約 31,353 件
https://w.atwiki.jp/kyogokurowa/pages/123.html
◇ 『それでは皆様、次は正午の放送でまたお会いしましょう、ご機嫌よう〜。』 底知れぬ悪意を孕んだ別れの挨拶で締めて、テミスによる放送は終わった。 そして、それに取って代わってμによるライブが始まる。 コスモダンサー。 オスティナートの楽士ウィキッドが抱える暴力性を顕現したかのような楽曲が、静寂に包まれた会場内に炸裂している。 まるで爆竹かのように、けたたましく響くμの歌声―――そんな騒々しい朝に、映画館を背景として、鎧塚みぞれ、オスカー・ドラゴニア、鈴仙・優曇華院・イナバは、三人揃って小難しい顔を浮かべていた。 μの歌が耳障りなのは確かであるが、彼らが顔を顰める原因の大半は、先程の放送の内容にあった。 「あすか先輩……」 先程の放送における死亡者発表。みぞれの知り合いの名前は二人呼ばれた。 一人は傘木希美。みぞれにとってはかけがえのない「大切な親友」。琵琶坂永至という人の形をした悪魔によって、彼女が命を散らしたところは目に焼き付いている。 しかし、改めて死亡者としてその名前が読み上げられると、もう彼女には会うことが出来ないということを思い知らされ、胸が張り裂けそうになる。 そして、もう一人は田中あすか。北宇治の吹奏楽部のOB兼元副部長。 希美の死と一緒に発表されているということから、彼女の死についても信憑性は高いと言える。 彼女とは特別親しいという間柄という訳ではなかったが、全国大会を目指し、苦楽を共にした「仲間」であったことは間違いない。だからこそ、彼女の死にみぞれは心を痛めた。 「そう、彼女達は逝ってしまったのね……」 魔法使いと白玉楼の庭師が死んだ。その事実に鈴仙は歯噛みする。 身内というほどではないが、同じ幻想郷の住人である。彼女達の死に思うところがないと言うと、それは嘘になる。 しかし、それ以上に、曲者である彼女達がこうも早々と退場したことに戦慄し、改めてこの殺し合いが如何に過酷なものであるかを実感したのであった。 「……。」 オスカーは特に言葉を発することはなかった。 エレノア・ヒュームの死亡については、複雑な心境を抱いた。 今や彼女は「聖寮」を裏切り、「災禍の顕主」一向と行動を共にする裏切り者だ。 しかし、彼女と同僚であった頃は、関係は良好であったし、彼女の誠実さと生真面目さは嫌いではなかった。 エレノアのことだ、きっと殺し合いには反対して、行動を起こしていたに違いない。 そんな彼女の死を。敵ながら悼むべきか、せざるべきか、葛藤していたのであった。 三者三様で思いを馳せる中、μのライブは終焉を迎える。 「これから、どうします……?」 暫しの重い沈黙を挟んで、口を開いたのは鈴仙であった。 「本来であれば、魔法学園での探索の後、東のルートで遊園地に向かう予定ではあったが――」 オスカーは顎を手に乗せ、自分の考えを整理するように語る。 「C-4エリアとB-5エリアが禁止エリアに指定された今、考えを改めるべきだな。 両エリアが封鎖されることで、両方に隣接するB-4エリアに参加者が集まる可能性がある。 殺し合いに乗っていない参加者が集まるだけであれば、それに越したことはない……。 しかし、同時に危険人物が集まる可能性も否めない。 無用な戦闘を避けるのであれば、別ルートを検討すべきだと、私は考える。」 「それなら…さっき放送で触れられていた渋谷駅に配置される電車を使うっていうのは……?」 みぞれからの提案に、オスカーは首を横に振る。 「私は『電車』というものを詳しく知らない。しかし、主催者や君の口振りからすると、大型の移動手段と理解している。であれば、その選択肢も却下だ。 先程の放送によって、渋谷駅周りと『電車』はより多くの参加者に注目されることになるだろう。つまり――」 「此処も多くの参加者が集まる分、危険人物と遭遇する可能性も高いってことですよね」 遮るような形で、鈴仙が結論を述べ、オスカーは首肯する。 「ああ、だから『電車』の利用は避ける。魔法学園での探索後は、速やかに南下し、『蝶屋敷』と『墓地』を経由しつつ、『北宇治高等学校』を目指したいと考えるが、如何だろうか?」 「まぁ、少し遠回りになるかもですが、それが妥当でしょうね。みぞれさんは、どうです?」 「私も異論はないです……」 「――決まりだな……」 方針は定まり、オスカー、鈴仙、みぞれの三人は魔法学園を目指し、暫し拠点としていた映画館を発った。 朝の陽射しが照らす路面を三人は歩んでいく。 如何せん、ここは殺し合いの場だ。道中の三人の表情は重い。 中でも、みぞれは特に沈んだ表情を浮かべている。 親友を目の前で殺され、先輩の名前も死亡者として読み上げられているので、無理はないかもしれない。しかし、原因はそれだけではない。 (……黄前さんと高坂さん……無事だと良いけど……) みぞれは、部活の後輩である、久美子と麗奈の身を案じていた。 幸いなことに、二人の名前はまだ呼ばれていない。しかし、彼女達は、みぞれと同様に殺し合いとは無縁の世界の住人である。 みぞれは、成り行き上、自衛するための力を得ることができたが、そんな奇跡的な出来事はそう易々と起こることはありえない。 願わくば、一般人たる久美子達が、琵琶坂永至のような狡猾な人間や、ヴライのような災害に出会うことなく、あわよくば、オスカーや鈴仙のような善良な参加者に保護されていることを、みぞれは祈るばかりであった。 ◇ テミスによる第一回放送は、会場全体に例外なく響き渡った。 当然、その放送内容は、魔法学園を出て西へ移動していた十六夜咲夜とマロロの二人の耳にも入った。 「嘆かわしい……実に嘆かわしいでおじゃる」 μによる『コスモダンサー』のライブが会場内に鳴り響く中、マロロは阿修羅の如きその面相を歪める。 「――何が、『嘆かわしい』というのかしら、采配師さん?」 現在進行で耳をつんざくような大音量で披露されるμの歌声の中、マロロの隣に佇む咲夜は、怪訝な表情で彼の発言の意図を尋ねる。 「先の放送に嘘偽りがないということであれば、あの偽皇女を除き、逆賊オシュトルとそれに与する者どもは、未だに存命ということになるでおじゃる。ヤマトに仕える身として、これは実に嘆かわしいでおじゃる。ヤマトの安寧を害する俗物どもめ……!やはりマロが直々に天誅を下し、 地獄 (ディネボクシリ)へと叩き落すでおじゃる!」 怨恨を込めて息巻くマロロ―――復讐という狂気に憑りつかれたその姿を目の当たりにし、咲夜は一言「そう…」と適当に相槌を打っておく。 マロロの事情などは知ったことではないが、この狂気の矛先が自分に向かない間は、精々有効活用させてもらおうとしよう--そのように思考しつつ、咲夜は先の放送を振り返る。 (ゲーム開始から6時間が経過して脱落者は13名で、残りは62名……。ペースとしては順調といったところかしら……。) この殺し合いに咲夜の知己と言える参加者は存在しない。唯一博麗の巫女が生きているかどうかは気になるところではあるが、基本的には脱落者と生存者の数に重点をおいて状況を分析する咲夜にとって、『誰』が死んだかなどはあまり重要な事柄ではなかった。 (――であれば、私達のように『乗った側』の人間も相応に多いはず……) μによるライブは幕を閉じ、第一放送は終わり、騒々しい雑音が耳に入らなくなった。 そんな中、咲夜は、今後の自身の立ち振る舞いについて再考する。 第一放送という節目を迎えたとはいえ、ゲームはまだ序盤も序盤。ここからゲームが進行するにつれて、勝ち残った参加者による殺し合いは、より一層過酷で激しいものに昇華されていくことだろう、それこそ血みどろの闘争と称せるほどに。 一方で、咲夜は魔法学園での連戦により、手負いの状態だ。投擲するナイフも消耗している。本気で勝ち残りを狙うのであれば、参加者の間引きについては他の『乗った側』の人間に任せて、終盤に向けて力は温存した方が良いだろう。 勿論殺せるチャンスがあれば、それに越したことはないが、徒党を組む連中や難敵相手に無茶をすると、先の琵琶坂永至達と対峙した時のように、手痛い反撃を受ける可能性もある。 (采配士さんが言うには、魔法学園周辺にはヴライという危険人物がウロついているようだから、これから他の参加者と出会うことがあれば、そちらに誘導するのも手かしらね……。問題は―――。) そのように今後の戦略を組み立てていく咲夜は、チラリと隣を一瞥する。 マロロは相変わらず仇敵への恨み言を、呪詛のように繰り返している。 (この男の復讐の対象が目の前に現れた時に、どう対処するべきか……かしら) マロロの第一目標はオシュトルという男達一行の殺害。もし連中と鉢合わせすることがあれば、戦闘になることは必至だ。 その際に昨夜自身はどのように動くべきか―――貴重な同盟相手ではあるが、場合によっては切り捨てることも視野に入れた方が良いかもしれない。 そんなことを考えながら、咲夜はマロロと共に移動を再開するのであった。 ◇ 片や、映画館を出発して魔法学園に向かうオスカー達一向。 片や、『災害』から逃れるため、魔法学園から西側へと移動していたマロロと咲夜。 二つの集団が遭遇したのは、第一放送が終わって一刻ほど経過した後だった。 当初は、思いもよらぬ鉢合わせに両陣営とも牽制し合うような形で対峙することとなったが、それはほんの一瞬のこと。 「っ!?誰かと思えば、あなたでしたか、紅魔館のメイド!」 相手方に見知った姿を認めた鈴仙は声を上げる。 思いもよらぬ鈴仙の反応に、ピンと張り詰めていた空気が少し揺らぎ、一同の視線は声掛けされた咲夜へと向けられる。 しかし、咲夜当人はというと、ピクリと眉を顰めて、訝しげに視線を鈴仙に向けているだけ。 「ふむ…このシャクコポル族の女性と知り合いでおじゃるか、咲夜殿?」 「はぁ?シャクコポル……?」 シャクコポル族とは、マロロが住む世界に存在するヒトの部族のこと。 兎のような耳が特徴のため、マロロは鈴仙のその容姿から、彼女をシャクコポル族と認識したのだが、咲夜はおろか鈴仙本人も、そんなことなど知る由もなく、首を傾けている。 「そのシャクコポル族のことはよく知らないけど、この子とは初対面のはずよ……あなた、誰かしら?」 「えっ?いやいや、私ですよ、私!永遠亭の鈴仙・優曇華院・イナバですよ!同じ幻想郷の住人の!知らない仲じゃないでしょうに……」 困惑しながらも鈴仙が問いかけると、今度は逆に「何を言っているんだコイツ」とでも言いたげに、より一層表情を険しくする。 「永遠亭……?鈴仙……イナバ……?」 「…………」 咲夜は、暫し首を傾げるも、記憶の中に該当する名前は浮かんでこないのか、「知らないわ」と短く答えるのであった。 全く会話の噛み合わない咲夜に、鈴仙は戸惑いを覚えるが、ハッとした表情を浮かべる。。 咲夜の不可解な反応について、とある可能性に行き着いたからだ。 「……察するに、君たち二人の時間軸がズレているというところか……」 「――そういうことのようですね……」 一連のやり取りを観察していたオスカーがそのように結論付け、鈴仙もまた肯定する。 例え知り合いであったとしても、呼び出された時期が異なる可能性については、放送前の考察で危惧をしていた。そして、十六夜咲夜との邂逅にて、その懸念が的中してしまったようだ。 「――時間軸がずれているとはどういうことでおじゃる?」 二人のやりとりを傍観していたマロロは、オスカーの発言に対して疑問を投げかける。 「……言葉通りの意味だ。鈴仙とそこの彼女…咲夜だったか?二人の元いた場所は同じだが、呼び出された時期が異なっているようだ」 そして、オスカーは自らが見立てた推測に基づき、かいつまんで説明し始める。 主催者は時間を超越する力を有している可能性があるということ。 鈴仙は少なくとも、咲夜と知り合った後の時間軸からこの殺し合いに呼び出されているということ。逆に咲夜は鈴仙と知り合う前の時間軸から呼び出されているということ。 故に二人の認識にズレが生じているということ。 「――とここまでが、私が見立てた仮説だが、如何だろうか?」 オスカーが一旦言葉を区切ると、咲夜を除く三人は納得顔を浮かべていた。 確かに先程までの会話の違和感の正体はこれだったのか、と各々合点がいった様子である。 「なるほど……この遊戯の黒幕は時の流れに干渉する力をも保有しているということでおじゃるな」 マロロも得心がいったようで、腕を組みつつ頷く。 一方の咲夜はといえば、取り敢えずオスカーの言葉に、理解は示し、今自分が置かれた状況も把握できたようにも見受けられるが、未だ気難しそうな表情を浮かべながら、何やら考え事をするような仕草を見せていた。傍から見れば無理もない。自分にとって初対面であるはずの相手が、自分とは知り合いの間柄だと一方的に主張する様子は、違和感しかないのだから。咲夜の心情を鑑みるにそれは致し方ないことではある。 「少し…スッキリしないところはあるけど、これ以上深掘りするのも不毛だし――話を変えましょう。あなた達はこの殺し合いには乗っていないと考えていいの?」 咲夜は思考を切り上げて話題変換を図ると、鈴仙とオスカーとみぞれの三人組を睨みつける。その冷たい眼光にみぞれはビクリと動じる。 返答次第では、この場を戦場に変える覚悟すら垣間見える―――そんな鋭利な視線ではあるが、オスカーと鈴仙は目を逸らすことなく、真っ直ぐに咲夜と向き合う。 「あぁ……私達は殺し合いには乗っていない……一等対魔士オスカー・ドラゴニアの名において誓おう!」 代表者たるオスカーの堂々たる宣誓を受けて、咲夜は、表情は固いままであるが、「そう…」と呟いて、三人に向けての警戒を緩める。 「こちらとしては、あなた達が殺し合いに乗るような愚かな連中でないなら、問題ないわ……。当然私たちもこの殺し合いには乗っていない……であれば、お互いの今後のため、少し情報交換をしたいのだけど、良いかしら?」 続けて発せられた、咲夜の提案。 それを受け、三人は顔を見合わせ互いに首肯すると、 「ああ、我々としても願ったり叶ったりだ……」 と承諾の意思を示す。 「マロロさんも、それで良いわよね?」 咲夜は確認するように振り返って尋ねる。それを受けたマロロは無言でコクりと首を縦に振る。 かくして、二つの参加者グループは軽い自己紹介を交えつつ、情報共有を開始する運びとなった。 ◇ 「――つまり、君たちは魔法学園で、琵琶坂永至が率いる集団に襲撃され手傷を負い、此方に避難してきたという訳か」 「ええ……あの琵琶坂という男には、してやられたわ」 両グループはこの殺し合いにおいて、見聞きした情報を交換。 オスカー達は、実際にこの殺し合いで出会った危険人物として、映画館にて希美を殺害した琵琶坂のこと、そして言わずもがな三人を苦しめた仮面の漢ヴライのことを話した。 これに対して、咲夜が、殺し合いに乗って危険人物として提示したのは、琵琶坂永至とその一行のことであった。 咲夜の口から、琵琶坂の名前が告げられると、みぞれはピクリとその身体を反応させた。 「みぞれ……君はどう思う?」 「炎を操る能力と鞭……希美を殺したあの人で間違いないと思います……」 「まさか、あなた達も、あの卑劣漢の被害を受けていたとは、思いもよらなかったわ」 「……」 さしずめ琵琶坂永至被害者の会といったところで、互いに苦々しい表情を浮かべる。 特にみぞれは、拳を固く握り、わなわなと震えていた。 「そして、その琵琶坂と結託していたというのが、植物使いの男と、目つきの悪い貴族風の少女か……。前者には心当たりはないが、後者は恐らく―――」 「外見の特徴や服装からして、カタリナ・クラエスさんですよね。あの映画に映っていた……」 オスカーの言葉を遮るように、鈴仙は口を挟む。 「彼女のこと、知っているの?」 「ええ、まぁ……。二人はこれから映画館に行くんですよね?さっきまで私たちもあそこにいたのですが、不思議なことに、そこで上映されている映画に彼女が出てくるんですよね……」 鈴仙が語った奇天烈な内容に、咲夜は「お前は何を言っているんだ」と言わんばかりに、眉をひそめた。 「いやまぁ、そういう反応になるのも無理ないですけど、こればかりは、自分の目で確かめろとしか言いようがないです……」 鈴仙は困ったような笑みを浮かべて、咲夜に弁明する。 「まあ良いわ……、どちらにせよ、映画館に着いたらすぐに分かることだろうから……」 オスカー達との情報交換に一区切りついたと判断した咲夜は、マロロを一瞥した後、映画館に視線を向けた。 「それじゃあ、私たちはこれで失礼するわ。またいずれ、会えることを祈っているわ」 「ああ、道中気を付けて」 「お互いにね」 咲夜はオスカー達に軽く会釈すると、マロロを引き連れてその場を後にした。 その後ろ姿を、オスカー達は黙って見届けるのであった。 ◇ 映画館に到着した咲夜は、魔法学園で負傷した傷に手当てをするべく、館内を調べた。 幸いなことに、スタッフルームと思わしき部屋にて、救急箱を発見した。 そして、そこから一通りの応急処置を済ませた咲夜は、劇場前のロビーの椅子に腰掛けるマロロの元へと戻る。 そんな彼女に対してマロロは開口一番、問いを投げかけた。 「咲夜殿、先程の連中は放っておいても良かったでおじゃるか?」 咲夜は眉を顰めて、マロロを睨みつける。 「今更になって、それを聞く?さっきの会合で、積極的に発言しなかった、あなたが?」 「それは咲夜殿の出方を伺っていたのでおじゃるよ。マロの目的は、オシュトルとその一味の討伐―――彼奴らが、オシュトルの情報を持ち合わせなかった時点で興味はなかったでおじゃるが…盟友たる咲夜殿が彼の者達と事を構えるということであれば、マロも手を貸すのはやぶさかではなかったでおじゃる」 「盟友」などと、心にもないような単語を使い、取り繕うマロロ。 そんな彼の態度に、咲夜は一瞬不快感を示すも、「まぁ良いわ…」と溜息をして、どうにか堪える。 「最初は、情報だけ引き出したら始末するつもりだったわよ。ただあの兎――時間のズレ?か何か分からないのけど、私のこと知っているようだったし……仮に、私の能力も彼女に知られているとなれば、彼女らと一戦交えるのは、骨が折れると考えたのよ」 「連中にヴライのことを伝えなかったのは意図的でおじゃったか?」 「正解。聞けば聞くほど危ない漢のようだし、それを伝えてしまうと、彼ら魔法学園方面には行かなくなるでしょ?私としては、彼らには、そのヴライか、琵琶坂一味と潰し合って貰いたいのよ」 「自ら手を下さず、最小限の労力で勝利をもぎ取る……兵法を弁えておじゃるな、流石は咲夜殿」 本気かどうかとも思えない賛辞に、咲夜は「はいはい」と軽く受け流しつもも、先の鈴仙達の会話をふと思い返す。 鈴仙達の情報が真実だとすると、この映画館では、参加者の一人であるカタリナ・クラエスが出演する映画が上映されているらしい。魔法学園での一連の交戦においては、無力な女という印象しかなく、脅威になるとは思えないが、休息がてら他の参加者の情報を得るのも悪くはないだろう―――。 そのように結論づけ、咲夜は同行者に映画の鑑賞を提案しようと口を開こうとするが、 「それにしても、咲夜殿、先程の会合の時から、マロはずっと気になっていたのでおじゃるが……」 その前にマロロから言葉を被せられてしまう。 「何かしら?」と首を傾げる咲夜に対して、マロロは心底不思議そうな表情を浮かべたまま、質問を投げかけた。 「そも『映画』とは何でおじゃるか……?」 「……。」 咲夜は、改めて同行者との文明の違いを悟り、嘆息するのであった。 【B-2/映画館/一日目/朝】 【十六夜咲夜@東方Projectシリーズ】 [状態]:体力消耗(中)、全身火傷及び切り傷(処置済み)、胸部打撲(処置済み)、腹部打撲(処置済み) [服装]:いつものメイド服(所々が焦げている) [装備]:咲夜のナイフ@東方Projectシリーズ(1/3ほど消費)、懐中時計@東方Projectシリーズ [道具]:基本支給品一式、不明支給品1つ [思考] 基本:早くお嬢様の元へ帰る、場合によっては邪魔者は殺害 0:暫くは此処(映画館)で休憩 1:今後のことを見据え、遭遇する参加者については殺せる機会があれば殺すが、あまり無茶はしない 2:取り逃がした獲物(カタリナ、琵琶坂)は次出会えば必ず仕留める 3:博麗の巫女は今後のことを考えて無力化する 4:マロロに関しては協力する素振りをしながらも探る。最悪約束を反故するようであれば殺す 5:鈴仙達については暫く泳がせておき、琵琶坂達やヴライと潰し合ってもらう。 [備考] ※紅霧異変前からの参戦です ※所持ナイフの最大本数は後続の書き手におまかせします ※オスカー達と情報交換を行いました 【マロロ@うたわれるもの 二人の白皇】 [状態]:オシュトルへの強い憎悪 [服装]:いつもの服装 [装備]: [道具]:基本支給品一式、不明支給品3つ [思考] 基本:オシュトルとその仲間たちは殺す 0:暫くは此処(映画館)で休息を取る。しかし、映画とは何ぞ……? 1:ミカヅチ殿とは合流したい 2:ヴライには最大限の警戒を 3:十六夜咲夜はいい具合に利用させてもらう。まあ最低限約束(博麗の巫女の無力化の手伝い)には付き合う 4:あの姫殿下が本物……?そんなことはあり得ないでおじゃる 5:間宮あかりとその一行を警戒 [備考] ※少なくともオシュトルと敵対した後からの参戦です ※オスカー達と情報交換を行いました ※鈴仙をシャクコポル族のヒトと認識しております ◇ 「ズバリ言うと、彼女達は殺し合いに乗っていますね」 「何っ!?」 「えっ……?」 咲夜達の後ろ姿が見えなくなった頃、鈴仙は二人に告白した。 驚きの声を上げるオスカーとみぞれ。 そんな二人に鈴仙は淡々と、語り始める。 「先程彼女が伝えてきた情報―――真実も少なからず含まれていますが、『殺し合いに乗っていない』というのは、真っ赤な嘘でした。本人はうまくやり過ごしたつもりかもしれませんが、私の目はごまかせません。」 そう言いつつ、鈴仙は得意げな表情を見せる。その様はさながら、犯人を言い当てた名探偵のように自信に満ち溢れているようにも見受けられた。 「君が前に言っていた『波長を操る程度の能力』で見抜いたという訳か……しかし、待ってくれ、鈴仙。君は何故、彼女が嘘をついていると見抜いた上で、敢えて見逃したのだ?」 「さっきオスカーさんが言ってたじゃないですか、無用な戦闘は回避したいって。 もしも、あの場で、『嘘吐くな、あなたは殺し合いに乗ってるでしょ』なんて言うもんなら、絶対修羅場になっていたでしょうに……。だから、敢えて彼女の嘘は指摘しなかったんですよ。幸いなことに、向こうも私達と交戦する意思はなかったようですし」 オスカーからの問いかけに、事もなげに答える鈴仙。 その説明に、オスカーも合点がいったようで、「確かに……」と腕を組みながら、静かに目を瞑る。 そんな中、みぞれが手を挙げて、質問を投げかける。 「あの……咲夜さんが、鈴仙さんと面識がないって言ってたのは……」 「あーどうやら、それは、本当のようです。彼女は間違いなく、私の知っている時間軸よりも、過去から来ています。それと、琵琶坂永至がカタリナ・クラエスらと結託して、徒党を組んでいるのも事実のようです」 再び琵琶坂の名前が、鈴仙の口から告げられると、みぞれはまたしてもピクリと反応する。 それを横目に、オスカーが口を挟む。 「ふむ…殺し合いに乗った側の人間に与しているという訳か……勿論、彼女が『転生された後』の方のカタリナ・クラエスで、悪漢に利用されているだけの可能性も否めないため、断定するのは早計だが…転生されていないカタリナ・クラエスであることを念頭に、警戒するに越したことはないな」 琵琶坂永至とカタリナ・クラエス―――伝聞で得た情報だけで鑑みると、個々の戦闘力については脅威にはなり得ない。しかし、何かと悪知恵働く二人が手を結び、『乗っていない側』の人間を巻き込んで、徒党を組んだということであれば、話は変わってくる。 例えば、琵琶坂永至が率先して、みぞれの悪評を参加者間に吹聴するようであれば、今後いらぬ火の粉が降りかかる可能性が憂慮される。 「もう一つ気になる点が…。彼女が提示してきた魔法学園で遭遇した参加者は三名―――琵琶坂永至、カタリナ・クラエス、植物使いの男。だけど、それ以外の参加者とも遭遇していて、敢えて情報を伏せていた節があります。そして、恐らく伏せられた人物は―――。」 「あの仮面の巨漢か……」 三人の脳裏に浮かぶ、仮面を纏う怪物の姿。 先程はみぞれの活躍もあって、どうにかあの 武士 (もののふ)を退けることが出来たが、その鬼神の如き強さは記憶に新しい。 その名は先の放送で呼ばれることはなかったため、今も尚、健在ということになる。 「はい…私達があの仮面の漢の話をした時、彼女らの『波長』に乱れが生じました。反応から察するに、既に知っていたものと考えられます。つまりは――」 「あの漢は、私達に撃退された後、魔法学園で暴れ回っていた、と……。そして、十六夜咲夜達はその情報を伏せていた―――狙いは、奴と私達を鉢合わせ、潰し合わせるため……といったところか」 咲夜の腹黒い策謀を読み解いていくオスカー。 その推論に、鈴仙は苦虫を潰したような表情で同意する。 「そう考えるのが自然だと思います。まったくもう!冷血なあのメイドが考えそうなことですよ」 「…いずれにせよ、彼女が我々の敵であることに変わりはない。今回は、荒事にはならなかったが、次に会う時は刃を交えることも覚悟した方が良いな……」 オスカーが、咲夜達が去っていった方向を見据えながら、苦々しげに呟くと、みぞれと鈴仙は緊張した面持ちで頷いた。 そして、次に直近の行動方針についてオスカーは改めて思考する。 (新たに得た情報を整理すると、魔法学園周辺にはまだヴライがいる可能性がある。であれば、このエリアに長らく止まらず、すぐに南下して蝶屋敷を目指すべきか?しかし、カタリナと琵琶坂永至の集団も付近にいるはず……今後の為には、こちらを処理した方が良いか?) 選択肢は二つ。 一つは、先程打ち出した通り、魔法学園内の探索。これは、琵琶坂永至及びカタリナ・クラエスの集団の捜索のためだ。今後の会場内での行動に支障をきたす可能性の芽は早いうちに摘んだ方がよい。しかし、これはヴライと再遭遇というリスクが伴う。 もう一つは、極力争いを避け、まずは『蝶屋敷』、次に『墓地』を経由して最速で目的地『北宇治高等学校』を目指す選択である。 オスカーは今この状況でどちらが最善なのかを思考し、結論を導きだした。 そして、その内容を仲間の少女達に告げる。 「二人とも、次の目的地のことだが―――」 このオスカーが下した判断が、果たして、三人にどのような顛末を与えるか、この時は誰も分からない。 【B-2東部/朝/一日目】 【鎧塚みぞれ@響け!ユーフォニアム】 [状態]:一部分が銀髪化 [服装]:制服姿 [装備]: [道具]:基本支給品一式、カーラーン金貨@テイルズオブベルセリア、ジークフリード@テイルズオブベルセリア [思考] 基本:この殺し合い"のフィナーレを演奏する"を必ず止める 0:まずは今後の行動方針について、オスカーの提案を聞いてみる。 1:出来れば殺したくない 2:琵琶坂の事は――― 3:黄前さん、高坂さん、無事でいて……。 [備考] ※『リズと青い鳥』、新山先生の指導後からの参戦です ※魔力に目覚めました。氷の剣は自分の意志で構成又は消滅が可能です ※後遺症で髪の一部分が銀髪化しました ※『はめふら』世界とその登場人物に対する知識を得ました 【鈴仙・優曇華院・イナバ@東方Projectシリーズ】 [状態]:健康 [服装]:いつもの服 [装備]: [道具]:基本支給品一式、不明支給品3つ [思考] 基本:殺し合いに乗るつもりはない 0:まずは今後の方針について、オスカーの提案を聞いてみる。 1:『災禍の顕主』とその仲間たちは警戒 2:呼び出された時期による対立を懸念。 3:あの化け物(ヴライ)があれで素直に倒されたとは思えない 4:殺し合いに乗っている十六夜咲夜とマロロを警戒。今後交戦する可能性も視野。 [備考] ※紺珠伝以降からの参戦です ※『はめふら』世界とその登場人物に対する知識を得ました 【オスカー・ドラゴニア@テイルズオブベルセリア】 [状態]:一部骨折 [服装]:いつもの服装 [装備]: [道具]:基本支給品一式、不明支給品2つ [思考] 基本:殺し合いは必ず止める 0:このまま、魔法学園に行くか、それとも南下して蝶屋敷に向かうべきか、二人に告げる。 1:『災禍の顕主』とその仲間たちは最大限警戒。 2:カタリナ・クラエス……殺し合いに乗っている男と手を組んでいるということは『転生される前』なのか―――。 3:カタリナ・クラエスの関係者が殺し合いに乗る可能性も考慮 4:呼び出された時期の違いによる差異を懸念 5:もし災禍の顕主一味がリオネル島の頃から呼び出されたのなら、姉の事を問い詰めなければならない 6:殺し合いに乗っている十六夜咲夜とマロロを警戒。今後交戦する可能性も視野。 [備考] ※死亡後からの参戦です ※支給品のはかぶさの剣@ドラゴンクエストビルダーズ2は、ヴライとの戦闘で破壊されました。 ※『はめふら』世界とその登場人物に対する知識を得ました ※オスカーが、次の目的地として進言する場所は次の書き手様に、お任せします。 前話 次話 とくべつになった少女 投下順 トラゴイディア-The beginning-(前編) 前話 キャラクター 次話 あの向こうの色を見る為に 鎧塚みぞれ 崩壊序曲 あの向こうの色を見る為に オスカー・ドラゴニア 崩壊序曲 あの向こうの色を見る為に 鈴仙・優曇華院・イナバ 崩壊序曲 炎獄の果てに マロロ 詐謀偽計 炎獄の果てに 十六夜咲夜 詐謀偽計
https://w.atwiki.jp/kyogokurowa/pages/175.html
☆ 「......」 教室の隅でみぞれは膝を抱え蹲る。 そんな彼女に早苗は、久美子はおろおろと狼狽えるばかりだ。 「あ、あの...好きなものなんかはありますか?出来る範囲でなら作りますよ!」 早苗からしてみればみぞれとはほんの数分前に顔を合わせただけの間柄。 当然、励ますのに適した言葉も趣味もわかるはずもなく、塞ぎこんでいる本人に聞くという悪手しかとれず。 「ぁ...その、みぞれ先輩、えっと...」 久美子は久美子で、みぞれのことを知っているからこそかける言葉が見つからない。 彼女は鎧塚みぞれがどういう少女かはそれなりには知っている。 以前もこんなことがあった。 みぞれが個人練習中に希美が彼女のもとを訪れてしまった時。 彼女は抱えていたストレスとトラウマに耐え切れず無言で逃走し教室の隅で蹲っていた。 最初に見つけたのは自分だったが、しかしなんの言葉をかけることも解決の糸口を見つけることもできず。 結局、みぞれを救ったのは同級生の吉川優子と希美本人だった。 そう。 久美子は渦中に近づけど、一歩距離を置いて見る立ち位置に着きやすい人間だ。 そんな自分の言葉が相手に響かないこともわかってしまう。 だから彼女は励ましの言葉すらうまく口にできない。 励ましたいと思えど、その場凌ぎの慰めには違和感を抱いてしまう。 「そっちは終わったかしら?」 戸惑いと沈黙の空気を吹き飛ばすように無遠慮に戸を開ける音が鳴る。 「ちょっと霊夢さん!もう少し気遣いというものを...はい、ごめんなさい」 早苗の言葉を遮るように霊夢は己の指の切断痕を見せ、無言で早苗を黙らせる。 「ねえあんた。いつまでそうしてるつもり?」 蹲るみぞれを見下ろし、霊夢は気遣うような素振りなくぶっきらぼうな口ぶりで問いかける。 「事情は他の連中からだいたい聞いたわよ。鈴仙も殺されたんですってね」 鈴仙。その名前にみぞれの身体がビクリと跳ねる。 「ぁ、わた...」 「別に無理して喋んなくていいわよ。あんたのせいとか思ってないし」 「で、でも、わた、わたし」 「逃げるののなにが悪いのよ?あんたのお陰であいつを殺した奴のこともわかったんだし」 ぶっきらぼうな口調は崩さず、霊夢はそのままみぞれの前を通り過ぎ、窓枠に手をかける。 「早苗、私はカナメのやつを追いかけるから後は頼んだわよ」 「はっ、はい」 「それとみぞれだっけ?無駄なお節介だとは思うけど一つだけ言わせてもらうわ。逃げるのも進むのも、どう転ぼうがただ腐ってるよりは全然マシよ。...ただそれだけ。じゃあね」 もう用は済んだと言わんばかりに霊夢は窓から飛び降り空を飛んでいく。 「霊夢さん...また会いましょうね」 遠ざかっていく彼女の後姿を心配そうに早苗は見つめ呟く。 「...そんな簡単に割り切れない」 ぽつりと呟かれたみぞれの言葉を久美子は聞き逃さなかったが、しかしなにも言えなかった。 ☆ (こいつは俺の失態だ) 先行して病院へ向かう道すがら、周囲を警戒しながらカナメは進む。 (重傷を負わせて、普通なら助からない状況に落とし込んだ―――そいつはきっと、俺の甘えだ) カナメはまだ直接的な殺人は経験していない。 王は必ず殺すと誓っていたが、引き金を引ききる前にこの催しに連れてこられ。 ジオルドに対しても茉莉絵に対しても殺すつもりで銃弾を放ったが、実際に奴らは死んでいない。 本当に甘えを捨てたのなら、茉莉絵が落ちていくあの時にダメ押しで銃弾を撃ち込むこともできたはずだ。 なのにしなかった。 そのせいでstorkまでも失ってしまった。 川に落ちた後も、支給品だとかなにも知らない第三者が手を貸すだとかいくらでも助かる道があることを排除していた。 そのせいでこれからも奴の被害者が増えていく。 (自分で撃ち殺さなけりゃ、死体を見なけりゃ罪悪感が少しでも晴れると思ったかよスドウカナメ) その甘えのせいでこれからも犠牲が増えるなど到底許せない。 今度こそ、殺す。 この手で心臓に剣を、あるいは頭部に弾丸を撃ち込んで確実にその死を見届ける。 険しい顔つきのままカナメは病院へとその足を進めていく。 「追いついた」 ふわりとカナメの頭上に影が被さると、霊夢がその傍に降り立つ。 「情報はなんとなく整理してきたわ。あの坊主は竜馬の仲間で、鈴仙を殺した奴もわかった。それと...ソイツが、麗奈って子と一緒にいるはずの冨岡ってやつかもしれないことも」 「そうか。ありがとな」 「で、これからどうするの?」 「病院でお前の指に使えそうな奴を探したら水口を殺す。それと、折原のやつも探したい。お前はシドーってやつを探すんだったよな」 「そう思ってたんだけどね。あんたと一緒に魔女狩りも悪くないかなって」 霊夢の意外な返答にカナメはキョトンした表情になる。 霊夢は敵討を戦いの動機にするつもりはない。 だが、あの馬鹿の、魔理沙を殺した奴がどんな奴だったのか。 鈴仙を殺した男はどんな奴なのか。 それを口頭ではなく自分の目で見ておきたい。 そんな想いがふつふつと湧き出していた。 「...俺と行くってのは血を見るってことだ。後悔するなよ」 「ハッ、なにを今更。こんな殺し合いに巻き込まれた時点でどの道逃げられるものじゃないでしょ。ならさっさとカタ付けてスッキリしたいじゃない」 全ては理不尽から始まったこのゲーム。 逃げられないなら血に塗れようが進むしかない。 それを示唆するかのように、二人の足は揺らぐことなく前へと進み続ける。 【E-6/1日目/日中】 【博麗霊夢@東方Project】 [状態]:左手の指二本欠損(応急処置済)、脱力感、頭痛(物理) [服装]:巫女服 [装備]:竈門炭治郎の日輪刀@鬼滅の刃 [道具]:基本支給品一式、高坂麗奈のトランペット@響け! ユーフォニアム、セルティ・ストゥルルソンのヘルメット@デュラララ! マリアが作ったクッキー@現地調達 [思考] 基本:この『異変』を止める 1:シドーを見失ったし、一先ずカナメと一緒に病院へ北上。 2:最終的にムーンブルク城でシドーを待ちぶせしてみる。 3:マリアや幻想郷の仲間の死などによる喪失感。あー、いやになるわ…… [備考] ※緋想天辺りからの参戦です ※シドー、マリアと知り合いについて情報交換を行いました。 ※早苗、ブチャラティ(ドッピオ)、カナメ、竜馬と情報交換してます。 【カナメ@ダーウィンズゲーム】 [状態]:疲労(特大)、王とウィキッドへの怒り、全身打撲(小)、肋骨粉砕骨折(処置済み)、全身火傷(治療済み) (シュカの喪失による悔しさ)、虚無感 [服装]:いつもの服装 [装備]:白楼剣@東方Project [道具]:白楼剣(複製)、機関銃(複製)、拳銃(複製)、基本支給品一式、不明支給品2つ、救急箱(現地調達)、魔理沙の首輪、Storkの首輪、Storkの支給品(0~3) [思考] 基本:主催は必ず倒す 0:霊夢と一緒に病院に北上する。 1:回収した首輪については技術者に解析させたい。 2:【サンセットレーベンズ】のメンバー(レイン、リュージ)を探す。足取りが分かるレイン優先か。 3:王の奴は死んだのか……そうか…… 4:ウィキッドのような殺し合いに乗った人間には容赦はしない。 5:ジオルドを警戒 6:折原を見つけたら護る。 [備考] ※シノヅカ死亡を知った直後からの参戦です ※早苗、ブチャラティ(ドッピオ)、霊夢、竜馬と情報交換してます。 ☆ 「大丈夫かなぁ、みぞれの嬢ちゃんは」 「知己とも会えた上に縁ある施設なんです。立ち直れると信じたいものですが...」 弁慶と志乃は教室で塞ぎこむみぞれを気に掛けながら、校門前で見張りをしていた。 「母さん。周囲は以上ありませんでした」 「ご苦労様」 学校周辺を見回ってきたジオルドを志乃は適当に労わり弁慶に向き直る。 「弁慶さん。本当によろしかったのですか?」 志乃は『罪歌憑き』としてではなく『武偵』の佐々木志乃として弁慶に改めて問いただす。 霊夢の情報から、弁慶の仲間である竜馬が少し前までここに留まっていたことがわかった。 それに連なる形で、セルティの友達である平和島静雄の所在も。 片やバイク持ち、片や探索方面が遠いとすぐには追いつけないだろうが、それでもいる方面だけはわかっているのでここに留まるよりは会える可能性はずっと高い。 もしもあかりの情報があれば、志乃とてここに留まっていた保証はないだろう。 「まぁ正直に言やぁあいつらを探しに行きたいんだけどよ...久美子ちゃん達を放っておけねえよ」 しかし弁慶はここに留まることを選んだ。 「俺は志乃ちゃんみたいに『怪物』全部を恨むことはできねえけどよ」 弁慶がこの会場で真っ先に出会った『デュラハン』セルティ。 彼女は終始一貫して殺し合いに賛同せず、ずっと久美子を励まし続けていた。 恋人に触れれば可愛らしい反応を示したりとお茶目な部分も垣間見せた。 シドーとの戦いに乱入してきた『業魔』ロクロウ。 彼は昂った時こそは厄介極まりない災害じみた男だったが、そうでない時などはこちらの事情にも気を遣えるだけの度量はあった。 『怪物』にも色々といる。だから志乃のように怪物達は一掃するという極論には至れない。 「これ以上俺から奪われるのを見たくねえんだよ」 弁慶の脳裏に過る、鬼に蹂躙される和尚や同門の仲間たち。 久美子を庇いシドーに刺殺されるセルティ。 セルティの死に絶望の叫びをあげる久美子。 仲間たちを眼前で殺された様を、要領を得ない言葉で、それでも懸命に伝え涙を流すみぞれ。 そんな彼らを見ては、弁慶にここから離れるという選択肢などありはしなかった。 「改めて感謝します、弁慶さん」 『武偵』としても『罪歌憑き』としてもそう礼を述べる。 彼女の中には未だにムネチカという高い壁が聳え立っている。 恐らく自分一人では何百と立ち向かっても勝てはしない。 それほどまでに怪物は強力だ。 支配したジオルドも炎の魔法を使えるとはいえ、所詮は少年に敗北を喫する程度の実力でしかない。 二人で挑んだとて、ムネチカ相手にもせいぜい相打ちが限度だろう。 支配できる人数が限られている中で、戦える人間が支配無しで手を貸してくれるのは非常にありがたいことだ。 「へへへっ、なんのこれしきのこと...」 礼と共に微笑みかけてくる志乃の姿に弁慶は思わず鼻の下を伸ばす。 志乃は見た目だけであれば見目麗しい美少女である。 そんな彼女に微笑みかけられれば生粋の女好きである弁慶が反応しないはずがなく。 だがその緩みきった頬もすぐに引き締められることになる。 砂利を踏みしめる音を察知した二人はすぐにそちらへと振り返る。 「下がってろ志乃ちゃん」 弁慶は先んじて前へと進み出て来訪者へと対峙する。 「てめえのせいで久美子ちゃんは泣いてんだ...経は唱えてやるから覚悟しやがれ小僧!!」 少年・シドー目掛けて弁慶は拳を握りしめ駆け出した。 ☆ ズキズキと身体が痛む。 やはり力を引き出した代償は重く身体を蝕んでいる。 それでも常人よりは素早くクオンは地をかける。 結局、ビルドの決断により隼人とビルド、クオンとアリアの二人一組に当たってシドーを探すことになった。 いくら身体を痛めていてもビルドよりは戦闘ができるクオンが単独で、万が一シドーが牙を剥いてきた時のために現状の三人の中では一番マシな隼人がビルドに着く内訳だ。 学校周辺をビルド達に任せ、南西の方面をクオンが探索するその最中、二つの背を向けた人影を認める。 1人はふりふりとした洋風の佇まい、もう一人は貴族風の格式高い衣装に身を包んだ者。 (あれは―――!) 思わず足が速まり、その名を叫ぶ。 「マロロッ!!」 嬉しかった。 この地に呼ばれた数少ない知己。 "彼"と親身に接してくれた友。 その友の無事が確認できて喜ぶなという方が無理な話だ。 クオンの声に振り返る。 その顔面には修羅の如き化粧が施されていた。 驚き疑問を抱くが、しかし恐怖は抱かない。 マロロは心優しい漢だ。 あの化粧もなんらかの支給品によるものだろう。 そう思い駆けるが――― 「ッ!?」 笏を向けられそこから火が灯れば流石に顔色が変わる。 数舜の後に放たれる焔をクオンは横に飛び退き回避。 着地と同時にすぐにマロロへと視線を向ける。 「チィッ、外したでおじゃるか」 「どういうつもりかなマロ!?」 「どういうつもり?にょほ、にょほほほほほ...オシュトルの一派が笑えぬ冗談を言う」 マロロの言いぐさにクオンは眉を潜める。 確かにクオンはトゥスクルの皇女の立場でオシュトル達に接触を図った。 だがそれはまだヤマトの方面には知られていないはずだし、その目的もむしろオシュトルやアンジュ達を戦いから下ろす為のもの。 もしこの情報をなんらかの手段で知っていたとしても、とても彼らの一派とは言えないだろう。 「オシュトルの首さえとれば構わぬと思っておったが...その前に群がる蝶を払うのもまた一計」 「ちょ、ちょっと待って!全然話が見えないのだけれど!?」 「黙るでおじゃ!貴様と交わす言葉など不要!!咲夜殿、こやつを討ち取るはマロの使命でおじゃる!!」 激昂と共にマロロは笏を構え火球を放つ。 「ちょちょちょ、どうなってんのよさクオン!あれあんたの知り合いじゃないの!?」 「そうだけど...ごめん、今は話してる暇がないかな!」 クオンはアリアが零れ落ちないよう胸元に挟み込み、迫る火球を跳んで躱す。 続けざまに放たれていく火球にも負けじとクオンは次々に躱していく。 「にょほほほほほ。いいのでおじゃるか?躱し続けた先には―――」 「ッ!」 突如、クオンの背から業と熱気が立ち上がり、周囲の空気が一変していく。 クオンの背後には既に炎上網が張られており逃げ場を塞がれていた。 (躱されることは承知の上だったってことね...!) 「さあ、観念して首を差し出すでおじゃる!ハク殿を見捨て逆賊オシュトルに尻尾を振った女狐めがぁ!」 狂喜の笑みに顔を歪ませたマロロが笏を振るい、一際大きな火球を放ちクオンを燃やし尽くさんとする。 それに対してクオンは―――動かない。 逃げ場のない現状に観念したのか?否。 「私が...オシュトルに尻尾を振った?」 クオンの呟きが空気を揺らしマロロの鼓膜を震わす。 彼の言葉はなんてことのないもののはずだった。 戦場で遭遇し言われても怒る者はいない、そんな程度の罵声だった。 「―――ふざけるなァァァァァァ!!!!」 けれど。今のクオンにとっては、『ハクを護れなかったオシュトルを恨んでいる時間軸』の彼女にとってはそれは耐えがたき侮辱であり地雷に他ならなかった。 暴風のような氣の起こりと共に迫る火球が弾け飛び、背後の炎上網は掻き消える。 距離を開けていた筈のマロロは暴風に煽られ勢いよく服がたなびき、気圧され思わず足がたたらを踏む。 「ふぐっ...ぬおおおっ」 倒れかける足をどうにか踏みとどまり転倒を防ぐ。 「誰が...誰があのような漢に...!」 憤怒の表情を浮かべマロロを睨みつけるクオン。 その身にはうっすらと金色の氣が纏われていた。 (そうだ。私があの漢になびくなど、ハクを護れなかったあんな漢に尻尾を振るなど...!) 気か付けば、怒りのままに駆けていた。 瞬く間にマロロとの距離を詰め、その首元を掴み上げ、感情のままに吼えていた。 「訂正せよ!我がいつ、何時、あの漢の軍門に下ったというのか!?」 首元を圧迫する感覚にマロロの呼吸が乱れ、彼女の手から逃れようと必死にもがく。 (これは見過ごすわけにはいきませんね) ここまでマロロの言に従ってきた咲夜だが、さすがに同盟相手を見殺しにするわけにはいかないと行動を開始する。 掌を空に翳し能力を発動し、時間を止める。 辺り一帯は無音の静止空間に包まれ、咲夜のみが動くことを許される。 (直接殺せば彼にケチをつけられるかもしれない...ならば腕をいただきましょうか) 咲夜はナイフを構え投擲。狙うは、マロロを締め付けるクオンの腕。 ナイフはクオンに触れる寸前で空に静止し、再動の時を待つ。 2、1、0。 そして時は動き出し、ナイフはクオンの肌に吸い込まれ パリン 弾け飛んだ。 「は?」 あまりの出来事に咲夜は思わずそんな間抜けな声を漏らした。 咲夜の投げたナイフは確かにクオンに当たっていた。だが、纏う氣のせいかクオンの腕が硬かったのか。 ナイフは刺さることなく砕け散ってしまったのだ。 「ッ!?」 だがクオンの気を逸らすことには成功し、締め付ける力が緩まったマロロはその隙を突き全力でもがき拘束から逃れる。 「ぜえ、ぜえ」 荒い息遣いでクオンを睨みつける一方で思う。 (おかしいでおじゃる) マロロの言葉に対してのクオンの態度は異様としか言い表せない。 オシュトル達は偽の姫殿下を担ぎ上げ『我こそが正当後継者である』と謳っている。 奴を信じた者たちからすればオシュトルの配下にいるということは誉れである。 なのにいま、クオンはその名誉を憎悪に近い形で否定している。 噛み合わない。 マロロの知っているクオンと今のクオンが。 その違和感は修羅と化したマロロの思考に一抹の冷静さを取り戻させていた。 「ちょっと待ちなよクオン!あんたこいつと知り合いなんでしょ!?殺すつもり!?」 一方のクオンもまた、アリアの静止の声にハッと我に返る。 (いけない...頭を冷やさなくちゃ) 一度力を引き出したせいか、どうにも感情の制御のタガが外れかけている。 今のマロロはどう見てもおかしい。 だというのに怒りを優先して止められなかった。 「ごめんマロ。私にはあなたの言っていることがわからないの。だから、どういうことか教えてほしいかな」 ひとまずは話をしよう。そこから見えてくるものがあるはずだ。 「...承知したでおじゃる」 (もしもクオン殿がオシュトルに不満を抱いているのならば、好機でおじゃる。一騎当千の猛者を引き抜くことが出来れば一層に戦を優位に運べるでおじゃる) そしてそれはマロロも同じことで。 抱いた違和感を拭う為、二人は一度腰を据え話し合うことにした。 近場の民家に腰を据えての情報のすり合わせ。 マロロから齎された情報はクオンを混乱させるには充分だった。 まず、自分とマロロの連れてこられた時間がズレていること。 オシュトルがハクを護れなかったのではなく捨てたこと。 オシュトルが偽物のアンジュを奉り本物であると掲げていること。 自分がそんなオシュトル達の味方に付き従っていること。 まず第一に、自分がヤマトの敵としてオシュトル達と並び立つということが在りえない。 自分はアンシュたちを戦場から遠ざける為に戦の一切合切を引き受けようとしていたのだから。 しかし、マロロの口ぶりからしてただ妄言を吐いているとは思えない。 次に、オシュトルが護っているアンジュが偽物であり、ヤマトにいるアンジュが本物という件だが―――これはマロロが勘違いしている。 毒を盛られ姿を隠さなければならなくなったアンジュは間違いなく本物だ。それは実際に逃亡の手助けをし手合わせもしているので間違いない。 つまりはヤマトにいるアンジュは影武者。そしてそれをする理由も検討はつく。 「マロロ。オシュトルの連れてるアンジュは本物かな。で、ヤマトの方が影武者」 「ッ...!本物の姫殿下を侮辱するかの如き言いぐさ...やはり貴殿も逆賊にすぎぬか...!」 「待って。でもそれはきっと必要なことなの」 怒りにかられかけたマロロだが、クオンの言葉に思いとどまりその熱もスン、と冷める。 「必要?仮にオシュトルのもとの姫殿下が本物だったとして、わざわざ偽物の姫殿下を奉ることが必要だと申すでおじゃるか?」 もしも。万が一にも在りえぬことだが、もしもオシュトルの傍にいるアンジュが本物だったとして。 自分たちヤマトの者が影武者をわざわざ立てずとも、悪鬼オシュトルの不当性を証明する意味合いも込めて本物のアンジュを連れ戻すと名目を掲げれば良い。 「だってそうでしょ?帝がいなくなって、そのうえアンジュまでいなくなってしまったらヤマトの人たちは混乱に陥っちゃう。実際、ヤマトでは大きな騒動は起きてないんじゃないかな?」 「それは...」 ヤマトの現状を思い返し、マロロは言葉を詰まらせる。 帝がお隠れになり、続きアンジュまでもがいなくなったと噂が立った時は、ヤマトの民たちからは活気が消え失せ反乱や暴動さえ起きつつあった。 しかし、アンジュ健在の姿を見せた途端、それらは一気に収まり、帝健在の以前ほどではないとはいえ治安は維持できていた。 「ならば姫殿下が回復致したその時になぜ迎え入れなかったのでおじゃるか」 「毒を盛った犯人がわからない以上、アンジュが戻ってきてもまた狙われるだけかな。むしろ戻ってきてすぐにまた同じことを繰り返されればみんなの不信感を煽るだけかな」 「なるほど。筋は通っているでおじゃる」 マロロはクオンの論に素直に感心する。 ヤマトに寄るでもなくオシュトル達に寄るでもない第三者ならではの中立且つ俯瞰的な視点。 故にどちらが間違っていると決めつけるのではなく、どちらも為すべきことを為しているとすることで、彼女の意見を受け入れやすい受け皿を作っている。 (だがそれはあくまでもオシュトルに正義があればこそという前提のもと。ハク殿を斬り捨てたあの漢を擁するというならば、それで話は終わりでおじゃる) マロロはヤマトという国を愛しているのと比類するほどに友を愛している。 如何な理由があろうともオシュトルの蛮行と裏切りを是とするつもりはない。 もしもクオンがオシュトルを認めれば、その時点でこの話は終わりである。 「それで、オシュトルについてはどう思うのでおじゃるか?」 敵か。味方か。 自身の返答一つで運命が変わることにも気づかず、やがて彼女は口を開いた。 ☆ クオン達と分かれたビルドと隼人は学校に向かう前にムーンブルク城に足を運んでいた。 方角的にはシドーが向かった可能性は低かったが、もしもこの施設があの冒険で復興させた城として再現させられていれば...そんな淡い期待を込めて寄ったのだが。 「......」 城は凄惨の言葉に尽きる有様だった。 皆で築き上げた立派な壁は瓦礫の山となり。 火事でも放ったのか、至る箇所に焦げ跡が刻まれ。 かつて復興させた栄華など影も形もなく、最初に訪れた復興前の、いや、それ以上の有様にビルドは言葉を失っていた。 「無駄足になったか...仕方ない、予定通り学校に向かうぞ」 いまはこんな焼け跡になど構っている暇はない。 早々に切り上げ踵を返す隼人の背中をビルドは目で追う。 こんな有様にはなっているが『アレ』は無事だ。 行く先々で、事を為す度に打ち鳴らしてきた『アレ』は。 シドーとの冒険の証ともいえる『アレ』は、確かにその存在を感じ取ることが出来る。 けれど。 ソレは瓦礫の山に埋もれてしまっている。 シドーを探さねばならないいま、掘り起こしている時間はない。 後ろ髪を引かれる思いでビルドは隼人と共にムーンブルク城を後にした。 ☆ 【おや。あれは貴方が殺した首無しの仲間ですね】 「ッ...!」 ビルドから逃げ出した果てに相まみえた男の姿にシドーは顔を青くする。 仮面の漢と戦う前に遭遇した三人、そのうちの生き残りだ。 【なにを恐れるのです?貴方様のちからであれば破壊するのは造作もないでしょう】 「黙れ...俺は...!」 頭を抱え呻くシドーにも構わず、弁慶の拳はシドーの頬にめり込み激痛と共にその身体がよろける。 「が...」 「まだだ!こんなもんじゃ終わらせねえ!」 シドーが痛みに怯んだ隙に弁慶は胸倉を掴み上げ、思い切り頭をのけ反らせ頭突きを鼻柱に叩き込む。 「ぶがっ」 「うおりゃあああああああ!!」 己の肩がシドーの鼻血に塗れるのも構わず、弁慶はそのままシドーの身体を担ぎ上げる。 「天魔覆滅!大雪山おろ...っ!?」 振り下ろす直前、突如、身体が硬直し未完成の投げに晒されたシドーの身体はただ地面に落とされるだけに留まり、ダメージは激減する。 シドーの中のハーゴンがヴライにも用いた呪術で妨害したのだ。 「てめえなにしやがった...!?」 弁慶が硬直している間にシドーはふらふらと後ずさり間合いから外れる。 【いまはわたしの呪法で事なきを得ましたが、こんなことは何度も通じませんよ】 「......」 「ぬおおおおおお!」 言うが早いか、弁慶は気合い一徹、全身に力を漲らせ呪いを力づくで身体から追い出す。 「どいてください弁慶さん!」 背後からの志乃の叫びを受け、弁慶は振り向くのと同時に横合いに飛び退く。 弁慶がどき空いたスペースにジオルドが掌を翳し、その手から炎の魔法が放たれる。 「ぐお...!」」 炎に巻かれ苦悶の声を挙げるシドー。 その隙を突き、志乃が距離を詰め妖刀・罪歌を横なぎに振るう。 刻まれたのは掠り傷。それ以上斬り込む前にシドーの大剣が振るわれ、その回避を余儀なくされたからだ。 だが罪歌にとってはそれで充分。 ――――愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛 【これは...呪いですか】 流れ込む愛が隅々にまで行き渡り、シドーの目が徐々に紅く染まっていく。 【小癪な。呪いをおいてわたしの右に出るものなどいませんよ】 ハーゴンは『シャナク』のじゅもんを唱え、シドーの身体から罪歌の呪いを消し去り、眼も元の色を取り戻す。 だが、呪いで蝕まれたぶんの彼の体力は戻らず、シドーは荒い息遣いで片膝を着いた。 「...どうやら罪歌は効かないようですね」 「油断するなよ志乃ちゃん。あいつはああやって苦しんでるフリをしやがんだ」 「ええ。隠しきれない殺意が漏れ出していますものね」 一見では息も絶え絶えではあるが、その背後から漏れだす黒いオーラを弁慶も志乃も見逃してはいない。 精神的にも肉体的にも余裕がなくなってきており、ハーゴンの干渉も増えたこと。 ヴライとの戦いを通し破壊神の力の多くを引き出してしまったことが原因として、今のシドーは限界まで水を溜め込んだ壺のように破壊神の力が抑えきれなくなりつつあった。 【さあ破壊神様。このままではぶざまにいのちを散らすことになりますよ?今こそちからを解放する時です】 「ぐ、ぐうううううう!!」 頭を抱え込み唸り声をあげるシドー。 そこに生じた隙を突き、弁慶と志乃、そしてジオルドの三人がシドー目掛けて跳びかかる。 「やめろお前たち...ぐおおおおおおお!」 迫る脅威を破壊すべく、理性を越えて破壊の力が引き出される。 三人は異変に気付くももう遅い。 弁慶の拳が、ジオルドのレイピアと志乃の剣がシドーの命を断たんと襲い来る。 刹那。 シドーと三人の間に二つの影が入り込み、一つの影は弁慶の拳を両腕で受け止め、一つの影は両の掌で罪歌を挟み込み、尻尾でジオルドのレイピアを弾き落とした。 「間一髪、てところかな」 「きゃっ!」 影、クオンは挟み込んだ刀ごと志乃を押し投げ尻餅を着かせる。 「おま...隼人、なんでここに!?」 もう一人の影、隼人の姿に弁慶は目を丸くする。 自分の邪魔をしたのが探していた知己の一人なのだから当然だ。 「弁慶、ひとまずここは引け。奴には用がある」 「なっ...!?」 隼人の言葉に弁慶の額に青筋が走る。 ここに来ての妨害は、再会への喜びよりも邪魔をされた怒りが勝ってしまう。 「ふざけんじゃねえ!こっちは仲間が一人やられてんだ!黙って引き下がれるか!」 「...そうか。予想はしていたが...やはりな」 「わかったらどけ隼人!」 進路を塞ぐ隼人を押しのけようとする弁慶だが、しかし隼人はその腕を掴み道を譲らない。 「まだ俺たちの用件は済んでいない...さがれ弁慶」 隼人としては、弁慶の言と見るからに不安定なシドー、どちらに信を置いているかはいうまでもないことだ。 普段ならばそうそうにシドーに見切りをつけるだろう。 しかし、厄介なことにシドーはビルドの仲間だ。 彼のビルダー能力を頼り、そのビルドがまだシドーとの話を終えていない以上は彼に決着をつけさせるのが筋である。 だから隼人は弁慶にシドーを殺させなかったのだ。 「隼人...そうかよ、お前がそのつもりならなあ!」 弁慶は激昂と共に隼人の腕を振り払い、右の拳で隼人に殴り掛かる。 隼人はそれに返す形で右の拳で弁慶の顔へと狙いをつける。 ガッ 交差する二人の拳は、互いの頬を捉えその威力でお互いをのけ反らせる。 その痛みに怯むことなく弁慶は隼人へと掴みかかり、隼人はそれをしゃがみ回り込むことで回避。 体勢を崩した弁慶の後頭部へと左の回し蹴りを放ち頭部を打ち抜く。 その威力に目を見開きよろけるも、すぐに振り返り隼人の身体目掛けて掌底を繰り出した。 隼人は躱しきれないと判断し、腕で防御するもその威力を殺しきれず後退を強いられる。 「ふん、少しはやるようだな」 「心変わりなら今の内だぜ隼人」 バチバチと火花を散らし合う二人だが、その顔には凶悪な薄ら笑いすら浮かんでいる。 揉め事が起きたら仲間だろうがとりあえず殴り合ってから決める。 それがゲッターチーム。彼らのなんら変わりない日常の風景の一つである。 一方、志乃は尻餅を着いたままクオンを睨みつけていた。 罪歌に刻み込まれた化け物への憎悪にその両眼が赤く光る。 「その尻尾に耳...また怪物が邪魔を...!」 「尻尾...耳...? 貴女、私の仲間を知っているの?」 「怪物と交わす言葉などありません、ジオルド!」 「はい母さん」 志乃の号令と共に、ジオルドが跳躍しクオン目掛けて炎の魔法を放つ。 向かい来る猛火をクオンは跳んで躱し、その隙を突き志乃は罪歌を抜き横なぎに振り抜ける。 クオンはそれを身を捻り寸でのところで躱し、掌底で額を狙うも志乃もまた頭を傾け掠るのにとどめる。 「ッ...ジオルド!」 走る痛みに耐えながらも志乃はジオルドにもう一度炎を出すよう命ずる。 命令通りにジオルドは着地したクオンに炎を放つ―――が、その炎は横合いから奔る火の渦に消され呑まれた。 「ひょほっ、クオン殿にはとんだお節介でおじゃるかな?」 「ううん、助かったよマロ」 クオンより遅れて到着したマロロがその修羅の相をぐにぃと歪める。 情報交換の折のマロロの問いかけに、クオンは『オシュトルが私欲でハクを斬り捨てたとは思いたくない。けれど、如何な事情であれハクを斬り捨てたのは断じて許さない』と答えた。 まだ確定的にヤマトの側に着いたわけではないが、今のマロロにはクオンがオシュトルではなくハクの味方であるという事実だけで充分だった。 (クオン殿は奴に欺かれていただけ...ハク殿を想うのであればマロにとっても友でおじゃる) マロロにとってオシュトルに組する者はみな罪人だ。 ハクという漢を中心に集っておきながら、彼が死んだ途端にまるで最初からいなかったかのように扱う始末。 あれだけ共に楽しく過ごした日々ですら濁り悍ましい記憶になるほどに、オシュトルの一味には憎悪しか抱けなかった。 だからこそハクをこれほどまでに想ってくれるクオンの存在はマロロにとっても一つの光明だった。 彼らが皆、美味そうな汁を啜れる方に着いたのではなくオシュトルに騙されているという可能性が生まれたのだから。 もし彼らが騙されいいように操られているのならば救い、またハクの友として正してやりたい。 ここまできてクオンから齎された『ヤマトの奉るアンジュが影武者であり、オシュトルの側にいるアンジュこそが本物である』という証言と『この会場で散ったアンジュは本物である』という事実がかみ合っていないのは彼らしかぬ失態といえよう。 脳内に埋め込まれた『蟲』に齎されたオシュトルへの憎悪はそれほどまでに目を曇らせていた。 「また怪物が私の邪魔を...ジオル」 新たな『怪物』の登場に、志乃は戦意を燃やしジオルドの名を呼ぼうとしたその瞬間、突如、背後より志乃の首元にナイフが宛がわれその言葉を止めさせられた。 「そこまで。これ以上戦うつもりなら命の保証はしないわ」 マロロと共に到着した咲夜が時間を止め背後にまわっていた。 (本当ならここで殺しておきたいのだけれど、同盟相手の機嫌を損ねるのも好ましくないものね) 既に背後を取っている以上、咲夜は志乃をいつでも殺せるが、しかし新たに同盟を組んだクオンがいまはそれを望んでいない。 時間を止めた上でのナイフが効かなかった以上、現状での彼女との敵対はゲームの詰みであることを自覚していた。 「......」 ジオルドは誰に言われるでもなく戦闘の構えを解く。 『親』である志乃からの命令がない以上、ジオルドにクオンら三人と戦う意志は抱けない。 これでひとまずは戦況は支配した。 その安堵にクオンはふぅと一息を吐く。 だが彼らの誰もが知らなかった。 この戦場には、まだ戦える者がいたことを。 「アイス・ウォール」 その呟きと共に咲夜の足元に冷気が走り、瞬間的に氷漬けになる。 「なっ!?」 突然の強襲に咲夜は驚愕し、思わず志乃に充てていたナイフを放してしまい、その隙に志乃は咲夜の拘束から逃れ距離を取る。 「ジオルド!」 「はい母さん」 志乃の命令に、ジオルドが咲夜目掛けて炎を放てば、マロロが間に入り込み防壁で迫る炎を弾きとばす。 「咲夜殿、いったいなにが」 「わからないわ...急に足が凍り付いて」 「...やっぱり、殺し合いに乗ってたんだ」 ずるり、ずるりと重たいものを引きずるような足取りで少女、鎧塚みぞれが校舎より姿を現す。 教室で塞ぎこんでいる最中、彼女は弁慶たちとシドーとの喧騒が聞こえた瞬間、思わず耳を塞ぎ目を瞑った。 『逃げたんですか?』 だが、その瞬間、先ほど久美子にぶつけられた言葉が脳を過り。 『逃げるのも進むのも、どう転ぼうがただ腐ってるよりは全然マシよ』 早苗に投げられた言葉に自問自答した。 自分は麗奈やオスカー達を見捨てて逃げてなんかない。 逃げたかったわけじゃない。 でも。 もしも逃げてしまったのだとしたら。 また同じ失敗をしてしまうのが怖い。 だったらこのまま座っていた方が楽だ。 自分が諦めて勝手に終わる分にはしょうがないと諦められるから。 でも... (そんなの、希美に顔向けできない) 希美は言ってくれた。 才能があって、そのうえでひたむきに努力を重ねる自分のオーボエが好きだと。 彼女が好きだと言ってくれた旋律を奏でられるのは、きっとここで座り込んで飛ばない青いだけの鳥じゃない。 だから辛くても怖くても選んで進む。 見せかけじゃなくて、本当の『リズと青い鳥』でありつづけるために。 だから止めようとする早苗と久美子にも構わず校舎から降り、自分を気遣ってくれた志乃が窮地にあるのを見て咲夜への攻撃を選んだ。 「みぞれさん、貴女、その力は...?」 「...ごめんなさい、なにも伝えられてなくて」 「...いいえ。力を貸してくれるのならそれで充分です。みぞれさん、弁慶さんは向こうで一人を引き受けてくれています。あの三人の向こうにいる角のような髪型の少年...アレが久美子さんの仲間を殺した怪物です」 「...!」 みぞれは思わず下唇を噛み締める。 怪物・鬼舞辻無惨に仲間たちを蹂躙された記憶がフラッシュバックする。 麗奈もオスカーも鈴仙もこんなところで死んでいい人たちじゃなかった。 それを奪う者たちに対する憎悪と怒りが静かに溜まっていく。 誰も殺したくないと思っていた。 殺してしまえば希美の好きだと言ってくれた『綺麗な演奏』はもうできなくなると思っていた。 けれど。 (それはそれとして...許せない) 「ふむ...護衛二人を失い狸の皮が剥がれたようでおじゃるなぁ」 マロロは弱火で咲夜の足の氷を解凍しつつみぞれという人間を改めて評価する。 映画館に向かう際の彼女からは特にこれといったものは感じられなかった。 だが、実際には氷の術を隠し持ち、ただの市民とは思えぬ殺気を放っている。 「しかしその程度の気概、戦場で持ち合わせぬ者などいないでおじゃるよ。我ら義勇の士...いや、クオン殿はあくまでもトゥスクルの民でおじゃるな。 ならばこう言い換えようぞ...我らハク殿の友の敵ではないでおじゃる」 「マロ、咲夜。悪いけどできるだけ殺さないように対処してほしいかな」 クオンとてこの戦いの原因がシドーであることはわかっている。 だが、彼のことをあれほど想うビルドのことを考えればただ差し出すことなどできるはずもない。 だから今は守る。少なくともビルドの中で決着がつくまでは。 そんな不本意ながらも繰り広げられる闘争。 その氣にあてられたシドーは苦悶の声を漏らす。 恐怖ではなく歓喜に。 抑えきれぬ破壊衝動に。 「止めてくれ...もう、戦わないでくれ...!」 それでもシドーは抗う。 一緒に旅をしてきた相棒のために。 自分が足を引っ張り彼まで巻き込むなどあってはならない。 (耐えるしか、ないのか...!?ずっと、ずっと、ずっと...!) 【認めちまいなよぉ、僕はそんなことできましぇーんってw】 亡霊の声が纏わりついてくる。 【どうしてそんなに苦しむんです?】 嗤うように、抱きしめるように耳元で囁いてくる。 【不死身のデュラハンすら殺せたんだ。お前に殺せないものなどないだろう】 聞いたことのない声ですら、はっきりとこの手で築いた屍の一つであることを確信させる。 【さぁ、全てを壊してしまいなさい。貴方の本能の赴くままに!】 「ぐ、あ、あ、あ、あ...」 「シドー!!」 己の名を呼ぶ声が耳に届く。 それは救いのはずだった。求め続けていた声のはずだった。 なのに。 今はそれが辛い。脳を破壊するような激痛と吐き気に見舞われる。 こちらを心配するような顔すら心臓を締め付けられる。 なにをしても。なにを見ても。 辛くて苦しいことばかりこの身に降りかかる。 どうすれば楽になれる。 どうすれば救われる。 「ひっ」 か細く小さな悲鳴が聞こえた。 本来ならばこの喧騒では届かないはずの矮小な悲鳴だった。 けれど。 自分を憎む気持ちも。 自分を護ろうとする声も。 纏わりつく死者の声も。 なにもかもが苦痛であった彼は逃げ道としてその声を辿った。 声の主は―――最後に校舎から出てきた巫女服の少女と制服の少女―――久美子。 彼女はこちらを見るなり尻餅を着いていた。 その目に映るのは、怒りでも殺意でも労わりでもなく、純粋な恐怖。 それだけがシドーになんの苦痛も与えなかった。 それだけがいまの彼にとっては救いだった。 「ハハッ」 思わず笑みが漏れた。 どうすれば楽になれるのか―――簡単なことじゃないか。 我慢することで衝動を堪えるのが辛いなら。 破壊することで恨まれるのが痛いなら。 気遣われ仲間にまで被害が及ぶのが怖いなら。 犯した罪により、あいつに捨てられるのが絶望だというのなら。 シドーは大剣を強く握りしめる。 「最初からこうすればよかったんだ」 駆け付けるビルドにも構わず、柄を強く、強く握りしめる。 「こうすれば、俺は楽になれるんだ」 そして。 斬るべきものを斬る為に。 シドーの大剣は振り下ろされ―――己の胸部に突き立てられた。 ☆ ザシュ ザシュ ザシュ 何度も、何度も剣を引き抜いては突き立てる。 「シ、ドー?」 眼前で行われる行為にビルドは頭の中が真っ白になり立ち尽くす。 ビルドだけではない。 この場で争っていた者たちも。降りてきたばかりの二人も。 シドーを除く十一人の参加者はみな言葉を失い呆然と見守るしかなかった。 (これでいい) 胸に走る激痛とは裏腹に、シドーの心は晴れやかなものだった。 全てが辛く苦しいなら、自分を『壊して』しまえばいい。 そうすればなにも気にしなくていい。 我慢しなくてもいい。 この辛い現実から逃げ出せる。 あの恐怖の目が訴えかけるように、俺が消えてしまえば何もかもが丸く収まる。 激しい脱力感と共にどちゃりと地面に身体が倒れ込む。 じわじわと地面を濡らしていく血と臓腑の赤と共に思考も薄れていく。 (これでよかったんだ...これで...) 視界が消えていく。 意識が途絶えていく。 (ビルド...お前には仲間がいる...おれがいなくても、お前なら、きっと...) そんな感覚に軽い幸福感すら覚えた果てに。 【よ う や く こ の と き が き た】 刻まれたのは、そんな声。 ☆ ―――ドクン 地面が跳ねるような感覚に襲われる。 「う、くっ」 「うあああっ」 皆が戸惑う中、明確にこの二人―――クオンと東風谷早苗だけは明確に別の感覚に襲われていた。 「大丈夫クオン!?」 「ぁっ、胸が...熱い...なに...?」 なにかに共鳴するかのように跳ねる心臓にクオンは息を荒げ視界が歪み始める。 「早苗さん」 「ぁああ、頭が、うぅ」 流れ込む強い感情に早苗の脳髄が悲鳴を挙げる。 「ぁ...我を...崇めよ...我に...捧げよ...」 何者かの声を代弁するかのように早苗の口が動き始める。 「我は望む...全ての破壊を...!」 【【【【ククク...カーカカカカカカカ!!】】】】 ゲラゲラゲラゲラ。 笑う。嗤う。 誰にも聞こえない声で、誰にも見えない姿で、四色の声色を重ねて彼は歓喜する。 存在すらかき消されていく中、それでも彼は笑っていた。 【用済みとあらば私すら破壊する...素晴らしい、それでこそ破壊神!貴方様のあるべき姿!!】 最後にその目に映るのは、呆然とする憎きビルダーと諸共捧げられる贄たち。 その視線の先にある、偽りの肉体を突き破り立ち昇る巨大で禍々しい腕。 "シドー"と呼ばれた肉体から生える一対の腕は、その器を引き裂き掌に収めて潰す。 なにも無かったはずの空間には暗雲が立ち込み、周囲一帯を暗黒に包み込む。 暴風が荒れ、雷が高鳴り、地が震え泣きわめく。 【最良の生贄は有象無象でもビルダーなどでもなかった...その至高の力を振るう御神自身!!】 ハーゴンはある時間軸では己の命と引き換えに、この世界に呼ばれた時間軸ではヒトとして旅をしてきたシドーにこれまで過ごしてきた仲間たちを生贄として破壊神を復活させようとした。 それらは間違いではない。実際に復活させることが出来たのだから。 だが、この虚構と現実入り乱れる世界だからこそ出来る手段がある。 それは、破壊神であるシドー自身に『シドー』を否定し破壊してもらうこと。 既に何度も予兆はあった。 マリアを殺め王を狩る時にはヒトの身でありながら破壊神としての力を申し分なく振るい。 弁慶やセルティ達との戦いでは己の意思なく戦い。 ヴライとの戦いなどはブラックホールや破壊神の腕という本来の破壊神でなければ使えない技まで披露してみせた。 何れの現象も、シドー自身が己を否定した時に起きた現象だ。 破壊衝動がヒトとして暮らし得た理性を上回った瞬間だ。 ならば。 誰かではなく、ほかでもないシドー自身がヒトとしての己を否定し破壊すれば。 破壊神の力を受け入れる器を生贄とすれば。 復活の儀式は問題なく行える。 虚構(はかいしん)と現実(ヒト)が入れ替わり、ヒトとしてのシドーは消え去り、破壊神が顕現することが可能!! 【わが 破壊の神よ!偽りの肉体を捨て、今こそお目覚めを!!】 消え去るその直前まで彼はずっと嗤っていた。 それは望みを叶えられた歓喜か。あるいは誰に知られることもなく消え去ることへの自嘲か。 その答えを知る者はどこにもいない。 だが。 彼の遺した言葉に応えるように、ぐしゃぐしゃに潰した器だったモノを口に放り込みながらソレは顕現した。 竜のような鱗に包まれた何十メートルもある巨大な体躯。 三対の巨大な手足。 コウモリのような巨大な羽に蛇のような尻尾。 見る者に恐怖と畏怖を与える巨躯から放たれる咆哮が、生贄たちに暴風として襲い来る。 ソレは生まれ出たことに歓喜するように贄たちに己が名を告げる。 ―――ᛗᚤ ᚾᚪᛗᛖ ᛁᛋ ᛋᚺᛁᛞᛟᚺ ᛞᛖᛋᛏᚱᚢᚳᛏᛁᛟᚾ ᚵᛟᛞ ᛋᚺᛁᛞᛟᚺ 神の言葉は人には伝わらない。 次元が違いすぎる者同士で共有できる言語などない。 しかし、新人神たる二人だけには伝わった。 故に畏れ、しかし口に出さずにはいられない。 早苗は冷や汗と共にその名を口にする。 「我が名は...シドー。破壊神...シドー...!!」 前話 次話 英雄の唄 ー序章 introductionー 投下順 英雄の唄 ー 二章 破壊神シドーー 前話 キャラクター 次話 英雄の唄 ー序章 introductionー 神隼人 英雄の唄 ー 二章 破壊神シドーー 英雄の唄 ー序章 introductionー ビルド 英雄の唄 ー 二章 破壊神シドーー 英雄の唄 ー序章 introductionー クオン 英雄の唄 ー 二章 破壊神シドーー 英雄の唄 ー序章 introductionー シドー 英雄の唄 ー 二章 破壊神シドーー 英雄の唄 ー序章 introductionー 武蔵坊弁慶 英雄の唄 ー 二章 破壊神シドーー 英雄の唄 ー序章 introductionー 黄前久美子 英雄の唄 ー 二章 破壊神シドーー 英雄の唄 ー序章 introductionー 鎧塚みぞれ 英雄の唄 ー 二章 破壊神シドーー 英雄の唄 ー序章 introductionー ジオルド・スティアート 英雄の唄 ー 二章 破壊神シドーー 英雄の唄 ー序章 introductionー 佐々木志乃 英雄の唄 ー 二章 破壊神シドーー 英雄の唄 ー序章 introductionー マロロ 英雄の唄 ー 二章 破壊神シドーー 英雄の唄 ー序章 introductionー 十六夜咲夜 英雄の唄 ー 二章 破壊神シドーー 英雄の唄 ー序章 introductionー 東風谷早苗 英雄の唄 ー 二章 破壊神シドーー 英雄の唄 ー序章 introductionー 博麗霊夢 明日之方舟(ArkNights)-黎明前奏- 英雄の唄 ー序章 introductionー カナメ 明日之方舟(ArkNights)-黎明前奏-
https://w.atwiki.jp/vanacook/pages/90.html
ロンフォールマロン Chestnut 加熱することで食用になるクリの実。 食材の一種。栗。 特産地:ロンフォール 伐採:東ロンフォール チョコボ掘り:東西ロンフォール なお「マロン」とはフランス語で「栗」を意味する。 販売店舗 エリア名 店舗・店員 販売条件 サンドリア(南) 特産品売場・Corua リージョン支配 バストゥーク(鉱山) 特産品売場・Faustin リージョン支配 ウィンダス(水の区) 特産品売場・Jourille リージョン支配 使用料理 マロングラッセ(ビジューグラッセ、リスの忘れ物) モンブラン(白銀の貴婦人) 参考 ※写真は動画素材・フリー素材・KSNETより、フリー素材を使用しています。
https://w.atwiki.jp/kirapara2022/pages/27.html
オススメ記事 コラボクイーン大会 蓬莱画・宝物編 雪踏む金鈴 きらめきパラダイス(キラパラ)の「ホームマロン」の入手方法や、使い道についてまとめたページです。 目次 ホームマロンとは? 入手方法 ホームマロンとは? 「ホーム」で使用する通貨 ホームマロンはホームの機能である「建造」で家具やエクステリアを購入したり、UFOキャッチャーなどのコインと交換するのに必要となる通貨です。 入手方法 コラボクイーン大会で入手する ホームで食事をする ホームで「満腹」まで食事をすると、ホームの「サービス→グルメ」からホームマロンを入手できます。コラボクイーンの進捗によってより多くのホームマロンを入手できます。 目標を達成する コラボクイーン大会や料理で一定の目標を達成すると報酬としてホームマロンを入手できます。しかし一つ一つの報酬量は少ないため、目標のみでホームマロンを大量入手するのは困難です。 クローバーで購入する 一週間ごとに制限はありますが、クローバーでホームマロンを購入することもできます。しかし課金が必須となるため、建築をメインで楽しみたい方以外はあまりおすすめできない入手法です。
https://w.atwiki.jp/grasoturismo/pages/548.html
シボレー カマロ Z28 '69 Image Credit gran-turismo.com メーカー シボレー 英名 Chevrolet Camaro Z28 302 '69 エンジン 302DZ タイプ ノーマルカーマッスルカー カテゴリー N300 PP(初期値) XXX 総排気量 4,949cc 最高出力 294PS/6,000rpm 最大トルク 40.1kgfm/4,000rpm パワーウエイトレシオ XX.XXkg/PS 駆動形式 FR 吸気形式 NA 全長 4,724mm 全幅 1,880mm 全高 1,311mm 車両重量 1,415kg 重量バランス XX対XX トランスミッション 4速 登場 グランツーリスモ2グランツーリスモ4グランツーリスモ(PSP)グランツーリスモ5グランツーリスモ6グランツーリスモSPORTグランツーリスモ7 備考 名前の由来は、フランス語で仲間を意味する「Camarade(カマラード、あるいはカメラードとも)」。 概要 今でも人気を二分するほど、フォードのマスタングの宿敵と言うべき、シボレーのポニーカー。ちなみに、カマロは実写版トランスフォーマーのバンブルビーのモデルでもお馴染みだが、あちらに登場したのは二代目。そしてファンの悲願だった初代カマロはトランスフォーマー4(邦題:トランスフォーマー/ロストエイジ)の冒頭の砂漠のシーンにて、67年型に化けバンブルビーが登場!よかったね!…と言いたいが本編テキサスにてバンブルビーは2017年型を再スキャンし出番はすぐに終わる。挙句このカマロ自体別のビルダーが作った初代カマロとクリソツな組み方をしているため揉めたそう…。 初代カマロのホットバージョンであるZ28はSCCA Trans-Am(トランスアメリカン・セダン・チャンピオンシップ)レーシングシリーズで活躍することになり、そのレーシングホモロゲーションモデルとして生産されたモデル。排気量305キュービックインチ以下という規則に沿い、中途半端な302キュービックインチ(4.9リッター)V型8気筒を搭載していたZ28は、アメリカンV8エンジンとしては異例な高回転高出力型エンジン、オートマやエアコンの設定が無い純粋な競技用ベース車で、そのため人気が低迷し、同じシリンダーブロックを使うグレードも合わせた生産台数でようやくレース参加のためのホモロゲーションを取得できるという状況だったが、アメリカの名門レーシングチーム「ペンスキー」の手で参戦したカマロZ28がレースで活躍すると、次第に人気が高騰。1968年にはホットバージョンのSS396と並ぶ人気グレードになるとともにSCCA Trans-Amのチャンピオンタイトルも獲得したことで、「(アメ車としては)小排気量高回転型V8でも人気が出る」という新しい波を生み出した。 解説 マスタングを産み、ポニーカーという新しいコンセプトで市場を席巻していたフォードに対抗するべく、シボレーが1967年にリリースした2ドアクーペ「カマロ」。 1966年にシリーズ戦が開始されたTrans am(トランスアメリカン・セダン・チャンピオンシップ)の存在は、コンパクトでハイパワーなポニーカー市場の販売戦略に極めて大きな影響を与えるようになった。 シェルビーGT350のノウハウを反映させたマスタングでいち早く乗り出したフォード、ハイパワーで軽量な、マッスルカーの元祖的存在であるプリムス・バラクーダとダッジ・ダートを投入したクライスラーに対抗すべく、元より打倒マスタングを念頭に開発されたカマロがシボレーの手によってワークス参戦を成し遂げたのは当然の結果だった。 市販レーサーとして既に完成の域に到達していたシェルビーGT350を元にしたマスタングに対抗するには、レースカーとしてのビルドアップを前提とした特別モデルを用意する必要がある。それこそが「Z28」の名を冠するこのマシンに他ならない。 最大排気量305cuin(5000cc)以下、エンジンのシリンダーブロックとシリンダーヘッドは量産状態からの変更不可というレギュレーションに則り産み出された302cuinの「302DZ」と呼ばれる専用エンジンは、ストリート仕様スペックでもアメリカンV8とは思えないほどピーキーかつ高回転域にパワーバンドが移行した特異なセッティングだった。 早速市販されたZ28だったが、メインのスポーツグレードSSに設定されていた350や396よりヘルシーな印象を与える302と言うエンジンサイズ、マニュアルミッションのみ、エアコンの装着不可というマニアックなスペックはユーザーの心を掴むことができず、当初は販売台数を伸ばすことは叶わなかった。しかし、参戦したトランザムにおける大躍進により徐々にそのコンセプトが市場に浸透し、チャンピオンタイトルを獲得した1969年には2万302台もの生産台数を達成。レース参戦用のホモロゲーションモデルとしては異例のヒットを記録する。 登場シリーズ グランツーリスモ2 グランツーリスモ4 Cr.6,500,000で購入。 グランツーリスモ(PSP) Cr.6,500,000で購入。 グランツーリスモ5 Cr.6,500,000で購入。 グランツーリスモ6 Cr.6,500,000で購入。 グランツーリスモSPORT Cr.10,000,000で購入。 グランツーリスモ7 レジェンドカーでCr.8,220,000で購入。前作より値下げされており手に入れやすい旧車。もう中古車ディーラーの方で扱っても良いんじゃないのか?と思うけど。 コメント トランスフォーマーの記載、消したの! -- (射手寅) 2022-04-19 11 07 22 文法がおかしかったから荒らしと思って消した -- (penguin) 2022-04-19 11 59 03 まともな概要をお願いします🙇⤵ -- (射手寅) 2022-04-19 13 54 31 トランスフォーマーのカマロは二代目のモデルですよ?初代はSCCAトランザムの印象が強いですなー。 -- (名無しさん) 2022-04-19 18 20 18 ありがとうございます。 -- (射手寅) 2022-04-20 08 58 35 普段コクピット視点でプレイしてるんだけど、この車のハンドルの握り方キショくて悲しい 大好きな車なのに -- (名無しさん) 2022-05-16 12 40 28 メニューブックで手に入る -- (名無しさん) 2023-11-15 17 22 13 16,450,000よりも値上げするのかな? -- (名無しさん) 2023-11-21 15 27 10 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/toriko-kugi/pages/179.html
【名前】 マシュマロカボチャ 【読み方】 ましゅまろかぼちゃ 【分類】 野菜 【捕獲レベル】 34 【生息地】 ベジタブルスカイ 【価格】 1個/8万円 【詳細】 読者募集の食材で、ベジタブルスカイに生息するマシュマロのように柔らかな小さいカボチャ。 食材の味はマシュマロよりも糖度が高く、生のままで食べても高級スイーツに引けをとらぬ程の美味しさ。
https://w.atwiki.jp/zelda_tp/pages/50.html
手紙 手紙概要 タイトル/差出人 本文 概要 ポストマンが配達してくれる手紙の一覧です。全16通(他にあれば報告お願いします)。 特定の条件で受け取る手紙には番号に※を付けています。 例初めておばちゃんと出会ったダンジョンでおばちゃんを使用せずにクリア↓実は息子がいるんですという内容の手紙が来る。 2の手紙を受け取った後、他のダンジョンでおばちゃんを使用してクリアすれば3の手紙ももらえる。手紙をコンプしたい人はこの方法で。ただし、3の手紙を受け取れるのも期間限定。 3の手紙を受け取った後は、他のダンジョンでおばちゃんを使用せずにクリアしても2の手紙は来ない。 番号は受け取り順に付与しました。プレイの仕方によっては、順番が変わります。 タイトル/差出人 番号 タイトル 差出人 1 ユゥビンヤの説明 ポストマン 2※ お兄ちゃんへ おばちゃん 3 お兄ちゃんへ おばちゃん 4 緊急連絡! マロの雑貨屋 5 重要!爆弾矢の作り方 バーンズ ボム工房 6 いいモン 入ってるぜ バーンズ 7 ただいま 営業中! ラネール観光協会 8 至急来られたし! テルマ 9 集まれ、勇者たちよ! マロマート 10 珍しいのが 入ったぜ バーンズ 11 アゲハの夢 プリンセス・アゲハ 12 獣人の妻より マトーニャ 13 イリアさんの記憶について レナード 14 報告 シャッド 15 レッツ・チャレンジ! ダンチョー 16 ニータン!!! ボクチャン 本文 番号 本文 1 ☆お手紙配送システムについて☆手紙のことなら、ポストマンにおまかせ!アナタ宛てのお手紙があるときはただちに お届けにあがります!その時はアナタを探してハイラル平原を全力で走ってるので、逃げないで待っててくださいネ! 2※ この間はお兄ちゃんと知り合えてとても楽しい時間が過ごせました。おばちゃんは これからまた違う場所に旅立ちます。お兄ちゃんも旅を続けるのなら、また何処かで会えるかもしれませんね。それまでお元気で!追伸この間は言い出すチャンスがなかったけど実はおばちゃん、息子が一人いるんです。今度会えたら 紹介します。アイテムにもなる よくできた息子なので仲良くしてあげてね!おばちゃんより 3 この間はお兄ちゃんと知り合えてとても楽しい時間が過ごせました。久しぶりに息子の笑顔も見られておばちゃん、とっても嬉しいです。さて、おばちゃん達は これからまた違う場所に旅立ちます。お兄ちゃんも旅を続けるのなら、また何処かで会えるかもしれませんね。おばちゃんも息子も、再会を楽しみにしています。それまで元気でね!おばちゃんより 4 カカリコ村に 雑貨屋を開いたぞ。普通の店では売っていない物が1つだけ手に入ったから、誰かに買われてしまう前に来ることだな。尚、冷やかしはゴメンだ。 5 この度はお買い上げ有難うございました。当工房の爆弾の威力をお楽しみください。なお、爆弾は置いたり投げたりする以外に アイテム画面で、弓をセットしてから爆弾を選んで 合成すれば、爆弾矢としてもお使いいただけます。こちらも是非、お試しください。 6 ようやく新しい爆弾が完成したぜ!水中でも使える優れモノだ早速ウチの店に並べてあるから、またいつでも買いに来てくれ!カカリコ村 バーンズ 7 ラネール観光協会では大自然を活かしたアトラクションをご用意しています!今回のご案内はリズ&ヘナ姉妹の大人の遊び場!どちらもゾーラの滝壺を川沿いに下ってすぐです。★リズの貸しボート屋★急流を下りながらの的当てゲーム!爆弾矢の料金はいただきません!★ヘナの釣堀★自然との格闘 ルアー釣り!どんな魚が釣れるかな?みなさんのお越しを お待ちしています! 8 リンクに合わせたい仲間がいる至急、私の店まで来て欲しい。その連中はきっとアンタの力強い味方になるはずだ。だから、必ず来るんだよ城下町の酒場で待っている。テルマ 9 価格の勇者、マロマートがついに城下町にオープン!旅のお供にかかせない商品などどこよりも安く ご奉仕中!オープン記念 特別販売マジックアーマー (限定1コ)価格は店頭にて発表! 10 その後 調子はどうだ?毎日モリモリ、爆弾 抱えてっか?ナカナカ変り種の爆弾を売り始めたからまたいつでも買いに来てくれ!どんなブツかは使ってみてのお楽しみだ!カカリコ村 バーンズ 11 昨日、こんな夢を見ましたいっぱいのチョウチョさんがアゲハの体を包んでアゲハをお空に連れてってくれるんです。お空の上から城下町の人に手を振ると手を振り返してくれる人や目を丸くする人、色んな人が見えますハイラル平原上空を一周すると体を包んでいたチョウチョさんはアゲハを優しくベッドに横たえ、「また 遊ぼうね」って言って・・・そこで目覚めたんです。あぁ・・・アゲハも自由にお空を飛びたいなぁ・・・ 12 先日は、わざわざお越しくださったのに大してお構いもできず失礼いたしました。最近はすっかり体の具合もよくなり、主人と趣味の雪すべりを楽しんでいます。リンクさんも、またスノーピークにいらっしゃることがあれば一緒に滑りましょうね。 13 リンクさんへ、イリアさんの記憶のことで至急お伝えしたいことがあります。色々とお忙しいでしょうが、一度カカリコ村の私の教会までお立ち寄りください。 14 リンク君へあれから、ハイラル中の石像に 例の呪文を試してみたけど、全滅だったよ・・・。もう、ガッカリ!でも、こんなことでめげてたら天国の親父に笑われちゃうからね。もう一度カカリコ村教会に戻って何か手がかりがないか探してみるよ。キミもまた、何か情報がつかめたら是非 教えてよね!夢を追う狩人 シャッドより 15 レディース、アーンド、ジェントルメン!ハイラル全土を 熱狂の渦に巻き込んだあのスタアゲームが城下に登場!一度クリアしたキミも更なる高みに挑戦しよう!城下町西通りのテントで待ってるぜ!チェケラ! 16 ニータン スゴイ!息子が、お兄ちゃんに手紙を書きたいと言って 頑張って書きました。お兄ちゃんには、地上でも天空でも本当にお世話になりました。天空の皆も とても感謝しています。また天空にも遊びに来てくださいね。お元気で!
https://w.atwiki.jp/nitendo/pages/10170.html
アーマロイドとは、【星のカービィ Wii デラックス】のキャラクター。 プロフィール 作品別 使用技 コメント プロフィール アーマロイド 他言語 能力 アーマー 初登場 【星のカービィ Wii デラックス】 橙色のヘルメットを被っているロボットのようなキャラクター。頭部の左右にレーザー砲台を装備している。 作品別 【星のカービィ Wii デラックス】 ストーリーモードやエクストラモードでは3-1から、「マホロアエピローグ」では4-4に登場する。 常時浮遊しておりゆっくり前進する。プレイヤーキャラが近くにいると「ブラスターキャノン」や「うちあげファイア」を繰り出す。 本作でアーマー能力を持つ敵はコイツだけであり、【アーマーワドルディ】?や【アーマーハルカンドルディ】?はスカキャラのままであった。 使用技 ブラスターキャノン 砲台から電撃弾を撃つ。 うちあげファイア 頭部から火炎弾を斜め上方向へ放つ。 コメント 名前 全てのコメントを見る?
https://w.atwiki.jp/sakuga/pages/1505.html
広江 克己 【ひろえ かつみ】 イージー・ワールド(イージー・フイルム)出身? フィルムマジックを経て、ぎゃろっぷ所属。 「おじゃる丸」放映当初から参加している一人。同僚だった和田高明に似た作画スタイルで、同番組では時折、枚数をふんだんに使用してグリグリ動かしている。 直近では第14シリーズ「満願神社は生きている」第15シリーズ「フリルと言えないオコリン坊」がおススメ。 また、ぎゃろっぷが手掛けるりぼん・ジャンプ原作アニメの多くで主力原画マンとして活躍している。 ■DRAGON S HEAVEN ドラゴンズヘブン(OVA/1988) 動画 ■おそ松くん[新](1988~1989) 動画 9話 ■レイナ剣狼伝説(OVA/1988~1989) 動画 2話 ■超音戦士ボーグマン(1988) 動画チェック 26話(共同) ■鉄拳チンミ(1988) 原画 15話(音地広江名義・音地正行との共同PN) 19話 ■銀河英雄伝説第1期 (OVA/1988) 動画 ■魔女の宅急便(劇場/1989) 動画 ■たんけんゴブリン島(1990~1993) 作画 14話 27話 52話 53話 72話 92話 95話 ■RPG伝説ヘポイ(1990~1991) 原画 ■ゲンジ通信あげだま(1991~1992) 原画 2話 8話 15話 23話 30話 41話 47話 ■姫ちゃんのリボン(1992~1993) 原画 2話 7話 12話 19話 25話 31話 38話 41話 48話 51話 58話 61話 41:和田原広江名義。フィルムマジックの和田高明、原敦彦との共同PN ■赤ずきんチャチャ(1994~1995) 原画 2話 8話 17話 23話 32話 38話 44話 50話 61話 65話 71話 74話 23:Bパートで、大きな岩が転がってきて、お鈴ちゃんが活躍するところ(WEBアニメスタイルの和田高明のインタビューより) ■赤ずきんチャチャ(OVA/1995~1996) 原画 1話 2話 3話 ■ナースエンジェルりりかSOS(1995~1996) 原画 24話 ■るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(1996~1997) 原画 1話 6話 11話 16話 20話 28話 34話 39話 45話 49話 53話 54話 60話 66話 ■こどものおもちゃ(1996~1998) 原画 80話 87話 90話A 93話 96話 99話 ■ぶっとび!!CPU(OVA/1997) 原画 1話 2話 3話 ■頭文字D(1998) 原画 4話 10話 16話 18話 22話 ■おじゃる丸(1998~) 第1シリーズ(1998) 作画監督・原画 87話 原画 80話 第2シリーズ(1999) 作画監督・原画 4話 17話 37話 56話 76話 88話 第3シリーズ(2000) 作画監督・原画 2話 14話 25話 45話 56話 68話 76話 第4シリーズ(2001) 作画監督・原画 1話 13話 40話 56話 71話 83話 第5シリーズ(2002) 作画監督・原画 4話 16話 39話 56話 71話 87話 第6シリーズ(2003) 作画監督・原画 26話 43話 81話 第7シリーズ(2004) 作画監督 1話 20話(共同) 35話(共同) 47話(共同) 60話(共同) 69話(共同) 84話(共同) 原画 1話 20話 35話 47話 60話 69話 84話 第8シリーズ(2005) 作画監督 7話(共同) 10話(共同) 30話 51話 72話(共同) 90話(共同) 原画 7話 10話 30話 51話 72話 90話 第9シリーズ(2006) 作画監督(共同) 11話 29話 38話 57話 76話 81話 原画 11話 29話 38話 57話 76話 81話 第10シリーズ(2007) 作画監督 14話(共同) 39話 63話 74話 85話 原画 14話 39話 63話 74話 85話 第11シリーズ(2008) 作画監督・原画 44話 第12シリーズ(2009) 作画監督・原画 6話 46話 75話 87話 第13シリーズ(2010) 作画監督・原画 16話 30話 50話 86話 第14シリーズ(2011) 作画監督・原画 1話 31話 32話 49話 73話 85話 第15シリーズ(2012) 作画監督・原画 2話 22話 第16シリーズ(2013) 作画監督・原画 1話 7話 44話 55話 第17シリーズ(2014) 作画監督・原画 4話 19話 38話 45話 67話 第18シリーズ(2015) 作画監督・原画 17話 18話 第19シリーズ(2016) 原画 6話 17話 27話 65話 第20シリーズ(2017) 原画 11話 24話 第22シリーズ(2019) 原画 12話 19話 30話 36話 45話 単独作監回は全て一人原画、共同作監回は全て吉田光昭との二人作監・原画 ■クイーン・エメラルダス(OVA/1998~1999) 原画 1話 2話 ■ToHeart(1999) 原画 1話 4話 12話画 ■トランスフォーマー カーロボット(2000) 原画 OPED ■風を見た少年(劇場/2000) 原画 ■遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(2000~2004) レイアウト 166話 168話 172話 175話 178話 181話 原画 21話 23話 27話 29話 33話 68話 75話 81話 122話 125話 131話 137話 205話 215話 217話 223話 224話 ■名探偵コナン(1996~) 原画 263話 304話 ■あぃまぃみぃ!ストロベリー・エッグ(2001) 原画 5話 ■ギャグマンガ日和(ジャンプフェスタ版)(2002) 作画 ■円盤皇女ワるきゅーレ(2002) 原画 1話 ■アニメーション制作進行くろみちゃん(OVA/2002) 原画 ■GAD GUARD ガドガード(2003) 原画 25話 ■君が望む永遠(2003) 原画 14話 ■カレイドスター 新たなる翼(2003~2004) 原画 45話 ■爆裂天使(2004) 原画 16話 21話 ■巌窟王(2004) 8話 ■スクールランブル(2004) 原画 1話 7話 13話 19話 ■アニメーション制作進行くろみちゃん 日本のアニメは私が作る!2(OVA/2004) 原画 ■コロッケ!(2003~2005) 原画 ■アイシールド21(2005~2008) 原画 OP3 OP4 OP5 1話 2話 8話 14話 20話 26話 30話 40話 46話 54話 62話 72話 79話 86話 95話 112話 122話 131話 145話 ■スクールランブル二学期(2006) 原画 1話 6話 14話 23話 ■ケータイ少女(2007) 原画 OP ■おじゃる丸 満月ロード危機一髪〜タマにはマロも大冒険〜(TVSP/2007) 原画 ■遊☆戯☆王5D s(2008~2011) 原画 OP1 OP2 1話 7話 14話 21話 26話 33話 49話 130話 136話 154話 ■スクールランブル三学期(OVA/2008) 原画 25話 26話 ■毎日かあさん(2009~2011) 作画監督・原画 51話D 原画 1話B 1-B:一人原画 51-D:一人原画 ■川の光(TVSP/2009) 原画 ■宙のまにまに(2009) 原画 6話 ■10thアニバーサリー 劇場版 遊☆戯☆王 〜超融合!時空を越えた絆〜(劇場/2010) 原画 パラドックスがD・ホイールで登場して遊星からスターダスト・ドラゴンのカードを奪う辺り ■ジュエルペットてぃんくる(2010) 原画 26話 ■猫神やおよろず(2011) 原画 12話 ■遊☆戯☆王ZEXAL(2011~2012) 原画 OP2 20話 25話 29話 ■おじゃる丸スペシャル 銀河がマロを呼んでいる~ふたりのねがい星~(TVSP/2012) 原画 ■遊☆戯☆王ZEXAL II(2012~2014) 原画 OP3 78話 84話 121話 ■劇場版 ジュエルペット スウィーツダンスプリンセス(劇場/2012) 原画 ■金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ 「黒魔術殺人事件 前編」(OVA/2012) 原画 ■劇場版イナズマイレブンGO vs ダンボール戦機W(劇場/2012) 原画 ■ドラえもん(2005~) 原画 581話 595話 642話 654話 811話 1022話 ■ONE PIECE“3D2Y”エースの死を越えて!ルフィ仲間との誓い(TVSP/2014) 原画 ■史上最強の弟子ケンイチ(OVA/2012~2014) 原画 6話 ■ワールドトリガー(2014~2016) 原画 2話 ■遊☆戯☆王ARC-V(2014~2017) アニメオリジナルカード原画 108話~110話 原画 30話 38話 75話 131話 ■神様はじめました◎(2015) 原画 3話 ■おじゃる丸 スペシャル わすれた森のヒナタ(TVSP/2015) 原画 ■金田一少年の事件簿R(第2期)(2015~2016) 原画 9話 ■信長の忍び(2016) 原画 0話 ■遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS(劇場/2016) 原画 ■こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE FINAL 両津勘吉 最後の日(TVSP/2016) 原画 ■タイガーマスクW(TV/2016~2017) 原画 11話 ■遊☆戯☆王VRAINS(TV/2017~2019) アニメオリジナルカード原画 28話 108話 118話 原画 10話 65話 72話 109話 ■ひなろじ ~from Luck Logic~(TV/2017) 原画 12話(TV放送版) ■ONE PIECE(TV/1999~) 原画 809話 ■覇穹 封神演義(TV/2018) 原画 3話 ■爆釣バーハンター(TV/2018) 原画 OP 8話 13話 ■BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-(TV/2017~) 原画 121話 127話 ■からかい上手の高木さん2(TV/2019) 原画 9話D ■パズドラ 第2シリーズ(TV/2019) 原画 83話 ■デジモンアドベンチャー (TV/2020) 原画 17話 19話 25話 29話 39話 ■ふしぎ駄菓子屋 銭天堂(TV/2022) 原画 54話 54:一人原画 ■僕とロボコ(TV/2022) 原画 3話 3:一人原画
https://w.atwiki.jp/yurupedia/pages/1828.html
ナカマロちゃん 携帯画像 都道府県 茨城県 肩書き 那珂市商工会マスコットキャラクター那珂市イメージキャラクター 公式サイト http //www.naka-kanko.jp/page/page000134.html 解説 那珂市商工会の特産品開発事業『なかよしハート「ひまわり」プロジェクト』のマスコットキャラクターとして、2009年に誕生した『ひまわり大使』。那珂市の形と同じ、ハートの形をしたひまわりの顔は、太陽のように明るく、いつもみんなを元気にしてくれる。 攻略難易度 ★★★中。那珂市のイベントにて。 名刺の有無 ? 狙い目イベント イベント情報