約 1,371,082 件
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/217.html
この呼び方では迷惑ですか? ◆lbhhgwAtQE 八神はやてと文字通り手痛い別れをした後。 少年パズーは、市街地の中央を目指すべく道路を東進していた。 「シータ……いるかなぁ……」 向かう先に探す少女がいるという確証はない。 だが、市街の中心部ならば人も集まるであろうし、その集まる中に彼女がいる確率も高いはず。 パズーは、そんな自分の勘を信じて歩き続ける。 すると、そんな時…… 「きゃあっ!」 「うわぁっっととと!!」 突如、女性が路地から飛び出してきて、パズーに衝突しそうになってきた。 しかし、幸いにも、女性はぶつかる直前に立ち止まったので、双方に怪我はなく済んだようだ。 「あ、危ないなぁ……」 「ごめんなさい。少し急いでたもので……。坊やの方は大丈夫?」 「う、うん」 「そう。なら、よかった……」 女性は安堵したように息をつく。 パズーはそんな女性の様子を見て、ひとまず殺し合いに乗ってる人物ではないんだろうなと推測する。 そして、それと同時に彼は女性のその容姿を見て、あることを思い出した。 つい先ほど出会った少女が口にしてくれたある人物についての情報を。 「あ、あのさ、一つ聞いてもいい?」 「え?」 「あのさ……おばさん、シャマルって人?」 「……は?」 ――で、次はシャマルやね。シャマルはなぁ、短めの金髪した女の子やね。年は……まぁ、あたしよりも年上っぽいかなぁ? あたしと同じような服か緑色の騎士服を着とると思うよ。んで、一番重要なんはね……この子のバストがこれまたえろえろってところや! 金髪ショート、はやてより年上っぽい女性、軍服、そして豊かなプロポーション。 それらの情報から、目の前の女性を“シャマル”と推測したパズーだったが、どうやらそれは違ったようだった。 女性は、そんなパズーの事情を聞き、納得すると手短に自己紹介をする。 「私はアメストリス軍東方司令部所属の中尉、リザ・ホークアイよ。残念ながらシャマルという人じゃないわ。で、坊やは?」 「ぼ、僕はパズー。シータって女の子を捜してるんだけど、おばさん知らない? 黒くて長い髪した僕と同い年くらいの子なんだけど……」 すると、リザはパズーのとあるフレーズにこめかみをピクリと動かすものの、すぐに表情を元に戻し首を横に振る。 「悪いけど知らないわ。ここに来てから普通の人間に会ったのはあなたが初めてだし――」 「そっか……」 「それじゃ、私からも質問してもいいかしら?」 「う、うん、いいよ」 パズーは、はやてに言われた『焦るな』という言葉を思い出し、すぐにでも駆け出したい気持ちを抑えてリザの話を聞く。 すると、やはりリザも自分やはやて同様に、人を探しているようだった。 彼女が探しているのは四人の男達。 しかし、その容姿について説明されてもパズーには全く見覚えの無い人物ばかりであった。 パズーが、その事を素直にリザへと伝える。 「ごめん、全然知らないや」 「そう……。それなら仕方ないわね」 「でも、その知り合いって人達に会ったら、僕伝えておくよ。おばさんが探してたってこと」 ここでリザはこめかみを小刻みに震わせる。 理由は勿論、自分に対して二度も用いられたあのフレーズ。 だが、リザはそれでも極めて冷静な態度を取り続ける。 軍人として。大人の女性として。 「あ、ありがとう。それは頼もしいわ……ね」 「うん、そういうことだから、僕はそろそろ行くね! それじゃ!」 「あ、ま、待ちなさい!」 駆け出そうとするパズーをリザは既の所で引き止める。 「どうしたの? まだ何か聞きたいことでもあるの?」 「いえ、そうでなくて……。あなた、そっちに行こうとしていたってことは、市街地の方に行こうとしてるんでしょう?」 「そうだよ。施設みたいのが集まってる場所ならシータもいるかなぁと思ってるんだ」 人探しをしているのならば、その判断は正しいだろう。 ただし、そこに集まる人間の中には、パズーが期待する人間の他にもいるわけで……。 「私も、これから北の方に向かおうとしていたの」 「へぇ~。そうなんだ」 「だから、途中まであなたに同行させてもらってもいいかしら?」 トンネルで遭った怪物のような参加者が市街地にも紛れているかもしれない。 ならば、そのような地に少年を一人で行かせるわけにはいかない。 弱者を守るのが軍人としての義務ならば、リザも目の前の少年を放っては置けなかったのだ。 自分はこうやって、食料を調達出来たからいいものの、ここに今いないシモンやヨーコはどうしているのだろうか? ドーラ曰く“味も素っ気も無いモン”しか口に出来ないのではないだろうか? そうなると、自分だけこうやって美味しい食事をしているのはいけないことなのではないのか? そのような不安がニアの脳裏をよぎったのだ。 だが、そんな思いを見透かしたかのようにドーラは彼女の背を叩く。 「なーに、お前さんみたいのがそんな心配しなくてもいいんだよ! そいつらはそいつらでよろしくやってるだろうさ!」 「本当……でしょうか?」 「あぁ、きっとね。そのシモンやヨーコっていうお仲間は、そんな柔な連中じゃないんだろ?」 「はい! ヨーコさんは銃の名手でガンメンに臆することなく戦っていますし、シモンはグレンラガンで皆の先頭に立ってくれています。どちらとも強い方です!」 それを聞いてドーラは頷く。 「なら、大丈夫さ。きっとね」 「そう……ですね。そうですよね!」 「あぁ。だから今は飯食うことだけに集中しな」 ドーラはそう言うと、自らも肉や野菜に豪快にかぶりつき、陶器瓶に入った液体を鯨飲する。 どうやら、冷蔵庫の中身とは別に紹興酒も見つけたようだった。 「ぷはぁっ! 東洋の酒も捨てたもんじゃないねぇ。……でも、これからのこと考えると酒もあんまり飲まないほうがいいかもしれないか」 酔っていたせいで殺された、などという結末は死んでも御免だ。 それこそあの世の夫に腹を抱えて笑われそうだ。 名残惜しいと思いながらも、ドーラは瓶を置く。 そして、二人が早めの朝食を終えると…… 「さて、それじゃ聞かせてもらうかね。お前さん達の事についてを詳しくさ」 「そうですね。そろそろお話しなくてはなりませんね。私達やお父様の事……」 ニアは話す。 自分がシモンに拾われた後に起きた出来事を。 人間、獣人、ガンメン、大グレン団、四天王、首都テッペリン、そして螺旋王。 ニア自身は元々人間と獣人の対立はおろか、人間とは何かすら知らなかったので、その情報の殆どはシモン達からの受け売りだった。 だが、それでもドーラの耳にそれらの情報はきちんと届いた。 そして、ドーラはその情報に思わず困惑する。 「あたし達人間が地下に閉じ込められてる世界ねぇ……そんなの聞いたことないよ」 「では、ドーラさん達はシモンやヨーコさんのように地下に住んでいたわけではないのですか?」 「勿論さ。むしろあたしら海賊は空に住んでるようなものさね」 タイガーモス号での息子や息子分の部下達、同年代の偏屈な機関長との生活をドーラは思い出す。 もし、ニアの話が本当ならば、あの海賊暮らしすらも禁じられているという事になる。 「本当に人間は地下暮らしだったのかい?」 「はい。シモン達からはそう聞いてます。だからシモン達は大グレン団を立ち上げてお父様に立ち向かおうとしていたのですが……」 だが、その大グレン団一世一代の大作戦であるテッペリン攻略を前にしてニアはここに呼び出された。 シモンやヨーコ達とともに。そして、呼び出したのは他ならない獣人の長、螺旋王ロージェノム。 ニアの顔には困惑と不安が入り混じった表情が次第に浮かぶ。 そして、そんなニアを見ていたドーラは…… 「そんな顔されると信じるほかないじゃないか。ほら、信じるからそんな顔しないでおくれ」 「ドーラさ――わぷっ!」 ドーラは唐突にニアを抱きしめた。 ニアは必然的にドーラの豊満な肉体に飲み込まれる。 しかし、それは苦しいというよりもどこか温かく……。 「要はそのシモンやヨーコ達と合流して、脱出方法を見つけてここからもとの大グレン団とかいうところに戻れば良いわけだろう? なんとかなるさね」 「ドーラさん……」 その言葉にはどこにも確証はない。 だが、彼女のぬくもり、そして荒っぽいながらも優しさの含まれた声に、ニアは安堵を覚える。 すると、ドーラはようやくニアを拘束から解放する。 「……どうだい、少しは落ち着いたかい?」 「はい……ありがとうございます。ドーラおばさま」 「ま、それなら何よりだ――――って、んん? おばさま?」 ドーラは、ニアの自分に対する呼び方を思わず聞き返してしまう。 「はい、おばさまです。何だかそう呼びたくなってしまいました」 「おばさま……ねぇ」 「あの……この呼び方は迷惑ですか?」 ニアは不安そうにドーラを見やる。 だが、ドーラは決して不満げな顔はしていない。 むしろ、そこには彼女をそう呼んでいた少女を懐かしむ顔があり…… 「別に構わないさ。好きにしておくれ」 「はい! 好きにさせてもらいます! ドーラおばさま!」 にこやかに笑うニアを見て、笑顔になってなによりだとドーラは安堵する。 人間何事も気の持ちようだ。 落ち込んでいては生き残れるものも生き残れない。 そんなわけで、ニアを励ましたのだが、どうやら彼女はドーラになついてしまったようだ。 やや予想外ではあったが、悪い気はしない。 (あの子らも元気でやってるかねぇ……) ドーラの脳裏に浮かぶのは、自分と同様にこの地に呼び出された二人の少年少女。 彼らならば、きっとそんな簡単には死なないだろうと思いつつも、全く心配していないわけでもなかった。 (ひとまず動くのはキリがいい時間になってからにしようかね) 店内にあった時計を見れば、あと少しで6時になる。 食事をしたばかりであるし、まだラピュタについて詳しくニアに話していない。 動くのはそれからでいいだろう。 そう考えると、ドーラはニアに再び向き直った。 「……さて、それじゃ、聞いてばかりだったからあたしもラピュタについて説明してあげようかねぇ」 「はい、お願いします。ドーラおばさま!」 【F-7北端/中華料理店内部/1日目/早朝】 【ニア@天元突破グレンラガン】 [状態]:健康、満腹 [装備]:釘バット [道具]:支給品一式 毒入りカプセル×3@金田一少年の事件簿 [思考]: 1.ドーラと行動を共にする。ドーラと情報交換 2.シモン、ヨーコ、シータ、パズーを探す 3.カミナの名前が気になる(シモンの言うアニキさんと同一人物?) 4.お父様(ロージェノム)を止める ※テッペリン攻略前から呼ばれています。髪はショート。ダイグレンの調理主任の時期です。 【ドーラ@天空の城ラピュタ】 [状態]:健康、満腹 [装備]:カミナの刀@天元突破グレンラガン [道具]:支給品一式 食料品(肉や野菜など) 棒付手榴弾×3@R.O.D(シリーズ) [思考]:1.ニアを連れて行く。ニアにラピュタについて説明、6時になったら出発する。 2.シータ、パズー、シモン、ヨーコを探す 3.ムスカを警戒 4.ゲームには乗らない。ニアに付き合うが、同時に脱出手段も探したい ※ニア視点でのグレンラガンの世界観について把握しました。 【棒付手榴弾@R.O.D(シリーズ)】 偉人軍団の一人、滑空王オットー・リリエンタールが用いていた手榴弾。 正式名称は不明だが、ポテトマッシャー(M24型柄付手榴弾)に酷似している。 別段偉人軍団による強化を受けていないので威力は普通の手榴弾と変わらない。 ◆ ニア達が情報を交換していたその頃。 彼女らのいた中華料理店を横目に道路を歩いてゆく二つの影があった。 パズーとリザだ。 「なるほど……。つまり、そのムスカという男が軍隊を引き連れてシータという少女を連行していったと」 「そうなんだ。本当に酷い奴らだろ? シータは何も悪いことしてないのに」 「軍を使って子供……しかも少女を無理矢理……か。確かに卑劣ね」 とは口で言うものの、アメストリスの軍、そしてそれに属する自分も人のことは言えないだろうなとリザは内心思う。 何せ、軍はかつてイシュバールにて上層の命令だったとはいえ、無数の無辜の民を老若男女関係なく殺害したのだから。 そして、それに自分も加わっていたわけで…… 「だから僕は、ムスカに見つかる前に……誰かに襲われる前にシータを助けたいんだ!」 「そうね……」 しかし、この少年はそのような世の中の不条理さを知らないように見える。 理想はいつか必ず叶う――そう主張しているような瞳をしていた。 自分もかつては持っていただろうその瞳。だが、今は…… 「でも坊や。もしそのシータがムスカって男やほかの誰かに襲われかけていたらどうするつもり?」 「そりゃあ、勿論……」 「あなたはその時、その奇妙な刃物で刺せるかしら? あなたにとっての敵を」 「そ、それは…………」 酷な質問だったかもしれない。 だがそれは、その時が来たならばすぐに答えを出さなければならないもの。 迷っていては、手に入れられるものも手に入らないのだ。 「人は何かの代償なしに何かを手に入れることは出来ない」 「え?」 「つまりはそういうことよ。そのシータを守りたいなら、きっとあなたは誰かを犠牲に――」 「そんなことしない! 僕は……誰も殺さないでシータを守ってみせる!」 リザの言葉をパズーは断固否定する。 そのような返答が来るのは、今までの少年の様子からすれば想像するに容易かった。 だが、現実はそうは甘くない。……彼もいつかそれを知る日が来るだろう。 例え自分がそれを口にしなくとも。 「……そう。あなたの決意はよく分かったわ」 「コトミネって神父といい、おばさんといい、同じ質問ばっかりしないでほしいや」 三度こめかみがピクリ。 だが、リザは相も変わらずそこで取り乱すことなく会話を続けた。 「そ、それで、話は変わるけれど一つ聞いて良いかしら?」 「ん? 何?」 「そのナイフで思い出したのだけれど、坊やが配られたのはそれだけなの? 他に武器は?」 「う~ん、実はこれ、さっき言った神父から貰った物なんだ。僕のカバンに入ってた武器はヘンテコな銃くらいで――」 銃、その言葉にリザは目を見開く。 「坊や、その銃っていうのはどんな物? 年式は? 拳銃かしら? それともライフル?」 「うぅん。トリモチと飛ばすオモチャみたいな奴だったんだ。ハヤテって人に渡したら、一応武器になるって言ってたけどね」 パズーの言葉にリザの表情は一気に落胆に変わる。 オモチャでしかも他人に譲渡した後では、全く話にならない。 やはり、警察署を頼るしかないようだ。 「……あ、そうだ。もしかしたら僕に使い方が分からないだけかもしれないから、僕の支給品見てみる?」 「いいのかしら?」 「まぁ、僕はこれがあれば何とかなるし、使い方分かるならあげるよ」 リザはパズーから渡されたカバンを受け取ると、その中身を確認する。 するとまず出てきたのは、タロットカードだ。 『殺人事件の見立てに使われた曰く付き』と記された縁起でもない説明書が梱包されていたが、実際の所は何の役にも立たなそうだった。 そして、次に出てきたのは、親指ほどの大きさをしたプラスチック製の何か。 透明で中には金属で出来た何かが入っており、説明書には『大容量16M!』と書かれていたが、リザには何のことかは理解できない。 「……どう? 役に立ちそう?」 「残念だけれど、私にも使い道は見出せそうにないわね」 「そうかぁ……」 デイパックをパズーに返すとリザ達は再び歩き続ける。 すると、直に彼らは大通りが分岐するT字路にたどり着いた。 「ここを左に行けば、市街地の中央。デパートみたいな施設が集まっている地点ね」 「うわぁ、なんか要塞みたいな建物が一杯見えるなぁ……」 辺境の鉱山街暮らしが長かったパズーにとって、日が昇りかけて明るくなりつつある空に照らされる無数のビルディングは圧巻だった。 「デパート経由でも北上すれば警察署は近い……か。なら、大佐達を探す意味でもそっちを回ってみても意味がありそうね……」 地図を見ながら考え込むリザであったが、それと対照的にパズーは浮き足立っていた。 「ねぇ、早く行こうよ。シータがいるかもしれないんだから!」 「え、えぇ、そうね……」 「よし、それじゃ行こうか、おばさん!」 ――ぷちん。 ここまで保ってきたリザの理性は、そこで勢い良く切れた。 そして、彼女は少年の肩をつかむとその頭頂部目掛けて…… ――ごちん! それはパズーにとってはデジャヴュな経験。 だが、彼にはなぜそうなったのか、未だに理解できずにいた。 ――――――おばさんとおばさま。 ――――――その呼称は時に人に安心を、またある時は痛みを呼び起こすものであるようだ。 【E-7/T字路/一日目/早朝】 【パズー@天空の城ラピュタ】 [状態]:健康だが右頬と頭頂部に鈍い痛み [装備]:ルールブレイカー@Fate/stay night [道具]:荷物一式、タロットカード@金田一少年の事件簿、USBフラッシュメモリ [思考] 基本:とにかくシータを一刻も早く探す 1:親方のゲンコツより痛いや………… 2:リザと市街地まで向かう 3:言峰の言葉が気になる。だけど人は殺さない 4:六課メンバー、クロやロイ達を見つけたら声をかける 5:焦らないようにする ※六課メンバー、クロ達、ロイ達の名前、容姿をある程度覚えました。 【タロットカード@金田一少年の事件簿】 タロット山荘殺人事件にて、見立て殺人のモチーフにされたカード一式。 アンティーク的な価値がある以外は、極めて普通のカード? 【USBフラッシュメモリ@現実】 16Mの容量がある外部取付型記憶端末。中身は不明。 【リザ・ホークアイ@鋼の錬金術師】 [状態]:健康 [装備]:ダーツ23本 、マタタビの勇姿(後ろ姿)を撮ったデータが一枚入っています。 [道具]:デイバッグ、支給品一式、泉そうじろうのデジタルカメラ説明書付@らき☆すた [思考] 基本:ここから脱出する。殺し合いをするつもりはない。 1:せめて、お姉さんと呼びなさい 2:ロイ・マスタング大佐、マース・ヒューズ中佐、エルリック兄弟 と合流する。 3:2の為にまずはパズーと行動を伴にしつつ市街地を軽く捜索。頃合を見てパズーとは別離したい。 4:トンネル付近に潜む怪物を警戒。 5:改めて警察署で銃器を調達する。 6:20時間後にHー6の温泉に戻ってマタタビに協力を要請する。 ※リザ・ホークアイの参戦時期はアニメ本編15話辺り。 そのため彼女の時間軸では、マース・ヒューズはまだ生存中です。 ※改めて道路沿いに北上中。 ※『線路の影をなぞる者(レイルトレーサー)』の名前を聞きましたが、名簿に記載されていないことに気づいていません。 ※ディバッグに穴が開いてしまったので、持ち運びが不便。いつもより歩行速度に影響が出ています。 ※マタタビと情報交換をしてません。マタタビを合成獣の一種だと考えています。 ※マタタビの温泉再建について、パズーにはまだ話していません。 時系列順で読む Back Vanishing One Next 紙の子どもたちはみな踊る 投下順で読む Back 覚悟はいいか? Next 紙の子どもたちはみな踊る 052 銀鉱少年と魔法少女(?) パズー 096 蒼い狗 050 マタタビからの挑戦状 リザ・ホークアイ 096 蒼い狗 005 シモン、あなたはどうしていますか? ニア 117 貴方の描いた明日へ向かいます 005 シモン、あなたはどうしていますか? ドーラ 117 貴方の描いた明日へ向かいます
https://w.atwiki.jp/nouryoku/pages/1641.html
ワーズワイス・コッペリエル――『黒き鬼』――おまけ:水羽 琴波 バトルスタイル――基本戦術 ――『鬼化』および『半鬼化』(仮称) ≪R.I.P.≫としての足跡(長文注意)――光の国決戦……再会 ――中央放送局、想いをぶつける決闘、そして ――煌彩剣鏡 ~ ForWords. ワーズワイス・コッペリエル ――短い白髪。前髪の一束にだけ、黒のメッシュを入れた特徴的な髪色。 赤チェックを基調としたブラウスの胸元には、かわいらしいリボンが結ばれていて。 淡いベージュ色のキュロットスカートに黒いレギンスを合わせ、パステルカラーのパンプスが彩りを添える。 そしてその頭部からは小さな黒い角が生えている、やや幼い少女。 元≪R.I.P.≫所属、突撃部隊≪四刃(フィーア・シュヴェアート)≫の一人。かつての二つ名は≪影剣≫。 また、≪封翼の影剣≫と表現されることもしばしばある。 一人称は『僕』。性格は極めて冷静、そして寡黙であった。今は普通に喋る。 愛称はワーズであり、殆どこの名で呼ばれる。 同じ元≪四刃≫の≪穿光≫のスバル=天ヶ谷 昴とは組織時代からの仲良しで、現在は昴の家に居候中。 その忌まれし生ゆえに、≪R.I.P.≫時代には『感情』は不要である、と断言していた。 しかし、ハニーやカンナ、識槻 朔夜たちとの交流・戦闘を経て、 『感情』のかけがえのなさを認識。『ともだちが欲しい』という自分自身の根底の欲求に気づかされることになる。 これは彼女が組織を抜けるに至った理由にも大きく関わっており、そのためか最近の彼女はとても表情豊かである。 なお、組織所属時代、彼女は仮面を装着していた。 白い無機質無装飾な仮面で顔を覆った、かなり細身の小柄な影といった容姿である。 左腕の部分にだけ黒い装甲を纏っており、右腕は白い服で覆われて、 胸部には左腕の装甲が延長された鎧、腹部は鎖帷子を纏っている。 そして足も左の部分だけ切り取られたように黒いロング・スカートのようなもので隠されて、 その下の白いズボンと相俟って、全体的に黒と白だけで纏められた特徴的な服装だった。 女性であること、そして人間ではないことを隠していたため、声色を変えて一人称も『僕』だったが、 素の一人称は『私』らしく、感情的になったりするとよく一人称が私に変わる。 最近は自分を偽る必要がないので、割と簡単に「私」と言ったりするが、 やっぱりどうにも恥ずかしいらしく、基本的には「僕」。 ちなみに、おしゃれを抑圧されていたためか、割とおしゃれ好き。 黒いキャップを被り、シンプルな黒いパーカーの下に白のワイシャツ。 2つ連なった指輪のネックレスを首から掛け、白いデニムのジーンズといった服装の時も、たまにある。 これは組織所属時代から変装時に愛用していた服装で、気に入っているらしい。 おまけにやっぱり組織として抑圧されていたためか、甘いものが大好き。 ――『黒き鬼』 彼女の正体は、「人間の母」と「黒き鬼」の間に生まれた、忌まれし「鬼人」である。 それどころか一種の突然変異なのか、人間と鬼の血が齎した、変化なのか。 父である鬼よりも、更に歪で邪悪で醜くて狂暴な、『三本角の有翼鬼』であった。 力を解放していない普段は、角が生えているもののごく普通の可愛い少女の風貌であるが、 ひとたび鬼としての力を解放すれば、額から三本目の角が突き出し、 顔面の眼の下あたりや頬、眉間には、ばぎりと黒い亀裂が走る。 綺麗だった黒曜石の瞳はどんどん肥大化し、眼球全てを漆黒の闇に染め上げる。 特に左腕は、小柄な彼女には不釣合いなほどの、灰色の筋肉が妖しく脈動する、黒い甲殻に覆われた異形に変化し、 最後に腰から歪な黒い翼が生えるなど、お世辞にも可愛いとは言えない魔獣に変貌してしまう。 彼女は一度も父である鬼の顔を見たことがないらしく、 どうやら、幼少時代から――「普通に生きる権利」など与えられず。 文章にするのも憚られるような、吐き気がする程“現実的な”仕打ちを受けてきたらしい。 それがワーズワイスにとってはどうしようもないトラウマになっており、 それは普段の可愛い女の子の状態でも、角を見られるだけで怯えて震え、蹲ってしまうほど。ワーズが角を隠すのは、これが理由である。 そんな彼女を救い出したのが、どうやら≪R.I.P.≫のナンバー2、ヴュネルドらしく、 ゆえに彼女は≪R.I.P.≫に身を寄せていたようだ。 限りなくこの姿を嫌い、忌むべきものとしていたワーズだったが、 『ノクトクルセイド』メンバーの面接時に期せずして再会したハニーに、口論の末この姿を晒すことになる。 この醜悪なまでの変貌には、流石のハニーも恐怖を禁じえなかった。 しかし、それでもハニーは、恐怖に打ち勝ち、ワーズを受け入れる。 幾ら外見が凶悪な魔獣であろうとも、内面はハニーを心配してくれたワーズには変わりないからだ。 ハニーはワーズの醜い「本質」にして「真の姿」の象徴である「左腕」を優しく抱きしめる。 今まで一切の「あたたかさ」に触れずに生きてきたワーズは、 初めて「“自分自身”」を抱きしめてもらうという優しさに触れ、赤子のように大声で涙した。 また、ハニー以外にも、後述する光の国の列車テロにおいて、黒野 カンナにもこの姿を受け入れてもらっている。 ワーズが完全な鬼としての姿を見せたのは、現在この2人だけである。 最近は完全な変貌はせず、身体の一部(特に左腕と、まれに翼だけ)を鬼化させるに留めている。 いくら強力とはいえ、ワーズ自身この忌まれし姿をあまり晒したくないようだ。 ちなみに、ワーズの左腕だけは、通常時でもその皮膚が灰色のままである。 どうやら左腕だけ『鬼』の血が強いらしく、それゆえに左腕だけに強い力を解放することも出来るらしい。 ――おまけ:水羽 琴波 上記の理由から、幼少期よりまともに「女の子」として暮らしてきておらず、 そのため『普通の女の子』というものに強い憧れがあったらしい。 組織所属時、その活動や任務が無い時、たまに変装して街でショッピングを楽しんでいたりした。 この時は当然仮面を外しており、角は帽子で隠していたようだ。 ついでに、ノクトクルセイドメンバーのパニーと共にちょっとばかしエンヤコラした際に、勢いで『偽名』を名乗る。 この際使った『水羽 琴波(みずはね ことは)』という名前が気に入ったのか、変装時はよくこっちを名乗っていた。 なお、名前の由来は『ワーズワイス』を『ワーズ/ワイス』で分解し、 『ワーズ→WORDS(WORD=単語の複数形)→言葉→コトハ→琴波』、 『ワイス→スイワ→水羽(スイワ)→水羽(みずはね)』で、 これを逆にくっ付けて『水羽 琴波』、らしい。 組織を脱退し、自分を偽る必要がなくなったので、現在では普通に女の子らしい生活を楽しんでいる。 しかしこの偽名がとても気に入っているのか、まだたまにこの名前を用いる。 バトルスタイル ――基本戦術 かつて防具は鎖帷子と胸当て、そして左腕を覆う装甲と、 最低限の武装しかしていなかったのは攻撃性と機動性を重視しているためで、 戦闘においては性格や小柄な見た目とは反してかなりのアタッカー・スタイル。 メインウエポンは『ジャマダハル』という特殊な刀剣で、 柄が剣身と平行に作られており、そのため拳からほぼ平行に刃が来る武器である。 これを装甲に覆われた左腕に装備し、右手は隠し持った投擲ナイフなどに使用する。 装甲に覆われ剣を装備した左腕は攻撃の要でありながら防御手段に欠けるワーズにとって防御の要でもあり、 剣技と装甲防御を組み合わせて左腕全体で相手の攻撃を「往なし」、最低限の被弾に食い止めるように使う。 そのため実は攻撃の比率はジャマダハルによる刺突よりも、投擲ナイフや体術の方が多い。 尤も最近は武装ではなく普通の服装をしているため、装甲も帷子も何もありゃしない。 それでもジャマダハルは常備しており、投擲ナイフもいくつか隠し持っている。 だが、さすがに防具が無くては彼女のバトルスタイルは厳しいので、 下記に記す『鬼化(とくに半鬼化)』を積極的に使用していく戦術にシフトした。 ――『鬼化』および『半鬼化』(仮称) 『黒き鬼』としての力を解放することを指す。 鬼としての力を完全に解放した際は、飛行能力に加え単純な破壊力と攻撃速度を手にするため、非常に厄介。 だが体にかかる負担がとても大きいうえ、 ワーズ自身この姿がトラウマに近いコンプレックスになっているため、滅多に使うことはない。 対して、鬼の血が強い「左腕」だけに鬼の力を解放する『半鬼化』は、ワーズ自身の外面はそれほど変わらないため、 通常戦闘においてはこちらの能力を発動することが多い。 左腕が完全な鬼化のような異形に変化することは無いが、明らかに異質と見て取れるオーラが噴出し、 その皮膚だけが、やや甲殻のように硬質化するようだ。 この状態で撃ち放つ手刀は、まるでランスの一撃のような鋭さを誇るという。 また、鬼としての魔力を「黒い火炎」として具現し、大雑把に操ることもできる。 だが、やはり全体として防御力が低いのは共通であり、一発貰えばそこから崩される脆さを兼ねている。 ≪R.I.P.≫としての足跡(長文注意) オルガと共に水の国を襲撃、≪R.I.P.≫の売名行為を行っていた際に、 駆けつけたウェイン、プーシュカ、サラと対峙。 ワーズはサラを相手取り激闘を繰り広げた。 が、オルガがウェイン、プーシュカの攻撃に討たれ、倒れる。同時にワーズもサラに敗北。 プーシュカに「≪R.I.P.≫とポポルの情報を提示すれば“良く”してやる」と持ちかけられ、 それを断り、ナイフで自らの首を裂いて自害を図ったが失敗。 その後、『血溜りに溶けて消えた』。 どうやら――≪暴帝≫ポポルの能力により、助けられたようである。 その後、上述の通り砂の国テロでハニー&カンナと交戦したり、 路地裏で怪我を負っているところを識槻 朔夜に助けられたり、 血に汚れた身体と服を洗うために泉で水浴びしているところを「櫻が夜行」の千歳に襲撃され戦闘したりと、 なんだかんだで≪四刃≫メンバー内、というか≪R.I.P.≫メンバー内でもかなり登場数が多い。 あと、なんだかんだで結構な人数に女性とバレているのはおそらく仕様。 ちなみに昴が入院している当時は、普通の少女の格好に変装してまで彼女のお見舞いに来ていた。 角は帽子で隠しており、同じく見舞いに来ていた天ヶ谷 双葉と出会った時は、「スバルの友達」と答えていた。 ワーズ自身は昴のことをかなり慕っているらしく、終始彼女のことを心配していた。 自らの上司であるカーネルが昴殺害計画を立てた際は、命令に背いてまでその情報をリーク。 リイロ&ファルガ、アストラ&ダハルに「スバルに死んでほしくない」という言葉と共に、彼女のことを託した。 なお、この後に発生した病院襲撃テロに、彼女は参加していなかった。 しかし、金の国における宣戦布告テロでは同じく≪四刃≫のエンジと共に出撃。 ヴァルトスラットと、期せずして再開した朔夜と剣を交える。 戦闘中、人間ではない龍の姿を晒したヴァルトスラットに動揺を示し、 戦闘が過熱するにつれ「人間に溶け込んでいるやつに何がわかる」と言い放ったり、 朔夜にも「夜の者たちの理想郷など存在しない、前提が夜であるなら結局は日に焼かれてしまう」と言われた際、 「それでも僕にはここしか無い」「縋りたいんだ」などと、珍しく感情的になっていた。 戦闘は、ワーズの剣に「悲しみ」を見出した朔夜と、ワーズの隙を的確に突いたヴァルトスラットの勝利に終わる。 「どうして?」と問う朔夜に対して、「どうして、なんて。僕が知りたいのに」と。確かに、見えない涙を流していた。 終了後、やさしい言葉をかけるヴァルトスラットと、手を差し伸べる朔夜に対して閉ざした心を開きかけていたが―― ――援軍にかけつけたカーネルらの攻撃により両者は負傷。 ワーズは、半ば強制的に≪R.I.P.≫に回収される結果となる。 だがしかし、光は差し込み始めているのか――? ――光の国決戦……再会 光の国の物資運搬列車強奪作戦。 ≪四刃≫の全ての戦力を投入したこの戦いに、ワーズも参戦。 彼女はそこで、かつて地の国で対峙した因縁の相手、カンナと再会する。 ハニー以外では、唯一自らが人の範疇に無いことを知られている相手。 そして、そのことを追求しないでくれていた相手…… ワーズは語る。そのことに関しては、本当に感謝している、と。 だがしかし、今この場で対峙する限り、「戦う」以外の道はない、と。 戦闘は序盤、手数と素早い攻め、更に投げナイフのスキルに長けるワーズがカンナを押す。 しかし、カンナの機転を利かせたフェイントのカウンター攻撃がワーズの能力、ラフューレ・フェルノーアを破壊。 これに体勢を崩したワーズは絶好のチャンスを晒すことになるが、カンナはここに峰打ちを叩き込む。 完全にワーズを捉えた一撃は、峰打ちながらも凄まじい威力を誇ったが、ワーズはこれに耐え反撃。 両者ともに傷を負い、戦闘は一度振り出しに戻るかのように思われた。 だが、言葉を交わすうちに、カンナはワーズを受け入れる姿勢を示す。 これにワーズは、『お前に“私”の気持ちが分かるわけがない』という節の言葉を言い放ち、 仮面を脱ぎ捨て、少女としての全てを晒し、醜い異形の『角』を晒し―― それでもワーズを受け入れる姿勢を見せるカンナの前で、『真の姿――黒い鬼――』を、解放する。 これに思わずたじろぎ、『恐怖』を隠しきれないカンナに、ワーズは攻撃を開始。 人を超越するパワーでカンナを列車内まで追い込むが、ギリギリでカンナが策をめぐらせる。 自身の服を着せた人体模型を「身代わり」とすることで、ワーズの隙を突くことに成功。 絶対の「トドメの一撃」を叩き込むチャンスに――カンナは、バケモノと化したワーズを抱きしめる。 それはワーズにとって、生まれてからまだ二度目の経験―― 本質たる自分を抱きしめてもらう、受け入れてもらうということであった。 これに動揺したワーズは、戦意を失い――カンナの優しさに縋ろうとした――瞬間、 自我を失い暴走したオルガネラが合流。 ワーズをワーズと認識できず、カンナもろとも攻撃しようとする。 最早戦う力は残っていない二人にとって、絶対の窮地―― ワーズは所持していた転送装置でカンナを逃がそうとするが、その転送装置は一人用。 カンナを逃がすとワーズが逃げられなくなるため、カンナはこれを拒否。 ボロボロの身体で、オルガネラに立ち向かおうとするが――…… ――哀しい救済……ふたりは、命からがら、これを脱する。 意識を失ったカンナが次に目を覚ましたときは、そこは何処かの宿屋であり―― そこにワーズの姿は無かったが、そこには、たったひとこと「Words」と記された『手紙』が残されていた。 それは確かに、ワーズの「変化」を示すものでもあった。 ――中央放送局、想いをぶつける決闘、そして 中央放送局占拠テロに参加。 同じく、そこに訪れていた朔夜と再会し、一騎打ちを申し込む。 放送局3階テラスの上で烈しい攻防を繰り広げながら、ワーズは自分が人間ではないことを語る。 そして、戦いが激化するうちに、ワーズの感情も昂ぶってゆく。 彼女は語った。今まで、自分と共存できる、と言った人間は多かったと。 しかし、皆、自分が本質たる鬼の姿を解放すれば、恐怖に逃げて行ったという。 生まれた村を迫害の末追い出され、母親を喪い、 たった一人で角と腕を隠して放浪して、やっと築き上げた絆は一瞬の不注意で瓦解して。 そんなことを繰り返すうち、生涯でたった一度だけ好きになった人からも、 化け物と罵られて剣を向けられ―― ……彼女は、そんな生活を続けるうちに、どうしても人間を信じることが出来なくなっていたのだ。 しかし、そんな彼女を、朔夜が諭す。 手を伸ばせ、自分で掴み取れ。それを邪魔するものは、全て自分が断ち切ってやる、と。 自分は人間であり、化け物であるお前の気持ちは分からない。 でも、独りでいることは、“さむい”だろう、と。 そうして激戦の果て、ワーズは朔夜に敗れ去り。 倒れ伏すワーズは、ぼんやりと――……考えていた。 異形の自分を受け入れてくれたハニー。殺意を以て接しても、助けてくれると言った朔夜。 そして……―― ……この世界は、案外捨てたものでは、ないのかもしれない。 その結論に到った、彼女は。 『 ……朔夜 私、……外が、見たい 陽の光の下で……笑いたい……。 』 ――と。ついに、はじめて。自分の本心を、口にする。 『 でも、そのために……どうしても、会っておきたい人が居る。 だから、もし……その人と会って。私自身、『答え』が見つけられたら…… そのときは……。……わたしと、……一緒に、…… 遊んで、くれますか? ……―――― 』 そんな言葉を残して、彼女は去った。 そしてその日以降、彼女は≪R.I.P.≫からも、姿を消した。 彼女が向かう先には何があり、そしてどんな結末が待ち構えているのか? それはまだ、誰にも分からない―― ――煌彩剣鏡 ~ ForWords. ノクト・アルカディアにおける≪R.I.P.≫、カーネルとの最終決戦の数日前。 ワーズは、郊外の小さな山に有る展望台において、黒野 カンナとの再会を果たす。 ≪R.I.P.≫から姿を消して以後、探し続けていた相手。「どうしても、会っておきたい人」の一人……。 ワーズはカンナに組織を抜けたことを告げ、カンナもまた戸惑いながらも嬉しさや安堵を表していた。 何より、その際のワーズは仮面や鎧を外し、普通の女の子のような服装をしていたのだ。 他愛のない、しかし確かな敵同士だったふたりからすれば大切な会話が続く。 だが、ワーズがカンナを探していたのには、それを上回る決意たる理由があった。 『 ……カンナ。『あの日』……――僕は、君と戦った 朔夜の時と、同じだ。僕は、全力で君を倒す……殺すつもりだった ≪黒き鬼≫として。全部の力を解放して……倒す、つもりだった ……それでも君は、僕に勝った 僕に勝って、それどころか……あんなにも醜い姿の僕を、受け入れてくれた…… ……僕には、まだそれが理解できないんだ どうしても……なんで君が、あの日。僕を抱きしめてくれたのか 朔夜も、カンナも。自分を殺しにかかってくる相手に、どうして…… ……きっと僕は。「それ」が分からなきゃ、前に進めない 光の下に出ることは出来た……けれど、僕が。本物の『僕』を晒して歩くことは、出来ないんだ ……今から君に、無茶苦茶なお願いをする。拒否してくれても構わない きっと君にたくさんの迷惑をかけるだろうけど、僕は……どうしても、『答え』が欲しい 【何時しか。その語り口調は、途切れ途切れであることを止めていた】 【想いのたけを一気に吐き出すかのように、流暢に語って。そして】 黒野、カンナ 最後に、もう一度だけ。私と、戦って欲しい 【――それでも。瞳の奥に見えるものは、揺らがなかった】 』 『 ……本当に、無茶苦茶だよ 【ぽつり、と、ようやく口にした言葉】 守りたいものに刃を向けるなんて、そんなこと── ……ワーズと戦ったら、きっとお互い無傷じゃ済まないよ その可愛い服だって、ボロボロになっちゃうかもしれない 【紡ぐ言葉は、何かを押し殺すような痛切なものであった】 【──しかし、そこには、はっきりとした否定の意は含まれておらず】 【 目を逸らしたら、いけない 】 【「……でも」】 【そして、次がれる言ノ葉】 でも、その刃が本当に、意味を成すことなら── ──その刃、私に全部受け止めさせてよ。ワーズ 』 ……それはワーズにとっての夜明けの序曲"AubadE" 表歴史には語られない、9.5番目の≪R.I.P.≫との戦い――≪ 煌彩剣鏡 ~ Border In The Color. ≫―― 戦いは熾烈を極めた。 しかし、そこに以前のような血生臭さは無かった。ワーズの心境に殺意はなく、ただ純然たる決闘だった。 ……カンナの最大の一撃、≪ Hat TЯick ≫。それに真っ向から鬼の力で反撃したワーズ。 両者ともに、ほぼ同時に倒れ。決闘は引き分けと成る。 その瞬間、崩れ落ちたカンナの懐より舞うものがあった。 ――――― 【上空から、小さな白い破片が風に煽られながら、ワーズの側へ降り落ちてくるだろう】 【それは、一枚の紙切れであった。──もしかしたら、その紙には見覚えがあるかもしれない】 【それは、手紙だった】 【たった一枚の、そしてたった一言だけしか書かれていない手紙】 【〝Wards〟──と】 【ワーズ自身の筆跡で書かれたその文字】 【あの日──ワーズがカンナに送った、あの世界一短い手紙】 【しかしながら、その〝Wards〟のすぐ左横には、こんな言ノ葉が書き足されていた】 【〝For〟】 【──「あなたへ」】 【そんな言霊が添えられて】 【並んだ二つの言霊は、一つの言ノ葉となる】 【しかし、届くかもしれない。そこには二つの意味が込められていることに】 【〝ForWards〟──〝ワーズへ/未来へ〟】 【カンナの願いと。そして決意と。未来を望む希望の全て】 【ワーズに届けようと思っていたあらゆる想いが、そこには綴られていた】 【〝世界一短い手紙〟】 【その返信は、世界で二番目に短い手紙だった】 ―――― 戦いを経て。 その想いを受けて。 ワーズは、自分自身が探したかったものを見つけた。 カンナが、朔夜が、ハニーが、自分自身を受け入れた理由。 そしてワーズが、カンナたちの想いを理解したいと願った理由。 とても単純で、だからこそ大きな理由。 ……ともだちになりたい。 カンナは、その想いを受け入れた。 それを受けた少女はその日、はじめて笑顔を見せたという。 忌まれし生を受け、黒く血ぬられた因果の道を歩んできた少女の先に、確かな未来が開けた瞬間だった。 かくしてワーズワイスは、≪R.I.P.≫と完全に永訣したのである。
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/420.html
【名前】スパイク・スピーゲル 【出典】カウボーイビバップ 【種族】人間 【性別】男性 【声優】山寺宏一(新世紀エヴァンゲリオンの加持リョウジ、攻殻機動隊のトグサ、らんま1/2の響良牙) 【年齢】27歳 【外見】もじゃもじゃ頭に長身痩躯(中の人、声優山寺宏一の髪型に似ている)。なお身長は彼のモデルともなっている松田優作と同じ。 かつて事故で負った傷のため、右目は義眼でオッドアイで、そのことは本人が最終話で初めて明らかにしたが、 実は番組のOPの最後のカットでそのことを暗示するシーンがあったりする。 【性格】やや軽めな性格ながら、自分の決めたことにはとことん首をつっこみ、最後まで関わり抜く人間。 【口調】銀魂の銀さんをもう少し大人っぽく、かつギャグ度を抜いたかんじ。 【備考】 宇宙をまたにかける賞金稼ぎ。ただしあまり実入りは少なく、大抵はビンボーな生活を強いられている。 チャイニーズ系であり、ジークンドーの使い手でもあり、銃撃も得意。 また手品やスリといった小手先の技術も持ち合わせており、第一話では相手からこっそりレッドアイを抜き取り、その逆に 相手に盗聴器(が仕込んであるコイン)を渡したりと、意外かつ重要な所で抜け目がない。 尊敬する人生の師匠は実在の格闘家、ブルース・リー。それ故か、ヌンチャクも巧みに操っている。 またソードフィッシュと呼ばれる宇宙船型飛行機の操縦テクニックも優れており、 軍用の最新鋭機三機と互角の戦いを繰り広げたこともある。 本人曰く嫌いな物は、子供、女、動物だそうである。 元は闇のマフィア・レッドドラゴンの一員であり、同僚のビシャスとはその時に恋人のジュリアを巡ってある対立があった。 余談だが2002年にガンダムSEEDが放映されキラ・ヤマトにその座を奪われるまで、 アニメ雑誌New Type内のキャラ人気投票(男性部門)では殆ど首位を獲得していた程の人気キャラであり、当時この番組が 放送された年には当時無名だったジェリコM941のモデルガンの売れ行きが飛躍的に伸びたという事実がある (彼はジェリコM941の改造モデルを使っているという設定)。 付け加えるなら、最近までの首位獲得者はこのロワにも参加しているルルーシュ・ヴィ・ブリタニアであり、 やはり、サンライズ作品のキャラクター。 カウボーイ・ビバップの主役なので、割と全話にまたいで活躍する。 以下、アニメキャラ・バトルロワイヤル 2ndにおけるネタバレを含む + 開示する スパイク・スピーゲルの本ロワにおける動向 初登場話 011 Cat Blues 登場話数 26話 現在状況 エピローグ時点で生存 現データ 287 ソング・フォー・スウィミング・バード時点 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 ジェット・ブラック 仲間 ジェット 元世界の仲間。 ※本ロワでは再会せず エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世 仲間 エド 元世界の仲間。 ※本ロワでは再会せず 読子・リードマン 仲間 リードマン 心配 011 Cat Blues 八神はやて 友好 八神 095 倉田屋で会いましょう クレア・スタンフィールド 中立 131 せーのでコケてごあいきょう マタタビ 中立 マタタビ 131 せーのでコケてごあいきょう 糸色望 中立 153 読子達がみてる カレン・シュタットフェルト 仲間 カレン ガキを放っておけない 153 読子達がみてる ルルーシュ・ランペルージ 疑惑 ランペルージ 読子の説により注意。 153 読子達がみてる ミー 中立 153 読子達がみてる スカー(傷の男) 敵対 戦闘。痛み分け 171 絶望の器 ジン 仲間 ジン 分散後再会 214 ナイトメア・チルドレン(前編) ニア 疑惑→仲間 ニア マタタビを殺した? 命を助けられる 214 ナイトメア・チルドレン(前編) ビクトリーム 中立 V……? 214 ナイトメア・チルドレン(前編) ドモン・カッシュ 友好 ドモン 230 Rising Moon the Samurai & the Gunman(前編) ビシャス 敵対 ビシャス 元世界の宿敵。殺害 230 Rising Moon the Samurai & the Gunman(後編) Dボゥイ 中立 Dボゥイ 240 天国の扉-Lucy in the Sky with Diamonds- 相羽シンヤ その他 -- 死体 240 天国の扉-Lucy in the Sky with Diamonds- ヴァッシュ・ザ・スタンピード 友好 ヴァッシュ 好感。思いを受け継ぐ 246 ヴァッシュ・ザ・スタンピードの愛と平和 ニコラス・D・ウルフウッド 友好→敵対 ウルフウッド 情報交換、後にエドの敵と判明 252 盟友 シータ 中立→敵対 シータ 憐みのようなものと憎しみ。殺害する 255 よせあつめブルース 柊かがみ 中立→敵対 不死身の柊かがみ 255 よせあつめブルース 結城奈緒 中立→仲間 奈緒 260 小娘オーバードライブ(前編) 鴇羽舞衣 仲間 舞衣 260 小娘オーバードライブ(後編) 小早川ゆたか 仲間 ゆたか 260 NEXT LEVEL ギルガメッシュ 中立 ギルガメッシュ 275 柊かがみの憂鬱 Ⅱ ヴィラル 敵対 ヴィラル 282 愛に時間をⅡ シャマル 敵対 シャマル 282 愛に時間をⅡ 不動のグアーム 敵対 285 HAPPY END(4) チミルフ 敵対 285 HAPPY END(6) クロスミラージュ 仲間 285 HAPPY END(16) カミナ 仲間 カミナ 285 HAPPY END(17) 東方不敗 敵対 285 HAPPY END(17) 神速のシトマンドラ 敵対 285 HAPPY END(19) 最終状態 実験会場から脱出し、左腕から手の先が欠損するも生還。 飛行機械の操縦方法を解析中。 踏破地域 【G-1】→【G-4】ラーメン屋→【H-6】温泉施設→【H-6】山中→【G-7】キャンプ場入り口→【D-8】山荘→【E-6】路上→ 【E-6】デパート跡付近→【D-6】総合病院→【C-5】地下に通じる大穴の側→【C-5】南西道路→【B-5】卸売り市場→ 【C-5】住宅街→【C-6】市街地→【B-6】市街地→【D-6】墜落したフォーグラー→【???】王都テッペリン 1 2 3 4 5 6 7 8 A■■■■■■■■ B■■■■□□■■ C■■■■□□■■ D■■■■■□■□ E■■■■■□□□ F■■■■■■■□ G□□□□■■□■ H■■■■□□■■
https://w.atwiki.jp/midkiseki/pages/872.html
「我が世界、後戸の国へようこそ」 「ここは世界の裏側、ありとあらゆるものの背後に繋がる、内なる世界」 「ここには表の世界で捨てられ忘れられた"すべて"が集う。諦められた夢、封じられた想い…」 「彼等は汝等の影、汝等は彼等の影…」 「さあ私に見せてみろ!真影定かならぬ暗黒能楽を!」 ー秘紳総統 デウス・エクス・オキナー 日本スキマ産業連の首領、デウス・エクス・オキナがその真の能力を用いて、 "そうなったかもしれない可能性の姿"と"表世界の本人が押さえ込んだ欲望・感情"を軸に創り上げた 『もう一人の奇跡の戦士たち』。 高校生編の後半に正体を現したオキナとともに出現。尖兵として奇跡の戦士たちと交戦する。 (メンバー) (暴走チルノ/天空樟) (常夜神ラルバ/天空樟) (夢菫子+紫/憑依華) (夢天子/憑依華) (夢魔理沙/憑依華) (夢神子/憑依華) (夢鈴仙/憑依華) (夢マミゾウ/憑依華) (夢華仙/憑依華) (夢妹紅/憑依華) (妖魔本小鈴/鈴菜庵)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/30040.html
ヒュペリッペー ヒュペルヒッペ(2)の別名。
https://w.atwiki.jp/karakuri_ss/pages/98.html
超鋼戦記カラクリオー外伝 -Marionette Princess- 第八幕 ハイド・アンド・シーク 取り囲む狩人達の輪は次第にその幅を縮めていく。 一糸乱れることの無い、八旗兵達の猛攻は、徐々に彼ら教導団の戦力を削っていく。 加えて、遥か彼方より飛来する、寸分狂わぬ狙撃手の砲撃。 次々と断末魔の叫びをあげて倒れていく味方機たちを目の当たりにしながら、ベロニカの焦りは募る一方だった。 「お姉様っ! マズいですっ! 突破されます!」 「おい! ベロ公! このまんまじゃジリ貧だぜぇ? マジやべーぞ?」 奮闘する仲間達も同様に、次第に動きに精彩を欠くようになる。 「解っている! 何とか奴等の綻びを見つけ、反撃に転じねば…」 でなくば、屍を晒すのは自分達の方になる。志半ばにして、何も為す事の出来ぬまま。 真に恐るべきは死ぬことではない。志半ばにして生涯の幕を下ろすこと。それが何よりも怖い。 「…機体の性能とパイロットの技量に頼った戦いではここが限界、か。仕方が無いな」 ローランは一人、やや不満げに呟く。 作戦行動を全て前線の者に任せていたのは、より純粋な戦闘データを得たかったから。 故に極力口出しはしないようにしていた。総司令官としてはあるまじき行為なのだが。 「でもまあ、十分な戦果はあげたかな? おおよそ予想通りのスペックだったな。 コッペリオンにより改良を加える必要性があるな」 ローランは右手の中指で眼鏡のフレームを持ち上げ、そんな感想を漏らす。 そして、科学者としての好奇心にあふれた双眸は、策略家特有の黒い輝きに満ちたものへと変わる。 「あー、ベロニカ君。聞こえるかね? 僕に一つ、提案がある。乗ってみる気はあるかい?」 どこか他人事のような、マイペースな通信。 ベロニカは目の前の敵と交戦を重ねつつ、苛立ちを隠しながらその質問に応える。 「…データ収集の時間は終わりですか? この戦況を打破できる策ならばお聞きします。それ以外は従いかねます」 「宜しい。ならば指揮権を僕に戻してもらおうか? こんなところで貴重なコッペリオンと君達を失う訳にはいかんからな」 そう言いながら、全味方機に通信を入れる。 「各機、戦闘を続けながら傾注したまえ。これより、戦力を二手に分け、後退しつつ敵の迎撃に当たる」 「戦力の分散? 本気ですか? 敵に後を見せれば容易に突破され、あの凄腕の狙撃手に狙い撃ちにされる一方…」 「人の話は黙って最後まで聞きなさい。その狙撃手、及び包囲網を完全に無力化するための策だ。モニターを見たまえ。 …赤く光るポイントが確認できるかね? ベロニカ君率いる本隊は、敵と交戦しつつ本艦を守りながら少しずつ後退し、ここを目指す。 リリィ君、ゲバール君率いる少数別働隊はその隙に散開して、予測範囲内に居る狙撃手を探し出し、これを討つ。 これまでの攻撃から、狙撃しているポイントの大まかな位置は特定できたからね」 ローランの作戦指示は澱みなく、自信に満ち溢れている。 「…本隊の戦力が不足です。狙撃手を探し出す前にこちらが潰される可能性が高い」 「そこはホラ、君に頑張ってもらうより他に手は無いよ。 大丈夫。君がその指揮官としての能力をフルに発揮して防御と逃げに徹すれば、十分に持ち堪えられる計算だ。 僕は過小評価も過大評価もしない。勝算はある」 ベロニカは自らの上官に対する懐疑的な思いを捨て去ることは出来なかったが、このまま闇雲に戦い続けても状況は好転しない事を悟っていた。 故に、これ以上の反論を止めた。 「…承知しました。やってみます。 しかし、我々本隊が目指す到達目標ポイントには一体何があるのですか? 隠された軍事要塞が? 用意された補給物資? それとも味方の増援の当てが?」 モニター内で赤いランプの点滅によって示されるポイントに目を向ける。 撤退のエンドポイントとして示される位置である。そして仮にも策士として知られる男の立案した作戦だ。 敵の攻勢に対抗する為の何らかの用意がなされているはずである、とベロニカは判断した。 「ふむ。言葉で説明するのは面倒だし、時間が惜しい。概要をそちらに送ろう。戦いながら読みたまえ」 さも不承不承な声色で、ローランは呟く。 同時にミッション内容が次々とモニター上に流れ出す。 ベロニカは襲い来る絶璃の攻撃をかわしつつ、読み取ったその内容に驚愕の表情を浮かべる。 「こんな…博打のような作戦で!」 「博打はお嫌いかね? 僕も当たるか外れるかの丁半博打は嫌いだ。 だが、それが投げたダイスがほぼ狙った目を出す仕掛けを有しているとしたら? 大丈夫。僕を信じたまえ。この作戦は、7割近い確率で成功する。 ああ、君の、さっきの質問、一番最後のだけは正しい。『増援』ね。うん、当ては無いことも無い。 こんな面白そうな舞台に、『あの男』が黙って観戦しているだけのはずは無かろう? それを踏まえての成功確率は75%だ」 のらりくらりとこちらの言い分を受け流すかのようなローランの返答に、心底苛立つベロニカだったが。 これ以上は不毛な事だと自分に言い聞かせ、問答を止めた。 どの道、従うより他に勝利に通ずる代案は無い。 「教導団員各位に告ぐ。各機、応戦しつつ、散開。その後、旗艦を守りつつ目標ポイントまで撤退。 リリィ機、ゲバール機はその隙に乗じて身を隠し、狙撃手を見つけ出し、これを討つ。繰り返す…」 浮き足立っていた仲間たちは、新たな指令を受け少し平静を取り戻したかのようだ。 ベロニカを中心として、少人数で旗艦を防衛する陣を敷き、残りの損傷の大きい機体は全て、相手の目を眩ませる様に散り散りの逃走を始めた。 「ィヤッホゥーーーーー!! 二人の初めての共同作業だぜェ!! スナイパーの野郎、見つけ出してゼッテーぶっ殺してやる!! ウェへへ…まさに俺様たちの愛が試されるミッションだねぇ、リリィちゅわーん!!」 狙撃手掃討の任を受けたゲバールの、場の空気を読まない独白を、リリィは完全に無視した。 そのまま、リリィのコッペリオンが敵機の猛攻の間を縫って、いち早く狙撃予測地点の山頂へと向かう。 「アォォォォォォォ!! 無視しちゃ嫌ァーーー」 大袈裟なリアクションを取りながら、ピグマリオンがそれに続く。 その怪しげな挙動は、八旗兵達を戸惑わせる一因となり、結果として陽動の成功に一役買った。 一瞬の怯みを見逃さず、ベロニカ機の一撃が目の前の絶璃に強烈な一撃を喰らわせた。 そしてすぐにローランの乗る地上戦艦にピタリと張り付き、防衛体制に入る。 前線の流れは明らかに動こうとしていた。 手負いの獣たちの反撃が今、始まる。 * 「む? 彼奴ら、逃げるつもりか? ならば追撃を…」 「いや、2体の敵機が執事殿の下へ…捨て置いて良いのか?」 「ど、どうする? 我らも二手に分かれて双方を追うべきか?」 攻め手の八旗隊たちは明らかに動揺を見せている。 彼らはフランダル家の優秀な手足ではあっても、各々が頭となる資質は持ち合わせていない。 故に、こういった絡め手は苦手とする所であった。 「うろたえるな愚か者!」 通信機から鳴り響く、凛とした一喝。 八本の手足の一人にして、唯一、『頭』として機能する将器・パン=アルバードの声。 「パ、パン様ぁ…」 「情けない声を出すな。…私の絶璃の修理は既に完了した。ただちに出撃する。 エド様の陵鷹も間も無く戦線に復帰する。もう少しの辛抱だ。 お前達はそのまま奴らを追え。執事殿の下へは私が向かおう」 その声はさながら、戦女神の如く。彼らの士気を高揚させるには十分なものであった。 「…お前達。指揮官不在のこの状況で、ここまで良く頑張ってくれた。その…礼を言う」 普段は厳しい顔しか見せない彼女の、些か照れた様な語調で投げかけられた、この労いの言葉に、八旗隊たちは鼻息を荒くして呼応した。 「うおおおおおおおおお!!! 勝利は目前だぁ!!!」 「行くぞぉぉぉぉぉぉ!!!」 気力を奮立たせ、連戦の疲れなど吹き飛んだかのように、彼らは後退する敵の軍勢を追撃し始めた。 「ツンデレが板に付いてきたじゃないか、パン」 「…飴と鞭、と言って頂けますか、エド様。それに奴らが頑張っているのは真実です」 「そうだな…お前達には本当に苦労をかける」 エドウィン=ランカスターは、陵鷹のコックピットの中で静かにそう呟いた。 圧倒的な火力を誇るこの機体。しかしその裏返しの様に、補給や修理は通常の倍近くの時間を有するのだ。 その間は部下たちが戦っているのを、手をこまねきながら見ているしかない。 だが、その無力な待ち時間もすぐに終わる。 「エド様、一足先に行って参ります」 「ああ。お前に任せる。…俺が行くまで、絶対に死ぬな」 「…御意」 片腕にして半身。部下にして相棒。 言葉を投げかけたのは、エドが自らの背中を任せられると信じた女。 故にこれは指令ではなく、嘆願。 誰一人欠ける事無く、勝利の栄光を我が手に。 それは指揮を執る者にとって極めて困難で、そして贅沢な願い。 だが、それは決して蔑ろにはできぬ彼の王道。 * 執事は、山頂から狙いを定めていたターゲットたちが、次々と狙撃の射程範囲外へと消えていく様を目撃していた。 「ほほう。見事な引き際。敵ながら天晴という所ですな」 そんな感嘆の言葉を漏らす。 自分の役割は相手の足止め。つまり、彼は既に十二分にその仕事を果たしたと言えよう。 出来れば敵の主力…取り分け二体の新型機はここで撃墜してしまえればベストだったのだが。 そう容易く落とせるほど、敵も甘くは無いようだ。 そしてどうやら、こちらの位置を把握されたらしい。 インサイトを通して、白と黒の敵機が、猛スピードでこちらに向かってくるのが見える。 迎撃することも考えたが、その二体は通常の量産機とはタイプが違う。 弾丸が効果的に装甲を通るかどうかは定かではない。 一撃でコックピットを狙い撃つ事が出来なくば、徒に攻撃すべきではないが、相手のパイロットは間違いなくエース級。 恐らくは藪を突いて蛇を出す結果に終わるだろう。 スナイパーにとって、狙撃地点を知られると言う事は致命的な事柄なのだ。 彼はスナイパーライフルを納め、逃走の準備を進めた。 『執事殿。敵がそちらに侵攻中です。速やかに退避を』 パン=アルバードからの警告の通信。 穏やかに執事は答える。 「解っておりますよ、パン殿。既にこの場を放棄し、基地の方へ向かうところでございます。 ご心配無く。既に逃走ルートは確保しております故に」 執事は万事抜かりなく、生い繁る木々の間を縫いながら山間部へと降りていく。 この経路を道なりに行けば、駐屯基地まで敵の目に触れる事無くたどり着けるはず。 いざとなれば身を隠す事もできる樹海ロードだ。 最短の道ではなく、多少のタイムロスを覚悟して敢えてこちらのルートを咄嗟に選択したのは、老練の戦士のなせる業であろう。 「承知致しました。ならばこちらもその経路を逆進して合流致します」 「ほっほっほ。うら若いレディをエスコートするのは、本来はこの老体の役目でしょうに。申し訳ありませんな、パン殿」 紳士的な態度でジョークを返す。 一部の焦りも無く。 だが、次の瞬間、この歴戦の勇士の双眸は、大きく見開かれる事となる。 レーダーに示される敵機の熱源反応の一つが、凄まじいスピードでこちらに向かって直進してくるのが見て取れたからである。 反対側の麓にあった敵機の反応が、障害物たる『山岳』を突っ切って、『道なき道』を闊歩する。 「馬鹿な…『飛行型』は追跡してきた2体のいずれにも相当しなかったはず…」 つまりこれの意味するところは一つ。 『隠された連絡トンネル』或いは『地下通路』。 アムステラ側には知られていない、見えざる経路がこの周辺には張り巡らされている、という事。 この速度で迫られれば、狙撃型羅甲の鈍足ではいずれ追いつかれる事は必然! ツッ…と、一筋の汗が執事の頬を伝って落ちた。 冷や汗をかかされたのは何十年ぶりのことだろう。 「全く…昔の血が騒ぎますなあ」 呟き、再度パンへと通信を入れる。 「パン殿…少々状況が変わりました。私はここで、彼奴らを迎え撃つ事にします。 闇に隠れ、闇より狙い打つ。狙撃手としての本分を今一度、果たさせて頂くことにしましょうぞ」 執事の闘争心が、蒼炎の如く静かに燃ゆる。 * リリィはローランの指示通りの経路を突き進み、執事の狙撃型羅甲に次第に肉薄しつつある。 驚くべきは、指定された岩陰や崖の斜面に、寸分の狂いも無く連絡通路が用意されていた事。 「この辺りの山はね、元々鉱山だ。今は資源枯渇の為、廃棄されてしまっているが。 至る所にトンネルが存在するのは予定調和の事。 アムステラの連中がこれを放置してくれていたのは幸運だった。 軍事利用でもされていれば面倒なことになっていたからね」 廃棄された鉱山等に興味を示さなかったのは、アムステラが数多の他惑星を蹂躙し、宝玉の如きレアメタルの数々を手中に収めていた事にも原因を有するのかもしれない。 或いは基地を制圧してまだ日が浅く、周辺の調査が不十分だった事が要因か。 何にせよ、こちらのみが把握している『近道』は、使い方次第で強力な武器となる。 これがローランの言う『勝算』の一つである。 「すごいです。大佐、久しぶりに仕事してますねー」 「失敬な。それではまるで僕が普段は働いていないみたいに聞こえるじゃないか」 そう言いつつ、彼の目は蓄積された機体データからひと時も離れることは無い。 この男がもし、その有り余る研究者としての情熱を全て戦略を練る事に傾けていたら、どれほどの戦果をあげることができるのだろう。 かつてそう嘆息したのは、他ならぬセドリック=サンギーヌ准将であっただろうか。 残念ながら、研究に没頭している時の彼は、『昼行灯』そのものであることは否めない。 「それにしても、よくこんな細かい通路まで覚えてますね。地図を見ながらでも迷いそうなのに」 正確なナビゲートを続けるローランに、そんな疑問を投げかける。 「ああ、この辺は元々、新兵時代の僕の管轄エリアでね。…忘れたくても忘れられはしないさ」 それよりも、そろそろ追いつく頃だ。気を引き締めたまえ、リリィ君」 リリィ機の索敵レーダーに敵機の反応が示される。その背中は目前だ。 そして遂に、疾走する狙撃型羅甲の姿を肉眼で確認できる程にまで、その距離は詰められた。 「…見えたっ! 逃がしませんよっ!」 ブーストを全開にして、その背に迫るリリィ。 だが、その様子をモニターで追っていたローランの頭を一つの疑問が過ぎる。 「…おかしい。あの機体の動き、直線的過ぎはしないか?」 逃走経路を密集した森林地帯に選び、あれだけ老獪な動きでこちらの追っ手を振り払おうとしていた敵の動きとは思えない程に。 「待て、リリィ君」 咄嗟のローランの制止の声は、既に攻撃態勢に入っていたリリィの耳には届かず。 輝く右腕のピンポイントバリアパンチが、狙撃型羅甲の背中に炸裂した。 だが、その瞬間。 突如として、爆音と共に『羅甲の体が爆ぜた』。 眩い光を放ちながら。 「えっ…?」 小さく呻いた彼女を包む、目も眩まんばかりの閃光。 その衝撃はリリィ機を後方に吹き飛ばし、同時に放たれた閃光は彼女の視力を一時的に奪い取った。 「目…目がっ…見えない…何が起こったの…?」 仰向けに倒れたまま、両目を押さえるリリィは混乱をきたしている。 「やはり罠か…しまった。『閃光爆弾』を自機に仕掛けての自爆… いや、違う。玉砕覚悟の行為ではない。 あの機体の最後の動き、『自動操縦』か… パイロットは既に退避済みという訳だ…」 ローランは苦虫を噛み潰した様な表情で、そう分析する。 敵は追いつかれることを悟った段階で、速やかに操縦機構をオートに設定し、同時に予め仕込んでおいた閃光爆弾を時限でセットしたのだ。 そして自らは巻き込まれない場所に避難し、獲物が網にかかるのを待つ。 敵は根っからの『狩人』だ。 まさか、自らの乗機すらも囮にして、追跡者を無効化するとは。 相手は並みの手練ではない だとしたら…次に予測されるのは… 「リリィ君! 速やかにその場から離れたまえ! 奴はその森に…『潜んで』いるぞっ!」 未だ起き上がれぬコッペリオンのコックピットに、ローランの声が鳴り響く。 * 「『隠れんぼ』はお好きですかな? お嬢さん」 樹上より、倒れたコッペリオンを見下ろしながら、執事は呟く。 その肩には大型のロケットパンツァーが担がれている。 「対戦車用パンツァーファウストにございます。如何に重装甲の機体とは言え、乗っているのは生身の人間。 これをコックピットに喰らって、果たして無事でいられますかな?」 その照準は、仰向けに倒れ、無防備に急所を晒す、コッペリオンのコックピットにしかと合わされている。 「何も正面から撃ち合うだけが闘いではございません。 闇に潜み、標的を狙い撃つ事こそが狙撃手の、ひいてはゲリラ屋の闘い。 さあ、お嬢さん。覚悟は宜しいですかな? お別れの時間にございます」 死神の足音はヒタリヒタリと迫り来る。 狩人の指先は、今まさにその引き金を引こうとしている。 大鎌にて静かに首を刈るかのように。 リリィの視力は未だ回復せず、コッペリオンは微動だにできずにいる。 万事休すと思われたその時であった。 照準機を通して狙いを定めていた執事の視界が、突然黒一色に染まった。 「!?」 思わず声にならぬ叫びをあげ、サイトから目を離した執事の眼前には、漆黒の機体。 存在感すら感じさせずに、ぬっ、っと樹の陰から現れ、その姿を見せた。 そして耳障りな声が辺り一面に響き渡る。 「イヒィッ!!! やっとみつけたぜェ、このゴルゴ野郎!!! よくも俺様のリリィちゅあんに酷い事してくれたなっ!!」 そう、音も無く現れ、騒音と共に現れたのは『ピグマリオン』。 もう一人の追跡者、ドゥール=ゲバールである。 「なっ! この男、いつの間に…」 熱源レーダーから目を離したのは、羅甲を囮にして脱出し、白い機体に狙いを定めていたほんの短時間。 その間にこの機体は…こちらと同じく木々の間に身を潜め、チャンスを窺って居たとでもいうのか? 「『隠れんぼ』はなあ、超得意なんだよォ!! 自慢じゃないが、ガキの頃からな! 何せ、最後はみんな俺様を見つけられなくて、先に帰っちまうんだからな!! 暗闇の中に独りだけ置いて行かれたのは一回や二回じゃねーぜ!!」 本当に自慢にならない事を叫びながら、ゲバールが執事に銃口を向けた。 「相手が悪かったな、じーさん!! 俺様はリリィちゃんの半径500m以内から離れた事なんて無いんだぜ? いつ如何なる瞬間でもすぐ側で見守っているんだ。だからてめえがリリィちゃん狙ってる事はお見通しだったぜェ。 これぞまさに愛の力! さあ、武器捨てて頭の後ろに手を組めよ!」 「…無念。このようなふざけた輩に邪魔をされるとは…」 執事は痛恨の思いでパンツァーファウストを投げ捨て、投降の姿勢を取る。 「ゲバール君、お手柄だ。遅れて作戦進行中かと思っていたら、何時の間にかそんなところに居るとは、僕の予想の斜め上だったよ」 「イヒィ。当然ですよ! 泣く子も黙るエースっすから!」 と、調子に乗ってふんぞり返るゲバール機の背後に、立ち上がったリリィのコッペリオンが近づく。 「あ! リリィちゃーん。俺様の大活躍、見てくれた? 惚れ直したっしょ? 君の事は何時でも見守っているからねぇ…イヒヒヒヒ。 さあ遠慮せずに俺様の胸の中に飛び込んで来るんだ! さあ! 早く! ほら早く!」 両手を広げ、怪しげな腰つきで誘うゲバール。 そして、リリィ機がゆっくりとその胸に飛び込んで行き… 強烈な右ストレートを放った。 吹き飛ばされるピグマリオン。 「ぎゃぼっ! な、何するんだよーリリィちゃんー。俺様だよ? 君の最愛のゲバール様だよぉ?」 リリィのコッペリオンが更なる追撃の一撃を喰らわせようとした瞬間、ローランが慌てて静止に入る。 「ま、待ちなさい、リリィ君。君が攻撃しているのは(一応)友軍機だ。落ち着きなさい」 「………あ、ごめんなさい。ちょっとまだ視界と機体制御が安定してないんです。 さっきのダメージが抜けきれて無いみたいで。 潜んでいた敵かと思ってつい殴っちゃいました!」 「あははは、リリィちゃんはおっちょこちょいだなあ。そんな君も萌え萌えなんだけどねぇ。イヒィ!」 ゲバールの鬱陶しい語りが通信に乗って流れる中、コッペリオンのコックピットの中で、チッ、と静かに舌打ちする音が聞こえたが、ローランは黙っておくことにした。 「さて、君たち、作戦遂行ご苦労様。直ちに帰投してくれ。 僕はもう一つの作戦のサポートに入る」 通信が切れる。 リリィとゲバールは後退中の本隊へと合流する為に踵を返す。 その前に投降した執事の身柄を拘束しようと機体の腕を伸ばす。 だが、その時、頭上から舞い降りる機影が一つ。 飛び掛る斬撃をすんでの所でかわし、飛び退いた二人が見た敵機。 それは、巨大な『鑽』を携えた恐るべき敵『絶璃』。 八旗兵を束ねる者・パン=アルバードの愛機である。 「執事殿。遅くなりました。申し訳ございません」 パンは一瞬でその状況を見て取った。 そして我が身を恥じる。 自分がもう少し速く到達出来ていれば、執事をこのような危険に晒す事は無かったはず、と。 「いえいえ。時間通りの到着でございますよ、パン殿。 こちらこそ、不覚をとりました。『銀色の魔弾』も錆びたものです。 申し訳ございません」 絶璃の背後に庇われる形となった執事が自嘲気味にそう返す。 「とんでもない。お一人でよくぞここまで戦いくださいました。 どうかお退きください。後は私が引き受けましょう」 そう言い放ち、敵2体を見据えつつ、月牙鑽を頭上で回転させた。 そして刃を相手に突きつけて名乗りを上げる。 「かくなる上は、一秒でも速くお前達を葬り去る。 それが遅参のせめてもの挽回。 鍔家流槍術…パン=アルバード。いざ、参る」 月下の刃がその煌きを増した。 * 撤退しながらの防衛線を敷く、教導団本隊の戦いは熾烈を極めていた。 執事の狙撃と八旗兵達の猛攻によって、その大多数が浅からぬ傷を負い、事実上の戦力はベロニカのコッペリオン一機のみ、という状況でもあった。 負傷者達を無理に旗艦の防衛に当たらせようとはせず、撤退途中で散開させ、離脱させる。 この作戦は彼らの逃走にも一役買っていた。 しかし、当然の事ながら、味方の戦力が減れば減るほどに、それを指揮するベロニカにかかる負担は増す。 旗艦と周囲の友軍を防衛しながら、陣頭指揮を執りつつの撤退戦。 これは敵を殲滅する事の何倍も難易度が高い。 ましてや相手は統制の取れた八旗兵の精鋭たち。 相手の機体も一部損壊し、消耗しているとは言え、一般兵とは比較にならぬ腕の猛者達が7機、次々に襲いかかってくるというこの状況下で、彼女は奮闘していた。 「ベロニカ君、朗報だ。別働隊が狙撃手の撃破に成功した。 先ずは条件1をクリア。 あと少しだ、ベロニカ君。粘ってくれ」 「了解。目標指定ポイントまであと1km。 …そしてこの地形。好都合です。例の策、ここで仕掛けましょう。 このまま全速力で突っ切ってください。」 ローランの乗る地上戦艦が、最大出力で後退を始める。 それを見咎めた絶璃の一体が後を追おうとするも、コッペリオンの一撃を喰らって足止めを喰らった。 「さあ、お前達。ここから先は一歩も通さん。心してかかってくるがいい」 ベロニカ機が後退を止め、その場に仁王立ちの様相を呈する。 残った数少ない友軍機は全て戦艦の後に続いて下がっていく。 「この新型…自分の身と引き換えに仲間を逃がすつもりか?」 「見事な覚悟。だが貴様も逃げた連中も生かして返すわけにはいかん!」 それを聞いてベロニカは不適な微笑を浮かべた。 「元より死は覚悟の上だ。だがお前ら如きに我が命、くれてやる訳にはいかんな。 お前達を全て撃破してから後を追うつもりさ」 「貴様っ! 我々を愚弄するか? この状況が見えていないのか?」 「貴様らこそ。周りを良く見るがいい」 八旗兵達は言われるままに周囲を見渡す。 この地点まで、彼らは切り立った崖に沿って谷底を直進してきた。 自然の造った広大な峡谷である。 その道幅が…山を下る毎に次第に狭く細くなっている事に、戦いに没頭していた彼らは気付くことは出来なかった。 今や、彼らの立っている場所は、さながら両側をほぼ垂直の崖に挟まれた細き通路。 つまり、これの意味する所は… 「私を倒さなければ、お前達はこれ以上先には進めないと言う事だ。 そしてお前達は今までのように、四方を囲んで多面的に攻撃を仕掛ける事が出来ない。 数の上では7対1だとしても。この狭さでは同時に攻撃できるのは精々が2体か? おまけに、私が護衛すべき対象は既にこの場を離れつつある。これで戦いに集中できる。 条件は出揃っているんだよ、アムステラ兵の諸君。 さして何の作戦も無く追ってきた、お前達の負けだ」 ベロニカの挑発。 八旗兵たちが色めき立った。 「何をっ! 小賢しい理屈を並べ立てた所で、貴様も疲弊している事には変わらん」 「我らの実力を甘く見るなよ、女!」 繰り出される八面六臂の波状攻撃。 重なりあった状態から攻撃する陣形パターンも、彼らには存在した。 鍔家流の真髄は、個々の卓越した体術のみならず。 その多彩な陣形技にこそ、真価を発揮するものなのだ。 その攻撃を収束エネルギーソードで受け流しつつ、カウンターの攻撃を返す。 前の者を踏み台にして頭上を取ろうとした敵機を、内臓マシンガンで迎撃する。 ベロニカの攻撃の応酬も、彼らに一歩も譲ることは無い。 「こいつ…この新型のパイロット…口だけではない。強いぞ!」 「油断するな! ならば全力を持って倒すまでだ! 『七星』の陣を仕掛ける!」 「承知!」 号令と共に、八旗兵達の絶璃がジェットチャクラムを一斉に構えた。 「ほう? この場面で繰り出すと言う事は、奴らの『奥の手』か?」 ベロニカのコッペリオンが両腕を交差させて身構えた。 次の瞬間、7つの機体から同時に放たれたチャクラムが、変幻自在の軌道を描いてベロニカを襲う。 鍔家流、数多の陣形技の中で最も攻撃的な陣、それがこの『七星』の陣。 本来は、投げつけられたチャクラムによって動きを止められた標的を、長たるパンが月牙鑽の一撃によって仕留める事で完成する陣形技。 今はその要となるべき存在を欠いてはいたが、その殺傷力は尚も健在であった。 ベロニカは神経を集中させ、向かい来るチャクラムを、両腕に発生させた収束エネルギーソードで次々と切り払っていく。 だが、全てを切り落とす事は適わず。コッペリオンの装甲の表面に無数の裂傷が刻まれた。 「致命傷を避けたのは流石というべきだな。見事だ。 だが、次は確実に仕留める」 八旗兵達が、再び必殺の陣形を組み始める。 「…乗っているのがコッペリオンで無ければ、今の交戦で沈んでいたな。 やはり私はまだまだ修行が足りない。 この技、できれば真っ向から破ってやりたい所だが…そろそろタイムリミットだ」 ベロニカは悔しそうにそう呟いた。 そして間髪入れずに、通信機に向かって叫ぶ。 「大佐! 時間は稼ぎました。『策』の首尾は如何か?」 「ああ、良くやってくれた、ベロニカ君。既に退避完了済みだ。 そして何時でも発動できるぞ。 直ちに君もその場から逃れ…」 その時、上空より、けたたましい騒音が聞こえる。 バルルルルルルルルルルルル それは耳を劈くような『プロペラ』音。 谷間に射す西日が一瞬にして遮られ、谷底に影を形成した。 見上げればそこには、年季の入った旧型戦闘機が舞っていた。 「…『アロンズィ』だと? そんな大昔の骨董品を…一体誰が?」 「何者だ!? 我らの邪魔をするか!」 ほぼ同時に、ベロニカと八旗兵が声を上げた。 そして、プロペラ音に負けぬ大音量で放たれた声が、山びことなって木霊した。 『何者か、と問うたな? ならば名乗ろう。 我が名はサンジェルマン。シャルル=ド=サンジェルマン!! 巨悪を断ち切る剣なりっ!!!』 唖然として戦闘機を見上げる者達を尻目に、ローランは一人、暢気な口調で呟いた。 「ああ、やっと来ましたか。遅いですよ、全く。 このまま最後まで隠れているつもりかと思いましたよ」 「何を言うか愚か者。 我輩は逃げも隠れもせん。この機体の調達に少し手間取っただけだ」 「サ、サンジェルマン卿! ご無事だったのですね。 では、大佐のおっしゃっていた『増援』の当てというのは…」 「如何にも。我輩である」 八旗兵達は、予想外の男の出現に戸惑っているようだった。 攻撃の手を止め、呆然と上空を見つめている。 「サンジェルマンだと…? 生きていたのか。貴様、不死身か!?」 「不死身ではない。だが、正義を為す為ならば何度でも蘇り、戦場に舞い戻るさ」 「世迷言を!! たかが旧式の戦闘機が一機で何ができる!」 サンジェルマンはその問いに答える事も無く、更に声を張って叫び声を上げる。 「ローラン! 仕込みは万端なのだな?」 「はい。既に、条件2はクリア済みです。 ベロニカ君、今すぐその場から退避したまえ」 「りょ、了解!」 ローランの指示の直後、コッペリオンが飛び上がってアロンズィの脚部を掴み、そのまま共に上空へと舞い上がる。 地に残された八旗兵達が、慌ててそれを見咎める。 手にしたチャクラムを投げつけ、撃墜しようとするも、既に高く舞い上がった戦闘機を落とすことは極めて困難であった。 そして、プロペラの音が小さくか細くなった時…彼らは新たに耳に入ってきた新たな『音』をはっきりと聞いた。 ドドドドドドドドドドドド 『音』は次第に大きく、こちらに近づいて来る。 振り返った八旗兵の一人が、叫び声を上げた。 「み…水ぅっ!!??」 その正体に気付いた時。 既に彼らになす術は残されていなかった。 彼らが敵を追って辿ってきた谷底を、山頂から麓へとかけて、凄まじい『水流』が流れ来る。 後はただ、水龍の大顎に飲み込まれるのみ。 そのまま、彼らの機体は大河の流れに逆らうことは適わず、下流へと流されていった。 ローランは、眼鏡のフレームをクイッっと持ち上げ、一人呟く。 「策は為りました。全ては予測の範疇です」 * ローランの提唱した『策』。 それは、自然の力を利用して敵を一掃する、極めて大胆な作戦であった。 この辺りの地形は元々川の氾濫が多く、それぞれの支流をダムによって堰き止める事で下流の安全を確保した経緯があった。 それは麓に軍事基地を造る際に、必要となった工事である。故に、新兵時代にこの辺りに駐屯していたローランは、建設されたダムの位置を完全に把握していた。 作戦の全貌はこうである。 まず、撤退すると見せかけてゆっくりと敵を、逃げ場の無い切り立った崖に囲まれた谷底まで誘き寄せる。 そこに到るまでに散開させた負傷兵達は、散り散りになって逃げると見せかけて、それぞれ山頂へと向かい、合図と共に支流を堰き止めるダムを破壊する。 地上戦艦及び残った本隊は、川の水が届かない高さの、安全な位置まで退避する。 そしてベロニカが単騎、敵を食い止め、そこに敵を足止めする。 そのポイントは、全ての支流が一点に集まる様に計算された場所。 後はギリギリまで敵を引きつけてから退避し、堰き止めていた水流を一気に流せば、この作戦は完遂である。 サンジェルマンの出現は、作戦成功の為に保険としてかけていた事項の一つ。 逃走中の彼に、プロペラ機『アロンズィ』の格納場所を教え、作戦ポイントまで誘導する。 それによって、敵の注意を引き付けさせ、騒音によって水流の瀑布の音を打ち消させる。 壮大なカムフラージュである。これで相手が逃げ遅れる可能性は倍増する。 そして、ベロニカの安全も確保できる、という寸法であった。 * アロンズィのコックピットから降りてきたサンジェルマンは、予想以上の深手を負っていた。 先ほど、あれだけ騒がしく動き回った人間には思えない程に。 出血は酷く、何箇所もの骨折を抱えているようだった。 「サンジェルマン卿! その傷は…」 「なあに、掠り傷である。 ふむ。誰かと思えば、君は、サンギーヌ殿の娘御ではないか。 随分美しく成長したものだ。我輩が知っているのはこんなに小さな頃であったぞ」 「な、何を。お戯れを。そんな事よりも医療班! 早くこの方を艦内にお連れしてくれ」 「大丈夫だと言っておろうに… だが、人使いの荒い男だな。君の上官は。 協力してやったと言うのに労いの言葉もかけてはくれん」 ローランがその言葉に呆れた様に返答する。 「…そもそも貴方が当初の作戦を無視して、勝手に先走った挙句にデュランダールを壊すからでしょう? あの有様ではデータの回収も出来やしない… 負傷は自業自得です。 最初から我々の到達を待って合流していれば、もっと余裕を持って作戦行動を行えたというのに…」 「五月蝿いぞローラン。お前の言う事はグダグダと小賢しくていかん。 過ぎた事を何時までも悔いても仕方無かろう。 機体は壊れるものだ。だから終わったら速やかに直せ。 それがお前達技術屋の仕事であろうが」 ビキッ、とローランのこめかみに血管が浮かび上がる。 昔からこの男はこうだった。 自分の失敗に反省も後悔もしない。 「しかし、どこで作戦内容の打ち合わせを? そんな時間があったとは思えませんが…」 「ああ、我輩が遺憾ではあるがランカスターに不覚を取った後、林の中に身を隠している最中にな。 そこの根暗メガネから通電があってな。『動けるなら協力しろ』と。 全く、生意気な。頼み方がなっておらんぞ」 「…どこに隠れているかも解らないから、手当たり次第に暗号通信を送っただけですからねぇ。 でも来てくれたお陰で、お陰で作戦がよりスムーズに進みました。 まあ、無事で何よりです。」 と、その時。 こちらに向けて猛スピードで接近する大型の機影がレーダーに反応する。 モニターに映し出されたその威風堂々たる姿を見て、サンジェルマンが呻き声を上げた。 「『陵鷹』…ランカスターめ! …既に臨戦態勢は整ったと言う訳か。 おい、6型でも7型でも良い。動かせる機体を出せ。 我輩が出る!」 「いけません! その重体でこれ以上戦えば、今度こそ命に関わります。 お下がりください。そしてしばしご自愛を。 私が行きます。名高きエース機。相手に取って不足は無い… お任せください。必ずやこの戦いに勝利を。」 ベロニカが闘志を込めた瞳でそう宣言した。 フランダル艦隊・最強の敵『陵鷹』が、万を持して再び戦場に舞い戻る。 それを迎え撃つはコッペリオン。 現時点での互いの最強の戦力同士の対決。 激闘に終止符が打たれる時は近い。 戻る 続く
https://w.atwiki.jp/srwz2nd/pages/66.html
シナリオ攻略 第44話 『怒りの螺旋王』 勝利条件 エンキドゥドゥの撃墜。⇒ラゼンガンの撃墜。(敵増援出現後) 敗北条件 味方戦艦の撃墜。 シモンの撃墜。 SRポイント獲得条件 5ターン味方フェイズ以内に全ての敵を撃墜してマップをクリアする。⇒5ターン味方フェイズ以内に全ての敵(次元獣を含む)を撃墜して、最後にラゼンガンを撃墜する。(敵増援出現後) フローチャート 初期難易度Hardの場合、ゴズーとメズーとギャンザが〔強〕に変更。 初期味方 ダイグレン(ダヤッカ) グレンラガン(シモン) 出撃選択×15 初期敵 ブラッカリィ(ティンプ) エンキドゥドゥ(ヴィラル) ゴズー×6 メズー×6 ギャンザ×4 カトラ・リーダー〔強〕×8 カノン・ガノン〔強〕×8 エンキドゥドゥの撃墜勝利条件1が変更。 SRポイント獲得条件が変更。 敵増援 ラゼンガン(ロージェノム) 敵増援(第3軍) 次元獣ディノダモン×2 ラゼンガンの撃墜敵部隊と第3軍部隊が撤退、ステージクリア。 敵データ 初期 機体名 パイロット LV HP 最大射程(P) 資金 PP 数 獲得ボーナス 備考 N H ブラッカリィ ティンプ 43 25200 7(4) 8000 12 - 1 カートリッジ金塊30000 技量212底力L7、カウンターL8、見切り、サイズ差補正無視、ガード、再攻撃ジロンを狙う 24300 1 - エンキドゥドゥ ヴィラル 43 36200 6(4) 9200 16 - 1 マッスルシリンダー 技量207底力L6、ガード、気力+(命中)、戦意高揚、ブロッキングシモンを狙う 35150 1 - ゴズー[強] 獣人 42 9200 5(2) 3200 6 - 6 - 技量190底力L5 ゴズー 獣人 42 5150 5(2) 2700 6 6 - - 技量190底力L5 メズー[強] 獣人 42 9100 4(2) 3200 6 - 6 - 技量190底力L5 メズー 獣人 42 5050 4(2) 2700 6 6 - - 技量190底力L5 ギャンザ[強] 獣人 42 10900 3(3) 3600 8 - 4 - 技量192底力L6、援護攻撃L3 ギャンザ 獣人 42 6850 3(3) 3100 8 4 - - 技量192底力L6、援護攻撃L3 カトラ・リーダー[強] 獣人 42 9900 5(3) 3500 8 - 8 - 技量192底力L6、援護攻撃L3ダヤッカを狙う(6機) 8850 8 - カノン・ガノン[強] 獣人 42 10400 6(-) 3700 8 - 8 - 技量192底力L6、援護攻撃L3 9350 8 - 敵増援 機体名 パイロット LV HP 最大射程(P) 資金 PP 数 獲得ボーナス 備考 N H ラゼンガン ロージェノム 60 99200 7(7) 32000 32 - 1 S-アダプター 気力上昇の上限+30(Hard)技量229MAP兵器HP回復(中)、EN回復(大)、オールキャンセラー、螺旋力発動螺旋力L5、極、ガード、戦意高揚、2回行動、気力限界突破 ロージェノム 50 96800 1 - 技量222MAP兵器HP回復(中)、EN回復(大)、オールキャンセラー、螺旋力発動螺旋力L5、極、ガード、戦意高揚、2回行動、気力限界突破 敵増援(第3軍) 機体名 パイロット LV HP 最大射程(P) 資金 PP 数 獲得ボーナス 備考 N H 次元獣ディノダモン 次元獣 43 36500 8(4) 10000 14 - 2 - 技量222MAP兵器D・フォルト、HP回復(小)、EN回復(小)底力L6、見切り、戦意高揚、援護攻撃L2 35000 2 - イベント詳細 カトラ・リーダーとカノン・ガノンは2EPから移動開始。 敵増援と第3軍増援はマップ北に出現。 クリア後、スコープドッグの換装パーツ『ランドムーバー』入手。 攻略アドバイス エンキドゥドゥは突っ込んでくるが、一番奥から出現するので、そのままでは遭遇が遅くなる。SRポイント狙いの場合は、最初からある程度距離を縮めていくこと。 エンキドゥドゥは、くれぐれも最後に倒すこと。ザコを残すと、ロージェノムの気力をガンガン上げてしまう。 敵増援はすぐに動き出す。自軍を出現位置へ前進させるより、射程外で待って引き付けた方が包囲しやすい。 ロージェノムはHardでLv60に上昇、AB「気力上昇の上限+30」追加。 次元獣ディノダモンは、攻撃範囲内に味方が5機以上入っている場合、MAP兵器を使ってくる。ただし、攻撃範囲内に敵か第3軍が入っている場合はMAP兵器を使わない。 ラゼンガンは、攻撃範囲内に味方が4機以上入っている場合、1ターンに一回だけMAP兵器を使ってくる。こちらは、攻撃範囲内に次元獣が含まれていてもお構いなし。 螺旋王ロージェノムとの直接対決。ロージェノムは2回行動、オールキャンセラー、極など数々のレアスキル持ちの強敵。無効化されない分析・かく乱を掛け続けたい。気力上限200(Normalは170)に加え、S-アダプターの効果もあって地形適応S。攻撃力が高い上に武器の命中率修正も異様に高く、武装に気力低下まで付いている。ひらめき・直感持ち以外手を出さない方が無難。 気力が130以上になると、極・ガード・螺旋力発動で手が付けられなくなる。そうなる前に勝負を決めたいが、こちらの攻撃→ロージェノムの攻撃を回避→援護攻撃というサイクル数回で、あっという間に気力130を超える。幸い味方陣営には脱力持ちが多く、戦術を誤らなければある程度は何とかなるだろう。次元獣は第三軍なので、ロージェノムの気力には関係しない。 ロージェノムのラゼンガンはHP回復(中)+螺旋力発動でEPになると3万近く回復してしまう。熱血・魂を使ってできる限り1ターンで仕留めよう。 ロージェノムは2回行動なので、南で待ち伏せをするのであれば、ディノダモンよりも先に戦うことになる。ロージェノムをたおすとシナリオクリアなので、面倒であればディノダモンは無視できる。 ロージェノムは高LVなので、大量の経験値を獲得できる。目安として、難易度NORMAL(LV50)時に努力または応援がけでLV42→LV48(6レベルアップ)程度。今後の出撃枠を考えて、誰で撃墜するか検討したほうがよい。 戦闘前会話 ヴィラル:シモン ロージェノム:シモン、ダヤッカ、ワッ太、レントン、ゼロ、万丈、竜馬、甲児、ヒイロ、キリコ、赤木、勝平、ジロン、ロジャー、桂、ゲイナー、主人公 隣接シナリオ 第43話 地上ルート『王都テッペリンへ』 第45話 『リトル・クイーン』
https://w.atwiki.jp/bngc145/pages/372.html
英名 Colin Cowling 種類 飛行船 性別 男性 目の色 青 声優 花輪英司? 概要 黒と灰色の飛行船。空中からレース中継をするRSN(レーシング・スポーツ・ネットワーク)のリポーター。 ツェッペリン放送学校に通い、太平洋岸気球レースの実況放送の仕事を始める。やがて、RSNのプロデューサーの目にとまり、リポーターになった。 モデルは原語版で声を担当したコリン・カワード。 エピソード 『プレーンズ』 「世界一周レース」の中継リポーターを務める。 登場エピソード プレーンズ
https://w.atwiki.jp/dansemacabre/pages/168.html
◆キャラクター紹介2◆ テッペリンの決戦から7年後…。 地上に解放された人々は、螺旋王の残したテクノロジーをもとに瞬く間に文明を構築していく。 そんな中であるものは結婚して子供をもうけ、またあるものは新天地を目指し旅立っていった。 シモン この物語の主人公。螺旋王の支配から地下の人々を救った革命の英雄。 戦後は新政府の総司令官を努めるが、性に合わない仕事に苦労の日々が続く。 そんな中、7年間傍にいたニアに、ついにプロポーズするが…。 7年前と比べ多少のっぺりとした顔になっている ニア 螺旋王の娘にして、シモンの彼女。 戦後は激務に追われるシモンを支え続けながら傍にいた様子。 シモンに結婚を申し込まれ、一度は断るがその後すぐにプロポーズを受ける。 しかし、その直後、人口が100万人に達してしまい…。 視聴者の期待を裏切り巨乳化 メッセンジャー・ニア (2ch内での別名:黒ニア、ヘルニア) 地上の人口が100万人となった時、遺伝子に潜伏していた因子によって覚醒したニアのもうひとつの人格。服は黒のボディスーツに変化。 反螺旋族「アンチスパイラル」のメッセンジャーを名乗り、人類殲滅プログラムの起動を告げる。その模様は全人類に向けて生中継され、その直後からムガンの地上侵攻や月の落下がが開始されたため、全人類の敵と認識されるようになる。 覚醒後も空間跳躍で度々シモンの前に現れ、彼を絶望に導こうとするが、 左手の薬指にはシモンから送られたエンゲージリングを未だにつけている。 ロシウ・アダイ シモン総司令の補佐官。新政府の実権を一手に握っている。 ヴィラル (3部からの2ch内での呼び名:語り部王&ゲリラ王&監獄王&勇者王&ヴィラえもん) 螺旋王ロージェノムに改造され不死身となった獣人。螺旋王が倒れてからの7年間の間に性格が穏やかになったのか、地下に住む人間達を救う為にゲリラに加わり新政府軍と戦っていた。ギミー&ダリー率いるグラパール隊との交戦中、エンキドゥドゥの膝関節に寿命が来た為に大破。逮捕され裁判のために刑務所に投獄される。 ロージェノム・ヘッド ロージェノムの記憶から情報を得るため、その頭部を生体コンピューターとして起動させたもの。生前の人格は再現できていないが、あくびはする。 リーロンと並ぶドラえもんっぷり。おそらく半分ギャグキャラ。 ヨーコ 新政府での役職を蹴って、放浪の旅に出た。その後、離島にたどり着き、ヨマコという偽名で学校の先生となっていた。 かつて巨乳だった彼女は爆乳へと進化し既に垂れ始めている ブータ 何故か成長せずに昔と変わらぬ姿のブタモグラの子供。相変わらず、シモンのそばにいる。 リーロン・リットナー 新政府の科学局長官を努める。現在は月への探査用ロケットを打ち上げ、月の探査プロジェクトに乗り出している。相変わらず便利 ダヤッカ・リットナー 新政府の食糧局長を努める。キヨウと結婚。一児の父となる。 キタン・バチカ 黒の兄弟の長男。新政府の法務局長を務める。 キヨウ・リットナー 黒の兄弟の長女。ダヤッカと結婚し、人口100万人目の運命の子供を産む。 キノン・バチカ 黒の兄弟の次女。ロシウ補佐官の秘書をしている。呑気さは影を潜め、眼光厳しいエリート・キャラとなった。ロシウに心酔しているエリート・メガネ集団のメンバー。恋人はロシウ。 キヤル・バチカ 黒の兄弟の三女。ダヤッカ&キヨウ夫妻の家に居候している。八重歯が巨大化。 ギミー ・アダイ ダリーと双子の少年。以前は幼子だったが、成長し、新政府防衛隊(グラパール隊)のエース・パイロットとなる。 ダリー・アダイ ギミーと双子の少女。以前は幼子だったが、成長し、新政府防衛隊(グラパール隊)のパイロットとなる。ギミー の良きパートナー。射撃の腕は超一流。 ギンブレー・カイト (2chでの別名、髪型から:きのこ) ロシウ補佐官をサポートする秘書官。ロシウに心酔しているエリート・メガネ集団の中心的存在。反面、他の大グレン団メンバーを軽蔑している。シモンの裁判の際、ロシウ裁判長に任命され検事を務めた。 シベラ・クトー 新政府のオペレーター。ロシウに心酔しているエリート・メガネ集団のメンバー。反面、他の大グレン団メンバーを軽蔑している。 ゾーシイ・カナイ 新政府で重役になっている。現政府上層部の大半が政向きではないと踏んでいるが、かといって権力を放棄する気はないようだ。 テツカン・リットナー 新政府の科学局局員。リーロンの下で働いている。 マッケン・ジョーキン レイテと結婚。そっくりな子供(長男ゾッカ・長女シュリ・次女シオナ)を儲ける。町工場で政府の仕事を引き受けていた。 修理工場を営んでいる。 マッケン役の声優の神永レオさんは、アナグラム式暗号として名前の文字を組み替えると、「カミナガレオ」⇒「オレガカミナ」⇒「俺がカミナ」となる事から、カミナ役の声優「小西」さんのもうひとつの名前ではないかという説が出ている。 キッド・コイーガ 新政府で重役になっている。 アイラック・コイーガ 新政府で重役になっている。 ガバル・ドッカー 新政府の科学局局員。リーロンの下で働いている。 アーテンボロー ・コアチッチ 新政府の科学局局員。リーロンの下で働いている。キヨウの出産時には祝いに来ていた。相変わらず、落ち着きの無いお調子者。 レイテ・ジョーキン マッケンと結婚。そっくりな子供(長男ゾッカ・長女シュリ・次女シオナ)を儲ける。町工場で政府の仕事を引き受けていた。 ジョーガン・バクサ&バリンボー・バクサ (2chでの別名、二人合わせて:ジョリンボー) 筋肉自慢の双子。ジョーガンは人民局長官に就任。いつも二人一緒にいることから、同じ役職で働いてる可能性が高い。人口の調査を担当してるが遅々として進まない。バリンボーはシモンの裁判の際、ロシウ裁判長に任命され弁護士を務めた。 ココ爺 ニアの執事として造られた羊の獣人。そのために、ニアの傍にいつもいた。螺旋王が倒れた後は、ニアと二人、家族としてひとつ屋根の下で生活していた模様。 コーザ グラパール隊のパイロットのひとり。ムガン(カオナシ)の攻撃で撃墜される。 現在(07/7/26現在)メインスレのアイドル。1部2部に於ける、アーテンボロー的存在になりうるか? 『(∵)』 で表現されている? アンネ・リットナー ダヤッカとキヨウの間に産まれた娘。人口カウント百万人目の運命の赤児。 ナキム 泣き虫なヨマコ先生の教え子。 マオシャ おしゃまなヨマコ先生の教え子。 クンパ わんぱくなヨマコ先生の教え子。 校長 ヨマコ先生の正体を感づいてる島の学校の校長。
https://w.atwiki.jp/yaruoperformer/pages/748.html
___ ィ////////////> 、 ソr_ )r~ヘ////////////r()クフ />=^(廴ハ)f-ミ//////r=ミ/木_ /../`</ゝ- 廴メr_ァ=┐廴)){{辷)) //. ./. . . . /`<ゞー((辷ソ/ゞ彡ゝ~/> /. /. . /. . . ./. . . ./l. `<///////≫ ' ヘ. .'., \/. . /. . . ./. . . ./. l . . . . . . .l. . . .l. . . . . .i. .ヽ ハ. ./. . . .,. . . ../. . .l. . . . . . .lV. . . l. . . . .ハ. . ) /ノ./. . . ./. . . /ー- l. . . . . . l. .V. . .l. . . . . . .,. .\ , {. .,. . . .l . ._,ィ==ミミl. . . . . .l - l、. .l. . . . . .l. .i. . . .Y ,'人.i. . . . l. . .弋 .゚_ノノ. .V. . .l. l zzkl. . l. . . . . .;. . ,. . ./ / l\. . l. ./. . . . . . . ..V. . ;..イ .。. }l. ..l. . . . . .l. . .,/ / l \./. . . . . . . . . .V. . .l^ - .l. .l. . . . . .l. / l / l l l\. . . . . . . .' .V. ..l. .゙゙´.,}. l. . . . . イ l / l l lヘ. \ ` . . . __. V. .l. . ./.l. l. . //, l ./ l i l .|ヽ ヽ 、. . . . . V l.イ. . l l/ / / l / l l l- l ...、` _--イ----< ./ / l / / l l l l l l r_ニヘ V / / l' / l l l l ノ_ノ^ヽ _|フヽ- -イヘ V / / l l / l _ィ/ハ l l ///ハ V ./ ヽ li γ /// ヘ l { /// / ∧〈 l l l / /// } l /// / ∧ ; l l 名前:ラケル・クラウディウス 性別:女 原作:GOD EATER2 一人称:私 二人称:貴方 口調:丁寧語 AA:GOD EATER/ラケル・クラウディウス.mlt フェンリル極致化技術開発局『フライア』の副開発室長であり、特殊部隊「ブラッド」の創設者。 「フェンリル」最高の頭脳を持つとされる科学者。 レア・クラウディウスの妹であるが、幼い時に事故にあったため下半身不随に陥りそれ以来、 車椅子を使用している。 「マグノリア=コンパス」という孤児養護施設の院長だった経歴があり、 何人かの隊員の育ての親でもある。 部下にはその印象を「ホタルのように儚い」と妖艶的に評されている。 一部では聖母のように崇められている一方で、ソーマ・シックザールのような一部からは 不信感を向けられている。 旧約聖書のヤコブの妻ラケルが名前の由来。 キャラ紹介 やる夫Wiki Wikipedia アニヲタWiki ニコ百 ピクペ 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 車椅子に乗った玩具 オリジナル ダディ物産の社員 主 まとめ R-18 完結 774が通る! オリジナル カミクイ電気店のおばあちゃん 常 まとめ あんこ 完結 居残り冒険者 冒険者シリーズ二次 コクブン地区の娼館の主 常 まとめ 予備 完結 苦学生やる夫は悪魔の世界で稼ぐようです 女神転生シリーズ 係員 常 第1話 R-18 あんこ やる夫は魔人と惹かれ合うようです 女神転生 やる夫の先生 常 まとめ 予備 R-18G あんこ完結 アル社長は悪の総帥(笑) オリジナル バレットを改造した科学者 準 第1話 R-18G あんこ完結 お兄様の恋姫無双 恋姫†無双 孫策役 準 まとめ 完結 お兄様のペルソナ4 ペルソナ4 マーガレット役 準 まとめ 予備 完結 ガラル地方でチャンピオンになったやる夫は、今度はパルデアに行くそうです ポケットモンスタースカーレット&バイオレット オーリム博士役 準 まとめ R-18 デーモンスレイヤー 鬼滅の刃 コゼットの母 準 まとめ 完結 成り上がり貴族の二代目は大変です(σ゜∀゜)σエークセレント!! 「侯爵嫡男好色物語」二次創作 聖都の司祭 準 初登場回 R-18 あんこ ポケットEATER ポケットモンスター ポケモンリーグの現チャンピオン 準 まとめ 完結 ミッドナイトダンス ヴァーレントゥーガ派生シナリオ 超絶お金持ち株式会社副社長の1人 準 初登場回 まとめ やる夫は生き残りたいようです 女神転生 ファントムソサエティ支部長 準 まとめ R-18 安価あんこ 完結 やる夫は変わるようです 女神転生 メシア教団の幹部、研究部門トップ 準 まとめ wiki R-18 安価 やる夫は再びの影時間に挑むペルソナ使いのようです ペルソナ3 桐条グループ対シャドウ対策・研究の責任者 準 まとめ 予備 R-18 安価あんこ 完結 やる夫はポケモン世界で何かを成すようです ポケットモンスターDPt タブーと呼ばれるポケモンの研究している研究者 準 wiki R-18 ACっぽい世界であんこもの アーマードコア 管理者に仕える女性 脇 まとめ R-18 あんこ完結 JKと呪いと時々オタク オリジナル 依頼者、石破ラケル 脇 まとめ rss 完結 宇宙冒険エクスプローラー 第二部~藤丸船団と『蒼』の宇宙~ オリジナル ミズガルズ市長 脇 まとめ R-18 第二部完 俺の魔物討伐学園生活はやはりどこか間違っている オリジナル やらない夫の母 脇 まとめ 予備 R-18 あんこ完結 彼らは未来を切り開くようです クリスタニア ギンガナムの協力者 脇 まとめ 岸波白野はフェンリル極東支部を作るようです GOD EATERシリーズ 本人役 脇 まとめ 安価 完結 三人娘の0円から始める冒険者生活 オリジナル 孤児院の院長。三人娘の親代わり 脇 まとめ 時間停止探索者やる夫 オリジナル 「夢幻世界シン」出身 脇 登場回 rss R-18 準にゃんの刃 鬼滅の刃? アメリカ合衆国大統領ルーズベルト 脇 まとめ 予備 あんこ 完結 真・女神転生ZEXAL 女神転生 ターミナルを開発した科学者 脇 まとめ R-18 完結 ファック・ザ・パコリング オリジナル 学会の生物学権威にしてドスケベーターの1人 脇 まとめ R-18 完結 冒険世界新米三人娘 オリジナル 孤児院の院長、(*1) 脇 まとめ 完結 魔剣使いとポンコツ生活 オリジナル 三賢人の1人、アルキメデス・メンデル 脇 まとめ 予備まとめwiki wiki R-18 ヤルオとDioは逃げるようです オリジナル テッペリン連合国の天才魔導研究者 脇 まとめ やる夫Wiki エター やる夫の伊東ライフ巨乳MM メタルマックス 廃病院の院長。グラップラーに協力している 脇 まとめ R-18 完結 やる夫は記憶が無い少年のようです オリジナル 科学者 脇 まとめ wiki R-18 やる夫は世界崩壊に備えるようです 女神転生 悪魔召喚プログラムを開発した科学者。スティーブン枠 脇 第1話 R-18 安価あんこ やる夫は誰かのために戦うようです アーマードコア4 オルデンブルク開発部、ネクスト部門所属の技術者 脇 まとめ R-18 やる夫は竜に呪われたようです オリジナル 研究者 脇 まとめ wiki エター 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考 孤児院世界 ヴィヴィオ オリジナル 孤児院の先生 まとめ R-18 短編 ラケルとねらう牙 その1 スカベンジャー二次 新興企業の令嬢 まとめ R-18 短編