約 1,974,313 件
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/884.html
114 私は貴方に相応しい? 第2話 1/5 sage New! 2009/10/14(水) 15 13 50 ID 3aN78j+x 「先輩、今日はどうもありがとうございました」 「いやいや。それにしても、あの糞野郎に、こんないい妹さんが居たとはね」 「私もあの愚兄には心底参っています。で、先ほどの件、考えていただけますか?」 「ああ、君と付き合う、って奴?」 「はい。今一度考え直していただけたら、と」 「ゴメン。僕はやっぱり吹雪ちゃんの方が…」 「…そうですか」 「悪いね」 「いえ、相手が吹雪なら仕方ありません。ですが先輩、今後も私と付き合っていただけますか? 友人として」 「まあ、友人としてならいいよ? 君のお兄さんは大嫌いだけどね」 「愚兄の事ならどうぞお好きに」 「そうさせてもらうよ」 「…では、私はこれで失礼いたします。今日は楽しかったです、先輩」 「ああ。俺も楽しかったよ」 「さようなら、先輩」 「また明日な」 先輩と別れ、ホームを後にする。 「…何が楽しかった、だ。こちらは一日中不快な思いをさせられたというのに」 兄に手を上げた人間の側に居ることが、これほど苦痛だとは思わなかった。 ましてや、本気でなかったとはいえ、私の告白を受けて尚、『吹雪の方が好き』と抜け抜けと言い放つ男である。 「…まあいい。奴の命も、もうすぐ終る。せいぜいあの世で悔いるがいい」 兄に相応しいのは吹雪であり、貴様の割り込む隙などない。 「先輩、さようなら」 キキーッ!! キャーーーーーー!! ヒトガ トビコンダゾ! ケイサツ ヨベ! キュウキュウシャ モダ! 「永遠に」 115 私は貴方に相応しい? 第2話 2/5 sage New! 2009/10/14(水) 15 14 35 ID 3aN78j+x 「起立! 礼!」 「「「「ありがとうございました!!」」」」 号令が終わり、今から放課後になる。 「んーーーーーーっ!! 終った終った。さて、今日はどうするかな?」 「おい御影、今日も来てるぞ」 「へ?」 クラスメイトの声に目を向けてみると、教室の入り口に可憐と吹雪ちゃんが立っていた。 「いいなぁお前は。あんな可愛い子が二人もお迎えか?」 「片方は妹だ」 「じゃあもう片方は正真正銘の彼女か。どっちか紹介しやがれコノヤロウ!」 「彼女じゃねえよ。後そういう台詞は学園一の誑し野郎に言ってくれ」 友人の軽口を華麗にスルーし、俺は二人の元へ移動する。 「や、待たせちゃったかな?」 「い、いえ、とんでもない…」 「私達が来ているにも関わらず、友人と談笑するとはいい度胸だな。そんなに後輩を焦らせるのが好きか? このドSめ」 「誰がドSだ!」 「貴様だ貴様」 「まあまあ可憐さん。とし…先輩、今日もご一緒に帰りませんか?」 「え? あ、うん。俺はいいけど…」 「何を見ている。そんなに私が邪魔か? 安心しろ。二人の仲を引き裂くような野暮はせんよ。先日死んだKYな男と違ってな」 「可憐!」 「可憐さん言い過ぎです。亡くなった方を悪く言うものではありません」 「…すまん。失言だった」 「お前は吹雪ちゃんに対しては素直だな…」 「フッ。将来義姉となる女性だからな。嫁小姑関係を円満にするためだ」 「誰が将来の義姉だ!着々と既成事実を作るな!」 「だが貴様も嫌がってはいまい?」 「うっ、そ、それは…」 「ましてや我が学園で五指に入る美女だ。これで迷惑だ、とか抜かしようものなら沈めるぞ。東京湾に」 「まあ、吹雪ちゃんが絶世の美少女ってことは認めるけど…」 「それはなによりだ。彼女の友人として鼻が高い。しかし愚兄よ、貴様は今一番大事な事を忘れているぞ。この場に吹雪がいることをな」 「あ」 「////////」 可憐の言葉に我に返ってみると、頬を染めるどころかまるでトマトのように真っ赤になっている吹雪ちゃんが立ち尽くしていた。 116 私は貴方に相応しい? 第2話 3/5 sage New! 2009/10/14(水) 15 15 05 ID 3aN78j+x 「あ、吹雪ちゃん、これは、だね、その…」 「////////」 「ぁぅ…」 「フッ、青春だな…」 「って! 元はと言えばお前のせいだろうが!」 「奥手の二人にテコ入れしてやったのだ。感謝されてしかるべきだと思うが?」 「ぐぅ…」 確かに俺も吹雪ちゃんも奥手どころか初心なことは認めざるを得ない。 「さて、まだまだからかい足りぬところではあるが、我らは良いとして吹雪の家には門限がある。とっとと行くぞ」 俺と吹雪ちゃんを引っ張る可憐。 (そういや、可憐と手をつなぐなんて何年ぶりだろう?) 俺はふと、そんなことを考えていた。 「こちら妹姫。聖母、応答せよ」 『こちら聖母。二人の状況を述べよ』 「目標は十六夜通りを北上中。肩を並べて歩いている。何というか、見ていてむず痒い」 『聖母より妹姫へ。解っているな?今日のミッションは…』 「解っている。吹雪に告白させること。最低でも手をつなぐところまではいかせたい」 『解っているならいい。私はこれから予備校だ。休み時間になったらまた連絡する』 「妹姫了解。監視と尾行を続ける」 真理亜との電話を切り、愚兄と友人の後姿に目を向ける。 二人は談笑しながら歩いているようだ。時々吹雪が笑顔を兄に向けている。 「ふむ…」 しかし、視線を下に向けてみれば、触れようと伸ばしているものの、あと少しというところで引っ込めてしまう吹雪の手があった。 「吹雪も意外と臆病だな。いや、それ以前に」 我が愚兄は、あんな美少女と歩いていながら、邪な思いの一片も抱かないというのか? これでは、学校に忘れ物をした振りをして、二人きりにさせた意味がないではないか。 117 私は貴方に相応しい? 第2話 4/5 sage New! 2009/10/14(水) 15 15 28 ID 3aN78j+x 「…あのへタレめ」 さてどうしてくれよう…む! 「きゃっ!」 「おっと」 「す、すみませんとし…先輩」 「いやいや、気にしなくていいよ?」 「…………」 「どうしたの?吹雪ちゃ…あ」 「////」 子供にぶつかられ、よろめいた吹雪を兄が抱きとめた。 しかも、二人とも今の状況が解ったのか、道行く人のど真ん中で、真っ赤になって立ち尽くしている。 「…ナイスだ少年!」 思わず右手を握りこんでしまった。 今日は手を繋ぐ所まで行けば上々だと思っていたが、これは予定外、嬉しい誤算だ。 「あ、あの、吹雪ちゃん?」 「へ?」 「その…あ、当たってるんだけど…」 「当たってる?…きゃっ!」 と、喜んだのも束の間、馬鹿の余計な一言によって、二人は再び離れてしまった。 「…チッ! あのボンクラが!」 普通そういう場合は、気付かない振りをして女性の胸の感触を楽しむものではないのか? 吹雪も吹雪だ。『当ててるの』くらい言えんのか。 「えっと、その、俺も男だから嬉しい…じゃなくて、そういうことは彼氏とか恋人にやるべきだと思うんだ、うん」 「か、彼氏…こ、恋人…」 「吹雪ちゃんにもいるんだろ? 好きな人」 「えっと…はい…」 「だったらその人にやってあげるべきだと思うんだ、うん」 「…………」 118 私は貴方に相応しい? 第2話 5/5 sage New! 2009/10/14(水) 15 15 50 ID 3aN78j+x あの朴念仁は一体何を言っているんだ? 吹雪が貴様をどう思っているかなど一目瞭然ではないか。これだから童貞野郎は。 「と、とりあえず行こうか?」 「は、はい…」 ギクシャクしながら歩き出す二人。だが先ほどの件で何かが吹っ切れたのか、手を繋ぐ所までは進展したようだ。 ピリリリリ! 電話? ああ、真理亜からか。 「…こちら妹姫」 『こちら聖母。二人の状況に進展は?』 前回の報告から今までの状況を一通り説明する。多少私見が入っているのは、まあ許されたい。 「以上だ」 『…ねえ可憐ちゃん。やっぱり聡明君私刑していい?』 「気が合うな真理亜。そろそろ私の堪忍袋も限界だ。とりあえず、デートの何たるかが載っている雑誌を、あの木偶の坊に与えてみる。それで変化がなかったら簀巻きにしよう。割と本気で」 『その時は手伝うわ』 「感謝する」 電話を切って美女と野獣に目を向ける。 二人は手を繋いだまま、会話に花を咲かせているらしい。 「ふぅ…これでは吹雪と結ばれるのは何時になることやら…」 (あなたはその時どうなるの?) む? 周囲を覗ってみるが、(私以外に)特に怪しい人影はなかった。 「幻聴か?」
https://w.atwiki.jp/kishinhakusho/pages/25.html
小説 鬼神白書 2 2010年12月03日16 16 第二廻 偶然 入口の前に佇む馨。 目の前に座る、違う生徒。 しばらくの沈黙を、その生徒が破った。 「立ってないでこっち来いよ。」 「あ、あぁ。」 明るく気さくに話しかけてくる彼。 笑顔も爽やかでまじめな生徒のよう。 だが、髪の色が真っ白だ。 不良生徒でもないのに髪を染めてるのは、馨にとって不思議な感じがした。 「こうして話すの初めてだよな。」 「あ、あぁ…」 「俺、閂龍星(カンヌキリュウセイ)よろしく。」 「よ、よろしく…」 人との慣れ合いは苦手な馨にとって、彼、龍星のような気さくな性格の人物はある意味苦手のようだ。 「お前のことは知ってるよ、よく嵬から聞いてる。」 「嵬の…ダチ?」 「まぁそんなところかな。それでさ、先生から聞いたんだけど、東雲、鬼見たんだって?」 「っえ…あの野郎…誰にも言わねぇって…」 冷静な顔をしていた馨の顔が、一気に怒りに染まる。 すぐさま馨の勘違いだと、龍星が慌てて修正した。 「あ、違う違う、俺も見たから先生が教えてくれたんだ。」 「っホントか!!それ!!」 「あぁ、しっかり見た。」 馨は身を乗り出して驚いた。 やっぱり鬼は実在してる。 一瞬、見間違いじゃないと喜んだが、すぐに恐怖に襲われた。 「…今、世間で騒いでんのって…」 「そうかわかんないけど、多分俺たちが見た鬼のせいかもな。」 「閂が見た鬼ってどんなんだった?」 「俺は見たのは…体がすげーでかくて、牙がめっちゃ長い青い色した鬼かな。」 「っ俺も青い鬼だった!!髪見たいのが長くて…猫背で…」 打ち明けられなかったことがスラスラ出てくる。 共感できることの良さが、今実感している馨。 一瞬の出来事が何分も長かったかのように感じたことも 見た瞬間の空気の冷たさも 全部、龍星と共感できた。 「まさか俺以外にも鬼が見えた奴が学校にいたなんてびっくりだ。」 「同感。嵬にはみんなに自慢できるなって言われるしよぉ…」 にかっと笑顔を見せる龍星、反対に馨は机にぐったりと突っ伏する。 「ははっ嵬らしいな。」 「笑い事じゃねぇンだよそれが…」 「そうだ、このことは秘密にしとこうな。」 「あぁ、そうだな。」 会ってものの数分。 なのに馨は龍星と普通に話していた。 すっかり苦手意識は消えていたようだ。 いつの間にか、肩に入っていた力も抜けていた。 話の切りがいいところで終わりのチャイムが鳴る。 何かの合図かのように、二人は同時に席を立った。 「もし鬼のことでなんかあったら保健室で話すことにしようぜ、先生の近くなら安心できるしさ。」 「そうだな。あいつ伝えでも怪しまれずに済みそうだ。」 「じゃ、そういうことで。」 「あぁ。」 二人は違和感なく互いの教室に戻って行く。 馨とは反対方向の階段へ駆けて行った龍星がぴたりと足を止めた。 そこには壁に寄り掛かる早乙女の姿があった。 「東雲の見た鬼は本物だった。」 「せやろなぁ…。ほな…討伐開始や、閂。ぬかるんやないで?」 「了解っす。」 放課後。 馨は以前の落ち着きを取り戻し、いつもの馨に戻っていた。 不安要素をすべて打ち明けられたのが彼を落ち着かせた要因なのだろうか。 『そういえば…』 龍星に、鬼のことで聞きたいことを思い出し、馨は自然と龍星のいるであろう教室に足を運んだ。 教室入り口。 帰りのHRが終わって間もないというのに、龍星の姿が見当たらない。 困り果ててる所に一人の生徒が馨の脇を通りすがろうとした。 「あ、悪ぃ…。」 「…何か用か。」 呼び止めたのは、黒のプラスチックフレームの眼鏡をかけた赤髪、赤眼の生徒。 じっとそそがれる視線が冷たい。馨が凍るほどに。 「閂…いるか…」 「………あいつならHR終わってすぐ、帰った。」 「そうか…呼び止めて悪かったな。」 自分から話しかけることもめったにしないせいか、会話をし続けるのもぎくしゃくしている。 その場から退散しようとした時、馨が呼び止めた生徒が馨の袖を掴み止めた。 「お前、閂の知り合いか。」 「えっ…いや…さっき…」 凛とした冷たい目にじっと見つめられ、知り合いとも言い難い龍星との関係にどう説明しようか迷ってるとき、後ろからものすごい衝撃がぶつかってきた。 「かっおっるっくーん!!」 「ぐへぇッッ!!!」 「なッッ…」 「どーこー行ってんだよー俺置いてさぁー。」 ぶつかってきた衝撃の正体は馨を追いかけて来た嵬。 おんぶをする状態で馨の上にぶら下がっている。 「ッッ…くそっ」 馨は舌打ちを混ぜ、面白がりながらぶら下がっている嵬を乱暴に振り落とした。 じゃれている感覚で遊んでいた嵬は、受身が取れないまま馨の背中から落下。腰を硬い廊下に打ちつけ、痛みを訴えた。 「ッぎゃっ!!くぅぅううー……落とすなぁあ!!!」 「うっとーしいからだよ!!お前が!!」 「だからってー……あ。もしかして、こちらさんとお話し中でちた?」 ふと我に返った嵬の視界に入ったのは、もそすごく冷たい目で見つめる彼の姿。 バツの悪さに気付いたのか、嵬からははは…と苦笑いが漏れる。 「周り見て動けよアホ。悪かったな、えっと…」 「別に…。」 馨の言葉をはねのけ、赤髪の生徒は教室の中に戻って行った。 「………」 馨は無言のまま彼の背中を見ていると、少し神妙な声で嵬が話しかけてきた。 「馨、神楽坂と知り合いだったのかよ。」 「…知ってんのか。あいつのこと。」 「あぁ。一年の中じゃ結構有名だぜ?海坂宏(カイザカ ヒロム)って言って家が確かボンボンだとか。」 「…だからあれか…。」 宏がまとう雰囲気は、孤独。 周囲とのふれあいを完全に拒んでいるよう。 家柄が…ではなく、彼個人として。交流を拒んでいるのかもしれない。 だが、あからさますぎるその彼の温度差に、馨は素直に納得した。 「らーしーいーぜ?なっ先生の所いかね?」 「あ?なんで…」 先程の声とは違う、どこか浮かれた明るい声に、馨は少し眉をひそめた。 こういうときは、嵬の用事に付き合わされそうになるからだ。 「先生の所じゃねぇと安心して吸えねーのー」 「一人で行け。俺帰る。」 「え―馨くんつめたーいー!」 ほんの少し騒がしい場所にいたせいか、若干イライラがたまっていた。 静かな場所に行きたい。 なんとなく思い、馨は早々に学校を後にした。 学校カバンを肩にかけ、けだるそうに右手をポケットに入れマイペースに道を進んでいく馨。 周囲の静けさに同調するように、無心で帰り道を歩く。 すると、そこに真っ白い猫が前を通った。 野良猫にしては毛並みが綺麗…猫を見つめてぴたりと足が止まる。 猫に魅入られたかのように立ち止まっていると、白い猫は馨をみて「にゃお」とひと鳴き。 するとすぐに何処かに駆けて行った。 ふと我に返ったその一瞬。 その猫の後を追うかのように目の前を龍星が通った。 「っ閂…」 思わず後を追って走り出す。 すぐそこの角を曲がり、足が止まる。 すでにそこには龍星の姿はなく、猫の姿もなかった。 「…白昼夢…ってやつか?」 後頭部をがりがりと乱暴に掻き、一人気まずそうにゆっくり家路を歩いた。 「最近俺おかしいか…」 最近の状況といい、今の状況といい、最近の自分の頭は四六時中眠っているような感覚。 昼寝のしすぎか…など考えながらゆっくりと家に帰って行った。 その裏では、また鬼が、人を…喰らう。 夜は鬼の絶好の行動時間。 闇に乗じ、人の目には見えないところから手を伸ばし、 そして闇に引きずり込み 人の命を喰らう。 そしてまた一つ、運命の歯車が音を立てて廻り始める。 翌朝 時間になると、学校近くの駅やコンビニは柏樹高校の生徒で騒がしくなる。 「今日の授業もタリぃなぁ。」 一人の不良が気だるそうに鞄を持ちかえながら愚痴をこぼす。 「HRだけ出てサボるのもありだぜ?」 隣の不良が悪地絵を働かせ、学校をさぼるための作戦を立てる。 「しっやめとけよ、また四紀に追いかけまわされるぞっ」 存在を確認できているものは、双方の考えを一時やめさせようとする。 「あ?平気だってあいつ途中から追っかけてこなるなるし。」 「でも今は俺たちの後ろから目を光らせて…」 その場にいる不良全員が、その恐れている存在を確認するべくゆっくりと後ろを振り返る。 そこには、風紀委員長・四紀十夜の姿が。 朝から風紀の乱れを厚生するべく、ぬかりないよう周囲の不良に目を光らせている。 これは彼の日課。 学校をより良い学校にするためのことなのだ。 だが、その行動がまだ報われていないというのが、彼の救われないところである。 「朝から頑張ってるねぇ委員長♪」 「あぁ、浅倉君おはよう。」 恐ろしいくらいギラギラと目を光らせている十夜の横からひょっこり現れた、可愛らしい笑顔を見せる彼。 浅倉惣太郎(アサクラソウタロウ)、見た通り、ほわほわして高校生に見えない子供のような容姿。 だが背は小さくても、元は弓道部。かなりの手錬という噂も立つほど。 「おはよぉ、どう?風紀活動は順調?」 「不良がなかなか手ごわくて思うように進んでいない。が…僕はこんなことではあきらめないさ…!!」 「イイ気合だねぇ♪その調子で頑張ろうね!」 「もちろんだとも!!」 妙な気合を十夜に注入したおかげで、十夜の周りには変な気合オーラが漂う。 今日一日、不良たちの生活は穏やかじゃなくなったのは確かであった。 学校の校門に差し掛かると、門前で生徒指導の先生や、風紀委員会顧問が毎朝生徒の登校状況をチェックしている。 「おーっす早乙女先生」 「おはようさん、そろそろ髪染めなあかんでぇ?」 「ほーい」 早乙女も一応生徒指導担当。 注意するが、別に学問に支障をきたすものじゃないため、軽いもので終わっている。 「あぁおはよぅ東雲。よう寝れた?」 「あ?」 登校してきた馨を見つけ、顔を見るなり妙な質問を投げかけて来た。 「閂に話聞いてもろてやけにすっきりした顔になってるやんか。」 「…まぁな…。」 ニヤニヤとあやしい笑みを浮かべながら顔をのぞかれ、なんとなく凝視されるのを拒み、顔を横にそらす馨。 徐々に早乙女の顔は近付き、ふと、馨の耳元で一言囁いた。 「感謝の意を込めて、しっかりあいつのこと労わってやりぃや…」 「は…?」 何を言っているのか、馨にはまったく意味がわからなかたった。 馨は早乙女から言われた言葉に、ほんの少し違和感を感じながら また今日もいつもと変わらない一日が始まった。 HRが始まる時間が迫るにつれて、後者の中は生徒の声が響き渡って行く。 「閂。」 「おぉ海坂。おはよ。」 龍星が席に着くなり少々厳しい表情を浮かべた宏が訪ねて来た。 「朝からそんな怖い顔して、どうかしたか?」 「…昨日、お前が帰った後不良がお前を訪ねて来たぞ。」 「不良?」 『嵬かな…あ、東雲?』 自分を訪ねて来るのは二人以外いない。 訪問してきた相手が馨だと確信した龍星は、教えてくれた宏ににこっと笑顔を見せた。 「そっか、さんきゅ。」 「お前、いつから不良とつるむようになった?」 「ん?」 宏から話しかけて来るのは珍しい。 言伝や用事を済ますために話しかけてくることはあるが、会話を振ってくることは、滅多にない。 そう思いながらも、龍星は笑顔で会話を続けた。 「あいつら不良だの柄悪いだの目ぇ付けられてるみたいだけど、根はいい奴らだぜ?色々言われてるほど悪い奴らじゃねぇしさ。」 「っフン。どうだかな。」 龍星の言葉を、真っ向から否定した宏。 その眼鏡越しに見せる冷たい目は、容赦なく龍星を睨みつける。 だが龍星は、変わらず宏に笑顔を向けた。 「心配してくれてんのか?」 「っな!?!!」 へらっとした笑顔から出て来た龍星の言葉に反応したのか、司の顔が一気に赤くなった。 「そっそんなわけあるかッッ!!」 「ありがとな。」 「知らんっ!!」 動揺を隠せないのか、宏は龍星を怒鳴り散らしそさくさとその場を立ち去った。 「…なんで俺がお前の心配なんてッッ…!!」 「あー、今度お前もあいつらと話してみろよ、不良とかじゃなくてフツーの面白い奴らだからさー」 「断る!!!」 そさくさと去っていく宏の背に言葉をかけたが、一言ではねのけられてしまった。 ずんずんと勢いに任せて教室を出て行ったしまった宏の後ろ姿を見て、龍星は爽やかに笑顔をこぼしていた。 「はははっ海坂も面白い奴だな。」 校舎にHRのチャイムが響く。 出席を取り、朝の連絡事項、通り魔への対策、一日の流れ、学校内での注意、 ひと通りの話が終われば、生徒達はまた自由に教室や廊下を行き来する。 そして龍星も、朝教えられた自分を訪ねた不良生徒に会いに行った。 「あ、東雲いる?」 「しののめー客ー」 クラスメイトの呼ぶ声に反応してこちらの様子を伺うように目線があった。 龍星の姿に気付いて、足早に近寄ってきた。 「ぉ、閂。」 「昨日俺のこと探してたんだってな。何かあったか?」 龍星の言葉から、気になっていたことを思い出した。 「あぁ、一つ聞きたくてさ。」 「おぉ、何?」 「お前の見た鬼って、どこら辺で見たんだ?」 「あぁ…あれだよ、学校出てしばらく歩いた住宅街。確かそこ。」 「っホントか?俺もそこらへんで見た…」 「もしかしたら同じ鬼かもな…。」 「あ、あと…お前昨日…」 少し身を屈め、声をひそめて鬼のことを話し合う二人。 そこに、またあの衝撃が…今度は龍星に襲いかかる。 「なーに内緒話してんのー!!」 「うおっ」 「っ嵬…テメェ…マジ空気読め。」 「はへっ?」 「はははっぉはよ、嵬。」 「おーっす龍星クンー今日も相変わらずさわやかですねー!」 「ははっそうか?」 大人にあやされてる子供のように、嵬は龍星の背中に乗りきゃっきゃっと喜んでいる。 「ってー二人っていつから知り合いになったんだ?」 「ついこの間、早乙女先生のところで。」 「そーかー。いやー龍星クンの不良を受け入れる心の広さには感動するなぁー」 「そうか?そんなの気にしてないけどな。」 「それが心広いって言うんだよー」 がっはっはとふんぞり返って龍星の右肩をボンボン叩くと、笑顔だった龍星の表情が、瞬間痛がったリアクションをした。 「っ嵬、少しは加減ってもんを…」 「いやっ見た目以上に軽くたたいたって…龍星クン、大丈夫か?」 あわてて龍星の身を心配すると、隆盛はいつもの笑顔で返した。 「大丈夫、嵬のせいじゃないぜ。」 「怪我してんのか。」 「この間も口の横に絆創膏付けて登校してたよなぁ。ケンカか?」 ここ数日。 龍星の体のあちこちに絆創膏、湿布、包帯など、治療を受けた形跡が目立っていた。 龍星とよく話す嵬は、心配そうに龍星の顔を覗き込む。 「あぁ違う違う。これは昨日じいちゃん家の掃除手伝ったときに、脚立から落ちたんだ。この間は変な奴にからまれただけ。」 はははっといつものように笑ってことを話す龍星。 馨は普通に聞いていたが、嵬は少し心配そうに見ていた。 「不運続くなぁ、気をつけろよ?」 「あぁ、サンキュー。」 爽やかに龍星が立ち去っていくすぐそのあとに、二人の元に熱い奴が現れる。 「そこの君達。」 「来たぞ…」 「朝から頑張るなぁ…懲りずに。」 「聞こえているんだが。」 「おはようございやーす委員長!!馨っおとなしく教室入ろうぜ。」 「…賛成…。」 「今日くらいは真面目に受けたまえ。全く…、注意されないと動かないのか君達わ…。」 多少呆れたようにも見える、二人を見つめる十夜の表情。 その脇を明るい声が通りすがる。 「あ、風紀いーんちょー今日も無駄なお仕事ご苦労様ですー」 「やけにとげのある言い方だな陽向麻於。」 「え、そうですか?自意識過剰すぎですよぉははははは。」 わざとらしさを混じった爽快な麻於の笑い声。 教室に入った麻於を見送ると、十夜はまた忙しそうに不良たちを更生しに歩き出した。 「今日は何や平和やなぁ…」 すでに昼時。 今日は、授業中に生徒が保健室に押しかけて来ることもなく、穏やかに時間が過ぎて行った。 「このくらい、…あいつらもおとなしくしてくれればぇえねんけどなぁ…」 コーヒーを片手に一つ二つと出てくる独り言をいいながら、のんびりと天に広がる大きな青空を眺める。 刹那 その平和な風景広がる校庭の隅に、怪しげな黒い影がゆっくりと横切った。 早乙女はその陰にしっかり気付き、ふふっと笑いコーヒーを一口飲んだ。 「いつまでもそうやって自由に動けると思っとったら大きな間違いや…、いつか大きな罰が当たるで…?」 ここにはいない他の誰かに話しかけてるような早乙女の独り言は、タバコの煙のようにふわりと空気に混じり消えていった。 数日後。 いつもと変わらず学生生活を送っている高校生達。 平和で楽しくて文句なしの生活に、徐々に見えない亀裂が入り始めていることは、 誰も気づいていなかった。 「龍星クンっどーしたその傷!!」 「え?」 登校してる途中。龍星の姿を見つけた嵬が、声を荒げて驚いていた。 龍星の頬には、大きな絆創膏をつけ、手には包帯が巻かれている。 「うん、ちょっとな。」 「ちょっとって感じじゃないだろー何があったんだよー大丈夫か?おいー」 「平気平気。見た目ほど大したことないからさ。ほら、遅刻するぜ?」 爽やかな笑顔を見せ、学校を目指して駆けて行った龍星。 ちらりと見える傷を隠すものが痛々しく見える。 「あいつケンカしてんのかな。」 「さぁな。」 「でも閂ってうちの学校じゃあ珍しいくらいの温和な生徒なんでしょ?嵬の考えすぎじゃないのかな。」 「まぁ、人それぞれだろ。」 確かに…という一言を馨から言われ、納得した二人は、そのまま無言で登校した。 「閂ー勲章掲げてどこの奴とやってきたんだよー」 「ケンカじゃねぇよ、ちょっと怪我しちまっただけだって」 「そーんなこといってー」 痛々しい傷をクラスメイトに茶化されても、龍星から笑顔が絶えることはなかった。 その姿を、司が遠くから見つめていた。 とっても心配しているという思いが表情からにじみ出ている。 「心配なら、龍星くんに話しかければ?」 「っっどこから出て来た?!」 「結構前からいたんだよー?司くんが気付かなかっただけー(^∀^)」 ふわぁーっとどこからともなく出て来た惣太郎に、かなり驚いて後ずさりしている司。 ほんの少し顔が赤い。 惣太郎は赤くなっている頬に気づき、いたずらっぽく司に話しかけた。 「友達が怪我すると心配になるよねぇ。」 「何の話だっ俺にいちいち関わるなっ!!あと、気安く呼ぶなッッ。」 何処か焦ったように口元を隠して教室を飛び出して行った司。いそいそと立ち去る姿を龍星はしっかり目撃していた。 気になり、近くにいた惣太郎に話しかける。 「そーた、神楽坂、どうかしたのか?」 「んー彼なりに毎日忙しいみたいー」 「そっか、」 司の後を追うように、龍星の視線が動く。 その顔を見つめる惣太郎は、痛々しそうに見える頬の傷に小さな手を伸ばした。 「にしてもだいじょうぶー?かなり痛そうだよぉ」 優しく傷をなでる惣太郎に、龍星は一瞬だけ申し訳なさそうに笑った。 だがすぐにいつもの優しい笑顔を見せた。 「みんな心配症なのな、平気だぜ?結構見た目より痛くないし。」 「ならいいんだぁー」 「それよりそーた、朝妹からチョコもらったんだけど食う?」 ごそごそっとカバンをあさり、ひょいっと現れたチョコレートに 惣太郎は眼を輝かせながら身を乗り出した。 「たーべーるー♡チョコ大好きー♡龍星くんもだいすきー♡」 チョコを口いっぱいに頬張り、幸せそうな惣太郎の姿を見て、クラス全員が惣太郎のぽやぽやオーラに包まれ癒された。 「それで?一生懸命追ってるときに階段から落ちて切ったと?」 「おっしゃる通りです早乙女先生…。面目ない話です…」 保健室。 十夜がいつものように不良を追いかけてる途中、踏み外した階段から落ちて膝をすりむいてしまった。 追いかけることはいったん諦め、とりあえず治療するという行動を取った。 「自分の身体能力しっかり把握せなあかんで?委員長…。」 「ご心配なくっ僕はこんな傷でへこたれるほど軟弱な精神を持ち合わせてはおりませんから!!」 「せやのうてそろそろ運動音痴に気付け言うてんのや…阿呆…」 ボソッとつぶやいた言葉はもちろん十夜の耳には届いておらず、治療を終えた十夜はすくっと立ち上がった。 きっと空回りするであろうやる気を瞳に宿して。 「お世話になりました、では失礼します。」 「ほどほどにせぇやぁー」 ハリセンを握りしめはりきって保健室を出て行った十夜。 それを見送る早乙女の顔は少し呆れ顔。 「アプローチかけてもベッドまでもつれるに5年はかかりそうなタイプやなぁ…」 「どんな予測だ変態エロ教師。」 閉じたカーテンから出て来たのは、寝起き最悪顔の馨。 いつものように保健室のベッドで授業をサボっていた。 「あかんで東雲…先生の秘密盗み聞きしたら…」 「それはテメェの秘密を言う声がでかいからだ。ったく…寝る気失せたぜ…」 イライラした票所で舌打ちをして後頭部を乱暴に掻く。 その姿を見つめ、早乙女は怪しく微笑む。 「ほなら授業戻りぃな、次はお前のクラス数学やで?」 「それくらいは出てやるか…。」 「ほな、おだいじにぃ~」 馨が退室し、ふぅっと一息ついて間もなく、保健室のドアがノックされた。 「はい、どちらさん?」 「俺っす先生…、閂…」 「ん?閂…どないしたん?」 普段なら生徒が勝手に開けて入ってくるのだが、何故だか今だけなんとなく気になり、ドアに近づきゆっくり扉を開ける。 そこには龍星がいつもと変わらない笑顔でドアの前に立っていた。 「ごめん先生、少しだけ休ませてくんないかな。」 「珍しいこともあるもんやなぁ。ぇえよ。」 「サンキュ…」 くらり…と龍星の身体が早乙女に向かって倒れた。 早乙女はわかっていたかのように龍星の身体を受け止める。 静かに抱き上げ、ベッドまで運んだ。 「この状態でよう学校まで来やったなぁ…閂。…そろそろ一人は限界なんとちゃうん…?」 眠る龍星の額には熱くもないのに、妙な汗。顔色も少し悪い。 「責任感強いんはわかるけどなぁ…お前のこと気にしてる奴が黙ってないで…」 さらっとした髪を優しく撫で、そっと額に優しいキスを降らす。 「隠れて黙っとる奴、少しは傷治すんに協力したりぃや…。」 早乙女は妙な独り言を発し、不敵な笑みを浮かべ、そっと龍星のそばを離れた。 動き出す歯車、彼らに迫りく恐怖、あやしくも静かにうごめく鬼。 さぁ、次に鬼に遭うのは誰だ? 遭っても追ってはいけない。 話しかけてはいけない。 鬼に喰われてしまうから。 次回 第3廻鬼襲
https://w.atwiki.jp/tsvip/pages/1488.html
部屋に戻り、ぼふっとベッドに倒れ込む。ダメだ、なんかもう色々ダメだ。 篤史の手が触れた部分がじんわりと熱をもっている。 それが『オレ』の大事な何かを浸食しているような気がして思わず頭を掻き毟っていると指先に感じた小さな『傷痕』の感触。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― オトンの念願だったというマイホーム。この家に越して来たのはオレの小学校入学に合わせての時期だった。 両親と向かいの家に引っ越しの挨拶に行くと中学生位の真面目そうな男の人といかにも腕白そうな小学3年生位の男の子が出てきた。 「向かいに越してきた谷田です。宜しくお願いします」 「こちらつまらない物ですが」 「ご丁寧にありがとうございます」 ウチの両親とこの家の長男と思しき人が形式通りの挨拶をしている。 次男であろう男の子がじーっとこちらを見ている…なんだろう? 「あの、ご両親は?」 「あ、父は今、『外出』していて…母は一昨年他界しまして…」 「それは…申し訳ない…」 「いえ、いいんです」 …この家の父親は『外出』ではなく、母親の死後に出来た恋人の所で暮らしていると長男・暁芳さんから聞いたのは、数年経ってからだった。 ウチの両親と暁芳さんの話が途切れたその時、 「おまえさー、幼稚園児?それとも保育園の方?」 「…今年から小学校だけど…」 「おまえ同い年かー?小っせーな!」 「あ"?」 「よし!おまえ今日から友だちな!」 「どうしてそうなるんだよっ?!」 「俺は浅倉篤史!よろしくなっ!」 「おまえ人の話をちゃんと聞きましょうって習わなかったか!?」 『同い年か?』はこっちの台詞だ!!お前は無駄にデケぇよ!!体も態度も!! この後、オレは一度もコイツの身長に追い付いた事はなかった。コイツが現在も続く親友になろうとは…。 小学校に入学してしばらくして気になったこと。 篤史は特定のグループには属さずに手当たり次第に『友だち』を作りまくる。 篤史は隣のクラスだがウチのクラスにも相当数の『友だち』がいる。 「友だち100人を実践してみようと思って」 「あー、やっぱバカなんだ」 そういう、あっちこっちのグループに顔を出す…悪く捉えれば『コウモリ』とも言えなくもない所と 無駄にデカい態度が一部の所謂『いじめっ子』連中のカンに障るらしく 「篤史のヤツさー、調子にノってねー?」 「みんなでシメよーか?」 …と、イヤな会話を頻繁に耳にする。 本人は気にしてないのか、そもそも気付いてないのか… オレはなるべく関わらないように双方に距離を置きたいのだが、 「タク~っ!遊ぼーぜっ」 「これから晩ご飯だ、帰れ」 「何食うの?」 「…今日はハンバーグだけど…」 「俺も食いたい!!おじゃましまー…」 「帰れっ!」 現在ほどべったりではないが、篤史はしょっちゅうウチに来ていた。 まあ、家も向かいだし、家では兄と2人だけだし、寂しいのはわかるんだけど… この頃のオレは篤史に対して結構冷たい態度で接していたと思う。 それでもめげずに篤史はオレに絡み続けた。まあ、オレに限った話ではなかったのだが、その頃は。 もうひとつ、気になっている事…いや、『人』。 オレは体力がなく、運動が苦手だ。 なんとか克服しようと、スイミングスクールに通っているが何となく物足りず この頃から朝夕のジョギングを始めた。 家の近くには県下有数の大きな川があり、その土手沿いはジョギングに適していて 買い物とかには不便なんだけどすごくの景色も良い。 それは体調が良い日は現在も続けている日課だ。 そのジョギング中に見かける犬と散歩してる女の子、同じクラスの敷島静花さんだ。 「おはよーごさいますー」 「…はょっス…」 ショートカットの髪型がよく似合う、スゴく可愛い子で気になるんだけど…いざとなると話かけることも出来ない。 そもそも散歩中は連れてる犬が怖すぎて近付けない。確かドーベルマンとかいうヤツ…。 敷島さんについて知ってること、家は同じ町内の大きなお屋敷でそこに住んでる『社長さん』一家の一人娘。 なんの会社の社長かはわからない、たしか『ナントカ会系』とか聞いた事はあるんだけど…。 あと、話し方がのんびりしてて天然ボケ。 で、篤史の『友だち』の一人らしいよ?…あのヤロー…やっぱり気に食わない。 それから、字がスゴくキレイ。それに気付いた時に、 「敷島さん、さ」 「はい?」 「字、な…すっげーキレイだ、ね」 「!!…ありがとうごさいますー!!拓武くん」 …なんか物凄い喜ばれたのを覚えてる。 なんか、こっちこそありがとうございます。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 夕方、ジャージに着替えてジョギングに出掛ける。いつもの土手の道が整備工事中で通れないっぽい。 仕方が無いのでいつもは通らない寂れた公園がある方の道に行ってみた。 公園の方から数人の子供の声がする。遠巻きに見てみると篤史が『いじめっ子』達に囲まれていた。 よく見るとバットを持ったヤツや、篤史より大きいヤツもいる。多分、上級生…『いじめっ子』の兄とかだろう。 最初は何人かで押したり罵声を浴びせていただけだったけど、それが段々と暴力的にエスカレートしていく。 やばいな、誰か助けを呼ばなきゃ…と思い、振り返ると、敷島さんがいた。 敷島さんも公園の様子に気付いて、あろう事か公園に向かって走り出した。 「ちょっ…敷島さん!?」 「篤史くんは友だちですっ!!助けなきゃ!!」 なんとか腕を掴んで制止する。君が行くよりそのドーベルに行かせた方が確実…って、大事なペットをそんな扱いする訳にもいかねーか。 「オレが行くッ!敷島さんは誰か大人の人を呼んできて!」 オレはすぐに公園の方に走り出した。ちくしょ~っ、オレなんかが行ったってどうしようもねーだろ? 篤史は抵抗してるようだが 既にボロボロだ…って、バットのヤツが得物を振り上げてる!? それはねーよ?アホかよっ!? オレは篤史の方に飛び込んだ!! ――――ガッ!! 頭をかすめる衝撃。直後、痛みというよりは『熱』。顔を伝う生ぬるい何か…あ、血か?どっか切れたんかな? あまりの事に泣くのも忘れて連中の方を見ると、青ざめてこっちを見ている。 オレの様子に自分たちがしでかした事に気付いて冷静になってきたのか、お互いの顔を見合わせ一斉に逃げて行った。 オレは篤史の方に向き直り、 「…オイ、大丈夫か」 「お前が大丈夫かよ?アホ~っ…!!」 あの篤史が泣いている。オレは泣きながら文句の一つも言おうと思っていたが勢いが削がれてしまった。 「頭っ!スゲー血がっ…!」 「うん、あんまし痛くはないから平気」 「でもっ!!そんなに血…痛くねーとかっ!!バカじゃねー!?」 「なんだと?テメーの方がバカだろーがバカ!!」 「っ…ゴメン」 なんなんだコイツは…? そうこうしていると敷島さんが黒いスーツを着たゴツい大人を数人連れてきた。 あれは敷島さんちに出入りしてる人達かな? 「篤史くん!?拓武くんっ!?大変!!」 敷島さんに指示されたスーツの人にオレ達は応急処置され、黒塗りの大きな車で病院に運ばれた。 残ったスーツの人達はどこかにむかって走って行った。 車内でも篤史は泣きながら「ゴメン、ゴメン…」と繰り返している。 「あの、さ、篤史」 「…っ、…何?」 「『友だち100人』だっけ?」 「…うん」 「手当たり次第に誰でも友だちってのとか、な」 「…うん」 「そーいうのイヤがるヤツとか嫌うヤツとかいると思うんだ」 「…うん」 「友だち100人作るよりな、『親友』作らね?」 「親友…?」 「そう、親友」 「……」 「友だちがたくさんいてもな、みんながみんなといっぱい遊べるワケじゃねーじゃん?」 「…うん」 「たくさんの友だちの中には篤史がキライになるやつもいるかも知れない」 「…うん」 「今回みたいに逆に篤史をキライになるヤツもいる」 「…うん…」 「えっと、なんて言ったら良いのかわかんなくなってきたけど…」 「……」 「なんでも話せて、ずっと一緒にいたいって思って、お互いのイヤなとことかも含めて許せる、好きになれる」 「…うん」 「そんな『親友』を探して、作ればいいと思うん…」 「それ、お前がイイ」 「…ん?」 「私もタクちゃんと篤史くんの親友になりますー!」 オレ達が座っている前方、助手席から敷島さんの声。 っーか『タクちゃん』!? え?オレが2人の親友?敷島さんと親友は嬉しいけど、篤史も?え?そういう流れだった? 「よろしくなタク!!あ、静花も!!」 「よろしくお願いしますー」 「どうしてこうなった」 その後、どさくさに紛れてオレも敷島さんを『静花』と呼ぶことを了承してもらった。 病院で篤史はスリ傷の消毒と打ち身の処置、オレは傷を2針縫った。大した事無くて良かった… 敷島さんは先程から何やらケータイを操作している。っーかケータイ持ってんだ流石お嬢様。 …そういえば、逃げたアイツら… 「なぁ、篤史」 「ん?」 「逃げた連中、どうすんの?」 「あぁー、とりあえず学校の先生とかに…」 「その必要ないよー」 「え?」 「今、報告があったー。全部済んだよー」 「なにが?」 「処理」 「意味わかんね?わかるか篤史?」 「…俺は…知らん…」 篤史、なんで震えてんの?顔、蒼くね?どっか打ち所悪かった?あ、へーき?じゃ、なんで?ホント意味わかんね… 後日、学校に行くと『いじめっ子』連中が転校してた。何があったんだろ?変なの。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― それから…篤史と静花とは毎日の様に一緒にいる。お互いの家に遊びに行ったり、泊まったりもしょっちゅうだった。 それは今も同じ、ただ『心』や『体』が違う…。 2人は恋人同士になって、オレなんか…女になってしまった。 第3話へ続く
https://w.atwiki.jp/ultrakaijumeikan/pages/54.html
第1話 第2話 第3話 サブタイトル:ウルトラQ 五郎とゴロー ゴロー(カラー) ゴロー(モノクロ) 収録:ウルトラ怪獣名鑑 ウルトラマン&ウルトラセブン編3 3rd.SEASON EPISODES 解説ブックレットより ●ウルトラQ第2話(製作No.11)1966年1月9日放映 ●登場宇宙人・怪獣:巨猿ゴロー ●今回の『ウルトラQ』シークレットアイテムは、放映第2話「五郎とゴロー」より、伊豆淡島周辺に棲んでいた野猿が、戦争中に日本軍が製造した体力増強剤を過剰摂取、甲状腺に異常をきたして巨大化した巨猿ゴローだ。近隣の農家の畑を荒らし逮捕された育ての親、青年五郎を追って街に姿を現したゴローは、見慣れない都会の光景や警官の銃撃に混乱して暴れ出してしまう。由利子は、ゴローの同種の大猿が棲むイーリャン島に移送しようと提案。かくして睡眠薬入りのミルクを飲まされたゴローが、ビルにもたれて昏睡するというラストシーンがジオラマ化された。愛嬌あふれるゴローのスーツは東宝映画『キングコング対ゴジラ』(62年)で使用されたキングコングのスーツを改修し、新造された顔と尻尾を追加したものだ。また、この街並みは、平行して製作された17話「1/8計画」と同一のセット。撮影はこちらが後だったようで、ゴローによって豪快に破壊されている。 Text by Mizuki Eguchi 補足 ●ダイジェスト 伊豆淡島に出現した巨猿ゴロー。ゴローの世話をして食料を集めていた青年・五郎は、盗みのために警察に捕まり連行される。五郎を追ってゴローが街に現れた。 ●巨猿ゴロー/身長50メートル・体重1万トン かつて旧日本軍が兵士の体力増強のために開発した「青葉くるみ」を食べ過ぎた副作用により、甲状腺に異常をきたして巨大化。警官の発泡など豆鉄砲くらいにしか感じないようです。ミルクは好きだけど、飲むのは下手; ●街で暴れるゴローはコミカルでしたが、劇中冒頭のロープウェイにぶら下がるシーンは、妙に画面にリアル感があって怖かった覚えがあります。 ●この容貌、元はニホンザルじゃないですよね、ゴローは。どう見てもチンパンジー。なぜか動きはゴリラっぽいし。どっかの施設から逃げ出して野生化していたのでしょうか?イーリヤン島でうまくやっていけたのか心配です。向こうの巨猿は雄か雌かも分からないし、そもそも普通に考えたら種が違うでしょうし(由利子女史の写真じゃゴローのまんまですけどw) ●この建物のセットって結構頑丈なんですね。ゴローが壁の一部を壊すシーンで、一度叩いた時はビクともせず、見てて思わず「痛っ!」とつぶやきました。しかもラストでは、壊れた箇所が何故か元通りに。 ●五郎青年のラストの叫び声が後味の悪さを残す「五郎とゴロー」。ネット用語だと池沼ですか。今、テレビ番組でこんな扱いのドラマを放送したら、叩かれちゃうでしょうね。後日談が描かれた漫画では、五郎青年は、ゴローとともにイーリヤン島に旅立って行ったそうです。 ●ゴローに襲われる牛乳配達の人は、後のイデ隊員。ガメロンやカネゴンのときに出てきた二瓶正也氏は、再放送で見たときに「あっイデ隊員だ」と、すぐにわかりましたが、この回の登場は、書籍か何かで知るまで、何十年も気がつきませんでした。 正直、カラー版ゴローの配色は、個人的にはイメージと違うなぁって気がします。顔もなんか小汚いっス ● 第1話 第2話 第3話 サブタイトル:ウルトラQ
https://w.atwiki.jp/puzzledragons/pages/41.html
とりあえず、公式宣伝アカウントの動画をどうぞ。解説ではありませんが、消し方の見本として。 パズル&ドラゴンズ ムラコ消しスペシャル ☆初級編☆ - YouTube http //www.youtube.com/watch?v=MtecdmzkvuM 本スレ有志による解説動画もどうぞ! パズル&ドラゴンズ よくわからない解説 - YouTube http //www.youtube.com/watch?v=BC5At766Lwc 「大丈夫! ファミ通の攻略本だよ!!」でお馴染みのファミ通さんの姉妹誌がプチ攻略記事を出していました。 こちらもご参考まで。 【iPhoneアプリ攻略】現在人気沸騰中!『パズル&ドラゴンズ』攻略指南! - ファミ通App http //app.famitsu.com/20120224_36635/
https://w.atwiki.jp/cloud9muscular/pages/140.html
第2話「初めての顔文字」 リーナさんは、この漫画の投降後、顔文字をよく使うようになりました。 ドラさんは、相変わらずです。 FF14のチャットは、便利そうで、意外に不便な気がしてます。 定型文があるのはいいのですが、あんまり活用できてない気が…。 感情表現も顔文字だよりになってます。 でも、あまり、全てを求めすぎてもという気はしています。 ➡第3話「極ハウス討滅戦」 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
https://w.atwiki.jp/toride/pages/4.html
https://w.atwiki.jp/shinatuki/pages/413.html
「ええ、ああーーこれ?生きてるよ。生きてる」 「ホントだってば。生きてるよ」 「確かに聞かれれば答えるよ。河童は自身の作成したものは お披露目するよ。だって、それこそ私らの文化の象徴だもの」 「妖怪じゃ無いってば。モノホンの人間だよ。ちょーっと身体を調べるの には罪を感じたよ。人間は盟友だもの」 「ん、『山』に人間を連れ込んで匿ったって行為がヤバイのは すげーよくわかるよ」 「だから、"出来上がったら知らせるつもり"だったの―――それに、技術は秘匿するものでしょ?」 血の色は赤いのに油のよう。皮膚は人間そのもの、部位によっては 練成を繰り返した鋼。右眼の射出口、腹部の機関砲、全方向に「可動」する腕。 人とは呼べずも―――その身の構成は人となっている。 「まだ、まだだよ。椛だから話したの。これだけのもの、ネタに されたら敵わないよ」 「それに呼んだ理由はね、もう」 「起動するから」 自身が戦場で散ったので無く、工房にて再生されたことに気付く。 第三帝国の技術の結晶体。吸血鬼の天敵。"誇り高き血統"と共に 戦い続けた、「者にして物」 最初に見た者が緑帽子の娘と、犬のような出で立ちの娘。 彼女達が新たな―――戦線の発端となる。
https://w.atwiki.jp/anzeal2/pages/46.html
第2話OP1 GM:さて。では開始しようか。 GM:今宵はようこそお集まりくださいました。皆さま。 GM:「アルシャードセイヴァーを平日夜に少しずつ遊ぼう」企画の第2回ですの。 GM:では、GF誌掲載シナリオ「魔笛」を開始いたしましょう。 GM:まず、先に今回予告とハンドアウトを、ズァッと貼ります。 GM:その後、自己紹介⇒PC間コネの獲得⇒プリプレイ終了の予定で。 ■今回予告 “魔笛”―― その美しき調べは、 時に人々の希望となり。時に世界を破滅へと導く。 倒れ伏す市民。突如現れる怪物たちの群れ。そして、邪悪なる意志。 少女の奏でる悲しき調べと共に、七瀬市の空に黒き【奈落の門】が出現する。 この街を、少女を絶望から救えるのは、クエスターしかいない‥‥!! “平日夜に少しずつアルシャードセイヴァーを遊ぼう”企画 第2話(GF誌掲載シナリオ) 「魔笛」 ――蒼き星に。また奇跡が生まれる。 ■基本設定 各PCには以下の設定がつく。疑問や要望、意見があれば気軽にGMへと相談するよーに。 PC1:学生。ヒロインとは友人関係。 PC2:「魔術師連盟」に所属している。組織を裏切った男【ジェスター・ハミルトン】に友人を殺害された因縁あり。 PC3:今回の舞台「七瀬市」で活動しているクエスター。フォーチュンサービスから依頼を受ける。 PC4:今回の舞台「七瀬市」で活動しているクエスター。フューネラル・コンダクター社から依頼を受ける。 PC5:秘密結社「エクスカリバー」所属のクエスター。 GM:では、PCの自己紹介いこうか。 - ■PC1用ハンドアウト ■PC1用ハンドアウト 推奨カバー:「学生」 コネクション:「水本奏」(友人) クイックスタート:「救世候補者」 コンストラクション:「レジェンド」 キミは水本奏(みなもと・かなで)の友人であり、同級生である。 いつも愛用のフルートで元気に練習をする奏だが、今日は明らかに様子がおかしかった。 その瞳からは光が失われ、大切にしていたフルートすらも手放してしまう始末だ。 ‥‥いったい、彼女に何があったのだろうか?! 玲次郎:む、こっちかな GM:よろしくー れーくん 玲次郎:では 八坂楯 玲次郎(やさかだて れいじろう) 種族:人間 カバー:学生(高校生) アタッカー1/レジェンド3 玲次郎:17歳、奏さんと同い年な高校生。 玲次郎:大金持ちの家に生まれた贅沢系男子なクエスターです。 玲次郎:坊ちゃんなので外に向かってはちょっと慇懃無礼な丁寧口調ですが、 玲次郎:腹では野心(?)家で、スペクター倒して大物クエスターになってやろう!的な厨2‥‥厨2か? 玲次郎:えー、ともかくそんなトコロがありますが、でも中身は坊ちゃんなので多分へタレです。 玲次郎:しかし戦闘では、おそらく《勝利の風》と《夢幻の刃》が中心なので、本人の戦闘力は期待しないで下さい。 GM:‥‥つまり金持ちのボンボンで彼女持ち。趣味で魔物退治とは。おのれ、リア充めッ!w 玲次郎:皆さま色んな意味でよろしくお願いしま‥‥ え、いや、彼女でいいの?w GM:彼女とはデフォルト「友人」ですが。別に他の関係に変更してもよいよ?w GM:なお、奏ちゃんはれーくんが17歳なので、彼女も17歳になりましたw 玲次郎:小学生にしたらロリ枠になっていたのかー GM:ですなw 玲次郎:「友人」にしましょう、過剰なリア充ロールは色々と大変なのでw GM:OK。なお、PC2のヨッシーにPC間コネクションを取得する予定です。相談しといてねー GM:魔術連盟所属の彼と接点があるかどうかは‥‥ キミがクエスターなら別に不思議はないかな。 GM:どっちでもいいよ。「以前、知り合った」でも「今回が初対面」でも。 玲次郎:はーい。大人なプロフェッショナルさんと‥‥うむ 陸堂:お互い結構財産あるね( GM:酷い挨拶もあったもんだな!w 陸堂:^^ 玲次郎:そうか、金こそ絆!(違う GM:んじゃビジネスかなぁ。 陸堂:がしっ GM:んじゃ、よっしーが魔術連盟の顔として、地方のクエスター(れーくん)に依頼をしたことがある、とかではどうだ。 陸堂:協力を依頼した。此方はいいと思うですよ 玲次郎:そちらがOKなら此方も是非。きっと御互いお金に困らないもの同士のビジネストークが‥‥ 陸堂:まあ金はともかくw GM:ぬぅw GM:では次。PC2枠どぞ。 - ■PC2用ハンドアウト ■PC2用ハンドアウト 推奨カバー:(指定なし) コネクション:「ジェスター・ハミルトン」(殺意) クイックスタート:「戦闘魔術師」 コンストラクション:(指定なし) キミは魔術師連盟に所属する魔術師である。 かつてのキミの同僚「ジェスター・ハミルトン」が、キミの友人を殺害し、 魔術師連盟によって封印されていた危険なアイテム“魔笛”を持ち去った! ついにキミは、ジェスターが別名を名乗り「七瀬市」に潜伏していることを突き止めた。 奴には、相応の報いを与えねばならない――!! 陸堂:ではノ PC2:陸堂 佳和 キャスター3 メイジ1 加護:オーディン*3 年齢:30歳 性別:男 種族:人間 カバー:会社員(連盟魔術師) 瞳と髪の色:黒 シャード: 色彩:青 形状:十字架 場所:イヤリング 陸堂:連盟所属の魔術師。静かでどんな時も淡々とした言葉遣いをするが、熱いものが心にはある。 陸堂:家に帰り12歳になった娘の顔を見るのが最近の楽しみだとか。 陸堂:なぜか同僚と死に別れることが多く、同じ任務に就く仲間が全員生き延びて任務を終えることを理想とする。 陸堂:雷属性で攻撃するキャスターです。範囲攻撃もできます。財産ポイントは7点あるよ! 火力は4d6+16雷。 陸堂:大人枠をもらいましたがたいして立派なことは出来ないと思います。ヨロシクお願いしますね。 GM:えーと。‥‥“娘さんをOPでジェスターに殺されたことにしようかと一瞬思ったがやめておいた”GMから質問です。 陸堂:外道な?!^^ GM:キミは「魔笛」が何か詳しいことは知りません。が、かなり危険な代物だと聞かされてます。 GM:で、キミの友人(OPで死ぬヒト)はそれを護るために命を落とすのだが‥‥ GM:友人の名前とか、決めといてくれる? OPまでに決まってなかったらダイス振るわ~w 陸堂:なんだってー?!w 陸堂:了解しました。決まらなかったらダイスで‥‥w GM:なお、キミは神姫ねーさんにPC間コネクションを取得する予定ですの。 GM:娘の写真とか自慢するチャンス! 陸堂:はあい。 GM:では、その神姫ねーさんどぞ。 - ■PC3用ハンドアウト ■PC3用ハンドアウト 推奨カバー:(指定なし) コネクション:「“魔笛”の演奏者」(脅威) クイックスタート:神秘の継承者 コンストラクション:(指定なし) キミは「七瀬市」の住人であり、この街の平和を護るため、フォーチュンサービスに 協力しているクエスターだ。 ある日、キミは街中で一人の可憐な少女がフルートを奏でている現場に遭遇した。 その美しい音色には、微弱ながら奈落の気配が感じられた。‥‥このまま放ってはおけない! 名前:七瀬 神姫(ななせ・みき) 年齢:22歳 性別:女 種族 フォックステイル カバー:女子大生巫女 瞳の色:金 髪の色:黒 肌の色:黄 身長:162cm 体重:45kg クラス:エンチャンター2/フォックステイル2 加護:イドゥン・イドゥン/バルドル シャード:色彩:金色 形状:球形 場所:左眼 七瀬市に古くからある七瀬稲荷神社の跡取り娘。本業は大学生だが、きちんと巫女の資格も持っていますw。 代々町の守護を受け持つ一族で神秘の力を持つ者も多いが、時折祀り神(狐狸神)の力を能えられる者が現れ、 大いなる使命に身を投じると言われている。 真面目だが天然系、幼い頃から“ぐら様”の姿と声に導かれてきた‥とは本人の談。 親御さんの心配の種としては「‥結婚は無理かなぁ。親戚から跡取り探すかw」 神の権能を使う度に徐々に神に侵食されていく為、いずれはヒトとしての己を失うことになる。 神姫:ルール的には人外ですが、あくまで神の力を降ろしているだけの人間‥という方向でロールを考えています。 神姫:攻撃力ゲット&超速くなりました♪ GM:ほいほいw GM:神姫ねーさんは隠れ巨乳だと信じるあたしは、あえてその辺りについて尋ねないぜッ!w 神姫:「マナの存在以上に秘密です」w GM:今回は、街中で「奇妙な演奏者」を発見し、その少女を追いかける役目ですね~ GM:PC4(ナイトフレア様)にPC間コネクションを取得する予定。 GM:では、よろしく! GM:次いこうか。ではPC4、ナイトフレア様! - ■PC4用ハンドアウト ■PC4用ハンドアウト 推奨カバー:(指定なし) コネクション:「奈落の騎士“ラッテンフェンガー”」(好敵手) クイックスタート:「埋葬人」 コンストラクション:(指定なし) キミはフューネラル・コンダクター社と契約を交わしているクエスターだ。 今回の任務は、「七瀬市」で多発している怪物目撃情報の真相解明。キミの出番だ。 数多くの魔物たちを倒しながら調査を進めるキミの前に、ついに怪物を生み出す元凶、 謎の人物「奈落の騎士“ラッテンフェンガー”」が姿を見せた! こいつ、只者ではない‥‥! ナイトフレア:んじゃこっちいきますか 名前:ナイトフレア カヴァー:ヒーロー クラス:ルーンナイト4 七瀬市で活動するクエスター。 かつて、スペクターと化した狂気の科学者に囚われ、その肉体にルーンメタルを移植、改造人間にされた。 奈落に染まる直前、他のクエスターの介入を受け、シャードを獲得しクエスターに覚醒、自我を失わずに済んだ。 現在はフリーのクエスターとして、様々な組織からの依頼を受けて活動中。 誘拐事件の際に家族を失っているため、家財を処分し、名前と過去を捨てて、奈落と戦い続けている。 名前にこだわりはないため「ルーンナイト+炎」で適当に「ナイトフレア」という名をでっち上げた。 ‥‥ネーミングセンスはない模様。 ナイトフレア:全力だと「範囲(選択)に 炎 9+10dを与える攻撃」が可能だ。以上。 GM:つーわけで。ナイトフレアvsラッテンフェンガー!という夢の対決ですね。 GM:奴から勝手に好敵手扱いされちゃいますので。頑張ってくださいねーw GM:そして、PC5(ゲルヒルデ)にPC間コネクションを取得します。裏で相談しといてね♪ GM:以上。 GM:では、次いこうか。 - ■PC5用ハンドアウト ■PC5用ハンドアウト 推奨カバー:(エクスカリバー) コネクション:「“奈落の門”」(脅威) クイックスタート:「マシンメイデン」 コンストラクション:(指定なし) キミは奈落を切り裂く聖なる剣――エクスカリバーの一員である。 ある日、キミの元に導師ケイローン(基本ルールブックp.318掲載)から連絡が届いた。 七瀬市に奈落が出現した。奈落を滅ぼし、世界を護ることがエクスカリバーの使命だ! 名前:ゲルヒルデ(Gerhilde) クラス:アタッカー1/ルーンナイト1/ヴァルキリー2 年齢:16歳 性別:女 種族:ヴァルキリー カバー:エクスカリバー 瞳の色:金 髪の色:銀 肌の色:白色黄 身長:150cm 体重:35kg?(0~100kgまで自在) 出身世界:不明? 普段は時空の狭間にある巨大な城の一室で時を過ごしている。 エクスカリバーとしての任務が発生すると、その世界へ赴き解決にあたる。 白い肌と銀の髪、金色の瞳を持つ美少女。実験体という設定が生えたでゴワス。 ゲルヒルデ:まあ、何ができるかは詳細データ参照と言うことでお願いします。 GM:はあーいw GM:ゲルヒルデはPC1(れーくん)にPC間コネクションを取得する予定ですね。 GM:果たして運命に出会えるかどうか。お楽しみに‥‥!w GM:えと。これで全員かな。 GM:では次。PC間コネクションの取得いこうか。 GM:OPが全部終了した時点で「再調整」を認めますw GM:とりあえずでいいから、テケトーに相談して決めてねw 陸堂:ざっくりとは裏で決定をしやした。 玲次郎⇒(師匠)⇒佳和⇒(友人)⇒神姫⇒(同行者)⇒ナイトフレア⇒(好敵手)⇒ゲルヒルデ⇒(友人)⇒玲次郎 ナイトフレア:わりと普通だね。 GM:そんなに変な関係にしたいのか。‥‥ いやらしい!w 陸堂:殺意とかないぜ? ゲルヒルデ:ノンノンノン ゲルヒルデ:友愛しますよ?(意訳:ぶち殺すぞ?ヒューマン) GM:OK。ではそれで GM:んじゃ、5分休憩したら本編開始なー 22:25スタートで 一同:はーい。 第2話OP1
https://w.atwiki.jp/ukemin/pages/15.html
ウケミンの攻略法 ウケミンが惹かれがちなタイプ精神面で引っ張ってってくれるお姉さんタイプ 優しい 分かり易い女の子らしさ 八方美人じゃない 積極的に自分に向かって来てくれる おとなしい 人づきあいが下手そう 初そうなひと 濃厚なフェロモンを発してないタイプ 取るべき態度あんたがどう思おうと私はあんたのこと好きなのよ、フッフンという余裕 駆け引きという意味での好き避けや引いてみたりはしない 直球で勝負、めげるな。自分から告白してみる かなり好意を前面に押し出してるつもりでもウケミンは気付かない場合も 世話好きな人に無理矢理くっつけてもらうか? ウケミンでも本気で惚れた女にはがんがんいけるはずだという意見も 実際に誘う前に メール5~6ヶ月(返事がなくても気にせず送ること) 電話1~2ヶ月。(メール期間と重なってもよい) 相手の警戒心を徹底的に解いておく。 基本的に、彼の趣味・価値観を絶対に否定してはいけない。 肯定しなくとも良いが、「それ、楽しいの?そんな考え方おかしいよ」なんて言ったらお終い。 とにかくあなたがいいの、あなたが必要なの、と伝える (思わせぶりなだけの人とは違う「好き」を伝える) 消極的な告白は単なる自分の勘違いだと思われる危険が! ○ウケミン攻略には絶対的な自信が不可欠です。 「自分はこう思う」「こうしたい」というのを前面に押し出しましょう。 ただし押し付けがましくならないように。 ○相手がどうあれ、こっちは「わかりやすすぎ」なくらい気持ちを前面に出しましょう。 彼が何かしてくれたら大げさすぎるくらい喜ぶ、「早く会いたいな」「○○さんのそういうところが好き」等のメールを送るなど。お手本は「一昔前の少年恋愛漫画の、主人公への好意バレバレなヒロイン」ですw 付き合って心を開いてくれれば、相手からもきちんと愛情表現してもらえるようになると思いますので(そうじゃない人もいますが)、それまではばかばかしいと思いつつも思いっきり愛情表現しましょう。 周囲に「お前必死だな(プゲラ」と言われても、にっこりして「だって好きなんだもん」と言えるくらいの気持ちで行きましょう。(ここでむきになって否定するようではダメです) ○ウケミンさんの場合は、告白してからが本番です。 「嫌いじゃないけど付き合うのは…」みたいな微妙な返事でも、相手を程よく持ち上げつつ、好きだという気持ちを伝え続けましょう。 真摯にちょっとずつ押し続ければ、いい結果になることが多いと思います。 ただし迷う間もなくはっきりと断られた場合はあきらめることも必要です。 その場合しつこくするとただの迷惑な人だと思われ、友達にも戻れなくなります。 あっさり断られてしまったとしても、一緒にいて居心地のよい、仲のいい友達になれれば状況が変わることは十分ありえます。 受身な人の心理状態 62ウケミン から 591 名無しさんの初恋 [sage] 2009/12/19(土) 02 02 52 ID aTANkTRH ウケミン♂の鉄壁の防御の正体 疑いの壁。異性の行動は何でも疑う。 必ず裏の意味を考える。 度重なるコンプレックスが枷となり、ストレスとなり、性欲が低い人も多い。 完壁主義な人は恋愛も完璧じゃないと駄目だと思っているので、自分の性格が完璧になるまで絶対恋愛しないつもりの人も居る。 頭の中で異性との関係を数百回シミュレーションする癖がある。その後、俺には恋愛は無理だと結論を出してしまう。 フツメンだと言われてても、イケメンとは埋めがたい差があるので自分の容姿に自信がない。 イケメンと言われてても、他人の褒め言葉は全て「社交辞令」と捉える癖があるのでやはり自信がない。 どんなに努力してて成果がでてても他人の評価を「社交辞令」と疑う癖があるので社会的な自信もない。 どんなに地位が高くても「何時かは誰かに抜かされるかもしれない可能性」を考えるとやはり自信がなくなる。 どんなに給料が高くて、性格が良くても自分の欠点を考えると自信がなくなる。 結婚後の事をシミュレーションすると恋愛する気をなくす。 自分の子供の育成の仕方や、その時の妻の心理状態まで何百通りもシミュレーションしないと気が済まない。 以上の事を考えると、「恋愛とは極めて労力が要るものだ」と頑なに考えるため、既に恋愛は諦めている人も多い。 これを全て兼ね添えてる人は最強のウケミン独身男性なので攻略不可能。 このページに来た人合計 - 人 今日来た人 - 人 昨日来た人 - 人