約 1,510,517 件
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/116.html
『ダグ×フレイ (2)』 日が短くなり始めたとはいっても、いまだセルフィアの朝は早い。 「……ん、」 目蓋を通して突き刺さる光に深く沈んでいた意識が浮上する。 なんだかいつもと方角が違うと訝しむながら、カーテンを閉めようと伸ばした手が宙を掻いて初めて感じた違和感。 腕の中の温かさの理由と存在を思い出して開いた視界の先には、淡翠色の髪の少女、フレイがいた。 「……あ、あー…そっかそっカ……」 フレイの顔を見た途端に甦った昨夜の記憶に、意味もなく髪を掻き回す。 穏やかな寝顔に安心してしまうのは、昨夜辛い思いをさせた自覚があるからだ。 本人は否定するだろうが、この強い……肉体的にも精神的にも……フレイが泣きながら「痛い」と口にしたのだから、少なくとも彼女の身体には負担を強いたはず。 ただ、とても嬉しそうに「幸せ」と囁いたのもフレイで。 (やべェ、朝から勃ちそうダ) 健康的な朝の日差しの中で思い出すべきではなかったと反省してみる。 しかし目の前には紅い華がいくつも咲いた首筋と柔らかさを知っている唇、柔らかな曲線二つで作られた谷間。 フレイに触りたいと思うけれど、肌に触れると熱がぶり返しそうで、枕の上に広がっている髪を一房手にとりその滑らかさを堪能するに留めた。 頭を撫でるときとはまた違う感触を楽しんでいると、フレイが小さく愚図るような声を上げ、ぼんやりとした瞳を見せた。 「ん……だぐ……?」 「はヨ、フレイ」 「ぅん……」 舌足らずに「おはよう」と返し、フレイは俺に擦り寄る。 早朝の空気は彼女の肩を震わせるには充分に冷たく、俺もフレイをぎゅっとしてみる。 このまま布団から出たくないなと思いながらも、フレイは農場やらの仕事、こっちは店の開店準備でそうもいかない。 名残惜しさを振り切るつもりでおでこにキスをすると、フレイは嬉しそうに笑った。 「お、おはようっございます!!」 ……そう、俺達はイチャイチャしていた。人の気配に気付かぬほどに。 「……」 「……」 「「!?」」 一瞬状況が理解できなかった俺達は飛び起きた。 パジャマの上を着損ねていた俺は温かさから離れて微かに寒さをかんじたがそれどころじゃなくて、目の前で顔を真っ赤にして目を泳がせているビシュナルを凝視する。 隣ではフレイもビシュナルを凝視していて、彼は俺達の視線から逃げようとしているようにも見えた。 「きょ……今日は、おまおまつり、で、すよ……」 噛み噛みでそれだけ言い切ったビシュナルは、今度は小声で「執事は動揺しない執事は動揺しない」と繰り返す。 彼の大先輩の教えだと理解するのに時間はかからなかった。 主人の恋愛に口を出さない、執事は動揺しない、主人の命令は絶対。 「フレイ!モーニングコールは停止しとけヨッ!?」 「忘れてたんだもんっ!」 半泣きでシーツを胸に引き寄せるフレイに悪気があるとは思えなくて、俺はため息をつく。 フレイの普段着なら見えないであろう位置につけたキスマークも、彼女のパジャマでは丸見えだろう。 ビシュナルが何を想像しているかもわかるし、それは真実だから、弁解の必要性はない。 「それでは僕はこりぇで!!」と裏返った声で告げて走り去る友人の背中を見送りながら、次に会ったら過剰反応されそうだなと心配になる。 「……明日からは解除しとけヨ……」 「うん……」 俺達のためにも、彼のためにも。 「ま、さっさと起きるカ。今日は祭らしいしナ」 ベッド近くにかけられているカレンダーを見るといろいろ釣り大会と書いてある。 フレイと、気にくわないがディラスが壮絶な優勝争いを繰り広げる祭りのひとつ。じ っと待つのが苦手な自分にはあまり縁のない祭りだ。 ……まぐれで入賞することはあるが。 脚に絡むシーツを軽く蹴飛ばして、ベッドから降りる。 伸びをしながら手に取った服は昨日着ていたやつだが、下着しか替えを持ってきていないから仕方がない。 あとで部屋で着替えてこよう、そう考えながら着替えていた俺の後ろで、ドサッという、軽いのか重いのかわからない音がした。 「……どうしタ?」 振り返ると、そこには床に座り込んだフレイがいた。 俺も驚いたが本人も驚いたらしく、もともと大きい目がさらに大きく円くなっている。 立たせてやろうと手を差し出した俺を見上げて、一拍置いて、フレイは顔を真っ赤にした。 「?」 「ぁ…脚、力入らない……」 「…………」 「ばかぁっ……」 「……!!」 俺も真っ赤になったのは当然で。……こんな体調のフレイが釣りなどできるわけもなく。 街の皆に不思議がられながら三位に甘んじたフレイの腰を労りながら、これもなかなかに幸せな過ごし方だなんて思った。
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/47.html
作者・春野菜 トリップ・無し 「ぁいたっ!」 デート帰りに食べた夕食の時間がはやかったせいか、この時間になって改めて腹が空いてしかたがない 。料理上手な恋人がなにか置いていないかと……彼女はあの細身に反してよく食べる……冷蔵庫を覗き込んでいた時に隣室から聞こえてきた悲鳴に、弾かれたように顔を上げた。 「フレイ、おい、どうしタッ!?」 まさか不埒な輩が入り込んだのかと慌ててしまう。ゼークスが今さら仕掛けてくるとは思えないが、あの国はなにをするかわからない恐ろしさがある。 捨て鉢の報復、それがなによりも恐ろしい。 「あっ、ゃっ来ちゃ駄目っ!」 「駄目ってなに、ガ……」 飛び込んだ部屋で最初に目に入ったのは、若草色の髪の間から覗く緩やかな曲線を描く背中だった。 普段は高く結ってあるフレイの髪が解かれ彼女の背に流れている。 隙間から覗く小振りな尻を覆うのは純白の布地1枚。太股裏の張りのある肌の眩しいまでの白さに、言葉を失い、フレイの再度の悲鳴で我に返った。 「きゃあぁぁああっ!!」 「うわぁッ!ななななんで脱いでるんだヨ!!」 急いで逸らした視界の端に、フレイの急な動きで翻った髪の動きが見えた。 「きっ着替えるって言ったじゃない!!!」 そうだった、パジャマに着替えると言ってフレイは部屋を出たのだったか。確かに目をそらす前に見た部屋の中には、服用の棚があったような気がする。 「ダグのバカっ、いきなり入ってこないでよっ」 「そっちがいきなり叫ぶからだロっ!」 「だって絡まっちゃったんだもん!」 「ハァ?」 「……っブラに、髪が引っ掛かったの!!」 泣きそうな声に目線だけでフレイを見る。 恥ずかしがって向けられている背中と睨み付けてくる真っ赤な顔に派手な音をたてる心臓を宥めすかして視線を動かすと、 一様に美しいラインを描いて流れているように見えた髪の一部が、肩甲骨の下あたりで下着に引っ掛かり蟠っているのがわかった。 あぁなるほどブラに、と考えて、改めてフレイが下着のみだという事実が頭に入ってきた。 下着姿の恋人と1つの部屋にいる。その事実の理解が進むにつれて、先ほど目に入った光景が鮮明になる。 癖のない腰まである髪、背中の真ん中に背骨のラインの窪み、そこから続く尻を包む布地のパンと張った部分と割れ目に添ってシワの出来た部分。 顔だけで振り返ったフレイの微かに傾いた上半身は、背中側からであっても、豊かな胸の膨らみをうかがわせた。 「あの、ダグ?」 「っな、なんダ!?」 鮮明に覚えてしまったそれから与えられたドキドキが、下半身に直結してしまい焦った瞬間にかけられた言葉に、声が裏返ってしまった。 「えっと……その、後ろ見えなくて……外して、くれないかな?」 「は、」 外すって、ホックをか?いやいや違うだろ。 状況からして絡まってしまった髪を下着から外すということだろう。脱がせるための選択肢が真っ先に出てくるのは男の性だ仕方がない。うん、仕方がない。 「っえーとじゃあ、後ろ向けヨ」 「うん」 素直に背中を向けたフレイに近付く。遠目に見たときと変わらず染み1つない滑らかな肌に、無意識に喉が鳴る。 髪が引っ掛かっている付近に指を伸ばし戯れに肌に触れると、ぴくりとフレイの身体が震える。 なかなか盛大に絡まっている髪をほどくことに集中しようとしても、指先が触れるごとに小さく反応する目の前の身体が、少しずつ桃色に染まっていく肌が、誘っているようにしか思えない。 「な、なんカ、可愛いの着てんだナ」 「……え?」 「あっいや、変な意味はないゾ!その、いや、エーット!!」 「…………」 変な気分を散らそうと咄嗟に出た言葉の話題選びの下手さに慌てる。フレイは丸くした空色の瞳でこちらを見たあと、無言で顔を背ける。 純白の布地の所々に青いりぼんがあしらわれた下着を可愛いと思ったのは事実だが、今、この状況で伝えるのは間違ったとしか思えなかった。 性的な意図はない……性的な目で見ていることは否定できないが……言葉だったのだと言い募ろうとしたとき、 フレイが真っ赤な顔を手で覆い、蚊の鳴くような声でなにかを呟く。それを聞き取ろうと背後から身を寄せると、羞恥にであろう震える言葉が耳に入った。 「勝負下着……で、す……」 「…………」 「…………」 「…………」 「……だ、ダグ……?」 声を絞り出したフレイは、しばらくたっても無言なことを訝しんだのか、俺の名前を呼ぶ。振り返るまでは出来ないらしい彼女の耳元に唇を寄せると、びくりと肩を震わせた。 「外した方が早そうだかラ、後ろ外すゾ」 「え、きゃっ……」 フレイの返事を待たずにホックを外すと、彼女は背中側の支えを失ったために役目を果たさなくなった布地を慌てて前で押さえた。輪になっていた部分がただの紐になると拍子抜けするほどあっさりと髪はほどけて、癖のない彼女の髪はあっさりと他の髪に混ざりわからなくなる。 「外れた、の?ダグ……っあっ?」 フレイの身体が跳ねる。無防備になっていた側面からブラの下に差し込まれた俺の手が、彼女の両胸の膨らみをわし掴んだからだ。 「ゃあっ!だ、ダグっまって……っひぅ、んっ!?」 弾力のある膨らみは手に少し余る大きさで、その弾力で手を押し返すくせに、女性の肌の滑らかさをもって手のひらに吸い付いてくる。谷間にほんのり汗をかいていることにたまらなくエロさを感じる。 「きゃぅっあ、んっぅ……っんぁっふ、ん……っ!」 指に当たった飾りを指の腹で転がすと、フレイは俺の腕を掴んでいた手で自分の口を塞いだ。 喉の奥で抑え込んでいるらしい声が聞きたくて、色の境目らしい場所を円を描くように撫でたり、硬くなったそれを強めに引っ張ったり押し潰したりする。 ガクガクと脚を震わせて背を丸めたフレイを好都合だと彼女の尻に自分の腰を擦り付けると、桃色の唇から抑えきれなかった「あっ」という嬌声が漏れた。 「んっ、んん……っや、ダグ、ダグっ」 「フレイ、いいカ?」 フレイの両の脚の間に片足を差し込み、ズボン越しにでもはっきりわかるほど勃起した性器を押し付ける。 ここに挿れたいのだという明確な意思表示に、彼女の受け入れるべき場所がキュンと震えるのがわかる。 「ん、うんっ……っぁの、せめて、ベッド、で……ぁっ」 「ン、わかってル……」 手触りのいい若草色の髪を払って首筋に強く吸い付くと、フレイの唇から苦痛の混ざった甘い声が漏れる。白い肌に赤い痕がついたのを確認して、何度もそれを繰り返す。 「フレイ……っ」 「ぁんっ、ダグ……っ大好「フレイ殿、明日の祭についてですが」 「…………」 「…………」 「…………」 聴こえた声に、俺たちはそのまま固まる。先ほどまでとは違う冷たい汗が吹き出して来るのを背中に感じながら、振り返れないまま数秒の沈黙が落ちた。 「……失礼、お取り込みのところ申し訳ありませんでした。」 「っちが、ヴォルカノン誤解ダ!いや誤解じゃないけど、その、あの、とにかくちがウッ!!」 「いえ、私ヴォルカノン、若人の営み、さらに言えば姫の麗しき色恋事に口を出すような野暮はいたしませんぞ。執事ですからな」 「あのっこれはね、あのですね!?」 「しかし私個人の意見としましては、ベッドでの方が色々と都合がよろしいかと存じ上げますぞ。では、祭の件は明日の朝改めて参ります。」 何も見ていないかのようにスッと居なくなったヴォルカノンに「いっそ普段通り接しないでほしかった……!!」と羞恥に震えた俺達が一線を越えたかどうかは、想像にお任せする。
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/101.html
◆春野菜氏の投稿SSまとめ ■ダグ×フレイ ■モブ×エルミナータ
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/14.html
作品の内容紹介です。 各SSの作者さんは、ご自由に解説を加筆してください。 記入例 作品名○○ 作者の名前・○○氏 作品の紹介文 ルーンファクトリー1 ラグナ×シャロン ラグナ×タバサ ルーンファクトリー2 カイル×ドロシー 作者:◆aHD.RoWhdo 補修授業 (バレット×アリア) 作者:キョウカ 最終列車 (ユエ 痴漢) カイル×アリシア 作者:◆X4n5oaA6q. カイル×アリシア その後 作者:◆X4n5oaA6q. バレット×ジュリア (強姦) マックスパパの嘆き (エロ無) 作者:◆vipkKBZ7zA アルコール高めのラム酒 二杯目 (アルス×ラムリア) 作者:◆vipkKBZ7zA アルコール高めのラム酒 2,5杯目 (アルス×ラムリア) アルコール高めのラム酒 三杯目 (アルス×ラムリア) ルーンファクトリーフロンティア エリック×ラピス 密かな想い (メロディ 独り) 作者:もんじ キャンディパリンパリン際 (エロ無) 作者:もんじ 大爆走☆大暴走 (ラグナ×アネット) 作者:もんじ チョコと愛は、与えるもの (エロ無) 作者:もんじ 教えて (ラグナ×セルフィ) 作者:キョウカ ミストさんが遊びに来ていたようです。 (ラグナ×ミスト エロ無) 作者:お留守番 トランルピア性服記 ドロップ編 一日目 作者:釣り師 トランルピア性服記 ドロップ編 二日目 作者:釣り師 トランルピア性服記 ドロップ編 三日目 作者:釣り師 トランルピア性服記 アネット編 作者:釣り師 ルーンファクトリー3 氷原に咲く花 (マイス×ソフィア) 作者:◆aHD.RoWhdo ドリンクの話。(マイス×ダリア) 作者:◆ecegNbNqok ペルシャ×さくや (ペルシャ×さくや×しののめ) 作者:◆V88LE1F0rQ 病めない雨 (RFクロスオーバー) 作者:もんじ 病めない雨その後 マイス編 (エロ無) 作者:もんじ 病めない雨その後 カイル編 (エロ無) 作者:もんじ 病めない雨その後 ラグナ編 (エロ無) 作者:もんじ 髪を犯す (微エロ) 作者:もんじ 世にも奇妙な物語:ミニマムストーリー (マイス×ソフィア?) 作者:もんじ ルンファ3性転回物語 (性転換・エロ無) 作者:もんじ ルンファ3性転回物語 続き (トゥーナ×マイス・性転換) 作者:もんじ もしキャラの性格が正反対になったら? トゥーナ編 (エロ無) 作者:もんじ 一つの茎に、花は二つは咲かない (エロ無) 作者:もんじ もものめ (マイス×さくや) 作者:もものめ もものめ 続き (マイス×さくや&ペルシャ) 作者:もものめ ガジ&マイス×トゥーナ 作者:もものめ ショコラ×ラスク 作者:もものめ マイス×マリオン&ショコラ 作者:もものめ マイス×イオン 作者:もものめ お留守番@カリン編 作者:お留守番 ペルちゃん発情期 (マイス×ペルシャ) 作者:お留守番 マイス一家 ひざまくらは誰の手に (エロ無) 作者:お留守番 エリスとエリスとラグナのお留守番 プロローグ (エロ無) 作者:お留守番 エリスとエリスとラグナのお留守番 一日目 (微エロ) 作者:お留守番 イオン陵辱 (ゴブリン×イオン) 作者:釣り師 風俗店 都 (モブ×しののめ) 作者:釣り師 ソフィア輪姦 (モブキャラ有) 作者:釣り師 ソコにしか残っていなかった、と彼は語った (ネタ?) マイス×ペルシャ 作者:名無し@イカ好き 思い (エロ無) 作者:零 表情 (エロ無) 作者:零 約束 (マイス×モニカ) 作者:零 信頼 (エロ無) 作者:零 狂人魚 (マイス×ペルシャ) 作者:零 狂い花 (モニカ×シア レズ) 作者:キョウカ ツナ缶 (マイス×トゥーナ) マリオン×マイス 作者:チー マイス×シア 作者:チー マイスと女将の1日 (マイス×しののめ) 作者:ドラムカン ルーンファクトリー オーシャンズ オデットの静かな恋心 (エロ無) 作者:もんじ アゼル×リリ 願い (アゼル×リリ&アイリス&オデット) 作者:チー 店番君の記録 (アゼル×エレナみたいなエレナオナニスト) 作者:お留守番 ルーンファクトリー4 レスト×マーガレット (エロ無) 作者:Sun 治療 (レスト×マーガレット エロ無) 作者:Sun 答え探し (レスト×マーガレット エロ無) 作者:Sun 遠雷 (レスト×マーガレット) 作者:Sun 名縛り (ドルチェ→レスト) 作者:Sun 風幻竜のよこしま計画 (セルザ→レスト) 作者:◆m.HiWACdDg セルフィア恋次録 (レスト×クローリカ) モーニング・コール (レスト×クローリカ) 作者:こまめ レスト×コハク 作者:こまめ モブ×シャオパイ 作者:埼玉昆布 モブ×エルミナータ 作者:春野菜 ダグ×フレイ (1) 作者:春野菜 ダグ×フレイ (2) (エロ無) 天丼よりキミ (ダグ×フレイ) アーサー×フレイ 作者:おんぷ キール×フレイ 作者:おんぷ 婿6人×フレイ 作者:おんぷ ディラス×フレイ (1) 作者:伊古 ディラス×フレイ (2) 作者:伊古 レオン×フレイ (フレイ自慰) ビシュナル×フレイ
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/46.html
自分の分だけ勝手に追加 タイトルやら弄ってますが作者権限ってことで良いですよね? -- (釣り氏) 2012-07-26 12 17 22 part5 100のダグフレ(現在ダグ×フレイとなっているやつです)を書いたものなんですが、上記のHNの追加をお願い出来ませんか? パソコンが使えないのですが、携帯からだと編集ボタンが表示されません。 宜しくお願いいたします。 -- (春野菜) 2012-08-23 23 39 27 ↓反映しました。 -- (釣り氏) 2012-08-24 00 18 25 ありがとうございます! -- (春野菜) 2012-08-24 00 18 57 取りあえず2ch脱出後のエロパロスレpart1収録分をサルベージ。 未完のものは一時保留。 もののめ氏の未登録作品がいくつかありますが、早いうちに作者別ページに反映するので少々お待ちを。 作者の個別ページが欲しい人は各自で作ってください、 自分はもう疲れました・・・ -- (釣り氏) 2012-08-24 00 21 09 part2の230あたりまで反映。結構未完で終わってる作品あるんだなー -- (釣り氏) 2012-08-25 01 12 27 うげ、もんじさんの「病めない雨」のタイトルが「病まない雨」になっとる・・・ ページ名は変更できんのだよな・・・ スマヌ・・・ -- (釣り氏) 2012-08-25 01 43 13 part2まで完了。 続々増える未完成作品…… -- (釣り氏) 2012-08-26 00 38 33 part3 720あたりで完了 -- (釣り氏) 2012-08-27 00 23 11 次は3-819から再開 -- (釣り氏) 2012-09-07 14 14 10 part5の 600にあるレスト×コハク見たいけど誰かうpれないですか? 消えてるから見れないし2ch規制されてるのでここに書きました 少し場違いかもしれないすいません -- (名無しさん) 2012-10-03 23 16 01 ディラス×フレイ(2) 作者:伊古 レスト×クローリカ 作者:こまめ フレイ×婿6人 作者:おんぷ レスト×コハク 作者:こまめ ビシュナル×フレイ 以上5本、追加しておきました。 -- (870) 2012-10-19 03 29 17 名縛りさんのドルチェ→レストを追加しました。 -- (870) 2012-11-01 22 14 08 ドルチェ→レストの作者です。保管ありがとうございます。 「名縛り」はタイトルなので、編集しておきました。 ついでに今までの自分のものにも作者名を書いておきました。 -- (Sun) 2012-11-04 18 56 41 Sunさま 勘違いすみませんでした。訂正ありがとうございます。 作者別ページの方にもメニュー追加させて頂きました。 -- (870) 2012-11-04 19 07 13 ミスが発見しました。ダグ×フレイの「天丼よりキミ」の小説を投稿した者です。「そのまま、口と口を離し、つーっとした透明な糸が引いた 」と 「そう言い、フレイのフリルのついた下着を脱がした」の間に 「ダグ、ダメだよ・・・」 「お前がダメでも、オレが我慢できないんだヨ」 俺はフレイをベットに押し倒した 押し倒した瞬間、フレイは「きゃっ」と軽く悲鳴をあげる フレイを服を脱がし、真珠のような白い肌が露わになっていく そして残りは下着と靴下のみなった 「ねえ、これも・・・脱ぐの?」 「当たり前だロ」 を追加してください。 -- (nanasi) 2012-11-07 21 42 21 「天丼よりキミ」ご指定通り修正しました。 埼玉昆布さんの「モブ男×シャオパイ」を追加しました。 -- (870) 2012-11-08 20 29 26
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/15.html
一言掲示板 本wikiへの要望やサイトに不備があった場合の報告、 SSの保管・投稿・更新を行った場合のお知らせ、 感想や応援などなど、何でも構いませんので一言どうぞ。 名前 コメント すべてのコメントを見る 「天丼よりキミ」ご指定通り修正しました。 埼玉昆布さんの「モブ男×シャオパイ」を追加しました。 -- (870) 2012-11-08 20 29 26 ミスが発見しました。ダグ×フレイの「天丼よりキミ」の小説を投稿した者です。「そのまま、口と口を離し、つーっとした透明な糸が引いた 」と 「そう言い、フレイのフリルのついた下着を脱がした」の間に 「ダグ、ダメだよ・・・」 「お前がダメでも、オレが我慢できないんだヨ」 俺はフレイをベットに押し倒した 押し倒した瞬間、フレイは「きゃっ」と軽く悲鳴をあげる フレイを服を脱がし、真珠のような白い肌が露わになっていく そして残りは下着と靴下のみなった 「ねえ、これも・・・脱ぐの?」 「当たり前だロ」 を追加してください。 -- (nanasi) 2012-11-07 21 42 21 Sunさま 勘違いすみませんでした。訂正ありがとうございます。 作者別ページの方にもメニュー追加させて頂きました。 -- (870) 2012-11-04 19 07 13 ドルチェ→レストの作者です。保管ありがとうございます。 「名縛り」はタイトルなので、編集しておきました。 ついでに今までの自分のものにも作者名を書いておきました。 -- (Sun) 2012-11-04 18 56 41 名縛りさんのドルチェ→レストを追加しました。 -- (870) 2012-11-01 22 14 08 ディラス×フレイ(2) 作者:伊古 レスト×クローリカ 作者:こまめ フレイ×婿6人 作者:おんぷ レスト×コハク 作者:こまめ ビシュナル×フレイ 以上5本、追加しておきました。 -- (870) 2012-10-19 03 29 17 part5の 600にあるレスト×コハク見たいけど誰かうpれないですか? 消えてるから見れないし2ch規制されてるのでここに書きました 少し場違いかもしれないすいません -- (名無しさん) 2012-10-03 23 16 01 次は3-819から再開 -- (釣り氏) 2012-09-07 14 14 10 part3 720あたりで完了 -- (釣り氏) 2012-08-27 00 23 11 part2まで完了。 続々増える未完成作品…… -- (釣り氏) 2012-08-26 00 38 33 うげ、もんじさんの「病めない雨」のタイトルが「病まない雨」になっとる・・・ ページ名は変更できんのだよな・・・ スマヌ・・・ -- (釣り氏) 2012-08-25 01 43 13 part2の230あたりまで反映。結構未完で終わってる作品あるんだなー -- (釣り氏) 2012-08-25 01 12 27 取りあえず2ch脱出後のエロパロスレpart1収録分をサルベージ。 未完のものは一時保留。 もののめ氏の未登録作品がいくつかありますが、早いうちに作者別ページに反映するので少々お待ちを。 作者の個別ページが欲しい人は各自で作ってください、 自分はもう疲れました・・・ -- (釣り氏) 2012-08-24 00 21 09 ありがとうございます! -- (春野菜) 2012-08-24 00 18 57 ↓反映しました。 -- (釣り氏) 2012-08-24 00 18 25 part5 100のダグフレ(現在ダグ×フレイとなっているやつです)を書いたものなんですが、上記のHNの追加をお願い出来ませんか? パソコンが使えないのですが、携帯からだと編集ボタンが表示されません。 宜しくお願いいたします。 -- (春野菜) 2012-08-23 23 39 27 自分の分だけ勝手に追加 タイトルやら弄ってますが作者権限ってことで良いですよね? -- (釣り氏) 2012-07-26 12 17 22
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/110.html
『レオン×フレイ』 レオンさん出てこないフレイさん自慰ネタです。 念のため告白・デートイベバレ注意。 「はあぁ……」 愛しい恋人を見送った後、フレイはベッドにぼふっと体を沈め、落胆の色濃いため息を吐き出した。 テーブルの上には空になった二人分のティーカップが乗ったままだが、片付ける気力もわかない。 ――また今日も、何もなかったなぁ……。 なけなしの勇気を振り絞ったんだけど、と先日買い換えたばかりの真新しいシーツに顔を埋め、一人ごちる。 女が恋人を自室に誘う意味、まさかあのレオンに分からないはずがない。 実際、それらしい雰囲気にはなったのだ。いつも通り冗談で済まされただけで。 その後は頬にキスして、真っ赤な顔でお返しされて、それでおしまい。悲しいほどにいつものデートだ。 どうにもならないむず痒さが、フレイの腹の奥にもやもやと渦巻く。 期待したのに。すごく期待したのに。 思い起こすのは耳元で囁かれる低い声。それだけで体が火照る。 ぎゅっとシーツを握り締めていたフレイの手が、下半身に伸びる。 「んっ……」 スカートの中に手を差し入れ、下着の上から中心を撫で上げる。 何度も指を往復させて擦りあげると、そこを覆う布が次第にしっとりと濡れはじめた。 今日は場所が場所だっただけに輪をかけて効いたようだが、最近のフレイはデートから帰る度にこうだった。 肝心の恋人は、煽るだけ煽っておいて何もしない。結局手付かずで残された据え膳は、自分で自分を慰めるしかないのだ。 時刻はまだ夕方に差し掛かったところ。オレンジ色の西日が差し込む部屋の中で、惨めな気持ちでいっぱいになりながら、それでもフレイは行為に没頭していった。 ごろんと仰向けになり、すっかり濡れそぼった下着を下ろした。そのまま脚を開いて膝を立てる。 まだ明るさの残る部屋の中で開放された秘壺にぞくぞくとした羞恥を覚えながら、フレイはおそるおそる中指を沈めた。 「ふっ……ぅ」 白く細長い指は、いとも簡単にぬるりと飲み込まれた。 初めてというわけでもないのに、未だ慣れない異物感と少しの圧迫感に、深呼吸をひとつ挟む。 少し落ち着いたところでぐっと根元まで差し入れて、指の腹でざらざらとした内壁を擦る。 「ぁっ……は……ぅんっ」 きゅんと走った快感に、反射的に腰を反らせる。 くぷりと指を抜き差ししながら、反対の手で蜜を掬い、肉芽をくりくりと押しつぶす。 「ふっ……ぅく……っレオンさん……ぁあっ」 恋人に犯されていると自らを錯覚させて、焦がれるように名前を呼ぶと、それに応えるように体内がぴくっとひくついた。 「レオンさっ、レオンさぁん……っ」 狂ったように恋人の名を呼ぶ毎に、フレイの興奮は高まっていく。 中を掻き回す指はいつのまにか二本に増えており、ぐちゅぐちゅとあられもなく立てられる水音が、更にフレイを快楽へと駆り立てた。 「あっ、ふ、あ、ぁああっ」 赤く熟れた核を摘まみ上げると、一際高い嬌声とともに背中がびくんと跳ねた。 びくびくと内壁が収縮し、奥から手前、手前から奥へと波打ちながら二本の指を締め上げる。 ひとしきり絶頂の余韻を味わったフレイは、息を荒げたまま力なくベッドに四肢を投げ出した。 なぜレオンは触れてくれないのか、頭では分かっている。 フレイが想いを告げたとき、レオンは結婚できないのだと、しないと決めているのだと言い切った。 誰よりも軽いように見えて、誰よりも真面目で他人思いな彼のこと。万一の折、責任の取れない行為などできるはずもない。 それでも構わないと言ったとて、首を縦に振ることはないだろう。 そもそも初めは恋人になることをすら拒んだレオンを、無理矢理押し切ったのはフレイだ。少しも負い目がないと言えば、嘘になる。 理解はしているのだ。承知の上で恋仲になった。けれど、込み上げる胸の疼きはどうしようもなく。 「レオンさんのばかぁ……」 矛盾した想いを乗せて小さく吐き出された言葉は、夕闇の帳に消えていった。
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/87.html
『キール×フレイ』 作者 おんぷ ◆1mfEMO/rGNP8 「ふんふんふ~ん♪」フレイは朝からずっとご機嫌だった。なぜなら、今日は恋人のキールが泊まりに来るから。 「『フレイさんのおうちに泊まってみたいなー♪って、さすがにまだちょっと早いか☆』なんて可愛く言われたら、断れるはずないよねぇ。」 フレイは独り言を言いながら、夕食の準備をする。 キールはきっとケーキを焼いてきてくれるだろうから、フレイはメインの料理を作ること決めていた。 (それにしても、泊まるってことはつまり……そういうことだよね。) フレイは包丁を持ったまま、何度となく考えていたことをまた考えはじめた。 キールとはまだキスしかしたことがないが、泊まるとなればさすがにそういうわけにはいかないだろう。 (キールくんはきっと緊張しちゃうだろうから、わたしがリードしなきゃ!) 行為の途中「フレイさん、すごいよぉ……!」などと言いそうなキールを想像すると、自然に顔がにやけるフレイだった。 ―その夜― 「フレイさんこんばんはー!僕だよー!」 「あっ、キールくん!いらっしゃい!」 急いで出迎えると、やはりキールはホールケーキを持っていた。 「あ、これ?今日はシンプルにショートケーキにしてみました!……と言いたいところなんだけど、まだ未完成なんだよね。」 「えっ、なんで?」 「ホイップクリームはやっぱり直前に立てたほうがおいしいからさ、フレイさんのとこで仕上げさせてもらおうと思って。」 「へぇ!さすがキールくん!」 キールのこだわりに感心したフレイは、台所へ案内しボウルと泡立て器を用意した。 「ありがとう!じゃあすぐに仕上げるから待っててね。できたらすぐディナーにしよう♪」 キールはそう言うと、フレイの頬に小さくキスをした。 (キールくん、なんだか奥さんみたい……) 「主夫」という言葉が間違いなくセルフィア一似合うであろうキールを見て、フレイは思わず笑ってしまった。 それから30分後。 「お待たせー!やっとできましたー!」 キールがきれいにデコレーションされたケーキをテーブルに置く。 「わぁ!すごい!プロのパティシエさんが作ったみたい!」 「でしょでしょ?僕がんばったんだー♪フレイさんの料理も全部おいしそうだね!それじゃあ食べようか!」 「「いっただっきまーす!」」 フレイは可愛い恋人とのディナーを思う存分楽しんだ。 そして夜も更けてきた頃。 「あのさ、キールくん。」 「ん?なぁに?」 「そろそろ…ほら、寝ない?もう遅いし…ね?」 「うわぁ、もうこんな時間かぁ!おしゃべりしすぎちゃったね。じゃあ寝よっか!」 そう言ってキールは無邪気な様子でベッドにもぐり込む。 「ほら、フレイさんもおいでよ!今日は寝かさないよー!なんてね?」 似合わないセリフを言う茶目っ気たっぷりの彼を見て、フレイは覚悟を決めた。 「キールくん」 フレイはキールに抱きつくと、自ら服を脱いだ。 「ほら、さわってみて?」 そう言って、胸のふくらみにキールの手を押し付ける。 「えっ、ちょっ、ちょっと…フレイさんっ!」 「キールくん、大丈夫。わたし、こうなってもいいってずっと思ってたから。」 「えっ、でも僕、恥ずかしいよ……。」 「キールくん……」 フレイはキールの頭を愛しそうに撫でた。 するとそのとき。 「なーんてね」 キールの冷たい声が、静かな部屋全体に響いた。 それと同時に、ポケットから紐のようなものを取り出しフレイの腕を素早くベッドに縛り付ける。 「えっ!?ちょっとキールくんっ!?これどういうことっ!?」 「ごめんねフレイさん。僕、実はリードされるよりリードしたいタイプなんだぁ♪」 そう言ってにこっと笑うキール。 その純粋な笑顔が今は逆に怖い。 「だっ、だからってこんなっ!縛り付けるなんてどうして!」 「どうして?うーん。難しい質問だなぁ。しいて言えば、僕がこういうの好きだから?」 「そんなぁ…!でもこんな乱暴なのって…!」 「あれ、縛ってるとこ痛い?痛くはないでしょ?」 「そ、そう言われればそうだけど…」 確かに腕は全くといっていいほど痛くない。 それなのに、がっちりとホールドされていて動かすことはできない。 普通の縛り方ではないようだ。 「でしょでしょ♪この前アーサーさんに『フレイさんをいじめてあげたいんだけど』って言ったらさ、いろんな縛り方が載ってる本を外国から探してきてくれたんだぁ♪」 「へっ!?アーサーさんに言ったの!?」 「うん!ダメだった?他にもレオンさんにも言ったけど。」 「ええええっ!」 「レオンさんはね、こういうのを教えてくれたんだぁ」 キールはベッドに縛り付けられたフレイをそのままにし、台所へ何かを取りに行った。 戻ってきた彼の手には、絞り袋があった。 「こうやってねぇ、フレイさんをケーキみたいにしてみるのはどうだって、レオンさんが。さすが大人なだけあって、いろんなことをよく知ってるよねー!」 そう言いながらあっという間にフレイの服を脱がせ、胸や秘部にホイップクリームを絞っていく。 「ちょ、ちょっと待ってよキールくん!わたしこんなことしていいって言ってないじゃない!」 あまりの恥ずかしさに、フレイは怒ったような口調になる。 すると、キールは驚いたような顔をし、そしてうふふっと笑った。 「フレイさんの許可なんて必要ないよね?だって、フレイさんはもう僕のものなんだから。」 フレイは完全に言葉を失った。 (キールくんがこんなオレ様系だったなんて……!) 絶句するフレイに気付いているのかいないのか、キールは歌うように続ける。 「さぁフレイさん。可愛いケーキができたよ。さっそく食べてみよーっと♪」 キールは胸のクリームをぺろっと舐めた。 「ひゃぁっ!」 思わず声が漏れる。 キールはお構いなしといった様子で、ぺろぺろとクリームを舐め続ける。 「うん、とってもおいしいよフレイさん。よーし、このイチゴチョコも食べちゃおっと」 そう言うと、フレイの乳首を優しく噛んだ。 「あぁっ!そこはだめぇ!」 「だめ?まっさかぁ。こんなに硬くしてるのに、だめなわけないよね?気持ちいいんでしょ?」 「ちっ、ちがっ……あぁん!」 「ほら、僕に委ねて。」 フレイの髪を撫でながら、キールは舌を動かし続ける。 フレイはもう抵抗できなくなっていた。 「じゃあこっちも味見。」 キールはフレイの脚を開き、ゆっくりと舌を這わせた。 ぴちゃぴちゃといやらしい音が響く。 「ひゃぁっ!そんなとこだめぇ……!んぁぁっ!」 「すっごくおいしいよ。フレイさんの味がする。」 「あぁぁっ!……っはぁ!」 キールは舌に加えて指も器用に動かし、フレイの感じるポイントを責め立てる。 「フレイさんのシロップがいっぱい出てきたよ?そんなに気持ちいい?」 「あぁっ…!いや、そんなの……!あんっ!」 「フレイさんの下のお口、こんなにヒクヒクしてる。『ここにください』っておねだりしてるみたいだよ?」 キールは指を挿入し、ズポズポと動かした。 「あぁぁぁぁ!だめっだめぇ!!!んっ!んはぁぁっ!」 「可愛いよ、僕のフレイさん。」 「もぉだめぇっ!気持ちぃよっぁぁあ!キールくっ……!あぁぁっ!」 フレイは大きな声を上げ、体をビクビクと震わせはじめた。 すると、キールは動かしていた指をスッと抜いてしまった。 「おっと!だめでしょ。フレイさんだけ勝手にイっちゃ。」 「えっ……ふえぇっ……」 一番いいところで止められたフレイは、目に涙を浮かべながら体を震わせている。 「ほら、ここに何が欲しい?ちゃんと言えなきゃおあずけだよ?」 キールはフレイの入り口をツンツンとつつきながら唇だけで笑う。 「そっそんな……!別にわたしは……!」 「ふーん。そーなんだぁ。じゃあずっとこのままだね。」 拒否するフレイの中に指の第一関節だけを入れたキールは、ゆっくりゆっくりと中をかき回す 「いやぁ……っ!おねがっ…!キールくんのっ……!」 「ん?なーに?聞こえない。」 「だからっ……ぁぁ!キールくんの入れてっ……入れてよぉ……!」 フレイは消え入りそうな声で懇願する。 それを見たキールは満足そうにうなずいた。 「ん。いいこ。」 キールはズボンを脱ぐと、フレイに覆い被さった。 「あ、その前に。」 手を伸ばし、フレイの腕の紐をほどいた。 「やっぱりこういうときは抱き合わなきゃね。僕たち恋人なんだし。」 キールはフレイの頭を持ち上げ、自分の顔を傾けてキスをした。 「愛してるよ、フレイさん。」 そう言うのと同時に、キールはフレイの中にグッと入っていった。 「ふぁっっ!!キールくんの……おっき!ぃ!!」 「ちょっとー、それどういう意味?小さいと思ってたの?」 キールは唇をとがらせ、腰を突き上げる。 「えっ!?ち、ちが……あんっ!」 「うそばっか。僕もう怒っちゃったもんね。」 キールはさらに腰の動きを速める。 フレイは急に強くなった刺激に耐えられず、キールにしがみついた。 「キールくっ!もっと……もっ…と!ゆっく……!」 「だーめ。」 キールはフレイの脚を抱え、さらに奥を責める。 フレイの中からとめどなく溢れたものがベッドを濡らし、ぐちゅぐちゅという音がいっそう大きくなった。 「あはぁぁあ!んっ!!んくっっ!」 「フレイさんの中、とっても気持ちいいよ……っ!」 「わたしも…!気持ちっ…かも……っ!奥のほ……あぁっ!」 「奥がいいの?ここ?」 キールはグリグリと押し付ける。 「あぁぁっ!キールく……っん!イっちゃいそ……っ!あっ!」 「いいよフレイさん、もっと感じて!」 キールが中でドクっと脈打ったとき、フレイは体を痙攣させて達した。 ―後日― 「フレイさーん!見て見て!これすごくない?」 キールが嬉しそうに持ってきた本を見ると、男性器の形をした玩具がずらりと並んでいる。 「なっ!なにこれ!」 「バドさんがね、掘り出し物だゾーって!」 「っ……!」 「ん?どうかした?」 「も、もう勘弁してぇ!」 【End】
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/89.html
『ディラス×フレイ』 作者 伊古 ◆x.khw6mpQk 春も半ばにさしかかった、心地よい季節の静かな夜。 ディラスはダブルベッドに腰掛けて、ガチガチに身体を強張らせていた。 ……どうしろってんだよ! 今にも叫んで逃げ出したい気分でいっぱいである。 とはいえ、ここで姿を消してしまえば、妻になったばかりのフレイには呆れられ、事の次第を知った住人達からは冷たいのか生ぬるいのかわからぬ視線を受けるはめになることは必至。 ならば、心を鎮め、腹を括らなければいけないというのに、ディラスの心臓は壊れんばかりの鼓動を繰り返している。誰かがそこで太鼓でも叩いているんじゃないのかというぐらいである。 その音が耳元で鳴り響く中、ディラスの脳裏にいくつもの言葉がよみがえってくる。 それは、今日の昼ごろ、ポコリーヌキッチンの片隅でのことだ―― 守り人になる前も、無愛想で不器用で、人とろくに関わることなく生きていたせいで、はっきりいってディラスには色事の知識と経験が圧倒的に不足していた。 そもそも誰かに恋をして、それを受け入れてもらえて、結婚に至るなど、守り人として眠りにつく前は考えもしなかった。 そんなディラスであったが、結婚式後の初夜が、二人にとってなによりの一大イベントとなることくらいは、わかっていた。 だが、式の緊張と疲労、住人達を巻き込んだ祝宴などで気力と体力を使い果たし、その夜は互いにそのまま寝入るという失態をおかした。 それからなんとなくいいだせなくなり、数日が経過。 職場であるポコリーヌキッチンで、どうしたものかと考えているところに、よく知る男たちが集まってきた。 口々に、フレイとの新婚生活はどうなんだと、からかいまじりにきかれたものの、ディラスは情けなくも沈黙で応えるしかできず。 それですべてを察したらしい彼らから、同情と哀れみをうけつつ、なぜか色事のいろはを教え込まれることとなり――結果、ディラスは頭を抱えていた。 「……」 羞恥と衝撃と、もうすでに襲い掛かってきた緊張に、疲労困憊である。 知らないわけではなかった。男と女がなにをしてどうして子を成すかくらい。でもそれは初歩の初歩だったようだ。 今教えられたことを、自分たちに置き換えてみると、血が体内を駆け巡った。 ほんとうに、俺とフレイが、そ、そそそそんなことをぉぉぉ?! あれこれと妄想しつつ、激しく動揺しつつ、熱く火照った頬を隠す。 脳内には、乱れたフレイの姿が、次から次へと浮かんでは消えていく。自分の妄想で鼻血がでそうである。 と。 ぽん、と優しく肩を叩かれた。 のろりと顔をあげれば、上品に微笑むアーサーがいた。さすが一国の王子といえる麗しさだ。 でもついさきほどまで、あれこれと女の扱いについて詳しく語っていたのはアーサーだったりする。王族としての教育の一環であったということらしいが、あんな卑猥なことをなんでもないようにしゃべっていたとは思えないくらいの爽やかさ。 「そんなに緊張せずとも、なんとかなります。そう気負わず楽にされてはいかがですか? 案外あっさりとしたものですよ」 ああ、おまえはそうだろうよ! 経験者にくってかかろうとしたディラスが口をひらく寸前、もう片方の肩が激しく叩かれた。 いてぇと思いつつそちらを向けば、にやにやと笑うダグがいる。力いっぱいぶっとばしてやりたくなったが、なんとか堪える。相談にのってもらったことは、事実だからだ。 「そうそう、たいしたことじゃねーっテ! 失敗しないように頑張れヨ!」 「ダグ、てめえ……」 ぐっ、と親指をたてながら、応援しているのか、失敗すればいいと思っているのかわからぬことをいってくる。 ぴくぴくと頬を引き攣らせると、前方から伸びてきた手が、ディラスの手を強く握り締めた。 「そうですよ! 案ずるより産むが安しです! 当たって砕けろという言葉もあります!」 「俺は産まねえし、砕けたくねーよ!」 励ましているつもりなのだろう真剣な顔をしたビシュナルに、ディラスは叫ぶ。 愛する妻との初夜で下手なことして、ほんとうにいろいろと砕けたらどうしてくれる。フレイに、「嫌い!」とか「へたくそ……」とかいわれたら、街の展望台から身投げするしかない。 嫌な想像をして顔を青くするディラスの前で、にこりと天使の笑顔が花ひらく。 「がんばって! きっとうまくいくよ。フレイさんのこと大好きなんだよね? なら、大丈夫!」 「そ、そうか……?」 これが本当の応援だろうことをキールにいわれ、ディラスは幾分か気が和らいだ。 その向こうで、背の高い青年が、口元を扇で隠しながら目を細める。きっと口元は弧を描いているのだろう。 「いや、いっそのこと盛大に失敗してきてもいいんだぞ? そうしたら、俺がたっぷりとなぐさめてやろう」 「……どっちをだ……?」 失敗してレオンに自分が慰められるなど想像したくはない。かといって、夫との夜の生活が順調でないフレイをレオンに任せるなど、もっと想像したくない。 なにをいっているんだといわんばかりに、レオンが目を見開く。 その様子が、なんだかわざとらしくて腹が立つ! 「それはもちろんフレイにきまっている。俺は男をなぐさめるような趣味はない」 ふふん、と流し目でいってのけるレオンに、ぷちっとディラスのどこかが切れた。 「てめええええ!」 椅子を倒す勢いで立ち上がったディラスは、ははは、と爽やかに笑いながら身を翻すレオンを追いかける。 そんな二人をみて、どっと沸き立つ賑やかな笑い声が、ポコリーヌキッチンに響いた―― 「あいつら、他人事だと思いやがって……」 思い返したら、余計に憂鬱になってきた。はああ、と深く深く息をつく。 家に帰ってきてから、フレイに本当の夫婦になりたいと伝えたときに、すでに精神力はゼロになったような気がする。 いやいや、こんなに緊張することではないのだ。夫婦となった男と女ならば、して当然の行為なのだから。アーサーもはじめてのときは、こんなものかと思ったというし。 きっと、経験のない男が夢見るほどの素晴らしいことはないのだ。きっとそうに違いない。現実をみれば、案外あっさりとしたものに違いない。 そうだそうだと、自分に言い聞かせ落ち着こうと、深呼吸を繰り返す。 すると、ふいにディラスの顔を影が覆った。ん? と、わずかに顔をあげた瞬間。 「ディラス?」 「うおおあああ?!」 真正面から覗き込まれて、ディラスは飛び上がった。その様子に、寝間着に着替えてきたフレイが目を丸くする。 「な、なななんだ! 驚かせるな!」 せっかくおさまりかけていた心臓が、さきほどよりなお激しく打ち鳴らされる。 「呼んでもこたえてくれないから、どうしたのかなーって」 ディラスのそんな様子がおかしいのか、くす、とフレイが笑う。 その愛くるしい笑顔にあてられて、ディラスの頬が熱くなる。 「どうしたって……べつに、なにも……」 くそ、嫁になったらますます可愛いと思いながら、わずかに顔を背ける。 「そっか」 照れ隠しにそっけなくなるディラスの態度にも、すっかり慣れたフレイが、無防備に隣へと腰掛けてくる。 結ばれた長い髪から、石鹸の匂いがする。く、とディラスの胸が甘く痛む。どうしてこんなに、いい匂いがするのだろう。 ちらりと、視線を送れば、薄い寝巻きだけをまとったフレイがいる。 みられていることに気づいたフレイが、ほんのりと頬を染めて、はにかむ。 「えと、えへ……よろしく、ね?」 いつものように、なかなか言葉にもできず、行動にもうつせないディラスへ、フレイが手を重ねようとしてくる。 それを空中で捕まえて、きゅっと握れば、フレイが驚いた表情をみせて、恥ずかしげに顔を伏せる。かすかに震える細い手とその仕草に、自然と熱い息がもれた。 「……よろしくな」 「ん……」 顔を傾けながら近づけば、フレイがわずかに顎を上げてくれる。 自分だけを待つその唇に、ちゅ、と小さな音とともに口付ける。 それは、いつもの行為であるはずなのに、びりりとディラスの背骨が痺れさせた。 この空気が、これからへの期待が、感覚を鋭くさせているのかもしれない。 そのまま、フレイの丸い肩を掴んで引き寄せる。 ディラスは、このうるさい動悸がばれなければいいと思うが、それは難しいというもの。 こんなにも寄り添えば、きこえないはずがない。 フレイの手が、ディラスの胸に添えられる。ふふふ、と楽しそうな笑い声が零れる。 「ディラス、すごくどきどきしてる」 「……ああ」 さらにきつく抱きしめる。 「あのね……私もだよ?」 「わかってる」 ぴったりと隙間なく身を寄せ合えば、異なる二つの命を支える鼓動が重なっていくような気がする。 少しだけ顔を離し笑いあって、もう一度キスをする。今度は深く、互いの奥を教えあうように、探り合うように舌を絡める。 夢中になりそうになるのをなんとかおさえ、ディラスはゆっくりと顔を離す。 名残惜しそうに、自分の唇をみつめてくるフレイに、くらりと揺れる意識がどこかへ飛んでいきそうになるが、それではいけない。 ここからが本番である。 髪を括るリボンをしゅるりとほどく。春の若葉を思わせる髪が、さらりと流れる。 そのまま、ゆっくりとフレイを寝台の押し倒したディラスは、ごくりと喉を鳴らして、手を伸ばしていく。 頬に触れ、細い首をたどり、自分にはない胸のふくらみへと手を添える。指先に力をこめる。そこは、驚くほどに柔らかかった。ふにゃりと、ディラスの思うとおりに形を変える。 たよりない寝巻きの肩紐を引き下ろせば、目の前にフレイの裸体があらわになる。 恥ずかしいに違いないのに、ディラスを制することもなく、目元を赤く染めて震えるフレイを目に焼き付けながら、色づいた頂に指をかける。 全体に手を添えつつ、温かさと柔らかさを堪能しながら、ひっかく。 赤く張り詰めたそれは、柔らかな乳房とはまた違うさわり心地だ。硬さを確かめるように、親指と人差し指で、きゅう、と摘みあげてみる。 「あ……、あん……!」 「!!!」 ふいに響いたフレイの声に、ディラスは弾かれたように手を離した。 乱暴にしてしまっただろうかと、慌ててフレイの様子を伺う。 自分の口から、あんな声が飛び出したことに驚き恥じらい、口を押さえたフレイが、ディラスからの視線に耐えられないというように横を向く。 「い、痛かったか……?」 それに言葉で応えることなく、フレイが頭を振る。そうではない、ということだろうが、どうしたらいいのかディラスにはわからない。 いろいろと彼らから教えてもらったことが、吹っ飛んだ。頭の中が真っ白になっていく。 本気で逃げ出したい気分に駆られながら、だらだらと嫌な汗を流していると、フレイが口を開いた。 「あ、あのね、……ちょっと、びっくりしただけ、だから」 「そ、うか」 大丈夫だから、と頷くフレイをみて、ディラスはまた手を伸ばした。おそるおそる触れる。あまりにもそれがおっかなびっくりだったせいか、フレイが笑う。 「ん、くすぐったい、よ……」 「あ、ああ……わりい……」 もう少し強く揉みながら、また先端をひっかく。くぅ、と声を押し殺すフレイの表情から、嫌がったり痛がったりしているわけではないと確かめつつ、ディラスはフレイの胸へと顔を埋めた。 そして、ふにょ、ふにょ……と、顔全体を数度押しつけ、思う。 やわらけえー! 触っていたのだからわかっていたことだが、あまりの感動にディラスは泣きたくなってきた。 「ディ、ディラス……?」 戸惑うようなフレイの呼びかけに、はっとディラスは意識を戻した。 顔を赤くしつつも、なんでもない、とそっけなく呟いて、動きを再開させる。 頬をすりよせ、唇で触れ、すぐそこにある赤い果実に似たものを、ちゅ、と吸い上げてみる。 「ひゃ……! っ、う、んっ」 そうすれば、またフレイが啼いた。 自分が動けば、フレイが艶めいた反応してくれる。そのことに、ぞわぞわとした歓喜が腹の底からあふれ出す。 そんなふうにフレイをさせているのは自分で、きっと世界の誰もこんなフレイは知らない。この声も、表情も、美しい体も、すべて自分だけのもの。そう考えれば、たまらない幸せを覚える。 どうやら、思っていた以上に、フレイに対する独占欲は強かったらしい。 もっとその顔がみたい、もっと感じている声がききたい。 フレイの胸を揉みながら、つんと上向く蕾を刺激していく。 べろりと舌で押し込み、擽る。離せば、ぷるりとたちあがるのが可愛い。きつく吸い上げると、フレイの背がしなった。 「ふぁ?! あ、あっ……!」 堪えられなくなったらしい甲高い声が、ディラスの鼓膜を震わせる。 もっと、もっとみせろ、きかせろ。 獲物をおさえつけて貪る獣のような衝動が、ディラスの手を、フレイのなだらかな腹から太ももまで降りさせていく。 上等な絹によく似た肌の滑らかさを堪能し、ゆっくりと怖がらせないように足の付け根へと指を差し入れる。白い下着の上から、教えられたそこをゆっくりと辿ってみる。そこは、しっとりと、湿り気を帯びていた。 「ん、んっ、あ、ディラ、ス……! そこ、きゃあっ……?!」 く、と指を曲げ、確かめるように動かせば、ことさら大きくフレイが跳ねた。 ぎゅっと瞳を閉じて、ついディラスの腕をおさえにかかるフレイの姿に、熱があがっていく。 「フレイ……」 ちゅ、ちゅ、と白い肌に唇を落とし痕をつけながら、ディラスは顔をさげていく。 なだらかな腹をこえ、へそあたりを擽りながら、足の両脇をなぞって下着に指をひっかける。 白いレースの下着を、ゆっくりと引き降ろす。 するる、と細い足を抜けていったそれを、寝台の向こうへと放り出し、ディラスはフレイの膝裏に手をかけた。 結ばれることを受け入れたとしても、恥ずかしさのせいで反射的にこもるフレイの力を無視し、左右に大きくひろげさせる。 そして、ディラスはごくりと喉を鳴らした。髪と同じ色をした淡い翳りと、やわらかなそうな肉が形作る秘裂。 「こう、なってんのか……」 付け焼刃の知識と、目の前の現実を照らし合わせるように凝視していると、フレイが身をよじった。 「やだっ、あ、あんまり、みないでっ……! はず、かし……!」 「わ、わるい……! でも、しかたねえだろうが……お、俺、はじめてだしよ」 ぽろりと涙を零すフレイに、無神経かとは思うがそう言う。 なにしろ初心者なのだ。ちゃんと確かめなければ、肝心の場所もわからない。 男達からのアドバイスを思い出しつつ、ディラスはそっと花の中心に触れた。 「んっ、う、ん……!」 ぴったりと閉じているが、わずかにぬめる液を滲ませる場所を、ほぐすように指の腹で撫でる。 ぐ、と指先を押し込むと、フレイが全身を強張らせる。 申し訳ない気持ちになるが、かといってここで遠慮してしまえば、元も子もない。 覚悟を決めて、ディラスは指を根元まで押し込み、ゆっくりと引き抜く。きゅ、とフレイの中はディラスの指を抱きしめてくる。 「は、あ……う……! んっ、んんっ」 「すげ……」 くぷくぷと、自分の指が飲み込まれ、そして吐き出されるさまに、ディラスは熱のこもった視線を向ける。 眉を下げ真っ赤な顔で口元を覆うフレイの恥らう表情と、ディラスによってすこしずつとろけていく下半身の淫らさは、対照的かつ扇情的な光景で、ずっとみていても飽きそうにない。 そういえば、ここが女にとっては気持ちがよいといっていたなと、あいた手を伸ばす。 「ふ、う……! う、あう……! ひゃ、あっ、や、や……! ディラ、ス……!」 くに、と小さな肉の芽を優しく刺激する。指を動かすたびに滴る蜜をぬりこめるようにしてやると、がくがくとフレイの腰が震えた。 それがあんまりにも可愛いものだから、ディラスは花に引き寄せられる虫のように、自然と唇を寄せた。 「ふあああっ、あ、やぁ……ん、うぅ~……!」 ちゅっと吸い上げると、フレイの手がディラスの頭にかかった。 いやいやというわりには、指先に力がはいらないようだ。ディラスには、それがもっとして欲しいというもどかしさを伝えてくるものに思えてならなかった。 蜜をすすり、ひどく敏感なその一点を刺激しながら、中を探る指の本数を増やしていく。 硬く侵入を拒んでいたところが、ディラスの愛撫にゆっくりと応えてくる。 いまにも焼き切れてしまいそうな理性をなんとか繋ぎとめていたディラスは、「そろそろいいか?」と顔をあげ、息を飲んだ。 下のほうにばかり意識をむけていたせいで気づくのが遅れたが、フレイはいままでみたこともないような、陶然とした顔をしている。 明るく、活発で皆に愛されるフレイが、こんなに蕩けた表情するとは。 返事をきく余裕もなく、ディラスは開かせたフレイの足のあいだへと、体を落ち着かせ、汗を吸い込んだ寝間着を勢いよく脱ぎ去る。 みてみれば、今まで触れてもいなかったというのに、自身はすでに硬く張り詰めている。準備万端とばかりに天を指しているそれは、どれだけディラスが興奮し、フレイを欲しているかを知らしめていた。 うまくできるかわからないという不安はまだ消えないが、恐れていてもどうにもならない。 ディラスは、さきほどまで指を飲み込んでいたフレイの秘所に、先端を押し付けた。 ぴくん、とフレイが反応する。 「……あ……?!」 のろり、と視線を動かしたフレイが、顔色を変えた。びっくりしたようすで、それとディラスの顔を何度も見比べる。 「え……?! え?! な、なんか、すごくおっきいよ……?!」 「ば、ばっか……! 知るかそんなもん!」 フレイにそんなことをいわれて、ディラスは顔を赤くする。こんなもの、いままで誰かと比べたことなどない。 ん、まてよ、とディラスは表情を硬くする。 そんなことを言うということは、フレイは誰かと比べられるような記憶があるのか? そんな邪推しかける。 しかし、ちらちらとみながら、「え、ええ~……みんなそんななの……?」と、ぶつぶつと呟いているところから、単にフレイの予想とはあまりにも違っていて驚いたのだろうことがわかって、すぐにほっとする。 「い、いいか……?」 「ふぇ?! ……う、うん……いいよ……」 もう一度問えば、今度は意識がはっきりしていたらしく、フレイが顔を真っ赤にしたあと、小さく頷いてくれた。 了承を得たディラスはゆっくりと腰を進めていく。 「く……せまいし、きつい、な……」 「う、く、ぅ~……!」 いくらほぐしたといっても、指よりはるかに質量のあるものを、フレイの中心はなかなか飲み込もうとはしない。 フレイも、痛いのか苦しいのか、唇を噛みながら耐えている。その姿に、ひどいことをしているという罪悪感を覚える。かといって、ここまできてやめられるわけもない。 ディラスは、ぐっとさらに身を沈めた。 「あ、ああっ!」 なにかを押し開いた、ごつ、とした感覚に怯みそうになる。でも、ひとつになりたい本能が、それをおさえつけた。 ゆっくりと割りいるようにすべてを押し込み、ディラスは熱い息をつきながら、眉根を寄せる。 ようやくひとつになったフレイのなかは、初めての快楽をディラスに与えてくれる。 はっきりいおう、きもちいい。 なんだこれは。こんなきもちいいことがあるなんて、知らなかった。 きつく苦しいところもあるけれど、それすらもきもちいい。 う、く、と呻きつつ、奥歯を噛み締めつつ、ディラスは思う。今にも爆発しそうだ。 くそ、たいしたことないとか、嘘じゃねぇか! 適当なこと教えやがって、あいつら全員ぶっとばすとまで考えたものの、理性がたもったのはそこまでだった。 あとはもう、考えらることはフレイと、ひとつになった喜びと――腰から脳に駆け上がり全身を支配していく快楽のことだけだった。 「フレイ、わるい……!」 それでもなけなしの意識でそう侘びて、ディラスはフレイに覆いかぶさった。 「え……? あ、きゃっ、ひ、うっ、ああ――!」 本能が、ディラスの体を動かしていく。 フレイに過度な負担を強いているとわかっているのに、止められない。 交わるたびに、粘着質の音が大きくなる。フレイから零れる蜜が、ディラスの動きを助けていく。 わななくフレイの肉を強く擦り上げ、奥を突いて、引き抜いてまた深く犯す。 何度も何度も繰り返す。 ほろぽろと、フレイが涙をこぼしても、それすらディラスの心を滾らせる。 「は、あ、あっ! んくっ……! あ、ディラス……っ、もう……!」 許して、とフレイの悲鳴が部屋に響いたころ、ディラスのほうもまた、限界がきていた。 「っ、フレイ……! フレイっ!」 愛しい名を呼びながら、ディラスはその瞬間に手を伸ばす。さらなる快楽を引き寄せようとする。 「っ、く……!」 「あう、う……! ふ、あぁ……!」 ぐ、と一際フレイを強く突き上げ、ディラスは腰を震わせる。 ふたつがひとつと錯覚するくらいにフレイを強く抱きしめ、動きをとめたディラスは、熱い精をフレイに一滴残さず注ぎ込んでいく。 やがて、体の力を抜けば、はぁ、はぁ、と互いの乱れきった荒い呼吸が部屋に満ちていることに気づいた。 フレイが、ちいさくみじろぎする。視線があうと、ふわり、微笑まれた。 「ディラ、ス……ぅ、ん……すき……」 「フレイ……」 掠れ気味に己の名を囁き、その心を伝えてくる唇を、やわらかく塞ぐ。小さな舌先が懸命にのびてくる。力の入らぬ腕が、ディラスの背へとまわる。きゅっと抱きしめられて、たまらなくなる。 ああ、おかしくなりそうだ。いや、もうおかしいのかもしれない。 ぼんやりと天に昇ったような浮ついた心地でそう思う。 ゆるり、とディラスは腰を動かす。まだ、くすぶっていた熱が、炎に変わる。 「ん、ん……?!」 繋がったままの場所の違和感にようやく気づいたのか、フレイが声をあげる。 「ひゃ、んっ! え、ディラス……?! あ、あんっ」 円を描くように緩やかに腰を動かせば、フレイが戸惑いながらも甘く啼く。 「フレイ、もう一回……!」 一度吐き出したくらいでは、満足できない。もっともっと、この体を味わいたい。自分だけを刻みたい。 「……ええっ?! あ、ふぁ……んっ!」 細いフレイの足を抱えなおし、ディラスは早急に、引いた腰を突き上げる。 声にならない悲鳴をあげて、喉を逸らすフレイを激しく揺さぶりながら、ディラスは愛する女を抱く快楽へとますます溺れていった。 太陽もすっかり昇りきったお昼時。 足音もけたたましく、ディラスはポコリーヌキッチンに駆け込んだ。自分の職場で、恩人の店であるという意識は、いまは遥か彼方に吹っ飛んでいる。 「おい! おまえらよくも騙してくれたな!」 勢いよく扉をあけ、全員がそろっていること確認したとたん、ディラスは叫んだ。 「騙したなんて人聞きの悪い。どうしたんです?」 食後の紅茶を優雅に口に運んでいたアーサーが、カップを下ろして目を丸くする。 そんなことをいわれるようなことなどしていないという顔である。 いきなり怒鳴られたほかの面々――ディラスに、色事のいろはを教えてくれた男達である――も、似たような反応をしている。 その「自分達はなーんにも関係ないですよ」といった様子が、ディラスを余計に苛立たせた。 ぴきき、とこめかみあたりを引き攣らせつつ。 「おまえら、さんざんよってたかってたいしたことねえとか、いってただろうが!」 ぶるぶると握り締めた拳を震わせながら、再び叫ぶ。 と。 「「「「「……」」」」」 どうやらなにかを察したらしい彼らは、一様に沈黙し――そうして、顔を見合わせ目配せしあう。 「お、おかげでフレイに悪いことしちまった……くそ!」 暴走し、フレイがベッドから起き上がれなくした張本人であることは棚に上げ、ディラスは悔しげに顔を歪めた。 フレイとのはじめての交わりは、理性がどろどろに溶けてしまうくらいに、よかった。こんなにもいいものだと教えてくれていたならば、もっと別の覚悟を決めたというのに。いやまあ、聞かされていたとしても、理性が本能をおさえたかというとあやしいが。 できるなら、朝一番に彼らを責め立ててやりたかったが、フレイの代わりに畑やらペットの世話をしていたため、この時間になってしまった。 どうしてあんなにしちまったんだ、と、くったりとダブルベッドで眠るフレイを思い出し、後悔しきりのディラスに向けて、アーサーが商談のときにみせるような笑顔をむける。 「それはそれは、随分と楽しまれたんですね」 「どうりで今日はフレイの顔をみないと思った」 なるほど、と言いながら、何事か納得したらしいレオンが手にした扇をしなやかに閉じる。 他の面々は、とくになにもいわないが、どこかものいいたげである。 「……はっ!」 その、じっとりとしたいくつもの視線に、ディラスはようやく、自分が口にしたことのあやうさに気づいた。 明確には言ってはいない。だけれども、相談に乗っていた彼らにしてみれば、すぐになんのことかわかるだろう。 まずい、と僅かに逃げ腰になった瞬間。 「よーし、つかまえろ」 レオンが、たたんだ扇でディラスをさした。 「おウ!」 「はい!」 まっていましたといわんばかりに、いつの間にか距離をつめていたダグとビシュナルが、ディラスの腕に飛びついた。 「いだ、いだだだ?!」 容赦なく、ぎりぎりと後ろへと腕を回されて、ディラスは思わず声をあげる。 そこへ。 「はい、あーんして?」 にっこりと、今日も眩しいくらいの天使の笑顔で、キールが自分のデザートであろうケーキを差し出していた。 フォークの先に乗った真っ白いクリームの向こうにあるのは、いつもの笑顔だ。無垢な子供の愛らしさが滲むような、キールの笑顔。だれもが思わずつられて笑いたくなるような。 だがそれが、いまのディラスには空恐ろしいものにみえた。 「う、ぐっ……?!」 ひっ、と悲鳴をあげて薄く開いた口へと、ねじ込まれるケーキ。その甘さが、ディラスを苛む。 「次はこれだよ!」 にっこにっこと、クッキーをとりだして押し込んでくるキールからの攻撃に、体が震える。 ああ、忘れていた。こいつらもにくからずフレイを想っていたことを。 そんな彼らに、我を忘れるくらいフレイとの夫婦の営みに没頭したといえば、こうなることはある程度予想できただろうに。 菓子を口に詰め込まれるという拷問に等しい行為を受けながら、ディラスは遠のく意識で己のうかつさを呪った。 夕方頃、よろよろとした足取りで、帰ってこない夫を探しにきたフレイに発見されるまで、ディラスはポコリーヌキッチンの片隅で、甘い菓子に囲まれたまま放置されていたという。 やりすぎには、ご注意を。
https://w.atwiki.jp/ebmr/pages/60.html
タイトル『アーサー×フレイ』 作・おんぷ トリップ ◆1mfEMO/rGNP8 街のみんなが寝静まった頃。 フレイはこっそりヴィヴィアージュ邸に向かった。 試してみたいことがあるのだ。 それは、付き合って三ヶ月になるアーサーをからかってみること。 突然押しかけていってアーサーのベッドに入るフリをすると、いつも冷静な彼もさすがにうろたえるだろう。 (ふふっ、アーサーさん、びっくりしすぎてメガネ落としちゃったりして) フレイはくすくすと笑った。 ―ヴィヴィアージュ邸・アーサーの部屋― 「こんばんは」 「おや、あなたでしたか。今日はもう会えないかと思っていましたよ。」 「……。」 「フレイさん?」 (アーサーのベッドだ。) →寝てみるのも悪くない いや、悪い 「えいっ!」 「フレイさんなら、私は構いませんよ。」 「えっ……!?」 アーサーはメガネを外し、冷静な様子で言った。 (思ってたのと違う……!?) 「どうしたんですか、フレイさん。寝てみるのでは?」 「いえ、えっと……。」 「さあ、どうぞ。どちらにせよ、私は忙しくてあまりベッドで寝ている暇はありませんからね。ふふっ、ベッドもたまには寝てほしがっているんじゃありませんか。」 「……そんな!わたしなんかが寝ちゃ、よけいダメじゃないですか!アーサーさんもちゃんとベッドで寝ないと、働きすぎは体に毒ですよ!」 「おや、フレイさんまでポコリーヌさんのようなことを言うのですね。でも、私は大丈夫ですよ。いつものことですから。」 「ダメです!!!」 フレイはため息を一つついて続ける。 「わたし……アーサーさんをちょっとからかおうと思って来たんです。急にベッドに入るって言ったらびっくりするかなって思って。けど、そんなことどうでもよくなっちゃいました。アーサーさん、お願いです。今日だけでいいですから、ベッドで寝てください!」 「……ふぅ。」 アーサーはメガネを外しながら息を吐いた。 「フレイさん。」 「はい……。」 「取引、しませんか?」 「えっ……?まだお仕事するつもりですか?」 ニヤリと不敵な笑みを浮かべ、アーサーは言った。 「あなたが私のベッドで寝るなら、私もご一緒しましょう。でも、もしあなたがそうしないと言うなら、私は仕事を続けることになりますね。」 まるで、簡単な商談を進めているかのような口ぶりで言う。 「そ、そんな……!そんなのずるいです!」 「ずるい?ふふっ、それはこちらのセリフですよ。こんな遅くに訪ねてきて、私をびっくりさせようなどとする可愛いあなたのほうがよっぽどずるいです。」 「……っ!」 「さあ、どうしましょう。取引はスムーズに行うのが鉄則ですよ。」 フレイは目をぎゅっと閉じ、そして答えを出した。 「わかりました。一緒に寝ます。でも……でも、寝るだけですよ!本当に!」 アーサーは一瞬驚いたような顔をし、笑いながら続けた。 「ふふっ、可愛い人ですね。寝る以外に何をするというんです?」 「そっ……それは……!」 「冗談ですよ。」 「もう!」 フレイは頬を膨らませ、アーサーを睨んだ。 アーサーは何食わぬ顔でベッドを整え、フレイに言った。 「さあ、寝ましょう。ベッドで寝るのは1週間ぶりです。」 「は……はい……。」 フレイは心臓を高鳴らせながら、しぶしぶといった様子でベッドに入った。 大好きな彼と一緒に寝られるなど夢のようだったが、それを態度に出すとはしたない女と思われそうで気が引けたのだ。 すぐにアーサーもベッドに入ってくる。 フレイは慌てて壁のほうを向き、布団をかぶった。 「じゃ、じゃあアーサーさん!おやすみなさい!」 「はい、おやすみなさい。」 アーサーはただ挨拶をするのみだ。 (なんだかちょっと寂しいような……ううん、でも寝るだけなんだし、なに期待してるのわたし!) 1分ほどが経過し、ようやく心も落ち着いてきた。 (アーサーさん、寝たかな……って、さすがにまだだよね) と思っていると、おもむろに背後から抱きすくめられた。 ふわっと包み込むような優しさだったが、ためらいは一切感じられない。 「ア、アーサーさん!?ちょっと……!」 「すみません。こんなに可愛い抱き枕があると、抱かずにはいられなかったものですから。」 「抱き枕って…。だって寝るだけって!」 「ええ、寝ますよ。では改めておやすみなさい。」 (うう…こんな状態のまま寝られるわけないじゃない……。) しかしその言葉通り、アーサーが何かをしてくる気配はない。 背中に神経を集中させていたフレイは、アーサーに気取られないように、そっとそっと顔を後ろに向けた。 アーサーは目を閉じ、微動だにしない。 (寝た……のかな?) 「…アーサーさん」 フレイは小さな声で呼びかけてみた。 返事はない。 「…寝ちゃったんですか?」 やはり聞こえるのは規則的な寝息だけだ。 フレイはアーサーの腕の中で静かに反対側を向いた。 恥ずかしさのあまり壁のほうを向いてしまっていたのだが、やはり彼の寝顔が見たくなってしまったのだ。 (アーサーさんの寝顔なんて、初めて見た) サラサラと顔にかかる金色の髪、閉じられた切れ長の目を縁取る同じく金色のまつげ、白くなめらかな肌、形の良い唇……。 (きれい……) フレイは思わず見とれてしまった。 自分の恋人を、こんなにまじまじと見たのは初めてかもしれない。 その美しい顔を眺めているうちに手が無意識に彼の顔に伸び、唇にそっと触れようとした。 と、そのとき。 「!!!!!!!」 急に身動きが取れなくなり、目の前には冷たくフレイを見下ろすアーサーの顔が迫っていた。 抵抗しようとするが、両手が押さえられておりびくともしない。 「ちょっと!アーサーさん!どうしたんですかっ!」 アーサーはふっと軽く笑い、すぐに真顔に戻った。 「どうしたんですか?それはこちらが聞きたいですね。あなた、寝るだけだったのではないのですか?」 「え、いや、寝るだけ……ですけど、あの……」 「こちらはあなたとの約束通り必死に寝ようと努めました。しかし、当のあなたはおとなしく寝るどころか私を艶めかしい目で見つめたり、唇に触れようとしたり……誘っているのですか?」 「えっ、ちがっ…っていうか、見てたんですか!?」 「ええ、見てたんです。あなたのその物欲しそうな顔をね」 そう言い終わるが早いか、アーサーは自分の唇でフレイの唇を強く塞いだ。 「む…!んんん!」 いつもの、触れるような優しいキスとは全く違う、激しいキス。 彼の舌が口中をまさぐり、息もできない。 どれくらい経っただろう。 アーサーは唇を離し、息を整えながら言った。 「すみません。フレイさん。私は王子である前に一人の男です。ここまできてしまったらもう戻れないことくらい、わかりますよね?」 「あっ……えっと…」 「今夜あなたを、いただいてもいいですか?」 「えっ!あの……!」 「い い で す ね ?」 フレイはコクリとうなずいた。 こんな時間に彼のベッドで寝ようとした時点で、こうなることを心のどこかで望んでいたのかもしれない。 そしてなにより、いつも紳士的でおだやかな彼の荒々しい部分を目のあたりにし、体の奥がキュンと疼いたのも事実だった。 「交渉成立です。」 アーサーのその言葉を合図に、フレイはゆっくりと目を閉じた。 そこからのアーサーはさっきの激しさがうそのように、極めて冷静で穏やかないつもの彼だった。 ゆっくりとフレイの服を脱がせ、あらわになった胸のふくらみをそっと包み込む。 「…可愛いですね。」 「ちょっと…それって小さいってことですか?」 フレイは少し不服そうに言い返す。 「いえ、可愛いということですよ。」 「それ、全然答えになってな、んぁっっっ!」 話の途中で、アーサーはフレイの胸の一番敏感なところを指でつまんだ。 そしてそのままくりくりと弄ぶ。 「だめっ……アーサーさ…んっ……!」 「だめ?なにがでしょう?」 アーサーは余裕の表情で聞き返す。 「だから……ぁあっ…そんなにいじっちゃ……!」 「そうですか、だめですか。では、こちらのフレイさんにも聞いてみましょう。」 そう言いながら、彼の手は静かに、しかし素早く下腹部へ降りてくる。 くちゅっ。 恥ずかしい音が響いた。 「どうやら、こっちのフレイさんはだめじゃないみたいですよ。それどころか、もっと欲しいようで。」 アーサーの指が激しく動く。 「あぁん!あっ……!ん!はぁっっ!んんん…!」 「どうでしょう。やめますか?」 「やっ!やめ……るのやっぁぁ!やだぁぁ…!」 「ふふっ、何を言っているのかわかりませんよ。私の可愛い人。」 その白く長い指は奥へと入り込み、お腹の裏側のほうをぐいぐい押し上げる。 「ひあああぁ!っ…!やだっぁお腹の裏きもちっ!きもちぃよぉ……」 「フレイさん、あまり大きい声を出すとポコリーヌさんに聞こえてしまいますよ?」 そう言いながらも、指の動きは激しさを増すばかりだ。 「ふえっ…だっ……て…!んぁぁ!」 フレイは完全に何も考えられなくなっていた。 大きく脚を開き、普段恋人が寝ているベッドの上で溢れる蜜をまき散らしているのに、それなのに快感が体も心も支配する。 「アーサーさんっ……!ねぇっ…あぁっ…ねぇ!」 「はい、なんでしょう?」 「ねぇ好きっ…!好き好き好き!あぁんっ!好きですっ……!」 フレイは喘ぎ声を必死にこらえ、アーサーの頭を掴むようにしながら言う。 「好きなのっ…あっきもちっ……!ねぇ大好きですっあぁ!」 今度はアーサーのほうが限界だった。 「……っ!あなたって人は……!」 自分の愛撫に我を忘れながら、狂ったように愛を叫ぶ恋人……。 男として、我慢などできるはずがない。 濃いブラウンのローブを脱ぎ捨て、痛いほど大きくなったものをフレイの入り口に押しつけた。 「フレイさんっ!」 切ない叫びとともに二人が一つになろうとしたその瞬間。 「super!!!ポコリーヌターーーーーーーーーーーーイム!!!!!」 「!?」 「!?」 突然、クイズ大会でおなじみのあのフレーズがヴィヴィアージュ邸全体に響いた。 さきほどまでの興奮が一気に冷め、二人は同時にドアのほうに顔を向けた。 (誰も…いない?) しかしアーサーはとっさにフレイに覆い被さり、その上から布団をかぶった。 「あ…の……アーサーさん……お腹に…」 (硬いものが当たってます……) そう言いたかったが、口を塞がれてしまった。 彼は隣の部屋のほうをじっと見つめている。 そのとき、バタンという音と同時にまた声がした。 「おい!どうしたんだ!?なにかあったのか!」 どうやらディラスの声らしい。 大声に驚いて、ポコリーヌさんの部屋に様子を見に行ったようだ。 「おい!ポコさん…」 「12…5ポコポ…差し上げ…す…ワタシ…お腹いっぱ……」 ポコリーヌさんの声が小さく聞こえた。 「…っなんだよ!寝言かよ!びっくりさせるんじゃねーよまったく…!」 続いてディラスのぼやきも聞こえる。 「…はぁ」 「…ふぅ」 重なり合った二人は、同時に息を吐き出した。 「寝言でしたか。」 「寝言だったんですね。」 また声が重なり、二人はくすくすと笑った。 「フレイさんが大きな声を出すからですよ。」 「そんな!アーサーさんがいじわるするから……。」 「こんなふうにですか?」 アーサーは再び指を入れ、くちゅくちゅと動かした。 「あっ…だから…!」 急に続きを始められ、不意打ちに体が反応してしまう。 「さぁフレイさん、力を抜いて。」 アーサーは優しく微笑みながら指を引き抜くと、かわりに硬くなったものをぐっと押しつけた。 フレイはその感触に驚く。 「えっ!だめですよこれ以上はポコリーヌさん起きちゃう!」 「大丈夫ですよ。あの人は一度寝たら朝まで起きませんから。」 アーサーは微妙な体勢のまま余裕の笑みを浮かべる。 「あっでも!ディラスが起きちゃうかもしれないし!」 「ディラスくんのところにまで聞こえるくらい大きな声を出すつもりなんですか、フレイさんは。」 「えっ……違いますけど、その、だから!」 フレイは必死だ。 ディラスがまだ眠りについていない可能性も大いにあるし、我に返ってしまった今、周囲にバレたらどうしようという思いが圧倒的に強い。 「もしディラスくんがまだ寝ていなかったらどうしよう…と、こういうことですか?」 アーサーはフレイの考えていたことをぴたりと言い当てる。 さすがは恋人だ。 「すごい、その通り…って!感心してる場合じゃなくて!」 「ディラスくんのことなら大丈夫ですよ。」 「えっ?」 きっぱりと断言するアーサー。 「最近、ディラスくんがあなたに特別な感情を抱いているらしいことには気づいていました。あなたにもらったニンジンを、ニヤニヤしながら見つめていましたしね。でも、これがいい機会です。あなたが私のものだということを、ディラスくんにも知らしめてあげなければ。」 「えっそれって……!」 「まぁ、好きな人と同居人の愛し合う声を聞かされる彼は少しばかりかわいそうな気はしますが、私の大切なフレイさんにちょっかいを出した仕返しということで。」 「えっ!?えっ!?待っ…!」 「待てません。」 その瞬間、アーサーはフレイの中に強引に入っていった。 「ひゃっ!いたっ…!痛い…!」 フレイは思わず体を反らした。 (こんなに痛いなんて…!) 「フレイさん」 アーサーは耳元で名前をささやき、フレイをぎゅっと抱きしめた。 「痛くなくなるまで、ずっとこうしていますね。」 「アーサーさん……」 フレイはアーサーにしがみつくと、頬に小さくキスをした。 彼の優しさが、うれしかった。 「わたしなら大丈夫です。その……今すごく幸せですから。」 「本当ですか?無理はいけませんよ。」 「本当に大丈夫です。だから」 今度は熱く、激しいキスをする。 アーサーは一瞬戸惑ったが、すぐそれに応えた。 そして、ゆっくりと腰を動かし始める。 「あっ…!あっ…!」 「フレイさん、痛いですか?」 「んんっ…ちょっと…でも…なんか変な感じです……あぁっ!」 アーサーはフレイの痛みを和らげようと、入り口近くの最も敏感な突起を指で撫でた。 「んはぁぁぁっ!そんなとこ……だめぇ……っ!」 「あなたにも気持ちよくなってもらわなければ、意味がありませんから。」 「あんっ!あぁっ!……んぁぁぁぁ!!!」 完全に痛みを忘れたフレイの中からは、とろとろと蜜が溢れ出していた。 「フレイさんっ…!」 フレイの変化に気づいたアーサーはたまらなくなり、腰の動きを速めた。 フレイもそれに応じる。 「あああぁぁぁ!奥に当たっ……てぇ!んぁぁ!」 「……っ!」 「いやぁぁぁっ……へんなのっ…へんになる……っぁ!」 アーサーの息は荒くなり、フレイの喘ぎ声はどんどん大きくなる。 「きもちぃ……ですっ…!アーサー!ぁぁっ!なんかきます……なんかきもちぃの……くるっ!」 じゅぷじゅぷという音が激しさを増すとともに、腰の動きも最高潮に達していた。 「フレイさんっ……くっ!」 「あぁぁぁぁぁっ………っ!………!」 フレイの体がびくっと波打ったのと同時に、アーサーはフレイの中で果てた。 二人は肩で息をしながら、そのまま抱き合っていた。 「フレイさんがこんなに可愛いだなんて……。全く、あなたはいつも反則ばかりする。」 アーサーはしみじみと言う。 フレイは恥ずかしくなり、彼の胸に顔を押しつけた。 「わたしだって、アーサーさんがあんなに…その、激しいとは思いませんでした。」 おや、という顔をしたアーサーは、ニヤリと笑う。 「本当の私はあんなものではありませんよ。今日はだいぶ我慢していましたから。」 「えっ!」 (じゃあ本当のアーサーさんってもっと…?) 「おや、もうこんな時間です」 アーサーがメガネをかけて時計を見ると、そろそろ朝が来ようとしていた。 「うそ!帰らなきゃみんな起きちゃう!それじゃあアーサーさん!また!」 フレイは飛び出すようにしてアーサーの部屋をあとにした。 「ふふっ、全く、本当に可愛い人ですね。」 ―翌朝― 「おいポコさん、昨日すっげぇ大きい声で寝言言ってたぞ。びっくりしたぜ。」 「ディラスくん、なぜそれを……まさか、キャッ」 「おっおい!なに顔を赤くしてんだよ!あんだけ大きい声出しゃあ、いやでも聞こえるだろ!なぁアーサー?」 「……えっ、あっ」 「そういえばお前、昨日は寝てたのか?そういえば俺が飛び起きたとき、お前の部屋はめずらしく電気消えてたからな」 「えっ…えぇ…最近忙しくて疲れがたまっていたのかもしれませんね」 ディラスはさして疑うこともなく、朝食用の魚を釣りに出かけていった。 「ふぅ」 昨日のことがバレたのではないかと思ったアーサーは、ほっと胸をなで下ろした。 すると、 「アーサーくん」 「はっはい!」 ポコリーヌが意味深な目でアーサーを見つめ、「キャッ」と言い残して去って行った。 「!?」 アーサーはそれからしばらく、ポコリーヌと目を合わせられなかったという。 【End】