約 2,780,142 件
https://w.atwiki.jp/seihou/pages/50.html
ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ (2007:ゲーム:にんてんどうおーるすたーだいらんとうすましゅぶらざーず) 任天堂が1999年1月21日に発売したNINTENDO64用対戦アクションゲーム。完璧なゲームバランスで、現在も絶大な人気を誇る。 一部部員によって好んでプレイされる。特に、サムス、カービー、ネス、ピカチュウ、ルイージ、ヨッシーの使用率が高い。 復帰阻止、ヒットスットップずらし、メテオ、着地キャンセルなどの数々のテクニックが存在する。
https://w.atwiki.jp/ssb4/pages/46.html
今回、ほぼ全てのステージが「終点」として遊べるようになった。 その際の違いはデザインのみ。 出典:なし(スマッシュブラザーズシリーズオリジナル) ギミック 無し。 音楽 WiiU 不明 3DS 不明
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/705.html
夏希◆JIBDaXNP.gさんから皆様へ 1、競作を作られて、なぜ、そのカップリングにしたのですか? 『二人の距離』→僕がデビューしたての頃が、ちょうどクリスマス競作をやっている最中でした。 いつか自分も書いてみたいと思いました。それでデビュー作の美希せつで今回は挑戦してみようかと。 ラビリンスから愛を込めて→本編に準拠したせつな帰還設定のSSも書いてみようと思いました。 当時、せつながラビリンスでどう過ごしているのか、四ツ葉町に戻る気があるのか答えが出せなかった。 それで、あのような手段を取りました。今なら違った話が書けたと思います。 「まったく、もう!」→豊かな感性で書かれた由美っちさんの『どして?』の3次創作となります。 2、描いて見た自分の感想をどうぞ! 前回は参加すら出来なかった。今回は参加できただけってのが正直な感想です。 視点の使い分け。感情の挿入方法等、問題点がはっきり見えたので、次回の競作に生かしたいと思います。 3、もし貴方がクローバーのメンバーだったとしたら、誰に本命チョコあげますか? (逆パターンでも可・貰う側として) せつなが登場するからフレッシュが好きっ! て僕には聞くだけ野暮かとw 同志たちへのメッセージ(最終回を経て・今後の活動等) 良いSSを書くのは難しいです。僕も全然出来ていません。でもSSそのものは誰にでも書けます。 書くほどに慣れます。速くもなるし、(以前の自分よりは)上達もします。皆さんも一緒に書きませんか。 ◆lg0Ts41PPYさんから皆様へ 1、やはり自分の原点はラブせつだと思うので。愛のイベント!となると 書くのはこのカップルでしか考えられませんでしたね。 2、自分は視点の切り換えが下手なんですよね。 わざと曖昧にする時もあるけど、複数の視点を同時に書くのが苦手…。 もうちょい精進したいもんです。 3、なってみたいのは美希たんかな。すごく魅力的な子だと思うんで。 端から見たら完璧なハイスペックなのに、複雑な家庭事情とか、 実は努力家な所とか。 努力して着実に夢をモノにするって言うのを一番やってのけそうなんですよね。 自分はチキン野郎なんで傲然と頭を上げて「アタシ完璧!」とかやってみたいw 読んでくれた方へ。 自分の中でまだまだフレプリへの情熱は冷めてないんで! これからも書きますよ。マジでフレプリは自分の人生の一部を変えてくれました。 彼女たちへの感謝を忘れず、尚且つ自分オリジナルな物も書いていけたらと 思っております。 恵千果◆EeRc0idolEさんより皆様へ 1、競作を作られて、なぜ、そのカップリングにしたのですか? 1本目:ラブせつは王道。裏返せば美希ブキも王道。書くのはこのCPを自分なりのバレンタインで、と決めてました。 せつなの帰還はあえて無視w して書いたのを覚えています。 2本目:せつな帰還後のバレンタインを書きました。 遠い空のもと、お互いにいつまでも繋がりあっていてほしい。そんな思いをこめて。 あと、投下時にも書きましたが、とあるお二方に捧げて書いています。 その気持ちには今も変わりありません。 また、注意書きで不足しているところがあり、ご迷惑をかけました。 補足で注意書きを促して頂けるとありがたいです。 3本目:最近の帰還エンドのせいでしんみりした空気を、あえて読まずに競作での初エロを投下しちゃいました。 裏の顔が見たいと言ってくれたあなた、実はこっちが自分の表なんだw あと、このタイトル、とある方につけていただきました。ありがとうね。 2、描いて見た自分の感想をどうぞ! 色んなシチュで書いたせいか、余計に面白かったです。 自分ひとりでもこんだけのバリエーションつけれるフレプリの威力を改めて感じました。 3、もし貴方がクローバーのメンバーだったとしたら、誰に本命チョコあげますか? (逆パターンでも可・貰う側として) クローバーは愛でる対象なので、自分がなるというよりも、全員に逆チョコを配りたいw 読んでくれた同志たちへのメッセージ 自分ひとりでは競作1本目で終わってました。 3本書けたのは皆さんのおかげです。 そして、自分の拙い文章を読んでくれた方が、少しでも何か思ってくれるとしたらこんな嬉しいことはありません。 これからも、新しい書き手さんがどんどん増えることを願っています。 ◆BVjx9JFTnoさんから皆様へ 1、競作を作られて、なぜ、そのカップリングにしたのですか? 今回は特に「これっ!」というテーマは無くて、ぼんやりとWebの バレンタイン特集とかを見ていて、最終回を見返して涙しつつw、 浮かんだそばから書きました。 3本投下させてもらいましたが、ちゃんとしたカップリングは1本だけw やっぱり想いを一番込めやすいのはラブせつでした。 2、描いて見た自分の感想をどうぞ! 1本目は、かわいいあゆみさんを書きたいというのが起点でした。 お父さんのためにチョコレートを作ってる姿を見て、余裕のフリをしながら 実はちょっと本気のあゆみさんをイメージしました。 2本目は、ラブせつのシンクロものが好きなのでつい。 部屋と部屋の間で、本命チョコを交換という理想的な光景をイメージしました。 同 居 万 歳 3本目は、最終回で余裕の表情を決めているmktnを見て 初舞台は緊張したんじゃないかなという想像が起点です。 プレッシャーに効くのは、やっぱり大切な友達の応援かなと。 3、もし貴方がクローバーのメンバーだったとしたら、誰に本命チョコあげますか? (逆パターンでも可・貰う側として) メンバーというよりは、カオルちゃんのようなポジションで みんなが集まってるところに、「はいどうぞ」と振る舞いたい。 そして、おいしい笑顔をひとりじめしたい...おっとこんな時間に誰か来た 同志たちへのメッセージ(最終回を経て・今後の活動等) 最終回の、ダンス大会優勝からのシーンは名作だと思います。 歌が続いたまま、切り取るように場面を繋いで、せっちゃんの言葉も 視聴者の想像に任せるという、心に残る最終回でした。 喪失感ハンパないですが、その分想像も膨らみます。 これからも、浮かんだそばから垂れ流させてください。 十和◆tb5qVrAOS.さんから皆様へ 1、競作を作られて、なぜ、そのカップリングにしたのですか? 『チョコと願いと……落とし穴』 後書きにも書きましたけどラブせつ分を補給する為に書いたわけです。主に自分が。 その結果全編に渡ってひたすらイチャつくだけになりましたが。 『聖なる日を赤く染めて』 クリスマス競作でウケが良かったネタを懲りずにまたやってみました。 それだけですよ? 決してこーゆージャンルが好きなわけじゃないですよ? カップリングについては……ジャンル:百合、ラブせつオンリーですので。 2、描いて見た自分の感想をどうぞ! 一本目についてはもっといろいろ盛り込めたかなあと思ったりもしますが 流石に倍の長さになったら顰蹙ものですよねw 二本目についてはラブさんせっちゃんごめんねと。 で、毎回いろいろな書き方を試してはいるんですけど まだまだ自分の文章を確立できてないなあというのは実感しますね。 3、もし貴方がクローバーのメンバーだったとしたら、誰に本命チョコあげますか? (逆パターンでも可・貰う側として) せっちゃん→ラブ。 明らかにチョコを欲しがってアプローチしてくるラブさんを振り回しつつ、 もう貰えないんじゃないかって不安な気持ちで一杯になった14日の23 55頃に 超特大の本命手作りチョコをあげるという小悪魔モードで。 あ、このネタでSS書けば良かったんだ……じゃあ来年の競作でということでw 同志たちへのメッセージ(最終回を経て・今後の活動等) 本編は終わってしまいましたが、私にとっての最終回は当分先のようです。 自分にとってのラストシーンを書く事になるまでは、 フレッシュプリキュアのSSを書き続けていく事になるかと思います。 というわけで、職人の皆様、読み手の皆様共に今後ともよろしくお願い致します。 一路◆51rtpjrRzYさんから皆様へ 1、競作を作られて、なぜ、そのカップリングにしたのですか? クリスマスで書けなかったのと、某ブキさんの美希ブキ読んで素敵無様な美希たん無性に書きたくなったのでw ネタ的にも美希たん視点以外に想像できなかったし……。 2、描いて見た自分の感想をどうぞ! 自分の感想……なんだろう。書いてる最中、美希たんが可哀想過ぎて泣きそうになったとか……。 お笑いネタのつもりだったのに泣きそうとかアレなんですけど……美希たん不憫すぎる……だがそれがいいw あー、斜め上とか感想言われたのは光栄ですw 3、もし貴方がクローバーのメンバーだったとしたら、誰に本命チョコあげますか? (逆パターンでも可・貰う側として) ブッキーかなあ。それか今回のみたいに美希たんにだけあげないで反応を窺いたいw 読んでくれた同志たちへのメッセージ フレプリは終っても妄想やSSはきっと尽きないってわたし信じてる!まだまだ色んな年中行事も残ってますしね。 これから新しい書き手さんが増えていく事も、一読み手として楽しみにしてます。 ◆SLxEq3fFMcさんから皆様へ 1 [小さな箱のメッセージチョコ] ラビリンスに帰還するせつなが、お世話になった人たちへチョコを贈る・・・がテーマです。 [ええ嫁はん] 保管屋さんの感想1行から出来た小ネタです。 2 [小さな箱の…] 作中に登場した「ベリー・パッション味」のチョコ、SSを書くにあたって最高の燃料でした。 サブキャラのその後というのも書いてみたかったので、駄菓子屋ばあさんとタケシ君をバレンタインに絡めた結果このような話が出来た訳です。 源吉さんにお供えしたのは、やりすぎでしたかね。(苦笑) ラブはこんなことするイメージじゃないと見られそうですが、きっと裏では。 最後のスウィーツ王国&ラビリンスにもバレンタインデー、これは実現してほしいですね。 [ええ嫁はん] タルトの一言→一同大笑いをどうつなげるか色々試して、結局知らぬはタルトばかりなりというオチになりました。 タル&アズの口調は、現地人でないので適当ですwすみません。 3 料理が得意な場面が無いといわれるブッキーが、一生懸命作ったチョコを美希ちゃんにあげる。 そして、チョコの見た目や味を美希ちゃんに褒められたいですね。 同志たちへのメッセージ(最終回を経て・今後の活動等) 読んでくれた方、感想をくれた方、どうもありがとうございます。 自分の中ではまだまだ妄想・ネタはありますので、今後も投下したいと思います。 ただ遅筆な点と、構想になかなか時間が割けないのが悩みです。幼稚園話も未完ですし。 あと、自分の作品では美希たんの描写が薄いですね。いずれは美希たん主役のSSを書きたいです。
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/525.html
「おはよう、せつな」 目を覚ました彼女を迎えたのは、隣で同じように横になっていたラブの笑顔だった。 ギュッ、と手に力を込めて、彼女はせつなとの絆を確かめる。それに応えるように、せつなは指を絡めて。 そして、微笑んで。 「おはよう、ラブ」 彼女は、そう、言ったのだった。 届け この声 ――――lullaby for you―――― 「行こう、せつな」 自室で急いで着替えてきたラブが、部屋に駆け込んでくる。それに、せつなも大きく頷いた。すでに彼女も着替えは 済んで、準備は出来ている。 目覚めてすぐの歓喜は、すでに消え去っている。彼女達が今、思うのは、親友の二人のことだけ。今頃、戦っている のだろう。美希と祈里は、ラビリンスと。 「プリプー」 声をかけてきたシフォンに、せつなは微笑んで見せる。 「大丈夫よ。美希とブッキーは、ちゃんと助けてくるから」 「キュアー……」 そういうことじゃない、と言いたげに首を横に振って、シフォンは浮かび上がる。そして、せつなの目の前まで来て、 「セツナ。モウ、ヘイキ?」 片言のしゃべりで、眉を寄せながらそう言った。 その台詞に、一瞬、驚いてから、 「ありがとう、シフォン」 せつなはギュッと彼女を抱きしめる。フワフワで、抱き心地のいいその体に目を細めつつ、 「心配してくれてるのね。でも、もう平気よ」 ありがとう。さらにもう一度、彼女は同じ言葉を重ねる。何度言っても、心から湧き出る想いだからこそ、その価値は 下がらない。 やっぱり、大事だとせつなは思う。 ラブや、お父さん、お母さんと同じぐらいに、シフォンのことも大事だ、と。 それは、彼女がインフィニティだから、ではない。 大切な――――そして、愛を注いだ存在だから。 「ラブ、ありがとう」 「え?」 「シフォンを、ノーザに渡さないでいてくれて」 もし、彼女がせつなを案じて、シフォンを渡していたら――――考えかけて、止める。彼女はそんなことは決してし ないと、知っていたから。 「たくさん、言いたいことがあるけれど――――それは、戦いが終わってからにするわ」 「うん。そうだね、せつな――――あ、でも、一つだけ今、言わせて?」 怪訝そうな目をするせつなの手を、ラブは掴む。 「あの時、アタシをかばってくれて、ありがとう――――けど、すっごく怖かったんだからね?」 彼女が言っているのは、ソレワターセの攻撃から、ラブを守ろうと飛び出した時のことだろう。 けれど、怖いというのは、それだけではないことも、せつなにはわかる。 自分が一人で、飛び出してしまったことも含めてのことなのだ。 「もう止めて――――アタシ、せつながいなくなるなんて……」 「ラブ」 悲しみの言葉を紡ぐ彼女の唇を、せつなは自分の人差指でそっと、抑える。 「わかってるわ。ラブがいなくなった夢を見て、私も、残された人の気持ち、わかったから」 言って、彼女は微笑む。 夢の中の世界では、ラブが犠牲になり、せつなが助かった。 現実には、その逆だった。 けれど、どちらであっても、悲しい想いをした人がいる。 悪夢を越えてきた今だからこそ、わかる。 自分が、誰かのことを想っているつもりで、結局は自分のことしか考えていなかったことを。 気付けて、良かった。せつなは思う。 取り返しのつかないことになる前に、気付けて良かった、と。 「お母さんだって、心配してたんだよ?」 うん、と頷きながら眦の涙を拭ったラブの言葉に、せつなは少し驚いてから、嬉しそうに目を細める。 「そう。お母さんが――――」 「キュア、キュアー」 「わいらかて、めっちゃ心配したんやからな」 「わしもおるで」 シフォン、タルト、長老までも、次々に言ってくる。 本当に、本当に心配してくれていたのだろう。気持ちが、伝わってくる。 皆の優しさに、私は守られたんだ。 だから、またせつなは言った。 「ありがとう、皆」 「それじゃ、行ってくるわ」 「美希タンとブッキーと、すぐに戻るから」 言い残して、アカルンの光に包まれる二人。 シフォンに、最後に一度、軽く微笑んで、せつなはラブと共に消えた。 「はぁぁぁ。ホンマ、疲れたわ」 「お疲れさんでしたなぁ、長老」 「まぁな。けど良かったわい。ちゃんと二人とも戻ってこれて」 タルトと長老が出て行って、誰もいなくなった部屋に、無機質な声が響く。 「ワガナハ インフィニティ ムゲンノ メモリーナリ」 「一体、何が起こってるんだ?」 ノーザを飲み込んだ後、沈黙し、動かなくなったソレワターセを見て、ウエスターがそう呟く。サウラーも、怪訝そうに 眉を顰めながら同じように見つめていて。 その隙を、美希は見逃さなかった。 工場の中を駆け抜け、服が汚れることも厭わずに地面に飛び込む。 「な!? しまった!!」 思わずサウラーが痛恨の呻きを口にした時にはもう、美希はその手の中に二つのリンクルンを持っていて。 「ブッキー!!」 その一つを、彼女は放り投げる。完璧な軌道を描き、胸に飛び込んできたそれを、彼女はしっかりと受け止めた。 「ありがと、美希ちゃん!!」 「どういたしまして」 ニッコリ、と一瞬だけ笑って見せて、美希はリンクルンを構えてウエスター、サウラーと向き直る。 「まだ戦うつもりかい? 彼女が言ってただろう。イースはもう、戻らない」 「やられ足りないというなら、いくらでも相手をしてやるけどな」 ポキポキ、と拳を鳴らすウエスターに、美希は唇を噛む。 確かに、作戦が見破られた以上、このままここで戦う意味はない。ここは一旦、退いて、ラブとせつなを待つ方がい い。いや、ノーザが夢の世界に行ってしまったのであれば、自分達も追いかけなければいけないんじゃないか。 けれど―――― チラリ、と彼女は二人の背後のソレワターセを見つめる。 もしもここで、ソレワターセを倒すことが出来たなら。もしかしたらそれで、せつなを助けることが出来るかもしれない。 状況は、圧倒的に不利だ。ウエスターとサウラーの強さは、先ほど拳を交えて、いやというほど知った。それに、今は 沈黙しているとはいえ、ソレワターセが動き出しでもしたら、数でも負けてしまう。さらにここにノーザが帰ってきたら―――― 「わたし、信じない!!」 逡巡する美希の耳に飛び込んできたのは、祈里の声だった。あの小さな体のどこに、そんな力があるのだろう。そう 思ってしまう程、揺ぎ無い強さに満ち溢れていて。 「せつなちゃんは、絶対に帰ってくるって、わたし、信じてる!! だから、戻らないなんて、信じない!!」 「信じ……? ええい、信じてるのか信じてないのか、どっちなんだ!?」 「信じないことが信じることだと言ってるんだよ」 混乱したウエスターの叫びに、サウラーは冷静に突っ込みを入れる。 クス。 そんな場合ではないと判っていたが、美希は思わず小さく笑ってしまう。 男二人の会話に、ではない。 祈里の言葉に、改めて思い出したからだ。 「そうね。そうだった――――あたし達は、ラブとせつなを信じてる。だから、あたし達が出来ることを、ここで精いっぱ い、頑張るわ」 「うん!! そしたらきっと、幸せ、ゲットだもんね」 二人は、顔を見合わせて、笑い合って、頷く。 ここにいない彼女達の口癖を言ってみたら、なんだか少し、距離が縮んだ気がした。 強くなれた気がした。 「信じることが信じ――――? ええい、どうでもいい!!」 理解することを諦めたのか、ウエスターが祈里に跳びかかってくる。その蹴りをアワアワと手を振りながらも、彼女 はなんとかかわす。 「ブッキー!!」 「君の相手は僕だ」 声と共に振るわれた拳を、美希は間一髪で避けて。 「女の子に手をあげるなんて、最低じゃない?」 「君達に敬意を表しているのさ。プリキュアに変身をしなくても、君達は十分に強いだろう?」 そんなことないんだけどな。思いながらも、口には出さない。なんとか隙を見つけて、変身しなければ―――― 緊迫した空気。ジリジリと近付いてくるサウラーに、美希はゆっくりと後ずさりながら距離を取る。と、背中にトンと何 かがぶつかって。 フワ、と宙に漂ったフローラルな香りでわかる。 「ブッキー?」 「美希ちゃん」 同じように、ウエスターから逃げ惑っていた祈里と、背中を合わせる。 「変身もさせてくれないなんて、卑怯よね」 小声で囁いた美希の言葉に、彼女は苦笑を返すばかり。その視線は、美希からは見えないが、きっとウエスターの 一挙手一投足を窺っているのだろう。自分が今、サウラーに向けているように。 ジリジリと近付いてくる、ウエスターとサウラー。そして、彼らが襲いかかってこようとした瞬間。 「――――!!」 工場の中に、赤い光が灯った。球体のそれは、一瞬、強く輝いてすぐに消える。その後に現れたのは、 「ラブ!!」 「せつなちゃん!!」 アカルンで移動してきた、二人の少女だった。 「な!? バカな!!」 「戻ってきただって!?」 呆気に取られるウエスターとサウラー、その隙に、美希と祈里は彼女達の元に駆け寄る。 「美希タン!! ブッキー!! ただいま!!」 「ただいま、二人とも」 「もう、ただいまじゃないわよ!! 心配させて!!」 怒ってるんだからね。そう言いながら、美希は必死に涙をこらえていた。良かった。本当に良かった、と。 祈里は涙目になりながら、せつなの手を取って、ギュっと両手で包み込む。 「お帰りなさい、せつなちゃん」 「うん、ありがとう、ブッキー。美希も、心配してくれて、ありがとう」 「べ、別に、心配なんてしてないわ――――信じてたもの」 「美希タンったら、あんなこと言ってるけど、せつなが起きなくてすっごく慌ててたんだよ」 「そ、それはラブの方でしょ!?」 「おまえらぁっ!!」 和気藹藹とした雰囲気を漂わせる少女達に、たまらず叫ぶウエスター。 だが、一斉に睨まれて、思わずたじろいでしまう。 「ぜ、全員、揃ったって、怖くなんてないんだからなっ!!」 「ウエスター……」 やれやれ、と言いたげに首を振ってから、サウラーは眼光鋭く少女達に飛びかかる。プリキュアに変身する前に倒 す――――その姿を見て、慌ててウエスターも続く。 だが。 「はぁっ!!」 「なにっ!?」 祈里に向けられたサウラーの拳は、屈んでかわされてしまう。伸びきったその腕をラブが掴み、気合いの声と共に 一本背負いの要領で投げ飛ばして。 「やっ!!」 「ぬぉぉっ!?」 ウエスターの蹴りを、せつなが後ろに跳び退り、勢いを殺しながら受け止める。そして、無防備になった足を、美希が 思い切り払って。 ドン。ドン。 地面に倒れ込んだ彼らは、自分達に起きたことが信じられないと言ったような表情を見せる。油断しているつもりは なかったが、変身前の彼女達に、これほどまでに鮮やかにしてやられるとは思ってもいなかったのだ。 『やったぁっ!!』 四人で声をそろえて、ハイタッチを決める少女達。 「やっぱりあたしたち、完璧!!」 「皆で力を合わせれば出来るって、わたし信じてた!!」 美希と祈里が、嬉しそうに言う。今のコンビネーションは、打ち合わせをしていたものでなければ、練習をしていた わけでもなかった。 何もなくても、互いを理解し合っているからこそ、咄嗟に体が動いたのだ。 「ええいっ、今のは無しだ、無し!!」 腕の反動を使って起き上がったウエスター。だが少女達はすでに、それぞれのリンクルンを構えていて。 「美希タン、ブッキー、せつな!! 行くよ!!」 『ええ!!』 『チェンジ、プリキュアッ!! ビート・アーップ!!』 「ピンクのハートは愛あるしるし!! もぎたてフレッシュ、キュアピーチ!!」 「ブルーのハートは希望のしるし!! つみたてフレッシュ、キュアベリー!!」 「イエローハートは祈りのしるし!! とれたてフレッシュ、キュアパイン!!」 「真っ赤なハートは幸せのあかし!! うれたてフレッシュ、キュアパッション!!」 『レッツ!! プリキュア!!』 舞い降りた少女達。その瞳には、強い光が輝いていて。 「くっ……おのれプリキュアっ!!」 「ここで、決着を!!」 だっ、と駆け寄ってくる二人から、プリキュア達は大きく飛び退る。そして、着地と同時に、 「はぁっ!!」 ピーチがカウンター気味に、ウエスターの鳩尾への肘打ちを狙う。それを右の二の腕でブロックした彼だったが、足 が止まってしまった。そこを狙ったベリーが、ピーチを飛び越えてのキックをしかけてくる。 「なんとっ!?」 「おのれっ!!」 すんでのところでキックをかわしたウエスター。着地するベリーに、サウラーの拳が飛ぶが、 「させないっ!!」 立ちふさがったパッションがそれを受け止め、弾く。そこに出来た隙に、横合いからパインが駆け寄りざまのパンチ を叩きこみ、彼を吹き飛ばす。 「くっ!!」 空中で態勢を立て直し、なんとか着地するサウラーだったが、 『ダブル・プリキュア・キーック!!』 飛び上がったピーチとパッションが、声を揃えて彼にキックを見舞う。必死に腕を交差させ防御するサウラーだった が、 「う、っく!!」 勢いを殺しきれず、ズザザザザ、と足が地面を滑って。 「サウラー!!」 駆け寄ろうとするウエスターの前に回り込んできたのは、ベリーとパイン。勢い良く拳を引いて、 『ダブル・プリキュア・パーンチ!!』 放たれた二人のパンチは、全く同時に彼へと叩きこまれる。慌てて両腕でガードをするが、その力に彼の体は浮き 上がり、飛ばされた。 「くっ」 膝をつく二人に対し、ヒラリと空中で一回転し、ベリーとパインのすぐ側に華麗に着地するピーチとパッション。彼女 達の表情には、自信が満ち溢れている。 まるで一つの生き物のように、有機的に、流動的に動きながら攻撃をしかけてくる少女達。数で負けているというこ とを差し引いても、驚く程に圧倒されてしまっている。ベリーとパインも、二人の時とは全くの別人のように強く感じられた。 四人揃ったことで、彼女達が真の力を発揮しているのだろう。変身前の生身の姿でも、戦える程に。 「これが……プリキュアの力というわけか」 顔をしかめるサウラー。ウエスターも歯ぎしりをしながら、立ち上がる。 「だが我々も――――負けるわけにはいかない」 再び駆ける、サウラーとウエスター。迎え撃つ、プリキュア。 パンチとキックの応酬が続き、一瞬の油断も許されない戦いが繰り広げられる。 そして、最後に押し切ったのは、 『プリキュア・クアドラプル・キーック!!』 飛び上がった四人の一斉攻撃が、ガードの上からウエスターを跳ね飛ばす。たまらず転がる彼を尻目に、四人は まるで舞うかのように体勢を変え、サウラーに向き直る。 『プリキュア・クラドラプル・パーンチッ!!』 ダン、と踏み込む足音さえ揃う少女達の拳を捌ききれず、彼は吹き飛ばされた。 ダメージに立ち上がれない彼らをよそに、四人の視線は、ソレワターセへと向けられた。 彼女達の戦いのさなかも、それは沈黙したままだった。そのことが少し不気味でもあったが、四人揃ったことの高揚 感が上回って。 「いくよ、皆!!」 ピーチの声に合わせて、全員がリンクルンに触れる。そして、 「届け!! 愛のメロディ!! キュアスティック・ピーチロッド!!」 「響け!! 希望のリズム!! キュアスティック・ベリーソード!!」 「癒せ!! 祈里のハーモニー!! キュアスティック・パインフルート!!」 「歌え!! 幸せのラプソディ!! パッションハープ!!」 それぞれが奏でる音色が、辺りを満たして。 「吹き荒れよ!! 幸せの嵐!!」 『悪いの、悪いの、飛んで行け!!』 「プリキュア!! ラブサンシャイーン――――」 「プリキュア!! エスポワールシャワー――――」 「プリキュア!! ヒーリングプレアー――――」 ハートが、スペードが、ダイヤが。 少女達のスティックで描かれ、光を放つ。そして、 『フレーッシュ!!』 声と共に、打ち出される。その後を追うように、パッションがハープを構え、 「プリキュア!! ハピネス・ハリケーン!!」 ソレワターセを直撃する、四つの力。 『はぁぁぁぁぁっ!!』 包み込むハートの色が、桃色に、赤色に、黄色に、赤色にと変わる。 真っ直ぐに向けた腕に、力を込める少女達。ソレワターセが、浄化されようとした、まさにその瞬間。 「図に乗るな、小娘がっ!!」 轟く、女の声。 それと同時にソレワターセから溢れた触手が、光のハートを内側から突き破る。 「ええっ!?」 咄嗟のことに反応できない四人の体に、容赦なく叩きつけられる触手。弾き飛ばされ、壁にぶつかる彼女達に追い 打ちをかけるように、しなる鞭のような打撃が加えられる。 一瞬。 ほんの一瞬の、ことだった。 つい先ほどまで、ウエスター、サウラーを相手にし、互角以上の戦いを繰り広げ、負ける気がしないとすら思ってい た彼女達。 だが今は、地面に倒れ伏し、起き上がることすら出来ない。 「よくも――――」 そんな少女達の前に、ソレワターセの中からノーザが現れる。そして、起き上がれない彼女達を見下すように睥睨 して。 「ノ、ノーザ……」 「よくも私に、恥をかかせてくれたわね――――イース!!」 睨むように見上げるパッションだったが、ノーザの服の裾から飛び出した木の根に捉えられ、思い切り壁に向かっ て投げ付けられる。 「ぐっ!!」 叩きつけられた後、地面に落ちるパッション。痛みに息をすることが出来ず、体を震わせることしか出来なくて。 『パッション!!』 「おまえ達もだ、プリキュア!!」 呼び掛けるピーチ達の体を、ソレワターセの触手が打ち据える。何度も、何度も。 その度に上がる少女の苦痛の悲鳴、だがそれを聞いてもノーザの表情は変わらない。 激怒に顔を見にくく歪ませた、彼女の表情は。 「いいようにやってくれたわね、あなたたち――――」 その声は、眺めていたウエスター、サウラーの背筋すら凍らせる程、冷たく。 「お返しは――――たっぷりと、してあげるわ!!」 ヒステリックな叫び声と共に、さらに苛烈さを増す攻撃。ソレワターセの触手と、ノーザの操る木の根が、プリキュア 達をいたぶる。成す術もなく翻弄される彼女達は、悲鳴を上げることしか許されなくて。 「――――はぁ、はぁ、はぁ」 どれだけの時間、そうしていただろう。 痛みに体を震わせるプリキュア達を見下しながら、ノーザは肩で息をつく。 「最初から――――こうしておけば良かったわね」 蹂躙と呼ぶにふさわしい、強力な力。 倒れ伏す、プリキュア。彼女達がいなければ、インフィニティを手に入れることなど、たやすいこと。 「所詮はこの程度の力しか――――」 「く――――」 言いかけたノーザは、しかし、信じられないものを目の当たりにする。 それは――――立ち上がろうとする、四人の姿。 「お前達!!」 「シフォンは、渡さない」 そう言ったのは、キュアピーチ。傷だらけになりながらも、その目はまだ、諦めてなどいなかった。 あの、悪夢の世界の中で見せたように、決して。 彼女の言葉に呼応するかのように、残りの三人が立ち上がる。そして、彼女達の瞳の中にも、同じ光があった。 キュアピーチと同じ、決して諦めない、絶望などしないという、強い意志の光が。 「ええい、うるさいっ!!」 苛立ちのままに、ノーザはソレワターセに命じ、プリキュアを攻撃させる。立ち上がることで精一杯の彼女達は、何も 出来ずに吹き飛ばされて、地面に転がる。 それでも。 「う、く……」 立ち上がろうと、する。支え合いながら、互いに手を貸しながら。 立とうとする。 「くっ――――」 まただ。ノーザは思う。 また、気圧されてしまっている。自分が。ラビリンス最高幹部である、このノーザが。 ただの小娘に。 「このっ!!」 もう一度、攻撃を加える彼女。だがそれでもまだ、少女達は立ち上がろうとして。 ギリッ。歯ぎしりをする、ノーザ。一体、どうすれば諦めると言うのか。 絶望に身をゆだねるというのか。 心を折れる気が、まるでしなかった。パッションですら、昨日、戦った時に感じられたような脆さが無くなっていて。 逡巡する、ノーザ。 だが、その彼女の前に、突然、光が表れた。 否。正確には。 光に包まれた、シフォンの姿が。 「なに!?」 「シフォン!?」 驚くノーザ、そして少女達。 ピーチの呼び掛けに、しかし彼女はこう答える。 「ワガナハ インフィニティ ムゲンノ メモリーナリ」 「ク、クククク――――」 ノーザは、笑う。 愉快でたまらない、と言ったように。 「フフフフフ、アハハハハハハハハ」 大声で、笑い続ける。そして、インフィニティと化したシフォンを見据え、 「まさか自分から現れてくれるとはね。手間が省けたわ」 「シフォン!!」 「うるさい!!」 叫ぶピーチを弾き飛ばす、ソレワターセの触手。 「なんで、シフォンちゃんが――――!!」 「タルト達、何やってるのよ!!」 口々に叫ぶ、パインとベリー。その声に、絶望の萌芽を感じ取り、ノーザは笑みを深くする。 そして、確かに彼女達は、絶望しかけていた。 ここには、クローバーボックスが無い。シフォンを元に戻すことも出来ない。そして、ノーザの強さは―――― 「まだよ!!」 声と共に立ち上がったパッションが、一気に距離を詰める。 シフォンに触れさえすれば、アカルンで飛ばすことが―――― 「そうはさせない」 だが彼女の手は、シフォンに届かなかった。立ちふさがったのは、ノーザ。彼女の操る木の根が、パッションの体を 吹き飛ばして。 「ここまできたのに、残念だったわね、プリキュア」 ようやく、余裕を取り戻したのだろう。嫣然とした表情と声で、残酷にノーザはプリキュア達を見下す。冷たく。 「シフォン!!」 動け、動け。何とか立ち上がろうとするピーチ、ベリー、パイン。 だが、受けたダメージは激しく。脚が、震えて。 「ようやくこれで、インフィニティは私のもの」 言いながら、ノーザがシフォンに手を伸ばした瞬間。 その声は、響いた。 「ランラン ランラン ラララララン ランランランラン ラララララン」 振り返る、ノーザ。ピーチ達も、声の主へと顔を向ける。 そこには。 壁にもたれかかるようにして立ちながら、 「ランラン ランラン ラララララン ランランランラン ラララララン」 子守唄を歌う、キュアパッションの姿があった。 彼女は願う。 届け、この声。 この想い。 8-505物語は最終章へ
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/837.html
「いいなあ、ブッキー。今頃、キラキラのお姫様なんだろうな~」 「大丈夫かしら。ブッキーもなんだか不安そうな顔をしていたわ」 「可愛いのに自信が伴わないのよね。しょぼんとしてなきゃいいけど」 船出を見送った人々も去り、静かになった港。せつなの提案でシフォンを遊ばせながら祈里の帰港を 待つことにした。 晩秋の冷たい海風が止まることなく吹きつける。美希はシフォンにセーターとマフラーを出して着せた。 「待って……なんだか様子がおかしい。船体に蔦のようなものが巻きついているわ」 「えっ? ここからじゃ船の形すらわからないよ」 「せつな、それって――」 「ええ、間違いない。ソレワターセよ! ラビリンスが現れたのよ」 「ほんまや、クローバーボックスも反応しとるで!」 「行こう、みんな! せつな、お願い」 「ええ、わかったわ。アカルン、プリンセス号の船内へ!」 全員の体が赤い光に包まれる。そして――霧散した。 せつなは瞬間移動が不可能なことを伝える。悪の意思の働く場所には転移できない場合がある。 それを失念していた。 「変身して泳いで行くとか?」 「無理よ、距離がありすぎるわ。船を借りるにしても時間がかかりすぎるし……」 「一か八か、上空から特攻をかけましょう!」 ソレワターセは既にプリンセス号と同化を始めている。そこに転移は無理でも、その力の及ばないくらい 上空高くなら! 全員が決意を固めて頷く。タルトとシフォンには今回は残ってもらうことにした。 〝チェイ―ンジプリキュア! ビートア―ップ!!〟 「アカルン! プリンセス号の上空へ」 待っててブッキー、今、助けに行くから! 三人は赤い槍と化してプリンセス号に一直線に飛び立った。 〝プリキュア・ヒーリング・ブレアー!!〟 キュアパインの両手から放たれる聖なる癒しの力がソレワターセの触手を退ける。既に本日七回目の技の 発動。スティックは使用していないとは言え尋常な消耗ではなかった。 もう不幸なんて集めても意味は無いのに――予想を超えた厳しい状況に唇を噛む。ソレワターセは乗客に も容赦なく攻撃を仕掛けてきた。 他の場所に居る乗客や船員達のことも気になった。離れていては守りようが無い。健人君に連絡を取って 全員をここに集めるようにお願いしておいた。 「みなさん、一箇所に集まって離れないでください。船内に安全な場所は――もう、ありません」 「他のプリキュアはどうしたんだ!」 「責任者はどこに行った!」 「警察、いや海上保安庁には連絡したのか!」 「それは健人……御子柴健人さんがやっています。他のプリキュアは――きっと来ます!」 そして放つ八回目の必殺技。体からどんどん力が失われていくような気がする。 (お願い。美希ちゃん、ラブちゃん、せつなちゃん、早く来て) ふらつきそうになる足をしっかりと踏みしめて敵を見据える。特訓を思い出すんだ! 自分を叱咤する。 今は誰も助けてはくれないのだから。 視界を広げ全体を一度に見渡す。どんな攻撃にも必ず予備動作はある。それを察知して後の先を取る! パインの手刀が触手を切り払った。 「お待たせしました、パインさん。これで全員です」 「健人君、危ない!」 残りの人たちを集めて戻ってきた健人君に数本の触手が襲いかかる。ぎりぎり間に合った九回目の必殺技。 ついにキュアパインは膝をつく。 そしてその時、船体に大きな衝撃が走った。 「届け! 愛のメロディ! キュアスティック、ピーチロッド! 悪いの悪いの飛んで行け!」 〝プリキュア・ラブ・サンシャイン・フレーッシュ !!〟 キュアピーチが放つ最大の必殺技。巨大な愛のハートが船体に張り付いたソレワターセを薙ぎ払う。 しかし一瞬は退けるものの、すぐに周囲から蔦が伸びてきて復元していく。 「ダメッ、すぐに修復されちゃう。これじゃあ中に入れないよ!」 「一瞬でも穴を開けられたら、アカルンで中に飛び込めると思う」 「待って、リンクルンが繋がったわ。パインからよ。艦首の第一ブロックの部屋に居るって。全員無事だそうよ」 「急ごう、みんな」 「「ええ!!」」 移動しながら立てた作戦。ソレワターセは巨大な船体の全てを掌握はしていない。内壁と外壁に取り付い て二重の構造で遮断しているらしい。それを同時に叩くことができれば! 外からはピーチとベリーが、中からはパインがそれぞれ最大出力で必殺技を放つ。 時間は短い。おそらく一瞬。浄化された〝道〟をアカルンで通過してパッションが助けに向かう算段だ。 「いくわよ、パイン」 「うん。みんな、お願いね」 浄化状態を少しでも長く維持するためには、呼吸を完全に合わせなければならない。 こんな壁が何だと思う。アカルンや通信は遮断できても、わたし達の絆までは断てはしない! ダンスを思い出す。呼吸を合わせてシンクロしていく。みんなのことなんて、自分自身よりわかってるん だから! 「届け! 愛のメロディ! キュアスティック、ピーチロッド! 悪いの悪いの飛んで行け!」 「響け! 希望のリズム! キュアスティック、ベリーソード! 悪いの悪いの飛んで行け!」 「癒せ! 祈りのハーモニー! キュアスティック、パインフルート! 悪いの悪いの飛んで行け!」 〝プリキュア・ラブサンシャイン・フレッシュ!〟 〝プリキュア・エスポワールシャワー・フレッシュ !〟 〝プリキュア・ヒーリングブレアー・フレッシュ!〟 聖なる力が内と外とで激しくぶつかり合う。まばゆい光と共に、数メートルに渡って船体が本来の姿を 取り戻す。 「今よっ! アカルン、プリンセス号の艦首第一ブロック、キュアパインの居る部屋に!」 船室に飛び込んだパッションが見たもの。安堵の表情に包まれる乗客たち。 そして――膝を突いて苦しそうに息をしているパインの姿だった。 「パイン! どうしたの、どこかやられたの?」 「大丈夫、ちょっと疲れただけだから。それよりも早くみんなを安全な場所に。もう一度やろう!」 「でも、そんな体で!」 「忘れたの? わたしの特性は持久力よ。このくらい平気なんだから」 「わかった。――皆さん、全員で手を繋いでください。ここから港まで一気に転移します」 再び放たれるピーチ・ベリー・パインの必殺技。パッションは飛び立つ瞬間にパインの手を掴もうとして ――――振り払われた。 「パイン!?」 「みんなをお願いね、パッション。わたしにはやらなければいけないことがあるの」 巨大な赤い光の球が生まれ、そして消える。静寂に包まれた船内。再び活動を始めたソレワターセの触手 の攻撃を転がって回避する。そのまま船室を飛び出した。 こうしてはいられない。気力を振り絞って走る。目的は船底ブロックにある貨物室の一角、動物小屋だ。 「待っててね。もうすぐ――助けに行くから」 先ほどのやり取りが脳裏に浮かぶ。 「パインさん? どうやってここに、祈里さんは?」 「ごめんなさい。詳しくは話せないけど祈里ちゃんは無事よ、先に避難させたの」 「そうですか、他のプリキュアの皆さんは?」 「わたしだけよ。だからどこでもいいから一箇所に全員を集めて欲しいの。できるだけ早く」 そしてパーティー会場から近い予備会場が選ばれた。多目的ホールで強度が高く、メイン会場ほどの飾り つけも無いシンプルな広場だ。 そこに乗客と、船員の中でもサービス部門の人たちが直ちに集められた。残りは運行部門の人たち。 彼らは航行の安全に強い責任と誇りを持っており、持ち場を離れることを嫌う者も多かった。 そちらの説得と先導に健人君が当たった。 「お願い健人君、動物さんたちも助けてほしいの」 「それは――できません。動物は船底に居ます。遠すぎますし、迎えに行く時間も檻から放つ時間もあり ません。それに、危険のある動物達をお客さんと同じ場所には置けません」 「でも! それじゃあ見殺しにすると言うの? あの子達はいい子よ、大丈夫だから……」 「パインさん、出来るなら僕も救いたい。だけど、今の僕はこの船の乗客の安全を預かる責任者です。 わかってください」 大きな力を持つこと。それは自分の手に大勢の人の運命を預かること。自分の意思で決定すること。 その責任を負うこと。 健人君は自分の置かれた状況に、自分で受け入れた役割に、勇気を持って向かい合おうとしている。 その言葉を否定することはできなかった。大きなものを守るために、小さなものを犠牲にする。 それは今後も彼が向かい合う痛みなのだろう。 だけど――わたしは――わたしがしたいことは―――― キュアピーチの拳が蔦を圧し折る。ベリーの蹴りが根を断ち切る。ただそれだけの作業を何度繰り返した だろう。 パッションとパインからの連絡も途絶えている。乗客の安否も心配だった。 一瞬の気の緩みからピーチが触手に囚われる。さらに数本の触手が固めようと近づく。それを――赤い 閃光が切り裂いた! 「お待たせ!」 「パッション! ありがとう」 「遅いわよ、もう。心配したじゃない。パインは一緒じゃないの?」 「パインは連れてこられなかったの。自分から手を振り払って――まだやることがあるからって」 三人に戻ってやや余裕が出来た。背中を合わせるようにしてソレワターセの攻撃を迎え撃つ。 だが――そんなことを続けていても倒せはしないのも確かだった。 「あたしたちだけじゃ中に入れないよ。もう一度パインに連絡を取って全員で倒そう」 「そうね、とにかくグランドフィナーレを使えるようにしないと」 「わかった。やってみましょう」 「そうはいかんぞ!」 「「「ウエスター!!」」」 艦橋の上から仁王立ちで見下ろすウエスター。その表情はいつになく厳しく、戦意がみなぎっていた。 その視線の見つめる先はただ一人。太陽を背に跳躍する。凄まじい威力のとび蹴りが三人の中心めがけて 放たれる。 「みんな離れて!」 「一緒に来てもらうぞ、イース!!」 「パッション!」 「そうはさせないわ!」 「お前達は草とまみれていろ!」 その言葉に反応するように、これまでとは比較にならない数の蔦がピーチとベリーを襲う。パッションは 決意の表情を浮かべる。ここは、一騎打ちで彼を打ち破るより他に無いと。 「もうやめて、ウエスター! こんなことをして何になるの? 関係のない人を傷つけて何になるの?」 「おまえこそ、関係のない者のためにどうして裏切る? メビウス様への忠誠を忘れたのか!」 「言ったはずよ、私はもうイースではないわ。プリキュア、キュアパッションよ。みんなの幸せ、守って みせる!」 「ならば問答無用! 腕づくでもわからせてやるぞ!!」 パッションは受けに徹する。豪腕から繰り出される突きを流し、なぎ払うような蹴りを跳んで回避する。 避けながら冷静に分析していく。技は互角。威力は比較にならない。耐久力も持久力も相手が上だ。 そして、一番危険なのは地の利。ソレワターセに足を取られでもしたらお終いだ。唯一勝る瞬発力。 スピードで一気に決めるしかない。 「私はラビリンスを捨てたことを後悔はしていない。悔やんでいるのは、この街の人達を傷付けたことよ! 私は自分のしたことも、あなたたちがしていることも決して認めない!!」 ウエスターの渾身の回し蹴りが何も無い空間を切り裂く。翻す体から放たれた拳が、一瞬前までパッション の居た背後の壁に炸裂する。爆音と共に砕け散る船体の一部。圧倒的な破壊力の差。だが、その空間を 満たすのは恐怖ではなかった。 ウエスターの表情から余裕が消える。全身が総毛立つ。背筋が凍りつくような感覚に襲われる。 迷いを捨て“戦士”となったパッションが背後に静かに立っていた。 改めて認識する――目の前の相手は非力な獲物などではないことを。 平和な世界で育った家畜などでは無いことを。 戦士としての本能が身を守るべく反応する。距離を取って迎え撃つ。キュアパッションから放たれる―― “殺気”を。 「おおぉぉぉ!」 「はあぁぁぁ!」 耳元をつんざく轟音を立てながらウエスターの拳がパッションの頬を掠める。風圧が髪の一部を引き千切る。 だが怯まない。臆さない。彼女にはもともと自分を守る気など無いのだから。 眉もひそめずに反撃を繰り出す。一つに対しては二つ。こちらは切り裂くような鋭利な攻撃。ウエスターもまた、 一つは避け、もう一つは食らいながらも平然と耐えて見せた。 互いの胸ぐらすら掴みあえそうな距離で繰り広げられる紙一重の攻防。否、攻め合い! 退かない、下がらない、守らない! 双方に宿る意識は相手を倒す! ただその一心のみ。 パッションが攻撃を受けるのが先か、ウエスターに溜まるダメージが彼の耐久力を破るのが先か。 “戦士”である二人は知っているのだ。先に“迷った”者にこそ、その運命が訪れるのだと。 プリンセス号の船底。キュアパインの拳がインパクトの瞬間に微かに光を宿す。そして砕け散る扉。 その先には檻に閉じ込められた動物達がいた。 「やっと見つけた、遅くなってごめんなさい。大きくて迷っちゃったの」 「パオォォ――――――」 「ギャアギャアギャア」 「グルルル――――」 「キッキッキッ」 動物達がパインの言葉と姿に安堵し、喜びの声を上げる。パインの心が痛む。もともと人間たちよりも ずっと前から異変に気付き、脅えていたはずの者たちなのだ。 そして、ひときわ強い意志の込められた鳴き声が上がる。キルンが反応して通訳する。 「匂いでわかります。あの時のお嬢さんですね。まさか狩る者であったとは思いもよりませんでした」 「守る者――だよ。ホワイトタイガーさん。無事で――――ほんとうに良かった」 再会を喜び抱きしめる。そして謝った。この船は、人間はあなたたちを見捨てることを選んだのだと。 生き残るためのぎりぎりの判断であったこと。どうか――許して欲しいと。 「あなたも人間ですよ、お嬢さん。そしてここに来てくれた。それに、自らの命と群れの安全を優先させる のは動物界も同じこと。気にすることはありません」 「うん。ありがとう、ホワイトタイガーさん。さあ、一緒に逃げよう。上にわたしの仲間が来ているの。 きっと助かるから」 全ての動物の檻を破壊して助け出した。パインの体力が限界に近いことを察したホワイトタイガーが、姿勢 を低くして背に乗るように合図した。パインは素直に従いまたがる。背中の温かさと力強い匂い。疲れた体 まで癒されるような気がした。 そして動物達の大脱出劇が始まった。力のある動物は前と後に。鷲が上空を守り、力の弱い動物は真ん中 に匿われた。ひたすら上へ――上へと。その先には自由な空と大地があると信じるかのように。 もう少し、あと一息のはずだった。一本しかない通路を通せんぼするかのように蔦がバリケードを張っていた。 数体の動物が噛み付き、体当たりするがびくともしない。 「そんな――さっきまではこんなもの無かったのに」 「私たちを閉じ込めるのが目的でしょうか? この蔦は襲っては来ないようですね」 「待ってて、こんなもの私が――悪いの悪いの飛んで行け!」 〝プリキュア・ヒーリング・ブレアー!!〟 気力を振り絞って放った必殺技。しかし――蔦はビクともせずにその存在を保っていた。 「そんな――だったら、キュアスティックで!」 「待ってください、この蔦からは命を感じません。物理的な強度のみで道を塞いでいるのでしょう。 その力は通じないのではないですか?」 ホワイトタイガーさんの言う通り、それは切り離されたソレワターセ。悪の意思を持たない障害物。 強度だけを追求したものらしく、パインの打撃すら受け付けなかった。 「これじゃ――みんなと合流することができない。どうすれば……」 「私には敵が何者かはわかりません。ですが進むことがままならないのなら、ここで助けを待つか、 立ち向かうかのどちらかではありませんか?」 その通りだと思った。敵の強大さを知らないからこそ言えた事かもしれない。だけど――きっと、外で みんな戦っている。苦戦してるはず。ここで自分だけ助けを待つなんて、そんな者がプリキュアを名乗る 資格なんてないように思えた。 ホワイトタイガーさんが言うには、動物小屋からここに至る通路の反対方向からより強い〝敵〟の臭いが したらしい。それは健人君から教えてもらったエンジンルームに繋がっているはず。そこがきっと―― ソレワターセの本体の居場所だ。 「わかった。みんなはここに残っていて。小屋に引き返すよりは安全なはずよ。わたし――行って来るね」 「待ってください、お嬢さん。私も行きますよ。戦いの役には立てなくても移動の助けにはなるでしょう」 「でも――危険よ!」 「ここが安全という保障も無いでしょう。あなたの体力は少しでも温存したほうがいい。それに――私も 虎としての誇りがあります。捕食されるのをただ待つことは出来ません」 白虎は駆ける。背に美しき少女を乗せて。 生まれた時から狭い空間の中で生きてきた。初めての全力疾走。 獅子と並ぶ百獣の王。底知れぬポテンシャルを持つ強靭な体躯が喜びに震える。 ソレワターセがその接近を阻もうと触手を伸ばす。そのことごとくが空を切る。遅い! と咆哮をあげる。 戦いの場まで、背中の少女にかすることすら許しはしないと。 白い閃光と化したホワイトタイガーが敵の臭いの発生地点に飛び込む。そこは強い熱を放つ大きな部屋。 船を動かすエンジンルーム。同時にパインは背から飛び降りて庇うように前に立った。 そして感じる強大な威圧感。侵入者を排除すべく吹き付ける超高温の熱風。パインは経験則で、ホワイト タイガーは本能でそれぞれ左右に跳び回避する。 エンジンルームの中央に立つモノ。ソレワターセの核にして司令塔。体長は十メートルにも及ぶだろう。 二つのエンジンのタービンを取り込んだ植物の化け物だった。 「あれが――敵? まさか、あれほど強大なものだったとは。私は――なんて場所にお嬢さんを……」 「下がっててね。絶対に出てきちゃだめだよ」 動物の本能。ホワイトタイガーは勝てないものに萎縮する自分の体を忌々しそうに引きずって下がる。 そしてパインは進み出る。わたしもプリキュアなんだから! ううん、わたしがプリキュアなんだ! それを――証明してみせる! 「ブオォォォ――」 「たあぁぁぁぁぁ」 ソレワターセとキュアパインの双方が突撃を開始した。 二つのタービンから数千度の熱風が放たれる。並みの金属など簡単に溶解させる熱風が広範囲で吹き付ける。 横や後ろに避けていては回避は出来なかっただろう。 だがパインは突撃速度を更に上げ、距離を詰めることによって完全に効果範囲から外れた。 直射型の長距離射程攻撃を持つ敵とは、一対一では遠距離でやり合わない。常に近距離で戦って発射の タイミングを挫く。この数日の訓練で徹底的に叩き込まれた戦法の一つだ。 巨大な敵と触れ合うほどの距離での戦闘。それはメリットばかりでは無かった。敵の巨大な体躯は、接近して いては全てを視界に納めることができない。 死角から放たれる攻撃。時に頭上高くから。時に背後から。見えない強大な暴力がパインを叩き潰そうと襲い かかる。 (あの特訓の意味はこれだったのね、せつなちゃん) それは対戦時のキュアパッションの動きに酷似していた。 恐るべき破壊力を持つ攻撃がむなしく空を切る。そして叩き込まれるカウンター。ついにキュアパインが ソレワターセを押し切った。 (待っててね、動物さんたち。そしてみんな。今、帰るから!) お願い、キルン! パインの祈り、願いがリンクルンを通じてキルンに届く。プリキュアの妖精が舞う。 引き出された力がパインの体に流れ込む。 癒せ! 祈りのハーモニー! キュアスティック、パインフルート! 悪いの・悪いの・飛んで行け! 〝プリキュア・ヒーリングブレアー・フレッシュ!!〟 「はあぁぁぁぁ―――」 「ブオォォォ――――」 スティックから放たれる浄化の光とタービンから放たれる不浄の熱風。二つの力が激しくぶつかり合う。 やがて互角だったバランスが崩れていく。徐々にパインが押されていく。 既に今日だけで二桁を超える必殺技の発動。数時間に及ぶかつてないほどの長時間の戦闘。援護の期待 できない単身での戦い。この決戦の前からとうに体力など底をつき、気力だけで動いていた状態だった。 ついに――パインフルートが弾け飛ばされ、キュアパインは熱風に飲み込まれた。 「きゃあぁぁ」 「お嬢さん!」 数十秒にも渡り数千度の熱風に焼かれ続ける。悪魔の風が止んだあとに残されたのは、変身が解け意識を 失った無力な女の子。山吹祈里であった。 ホワイトタイガーは祈里をくわえて逃げ回る。足がすくむなどと言っている場合ではない。自分達のために 命を賭けてくれた少女なのだ。この――軽くて柔らかくて小さな体で! ネコ科特有の俊敏な動きで触手の攻撃を右に左にと回避していく。一番恐れている攻撃、タービンから 放たれる熱風はこなかった。そして、全ての攻撃にさっきまでの鋭さがなかった。 逃げ出されないように入り口に陣取り、ゆるい間隔で蔦を飛ばしてくる。 (これは――) 動物の本能で悟る。奴は自分など眼中に無い。そして、この少女の命を奪う気もないのだと。 自分も含め、肉食動物の多くは遊びを通して狩りの仕方を学ぶ。生き物を殺さずに延々といたぶったり、 捕食目的でなしに弱いものを捉えたりと残酷な遊びを行う。 そう、たった今から奴の行動は戦闘から遊びに切り替わったのだ。なら――時間を稼ぐことはできるはず! 少女の回復を信じて逃げ回る。どんなに細い希望でも、屈辱的な行動でも、それが彼にできる唯一の戦い だった。 続く 避2-253へ
https://w.atwiki.jp/gamemembarzu/pages/163.html
ここはチームハンターについて書きたいと思います チームハンター紹介 クラトス サスケ ベジータ 恋次 リク セフィロス チームハンター紹介 クラトス・ベジータ・サスケ・恋次・リク・セフィロスからなる一味 ノイズを使って隕石を手に入れ地球にぶつけるという目的で悪事を働いている この6人は孤独で仲間と言うものがなかった。それが偶然噛み合いチームハンターを結成 後に隕石の存在を知り孤独な世界を作った地球を滅亡させる計画を持つようになる そして隕石のもとがノイズだということを知ってノイズの研究を始める そしてクラトスがその謎を解明しアズラエル達の死亡後計画を始めた・・・ クラトス 一人称は私。チームハンターのリーダー かなりの頭脳の持ち主。魔剣を隠し持っている 隕石を手に入れ地球滅亡することが目的 クラウドを変身させ隕石内部に逃げ込み合体しアンドロメダの一部になる 一度マリオたちを待ち伏せしファイターたちを何人か倒すが深手を負いアンドロメダに引き返す しかしアンドロメダ消滅と共に死亡した サスケ 一人称は俺。ナルトのライバル ナルトと戦い里を出て孤独になった そこにクラトスと出会いチームハンターに入る ナンスカエリアでノイズを発生させるがクラウドにより倒され撤退する 隕石に向かったクラウドを倒しアジトに戻るがミラクルアタックを喰らい死亡する しかしクラトスの力でアンドロメダの一部になった だがアンドロメダ消滅と共に消滅した ベジータ 一人称は俺。悟空の仲間でありライバルである 2年前突如悟空の前から姿を消し行方不明となる 2年たったころ悟空の事も忘れてしまいハンターの一員になる(*1) かなりの戦い好きで戦いになると落ち着かなくなる 合宿所を狙いスマッシュブラザーズを倒すが一護の遠距離攻撃でダメージを負い撤退する サスケと恋次と共に隕石でクラウドを倒すがアジトに戻った後ファイターたちのミラクルアタックにやられて死亡する その後クラトスの力でアンドロメダの一部になるがアンドロメダ消滅と共に消滅した 恋次 一人称は俺。一護の仲間。 旅をしている時にクラトスと出会いハンターの一員になる 常に愛刀蛇尾丸は部屋の隅に置いている。最後の切り札が効かない鎧を持っている。 ドンブラー村エリアでノイズを発生させ止めに来たクラウドを倒し人質にするも スターブレイクしパワーアップしたロックマンに倒され撤退する 隕石内部でサスケとベジータと一緒にクラウドを倒しアジトに戻る そしてミラクルアタックに当たり死亡するもクラトスの力でアンドロメダの一部になった しかしアンドロメダの消滅と共に消滅した リク 一人称は俺。ソラの仲間でありライバルである ソラのもとを離れ2年後にハンターの一員になる 闇の力は1年前にソラがしてくれた封印を解き再び取り込んだ ヒラマヤ山脈でノイズを発生させ悪事を働いている ソラと対峙するが未来世界からタイムスリップしてきたアズラエル達に倒される その後ソラからキーブレードを奪うも裏切られ変身を解かれ撤退する アジトで待ち伏せし転送されたクラウドを致命傷を与えるもミラクルアタックの前に死亡する クラトスの力でアンドロメダの一部になるも消滅したと同時に彼も消滅した セフィロス 一人称は我。悪魔の剣と呼ばれる剣を持っている 過去にクラウドと共にノイズの研究をしていた だが、クラウドの裏切りとともに仲は険悪になる ドリームランドエリアでノイズを発生させ悪事を働いている さらに世界中の人々に異変を起こさせる スマッシュブラザーズとはアジトでのみ戦う ゼロを殺害するも現れたクロノに時間を取られミラクルアタックを喰らい死亡する しかしクラトスの力でアンドロメダの一部になるがアンドロメダが消滅したと同時に消滅した
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/881.html
「もう11月か…」 壁に掛かったカレンダーを見詰め、溜息混じりな呟きをしてみる。 思えば、今年も忙しすぎた感じがして。学校もダンスも仕事も全部、全部。 ―――アタシ完璧――― そんな言葉が自分を励ましてくれるようで。 本当は励まして欲しい人がいるのだけど。 ベッドに横たわると、ふと窓から月の光が射していて。 美希は導かれるように、ベランダへと歩を進める。 「…寒いな」 パジャマだけでは夜風が冷たく感じる。もう冬が近付いてるなと実感する。 羽織る物を取りに部屋へ戻ろうとすると。 「これでしょ?」 「ひぃぃぃ」 「うるさい」 「あ、あんたねぇ…」 アカルン、あなた使い方間違われてるわよ?たまには怒ってもイイのよ? 大体、人の家に急に現れるとか犯罪行為なの。わかる??? 「何ぶつぶつ言ってるの?」 「だからアタシはねぇ」 「キ…キィ…」 「アカルンありがとう。戻っていいわよ」 「待ちなさい!話はまだ…」 逃げるようにアカルンはその場を立ち去る。それを確認したせつなは開口一番。 「本当は嬉しいんでしょ」 「なっ!そ、そんな事…」 「美希が月を見詰めるなんて大よそ、寂しい時しか」 「はいはいもうわかったわよ、その通りその通り」 両肩をポンポンと叩くと、座るように促してみる。 せっかく着たんだし、ゆっくりしていって欲しい。それが美希の本音だったりする。 「少しはリフレッシュ出来てるの?」 「ぜーんぜん。何かと忙しいから、アタシは」 「ちょっと羨ましいかも」 「そう?」 「私の部屋からはお月様―――見えないから」 せつなは窓から覗き込む月を見てそう呟いた。 その表情からはまだ、言葉の真意を掴み取る事は出来なかった。 「復興手間取ってるの?」 「うぅん。順調すぎるぐらい。みんな輝いてるわよ」 「で、せつなはどうなの?」 「どうって?」 本当は寂しいくせに。 アタシと一緒なの、せつなも。 正直になれないトコ、そっくりなんだから。 「話したくないならイイけどね。それよりもほら」 再びベランダへ出ると、月は流れる夜雲で見え隠れしながらこちらを照らしていて。 「バナナみたいね」 「何それ。ロマンティックなムードが台無しじゃないの」 「くすっ」 「もう―――」 後ろから抱きしめる。ギュっと、優しい愛で。温もりで。 「お月様が見てるわよ」 「イイじゃない。見せ付けてやるわ」 「さっきとはえらい違いよね、美希」 「せつなが急に来なければこんな事してないわよーだ」 月夜が照らし出した道標。 それは、想いと想いが繋がり合った証拠。 不器用な二人だけど。 満月ではなく、三日月。まだ二人は素直になれないから。 「なんでアタシが下で寝るのよ」 「私ベッドじゃないと寝れないから」 「だったら一緒に…」 ~END~
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/1003.html
【6月1日】 『知らないお兄さん二人が遊びにきました……』 ウエスター「フハハッ~! 6月も元気いっぱいに行くぞ~!!」 サウラー 「6月と言えば入梅だね。梅雨のシーズンだ。わずらわしいから本でも読んで過ごそう」 ウエスター「何を言う! いよいよ夏、衣替えの季節じゃないか。身体を動かそうとは思わんのか」 タルト 「父の日ちゅうのもあるらしいで。ピーチはんとパッションはんは張り切っとったわ」 サウラー 「さすがに、それは僕らには関係ないね」 ウエスター「そうでもないぞ、この街には孤児院があるらしい。俺たちが父親になってやろう」 サウラー 「たちって何だ! 僕を巻き込むな。それに父の日はまだ先だろう」 ウエスター「祝ってもらう日だけ行ってどうする。善は急げだ、さあ行くぞ!」 【6月2日】 『小さな獣医さん』 祈里 「今日は動物病院のお手伝いなの! みんなに早く良くなってほしいなぁ……」 せつな「そっか、病気の子と向き合うお仕事なのよね。楽しいってわけにもいかないわね」 祈里 「心配の方が多いけど、その分、元気になったら嬉しいのよ」 せつな「私にも、何か手伝えることないかしら?」 祈里 「この子は骨折のリハビリなの。お散歩に付き合ってくれると嬉しいな」 せつな「わかった、精一杯がんばるわ!」 祈里 「病み上がりだから、ほどほどにね……」 【6月3日】 『愛の大きさなら世界一です』 せつな「今日は、ラブと一緒におかあさんにケーキ作りを教えてもらうの!」 あゆみ「そうそう、メレンゲのだまを切るように混ぜるのがコツよ」 せつな「さすがはラブ、飲み込みの早さも手際も鮮やかなものね」 ラブ 「せつなだって凄いじゃん! あたしも負けてられないよ」 あゆみ「そうよね、料理で負けたらラブはせっちゃんに敵うものなくなるものね」 ラブ 「おかあさんひどい! 身長だって負けてないよ」 圭太郎「ほんとうに勝てるものないんだな、ラブは……」 【6月4日】 『そもそもタルトっていくつなのかしら?』 タルト 「シフォンが寝てる間にドーナツ食べたろ」 シフォン「キュア~! タルト、ずるい~!」 祈里 「シフォンちゃん、まだまだあるから超能力はナシね」 ラブ 「もうっ、タルトったらイジワルしないの!」 カオルちゃん「いいのいいの。おやつ取り合うのも子供の醍醐味だよん」 美希 「たしかに、二人とも楽しそうだけど……」 せつな 「これが一国の王子かと思うと、複雑なものがあるわね……」 【6月5日】 『母娘ですから』 美希 「今日はママと一緒にショッピングに行くの」 レミ 「あ~ん、美希ちゃん、置いていかないで」 美希 「は~……。さっきからずっと同じ売り場」 レミ 「あ~ん、美希ちゃん、何にしようか迷っちゃう」 美希 「喫茶店の食事のメニューくらいで悩まないでよ」 レミ 「これもいいわね。あれもいいわね。――ガチャン!」 美希 「普段、お仕事のママは颯爽としてカッコいいのに……」 せつな「なるほど、美希がしっかりした理由と、たまにドジな理由がわかったわ」 美希 「後ろの方は余計よ……」 【6月6日】 『一番人気?』 キュアベリー「ブルーのハートは希望の印! 摘みたて・フレッシュ・キュアベリー!!」 子供達「あはは、ベリーだ! ベリーだ! あはは」 美希 「ちょっと! なんでそこで笑うのよ!」 ラブ 「まあまあ、美希たん落ち着いて」 せつな「プリキュアショーにムキにならないの。ベリーも本物じゃないでしょ」 子供達「ピーチカッコイイ! パッションキレイ! パイン可愛い! ベリーあはは」 せつな「お笑いキャラとして定着しちゃったのね」 美希 「羽が……羽がいけないのよ……」 祈里 「もっと前からだと思う……」 【6月7日】 『いいこと』 タルト「今日は何かええことありそうな気がするで~」 ラブ 「それで、何かいいことあったの?」 タルト「せやな、迷子の子にドーナツおごって、家まで送ってあげたんや」 ラブ 「タルト偉い! でも、それじゃタルトにいいことあったわけじゃないよね?」 タルト「いっぱい笑顔見れて、喜んでもらえたんや。ええことやないか」 ラブ 「タルト、今からケーキ焼いてあげる」 タルト「ホンマでっか!」 【6月8日】 『女の子の憧れ』 せつな「今日、教会で素敵な花嫁さんを見たわ」 祈里 「うんうん、憧れちゃう」 ラブ 「ウェディングドレス、キレイだよね~」 美希 「和風やカラードレス風なんてのもあってね、ウェディングドレスだけのショーもあるくらいなのよ」 せつな「衣装も綺麗だけど、幸せそうな笑顔がより素敵に魅せているんだと思うの」 【6月9日】 『持ち帰りで頼む。待ってる奴がいるんでな』 サウラー 「ウエスターの奴……。早くドーナツを買って帰ってくればいいのに」 ウエスター「聞こえてるぞ! お前もたまには自分で買いに行ったらどうなんだ」 サウラー 「面倒だ。お茶に付き合えと言い出したのは君のほうだろう」 ウエスター「その割には、ドーナツの種類やらやたら注文細かいけどな」 サウラー 「もういい、買えたのならさっさと食べようじゃないか」 ウエスター「おう! 今日はな、お前の好きなドーナツが揚げたてだぞ」 【6月10日】 『ピンクのせつな』 ラブ 「今日のラッキーカラーはピンクだよ!」 せつな「じゃあ、今日はラブの服を借りてみようかしら」 ラブ 「なんでも言って! シャツにパンツにジャージにパジャマに、下着も!」 せつな「どうしてそんなに嬉しそうなの? さすがに下着はやめておくわ」 ラブ 「ガーン~~!」 せつな「だから、どうしてそんなにガッカリしてるのよ……」 新-075へ
https://w.atwiki.jp/1007k/pages/2669.html
難易度表/むずかしい/Let s! フレッシュプリキュア!
https://w.atwiki.jp/gamemembarzu/pages/229.html
第50話「覚醒ゼロ」 エンプティー「なぜその力を・・・?」 ブライ「この力・・・チームハンターのうちはサスケから奪い取った・・・」 エンプティー「あいつからだと・・・!?」 ブライ「終わりだ・・・ブライブレイク!」 ドカーーーン!! ザント達「うわぁ~!!!」 ブライ「雑魚が・・・」 ザント「チ・・・チクショウ」 エンプティー「まだ逃さぬぞ」 ブライ「もうじきこの世界は消滅する」 ザント「何・・・この世界の王は・・・私だぞ・・・」 ブライ「王?テメーみたいな雑魚がこの世界の王なわけ無いだろ」 エンプティー「なに・・・?」 フォルテ「この世界の王は俺たち全員・・・しかし・・・こんな世界なんてもう用はない」 ブライ「俺達が出た瞬間にこの世界は消滅する」 フォルテ「さらばだ・・・」 シュン! ザント「!。異界が消えて行く・・・」 エンプティー「クソー・・・」 チームハンターも・・・ クラトス「消えていく・・・」 サスケ「終わったな・・・[呪印の力が奪われるとはな・・・]」 ベジータ「だが俺達は一度死んでいる・・・」 恋次「蘇った奴がいるなんておかしいことだ・・・」 リク「ソラと決着つけたかったがな・・・」 セフィロス「体が消えていく・・・」 一方・・・スマブラ合宿所では・・・ マリオ「ん?げっ!なんか来てる」 クラウド「エランドか!」 マスハン「にしてもなんだあの数は・・・」 ロックマン「行こう!」 ウォーロック「おうよ!」 ゼロ「・・・(アイツだけが強くなってる・・・だが!俺は・・・)」 ロックマン「ゼロ?」 ゼロ「あぁ・・・今行く」 アイク「合宿所が潰れるぞ!」 ロイ「そんな事はさせない」 クレハン「よーし!行くぞ!」 スマッシュブラザーズ「オォー!」 エランド「・・・・・・・・」 ソニック「やっぱりなんて行ってるかわからないぜ」 シャドウ「そんな事より倒すのが先だ」 マリオ「ハリケーン・ファイアー!」 クラウド「メテオスウォーム!」 悟空「かめはめ波~」 一護「卍解!一閃!」 ナルト「螺旋丸!」 アイク「大天空!」 ロイ「エクスプロード!」 ロイド「天翔蒼破斬!」 ファルコン「ファルコンパーンチ!」 ドカドカドカドカドカドカーーーーン!!! エランド「・・・・・・」 スネーク「復活した!?」 インク「これじゃ、キリがないデスヨ!?」 ワリオ「永久に不滅なのかぁ~」 ロックマン「スターブレイク!ロックマン・グリーンドラゴン!」 ゼロ「!!!。(また使った・・・。クソ!)」 ロックマン「エレメンタルサイクロン!」 エランド「!!!!!!」 ドドドドドドドドドドドドドドン! ロックマン「やった!」 ウォーロック「スターブレイクすればチョロイもんだぜ!」 ゼロ「・・・おい。」 ロックマン「えっ?・・・何?」 ゼロ「ふざけんなよ・・・なんでテメーだけ強いんだよ・・・」 ロックマン「何言ってるの?」 ゼロ「フ・・・フザ・・・ケ・・・ンナ」 ウォーロック「!。おい!スバル!ゼロから離れろ!!」 ロックマン「どうして?ゼロが一体・・・」 ウォーロック「いいから離れるんだ!」 ゼロ「オオオオオオオオオオオオ!!!」 ゼロの周りに赤いオーラが出現した・・・ ロックマン「ゼ・・・ゼロ?」 ウォーロック「いきなりなんだってんだ・・・?」 マスハン「ゼロ!?どうしたんだ!?」 クレハン「おい!何があったんだ!?」 ゼロ「もうこんなところで遊ぶ必要はない・・・」 マリオ「何!お前なんて言った!」 ゼロ「二度とこんなところで遊ぶ必要はないといったんだよ」 マリオ「お前!黙って聞いてりゃふざけたこと言いやがって~!!!」 ゼロ「フン・・・」 シュン! マリオ「何処行った!!出てこい!!」 ルイージ「兄さん!外だよ!」 マリオ「何!」 ゼロ「じゃあな・・・」 シュン・・・ マスハン「消えた・・・」 クレハン「何があったんだよ・・・」 次回 ゼロがブライたちと接触! 軍を裏切ったゼロはどうなる!? そして、スマッシュブラザーズに残されている最後の作戦とは!? 次回「ゼロの道」お楽しみに