約 228,407 件
https://w.atwiki.jp/karulau/pages/29.html
カルラ単体での戦術 遠距離戦 C裂破先端程度しか当たらない距離以遠、とする。特にやれることはない。 ダッシュの性質上、間合いを詰めるのは歩きにしたほうがよいが、 轟牙やC激砕を当てられそうなら突っ込んでいくのも一つの手ではある。 ただ、よほどこの距離における相手側の行動と噛み合うものでない限りはやらないほうが無難。 飛び道具等をA酒で避けるのも良いが、モーションが大きいため、 その最中に次の行動をされやすい。好感度が落ちそうな時程度にとどめよう。 中距離戦 飛び込みJC先端ほどが届く距離、とする。最重要距離で、実はカルラはこの距離の方が戦いやすい。 この距離で使いやすい技を持ってはいるが、バレやすく当てなければ硬直が大きいものばかり。 飛び込みや轟牙等で強気に攻めに行くことも必要になる場合はあるが、 まずは2Bでの対空迎撃を主軸とした待ち気味の展開を重視するのが基本。 相手の牽制は届かず、飛んできたら迎撃できる位置取りが理想。 2Bで対空しにくい相手には昇りJAやB酒、焔裂破での対空も考慮すること。 リターン重視なら先出しJCでの空対空を狙ってみるのもアリ。 飛びにくくなっているようなら裂破の牽制も混ぜると、削りと好感度減少効果を兼ねられる。 ダッシュでスカせる牽制が多いようならA轟牙 立ち技やジャンプ牽制が多い相手なら5B 様子見で間合いをはかりつつ前後をうろうろするようなら2C 等を振ってみるとヒット率が高い。(隙が大きいので先端使用かつここだ、と言うときに) 不用意な地上牽制にはJBやJCの飛び込みを合わせるのが理想だが、 この状況では相手も対空迎撃を意識しているので、 あくまでも相手の地上牽制を読んで行う選択肢の一つとすること。 そこまで高い位置に判定はないが、強めの対空技を持つ相手には空中激砕でのズラしも混ぜてみよう。 その対空技が強ければ強いほど引っ掛かりやすい。 近距離戦 安全に〆れる技を持っていないため、苦手ではないが実はあまり得意な距離でもない。 基本は2A 2B(1) A裂破と繋ぎ、割り込まれないように削りに行こう。 中央の場合はこの後に中距離戦くらいの間合いに戻ることができる。 崩す必要がある場合でもダッシュ投げが仕様上出来ないため、 よほど相手が固まっていない限りは無理に崩そうと考えない方が良い。 暴れ潰しの連携も、元々割り込みを狙われやすい性質のため、 ガードクラッシュ狙いや、その割り込み技を狙ってガードしたり そもそもをジャンプ等で避けて反撃するほうが安全である。 連ガの連携意識させた後であれば連続ガードにはならないものの、 その後が有利になったり暴れ潰しになったりする連携も活きてくる。 2B (A轟牙 )BorC裂破だけではなく、A攻撃から(A轟牙 )BorC裂破や、 5A 5Aで刻んでみたり、稀に5Aから一瞬待って5Aor2Aと投げの択なども混ぜて行こう。 ワンパターンにならないことが大事。 ただし、相手の防御手段がワンパターンであればこちらも基本的に変えなくとも良い。 下手に違う行動を取ってそれに当たってしまうと相手が調子に乗りやすい。 2B後に無敵技やレジストスマッシュを狙っている相手には2B AorC酒を混ぜるのも面白い。 体力をリード出来ているのであれば無理をする必要はない。 端に追い詰めることができた場合も、端密着ではA裂破が連携に使えないためイマイチ。 (AorB裂破〆は相手の発生の早い技で確反になってしまう) そのため5C・2C・焔裂破・アクティブアシストを絡めたコンボで〆る必要が出てくる。 どんどん技を当てて行くのではなく、追い詰めた状態で様子を見る等をし、 焦って飛び逃げしたところを各種対空技で落としたり、 中途半端にこちらを止めようとした牽制に飛び込みを合わせたり等、 「崩す」のではなく「崩れる」戦術を取ろう。 具体的には2Bが有効な間合いギリギリを保持すると良い。 この場合ではA裂破を仮に出してしまっても相手の確定反撃技が届かないことが多い。 飛べないことを意識させ、地上を牽制しよう。 多用すると酷いことになる可能性は高いが、 「不利だが反撃は受けにくい」技をガードされた後に、 間髪いれず焔裂破をぶっぱなす選択肢も 相手のクセや心情次第では十分にありと言える。 微妙な距離のA裂破や激砕、5C、C酒等をガードされた後は狙い目である。 激砕以外は反撃確定状況も存在する技なので、そういう意味でも引っ掛かりやすい。 起き攻め 中段やめくりなど、技は持っているがそれを見切りにくくする状況はほとんどないため、 どうしても崩しに行かなければいけない時以外は無理しないようにしよう。 やるならシンプルに、JBを裏表っぽく当てに行ったり、2B重ね A裂破と投げで択ってみたり、 JAを重ねるか重ねないかの後、投げと2Aや(JA )降り際低め空中激砕とかで、強引に行ってみても良い。 ジャンプからの攻めは択としてはほとんど成立していないが、万が一成功した時のリターンは高い。 C裂破を重ねるのが安定で使いやすいが、技によっては抜けてきたりするので注意。 被起き攻め 使いやすい切り返し技は持っていないが、対処手段は案外豊富なので使いわけが大事。 選択肢としては 5A 発生の速さを活かしての割り込み。 高い位置でのJ攻撃をガードした後に振るのも中々強いが、短いので空振りに注意。 C酒 フォロー可能なサポートを使用している場合は選択肢に入らなくもない。 A版は硬直が長いためその後も有利な状況にはなりにくいため、C版を使いたい。 小技を刻む等、密度が高い内容には無力なので、主に攻め継続になる必殺技がくる場所を 読んで出すと効果的。有効な場面は研究しよう。 例えば、カルラ同キャラ戦なら2Bの後に出せば A轟牙もしくはBorC裂破なら避けて反撃、A裂破なら連続ガードのためそもそも出ない。 といったことが可能になる。//(間合いによってはA轟牙は背後に抜けてしまう可能性がある) A激砕 相手の投げを読めた時に"だけ"有効 レジストスマッシュ ガードキャンセル技なので使いやすいが 共通システム故に意識されていることが多く、カルラのそれは遅いために 隙の少ない技で連携を組まれて対処されることも多い。 確定する連携を覚えて、しっかりとヒットさせるようにしよう。 相手が追従型のサポートを選択している場合には、フォローのアクティブアシスト発動時に 使うとレジストスマッシュならではの相対的リターンが望める 焔裂破 無敵技かつ発生は保証されているので信頼度は高め。半固定の連携が狙い目。 空対空を意識したジャンプにはヒット率はあるが、通常の飛び込みにはガードされやすいため、 地上の攻めに対しての割り込みとして狙おう。 本作はカルラに限らず、ダッシュは停止に隙があり、連携は見た目よりも隙間のあるものが多い。 狙いどころ見極めると強力な武器になる。 ただし相打ちになることも多いため、自身の体力が残り少ない時は注意しておこう。 体力に余裕があるなら、愛佳の本やアロウンのニグレドやまーりゃんの花火などの飛び道具や 相手のA系列の攻撃重ね(一部B系列でも可能)などにあわせて打つことで、 焔 (相手の攻撃hitで硬直終了) [焔]or[激砕~]などが狙えたりすることも覚えておこう。 ただし、暗転後に投げられることもあるので注意が必要。 裂震爆焔渦 3ゲージ技かつ空中の相手には当たりにくい技だが、 発生が比較的早く(14F)攻撃発生まで無敵があり相手をホールドするため、焔裂破(11F)にちかい割り込みが可能。 リスクも大きいがリターンも非常に大きい。 割り込みで使う場合は、アシストによってはガードされても良いようにアクティブアシストを入れ込んでおこう。(アクティブアシストでキャンセルできる猶予が短いため)
https://w.atwiki.jp/tomadoibito/pages/29.html
涼宮ハルヒハルヒが上に乗ってきて強奪 ★イベント画像あり★ ハルヒの熱はかり ★イベント画像あり★ ハルヒのバーチャルバトル ★イベント画像あり★ ハルヒのポーズ指導 ★イベント画像あり★ ハルヒのどこかで見た夢 ハルヒと剣のデザイン ハルヒの告白練習 ハルヒの寝顔 ハルヒの弁当 ハルヒと消しゴム飛ばし ハルヒのものまね ハルヒと地震 ハルヒとゲームで勝負 ハルヒと実験 ハルヒと登校 ハルヒとジュース ハルヒの餌付け ハルヒから餌付け ハルヒとにらめっこ ハルヒのモーニングコール ハルヒの膝枕★イベント画像あり★ ハルヒと恋の始まり ハルヒに羽交い締めにされて強奪★イベント画像あり★ ハルヒと宿題と手伝い ハルヒとヘッドフォン ★イベント画像あり★ ハルヒの呼び名 ハルヒと呼び名の変更 ハルヒと公園カップル ハルヒの着替え中 ★イベント画像あり★ ハルヒと掃除 ハルヒのポニーテール ★イベント画像あり★ ハルヒのお見舞い ハルヒに肩揉み ★イベント画像あり★ ハルヒの変な踊り ★イベント画像あり★ ハルヒと勉強会 ハルヒのデバッグ ★イベント画像あり★ ハルヒの後6分 夕日のハルヒ ★イベント画像あり★ ハルヒとストローと1本 ★イベント画像あり★ ハルヒとお姫様抱っこ ★イベント画像あり★ ハルヒと意見の違い ハルヒと夜の並木道 ハルヒと夢の続き ハルヒのウェディング ★イベント画像あり★ [#q0d250ee] [#xccf1967] [#id157d81] [#r158d3cf] 涼宮ハルヒ ハルヒが上に乗ってきて強奪 ★イベント画像あり★ (※土曜でも可) 古泉・平日:シルエットシーン(グラフィック) ハルヒ・連続:キス音SE(サウンド) (変な踊りが不可に) ハルヒの熱はかり ★イベント画像あり★ ハルヒ・平日:画像表示調整(スクリプト) ハルヒ・連続:画像のズレを直す(スクリプト) (意見の違いが不可に) ハルヒ・連続:音のタイミング調整(スクリプト) ハルヒ・連続:難易度調整(スクリプト) (意見の違いが不可に) ハルヒ・連続:プレイ時間調整(スクリプト) (意見の違いが不可に) ハルヒのバーチャルバトル ★イベント画像あり★ ハルヒ・連続:敵パラメータ(スクリプト) (にらめっこが不可に) ハルヒ・連続:思考ルーチンフロー(スクリプト) ハルヒ・連続:マップ設定(スクリプト) (お姫様抱っこが不可に) ハルヒ・連続:イベントスクリプト(スクリプト) (弁当、ウエディング、お見舞いが不可に) 作業時間外・連続 ハルヒのポーズ指導 ★イベント画像あり★ ハルヒ・平日:背景探し(グラフィック) (夕日、膝枕、公園カップルが不可に) ハルヒ・連続:イベントキャラ構図(グラフィック) ハルヒのどこかで見た夢 ハルヒ・平日:イメージボード(グラフィック) ハルヒ・連続:異世界ラフ背景(グラフィック) ハルヒ・連続:現実世界ラフ背景(グラフィック) (夕日が不可に) ハルヒと剣のデザイン ハルヒ・別作業・平日:装備品考案(シナリオ) ハルヒ・連続:伝説の設定(シナリオ) ハルヒ・連続:衣装設定(グラフィック) (ウエディングが不可に) ハルヒの告白練習 ハルヒ・平日・かなり:外出してSE録音(サウンド) みくる・連続:告白シーン(スクリプト) ハルヒ・連続:役作り キャラ(サウンド) ハルヒの寝顔 ハルヒ・平日:音を鳴らす(スクリプト) ハルヒ・連続:BGM割り当て(スクリプト) ハルヒ・連続:ループチェック(デバッグ) ハルヒの弁当 ハルヒ・平日:デートシナリオ作成(シナリオ) (羽交い絞め、ストロー、夕日が不可に) ハルヒ・連続:イベントスクリプト(スクリプト) (ウエディング、お見舞い、バーチャルバトルが不可に) ハルヒと消しゴム飛ばし ハルヒ・平日:メインシナリオ作成(シナリオ) (夢の続きが不可に) ハルヒ・連続:キャラシナリオ作成(シナリオ) (地震、掃除、ものまねが不可に) ハルヒのものまね ハルヒ・平日:キャラ紹介文(シナリオ) ハルヒ・連続:キャラシナリオ作成(シナリオ)(消しゴム飛ばし、地震、掃除が不可に) ハルヒ・連続:台本作成(シナリオ) ハルヒ・連続:役作り 感情(サウンド) ハルヒと地震 ハルヒ・平日:シナリオネタ探し(シナリオ) (膝枕、恋の始まり、ゲームで勝負が不可に) ハルヒ・連続:キャラシナリオ構想(シナリオ) (登校、実験、掃除が不可に) ハルヒ・連続:キャラシナリオ作成(シナリオ) ハルヒとゲームで勝負 ハルヒ・平日・なぜか:シナリオネタ探し(シナリオ) (膝枕、恋の始まり、地震が不可に) ハルヒ・連続:説明書を読む(スクリプト) (膝枕が不可に) ハルヒ:作業時間外 ハルヒと実験 ハルヒ・木曜:選択肢考案(シナリオ) ハルヒ・連続:メインシナリオ構想(シナリオ) (登校、夢の続きが不可に) ハルヒ・連続:サブシナリオ構想(シナリオ) ハルヒ・連続:キャラシナリオ構想(シナリオ) (登校、地震、掃除が不可に) ハルヒ・日曜:時間外 (他の日曜イベントと併用可 ウエディングと一緒に出来るのを確認) ハルヒと登校 ハルヒ・平日:メインシナリオ構想(シナリオ) (実験、夢の続きが不可に) ハルヒ・平日:キャラシナリオ構想(シナリオ) (実験、地震、掃除が不可に) ハルヒ:作業時間外 ハルヒとジュース ※書き込み・シナリオ強化週が入手出来る ハルヒ・平日・2週目:シナリオテーマ考案(シナリオ) ハルヒ・連続:世界設定考案(シナリオ) (ハルヒの餌付けが不可に) ハルヒ・連続:世界年表考案(シナリオ) ハルヒ・連続:キャラ性格設定(シナリオ) (にらめっこが不可に) ハルヒ・連続:メインシナリオ設定(シナリオ) ハルヒ・日曜:作業時間外 ハルヒの餌付け ハルヒ・平日:世界設定考案(シナリオ) (ジュースが不可に) ハルヒ・連続:アイテム画像(グラフィック) (ハルヒから餌付けが不可に) ハルヒ・連続:選択肢考案(シナリオ) (実験が不可に) ハルヒ:作業時間外 ハルヒから餌付け ハルヒ・平日・午後:アイテムパラメータ(スクリプト) ハルヒ・連続・午後:アイテム画像 (ハルヒの餌付けが不可に) ハルヒとにらめっこ ハルヒ・平日:キャラ性格設定(シナリオ) (ジュースが不可に) ハルヒ・連続:敵パラメータ(スクリプト) (バーチャルバトルが不可に) ハルヒ・連続:キャララフ(グラフィック) ハルヒのモーニングコール ハルヒ・平日:特殊攻撃ボイス(サウンド) ハルヒ・連続・午前:ボイスデータ化(サウンド) ハルヒ・連続・午後:実機ボイスチェック(サウンド) ハルヒ・連続:作業時間外 ハルヒの膝枕★イベント画像あり★ ハルヒ・平日:音楽鑑賞(サウンド) ハルヒ・連続:背景探し(グラフィック) (ポーズ指導、夕日、公園カップルが不可に) ハルヒ・連続:シナリオネタ探し(シナリオ) (恋の始まり、ゲームで勝負、地震が不可に) ハルヒ・連続:説明書を読む(スクリプト) (ゲームで勝負が不可に) ハルヒ・連続・日曜:作業時間外 ハルヒと恋の始まり ハルヒ・平日:映像鑑賞(サウンド) ハルヒ・連続:シナリオネタ探し(シナリオ) (膝枕、ゲームで勝負、地震が不可に) ハルヒ・連続:作業時間外 ハルヒに羽交い締めにされて強奪★イベント画像あり★ (※土曜でも可) ハルヒ・平日:教本探し(グラフィック) (勉強会が不可に) ハルヒ・連続:デートシナリオ作成(シナリオ) (ストロー、夕日、弁当が不可に) ハルヒと宿題と手伝い ハルヒ・平日:画像チェック(デバッグ) (後6分が不可に) ハルヒ・連続:サウンドチェック(デバッグ) (ハルヒのデバッグ、あと6分が不可に) ハルヒ・連続:スクリプトチェック(デバッグ) (ハルヒのデバッグ、あと6分が不可に) ハルヒ・連続:シナリオチェック(デバッグ) (後6分が不可に) ハルヒ・連続:誤字脱字チェック(デバッグ) (ハルヒのデバッグが不可に) ハルヒとヘッドフォン ★イベント画像あり★ ハルヒ・平日:音量チェック(デバッグ) ハルヒ・連続:ボイスチェック(デバッグ) ハルヒの呼び名 みくる・平日:サブシナリオ構想(シナリオ) (実験、公園カップルが不可に) ハルヒ・連続:サブシナリオ作成(シナリオ) (夜の並木道が不可に) ハルヒ・連続:呼称表リスト(シナリオ) (呼び名の変更が不可に) ハルヒと呼び名の変更 ハルヒ・平日・4週間目・なぜか・午前:呼称表リスト(シナリオ) (呼び名が不可に) ハルヒ・連続・4週間目:作業時間外 ハルヒと公園カップル ハルヒ・平日・なぜか:背景探し(グラフィック) (ポーズ指導、夕日、膝枕が不可に) ハルヒ・連続:サブシナリオ構想(シナリオ) (呼び名、実験が不可に) ハルヒ・日曜:作業時間外 ハルヒの着替え中 ★イベント画像あり★ ※かなりではポニーテールが優先される ハルヒ・平日・全体作業・なぜか:コスプレ撮影(グラフィック) (ポニーテールが不可に) ハルヒ・連続・別作業(衣装探し(服の資料探し)(グラフィック))+みくると外出作業 ※実際には「みくると外出作業中」に「ハルヒは別で衣装探し」 矢印はみくる側に繋げること ハルヒと掃除 ハルヒ・平日・3週間目:キャラシナリオ構想(シナリオ) (登校、実験、地震が不可に) ハルヒ・連続:キャラシナリオ作成(シナリオ) (消しゴム飛ばし、地震、ものまねが不可に) ハルヒ・連続:作業時間外 ハルヒのポニーテール ★イベント画像あり★ ※かなりでこちらが優先される ハルヒ・平日・かなり:コスプレ撮影(グラフィック) (着替え中が不可に) ハルヒ・連続:恥じらい表情(グラフィック) ハルヒのお見舞い 長門・平日・ハルヒなぜか:エフェクト割り当て(スクリプト) ※午前かつ長門少しだと、長門と相合傘が発生 ハルヒ・連続:シナリオコンバート(スクリプト) ハルヒ・連続・土曜・午前:イベントスクリプト(スクリプト) (弁当、ウエディングが不可に) ハルヒ・連続・土曜・午後:外出作業 ハルヒ・日曜:作業時間外 ハルヒに肩揉み ★イベント画像あり★ ハルヒ・平日・少し・憂鬱・疲労:デバッグ作業ならなんでも ハルヒ・連続:デバッグ作業 ハルヒ・連続:デバッグ作業 ハルヒ・連続:デバッグ作業 ハルヒの変な踊り ★イベント画像あり★ みくる・平日・別作業:特殊攻撃説明文(シナリオ) 古泉・連続:キス音SE(サウンド) (上に乗ってきて強奪が不可に) 古泉・連続:ラブリィなもの考案(シナリオ) (ストローが不可に) ハルヒ・連続:特殊攻撃の設定(スクリプト) ハルヒと勉強会 ハルヒ・平日・リラックス:教本探し(グラフィック) (羽交い絞めが不可に) ハルヒ・連続:教本で勉強(サウンド) ハルヒ・連続:作業時間外 ハルヒのデバッグ ★イベント画像あり★ 長門・平日:誤字脱字チェック(デバッグ) (宿題と手伝いが不可に) 長門・連続:サウンドチェック(デバッグ) (宿題と手伝い、後6分が不可に) 長門・連続:スクリプトチェック(デバッグ) (宿題と手伝い、後6分が不可に) 長門・連続:表示物チェック(デバッグ) 長門・連続:作業時間外 ハルヒの後6分 ハルヒ・平日:サウンドチェック(デバッグ) (宿題と手伝い、ハルヒのデバッグが不可に) ハルヒ・連続:シナリオチェック(デバッグ) (宿題と手伝いが不可に) ハルヒ・連続:スクリプトチェック(デバッグ) (宿題と手伝い、ハルヒのデバッグが不可に) ハルヒ・連続・午前:画像チェック(デバッグ) (宿題と手伝いが不可に) ハルヒ・連続:作業時間外 夕日のハルヒ ★イベント画像あり★ ハルヒ・平日・憂鬱:背景探し(グラフィック) (ポーズ指導、膝枕、公園カップルが不可に) ハルヒ・連続:デートシナリオ作成(シナリオ) (羽交い絞め、ストロー、弁当が不可に) ハルヒ・連続・午後:現実世界ラフ背景(グラフィック) (どこかで見た夢が不可に) ハルヒとストローと1本 ★イベント画像あり★ みくる・平日・ハルヒかなり:ラブリィなもの考案(シナリオ) (変な踊りが不可に) ハルヒ・連続:デートシナリオ作成(シナリオ) (羽交い絞め、夕日、弁当が不可に) ハルヒとお姫様抱っこ ★イベント画像あり★ 古泉・平日・午後:マップ設定(スクリプト) (バーチャルバトルが不可に) +ハルヒ・↑と同時に別作業:SE楽器音(サウンド) ハルヒ:作業時間外 ハルヒと意見の違い ハルヒ・平日・なぜか・憤慨:画像のズレを直す(スクリプト) (熱はかりが不可に) ハルヒ・連続:プレイ時間調整(スクリプト) (熱はかりが不可に) ハルヒ・連続:難易度調整(スクリプト) (熱はかりが不可に) ハルヒと夜の並木道 みくる・平日・ハルヒなぜか:背景ラフの清書(グラフィック) ハルヒ・連続:サブシナリオ作成(シナリオ) (呼び名が不可に) ハルヒ・連続:環境音(サウンド) ハルヒ・連続:作業時間外 ハルヒと夢の続き (※土曜でも可) ハルヒ・平日・なぜか:メインシナリオ構想(シナリオ) (登校、実験が不可に) ※ハルヒ・なぜかでも午前は登校が優先 午後だとこちら優先に ※みくる・なぜかだと「みくると夜の校舎」が優先。ただし、土曜に起こした場合はこのイベントが優先。 ハルヒ・連続:メインシナリオ作成(シナリオ) (消しゴム飛ばしが不可に) ハルヒ・連続:作業時間外 ハルヒのウェディング ★イベント画像あり★ みくる・平日・ハルヒかなり:エンディング曲(サウンド) ハルヒ・連続:イベントスクリプト(スクリプト) (弁当、お見舞い、バーチャルバトルが不可に) みくる・連続:衣装設定(グラフィック) (剣のデザインが不可に) ハルヒ・連続:イベントキャララフ(グラフィック) 作業時間外・日曜 [#q0d250ee] 平日: 連続: 連続: 連続: 連続: 連続: 連続: [#xccf1967] 平日: 連続: 連続: 連続: 連続: 連続: 連続: [#id157d81] 平日: 連続: 連続: 連続: 連続: 連続: 連続: [#r158d3cf] 平日: 連続: 連続: 連続: 連続: 連続: 連続:
https://w.atwiki.jp/6war/pages/752.html
基本情報 名前 マルラ・フィンガーハルト 生没 ザールック (3118~3336) 出身 アトレティア国 種族 魔族 性別 女 略歴 アトレティア国将軍、ロザンド軍四天王の一角を担う。 何か明確な目的があるわけではなく、単に戦場の高揚感のみを楽しみ、戦いという行為そのものを手段ではなく目的としていた。 死の商人であるコルディアがロザンドに取り入ろうと接近した時も、その財力だけを利用する進言をする。 3330年、ジルダー出奔からはじまったアトレティア内乱の争いで、ロザンドはガザデルーと並び最有力候補であった。 しかし、突如ビーストバリア国がロザンドに攻撃を仕掛け、グスティナの戦いになだれ込む。 当初は無謀な突撃と思われたこの戦いだが、ビーストバリア国の遠謀により、マルラはガイラスと共に既にビーストバリア国への内応を約束していた。 こうしてマルラは、主人であるロザンドの戦死を手土産にビーストバリア国に寝返る。 このときも、ガイラスはこのままロザンド派閥に残っても身を滅ぼすという見通しから裏切った事に対して、マルラの裏切りの動機は「気分転換」程度のものであったという。 その後、トリスの戦い、マドリアルの戦いを経て六界連合軍に参戦し、ルーイガルド侵攻作戦に従軍。 六界連合軍によるルーイガルド侵攻作戦がはじまると、ルーイガルド17327年カティアの戦い、ハイネスブルの戦い、カスタリアの戦いに参戦。連合軍再編成により第8部隊所属の将軍となり、グラーバル、ミッドガルツという、生まれも経歴も全く異なる将と混成部隊を組んだ。 連合軍が陸路と海路の二手に別れた時は陸路部隊に編入され、17328年ガルーダ攻略戦に参戦、苦戦しながらもビアスコア帝国との決戦に勝利する。 かつて共にロザンド派閥に所属していたガイラスは、この六界連合軍の戦いにおいても、常に敵将と連絡をとり、戦況をみていつでも寝返る準備をしていたのに対し、マルラは多少落ち着きを持ち、終始六界連合軍から離れることなく戦場を転戦した。 しかし、最終決戦となったシャクティアナ帝国とのエリス・ラゴンの戦いにおいて、グラスシード、ローラルの猛攻撃を受け第8部隊は半壊、グラーバルの到着まで持ちこたえることができず、ミッドガルツと共に戦死する。 人物 彼女は六界連合軍においては、心を入れ替え連合軍に徹したのか、ガイラスと同様内通の準備をしていたが、彼と違いたまたま裏切るタイミングがつかめず、その証拠が出なかっただけなのか、今となってはそれを確かめる術はない。 敵の油断を誘うため、外見を変える呪いを自身にかけ幼女の顔をしている。そのため本当の顔は同僚ですら見たことはない。(レキレキが年齢と不釣合いな幼女の姿をしている理由がいまだに謎なのとは違い、彼女の場合は法術にある程度心得のある者なら姿を変えている事を見破ることができる) 関連項目 LOST MOON FLEET LUNATIC DESTINY
https://w.atwiki.jp/haruhioyaji/pages/63.html
母さん どうしたの!ハル、その格好? ハルヒ 知らないおっさんに捕まりそうになって、気持ち悪いから、頭突きして逃げてきたわ。あと、おっさんの車のナンバー、覚えてるわ! 母さん まあ、大変。ケガはない?どこか痛いところは? ハルヒ ない。おでこが少し痛いけど。 母さん どれどれ、ええ、大丈夫みたいね。無事でよかったわ。でも、どうして頭突きにしたの? ハルヒ 最初ぼかぼか殴ってやったんだけど、そんな小さな手じゃきかないな、って言われたんで、もっと重くて大きなもの、と思ってアタマを思いついたの。 母さん まあ、そうなの。……んー、ハル、まだ元気あるかしら? ハルヒ もちろん、あるわ! 母さん じゃ、ちょっと『特訓』しましょう。お庭にいらっしゃい。母さん、そのおじさんの車のナンバー、警察に電話しとくから。 ハルヒ ね、ね、『特訓』って何するの? 悪いおっさんの倒し方? それでうちのオヤジも倒せる? 母さん というか、その前段階をね。はい、母さんが腕を出すから、手首のところをぎゅっと捕まえて。そう両手でね、放しちゃ駄目よ。 ハルヒ うん! 母さん ……でも、ほら、こうすると簡単にはずれちゃうの。 ハルヒ えっ!母さん、今どうやったの? 何をやったの? 母さん もう一回やりましょう。はい、手首を捕まえて。放しちゃ駄目よ。力いっぱいにね。 ハルヒ うん! 母さん ……はい、はずれました♪ ハルヒ うー、母さん、なんかズルしてない? 母さん ズルしてないわ。ハルにもできるわよ。やってみる? ハルヒ うん、やる! 母さん じゃあ、母さんがハルの手首を捕まえるわ。外してみて。 ハルヒ ……う、動かない。 母さん んー、そうね。ハルはどうしたいの? ハルヒ さっき母さんがやってたみたいに、こう手をパーにして、ひじを曲げると、外れるんでしょ? 母さん そうね。そうすると手首を握っている相手も無理な角度になるわね。でも、相手が力の強い人だったら、どうする? ハルヒ うー。 母さん 母さんが、やってたの、よおく思い出してみて。 ハルヒ うーん……あ、こう……で、こうだ! 母さん はい、外れた。上手よ、ハル。 ハルヒ 母さん、も一回、もう一回やらせて。 母さん はいはい。……さあ、外してみて。 ハルヒ こうで、こうして、で、こうだ! 外れた! 母さん わかった? どうやったの? ハルヒ 手首つかまれて動けないから、あたしの方が半歩前に出たの! そしたら、ひじを曲げることができるわ! 母さん その通り。よく自分で気付いたね、えらいわ、ハル。 ハルヒ えへへ。 母さん 相手に捕まえられたり押さえられたりして動けなくなったら、まだ動かせるところをつかうの。体の向きを変えるとかもいいわね。足は腕より何倍も強いから。じゃあ、今のが分かったら、次のもできるかしら? 母さんが後ろからハルに抱き付くわ。腕もいっしょに上から押さえつけてるから、両腕は動かせないわね。さて、動かせるのは? ハルヒ うーんと、頭と足! 母さん そうね。じゃあ、まずは足を使ってみて。 ハルヒ んー、母さんの足、踏んづけてもいいの? 母さん 痛いかしら。でも、それは良い案ね。採用しましょう。他には? ハルヒ うーんと、うーんと。 母さん じゃあ、ヒント。片足だけを使ってみて。 ハルヒ 片足? 後ろはさっき踏みつけるのにつかったから、前だ。あ、あれ。 母さん そう、片足を前に踏み出すの。足の力は腕より強いと言ったでしょ? 力の弱い人だと、それだけで体を捕まえてる腕がほどけるわ。ほどけなくても、隙間が空くかも。そしたら、くるっとターンできるでしょ。ターンするときは、自分の肘の位置を意識してね。肘をあてて、うんと腰を落とすの。足の位置は変えずに、体当たりするイメージね。うん、うまい、うまい。 母さん 今度は母さんの片手でハルの右手をひっぱるわね。 ハルヒ う……ひきずられちゃう。 母さん もう一回やりましょう。引っ張られたら腰を少し落としてみて。 ハルヒ あっ、ずっと耐えられる。 母さん 綱引きでも使う手ね。上半身が持って行かれた後だと駄目よ。 ハルヒ うん。 母さん で、ハルが簡単に引っ張って来れないとわかると、相手はもっと強い力で引くわね。 ハルヒ うん。 母さん どうしたらいいかわかる? ハルヒ んー。 母さん こうするの。 ハルヒ わっ。 母さん ごめんね、大丈夫? ハルヒ いったーい。びっくりしたわ。 母さん おもいっきり引っ張ってる時に、急に相手が力を抜くと反応できないでしょ? ハルヒ そうね。あ、そうか! 母さん わかったみたいね? ハルヒ つまり「反対」をやればいいのね? 相手がひっぱってる時は、相手と同じように引っ張るんじゃなくて、反対に引っ張らない、力を抜く・・・押してもいい? 母さん ええ、押す場合もあるわ。でも、ハルはもっと大事なことが分かったみたいね。 ハルヒ うん、そうかも! 母さん 今みたいな技は、それはもうたくさんあるけど、基本はみんな同じ。今、ハルが言ったことね。それから、こんな風な技は、ハルよりずっと大きな力の強い相手に効果があるわ。もちろん、うまくやれば、だけどね。 ハルヒ そうなの? 母さん だって、相手の力を、こちらの好きなように利用するんだもの。ちょっと難しい? ハルヒ うーん。 母さん ハルはいま「反対」と言ったわね。「反対」が効果があるのは、それまでと全然違った動きだから、相手が反応できないのよね? ハルヒ うん。 母さん だから、最初は「反対の反対」をやるの。相手を押して倒す場合には、最初は引っ張る。相手を引っ張って倒すときは、最初は押す。 ハルヒ うん。 母さん ちょっとやってみる? ハルヒ うん! オヤジ おまえら、こんな暗くなるまで、何やってんだ? 母さん おかえりなさい。おとうさん。 ハルヒ あ、オヤジ、おかえり。 オヤジ ハルヒ、「おとうさん」って言えよ。 ハルヒ やだ。恥ずかしいもん。 オヤジ オヤジの方が恥ずかしいぞ。まあ、いいや。冷えてきたぞ、中に入らないか? ハルヒ そのまえに、ちょっと腕をとって引っ張ってみて。 オヤジ はあ?俺を投げようってのか? ハルヒ うん。 オヤジ うん、じゃないだろ。あっさり手のうち明かしてどうするんだ? ハルヒ じゃ、ううん。 オヤジ やれやれ。……ほら、これでいいのか? ハルヒ ん! オヤジ っひょい、と。 ハルヒ バカオヤジ! なんで投げられる前に飛ぶのよ? オヤジ 正確には投げられた方向に飛んでるんだけどな。……親の威信だ ハルヒ やっぱりオヤジは、いじわるオヤジよ!もう、中入る! オヤジ ……なんだってんだ? 母さん 今日、ちょっと怖いおじさんに捕まえられそうになって、頭突きして逃げてたって。 オヤジ おいおい。 母さん それで、トラウマにならないように、ちょっと体さばきの練習をしてたの。 オヤジ どこのどいつだ、そのバカは? 母さん ハルが車のナンバー覚えていたので警察に電話しました。 オヤジ こうしちゃおれん。そのナンバー教えてくれ。先回りして、焼き入れてくる。 母さん 忘れました。 オヤジ 母さんが一度覚えたことを忘れるわけがないだろう。 母さん どうやって車のナンバーだけで、相手を特定するの? オヤジ 造作もない。@@のふりをして陸運局に電話をすればいいんだ。名前と住所が分かれば、あとはどうとでも。 母さん やっぱり、忘れました。お父さん、ハルのことだと見境いがないから。 オヤジ 娘を持つ父親として、当然の感情だぞ。 母さん 感情は当然でも、行動がちょっと。 母さん ……ということがあってね。まだハルが小学校2、3年生だったと思うわ。お父さん、行き場のない感情を、ハルを鍛えることに振り向けちゃったのね。それで、殴る蹴るの得意な娘に育ってしまって。 キョン はあ。 母さん わたしが教えたのは古風で地味な技ばっかりだけれど、お父さんと一緒で無駄に大技が好きで……。お父さんは相手を大技に持ちこむ悪知恵があるけれど、ハルは変にまっすぐというか、ちょっと心配ね。 ハルヒ ちょっと母さん、キョンに何を話してるのよ!? オヤジ そうだそうだ。母さんばかりキョンと話してずるいぞ。 ハルヒ そういう話をしてるんじゃない! オヤジ だそうだ。だが、母さんの『古風』なやつの中にも危ない技がたくさんあるんだぞ。 ハルヒ そういう話をしてるんでもない!
https://w.atwiki.jp/haruhioyaji/pages/305.html
ハルヒ先輩4から 「ハルヒ、前から言ってたけど、明日から修学旅行だ。2泊3日だけど、その間会えないから」 「なんで?」 「なんでって、旅行だし、この町離れるから」 「父兄参加はないの?」 「ない!と言うか、父兄じゃないだろ!?」 「保護者扱いにしなさい」 「保護者も同伴しない! っていうか、修学旅行だぞ、同じ高校だったんだし、ハルヒも行っただろ?」 「ううん、行ってない。団体行動に対してモチベーション低かったから」 「いや、学校自体が団体行動の固まりだろ!」 「とにかく連れていきなさい!」 「首にすがりついてゴロゴロしても無理!」 「どうしても?」 「上目使いしても、くらくらするけど、無理。だいたい俺の一存に左右される学校行事なんてないだろ!?」 「じゃあ校長を堕してくる」 「やめろ。本気でできそうだから、やめてくれ」 「じゃあ、土壇場にしか働かない知恵をさっさと働かせなさい!」 「ひどい言われようだ。……毎晩、かならず電話するから」 「あんたね、そこらへんの高校生カップルとは訳が違うのよ!そんなので満足できるわけないでしょ!」 「いや、おれ高校生だし。満足いかなくても我慢するのが大人というものでは?」 「わかったわ。あんたが修学旅行に行けないように、拉致ればいいわけね」 「ぜーんぜん、分かってないぞ!」 「つまり、あんたはあたしと二人で大人の修学旅行をするという訳よ」 「へんなところに『大人』とか入れるな!いろいろいろいろ、もてあますだろ!」 「それは、すなわち『期待』してるということね!」 「ああ、俺自身が堕ちていく……」 「修学旅行に行けなくなったっていえば、積みたて金も払い戻してくれるし、軍資金もばっちりよ!親だってその期間、子供が旅行に行くことは折込済みだし」 「修学旅行を偽装したバカップル・ツアーがはびこったら、どうする?修学旅行崩壊だぞ」 「じゃあ聞くけど、今時修学旅行で何が学べるのかしら? 100個上げられたら考え直してあげる」 「100は企画者でも無理じゃないか?」 「何十年前から繰り返し、京都や奈良の神社仏閣を見て、何が楽しいの? しかも観光コース化された有名寺院ばっかり! 奈良の遺跡なんて結局お墓ばっかりじゃないの! 京都にはね、何度も戦場になってるから、怪奇スポットには事欠かないわ。それに縁切り寺もあれば、わら人形スポットも、BL向け縁結び寺だってあるの。こういう事実を隠蔽して、金ピカ寺院で鹿にせんべいやって、木刀で大仏の腕を切り落として、何が修学よ。どんな学を修めるっていうの!?」 「いや、俺たちの学校は関西だから、その京都・奈良にすら行かん!!」 「☆※*#★%$!!!」 「%*※★#$☆!!」 ………… ……… …… … 「はあはあ、わかったわ」 「はあはあ、そうか、わかってくれたか」 「修学旅行でもどこへでも行って来なさい!」 「そんな捨て鉢な」 「さびしくなったら、あんたの携帯に電話する!」 「ああ、そうしろ」 「あたしも何時かけたくなるかわかんないし、昼間とかどっか見学してる時は邪魔だろうから、留守録にしとくといいわ」 「すまんな。気をつかわせて」 「いいわよ。そのかわり、留守録にはことごとくエロボイスを吹き込んどくから」 「え、エロボイスって何?」 「いわゆる、あえぎ声よ。詳しく言うと、性的に感じて思わず出ちゃう声ね」 「詳しく言うな!」 「もてあまして、旅行を抜け出して帰ってきても無駄よ。あたしも旅行に出て留守にしとくから」 「ハルヒ、分かってるのか?それって刺し違いだぞ。相手にダメージ与えるつもりで、自分も同じだけ食らうんだぞ」 「確かにそうね。じゃあ、あんたもエロボイスをあたしの携帯に入れておきなさい。さびしくなったら、それ聞いてしのぐから」 「ちょっと待て。な、なにをしのぐんだよ!」 「というより、今ここで、録音すればいいわけよね」 「腕をまくるな、唇を舐めるな! うまく間合いを詰めてくるな!ハ、ハルヒ。言っとくが、ここは天下の公道だ」 「少し路地に入れば、誰も来ないわよ。2千円出すから、とりあえずシャツを脱ぎなさい」 「そ、そういうのをな、青少年愛護条例違反っていうんだぞ! いけない大人め!」 「冗談よ。ああ、こういう冗談を3日間も我慢しなきゃならないなんて、耐えられるかしら」 「こういう冗談だったら、永遠になくても耐えられるぞ。それに、おまえは冗談のつもりでも、第3者的には立派にセクハラだぞ」 「ちょっと、キョン、喜びなさい! あんたとアホな話をしてたら、名案が浮かんだわ。これならあんたもあたしも文句ないはずよ。やっぱり欲望は発明の母ね」 「いや、普通は『必要は発明の母』っていうんだが……激しく不安だが、それって本当に名案なのか?」 ● ● ● 「点呼だ。この部屋……は、そうか。一人除いて全員いるか?」 「せんせーい。今夜もキョン君がいません」 「聞こえん。午後6時から午前7時まで、あいつの話をしても当局は一切関知しないからそのつもりで。じゃ、あんまり夜ふかしするなよ」 ● ● ● 「最初からこうすればよかったのよ!」 「どうやって、こんなめちゃくちゃな話、通したんだよ!?」 「聞きたいの?」 「……聞きたくない」 「これなら、あんたも修学旅行に参加できるし、『大人の〜』改め『夜の修学旅行』もあたしと楽しめる。誰も損害をこうむる人がいない、まさにwin−winのソリューションね!」 「俺の体が持たん……。あと『夜の』ってのもやめろよ」 「修学旅行なんて半分は移動時間なんだから、バスや電車のなかでたっぷり眠りなさい。今夜も寝かせないからね♪」 ハルヒ先輩6へ
https://w.atwiki.jp/datugenn/pages/396.html
平和の島に海軍基地?―考え直そうー パク・ムンジェ博士 1950年6月25日(日)に韓半島で戦争が簿発したとき、10代の中学生だった私は、学校がすべて休校というラジオ報道を音楽を聴くような心地よさで聞いた。宿題はなく、近所の子と漢江で釣りをしたり泳いだりでき、サッカーも毎日できる、と。 勿論、その後ソウルで10代の子として過した3ヵ月はそうは行かなかった。厳しい軍事占領、若者の強制徴兵が公然と行なわれ、何もかもが不足していた―食料も、水も、電気も。特に、姉が北朝鮮人民軍音楽隊に引っぱられると、家族に別離が生じた。やがて、一家が生き延びるためには南へ逃げなければならないと確信するようになった。冬になり、中国の介入で前線が再びソウルに移っていた。 母は、当時我々4人の子供を一家の主として支えていたが、南端の済州島まで移動した方がよいと判断した。済州は我々の先祖の地であり、当時、祖父母が住んでいた。 また、水で隔てられた島は本土の紛擾から遠い、「平和の島」だろうとも考えた。 丸3日間、ソウルからプサンまで、避難する人で満員の列車の屋根に乗っかり、数知れないトンネルをくぐり、石炭の煙にまみれてつらい旅をした。だが、その後も、もう3日間プサンから済州島まで、「銀の波」という全く不似合いな名の、ガタの来た危なっかしいフェリーに乗って行かなければならなかった。船は、避難する家族で満杯だった。そしてようやく島に到着し、文字通り祖父母の胸に泣きながら飛び込んだのだった。 済州島は、到着して数日後に分ったことだが、「平和の島」とはほど遠い所だった。10人に1人の割で島民が政治イデオロギー上の理由で殺戮された悲劇、4・3事件の記憶がつきまとっていた。韓国政府に徴集された栄養失調の若者数万人が、饑餓の行軍と船旅で島に送られ、モサルポという海沿いの村の駐屯地に入れられた。ハンナム港から撤退した何百という北朝鮮避難民が、毎日韓国と米海軍の輸送船で連れてこられ、ありとあらゆる公共施設―校舎や市役所、工場などに収容された。しかしそこには適切な補給や支援もなかった。私は夜、ハルラ山近くの山で信号灯が瞬き、野火が上がるのを見たが、それは政府に反逆する者たちの粘り強い存在を示していた。 私の済州での生活は、徴兵年齢より下の10代だったため、不規則なものだった。学校が開校してれば(オー・ヒョン中学へ)登校したが、軍用手榴弾を製造する工場でしばらく働いたこともあった。手榴弾を箱詰めしたり、無作為に選んだものを投げて爆発テストをしたりしたが、母親が怖がって無理に止めさせた。街で新聞売りをしたこともあった。 ある日、数百人の米軍憲兵が護衛する数千人の中国人・北朝鮮人捕虜を乗せた米輸送艦隊が島に近づくのを目撃した。この捕虜は、後になって分ったことだが、反乱を起こしたケジャ島の収容所に元々いた者だった。最も反抗的で、いつか出身地である共産主義国、中国か北朝鮮へ脱出したいと明言している者らは、済州の新しく建てられた空軍基地(当時のコード・ネームK-40)の捕虜収容所に入れられることになっていた。K-40は,今の済州国際空港がある場所だ。 数週間後、済州港近くの青空市場(サンジ・ハン)で、米軍ジープと高位らしい年配米軍将校に気がついた。彼は大勢の韓国人見物人に取り囲まれ、やかん購入の交渉をしているところだったが、意志の疎通ができないでいた。私はここ3年間にソウルの中学で英語の授業を受けていたので、流ちょうからはほど遠かったが、日常会話はなんとかできたので、将校に、「お力になりましょうか」と声をかけた。これに彼はとびついて、やかん購入ができたあとは、私をジープに押し込むように乗せ、捕虜収容所に連れて行った。彼はシェーファー大佐で、捕虜収容所司令官だった。彼はすぐさまわたしを通訳として傭い、補佐官!の役職もくれて収容所内に居場所をあてがってくれた。 キャンプで雇用された約1年半という短い期間の後、私達は済州島からプサンへ戻った。母が、ソウルに昔あった学校の多くがプサンで臨時開校していることを知り、私もこうした避難民の学校に戻るべきだと決めたからだが、私はシェーファー大佐からの厚遇を楽しんでいた。しかし、同時に、私の若い心は、疑問や理解不能の思い、恥ずかしさ、苛立ちで一杯だった。特に米軍と地元の韓国人―ただの島民であれ、本土からの避難民であれ、地方政府の役人であれ―との関係を見るときそう感じた。 アメリカは我々の同盟国であり、我々を助けに来てくれた歓迎すべきお客であるという私の当時の単純な理解とは裏腹に、彼らは主人顔に振舞い、治外法権的地位を占めていた。済州島に出入りするときも韓国主権による規制を受けることなく思いのままだった。我々の自然資源―土地、水、樹木なども勝手に利用した。人糞は海に投棄し、好き勝手にゴミ捨て場を作った。雉子や鹿狩りは許可なしに遊びでやっていた。何回も私はシェーファー大佐の公式訪問に同行して済州知事室に行ったが、大佐は横柄に振舞って知事をぞんざいに扱い、私には粗暴な英語も和らげたりせず文字通り訳すよう強要した。 多くの島民、特に極貧の避難民にとって、基地と米哨兵は金儲けの種を意味した。労務者としての仕事、ごみ処理要員、クリーニング要員、調理場の監視役の仕事などである。基地ができると、みすぼらしいスナック店、みやげ物屋、裁縫サービス店などが、門前に次々登場した。 しかし、若い韓国避難民女性が売春婦として米兵の袖を引く、基地周辺の掘っ立て小屋ガ出来るのを見るのは、私の若い心に一番恥と痛みを感じさせた。彼女らは、軽蔑され、ひどい扱いをされ、批難され、多の強制的処遇を受けなければならなかった。健康診断とか、近寄るなの看板が彼女らのぼろ屋の近くに立てられたりなど。しかし、兵士たちはずっと通い続けていた。大佐のジープでその側を通るとき、女の子達は叫び、寄っていけと手招きした。大佐は顔をしかめ、韓国女性一般への軽蔑の言葉をつぶやいたが、私は彼女らが恥ずかしく憎らしかった。しかし心の底では、私は彼女らがただ金のため、生き延びるため、飢えを免れ、おそらく子供を食べさせるためにやっているのだと知っていた。そして彼女らは心で泣きながらそれをしているに違いないと思った。 ある日、夜中に、基地内で騒動があった。女の人が基地内で客引きをしてつかまったのだ。彼女が基地に自分の意志でもぐりこんだのか、兵士に無理に連れてこられたのかは分らなかったが、彼女は米軍憲兵に逮捕され、基地を外から護っていた韓国空軍警察に引き渡された。翌朝、わたしは韓国の基地従業員がくすくす笑いをしながら、警察に捕まえられた女は完全に裸にされ、拷問として身体の毛を一本づつ抜かれ、裸で泣いている姿のまま基地周辺を見せしめのため引き回された、と話すのを聞いた。 その日の昼食後、私は大佐と基地周辺の定時見回りに出ていたが、遠くに白い着物を着た女が一人、人気無い海岸の黒い火山岩の上に座り、海を見ているのを目にした。この光景はあまりに物寂しく、彼女があまりに見捨てられたように思われた。同じ場所を帰りに通り過ぎたとき、あの姿はもう何処にもなかった。たが、わたしは白い韓国女性のスカートが遠い静かな海上に浮いているのを目にした。その日遅く、あの女性が海に身を投げたことを知り、私の予感が当たっていたことを確認した。 韓国海軍基地が済州セギポ近くのカンジュンという漁村に作られるという計画について多くのことが書かれている。済州島は、私の心の故郷であり、祖先の眠る土地である。どれほど説得されても、私は基地が韓国防衛のために必要だと信じることはできない。最も明白な事は、米海軍が中国に対する軍事覇権を維持し、同盟国日本を守るために、将来それを利用するだろうということだ。 最も明らかで紛れもない事実は、カンジュン基地が、戦時、否すべての地域戦争において、済州島を最も傷つきやすい軍事目標にしてしまうということだ。そのとき済州は、「平和の島」という呼称を永遠に失うだろう。 計画は中止すべきだ、ピリオドだ!韓国人は南であれ北であれ、あるいは海外居住であれ、立ち上がってこの愚劣なプロジェクトをやめさせるべきだ。これは将来の島民、あるいは韓国人全体を危険に陥れる。韓国の人々は立ち上がって、海外の強国によってこの考えに同調させられ計画を立てた政治家を、地方政治家であれ何であれ、辞めさせ、有罪にすべきだ。 最近ニューヨークタイムズ(2011年8月19日金曜日、A-10頁)にチェ・サンフンという記者が書いた記事が載った。題名は「島の海軍基地が韓国に反対運動を巻き起こしている」というものだ。記事はこの問題を雄弁に公平に語っている。記事の最後で記者は、47才の済州島アワビ漁師の言葉を引用している。「皆心配し過ぎだよ。どれだけ地域経済が潤うか考えてごらんよ、アメリカの航空機が数千人の兵士と現金を持って来るとき、いつでもそうなのさ」 戦時中、済州島で悲しい時代だと嘆いていた10代の少年は、今や、人生の黄昏を迎えた在米韓国人医師となっている。しかし、目を閉じれば、10代の少年のときと同様、今でも、白い韓国女性のスカート(チマ)が静かな大洋の波に浮かび、明るい午後の陽を浴びて光るのをはっきりと見ることができる。記事に出ていたあの若い漁師もまた、当時まだ生まれてはいなかったが、あの悲劇の情景を(心の中で)見てくれたらと強く願う。 (訳:古野恭代)
https://w.atwiki.jp/haruhi_yakusoku/pages/26.html
ハルヒルート分岐条件 エンディング分岐 涼宮ハルヒの約束I~III 涼宮ハルヒの約束IV攻略チャート例 涼宮ハルヒの約束V攻略チャート例 涼宮ハルヒの約束VI攻略チャート例 涼宮ハルヒの約束VII攻略チャート例 本物の見分け方 エンディング SOS会話の傾向 好感度による判定がシビアなのか、下記のルートどおりに進めてもグッドエンドにたどり着けない可能性がある。 SOS会話では、できるかぎりハート会話も選択しておきたい。 シャミセンのSOSエンブレムを全て取れば、映画の編集を誰が行ったのかが判明する。 ハルヒルート分岐条件 約束IVの「渚のビーチバレー」勝利 約束Vで古泉を「信用する」。 約束VIで「古泉を止める」。 エンディング分岐 グッドエンド ハルヒの好感度高 約束VIIの夜のイベントで本物を見分ける。(必須ではないかもしれない) バッドエンド 上記以外。 ☆シャミセンSOSエンブレムを全て取ると、グッドエンドに会話追加。 涼宮ハルヒの約束I~III 共通ルート参照。ただし、ハルヒとのSOS会話ではハート会話を1~2個選択しておくといいかも。 少女が絡むルートなので、涼宮ハルヒの約束IIでは少女を追いかけておくといいかも。 映画の編集を行ったのが誰かを知りたいなら、シャミセンのSOSエンブレムを取っておく。 涼宮ハルヒの約束IV この章以降、マップ選択画面ではハルヒを優先的に選択。 ビーチで発生する渚のビーチバレーは勝つ。 午前のハルヒSOS会話でドキドキ終了させるとCG追加 攻略チャート例 時刻 マップ上のキャラクター イベント 午前 ハルヒ ハルヒとのSOS会話を発生させ、SOSエンブレムで終了させる。ハートを何回か出しておくと確実。 午後 古泉 ミニゲーム渚のビーチバレーで勝利。難易度は「普通にやれよ」 夜 ハルヒ SOS会話は発生せず、会話だけで終了 涼宮ハルヒの約束V ハルヒルートに分岐するために、朝の古泉との会話中の選択肢では「信じる」を選択。「信じない」を選択するとハルヒルートから外れる。 ハルヒのSOS会話が発生する最後の章。 午後及び夜は誰を選んでもグッドエンドにはいけるが、シャミセン(SOS会話ではSOSエンブレム終了)にしておくと グッドエンドでシャミセンとの会話が追加される。 攻略チャート例 時刻 マップ上のキャラクター イベント 朝 - 古泉との会話中に発生する選択肢で、「信じる」を選択 午前 ハルヒ ハルヒのSOS会話を発生させ、SOSエンブレムで終了させる。ハートを何回か出しておくと確実。 午後 シャミセン 誰を選択してもいいらしい。シャミセンの場合はSOS会話あり。 夜 シャミセン 同じく誰を選択してもいいらしい。 深夜 - みくるとの会話中に発生する選択肢で、「いきましょう」を選択 涼宮ハルヒの約束VI 午前の古泉との会話における選択肢では、「古泉を止める」を選択。「任せる」を選択すると、ハルヒルートから外れ古泉ルートの1へと移行する。 攻略チャート例 時刻 マップ上のキャラクター イベント 午前 古泉 「古泉を止める」を選択 午後 ハルヒ 会話のみ 夜 朝比奈 会話のみ 涼宮ハルヒの約束VII 朝のハルヒとの会話中の選択肢では、「団員として恥ずべきことだわ」を選択する。それ以外を選ぶとバッドエンド。なお、好感度が既に充分に足りていればそれ以外を選択してもグッドエンドに行けることがある。 「団員として恥ずべきことだわ」を選んでも好感度が足りていない場合にはバッドエンド。 夜のイベントで本物のハルヒを見分けるとグッドエンド。偽者と間違えるとバッドエンド。ただし、好感度によっては偽者を選んでもグッドエンドにはなることがある。その場合最後の立ち絵が微妙に違う。(要検証) 攻略チャート例 時刻 マップ上のキャラクター イベント 朝 - 「団員として恥ずべきことだわ」を選択する。 午前 ハルヒ 会話のみ 夜 ハルヒ 2人のハルヒとSOS会話を行い、本物を当てる。 本物の見分け方 妙にテンションが低かったりキョンをやたら見下したりする方が偽者。 本物のハルヒは今までのSOS会話で選択したときと同じような(同じ?)反応をし、偽者は全く別の反応をする。 必ずしも2人にSOS会話する必要はない。1人目で分かれば、「もうこれで充分」を選択してもよい。 左右どちらが本物かはランダム。 朝の選択によって偽物と本物の位置が変わる という話は嘘。 朝の選択肢とは関係なく、本物の左右位置は完全にランダム。(検証済) エンディング グッドエンドでは、「世界が夢見るユメノナカ(三人バージョン)」が流れる。シャミセンのSOSエンブレムを取っていれば映画を編集した人物が明らかに。 バッドエンドでは、「恋のミクル伝説」が流れる。 涼宮ハルヒの約束VIから分岐するバッドエンド(古泉エンド扱い)では、「最終未来を見せて!(ハルヒバージョン)」が流れる。 SOS会話の傾向 初回選択時の反応が☆の会話:☆会話☆会話2個又は☆☆会話1個以上選択した直後、及びx会話を選択した直後ではxに変わりやすい。 初回選択時の反応が☆☆の会話(会話の最初と終盤の計2回☆が出る会話):☆☆会話例外はあるが、どんな場合でもxに変わりにくい。 初回選択時の反応がハートの会話(終盤に☆が出る会話含む):ハート会話どんな場合でもxに変わりにくいが、x会話を選択直後はxに変わるものもある。☆会話、☆☆会話の後では必ずハートが出る。 初回選択時の反応が悪い会話:x会話☆会話を2個以上又は☆☆会話1個以上選択した直後だと、☆に変わるものが少数あり。 SOSが発生する時期によらず、同じ会話なら同じ反応をすると思われる(約束VIIの偽ハルヒの反応は例外)。 最初に☆☆会話を選んでしまうと、もともと☆会話だったものの多くがx会話に変化する上、もともとx会話だったものの多くがx会話のまま変化しないため、選択肢のほとんどがx会話になってしまう。これがハルヒSOSの難しさの一因。 安全にSOSエンブレムを狙うには、下記のような順番で選択するといい。☆会話、☆会話、☆☆会話、☆☆会話またはハート会話 ☆会話、☆☆会話、☆☆会話またはハート会話、☆☆会話またはハート会話 会話を追加させてもらいました。会話は、10項目のうち3項目固定、7項目中3つランダムだと 思われる 章 ジャンル 話題 初回選択時の反応 備考 約束I 文化祭のこと やっぱり食べ歩きが楽しみだよな ☆ 文化祭のとき、おまえはどうするんだ? ハート☆ xの直後ではxに変化 映画のこと 前もって台本が必要なんじゃないか x 映画、評判良いといいな ハート 編集になかなか苦労していてな x ☆2個以上の直後では☆に変化することあり 朝比奈さんのこと クラスで焼きそば喫茶をやるそうだな ☆☆ ☆2個以上の直後だとxに変化 ポニーテール似合いそうだよな x 朝比奈さんの歌にはビックリしたよ ☆☆ 古泉のこと 古泉、クラスで劇やるらしいぞ ☆☆ ☆2個以上の直後だとxに変化 あいつが副団長でなんで俺が雑用なんだ x すでに「謎の転校生」じゃなくないか? x 妹のこと うちの妹って小5の割りに幼く見えるだろ ☆ ☆2個以上の直後だとxに変化 たまにはお兄ちゃんと呼ばせたいものだ x クラスメイトのこと 国木田って魚をキレイに食べるんだぜ ☆ ☆2個以上の直後だとxに変化 アンケート発表の準備は進んでるかな ☆ ☆2個以上の直後だとxに変化 長門のこと 長門、占いやるらしいな ☆ 何気にマニアックなファンがいるらしい ☆☆ たまには長門のコスプレ姿も見てみたい x シャミセンのこと シャミセンをこのまま飼おうかな x 実は猫なりにいろいろ考えてるのかな ☆☆ 映画でのシャミセンの登場って唐突だ ☆ ☆2個以上の直後だとxに変化 鶴屋さんのこと 鶴屋さんっていい人だよな ハート 俺も金持ちに生まれたかった x ハルヒのこと 最近は髪型変えないんだな ハート 言わせてもらうがお前はワガママだ ☆☆ xの直後ではxに変化 約束III 野球のこと おまえは変化球を覚えた方がいい ☆ xの直後ではxに変化 絶好の野球日和だったな ☆ もう朝比奈さんには無茶させるな x 映画のこと もう追加撮影の必要はないよな x ハートの直後では☆に変化。キー会話出現に必須(?) 野球シーンはかなりいい映像が撮れたぞ ☆ xに変化しにくい 本当に本当に追加撮影の必要はないな? ☆☆ キー会話 文化祭のこと やっぱり食べ歩きが楽しみだな ☆ 文化祭の時、おまえはどうするんだ? ハート☆ xの直後ではxに変化 もし文化祭の日が来なかったらどうする ☆ xに変化しにくい 鶴屋さんのこと 鶴屋さんっていい人だよな ハート 俺も金持ちの家に生まれたかった x 鶴屋さんもSOS団に入ってもらおうか x 他の部活のこと コンピ研の連中も大変そうだな ☆ xの直後ではxに変化 DTM研って初耳だったんだが ☆ 今からでも運動部に転向してはどうだ x 妹のこと うちの妹って小5の割りに幼く見えるだろ ☆ たまにはお兄ちゃんと呼ばせたいものだ x 妹が持ってきたおにぎり美味かったな ☆☆ クラスメイトのこと 中学時代、谷口となんか関係あったのか x 国木田って魚をキレイに食べるんだぜ ☆ アンケート発表の準備は進んでるかな ☆ SOS団のこと いつまでも文芸部室を占拠していいのか x 冬になったらこの部屋は寒そうだな x ハルヒのこと 最近は髪型変えないんだな ハート ☆2個以上の直後だとxに変化 言わせてもらうがお前はワガママだ ☆☆ xの直後ではxに変化 シャミセンのこと シャミセンをこのまま飼おうかな x 実は猫なりにいろいろ考えてるのかな ☆☆ 映画でのシャミセンの登場って唐突だ ☆ 約束IV SOS団のこと 文化祭の後の活動予定はあるのか? ☆☆ いつまでも文芸部室を占拠してもいいのか x 冬になったらこの部室は寒そうだな x 夏休みのこと 夏休みの「殺人事件」はどうだった? ☆☆ 夏休みの宿題ってちょっと多すぎないか ☆ 冬休みもまたどこか行きたいな ハート☆ 将来の夢のこと ハルヒは将来何をしたいんだ x 俺は将来どんな大人になるんだろうな x 将来的にSOS団はどうなるんだ ハート☆ ビーチのこと その水着、似合ってるぞ ハート☆ xの直後ではxに変化 スイカ割りはしないのか ☆ 日焼けして俺のイメージ変えてみるか ☆ 朝比奈さんのこと ポニーテール似合いそうだよな x 朝比奈さんの歌にはビックリしたよ ☆☆ 古泉のこと あいつが副団長でなんで俺が雑用なんだ x すでに「謎の転校生」じゃなくないか? x 長門のこと 何気にマニアックなファンがいるらしい ☆☆ たまには長門のコスプレ姿も見てみたい x 鶴屋さんのこと 鶴屋さんっていい人だよな ハート ハートの後ではx 俺も金持ちの家に生まれたかった x 服装のこと 俺の私服ってどう思う? x ウチの学校の制服は好きか? ☆ ハートの後ではx お前はもっと色々コスプレしないのか? ハート xの直後ではxに変化 映画のこと 前もって台本が必要なんじゃないか x 映画、評判良いといいな ハート 約束V 映画のこと 前もって台本が必要なんじゃないか x 映画、評判良いといいな ハート ハルヒのこと 最近は、髪型変えないんだな ハート ハート、×の直後では× 言わせてもらえうがお前はワガママだ ☆☆ xの直後ではxに変化 お前と二人きりになる夢を見たことが x 朝比奈さんのこと ポニーテール似合いそうだよな x 朝比奈さんの歌にはビックリしたよ ☆☆ 長門のこと 何気にマニアックなファンがいるらしい ☆☆ たまには長門のコスプレ姿も見てみたい x 古泉のこと あいつが副団長でなんで俺が雑用なんだ x すでに「謎の転校生」じゃなくないか? x SOS団のこと いつまでも文芸部室を占拠してもいいのか x 冬になったらこの部室は寒そうだな x 他の部活のこと コンピ研の連中も大変そうだぞ ☆ ☆の直後ではxに変化 DTM研って初耳だったんだが ☆ ハート/☆の直後では× 今からでも運動部に転向してはどうだ x 将来の夢のこと ハルヒは将来は何をしたいんだ x 俺は将来どんな大人になるんだろうな x 将来的にSOS団はどうなるんだ ハート☆ 服装のこと 俺の私服ってどう思う? x ウチの学校の制服は好きか? ☆ ×の直後では× お前はもっと色々コスプレしないのか? ハート xの直後ではxに変化 恋愛のこと ハルヒ、彼氏作らないのか? x 俺の春はまだなのか・・・ x 文化祭後のカップルは増えるらしいぞ ☆ ハートの直後ではxに変化
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5968.html
姉妹編『長門の湯』『鶴屋の湯』『一樹の湯』『みくるの湯』もあります。 ====== 『ハルヒの湯』 「何よ、ホントに当たり入っているの? 全部はずればっかりじゃないでしょうね!」 商店街の福引のガラポンのハンドルを無意味に力いっぱい握り締めたハルヒは、苦笑いをするしかない係りのおっちゃんに文句を垂れている。 「大丈夫だよ、お嬢ちゃん。まだ、特賞も一等賞も出てないから、安心しな」 「ふん、ホントかしら」 そのとき、コロンと出た玉は、また白、つまり今度もはずれだった。 「ほらーー」 「ほい、またティッシュ。あと一回だよ」 ハルヒ連れられた俺たちSOS団の面々は、映画の撮影でお世話になった商店街の大売出し協賛の福引コーナーに来ている。どこで手に入れたのかはあえて聞かないようにしているが、ハルヒは十枚もの福引券を持って、ガラポンに戦いを臨み、そして九連敗中だった。 特賞は五十インチの薄型テレビ、一等は温泉・カニツアーのペア宿泊券が当たるらしいが、今のところは末等のティッシュの山を築くのみだった。 「もういいわ、最後の一回、あんた引きなさい」 「お、俺?」 いきなり俺を指名するなよ。どうせ俺が引いたところではずれしか出ないだろう。 「いやだよ、お前が最後までやれよ」 「なによ、栄えあるトリの権利をあんたに譲ってあげようって言ってるんだから、謹んで受けなさい」 ここで最後に俺がはずれを引いても、ハルヒがはずれを引いても、結局俺の責任にされて、いつもの茶店で奢らされそうな気配がぷんぷん漂っている。ふん、それなら素直にはずれを引いてやるぜ、ティッシュ、山分けしろよな。 俺は、無造作にハンドルを掴むと、これまた無造作にぐるりとまわして、ポトリと転がり出てきた玉の色を確認した。 赤――。 一瞬の静寂がその場を包んだ後、おっちゃんは手に持った鐘を派手に打ち鳴らして叫んだ。 「いっ、一等賞―――」 賞品となった温泉地は結構有名なところだった。 こじんまりした町の真ん中を流れる小さな川の両岸に、古風な温泉旅館が軒を連ねている。何軒かは改築されて、今風のホテルになっているものもあるが、お おむね古の佇まいを残しており、川のほとりの柳並木の遊歩道と、所々にかけられている石造りの橋とあいまって、町全体から古風な温泉街の雰囲気と温泉饅頭 を蒸している湯気が漂っている。 俺が当てたペア宿泊の権利なんだから是非朝比奈さんと二人で、なんて思いが通じることは当然なかった。だからといって、俺とハルヒがペアで行ける訳でもない。 ハルヒは残り三人分の参加に関する諸々の交渉については古泉に一任し、古泉もその要求を否定することはなかった。いつもすみませんね、機関のみなさん。 そんなわけで、SOS団は五人揃って、この風情あふれる温泉街のカニ料理旅館に来ているわけだ。 ひとまず宿にチェックインした後、俺たちは浴衣と丹前に着替えて外湯めぐりスタンプラリーに出発ことになった。 「七つある外湯を全部回ってスタンプを集めると記念品がもらえるの。みんな、夕食前の腹ごなしにがんばって回るわよ!」 朝比奈さんの手を引っ張って先頭を行くハルヒに続いて、俺たちは湯けむり溢れる温泉街を歩いていた。街の中では、俺達と同じように外湯巡りを楽しんでいるらしい浴衣姿の温泉客が夕暮れ間近の川沿いの散策を楽しんでいる。 「どうせ、男女で一緒には回れないから、ここからは自由行動よ。じゃあね、キョン」 少し先で振り返ったハルヒは、朝比奈さんの手をとったまま、右手の建物の中に消えていった。そのあとを無言の宇宙人は振り返ることないまま続いていった。 当然のように、男チームと女チームに分かれて行動することになるわけで、結局、俺は古泉と行動を共にするだけだ。くそ面白くもない。 「やれやれ」 「おや、今日はもう『やれやれ』が登場しましたね」 「ふん」 「我々はもう少しむこうの外湯から攻めることにしましょうか」 「どうでもいいよ」 「つれないですね。温泉はお嫌いですか?」 隣の古泉はやや大げさに驚くような仕草を見せながら、 「僕は好きですよ。この典型的な温泉地の雰囲気、いいじゃないですか。気楽に楽しみましょう」 「うん、まぁ、それはそうだな」 温泉は好きだぜ、もちろんだ。これがお前と二人ではなくて、朝比奈さんと一緒であれば俺のテンションはウナギ上りなんだがな。何が悲しくて野郎二人だけで、温泉のはしごをしないといけないんだよ。 とりあえず、古泉の言うようにこの街の雰囲気は堪能させてもらおうか。 そうして三つめの外湯までは古泉と一緒に回ったのだが、ぶっちゃけ古泉と男二人ではモチベーションは下がる一方なので、より気楽に単独行動しようぜ、ということで話がまとまった。 「では、僕はあっちの外湯に行ってみます。また、後ほど」 「おう、またな」 古泉と分かれた俺が次の外湯を目指して遊歩道を歩いていると、横の通りから飛び出してきた浴衣の固まりとぶつかりそうになった。 「ちょ、ちょっとー、ぼんやり歩いているから誰かと思ったらキョンじゃない。もう、危ないじゃないのよ!」 ハルヒだった。どこに行っても鉄砲玉な女だ。 「飛び出してきたのはそっちだぜ。一時停止違反だ」 俺はハルヒの衝突を物理的にも言葉的にも交わしながら、 「ん、どうした、お前一人なのか? 朝比奈さんや長門はどうした?」 えっ、という感じで不意を突かれたハルヒは、体勢を立て直すと、 「みくるちゃん、温泉に興奮しちゃってのぼせ気味になったから、有希が旅館まで連れて行ってくれたわ。有希も本が読みたいらしいしね。湯船の中では読めないから」 そう言ってハルヒは俺のことをジロリと見上げて言葉を続けた。 「そう言うあんたも一人? 古泉くんはどうしたの」 「いつまでも男二人でつるんでいてもつまらんからな、別行動にしたんだ」 「あ、そ」 そっけなく返事したハルヒは、浴衣の帯あたりに両手を当てて、 「幾つ回ったの? コンプリートした?」 俺は手に持ったスタンプラリーの用紙に目を落とすと、 「いや、まだだ、あと四つだ」 「なによー、まだ三つしか回ってないの? あたしはあと二つよ」 なるほど、その勢いで温泉をはしごしたら、朝比奈さんものぼせるはずだな。 「でも、みくるちゃんじゃないけど、さすがにちょっと疲れたわね」 そりゃそうだろうさ。 「ねぇ、キョン、冷たい飲み物買って来てよ。あたしはあそこで待ってるからさ」 ハルヒが指差す先は、温泉街を貫いて流れるせせらぎに架けられた橋の上に設置されたベンチだった。 まぁ、確かに俺も、温泉で火照った体を冷やす飲み物が欲しいと持っていたところだ。仕方ないがついでに何か買ってやるか。 「わかったよ」 「ノンシュガーのすっきり系でお願いね」 「へいへい」 とりあえずゼロカロリーの炭酸飲料を二本買って指定された橋の上に戻ってみると、読書中の長門の様にちょこんとベンチに腰を下ろしたハルヒは、右手で軽く髪をかき上げながら、風に揺れている柳の枝葉を見つめていた。 立て続けに五つの温泉に入ったおかげで、少ししっとりした髪にわずかに桜色に染まった頬、浴衣のすそに覗く白い素足の草履姿も――、 ううむ、いい感じに絵になっている。 趣の有る風景をバックにして、ただじっと座っているハルヒは、やっぱりかなりのレベルの美人であることは確かだな。性格的なことさえ考慮する必要さえなければ……。 そんなハルヒの姿に一瞬見とれた後、俺はハルヒの隣に腰を下ろした。 「ほれ、買ってきたぞ」 「うん、ありがと」 プシュっとプルタブを起こし、乾杯、と缶をコツンと合わせて、よく冷えたコーラの喉越しを味わった。 うまい! 「ぷふぁー、おいしいわねー」 俺と同じ感想を口にしているハルヒは、さらに、 「やっぱ、こういう時はビールがおすすめなのかもね」 なんてことまで言ってるし。確かにその点においても同感だけどな。 ごくごくっと缶の半分ほどを一気に空けて、ほっと一息をつくことができた。隣のハルヒも大きく息を吐くと、手に持った缶をぼんやり見つめている。 「どうした、やっぱり疲れたのか? 温泉に入って疲れているのは本末転倒だな。だいたい入浴するだけでも体力は結構消耗するらしいから」 「うん、そうね。さすがに五つも連続で入ると、ね」 朝比奈さんは三つ目で脱落したらしい。長門ならまったく平気のはずだが、今回は朝比奈さんにかこつけてうまく逃げたようだ。こういうのも自律進化の一つなのだろうかね。 「スタンプラリーなら、晩飯食ってからでも間に合うだろ。今、あわてて全部回る必要はないと思うぜ」 「そうするわ。古泉くんにもとりあえず中断って連絡入れておいてね」 「わかったよ」 「でも、おかげでいい感じにお腹も減ってきたし、次はカニのフルコース巡りね」 振り返ったハルヒは、力強く肯いた。 残りのコーラを飲み干す頃には、西の空を染める赤がさらに色濃くなっていった。ゆっくり流れる風も、わずかに冷たさを増したようだ。 俺は、うーん、と夕焼け空に向かって両手を突き上げて背筋を伸ばしながら、搾り出すように率直な感想を口にした。 「やっぱ、温泉はいいよな。毎日じゃなくてもいいが、週に一回ぐらいは、のんびりと温泉にはいれるような生活をしてみたいもんだ」 伸ばしていた両手をだらんと下ろして、隣のハルヒに視線を向けると、ハルヒは少しあきれたような表情で俺のことを見つめていた。が、すぐにその大きな瞳の中に怪しげな輝きが煌き始めたのがわかった。 しまった、俺は妙なトリガを引いてしまったのか? 「そうね、帰ったら温泉を掘るわよ」 「な、なんだって?」 「学校に温泉を掘るの。だいたいあの周りは名水で有名な土地柄だし、そもそも日本中どこでも掘れば温泉は出るはずだしね。そうすれば毎日でも温泉に入れるわ!」 今にも浴衣の袖を捲り上げて襷をかけて、スコップを持って走っていきそうな勢いでベンチから立ち上がったハルヒは、空いた口がふさがらないまま座っているだけの俺を見下ろすと、 「なにアホ面してんのよ。早速、古泉くんに頼んで、ボーリング道具を手配できないか探してもらうわよ」 「待て待て待て待て!」 そんなことを古泉に話したら、本当に温泉採掘用のボーリング道具を積んだトラックで、新川さんと森さんが学校にやってくるに違いない。 「バカな事はするなって。勝手に学校に温泉なんか掘るやつがあるか」 「いいじゃない、それぐらい。別に減るもんじゃないし」 減るんだよ、俺の神経が……。 「さ、行くわよ!」 「おいおい、だからちょっと待てって。別に今ここで動かなくても……、まずは夕食のカニを堪能してだな……」 ハルヒは俺の腕を引っつかむと馬鹿力で柳並木の遊歩道をずんずん進んでいく。 俺は、どうやってハルヒを止めようかと思案しながら、それでも少しぐらいは学校に温泉が出ることも期待しつつ、ぽつぽつと街灯に明かりが燈りだした温泉街を引きづられるように駆けて行くしかなかった。 遠くない将来、あの文芸部室が『ハルヒの湯』としてオープンする日が来るのかもしれない。 Fin.
https://w.atwiki.jp/haruhioyaji/pages/12.html
「なによ。ずいぶんとご機嫌ね?」 カーペットに寝転んでTVを見てるのは親父。いい大人が日曜の朝からアニメ見ておもしろい? 「そうとも。気分がいい。だが、お前には負けそうだ」 「どういう意味かしら?」 「年頃の娘の幸せそうな姿を見るのは親冥利に尽きるが,男親としては寂しさに悲しさが添加されるようだ」 「な・に・が・言いたいのかしら?」 「ハル、お父さんと遊んでいいの? 思ったより時間過ぎてるわよ」 と助け舟を出したのは母さん。どっちにとっての助け舟かしらね。 「ええ、うそ。やばい。じゃ、行ってくるね」 「まて娘。行きがけの駄賃だ」 そういってバカ親父が何か放ってくる。と、と、と、キャッチ。え、あたしの携帯? 夕べ、居間でテレビみながらメールして、そのままだったんだ。 「心配するな。何も見てない。それから充電なら、しといた」 何も聞いてないでしょ! ……見てたら殺すけどね。 「楽しんでこい。だが、孫はまだいらんぞ」 「母さん、グーで殴っといて。いってきます!!」 「はいはい、いってらっしゃい」 ああ、もう! だから親父が家にいると、調子狂うのよ! 今日だって、ほんとだったらキョンに迎えに来させるはずだったのに。キョンの奴、「俺はかまわんぞ」って言ってたけど、あたしがかまうの! あんなセクハラ親父、見せられないわよ。こんなあたしを見せたくない、ってのもあるけど。 「いっちまったか」 「お父さん、さみしそうなのに、何だかうれしそうですね」 「何故だか当てたら、母さん、デートしよう」 「そうですね。とてもいいお天気で、お洗濯日和だこと」 「わかった、ヒントを出そう。これ、なーんだ?」 「お父さんの携帯でしょ。……あなた、まさか? またハルに怒られますよ」 「俺の娘のくせして、機械に弱いからな、あいつ」 「機械に弱いというより、せっかちなんですよ、お父さんに似て」 「『携帯なんて電話とメールができれば十分よ!』って、どこの親父かと思うよ」 「で、何したんですか?」 「あいつはマニュアルなんて絶対読まないからな。自分の携帯の機能も知らないんだ。母さん、最近の携帯にはGPS機能というのがあってな」 「はあ。なんだか、わかっちゃいましたよ」 「さすがだな、母さん。デートしよう」 「はいはい。でもハルの邪魔しちゃ駄目ですよ」 「それぐらいの慎みはある。だが歯止めが効かない恐れもある。だから、母さん」 「デートというか、お守りじゃありませんか。……すこし支度に時間がかかりますよ」 最悪よ、最悪。 集合場所(じゃなくて今日は待ち合わせ場所よね)には約束の10分前に着いたわ。予定では30分前につきたかったとこだけど。 物陰から恐る恐る覗くと、キョンの奴はまだそこにはいなかった。そこにはね。 「なにしてるんだ、ハルヒ」 「!」 いきなり背後から声かけないでよね! 「あたしがどっかのスナイパーなら、撃ち殺してるところよ……」 じとっとした目でにらんでやる。 「おれも今来たところだ。どっちにしろ、今日は俺のおごりだから、安心しろ」 缶コーヒーを二つ持って後ろから登場したキョンは、はあ、とため息をつく。でも、不機嫌というわけじゃないわね。まあ、これはもう癖みたいなものね。多分。 「あんたの情けは受けないわ」 キョンの奴は一瞬あ然として、それから吹き出した。 「な、なんで笑うのよ!」 「いや、すまん。というか、おれはおまえに情けをかけた覚えは一度だってないぞ。まあ、かけられた覚えもないが」 まだ笑ってるし。何がそんなにおかしいのかしら。 「し、知ってるわよ、そんなこと」 少しくらいは、優しくしてくれてもいい、と思う時もなくはないけどね。まあ、いつだって、ある意味「やさしい」のだけれど。特殊すぎて、時々腹が立つわね。 「出掛けに何かあったか?親とやらかしたとか?」 それに、普段は極端に鈍いくせに、時々ムダに鋭い。わざとやってるんじゃないかしら。 「親父と、ちょっとね」 「ケンカか?」 「ケンカというか、いたぶられた、わね」 なに、その「お前がか?」みたいな顔は。むかつくわね。 「まあ、おまえの親だもんな」 「どういう意味?」 あたしじゃなけりゃ、頬をはられて一発で退場ものよ。 「別に。まあ、強いて言えば、俺にも据えられる腹がなくはない、ってことだ」 「意味分かんない。ああ、言わなくいい!」 あたしは、このバカの手を引いて歩き出す。この場で、これ以上の言葉は不要だわ。 「用意できたか。じゃ、出発!」 「ハルとは2時間遅れですけど」 「小娘には、それくらいのハンディはやらんとな。俺も鬼じゃない」 「……これで、結構仕事ができるっていうんだから、不思議ね」 「うん。多分世の中には2種類の人間が要るんだな。一つは壊す人間、もう一つは修復する人間。壊す人間がいるから新しいことが起こるし、直す人間がいるから毎日が続いていく。俺やハルヒは壊す方だし、おまえや、えーと……」 「キョン君」 「そうそう、そのキョン君は、直す方の人間だな」 「苦労しそうですね」 「俺は仲良くなれそうな気がする」 「不憫になってきますよ、キョン君が」 「なあ、おまえの家って、普通か?」 「はあ?なに?」 「ああ、NGワードだったか。いや、ただ家族仲とか、どうだと思ってな」 「それを知って、あんたはどうしてくれる訳?」 「ふう。確かにできることしかできないけどな。手順を踏めば、もう少しできるかもしれん」 「どういう意味?」 「いや、とにかく、雑用係にも、愚痴ぐらいは聞けるって話だ。おまえが話したいこと限定でな」 「いまは雑用係に用はないわ」 「そうか。じゃ、暫定彼氏志望者じゃどうだ?」 「・・・」 「……黙るなよ。情けないが、これでも、なけなしの勇気なんだ」 「出直してきなさい。あと『志望者』ってのは、外してきて」 「へ?」 「あー、もう、うっさい。あんたが変だから調子狂うわ。どうしちゃったのよ、今日は?」 「知らん。……父親って聞いたらかな?」 「言っとくけどね!」 「……おう」 「あたしは親父似だからね!」 こ、こらキョン、なんでそこで笑うのよ!バカにしてんの!? 「おまえはキョン君に何度か会ってるんだろ?」 「ええ。よくハルを送って来てくれますし、遊びに来たことも何回か」 「拗ねてるように聞こえるかもしれんが、初耳だ」 「ええ、はじめて言いましたよ。拗ねてるんですか?」 「正直言うと拗ねてる」 「私は感謝してますよ」 「俺だって感謝してるよ。娘と軽口を言い合える日が来るなんてな。うれしくて頬刷りしたくなる」 「愛情表現が相変わらず下手ですね」 「いまのは冗談だぞ、母さん」 「私のも冗談ですよ」 「ハルヒの中学時代を思うとな」 「あら、『俺はハルヒを信じる。信じて待とうと思う』と言ってたじゃありませんか」 「父に二言はない。が、つらくなかったと言えば嘘になる」 「ハルヒ似のお父さんが、よく切れずに我慢しましたね」 「それ、ほめてくれてるんだろうが、ハルヒが俺に似てるんだ」 「どっちもどっちですよ」 「いや、時間の順序とか、遺伝とか、そういうのがあるだろう」 「冗談ですよ」 「で、母さん。映画と買い物と、どっちがいい?」 「映画見てから買い物するか、買い物してから映画を見るか、ですね」 「買い物はいいが、あまり荷物になると、映画も見にくいし、第一フットワークが悪くなる」 「あら、その後、追いかけっこでも?」 「娘と彼氏を追い回す、いかれた親父か。悪くないな」 「一生、口を聞いてもらえなくなりますよ」 「まあ、荷物なんか預けてもいいし、送らせてもいいか」 「とりあえず映画見てから、買い物で時間をつぶしましょうか」 「で、キョン君って、どんな奴なんだ?」 「そうですねえ。一言では言えないけれど、やさしい子ね」 「最近の男はみんなやさしいぞ。中には例外もなくはないが」 「ハルがどんなわがまま言っても、照れ隠しに怒っても、許してくれる。でも、ハルのためにならないと思ったら、嫌われようが苦言するし本気で怒ってくれる」 「ほんとはその役をやりたかったんだ」 「お父さんは何をやっても、真剣に怒っているときも、どこか楽しげですもの」 「そうでもない。特に娘に『楽しんでる』『好きでやってる』といわれのない非難を受けることほど悲しいものはないぞ」 「ハルはお父さんにはそうあって欲しいのよ。でも私はハルがちゃんと涙を流せる女の子に育ってうれしいわ」 「……」 「どうかしました?」 「いや、黙ったら少しは悲しげに見えるかなと思って」 「自分で解説が必要なら、まだまだですね」 「キョン君に聞いといてくれ。ハルヒの叱り方」 「『親のプライドが微塵もない』ってハルの声が飛びそうですねえ」 「あいつときたら、父親をグーでなぐるんだぞ。俺のお仕置きビンタはスウェイでかわすくせに」 「そんなの教えたの、お父さんじゃありませんか」 「父親のこめかみにハイキックするんだぞ。父親に関節技つかう娘が他にどこにいる?」 「それでも少しも効いてない振りして笑っているからですよ。あ、でもハイキックはキョン君に叱られたみたい。『スカートの中とかいろいろ見えるだろ』って」 「……」 「なんですか、そのOh, my god!! みたいな身振りは?」 「感情表現が下手なんだ」 「『別に減るもんじゃないでしょ!』ってハルが言い返したら、『減るんだよ。俺のHPとかLPとか、なんかそんなのが』とキョン君が」 「そんな話したのか?」 「ええ、ハルが声帯模写付きで話してくれたのよ。『自分のものでもないのに何言ってんのよ!』とか、ぶつくさ言ってたわね。あら、私の声真似もなかなかいけてた?」 「ハルヒが母さんにいじめられている映像が、何故だか頭に浮かぶんだが」 「ええ。ハルが照れ隠しに不機嫌ぶるのがかわいくて、ついついからかちゃうんだけど」 「今度そういうことがあったら、喜びは二人で分かち合おう。写メで送ってくれ」 「そんなに変なのか、ハルヒの親父さん」 今日は日曜、俺的には近頃すっかり定番となった市内、もとい「市街探索」だ。参加者は、土曜に定例で行われる市内探索と違って、団長と団員その一。今、二人は移動中、電車の中で隣り合って立っている。 前の日の探索の終わった後か、その夜の電話などで、日曜の集合時間とだいたいの行き先が決まる。目的は「市内探索」と大同小異、つまりあってないようなものだが、参加者によってはいくらかの意見の相違はあるかもしれない。あっても別にかまわん。他人と付き合うのは、いやそういう意味じゃないぞ、異なる意見の持ち主と共にいること、なんだろう。多分な。 「変ってもんじゃないわ。あれはヘンタイの域に達しているわね」 「さっき、ハルヒは親父さん似だ、と聞いたような気がしたんだが」 「何か言った!?」 「いや、続けてくれ」 「娘を叱る時まで、おもしろ半分なのよ。一応、顔は怒ってる訳。でも、目がいかにも 『怒り顔、演じてます』って感じにニヤケてるの」 「気のせいじゃないのか?」 「ないわよ。叱り終わったら、さっさと隣の部屋へ行ったの。で、こっそり後付けてみたら、突っ伏して、文字通りお腹を抱えてるのよ!『すまん、母さん。限界だ』だって。母さんもその時ばかりは離婚を考えたって。あたしもそれで一時、人間不信に陥ったわよ」 突っ込んでいいのか、笑っていいのか、わからんぞ、ハルヒ。 「ある時、また親父のひどい悪ふざけで、何だったかは忘れちゃったけど、すごく頭にきて、親父のこめかみにハイキックをあびせたの。ああ、昔の話だし、あんたに会う前だし、部屋着に着替えてたし、スカートじゃなかったんだから、ノーカウントよ。……話もどすわ。とにかく親父の側頭部を蹴ったの。クリーンヒットだったわね。で、親父どうしたと思う? 屁でもないって顔でせせら笑ってるのよ。レバ—打ち→ガゼル・パンチ→デンプシー・ロールでとどめ刺そうとしたら母さんに止められたけど。ったく、思い出すだけで腹立つわ」 「子どもみたいだな」 おまえみたいだ、とは言わなかった。いかに俺でもそれくらいの空気は読める。というか、そう言った際の「不幸な俺」の映像を思い浮かべることはできる。 「そうよ、ガキなのよ、ガキ!」 「しかし父親と殴り合ってる中高生は、ざらにはいないと思うぞ。男女問わず」 「誰と誰が殴り合ってるのよ!? 向こうがこっちに一方にやられてるんでしょ。直ちに修正しなさい!」 「いや、ハルヒのケリを頭にくらって立っていられること自体、想像しにくいんだが。お前の親父はレスラーか何かか? 首まわりがお前のウエストより太いとか?」 「フツーのサラリーマンだと言い張ってるけどね。ああ、でも『相手の攻撃をよけてもいい格闘家がうらやましい。どんな技でも一度は受けるのがプロレスラーだ』とか、ふざけた台詞を吐いてたことはあったわ」 「ハルヒ、それに似たようなセリフ、俺もマンガで読んだことあるぞ」 「ああ、そうなの。それ知ってたら、その時突っ込んでやったのに」 やれやれ。なんだかハルヒの無駄な攻撃能力の育成環境を垣間見た気がする。 「お父さん」 「なんだ、母さん?」 「ロードショーじゃなくて名画座、というのはいいんですけど」 「すまんな。実は古い映画が好きなんだ」 「それは知ってますけど、この3本立て」 「ルトガー・ハウアー特集。『ブレードランナー』(1982年)、『ヒッチャー』(1986年)、『聖なる酔っぱらいの伝説』(1988年)。うむ、確かに右肩下がりだな。いい役者なんだが、この後、いい映画と役にめぐまれなかった」 「それはいいんですけど」 「あとサム・ペキンパーの『バイオレント・サタデー』(1983年)とリチャード・ドナー 『レディ・ホーク』(1985年)があれば完璧だったんだが」 「お父さんの見た映画は大抵見るようにしてるんですけど」 「それは、なにげにすごいな」 「『ヒッチャー』って、デートで見に来るような映画だったかしら?」 「ご立腹はごもっとも。しかし、いささか都合があってな。これ」 「携帯?」 「実は今さっき、ハルヒの携帯に特殊なメールを送った」 「大丈夫なんですか?」 「問題ない。このGPS機能のおまけだ。そのメールを送ると、ハルヒの携帯から、現在いる位置情報を知らせる返信メールが俺の携帯に来る。すると、地図の上にハルヒの現在位置が表示されるというシステムだ」 「いくら熱々カップルでも、メールが入ったら気付くんじゃないかしら?」 「恋する乙女の手を煩わすまでもない。今朝、ハルヒの携帯をいじって、『GPSメールを自動返信』モードにしといた。もともと迷子や徘徊老人の位置把握に使う機能なんだ」 「おもしろがって、その説明をハルにしないでくださいね。種明かしとか言って」 「駄目か?」 「そんな肉を川に落とした犬のような目で見ても駄目です」 「あいつの怒った顔を見るのが、唯一の生き甲斐なんだ」 「寂しい老後ね。いずれは出て行く娘ですよ」 「キョン君に婿に来てもらえばいい。あいつは話せる奴だ、多分」 「まあ、会ったこともないのに」 「もうすぐ会えるさ。だが今はまずい」 「どうしてです?」 「演出上の都合だ。さっきチェックしたところ、あいつらも映画を見るらしい」 「ロードショーを、ですか?」 「そう。だからあの界隈をうろうろしたくない」 「お父さん、嘘と尾行は下手ですものね」 「そうなんだ。よくサラリーマン社会でやっていけると思う」 「では、こうしましょう。交換よ」 「携帯をか。で、どうする?」 「お父さんはルトガー・ハウアーをご覧になって。私は買い物と尾行を楽しみます」 「母さん、今日はデエトだぞ」 「発音を気取っても駄目よ。デートなら、嘘でも私とルトガー・ハウアーを見る必然性を力説しなきゃ」 「ダシに使ったみたいで悪かった。素直じゃないんだ。ツンデレなんだ」 「本当にルトガー・ハウアーが見たかったのね」 「そっちじゃない。いや、完敗だ。最初から勝てる気がしない」 「では集合時間を決めましょ」 「12時半に○○屋(本屋)の哲学・思想書コーナーでどうだ? 誰も近づかん。その時間でもすいてるぞ。なんなら合言葉も決めようか」 「じゃあ、私が『ハルヒ』といったら、あなたは『キョン』ね」 「逆にしないか? 父親の男心も察してくれ」 「いいけれど、ダメージという点では同じじゃないかしら」 「本当だ。ハートブレイクだ、母さん」 「はいはい。じゃあ、また後でね」 「映画、よく見るのか?」 キョンが尋ねる。映画館でする質問じゃないわね。間抜けっぽい。キョンらしいといえば、キョンらしいけど。 「そうでもないわ。親父は家にいると絶えず何か見てるけど。多分、その反動ね」 キョンはいつものように少し困った風に笑う。あたしの方がもっと自然に笑ってるわね。それは多分、こいつの前だから。以前は少し悔しい気がしたけど、今は認めてあげるのもやぶさかじゃない。というくらいには、寛大になれた気がする。「寛大」というには、ほんとは程遠いけどね。はあ、自分につっこむ癖がついた気がするわ。誰のせいかしらね。 「で、今日の映画、おもしろいんでしょうね?」 「正直よくわからん。ふつうの映画とごくふつうの映画とへんな映画とすごくへんな映画があったんだが」 「なによそれ?」 「今、この辺りでやってる映画だ。あとは、怖い映画とすごく怖い映画だったな」 「すごく怖い映画がよかったわね」と言ってやると、キョンの顔に少しだけど焦りの色が見える。そこはポーカーフェイスで華麗にスルーでしょ。いつもみたいにやる気なさそうな顔でいいのよ。あたしはニヤリと笑ってやる。 「まあ、ヒロインが白血病で死ぬとかでない限り、暴れ出さないわよ」 声には出さないけど、やれやれ、って言ってる顔ね。 「まあ、『暴れる』と口で言ってるうちは大丈夫か」 うっさいわよ、キョン。 「ハルヒ」 「キョン。……母さんの言うとおりだった」 「何がです?」 「映画だ。『ヒッチャー』。確かにデエトで見る映画じゃない」 「そうですよ」 「ごついおっさんが、若い者を延々と追いかけ続けるんだ。自己嫌悪だ」 「あらあら」 「殺しても死なないんだよ、そのおっさん」 「ルトガー・ハウアーですから」 「それでさらに、若い者を延々と追いかけ続けるんだ。自己嫌悪だ」 「お昼、どうします?」 「携帯、とりかえてくれ」 「はい」 「ピ。ピ。ピ。……おいおい」 「どうしました?」 「あいつらだ。高校生らしく、ファストフードで済ませると思ったんだがな」 「この地図、小さいわ。どの辺りにいるのかしら」 「ここだ。こじゃれたイタメシ屋なんかあるところだ」 「よくそんな細かいところまでわかりますね」 「この辺りのメシ屋、ゲーセンの類いはすべて暗記した。基本だ」 「少年課の刑事さんみたいね。娘に似て、無駄に高いスペックね」 「娘が俺に似たんだ。……無駄に高いか?」 「キョン君が奮発したんですよ、きっと」 「イタメシ屋か? ランチだと1500円からある」 「そこまで覚えてるの?」 「基本だ……無駄に高いかな?」 「ええ、きっと。でも、嫌いじゃありませんよ」 「よかった。凹むところだった」 「で、鉢合わせはまだ避けたいの?」 「劇的な登場と行きたいもんだ」 「すてきな昼食と、わたしたちもいきたいわ」 「ガキが来そうにないそば屋があるんだが。そのイタ飯屋からすると駅を挟んで反対側だ」 「落ち着いて食べられそうね。天ざるなんて、どうかしら?」 「人におごりたくなるほど、うまいのが食える」 「すてきね。ごちそうになるわ」 「イエス、マム」 映画は可もなく不可もなく、といった感じだった。 泣かせどころが2〜3カ所、笑いどころが5〜6カ所。まあ,普通に「へんな映画」だったわ。 それも、前半はハラハラドキドキ手に汗にぎって見てたのに、後半はグーグーいびきかいて寝てる奴ほどではなかったわね。呆れるのを通り越して、笑えたわよ。 言い訳がまた古典的というかベタというか、「明日が楽しみで、夕べ寝られなかった」と。あんた、何時代の人間よ? 思いついても普通口に出来ないわよ。事実なら、なおさらね。 まあ、あたしも終わり三分の一は寝てたし、この件はこれ以上追求しないわ。あんたも忘れなさい。いいわね、キョン? いいのよ。こういうのは何を見るかより、誰と見るかが,重要なのよ。自爆?どこの誰が? へえ、あんたも言うようになったわね。でも、顔真っ赤にしてちゃ説得力は1ピコグラムもないわよ。うっさい。トマトとか言うな。指をさすな。小学生か?! ……ああ、待って。以後、恥ずかしいこと言う度に一回、グーで殴るから。はい、どうぞ。 ……ヘタレ。いくじなし。 まあ、食事は、おいしかったわね。 「ほんと、食べてる時は幸せそうだよな」 わるい? おいしいもの食べて幸せになるのは当然よ! 何食べても見境なく笑ってたら多幸症だけどね。あんたも、あんなにおいしいお弁当、持ってきてるんだから、笑顔で幸せを噛みしめて食べなさい。あれは、いつ取られるかわからんから、周囲を警戒してる表情だ? 上等よ、表へ出なさい! あ、そ。確かに混んでるしね。随分、並んでるわね。で、この後どうするの? はあ、誘ったの、あんたでしょ。しょうがないわね。ほら。何かって? 見てわかんない? 怪しげな収蔵品を展示してる博物館というか室内テーマパークの割引券。新聞屋が置いて行ったのよ。うっさい。行くの?行かないの? あたし?行くに決まってるでしょ。じゃあ、早く来なさい! 「で、どこで劇的な登場をするんです?」 「俺の計算だと、黄昏どきの展望台だな。みんな景色を見るふりをして、お互いを見ないお約束だから、若いアベックの宝庫だぞ」 「そこに乗り込むの?」 「命知らずだろ? 惚れたか?」 「あの二人、照れ屋だから、いっそ観覧車にするかもね」 「だから町の中にあんなもの建てるのは反対だったんだ」 「ロンドン・アイ、ふたりで乗ったわよね?」 「テームズ川は、心のふるさとなんだ」 「いいところでお父さんが現われたら台無しよね」 「馬に蹴られるような真似はしない。登場はその直後だ」 「『口づけを交わした日は、ママの顔さえも見れなかった』」 「なんだ、それ?」 「歌の歌詞ですよ」 「クールな自分を見失いかけた」 「ふつうですよ」 「目がきょどってないか?」 「ふつうよ」 「まあ、観覧車には爆破予告の電話をするとして、だ」 「いいけど、オカマ声はやめてね」 「母さん、念のため言っておくが、あれは悪ふざけだ」 「知ってるわ」 「信じてくれ」 「はいはい」 「結局、私たちが乗ることになったのね、観覧車」 「何事も予習復習だ。俺は照れ屋なんだ」 「行き当たりばったりも素敵よ。期待以上の事が起きるかもしれないし」 「たしかに。ぎちぎちのスケジュールだと、そもそもサプライズの生じる余地がない」 「どうしたの? 『しまった』って顔して」 「今のをハルヒに伝えるの忘れてた。ああ、親らしいこと、何もせずじまいだ」 「平気よ。どうせ聞く耳もたないもの」 「だが、母さん。あれは、ああ見えて勝負パンツをはいていくような娘だぞ」 「『お父さんの親心は、おじさんの下心』よ」 「なんだ、それ?」 「ことわざですよ」 「新しい自分を見つけ損なった」 「よかったですね」 「声、うらがえってないか?」 「大丈夫」 「しかし、こんな密室に二人きりで向かい合って、恥ずかしくて死ぬんじゃないか?」 「同じ側に隣り合って座る手もあるわね」 「ああ、それならお互いの顔を見なくて済む」 「こんなに近くにいるのに、もったいないわね」 「俺たちも、いいかげん素直になろう」 「あら、私はずっと素直ですよ」 「わかってる。我が家でツンデレは、俺と娘だけだ」 「三分の二いれば、憲法も変えられますよ」 「そうなのか?」 「違ったかしら」 「眼下の下界を見ろよ。人間がアリのようにたかってる」 「夜景には早いけれど、きれいね」 「母さん、吊り橋効果って知ってるか?」 「ええ、保健の時間に習いました。たしかシャクターの情動二要因説(1964)やダマジオのソマティック・マーカー仮説(2000)と一緒に」 「そうなのか?」 「違ったかしら」 「さあ、たっぷり楽しんだな」 「そうですね」 「あとは、若い連中をからかいに行くだけだ」 「ひかえめにね。『やーい、やーい』は、やめてね」 「あれ、嫌がるんだぞ」 「されるのが嫌というより、『これが自分の親』と思うのが嫌みたいですよ」 「うまいぞ、母さん。『親』と『嫌」をかけたんだな」 「いいえ」 「他に禁則事項はないかな?」 「女の子だから、残るような傷はちょっと」 「顔以外の傷は、見たらクーリング・オフは認めんぞ」 「ハルが小さい頃は、毎日、なま傷だらけで。きれいに治ってよかったわ」 「男の子がするような遊びしかしなかったからな」 「息子の方がよかったの?」 「息子だったら、俺が殺されてるか、殺してるよ」 「そうなの?」 「ああ、俺が息子だったらそうしてる」 「ふふ、ハルヒが女の子でよかったわ」 「心底そう思う。だが、うまく伝わらないんだ」 「表現方法を変えてみたら?」 「今度そうする。だが、恥ずかしくて死にそうだ」 「それもいい手かも」 「生まれ変わったら試してみる」 「あの子たち、この中にいるの?」 「隣のビルとつながってるチューブみたいのがあったろ。あれが展望台なんだ。今だと、夕日が正面でロマンチックだ」 「このロビーで待つの?」 「あそこの色の違うエレベータが展望台直通のやつ。あいつらは事がすんだら、あそこから出てくる予定だ。そっちに喫茶があるから、座れるし、お茶も飲める」 「ハルヒ、それとキョン君だったかな? Comment allez-vous?(コマンタレブー)」 「な、なにしてるのよ!?こんなところで」 「母さんと二人で青春してるんだ」 「まさか、つけてきたの? 最低!!」 「自分ばっかり幸せになれると思ったら大間違いだぞ。幸せは分かち合うもんだ」 「母さんまで、この悪魔に魂売ったの!?」 「キョン君、君はまだやり直せる。いっしょに日本へ帰ろう!」 「キョンに指一本でも触れたら承知しないわよ!」 「ラブラブだな、このツンデレ娘」 「親父にだけは言われたくないっ!」 「じゃあフラクラか?」 「娘相手にどんなフラグ立てようっての?」 「死亡フラグ」 「覚悟はできてるようね!」 どうしたらいいのか、いや何がはじまったのか、見当もつかず途方に暮れていると、いきなり襟首をすごい力でひっぱられた。 ハルヒ?は前にいるよな、ってハルヒの母さん? おまえのアレは、母親ゆずりだったのかよ。 「少し離れて見てましょうね。キョン君までケガしたら大変」 「止めなくていいんですか?」 普通は娘の心配をしませんか? 「もう無理よね。こんなにおもしろいもの」 ああ、最後の頼みの綱だったが、この人も駄目だ。 「仕事で家を空けることが多いせいかしら。会うと愛情表現が過激になっちゃうみたいなの」 ころころ笑うところじゃありません。 「ハル、今日はキョン君も呼んで夕食よ。母さん、本気出すから、早くしとめて帰りましょう」 ハルヒは顔は敵(父親)に向けたままだが、親指を立てて(いわゆるサム・アップだ)、多分「OK」の返事をした。 「いつもは、本気じゃないんですか」 と、当たり障りなくて、どうでも良さそうなところに突っ込んでしまう。 「そう毎日だと家計がねえ。普段はどうしても時間とか値段とか効率を考えてしまうの。今日はそういうリミッターなしだから、楽しみにしててね。『さすがハルヒの母さんだ』ってところをお見せするわ」 すみません。俺にはお見せできるようなものが何もないみたいです。 「いいのよ、そんな」 「今はこれがせいいっぱい……」 どこかで聞いたようなことを言って、俺は闘争オーラの震源地へ、びびりながらも2歩、3歩踏み出した。 「一家団欒のところお邪魔してすみません」 「キョン君、下がっていろ。手負いの娘が何をするかわからん」 「このバカ親父!!」 俺はすうと息を吸い込んで、低く押さえ込んだ、しかしよく通る声の出し方で言った。 「おいハルヒ、やめとけ」 「うっさい、邪魔するな!!」 「やめないとな・・・別れるぞ」 「「!!」」 音速の壁を越えて父と娘が同時に俺につかみかかってきた。ああ、ハルヒのお母さん、後のことはお願いします。 「お、親の前で、だ、だ、だれが、あんたと、つ、付き合ってるみたいなこと言うな!!」 「……」 「親父、何黙ってるのよ!!」 「いや、突っ込もうか、おちょくろうか、嬉しいような、寂しいような、複雑な心持ちでな。ところでハルヒ」 「なによ!?」 「キョン君、もうオチてるぞ」 「あ」 親の前だとか、いきなり既成事実だとか、パニっくって力の加減ができなかったとか、言い訳はしたくない。結局、意識を失ったキョンは親父が蘇生させて、そのまま親父がおぶって帰った。あたしが、と主張したんだけど、 「若い兄妹を売る奴隷商人に見られたらかなわん」 という訳のわからない親父の言い分が通ったのだ。無理を通せば道理が引っ込むって奴だわ。 母さんは母さんで、キョンの家へ電話をして何やら調子の良い嘘話をこさえて(確かにうちの娘が息子さんの首を絞めましたので、夕食を食べていってもらおうかと、とは言えないわよね)キョンの親御さんを説得し、その前に電話してあったのか、話が終わって建物の外に出ると、タクシーが私たちを出迎えていた。親父とキョンと母さんが後ろに乗って、あたしは一人、運転手さんのとなりの前の席。母さんが無言でそう促したのに従った。 キョンといるところをうちの親に見られて、ううん、うちの親をキョンに見られて、どうしようもないくらい動揺してたのは確か。怒りをあおった親父に乗ったのも,混乱と照れを隠すため。そこにキョン、あんたまで乱入してきて、さすがの私もオーバーフローよ。パニックにもなるわ。でも、あんた、あたしを止めようとしたんだよね。それくらい、分かるよ。分かる過ぎるくらい。あんたがどういう奴で、あの場面に居合わせたら、何を考えて、どうしようとするかぐらい、百もお見通しよ。だから,今は自分が情けない。 「おい、こいつ。なかなかやるな」 バカ親父が何か言ってる。もう黙っててよ。娘が泣いてるのに、責任ぐらい感じなさい。 「『こいつ』なんて呼ばないでよ。ちゃんと『キョン』って名前があるんだから」 「『キョン』は、ちゃんとじゃないだろ……。わかったよ。キョンはすごい奴だ」 「『キョン君』でしょ」 「はいはい。キョン君は、なかなかのもんだ」 「キョンが目覚ましたら、その無駄口、ふさいでよね」 「混乱に混乱を、か。ベタだがなかなか思いつかん。思いついても普通は選択せん。ずいぶんと修羅場をくぐってるのかな、この若者は?」 「知らないわよ」 「おいおい、知らなくていいのか?」 「知ってても、あんたに言う必要ないわ」 「そりゃそうだ」 親父はそっぽを向いて、アヒルみたいに口をとがらせる。子どもみたい。恥ずかしいから止めて。 「昔、父さんの親友二人がな、ちなみに男と女で、そのうち夫婦になるんだが、ちょっとしたレストランで痴話喧嘩を始めた。気性の荒い二人でな、飛び交うのは怒号だけじゃすまなくなって、両方が同時にナイフとフォークを握りしめて立ち上がった。俺はそいつらの向かいで飯を食ってたんだが、店中の人間が父さんを注目しているのに気付いた。『止めてくれ』ということらしかった。その国の言葉は、まだあんまり得意でなかったんで、細かいことはわからんが。父さんは、とっさに自分たちが食事していたそのテーブルを蹴り飛ばしてひっくり返す手を思いついた。でかい音と衝撃で、気をそげるかもしれんと思ったんだ。だが、実行は躊躇した。テーブル・マナーはいくらか教えてもらったが、犬も食わないケンカにテーブルを蹴飛ばしても可、なんて常識はずれもいいところだからな。もう一度、他の手はないか考え込んだ。父さんも若かったから口では『常識なんてくそくらえ』と言っていたが、いざそんな場面に投げ込まれると、自分が骨の髄まで常識に染まってるのを思い知ったよ。結局、父さんがテーブルを蹴飛ばすよりも早く、女のフォークが男の胸にぶすり。……ハルヒ、全然信じてないだろ、今の話」 「親父、その話、怪談になってる」 「しょうがない。母さん、胸の傷を見せてやれ」 「バカじゃないの。刺されたのは男でしょ」 「そうだ。言ってなかったが、母さん、昔は男だったんだ」 「だったら、あたしはどこから生まれたのよ」 「そりゃ、おまえ、コウノトリをおびきよせて孕ませたんだ。だが、そのコウノトリは本当はハゲタカだったんだ」 「母さん、このバカ、いますぐ捨ててきて」 「父さんは、この若者、気に入っちゃたな。お前が捨てるなら、俺が拾うぞ。お前にオトされるようじゃ、少々線は細いが、なに海兵隊に2年もぶち込めば、口で糞たれる前と後にSir.をつける立派な若造になる」 「訳わかんない。捨ててないし、勝手に拾わないで」 「今時の若いもんを見直したってことだ。……よし、来年は冬コミにサークル参加するぞ」 「はあ?」 「サークル名も決めた。涼宮家を大いに盛り上げるソフィスケイトされた大人の団、略してSOS団だ。ガキは入れないから安心しろ」 「母さん、親父が壊れた。新しいの買っていい?」 「はいはい」 はいはい、じゃないでしょ。誰か何とかして。キョン、いいかげん目をさましなさいよ。や、やっぱ駄目。寝てなさい。目が覚めても寝たふりしてて。 気がつくと、事態は修羅場から、魅惑の食卓へと激変していた。 俺たちはナプキンなどつけ、出ては下げられ、また出ては下げられていく何枚もの皿の上の料理を食べている。 「お、おい。ハルヒ」 「なによ。ちょっと、顔が近いって」 「すまん。しかし、これ家で出てくるような料理じゃないぞ」 「あの人は無駄になんでもできるのよ。若い頃、フレンチの店、してたこともあるみたいだし」 「まじか?」 「金持ちのじじいに金出させて、店出したんだって。シェフもギャルソンもソムリエもピアニストも全部自分ひとり。テーブルも一つっきりで予約のみ。親父と出会うまで続けてらしいんだけど。本人の話だし、あてになんないわ。『日本じゃないのよ』とか言ってたし」 「まじか?」 「小学校も途中までしか行ってないとか、14の時には日本にいなかったとか。そういう『伝説』みたいなことしか、自分のこと言わないの。たしかに語学は親父よりできるみたいだけど、発音はきれいだし。親父は何語しゃべってもカタカナね。あれでよく通じるわ。まあ母さんの方が、娘をからかわないだけマシだけどね。最近そうでもないけど」 そこで何故「じとっ」とした目で俺をにらむ? 「わかんないなら、いいわ。あ、親父、醤油とって」 「フレンチに醤油はないだろ?」 「何言ってんの?このソースにも使ってあるわよ。だったらソイ・ソースとって」 「それ醤油と同じだ。母さん、このソースだが……」 「ええ、使ってますよ、お醤油」 「……キョン君、お互い苦労するなあ」 「はあ」 「愚かしくもバカバカしい店があるんだが、憂さを晴らしに今度飲みに行かないか?新しい友情のはじまりだ」 「キョン、知らない親父に着いて行っちゃ駄目よ。死刑だから」 いや未成年だし。そんな店、行きたくないし。友人は選びたいし。親は・・・選べないんだよな。 「母さん、娘がグレた。次のと交換していいか?」 「次の、って何よ?」 「……教えない。だが、眼鏡っ子で巨乳とだけ、言っておこう」 「むー、巨乳は垂れるんだからね!」 論点が違う!・・・よな? おわり (別の日の食卓にて) 「そういえば、あたしが親父の頭を蹴って、親父が平気な振りして笑ってた話をしたら、キョンの奴、なんて言ったと思う?『子どもみたいだな』『でも、そういうの嫌いじゃないぞ、オレは』だって。ばっかじゃないの!」 「おお、心の友よ!!」 「あんたはジャイアンか!?」 ほんとにおわり ▲ページのトップへ
https://w.atwiki.jp/haruhioyaji/pages/294.html
ハルヒ先輩2から 「ふんふん。この成績だと、内部進学は楽勝ね。ようやく同じ学校に通えるわね!」 「敷地は今も同じだし、校舎だって5分の距離だけどな」 「大違いよ! 今はみんなも見慣れた風景になってるらしいけど、高等部の中庭であんたとお弁当食べ出した時の、周囲の目ときたら!」 「気にしてたのか? というか、気付いてたんだ?」 「当たり前でしょ!」 「じゃなんで、膝の上に俺を乗っけて食べるなんてことしたんだ? 俺も結構嫌がっただろ?」 「あたしがそうしたかったからよ! 決まってんでしょ!」 「聞いた俺が悪かった」 「あとオーディエンスがいると、余計燃えるわね」 「周囲を挑発するのは、少し自重してくれ」 「あれくらいしないとね、ライバルを黙らせるには至らないの」 「ら、ライバル?」 「あんたは鈍いし天然入ってるから気付きもしてないんでしょうけど、あんたって地味にもてんのよ! 何度、体育館の裏に呼び出されたことか」 「大学生がそんなとこ呼び出されるなよ。というか、危ないから行くなよ」 「虎穴に入らずんば虎児を得ずよ、キョン。ピンチに逃げを打つようじゃ、恋をする資格はないわ!」 「意気込みは分かるが、その故事成語の使い方は違うと思う」 「別れてくれだの、年増だの、ショタ・コンだの、あたしとキョンじゃ釣り合わないだの、キョン君を弄ばないでだの、実はキョンと深い仲だの、おなかの中に二人の子供がいるだの、まあ、散々なこと言われたわ。全員、泣かせてやったけどね!」 「ど、どうやって?」 「のろけて」 「……」 ハルヒ先輩4