約 1,210,506 件
https://w.atwiki.jp/gunshooting_love/pages/710.html
ゲームメイト金沢店 住所 石川県金沢市竪町24 BELSEL 1F 最寄り駅 金沢駅 北陸鉄道バス片町下車 営業時間 11 00~20 00 水曜不定休 最終確認日 2019/06/26 設置機種 なし その他(メンテ等) プライズとプリクラ機があった。アニメイトと同じ建物のゲーセンであり、スタッフもコスプレをしている? 2019/06/26 訪問 2018/05/18 訪問
https://w.atwiki.jp/nanbusen_gc/pages/41.html
川崎モアーズPIA 店舗情報 営業時間: 10 00?~24 00? + 24時間 地図(mapfan) 行き方 駅前ヨドバシの前の道を大田総合病院のあるほうに歩いていく。 市電通りの交差点とぶつかったら向こう側。 フロア構成 1F:大型筐体、キャッチャー 2F:メダル、プリクラ、タッチパネル系ゲーム 3F:ムシキングスタジアム 4F:ファッション関連 5F:ダイソー 6F:ブックオフ 7F:レストラン 8F:レストラン メンテナンス状況 店員に言えばメンテナンスしてもらえる。 プレイ料金 1プレイ100円 その他特記 1F通路は一応18時以降の16歳未満、22時移行の18歳未満でも通行可能。 IIDX(新筐体),GF+DM,DM,POPNx2,DDR,ee-Mall どれも最新 川崎駅周辺唯一のee-Mall設置店 QMA2x4, MFCx16, MJx4, アヴァロン, ゴルフx5、すべて2Fメダルコーナーと同居 ムシキングx2 ビデオ系一切無し 1Fキャッチャー系多数 PIA以外にも川崎駅周辺は基本的に8 30~25 00営業+音ゲー100円 稼働中のゲーム 大型筐体(基本は1F) 音楽ゲームbeatmaniaIIDX GOLD (新筐体) drummania V3 x2 GuiterFreaks V3 pop'n music Adventure ×2? DanceDanceRevolution SuperNOVA ガンシューティングザ・ハウス・オブ・ザ・デッド 4 ゴーストスカッド タイムクライシス 4 いろいろ 対戦系 ? レース湾岸MIDNIGHT MAXIMUM TUNE 2 頭文字D ARCADE STAGE Ver.4 いろいろ ネットワーク対戦系(2F)麻雀格闘倶楽部 5 x8? セガネットワーク対戦麻雀MJ3 x? クイズマジックアカデミー 4 x8? 全脳トレーニング(1F) トレーディングカード系QuestofD Ver.2.0 x4席? WCCF European Clubs 2004-2005 x4席? ベースボールヒーローズ x4席? その他 ? ビデオゲーム(基本は2F奥) その他 インベーダー+QIX? メダルゲーム(2F) メダルゲームいろいろ スロットいろいろ その他ゲーム キャッチャー系(1F)いろいろ プリクラ(2F)いろいろ ダーツなし ビリヤード(4F)なし その他ムシキングスタジアム(3F)は子供向け
https://w.atwiki.jp/matsuoka-rie/pages/18.html
おかりえが使用する都合のいい言い訳の1つ。 元はeggモデルの「ねもやよ」が使用していた言葉であり 彼女がそれを使わなくなった途端におかりえがブログにUP→パクリ疑惑 現在の彼女のTOP画には「おかりえはおかりえらしくなのだ」と書かれたプリクラがUPされている。 なにかある度に「おかりえはおかりえらしく」と擁護する信者も多数。
https://w.atwiki.jp/keikawahara/pages/51.html
#blognavi 基本的にジャンル違いな話題だけど、皆守~とかそういうのもあるので女性向けで。 さて本日は、私の誕生日です。もういい加減めでたくはないですが。 まず朝一番。目覚めたら枕元にプレゼントがありました。…クリスマス?とかちょっとおもったけど。誕生日プレゼントは枕元にあるものなのか?どうなの?まあ、もらえるものは喜んでもらいます。ちなみにブツは、ラッピングされてない、ソフマップ袋入りの…iPod shuffleでした。コレほしいかなーとはおもってたんだよね。ちっさくてかわいいから。わーい。覚えててくれたんだ、と少しご機嫌になる。 続いて。携帯HANT。そうか…誕生日イベントがあるのねコレ。てか、誕生日もカレーですか皆守(床ばし)奢りだそうですが、カレーなんですか。どこまでもカレー星人なんだねキミは。そして久々に登校している皆守をつかまえたところ。ようやく、ほんとうにようやくプリクラを渡してくれました。やっと画像コンプ~(皆守ダケ)。長かった・・・プリクラは誕生祝いと重なってほんわり幸せを感じてみたり(バカ) うちのハバキは、誕生日が私と連動なので(考えるのが面倒)、思わず誕生日設定のナニカが頭をぐるぐるしたりも、したのはご愛嬌ということで。 あ、話はかわりますが。今週の日曜は神羅オンリーがありますね。思えば…いわゆる腐女子道にわけいったのは、このFF7からだったなあ。そしてレノだったなあ。イロイロな意味で、思い入れの強いタイトルです、いまだにFF7は。アベントは買うかどうか保留だけどねっ。 でさて、オンリー。多分昼間ちょこっと顔をだそうかなと思っております。そしてその後原宿あたりの天使のすみかでも覗こうかと。…覗くダケデスヨ?と自分に言い聞かせつつ。 夜は、裏世界の日なのでとっとと帰宅予定ですが。同行する友人がいたら名乗りでてくるように、とだけ書いておこうかな。 カテゴリ [女性向け] - trackback- 2005年06月21日 12 17 10 名前 コメント #blognavi
https://w.atwiki.jp/sransuisyou/pages/18.html
店舗名称 GAME CUBE 住所 最寄交通機関 設置機種・状況 音ゲー 格ゲー・STG メダゲー(料金) ドライブゲーム その他大型筐体 その他 西新駅近く。ムシキングから怒首領蜂までかなりの台数がある。 1階はメダル・プリクラ・体感ゲームの類 2階は三国志大戦やら、今話題のゲームが占めている 3階はビデオゲームの類、最近では閃光の輪舞曲やらメタスラ6がある
https://w.atwiki.jp/kei-0415/pages/45.html
魚拓 2009-09-18 13 55 37 暇だからぁ……… テーマ:ブログ 買い物終わるまで暇だからぁ 一人で………… プリプリしたょ 良ければ、待ち受けに使ってくださぃ メールの送受信、電話の着信など………… 1人プリクラ撮ってて虚しかったけど 毎月のカレンダーのフレームで、撮れば 毎月待ち受けににできるよね やってみようかなぁ 因みに、今日は シルバーのカラコン 2009年9月 2009年10月 2009年11月 更新なし 更新なし (画像クリックで拡大)
https://w.atwiki.jp/gennsousekai/pages/639.html
叫鳥 シュリクラプトル オールグリーン南部に棲息する大型の猛禽類。 その叫び声によって周囲のマナを操り、 風属性の初級魔術と同程度の衝撃波を発生させることができる。 通常、数羽からなる群れで活動しており、獲物を取り囲んで衝撃波を放ち、 弱らせた後に鋭い爪と嘴で襲いかかるという習性を持つ。 era2 era3 種族 魔物
https://w.atwiki.jp/inochinoutuwa/pages/38.html
小石川凛子の息子。小石川真吾は義理の父。妹?がいる。 桃子・美波達と同級生。 優子が好きだったり、桃子と遊びにいったりと有吉家の子供たちとは仲がいい。 優子におみやげを買ってくる(109)、桃子とプリクラを撮るなど。 美波に好かれているようで腕を組まれているシーンあり。中学時代は、優子に憧れ剣道部に入った? 桃子には子分扱いされている。 出演話
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/1090.html
HARU×haru 原作;PBM!の人氏×DaZ氏 変わる事の無い、平穏な日常を過ごしていた少女、神守遥はある日、全く別の世界からやってきたと話す、自分と瓜二つな少女と出会う。 その少女は自らを一条遥と名乗り、遥の事を探していたと告げる。 訳の分からない状況下に混乱する遥ではあるが、一条の話を聞く内に、一条、そして一条が連れた巨大なロボット、リヒタ―の存在を受け入れていく。 翌日、遥は一条と共に町の中央に位置するショッピングセンターへと買い物兼思い出をつくる為に出かける。 同じ頃、遥の知人である少年、安田俊明はとある秘密を抱えている少女、紫蘇と共に遥達と同じショッピングセンターに居た。 昨日の夜、紫蘇は俊明に打ち明けた。町にとって脅威になり得るかもしれない「何か」が近づいているのかもしれない、と 半信半疑ながらも、紫蘇を信じて共にその「何か」を探す俊明。と、その時突然、紫蘇の様子がおかしくなる。 気遣う俊明に、紫蘇は予想だにしない言葉を言い放つ。 その頃、上空にはその「何か」が、ショッピングセンターへと全速力で飛翔していた。しかし、「何か」の存在に気づく者は、居ない。 パラべラム!×廻るセカイ 紫蘇の口から零れたその言葉に、俊明の体は石の様に固まった。あまりにも予想だにしない事が起こると、人間の体はフリーズするらしい。 紫蘇は言った。変身して良いのか、そして、変身しなければ、多くの人が死ぬかもしれない、と。 あまりにも突拍子が無さすぎる。俊明は正直、どうリアクションしていいか、どう答えれば良いかが全く分からない。 支えてあげている手から、紫蘇の体が若干震えている事が分かる。長らく死地を超えた仲だ、一々聞くまでも無く、紫蘇が嘘を吐いている訳では無い事が分かる。 本気だ。紫蘇は変身したい―――――――つまり、リーゼ化したいと願っている。それほど、紫蘇がいう「何か」の存在は危険で脅威的なのだろう。 しかしここはショッピングセンターでかつ、今は真昼間だ。もしもリーゼ化すれば周囲がどんな反応を示すか、想像するに容易い。 だが、そんな事を気にしていられるような状況では無い事は、紫蘇の様子から分かる。しかし……。 俊明に自らの内心を苦しげに打ち明けると、紫蘇は口をつぐんで、深く俯いた。俊明の返事を聞くのが怖いのか、目を逸らしている。 紫蘇自身、自分の発言がいかに現実味が無い事かが分かっている為だろう。それか、俊明を不安にさせてしまっている事への罪悪感かもしれない。 けれど、このまま二人とも黙っていた所で、時間を待ってくれない。遅かれ早かれ、その「何か」が―――――――というより、危機が迫ってくる事は明白である故。 「……あのさ」 俊明は紫蘇にそう呼び掛けた。だが、俊明の呼び掛けに、紫蘇は何も言わないまま深く俯いたままで、顔を上げようともしない。 内心を明かしたからか、体の震えは幾分止まった。しかし、紫蘇の肩は強張っているままだ。恐怖か、それか不安のせいか体に力が入っている様に見える。 俊明はどうするべきか迷う。下手な事をして紫蘇にこれ以上、精神的な負担を掛けてしまわないかと。だが――――――――俊明はすぐにその迷いを振り払う。 危機が迫っているのならもう、迷っている暇はない。 俊明は息を飲むと、ある種覚悟を決め、紫蘇へと再び呼びかける。 「頼む……聞いてくれ、シュタムファータァ」 紫蘇は顔を上げない。上げないが、聞いてくれていると俊明は信じ、言葉を続ける。 「出来るだけで良い……。出来るだけで良いから、その「何か」について、教えてくれ。シュタムファータァ。 協力したいんだ、俺自身が出来る、精一杯の事を」 紫蘇は俯いたままで、俊明に応えようとしない。 俊明はただ、紫蘇の返事を待つ。今までの発言に何一つ嘘偽りはない。全て俊明の本心だ。 何秒、何分経っただろう。ふっと、強張っていた紫蘇の肩から徐々に力が抜けていく。紫蘇はゆっくりと、顔を上げていく。 俊明を見上げる紫蘇の目は潤んでおり、まるで助けて欲しいと、救ってほしいと言葉に出さずとも訴えている様だった。 互いに見つめあっていると、俊明はなんだか照れ臭い気分になるが、今はそんな場合じゃない。 今一度、俊明は紫蘇をまっすぐに見つめながら、聞いた。 「教えてくれるのか?」 ようやく、紫蘇が話しだす。その口調は心許無さそうで、泣き出しそうだった 「全く……全く異質な存在が今、このセカイに居るんです。本当に……異質で、気持ちの悪い存在が」 「異質……?」 そう、俊明が聞き返すと、紫蘇はこくん、と頷いた。 「出来れば、具体的に表現できるか……?」 俊明の質問に紫蘇は俯いた。惑っている様に見え、俊明はまずったかなと思う。 だがさっきの様な暗く湿った影は見えない。ただ単にどう説明して良いか分からず困っている様だ。 これだけ困っている紫蘇を見るのも久しぶりだ。それほど今起こっている事はイレギュラーな事態なのだろう。 俊明はじっと、紫蘇の二言を待つ。しばらく紫蘇は迷っていたが、考えが纏まったのか、話し始める。 「上手く表現できるか、自信は無いんですが……。その、「何か」は、ヤスっちさんの様な人間ではありません。 かと言って……私やイェーガーと同じ種類の存在でもありません」 人間でも無ければ紫蘇の様な存在でも無い……? 一体どういう事なのだろう。 俊明は馬鹿正直に質問してしまう。 「って事は結局何なんだ? そいつ……」 紫蘇は俯いたまま、しかし次はハッキリとした口調で、答えた。 「――――――――ですが、ある意味私やイェーガーと同じ存在かもしれません」 「セカイの脅威となりうる、存在という意味で」 ×××××× 様々な味や食感が楽しめる、五段重ねになっているアイスの一番上、ミント味のアイスを、一条は豪快にパクリと食べた。 美味しさを噛みしめているのか、一条は頬を綻ばす。が、すぐさま冷たさが襲ってきた。激しく頭を振ってその冷たさを打ち消そうとする。 そんな一条を見て遥は笑いながら、アイスを買ってあげて良かったと、しみじみ思う。それにしても良い食べっぷりだ。 今、遥と一条は、ショッピングセンター内に於いて、憩いのスポットである中庭で共にベンチに座ってアイスを味わっている。 何故二人が今こうしているのか、少しばかり時間を戻してみよう。 目的地であるショッピングセンターに到着した。遥は買い物よりも今日は楽しむ事を優先する為、まず一条が行ってみたい店に行く事にする。 今日の行動は一条優先だ。一条が行きたい店を出来れば夕方まで周りながら最後に服を買い、スーパーで買い物して帰宅する、というスケジュールだ。 夕方になるまでたっぷりと、一条がしたい事、行きたい所につきあう。何たって明日、一条は別の世界に行ってしまうから。 「それじゃあ一条さん、行ってみたいお店ある?」 遥がそう言うと、一条は軽く頭を横に振って答える。 「いや、私は特にそういうのは……それより服とご飯買わないと」 「いいのいいの今日は! さ、どこ行きたい?」 主導権を握る様に、元気な声で遥がそう言いつつ、店内情報が記載されている案内板を指差した。 何だかペースを握られている様で遥に苦笑しつつも案内板を見る。逐一、遥が丁寧に各店の説明をする。 一分程悩んだ末、一条は遥に最初に行ってみたい店を伝える。 「じゃあ、ペットショップ行ってみたいな。最近動物とか見てないから……」 「ペットショップ? オッケー!」 そう言うなり、遥は一条の手をぎゅっと握ると、ペットショップへと走り出した。こういう強引さは私みたいだと、一条は遥を見、思う。 傍から見ると仲の良い双子に見えるが、この二人は双子でも姉妹でもなく、同一人物である。ただ、生きている世界と名字が違うだけで。 そう思うと、我ながら事態の異常さに遥は今更ながら驚く。しかし今手を握っている少女はあくまで、私に似ているけど、まるで違う私なのだ。 私が私を楽しませようとしている、そう考えると遥は何だが哲学的な気分になった。只単に状況の難解さに頭が追い付いていないだけかもしれないが。 ペットショップに着くなり、一条は目を輝かした。よほど動物が見たかったようだ。 犬や猫、熱帯魚から鳥類、爬虫類まで、幅広い種類の動物達がいるが、一条は興味深々、好奇心旺盛な感じでどんな動物達も楽しそうに眺める。 そうだ、と遥はある事を店員に頼んだ。数分後、店員が一匹の子犬を抱いてきた 遥はリヒタ―を預かり、一条にその子犬を抱かせる。遥の両腕で、子犬はすやすやと眠っている。 「可愛い……ぬいぐるみみたい」 「ホントだ……ぬいぐるみみたいだね」 人に慣れているとはいえ、ここまで安心しきって眠っているのは珍しいと、店員が一条に言った。 まるで元から飼い主に見える位、一条が子犬を抱いている様は至極自然だ。 まるでお姉さん……いや、お母さんみたいだと、遥は失礼だとは思うが一条から、幼く見える姿形に反して並々ならぬ母性愛を感じる。 「神守さんも抱いてみる?」 と、一条が遥に聞いてきた。遥は私は良いよとやんわり断る。もし起こしてしまったら、何となく子犬に悪い事をしたという気になる。 店員に子犬を返してペットショップを後にする。 「一条さんって犬好きなんだ」 遥がそう言うと一条は、んー別にそうでもないかなと返す。 「好きは好きだけど、犬と猫だと私猫が好きだなぁ、なんとなく」 「私も猫の方が好きだよ。自由気ままな感じで」 「こういう所まで同じだね、私達」 一条と遥はクスクスと笑いあう。しかしさっきの様子から犬に限らず動物全般が好きなんだろうな、と遥はぼんやり思う。 ペットショップの次は雑貨屋に寄る。 何に使うか分からない、奇妙な形状の道具を弄ってみたり、パーティーに使う様なジョークグッズを試してみては、二人笑いあう。 ふと、一条が立ち止まって、あるグッズを手に取った。そのグッズは一条の手に余るほど大きな、黄金色で正方形の……恐らく貯金箱の様だ。 その証拠に、正面に百万貯まる貯金箱と銘打ってある。一条は若干興奮気味に遥に聞く。 「これ、ホントに百万貯まるのかな? かな?」 遥は苦笑いを浮かべながら、冷静な口調で返答する。 「百万貯まると思う?」 「まぁその……貯まったらいいなって……」 そう語る一条の姿に、何故だか遥は妙に切ない気分になる。 何たって一条は時空を駆けているのだ。相当所じゃない程、巨額な金を失ってそうなイメージがある。 きっと百万なんか目じゃない位、貯金なんてもっての外なレベルで失っていそうな気がする。 だからだろう、あからさまにアレな商品でも信じていそうなのは。 「貸して、一条さん」 とは言えもしかしたらもしかするかも……と、一条から貯金箱を受け取って商品名を良く読んでみると、遥は気付いてしまう。 「……一条さん、これ、百万円貯まる貯金箱じゃないよ」 「……だよね」 「百万円貯まったらいいね貯金箱……って名前みたい」 「結局百万円貯まらないなら良いよ」 どっちにしろ、こんな小さい箱じゃせいぜい頑張っても一万円行くか行かないかだと遥は思っておくが特に口には出さない。 こういう何の用途で誰が買うのか分からないグッズがあるのも雑貨屋さんなんだなーと、遥は冷静に感想を残す。 雑貨屋を出た後、遥は一条に次どこ行く? と聞いたが、一条はもう特に行きたい所は無いらしい。 それは困る、と遥は悩んだが、パンっと手を叩くと、一条にゲームセンターに行ってみようと提案した。 「げーむせんたー?」 「そう、その名前の通り、ゲームで遊ぶ所だよ」 この反応に、遥はもしや、と思う。もしや一条さんは……。 「でも私ババ抜きとかポーカーってあんまり強くないよ?」 やっぱり、そういう事だ。何だか遥はワクワクしてきた。 「あ、そういう意味のゲームじゃなくて……まぁ行けば分かるよ。行こ!」 遥は手を繋ぐと強引に遥を引っ張って走る。しかしこの強引さが、一条は心地よく感じる。 雑貨屋から五分程度走った所に、そのゲームセンターはあった。フロア一面を借り切った、ショッピングセンターの内部とは思えないほど広いゲームセンターだ。 選り取り見取り、様々なジャンルのゲーム機が混然としており、それに合わせる様にゲーム機の音や遊んでいる人々の声が騒がしい。 この空間だけがショッピングセンターとは別空間の様に感じる。 「ここがゲームセンターだよ」 「へぇ~……凄いねぇ……」 目の前の光景に、一条は呆然と口を開けている。呆気に取られている、と言っても良いかもしれない。 色んな世界というか時空を周っているだろうが、こういう所に来るのは初めてなのかな、と遥は思う。 これは教えがいがあるな……と、遥は内心思いながら、まずは一条にUFOキャッチャーをやらせてみる 「何これ?」 UFOキャッチャーを見、開口一番、一条はそう言った。 「今から説明するからちょっと待っててね」 そう言いながら、遥は百円玉を投入する。するとUFOキャッチャー内のUFOが息を吹き返す様に発光する。 早速説明しようと、遥は一条に声を掛けた。 「それじゃあ一条さん」 「おぉ! 動いた!」 遥の説明を聞くより早く、一条が1と書いてある大きなボタンを押した。するとUFOが前方へとスライドする。 説明を聞かないと遊び方が分からないんじゃと遥が不安に思い、再び声をかける。 「あの、一条さん、説明……」 「これで2を押せばいいんだよね?」 一条に聞かれて、遥はう、うんと反射的に答えてしまった。一条はそのまま2のボタンを押す。 失敗するのではないかと思われたが、意外な事にUFOは景品である、デフォルメされている、兎のコスプレをした少女のぬいぐるみをがっしりと掴んだ。 そしてそつなくゴールと書かれた穴まで持ってくると、ぬいぐるみを離した。ぽとりと、ぬいぐるみが落ちてくる。 「これ面白いね!」 「……じゃあもう一回やる?」 「良いの?」 「うん、良いよ」 それから四回ほど一条は挑戦して、四回とも景品を獲得した。 初めてとは思えない巧みさで、一条はUFOキャッチャーを楽しんだ。取った景品は持ってきた買い物袋に入れる。 満足げに微笑んだ一条は、一条の勘の良さというか、飲み込みの速さに唖然としている遥に聞いた。 「……んで、これどういうゲームなの?」 「……もしかしたら分かんないまま遊んでた?」 「うん。何というか、釣りみたいな感じで。え、これって釣りみたいなゲームじゃないの?」 「遠からず……近からず……かな?」 次は体感ゲーム機はどう? と、遥は一条を誘ってみる。 禍々しいキャラクターや背景が描かれていたボックスが目を引くそのゲームは、ガンシューティングゲームと言って、単純に言えば銃で敵を倒すゲームだ。 一応プレイ前にデモで操作説明があるが、前もって遥は一条に説明しておく。さっきのUFOキャッチャーは説明しそびれてしまったからだ。全く問題無かったが。 「この銃で、とにかく向かってくる敵や、画面に出てきた敵で撃って。最後まで死なずに行けばゲームクリアだよ。 それで弾が無くなったらこの足元にあるペダルを押せば、球が充填されるから。OK?」 「とにかく撃てばいいんだね。任せといて」 と一条はグッと拳を握り力強く答える。不思議な位、凄く頼もしく感じる。 早速ゲームが始まる。二人とも無我夢中で、向かってくるゾンビやらコウモリやら吸血鬼やらを撃ち抜いていく。 意外にも遥はこの手のゲームは中々得意としており、手慣れた動作で正確に標的を倒していっては、スコアを積み重ねていく。 一条さんはこういうゲームはは初めてだろうから、死んでも仕方ないだろうな……。と、一条の方を覗いてみる。 が、またも遥は一条のポテンシャルの高さに驚かされる事となる。 軽くゲームの遊び方を教えたばっかりのに、まるでずっと昔から遊び慣れている様に、一条は襲いかかって来る敵を撃ち抜いていく。 おまけに弾数が無くなった場合のペダル押しも実に早い。一々狙わず画面に目を向けたらすぐに撃つプレイスタイルはベテランの様だ。 ハッとして遥は自分の方の画面を見ると、既にゲームオーバーになっていた。 遥は画面に集中しているせいか、まるで目つきが違う一条に、恐る恐る聞いた。スコアは数秒の間にガンガン上がっていく。 「ねえ、一条さん……」 「何? 神守さん」 と、一条は普通に答える。声は明るいのだが、目つきが怖い為雰囲気が違う。というか怖い。 「何でそんなに上手いの? もしかして、昔やった事あると……か?」 「銃を撃つ時はこうやって撃てって、先生に教えてもらったの」 「……先生?」 一条のその言葉に、遥は不思議そうに聞き返す。 「師匠……とは別に、私にこういう戦い方を教えてくれた先生がいてね。 玉藻先生って人なの。ホント……凄い厳しかったな」 その口調には、相当厳しかったのだろうか、苦々しい物を感じる。 これほど気丈な一条さんにこう言わせる玉藻先生ってどんな人なんだろう……と、遥は考えられるだけの恐ろしい容姿を思い浮かべる。 玉藻先生……名前だけだと何となく可愛らしい気がするけど。 しかし疲れてきたのか、一条の集中力は次第に乱れていき、残念だが最終面でゲームオーバーとなってしまった。 しかしゲームオーバー後のスコアは一位であり、二位との得点差は圧倒的である。 「凄いよ一条さん! 慣れてる人でもこれって結構難しいのに」 「結構面白かったよ。ありがとね、神守さん」 「……ねぇ、一条さん、もし良かったらその玉藻先生って人の事、もう少し教えてくれる?」 「うん。厳しいとは言ったけど、普段は……まぁ普段も厳しいっちゃ厳しいけど、優しい人だよ」 普段も厳しいんだ……けど、そういう人ほど本当は優しいんだろうな、と遥は思う。 それにしても一条さんがこれほど逞しくて強いのは、師匠とか玉藻先生って指導者が凄いからなんだろうな、とも思う。 「でも私なんてまだまだ。こういうのだと私よりもっとすごい人がいるんだよね」 「へぇー、どんな人?」 「私より年下のまどかちゃんって子。その子、普段はおっとりとしてて優しいんだけど銃を握ると……ね」 そう言って一条は苦笑する。 その苦笑にはどんな意味が込められているのだろう、と遥は思うが何となく言及しない。 にしても冒険談も面白ければ、一緒にいる人達も面白いのも当り前だろうな、と遥は思う。 ふと、遥の視界にとある物体が入った。カーテンで仕切られた三メートル大の大きなボックスを見、遥は一条に言った。 「そうだ! プリクラ撮ろうよ、一条さん」 聞き慣れないその「プリクラ」という単語に、一条が首を傾げた。 「ぷりくら?」 「そう、プリクラ! プリント倶楽部って言って、写真が撮れるんだよ」 遥の説明に、一条はプリント倶楽部と呼ばれている物体へと目を向ける。 あの大きな箱みたいな物体に入ると写真が撮れるのか……? 一体どんな原理で写真を撮れるのかと……一条はなんだか妙に不安を抱いた。 「えっと……そろそろ買い物行かない?」 「まだ良いよ。さ、行こ行こ!」 「うーん……だけど……」 妙に歯切れが悪く、一緒に行こうとしない一条に、遥がどうしたんだろう? と疑問符を浮かべる。 ……と思うが、そうか、一条さんはゲームセンターに来た事が無いし、何よりプリクラと言っても何が何だか分からないだろうなと考え直す。 確かに、プリクラを全く知らない人にあんなのに入って写真を撮ると言っても上手くイメージできないだろう。 だけど、ここは強引にでも連れ込みたい。と、遥は思う。 ここで一条さんとプリクラを撮る事が、この特殊すぎる状況下を示す、何よりの証拠になる。 普通に一緒に写真を取ればいいんじゃないか、という考えもある。というか、一条さんはそっちを選ぶと思う。 けれど、遥はプリクラの方を選ぶ。何でプリクラの方がいいのか、遥自身よく分からない。けど――――――――。 私は、私とプリクラを撮りたい。別の世界の私と一緒に過ごしたって言う、証明を残したい。 「大丈夫だよ、直ぐに終わるから」 「ホント? ホントにすぐ終わる?」 と警戒して顔を引きつらせる一条をちょっと可愛いと思いながらも、強引に遥は手を引っ張って、一条をプリクラに連れ込んだ。 自分から撮る事はあまり無いが、友達とゲームセンターに来た時には、締めとしてプリクラを撮る為手順は普通に分かる。 素早くボタンを押して、直ぐに撮影準備に入る。 「良い、一条さん? 私がボタンを押したらカウントが始まるから、目の前のモニターに向かって何でも良いからポーズして。 それで出来たら笑顔で撮って欲しいな」 「笑顔でポーズすればいいの?」 「うん!」 言うが早く、遥は撮影準備から撮影本番へと移る為、ボタンを押した。 撮りまーす! カウントするからポーズの準備を! というアナウンスが流れる 10,9、とアナウンスがカウントし始める。 「一条さん!」 「う、うん」 3,2,1、はいチーズ! とアナウンスが言った瞬間、一瞬だけストロボが眩しく二人を照らした。 それから数秒後、先程カメラが撮ったであろう、遥と一条の姿がモニターに映し出される。 すると遥は映しだされたそれを見て、小さく吹き出した。自然体で映っている遥に比べ、一条が異様に固いのだ。 一応ピースしてはいるが、その笑顔はとても固く、明らかに作り笑いに見える。 「ホントに自然で良いんだよ、一条さん。緊張しなくても」 「ご、ごめん、なんか変に緊張しちゃって」 「一応後数回取るから、もっと自然に撮ろ? 大丈夫?」 「うん。……多分」 ×××××× 「つまり、だ。「何か」ってのはトンデモなくやばい……って事で良いのか?」 俊明がそう言うと、紫蘇は大きく頷いた。 一応、話の筋は通った。紫蘇がこれほどまでに怯えていたのは、「何か」がセカイを脅かす危険性があるほど、ヤバい存在だという事だ。 その「何か」が恐らく近づいてきているから、紫蘇の恐れが限界を超えたと。で……。で、だ。 ……普通にまずいのではなかろうか、と俊明は考える。もしかしたらそれがもう、近くに居るかもしれない。紫蘇の様子からして。 「でさ、シュタムファータァそいつが今どれくらい近くに居るのか、いや、何処にいるのか分からないか?」 俊明の質問に紫蘇は二回、大きく首を横に振る。 「存在を感じる事だけは出来るんです。けど……ハッキリとどこにいるかまでは……」 「そうか……」 「ごめんなさい……」 正直、かなり参った事になった。「何か」が何処にいるか分かっていれば、多少気が楽になるのだが。いや、ならないか。 一先ず内心抱え込んでいた、不安や恐怖を俊明に吐き出せた為だろう、紫蘇の雰囲気が大分明るくなった。 というより、いつもの紫蘇に戻ったと言える。それだけでも、俊明は大分気が楽になった。 ……そういえば、俺はまだシュタムファータァのあの問いに答えてない。 変身、いや……リーゼ化していいかに対する、返答を。 「……なぁ、シュタムファータァ」 俊明の呼び掛けに、紫蘇が俊明の方を向いて、見上げる。やけに距離が近い気がして、俊明は妙に照れ臭くなる。 紫蘇が立ち上がろうとしている為、支えながら俊明も共に立ち上がった。 俊明は紫蘇に向き合い、紫蘇も俊明に向き合う。こんなにシュタムファータァって小さかったっけ、と俊明は変に感慨深くなる。 軽く深呼吸して、息を整え、俊明は紫蘇に言い放つ。 「……お前が望むなら良いぞ。リーゼ化」 俊明の言葉に、紫蘇の瞳孔が大きく広がる。驚いているのか、それとも、別の感情か。 「そりゃあさ……こんな人が沢山いる中でリーゼ化したら、色んな意味でヤバいというか、危ないとは思う。 思うけど、もしも今動かなかったら、沢山の人が酷い目にあうかもしれないんだろ? なら、迷ってる暇は無いと、俺は思う」 俊明がそう言うが、紫蘇は口を開いて見上げたままだ。 もしかしたら俺が駄目だと、何を考えているんだと怒られるんじゃないかと、思っていたのかもしれない。 しかし、俊明は紫蘇の意思を優先した。人々を助ける為にリーゼ化したいという、紫蘇の意思を。 「でも、私……」 だが、紫蘇はまだ迷う。 自分自身が言ったとはいえ、こんな人が多い中シュタムファータァに――――――――本来の姿に戻ったら、一体人々の目に私はどう映るのか。 もしかしたら畏怖されるかもしれない。化け物扱いされ、恐怖心を抱かれ、忌み嫌われるかもしれない。 だけど……。 俊明が紫蘇の両肩に両手を乗せた。そして俊明は紫蘇に語り掛ける。一字一句、しっかりと。 「心配すんな、シュタムファータァ」 「お前はこの町―――――――いや、違うな。このセカイを守る為の、正義の味方なんだ。 お前の戦いは大切な人を、大切な世界を守る為の物だって、俺はそう信じてる」 「ヤスっちさん……」 「俺が、一緒に居るから。いや―――――――」 「俺と一緒に戦ってくれ、シュタムファータァ。このセカイの為に」 紫蘇はハッとした様に、俊明を見上げた。 今の紫蘇の目に映る俊明の顔は、今まで一緒に過ごして来た中で一番頼もしく、それでいて優しく見えた。 紫蘇は静かに目を閉じる。数秒、そうした後ゆっくりと目を開けて、俊明を見据える。 見据えながら紫蘇は、さっきまでの泣き出しそうだったり、心許ない口調ではなく、いつもの紫蘇らしい口調で、言う。 「ヤスっちさん」 俊明は無言で、紫蘇を見据え返す。 「私、戦います。ヤスっちさんや、ヤスっちさんの友達以外の人達にシュタムファータァとしての姿を見られるのは怖いです。 怖いけど……だけど、私戦いたいんです」 「私もヤスッちさんと一緒に戦いたいです。このセカイの為に」 ×××××× 「結構上手く撮れたんじゃ……どう?」 ゲームセンターを後にし、ショッピングセンターの真ん中に位置する中庭へと遥と一条は移動した。 ショッピング等で疲れた人々の憩いの場である中庭は、ガラス張りの天井から太陽が優しく差し込み、目の保養となる木々や綺麗な花々が咲き誇る。 家族連れや子供達の歓声が心地よく響く中、ベンチに座って、遥と一条はプリクラで撮った写真を二人して眺めている。 笑顔で、とは言ったが、最終的に遥も一条に釣られて何故だか固くなってしまった。写真には不器用なな笑いとピースを浮かべる二人が映っている。 「慣れない事はするもんじゃないね……」 写真をじぃーっと見ながら、一条がボソリ、とそう言った。 だが遥は逆に、笑顔を作ろうと頑張るが、結果固くなってしまう一条が可愛らしく思える。凄く可愛らしく思える。 しかし今度は一条さんと一緒に、本当の笑顔で写ってる写真、ううん、プリクラが撮りたいと、遥は思う。 しかしいつ撮れるかは分からないが……。 「ホントにごめんね、一条さん。なんか無理やり撮らせちゃったみたいで……」 遥がそう言うと、一条は頭を大きく横にオ―バーアクション気味に振る。 「神守さんが悪い訳じゃないよ! 私がそのプリ……プリ……」 「プリクラ」 「うんそう、プリクラが妙に肌に合わなかっただけ」 そう言って一条は謝った。そんな一条を見て、遥は何だか意地悪してやりたい気分になった。 ニヤニヤしながら近寄ると、遥は一条の両頬を優しく掴むと、ぐにっと引っ張ってみる 一体何をするだ―と言いたげな一条に構わず、ぐにぐにと引っ張りながら遥は言う。 「じゃあまたプリクラ撮ろ? 次は笑顔で」 「えひゃおで?」 何だか赤ちゃんの肌みたいで柔らかいな、と一条の頬を引っ張りながら、遥は言葉を続ける。 「そう。もしも笑顔で撮れなかったら、私の言う事聞いて貰うから」 そう言いきり、遥は一条の頬から手を離す。痛いのか痛くなかったのか、一条は頬を擦っている。 「もし笑顔で撮れなかったら……今日の夕食を作るって事で。ほら、昨日は私が作ったじゃない?」 「それなら別にプリクラ撮らなくても作るよ?」 「駄目。それじゃあ意味無いの。良い? 帰りにもう一回プリクラ撮るから、絶対笑顔で撮ろうね、一条さん」 そう言って悪戯っ気に満ちた笑顔を見せる、遥。 そんな遥に、一条は変な約束をしてしまった、とは思うが全然悪い気はしない。 他の世界に渡る事はあれど、プリクラに挑戦したのは本当に初めてだったから久しぶりに緊張してしまった。 もう、プリクラがどんなモノなのか理解出来たし、今度は本当に笑顔で撮ろう。と、一条は思う。 ―――――――この世界に居るのも、今日で最後だし。 「……分かった」 「絶対だよ? 絶対に笑顔で撮るんだよ」 「分かってるよ。けど、私からも条件」 と言いながら、一条はさっきのお返しとばかりに遥の頬を引っ張る。 「もし笑顔で撮ったら、今日の夕食も神守さんが作ってね」 「おっふぇ。ぜっふぁいえふぁおだよ、いちひょうさん」 まさかの一条の行動に驚きながらも、負けじと遥も一条の頬を引っ張り返す。 遥も一条もしばらくそうやって互いの頬を引っ張り合う。が、不意に両手が外れた。 変な意地の張り合いに、遥は無性に何かおかしくなって、大声で笑う。 誘われるように、一条も笑う。何がおかしいのか分からない。けど、何だかおかしい。 二人の笑い声は、天井から見える青天へと、吸い込まれては消えていった。 遥と一条は青天を見上げる。雲一つ無い、眩い太陽が差しこんできて日光が気持ち良い。。 もう一人の自分と過ごす休日。遥は何だか今という時間がずっと続けば良いな、とぼんやり思ったりする。 と、アイスクリームを売っている屋台に遥は気づいた。 「一条さん、アイス好き?」 ×××××× 遥と一条、紫蘇と俊明がいるショッピングセンターの遥か上空。 紫蘇の不安の元凶である「何か」が黒い粒子を絶え間なく放出しながら雲の隙間を縫って飛翔する。 しかし「何か」の存在が気付かれる事はない。「何か」は自らを透明化させて飛んでいる為だ。 しかし透明化と言っても本当に透明になっている訳では無く、装甲を変化させて周囲の雲々を反射する事でカメレオンの様に溶け込んでるのだが。 黒い粒子までは透明化出来ないものの、周囲を旅客機も戦闘機も鳥すらも飛んでいない為、存在を気付かれる事はなさそうだ。 と、羽の様に伸びている、背部の装甲板を若干閉じると、「何か」はその場でホバリングするように急停止する。 そして脚部に備われているスラスタ―を上向きへと変形する。スラスタ―に合わせる様に粒子が上へと放出されていく。 『目標地点に到達』 無機質な男の声がそう言った。 先程以上に粒子の放出量が増していく。そして。 『準じ、ターゲットを同時認識。降下開始。着地と共に戦闘態勢に移行』 次の瞬間、脚部ならぶ背部、全身から粒子が爆発したかと思われるほどに一気に放出され、「何か」がショッピングセンターに向かって急降下していく。 傍から見ると落下していく「何か」は、黒い隕石の様だった。 ×××××× 「それでどうする?」 俊明は紫蘇にそう聞いた。 「そうですね……まず」 その時だった。紫蘇の頭に稲妻の様な衝撃が奔る。紫蘇は思わず頭を抑えた。 紫蘇の様子に俊明は慌てて反応する。 「シュタムファータァ!? どうした!」 「……来ます」 紫蘇は天井を見上げた。その顔は驚きと、恐怖と、不安と、様々な感情が混然となっている。 「それが、ここに来ます」 ×××××× 「はい、一条さん」 「ありがとう!」 再びベンチに座って、遥と一条は先程購入したアイスクリームを堪能する。 遥は三段重ねだが、一条は豪快に五段重ねてもらった。アイスを選ぶ時の、一条の嬉しそうな笑顔と言ったら。 大きく口を開けて、遥はパクリとアイスをほおぼっては、幸せそうに笑う。 そんな一条を見て、遥はアイスを買って良かったと思う。いつもよりずっと、アイスが美味しく感じる。 「あ、神守さん」 一条が遥に呼び掛ける。 「何?」 「ちょっとアイス食べるの待って」 一条にそう言われ、遥は一旦アイスを食べる事を止める。一体何をするんだろう、と遥が楽しみにしていると。 一条は三段目のチョコチップアイスをほおばった。遥が買った方のアイスにチョコチップアイスは無い……が。 その時、遥の下にチョコチップアイスの食感、味がほんのりと浮き立ってきた。 「えっ? あれ、私が今食べたのバニラ……」 「驚いた?」 驚いている遥をニヤニヤとした顔で見ている一条。 「昨日説明した、感覚を共有するってのを今やってみたの。 こうやって、同じ世界にいる同一人物同士は、味覚や聴覚や視覚を共有できるんだよね。だからこう……」 「……ごめん、何か話が難しくって忘れちゃった」 「良いよ別に。凄い驚いたよ、一条さん」 「なら良かった。驚かせたかったから」 別におかしくもないのに、二人はまた笑った。 「……ねぇ、一条さん。一つ聞いていい?」 「何? 神守さん」 「一条さんって、如何して旅を続けてるの? その……大切な師匠を探す、以外の理由とかある?」 「理由かぁ……あんまり考えた事無いかなぁ」 「こう、強くなる為だとか、どうしても叶えたい夢があるとか」 「叶えたい夢か……だったらあるかも」 「何何?」 「秘密!」 「なーんでさー。教えてよー、一条さん」 「そうだね……じゃあプリクラ撮ったら後で」 <マスター! 上です!> リヒタ―が叫んだ瞬間には、全てが遅かった。 天井のガラスが豪雨の様に人々へと降りかかる。同時に天井を支えている鉄筋がひしゃげながら落下し、花々を押し潰した。 木々が次々と倒れては、人々の歓声が絶叫に、悲鳴に、嗚咽に、絶望に変わるまで数秒かからなかった。 混乱の中で、必死に一条が皆に逃げる様、叫んでいるのが遠く聞こえる。 一時的に途絶えていた遥の意識が、次第に回復していく。体中が痛いものの、どうにか立ち上がる。 突然何かが大きな音を立てながら落ちてきた事くらいしか分からない。 ……私、まだ、生きてる。 自分がどんな行動をとったのか思い出せないけど、その場でしゃがんだか、倒れたかどっちかだと思う。 何にせよ、訳の分からない事態が起きた事だけ、理解できる。 何かが落ちてきた。平穏をぶち壊す様な、とてもつない何かが落ちてきた。 滲んでいた視界が、次第にクリアになっていく。段々、滅茶苦茶になっていた頭の中が整理されていき……。 「……な……に……?」 目の前で、一条が巨大な何かと戦っていた。 いや、戦っているというより、遥を守る様にリヒタ―を構えて、それに抗っている様に見える。 遥は立ち上がる。立ち上がって、一条に、聞く。 「一……一条……さん」 「逃げて、神守さん」 遥の方を向かず、一条がそう言った。 その音色はさっきまで穏やかに遥と話していたときとはまるで雰囲気が違う。上手く言えないが、その音色は――――――――。 異様なほど、殺気立っていた。 「わた、わたし……」 「私に構わず逃げて」 「わた……」 「逃げなさい! 絶対に、振り向かないで!」 一条の叫びに、遥は何もかも理解した、様な気がする。 遥が必死に走っていく音が遠く聞こえる。このまま、ここから無事に逃げて欲しい。それが、今の一条にとって一番の願いである。 頭から生温かい物がたらり、たらりと垂れてきては、滅茶苦茶にされた地面に落ちて染みを作る。 一瞬、思った。 一瞬だけ、思ってしまった。 このまま、穏やかな生活に、昔の様に戻っても良いかなと。 昔みたいに、賑やかで目まぐるしくて、けれど穏やかで優しい日々に戻っても、良いかなと。 だけど運命はまだ、その願いを叶えてはくれなそうだ。 「ごめんね、神守さん」 ぼやけている視界でそれを捉えたまま、一条は自嘲的に呟いた。 「プリクラ、もう撮れないかもしれない」 the Strange dream 後編(中)に続く 「あれが動いたぞ、リヒト。そろそろ行くぜ」 「分かった。報酬は例の奴で良いんだな」 「あぁ、KKに持って来させてくれ。それと、タカ坊に伝言頼む」 「何か伝える事でもあるのか?」 「田所の居場所だが―――――――」 「ちっ、電池切れか……」
https://w.atwiki.jp/mywine/pages/117.html
白百合ワイナリー LORIENT WINERY HP Link 山梨県甲州市勝沼町等々力878-2 TEL 0553-44-3131 FAX 0553-44-3133 入り口付近に謎のオブジェが居ます、謎です。 オリジナルでボトル詰めやラベルの製作が出来るようです。 プリクラからラベルも作れるみたいですが行ったときは故障中でした。 タレントのオリジナルラベルもありましたよ。 山梨県のワイナリーへ戻る