出を楽しめます (※Amazonの商品説明より引用) マイプレッソ ハンディエスプレッソマシン Twist(ツイスト) 129000 Amazonで詳しく見る 手動式エスプレッソマシン《presso》スレ 108 :名無しさん@( ・∀・)つ旦~ 2011/11/17(木) 10 32 32.89 ID WvbXnkls ツイスト使ってる人いる? 約100円の炭酸ボンベ一本で6~8Cap淹れられるのと 粉の分量を相当自由に変えられることを知って 俄然魅力的になってきたんだが 114 :名無しさん@( ・∀・)つ旦~ 2011/11/17(木) 22 16 58.19 ID ??? 108 このスレでハンドタイプの情報を集めて色々迷ったけど、先週、結局ツイストを買った。 ガス式なので慣れてなくても安定してたっぷりのクレマできますよ。コクもあって美味しい。でもガスカートリッジを買わないといけないのがちょっと面倒。 ハンドプレッソは熟練がいりそうだな。 140 :名無しさん@( ・∀・)つ旦~ 2011/11/26(土) 08 12 37.92 ID dMXfXUQz 131 139 TWISTの炭酸カートリッジは もともとソーダサイフォンで炭酸水を作るための8gのものを流用してる TWISTはアルミ製お湯タンクの熱容量が大きいので 淹れる前に熱湯で2回以上温めなければならない それでも炭酸ガスの気化で熱が奪われるから 熱々のコーヒーは期待しないほうがいい 結構ゴツいwのでハンドプレッソのほうがスマートでいいよ 141 :名無しさん@( ・∀・)つ旦~ 2011/11/26(土) 08 30 46.04 ID ??? 140 確かに、できたエスプレッソは熱々にはならないな。美味しいけど。 マイプレッソ ハンディエスプレッソマシン Twist(ツイスト) 129000 TWIST(ツイスト) 売り上げランキング 18933 Amazonで詳しく見る
https://w.atwiki.jp/honey-honey/pages/24.html
分類:素材 ミルクを搾るで入手可能 ミルク×2 生クリーム たまご×2 ミルク×3 エッグミルク エッグバター×1 ミルク×3 ガトーミルク ミルク×2 抹茶×1 抹茶ミルク カカオの実×6 ミルク×1 ココア ミルク3 レモン1 フロマージュ ミルク2 砂糖1 ヨーグルト カフェ1 ミルク1 カフェオレ ミルク×3 色属性素材×1 ドットリボン ミルク3 ウエハース1 色属性素材2 ソフトクリーム
https://w.atwiki.jp/wakures/pages/598.html
ミルクLv3_2 ミルクLv3_2ラザニア ポーターハウスステーキ シーフードパイ はまぐりのオーブン焼き 野菜のキャセロール シーフード・カルボナーラ スパイシーカレーピザ 桃缶ヨーグルドリンク マカロニのフリッタータ チョコレートパフェ 前のページへ 1 3 4 5 6 次のページへ ラザニア ラザニア九州「モーターホーム」 イタリアから広まったラザニアはイギリスやアメリカでも広く食べられており、日本でも大人気の料理です。 特級 ジャンル おかず 価格(一押し) 66(?) コスト(一押し) 57(?) 風味(一押し) 145(?) 品質 属性条件 色(一押し) 365(?) 包丁技 281 香(一押し) 376(?) 調味技 283 味(一押し) 359(?) 火加減 279 調理情報 習得条件 調理時間 8時間 習得Lv制限 Lv60 調理費用 630ドル 高級料理習得数 18 習得数 20~30個 食材 肉Lv3 2 野菜Lv3 2 キノコLv3 6 ミルクLv3 6 スパイスLv3 6 × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 ラザニアはどこの国の料理でしょうか?A.スペイン B.イギリス C.イタリア D.アメリカ 答え(反転) C. イ タ リ ア ラザニアを編集 ▲TOP ポーターハウスステーキ ポーターハウスステーキ九州「モーターホーム」 ポーターハウスステーキはTボーンステーキの中でも、テンダーロインの部分が大きく入った最高級のステーキです。 特級 ジャンル おかず 価格(一押し) 64(?) コスト(一押し) 55(?) 風味(一押し) 145(?) 品質 属性条件 色(一押し) 372(?) 包丁技 321 香(一押し) 369(?) 調味技 319 味(一押し) 359(?) 火加減 318 調理情報 習得条件 調理時間 3時間 習得Lv制限 Lv60 調理費用 600ドル 高級料理習得数 18 習得数 20~30個 食材 野菜Lv3 3 ミルクLv3 5 卵Lv3 5 スパイスLv3 5 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 Tボーンステーキは骨の両側に2種類の肉が付いていますが、ヒレとどの部位でしょうか?一つ選びましょう。A.サーロイン B.ランプ C.リブロース D.カルビ 答え(反転) A. サ ー ロ イ ン ポーターハウスステーキを編集 ▲TOP シーフードパイ シーフードパイ九州「The CASTLE ~Your Majesty~」 サクサクのパイの中には豪華な海の幸がたっぷり! 特級 ジャンル おかず 価格(一押し) 66(?) コスト(一押し) 57(?) 風味(一押し) 145(?) 品質 属性条件 色(一押し) 372(?) 包丁技 283 香(一押し) 367(?) 調味技 280 味(一押し) 361(?) 火加減 279 調理情報 習得条件 調理時間 2時間 習得Lv制限 Lv60 調理費用 400ドル 高級料理習得数 18 習得数 20~30個 食材 魚Lv3 4 ミルクLv3 4 卵Lv3 5 スパイスLv3 5 × × × × 一押し食材 ミルクLv3 10 ソースLv3 1 卵Lv3 20 × × クイズ 問題 調理工程で使用した材料はどれでしょうか?A.いか B.かに C.あさり D.タラの切り身 答え(反転) A. い か シーフードパイを編集 ▲TOP はまぐりのオーブン焼き はまぐりのオーブン焼き九州「The CASTLE ~Your Majesty~」 はまぐりの旨味を贅沢に楽しめる、おしゃれな一品です。 レア ジャンル おかず 価格(一押し) 85(?) コスト(一押し) 74(?) 風味(一押し) 175(?) 品質 属性条件 色(一押し) 450(?) 包丁技 334 香(一押し) 442(?) 調味技 332 味(一押し) 433(?) 火加減 331 調理情報 習得条件 調理時間 1時間 習得Lv制限 Lv75 調理費用 260ドル 特級料理習得数 24 習得数 20~30個 食材 魚Lv3 2 野菜Lv3 5 果物Lv3 5 ミルクLv3 4 スパイスLv3 4 × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 はまぐりを良縁に恵まれるようにとの願いを込めて食べる風習がある年中行事を一つ選びましょう。A.七五三 B.雛祭り C.端午の節句 D.節分 答え(反転) B. 雛 祭 り はまぐりのオーブン焼きを編集 ▲TOP 野菜のキャセロール 野菜のキャセロール九州「The CASTLE ~Your Majesty~」 フランス語で「鍋」という意味のキャセロールは、肉や野菜をたっぷり入れてオーブンで焼きた、北米で家庭の味として親しまれている料理です。 レア ジャンル おかず 価格(一押し) 78(?) コスト(一押し) 67(?) 風味(一押し) 175(?) 品質 属性条件 色(一押し) 439(?) 包丁技 397 香(一押し) 432(?) 調味技 396 味(一押し) 454(?) 火加減 399 調理情報 習得条件 調理時間 3時間 習得Lv制限 Lv75 調理費用 630ドル 特級料理習得数 24 習得数 16~24個 食材 野菜Lv3 3 キノコLv3 6 卵Lv3 3 ミルクLv3 6 スパイスLv3 3 × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) 野菜のキャセロールを編集 ▲TOP シーフード・カルボナーラ シーフード・カルボナーラ九州「マンマミーア」 人気のカルボナーラをシーフードとほうれん草を練り込んだフェットチーネで色鮮やかに仕上げました。 特級 ジャンル ご飯・麺 価格(一押し) 66(?) コスト(一押し) 57(?) 風味(一押し) 145(?) 品質 属性条件 色(一押し) 374(?) 包丁技 286 香(一押し) 364(?) 調味技 291 味(一押し) 362(?) 火加減 288 調理情報 習得条件 調理時間 2時間 習得Lv制限 Lv60 調理費用 400ドル 高級料理習得数 18 習得数 20~30個 食材 魚Lv3 3 ミルクLv3 6 卵Lv3 6 スパイスLv3 6 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 カルボナーラの材料で正しいものを一つ選びましょう。A.生ハム B.ヨーグルト C.牛乳 D.卵 答え(反転) D. 卵 シーフード・カルボナーラを編集 ▲TOP スパイシーカレーピザ スパイシーカレーピザ九州「マンマミーア」 スパイシーなカレーとチーズの相性が抜群!トッピングにじゃがいもが入ってボリュームも満点なピザです。 特級 ジャンル ご飯・麺 価格(一押し) 64(?) コスト(一押し) 55(?) 風味(一押し) 145(?) 品質 属性条件 色(一押し) 364(?) 包丁技 327 香(一押し) 374(?) 調味技 329 味(一押し) 362(?) 火加減 325 調理情報 習得条件 調理時間 3時間 習得Lv制限 Lv60 調理費用 600ドル 高級料理習得数 18 習得数 20~30個 食材 肉Lv3 2 野菜Lv3 3 ミルクLv3 5 スパイスLv3 5 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 調理工程で使用した材料はどれでしょうか?一つ選びましょう。A.ベーキングパウダー B.全粒粉 C.中力粉 D.ドライイースト 答え(反転) D. ドライイースト スパイシーカレーピザを編集 ▲TOP 桃缶ヨーグルドリンク 桃缶ヨーグルドリンク九州「サントリーニの風」ユーザー:gadget様 投稿作品 酸味とコクの場外ホームランやー 特級 ジャンル 飲み物 価格(一押し) 70(?) コスト(一押し) 61(?) 風味(一押し) 145(?) 品質 属性条件 色(一押し) 192(?) 包丁技 265 香(一押し) 182(?) 調味技 263 味(一押し) 176(?) 火加減 261 調理情報 習得条件 調理時間 1時間 習得Lv制限 Lv60 調理費用 200ドル 高級料理習得数 12 習得数 20~30個 食材 果物Lv3 10 ミルクLv3 5 豆製品Lv3 4 スパイスLv3 4 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 甘みを出すために使用したのは何でしょう?A.砂糖 B.はちみつ C.チョコレート D.エリザベスの笑顔 答え(反転) B. は ち み つ 桃缶ヨーグルドリンクを編集 ▲TOP マカロニのフリッタータ マカロニのフリッタータ九州「サントリーニの風」イベントGM守夫様 投稿作品 1回買ったきり使ってない…そんなマカロニの簡単、ヘルシー、ボリューミーなGM_ロックン料理です。 特級 ジャンル おかず 価格(一押し) 66(?) コスト(一押し) 57(?) 風味(一押し) 145(?) 品質 属性条件 色(一押し) 372(?) 包丁技 291 香(一押し) 367(?) 調味技 289 味(一押し) 361(?) 火加減 287 調理情報 習得条件 調理時間 2時間 習得Lv制限 Lv60 調理費用 400ドル 高級料理習得数 12 習得数 20~30個 食材 野菜Lv3 3 肉Lv3 4 米穀Lv3 6 卵Lv3 3 ミルクLv3 4 スパイスLv3 2 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 『フリッタータ』とはどういう料理の事でしょう?A.マカロニを使った炒め料理 B.フライパンを使った卵料理 C.ベーコンを使った焼き料理 D.GM_ロックンが作った料理 答え(反転) B. フライパンを使った卵料理 マカロニのフリッタータを編集 ▲TOP チョコレートパフェ チョコレートパフェ九州「サントリーニの風」 甘すぎないチョコとコーヒーの香りを楽しんでください。 レア ジャンル デザート 価格(一押し) 85(?) コスト(一押し) 74(?) 風味(一押し) 175(?) 品質 属性条件 色(一押し) 277(?) 包丁技 334 香(一押し) 266(?) 調味技 333 味(一押し) 252(?) 火加減 331 調理情報 習得条件 調理時間 30分 習得Lv制限 Lv75 調理費用 260ドル 特級料理習得数 24 習得数 20~30個 食材 豆製品Lv3 5 卵Lv3 6 ミルクLv3 4 果物Lv3 6 スパイスLv3 6 × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 ソフトクリームの表面にかけた材料で正しいものを一つ選びましょう。A.砕いたマカダミアナッツ B.砕いたピーナッツ C.砕いたアーモンド D.砕いたクッキー 答え(反転) B. 砕いたピーナッツ チョコレートパフェを編集 ▲TOP 前のページへ 1 3 4 5 6 次のページへ
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/2313.html
「え!?…ちょ、っと、のっちってば!」 「……」 私の制止の声は無視され続け、一応の抵抗も繋がった腕からは伝わらず。力一杯、のようでその実絶妙に手加減しているのっちの右手に引きずられ、私はあっという間に脱衣場まで連れてこられた。 無言かつ無表情なのっちは、怒っている、わけではなさそう。どちらかというと、いやどちらかとかではなく…少しだけ鼻息が荒い。 鼻息荒く私の左手を離さないまま、器用に片手でボイラーのスイッチを入れたり、バスタオルを用意したりと珍しくテキパキ動いている。 …なるほど。早くシャワー浴びてこい、てことね。 今日ののっちは淡いピンクベージュのフード付きTシャツ、その下に赤いボーダー柄のタンクトップを着て、濃紺の地に細かい白い花がプリントされたショートパンツが長い丈から見えている。 大人しくしていれば、と言うかついさっきまではボーイッシュとは逆の表現が似合う可愛らしい女の子だったのに、今やその必死な姿は……うん、いつも以上に、可愛い。 しかもこんな風にさせたのは私が原因だし。確かに、自分からキスしといて中断するのはちょっと悪かっ…「!?」 私が軽く反省しかけたその瞬間、真ん前でのっちがタンクトップごとTシャツを一気に脱いだ。 あ。ブラは黒で意外とエ… 「ロ、っじゃなくて。のっちが先に入んのね?」 「……」 私がちょうど言い終えたその瞬間、真ん前でのっちは下着だけの姿になっていた。まだ無言かつ無表情で。 相変わらず、脱ぐのが速い。 お。白い肌に黒が映え… 「て?え?」 見惚れていた肌が動いて私に向かって伸びてきたら、ワンピースをがっつり掴まれて思い切り上に引っ張られた。 「なになになに!?なに脱がそうとし」 「はいバンザーイ♪」 約3分ぶりに口開いたと思ったら満面の笑みののっち。その態度や雰囲気が、なんだか普段の自分の戦法と重なるものがあって正直嫌な予感がした。 私のワンピースはすでに、中のキャミソールごと脇下までずり上げられている。 相変わらず、脱がせるのも… 「速いじゃなくて、いやいやいや!なんで一緒に入るの!?」 「バンザーイ♪」 「そ、そんな焦んなくても、ゆかだけでバーッと浴びて待たせないか」 「バーンザーイ♪」 「あっ、もしかしてアメ?いーよこれあげるか」 「バーンーザーイー♪」 「……ば、ばんざぁい」 スマイルのっちの語尾に揺るぎない何かを感じ、私はのろのろと両手を挙げた。 …これ、思いっきり降参のポーズじゃん。 意味のない対抗心でのっちの下着は私が脱がせ、2人で浴室へ。入った途端にのっちは鼻歌混じりで浴槽に湯を入れ始めた。 え…ちょっと待ってその展開は今日はまずいってだって、 「のっ、のっち!あ」 「ん?」 「あーあー…頭洗ってあげよっか?」 「うん!」 明日朝から仕事だよ、という言葉を一文字残して飲み込んだ私は、自分を素直に褒めた。しかも上手いこと誤魔化せた。偉いぞ、ゆか。 そう、別にのっちには“その気”はないかもしれないのだ。だからわざわざ自らきっかけを作るような、ものすごく広い意味で誘うような言葉を発してはいけない。 「気持ちぃ〜」 上機嫌な恋人の髪を洗いながら、私は半年ほど前の出来事を思い出していた。 それは私たちが特別な関係になって2ヶ月弱経った頃。季節外れに小寒波みたいな空気が首都圏を襲ってきたことがあった。 仕事が現地解散となったため、お互いの用事を別々に済ませてからのっちのマンションで待ち合わせた。 「さぶっ、なんでこんな寒いの!?」 「う〜わかんないけど、めっちゃさんむい…あ!」 リビングで2人震えていたら、大きな瞳をこぼれ落ちそうなくらい開いたのっちから提案が。 「おっ風呂〜♪お風呂入ろ、ゆかちゃんっ」 「ナ〜イスアイデア!」 寒さに弱い私は、その後の展開を想定する能力が落ちていたのだろう。自分たちの関係や翌日のことを考えれば、断固拒否したはずだった。 完全にテンションが上がった2人は、今日以上のスピードで着ているものを脱ぎ捨て、体を洗っている間に張られた湯へ飛び込んだ。 そして飛び込んでから、気がついた。 そういえば、最後にあ〜ちゃんと3人でお風呂に入ったのは1年以上前で。 そういえば、それ以来白光の下で肌を晒し晒されるのは初めてで。 そういえばもう、お互いの肌の感触を結構、十二分に知っていて。 「……」 「……」 「…いい?」 と言ったのは私だったか、のっちだったか。 後は、なんというか、流れで。 …流れ過ぎて、いつもより明らかに度が過ぎて、翌朝起きられなくて。しかもようやく起きても2人ともぐったりで、一日中口数が少なかったものだから、あ〜ちゃんに心配される始末。 私たちの数少ない失敗の一つ。以降、片方の理性が吹き飛びそうになる度に、もう一方の理性がそれを繋ぎ止めてきた。…少なくとも浴槽内では、至らないように。 「…いい?」 うん、やはりあれは絶対のっちが言ったはず。 「…ね、ゆかちゃん」 名前、を呼ばれた記憶はないが、あの頃の私はまだそんなに積極的ではなかったはずだし。 違うか。わざわざ事前に聞いたりしてなかったかも。 って逆に積極的じゃん、それ。 「いただきまぁす」 「!!ゃ…んぁ」 1人ツッコミなんてしていたら、いつの間にか回想と現実が重なりあい、かつ私の上にのっちが重なっていた。 浴槽内で。 「ふ…ちょ、ちょっ…ま」 「んーん」 声を出したばっかりにのっちに侵入され、人の口の中なのに遠慮なく舌が這い回り始めた。 まだ小さいながらも生き残っていた2つのアメが、舌とともに絡み合い、 お湯の中では私の左手とのっちの右手が、浴室に入る前よりも強く絡み合い、 脚は絡まずに私の間に入ったのっちの体が、温かくて吸い付くようで、 「…は…ぁ」 「んふふ。おいしーね、コーヒー牛乳」 私を解放したのっちが、笑いながら私の濡れた髪を掬い上げ、左手で優しく耳にかけた。 美味しくて心地好くて、至近距離にある笑顔が可愛いのに妙に妖艶だから。 私は半年ぶりに降参して、理性を吹き飛ばすことにした。 …浴槽内で。 ————end————
https://w.atwiki.jp/coffeemametan/pages/3.html
二次創作について 個人で楽しむ分にはなにしてもおk。 せっかく何かつくったら店主に送りつけてやると小躍りするとおもうよ! 「でもこれは大丈夫なの?」って不安に思うなら本家BBSあたりで店主に聞いてみるといいかもね。 素敵なコーヒー豆たんライフを!
https://w.atwiki.jp/shiro-bara/
白バラコーヒー@wikiへようこそ 鳥取県大山乳業協同組合で製造している白バラシリーズを、全国で買おう!というwikiです。 編集は自由にできます。みなさまの貴重な目撃情報の書き込みお待ちしています。 現在の更新履歴 取得中です。
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/1033.html
重大な決意を胸に秘め、私はひとりの少女と対峙しています。 目の前の彼女は、少々困ったような顔をされていらっしゃいます。 あらかじめ私がお願いして、わざわざ人気のない、 放課後の校舎の屋上にご足労いただいたのですから、 もし困惑されていたとしても無理からぬことでしょう。 右手から差し込む西日に照らされて、 彼女の半身が紅く染まっています。 私のことを見つめる碧色の瞳に、 そのまま射抜かれて身動きが取れなくなりそうです。 ちょうどその時、柔らかな風が殺風景なコンクリートの屋上を吹きぬけ、 私たちの髪に悪戯を仕掛けていきます。 すると彼女の長くて蒼い髪がいつになくきらめいて、 それはそれは幻想的な光景に感じられました。 それにしても、こういうことは本当に不慣れで。 これは女性として、少々恥ずかしいことかもしれません。 ネットでリサーチしたところによると、 女性に人気のシチュエーションは一番が夜景、 そして二番がこの夕焼けの景色だそうです。 なるほど確かに、実際にその状況に身を置いてみれば、 その意見も大いにうなずけるというものですね。 ともすれば雰囲気に飲まれてしまいそうな心を奮い立たせ、 私は彼女の瞳を真正面から見据えます。 「なんかさー、まるでこれから、みゆきさんに告白でもされそうなシチュだよね」 目を細め、口の端に小さな笑みを浮かべながら、そんなことをおっしゃいます。 「さすがは泉さんですね。察しがよくて助かります」 「……え?」 思いがけない私の答えに驚かれたのでしょうか。彼女の目が大きく見開かれます。 最高の舞台。 最高のシナリオ。 最高のタイミング。 人事は尽くしました。 神さま、仏さま、いえ、この際誰でもかまいません。 願わくば、 ほんの少しの勇気と、 たくさんの幸運をくださいませんでしょうか。 「今日は私、泉さんに交際を申し込もうと思いまして、こちらにお呼び立てしてしまいました」 私の恩人であり、 よきライバルであり、 なにより最高の親友でもある、 かがみさん……柊かがみさんのために。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『コーヒーブレイク/ケニアアラビカ』 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ねえ、そもそもコーヒーって、いつ頃から飲むようになったのかな」 くるくると空のコーヒーカップを器用に回しながら、かがみさんがそんな疑問を口にしました。 「そうですね……」 ほんの少しだけ記憶の扉を開きます。コーヒー、起源、歴史。そんなキーワードから、次々とイメージが湧き出してくるのを私は感じます。 「焙煎器具が登場するのは、十三世紀のイスラム世界だそうです」 この喫茶店『地球の緑の丘』で、かがみさんと日曜のひと時をご一緒するようになってから、どのくらいたちますか。今では私にとってなくてはならない、とても大切なひと時となりました。 「欧州には十六世紀末、地中海経由で交易商人の手によって、オスマン帝国から伝わったと考えられています。一六〇二年にはローマに持ち込まれた、との記録がありますね。このときすでに“Coffee”と呼ばれていたそうですよ。 初め、コーヒーは健康に悪いなどと言われ、敬遠されていたそうです。しかし一六〇五年、当時のローマ教皇であったクレメンス八世が、コーヒーに洗礼を施しキリスト教徒も飲用することを認めた、という話があります。これは『コーヒー洗礼』と呼ばれているそうで。それををきっかけに、次第に広まっていったそうです」 「他の国ではどうだったのかな」 「一六五〇年には英国に上陸。一七〇〇年には数千軒のコーヒー・ハウスがあったと伝えられています。コーヒー・ハウスは上流階級の人々の社交場となり、英国王立科学院もここから発祥したそうです。『数学者はコーヒーを定理に変える機械だ』という言葉を残した数学者までいらっしゃるとか」 ずいぶんと楽しげに、かがみさんが笑い出しました。 「それはまた、ずいぶんと極端な意見ね。でも英国は紅茶ってイメージがあるんだけど」 「そうですね。英国では十八世紀に紅茶の飲用が広まり、コーヒー・ハウスはしだいに衰退していくことになりました。衰退といえば、プロイセン王国では一七七七年にフリードリッヒ二世がコーヒー禁止令を出していますね」 「それって“フリードリッヒ・ディア・グロッセ”、ね?」 今度は意味ありげな微笑を、かがみさんが浮かべています。 「ええ、その通りです」 こういう反応をされると、私も知らず知らずのうちに顔がほころんでしまいますね。 「“フリードリッヒ・ディア・グロッセ”ことフリードリッヒ大王は、一般にはプロイセン王国の立場を揺るぎないものにした名君として知られています。しかしこの名は、ナチスドイツ時代の未製戦艦H39に付けられる予定だったとも言われ、また佐藤大輔の名作『レッドサン・ブラッククロス』ではインド洋の通商破壊作戦に登場し、日英海軍を苦境に陥れることになりました」 本当に、かがみさんはこういう遊びがお好きで。ですから二人きりのときは、たとえ世間話をしていても気が抜けません。もっとも、こんな遊びでしたら私も大歓迎なのですが。 ……いけませんね。あやうく元の話題を忘れてしまうところでした。 「話を元に戻しますが……コーヒー禁止令は海外貿易の収支や国内産業の育成などが背景にあると考えられています。同時にビール推奨令が出されていることからも、この説には一定の説得力があると思います」 「でも、コーヒーは屈しなかった」 「はい。このような弾圧にもかかわらず、コーヒーは着実に欧州大陸に根付いていきました。フランス革命はパリのカフェから始まった、と断言する方もいらっしゃるくらいです」 「いわばコーヒーは欧州史の影の功労者ってわけね。そういえば、みゆきはコーヒーの銘柄って、こだわりとかある方なの? 私はモカの味くらいしか知らないんだけど」 「日本ではブルーマウンテン、キリマンジャロ、モカといったところが定番ですが、私はケニアの豆が好みですね」 「ケニア? 聞いたことないわね」 小首を傾げるかがみさん。こんな時の彼女は、まるで幼子のようで。 「ええ。こちらでは酸味が強い豆はあまり人気がないのですが、あれはあれでなかなか捨てがたいものです。中学の頃にウィーンのカフェで出会った、ケニア豆の不思議な味はいまだに忘れられません」 すると今度は、かがみさんが軽く私のことを睨みつけてきました。 「いかにもブルジョアジー的な発言ね」 「かも知れません」 「なんだか『万国の労働者よ、団結せよ』って叫びたい気分になってきたわ」 「では私は『人民にはパンとサーカスを与えよ』と唱えましょう」 澄ました顔を維持できたのもここまで。ほとんど同時に、私たちは噴き出してしまいました。 こんな危ういやり取りも、諧謔という名のオブラートに包んで楽しむことさえできる。いつまでもこんな時間が続けばいいのに。そう思えてなりません。 本当に……本当に、残念です。 ◇ 「そうそう、フィンランドって、国民一人当たりのコーヒー豆の消費量が世界一なんだってね」 「そうなんですか。勉強になります」 「フィンランドと言えばムーミンだけど。あれの原作って、アニメと違ってちょっと怖い感じがするよね。そもそも話の内容も結構醒めた感じのがするのがあるし」 「童話には、発表された当時と現在では、似ても似つかない内容のものも少なくなんですよ」 「へえ、そうなんだ。例えば?」 「そうですね。グリム童話の『白雪姫』などはいい例だと思います」 わずかに居住まいを正しながら、私は続けます。今日の本題を切り出す機会をうかがいながら。 「よく知られている、毒リンゴを食べて死んでしまった白雪姫が王子さまのキスで目覚めるシーン。あれはディズニー映画による改変なんです」 「マジですか。そりゃ初耳だわ」 「原作では、棺を担いでいた王子の家来が、やつあたりで棺から白雪姫を出し殴りつけてしまう。すると白雪姫は喉に詰まっていたリンゴのかけらを吐き出し、息を吹き返す。そういう内容でした」 「それはいかにも盛り上がりに欠けるわね」 「他にも初版では、白雪姫を殺そうとしたのは継母ではなく実の母だったとか、七人のこびとは七人の人殺しだったとか、それはもう驚くような内容で。いくつもの改変を経て現代に伝えられているんです」 「なるほどねー。でも棺バージョンのお話じゃ、『涼宮ハルヒの憂鬱』の伏線も成立しないわね」 「『涼宮ハルヒの憂鬱』……ですか?」 「ああ、みゆきはあんまりラノベは読まないか。五百万部以上を売り上げた、と言われるモンスタータイトルよ。名前くらいは聞いたことあるでしょ?」 「ええ、まあ。泉さんとかがみさんの会話でも時々登場しますし」 『泉さん』という言葉を発した瞬間、かがみさんの顔がわずかに歪んだのを、私は見逃しませんでした。 「このお話では、クライマックスで異世界に閉じ込められた主人公とヒロインが、そこから脱出する方法としてキスするわけ。で、それを暗示するために『白雪姫』が何度も持ち出されるの」 「なるほど、そういうわけでしたか」 「確か最初に『白雪姫』の話を振ってきたのが朝比奈みくるというキャラクターで、これがもうロリで巨乳、おまけにドジっ娘という、それはもうわかり易い記号の固まりで……」 どういうわけか、かがみさんの視線が私の胸に注がれています。 「あ、あの、何か……?」 反射的に腕で胸元を隠しながら、私はかがみさんを正気に戻すべく質問を発します。 「え……あ、うん」 視線をそらし、言葉を濁します。そんなに言いにくいことなのでしょうか。 「その、なんか羨ましいなと思って」 顔を紅らめながら、そんなことをおっしゃいます。 「胸が大きいことが、でしょうか」 「まあ、そういうこと、かな」 苦笑いを浮かべるかがみさん。 「大きくても困ることもあるんですよ?」 「そういうものなのかな。たとえば、足元が見えないとか?」 「確かにそういう不都合もありますが……なんと言いますか、私は大抵の男性には『胸の大きな女の子』と認識、分類されてしまうようなのです」 「そりゃまあ、そうでしょうね」 「ですから、中身で評価されることは、あまりありませんね。そういう人たちにとって、私が何を考え、どんなことを感じ、そしてどのような能力を持っているのか。そういうのは、どうでもいいことなんです、きっと」 「あー、それ、なんか寂しい話だね。みゆきの魅力はそんなもんじゃないのに」 「全ての事象は相対的。人によって、見方によって、立場によって変わるものです」 少しばかり強引な展開でしょうか。でも、かがみさんが弱気になっている今こそ、ひとつの機会であるはず。 「困難を回避し、偽りの平和を望む人もいらっしゃれば、困難な道であっても、共に手を携えて歩むことを望む人もいらっしゃるのではないでしょうか」 それを聞いたかがみさんの態度が一変しました。目をすうっと細めると、まるで絶対零度のような冷ややかな声を私に投げかけてきます。 「何か言いたそうね」 「もちろん、泉さんのことです」 ほうっ。かがみさんが大きく息を吐き出します。 「いつから?」 「先日の試験で、かがみさんの学年順位が大幅に下がったときに。あのとき、かがみさんは、つかささんに付き合ったから自分の勉強ができなかったとおっしゃっていましたが、それはいつものことですよね」 「それで」と、固い声でかがみさんが続きを促します。 「では原因は何か。そう思いながら、かがみさんの行動に少しばかり注意をはらうようになったのです。すると、今まで見えていなかったものが、しだいに見えてくるようになりました。かがみさんと、それから泉さんに対しても。このくらいでよろしいですか?」 「ただの推測に過ぎないわ」 「おっしゃる通りです、ここまでは」 座っているはずなのに、膝がガクガクと震えてしまいます。でももう、後戻りはできません。私はありったけの勇気を振り絞り、次の言葉を口にしました。 「それで、お恥ずかしながら、実は先日、泉さんに交際の申し込みをしてみました」 案の定と言うべきでしょうか。かがみさんの目が点になります。 「……えっと、ごめん、よく聞こえなかった。悪いけどもう一度お願い」 「ですから先日、泉さんに私と交際していただけるようにお願いをしてみた、ということです」 「ふーん、そうなんだ──って、はあああぁぁぁぁっ?」 「もちろん、丁重にお断りされてしまいました。残念なことに」 「そっか。はははっ。でもあいつも、ず、ずいぶんと勿体無いことするわね。よりにもよって、み、みゆきみたいな完璧超人を振るなんて」 ああ、かがみさん。その反応、あまりにもわかり易すぎます。 「泉さんには、密かに想いを寄せている人がいらっしゃるのだそうです」 「へえ、そう。そう、なんだ」 「それで、泉さんが「やめてやめてやめてっ。聞きたくない、そんな話っ!」 頑強な、いえ、頑迷なまでの拒絶の態度を見せるかがみさん。 「いいえ、聞いてください。聞いてもらわなければ困ります」 一呼吸置いてから、私は軽く目をつむり、泉さんの言葉をひとつひとつ脳裏に浮かべます。万にひとつでも間違いなど許されません。一語一句に至るまで、可能な限り正確に伝えなければ。 「泉さんが想いを寄せるその人とは、 とても気が強くて、 ときどき酷く凶暴で、 でも本当はとても優しくて、 ひたすら妹思いで、 それでいて実は寂しがり屋で、 なかなかに成績優秀で、 一見万能に見えて、 実は影でものすごい努力をしていて、 でも他人にはそんなことを微塵も感じさせなくて、 なぜか家事は苦手で、 整った顔立ちが愛らしくて、 その藍色の瞳に惑わされて、 すらりとした手足がとても素敵で、 ぴしりと伸びた背筋が凛とした意思を感じさせて、 背丈は自分よりほんの少しだけ高くて、 いつも体重を気にしているけど実はウエストは結構細くて、 意外にも充分女性らしさを感じさせる胸で、 ツインテールに整えられた菫色の髪で、 オタクな自分のこともわけ隔てなく付き合ってくれる、 ……もうこの先は、必要ありませんね?」 ここで言葉を区切ると、私はかがみさんの反応を待ちました。 やがて、かがみさんの瞳にようやく光が戻ってきました。意思という名の光が。 「あのさ、悪いけど用事、思い出しちゃった。ごめん、帰る」 ここで私は、黙ってかがみさんを送り出すべきでした。どうしてこんなことを聞いてしまったのでしょうか。 「ひとつだけ教えてください。どうして泉さん、なんですか?」 「……誰かを好きになるのに理由が必要なの?」 一瞬だけ不思議そうな表情を浮かべると。 「だったら、あとで考えとく」 笑顔が花を開きました。 一点の曇りもない、満面の笑顔。 それはあたかも、この世の誰もが恋に落ちそうな笑顔でした。 なるほど。 これが人を好きになる、ということなのですね。 たとえどれほど趣向をこらしたとしても。 どれほど策をめぐらせたとしても。 想いの強さにはかなわない。 絆の強さにはかなわない。 そういうことなのでしょう。 てきぱきと身支度を整えたかがみさんが、店のドアに手をかけた所で何かを思いついたらしく、私の方に振り返りました。 「みゆき──ありがと。そして、ごめんね」 こうして、かがみさんは私の元から足早に去っていきました。 おそらくは、永遠に。 本当に……本当に、残念です。 ◇ 「コーヒーのお代わり、いかがですか?」 マスターの見事なバリトンで、私はようやく我に返りました。いったい、どのくらい呆けていたのでしょうか。 「あ、でも。もう、帰りますので」 「御代はいただきません。常連様に対する、ほんの感謝の表明に過ぎませんので」 「わかりました。そういうことでしたら、喜んで」 目の前に置かれた、わずかに湯気の立ち上るコーヒーカップ。とても懐かしい、よい香りです。それを手に取ると、私は味を確かめるために一口含みました。 「こ、これは……」 とても酸味の強い、でもそれに負けないくらい苦くて。でもそれは同じ苦味でもまったく嫌味がなく、さらに舌触りもとてもいい。何よりも、鼻に抜ける香りのなんと上品なことか。 「この香りは、ケニアアラビカのようにも思えますが、でもあれはここまで苦くないはず……ああ、そうか。煎り方に工夫があるのですね」 「よくご覧になられました。確かにケニア産のアラビカ豆ですよ」 マスターは満足そうな笑みを浮かべました。 「深挽きにしたものをフレンチで焙煎してみました。今年の豆には、それが一番合いそうに思えましたので。ちょっとした自身作のつもりです」 「とてもよい出来栄えだと思います。苦味が強くて最初は驚きましたが、きつい酸味を引き立てていて、すばらしいハーモニーですね。お見事です」 「貴女のようなお客さまに飲んでいただける。こんなことがあるから、この商売は辞められない」 そう言ったところで、急にマスターの顔が悪戯っぽい笑みに代わります。 「もし私が普通の男であれば、さっそく貴女を口説きにかかるところでしょう」 「まあ、人の弱みにつけ込むなんて、感心できませんね」 「私ほどの歳になっても、なりふりかまわず手に入れたくなることもあるものです」 「あらあら、ひょっとして本気ですか?」 「貴女ほどの方がお相手ならば、一時的に自分の性的志向を棚上げしたくもなりますとも」 「過分な評価、恐れ入ります」 心の中で、私はマスターの配慮に感謝しました。おそらく彼は、打ちのめされている私を哀れと思い、意図的に軽い態度を取ってくれているのでしょう。 でもそんな微笑ましいやり取りも、カランコロン、という軽やかなベルの音で遮られてしまいました。 私がドアの方に目を向けると、ちょうどふたりの女性が店に入ってくるところでした。 「おいおい、いつからこの喫茶店は女子高生のたまり場になったんだ?」 「少し落ち着きましょうよ、桜庭先生」 ご機嫌斜めらしい桜庭先生と、それをなだめる天原先生のお二方でした。 「で、お前ひとりか。高良」 「ええ、先ほどまでは、かがみさんとご一緒させていただいていたのですが。ですが、あの方は、もう行ってしまわれました。泉さんのところに。私の手の届かないところに」 「……そうか」 短く答えた桜庭先生が振り返ろうとすると、天原先生が肩に手を置き、小さくがぶりを振りました。それに対し桜庭先生は小さくうなずいて答えます。 そこには一言の言葉もありませんでした。でも私には、お二方のやりとりがはっきりと聞こえたのです。 『大丈夫かな、あいつら』 『もちろんですとも。あとは若い二人にまかせましょう』 『ん、そうだな。もう年寄りの出る幕じゃないか』 とても羨ましいですね。 いつかは私も、このような間柄になれるお相手と出会いたいものです。 でもそのためには、もっともっと自分を磨き高めなければ。 「それにしても、お前までこの店にいるとはな。柊に教えられたのか」 「その経緯をお話しすると少々長くなるのですが」 私は席を立ちながら、お二方に笑みを返します。 「ですからその前に、コーヒーなどいかがでしょう」 人々の苦しみを癒し、あるいは安らぎを与えてくれる、一杯のコーヒー。 それは人類の至宝。 極上のケニアアラビカ。 本当に……本当に、素敵です。 (Fin) コーヒーブレイク/カネフォーラへ コメントフォーム 名前 コメント (๑ ◡ ๑)b -- 名無しさん (2023-06-24 06 50 54) みゆきさん…切ないねぇ…でも良くやった!貴女のために私からも一杯奢らせていただこう! -- こなかがは正義ッ! (2009-02-12 03 46 04) コーヒー好きで、かが×こな好きな自分にはたまらん!! 良い作品をありがとうございます、続編待ってますG.J -- kk (2009-02-11 20 56 00) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)