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俺の名前は松戸亜輝羅、私立海目津(かいめつ)高校2年生。 世間一般ではしばしば「天才」と呼ばれる。 実際知識は豊富だ。ただ「天才」と呼ばれるのはなにやら差別的なものと畏怖の念が込められている様で気分がいいものではないんだが・・・・・・ ともかく、まあ、基本的には普通の高校生活を送っている。偶に研究に集中しすぎて3日位学校に行き忘れたり何処の誰とも知れない輩に命を狙われたりといったアブノーマルな事態に陥るが。 今日は前日に徹夜して遅刻ギリギリになってしまったものの、学校には無事に着くことが出来た。出席日数が本気で危ないからほとんど命がけだ。 「あ、おはよ」 一番最初に声を掛けてきたのは幼馴染の桜崎遥。 名前で概ね予想はつくだろうが女だ。異性でこそあれ、一番付き合いが長い所為か一番仲がいい。小学校から同じなのは学年でこいつだけだ。もっとも、物心ついた時には存在を憶えていたが・・・・・・ 「おう」 端的に返事をする。ぶっきらぼうに見えるだろうが、実際そうなので問題ない。 「今日は遅刻はしなかったね」 「危なかったがな」 「そう思うんならもう少し努力すればいいのに」 「今は努力のベクトルを研究に向けたいんだ。完成が近い」 「研究もいいけど日常生活を何とかしないと……」 「色々あるんだ。誰か世話をしてくれれば楽なんだが。……お前毎朝起こすだけでもやってくれないか?」 「えっ……」 今まで水のように喋っていたのに突然言いよどむ。心なしか顔も赤い。 「お前こそ大丈夫か?熱でもあるんじゃないか?」 「な、ないよ。っていうかその、お・・・起こすって」 ここで予鈴が鳴った。 ・・・・・・放課後。 いつも通り遥と二人で一緒に帰る。ちなみにどちらも帰宅部だ。 「言っておくが今日は真っ直ぐ帰るからな」 普段は結構な頻度で寄り道する。主に買い食いだが。 「忙しいの?」 「まあな」 「今度は何やってるのよ」 「あー……言えない」 何しろ危ない。色々な意味で。 「……ふぅん?」 「……怒ってるのか?」 「べっっっつに」 「……」 露骨に怒っているが、その原因が今ひとつ理解できない以上あまり踏み込んではいけない。そのくらい解る。 俺の家の前で別れた。因みに遥の家は斜向かい(はすむかい)だ。 家に帰ると早速自分の研究室に入った。 俺に両親はいない。理由は知ったことではない。海外で交通事故に遭ったとか聞いたがあの親がそんなあっさり死ぬともなかなか思えない。 別に寂しいわけじゃない。…………いや。寂しいのかもしれない。だからこんなもの創ろうと思い立ったのかもしれない。 ……どれほどの時間が経ったか。 「出来た……か……?」 思わず声が漏れる。とにかく試してみないことには"成功"かどうか分からない。恐る恐る…… 結論。成功だった。アルケミストに出来ないことでもサイエンティストには出来た。 ついに完成した。…………いや、もとい。"誕生"した。 俺の今回の研究とは、「ホムンクルス」を作ることだった。 感慨に耽って何も言えないでいた。たった今誕生したばかりの生命は安らかな寝息を立てている。体格は遥のものを参考にしている(身体測定の結果を保健室からちょっと失敬した)。知能についても……計算が間違ってさえいなければすぐに一般的な高校生レベルまではいく筈だ。 すると、不意に。 研究室のドアが開いた。 「亜輝羅~……」 遥だった。 うん、唐突だがここで状況のおさらいをしようと思う。 まず、思わず時計を見た。知らない間に朝になっていたようで、7時を差している。 次に、遥をもう一度見る。制服姿で手には通学鞄でない何かを持っている。どうやら昨日の朝の会話を本気にしていたようだ。 もしかすると朝食を持ってきてくれたのかもしれない。 続けて。研究室の中の状態についてだ。 書類や試験管が散乱しているのは置いておいて、たった今誕生した奴についてだ。極力ホムンクルスとかは呼ばないようにする。 そいつが、だ。今生まれたばかりな訳だ。まさしく生まれたままの姿である。 別の言い方をするなら一糸纏わぬ姿。 もっと直接的な言い方をしてしまえば、全裸。 これは非常によろしくない。 問題はまだある。 さっきも述べたとおり遥の身体データを参考にしている。分かると思うがそいつは女性である。 因みに、あーその。遥は巨乳だ。 それから……そうだまだあるんだ。 さっき培養液から出たばっかりなんだよこいつは。 全身妙な液体で濡れてるんだ。 ここまでおよそ7秒。その間遥はご丁寧にも完全停止していて、 直後、巻き戻しをするかの如くゆっくりと音もなく扉を閉めた。 「待てええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ誤解だああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっ!!!!!!!!!」 今たぶん世界一大きい声を出した。 ここから追加分 現在。俺は研究室で仁王立ちの遥の前で正座をしてうなだれていた。それはもう説教スタイルだ。 「……で、この子が今回の研究の結果……で あると」 「そのとおりでございます」 「……うん、無理矢理納得することにする。で、なんだっけ、ホムンクルス?」 「ああ」 「それがよくわからないんだけどそれって一体何?」 「あー……俺にも作者にもうまく説明できないな」 「作者?」 「なんでもない。忘れてくれ。……まあ人工生命体と思って貰えれば差し支えない」 「……若干引っかかるけど……まあいいわ。で、何で女の子なの?」 「男よりか簡単なんだよ。人間生まれる時は誰もが最初女だって聞いたことないか?」 「ああ、そういえば」 「まあそういうことだ」 「…………で、この子どうするの?」 「もうしばらく…具体的には丸一日くらい休眠が必要だ。……あ、体くらい拭いてやらないと」 「待って」 腰を上げた俺に遥が反応した。 「私がやるわ」 「いやでも」 「いいから。朝ご飯まだなんでしょ?作ってきてあげたから食べてなさい」 「……わかった。わかってると思うけどその辺のものに無闇に触らないでくれよ」 その場を遥に任せ、研究室を出て、階段を上って居間へ行き、受け取った包みを開ける。 明らかに手作りとわかるサンドイッチが入っていた。美味かった。 程なくして出てきた遥に、 「すまないがお前の服を一着あいつに提供してやってくれないか?着れない事はないと思うから」 不躾だが気心の知れた相手だ、問題はあるまい。 「いいけど……」 「助かる」 勿論身体測定云々のことは伏せる。流石に硫酸をぶっ掛けられるのは御免被りたい。 「その代わり」遥が続けた。 「私のお願い聞いてくれる?」 「勿論」 断る理由はなかった。 時間がまずいので遥に服を着せてもらってきたところで学校に向かうことにする。話は後だ。 学校の中では彼女の話はしないように厳命しておく。そのことも含め帰ってから話すこととなるだろう。 「なにせ人工生命体だ」 この日は土曜、半日だけ授業だった。各々昼食を摂った後の松戸家・研究室である。 「世間一般に知れるとまずいことになる」 勿論この場にいるのは亜輝羅と遥、それから眠っている"彼女"だけである。 「まあ……なんとなく分かるけど」 学校で一言も口を利かなかったから拗ねている様だ。 「だろう?」 「うん……で、この子どうするの?」 "彼女"の方を見ながら言う。 「ずっと研究室に飼い殺しにしておくとか言うわけじゃあ当然……ないわよねぇ」 「勿論だ」 首肯する。 「実は、学校に行かせようかと思っている」 案の定遥は唖然としていた。 「え……」 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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アルゲニブ エネルギー:12 バトル:7 地域 画像 機体名 攻撃 防御 HP ターン 備考 共通 MK-II ブルー 2884 154 14692 2 共通 グリーンベアシュミット 8155 5 43267 4 共通 ナートナイト 3001 162 18973 2 共通 レッドウルフラトロ 4208 154 20429 4 共通 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (.198png) メガメタルフォース 385 65000 24 1 共通 バルデールファイター 2767 170 20532 2 共通 ブルーウルフラトロ 4426 154 21213 4 共通 シャラルミ 2173 900 12625 1 共通 ジャイルルミ 1912 900 14271 1 共通 ゼータシード 2391 6 20470 4 6地域 ルナティックゼペット 5365 154 216101 2 6地域 ソーラーゼペット 6029 154 184253 2 7地域 ブリッツ 6214 1825 337766 1 (コメント) 名前 コメント すべてのコメントを見る
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セルゲイ精肉店とは、セルゲイ・スミルノフを店長とする精肉店、いわゆる「お肉屋さん」である。 職人によっては「荒熊精肉店」と記す事もある。 概要 原典は「機動戦士ガンダム00」(ファーストシーズン)第三話「変わる世界」より、セルゲイ・スミルノフの台詞「肉ならくれてやる!」から。 セルゲイ・スミルノフが特にエキセントリックな改変を受けていないため、商店として奇抜な営業を行っている様子はなく、真っ当な「お肉屋さん」であることが伺える。 従業員としてソーマ・ピーリスの登場が主であるが、他にも若干名が働いている描写もある。 ちなみにセルゲイの息子であるアンドレイ・スミルノフは本スレでも確認できるが、当該人物が「セルゲイ精肉店」の従業員であるとするネタは現在のところ確認されていない。 関連項目 セルゲイ・スミルノフ ソーマ・ピーリス アンドレイ・スミルノフ
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ヘルゲー保全 ヘルゲーとは? 丼が勝手に名付けた、糞ゲー、奇ゲーの総称です。 競争原理の中、志半ばで敗れ去り、 地獄をうごめく糞ゲー、奇ゲー達は ある意味素晴らしいアイデアを持っていました。 ここは、自分では作りたくないけれども、 続編が出たらいいなあと思っているヘルゲーを 列挙し、改善案を示したり、 あわよくば誰かに作ってもらおうとするコーナーです。 もうあるよ、というツッコミは鋭くお願いね。 まずは基本のバンゲリングベイ。作るの楽だと思うんですが…… -- 丼 プリルラ。可愛いもの(メルたん)と異常な空間の絶妙なコンビネーション。 --丼 LSD。演出と音楽のカオスっぷりは忘れ難い物が。-- 本気屋 特殊コンパネ系とかどうだろう。リブルラブル。 -- ( ゜ワ゜)ノ (2006-01-15 18 06 33) 個人的にはファーストサムライの間違いっぷりが素敵です。 -- D.K (2006-01-18 20 54 31) ダンシングアイとか。今なら"女と思いきや男"も出来るし・・・( -- 本気屋 (2006-01-21 01 29 27) 名前 コメント 「でも、よいものを作るには5回か6回やってみる必要があるといわなかったっけ?」 「ええ、少なくともそれくらいは必要です。」 「それに、新しい製品が最初の2、3回で市場に受け入れられなければ、それは 終わりだともいったよね?」 「そのとおりです。」 「じゃ、新しい製品というのはそれがどんなによいアイディアであったとしても、 失敗すると決まっているわけだ。」 「お分かりになられたようですね。カメラとかソフトドリンクの自動販売機など のような複雑な機械に音声メッセージを使おうとした試みの例を考えてください。 あれは失敗でした。もう誰もやろうと考えてさえいません。ひどい話です。本当は よいアイディアだったと思いますけど。手がふさがっていたり、ほかを見ていると きなんかにはとても便利ですから。でも、最初のいくつかの例がひどすぎて、世間 の物笑いの種になってしまいました。まあ、そうなったのも当然ですけど。今とな っては、音声が本当に必要なところでさえも、誰も音声メッセージをもう一度試し て見ようなどと考えさえしなくなってしまったんですよ。」 D.A.ノーマン「誰のためのデザイン? 認知科学者のデザイン原論」1990,新曜社認知科学選書
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ソルゲストル 北欧神話アイスランド・サガに登場する人物。
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太陽が眩しい。 日陰に移動したつもりだったのだが、斜光は顔面をピンポイントで狙い撃ってくる。 思わず、右手の甲で日光を遮ることにした。 親指と人差し指の間の、小さな視界。 そこから縮小された青空が映る。 今日は少しばかり風が強いのか、その小さな青に、色々な形の白が右から左へ、次々と 流れて行った。 大きな白、ばらばらの白、動物の姿をした白、あいつの好きな芋羊羹みたいな長方形の白・・・ 薄く、薄く。雲が尾を引いて流れていく。 それは何かの形を連想させ、俺は首ごと視線を逸らそうとした。 「・・・む、」 頭を少しでも動かすと、ゴリゴリという音と細かな物質の存在が、頭蓋骨に小さな痛み と不愉快な気分を容赦なく押し付けてくる。 青色のビニールシートの上は、接地面にあるコンクリートの硬さをそのまま伝えるため、 不必要な動作は体を痛めてしまうのだ。 「はぁ」 仕方なく、 だから、このまま。 空を見上げることにした。 「事実は小説より奇なり、か」 「何言ってるの?」 と、前触れもなく上から声が降ってきた。 右手を顔から離し、顎を上向きに逸らす。 すると、見慣れた少女の姿がそこにあり、彼女は刀の鞘で俺の額をこずいた。 「いて。・・・なんだよ」 「なんだよ、じゃないよ。具合悪くて保健室行ってたんじゃないの?」 「嘘に決まってるだろ?」 「そんな『なに当たり前のこと言ってんだこいつ』みたいなこと言わないの!」 彼女はまだ何かを言おうとしていたが、どうせ煙にまかれるんだろう、と諦め、少年 へ手を差し出す。 「ほら、次はキラちゃんの得意な化学だから、一緒に行こう?」 少年はあからさまに面倒くさそうな顔をし、不満の声をあげる。 「得意だから好きだとは限らないだろう。俺がいまさら高校レベルの化学を復習しな きゃならないほど脳細胞が死滅した、とでも言いたいのか」 「そういうわけじゃないよ。・・・でもさ、授業には出よう?」 「・・・」 少年は、自分に差し出されたままの彼女の右手を見る。 昔からそうだった。 俺が一人でいると、こいつは手を差し伸べるんだ。 俺――松戸 亜輝羅(まつど あきら)の父親は生物学者なんて職業をやっていて、 普段は研究所に篭り、一月に一度姿を見られれば僥倖、というものだった。 それでも、当時の俺にとっては十分だった。 アニメで見た、何万馬力もあるロボットとそれを操縦する科学者。その姿に俺は憧れ ていた。だから、『学者』という職業は俺の中ではスーパーマンみたいな存在であり、 その『学者』の父を持つ俺は誇らしい気持ちだったんだ。 家にいる間、俺は読書をしていた。絵本や漫画ではない、父の書斎にある学術書。 父を尊敬していた幼い俺は、父に褒めてもらうため、勉強を始めた。 最初は漢字すら読めなかったので辞典を使って調べ、薬品の外国表記を解読するため、 英語やドイツ語などを学んだ。 たまに近所に住んでいる法子(のりこ)という幼馴染が邪魔しに来たが、自分の分のお 菓子を与え、黙らせておいた。 あの頃は、遊びよりも勉強の方が楽しかったんだ。 ・・・そうだ。いい機会だから俺に対する認識を訂正してもらうとしよう。 今のおれを「天才」と持て囃す奴がいるが、それは違う。 「天才」とは生まれながらに「天才」であり、俺のような努力で才能を開花させる奴 は「秀才」と呼ぶんだ。 だから、俺は「天才」なんかじゃない。 ――俺は「天才」にはなれないんだ。 日に日に知識を詰め込んでいくことに達成感を覚え、優秀になっていく俺を母は褒めてくれ た。 早く、早く父にも褒めてもらいたい。 そう、子供ながらに願った。 父が4ヶ月ぶりに帰ってきた。 どうやら研究に没頭していたようだが、なかなか良い結果が出た、と嬉しそうな笑み を浮かべていた。 俺は待ちに待ったこの時に、学んだ知識を色々と披露すると、父は喜びの笑顔を見せ た。とても、とても嬉しそうな笑顔だった。 ――なのに、それはすぐに無表情になり、顔の筋肉が引きつり、父は俺を抱いて子供 のように大声で泣き始めた。 訳がわからなかった。母も驚いて父に駆け寄り、その背中を摩り始めたが、父が何故 泣き始めたのかが理解できていないようだった。 父は、 「・・・すまん。・・・すまんなぁ」 と誰かに謝り続ける。 俺も母も父に謝られる理由が分からず、俺は父の頭を、母を父の背中を撫でていまし た。 次の日、父がいなくなった。 母は「また研究所でしょ」、と言っていたが、やはり心配しているようだった。 念のため母は父の勤務していた研究所に電話をかけた。 そして、係員によると父は研究所には戻ってはいなかったらしい。 季節が一周巡っても、父は帰ってこなかった。 母は気丈に振る舞い、「きっと、またひょっこり帰ってくるわよ」と俺を安心させる ように笑う。 母のその想いやりが俺には痛々しく感じ、俺はそれを勉強にうちこむことで忘れよう とした。 暗い書斎で、ただ一人、勉学に励む日々。 古い紙の匂い、木の匂い、――父の匂い。 書斎にいるとそんな匂いに包まれて、心が少しだけ安らぐんだ。 もう外のことはどうでも良くなった。 今はただ、この知的欲求を満たしていれば俺はそれで――。 「キーラーちゃーん、あーそーぼー」 そんな俺の殻を間延びした声が断ち割った。 背後から、光を感じる。 暗い書斎に、光が注ぐ。 闇に慣れた目をしょぼしょぼと細めながら、そちらに振り向くと、 光の中に、小柄な少女が立っていた。 左手にピンク地に猫をあしらったリストバンドをしている、青いワンピースを着た、 長い髪の少女。 彼女はずかずかと書斎に入って来て、俺の手を掴み、机から引きずり下ろすように引っ 張る。 「――な、なにすんだよ!!」 この時はさすがに俺も怒った。小柄な癖に力は強くて、文字通り引きずられたから な。 「なにって、あそびにいくんだよ?」 「なんで俺も行かなきゃなんないんだよ! 遊びたきゃ一人でやってろ、俺は勉強で 忙しいんだよ!」 机に戻ろうとする俺の手を、再び彼女が掴む。 「だーめ、二人であそぶの」 そういって俺を引きずりながらニコニコと笑顔を浮かべる。 いつもなら俺の分のお菓子を献上することでこいつも引き下がってくれるのだが、今日 はちょうど小腹が空いたため、自分で食べてしまった。 なんという不幸。 それから俺は彼女に連れ回されて色々な場所へ出かけることになった。 ・・・相も変わらずこいつは強情だな。 彼女の名前は大麻 法子(たいま のりこ)。 近所に住む、同い年の女の子。 彼女の母親はすでに他界していて、父親が仕事に出ている間、暇で暇でしようがない らしい。 元々、別の町に住んでいてこちらに引越してきたのだが、その引っ越し祝いを家に持っ て来た際に俺を見つけ、標的にしたようだ。 それからというもの、俺が勉強している時に限って現れ、遊びに行こう、と邪魔しに くる。インドア派の俺よりも身体能力が高く、抵抗しても結局引きずられていくのだ。 時々、こいつは男なんじゃないか、と思うこともある。 だが唯一、俺が彼女が女の子であった良かったと思うのは、甘いものが好きなところ。 自分の分のお菓子を献上すると、幸せそうに立ち去っていくのだ。 ただし、味には煩(うるさ)いらしく、俺が一度法子対策にお菓子を買いだめし、法子 に渡そうとしようとしたものの、 「キラちゃんのおかあさんのてづくりじゃなきゃ、やーよ」 といって俺を引きずっていった。 本当に相手をするのが面倒臭い。 疲れるし、痛いし、勉強の邪魔はするし、嫌なことばかりだ。 面倒臭いが、けっして悪い奴ではない。 ある日の遊びの帰り道。 「キラちゃん、きょうもたのしかったね」 「・・・」 前を歩いていた法子が振り向きながら話しかけてきたが、勉強の邪魔をされたことを 根に持っていた俺は無視した。 「わたしはたのしかったよ」 法子は特に害した訳でもなく、夕日で作られた影から影へぴょんぴょんと飛び移って いる。 「ふたりでいれば、たのしいよ」 「俺はそんなでもないけどな」 法子は飛び跳ねるを止め、立ち止まり、俺に背を向け、夕日を見上げた。 俺もつられて立ち止まった。 夕日に照らされた彼女の背中は、小柄なのに何故か、少し年上に感じる。 「わたしは、キラちゃんがいれば、たのしいよ」 一言一言、大事そうに区切って言葉を紡ぐ。 「わたしは、キラちゃんがいれば、さみしくない」 自分に言い聞かせるように、少女は言葉を紡ぐ。 「だから、わたしは、だいじょうぶ」 自分の両肩を抱きながら、法子は言葉を紡ぐ。 「・・・・・・・・・」 なんだか、小さいことを気にしていた自分が馬鹿らしく感じ、彼女を追い抜いていく。 それでも彼女は動かない。 俯き、肩を抱き、少し体も震えているようにも見える。 「――はぁ」 俺は彼女に近づき左肩に掴んでいた右手を引き剥がし、無理矢理握る。 法子は、ぼうっとした顔に涙を浮かべ、俺を見た。 「キラちゃん・・・?」 「俺は早く帰って勉強しなきゃならないんだ」 「うん、ごめんね」 「だから、帰るぞ」 「・・・うん」 オレンジの色の世界の中を、蝉しぐれをBGMに、二人、手を繋いで帰った。 あの日から、法子は強引に俺を連れ出すことはなくなったが、毎日といっていいほど 家に遊びに来るようになった。 不思議と悪い気はせず、そんな関係のまま、今に至る。 「キラちゃん・・・?」 俺を引きずりながら廊下を歩いていた法子が、何も文句を言わず、素直に引きずられ ていることに疑問を抱いたのか、話しかけてきた。 「どうかしたの? あ、もしかして腕痛かった?」 自分から引きずっておいて、心配している法子。 中途半端に勢いをつけながら手を離したため、受け身がとれず、そのまま自重でリノ リウムに叩きつけられた。 「・・・なんでも、ない」 小さい頃から法子の相手をしていたせいか、体が頑丈になってしまったようだ。 特に痛めるところもなく、立ち上がろうとする。 こういうのも「怪我の功名」っていうのか? 「そっか、じゃあ行こう」 俺に異常がないことを確認すると、立ち上がろうとする俺に、法子は俺に向かって手 を差し伸べた。 手首には、小さい頃から付けている、ピンク地に猫をあしらった子供っぽいリストバ ンド。 このリストバンドみたく、こいつも中身は昔のままなんだろな・・・。 そう思いながら、俺はその手を掴んだ。 幼い自分を暗い殻の中から救い出した、その小さな手を――。 -了- コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/gamebiz_database/
前置き 2000年代後半米国に産声をあげたソーシャルゲームの萌芽は日本等世界各国に広がり、 日本ではGREE、Mobage(旧名 モバゲータウン)などと言う有名プラットフォームを作りました。 が、会社として配信停止するソーシャルゲームも少なくはなく酷いときは運営日数2桁しか満たないまま終わるのも少なくなくはありません。 この吐いて捨てるほどあるソーシャルゲームの配信記録と会社情報をまとめたサイトが無いため 私個人としてまとめざる得なく情報不足のところが在りますが本wiki自体はまだ編集段階であり公開すると言うほどの 情報量はないためある程度の情報を備蓄するために一部を除き公開を見合わせておりますご了承ください。 本wikiの見方はまだ制作中で申し訳ないのですが、 サービス終了日不明のソーシャルゲームのサービス開始及び終了日を知っている方は是非、情報提供にご協力ください。 2016.04.02 筆者 【最重要】2024.03.01 私が運用していたソーシャルゲーム会社別wikiは他者への譲渡を真面目に検討しています。 やりたい方はdiscord旧lobiコミュか私のX(twitter)DMにて。 条件は ・長期間wikiを運用できる方(必須) ・特定の政治宗教思想を垂れ流さない方 ・誹謗中傷を流さない方 を希望します。 やりたい方は責任をもって、よろしくお願いいたします。 これは仕事ではないので書き込む時間帯は自由です。 【重要3】 2023.05.17 ソーシャルゲーム保全委員会です。 現在運用しているwikiである「ソーシャルゲーム会社別wiki」の編集者募集をします。 wikiに書き込む情報はソーシャルゲーム会社やその会社のリリース情報にまつわる話ならokです。 仕事ではないのでwikiに書き込む時間帯は自由です。 禁止事項としては ・特定宗教政治思想を書き込まない ・関係ない情報をwikiにいれない ・特定人物の個人情報や誹謗中傷情報をwikiにいれない 期限は2023/06/01まで。これらに賛同する方はソーシャルゲーム保全委員会のtwitterでDM下さい以上。 追記2023.06.01 希望者0人で終わりました、非常に残念な結果となりました。 【重要2】 2023.03.09 当wikiに必要な、ソーシャルゲーム会社の情報と配信したゲーム情報に強い人、メールにて情報募集しております。 やり方はメニュー→ヘルプ→「このwikiの管理人に連絡」に知っていることを入れるだけ。 以上。 【重要】 2023.03.01 discordのコミュである旧lobiとtwitterアカウント、ソーシャルゲーム保全委員会にて次期管理人を募集しています(定員一名)。 詳細はdiscordの旧lobiにて。 追記 2023.03.09 希望者0人で無くなりました。引き続き、本wikiはソーシャルゲーム保全委員会にて管理致します。 2022.04.21 告知無しサービス終了リスト作りました。 2018.01.28 wiki管理があまりにも大変なので、編集者を数名募集したいと考えております。 決まり次第当topページに募集要項の文章を書きます。 2015.8.11 今日に限り大量のアクセス数、閲覧を観測しました。 また当wikiを見てtwitter上で誤認知識が増えているという事もあり、割と嘆かわしいです。 これは私がwiki更新を疎かにしたのであるという事であります。もうちょっと更新頻度上げれば 良いかなぁと思いますが、なかなかうまく行きません。申し訳ありませんでした。 2015.4.10 ソーシャルゲームのサービス開始及び終了日を知っていらっしゃる方は上記の2chスレッドにて情報提供をご協力下さい。 また、atwikiのツール→「このwikiの管理者に連絡」のメールフォームでも承っております。 2015.3.16 2chブラウザ、新しく導入しました。これで書き込めるはずです。 スレで書いたとおり、OpenOfficeでの会社別リストを製作中。項目一つ出来たら公開予定であります。 管理人より。
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アイモーネロベルトマルゲリータマリーアジュゼッペトリーノ(アイモーネ・ロベルト・マルゲリータ・マリーア・ジュゼッペ・トリーノ) トミスラヴニセイの別名。
https://w.atwiki.jp/hidemoserverwiki/pages/26.html
内容物一覧 これもほしい!というものがありましたら、要望スレにお書きください 注意:ナイルローズはステータスALL+5ではありません ホーリーダガー プリンセスナイフ ギンヌンガガップ[1] メイルブレイカー ソードブレイカー スクサマッド[1] 錐[1] ウィーダーナイフ ポイズンナイフ[2] 黒曜石の短剣 ナツメの短剣 漁師の短剣 キンドリングダガー 刺身包丁 フランベルジェ[2] ホーリーアヴェンジャー エクスキャリバー カトラス[1] シザーズソード テイルフィング ツヴァイハンダー[2] グングニール[2] テュングレティー ゲラドリア ビルギザルム スローター クリーヴァー スタナー[2] ハンターボウ[1] 連弩[1] 盗賊の弓 バリスタ[1] 裏切り者[1] カイザーナックル ベルセルク[1] ラプチャーローズ インフェルノ[1] ガリスン[2] 手甲改[1] 手甲[1] メモライズブック[1] 神の使者 神の使者[1] ノービスシールド[1] ホーリーガード ウェディングドレス ルシウス火山の激しさ シャピニハ海の叫び エベシ嵐のうねり クレイトス大地の裂け目 ルシウス火山の激しさ[1] シャピニハ海の叫び[1] エベシ嵐のうねり[1] クレイトス大地の裂け目[1] キャスティングローブ[1] 恩恵の法衣[1] 忍者スーツ[1] ウサギスリッパ[1] アニバーサリーリング おしゃれヒップバッグ 盗賊の指輪 カプラリング クリスマスリング(金) クリスマスリング(銀) The Sign スカーフベルト スモールブックペンダント ナイルローズ[1] 退魔の指輪 名射手のグローブ 命中のガントレット 弓用の指貫[1] 月光の指輪 名誉の指輪 中国製手工品 愛蔵版本 勇士のバルムン ルドラの弓 昔の領主のマント[1] ランニングシャツ[1] コンバットナイフ スケルトンマント ホーリーローブ[1] ハイヒール[1] 黒革のブーツ[1]
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ヘルゲ(4) ヘルギの別名。