約 1,371,090 件
https://w.atwiki.jp/srwz_3rd/pages/16.html
声優一覧 (敬称略)赤字はスパロボ初出演声優。 声優一覧 代役 登場作品変更に伴う声優変更 無敵ロボ トライダーG7 太陽の使者 鉄人28号 六神合体ゴッドマーズ 装甲騎兵ボトムズ シリーズ 超時空世紀オーガス 機動戦士Zガンダム 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 新機動戦士ガンダムW Endless Waltz 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- 機動戦士ガンダムUC トップをねらえ! マクロス7 / マクロス ダイナマイト7 劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~ / サヨナラノツバサ 真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日 真マジンガー 衝撃! Z編 地球防衛企業ダイ・ガード THE ビッグオー フルメタル・パニック シリーズ 獣装機攻ダンクーガノヴァ 天元突破グレンラガン / 劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 / 破 コードギアス 反逆のルルーシュR2 アクエリオンEVOL バンプレストオリジナル その他 版権スパロボ初参加声優(OGシリーズに参加済) 名有りキャラ役で初参加(兵士役で参加済) 代役 グーラ・キング・Jr.:戸田恵子→斎賀みつき 宇宙魔王:内海賢二(故人)→屋良有作 伊集院ナオト:鈴置洋孝(故人)→四宮豪 登場作品変更に伴う声優変更 ブライト・ノア:鈴置洋孝(~逆襲のシャア、故人)→成田剣(ガンダムUC) 無敵ロボ トライダーG7 竹尾ワッ太:間嶋里美 柿小路梅麻呂:永井一郎(ライブラリ出演) 厚井鉄男:藤本譲 木下藤八郎:正司トキオ(ライブラリ出演) 砂原郁絵:藩恵子 太陽の使者 鉄人28号 金田正太郎:山田栄子 グーラ・キング・Jr.:斎賀みつき ダンカン:柴田秀勝 宇宙魔王:屋良有作 六神合体ゴッドマーズ 明神タケル:水島裕 飛鳥ケンジ:石丸博也 伊集院ナオト:四宮豪 木曽アキラ:塩屋翼 日向ミカ:川浪葉子 ロゼ:鵜飼るみ子 装甲騎兵ボトムズ シリーズ キリコ・キュービィー:郷田ほづみ ル・シャッコ:政宗一成 カン・ユー:広瀬正志 ラダァ・ニーバ:広瀬正志 テイタニア・ダ・モンテ=ウェルズ:松岡洋子 超時空世紀オーガス 桂木桂:速水奨 モーム:深雪さなえ 機動戦士Zガンダム カミーユ・ビダン:飛田展男 ファ・ユイリィ:新井里美 エマ・シーン:岡本麻弥 カツ・コバヤシ:浪川大輔 ハマーン・カーン:榊原良子 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア アムロ・レイ:古谷徹 シャア・アズナブル:池田秀一 ハサウェイ・ノア:佐々木望 クェス・パラヤ:川村万梨阿 ギュネイ・ガス:山寺宏一 レズン・シュナイダー:伊倉一恵 新機動戦士ガンダムW Endless Waltz ヒイロ・ユイ:緑川光 デュオ・マックスウェル:関俊彦 トロワ・バートン:中原茂 カトル・ラバーバ・ウィナー:折笠愛 張五飛:石野竜三 ゼクス・マーキス:子安武人 ルクレツィア・ノイン:横山智佐 ヒルデ・シュバイカー:荒木香衣 機動戦士ガンダムSEED DESTINY シン・アスカ:鈴村健一 キラ・ヤマト:保志総一朗 劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- 刹那・F・セイエイ:宮野真守 ロックオン・ストラトス:三木眞一郎 ハロ:小笠原亜里沙 青ハロ:佐藤有世 アレルヤ・ハプティズム、ハレルヤ:吉野裕行 ソーマ・ピーリス:小笠原亜里沙 ティエリア・アーデ:神谷浩史 スメラギ・李・ノリエガ:本名陽子 ラッセ・アイオン:東地宏樹 フェルト・グレイス:高垣彩陽 ミレイナ・ヴァスティ:戸松遥 グラハム・エーカー:中村悠一 パトリック・マネキン:浜田賢二 アンドレイ・スミルノフ:白鳥哲 機動戦士ガンダムUC バナージ・リンクス:内山昴輝 オードリー・バーン(ミネバ・ラオ・ザビ):藤村歩 リディ・マーセナス:浪川大輔 オットー・ミタス:内田直哉 レイアム・ボーリンネア:渡辺美佐 ミヒロ・オイワッケン:豊口めぐみ ダグザ・マックール:東地宏樹 ブライト・ノア:成田剣 メラン:石塚運昇 フル・フロンタル:池田秀一 アンジェロ・ザウパー:柿原徹也 マリーダ・クルス:甲斐田裕子 スペロア・ジンネマン:手塚秀彰 フラスト・スコール:小山力也 ギルボア・サント:チョー ロニ・ガーベイ:伊瀬茉莉也 ヨンム・カークス:石塚運昇 ヒル・ドーソン:梅津秀行 トップをねらえ! タカヤ・ノリコ:日高のり子 マクロス7 / マクロス ダイナマイト7 熱気バサラ:神奈延年 ミレーヌ・ジーナス:櫻井智 レイ・ラブロック:菅原正志 ガムリン・木崎:子安武人 劇場版マクロスF ~イツワリノウタヒメ~ / サヨナラノツバサ 早乙女アルト:中村悠一 ミハエル・ブラン:神谷浩史 ルカ・アンジェロー二:福山潤 オズマ・リー:小西克幸 クラン・クラン:豊口めぐみ ジェフリー・ワイルダー:大川透 ボビー・マルゴ:三宅健太 キャサリン・グラス:小林沙苗 モニカ・ラング:田中理恵 カナリア・ベルシュタイン:桑島法子 ブレラ・スターン:保志総一朗 真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日 流竜馬:石川英郎 神隼人:内田直哉 車弁慶:飯塚昭三 號:関智一 渓:日高奈留美 凱:松本保典 真マジンガー 衝撃! Z編 兜甲児:赤羽根健治 弓さやか:本多陽子 ボス:松田健一郎 ヌケ:吉開清人 ムチャ:中西英樹 ゼウス:矢島正明 ブロッケン伯爵:稲葉実 勇者ガラダブラ:吉開清人 ハーデス神:内海賢二(ライブラリ出演) 兜シロー:藤村歩 地球防衛企業ダイ・ガード 赤木駿介:伊藤健太郎 桃井いぶき:平松晶子 青山圭一郎:三木眞一郎 THE ビッグオー ロジャー・スミス:宮本充 R・ドロシー・ウェインライト:矢島晶子 ジェイソン・ベック:大塚芳忠 ダヴ:千田光男 Tボーン:園部啓一 シュバルツバルト:堀勝之祐 エンジェル:篠原恵美 フルメタル・パニック シリーズ 相良宗介:関智一 千鳥かなめ:雪野五月 アル:室園丈裕 メリッサ・マオ:根谷美智子 クルツ・ウェーバー:三木眞一郎 テレサ・テスタロッサ:ゆかな リチャード・ヘンリー・マデューカス:西村知道 ガウルン:田中正彦 クガヤマ・タクマ:千葉進歩 セイナ:浅野まゆみ ザイード:子安武人 ゲイツ:大塚芳忠 ベルファンガン・クルーゾー:小山力也 夏玉芳:篠原恵美 夏玉蘭:沢城みゆき 赤城龍之介:稲田徹 ボン太くん:金田朋子 獣装機攻ダンクーガノヴァ 飛鷹葵:池澤春菜 舘華くらら:桑島法子 加門朔哉:鈴木達央 ジョニー・バーネット:泰勇気 エイーダ・ロッサ:後藤邑子 F.S.:矢尾一樹 田中司令:藤原啓治 天元突破グレンラガン / 劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇 シモン:柿原徹也 カミナ:小西克幸 ヨーコ:井上麻里奈 ニア・テッペリン:福井裕佳梨 ダヤッカ・リットナー:中村大樹 リーロン・リットナー:小野坂昌也 キタン・バチカ:谷山紀章 ギミー・アダイ:本田貴子 ダリー・アダイ:伊藤静 アーテンボロー・コアチッチ:桐井大介 ロージェノム:池田成志 ヴィラル:檜山修之 アンチスパイラル:上川隆也 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 / 破 碇シンジ:緒方恵美 綾波レイ:林原めぐみ 式波・アスカ・ラングレー:宮村優子 真希波・マリ・イラストリアス:坂本真綾 葛城ミサト:三石琴乃 鈴原トウジ:関智一 加持リョウジ:山寺宏一 コードギアス 反逆のルルーシュR2 ルルーシュ・ランペルージ(ゼロ):福山潤 枢木スザク:櫻井孝宏 C.C.:ゆかな 紅月カレン:小清水亜美 アクエリオンEVOL アマタ・ソラ:梶裕貴 ミコノ・スズシロ:茅野愛衣 ゼシカ・ウォン:花澤香菜 カイエン・スズシロ:鈴村健一 アンディ・W・ホール:鳥海浩輔 シュレード・エラン:浪川大輔 モロイ・ドレッツァ:佐藤健輔 MIX:藤村歩 MIXY:藤村歩 ユノハ・スルール:小倉唯 サザンカ・ビアンカ:中島愛 クレア・ドロセラ:丹下桜 カグラ・デムリ:内山昴輝 ジン・ムソウ:福島潤 イズモ・カムロギ:安元洋貴 トワノ・ミカゲ:中村悠一 不動ZEN:藤原啓治 バンプレストオリジナル ヒビキ・カミシロ:村上龍 西条涼音: 柚木涼香 アドヴェント:諏訪部順一 アンナロッタ・ストールス:冨樫かずみ ガドライト・メオンサム:咲野俊介 尸空:坂口候一 その他 相沢まさき 青木崇 青山穣 池田知聡 市原将弘 稲田徹 井上剛 鶏内一也 川上貴史 川田伸司 北村謙次 木村雅史 久保智史 駒谷昌男 小柳良寛 斎藤次郎 佐々木義人 澤田将考 下山吉光 荘司勝也 白熊寛嗣 杉崎亮 鈴森勘司 園部好徳 武虎 武政秀一 田中完 たなかこころ 田中智一郎 田丸裕臣 中村精道 奈良徹 西村太佑 疋田高志 藤井啓輔 藤田大助 舟木まひと 古川慎 増田俊樹 松井一憲 松本大 真仲恵吾 三戸耕三 矢部雅史 山岸功 版権スパロボ初参加声優(OGシリーズに参加済) 甲斐田裕子 チョー 鳥海浩輔 藤村歩 名有りキャラ役で初参加(兵士役で参加済) 佐藤健輔 村上龍
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/722.html
獣人と人 ◆DzDv5OMx7c case1 獣人:アディーネ 月面、獣人の根城テッペリン。 すべてが螺旋の法則に従って作られたその城は、本来真っ直ぐであるはずの廊下も螺旋くれている。 そして今、その螺旋の廊下を進む一人の女がいる。 蠍の尾を持つ女の名は螺旋四天王が一人、流麗のアディーネである。 彼女が歩みを止めたのは、螺旋城内の施設の一つ……武闘場と呼ばれる場所であった。 通常ならば大観衆の中、獣人同士が互いに武技を競い合うのがこの施設の役割だ。 だが螺旋王消失という緊急事態である今、そこに観客はいない。 いるのはコロッセオの中心に佇む一人の獣人のみだった。 円を描く戦場の中心で荒れた息を整えるのは青銅色の肌を持った獣人。 元はアディーネと同じ四天王、名をチミルフといった。 東方不敗と名乗るあの老人と手合わせしたのだろう。 全身から発する闘気は彼女の知るどのチミルフよりも武人としての凄みを放っていた。 だが…… 「アディーネか……持ち場はどうした」 こちらを一瞥もせず、声だけで問いかけるチミルフ。 彼女が担当していたのは外部勢力……アンチ=スパイラルに対する警戒だ。 だがルルーシュは『今は真なる螺旋力覚醒者が出現するまで、むしろ変に刺激しないほうが良い』と判断。 よってその任を解かれ、シトマンドラのサポートを言い渡されていたのだが―― 「アンタも知ってるだろ、シトマンドラの性格を? 下手な手出しはアイツの誇りを刺激して邪魔するだけさね」 あの年若い獣人は人一倍プライドが高い。 サポートに回ればそのプライドを妙な方向で刺激し、事態をこじれさせかねない。 アンチスパイラルの尖兵との邂逅、螺旋王の離反、参加者の小僧と手を組む…… ここ数時間でこれだけの異常事態が起こっているのだ。 正直、これ以上の面倒ごとは御免こうむりたい――そう判断したのも嘘ではない。 そう、嘘ではない、が…… 「ふむ……ならば久方ぶりに手合わせでもするか?」 元々彼女はチミルフと同じ、武によって功を成して来た女傑である。 故に時にぶつかり合いながらも、盟友として共に歩んできたのだ。 遥か昔にはアディーネとも幾度と無く手合わせしたものだ。 だがその提案に対し、歴戦の女武将は目を伏せる。 「……今はそんな気分じゃないんでね、やめとくよ」 アディーネのその様子にも気にした風は無く、 「そうか」と、言葉少なに背を向け、チミルフは再び巨大な槌を振りかぶる。 そして終わりの無い修練は再開される。 二人の間に残されたのはハンマーが空を切る音のみ。 その音から逃げるように、アディーネはコロッセオを後にした。 * * * 螺旋の廊下に再び足音が響き渡る。 だがその足取りは更に重く、表情に走る苦味は増している。 彼女の脳裏に浮かぶのはチミルフのことだ。 一見しただけでわかった。チミルフはこれ以上ないぐらいに研ぎ澄まされている。 それは強敵を求め、どこか燻り続けてきた彼を見てきたアディーネにとって喜ぶべき事態でもあったはずだ。 ――それが自分たちと共に歩んだ栄光を捨て去った結果だとしてもだ。 だが、今の彼は誇り高き武人ではない。 ルルーシュの、ニンゲンの下僕と化してしまったのだ。 一方的な、ギアスという名の暴力によって。 そしてチミルフが武人として尊ければ尊いほど、その在り様は哀れな道化に堕ちていく。 あまりにも無様。あまりにも惨め。 そしてその姿を否応無く見せ付けられる彼女にとって、それは拷問以外の何者でもなかった。 ……そう、アディーネがシトマンドラのサポートに付かなかった最大の理由。 それはルルーシュ・ランペルージへの不信、である。 ギアス。ルルーシュの持つ絶対遵守の魔眼。 しかも事前にグアームから聞いた情報によれば、条件を設定することで遅効性の発動も出来るらしい。 『それは後々説明するさ。――では同志諸君! これより『螺旋王捕獲作戦』の全容を発表する!』 まったくお笑いだ。それでよく"同志"だなどと嘯けたものだ。 そんな力がある限り、決して対等になどはなりえないことは貴様が一番知っていることだろうに。 今この瞬間も自分が操られているという可能性は、ルルーシュ以外、誰も否定できないのだ。 自分が自分で無くなる。哀れな人形に成り下がる。 それは、戦場で無双を誇った女傑の胸に消えない恐怖を刻み付けた。 そしてその恐怖は次第にルルーシュに対する苛立ちへと変わっていく。 貴様はチミルフを、獣人を、いや、他でもないあたしを侮辱した。 胸の中で渦巻く靄が全身へと広がっていく。 だが―― 「まったく見ていられんのう、チミルフの奴め……」 「!! 覗き見とはいい趣味をしてるじゃないか、グアーム……!」 いつの間にかやってきた顔なじみに顔をしかめ、不快の色を露にする。 チミルフのことを口にするとは、少なくとも闘技場でのやり取りから見ていたのだろう。 だがグアームはそんなことを気にした様子も無く、言葉を続ける。 「あのニンゲンが気に食わんのは分かる。 じゃが……あの小僧は紛れも無い天才よ。 螺旋王への復讐をなすには必要不可欠な人材――」 「わかってるんだよ、そんなことは!」 アディーネという獣人は決して愚鈍ではない。 その理性はあの少年が必要な存在であることを認めている。 しかしだからこそ、苛立ちは消えない。 ルルーシュに対する敵意は、それを跳ね除けられない自己嫌悪となってそのまま自身に返る。 理性と感情が鬩ぎ合い、一層彼女を追い詰めていく。 「ふむ、ルルーシュ・ランペルージ……今や奴は情報という力を手に入れた知の化け物じゃ。 特にあの箱庭の中に関してはまさに神に等しい存在といってもいいじゃろう」 グアームはそこで言葉を切ると、懐から"鍵"を取り出す。 怪訝な表情になるアディーネを前にグアームは口の端を吊り上げ、更に言葉を重ねる。 「だが我らが求めているのは王の代わりであって神ではない。 じゃから――"保険"が必要だとは思わんか?」 その笑みは、ただ、深い泥のような陰湿な色を持っていた。 case2 獣人:チミルフ 「はあああああああっ!」 裂帛の気合とともにハンマーが空を切り裂く。 疲労から回復したチミルフは一心に槌を振るっていた。 先ほどの東方不敗という男との戦いは心躍るものであった。 だが同時に自分の"弱さ"を感じ取る結果でもあった。 ――認めよう、我が実力はあの老人に遠く及ばない。 さほどのショックも無く、事実をありのまま受け止める。 しかしてチミルフは絶望することも無く修練を続ける。 怒涛の二つ名と慢心を捨てたチミルフは、まるで己を一つの武器とするかのようにひたすらに己を鍛え続ける。 もっと強く、もっと剛く。 武人である自分がルルーシュの役に立つにはこの道を突き詰めるしかない。 先ほどのアディーネの様子が気にならないといえば嘘になる。 だがそれすら振り切って、ただひたすらに心を研ぎ澄ませていく。 だが視界の端に白い影が映り、視線を上げる。 そこにあったのは孔雀の羽を持つ同僚の姿であった。 「どうした、シトマンドラ」 「あ、ああ……」 歯切れが悪い。 いつも過剰なまでに自信を振りまくこの男らしくもない。 「……チミルフ、お前はどう思う。 この作戦、成功すると思うか?」 シトマンドラの口から出たのは不安を帯びた弱弱しい声色。 確かに賭けというにも分が悪い勝負だ。 チミルフ自身も不安になる気持ちがないといえば嘘になる。 だが彼はそれを惰弱と切って捨てる。 「知らんな。俺は信じるだけだ、我が王を。 そして獣人が優れている種であると存在するためにも、な」 何という矛盾だらけの言葉。 人を頂きに擁き、どうして獣人の誇りを証明できるのか。 チミルフの中には螺旋王ロージェノム……あの男に仕えていた記憶はある。 だがその記憶があったとしても、ギアスによる思考誘導は細かな矛盾を無視する。 ニンゲンがそれほど長生きできるはずがないという事実も、 そもそもルルーシュが参加者の中にいるのがおかしいという矛盾にさえチミルフは気づかない。 同僚であるはずのこの男が同じ王に仕えていないという明らかな矛盾にすら気づくことは無い。 「そう、だな……我らに出来るのはすべきことをなすだけ、か」 それだけ言い残すとシトマンドラはどこかぼんやりとした足取りで立ち去った。 気を取り直し再び修練に戻ろうとしたチミルフの視界に入るのはシトマンドラとは正反対の黒いシルエット。 十字架を背負ったあの男。 生身でビャコウと互角に戦ったニンゲンの戦士。 そういえば、あの男は…… case3 人間:ニコラス・D・ウルフウッド 足元に転がる吸殻の数を数えるのは10でやめた。 腹減ったら飯食って、眠くなったら寝る――そうは言ったものの現状眠たくもないし腹も減っていない。 パニッシャーの弾丸補充は済み、念願の煙草も手に入れた。 適当にその辺りをぶらついてみたが特に興味を引かれるものも無い。 そう、平たく言ってウルフウッドは暇を持て余していた。 だから普段なら相手しないような、相手の相手でもしようかと思ってしまったのかもしれない。 「……何や用か、ワレ」 目を上げればそこにあるのはゴリラ獣人の姿。 名は確かチミルフと言ったか。それしか知らないし、知りたいとも思わない。 以前の奴ならともかく、どんな事があったのか黒もやしの駒に成り下がった奴になど興味は無い。 だが、 「お前に聞きたいことがある」 「何や、つまらん事やったら――」 「ヴァッシュ・ザ・スタンピードについて詳しく聞きたい」 その口から発せられた名前に、マッチを擦ろうとした手が止まる。 ヴァッシュ・ザ・スタンピード。 その正体は人によって作られた、人を超えたもの。 そのコンセプトは獣人に通じるものがある。 戦闘の最中、目の前の男自身から聞いた名前。 生き残りのニンゲンから話を聞こうと思ったが、この状況下では難しい。 また、元の世界からの知り合いであるこの男に聞いたほうが一番いいだろう、とチミルフは判断した。 意外な人物が口にした意外な人物の名前に言葉を失うウルフウッド。 だがそんな彼らの前に新たな来訪者が現れる。 「……ふむ、それはワシも聞きたいところよ。 あの赤外套……どうやらなかなか面白い経歴の持ち主であるようだな」 いつの間にそこにいたのか、東方不敗がウルフウッドの背後から現れる。 その右手に紙の束をいじりながら。 まだ温かいコピー用紙に書き込まれたのはグアームによってまとめられた参加者の情報の数々。 そしてその紙束の一番上に重ねられているのはヴァッシュ・ザ・スタンピードのものだった。 人のエゴによって生み出された人ならざるもの。 だがその出生とは裏腹に人を愛し、人という種を信じ続けた。 言うなれば、人であり人を信じることが出来なくなった自分とは真逆の存在。 故に東方不敗はその違いが知りたかった。 2人の視線を受け、ウルフウッドは大きくため息をつく。 ……ヴァッシュ・ザ・スタンピード。 ラブ&ピースが口癖の、史上初の災害認定された男。 あの男との縁は奇縁、としか言いようが無い。 敵であり、味方であり、そして―― 『――お前には死んで欲しくないんだよ』 思い出すのはいつものバカみたいに笑う笑顔と、あの時向けられた本当に暖かい微笑みだけ。 だから、 「――や」 言葉は口をついて出た。 何かを考える間もなく、息をするように極々自然に。 「あいつは――人間や。 とんでもなくお人好しでアホウな、ただの、な……」 その言葉に万感の想いを滲ませて、それ以上何も言うことは無いとでも言うように。 言外に何かを感じたのか、問いかけた2人ともそれ以上は何も言わない。 そして最初にチミルフが、そして次に東方不敗がウルフウッドの元から去る。 そしてその場に残されたのは十字架を背負った一人の男。 男は自身に問いかけるように、呟く。 「せやから決着をつける……つけなきゃアカンのや」 あの時、人をやめなくて良かったと、彼は思う。 ヴァッシュは人間、彼が信じたのも人間。 であれば立ち塞がるべき自分も人であるべきだ。 決着は人間の手で。 神だろうと悪魔だろうとこの世界に入ることは許されない。 気を取り直し、新しい煙草に火をつける。 漂う紫煙の先に浮かんだのは愛しい女性の面影。 ミリィ・トンプソン。 その表情は悲しみの色を放っている。 だがそれでもウルフウッドの心は揺るがない。揺るぐはずも無い。 何故ならここは男の世界。 ウルフウッドとヴァッシュしかいない、他人を拒絶する灰色の世界。 人間に試練を与える外道牧師こそ我が天命。 彼にとってアンチ=スパイラルの降臨も、ルルーシュの思惑も、世界の命運すらどうでもいい。 彼がこだわるのは最後の瞬間まで人を信じた男との一世一代の大勝負のみ。 「……勝負や、ヴァッシュ・ザ・スタンピード」 ニコラス・D・ウルフウッド。 処罰するもの(パニッシャー)と共に、今はただ、来るべき"勝負"の時を待つ。 case4 獣人:シトマンドラ モニター室に戻ったシトマンドラは椅子に深く腰掛ける。 薄暗い闇の中、モニターには残りの参加者たちの様子がリアルタイムで映し出されている。 だが、今の彼にはまるで意味の無い光景のように目の前を通り過ぎていく。 茫洋とした意識の中で彼が考えるのはただ一つ。 "王"のことだ。 シトマンドラは智謀・策謀を何より好む。 だが己自身がトップに立ち、支配するようなやり方ではそれを最大限に生かせないことも理解している。 だから彼の行き着く結論は、一つ。 ――やはり自分には王が必要だ。 だが"王"のことを考える時、荘厳な雰囲気をまとった螺旋王のヴィジョンと同時、 どうしても黒髪の少年が玉座に着く光景を幻視してしまう。 その少年はただの人間であるはずだ。それなのに、だ。 「ルルーシュ・ランペルージ……」 その名を持つのは脆弱で、愚鈍なはずのニンゲン。 だが垣間見せた智謀は彼を遥かに上回っていた。 そして自身の反論をことごとく封じられたその瞬間のことを思い返すと、 屈辱に締め付けられると同時、胸が高鳴る自分を自覚する。 それに言葉では説明できない、人を惹きつける"何か"。 王に必要な力――それはカリスマと呼ばれる、"不可能を可能にする"力。 ゼロとして数々の軌跡を作り出した彼は間違いなくそれを持っていた。 そして獣としての本能か……シトマンドラは如実にそれを感じ取っていた。 だから期待してしまう。 自分が今まで見ることの無かった何かを見せてくれるのではないかと。 自分の知らぬ、次のステージへと押し上げてくれるのではないかと。 その期待は止まらない。逸る心を抑えきれない。 嗚呼、何故こんなにも心が躍るのか……! ――憎いのか、まだ慕っているのか。 未だ自分たちを捨てた螺旋王への感情の答えは出ていない。 同様にルルーシュへの感情も答えは出ていない。 未だ下に見ているのか、対等にありたいと思っているのか。 それとも……自らの上に、王として据えたいと思っているのか。 闇の中でシトマンドラは自らに問いかける。 自分が仕えるべき、否、"仕えたい"王は、いったいどちらなのかと。 case5 人間:東方不敗マスターアジア (――なるほど、そういうことであったか) ウルフウッドに感じていた親近感。 それは"救い"だ。 自分はドモンに、あの男はヴァッシュに"救い"を求めていたのだろう。 人をくだらないと思いながら、愛着を持つ。 何とも青臭い感情だ。 「フ……あ奴もワシもまだまだ青い、ということか…… だが、ワシは一足早くそこから抜けさせてもらうぞ」 表情は苦笑から一変し、厳しいものへと変わっていく。 グアームから受け取った資料は何よりも螺旋王の技術力の高さが読み取れた。 彼の世界も相当に科学技術が進歩していたとはいえ、瞬間転移や別次元へ渡るといった技術は聞いた事も無い。 だがしかしそれだけの力を持ってしても、アンチ=スパイラルに対しては逃げの一手を取らざるを得なかったのだ。 不意にまぶたを閉じれば浮かぶのは瓦礫の山。 "理想的な戦争"と称し、人類が起こしてきたガンダムファイトの負の遺産。 アンチ=スパイラルの力、それさえあればあの光景を無くす事ができる…… 肩を並べ戦えば、すべての平行世界からなくすことも可能だろう。 ああ、それは何と心躍る夢だろうか。 だがその時、胸の奥からせり上がってくる熱に足を止め、咳き込む。 思わず口元に添えた手に付いたのは粘り気のある真っ赤な液体――血だ。 (……くっ、何故今になって……) 会場で兆候すら出なかった持病が何故今更芽を出したか? その原因はルルーシュたちが先ほど受けた"治療"にある。 獣人はその生態構造上、1日1回は調整槽で調整を受ける。 定期的なメンテナンス……それ故に進行の進んだ病気に対する対策は概念として薄い。 その結果、体力を回復させる際に東方不敗の体を蝕む病魔を加速させてしまったのだ。 そして先ほどのカミナとの一戦はその口火を切る結果となってしまったらしい。 だが、 「……かまうものか」 そう、そんなことは最早些事。 口の中に広がる鉄の味を飲み下し、視線を横に走らせる。 その視線の先にあるのはこちらを見下ろす監視カメラ。 七人の同志……とはいえ所詮は利益だけで寄り集まった烏合の衆だ。 そんな奴らに自らの弱みを晒せばどうなるか、考えるまでも無い。 今の自分が考えるべきはアンチ=スパイラルとの接触のみ。 そもそもアンチ=スパイラルの力を得さえすれば、寿命など大した問題ではない。 そのために螺旋力覚醒者を出すために今は尽力しよう。 どちらにせよ、この実験が成功しなければ自分は、否、自分たちは八方塞なのだ。 (あと少し、あと少し持てばよい……) それまでならば何としても持たせてみせよう。 アンチ=スパイラルという天元を見据え、東方不敗は再び歩き出す。 一分の迷いも無い、しっかりとした足取りで。 case6 人間:ルルーシュ・ランペルージ 「ふぅ……」 ルルーシュは息をついてモニターから目を放す。 如何に彼が天才とはいえ、肉体がある以上、頭脳を使うことに疲労を覚えないわけではない。 自分の知る世界とは大きく操作系統の異なる機械群相手であればなおさらだ。 だが、ルルーシュはそれでも第3回放送まで何があったかを大体把握していた。 そして情報を把握したその顔に浮かぶのは疲労と――苛立ち。 「本当に許しがたい存在だよ……ヴィラル」 スザクを殺しておいて、のうのうと女と乳繰り合う姿はルルーシュの神経を嫌が応にも逆撫でした。 たとえそれが本人達にとって必死の打算的行動の塊であったとしても、だ。 だがしかるべき罰を与えるにしても、本来の目的を優先するべきだ。 私情に囚われ、本来の目的――ナナリーの元へ帰ることが不可能になったのでは笑い話にもなりはしない。 ルルーシュの前のモニターに浮かぶのは、会場に残された12人の参加者の顔写真。 そしてその横に並ぶのはルルーシュ自身が製作した体力や知力といった彼らの固有ステータス。 それらを眺めながら、彼は考える。 ――この中から真なる螺旋力覚醒者、天元突破をなしえるものを出さなければならない。 故にルルーシュは彼ら……贄について思考を巡らせる。 普通に考えれば天元突破に最も近い可能性を持つのはやはりカミナであろう。 螺旋力に最も近しい存在。別世界の螺旋王のいた世界に存在した男。 最も覚醒する可能性の高かったシモンが潰えた今、目覚める可能性は最も高いと言えるだろう。 だが、前も考えた通り本来の"螺旋力"と"真なる螺旋力"は似て非なる可能性がある。 その証拠がガッシュ・ベル、そしてシャマルの存在だ。 元々人間である戦闘機人や調整されたというヴィラルなら螺旋遺伝子を持っている可能性もあろう。 だが異界である"魔界"出身であるという魔物や擬似魔法生命体に螺旋族のDNAが入ってる可能性は……恐らく無い。 しかしその彼らは螺旋力に覚醒している。 これは彼らが通常とは異なる覚醒――"天元突破"に一番近いという証拠ではないのか? 通常と異なるといえば、菫川ねねね、スカーの両名が螺旋力に覚醒めた状況も特殊だ。 彼女らが螺旋力を発現させたのは戦いの中ではない。 ねねねは本を書き始めたとき、スカーは結界に触れたとき。 どちらも戦闘、命の鬩ぎ合いとは程遠い行為だ。 故に考え方を変えれば、"天元突破"する可能性が高いと言えなくもない。 一方で螺旋力が想定どおりのものならば"彼女"が近いのではないか、とルルーシュは考える。 ルルーシュの視線の先にあるのは一際幼く見えるその容貌。 生き残りの中で何の力も持たず、最も弱い少女……小早川ゆたか。 彼女は弱い……体力に関しては平均値にすら届いていない。 だがそれは逆に言えば逆境に陥りやすいということでもある。 その証拠に最も早く螺旋力に覚醒したのも彼女だ。 ならば"天元突破"を更なる覚醒と仮定するならば最も覚醒に近いのは彼女ではないか? だが戦いの中で目覚めるのは、生存本能だけではない。 純粋な闘争本能――そう仮定するならばドモン・カッシュが最も近い。 一方で、それを野性と考えるならばヴィラルが最も近いだろう。 また、エレメントとチャイルド…… 人の想いによって力を引き出すその在りようは螺旋力に一番近いと言える。 事実、4人のHiMEは全員螺旋の力に覚醒している。 ならばHiME最後の生き残りである鴇羽舞衣。 彼女もまた、"天元突破"する可能性が高いと考えることが出来る。 そして真なる螺旋覚醒がまったく方向性が違うというのならば いまだ覚醒していないスパイク、ジン、ギルガメッシュ……彼らこそ相応しいのではないか。 ……つまるところ螺旋力そのものの定義が曖昧な現状では、誰もが天元突破する可能性があるということだ。 やはり新たな情報が入らない限り後発は進みはしない、か。 到達した結論を心の隅に追いやり、放送を終えた会場の状態に移る。 温泉を禁止エリアに指定した今、ヴィラルは彼らに対し最後の侵攻を仕掛けるだろう。 もしも天元突破をするものが出なかった場合、カードを切らざるを得ない。 だが、投入のタイミングには慎重を期さねばならない。 最初の一手を打った時点で放送に載せた偽情報のアドバンテージは消える。 カードを切れるのは一度きり、そして選択肢は今のところ3種。 チミルフ。 ギアスのおかげで3人の、いや七人の同志の内で最も忠実に任務をこなしてくれる。 だが、あの二人にギアスのことが知られてないとはいえ、 確実に裏切らない手駒が手元にあるのと無いのでは安心度が大きく違う。 さらに切れるカードのうち戦闘力が一番低いのも不安要素だ。 ガンメンという機動兵器に乗ることで底上げを図ることは出来るが、 あのエヌマ・エリシュという一撃が相手では、大きな的以外の何者でもない。 ニコラス・D・ウルフウッド。 生身であればチミルフ以上に働いてくれるだろう。 単身で機動兵器と互角に戦ったその実力……相手にしても引けはとるまい。 また目的が試練となる、である以上反意を抱く可能性も低いと考えられる。 だが……恐らく手加減とは程遠いだろう。 覚醒前に全滅させてしまう可能性すらある。 唯一アンチスパイラルとの接触を目的としていないだけに、そうしてしまう可能性があるのが懸念材料か。 東方不敗マスターアジア。 実力は文句なしに最強であろうし、目的が一致している以上、手加減もするであろうしと申し分ない。 またマスターガンダムを与えればまず負けることは無いだろう。 だが……一番信用が置けないのもまたこの男なのだ。 今一何を考えているか読みきれない。 万が一裏切ればこちらの手持ちのカードでは対処しきれない可能性がある。 そのどれもが一長一短、持ち手を吟味するルルーシュ。 だがその思考を途切れさせるように、来訪者が現れる。 「少し良いかの、ルルーシュ?」 来訪者の名はグアーム。 最も古き獣人であり、ルルーシュを"こちら側"へと誘った張本人。 そして――4人の獣人の中で最も油断ならない相手だとルルーシュは判断する。 「どうしたグアーム? 見てのとおり俺は忙しい。 用件があるのなら手短に済ませてくれ」 事実、やらなければならないことは山ほどある。 螺旋力に関する考察は完璧とは程遠いし、アンチ=スパイラルとの交渉内容もシミュレートする必要がある。 だが、その口から出てきた言葉はルルーシュの手を一瞬止めさせた。 「わしも情報の整理を手伝おう、と思ってのう」 その行動に対し、ルルーシュが思うのは (――何を考えている?) 疑惑。それ以外に持ちえる感情は無い。 疑いの眼差しを向けるルルーシュに獣人は笑みを返す。 左右に避けた口を大きく曲げて。 「おや、まさか疑っておるのかのう? お前さんらしくもない。少し頭を使えば分かることだろうに。 今更協力しないのであれば最初から呼びつけんわい」 グアームの言うとおり、目的が一致している以上、彼らが裏切る可能性は低い。 でなければ最初から俺をこの空間に呼ぶ必要など無いのだから。 少なくとも、アンチ=スパイラルとの交渉まではこちらの不利になることをやるとは思えない。 「どうしても信用できないのであれば、ギアスとやらを使ってこう命令すればよい。 "何をたくらんでいるか洗いざらい話せ"、とな」 グアームはそう言って、今まで合わせなかった視線をしっかりと合わせた。 そのまま数秒の沈黙の後、折れたのはルルーシュの方であった。 「……わかった。手伝ってもらおう」 ギアスは切り札の中の切り札。使うべきときは今ではない。 それに先程のように時間はいくらあっても足りはしない。 何を考えているかは知らないが、その時が来るまで利用するだけだ。 ルルーシュは短い休憩を終え、グアームと共に第3回放送後の情報に目を通し始めた。 だから若いヒトは気づかない。 背を向けた先で獣が哂うのを―― case7 獣人:グアーム (……そう、"今は"協力するがな) 声に出さずに不動のグアームは呟く。 グアームは思い出す。 彼がまだ獣人ですらなかった時代。 小さく、弱く、ただの獣であった時代のことを。 ロージェノムの肩に乗り、無限の敵に立ち向かっていたときのことを。 そう、不動のグアームは四天王の中で、獣人の中で唯一アンチスパイラルとの面識があったのだ。 肝心の記憶は時の流れの果て、奥底にこびり付くだけになってしまっているが、あのプレッシャーは体が覚えている。 意思すら感じさせない無機質な殺意……あの存在と対話が可能だとはどうしても思えなかった。 さらにグアームはルルーシュのことを信用はすれど、信頼してはいなかった。 基を返せばルルーシュとてこの実験に参加させられたものの一人。 今は元の世界に帰還することを優先しているためその兆候を見せていないが、 アンチ=スパイラルとの交渉が成功した瞬間ならばどうだ? その瞬間手のひらを返し、我ら獣人に対して牙を剥かないという保障は無いのだ。 故にグアームは"保険"をかける。 アンチ=スパイラル、ルルーシュ・ランペルージの両名に対して。 そしてアンチ=スパイラルに対しての保険はアディーネに託した。 故にルルーシュに対する保険は自分が担当するほかあるまい。 ルルーシュに対する保険…… それは他でもない、自分という疑心暗鬼の種を傍に置いて、ルルーシュの思考を削ることだ。 この作戦、下手をすればルルーシュを追い詰めてしまい、実験の失敗という本末転倒の事態を招いてしまうかもしれない。 だが先程見せた逆境すらチャンスに変える明晰な思考―― あれならば間に合うだろう、とグアームは高い評価を与えていた。 さて、この作戦におけるメリットは主に3つ。 一つは自分という懸念事項を傍に置くことで"獣人に対する制裁"という余計なことを考えさせないようにすること。 二つ、自分の行動如何によってアディーネの動きを隠すこと。 そして3つ目は渡す情報に志向性を持たせること、である。 これによって操作とまでは行かなくとも、思考の方向性を傾けることぐらいは出来るはず…… グアームはそう考える。 それに今のルルーシュは見たところ先程までより幾分か感情的になっている。 会場で起こったことを把握しているグアームはその原因に心当たりがある。 ルルーシュの怒りの視線の先にいるのは鮫の歯を持った男。 異世界で別の螺旋王に作り出された見知らぬ獣人。 (ヴィラルとかいった見知らぬ同胞よ。我ら獣人のためにせいぜいこの男の憎しみを引き出すがいい。 この智謀の魔人はその視線を向けるときだけ矮小な人となる。 そしてその隙に我々は付け入らせてもらうとしようか……) 現在、混沌と化した実験場に残された情報はあまりにも多い。 渡す情報の取捨選択を行うことで、ごくごく僅かながら思考は誘導できるだろう。 例えば"捨"と決めた情報の中に実験場中央……【E-6】ブロックの"異常"があった。 ――それは偶然だった。 東方不敗に話した外部からの謎のアクセスを調べていくうちに気づいたのだ。 会場を包む多重結界に穴が開いていることに。 その原因は今から18時間前、スバル・ナカジマが命と引き換えに放った螺旋振動の一撃。 その一撃は皮肉にも本来の持ち手が貫けなかった結果をもたらしていた。 存在確率を100から0に、0から100に変えることで転移を果たす螺旋転移システム。 だが螺旋の力の込められた破壊の渦は、その数値を変化させた。 大半は転移して消失したが、3割弱は転移せず結界を直接揺るがしたのだ。 その力、まさに天元突破。 少女の一念は無理を貫き通し、天を突き破ったのだ。 一瞬のことだったので、よくよく調べてみないと気付かれなかった一撃。 これは今のところ、自分しか知らない事実でもある。 それがどんな意味を持つのかは分からない。 だが一つだと意味を成さない綻びも、複数集まれば致命的な傷になるやも知れない。 1000年以上の時を生きた獣人は経験則としてそれを知っている。 それは東方不敗やグアームが持ち得て、知能で上回るはずのルルーシュがまだ持ち得ないもの。 長い時間を生きたものだけが持つ、"老獪"と呼ばれるアドバンテージであった。 それに自分自身が何をしなくても、自分がここにいるというだけでアディーネの動きを隠すことになる。 そう、アンチ=スパイラルとの交渉が失敗に終わったとしても、移動する際に時限に穴を開けねばなるまい。 であれば、『アレ』があれば万が一にでも逃れる可能性がある。 次元移動に耐える力を持つ『アレ』ならば。 螺旋王は、ロージェノムは確かに憎い。 考えるだけもで腸が煮えくり返りそうではある。 だがそれも自分という存在があってこそだ。 自身の命と秤にかければ生存に傾く。 何故ならばロージェノムを倒した後も獣人という種族は生きなければならないのだから。 故にグアームは仮初の王の頭上にダモクレスの刃を吊るす。 (悪く思うでないぞ、ルルーシュ。 ワシらは生きねばならん。 そう、生き残るのだ、どんな手段を使っても、な……) ――その想いはとてもよく似ていた。 極めて近く、限りなく遠い世界である男が言った言葉に。 だが涙を呑み多のために少を切り捨てた男とは違い、その裏に巨大なエゴを滲ませて。 * * * ――同時刻、螺旋城テッペリン地下 「なんなんだい、これは……」 テッペリンの地下……すなわち月の地下に足を踏み入れたアディーネは思わず口にしていた。 背中を汗が伝い、知らず知らずのうちにゴクリ、と唾を飲み下す。 アディーネの目の前にあるもの、それはあまりにも巨大。 彼女は己の目で巨大な"それ"の全貌を見ることは叶わない。 だがそれも仕方の無いことかもしれない。 その物体の大きさは月――ここ、テッペリンが突き刺さる場所と同じなのだから。 これこそグアームの用意した切り札。 単体で次元跳躍能力を持たないが故に、螺旋王から見捨てられた箱舟。 だが次元移動に耐えうる力を持つ超々弩級巨大戦艦。 その舟はかつて――カテドラル・テラ、と呼ばれていた。 時系列順に読む Back 十人十色(状態表) Next 獣人と人(状態表) 投下順に読む Back 愛に時間をⅣ Next 獣人と人(状態表) 280 第六回、あるいは“ゼロ”の放送 ルルーシュ・ランペルージ 283 獣人と人(状態表) 280 第六回、あるいは“ゼロ”の放送 ニコラス・D・ウルフウッド 283 獣人と人(状態表) 278 Soul Gain 東方不敗 283 獣人と人(状態表) 271 天のさだめを誰が知るⅤ チミルフ 283 獣人と人(状態表) 278 Soul Gain 不動のグアーム 283 獣人と人(状態表) 271 天のさだめを誰が知るⅤ 流麗のアディーネ 283 獣人と人(状態表) 271 天のさだめを誰が知るⅤ 神速のシトマンドラ 283 獣人と人(状態表)
https://w.atwiki.jp/armhead/pages/1556.html
調和者:ウィリアム・カバリオ 発動機体:リープアイズ 能力系統:超感覚 自身より質量の大きい物体に「透過」できる能力。 発動中は、壁や岩・地面等に対しても、霊体のようにぶつかることなく、 擦り抜けることやその中に留まることさえも可能になる。 更に、対象物内での移動は物理的影響を受けず自由に動ける。 ただし外見や形状に一切変化はない為、隠れる場合には機体が完全に収まる対象物を見つける必要がある。 また、対象物に触れた状態で調和が解けると、物理的影響を通常通りに受ける事となり、非常に危険である。
https://w.atwiki.jp/saimoe09/pages/109.html
1位 655票 原村和(のどっち)@咲 -Saki- 2位 545票 柊かがみ@らき☆すたOVA 3位 466票 愛沢咲夜@ハヤテのごとく!! 4位 449票 竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に礼 5位 427票 長門有希@涼宮ハルヒちゃんの憂鬱/にょろーん☆ちゅるやさん 6位 375票 フランチェスカ・ルッキーニ@ストライクウィッチーズ 7位 367票 南冬馬@みなみけ おかえり 8位 329票 江戸前留奈@瀬戸の花嫁OVA 9位 317票 鵺@タユタマ -Kiss on my Deity- 10位 283票 斑鳩かごめ@明日のよいち! 11位 268票 コウ@我が家のお稲荷さま。 12位 239票 風浦可符香(P・N)@【獄・】さよなら絶望先生 〓〓〓〓〓ここまで本戦進出〓〓〓〓〓 13位 232票 乱崎凶華@狂乱家族日記 14位 191票 不知火明乃@瀬戸の花嫁OVA 15位 178票 椎名観月@あかね色に染まる坂 16位 175票 二見瑛理子@キミキス pure rouge 17位 140票 犹守望@かのこん 18位 133票 中務椿@ソウルイーター 19位 128票 ニア・テッペリン@劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇/螺巌篇 20位 111票 神山咲夜@Candy boy 21位 106票 ニーナ・アントーク@鋼殻のレギオス 22位 91票 上柿恵@咲 -Saki- 23位 90票 柊まつり@らき☆すたOVA 24位 88票 石田香凛@シャングリ・ラ 24位 88票 住之江りこ@Kiss×sis 26位 84票 喜緑江美里@涼宮ハルヒちゃんの憂鬱 27位 82票 ウルトリィ@OVA うたわれるもの 28位 75票 結城リコ@To LOVEる 29位 69票 新井智恵@【獄・】さよなら絶望先生 30位 67票 大草麻菜実@【獄・】さよなら絶望先生 30位 67票 土橋りか@初恋限定。 32位 63票 古菲@魔法先生ネギま! ~白き翼 ALA ALBA~ 32位 63票 久保貴子@咲 -Saki- 32位 63票 セラ・D・ミランダ@バスカッシュ! 35位 51票 袁紹(麗羽)@恋姫†無双 36位 50票 女子高生ニャンコ先生@夏目友人帳 シリーズ 37位 47票 マロン@クイズマジックアカデミー ~オリジナルアニメーション~ 37位 47票 ダリー・アダイ@劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇/螺巌篇 37位 47票 エリザベス@黒執事 40位 43票 日野香穂子@金色のコルダ ~secondo passo~ 〓〓〓〓〓ここまで二次予選進出〓〓〓〓〓 41位 38票 岸桃華@夜桜四重奏 ~ヨザクラカルテット~ 41位 38票 天王寺冬華@乃木坂春香の秘密 43位 37票 小喬@恋姫†無双 43位 37票 アン・シャーリー@こんにちは アン ~Before Green Gables 45位 36票 黒サンタ@狂乱家族日記 46位 35票 辰未(タマ)@続 夏目友人帳 47位 34票 伊東ユキノ@RD 潜脳調査室 48位 31票 シェリー=クロムウェル@とある魔術の禁書目録 49位 30票 黄昏ミミ@デュエル・マスターズ クロス 49位 30票 許緒(季衣)@恋姫†無双 51位 25票 ニコレッタ@リストランテ・パラディーゾ 52位 24票 西田順子@咲 -Saki- 52位 24票 ヴァニラ(キリコ)@ケメコデラックス! 54位 23票 妃英理@名探偵コナン 55位 21票 久間菜の花@初恋限定。 56位 19票 姫笹@アスラクライン 57位 18票 畠中まりも@しゅごキャラ! 57位 18票 きくり@地獄少女 三鼎 57位 18票 モニカ・ラング@マクロスFRONTIER 60位 15票 葵ちゃん@ケメコデラックス! 60位 15票 熊谷芙美@まりあ†ほりっく 62位 14票 クリスティーヌ・ロビンス@イタズラなKiss 62位 14票 霧生満@映画プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合! 62位 14票 エリカ・パトリシア・タカナミ(書記長)@RD 潜脳調査室 65位 13票 笹舟@続 夏目友人帳 65位 13票 お京@バトルスピリッツ少年突破バシン 65位 13票 士夏彦八重@夜桜四重奏 ~ヨザクラカルテット~ 68位 11票 アマビエ@ゲゲゲの鬼太郎 68位 11票 アオイ@ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 70位 10票 カナリア・ベルシュタイン@マクロスFRONTIER 70位 10票 イターシャちゃん@絶対可憐チルドレン 70位 10票 ツェリ@今日からマ王! 第3シリーズ 73位 9票 野口笑子(野口さん)@ちびまる子ちゃん 73位 9票 陣内アリス@劇場版MAJOR メジャー 友情の一球 73位 9票 館林水奈@夜桜四重奏 ~ヨザクラカルテット~ 73位 9票 しずかのママ@ドラえもん 77位 8票 柊みえこ@クッキンアイドル アイ!マイ!まいん! 77位 8票 バーメリン・スワッティス・ノルネ@鋼殻のレギオス 77位 8票 水晶@蒼天航路 77位 8票 頬城咲@ペンギン娘はぁと 77位 8票 天照@ツバサ 春雷記 82位 7票 美央@きらりん☆レボリューション 82位 7票 キャスリーン@花咲ける青少年 82位 7票 リー・ファ@グイン・サーガ 82位 7票 神子元サヤカ@RD 潜脳調査室 82位 7票 天羽菜美@金色のコルダ ~secondo passo~ 82位 7票 アゲハ@VIPER S CREED 82位 7票 ビアンキ@家庭教師ヒットマンREBORN! 82位 7票 夕顔@源氏物語千年紀 Genji 82位 7票 小林幸子@ヤッターマン 91位 6票 おらん@テレパシー少女 蘭 91位 6票 音美@しゅごキャラ!!どきっ 91位 6票 麻布美咲@ジュエルペット 91位 6票 メーテル@交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい 91位 6票 チョウコ@ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 96位 5票 蒼井セナの母@カオス;ヘッド -CHAOS;HEAD- 96位 5票 金魚ちゃん@のらみみ2 96位 5票 紅峰@続 夏目友人帳 96位 5票 アパッチ@BLEACH 96位 5票 罪木静@狂乱家族日記 101位 4票 六の君(朧月夜)@源氏物語千年紀 Genji 101位 4票 ハピハピっち@映画! たまごっち うちゅーいちハッピーな物語!? 101位 4票 館野舞@イナズマイレブン 101位 4票 リン@ジュエルペット 101位 4票 城之内宙@黒神 The Animation 101位 4票 クロエ@On the Way to a Smile -EPISODE DENZEL- FINAL FANTASY VII 101位 4票 エーフェ@今日からマ王! 第3シリーズ 101位 4票 ブルー@川の光 101位 4票 ホリー・スミルノフ@機動戦士ガンダム00 101位 4票 愛ちゃん@毎日かあさん 101位 4票 スズカ@絶対可憐チルドレン 101位 4票 海老原喜子@しゅごキャラ!!どきっ 113位 3票 ヴァネッサ@異世界の聖機師物語 113位 3票 尾形遊紀@RIDEBACK -ライドバック- 113位 3票 ロールケーキちゃん@それいけ!アンパンマン 113位 3票 とも子@まかでみWAっしょい! 113位 3票 夏木あい@Yes! プリキュア5GoGo! 113位 3票 おシゲ@忍たま乱太郎 113位 3票 デザート女王@映画Yes! プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪ 120位 2票 ウサ子ちゃん@それいけ!アンパンマン 120位 2票 みほ@Yes! プリキュア5GoGo! 120位 2票 大林久美@ゲゲゲの鬼太郎 120位 2票 マルタケ@のらみみ2 120位 2票 朝バナ子ちゃん@ファイテンション☆テレビ 120位 2票 こずえ@地獄少女 三鼎 120位 2票 お母さん@クプ~!!まめゴマ! 120位 2票 ばあば@うちの3姉妹 120位 2票 ドリアン王女@それいけ!アンパンマン 120位 2票 ミカ@二十面相の娘 120位 2票 西原るり子@魔法遣いに大切なこと ~夏のソラ~ 120位 2票 エミちゃん@ヒゲぴよ 120位 2票 つららちゃん@それいけ!アンパンマン 120位 2票 kumaピンク@attacked kuma3 120位 2票 狭川和歌子@秘密(トップ・シークレット)~The Revelation~ 120位 2票 木内夢@地獄少女 三鼎 120位 2票 スティーラ@HELLS ANGELS 120位 2票 サイノキ@我が家のお稲荷さま。 120位 2票 可愛@まかでみWAっしょい! 120位 2票 アトス@古代王者 恐竜キング Dキッズ・アドベンチャー 翼竜伝説 120位 2票 アニエス・モネ@シュガーバニーズ フルール 120位 2票 マルゲリータ@リストランテ・パラディーゾ 120位 2票 中津遥@西洋骨董洋菓子店 ~アンティーク~ 120位 2票 原先生@あたしンち 144位 1票 ユアン@獣の奏者 エリン 144位 1票 水野すまえ@ロザリオとバンパイア CAPU2 144位 1票 ハルコ先生@ヒゲぴよ 144位 1票 美人若女将@さくらんBOY DT 144位 1票 ナタリー@ポルフィの長い旅 144位 1票 黒バラ女王@それいけ!アンパンマン 144位 1票 コールリー先生@鉄腕バーディー DECODE 02 144位 1票 千明初枝@鉄腕バーディー DECODE 02 144位 1票 マリー・ロビンス@イタズラなKiss 144位 1票 レンチ@キャシャーン Sins 144位 1票 シュザンヌ@テイルズ オブ ジ アビス 144位 1票 にんにくのおかつ@ねぎぼうずのあさたろう 144位 1票 メロディーヌ@でこぼこフレンズ 144位 1票 鈴子@テレパシー少女 蘭 144位 1票 成上成美@味楽る!ミミカ 144位 1票 轟登喜子@魔法遣いに大切なこと ~夏のソラ~ 144位 1票 女王アール@シュガーバニーズ シリーズ 144位 1票 ニャンミ@おねがい♪マイメロディ きららっ★ 162位 0票 天鐘鈴音@HELLS ANGELS
https://w.atwiki.jp/springsuns/pages/80.html
春日ファミリー、警察官 関東に住むつかさの従姉。交通機動隊隊員で階級は巡査、レッド・ツェッペリンの大ファン。黒髪ロングにスレンダーな肢体を持つクールビューティで、愛車は赤いドゥカティのスーパースポーツ。 2009.03.28のエピソードに登場し、現れた初音ミクに大騒ぎしていた。
https://w.atwiki.jp/xaymaca/pages/42.html
<2004/11/13 セット・リスト>第8回 函館 1 胸いっぱいの愛を レッド・ツェッペリン 2 対自核 ユーライア・ヒープ 3 ブラック・ナイト ディープ・パープル 4 いつわりの瞳 イーグルス 5 名前のない馬 アメリカ 6 オー・アトランタ リトル・フィート 7 愛のかけひき シック 8 マスカレード ジョージ・ベンソン 9 キャン・ザ・キャン スージー・クワトロ 10 ヤング・ワンズ クリフ・リチャード 11 ビコーズ デイヴ・クラーク・ファイヴ 12 シーズ・ノット・ゼア ゾンビーズ 13 カリフォルニア・ドリーミング ホセ・フェリシアーノ 14 いとしのネナ マロ 15 ジャンピング・ジャック・フラッシュ ジョニー・ウィンター 16 スリーピング・バック ZZトップ 17 ホット・サマー・ナイト ナイト 18 アクション スイート 19 レイプト・アンド・フリージン アリス・クーパー 20 雨にぬれても BJトーマス 21 愛のプレリュード カーペンターズ 22 ドロー・ザ・ライン エアロスミス 23 マイ・ジェネレーション フー 24 何も云わないで 園まり 25 サルビアの花 早川義夫 26 グッド・タイムズ・バッド・タイムズ レッド・ツェッペリン 27 ブールヴァード ジャクソン・ブラウン 28 トラベリン・バンド クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル 29 メンフィス ビートルズ 30 ファンキン・ナウ ブラザーズ・ジョンソン 31 ライフ・イン・トウキョウ ジャパン 32 エヴリタイム・ユー・ゴー・アウェイ ホール&オーツ 33 女は世界の奴隷か ジョン・レノン/プラスティック・オノ・バンド 34 オール・アロング・ウォッチタワー ジミ・ヘンドリックス 35 心の扉をあけよう メラニー 36 ロックンロール レッド・ツェッペリン
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/31182.html
DMAHD-01 「アナザー・ハイパーバトル・デッキ 超説武極の神話(アウトレイジ・オラクル・サーガ)」 作者:翠猫 PREV-DMACD-06 「アナザー・クロニクル・デッキ オリジン×サイキック」 NEXT-DMAHD-02 「アナザー・ハイパーバトル・デッキ 無限軍団の最期」 アウトレイジとオラクルが収録されている構築済みデッキ。フレーバーテキストのストーリーではアウトレイジ・オラクル連合軍とサバイバー達の決着が描かれている。 メインカードは一応《砲天狩撃 ツェッペリン》。一応というのはデッキの切り札枠が別にいるから。 新規カードは 《砲天狩撃 ツェッペリン》 《真狩撃 テリー》 《神聖貴 ロス・エンジェルス》 《超説武神 カツゼウス》 《超説極神 イザイズモ》 《燃え上がる旋風 サンタナ/深仙脈転生》 《銀爪のメシア パーカー/「この戦いに正義はない。」》 《終末の凍結 ウォズ・クロック》 《残響のカノン アゲビタス》 の九種類。 収録カード 収録カード 枚数 光文明 (4) 《停滞の信者 ブリトニー・ステイシス》 2 《信心深きコットン》 4 水文明 (4) 《残響のカノン アゲビタス》 2 《埋没のカルマ オリーブオイル》 2 火文明 (3) 《破壊者 シュトルム》 2 《単騎連射 マグナム》 1 光/水文明 (13) 《反撃のサイレント・スパーク》 2 《終末の凍結 ウォズ・クロック》 3 《虹彩奪取 アクロパッド》 4 《銀爪のメシア パーカー/「この戦いに正義はない。」》 4 光/火文明 (4) 《真狩撃 テリー》 3 《砲天狩撃 ツェッペリン》 1 水/火文明 (7) 《日曜日よりの使者 メーテル》 3 《燃え上がる旋風 サンタナ/深仙脈転生》 4 光/水/火文明 (2) 《超説武神 カツゼウス》 1 《超説極神 イザイズモ》 1 無色 (1) 《神聖貴 ロス・エンジェルス》 1 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/rg_aruaru/pages/24.html
Lady Gaga レディー・ガガ シルバーウルフと髪質似がち♪ Lady Gaga レディー・ガガ 朝のワイドショーのエンタメコーナーに出がち♪ Lady Gaga レディー・ガガ 100万くらいする白いバッグに、ファンがマジックで落書きをしがち ♪ Lady Gaga レディー・ガガ Tバックはきがち♪ Lady Gaga レディー・ガガ あれ?埼玉でシルバーウルフのコスプレ流行ってるやん!と思ったらさいたまスーパーアリーナのレディガガのライブに行く客だったこと二回ありがち♪ Lady Gaga レディー・ガガ 35歳以上の洋楽ファンはさかのぼってレディオガガを聴きたくなりがち♪ Lady Gaga レディー・ガガ ライブ中客席で客同士が殴りあい始めても冷静に対処しがち♪ L.A.Guns L.A.ガンズ ロゴにピストル使いがち♪ L.A.Guns L.A.ガンズ 出だしはよかったがガンズ・アンド・ローゼズと明暗分けがち♪ The La s ザ・ラーズ メタリカのラーズ、ランシドのラーズ、が頭をよぎりがち♪ The La s ザ・ラーズ ウルリッヒ?フレデリクセン?それともバンドの?ってなりがち♪ Led Zeppelin レッド・ツェッペリン ジミーペイジってNHK教育「できるかな」のノッポさんじゃ…と錯覚におちいりがち♪ Led Zeppelin レッド・ツェッペリン ディープパープル派ともめがちな時代があったことが忘れられがち♪ Led Zeppelin レッド・ツェッペリン なんで「熱狂の」ではなく「狂熱のライブ」にしたんだろうって一瞬思いがち♪ Led Zeppelin レッド・ツェッペリン 渋谷陽一がレッドツェッペリンは認めるがディープパープルは認めないと言ってた気がしがち♪ Led Zeppelin レッド・ツェッペリン いろいろ試しすぎて最後はインドにたどり着きがち♪ The Leningrad Cowboys レニングラード・カウボーイズ 米ソ冷戦も終わったんだなあ…と思いながら聴きがち♪ Lenny Kravitz レニー・クラヴィッツ スラッシュと見間違えがち♪ Lenny Kravitz レニー・クラヴィッツ 久しぶりにみたら「髪切った?」とタモリさんばりに聞きたくなりがち♪ The Libertines リバティーンズ リバティーンズやストロークスやら2000年代前半に出てきてサマソニやフジロックに来てたバンドどれがどれか区別がつかない大人たち結構いると推測されがち♪ Lil Wayne リル・ウェイン スカパラのトロンボーンの人と同じ髪型しがち♪ Limbo Maniacs リンボー・マニアックス リヴィングカラーとかフィッシュボーンとかリンボーマニアックスとかは不遇なイメージが先行しがち Limahl リマール ネバーエンディングストーリーを歌ってた人だということだけで歴史に残りがち♪ Limahl リマール 前髪パーマで後ろ髪長くしがち♪ Limp Bizkit リンプ・ビズキット 通ぶった人が「リンプビズキットは認めない」とか言いがち♪ Limp Bizkit リンプ・ビズキット ギタリストが辞めたり復帰したり辞めたり復帰したり…ってもうええわってなりがち♪ Limp Bizkit リンプ・ビズキット ゆっくり始まって急にヘヴィになる曲ばかりつくりがち♪ Limp Bizkit リンプ・ビズキット ライブの時暗くなったらベースのフレットのとこ光るように細工しがち♪ Limp Bizkit リンプ・ビズキット 赤いキャップの人見ると思い出しがち♪ Linkin Park リンキン・パーク ボーカル、サビだけ歌うだけやから楽やなあと思われがち♪ Linkin Park リンキン・パーク ソ連のメタルバンド ゴーリキーパークのことが一瞬頭をよぎる35歳以上のメタルファンいがち♪ Lionel Richie ライオネル・リッチー とんねるずのタカさんに見間違えがち♪ Lionel Richie ライオネル・リッチー とんねるずのタカさんを思い出せずにはいられない葛藤と戦いがち♪ Lionel Richie ライオネル・リッチー 娘のゴシップで名前思い出されがち♪ Lisette Melendez リセット・メレンデス ヒットしたが我々格闘ファンにはメレンデスときたらギルバートメレンデスが思い出されがち♪ Living Colour リヴィング・カラー 様々な言語で「エルビスは死んだ」と言いがち♪ Lou Reed ルー・リード トランスフォーマーと聞くと頭をよぎりがち♪ Luis Miguel ルイス・ミゲル ガオラで昔セパラドスがよく流されがち♪ ア・サウザンド・サンズ LINKIN PARK / リンキン・パーク
https://w.atwiki.jp/sekaiju_name/pages/19.html
50音順です 元ネタを書いて貰えると感情移入しやすくなります ア行 アーヤ 『インフィニットアンディスカバリー』ヒロイン。首長国フェイエールの王女。 アイーダ 『アイーダ』エチオピアの王女。エジプトの将軍ラダメスとの恋愛感情、エジプトの王女アムネリスとの三角関係に悩む。 アイシャ 『ASH -ARCHAIC SEALED HEAT-』主人公。ミリニア国王女。王位継承の儀式を受けていたが火炎蛇に襲撃され国を焼き尽くされる。 アイム 『海賊戦隊ゴーカイジャー』アイム・ド・ファミーユ。ファミーユとも。ゴーカイピンクに変身する。 アザリン 『宇宙一の無責任男シリーズ』ラアルゴン帝国皇帝ゴザ16世で本名はアザリン・ド・エル・クラン・ライクン。 アスタロッテ 『ロッテのおもちゃ!』ヒロインであり、妖魔界の大国ユグヴァルランド王国の王女。愛称はロッテ。 アナスタシア 『シャドウハーツ2』ロシア帝国の第四皇女。 アリーシャ 『ヴァルキリープロファイル2 シルメリア』主人公。ディパン公国の第一王女で、その身体には戦乙女シルメリアの魂が同居している。 『ドラゴンスピリット』ヒロイン。魔王ザウエルに連れ去られる。 アリエル 『リトル・マーメイド』人魚姫。 アリシア 『ライブアライブ』中世編に登場するルクレチアの王女。 アルヴィルダ 『斬撃のレギンレイヴ』ゴート国の女王。戦姫。 アルシェイラ 『鋼殻のレギオス』アルシェイラ・アルモニス。グレンダンの女王であり、桁外れの戦闘能力を以って天剣授受者を束ねる存在。 アレクシア オランダ王国王女。 アンジェリカ 『シャルルマーニュ伝説』大陸の国カタイ(中国)の王女。武術大会では絶世の美女である彼女との結婚が賞品となり、彼女に一目惚れした騎士達が武勇を競ったという。 アンジェリナ 『マヴァール年代記』金鴉(アルトクリーフ)王国の王妹。剣と弓の達人。 アンゼリカ 『ミスマルカ興国物語』アンゼリカ・ファリス・マクラーレン。ハイランド王国の姫。美人であるが、人を抱き締めれば肋骨が軋むほどの力を持つ。かつては大陸一の勇者であった。 アンドリア 『ファイナルファンタジー零式』アンドリア・カヤ・トランカ・ファム・フォーチュリオ。コンコルディア王国の女王兼乙型ルシ。 アンドロメダ ギリシア神話に登場するエチオピアの王女。母カッシオペイアの言動に怒った神々によって怪物の生け贄にされかけるが、英雄ペルセウスに救われて彼の妻となった。 アンリエッタ 『ゼロの使い魔』アンリエッタ・ド・トリステイン。トリステイン王国の王女、後に女王に即位した。基本的には穏やかな性格であり、王族としての威厳と美しさを併せ持つ美少女だが、その実かなりのお転婆。 イザベラ デンマーク王国王女。 イワイ 『断裁分離のクライムエッジ』武者小路祝。ヒロイン。切れず傷まない呪いの髪を持つ少女。呪いの原典となった女王の子孫で、現代の「髪の女王」。 イングリッド ノルウェー王国王女。 エメラダ 『セブンスドラゴン』ミロス連邦国女王。カリスマ性を持ち、国民からも慕われている。 エメロード 『魔法騎士レイアース』エメロード姫。セフィーロの柱たる女性。 エリンシエ 『蒼い空のネオスフィア』エリンシエ・ヤースロップ。11歳にして即位したネオスフィアの女王。 エルトリシア 『ダンジョントラベラーズ2』ロムレア王国の姫、エルトリシア・ヴィトール・ド・リッツェヴァン。末っ子のため王位継承はほぼ無いが、見聞を広めるべく冒険の旅へ。 エレオノーラ 『ナイツ&マジック』エレオノーラ・ミランダ・クシェペルカ。クシェペルカ王国第一王女。祖国をジャロウデク王国に滅ぼされ、その際父王も失う。 オトレレ ギリシャ神話におけるアマゾン族(アマゾネス)の女王。ヒッポリュテ、アンティオペ、ペンテシレアの母。 オルウェン 『マビノギオン』巨人の王イスバザデンの娘。騎士キルッフは彼女を娶らねばならない宿命にある。一方で彼女が男性と結婚すればイスバザデンは死ぬと予言されており、イスバザデンはあの手この手でキルッフの恋路を妨害する。 カ行 カグヤ 昔話『竹取物語』のかぐや姫。 『東方project』蓬莱山輝夜。 『無限のフロンティア』楠舞神夜。本作のメインヒロインで、神楽天原の皇族「楠舞家」の姫。世間知らずの天然ボケだが、可愛らしい外見とは裏腹に背丈ほどもある大剣「護式・斬冠刀(ごしき・ざんかんとう)」を自在に操る。 グウェ 『オーディンスフィア』グウェンドリン。主人公の一人。ラグナネイブルの第二王女。通称グウェ。サイファーの槍を奮って勇敢に戦うワルキューレ。 クマトラ 『MOTHER3』オソヘ城のお姫様。 グラドリエル 『プリンセスクラウン』グラドリエル=ド=ヴァレンディア。ヴァレンディアの女王。 クルル 『リトルプリンセス マール王国の人形姫2』クルセイル・シェリー・マール・Q 。主人公。マール王国の王女。 『プリンセスうぃっちぃず』クルシェンヌ・ルーセル。ヒロインで魔女界のプリンセス。 クローゼ 『英雄伝説VI 空の軌跡』クローゼ・リンツ。レイピアと水のアーツを得意とし、ハヤブサのジークと会話もできる。 コーデリア 『リア王』リア王の三人娘の末女。愚かな父と意地悪な二人の姉の陰謀によって不幸な目に遭う。 コナー 『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話外伝』コナー・ルー。光の神ルーの末裔であるお姫様。両親を失い、命を狙われる状況下でも笑顔を絶やすまいとする少女。 サ行 サロメ 『サロメ』古代ユダヤの王女。 サンサ 『氷と炎の歌』サンサ・スターク。北部の最上位の貴族出身で、歌やダンスなどに優れるが、陰謀の渦に巻き込まれながらも、自身も対抗していく。 シーダ 『ファイアーエムブレム暗黒竜と光の剣』タリス王国王女。 ジェラード 『ヴァルキリープロファイル -レナス-』アルトリア国王の一人娘で唯一の王位継承者。 シシー 『新豪血寺一族 闘婚 -Matrimelee-』プリンセス・シシー。某国の王女。箱に様々な武器を隠し持っている暗器使い。 シャーロット 大英帝国王女、シャーロット・エリザベス・ダイアナ・マウントバッテン=ウィンザー。 シャルロッテ 『ミスマルカ興国物語』グランマーセナル帝国の第一皇女シャルロッテ・アルセインマジスティア。「白薔薇姫」と異名を持つ絶世の美女。卓越した政治的・戦略的手腕を持つ。 シャンディ 『圧倒的遊戯ムゲンソウルズ』勇者ソゥルによって連れ回されている日耀界のお姫様。絶対神シュシュ達の介入により日耀界魔王の力を手に入れる。 シルバー 『夢のクレヨン王国』シルバー=マーガレット。12の悪い癖を持つ王女様。 スズヒメ 『サムライスピリッツ閃』鈴姫。レスフィーアで生まれた天降藩の姫。運命に殴り込む姫君。 スプライツ 『ティンクルスター・スプライツ』主人公ロードランが変身した姿。 スヤリス 『魔王城でおやすみ』スヤリス姫。カイミーン国の王女。人質として攫われ魔王城に囚われており、安眠のためにありとあらゆる手段を模索する。 セシリア 『ワイルドアームズ』アーデルハイド王国王女。 セセリ 『エスプガルーダ』シンラ王女。 セリア 『世界樹の迷宮III~深海の戦姫~(公式漫画)』セリア=ゼオ=グランバニア。主人公。亡国の王女。 『ドラゴンバスター』ローレンス王家第二王女。ドラゴンにさらわれたヒロイン。救出時に一定条件でビキニやバニーガールに。 ゼルダ 『ゼルダの伝説シリーズ』ゼルダ姫。 セレニティ 『美少女戦士セーラームーン』月のプリンセス。 ソナム ブータン王国王女。 タ行 チャチャ 『赤ずきんチャチャ』主人公。魔法の国のお姫様。マジカルプリンセスに変身する。 ディアーネ 『モンスターメーカーシリーズ』メインヒロイン。王女。鍛冶の神が鍛えた斧「ホリィアックス」を振るう勇敢な戦士。 デビロット 『サイバーボッツ』デビロット・ド・デスサタンIX世。非合法コロニー"サイド666"こと「ヘルドラド」の王位継承者。 ナ行 ナウシカ 『風の谷のナウシカ』風の谷の姫。大気の流れを読み腐海の毒から人々を守り導く「風使い」の少女。 ナタリア 『テイルズ オブ ジ アビス』ナタリア・L・K・ランバルディア。キムラスカ王国の王女。 ナナリー 『コードギアスシリーズ』ナナリー・ヴィ・ブリタニア。神聖ブリタニア帝国第12皇女。 ナルシア 『ポポロクロイス物語シリーズ』妖精族の王女だが森の魔女として育てられる。 ニア 『天元突破グレンラガン』ニア・テッペリン。螺旋王ロージェノムの娘。 ニーナ 『ブレスオブファイア』シリーズ通してのヒロイン。Ⅴを除く全てのシリーズでウインディア王国の王女である。 ハ行 パシフィカ 『スクラップドプリンセス』パシフィカ・カスール。ラインヴァン王国の廃棄王女。 ピーチ 『スーパーマリオブラザーズ』シリーズ、ピーチ姫。キノコ王国の王女。当初は攫われる役どころだったが、のちのシリーズではプレイヤーキャラとしても登場する。 ヒサノミヤ 『ざ・ちぇんじ!』皇妹久宮。帝の妹宮で、女東宮(女性皇太子)。主人公の一人である綺羅姫(注:姫として育てられた男性)が仕えている。性格は現在で言うところのツンデレ。 ビビ 『ONE PIECE』ネフェルタリ・ビビ。アラバスタ王国王女。 ヒメ 『天神乱漫』卯花之佐久夜姫。メインヒロイン。長い間、真日羽市を管理してきた土地神。 ファリア 『ライタークロイス』ファリア=アステル=ガストリア=バーラント帝国皇女。騎士試験での不正を糺すため、「アルファ」と名を変えて主人公に接触してきた。剣の腕が立つお転婆娘。 フィーリア 『ふたりはプリキュア Splash☆Star』泉の郷の王女。ちなみに全て命を生み出す世界樹の精霊でもある。 フェデリカ スペイン王国王女。 プリンプリン 『魔界村シリーズ』シリーズの度に魔界に連れ去られる姫。 フローラ 『プリンセスコンチェルト』ヒロインの一人。セレウス王国の王女。 ベアトリクス オランダ王国女王。 ホーミィ 『予言者育成学園』杖の異界ブリアーの王女。戦死した先王ルドルフベルの遺骨を媒介として錬金術により造られた存在であり、女王ミオソティスの娘として育てられる。 マ行 マーヤ 『親指姫』花の中から生まれた小人のお姫様。マーヤは物語の最後で、小人の王様から貰った名前である。 マール 『クロノ・トリガー』マールディア。ガルディア王国の王女。 マシロ 『舞-乙HiME』マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム。ヴィントブルーム王国の王女(途中から女王)。 マテリア 『アレサ』アレサ王国王女。 マデレーン スウェーデン王国王女。 マリカ 『バルディリア戦記』マリカ・エトワール。主人公。バルディリア王女で、兵を率いて帝国に抗う。 マリティ 『ASH -ARCHAIC SEALED HEAT』エースシン国の皇女。かなり強気な王女。重装備キャラでもある。 マリリス 『剣の街の異邦人』神官長マリリス。剣の街エスカリオ内における実質的な最高権力者にして、光勢力のリーダー。 マルグダ 『wizardry ダイヤモンドの騎士』リルガミン王国の第一王女、弟のアラビクと共に両親の敵を討つためダイヤモンドの騎士の武具を集めた。 マルグレーテ デンマーク王国女王。 ミア 『プリンセス・ダイアリー(アメリカの児童文学作品)』ミア・サモポリス。主人公。ジェノヴィア(架空の国)の王女。 ミネバ 『機動戦士ガンダム』ミネバ・ラオ・サビ。ジオン公国継承者唯一の生き残り。 ミネルバ 『プリンセス・ミネルバ』ウィスラー王国のプリンセス。 ミント 『デュープリズム』主人公。東天王国第一王女。 ムーンブルク 『ドラゴンクエスト2』ムーンブルクの王女。デフォルトネームはマリア、アイリン、ナナ、リンダ、サマンサ、プリンなどがある。 メイウルフ 『楽園通信社綺談』メイウルフ・M・メイフィールド。旧セレニウム帝国の王位継承権第一位の立場だが、作家として気ままに暮らしている。権力志向の強い妹であるメイストークとは仲が悪い。 メルリィ 『世界樹の迷宮III 絶海の優姫(公式ドラマCD)』主人公。普段はサブクラスであるファーマーの姿に身をやつしている。 モニカ 『ロマンシング サ・ガ3』モニカ・アウスバッハ。主人公の一人。ロアーヌ公ミカエルの妹。 モモヒメ 『朧村正』百姫。朧剣百鬼夜行での主人公。美濃国鳴神藩の姫。 ヤ行 ユーナ 『妖精の女王』エデンの園の王女。赤十字の騎士ジョージと恋に落ちる。 ユグドラ 『ユグドラユニオン』ファンタジニア王国の王女。 ユリアナ 『チェインクロニクル』聖王女ユリアナ。聖王である父の仇を討つため、甲冑に身を包み、剣を携える。サポート特化のアルカナ。 ユリカ 『ミスマルカ興国物語』ユリカ・美ヵ島・マジスティア。グランマーセナル帝国の第二王女。無口な本の虫。闇を司る天魔将の一人。 ヨヨ 『バハムートラグーン』カーナ王国王女。 ラ行 ライヤ ヨルダン王国王女。 ラウラ 『ファンタジーライフ』クルブルク王国の王女。 ラクシュミー ラクシュミー・バーイー。インド中部の小国、ジャーンスィーの王妃。インド大反乱でイギリス軍相手に戦った剣の達人。 リオネッセ 『ブリガンダイン』レオニア国女王リオネッセ。元々は普通の村娘だったが、前女王の神託により女王として選定された。回復魔法と攻撃魔法で配下の騎士達を援護する。 リリアーヌ 『怪物王女』本作のヒロインである「姫」の本名。 リリアンヌ 『悪ノ娘(小説版)』リリアンヌ=ルシフェン=ドートゥリシュ。ルシフェニア王国を治める王女。権力を行使して暴虐極まりない統治を行っている。 リリオカラニ ハワイ王国初の女性王位継承者。後に女王として即位したが革命により廃位。幼少より好奇心旺盛でお転婆な性格で、ハワイ諸島の島々を巡り、史蹟や雄大な自然を見てまわるのが好きだったという。 ルージュ 『暴れん坊プリンセス』ルージュ=ヴィクトワール。シルバーベル王国の王女。 レイネシア 『ログ・ホライズン』コーウェン侯爵家の姫君。怠惰で臆病だと言われているが、危機の際は甲冑姿で冒険者達に働きかける。 レオナ 『ダイの大冒険』パプニカ王国の姫。回復と破邪の魔法を得意とする。 ロスメスタ 『天高く、雲は流れ』サティス大王家の一人娘である王女。見目麗しい美女だが大の駄洒落好きで下らない洒落を連発する。 ロミナ 『忍者戦士飛影』ロミナ・ラドリオ。伝説の忍者を求め太陽系にやってきた、ラドリオ星の王女。 ワ行 ワルキューレ 『円盤皇女ワるきゅーレ』ヒロイン。ヴァルハラ星皇女。政略結婚から逃亡する際、和人を死亡させてしまい、蘇生させると同時に「ワるきゅーレ」という幼女になってしまう。 Wikiを編集する際の意見や要望等はwiki編集・要望を活用して下さい。
https://w.atwiki.jp/xrossrowa/pages/78.html
「……俺は、どうすれば良い――?」 どこまでも吹き抜けるような、広々とした草原のど真ん中で。 昇ったばかりの太陽が輝く、朝焼けした空を見上げながら。立ち尽くした男はそう呟いた。 金髪の男の声には、殺し合いの只中で発せられた言葉の内容に似合わず、恐怖や不安の色は含まれていなかった。ただ純粋な疑問だけがそこにはあった。 彼はかつて、人間掃討軍極東方面部隊長という名を持っていた。 世に君臨する唯一絶対の君主である螺旋王ロージェノムの下、獣人達の国を乱す人間どもを駆逐する使命を背負った戦士として、多くの戦場を渡り歩き続けた。いつか死ぬその時まで、そんな日々はずっと続くと思っていた。 だがそんな彼の――ヴィラルの現実は、音を立てるように急速に崩壊して行った。 全ての始まりは、ガンメンが奪取されたという一報だった。 部下の失態を聞き現地に向かったヴィラルは当初、ガンメンを奪った人間どもを圧倒した。そのまま一息に殲滅するはずだったが、奴らは何と二機のガンメンを“合体”させた。 そうして誕生したグレンラガンという鋼の巨人は、それまで不敗を誇ったヴィラルに易々と土を付けた――だけではなかった。敬愛する上官であるチミルフや、彼と同じく螺旋四天王と呼ばれる軍の最高指揮官に位置する獣人達を破竹の勢いで破り、遂には獣人達の本拠地である王都テッペリンさえ陥落させようと迫って来た。 それも、自分と対等に戦った唯一認める人間――カミナではなく。 チミルフとの戦いで落命したカミナの死を越えた少年、穴掘りシモンの操るグレンラガンが。 初めて対峙した時は、みっともなく逃げるばかりだった、あの情けない人間(ハダカザル)の小僧が。いつの間にか、獣人でも指折りの戦士であるヴィラルを圧倒するようになっていた。 それでも――ヴィラルは造物主たる螺旋王が、よもや人間のドリルに風穴を開けられるなどとは、さすがに想像していなかった。いや、ヴィラルがそれまで抱いていた世界観では、想像することは不可能であったと言う方が正しいか。 だが事実として、人間どもは――シモンは、勝った。絶対者として君臨し続けた、螺旋王に。 あの時崩れたテッペリンと共に、ヴィラルの認識する世界もまた、大きく崩れてしまった。 確かに、幾度となく己を苦しめた相手がカミナではなくシモンであったと言うことを悟った時点で、人間が本当にただの虫けらと同義なのかということに疑問を感じてはいた。それでも螺旋王の偉大さは揺るがぬとヴィラルは信じていたというのに、それが覆されたのだ。 ヴィラルはテッペリン防衛戦の直前、螺旋王より不死の肉体を授けられた。この肉体は戦いのためではなく、螺旋王の勝利を永久に残す語り部として生かすための措置だったらしいが、螺旋王の目論見はものの見事に外れてしまった。 ならばヴィラルは、螺旋王より与えられるはずだった生き方を得られずに、これから永遠の時を、果たしてどう過ごして行けば良いのか。 螺旋王の――他人の目的のためだけに生み出され、作り変えられたこの命は。 ……それを探して行こうと、ヴィラルは思っていた。幸い、そのための時間だけはうんざりするほどあるのだから、と。 だが、その答えの片鱗すら捉えられないままに、ヴィラルは殺し合いに強制参加させられた。 不死の肉体と言いはしたが、要は自然治癒力が滅法高いというだけだ。始まりの場所で見た、エルシアの放ったような攻撃を受けて、本当に生きていられるかはヴィラルにもわからない。そういう意味では不死身と称される生命力のヴィラルが参加していようと、なるほど殺し合いとして成立するかもしれない。 ではその殺し合いで、ヴィラルはどうするべきなのか。殺し合いと言うゲームの駒として、参加者の多数を占める人間をかつてのように狩れば良いのか。それともバグラモン達の掌の上で踊ることを是とせず、主催者の打倒を目指せば良いのか。あるいは…… 堂々巡りの思考から抜け出そうと起動したBRデバイスで確認した名簿で、ヴィラルは自身のこんな状態を作り上げた、元凶たる男の名を見つけた。 「……シモン」 万感の思いを込めてその名を呟いたヴィラルだったが、一旦思考の隅に留め、続く説明に目を通して行く。 そして自らに支給されていたある物を目にして、何も見えなかったヴィラルの行動方針に、一つだけ、朧ながら目的が見え始めた。 「……そうだったな」 そこでヴィラルは、鮫のような歯を剥いて、笑った。 「確かに俺には、何をどうすれば良いのかまるでわからん。だがシモン……俺とおまえは争う宿命だったな」 宿敵が同じ戦場にいるのなら、見て見ぬふりはできない。 ヴィラルにこの力が支給されているのなら、シモンにも同じく、自分達の戦いに相応しい力が与えられているはずだ。 ならば、その力をぶつけ合わないわけには行かない。 これまでに何度敗れていようと関係ない。まずは奴と戦う。それを決めたヴィラルは、遂に行動を開始した。 ◆ そういえば首輪を外しておきたいと、ヴィラルはふと考えた。 殺し合いに乗るにせよ、乗らないにせよ。戦闘中何かの拍子で炸裂され、視界を潰されでもしたら堪ったものではない。威力はルナスとかいう女が死んだ時に見たが、今のヴィラルなら時間さえあれば再生できるだろう。 だが、その無防備な時間に、他の参加者に発見された場合に何をされるかわからない。特に獣人であるヴィラルなど、参加者のほとんどを占める人間どもからすれば憎むべき対象のはずだ。余計な手出しをされるのは望ましくなかった。 あるいは先程までのヴィラルなら気にしなかっただろうが……今のヴィラルには目標がある。それを達成するために障害は取り除くべきだと考え、ヴィラルは他の参加者から隠れ、安全に首輪を外せる場所を探そうとしていた。 これほどまでに広大な会場であろうと、参加者が傍にいないとは限らない。できれば爆発音も隠せるような場所が良い――故に現在位置である、見晴らしの良い草原などは論外だ。一刻も早く外すための場所を見つけようと焦がれていたヴィラルが見つけたのはしかし、その願いとは相反するものだった。 ふと目の前に、妙に刺々しい水晶の小山が見え始めたかと思うと、それが反転したのだ。 「――貴様ァアア! 参加者だなあぁぁあああっ!?」 ――ブルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! 喧しく叫ぶのは、バグラモンからジョーカーと紹介されていた参加者の一人。ガンメンにも匹敵する大きさの、鉱石できた体躯を持つ怪物だった。 こちらの五倍ほどの高さに生えた目玉から自身を見下ろす敵手に対し、ヴィラルは思わず舌を打った。 だがその直後、予想外の事態への苛立ちは、不意に転がり出て来た幸運に対する喜びで塗り直される。 ヴィラルが殺し合いに乗るにせよ、乗らないにせよ……主催者の息が掛かった参加者であるこの怪物と敵対することは不可避のことだ。ならばヴィラルがこれより成すべきことは明白。何をするべきかと悩む必要がなくなる。 そして何より――やはり闘争の中こそが、戦士であるヴィラルの居場所なのだろう。 あるべき場所に戻った心地良さを噛み締めながら、ヴィラルは口の端を歪ませた。 「戦闘になる前に、首輪は外しておきたかったのだがな……!」 歴戦の戦士たるヴィラルをして息が詰まるほど強烈な威圧感。最も敬愛した元上官、怒涛のチミルフが敵に向けるのにも似た荒々しい闘気を、目の前の怪物は放っていた。 だがそれに対して竦むことなく、ヴィラルは不敵な笑みを浮かべていた。 「その姿ァ、おまえはぁっ!」 驚いたように声を上げた怪物はそこで言葉を区切ると、数秒の後に困ったように頭を抱えた。 「……誰だっけ?」 「……ヴィラルだ。貴様らが招いたのだから覚えておけ」 急に大人しめに抑揚を変えた怪物の問いに対し、微かに怒りを覚えながらもヴィラルは距離を取るべく後退し、デバイスのリロードボタンを押していた。 それを合図に、デバイスから吐き出される淡い緑の光の帯。0と1で構築された無数の列は捩合わさり、巨大な人型を成して行く。 「俺はまだ、この戦場で何をするべきかもわかっていない。だが、喜べ化け物。貴様と雌雄を決することに迷いはない――全力で行かせて貰うっ!」 「化け物だとぉお!? 否あァッ! 俺様はバグラ軍三元士、ブラストモン様だぁあああっ!」 怪物が名乗る頃には、彼を見下ろす異形の白い巨人が誕生していた。 その巨人には頭がなかった。その代わり、上半身にはまるで顔のような意匠が施されている。膝を着いた四本腕の巨人の口の中へと、ヴィラルはその身を飛び込ませた。 その巨人こそ、ヴィラル本人に支給されていた、戦士の力の象徴。 名を、ヴィラル専用カスタムガンメン・エンキドゥドゥといった。 螺旋王を護る最後の砦として、そしてシモンに勝利するために。グレンラガンの宿す螺旋の力とやらに敗れはしたが、グレンラガンや真・螺旋王機ラゼンガンといった特例中の特例たるそれを除けば、ヴィラルの知る限りおよそ最強のガンメンであった。 ヴィラルがコックピットに飛び込み、操縦桿を握ることでエンキの両目に光が灯り、四本の腕が各々のエンキソードを抜き取る。 「そうか……行くぞブラストモン、その首俺が頂戴する!」 ヴィラルの宣誓と共に、エンキドゥドゥは立ち上がった。 いよいよ明らかとなったその全高は、ブラストモンのさらに二倍近い大きさとなる。しかしブラストモンはまるで焦る様子もなく、コックピットのある位置目掛けて指を突き付けていた。 「待ぁてヴィラルとやらぁ……貴様なら俺様の相手に相応しいと見て、一つ提案があるぅ……」 ぐっと力を込めて拳を握り込み、自身よりも遥かに大きなエンキドゥドゥを見上げながら、ブラストモンは真剣な表情で告げた。 「ここは、ジャンケンで勝負だぁあああああっ!!」 「――ふざけるなぁっ!」 先程から頭の痛くなる言動を繰り返すブラストモンに呆れと怒りの綯交ぜとなった心境で、ヴィラルはエンキの刃を振り下ろさせていた。 巨人の揮う刃はただの力任せではなく、豪快にして精緻な太刀筋を描く。凄絶な剣気を放つエンキソードがブラストモンの首筋に到達し、硬質な音を奏でさせた。 そして盛大な火花を散らせて……傷一つ付けられず、逆に刃零れしながら、エンキソードは四本揃って跳ね返された。 「な……っ!」 「ブルァアアアアアアアアアアアッ!! 貴様ぁあああああああああああああああああっ!!」 ブラストモンの憤怒の咆哮に、ヴィラルの驚愕の呻きは掻き消される。 「ジャンケンでぇ、腕を四本も使っちゃいけませぇんんっ!!」 豪、という音の聞こえて来そうな剣幕で放たれた言葉は、余りにふざけ切ったものだった。 「貴様ぁ……ジャンケンが如何に神聖な闘技か知らんと言うのかぁあ……っ!」 「し……知らんっ!」 勢いに呑まれまいと反射的に言い返したヴィラルに対し、ブラストモンは神妙に頷いた。 「そぉうかぁ……ならば教えてやろうぅ……ジャンケンとはぁっ! デジタルワールドの創造神、グーモン・チョキモン・パーモンの三柱が果てなき闘争の果てに繰り出した、それぞれの必殺拳を模した三手を使って行われる戦いなのだぁあああああああっ!!」 「………………………………はぁ?」 何言ってんだこいつ、というヴィラルの疑問を、しかしブラストモンは自身の説明に対する肯定と見なしたのか。満足げに頷き、何度目かになる咆哮を上げた。 「ブルァァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! よぉし、行くぞヴィラルよ……そしてご照覧あれ、デジタルワールドを創り給いし神々よぉっ!!」 圧倒的な迫力に押されたヴィラルは、ガンメンに乗りながら、その半分ほどの大きさでしかないブラストモンに対し、いろんな意味で完全に呑まれていた。 「我ここにぃ……乾坤一擲の、パーを捧げ奉らああああああんっ!」 宣言と共にブラストモンが天へと掌を翳すと……何が起こったのか、突如として強烈な突風が生じ、エンキドゥドゥの巨体さえも揺らし始める。 (こ……これ、はっ……!) ヴィラルは自身の機体を圧すものが何であるかに思い当り、思わず表情を固くする。 「行くぞ、百本ジャンケン一本目ェエエ……ッ!! ジャァアン……ケエェェェエエン……!」 これは……ただの、気合だ。 「パァ――――――――ァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」 ジャンケンの掛け声と共に、ブラストモンはその右腕を腰溜めに構えた。それを目の当たりにして、逃げなければとヴィラルが気付いた時には――もう、全てが遅かった。 ブラストモンが全身を引き絞った弓矢のようにして放った掌底は、防御の為に構えた四本の剣を触れた瞬間に爆砕。超絶の運動エネルギーの一部が変換された熱量が、その破片を一瞬で燃やし尽くす。 バカな、という呟きを漏らす暇すらなかった。 刃に触れてなお一筋の傷も負っていないブラストモンの掌は、踏み込みの勢いを殺し切れずエンキドゥドゥの上半身に着弾。ガンメンの装甲をあたかも寒天の如くブチ抜いて、その奥にあるコクピットごとヴィラルの肉体を圧潰する。 衝撃に耐え切れず、エンキドゥドゥの胴体から四本の腕、両足の膝辺りまでが粉砕される。小型の地震並の震動を足元に残し、かつてガンメンだった残骸は、ブラストモンの一連の動作により生じた衝撃波にそのまま連れ去られ、土煙を孕んだ銀の旋風として吹き飛んで行った。 その過ぎ去った大地に、無惨な爪痕だけを残して。 ◆ 「――ぬぁあああああ! 一撃で粉! 砕っ! されるとはこの、軟弱者ぉおおおおおおっ!」 ブルアアアアアアア! と憤りを吐き出しながら、天災の如き怪物は両拳を打ち合わせる。一度目のそれで充満していた土煙はあっさり吹き散らされ、さらに続くたびに数百メートルも離れたはずの梢が揺れ、中には落葉するものも現れ始める。 彼の名は三元士ブラストモン――デジタルワールドでも最高峰のパワーと強固な装甲を誇るとされる、バグラ軍最高幹部の一角である。その力の程は、ちょっと気合を入れてジャンケンするだけで、自身の倍も巨大な機動兵器を勢い余っただけの一撃で粉々にしてしまったことからも、容易に窺い知ることができるだろう。 その圧倒的なパワーの前には、如何なる装甲も紙切れ同然。その驚異的な頑健さには、大量破壊兵器すら何ら意味を成さない。まさしくただ単純に、隙がない強さを誇る怪物である。 ただそんな彼にも、致命的な弱点があった。 御覧の通り――馬鹿なのである。それも物凄く。 何しろ――以前人間界に侵攻した際に交戦した蒼沼キリハに、時間稼ぎの為に吹き込まれたジャンケンに関する嘘を、未だ微塵も疑わず信じているのだから! とはいえ、仮にも三元士が一人。主君によってジョーカー参加者として戦場に送り込まれた以上、自らが参加者減らしの役割を遂行しなければならないことはさすがに理解していた。 だが一方で、その奥深さ(嘘だけど)に感服させられたジャンケンに対し、途中からただの乱闘と化してしまった前回は悔いの残る結果であるとブラストモンは思っていた。特にこの前は不発に終わったパーを、是非とも創造神達に披露したいと強く感じていたのだ。 そこでブラストモンは考えた。どうせ自身の天災級パワーを以ってすれば、ジャンケンだけでも生半可な参加者は粉砕されてしまうことだろう。ならばとりあえず、出会う相手に片っ端からジャンケンを挑んでみれば軟弱な参加者はそれだけで駆逐でき、そしていずれは、心行くまで覇を競い合うことができる、まだ見ぬ好敵手を見つけ出せる時が来るのではなかろうかと。 最初に遭遇した参加者――自身よりも巨大な機動兵器に乗ったヴィラルとなら、早速その夢が叶うのではと期待したのだが、残念ながら初手でエンキドゥドゥは大破してしまった。 「うぐぅうううう……か、勝ち逃げだとぉ……っ!」 だがそこでブラストモンは、がっくりと項垂れた。 単純に、超衝撃にエンキドゥドゥが砕け散った四本の剣の柄を取り零しただけなのだが……ブラストモンにはその時の指の形が、四本揃ってチョキを構えているように見えていたのだ。 これはブラストモンも想定していなかった。粉砕される程度の敵でありながら、ジャンケンでは自身を上回って来るなどとは。結果的に生き残ったのはブラストモンであろうと、確かにヴィラルはジャンケンという、より高次の土俵においてブラストモンに勝利していたのだ。 その借りを返す機会は、ヴィラルの死によって永遠に喪われてしまった――? 「……否、断じて否ぁっ! 本来ジャンケンは三柱の創造神に敬意を払い、百本先取した方が正式なる勝者! つまりまだ、勝負は決しておらずぅううううっ!」 天に向けて叫んだ後、ブラストモンは地に刻まれた傷跡――好敵手へと続く道を睨みつけた。 エンキドゥドゥが木端微塵になったとはいえ、ヴィラルまで死んだとはまだ確定していない。というより、今のままで終わってしまえば負け越しであるため、死んでいて欲しくないという、およそジョーカーに相応しくない願いというのが正しいが。 だがそれが事実なら、まさにブラストモンが今口にした通り……勝負は未だ、着いていない。 「――生きていろよヴィラルぅう! 次なる一本こそは俺様が取るぞぉおおおおおおおおっ!」 負けっ放しで終われんと決意した天災は、やはり地を揺るがしながら移動を開始した。 【一日目/日中/隔離空間都市C-3 草原】 【ブラストモン@デジモンクロスウォーズ(漫画版)】 [参戦時期]第三巻終了寸前後(※備考欄参照) [状態]健康 [装備]BRデバイス@オリジナル [道具]基本支給品一式、不明支給品×3(確認済み) [思考]基本行動方針:ジョーカーとして、参加者を減らす。 0:ヴィラルにジャンケンの借りを返す。 1:ジョーカー(タクティモン、ブラストモン、ロン)以外の参加者を見つけたらジャンケンを挑む。 2:自分と満足にジャンケンできる参加者を見つければ、その相手と共にジャンケンの真髄を味わいたい。 3:ジャンケンを堪能したら普通にジョーカーとしての役目に専念する。 [備考] ※デジタルワールドへ帰還後、ダークナイトモンと遭遇せずにバグラ軍と合流しています。 ※ジョーカー参加者です。他の参加者についての情報は、大まかにしか与えられていません。 ※首輪を外しても自分なら問題ないことを知っていますが、まだ外していません。 ◆ 濛々と白煙を上げる森の片隅へ向けて、俊敏な動きで向かう者がいた。 「もう、始まってしまいおったか」 悲痛な声を漏らしながら一際太い木の枝の上に足を掛け、先程森全体を揺るがすほどの衝撃を齎した何らかの着弾地点へと目を配ろうとする彼の顔は、人間ではなく――黄色い毛並みをした、猫の物であった。 顔だけでなく、全体としては直立二足歩行の人型をしながらもその四肢もまた人間にしてはか細い猫科のそれであり、黒い縞の入った尻尾まで生えていた。 獣を心に感じ、獣の力を手にする拳法――獣拳。 彼こそはその使い手として拳聖とまで称された達人、マスターシャーフーその人であった。 かつて悪の道に堕ちた朋友達を止めるべく、禁術・獣獣全身変を用いた結果人の姿を失った彼であったが、その心は正しく人のままであった。ならば当然、シャーフーにはこんな非道なゲームを容認することはできなかった。 故に今こそ不闘の誓いを破り、一つでも多くの命を救おうと駆け回っていたのだが――早速戦闘が開始されてしまったらしいことに、さすがのシャーフーも焦りを覚えていた。 「……あれか」 さらに高くへ跳び、やがて見つけたのは森の木々が尽く薙ぎ払われた、その終点。元が何の形をしていたのかもわからぬほどに砕け散った、白い鉄塊が無数に転がっていた。 「ロボか……?」 その残骸が成す姿に、シャーフーには連想される景色があった。 レジェンド大戦にて、地球を護る全スーパー戦隊の巨大ロボ戦力が壊滅した、絶望の光景。そこで目にした鋼の勇者達の成れの果てと、今目にした景色はどこか似通っていた。 「だとすれば……っ!」 あるいは搭乗者がまだいるかもしれない。そう思って駆け付けたシャーフーだったが、目にした光景に肩を落とす。 飴細工のように破裂し、散乱した金属塊。自らの巻き上げた土砂を被ったそのいずれもが、超音速飛行による摩擦で赤熱し、体温を頼りに搭乗者の有無を確認することを阻んでいた。 いや、これではそもそも……そう思ったシャーフーだったが、熱せられたのとは違う真紅の色を発見し、慌てて駆け寄った。 金属の板と板の隙間から流れ出ているのがやはり、赤い血液だと見取ったシャーフーは即座にその隙間に手を滑り込ませる。 「――アッチャッ!」 猫じゃから熱いのには敏感なんじゃ、などと嘯きながら、見事な全身の発条と合気を見せたシャーフーは、コックピットハッチを軽々と吹き飛ばした。 そして顕となった眺めに、幾星霜を重ねて来た彼でさえも、思わず絶句してしまった。 シャーフーの目に映ったのは、赤一色に染まったコックピット内。目を覆いたくなるほどの赤の正体は、生体が破裂して飛び散った血と肉片だった。 よくよく見れば、まだ辛うじて人型を保っている……と認識できなくもない肉塊が、操縦席の中央に横たわっている。骨格から辛うじて男性だったのかと推察できる程度でしかない、元は生命だった物が、そこにはあったのだ。 「……ッ!」 このロボの残骸は、今いる場所とは別のエリアから強大な力を受けて吹き飛ばされて来た物だろう。その暴力の程を示す惨劇の痕に、シャーフーといえど呑まれてしまっていた。 だがそれも一瞬、次なる驚きにシャーフーは襲われた。 「――何事じゃっ!?」 挽き肉と化していたはずの男の身体から、白い湯気が上り始め。緩慢な巻き戻し映像のようにあるべき箇所に骨が、脂肪が、神経が。内臓が新しく形作られ、筋肉が再生し、それらの上へと皮が伸びて、先端同士が出会い融合することで包み込んでいく。 やがて金髪をした男の顔の輪郭が識別できるほど修復された辺りで、ただ呆けたようにそれを見続けていたシャーフーは背筋に凍える物を感じ、思わず後ろを振り仰いだ。 ほぼ同時、遠くから大地を震わす揺れが伝わって来る。 ――ここに向かって来ている。何かが……おそらくはこの惨状を生んだ張本人が。 そう直観したシャーフーは、原型を取り戻しつつある男の身体を担ぎ上げた。 再生された唇から苦鳴が漏れたが、意識が戻っているかまではわからない。その確認よりも今は一刻も早くここから離れるべきだと判断したシャーフーはコクピットを飛び出し、両足を撓めた。 「お主が何者かまではわからんが……少なくとも、今の儂はお主の味方じゃ。安心するが良い」 そう囁くと、男を連れたシャーフーは人間離れした跳躍を見せ、木々の群れへと姿を消した。 こうして……道を探そうとしていた獣の刃は、偶然出会った天災によって叩き潰された。 しかしそれによって彼は、若者に道を説き、変化を促す術に長けた者と邂逅する機会を得た。 その巡り合いが、果たして彼にどんな可能性を齎すのかは―― ――今は腹を抱えて笑っている、預言者と呼ばれし堕天使のみが知っていた。 【一日目/日中/隔離空間都市C-1 森】 【シャーフー@獣拳戦隊ゲキレンジャー】 [参戦時期]最終回後、おそらく『海賊戦隊ゴーカイジャー』第七話以降からの参戦 [状態]健康 [装備]BRデバイス@オリジナル [道具]基本支給品一式、不明支給品×3(確認済み) [思考]基本行動方針:一人でも多くの参加者を助け、殺し合いを打破する。 1:男(ヴィラル)を連れて迫る気配(ブラストモン)から逃げる。 2:安全な場所に逃げれば男(ヴィラル)と情報交換を行いたい。 [備考] 【ヴィラル@天元突破グレンラガン】 [参戦時期]第十五話終了後 [状態]瀕死、再生中 [装備]BRデバイス@オリジナル [道具]基本支給品一式、不明支給品×2(確認済み) [思考]基本行動方針:これから考える。 0:……(気絶中) 1:俺は何をすれば良い? 2:シモンとまたガンメンで戦いたい。 [備考] ※ロージェノムによる改造で、眠らなくても細胞が壊死することはありません。また爆発的な自然治癒力を得ています。 ※支給品の一つだったエンキドゥドゥは大破しました。 【全体事項】 ※隔離空間都市ゾーンのC-1からC-3間のエリアの一部を通る荒地ができました。 ※エンキドゥドゥの残骸が隔離空間都市のC-1に放置されています。 【支給品解説】 エンキドゥドゥ@天元突破グレンラガン ヴィラルに本人支給された、グレンラガンの序盤のライバル機だった専用カスタムガンメン最終形態。四本の腕に一本ずつのエンキソードを用いた四刀流が強力……のはずだが、二回の戦闘ともに登場後すぐ撃破された不遇の機体である。 004:バカ王子と護衛 投下順 006:凄い銀色の二人 000:オープニング ブラストモン ???: GAME START シャーフー ???: GAME START ヴィラル ???: