約 2,473,695 件
https://w.atwiki.jp/yokohama_rg/pages/24.html
翻訳ミステリー大賞シンジケート後援の読書会リストです。 東京 課題図書 著者 開催日 備考 1 暁に消えた微笑み ルース・フランシスコ 2010/2/10(水) 2 ホロー荘の殺人 アガサ・クリスティー 2010/9/22(水) 3 七人のおば パット・マガー 2011/1/25(火) 3都市連続 4 ベルファストの12人の亡霊 スチュアート・ネヴィル 2011/6/24(金) 5 この町の誰かが ヒラリー・ウォー 2011/11/29(火) 福岡 課題図書 著者 開催日 備考 1 七人のおば パット・マガー 2011/1/27(木) 3都市連続 2 クリスマスに少女は還る キャロル・オコンネル 2011/5/27(金) 3 罪深き誘惑のマンボ ジョー・R・ランズデール 2011/9/3(土) 3.5 NかMか アガサ・クリスティー 2011/9/7(水) 4 デス・コレクターズ ジャック・カーリイ 2012/1/13(金) 5 罪悪 フェルディナント・フォン・シーラッハ 2012/5/11(金) 6 死ぬまでお買い物 エレイン・ヴィレッツ 2012/8/3(金) 7 クリスマス・プディングの冒険 アガサ・クリスティー 2012/11/18(日) 8 ハローサマー、グッドバイ マイクル・コーニイ 2013/3/15(金) 9 暗い鏡の中に ヘレン・マクロイ 2013/7/20(土) 10 キラー・イン・ザ・レイン レイモンド・チャンドラー 2013/11/30(土) 11 マルセロ・イン・ザ・リアルワールド フランシスコ・X・ストーク 2014/3/7(金) 12 帽子収集狂事件/皇帝のかぎ煙草入れ ジョン・ディクスン・カー 2014/8/23(土) 13 ホワイト・ジャズ ジェイムズ・エルロイ 2014/11/29(土) 14 メモリー・ウォール アンソニー・ドーア 2015/3/13(金) 15 悪意の波紋 エルヴェ・コメール 2015/7/4(土) 16 まるで天使のような マーガレット・ミラー 2015/11/21(土) 17 双生児 クリストファー・プリースト 2016/3/19(土) 18 埋葬された夏 キャシー・アンズワース 2016/7/9(土) 19 秘匿患者 ジョン・バーレー 2016/11/26(土) 20 犬の力&ザ・カルテル ドン・ウィンズロウ 2017/2/18(土) 21 生か、死か マイケル・ロボサム 2017/5/20(土) 大阪 課題図書 著者 開催日 備考 1 七人のおば パット・マガー 2011/1/28(金) 3都市連続 2 偽のデュー警部 ピーター・ラヴゼイ 2011/5/13(金) 3 ストリート・キッズ ドン・ウィンズロウ 2011/7/29(金) 4 探偵術マニュアル ジュデダイア・ベリー 2011/10/28(金) 5 ボーン・コレクター ジェフリー・ディーヴァー 2012/1/27(金) 6 ブラック・ダリア ジェイムズ・エルロイ 2012/4/27(金) 7 名探偵のキッシュをひとつ エイヴリー・エイムズ 2012/7/27(金) 8 殺人者の顔 ヘニング・マンケル 2012/11/2(金) 9 古い骨 アーロン・エルキンズ 2013/1/25(金) 10 あたしの手元は10000ボルト ジャネット・イヴァノヴィッチ 2013/5/10(金) 11 冥闇 ギリアン・フリン 2013/9/6(金) 12 長いお別れ レイモンド・チャンドラー 2014/3/15(土) 13 それゆけ、ジーヴス P・G・ウッドハウス 2014/7/20(日) 14 ラバーネッカー ベリンダ・バウアー 2014/8/29(金) 15 災厄の町 エラリー・クイーン 2015/4/24(金) 16 初秋 ロバート・B・パーカー 2015/10/2(金) 17 虚構の男 L・P・デイヴィス 2016/8/26(金) 18 深夜プラス1 ギャビン・ライアル 2017/2/17(金) 関西アガサ・クリスティー読書会 課題図書 著者 開催日 備考 1 牧師館の殺人 アガサ・クリスティー 2011/11/20(土)・12/10(日) 2 スタイルズ荘の怪事件 アガサ・クリスティー 2012/7/2(月) 3 アクロイド殺し アガサ・クリスティー 2012/12/8(土)9(日)16(日) 大阪、神戸、京都 4 白昼の悪魔 アガサ・クリスティー 2013/7/20(土)21(日) 大阪、神戸 5 五匹の子豚 アガサ・クリスティー 2015/1/31(土) 6 NかMか アガサ・クリスティー 2016/3/5(土) 横浜 課題図書 著者 開催日 備考 1 チャイナタウン S・J・ローザン 2011/10/7(金) 2 ローラ・フェイとの最後の会話 トマス・H・クック 2012/3/1(木) 3 スイート・ホーム殺人事件 クレイグ・ライス 2012/9/7(金) 4 都市と都市 チャイナ・ミエヴィル 2013/2/8(金) 5 さむけ ロス・マクドナルド 2013/6/8(土) 6 時の娘 ジョセフィン・テイ 2013/11/2(土) 7 シスターズ・ブラザーズ パトリック・デウィット 2014/3/1(土) 8 招かれざる客たちのビュッフェ クリスチアナ・ブランド 2014/7/12(土) 9 火星の人 アンディ・ウィアー 2015/3/1(日) 10 笑う警官 刑事マルティン・ベック マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー 2015/8/15(土) 11 熊と踊れ アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ 2016/11/5(土) 名古屋 課題図書 著者 開催日 備考 1 ピザマンの事件簿 デリバリーは命がけ L ・T ・フォークス 2011/11/26(土) 2 クリスマスのフロスト R.D ウィングフィールド 2012/2/25(土) 3 寒い国から帰ってきたスパイ ジョン・ル・カレ 2012/5/26(土) 4 追撃の森 ジェフリー・ディーヴァー 2012/7/28(土) 5 ゴミと罰 ジル・チャーチル 2012/11/3(土) ミステリーキッチン 6 愛しき者はすべて去りゆく デニス・レヘイン 2013/2/23(土) 7 閉じた本 ギルバート・アデア 2013/5/18(土) 8 度胸 ディック・フランシス 2013/7/20(土) 競馬スペシャル 9 黒後家蜘蛛の会(1) アイザック・アシモフ 2013/11/9(土) 10 夢幻諸島から クリストファー・プリースト 2014/2/15(土) 11 長いお別れ/ロング・グッドバイ レイモンド・チャンドラー 2014/5/17(土) 12 オリエント急行の殺人 アガサ・クリスティー 2014/7/26(土) 13 ウィンブルドン ラッセル・ブラッドン 2015/2/14(土) 14 シャイニング スティーヴン・キング 2015/6/20(土) 15 ゲルマニア ハラルト・ギルバース 2015/10/24(土) 16 料理長が多すぎる レックス・スタウト 2016/2/13(土) 17 深夜プラス1 ギャビン・ライアル 2016/7/2(土) 18 死をもちて赦されん ピーター・トレメイン 2016/10/22(土) 19 ガール・セヴン ハンナ・ジェイミスン 2017/3/4(土) 福島 課題図書 著者 開催日 備考 1 ABC殺人事件 アガサ・クリスティー 2012/2/26(日) 2 オランダ靴の謎 エラリー・クイーン 2012/5/19(土) 3 クロイドン発12時30分 F・W・クロフツ 2012/10/6(土) 4 ホッグ連続殺人 ウィリアム・L・デアンドリア 2013/1/27(土) 5 死の接吻 アイラ・レヴィン 2013/5/26(日) 6 解錠師 スティーヴ・ハミルトン 2013/8/25(日) 7 ウッドストック行最終バス コリン・デクスター 2013/10/5(日) 8 夜歩く ジョン・ディクスン・カー 2013/12/22(土) Q 特捜部Q ―檻の中の女― ユッシ・エーズラ・オールスン 2014/4/27(日) 10 オリエント急行の殺人 アガサ・クリスティー 2014/7/21(月) 11 幻の女 ウィリアム・アイリッシュ 2014/10/5(日) 12 テメレア戦記〈1〉気高き王家の翼 ナオミ・ノヴィク 2014/4/26(日) 13 奇術師の密室 リチャード・マシスン 2014/8/22(土) 14 第二の銃声 アントニー・バークリー 2015/12/27(日) 15 真珠の耳飾りの少女 トレイシー・シュヴァリエ 2016/5/8(日) 16 第三の男 グレアム・グリーン 2016/7/3(日) 17 クリスマスに少女は還る キャロル・オコンネル 2016/12/25(日) 18 女王陛下のユリシーズ号 アリステア・マクリーン 2017/2/12(日) 千葉 課題図書 著者 開催日 備考 1 誰の死体? ドロシー・L.セイヤーズ 2012/3/10(土) 2 リヴァトン館 ケイト・モートン 2012/7/8(日) 3 大鴉の啼く冬 アン・クリーヴス 2012/11/10(土) 4 ポップ1280 ジム・トンプスン 2013/3/2(土) 5 コリーニ事件 フェルディナント・フォン・シーラッハ 2013/7/13(土) 6 杉の柩 アガサ・クリスティー 2013/11/17(日) 7 予期せぬ結末1&2 ジョン・コリア&チャールズ・ボーモント 2014/3/8(土) 8 毒入りチョコレート事件 アントニイ・バークリー 2014/7/5(土) 9 グリーン・マイル スティーヴン・キング 2015/3/14(土) 10 歌うダイアモンド ヘレン・マクロイ 2015/6/27(土) 11 ゲルマニア ハラルト・ギルバース 2015/10/24(土) 12 鋼鉄都市 アイザック・アシモフ 2016/3/26(土) 13 過ぎ去りし世界 デニス・ルヘイン 2016/6/25(土) 札幌 課題図書 著者 開催日 備考 1 大穴 ディック・フランシス 2012/7/21(土) 2 卵をめぐる祖父の戦争 デイヴィッド・ベニオフ 2012/10/20(土) 3 ジーヴズの事件簿~才智縦横の巻 P・G・ウッドハウス 2013/2/16(土) 4 推定無罪 スコット・トゥロー 2013/5/18(土) 5 私が、生きる肌 ティエリー・ジョンケ 2013/8/24(土) 6 羊たちの沈黙 トマス・ハリス 2013/11/16(土) 7 フリント船長がまだいい人だったころ ニック・ダイベック 2014/2/15(土) 8 大鴉の啼く冬 アン・クリーヴス 2014/5/17(土) 9 ゴーストマン 時限紙幣 ロジャー・ホッブズ 2014/10/4(土) 10 わたしを離さないで カズオ・イシグロ 2014/12/6(土) 11 ポケットにライ麦を アガサ・クリスティー 2015/2/21(土) 12 プレシャス サファイア 2015/6/27(土) 13 ロウフィールド館の惨劇 ルース・レンデル 2015/10/24(土) 14 さむけ ロス・マクドナルド 2016/3/12(土) 15 ブラックランズ ベリンダ・バウアー 2016/6/4(土) 16 彼女が家に帰るまで ロイ・ローリー 2016/9/10(土) 17 ミレニアム1~3 スティーグ・ラーソン 2016/12/10(土) 18 奇術師 クリストファー・プリースト 2017/3/18(土) 埼玉 課題図書 著者 開催日 備考 1 三十三本の歯 コリン・コッタリル 2012/9/22(土) 2 月に歪む夜 ダイアン・ジェーンズ 2013/1/19(土) 3 刑事の誇り マイクル・Z・リューイン 2013/6/1(土) 4 ナイトホークス マイクル・コナリー 2013/10/5(土) 5 感謝祭は邪魔だらけ クリスタ・デイヴィス 2014/3/1(土) 6 デセプション・ポイント ダン・ブラウン 2014/6/28(土) 7 容疑者 ロバート・クレイス 2014/11/8(土) 8 チューダー王朝弁護士シャードレイク C・J・サンソム 2015/3/28(土) 9 ボトムズ ジョー・R・ランズデール 2015/7/11(土) 9.5 サマータイム・ブルース サラ・パレツキー 2015/8/8(土) 夏休み特別企画 10 ゲルマニア ハラルト・ギルバース 2015/11/7(土) 11 カルニヴィア1 禁忌 ジョナサン・ホルト 2016/3/6(日) 12 オータム・タイガー ボブ・ラングレー 2016/7/9(土) 13 ささやく真実 ヘレン・マクロイ 2016/12/17(土) 14 ヴェサリウスの秘密 ジョルディ・ヨブレギャット 2017/3/12(日) 東東京 課題図書 著者 開催日 備考 1 シャーロック・ホームズの冒険 アーサー・コナン・ドイル 2012/10/27(土) 2 暁の死線 ウィリアム・アイリッシュ 2013/2/3(日) 3 鷲は舞い降りた ジャック・ヒギンズ 2013/6/18(日) 4 氷の家 ミネット・ウォルターズ 2013/9/7(土) 5 ガラスの街 ポール・オースター 2014/1/25(土) 6 クリスマスに少女は還る キャロル・オコンネル 2014/5/10(土) 7 空襲警報 コニー・ウィリス 2014/9/14(日) 8 狼の王子 クリスチャン・モルク 2015/1/17(土) 9 復讐の女神 アガサ・クリスティー 2015/5/24(日) 10 シャドー81 ルシアン・ネイハム 2015/9/27(日) 11 新車のなかの女 セバスチアン・ジャプリゾ 2016/1/16(土) 12 ゴールデンボーイ スティーヴン・キング 2016/5/29(日) 13 跡形なく沈む D・M・ディヴァイン 2016/9/3(土) 14 ラスト・ウェイ・アウト フェデリコ・アシャット 2017/1/28(土) 西東京 課題図書 著者 開催日 備考 1 湿地 アーナルデュル・インドリダソン 2012/12/15(土) 2 深い疵 ネレ・ノイハウス 2013/3/16(土) 3 夜に生きる デニス・レヘイン 2013/7/13(土) 4 ゴーン・ガール ギリアン・フリン 2013/11/16(土) 5 遮断地区 ミネット・ウォルターズ 2014/2/23(日) 6 ミステリマガジン700記念アンソロジー(海外編) 杉江松恋編 2014/7/13(日) 7 その女アレックス ピエール・ルメートル 2014/11/29(土) 8 もう年はとれない ダニエル・フリードマン 2015/3/8(日) 9 バタフライ・エフェクト カーリン・アルヴテーゲン 2015/7/20(祝・月) 10 まるで天使のような マーガレット・ミラー 2015/11/14(土) 11 偽りの楽園 トム・ロブ・スミス 2016/3/12(土) 12 死体泥棒 パトリーシア・メロ 2016/6/4(土) 13 バッド・カントリー C・B・マッケンジー 2016/10/29(土) 14 マプチェの女 カリル・フェレ 2017/2/25(土) 熊本 課題図書 著者 開催日 備考 1 幻の女 ウィリアム・アイリッシュ 2013/12/7(土) 2 さむけ ロス・マクドナルド 2014/3/8(土) 3 黄色い部屋の謎 ガストン・ルルー 2014/6/21(土) 4 笑う警官 マイ・シューヴァル ペール・ヴァールー 2014/9/13(土) 5 養鶏場の殺人/火口箱 ミネット・ウォルターズ 2014/12/13(土) 6 赤い右手 ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ 2015/3/15(日) 7 フレンチ警部と毒蛇の謎 F・W・クロフツ 2015/6/13(土) 8 死のドレスを花婿に ピエール・ルメートル 2015/9/26(土) 9 僧正殺人事件 S・S・ヴァン・ダイン 2015/12/5(土) 10 野獣死すべし ニコラス・ブレイク 2016/4/30(土) 延期 10 中途の家 エラリー・クイーン 2016/8/27(土) 11 11の物語 パトリシア・ハイスミス 2016/12/10(土) 12 緑のカプセルの謎 ジョン・ディクスン・カー 2017/5/6(土) 金沢 課題図書 著者 開催日 備考 1 氷の闇を越えて スティーヴ・ハミルトン 2013/8/24(土) 2 卵をめぐる祖父の戦争 デイヴィッド・ベニオフ 2013/11/30(土) 3 三秒間の死角 アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム 2014/4/5(土) 4 悪童日記 アゴタ・クリストフ 2014/8/2(土) 5 ギリシャ棺の秘密 エラリー・クイーン 2015/1/10(土) 6 ステーション・イレブン エミリー・セントジョン・マンデル 2015/6/13(土) 7 新車のなかの女 セバスチアン・ジャプリゾ 2015/11/14(土) 8 犯罪 フェルディナント・フォン・シーラッハ 2016/5/1(日) 9 パンドラの少女 M・R・ケアリー 2016/9/3(土) 10 二人のウィリング ヘレン・マクロイ 2017/3/4(土) 神戸 課題図書 著者 開催日 備考 1 解錠師 スティーヴ・ハミルトン 2013/10/25(金) 2 高慢と偏見、そして殺人 P・D・ジェイムズ 2014/4/20(日) 3 予告された殺人の記録 G・ガルシア=マルケス 2014/8/24(日) 4 誰よりも狙われた男 ジョン・ル・カレ 2014/11/22(土) 5 今日から地球人 マット・ヘイグ 2015/4/5(日) 6 18の奇妙な物語 街角の書店 フレドリック・ブラウンほか 2015/8/29(土) 7 百万ドルをとり返せ! ジェフリー・アーチャー 2015/11/23(祝・月) 8 キャロル パトリシア・ハイスミス 2016/4/24(日) 9 夜中に犬に起こった奇妙な事件 マーク・ハッドン 2016/9/4(日) 10 ずっとお城で暮らしてる シャーリィ・ジャクスン 2017/4/29(土) 京都 課題図書 著者 開催日 備考 1 サンキュー、ジーヴス P・G・ウッドハウス 2014/7/21(月) 1 九尾の猫 エラリー・クイーン 2016/1/22(金) リブート 2 声 アーナルデュル・インドリダソン 2016/5/28(土) 3 傷だらけのカミーユ ピエール・ルメートル 2017/3/20(祝・月) 徳島 課題図書 著者 開催日 備考 1 インフェルノ ダン・ブラウン 2014/9/20(土) 2 最後の晩餐の暗号 ハビエル・シエラ 2016/11/12(土) 浜松 課題図書 著者 開催日 備考 1 わたしが眠りにつく前に SJ・ワトソン 2015/1/24(土) 2 ヴァイオリン職人の探求と推理 ポール・アダム 2015/7/4(土) 3 バビロンまでは何マイル ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 2016/1/30(土) 4 Ker 死神の刻印 エメリー・シェップ 2016/6/11(土) 5 冬の灯台が語るとき ヨハン・テオリン 2017/5/27(土) 北東京 課題図書 著者 開催日 備考 1 マンハッタンの哀愁 ジョルジュ・シムノン 2015/3/6(金) 2 冷血 トルーマン・カポーティ 2015/7/25(土) 3 シンデレラの罠 セバスチアン・ジャプリゾ 2015/12/5(土) 4 サキ短編集 サキ 2016/2/27(土) 5 木のぼり男爵 イタロ・カルヴィーノ 2016/6/18(土) 6 無実 ジョン・コラピント 2016/10/1(土) 多摩南 課題図書 著者 開催日 備考 1 偽証裁判 アン・ペリー 2015/3/29(日) 2 犬の力 ドン・ウィンズロウ 2015/6/7(日) 3 レンブラントの帽子 バーナード・マラマッド 2015/9/5(土) 4 ありふれた祈り ウィリアム・ケント・クルーガー 2015/11/14(土) 5 俺の職歴 ゾーシチェンコ作品集 ミハイル・ゾーシチェンコ 2016/3/26(土) 6 未成年 イアン・マキューアン 2016/6/12(日) 7 特別料理 スタンリイ・エリン 2016/9/10(土) 南東京 課題図書 著者 開催日 備考 1 禁忌 フェルディナント・フォン・シーラッハ 2015/10/31(土) 2 忘れゆく男 ピーター・メイ 2015/5/20(土) 3 悲しみのイレーヌ ピエール・ルメートル 2016/2/11(祝・木) 4 未成年 イアン・マキューアン 2016/5/14(土) 5 拾った女 チャールズ・ウィルフォード 2016/10/10(祝・月) 6 その雪と血を ジョー・ネスボ 2017/2/5(日) 7 ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ ジョン・ル・カレ 2017/5/27(土) 岐阜 課題図書 著者 開催日 備考 1 容疑者 ロバート・クレイス 2015/9/12(土) 2 象牙色の嘲笑 ロス・マクドナルド 2016/7/17(日) 沖縄 課題図書 著者 開催日 備考 1 偽のデュー警部 ピーター・ラヴゼイ 2016/1/23(土) 2 ボビーZの気怠く優雅な人生 ドン・ウィンズロウ 2016/11/12(土) 弘前 課題図書 著者 開催日 備考 1 シャーロック・ホームズの冒険 コナン・ドイル 2016/5/21(土) 2 アクロイド殺し アガサ・クリスティー 2016/8/27(土) 3 中途の家 エラリー・クイーン 2017/6/17(土) 神保町 課題図書 著者 開催日 備考 1 緋色の研究 コナン・ドイル 2016/11/19(土) 松山 課題図書 著者 開催日 備考 1 ストリート・キッズ ドン・ウィンズロウ 2017/1/21(土) 2 ハイ・ライズ J・G・バラード 2017/5/20(土) 翻訳ミステリーお料理の会 課題図書 著者 開催日 備考 1 チョコチップ・クッキーは見ていた ジョアン・フルーク 2013/11/30(土) 2 あなたに似た人1/絹の家 ロアルド・ダール/アンソニー・ホロヴィッツ 2014/6/1(日) 3 ルイザの不穏な休暇 アンナ・マクリーン 2014/10/4(土) 4 検屍官 パトリシア・コーンウェル 2015/5/24(日) 5 ゴミと罰&豚たちの沈黙 ジル・チャーチル 2015/11/7(土) 6 アジアン・カフェ事件簿1 プーアール茶で謎解きを&南国ビュッフェの危ない招待 オヴィディア・ユウ 2016/6/25(土) 7 昔日&儀式 ロバート・B・パーカー 2016/11/26(土) 8 ストリート・キッズ ドン・ウィンズロウ 2017/5/27(土) 熱海合同合宿 課題図書 著者 開催日 備考 1 ゴーン・ガール ギリアン・フリン 2014/10/25~26(土日) ゴーストマン 時限紙幣 ロジャー・ホッブズ 航路 コニー・ウィリス 気仙沼 課題図書 著者 開催日 備考 1 パズル・パレス ダン・ブラウン 2016/5/28(土) 香港 課題図書 著者 開催日 備考 1 仏陀の鏡への道 ドン・ウィンズロウ 2015/11/28(土) せんだい探偵小説お茶会(翻訳ミステリー大賞シンジケート後援分) 課題図書 著者 開催日 備考 1 死の扉 レオ・ブルース 2013/7/21(日) 2 自殺じゃない! シリル・ヘアー 2013/10/6(日) 3 グリーン家殺人事件 ヴァン・ダイン 2014/1/19(日) 4 赤毛のレドメイン家/緑衣の鬼 イーデン・フィルポッツ/江戸川乱歩 2014/3/23(日) 5 ゴミと罰 ジル・チャーチル 2014/5/25(日) 6 レーン4部作 エラリー・クイーン 2014/11/23(日) 7 黄色い部屋の謎 ガストン・ルルー 2015/2/22(日) 8 ストリート・キッズ ドン・ウィンズロウ 2015/6/14(日) 9 エジプト十字架の秘密 エラリー・クイーン 2015/9/26(土) 10 ユダの窓 カーター・ディクスン 2015/12/19(土) 11 白い僧院の殺人 カーター・ディクスン 2016/4/16(土) 12 チャイナ蜜柑の秘密 エラリー・クイーン 2016/7/30(土) 13 ナイルに死す アガサ・クリスティー 2016/11/19(土) 14 検死審問 パーシヴァル・ワイルド 2017/3/18(土)
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/40221.html
ミステリー・スクラッパー (VR) (火/自然) (7) 呪文 ■S・トリガー ■相手クリーチャー1体を破壊するかマナに置く。 ■自分の山札の上から1枚目を表向きにし、それが、上記能力によって破壊かマナに置かれた相手クリーチャーのパワーより低いパワーのクリーチャーなら、バトルゾーンに出し、それ以外ならマナに置く。 作者:RoseCrown 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/261.html
2020年8月30日 「真摯に説明すること」=「長文を書くこと」ではないことは分かっているのですが、まずは本稿を簡潔にまとめられず、長文になってしまったことをお詫び申し上げます。 ※本ページはPC画面での閲覧を前提に作成したものです。「スマートフォン用」の表示ですと下線などが表示されません。「こちら」でPC用の表示に切り替えられます。(スマートフォン用の表示でも読むこと自体は可能です) ※上記のリンクでも表示が切り替わらない場合は、ページ最下部の「PC表示に切り替える」をクリックしてください。 松川良宏(アジアミステリ研究家) ミステリー小説『13・67』(いちさん ろくなな)の文庫版が2020年9月2日(水)に発売になります。著者は香港のミステリー作家・陳浩基(ちん こうき)、訳者は台湾文学など台湾関連書籍の翻訳で大きな功績を遺された天野健太郎さんです。流通について詳しいことは分かりませんが、早いところでは明日(8月31日[月])にも店頭に並ぶかもしれません。 本訳書は最初、2017年9月末に文藝春秋より刊行され、「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、『本格ミステリ・ベスト10』第1位など、同年末のミステリーランキングを席捲しました。また刊行当初から複数の新聞・雑誌に書評が載り、翌年春の本屋大賞やTwitter文学賞でも上位に入るなど、ミステリーファンのみならずより広範囲の読者を獲得し、評価された作品でもあります。それは作品そのものが持っていた力とともに、翻訳者が天野健太郎さんであったこと、そして天野さんによる訳文が素晴らしかったことも大きな理由であることは間違いないと思われます。 台湾専門*1の翻訳家・通訳者として活躍された天野健太郎さんは、『13・67』単行本版(四六判)の刊行から1年余り経った2018年11月12日、ご病気により逝去されました。「台湾文学」というものの存在を日本に認識させた天野さんの功績はあまりに大きく、筆者もご病気のことは存じておりましたが、ご逝去の報の衝撃は計り知れないものでした。2019年1月13日には東京の台湾文化センターで「天野健太郎さんを偲ぶ会」が催され、筆者も参加させていただきました。改めて、その業績と遺された訳文に最大限の敬意をもって、心より哀悼の意を表します。 なお、『13・67』単行本版の「訳者略歴」にあるとおり、天野さんは俳人でもあり、生前には句集などは上梓されていませんが、今後、新泉社から『天野健太郎句集』が刊行される予定があるようです。 *1:『13・67』は天野さんが手掛けた訳書のなかでは例外的に香港の作家の小説ですが、中国語原書の最初の刊行地は台湾です。2014年に刊行され、台湾の出版界・読書界で大きな話題となりました。 『13・67』文庫版の巻末注記 そのような『13・67』の文春文庫版(上下巻)が9月2日に発売になるわけですが、読者の多くの方々が、巻末の注記に目を留めることになると思います。ここで「注記」と書いているのは、単行本が文庫化される際に書かれる「本書はXX年XX月に小社より刊行された単行本を(加筆修正のうえ)文庫化したものです」といった類のもののことです。 仮に筆者が一読者であれば『13・67』文庫版の注記を見て目をみはったでしょうし、実際に筆者は今年(2020年)の2月、出版社・文藝春秋より最初にこの打診を受けた際には、たいへん驚きました。 『13・67』文庫版の巻末には、「松川良宏氏」より「助言」をもらい、編集部によって訳文にいくらかの修正が加えられている旨が書かれています。(下巻はページ数の都合で巻頭にこの文言が入っています) 巻末の注記にはそれ以上の詳しいことは書かれていませんが、筆者は出版社より依頼を受け、「訳文の校閲(訳文内に矛盾点がないかなどの確認)・中国語原文との対照・疑問点についての著者の陳浩基さんとのメールのやり取り」をおこないました。 そして筆者が何か所かについて出した修正案を出版社側が検討し、あるものは却下され、またあるものは採用され、最終的には出版社側が筆者の案にさらに手を加えるなどして、必要だと思われた箇所については訳文に修正が加えられています。 まずは文庫版の注記を目にしたほとんどすべての方々が、この「松川良宏」というのはいったい誰なのかと疑問に思うかと思います。また、この人と天野健太郎さんにはどのようなかかわりがあるのか、といった疑問も持つかと思います。さらには、 なぜこの松川という人のところに出版社から「助言」を求める依頼がいくことになったのか 「助言」とは具体的にどういうことをしたのか そもそも、故人の遺した訳文に修正を加えてよいのか といった疑問も、当然出てくるかと思います。 筆者は出版社から依頼を受けた単なる「助言」者にすぎないとはいえ、『13・67』という作品のファンの方々、そして天野健太郎さんの訳文のファンの方々が抱くだろう上記のような疑問に対して答える責任が自身にはあると考えています。 そもそもこの件については出版社の編集者のかたなど複数の人がかかわっているわけですが、文庫版で個人名が出ているのは筆者だけなので、文春文庫のTwitterアカウントではなく筆者のTwitterアカウントに読者の方々から質問が来る可能性もあるだろうと思われます(出版社側の方々は文庫版で特に名前が出ていないので、本稿でも名前を出しません)。ですから、基本的な疑問に対する返答は事前に自身のサイトでまとめておくことにいたしました。 実際のところ、筆者がかかわっておらず、社内の通常の校閲作業を経て文庫編集部の判断で修正がおこなわれた箇所もあります。そして、それがどこなのかは筆者には知らされておりません(たまたま何か所か気がつきました)。筆者に問い合わせをいただいても、そもそも筆者が関知していない修正箇所もあるということはご承知おきください。 また、天野さんが単行本版初版での誤訳箇所(2017年12月の重版時にご自身で修正)について、本当はツイッター等で話したいがストーリーにかかわる場所なので言えなくて残念だとおっしゃっていた*2のと同じ理由で、仮に筆者のTwitterアカウントなどに「この部分はなぜ修正が入っているのか」と質問いただきましても(そしてそれが筆者がかかわった箇所であっても)、答えられない場合が多いかとは思います。文庫化の際に修正が加えられたのは基本的に、翻訳過程でストーリーに矛盾が発生してしまっていた箇所などであり、どこを直したかを述べること自体がストーリー展開などを明かすことに直結してしまいます。そのこともどうかご了承ください。 *2:当サイト内の記事「天野健太郎さんが「あー、やっちまったな」とおっしゃっていた『13・67』の誤訳箇所について」(2018年11月26日)を参照のこと。 上に列挙した疑問のうち「そもそも、故人の遺した訳文に修正を加えてよいのか」については、筆者にも答えは分かりません。というよりは――訳文内の矛盾等が解消されたことについては著者の陳浩基さんは喜んでくださっており、そのことだけが今回の作業にかかわった筆者にとって唯一の救いですが、一方で作業中も逡巡は大きく、だからこそこういった文面を書いているという側面もあります。 本作業は邦訳版『13・67』を改めて精読し、尊敬する天野さんの訳文から最小限の「直すべき箇所」を見つけなければいけないという、非常に心苦しいものでした。作業中も、出版社から「やっぱり天野さんの訳文のまま文庫化します」という連絡がくるのではないかと、どこかで期待していたところもありました。もしそうなるのであれば、自分のそれまでの作業がすべて無駄になってもいいと思いながら、それでも引き受けたからには誠心誠意、天野さんが遺された訳文に向き合いました。 筆者は依頼をされて引き受け、「どうするかは編集者側で判断するので、気になる点があればすべて連絡してほしい」という内容のことを言われたので、『13・67』単行本版を天野さんとの共同で作り上げた編集者氏を信頼し、気になる点については連絡していきました。こちらから連絡した修正案は却下されたものもありますし、必要と判断されたものもあります。筆者は、なるべく天野さんの訳文をいかしたまま、中国語原文を参照し、あるいは著者の陳浩基さんの意見を参考にし、最小限の修正で訳文内の矛盾等を解消できるような案を出していきました。これにたいして編集者氏は基本的に、筆者の案をさらに天野さんのもともとの訳文に近づける形に直し、必要なものについては反映させていきました。少なくとも『13・67』単行本版の編集者氏は、天野さんが『13・67』を訳していた際の苦労や方針を知っている方ですので、筆者は今でも全面的に信頼しています。 ※本稿で単に「編集者氏」と書いた場合は、3年前に『13・67』単行本版の編集を担当し、今回の文庫版の作業でも筆者からの連絡に的確に対応してくださった編集者のかた(所属は文庫編集部ではない)を指します。そもそも今回の作業においては、筆者はこの編集者氏としかやり取りをしておらず、文庫編集部については今も連絡先を知りません。 読者の方々が抱くであろういくつかの基本的な質問についてのご回答(1)――「助言」者の人選について Q1. この「松川良宏」ってだれ? ミステリー研究家です。自分では、「アジアミステリ研究家」あるいは「非英語圏ミステリ研究家」のどちらかの肩書きを使っています。生年や経歴は公表していません(天野健太郎さんのご家族には本件について手紙を書かせていただき、生年のほか、多少の経歴をお伝えしました)。2006年より中国語圏のミステリー小説を原書で読み始め、2011年に早川書房『ミステリマガジン』の編集部に声を掛けていただき東アジアの推理小説について寄稿したのが商業出版物に掲載された最初の原稿です(2012年2月号/2011年12月発売)。それ以来、数は多くないですが、商業出版物でときどきアジアミステリー関連の記事などを書いています。2015年からは日本推理作家協会と本格ミステリ作家クラブに所属しています。 経歴(職歴)として「校閲」を正式におこなったことはありませんが、事実上の「校閲」をおこなった翻訳書籍は今回で4冊目になります(翻訳「記事」を数えればもう少し増えます)。もっとも、過去の3冊は訳者と直接メールや電話でやり取りができるものであり、今回のような依頼を受けたのは初めてです。 Q2. 天野健太郎さんとはどのようなかかわりが? 「知人」といっていいほどのかかわりはありませんでした。筆者からすると天野さんは「尊敬する翻訳家」ですが、天野さんからすると筆者は「顔見知り」のひとりかと思います。初めてお会いしたのは2015年10月3日の台湾ミステリー関連イベントの際で、イベント後の内輪の食事会もご一緒しました。天野さん、筆者、そしてのちに『13・67』単行本版の編集を務めることになる編集者氏(とほか数名)が一緒に写っている写真が残っており、これは先日、天野さんのご家族にご覧いただきました。 トータルでお会いしたのは4~5回ほどですが、一応天野さんはこちらの顔は覚えてくださっていました。陳浩基さんの来日イベントがあった2018年3月9日、イベント後の打ち上げの席では、『13・67』で誤訳をしてしまったことの裏話や(このときに天野さんが言っていた誤訳箇所は2017年12月の単行本重版時に天野さんご自身が修正しています)、今後訳したい台湾のミステリー小説の話などをしてくださいました。最後にお会いしたのは2018年4月14日、『13・67』が「翻訳ミステリー読者賞」を受賞し、その授賞式があった日です。帰りの電車には天野さん、単行本版の編集者氏、筆者の3人で乗りました。編集者氏が乗り換えたあとは天野さんと筆者の2人で電車に揺られることになりましたが、そのときのちょっとした思い出話については、天野さんが逝去された2018年11月に、当日の写真とともに当サイトに文章を載せました。 サイト内リンク:「天野健太郎さんが「あー、やっちまったな」とおっしゃっていた『13・67』の誤訳箇所について」(2018年11月26日) Q3. 仮に百歩譲って訳文に多少の修正の必要があったとしても、その「助言」者としては天野さんの親しい友人・知人など、もっと適任の人がいたのでは? これについては筆者も半分はそう思います。筆者が最初に文庫化に際しての助力を打診されたのは今年(2020年)の2月です。4月に正式に依頼され、お引き受けしました。小説本文をプリントアウトしたものが郵送で届き、実際に作業に入ったのは5月下旬のことです。そもそも筆者自身、この依頼を引き受けた時点で、訳文の確認をするのが自分だけだとは思っていませんでした。それを知ったのは6月5日のことで、その際に筆者は、最終的な確認は天野さんと親しかった中国語の専門家のかたにしていただきたいということを出版社側に伝えました。(ただ、そうはなりませんでした) 一方で今回の作業は、訳文を精読し、翻訳の際に生まれたストーリー上の矛盾点や推理の論理の不自然さなどを発見することが目的とされていました。筆者は『13・67』の邦訳版が最初に刊行された2017年にすでに、単行本版の編集者氏に電話やメールで訳文の問題点をいくつか伝えています。このときに伝えた問題点は、2017年12月の単行本重版時に修正が間に合ったものもあれば、重版時には直されず「文庫化の際に直す」ことになったものもありました。この辺りの経緯を考えると、筆者に依頼が来ること自体は不自然なことではありません。(それでも、筆者よりももっと中国語に堪能な方に最終チェックをしてほしかった、という思いはあります) また筆者は単行本版の編集者氏とは、初めてお会いしてご挨拶したときから起算すれば8年半ほどの付き合いであり、訳者の天野さんとも面識があり、また著者の陳浩基さんとも一応顔見知りです。そういった関係性から、筆者に依頼が来たのだと思います。 そもそも本作業は、筆者は天野さんの訳文に最大限の敬意を払いつつ誠心誠意のぞみましたが、時給に換算すると数十円の謝礼金をいただけるにすぎません。筆者以外には、この条件で引き受ける人はいなかったのではないかと思います。そもそもこちらから質問しなかったというのもありますが、少ないながらも謝礼金をいただけるという話が初めて出たのは作業を始めて2ヶ月以上経った7月27日のことです。謝礼金など別に出ないのではないかと筆者は思っていましたし、それでもいいと思って作業に打ち込んでおりました。(とはいえ、こちらにも家族や生活があり、あとから考えると、もう少し増やしていただければいいのにとは思っています) Q4. あなたが引き受けなければ、訳文の「修正」もなかったのでは? 筆者が引き受けなかった場合は、出版社内での通常の校閲を経たうえで、出版社が独自に(中国語原書を参照せずに)訳文の矛盾点等を解消するための修正をおこなったと思われます。具体的なことは伏せますが、出版社がそのような方針であったことは作業中に分かりました。問題点の「修正」が既定路線であった以上、一応は中国語の原文が読め、なおかつ著者の陳浩基さんともわりと気軽に連絡が取れる筆者が参加したこと自体は、プラスだったと思います。今回の文庫化の作業にあたって、「中国語が読める人」は筆者以外には参加していないと聞いております。 この作業に「巻き込むわけにはいかない」という思いもあり、中日翻訳家の知人数人にはこの件に関して一切の相談をしていません。ただ、筆者よりも中国語が堪能な知人(翻訳家ではない)に個人的に助言を求めたことはありました。 読者の方々が抱くであろういくつかの基本的な質問についてのご回答(2)――「助言」の内実について 先述した通り、筆者は『13・67』の邦訳版が最初に刊行された2017年にすでに、単行本版の編集者氏に電話やメールで訳文の問題点をいくつか伝えていました。このときに伝えた問題点には、同年12月の重版時には直されず、「文庫化の際に直す」ことになったものもありました。とはいえそれも2017年時点でのことです。 2018年に天野さんが逝去されたため、「文庫化の際に直す」という話は当然なくなったものと思っていました。ですから、今年(2020年)2月に久々に編集者氏にお会いした際、『13・67』文庫化にあたって最小限の修正をする意向であり、その助力をしてほしいと打診されたのには驚きました。天野さんの訳文には多くのファンがおり、そんなことは不可能であるというのが筆者の最初の率直な思いでした。 4月に正式に依頼され、畏れ多く思いながらもお引き受けしました。小説本文をプリントアウトした紙の束が届いた5月下旬から8月9日まで、途中で文庫編集部の作業待ちをしていた時期を差し引いても、まるまる8週間ほど費やしたことになります。引き受けた以上は、最大限の集中力をもって、誠心誠意のぞませていただきました。 「助言」に際してのさまざまな前提 まず、筆者と編集者氏は一貫して、天野さんの訳文をそのまま使いたい、問題点を修正するにしても最小限の修正で済ませたいという方針でこの作業にのぞんでおりました。 「訳文内に矛盾等の問題点がない限り、天野さんの訳文を極力維持する」というのが筆者と編集者氏の共通かつ当然の方針でした。逆にいえば、訳文でストーリーに矛盾などが発生していた場合はその原因を見つけ、最小限の修正で整合性をつけました。今回の作業で見つけた問題点は基本的に翻訳時に発生したものでしたが、1ヶ所だけ、中国語原文自体に矛盾があったところもありました(本稿 次節 Q2の(2))。 筆者と編集者氏がおこなったのは、「訳文内の問題点の解消」です。中国語を知らない日本の読者が普通に読んでいても気づきうる「問題点」を、さまざまな方法で解消していったというのが、今回の「助言」と「修正」の内実です。 編集部への「助言」とは、具体的に何をしたのか? 筆者がおこなったのは次のことです。 天野さんの訳文を精読し、訳文のストーリー内に矛盾点や情報の欠落(中国語原文の削るべきでない情報が削られていると思われる箇所)等があれば、中国語原文の対応箇所をチェックする 中国語原文を確認しただけでは疑問が解けなかった場合は、さらに著者と連絡を取って疑問を解消し、最小限の修正で問題を解消できるよう編集者氏に修正案を伝える 逆に、次のようなことはおこないませんでした。 日本語訳文と中国語原文を突き合わせての全文対照はおこなっていません。 これは時間的にも不可能でしたし、また、「天野さんの訳文をできるかぎり尊重・維持する」という方針であったため、あくまでも訳文内に矛盾等がある場合にのみ、中国語原文をチェックするという形を取りました。繰り返しになりますが、日本の読者が普通に読んでいて気づきうるような問題点が訳文にあった場合にのみ、対応する中国語原文を確認したということです。 訳し忘れられた一文を新たに訳して付け加える、ということもしておりません。 今回の作業中、意図的ではなく単に訳し忘れられただけだろうと思われる一文を、何か所かで発見いたしました。訳文を読んでいてどうもシーンが少し飛んでいるように感じ、中国語原文を確認してみたところ、一文訳されていなかったというパターンです。まず、一文まるまる、(編集者氏のチェックを経るとはいえ)筆者が新たに訳して付け加えてもいいのかという問題があります。そのようなことは当然避けるべきでしょうから、「訳し忘れられた一文」への対応はしませんでした。また、少なくとも筆者が今回発見した数か所については、訳文をじっくり読んでいると多少違和感を覚えるものの、ストーリーに大きくかかわる箇所でもなかったため、なおさらそこまでする必要性を感じませんでした。 繰り返しになりますが、今回の文庫化に際しての訳文の修正は、筆者が中国語原文の確認や著者・陳浩基さん本人とのメールのやり取りをしたうえで「助言」し、編集者氏が最終的に決定するという方式で行われました。 文庫版と単行本版を仔細に比較した読者の方/中国語が読める方からいただく可能性のある質問についてのご回答 Q1. 「助言」者が中国語原文を確認する際に使ったのは、天野さんが翻訳に使ったテクスト(=文章)と同じものなのか? 同じものです。 より正確にいえば、翻訳の際に天野さんが使用したのが台湾版初版の第何刷なのかは確認できませんでした。ただ、著者の陳浩基さんから、天野さんには特に翻訳に使用するための特別なテクストを渡したりはしておらず、台湾で出版され流通している普通の書籍を翻訳に使ったのだろうと聞いております。 筆者は中国語原文の確認に際しては、台湾版初版一刷(2014年7月)と台湾版初版十一刷(2019年10月)を使用しました。この2つのあいだで、特に相違点は見つかりませんでした。結果的に、筆者が参照したテクストと、天野さんが翻訳に使ったテクストは同じものだといってよいかと思います。 なぜこのようなことをわざわざ書くのかですが、それは陳浩基さんの長編第一作『世界を売った男』の例があるからです。この作品では、邦訳に際して台湾で流通している原書『遺忘・刑警』ではなく、陳浩基さんが加筆修正した改稿版が使用されています。結果的に、原書『遺忘・刑警』よりも、邦訳書『世界を売った男』のほうがミステリー小説としての強度が上がっています。このような例があるので、『13・67』に関しても、天野さんがそもそも翻訳の際にどのようなテクスト(=文章)を使ったのかを確認する必要がありました。陳浩基さんは『13・67』については特に改稿版を用意してそれを天野さんに渡したりはしていないとのことでした。 Q2. 文庫版を単行本版と比較して読むと、中国語原文が変わったとしか思えない箇所があるが? 読者の方々にそう思われるだろう箇所が第1話に少なくとも2か所あります。この2か所は、訳文になにか問題点があったために修正されたのではなく、著者の意向で変更になったものです。どの箇所のことか、以下で明記します。 (1)[こちらは、『13・67』第1話を未読のかたでも事前に見ていただいても構いません。もちろん、一切の事前の知識を持たずに読みたいという方は、ご覧にならないことをお勧めします] + クリックで展開 「ポーカー」と聞いて、日本の読者がなにを思い浮かべるかという問題 単行本版 p.7 下段 後ろから3~2行目「もしエースのペアを持っていたなら、まるで二か三のブタみたいに思い込ませる。」 文庫版 上巻 p.10 後ろから7~6行目「もしフルハウスが揃っていたなら、まるでブタみたいに思い込ませる。」 これはクワンがローに語ったセリフの一部で、犯人との心理戦をポーカーに例えたものです。まず、単行本版では「二か三のブタ」という部分の意味がよく分かりません。 文脈上ここは、「最強の手札でも最弱の手札のように思い込ませろ」と言っているセリフだと解釈されます。しかし「エースのペア」というのは、少なくとも日本の読者が通常思い浮かべるような手札が5枚のポーカー(ファイブカードのドローポーカー)では、たいして強い役ではありません。また、そのような手札が5枚のポーカーにおいて、最弱の手札は「七のブタ」(ハイカード[=最も強い1枚]が七であり、なおかつワンペアすらない手札)であり、「二のブタ」あるいは「三のブタ」というものは存在しません。 訳文と中国語原文をよく読んだ結果、これはポーカーのなかでも「テキサス・ホールデム」のことを言っているのではないかとあたりをつけました。著者の陳浩基さんに確認を取ったところ、確かにこれはテキサス・ホールデムだとの回答を得ました(中国語原文を読んでも、そのことは書かれていません)。 テキサス・ホールデムは、自分だけが見ることのできる手札2枚と、プレイヤー全員に見える形で場に置かれている全プレイヤー共有の5枚、合計7枚のカードを使用するポーカーです(これは代表的なルールであり、ほかにも多様なスタイルがあります)。このテキサス・ホールデムの場合、場のカードとの組み合わせを考えに入れなければ、最も強いのは「エースのペア(エース2枚)」であり、最も弱いのは「2が1枚、3が1枚」ということになります。 問題は、これをどう直すべきなのか、そもそも直す必要があるのか、ということです。筆者と編集者氏のやり取りはメールのほうが多かったのですが、この部分については直接会って話す機会がありました。筆者から編集者氏には、「二か三のブタ」という部分は意味は通じないけれども、これはこれで天野さんの訳としてそのまま残してもいいのではないか、という意見も述べました。または、「二か三の」を削れば少なくとも読者が引っ掛かりを感じることはなくなる、ということも申し上げたと思います。編集者氏が出した暫定的な結論は、「二か三の」を削るというものでした(一時的に陳浩基さんと連絡がつかなくなった時期があり、この部分はその際に暫定的に一度結論を出す必要がありました)。この時点でこれはテキサス・ホールデムのことだろうと予測はついていましたが、陳さんに確認が取れていませんでした。 その後、陳さんと連絡がつき、この部分は「テキサス・ホールデム」方式のポーカーを描写したものであることが確定しました。そうなると次なる問題は、本文に説明を加えるなり注を付けるなりして、これがテキサス・ホールデムのことを指しているということを読者に説明するのか、それ以外の方法を取るのかです。まず、『13・67』中国語原書は、ある程度「脚注」が付いている本です。その脚注は邦訳書ではカットされるか、あるいは必要な情報は自然な流れで本文中でそれとなく翻訳されています。また、邦訳書における訳注は本文中に[]で挿入されるタイプのものしかありません。単行本版(2017年)の編集時、編集者氏は注があってもいいという意見だったものの、天野さんは注はつけない([]で挿入した短いものを除いて)という方針だったそうです。 犯人との心理戦をポーカーに例えたこのセリフは、非常に重要なセリフです。たとえば本文中に[]の形で、これはテキサス・ホールデムという形式のポーカーのことであり……などと説明を加えたとすれば、文章のリズムを著しく損ねることになり、うまくありません。そこで陳浩基さんに、日本の読者が「ポーカー」と聞いて思い浮かべるのはファイブカードのドローポーカーであり、テキサス・ホールデムは一般的にあまり知られていないということを伝えたところ、すぐに代案を出してくださり、「エースのペア⇔2が1枚、3が1枚」という対比から、「フルハウス⇔ブタ」という対比に変えることになりました。 ここまで丁寧に読んでくださった方は、「最強⇔最弱」という対比をするのであれば、「(ロイヤル)ストレートフラッシュ⇔ブタ」の対比にしたほうがいいのではないかと思われるかもしれません。筆者も当初、その疑問が頭をかすめましたが、ここでは「エースのペア」が持つ現実性も考慮に入れる必要があるかと思われます。テキサス・ホールデムのような手札が2枚のスタイルのポーカーにおいて、最初に配られた自分のカードがエース2枚である確率は0.45パーセント。一方、日本の読者が通常思い浮かべるタイプのポーカーにおいて、最初に配られた5枚で「(ロイヤル)ストレートフラッシュ」が成立する確率は0.0015パーセントであり、限りなくゼロに近いものです。陳さんが提示した「フルハウス」は、最も強い役である「(ロイヤル)ストレートフラッシュ」、その次の「フォーカード」(成立確率0.024パーセント)に続く3番目に強い役であり、最初に配られた5枚でフルハウスが成立する確率は0.14パーセント。これもまたかなり確率としては低いですが、さらに上位の2つの役と比べれば、比較的現実的な数字とも言えます。 陳さんが代案として「フルハウス」を提示した真意については、タイミング等の諸事情があって尋ねずじまいになってしまいましたが、とはいえ強い役でなおかつある程度現実的な役としては、「フルハウス」が確かに適切であろうと納得したので、それ以上は質問せず、ここは陳さんが出してくださった代案通り、「フルハウス⇔ブタ」に変更となりました。 なお、天野さんの訳文は「もしエースのペアを持っていたなら」であり、最小限の修正で済ませるのであれば、「もしフルハウスを持っていたなら」になります。ただ、これでは多少、日本語として座りが悪いので、筆者からは編集者氏に、「もしフルハウス{を持っていたなら/が揃っていたなら}」の2つの修正案を出しました。編集者氏が後者を選択し、現状のように修正されました。【(1)は以上。】 (2)[こちらはストーリーにかかわる部分ですので、『13・67』第1話を未読のかたはご覧にならないことをお勧めします] + クリックで展開 単行本版 p.32 上段 12行目「二日後に死亡。」 文庫版 上巻 p.46 11行目「その日のうちに死亡。」 これについては、ストーリーにもかかわる部分なので詳述しませんが、中国語原文自体に矛盾があった箇所です。今後、中国語原書でも修正するとのことです。【(2)は以上。】 上記の2ヶ所以外に、中国語原文自体が変わったのではないかと読者のかたが思われる箇所がもしあったとすれば、それは「天野さんが翻訳の際に省略した情報を、今回の作業で復元した」ことによるものです。天野さんは少なくとも『13・67』の翻訳に際しては、削るところは削る、膨らませるところは膨らませる、という態度でのぞんでいたと思われ、翻訳の際に削られた情報がそれなりにあります。ある箇所では、登場人物の性格や気質を明確に伝えるために、原文にない表現も交えてやや誇張して訳す。またある箇所では、文章の日本語としてのリズムや自然さを重視し、原文には存在した描写を削る。それが天野さんの訳文の魅力を生んでいたともいえると思います。 今回の作業においては、訳文がやや分かりづらかったり唐突だったりする部分に関して中国語原文を確認し、それが翻訳時に情報を削ったことに起因するものであった場合に、原文に従って情報を復元した箇所があります。 Q3. 『13・67』の中国語原書は、台湾で2014年7月に刊行されたもののほか、香港で2018年7月に刊行された『13・67 修訂版』が存在するが、そちらは参照したか? 香港版は参照していません。 台湾版と香港版にどのような差異があるかは、著者ご本人に伺ったので把握しております。単語が香港の人々にとってより親しみやすいものに変わっている以外にも、第2話にストーリーとはほとんど関わらない程度の多少の加筆修正があります。もし天野さんがご存命であれば、香港版を「最終決定版」とみなし、この加筆修正部分を新たに文庫版の訳文に反映させただろうとは考えられます。しかし、天野さんが逝去されてしまった現状で、香港版における加筆修正部分を、たとえば筆者が訳すなりして文庫版に反映することは許されることではないでしょう。ですから、香港版における加筆修正は文庫版の訳文には反映されていません。 最後に 今回の作業は、尊敬する天野さんの訳文から「直したほうがよいだろう箇所」を探さなければいけないという非常につらいものでしたが、筆者がむやみになんでも修正案を出したわけではない(そして編集者氏がなんでもそのまま受け入れて修正したわけではない)ということは、ご理解いただければ幸いです。 天野さんの訳文とその中国語原文をここまで丁寧に比較したのは今回が初めてでした。実際には、「ここは修正の必要があるのではないか」と修正案を出した箇所の何倍も何十倍も、「ここの翻訳は素晴らしいな」「ほかのどんな翻訳家にもできない最高の訳文だな」と思わされる箇所がそれこそ無数にありました。中国語が読める方で、まだ『13・67』の原書を読んでいない方がいれば、原書と邦訳書を比較して読んでいただき、天野さんが翻訳においてどんな見事な「技巧」を使っているか、ぜひ確認していただきたいと思います。 天野さん自身が訳文に修正を加えた『13・67』文庫版こそが読みたかったというのは、だれもが思っていることだと思います。それは筆者もそうですし、単行本版の編集者氏もそうでしょう。天野健太郎さんのご逝去によって失われてしまったものの大きさを思うと、そして天野さんが翻訳家として駆け抜けた数年間の足跡に思いをはせると、……これ以上は言葉にならず、嘆息するしかありません。 以前に当サイトに掲載した記事「天野健太郎さんが「あー、やっちまったな」とおっしゃっていた『13・67』の誤訳箇所について」(2018年11月26日)でも書きましたが、天野さんはご自身の誤訳について「あー、やっちまったな」、「気持ちいいぐらいの誤訳」と、あっけらかんと語るかたでした。 本稿でも先に言及しましたが、2018年3月9日、陳浩基さんの来日イベント後の打ち上げの席では、天野さんは筆者に『13・67』での誤訳についていろいろと話してくださいました。天野さんは、もちろん誤訳は避けたいが、それでもどうしても翻訳にはついて回るものと考えていたようで、自身の誤訳とその修正にまつわるエピソードを語る際に、非常に楽しそうにしていらっしゃったのも印象的です。今回筆者が作業の過程で見つけた問題点のなかには、きっと天野さんから「本格ミステリってめんどくさいなー」と言われてしまいそうなものも含まれていますが、一方で、天野さんが「気に入り」そうな、なぜ自分がそんな「誤訳」をしてしまったのか楽しく語ってくださったのではないかと思えるような箇所もありました。そういったことを語り合える機会がすでに失われてしまっていることが、無念でなりません。 『13・67』を素晴らしい日本語に翻訳し、「華文ミステリー」を日本に定着させたのは、まさに天野健太郎さんの功績です。本当に、本当に、ありがとうございました。 当サイト内の関連記事 天野健太郎さんが「あー、やっちまったな」とおっしゃっていた『13・67』の誤訳箇所について(2018年11月26日) 陳浩基『13・67』新聞・雑誌等での書評の一覧(最終更新:2017年11月26日) 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧
https://w.atwiki.jp/horimiya/pages/356.html
309「ヒヨコ/黒のミステリー」 登場人物: 登場人物:堀・京介・仙石・仙石父・レミ・ユキ・柳・石川・井浦・宮村 仙石父、朝4時に居間でぶっ倒れて寝ていた 柳の髪の黒の割合のミステリー コメント ←308「ランチタイム/バスタイム」 310「二時間目」→
https://w.atwiki.jp/asianmystery/
アジアミステリリーグ / Asia Mystery League / 아시아 미스터리 리그 / 亞洲推理League / 亚洲推理League このサイトは、ミステリ研究家の個人サイトです。 アジア各地のミステリ作家・ミステリ小説・ミステリ史の紹介と、日本ミステリの海外での刊行情報の掲載がメインのサイトです。 (2015年秋以降、更新頻度はあまり高くありません) カウンタ: - (since 2010/11/01) 2020年8月30日 陳浩基著 天野健太郎訳『13・67』文庫版(2020年9月刊)について 欧米における日本ミステリ(2023年~。随時更新) 2013年以降2022年までの記録はこのトップページの下の方にいくつかに分けて載せてあります。なお、2018年半ばよりあまり調査に時間を割くことができず、不完全なリストになっています。 ※下記の「発売日」はAmazonにデータとして記載されているものをそのまま示したものであり、必ずしも正確なものではありません。 2023年2023年2月28日:【英訳】森博嗣『すべてがFになる』の英訳 The Perfect Insider (清涼院流水英訳)発売。 2023年2月28日:【英訳】アメリカで佐藤究『テスカトリポカ』の英訳 Tezcatlipoca (Stephen Paul訳)発売。 2023年3月30日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で綾辻行人『水車館の殺人』の英訳 The Mill House Murders (Ho-Ling Wong訳)発売。 2023年5月2日:【英訳】アメリカで中村文則『その先の道に消える』の英訳 The Rope Artist (Sam Bett訳)発売。9冊目の英訳書。 2023年5月2日:【英訳】アメリカで恩田陸『蜜蜂と遠雷』の英訳 Honeybees and Distant Thunder (Philip Gabriel訳)発売。(イギリス版もほぼ同時に発売) 2023年6月20日:【英訳】アメリカで辻村深月『闇祓』の英訳 Yami-hara (??訳)発売。辻村作品の英訳書はこれで3冊目。 2023年6月29日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で横溝正史『悪魔が来りて笛を吹く』の英訳 The Devil's Flute Murders (Jim Rion訳)発売。 2023年7月13日:【英訳】イギリスの〈Penguin Modern Classics〉の一冊として江戸川乱歩『陰獣』の英訳 Beast in the Shadows (Ian Hughes訳)発売。(2006年に日本の黒田藩プレスから出た最初の英訳と同じ訳文が使われると思われる) 2023年7月18日:【英訳】アメリカで米澤穂信『黒牢城』の英訳 The Samurai and the Prisoner (Giuseppe di Martino訳)発売。これが米澤作品の初の英訳書。 2023年10月5日:【英訳】イギリスの〈Penguin Modern Classics〉の一冊として江戸川乱歩『黒蜥蜴』の英訳 The Black Lizard (Ian Hughes訳)発売。(2006年に日本の黒田藩プレスから出た最初の英訳と同じ訳文が使われると思われる) 2023年10月12日:【英訳】イギリスで横山秀夫『ノースライト』の英訳 The North Light (Louise Heal Kawai訳)発売。 2023年11月7日:【英訳】アメリカで伊坂幸太郎『AX』の英訳 The Mantis (Sam Malissa訳)発売。(イギリス版もほぼ同時に発売) 2023年12月7日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で山田風太郎『明治断頭台』の英訳 The Meiji Guillotine Murders (??訳)発売。 予定2023年12月12日:【英訳】アメリカで東野圭吾『祈りの幕が下りる時』の英訳 The Final Curtain (Giles Murray訳)発売予定。 2024年以降2024年2月15日:【英訳】イギリスで松本清張『ゼロの焦点』の英訳 Point Zero (??訳)発売予定。 2024年4月4日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で高木彬光『能面殺人事件』の英訳 The Noh Mask Murder (??訳)発売予定。 2024年5月30日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で横溝正史『悪魔の手毬唄』の英訳 The Little Sparrow Murders (??訳)発売予定。 2024年7月2日:【英訳】アメリカで王谷晶『ババヤガの夜』(2021年日本推理作家協会賞候補作)の英訳 The Night of Baba Yaga (Sam Bett訳)がSoho Pressより発売予定。(Sohoは松本清張や高木彬光、中村文則の英訳書を刊行している出版社) 2024年10月3日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で綾辻行人『迷路館の殺人』の英訳 The Labyrinth House Murders (Ho-Ling Wong訳)発売予定。 2024年11月7日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で鮎川哲也『黒い白鳥』の英訳 The Black Swan Mystery (??訳)発売予定。 2025年春:【英訳】川上未映子『黄色い家』の英訳 Sisters in Yellow (David Boyd訳)発売予定。 202X年X月X日:【英訳】森博嗣『冷たい密室と博士たち』の英訳 Doctors In the Isolated Room 発売予定。(分冊で発売後、一冊にまとめて発売) 202X年X月X日:【英訳】泡坂妻夫『11枚のとらんぷ』英訳進行中? 2022年2022年1月11日:【英訳】アメリカで中村文則『私の消滅』の英訳 My Annihilation (Sam Bett訳)発売。8冊目の英訳書。(同年12月、ペーパーバック版も発売) 2022年6月30日:【英訳】イギリスの〈Penguin Modern Classics〉の一冊として松本清張『点と線』の英訳 Tokyo Express (Jesse Kirkwood訳)発売?(そして2023年3月に新装版発売?) かつて『Points and Lines』(Makiko Yamamoto、Paul C. Blum訳)として英訳書が出ていたが、異なる訳者による新訳版。 2022年7月26日:【英訳】アメリカで鈴木光司『光射す海』の英訳 The Shining Sea (Brian Bergstrom訳)発売。 2022年8月8日:【英訳】SWERY(末弘秀孝)『ディア・アンビバレンス 口髭と〈魔女〉と吊られた遺体』(2021年)の英訳 Dear Ambivalence The Mustachioed One, the Witches, and the Suspended Body (Dan Luffey訳)発売。 2022年10月6日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で高木彬光『刺青殺人事件』の英訳 The Tattoo Murder (Deborah Boehm訳)発売。1998年にアメリカで The Tattoo Murder Case として発売された際と翻訳者は同じ。 2022年10月?:【英訳】今村昌弘『魔眼の匣の殺人』の英訳 Death Within the Evil Eye (Ho-Ling Wong訳)発売。 2022年11月15日:【英訳】アメリカで立東舎〈乙女の本棚〉、夢野久作・ホノジロトヲジ『瓶詰地獄』の英訳 Hell in a Bottle Maiden's Bookshelf (??訳)発売。 2022年12月13日:【英訳】アメリカで綾辻行人『Another 2001』の英訳 Another 2001 (Nicole Wilder訳)発売。 2022年12月13日:【英訳】アメリカで東野圭吾『麒麟の翼』の英訳 A Death in Tokyo (Giles Murray訳)発売。 2019年2019年6月20日:【フランス語訳】原尞『私が殺した少女』のフランス語訳 La petite fille que j'ai tuée 発売。 短編の英訳については清涼院流水先生のThe BBBのサイトも参照のこと。 欧米における日本ミステリ(2016年~2022年) 短編の英訳についてはThe BBBのサイトも参照のこと。 2016年2016年1月:【英訳】中村文則『銃』の英訳"The Gun"発売。(2015年10月予定から延期) 2016年2月:【英訳】東野圭吾『真夏の方程式』の英訳"A Midsummer's Equation"発売。(2015年10月予定から延期) 2016年2月:【英訳】木内一裕『藁の楯』の英訳"Shield of Straw"発売。(日本で映画化されたが、そのハリウッド・リメイクが決定している) 2016年3月:【英訳】横山秀夫『64(ロクヨン)』の英訳"Six Four"発売。(出版社サイト)(→5月、英国推理作家協会インターナショナル・ダガー賞ノミネート) 2016年3月:【英訳】森博嗣 英訳短編集『Seven Stories』発売。「小鳥の恩返し」「片方のピアス」「僕は秋子に借りがある」「虚空の黙禱者」「河童」「石塔の屋根飾り」「どちらかが魔女」の7短編を収録。 2016年3月:【英訳】米国『EQMM』5月号(Special All Nations Issue)に大阪圭吉「寒の夜晴れ」の英訳"The Cold Night’s Clearing"掲載。(3月2X日発売) 2016年4月:【フランス語訳】岸田るり子『密室の鎮魂歌(レクイエム)』のフランス語訳"Requiem à huis clos"発売。 2016年4月:【ブルガリア語訳】岡本綺堂『半七捕物帳』のブルガリア語訳"Разследванията на Ханшичи"発売。 2016年4月:【フランス語訳】綾辻行人『Another』のフランス語訳"Another"、2分冊の上巻発売。 2016年4月:【フランス語訳】高野和明『13階段』のフランス語訳"Treize marches"発売。 2016年4月:【イタリア語訳】東野圭吾『手紙』のイタリア語訳"La colpa"発売。 2016年4月:【ドイツ語訳】東野圭吾『私が彼を殺した』のドイツ語訳"Ich habe ihn getötet"発売。 2016年5月:【英訳】薬丸岳 短編集『刑事のまなざし』の英訳"A Cop's Eyes"発売。(収録短編「オムライス」は2007年の日本推理作家協会賞ノミネート作) 2016年5月:【英訳】誉田哲也『ストロベリーナイト』の英訳"The Silent Dead"発売。イギリス版はこちら。 2016年5月:【スペイン語訳】高野和明『ジェノサイド』のスペイン語訳"Akili"発売。 2016年5月:【英訳】有栖川有栖『孤島パズル』の英訳"The Moai Island Puzzle"発売(米国の小出版社「Locked Room International」より)。 2016年5月:【英訳】綾辻行人『Another エピソードS』の英訳"Another Episode S / 0"発売。清原紘「Another 0」(漫画)も同時収録。 2016年6月:【フランス語訳】綾辻行人『Another』のフランス語訳"Another"、2分冊の下巻発売。 2016年6月:【英訳】松本清張『聞かなかった場所』の英訳"A Quiet Place"発売。(イギリスでは6月、アメリカでは8月発売) 2016年6月:【英訳】宮部みゆき『模倣犯』の英訳"Puppet Master"のVol.4およびVol.5(最終巻)、発売。(電子書籍のみ) 2016年6月:【イタリア語訳】桐野夏生『天使に見捨てられた夜』のイタリア語訳"La notte dimenticata dagli angeli"発売。 2016年6月:【英訳】京極夏彦『巷説百物語』の英訳"The Wicked and the Damned A Hundred Tales of Karma"のVol.4、Vol.5、Vol.6、Vol.7(最終巻)、発売。(電子書籍のみ/収録短編7編を7分冊で刊行) 2016年7月:【英訳】中村文則『王国』の英訳"The Kingdom"発売。 2016年8月:【英訳】清水義範『迷宮』の英訳"Labyrinth"(Kindleのみ)、Shueisha English Editionより再発売。最初は2013年10月に北米Sony Reader Storeで発売されたが、Storeが2014年3月に閉鎖となり、それ以来約2年半、入手方法がない状態となっていた。英訳版『迷宮』特設サイト。 2016年8月:【英訳】高嶋哲夫『TSUNAMI』の英訳"Tsunami"(Kindleのみ)、Shueisha English Editionより発売。 2016年8月:【英訳】森晶麿『黒猫の遊歩あるいは美学講義』の英訳"The Black Cat Takes a Stroll The Edgar Allan Poe Lectures "発売。(第1回アガサ・クリスティー賞受賞作) 2016年8月:【英訳】宮部みゆき『悲嘆の門』の英訳"The Gate of Sorrows"発売。(スリラー/ファンタジー) 2016年8月:【英訳】中山七里『追憶の夜想曲』の英訳"Nocturne of Remembrance"発売。 2016年9月:【フランス語訳】小林泰三『アリス殺し』のフランス語訳"Le meurtre d'Alice"発売。 2016年9月:【ブルガリア語訳】島田荘司『占星術殺人事件』のブルガリア語訳"Зодиакалните убийства"発売。 2016年10月:【フランス語訳】高木彬光『刺青殺人事件』のフランス語訳"Irezumi"発売。 2016年10月:【フランス語訳】東野圭吾『夢幻花』のフランス語訳"La Fleur de l'Illusion"発売。 2016年10月:【英訳】小池真理子『墓地を見おろす家』の英訳"The Graveyard Apartment"発売。(ホラー) 2016年10月:【英訳】野沢尚『深紅』の英訳"Deep Red"発売。(8月予定から延期) 2016年10月:【ブルガリア語訳】綾辻行人『十角館の殺人』のブルガリア語訳"Убийства в Декагона"発売。 2016年11月:【英訳】アメリカで東野圭吾『白夜行』の英訳"Under the Midnight Sun"発売。(イギリスでは2015年10月に発売/イギリスでの英題は"Journey Under the Midnight Sun"。アメリカではタイトルが異なる) 2016年11月:【ドイツ語訳】誉田哲也『ストロベリーナイト』のドイツ語訳"Blutroter Tod"発売。 2017年2017年1月:【英訳】西尾維新『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』の英訳"Decapitation Kubikiri Cycle The Blue Savant and the Nonsense User"発売。(最初の英訳は2008年に刊行されたがその後品切れになっていた。別の出版社からの改訂・再刊[訳者は同じ]) 2017年2月:【フランス語訳】中村文則『去年の冬、きみと別れ』のフランス語訳"L'hiver dernier, je me suis séparé de toi"発売。 2017年2月:【英訳】アメリカで横山秀夫『64(ロクヨン)』の英訳"Six Four"発売。 2017年2月:【英訳】東野圭吾『ゲームの名は誘拐』の英訳"The Name of the Game is a Kidnapping"発売。(2016年10月から延期) 2017年2月:【英訳】森博嗣『スカイ・クロラ』の英訳"The Sky Crawlers"発売(電子書籍のみ)。森博嗣の長編の英訳はこれが初。英訳者は清涼院流水。(2016年6月に「Prologue, Episode 1」、10月に「Episode 2, Episode 3」、2017年2月に「Episode 4, Episode 5, Epilogue」が電子出版されており、その合本) 2017年3月:【フランス語訳】前川裕『クリーピー』のフランス語訳"Creepy"発売。 2017年3月:【スペイン語訳】前川裕『クリーピー』のスペイン語訳"Creepy escalofrío"発売。 2017年3月:【英訳】藤井太洋『オービタル・クラウド』(週刊文春ミステリーベスト10、第9位)の英訳"Orbital Cloud"発売。 2017年3月:【ドイツ語訳】湊かなえ『告白』のドイツ語訳"Geständnisse"発売。 2017年4月:【英訳】湊かなえ『贖罪』の英訳"Penance"発売。イギリス版はこちら。 2017年4月:【英訳】谷崎潤一郎『白昼鬼語』の英訳"Devils in Daylight"発売。 2017年4月:【英訳】中村文則『土の中の子供』の英訳"The Boy in the Earth"発売。 2017年5月:【オランダ語訳】横山秀夫『64』のオランダ語訳"Tokyo tapes nr. 6-4"発売。 2017年5月:【英訳】大阪圭吉の英訳短編集『The Ginza Ghost』発売。12編収録。収録順に、「デパートの絞刑吏」「石塀幽霊」「とむらい機関車」「燈台鬼」「幽霊妻」「白妖」「寒の夜晴れ」「三狂人」「人間燈台」「坑鬼」「手紙を喰うポスト」「銀座幽霊」。 収録作のうち、「寒の夜晴れ」は先に米国『EQMM』2016年5月号に訳載されている(訳者は同じ)。 2017年6月:【イタリア語訳】横山秀夫『64』のイタリア語訳"Sei Quattro"発売。 2017年7月:【英訳】筒井康隆の英訳短編集『Bullseye! Twenty Short Stories』発売。(英訳者のアンドリュー・ドライバー氏が筒井康隆のミステリ短編集『富豪刑事』から短編「富豪刑事の囮」を入れたがっているという話があったが[偽文士日碌 2016年7月8日]、この短編集には入っていない。今後に期待?) 2017年7月:【英訳】誉田哲也『ソウルケイジ』の英訳"Soul Cage"発売。イギリス版はこちら。 2017年7月:【英訳】坂口安吾《明治開化 安吾捕物帖》シリーズ全20編のうち発表順の前半10編を収録した"Ango's Detective Casebook No. 1"発売。 2017年8月:【イタリア語訳】島田荘司『占星術殺人事件』のイタリア語訳"Gli omicidi dello zodiaco"発売。 2017年9月:【英訳】桜庭一樹『ほんとうの花を見せにきた』の英訳"A Small Charred Face"発売。(ファンタジー) 2017年9月:【フランス語訳】横山秀夫『64』のフランス語訳"Six-quatre"発売。 2017年9月:【ドイツ語訳】藤原伊織『テロリストのパラソル』のドイツ語訳"Der Sonnenschirm des Terroristen"発売。(同年、ドイツ語圏のミステリ評論家が選出する年間ミステリ・ベスト10で第10位にランクイン→Togetter) 2017年10月:【英訳】辻村深月『ハケンアニメ!』の英訳"Anime Supremacy!"発売。(初の英訳書) 2017年10月:【フランス語訳】桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』のフランス語訳"La légende des Akakuchiba"発売。 2017年10月:【英訳】米国『EQMM』2017年11月・12月号に島田荘司「疾走する死者」の英訳"The Running Dead"掲載。(10月2X日発売) 2017年11月:【英訳】戸川昌子『大いなる幻影』の英訳"The Master Key"発売。(最初の英訳版は1984年に出ている。イギリスの古典ミステリ叢書「プーシキン・ヴァーティゴ」[Pushkin Vertigo]からの再刊) 2017年11月:【ドイツ語訳】高野和明『13階段』のドイツ語訳"13 Stufen"発売。 2017年12月:【英訳】鈴木光司『エス』(《リング》シリーズ第4長編)の英訳"S"発売。 2018年2018年1月:【英訳】坂口安吾《明治開化 安吾捕物帖》シリーズ全20編のうち発表順の後半10編を収録した"Ango's Detective Casebook No. 2"発売。 2018年1月:【英訳】谷崎潤一郎の未完の長編探偵小説『黒白』の英訳"In Black and White"発売。 2018年2月:【英訳】竹内義和『パーフェクト・ブルー 完全変態』(のちに『パーフェクト・ブルー 1998』に改題)の英訳"Perfect Blue Complete Metamorphosis"発売。(出版社による紹介ページで「psychological thriller novel」とされている) 2018年2月:【英訳】横山秀夫『クライマーズ・ハイ』の英訳"Seventeen"発売。 2018年2月:【英訳】森博嗣『ナ・バ・テア』の英訳"None But Air"発売(電子書籍のみ)。英訳者は清涼院流水。(『スカイ・クロラ』と同じように3回に分けて英訳・電子出版したものの合本) 2018年3月:【フランス語訳】東野圭吾『赤い指』のフランス語訳"Les doigts rouges"発売。 2018年3月:【ドイツ語訳】東野圭吾『白夜行』のドイツ語訳"Unter der Mitternachtssonne"発売。 2018年3月:【ドイツ語訳】横山秀夫『64』のドイツ語訳"64"発売。 2018年3月:【オランダ語訳】横山秀夫『クライマーズ・ハイ』のオランダ語訳"Japan airlines nr. 123"発売。 2018年4月:【英訳】竹内義和『夢なら醒めて……』(のちに『PERFECT BLUE 夢なら醒めて』に改題)の英訳"Perfect Blue Awaken from a Dream"発売。 2018年4月:【英訳】西尾維新『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識』の英訳"Strangulation Kubishime Romanticist No Longer Human - Hitoshiki Zerozaki"発売。(最初の英訳は2010年に刊行されたがその後品切れになっていた。別の出版社からの再刊[2008年→2017年の『クビキリサイクル』英訳版と同じであれば、訳者は同じで、訳文を改訂したものだと思われる]) 2018年4月:【英訳】戸川昌子『猟人日記』の英訳"The Lady Killer"発売。(最初の英訳版は1985年に出ている。イギリスの古典ミステリ叢書「プーシキン・ヴァーティゴ」[Pushkin Vertigo]からの再刊) 2018年5月:【英訳】我孫子武丸『8の殺人』の英訳"The 8 Mansion Murders"発売。 2018年5月:【英訳】野村胡堂《銭形平次捕物控》シリーズのうち発表順の最初の10編を収録した"The Golden Virgin"発売。 2018年5月:【英訳】中村文則『教団X』の英訳"Cult X"発売。 2018年5月:【英訳】秋吉理香子『暗黒女子』の英訳"The Dark Maidens"発売。 2018年5月頃?:【英訳】日本SF英訳短編集『Speculative Japan 4』発売。(月村了衛の短編「火宅」[機龍警察シリーズ]などを収録。出版社による紹介ページは「こちら」) 2018年5月:【フランス語訳】高野和明『ジェノサイド』のフランス語訳"Génocide(s)"発売。 2018年6月:【英訳】中村文則の掌編「出口なし」の英訳"No Exit"、アンソロジー『Tiny Crimes Very Short Tales of Mystery and Murder』に収録。 2018年6月:【フランス語訳】高田侑『うなぎ鬼』のフランス語訳"Anguilles démoniaques"発売。 2018年8月:【英訳】後藤均『グーテンベルクの黄昏』の英訳"Twilight of Gutenberg"発売。(Kindle版のみ) 2018年(この行より下は、あまり調べることができておらず、不完全です)2018年11月:【英訳】アメリカで横山秀夫『クライマーズ・ハイ』の英訳"Seventeen"発売。(イギリスでは2018年2月に発売済み) 2018年11月:【英訳】東野圭吾『新参者』の英訳"Newcomer"発売。(2017年11月から延期) 2019年2019年1月:【ドイツ語訳】桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』のドイツ語訳"Das Haus der roten Töchter"発売。 2019年1月:【英訳】御影瑛路『殺人鬼探偵の捏造美学』の英訳"Masquerade and the Nameless Women"発売。(以前はAmazonに「The Serial Killer Detective」という英題で登録されていた) 2019年1月:【英訳】島田荘司『斜め屋敷の犯罪』の英訳"Murder in the Crooked House"発売。〈イギリス版『占星術殺人事件』(2015年9月)の売れ行きがよく、『斜め屋敷の犯罪』の英訳も決定した〉(島田先生の関連ツイート) 2019年3月:【英訳】横山秀夫の短編集『陰の季節』の英訳"Prefecture D"発売。収録作は日本と同じ4作(陰の季節 Season of Shadows / 地の声 Cry of the Earth / 黒い線 Black Lines / 鞄 Briefcase)。 2019年4月:【英訳】松岡圭祐『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』の英訳"Sherlock Holmes A Scandal in Japan"発売。 2019年12月:【英訳】横溝正史『本陣殺人事件』の英訳"The Honjin Murders"発売。 2020年2020年1月:【英訳】恩田陸『ユージニア』の英訳"The Aosawa Murders"発売。(初の英訳書/2006年日本推理作家協会賞受賞作) 2020年2月:【英訳】横溝正史『犬神家の一族』の英訳"The Inugami Curse"、イギリスの古典ミステリレーベル Pushkin Vertigo(プーシキン・ヴァーティゴ)より刊行。(過去に The Inugami Clan として刊行された英訳書の再刊) 2020年6月:【英訳】平野啓一郎『ある男』の英訳"A Man"発売。 2020年8月:【英訳】島田荘司『One Love Chigusa』発売。英語での先行発表作品。 2020年12月:【英訳】綾辻行人『十角館の殺人』の英訳"The Decagon House Murders"、イギリス Pushkin社のレーベル《Pushkin Vertigo》より刊行。(英訳初刊は米LRI社、2015年) 2020年12月:【英訳】東川篤哉『密室の鍵貸します』の英訳"Lending the Key to the Locked Room"発売。 2021年2021年4月:【英訳】伊坂幸太郎『マリアビートル』の英訳"Bullet Train"発売。 2021年4月:【英訳】辻村深月『かがみの孤城』の英訳"Lonely Castle in the Mirror"(Philip Gabriel訳)発売。(2018年日本推理作家協会賞候補作) 2021年6月:【英訳】今村夏子『むらさきのスカートの女』の英訳"The Woman in the Purple Skirt"発売。(英国推理作家協会賞の選考委員がミステリ小説として挙げていたので、ここでも挙げておく) 2021年8月?:【英訳】今村昌弘『屍人荘の殺人』の英訳"Death Among the Undead"(Ho-Ling Wong訳)発売。 2021年11月?:【英訳】山口雅也『生ける屍の死』の英訳"Death of the Living Dead"(Ho-Ling Wong訳)発売。 2021年12月:【英訳】東野圭吾『沈黙のパレード』の英訳"Silent Parade"(Giles Murray訳)発売。 2022年(◆2022年6月更新)2022年4月:【英訳】伊坂幸太郎『グラスホッパー』の英訳"Three Assassins"(Sam Malissa訳)イギリスで発売。(アメリカ版は2022年8月発売) 2022年6月:【英訳】恩田陸『木洩れ日に泳ぐ魚』の英訳"Fish Swimming in Dappled Sunlight"発売。 2022年11月:【英訳】馳星周『少年と犬』(直木賞受賞)の英訳"The Boy and the Dog"発売。 2023年以降2024年X月:【英訳】王谷晶『ババヤガの夜』(2021年日本推理作家協会賞候補作)の英訳がアメリカ、Soho Pressより発売予定。(Sohoは松本清張や高木彬光、中村文則の英訳書を刊行している出版社) (以下、未確認)201X年X月:【英訳】日本の時代小説の英訳短編集『Samurai!』発売予定。(芦辺拓の短編「木乃伊とウニコール」[『殺しはエレキテル 曇斎先生事件帳』の1編]などを収録予定) 201X年X月:【ポーランド語訳】桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』のポーランド語訳発売予定。 201X年X月:【英訳】米国の小出版社「Locked Room International」より島田荘司『切り裂きジャック・百年の孤独』の英訳発売予定?(英訳原稿は完成済みとのこと) 201X年X月:【フランス語訳】辻仁成『オキーフの恋人 オズワルドの追憶』の仏訳発売予定?(小学館文庫版[2013年7月]の解説で、2014年秋発売予定とされていた) 201X年X月:【英訳】矢作俊彦『ロング・グッドバイ THE WRONG GOODBYE』の英訳発売予定??(日本語英訳者のアルフレッド・バーンバウム氏が2013年3月に発表したコラムのプロフィールのところに、現在英訳中とある[リンク]) Bento Books201X年X月:【英訳】皆川博子『開かせていただき光栄です』の英訳"The Case of the Curious Cadaver in the Dissectorium of Dr. Daniel Burton"発売予定。(2014年8月予定から延期) 201X年X月:【英訳】中里友香『カンパニュラの銀翼』の英訳"Silver Wings of the Campanula"発売予定。(第2回アガサ・クリスティー賞受賞作) 201X年X月:【英訳】三沢陽一『致死量未満の殺人』の英訳"Murder by Nonlethal Dose"発売予定。(第3回アガサ・クリスティー賞受賞作) 201X年X月:【英訳】岡崎大五『黒い魎(みずは)』の英訳"Black Wave"発売予定。(Bento Books内書籍紹介ページ) 中止?201X年X月:【英訳】桐野夏生『IN』の英訳"In"発売予定。(以前はamazonで2015年5月発売予定とされていたが、発売日の表示がなくなった。中止?) 2015年12月14日記 風狂殺人倶楽部の同人誌『2016華文ミステリ最前線!』の通販開始 ワセダミステリクラブの有志(OB・OG含む)が結成した風狂殺人倶楽部の同人誌『2016華文ミステリ最前線!』が、正確な日付は分かりませんが、東方書店にて購入可能になったようです(店頭販売および通販/リンク)。2015年11月23日の「文学フリマ東京」で頒布されたもの。副題は「現代中国・台湾ミステリビギナーズガイド2」。 麻耶雄嵩作品や三津田信三作品の中国語訳者である張舟(ちょうしゅう)氏が日本語で寄稿した「現代中国〈未邦訳〉傑作ミステリガイド」や、2014年に中国のミステリ雑誌で短編新人賞を受賞してデビューした陸秋槎(りくしゅうさ)氏へのインタビューなど。(※なお、張舟氏も陸秋槎氏も日本在住) ほかに、『現代華文推理系列 第二集』や、普璞(ふはく)の短編「理解者の死」(阿井幸作訳/オンラインで公開中)のレビューなども。 2015年10月30日記 『現代華文推理系列 第二集』刊行 稲村文吾さん( @inmrbng )が昨年10月の「第一集」刊行より約1年ぶりに、《現代華文推理系列》の第二集を刊行なさいました。中国語の短編ミステリ4編を翻訳・電子出版したものです。それぞれの短編は個別にも購入可能です。 『現代華文推理系列 第二集』(以下の4短編の合本) 台湾「風に吹かれた死体」冷言(れいげん) 中国「憎悪の鎚」鶏丁(ジーディン) 「愚者たちの盛宴」江離(こうり) 香港「見えないX」陳浩基(ちんこうき、サイモン・チェン) このうち、陳浩基(ちんこうき、サイモン・チェン)は2012年に長編『世界を売った男』が訳されています。あとの3人は初の邦訳。 【11月6日追加】「現代華文推理系列」第二期(執筆者・稲村文吾)(翻訳ミステリー大賞シンジケート、2015年11月3日) 2015年8月10日記 同人誌『現代中国・台湾ミステリビギナーズガイドブック』の印刷版、再頒布 ※9月5日追記:東京・神保町の中国書籍専門書店、東方書店にて購入可能になりました。「こちらのページ」から店舗での取り置き依頼および通信販売での購入ができます。 ワセダミステリクラブの有志(OB・OG含む)が結成した風狂殺人倶楽部の同人誌『現代中国・台湾ミステリビギナーズガイドブック』〈印刷特別増補版〉が2015年8月14日、コミックマーケット88にて再頒布されます(東地区ペ29b)。電子書籍版は2014年末に発売になっており、印刷版は第20回文学フリマ東京(2015年5月4日)にて初めて頒布されました。この際には1時間半で完売したそうです。 〈印刷特別増補版〉には、中国のミステリ作家・羅修(らしゅう)の短編「Wの喜劇」が翻訳収録されています。(電子書籍版には収録されていません) 2015年9月20日記 10月3日(土)、東京都港区の台湾文化センターにて島田荘司先生と台湾の本格ミステリ作家、寵物先生(ミスターペッツ)の対談イベント ※観覧無料、メールか電話にて要予約、定員50名。詳しくは台湾文化センターの「こちら」のページをどうぞ 10月3日(土)の午後2時から、「台湾ミステリーの謎を解く――島田荘司推理小説賞の軌跡」と題した島田荘司先生と寵物先生(と書いて「ミスターペッツ」と読む)の対談イベントが東京都港区の台湾文化センターにて実施されます。対談が90分程度で、その後、Q&Aの時間も用意されているとのことです(通訳を務めるのは台湾文学、呉明益[ご めいえき]『歩道橋の魔術師』等の翻訳者である天野健太郎氏[@taiwan_about])。 寵物先生(ミスターペッツ/「~先生」まで含めた四文字が筆名なので「寵物先生先生」と書くべき?)は1980年生まれの台湾の本格ミステリ作家で、台湾で実施されている長編本格ミステリ小説の公募賞、「島田荘司推理小説賞」の第1回(2009年)の受賞者。その受賞作である『虚擬街頭漂流記』(きょぎがいとうひょうりゅうき)は2010年に文藝春秋から邦訳出版されています。1ポイント差で『本格ミステリ・ベスト10』海外部門のベスト10入りを逃しましたが、本格ミステリの傑作です。 島田荘司先生とミスターペッツ先生の5年前(2010年)の対談は文藝春秋のページで公開されています(リンク)。 2015年7月18日記 台湾の本格ミステリ賞、「島田荘司推理小説賞」の受賞作を邦訳出版するためのプロジェクトが始動 2009年の第1回受賞作、寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記』と2011年の第2回受賞作、陳浩基(サイモン・チェン)『世界を売った男』が文藝春秋から邦訳出版されている台湾の島田荘司推理小説賞。2013年の第3回は2作同時受賞ということもあり邦訳がなかなか出ませんでしたが、このたび、賞の知名度を向上させるとともに、日本や中国語圏のファンから出資を募って邦訳出版を実現させるためのプロジェクトを文藝春秋がスタートさせました。ご興味のある方はぜひ下記のページをご覧になってみてください。支援の締切は2015年9月12日24時(9月13日0時)です。 ※2015年9月7日、目標金額を達成。 島田荘司推理小説賞受賞作品「ぼくは漫画大王」「逆向誘拐」日本語版出版プロジェクト(株式会社文藝春秋 / Nextwaves、2015年7月5日 ※9月6日締切) 「華文ミステリー」が新時代を切り開く! 島田荘司が語るその可能性(本の話WEB、2015年7月6日) Togetter「中国語圏の本格ミステリ小説を日本へ! 島田荘司推理小説賞クラウドファンディング計画始動」(2015年7月17日) 【7月28日追加】島田荘司推理小説賞クラウドファンディング始動!(執筆者 文藝春秋・荒俣勝利)(翻訳ミステリー大賞シンジケート、2015年7月28日) 2014年10月7日記 中国語ミステリ関連ニュース2つ (1)中国の御手洗熊猫(みたらい ぱんだ)、台湾の林斯諺(りん しげん)の作品が初邦訳! 寵物先生(ミスターペッツ)、水天一色(すいてんいっしき)の作品も 中国語ミステリ愛好家で、以前から未訳ミステリを読んでツイッターなどで感想を書いていた稲村文吾さん( @inmrbng )がこのたび、著者本人と連絡を取って許可を取り、中国語の短編ミステリ4編を翻訳・電子出版なさいました。ラインナップは以下の通りです(4編の合本である『現代華文推理系列 第一集』も出ています)。 中国「人体博物館殺人事件」御手洗熊猫(みたらい ぱんだ、ユーショウシー ションマオ) 「おれみたいな奴が」水天一色(すいてんいっしき、シュイティエンイースー) 台湾「バドミントンコートの亡霊」林斯諺(りん しげん、リン スーイェン) 「犯罪の赤い糸」寵物先生(ミスターペッツ) このうち、御手洗熊猫(みたらい ぱんだ)と林斯諺(りん しげん)は初の邦訳。あとの2人はそれぞれ、寵物先生(ミスターペッツ)は長編『虚擬街頭漂流記』、水天一色(すいてんいっしき)は長編『蝶の夢』が数年前に邦訳出版されており、どちらも本格ミステリファンに高い評価を受けました。 私が初めて読んだ台湾ミステリは林斯諺(りん しげん)の作品、初めて読んだ中国ミステリは御手洗熊猫(みたらい ぱんだ)の作品なので、この2人の作品がついに邦訳されたというのは個人的にも非常に感慨深いことです。 今回の邦訳4編について、稲村さんが当サイトに寄稿してくださいました。『中国語ミステリ邦訳・電子書籍化計画「現代華文推理系列」』をどうぞご覧ください。邦訳短編の冒頭部のサンプルなども読めるようになっています。 (2)ブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」にて阿井幸作さんの連載「中国ミステリの煮込み」始まる 以前からブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」で未訳の中国ミステリのレビューをしている阿井幸作さん( @ajing25 )が2014年8月より、「翻訳ミステリー大賞シンジケート」にて中国のミステリ事情を紹介する連載「中国ミステリの煮込み」を始めています。 先ほどのニュースと関連付けるならば、日本人でいち早く御手洗熊猫というミステリ作家を「発見」し、ブログで作品のレビューをしたのが阿井幸作さんでした(今から6年ほど前です)。この連載では第1回で程小青(てい しょうせい)、第2回で孫了紅(そん りょうこう)らが扱われています。2人とも20世紀前半、中国探偵小説草創期から活躍した作家です。阿井さんは中国の20世紀初頭の作品から現代の作品まで幅広く読んでいらっしゃるので、今後の連載も楽しみです。 欧米における日本ミステリ(2014年-2015年) 短編の英訳についてはThe BBBのサイトも参照のこと。 2014年2014年2月:【ドイツ語訳】東野圭吾『聖女の救済』のドイツ語訳"Heilige Mörderin"発売。 2014年3月:【フランス語訳】島田雅彦『カオスの娘』のフランス語訳"La fille du chaos"発売。(「島田雅彦さん、ミステリー作品で新境地」) 2014年4月:【英訳】シュウ・エジマ『クイックドロウ』の英訳"Quick Draw"発売。(とみさわ昭仁氏によるレビュー) 2014年5月:【フランス語訳】東野圭吾『真夏の方程式』のフランス語訳"L'équation de plein été"発売。 2014年5月:【スペイン語訳】夢野久作『少女地獄』のスペイン語訳"El infierno de las chicas"発売。(出版社サイト) 2014年6月:【英訳】松浦寿輝『巴(ともえ)』の英訳"Triangle"発売。(日本で「形而上学的推理小説」という売り文句で発売された作品) 2014年6月:【フランス語訳】乙一『暗いところで待ち合わせ』のフランス語訳"Rendez-vous dans le noir"発売。(フランス語訳は2009年に刊行されたがその後品切れになっていた。別の出版社からの再刊) 2014年6月:【スペイン語訳】京極夏彦『姑獲鳥の夏』のスペイン語訳"El verano de la Ubume"発売。 2014年7月:【ドイツ語訳】大沢在昌『毒猿 新宿鮫II』のドイツ語訳(2007年に別の出版社から刊行されたものの改題新装版)"Giftaffe"発売。 2014年8月:【英訳】湊かなえ『告白』の英訳"Confessions"発売(アメリカ)。(イギリス版も同時発売)(出版社サイト) 2014年9月:【英訳】米国『EQMM』11月号に法月綸太郎「緑の扉は危険」の英訳"The Lure of the Green Door"掲載。また島田荘司先生のツイートによれば、「乱歩以降の日本の傑作本格短編を、次々にEQMM誌に掲載していこうというプロジェクト」が始まるとのこと(2014年4月27日の島田先生のツイート)。 2014年9月:【オランダ語訳】東野圭吾『真夏の方程式』のオランダ語訳"Afrekening in midzomer"発売。 2014年9月:【スペイン語訳】松本清張『点と線』のスペイン語訳"El expreso de Tokio"発売。 2014年9月:【スペイン語訳】中村文則『何もかも憂鬱な夜に』のスペイン語訳"En una noche de melancolia"発売。(ミステリ?) 2014年10月:【英訳】東野圭吾『悪意』の英訳"Malice"発売。イギリス版、アメリカ版。2015年2月のイギリス版。 2014年10月:【英訳】中村文則『去年の冬、きみと別れ』の英訳"Last Winter, We Parted"発売。 2014年10月:【英訳】綾辻行人『Another』の英訳"Another"の紙版が発売。(電子書籍版は2013年に出ている) 2014年11月:【英訳】江戸川乱歩の明智小五郎物の作品集"Edogawa Rampo The Early Cases of Akechi Kogoro"発売。収録内容は短編「D坂の殺人事件」「黒手組」「幽霊」、長編『一寸法師』(出版社サイト)。 2014年11月:【英訳】舞城王太郎『阿修羅ガール』の英訳"Asura Girl"発売。(非ミステリ) 2014年12月:【英訳】高野和明『ジェノサイド』の英訳"Genocide of One"発売(アメリカ)。(イギリス版も同時発売)(出版社サイト)(イタリア語版もすでに出版契約が結ばれているらしい) 2014年12月:【英訳】宮部みゆき『模倣犯』の英訳"Puppet Master"のVol. 1が発売。2014年12月から2016年春にかけて全5巻が電子出版される(紙版の出版予定はない)。 2015年2015年1月:【ドイツ語訳】高野和明『ジェノサイド』のドイツ語訳"Extinction"発売。 2015年1月:【フランス語訳】水上勉『雁の寺』のフランス語訳"Le Temple des oies sauvages"発売。(「以前に出ていたもの」の新装版) 2015年1月:【イタリア語訳】桐野夏生『顔に降りかかる雨』のイタリア語訳"Pioggia sul viso"発売。江戸川乱歩賞受賞作。 2015年2月:【英訳】佐藤友哉『デンデラ』の英訳"Dendera"発売。(非ミステリ) 2015年2月:【フランス語訳】中村文則『銃』のフランス語訳"Revolver"発売。 2015年2月:【英訳】後藤均『写本室(スクリプトリウム)の迷宮』の英訳"The Labyrinth of the Scriptorium"発売。(Kindle版のみ) 2015年3月:【イタリア語訳】中村文則『掏摸(スリ)』のイタリア語訳"Tokyo noir"発売。 2015年4月:【フランス語訳】江戸川乱歩『押絵と旅する男』(「虫」を併録)のフランス語訳"Mirage (suivi de Vermine)"発売。(以前に出ていたものの新装版だと思われる。訳者、出版社、ページ数も同じ) 2015年4月:【英訳】桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』の英訳"Red Girls The Legend of the Akakuchibas"発売。(2007年 日本推理作家協会賞受賞作) 2015年4月:【英訳】沼田まほかる『ユリゴコロ』の英訳"Nan-Core"発売。(最初にamazonにデータが登録された際には2014年11月発売とされており、タイトルは『YuriGokoro』だった) 2015年5月:【フランス語訳】江戸川乱歩『孤島の鬼』のフランス語訳"Le démon de l'île solitaire"発売。(訳者のミヤコ・スロコンブ氏はこの翻訳によりイマジネール大賞翻訳者部門にノミネート/関連Togetter) 2015年5月:【フランス語訳】伊坂幸太郎『死神の精度』のフランス語訳"La mort avec précision"発売。 2015年5月:【フランス語訳】湊かなえ『告白』のフランス語訳"Les Assassins de la 5e B"発売。 2015年5月:【フランス語訳】東野圭吾『白夜行』のフランス語訳"La Lumiere de la Nuit"発売。 2015年5月:【イタリア語訳】浜尾四郎のイタリア語訳短編集"Il discepolo del demonio"(悪魔の弟子)発売。ほかに「彼が殺したか」、「黄昏の告白」、「正義」の計4編を収録。 2015年5月:【英訳】宮部みゆき『模倣犯』の英訳"Puppet Master"のVol. 2が発売。2014年12月から2016年春にかけて全5巻が電子出版される(紙版の出版予定はない)。 2015年5月:【ドイツ語訳】東野圭吾『悪意』のドイツ語訳"Böse Absichten"発売。 2015年6月:【イタリア語訳】高野和明『ジェノサイド』のイタリア語訳"Il protocollo ombra"発売。 2015年6月:【英訳】綾辻行人『十角館の殺人』の英訳"The Decagon House Murders"発売(米国の小出版社「Locked Room International」より)。 2015年6月:【英訳】京極夏彦『巷説百物語』の英訳"The Wicked and the Damned A Hundred Tales of Karma"のVol. 1(「小豆洗い」)、Vol. 2(「白蔵主[はくぞうす]」)、Vol. 3(「舞首[まいくび]」)が発売。(収録短編7編が7分冊で電子出版される予定) 2015年6月:【スペイン語訳】横溝正史『獄門島』のスペイン語訳"GOKUMON-TO. La isla de las puertas del infierno "発売。 2015年7月:【英訳】米国『EQMM』2015年8月号に島田荘司「発狂する重役」の英訳"The Executive Who Lost His Mind"掲載。 2015年8月:【英訳】乙一『GOTH』の英訳『Goth』がHaikasoruから復刊。2008年に他社で英訳出版されたが、出版社がライトノベル業から撤退し『GOTH』も入手不能になっていた。新たに「森野は記念写真を撮りに行くの巻」の英訳も収録。 2015年9月:【英訳】島田荘司『占星術殺人事件』の英訳"The Tokyo Zodiac Murders"発売。(英訳は2004年に日本の小出版社から刊行されたがその後品切れになっていた。今回はイギリスの出版社からの再刊。2014年8月にアメリカの小出版社「Locked Room International」から再刊される予定だったが、より大手の出版社、Pushkinから発売されることとなった。世界の名作ミステリの英訳を刊行する新レーベル「Pushkin Vertigo」の創刊ラインナップ4冊のうちの1冊) 2015年9月:【ドイツ語訳】中村文則『掏摸(スリ)』のドイツ語訳"Der Dieb"発売。 2015年10月:【英訳】東野圭吾『白夜行』の英訳"Journey Under the Midnight Sun"発売。(2013年12月予定→2014年5月予定→2015年10月予定と延期) 2015年10月:【英訳】「日本の」または「日本に関する」犯罪ストーリーのアンソロジー"Hanzai Japan Fantastical, Futuristic Stories of Crime From and About Japan"発売。全16編収録(日本作家6編、海外作家10編)。副題は「空想的で未来的な犯罪ストーリー」。日本からの収録作は宮内悠介「空蜘蛛」、平山夢明「独白するユニバーサル横メルカトル」、林譲治「警視庁吸血犯罪捜査班」、藤野可織「逃げろ!」、篠田節子「幻の穀物危機」、桜坂洋「さいたまチェーンソー少女」。(関連Togetter) 2015年10月下旬:【英訳】米国『EQMM』2015年12月号に甲賀三郎「蜘蛛」の英訳"The Spider"掲載。 2015年12月:【スペイン語訳】赤川次郎『三毛猫ホームズの推理』のスペイン語訳"Los Misterios De La Gata Holmes"発売。 2015年12月:【英訳】宮部みゆき『模倣犯』の英訳"Puppet Master"のVol. 3が発売。(2016年春までに5分冊で電子出版される予定) 2015年12月:【オランダ語訳】高野和明『ジェノサイド』のオランダ語訳"Executie"発売。 2014年9月26日記 ◆ニュース1◆ 非英語圏のミステリを対象とするオールタイムベスト選出アンケートを実施 「翻訳ミステリー大賞シンジケート」の協力も得て、Twitter上で「非英語圏ミステリ」のオールタイムベスト(ATB)を選出するアンケート企画を実施しました。フランス語圏のミステリを対象とする「フランスミステリベスト100」と、北欧やドイツ、イタリア、スペインなど非英仏語圏のミステリを対象とする「非英仏語圏ミステリベスト100」の2つに分けての実施です。両方ともちょうど同じ数、67名の方から投票いただきました。 フランスミステリベスト1001位 『ウサギ料理は殺しの味』ピエール・シニアック 2位 『殺人交叉点』フレッド・カサック 3位 『黄色い部屋の謎』ガストン・ルルー 4位 『騙し絵』マルセル・F・ラントーム 5位 『シンデレラの罠』セバスチアン・ジャプリゾ 非英仏語圏ミステリベスト1001位 『薔薇の名前』ウンベルト・エーコ(イタリア) 2位 『犯罪』フェルディナント・フォン・シーラッハ(ドイツ) 3位 『三秒間の死角』ルースルンド&ヘルストレム(スウェーデン) 4位 《ミレニアム三部作》スティーグ・ラーソン(スウェーデン) 5位 『笑う警官』シューヴァル&ヴァールー(スウェーデン) 後者はもちろんアジアの作品も対象でした。アジアでの最高位は寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記』の23位でした。 ◆ニュース2◆ 韓国推理小説の父、金来成(キム・ネソン)が新聞で紹介される 2014年9月2日(火)付けの朝日新聞朝刊、文化面に「80年を経て日本語で出版/韓国「推理小説の父」の長編/日本に留学、江戸川乱歩らと親交」という記事が載りました(ブック・アサヒ・コムで全文読めます)。約80年前に日本語で執筆されながらも日本では出版されなかった長編探偵小説『思想の薔薇』についての記事で、『思想の薔薇』を韓国語版から「重訳」した祖田律男さんのコメントなども載っています。この記事の公式の韓国語訳は「こちら」で読めます。 また、『ハヤカワミステリマガジン』2014年11月号でも松坂健氏がレビューページで『金来成探偵小説選』と『魔人』にほんのちょっと言及してくださっています。 ◆ニュース3◆ 法月綸太郎の短編「緑の扉は危険」が米国『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』に英訳掲載される 法月綸太郎の短編「緑の扉は危険」の英訳 The Lure of the Green Door が米国『EQMM』2014年11月号に掲載されました。英訳者は、英文レビューブログ「ボクの事件簿」のホーリンさんです。法月綸太郎の短編が米国『EQMM』に英訳掲載されるのは10年振り、2度目。最初に載ったのは2004年1月号の「都市伝説パズル」(An Urban Legend Puzzle)。これはその後英米のミステリアンソロジーに収録されたり、重訳でチェコ語やドイツ語に訳されたりしています。ちなみに法月綸太郎の英訳はこの短編2編のみです。米国『EQMM』に日本の作品が載るのは、2013年8月号の島田荘司「Pの密室」(The Locked House of Pythagoras)以来、1年3か月振りでした。 ホーリンさんはブログで金来成(キム・ネソン)の『魔人』(論創海外ミステリ)のレビューも書いてくださっています(2014年8月26日エントリー)。ありがとうございます! なお、日本ミステリの英訳出版についてざっとまとめておくと、2014年8月には湊かなえ『告白』(Confessions)の英訳が出版されており、10月には東野圭吾『悪意』(Malice)、中村文則『去年の冬、きみと別れ』(Last Winter, We Parted)、綾辻行人『Another』(Another)の英訳が出版される予定です。(『Another』英訳版はすでに2013年に電子書籍として出版されていましたが、今回は紙版の発売です) 最近作成した主な記事 アメリカで2006年に発表された明智小五郎物のパスティーシュ短編「Ex Calce Liberatus」について フランスのミステリ編集者が選んだ必読ミステリ100 ポーランドのミステリ評論家が選んだ最重要ミステリ100 日本の小説の海外での受賞一覧 2014年に韓国で出版された『京城の日本語探偵作品集』 「SUGOI JAPAN」のエンタメ小説50選にノミネートされた50作品50作家の英訳状況 最近寄稿した記事 2014-07-17 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第17回 オランダとフランドルのミステリー賞 (これにて連載は最終回とさせていただきました) 2014年7月19日記 論創海外ミステリ127 金来成(キム・ネソン)『魔人』近刊 論創社《論創海外ミステリ》で2014年7月末に刊行される『魔人』は、江戸川乱歩に憧れ、乱歩のような作品が書きたいという理想を持っていた韓国人作家、金来成(キム・ネソン)が1939年に発表した長編探偵小説です。新聞連載ののち同年に単行本が刊行されベストセラーになりました。現在でも韓国では、この作品がこの作家の代表作だとみなされています。乱歩ファン、戦前国内探偵小説のファンには特にお勧めです。(ちなみに乱歩の作品でいうと、『魔人』は『暗黒星』や『地獄の道化師』、『幽鬼の塔』と同時期に書かれた作品ということになります) 『魔人』(honto)は《論創海外ミステリ》第127巻として、アンドリュウ・ガーヴ『運河の追跡』、ジェイムズ・リー・バーク『太陽に向かえ』と同時発売です。訳者は『金来成探偵小説選』収録の長編『思想の薔薇』などの訳者でもある祖田律男氏です。 帯の文句 「江戸川乱歩の世界を彷彿とさせる怪奇と浪漫 1930年代、魔都京城で開かれる華やかな仮装舞踏会 次々と起こる怪事件に探偵劉不亂が挑む 韓国推理小説の父、金来成が放つ本格探偵長編」 2014年6月21日記(6月28日、少々加筆) 論創ミステリ叢書 第76巻『金来成探偵小説選』近刊 論創社《論創ミステリ叢書》第76巻、『金来成(キムネソン)探偵小説選』(amazon)が2014年6月30日ごろに発売になります。【2014年6月28日追記:amazonでは6月27日から購入可能になりました】 金来成が日本語で発表した小説や評論、随筆類をすべて収録 日本語で執筆されたものの日本では発表されなかった幻の長編探偵小説『思想の薔薇』を韓国語版から翻訳収録(上の写真は1964年版の単行本) 自身の日本語掌編「綺譚・恋文往来」を大幅に改稿加筆して短編化した韓国語作品「恋文綺譚」を翻訳収録 探偵小説との出会い、読書遍歴、日本での学生生活や探偵作家としての処女作「楕円形の鏡」を執筆した経緯などが語られた随筆「探偵小説二十年史」を翻訳収録 翻訳部分の訳者は金聖鍾(キム・ソンジョン)の長編ミステリ『最後の証人』(論創社、2009年)などの訳者である祖田律男氏です。私は解題(pp.387-424)を執筆しました(松川良宏名義)。 解題の節題1 乱歩に私淑し、「韓国の乱歩」となった金来成 2 探偵小説との出会いから作家デビューまで 3 YDNペンサークルへの参加 4 乱歩への憧れ 5 探偵小説芸術論争 6 朝鮮半島初の探偵小説専門作家として活躍 7 戦後の江戸川乱歩との文通 8 金来成の晩年とその後 9 作品解題 『金来成探偵小説選』(2014年6月)に続いて、7月25日頃には金来成(キム・ネソン)の長編探偵小説『魔人』(honto)が同じ出版社の叢書《論創海外ミステリ》で刊行されます。翻訳者は同じく祖田律男氏です。『魔人』は1939年に新聞連載の形で発表され、同年に単行本がベストセラーとなった作品で、韓国では金来成の探偵作家としての代表作と見なされています。 金来成が韓国語で発表した小説のうち、創作短編「霧魔」と翻案短編「深夜の恐怖」は当サイトで翻訳公開しています。 「霧魔」(1939) 「深夜の恐怖」(1939) ※コナン・ドイル「まだらの紐」の翻案 関連記事(ブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」への寄稿) 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第16回 キム・ネソン(金来成)と韓国のミステリー賞 (2014-06-19) 2014年6月28日記 最近は告知していませんでしたが、ブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」の連載「非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると」の11月以降の分を以下にまとめておきます。 バックナンバーの一覧は「こちら」 (2013年10月の第8回[中国編]のみ、ブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の阿井幸作さんが執筆)2013-11-14 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第9回 日本のミステリー小説の英訳状況 2013-12-19 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第10回 アメリカのミステリー賞と日本ミステリー 2014-01-16 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第11回 ドイツ語圏のミステリー賞 2014-02-13 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第12回 グーディス、密室、ボリウッド 2014-03-20 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第13回 中東欧・バルカン半島のミステリー賞 2014-04-17 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第14回 日本のミステリー小説の仏訳状況 2014-05-22 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第15回 インターナショナル・ダガー賞 2014-06-19 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第16回 キム・ネソン(金来成)と韓国のミステリー賞 2014年2月6日記 中国のミステリ小説・SF小説で中国語を学ぶ NHKラジオ第2放送で毎週月曜~金曜に放送されている「レベルアップ中国語」の2月の放送分で、中国の作家・阿乙(あ おつ、アー・イー、1976- )の短編ミステリ「バレンタインデー爆破事件」(情人节爆炸案[情人節爆炸案]、2010年刊行の短編集『鳥,看見我了』所収)が扱われます。1998年2月14日に中国で実際に起きたバス爆破事件を下敷きにした作品だそうです。テキストは420円です(amazon)。 放送は2月3日にすでに始まってしまっていますが、NHK語学番組公式サイト(http //www.nhk.or.jp/gogaku/)で会員登録(無料)をすれば、放送の翌週の1週間、番組を聴くことができます。また、テキストとは別売りで、番組を再構成したCDも販売されています(1580円、amazon)。 テキストに掲載されているのは短編全体ではなく、冒頭から全体の三分の二ぐらいまでの部分です。また、省略されている箇所もあります。そのため、テキストに掲載された部分については日本語訳も付されていますが、テキストを買っても短編の全体の訳を読めるわけではありません。ただ、詳しいあらすじ紹介などもありますので、中国語学習に興味のない方でも中国のミステリに関心があればぜひチェックしてみてください。 ラジオの放送は月~金の午前10 30~10 45、再放送は同日の午後10 45~11 00。ラジオ放送と同時刻に、NHKラジオの公式サイトでも同じものを聴くことができます(http //www3.nhk.or.jp/netradio/)。 「レベルアップ中国語」の先月の放送分では中国のSF作家・劉慈欣(りゅう じきん、リウ・ツーシン、1963- 、Wikipedia)の長編SF『三体』が扱われました。テキストとCDは今でも手に入ります(amazon、amazon)。この作品は本格的な世界進出が決まった最初の中国SFで、アメリカのSF作家のケン・リュウ(Wikipedia)による英訳が予定されているほか、テキストによれば日本語への翻訳も進められているそうです。韓国語訳は2013年9月に出版されています(韓国のオンライン書店)。 劉慈欣作品 邦訳リスト短編「さまよえる地球」(阿部敦子訳、『S-Fマガジン』2008年9月号) 短編「夢の海」(『虹の図書室』27号[第2巻第7号]、2010年)(※中国の児童文学を翻訳紹介する同人誌)(※現物未確認) 長編抄訳『三体』(上原かおり訳、中国SF研究会『中国SF資料之九』、2010年8月、pp.34-69)(※中国のSF小説を翻訳紹介する同人誌)(※第1章~第4章の翻訳) 「レベルアップ中国語」の2014年1月~3月の放送分は「中国文学~現代の息吹」(講師:千野拓政)と題されており、3月の放送分では中国の若手作家・韓寒(かん かん、ハン・ハン、1982- 、Wikipedia)の長編小説『1988』が扱われるそうです。韓寒は邦訳に『上海ビート』(平坂仁志訳、サンマーク出版、2002年7月)があります。 2013年12月21日記 ニュース1 韓国語翻訳家の祖田律男さんがブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」に全3回の「韓国ミステリ事情」を寄稿なさいました。 2013-12-02 韓国ミステリ事情 その1 植民地時期朝鮮における探偵小説 2013-12-09 韓国ミステリ事情 その2 金来成(キム・ネソン)と金聖鍾(キム・ソンジョン) 2013-12-16 韓国ミステリ事情 その3 新世代の作家たち 「その1」では1920年代に少年向けの探偵小説を書いた方定煥(パン・ジョンファン)や、今から約90年前に発表され韓国最初の創作探偵小説とされる朴秉鎬(パク・ピョンホ)の『血の袈裟』(血袈裟)などが紹介されています。 「その2」では、「韓国の江戸川乱歩」「韓国の松本清張」などと称されることもある金来成(キム・ネソン)と金聖鍾(キム・ソンジョン)が紹介されています。金来成(キム・ネソン)は1935年に日本の探偵雑誌でデビューし、その後朝鮮半島に戻って向こうで探偵作家・大衆文学作家として活躍した人物です。金聖鍾(キム・ソンジョン)は傑作長編ミステリ『最後の証人』が祖田さんにより邦訳されているので興味を持たれた方はぜひお読みになってみてください。 「その3」では、21世紀の韓国の新たなミステリ作家たちが紹介されています。 「その2」で告知されましたが、戦前の日本の探偵雑誌『ぷろふいる』で1935年にデビューした韓国人作家の金来成(キム・ネソン)が、その翌年に日本語で執筆した長編探偵小説『思想の薔薇』が、2014年に論創社の《論創ミステリ叢書》で刊行されます(『金来成探偵小説選』に収録)。もっとも日本語の原文は残っていないので、韓国語からの再翻訳という形になります。金来成(キム・ネソン)の探偵小説観はちょうどデビューのころに日本の探偵小説界をにぎわせていた「探偵小説芸術論争」に強い影響を受けており、日本語で書いた長編『思想の薔薇』は探偵小説としての魅力を失わずに、かつ純文学的な達成をなし遂げることを意図して書いたものだと金来成(キム・ネソン)は自序で語っています。 また、同じく「その2」で告知されていますが、日本語で書かれた長編『思想の薔薇』だけでなく、金来成(キム・ネソン)が韓国語で執筆した探偵小説のうちの代表作である長編『魔人』(1939)も、2014年に論創社から翻訳刊行されます。こちらは《論創海外ミステリ》での刊行が予定されています。 ニュース2 毎年「台湾ミステリー事情」が掲載されている『本格ミステリー・ワールド』の2014年版(『本格ミステリー・ワールド2014』)が12月17日に発売になりました。今年は陳國偉氏による「台湾ミステリー事情」のほかに、韓国の出版社・時空社(シゴンサ)の編集者であるパク・ユニ氏による「韓国ミステリー事情」も掲載されています。また例年通り、「黒蜘蛛クラブの挨拶」のページにも中国、台湾、韓国からの寄稿があります。執筆者はそれぞれ、河狸氏(ジャーナリスト)、張東君氏(台湾推理作家協会会員)、ユン・ヨンチョン氏(윤영천、編集者)。 ニュース3 ブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」に「アメリカのミステリー賞と日本ミステリー」を寄稿しました(12月19日)。連載「非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると」の第10回です。 2013年11月14日記 ブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」に「日本のミステリー小説の英訳状況」を寄稿しました。連載「非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると」の第9回です。 2013年10月17日記 今年の4月から、ブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」で非英語圏のミステリ賞を紹介する「非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると」という記事の連載をしています(松川良宏名義)。タイトルは、それ以前に掲載された「海外ミステリー賞あ・ら・かると」(2010年2月5日掲載、2013年2月28日再掲)からいただいたものです。 バックナンバーの一覧2013-04-04 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第1回 スペイン語圏編 2013-05-09 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第2回 イタリア編 2013-06-05 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第3回 フランス編 2013-07-18 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第4回 北欧その1 スウェーデン編 2013-07-25 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第5回 北欧その2 デンマーク編 2013-08-22 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第6回 北欧その3 ノルウェー編 2013-09-19 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第7回 北欧その4 アイスランド・フィンランド編 10月掲載分は特別に、普段からブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」で中国ミステリ事情の紹介や中国ミステリの原書レビューをしていらっしゃる阿井幸作さんにお願いしました。阿井さんは『ミステリマガジン』にも何度か中国ミステリのレビューを寄稿していらっしゃいます(参照:『ミステリマガジン』洋書案内〈世界篇〉で紹介された本とその邦訳状況)。 2013-10-17 非英語圏ミステリー賞あ・ら・かると 第8回 中国編(執筆者・阿井幸作) 最近作成した主な記事 非英語圏ミステリ2013年の邦訳出版一覧 (2013年4月17日~、随時更新) 2012年9月9日:年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 2012年11月:シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち (※2013年8月に「(7)ソ連編」を追加) 2012年11月16日:現代欧米探偵小説傑作選集(オリエント書房、1947年) 2012年11月26日:『ラテンアメリカ・ミステリ作家ガイド』で扱われている54人の作家の一覧 2013年1月7日:伊藤秀雄『近代の探偵小説』の韓国語訳/韓国で刊行されている《日本ミステリ叢書》について 2013年4月17日:2012年に欧米で翻訳出版された日本の推理小説 2013年6月22日:ハヤカワ・ミステリ文庫非英語圏作品一覧 2013年8月3日:江戸川乱歩が所蔵していた唯一の韓国探偵小説、金来成『秘密の門』の序文 2013年8月17日~:《世界探偵小説全集》のラインナップを本当に「世界」規模で考えてみる ドイツ語圏ミステリ2013年6月18日:ドイツ語圏のミステリファンが選ぶミステリ・オールタイムベスト119(1990年) 2013年7月15日:ドイツ語圏のミステリファンが選ぶドイツ語圏ミステリベスト100(2002年) 2013年7月22日:ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧 フランス語圏ミステリ2013年5月16日:フランスのミステリ賞 2013年5月16日:フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) 北欧ミステリ2013年6月16日:北欧ミステリ邦訳一覧 2013年6月19日:北欧のミステリ賞 中欧ミステリ2013年10月27日:チェコ推理小説略史 南欧ミステリ2013年6月17日:南欧ミステリ邦訳一覧 (イタリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ) 2013年6月30日:スペイン最初の探偵小説、アラルコン「釘」(1853年) 欧米における日本ミステリ(2013年) 2012年については「2012年に欧米で翻訳出版された日本の推理小説」に移動。 2013年2012年12月?:【英訳】米国『EQMM』2013年2月号に永瀬隼介の短編「師匠」の英訳"Chief"掲載。 2013年1月:【英訳】江戸川乱歩『パノラマ島綺譚』の英訳"Strange Tale of Panorama Island"発売。 2013年1月:【英訳】高嶋哲夫『メルトダウン』の英訳"Fallout"発売。 2013年1月:【フランス語訳】中村文則『掏摸(スリ)』のフランス語訳"Pickpocket"発売。 2013年2月:【スペイン語訳】中村文則『掏摸(スリ)』のスペイン語訳"El Ladrón"発売。 2013年2月:【英訳】石川智健『グレイメン』の英訳"Gray Men"発売。 2013年3月:【ドイツ語訳】高橋克彦『写楽殺人事件』のドイツ語訳"Auf der Suche nach Sharaku"発売。 2013年3月:【スペイン語訳】東野圭吾『聖女の救済』のスペイン語訳"La Salvación de una santa"発売。 2013年3月:【英訳】綾辻行人『Another』の英訳"Another"(上巻のみ)、Kindleで発売。下巻は7月発売。電子書籍版の売り上げがよければ紙版も出るとのこと。 2013年5月:【フランス語訳】東野圭吾『天空の蜂』のフランス語訳"La Prophétie de l'abeille"発売。 2013年5月:【オランダ語訳】東野圭吾『聖女の救済』のオランダ語訳"Redding van een heilige"発売。 2013年6月:【英訳】中村文則『悪と仮面のルール』の英訳"Evil and the Mask"発売。 2013年6月:【英訳】米国『EQMM』8月号に島田荘司の中編「Pの密室」の英訳"The Locked House of Pythagoras"掲載。(かなり短縮されているとのこと) 2013年7月:【英訳】綾辻行人『Another』の英訳"Another"(下巻)、Kindleで発売。 2013年7月:【英訳】夢野久作「瓶詰地獄」の英訳"Hell in a Bottle"を収録した日本近代文学英訳アンソロジー"Three-Dimensional Reading Stories of Time and Space in Japanese Modernist Fiction, 1911-1932"発売。(この作品は過去に日本人グループによる英訳あり) 2013年8月:【英訳】木内一裕『水の中の犬』の英訳"A Dog in Water"発売。 2013年9月:【英訳】高橋克彦『写楽殺人事件』の英訳"The Case of the Sharaku Murders"発売。 2013年9月:【英訳】西村京太郎のミステリ短編集『南神威島(みなみかむいとう)』の英訳"The Isle of South Kamui and Other Stories"発売。 2013年9月:【イタリア語訳】東野圭吾『聖女の救済』のイタリア語訳"L'impeccabile"発売。 2013年10月:【スペイン語訳】浜尾四郎『悪魔の弟子』(併録:彼が殺したか)のスペイン語訳"El discipulo del diablo"発売。 2013年10月:【英訳】清水義範『迷宮』の英訳"Labyrinth"(Shueisha English Edition)、北米Sony Reader Storeで販売開始(31日)。英訳版『迷宮』特設サイト。 2013年11月:【英訳】宮部みゆきのホラー短編集『あやし』の英訳"Apparitions Ghosts of Old Edo"発売。 インド・ミステリ、ヴィカース・スワループ『6人の容疑者』&波多野健「インド・ミステリ通史の試み――探偵小説の受容と変容、二重構造の発生」 (2012年8月) 2010年9月に発売されたヴィカース・スワループ『6人の容疑者』(武田ランダムハウスジャパン、上下巻)の文庫版(RHブックス・プラス、上下巻)が2012年8月10日に発売になった。ヴィカース・スワループは英語で執筆するインド出身の作家で、ほかに映画『スラムドッグ$ミリオネア』の原作となった『ぼくと1ルピーの神様』(邦訳の著者名は「ヴィカス・スワラップ」表記)を発表している。現在、在大阪インド総領事館で総領事を務める。 また、2012年8月10日、コミックマーケット82で探偵小説研究会の同人誌『CRITICA』第7号が販売された。現物は確認していないが、公式サイトの「CRITICA」第7号 目次によると、波多野健「インド・ミステリ通史の試み――探偵小説の受容と変容、二重構造の発生」が掲載されているとのこと。『CRITICA』のバックナンバーは通販で購入することができる。最新の第7号の通販の方法についても、近々公式サイトで告知される予定。 探偵小説研究会の波多野健氏がインド・ミステリに言及したものとしては過去に、「インドの本格ミステリーの歴史と現在」(カルパナ・スワミナタン『第三面の殺人』[講談社、2010年]巻末)および「インド――ミステリ大国の予感――」(『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号【特集: アジア・ミステリへの招待】)がある。 当サイトでは以前に、江戸川乱歩によるインドの探偵小説の探求史などをまとめた「インド推理小説探求・受容史」というページを作成した。 香港の本格ミステリ小説、陳浩基(サイモン・チェン)『世界を売った男』発売中!! (2012年6月) 文藝春秋より2012年6月、香港の長編本格ミステリ小説、陳浩基(サイモン・チェン)『世界を売った男』が発売になった(文藝春秋 書籍紹介ページ)。原書は『遺忘・刑警』。2011年9月9日に授賞式が行われた第2回島田荘司推理小説賞の受賞作である。島田荘司推理小説賞は台湾の出版社が主催するもので、中国語で書かれた未発表の本格推理小説を世界中から募集。受賞作は台湾および中国で出版されるほか、日本語、タイ語、イタリア語、英語(マレーシア・シンガポール向け)にも翻訳される。実施は隔年である。 『世界を売った男』のイタリア語版『Duplice delitto a Hong Kong』(出版社書籍紹介ページ)(イタリアamazon)は日本語版発売の3日前に発売になっている。著者名は陳浩基の広東語読みであるChan Ho Kei。 第1回受賞作の邦訳、寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記』(きょぎがいとうひょうりゅうき)は2010年4月に文藝春秋より刊行されている。寵物先生(ミスターペッツ)の作品の邦訳にはほかに短編「彷徨えるマーク・ガッソン」(『ジャーロ』No.41、2011年3月)がある。 第3回の実施もすでに告知されている。締め切りは2013年2月28日、受賞作の決定は2013年9月である。 雑誌『ナイトランド』第2号(2012年夏号)に未邦訳の中国ミステリのレビュー (2012年6月) ホラー&ファンタジー専門誌『ナイトランド』に連載されている立原透耶氏のエッセイ「Asian Horror Now」、第2号(2012年夏号)では中国の若手幻想小説家・推理作家の哥舒意(ゴー・シューイ)の幻想音楽ミステリが紹介されている。なお創刊号(2012年春号)では台湾の鍾霊(しょうれい、鍾靈)のライトノベル・ホラーシリーズが紹介されている。 『エラリー・クイーンの災難』(論創海外ミステリ)に中国の作品収録 (2012年5月) 2012年5月25日発売のクイーン贋作集『エラリー・クイーンの災難』(飯城勇三編)に中国のミステリ作家、馬天(ばてん、マーティエン)の短編「日本鎧の謎」が収録された。馬天はすでに邦訳のある水天一色(すいてんいっしき)らとともに中国の本格ミステリ界を代表する作家の一人。主にミステリ雑誌『歳月・推理』やその姉妹誌『推理世界』で作品を発表している。敬愛するミステリ作家は、欧米ではエラリー・クイーン、日本では島田荘司、東野圭吾だという。ちなみに、ネット上で作品を発表していた時期には服部平次(フーブー・ピンツー、Fubu Pingci)という筆名を使っていた。服部平次(はっとり へいじ)は『名探偵コナン』の登場人物である。 『ハヤカワミステリマガジン』2012年7月号に未邦訳の中国ミステリのレビュー (2012年5月) 『ハヤカワミステリマガジン』には、未邦訳の非英語圏ミステリのレビューを掲載する「洋書案内《世界篇》」というコーナーがある。2012年5月25日発売の2012年7月号(特集:アルセーヌ・ルパン&ルパン三世)の同コーナーは、中国のミステリ小説、呉昉(ご ほう)『冥海花(めいかいか)』(中国amazon)のレビュー。レビュー執筆者はブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」で中国のミステリ事情やSF小説事情、漫画・ライトノベル事情などを紹介している阿井幸作さん。なお、同コーナーに阿井幸作さんによるレビューが載るのは2度目。2012年3月号には、王稼駿(おう かしゅん)『明暗線(めいあんせん)』(中国amazon)のレビューが掲載されている。 なお『冥海花(めいかいか)』については、『本格ミステリー・ワールド2012』(南雲堂、2011年12月)p.228にも少々言及がある。 関連記事:過去に「洋書案内《世界篇》」で紹介された本の一覧 その他の最近のニュース アジアミステリの邦訳出版2011年12月:韓国の歴史ミステリ小説 イ・イナ『永遠なる帝国』(文芸社)発売。『ハヤカワミステリマガジン』の洋書案内コーナー(2010年10月号)で紹介された作品。『創元推理』20号(2000年10月)および『創元推理21』2001年夏号(2001年5月)に掲載された李建志「現代韓国ミステリの思想と行動」もこの作品を扱っている。 2012年1月:トルコのノーベル賞作家オルハン・パムクの『わたしの名は赤』[新訳](ハヤカワepi文庫)発売。広義のミステリであるらしい(※未読)。 アジアミステリ関連情報2012年1月:『ハヤカワミステリマガジン』2012年3月号に中国のミステリ小説、王稼駿(おう かしゅん)『明暗線(めいあんせん)』のレビュー掲載(レビュー執筆:阿井幸作) 2012年2月;韓国のミステリ情報サイトで毎年恒例のミステリランキング発表。日本の作品のみを対象とする「日本ミステリを楽しむ」版ランキングでは島田荘司『奇想、天を動かす』が圧勝。すべての翻訳作品および韓国オリジナル作品を対象とする「ハウミステリ」版ランキングでもジョン・ハート『ラスト・チャイルド』やジョルジュ・シムノン『死んだギャレ氏』を下して島田荘司『奇想、天を動かす』が第一位となった。 『ハヤカワミステリマガジン』アジア・ミステリ特集号発売! (2011年12月) 松川良宏名義で「東アジア推理小説の日本における受容史」を寄稿しました。 『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号 特集:アジア・ミステリへの招待 2011年12月24日発売 資料と研究島田荘司「東洋特急(オリエントエクスプレス)「アジア本格リーグ」」 松川良宏「東アジア推理小説の日本における受容史」 アジアミステリガイド(編集部) アジア各国ミステリ事情台湾/張筱森(ちょう しょうしん)「二〇一一年台湾ミステリ事情」 中国/阿井幸作「昨今の中国ミステリ事情について」 インド/波多野健「インド――ミステリ大国の予感――」 ミャンマー/高橋ゆり「ミャンマー・ミステリ事情 ドイルも知らなかった「ホームズ」熱帯事件録とその後」 短編インド/サニー・シン「待つ人」 タイ/ミトラン・ソマスンドゥルム「計算機」 韓国/ソン・シウ「親友」 特集ページ以外での関連記事DVD REVIEW 朝鮮名探偵 韓国で話題の歴史ミステリ(小山正) 日本経済新聞2012年1月17日朝刊、文化面のコラム「文化往来」で上記の『ハヤカワミステリマガジン』アジアミステリ特集号が取り上げられました。 『本格ミステリー・ワールド2012』南雲堂、2011年12月17日発売 陳國偉「台湾ミステリー事情」 「黒蜘蛛クラブの挨拶」 - 中国・台湾・韓国のミステリ事情についての寄稿あり(執筆者はそれぞれ、臧歆春[ジャーナリスト]、張東君[台湾推理作家協会会員]、ユン・ヨンチョン[윤영천、編集者]) 最近の主な更新 アジアミステリ関連2011年2月3日:19世紀末のシャーロック・ホームズの受容から現代にいたるまでの中国ミステリ120年の歴史 2011年6月19日: 1935年、早稲田大学留学中に日本の探偵雑誌『ぷろふいる』でデビューしたのち、韓国(朝鮮)に戻って韓国ミステリの始祖として活躍した金来成(キム・ネソン) 2012年2月2日:韓国のWebサイト「ハウミステリ」で実施された2011年ミステリランキング 2012年2月17日:韓国のWebサイト「日本ミステリを楽しむ」で実施された2011年日本ミステリランキング 2012年2月23日:ミャンマーのホームズ、《名探偵サンシャー》シリーズの邦訳一覧 2012年9月20日:韓国における日本ミステリの翻訳出版の現状 ミステリ略史2012年2月4日:ソ連/ロシア推理小説略史 2012年5月2日:スペイン語圏・ポルトガル語圏推理小説略史 (スペイン・ポルトガル・中南米) 2012年5月12日:オランダ推理小説略史/日蘭ミステリ交流史 2012年7月1日:イタリア推理小説略史 その他のミステリ関連記事2011年5月29日:詠坂雄二の『メフィスト』投稿時代の軌跡 2011年5月30日:1950年代に江戸川乱歩と文通していたソ連の推理作家ロマン・キムの数奇な生涯 2012年1月14日:ポケミス非英語圏作品一覧 2012年1月25日:『ミステリマガジン』洋書案内〈世界篇〉で紹介された本とその邦訳状況 2012年5月16日:東野圭吾『容疑者Xの献身』エドガー賞ノミネート関連記事一覧 2012年5月23日:2012年のCWAインターナショナル・ダガー賞の対象となる翻訳ミステリ76作品の国別一覧 2012年5月24日:インターナショナル・ダガー賞 受賞作・候補作一覧 2012年6月22日:日ソ推理作家交流史 2012年9月1日:創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 ミステリ以外の記事2012年8月4日:韓国におけるライトノベルの年間出版点数と歴史 2012年10月19日:英訳された日本のSF・ファンタジー・ホラー小説、ライトノベル 小説翻刻・翻訳2011年9月16日:韓国ミステリの始祖・金来成(キム・ネソン)が1935年に日本で発表したユーモア掌編「綺譚・恋文往来」全文公開 2011年9月28日:金来成の短編変格探偵小説「霧魔」(1939)を翻訳公開 2011年12月15日:東方のホームズが活躍する中国の短編探偵小説、張慶霖「無名飛盗」 2012年3月10日:【翻案ホームズ】「まだらの紐」の朝鮮版翻案作品「深夜の恐怖」(1939年) 『2011 本格ミステリ・ベスト10』、アジアミステリの順位は!? (2010年12月) 原書房『2011 本格ミステリ・ベスト10』 海外本格ミステリ・ランキング 12位 - 寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記』(きょぎがいとうひょうりゅうき) 原書房『2011 本格ミステリ・ベスト10』 海外本格ミステリ・ランキング 14位 - 水天一色(すいてんいっしき) 『蝶の夢 乱神館記』 (11位以下のランキングは載っていないので自分で集計しました) 寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記』(きょぎがいとうひょうりゅうき)は台湾で実施された第1回(2009年)島田荘司推理小説賞を受賞した作品です。台湾では2009年9月に刊行。日本語版は文藝春秋から2010年4月に刊行されました。文藝春秋のサイト内に特設サイトがあります → 文藝春秋 寵物先生『虚擬街頭漂流記』特設サイト アジアの本格ミステリに興味がある方はまずこの作品からどうぞ! 傑作です。 寵物先生の長編第2作は2012年に台湾で出版予定とのこと。邦訳の出版も期待したいところです。 アジア本格リーグは講談社が2009年9月から2010年6月にかけて刊行した叢書で、アジア各地の推理小説6作品が刊行されました。「本格」と銘打たれているものの、必ずしも本格ミステリ作品ばかりというわけでもありません。全6巻の中では、2006年に中国で刊行された本格ミステリ長編、水天一色(すいてんいっしき)『蝶の夢』がお勧めです。(水天一色の作品だと、学生探偵・杜落寒(ドゥー・ルオハン)が活躍するシリーズの長編『盲人与狗』(盲人と狗)が本格ミステリとして最も優れていると言われていますが、残念ながら未訳です) アジアミステリニュース in Japan 2009年~2011年 アジアミステリの邦訳出版2009年 9月 講談社 〈アジア本格リーグ〉(全6巻)刊行開始。第1回配本は、台湾 藍霄(ランシャウ)『錯誤配置』、タイ チャッタワーラック『二つの時計の謎』。 11月 〈アジア本格リーグ〉 韓国 李垠(イ・ウン)『美術館の鼠』、中国 水天一色(すいてんいっしき)『蝶の夢 乱神館記』刊行。 2010年 3月 〈アジア本格リーグ〉 インドネシア S(エス)・マラ・Gd(ゲーデー)『殺意の架け橋』刊行。 4月 台湾の出版社が主催する第1回島田荘司推理小説賞の受賞作の邦訳 寵物先生(ミスターペッツ)『虚擬街頭漂流記』(文藝春秋)刊行。 6月 〈アジア本格リーグ〉 インド カルパナ・スワミナタン『第三面の殺人』刊行(アジア本格リーグ、全6巻完結)。 9月 武田ランダムハウスジャパンより、インド ヴィカース・スワループ『6人の容疑者』(上下巻)刊行。 2011年 3月 光文社のミステリ雑誌『ジャーロ』No.41 2011 SPRINGに寵物先生(ミスターペッツ)の書き下ろし短編「彷徨えるマーク・ガッソン」掲載。台湾で刊行された『吾乃雑種』(わたしは雑種)の外伝。『吾乃雑種』のtaipeimonochromeさんによる書評→「吾乃雜種 / 寵物先生 (2010/4/9)」。 6月 白水社より、フィリピン出身の作家ミゲル・シフーコの『イルストラード』刊行。 9月 河出書房新社より、韓国 イ・ジョンミョン『景福宮(キョンボックン)の秘密コード』(上下巻)刊行。 10月 実業之日本社より、中国 海岩(ハイイェン)『玉観音(ぎょくかんのん)』刊行。 12月 『ハヤカワミステリマガジン』2012年2月号にアジアのミステリ短編3編掲載。 関連情報2010年 2月第10回本格ミステリ大賞(主催 本格ミステリ作家クラブ)で、出版企画〈島田荘司選 アジア本格リーグ〉が「評論・研究部門」の候補に(会員による投票は5月、受賞は逃す)。 2010年11月25日同人サークル「萌えるアジア」の小泉優さんが同人誌『この台湾ミステリーがすごい! 2010』刊行。 2010年12月18日南雲堂『本格ミステリー・ワールド2011』発売。ミスターペッツがインタビューで次回作の予定などを語っているほか、「台湾ミステリー事情」も、執筆者が推理文学研究会の陳國偉(チェン・グオウェイ)に代わって例年通り掲載。昨年掲載されていた「中国ミステリー事情」のコーナーは今年は掲載されず。ほかに、イギリスの雑誌に掲載された「密室ミステリ」特集記事の全訳などもあり(日本の推理小説が、分量を割いて好意的に取り上げられている)。 2010年12月19日ブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の阿井幸作さんがニュースサイト「Kinbricks Now」に「中国本土ミステリの世界」を寄稿しました。(阿井さんの寄稿記事一覧)
https://w.atwiki.jp/newdq5monster/pages/100.html
覚える特技 習得Lv 覚える特技 習得LV 覚える特技 習得済み マヌーサ 10 スカラ 2 メダパニ 12 ルカナン 7 ルカニ 17 マホトーン 装備 装備系統:Kタイプ 耐性 軽減率 攻撃系 状態異常系 良く効く ×1 メラ・ヒャド・バギデイン・吹雪 メガンテ・たいあたりルカニ・毒 普通に効く ×4/5 ギラ・イオ・炎 ザキ・メダパニマヒ・マホトーン 効きにくい ×1/3 ラリホー・マヌーサマホトラ・1ターン休み 効かない ×0 特定レベルでのステータス 時期 Lv 最大HP 最大MP 力 素早さ 身の守り 賢さ 運の良さ 経験値 初期 1 80 15 55 55 66 17 78 0 メダパニ習得 2 84 18 55 57 66 20 80 230 5 96 38 58 66 68 29 89 3362 ルカニ習得 7 100 56 62 72 70 35 97 7194 スカラ習得 10 135 68 69 84 72 44 122 19368 ルカナン習得 12 153 78 72 92 73 50 124 29466 15 168 93 75 100 74 59 128 53999 マホトーン習得 17 174 103 76 104 74 65 131 75199 20 184 118 77 109 74 74 135 124965 25 204 143 80 119 75 89 144 251213 最終 30 230 170 85 130 77 100 155 518392 理論上最高値 265 204 86 142 77 127 166 主人公との比較 ※公式ガイドブック準拠、全て最速加入 レギュラー使用を前提 主な状況 ミステリードールのLv 主人公のLv 備考 加入直後ルラフェン Lv1経験値 0 Lv17経験値 26490(26540) ミステリードール撃破で主人公の経験値+50 メダパニ習得 Lv2経験値 230 Lv17経験値 26490(26770) ルカニ習得ルラフェン南の洞窟 Lv7経験値 7194 Lv18経験値 33046(33734) スカラ習得サラボナの町~死の火山 Lv10経験値 19368 Lv19経験値 40831(45908) ルカナン習得死の火山 Lv12経験値 29466 Lv20経験値 49594(56006) マホトーン習得試練の洞窟 Lv17経験値 75199 Lv24経験値 97061(101739) エルヘブン Lv20経験値 124965 Lv27経験値 150623(151505) 封印の洞窟 Lv25経験値 251213 Lv31経験値 256388(277753) 最高レベル到達 Lv30経験値 518392 Lv37経験値 507942(544932) 経験値+19718で主人公Lv38 仲間率 1匹目 2匹目 3匹目 1/16 1/64 1/64 評価 時期 評価 備考 序盤 ★★★★★ 意外に高い素早さとブーメラン装備と便利な補助呪文のセットで、序盤3強に食いつく実力あり。 中盤 ★★★☆☆ 力不足が顕著、盾が装備できないのも響いてくる時期。ここで使うかは補助呪文に価値を見出すかによる。 終盤1 ★★☆☆☆ ギラ・イオ・炎への微耐性と水の羽衣、HPの高さからルカニ役としてはそこそこ使える。 終盤2 ★☆☆☆☆ LVUPにはそれなりに経験値が必要だが、肝心のパラメータはあまり伸びない。素直に引退した方がいい。 クリア後1 ☆☆☆☆☆ おつかれさんでしたー。 クリア後2 ☆☆☆☆☆ 大変お疲れ様でした。 寸評 序盤では、俗に言う序盤3強と比べると攻撃兼サポート寄りの違ったベクトルで使える。 スタンスが被るクックルーもいるが、補助呪文の質はそちらに軍配が上がるものの、 仲間になりやすさやステータスではこちらの方がはるかに上。中盤までは割と使える。 やや出現率は低いが序盤でお金を多めに落とす敵でもあるので、金稼ぎのついでに仲間に出来れば理想的。
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/10679.html
【TOP】【←prev】【GAME BOY】【next→】 MYSTERIUM タイトル MYSTERIUM ミステリューム 機種 ゲームボーイ 型番 DMG-MYJ ジャンル RPG 発売元 バップ 発売日 1993-7-23 価格 4500円(税込) 駿河屋で購入 ゲームボーイ ミステリアム,ミステリウム
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/5461.html
ミステリート ~不可逆世界の探偵紳士~ 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 ミステリート ~八十神かおるの事件ファイル~ 概要(PS2) 評価点(PS2) 問題点(PS2) 総評(PS2) ミステリートPORTABLE ~八十神かおるの挑戦!~ ミステリートWindows ~八十神かおるの挑戦!~ 概要(PSP/Win) 評価点(PSP) 問題点(PSP/Win) 総評(PSP/Win) その他移植版 ミステリート 特別ぱっく(Win) ミステリートWindows ~八十神かおるの挑戦!~(Win再移植版) 余談 ミステリート ~不可逆世界の探偵紳士~ 【みすてりーと ふかぎゃくせかいのたんていしんし】 ジャンル 大人向け本格推理アドベンチャーゲーム 対応機種 Windows 98~XP 発売・開発元 アーベルソフトウェア 発売日 2004年5月28日2006年5月25日【特別パック】 定価 8,800円(税別) レーティング アダルトゲーム 配信 2010年8月27日/2,381円(税別) 判定 なし 探偵紳士シリーズ 概要 『不確定世界の探偵紳士』に続く、探偵紳士シリーズの第2弾。 元々はDC用ソフトとして2000年に発表されたが、延期を繰り返し、最終的にはPCゲームとして発売される事になった。 前作の一年後の物語で、舞台となる街も前作と同じだが、主人公は前作の悪行双麻から少年探偵の八十神かおるに交代している。悪行も僅かだが登場する。 シナリオは前作に続いて菅野ひろゆき。キャラクターデザインはCARNELIANに交代している。 特徴 基本は章仕立てのADVゲーム。 前作のように事件が入り乱れているという事はなく、独立した事件を各話ごとに解決していく。一般的な推理ゲームのように、章スタート→日常パート→事件発生→捜査パート→推理→事件解決で進行する。 プルーフターゲットシステム 捜査画面では「見る」や「話す」といったコマンド選択後に、いくつかに区切られた画面の中から注目する部分を選択する。 『YU-NO』等の画面クリック方式の簡略版と言える。 ディテクティブ・チャージシステム 事件の情報を入手する毎にゲージがたまっていき、一定値を超えると犯人の追及が可能になる。 犯人の指摘可能になった後、出来るだけゲージが少ない内に犯人の指摘をする事で評価が上がり、ランクAでクリアする事でサブ案件やおまけが解放される。 具体的には80に達すると任意で犯人指定が可能になる。100になった時点でまだ犯人を指定しなかった場合は強制的に犯人指名画面に切り替わる。 尚、この指摘はあくまでプレイヤーの指摘であり、正否に関わらず主人公は事件を解き明かす。 移動は3Dマップ 操作場所ごとを繋ぐ移動画面は3Dダンジョンゲーのような画面形式になっている。 主人公のかおるは変装(女装)が得意で、良家のお嬢様、コギャル、美人秘書など各話ごとに異なる格好に変装する。 評価点 シナリオ全般 各話ごとの事件の内容やその真相等、今回も菅野氏の魅力が発揮されている。 登場人物も多く、皆個性的でキャラが立っている。 但し、基礎が良いものの、本作のシナリオは色々と問題も多い。詳細は後述する。 CARNELIAN原画のイラスト 前作から雰囲気が変わったものの、作風に合ったイラストは好評。 プルーフターゲットシステムは捜査感と遊びやすさの両立に役立っている。 『YU-NO』等、画面全体を対象としたクリック式のゲームでは、調べる必要のある箇所が非常に小さい場合等、どれだけ画面をクリックしても先へ進めず困る事もあったが、クリック可能な場所を絞り込むことでそれを解消している。 また、コマンド選択式と違い、直感的に怪しい場所をクリック出来る為、プレイヤーに捜査感も与えている。 このシステムは以降も『不確定世界の探偵紳士』『YU-NO』の移植版や『十次元立方体サイファー』でも採用された。 賛否両論点 一部展開が人を選ぶ。 「殺人を犯した人間を主人公の独断で赦す」と言った展開が二度ほどある。そこに至るまでの背景や当人の事情などは語られるが、納得できるかどうかは人による。続編で進展やフォローが成される可能性もあるが…。 これ以外にも主人公にも一部共感し難い部分もある。「能力は優秀だがまだ若く精神的に未熟」というキャラクター像の為、彼の人間的な成長も見所の一つではあるが、それだけにプレイヤーをやきもきさせる事も。 「男主人公の特技が女装」という点もプレイヤーによっては抵抗があり、好みが分かれる。 問題点 シナリオ面 シナリオが未完 本作の評価を落とす一番の原因。ヒロインの一人の失踪の真相や主人公の最終目的等は解決される事なく、「ミステリート2へ続く」で終わる。 失踪したヒロインは本作主人公がイギリスにいた時代のアシスタントであり、大事なパートナーである。日本に来たきっかけは前作主人公である悪行失踪の真相究明を依頼されたのも理由だが、彼女の失踪の解明も目的。また、本作発売前に前作のおまけでも彼女の失踪前の行動が取り上げられている等、かなり重要な案件として注目されていただけに、未解決のまま終わってしまった事には残念な声が多い。 菅野氏のゲームが今まで全て単作で完結していた事、事前に発表がなかった事等から、プレイして初めて知る事になり、未完成品とも言われてしまった。 本作最終章自体も本筋にはあまり関係無い事件であり、盛り上がりに欠ける上に驚きも感動も薄い。一本のゲームとしても今一つクリアした実感が薄く尚更消化不良感がある。「とある事件に巻き込まれて、それを解決したらゲームも終わっていた」という感じ。 一応、日本に来た目的の一つである「悪行の行方」は判明するが、かおるとは別視点での話であり、ユーザーには伝わってもかおるはそれに気づかずに終わる。 わざわざ18禁で出した割にはそういうシーンは少ない。 これも菅野氏のゲームでは相変わらずだが、元がDC用に開発されていた事もあって、本作は特に顕著。 主人公の特技「変装」にあまり意味がない。 女装する主人公として前面に押し出し、5種類もの全く異なった変装パターンを用意しておきながらシナリオ上はあまり意味がない。 最初の頃はまだ潜入捜査の能力として機能しているが、シナリオが進むにつれてどんどん意義が薄くなっていく。特にあるエピソードの事件発生前の女装はとってつけた感が激しい。 作中世界でトップクラスの探偵は何かしら特異な能力(*1)を持っているのだが、それに比べると無理矢理さ、平凡さが否めない。 システム面 移動マップが非常に不便 3D表示での移動は無駄に時間がかかり、背景も似通った場所が多い為、街の移動等は非常に道に迷いやすい。 ひたすら不評だったためか、移植版ではマップから移動場所を選択する方式に変更された。 ディテクティブ・チャージシステムがただのゲーム進行率にしかなっていない 凝った名前でいかにも捜査を盛り上げるかのような説明がされているが、ただ単に話を進めていけば勝手に増えていくだけのゲージで、はっきり言ってゲームを盛り上げるのに役立っているとは言えない。 また、この評価次第でおまけが解放されるが、シナリオの各話ごとの選択などはできないため、一つだけ評価を落としてしまった場合など、最初からやり直すしかないのも地味に不便。 そもそも犯人指名を当てようが間違えようがシナリオには一切影響が無く、解決後のプレイヤー評価が変わるだけである。間違えたからゲームオーバー、或いはバッドエンドなどと言う事は無い。 謎解きゲーではなく暗号解読ゲー 話を進めていく上でプレイヤーを悩ませるのは、事件の真相などではなく、暗号の解読。犯人の指摘は間違えても問題無いにも拘らず、暗号は解かないとゲームを進められない。 度々出てくる事になり、特に終盤やサブ案件の謎解きは難しい。 ミステリー物として「事件の内容」に悩むならともかく、「暗号というパズル」に悩ませられたのには困ったプレイヤーも多い。 システムが古臭いままで発売した時代のADVとして色々と不足している 前作に引き続き、原典のPC版ではボイスなし。 CS移植版以降に追加される事になる。 CGモードもない。 せっかくのCARNELIANのイラストをのんびり鑑賞する事はできない。 セーブ・ロードも不便。 セーブ可能なのは移動画面のみ。 セーブ数は5個と少なく、ロードには一度ゲームをやめてタイトルに戻らなければならない。 スタッフロールもない。 アーベルのPCゲームでは多いが、クリアの余韻もない。 総評 『不確定世界の探偵紳士』の続編として、ミステリーとしての評価は高いものの、色々な点が足を引っ張ってゲーム全体の評価を落としてしまっている。 菅野氏はただのADVではなく、何かしらシステムに凝ったゲームを作る事に拘っているが、本作はその点が悪い方に働いてしまっている。 PS2やPSPへの移植版では不便なシステムの改善や、おまけシナリオの追加などが行われているので、今遊ぶならそちらがよいだろう。 とはいえ、そちらでも結局、続編へ続いて完結していないことには変わりないが…。 ミステリート ~八十神かおるの事件ファイル~ 【みすてりーと やそがみかおるのじけんふぁいる】 ジャンル 大人向け本格推理アドベンチャーゲーム 対応機種 プレイステーション2 発売・開発元 イエティ 発売日 2006年5月25日 定価 【限定版】8,800円(税別)【通常版】6,800円(税別) 判定 なし 概要(PS2) 上記、ミステリートのPS2移植版。 フルボイスが追加された他、CSでの販売に合わせて18禁シーンの削除が行われた。 評価点(PS2) 移動画面の変更 不評だった3Dマップは削除され、全体図から移動先を選択する形に変更された。 遊びづらいだけの要素だったため、ゲームテンポはかなり改善された。 フルボイス化 台詞がフルボイス化された事でストーリーの没入感が増した。ゆかな、根谷美智子と言った有名所も起用している。 主人公のかおる役は『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジ役や、近年では『ダンガンロンパ』の苗木誠役で有名な緒方恵美が担当している。 通常時と女装時の声の使い分けは、本当に同一人物なのか疑いたくなるほどに見事。 問題点(PS2) 一部の不自然な描写 CSでの発売に合わせ一部シナリオが変更されたが、それにより少々不自然な展開になった物も。 主人公のかおるが未成年である為、飲酒シーンが変更され、酔いつぶれるシーンは「ウィスキーボンボンの食べ過ぎで酔いつぶれる」というあんまりな展開に。 アダルトなシーンに関しては当然ながら丸々カットされており、そういう事があったのを匂わせる程度の描写になっている。とはいえ、元がそういう描写が薄かったのでこれについてはそこまで違和感はない。 しかし「裸で寝ている」と説明されるのにパジャマ姿が映ったりと、テキストとCGの擦り合わせが上手く出来ていない箇所もある。 総評(PS2) 不便な移動システムがなくなった事でかなり遊びやすくなった。 CS移植に伴うシナリオの変更も、元がDC用に開発されていたゲームだけにほとんど影響はなく、元の魅力を残している。 ミステリートPORTABLE ~八十神かおるの挑戦!~ ミステリートWindows ~八十神かおるの挑戦!~ 【みすてりーとぽーたぶる やそがみかおるのちょうせん】 【みすてりーとうぃんどうず やそがみかおるのちょうせん】 ジャンル 大人向け本格推理アドベンチャーゲーム 対応機種 プレイステーション・ポータブルWindows 2000/XP/Vista 発売・開発元 ヴューズ 発売日 【PSP】2008年4月24日【Win】2008年10月31日 定価 【PSP】5,800円(税別)【Win】8,800円 判定 なし 概要(PSP/Win) ミステリートの移植版。 「八十神かおるの事件ファイル」というミニシナリオ集(全62問)が追加されている。 評価点(PSP) 追加要素の「八十神かおるの事件ファイル」の内容 内容は軽度なミステリーや法律の問題を扱ったちょっとした問題集なのだが、本編で描写不足だった日常的なシーンや、シリーズの別作品のその後なども描かれている。 問題点(PSP/Win) 「八十神かおるの事件ファイル」の仕様 1問目から順番にクリアしていく形式で、一つ解決する毎に次の話が解禁されるのだが、一番の難問が第一問。 選択肢式の問題も多い中、タイピング形式である為に適当に選んでやり直して…という訳にもいかず、序盤から詰まった人も多い。 読み込みの煩わしさ フルボイスの為、UMDの読み込みが結構頻繁に入り、プレイしていて邪魔に感じる事が多い。 総評(PSP/Win) PS2版を元に、ミニシナリオ集が追加された移植版。 『不確定世界の探偵紳士』や『十次元立法サイファー』の登場人物がメインの物もあり、何気におまけのサブシナリオとしては豪華である。 今ミステリートを遊ぶならPSP版か本作を元にしたWin再移植版がおすすめ。 その他移植版 ミステリート 特別ぱっく(Win) PS2版及びファンディスク発売に合わせて発売されたリニューアルパッケージ。 内容はPC版準拠 ミステリートWindows ~八十神かおるの挑戦!~(Win再移植版) PSP版を元に「八十神かおるの事件ファイル」に新規シナリオを追加した逆移植版。 PSP版準拠の為、レーティングはCERO C(15歳以上対象)、ソフ倫は通していない。 余談 昨今では珍しいマニュアルプロテクトが仕込まれていた。 前作同様CSやPCへの再移植などが行われたが、その度にタイトルが変更されている。 その所為で正式名称が定まらず、また『2』が未発売にも拘らず公式サイトでも「ミステリート1作目」などと表記されたり、Wikipediaのページ名も「ミステリート (第1作)」になっていたりする。後者の探偵紳士シリーズの記事での表記に至っては「ミステリート1」である。 続編であり完結編である『ミステリート2 ~フェアウェル・エンカウンター~』(18禁)が早い段階から発表されていたが、新情報が途絶えたまま一向に発売に至らず、2011年にはシナリオを書いていた菅野ひろゆき氏が死去してしまった。 その為、続編のリリースは絶望視されていたが、菅野氏が生前に書き溜めていたシナリオを用いて『2』を作り直し、更に『1』のリマスター版をセットにしたリメイク『ミステリートF 探偵たちのカーテンコール』(Xbox One)の開発が2014年に発表された。…が、こちらも長らく情報の更新は止まっていた。 2017年1月に『ミステリート』『探偵紳士』の版権は「MAGES.」に移り、『F』は開発継続中であることが改めて発表された。その後、対応ハードがPS4とPS Vitaに変更されたことが発表されている。 しかしハードの変更はリメイク版『YU-NO』のDLCで発表されたものである。『F』公式サイトもXbox One版のまま放置されていた。そして2021年には開発を一旦中止しているのが明らかとなった。理由は開発会社と縁が切れたり、『2』のシナリオが派生作品と整合性が取れず難儀していたなど色々あった模様。 ひとまず『F』収録予定だった本作のリメイク版『ミステリート ~八十神かおるの挑戦!~』をXbox Series X/S、Xbox One、PlayStation 4で発売する事が発表された。 2013年1月18日に発売された『菅野ひろゆき メモリアル』には『不確定世界の探偵紳士』や『アザーサイド・オブ・チャーチ』などと共に収録されているが、初版の『不可逆世界の探偵紳士』ではなく再移植版の『八十神かおるの挑戦!』の方である。 その為、同作収録タイトルの中ではただ一作全年齢版となっている。『不確定世界の探偵紳士』と違って18禁版が初版しか出ておらず、その初版はシステム面などの問題が多い為、妥当と言えば妥当だが…。尤も、初版も18禁シーン自体が少ない。
https://w.atwiki.jp/legends/pages/3269.html
---ぴくん、と 佳奈美に生えた兎耳が、音を拾う …この段階で、佳奈美は自分が眠ってしまっていた事に気づく 「……そうか、わかった。じゃあ、ちょっと待ってろ。今、「ウィンチェスター・ミステリーハウス」を解除させるから…」 聞こえてきたのは、マッドガッサーの声 うっすらと目をあけると、マッドガッサーがむにゅむにゅと目を覚ましている金髪の幼女…メイに、都市伝説能力を解除するよう、頼んでいた ちらり、視線を動かし時計を見る……いつのまにか、朝になっていたようだ 「あぁ、悪い、起こしたか?」 「う、ううん、大丈夫………その、どうかしたんですか?」 「危険がなくなったからな。隠れてる必要がなくなったって事だ」 危険がなくなった じゃあ 「…宏也さんは!?」 がばり!起き上がる佳奈美 危険が、なくなったのなら 宏也は? 「落ち着け。とりあえず、皆、もうこっちに到着していて玄関に……って、おい!?」 いてもたってもいられず、部屋を飛び出した佳奈美 幸い、既にウィンチェスター・ミステリーハウスの能力は解除されている 問題なく、玄関まで到着して がちゃり!!と、勢いよく、佳奈美は扉を開けた そこには 「…佳奈美?」 「……ッ宏也、さん……」 …驚いた表情の宏也が、立っていた いつも身に纏っている黒いスーツは、ボロボロで 宏也自身も、あちらこちらに包帯を巻いている けれど 生きて、ここにいてくれている 宏也は、じっと、佳奈美を優しい眼差しで見つめて ざわり その髪が、一瞬で、伸びた 「っにゃーーーーーーーー!!??っちょ、か、絡まないで!?」 「…うん、兎耳か。素晴らしいぞ」 「にゃーーーーーー!!??」 ぐ!と、いつのまにか佳奈美の後方にやってきていたロレーナに、親指立てる宏也 ぐ!と、ロレーナは楽しげに笑いながら親指を立て返している 「ま、まず言う事はそれかな!?」 「いやいや、大事な事だろ。よく似合ってて可愛いぞ」 ぽふぽふ、頭を撫でられる 優しいその感触に、一瞬、ぴくりと体を跳ねらせながらも 佳奈美は、やや抗議するように、宏也を見上げた 「し……心配、したんだからね…」 「…あぁ、ご免な、佳奈美」 そっと その体が、抱きしめられる ぎゅう、としっかり、しっかり、抱きしめられて ぽしゅ、と、佳奈美は頬を赤く染めた 「………ただいま、佳奈美」 「…お、お帰りなさい……宏也、さん」 ぷっしぅ、真っ赤になりながら 佳奈美は、そっと、宏也の背中に、腕を回し返す 傷だらけの体をいたわるように、優しく、優しく 生きて、帰って来てくれた それが、嬉しくて、嬉しくて…ほっとして ぽろぽろ、ぽろぽろと 涙が、こぼれ始める 「……あぁ、もう、泣かせるつもりなんざ、なかったってのに」 泣き出してしまった佳奈美に、宏也は小さく苦笑して そっと、その頬に手を添えて…額に、口付けを落とす 優しい、口付け それは、佳奈美の顔に、優しい雨のように降り続けて その涙を、優しくぬぐってくれる ようやく、佳奈美の涙が止まった時 …宏也は、またニヤリと笑って見せた 「…さて、と……この耳、可愛いからもうちょっとここままでいてほしい気もするが。どうする?解除するか?」 「え、あ、解除、って…」 「……方法は、多分、もう聞いてるだろ?」 にやり、笑っての宏也の言葉に あぅぅ、と佳奈美はまた赤くなる き、聞いている 聞いてはいる、けど その、あの 「……俺に解除されるのは、嫌か?」 「い、いいいいいい、嫌な訳なくて!!そ、その、でも、あの」 どこまでも、赤くなり続ける佳奈美 そんな佳奈美の様子に、宏也はどこまでも幸せそうに、笑い続けているのだった fin 前ページ次ページ連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/9141.html
千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~ 機種:NS,PS4,PC,iOS,And 作曲者:岩垂徳行 開発元:Mista Stories 発売元:ケムコ 発売年:2020 概要 将棋をテーマにした推理ミステリーアドベンチャー。 現代将棋界を舞台に、様々な思惑が絡み合う濃密なストーリーの幕が開く。 将棋初心者のプレイヤーに対しても、将棋の魅力に触れられる将棋教室や、楽しく遊べる詰将棋コーナーが付属している。 音楽は逆転裁判シリーズなどを手掛けた岩垂徳行氏が全曲作曲。 バラエティ豊かな音楽が揃えられており、特に対局中のBGMは岩垂氏らしい情熱的な曲調に仕上がっている。 サウンドテストが用意されているほか、2021年3月1日サントラが発売された。 収録曲(サウンドトラック順) 曲名 作・編曲者 補足 順位 千里の棋譜~メインテーマ 岩垂徳行 オープニング 2020年312位 決戦の火蓋 対局中BGM 2020年253位 軽やかに歩みを進めて 将棋の伝統 設定 勝負師の悲哀 未来を拓く一手 峡谷の秘めし謎 果敢なる勝負手 対局中BGM(中盤以降) 2020年289位 挑戦者 不穏な影を追う 陰謀の顕現 昂ぶる終盤の帰結 難事件と捜査 蠢く黒い意志 不思議な場所 棋士、快刀乱麻! はかなき夢の散るとき はかなき夢の散るとき(Vocal) プロ棋士を目指す者たち 運命を乗り越えて 暖かな言葉 謎解きに挑め! 江戸の御城将棋 名人の駒音 スタッフロール 断ち切れない過去 共に戦う仲間たちへ ジングル~事件の予兆 ジングル~幕開け サウンドトラック 千里の棋譜 劇伴音楽集 PV