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「うーん…」 自分が思った通りに体が反応してくれない。 特に体の調子が悪い訳でもなく。 スランプと言う程、大げさな訳でもない。 それはラブが――――キュアピーチが抱える悩みにまで発展していった。 「はぁーあ…」 「どうしたのラブちゃん。」 「うん…。」 「ん?」 悩んだ時はいつも祈里に相談。 隣にはドーナツと祈里。 最後は祈里と爆睡。 この三つがあれば、普段だと翌朝絶好調の自分に会える。 今回もその予定――――のはずだった。 「ねぇ、ブッキー」 「なーに?」 「重いんだ…」 「何が?」 「ここ」 ラブが指差した所。それは… 「おっぱい?」 「………」 黙って小さく頷く彼女に、祈里は言葉を続ける。 「ラブちゃん成長期に入ったんじゃない?」 「そ…、そうなの…かな?」 「きっとそうだよ!〝大人〟に一歩、前進したんだよ!」 そう言って祈里はラブの両手を、力強く握り締める。 「で、でもさ…」 「ん?」 「邪魔…だよね」 ラブはずっと俯いたまま。余程、打ち明ける事が恥ずかしかったのだろう。 ほっぺたはピンク色に染まってる。 「わたしも最初は、ラブちゃんと同じ気持ちだったかな。」 「…ブッキーも?」 「うん。」 祈里は穏やかな表情でラブを包み込む。 自分が経験した事をゆっくり説明しながら。 「本当にそんなんで楽になるのかなぁ?」 「大事な事だよ。自分の体の事なんだし。」 「でも初めてだなぁ。自分で買うのって。」 「えぇー!?じゃあ今までどうしてたの?」 「…お母さんに買ってきてもらってた。」 確かに。 祈里はふと、過去の出来事を思い出す。 ラブの体を包んでいた下着。 全て―――――白だった それも、小学生が標準で付けてるような物だったのを…。 「じゃあ今度の日曜日、一緒に買いに行こうよ。」 「ほんと!?」 「うん。ラブちゃんらしい、可愛いの見つけよっ!」 「ありがと、ブッキー。」 これで体は言う事聞いてくれるのかな?って思う。 下着一つ、ブラジャーぐらいで変わるのかなって。 あたしはむしろ、ブッキーに恥ずかしかったけど全部話せた事や、 同じ経験をしたと聞けたのが、楽になれた理由なのかな?と思って。 「ところでラブちゃん。」 「なーに?」 「今度プリキュアに変身したら、触ってもいい?おっぱい。」 あたしは全身から火が出たんじゃないか!?って思うぐらい恥ずかしかった。 プリキュアのコスチュームはそれこそ、肌にぴったりフィットしている訳だし…。 ただでさえおっぱいが大きくなったのを実感してるのに、尚更触るだなんて。 「…どうしても?」 「ダメ?」 「…………いいよ。」 ブッキーになら触らせてもイイのかなって。 どこか〝ほんわか〟しちゃう。 恋してるんだろうなー、あたし。 「それはそうとさー、ブッキー。」 「なになに?」 「テーブルの上におっぱい置くのやめようよー。」 「………ごめんなさーい。」 まだまだ二人は、発展途上な成長期。 ~END~
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赤い翼の輪舞曲 第17話――幸せの“セッション・アンサンブル”―― ピシリ、ピシ、ピシピシ―― イースの真っ白な闘衣の胸部にある、赤いダイヤの亀裂が広がっていく。 今の演奏が終わるまで、持つか持たないか。残された時間が、遂に尽きようとしていた。 それを待たずして、街の人々が元に戻ったのを見届けて安心したのか、ノイズの目がゆっくりと閉じられる。 辺りが闇に閉ざされる。これで、イースには何の情報も得られなくなってしまった。 スーツの損傷と共に身体の機能も大きく損なわれ、既にいくつかは停止している。 もう、目を凝らしても何も見えず、耳を澄ませても何も聞こえない。 それが、本当に光や音が存在しないからなのか、単に自分が知覚できないだけなのか、イースにはそれすらわからなかった。 時を置かずに、フュージョンの侵食が再開される。フュージョンを呑み込んだまでは良かったものの、ノイズにも、この化け物を滅することはできなかったらしい。 (――と言うことは……あなたもフュージョンに吸収されてしまうのね) イースは、薄れていく意識の中でぼんやりとそう思った。 ピシピシ――パキィーン! ついに、強化服の制御装置でもある、胸のダイヤが砕け散る。 イースの変身が解けて、東せつなの姿へと戻っていく。 こうなっては、いくら常人離れした身体能力を誇っていても同じ。人間であるせつなに、フュージョンの侵食を阻む術は無い。 せつなは観念して目を閉じる。あと数秒で、跡形もなく喰らい尽くされてしまうはずだった。 『赤い翼の輪舞曲――幸せの“セッション・アンサンブル”――』 五秒……。十秒……。二十秒……。 (……なぜ? なぜ、私はまだ意識があるのかしら……) せつなは、ゆっくりと目を開ける。驚いたことに、辺りは闇ではなかった。 濁った高密度の液体を通して、外の景色が透けて見える。耳を澄ませば、外の物音も聞こえてきた。 どうやら変身が解けて制御が無くなったせいで、身体の機能の一部が回復したらしい。でも、それだけでは説明の付かないことがあった。 (どうなっているの……?) 感覚器官が数百倍に強化されたイースならともかく、生身の体で、こんな隔離された場所から外の情報を得られるはずがない。 まして、ここはフュージョンの体内なのだ。プリキュアですらダメージを受けるような場所だ。 それなのに、どうして人間である自分が無事でいられるのか? もちろん自由に動けるわけじゃない。それでも、液体金属並みの高圧の中で、潰されもせずに生きていられるのは異常だった。 混乱しながらも、せつなは外の状況に意識を集中させる。 驚いたことに、メロディたちはフュージョンと互角以上に戦っていた。彼女たちの技は、以前見た時の十倍も二十倍もの大きさと威力を発揮し、巨大なフュージョンをも圧倒する。 しかし、決め手に欠けるようだった。フュージョンが街の人々を盾にするようになってからは、次第に劣勢に追い込まれていく。 「どうした? 私を滅ぼす切り札があるんじゃなかったのか? 見せてみるがいい!」 勝ち誇ったようなフュージョンの声。プリキュアの切り札とは、クレッシェンドトーンの力を借りた必殺技のことだろう。 それを使えない理由とは――メロディの言葉に、せつなは愕然とする。 「前にも、同じようなことがあったよね。世界を救うか、仲間を助けるか、そんな選択がさ」 (何を……言っているの!?) そして――どこを見ているのか? 彼女たちが守らなければならないものは、足元にいる人々のはずだった。 やっと、ようやく街のみんなが戻って来たんじゃないのか……。 今――ここでコイツを倒さなければ、その奇跡も、これまでの努力も、全てが水泡と化してしまうのだ。 「きっと、せつなは自分をあきらめるのが正しいと思ってる。いつだって、それが正しいと思ってる。わたしはね――そんなせつなが許せないから!」 “わたしは――わたしたちはっ! 絶対にせつなをあきらめないっ!!” (そんなこと、私は望んでいない! わかってるくせに、それでも助けようというの……) せつなの心に、一瞬浮かび上がる激しい憤り。それがすぐに、もっと強い別の感情に塗り変えられていく。 それは“歓喜”――感謝と、喜びの気持ち。 今のせつなが決して持つべきではない、あたたかくて幸せな気持ち。 (どうして――) 自分がこの世界に来て、まだたったの二日しか経っていない。仮に助かったところで、明日にも遠い世界に旅立つ人間だ。 とてもじゃないけど、彼女たちの大切な者と、比べられるような関係は結んでいないつもりだった。 「出会いに間違いなんてないよ。結んじゃいけない絆なんてあるわけない。わたしは、そんなもの絶対に認めないから!」 昨夜の響の言葉が蘇る。 自分はどれほど、この加音町に来たことを後悔しただろう。 関係のない世界を争いに巻き込んで、後少しで滅ぼしてしまうところだったのだ。 それなのに響たちは、自分がこの世界に来たことを、フュージョンという災厄を招き入れたことを、僅かばかりも恨んでいなかった。 恵まれた環境の元に生まれて、ここまで何もかも上手くことが運んできた響だから、そんなことが言える――あの時、自分はそんな風に思っていた。 でも、響の信念は、どんな状況に置かれてもまるで変わらなかった。 再び始まるプリキュアたちの死闘を、ただ茫然と眺めるせつなの耳に、“幸せのスキャット”が聴こえてくる。 加音町とメイジャーランドの住人の、プリキュアへの応援のメッセージ。そして―― 「せつな姉ちゃん! 聞こえてないかもしれないけど……。あきらめるのなんて無しだからな! ヒーローってのは、一度や二度くらい負けたっていいんだよ! 絶対にあきらめずに、最後は必ず勝つのがヒーローだろ? 俺はヒーローになるのをあきらめないよ。だから、せつな姉ちゃんもあきらめないでくれよっ!」 (あの声は……奏太君!?) せつなの目が、大きく見開かれる。 怨んでくれていいと思った。彼をあんな目に合わせたのは、他でもない自分なのだから。 でも、彼は恨むどころか、一心に自分を心配して、助けようとして、力の限り応援してくれている。 「がんばれ! がんばれっ! せつな姉ちゃん!!」 その声に―― 「がんばれ~!」 「がんばれ、プリキュア~!」 わずか数日前の、あのラビリンスでの最終決戦の日。 あんなに戻るのが怖かった、思いやりも、喜びも、幸せも無かったはずの故郷で聞いた、心震わす人々の声援が、鮮やかに蘇る。 「がんばれ! イース!」 「負けるな! 俺達が付いてるぞ!」 「イースお姉ちゃん、がんばれ――!」 その上に、初めてパッションに変身した時の、四つ葉町の人々の応援の声の記憶が重なっていく。 加音町から――ラビリンスから――四つ葉町から――心に響く、優しいメッセージ。 それらは組曲のように、繋がり合い、重なり合う。 そう、まるで――この“幸せのスキャット”のように! ドクン ドクン ドクン せつなの胸の奥から、熱い塊がこみ上げる。 それが迷いという、イースの闇を蹴散らして、一つの答えを導き出そうとしていた。 「聞こえる? フュージョン。あんたの言ってる“融合”がどれほど薄っぺらいか、この音楽が証明してるよ!」 「人はみんなバラバラで、時には理解しあえずに、傷付けあったり、いがみあったりもする!」 「だけど、間違うからこそ、許してもらえる。弱いからこそ、力になってあげられる!」 「みんな違うからこそ、一つになった時に、より大きな喜びを感じられる。助け合い、補い合って、大きな力を出すことができるの!」 四人の確信に満ちた声が響く。 これがもし四つ葉町だったら? フュージョンに街の人全てを吸収されて、持ち直すことなんてできただろうか? ノイズの存在は確かに危険だ。でも、そんな彼を、それでも受け入れたからこそ、この世界は滅びから救われたんじゃないのか。 では、四つ葉町にとって、ラビリンスの襲撃とは何だったのか? せつなの心が後悔に苛まれる。不幸な出来事だったと思う。でも、それが無ければ、プリキュアだって生まれなかった。 いつか訪れるフュージョンの襲撃にだって、まるで無力だったはずだ。 管理国家ラビリンスの侵略行為。そして、その尖兵であったイースの犯した罪。それらを正当化するつもりはない。 決して許されることじゃない。けれど―― (響が、ピーちゃんの鳴らす雑音を、素敵なセッションの演奏に繋げて見せたように) 同じように、ラビリンスのもたらした不幸だって、イースの過去だって、これからの幸せに繋げることならできるんじゃないのか? ラビリンスはもちろん、四つ葉町にとっても――きっと、いつか幸せに変えられる! そして――それは、この世界も同じはず! (ラブ。あなたは初めから、そう言ってたわよね。不幸は必ず、幸せに生まれ変われるんだって) せつなの腕が、ゆっくり、ゆっくりと上がっていく。胸の奥に生まれた熱が力に変わり、鼓動に乗って、全身に広がっていく。 生きたいと思った。生きて――もう一度やり直したいと思った。 (このまま吸収されるわけにはいかない! 私には、やりたいことがある。もう一度、会いたい人がいる。そして、帰りたい場所がある!) そう強く念じた時、せつなの身体が赤い光に包まれた。 懐かしくて、あたたかくて、不思議な気持ち。その光は――自分を守り、生かそうとしている力! (アカルン? そう、あなただったのね。私がまだ生きていられるのも。ノイズの目で、この街の様子を見せてくれたのだって!) 思考の迷宮を潜り抜け、せつなは初めて声を出す。 そう、これは誓い。だから、言葉にしなければ意味がないから! 「来て! アカルン。あなたは奇跡の扉を開く“カギ”よ。どんな障害だって跳び越えて、世界を結ぶ“幸せ”よ。 今ならわかるわ。どうして“幸せ”の妖精であるあなたが、移動能力も持つのかも! 距離を越えて、人と人との絆を繋ぐため。 もう一度……やり直したい! 今度こそ、私も一緒に幸せになるために! いつか、全ての世界の人々を、笑顔と幸せでいっぱいにするために!」 せつなは、招き入れるように両手を胸の前に掲げる。 その腕の中に、重ねた掌の中に、せつなの体内から赤い光の球が飛び出した! 「キィ――!」 「驚いた。あなた、私の身体の中に居たの? じゃあ、フュージョンはリンクルンだけを取り込んで、それが使えないのを、私が居ないせいだと思っていたのね?」 無理な長距離移動とフュージョンからの脱出で、激しく消耗していたアカルンは、せつなの体内に隠れて回復を待っていたらしい。 せつなにもそれを明かさなかったのは、フュージョンから完全に身を隠すためだったんだろう。 「さあ、始めましょう、アカルン。“過ち”を不幸のまま終わらせないために。未来に続く幸せへと繋いでいくために。私たちの、セッション・アンサンブルを!」 せつなは抱きしめるように、アカルンを胸の中に、再び自分の体内へと招き入れる。 「見ていなさい、フュージョン。本当の融合ってのはこうやるの。心と心を絆で繋いで、立ち向かうのよっ!」 せつなは、両手を胸の中心で合わせ――そして、開く! 「チェインジ・プリキュア・ビートアップ!!」 変身のキーワードを唱える。光は爆発的に膨れ上がり、周囲が知覚できない程の眩い光体となる。 視界一面が、真っ赤に彩られる。その光が収まった時、せつなは普段とは異なる空間に来ていた。 (やっぱり、この世界にもあったのね) “幸せの泉”たくさんの人の嬉しい気持ちや、楽しい気持ちが集まって生まれた、幸せのエネルギーの行き着くところ。 身体が勝手に動く。ダンスを踊るようなモーションと共に、せつなの衣服が解かれていく。 足元が液状に変化して水中に投げ出される。水に温度はなく、呼吸も妨げない。 泳ぐ必要はなかった。まるで導かれるように、“想い”という名の水中を高速で潜り抜けていく。 染み込んでくる優しい心は、せつなの身体に力を与え、新たなる姿を創り上げる。 胸にはクローバーのマークが、身体には真っ赤な衣装が、髪は大きく伸びて薄紅色に染まる。 両足にブーツ、耳にはハートのイヤリング。頭の左右には大きな髪飾り、翼を思わせる真っ白な羽が伸びる。 精神力の物質変換、腰にリンクルンが装着される。額にはイースのシンボルの赤いダイヤ、ティアラとなって燦然と輝きを放つ! 恵み、注がれる想いが臨界に達した時、イルカのように軌道を変えて垂直に飛び上がる。 水面から巨大な水柱が伸びる。突き破るようにして、 舞い降りる――伝説の戦士。 幸せの赤いプリキュア! ハートを形取った指から、真紅の瞳が覗く。愛する者を見つめるために。 失いたくないもの。大切なものを守るために! 細く美しい腕が華麗に十字を切る。 真っ赤な!――ハートは!――幸せの証! 熟れたて!――フレッシュ!―― “キュアパッション” 時間にして、コンマ数秒。特殊な空間から帰還し、せつなはキュアパッションへと変身を遂げる。 しかし、今居る座標がフュージョンの体内であることに変わりはない。 「なんとか、ここから脱出しましょう。アカルン、すぐ外でいいから、跳べる?」 「キィー……」 「そんな顔しないで。あなたは疲れているんだし、フュージョンもパワーアップしてるものね」 パッションの問いに、アカルンは力なくうな垂れる。 そうでなくとも消耗していたのに加えて、先程まで生身の状態のせつなを護っていたのだ。もう、せつなを変身させるのが精一杯だったのだろう。 パッションは、イースの時にそうしたように、フュージョンの体内を移動して抜け出すことを試みる。 無理にコアに戦いを挑まなくても、自分の無事さえ知らせれば、メロディたちの技で殲滅することもできるはずだ。 しかし、動こうとした瞬間に、両手が捻られるように締め付けられる。 次に両足に、螺旋状に渦を巻いた水流が絡みつく。四肢を封じられたパッションは、そのまま見えない力で磔となった。 「なるほど、同じ手は食わないってことね」 先程までは、メイジャーランドと加音町の住人を大量に呑み込んでいたため、制御が利かない状態であったらしい。 だからこそ、イースが自由に動き回ることも出来たのだろう。 だが、今やフュージョンはノイズの身体を完全に掌握しつつある。このままでは脱出どころか、パッションとていずれ溶かされてしまうだろう。 「大した力ね、打つ手無しってところかしら? ただし――私一人ならね!」 (せつな、忘れないで。あたしたちは、いつでも繋がっているよ) そんな声が聞こえたような気がした。 「ごめんなさい、ラブ。忘れていたわ。私はひとりじゃないってことも、そして――」 パッションの左手が、渾身の力を振り絞って、リンクルンへと辿り着く。 「どうしてリンクルンが、通信機の形をしているのかってこともね!」 その瞬間、リンクルンが眩い輝きを放った。 そう、これはただの変身アイテムじゃない! 空間を超えて、仲間との絆を繋ぐもの。 リンクルンが届けるのは――心。 (みんなっ! 私はここよっ! お願い――力を貸して!!) “ラブゥ――ッ!!” この世界は、平行世界と呼ばれる、ラビリンスで定義するところのパラレルワールドではなかった。 同一の次元の中に存在する異世界ではなく、異次元とも呼ぶべき、本来ならば決して交わるはずのない遠い場所。 そんな届くはずのない世界からの叫びが、想いが、――次元の壁をも打ち破る。 “キュア・キュア・プリップー!!” フュージョンの頭上、加音町の上空の一点が、水面に小石を投じたようにグニャリと歪む。 その歪みは徐々に大きくなって、やがてぽっかりと、人が通れるほどの時空間ゲートが出現する。 “やっと、見つけたよっ!!” 空間を捻じ曲げて出てきたのは、可憐な衣装を纏った三人の少女たち。 そして、フワフワと浮かぶ小さなヌイグルミと、悲鳴を上げながら落下する小動物だった。 “ピンクのハートは愛あるしるし! もぎたて! フレッシュ! キュアピーチ!” “ブルーのハートは希望のしるし! つみたて! フレッシュ! キュアベリー!” “イエローハートは祈りのしるし! とれたて! フレッシュ! キュアパイン!” 「貴様らは……」 三人と二匹は、フュージョンの正面でピタリと静止する。 それは、メロディたちのような飛翔ではなかった。一緒に居るヌイグルミが作り出した、不可視の力場によって身体を支える。 その中央で仁王立している少女――キュアピーチは、迷わずフュージョンへと挑みかかった。 「せつなを、返してもらうよっ!」 弾丸のように飛び出したピーチは、フュージョンにピタリと視線を据えて、見えない足場を一気に駆け抜ける。 (何があっても、必ず、せつなを取り戻す!) その決意を、胸に秘めて―― 赤い翼の輪舞曲――導け! 伝説にもない奇跡!!――へ続く
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【1月11日】 『将来の自分』 四人 『今日は、成人の日!』 美希 「うちの美容室にも、成人式の人がたくさん来たわ」 せつな「振袖姿の女の人や、袴姿の男の人をあちこちで見かけるわね」 ラブ 「いいな~あこがれるな~」 祈里 「振袖姿に? それとも大人になることに?」 ラブ 「将来の自分にだよ! 想像したらわくわくするよね!」 美祈せ『ラブ(ちゃん)だけは全然変わってないような気がする……』 【1月12日】 『冷たくて嬉しいもの』 せつな「なんだか雪が降りそうね」 シフォン「キュア~? ゆ~きってなぁに?」 せつな「空から落ちてくる水の結晶のことよ」 ラブ 「白くって、冷たくて、ふわふわしてて、とっても綺麗なんだよ」 せつな「くすっ。ラブの説明を聞いてると、なんだか美味しい食べ物みたい」 ラブ 「そうだっ! 駅前のアイスクリームを買いに行こうよ!」 せつな「こんなに寒いのにアイスを食べるの?」 ラブ 「う~んと部屋を温かくしてから食べるんだよ」 せつな「贅沢、ここに極まれりね」 ラブ 「食べたくないの?」 せつな「食べたいに決まってるでしょ」シフォン「キュア~♪」 【1月13日】 『いつでも一緒』 ラブ 「今日は学校でマラソン大会なの。せつなには負けないぞー!」 せつな「そういうことは練習で一度でも勝ってから言うものよ」 ラブ 「大丈夫! あたしは本番に――――」 せつな「弱い、でしょ」 ラブ 「じゃあ、奇跡が起こるかも?」 せつな「私に怪我でもさせる気?」 ラブ 「だって、せつなと一緒に走りたくて」 せつな「手加減なんてしないわよ」(でも嬉しい……) 【1月14日】 『ハムスターほどじゃないけれど』 祈里 「今日は、病院で預かっているワンちゃんを散歩に連れて行くの」 いぬ①「ワン! ワン! ワン!」 祈里 「ほら、とってもワンちゃんも喜んでくれてるの」 キルン「嬉しいけど、歩くの遅いから運動にはならないワン(通訳)」 祈里 「ごっ、ごめんね。できるだけ頑張るね」 いぬ②「ワン! ワン! ワン!」 キルン「気分転換なら、コースも工夫してほしいワン(通訳)」 祈里 「ごめんね。今日は違う道を通るね」 いぬ③「ワン! ワン! ワン!」 キルン「不自由だから、いっぺんに連れて歩くのはやめて欲しいワン(通訳)」 祈里 「みんなひどい! もう行かないもん!」(パタパタと走り去っていく) いぬ達(やりすぎちゃった。つい可愛くてイジメたくなるんだワン) 【1月15日】 『それでも一緒』 サウラー 「寒い日は、ゆっくりお風呂につかるのも悪くないね」 ウエスター「ぬるいじゃないか、どんどん沸かすぞう~」 サウラー 「…………お風呂は静かで、心が安らぐね」 ウエスター「風呂場だといい歌声が出るぞう~」 サウラー 「…………お風呂につかると疲れが取れるよね」 ウエスター「館のお風呂は広いからたっぷり泳げるぞう~」 サウラー 「……もういい。わかったから、せめてその浮き輪とアヒルを何とかしたまえ」 【1月16日】 『好きな色』 美希 「今日は、読者モデルの撮影で色々なコートを着たわ」 祈里 「気に入ったのあった?」 美希 「そうね、ネックに黒リボンが付いた赤のコートなんていいわね」 ラブ 「美希たんでも赤なんて着るんだ!」 せつな「わかってるじゃない!」 美希 「言うと思ったわ。でも、せつなの着ているコートはベージュよね」 祈里 「黒のジャンパーも着てたよね」 せつな「ええ、どちらもお気に入りよ」 ラ美祈(少しは過去がふっきれたのかな?) 【1月17日】 『飛んだ後に残るもの』 キュアピーチ「悪いの・悪いの・飛んでいけ! プリキュア・ラブ・サンシャイーン!!」 美希 「改めて考えると、結構恥ずかしいセリフよね…」 祈里 「改めて考えるのはやめたほうがいいと思う……」 ラブ 「痛いの痛いの飛んでいけ~みたいで可愛いよ!」 せつな「なあに、それ?」 ラブ 「怪我をした子供の痛みが消えていくおまじないだよ」 せつな「敵を倒すためじゃなくて、悪いところを消すためのおまじないなのね」 【1月18日】 『乙女の悩み』 美希 「どーしよう! お正月で太ったかも……。明日からジョギング再開しなきゃ」 ラブ 「あたし、そういうの気にしたことないなあ」 祈里 「それで太らないんだもの。なんかズルイ」 せつな「ほんとに容赦なく食べるわよ、ラブは」 美希 「なんだか腹が立ってきたわね、どこかにお肉付いてるんじゃないの?」 ラブ 「あはは、くすぐったいよ、美希たん! せつなとブッキーまでやめて」 美希 「悔しい。明日から本気で頑張るわ……」 【1月19日】 『何があったの?』 タルト「みんな、風邪ひかんように、ちゃんとうがいせなあかんで~」 シフォン「キュア!」 タルト「そうそう、手洗いも大事やで。はっ、はっ……はくしょん!」 ラブ 「大変! タルトが風邪ひいちゃった!」 せつな「フェレットでも風邪はひくのね」 タルト「わいはフェレットちゃうわ! 可愛い可愛い、はくしょん!」 祈里 「大変! 治療しなきゃ!」 タルト「なんで手袋して注射器持っとんねん。堪忍やで~!」 せつな「トラウマになってるのね……」 【1月20日】 『内緒のプレゼント』 ラブ 「今日は、久しぶりにカオルちゃんのドーナツ食べよーっと!」 カオルちゃん「ほんとに久しぶり。おじさん寂しかったよ~」 ラブ 「あはは、ちょっと金欠で来れなかったの」 せつな「ラブったら無駄使いばっかり! お年玉もらったばかりなのに」 祈里 「あのね、ラブちゃんはね、商店街の福引が目当てなのよ」 ラブ 「わっ、ブッキー! 言っちゃダメだったら!」 美希 「幸せの素に似たアクセサリーが当たるのよね」 ラ美祈(せつなが泣いちゃった……) 避2-545へ
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32人のプリキュアの活躍により、影は浄化された。 影が現れる 「…!」 影「どうして分からないんだ?」 グレル「もうやめよう。」 「…。」 影「何でやめなきゃいけない?物凄い!プリキュアだって倒せるんだ!」 グレル「倒したいんじゃない。俺はただ……プリキュアが羨ましかったんだ。」 「…。」 グレル「キュアハッピー、皆から頼りにされているプリキュアが、羨ましかっただけなんだ。」 影「皆なんかどうでもいいだろ?どうせ、お前の事なんか分からないんだ?」 グレル「俺の事なんか誰にも分からない、確かにそうだった。でも、いたんだ!俺を悪い奴じゃないって言ってくれる奴が!いたんだ。 俺もそいつの事を知りたい。話したり、一緒に勉強したりして、エンエンとも友達になりたい。」 涙が零れるエンエン エンエン「グレル…。」 グレル「学校の皆とも友達になりたい。笑ったり、泣いたり、ドキドキしたり…自分の知らない気持ち、いっぱい×2知りたい。」 手を差し伸べるグレル グレル「お前もそうだろ?だってお前は…俺なんだから。」 笑みを浮かべ、消滅する影 影はグレルに還り、玉に戻った グレル「あ、あの皆、ごめん!こんなの謝って済む事じゃないけど…でも、ごめん!」 エンエン「あのね、グレルは凄く頑張ったんだよ!皆を助けようと本当に頑張ったんだ!」 「知ってるよ。」 グレル・エンエン「え?」 「見てたもん、ね?」 「グレルは勇気あるね!」 「こんな怖い影と戦っていたなんて!」 グレル「でも、俺のせいで学校が…」 「グレル、学校は勉強する所だ。グレルがたくさん学んでくれて先生は嬉しい。」 グレル「先生…。」 タルト「二人は勇気あるなあ。初代プリキュアの妖精になれるかもしれへんで。」 エンエン「ほんとに?」 グレル「俺みたいな妖精でも?」 ハート「あたしだって自分がプリキュアになるなんて思ってなかったよ。だから君達は。」 ハッピー「笑顔があればハッピーになれるよ。」 エンエン・グレル「…!」 グレル「エンエン!俺、プリキュアの妖精になりたいぞ!」 エンエン「僕も!」 グレル「一緒になろう!」 学校を復興するプリキュア達 おわり
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カテゴリー名【長編&連作シリーズ】 想いシリーズ(フレッシュ 全9話・完結 R18あり) 黒ブキシリーズ(フレッシュ 第2期・継続中 R18あり) カテゴリー名【フレッシュ:ラブとせつな】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 ラせ1-32 『欲望』 黒ブキ◆lg0Ts41PPY せつなに近付けば近付くほど、もっと近くに寄りたくなる。せつなの世界が広がれば広がるほど、二人きりの世界に閉じ込めてしまいたくなる。このぐつぐつと煮詰まった思いを、一体どうすればいいの? 心の中に凍らせて閉じ込めても、せつなの顔を見れば一瞬で溶けて、流れ出してしまうのに。 ラせ1-33 『声』 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 「ラブ」「好きよ」「大好き」 柔らかな黒髪に顔をうずめ、少し低くてあたたかな声を聴くのが大好き。耳をくすぐるその声は全身に染み込んで、泣きたいくらい幸せにしてくれる。だからあたしは、夜の闇の中で繰り返し囁く。「せつなぁ……もう一度言って?」 ラせ1-34 「夕焼けの帰り道」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 学校から二人きりの帰り道は、この時間をラブと半分こしているみたい。寒さも半分こ。他愛もないおしゃべりも半分こ。真っ赤な夕焼けも半分こ。寄り道して買ったコロッケも、ポケットの中で繋ぎ合った手の温もりも、みんなみんな半分こ。 ラせ1-35 「甘い痛みと独占欲」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 今日初めて知った。口にすると何だかくすぐったくて、胸の中が温かくなる言葉があるんだってこと。ううん、ちょっと違うけど、全く初めてってわけじゃないわね。だってあなたの名前を呼ぶ時、私は……。第40話『せつなとラブ お母さんが危ない!』の、その夜のお話。 ラせ1-36 「いつか来る、その日まで」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY せつながラビリンスに帰って数か月。会いたくて会いたくて、勉強もダンスも手に付かない。学校もちっとも面白くない……。リンクルンを握りしめ、せつなのベッドに入ったラブに、思いがけない深夜の贈り物が――! ラせ1-37 「当たり前の日々に」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY ラせ1-36続き。せつなの声が、あたしに大きなエネルギーをくれた。せつなのメールで、何もかも元通りになった。お父さんとお母さんも、美希たんとブッキーも。せつな、あたし頑張るよ。寂しくないって言えば嘘になるけど、また、せつなに会える日が来るんだから。 ラせ1-38 「不確かな未来・前編」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 会いたくて会いたくてたまらない、愛しい人の寝顔を思い浮かべて眠った翌朝。目が覚めると見覚えのない部屋に居て、知らない人と同じベッドに寝ている、というとんでもない事態に。でも、その人の顔をひと目見たとき、あたしは……。 ラせ1-39 「不確かな未来・後編」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY ラせ1-38続き。遠い世界に離れ、お互いを想いながら何とか頑張ってるあたしたちに、神様が小さな魔法をかけてくれたのかもしれないね。いつか、泣いている少女のあなたに会ったら伝えるよ。繋がる未来はきっとあるって、クローバーのお土産と一緒に。 ラせ1-40 「君を待つ春は」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 君が居なくなった冬、世界の全ては色あせた。でも今――君を待つ春は、世界の全てが鮮やかによみがえる。花の香も、空の色も、四季の温度も。そして何より、瞼に浮かぶ、キラキラと輝く赤い瞳も。もうすぐ会える。せつな! 早く……早く帰っておいで。 ラせ1-42 「現(うつつ)は夢よりも甘し」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY かつて悪夢は囁いた。現実とは、乾いた砂漠を独り進むようなものだと。でも今の甘やかな現実の前では、悪夢だって只の夢。そう、あなたが傍に居てくれるから。 ラせ1-43 「心の居場所」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 今日はバレンタイン。家族や仲間と楽しく過ごした後は、二人だけの濃密な時を過ごそう。もうすぐしばしの別れ。その前に、お互いの心の居場所をもう一度刻み付けたいから。 ラせ1-44 「心の居場所」アフター 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ラ1-43後日談。さらさらと流れる時間は、何だか粉砂糖に似てる気がする。辛かった思い出にも、優しい甘さを感じさせてくれるから。 ラせ1-45 『氷解』 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 この胸の中に詰まった重く苦しい塊の名前は、一体なんて言うのかな。どうにかなりそうなくらい熱い火のような塊なのに、誰にも知られたくなくて我慢している間にひび割れて、氷みたいに冷たくなって。そしてとうとう我慢できずにその塊を思い切りぶつけてしまったあたしに、せつなは……。 ラせ1-46 『氷解~again』 黒ブキ◆lg0Ts41PPY ラせ1-45おまけ。溶けた氷が、あたしの胸をあたたかく満たす。そうだよね、あんなにヒドいことしたまんま、終わることなんて出来ない。よぉし、それなら! やっぱりラブはこうでなくっちゃ(!?) ラせ1-47 『雨音』 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 雨は嫌い。あの日のことを思い出すから。あたたかくて幸せな毎日が、冷たい雨に洗い流され、もう一度あの頃の空っぽの私に戻ってしまいそうな気がするから。だからラブ、お願い。今夜は私を……。 ラせ1-48 「プレゼント」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 プレゼントっていうのは、大好きな人に手渡す贈り物のこと。貰った人もあげた人も喜べる、幸せの交換。ならば、私があげられるものなんてこれしかないし、これならラブも、そして……私も、確実に喜べるから。だ、だから……。鼻血・卒倒注意報発令です。 ラせ1-49 「女神達の黄昏」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 戦いの後の高揚感に追い打ちをかける、真っ赤な夕陽。それをビルの屋上から二人だけで眺めてしまったものだから……。ラブとせつなではない、ピーチとパッションならではの、愛と情熱の黄昏を。 ラせ1-50 「月光の幻」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 夜の学校に忘れ物を取りに行った大輔。ほんの少し前、転校してきた東せつなのことを皮肉ってしまったことを少し後悔。しかしその時、教室に意外な人物が入って来て……!? ラせ2-18 「彼女はそれを我慢できない」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 もしも……もしも、ね。ひょんなことから窮屈な場所で、大好きな彼女と身体を密着させたまま息を殺して隠れることになったら……。あなたなら、大人しくしていられますか? ラせ2-19 「ひめはじめ」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 生まれて初めてのお正月。ラブは、何でも頭に「初」か、語尾に「始め」を付けるとお正月っぽい言葉になるって言うんだけど……こ、こういうことにも、お正月っぽさってあるの? お互いの全てを、言葉じゃなくその身体で感じ合って、高まり合って、今年もまた、こんなにも愛し合って。 ラせ2-20 「幸せを重ねて」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 もうどこにも行かないから――そう幾ら言葉を重ねても、あなたの不安を拭い去ることは出来ない。だったらあなたの不安が巣食うその胸に、その身体に、重ねていこう。二人の身体と心が重なり合って生まれる、この一夜一夜の幸せを。 ラせ2-21 「夜は短く、二人は永久(とわ)に」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ベッドの下で、美希と祈里が寝息を立てていようが関係ない。せつなが泣きながら抵抗しようとしても、全く関係ない。どうしてこうなっちゃったんだろう? そんなの決まってる。せつなと愛し合いたい、溶け合いたい――その熱に浮かされたような衝動は、こんな短い一夜じゃとても治まらないから。 ラせ2-22 「あなたのために 前編」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY せつなが帰ってくる。会いたくて会いたくて堪らなかった日々がやっと報われる。でもクリスマスは家族で過ごすと決めたから……。二人の切な過ぎる、ラブストーリー。 ラせ2-23 「あなたのために 後編」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 家族四人の時を過ごした翌日は、クローバー四人の時間。美希と祈里に導かれて、ラブとせつなが辿り着いた場所とは……。愛と友情のフィナーレは、新たな幕開けへと。 ラせ2-24 「あなただけに我が儘を 前編」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ラせ2-23続き。火花のようないつもの逢瀬とは違う二人の時間。埋み火に焙られ続けた情欲は、野性となってラブの瞳に宿り……。 ラせ2-25 「あなただけに我が儘を 後編」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18。せつなの全てを、味わい尽くしたい。ラブの全てを、この体に刻みたい。激しい求め合いの後、せつなが遠慮がちに切り出した、可愛くも切ない、ラブへのお願いとは。 全68 コトダマ(前編) 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ラせ1-42続き。熱を出したせつなの、無防備な寝顔が好き。いつもより舌足らずで甘えた声も大好き。だからもっと無防備で甘えたせつなが見たくなって、あたしは……。 全75 コトダマ(後編) 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 繰り返される行為は事魂となり、紡がれる想いは言霊となって二人を結ぶ。胸を焦がす熱と、甘美な痛みと、歓びに満ちた愛という魂をもって。 カテゴリー名【フレッシュ:美希と祈里】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 美祈6 「熱く短く静かな夜」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ラせ2-21の美希・祈里サイド。すぐ上のベッドでラブとせつなが寝てるっていうのに、祈里ったら何考えてるの!? え……でも今の声は、せつな……え、ええっ!? いつもと違うとんでもないこの状況に、何だか変な風に高鳴る二人の心は……。 美祈7 「一番欲しかったモノ(前編)」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 今年のクリスマスは二人で過ごしたい――その簡単な一言が、どうしても言えない美希。燻り続けるその心に、祈里の些細な言動が、あっけなく火を付けて……。 美祈8 「一番欲しかったモノ(後編)」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 美祈7続き。来る。来ない。来る。来ない。来ない。――来た。美希に言われるままに、その体を美希に委ねる祈里。が、美希の短い一言に、彼女は……。 カテゴリー名【フレッシュ:その他カップリング(サブキャラ含む)】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 他CP9 『初恋の終わり方』 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 祈里&せつな。初めて好きになった人は、親友の恋人で、同い年の女の子だった――。叶わないって分かってる恋なのに、彼女から目が離せなくて、親友の嫉妬に無性に腹が立って。このままじゃ、わたしの心が壊れちゃう。そう思ったわたしは、ある日、意を決して彼女を呼び出して……! 他CP10 『太陽と水と…?』 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 他CP9のおまけ作品。美希&せつな。ブッキーから話は聞いたわよ? あの話に唯一出てこなかった、アタシは一体何なの? 詰め寄る美希に対する、せつなの答えは? 他CP11 「もう一度初恋を」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY ラブ&美希。「あたし昔、美希たんの事好きだったんだよね」過去形の告白が罪だなんて、相手がアタシじゃ夢にも思わないわよね。だからあなたに気付かれないまま、踏ん切りをつけてあげる。カッコつけたふりの、一度きりの儀式でね。うん……アタシ、完璧! カテゴリー名【フレッシュ:複数キャラクター】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 複数11 「天然」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 夏祭りの帰り道。浴衣姿の4人が川縁を通りかかった時、ひょんなことから、せつながとんでもない行動に。それを見守る3人は……!?第27話『夏だ!祭りだ!オードリー!!』スピンオフ。 複数12 「くらべっこ」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY やっぱり見るだけじゃ分からないことってあると思うの。大きさ? 形? それもあるけど、それだけじゃなくて……。女の子同士にしか出来ない、極めて「本気の」くらべっこ。って、ええ~! あなたたち、本気で……何をゲットしてるのぉ!? 複数13 「クリスマスに雪は降るの?」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY この町の人たちのお蔭で、幸せになれた。だったらここで過ごす初めてのクリスマスには、私にしかできない、みんなに喜んでもらえるプレゼントがしたい……。せつなの生真面目で優しい想いが生んだ、四つ葉町に起こった小さな奇跡とは? 複数14 「特別な夜だから」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 美祈25とのコラボSS。あーあ、せつなったら行っちゃった。今夜はあたしたちだけじゃなくて、あの二人にとっても特別な夜なのに。きっと今日の衣装みたいな、真っ赤でなまめかしい顔で帰って来るだろうな。ふふっ……ちょっと楽しみ。 カテゴリー名【ハートキャッチプリキュア!】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 ハト1 月下美人 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ももか&ゆり。月光が彼女の美しい姿を照らしても、淡い光はその心までもは映せない。だってそれは、夜目にも白くほっそりとした花弁の一番奥にあるんだもの。でも見えなくても、あたしには芳醇な香りで分かる。その場所が、無垢な愛と言う名の蜜を湛えていることを。 ハト2 嫉妬の種 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ももか&ゆり。年下の男の子に貰った手紙に嫉妬だなんて、馬鹿馬鹿しいって分かってる。だけど黙って飲み込んでしまったら、嫉妬の種はやがて芽を出し茨を伸ばして、あたしの心をがんじがらめにしてしまうから。もしそうなったら、彼女はきっと……。 ハト3 可愛い人 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 ももか&ゆり。あなたにこの魔法を使えるのは、あたしだけでいい。その効き目を知っているのも、あたしだけでいい。温かくて少しくすぐったい命の水を、溢れるほど注いであげる。これからも、ずっとずっと。 カテゴリー名【スイートプリキュア♪】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 スイ1 新しい扉へ 黒ブキ◆lg0Ts41PPY R18 それは、ケーキなんて比べ物にならないくらい、甘く、熱く、柔らかく。一度味わってしまったら、もう後には戻れない――。ねぇ、響。ホントに一緒に来てくれる? 新しい扉を開けて、その先の――二人だけの世界へ。 カテゴリー名【ドキドキ!プリキュア】 レス番号 作品タイトル 作者 備考 現37 「出会いと未来と約束と」 黒ブキ◆lg0Ts41PPY 「友人は、大事にしなさい」あの日のお祖父様との約束は、固い決意となって私の中にある。どんな出会いも、運命も、きっと私の宝物――大切に楽しみますわ。それが、四葉ありすという生き方ですもの。 現76 「いつか、広い海のように」 黒ブキ ◆lg0Ts41PPY マナとの絆を信じながらも、晴れない六花の心。その黒雲を真っ直ぐに吹き飛ばす、小さなつむじ風とは? カテゴリー名【黒ブキ◆lg0Ts41PPYの140文字SS】 カテゴリー名【オールスタープリキュア!ドキドキきゅんきゅん!冬のSS祭り2014】 「まなびのじかん」(フレッシュ 継続中)
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ドキドキ猫キュアの140文字SS【1】 1.最強の敵/ドキドキ猫キュア 今、彼女達は苦戦を強いられていた。たちはだかる大量の敵に。 もうだめ~ 諦めたらアカン!みゆき!! 私達はまた同じ過ちを繰り返してしまうの? まさか油断するなんて! みなさん、頑張ってください 四人は夏休みの宿題に追われていた。 2.ドキドキ&ハピネスチャージ「顔パス」/ドキドキ猫キュア 真琴「おはようございます」 ご苦労様です ごきげんよう ご苦労様です! 大森ご飯で~す♪ ご苦労様です キューティマダムよ♪ ご苦労様です キュアハートです! ご苦労様です! ジョナサン・クロンダイクです 通報しました 3.ふたりはプリキュアを簡単に説明してみた的な(笑)/ドキドキ猫キュア 日常を守る為、変質者と戦い、妖精の介護に追われるちょっと変わった中学生日記的な話。 普通の女の子に戻れたと思ったらそんな事はなかった。 主人公は代わるけど、変質者と戦うとかやってる事は大体同じ。自然がテーマ。 4.簡単に説明してみた 5~スイート編/ドキドキ猫キュア 未来ある少女達と会社に絶望した大人達の戦い 今度の敵は博物館職員。 謎の変質者達の嫌がらせから町の平和を守る話 悩みと向き合いながら地球外生命体と戦う話 音楽性とかの違いによる対立的な感じの話 5.簡単に説明してみた スマイル~ハピネス編/ドキドキ猫キュア 騙されてるとも知らず女王の為に笑顔で頑張ってた少女達の話 無限ループって怖くない? 幸せの王子系生徒会長と 頼れる仲間達の愛の物語 神様のせいで世界が大変な事になってしまった話 6.四葉財閥からの請求書/ドキドキ猫キュア ?なんだこれは?? 僕達も散々暴れていたからねぇ・・・ (四葉町・・・まさかありすのものだったなんて。) あ、私マナとデートだったわ♪ 僕も急用が・・・ ちょっと待て!俺に押し付けるきか!? 一番働いたのはウエスター君だからねぇ(笑) 不幸だー(泣) 7.ドキドキ&ハピネスチャージ「新しい仲間」/ドキドキ猫キュア 最近めぐみがマナと行動している。 人助け好き同士気があうんだろうと六花が言ってたけど、めぐみがマナにとられたらどうしよう~! あ、めぐみ!!もうどこ行・・・うわあ 大丈夫? う、うん・・・マナに助けられドキドキするひめ。 六花「また一人仲間が増えたわね」 8.ごはんの歌(攻撃)/ドキドキ猫キュア 大貝町を襲うサイアークにちょっと苦戦してるハート達。 いただきますとごちそうさま~♪ キュンキュンする歌声だよ~体が勝手に動き出す♪ ダイヤ「ヤメテー!!」 勝ったけど悲惨な事になりました。 ハート「あれ?みんなどうしたの?」 9.ハピネスチャージ&スマイル「りぼん達ってどう見ても アレだよね」/ドキドキ猫キュア みゆき「本物のお姫様だなんてすごーい☆」 ひめ「そんな事、あるけど♪」 りぼん「まったくひめは(呆れ)」 なお「天道虫~><」 れいか「すいません、なおは昔から虫が苦手で」 りぼん「はあ・・・」 何も言えないりぼんだった。 10.スイート&S☆S「動物の勘」/ドキドキ猫キュア その時、俺は感じた。身の危険を・・・ パンパカパンに遊びに来てた奏「猫・・・」ウズウズ ハミィ・エレン「コロネさんの肉球が!!」 響「ちょ!?人様の猫は駄目だって~」 奏「><ハア~」 咲「何事!?」 アコ「禁断症状よ」
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『映画ヒーリングっど♥プリキュア Connected World』 <前編>10 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 深夜、ハート展望台のバルコニーの一角で、青く透き通った立方体の群れがフワッとバラけ、小さな虚空の出口を生じさせた。中から出てきたのはツナグ。 昼間の歓迎会を思い出して微笑む。 (楽しかったなぁ、うふふ) 背中からリュックを下ろし、星明りを頼りに中身を取り出して、バルコニーの隅に丁寧に並べていく。 形の綺麗な葉っぱや色々な種類の貝殻、そして今日、日が暮れる前に海岸で拾ってきたツヤツヤした石。どれもツナグが宝物にしたくなるようなものばかり。 素敵な歓迎会を開いてくれたのどかたちへのお礼のつもりだった。 (気付いてくれるかな……。よろこんでくれるといいな) 再びここを訪れたのどかたちが、これらの品を手にして笑顔になってくれているのを想像すると、ツナグの表情にもまた、幸せそうな笑みが広がっていった。 のどか。ちゆ。ひなた。アスミ。ラビリン。ペギタン。ニャトラン。ラテ。そしてミナ。 みんなとの一つ一つの思い出を噛み締めながら、誰もいないバルコニーを見渡した。 自然と両目から涙があふれてきて、視界がぼやける。 「本当に ―― うッ」 一瞬、声を詰まらせてから、感謝の言葉を喉からしぼりだした。 「本当に…ありがとう」 涙をぬぐって立ち去ろうとしたツナグが、一歩だけ踏み出して足をとめた。もっとここにいたいという感情に、どうしても心が引っ張られてしまう。 あともう少しだけ。 万が一を考えて、この街を早めに去ることにしたが、時間的な余裕はまだ十分にある。 (そうだ、せっかくだから掃除していこう) リュックから古布(ふるぎれ)を出して、バルコニーの壁をごしごしこする。 ちょっとでもキレイにして、みんなによろこんでもらいたかった。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ―― 最初は自分のせいだとは気付かなかった。 異国の街の片隅でひっそり暮らし始めたツナグは、大勢の人間がどんどん具合を悪くしていくのを見て、ここは怖い場所なんだと思い、逃げ出した。 しかし、逃げた先でも同じことが起こった。 ツナグは再び逃げ出し、また同様の事態に遭遇した。 そして、気付く。空に妙な霞みがかかってきて『嫌な感じ』が増してくると、人間たちの具合が悪くなることに。 さらにもうひとつ ―― その現象は、ツナグを追うようにして発生することに。 ツナグは、人間たちが使う大きな『フネ』という乗り物に忍び込んで、もっと遠くまで逃げた。大陸を渡った。それでも現象はツナグを追って発生した。 悲しくて、こわくて、ずっと一人で耐えた。 同じ土地にいられるのは、せいぜい二週間から三週間。それぐらいなら『嫌な感じ』も、人間に影響を及ぼすほどの量には達しない。分かっているのはこの程度で、どうしたら現象の発生を防げるのかは見当もつかない。 ( ―― さむい) 閉じたまぶたの裏に思い浮かべる。大きな窓のある家。 ―― そこがどこだか思い出した。かなり前に訪れた国の、ひっそりとした郊外に建てられた白い平屋だ。 老夫婦が静かに暮らしていて、天気のいい日には、おばあさんは必ず大きく窓を開いて、窓際で籐のチェアに座って編み物をしていた。 離れた場所から、それをこっそりと眺めるのが好きだった。穏やかに日々を送っているおばあさんの姿を見ていると、心に暖かさが差した。 おばあさんが自分に気付いて、優しく窓から迎え入れてくれる ―― そんなことを夢見ながら、一人でクスクス笑ったこともある。 ……もし、そのたわいもない夢が叶っていたら、どんなに幸せだっただろうか。 ―― 寒い、と感じてツナグはバッと身を起こした。掃除を終えて軽く休憩するだけのつもりが、完全に眠ってしまっていた。 でも、まだ周りは暗い。夜が明けていないことにホッとして、次の瞬間、はじかれたように空を見上げた。 異界の蒼さに染まった暗い空。透明な内蔵の表面を貼り付けたみたいに、空全体がうっすらと脈動している。 ……『嫌な感じ』が、吐き気を催しそうなほど濃い。 「そんな……、まだ大丈夫なはずなのに……」 愕然とつぶやくツナグ。 この街に来て一週間ほどしか経っていない。早すぎる。 突然、彼の背後で、空間の面が幾つもの青く透き通った立方体となってフワッと舞い上がった。 ツナグの意思とは無関係に開いた虚空から、サーッと風が流れ込んでくる。 冷たくて、『嫌な感じ』をたっぷりと含んだ風。 「えっ?」 振り向こうとしたツナグが、バルコニーの手すりの向こう側、すなわち空中にも虚空が開いているのに気付いて固まってしまった。やはり、そこからも冷たい風が吹き出してきている。 …………何が起こっているのか分からない。ツナグの背筋がゾッと冷える。 異常は止まらなかった。むしろ加速していった。今や近くも遠くも、見渡す限りあちこちで空間が小さな立方体の群れをバラけさせ、虚空を開いている。 「あ…、あっ……」 ツナグが立ちすくむ。 恐怖。後悔。不安。絶望。全部がいっぺんに押し寄せてきて、精神が壊れそうだった。 海と山に囲まれた美しいすこやか市全域を、まがまがしい気配が覆い尽くし、深く沈めてゆく。 暗く蒼い空が、嗤うみたいに何度も揺らめいた。 (後編に続く)
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ここを編集 ■美少女戦士セーラームーン 作画監督 14 20 25 32 38 44 ■美少女戦士セーラームーンR 作画監督 51 70 85 ■美少女戦士セーラームーンS 作画監督 92 ■劇場版 美少女戦士セーラームーンS 作画監督(爲我井克美、長谷川眞也と共同) ■美少女戦士セーラームーンSuperS 作画監督 130 135 141 147 ■劇場版 美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結! ブラック・ドリーム・ホールの奇跡 作画監督 ■こちら葛飾区亀有公園前派出所 作画監督 6(松) ■少女革命ウテナ 作画監督 10 17 30 ■ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック キャラクターデザイン 作画監督(玉川達文と共同) ■ポケットモンスター 作画監督 139 ■神風怪盗ジャンヌ キャラクターデザイン 作画監督 27 34 44(爲) ■劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI キャラクターデザイン(松原徳弘、一石小百合と共同) 総作画監督 ■VANDREAD the Second Stage 作画監督 3 7 13 作画監督補佐 1(青・高・山・倉・吉) ■機動天使エンジェリックレイヤー 作画監督 4(須) ■最終兵器彼女 キャラクターデザイン 作画監督 OP ED 5 ■ボンバーマンジェッターズ キャラクターデザイン 作画監督 24 29 39 52 ■クロノクルセイド 作画監督 24 ■頭文字D Fourth Stage 作画監督 4 ■十兵衛ちゃん2 ~シベリア柳生の逆襲~ 作画監督 9(西・馬・安・權) ■最終兵器彼女 Another love song キャラクターデザイン 作画監督 2 総作画監督 1 ■ブレイブストーリー 作画監督 (堀内修、山形厚史、藤沢俊幸、和田高明、鈴木俊二、奥田淳、寺田嘉一郎、斉藤英子、 神戸洋行、田中雄一、皆川智之、加藤優、増尾昭一、丹沢学、児山昌弘、細越祐治、 川畑えるきん、吉川真一と共同) ■RAY THE ANIMATION キャラクターデザイン 総作画監督 作画監督 13(山) ■真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章 キャラクターデザイン(姫野美智、荒木伸吾、佐藤千春と共同) ■働きマン キャラクターデザイン 総作画監督 1 3 5 7 9 11 ■ラブ★コン オープニングアニメーション 原画(伊藤郁子、長谷川眞也と共同) ■コードギアス 反逆のルルーシュR2 作監協力 16(横・伊・村・東・清) ■ソウルイーター 作画監督 37 ■フレッシュプリキュア! キャラクターデザイン 作画監督 24 36 50 ■映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合! キャラクターデザイン(稲上晃、川村敏江、青山充と共同) ■映画 フレッシュプリキュア!おもちゃの国は秘密がいっぱい!? キャラクターデザイン(為我井克美と共同) ■映画 プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ! オリジナルキャラクターデザイン(川村敏江、稲上晃、馬越嘉彦と共同) ■映画 ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー…ですか!? 作画監督補(青山充、林祐己、爲我井克美、宮本絵美子と共同) ■映画 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ! 世界をつなぐ☆虹色の花 オリジナルキャラクターデザイン(川村敏江、稲上晃、馬越嘉彦、高橋晃と共同) ■トリコ 3D 開幕! グルメアドベンチャー!! キャラクターデザイン(山室直儀と共同) ■トリコ キャラクターデザイン 総作画監督 エンディングアニメーション4・6・7 原画 作画監督 OP1 OP2 ED8 ED11 1(中・井) 21(為) 34 124アバン 138 147 総作画監督 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 26 43 46 51 59 68 71 83 99(久・井) ■手塚治虫のブッダ-赤い砂漠よ!美しく- 作画監督(山室直儀、袴田裕二、島貫正弘、白南烈と共同) ■ワンピース 作画監督 492(井・中) 総作画監督 590(久・井) ■映画 プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち オリジナルキャラクターデザイン(稲上晃、馬越嘉彦、高橋晃、川村敏江と共同) ■映画 プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち オリジナルキャラクターデザイン(稲上晃、馬越嘉彦、川村敏江、高橋晃と共同) ■劇場版 トリコ 美食神の超食宝 キャラクターデザイン 総作画監督 ■ハピネスチャージプリキュア! #3・8・16・18 歴代プリキュア原画 ■映画 プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち オリジナルキャラクターデザイン(稲上晃、馬越嘉彦、川村敏江、高橋晃、佐藤雅将と共同) ■マジンボーン 作画監督 16 23 34 45 51 ■長門有希ちゃんの消失 作画監督 OP(今) 10(川) 13(伊・今・川・丸) ■映画 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪ オリジナルキャラクターデザイン(稲上晃、馬越嘉彦、川村敏江、高橋晃、佐藤雅将、中谷友紀子と共同) ■映画 Go! プリンセスプリキュア Go! Go!! 豪華3本立て!!! パンプキン王国のたからもの キャラクターデザイン(中谷友紀子と共同) 作画監督 ■映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法! オリジナルキャラクターデザイン(稲上晃、馬越嘉彦、川村敏江、高橋晃、佐藤雅将、中谷友紀子、宮本絵美子と共同) ■タイガーマスクW キャラクターデザイン 作画監督 18(小・斎・羽) 27(大) 32(大) 37(羽・横) 総作画監督 1 2 3 4 5 6 7 12 13 22 38 ■映画 キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ! 作画監督補佐 ■映画 プリキュアスーパースターズ! キャラクターデザイン 総作画監督 ■火ノ丸相撲 総作画監督 2 ■映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ オリジナルキャラクターデザイン(稲上晃、川村敏江、馬越嘉彦、高橋晃、佐藤雅将、中谷友紀子、宮本絵美子、井野真理恵と共同) ■映画 プリキュアミラクルユニバース オリジナルキャラクターデザイン(稲上晃、川村敏江、馬越嘉彦、高橋晃、佐藤雅将、中谷友紀子、宮本絵美子、井野真理恵と共同) ■織田シナモン信長 キャラクターデザイン 総作画監督 OP 1 2 3 4(横) 5 6(横) 7(横) 8(横) 9(横) 10(横) 12(横・羽・き) ■DRAGON QUEST ダイの大冒険 作画監督 100(小・宮・山・爲) 総作画監督 8(眞) 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 35 38 41 45 49 54 57 61 65 69 73 78 84 88 92 95(宮) 98 原画作画監督補佐 OP2(☆) ■デジモンゴーストゲーム 総作画監督 60 ■逃走中 グレートミッション 総作画監督 6 11 28 ■映画 プリキュアオールスターズF プリキュアシリーズキャラクターデザイン(稲上晃、川村敏江、馬越嘉彦、高橋晃、佐藤雅将、中谷友紀子、宮本絵美子、井野真理恵、山岡直子、油布京子、斎藤敦史と共同) ■関連タイトル Blu-ray 織田シナモン信長 1 Blu-ray 映画プリキュアスーパースターズ! Blu-ray特装版 香川久×馬越嘉彦 バトルヒロイン作画 デザインテクニック 少女革命ウテナ Complete Blu-ray BOX 初回限定版 香川 久 東映アニメーションプリキュアワークス ボンバーマンジェッターズ 宇宙にひとつしかないBlu-ray BOX SPドラマCD付き Blu-ray 劇場版 トリコ 美食神の超食宝 DVD フレッシュプリキュア! vol.1 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
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赤い翼の輪舞曲 第19話――大逆転! グランドフィナーレ!!―― 「フュージョン、あなたは確かに強いよ。でも、どんなにたくさんの人を吸収しても、融合を続ける限り、あなたはずっと独りでしかない。 あたしたちは、一人一人みんな違う。だから、みんなで愛し合えるの。みんなで一緒に生きていく意味があるの。 あたしたちだけじゃない、全ての世界の、全てのハートを一つに重ねて!」 “チェインジ・プリキュア・ビートアップ!!” それぞれの胸にある四つ葉のマークに、新たに白い葉が追加されて五つ葉となる。 ホワイト!――ハートは!――みんなの心! 羽ばたけ!――フレッシュ!―― “キュアエンジェル!!” ピーチの背中に、純白の大きな翼が生える。服の色は薄桃色に変化して、脚には赤いガーターベルトが装着される。 ベリーの背中に、鋭角的な翼が生える。衣装が華麗に伸びて、よりスマートでシャープなフォルムとなる。 パインの背中に、柔らかい翼が生える。頭のリボンは巨大化し、丸みを帯びた衣装に可憐なフリルが付く。 パッションの背中に、ピーチと同じ純白の翼が生える。スカートは大きく開き、黒いリボンとガーターベルトが装着される。 「澄んだ歌声、優しい音色……ホントに素敵な曲だね。この音楽に込められたハートが、あたしたちを目覚めさせたの。もう――これまでのようにはいかないから!」 「やったでぇ! これぞ、伝説にもない奇跡のプリキュアや。まさか異世界で見られるとは思わんかったでぇ!」 「キュアキュア!」 タルトが跳び上がって喜ぶ。シフォンは嬉しそうにクルクルと飛び回る。 「プリキュアを超える、プリキュア……。あれがせつなたちの、本当の姿……」 「せつなが言ってた、奇跡のプリキュアね」 荘厳とも言うべき四人の姿に、メロディとリズムが嘆息する。その美しい外見も然ることながら、全身から迸る、凄まじいまでの――力。 「認めん! 絶対に認めんぞっ! グオォォ――!!」 再びフュージョンは口を開き、先程よりさらに強大な光線を、キュアエンジェル目がけて発射する。 エンジェルピーチは顔色一つ変えず、軽く片手を翳す。 その掌から発生したピンクのハート型バリアーが、フュージョンの攻撃を軽々と受け止めた。 街を一つ完全に消し去るほどの破壊エネルギーが、まるで単なるライトでも当てたかのように、あっけなく四散する。 「ならば――これならどうだっ!」 今度は、高層ビルに匹敵するほどのフュージョンの巨体が分裂し、直径一メートルほどの無数の飛礫に姿を変えた。 放たれた飛礫は唸りを上げて、キュアエンジェル目がけて襲いかかる。 「数が自慢みたいね。ならば、それを超えてみせる!」 エンジェルパッションがそう呟くと、真っ白な姿となったアカルンが嬉しそうに飛び出して、秘密のカギへと姿を変える。 それを差し込んでリンクルンを開き、ホイールを回すと、ディスプレイから光のエネルギーが飛び出してハープを形作った。 そこに、胸の五つ葉から生まれたハートのコアを取り付ける。 “歌え! 幸せのラプソディ! パッションハープ!” ハープの弦を弾く。神秘的な旋律が鳴り響き、周囲に真っ白な羽が出現する! “吹き荒れよ! 幸せの嵐!” 高く掲げたパッションハープ。上昇気流に乗って天使の羽が舞い踊る! “プリキュア・ハピネス・ハリケーン” 両手を広げ、美しく回転する。プリキュア唯一の空間制圧攻撃。 握られたハープからは無数のハート型のエネルギーが生まれ、羽と共にフュージョンの飛礫を余すことなく包み込む。 舞う――踊る――回る―― 横回転から縦回転に、風の渦が十字を切る! 「ぐあぁぁ――。馬鹿な、この私が、究極の生命体である私が、こんなところで滅ぶはずがない!」 飛礫は全てハピネスハリケーンのハートに叩き落とされ、再び一つに融合する。 後には、満身創痍となったフュージョンが残された。 『赤い翼の輪舞曲――大逆転! グランドフィナーレ!!――』 「せつなたち、凄い……」 「あのフュージョンを圧倒するなんて……」 “感心していないで、あなたたちも戦うのです! 今こそ、真の力の封印を解きましょう!” 地上から、クレッシェンドトーンの声が響いてくる。 「えっ、それって……」 「わたしたちも?」 「やろうっ!」 「ええっ!」 四人の胸のキュアモジューレから、眩いばかりの光が放射される。 それぞれの衣装は淡い色となり、頭と肩のリボンが羽の形に変化していく。 より美しく、そして可憐に、華やかに飾り付けられる。 背中からは、鳥を思わせるような金色の羽が生える。腰からは尾羽根も伸びて、力強く輝かしい不死鳥のごとき姿となる。 全身に、溢れんばかりの力が漲ってくる。 クレッシェンドメロディ、クレッシェンドリズム、クレッシェンドビート、クレッシェンドミューズ。再び――奇跡の変身を遂げる! 「クレッシェンドトーン。お前さん、もしかして対抗意識など燃やしてはおらんかの?」 「なっ! ……何を言っているのですか、音吉。私は、響たちの覚悟を受け止めて、解放の刻を待っていたのです」 音吉のからかうような一言に、クレッシェンドトーンは少しムキになったような口調で答えてから、高らかな叫びを上げる。 “さあ、今こそあの技を使う時です!” 「でも……」 確かにせつなを助け出して、最大の懸念事項は無くなった。けれど―― メロディの表情が、苦しそうに歪む。 その一瞬の隙を突いて、フュージョンの巨体が破れかぶれに飛び込んでくる。 「そうは――させんっ!」 その技の恐ろしさを、フュージョンはノイズの記憶から知っていた。何としてでも阻止しようと、メロディに向かって拳を叩きつける。 だが、身体よりも遥かに大きいその拳を、クレッシェンドメロディは軽々と受け止めた。 「こんな――こんなことがっ!」 「ハァァ――!」 「――……」 振りかざした拳を、メロディは途中で止める。 それをチャンスと判断したフュージョンは、今度こそ渾身の力でメロディを殴り付けた。 強大な拳による一撃は、直撃したメロディだけではなく、周囲に居たリズムたちをも巻き込んで、四人をいとも簡単に弾き飛ばした。 「キャアァァ――……えっ?」 「大丈夫だった?」 落下しかけていたメロディを、ピーチが抱き寄せるように支える。 リズムをパッションが、ビートをベリーが、ミューズをパインが、それぞれ柔らかく受け止めた。 「メロディ。どうして今、攻撃を止めたの?」 「パッション……。あなたは知ってるよね? あいつの身体は、そのほとんどがピーちゃんなの。そう思ったら……」 これまでは、簡単には倒せないと思っていたから全力で攻撃もできた。 だけど、今の力で本気で戦えばどうなるか―― 「つまり、パッション以外にも吸収された子がいて、その子を助け出せばいいんだね?」 「無理だよ。ピーちゃんは、せつなとは違うもの……。もう完全に吸収されて、その力まで取り込まれているの」 ピーチの言葉に、メロディが一瞬顔を輝かせる。しかし、すぐにうつむいて、それが不可能であることを伝える。 「フュージョンを倒せば、多分、ピーちゃんは転生できると思う。でも確証はないし、できればそんなことしたくなくて――」 リズムが、努めて平静を保ちながら補足する。ノイズ自身は、何度でも転生する不死身の存在だ。でも、フュージョンと完全に融合してしまった場合はどうなるのか? 転生できたとしても、戻って来るのは、自分たちの知っているあのピーちゃんではないのかもしれないのだ。 何より――もうこれ以上、ピーちゃんを傷付けたくはなかった。 「大丈夫だよ!」 「えっ!?」 「あたしたちが手伝うよ。みんなの想い、ピーちゃんに届けよう!」 「ピーチ、それって!」 パッションの言葉に笑顔で頷いて、ピーチはメロディの肩に、そっと手を置いた。 「ピーちゃんは、あなたたちの大切な友達なんだよね。だったら、ピーちゃんが大好きだって想いを、繋げよう。そして、届けようよ。ねっ?」 呆然とピーチの顔を見つめていたメロディの目に、強い光が宿る。それを見届けてから、ピーチは三人の仲間たちを振り返った。 「ベリー、パイン、パッション、行くよ!!」 「「「ええ!!!」」」 四人の天使は、四色の軌跡を描いて真っ直ぐに上昇していく。 “何か”をする気だと感じ取ったフュージョンは、急いでその後を追う。だが、今の彼女たちとは飛翔速度が違いすぎた。 四人とフュージョンとの距離は、どんどん開いていく。 上空へと遠ざかって行くピーチたちを見送ってから、メロディは三人の仲間たちを見回す。 「ピーちゃんに届けよう。わたしたちの――想いを!」 「そうね! 大好きだって気持ちを!」 「ええ!」 「うんっ!」 「みんな~。こっちからも、行っくニャ~!」 不意に、能天気と言って良いような暢気な声が聞こえてきた。 地上を見下ろすと、ハミィと街の人々が、皆笑顔で手を振っている。アフロディテの力で、今までのやり取りを聞いていたに違いない。 「もっちろん! 任せたわよ、ハミィ!」 ビートが力強く応える。そして、空と地上の二つの場所から、歌声が響き始めた。 ラ~ララララ♪ ラ~ララ~♪ ラ~ララララ♪ ラ~~♪ ビートとハミィの、申し合わせたようにぴたりと揃った二重唱。 メロディ、リズム、ミューズの歌声が、そして街の人々の演奏が、それに加わる。 さらにあたたかさを増した“幸せのスキャット”は、天を震わせ、地を優しく撫でるように響き渡る。 上空高く舞い上がったピーチたちは、両手を翳してハートを形作る。 生まれた四色の光のハートは、ピーチの掛け声で一つに合わさり、大きなハート型のオーラとなる。 光のハートは、四人の心。その心に、ピーちゃんを愛するメロディたちの想いを乗せる。 そして更に、“幸せのスキャット”に込められた、みんなの想いを込めていく。 巨大なハートは、遂には空を埋め尽くすほどに膨れ上がっていく。 「ハァ――ッ!」 ピーチが両手を上空に掲げる。まるで空を掴むかのように――空に浮かんだ心を掴む。 上げた両手を弓のように引き絞り、力強く前方に突き出した。 トリガーを引き、撃鉄を叩き降ろすように、放たれる――キュアエンジェルの究極の技。 “想いよ、届け!!” “プリキュア・ラビング・トゥルーハート!” 迸る光の奔流は、フュージョンの巨体を呑み込んでいく。 それは浄化技ではなかった。魂を抜かれるような、そんな喪失感すらなかった。 何も奪わない。ただ、相手に与えるだけの技。 無償の愛を注ぐだけ。一杯の希望を伝えるだけ。一心に祈りを捧げるだけ。一途に幸せを願うだけの技だった。 「これは……。この――あたたかい心は!」 フュージョンの中に眠る、ノイズの悲しみの心が癒されていく。 悲しみは無くなりはしない。でも、みんなの想いがノイズを満たし、それを乗り越える力となる。そして、喜びへと変えていく。 “フレ――ッシュ!!” 光は膨れ上がり、臨界に到達して爆発する。 フュージョンは、その巨体を見る見るうちに収縮させていく。そして最後に、真っ白な小さな生き物を吐き出した。 パタ、パタ、 小さな羽音が響き渡る。 パタ、パタ、パタ、 光の粒子を掻き分けて、白い小鳥が飛んで来る。 パタ、パタ、パタ、パタ、パタ その小鳥は、歌いながらすぐ近くまで昇って来ていた、クレッシェンドメロディの胸に飛びこんだ。 「ピィ――!」 「お帰り……ピーちゃ……」 メロディの瞳から、とめどなく涙が零れ落ちる。声が震えて、最後は言葉にならなかった。 リズムも、ビートも、ミューズもみんな泣いていた。 「ありがとう。パッション、ピーチ、ベリー、パイン。ピーちゃんを、助けてくれて……」 少ししてから、やっとそれだけを伝える。 「ピィ――!」 「ピーちゃんも、ありがとうって言ってるみたい」 ミューズが、ピーチたちに微笑みながらそう伝えた。 「お礼を言うのは私の方よ。みんなを助けてくれてありがとう。私、あなたに色々なことを教わったわ」 「ピィ――!」 小鳥は、パッションの言葉を素直に受け取ったようだった。 小さな胸を張って、偉そうにふんぞり返る。八人の少女たちから、小さな笑いが起こった。 そして、メロディの表情が引き締まる。 完全に光が収まった後に残った、小さな黒い影。 体長をわずか三メートルにまで縮めた、本来のフュージョンの姿がそこにあった。 「あんた、自力で空を飛べたんだね?」 「無論だ。でなければ、星を渡ることなど出来るものか」 「わたしね、生まれて初めて、本気で怒ってるの。あんただけは絶対に許さない! ――って言いたいけど、もう二度と、誰も吸収したりしないって誓うなら、見逃してあげてもいいと思ってる」 「断る! それは私の存在意義の否定だ。それに、まだ負けたわけではない。今ならお前たちの技も吸収できる。試してみるか?」 メロディの瞳が、悲しみに揺れる。が、その目が一瞬閉じられた後、再び見開かれたその瞳には、強い決意と、穏やかな光だけがあった。 「出でよ、全ての音の源よ!」 ヒーリングチェストが、スーっと音も無く上がって来て、パカリと蓋を開く。ハートを散りばめた、あまりにも愛くるしい魔法陣が出現する。 フェアリートーンからヒーリングチェストへと、宝石のような光が集まる。 メロディが七色の鍵盤をなぞると、この世界の全ての音を生み出した、最高位の精霊――クレッシェンドトーンが姿を現す。 ト音記号型の模様が付いた、鳳凰のような羽根。直視できないほどの輝きを放つ金色の身体。全ての音の精霊の母であり、王である、その神々しい姿。 「届けましょう、希望のシンフォニー!」 メロディたちが、胸元のキュアモジューレに、始まりのト音記号に、祈りを捧げるように両手を合わせる。 そこから生まれた瑠璃色に輝く四つの泡は、ひとつの大きなシャボン玉となり、弾けて光の五線譜となる。 その光り輝くロイヤル・ロードを、四人の天使が翔け抜ける。 “プリキュア・スイートセッション・アンサンブル・クレッシェンド!” クレッシェンドトーンの体内に飛び込み、一体となって巨大化する。 大きく――大きく――大きく―― 一気に加速して、フュージョンを目指す! 「おのれ……おのれぇ――! ここは脱出して、いつか必ず!!」 それは到底、吸収しきれるようなエネルギーではなかった。 フュージョンは身体の大半を消失しつつも、残りを飛礫に変えて脱出を試みる。 いかにクレッシェンドトーンが巨大でも、いや、巨大だからこそ、小さくなれば追えないはずだと。 「逃がさないよっ! 音は響き――広がって行くものなの!」 “フィナーレ!!” クレッシェンドトーンの強大な力が爆発し、暗い空を明るく照らし出す。光は遥か上空にまで届き、街を覆う黒い雲さえも打ち払う。 空が――加音町に、青い空が蘇っていく。 メロディは空を見上げる。その頬から、一筋の涙が零れ落ちた。 「フュージョンは、滅ぼしたの?」 いつの間にか、パッションが隣りに居た。その問いかけに、メロディは小さく首を振って空の一点を指差した。 キラキラと輝く金色の粒子が、ゆっくり、ゆっくりと空に昇っていく。 「きっと、もう一度やり直すために、空に帰って行くんだと思う。そして、今度は……仲良くなれたらいいな」 「そうね。いつか、どこかでまた会えるわ。お疲れ様――みんな!」 街の方から、大きな歓声が聞こえてくる。 その声に応え、感謝の気持ちを伝えるために、八人のプリキュアは地上へと舞い降りた。 赤い翼の輪舞曲――最終話 帰るべき場所――へ続く
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バザーの日の夜ラブ達は今度こそパジャマパーティーのリベンジをした。 その日の夜、ラブの部屋に4人で雑魚寝をした。 「ラブ、起きてる?」 パジャマパーティーが終わって、他のメンバーが寝静まった後せつながラブに声をかける。 「ううん、まだ起きてるよ。なんだか眠れなくて。」 えへへと笑ってラブが少し身を起して答える。 「トイマジン、きっと幸せになれるよね。」 「あったり前だよ、これからトイマジンは幸せになって行くんだから。」 「そうね、そしてトイマジン以外の呼び方で呼べるようになりたいわね。私がイースじゃなくてパッションになったように。」 「せつな…」 少し物思いにふけるような少し悲しそうな口調で言うせつなを心配そうに見つめるラブ 「本当はね、ラブがうさぴょんを見て攻撃をためらった時、本当は私も攻撃しようか迷ってたの」 「せつなも?」 「そう、トイマジンが本当は攻撃したいんじゃなくて、助けを求めてるように見えて、昔の自分と重なったから……」 「せつな…」 昔の自分というのはイースだったころ、やみくもに身を削ってまでこの世界の人間と戦おうとしてきた時の事だ 「本当は人間の事を愛しているのに、自分への選択肢がそれしかないような気になって無理して悪事を働いてるように見えた。」 「だからラブがトイマジンを攻撃出来ないって言って座り込んだ時、不謹慎だけど少し嬉しく感じたの。」 「でもせつなは他の2人に続いてすぐ攻撃したよね?」 「ええ、昔の自分とかぶってたからこそ戦う事を選んだの。」 少し真剣な口調でせつなは続ける。 「あの頃の自分とかぶったからこそ、甘えないで!あなたのやってる事は間違ってるわって戒めたかった。」 「ははは、せつなはスパルタだねー。」 「もう一つはやっぱり戦う事で彼を助けたかった。ラブが私にしてくれたみたいに…」 「せつな…」 「そして、ラブは彼を救ってくれた」 そう……ラブは苦しんでる人や辛い人を見るとほっとけない子だ。 たとえそれがボロボロになって捨てられた人形であっても…… そう、自分はボロボロになって捨てられた人形と同じなのかな…… そんな事を考えてるせつなの心を見透かしたのかラブが答える。 「言っておくけど、せつなもうさぴょんもトイマジンもみんな大切な友達なんだからね。」 「ラブ……そうねごめんなさい、うさぴょん達に失礼な事考えてたわ…」 「うさぴょん達だけじゃなくて自分にもだよ。」 本当にラブは色々な人の事を考えてくれる。 自分はプリキュアになって日が浅いけど、ラブみたいにみんなを救えるプリキュアになりたい。 「それにー、えいっ」 不意を突いたかのようにラブはせつなに抱きつく。 「ちょっとラブ…」 「うーんこの抱き心地はやっぱりうさぴょんに匹敵するものがあるよー。」 「も、もうそんな所で褒められても嬉しくないわよ。」 そういいながらも安らいだ表情をするせつな。 この温もりを味わったトイマジンならこの後の引き取り先でも幸せになれる気がする。 そんな気がした。 「私もラブみたいにキュアエンジェルになれるといいな…。」 「なれるよ、みんな。もちろんブッキーも美希たんも」 「でも美希の翼だけメカみたいな翼だったりして。」 「まっさかー。」 その日はそんなたわいもない話をしながら夜が更けていった。