約 4,463,665 件
https://w.atwiki.jp/touhoumtg/pages/706.html
永遠と須臾を操る程度の能力/Ability Manipulating the eternity and the moment 永遠と須臾を操る程度の能力/Ability Manipulating the eternity and the moment(U/B)(U/B) インスタント パーマネント1つか待機状態のカード1枚を対象とし、その上に置かれているカウンターを最大2個まで取り除く。 カードを1枚引く。 参考 月都抄-コモン
https://w.atwiki.jp/hinanawiki/pages/94.html
天界の道具。天人にしか扱えない剣。 主な使用法; 単純に武器としての攻撃(非想の剣,剣技「気炎万丈の剣」など) 投擲武器として攻撃。ブ―メランの様に投げても戻ってくる(因果の剣) 戻ってくる理由は謎 相手の気質の天気にすることで明確にし、さらにその気質の弱点となる性質を纏う=必ず相手の弱点を突く事が出来る(緋想の剣の基本能力。具体的な描写なし) 戦闘中に相手の対応天気を発現する技・描写は少ない。緋想天:天子ルートラストの霊夢戦が"相手の気質発現中"の戦闘ケース フリー対戦ではかなり自由に天候が変わるが、システム的な変化はない。かなり詳細不明な能力 生物から気質を吸い上げ周囲をその気質に対応した天気に変える(東方緋想天の異変)幻想郷全体が異常気象に見舞われたので有効範囲は広い 求聞口授の記事にても登場。発現した天気は対象の移動と同時に移動していく模様。広範囲から特定の相手だけを追尾して対象と出来るか、一度対象にされると長時間気質発現の効果下に置かれるのだろうか 逆に相手の気質を封印する(非想「非想非非想の剣」 気質を封印された相手は天気による影響を受けなくなるが、理由は不明。ゲームシステム上この様な効果になった? 生物の気質を集める事が出来る。気質が一定以上集まると天子は幻想郷を壊滅させかねない程の地震を起こす事が出来る。 気質を集める際集め方が雑で多くが天気になっていた。これは自分の元に異変解決家を誘い出すため意図的に行った模様異常気象を起こさずに集める事も出来る? 剣を地面に刺すことで大地に気質を打ち込み隆起させる(地符「不譲土壌の剣」,天地「世界を見下ろす遥かなる大地よ」等) 異変で予定された大規模地震と含め緋想の剣の基本能力か、天子の大地を操る能力の影響もあるかは不明 地面に刺す動作だけで実際刺さなくても同じ効果を発現できる技も存在する。 明確に剣を使用するとの記述がある技もあるが、それ以外は大地を操る能力単体の影響で剣刺しはただのポーズの可能性も 気質による射撃攻撃を行う(気符「天啓気象の剣」,「全人類の緋想天」) 緋想の剣をグラフィックでは使っていない行動にも気質及び気質の様なものは多い。緋想の剣は直接使用しなくとも持主に力を与える? 緋想天:霊夢ルートで天子が天気予報の能力・知識を持っていたのは緋想の剣の影響、もしくは緋想の剣を持ったことから天気に対して興味があったので身に付けた? または神社再建をサボるために緋想の剣を利用し雨を降らせた?
https://w.atwiki.jp/chaos-touhou/pages/389.html
魔法を使う程度の能力(身体能力を上げる魔法を得意とする)「聖 白蓮」 読み:まほうをつかうていどののうりょく(しんたいのうりょくをあげるまほうをとくいとする)「ひじり びゃくれん」 カテゴリー:Chara/女性 作品:東方混沌符 属性:光 ATK:4(+2) DEF:4(+2) 【登場】〔自分のキャラ1体を【表】から【裏】にする〕 [自動]自分が 東方混沌符 のイベントカードを使用した場合、ターン終了時まで、このキャラは攻撃力と耐久力が2上昇する。この能力は1ターンに1回だけ発動する。 RR:ああ、法の世界に光が満ちる SP:良かったわ。これで私も解放される illust:小梅けいと TP-142 RR SP 収録:ブースターパック「OS:東方混沌符 2.00」 参考 ネームが「聖 白蓮」であるキャラ・エクストラ一覧 魔法を使う程度の能力(身体能力を上げる魔法を得意とする)「聖 白蓮」 聖輦船「村紗 水蜜」 「聖 白蓮」 法界の火「聖 白蓮」 封印された大魔法使い「聖 白蓮」 命蓮寺「聖 白蓮」
https://w.atwiki.jp/jojotoho_row/pages/324.html
――第一回放送が終わった。 「……承太郎、今呼ばれた中に……確か居なかったわね?」 博麗霊夢が、努めて声に感情を込めぬように尋ねた。 「……ゼロ、だ。直接会ったことがあって、名前を知っている人物に限っていえば、だがな。 『シーザー・アントニオ・ツェペリ』、『ウィル・A・ツェペリ』、『スピードワゴン』 ……皆、俺の時代にはスデにこの世にいない人物だ。 ただ、『タルカス』と……どこかで見た名前だ。確か……世界史の資料集とか、だったか。 大統領に倒されたとかいう『ブラフォード』も、だ。 あとは、聞いたことの無ぇ名前だ。もしかしたら、だが……まだ生きてる『ホル・ホース』、『ヴァニラ・アイス』の他に、 オレたちがブチのめしてやったDIOの手下もこの場に呼び出されて、今、名前を呼ばれたのかも知れねーがな」 とりあえず、身近な知り合いは呼ばれなかった。 承太郎はそんな安堵をなるべく声色に出さぬよう、努めて事務的に答えた。 「……そのDIOの手下とやらの名前は、判らないのか」 「名を聞く間もなくブチのめしてやったことは一度や二度じゃねーからな……フー・ファイターズ、お前は」 「ああ。『エルメェス』という名があった。お前の娘、空条徐倫と行動を共にしていたスタンド使いだ。 ……霊夢、お前は」 フー・ファイターズが、機械的に尋ねた。 「……『ナズーリン』、『伊吹萃香』、『紅美鈴』、『星熊勇儀』、『魂魄妖夢』、 『二ッ岩マミゾウ』、『アリス・マーガトロイド』、『幽谷響子』、そして『十六夜咲夜』。 ……承太郎にはさっきひと通り話したとは思うけど、私の知り合い…… 幻想郷の住民は、さっきの第1回放送とやらで呼ばれた18人の中に、9人いたわ」 「…………」 承太郎は反応を返すことができなかった。 ……ただ帽子の鍔をつかみ、黙って俯いていた。 霊夢の方を見ないようにしながら。 先ほど情報交換を行った通りであれば、このバトルロワイアルに参加させられた90人のうち、 およそ半数が幻想郷の住人……関係の深さに程度の差はあれど、みな霊夢の友人と言って良い。 今告げられた死者18人のうち、9人がそうだった。 ――確率的にいえば、妥当な割合だろう。 いや、DIOやその手下たちのような超危険人物も多く参加する中で、 戦い慣れていない者も多いと聞く幻想郷の住人たちは、良く生き残っている方ではないのか。 そんな考えが自身の頭の中に浮かんだことを、承太郎は嫌悪した。 (……辛ぇだろうな) ――そういえば、というのも奇妙な話だが、承太郎自身、3人のかけがえのない友を喪ったばかりだった。 彼らを喪いながらもDIOとその最後の部下、ヴァニラ・アイスを斃したのが、エジプトはカイロの、日没直後の話。 その次の日の朝にポルナレフと別れてジョセフと共に日本行きの旅客機に搭乗し、 ――この、日本の山奥に存在する秘境・幻想郷に呼び出され、殺し合いに参加させられたのだ。 幻想郷に呼び出されて6時間。彼らの死からまだ、丸一日も経っていない。 だというのに、その事実にあまりショックを感じていないことを承太郎は自覚する。 アブドゥル、花京院、イギー。(この場に呼び出された花京院はどうやらまだ生きているようだが) 彼らとの縁は、いずれもDIOを追う旅にまつわる――非日常の中でのものだった。 自分も含めて、刺客の攻撃を受けていつ死んでもおかしくない――そんな旅だった。 彼らの死が、悲しくない訳ではない。 だが、それでもこうして平静を保っていられているのは、 『覚悟』を持っていたお陰だろう。非日常の、戦場の中で生きる覚悟を。 もし、戦いの場でない日常の中で突然親しい者が死んだとしたら――。 例えば、カイロへの旅立ちの日――母・空条ホリィがDIOとの運命の引力によって、母自身を蝕むスタンドを呼び覚まされたあの時、 母に残された時間が『50日』でなく、『6時間』だとしたら――。 つまり、共に日常を生きていたはずの母が殆ど打つ手無く『突然死』に近い形で死亡したとしたら――。 きっと承太郎とて取り乱さずにはいられなかったに違いない。 霊夢はまさに今、そんな目に遭わされているのだ。 横目で、名簿を手に俯いて立ち尽くす彼女を見やるが――長い髪に隠れ、表情を伺う事はできない。 ――こういった気遣いは、どうにも不得手だ。 そもそもついさっきまで赤の他人だった同士でどうにかできる問題なのか。 「……何見てるのよ承太郎。こっちの様子をチラチラと」 気づかれた。 「あんたに気遣われなくても、このくらいなんてこと無いわよ。 こちとら鬼さえ泣かす無慈悲で薄情な博麗の巫女よ。祓ってきた妖怪は今まで数知れず。 妖怪や妖怪に付き従う人間がこれくらい死のうと、どうってことないわ。 あんたなんかに気遣われる筋合いなんて、無いのよ」 フンッと鼻息を一つついて、霊夢は承太郎の方に向き直った。 そしてすまし顔で歩き出すと、承太郎の前を通り過ぎてゆく。 「……霊夢、どこへ行く気だ?」 「ちょっと『雉を撃ちに』、ね。少ししたら戻るから、ついて来ないで」 「……10本も飲むからだ、ビールを」 承太郎は呆れ顔で漏らした。 「待て、霊夢」 「何よ、FF(フー・ファイターズ)」 「女性の場合、排泄に行く際の表現は『花を摘む』、では……グワッ!」 側頭部にアヌビス神の鞘を叩き込まれたFFを尻目に、霊夢は少し離れた低木の茂みの陰へと消えていった。 「……それを言ったら、わざわざ『雉』とか『花』とか言う意味がなくなるだろーが」 「……むう、難しいな……」 凹んだ頭をうつむかせて、しょんぼりするFFに承太郎は耳打ちした。 この生き物に耳という部位が存在するかはひとまず置いておくとして。 「FF……霊夢の様子を見に行けるか? ……コッソリとな」 「体内にペットボトルを仕込めば、多少の時間なら何とかなる。 ……確かに、排泄中はどうしても無防備になるからな」 「……ああ、そうだな……。 俺が行ったら覗き魔になっちまうしな」 FFはゆっくりと霊夢の消えていった茂みに近づいた。 そろり、そろりと気配を殺し、首尾よく霊夢の背後に回り込むことができた。 霊夢はしゃがみこんでいる。こちらに気づく様子はない。 野外で排泄を行うなら、当然その姿勢をとっているはずである。 だがFF、そこで気づく。 (下着を脱いでいない……) 彼女は、うっかり下着を脱ぎ忘れたまま排泄行為に及ぼうとしている。 霊夢は下着を脱がないままに排泄の姿勢をとり……今まさにプルプルと身を震わせて――『力んで』いる。 下着を脱がずに排泄を行っては、下着を汚してしまい、不衛生だ。 糞尿に汚染された衣服は周囲に強い臭気を発散し、行動の隠密性を著しく損ねる。 (止めなければ……!) 駆け寄ったFFが目にしたのは、震える身を抱き苦しそうにうずくまる霊夢の姿だった。 頬を涙が止めどなく伝い、歯をを食いしばり、声を押し殺してうめいていた。 痛みをこらえて、苦痛をこらえているように見えた。 その様子はFFの目には、霊夢が酷い傷を負って苦しんでいるように見えた。 失礼とは理解していたが、FFは霊夢に声を掛けずにはいられなくなった。 「さっきの傷が、痛むのか?」 ようやくFFの存在に気付き、ハッと我に返った霊夢。 涙を袖で拭い、向き直ってから、突き放すように言った 「来るなって、言ったでしょ。この変態」 「排泄中はどうしても周囲への警戒が薄くなるからな……。 すまない……先ほどの戦闘の傷がそこまでひどいとは思わなかった。 すぐに手当を。私のプランクトンを傷口に詰めれば、止血にはなるはずだ」 「…………」 霊夢はFFの顔を見て一瞬固まった。 そして2呼吸ほどの後に、得心した様子で、 「……そうよ、さっきので傷口が開いたからついでに手当てしてるのよ」 「ではやはり、私が手伝った方が……相当に、苦しそうだったぞ。 本当に、いいのか?」 「……ええ。見張るのは構わないけど、離れて、あっち向いてて」 「わかった」 FFは霊夢に背を向け、彼女の元を立ち去ってゆこうとした。 1歩、2歩、3歩と進み出た所で――不意に腕を掴まれた。 「待って。……やっぱり、待って。お願い……そばにいて」 振り返ると、そこには涙を流し訴える霊夢の顔があった。 流れ落ちる涙を拭おうともしない、その瞳と視線が合った時。 FFは胸に――ヒトでいう胸の部位に、何かで締め付けられるような、そんな痛みを感じたのだった。 身体を構成する分身たちにダメージはない。その痛みの正体を、FFはまだ知らなかった。 ○ ○ 少女の押し殺した嗚咽だけが、周囲に漏れ出ていた。 霊夢は先ほどまでと同様に、うずくまって震えていた。 FFはその傍に座り込み、霊夢の様子を見守っている。 一体霊夢は私に何がしたいのか。私に何を期待しているのか。 FFは霊夢が呼び止めた意図を、さっぱり理解できないでいた。 見たところ、外傷は――少なくとも、今までの傷口が開いたという様子はない。 FF自身が彼女に与えたダメージも、放送以前の通り、このように苦しむ程では無かったはず。 ――では、何故彼女は苦しんでいる? 内臓など、外観では判らない部位に傷を負ったのか? 「霊夢、本当に傷は大丈夫なのか?」 「大丈夫……うっ、ぐずっ……傷はッ、本当に、大丈夫だから……」 「では、なぜ苦しんでいる?」 「悲しいのよ、友達を失って……FF、これがッ……『悲しみ』なのよ」 「……それを私に教えるために、わざわざ呼び止めたのか?」 「ええ……分からない? だって……『自由』ってッ……まず心が『自由』じゃないといけないでしょう……」 FFには霊夢の言葉の意味が理解できなかった。 FFに敗北を認めさせた『自由』とは、『悲しみ』という耐え難い苦痛をもたらすものなのか。 『悲しみ』も、言葉は知っていても、それがどの様なものであるかはいまいち理解できなかった。 刑務所の外れでDISCを守っていた頃は、人の感情に関心など沸かなかった。 プランクトンにスタンドと知性を与えられた新生物『フー・ファイターズ』にとって、それは理解の及ばない感情だった。 フー・ファイターズという種族は、全てが一つの意識を共有した存在。 同族が死ぬということは、彼にとっては水さえあればすぐに治るような、ちょっとした傷を負う程度のことに過ぎない。 そして自分以外の生物は全て異種であり、異種族が死のうと、傷つこうと、知ったことではなかった。 だから、人は仲間が死んだら悲しい、ということを、理解できなかった。 ――私を負かした『自由』とは、一体何だ? そして、その自由がもたらす『悲しみ』とは? 「霊夢、お前の言っていることが、さっぱり理解できない」 「……そう」 「だから、提案、いや……頼みがある」 「……何よ」 「今一度、私をお前にとりつかせてほしい。 人間でなく、友もいなかった私にはお前の苦しみが、『悲しみ』という感情がわからない。 お前が友を喪ってどうしてそんなに苦しそうなのか、理解できないのだ。 私がお前にとりついて、お前の知性を、今感じている『悲しみ』を体験させてもらうことはできないか」 「…………」 FFの真剣な問いかけに、霊夢は無言で同意する。 そう、FFは真剣だったのだ。 自由がもたらす悲しみとは何なのか、知りたい。 そしてそれ以上に、本人も意識しないところで、 彼は初めて得た仲間の苦しみをどうにかしたいと感じ始めていたのだった。 FFはゆっくりと霊夢の鼻先に指を差し出した。 霊夢はそれをそっと手に取り、桜色の唇に口づけするように、近づけていった。 黒い泥か、水ごけのようなFFの分身たちが、ゆっくりと霊夢の中に流れ込んでいった。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『咲夜は……ほとんど私が殺してしまったようなもの』 『レミリアとパチュリーにどんな顔して会えばいいか、わからない』 『美鈴も、咲夜が生きていれば、彼女も助かったのかも。 他のみんなも、私が最初からあんなゲームになんて乗っていなければが助けられたのかも』 『たった6時間で9人。『あの男』に殺しあえと言われてしまった以上、幻想郷は本当に終わりなのかもしれない』 『『あの男』が幻想郷という世界に飽きてしまったから、外界の強い人間たちを呼んで殺し合いを開かせたの?』 『それほど、最初に会ったあの男は私には絶対的な存在に感じられた……。 最初あの男から聞いた言葉は神のお告げの夢……『霊夢』に感じられた』 『友達を、咲夜を殺す罪の意識さえ心の奥底に押し込めてしまえるほどに』 『私ってば、ホント薄情な奴ね。 友達を殺すのは平気でも、負けるのは我慢できないなんて』 『実際9人も死んだけど、意外と平気。……押しつぶされるほどじゃない。 こんな薄情な私に、友達を守ることなんてできるのかしら』 『……妖怪なら、いっぱい祓って、いえ、殺してきたからね。やっぱり私は、薄情者なのかも』 『これからもいっぱい人も、妖怪も死んでいくんでしょうね。 だったら、これくらい薄情でないとやっていけないのかも』 『そんな薄情者の私なのに……! どうしてこんなに身体が重いの!? どうしてこんなに胸が苦しいの!?』 『手足は水浸しの綿みたいに重いし!』 『胸は鉄のサラシを巻いたみたいに苦しいし!!』 『頭なんて脳味噌が鉛にすり替わったみたいにボーっとして働かない!』 『何もする気が起きないのよ!!』 『立ってるのも、息するのも嫌になって、このまま何もせず寝そべっていたい!』 『そのまま泣き叫んでしまいたい!』 『こんな時に! こんな時なのに!! こんな……悲しんでられる時じゃないのに!! 私ががんばらなきゃ! もっと、もっといっぱい友達が死んでいくのに!!』 『……どうして動けないの! どうしてこんなに辛くて、苦しくて! 悲しいのよ! 何者にも縛られない、博麗の巫女が!!』 『このまま『あの男』の言うとおりに、皆死んでいくなんて……悔しくてしょうがないじゃない!!』 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「……霊夢、わかった。もういい。もう……たくさんだ。 お前の悲しみ、苦しみ、絶望は……痛いほどよくわかった」 分身を霊夢の体内から引き戻したFFは、頭を抱えながらこぼした。 「霊夢……どうしてお前はこんな苦しみを抱えながら、『自由』であることにこだわるんだ?」 「証だからよ。 この身を締め付けるような悲しみは、私が咲夜たちを大切に思っていた証。 私は、友達を喪って、悲しむ事ができる。 この感情は、私のもの。誰にだって、奪わせないわ。 なんて……私も丸くなったものね。少し前までだったら、想像もできなかった。 ……ついさっきまでだって、そうだとは思わなかった。友達を喪うと、悲しいなんて。 ねえ、FF。私……最初は殺し合いに乗っていたの」 「ああ、さっきお前の中に入り込んだ時に、わかった。 霊夢、お前も、私と同じだったのか」 「ええ。アンタが『ホワイトスネイク』の使い手に生み出され、操られていたように 私も、主催者だった『太田順也』の言いなりだったのよ。 ここに来る前に私は咲夜を傷つけ、倒れた咲夜は別の誰かに殺された。 私の落とした妖刀を持ち去ってね。 ……彼女は、殆ど私が殺したようなものなのよ」 「……そうか。 では、今はどうして殺し合いを止めようとしている?」 「私が咲夜を倒した後に、承太郎が現れた。 私はあいつとも戦って……殆ど相打ちに近い形で倒れたの。 その時持っていた妖刀を落とした私は考えたわ。 私の持っていた妖刀には人を操るスタンドが宿っていた。私には通用しなかったけど。 だから今まで私は妖刀に操られていたということにして、 承太郎に一旦ついていって、不意を討って殺そうって、ね」 「合理的、ではあるな」 「太田の言いなりの操り人形として動くなら、ね。 けど、私にはできなかった。 そんな手を使うのは、あいつとの勝負に、負ける気がして。 あいつに負けると思うと、とても悔しくて。 一回あいつを殴り倒して、参ったって言わせてやらなきゃ、どうにも気がすまなかった。 そうするには、妖刀を落としてからも、承太郎に挑戦する必要がある。 操り人形の範疇を逸脱した行為ね。 ……そうして私は操り人形としての役割を捨てて、承太郎に再戦を挑み、私に、『博麗霊夢』に戻ることができた。 ……妖刀を持って逃げた奴に咲夜が殺されたのはその時よ。 私は、『博麗霊夢』は、咲夜の死を悲しんだ。悲しみなんて、感じるはずないって思ったのに」 「傍から見れば、支離滅裂だな。お前の行動」 「……返す言葉もないけど、まあ、そういうことよ。 そういう意味では、承太郎も、私の恩人ね……あっ、今のだけは、あいつには言わないでよね。 ……つまり、私が何を伝えたいかっていうと!」 「ああ」 「悲しみも、悔しさも、全ての『感情』はその人自身のもの。 そう感じる心を誰かに奪わせるなんて、あっちゃいけないことなの。 ……それが『自由』ってことだから。 だからFF。12時になって、約束の時間が終わったら、アンタはアンタ自身の『感情』に従って行動しなさい。 まぁ、またDISCを奪おうとして他の奴を襲うっていうなら、私がぶちのめすけどね。 アンタにも私にも、『自由』は存在するんだから」 「感情……人ならざる私にも、あるのか?」 「あるはずよ。人にだって、妖怪にだって感情はある。 アンタに無いとは思えない。……だからこそ、私に負けを認めたんでしょ?」 「……そうだったな」 「じゃ、私の話は終わり。FF。見張るなら離れて見張ってて。 私は、もう少し泣く」 「……ああ……いや、ちょっと待て。 ……お前はまだ、我慢しているんじゃないのか?」 「何をよ」 「泣くことを、だ。 本当はもっと大声で泣き叫びたい、それほど悲しいんじゃないのか? さっきお前の中に入り込んだ時に、そんな声が聞こえた」 「それは、できないわ。だって、承太郎に聞こえるじゃない」 「人間とは、難しい生き物だな……。それなら、これでどうだ?」 FFは急に何か閃いた風に手を叩くと、霊夢の鼻の穴に指を突っ込み、 霊夢の体内に再度侵入した。 抗議の声をあげようとした霊夢だったが、 (声が出ない!! FF! アンタ一体何したのよ!!) 「お前の肉体を操って、声帯の機能を一時的に停止させた。 今のうちに、好きなだけ泣き叫ぶといい。 もっとも、その声が彼に聞こえることはないだろうがな」 (え……) 「さあ、今のうちだ。……本当は泣きたいほど悲しくて、悔しくて、苦しいのだろう? 私にも、うんざりする程に伝わって来る」 (でも……) 「あれほど他人に操られる事を嫌がっていたお前が、 どうして再び私の侵入を許した? 本当は、自分の苦しみを、誰かに理解して貰いたかったのではないのか?」 (……それは) 「生き残る可能性を、この殺し合いを破壊する確率を少しでも上げたいなら、 泣けるうちに好きなだけ泣いて、少しでも心の重荷を取り除く事を推奨する」 (いいのね? FF) 声なき声は既に涙ぐんでいた。 ○ ○ ――そして霊夢は、思いっ切りに泣いた。 泣き叫んだ。大泣きに泣いた。 間違いなく、彼女の人生で初めての経験だった。 霊夢はみなし子として生まれ、博麗の巫女としての素質を見出されて拾われた子だった。 物心付いた頃から、修行の人生。(あまり取り組みは真面目ではなかったが) それなりに大事に育てられはしたが、それは彼女が次代の博麗の巫女だったから。 今の自分のように、感情のままに大泣きするような自分の弱みを、他人に見せることはできなかった。 弱みを誰かに見せた瞬間、博麗の巫女・不適格として、捨てられるかもしれないと思ったからだ。 そんな彼女のサガは、霊夢が成長し、正式に博麗の巫女を襲名して、 気のおけない友人たちが出来てからも、ずっと意識の底に残り続けていた。 霊夢はこの日生まれて初めて天を仰ぎ、声なき声で泣き叫んだ。 DISCを守るため、ただそれだけのためにロボットの様に生きてきたFFの考え方はどこまでも合理的で、 それでいて人の心の痛みを理解することのできる彼は、ひょっとして世界で一番優しい存在なのかもしれない。 ――霊夢はそう思ったのだった。 ● ● ● 「……そろそろ戻ろうか、FF」 どこかスッキリとした、そんな表情で霊夢は言った。 「……少しは、楽になれたか」 「ええ……ざまぁ無いわね。アンタに教えてあげるつもりが、逆に助けられるハメになるなんて。 でも……ありがと、だいぶ肩の荷が降りた気がするわ」 「そこまで苦しかったなら、承太郎に構わず泣けばよかっただろうに。 そういう『自由』だって、あったのではないか?」 「それは……何か嫌。 あいつだけには、どうしても情けないところを見せたくないのよ。 泣くのが『自由』なら、あいつの前で強がっているのもまた『自由』ってことよ」 「『自由』に生きるというのも、難しいのだな……」 と、神妙な表情のFFの横で、霊夢はしゃがみこんだままの姿勢で、おもむろにスカートに手を掛けた。 放送の直後、霊夢がこうして茂みに隠れたのは承太郎に気付かれずに泣くためであるが、 尿意を催していたのもまた事実だったのだ。 何しろ彼女は数時間前に缶ビール10本を飲み干したばかりである。 出したくならない方が不自然である。 霊夢はスカートを下ろそうとしつつ、FFにあっちを向いているよう告げようとした。 まさにその「あっち向いてて」の「あ」が霊夢の口からこぼれようとした瞬間に、 「あ……」 霊夢は下腹部の違和感に気づいてしまったのだ。 ――尿意が消えている。膀胱の張りも全く感じない。 涙を流したせい? いやいやまさか、いくらなんでもそんな量は流さない。 では、茂みに隠れる直前まで確かにあったはずの尿はどこに行ってしまった? スカートに手を掛けたまま固まる霊夢に、FFが気を利かせて教えてくれた。 「霊夢、排尿の必要はない。さっきお前の中に入り込んだ時に、私が吸収させてもらったからな」 「……えっ?」 青ざめた顔でFFの顔を見上げる霊夢。 哀れFFは彼女の心境を察する間もなく、淡々と続けた。 「どうせ排出する水分だしな。こちらとしても、陸上で貴重な水分が補給できて、助かった」 ○ ○ 「お待たせ。……承太郎、見張りをよこすならちゃんと言ってよね」 「ああ、すまなかったな……」 FFを引き連れて戻って来た霊夢がわりあい元気そうなのを見て、承太郎は内心で安堵した。 放送直後の、見苦しい程に取り繕った霊夢の態度は、もう見られない。 (やれやれ、気を使うまでも無かったか。 このくらいで……と言えるハズもない出来事だが、 それでも、このくらいで折れるタマじゃなかった、か) 「……FFも、その、何つーか……ご苦労、だったな……。 認識が甘かった、人間相手じゃなければ覗かれても大丈夫だと思ったんだが……」 恐らく覗き魔としての制裁を受けたのだろう、頭部がボコボコに凹んだFFに、 承太郎は心からの労いと謝罪の言葉を掛けた。 「そうじゃなくて……これはだな……。……いや、止そう。この話は……」 FFはその時あった出来事について、決して語ろうとはしなかったのだった。 「さ、行きましょ、承太郎……って、アンタ何してたの?」 「……コレか?」 承太郎は、右手を胸の高さで空に向けて、左手でその中の何かをいじり回してるようだった。 「承太郎、そんなに珍しいか? 私の身体は」 承太郎の手にあるのは、他でもない『フー・ファイターズ』の身体の一部の、プランクトンである。 承太郎はそれを指で摘んだり、太陽の光に透かしてみたり、先ほどから実に興味深そうにいじり回していたのだった。 「ああ、珍しいぜ……刀や、犬や、猿のスタンド使いは見てきたが、 まさかプランクトンの群体がスタンド使いになるなんてのはな……」 「まったく、FFは、FFよ。コイツがどんな生物かなんて、今はそんな事に構ってる場合かしら?」 「いーや、重要だぜ? この生物がどんな特徴を持っているか知っておく…… ……つまりは、味方がどんな強みと、弱みを持っているかを知っておくのはな。 ……スタンドで戦う場合において、最も重要なのは『情報』と言って良い」 承太郎は語る。 承太郎達はエジブトへの旅路を最大6人のスタンド使いで旅をしていたが、 襲い来る敵の数は常にそれ以下で、多くの場合、たった1人であった事を。 そしてそれにも関わらず、承太郎達は何度も全滅の危機に晒されてきた事を。 圧倒的な戦力の差を覆すもの。 それはひとえに、情報の差であった。 襲いかかる敵はこちらのスタンド能力の特性はおろか、 旅の現在位置・ルート・交通手段、そしてスタンド使い自身の性格・生い立ち・癖に至るまで、詳細に調べ上げていた。 こちらの情報はDIO達に筒抜けになっていたといっても過言ではなかった。 だから船や飛行機に乗れば毎回決まって敵の襲撃を受けて破壊されたし、 行動を別にして人数の減った所を襲われる所もままあった。 時には友の肉親の仇をけしかけてチームを分断させられたことさえあった。 逆に敵のスタンドについて、こちらは全く知らない事が殆どだった。 スタンド攻撃を受けていると気付いた時には、既に絶対絶命の状況と判るのが常だった。 敵の未知のスタンド能力を解き明かす為、ただそれだけの為に命懸けのギャンブルに出なければならないことさえあった。 実際、花京院は、本来であれば――と、そこで承太郎は、口を噤んだ。 「……ごめん、悪かったわ」 霊夢は心底申し訳なさそうに、頭を下げた。 気のせいか、彼女の頭の大きなリボンまで落ち込んだ猫の耳のようにおじぎしている様に見えた。 「いや、気にするな。 それに、ここに来て、また会えるんだ。恐らく……この場だけだがな。 ……『いつ』の花京院かはわからねえから、複雑だがな」 「……けどさ、承太郎」 「……何だ、霊夢」 「さっきからその『スタープラチナ』が書きまくってる、 FFの『スケッチ』はさ、本当に必要な情報なの?」 「…………」 霊夢に向かい、情報の重要さについて説く承太郎の傍に立つ、『スタープラチナ』。 彼はさながら電動ミシンの様なスピードと正確さで、承太郎の手のひらの水たまりで泳ぎまわるFFの個体を拡大スケッチし続けていた。 流石に声には出さないものの、『オラオラオラオラ!』と叫び出さんばかりの迫力で水たまりを睨みつけながら、鉛筆を酷使していた。 様々な角度から、白黒写真のように、精密に描かれたFFの50倍拡大スケッチ達。 彼らは次々に増殖を続け、既にA4サイズの紙を埋め尽くそうとしていた。 「ほう……これは中々、正確なスケッチだな。 スタープラチナの能力については、先ほど見せてもらったが……。 スタンドには戦うだけではない、この様な使い方もできるのだな……」 「FF、アンタまで……」 感心しきりの表情でスケッチを覗きこむFF。 霊夢も、この時ばかりは頭を抱え、呆れ返ってしまったのだった。 「まったく、あんたって結構細かいというか、マニアックなところがあるのね。 そんなでっかい図体してる割に。 いや、身体が大きいと、逆に細かいこと気にする性格になるのかしらね? 霖之助さんも背は高い方だけど、かなりのうんちく屋さんだもの」 「なんだ、そりゃ……まあ、俺は学者志望だから、そういう部分は否定しねーが」 「何それ、全然イメージに合わない。 兵隊か、吸血鬼専門のハンターでもやってるのかと思ったわ」 霊夢は彼の第一印象とは余りにかけ離れたその言葉に、思わず吹き出してしまった。 「って……そういえば、承太郎? 私あんたの事何も知らないわ。 さっき、あんたの仲間や、敵のことについては妙に詳しく話してくれたし、 私の知り合いについても詳しく聞き出そうとしてたのは正直ヘンに思ったけど、今の話を聞いて納得がいったわ。 けど私、あんた自身の事は何も知らないわ。 スタンド使いで、ジョースターって一族の人間ってこと以外は。 あんた、いったい何者なの? どうして自分の事はほとんど話そうとしないの?」 「どうしてって、見ての通りだからだ……。 ……俺はただの高校生だ、時々『不良』って頭につくがな。 学校ってシステムが幻想郷にあるかは知らねーが」 承太郎のあっけらかんとした答えに、霊夢は食って掛かった。 「ああん? ……そんな訳ないでしょう? 外界の学生がどんなのかは人づてだけど、だいたい知ってるわ。 ただの学生が吸血鬼退治とか、そういう戦いに巻き込まれる訳、ないじゃない」 「……そこはもう話したはずだぜ。 呪いに掛かった俺のオフクロを救うため、俺たちはエジプトに向かい、DIOを倒したってな。 ここでもう一度やり直すハメになっちまったがな」 「……本当に? それ以前は修行とか、戦う訓練とか、何にもしてこなかった訳?」 「全く無ぇな。スタンドに目覚めたのも、オフクロが呪いに掛かる少し前だった。 まだ2ヶ月も経ってねぇ」 「そう……」 すると、霊夢は一転して黙りこくり、承太郎の顔を見上げるのをやめて 「…………」 「……悔しい」 と漏らしたのだ。 「ん?」 「何だか、すっごく『悔しい』わ」 そして霊夢は語り出した。どこか、遠くの方を見つめながら。 「私はさ、物心ついたころから妖怪退治の『博麗の巫女』として、修行を積んできたの。 ……まぁ、あんまりマジメに修行した記憶はないけどさ。 とにかく! 私はどんな妖怪でも退治できる自信があった。 実際、鬼だって、吸血鬼だって、神様だって、時には人間だって退治してきた。 命のやりとりはしなかったにせよ、ね。 この名簿にある、知ってる名前も、殆ど私が退治したことがある奴ばっかりよ。 負けたことなんて、片手で数えられるくらいしかないわ。 あんたに、そう、あんたに……負けた、のも数に入れてね」 霊夢の言葉に、徐々に怒気がこもり出した。 「私、あんたに負けて、すっごく悔しかった。 ……そして今、あんたがどんな奴か知って、更に悔しさが湧いてきたわ。 スタンドとかいうのに2ヶ月前突然目覚めるまでは、 戦いとも妖怪とも無縁で、のうのうと日常の生活を送ってきた、とか。 スタンドに目覚めたら目覚めたで、あんたのお母さんを救うためにDIOを倒した……のは良いとして、 その後は戦いとも関係無さそーな学者先生を目指してた……なんていうね、 そんなマイペースな生き方してたあんたにこの私が負けたなんて、悔しくてしょうがないわ」 そして霊夢は殆ど叫びだしそうになっていたのを押さえて、 「だからっ! ……だからね」 承太郎の正面に回りこみ、 「承太郎。……もう一度、私と勝負しなさい! 全てが終わった後、この殺し合いをぶっ壊して、太田と、荒木を懲らしめてやった後に」 と、承太郎の目の前に右の拳を差し出したのである。 ――さて、面倒くせーことになった、と承太郎は思った。 この女の身勝手ぶりはここ数時間で何度も思い知らされてきた通りだが、 まさか堂々と喧嘩を申し込まれるとは思ってもみなかった。 承太郎は不良やチンピラどもに喧嘩を挑まれることは何度となくあったし(もちろん挑まれる度に返り討ちにしてやった)、 女子生徒にデートを申し込まれることも何度となくあった(もちろんチャラチャラした女は嫌いなのでシカトしてやった)。 だが、女に正面から喧嘩を挑まれることは彼の経験からしても初めてのことだった。 ――こんな挑戦、無視だ、無視。 承太郎には、自分より頭一つ以上も小さい――体重など、自分の半分ほどしか無さそうなやせっぽちの女を殴る趣味など無い。 一方的に殴るだけでなく、コトによっては承太郎だってタダでは済まない。 まさか命懸けで殺し合えとまでは言ってこないだろうが、 素手で殴りあうにせよ、スタンド・お札何でもアリのルールでやりあうにせよ、この女は相当に手強い。 それは、今までこいつの戦いぶりを身をもって体感してきたから、明らかだった。 こんな挑戦受けたって、どちらかが、あるいは両方ともがケガをするだけで、何の利益も無いのだ。 霊夢の気が済むかどうかだけ、それだけの問題だ。 霊夢が殺し合いに乗るなんてくだらねーと思ったのは承太郎に負けたのが悔しかったから、らしい。 ではもしここで挑戦を蹴ったら、再びこの女は太田とやらの操り人形に逆戻りするか――そんなことはありえねー、と断言できた。 さっきも、知り合いが死んだと判って相当に堪えていたのを、承太郎は知っていた。 アレほど露骨なタイミングで“雉撃ち”に行っていたのだ。 ここで霊夢の挑戦を断っても、この女は殺し合いを打破するための仲間でいてくれることだろう。 だから、この挑戦は無視する。 しかし結局、ここでNOと言った所で、この殺し合いを破壊し、DIOと主催者を打倒して、それぞれの日常に帰ろうした所で―― そこで――霊夢はこちらの返答などお構い無しに一方的に殴りかかって来る。そんな光景しか想像できなかった。 何しろ承太郎と決着を付けない限り、霊夢の気は済まないだろうから。 この女は、自分の感情にどこまでも正直だ。こちらの事情などお構いなしだ。 結局この女、こちらの返答など、聞いていないも同然なのだ。 「……やれやれ」 承太郎はしぶしぶながら、霊夢の差し出した拳に―― 蜜柑の様に小さく丸い拳に自分の拳を軽くぶつけ、挑戦に応じたのだった。 「ん、良しっ」 テメーは何様のつもりだ、と毒づきたくなる様な高慢な口ぶりの霊夢。 だが、その雲間から太陽が覗いたような笑顔の前に、さしもの承太郎も毒気を抜かれてしまったのだった。 来たるべき決着を付けた時、その顔が見るも無残なアザだらけにならない保証はどこにもないというのに、である。 「……で、ルールはどーするんだ」 「考えとくわ」 「……やっぱりな」 そしてこの回答である。 承太郎はまたやれやれ、とこぼしそうになるのをこらえつつ、 一人蚊帳の外に居たFFに目を向けた。 FFは、まだ先ほどの『自画像』のスケッチを眺めていた。 「なあ、承太郎。ここに書いてある生物は何という名前だ? ……この生物は私ではないし、私はこのような姿の生物を見たことがない。 少なくとも、グリーンドルフィン刑務所の周辺には生息していない生物だ」 FFが指した紙の隅には、鋭く細長い三角形の皮膜の翼に、 細長いクチバシと、同じくらい細長いトサカを持った鳥のような生物がスケッチされていた。 だがこの生物は鳥ではないし、コウモリでもない。鉛筆で描かれたこの生物のスケッチは白黒写真のように精密だったが、 羽毛の類は一切描写されていなかったからである。 「ちょっと、私にも見せなさいよ」 霊夢が承太郎とFFの間に割って入り、爪先立ちで背伸びして、スケッチを覗きこんだ。 「……妖怪、ではないわね。承太郎は知ってるの?」 承太郎はしゃがみ込み、小さな声で答えた。 承太郎がしゃがみ込むと件のスケッチも低い位置に移動し、3者の目線もそれに合わせて移動した。 ――つまり、自然と3者が頭を突き合わせ、スケッチに覆いかぶさる形になった。 口元の動きも、スケッチの絵も周囲からは見えない。 「コイツはプテラノドンだ……恐らくな。 大昔……およそ6500万年前に絶滅した、恐竜の一種だ」 「恐竜? 名前は聞いたことあるけど……」 「その口ぶりじゃあ、幻想郷にも恐竜は棲息してねぇらしいな……。 ……俺の世界、外界でも、恐竜は骨の化石しか見つかっていねえ。 もし生きてる恐竜が発見されたら大騒ぎだ。 ……だが、コイツはさっきその辺を飛んでいた。何匹も見たぜ。 一般的に知られている想像図通りの姿で……ただし、翼開長7メートル以上もある想像図とは違う、 センチメートル単位のミニマムサイズでな」 「誰かのスタンド……か?」 「ああ。十中八九な」 霊夢も、FFと同じ結論に辿り着いたという風に頷いた。 ……だが、この場合周囲を飛び回っているものの正体が何かはあまり重要ではないのだ。 「何だって良いわ。要は、コイツらは斥候、あるいは見張りって所でしょ?」 「その可能性が高い……今はまだ、知らんぷりしとけよ」 「……あまり良い気分がしないわね。とっとと巣をツブしたいところだけど」 ……とは言うものの、この実在するはずのない生物の実在するはずのない姿に対して、 現状で打つ手は全くないのであった。この生物に見張られている事に気づかないフリをするのが、せいぜいである。 何しろ、この生物の親玉が何者か(もしかしたら主催者かも知れない)、 そいつが危険な人物かどうか、そいつはどこに居るのか、この生物はどれくらいの数がいるか、 この生物がどれほどの視力・聴力をもっているか、など……。何一つ不明なのだ。 そもそも―― 「承太郎、そもそもアンタはどうやってこれを見つけたの?」 「『スタープラチナ』だな」 承太郎が答えるより早く、FFが答えた。 プテラノドンの周囲に描かれたFFの分身の精密なスケッチ。 それを可能とする『スタープラチナ』の視力が、昆虫ほどのサイズで周囲に潜む斥候をも見つけ出したのだ。 ――やれやれ、と霊夢は心の中で溜息をついた。 見張りの件で、またあいつに差を付けられちゃった気がするわ。 結局、私は幻想郷という小さな井戸の中で粋がっていた蛙に過ぎないのかもしれない。 それに、あいつとの勝ち負けにこうまでこだわってしまうなんて、我ながらどうかしてるわ。 でも、どうしてこんなにあいつと張りあわずにはいられないのか、ようやくわかった気がする。 さっきあいつに話したとおり、私は物心ついてからずっと修行してきたのに、 あいつが特別な力に目覚めたのがほんの最近だってこと。 それからこれは『勘』でしかないのだけど、特別な力を持っているだけじゃなくて、 特別な運命を背負っているのよ、やっぱりあいつは。 生まれつき『博麗の巫女』としての力を持って生まれた私と同じくらいに、特別なのよ。 ひょっとしたら、私の知らない半分の参加者は、承太郎か、あいつの一族と何らかの関係があるのかも。 それくらいに、特別な存在なのよ。空条承太郎という存在はね。 だとしたら、あいつには尚更情けないところは見せられないわね。 大げさな言い方かも知れないけど、お互いの世界の代表者同士、なんだから。 ――とにかく、私は負けないわよ、承太郎にも、もちろん主催者のあいつらにも。 決意を新たにした霊夢は、ジョースター邸の方から男が近づいてくるのを目撃した。 長い金髪に、服の上からも判る引き締まった長身の中年の男である。 霊夢たちがその姿を遠目に認めると、男はジョースター邸に引き返してしまった。 だがその様子に敵意は感じられず、むしろこちらを手招きしている。 その男は、屋内に3人を招き入れようとしているように思われた。 後編へ⇒信用は『パワー』だぜ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4262.html
まえがき かなりぬるい。 多分にネタに走った感じ。 天国と地獄を分ける程度の能力 「あ~、うぜぇ。」 最近覚えた煙草を咥えながら俺は道を歩いている。 「ゆっくりしていってねっ!!!」 「うぉっ!!吃驚した……ってゆっくりか。」 「おにいさんはゆっくりできるひと? できないひとならまりさがゆっくりさせてあげるんだぜっ!!!」 急に現れたふてぶてしい顔饅頭。 通称ゆっくり。 「ゆっくりしていってねっ!!!」という特有の泣き声からそう呼ばれている。 「ゆっくりできるわけねーだろ。あほかっつーの。」 なぜなら……俺は死んでいるから。 死者。 それが現時点での俺の社会的地位。 まぁ死後の世界に「社会」……って奴があったらの話だがな。 死んでみると人生は劇的に変わった。 学生んときのような、部活行って、授業寝て、バイトして、休日に彼女とデートして。 ……そんなゆるい生活とはおさらばせざるを得なくなった。 腹いせに軽く小突いてやった。 「ゆゆっ!?やめるんだぜっ!いたいのはいやなんだぜっ!」 「うっせ。俺はゆっくりできねーんだよ。」 「ゆゆっ!?じゃあまりさがゆっくりさせてあげるんだぜっ!!」 「……ほほぅ?面白い。やってみろ。」 正直、今は気分が悪くてむしゃくしゃしてる。 それはそうだろう。 死んだのだから、気持ちいいはずがあるまい。 何ら未練を残さず、大往生した年寄りならいざ知らず、俺はまだまだ若いんだから。 このゆっくりと呼ばれる饅頭、詳しい生態もほとんど分からないが一つはっきりし ていることがある。 ……こいつらはその鳴き声の通り、ほかの生物をゆっくりさせることを生き甲斐にしている。 どうやら、ほかの生物がゆっくりすることで、こいつ等は幸せになれるようだ。 食事を取るようだし、繁殖活動も行なう様だが、最近の学説の主流的な見解としては、 こいつらは「概念の存在」らしい。 難しく言ったが、要は幽霊の類と変わらん。 強い恨みを残して死んだ人間が幽霊として存在するとき、恨みを晴らすことで消える。 それは、自身の存在意義を失うからだ。 「ゆっくりさせること」がその存在意義である。とすれば、こいつらは何かを心ゆくまで ゆっくりさせたら消えるのだろうか?……学会での調査事項らしい。 しかし、そんなことをいいながら、死んでいる俺はどうなるのだろうか? 死因は良く覚えていない。なのに、死んだことだけは自覚できる。 なんだろう、この不思議な気持ち。 「ゆ~!まりさがおうたをうたってあげるんだぜっ!!」 「いらん。昨日さんざんカラオケしてきたから。」 そういえば、死ぬ前日は彼女とカラオケでふぃーばーしてた。 隠れオタの彼女が電波ソングを歌うのをじつとたへる。 きけどもきけどもわがせいかついつこうによくならす。 「ゆ~ん……それじゃおいしいきのみをあげるんだぜっ!!」 「たべねーよ。流石に木の実は。」 「ゆぐっ!!そ、それじゃまりさのゆっくりぷれいすにあんないしてあげるんだぜっ!!」 「いや歩いてるのわかるだろだから。」“ゆっくりぷれいす”とはこいつの巣のことだろうか? こいつ等がしつこく人間に絡むには訳がある。 前述の通り、こいつ等はほかの生物をゆっくりさせることを生き甲斐にしている。 だが、「ゆっくりする」という言葉は実に多義的だ。 「お腹一杯食べる」、「子供と戯れる」、「気持ちよく寝る」などのいずれでもあり、 いずれでもない。 明確な命題ではないため、言葉のコミュニケーションが取れない一般の動物がゆっくりしている のかどうかはこいつ等には分かり得ない。 その点、人間ならば言葉が通じる。「ゆっくりしているか?」と確認できるのだ。 そんなわけで、コイツはせっかく見つけたカモである俺を黙って帰す気はないらしい。 「ゆゆ……じゃあ、“てんごく”へのいきかたをおしえてやるんだぜっ。」 実に仕方なさそうに答える黒大福。 「……なんだと?」 こいつ等、神の使いか? 「おい、おまえ。」 「ゆっ?まりさはまりさだぜっ!!」 先程からへこんでいたコイツに声をかける。 ……「まりさはまりさ」ってなんだよ。トートロジーじゃねーか。 「天国への行き方。教えてくれ」 「いいよっ!ただし、くいずにこたえられたらねっ!」 いつの間にか現れた紅白饅頭。 んん? 道が……二つに分岐している? さっきまでは間違いなく一本道だったのに? ……なるほどね。 只では行かせてくれないわけか。 正直、こいつ等が本当に天国への生き方を知っているかどうかは疑わしい。 だが、現状では他に方法も無い。 とりあえず、今は話を聞こう。 「このさきのみちはてんごくいきかじごくいきだよっ!」 れいむが言う。 「ただしいみちをえらべばてんごくにいけるよっ!」 続けるれいむ。 「ほほぅ~?」 良く御伽噺にあるようなことだ。 正解がどっちか、あてろというのだろうか。 「よくきくんだぜっ!れいむとまりさのかたほうはほんとうのことしかいわないゆっくり、 もうかたほうはうそしかいわないゆっくりだぜっ!」 ぶてぶてしい顔でのたまわる黒大福。 「れいむとまりさはただしいみちをしってるよっ。おにーさんのしつもんにいっこだけ こたえるねっ。よくかんがえてねっ。まちがえたらゆっくりできなくなるよっ!!」 「れいむはほんとうのことしかいわないゆっくりだよっ!」 「れいむはうそしかいわないゆっくりだぜっ!」 「さあ、おききなさい!!!」 「さあ、おききなさい!!!」 成る程ね。 論理パズルみたいなもんか。 しかし、いいのかね~?こんなんで天国地獄決めちゃって。 無知は罪とでも言いたげだな。 「良しわかった。じゃあ聞こう。」 「そんなにゆっくりしないでいいの?」 「ああ、いたって構わん。」 「さあ、おききなさい!!!」 「さあ、おききなさい!!!」 「天国へ行く正しい道を教えてくれ。 答えは①左の道②右の道③この中には無い④わからないから選んでくれ」 れいむとまりさはあっけに取られたようだ。 それはそうだろう。この手の論理パズルでこんなみえみえのトラップにかかる馬鹿な質問 はそうはない。 実に哀れむような目でれいむとまりさは答える。 かわいそうだけど、このにんげんさんはじごくいきだね。だぜ。 「ひだりのみちだよっ!!」 「ひだりのみちだぜっ!!」 俺はその質問に目もくれず、まりさの髪に手をかけてもう一度聞く。 「天国へ行く正しい道を教えてくれ。 答えは①左の道②右の道③この中には無い④わからないから選んでくれ」 れいむとまりさは困惑していた。 それはそうだろう。質問は一個と事前に言ったし、全く同じ質問をされても 同じ答えを出すしかない。 しかし、質問は「一個」までと言われたが、「一回」とは言われていない。 俺は何度でも同じ質問をすることが出来る。 まぁ、とはいっても、全く同じ質問をされたら同じ答えを出すしかないんだけどね。 「ひだりのみちだよっ!!」 「ひだりのみちだぜっ!!」 ぶちっ。 「やめるんだぜっ! ゆっくりはなすんだぜっ!」 例えるなら、布が釘に引っかかったときのような音。 まりさの輝かしい髪は根元から削げ落ちた。 「ひだりのみちだよっ!!」 「ひ、ひだりのみちだぜっ!!」 俺は、まりさの髪に手をかけてもう一度聞く。 「天国へ行く正しい道を教えてくれ。 答えは①左の道②右の道③この中には無い④わからないから選んでくれ」 ぶちぶちっ。 「いだいいい゙い゙んだぜぇぇ! いだいいい゙い゙い゙!! や゙め゙で!!! ゆっぐりじでねぇ!!!」 さっきよりもより大量に髪をむしった。 そして聞く。 「天国へ行く正しい道を教えてくれ。 答えは①左の道②右の道③この中には無い④わからないから選んでくれ」 「ひだりのみちだよっ!!」 「ゆひ~、ひ、ひだりのみちだぜっ!」 抜く。 聞く。 抜く。 聞く。 10回ばかり繰り返したとき、まりさはもはや只のはげ饅頭になっていた。 「ぎゅいっ!! や、やめ……でね。いた…いの…どう……じ……で……」 「天国へ行く正しい道を教えてくれ。 答えは①左の道②右の道③この中には無い④わからないから選んでくれ」 「ま、まりさ~!!!どじでごんなごどに……ひ、ひだりのみちだよっ!!」 「ないでず!ごのながにばないでず!!」 「どぼじでぼんどのごどいっじゃうの~!!?」 なるほど、ね。 「おいれいむ。」 びくっ! 可哀想なくらい震えるれいむ。 「ま、まりさがちゃんとこたえたんだよっ!れいむのいのちはッ!このれいむのいのちだけはたすけてくれますよねェェェェ~~ッ」 「…………ワンモアセッ!!」 はげ饅頭二匹はもう「ない」と繰り返すだけのレコーダーに成り下がった。 ふん。 「おい!この先に天国に続く道はない。これが正解だろ?」 「なぜ分かった?」 何処からとも無く、聞こえる声。 男にしては、高い。 戯れに答えてやる。 「問題がおかしかったからだ。」 「あの黒大福は相方が嘘つきだと言った。 この言葉が本当ならばでまりさが嘘つきであることはありえない。 なぜなら、れいむが嘘つきであることが真ならば、残り者のまりさは正直者であるからな。 これはあり得るかもしれない。 だが、仮にまりさが嘘つきなら、れいむが正直者になる。」 「それは何か問題があるのかい?」 「ああ、あるね。 確かに、まりさが嘘つきでれいむが正直者であるということは命題からすれば、問題なさそうだ。 だが、まりさが嘘つきならば、命題の前提が狂ってしまう。」 「ふむ?」 「れいむとまりさのかたほうはほんとうのことしかいわないゆっくり、 もうかたほうはうそしかいわないゆっくり」とまりさは言った。 要するに、れいむとまりさはどちらかが正直者で、どちらかが嘘つきだといいたいのだ。 「つまり、まりさが嘘つきならば、どちらかが正直者でどちらかが嘘つきであるという前提条件の 真偽の確認ができない。二匹とも嘘つきかもしれない。 また、まりさが嘘つきであることが真だったとしても、れいむが嘘つきであることの逆はれいむが 正直者であることを意味しなくなってしまう。 “必ず”嘘を言うわけではないだけで、本当のことと嘘のことを両方しゃべる可能性があるからな。」 「なるほどなるほど」 「つまり、この命題自体が判断できない。 だから、俺の質問には意味が無い。奴等がどう答えようと、その真偽を確かめようが無いからな。 論理パズルとの違いはここにある。パズルの場合、“絶対に嘘を言わない”トレイラーがまず命題 の前提を教えてくれるのに対して、今回はまさにその登場人物が自分たちのことを紹介した。 質問に意味が無いのならば、考えることは一つ。」 「なんだい?」 「拷問だ。 日本国憲法や刑事訴訟法でなぜあれだけ五月蝿く自白を禁じていると思う? 自白は証拠の女王だからだ。有罪認定の最も有力で最も危険な証拠なんだ。 嘘をついている可能性のある奴等を相手にするのに拷問が有効なのは古今東西老若男女変わらないさ。」 「……あんた、本当に人間なのかい?考えがエグイぞ。」 「元、人間だな。死んでるから。 それに、この問題には、二重のトラップが貼ってあるしな。」 「……なんのことだ?」 「このさきのみちはてんごくいきかじごくいきだよ」 「ただしいみちをえらべばてんごくにいけるよ」 れいむが言った言葉。 「奴等は、この先の道が天国か地獄に続く道であって、正しい道を選べば天国へいけるといった。 だが、この先の道に“正しい道”があるかどうかについては一切触れていない。 仮にまりさが嘘つきだとすれば、さっきの通り。 仮にまりさが正直者だとすれば、れいむのこの発言は嘘になる。 つまり、天国か地獄に続く道であると言う言葉が偽ならば、この先に続く道は、どちらも、天国にも地獄にも続かない道だ。 いずれにしろ、俺には天国へ行く道が分からない。」 「お見事。」 「そして、ゆっくり。 この手の仕事は本来お前等のような冥府の住民がやるべき仕事であるはずだ。霊体のお前等ならば、 俺には拷問の仕様が無い。以下にアンフェアな質問だろうと論理性で解決するしかないんだ。 だが、なぜか俺にも触れることが出来る、脆弱な饅頭が審査官だ。多少頭が働く人間ならば、 わざわざ質問に律儀に答える必要が無いことに気付く。」 「Exactly(その通りでございます)」 「じゃあ、俺の質問に答えてくれ。 この茶番の意味はなんだ。天国か地獄か。それを裁くのは閻魔の仕事と聞く。 その基準は生前の罪だ。ならば、こんなところで知恵比べをしたところで審査の結果が 変わるわけあるまい。」 「ッはははは……面白い人間だね。 その通り。これは捌裁きじゃないよ。ちなみに、その先の道を間違えて行ったとしても特に不利益は無いぞ。 ただ、閻魔様のところに着くまで3倍距離が遠のくだけだ。」 「おいおい……こっちは命がけなのに楽しそうだなオイ」 正直、ちょっとピキピキきてた。 「死んだ人間にベット出来る命があるとも思えんがねぇ。(笑) まぁまぁ怒るな怒るな。あたいたちも人手不足なんでね。あんたたち死人から死神候補をリクルートしてんのさ。 どうだい?あんた死神になってみない?最初は三途の渡しなどから下積みが始まるけど、昼寝も出来るし小銭も溜まるよん? 公務員だから、生活も安定してるしね。 まぁしばらくはゆっくりのあいてをしてもらうと思うけどね。」 死神か……どうせ死んでから他にやることもなさそうだしな。 良いだろう。 俺の戦いは始まったばかりだ。 オワリ あとがき 思いついたからやってみた。 ゆっくりでなくても良いのは確か。 でもゆっくりでやってはいけないわけでもないのも確か。 かいたもの 幸せはいつだってゼロサムゲーム およめにしなさい 甘い話には裏がある 史上最弱が最も恐ろしい ぽーにょぽーにょぽーにょ このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2441.html
まえがき かなりぬるい。 多分にネタに走った感じ。 天国と地獄を分ける程度の能力 「あ~、うぜぇ。」 最近覚えた煙草を咥えながら俺は道を歩いている。 「ゆっくりしていってねっ!!!」 「うぉっ!!吃驚した……ってゆっくりか。」 「おにいさんはゆっくりできるひと? できないひとならまりさがゆっくりさせてあげるんだぜっ!!!」 急に現れたふてぶてしい顔饅頭。 通称ゆっくり。 「ゆっくりしていってねっ!!!」という特有の泣き声からそう呼ばれている。 「ゆっくりできるわけねーだろ。あほかっつーの。」 なぜなら……俺は死んでいるから。 死者。 それが現時点での俺の社会的地位。 まぁ死後の世界に「社会」……って奴があったらの話だがな。 死んでみると人生は劇的に変わった。 学生んときのような、部活行って、授業寝て、バイトして、休日に彼女とデートして。 ……そんなゆるい生活とはおさらばせざるを得なくなった。 腹いせに軽く小突いてやった。 「ゆゆっ!?やめるんだぜっ!いたいのはいやなんだぜっ!」 「うっせ。俺はゆっくりできねーんだよ。」 「ゆゆっ!?じゃあまりさがゆっくりさせてあげるんだぜっ!!」 「……ほほぅ?面白い。やってみろ。」 正直、今は気分が悪くてむしゃくしゃしてる。 それはそうだろう。 死んだのだから、気持ちいいはずがあるまい。 何ら未練を残さず、大往生した年寄りならいざ知らず、俺はまだまだ若いんだから。 このゆっくりと呼ばれる饅頭、詳しい生態もほとんど分からないが一つはっきりし ていることがある。 ……こいつらはその鳴き声の通り、ほかの生物をゆっくりさせることを生き甲斐にしている。 どうやら、ほかの生物がゆっくりすることで、こいつ等は幸せになれるようだ。 食事を取るようだし、繁殖活動も行なう様だが、最近の学説の主流的な見解としては、 こいつらは「概念の存在」らしい。 難しく言ったが、要は幽霊の類と変わらん。 強い恨みを残して死んだ人間が幽霊として存在するとき、恨みを晴らすことで消える。 それは、自身の存在意義を失うからだ。 「ゆっくりさせること」がその存在意義である。とすれば、こいつらは何かを心ゆくまで ゆっくりさせたら消えるのだろうか?……学会での調査事項らしい。 しかし、そんなことをいいながら、死んでいる俺はどうなるのだろうか? 死因は良く覚えていない。なのに、死んだことだけは自覚できる。 なんだろう、この不思議な気持ち。 「ゆ~!まりさがおうたをうたってあげるんだぜっ!!」 「いらん。昨日さんざんカラオケしてきたから。」 そういえば、死ぬ前日は彼女とカラオケでふぃーばーしてた。 隠れオタの彼女が電波ソングを歌うのをじつとたへる。 きけどもきけどもわがせいかついつこうによくならす。 「ゆ~ん……それじゃおいしいきのみをあげるんだぜっ!!」 「たべねーよ。流石に木の実は。」 「ゆぐっ!!そ、それじゃまりさのゆっくりぷれいすにあんないしてあげるんだぜっ!!」 「いや歩いてるのわかるだろだから。」“ゆっくりぷれいす”とはこいつの巣のことだろうか? こいつ等がしつこく人間に絡むには訳がある。 前述の通り、こいつ等はほかの生物をゆっくりさせることを生き甲斐にしている。 だが、「ゆっくりする」という言葉は実に多義的だ。 「お腹一杯食べる」、「子供と戯れる」、「気持ちよく寝る」などのいずれでもあり、 いずれでもない。 明確な命題ではないため、言葉のコミュニケーションが取れない一般の動物がゆっくりしている のかどうかはこいつ等には分かり得ない。 その点、人間ならば言葉が通じる。「ゆっくりしているか?」と確認できるのだ。 そんなわけで、コイツはせっかく見つけたカモである俺を黙って帰す気はないらしい。 「ゆゆ……じゃあ、“てんごく”へのいきかたをおしえてやるんだぜっ。」 実に仕方なさそうに答える黒大福。 「……なんだと?」 こいつ等、神の使いか? 「おい、おまえ。」 「ゆっ?まりさはまりさだぜっ!!」 先程からへこんでいたコイツに声をかける。 ……「まりさはまりさ」ってなんだよ。トートロジーじゃねーか。 「天国への行き方。教えてくれ」 「いいよっ!ただし、くいずにこたえられたらねっ!」 いつの間にか現れた紅白饅頭。 んん? 道が……二つに分岐している? さっきまでは間違いなく一本道だったのに? ……なるほどね。 只では行かせてくれないわけか。 正直、こいつ等が本当に天国への生き方を知っているかどうかは疑わしい。 だが、現状では他に方法も無い。 とりあえず、今は話を聞こう。 「このさきのみちはてんごくいきかじごくいきだよっ!」 れいむが言う。 「ただしいみちをえらべばてんごくにいけるよっ!」 続けるれいむ。 「ほほぅ~?」 良く御伽噺にあるようなことだ。 正解がどっちか、あてろというのだろうか。 「よくきくんだぜっ!れいむとまりさのかたほうはほんとうのことしかいわないゆっくり、 もうかたほうはうそしかいわないゆっくりだぜっ!」 ぶてぶてしい顔でのたまわる黒大福。 「れいむとまりさはただしいみちをしってるよっ。おにーさんのしつもんにいっこだけ こたえるねっ。よくかんがえてねっ。まちがえたらゆっくりできなくなるよっ!!」 「れいむはほんとうのことしかいわないゆっくりだよっ!」 「れいむはうそしかいわないゆっくりだぜっ!」 「さあ、おききなさい!!!」 「さあ、おききなさい!!!」 成る程ね。 論理パズルみたいなもんか。 しかし、いいのかね~?こんなんで天国地獄決めちゃって。 無知は罪とでも言いたげだな。 「良しわかった。じゃあ聞こう。」 「そんなにゆっくりしないでいいの?」 「ああ、いたって構わん。」 「さあ、おききなさい!!!」 「さあ、おききなさい!!!」 「天国へ行く正しい道を教えてくれ。 答えは①左の道②右の道③この中には無い④わからないから選んでくれ」 れいむとまりさはあっけに取られたようだ。 それはそうだろう。この手の論理パズルでこんなみえみえのトラップにかかる馬鹿な質問 はそうはない。 実に哀れむような目でれいむとまりさは答える。 かわいそうだけど、このにんげんさんはじごくいきだね。だぜ。 「ひだりのみちだよっ!!」 「ひだりのみちだぜっ!!」 俺はその質問に目もくれず、まりさの髪に手をかけてもう一度聞く。 「天国へ行く正しい道を教えてくれ。 答えは①左の道②右の道③この中には無い④わからないから選んでくれ」 れいむとまりさは困惑していた。 それはそうだろう。質問は一個と事前に言ったし、全く同じ質問をされても 同じ答えを出すしかない。 しかし、質問は「一個」までと言われたが、「一回」とは言われていない。 俺は何度でも同じ質問をすることが出来る。 まぁ、とはいっても、全く同じ質問をされたら同じ答えを出すしかないんだけどね。 「ひだりのみちだよっ!!」 「ひだりのみちだぜっ!!」 ぶちっ。 「やめるんだぜっ! ゆっくりはなすんだぜっ!」 例えるなら、布が釘に引っかかったときのような音。 まりさの輝かしい髪は根元から削げ落ちた。 「ひだりのみちだよっ!!」 「ひ、ひだりのみちだぜっ!!」 俺は、まりさの髪に手をかけてもう一度聞く。 「天国へ行く正しい道を教えてくれ。 答えは①左の道②右の道③この中には無い④わからないから選んでくれ」 ぶちぶちっ。 「いだいいい゙い゙んだぜぇぇ! いだいいい゙い゙い゙!! や゙め゙で!!! ゆっぐりじでねぇ!!!」 さっきよりもより大量に髪をむしった。 そして聞く。 「天国へ行く正しい道を教えてくれ。 答えは①左の道②右の道③この中には無い④わからないから選んでくれ」 「ひだりのみちだよっ!!」 「ゆひ~、ひ、ひだりのみちだぜっ!」 抜く。 聞く。 抜く。 聞く。 10回ばかり繰り返したとき、まりさはもはや只のはげ饅頭になっていた。 「ぎゅいっ!! や、やめ……でね。いた…いの…どう……じ……で……」 「天国へ行く正しい道を教えてくれ。 答えは①左の道②右の道③この中には無い④わからないから選んでくれ」 「ま、まりさ~!!!どじでごんなごどに……ひ、ひだりのみちだよっ!!」 「ないでず!ごのながにばないでず!!」 「どぼじでぼんどのごどいっじゃうの~!!?」 なるほど、ね。 「おいれいむ。」 びくっ! 可哀想なくらい震えるれいむ。 「ま、まりさがちゃんとこたえたんだよっ!れいむのいのちはッ!このれいむのいのちだけはたすけてくれますよねェェェェ~~ッ」 「…………ワンモアセッ!!」 はげ饅頭二匹はもう「ない」と繰り返すだけのレコーダーに成り下がった。 ふん。 「おい!この先に天国に続く道はない。これが正解だろ?」 「なぜ分かった?」 何処からとも無く、聞こえる声。 男にしては、高い。 戯れに答えてやる。 「問題がおかしかったからだ。」 「あの黒大福は相方が嘘つきだと言った。 この言葉が本当ならばでまりさが嘘つきであることはありえない。 なぜなら、れいむが嘘つきであることが真ならば、残り者のまりさは正直者であるからな。 これはあり得るかもしれない。 だが、仮にまりさが嘘つきなら、れいむが正直者になる。」 「それは何か問題があるのかい?」 「ああ、あるね。 確かに、まりさが嘘つきでれいむが正直者であるということは命題からすれば、問題なさそうだ。 だが、まりさが嘘つきならば、命題の前提が狂ってしまう。」 「ふむ?」 「れいむとまりさのかたほうはほんとうのことしかいわないゆっくり、 もうかたほうはうそしかいわないゆっくり」とまりさは言った。 要するに、れいむとまりさはどちらかが正直者で、どちらかが嘘つきだといいたいのだ。 「つまり、まりさが嘘つきならば、どちらかが正直者でどちらかが嘘つきであるという前提条件の 真偽の確認ができない。二匹とも嘘つきかもしれない。 また、まりさが嘘つきであることが真だったとしても、れいむが嘘つきであることの逆はれいむが 正直者であることを意味しなくなってしまう。 “必ず”嘘を言うわけではないだけで、本当のことと嘘のことを両方しゃべる可能性があるからな。」 「なるほどなるほど」 「つまり、この命題自体が判断できない。 だから、俺の質問には意味が無い。奴等がどう答えようと、その真偽を確かめようが無いからな。 論理パズルとの違いはここにある。パズルの場合、“絶対に嘘を言わない”トレイラーがまず命題 の前提を教えてくれるのに対して、今回はまさにその登場人物が自分たちのことを紹介した。 質問に意味が無いのならば、考えることは一つ。」 「なんだい?」 「拷問だ。 日本国憲法や刑事訴訟法でなぜあれだけ五月蝿く自白を禁じていると思う? 自白は証拠の女王だからだ。有罪認定の最も有力で最も危険な証拠なんだ。 嘘をついている可能性のある奴等を相手にするのに拷問が有効なのは古今東西老若男女変わらないさ。」 「……あんた、本当に人間なのかい?考えがエグイぞ。」 「元、人間だな。死んでるから。 それに、この問題には、二重のトラップが貼ってあるしな。」 「……なんのことだ?」 「このさきのみちはてんごくいきかじごくいきだよ」 「ただしいみちをえらべばてんごくにいけるよ」 れいむが言った言葉。 「奴等は、この先の道が天国か地獄に続く道であって、正しい道を選べば天国へいけるといった。 だが、この先の道に“正しい道”があるかどうかについては一切触れていない。 仮にまりさが嘘つきだとすれば、さっきの通り。 仮にまりさが正直者だとすれば、れいむのこの発言は嘘になる。 つまり、天国か地獄に続く道であると言う言葉が偽ならば、この先に続く道は、どちらも、天国にも地獄にも続かない道だ。 いずれにしろ、俺には天国へ行く道が分からない。」 「お見事。」 「そして、ゆっくり。 この手の仕事は本来お前等のような冥府の住民がやるべき仕事であるはずだ。霊体のお前等ならば、 俺には拷問の仕様が無い。以下にアンフェアな質問だろうと論理性で解決するしかないんだ。 だが、なぜか俺にも触れることが出来る、脆弱な饅頭が審査官だ。多少頭が働く人間ならば、 わざわざ質問に律儀に答える必要が無いことに気付く。」 「Exactly(その通りでございます)」 「じゃあ、俺の質問に答えてくれ。 この茶番の意味はなんだ。天国か地獄か。それを裁くのは閻魔の仕事と聞く。 その基準は生前の罪だ。ならば、こんなところで知恵比べをしたところで審査の結果が 変わるわけあるまい。」 「ッはははは……面白い人間だね。 その通り。これは捌裁きじゃないよ。ちなみに、その先の道を間違えて行ったとしても特に不利益は無いぞ。 ただ、閻魔様のところに着くまで3倍距離が遠のくだけだ。」 「おいおい……こっちは命がけなのに楽しそうだなオイ」 正直、ちょっとピキピキきてた。 「死んだ人間にベット出来る命があるとも思えんがねぇ。(笑) まぁまぁ怒るな怒るな。あたいたちも人手不足なんでね。あんたたち死人から死神候補をリクルートしてんのさ。 どうだい?あんた死神になってみない?最初は三途の渡しなどから下積みが始まるけど、昼寝も出来るし小銭も溜まるよん? 公務員だから、生活も安定してるしね。 まぁしばらくはゆっくりのあいてをしてもらうと思うけどね。」 死神か……どうせ死んでから他にやることもなさそうだしな。 良いだろう。 俺の戦いは始まったばかりだ。 オワリ あとがき 思いついたからやってみた。 ゆっくりでなくても良いのは確か。 でもゆっくりでやってはいけないわけでもないのも確か。 かいたもの 幸せはいつだってゼロサムゲーム およめにしなさい 甘い話には裏がある 史上最弱が最も恐ろしい ぽーにょぽーにょぽーにょ このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/hougagariru/pages/12.html
https://w.atwiki.jp/touhouisouketu/pages/56.html
能力値一覧 簡易版です キャラ名等の右にある三角をクリックすると昇順、降順と並び変わります ただし名前等の五十音順は出来ません キャラクター名 HP 攻撃 防御 速度 属性 種族 能力 文 4500 230 190 220 然 鴉天狗 風を操る程度の能力 アリス 5500 230 210 160 理 魔法使い 人形を操る程度の能力 ありす 5000 260 200 140 理 魔法使い 衣玖 5000 250 200 170 光 竜宮の遣い 空気を読む程度の能力 一輪 5250 240 210 140 火 妖怪 入道を使う程度の能力 空 4750 300 180 170 火 地獄鴉with八咫烏 核融合を操る程度の能力 映姫 5000 300 200 140 理 閻魔様 白黒はっきりつける程度の能力 永琳 5500 240 230 150 理 月人 あらゆる薬を作る程度の能力 エリー 5000 250 200 150 闇 妖怪 エリス 4500 270 200 190 光 悪魔 エレン 5500 230 210 140 光 魔女 オレンジ 5750 230 210 150 火 妖怪 輝夜 5500 280 220 120 地 月人 永遠と須臾を操る程度の能力 影狼 4250 240 180 210 然 狼女 満月の夜に狼に変身する程度の能力 華仙 5250 240 190 180 然 仙人 不明 カナ 5000 260 190 150 闇 騒霊 神奈子 5500 290 210 120 地 神様 乾を創造する程度の能力 キクリ 5750 270 200 140 地 神様 キスメ 4500 240 230 130 火 釣瓶落とし 鬼火を落とす程度の能力 響子 5250 240 200 150 然 山彦 音を反射させる程度の能力 クラウンピース 5250 270 180 160 火 妖精 人を狂わす程度の能力 くるみ 4750 230 200 180 闇 吸血鬼 慧音 5000 220 210 160 理 ワ-ハクタク 歴史を喰う程度の能力(人間時) 幻月 4750 270 180 180 水 悪魔 小悪魔 5000 220 180 180 闇 悪魔 こいし 4500 280 200 180 然 さとり 無意識を操る程度の能力 小傘 5750 210 180 180 水 唐傘お化け 人間を驚かせる程度の能力 こころ 5000 260 200 180 火 面霊気 感情を操る程度の能力 小鈴 5250 210 200 160 理 人間 妖魔本を読む程度の能力 小兎姫 5000 210 190 200 火 姫様? 小町 6000 240 210 130 水 死神 距離を操る程度の能力 咲夜 5500 230 210 160 光 人間 時を操る程度の能力 サグメ 4750 230 220 160 光 月の民 口に出すと事態を逆転させる程度の能力 さとり 5250 250 220 140 闇 さとり 心を読む程度の能力 早苗 5250 250 190 170 然 人間 奇跡を起こす程度の能力 サニーミルク 4750 220 200 170 火 妖精 光を屈折させる程度の能力 静葉 5000 250 180 170 然 紅葉の神 紅葉を司る程度の能力 星 5500 260 190 160 光 妖怪 財宝が集まる程度の能力 神玉 5250 220 190 180 光 門番 針妙丸 4750 250 230 170 光 小人 打ち出の小槌を扱う程度の能力 純狐 5250 280 210 140 闇 神霊 純化する程度の能力 萃香 6000 290 190 120 火 鬼 密と疎を操る程度の能力 スターサファイア 5000 220 210 150 水 妖精 動くものの気配を探る程度の能力 菫子 5000 260 190 190 理 女子高生 超能力を操る程度の能力 諏訪子 5500 270 210 140 水 神様 坤を創造する程度の能力 青娥 5250 250 190 150 闇 邪仙 壁をすり抜けられる程度の能力 正邪 5000 240 200 180 地 天邪鬼 何でもひっくり返す程度の能力 清蘭 5000 250 180 170 然 月の民 異次元から弾丸を飛ばす程度の能力 赤蛮奇 5250 230 190 170 闇 ろくろ首 頭を飛ばせる程度の能力 大妖精 4750 220 200 170 然 妖精 橙 4500 230 180 210 地 化猫 主に妖術を使う程度の能力 ちゆり 5500 230 190 180 水 助教授 チルノ 6000 240 160 160 水 妖精 冷気を操る程度の能力 てゐ 5500 210 210 180 地 妖怪兎 人間を幸運にする程度の能力 天子 6000 250 200 150 地 天人くずれ 大地を操る程度の能力 朱鷺子 5250 230 190 150 理 本読み妖怪 屠自子 5000 260 190 150 光 亡霊 雷を起こす程度の能力 ドレミー 5000 230 220 150 闇 獏 夢を喰い、夢を創る程度の能力 ナズーリン 5250 210 220 160 光 妖怪ネズミ 探し物を探し当てる程度の能力 にとり 5500 240 200 140 水 河童 水を操る程度の能力 ぬえ 5250 250 220 160 闇 鵺 正体を判らなくする程度の能力 はたて 4750 220 180 200 理 鴉天狗 念写をする程度の能力 パチュリー 4500 300 210 130 理 魔法使い 火水木金土日月を操る程度の能力 パルスィ 5750 220 210 140 水 橋姫 嫉妬心を操る程度の能力 聖 5750 240 200 170 理 魔法使い 魔法を使う程度の能力(主に身体強化魔法を得意とする) 雛 5250 230 190 170 地 厄神様 厄をため込む程度の能力 布都 5750 230 190 170 然 人間? 風水を操る程度の能力 フランドール 5000 280 190 170 火 吸血鬼 ありとあらゆるものを破壊する程度の能力 ヘカーティア 5250 260 210 160 地 神様 三つの身体を持つ程度の能力 弁々 5000 230 210 160 然 付喪神 自ら音を発して演奏できる程度の能力 マイ 5250 240 200 150 水 魔法使い マガン 5000 280 210 130 光 邪眼使い マミゾウ 5000 240 210 190 地 化け狸 化けさせる程度の能力 魔理沙 4250 270 180 200 光 人間 魔法を使う程度の能力(主に星や光を元にした魔法) 神子 5250 250 210 170 理 聖人 十人の話を同時に聞く事が出来る程度の能力 ミスティア 5250 230 180 180 然 夜雀 歌で人を狂わす程度の能力 穣子 5500 210 210 160 然 豊穣の神 豊穣を司る程度の能力 魅魔 4750 290 200 160 闇 悪霊 夢月 5250 230 220 160 水 メイド 村紗 5000 250 210 140 水 舟幽霊 水難事故を引き起こす程度の能力 明羅 4500 240 190 190 光 侍 美鈴 5250 230 200 160 光 妖怪 気を使う程度の能力 メディスン 5000 260 210 150 然 人形 毒を操る程度の能力 メルラン 4750 260 170 160 然 騒霊 躁の音を演奏する程度の能力 妹紅 5500 270 210 140 火 蓬莱人 老いる事も死ぬ事も無い程度の能力 椛 4750 230 200 160 地 白狼天狗 千里先まで見通す程度の能力 八橋 5500 230 190 160 然 付喪神 自ら音を発して演奏できる程度の能力 ヤマメ 5250 250 200 140 地 土蜘蛛 病気(おもに感染症)を操る程度の能力 幽香 5750 290 190 130 然 妖怪 花を操る程度の能力 ユウカ 5500 280 210 130 地 妖怪 勇儀 5750 310 180 130 地 鬼 怪力乱神を持つ程度の能力 紫 5000 260 230 170 闇 妖怪 結界を操る程度の能力 ユキ 4500 250 190 180 火 魔法使い 夢子 5250 240 200 170 光 魔界メイド 幽々子 5000 300 210 130 然 亡霊 死を操る程度の能力 妖夢 5500 270 190 140 光 半人半霊 剣術を扱う程度の能力 芳香 5500 240 210 130 闇 キョンシー 何でも喰う程度の能力 雷鼓 5250 290 200 140 光 付喪神 何でもリズムに乗らせる程度の能力 藍 5000 240 220 180 理 式神 主に式神を使う程度の能力 里香 4000 250 230 160 火 戦車技師 理香子 4750 270 190 150 理 科学者 リグル 5750 210 200 160 火 妖蟲 蟲を操る程度の能力 リリーホワイト 5000 200 190 190 火 妖精 春が来たことを告げる程度の能力 リリカ 4750 220 220 150 水 騒霊 幻想の音を演奏する程度の能力 燐 4500 260 180 180 火 火車 死体を持ち去る程度の能力 鈴瑚 5500 240 200 140 然 月の兎 団子を食べる程に強くなる程度の能力 ルーミア 5000 230 210 160 闇 妖怪 闇を操る程度の能力 る~こと 5000 210 210 160 光 メイドロボ ルイズ 5500 210 200 170 地 魔界人 ルナサ 5000 240 190 150 地 騒霊 鬱の音を演奏する程度の能力 ルナチャイルド 5000 220 190 170 然 妖精 周囲の音を消す程度の能力 鈴仙 5250 250 180 180 理 月の兎 狂気を操る程度の能力 レイセン 5500 220 170 190 理 月の兎 霊夢 5500 250 210 180 光 人間 主に空を飛ぶ程度の能力 レティ 5250 250 190 150 水 雪女 寒気を操る程度の能力 レミリア 5000 270 190 180 闇 吸血鬼 運命を操る程度の能力 わかさぎ姫 4750 210 230 170 水 人魚 水中だと力が増す程度の能力
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/2051.html
678 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/04/11(土) 00 47 36 ID ??? トレーズ 「諸君、とある人物からの情報提供により、遂に例の物が、ある程度の形を成した。 さあ、つけてみてくれたまえ」 五飛 「変身ベルトか。フン、正義の俺たちには、当然の装備だな」 カクリコン「よし、やってみるか 変──っ、身! とうっ!」 カクリコン、ヒタイブラックに変身中。しばらくお待ちください ・ ・ ・ 変身完了 カクリコン「こりゃすごい。着替えずに、戦闘服の姿になれたぞ」 ガトー 「素晴らしい。まるでジオンの精神が形となったようだっ」 アスラン 「なんで変身するときにジャンプする必要があるんだよ……」 セレーネ 「へえ。変身中は裸になっちゃうのね。カクリコンの、見えちゃった♪」 アスラン 「セレーネさんだって、ああなるんですよ? 抵抗ないんですか?」 セレーネ 「んー。確かに、発情しきったオスに群がられるのは、うっとうしいかな」 トレーズ 「今はまだ、テストの段階だ。実装する際には、 倫理規定によってエレガントガードが発動するから、問題はない」 ルース 「よしセーラーセレーネ カメラアングルなどで修正されない今のうちに、早速やってみ── お願いですから、髪の毛をむしるのをやめてください……」 アスラン 「この技術って、どう見たって、トランザムの応用だよなあ」 五飛 「謎が解けた。情報提供者は、ヤツか。トレーズめ、いろいろと根回しをするっ」 トレーズ 「私は根回しなどしていない。すべて、好意によるものだ」 ガトー 「ふむ。ではお礼にサインを書いてやらねばな」 ティエリア「トランザムシステムを流出させるとはっ! 刹那・F・セイエイっ、何を考えている!」 刹那 「俺じゃないっ 卑怯な手段を使ってヒタイダーを穢す行為を、俺がするわけがない!」 ティエリア「ではリボンズ・アルマークっ、あなたかっ!」 リボンズ 「いや、僕も知らないよ」 ティエリア「では誰だというんだ!」 イオリア V(≧∀≦)V
https://w.atwiki.jp/touhou-jikkyo/pages/403.html
やだなぁ、ボク男の子じゃあないですよ…つーかこの絵板の機能相変わらずワカンネ\(^o^)/ -- 名無しさん (2008-01-09 00 24 00) ウホッいいりぐりゅん -- 名無しさん (2008-01-09 11 55 11) こんなに可愛いのが男の子な訳ないじゃないか! -- 名無しさん (2008-01-09 19 45 48) かっこかわいい -- 名無しさん (2008-01-10 15 49 10) この絵だけ隔離されててワロタwwwまぁ他の絵が復活したならそれでいいじゃない( ^ω^) -- 作者 (2008-01-11 23 52 15) すごいね〜すごい上手(^O^) -- マキ (2013-06-08 12 43 18) 名前 コメント