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前のゲーム | 次のゲーム クリア条件 EDを見る 開始時間:2007/10/13(土) 18 37 35.13 終了時間:2007/10/14(日) 13 02 09.77 競走馬育成ゲームの出世作 「ベスト競馬ダービースタリオン」のリニューアル版で関西のレースが増えました さすがに後のシリーズ作品と違いはいろいろあるものの、 ゲームの基本的な大枠はこの頃から変わってないので シリーズに触れたことのある人ならすんなり入れるだろう そうでない人にはみんな優しく手ほどきしてあげてください( ^ω^) 目標は皐月賞、天皇賞(春)、ダービー、安田記念、宝塚記念、 天皇賞(秋)、菊花賞、マイルCS、ジャパンC、朝日杯3歳S、 スプリンターズS、有馬記念の全12G1制覇 牝馬はいないことになっていますw サンデーサイレンスがまだいないことに時代を感じます( ´ω`) 実況主よりアドバイス このゲームの一番苦しい局面は序盤です>< 序盤の金策さえ失敗しなければ軌道に乗れると思いますよ その為のコツを少し書いておきますね まず、初期繁殖牝馬には「スティールハート」を2年連続で種付けします 2年目にBookFull(売り切れ)だった場合、他の短距離種牡馬で代用しませう そして5歳になるまで走らせて、5歳になったら容赦なく引退しましょう(稼げそうなら延長してもおk) 調教は人によって個性がありますので仕様だけ教えておきます 脚部に掛かる負担は芝の方が大きいですが、芝はスピードを伸ばしてくれます(効果は一杯>強め>馬なり) そしてダートは芝ほど負担を掛けずにスタミナを伸ばしてくれます 合わせ調教は勝負根性を養い(叩き合いで勝つ確率が高まる) 一杯で追いきれば気性が穏やかになっていきます(出遅れやかかりが減る) レースによって伸びる能力もありますが、ほぼスピードと気性のみだと思ってください そして馬にはそれぞれ個別のベスト体重と言うのがあります 厩務員にふとめと言われなくなってから4kgほど減らしたあたりがいいんじゃないかな?かな? それから、調子が下向きになったら、ダート・合わせ・馬なりを連打しましょう 回復が早くなります(調子が悪い時期が長引くと、馬体重が増えにくくなり、結果として調教で鍛える余地が減ってしまいます) というわけでおまいらがんばれ! 参考: げーむのせつめいしょ 競争中止、骨折の連続 最初に勝ったマイルCS G1を7つも勝ったスネチャマ ハイセイコー産駒で勝てたダービー シメを飾ったスリルショー*ミアモーレ 全てがいい思い出、競馬最高! 最後に残ったG1、朝日杯3歳Sを勝利 エンディング画面 ハイセイコー産駒で取った思い出のダービー クリアに多大な貢献をした「スネチャマ」(殿堂入り)
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ダービースタリオン96 【だーびーすたりおんきゅうじゅうろく】 ジャンル シミュレーション 対応機種 スーパーファミコン 発売・開発元 アスキー 発売日 1996年3月15日 定価 12,800円 プレイ人数 1人 判定 良作 ポイント ライバルや騎手が実名化しファンファーレは現実再現になったパスワードでカセット間の交流が可能に唯一のサテラビュー対応「面白い配合」の登場 ダービースタリオンシリーズ 概要 変更点 評価点 賛否両論点 問題点 総評 その後の展開 余談 概要 1996年に発売した競馬シミュレーションゲーム「ダビスタシリーズ」の6作目(「全国版」を2作目とみなせば7作目)。 基本的なシステムは前作から引き継がれているため、本項では変更点のみにとどめるものとする。 ファミコン系ハードでは4作目だがゲームの地盤は完全に『III』ベースでマイナーチェンジのため『無印』→『全国版』同様と新しいナンバリング『IV』扱いにしていない(「3.5」のような位置付け)。 ゲームの根本は前作のマイナーチェンジだが実名化や後述の新機能の数々が高い評価を得ている。 変更点 レースプログラムが1996年準拠になった。 そのため展示室のGIレイを飾れる枠が3枚分増えた(*1)。 これらはレベル自体は低い部類なので、GIが増えたとはいえ全GI制覇のハードルは上がっていない。むしろ後述のライバル馬が姿を消したことで下がっている。 レース中以外でもリセットを押すと翌週に飛ばされるようになった。 セリ市でのリセマラが若干しにくくなった。 調教での故障「ちょっと脚を気にしながら走っているようです」「なんか様子が ヘンです・・・」が出たらリセットで簡単に帳消しにできなくなった。 セーブさえしなければできなくもないが他の馬の調教や予定していたレースを全てご破算にしなければならなくなるリスクがある。 幼駒や自家生産の繁殖牝馬を売却するとパスワードが発行され、それを入れることでその馬がセリ市に登場する。 これによりタダではないが(どころか売却時の10倍の値)、カセット間で産駒をやり取りすることができるようになった。 雑誌や攻略本などでは安くて強力な馬のパスワードが多数公開され、初心者を大いに救済した。現在もネット上で大量に公開されている。 自分で入力することも可能なので、有力馬のクローンを作ることもできる。 しかし、この馬をブリーダーズカップに出すと母が「たぼくじょうせいさんば(他牧場生産馬)」という扱いになる。大会では禁止される場合が多い。通常のゲーム内では全く問題はない。 サテラビューにも対応し、その放送から来るデータを受信できる。 サテラビューは、サテラビュー本体に加えて衛星アンテナ、AVセレクタ、8Mメモリーパックといった設備や周辺機器が必要なことから当初から普及せず、次世代ハードが既に普及していたことや、購入箇所の少なさ、システムの複雑さなどから利用者数が伸びず終了した。ダビスタシリーズにおいては本作のみの機能である。 この関係上本作のロムカセットは8Mメモリーパック対応のために同じサテラビュー対応の「SDガンダム GNEXT」などと同じ大きな形状をしている(*2)。 データ配信によって追加種牡馬をダウンロードすることができた。後にパスワードが公開されて単独でも利用可能になった。 音声による解説と実況付きで公式大会が放送され、またそれに対してゲーム内通貨(本作ではなくサテラビューのシステム上)を賭けることができた。 リアルな要素が強まった。 競走馬や騎手たちが全て実名になった。 後述の続編では騎手は再びなまったものに戻されている。 後に再び実名化されたものの、実名かつ似顔絵ありというのはシリーズでも本作のみの特徴である。 更にファンファーレも実際の曲が取り入れられた。 ブリーダーズカップのファンファーレはGIのものが使われるが、北海道の2つは関東版のものが使われる。 一部騎手のラインナップが変更。 栗東の御屋敷(小屋敷昭)が塩村(塩村克己)に、武豊(前作では変名で「滝」)が先行から自在になった。 塩村は1994年に秋の天皇賞をネーハイシーザーで勝ったことで若手の注目株となったが前作はそれから3ヶ月弱で発売されたことを考慮すると時期的に取り込めなかったので、本作まで持ち越されたのだろう。 外国人騎手としてオリビエ・ペリエ、マイケル・ロバーツが追加。 ゲーム内では名字(ラストネーム)のみの表記。前作で「リサ」だったリサ・クロップも「クロップ」になった。 デビュー前であれば名前の変更が可能になった。 初代から登場し続けたライバル馬の1985年生世代が引退。 アグリキャップ(オグリキャップ)、スーパークリック(スーパークリーク)、サクマチヨノオー(サクラチヨノオー)といった1988年クラシック世代(1985年生)がライバル馬から姿を消した。 彼らをはじめ10頭はブリーダーズカップになまった名前のまま初期登録されている(*3)。 ライバルとしてはいなくなったが、オグリキャップはシリーズでは初めて種牡馬として登場している。 種付け時「ニックス」「インブリード」に続く第3要素「面白い配合」の追加。 血統の多様性を評価したもので、いわゆる「異系の活力」的な概念をゲームで再現したもの。 主な効果は勝負根性の強化と、スピード・スタミナの上限値の上昇。特にリスクはない上、後者の効果により特にニックスやインブリードとの併用で効果を発揮する。仕様を知らなければ非常に見つけにくいが、現実の名馬を再現した配合で発生しやすい。 これにより「インブリードをしないと強い馬が生産できない」という悪しき傾向をなくし純粋なアウトブリードでも可能性を広げている(*4)。 これが告知されるのは「ニックス」「インブリード」非対象の場合のみだが、左記とダブっていた場合でも告知はされないが機能している(隠れ面白い配合)(*5)。 「面白い配合」については公式で仕様が明かされず、初期の攻略本でも未解明の要素として部分的に扱われるに留まっていた。ヘビーユーザー達がパソコン通信での情報交換を駆使して解明していった経緯がある。 「危険な配合」のリスクが大幅強化。 それまでは50%以上のインブリード「危険な配合(*6)」の弊害は大きいとはいえその悪影響は気性と丈夫さのみだったが、勝負根性にも大きく影響を及ぼすようになった。 これにより、それをすると脚元が弱くて故障しやすく気性が悪いのに根性なしというダメ馬になりやすく、通称「ノアノア(*7)」のような外道配合の有効性が非常に薄くなった。 前作で猛威を振るっていたナスルーラなどの「スピードダブルアップ」のインブリード効果がやや弱体化された。 前作にあった馬体重ループのバグ技が封じられた。 データ上の処理限界の下限値(256kg)以外に、それぞれの馬に適正体重-100kg程度に左記とは別口の予備的な下限値が設けられ、これに達すると調教ならば必ず「なんか様子がヘンです・・・」と出て「屈ケン炎」「かなりの重症です」「なんとか命はとりとめましたが…」の故障が発生するようになった(「屈ケン炎」が圧倒的に多い)。 坂路やプールならば上記のメッセージは出ないので対象外だがループさせようと思ったら週を送った場合のプラスで埋められてしまい、レースに出せば最低限レース後に故障発覚で上記いずれかになる。 そもそもどんな小柄な馬でも適正体重が300kg台になることはないので、300kg強の予備下限値から2回行っても4~8kgしか落とせない坂路やプールのみで256kgまで落とすこと自体不可能である。 評価点 すべてに亘ってリアル路線が強化。 今まではなまっていた名前のせいもあって、マヌケな響きが付いて回ったが、それらが解消された。 ファンファーレも現実通りになり、競馬を知っている層からすれば現実とイメージをリンクさせやすくなった。 2022年現在においても、現実のファンファーレを使用している競馬ゲームはダビスタシリーズのみである。 産駒の名前を後から変更可能になった。 これにより売却値や入厩までのコメントを見て付け直せるようになった。現実でも産まれた直後に馬名登録をするわけではないので、これもリアル路線の一環と言える。 今までは期待して付けたら気性難や根性なしだったりで即売り払ったり、走らせる気もなく即座に引退させたり、逆に片やハナから売り払うつもりで「アアイ」「アカ」(*8)などと雑に付ければ、それがまさかの高値が付いて、走らせてみれば強かったりとプレイヤーの意にそわない悲劇が多かったが、それが解消された。しかも売り払ったり無出走引退させても当分同じ名前が付けられないので、思い入れのある名前を再び使いたければ相当な時間をロスしなければならず、大いに不便だっただけに、それが解消できたのも大きい。 逆にダメな馬を売り払う時に適当に付け直して売ることもできるのでより便利になった。 パスワードにより楽しみ方の幅が拡大。 ファミコン時代から忌み嫌われたパスワードだが本作では一転、好まれている一面が強い。 それというのも、ブリーダーズカップだけでなく、自身が生産した繁殖牝馬を売却時取っておくことでタダではないが後のプレーで再利用出来たり、アスキー自身が発行するものを入れることで本作では引退した過去作の種牡馬トウショウボーイ(1992年に死没したため「全国版」までの登場)や、持ち込みの種牡馬であるサドラーズウェルズやレインボークエストなどを利用出来たりと非常にその用途を広げている。 これらの追加種牡馬はサテラビューで先行配信された後、パスワードが公開された例が多い。 無料で牧場を拡張したり資金を追加するといったお助けパスワードも用意されている。この方法は牧場名に依存したものではないためブリーダーズカップのパスワードは普通に発行される。 競馬通をニヤリとさせる面白い配合。 これに多いのが実際の名馬同士なのが典型で、一例として「ミルラインレート(ミルレーサー)×サンデーサイレンス=フジキセキ」「フィガロ(マガロ)×サンデーサイレンス=タヤスツヨシ」等であり、競馬通にとっては嬉しい要素であり、これらは攻略書籍でも広く知れ渡った。 サンデーサイレンスはインブリードでは有効なのが少ないがマイナー血統が多いので面白い配合になりやすく、価値を高めている。 その一方でアンドレアモンのように、アウトブリードの面白い配合が成立しやすく面白いと言われやすいが底力Cのためロクに効果を発揮できないものもいるが、その辺りの判断もしやすい。 いずれにしても前作における「アウトブリード=ダメな配合」という現実にそぐわない悪しき設定がいくらか改善された。 実際初期のチャンピオンホースは面白い配合とアウトブリードを駆使して生産されており、『III』における極端な多重インブリードに偏重した環境に慣れていた当時の多くのプレイヤーに少なからぬ衝撃を与えている。 特例として登場のマチカネイワシミズ。 『II』で登場した無料種牡馬マチカネイワシミズは1995年に種牡馬登録を抹消され用途変更になっていた。 そのため、本作では本来ならば登録から外されるはずだがシリーズ屈指の人気種牡馬だったため特例として登場している。 現実ではともかく、ダビスタでは屈指の人気だったので粋な計らい。 賛否両論点 1996年から中京競馬場の「高松宮杯」がGIになった影響でローテーションのスタイルが変わり森山、山藤厩舎の使い勝手が悪くなった。 それというもの6月1週になった高松宮杯に4歳馬でも出そうとするようになり(場合によっては5月4週の新GI「NHKマイルカップ」から連闘で)、キャンセルするとオークスや日本ダービーに使うことなくメトロポリタンステークスやエプソムカップに出そうとする。出したら出したで次は安田記念(又は金鯱賞)を目指す。また4歳秋も天皇賞(秋)に出してしまい菊花賞に出さないという悪癖を見せるようになった(牝馬の場合だと秋華賞には出す)。 このせいで、この両者のお任せに有力な馬を預けていると、オークス、日本ダービー、菊花賞、この3つのGIレイだけゼロで他ばっかりガンガンたまる異様な光景になる。そのため競馬をそれなりに知るビギナー層にとっての森山、山藤は「クラシックの価値がわからないクソ調教師」の汚名をほしいままにした。 裏を返せば格の高いこの3レースは自分でなんとかしろということでもある。また美浦の藤枝、奥田はオークス、日本ダービー、菊花賞にも積極的なので選択の幅を広げたことになる。「森山・山藤が優秀」という言葉を鵜のみにした初心者は、GIレイの獲得は多くてもクラシックは皐月賞と桜花賞ばかり蓄積するという形になるので、ある意味で展示室はプレイヤーの質を見極められる指標としてより強いものになった。 しかし、山藤はともかく森山はクラシックを視野に入れないなら旧来通り充分使えるので、その価値は失われていないし、セン馬に拘るならば屈指の去勢大好きなのでうってつけ。 また、このために本来は地味なGIII「エプソムカップ」がダビスタプレイヤーの間でネタとして一躍有名になった。 アグリキャップらの引退で強力なライバル馬が少なくなった。 とはいえ新登場のナリタブライアンは三冠馬にふさわしい強さだし、比較的手薄だった牝馬GIにもヒシアマゾンという強力馬が登場し隙が無くなった。最強の逃げ馬であるミホノブルボンは安定した強さを見せ、海外に目を向ければラムタラが最強馬として君臨している。 これら強力馬とカチ合わなければ勝てる実感が得やすくなった。また上位騎手の騎乗依頼へのハードルが下がったことで有名騎手を乗せやすくなった。因みに上記ヒシアマゾンの主戦は中堅騎手の中館英二というのもプレイヤーにとって上位機種枠を圧迫しないので助かるプラス要素である。 引退したとはいえブリーダーズカップにデフォルト登録されているので戦える機会がまったくなくなったわけではない。 人気種牡馬の能力が下方修正。 シンボリルドルフの気性がBからCにダウン。 安定がAからBになった点も含めて産駒によりムラが出るようになり、上ブレによる大物が出る可能性が増し、逆に下ブレによるクズ馬が出るリスクも増した(*9)。 つまり安定型はサンデーサイレンス、ノーザンテースト、リアルシャダイあたりが担い、対してルドルフはムラによる大物誕生に期待するようなタイプ(前々作でのトニービンのような位置付け)として差別化されたことになる。 しかし実際のルドルフはモガミやサッカーボーイといった気性が大いに難ありなものではなかった上に、そもそも『II』以前は気性Aだったというのも相まって非常に違和感がある。 トニービンの底力がAからBにダウン。 初年度産駒からウイニングチケット、ベガなど1993年のクラシックホースを輩出してきた人気種牡馬で、以後2年間はブライアンズタイムやサンデーサイレンスの台頭もあって多少霞んだイメージは否めないにせよノースフライトが1994年のマイルGIを連勝し、サクラチトセオーが1995年秋の天皇賞を制するなど(*10)産駒成績で申し分ないには違いなく、顕著な衰えを見せたわけでもないのに底力パワーダウンという明らかにマイナス評価がされているのは解せないものがある。 登場順に比較すると、『II』(1300万)では気性B、底力A、安定Bで地味に荒れる魅力があったのだが『III』(1400万)では安定Aになった時点で少々評価は微妙になったものの、高い肌馬との相性が良くなった意味でまんざら悪くはなかった。しかし本作では肝心な底力のパワーダウンはいただけない。 なのに種付け料は1500万と高くなり、能力でも1400万のブライアンズタイムより劣る存在になってしまっているなど、いろいろ首をかしげたくなる。 もっとも、新種牡馬や新システムとの兼ね合いも含め、既存の種牡馬が下方修正含めたパラメータ調整をされるのは仕方ないことである。 問題点 外道配合の荒業が封じられ、調教の馬体重ループも封じられたが新たなイカサマが誕生した。 それは、お任せ厩舎に預けておいて、月単位で飛ばしているとレースにも自動で出るのだが、そのレース中にリセットすると、再開時なんと同じ週から始まるので、再度同じレースが見られる。 騎手への指示が同じ(「任せる」「マーク」以外)なら全く同じ結果が出るので、先に上記の手段で着順掲示板を見てリセットすれば馬券の答えが最初から分かっているのと同じなので100%的中できてしまうのだ。ゲームとしては大いに問題である。 武豊は人気が集まりやすいので、武豊を主戦としレースにガンガン使う「古窪厩舎」がまさにうってつけで、同時に武豊は戦法タイプが自在になったとはいえ実は逃げだけは苦手なので、自分の馬に武豊を乗せて人気を集めておいて逃げると負けやすくなり、波乱になりやすいという意味でも二重で美味しく、序盤は確定馬券目当てに「お任せ古窪」が続出した。 また、この方法はイカサマであっても特殊な牧場名で大金を所持したわけではないためブリーダーズカップのパスワードも問題なく発行される。 種牡馬リストの最上位がサンデーサイレンスになっているのにライバル馬にその産駒がいない。 サンデーサイレンスは1991年から日本で種牡馬として起用され、1994年に初年度産駒がデビューし1995年は4歳(ジェニュインやタヤスツヨシなど)・3歳(バブルガムフェローなど)の二世代だけでリーディングサイアーを取ったことで一躍その名を轟かせたが、ゲームではその産駒はライバルとして全く出てこない。 ただ、シリーズの慣例からすると「発売2年前のクラシック世代」までがライバル馬の目安なので、登場しない事自体は不自然ではない。前作にもナリタブライアン等はいなかった。古馬としての活躍が未知数の馬は出しづらいのだろう(*11)。 上記の通り、スターホース目白押しな上にアグリキャップらがいなくなったのでその穴埋めとして起用しても良さそうなだけに残念なイメージが強い。彼らがいれば多少なりともライバル層が薄くなった手ぬるさをカバーできていたであろう。 相変わらず危険な配合を止めてくれない牧場長。 「うーん…これは危険な配合ですが…」と言いながら「わかりました。では種付けします。」と迷いもなくやってしまう。 これは前作まででも同じだが、リセットで簡単に回避できた。今作では強制的に週が送られてしまうことを踏まえると少々気が利かない。 本作では「ノアノア」など危険な配合の有効性が薄れただけに、危険な自覚があるのならば「はい」「いいえ」の選択ぐらいはさせてもらいたい。 中晩成馬 晩成型の種牡馬をつけるとたまに生まれる新たな成長タイプの馬で、普通馬よりもやや晩成寄りなためこう呼ばれる。晩成寄りのくせにピークは早熟馬と同じというとんでもない成長タイプである。なぜこんな使い物にならないタイプを新設したのだろうか? しかもピークが過ぎても告知されないのでなかなか気付きにくいのも難点。 同じようにバグとしか思えない成長型は前作まででも出現したが、研究が進んだ本作だからこそ問題視された部分がある。 総評 根本的なシステムは前作をそのまま受け継ぎ、データを入れ替えたマイナーチェンジにすぎないが、リアル要素の充実もあって、それにとどまらないものになっている。 サテラビューこそ使える者が限られるが、パスワードによる配合の幅が広がっただけでなく、危険な配合の穴だった部分や、レース中以外でのリセットによるイカサマの防止もあり、より実力が試されやすいものになったと言えるだろう。 また批判的意見もあるが、オークス、ダービーとクラシックの最高峰に関しては他人任せでは取りにくくなったことで、まさに実力証明のようなレースとなった点はよりこのゲームの奥深さにつながっている。 その後の展開 1997年7月17日にプレイステーションソフトとして初の『ダービースタリオン』が発売。 全体的にモデルチェンジし、調教のマニュアル、オートが途中切り替えできるようになったり、セリ市が常時開催でなくなったりしている。 また自分の所有馬が種牡馬になった場合、旧来作では実質「引退時に乗馬としてタダで引き取られるかわりに種牡馬として買い手が付き成績に応じた売却金額分の金を残してくれる」だけだったが、この作品ではセリ市限定で、その産駒が出てくるようになった。相対的に幼駒のセリ市の価値も上げている。 一方でライバル馬の実名はそのままでも、騎手がなまった名前に戻された残念な一面もある。 『96』の時点で騎手会に無断での使用だったので問題視された。後に和解したのか、『ダービースタリオン64』以降は再び実名になっているが、得意戦法などの寸評はオミットされ、リーディングを基準に序列化しつつも明確なランク分けは避けられるようになった。 スーパーファミコンとしては1998年9月1日に『ダービースタリオン98』が発売。 販売は任天堂。こちらは本作よりも『III』に近いマイナーチェンジ(*12)でスーパーファミコンではシリーズ最終作。種牡馬や繁殖牝馬はPS版と同様で、PS版の配合理論も採用され、パスワードもPS版と互換性がある。 ニンテンドウパワー専用ソフトのため、シリーズでもかなりマイナーな部類に入る(*13)。 それでも当時の書き換えランキングでは高順位に位置しており(参考)、中古のSFメモリカセットにもこのタイトルが入っていることが多かったため、それなりに売れてはいたようである。 カセットに最初からデータを書き込んだ「プリライト版」も店頭予約取り寄せで販売された。限定販売にもかかわらずオークション等でよく見かけるあたり、こちらもけっこう売れていたようだ。 なお『ダビスタ98』は書き換え用カセットのうち、ゲームデータに32Mbit中24Mbit、セーブ領域には256kbit全てを使う。ゲームデータ残り8Mbitのうちゲーム選択メニューに4Mbitを使うため、ダビスタ98を消さずに追記できるソフトは4Mbitかつセーブ機能のないタイトルのみに限られた。 インブリードに関する重大なバグがあり、ゲームバランスがおかしくなっただけでなく、これまで培ってきた配合理論を根底からぶち壊すことになった。マイナー作品で被害者が少なかったのが不幸中の幸い。 余談 説明書では騎手の名前が旧来通りなまったものになっているため「マイナーチェンジだから前作の画面を流用している」と思われがちだが実はそうではない。 実際の前作のものなら栗東の最下位騎手が「御屋敷」のはずだが、説明書ではその枠が「潮村」と本作で新登場した「塩村」を変名したものになっている。 恐らく当初は旧来通りなまった名前で行く予定で、だいぶ直前になって実名化に舵を切ったと思われる。 前作や前々作にあったデモムービーがなくなり、非常にシンプルなタイトル画面になった。サテラビュー連動を意味する人工衛星が横切るくらいである。 本作で騎手は実名になり「滝」が「武豊」になったが、現実では当時、武姓の騎手は他にいなかったため「武」のみの表記だった。 翌1997年に実弟の武幸四郎がデビューしたため現実でもゲームと同様「武豊」表記になった(*14)。 幸四郎は「武豊の弟」として早くから注目株でデビューも近かったため、それを見越して取り入れたものと思われる(*15)。 以後のシリーズ作品では公式で実名に戻るまで武豊は「滝登」という表記になる。 ブリーダーズカップでの不正が横行 当時は公式・非公式問わず様々な大会が行われていたが、馬の能力値をデータ改造した「改造馬」などを出場させたり、雑誌などで公開されていた他人の馬のパスワード(*16)で参加するモラルの無いプレイヤーによって、公式ブリーダーズカップの混乱は収まらなかった。 なお本作内で生産した馬に限らず、『II』や『III』、PC版『EX』のパスワードも読み込めるのだが、文字数によって区別できるようになっており、通常は96で生産された馬のみが参加可能であった。 騎手が実名になり、リアルな競馬とイメージを重ねやすくなった一方で現実の競馬に疎い人は騎手の「岡(岡潤一郎)(*17)」を「岡部(岡部幸雄)」と見間違えたという事例が多々あった。 岡潤一郎騎手は1988年デビューで栗東の安藤正敏厩舎所属。「ジューンペー」という愛称で親しまれ早くからその優れた才能を発揮して活躍し同年JRA賞最優秀新人賞に輝いた。1990年にはその才能を見込まれてオグリキャップにも騎乗したことあったほどで将来も有望だったが1993年1月、新馬戦での落馬事故により翌月若干24歳の若さでこの世を去った。 前作では「丘」と「小田部」、それ以前では「おか(そのまま)」と「おたべ」と明らかに違う字だったのだが、実名化したことで同じ「岡」の字を持つようになり、また岡部は一番乗せたい騎手なので自ずと名前も頭に入り同時に「岡」の字についつい反応しやすくなる習性がついて、同じ「岡」を持つ岡騎手が一瞬「岡部」に見えてしまったようだ。 しかし、まんざら悪いことばかりではなく、当時は岡騎手の死去から既にまる3年が経過し、普段の競馬ニュースなどではすっかり取り上げられなくなったこともあり競馬ブームが波に乗った前作あたり(彼の死後)からゲームを通して競馬ファンになった者にとっては岡騎手の知名度は低かったので、これを機に岡騎手に興味を抱かせるきっかけにもなった。生存していればプレイヤー馬にも乗せることができたと思われる(引退した騎手はプレイヤー馬には基本乗せられない仕様)。 この年行われた第26回高松宮杯はスプリントGIになって初開催で前々年の三冠馬ナリタブライアン(当時旧表記で6歳)が出走して話題となった。 しかしいくら三冠馬で当時の現役馬の中では実績ナンバーワンとはいえ中長距離クラスの馬にとっては明らかに短すぎる距離で、そんな距離を得意とする生粋のスプリンター相手に戦うは不利と見られ(*18)、更に前走「天皇賞・春(3200m)」との距離の乖離が大きいことも不安視され1番人気は取れず(それでも2番人気)結果もやっとこの4着だった。そしてこれを最後に屈ケン炎を発症し引退に追い込まれたためラストランになった。 実際に行われたのは5月、ゲーム発売は3月なので、そんな想定などできるはずもないためゲーム中では当然出てこない。よって本作中最も取りやすいGIである。 ナリタブライアン以外で実際に出走した面々のうちゲーム中でも登場する馬はビコーペガサスとフジノマッケンオーとドージマムテキがいるが、この3頭ともゲーム中の同レースでは出てこない。当該レースのライバルはサクラバクシンオーやヤマニンゼファーなど主に1990年代前半にスプリント~マイル戦線で活躍していた面々が顔をそろえている(厳密には95年までのCBC賞+ニシノフラワーなどG1クラスの馬)。なお95年までの高松宮杯は距離2000格GIIでそちらの出走馬は金鯱賞(96年からそれまでの距離1800格GIIIだったのが旧高松宮杯と同じ距離2000格GIIに昇格)で顔合わせる。 なお本作には厳密な意味での距離適性という概念がなく、長距離型の馬を短距離戦に出走させることで能力にデバフがかかるような仕様もないため、長距離で強い馬(スタミナがあって気性が落ち着いている)はスピードが足りていれば短距離でも強い仕様なので、仮に本作のナリタブライアンが高松宮杯に出たら強敵になっていたと思われる。これは実史通り出走してくるPS版で実感できる。実際勝ったフラワーパークより重い印奪って勝ってしまうケースも多い。
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本項目ではファミコン版『ベスト競馬 ダービースタリオン』とマイナーチェンジの『ダービースタリオン 全国版』について併記します。 ベスト競馬 ダービースタリオン 概要 内容 評価点 賛否両論点 問題点 総評 その後の展開 余談 ダービースタリオン 全国版 概要(全国版) 変更点(全国版) 評価点(全国版) 問題点(全国版) 総評(全国版) その後の展開(全国版) 余談(全国版) [部分編集] ベスト競馬 ダービースタリオン 【べすとけいば だーびーすたりおん】 ジャンル シミュレーション 対応機種 ファミリーコンピュータ 発売・開発元 アスキー 発売日 1991年12月21日 定価 8,900円 プレイ人数 1人 判定 良作 ポイント 初の競走馬育成ゲーム断片的ながらも高い再現度競走中止→予後不良は1作目にして早くもトラウマ予後不良という四字熟語のような専門用語を有名にした ダービースタリオンシリーズ 概要 1991年末に発売した競馬シミュレーションゲーム。通称「ダビスタ」として後に一世を風靡することになるシリーズの初作。後述するように主に関東のレースが収録されていることから、後に発売された『ダービースタリオン 全国版』に対して「関東版」とも呼ばれる。 プレイヤーが操作するのではなく選手のデータを入力して観戦する野球シミュレーターゲーム『ベストプレープロ野球』(1988年 アスキー)の開発者である薗部博之氏が制作。 それまでファミコンの競馬ゲームは『ファミリージョッキー』(1987年4月 ナムコ)『競馬シミュレーション 本命』(1989年4月 日本物産)ぐらいでほとんどマイナーな存在だった。 前者は競馬でもレースゲーム、後者はゲームというよりファミコンというゲーム機を使った予想ソフトなので、本格的な競馬のゲームでは初と言えるだろう。 登場する騎手やライバル馬は、中央競馬に実在するものをもじったものになっている(*1)(一部例外あり)(*2)。 種牡馬は実名がそのまま使われ、繁殖牝馬は原則として実在の繁殖牝馬がモデルとなっている(*3)が名前はもじられている(*4)。 内容 競走馬を生産・育成してすべてのGI(ジーワン)制覇を目指すゲーム。 競走馬育成の生産、維持にも金がかかるので、その経営もしなければならない。 システム ステージは牧場、厩舎、競馬場となる。 競馬会の構造は簡略化されており、競馬場は関東(東京・中山・新潟)のみ。京都は京都新聞杯(GII)、天皇賞・春(GI)、菊花賞(GI)、マイルチャンピオンシップ(GI)、阪神は宝塚記念(GI)一部レースのみで登場する。 初期状態では繁殖牝馬1頭と資金1500万円の状態で始まる。 最初に与えられる繁殖牝馬はもちろん最低クラスのもの。 これに種付けし、生産してレースに出すなり、売却するなりして資金を増やしていく。あるいは即座に売り払って2歳馬を購入する手もある。 稼いだ資金でより強い繁殖牝馬を買って、強い種馬と種付けすることで、さらに稼げる馬を育てていくというのがゲームの基本的な流れとなる。 一方で初期牝馬でも組み合わせや運次第でGIホースを誕生させられるので、チャンスブレッドを期待する楽しみもある。 本作には牝馬のレースが実装されていないため牡馬しか産まれない。牝馬が登場するのはライバル馬と繫殖牝馬のみ。 馬の維持管理費として牧場にいる馬は1頭につき10万、厩舎にいる馬は1頭につき40万。 これは月がかわるタイミングで徴収される。 資金がゼロになると破産でゲームオーバーとなる。 引退する馬はGIを勝っていれば種牡馬として買い取ってもらえるが、その馬で種付けはできない。 あくまで本来タダで失うところ、金になってくれるという程度。 GIを3勝以上していれば、殿堂入りとしてその名前が記録される。 競走馬の基本パラメータのうち、レースに直接関わるのはスピード、スタミナ、気性、勝負根性の4つ。さらに頑丈度、疲労回復力、調子、馬体重、成長度といった要素でパフォーマンスが変わる。 気性が悪いと出遅れたり、道中で作戦指示に従わず勝手に前に行ってしまいスタミナを浪費したり(通称「かかり」)する。 勝負根性があると、直線で馬体を合わせて競り合った場合に勝ちやすくなる。 競り勝つと前に出て競り負けた方はそのまままるでスピードを吸い取られたように失速する。 頑丈度が高いと、調教やレースで故障しにくい。またレース後に体調を崩して絶不調になるケースが少なくなる。 回復力が高いとレース後の疲労が抜けやすくなり、短い間隔で出走を繰り返してもタフに走れる。 調子はいわゆるバイオリズムで、不調時にレースに出してはいくら能力の高い馬と言えど、その力を満足に発揮できない。 馬体重は現実でもある馬の体重で、馬自身図体が大きいのもいれば小柄なのもいるので理想的な体重は異なる。太すぎるとスピードに、細すぎるとスタミナに悪影響がある。 成長度は大きく分けて「早熟」「普通」「晩成」に分類される。 それぞれピークの時期が異なり早熟は大体4歳中期ぐらい、普通は5歳後期、晩成は7歳ぐらい。 成長パターンは父親からの遺伝の要素が大きいが絶対ではなく、正反対のタイプが産まれることもある。 調教やレースで故障することがある。故障の種類は下記5種類。()はその完治までの目安。 ハ行(2週~2ヶ月) 「ハギョウ」ではなく「ハコウ(跛行)」と呼称。歩様の異常のことで、調教や出走は可能だが、更なる重症を引き起こす可能性があり、またレースでも満足に能力など発揮できないので休ませるが得策。 ソエ(1~3ヶ月) 3歳時~4歳初期に発生する故障で、すねにコブができる。調教や出走はハ行同様に可能だが、同様の理由で休ませるが得策。 屈腱炎(2~6ヶ月) 前脚にある屈腱(くっけん)に炎症を起こして腫れあがる重症で、調教も出走もできない。完治しても以降再発しやすくなる(*5)。 骨折(3ヶ月~1年以上) そのままの意味。当然調教も出走もできない。 数ヶ月で治る軽症の場合もあれば、1年以上治らない場合もあり、年齢によっては事実上の「競走能力喪失」となる場合もある。 いずれの場合も完治するまでは重篤の度合いはわからないので育成計画を大きく狂わせることになる。 予後不良(安楽死) 故障の中でも特に重く最悪な症状で、治る見込みがないため安楽死処分が取られる。後述するがレース中に競走中止のアナウンスが出てきた場合にのみ発生する可能性があり、調教で発生することはないのが幸い。 この場合、レース後に予後不良の診断がされ安楽死の処分が下されたとのメッセージがレクイエム調の音楽と共に現れるが、このメッセージが黒背景に白文字(しかも予後不良の文字は大文字)と非常にトラウマチックなものになっている。 時間の流れについては極めて簡略化されている。 プレイヤーの所有馬は歳を取るが、種牡馬は不死身であり、ライバル馬の年齢も数年でループする。 繁殖牝馬には寿命の概念があるが、たとえ死んでしまっても同じ馬が(若返った状態で)再び市場に現れることがある。 今作の繁殖牝馬は年齢表記が無いが、産駒を出産するほど受胎率が下がり、死亡率が高くなるという設定である。 要は、発売された頃の競馬界を延々とループするようなものであり、これは良くも悪くもダビスタシリーズの特徴となっている。 税務署 その月の終わりに100億円以上の資金を持っていると、50億円を徴収されるという鬼畜イベントが発生する。 もっとも、100億円も貯まる頃には既に資金は使い切れないほど持っているわけであり、破産危機になるようなことはまずない。 際限なくお金を持つことはシステム上不可能なので、それを誤魔化すためのイベントだと考えられる。 牧場 主に馬の生産と売買、放牧馬の確認を行う。 生産の方法は繁殖牝馬に種付を行い(4月)、5月1週に受胎したか確認でき、受胎したら翌年4月に生まれるので名前を付ける。 5月以降には種付けすることはできない。不受胎が発覚したらその年は空胎ということになる。 種牡馬と繁殖牝馬の血統内に同じ種牡馬がいると「クロス(インブリード)」が成立し、プラスにしろマイナスにしろ様々な効果が発生する。 うまく活用すれば、初期繁殖牝馬からでもGIを勝てる馬が誕生することもある。 デメリットとして気性や体質に悪影響が出やすくなる。特に血が濃くなりすぎると弊害のほうが大きくなる。 所有馬の売却は3歳(*6)になるとできなくなり、走らせる気がないなら引退させるしかないので、売るなら2歳までに行う必要がある。 後のシリーズ作品では能力によって売却価格が変わるが、ファミコン版の2作品では両親の血統のみで金額が固定されている。 厩舎から放牧させた競走馬も牧場で管理される。 骨折などの重傷は放牧させないと完治しない。 また放牧には調子をリセットさせる効果もあるので手っ取り早く調子を好調にしたい時は放牧も視野に入る。 但し、放牧は最低でも1ケ月行う必要があり、その間は体重のコントロールができない(一定値まで増え続けてしまう)デメリットもある。 市場 4月~9月までは二歳馬、10月~3月は繁殖牝馬を購入できる。 登場する馬はランダム。二歳馬はゲーム内に登場するすべての種牡馬と繁殖牝馬の組み合わせから選ばれる。 後のシリーズでは競売(セリ)方式だが、ファミコン版では定額での買い切りとなっている。 展示室 現在までに制覇したGIタイトルを確認できる。 厩舎 主に調教や出走登録を行う。 調教は、1頭につき週に2回まで行える。ただし2回目の調教では故障が発生しやすい。 コース(「ダート」or「芝」)、方式(「単走」or「併せ馬」)、強度(「馬なり」or「強目」or「一杯」)を選ぶことができる。 ダートはスタミナの強化、芝はスピードの強化に用いる(「馬なり」では無効)。 「併せ馬」をすると「単走」よりも調子のバイオリズムが進行しやすくなる。 「一杯」はスピードやスタミナの強化度合いは「強目」と変わらないが、勝負根性を鍛える追加効果がある。 「馬なり」は能力自体は伸びないが、負担をかけずに調子を確認したり、レース前の追切(*7)に使う分には問題ない。 調教による馬体重増減は「馬なり」は変化なし、「強め」で-2kg、「一杯」で-4kg、「併せ馬」でさらに-2kg(「併せ馬」「一杯」ならば-6kg)。 気性は調教では改善されず、実戦を経験しなければならないものの、調教の有無にかかわらず厩舎にいるとことでも少しずつ改善される。 基本は自分の条件で出走し、格上は挑戦は1段階上のみ有効。流石に新馬・未勝利馬は格上挑戦自体不可で、それ以外の格上レースに使おうとした場合「そのレースに使うのはムチャです」と調教師に止められ登録できない。 クラシックには正式なトライアルも用いられている。 その対象のレースで既定の着順以内に入るか、既定の獲得賞金に達していればが条件。 つまり、賞金額に達していない条件馬でもトライアルで決められた着順に入着できていれば出走できる。 またクラシックやグランプリ、ジャパンカップなどは、それぞれの賞金に満たないとオープンでも出走不可。 前のレースで勝ち馬から24馬身離されると「タイムオーバー」となり、4週間出走できない。 競馬場 主にレースを行う。レースは常に8頭立て。 自分の所有馬が出走する場合、作戦を伝える。伝えないと騎手に任せる形になる。 また馬券購入もできる。メインレースのみ、自分の馬に関係なく観戦し馬券購入もできる。 馬券は単勝、複勝、連勝(全レース8頭立てなので馬連のみ)の3通りで、それぞれ5通りずつ購入できる。 オッズを確認することで、自分の馬が出走馬の中でどの程度の強さかある程度は判別可能。 レースのパートは「スタート」→「道中」→「ゴール前最後の直線」→「着順掲示板(結果告知)」に分かれている。 「スタート」では「好スタート」「出遅れ」があり、後者は気性が悪い馬ほど、また騎手のレベルが低いほど起こりやすい。 「道中」パートでも気性が悪いと折り合いがつかずにスタミナを浪費することがある。さらに、後半では故障が発生する可能性がある(ライバル馬は発生しない)。故障が発生した場合「ゴール前最後の直線」に入ったと同時に競争中止が告げられる。 上記調教や、レース後の故障(*8)と違って、この場合のみ予後不良となる可能性がある。 評価点 競馬シミュレーションゲームの草分け 以後人気ジャンルとなる競馬シミュレーションゲームにおいて本作は草分けとなり、現実における競馬ブームとの相乗効果もあり一大ムーブメントを巻き起こした。 生産・育成・競走という競馬を形成する要素を一通り楽しめるシミュレーションには独特の中毒性があり、熱中するユーザーも多かった。 特に生産については現実の競走馬以上に夢の血統を組み合わせることができる。「名馬を組み合わせた最強馬」「自身の好きな馬の血統を強くする」「一芸に秀でた馬を生産する」などオリジナリティある馬の生産が可能である。 貴重な競馬メインのゲーム 「競馬」というジャンル自体未成年のユーザーには馴染みのない題材であるが、未成年のユーザーにも分かりやすく競馬の魅力を伝えている。 また大人の競馬ファンも庶民には到底夢のまた夢(*9)である、馬主のシミュレーションができるというゲームならではの強みがある。 まだファミコンということでグラフィックも音源もかなりチープだが、それがうまく作用して後の『III』のようなサクサク進める操作性につながっている。 特にセーブや牧場と厩舎の行き来は後のシリーズよりもうんとスムーズに可能。 調教のパターンもダートならスタミナ、芝ならスピード、一杯で勝負根性強化と、特性がハッキリ分かれていてシンプルで分かりやすい。 単走だと調子維持、併せ馬なら調子を変えるというのもわかりやすい。 このため、素人でもおおまかなイメージはつけられる。 薗部氏によると調教は開発期間終盤の1ヶ月で突貫工事で作成したとのこと。しかしシステムが分かりやすいためか後年出た他の競馬シミュレーションゲームもこぞって本シリーズの調教システムを模倣している。(参考) クラシックは単純な賞金基準だけでなく、正式なトライアルも導入されているなど本格的。 実際このために関東固定のゲームでGIでもないのに京都新聞杯が特例として導入されているほど。 馬券も単勝、連勝複式だけでなく複勝まで網羅されている。 また、それも全買いリセマラによる過剰な儲けでバランスが崩れない範疇にとどめられている。 これにより「本来の競走馬育成するより馬券で儲ける方が初期資金を得やすい」というショートカットをやりにくくしている。 ちなみに調教師などの競馬関係者が馬券を買うのは競馬法違反になるのだが、あくまでプレイヤーの立場は馬主なので問題はない。 賛否両論点 未勝利のまま4歳10月を迎えると「もう出られるレースがありません。残念ながら引退しかないようです。」と言われて出られなくなる。また10歳になるとすべてのレースに出られなくなる。つまり事実上の強制引退である。 特に未勝利の切り捨ては少々理不尽にも感じられる。4歳10月になると未勝利がなくなり(*10)、いきなり「500万」になるのだが、あくまで「500万以下」なので、それを上回るのが出走できないだけで未勝利(本賞金ゼロ万)でも、それ以下には違いないので拒絶されることはない(「格上挑戦」扱いになるので出走枠以上の登録がある場合優先的に除外される)。 実際の中央競馬では未勝利のまま5歳になっても500万(1勝クラス)に出走は可能だが、東京・中山・京都・阪神では不可のため遠征が必須(*11)という条件の悪さに加えて上記の通り登録頭数が多いと除外されやすいので障害転向(障害ならば古馬でも未勝利戦がある)や、地方競馬への転向を取ることが多いので、一応当らずとも遠からずではある(*12)。 10歳以上で出走できないのはそもそも現実の競馬には即していない。 勿論衰えが顕著すぎて勝負にならないので、そこまで走る馬は滅多にいないだけだが、地方競馬などでは出走手当のみを目当てに年齢関係なく潰れるまで毎週毎週走らされた馬もいる。また2000年代に入ると調教技術の進歩なども相まって逆に大事に長く使う考え方も普及し、中にはマカヒキのようにダービーを制しながら現9歳(当時で言うところの10歳)になっても競走馬として現役である馬もいる。 システム的な都合としては、出馬表などに2桁の年齢を表記するスペースが無いためだと思われる。 馬が故障しやすい上、重傷からの復帰が困難である。 故障しやすい根本的な理由としては調教パターンの少なさであり、次回作以降における坂路やプールのように「脚元に負担をかけない調教」が存在しない。 輸送による体重減もないので、体重を絞るにはとにかくレースに出すか調教するしかない。当然、そのたびに負担がかかる。 特に骨折や屈腱炎で長期休養した場合は体重が上限まで増えてしまう。よって減量のためにただでさえ弱った脚を酷使する必要があり、再度故障する悪循環に陥りやすい。 そのため、攻略本などには「健康Cの種牡馬は絶対使わない」というプレイヤーの声が多数寄せられていた。 「脚元の弱い馬を苦心して仕上げるのも楽しみの一つ」という擁護の声もあるのだが……。 インブリードに関する設定が不完全 そもそも血統内でも主要な種牡馬以外は空欄であり、それらはインブリードの対象にならない。そのため現実馬の血統知識があまり役に立たない。 かなり思い切った切り捨てだが、だからこそファミコンのスペックでも競馬シミュレーションを成立させられた面もあると思われるので英断と言える。 以降のシリーズにも言えることだが、血統内において牝馬の存在は完全に無視されており、当然インブリード扱いにならない。 ミスかバランス調整かは不明だが、一部の血統が書き換えられており本来成立しないはずのインブリードが思わぬ形で成立したり、逆に成立するはずのインブリードが不発になる場合がある。プレイヤーにとっては有利にも不利にも働く。 スピード偏重のゲームバランス 基本的にスピードさえあればあらゆるレースに勝てる仕様となっている。 スタミナや根性・気性は無意味ではないが、あくまでも補助的な効果であり、スピードの裏付けを前提にしてレースを安定化させる程度の意味しかない。 そのため、攻略法としてはとにかく短距離種牡馬を付けたり、スピードアップのインブリードを狙うことが有効で、長距離GIだろうがこの方法で勝ててしまう。 本来、距離適性が短距離に偏った種牡馬を付けるとスピードの代償にスタミナが下がり、結果として長距離レースが苦手になるはずだが、スタミナの影響が薄い本作においてはスピードアップのメリットが極端に大きい。 スティールハート(*13)産駒で菊花賞を逃げ切って優勝というのは、初期のダビスタシリーズを象徴する語り草である。 とはいえ初心者にとってはスピード最重視というわかりやすい攻略法が存在するということであり、ゲーム全体のハードルを下げることに成功している。 開発者の薗部氏は、後のインタビュー(*14)で「スピードを第一にしないとゲーム全体がつまらなくなる」という趣旨の発言をしており、ある程度は意図的な調整だったと思われる。 シリーズを重ねるごとにサブパラメータの影響が大きくなり、スピード一辺倒ではクリアできないようになっていく。 リセットでやり直しができる。 本作はオートセーブではなく、終了画面を開く(移動画面でBを押す)ことでセーブされる。そのため、リセットすればセーブ以降の出来事をなかったことにできる。 レースのやり直しも可能。優勝したり馬券が当たるまでリセットを繰り返すことができる。繁殖牝馬の死亡も回避できる。 自重しなければかなりのヌルゲーになるが、他のゲームも含めてリセットでやり直すこと自体は一般的なので、使うかどうかはプレイスタイル次第である。 次回作以降はオートセーブが採用されて単純なやり直しができなくなったが、ターボファイルでバックアップを取れば(手間はかかるが)同様のことは可能。 問題点 牝馬を育てられない。そもそも産まれることすらないのは非常に不自然である。 牡馬と異なり牝馬は引退後に多くが繁殖に上がるが、ゲームでそれを実現するとプログラムが複雑になりすぎるので牝馬自体をオミットしたと開発者がコメントしている。 当時から要望が多かったためか、ハードスペックが向上した以降のシリーズでは真っ先に実装されている。 不調時の紛らわしいコメント。 「調子は特に良くもないし 悪くもありません」というコメントは一見中間っぽい状態に思えるが実は不調一歩手前なので紛らわしい。 レース中の馬が見分けづらい。 勝負服は全員白。さらにスタート時とゴール前を除いた「道中」では、馬が実際の毛色に関わらず全て同じ黒っぽい色で表示される。 よって帽子で見分けるしかないのだが、赤(3枠)と桃(8枠)が全く同じ色である。黒(2枠)と青(4枠)、黄(5枠)と橙(7枠)も同じではないが見分けづらい。 ファミコンの表示色の限界もあるだろうが、帽子の色は『全国版』でやや改善されている。 悲劇でもないのにトラウマな演出をする。 本作では繁殖牝馬が死亡した時にも予後不良と同じような演出をしてレクイエムのような曲を流す。 これは読みようがなく、しかもいきなり発生するのである意味予後不良よりトラウマ級(*15)。 本賞金額を確認できない。 クラシックを始めとするGIレースでは一定以上の「本賞金(*16)」を獲得していることが出走条件だが、この金額を確認できない。 条件についてもゲーム上では不可視の上、出走できない理由も教えてくれない。一応説明書には書いてあるのだが、ゲーム中でも無茶な格上挑戦の様に調教師にメッセージを入れる事は出来なかったのだろうか…。 GIに勝つたびにエンディングが流れる。 エンディングを見る条件は「すべてのGIを制覇する」なのだが、条件を満たすとGIに勝利するたびにエンディングが流れてしまう。 次回作以降は、2回目以降のエンディングは展示室で見るという形に変更された。 オーバーフローバグ(初期出荷版のみ) 産駒の売却額が6400万円でループする。例えば本来6500万円で売れるはずの馬が100万円にしかならない。 4歳馬の本賞金が25600万円でループし、本来はオープンクラスであるはずが500万下(1勝クラス)まで落とされてしまう。 ちなみに以降のシリーズにおいても、「逆回転(最低値を下回るといきなり最大値になる)」も含めたオーバーフローバグは非常に多い。ただこれらは普通にゲームを遊ぶ分には問題になりにくい例も多く、本作で修正されたのは稀なケースである。 総評 競馬のシステムは簡略化されて実際の競馬の再現と言うには程遠いところがまだまだ目立っているが、操作性も良く展開もスムーズでゲームとしては無難な形にまとまっており、手軽な競走馬育成が楽しめる。 システム自体もわかりやすくシンプルで飲み込みやすく作られており、初作にして早くも王道な形が出来上がっているのは非常に良くできている証拠と言えるだろう。 その後の展開 1992年8月29日に同じくファミコンソフトとして『ダービースタリオン 全国版』が発売(後述)。 余談 プログラムやパラメータ設定はもちろん、テキストやグラフィックなどのゲームのほとんどの要素を薗部博之氏1人で作り上げている。当時のファミコンソフトとしてもかなり珍しい開発体制である。 BGMは松前真奈美氏が作曲。元カプコン社員で、ロックマンシリーズ等を手掛けている。 なお薗部氏によると開発で最初に着手したのは実況の部分で、テクモの『キャプテン翼』を参考にしたとのこと。(参考) ゲーム番組『ゲームセンターCX』での薗部氏へのインタビューで、「アスキー側にベストプレープロ野球の続編的なイメージで売りたい」と言われてこのタイトルになったと明かされている。 同番組では後にメインコーナーでの挑戦が行われたほか、リアルイベントにて下記のおがわ騎手を起用しての日本ダービー挑戦が披露されている。 この当時は「芦毛の怪物」と呼ばれた「オグリキャップ」をはじめとした名馬が続々登場しており競馬ブームが盛り上がっていた時期であったが、本作自体はファミコン自体が末期でスーパーファミコンへの移行も順調に進んでいたため知る人ぞ知る存在に止まっていた。しかし、後の1994年末から『週刊少年ジャンプ』で連載された漫画『みどりのマキバオー』、また同時期最強馬と謳われた三冠馬「ナリタブライアン」(*17)の影響などにより競馬ブームが継続的に盛り上がったこともあり、当時の主力ハードとなったスーパーファミコンで発売された上記『III』など続編からスタートした層も多く、彼らが後追いで本作をプレーしたケースも多かった。 因みにブームが到来したスーパーファミコンでの続編『III』からはレース中のアナウンス「(馬名)はちょっと下がっていった…」が出ると故障確定で以後「おおっと(馬名)故障発生か!」「(馬名)はずるずる後退」と続いて競走中止となる。言うまでもなく本作の時点でも予後不良の告知はトラウマモノだが、スーパーファミコンでは、それもさらに進化したものになりその度合いを増したことは言うまでもない。 本作は「ちょっと下がっていった…」「ずるずる後退」が故障していなくても単純にレースの展開で使われるので、『III』以降から始めた人はそれが出た瞬間にビクッとした人が多い。 海外馬であってもカタカナ9文字までしか表示できない。そのため「ノーザンデクテイタ(ノーザンディクテイター)」「ブレベストローマン(ブレイヴェストローマン)」のように種牡馬名を強引に切り詰めている例がある。 騎手リストの一番下にいる「おがわ」は、実在の騎手ではなく薗部氏の友人がモデル。本シリーズのアドバイザーで、薗部氏を競馬の世界に引きずり込んだ張本人でもある。 「どんな馬でも乗ってくれる最低ランクの騎手」が仕様上必要だったが、実在の騎手を最低ランク扱いで登場させるのが忍びなかったから非実在の騎手にしたという。 [部分編集] ダービースタリオン 全国版 【だーびーすたりおん ぜんこくばん】 ジャンル シミュレーション 対応機種 ファミリーコンピュータ 発売・開発元 アスキー 発売日 1992年8月29日 プレイ人数 1人 定価 8,900円 判定 なし ポイント 関西に対応したもののよくわからない所属形態レース中リセットのイカサマ防止 ダービースタリオンシリーズ 概要(全国版) 1992年8月に発売した競馬シミュレーションゲーム。 具体的なシステムは上述の前作から引き継いでいるので、本項では変更点のみにとどめるものとする。 元々前作は「ベスト競馬」と冠するように『ベストプレープロ野球』の競馬版というような位置付けだったが、ここからそれを離れて「ダビスタシリーズ」として独立することとなる。 後にスーパーファミコンで『2(II)』が発売されているので、本作はあくまでも『I』のマイナーチェンジ「1.5」的な位置付けのようである。 変更点(全国版) 全国版とあるように東西で1開催ずつ、計2開催されるようになった。 種牡馬の「Bookfull」(いわゆる「売り切れ」)が発生するようになった。 プレイヤーが購入できる種付け権は年ごとに各1株のみで、同じ年に同一の種牡馬を2頭以上の繁殖牝馬に付けることはできない。 人気種牡馬であるほど最初から「Full」であることが多い。さらに週が経つにつれて「Full」は増えていく。 前年種付けを行わず空胎や不受胎だった場合は翌年4月1週に種付けできるが、受胎の場合生まれるまではできないので最悪4月4週になり、ほとんど売れてしまった状態になっていることもある。 入厩時に関東(美浦)か関西(栗東)か厩舎を選択できるようになった。 完全に所属しているわけではなく、レースによって滞在先が変わるのみである。 つまり、関東滞在時に関西のレースに登録すると関西(栗東)に移動し、再び関東のレースに登録しない限りは関東(美浦)には戻らない。 輸送時には馬体重が減る。これにより調教せずに馬体重を減らすことが可能になった。 調教の効果の見直し。 一杯で気性改善、併せ馬で根性強化となり、以降のシリーズにも引き継がれる仕様となった。 前作では、おそらく設定ミスで併せ馬で根性が強化されなかった。 成長型に応じてスピード能力の上昇限界が設定されるようになり、成長型に応じて適切な調教が必要となった。 例えば、晩成馬に早い段階から芝調教(スピード強化)を多用しても無駄になりやすいので、ダート中心でじっくり育てる必要がある。 放牧でスタミナが減少するようになった上、レース間隔が開きすぎると気性に悪影響が出るようになり、より計画的な育成が求められるようになった。 殿堂入り馬がグラフィック付きの表示になった。 週ごとのオートセーブ導入。さらに不正防止として、レース中にリセットをするとレース自体が無効になり翌週に飛ばされた状態でスタートするようになる。 すでにゴールしている場合は記録が残るが、着順が確定する前にリセットすると出たことすら無効となる。 予後不良時のメッセージに生涯成績が追加された。 レース後に予後不良の診断がされ安楽死の処分が下されたとのメッセージがレクイエム調の音楽と共に現れるまでは従来通りで、さらにその直下に生涯成績*戦*勝が表示される。とは言え、黒背景に白文字と非常にトラウマチックであることには変わりはない。 評価点(全国版) 関西が本格的に全面導入されたことでレースの選択の幅が広がった。 前作ではGIなど一部のレースでしか使われていなかった。 しかし、GIなど必要なレースは前作の時点で取り込めていたので、手放しで褒められるわけではない。 殿堂入り馬がグラフィック付きとなったことで増した達成感。 問題点(全国版) 全国版とはいえ、不自然なシステム。 それぞれ美浦、栗東に所属しているわけではなく、単にそれぞれに厩舎を持っているだけと不自然なもの。 レースに出す成り行きで行ったり来たりするだけなので、リアリティに欠ける。 いろいろ使い勝手が悪くなった操作。 週を送るのも、一番下に持ってこなければならないため、ボタンを押す回数が多くなった。 そこまでひどいものではないが、前作があれだけスムーズだったことを思えば劣るのは否めず、この操作自体は非常に頻繁に行うので少々煩わしい。 また厩舎の美浦と栗東を切り替えるのも、競走馬の名前の一番上まで持ってこなければならない。 このように前作ではボタン1回押しだけで済んだが何度も押さなければならないことが多くなった。 総評(全国版) ほぼ関東レースしかなかった前作からパワーアップし、関西レースに全面対応した。 操作性に関しては若干ながらスピーディーさが失われた点もあり「関西も取り入れられて大満足」というほどではなく、再現としても中途半端でどちらかといえば続編にしては少々不足感が強いものになった。 そもそも、自由に行き来できてしまうシステムという点で求めていたものとは違う一面もある。 その後の展開(全国版) 1993年5月28日『ダービースタリオン』がPC-98で発売。以降、DOS/V・FM-TOWNS・マッキントッシュといった各種PC版が発売される。 牝馬が産まれるようになり、牝馬のレースが実装された。自家生産馬を繁殖牝馬にすることもできるようになった。 育てた馬のパスワードを発行することでプレイヤー同士の対戦を行うモード(*18)も実装。 条件を満たすと出走できる隠しレースとして「凱旋門賞」が追加された。 血統内にすべての種牡馬が表示されるようになり、インブリードも5代まで可能になった。 調教に坂路とプールが追加。少ない負担で効果的な調教を行えるようになった。 レースが最大16頭立てになった。なお以降のコンシューマ版ではPS版が出るまで最大12頭である。 PC版独自の機能として、馬の成績をテキストファイルに出力したり、騎手名をエディットすることができる。 1994年2月18日『ダービースタリオンII』がスーパーファミコンで発売。 上記のPC-98版の移植に近いが、グラフィックなどは新たに作り直されている。 レースが最大12頭立て、インブリードが4代まで等、PC-98版の仕様を移植しきれなかった部分もある。 余談(全国版) 本作で登場したライバル馬ダイコウサクのモデルは前年の有馬記念を制したダイユウサクで、実は元々はオーナーの孫の名前「幸作」を取って「ダイコウサク」となるはずだった。因みに「ダイ」は冠名で父ダイコーター(1965年の菊花賞馬)も同オーナーの所有馬だった。 結果的にオーナーが本来の理想がゲームで実現したことになる。 間違って登録されたのは「コ」と「ユ」が似ているので間違われたせい(*19)で当時改名が可能なのにしなかったのは、一向に仕上がらず未勝利戦がなくなる寸前の4歳10月にやっとデビューして2戦続けて惨敗し、勝ったのは5歳での400万下条件(当時の1勝クラス)とまるで弱く「これでは孫の名前を与える必要もあるまい」と見限られたため(*20)。 ダイユウサクが勝った有馬記念は前年の前作が発売された翌日の事である。
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タイトル(コピペ用) ダービースタリオン96 ジャンル その他 このページを編集 海外タイトル 発売日 1996/03/15 動画を追加 シリーズ TASVideosForum 現行最速 -表示 国内版 ここを編集 記録 56 12 追記回数 2839 Player narimasa TASVideosページ TASVideosStatus 転載元 分割リンク part2 マイリスト 備考 Movieファイル 解説 その他 -表示 過去最速 +表示 国内版 ここを編集 記録 1 03 17 追記回数 2801 Player narimasa TASVideosページ TASVideosStatus 転載元 分割リンク part2 マイリスト 備考 Movieファイル 解説
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ダービースタリオン パッケージ版/ダウンロード版 育成 経営 8,580円税込 情熱と愛情でサラブレッドの頂点へ 始まりは1頭の繁殖牝馬がいる小さな牧場。ここからあなたの競走馬オーナーとしての日々が始まります。 配合を考えて競走馬を生産し、丹精込めて調教し、競馬場に送り出しましょう。 勝利をめざして、血統を向上させ、挑戦を繰り返し、あなたの手で最高のサラブレッドを作り出してください。 メーカー ゲームアディクト 対応言語 日本語 配信日 2020年12月3日 CERO A 対応ハード Nintendo Switch セーブデータお預かり 対応 対応コントローラー Nintendo Switch Proコントローラー プレイモード TVモード, テーブルモード, 携帯モード プレイ人数 × 1 ダビスタだからまあまあ面白い ロードは本当に長いけど -- 名無しさん (2020-12-12 10 01 37) パッケ版のロードの長さに耐え切れずパッケ売ってDL版買い直す奴がいる狂気 -- 名無しさん (2020-12-12 10 02 24) 嫌になるほど長いロードと理不尽な負け方で心を折りに来るゲーム その辺に耐えられる自信が無ければアプデのアナウンスが無い限りお勧めできないわ 売れたんだから買った方のサポートを頼む -- 名無しさん (2020-12-12 10 02 51) ロード我慢出来てシリーズ遊んだことある奴なら買い 新規はレースに勝てず投げると思うよ -- 名無しさん (2020-12-12 10 03 36) 後理不尽な前詰まりも頼む -- 名無しさん (2020-12-12 10 04 14) この状態でも中毒性はやはりダビスタ ほんとロードと前壁をアプデでなんとかしてくれればもっと売れるのに -- 名無しさん (2020-12-12 10 04 38) 壁問題なければロードあっても正直ダビスタの方がおもろいぞ 現状ですら愚痴愚痴文句言いながらやめ時が見つからない ウイポは最強馬追わなければ正直簡単過ぎて架空馬世代になる頃には大抵飽きてるしな とは言え完成度はウイポの方が遥かに上なのは間違いない -- 名無しさん (2020-12-12 10 05 12) 難易度高めで本当面白いよ、ロードだけ直してくれれば本当おすすめできるゲームになる その他バグはまあ・・・ええんじゃないかなまだ -- 名無しさん (2020-12-12 10 06 23) ロードもそうだけど調教師がアホ 芝が苦手だって言っといて芝のレースばかり選びやがる あまりにも勝てないので自分で調教とレース選んだらあっさり勝てたっていう -- 名無しさん (2020-12-12 10 07 36) メモと仮想配合はほんと助かる もうエクセル使わずに済む -- 名無しさん (2020-12-12 10 08 12) 名前 コメント
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ダービースタリオン99の動作報告(*1) 引用元 コメント すべてのコメントを見る
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攻略 FAQ 小ネタ 現行スレ 【PSP】ダービースタリオンP part2 過去スレ 【PSP】ダービースタリオンP【ディープはいないよ】part5 【PSP】ダービースタリオンP【良化04】part4 【PSP】ダービースタリオンP【本日7/27発売】part3 ログ 【PSP】ダービースタリオンP【7/27発売】part2 BC大会 ダビスタP−BC大会 2chスレ BC馬 アンケート おまいさんのダビスタPの初期評価は? 選択肢 投票 小田部 (436) 滝 (137) 河打 (54) 義臣 (57) 田茨 (77) ムンロ (97)
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ダービースタリオン DS AUMJ 92487121 牧場資金MAX 02107364 05F5E0FF 牧場資金表示でMAX 02086404 EAFDE6FD E2000000 00000018 E59FC008 E580C008 E5901008 EA0218FD 05F5E0FF E1A00000 牧場資金から毎月の管理費引かれない 020357A8 EAFF2A30 E2000070 00000018 E59FA00C E152000A 83A02000 E08CE002 EA00D5C9 FF000000 牧場資金から毎月の管理費引かれるとMAX 020357A8 EAFF2A30 E2000070 00000010 E59FE004 E1A00000 EA00D5CB 05F5E0FF ダビスタドルD MAX 0210BB5C 05F5E0FF ダビスタドル上画面表示でD MAX ※セリ開始前に上画面にダビスタドル残高が表示されると効果 02086424 EAFDE6FD E2000020 00000018 E59FC008 E580C800 E5901800 EA0218FD 05F5E0FF E1A00000 競走馬購入しても牧場資金又はダビスタドルへらない 020355E8 EAFF2A94 E2000040 00000018 E59FC00C E151000C 83A01000 E080C001 EA00D565 FF000000 競走馬購入すると牧場資金 ダビスタドルD MAX 020355E8 EAFF2A9C E2000060 00000010 E59FC004 E1A00000 EA00D55F 05F5E0FF [X]押しながら競走馬データ画面表示で各種データ変更 コース別成績すべて99勝 02162214 E5D71018 E20000D0 00000018 E59FC008 E587C018 E5D71018 EA05884D 00000063 E1A00000 94000136 FFFE0000 52162210 E0897108 02162214 EAFA77AD D2000000 00000000 本賞金9億9990万円 0216275C E1D932BC E20000F0 00000018 E59FC008 E1C9C2BC E1D932BC EA058997 0000270F E1A00000 94000136 FFFE0000 52162758 EBFB9D91 0216275C EAFA7663 D2000000 00000000 総賞金99億9999万円 02162860 E5991028 E2000110 00000018 E59FC008 E589C028 E5991028 EA0589D0 000F423F E1A00000 94000136 FFFE0000 5216285C EBFB9D50 02162860 EAFA762A D2000000 00000000 [X]を押しながら競走馬データ画面表示で 性別毛色変更 閉じてから再度開くと画像の毛色も変わります 栗毛??牡 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C000 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 栗毛??牝 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C001 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 栗毛??セン 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C002 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 鹿毛??牡 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C004 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 鹿毛??牝 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C005 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 鹿毛??セン 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C006 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 黒鹿毛??牡 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C008 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 黒鹿毛??牝 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C009 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 黒鹿毛??セン 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C00A E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 (栃栗毛??牡 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C00C E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 栃栗毛??牝 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C00D E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 栃栗毛??セン 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C00E E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 青鹿毛??牡 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C010 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 青鹿毛??牝 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C011 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 青鹿毛??セン 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C012 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 芦毛??牡 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C014 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 芦毛??牝 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C015 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 芦毛??セン 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C016 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 青毛??牡 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C018 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 青毛??牝 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C019 E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 青毛??セン 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C01A E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 白毛??牡 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C01C E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 白毛??牝 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C01D E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000 白毛??セン 0215ABB4 E5D43030 E20000A0 00000010 E3A0C01E E5C4C030 E5D43030 EA056AC1 94000136 FFFE0000 5215ABB0 E1A04000 0215ABB4 EAFA9539 D2000000 00000000
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ダービースタリオン99を編集 ゲーム名 ダービースタリオン99 GameID Disc1 Disc2 Disc3 Disc4 Disc5 SCPS-00000 - - - - ゲーム名 ダービースタリオン99 the Best GameID Disc1 Disc2 Disc3 Disc4 Disc5 SCPS-00000 - - - - ・現在の推奨設定 吸出ツール Alcohol 52% 変換ツール PopstationMD Free GUI v7.1b 圧縮レベル マルチディスク(*1) GAME ID 変更しない CFWのバージョン 6.35PRO-B8 POPSのバージョン 6.35(Original from flash) ・設定 安定化 高速化 ・現在ある不具合、問題など 動いた人の喜びの声、動かない人の怨嗟の声(ソフトに関する事等フリーコメント) 名前 コメント すべてのコメントを見る ダービースタリオン99の動作報告をする ↓表を編集する↓ [部分編集] 動作確認表 [吸出]Alchol 52%[変換]PopstationMD Free GUI v7.1b 6.39PRO-B8 6.35PRO-B8 6.20TN-D 5.00m33-6 不明 起動 クリア 起動 クリア 起動 クリア 起動 クリア 起動 クリア 6.39 6.35 6.20 5.50 5.00 4.01 3.90 3.80 3.72 3.71 3.52 3.51 3.40 3.30 3.11 3.10 3.03 3.02 3.01 3.00 不明 ・表の備考 6.35PRO-B8 5.00M33-6 ・関連情報 ゲームの評価 Amazonのレビュー...[続きを読む] 攻略情報 裏技改造 アイコン・解説書 セーブデータ PSP用 PC用(エミュレータ用) PSP←→PCへの変換方法 PlayStation Archive
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ダービースタリオンIII 【だーびーすたりおんすりー】 ジャンル シミュレーション 対応機種 スーパーファミコン 発売・開発元 アスキー 発売日 1995年1月20日 定価 12,800円 プレイ人数 1人 判定 良作 ポイント 操作性やテンポが大幅改善お任せ厩舎導入で初心者にもやさしいシステムに初期牝馬と無料種牡馬の伝説 ダービースタリオンシリーズ 概要 変更点 評価点 賛否両論点 問題点 総評 その後の展開 余談 概要 1995年に発売した競馬シミュレーションゲーム「ダビスタシリーズ」の5作目(「全国版」を2作目とみなせば6作目)(*1)。 ファミコン系ハードでは3作目(『全国版』はナンバリングに含めない)としてナンバリングを『III』としている。 基本的なシステムは前作から引き継がれているため、本項では変更点のみにとどめるものとする。 変更点 更に現実の中央競馬に近づいた再現。 レースプログラムが1995年準拠になった。 1ヶ月に最大3場開催と現実同様になり、札幌・函館競馬場も導入された。これによりローカル競馬場は現実同様6つ(札幌・函館・新潟・中京・福島・小倉)になった。 現実同様7月は札幌のシリーズが開幕し新馬戦が他より1ヶ月早く開催され、馬齢区分も1ヶ月分早い(つまり古馬は賞金次第で降格扱いになる)。 現実にも存在した「マルチチ」コト「父内国産馬」区分が導入され限定レース区分が追加となった(*2)。 現実同様に中央4場(東京・中山・京都・阪神)の開催に伴って1場のローカル開催が行われるようになった。 これにより現実同様福島10月・11月開催も導入され、当該の開催で4歳未勝利戦が行われゲームでは未勝利馬の猶予が2ヶ月伸びたことにもなった(*3)。 ローカル6場は距離により遠征と滞在が選択可能に。各々の競馬場に滞在用の厩舎が設けられた。 美浦と栗東だけでなく、それぞれの競馬場に遠征用の厩舎が設けられ、そこに滞在できるようになった。 競馬場付けの厩舎では、調教がダートと芝のみに限られる。 その競馬場に前もって輸送して長期滞在するか、当日輸送して遠征(レースが終わったらトレセンに戻る)を選択することもできるようになった。 当日輸送の遠征が不可(滞在必須)なのは札幌と函館。さらに美浦所属馬なら小倉、栗東所属なら福島。それ以外なら登録前に調教した場合は当日輸送(当日帰厩)となり、調教をせず登録すると滞在の扱いとなる。 去勢イベントが発生し(後述)プレイヤーがセン馬を得る機会が発生した。 騎手の新要素 騎手名が漢字表記になった。同時に騎手の得意戦法が明記されるようになり、顔グラフィックも用意された。 柴田政人騎手(ゲーム名柴多摩)(*4)と安田隆行騎手(安田高)(*5)が94年に引退のために、さらに大崎昭一騎手(大咲)(*6)がプレイヤー馬への騎乗が不可に。替わりに加藤和宏騎手(加登)(*7)が騎乗可能になった。 見習騎手が登場。技術は低いが斤量が軽くなる上、どんな馬でも乗ってくれる(乗り替わりが発生しない)メリットがある。 ゲームの仕様上、何年経っても見習いのままなのはご愛嬌。 外国人騎手が登場。短期免許という扱いなので特定の期間にしかいないが、お手馬を持たないので高ランクの割には騎乗依頼しやすくなっている。 本作ではムンロ騎手(*8)とリサ騎手(*9)が該当。このうち後者はシリーズ初の女性騎手でもある。 パドックでの横断幕で自分の馬を応援するものが登場。 ライバル馬の横断幕に負けない文字数に応じた様々なデザインが施されている。 伝説の種牡馬サンデーサイレンスが初登場 初年度から産駒が次々と活躍し、日本の競馬界の歴史や勢力図・血統表(*10)を塗り替えてしまった種牡馬で、当時はまだ産駒が活躍し始めのころだったためリストの一番上より少し下におりパラメーターもやや弱い。 そもそも有用なインブリードがほとんど成立しないので、インブリードが強力な本作の仕様上あまり強くない。次作『96』で最上位(*11)となり、パラメータ強化のみならず新たな配合理論の採用によりパワーアップしている。 配合時「インブリード」が5代先(父父父父~母母母父)まで有効になった。 しかし血統表で見られるのは今まで通り4代先(父父父~母母父)までのまま。 また、種牡馬一覧でインブリード対象は赤文字で表示されるようになった。これに関しては血統表で見えない5代先まで感知している。 そもそも前作ではインブリード自体が機能していなかったのだが、本作においては非常に効果的。しかし今作では少々強すぎたきらいがあり…(後述) 成長型に新しく「持続」が追加。 これは早熟の発展形で単にデビューが早いだけでなく、衰えが遅いと言う上位互換である。 この成長型を持つ種牡馬はノーザンテースト、リアルシャダイ、ミスターシービー等の高額馬に限られている。 「晩成」ほどの長い活躍はできないが「早熟」並みに早期にデビューでき、顕著な衰えが見えるのは「普通」よりも後という優秀なもので、クラシックを狙いつつ古馬として円熟してブリーダーズカップ起用もありという非常に良好なパターンと言えるだろう。 また、オークス・ダービー時は「早熟」の方がピークなので、そちらの強みも失われない。 牧場の展示室にGIレイだけでなく、GIIやGIIIのカップも展示されるようになった。 G1と違いGIIやGIIIは一度でも制覇したことがあるかないかのみ(優勝カップが表示)で回数は記録されない。 おまかせ厩舎(通称「おま厩」「おまQ」)の導入。 関東(美浦)、関西(栗東)にそれぞれ5厩舎あり、旧来通り自分で調教、出走登録する「自厩舎」を最初に選ぶ。「自厩舎」には6頭預けられ、選ばなかった残りの4厩舎が「おまかせ厩舎」となり、ここに預けられるのはそれぞれ2頭ずつと少ないが、コンピュータが調教、出馬等すべて行ってくれるので楽。プレイヤーは調教には関与できないが、登録したレースをキャンセルすることは可能(もちろん再度登録はできない)。また放牧もプレイヤーの判断でのみ可能で、たとえ故障しても勝手に放牧することはない。 ゲーム開始時に、地方ごとに5つの厩舎の中から1つの自厩舎を選び、それ以外が「おまかせ厩舎」になる。 このときに厩舎ごとの説明が表示されるので、「おまかせ厩舎」にした場合に役に立たないと思われる厩舎を「自厩舎」に選ぶのがセオリー。 関東(美浦) 藤枝厩舎…馬に無理をさせず高勝率を誇る。 河原厩舎…じっくりと馬を育て長距離が得意。 奥田厩舎…休み明けでもきっちりと仕上げる。 加橋厩舎…逃げ先行馬を育てるのが得意。 吉松厩舎…どちらかといえばローカルに強い。 関西(栗東) 森山厩舎…ハード調教で馬を鍛えて強くする。 山藤厩舎…仕上げが早く3歳戦には特に強い。 古窪厩舎…レースを使いながら馬を仕上げる。 鶴鍋厩舎…体調管理がうまく牝馬戦に強い。 池永厩舎…馬を大事に使うので故障が少ない。 牧場のセーブ枠が2枠になった(前作は3枠)。 牧場データの外部保存には新型の「ターボファイルツイン」が必要。旧来のターボファイルにも対応しているが、レースVTRとブリーダーズカップ登録馬の保存にしか使用できない。 矯正器具の導入や、去勢イベントの発生。 ブリンカー 視界の一部を遮り、ほとんど前しか見えなくなるメンコの一種。本来ならばレースに集中できない馬に使用するがゲームでは気性を良化させる効果がある。そのため気性難が災いして負けた後に発生する可能性がある。 シャドーロール(*12) 明治製菓のスナック菓子「カール」のような形で、それをバカでかくしたようなアクリル製のもの。本来ならば目の下に付けて自分の影を恐がってレースに集中できない馬に装着する。ゲームでは勝負根性を上げる効果がある。そのため根性なしが災いして負けた後に発生する可能性がある。 去勢イベント 牡馬の性器を取り払ってしまうというもので、気性を大幅に良化する効果がある。そのためブリンカー同様気性難が災いして負けた後に発生する可能性がある。このイベント発生率は調教師によってムラがあり、非常に発生しやすいのが「ハード調教」で名を馳せる森山調教師である。このイベントが発生すると、一旦牧場に強制的に戻され性別は「牡」から「セン」になる(*13)。当たり前だが、セン馬になると種付けができないので、いくらGIを勝とうが引退時は乗馬(タダでの引き取り)にしかなれない。また、牝馬になったわけではないので牝馬限定レースには出られないしそれ以外でもクラシックや天皇賞に出られなくなると少々制約を受ける。 レースでの除外条件がリアルな出走登録数になり、格上挑戦の制限がなくなった(新馬・未勝利馬は対象外で500万への挑戦すらできない)。 それに付随して3歳の新馬でも未勝利戦でデビューが可能になった。 未勝利戦は新馬戦に対して賞金で若干劣るためあまり意味はなさそうに思えるだろうが、新馬戦はごく稀にGI・重賞クラスのライバルホースが出てくるリスク(3歳表記だが普通に8大競走で戦う時とステータスが変わるわけではない)があるが未勝利戦ならば、その恐れはゼロ。また同日開催の未勝利戦の方が馬にとっての適正距離だったりした場合も、敢えて未勝利戦デビューを利用する価値がある。賞金が少ないとはいえ微々たるものだし本賞金で見ればどっちも400万なので全く変わらない。 除外されるか否かは再度「出馬」を選んで出走登録状況を見て確認することができ、調教師が「除外の心配はないようです」「除外の可能性がありそうです」「このままでは除外が確実です」など助言をくれる。 また基準を満たしていても除外されることもあり1500万下のレースなどでは、普通にそのクラスの本賞金を持っていても除外されることがままある。 特に勝った900万下条件が平場だった場合、本賞金が若干少なくなるのでそれが災いするケースがある。 新馬戦、未勝利戦、500万や900万下の平場では出走登録の確認はできないが、普通に自分のクラスで出走する分には100%除外されない。この場合、確認しようとしても登録状況の表が出ず、「除外の心配はないようですが出走を取りやめますか?」と聞かれる。 と思いきや、500万が900万の平場競走に登録すると確認できない(「除外の心配はない」と言われる)のに除外される可能性がある。 またGIは前作では1500万下であれば一部を除いて格上挑戦で出走できたが、本作ではGIの出走登録数は必ずビッシリになるので「格上挑戦でGI」は実質できなくなった(トライアルで出走権を得ている場合を除く)。同時に天皇賞やマイルチャンピオンシップなど特に条件がない場合(*14)ギリギリオープン程度では容赦なく除外されることが多い。 牧場の拡張工事が4段階(初期を含めると5段階)になり、飼養頭数だけでなくいろいろオマケも付いてくる。 初期状態では繁殖牝馬2頭、競走馬6頭までと狭いものだが、3月1週時点である程度の資金と、滞在している馬の頭数で拡張イベントが発生する。 2段階目…繁殖牝馬4頭、競走馬10頭 3段階目…繁殖牝馬8頭、競走馬20頭 4段階目…上記に加えて馬の療養用温泉が増設。温泉治療は回復が早く、再発を抑える効力があるとされるが……(後述)。 5段階目(最終)…上記に加えて引退後の功労馬10頭を残しておける。GI馬の場合本来ならば引退して種牡馬売却ができるのだが、ここに残す場合、その権利を放棄することになる。また牝馬をここに入れたとしても繁殖牝馬枠に後で移したりはできない。功労馬はあくまで「いるだけ」である。もちろん費用が掛かる。また功労馬は死没しても「今朝亡くなりました。」までで「たいへんショックですが」以降の下りはない。出費になるだけで収入には全くつながらないからだろう。 パドックはBボタンを押すことで次の馬へ飛ばせるようになった。 前作でのスキップはそれ以降全部飛ばすのみ。 骨折が2段階コメントになり、新しい骨折パターンが追加。前作までの「骨折」はいわゆる軽傷の類になる。 まず「歩様に異常が見られます。念のためレントゲンを撮ってみましょう。」が出て、次にコメントを出すと下記いずれかになる。②③は左記を介さずいきなり出る場合もある(予後不良以外でレース中の故障の場合特に)。 ①「検査の結果骨折していることが判明しました。非常に残念です。」軽度の骨折なので、数か月程度。 ②「かなりの重症です。復帰には相当の日数がかかりそうです。」完治までに1年以上かかり、以後は骨折しやすくなる(つまり屈ケン炎のようなおまけがついてくる)。 ③「なんとか命はとりとめましたが競走馬としての復帰はちょっと難しいかもしれません。」上記よりもさらに重症で完治にはさらに時間がかかる。現実でいう競争能力喪失の状態。幸い引退扱い(予後不良による安楽死処分ではない)ためGI馬なら種牡馬売却の対象にはなるし、牝馬なら繁殖に上げられる。 故障休養中の馬が牧場滞在中は、完治した時に告知されるようになった。 これにより牧場と厩舎を行き来して、いちいちステータス画面を開いて確認する手間がなくなった。 ブリーダーズカップが進化。 完全登録制になった。1つのカセットにはパスワード含めて60頭まで登録可能。さらにターボファイルに丸ごと保存することも可能。 前作のように牧場からの出走はできないが、それぞれ好きなタイミングで登録できる。そのため、絶好調且つベストな馬体重、更に追切を行った状態で行うがベスト。 前作同様東京での「マイル」「クラシック」「ダート」「ディスタンス」だけでなく、10の競馬場と対象の距離すべてから自由に選択できる「エクストラ」が誕生。 前作である『2』及び『EX』のパスワードも入力可能。ただし旧PC-98版は非対応。 予後不良時の背景と音楽の変更。 レース後に予後不良の診断が下されたとのメッセージがフーガ調の音楽と共に現れ、生涯成績としてその馬が出走した全レースの着順がスクロールし、最後に*戦*勝と表示される。 前作は夕日に照らされた墓標らしき場所に馬の顔が残像のように浮かび上がっている背景に白文字(文字の大きさはすべて同じ)でスクロールしたが、本作では夕日に照らされた空き馬房を背景に白文字でスクロールする。いずれにせよトラウマチックであることには変わりないが、フーガ調の音楽がよりトラウマを抉りに来るので余計にたちが悪い。 評価点 全体的な操作のスムーズ化。 カレンダーによる月単位のスキップが前作よりもスピーディーになった。 またその月開催の重賞まで書かれている。 パドックに関しても、馬番順に紹介されるのは変わらないがBボタンで次の馬へ飛ばせるようになり自分の馬や目的の馬へのコメントだけを見られるようになった。 おまかせ厩舎システムで序盤の資金稼ぎなどがだいぶやりやすくなった。また新規プレイヤーの障壁も下がった。 当面の資金稼ぎは弱いなりにそこそこのレースに勝たせて稼ぐにしろ、馬を売って稼ぐにしろどうしても最初は作業化しがちなところであったが、それが解消された。 出走させるまでは放牧経由で転厩できるので、自分で育てる予定の馬でもデビュー前の調教を任せる手もある。 また、ダビスタ初心者にとっては体重管理やレースの間隔を自分の調教の参考にするという点でも大いに役に立つ。 丁度この頃は少年ジャンプで『みどりのマキバオー』が連載開始されたり、前年に「ナリタブライアン」がクラシック三冠制覇を達成しスター的な存在となったことなどもあって、これから競馬ブームが本格化する頃でもあったので、そんな層が新規プレイすることも多かったことを考えれば初心者にやさしいシステムの導入は良い選択をしたと言える。 自動で調教してくれるのは楽だが、併せ調教をあまり行わないので勝負根性が伸びにくく、調子の変動も緩やか。不調のまま重要レースを見送ることも多い。出走取り消しや放牧をうまく使って目標レースに照準を合わせる必要がある。 功労馬の導入で愛着のある馬を死ぬまでではあるが残しておける。 もちろん維持に金がかかるとはいえ、功労馬のスペースまで拡張できるような時点ではダダ余りになっていることが多いため大して気にならない。 ブリーダーズカップが遊びやすくなった上に規模が大幅拡大。 前作は東京のみで、距離も限られたった4種類だったが、それが全通りのレースが可能でより盛り上がる対戦が可能に。 パスワードも一度入力すれば登録されるのでプレイ自体が非常にやりやすくなった。 ニックスとインブリードが正式に機能するようになった上、インブリードの有効範囲が拡大。 これにより、一層血統の楽しみが広がった。 賛否両論点 格上挑戦と未勝利馬の扱い。 前作では10月を迎えた時点で強制引退だったが、本来は11月まで福島で4歳未勝利戦は行われていた(当時)。しかしゲームではその間の福島開催が取り込まれていないため10月を迎えた時点でアウトだった。 本作では、現実同様10月11月の福島開催が導入され、そこで未勝利戦が行われるので、未勝利馬の猶予が伸びたことになる。 その一方で格上挑戦の登録が無制限になり、除外基準もリアルな登録状況次第になったので未勝利馬の500万下への格上挑戦を許容しても良かったのではという声も。 「未勝利馬=獲得賞金ゼロ」=「500万以下」には変わりない。現実では東京・中山・京都・阪神では不可なので遠征が必須だが登録自体は可能。とはいえ登録過多で本来の500万の馬(1勝している馬)との枠の取り合いになると優先的に除外される(*15)。 配合時、ちょっとでもマイナス要因があると困った顔をして紛らわしいコメントをする牧場長。 よくあるのがインブリード対象の種牡馬を選ぶと大体「ちょっとナスルーラのクロスが気になりますが」と言われるのが恒例で、このナスルーラとは気性難を引き起こすリスクがあるもののスピード大幅アップの効果もあるため、かなり爆発力を秘めたインブリードだったりする(*16)。大多数の馬が5代以内にこの血を持っている。 「無料」で名を馳せていたマチカネイワシミズが、このナスルーラを自身の中で3×4のクロスを持っており血統表にも堂々と出て、それがまさかの活躍をしてくれることも有名なので、無視してガンガン使ううちに気にならなくなるとは言え、有効な面を無視してマイナスだけ取り上げるのもどうかと思われる。 しかし、裏を返せば初心者はこれだけで嫌うが、こういう部分を理解していれば有効利用できるという奥深さを実現しているとも取れる。 インブリードのペナルティに対してメリットが強すぎる。 例えば上記のナスルーラだが、スピードアップの効果は累積するのに対して気性難の効果は累積しない。毒を食らわば皿まで、とばかりに重ねがけをするのが効果的である。 さらに、血が濃くなると気性と体質に大きなマイナスが入るのだが、気性については矯正イベントで緩和でき、体質についてもターボファイルを用いたリセットプレイなら無視できる。 そのため後期には、有益なインブリードを多数発動できるノーアテンションを父と母父にする外道配合が有力な配合として横行した。 ライバル馬たちが大幅強化された。それに伴い有力騎手に依頼するハードルも高くなった。 アグリキャップ(オグリキャップ)、アイリスフウジン(アイネスフウジン)、コウカイテイオー(トウカイテイオー)らがそのまま持ち越され、新たにビアハヤヒデ(ビワハヤヒデ)、ナルタタイシン(ナリタタイシン)、ウィナーズチケット(ウイニングチケット)といった1993年クラシック勢の面々が追加されかなり層が厚くなった。 これらは上位騎手のお手馬でもあるので、彼らに騎乗依頼するハードルがかなり高まった。特に小田部は82頭、次点の滝でも66頭ものお手馬がいるので、なかなか乗ってくれない。 とはいえプレイヤー側も前作と比べると強力な馬を生産しやすくなったので、順当な強化とも言える。 ライバル馬の出走基準は「現実で出走したレース」というのが条件なだけなので、現実ではナリタタイシンは菊花賞では17着と大敗したものの(*17)ゲームでのナルタタイシンは普通に菊花賞でも強敵。 一方で、こういった最強格のライバルは実際に出走した中でも重賞以外では出てこないのでゲームとしてのバランスも取っている。例えばウイニングチケットは葉牡丹賞(*18)とホープフルステークス(*19)に現実では出走して勝っているがゲームでのウイナーズチケットはどちらにも出走しない。 問題点 成長型が「持続」であるかどうかがわかりにくい。 牧場長のコメントでは「早熟」と区別がつかない。父親の成長特性が「持続」であれば産駒も大体そうなるが、必ずとは限らない。 もちろん、ただの早熟でも前述の通り「最高峰格のオークス・ダービー時にピークを迎える」という強みはあるのでダメダメではない。 去勢拒絶の扱いにくさ。 本作で導入されたイベントだが、一度その条件フラグが立ってしまうと、これを断りたくても毎回毎回「どうも気性に問題がありすぎて能力をフルに発揮できていません。」と去勢選択コメントを言われ続けてしまう。 一杯調教をとことん施して矯正しようが、それが功を奏してレースを勝とうが変わることはない。 そのため、調子のコメントが見れなかったりする不便さがあるので、シブシブ受け入れざるを得なくなる。 特に自分のこだわりある名前をつけた牡馬に関しては思い入れが強いだろうし、ブラッドスポーツとも言われる競馬で引退後血を残せず(特に当時は)乗馬になる他ないというセン馬自体イメージがあまり良くない面もあるため、気分のいいものではないだろう。 温泉の効果 牧場拡張で新設される温泉は「馬の故障を早く治す」「再発しにくくなる」という触れ込みだが、実はそんな効果はない。故障が治る時期は故障した時点で決まっており、放牧しようが温泉に入れようが厩舎で放置しようが治る時期は一緒であり、再発にも影響しない。早い話が温泉は放牧となんら変わりがないのだ…。 同機種の続編である『96』や『98』でもそのまま。上記の効果説明はあくまで攻略本のもので、ゲーム内ではあくまで「ゆっくり休ませる」としか表示されないので、そもそもどういう仕様なのかも不明である。 PS版以降では「根性がわずかに下がる代わりに(本来は大きく下がる)スタミナが下がらない」という有用な効果が発揮されるようになった。 休養中の現役馬(温泉)とデビュー前の馬(通常牧場)を分けられるのは、費用に見合うかはさておきそれなりに便利ではある。ここまでに達する頃には資金的にも余裕があることが多い。 調教バグ(体重回転・木曜併せ一杯) 調教を繰り返して馬体重が下減値(256kg)を下回るといきなり上限値(766kg)になってしまうバグがある。これにより厳しい調教を繰り返して能力を上げ、馬体重も適正に戻してしまえる。 その週の2回目(木曜日)に併せ一杯調教をすると能力値が限界を超えて上昇してしまうバグがある。上記のバグを行うためには馬体重を大幅に減らす必要があるため、ほぼこのバグも発生する。 このバグにより、雑誌などで開催されたブリーダーズカップでは本来あり得ない能力値を持った不正バグ馬(*20)が多数集まることになってしまい大混乱に陥った。 普通にプレイする限りはバグとは気付きようがないのが厄介。木曜に激しい調教をするのは故障リスクが高いのでタブーとされるがゲーム内では何の説明もない上、攻略本でも「芝の併せ一杯を続けると新馬戦で有利」などと書かれていた例もある。 ゲームバランスが崩れるとはいえ、よほど極端な調教をしない限りは影響は少なく、いずれにしても(知らずに大会に出して不正扱いされるなどの例を除けば)プレイヤーに不利なバグではないのが救いである。 おまかせ厩舎の使い勝手の悪さ ゲーム開始時の選択の時点でわかりにくい。普通に考えると厩舎ごとの特徴のうち一番使えそうなものを選んでしまいがちだが、前述のようにおまかせ厩舎になるのは「選んだもの以外」なので、選んだ厩舎の特性は発揮できない。 特に美浦においてリストの一番上にある藤枝厩舎は「馬に無理させずに高勝率を誇る」の説明で無難に強そうに見えるし、実際優秀なのだが、自厩舎に選んでしまうとその能力を発揮できない。 自厩舎として選んだ場合でも個性が残るのは去勢イベントを起こしやすい森山厩舎(*21)のみで、それ以外の厩舎の個性は完全になくなってしまう。 そもそも全体的に個性が薄い。説明通りの効果をはっきり実感できるのは「じっくりと馬を育て長距離が得意」な河原厩舎と「どちらかといえばローカルに強い」の通りにローカル遠征を多用する吉松厩舎くらいである。 おまかせ厩舎に入厩させると自分での調教ができなくなりローテーションへの介入も出走取り消しや放牧指示しかできなくなる。その一方でおまかせ厩舎はスタミナが育ち切っていない状況だと短距離のレースに出走登録する思考ルーチンを持っていたようで特に4歳春にクラシック競走ではなく短距離重賞に登録してしまうケースが続発するうえ、「馬を大事に使うので故障が少ない」が特徴であるはずの池永厩舎でさえ当たり前のように連闘しまくる。 特に当時ネタにされていたのが藤枝厩舎が桜花賞や皐月賞を無視してクリスタルカップ(*22)に登録することで、「今週のクリスタルカップに登録しています」はプレイヤーの間で定番フレーズの一つとして定着してしまっていた。 総評 北海道の競馬場が加わって3場開催、更に未勝利でさえなければ登録状況次第ではいくらでも格上挑戦できたりと自由度が大幅に増した。 おまかせ厩舎により初心者へのハードルが下がった上、上級者にもインブリード有効範囲の拡大により、血統を作り上げる楽しみもより深まった。 操作性もスムーズになりサクサク進める点も見逃せないポイントで、ここにきてやっと1つの完成形になったと言えるだろう。 その後の展開 1996年3月15日に『ダービースタリオン96』がスーパーファミコンで発売。 本作のマイナーチェンジだが、ライバル馬や騎手の名が実名になり、ファンファーレも本物が使われるようになるなど非常に現実の競馬を意識したものになっている。 また衛星放送「サテラビュー」(*23)にも対応し、その配信によるデータを受け取ることができた。更に牧場にポストが設置されパスワードを入れることで他のカセットからのデータを受け取ることもできるようになった。 そのためマイナーチェンジとはいえかなり進化したものになっている。 余談 本作の栗東の調教師「森山」のモデルは「ハード調教で馬を鍛えて強くする」という方針が示している通り、ハード調教で名を馳せ準三冠馬ミホノブルボン(*24)を育て上げた戸山為夫師である。 名前はその後任となった森秀行師とくっつけたような名前になっているが、去勢に積極的だったり、じいさんっぽい見た目といい戸山師単独モデルである(後任の森師は1995年当時36歳と非常に若い調教師)。 戸山師自身は本作は元より前作の発売当時でも既に死去(1993年5月29日没)していたがゲームでは「去勢大好き調教師」として名を馳せていく。 PS版からは「森山」の名前や個性はそのままに、森秀行師に似た若い見た目になっている。 ダビスタファンでもある藤田伸二騎手(ゲーム中での登録名は「不二田」)は本作をプレイしながら「なんで僕がCランクやねん。次に出るゲームでまだCのままだったら、アスキーに抗議に行ってくる」とぼやいていたのを厩舎スタッフに聞かれ、ファミ通の攻略本に載せられてしまった。 そのせいかどうかは不明だが、次回作の『96』ではBランクになっている。 これが本人の向上心を刺激したか否かは定かではないが、奇しくも1996年は第63回日本ダービーをフサイチコンコルドで制しダービージョッキーとなり、年間成績でもキャリアハイをマークするなど彼自身現実でもゲームでのランクアップ相応な実績を上げた。 ライバル馬には前作から続投で「サッカーボール」「サクマチヨノオー」がいるが、種牡馬にも本来の名前「サッカーボーイ(*25)」「サクラチヨノオー(*26)」で登録されダブッた形になっている。 凱旋門賞のライバル馬である「アサティス」や「キャロルハウス」も同様。こちらは変名ですらないので、親子対決になる場合もある。 前作から登場の無料種牡馬・マチカネイワシミズは本作で一層の飛躍を遂げる。主に、ナスルーラの多重クロスが非常に強力なため。 中でも初期牝馬「オオシマナギサ」や「タケノマジック」との相性は抜群で、初期牝馬と無料種牡馬で屈指のリーズナブル黄金配合として有名になった。それに付随して初期牝馬が「オオシマナギサ」や「タケノマジック」になるまでリセマラするプレイヤーもいた。 このマチカネイワシミズとオオシマナギサ産駒はダビスタコミックでも使われるほど有名となった(*27)。 そもそも、自身にナスルーラのクロスを持つ上に安定Cの種牡馬は、マチカネイワシミズとグレートローマン(*28)しかいない。スタミナや根性の点から最強馬には届かないものの、通常攻略においては極めて有用。 マチカネイワシミズ×タケノマジック、グレートローマン×オオシマナギサなどは、ぎりぎりで危険配合にならない上にスピードが確実に爆発するので、通常攻略において非常に有用な配合である。 実は隠語としての「乗馬」を有名にしたのも本作である。 前作までは引退馬の行く末については何も言われない。他のゲームでも、例えば光栄の『ウイニングポスト』では「引退後 乗馬」と出ることもあったが、他にも「誘導馬」「競技馬」など様々なパターンがあったため「乗馬」ばかりではなかった。 だが本作ではセン馬やGI勝鞍のない牡馬を引退させると全て「乗馬として引き取られることになりました。」と表示されて否応なく純粋な少年少女たちはこの「乗馬」という単語を何度も何度も見せられる。 競馬用に調教された馬を民間用の乗用馬にすることはなかなかに難しく、そもそも生まれながらに乗馬用として育てられた馬もいるなかで年間あたり数千頭と大量に生産される競走馬のうち、その9割以上を占める「種牡馬にも繁殖牝馬にもなれず引退する馬」を全て引き受けることが出来るほど乗馬クラブの懐も暖かくはないし、我が日本はそこまで乗馬が盛んではないのでクラブそのものの数も多くはない。現代は本当に再訓練後乗馬クラブで暮らしている馬も居るが、この場合の「乗馬」とはあくまで表向きの隠語であり、実際は「廃棄処分」扱いで屠殺や肥育場を経て肉にされることを意味していると考えられる(*29)。 純粋な少年少女たちは最初はそんな事情を察することはなく、例えば、彼の様に必ず乗馬になると思っていた。最初は純粋に典型的な乗馬クラブをイメージするが、そのうちに「そんなにたくさんの馬を乗馬クラブで飼えるの?」という素朴な疑問を抱き、調べたり聞いたりでやがて上記のような事情を知る(*30)。 ちなみに当時の引退馬ではマチカネイワシミズの一つ上にいるステートジャガーといった変わった例も。産駒の成績が伸び悩んだため一度種牡馬から乗馬になったが、メルシーステージの活躍により再度種牡馬になった。気性面などが理由で種牡馬引退後にセン馬にされることが多い中でそのまま乗馬になり、さらにもう一度種牡馬になるとは非常に珍しい。 ブリーダーズカップに自家生産牝馬の産駒をパスワード入力で登録すると、本来なら「母父」となる種牡馬が表示されるべきところに、無関係な繁殖牝馬が「母」として表示されるバグがある。あくまでも表示上のみであり能力には影響しない。 例えば「母父 リアルシャダイ」の場合、「母 ポテトグラタン」になってしまう。両者の内部IDが共通しているためである。 本作において初期のブリーダーズカップ最強馬として有名な「サイキョウクラウド」が上記の例であり、攻略本などで実情を知らないと表示通りに「母 ポテトグラタン」だと誤解してしまう。実際のポテトグラタンは最弱クラスの繁殖牝馬であり、このような産駒はまず出ない。 後期出荷版で取得したパスワードでは正常に表示されるが、既に出力されたパスワードはどのバージョンに入力しても表示がおかしいままである。