約 1,551,368 件
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/2192.html
一日目 雑多ロワ第一放送までの死亡者
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1915.html
割り込み着信 「あ゛あ~、もうどうなってるザウルス!?」 浅黒い肌をした1人の少年が、不機嫌そうな声を上げてバンダナの頭をかきむしった。 ティラノ剣山という名前のこの少年は、今デイバックを担いで、1人開けた場所を歩いている。 夜の闇の中でこうもだだっ広いと、広大さよりも殺風景さが目についた。 身内が目の前で殺されるという凄惨な出来事が起こったとはいえ、せっかくまともな場所に来れたと思ったのだが、 これではあの砂漠と同じようなものではないか。悪いことずくめもいいところだ。 「大体、兄貴は一体どうしちゃったんだドン!? あの兄貴が、あんな風に明日香先輩達を殺すはずがないザウルス!」 独り言を呟きながら、剣山はその足を進めていく。 否、前言撤回。叫びながら、だ。 「おまけに俺達にも殺し合えだなんて…ああーっ、もうわけが分からないザウルス!」 よほど単純なタイプなのか、いちいち大声を張り上げて胸のうちをぶちまける。 しかし、彼の苛立ちだけはまっとうな反応だ。 あの漆黒の鎧を身に纏いし覇王――遊城十代は、本来は強い正義感と優しさを持った熱血漢である。 そしてその人柄に触れ、強烈なシンパぶりを見せる剣山だからこそ、この突然の変化に戸惑うのも、無理はなかった。 「とにかく、兄貴がおかしくなったのには何か理由があるはずだドン! でもってそれがあるからには、きっと元に戻す方法もあるはずザウルス!」 剣山は意気込む。 わけも分からぬうちに兄貴分が様変わりし、わけも分からぬうちに先輩が殺されたバトルロワイアル。 この瞬間、彼が取るべき道は決した。 「まずは兄貴を元に戻す! そうすれば、兄貴がこの馬鹿みたいな殺し合いを終わらせてくれるはずザウルス!」 あまりにも短絡的な答え。 事実、どうやって十代を正気に戻す方法を探すかすら、未だ考えていない。 しかしその一方で、彼の選んだ道は、このゲームの核心を突いてはいた。 そう、このバトルロワイアル、主催者が中止するという手段こそが、最も安全確実な中断方法なのだ。 主催者を倒すという方法もある。だが、相手の方が強かった場合はどうしようもない。 ならば主催自らに止めさせるのが、一番安全なのである。 もっとも、それが可能か否かは別問題なのだが。 「…お?」 ふと剣山は、自分の目の前の地面が途切れていることに気付く。 その先に見える大地を見る限りでは、どうやらこの場所は、小規模な丘になっているようだ。 切れ目へと駆け出し、その下を覗き込む。 5~6メートルほど下に続く地面に、1人の女性が立っていた。 若干長めの金髪に、穏やかな目付きをした青い瞳。 基本的に異性には滅多に興味を持たない(一時期、例外あり)剣山だったが、少なくとも可愛い部類に入るであろうことは理解していた。 そしてその視線が女性の姿を探り――耳元で止まる。 (あれ…ひょっとして、携帯電話ザウルス!?) 目が見開かれた。 自分のデイバックに入っていたのは、食料と地図にコンパス、あとは武器になりそうなものくらい。 外界との通信手段となる物などはもちろん入っていなかったし、恐らく他の参加者も持っていないと思われた。 それがどうだ。眼下の女は、携帯電話などという便利な代物を持ち、しかも通話している。 誰と話しているんだ? そして何を話している? 好奇心のままに剣山は駆け出した。 手頃な斜面を見つけ、そこを一気に下り降りる。 全力疾走の後に息も切らすことなく、剣山は声を張り上げた。 「おおぉーい! そこの人ぉぉぉー!」 「っ!?」 当然のごとく女性はそれに気付き、反射的に身構えた。 「何者だ? 返答によっては…」 「わっ…とと、落ち着くザウルス! 怪しいもんじゃないドン!」 視線を鋭く尖らせて警戒する女性を身振りで宥めながら、剣山はそちらへと歩み寄っていく。 何となく明日香先輩みたいな人だ、と内心で冷や汗をかいた。髪も金色だし、声音も似ている。 実際、これはかなり危ない手段だった。相手が丸腰で、今後の方針を模索している最中だったからよかったものの、 これが武装した殺人者ならば、あっという間に殺されている。 「…ああ、気にするな。人が来ただけ…」 反応から、ひとまず即座に命を奪われることはないと判断したのか、女は冷静に電話に応じる。 しかし次の瞬間、その表情に驚きの色が宿った。 「…何だって?」 「もしもし、聞こえるか?」 剣山が女――リインフォースの元に姿を現す数分前、ヨハン=アンデルセンは、ようやく通じた電話に向けて問いかけていた。 『聞こえている。…お前は何者だ?』 返ってきたのは、リインフォースの冷静な声。 ぶしつけにかけられた誰何の言葉に、ヨハンは律儀に答える。そもそも、話しかけた側から名乗るのは礼儀というものだ。 「ヨハン=アンデルセンだ。あんたは?」 『…リインフォースという』 思ったよりも簡単に名乗りに応じてくれたことに、ヨハンは安堵していた。 こういう便利な物を持っている者は、優先的に狙われてもおかしくない。 よって警戒して名乗ってくれないのではと懸念していたのだが、どうやら自分が先に名前を言ったのが功を奏したようだ。 よって、そのまま質問に入る。 「参加者の中に知り合いはいるか?」 これだけの数だ。何人か見知った顔がいてもおかしい話ではない。 例えば、自分のデュエルアカデミアから、多数の参加者が出ているように。 それらの人員とその特徴を把握しておけば、今後の行動もある程度は楽になる。 『八神はやて、高町なのは、フェイト=T=ハラオウン、マサキ=アンドー…』 読み上げられていく名前に、ぴくりとヨハンの眉が動いた。 「高町なのはとフェイト=T=ハラオウンの2人には、俺も会ってる」 聞き覚えのある名前があったのである。 なのはとフェイトの2人は、あの砂漠の広がる世界の調査に来た、時空管理局なる組織の人間だ。 『そうなのか?』 「ああ、魔法を使う若い女性で…」 『若い…女性?』 リインフォースの怪訝そうな声が、ヨハンの言葉を遮る。 何かおかしなことでも言ったのだろうか、という疑念を浮かべるヨハンだったが、 『彼女らはまだ、幼い少女のはずだぞ?』 まさかそんなことを言われるとは、夢にも思わなかっただろう。 「は!?」 思わず間抜けな声を上げるヨハン。 自分の聞き間違いであると思いたかった。 何せ彼女らは、明らかに20代前半はいっているはず。それが「幼い」とは一体どういうことだ。 確認のためにも、再び彼は口を開く。 今の言葉が、何かの聞き間違いであることを願いつつ。 「えっと…あの人達は、時空管理局の実働部隊・機動六課の分隊長クラスで間違いないよな?」 『彼女らはまだ管理局に関わって、1年も経っていないと聞いている。本局の実働部隊も、五課までしかないはずだ』 祈りは届かなかった。 全くもって、お互いの会話が噛み合わない。 ヨハンは思わず頭を抱え込んでしまいたい衝動に駆られる。 どうやらお互いの知るなのはとフェイトは、全く異なる立場の人間のようだ。 同姓同名の別人だったのかもしれないが、2人も同時にそうなるとは考えがたい。 「…待てよ?」 その時、不意にヨハンの脳裏に浮かぶものがあった。 思い出すのは支給品の名簿。確かあれには… 「今の2人の名前…確か、なのはさん達の名前が2つあったよな?」 そうだ。 名簿には、なのはとフェイトの名前が2つ載っていたのだ。 当初は誤植かと思って無視していたのだが、今になって、ヨハンの中にある可能性が浮かぶ。 『確かにそうだが…』 「なら、俺の知ってるなのはさん達と、あんたの知ってるなのはさん達…両方が参加してる可能性があるよな?」 『…つまり、私の知らない、未来の高町なのはがここにいると言うのか?』 その言葉に、ヨハンはより一層自身の説に対する確証を強める。 自分が知らず、リインフォースが知っている「もう1人のなのはとフェイト」の存在を計りかねていた彼だったが、 なるほど確かに、彼女らがまだ幼かった頃の過去から来た存在と見なすのがアリならば、全ての疑問はクリアーだ。 恐らくこのリインフォースなる女も、過去から来た人なのだろう。 「そう考えるのが、一番しっくり来るだろうな」 『しかし、どうやってだ? どうやって奴らは時間を超えるなどという真似を?』 もっとも、新たな問題はある。 リインフォースの言った通り、過去から人間を連れてくることが、本当に可能なのかということだ。 「分からない。ただ、これだけの人間を一度にワープさせるだけの力量を考えると…」 『…ぉぉぉーい…ぉぉ…』 『ッ!?』 電話の向こうリインフォースが、遠くから聞こえた声に反応したのは、この時だった。 「? おい、どうし…」 『何者だ』 厳しい誰何の声。それだけならまだいいだろう。 しかし、次の瞬間に聞こえてきた声は、ヨハンに新たな驚きをもたらすには十分だった。 『わっ…とと、落ち着くザウルス! 怪しいもんじゃないドン!』 先ほど以上の驚愕がヨハンの表情を彩る。危うくカイザフォンを落とすところだった。 あまりに特徴的すぎる、「ザウルス」「ドン」という語尾。いくら何でもこれを聞き間違えるはずはない。 であれば、「本人」だ。まず間違いないだろう。 まさかこんなにも早く「仲間」と接触できるとは、思いもよらなかった。 「おいあんた! 今の声は…!」 電話に向かって叫ぶ。今は一分一秒が惜しい。 『…ああ、気にするな。人が来ただけ…』 「そいつに代わってくれっ!」 『…何だって?』 怪訝そうなリインフォースの声が返ってきた。 無理もないだろう。いきなり正体も知らぬ相手に代われなどと言うのだから。 しかし、ヨハンにはそれを気にしている暇はなかった。 「――そいつは俺の仲間だ!」 【一日目 AM1 28】 【現在地 B-2 平地】 【ティラノ剣山@リリカル遊戯王GX】 [参戦時期]第九話 食事中 [状態]健康 [装備]なし [道具]支給品一式、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本 十代を元に戻し、ゲームを中断させてもらう。 1.殺し合いは断固反対 2.兄貴…明日香先輩達を殺すなんて、一体どうしたんだドン… 3.おお、怖…明日香先輩みたいザウルス、この人… 【リインフォース@スーパーリリカル大戦(!?)外伝 魔装機神 THE BELKA OF MAZIKAL】 [状態]健康、パイの姿 [装備]なし [道具]支給品一式、カイザフォン@マスカレード、リンディ茶スペシャルブレンド(砂糖40倍)@仮面ライダーリリカル電王sts、首領パッチソード@ナナナーナ・ナーノハ [思考・状況] 基本 はやてを生還させる(手段は問わず) 1.この男…ヨハンの仲間と聞いたが…? 2.なのはとフェイトが2人…しかも向こうは未来人だと? 3.はやて生還のために、あらゆる手段をとる。必要とあらば殺しも辞さない [備考] ※首領パッチソードの詳細を知りません 【現在地 J-6 森】 【ヨハン=アンデルセン@リリカル遊戯王GX】 [参戦時期]第九話 食事中 [状態]健康 [装備]ライサンダーZ@魔法少女リリカルなのはStrikerS――legend of EDF―― [道具]支給品一式、ファイズフォン@マスカレード、ランダム支給品0~1 [思考・状況] 基本 十代を止める 1.十代の豹変の理由など、情報を集める 2.まさか、剣山をこんなに早く見つけられるなんてな… 3.過去のなのはさん達を連れてくるなんて真似…本当にできるのか? 4.ライサンダーをマーダーに渡さない [備考] ※自分の知らない方のなのはとフェイトが、過去の人間であることに気付きました 042 本編投下順 044
https://w.atwiki.jp/wiki11_row/pages/463.html
児童文庫ロワイヤル 俺ロワトキワ荘で2021年1月1日から始まったパロロワリレー企画。 企画者は◆BrXLNuUpHQ。通称:児童文庫ロワ。 企画者がスレ立て時にミスしたため本スレ1のタイトルは概要となっているので注意。 本編進行と同時に書き手が作品を投下する事で参加者を選出する形式をとっている企画。 参加作品は児童文庫で出ている作品が条件で、参加人数は最大300人とのこと。 詳細はルールの欄で。 2021年5月23日、まとめwiki設立。 2022年1月7日、第一回放送。 参加者(現参加者判明数250名 残り50名)※最新第68話まで[2022年3月8日(火)更新] + 開示する ♯現在登場したキャラ ※水色は新規に追加されたキャラと更新部分 【鬼滅の刃シリーズ@集英社みらい文庫】15 ○累に切り刻まれた剣士○累○蜘蛛の鬼(兄)○蜘蛛の鬼(父)○我妻善逸○鱗滝左近次○蜘蛛の鬼(姉)○手鬼○竈門禰豆子○蜘蛛の鬼(母)○魘夢○竈門炭治郎○堕姫(&妓夫太郎)○嘴平伊之助○宇髄天元 【妖界ナビ・ルナシリーズ@フォア文庫】10 ○ユイ○かまち○タイ○透門沙李○幹太郎○竜堂ルナ○サネル○カザン○スネリ○もっけ 【名探偵コナンシリーズ@小学館ジュニア文庫】9 ○円谷光彦○小嶋元太○山尾渓介○ジン○次元大介○ウオッカ○ルパン三世○吉田歩美○江戸川コナン 【黒魔女さんが通る!!シリーズ@講談社青い鳥文庫】8 ○羅門ルル○小島直樹○紫苑メグ○須々木凛音○黒鳥千代子○松岡先生○桃花・ブロッサム○日向太陽○宮瀬灯子 【ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 映画ノベライズ みらい文庫版@集英社みらい文庫】7 ○東方仗助○空条承太郎○片桐安十郎○虹村形兆○虹村億泰○山岸由花子○虹村億泰 【絶望鬼ごっこシリーズ@集英社みらい文庫】6 ○関本和也○大場結衣○伊藤孝司○牛頭鬼○大場大翔○櫻井悠 【ラストサバイバルシリーズ@集英社みらい文庫】5 ○早乙女ユウ○朱堂ジュン○新庄ツバサ○桜井リク○山本ゲンキ○大場カレン 【ギルティゲームシリーズ@小学館ジュニア文庫】6 ○深海恭哉○小林旋風○小林疾風○北上美晴○大井雷太○木本麻耶 【ぼくらシリーズ@角川つばさ文庫】5 ○菊地英治○宇野秀明○天野司郎○小黒健二○柿沼直樹 【クレヨンしんちゃんシリーズ@双葉社ジュニア文庫】5 ○佐藤マサオ○野原しんのすけ○桜田ネネ○野原ひまわり○シロ 【おそ松さんシリーズ@集英社みらい文庫】5 ○なごみ探偵のおそ松○大富豪のカラ松氏○松野チョロ松○チョロ松警部○松野おそ松 【パセリ伝説 水の国の少女 memory(1)(パセリ伝説シリーズ)@講談社青い鳥文庫】5 ○水沢巴世里○桜清太郎○梶田蓮華○鑑隼人○水沢光矢 【ひぐらしのなく頃にシリーズ@双葉社ジュニア文庫】5 ○富竹ジロウ○前原圭一○古手梨花○竜宮レナ○園崎詩音 【るろうに剣心 最終章 The Final映画ノベライズ みらい文庫版@集英社みらい文庫】5 ○乙和瓢湖○相楽左之助○鯨波兵庫○緋村剣心○雪代縁 【かぐや様は告らせたいシリーズ@集英社みらい文庫】4 ○白銀御行(映画版)○藤原千花○四宮かぐや○白銀御行(まんが版) 【若おかみは小学生!シリーズ@講談社青い鳥文庫】4 ○関織子(劇場版)○神田あかね○関織子(原作版)○秋野真月 【アニマルパニックシリーズ@集英社みらい文庫】4 ○ヒグマ○高橋大地○ライオン○高橋蓮 【逃走中シリーズ@集英社みらい文庫】4 ○白井玲○和泉陽人○小清水凛○ハンター 【泣いちゃいそうだよシリーズ@講談社青い鳥文庫】4 ○村上○広瀬崇○小林凛○川上真緒 【死神デッドラインシリーズ@角川つばさ文庫】4 ○長内隆○木村孝一郎○一ノ瀬悠真○二階堂大河 【銀魂シリーズ@集英社みらい文庫】4 ○岡田似蔵○武市変平太○神楽○近藤勲 【ちびまる子ちゃんシリーズ@集英社みらい文庫】4 ○藤木茂○花輪和彦○みぎわ花子○永沢君男 【テレパシー少女「蘭」事件ノートシリーズ@講談社青い鳥文庫】3 ○磯崎蘭○磯崎凛○名波翠 【天使のはしごシリーズ@講談社青い鳥文庫】3 ○竜人○生絹○紅絹 【天才推理 IQ探偵シリーズ@カラフル文庫】3 ○大木直○小林聖司○杉下元 【妖怪ウォッチシリーズ@小学館ジュニア文庫】3 ○天野ナツメ○タベケン○有星アキノリ 【ブレイブ・ストーリーシリーズ@角川つばさ文庫】3 ○小村克美○芦屋美鶴○三谷亘 【四つ子ぐらしシリーズ@角川つばさ文庫】3 ○宮美二鳥○宮美一花○宮美四月 【おそ松さんシリーズ@小学館ジュニア文庫】3 ○弱井トト子○イヤミ○チョロマツ 【絶体絶命シリーズ@角川つばさ文庫】3 ○赤城竜也○宮野ここあ○滝沢未奈 【天才謎解きバトラーズQ vs.大脱出! 超巨大遊園地(天才謎解きバトラーズQシリーズ)@角川つばさ文庫】3 ○朝比奈陽飛○灰城環 【恋する新選組シリーズ@角川つばさ文庫】3 ○宮川空○沖田総司○坂本龍馬 【星のかけらシリーズ@講談社青い鳥文庫】3 ○小笠原牧人○細川詩緒里○小松原麻紀 【人狼サバイバルシリーズ@講談社青い鳥文庫】3 ○赤村ハヤト○黒宮うさぎ○白石ヤマネ 【名探偵ピカチュウ@小学館ジュニア文庫】3 ○ピカチュウ○メタモン○ゲッコウガ 【絶滅世界 ブラックイートモンスターズ 喰いちぎられる世界で生き残るために@集英社みらい文庫】3 ○藤山タイガ○渡辺イオリ○西宮アキト 【映画刀剣乱舞@小学館ジュニア文庫】3 ○大太刀○織田信長○明智光秀 【けものフレンズシリーズ@角川つばさ文庫】2 ○ビースト○G・ロードランナー 【NARUTOシリーズ@集英社みらい文庫】2 ○桃地再不斬○うちはサスケ 【フォーチュン・クエストシリーズ@ポプラポケット文庫】2 ○ノル○ルーミィ 【劇場版トリック 霊能力者バトルロイヤル 角川つばさ文庫版@角川つばさ文庫】2 ○上田次郎○山田奈緒子 【無限×悪夢 午後3時33分のタイムループ地獄@集英社みらい文庫】2 ○岬涼太郎○沖田悠翔 【ふつうの学校シリーズ@講談社青い鳥文庫】2 ○アキラ○稲妻快晴 【一年間だけシリーズ@角川つばさ文庫】2 ○工藤穂乃香○村瀬司 【山月記・李陵 中島敦 名作選@角川つばさ文庫】2 ○李徴○エンサン(袁?岡) 【ミステリー列車を追え! 北斗星 リバイバル運行で誘拐事件!?@角川つばさ文庫】2 ○二神・C・マリナ○四道健太 【炎炎ノ消防隊シリーズ@講談社青い鳥文庫】2 ○森羅日下部○アーサー・ボイル 【小説侵略!ケロロ軍曹 姿なき挑戦者!?(ケロロ軍曹シリーズ)@角川つばさ文庫】2 ○ケロロ軍曹○日向冬樹 【ふなっしーの大冒険@小学館ジュニア文庫】2 ○ふなっしー○ラ・フランシス 【サイキッカーですけど、なにか? (1)ようこそ、ウラ部活へ!?@ポプラキミノベル】2 ○玉野メイ子○西塔明斗 【怪盗レッドシリーズ@角川つばさ文庫】2 ○紅月美華子○紅月飛鳥 【未完成コンビシリーズ@角川つばさ文庫】2 ○桃山絢羽○小川凌平 【異能力フレンズシリーズ@講談社青い鳥文庫】2 ○星降奈○居想直矢 【小説 アニメ カードキャプターさくら さくらカード編 下(カードキャプターさくらシリーズ)@講談社KK文庫】2 ○木之本桜○李小狼 【小説 魔女怪盗LIP☆Sシリーズ@講談社青い鳥文庫】2 ○安土流星○星乃美紅 【怪人二十面相@ポプラ社文庫】2 ○明智小五郎○遠藤平吉 【迷宮教室 最悪な先生と最高の友達(迷宮教室シリーズ)@集英社みらい文庫】2 ○君野明莉○次元遊 【サバイバー!!シリーズ】2 ○風見涼馬○空知うてな 【世にも不幸なできごとシリーズ@草子社】1 ○ヴァイオレット・ボードレール 【天気の子@角川つばさ文庫】1 ○森嶋帆高 【約束のネバーランド 映画ノベライズ みらい文庫版@集英社みらい文庫】1 ○シスター・クローネ 【吉永さん家のガーゴイル@角川つばさ文庫】1 ○吉永双葉 【双葉社ジュニア文庫 パズドラクロス@双葉社ジュニア文庫】1 ○チェロ 【時間割男子シリーズ@角川つばさ文庫】1 ○花丸円 【デルトラ・クエストシリーズ@フォア文庫】1 ○黄金の騎士・ゴール 【ハッピーバースデー 命かがやく瞬間@フォア文庫】1 ○藤原あすか 【サキヨミ!シリーズ@角川つばさ文庫】1 ○如月美羽 【FC6年1組シリーズ@集英社みらい文庫】1 ○神谷一斗 【ラッキーチャームシリーズ@講談社青い鳥文庫】1 ○優希 【セーラー服と機関銃@角川つばさ文庫】1 ○萩原 【カードゲームシリーズ@講談社青い鳥文庫】1 ○哲也 【恐怖コレクターシリーズ@角川つばさ文庫】1 ○相川捺奈 【花とつぼみと、君のこと。@集英社みらい文庫】1 ○黒瀬優真 【バッテリーシリーズ@角川つばさ文庫】1 ○原田青葉 【クレヨン王国シリーズ@講談社青い鳥文庫】1 ○シルバー王妃 【獣の奏者シリーズ@講談社青い鳥文庫】1 ○エリン 【地獄たんてい織田信長 クラスメイトは戦国武将!?@角川つばさ文庫】1 ○織田信長 【劇場版 ONE PIECE STAMPEDEノベライズ みらい文庫版(ONE PIECEシリーズ)@集英社みらい文庫】1 ○バギー 【オバケがシツジの夏休み(オバケがシツジシリーズ)@角川つばさ文庫】1 ○眠田涼 【都会のトム&ソーヤ 映画ノベライズ@講談社青い鳥文庫】1 ○内藤内人 【魔入りました!入間くん(1) 悪魔のお友達@ポプラキミノベル】1 ○アスモデウス・アリス 【シートン動物記 狼王ロボほか@角川つばさ文庫】1 ○ロボ 【悪魔のパズル なぞのカバンと黒い相棒(悪魔のパズルシリーズ)@集英社みらい文庫】1 ○森青葉 【終わらない怪談 赤い本@ポプラポケット文庫】1 ○岸里ゆかり 【怪奇伝説バスターズ 科学であばく!!旧校舎死神のナゾ!?@集英社みらい文庫】1 ○智科リクト 【世界一クラブ 世界一の大運動会!】1 ○風早和馬 【神風怪盗ジャンヌ】1 ○日下部まろん 【青星学園 チームEYE-Sの事件ノート】1 ○春内ゆず 【IQ探偵ムーシリーズ】1 ○茜崎夢羽 【理花のおかしな実験室】1 ○広瀬蒼空 【名探偵夢水清志郎事件ノート】1 ○夢水清志郎 【金田一くんの冒険シリーズ (講談社青い鳥文庫)】1 ○金田一一 参加作品数現在90(黒幕含む91) 非児童文庫オリジナル追加作品 残り18/30 主催者 ツノウサギ@絶望鬼ごっこ 死野マギワ@絶体絶命ゲーム 【企画段階上の真の黒幕候補】 時間泥棒@モモ@岩波少年文庫 死者表示(ネタバレ) + 開示する ※★は最新話での脱落者。青色は新規に追加されたキャラ。桃色は最新話で脱落した新規参戦キャラ。紫色は第一回放送で呼ばれた未登場の脱落者(詳細不明)、オレンジ色は登場済みで放送で呼ばれた脱落者(詳細不明)。 【鬼滅の刃シリーズ@集英社みらい文庫】9/15 ●累に切り刻まれた剣士●累○蜘蛛の鬼(兄)●蜘蛛の鬼(父)●我妻善逸○鱗滝左近次○蜘蛛の鬼(姉)○手鬼○竈門禰豆子○蜘蛛の鬼(母)●魘夢○竈門炭治郎○堕姫(&妓夫太郎)○嘴平伊之助▲宇髄天元 【妖界ナビ・ルナシリーズ@フォア文庫】7/10 ●ユイ▲かまち○タイ○透門沙李○幹太郎○竜堂ルナ○サネル▲カザン○スネリ○もっけ 【名探偵コナンシリーズ@小学館ジュニア文庫】7/10 ●円谷光彦○小嶋元太○山尾渓介○ジン○次元大介○ウオッカ○ルパン三世○吉田歩美▲江戸川コナン 【黒魔女さんが通る!!シリーズ@講談社青い鳥文庫】4/9 ●羅門ルル●小島直樹●紫苑メグ●須々木凛音○黒鳥千代子○松岡先生▲桃花・ブロッサム○日向太陽○宮瀬灯子 【ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 映画ノベライズ みらい文庫版@集英社みらい文庫】6/7 ○東方仗助○空条承太郎○片桐安十郎○虹村形兆○虹村億泰●山岸由花子○虹村億泰 【絶望鬼ごっこシリーズ@集英社みらい文庫】4/6 ○関本和也●大場結衣○伊藤孝司●牛頭鬼○大場大翔○櫻井悠 【ラストサバイバルシリーズ@集英社みらい文庫】3/5 ○早乙女ユウ{●朱堂ジュン●新庄ツバサ○桜井リク○山本ゲンキ○大場カレン 【ギルティゲームシリーズ@小学館ジュニア文庫】2/5 ▲深海恭哉▲小林疾風○北上美晴○大井雷太▲木本麻耶 【ぼくらシリーズ@角川つばさ文庫】2/5 ○菊地英治○宇野秀明●天野司郎●小黒健二●柿沼直樹 【クレヨンしんちゃんシリーズ@双葉社ジュニア文庫】4/5 ○佐藤マサオ○野原しんのすけ○桜田ネネ●野原ひまわり○シロ 【おそ松さんシリーズ@集英社みらい文庫】2/5 ○なごみ探偵のおそ松●大富豪のカラ松氏●松野チョロ松●チョロ松警部○松野おそ松 【パセリ伝説 水の国の少女 memory(1)(パセリ伝説シリーズ)@講談社青い鳥文庫】4/5 ○水沢巴世里▲桜清太郎○梶田蓮華○鑑隼人○水沢光矢 【かぐや様は告らせたいシリーズ@集英社みらい文庫】3/4 ○白銀御行(映画版)○藤原千花●四宮かぐや○白銀御行(まんが版) 【若おかみは小学生!シリーズ@講談社青い鳥文庫】2/4 ○関織子(劇場版)●神田あかね○関織子(原作版)●秋野真月 【アニマルパニックシリーズ@集英社みらい文庫】3/4 ●ヒグマ○高橋大地○ライオン○高橋蓮 【逃走中シリーズ@集英社みらい文庫】3/4 ○白井玲○和泉陽人●小清水凛○ハンター 【泣いちゃいそうだよシリーズ@講談社青い鳥文庫】3/4 ○村上▲広瀬崇○小林凛○川上真緒 【ひぐらしのなく頃にシリーズ@双葉社ジュニア文庫】2/5 ●富竹ジロウ○前原圭一○古手梨花●竜宮レナ▲園崎詩音 【死神デッドラインシリーズ@角川つばさ文庫】3/4 ●長内隆○木村孝一郎○一ノ瀬悠真○二階堂大河 【銀魂シリーズ@集英社みらい文庫】3/4 ○岡田似蔵▲武市変平太○神楽○近藤勲 【るろうに剣心 最終章 The Final映画ノベライズ みらい文庫版@集英社みらい文庫】4/5 ○乙和瓢湖○相楽左之助●鯨波兵庫○緋村剣心○雪代縁 【テレパシー少女「蘭」事件ノートシリーズ@講談社青い鳥文庫】2/3 ○磯崎蘭○磯崎凛●名波翠 【天使のはしごシリーズ@講談社青い鳥文庫】2/3 ○竜人●生絹○紅絹 【天才推理 IQ探偵シリーズ@カラフル文庫】0/3 ●大木直●小林聖司▲杉下元 【妖怪ウォッチシリーズ@小学館ジュニア文庫】2/3 ○天野ナツメ●タベケン○有星アキノリ 【ブレイブ・ストーリーシリーズ@角川つばさ文庫】2/3 ●小村克美○芦屋美鶴○三谷亘 【四つ子ぐらしシリーズ@角川つばさ文庫】2/3 ○宮美二鳥○宮美一花●宮美四月 【ちびまる子ちゃんシリーズ@集英社みらい文庫】3/4 ○藤木茂○花輪和彦○みぎわ花子▲永沢君男 【おそ松さんシリーズ@小学館ジュニア文庫】2/3 ○弱井トト子○イヤミ●チョロマツ 【絶体絶命シリーズ@角川つばさ文庫】1/3 ●赤城竜也●宮野ここあ○滝沢未奈 【天才謎解きバトラーズQ vs.大脱出! 超巨大遊園地(天才謎解きバトラーズQシリーズ)@角川つばさ文庫】2/3 ▲氷室カイ○朝比奈陽飛○灰城環 【恋する新選組シリーズ@角川つばさ文庫】2/3 ○宮川空○沖田総司●坂本龍馬 【星のかけらシリーズ@講談社青い鳥文庫】2/3 ▲小笠原牧人○細川詩緒里○小松原麻紀 【人狼サバイバルシリーズ@講談社青い鳥文庫】2/3 ▲赤村ハヤト○黒宮うさぎ○白石ヤマネ 【名探偵ピカチュウ@小学館ジュニア文庫】2/3 ○ピカチュウ○メタモン●ゲッコウガ 【絶滅世界 ブラックイートモンスターズ 喰いちぎられる世界で生き残るために@集英社みらい文庫】2/3 ○藤山タイガ▲渡辺イオリ○西宮アキト 【映画刀剣乱舞@小学館ジュニア文庫】2/3 ▲大太刀○織田信長○明智光秀 【けものフレンズシリーズ@角川つばさ文庫】2/2 ○ビースト○G・ロードランナー 【NARUTOシリーズ@集英社みらい文庫】2/2 ○桃地再不斬○うちはサスケ 【フォーチュン・クエストシリーズ@ポプラポケット文庫】1/2 ●ノル○ルーミィ 【劇場版トリック 霊能力者バトルロイヤル 角川つばさ文庫版@角川つばさ文庫】1/2 ○上田次郎▲山田奈緒子 【無限×悪夢 午後3時33分のタイムループ地獄@集英社みらい文庫】1/2 ▲岬涼太郎○沖田悠翔 【ふつうの学校シリーズ@講談社青い鳥文庫】1/2 ○アキラ●稲妻快晴 【一年間だけシリーズ@角川つばさ文庫】0/2 ●工藤穂乃香●村瀬司 【山月記・李陵 中島敦 名作選@角川つばさ文庫】1/2 ○李徴▲エンサン(袁?岡) 【ミステリー列車を追え! 北斗星 リバイバル運行で誘拐事件!?@角川つばさ文庫】1/2 ○二神・C・マリナ●四道健太 【炎炎ノ消防隊シリーズ@講談社青い鳥文庫】0/2 ▲森羅日下部●アーサー・ボイル 【小説侵略!ケロロ軍曹 姿なき挑戦者!?(ケロロ軍曹シリーズ)@角川つばさ文庫】1/2 ▲ケロロ軍曹○日向冬樹 【ふなっしーの大冒険@小学館ジュニア文庫】2/2 ○ふなっしー○ラ・フランシス 【サイキッカーですけど、なにか? (1)ようこそ、ウラ部活へ!?@ポプラキミノベル】2/2 ○玉野メイ子○西塔明斗 【怪盗レッドシリーズ@角川つばさ文庫】0/2 ●紅月美華子▲紅月飛鳥 【未完成コンビシリーズ@角川つばさ文庫】1/2 ○桃山絢羽▲小川凌平 【異能力フレンズシリーズ@講談社青い鳥文庫】2/2 ○星降奈○居想直矢 【怪人二十面相@ポプラ社文庫】0/2 ●明智小五郎▲遠藤平吉 【迷宮教室 最悪な先生と最高の友達(迷宮教室シリーズ)@集英社みらい文庫】1/2 ▲君野明莉○次元遊 【サバイバー!!シリーズ】1/2 ○風見涼馬▲空知うてな 【小説 魔女怪盗LIP☆Sシリーズ@講談社青い鳥文庫】1/2 ○安土流星▲星乃美紅 【世にも不幸なできごとシリーズ@草子社】1/1 ○ヴァイオレット・ボードレール 【天気の子@角川つばさ文庫】0/1 ●森嶋帆高 【約束のネバーランド 映画ノベライズ みらい文庫版@集英社みらい文庫】1/1 ○シスター・クローネ 【吉永さん家のガーゴイル@角川つばさ文庫】1/1 ○吉永双葉 【双葉社ジュニア文庫 パズドラクロス@双葉社ジュニア文庫】0/1 ●チェロ 【時間割男子シリーズ@角川つばさ文庫】0/1 ▲花丸円 【デルトラ・クエストシリーズ@フォア文庫】0/1 ●黄金の騎士・ゴール 【ハッピーバースデー 命かがやく瞬間@フォア文庫】1/1 ○藤原あすか 【サキヨミ!シリーズ@角川つばさ文庫】1/1 ○如月美羽 【FC6年1組シリーズ@集英社みらい文庫】0/1 ▲神谷一斗 【ラッキーチャームシリーズ@講談社青い鳥文庫】0/1 ▲優希 【セーラー服と機関銃@角川つばさ文庫】0/1 ▲萩原 【カードゲームシリーズ@講談社青い鳥文庫】0/1 ●哲也 【恐怖コレクターシリーズ@角川つばさ文庫】0/1 ●相川捺奈 【花とつぼみと、君のこと。@集英社みらい文庫】1/1 ○黒瀬優真 【バッテリーシリーズ@角川つばさ文庫】1/1 ○原田青葉 【クレヨン王国シリーズ@講談社青い鳥文庫】1/1 ○シルバー王妃 【獣の奏者シリーズ@講談社青い鳥文庫】0/1 ▲エリン 【地獄たんてい織田信長 クラスメイトは戦国武将!?@角川つばさ文庫】0/1 ●織田信長 【小説 アニメ カードキャプターさくら さくらカード編 下(カードキャプターさくらシリーズ)@講談社KK文庫】2/2 ○木之本桜○李小狼 【ONE PIECEシリーズ@集英社みらい文庫】1/1 ○バギー 【オバケがシツジの夏休み(オバケがシツジシリーズ)@角川つばさ文庫】1/1 ○眠田涼 【都会のトム&ソーヤ 映画ノベライズ@講談社青い鳥文庫】1/1 ○内藤内人 【魔入りました!入間くん(1) 悪魔のお友達@ポプラキミノベル】1/1 ○アスモデウス・アリス 【シートン動物記 狼王ロボほか@角川つばさ文庫】1/1 ○ロボ 【悪魔のパズル なぞのカバンと黒い相棒(悪魔のパズルシリーズ)@集英社みらい文庫】0/1 ●森青葉 【終わらない怪談 赤い本@ポプラポケット文庫】1/1 ○岸里ゆかり 【怪奇伝説バスターズ 科学であばく!!旧校舎死神のナゾ!?@集英社みらい文庫】1/1 ○智科リクト 【世界一クラブ 世界一の大運動会!】0/1 ▲風早和馬 【神風怪盗ジャンヌ】0/1 ▲日下部まろん 【青星学園 チームEYE-Sの事件ノート】0/1 ▲春内ゆず 【IQ探偵ムーシリーズ】0/1 ▲茜崎夢羽 【理花のおかしな実験室】0/1 ▲広瀬蒼空 【名探偵夢水清志郎事件ノート】0/1 ▲夢水清志郎 【金田一くんの冒険シリーズ (講談社青い鳥文庫)】0/1 ▲金田一一 【残り参加者 199/300】 ルール ●最後の一人まで殺し合う ●参加者には毒を注射する首輪が着けられていて主催者が殺したいなと思ったら殺される ●最後の一人になったら主催者側の仲間になれる(待遇は応相談) ※2021年5月28日追記 ●支給品はなく全て現地調達だが、参加者には一枚ずつ初期位置から近い会場内の有力なアイテム一つを印したメモが与えられる(鍵の場所や暗証番号、使い方なども併記) 会場中には親の仇のように武器が配置されており、サブマシンガンと拡声器が生えている ●能力制限はなし ●基本的に日本が舞台でなければ日本語は通じない(ブレイブ・ストーリーキャラは旅人に限り女神の加護として、獣の奏者は実は日本語設定とする) 【書き手ルール】 ●参加者は最大300人 ●参加者の枠を使い切らなくても登場済みの参加者で放送に行けそうだったら放送に行く(二回目以降の放送も同様) ●原作の瑞穂みたいな終盤になるまでほぼ未登場のキャラもあり ●能力制限や装備の没収は原則無いが、主催者が拉致れなさそうな参加者(一般的な小火器で殺害できない・特殊な方法でないと捕まえられないなど)は参戦不可 ●殺し合いを破綻させられそうな参加者はマークされていて不審な動きをしたら即首輪が作動しがち ●そもそも主催者側にルールを守る気はあまりない、が、他の主催者側に文句を言われないために不正はバレないように行う ●子供の頃に読んだきりの作品も多いと思うので多少のガバは気にしない ●書き手に修正を求めても受け入れられなかったら、自分で修正してよし ●投下しただけでは仮投下扱い、他の書き手にリレーされたタイミングで本投下扱いに ※2021年5月5日追記 あと30作品児童文庫オリジナルでない作品が投下されたら、以後オリジナル作品のみの追加となる ※2021年3月8日更新 鬼滅の刃出典のキャラは追加可能なキャラを以下の名簿にあるキャラに限定する ○栗花落カナヲ○冨岡義勇○胡蝶しのぶ○煉獄杏寿郎○不死川実弥○甘露寺蜜璃○悲鳴嶼行冥○時透無一郎○伊黒小芭内○珠世○愈史郎○錆兎○真菰○産屋敷耀哉 14 外部リンク 児童文庫ロワ(まとめwiki) スレッド 概要(児童文庫ロワイヤル)
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/353.html
明智健悟の耽美なるバトルロワイアル――開幕 ◆tu4bghlMIw E-4、ヨットハーバー。一通り名簿と支給品を確認した私は、その見慣れぬ施設に足を踏み入れた。 左手に液体燃料式のランタンを持ち、用心深く歩を進める。 周囲は見渡す限り、輝く水で覆われている。潮の臭い、一瞬で嗅覚がそこが海に面した場所である事を察知する。 中々不思議な光景だった。 桟橋にロープで括り付けられているいくつもの小型の船舶。 風力で動く酷く原始的なものが大半、奥の方にはおそらく何らかの原動機を積んでいると思われる大型のものが並んでいる。 いっそ船で沖に……などという考えも浮かんだが切り捨てる。 私にはこの銀色の首輪の束縛がある。 主催者が何を考えているかは不明だが、不用意な行動は命取りになる。 そう首輪だ。 触って確かめた限り、金属である事は分かるが詳しい材質や内部の構造にはまるで見当が付かない。 錬金術の基本原理は【理解】【分解】【再構築】の三要素。 特に最も重要となるのが対象物の構成元素や特性を"理解"する事である。 つまり明らかに未知の物質を錬金術の対象にする事は出来ない。 そもそも鋼のならともかく、私個人はこのような金属の錬成はそれほど得意ではなかった。 しかし今優先すべきは目下に迫る危険への対処。つまり―― 「そこにいる事は分かっている。出て来い」 「……おや。中々無用心な背中かと思えばそうでもない、という訳ですか」 多数の船舶の影、丁度私の背後から一人の若い男が姿を現した。 透き通るような銀髪、冷たい印象を与える眼鏡、そして知性と閃きに満ちた瞳。 男は身にまとったスーツは遠目にもその質の高さが窺えたし、ネクタイからワイシャツに至るまで本人の几帳面な性格が滲み出ているような整然さに溢れていた。 醸し出す雰囲気は達人のソレではない。 だが、明らかに只者ではないと感じさせる特徴的な"何か"を持っている。 それは心技体で表すならば、"心"の煌き。大都市に設置された国家図書館の書庫にも匹敵するような抜群の知の匂いだ。 そして不屈の精神力。明らかに気の抜けない相手である事は確かだ。 男は見る限り丸腰、加えて自らの肉体を駆使して戦うアームストロング少佐のようなタイプにも見えない。 とはいえ無用心に近付くのは問題外。慎重に事は進めるべきだ。 ランタンを構えたまま、体勢は崩さず。 どのような攻撃が来ようとも対応出来るように細心の注意を払う。 だが、次に男が発した言葉は思わず拍子抜けしてしまうほど意外なものだった。 「――失礼、何か火種になるようなものをお持ちでしょうか?」 眼鏡の男はそう問い掛けると質の良さそうなスーツの胸ポケットから長方形の紙箱を取り出してこちらに見せる。 私はそれに見覚えがあった。もちろん煙草という概念に、という意味ではない。 それは"アイツ"がいつも吸っていた煙草と同じ銘柄のものだった。 「……煙草を吸うのか」 「いえ、普段はほとんど。ただ……こういう特別な状況で"コレ"が支給されたのも何かの縁かと思いまして」 答える男の表情は不自然な程余裕に満ち溢れていた。涼しげな佇まい。 思わず私は若干の苛立ちを覚える。 こんな危機的な状況にも関わらず、何一つ焦りや戸惑いを感じていないような男の態度に対してだ。 正直、どう対応すべきか決め兼ねる。 この男は怪しい。胡散臭いというよりも、"腹の探り合いで数歩先を行かれている"ようなイメージ。 錬金術師は高い戦闘能力を誇る兵士であると同時に、優れた研究者でもある。 肉体派の国家錬金術師として通ってはいるものの、政治家としての手腕や話術にはそれなりの自信は持っていたものだ。 故に初対面の相手にここまで流れを持って行かれるのは中々久しい体験だった。 そう、"安易な行動"を取る事は出来ないと感じさせるだけの高い能力を男は有している。 微妙な沈黙。私が特別なリアクションを取らない事に痺れを切らしたのか、男は胸ポケットに再度煙草を仕舞った。 「自己紹介がまだでしたね。私は警視庁刑事部捜査一課の明智と申します。 本来ならここで警察手帳をお見せしたい所なのですが……生憎とソレも没収されてしまったようで」 「――私がゲームに乗っているとは考えないのかね。 それに少なくとも君は、身体を使って戦うのは得意ではないように見える。 "煙草の火"を求めるという事は、私にそれなりの距離まで接近するのを許しているように思えるのだが?」 男、明智健悟は口元に微笑を浮かべると楽しそうに数回喜びの声を漏らした。 こちらを試しているのだろうか、中々嫌味な男だ。 「……順を追って解説致しましょう。そうですね、まず一つ目の質問について。 あなたがゲームに乗っている可能性は……私見ですが一割以下でしょうね」 「ほう、そこまで断言するか。まさか理由が無いわけでもあるまい?」 随分と言い切ったものだ。 一割以下、と言ってはいるものの、彼は"私がほぼ確実にゲームには乗っていない"と判断しているに違いない。 初対面の人間にここまで言えるのは余程の馬鹿か天才のどちらか。 「ヒントは3つあります。まず私の姿を確認した後、すぐさま襲い掛かって来なかった事。 次に姿を見せた私に対して"何一つ"牽制を行わなかった事。 そして何よりあなたが軍服を着ている事……そう、軍属の人間が上二つの行動を取らない。 すなわちゲームに乗っていない証拠に他なりません」 「……それだけか? 確かに芯は通っているが、一割以下とまで絞り込めるようには思えんが」 確かにゲームに乗った好戦的な人物であれば、最低でも牽制は欠かさないだろう。 しかし、それなりの理由があってソレを行わないパターンも十分に考えられる。 頭上に輝く黄金の月がゆらりと輝いた気がした。 私は明智の更なる"推理"の続きを待った。 「そうですね……この三つでは精々三割以下が限界でしょう。 ですが私には決定的な武器が一つあるのですよ、『ロイ・マスタング大佐』」 「ッ!?」 あまりにも聞きなれた名前、加えて階級。 明智の言葉を聴いた瞬間、私、ロイ・マスタングは思わず胸元から支給された武器を取り出し、ソレを突き付けていた。 コレは最後の最後まで取っておきたかった切り札だったのだが仕方がない。 銃。黒光りする、か弱い女や子供老人であろうと人間を殺す事が出来る魔の兵器。 そしてソレを模したレプリカを。 普通の人間にとっては完全にハズレ支給品だっただろう。 ――だが私にとってコレは最高の武器となる。 「おや、そんなものを持っていましたか。銃器の類は所持していないと思ったんですが……」 「どういう、ことだ?」 「……錬金術、古代から中世にかけて行われた"金"や"賢者の石"に関する学問。 現代における化学の根本を成す――例えば、かのアイザック・ニュートンも高名な錬金術師であったと言われています。 ですが……あなた方の言う錬金術とはまたソレとは別の技術なのでしょう、 焔 の錬金術師よ」 明智は相変わらず嫌味な笑顔のまま、次は私にとって最も聞きなれた呼称を口にした。 その態度は明らかに不遜。 そしてそれは私と相容れる事がないと確信させるには十分過ぎる程だった。 光を受けて軽く反射する眼鏡。逆行に遮られ上手く見る事が出来ない男の瞳がやけに不気味だった。 不可解だ。 【錬金術】【焔】【ロイ・マスタング】この三つの単語は全参加者に等しく支給された名簿には記されていなかったはず。 だが明智はまるで長年見知った事のように、錬金術について語る。 しかしいくつか引っ掛かる部分も覆い。例えば、錬金術は私達の国において現行、事物の中心を成す学問であるという事だ。 古代、中世と言う過去の具象ではない。加えて【金】と【賢者の石】などという伝説上の代物を同一視している点にも違和感を感じる。 つまり考えられるのは【錬金術】という言葉に関する齟齬。 奴にとっての錬金術と私にとっての錬金術は違う何か別のもの、という考え。 国か? いや、国が違っても原理は変わらない。 世界を覆う根本の原則に乱れが存在するはずが無いのだ。 思い出せ。最初に螺旋王ロージェノムとやらの下に集められた時の事を。 明らかに違う文化体系の格好をした人間が数多く存在したではないか。 あの光線の正体はいったい何だ? アレを錬金術で説明できるのか? ――いや。 「本、か」 「……なかなか見事な考察で」 「参加者の名前を記した名簿を用意する周到さだ。"詳細"を記した本を作成するぐらい造作もない事だろうに」 何故私達が集められたのか。何故私達なのか。 螺旋王の言葉の真意など分からない。そして興味も無い。 だが選ばれたからには理由がある。そして下調べも相当念入りに行われているはず。 まさかランダムに索引し、名前だけ調べてこの地に放り出した訳もあるまい。 カルテ、調査票、そんな類の品物が支給品として紛れ込んでいても不思議ではない。 「貴様が読んだのは私の個人データか。少なくとも世界の原則やルールについては少々の違いがあるようだが」 「――そう、ですね。とりあえず肯定しておきますよ」 「ふん、詳しく語るつもりは無いか。それも結構」 明智の微笑は崩れない。 私を追い詰めるための最後の矛を見抜かれたというのに何だこの余裕は。 生来のものなのか、それとも姿を偽っているのかは不明。 とはいえ、このまま舐められているのも癪に障る。 「……明智よ、ハボックの煙草を出せ」 「ハボック……? この煙草の持ち主の名前ですか?」 「そうだ、構えろ。餞別だ――見せてやる」 左手に持ったランタンに意識を集中。液体燃料式のソレの火力を調節し、シャッターを全開にする。 加えて瞬時に有効射程までの空間を認識。 そして、燃焼の三要素である【燃焼物】【酸素】【点火源】を準備する。 燃焼物は明智が億劫げに構えた部下であるハボックの物と同じ銘柄の煙草。 点火源は手に持ったランタン。 そして酸素だ。空気中の酸素濃度を錬金術を用いてコントロールする。 私と男の距離は約数メートル、だがこの程度の調節児戯に等しい。 イシュヴァールの殲滅戦を思い出せ。 私は何を焼いた? 女だ、老人だ、罪の無い無邪気な子供だ。 軍人としては部下を守るため、最後まで前線に出て戦った勇敢な上司なのかもしれない。 だがそれは所詮"勝った側"の理論。 イシュヴァールの民にとって私は殺人鬼、ただの悪鬼に過ぎない。 断末魔をあげ、消し炭になっていく人間をどれだけ見たのだ。 真っ黒い炭に向けて、あらゆる元素が消失し完全な『C』になっていく、その光景の担い手は誰だ。 ……ああ、それも私だ。 私は人の皮一枚レベルの火力調整すら可能なのだから。 それがアメストリス軍中央司令部所属ロイ・マスタング、通称 焔 の錬金術師。 ――燃えろ。 両手の掌に予め書いておいた錬成陣に力を込める。 円。錬金の流れを作り出す、循環の象徴に向けて。 「!? これは……まさか、こんな事が……ッ!!」 明智の憎たらしい笑顔が"消失"する。 続けざまに、ヨット場に苦い煙草の匂いが出現。懐かしい、国を思い出させる匂いだ。 その顔面に刻まれたのは驚き、そして在り得ない物を視認した者が見せる恐怖の感情。 明智は手に持った煙草を忌々しいものでも見るように投げ捨てた。 ソレは奴の隣、何も無い海面に落ちて見えなくなった。 私は完全な火力調整の下、火種になって見せた。 もちろん、奴ごと燃やし尽くしてしまうようなヘマをやらかす訳がない。 完璧に"煙草の先端部分だけ"を燃やした。 その際少々大きな爆炎を発生させたが、それはただの威嚇。 奴は煙草を持つ指先にすら火傷を負ってはいない。 「お前は一つ勘違いをしていたようだな。どうやって知ったか知らんが、錬金術を手品か何かだと思っていたか?」 「ええ、正直予測はしていましたがここまでとは。……ですが、もはや確定的なようで」 若干乱れた髪を気にもせず、明智は少し下がっていた眼鏡を元の位置まで戻す。 そして自信満々に言い放った。 「ロイ・マスタング大佐、あなたはゲームに乗っていらっしゃいますね?」 ■ 「これは……中々面白い事を言ってくれる」 「誤魔化せませんよ、私は」 私がゲームに乗っているだと? ほう、言ってくれる。 だが残念な事に正直な話『私はまだゲームに乗っているつもりは無い』のだがね。 「理由は?」 「そうですね――参加者の中にあなたの知人が多く含まれているから、というのはどうでしょう」 「……何を馬鹿な事を。 自らの親しい者を守るため、戦意の無い人間の命を奪える人間は稀少だ。 余程ここをヤラれてしまっているか、もしくは異常なほどの妄執者でもなければそんな判断は下せん」 頭の、丁度こめかみの部分をコンコンと叩きながら明智の推理を一蹴する。 確かに私が軍属の人間と見て、殺しに許容があると見たその論理展開は評価に値する。 とはいえこんな胡散臭いゲームに自ら進んで乗る人間はおそらくそれほど多くはない。精々二割かそこら、という所だろう。 だが。 「おや……意外ですね。リザ・ホークアイやマース・ヒューズ、といった人間は大事ではない、と」 「――ッ!!! お……い、明智。今、ヒューズと……マース・ヒューズと言ったか」 「? ええ、言いましたがソレが何か?」 「どうしてここでアイツの名前が出てくるッ!!!」 何故だ。 このゲームに参加しているマース・ヒューズは『同姓同名の別人』ではないのか? 「どうしてって……同じ軍服を着ていらっしゃったと記憶していますが? 眼鏡と顎髭の……豪快そうな人物です。 所属している部署も同じでしたし」 「!!!!!」 明智が訝しげな眼でこちらを眺める。 本当に不思議そうな、自分の中の100%を否定された者の眼だ。 ああ……そういう事か。 そういえば螺旋王とやらも言っていたな。 自らには優勝者を不老不死だろうが、億万長者にでもする力がある、と。 死と再生。 永遠と一瞬。それらは隣り合わせ、真逆の力。だが同じくらい、近い原則で動いている。 つまりは別の能力体系における人体錬成に近い技法を会得している訳だ。 なるほど、死人すらこの遊戯板の中では駒の一つ、そういう事か。 「ククク……明智よ。先ほどの答え、まだだったな」 「解答ですか? いえ、別に答えて貰わなくても……」 「すまんな――"今"乗った」 「なッ!?」 爆炎。人一人十分に殺傷させうる炎の渦を発生させる。 私は笑っていた。 これは歓喜か、それとも哀しみか。 正直判断が付かない。 だがなんと明智は予想外なまでに俊敏な身のこなしで炎を回避した。 相手の対応に私は思わず感嘆せざるを得なかった。 どうして中々。 今回は完全に、"焼失"させるつもりでやったのだが。 ■ 「くッ!!!」 巨大な炎の塊が私の足元に発生した。 だがこのような展開もある意味予定通り。 彼がいつ攻撃してきても構わないように、全身の神経を張り巡らせていたのだから。 横に思いっきり身体を飛び退かせ、その炎から身を守る。 「中々いい動きだな、明智。だが次は外さんぞ? そもそも何もかもブラフだったのだろう?」 「ッ、ええ。元々、相当高い確率でゲームに乗った人間である事は予想していましたから。 ――さすがに今乗った、という解答は考えていませんでしたが」 「……参考までに聞いておこうか」 完全に、力関係の構図は逆転した。 私の表情に先ほどまでの余裕は無い。 地面に膝を付きロイ・マスタングを睨み付ける私と、こちらを見て口元をにや付かせる彼。 既に支給品の『参加者詳細名簿』によって彼の情報を知り得ていたアドバンテージなど、この圧倒的な力の前には無力。 推理のタネ明かしをこんなに追い詰められた状態でやった事は無かったな。 思わず無様な私自身を笑い飛ばしてやりたくなった。 「簡単な推理です。私があなたを警戒していた理由とその"焔"を回避出来た理由。 鍵はあなたが持っているそのランタンですよ。 このヨットハーバーにおいて、そんな物を使う必要は全く無いんです。 なぜなら、ここには既に"十分な程の照明"が焚かれているのですから」 「ほう」 私は辺り一面に設置された球場のライトにも匹敵する照明具を指差しながら告げた。 そう、このヨットハーバーは十分過ぎる程明るいのだ。 その証拠に――私はランタンを持っていない。 「しかし、あなたはランタンの灯を消そうとはしなかった。 加えて武器を一切持っていないにも関わらず、全く動揺が見られなかった。いかに軍属の人間であるとは言え、ね。 そして、最後に元々私が知り得ていた 焔 の錬金術師という異名。 ソレはつまり、ランタンの火こそがあなたの武器である証拠」 「……なるほど、だが信じられたのか? その話素振り、貴様一切錬金術を知らない国の出身だろう?」 ロイ・マスタングは「その発想は無かった」という表情を一瞬だけ顔に浮かべたが、すぐさま厳しい顔付きを取り戻す。 ゆらゆらと揺れる真っ青な海面を背に、私は更に推理を続ける。 「そう。正直半信半疑でした。ですが私が火種を要求した時におかしいと思いませんでしたか? "どうしてお前は自分のランタンを使わないんだ?"ってね」 「!!」 「おそらくあなた自身も知らず知らずの内に、自らを炎と結びつけて考えていたのでしょう。 だから、自分が火種を要求された事になんの疑問も持たなかった。 ……まぁ、明らかに怪しい人物なのでカマを掛けてみたに過ぎないんですがね」 これは偽りの無い証拠。 人気の無いヨットハーバーに灯りも消さずに進入して来る男。 ゲームに乗っていないと判断する為には材料が足らな過ぎた。 名簿の力で相手の簡単な情報自体は入手していた故、様子を見ていたのだ。 「ですが決め手は最後の一瞬。 あの時、あなたの眼の色が変わったんですよ――職業柄、"殺し"を決意した人間には少々見慣れていますので」 男の眼――それは、爛々と燃え盛る太陽のような瞳をしていた。 野望、野心、そして遙かなる向上心。 天を、高みを目指す強欲なまでの彩りに満ちた視線。 だが私は見逃さなかった。 その輝きが、一瞬にして黒点にも似た曇りが浮かんだその時を。 そしてソレは犯罪芸術家「高遠遙一」にも似た、殺意を押し殺す人間の眼だった。 「ふふふ……面白いな、明智よ。こんな状況でなければ私の部下にしてやってもいいくらいだ」 「……どうですかね、あなたで私を容易く御せるとは思えませんが」 私達は共に低い笑い声をあげた。 皮肉、牽制、冗談、短い会話であったが相手は相当に出来る男であると理解し合っている故の行動。 「本当に残念だよ。君のそのキャリアもここまでだと思うと」 「――マスタングさん、一つだけあなた方の錬金術について聞いてもよろしいでしょうか」 「……言ってみろ」 最後、そんな言葉を意識する。 いや……ここで命を投げ出す気は毛頭無い。 「昔、世界とはエネルギー・液体・固体・気体の四大元素から成ると考察した研究者がいましてね……。 そして、それぞれが火・水・土・風に対応する訳なんですが……。 あなた方の世界における"火"と相反する元素とは何ですかね?」 「ッ!? 燃え――」 「勝負は預けておきますよ!! "無能"大佐!!」 今日二度目のダイブ。 今度は硬いコンクリートの上ではなく海の上へ。 丁度彼の視界からは死角に当たる部分。そう、唯一ヨットが無い場所へ。 追撃の炎が上がる。 私が先程まで居た場所で凄まじい爆音が響くが、さすがの火炎も海の中では無力だ。 買い換えたばかりのスーツが台無しになってしまう、がそんな事を考えている場合ではない。 学生時代のサークル活動で時々泳ぎに行っていた経験がココで役に立った。 息継ぎをせず相当な距離を、素潜りのままマスタングの射程範囲から逃れなければならない。 なにしろ頭の上、数十センチ上はまさに"火の海"なのだから。 ■ 「ちっ……見失ったか」 火上するヨットの群れを前にして私は立ち尽くしていた。 手応えは正直、無い。 奴が海に飛び込んだ瞬間、確かに炎を練り上げたものの、またしても回避されたのだ。 ランタンの火を消し、デイパックの中に戻す。 正直意外だった。 まさか"ランタンを付けたまま行動している"というだけで、あそこまでの推理を働かせる人物がこのゲームに参加しているとは思わなかったのだ。 他の着火装置として、私に支給された道具の中に『拳銃型ライター』という絶好の道具が入ってはいた。 しかし、コレはある種諸刃の剣である。 なにしろサイズが大き過ぎることに加え、『銃であること』が露骨に警戒心を与えてしまう。 「……もっと中尉とヒューズの情報を聞き出すべきだったか」 ――何故、あいつが居る? 『マース・ヒューズ』 それは既にこの世にいるはずの無い人間の名前。 他に『リザ・ホークアイ』やエルリック兄弟の名前もあった。 ほんの数日前、確かにこの眼で死を見届けた筈の男が、私の親友がこのゲームに参加していると言うのだ。 考えろ。まず参加している人間が私の知っているマース・ヒューズその人とは全くの別人であるという場合。 だがコレはそもそも名簿の意味を完全に破棄する思考。 全ての人間が知り合いの同姓同名に過ぎない、という考えでは論理にならない。 だが、そう考えるしか無かった。明智に会うまでは。 明智がヒューズの特徴をピタリと言い当てた時、全てが変わった。 ――このゲームに参加しているのは、私が知っているマース・ヒューズ本人だと言う事が確定したのだ。 そんな事実を知った以上、私は行動しない訳にはいかなかった。 「二度も……お前を殺させる訳にいかんぞ、ヒューズよ」 私は足元に一つ落ちていたハボックの煙草を拾うと、錬金術を使わずライターで火を付ける。 久しぶりに味わう煙草は正直さほど美味くはなかった。 だが、この一服が私の決意を更に固める事となったのもまた確かだ。 ヒューズを守る。 そのためには殲滅戦の時のような修羅になる、これが最も簡単な道ではないだろうか。 そして、奴らと共に生きて必ず帰還する。 ……そんな手段しか私は取る事が出来ない。 そして、火の海を背に私は歩き出した――次の獲物を求めて。 【F-4 ヨットハーバー周辺 一日目 黎明】 【ロイ・マスタング@鋼の錬金術師】 [状態]:健康、両方の掌に錬成陣 [装備]:ランタン、拳銃型ライター [道具]:支給品一式、ランダム不明支給品x2 [思考] 基本思考:知り合い以外の全参加者を殺害、脱出の道を探る。 1:リザ・ホークアイ、マース・ヒューズを探して守る。 2:エルリック兄弟を守る。 3:それ以外の参加者の殺害。 4:発火布の手袋を探す。 [備考] ※ロイは原作のヒューズ死亡直後から参戦。 ■ 「私とした事が……少しばかり泳ぎ過ぎてしまったようです」 泳ぎに泳いで私が辿り着いたのは先ほどまで居たヨットハーバーの対岸にあるゴミ処理場――その対岸だった。 普通にまっすぐ泳いでいれば簡単に陸地に着けたものを、まさかこんな遠回りをしてしまう羽目になるとは。 金田一君のボケが私にも僅かながら伝染しているのかもしれない。 私は服を脱ぎ、海水を絞りながら考える。 何とか無傷でやり過ごす事は出来たものの、今の状況は相当に思わしくない。 まず支給品。 この『参加者詳細名簿』という物は全体を見渡してもかなりの当たりに違いない。 参加者の簡単な人間関係や、通称。能力などが大雑把ながら記述されている。しかも顔写真付きである。 だが―― 「能力よりも、あだ名や通称の方が充実していても大して役に立たないのですがね……」 例えば先ほどのロイ・マスタングならば彼が炎を使う錬金術師である事など一文字も書いていなかった。 確かに【通称】の欄に『 焔 の錬金術師』と書いてはあるものの、ソレぐらいのものである。 女性関係にだらしないだとか、無能大佐と呼ばれる事もある、といった余分な情報は全く持って役に立たないのだ。 他の人物に関しても、ワカメだのミジンコチビだのオレンジだのヘタレだのV様だの童貞だの慢心王だの、どうしてここまで意味の無い情報ばかりが書かれているのだろうか。 『詳細名簿』と言うよりも『噂帳』とでも名づけた方が良いに違いない。 確かに顔写真が付いている、というのは大きなアドバンテージにはなるのだが。 他の支給品として例の煙草と訳の分からない双銃。 銃……なのだが、実弾を装填するための機構が何処にも見当たらないのだ。 加えてマガジンもデイパックの中には入っていなかった。 レーザー銃かと思い、壁に向かって引き金を引いてみたのだが当然何も起こらない。 故に扱うために何か特別な資格が必要なのかもしれないと判断した。 せいぜい威嚇程度にしかならないため、先ほどは相手を刺激しないためにしまっておいたのだが。 水を絞り終えたスーツに袖を通す。 染み込んだ塩分が最悪の感触をプレゼントしてくれる。 特注のお気に入りなのだが、どこか他の服に着替える必要も出てくるだろう。 先ほどの青色の軍服と身に纏った短髪の男、ロイ・マスタングと言ったか。 彼のようにゲームに乗った人間が多数出現するのはおそらく必然。 しかも私は彼らに比べれば力自体も乏しく、特別な能力などは何も無い。 だが、同じくらい主催者に向けて反旗を翻す人間が存在する可能性も高い。 その為にすべき事は――つまり、そんな人間を団結させる事だ。 幸いにも私にはこれから役に立つのかイマイチ不安ではあるが、詳細名簿という武器がある。 高遠遙一の存在も気になるし、金田一君や剣持君ともコンタクトを取っておきたい。 やらなければならない事は山済みだ。 「今回の私は完全な探偵役……ではなくて、一人の剣闘士という訳ですか。それもまた面白い」 ここでは解決する役目、ではなく私は盤上の駒の一つに過ぎない。 人々のやり取りを外部から眺めている立場では無いのだ。 ですが……解き明かして見せましょう。 このバトルロワイアルという一つの大事件を。 ソレが私、明智健悟に課せられた使命なのですから。 【E-4 ゴミ処分場・対岸(マップ右上) 一日目 黎明】 【明智健悟@金田一少年の事件簿】 [状態]:健康、ずぶ濡れ [装備]:クロスミラージュ(カートリッジ4/4) x2 @魔法少女少女リリカルなのはStrikerS [道具]:支給品一式、ジャン・ハボックの煙草(残り18本)@鋼の錬金術師、参加者詳細名簿、予備カートリッジ8 [思考] 基本思考:犯罪芸術家「高遠遙一」の確保。ゲームからの脱出。 1:ゲームからの脱出。ゲームに乗っていない人間を探す。 2:金田一、剣持を探す。 3:高遠遙一を確保する。 [備考] ※ジャン・ハボックの煙草@鋼の錬金術師、二本消費 ※参戦時期は未定(高遠を最低でも知っている段階) 【参加者詳細名簿】 参加者のプロフィールや能力が簡易的に記された名簿……の筈なのだが、その実態は単なる噂帳に近い。 間違いは一切書かれていないのだが、裏情報やTIPSのような項目が中心で例えばロイの項目であっても、焔の錬金術とはどのようなものなのか、という解説は皆無。 しかしあだ名や通称などの項目は充実しており、相手を罵倒する際には役に立つ事間違いなし。 ちなみに参加者の顔写真付き。どんなアングルかは人物によって異なる。 時系列順で読む Back ディシプリン・コンチェルト Next 私がみんなを知っている 投下順で読む Back いきなりは変われない Next Flying in the sky 明智健悟 075 螺旋博物館 ロイ・マスタング 068 覚悟はいいか?
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3525.html
1ページの分量は6~15kbくらいを予定。 それ以上になってしまったら場合によって分割しています。 番外編は基本的に本編終了後に読むのを推奨します。 external は本編の外部の話や過去の話、 extra は本編の時系列内で省かれた部分の話です ◇番外編目次-external No タイトル 登場人物 投下日 EX01 宇佐原椎也の報告書 宇佐原椎也、野町小草 2012/01/11 EX02 風来の穴空けパンチ(前)風来の穴空けパンチ(後) 東儀次郎、松乃奈々、志堂明、春崎桜冶、遥介、亮、紗子、灰奈、奇々怪々、空穴来風、他力本願 2012/02/262012/03/01 EX03 サクリファイスビル 我条白華、田中一誠、以心伝心、有象無象 s 2012/08/19 EX04 いつもと違う帰り道 会木巡、流崎言葉 2014/03/12 EX05 完全無実のアイドル#1 2014/4/02 EX06 援助交際エンドデス EX07 ダウングレード世界 EX08 親のココロ子知らず ある家族 2016/02/13 ◇番外編目次-extra No タイトル 登場人物 投下日 ex40.5 得意料理は、焼き魚 傍若無人、一刀両断 2014/05/31 本編一覧へ 四字熟語ロワTOPへ 非リレーロワTOPへ
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3288.html
男 参加者氏名 数 登場話 01. アイザック・ロー 02. 飯田衛 03. 歌川角麿 04. 加藤順二 05. ギルディア・ロギンス 06. 佐伯清次郎 07. 高橋真平 08. 戸張豪 09. 西田修一 10. 早瀬明彦 11. マイケル・フィリップス 12. 森本空 13. ヤン・イーレイ 14. 芳川慶 15. リチャード・ハセガワ 16. 竜崎公太郎 17. ワイマール・チャンドラ 18. ンレキ・ド・バダ 女 参加者氏名 数 登場話 01. 及川さつき 02. カレン・ボルコフ 03. ケイト・スティンガー 04. 佐伯綾 05. シンディー・ロレンツ 06. 鈴井聖 07. 天堂バーンズ久美子 08. 戸塚奈々 09. 中山千尋 10. ナンシー・クリスティーナ 11. 半崎静 12. プリシラ 13. 辺見沙耶 14. 前田翔子 15. 向美那 16. メイ・ファルカン 17. 山田もみじ 18. 渡部忍
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/36543.html
登録日:2017/03/31 Fri 16 44 33 更新日:2024/07/14 Sun 18 50 04 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 1vs1vs1vs1 SM アローラ地方 カオス サン・ムーン ドーム バトルロイヤル フロンティアクオリティ ポケットモンスター ポケモン ポケモンバトル ポケモン用語項目 ロイヤルドーム 任天堂 対戦ルール 第七世代 通信対戦 運ゲー バトルロイヤルとは! 4 人の! ポケモントレーナーが それぞれ 3匹ずつ ポケモンを 繰りだす ポケモン勝負! 誰かが 戦えなくなった とき! 倒した ポケモンの 数! そして 残りの ポケモンが 多い トレーナーが 勝利者となる! byロイヤルマスク ■概要 ポケットモンスター サン・ムーンから登場した新しいポケモンの対戦形式。 モチーフはそのまんまプロレスのバトルロイヤルで、ポケモントレーナー4人が同時にバトルを行う。 4人が集まって行うポケモンバトルといえばそれまでマルチバトルが存在したが、あちらがダブルバトルを基準とした2vs2のタッグバトルなのに対し、こちらは自分以外の3人は全員敵という文字通りのバトルロイヤルスタイルで対戦する。 トリプルとローテーションは犠牲になったのだ… そのためルールも通常のポケモンバトルとは少し毛色が違っている。 ■バトルロイヤルのルール ●基本ルール プレイヤー4人が3匹ずつポケモンを持ち寄り、それぞれ赤コーナー、青コーナー、黄色コーナー、緑コーナーに分かれてバトルする。 場に出せるのはプレイヤー1人につき一度に1匹までで、残り2匹のポケモンは控えとしてスタンバイ。交代は普通に可能。しかし降参はできない。 ●バトル終了条件 4人のプレイヤーのうち、誰か1人のポケモンが3匹とも倒されて全滅したターンが終わるとバトル終了。全滅した瞬間ではないので注意。 最後の1人になるまで戦い続けるというわけではないので、参加ポケモンが全部で12匹と多いのに比べてあっさり終わることもしばしば。 ●得点と順位 バトルロイヤルの順位は、バトル終了時点での倒したポケモンの数と残りポケモンの数の合計で決まる。 倒すまでに与えたダメージは関係なくトドメをさせた数が得点になる。多くのポケモンを倒しているほど、また手持ちポケモンの残り数が多いほど順位が高くなる。 ただし、手持ちが全滅してしまうとどれだけ相手を倒していても問答無用で最下位負けになるので注意。 ちなみに状態異常(こんらん含む)で倒れた場合は、そのポケモンを状態異常にしたプレイヤーの得点になる。相手の場に設置する技や天候ダメージ、みちづれの場合も同じく。 技の反動ダメージや技そのもので自滅した場合は誰の得点にもならない。 誰かが全滅した時点でもっとも倒したポケモンの数の多いプレイヤーが勝者となる。 ポケモンを倒した数で1位を取れれば例え残り1匹残りHP1でも勝者になれる。 また、倒したポケモンの数と残りポケモンの数の合計が同じプレイヤーがいた場合、倒したポケモンの数が多い方の勝ちとなる。さらに倒したポケモンの数も同じだった場合、残りHPが多い方が勝ち。 結果発表の画面では1位以外は負け扱いされているが、ちゃんと2位、3位、4位と順位付けされている。 対戦中の現在順位は、場に出しているポケモンの名前の横にあるグローブのマークに描かれている数字で判断可能。 ●攻撃対象 攻撃する相手は3人のポケモンのどれでもOK。 ただし、自分のポケモンが動くより先に攻撃対象にした相手のポケモンが倒されてしまうと技が失敗に終わる。 (例) ライチュウ「ライトニングサーフライド!」 こうかは ばつぐんだ! アシレーヌ「やられたー!」 あいての アシレーヌは たおれた! ジュナイパー「よし、リーフブレードでアシレーヌを倒s」 ジュナイパーの リーフブレード! ジュナイパー「…ってあれいない?」 しかし うまくきまらなかった! ダブルバトルのように隣に攻撃が流れるなんてことはなく、1回しか使えないZワザもしっかり消費した上で不発になってしまうので攻撃する相手を選ぶときは慎重に。ちなみにこの判定でとびげり・とびひざげりを失敗しても反動はない。 じしんやいわなだれなどの複数に攻撃できる技を使えば相手3匹全員に攻撃できるが、そのぶん相手が2匹以上場にいると技の威力が半分にまで落ちる。(逆に場に相手が1匹だけであれば威力は落ちない) …とまぁ一見複雑そうに見えるが要するに「1番を相手を倒しつつ、1番相手に倒されずに全滅しなかったやつの勝ち!」ということである。 ■ゲームでのバトルロイヤル アーカラ島のロイヤルアベニューにあるロイヤルドームで遊ぶことができる。又、通信対戦やバトルスポットのフリーバトルで遊ぶことも可能で、こちらでは特別なポケモンあり/なしも選べる。 ロイヤルドームへはシナリオの進行上1度立ち寄ることになり、そこで待ち構えていたバトルロイヤルの伝道師・ロイヤルマスクと名乗るククイ博士謎の覆面レスラーからバトルロイヤルの説明を聞くことになる。 彼が言うには「アローラに古くから伝わるポケモン勝負のスタイル」だとか。 そして「物は試し」と、居合わせていたハウとグラジオも交えて手持ち1匹ずつのバトルロイヤルを行うことに。 ククイロイヤルマスクはイワンコ、ハウは主人公の選んだ御三家に対応した御三家を、グラジオはタイプ:ヌルをそれぞれ繰り出す。レベルは3匹とも19。 あくまでお試しということでこの試合は勝っても負けてもストーリーには関係ないが、どうしても勝ちたい人はまもるを使うイワンコとタフなヌルは無視してハウの御三家を狙うのがオススメ。 ちなみにこのイベントが終わって次に待ち受けているものはというと… ??「燃えるような 試合だった 次は おれの 試練で 燃えてください」 ●ロイヤルドーム アローラ地方におけるバトル施設の1つ。グラジオは何かとよくここに入り浸っているらしい。 前述のとおりバトルロイヤルのための施設であり、1回1試合で成績(順位)に応じてBP(バトルポイント)を勝ち取ることができる。 受付嬢が4人おり、右から2番目の受付嬢に話すとバトルロイヤルに挑戦することができる。それ以外の受付嬢はBPと景品の交換担当。景品には前世代からポケモン廃人には欠かせなくなったあかいいともある。 内部にはどう見てもプロレスリングなバトルロイヤルの会場が存在し、そこへ通じる4つのゲートはいかつい怪獣ポケモン達の顔がデザインとなっている。 (それぞれ、赤コーナーリザードン・青コーナーギャラドス・黄色コーナーオノノクス・緑コーナーバンギラス) 観客の他に実況もいるらしく雰囲気はかなりプロレスしている。ルチャブルやガオガエンを会場に登場させるとかなり様になることだろう。 ここでのバトルロイヤル専用のBGMも流れる。 しかしこのロイヤルドーム、プレイヤーからの印象はあまりよろしくない。 というのもその主な理由は挑戦可能な時期と妙な難易度にある。 まず時期についてだが、この施設はシナリオ中盤の初め辺りで利用することが可能である。その頃の手持ちポケモンはざっとレベル20前後まで育っていることだろう。 じゃあロイヤルドームの対戦相手もそのくらいのレベルに合わせてくれているのかといえば全然そんなことはなくNPCの手持ちは全てレベル50。 こちらのレベルを50にしてくれるといった措置もない(レベル51以上であればレベル50には調整される)ので、意気揚々とロイヤルドームに挑みに行った後、ボロ負けして意気消沈して帰ってきた駆け出しトレーナーは少なくない。 薦めておいてそりゃないよ博士ロイヤルマスク。 次に難易度について。 ロイヤルドームで挑めるバトルロイヤルには下から順にノーマルランク・スーパーランク・ハイパーランク・マスターランクの4つのランクがある。 最初はノーマルランクしか選べず、そのランクで1位となって勝利することで1つ上のランクに挑戦できるという仕組みである。当然上のランクほど貰えるBPは多い。 じゃあ一番下のノーマルランクは楽勝なのかというとこれまたそんなことはなくこの時点で相手のNPCは最終進化形はおろか当たり前のようにメガシンカやZワザを使ってくる。 ハイパーランクやマスターランクともなると準伝説もドカドカ投入してくる。 加えて相手は3人ともCPUであり、バトルロイヤル特有の独特な思考パターンも相まって自分以外の3匹の行動を予測するのが難しい。運が悪いと初っ端3人からリンチにあって負けることもザラ。 …といった具合で歴代のバトル施設よろしくやたら理不尽を感じる機会が多いのであまり良い印象を持たれていない。 ただし、そのランクで1試合でも1位になればそのランクはクリアしたことになるので、運こそ絡むがポケモンさえ整っていれば施設の制覇自体は簡単な方である。 見事マスターランクで優勝できれば、出場したポケモン3匹にロイヤルマスターリボンが付けられ、バトルスタイル(ボール投げモーション)の1つアイドルスタイルを覚えることができるようになる。ついでに5BPというしょっぱい報酬 コンプしたい人やオシャレに気を使う人はぜひとも挑戦してみよう。 一応、たとえビリであろうともBPは1ポイント最低でも貰えるので、育成環境が整っていないうちはここを何度もプレイすることでBPを稼ぐことができる。 しかし普通にやっても効率が悪いので、手持ち3匹全員だいばくはつでさっさと試合を終わらせるといった方法が推奨されていたり。 マスターランクで5連勝すると謎の覆面レスラー、ロイヤルマスクが噂を聞きつけて現われ、バトルロイヤルの相手として戦うことができる。 ちなみに登場する場所は赤コーナー固定。手持ちはバトルツリーのククイ博士と一部共通。 ■対戦としてのバトルロイヤル 対人戦においてもロイヤルドームのバトルロイヤル会場を舞台に対戦することになる。 何せ四者四様の思惑が複雑に絡み合うので試合の展開が読めないのだが、そこが対人戦でのバトルロイヤルの面白さの一つでもある。 誰が誰に攻撃するのかを予測しながら、いかに生き残りつつ、いかに相手を倒すかを考えるのがカギとなる。 (例) A「ククク…効果バツグンの技でBを倒してやる!」 B「今ならCを倒せるけどAに倒されちゃうなぁ…交代しよう」 C「Bに攻撃されるとまずいけどAがBを倒しそう…ここはAを狙おう」 D「とりあえず様子見で全体攻撃しとこ」 そのため、弱った相手にトドメを刺してポイントを掠め取ることができる先制技や、縛られている状況などを1ターンしのげるまもるはバトルロイヤルにおいても使い勝手が良い。 (例) ジュナイパー「リーフブレード!」 アシレーヌ「まもる!」 アシレーヌは こうげきから みをまもった! ガオガエン「DDラリアット!」 こうかは ばつぐんだ! ジュナイパー「ちょっ、おま」 ジュナイパーは たおれた! 使用するポケモンも重要である。 高速アタッカーならポイントを稼ぎやすいがすぐに倒されやすく、耐久型なら簡単に落とされはしないがポイントが稼ぎづらい…と一長一短といった感じなので、選出はバランスの取れたものにしたい。 また、その他にも大事なのは他プレイヤーからのヘイト管理である。 自分のポケモンが狙われるのは順位やタイプ相性の問題があるが、相手の機嫌によるものも大きい。 同じ相手ばかり攻撃しているとやり返されてずっと狙われたり、積み技やいわゆる害悪戦法を使ったりすると集中砲火に遭いやすいので注意。 単に強力なポケモンを使うだけでも「厄介だから早めに潰しておねば」といわんばかりに攻撃が飛んできやすい。 とはいえ対戦ゲームである以上、相手を攻撃せずには勝てないので上手いことヘイトを躱しつつ得点を稼いでいきたい。 バトルスポットにおいてはフリーバトル限定ということもあってか、ガチパやマイナーパに始まり、統一パ、ネタパ、色違いばかりの相手、どう見てもストーリー途中の旅パなどが入り乱れるカオスな空間と化している。 ストーリー途中の旅パが1人だけ混じると、さながら前述のロイヤルドームのNPCになった気分を味わえる。 このように普通のポケモン勝負とはまた違った駆け引きや楽しさがあるのがバトルロイヤルである。 追記・修正はロイヤルマスクの正体を当ててからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 経験則から言うと耐久型は落としにくいせいかあまり狙われない -- 名無しさん (2017-03-31 17 03 58) 作成乙。以前、挑戦してみた事があったが、面子が不揃いのままノーマル挑んだら、面子も面子とはいえキツい感じがした。今は挑戦していない。 -- 名無しさん (2017-03-31 17 08 58) NPC戦はアレだが、4人集まってわいわいやるとなかなか楽しい。 -- 名無しさん (2017-03-31 17 15 54) 馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前! -- 名無しさん (2017-03-31 17 35 14) ふと思ったが、もしDPリメイクが出たらゲームコーナーがこの施設に変わりそう。キンセツも無くなった訳だし、あとスモモも参加しそう。 -- 名無しさん (2017-03-31 18 50 55) 風変わりなバトルシステムは見守りたいけれど、なかなか楽しむ下準備が大変そうなイメージだ・・・ -- 名無しさん (2017-03-31 19 10 51) おきらくリンチみたいなことにならないといいが… -- 名無しさん (2017-03-31 21 09 06) ロイヤルマスク…一体何者なんだ… -- 名無しさん (2017-04-01 07 03 53) ↑2実はそれが意外とむずいシステムだったりする。いや一人を落とすこと自体は楽にできるんだけど、それやってると勝てないっつーね。リアル仲が険悪じゃない限り項目内に書かれてる通り他プレイヤーからのヘイト管理が重要なんよ -- 名無しさん (2017-04-01 12 59 15) 強いポケモンほど狙われやすいので実質完全劣化になるポケモンがいなくなる…のか? -- 名無しさん (2017-04-01 20 23 16) つまりこうだ、人気投票720位のアイツを出すことで同情を誘いヘイトを逸らす高度なタクティクス(ry -- 名無しさん (2017-04-03 16 32 47) ↑2逆も然り。弱けりゃ弱いで落としやすい相手として先制集中砲火を食らう恐れあり -- 名無しさん (2017-04-03 20 06 39) 野生戦さえ行動選択できるようになるまでエンカウントから10秒もかかるようになったのに、ロイヤルはなおさらポケモン出す前の演出長いのが難点だわあ 新しいルール自体は新鮮だしどんどんやってくれていいんだが -- 名無しさん (2017-05-31 19 02 09) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/296.html
【オープニング】 No. タイトル 登場人物 000 OP 兵士、王様、ロリ騎士、森屋英太、骨川スネ夫、二階堂永遠(若侠吉雄)、作者 【深夜】 No. タイトル 登場人物 001 小鳥遊雄一郎は炎術剣士と遭遇する 小鳥遊雄一郎、新堂まなみ 002 闇 太田太郎丸忠信 003 ロワとわしと少年 わし(星野仙一)、前原圭一 004 難解なバトロワ 柊眠兎、吉良邑子、真田基二郎
https://w.atwiki.jp/battler/pages/10724.html
第5シーズン連勝ランキング (2012年07月28日12時31分~2012年07月30日15時00分) 連勝 数☆ キャラ名/作者 勝利コメント/DATA 4 バランス214 幸運 「国家権力の恐ろしさを思い知ったか!!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 21 27 4 バランス198 幸運 「天も地も、我が前にひれふすのみ!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 09 57 4 バランス194 幸運 「ありがと 君がくれた素晴らしいDream...」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 09 24 4 バランス177 幸運 「バランス177は、刻の涙を見る・・・」 体 11 攻 11 防 11 速 17 登録日 2012/07/27 21 02 4 バランス175 幸運 「オレは、昨日のオレより強くなる!!」 体 11 攻 11 防 11 速 17 登録日 2012/07/27 20 45 3 バランス223 幸運 「みんながやさしすぎるから いじわるになっちゃうの」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 21 52 3 バランス209 幸運 「悪い手段によって良い結果が生まれることなどあり得ないのだよ?」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 21 04 3 バランス210 幸運 「新人シャンソン歌手新春シャンソンショー!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 21 04 3 バランス211 幸運 「この戦いののち 天地の間に俺に勝る者なし」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 21 04 3 ゲルディオ 幸運 「ンッン~~~♪ 実に! スガスガしい気分だッ!」 体 30 攻 9 防 7 速 4 登録日 2012/07/28 12 39 3 フタチマル 幸運 「危機感を持ちつづけることが大切なのだ!」 体 14 攻 4 防 27 速 5 登録日 2012/07/28 13 25 3 ミジュマル 幸運 「1キロやせたわー!!!!!」 体 8 攻 7 防 25 速 10 登録日 2012/07/28 13 24 3 バランス200 幸運 「オレは天才だ!!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 09 58 3 バランス196 幸運 「How do you like wednesday?」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 09 24 3 バランス197 幸運 「ありがと 君がくれた素晴らしいDream...」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 09 57 3 バランス190 幸運 「新人シャンソン歌手新春シャンソンショー!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 09 23 2 バランス229 幸運 「悪に生きる道は無いと思い知れ!!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/29 06 42 2 バランス228 幸運 「みんなに約束するよ。どんなに大変でも、絶対あきらめない!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/29 06 42 2 バランス231 幸運 「あたしやります。見ていてください、紫のバラの人…!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/29 06 42 2 バランス230 幸運 「みんなに約束するよ。どんなに大変でも、絶対あきらめない!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/29 06 42 トータル勝利数ランキング 勝利 数☆ キャラ名/作者 勝利コメント/DATA 14 バランス214 幸運 「国家権力の恐ろしさを思い知ったか!!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 21 27 13 ゲルディオ 幸運 「ンッン~~~♪ 実に! スガスガしい気分だッ!」 体 30 攻 9 防 7 速 4 登録日 2012/07/28 12 39 9 バランス197 幸運 「ありがと 君がくれた素晴らしいDream...」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 09 57 8 バランス200 幸運 「オレは天才だ!!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 09 58 8 バランス198 幸運 「天も地も、我が前にひれふすのみ!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 09 57 8 バランス196 幸運 「How do you like wednesday?」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 09 24 8 バランス177 幸運 「バランス177は、刻の涙を見る・・・」 体 11 攻 11 防 11 速 17 登録日 2012/07/27 21 02 7 バランス223 幸運 「みんながやさしすぎるから いじわるになっちゃうの」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 21 52 7 バランス212 幸運 「オレは、昨日のオレより強くなる!!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 21 27 7 フタチマル 幸運 「危機感を持ちつづけることが大切なのだ!」 体 14 攻 4 防 27 速 5 登録日 2012/07/28 13 25 7 バランス194 幸運 「ありがと 君がくれた素晴らしいDream...」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 09 24 7 バランス175 幸運 「オレは、昨日のオレより強くなる!!」 体 11 攻 11 防 11 速 17 登録日 2012/07/27 20 45 6 バランス228 幸運 「みんなに約束するよ。どんなに大変でも、絶対あきらめない!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/29 06 42 6 バランス218 幸運 「すけさんもかくさんも刀をお引きなさい」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 21 28 6 ミジュマル 幸運 「1キロやせたわー!!!!!」 体 8 攻 7 防 25 速 10 登録日 2012/07/28 13 24 6 コバルオン 幸運 「シュプレヒコールの波、通り過ぎてゆく…」 体 7 攻 9 防 30 速 4 登録日 2012/07/28 12 38 6 バランス195 幸運 「悪に生きる道は無いと思い知れ!!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/28 09 24 6 バランス188 幸運 「みんながやさしすぎるから いじわるになっちゃうの」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/27 22 01 5 バランス229 幸運 「悪に生きる道は無いと思い知れ!!」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/29 06 42 5 バランス225 幸運 「みんながやさしすぎるから いじわるになっちゃうの」 体 11 攻 12 防 13 速 14 登録日 2012/07/29 06 41 バトルロイヤルR - ver1.00 アイコン製作:BARBIELCRAFT Powered by TOK2
https://w.atwiki.jp/anirowaex/pages/31.html
隠者の出会い ◆wYOF3ar91U 「バトルロワイヤルのルールでは、生還できるのは一人となっているから、 おそらく催している者の狙いは、参加者同士の殺し合いを誘発することだ……」 自生する広葉樹が視界を埋めるほどに生い茂る森の中、まだ声変わりもしていない少年の声が木霊する。 声は幼さを残しながら、冷静で極めて整然とした知性を感じさせる物だった。 もっともそれを聞く者は、当の少年以外には誰も居ないが。 少年は暗い森の中を淀みなく歩いていく。 「だから主催者の目的を推測するには、その線から進めていかなくてはならない……」 理路整然とした言葉は少年の優れた知性を示していた。 森の中を苦も無く進む姿は少年の優れた体力を示していた。 バトルロワイヤルの中でも自分の為すべきことを探す様は少年の優れた精神力を示していた。 知性。体力。精神力。少年はその名が示す通り、あらゆる面で優れた能力を持っている。 少年の名は出木杉英才と言った。 「……とりあえず、ドラえもんと合流することを優先しよう。彼の知識は、脱出に必要になる……」 しかし今はバトルロワイヤルの渦中。 無意味に声を上げるのは自殺行為だと、出木杉も自覚している。 しかし、そこに論理の飛躍が在っても構わずに出木杉は話し続ける。 自分の意思を、自分に言い聞かせるために。 怖いのだ。 何時、自分が殺されるか判らない状況が。 まるで脱出の方法が見えない状況が。 そして脱出を志すと言葉にしていなければ、自分自身に確信が持てない状況が。 出木杉は強い倫理観と道徳意識を持っている。 殺人への忌避感もそれだけ強い。 それでも、この場では何の確信も持てないのだ。 先刻確認した名簿を信じるなら、あの未来の道具を使いこなすドラえもんですら参加者とさせられているバトルロワイヤル。 幾ら出木杉が優秀でも、脱出の方法など見当も付かない。 そして名簿に記載されている名前はドラえもん、野比のび太、剛田武、源静香以外は全く知らない物だ。 ドラえもんたちが殺し合いに乗るとは思えないが、彼らのほとんどは小学生。 悪意在る大人の手に掛かれば、容易く命を落とすだろう。 今こうしている間にも、友達が殺されているかもしれない。 それは想像しただけでも恐ろしいことだった。 何より、出木杉自身も小学生に過ぎない。 命の危険に晒された時、自分の身を守れるのか。 そして誰かを殺すことでしか自分の身を守れないとなった時、強固な意志をどこまで保てるのか。 出木杉はまだ小学生。これから学んで自分を作り上げていく人間だ。 実際のところ、今の段階では何の保障も無い人間なのだ。 生きるか死ぬかの極限状況。 ただの小学生の過ぎない出木杉にとって、それは意思を保つことすら困難な状況だった。 (…………誰か居る!!) 出木杉の声が、足が止まる。 前方約十メートル。ほとんど視界が利かない森の暗がりの中、薄ぼんやりとした影しか確認できない。 しかし確かに男の姿が在った。 大人の男。それも二メートル近くありそうな大柄な男だ。 無論、出木杉の友人にそんな大男は居ない。 出木杉の心臓が跳ね上がり、足が震える。 誰かと遭遇することも当然、想定していた。 その時の対応策も。 可能な限りリスクの少ない形で接触。 そしてとりあえずでも安全だと確認できれば情報交換をして、交渉次第では同行する。 それらの具体的な手段まで想定していたのだ。 しかし想定と現実は、全く違ったのだ。 殺し合いの状況の中で、未知の人物と接触する。 それは自ら修羅場に踏み込むと言うこと。 現実に実行するのは、出木杉の想像以上の勇気が必要だった。 これが出木杉の友人、野比のび太や剛田武や源静香ならば話は別だったかもしれない。 彼らも小学生であり、出木杉ほど優秀とは言い難い。 しかし彼らには修羅場の経験があった。 自らの命を危険に晒す冒険を潜り抜けてきた経験が。 しかし出木杉にはそんな経験は存在しない。 命がけの冒険はこれが始めてになる。 そしてただの小学生がたった一人で乗り越えるには、命がけの冒険というハードルは高過ぎた。 (……今のぼくの状態では交渉が上手く行くとは思えない。ここは接触を避けるべきだろう……) それは自分の状態を考慮しての適切な判断なのか。 自分の臆病を誤魔化すための言い訳なのか。 心中で自分でも判然としない理由を並べ立てて、出木杉は男から逃げることを選択する。 男から生い茂る木に身を隠し、出木杉はその場を離れようとする。 その優れた身体能力を活かし、木陰から木陰へと移動して行く。 そして木陰から頭だけを出して、男がこちらの存在に気付いていないかを確認。 男の姿は無かった。 不測の事態に出木杉の不安感が一気に強まる。 男は確かにそこに居たはずなのに、出木杉が目を離した僅かの隙に消えていたのだ。 周囲を見渡すが男の姿は無い。 得体の知れない不安に包まれ、出木杉はしばし呆然とその場に立ち尽くす。 「ノックしてもしも~し」 突然、頭上から声が聞こえた。 その場の雰囲気とはあまりにもそぐわない、弛緩した声。 それとともに、出木杉の頭が軽く小突かれる。 頭上を仰ぐと、先ほどの男が木の枝から逆さになってぶら下がっていた。 反射的に走り出す出木杉。 そこに状況判断も論理的思考も無い。 半ば恐慌状態に近い物があった。 「おい待て!! 人がもしもしっつってんのに、逃げ出してんじゃねー!」 暗い森の中を、何度も足を取られそうになりながら、 出木杉はそれでも止まることなく駆け抜けていく。 しかしすぐに背後から襟首を掴まれて止められる。 振り返らなくても先ほどの男だとは判った。 男は暗い森の中を、出木杉に容易く追い付いたのだ。 逃げることは不可能。 出木杉はついに死を覚悟する。 「だから逃げんなっつってんの! 人の話聞けよなぁ~。 雪男やネッシーとかに出会った時だって、悪い者と最初から考えんのはよくねえと思うのオレ。 ましてやこのハンサム顔見れば、人間だっつうことくらい分かんだろうがよ」 しかし男の口振りは対照的に、陽気さすら感じられる物だった。 出木杉は振り返って男を見る。 男は鍛え上げられた肉体の全身に傷を帯びている巨漢だった。 その風貌だけを見れば、不穏さを感じる所だ。 しかし男の軽い口調、不敵な笑みを浮かべる表情、 そして纏う雰囲気は決して不穏さを感じる物ではない。 不思議な頼もしさをすら感じられる物だった。 男の雰囲気を受けて、出木杉も冷静を取り戻す。 そして男の言葉と、先刻までの行動を思い返す。 男は出木杉より更に優れた身体能力を持つ。 その男が、頭上から不意打ちをする形で出木杉に接触してきた。 出木杉には、その行動の意図はすぐに察することができた。 男は殺し合いをするつもりは無いと。 「おれの名はジョセフ・ジョースター。ジョジョって呼んでくれ。 初対面でぶしつけだけどねェ、とりあえず名前を聞かせてくれよ」 こうして出木杉は運命の一族・ジョースター家の男、ジョセフ・ジョースターと出会った。 * 「それじゃあ名簿に在るジョースターさん……ジョセフさんが知っている名前は、ワムウとカーズ。 そしてお祖父さんのジョナサン・ジョースターとその宿敵のディオ・ブランドーだけですね?」 「だからジョジョって呼べって。……まあジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーは五十年前に死んだはずだから、 おれの知ってる二人のはずがねぇんだけどよ」 出木杉とジョセフは、すぐにお互いの自己紹介をして、 そのまま近くの木陰の岩場に向かい合って座り、情報交換を開始した。 参加者名簿の中にお互いの知人の名前が有るかを確認しあう。 出木杉の知人は四人とも殺し合いをするような人物ではないので、特に問題は無いが、 ジョセフの方は問題が大きい。 ワムウとカーズは、どちらも柱の男と呼ばれる生物である。 人間を食料としており、ジョセフとも敵対している。 極めて危険な存在と言えよう。 そしてジョセフの祖父であるジョナサン・ジョースターと、 吸血鬼でありジョナサンの宿敵でもあるディオ・ブランドーは、 五十年前に死んでいるはずなのだ。 「確かに五十年前に死んでいるのなら、ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーは本人たちではない公算は大きいです。 しかし本人たちである可能性も存在します……」 「……おいおい、じゃあ何かー? 五十年前に大西洋上で行方不明になったじいさんが、 『実は生きてましたーっ!!』って出てくるってのか?」 「……死亡する前の状態から連れて来られている可能性です」 出木杉は半世紀以上前の者たちが存在している可能性を語る。 それは時間移動の可能性。 出木杉は自分の知人であるドラえもんの出自に付いて説明する。 ドラえもんは22世紀の未来からタイムマシンでやって来た猫型ロボットなのだ。 同様の時間移動技術を以ってすれば、ジョナサンやディオを五十年前の時点から連れて来ることも可能なのだ。 「……それじゃあ、H・G・ウエルズの小説みてーなタイムマシンが本当に在るって言うのかよ?」 ジョセフは先刻までの陽気な態度が鳴りを潜め、低い声で出木杉に問う。 不審に思われても無理は無いと出木杉は思う。 もしドラえもんを知らなければ、自分も時間移動の話を信じることはできなかったであろう。 しかし知っている情報を秘匿にしておくことは、 ジョセフの危険や、後になってより深刻な不信に繋がる危険も在ると判断して、 ドラえもんの情報を正直に話したのだ。 もっとも、この場でジョセフと袂を分かつリスクも存在するが。 「…………ってことはよぉー、おめーは西暦1938年より未来の人間になるんじゃねーのか?」 「何でそれを!!?」 「……オーマイガッ!! まさかと思ってカマを掛けたんだが、マジかよぉ……」 しかしジョセフの言葉は出木杉の予想を超える物だった。 そして男の言葉と、先刻までの行動を思い返す。 男は出木杉より更に優れた身体能力を持つ。 その男が、頭上から不意打ちをする形で出木杉に接触してきた。 出木杉には、その行動の意図はすぐに察することができた。 男は殺し合いをするつもりは無いと。 「おれの名はジョセフ・ジョースター。ジョジョって呼んでくれ。 初対面でぶしつけだけどねェ、とりあえず名前を聞かせてくれよ」 こうして出木杉は運命の一族・ジョースター家の男、ジョセフ・ジョースターと出会った。 * 「それじゃあ名簿に在るジョースターさん……ジョセフさんが知っている名前は、ワムウとカーズ。 そしてお祖父さんのジョナサン・ジョースターとその宿敵のディオ・ブランドーだけですね?」 「だからジョジョって呼べって。……まあジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーは五十年前に死んだはずだから、 おれの知ってる二人のはずがねぇんだけどよ」 出木杉とジョセフは、すぐにお互いの自己紹介をして、 そのまま近くの木陰の岩場に向かい合って座り、情報交換を開始した。 参加者名簿の中にお互いの知人の名前が有るかを確認しあう。 出木杉の知人は四人とも殺し合いをするような人物ではないので、特に問題は無いが、 ジョセフの方は問題が大きい。 ワムウとカーズは、どちらも柱の男と呼ばれる生物である。 人間を食料としており、ジョセフとも敵対している。 極めて危険な存在と言えよう。 そしてジョセフの祖父であるジョナサン・ジョースターと、 吸血鬼でありジョナサンの宿敵でもあるディオ・ブランドーは、 五十年前に死んでいるはずなのだ。 「確かに五十年前に死んでいるのなら、ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーは本人たちではない公算は大きいです。 しかし本人たちである可能性も存在します……」 「……おいおい、じゃあ何かー? 五十年前に大西洋上で行方不明になったじいさんが、 『実は生きてましたーっ!!』って出てくるってのか?」 「……死亡する前の状態から連れて来られている可能性です」 出木杉は半世紀以上前の者たちが存在している可能性を語る。 それは時間移動の可能性。 出木杉は自分の知人であるドラえもんの出自に付いて説明する。 ドラえもんは22世紀の未来からタイムマシンでやって来た猫型ロボットなのだ。 同様の時間移動技術を以ってすれば、ジョナサンやディオを五十年前の時点から連れて来ることも可能なのだ。 「……それじゃあ、H・G・ウエルズの小説みてーなタイムマシンが本当に在るって言うのかよ?」 ジョセフは先刻までの陽気な態度が鳴りを潜め、低い声で出木杉に問う。 不審に思われても無理は無いと出木杉は思う。 もしドラえもんを知らなければ、自分も時間移動の話を信じることはできなかったであろう。 しかし知っている情報を秘匿にしておくことは、 ジョセフの危険や、後になってより深刻な不信に繋がる危険も在ると判断して、 ドラえもんの情報を正直に話したのだ。 もっとも、この場でジョセフと袂を分かつリスクも存在するが。 「…………ってことはよぉー、おめーは西暦1938年より未来の人間になるんじゃねーのか?」 「何でそれを!!?」 「……オーマイガッ!! まさかと思ってカマを掛けたんだが、マジかよぉ……」 しかしジョセフの言葉は出木杉の予想を超える物だった。 情報交換の端々から、ジョセフが自分の生きる時代より過去の人間だと言うことは、出木杉にも容易に推察できている。 それだからこそ時間移動の知識の普及していないはずなので、タイムマシンの話を信じて貰える公算は小さいと考えていた。 しかしジョセフは出木杉が未来の人間であることまで察知していたのだ。 まさかと思ってカマを掛けたと言ったが、ある程度の所信が無ければそんな真似はしないだろう。 「……おめーは日本人だろ? けどおめーの着てる服や靴は、おれの知ってる時代の日本の物だとしたら違和感があったんでな。 …………けどバトルロワイヤルの主催者がタイムスリップまで可能にするほどの技術を持ってるってなると、ちーと厄介だぜェ」 「……厄介、と言うのはどういう意味です?」 「決まってんだろ。主催者のヤローをきっちりブチのめしてやるのに、厄介だって言ってんの」 「バトルロワイヤルを脱出して、主催者を倒すことを目的にしているんですね」 「他にどうするって言うんだよー!」 出木杉にとって、ジョセフのような人間に出会うのは初めてだった。 自分より遥かに身体能力に優れ、 自分も驚くほどの洞察力を示し、 そして何の逡巡も衒いも無く脱出を試みる。 出木杉にとって、先行きの見えない脱出への道。 そこへ突然現れた希望。それがジョセフだった。 出木杉はこの地に着いてから、初めて希望を持って自分の志を口にする。 「…………ジョセフさん、ぼくも脱出を目的としています。同行をお願いできますか?」 「だからジョジョって呼べって言ってんだろ~……」 こうして出木杉は運命の一族・ジョースター家の男、ジョセフ・ジョースターと、志を同じくすべく交渉を開始する。 しかし出木杉はまだ知らなかった。 ジョースター家に纏わる、闇の一族との深い因縁を。 【C-6/森林部/一日目-深夜】 【出木杉英才@ドラえもん】 [状態]:健康 [装備]:無し [道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~3 [思考・行動] 基本方針:殺し合いはしない。 1:ジョセフが同行するように交渉する。 2:ドラえもんと合流する。 3:野比のび太、剛田武、源静香と合流する。 [備考] ※参戦時期は不明です。 【C-6/森林部/一日目-深夜】 【ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:健康 [装備]:無し [道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~3 [思考・行動] 基本方針:バトルロワイアルを脱出して主催者を倒す。 1:出木杉と情報交換する。 2:ワムウ、カーズを倒す。 [備考] ※参戦時期は不明です。 時系列順で読む Back ]] Next [[ 投下順で読む Back 地獄とは神の実在なり Next その血の運命 GAME START 出木杉英才 GAME START ジョセフ・ジョースター