約 492,667 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/43772.html
登録日:2020/01/20 Mon 01 13 33 更新日:2024/09/17 Tue 06 49 10NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 アクトタワー ハモニガン ハーモニカ ファイヤーマン 円谷怪獣 夜になくハーモニカ 夢の島 怨霊 怪獣 池谷仙克 音霊怪獣 こいつが泣いていたんですよ! 人間に訴えていたんですよ! ハーモニカの心が! (*1) (*2) 『ファイヤーマン』の第24話「夜になくハーモニカ-ハモニカ怪獣登場-」に登場した怪獣。 【概要】 身長:48m 体重:1万t 出身地:夢の島 別名:音霊怪獣 母親に捨てられた健少年の宝物だったハーモニカが、辿り着いた夢の島でその怨みと怒り、悲しみから怪獣となったもの。 まるで巨大なビルのように夢の島にそびえ立ち、突風や地震を起こして周囲の民家を破壊した。 ハーモニカの怪獣ではあるが、グネグネと動いたり膨張して膨らむなど、その存在は単純にハーモニカが巨大化しただけのものではない。 姿はまさしく巨大なハーモニカそのもので、手も足もないのでその場から動く事はできないが、それを補って余りある多くの超能力を持つ。 ハーモニカの吹き口である「グリーフホール」から突風を吹き出したり、反対に猛烈な吸引でファイヤーマンの腕を飲み込もうとしたほか、ファイヤーマンの目を眩ませる強烈な閃光を放つ。 さらに、夢の島に眠る無数の楽器を怨霊に変えて音波攻撃を行うなど、様々な超能力でファイヤーマンを苦しめる。 また、ファイヤーマンの必殺技である「ファイヤーフラッシュ」や「ファイヤーダッシュ」を受けた時には、そのエネルギーを吸収して逆に火炎攻撃を行うなど、物理的な破壊は恐らく不可能。 しかし、太陽の光は苦手なようで夜にしか出現せず、マリンゴンが発射した放射熱を受けた時には苦しそうに膨らんだ。 【活躍】 岬が健少年と一緒に夢の島でハーモニカを探した日の夜、都内に突風と地震を起こすと持ち前の超感覚で夢の島に異変を感じて様子をうかがっていた岬の前に突如として出現。 登場したファイヤーマンに対し、必殺技の「ファイヤーフラッシュ」と「ファイヤーダッシュ」をことごとく吸収して無効化し、強力な火炎放射で倒してしまう。 朝になって姿を消すが、夜になると再び出現。 岬の話から、SAFは太陽エネルギーに弱いと見て放射熱を発射し、一時は苦しむような様子を見せたが反対にマリンゴンを墜落させる。 再び登場したファイヤーマンに、今度は夢の島に眠る楽器を怨霊として甦らせて音波攻撃を行って追い詰める。 しかし、健少年の「お兄ちゃんが吹けばあいつも喜ぶと思うよ」という言葉を思い出したファイヤーマンが慈愛の心を持ってハープを弾くと楽器たちは消滅。 (*3) さらに、ファイヤーマンがハモニガンを抱え上げて演奏するとその怒りを鎮めて小さくなり、元のハーモニカに戻った。 そして、元に戻ったハーモニカは岬から健少年へ無事に返されたのだった。 【その他】 「ハーモニカ」という楽器は、現在ではあまり馴染みはないかもしれないが1970年代後半までは学校の教育楽器として採用されており、子供たちには馴染み深い楽器であった。 このハモニガンの最大の特徴は、何といってもその「巨大なハーモニカそのもの」という姿だろう。 ウルトラシリーズにはギーゴンのように「楽器をモチーフにした怪獣」は存在するが、ハモニガンはただハーモニカを巨大化させただけ。 『ファイヤーマン』に登場する怪獣は、シンプルでオーソドックスな恐竜タイプの怪獣が多いが、その中で登場したハモニガンは直球の中に突如投げられた魔球である。 しかも、手も足もないただのハーモニカなのに強力な超能力でファイヤーマンを苦しめ、必殺技さえ通用しない強敵という、現代まで見てもトップレベルの個性派である。 デザインは池谷仙克。 と言っても見た目通り「巨大なハーモニカ」そのものなので、デザイン画も実際の造形物を作るための製図といった趣きである。 ハモニガンが小さくなっていくシーンでは、異なる大きさのハモニガンが複数制作されている。 お兄ちゃんが追記・修正すればあいつも喜ぶと思うよ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 一瞬ガンダムXディバイダーのアレかと -- 名無しさん (2020-01-20 01 37 44) ハーモニカって最近の子には馴染みないのか…… -- 名無しさん (2020-01-20 22 02 52) ファイヤーフラッシュどころかファイヤーダッシュも通じないのが恐ろしい -- 名無しさん (2020-01-21 03 20 29) ウルトラマンAのギーコンとセッションさせたい -- 名無しさん (2020-01-21 17 32 02) ムクムクが目を付けられる前はファイヤーマン登場怪獣の中で異色の存在として話題になる事が多かった -- 名無しさん (2020-01-27 20 55 51) 円谷作品を特集したビデオのファイヤーマンの紹介でこいつ出てきてなんだこいつはと衝撃を受けたな -- 名無しさん (2020-01-27 21 20 09) ↑ふっふっふ、現代のロリショタ達はリコーダーという笛に寝取られているのだよ。 -- 名無しさん (2020-02-13 14 05 26) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shadowrun/pages/44.html
基本データ 威力 命中精度 発射速度 HSダメージ 有効射程 弾薬数 購入に必要なキャッシュ 維持費 0.9-1.1 4 7 1.2倍 4 150/1050 $1250 $250 ミニガンは非常に重く、発射するにはスピンアップが必要だが、 圧倒的な連射速度と弾数を誇り、その威力は脅威である 重量が大きく、ヒューマンやエルフでは装備すると大きな速度低下を起こす 乱戦時は撃ちっ放しにしたいところだが、その場合は味方に当てないように動こう。もちろん、スマートリンクがあれば心配ない。 -- 名無しさん (2007-07-10 10 12 19) おっさんが装備してると可愛い -- 名無しさん (2007-08-25 17 38 19) ビジョンとの相性が良く先手を取ればまず負けない -- 名無しさん (2007-08-27 22 41 13) 刀・ショットガンとの組み合わせは怖い。発砲前のタイミングで突っ込んだ刀・エルフが気づけば武器を刀に持ち替えたトロールに殺されているのを見た。 -- sirozaru (2007-09-27 21 01 00) スピンアップ時の保険は用意しておこう。エンハンス、スモーク、ガスト、ワイアード、刀、テレポなど。 -- 名無しさん (2007-10-12 08 38 53) ヒューマンでもワイアがあると使えるそこそこ扱える。エルフは無理 -- 名無しさん (2008-04-23 09 10 00) エルフで使う場合はグライダーで飛行中などだと移動速度はかわらない。威嚇にどうぞ。 -- 名無しさん (2008-04-23 15 49 41) 変わるだろ -- 名無しさん (2008-05-23 19 12 40) 発射まで2~3秒。撃ってる時間は10秒くらいで。1マガジン撃ち尽くすのに計12秒位 -- 名無しさん (2010-09-29 03 13 20) 地味に射撃中銃口が跳ね上がらない。レティクルは広がるけど連射スピードも時間と共に上がるので多分カバーできてる -- 名無しさん (2010-09-29 03 15 41) ホストとの通信状態で弾の連射速度が微妙に変わる。そのため外人部屋では回転が遅くなりやすい。 -- 名無しさん (2010-10-13 20 19 51) 名前 コメント このページを編集する
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1361.html
BIOHAZARD 6 レオン編 part63-300~,351~355,384~393、part64-5~11 301 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/10/19(金) 19 25 51.38 ID QInqt6090 【レオン編】 CHAPTER 1 合衆国大統領直属のエージェント組織【DSO】の一員、【レオン・S・ケネディ】は、震える手を押さえながら銃を構えた。 「それ以上近づかないでください」 通じないことはわかっていた。“感染者”は、もはや人間ではないのだから。しかしそれでも、レオンは呼びかけ続けていた。 「近づかないでください…… お願いです、大統領…… ……アダム!」 届かないとわかっていても、彼は叫んだ。しかし、合衆国大統領アダム・ペンフォード“だったもの”は、 殺戮本能の赴くまま、シークレット・サービスの女性へと襲い掛かろうとしていた。 次の瞬間、彼は心を氷に閉ざして、引き金を引いた。 ……時は2013年6月29日。場所は合衆国の地方都市トールオークス、アイヴィー大学の一室。 この大学で、大統領はパーティを開催し、そしてその壇上で、ある重大な発表を行なう予定であった。 しかし、それはもうもはや叶わない。彼は、動く死体を経て、いまや物言わぬ死体へと変わり果てていた。 ショック冷めやらぬなか、シークレット・サービスの女性は、意を決したようにレオンにある衝撃的なことを告白した。 「私がやったの…… 私が、この事態を引き起こした」 突然の展開に驚くレオン。女性の正体と話の内容とを尋ねる。だが、女性はそれに答えず、目的地だけを告げた。 「トールオークス教会の大聖堂。そこですべてを話すわ」 ちょうどそのとき、オペレーターの【イングリッド・ハニガン】から通信が入った。 ハニガンはDSOをサポートする組織【FOS】の一員で、レオンとは9年前の事件で組んで以来の長い付き合いである。 ハニガンによれば、この女性は【ヘレナ・ハーパー】。現在シークレット・サービスに出向しているが、所属はDSOらしい。 「二人とも無事でよかったわ。状況を報告して」 「……大統領を射殺した」 ハニガンの指示に対して、沈痛な表情で答えるレオン。 さすがのハニガンも驚き絶句したが、しかしある程度周辺状況を把握しているだけに、事情はすぐに飲み込んだようだ。 「大学を中心に半径3マイル四方が感染。状況は悪化する一方よ。今すぐ脱出して」と、ハニガンは言った。 平和だった街は、瞬く間にバイオテロの餌食となり、ゾンビが溢れる地獄へと変貌したのである。大統領も犠牲となった。 「トールオークス教会に向かうわ。レオンが犯人の情報を掴んだらしいの」 ヘレナが素早くウソをついた。レオンも、少し考えて、それに調子を合わせることにした。 騙されてくれたかどうかはわからないが、ハニガンは教会行きを許可し、サポートしてくれることになった。 「……やけに教会にこだわるな? 懺悔したいことでもあるのか?」 「そこじゃないと話を信じてもらえないからよ」 軽口を混ぜながらもレオンが質問するが、ヘレナはそれに簡潔にしか答えない。すべての説明は、教会に着いてからだという。 大学の木造校舎を進む。木の床を革靴で踏む足音が、人の気配のまるでない廊下に響いた。……15年前の記憶(トラウマ)が蘇る。 「もしこの事態を引き起こしたのが本当にお前だったら……覚悟してもらう」 レオンはヘレナに対して、冷たく言い放った。 ふと、人影が見えた。生存者か。素早く追跡する二人。 追いつくと、大学職員の男性であった。どうやら構内にいるはずの娘を探しているらしい。 いったい何があったのか、状況を把握しきっていないレオンは彼に尋ねてみた。 「霧… 突然、霧のようなものが!」 と、彼はやや曖昧な表現で答えた。パニックや不安もあるし、実際、正確なところはわからないのだろう。 リズ、という名前の彼の娘を一緒に探すことになった。 ヘレナは先を急ぎたい様子だったが、レオンは無視した。真相解明も大事だが、生存者保護のほうがもっと大事だ。 進んでいくと、意外とあっさりリズを発見できた。だが、血にまみれており、足元もおぼつかない様子である。 父親が彼女に肩を貸して歩いた。大学から出るには、地下の駐車場に行けばいい、と彼は教えてくれた。 四人でエレベーターに乗り込む。だが、エレベーターが地下に着く前に、リズは力尽きて動かなくなった。 父親は泣いた。感染したのか、咳き込みながらも泣いた。 そのとき、急に停電が起こった。暗闇に包まれる。 「グァァァァ……!」 うめき声。肉に何かが突き刺さる音。血が噴出す音。何かを噛むような音。 電気が戻った。……父親は死んでいた。娘は、父の喉を食いちぎり、その肉に食らいついていた。 次の獲物のレオンに襲い掛かるリズ。不意を突かれて対応が遅れたレオン。ヘレナに「撃て!」と叫んだ。 ヘレナはためらったが、しかし、レオンを助けるために発砲した。リズの頭に銃を突きつけ、撃ち抜いた。 「撃たなければ俺が死んでた。……それに、あれはもう……人じゃない」 ショックを受けた様子のヘレナを、レオンはそっと慰めた。 地下駐車場に着いた。しかし、ここももうゾンビに侵食されつつある。シャッターには、何十体もへばりついている。 シャッターを開けて外に出ることは不可能だろう。他の出口を探す必要がある。 悪夢のような状況の中、二人は脱出に向けて歩き出した。目指すは教会。大学構内を抜けて、徒歩で向かうことにする。 中庭に出た。そこのセキュリティ・ゲートを潜れば、外に出られる。職員棟に行って鍵を取り、ゲートを通りぬける。 裏通りに出て、ちょうどそこに停まっていたパトカーを拝借する。予備の鍵は、サンバイザーに挟んであった。 車を走らせ、このまま一気に教会へ……は、辿り着けなかった。事故車にぶつかり、車は横転。二人は何とか這い出る。 地上は、事故車と漏れたガソリンの火の海で、まともに進めない。ハニガンは下水経由で地下鉄の線路に入るルートを提案する。 それに従い、マンホールを降りる二人。深い縦穴の奥は、漆黒の暗闇であった。 ふと、レオンの脳裏に、アダム・ペンフォードと交わした会話が思い出された。 彼は、レオンにとっては上司であり、同時に、旧友であり同志であった。DSOは、彼がレオンを招いて設立したものだった。 昨今のバイオテロの横行する現実は、すべて【アンブレラ】が元凶とされている。しかしさらなる元凶は、合衆国政府だった。 アンブレラに生物兵器の開発を依頼したのは合衆国なのだ。だが、政府は15年前、アンブレラにすべての責任を押し付けた。 「だが、B.O.W.はいまや全世界の脅威だ。そうなった責任は我々にある。すべてを明らかにする、それが我々の務めだ」 アダム・ペンフォード大統領は、レオンにそう打ち明けていた。今日、行なわれるはずだった演説とは、それだったのだ。 その勇気ある決断をした彼は、今はもう動かない。レオンにできる弔いは、彼の意志を邪魔したこのテロの真相を解明することだろう。 地下鉄に出た。電車が猛スピードで走り抜けていく。轢かれそうになったところを、危なく避けた。 「なんで電車が?」「たぶん暴走だ。中身はゾンビで一杯だろう(That s a Zonbie Express)。」 ヘレナの疑問に、レオンは軽口で答えた。(エクスプレスには、急行電車という意味と、宅配便という意味がある) まだ先は長いのに、ライトの調子が悪くなってきた。暗闇の中、ゾンビと戦いつつ、二人は進む。 暴走電車を避けたり、停止した列車の中を通りぬけたりして、ようやく、教会に最寄の地下鉄の駅へと着いた。 地下に入ったことで一時的に途切れていたハニガンとの通信が回復した。周辺の様子を尋ねた。 「事態は悪くなる一方。……一言で言うなら“地獄”よ」と、ハニガンは端的に答えた。 街中いたるところで車両事故が起き、そこらじゅうが火の海だった。この光景もまた、15年前を思い出させるものだ。 ゾンビの中には、鎮圧に来ていた特殊部隊員らしき格好の者もいた。装甲が分厚く、銃弾を弾かれてしまう。厄介だ。 また、喉が驚異的に発達し、「鳴き声」によって攻撃とゾンビ召集を行なう変異体にも遭遇した。 状況に応じて、民家を通り抜けたり、工事中の足場を使ったりして、着実に進んでいく二人。 すると、生存者を見つけた。カップルと、警察官だ。横暴な男、ヒスる女。ゾンビ映画の典型のようなカップルだった。 警察官曰く、近所のガンショップにも生存者がいるという。豊富な武器と強力な防犯設備で、拠点になっているらしい。 レオンは彼らと合流してそこに向かうことを提案。ヘレナは半ばあきらめたようにそれに合意した。 ガンショップについたが、店主のオヤジはちょうどゾンビも押し寄せてきているという理由で入れてくれない。 とりあえず周辺のゾンビを片付けろ、というオヤジ。「害虫駆除じゃないんだぞ……」とちょっとあきれるレオン。 カップルの男が「付合ってられるか、俺は逃げる!」と一人で出て行った。そして、お約束のように死んだ。 レオンは、ゾンビの中に「ダメージによって変異する固体」がいることに気づいた。 脱皮というか、表面のヒフがズルリと脱げて、筋肉剥き出しの姿になると、身体能力が驚異的に向上しているのである。 【t-ウィルス】によるゾンビとは、性質が違う。おそらくは、新型のウィルスなのだろうと想像できた。 ガンショップ周辺のゾンビを一通り片付けて、次の連中が押し寄せてくる前に、急いで二階へと上がって合流した。 (生存者の中に日本人がいて、日本語で「まかせとけ!」「やったぞ!」とか言う。ドラマ『HEROS』を意識してるのかな) ショップ店長のオヤジ曰く、友人がバスでこちらに向かっているという。合流したら、避難所の教会に行くつもりらしい。 寄り道かと思いきや、結果的に教会への最短ルートとなった。二人は、このまま生存者たちと行動を共にすることにした。 ゾンビがまたぞろぞろと押し寄せてくる。すると、極めて異常な巨体のゾンビが登場した。巨漢というより、肥満体である。 「XLサイズもいたのか」とレオンは軽口を叩いたが、そのパワーと重量は尋常ではない。相当の苦戦を強いられる。 生存者で力を合わせたものの、無尽蔵のゾンビたちにじりじりと押されていく。部屋から部屋へ、ベランダまで追い詰められた。 と、そこへ爆音をあげてバスが到着。助かった。全員バスに乗り込んで、いざ教会へ向けて出発……できなかった。 まだ生きていた肥満ゾンビが、バスを持ち上げている。タイヤが空回りして走れない。 ガンショップのオヤジが転落した。助けようとして、日本人も一緒に落ちた。オヤジは奥の手の手榴弾でゾンビごと自爆した。 あとちょっとのところで犠牲となった二人を悔やみつつ、レオンは肥満ゾンビに銃弾を浴びせる。 ゾンビが手を放した。バスが走り出し、ゾンビを轢き殺しながら進んでいく。 ……夜は、まだ始まったばかりだ。 351 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/10/26(金) 20 54 25.62 ID jLx55A0p0 【レオン編】 CHAPTER 2 バスの車内にて、ハニガンと連絡をとる二人。彼女曰く、トールオークスの9割、約7万人が感染しているという。そして…… 「“ネオアンブレラ”を名乗る集団から犯行声明が出ているわ」 「アンブレラ!? ……ラクーン・シティの再来というわけか」 思い出したくなかった名前を聞かされ、表情が曇るレオン。 「ところで、あなたは何を掴んでいるの、レオン? あなたから情報を引き出せと“外部”がうるさいの」 とハニガンは言った。外部とは、FOSオフィスに乗り込んできた大統領補佐官の【ディレック・C・シモンズ】のことだ。 DSOおよびFOSはあくまで大統領直属。政府内での大統領の側近であろうが、ここでは権限を持たないヨソ者である。 とはいえ、大統領が死亡した現在、その原則にも矛盾が生じ始めている。シモンズの介入を防げる状況にはない。 説明しろと言われてもできないし、ウソでしたとはいえない。口ごもるレオン。 だがそのときうまい具合に(というと語弊があるが)、バスが事故を起こした。動けなくなったところを、ゾンビに囲まれる。 さらには、暴走トラックに突っ込こまれて、バスは崖から落下した。レオンとヘレナは外に放り出され、泥の上を転がった。 彼ら以外の生存者は、バス落下の衝撃で押しつぶされたか、その後の爆発炎上で焼け死んだ。 「嘆いてるヒマはないわ」とヘレナは言った。そのとおりだった。教会はもうすぐ、墓地を抜ければ辿り付ける。 墓地の中では、肉がかなり腐れ落ちているゾンビと頻繁に遭遇した。おそらく、埋められた死体が蘇っているのだろう。 今回のウィルスは、t-ウィルスをはるかに上回る、強力な感染力を持つということだろう。 鍵を探したり、ゾンビに襲われた弾みでヘレナとはぐれたり、いろいろしつつも墓地を抜け、ついに教会に到着した。 分厚いドアを叩き、開けるように頼む。しかしまたもやちょうどゾンビが押し寄せてきて、殲滅するまで入れてもらえない。 「お前を信じてここまで来たんだぞ? それに値する情報なんだろうな?」 「そう思えなければ遠慮なく私を撃てばいい」 ゾンビと奮闘しながら、レオンは念を押して尋ねる。ヘレナはそれに淡々と答えた。 ようやく中に入ることができた。生存者たちは喜びを見せるが、レオンが「救助隊じゃない」と言うととたんに落胆した。 所在なげにうろうろとしている生存者たちをよそに、ヘレナはまっすぐに教会の祭壇へと向かい、そして顔色を変えた。 「前に来たときは、確かに階段があったのに……。仕掛けがどこかにあるはずよ」 そういうことなら、レオンは慣れたものだ。そこらじゅうを探索し、聖母像をつかった仕掛けを解読。ドアが開いたので、 その先にある石像の罠や、レーザー光に反応するドア、鐘を撃って鳴らす仕掛けなどを次々と解読していく。 そして、鍵となる像を手に入れて、再び聖堂に戻ってきた。それを使って、祭壇に隠れた階段を開く。 ……すると、その階段から、ぶよぶよと膨れた体の怪物が登場した。体中に、乳房にも似た袋状の器官をぶら下げている。 怪物は、その器官から紫色のガスを噴出した。ガスに触れた生存者は、あっと言う間にゾンビに変わってしまった。 大学で出会った生存者の「霧」という言葉を思い出すレオン。……今回の事件の元凶は、どうやらコイツらしい。 その怪物、【レポティッツァ】を撃破した二人は、階段を降りていく。すると、薄汚い牢獄のような場所に出た。 番号を入力するだけで鍵が開く、非常に簡素なセキュリティ・ロックがかかっているので、入力して進んでいく。 椅子がひとつ置いてあるだけの、少し広い監房に着いた。ヘレナが椅子の感触を確かめるように触って、言う。 「……この場所覚えてる。デボラがまだいるはずだわ」 言うと、ヘレナはどんどん先行してしまう。デボラという名前を呼び続け、部屋を手当たり次第に調べていく。 とある部屋に着いた。牢獄から一転、ハイテク機器が充実した、いかにもバイオ研究所という感じの部屋だ。 そこの培養カプセルには、人の形をした、全身かさぶたに覆われているような、【サナギ】のようななにかがあった。 「3日前にはこんなものなかった」とヘレナは驚く。どうにも説明が要領を得ないが、ヘレナは説明は後だと言い続けた。 その研究室で、レオンはVHSビデオテープを見つけた。……2013年のいまどき、VHS? と思いつつ、手にとると…… ラベルには『Happy Birthday Ada Wong』の文字。……【エイダ・ウォン】!? 驚き、ビデオを再生するレオン。 培養層の中にあるのと同じ、人間型のサナギ。その背中が割れて、粘液の糸を引きながら、人間が這い出してきた。 それは、アジア人らしき髪色と肌色の女性だ。その女性が顔を上げる。それは……まさしくエイダ。 「……これがお前の言う“真実”か」 レオンがいらだたしげに尋ねる。が、ヘレナは知らないと答えた。 「あんなの人間の生まれ方じゃない あなた“あれ”の知り合いなの?」 怯えたような疑いの声で、ヘレナが言う。 「……まあな。……お前が全部話すなら、引き換えに教えてやってもいい」 レオンは少し面倒そうに答えた。 研究施設の中もゾンビがうようよいた。白衣を着たゾンビが目立つ。研究員も被害に遭ったようだ。 そして、ところどころ、さきほどのサナギがぽつぽつと存在していた。これもまた研究員のなれの果てだろうか。 そのサナギの背中が割れて、中からオゾましいクリーチャーが誕生し、襲い掛かってくる。まさに、地獄だ。 レバー操作で足場を操作しながら進むエリアを抜ける。ゾンビに囲まれたのでダストシュートで脱出した。 いいかげん、あてのない探索にいらだったレオンが、ヘレナに情報を明かすよう言うが、ヘレナの答えは同じだ。 「言ってもあなたは信じてくれない……でもあの子さえいれば…… “あいつ”の企みを立証できるの」 そしてついに、ある部屋にて、横たわる女性を見つけた。ヘレナは喜び、駆け寄る。 「デボラ! デボラ、しっかりして!」「……ヘレナ?」 彼女は生きていた。すこし虚ろではあるが、意識もあるようだ。三人で、脱出をめざし移動開始する。 だが、少し進むと、デボラが苦しみ始める。とつぜんの発火、そして変異。デボラもまた、サナギと化した。 そしてそのまますぐ、背中が割れて、再誕した。……もちろん、怪物として、だ。 狂乱し、泣き叫ぶヘレナ。デボラがもはや人間ではないことを、すぐには受け入れられない。 駆け寄り、抱きしめる。デボラの背中から生えた触手が、ヘレナの背中に突き刺さろうとしていることに気づかない。 突如、ボウガンが飛んできた。デボラに直撃し、吹っ飛ばす。驚いて振り返る二人。そこにいたのは……エイダ。 「まるでバケモノでも見るようね」 エイダは、いつもの微笑と口調を見せた。 ヘレナは彼女に銃を向けた。それをそっと抑えるレオン。そして、エイダに説明を求めた。だが、やはりはぐらかされる。 お約束通り、地下施設が崩れ始めた。長居はできない。 「どうする? まだ話を続ける?」 エイダに皮肉っぽく言われるまでもなく、脱出を優先するしかなかった。 だが、変異を続けるデボラに襲われる。脱出しつつも、ところどころでは戦いながらの行動になった。 広間っぽいところでは戦闘し、そこが崩れて落ちたら今度は脱出優先だ。エイダを加えた即席チームで進んでいく。 ヘレナから少し離れたときを見計らったように、エイダはレオンに指輪をそっと渡した。 「勘違いしないでね? 意味はあとでわかるわ」「そうかい」 相変わらずエイダは秘密主義だ。レオンも質問しなかった。 トロッコを見つけた。おそらくは、外に通じているはずだ。それの発車と同時に、再びデボラが襲来。走りながら戦う。 無駄だと分かっていても、デボラに対し呼びかけ続けるヘレナ。彼女に対して、エイダが冷たく聞こえる声で言った。 「殺してあげなさい…… 妹さんが可哀想だと思うのならね。でないと、あなたが殺されるわよ」 トロッコが脱線した。足場に片手でつかまり、今にも落下しそうなエイダ。そして今にもデボラに襲われそうなヘレナ。 レオンは片方に手を貸し、片方に射撃援護してそれぞれを救い出す。 デボラが落下していく。ヘレナが伸ばされた手を掴んだ。……だが、彼女にももう分かっていた。もうこれは、妹ではない。 「……もう泣かないわ、あなたの仇をとるまでは ……だから……許して」 ヘレナは、手を緩めた。デボラの手がすり抜けていく。長い竪穴の底知れぬ闇へと、デボラは墜ちていった。 ついに、ヘレナは重い口を開いた。 今回のテロ事件は、すべて大統領補佐官のシモンズが絵図を描いたものである、と。 シモンズは、ヘレナとデボラの姉妹を拉致。デボラを人質にして、ヘレナを脅迫する。「大統領の警備に隙を作れ」と。 今回のテロの最大の標的は、大統領だったのだ。トールオークスの7万人は、それの巻き添えのようなものだった。 仕方ないとはいえ、ヘレナはテロの実行および大統領の暗殺の実行犯も同然。彼女の台詞は、そういう意味だったのだ。 ヘレナの情報を聞き終えたレオンは、次にエイダへと質問の矛先を変える。 だがエイダは、またしても「話せば長いわ」とはぐらかした。こうなると絶対に聞き出せない、とレオンは知っている。 「相手はこの国を作った連中よ。うまく立ち回らないと、自分たちが死ぬことになるわ」 エイダは、二人に対してそうアドバイスを残して、さっさと一人で立ち去ってしまった。 残された二人は、テロの首謀者にして、大統領の、妹の仇であるシモンズに、怒りをあらわにする。 そのとき、本部から通信が入った。 その声は、ハニガンではなかった。 「私がどうしたって?」 「……シモンズ!」 384 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/11/02(金) 13 11 31.16 ID DRLhSctd0 【レオン編】 CHAPTER 3 「君のことは大統領から聞いているよ、レオン・スコット・ケネディ君」 「こっちもアンタのことは聞いている。30年来の盟友だそうだな」 シモンズからの連絡は、遠回りな社交辞令から始まった。 シモンズは言う。 「君たちにテロ首謀者の嫌疑がかかっていてね。特にヘレナ・ハーパー、君は大事なときに警護をおろそかにした」 脅迫によって絵図を描いておきながら、いけしゃあしゃあと、シモンズは言ってのけた。 「ふざけないで! このテロを仕組んだのはあなたたちよ!」 「告発のつもりかね? なんの証拠があって言っている?」 シモンズは自信たっぷりに言う。実際、その通りだった。最重要容疑者である二人の証言に効力はないし、物的証拠はない。 「国家の安定を保つこと それが私たちの任務だ」 シモンズは言う。「国家の安定」と彼は強調した。レオンは、そこに陰謀の壮大さを嗅ぎ取る。これは容易ではない事態だ。 「……本当の地獄は、ここからのようだな」 余裕綽々のシモンズが通信を一方的に切ったあとで、レオンはヘレナにそう打ち明けた。 「俺たちは同じボートの上のようだな、嫌が応にもパートナーというわけだ」 今いる場所は、教会の地下。カタコンペ(地下墓地)に繋がっているので、そこを通って脱出することにする。 教会の地下がまるごとバイオ研究施設 兼 実験生物収容所だったことを考えると、ここもシモンズの息がかかっているだろう。 案の定、趣味のいい仕掛けが山盛りの、インディ・ジョーンズの映画に出てきそうな遺跡に仕上がっていた。 ほとんどミイラ化した死体のゾンビがうようよと出てきた。教会に収められた死体か、あるいは長年の生体実験の廃棄物か。 「やれやれ、教会で暴れまわった罰か?」 こんな状況でも、レオンは軽口を忘れない。 先に進むと、「一族の証を示せ」と刻まれた頑丈なドアに辿りつく。あいにく二人ともシモンズの一族とはつながりがない。 もしや、と思って、エイダからもらった指輪を使ってみると、ドアが開いた。 その先は、水の満ちたエリア。そこには、サメ状の怪物がいた。できるだけ相手をしたくないものだ。避けて進む。 クランクで交互に鉄格子を開きながら進んでいく。 厳重な警備に辟易するが、しかしこういう仕掛けがあるということは、研究室を守るために人の手が加えられた道である証。 要するに、どこか出口と繋がっているというわけで、つまりこの道を進めば脱出できると考えてよいだろう。 ようやく大きな門に到着。これで出られそう、と思ったら、また落とし穴に落ち、再び地下遺跡へ逆戻りした。 崩れまくる道とゾンビたちに苦労しながらも、またひたすら進む。 そのうち、地下水流に出た。水の中を歩き、時にはもぐって泳ぎ、どんどん進んでいく。 先ほどのサメのB.O.W.に襲われるも、戦ったり逃げたりを繰り返すこと数度。 最後は、天然の岩肌ウォータースライダーを滑り降りながら銃撃し、サメを撃破することに成功した。 ひたすら水に流される二人。なんとか水面に浮き上がると、気がつけば市街を脱出し、湖まで抜け出ていた そんな二人の上空を、爆撃機が通り抜けていく。……ふと街の方向を見ると……キノコ雲が浮かんでいた。 かつてラクーンでも行なわれた、核ミサイルによる「滅菌作戦」であった。 トールオークスの街は、地図から姿を消した。もはや、テロの証拠は微塵も残っていないに違いない。 これもシモンズの差し金に違いない。歯噛みする二人。 そこに、ハニガンが連絡を入れてくる。彼女はまだ二人を信じて協力してくれるようだ。とても心強い。 シモンズは何者かと電話で会話し、慌てて出て行き、プライベート・ジェットで中国へ向かったらしい。 B.S.A.A.によれば、中国で新しいテロが起きているという。なにか想定外のトラブルのようだ。 「中国では、半年前に東欧で発見された、新型の【C-ウィルス】が使用されたらしいの」 とハニガン。新たな恐るべき脅威に、二人にも緊張が走る。 ハニガンいわく、DSOおよびFOS上層部からも、二人はテロ犯人だと疑われはじめているらしい。 レオンは一計を案じ、ハニガンに「俺たちはここで死んだことにしてくれ」と頼んだ。 時間を稼いでいる間に、中国へ乗り込み、シモンズと直接決着をつける。 387 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/11/02(金) 13 13 58.85 ID DRLhSctd0 【レオン編】 CHAPTER 4 ……2013年6月30日、中国、蘭祥(ランシャン)上空。 トールオークス消失から、まだ一晩も経っていないが、レオンらは次なる戦場へと向かっていた。 移動手段は飛行機。ハニガンに無理を言って用意してもらったもので、ほかにも乗客は何人かいる。 ヘレナは、なぜ当局に引き渡さなかったのか、尋ねる。ヘレナを突き出せば、少なくともレオンの疑いは晴れたはず。 だが、レオンはそうしなかった。そのことについて、レオンはまた得意の冗談を混ぜて答えた。 「君ひとりを悪者にして解決する事件じゃない。……それに、女に振り回されるのは慣れてる」 ことこういう事態において、こういう移動が平穏に終わったためしがない。案の定、飛行機が揺れた。 急いでコクピットへ向かうと、パイロットが感染し、あのレポティッツァへと変異していた。 紫色のガスを吐かれたら、乗客たちがゾンビと化してしまう! 急いで攻撃する二人。 しかしトドメを刺しきることができず、逃走を許してしまう。レポティッツァは天井裏へと逃げた。 飛行機の異常は止まらない。ハニガンの分析によれば、圧力隔壁に原因不明の異常とのこと。 後部へと向かい、バルブを閉める二人。そこに、レポティッツァ再登場。紫色のガスを盛大にぶちまけられた。 非常にマズい事態だ。すぐさま、ガスを外に放出させるために、後部ハッチを開いた。 ガス以外にも後部格納庫内のものが気圧差で吸い出される。レポティッツァも落ちていった。 レオンとへレナの二人も落下しそうになったが、なんとかハッチにしがみついて耐えて、飛行機内に戻った。 パイロット不在では飛行機は堕ちる。急いでコクピットへ戻る二人。 しかし、機内は既にガスで充満、乗客は全員ゾンビとなっていた。だが、手遅れを悲しむ暇はない。 コクピットに到着、今度は左の主翼に異常。墜落はほぼ確定事項だった。 「なけるな…… どこまでひどくなるんだ? この状況は……」 やむなく、レオンが操縦。せめて不時着は成功させようと、必死でレバーを引いた。 ランシャンの街が近づいてくるのが見えた。 ふとそのとき、レオンは、街を走る列車の上にエイダが立っているのを見かけた。 なんとか街に降り立った二人。少し進んだところで、思わぬ二人組と遭遇した。 その片方はレオンもよく知っている少女……いや、15年も経てばもう立派な大人か……【シェリー・バーキン】だ。 「シェリー、どうしてここに? エージェントになったとは聞いていたが」 レオンの問いに、シェリーは傍らの男……【ジェイク・ミューラー】を示し、「彼を保護し、連れてきた」と答えた。 レオンに同じ事を尋ねるシェリー。レオンは正直かつ端的に答える。 「俺たちは、大統領補佐官のシモンズを追ってきた。ヤツはテロの首謀者だ」 「えっ!? そんなはずない…… シモンズは私の直属の上司よ」 レオンの言葉に驚くシェリー。だが、レオンがそういうことで偽りや出鱈目を言う男ではないと、彼女は知っている。 互いにいろいろと情報交換したいところだったが、来訪者がそれを阻んだ。 シェリーらを追ってきたと思われる強靭な体躯を持つB.O.W.、【ウスタナク】が、攻撃を仕掛けてきたのだ。 巨大な鉄塊が投げつけられる。レオンはシェリーを救おうとするが、少し遠い。しかし間一髪、ジェイクがシェリーを守った。 「またあいつかよ!?」 起き上がり、敵を確認した男が叫ぶ。 「知り合いか?」「元カノみたいなもんさ、どうにも引き際がわかってねぇんだよな!」「わかるよ、そのうち慣れるさ」 皮肉屋同士が、軽口を叩き合った。銃を構える。四人で共闘だ。 「ラクーンに比べれば朝飯前さ、そうだろシェリー?」 ウスタナクは持ち前の強靭さに加え、右腕パーツを付け替えながら戦う。その頑強さにてこずる四人。 だが、燃え盛る鉄塔が倒れてきて、ウスタナクは下敷きになった。死んだかは怪しいが、少なくともしばらくは動けまい。 レオン・ヘレナ組とシェリー・ジェイク組は分断されてしまったが、とりあえずは逃げられる。 鉄塔越しに、シェリーが無事か確かめるレオン。 シェリーは、クーチェンのクンルンビルでシモンズと落ち合う手はずになっている、という情報をくれた。 折りよくハニガンとの通信も回復した。ナビをしてもらいながら進む。 そばには、いかにも中国らしい、雑多なマーケット街がある。そこを抜ければ、クンルンビルへの近道となる。 マーケットに足を踏み入れる二人。彼らを出迎えてくれたのは、住民と思われる男の断末魔の悲鳴だった。 「今のは何!?」「……トラブル、だな」 イヤな予感をひしひしと感じつつ、マーケットを通り抜ける道を探す二人。 鍵がみっつもかかった扉を抜ける必要があり、その鍵を探さねばならないようだ。またいつものパターンである。 そんな折、積んであった豚の死骸から、形容しがたい奇妙な怪物が這い出てくる。 いちおう人型ながら、各部位ごとに分離しながら生存が可能。攻撃して千切れても、またすぐに元に戻る。まるで不死身だ。 動きはのろいが、どんな狭い隙間でも通り抜けるし、触手状の器官で壁でも屋根でもよじ登って追跡してくる。 あしらいつつ、鍵を3つ揃えたレオン。精肉所らしき建物に侵入し、怪物をミンチマシーンにぶちこんだ。 まだ活きているかもしれないが、さすがに細切れになっては、少なくとも今すぐには行動できないだろう。今のうちに逃げよう。 ようやく辿り着いた。ビルはもうすぐそこだ。しかし、目当ての扉に先に入っていく先客の影が見えた。……あれは、エイダ? 急いで追跡するレオン。追いつき、声をかけた。やはり、エイダだった。……どこか違和感があるが、しかし確かにエイダだ。 だが、そのときアサルトライフルの連続した銃声が響いた。エイダは話もせずにすばやく逃げ出した。 銃撃したのは誰だ? ソイツらも、エイダを追っているのか? 新たな勢力の介入に疑問は深まりつつも、レオンはエイダをひたすら追跡することを選ぶ。 エイダを追っていくと、そこはまたも恒例の、研究施設だった。罠や仕掛けが侵入者を阻むようにできている。 そんな折、エイダを追跡していた何者かの影がちらりと見えた。どうやら武装している軍人らしい。 彼らとほぼ平行して進んでいく。すると、奇妙な部屋に閉じ込められた。 ガラス越しに隣を見ると、そちらでもエイダを追う二人組が閉じ込められているのが見える。 「何、この部屋?」「わからないが…… 嫌な感じだけは伝わってくるな」 『ロック完了しました。試作品のテストを開始します』 彼らの言葉に答えるように、アナウンスが響いた。 エイダが、試作品の兵器、自動運転で敵に向かっていく爆弾を起動したのだ。 爆弾は次から次へと湧き出てくる。いくら銃撃してもきりがない。ロックを解除して部屋から抜けるしかない。 さすがのハニガンでもハッキングで解除するのは不可能らしいので、内部からの手動操作も交えてロック突破を狙う。 なんとか解除に成功。だがエイダは一足早くさっさと逃げていた。レオンはさらにエイダを追跡していく。 ついでに向こうにいる男たちも部屋を抜け出したようだ。ヤツらより先にエイダに追いつかなければ。 「待て、エイダ! 話がある!」「悪いわね。そんな気分じゃないの」 エイダはひたすら逃げる。 「逃がすな!」「わかってます!」 男たちの叫びも響いた。彼らは周りこんでエイダを角に追い詰め、銃を突きつける。 レオンは、そのうちの一人に乱闘を挑んだ。エイダを殺させるわけにはいかない。 乱闘の末、銃を突きつけあう二人。お互いの顔を見つめあい……そして、気づく。 「……クリス?」「……レオンか!」 そう、彼らはB.S.A.A.の【クリス・レッドフィールド】と、その部下の【ピアーズ・ニヴァンス】だった。 「彼女を殺させるわけにはいかない、彼女はテロの重要証人だ」 レオンが言った。 「証人? 彼女はテロの首謀者だ!」 クリスが反論し、「違う、首謀者はシモンズだ!」 またレオンが言い返す。 「俺たちは、部下を皆殺しにされた!」「俺たちは、アメリカ大統領と市民7万人を失った!」 お互い、一歩も譲らない。 「ネオアンブレラだぞ? この名前が俺たちにどういう意味を持つのか……!」 「わかってる!」 「どうあってもこの女を信じるというのか?」 「……信じる」 クリスの問いに、レオンは明確に答えた。 そうこうしている隙に、エイダは閃光手榴弾を投げて、すばやく逃走した。 追跡を妨害され、少し苛立つクリスだったが、しかし、戦うべき敵、目指す目的は同じだというレオンの説得に折れる。 「……エイダはB.S.A.A.が追う、お前たちはシモンズを追ってくれ」 「……クリス、お前を信じるぞ」 レオンは別れ際に、クリスにそう呼びかけた。クリスは、少し曖昧に頷いた。 「レオン、本当によかったの? 後悔しない? 彼女を追わなくて……」 「俺たちのターゲットは、あくまでシモンズだ。エイダの心配なら、あとでするさ」 ヘレナの問いに、レオンは静かに答えた。そう、憎い敵はほかにもいる。狙いはそいつ……シモンズだ。 二人は、黒服に護衛されたシモンズを、ついに発見した。そこに、シェリーとジェイクのコンビも到着する。 「エージェント・バーキン! 彼らにこの場所を教えたのは君か?」 「あなたがテロの首謀者だというのは本当ですか!?」 シモンズの問いに答えず、シェリーは叫んだ。 「余計なことまで吹き込まれたか? アメリカのため、ひいては世界のためだ」 自白も同然に、シモンズは答えた。 「それが大統領を殺した理由か!」「なにを言っている? 殺したのはキミだろ」 レオンの叫びに、シモンズは答える。そして、黒服に発砲を命じた。黒服たちはマシンガンを乱射する。 知らなくていいことを知ったシェリーらは消し、レオンとヘレナは捕らえてテロリストとして処刑。それが彼のシナリオだ。 レオンは、ジェイクにシェリーを任せて、自分たちはシモンズを追うと言った。全員がそれに合意した。 シェリーは別れる前に、シモンズに渡すはずだったデータをレオンへと手渡す。 C-ウィルスから世界を守るために必要な情報が、すべて入っている、とのことだった。 一方、シモンズ。立ち去ろうとしたところに、謎の暗殺者に襲われた。喉元に、麻酔弾を撃ち込まれる。 だが、その麻酔針弾に入っていたのは、麻酔液ではない。C-ウィルスだ。 「……あの女、考えることは一緒だったか!」 シモンズは低くうなって、ふらふらと落下。電車の上に降り立った。 レオンとヘレナの二人は、それを追って電車へと飛び乗った。 電車の中を通り抜け、屋根へと上った二人。シモンズが電話で誰かと話している様子を目撃する。 「あなたが私にくれたもの、そっくりお返しするわ、シモンズ。最初は不安や恐怖に襲われるでしょうけど、安心して。 あなたはただ人間でなくなるだけよ、全人類と共に、ね」 謎の女の勝利宣言に、シモンズは怒りで携帯電話を握り潰した。すでに変異は着実に進みつつある。 「シモンズ! とうとう追い詰めたぞ!」 叫ぶレオン。 「私を追ってどうする? あの女を追え。エイダ・ウォンをな。あの女は私を裏切った、何かを企んでいる」 シモンズは言った。言い訳ではなく、本心なようだった。だが、二人の最大の標的はシモンズだ。 「大統領の仇か、バカめ! あのまま発表させていたらどうなった!? アメリカの権威は失墜、世界は破滅していた! まだわからんか! この国も大統領も、世界を破滅に導く…、立派な…… 罪人だ……ッ! 言い分を言い終わる前に、シモンズの体はウィルスによって変異し、四速歩行の獣状の怪物となった。 「無知で無価値な虫ケラがぁぁ! ばらバらにヒキさいテやる!!」 シモンズと戦う二人。電車内を立体的に使うシモンズを銃撃して、外に落とした。 しかしシモンズは、電車と同じ速度で平行して走って追ってくる。なんという身体能力だ。 「C-ウィルスの叫びが聞こえる!! もはや私の意志ではどうにもならん!!」 シモンズに、反対車線の電車が突っ込んでくる。だがシモンズは、正面衝突した電車を逆に弾き返して見せた。 そして全速力でレオンらの乗る電車の前に回り込むと、そのまま突っ込んできた。 万全の状態で衝突されたら電車が吹っ飛ばされる。だが二人の銃撃で態勢を崩したシモンズは逆に電車に轢かれた。 人間形態に戻るシモンズ。 「わかってるのか貴様ら… この世界から私が消えることの意味が!」 しぶとく自己を正当化し続ける。 「世界に再び安定が訪れるってことだ!」 レオンが力強く答えた。 そして、ヘレナの弾丸が、ついにシモンズの額を貫いた。決定的なダメージを負い、崩れていくシモンズの体。 いつの間にか電車と平行して飛んでいたヘリが、それを見届けたように離れていく。 それを見て、シモンズは絶望したように叫ぶ。 「バカな! ファミリーが私を見捨てるはずがない!!」 電車は制御を失いつつある。河をまたぐ大橋の上で、レオンらは電車から河へと飛び降りた。 そして電車は脱線、シモンズごと河へと落下していった。 河から上がる二人。……シモンズにトドメは刺せたのだろうか? これで勝利なのか? 「……どうだろうな。俺たちのやれることはやった」 レオンは、自分に言い聞かせるように言った。 よろよろと街へとあがると、民間人を避難させているB.S.A.A.らと遭遇。のろのろとだが着実に避難が進んでいる。 「これで、終わったのね」「ああ、終わった」 ヘレナが言い、レオンも答えた。 だが、その予測は甘かった。ハニガンから連絡が入る。シェリーと連れの男が、何者かに誘拐されたらしい。 発信機の信号によれば、彼らの居場所は海底油田。間違いなく、ネオアンブレラの息がかかった拠点施設である。 なぜさらわれたのか? 思い当たる理由はひとつ。先ほど受け取ったデータを、まだ持っていると勘違いされたからだ。 つまり、敵組織の狙いはこのデータだ。急いでデータ内容をチェックする二人。 「これはどういうこと? C-ウィルスの脅威から世界を救う方法って…… ジェイク!?」 驚く二人。 海底油田に最寄のB.S.A.A.部隊の照合を頼むレオン。ハニガンによれば、最寄なのはクリスらのチームらしい。 急いでクリスに連絡を繋いでもらった。クリスは現在、戦闘機に乗っているらしい。 「レオン、今どこにいる!?」 こちらの用件を言う隙もなく、クリスが慌てたようにいった。 「ターチィの街のはずれだが、どうした?」「レオン、急いでそこから逃げろ!!」 だが、遅かった。ミサイルがどこからかまっすぐに飛来し、ターチィ上空で爆発したのである。 紫色のガスが飛び散り、街中に広がる。……そう、C-ウィルスだ。ターチィの街は、瞬時に地獄へと化した。 ……最悪の夜が、始まった。 6 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/11/02(金) 14 39 46.19 ID DRLhSctd0 【レオン編】 CHAPTER 5 ターチィの街は地獄と化した。市民のみならず、B.S.A.A.の隊員たちもゾンビに成り果て、襲い掛かってくる。 クリスは、戦闘機のコクピットからレオンへと呼びかける。幸い、レオンらはガスの直撃を浴びていなかった。 クリスが今にもターチィに引き返してきそうに思えて、レオンは制止した。彼らには、もっと大事な任務がある。 海底油田へと向かい、C-ウィルスから世界を救う鍵を握る二人を救い出してもらわなければならないのだから。 「一人はシェリー・バーキン。もう一人は、ジェイク・ミューラー。……あのアルバート・ウェスカーの息子だ」 レオンが、シェリーから受け取ったデータに書いてあった衝撃の事実を告げた。クリスは驚き、叫ぶ。 「レオン……。エイダ・ウォンは死んだ」 クリスが、自分の目で見た衝撃の事実を告げ返した。レオンは驚き、言葉を詰まらせた。 さておき。少しでも多くの人々を救い出すべく、B.S.A.A.を手伝うことにしたレオンとヘレナ。 街中にガスが充満しているが、ガスは地表に広がるように設計されているらしく、超高層ビルの上層階までは届いていない。 そこなら、緊急避難場所として、そして屋上からヘリで脱出する出口として使うことができるだろう。 「よし、クアッドタワーへ向かうぞ」 レオンの提案に、ヘレナは頷く。 B.S.A.A.隊員たちと縦列フォーメーションを組んで進む。しかしすぐに生存者の保護どころではなくなった。 テロ攻撃のウィルスが強力すぎるのである。もはや街で出会う人影はゾンビばかりであった。 レオンはt-ウィルスに対して完全な抗体を持っているのだが、その彼でさえ、呼吸ごとに体力が奪われているのが分かる。 濃厚な霧の直撃を食らえば、一息吸うまでもなく衰弱死してしまうであろう。生き延びて進むだけで精一杯だ。 霧のない場所を見つけて走り、建物の中に逃げ込んだ。だが、ゾンビが窓を割って侵入してくる。霧も流れ込んできた。 とにかく、走る、走る、走る。生き延びるにはそれしかない。 ゾンビに追いつかれた。B.S.A.A.の隊員の一人が、ゾンビたちを一身に引き受けて、レオンたちに叫んだ。 「振り返るな、いくんだ!」 彼は建物の中に残り、自らの手でドアを硬く閉めた。 気がつけば、何人かいた隊員たちも、残るは一人だけだった。車を見つけて、三人で乗り込む。 霧の濃い地帯を通り抜けることに成功したものの、道路が事故車で埋まっており、タワーまではたどり着けなかった。 レオンらは降りて進むことを選んだ。隊員は「生き残りを探す」と言って車で別の道へと向かった。 ゾンビと戦いながら進む。そこに、石油を満載したタンクローリーが突っ込んできた。衝突、爆発、炎上。 爆発に吹き飛ばされて、ヘレナはダメージを追う。レオンは彼女を励ました。 そこに、小型の戦闘ヘリ。パイロットの顔はフラッシュライトの裏に隠れてよく見えないが、レオンははっきりと見た。 「……エイダ!? 死んだはずじゃ……!?」 その呼びかけに答えているつもりか、ヘリがガトリングガンを乱射。レオンらに襲い掛かるゾンビをなぎ倒していった。 ハニガンとの通信が回復した。彼女に状況を聞いてみるが……返事は予想通りの「地獄」だった。 彼女のナビで、タワーへの最短ルートを教えてもらう。だが、その途上にはゾンビの群れや事故車の河が待ち構えていた。 さらに、墜落した戦闘機が落下してきて火の海になったり、乗せてもらったヘリがパイロット死亡で墜落しかけたり……。 さんざんな目に遭いつつ、ようやくタワーに到着。だが、彼らを迎えてくれたのは、B.S.A.A.隊員の死体の山だった。 いや、もう一人いた。その姿を見て、レオンは呟く。「……懲りないヤツだ」 そう、シモンズだ。 またも獣状の形態へと変異するシモンズ。だが、先ほどよりもさらに身体が大きい。変異が暴走しているようだ。 そこに、エイダの乗ったヘリが登場した。ガトリング砲でシモンズに攻撃を加える。 「わかったぞ エイダ…! 私の命令を無視し、ウェスカーの息子を連れ去った理由が! 貴様、よりによってヤツの“血”で、C-ウィルスを強化したな!!」 叫ぶシモンズ。その言葉を証明するかのように、変異は暴走を続け、みるみる巨大化していく。 シモンズは、ティラノサウルスを思わせる二足歩行の巨大獣へと変身した。だがその頭部全体は巨大な眼球で出来ている。 まぶたの代わりに、花弁のように牙が並んでおり、それで食らいついて攻撃してくる。 戦っていると、さきほど別れたB.S.A.A.隊員が銃座つきトラックで合流した。さっそく乗り込んで使わせてもらう。 だが、しばらく戦った後、シモンズの攻撃を受けてトラックは吹き飛ばされ、隊員は下敷きになって死んでしまった。 シモンズがとうとう沈黙した。それを見届けたエイダのヘリは、タワーの屋上へと向かって飛んでいった。 レオンらは、それを追って、エレベーターで屋上へ向かうことにした。 「あなたにとって、彼女はどういう存在なの?」 ヘレナが尋ねた。レオンは答えに詰まって、少し考える。 そして答えようとした、そのとき、爆発でエレベーターが外れた。ジャンプしてワイヤーにつかまり、自力でよじ登ることに。 必死でよじ登る二人。そんななか、もう聞き慣れてしまったあの声が響いた。シモンズ、三度復活である。 エイダが、今度は生身でそれに応戦した。手を貸したいところだが、両手ともふさがっている。祈ることしかできない二人。 だが、エイダは攻撃を受けてしまい、気絶してしまった。エイダの危機に、レオンは己の身の危険も顧みず、跳んだ。 エイダらがいる足場へ無事着地し、エイダを抱き上げて呼びかけるレオン。 「エイダ、聞こえるか? こんなところでくたばるオマエじゃないだろ? 悪運の強さはお互いさまのはずだ」 「お前に用はない、レオン! 彼女から離れろ! エイダ、さあおいで…… 私だけがお前の理解者だ……!」 意味ありげな言葉を吐くシモンズが、爪を飛ばす攻撃をしかけてきた。レオンは、エイダの盾となってそれを背中に受ける。 「……変わってないわね」 エイダが目覚め、レオンを見つめる。いつもの謎めいた笑みではなく、暖かく柔らかい笑みを浮かべたように見えた。 レオンとエイダ、そして離れた位置から援護するヘレナの3人で共闘する。だが真に怪物となったシモンズはしぶとい。 レオンが吹き飛ばされた。片手で足場の縁に掴まるが、シモンズにその手を踏みつけられる。 「助かりたいか? 死にたくないだろう!? ならば命乞いをしろ!」 サディスティックに見下すシモンズ。 その背後から、エイダが近づく。脇腹にクロスボウの矢を深くねじ込み、さらに抱きかかえて共に飛び降りた。 そして自分だけは空中でワイヤーフックを使い、華麗に向かいのビルへ。シモンズだけが、まっさかさまに落下していく。 見詰め合うレオンとエイダ。傍にいた時間はほんのわずか、また離れ離れになった。笑顔を残し、立ち去るエイダ。 「……お前はいったい誰なんだ? なぜ俺を助ける? エイダ!」 レオンの呼びかけにも、何も答えない。 思えば、レオンはエイダのことを何も知らない。目的も素性も、エイダ・ウォンという名前が本名なのかさえも。 「……レオン、行ってもいいのよ。追わなくていいの?」 ヘレナが言った。だがレオンは「いいんだ」と短く答えた。 ヘレナの情報端末に、メッセージが届いていた。発信者はエイダだ。 『もう少し長く遊んでいたかったけど、もういくわ。それと屋上にあなたたちへのプレゼントを用意しておいたわ』 屋上へ上がった二人。そこで、エイダが先ほど乗っていたヘリがあるのを発見する。あれで脱出できる。 だが、既に屋上もゾンビで溢れはじめている。ヘリポートまで、それらをかき分けて進まなければならない。 ヘリまであともう少しというところで……またも、シモンズ。 さすがにダメージが大きかったのか、触手を伸ばしてゾンビに突き刺しては捕食し、失った肉体を補っている。 いや、それどころか、吸収を続けてどんどん巨大化を繰り返している。頭部の眼球は大量増殖し、もはや昆虫の複眼状。 手足の数は増え、さらに羽まで生えた。そのフォルムは巨大な蝿のよう。いわば「蝿の王」大悪魔ベルゼブブだ。 「ここがお前の墓場だ。もう死ぬ準備はできたか、シモンズ?」 「もう十分よ、地獄があんたをお待ちかねよ!」 渾身の決戦となった。おりしも、空には雷雲が立ち込めている。避雷針が落ちていたので、レオンは一計を案じる。 それをゾンビに突き刺して、シモンズがそれを捕食するように仕向ける。そこに雷が落ちれば、シモンズはダメージを受ける。 なんとかシモンズをひるませて、ヘリへとたどり着いた二人。そこには、エイダからのプレゼントがもうひとつあった。 ……お約束の、ロケットランチャーだ。 慣れた手つきでそれを構えて、シモンズの頭部へと狙いを定めるレオン。発射、着弾、炸裂。シモンズは叫び、そして落ちていく。 空中で人型に戻るシモンズ。そしてタワー中央ホールに聳え立つオブジェに突き刺さり、動かなくなった。 シモンズの体液がタワーの床を染めた。……上から見下ろすレオンには、その模様が、あのアンブレラのマークに見えた……。 ヘリのコクピットを開ける二人。そこに、もうひとつ、エイダからのプレゼントを見つけた。コンパクトだ。 その中には、あるデータチップが隠されていた。端末を取出し、すぐに内容を確認する。 それは、シモンズがテロ首謀を自白している映像と、ほかさまざまな証拠が入っていた。これがあれば、二人の嫌疑は解ける。 ……二人はヘリに乗り込み、飛び立った。目指すは、合衆国。 絶望の夜は、こうして終わりを迎える……。 11 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/11/02(金) 15 04 54.59 ID DRLhSctd0 【レオン編】 Ending 日時不明。さわやかな青空が広がる昼下がり。 ヘレナは、墓前に花を添えた。仇を討ったことを、妹に報告していたのだ。 デボラの遺体はここにはない。トールオークスごと消滅してしまった。でも、魂はここに眠っていると信じている。 振り返り、レオンとハニガンに礼を言うヘレナ。「これで思い残すことはない」と。 いかなる理由があろうと、彼女はテロに手を貸した大罪人だ。万を超える命を奪った罪を償わねばならない。 だがレオンは彼女に、DSO制式拳銃を手渡す。復帰の誘いだ。驚き、理由を尋ねるヘレナ。 「調査委員会が証拠を正式に採用したのよ。世間に公表はできないけど、ね」 ハニガンが、法的な理屈を言った。 「大統領なら、きっとこうしたはずだ」 続けてレオンが、私的な理由を言った。 はじめは疑いもあったが、今ではもう、彼らは立派なチームだ。ヘレナは微笑み、銃を受け取った。 本部に戻るため、車へと向かう三人。と、ヘレナがレオンに向かって、何かを投げた。 ……それは、あのエイダのコンパクトだった。 「次、会ったときに、彼女に返すんでしょ?」 ヘレナは、悪戯な笑みを浮かべて言った。そして、あっけにとられるレオンを尻目に、さっさと車に乗り込んでしまう。 「……女ってヤツは(Women...)」 レオンは苦笑いし、どこかで呟いた覚えがある言葉を、また繰り返すのだった。
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1782.html
BIOHAZARD 6 レオン編 part63-300~,351~355,384~393、part64-5~11 301 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/10/19(金) 19 25 51.38 ID QInqt6090 【レオン編】 CHAPTER 1 合衆国大統領直属のエージェント組織【DSO】の一員、【レオン・S・ケネディ】は、震える手を押さえながら銃を構えた。 「それ以上近づかないでください」 通じないことはわかっていた。“感染者”は、もはや人間ではないのだから。しかしそれでも、レオンは呼びかけ続けていた。 「近づかないでください…… お願いです、大統領…… ……アダム!」 届かないとわかっていても、彼は叫んだ。しかし、合衆国大統領アダム・ペンフォード“だったもの”は、 殺戮本能の赴くまま、シークレット・サービスの女性へと襲い掛かろうとしていた。 次の瞬間、彼は心を氷に閉ざして、引き金を引いた。 ……時は2013年6月29日。場所は合衆国の地方都市トールオークス、アイヴィー大学の一室。 この大学で、大統領はパーティを開催し、そしてその壇上で、ある重大な発表を行なう予定であった。 しかし、それはもうもはや叶わない。彼は、動く死体を経て、いまや物言わぬ死体へと変わり果てていた。 ショック冷めやらぬなか、シークレット・サービスの女性は、意を決したようにレオンにある衝撃的なことを告白した。 「私がやったの…… 私が、この事態を引き起こした」 突然の展開に驚くレオン。女性の正体と話の内容とを尋ねる。だが、女性はそれに答えず、目的地だけを告げた。 「トールオークス教会の大聖堂。そこですべてを話すわ」 ちょうどそのとき、オペレーターの【イングリッド・ハニガン】から通信が入った。 ハニガンはDSOをサポートする組織【FOS】の一員で、レオンとは9年前の事件で組んで以来の長い付き合いである。 ハニガンによれば、この女性は【ヘレナ・ハーパー】。現在シークレット・サービスに出向しているが、所属はDSOらしい。 「二人とも無事でよかったわ。状況を報告して」 「……大統領を射殺した」 ハニガンの指示に対して、沈痛な表情で答えるレオン。 さすがのハニガンも驚き絶句したが、しかしある程度周辺状況を把握しているだけに、事情はすぐに飲み込んだようだ。 「大学を中心に半径3マイル四方が感染。状況は悪化する一方よ。今すぐ脱出して」と、ハニガンは言った。 平和だった街は、瞬く間にバイオテロの餌食となり、ゾンビが溢れる地獄へと変貌したのである。大統領も犠牲となった。 「トールオークス教会に向かうわ。レオンが犯人の情報を掴んだらしいの」 ヘレナが素早くウソをついた。レオンも、少し考えて、それに調子を合わせることにした。 騙されてくれたかどうかはわからないが、ハニガンは教会行きを許可し、サポートしてくれることになった。 「……やけに教会にこだわるな? 懺悔したいことでもあるのか?」 「そこじゃないと話を信じてもらえないからよ」 軽口を混ぜながらもレオンが質問するが、ヘレナはそれに簡潔にしか答えない。すべての説明は、教会に着いてからだという。 大学の木造校舎を進む。木の床を革靴で踏む足音が、人の気配のまるでない廊下に響いた。……15年前の記憶(トラウマ)が蘇る。 「もしこの事態を引き起こしたのが本当にお前だったら……覚悟してもらう」 レオンはヘレナに対して、冷たく言い放った。 ふと、人影が見えた。生存者か。素早く追跡する二人。 追いつくと、大学職員の男性であった。どうやら構内にいるはずの娘を探しているらしい。 いったい何があったのか、状況を把握しきっていないレオンは彼に尋ねてみた。 「霧… 突然、霧のようなものが!」 と、彼はやや曖昧な表現で答えた。パニックや不安もあるし、実際、正確なところはわからないのだろう。 リズ、という名前の彼の娘を一緒に探すことになった。 ヘレナは先を急ぎたい様子だったが、レオンは無視した。真相解明も大事だが、生存者保護のほうがもっと大事だ。 進んでいくと、意外とあっさりリズを発見できた。だが、血にまみれており、足元もおぼつかない様子である。 父親が彼女に肩を貸して歩いた。大学から出るには、地下の駐車場に行けばいい、と彼は教えてくれた。 四人でエレベーターに乗り込む。だが、エレベーターが地下に着く前に、リズは力尽きて動かなくなった。 父親は泣いた。感染したのか、咳き込みながらも泣いた。 そのとき、急に停電が起こった。暗闇に包まれる。 「グァァァァ……!」 うめき声。肉に何かが突き刺さる音。血が噴出す音。何かを噛むような音。 電気が戻った。……父親は死んでいた。娘は、父の喉を食いちぎり、その肉に食らいついていた。 次の獲物のレオンに襲い掛かるリズ。不意を突かれて対応が遅れたレオン。ヘレナに「撃て!」と叫んだ。 ヘレナはためらったが、しかし、レオンを助けるために発砲した。リズの頭に銃を突きつけ、撃ち抜いた。 「撃たなければ俺が死んでた。……それに、あれはもう……人じゃない」 ショックを受けた様子のヘレナを、レオンはそっと慰めた。 地下駐車場に着いた。しかし、ここももうゾンビに侵食されつつある。シャッターには、何十体もへばりついている。 シャッターを開けて外に出ることは不可能だろう。他の出口を探す必要がある。 悪夢のような状況の中、二人は脱出に向けて歩き出した。目指すは教会。大学構内を抜けて、徒歩で向かうことにする。 中庭に出た。そこのセキュリティ・ゲートを潜れば、外に出られる。職員棟に行って鍵を取り、ゲートを通りぬける。 裏通りに出て、ちょうどそこに停まっていたパトカーを拝借する。予備の鍵は、サンバイザーに挟んであった。 車を走らせ、このまま一気に教会へ……は、辿り着けなかった。事故車にぶつかり、車は横転。二人は何とか這い出る。 地上は、事故車と漏れたガソリンの火の海で、まともに進めない。ハニガンは下水経由で地下鉄の線路に入るルートを提案する。 それに従い、マンホールを降りる二人。深い縦穴の奥は、漆黒の暗闇であった。 ふと、レオンの脳裏に、アダム・ペンフォードと交わした会話が思い出された。 彼は、レオンにとっては上司であり、同時に、旧友であり同志であった。DSOは、彼がレオンを招いて設立したものだった。 昨今のバイオテロの横行する現実は、すべて【アンブレラ】が元凶とされている。しかしさらなる元凶は、合衆国政府だった。 アンブレラに生物兵器の開発を依頼したのは合衆国なのだ。だが、政府は15年前、アンブレラにすべての責任を押し付けた。 「だが、B.O.W.はいまや全世界の脅威だ。そうなった責任は我々にある。すべてを明らかにする、それが我々の務めだ」 アダム・ペンフォード大統領は、レオンにそう打ち明けていた。今日、行なわれるはずだった演説とは、それだったのだ。 その勇気ある決断をした彼は、今はもう動かない。レオンにできる弔いは、彼の意志を邪魔したこのテロの真相を解明することだろう。 地下鉄に出た。電車が猛スピードで走り抜けていく。轢かれそうになったところを、危なく避けた。 「なんで電車が?」「たぶん暴走だ。中身はゾンビで一杯だろう(That s a Zonbie Express)。」 ヘレナの疑問に、レオンは軽口で答えた。(エクスプレスには、急行電車という意味と、宅配便という意味がある) まだ先は長いのに、ライトの調子が悪くなってきた。暗闇の中、ゾンビと戦いつつ、二人は進む。 暴走電車を避けたり、停止した列車の中を通りぬけたりして、ようやく、教会に最寄の地下鉄の駅へと着いた。 地下に入ったことで一時的に途切れていたハニガンとの通信が回復した。周辺の様子を尋ねた。 「事態は悪くなる一方。……一言で言うなら“地獄”よ」と、ハニガンは端的に答えた。 街中いたるところで車両事故が起き、そこらじゅうが火の海だった。この光景もまた、15年前を思い出させるものだ。 ゾンビの中には、鎮圧に来ていた特殊部隊員らしき格好の者もいた。装甲が分厚く、銃弾を弾かれてしまう。厄介だ。 また、喉が驚異的に発達し、「鳴き声」によって攻撃とゾンビ召集を行なう変異体にも遭遇した。 状況に応じて、民家を通り抜けたり、工事中の足場を使ったりして、着実に進んでいく二人。 すると、生存者を見つけた。カップルと、警察官だ。横暴な男、ヒスる女。ゾンビ映画の典型のようなカップルだった。 警察官曰く、近所のガンショップにも生存者がいるという。豊富な武器と強力な防犯設備で、拠点になっているらしい。 レオンは彼らと合流してそこに向かうことを提案。ヘレナは半ばあきらめたようにそれに合意した。 ガンショップについたが、店主のオヤジはちょうどゾンビも押し寄せてきているという理由で入れてくれない。 とりあえず周辺のゾンビを片付けろ、というオヤジ。「害虫駆除じゃないんだぞ……」とちょっとあきれるレオン。 カップルの男が「付合ってられるか、俺は逃げる!」と一人で出て行った。そして、お約束のように死んだ。 レオンは、ゾンビの中に「ダメージによって変異する固体」がいることに気づいた。 脱皮というか、表面のヒフがズルリと脱げて、筋肉剥き出しの姿になると、身体能力が驚異的に向上しているのである。 【t-ウィルス】によるゾンビとは、性質が違う。おそらくは、新型のウィルスなのだろうと想像できた。 ガンショップ周辺のゾンビを一通り片付けて、次の連中が押し寄せてくる前に、急いで二階へと上がって合流した。 (生存者の中に日本人がいて、日本語で「まかせとけ!」「やったぞ!」とか言う。ドラマ『HEROS』を意識してるのかな) ショップ店長のオヤジ曰く、友人がバスでこちらに向かっているという。合流したら、避難所の教会に行くつもりらしい。 寄り道かと思いきや、結果的に教会への最短ルートとなった。二人は、このまま生存者たちと行動を共にすることにした。 ゾンビがまたぞろぞろと押し寄せてくる。すると、極めて異常な巨体のゾンビが登場した。巨漢というより、肥満体である。 「XLサイズもいたのか」とレオンは軽口を叩いたが、そのパワーと重量は尋常ではない。相当の苦戦を強いられる。 生存者で力を合わせたものの、無尽蔵のゾンビたちにじりじりと押されていく。部屋から部屋へ、ベランダまで追い詰められた。 と、そこへ爆音をあげてバスが到着。助かった。全員バスに乗り込んで、いざ教会へ向けて出発……できなかった。 まだ生きていた肥満ゾンビが、バスを持ち上げている。タイヤが空回りして走れない。 ガンショップのオヤジが転落した。助けようとして、日本人も一緒に落ちた。オヤジは奥の手の手榴弾でゾンビごと自爆した。 あとちょっとのところで犠牲となった二人を悔やみつつ、レオンは肥満ゾンビに銃弾を浴びせる。 ゾンビが手を放した。バスが走り出し、ゾンビを轢き殺しながら進んでいく。 ……夜は、まだ始まったばかりだ。 351 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/10/26(金) 20 54 25.62 ID jLx55A0p0 【レオン編】 CHAPTER 2 バスの車内にて、ハニガンと連絡をとる二人。彼女曰く、トールオークスの9割、約7万人が感染しているという。そして…… 「“ネオアンブレラ”を名乗る集団から犯行声明が出ているわ」 「アンブレラ!? ……ラクーン・シティの再来というわけか」 思い出したくなかった名前を聞かされ、表情が曇るレオン。 「ところで、あなたは何を掴んでいるの、レオン? あなたから情報を引き出せと“外部”がうるさいの」 とハニガンは言った。外部とは、FOSオフィスに乗り込んできた大統領補佐官の【ディレック・C・シモンズ】のことだ。 DSOおよびFOSはあくまで大統領直属。政府内での大統領の側近であろうが、ここでは権限を持たないヨソ者である。 とはいえ、大統領が死亡した現在、その原則にも矛盾が生じ始めている。シモンズの介入を防げる状況にはない。 説明しろと言われてもできないし、ウソでしたとはいえない。口ごもるレオン。 だがそのときうまい具合に(というと語弊があるが)、バスが事故を起こした。動けなくなったところを、ゾンビに囲まれる。 さらには、暴走トラックに突っ込こまれて、バスは崖から落下した。レオンとヘレナは外に放り出され、泥の上を転がった。 彼ら以外の生存者は、バス落下の衝撃で押しつぶされたか、その後の爆発炎上で焼け死んだ。 「嘆いてるヒマはないわ」とヘレナは言った。そのとおりだった。教会はもうすぐ、墓地を抜ければ辿り付ける。 墓地の中では、肉がかなり腐れ落ちているゾンビと頻繁に遭遇した。おそらく、埋められた死体が蘇っているのだろう。 今回のウィルスは、t-ウィルスをはるかに上回る、強力な感染力を持つということだろう。 鍵を探したり、ゾンビに襲われた弾みでヘレナとはぐれたり、いろいろしつつも墓地を抜け、ついに教会に到着した。 分厚いドアを叩き、開けるように頼む。しかしまたもやちょうどゾンビが押し寄せてきて、殲滅するまで入れてもらえない。 「お前を信じてここまで来たんだぞ? それに値する情報なんだろうな?」 「そう思えなければ遠慮なく私を撃てばいい」 ゾンビと奮闘しながら、レオンは念を押して尋ねる。ヘレナはそれに淡々と答えた。 ようやく中に入ることができた。生存者たちは喜びを見せるが、レオンが「救助隊じゃない」と言うととたんに落胆した。 所在なげにうろうろとしている生存者たちをよそに、ヘレナはまっすぐに教会の祭壇へと向かい、そして顔色を変えた。 「前に来たときは、確かに階段があったのに……。仕掛けがどこかにあるはずよ」 そういうことなら、レオンは慣れたものだ。そこらじゅうを探索し、聖母像をつかった仕掛けを解読。ドアが開いたので、 その先にある石像の罠や、レーザー光に反応するドア、鐘を撃って鳴らす仕掛けなどを次々と解読していく。 そして、鍵となる像を手に入れて、再び聖堂に戻ってきた。それを使って、祭壇に隠れた階段を開く。 ……すると、その階段から、ぶよぶよと膨れた体の怪物が登場した。体中に、乳房にも似た袋状の器官をぶら下げている。 怪物は、その器官から紫色のガスを噴出した。ガスに触れた生存者は、あっと言う間にゾンビに変わってしまった。 大学で出会った生存者の「霧」という言葉を思い出すレオン。……今回の事件の元凶は、どうやらコイツらしい。 その怪物、【レポティッツァ】を撃破した二人は、階段を降りていく。すると、薄汚い牢獄のような場所に出た。 番号を入力するだけで鍵が開く、非常に簡素なセキュリティ・ロックがかかっているので、入力して進んでいく。 椅子がひとつ置いてあるだけの、少し広い監房に着いた。ヘレナが椅子の感触を確かめるように触って、言う。 「……この場所覚えてる。デボラがまだいるはずだわ」 言うと、ヘレナはどんどん先行してしまう。デボラという名前を呼び続け、部屋を手当たり次第に調べていく。 とある部屋に着いた。牢獄から一転、ハイテク機器が充実した、いかにもバイオ研究所という感じの部屋だ。 そこの培養カプセルには、人の形をした、全身かさぶたに覆われているような、【サナギ】のようななにかがあった。 「3日前にはこんなものなかった」とヘレナは驚く。どうにも説明が要領を得ないが、ヘレナは説明は後だと言い続けた。 その研究室で、レオンはVHSビデオテープを見つけた。……2013年のいまどき、VHS? と思いつつ、手にとると…… ラベルには『Happy Birthday Ada Wong』の文字。……【エイダ・ウォン】!? 驚き、ビデオを再生するレオン。 培養層の中にあるのと同じ、人間型のサナギ。その背中が割れて、粘液の糸を引きながら、人間が這い出してきた。 それは、アジア人らしき髪色と肌色の女性だ。その女性が顔を上げる。それは……まさしくエイダ。 「……これがお前の言う“真実”か」 レオンがいらだたしげに尋ねる。が、ヘレナは知らないと答えた。 「あんなの人間の生まれ方じゃない あなた“あれ”の知り合いなの?」 怯えたような疑いの声で、ヘレナが言う。 「……まあな。……お前が全部話すなら、引き換えに教えてやってもいい」 レオンは少し面倒そうに答えた。 研究施設の中もゾンビがうようよいた。白衣を着たゾンビが目立つ。研究員も被害に遭ったようだ。 そして、ところどころ、さきほどのサナギがぽつぽつと存在していた。これもまた研究員のなれの果てだろうか。 そのサナギの背中が割れて、中からオゾましいクリーチャーが誕生し、襲い掛かってくる。まさに、地獄だ。 レバー操作で足場を操作しながら進むエリアを抜ける。ゾンビに囲まれたのでダストシュートで脱出した。 いいかげん、あてのない探索にいらだったレオンが、ヘレナに情報を明かすよう言うが、ヘレナの答えは同じだ。 「言ってもあなたは信じてくれない……でもあの子さえいれば…… “あいつ”の企みを立証できるの」 そしてついに、ある部屋にて、横たわる女性を見つけた。ヘレナは喜び、駆け寄る。 「デボラ! デボラ、しっかりして!」「……ヘレナ?」 彼女は生きていた。すこし虚ろではあるが、意識もあるようだ。三人で、脱出をめざし移動開始する。 だが、少し進むと、デボラが苦しみ始める。とつぜんの発火、そして変異。デボラもまた、サナギと化した。 そしてそのまますぐ、背中が割れて、再誕した。……もちろん、怪物として、だ。 狂乱し、泣き叫ぶヘレナ。デボラがもはや人間ではないことを、すぐには受け入れられない。 駆け寄り、抱きしめる。デボラの背中から生えた触手が、ヘレナの背中に突き刺さろうとしていることに気づかない。 突如、ボウガンが飛んできた。デボラに直撃し、吹っ飛ばす。驚いて振り返る二人。そこにいたのは……エイダ。 「まるでバケモノでも見るようね」 エイダは、いつもの微笑と口調を見せた。 ヘレナは彼女に銃を向けた。それをそっと抑えるレオン。そして、エイダに説明を求めた。だが、やはりはぐらかされる。 お約束通り、地下施設が崩れ始めた。長居はできない。 「どうする? まだ話を続ける?」 エイダに皮肉っぽく言われるまでもなく、脱出を優先するしかなかった。 だが、変異を続けるデボラに襲われる。脱出しつつも、ところどころでは戦いながらの行動になった。 広間っぽいところでは戦闘し、そこが崩れて落ちたら今度は脱出優先だ。エイダを加えた即席チームで進んでいく。 ヘレナから少し離れたときを見計らったように、エイダはレオンに指輪をそっと渡した。 「勘違いしないでね? 意味はあとでわかるわ」「そうかい」 相変わらずエイダは秘密主義だ。レオンも質問しなかった。 トロッコを見つけた。おそらくは、外に通じているはずだ。それの発車と同時に、再びデボラが襲来。走りながら戦う。 無駄だと分かっていても、デボラに対し呼びかけ続けるヘレナ。彼女に対して、エイダが冷たく聞こえる声で言った。 「殺してあげなさい…… 妹さんが可哀想だと思うのならね。でないと、あなたが殺されるわよ」 トロッコが脱線した。足場に片手でつかまり、今にも落下しそうなエイダ。そして今にもデボラに襲われそうなヘレナ。 レオンは片方に手を貸し、片方に射撃援護してそれぞれを救い出す。 デボラが落下していく。ヘレナが伸ばされた手を掴んだ。……だが、彼女にももう分かっていた。もうこれは、妹ではない。 「……もう泣かないわ、あなたの仇をとるまでは ……だから……許して」 ヘレナは、手を緩めた。デボラの手がすり抜けていく。長い竪穴の底知れぬ闇へと、デボラは墜ちていった。 ついに、ヘレナは重い口を開いた。 今回のテロ事件は、すべて大統領補佐官のシモンズが絵図を描いたものである、と。 シモンズは、ヘレナとデボラの姉妹を拉致。デボラを人質にして、ヘレナを脅迫する。「大統領の警備に隙を作れ」と。 今回のテロの最大の標的は、大統領だったのだ。トールオークスの7万人は、それの巻き添えのようなものだった。 仕方ないとはいえ、ヘレナはテロの実行および大統領の暗殺の実行犯も同然。彼女の台詞は、そういう意味だったのだ。 ヘレナの情報を聞き終えたレオンは、次にエイダへと質問の矛先を変える。 だがエイダは、またしても「話せば長いわ」とはぐらかした。こうなると絶対に聞き出せない、とレオンは知っている。 「相手はこの国を作った連中よ。うまく立ち回らないと、自分たちが死ぬことになるわ」 エイダは、二人に対してそうアドバイスを残して、さっさと一人で立ち去ってしまった。 残された二人は、テロの首謀者にして、大統領の、妹の仇であるシモンズに、怒りをあらわにする。 そのとき、本部から通信が入った。 その声は、ハニガンではなかった。 「私がどうしたって?」 「……シモンズ!」 384 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/11/02(金) 13 11 31.16 ID DRLhSctd0 【レオン編】 CHAPTER 3 「君のことは大統領から聞いているよ、レオン・スコット・ケネディ君」 「こっちもアンタのことは聞いている。30年来の盟友だそうだな」 シモンズからの連絡は、遠回りな社交辞令から始まった。 シモンズは言う。 「君たちにテロ首謀者の嫌疑がかかっていてね。特にヘレナ・ハーパー、君は大事なときに警護をおろそかにした」 脅迫によって絵図を描いておきながら、いけしゃあしゃあと、シモンズは言ってのけた。 「ふざけないで! このテロを仕組んだのはあなたたちよ!」 「告発のつもりかね? なんの証拠があって言っている?」 シモンズは自信たっぷりに言う。実際、その通りだった。最重要容疑者である二人の証言に効力はないし、物的証拠はない。 「国家の安定を保つこと それが私たちの任務だ」 シモンズは言う。「国家の安定」と彼は強調した。レオンは、そこに陰謀の壮大さを嗅ぎ取る。これは容易ではない事態だ。 「……本当の地獄は、ここからのようだな」 余裕綽々のシモンズが通信を一方的に切ったあとで、レオンはヘレナにそう打ち明けた。 「俺たちは同じボートの上のようだな、嫌が応にもパートナーというわけだ」 今いる場所は、教会の地下。カタコンペ(地下墓地)に繋がっているので、そこを通って脱出することにする。 教会の地下がまるごとバイオ研究施設 兼 実験生物収容所だったことを考えると、ここもシモンズの息がかかっているだろう。 案の定、趣味のいい仕掛けが山盛りの、インディ・ジョーンズの映画に出てきそうな遺跡に仕上がっていた。 ほとんどミイラ化した死体のゾンビがうようよと出てきた。教会に収められた死体か、あるいは長年の生体実験の廃棄物か。 「やれやれ、教会で暴れまわった罰か?」 こんな状況でも、レオンは軽口を忘れない。 先に進むと、「一族の証を示せ」と刻まれた頑丈なドアに辿りつく。あいにく二人ともシモンズの一族とはつながりがない。 もしや、と思って、エイダからもらった指輪を使ってみると、ドアが開いた。 その先は、水の満ちたエリア。そこには、サメ状の怪物がいた。できるだけ相手をしたくないものだ。避けて進む。 クランクで交互に鉄格子を開きながら進んでいく。 厳重な警備に辟易するが、しかしこういう仕掛けがあるということは、研究室を守るために人の手が加えられた道である証。 要するに、どこか出口と繋がっているというわけで、つまりこの道を進めば脱出できると考えてよいだろう。 ようやく大きな門に到着。これで出られそう、と思ったら、また落とし穴に落ち、再び地下遺跡へ逆戻りした。 崩れまくる道とゾンビたちに苦労しながらも、またひたすら進む。 そのうち、地下水流に出た。水の中を歩き、時にはもぐって泳ぎ、どんどん進んでいく。 先ほどのサメのB.O.W.に襲われるも、戦ったり逃げたりを繰り返すこと数度。 最後は、天然の岩肌ウォータースライダーを滑り降りながら銃撃し、サメを撃破することに成功した。 ひたすら水に流される二人。なんとか水面に浮き上がると、気がつけば市街を脱出し、湖まで抜け出ていた そんな二人の上空を、爆撃機が通り抜けていく。……ふと街の方向を見ると……キノコ雲が浮かんでいた。 かつてラクーンでも行なわれた、核ミサイルによる「滅菌作戦」であった。 トールオークスの街は、地図から姿を消した。もはや、テロの証拠は微塵も残っていないに違いない。 これもシモンズの差し金に違いない。歯噛みする二人。 そこに、ハニガンが連絡を入れてくる。彼女はまだ二人を信じて協力してくれるようだ。とても心強い。 シモンズは何者かと電話で会話し、慌てて出て行き、プライベート・ジェットで中国へ向かったらしい。 B.S.A.A.によれば、中国で新しいテロが起きているという。なにか想定外のトラブルのようだ。 「中国では、半年前に東欧で発見された、新型の【C-ウィルス】が使用されたらしいの」 とハニガン。新たな恐るべき脅威に、二人にも緊張が走る。 ハニガンいわく、DSOおよびFOS上層部からも、二人はテロ犯人だと疑われはじめているらしい。 レオンは一計を案じ、ハニガンに「俺たちはここで死んだことにしてくれ」と頼んだ。 時間を稼いでいる間に、中国へ乗り込み、シモンズと直接決着をつける。 387 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/11/02(金) 13 13 58.85 ID DRLhSctd0 【レオン編】 CHAPTER 4 ……2013年6月30日、中国、蘭祥(ランシャン)上空。 トールオークス消失から、まだ一晩も経っていないが、レオンらは次なる戦場へと向かっていた。 移動手段は飛行機。ハニガンに無理を言って用意してもらったもので、ほかにも乗客は何人かいる。 ヘレナは、なぜ当局に引き渡さなかったのか、尋ねる。ヘレナを突き出せば、少なくともレオンの疑いは晴れたはず。 だが、レオンはそうしなかった。そのことについて、レオンはまた得意の冗談を混ぜて答えた。 「君ひとりを悪者にして解決する事件じゃない。……それに、女に振り回されるのは慣れてる」 ことこういう事態において、こういう移動が平穏に終わったためしがない。案の定、飛行機が揺れた。 急いでコクピットへ向かうと、パイロットが感染し、あのレポティッツァへと変異していた。 紫色のガスを吐かれたら、乗客たちがゾンビと化してしまう! 急いで攻撃する二人。 しかしトドメを刺しきることができず、逃走を許してしまう。レポティッツァは天井裏へと逃げた。 飛行機の異常は止まらない。ハニガンの分析によれば、圧力隔壁に原因不明の異常とのこと。 後部へと向かい、バルブを閉める二人。そこに、レポティッツァ再登場。紫色のガスを盛大にぶちまけられた。 非常にマズい事態だ。すぐさま、ガスを外に放出させるために、後部ハッチを開いた。 ガス以外にも後部格納庫内のものが気圧差で吸い出される。レポティッツァも落ちていった。 レオンとへレナの二人も落下しそうになったが、なんとかハッチにしがみついて耐えて、飛行機内に戻った。 パイロット不在では飛行機は堕ちる。急いでコクピットへ戻る二人。 しかし、機内は既にガスで充満、乗客は全員ゾンビとなっていた。だが、手遅れを悲しむ暇はない。 コクピットに到着、今度は左の主翼に異常。墜落はほぼ確定事項だった。 「なけるな…… どこまでひどくなるんだ? この状況は……」 やむなく、レオンが操縦。せめて不時着は成功させようと、必死でレバーを引いた。 ランシャンの街が近づいてくるのが見えた。 ふとそのとき、レオンは、街を走る列車の上にエイダが立っているのを見かけた。 なんとか街に降り立った二人。少し進んだところで、思わぬ二人組と遭遇した。 その片方はレオンもよく知っている少女……いや、15年も経てばもう立派な大人か……【シェリー・バーキン】だ。 「シェリー、どうしてここに? エージェントになったとは聞いていたが」 レオンの問いに、シェリーは傍らの男……【ジェイク・ミューラー】を示し、「彼を保護し、連れてきた」と答えた。 レオンに同じ事を尋ねるシェリー。レオンは正直かつ端的に答える。 「俺たちは、大統領補佐官のシモンズを追ってきた。ヤツはテロの首謀者だ」 「えっ!? そんなはずない…… シモンズは私の直属の上司よ」 レオンの言葉に驚くシェリー。だが、レオンがそういうことで偽りや出鱈目を言う男ではないと、彼女は知っている。 互いにいろいろと情報交換したいところだったが、来訪者がそれを阻んだ。 シェリーらを追ってきたと思われる強靭な体躯を持つB.O.W.、【ウスタナク】が、攻撃を仕掛けてきたのだ。 巨大な鉄塊が投げつけられる。レオンはシェリーを救おうとするが、少し遠い。しかし間一髪、ジェイクがシェリーを守った。 「またあいつかよ!?」 起き上がり、敵を確認した男が叫ぶ。 「知り合いか?」「元カノみたいなもんさ、どうにも引き際がわかってねぇんだよな!」「わかるよ、そのうち慣れるさ」 皮肉屋同士が、軽口を叩き合った。銃を構える。四人で共闘だ。 「ラクーンに比べれば朝飯前さ、そうだろシェリー?」 ウスタナクは持ち前の強靭さに加え、右腕パーツを付け替えながら戦う。その頑強さにてこずる四人。 だが、燃え盛る鉄塔が倒れてきて、ウスタナクは下敷きになった。死んだかは怪しいが、少なくともしばらくは動けまい。 レオン・ヘレナ組とシェリー・ジェイク組は分断されてしまったが、とりあえずは逃げられる。 鉄塔越しに、シェリーが無事か確かめるレオン。 シェリーは、クーチェンのクンルンビルでシモンズと落ち合う手はずになっている、という情報をくれた。 折りよくハニガンとの通信も回復した。ナビをしてもらいながら進む。 そばには、いかにも中国らしい、雑多なマーケット街がある。そこを抜ければ、クンルンビルへの近道となる。 マーケットに足を踏み入れる二人。彼らを出迎えてくれたのは、住民と思われる男の断末魔の悲鳴だった。 「今のは何!?」「……トラブル、だな」 イヤな予感をひしひしと感じつつ、マーケットを通り抜ける道を探す二人。 鍵がみっつもかかった扉を抜ける必要があり、その鍵を探さねばならないようだ。またいつものパターンである。 そんな折、積んであった豚の死骸から、形容しがたい奇妙な怪物が這い出てくる。 いちおう人型ながら、各部位ごとに分離しながら生存が可能。攻撃して千切れても、またすぐに元に戻る。まるで不死身だ。 動きはのろいが、どんな狭い隙間でも通り抜けるし、触手状の器官で壁でも屋根でもよじ登って追跡してくる。 あしらいつつ、鍵を3つ揃えたレオン。精肉所らしき建物に侵入し、怪物をミンチマシーンにぶちこんだ。 まだ活きているかもしれないが、さすがに細切れになっては、少なくとも今すぐには行動できないだろう。今のうちに逃げよう。 ようやく辿り着いた。ビルはもうすぐそこだ。しかし、目当ての扉に先に入っていく先客の影が見えた。……あれは、エイダ? 急いで追跡するレオン。追いつき、声をかけた。やはり、エイダだった。……どこか違和感があるが、しかし確かにエイダだ。 だが、そのときアサルトライフルの連続した銃声が響いた。エイダは話もせずにすばやく逃げ出した。 銃撃したのは誰だ? ソイツらも、エイダを追っているのか? 新たな勢力の介入に疑問は深まりつつも、レオンはエイダをひたすら追跡することを選ぶ。 エイダを追っていくと、そこはまたも恒例の、研究施設だった。罠や仕掛けが侵入者を阻むようにできている。 そんな折、エイダを追跡していた何者かの影がちらりと見えた。どうやら武装している軍人らしい。 彼らとほぼ平行して進んでいく。すると、奇妙な部屋に閉じ込められた。 ガラス越しに隣を見ると、そちらでもエイダを追う二人組が閉じ込められているのが見える。 「何、この部屋?」「わからないが…… 嫌な感じだけは伝わってくるな」 『ロック完了しました。試作品のテストを開始します』 彼らの言葉に答えるように、アナウンスが響いた。 エイダが、試作品の兵器、自動運転で敵に向かっていく爆弾を起動したのだ。 爆弾は次から次へと湧き出てくる。いくら銃撃してもきりがない。ロックを解除して部屋から抜けるしかない。 さすがのハニガンでもハッキングで解除するのは不可能らしいので、内部からの手動操作も交えてロック突破を狙う。 なんとか解除に成功。だがエイダは一足早くさっさと逃げていた。レオンはさらにエイダを追跡していく。 ついでに向こうにいる男たちも部屋を抜け出したようだ。ヤツらより先にエイダに追いつかなければ。 「待て、エイダ! 話がある!」「悪いわね。そんな気分じゃないの」 エイダはひたすら逃げる。 「逃がすな!」「わかってます!」 男たちの叫びも響いた。彼らは周りこんでエイダを角に追い詰め、銃を突きつける。 レオンは、そのうちの一人に乱闘を挑んだ。エイダを殺させるわけにはいかない。 乱闘の末、銃を突きつけあう二人。お互いの顔を見つめあい……そして、気づく。 「……クリス?」「……レオンか!」 そう、彼らはB.S.A.A.の【クリス・レッドフィールド】と、その部下の【ピアーズ・ニヴァンス】だった。 「彼女を殺させるわけにはいかない、彼女はテロの重要証人だ」 レオンが言った。 「証人? 彼女はテロの首謀者だ!」 クリスが反論し、「違う、首謀者はシモンズだ!」 またレオンが言い返す。 「俺たちは、部下を皆殺しにされた!」「俺たちは、アメリカ大統領と市民7万人を失った!」 お互い、一歩も譲らない。 「ネオアンブレラだぞ? この名前が俺たちにどういう意味を持つのか……!」 「わかってる!」 「どうあってもこの女を信じるというのか?」 「……信じる」 クリスの問いに、レオンは明確に答えた。 そうこうしている隙に、エイダは閃光手榴弾を投げて、すばやく逃走した。 追跡を妨害され、少し苛立つクリスだったが、しかし、戦うべき敵、目指す目的は同じだというレオンの説得に折れる。 「……エイダはB.S.A.A.が追う、お前たちはシモンズを追ってくれ」 「……クリス、お前を信じるぞ」 レオンは別れ際に、クリスにそう呼びかけた。クリスは、少し曖昧に頷いた。 「レオン、本当によかったの? 後悔しない? 彼女を追わなくて……」 「俺たちのターゲットは、あくまでシモンズだ。エイダの心配なら、あとでするさ」 ヘレナの問いに、レオンは静かに答えた。そう、憎い敵はほかにもいる。狙いはそいつ……シモンズだ。 二人は、黒服に護衛されたシモンズを、ついに発見した。そこに、シェリーとジェイクのコンビも到着する。 「エージェント・バーキン! 彼らにこの場所を教えたのは君か?」 「あなたがテロの首謀者だというのは本当ですか!?」 シモンズの問いに答えず、シェリーは叫んだ。 「余計なことまで吹き込まれたか? アメリカのため、ひいては世界のためだ」 自白も同然に、シモンズは答えた。 「それが大統領を殺した理由か!」「なにを言っている? 殺したのはキミだろ」 レオンの叫びに、シモンズは答える。そして、黒服に発砲を命じた。黒服たちはマシンガンを乱射する。 知らなくていいことを知ったシェリーらは消し、レオンとヘレナは捕らえてテロリストとして処刑。それが彼のシナリオだ。 レオンは、ジェイクにシェリーを任せて、自分たちはシモンズを追うと言った。全員がそれに合意した。 シェリーは別れる前に、シモンズに渡すはずだったデータをレオンへと手渡す。 C-ウィルスから世界を守るために必要な情報が、すべて入っている、とのことだった。 一方、シモンズ。立ち去ろうとしたところに、謎の暗殺者に襲われた。喉元に、麻酔弾を撃ち込まれる。 だが、その麻酔針弾に入っていたのは、麻酔液ではない。C-ウィルスだ。 「……あの女、考えることは一緒だったか!」 シモンズは低くうなって、ふらふらと落下。電車の上に降り立った。 レオンとヘレナの二人は、それを追って電車へと飛び乗った。 電車の中を通り抜け、屋根へと上った二人。シモンズが電話で誰かと話している様子を目撃する。 「あなたが私にくれたもの、そっくりお返しするわ、シモンズ。最初は不安や恐怖に襲われるでしょうけど、安心して。 あなたはただ人間でなくなるだけよ、全人類と共に、ね」 謎の女の勝利宣言に、シモンズは怒りで携帯電話を握り潰した。すでに変異は着実に進みつつある。 「シモンズ! とうとう追い詰めたぞ!」 叫ぶレオン。 「私を追ってどうする? あの女を追え。エイダ・ウォンをな。あの女は私を裏切った、何かを企んでいる」 シモンズは言った。言い訳ではなく、本心なようだった。だが、二人の最大の標的はシモンズだ。 「大統領の仇か、バカめ! あのまま発表させていたらどうなった!? アメリカの権威は失墜、世界は破滅していた! まだわからんか! この国も大統領も、世界を破滅に導く…、立派な…… 罪人だ……ッ! 言い分を言い終わる前に、シモンズの体はウィルスによって変異し、四速歩行の獣状の怪物となった。 「無知で無価値な虫ケラがぁぁ! ばらバらにヒキさいテやる!!」 シモンズと戦う二人。電車内を立体的に使うシモンズを銃撃して、外に落とした。 しかしシモンズは、電車と同じ速度で平行して走って追ってくる。なんという身体能力だ。 「C-ウィルスの叫びが聞こえる!! もはや私の意志ではどうにもならん!!」 シモンズに、反対車線の電車が突っ込んでくる。だがシモンズは、正面衝突した電車を逆に弾き返して見せた。 そして全速力でレオンらの乗る電車の前に回り込むと、そのまま突っ込んできた。 万全の状態で衝突されたら電車が吹っ飛ばされる。だが二人の銃撃で態勢を崩したシモンズは逆に電車に轢かれた。 人間形態に戻るシモンズ。 「わかってるのか貴様ら… この世界から私が消えることの意味が!」 しぶとく自己を正当化し続ける。 「世界に再び安定が訪れるってことだ!」 レオンが力強く答えた。 そして、ヘレナの弾丸が、ついにシモンズの額を貫いた。決定的なダメージを負い、崩れていくシモンズの体。 いつの間にか電車と平行して飛んでいたヘリが、それを見届けたように離れていく。 それを見て、シモンズは絶望したように叫ぶ。 「バカな! ファミリーが私を見捨てるはずがない!!」 電車は制御を失いつつある。河をまたぐ大橋の上で、レオンらは電車から河へと飛び降りた。 そして電車は脱線、シモンズごと河へと落下していった。 河から上がる二人。……シモンズにトドメは刺せたのだろうか? これで勝利なのか? 「……どうだろうな。俺たちのやれることはやった」 レオンは、自分に言い聞かせるように言った。 よろよろと街へとあがると、民間人を避難させているB.S.A.A.らと遭遇。のろのろとだが着実に避難が進んでいる。 「これで、終わったのね」「ああ、終わった」 ヘレナが言い、レオンも答えた。 だが、その予測は甘かった。ハニガンから連絡が入る。シェリーと連れの男が、何者かに誘拐されたらしい。 発信機の信号によれば、彼らの居場所は海底油田。間違いなく、ネオアンブレラの息がかかった拠点施設である。 なぜさらわれたのか? 思い当たる理由はひとつ。先ほど受け取ったデータを、まだ持っていると勘違いされたからだ。 つまり、敵組織の狙いはこのデータだ。急いでデータ内容をチェックする二人。 「これはどういうこと? C-ウィルスの脅威から世界を救う方法って…… ジェイク!?」 驚く二人。 海底油田に最寄のB.S.A.A.部隊の照合を頼むレオン。ハニガンによれば、最寄なのはクリスらのチームらしい。 急いでクリスに連絡を繋いでもらった。クリスは現在、戦闘機に乗っているらしい。 「レオン、今どこにいる!?」 こちらの用件を言う隙もなく、クリスが慌てたようにいった。 「ターチィの街のはずれだが、どうした?」「レオン、急いでそこから逃げろ!!」 だが、遅かった。ミサイルがどこからかまっすぐに飛来し、ターチィ上空で爆発したのである。 紫色のガスが飛び散り、街中に広がる。……そう、C-ウィルスだ。ターチィの街は、瞬時に地獄へと化した。 ……最悪の夜が、始まった。 6 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/11/02(金) 14 39 46.19 ID DRLhSctd0 【レオン編】 CHAPTER 5 ターチィの街は地獄と化した。市民のみならず、B.S.A.A.の隊員たちもゾンビに成り果て、襲い掛かってくる。 クリスは、戦闘機のコクピットからレオンへと呼びかける。幸い、レオンらはガスの直撃を浴びていなかった。 クリスが今にもターチィに引き返してきそうに思えて、レオンは制止した。彼らには、もっと大事な任務がある。 海底油田へと向かい、C-ウィルスから世界を救う鍵を握る二人を救い出してもらわなければならないのだから。 「一人はシェリー・バーキン。もう一人は、ジェイク・ミューラー。……あのアルバート・ウェスカーの息子だ」 レオンが、シェリーから受け取ったデータに書いてあった衝撃の事実を告げた。クリスは驚き、叫ぶ。 「レオン……。エイダ・ウォンは死んだ」 クリスが、自分の目で見た衝撃の事実を告げ返した。レオンは驚き、言葉を詰まらせた。 さておき。少しでも多くの人々を救い出すべく、B.S.A.A.を手伝うことにしたレオンとヘレナ。 街中にガスが充満しているが、ガスは地表に広がるように設計されているらしく、超高層ビルの上層階までは届いていない。 そこなら、緊急避難場所として、そして屋上からヘリで脱出する出口として使うことができるだろう。 「よし、クアッドタワーへ向かうぞ」 レオンの提案に、ヘレナは頷く。 B.S.A.A.隊員たちと縦列フォーメーションを組んで進む。しかしすぐに生存者の保護どころではなくなった。 テロ攻撃のウィルスが強力すぎるのである。もはや街で出会う人影はゾンビばかりであった。 レオンはt-ウィルスに対して完全な抗体を持っているのだが、その彼でさえ、呼吸ごとに体力が奪われているのが分かる。 濃厚な霧の直撃を食らえば、一息吸うまでもなく衰弱死してしまうであろう。生き延びて進むだけで精一杯だ。 霧のない場所を見つけて走り、建物の中に逃げ込んだ。だが、ゾンビが窓を割って侵入してくる。霧も流れ込んできた。 とにかく、走る、走る、走る。生き延びるにはそれしかない。 ゾンビに追いつかれた。B.S.A.A.の隊員の一人が、ゾンビたちを一身に引き受けて、レオンたちに叫んだ。 「振り返るな、いくんだ!」 彼は建物の中に残り、自らの手でドアを硬く閉めた。 気がつけば、何人かいた隊員たちも、残るは一人だけだった。車を見つけて、三人で乗り込む。 霧の濃い地帯を通り抜けることに成功したものの、道路が事故車で埋まっており、タワーまではたどり着けなかった。 レオンらは降りて進むことを選んだ。隊員は「生き残りを探す」と言って車で別の道へと向かった。 ゾンビと戦いながら進む。そこに、石油を満載したタンクローリーが突っ込んできた。衝突、爆発、炎上。 爆発に吹き飛ばされて、ヘレナはダメージを追う。レオンは彼女を励ました。 そこに、小型の戦闘ヘリ。パイロットの顔はフラッシュライトの裏に隠れてよく見えないが、レオンははっきりと見た。 「……エイダ!? 死んだはずじゃ……!?」 その呼びかけに答えているつもりか、ヘリがガトリングガンを乱射。レオンらに襲い掛かるゾンビをなぎ倒していった。 ハニガンとの通信が回復した。彼女に状況を聞いてみるが……返事は予想通りの「地獄」だった。 彼女のナビで、タワーへの最短ルートを教えてもらう。だが、その途上にはゾンビの群れや事故車の河が待ち構えていた。 さらに、墜落した戦闘機が落下してきて火の海になったり、乗せてもらったヘリがパイロット死亡で墜落しかけたり……。 さんざんな目に遭いつつ、ようやくタワーに到着。だが、彼らを迎えてくれたのは、B.S.A.A.隊員の死体の山だった。 いや、もう一人いた。その姿を見て、レオンは呟く。「……懲りないヤツだ」 そう、シモンズだ。 またも獣状の形態へと変異するシモンズ。だが、先ほどよりもさらに身体が大きい。変異が暴走しているようだ。 そこに、エイダの乗ったヘリが登場した。ガトリング砲でシモンズに攻撃を加える。 「わかったぞ エイダ…! 私の命令を無視し、ウェスカーの息子を連れ去った理由が! 貴様、よりによってヤツの“血”で、C-ウィルスを強化したな!!」 叫ぶシモンズ。その言葉を証明するかのように、変異は暴走を続け、みるみる巨大化していく。 シモンズは、ティラノサウルスを思わせる二足歩行の巨大獣へと変身した。だがその頭部全体は巨大な眼球で出来ている。 まぶたの代わりに、花弁のように牙が並んでおり、それで食らいついて攻撃してくる。 戦っていると、さきほど別れたB.S.A.A.隊員が銃座つきトラックで合流した。さっそく乗り込んで使わせてもらう。 だが、しばらく戦った後、シモンズの攻撃を受けてトラックは吹き飛ばされ、隊員は下敷きになって死んでしまった。 シモンズがとうとう沈黙した。それを見届けたエイダのヘリは、タワーの屋上へと向かって飛んでいった。 レオンらは、それを追って、エレベーターで屋上へ向かうことにした。 「あなたにとって、彼女はどういう存在なの?」 ヘレナが尋ねた。レオンは答えに詰まって、少し考える。 そして答えようとした、そのとき、爆発でエレベーターが外れた。ジャンプしてワイヤーにつかまり、自力でよじ登ることに。 必死でよじ登る二人。そんななか、もう聞き慣れてしまったあの声が響いた。シモンズ、三度復活である。 エイダが、今度は生身でそれに応戦した。手を貸したいところだが、両手ともふさがっている。祈ることしかできない二人。 だが、エイダは攻撃を受けてしまい、気絶してしまった。エイダの危機に、レオンは己の身の危険も顧みず、跳んだ。 エイダらがいる足場へ無事着地し、エイダを抱き上げて呼びかけるレオン。 「エイダ、聞こえるか? こんなところでくたばるオマエじゃないだろ? 悪運の強さはお互いさまのはずだ」 「お前に用はない、レオン! 彼女から離れろ! エイダ、さあおいで…… 私だけがお前の理解者だ……!」 意味ありげな言葉を吐くシモンズが、爪を飛ばす攻撃をしかけてきた。レオンは、エイダの盾となってそれを背中に受ける。 「……変わってないわね」 エイダが目覚め、レオンを見つめる。いつもの謎めいた笑みではなく、暖かく柔らかい笑みを浮かべたように見えた。 レオンとエイダ、そして離れた位置から援護するヘレナの3人で共闘する。だが真に怪物となったシモンズはしぶとい。 レオンが吹き飛ばされた。片手で足場の縁に掴まるが、シモンズにその手を踏みつけられる。 「助かりたいか? 死にたくないだろう!? ならば命乞いをしろ!」 サディスティックに見下すシモンズ。 その背後から、エイダが近づく。脇腹にクロスボウの矢を深くねじ込み、さらに抱きかかえて共に飛び降りた。 そして自分だけは空中でワイヤーフックを使い、華麗に向かいのビルへ。シモンズだけが、まっさかさまに落下していく。 見詰め合うレオンとエイダ。傍にいた時間はほんのわずか、また離れ離れになった。笑顔を残し、立ち去るエイダ。 「……お前はいったい誰なんだ? なぜ俺を助ける? エイダ!」 レオンの呼びかけにも、何も答えない。 思えば、レオンはエイダのことを何も知らない。目的も素性も、エイダ・ウォンという名前が本名なのかさえも。 「……レオン、行ってもいいのよ。追わなくていいの?」 ヘレナが言った。だがレオンは「いいんだ」と短く答えた。 ヘレナの情報端末に、メッセージが届いていた。発信者はエイダだ。 『もう少し長く遊んでいたかったけど、もういくわ。それと屋上にあなたたちへのプレゼントを用意しておいたわ』 屋上へ上がった二人。そこで、エイダが先ほど乗っていたヘリがあるのを発見する。あれで脱出できる。 だが、既に屋上もゾンビで溢れはじめている。ヘリポートまで、それらをかき分けて進まなければならない。 ヘリまであともう少しというところで……またも、シモンズ。 さすがにダメージが大きかったのか、触手を伸ばしてゾンビに突き刺しては捕食し、失った肉体を補っている。 いや、それどころか、吸収を続けてどんどん巨大化を繰り返している。頭部の眼球は大量増殖し、もはや昆虫の複眼状。 手足の数は増え、さらに羽まで生えた。そのフォルムは巨大な蝿のよう。いわば「蝿の王」大悪魔ベルゼブブだ。 「ここがお前の墓場だ。もう死ぬ準備はできたか、シモンズ?」 「もう十分よ、地獄があんたをお待ちかねよ!」 渾身の決戦となった。おりしも、空には雷雲が立ち込めている。避雷針が落ちていたので、レオンは一計を案じる。 それをゾンビに突き刺して、シモンズがそれを捕食するように仕向ける。そこに雷が落ちれば、シモンズはダメージを受ける。 なんとかシモンズをひるませて、ヘリへとたどり着いた二人。そこには、エイダからのプレゼントがもうひとつあった。 ……お約束の、ロケットランチャーだ。 慣れた手つきでそれを構えて、シモンズの頭部へと狙いを定めるレオン。発射、着弾、炸裂。シモンズは叫び、そして落ちていく。 空中で人型に戻るシモンズ。そしてタワー中央ホールに聳え立つオブジェに突き刺さり、動かなくなった。 シモンズの体液がタワーの床を染めた。……上から見下ろすレオンには、その模様が、あのアンブレラのマークに見えた……。 ヘリのコクピットを開ける二人。そこに、もうひとつ、エイダからのプレゼントを見つけた。コンパクトだ。 その中には、あるデータチップが隠されていた。端末を取出し、すぐに内容を確認する。 それは、シモンズがテロ首謀を自白している映像と、ほかさまざまな証拠が入っていた。これがあれば、二人の嫌疑は解ける。 ……二人はヘリに乗り込み、飛び立った。目指すは、合衆国。 絶望の夜は、こうして終わりを迎える……。 11 :Biohazard 6◆l1l6Ur354A:2012/11/02(金) 15 04 54.59 ID DRLhSctd0 【レオン編】 Ending 日時不明。さわやかな青空が広がる昼下がり。 ヘレナは、墓前に花を添えた。仇を討ったことを、妹に報告していたのだ。 デボラの遺体はここにはない。トールオークスごと消滅してしまった。でも、魂はここに眠っていると信じている。 振り返り、レオンとハニガンに礼を言うヘレナ。「これで思い残すことはない」と。 いかなる理由があろうと、彼女はテロに手を貸した大罪人だ。万を超える命を奪った罪を償わねばならない。 だがレオンは彼女に、DSO制式拳銃を手渡す。復帰の誘いだ。驚き、理由を尋ねるヘレナ。 「調査委員会が証拠を正式に採用したのよ。世間に公表はできないけど、ね」 ハニガンが、法的な理屈を言った。 「大統領なら、きっとこうしたはずだ」 続けてレオンが、私的な理由を言った。 はじめは疑いもあったが、今ではもう、彼らは立派なチームだ。ヘレナは微笑み、銃を受け取った。 本部に戻るため、車へと向かう三人。と、ヘレナがレオンに向かって、何かを投げた。 ……それは、あのエイダのコンパクトだった。 「次、会ったときに、彼女に返すんでしょ?」 ヘレナは、悪戯な笑みを浮かべて言った。そして、あっけにとられるレオンを尻目に、さっさと車に乗り込んでしまう。 「……女ってヤツは(Women...)」 レオンは苦笑いし、どこかで呟いた覚えがある言葉を、また繰り返すのだった。
https://w.atwiki.jp/baiolive001/pages/28.html
一緒に管理をして頂ける方達を募集しております。 心から募集してますので、モニタの前の貴方、ご一緒にどうでしょう? 気軽に下のリンクから連絡願います。 大層な事では無いので、気軽に登録して下さい。 私一人だと、何も出来ないですし、対応も遅れ気味になるので、 心から編集メンバー(一緒に管理して頂ける人々)を募集しております。 ただ、ここで登録しているメールアカウントはあんまりチェックしていない ので、返事が遅くなっても拗ねないで下さい。 尚、記載内容は本名や携帯アドレスはやめてください。 個人情報を管理すると、面倒な事になるので。 ニックネームやどこぞのフリーアドレスとかで記載願います。 編集メンバー募集中! ↑ これをポチっと押すと、何と不思議、登録依頼ページへ行きます。 by ハニガン
https://w.atwiki.jp/prima/pages/3313.html
Blogs on バーバラ・ハンニガン #blogsearch News on バーバラ・ハンニガン ペトレンコ指揮/コルンゴルト 歌劇《死の都》~バイエルン国立歌劇場自主レーベル第2弾(日本語字幕付き) - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE キリル・ペトレンコ&バイエルン国立管/マーラー:交響曲第7番~同歌劇場自主レーベルBSOrec第1弾! - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE Avishai Cohen(アヴィシャイ・コーエン)|当代を代表するベーシストが、92人のシンフォニー・オーケストラ=エーテボリ交響楽団と共演した壮大な作品『Two Roses』 - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE 2020年度 第58回「レコード・アカデミー賞」決定!受賞ディスク一覧 - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE バーバラ・ハンニガン(Barbara Hannigan)、ルートヴィヒ管弦楽団『ラ・パッショーネ』オランダの精鋭たちと〈受難〉3作品を綴る意味深いコンセプト作 - Mikiki バーバラ・ハンニガン、オペラ指揮者デビュー公演!ストラヴィンスキー“歌劇「放蕩児の遍歴」”&制作の裏側を追ったドキュメンタリー - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE ソプラノ歌手バーバラ・ハンニガンの歌と指揮による、ノーノ&グリゼーの歌曲とハイドン“交響曲第49番” - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE ソプラノのバーバラ・ハニガン、超絶技巧も難なく歌いこなしながら透明感溢れる歌唱聴かせたバイエルン放送響との新録音盤 - Mikiki ソプラノ歌手バーバラ・ハンニガンの圧巻パフォーマンスを楽しめる、2014年ルツェルン音楽祭でのライヴ&ドキュメンタリーDVD - Mikiki レパートリー アルバン・ベルク クロード・ドビュッシー [部分編集] アルバン・ベルク ルルルル クロード・ドビュッシー ペレアスとメリザンドメリザンド Last Update 2019/03/06 22 22ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1901.html
ネタバレ wiki div biohazard4 (CAPCOM/2005) /div div ※既出のネタバレ等を元に作成 br / /div div hr / /div div br / ■要約版 /div div アンブレラが潰れてから6年が経ったある日、アメリカ大統領の令嬢「アシュリー」がさらわれる事件が起こった。 br / 合衆国エージェントとなっていたバイオ2の主人公「レオン」は、彼女の目撃情報があったスペインの山奥の村へ向かうが、 br / 宿主を凶暴化させる寄生体、プラーガに寄生された村人の襲撃を受ける。 /div div なんとかアシュリーの救助に成功するが、村を支配する宗教、ロス・イルミナドスの教祖「サドラー」の世界征服のために、 br / レオンとアシュリーの体には、操り人形となる寄生虫が植え付けられてしまった。 /div div 寄生虫の駆除法を探索するレオンは、かつて共にラクーンシティの惨劇を経験した「エイダ」と再会する。彼女の狙いはプラーガのサンプルだった。 /div div エイダの協力でサドラーの島へ向かい、寄生虫の除去装置を使って難を逃れたレオンは、怪物化したサドラーと対決しこれを倒す。 br / しかしエイダにサンプルを奪われ、彼女が仕掛けた自爆装置で島が崩れる中、レオンとアシュリーは島を脱出した。 /div div /div div /div div ■本編 /div div ●Chapter1/5(村人の襲撃、ルイス、デルラゴ戦) /div div ラクーンシティの惨劇から6年後。 /div div 「レオン」は警察官を辞めて大統領のシークレットサービスになっていた。 br / しかし警護する筈の大統領の娘「アシュリー」がさらわれてしまい、 br / 美人オペレーター「ハニガン」のサポートと共に、目撃情報があったスペインの片田舎へ向かう。 /div div /div div レオンは立ち寄った民家で住民に襲われ、やむなくこれを射殺する。 br / ハニガンにこの状況を説明し、村の中心に向かうことを指示される。 br / Tウィルスに侵されたゾンビのようには見えないが、彼らは一体何者なのだろうか。 /div div /div div 村の中心では村人達が農作業をしていた。 br / しかし、レオンを見つけるや否や農具を構えて襲いかかり、交戦が始まる。 br / しばらくすると、どこからか鐘の音が聞こえ、村人達は武器を落とし、何事かぶつぶつ言いながら去っていった。 br / そのうちの一人が囁くように言った。「ロード・サドラー…」 /div div /div div 小屋で発見したメモには、近々訪れる合衆国のエージェントを例の者と接触させるな、とあった。 br / レオンは、農場の廃屋に監禁されているという「例の者」に会うべく、農場地域へ向かう。 /div div /div div 村人が仕掛けた罠を攻略しつつ、荒れ果てた廃屋に着く。奥にはヒッピー風の男「ルイス」が監禁されていた。 br / ルイスを救出しようとしたその時、唸り声と共に二メートル以上はあろうかという大男「ビトレス・メンデス村長」が現れた。 br / レオンは不意打ちをかけるが、村長はこれを片手で止め、レオンを投げ飛ばした。 /div div /div div 目覚めるとレオンとルイスは背中合わせに拘束されていた。 br / ルイスにアシュリーの写真を見せると、あっさり大統領の娘だと的中させ、「アシュリーは教会にいる」とレオンに伝えた。 br / 突如、山小屋に村人が現れ斧で襲いかかってくる。 br / しかし2人は振り降ろされた斧に合わせて手錠を断ち切り、執拗に追撃する村人を返り討ちにする。 br / ルイスは姿を消し、一人取り残されたレオンは教会へ向かう。 /div div /div div 道中、村長の屋敷に忍び込む。 br / 奥にはローブを着た男の肖像画が飾られ、そこに残されていた村長のメモによると、彼は「サドラー様」だという。 br / サドラーは正体を掴めていない「第三の組織」の炙り出しのため、あえて二人を接触させていたのだ。 br / その時、レオンは背後に迫っていた村長に捕まってしまう。レオンの抵抗をものともせず、大きな手がじりじりと吊り上げていく。 br / 村長はレオンの瞳が真紅に染まるのを確認すると、レオンを無造作に放り投げた。 br / 「同じ血が混じったようだ。だがお前はよそ者。目障りになるような事があれば、容赦はしない…」 br / そう言って村長は立ち去っていった。 /div div /div div ハニガンからの通信が入る。この事件の裏には、「ロス・イルミナドス(光明与えられしもの)」という宗教団体が一枚噛んでいるらしい。 /div div レオンは地下道を通じて教会に辿り着くが、その扉は硬く閉ざされており、レオンは手がかりを求めて脇道を進む。 br / 途中の小屋で、教会の封鎖に関する命令書を見つける。 br / ルイスは何かを彼らの元から持ち出しており、それはアシュリーよりも重要な物であるという。 /div div /div div 桟橋からボートに乗り込み、しばらくすると巨大な魚「デルラゴ」が雄たけびを上げて現れた。 br / 苦戦しながらもデルラゴを倒し、対岸に到着した直後、レオンは激しく咳き込み、吐血しながら湖畔の小屋で気を失ってしまった。 br / br / ●Chapter2/5(アシュリー救出、エルヒガンテ戦、村長戦、古城へ) br / 激痛と共に、レオンは自分の悲鳴で目を覚ました。のろのろと起き上がり体を点検するが、異常は見当たらなかった。 br / ハニガンによると6時間も気を失っていたらしい。 br / 「血が混じった」事と何か関わりがあるのでは、とハニガンは懸念するが、レオンはそのまま任務を再開する。 br / 小屋にはレオン宛てに手紙が残されていた。 br / 「あなたの身体に起きている異変だけど、残念ながら、もう私の手には負えないわね」 /div div /div div 手紙の情報を頼りに先へ進むと、村人の首から鋭い触手を生やした怪物が襲いかかってくる。 br / 彼らの異変は、寄生した怪生物によるもののようだ。村人を倒しながら先へ進み、教会の鍵を入手する。 br / ボートを使って教会へ戻る道中、巨人「エルヒガンテ」が現れた。この巨人にも、あの怪生物が寄生していた。 br / 巨人を倒し、山道から教会を目指し、その奥の部屋でついにアシュリーを発見した。 br / アシュリーもレオンが大統領の命令で来たエージェントだと知り、目を輝かせた。 /div div /div div ハニガンにアシュリーを救出した事を告げると、ハニガンは救助のヘリを手配し、一旦道を戻ることになる。 br / しかし、オズモンド・サドラーと名乗る男がレオン達の前に立ち塞がり、力を世に示すためにアシュリーを誘拐した事を告白する。 br / 虫の「種」を植え付けたアシュリーを身代金と交換し、アメリカをパニックに陥れるという二重の計画だった。 br / さらにレオンにも種が植え付けていたことが明らかになり、2人の種は孵化すればサドラーの操り人形となる特別製だという。 br / 2人を捕えるべく、教団の信者たちが襲い掛かってくるが、二人は窓を破って教会から脱出する。 /div div /div div アシュリーを護衛しながら吊り橋を渡りきると、眼前の通路から大量の村人が詰め寄る。 br / 同じく背後からも大勢の村人が押しかけ、側の小屋へ避難するとルイスが現れる。 br / レオンとルイスは籠城戦を決行し、村人の襲撃を退けた。その後、「忘れ物を思い出した」と言いルイスは再び姿を消した。 br / チェーンソーで襲いかかる村人やエルヒガンテの再戦を潜り抜け、反教団の処刑に使っていた納屋に到着する。 br / 警戒したレオンはアシュリーを隠れさせ、単身中へと入り込む。 /div div /div div 銃を構え警戒を続けるレオンの背後に村長が現れる。 br / 揉み合いの末にドラム缶が倒れ、レオンはこぼれたガソリンを引火させる。 br / 焼け落ちた服の下から、長い爪と背中に生えた二本の副腕、剥き出しの腰椎で半身を繋げた怪異と見まごうばかりの正体を現した。 /div div /div div 苦戦しながらも村長を倒し、鍵の代わりになる村長の義眼使って古城へ向かう。 br / ハニガンに現場報告をするが、通信がジャックされ、交信が途絶えてしまった。 /div div /div div 寄生された信者達を倒しながら正門前に辿り着くと、背後からルイスが現れ、寄生虫の孵化を一時的に止める薬を持ってきたと言う。 br / 彼も以前、自分に植えられた寄生虫を同じ薬で除去していたのだ。 br / しかし、ルイスは信者達から逃げる際にそれを落としてしまった事に気付く。 br / 「良心の呵責」だと言い、ルイスは危険を承知で来た道を戻って行った。 /div div /div div 城に入ると不気味な笑い声と共に、謁見台に小男が姿を現す。 br / 中世風の服を着たシミだらけの顔をした小男は「ラモン・サラザール」と名乗った。 br / この城の八代目城主である彼は、教団弾圧していた寄生虫をサドラーに献上し、代わりに「偉大なるパワー」を授かったのだという。 br / レオン達は、金銭交渉の人質になれという命令を拒否し、寄生虫の治療法を探す事にする。 /div div /div div 盾やボウガンで武装した信者や、鉤爪を付けた大男「ガラドール」、姿の見えないクリーチャー「ノビスタドール」を倒しながら城内の罠を攻略していく。 br / その道中、不意を突かれたアシュリーは壁に仕掛けられた罠に連れ去られてしまう。 br / br / ●Chapter3/5(エイダ) /div div 寄生犬「コルミロス」や迷路園を攻略しながらアシュリーを探していると、謎の女性に背後を取られてしまう。 br / 組み合いの末にナイフを突き付けたレオンは驚愕する。その正体は、6年前に死んだ筈の「エイダ」だった。 br / レオンの問い詰めをはぐらかすエイダは、床に落としたサングラスが放つ閃光に紛れ姿を消した。 br / その後、室内で見付けたメモによると、卵の存在をルイスに、合衆国にアシュリーの情報を渡したのもエイダであり、彼女の狙いは「サンプル」だという。 /div div /div div 奥の部屋へ進むと、続いてルイスが入ってくる。 br / 握った手をあげて何か言いかけたルイスだったが、その時、ルイスの胸元を鋭い触手が貫いた。 br / ルイスの左手からサンプルが落ち、それを宙で受け止めたのはサドラーだった。 br / 「お前たちの処分は、サラザールに任せてある」と言い残し、その場を去った。 /div div ルイスの元へ駆け寄ると、彼は切れ切れにサドラーに雇われていた研究員だったことを明かした。 br / 寄生虫を抑える薬を渡し、サンプルを取り返すよう頼んだ直後、レオンの手当ても虚しく、ルイスは絶命した。 /div div /div div ルイスから譲り受けた薬を手に奥へ進むレオンは、吹き抜けの階下に拘束されたアシュリーを発見する。 br / やむなく遠方からの射撃で拘束具を壊し、ひとりで上に来るように指示する。 br / アシュリーは信者や甲冑に身を包んだ寄生体「アルマデューラ」に追われながらもレオンと無事合流した。 br / br / ●Chapter4/5(採掘場、ベルデューゴ戦、サラザール戦) /div div 謁見の間の隠し扉を開け、アルマデューラやサラザールの罠を攻略しながら舞踏ホールへ。 br / しかしノビスタドールに背後を取られ、またしてもアシュリーを連れ去られてしまう。 br / レオンは橋を渡り、アシュリーとサラザールが向かった離宮へ急ぐ。 /div div /div div 信者やガラドールを倒し離宮の奥へ進むと、槍をあてがられるアシュリーと玉座に座るサラザールに対峙する。 br / サラザールは肘掛のスイッチを押し、レオンは落とし穴に掛かってしまうが、ベルトポーチから取り出した手鉤を使い難を逃れる。 br / レオンの挑発に腹を立てたサラザールは赤ローブを纏った側近をレオン抹殺に向かわせ、黒いローブの側近に「儀式」の準備を急ぐよう命令する。 /div div /div div 落とし穴の底から用水路を進む途中、何者かが唸り声を上げながらレオンの後を追ってくる。 br / 姿を見せたのはサラザールの側近である「ベルデューゴ」だった。 br / 壁を走るほどの身体能力と、並大抵の火器が通用しない硬質の外皮をもつベルデューゴに苦戦するが、レオンは側にあった液体窒素のボンベを利用してこれを倒した。 /div div /div div 用水路の先は、ルイスが突き止めた寄生虫「プラーガ」の採掘場だった。 br / ダイナマイトを用いてこれを突破し、溶鉱炉で巨人エルヒガンテ、山道を進んだ洞窟で寄生体ノビスタドールの大軍を倒す。 br / その道中、キスマークの着いた手紙を発見する。それには、寄生虫は成体になる前なら外科手術で取り出せるかもしれない、とあった。 /div div /div div トロッコで洞窟を脱出し、旧館へ向かう。館に入ると、巨大なサラザールの像が襲いかかり、対岸の塔へ逃げる。 br / 巨大像を谷底に落とし、塔に入ると、拍手と共にサラザールともう一人の側近が迎えた。 br / サラザールは「アシュリーはこの塔の頂上で「聖なる洗礼」を受け自分達の仲間になるのだ」と言い、側近を引き連れ頂上へ向かった。 /div div /div div 後を追い塔の最上階に辿り着くと、そこには異様な巨大植物が壁に埋まるようにはびこっていた。 br / サラザールはアシュリーの洗礼が終わり、島へと連れていったと言うのだ。 br / 祭壇を登り、巨大植物と合体したサラザールは肉の花弁の中で化物として生まれ変わった /div div /div div 激戦の末、凄まじい悲鳴を上げてサラザールは絶命した。 br / その身体は見る間に溶け、巨体で隠されていた隠し扉を使い、地下の船着場に向かった。 br / そこにはモーターボートの運転席に座るエイダがいた。 br / なすがままに島へ連れられるレオンは、再び彼女から何らかの説明を求めようとするが、 br / エイダは島が近付くと崖上に向けてザイルを発射し、またしても姿を消してしまう。 br / br / ●Chapter5/5(島、U-3戦、クラウザー戦、サドラー戦) /div div 島に到着したレオンは、武装した戦闘員を突破しつつ、アシュリーを探して基地へ潜入する。 br / 奥の手術室では、破壊された体組織を瞬時に再生させるクリーチャー「リヘナラドール」が襲い掛かる。 br / 監禁部屋のキーを持ったリヘナラドールを倒し、監禁部屋からアシュリーを救出する。 /div div /div div 踵を返したその時、窓の鉄格子の隙間を抜けて紙飛行機が飛んできた。 br / それはゴミ処理場の廃棄口からの脱出を促す手紙だった。 br / ゴミの悪臭にためらうアシュリーを強引に連れ、廃棄口からガラクタの上に無事着地する。 /div div 追手のリヘナラドールを倒しつつ、2人は奥にあった大型のブルドーザーに乗り込み、基地の内部へ進む。 /div div /div div そこで待ち受けていたのはサドラーだった。 br / サドラーが左手を突き出すと、途端にレオンの胸に激痛が生じ、ひざまずいてしまう。 br / 続いてアシュリーにも手をかざすと、アシュリーの瞳は真紅に染まり、操り人形と化した。 br / レオンの必死の呼びかけにも応じず、サドラーはアシュリーの手を取り、姿を消した。 /div div /div div 機械室を進むレオンは何者かの気配を感じ、肩のホルダーからナイフを抜いた。 br / 頭上から襲いかかってきたのは、レオンの元パートナー「ジャック・クラウザー」だった。 br / ナイフで白兵戦を交わしながらクラウザーは、寄生虫プラーガの力に魅了され、教団の信頼を得るべくアシュリーを拉致したことを明かした。 br / 押されるレオンだったが、エイダの援護によりクラウザーは撤退し、レオンの問いにエイダが答える事はなく、エイダもまた姿を消した。 /div div /div div 奥のレーザートラップを攻略しエレベーターを登ると、巨大コンテナが吊るされた崖に出る。 br / 突然地響きが起こり、岩壁を砕いて現れた異形のクリーチャー「U-3」が襲いかかる。巨体のハサミや触手に苦戦を強いられながらもこれを倒す。 /div div /div div 遺跡に足を踏み入れたレオンはクラウザーと対峙する。 br / 掲げたの左腕が見る見るうちに変貌していき、肥大した腕の内部から肉を破って巨大な刃が現れた。 br / 「狂った世界のパワーバランスを変える」と言うクラウザーが襲い掛かるが、なんとかこれを倒す。入手した鍵を使い、隠し扉に進む。 /div div /div div 先に見える砦には、大量に集まった戦闘員が待ち伏せていた。 br / 舌打ちをするレオンだが、ハニガンが手配したヘリが到着し、上空から援護を始めた。しかしロケット弾がヘリを直撃し、あえなく墜落した。 /div div /div div サドラーへの怒りをあらわにしたレオンは旧施設内へ進むが、再び胸に激痛が生じる。 br / 背後から現われたエイダの介抱により正気を取り戻したレオンは、寄生体の除去よりもアシュリーを奪還を優先し、了解したエイダと二手に分かれた。 /div div /div div 実験室にて、巨大なカプセル内の椅子に固定されたアシュリーを見つけるが、そこにサドラーが現れる。 br / 超身体能力で迫るサドラーを、合流したエイダの射撃が命中する。レオンはアシュリーを助け出し、エイダが起こした爆発に紛れ、道を急いだ。 /div div /div div その途中で発見したルイスのファイルによると、この施設では寄生体の除去方法も研究していたのだという。 br / そのファイルを頼りに、奥の部屋にあった除去装置を使い、2人は無事寄生体を取り除いた。 /div div /div div 先に進み、妙な気配を感じたレオンは、アシュリーを置いて屋上に上がる。 br / そこは建設現場のような場所になっており、奥の鉄骨にはエイダが吊り下げられていた。 /div div そこへサドラーが右手を突き出し近付いて来るが、レオンの寄生体を操れないことに気付き驚きをあらわにする。 br / レオンがナイフでエイダを戒めたロープを切断すると、サドラーは含み笑いを漏らす。 br / 「褒美として君の幻想に終止符を打ってあげよう」と言った直後、唸り声をあげ4本の脚が伸び、裂けるほどに大きく開いた口内には巨大な眼球がうごめいていた。 br / 異形の正体を現したサドラーとの死闘が始まった。 /div div /div div 戦いが終盤に差し掛かると、エイダはロケットランチャーを投げて渡し、これを使いレオン達は見事勝利した。 br / レオンは巨体の脇に転がった寄生虫のサンプルを拾い上げるが、エイダは銃を突き付けサンプルを取り上げた。 br / 代わりに水上バイクのキーを投げてよこし、エイダは仲間のヘリに乗って消え去った。 br / エイダが作動させた爆破装置のカウントダウンが鳴り響く中、階下で待っていたアシュリーを連れ、地下水路から島の脱出を試みる。 /div div /div div 崩れ落ちていく洞窟から無事脱出し、黒煙を上げる島が次第に遠ざかっていく。 br / 「よかったら、その後の任務も頼もうかしら」とアシュリーは尋ねたが、「残念だ」とレオンに苦笑を返され彼の背中に顔を伏せた。 br / レオンはアクセルを思い切り開いて波の彼方へ進路を取った。 /div
https://w.atwiki.jp/baiolive001/pages/32.html
タグ公開是非について議論(仮)に議論がございますので、ご確認、ご討議を願います。 2009年3月5日にXbox360とPS3でバイオハザード5が発売されました ここではCo-opプレイが可能な実況主と、了承を得られた場合はタグorIDを紹介します また、実況主自身が記入していただく事も大歓迎です スレでの配信中はもちろん、非配信時でもオンラインを見かけたらひと声かけて凸してみよう 実況者名 きんつば氏 バイオ5初プレイ時、操作に戸惑いながらもチェンさんを一人プレイで撃破 弾薬の交換や相互回復等、ノウハウを覚えればお笑い枠から化ける可能性あり 「5の泡ブクブクは気持ち悪いね」 との感想を漏らす Xbox360:タグ非公開(配信中の凸は大歓迎) ハニガン氏 |ω・`)氏とのCo-op時、氏の動きの鮮やかさに圧倒される 敵に捕まり振りほどこうとするレバガチャ時にアセっていろいろガチャガチャしてしまい ゲームを中断しますか→はい→タイトル画面 というフリーダムな動きをここでも見せる 自称単機突入型 将棋に例えると香車…というか暴走タイプ Xbox360:kamimo9841 無双氏(女王様) 相変わらずの迷子っぷりで「ここドコー」、敵に囲まれ「ちょっとヤメテー」 |ω・`)氏とのCo-opでは「ど下手です」と言いつつ無難にこなす バラック街では逃げ回りつつも、屋根からライフルで斧男を狙撃するなど潜在能力を見せた また、バイオ5のライフルは使いやすいとの談 スナイパーとしてその技術が開花しつつあるようだ 笑って楽しむ姿勢も健在。彼女独自の視点での発見や分析にも期待 が、斧ステージの斧さんにはかなりの頻度でカーク到着直前にホームランを打たれる Xbox360:musouhage 量産型リヲン氏 日々着実に操作をマスターし、バイオ4と勝るとも劣らぬ動きを身につけてる様子 Co-op時には頼りになる存在になるだろう 一部では早くもナイフ縛りに挑戦してるとまことしやかに囁かれている というか、既にナイフ縛りでプレイしていた事が確認された Xbox360:Leon4455 |ω・`)氏 バイオ4マーセで磨いたライフル捌きも5では勝手が違う様子 しかしそのラグの克服も時間の問題だろう 体験版であるにも関わらず、Co-op時のあらゆる情報を既に得ている模様 Co-op経験したハニガン氏が絶賛する腕前 Xbox360:plant41 DAIGO氏 DAIGO縛りという縛りを作られるほどパートナーには力量が求められる。 しかし、バイオ5では土台が一緒のため、本編が始まる頃にはどうなっているかはわからない。 最近では操作にも慣れ、様々なノウハウを伝授され、そしてFBの虜に。 シェバちゃんシェバちゃんと、気持ちの悪い声で囁く。 PS3:DAIGOHAZARD フレンドとのCo-opの仕方 Xbox360の場合 BioHazard5のタイトル画面で、PRESS START 1. 「PLAY GAME」→ 「CO-OP PLAY(ONLINE)」を選択 2. 上段の右側を「フレンドのみ」にしてから、「HOST GAME」 3. ステージを選択後、フレンドを選び、ゲームに招待 (*招待した側がクリス、招待された側がシェバになります) フレンドとのCo-opの受け方 PS3の場合 1. 招待メッセージを受信する 2. フレンド→招待者 を選択、招待を受ける 3. 招待者のメッセージを開く 4. ゲームに参加する 編集
https://w.atwiki.jp/retubato/pages/34.html
ミニガン 長所弾を3連射できる 短所モーションが遅め ウェイトが高い 一覧 バフォメット 攻撃力 160命中力 180運 50ウェイト 250スロット 30 悪魔の名を持つミニガン ポセイドンバルカン 攻撃力 155命中力 195運 59ウェイト 270スロット 31 傷Lv2 最新技術で作られたミニガン。相手に深い傷を与える フレイムスロア 攻撃力 145命中力 210運 20ウェイト 300スロット 39 バーンLv3 すべてを焼き尽くす火炎放射器 レールガン 攻撃力 135命中力 230運 30ウェイト 290スロット 41 ショックLv2 電磁レールガンを連射するミニガン
https://w.atwiki.jp/mcheli/pages/59.html
M134L ミニガン 表示名 M134 Minigun 分類 固定機関銃 ダメージ 9 弾速 3 爆発 0 焼夷効果 無し 発射間隔 1 リロード速度 100 装弾数 50 集弾率 4 搭載機 Bell47GF 特徴 特徴についてはM134 ミニガンの項目を参照。