約 823,924 件
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1275.html
34話 血に塗れた優しい彼女 「学校か…」 散弾銃――レミントンM870を携えた狐の少女、フラウは、 学校の裏門の前に立っていた。 まだ夜も明けきっていない時刻、闇の中にぼんやりと浮かび上がる校舎は不気味だった。 「…入ってみよう」 フラウは裏門から学校の敷地内に入り、出入口を探し始めた。 そしてそれは程無くして見付かる。用務員用の小さな入口だった。 ノブに手を掛けると何の抵抗も無く扉は開いた。 フラウを出迎えたのは小さな和室と押し入れ。宿直室らしい。 「……」 M870を構え、警戒しつつ土足で和室に上がり込む。 そして奥の扉を開けると、そこはもう廊下だった。 幾つもの教室が並び、長い廊下の先は暗闇に覆われ良く見えない。 (ちょっと…怖いかも……) 暗闇、静寂。思わず何かいるのではないかとフラウは思い、少し怖くなる。 彼女自身は、そういった非科学的な存在を信じる方では無い。 なので、ここで出るとしたらそれは他の参加者以外に無いと、彼女は 自分自身に言い聞かせ、恐怖心を和らげようとした。 ガチャ。 「!!」 突然前方の、フラウから見て左手側にある「倉庫」という表札が付いた扉が開いた。 いきなりで死ぬ程驚いたフラウ。 そして扉から出てきた者は、兎耳を持ったブレザー姿の少女だった。 その手には調理室か何かで手に入れたのか、それとも支給品なのか、包丁が握られている。 「!」 兎耳の少女――鈴仙・優曇華院・イナバもフラウの存在に気付く。 (他の参加者!? しまった、いつの間に入ってきてたの!?) 数時間前に学校内で遭遇し、殺害しようとした鎧武者に逆に気絶させられ、 武装をも奪われたイナバは、代わりの武器を探すべく学校内を探索していた。 しかし教育機関たる学校に銃器や刀剣など置いてあるはずも無く、 散々歩き回った挙句発見出来た物は調理室にあった古びた文化包丁だけだった。 そして今、イナバは銃――よりにもよって散弾銃――を装備した参加者に出くわした。 「悪いけど、死んで!」 フラウはM870の銃口をイナバに向けようとした。 だが、それよりも前に、左肩付近に衝撃と激痛を感じる。 「ぐああっ!?」 イナバが持っていた文化包丁を思い切り投げ付けたのである。 その結果、文化包丁の刃はフラウの左肩を浅くではあるが切り裂き、 床の上に落ちた。 ガタン! 「あ…!」 痛みの余り、思わずM870を床に落としてしまったフラウ。 (しめた!) イナバはこの機を逃すまいと、落下したM870に駆け寄ろうとした。 だがフラウも簡単には行かせない。 「このぉっ!!」 「うあ!」 牙を剥き出しにしたフラウがイナバに飛び掛かり、押し倒す。 そしてアクション映画さながらの、女同士の取っ組み合いに発展した。 「死、ねぇっ!」 「あんたがっ、死ね!」 張り手では無く、握り拳による殴り合い、そして蹴り合い。 美しい顔が醜く歪むのも、衣服が乱れ、汚れ、破れるのも、髪が乱れるのも気にせず、 狐獣人の少女と、兎耳の少女は壮絶とも言える格闘戦を繰り広げた。 そして、数分後に決着は着いた。 「ぎゃあぁあっ、ア゛っ、あアぁあァァ、ごぼ、ごぼごぼ、ごぼ」 「………………ッ」 フラウの、狐獣人の鋭い牙がイナバの喉笛に深く食い込んだ。 夥しい量の鮮血が、傷口から、イナバの口から溢れ出、 そして、しばらくもがき苦しんだ後、イナバは白目を剥いたまま、だらんと脱力し事切れた。 「……っ……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、うっ…はぁ…はぁはぁはぁ」 口元と制服の上着を真っ赤に染めた狐の少女は、 殴られ蹴られそこらじゅう痛む身体を引き摺り、すぐ近くの壁に寄り掛かり、 ずるずると座り込む。 「……ふっ……ふふふっ。あは、あはははっ。 あはははははははははははっははははははは」 勝利への悦びか、それとも説明出来ない別の感情か、 フラウは乾いた笑い声を上げた。 【鈴仙・優曇華院・イナバ@東方Project 死亡】 【残り38人】 【一日目/黎明/E-5学校一階廊下】 【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】 [状態]肉体的疲労(大)、身体中に打撲痕、左肩裂傷(軽度)、口の中を切っている、 全体的に血塗れ(特に口元と胸元)、衣服が乱れボロボロ(下着が見える)、高揚感 [装備]無し [所持品]基本支給品一式、12ゲージショットシェル(12)、ビームサーベル [思考・行動] 基本:英人達の元へ帰還するために、優勝する。 1:参加者は発見次第始末していきたい。 [備考] ※本編死亡後からの参戦です。 ※E-5学校一階廊下に鈴仙・優曇華院・イナバの死体、 鈴仙・優曇華院・イナバのデイパック(基本支給品一式入り)、 レミントンM870(3/4)、古びた文化包丁(学校調理室備品)が放置されています。 犬の散歩はリードを着けて 時系列順 復讐の女神 犬の散歩はリードを着けて 投下順 復讐の女神 冷静な狐×馬鹿な天使 フラウ 繰り返される銃声と流血 兎と侍の合わせ技 鈴仙・優曇華院・イナバ 死亡
https://w.atwiki.jp/unchingmachine/pages/202.html
VIP時代のコテ。通称ナストラル。 姦淫の信者の効果を勘違いした挙句フラウロスが弱いと触れ回り、スレ民に馬鹿にされる。このことから「フラウロス弱いガイジ」とも呼ばれる。 なお、スレ民が高く評価してた血に飢えたハムスターは本当に弱かった模様。 NSTRSのレス 870 名前 NSTRS ◆GQ8u0VqZNA (ワッチョイWW 3d83-bPu/ [126.59.252.48]) 2018/09/26(水) 14 53 22.575 ID 643Zq3Lo0 850 信者の自傷はアタック時じゃなかった? そもそもそんな動きして無理に出してもあんま強くないっていう フラウロスは積まないほうがきっといい 93 名前 NSTRS ◆GQ8u0VqZNA (ワッチョイWW 4183-eiMw [126.59.252.48]) 2018/09/27(木) 13 11 29.044 ID o24nv+w40 フラウロスもハムスターもいらないんだよなぁ... 特にフラウロスは邪魔 55 名前 NSTRS ◆GQ8u0VqZNA (ワッチョイWW 4183-eiMw [126.59.252.48]) 2018/09/27(木) 15 07 13.838 ID o24nv+w40 ぜーーーーっっっっったいにフラウロスは入れないほうが強い アンリミならともかくローテではただの邪魔にしかならない この点は絶対に譲れない 465 名前 NSTRS ◆GQ8u0VqZNA (ワッチョイWW 4183-eiMw [126.59.252.48]) 2018/09/27(木) 15 34 23.190 ID o24nv+w40 450 そもそも基本回復はテンポロス フラウロスもシープも甘え バリアのヴィーラだけを信じて祈っていけ 377 名前 NSTRS ◆GQ8u0VqZNA (ワッチョイWW 4183-eiMw [126.59.252.48]) 2018/09/28(金) 00 46 01.618 ID qEcbWX510 367 な?フラウロスいらないだろ? 784 名前 NSTRS ◆GQ8u0VqZNA (ワッチョイWW 4183-eiMw [126.59.252.48]) 2018/09/28(金) 01 41 51.586 ID qEcbWX510 772 フラウロスなんか入れてるから勝てないんだよ 自己要因にしかならない 抜いたら勝てるよ 980 名前 NSTRS ◆GQ8u0VqZNA (ワッチョイWW 4183-eiMw [126.59.252.48]) 2018/09/28(金) 02 13 17.910 ID qEcbWX510 9 275 NSTRS ◆GQ8u0VqZNA (オッペケ Sr53-Pw75 [126.133.229.69]) 2018/11/13(火) 19 54 23.414 ID 5CScMHTpr とりあえず"正解"はハッキリしたようだな まぁID 9gKMy8hgaくんはフラウロスガイジの俺よりエアプだったってことで...w
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/696.html
63話「お早い立ち直りで」 E-2にある年季の入ったラブホテルの屋上に、私――伊賀榛名と、 フラウちゃんは放送を聞くために上がった。 ホテルの個室は完全防音機構だから放送を聞き逃す恐れがあるからね。 所々錆が浮き出た思い鉄製の扉を開けると眩しい光が差し込んできた。 「うおっ眩し」 「ずっと薄暗い部屋の中いたからね…」 眩しさに目がくらみ手を翳す私の隣で心無しかやつれて見える黄金色の毛皮を持った狐娘、フラウちゃんが言う。 屋上は周囲を錆びた金網で囲まれ、これで本当に稼働しているのか疑問に思える程古びた室外機や配電盤が設置されている。 何か端の方には壊れたテレビや冷蔵庫なんかのゴミが積まれてるし、このホテル本当に古いのね。 そんな感じで屋上の様子を見回していると、突然どこからか大音量のサイレンが聞こえてきた。 「うわ、何!?」 「あ、もしかして放送…?」 サイレンが鳴り終わった後、主催者であるセイファートの声が聞こえてきた。 フラウちゃんの言う通りさっきのサイレンは放送の合図みたい。 そしていよいよ第一回定時放送が始まった。 そして放送が終わり、再び大音量のサイレンが鳴り響く。 セイファート曰く放送の前後にあのサイレンを鳴らすらしい。 いや、それよりも……。 「アヤちー…死んじゃったんだ……」 「あ、伊賀さん……」 放送で呼ばれた死者の名前の中に私のクラスメイトである「中村アヤ」の名前があった。 ドジっ娘で運動神経ゼロで、でも私よりおっぱい大きくて可愛かった牛娘のアヤちー。 死んじゃったんだ……もうあの声も聞けないし、おっぱいも揉めないのね。 いや、それ以上に、純粋に悲しいなあ……。 「あ、ごめんフラウちゃん……」 「いや! いいのいいの! その…友達、だったの? やっぱり」 「うん……フラウちゃんは……確か何人か呼ばれてたけど……」 「そうね…太田君に、サーシャさんにシルヴィアさん……」 死者の発表ではフラウちゃんのクラスメイトの名前が三人呼ばれていた。 お互い、知り合いに関してはもう情報は交換し合った。 余り親しくは無いって話だけど、やっぱりちょっと悲しそう。 「ありがとう。フラウちゃんは優しいね、結構酷い事したのに、気遣ってくれるの?」 「…もう気にしてないよ。こんな時だもの…お互い様だよ」 「……」 あれ……何だか涙が……。 次の瞬間、私はフラウちゃんの胸に飛び付いて、泣いていた。 「……~~~~~っ……っ……」 「伊賀、さん……」 ……ああ駄目だ、涙が止まらない。 しばらくフラウちゃんの胸を借りて泣かせて貰おう……。 私の胸の中で声を押し殺して泣いている黄色い狐族の少女。 つい一時間程前まで私にとても言葉に出来ないような性的悪戯をしてきた相手だけど、 今は、本当に普通の女の子に見える。 きっとこれが伊賀さんの素顔なんだろうな。 それにしてももう20人も脱落しているなんて、やっぱり殺し合いに乗った人は多いのね。 前回の殺し合いの時もそうだったけど。 私のクラスメイト――特に親しい訳では無かったけど――も、三人死んだ。 思えばゲームが始まった直後ぐらいからずっと伊賀さんに捕まってたからなあ。 いよいよ本格的に脱出の手立てを考えないとマズイ。 何かコンピューターがあればもしかしたら首輪の管制システムをどうにか出来るかもしれないんだけど。 「ん…ありがとフラウちゃん、もう、大丈夫だよ。もう、平気」 涙を拭い、目を真っ赤にしながら伊賀さんが私から離れる。 気丈に振舞ってはいるけど精神的ショックは大きいように見える。 「…伊賀さん。私はこのゲームから脱出する手段を探そうと思うの。 でもそれには伊賀さんの協力も必要…お願い、一緒に頑張ろう、伊賀さん」 「うん、分かった…改めて、宜しくね、フラウちゃん」 「こちらこそ。伊賀さん」 朝日が照らす屋上の上で私、フラウと伊賀さんは改めて共闘を誓った。 「所で伊賀さんの支給品って……」 「私? これ」 「うわっ……」 伊賀さんがデイパックから取り出したのは映画なんかで見るような散弾銃。 「それとフラウちゃんを気絶させるのに使ったスタンガンね。 フラウちゃんは特殊警棒と、ロープだっけ?」 「うん…正直『無いよりはマシ』って感じだけど」 「大丈夫だよ。私が付いてるから……あ!」 突然、伊賀さんが何かを思い出したような声を上げた。 「? どうしたの、伊賀さん」 「うっかりしてた……」 「え?」 「ロープがあるなら、もっとプレイの幅が広がったのに!」 「…………」 伊賀さん、結構、大丈夫そう? 【一日目/朝方/E-2市街地裏繁華街ラブホテル】 【伊賀榛名@オリキャラ】 [状態]:健康、悲しみ [装備]:モスバーグM500(6/6) [所持品]:基本支給品一式、12Gバックショット弾(30)、 スタンガン(バッテリー残り95%) [思考・行動]: 0:殺し合いはするつもりは無い。但し襲われたら対処。 1:フラウちゃんと行動を共にする。 2:千穂ちゃんは生きてるかな……。 3:アヤちー……。 [備考]: ※フラウとお互いの知人についての情報を交換しました。 【フラウ@自作キャラでバトルロワイアル】 [状態]:肉体的、精神的疲労(大) [装備]:特殊警棒 [所持品]:基本支給品一式、ロープ [思考・行動]: 0:殺し合いには乗らない。脱出手段の模索。 1:伊賀さんと行動を共にする。 2:パソコンが欲しい(出来れば高スペック)。 3:仲間を集める。 4:クラスメイトと合流する? [備考]: ※本編死亡後からの参戦です。 ※伊賀榛名とお互いの知人についての情報を交換しました。 ≪支給品紹介≫ 【モスバーグM500】 アメリカ、モスバーグ社が開発したポンプアクション式散弾銃。 非常にオーソドックスな作りで、元々は狩猟用だが各国の警察や軍隊からの需要も高い。 【スタンガン】 電気ショックを与える護身用具の一種。 フィクションの世界ではスタンガンで気絶させる描写が多いが、 実際には歩行困難にはさせるが気絶する事はまず無い。 但し本ロワに登場するスタンガンは改造を施され、気絶させる事も出来るらしい。 BACK 銃の大量所持はチートフラグ? 時系列順 NEXT 距離近いが全く接触無し BACK 銃の大量所持はチートフラグ? 投下順 NEXT 距離近いが全く接触無し BACK Individuality is rich 伊賀榛名 NEXT まじめにふまじめ BACK Individuality is rich フラウ NEXT まじめにふまじめ
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/1523.html
アル・ダキア 側面(4) 「あいつ・・・・・・」 遠眼鏡を覗き込んだまま、ハーニャ・XX・マシュリアはつぶやく。 「こないだの奴」 「こないだって何時のだ」 フラウクスは確かめもせずに言う。屋根裏に隠した見張り台の中に据え付けた、休憩椅子に身を預けている。ハーニャは遠眼鏡を降ろし、フラウクスへと投げた。 「アスランを迎えに来たやつ」 「あの飛ぶやつか」 胸に遠眼鏡を受け止めたフラウクスは言った。 「近衛騎士団って言ってたよな」 フラウクスは立ち上がり、遠眼鏡を手に監視窓へと歩み寄る。農家を装った見張りの詰め所、その屋根に隠された監視窓だ。帝國領へ向けられたそれは、監視というより、灯明や腕木信号を読み取るためのものだった。フラウクスが見るのは、遠い灯明信号塔ではなく、ずっと近い、河からの道だったけれど。 その河からの道には、騎乗の姿がある。背後には、輜重馬車の隊列が従っている。先に立つ騎影二つは、いずれも知った姿だった。一つは506重駆逐大隊で。つまり黒騎士だ。そして、もう一つの姿こそが、つい先だって預かりもののアスランを回収して飛び去った機神の乗り手だ。 「様子がおかしいな」 「それに、後続。あれじゃあ小隊段列だもの」 ハーニャは続いてくる輜重馬車を示す。フラウクスは言った。 「降りるぞ。ここを頼む」 フラウクスは遠眼鏡を従士へと手渡し、ハーニャとともに階段を降りる。階下は見張りの詰め所、さらにその下の一階は陣地本部になっている。村を偽装した、帝國軍の偽装拠点だ。先の森族らの襲撃を期に、南方辺境公の直接の許可で作られた隠密拠点だった。その特殊性から、村に持ち込まれた武器には限りがある。そのうち最良の武器と言って良いのが、二人の黒騎士であった。フラウクス小隊長と、古人のハーニャ。訓練中の負傷による小隊欠員から、国境防衛機能の確認などという雑務をやらされていた二人が、いつの間にやら越境不正規任務についていた。 監視窓から見た騎影らと、輜重馬車は、村の入り口に差し掛かっていた。丸木の先を尖らせ、刺し並べた柵の間に開かれた入り口だ。 「陣地指揮官は」 騎影の一人が問う。 「自分だ。フラウクス騎士長」 その姿は、鞍を降りつつ言った。黒髪を一本束ねに結った、麗人と言っていい姿。だがフラウクスにはわかっていた。男でも、女でもない。ハーニャ同様に、古人だった。より欠ける物少なき者だという。古代に滅び去った魔導帝国を統べた者らの末裔、とも。 「南方軍本部付参謀のレオニダスだ。よろしく頼む」 「本部付?」 「命令書だ」 レオニダス参謀は、雑嚢から封筒を取り出す。受け取らざるを得ない。封は小柄で切った。南方軍司令マクシムス将軍その人の署名がある。 「・・・・・・」 初期の命令は継続する。アル・ダキアの情勢悪化による帝國領への波及を防ぐための情報収集が主任務であることは変わらない。取得すべき情報については、別命をもって示す、とある。行動制限は、別命をもって一部を解除すること、とも。命令書は更に続く。小隊は現地のまま欠員と装備を充足し、戦闘可能水準に復帰するように、と。ただし、初期の命令通り、武装は状況に対応するためのものであり、アル・ダキアの臣民とその財物に被害を与える目的には使用しないこととも明記されていた。フラウクスは参謀を見た。 「つまり、先の報告への対応か」 「先の報告?」 訝しげにレオニダス参謀は問い返す。 「火災騒ぎと森族の機装甲以外に何かあったのか」 「速報はすでに出している」 「確認できていない。説明を」 三日ほど前のことだ。密偵らしきもの二名がこの村にやってきた。目的は不明。森族の重魔道機が焼いていった痕跡について、情報を取得しようとした。捕獲しようとした黒騎士らを、兵法魔術で振り切って逃亡した。 「取り逃がしたのか。黒騎士が二人もいて」 「それどころか、追尾させた偵察班の人員が惨殺された」 「その後の追跡は」 「偵察班ではもう無理だった。我々は現部署からの移動を認められていない」 もちろん、南方軍司令その人の命令によって。 「それ以上の情報は無いのか」 「偵察班の遺体は回収、埋葬済み。これも兵法魔術によるもの。先に遭遇した者の兵法魔術とは違っていた」 先の者が使ったのは土の魔道であることは、ハーニャもフラウクスも確認している。一方、それを追跡した偵察班の遺体には、氷の術らしいもので串刺しにされた跡と、雷呪で焼かれた跡があった。参謀は腕組みから、片方の手を口元へ寄せる。 「森族ならありえる」 「だが我々は森族と自衛以上の戦闘すること自体、認められていない。襲撃があったばあいは、撤退を求められている」 「たった今からそれは変更になる。先の命令書に基づき、別命を発令する」 雑嚢から二枚目の命令書が取り出される。レオニダス参謀は言う。この領域での捜索撃滅だ、と。命令書にはレオニダス参謀の言葉通りのことが書かれていた。ただし、領域の指定、行動範囲は、現地にて指示する、とも。 「自分が参謀として指導する」 「黒騎士の遊撃を、ですか」 「遊撃戦そのものを指揮するつもりはない。これは命令にある通り、情報収集を行動の基本としている。ただし、帝國領の安全を強く要請する事態になっている」 「事態とは何ですか」 「説明できない」 「我々はどの程度の安全を供することを求められているのか、確認したいだけです」 「帝國領への攻撃、特に火力と魔術の投射が行えない状態を求めている」 「了解しました」 そう応じるしかない。フラウクスは続ける。 「命令書に基づけば、小隊の戦力回復を求められています」 「それについては説明する。ここの本部へ」 「こちらへ」 フラウクスは、回れ右をして、本部へと向かう。ハーニャも、めずらしく黙ったままついてくる。ハーニャは黒騎士としては若手だが、こういうことがあることは、知っているのだろう。上位からやってきた理由を話さない参謀が、不可解で厳しい指導を下してくることを。 彼らには、誰も、逆らえない。すこしの溜飲が下がるとすれば、指導を下してくる彼ら自身すら、逆らえない事に従って現れるらしい。何者が彼らに命じ、何を果たさせようとするのか、大抵の場合は知られないままで終わる。あとに多くの塚盛りを残して。すでに士卒も察しているようだった。あり得べからざるものを見るような目を向けている。たとえば死神を見るような。 ただ、フラウクスには少しだけこころ軽く思うものがあった。そんな中で、いつもと変わらない奴がいる。やってきたもうひとりの姿だ。 ぼさぼさの黒髪と猫背、それに軍袴のポケットに手を突っ込む癖はちっとも治らない。黒騎士ならば苦言を述べるものもいない。 参謀と黒騎士が本部へ入ると、それだけであたりは真と静まり返る。構わず参謀は言った。 「キャバリス騎士長のことは知ってるな」 「もちろんです」 応じてフラウクスは手を伸ばす。 「ひさしぶりだな、サーシャ。まあ、お前で良かった」 「こ、こちらも助かる」 すこしのどもりも、昔と変わらない。 「あんたの剣、あたし嫌いなのよね」 腕組みしたまま、ハーニャは言う。キャバリスは応える。 「俺は、お前は弱くなくていいと思う、マシュリア」 「それはありがと」 「マックスたちはどうした」 「お、俺が抜けて、新入りが入った」 キャバリスの元に所属していた小隊の長のことだ。大柄で、生真面目なあの小隊長から、どうやってこのサッヴァ・キャヴァリスを引き抜いたのか、とフラウクスは思う。 レオニダス参謀は続けて雑嚢から書類を取り出す。補給品の目録だ。 「機体は確保してある。見かけは東方型になっている」 どうやってそんな物を、とフラウクスは思う。フラウクスですら、東方型なる黒の二については、噂で聞いたことがあるだけだ。南方辺境公直下の不正規戦部隊。それらが装備する不正規戦のための黒の二なのだと。しかしその東方型を、この参謀はどうやって調達してきたのだろう。軍の装備する黒の二に、それほど予備は無い。あれ一機で、軍の戦列機装甲青の二の十機と値が釣り合うと言われている。 そしてすぐに気づいた。これはそもそも近衛騎士団が深く関わったなにかなのだ、と。軍とは別に、黒の二を持つのは、近衛騎士団しかない。つい先だってに、近衛騎士団の若手、アスランが教育配置されたのも、この一件に関わっているのかもしれない。今の近衛騎士団長は、シリヤスクスの魔女と恐れられる、カメリア・シリヤスクス・シルディール元帥なのだから。参謀は続ける。 「部隊担当の小隊従士長はこれまで通りとし、先任とする。補給担当はこのアマムス従士長とし、後任とする」 彼に付き従ってきた従士長は、かちりと踵を合わせ、左胸へ拳を当てる敬礼をする。参謀は続ける。 「機体ははしけで河岸にある。移動はキャバリスと補給従士長にまかせて、君たち二人は、私を先の現場へ連れて行ってほしい」 「ご自身で身を守れますね」 「そのつもりでいる」 そう言いながら、参謀は帯剣すらせずに、革帯には杖を差し入れているだけだ。 「隠密行動維持なら、その軍装では無いものを」 「備えてきている」 「サーシャ、お前もだ」 キャバリスは、俺はこの黒が好きなんだが、とぼやく。フラウクスとハーニャといえば、そこそこ村人風の格好をしている。ハーニャに言わせればフラウクスは遊び人にしか見えないそうだ。フラウクスとしては望むところだった。釣り三昧の余生まで死ぬつもりは無かったし、余生の前に楽しめればもっと良い。ハーニャのほうは、なんとも言いようがない。古人というのはどこにいても目立つ。そして着替えを済ませたレオニダス参謀は、嫌味なほど貴族的で、遊び人にすら見えない。こんな場末の国ざかいの村で、狩り遊びをする貴族が、もしもほんとうにいるとすれば、ああなるだろう。 彼は馬に乗るのも上手かった。騎乗のハーニャに導かれる通りに森へ分け入り、ハーニャと土の魔道兵との戦いの跡を見た。土の魔道兵が放った術の跡もだ。フラウクスの見たところ、敵の使った術は、帝國の兵法魔術に近いものだった。内観的で、心技体の合一した術の練りを行う。敵は、それだけではなく、魔術を帯びた武具も持っていた。奴の直剣は、ハーニャの刀を欠かせていたし、奴の盾はフラウクスの氷術に耐えもした。そうして敵の二人は、馬へと飛び乗り、駆け去って行った。そのたった二人が、彼らの総勢とは、とうてい思えなかった。たった二人でありながら、逃げの備えをしつつ、敵の巣窟へ踏み込んで来るだろうか。その二人をそのまま追えば、どこかで後衛の待ち伏せに飛び込んでいただろう。実際、彼らを追わせた偵察班の二人組は、生きては戻ってこなかった。 その場でも、参謀は冷たくその跡を見下ろしているだけだった。偵察班の死に様も、当たり前のように。 二人一組で、一方に変事があっても、一方が帰る手はずになっていたはずだった。だが、二人とも体に大穴を開けられ、雷呪のような焼け方をして、打ち捨てられていた。それでフラウクスにはわかった。その呪を行ったもののことが。 フラウクスが相対したのは、先の戦いを含めてたった三度。しかし、はるか以前から知っていた。フラウクスの先祖を犯し辱めた森族であったから。 「・・・・・・」 「あれは」 騎乗のレオニダス参謀が問う。示す先には、小さな林が見える。 「確認していない」 ハーニャが応える。待ち伏せを掛けるには適切なところだった。林の中でも、林の背後でもだ。あの時は、偵察班の二人の遺体を収容するのがやっとだった。たとえば遺体に、肉の芽のような罠が掛けられていればー掛けられていなかったことが不思議だったがーそれだけですら只では済まなかっただろう。 「いま、確認する」 参謀は言う。ハーニャはちらりとフラウクスを見る。行けよ、とフラウクスは示す。フラウクスの一族が復仇を果たせていないのは、やつが狡猾で手強いからだ。その相手の仕掛けた罠に、不注意な高級参謀が掛かって死ぬなら、それはそれでしかない。その不注意が指導先の部隊に付け回されないだけ良かろうというものだ。 参謀は、林の外れを馬に進ませる。ゆっくりと、その奥を伺うようにして。馬は何事も知らぬげに蹄を進めている。不意に参謀は手綱を退いた。 「・・・・・・機装甲か」 参謀が示したのは、地に深く刻まれた足跡だった。林の中には、焚き火の跡もあるようだった。荷馬車らしきものが引き込まれたような、の轍の跡もある。 「そもそも何のためにこんなところまで来たんだ」 「奴らの足跡じゃないみたい」 ハーニャもまた、林には踏み込まず、その外れから見遣っている。先に戦った、森族の機装甲のことを示していた。 「そうかもな」 フラウクスは応じる。森族の重魔道機アヴェラウ・カスク・マチュアード。森族の呪を放つに適するように作られている。高い弓射力を持ち、魔術を加えて、実に戦いづらい相手だった。臨時の教育配属とはいえ、アスランが小隊にいたのは幸運だった。あるいは、何かのはかりごとだったのかもしれない。 「これを追跡する」 参謀は言う。 「黒の二を使う。驃騎兵に援護させる」 「驃騎兵?」 問うフラウクスに、そうだ、と参謀はうなずく。 「中継陣地に中隊が待機している」 まるで手妻のように、次から次に隠し事を取り出してくる。フラウクスは皮肉交じりに問う。 「あなたのための黒の二もあるんですか」 「それは無い」 フラウクスも思い起こしていた。この古人参謀は近衛騎士でもあり、そしてあの空飛ぶ機神で舞い降りてきたことを。
https://w.atwiki.jp/ruriy/pages/12.html
バフラウ 各層NM狙い インビュード解除について ※ 遠隔 シ アビ シ 他はボス狙いとほぼ一緒で 1層 マルドゥク 35脚、モリガン 35手 狙い 西ルート ボムNMがいるかを魔法未解除の白or黒が確認へ 他のメンバーはボス戦時と同じようにボム、トロール、ワモーラ成虫、ワモーラ幼虫の順で倒していく 確認者は途中敵をインスニでかわすこと ボムは魔法感知なので薬品使用 ボムの沸く場所はMAP F10orG8 袋小路 ボムNM 「Mad Bomber」を自爆せず75秒以内に倒す ボムNMをやる前にある程度武器、防具、魔法を解除しておく ボムNMを条件通りに倒すと門NMPOP 門NMを調べると別の部屋に飛ばされます 手順 シーフの盗むで扉NMの「来訪」スタート 通常敵 Chigoe チゴー 装備を落とす敵 Gate Widow 蜘蛛 蜘蛛がレアドロップでエンリルブレエット、マッハカフスを落とします ※蜘蛛が沸いたらとにかく先に蜘蛛を倒してください (来訪時各層NM同様) 扉NMは来訪ごとにhpが減っていき、hpが0になると 別部屋を強制退出させられます NMを倒している途中hpが0になってしまうと 出されてしまうためとにかくNMをみたら即倒してください NM終了後部屋を出されたら、1名ゴールへ先行 残りのメンバーで足りないインビュード補充 (やる必要がなかったら強化などをかけなおしておいてください) 2層 スカディ 35頭、薄金 35足 進行 北方面 西周りで中央にいるプリンを物理攻撃のみ 頭がとげとげ状態で4体撃破 この時属性WS不可 弱体で死なないようスリップ不可 扉NMが沸いたら1層と同じくシーフの盗むで来訪スタート ここでの敵はHunting Wasp (蜂) NM Skirmish Pephredo (赤蜂) フレイヤマスクと日数脛当 レアドロップ 3層 アレス 35手 スカディ 35頭 東西の大部屋にいる3連ギアNMを3連のままレストラルを 使わせずに倒す or 東西の1匹づつ存在する3連ギアを同時に討伐する 周囲の1連ギアのリンク注意 東のギアをぎりぎりまで削り、西にひっぱって寝かせキープ 西のギアをぎりぎりまで削り、同時に撃破 通常敵 Golibri コリブリ NM Zebra Zachary コカ ダイモスガントレ、フレイヤマスク レアドロップ 4層 マルドゥク 35脚、スカディ 35胴 ボス攻略時と同様に1連ギアを1体づつ釣って60秒以内に倒す 1体も逃げられずに、1連ギア10体撃破で扉NM 通常敵 Tragopan 鳥 Peryton 大鳥 エンリルブレエット フレイヤジャーキン NM狙いは実際はNMをいくつか組み合わせるorボス戦の前に組み合わせるという 形になりそうです 特にボスと4層NMは組み合わせやすそうです 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/925.html
その頃、本会場では地味に復活したにも関わらず全く出番が無かったフラウが武器を捜していた。 「全く、復活すると手持ちの物が無くなるなんて不○議のダンジョンでは無いのだぞ」 文句を言いながら、適当に辺りを捜索するフラウ。 その時だった。 けたたましい警報が、屋内に鳴り響いた。 「!?」 ――警報が鳴ったことに気が付いた時には遅かった。 体を何かが貫いていく。 バカな…… こんな店の こんな場所に警報機? いやっ そもそも何故これにこれほどの力が? いくら考えても仕方が無い。 そう、警報が鳴り 私が死んだことは変えることができない事実 まあ、いい。 これで私は終える事ができる。 このTCBRを…… 正直、ウンザリしていた。 ここでの、この生活に…… 私は静かに此処で退場させてもらう。 これでもう寿司ネタを連呼せずに済む。 では、最後に、まだTCBRに残る者達…… 早くズガンされろ フラウは警報機が作動し死にました。 フラウの選んだ道は正しかったですか? フラウはこの終わり方に満足だったですか? ……その返事は……次回で。 【二日目/?/何処かのアニメート】 【フラウ・ニー@ジーンダイバー 死亡確認】 [死因]:逮捕(警備システム)
https://w.atwiki.jp/jisakurowa/pages/115.html
パートナー ◆zmHe3wMKNg 松明の炎が、神社の扉をぼんやりと照らしている。 夜の森の静寂の底に、木々の擦れる音だけが響き渡る。 苗村都月の襲撃から逃れたケトルは移動を一旦止め、石造りの階段でその体を休めていた。 「…誰か、居るのか?」 木の蔭から、何者かが姿を現す。ケトルは体を起こし、手元に置いてあったサーベルを持った。 「はぁ…少しは休ませてくれよ。」 「心配すんなって。俺は誰も殺してないし、これからも殺さないよ。」 全体が確認できたことで心当たりのある人間を思い出したケトルは安堵し、緊張を解いて、サーベルの刃を下げた。 「君は…玉堤英人、だったかな?フラウのパートナーの。」 「え?パートナー?…まぁ、部活動でよく組んでたけど、ちょっと違和感あるなぁ、その呼び方。」 「いや、家に泊まりにきたフラウがよく君の事をベストパートナーだって話題にしてたからね。」 「ふーん。そうなんだ。」 英人は意外だったような顔でこちらを見つめる。妙な態度が気になったが、 フラウが信頼を寄せていた彼なら特に警戒する必要もないだろう。 そしてふと、この男ならもしやと思い、一つの事柄を聞いてみることにした。 「英人君、君はこの首輪を解除したりとかは出来ないのか?」 「…ああ、さっき少し見たけどちょっと厳しいね。どうもただの機械じゃないみたいだし。」 「ただの機械じゃない?」 「指を内側に突っ込んでみなよ。」 そう言われてケトルは人差し指を輪の内側に入れてみた。 「!?」 何かが蠢く感触がする。首輪事体から体温に似た温かみが感じられ、 鼓動を打つかのように何か小さいコードのようなものが脈うつ。 「い…生きてるのか?この首輪。」 「どう表現したらいいかわからんが、とにかく螺子とか半導体とかだけを部品に使ってるわけじゃ ないと思う。正直僕の知識じゃどういう構造なのかさっぱり。」 英人はお手上げという風なジェスチャーを取った。 「でも、きっとなんとか出来る筈だよ。」 「え?ずいぶん楽観的だな?」 「フラウを探そう。賢明な彼女と君が協力してくれればきっとなにかいい案が思いつく。」 「…フラウ…?…ああ…そうだった…由佳を捜すのに夢中ですっかり…。」 「英人君?」 「悪いけど。」 残念そうな顔をして、首を振った。 「過大評価過ぎだよ。僕もフラウもスーパーハッカーじゃない。 会場のシステムに侵入してウイルスを流したりとかできないし、 首輪の解析も解除も出来ない。この状況を打破できる力なんて、あるわけないんだ。」 「…なんで、そんなに悲観的なんだ、君は?やる前から諦めてるだけじゃないのか?」 さすがに煮え切らなく感じたケトルは感情を露にしかける。 英人はそれを見ても表情一つ変えず、飄々と言い放った。 「じゃあ、教えようか?…どんな化け物が、僕たちの敵に回っているのか。」 「…敵?英人君、なにか、知って?」 「フリーズ!動かないで!動くと撃つわよ!」 二人は突然の罵声にびくりと体を震わせ、同時に声の方を振り向く。 「…え!?」 「…あっ!」 「…君は…。」 震える手でM79グレネードランチャーを構えるフラウが、そこに突っ立っていた。 「…あ…ああ…。」 フラウから怒りの表情が消えていき、感極まるといった感じの今にも泣きだしそうな顔に変わっていく。 「フラウ!よかった!遭いたかったよ。僕は君を捜して、 「英人!無事だったのね!英人!」 走り出したフラウはケトルの横を通り過ぎ、英人に思いっきり抱きついた。 「わぁ!?ど、どうしたんだよ!?」 「うるさい!うるさい!もう!心配したんだからね!英人!英人ぉ!」 (…あ…あれぇ…?フラウぅ~?……やっぱ……この二人って……?) ◆ ◆ ◆ 「で、ケトルは苗村さんにいきなり襲われたんだ?」 「…彼女は恐怖に駆られてたんだと思う…多分、他にも居るんだろうな、苗村さんみたいな人が。」 「こんな環境じゃ、ある意味仕方無いかもしれないわね。後は、英人が遭った、吉良邑子さん。」 「…まぁ、間違いなく、危険だね。」 三人揃えば文殊の知恵、というものか。一息ついた後、三人で情報交換することになった。 その中でも英人の話の中に居た吉良邑子の狂気じみた行動は他の二人の頭を抱えさせるに十分な代物だった様だ。 「そんな平気で、人を殺せるものなの?」 「学校で勉強したり友達と遊んだりすることが異常で、殺し合いをやっているのが普通。 そういう人間もいるんだよ。そういう最初から壊れている奴に加えて、命が惜しくて 殺し合いに乗る連中。恐ろしい速度で死体が増えていくだろうな、これから。」 「…ずいぶん冷静ね。で、これからどうするの?」 「僕は由佳を捜す。その後は…まだ決めてないや。」 ケトルは、一瞬フラウの顔が曇ったように見えたが、すぐに元に戻ったので気にしないことにした。 「…だったら、一緒に由佳ちゃん捜しましょうよ、英人。」 「でも、今の僕と一緒に動くのは危険だ。吉良とばったり出くわしたりでもしたら…!」 「大丈夫よ!もし襲われても二人とも私が護ってあげるから!あ、ケトルももちろん協力してくれるわよね?」 「…うん(なんか時々僕が居るのを忘れてないかい、フラウ?)」 ケトルが面白くなさそうにしてるのを理解したのか、英人が声をかけてきた。フラウに聞こえないようなトーンと角度で。 (なぁ、ケトル、君はフラウと仲がいいんだよな?) (まぁね、でも最近ちょっと自信がなくなってきたよ。) (…ひょっとして、好きなのか?) (はぁ!?何言ってるの?君が彼氏だろ?) (何を勘違いしてるか知らんが…まぁいいや。一つ、頼みを聞いてほしいんだが。) (はぃ?) 「ねぇ、さっきからなにヒソヒソ喋ってる訳?私をのけ者にしてさっ。」 「あ、いや、そういうわけじゃ。」 「フラウ、来てくれ。」 「うん、何?英人。」 「実は由佳を捜してからどうするか、もう決めてるんだ。 ―たとえ由佳生きていようが死んでいようが、変わらないと思う。」 「…え?」 「主催の一人にに、僕が知っているやつがいる。僕は、そいつに勝ちたいんだ。」 「!!それってもしかし――!?」 「でも、君じゃ、駄目なんだよ。」 英人のチタン合金製の拳がフラウの鳩尾にめり込んだ。 「……が……!?」 (だから、このデータは君には渡せない。さよなら、フラウ。) 呼吸困難に陥った彼女はその場で意識を失った。 「フラウ!?」 ケトルは、突然体を崩したフラウを抱えた。 「おい、なにやったんだ、英人!?」 「別に、何も。」 「嘘つくなよ!その機械腕で腹パンチしてるの見えたぞ!なんでこんなこと!?」 「ケトル…君はフラウの幼馴染なんだろ?だったら、彼女を護ってやってくれないか? このゲームで一番生き残れる方法は、なるべく戦わないことだ。 僕はそう言うわけにはいかない。フラウまで巻き込むわけにはいかないんだ。じゃあ、頼んだよ。」 そう言って、踵を返してこの場を立ち去った。 ケトルは呆然としたまま、その場で立ち尽くすしかなかった。 ◆ ◆ ◆ …痛いなぁ… …あれ…英人?… …何処へ…行くの… …待ってよ… …私も連れて行ってよ… …私なんか要らないの?… …そんなに… ――そんなに二階堂さんが好きなの!? 【E-4 平地/一日目・黎明】 【19:玉堤英人(たまづつ ひでと)】 【1:僕(たち) 2:君(たち) 3:あの人、あいつ(ら)、○○(名前呼び捨て)】 [状態]:健康 [装備]:アウトドアナイフ [道具]:支給品一式、USBメモリ [思考・状況] 基本思考:間由佳と合流したい。主催側がどうなっているか知りたい。 0:ゲームに乗る気はない。基本的に身を潜めてやり過ごす。 1:吉良よりも先に由佳と合流する。ゲームに乗っていない生徒に会ったら彼女(吉良)は危険だと知らせる 2:二階堂に勝てそうな奴を捜してUSBメモリを渡すor共に行動する。 3:武装面での不安要素は拭えないため、ゲームに乗っている生徒に会ったら逃げる [備考欄] ※USBメモリに玉堤英人の推測を書いたデータが入っています。 【F-3 神社/一日目・黎明】 【男子十三番:ケトル】 【1:僕(達) 2:君(達) 3:あの人(達)、○○さん】 [状態]:少し疲労 [装備]:サーベル [道具]:支給品一式 [思考・状況] 基本思考:どうにかして殺し合いを止めさせる 0:釈然としないがとりあえずフラウと行動する 1:仲間を探す 2:テトのことを知りたい 3:やる気になっている相手の説得が無理だと思ったら逃げる 【女子二十五番:フラウ】 【1:私(たち) 2:貴方(たち) 3:あの人、あいつ(ら)、○○(名前呼び捨て)】 [状態]:気絶 [装備]:M79グレネードランチャー (1/1) [道具]:支給品一式、チャフグレネード予備擲弾×5 [思考・状況] 基本思考:玉堤英人と間由佳を護る。 0:英人を追いかける? 1:由佳を見つけ次第、安全な場所に保護する。 2:由佳ちゃんが死んだら、私は……? 時系列順で読む Back bluff/lie Next I am… 投下順で読む Back bluff/lie Next I am… スレイヴマスター 玉堤英人 すくいきれないもの 災渦の中心 ケトル 記憶の監獄 Replicant Killer フラウ 記憶の監獄
https://w.atwiki.jp/quizmagicianblackcat/pages/196.html
アースゴーレム コスト 7 レベル 10 MAX 進化元 - 進 化 素 材 フレイフラウ (フラウC+) - ランク B HP 375 586 進化先 マッドゴーレム (B+) フレイフラウ (フラウC+) - MAX Lv 30 攻撃 483 701 進化費用 24,500 ヒノキノ・ルーキー (キノコC+) - No.0194 Aスキル ハードラッシュ 敵単体へのダメージ極小アップ 売却価格 5,250 - - 編集 Sスキル ファイアボール (6) 敵全体へ火属性の小ダメージ 入手方法 クリスタルガチャ 個別データ 備考
https://w.atwiki.jp/puyoque/pages/447.html
[☆4]フラウ [☆4]フラウ No.204 レア度 4 レベル 1 最大Lv70 スキル 毒の霧 Lv.2 進化素材 コスト 10 HP Lスキル バランスタイプHPUP Lv.1 タイプ バランス 攻撃力 進化元 [☆3]フラウ 攻撃 単体 回復力 進化先 [☆5]フラウ 編集 属性 むらさき コンビ 生息地・入手方法 進化など 備考 コメント コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/quizmagicianblackcat/pages/160.html
レッドドラゴン コスト 5 レベル 1 MAX 進化元 - 進 化 素 材 フレイフラウ (フラウC+) - ランク C+ HP 243 541 進化先 灼熱のレッドドラゴン (B) フレイフラウ (フラウC+) - MAX Lv 20 攻撃 184 385 進化費用 10,000 ヒノキノ・ルーキー (キノコC+) - No.0182 Aスキル ハードラッシュ 敵単体へのダメージ極小アップ 売却価格 1,800 - - 編集 Sスキル ファイアボール (6) 敵全体へ火属性の小ダメージ 入手方法 トルリッカ10-4、メイトガチャ 個別データ 備考