約 1,539,750 件
https://w.atwiki.jp/yaruosurerowa/pages/22.html
やる夫スレの仲間たちはバトルロワイヤルに巻き込まれたようです◆m8iVFhkTec 目の前に広がるのは、ただただひたすら深い闇だけ…… 気がついた時には、自分はその闇の中で立ちすくんでいた。 自分は今まで何をしていたのか? どうして自分がここにいるのか? ……何一つとしてはっきりと思い出せない。 ただ、普段通りの何気ない一日を過ごしていた最中に、何の前触れもなくこの漆黒の世界に放り出されていた。 何一つ視界の無い空間で、周囲からはざわざわとした声だけが聞こえていた。 「ここはどこだ?」だとか、「いったい何が起きているの?」だとか、誰もが困惑したような独り言をつぶやいている。 気が付いてから1分ほど経っただろうか。 一人一人のざわめきが徐々に大きくなり、騒がしくなろうとした頃に。 カコンッ、という音……スポットライトが点けられた音のようだ……その音と共に視界の上の方に、光に照らされた何者かの姿が見えた。 ざわめきは止まる。この瞬間に誰もの視線がそこの一点に集中していた。 静寂の中で、何者かは軽く周りを見渡すと、咳払いをし、やがて口を開いた。 「う ふ ふ ふ …… みなさま、今回はお集まりいただき、どうもありがとうございます。 それでは自己紹介します。はじめまして、僕ドラえもんです。今回はよろしくお願いします」 ドラえもん。そう名乗ったソイツの姿は人とは大きくかけ離れていた。 空のような青と雲のような白い体色、雪だるまのような形状、手足の先は丸く、腹部には大きなポケットが付けられている。 満面の笑みを浮かべたまま、ドラえもんは両手を広げて話を始める。 「それじゃあ、さっそく本題に入ります。 おっほん……。みなさんがここに呼ばれたのは、あるゲームをしてもらうためです。 ルールはとっても簡単。これから飛ばされるフィールドの中で、それぞれ好きな方法を使って……」 ―――――最後の一人になるまで、殺し合いをしてもらいます―――― 再び沈黙が訪れる。ドラえもんの声がエコーとなってはっきりと闇の中に響いていた。 エコーが止んだ頃に、一人の男が罵声をあげた。 「ふ、ふざけるな! 私たちには普通の生活があるんだぞ! 馬鹿馬鹿しいことを言うんじゃない! 早くここから出してくれよ!」 その声をきっかけにして、他の人々も続けて怒号を飛ばし出す。 「そうだそうだ!」「いい加減にしろ!」「どういうつもりかしら!」「誰が殺し合いなんかするもんか!」「お前マジ帰れよ!」 「元の場所へ帰してよ!」「我々は抗議するお!」「てゆうか死んでくれよ!」「ふざけんじゃねぇー!」「ハゲタヌキ野郎!」 「降りてこいコラァ!」「私は絶対嫌だからね!」「アンタを先に殺すぞ!」「一人でやれよカス!」「ハゲタヌキが!」「最低!」 周囲は相変わらず漆黒の闇の世界、その中で人々の怒号と抗議の声だけが聞こえていた。 きっと誰もがこんなふざけた催しに反対なんだろう。 そして、抗議をすることでその意志を示す。 その中でも俺だけが……俺だけが際立って違ったようだ。 「くひ……くひひひ……くはっ、ぎゃはははははははははははははははははは!!!!」 俺は笑った。 声を張り上げてバカ笑いをした。 「ぎゃはーーーーっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」 異様な様子を感じたのか、罵声が少しずつ減り、俺の笑い声だけが木霊していた。 相変わらず、まるで張り付いてるかのような笑顔を携えながら、ドラえもんは俺達を見下ろしている。 「ひぃぃっっっ!! ひぃぃっっっ!! ははははははははははははははははははははははは!!!」 「だっ、誰だ笑っているやつは! これのどこに笑う要素があるって言うんだ!?」 戸惑ったような誰かさんの声が聞こえる。 俺は笑い声を抑えて、その誰かさんの質問に答えてやる。 「いやぁ~、だって素晴らしい話じゃないか。殺し合いをさせてもらえるんだろ? 人を好きに殺していいんだぜ? お前ら、何か不満なことあるのか? ……おいアンタ、ドラえもんとか言ったな。これは"ゲーム"なんだよな? だったら自由に人殺ししても構わないよな? 捕まったりしないよな?」 「そりゃあもちろんさ。心おきなく殺してくれて構わないよ! みなさんも、好きなように殺し合ってください」 「ほら、だったら何の問題も無いじゃねえか! お前らの中にも、俺みたいに殺人が許可された事に喜びを感じている奴はいるんじゃないか? なぁ?」 俺は興奮して、喜びを抑えることが出来なかった。 俺の名前はキル夫。昔から、『人を殺すこと』に至上の快楽を感じていた男だ。 そう、そんな俺にとって、この"殺し合い"に呼ばれたことは願ってもいないチャンスだと思った。 考えてみろよ、許可を得た上で人を殺せるんだぜ。素敵な話だとは思わないか? ……だが、俺の呼びかけに素直に答えるものはいなかった。しばしの沈黙が走る。 それは俺の発言に引いているのか、それともあまりの正論に言葉が出なかったのか……まぁ、どっちでもいいことだ。 「……ア、アンタ、頭おかしいんじゃないのか!? どこの誰だか知らんが、ここから出たら即刻通報してやるからな!」 その沈黙を破ったのは、さっきから出しゃばって抗議していた男の声。 「う ふ ふ ふ ……。こんなに乗り気な人がいてくれて僕はとっても嬉しいです」 「おっ、お前もだからな青ダヌキめ! 今のうちに覚悟しておけよ!」 「……それに比べて、皆さんはどうもやる気が起きてくれないみたいだね。しょうがないなぁ……」 わざとらしい身振りをしながら、ドラえもんは嘆く。 そして奴はおもむろに腹のポケットに手を突っ込み、そこからスイッチのようなものを取り出した。 「このボタンを押すとね……」 カチッ、とボタンを押され、続けて『ピ――――』とタイマーのような音が聞こえた。 もう一つのスポットライトが下の方に照らされる。 そこには中年の男の姿。呆然とした顔でキョロキョロと戸惑っている様子だった。 どうやらその電子音は、そいつに巻かれている首輪から鳴っているようだ。 「……って、父ちゃんじゃないかお!? 父ちゃんがさっきから怒鳴ってたんだお!?」 「う ふ ふ ふ……。みんな見てごらん。まず、この首輪からこんな風に音が鳴ってね……」 「な、なんだこれは……なんなんだ!? おい、止めろ! 何をするつもりなん」 中年の男がそう叫んだ瞬間 ―――スパアァン!!! ……首輪が破裂した。中年の頭部は何処かへ吹き飛び、ちぎれた首からは噴水のように血が吹き出していた。 スポットライトが消える。誰もが唖然としたのか、破裂音がクリアに響き渡る程の静寂が訪れていた。 吐き気が出そうな程の鉄錆と、肉の焼けるような強い匂い鼻を刺激した。 「父ちゃん……えっ……? う、うそ……だお……?」 「こんな風に爆発するんだ。みんなにも同じ首輪が巻いてある。ただし、気を付けないと……」 『ピ――――』 またしても、どこからか無機質な電子音が鳴り出す。 「うそっ……カナの首輪が……ちょ、ちょっと! なんでなの!? お願い、早く外してよ!」 カコン、という音がして、スポットライトが一人の少女を照らす。 黄色い服を纏った少女は、首輪を外そうと必死に引っ張りながら、青ざめた表情でドラえもんに懇願する。 ドラえもんは少し哀んだの表情を浮かべていた。 「それ、無理やり外そうとすると爆発する仕掛けになってるんだ。そうやって勝手なことするからいけないんだ」 「っ……!? そ、そんなぁ! お願いいいいィィィィ!!!!嫌嫌嫌ああぁぁぁぁぁあああ!!!!止めて止めて止めて止めて止めて止めて止めてえええぇぇぇーーーっ!!!」 「諦めるんだな」 ドラえもんは冷たく言い放つ。 少女の顔は絶望に染まり、大粒の涙をボロボロと零していた。 『ピ――――』 「嫌ぁ……嘘だよこんな……死にたく」―――スパアァン!!! 少女の言葉を遮り、非情な破裂音が闇の中を響き渡る。 もう首輪に触る者も、意義を唱える者も、誰一人としていなかった。 「おっほん、それではそろそろ細かいルール説明に入ります。静かに聞くようにね。 この後、皆さんは殺し合い会場のフィールド、建物が立ち並ぶ小さな島に、それぞれランダムな場所に飛ばされます。 その際に君たちのすぐ近くに、支給品を入れた四次元デイバックを置いておくから、しっかり中を確認するように。 支給品として食料のパン、水の入ったペットボトル、会場の地図にコンパス、あとメモ帳と筆記用具、懐中時計、電池式ランタンを入れてある。 あと、それぞれランダムに殺し合うための武器……ランダム支給品がいくつか入ってるから楽しみにしててね。 そして、メモ帳とは別に"黒い紙"が入ってるけど大事にしてね。今から六時間後に参加者たちの名簿が浮き上がる仕掛けなんだ。 それと、六時間ごとに一度、会場内に放送を流します。その時点までの脱落者、そして禁止エリアについて発表するから……おっと、そうだった。 禁止エリアっていうのは、地図に書いてあるマス目ごとに進入禁止区域を設ける仕組みのことだよ。 もしも、その指定された区域に残っていたり、侵入したりすると、首輪から警告が流れる。 それに従わなければそのまま首輪が爆発する。気をつけてね。う ふ ふ ふ ……」 時おり誰かのすすり泣きが聞こえたが、ドラえもんの言葉は遮られることなく、一息に説明がなされた。 「その首輪を外そうとしたり、禁止エリアに入らなければ爆発することは無いんだな?」 「そうだよ」 俺の確認のための問いに、ドラえもんはにこやかに答えた。 「力に自信のないって方も安心してください。その首輪にはもう一つの効果があって、強力な参加者の能力はある程度弱めているんだ。 つまり、何の力も無い人でも、いい武器があれば誰でも殺せる。諦めなければ、ちゃんと勝ち残れる可能性はあるんだよ」 ドラえもんは付け加えて言った。 「もう質問はないかな? ……大丈夫そうだね」 ガコンッ、と音がしてスポットライトが消える。 ドラえもんの姿は消え、またも完全なる暗闇が戻ってきた。 「48時間以内に最後の一人として生き残ったら、ちゃんとその首輪を外してあげるからね。 そして優勝賞品として、君たちのどんな願いでも叶えてあげる。僕に不可能なことは何にも無いから期待してていいよ。 …………それじゃあ、そろそろ始めようか。みなさん、頑張って殺し合いに勝ち抜いてください! う ふ ふ ふ ふ…………」 ドラえもんの笑い声が徐々に遠ざかり、意識が少しづつ遠くなっていく。 あぁ、ついに始まるのか……待ちに待った殺し合いが…… 意識が途絶える直前まで、俺の顔は喜びと笑顔で満ち溢れていた。 【やる夫のとーちゃん@やる夫派生 死亡】 【金糸雀@Rozen Maiden 死亡】 【主催者 ドラえもん@ドラえもん】 時系列順に読む 01:鋏男は桜並木で悪夢を見るか? 投下順に読む 01:鋏男は桜並木で悪夢を見るか? ドラえもん [[]] やる夫 やる夫が犯罪を暴くようです ~導入編~ キル夫 アッー! 無情 やる夫のとーちゃん 死亡 金糸雀 死亡
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/54002.html
登録日:2023/04/30 Sun 02 41 57 更新日:2024/04/09 Tue 15 45 46NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 DR MOVIEバトルロワイヤル クソゲー ゲーム コラス スエル デザイアグランプリ デザイアドライバー デザイアロワイヤル デザロワ デザ神 デスゲーム ネタバレ項目 バトルロイヤル バトル・ロワイアル ライダーバトル ライダー狩り レイズバックル 世界改変 令和の仮面ライダークロニクル 令和ライダー 仮面ライダー 仮面ライダーギーツ 仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル 仮面ライダーリバイス 仮面ライダー龍騎 出来レース 塩野潤二 慕情編 戦わなければ生き残れない 打ち切り DR Desire Royale 最後まで勝ち残った者は残酷な世界を叶えられる。Those who don't fight won't survive. デザイアロワイヤルとは、映画『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』に登場するゲームである。 運営ナレーション:塩野潤二 ●目次(ネタバレあり) 【概要】 【ミッション一覧】○悪魔マラソンゲーム ○仮面ライダー絶滅ゲーム ○シカゲーム 【関係者】●参加者 ●悪魔ライダー ●運営 【余談】 【DRルール】●ナレーションで解説されたルール 【ミッション一覧(33話以降)】○仮面ライダー狩り ○IDコア回収 【対象者】●33・34話 ●34話~38話 【概要】 ギーツ。君が参加していたのは、デザイアグランプリではない。 君達が参加していたのは、理想の世界を叶えるために仮面ライダー同士が戦うゲーム───『デザイアロワイヤル』! ギロリからヴィジョンドライバーを奪い、ゲームマスターの座に就いたコラスが『デザイアグランプリが存在しない世界』という願いを叶え、世界改変の末に仕組んだゲーム。 参加者である仮面ライダー同士の攻撃が減点対象にならないなど、デザイアグランプリとは少々ルールが異なる。 なお、ジャマーガーデンの面々はこのゲームの運営に関わっておらず、その関係でジャマトが登場しない。 【ミッション一覧】 ○悪魔マラソンゲーム 登場ジャマト:なし デザイアロワイヤル予選。カプセルに入った悪魔を守り、途中で現れる敵キャラクター『悪魔ライダー』の妨害を避けながらゴールを目指すミッション。 ゲーム開始時点で各ライダー用にレイズバックルが支給されている。 スタート地点には様々な乗り物や道具が置かれており、それらを如何に利用し、悪魔を奪われないように悪魔ライダーを欺きながら協力してゴールを目指すかがカギとなる。 また、時間経過と共に活動エリアが狭まっていき、エリア外に触れると消滅する為、時間管理も重要となる。 ▷ その実態 悪魔の正体は五十嵐幸四郎から生まれ、コラスに奪われた赤ちゃん悪魔であり、家族を取り戻そうとする『仮面ライダーリバイス』陣営が悪魔ライダーに仕立て上げられる羽目になる。 当初は敵だと思われていたリバイス陣営の正体が同じ人間だと気付いた浮世英寿=仮面ライダーギーツ陣営はゲームに違和感を抱き始めるが、『仮面ライダー龍騎』の世界の仮面ライダー達も乱入し、ゲームは混迷を極めていく……。 ▷ 結果詳細 仮面ライダータイクーン及び仮面ライダーライブ / 仮面ライダーエビル、仮面ライダーリュウガに敗れ退場。 仮面ライダーナーゴ及び仮面ライダージャンヌ、仮面ライダーナイトに敗れ退場。 仮面ライダーバッファ、仮面ライダー王蛇に敗れ退場。 仮面ライダーギーツ、悪魔を輸送してリバイ、バイスと共にゴールし本戦出場。 仮面ライダーリバイ、特別枠として本戦出場。予選後、デザイアドライバーとIDコア、ビートバックル入手。 仮面ライダーバイス、特別枠として本戦出場。予選後、デザイアドライバーとIDコア、モンスターバックル入手。 仮面ライダーリュウガ、仮面ライダーナイト、仮面ライダー王蛇、本戦出場。 仮面ライダーシーカー、シード枠として本戦出場。 ○仮面ライダー絶滅ゲーム 登場ジャマト:なし デザイアロワイヤル本戦。本戦出場を果たした仮面ライダー達によるバトルロワイヤル。 最後の1人になるまで戦い、勝利者は理想の世界を叶える事が出来る。 ▷ ゲームの裏では ゲーム開始前、英寿は密かに拘束されていたギロリを救出。 一輝とバイスは幸四郎の悪魔を救う為にギロリからデザイアドライバーとIDコア、レイズバックルの支給を受けてデザイアロワイヤルへの参加を決意。 別行動を取るギロリはゲームマスターの権限を取り戻す為にコラス討伐に向かい、龍騎陣営の3人もそれぞれの目的を持って戦いに赴くなど、ゲーム内外で様々な思惑が入り乱れるバトルロワイヤルへと発展する。 ▷ 結果詳細 ゲームの裏でギロリとコラスの一騎討ちの末にギロリが勝利。ヴィジョンドライバーで仮面ライダーグレアに変身してゲームマスターの権限を取り戻す。 これによりタイクーン、ライブ / エビル、ナーゴ、ジャンヌ、バッファが復活。 仮面ライダーバイス、肉体を保てなくなった為、仮面ライダーリバイの体に避難する形で脱落。 仮面ライダーリバイ、ギーツによりリバイスドライバーバックル、プロペラバックル入手。 ゲームの結末はギロリ主催の別ミッションに持ち越される。 ○シカゲーム 登場ジャマト:なし 厳密にはこの時点でゲームシステムはデザイアグランプリに差し戻し済みだが、便宜上記載する。 ゲームマスターの権限を取り戻したギロリにより、急遽行われた最終戦。 破滅の門を建設しようとする仮面ライダーシーカーの討伐を目的としたミッション。 門が完成して空の裂け目と繋がる前にシーカーを倒した者がデザ神となる。 とはいえ、ミッションはほぼ建前で事態の収拾が目的となっており、復活したライダー達は龍騎陣営の足止めに向かい、ギーツ・リバイの2人でシーカーを止める為に共闘。 そして満を持して平成3人目の主役レジェンドライダーが参戦を果たすなど、結末に向けてゲームが大きく動いていく。 ▷ 結果詳細 仮面ライダー龍騎、リュウガから解放され参戦。 仮面ライダーリュウガ、龍騎に撃破され退場。 仮面ライダーギーツ、仮面ライダーリバイ / バイスの共闘で仮面ライダーシーカーを撃破。リバイが辞退したため、仮面ライダーギーツがデザ神となる。 仮面ライダーバッファ、世界が改変前に戻り消滅。 その他の仮面ライダー、記憶を持ち越した状態で帰還。 仮面ライダーバイス、帰還後に体が限界を迎えて消滅(*1)。 叶えられた願いは「五十嵐一輝が戦いの記憶を忘れない世界」。 【関係者】 ●参加者 浮世英寿/仮面ライダーギーツ 桜井景和/仮面ライダータイクーン 鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴ 吾妻道長/仮面ライダーバッファ(世界改変の影響で一時的に復活) 秋山蓮/仮面ライダーナイト 浅倉威/仮面ライダー王蛇 鏡像の城戸真司(裏真司)/仮面ライダーリュウガ 轟戒真/仮面ライダーシーカー(シード枠で本戦出場) 城戸真司/仮面ライダー龍騎(終盤でリュウガから解放され、参戦) ●悪魔ライダー 五十嵐一輝/仮面ライダーリバイ(後に本戦出場) バイス/仮面ライダーバイス(後に本戦出場) 五十嵐大二/仮面ライダーライブ / カゲロウ/仮面ライダーエビル 五十嵐さくら/仮面ライダージャンヌ ●運営 コラス 小悪魔ツムリ ブラックジョージ・狩崎 ▷ ゲーム結果 デザ神:浮世英寿 デザ神辞退:五十嵐一輝 最終戦脱落:城戸真司、秋山蓮、浅倉威、轟戒真 最終戦退場:鏡像の城戸真司(裏真司) 本戦脱落:バイス 予選退場:桜井景和、五十嵐大二 / カゲロウ、鞍馬祢音、五十嵐さくら、吾妻道長※最終戦にゲームマスター権限で復活 【余談】 ゲームプロデューサーのニラムは今回特筆すべき動きを見せていなかったが、コラスが創世の女神の力を易々と手に入れた事態に危機感を抱いたのか、23話の時点では「創世の女神のアクセス権を得るには、ゲームマスターとゲームプロデューサー両方のヴィジョンドライバーが必要」という形でセキュリティーを大幅に強化していた。 本項目冒頭にあるデザイアロワイヤルの招待状に記載された英文“Those who don't fight won't survive.”を意訳すれば、多人数ライダー作品の元祖である『龍騎』を象徴するキャッチフレーズにして、『仮面ライダーギーツ』本編32話でも道長が口にしていた「戦わなければ生き残れない」となる。 ここからがハイライトだ、Wiki篭り。 血沸き肉躍る追記・修正の…始まりだ。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- フフフッ…。ミッチー、あなたの神話の始まりよ。 ああ……。 やってやるよ。こんなくだらない世界、全て終わらせる…!デザイアグランプリも、仮面ライダーも……この俺がぶっ潰す……! さあ、叶えてもらうぞ……。俺の理想の世界を。 その後、『ギーツ』本編でもベロバ率いるジャマーガーデンの面々にヴィジョンドライバーを奪われてデザイアグランプリが開催不可能となり、代わりにジャマトがプレイヤーとなる新ゲーム「ジャマトグランプリ」が開催される事態が起きてしまった。 そして、32話にて道長がジャマ神となって彼の願いである『全ての仮面ライダーをぶっ潰す力』が叶う。それを待っていたかの如くある人物が動き始め…… ジャマトグランプリ ルール 最(さい)後(ご)まで生(い)き残(のこ)ったジャマトは ジャマ神(しん)となり 理(り)想(そう)の世(せ)界(かい)を叶(かな)えられる。 デザイアロワイヤル ルール これは全(すべ)ての 仮(か)面(めん)ライダーを倒(たお)すゲームである 始めよう……。 世界の運命を賭けた、ゲームを……。 仮面の人物……スエルの目の前の箱にはギーツ、タイクーン、ナーゴ、バッファ、ナッジスパロウ、パンクジャック、ハクビのIDコアが収められていた。 そう、仮面ライダーを潰すための舞台としてデザイアロワイヤルが復活してしまったのだ。 英寿と景和が消滅、祢音が戦線離脱という最悪の状況の中、世界は全く予想だにしない方向に進み始める……。 【DRルール】 ●ナレーションで解説されたルール ▷ 一覧(クリックで展開) これは全ての仮面ライダーを倒すゲームである。(32話) IDコアを破壊されたライダーは 二度と仮面ライダーには変身できない。(33話) ゲームに敗北した者は二度と仮面ライダーにはなれない。つまり 永遠に理想の世界が叶うことはない。(34話) 最後まで生き残ったデザ神には この世界の運命を決める権利が与えられる。デザイングランプリが存在する世界か、否か。(34話) デザイアグランプリが終了する時、この世界から デザグラに関する事実と記憶が抹消される。(35話) オーディエンスは四次元ゲートを通じて、様々な時代を旅している。(36話) 仮面ライダーのテクノロジーは、運営によって創造・管理されている。例外は存在しない(*2)。(37話) グランドエンド完了後、新たな時代でデザイアグランプリが開幕する。(38話) 【ミッション一覧(33話以降)】 ○仮面ライダー狩り 登場ジャマト:なし 厳密にはデザイアロワイヤルのミッションではないが、便宜上記載する。 ジャマ神となったバッファが残っている仮面ライダーを片っ端から倒すゲーム。 「仮面ライダー」という事でプレイヤーライダーだけではなく、運営やサポーターライダーも標的に含まれる。 なお、道長はあくまでIDコアに触れて仮面ライダーになった者を標的にしており、むしろ主催したのはチラミである。 バッファの強化をショーが盛り上がるチャンスと捉えたチラミは、選りすぐりの仮面ライダー20人をバッファ討伐に向かわせたが…… ▷ 結果詳細 仮面ライダーガルン、仮面ライダーランサー、仮面ライダーグルービーを含む20名、仮面ライダーバッファにIDコアを破壊され、変身資格を失い脱落。 バッファ、デザイア神殿に乗り込み、仮面ライダーグレア2と仮面ライダージーンと交戦。 仮面ライダーギーツ、謎の力により復活。デザイアグランプリ運営との敵対を宣言する。 グレア2、バッファにトドメを刺され消滅。 ギーツ及びバッファ、デザイアロワイヤル参戦権獲得。 ○IDコア回収 登場ジャマト:ダンクルオステウスジャマト(古代魚ジャマト) 3日後の日没までにジャマーガーデン跡地に点在するIDコアを回収するミッション。最も多く集めた者は、任意のプレイヤーを指名して脱落させる権利が与えられる。 このミッションにより、他のプレイヤー達はレーザーブーストフォーム等の強力な装備を持つギーツや、 対ライダー用の力を手に入れたため、正攻法では倒しようのないバッファを脱落させられるチャンスを得られた。 ▷ しかし…… ゲームの裏では、スエルが現代から撤収する「グランドエンド」の準備を始めていた。 つまり、ゲームに勝とうがデザイアグランプリは存続されず、理想の世界が叶う事もない。 仮面ライダーギーツⅨがスエルが変身した仮面ライダーゲイザーを撤退に追い込み、グランドエンドを阻止。創世の女神から譲り受けた創世の力で、世界を新たに作り変える。 これに伴い、デザイアロワイヤルは事実上打ち切りとなった。 ▷ 結果詳細 仮面ライダーナッジスパロウ、仮面ライダーバッファにIDコアを破壊され脱落。 IDコアそのものは、完全に破壊される前にゲームに乱入したダンクルオステウスジャマトに回収される。 仮面ライダーギーツとバッファが共闘し、ダンクルオステウスジャマトを撃破。 バッファと仮面ライダーハクビが同率1位だったため、延長戦が開幕。 仮面ライダーナーゴ及びハクビ、バッファにIDコアを破壊され脱落。 延長戦はバッファとタイクーンが同率1位のまま時間切れとなったため、プレイヤー1人の強制脱落は発動しなかった。 【対象者】 ●33・34話 浮世英寿/仮面ライダーギーツ 吾妻道長/仮面ライダーバッファ ベン/仮面ライダーランサー ジョン/仮面ライダーガルン 永山一徳/仮面ライダーグルービー ジーン/仮面ライダージーン チラミ/仮面ライダーグレア2 ▷ ゲーム結果 デザイアロワイヤル進出:浮世英寿、吾妻道長 デザイアロワイヤル不参加:ジーン 退場:チラミ 脱落:ベン、ジョン、永山一徳、その他ライダー ●34話~38話 浮世英寿/仮面ライダーギーツ 桜井景和/仮面ライダータイクーン 鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴ 吾妻道長/仮面ライダーバッファ 桜井沙羅/仮面ライダーハクビ 五十鈴大智/仮面ライダーナッジスパロウ ▷ ゲーム結果 グランドエンドに伴い打ち切り。世界は創世の力を得たギーツに作り替えられる。 創世者:浮世英寿、 生存:桜井景和、吾妻道長 延長戦脱落:鞍馬祢音、桜井沙羅 本戦脱落:五十鈴大智 その他多くのミッションボックスがゲーム開始前に配られていたが、35話の時点では参加者は上記の6人に絞られている。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ENTRY/ -アニヲタWiki- ▷ DRチャット [部分編集] 全ては運営サイドの手のひらの上なのだろうか -- 名無しさん (2023-04-30 08 38 45) これパラドから正宗に移行した仮面ライダークロニクルみたいだな -- 名無しさん (2023-04-30 12 34 10) 並行世界のライダーバトルまでも巻き込む超高性能 -- 名無しさん (2023-05-01 16 40 09) ↑真司や蓮からしたら良い迷惑だよ! -- 名無しさん (2023-05-05 15 59 05) リバイスにも参加資格が来ちゃいそうだな -- 名無しさん (2023-05-07 20 45 40) サガラは「アイツに似たバカ」って景和辺りに力を与え、エボルトは「俺が盛り上げてやるよ」ってベロバ勢に力与える等余計な茶々入れてきそう -- 名無しさん (2023-05-24 14 54 09) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3871.html
作者・◆w/jS/22IWo氏 オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアル 本編 オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアル本編SS目次・時系列順 オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアル本編SS目次・投下順 オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアルキャラ別追跡表 オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアル参加者名簿 オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアル参加者名簿(ネタバレ) オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアル死亡者リスト オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアルルール・マップ オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアル支給品一覧
https://w.atwiki.jp/kakiterowa4/pages/155.html
新漫画バトルロワイアル 書き手紹介 405 :クワマン:2013/04/08(月) 03 06 10 ID GNIYt8T20 新漫画バトルロワイアル・書き手紹介 【参加者名】愛と運命のテラー 【トリップ】◆JvezCBil8U 【所属ロワ】新漫画ロワ 【書き手紹介】 新漫画ロワにて、現在投下数ナンバー2を誇る書き手。 あらゆるジャンルを書き分けることが可能だが、何より原作への造詣の深さが、彼の最大の魅力と言える。 キャラクターを愛し、その生きざまを輝かせることにかけては、他の追随を許さない。 代表作は「銀の意志」「 この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」など。 【参加者名】螺旋と信頼のリンカー 【トリップ】◆9L.gxDzakI 【所属ロワ】新漫画ロワ 【書き手紹介】 新漫画ロワに所属する書き手。主に序盤にて投下を重ねていた。 主に繋ぎSSがメイン。投下回数は5話と少ないが、その全てにスパイラルのキャラが登場している螺旋フリーク。 鳴海歩やエドワード・エルリック、安藤(兄)など、後の主要キャラとなるキャラの登場話を手掛けている。
https://w.atwiki.jp/wiki11_row/pages/450.html
アニメキャラ・バトルロワイアルV アニメに登場するキャラクターでバトルロワイアルを行うリレー小説企画。 アニキャラ総合@5ch掲示板で企画が始まった。 主催者 アレクシス・ケリヴ@SSSS.GRIDMAN 【参加者一覧】 6/6 ドラえもん ドラえもん/野比のび太/剛田武/出木杉英才/ギラーミン/リルル 6/6 ドラゴンボール 孫悟空/ブルマ/亀仙人/ヤムチャ/桃白白/ピッコロ大魔王 6/6 ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 ジョルノ・ジョバァーナ/ブローノ・ブチャラティ/パンナコッタ・フーゴ/ギアッチョ/リゾット・ネエロ/ディアボロ 6/6 五等分の花嫁 上杉風太郎/中野一花/中野二乃/中野三玖/中野四葉/中野五月 6/6 魔法少女育成計画 スノーホワイト/カラミティ・メアリ/ラ・ピュセル/ルーラ/スイムスイム/森の音楽家クラムベリー 5/5 ふたりはプリキュア 美墨なぎさ/雪城ほのか/九条ひかり/キリヤ/小山翔子 5/5 魔法陣グルグル(2017年版) ニケ/ククリ/キタキタおやじ(アドバーグ・エルドル)/ジュジュ・クー・シュナムル/カヤ 5/5 フルメタル・パニック! 相良宗介/千鳥かなめ/テレサ・テスタロッサ/ガウルン/ゲイツ 5/5 SSSS.GRIDMAN 響裕太/内海将/宝多六花/新条アカネ/アンチ 4/4 からくりサーカス 才賀勝/加藤鳴海/才賀エレオノール/フェイスレス 4/4 Fate/stay night [Heaven s Feel] 衛宮士郎/間桐桜/間桐慎二/セイバー 4/4 ラブライブ!サンシャイン!! 高海千歌/桜内梨子/渡辺曜/津島善子 3/3 シティーハンター 冴羽リョウ/槇村香/伊集院隼人 3/3 けものフレンズ2 キュルル/G・ロードランナー/イエイヌ 2/2 PERSONA5 the Animation 雨宮蓮/明智吾郎 70/70 外部リンク 支援サイト アニメキャラ・バトルロワイアルV @ wiki アニメキャラ・バトルロワイアルVしたらば掲示板 スレッド 新アニメキャラ・バトルロワイヤル (仮題) アニメキャラ・バトルロワイアルV
https://w.atwiki.jp/henroy/pages/28.html
不幸のバトルロワイヤル! 幸せを取り戻せ!! ◆LuuKRM2PEg 暗闇に満ちた空は夜を象徴するかのように月と星々の輝きに照らされていた。 潮の香りを乗せる海風は『H-3』エリアに位置する砂浜に冷たく吹きつけて、いる者全ての肌を刺激していただろう。 それは彼女も例外ではなかった。159cmの背丈を桃色のシャツとデニムのホットパンツで包む桃園ラブは一人で海岸に佇んでいる。 二つの髪留めで結ばれたオレンジ色のツインテールが風に揺れる中、彼女は悲しみに満ちた表情で瞳から涙を流していた。 「……ごめんなさい」 ラブは力無く項垂れながら、ぽつりと呟く。 「ごめんなさい……ごめんなさい……っ!」 そのまま砂の上に蹲って、悲痛な声で謝罪の言葉を続けて口にした。夜の冷たさに太股が突き刺さるが大して気にならない。 彼女の中に湧き上がっているのは罪悪感と自己嫌悪だけだった。熱くなった涙腺から止め処なく溢れ出す涙は容赦なく砂浜に落ちていき、染み込んでいく。 「あたしが行かなかったから……あたしのせいで……ごめんなさいっ!」 幾ら謝っても許されるわけがないし、許されるとは彼女自身も思っていない。プリキュアでありながら人の命を守れなかったのだから。 この力はみんなの幸せを守るために得たのに、ただ見ているしか出来ていない。自分にも巻かれた首輪が突然爆発し、男の人達が三人も死んでしまう。 犠牲にされたあの人達はもう、幸せを感じる事が出来ない。あの人達はもう二度と笑う事が出来ない。帰りを待っている人達と永遠に会う事が出来ない。 あたしが目の前にいながらこの手でみんなを救う事が出来なかった。つまり、あの人達の未来を奪ったのはあたし自身だ。 加頭順と名乗った男が殺したから助けられなかったなんてのは、責任逃れの言い訳でしかない。かつてのラビリンスから全てのパラレルワールドに生きるみんなを守り、フュージョンやボトムのような闇を倒した以上、何としてでも助けなければならなかった。 それが彼女を罪悪感で苦しめ、涙を流させるには充分な理由である。 「本当に、ごめんなさい……!」 悲しみで声が震えてまともに出ないが、それでも謝らずにはいられない。それが誰にも届かなくて、何の贖罪にもならない事を分かっていても。 もしもあの人達を助けられるのなら、何でもするのに。後悔のあまりに叶うはずもない願いすらも芽生えていく。 『優勝された方にはどんな報酬でもお渡しする用意がございます。金銭や物品、名声や社会的地位、或いは人の命を蘇らすことなども可能です』 そんな中、唐突に蘇るのは加頭の言葉。まるで吹雪のように冷たくて冷酷な物言いの意味は、みんなを犠牲にする事。 彼は殺し合いで最後の一人になれば、何でもすると言っていた。でも、それを信用していい訳がない。 『奇跡も魔法も、我々が実現して差し上げます』 「違うよ……そんなのは奇跡なんて言わない」 流れ続ける涙を拭う事はせず、加頭の言葉を否定しながらゆっくりと立ち上がる。 「こんな事で何かを手に入れたり、どんな願いを叶えても……絶対に幸せになんてなれない!」 それがラブの自論だった。幸せとは自分の手で掴んでこそ価値があって、独り占めをせずにみんなに分け合うことでより大きくなるもの。せっかくプリキュアが守った人達が集められてこんな悲しいことをしても、その果てに本当の幸せなどない。 こんな訳の分からない事させる為に人々を集めて、戦いを強要するような相手が本当の事を言うとは全く思えなかった。 だからラブは戦いへの反逆を決意する。決して誰かの命を奪うことはせずに、加頭やノーザのような奴らから巻き込まれたみんなを守らなければならない。みんなの幸せを守るのがプリキュアであって、それで誰かを傷つけることなんてあってはならないから。 もしもここに美希がいたら、へこたれたあたしを引っぱたいてでもそうさせるはず。おもちゃの国の時みたいに。 「……助けられなくて本当にごめんなさい。でも、こんな悲しいことは絶対に終わらせてみせますから」 ラブは涙を拭いながら果てしなく広がる海をぼんやりと見続ける。夜空の輝きが鏡写しのようになっていて、宝石のような美しさを放っていた。 この光景に見覚えがある。いつだったかクラスの修学旅行で沖縄に行ったとき、大輔と一緒に眺めた景色だ。いつもだったら懐かしさに耽っているか海から放たれる美しさに目を奪われていたかもしれないが、そんな事を出来るわけがない。 彼女に出来ることは犠牲にされた男達を、忘れない事だけだった。 「そこのあなた」 「えっ?」 突然発せられた聞き覚えのない声に、ラブは思わず振り向く。そこにはいつの間にか見覚えのない制服を身に纏った少女が立っていた。 眩いばかりの金髪は左右でカールを作るように整っていて、表情は優しく穏やかな笑みで満ちている。 「あなたは……?」 「驚かせてごめんなさい……でも、私がいるからにはもう大丈夫だから」 突然の来訪者にラブがぽかんと口を開ける中、少女は何かに気づいたかのように「あっ」と呟いた。 「申し遅れたわ。私の名前は巴マミ……あなたは?」 「あ……桃園ラブです」 「そう……こちらこそ、よろしくね」 ◆ 蒼乃美希の表情は憂いに満ちている。突然の出来事への不安もあったが、犠牲にされた男達の事を思うとやりきれない気持ちが溢れていた。 事前の連絡も無しにこんな場所に連れてくる相手に憤りを感じているが、今は落ち着いて行動しなければならない。 殺し合い……あの加頭順と名乗った男は、六六人全員に首輪を巻き付けてそれを強制した。しかも拒否権はない。 「あたし達がこんな馬鹿な事に乗ると思わないでよね……」 美希は加頭への怒りを込めた溜息を吐きながら、名簿と地図を確認する。 まず自分がいる場所はB―10の灯台付近だ。目の前で堂々と立っている塔こそが、その証拠。周りを含めて、ここから人気は感じられないが油断は出来ない。同じプリキュアならばいいが、こんな状況で物事はそこまで都合良く進むとは思えない。 何よりも、殺し合いに乗った危険人物と出会う可能性だってあった。 「ラブ、ブッキー、せつな……お願いだから、みんな無茶をしないでよね。特にラブ、あなたはね」 名簿には大切な友達の名前が書かれていたから、こんな馬鹿げた事に付き合わされたプリキュアは自分だけではない。志を同じくする彼女達も命の危険にある。 特に心配なのが桃園ラブだ。彼女は常に誰かのために行動している反面、一度落ち込んだらとことん気持ちを沈ませてしまう。先程の悲劇があった以上、罪悪感に沈んでいてもおかしくなかった。 出来る事なら全てが悪い夢であって欲しいが、そんな願いが叶うわけがないのは分かっている。現実逃避など以ての外だ。今はみんなとの合流を目指して、こんな馬鹿げた戦いを終わらせる事が何よりも最優先だ。あのノーザも島の何処かにいる以上、あまりのんびりはしていられない。 希望の妖精であるブルンが眠っているリンクルン、そして名簿と地図をデイバッグにしまって美希は足を進めようとする。 次の瞬間、茂みの揺れる音が聞こえて思わずそちらに振り向いた。 「誰ッ!?」 「待ってくれ、僕は敵じゃない!」 美希がリンクルンを手にしながら身構えた先に現れたのは、見慣れない服を纏った一人の青年。 青と黒を基調とした制服は、まるで自衛隊を始めとした防衛組織を彷彿とさせる。 そして、その顔には見覚えがあった。始まりの場所で加頭に殺し合いの意義を問おうとした男。 「もしかしてあなたは孤門一輝さん……ですか? さっき、あの加頭って男からあたし達をここに集めた理由を聞き出そうとした」 「そうだ、僕は君に危害を加えるつもりなんてこれっぽっちもないし、こんな殺し合いに乗るつもりもない」 「そうですか……それはあたしも同じです。誰も犠牲にしたくなんてありません」 孤門一輝の事を完全に信じる事はまだ出来ないが、こんな状況で疑心暗鬼になっても主催者達の思う壺だ。 ブッキーがいつも誰かの事を信じていたように、戦いを止めようとするのならまず誰かを信じる事からを始めなければならない。 そう思いながら彼女は、孤門と対話するために足を進めた。 ◆ 「そう……色々と教えてくれてありがとう、桃園さん」 「マミさんこそありがとうございます!」 巴マミは桃園ラブと出会ってから、互いの知人について話し合っていた。彼女の友人がこの孤島に何人も連れてこられているという。 蒼乃美希、山吹祈里、東せつな、花咲つぼみ、来海えりか、明堂院いつき、月影ゆりの7人だ。そして、彼女はノーザという人物が危険であると教えてくれる。 その見返りとしてこちらも知人の事を教えた。後輩である鹿目まどかと美樹さやかと佐倉杏子、そして内面の読めない後輩である暁美ほむらについて。 「それにしても蒼乃美希さんか……何だか、凄い偶然ね」 「美希たんと同じ名前のさやかちゃんか……あたしも、会ってみたいですね」 「彼女や鹿目さんはとても真面目でいい子だから、あなたとはいい友達になれると思うわ」 「本当ですか!」 蒼乃美希と美樹さやか。一人は名字で一人は名前という奇妙な偶然にマミは思わず微笑んでしまう。同じようにラブも笑っているが、マミにはそれが心からの笑顔には見えなかった。 まるで少しでも悲しみを抑えつけているかのような、無理に作った表情。 もっとも、それはマミにも理解出来た。この孤島に飛ばされてからマミは殺し合いを止めるために行動し、海岸に出て悲しみに暮れた様子のラブを見つける。 彼女が涙を流している理由は殺し合いに対する恐怖ではなく、あそこで死んでしまった男性達への罪悪感だ。 でも、それは人間らしい感情なのかもしれない。自分ではない誰かの為に涙を流せるのは、心からの優しさがなければ出来ないはずだ。 しかし同時に、自己犠牲のあまりに無茶をしかねない危うさも感じられる。 「桃園さん、ちょっといい?」 「はい、何ですか?」 「あまり無理をしないで」 だからこそ釘を刺しておく必要があった。そう思うマミの表情は先程とは違い、ほんの少しだけ真摯に染まっている。 「えっ?」 「人を助けようとするのは確かに素晴らしいわ。でも、だからって自分の事を蔑ろにしないで」 「やだなぁ、そんな事わかってますよ……」 「そう……でも、忘れないで。もしもあなたが無理をしてしまって何かあったら、残された友達のみんなは悲しむでしょうから」 一歩間違えたら、罪悪感のあまりにラブはどんな無茶でもやりかねない。マミはそんな懸念を感じていた。 もしも恐れていた事態が起こったら、残された彼女の友達みんなが悲しむ。魔法少女として、それだけは起こすわけにはいかなかった。 マミの問いにラブは面食らったような様子を見せたが、すぐに真剣な顔付きを向ける。 「わかりました……それじゃあ、マミさんも約束してください」 「えっ?」 「マミさんも、絶対に無理をしないって!」 真顔で詰め寄りながらラブは両手を握り締めてきて、予想外の出来事でマミはぽかんとした表情を浮かべた。 「あたしも無理はしません! だから、マミさんも無理をしそうになったらあたしに言ってください! 出来る事なら何だって手伝いますから!」 力強く握り締められた手の平から彼女の熱が伝わってくる。その感触にマミは驚くも、思わず微笑んでしまった。 「そう、わかったわ……私も、無茶をしないって約束するわ」 「本当ですか、ありがとうございます!」 「こっちこそありがとう……桃園さんも辛いはずなのに、こんな私の長話を聞いてくれて」 「大丈夫ですよ! だって、マミさんはあたしの事を心配してくれているんですから! だから、どんどん話しましょうよ!」 「それはとっても嬉しいわね」 マミの言葉に答えるようにラブも柔らかい笑みを見せてくる。この時ばかりはマミも、殺し合いという現状の中で希望を見出した。彼女のような人が一人でも増えてくれれば、犠牲者が出る事はないと。 しかしノーザという女のような危険な輩もいるので油断は許されなかった。桃園さんに偉そうな事を言った以上、自分がしっかりしなければいけない。 ラブの手が離れた頃、マミにそんな思いが芽生えた。 「せっかくだから、あなたの事をもっと教えてもらってもいい? 私も、私の事を出来る限り話すから」 「わかりました……あたしも出来る限りあたしの事を話します。もしかしたら、信じられないかもしれませんけど」 「ありがとう」 ◆ 孤門一輝はこの状況がアンノウンハンドの仕業ではないかと、一瞬だけ疑惑を持つ。何の前触れもなく、自分を含めたナイトレイダーの隊員を孤島に放り込み首輪を付けた。それも意図のわからない殺し合いをさせる為に。 無論、孤門はそんな事に乗るつもりは微塵もなかった。スペースビーストの脅威から人類を守るためにナイトレイダーの隊員となったのに、無意味に人を傷つけては自分を否定する事になる。 だがあの加頭順という男の差し金か、そんな自分を嘲笑うかのように支給品にディバイドランチャーが混ざっていた。恐らく奴はナイトレイダーの意義を知った上で、このような真似をしたに違いない。 しかし今は蒼乃美希やその友人を守るためにナイトレイダーの力を使う。そして副隊長の西条凪や先輩の石堀光彦との合流を目指さなければならなかった。 (それにしても……姫矢さんや溝呂木眞也までいるなんて) 孤門の知る名前があと二つ。ウルトラマンとして人々を守ってきた姫矢准や、かつて闇の力に操られてリコを始めとした多くの人を弄んだが、最後に人の心を取り戻した溝呂木眞也までいる。 姫矢はまだしも、何故死んでしまった溝呂木がいるのか理解出来なかった。だとすると加頭の言葉通りに死人を蘇らせたのか? その結論に至った瞬間、孤門は人の命を弄ぶ主催者への吐き気が更に強くなる。 どんなに辛くても死人が蘇るなんてありえないしあってはならない。命は限りあるものだからこそ、人は優しくなれる。それを冒涜するような輩に従うわけにはいかなかった。 「孤門さん、どうかしましたか?」 「いや、何でもない……急ごう、君の友達を捜すために」 怪訝な表情を浮かべる美希を不安にさせないため、孤門は穏やかな笑みを見せる。あまり思案に耽ってばかりもいられないと彼は反省した。 【1日目/未明】 【H-3/砂浜】 【桃園ラブ@フレッシュプリキュア!】 [状態]:健康、罪悪感と自己嫌悪(少しは和らいでいる) [装備]:リンクルン@フレッシュプリキュア! [道具]:支給品一式、ランダム支給品1~3 基本:誰も犠牲にしたりしない、みんなの幸せを守る。 1:マミさんと一緒に行動し、話をする。 2:プリキュアのみんなと出来るだけ早く再会したい。 3:マミさんの知り合いと会って協力したい。ほむらには少し気を付ける。 4:犠牲にされた人達(堂本剛三、フリッツ、クモジャキー)への罪悪感。 [備考] ※本編終了後からの参戦です。 ※花咲つぼみ、来海えりか、明堂院いつき、月影ゆりの存在を知っています。 (ただし、クモジャキーとダークプリキュアに関しては後続の書き手さんにお任せします) 【巴マミ@魔法少女まどかマギカ】 [状態]:健康 [装備]:ソウルジェム@魔法少女まどかマギカ [道具]:支給品一式、ランダム支給品1~3 [思考] 基本:殺し合いには乗らず、魔法少女として犠牲を出さない。 1:桃園さんともっと情報を交換する。 2:ノーザは危険人物として注意する。ほむらに関しては本人に出会うまで保留。 3:もしも桃園さんが無茶をしそうになったら、何としてでも止める。 [備考] ※具体的な参戦時期に関しては後続の書き手さんにお任せします。 ※ラブの知り合いについての情報を得ました。 【1日目/未明】 【B-10/灯台付近】 【蒼乃美希@フレッシュプリキュア!】 [状態]:健康 [装備]:リンクルン@フレッシュプリキュア! [道具]:支給品一式、ランダム支給品1~3 [思考] 基本:こんな馬鹿げた戦いに乗るつもりはない。 1:今は孤門と行動し、みんなを捜す。 2:プリキュアのみんなが心配(特にラブが) 3:ノーザには気を付ける。 [備考] ※本編後半以降(少なくともノーザの事は知っている時期)からの参戦です。 ※ハートキャッチプリキュア!からの参加者について知っているかどうかは、後続の書き手さんにお任せします。 【孤門一輝@ウルトラマンネクサス】 [状態]:健康、ナイトレイダーの制服を着ている [装備]:ディバイトランチャー@ウルトラマンネクサス [道具]:支給品一式、ランダム支給品0~2 [思考] 基本:殺し合いには乗らない 1:美希ちゃんを何としてでも保護し、この島から脱出する。 2:副隊長、石堀さん、美希ちゃんの友達と一刻も早く合流したい。 3:姫矢さんに溝呂木眞也…… [備考] ※溝呂木が死亡した後からの参戦です(石堀の正体がダークザギであることは知りません)。 時系列順で読む Back セイギノミカタNext 決意のT/少年の使命 投下順で読む Back セイギノミカタNext 決意のT/少年の使命 桃園ラブ Next わたしが、しっかりしないと 蒼乃美希 Next 願い 巴マミ Next わたしが、しっかりしないと 孤門一輝 Next 願い
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3870.html
作者・◆w/jS/22IWo氏 オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアル 本編 オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアル本編SS目次・時系列順 オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアル本編SS目次・投下順 オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアルキャラ別追跡表 オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアル参加者名簿 オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアル参加者名簿(ネタバレ) オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアル死亡者リスト オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアルルール・マップ オリ+版俺得なバトル物多ジャンルバトルロワイアル支給品一覧
https://w.atwiki.jp/allrowa/pages/69.html
美形会議? in バトルロワイアル ◆1aQTY.tC/A 「やあ皆、餓狼伝説の美形キャラ・アンディだよ!」 「……」 「サムライスピリッツの美形キャラ、橘右京さんだね」 「何やってんだアンディ……」 「やだなあ兄さん、このロワにも餓狼伝説がエントリーされてるんだよ? 美形キャラとしては、この辺りで存在をアッピールしておきたいじゃないか」 「まともにキャラ立てしないと、面白おかしく殺されるのがオチだぜ?」 「まともだって? やだなあ兄さん、僕は充分にまともだよ。 墓標の美形会議はもはやSNK公認といっていいんだからね。 今の僕はこっちが本筋という感じかな」 「どうかと思うがなあ……」 「まだそんなこと言ってるのかい兄さん。 僕はこのノリでKOF新作にも参戦することが出来たんだ。 兄さんも流行りの路線でいかないと、 そろそろ出番が厳しくなるよ?」 「流行りってえと…… うっおー、くっあー、とか言って石を投げてりゃいいのか?」 「解かってるじゃないか兄さん。 それこそが今の兄さんの一般的なイメージさ。 どれだけ真面目ぶっても世間の並には逆らえないよ」 「俺は別に並に乗るつもりもないぜ。 SNK格闘の古参主人公ってことで多分やってけるさ。 出番が無いなら、別にそれでも構わないしな」 「なんだい、兄さんは良い子ぶって!」 「子供かよ」 「僕が出番を得る為にどれだけ必死になってると思ってるんだい!? 来る日も来る日も美形会議で変な大阪弁イタリア人と漫才する日々! あんなのは僕だってやりたくなかったさ! でもやらざるを得なかった! そうしないとキャラが薄いからだ! KOFでは新作が出る度に変な構えでちょっと話題になるだけ! 舞の彼氏ってだけじゃもう何の取り柄にもなりゃしない! だから僕は墓標に魂を売ったのさ! せめて格ゲー界に名前だけでも残したくて! いつもいつもロバートばかり変にオファーが来てたけど、 それももうお終いさ! 僕は新作KOFに出る! 全身凶器のアンディ・ボガードが蘇るんだ!」 「オーケイ、分かった分かった。 俺が悪かったよアンディ」 「いいや、兄さんは何も解かっちゃいないね! 兄さんが当たり前に手に入れる出場枠を取るのに、僕がどれだけ苦労したか! 丁度良いさ、このロワで今までの借りを返してやるよ! 僕は兄さん専属マーダーだ!」 「おいおい落ち着けって! 今は協力して脱出をだな」 「ハッ、何の変哲も無い対主催かい! 兄さんももうお終いだね! あの世で俺に詫び続けろテリー・ボガードー!!」 「ちょっと待てアンディ、右京さんはどうした?」 「え、そう言えば……」 「死んでる……」 【G-6 渓谷内/一日目深夜】 【アンディ・ボガード@餓狼伝説】 【服装】白地に炎模様の胴着 【装備】なし 【状態】健康 【持ち物】支給品一式、ランダム支給品(未確認) 【思考】 1:右京さんが死んでしまった! 2:このロワで自分をアピールする 3:兄さん(テリー)を倒す 【テリー・ボガード@餓狼伝説】 【服装】いつもの帽子とかジャンパーとか 【装備】なし 【状態】健康 【持ち物】支給品一式、ランダム支給品(未確認) 【思考】 1:右京さんが死んじまった! 2:アンディをなだめる 3:ロワ脱出を目指す 【橘右京@アーケードキャラバトルロワイアル 死亡】 時系列順で読む Back 血染めの虐殺皇女 Next あなたの知らない世界 投下順で読む Back 血染めの虐殺皇女 Next あなたの知らない世界 GAME START アンディ・ボガード 餓えた狼 GAME START テリー・ボガード 餓えた狼 GAME START 橘右京 GAME OVER
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3906.html
作者・◆jZCpcbFowc 若干カオスなバトルロワイアル本編 本編SS目次・時系列順 ◆jZCpcbFowcの参加者名簿 ◆jZCpcbFowcのネタバレ名簿 ◆jZCpcbFowcの死亡者リスト ◆jZCpcbFowcのルール・マップ
https://w.atwiki.jp/sinjitsurowa/pages/92.html
「なんということでござる……」 まるで時代劇から出てきたようなサムライ口調に、派手派手の金色の靴に陣羽織のコスプレチックな格好の男がこの世の終わりかのような表情で膝をついている。 彼の名前は空蝉丸。 宇宙の悪魔デーボスから地球を守った強き竜の者、獣電戦隊キョウリュウジャーの一員にして、獣電竜プテラゴードンに認められた戦士、雷鳴の勇者キョウリュウゴールドである。 その気になれば恐竜とも生身で戦えるだけの力と、宇宙からの脅威などとの経験から羂索のような蛇蝎磨羯の類との交戦経験もある彼がどうしてこうも取り乱しているかといえば…… 「またしても拙者のせいでこのような事態になってしまったのでござろうか?」 つい最近、空蝉丸は一切の悪意なく歴史的ターニングポイントで最もやってはならないことをやらかしたせいで星どころか宇宙の命運を根底から覆してしまった事があるのだ。 その時は自分で自分の責任を取ったのと、キングこと桐生ダイゴを始めとした他の獣電戦隊の面々や王様戦隊キングオージャーの活躍もあり歴史を修正することが出来たが、今回は空蝉丸自身も囚われの身であり、戦隊ほどではないが共闘したこともある仮面ライダーに魔戒騎士や呪詛師などの今まで全く耳にしたことのない存在や無辜の人々も大いに巻き込んでしまっている。 「何としてもどうにかしなければまたキング殿の家系図が滅茶苦茶になったり新しい宇蟲王が生まれたり拙者が結婚できずに死んでプロボーラーのひ孫が生まれないなんてことになるかもしれないでござる!」 何を言ってるか全く理解できないだろううが、全て以前のやらかしのせいで現実になりかけてしまった事の数々である。 最悪の未来が確定されるのを阻止するべく、空蝉丸は走り出した。 「まずは一刻も早くこの剣を届けねば! 流牙殿ー!道外流牙殿ー!」 【空蝉丸@獣電戦隊キョウリュウジャー】 状態:決意と罪の意識(大) 服装:いつもの服装 装備:牙狼剣@牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者 ガブリチェンジャー@獣電戦隊キョウリュウジャー ザンダーサンダー@獣電戦隊キョウリュウジャー 6番の獣電池×6@獣電戦隊キョウリュウジャー 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×1~3、ホットライン 思考 基本:このバトルロワイヤルを止めるでござる 01:もしや、また拙者のせいなのでは? 02:獣電池は6本のみ。50時間持ってくれると良いのでござるが 03:流牙殿にこの剣を届けるでござる。 参戦時期:宇蟲王イーヴィルキングを倒した後 備考 ※このバトルロワイヤルがまた自分が引き起こしたタイムパラドックスのせいなのでは?と思っています。 【支給品解説】 牙狼剣@牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者 …空蝉丸@獣電戦隊キョウリュウジャーに支給。 人に憑依し、人を喰らう魔獣ホラーに有効打を与え封印出来る武器、魔戒剣の一種。 赤い鞘が特徴。 歴代のガロの鎧の継承者に認められたものが使う事でガロの鎧を召喚できる。 ソウルメタルと呼ばれる魔界の金属で出来ており、月の満ち欠けや使用者の精神に呼応して性質が変化する特性を持つ。 また、ソウルメタルは武器に加工するとその力が解放されている状態では腕に男性の人骨を埋め込むなど相当な無茶、無理をしない限り女性が振るう事が出来なくなり(特殊な鞘などで封じていれば持てることもある)、逆に言えば男性ならば戦士でなくとも言って以上の精神的爆発があれば持ち上げるぐらいは出来る。 魔戒騎士が鎧を召喚するとそれに合わせて変化し、その力も強力になる。 ガブリチェンジャー@獣電戦隊キョウリュウジャー …空蝉丸@獣電戦隊キョウリュウジャーに支給。 6番の獣電池×6が付属する。 獣電戦隊の創設者、賢神トリンがその命を削って造り上げたガントレット型変身アイテム。 6番の獣電池を装填し後部レバーを引きながら待機音にあわせて舞い踊り、解放することでキョウリュウチェンジが実行。 使用者をキョウリュウゴールドに変身させる。 エネルギークロスボウと仕込み刃が内蔵されており武器としても使用可能。 ザンダーサンダー@獣電戦隊キョウリュウジャー …空蝉丸@獣電戦隊キョウリュウジャーに支給。 直列獣電剣とも称されるキョウリュウゴールド専用の片刃剣。 エネルギーライフルとしても使える。 刀身内に最大三本の獣電池を装填できるスロットがあり、装填した獣電池に応じた技を使用可能。 空蝉丸は変身前後問わず使用する。 ♦♦♦ 「ハックション!」 同じころ、空蝉丸が探す魔戒騎士は制服姿の少女、そして緑色のシャツの若い男とともに歩いていた。 「道外さん、風邪ですか?」 心配そうに流牙の顔を覗き込む制服の少女は柳瀬舞衣。 美濃関学院に所属する学生にして、荒魂と呼ばれる負の神性から生じる異形から人界を守る巫女、刀使の一人である。 「いや、なんでもない。 羂索あたりにでも噂されているのかな?」 そう言って道外流牙は少しだけ鼻をすする。 「まあ、考えてみれば体調不良の人間同士が殺し合ってるのを眺めても面白くないか」 そう言って緑色のシャツの男、空蝉丸と同じ獣電戦隊の一員にして、獣電竜ザクトルに認められた斬撃の勇者、キョウリュウグリーンその人である。 『もし羂索の意図が戦士たちの殺し合いを見世物にすることならば、体調は万全、あるいは50時間ならば戦闘続行に支障がない者を選んでいるでしょう』 舞衣の左手から舞衣のとは違う女性の声がする。 見ると中指に見慣れない女性の顔を模した指輪が嵌められている。 魔導輪と呼ばれる魔戒の戦士の使う魔導具の一種で、人間を暴食しないホラーの魂をソウルメタルの器に宿すことでホラーの探知機兼知恵袋として働く物だ。 舞衣に支給された者はイルヴァといい、本来は光斬騎士ザンゴの相棒なのだが、今は事件を解決した後に寿命を100分食べさせる契約を舞衣と結んでいる。 「でも羂索はゲームと言ってたし、元々の能力を考慮してばらんバランスを考えてるってことはない? 私や道外さんの剣の事とかもあるし」 舞衣の持つ御刀は彼女に適合した孫六兼元ではなく舞衣の仲間の一人では古波蔵エレンの越前康継、流牙の持つ剣も牙狼剣ではなく戦死した仲間の一人であるイグスの使っていた魔戒剣である。 「確かに間合いや握り心地とか、全く問題ないとは言い難いが、大事なのは剣の種類や鎧の称号じゃない」 「それって……」 『舞衣、流牙、ソウジ。お客様がお見えです』 舞衣が何か言いかけた時、前方から二体の人影が現れた。 青い肌と三葉虫やオパビニアの様な意匠を持つ怪人だ。 「カンブリ魔!」 「立風館さん、知っているんですか?」 「ああ。10年前に元は断ってやったはずなんだが、羂索たちが俺の記憶から再現したか」 「悪しき魂、それも偽物なら遠慮はいらないな」 流牙はイグスの剣を、ソウジはガブリカリバーを引き抜く。 「舞衣、少しだけ時間を稼いでくれるか?」 「はい!」 越前康継を片手に写シを張りながら飛び出す舞衣。 パワー任せのカンブリ魔に対して良い眼を持つゆえに立ち回っている。 親友の衛藤可奈美みたいな剣術マニア、という訳ではないが、立ち振る舞いや構えから流牙もソウジも一級の使い手だとは見抜いていた。 ならば自分の仕事は確実に二人のトドメに繋げる事。 『舞衣!今です』 迅移を発動してその場を離脱する。 ふり返った舞衣が見たのは 「トリニティストレイザー!」 「閃光剣舞!」 緑色の光を纏ったソウジの三連撃。 そして金色の光で拘束した後に強烈な横一閃を放つ流牙の姿だった。 「すごい……」 『調子が悪いという訳ではなさそうですね』 「平時で2から3割減。 その気になれば1割とちょっと減る程度で済むって感じかな。 そっちは?」 「俺も似たような感じだ。 鎧召喚やキョウリュウチェンジ、だったか? となると話が変わってくると思うが」 「魔戒の鎧は99.9秒しか持たないんだろう? いざとなったら俺が一番前に出る」 「そっちこそ、変身の電池は使い切りが6個しかないんだろう? 50時間もつか?」 「もたせるさ。 その為にも流牙、舞衣ちゃん、イルヴァ。 力、貸してくれる?」 「ああ。」 「もちろんです」 『私も微力ながらお手伝いさせていただきます』 【立風館ソウジ@獣電戦隊キョウリュウジャー】 状態:健康、疲労(小) 服装:私服 装備:ガブリカリバー@獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリボルバー@獣電戦隊キョウリュウジャー 4番の獣電池×6@獣電戦隊キョウリュウジャー 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン 思考 基本:この殺し合いを止める 01:流牙、舞衣ちゃん、イルヴァと行動する。 02:レジスターに削がれた力は全体で1~3割減、ってところかな。 03もし来ているなら他の獣電戦隊の面々や流牙や舞衣ちゃんたちの仲間を探す。 戦えない人が来ているなら助ける。 04:羂索や名前だけ出たクルーゼや茅場に関して知ってる人も探す。 参戦時期:キングオージャ―VSキョウリュウジャー終了後 備考 ※ 【道外流牙@牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者】 状態:健康、疲労(小) 服装:魔法衣 装備:イグスの魔戒剣@牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン 思考 基本:守りし者としての使命を全うする。 01:ソウジ、舞衣、イルヴァたちと行動する。 02:現状力は1から3割ぐらい削がれてるか。 03:イグス、もう少し力を貸してくれ。 04:羂索、人を纏う怪人たるお前はホラーも同然。 お前とその一味の企てを打ち砕き、牙狼剣を取り戻す。 参戦時期:ハガネを継ぐ者終了後 備考 ※ハガネの鎧は令呪無しでも召喚出来ますが、牙狼の鎧は牙狼剣が手元にある状態で令呪を使わなければ召喚できません。 【柳瀬舞衣@刀使ノ巫女】 状態:健康、疲労(小) 服装:美濃関学院の制服(女子用) 装備:越前康継@刀使ノ巫女 魔導輪イルヴァ@牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者 令呪:残り三画 道具:ランダムアイテム×1~3、ホットライン 思考 基本:刀使として戦う。 01:道外さん、立風館さん、イルヴァと行動する。 02:よろしくね、イルヴァ。 03:可奈美ちゃんたちや、道外さんたちの仲間を探す。 戦えない人たちが居たら助ける。 04:道外さんたちの剣、可奈美ちゃんが見たら何て言うだろう? 参戦時期:少なくともアニメ本編12話以降 備考 ※魔導輪イルヴァと契約しました。 【支給品解説】 ガブリカリバー@獣電戦隊キョウリュウジャー …立風館ソウジ@獣電戦隊キョウリュウジャーに支給。 獣電戦隊の共通装備の1つである片刃剣。 変身前後を問わず使用可能。 装填した獣電池に応じた技を発動可能。 変形させてガブリボルバーと合体させることでガブルキャノンにもなる。 刀身はかなり頑丈だがかなり無理な使い方をすると流石に折れる。 ガブリボルバー@獣電戦隊キョウリュウジャー …立風館ソウジ@獣電戦隊キョウリュウジャーに支給。 4番の獣電池×6が付属する。 初代キョウリュウバイオレットであるドクター・ウルシェードが開発した獣電戦隊の共通装備の1つにして変身アイテムである銃。 変身前後を問わず使用可能。 獣電池を二本装填可能なスロットがついており、そこに獣電池を装填することで変身を始めとした獣電池の能力の解放を行う。 変形させたガブリカリバーと合体させることでガブルキャノンにもなる。 また、ガブティラ・デ・カーニバルと合体させることでガブリカーニバルにもなる。 イグスの魔戒剣@牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者 …道外流牙@牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者に支給。 アゴラの三剣士と称された魔戒騎士の一人、イグスが使っていた魔戒剣。 魔戒剣その物の性能に関しては牙狼剣の項目を参照。 この件で召喚される鎧はハガネと呼ばれるあらゆる名付きの鎧の原型になった鎧で、前任者が認めた者が使う事でハガネを召喚できる。 流牙はイグスに認められているのでイグスが使っていたハガネを召喚できる。 越前康継@刀使ノ巫女 …柳瀬舞衣@刀使ノ巫女に支給。 珠鋼という特殊な金属で出来た日本刀、御刀の一種。 適合者は古波蔵エレン。 御刀は一部例外はあるが正の神性を持ち折れたり錆びたりすることがないく、適合者は御刀に触れた状態であれば写シや迅移などの特殊能力が使えるようになる。 当ゲームでは女性ならば刀使や適合者でなてもある程度その力を引き出せる。 魔導輪イルヴァ@牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者 …柳瀬舞衣@刀使ノ巫女に支給。 光斬騎士ザンゴの相棒である魔導輪。 性別は女性。基本下の名前で呼び捨てだが、それ以外は礼儀正しい敬語口調で喋る。 CV鈴村ゆか 魔導輪の中身は人間に友好的なホラーであるため、当然人間の命を主食とする。 その為魔導輪と契約する場合、一か月に一日だけ仮死状態になる日が生じるが、今回の舞衣との契約は50時間限定の為、100分間と普段より対価は短くなっている。