約 1,875,311 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/717.html
ガシャン!とデルフリンガーを地面に投げ捨てる。そうしておいてギアッチョは キュルケとルイズを交互に睨んだ。 「勝てる相手かどうかも考えずによォォ~~・・・ただ条件反射で突っ込んで、挙句 仲間の命まで危険にさらす・・・今てめーがやったのはそれだキュルケ」 ギアッチョはキュルケの顔を覗き込んで続ける。 「そんなのは『義務』でも『覚悟』でもねぇ・・・ただの無謀だ てめーは根拠もなく まぁなんとかなるだろうと考えたな え? 最も忌むべきもの・・・無知と驕りから 来る過信だ」 一切の容赦無く、ギアッチョは冷厳として事実を述べる。曲がりなりにも貴族である キュルケは何とか言い返したかったが、彼がいなければ親友は死んでいた―― 自分が殺していたと思うと、己には何を言う資格もないと理解した。 「ルイズ、てめーもだ」 キュルケが悄然としてうつむいているのを意外そうに見ていたルイズは、ハッと 我に返って姿勢を正す。 「こいつが走り出した時、おめーは爆発でフッ飛ばしてでもキュルケを止めるべき だった 二人一緒なら勝てると思ったか?それとも倒せる自信があったってワケか?」 どうなんだ、と凄むギアッチョに、ルイズもまた言葉を返せなかった。いざとなれば ギアッチョが助けてくれる。彼女は無意識のうちにそう考えていてしまっていた。だが 現実はどうだ。タバサがいなければ、ギアッチョが辿り着く前に自分達は死んでいた だろう。周囲の状況も、自分の実力も鑑みず、安易に自分の使い魔に頼って しまっていた。ルイズは自分がとても情けなくなったが――それと同時に、彼女の 心にはとてつもない不安の波が押し寄せた。 ギアッチョは自分に幻滅した・・・? ふと浮かんだその言葉は、一瞬でルイズの心に波紋となって爆発的に広がった。 ――そんなのいやだ・・・! ギアッチョ。私の唯一成功した魔法の結果。私の唯一の使い魔。私の唯一の味方。 私の唯一の、私の――・・・! ルイズの頭をさまざまな言葉が駆け巡る。 幻滅、失望、諦観、厭離、侮蔑、嘲笑、忌避、放逐・・・。 ――いやだ嫌だ、そんなの嫌・・・!! ギアッチョに見放される恐怖で心が埋め尽くされてしまったルイズには、彼が何故 怒っているのか、何が言いたいのか・・・その真意を汲み取ることなど出来なかった。 「てめーに出来ることをしろ」と言うギアッチョの言葉も、ルイズの耳に届くことは なかった。そしてそれが故に――ルイズは重大な錯誤をすることになる。 説教を終えてデルフリンガーを拾い上げるギアッチョに、キュルケがおずおずと 声をかける。 「・・・あの ギアッチョ」 「ああ?」 まだ何かあるのかといった顔をキュルケに向けるギアッチョに、 「――ごめんなさい」 キュルケがストレートな謝罪を発した。ギアッチョは怪訝な顔でキュルケを眺める。 「あなたのこと誤解してたわ・・・本当にごめんなさい」 ギアッチョは自分の親友を助けた。それも、一歩遅ければ当のタバサとシルフィード 共々潰される危険を冒してまで。今までの行動がどうあろうが、その事実だけで キュルケが彼を信じるには十分にすぎた。 ギアッチョはトンと肩にデルフリンガーを担ぐ。 「疑われたり監視されたり命を狙われたり・・・そんな事は日常茶飯事だ 気にしちゃ いねー」 ギアッチョはそう言うとキュルケ達に背を向けた。 「しかしよォォ こんな役割はプロシュートかリゾットにやらせるもんだ オレのキャラ じゃあねー・・・もう同じことを言わせるんじゃあねーぞ」 ひょっとして、意外と面倒見は悪くないのかしら。そう思ったキュルケは、 「・・・分かったわ」 そう答えて少し相好を崩した。 翌朝。オールド・オスマンは学院中の教師を一室に集めた。集まった教師達は、 口々に誰が悪いだの自分は悪くないだのと責任を押し付けあっている。 目撃者としてタバサと共にコルベールに呼ばれたキュルケは、そんな状況に 嘆息しつつ同じく召致されたルイズに眼を遣る。心なしか気分が沈んでいるように 見えるが大丈夫だろうか。「昨日の説教がそんなに効いたのかしら」などと考えて いると、騒ぎ続ける教師達を制止してオスマンが話を始めた。 宝物庫が破られたのは教師全体の責任であること、奪われたのは破壊の杖で あること、犯人は目撃者達によるとトライアングルクラスの土のメイジ、恐らくは 土くれのフーケであること、そしてオールド・オスマンの秘書であるミス・ロングビルが 徹夜の調査でフーケが隠れていると思しき場所を発見したこと。 以上のことを述べてから、学院長は教師達を見渡してフーケ討伐の志願者を募った。 ところが、手を上げる者はなかなか現れない。もしも失敗すれば、自分の名は地に 落ちる。或いは殺されてしまう可能性すらあるのだ。教師達がしりごみするのも、 分からなくはない。 不甲斐ない教師共の代わりに思わず杖を掲げそうになったキュルケだが、 ギアッチョに「出来ることをしろ」と言われたことを思い出して気持ちを抑えた。 誰も手を挙げないからと言っても、自分はただの生徒なのである。放っておけば 志願しなくとも教師の誰かは行かされる。トライアングルが数人がかりなら、 いくら土くれのフーケと言えども逃げ切れはしないだろう。わざわざ自分から 死地に赴くような真似をする必要はない。そう思っていると―― スッと杖を掲げた者がいた。杖の持ち主を確認して、キュルケは眼を見張る。 得体の知れない平民を使い魔に持つ少女、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールだった。 ギアッチョの信頼を取り戻すべく彼女が取った方法、それは土くれのフーケを 倒し、自分も役に立つのだと証明することだった。 「ちょっ・・・!あなた何やってるのよ!」 キュルケは慌てて止めに入る。 「うるさいわねキュルケ 見なさいよ、誰も手を挙げないじゃない!」 ルイズの言葉に教師陣はうぐっと息を詰まらせるが、彼女が言いたいのは そんなことではない。キュルケはちらりとルイズの後方に控える男、ギアッチョを 見た。ギアッチョは冷徹な眼でルイズの後頭部を見ているが、特に何も言う気配は ない。「ちょっといいのそれで!?」とキュルケはギアッチョを小声で問い詰める。 「あなたが言ったんじゃない!出来ることをしろって!」 しかしギアッチョは何も答えず、ただルイズを見つめている。 ダメだ、このままではルイズが一人で――正確には二人でだが――行かされて しまう。キュルケは迷った末に、覚悟を決めた。 「あぁあもう!微熱のキュルケ、志願させていただきますわ!」 出来ることをしろと言うのなら――出来る限りでルイズを守ってやらなくては。 そんなキュルケを、ルイズは不審そうに見つめている。 ――どこまで鈍感なのよこのバカはッ! キュルケは出来ることなら怒鳴りつけてやりたい気分だった。 そんな二人を横目で見て、タバサは観念したように杖を掲げる。思い思いの 感情で彼女を見る二人に、タバサは一言、 「心配」 と呟いた。その言葉にルイズとキュルケが感動していると、教師達から次第に 批判の声が上がり始めた。曰く、「子供が何を言っているんだ!」「生徒を危険に さらすわけにはいかないでしょう!」などなど。しかしオールド・オスマンがそれでは 誰か志願する者はいるのかと問うと、彼らは途端に静まり返る。 「やれやれ・・・ よいか、彼女らはただの生徒ではあるが、敵の姿を見ているのだ その上、ミス・タバサは若年にして既に『シュヴァリエ』の称号を持つ騎士であると 聞くぞ」 周囲にざわっと驚きの声が起こる。キュルケやルイズも驚いた顔でタバサを見て いた。老練のメイジはそのまま言葉を継ぐ。 「ミス・ツェルプストーはゲルマニアの高名な軍人家系の出で、彼女自身なかなかの 使い手であると聞く」 そして、と言いながらオスマンはルイズを見る。 「そして・・・あー・・・」 学院長はわずか言いよどんだが、すぐに威厳を取り戻した。 「ミス・ヴァリエールはかのヴァリエール公爵家の息女であり、将来有望なメイジで あると聞いている そして彼女の後ろに控えておる使い魔は、平民の身で ありながらあのグラモン元帥の息子を打ち負かしたそうではないか」 彼女らを派遣することに文句のある者は前に出よ、と言って締めるオスマンに、 意見を唱えるものなど一人も居りはしなかった。 ガラッ! ――いや、一人だけいた。その男は扉を開けて入ってくると、あっけに取られて いる教師達への挨拶と立ち聞きの謝罪もそこそこに、本題を言い放つ。 「この僕、ギーシュ・ド・グラモンを討伐隊に加えてはいただけないでしょうか!」 豊かな金髪とセンスの悪い服の持ち主、ギーシュであった。 「ちょっ・・・いきなり入ってきて何言ってんのよあんたは!」 最初にツッこんだのはルイズである。それにキュルケが続く。 「あなた病み上がりでしょう?何考えてるか知らないけどやめておきなさいよ」 しかしオールド・オスマンは彼女らを片手で制して言う。 「理由を聞こう、ミスタ・ギーシュよ」 「はい! 僕は先の決闘で、ミス・ヴァリエールの使い魔・・・このギアッチョに 敗北しました」 ギーシュは語りだす。周りの人間達は――ルイズやキュルケでさえ、ギーシュの 奇行に困惑していたが、ギーシュは全く意に介さず先を続ける。 「彼は決闘の前、僕に『覚悟』はあるのかと尋ねました それに対して僕は そんなものは必要ないと嘯き―― 結果は皆さん御存知の通り、完膚なきまでに 敗れ去りました」 そう言って彼はギアッチョに眼を向ける。その眼に迷いはなかった。ただし、彼の 膝は相変わらずガクガクと震えてはいたが。 「僕はその時から、『覚悟』という言葉に取り憑かれているんです 彼の言う『覚悟』 とは一体何なのか 彼と僕を・・・いえ、我々殆どのメイジを隔てている何か強大な 壁・・・僕はそれが『覚悟』なのだと思ってます そして、ならばその正体は一体 何なのか? 僕はそれが知りたい 理由はそれだけです・・・オールド・オスマン」 部屋中を沈黙が支配した。殆どの者はギーシュの言ったことの意味を量りかねて いるようだったが、オールド・オスマンはそれを理解したようだった。 「・・・なるほど それでは直接本人に聞こうではないか どうだねギアッチョ君 彼・・・ギーシュ・ド・グラモンの同行を許可するかね?」 決断を任されたギアッチョは、ふぅっと一つ溜息をついてから、魔物じみた双眸で ギーシュの眼を覗き込む。ギーシュはそのあまりの気迫に今すぐ謝って逃げ出し たくなったが、全身の力を集中させて――冷や汗をダラダラ流しながらも、 何とかギアッチョの視線を受けきった。 「・・・やれやれ 勝手にするんだな・・・ただしよォォーー てめーのケツはてめーで 拭け 間違っても仲間がいるからなんとかなるなんて思うんじゃあねーぞ」 「・・・あ、ああ!約束しよう!」 交渉は成功した。喜ぶギーシュを見てやれやれと言わんばかりに首を振る ギアッチョだったが、直ぐにオスマンに向き直ると、 「爺さんよォォ~~ ついでに聞いておくが」 一つ確認しておくことにした。「貴様、オールド・オスマンになんということを!」等と 言う声が聞こえるが全く気にしない。 「そのフーケとやらよォォーー・・・殺してもいいんだろうなァァ」 殺す。あまりにも淡々と吐き出されたその単語に、教師達はまたも固まった。 そして誰にも気付かれなかったが、ミス・ロングビルもその耳を疑っていた。 オスマンはピクリと眉を上げたが、直ぐにいつもの好々爺然とした顔に戻る。 「それは遠慮してもらいたいのう 処理が色々と面倒じゃからの」 その返答に、ギアッチョは面倒臭そうな顔をしたものの特に文句は言わなかった。
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1026.html
「五つの力を司るペンタゴン 我の運命(さだめ)に従いし――」 「使い魔を召喚せよ━━」 その言葉を紡いだと同時に メメタァ!! よく解らない音と共に――━━ 爆発が起こった。 第1話●ロの使い魔 (狭い…暗い…ここ…どこ?) 必死に記憶を反芻するも思い当たる節もない (確か…病院に…居たはず…) 息がし辛い口をガムテープで塞がれて居る、体もロープで拘束されてるみたいだ ━理解不能理解不能理解不能理解不能━ などとちょっとした電波を受信していると浮遊感が体を包み込み―― 彼はこの世界から別れを告げた (お願い、皆が私のことゼロなんて言えなくなるようなすっっっごい使い魔よ来なさい!むしろ来て下さい!) 爆発を起こした張本人であるルイryは自らが起こした爆発に内心ビビりながら祈っていた そして土煙が晴れてくると次第に長方形の何かが姿を現し始めた (やったわ!とりあえず召喚には成功したんだわ!第三部完っ!ってとこかしら) しかしその喜びは束の間であった、何故なら姿を現したのは ━━箱? いや取っ手もついてるしカバンかしら、ああ、ちょうど良かった新しいカバンが欲しかったのよ、ウケウコケウケコウケッ ル(ryは現実から逃げ出した、しかし回りこまれた 周囲の生徒からは 「流石ゼロっ!俺達に(ry」 「そこにしびれ(ry」 とはやし立てられている、(ryは屈辱に肩を震わせて今にも泣きそうな表情へと変化している その様子を伺っていた褐色の胸がグンバツな女キュルケは (泣きそうな顔もそそるわねぇ、ルイズカワイイよルイズ――ってアレ??) (あの箱微かに動いてる?それに呻き声みたいなのも聞こえるわ) 「ねぇルイズ」 「なによ!!あんたも私を馬鹿にするんでしょ?笑いたければ笑いなさいよ!!」 キュルケは苦笑しながら答える 「アナタが召喚した箱なんだけど…中に生物が入ってるみたいよ?」 その言葉にルイズは箱を見やる、確かに呻き声や動きが見られる。 それを見てルイズの表情が緩みかけるが思いとどまった (駄目よ過度の期待をしては駄目、どうせ裏切られるんだから) などとネガティヴまっしぐらになってると乳女が 「早く中を開けて御覧なさいよ、ま、どうせ死の呪文を唱える舌の長いモンスターが出てくるだけでしょうけどw」 キュルケのその言葉にルイズは顔を真っ赤にしながら反論しつつも箱に近づく (ほほほ、本当に皿木を唱えるああああ、あいつがでたらどどどうしよう) 真っ赤にしていた顔を真っ青にしながらもルイズは意を決し箱を開ける―― 「――え?」 間抜けな声が出てしまった それもその筈モンスターが出てくるとばっかり思っていたのに箱の中には奇妙な恰好をした平民の少年がおり、しかも口を塞がれロープで体の自由を奪われてたのだ、少年の傍らに本があったがこれまた見た事の無い字であった。 ルryは混乱している (どういう事よ、くそっくそっ、舐めやがって!!) 周囲の奴らは 「ゼロが平民をしやがった!」 「しかも縛ってやがる」 「俺も縛られてルイズに詰られたい」 などとルイズを馬鹿に?しだしたのだ 「ちちち、違うわよ!ちょっと失敗しちゃってこの子が召喚されちゃっただけよ、ミスタ・コルベール!再召喚を要求します!」 「だが断る!再召喚など許可しなぃぃぃぃぃ!!」 「ですが平民を使い魔になんて聞いた事ありません!!」 だがルイズも食い下がる、平民を使い魔にするなんて良い笑いものだ、それだけは避けたい。 ルイズの必死の講義にコルベールは 「では留年という事で良いかな?」 と頭を輝かせながら言う、ルイズは留年という単語を聞き (留年なんて事になったらヴァリエール家の恥!それこそ家を追い出されてしまうわ、それだけはイヤ!) ルイズは観念し、少年に近づき━━ 思いっきり嫌そうな顔をした (なんなのよ!?平民でもせめて強そうな平民ならまだしもこんな子供なんて、しかもなによその前髪?ワカメなの?) (しかも私みたいな絶世の美少女が近づいっていってあげてるのになんで脅えてるのよ!) 見ると平民の少年は体をぶるぶると震わせながら泣いている (ああ!!もう!さっさと終わらせてしまおう、後の事は今考えない!) ルイズは自棄になりコントラクト・サーヴァントを行う 「感謝しなさいよ、平民のあんたが貴族で美人で素晴らしい私にこんなことしてもらえるなんて、二度とないんだからねっ!!」 少年は一層脅えだした、(俺のそばに近寄るなぁぁぁぁ)と聞こえた気がしたが無視する事にした。 「五つの力を司るペンタゴン、此の者に祝福を与え━━我の使い魔となせ━━」 ズキュゥゥゥゥン 「……あれ?なんで?失敗…したの?」 (そ、そんな、失敗したっていうの?人生オワタ\(^o^)/) ルイズが失望感に苛まれていると、禿ベールが近づいて来る 「あー、ミスヴァリエール?彼の猿ぐつわをとらないと、直接唇が触れないと契約は行えないよ?」 その言葉にルイズは希望を得るが同時にファーストキスを平民にあげる事に失望を感じた (ああっ!!もう!“覚悟”を決めるのよ私!) そして平民の子に対し出来るだけ威厳を損ねないような口調で話しかける、今更威厳もへったくれもないようなものだが、彼女のプライドがそうさせるようだ。 「今からこの猿ぐつわをとるけども泣き叫んだりしないって誓えるかしら?」 平民の少年は首を激しく縦に振る、どうやら苦しいようで顔色も心なしか悪く見える 「よぉーし良い子ね、安心しなさいリラックスよリラックス」 平民に言い聞かせながら猿ぐつわを取る その時衝撃の出来事が!! 「オゴェェェェェーーッ、ゲロゲロ」 平民が勢いよくゲ●を吐き出したのである、その勢いたるや圧倒的破壊力の小宇宙と言わんばかりであった 「何をするだァァァ!!許さんっ!!」 メメタァ! その後無事(?)にコントラクト・サーヴァントを終えルイズが少年に問う 「そういえば名前を聞いてなかったわね、私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ヴァリエールよ!あんた名前は?」 使い魔のルーンを刻まれる際の痛みで泣き転んでいた少年は少し落ち着きをルイズの問いに答える 「ぼ…僕…僕の名前……ボインゴです…はい」
https://w.atwiki.jp/goronka/pages/600.html
【作品名】ゼロの使い魔 【ジャンル】ラノベ 【先鋒】ワルドon風竜 【次鋒】タバサonシルフィード 【中堅】竜の羽衣with平賀才人&ルイズ 【副将】レキシントン号 【大将】オストラント号 【先鋒】ワルドon風竜 【属性】魔術師と風竜 【大きさ】成人男性+5mサイズのワイバーン 【攻撃力】 ワルドの魔法…常人なら即死する風の槍、達人でも重傷の雷とかが出せる 風の槍でゼロ戦の翼にへこみを付ける 【防御力】達人並と大きさ相応の動物並 【素早さ】平賀才人の剣を杖で止める、竜の移動はシルフィードより遅い 【特殊能力】風のユビキタス…四人に分身してさらに魔法使うが、ここでは無意味 【長所】ワルド 【短所】ワルド出番ねえ 【戦法】魔法 【次鋒】 【名前】タバサ 【属性】魔術師 【大きさ】少女並 【攻撃力】 「氷の槍」達人が全力で突き出した青銅の槍に無傷で耐えた鬼を一撃で刺し貫いて殺害出来る威力 吹雪で数十mの炎の壁を消す 雷を出す 【防御力】達人並 【素早さ】達人並 常人に見えない奴の攻撃をかわせる 【特殊能力】魔法は詠唱あり(一秒程) 【長所】魔法 【短所】詠唱必要 【戦法】吹雪バリア 【名前】シルフィード 【属性】龍 【大きさ】10m 【攻撃力】大きさ相応 ブレスはタバサの吹雪魔法より弱いくらい 【防御力】大きさ相応 【素早さ】反応は大きさ相応 普通の龍は150km/hと3巻にあるのでそれ以上 【特殊能力】人間になれる 【長所】飛べる 【短所】でかい的 【戦法】ブレス 【中堅】竜の羽衣with平賀才人&ルイズ 【属性】ゼロ戦 【大きさ】現実相応のゼロ戦並 【攻撃力】 機関銃…シルフィードぐらいの龍が即死する。現実相応 ミサイル…魔力に反応する追尾弾 ルイズの爆発…レキシントン号破壊級だが詠唱が五秒以上ある 【防御力】ゼロ戦並 乗ったサイトは達人並、ルイズは少女並 ただしサイトの剣は弱い魔法は吸い取る(数十mの竜巻とかは駄目だった) 【素早さ】ゼロ戦並 操縦するサイトはベテランパイロットか達人並 ルイズは少女並 単純な反応は鍛えた人5人と互角に戦える鬼を2匹まとめて瞬時に斬り殺せるくらい。 【長所】機関銃 【短所】爆発の詠唱長すぎ 【備考】サイトが操縦、ルイズは爆発準備 【戦法】機関銃→爆発 【副将】【大将】 【属性】戦艦 【大きさ】100m 【攻撃力】5mのクレーターが出来るくらいの大砲を装備 左右50ずつ装備 【防御力】大きさ相応の戦艦(ただしなぜか木製)、ルイズの爆発で消し炭に 【素早さ】大きさ相応、飛べる 【特殊能力】なし 【長所】でかい 【短所】作中あっさり壊される 【戦法】大砲撃つ 参戦 vol.806-807,809,816 vol.55 331 :格無しさん [sage] :2008/03/21(金) 18 54 05 ゼロの使い魔(ノベル) 考察 銃弾~軍艦の中間から vsフロントミッション 3勝2敗 【先鋒】反応差、飛行から遠距離から攻め続けて有利 【次鋒】ミサイルを雨あられとばら撒かれると厳しい。 【中堅】反応では相手が若干上なので先手強粒子砲で落とされて負け 【副将】大きさ、相手の速度から相手のミサイルなどによる爆風より こちらの大量の砲撃で攻め続けた方が早く倒せる。有利 【大将】同上 vsモノクロス 3勝2分 【先鋒】反応差から空中に逃げて攻め放題。心臓を狙い続ければ有利 【次鋒】同上。広範囲の吹雪、または氷の槍で刻み続ければ勝てる 【中堅】同上。機銃では再生されるだろうが魔法の威力が高いのでこれなら跡形も残さず倒せるか。有利 【副将】飛行、破壊力差から落とされることは無い。反応と防御力から砲撃で倒すのは困難なので分け 【大将】同上 vsるろうに剣心 2勝1敗2分 【先鋒】開始時こちらが空中にいない場合、超神速で乗り込まれて斬られて負け 【次鋒】移動速度から空中に逃げて吹雪勝ち 【中堅】機銃は速度から効かないかもしれないが、飛んでいれば相手の攻撃に当たることも無い。 詠唱完了後の広範囲爆発からはさすがに相手も逃げられないだろうので巻き込んで勝ち 【副将】5m破壊程度なら相手に回避される。飛んでいればまず壊されないだろうから分け 【大将】同上 vsハヌマーンと5人の仮面ライダー 2勝3敗 【先鋒】反応速度から先手で雷勝ち 【次鋒】逃げられても追いつける。空中から魔法吹雪で勝ち 【中堅】相手のミサイルの威力が桁違い。魔法詠唱完了までに撃ち負けるだろう 【副将】相手が堅すぎて攻撃が通じない。こちらの防御が大きさ相応なのでいずれ削られて負け。 【大将】相手が堅い上、剣の破壊力があるので貫かれまくって負け。 vsC市 2勝3敗 【先鋒】相手のほうが大きい。素で体当たりされたら負けるのはこちらだろう 【次鋒】魔法の詠唱時間も考えれば相手の狙撃の方が早いだろう。生身で防御力も普通なので不利 【中堅】爆撃機対ゼロ戦。こちらの操縦腕前から撃墜or詠唱完了まで粘ることが可能だろう。勝ち。 【副将】大きさと武装差から有利。 【大将】倒せない。いずれ捕まるか放射能で負ける。 vs熱風海陸ブシロード 1勝3敗1分 【先鋒】相手との攻撃と反応の差で闘っても勝てない。 相手の武器のリーチと開始距離から空へ逃げれば分けにはできる。 【次鋒】矢で竜は落とされるが術者は回避可能。地上戦でも回避しつつ詠唱して吹雪浴びせて勝ち 【中堅】機関銃は効かない。相手の移動速度が早すぎるため詠唱完了前に追いつかれて殴られて負け 【副将】大砲効かない。上同様追いつかれて負け。 【大将】同じ大きさで1対100とか無理。物量差負け [[ハヌマーンと5人の仮面ライダー]] > ゼロの使い魔 > [[るろうに剣心~明治剣客浪漫譚~]] > 332 :格無しさん [sage] :2008/03/21(金) 19 09 26 乙。空飛べる場合、開始した時点では 【乗り物ルール】 位置と向きに関して 人間も乗り物も「お互い直線上で向き合って戦闘開始」 飛行能力を持つキャラは「対戦相手と開始距離分開けた直線上の数m上空」 となってるので飛んだ状態で出られるはず。位置は変わらないだろうけど。 なんでこれ乗り物ルールなんだろう・・・ vol.114 694 :格無しさん:2014/09/21(日) 18 05 42.05 ID c6IhEi+N ランキングざっと見ると 七人のナナ ゼロの使い魔>るろうに剣心~明治剣客浪漫譚~>モノクロス Broken soul,Angel wing こいつら軍艦の壁とか、その下に固まってるガンダムゲームに勝てるとは思えないんだけど 695 :格無しさん:2014/09/21(日) 18 25 05.34 ID ra2CB4tJ わりと初期のランクがスカスカの頃に考察された作品だと、 たまにそういう結果的に上に取り残された系の作品出てくるな まあ、気づいた人がその都度指摘なり再考察なりして、ランクのねじれ解消していくしかないな 696 :格無しさん:2014/09/21(日) 19 36 53.57 ID Dl6eQ9mV その辺は考察不備というより相性の問題な可能性もあるな 速度が速くて小さい達人に軍艦が攻撃を当てるのはかなり大変だし、 装甲を破る攻撃力がなくとも乗り込まれて制圧される危険がある 巨大ロボ>高速達人>軍艦>巨大ロボ みたいな三竦みになってて、軍艦系の作品が多いから達人が勝ち星を稼いでるのかも 697 :格無しさん:2014/09/21(日) 20 06 00.27 ID Dl6eQ9mV ごめん、 696だけど、よく見たら モノクロス~が『富士』や日本海軍に中堅戦で勝ってるのは考察ミスかも 開始距離が遠いから超音速パンチの射程に入る前に負けると思う 先鋒や次鋒が砲撃を食らっても再生できると判定してるのも過大評価っぽい やっぱこの辺は再考察した方がよさそうだ vol.115 64 :格無しさん:2014/10/18(土) 22 13 08.79 ID OoFiBkp2 61の続きでゼロの使い魔再考察 とりあえず、るろ剣の位置は 61で問題ないと仮定して考察 ×FRONT MISSION シリーズ 【先鋒】打つ手なし。負け 【次鋒】攻撃は通じず撃たれて負け 【中堅】反応で優るし五秒くらいは粘れるか。爆発勝ち 【副将】先手を取られてロケット負け 【大将】すぐには落とされないだろう。斉射勝ち 2勝3敗 ×スーパー要塞空母『富士』 【先鋒】【次鋒】射程外から撃たれて負け 【中堅】この速度と精度の敵相手に五秒耐えるのは無理か。負け 【副将】命中精度と機動力の差で不利か。負け 【大将】大きすぎてすぐには倒せない。一斉射撃で負け 5敗 ×レジンキャストミルク 【先鋒】殺せたとしても乗っ取られるので負け 【次鋒】速度差と範囲攻撃で勝ち 【中堅】ミサイル勝ち 【副将】攻撃を当てられず<倒錯の森>負け 【大将】攻撃を当てられず全能負け 2勝3敗 ×スカイキッド 【先鋒】銃撃負け 【次鋒】詳細不明な戦艦と対空砲なら撃墜される前に乗り込めるか。勝ち 【中堅】詳細不明な銃にはまず撃墜されない。爆発勝ち 【副将】【大将】すぐに戦闘機を撃墜する精度はないか。爆弾負け 2勝3敗 ○鈴木爆発 【先鋒】見えないしいずれ体当たりを喰らって負け 【次鋒】ミサイル負け 【中堅】魚雷ではゼロ戦には当たらないだろう。爆発で勝ち 【副将】【大将】すぐには落とされない。大砲斉射で勝ち 3勝2敗 ○るろうに剣心~明治剣客浪漫譚~ 【先鋒】近付いた所を跳躍斬りで負け 【次鋒】上空から吹雪で勝ち 【中堅】上空から爆発勝ち 【副将】大砲は当たらず体当たりに行ったところを乗り込まれて負け 【大将】大砲勝ち 3勝2敗 ○鋼鉄のレヴァイアサン 【先鋒】砲撃負け 【次鋒】吹雪で巡洋艦を撃沈するのは厳しいか。砲撃負け 【中堅】開始位置的に五秒くらいは逃げ回れる。爆発で勝ち 【副将】【大将】上昇すれば主砲副砲は当りにくくなる。対空装備に耐えつつ大砲連射で勝ち 3勝2敗 スカイキッド>ゼロの使い魔>鈴木爆発 再考察の結果は三作品とも下がるという事に。 という事は、この直上にある作品も確認が必要かも。 ゼロ魔以下の三作品で勝ち星を稼いで上にいる作品もあるっぽいので。 69 :格無しさん:2014/10/20(月) 15 08 45.37 ID lE8qLS9m ゼロの使い魔の再考察だが 戦艦に空飛んで勝てるの 少なくとも木造戦艦とかWW1と2ぐらいの格差があるのに それに副砲とか空飛んだら当たりやすくなるんじゃ 70 :格無しさん:2014/10/20(月) 18 39 54.56 ID MrEy4OD8 テンプレ見てみたが鋼鉄のレヴァイアサンの戦艦に副砲とかなくない? まあそれはともかく、相手が飛んでれば命中率が下がりはするだろう 空飛ぶ戦艦と戦うことを想定した設計も訓練もしてないだろうし 71 :格無しさん:2014/10/20(月) 19 42 24.86 ID 5V6i5t/+ それほど速く飛ばない100mの木造船が300m超え戦艦の対空兵装と撃ち合いで勝てるとは思えない 72 :格無しさん:2014/10/20(月) 22 22 50.11 ID MrEy4OD8 ゼロ魔側の大砲の威力は地面に5mのクレーター作成レベル 戦艦の主砲がどれくらいのクレーターを作れるかのデータは見つけられなかったけど、 沖縄に米軍の艦砲射撃でできた砲弾池ってのがあってこれが直径5m程らしい 具体的にどの艦のどの砲によるものかわからなかったのは遺憾だが、 艦砲と同レベルの大砲が片側50もあれば十分戦艦を撃破できると思う レヴァイアサン側の対空兵器は詳細不明なんで木造とはいえすぐに戦艦撃破は無理だろう 空中戦艦だから穴を空ければ勝手に浸水して沈んでくれるって事はないだろうし やっぱり問題は主砲を空中戦艦に命中させられるかになりそうだな ゼロ魔側も速度がよくわからんので当たると言われれば当たる気もするが…… 73 :格無しさん:2014/10/20(月) 23 12 41.14 ID 5V6i5t/+ 戦艦から見ても特大サイズの46cm砲よりでかい60cm砲の撃ち合いに耐えている 対艦ミサイルじゃ軽傷程度 しかも大きさも戦艦大和よりさらにでかい こんなの簡単に沈められるか? しかもルールよく見たら飛行能力持ちは「直線上の数m上空」ってあるけど戦艦にとっては少し浮かんでる程度だな これじゃ60cm砲も普通に当たるんじゃ 74 :格無しさん:2014/10/20(月) 23 36 09.91 ID MrEy4OD8 その60cm砲と5mのクレーター作成の威力比がよくわからないんだよね…… ただ、水爆がビキニで作ったクレーターが1.8km、トリニティ実験の原爆は330mなんで、 爆発の規模とできるクレーターの大きさには1桁以上の差があると考えられる するとゼロ魔の大砲は数十mの爆発に匹敵する威力がある事になって、 ルールによるとミサイルや高層ビル破壊と同等の威力になってる こんなのが50門もあれば戦艦くらい沈められると思う 戦艦の攻撃が当たるかはちょっとわからない 主砲の狙いをつけてから発射までの時間がわかればいいんだけど 75 :格無しさん:2014/10/20(月) 23 57 36.28 ID 5V6i5t/+ ゼロ魔の大砲は爆弾を撃ち出してるのか運動エネルギー弾なのかテンプレからじゃわからない てかそういう推測って柳田理論にならんの? 狙いをつける時間を考えるなら左右にしか大砲がついてないレキシントン号は正面向かい合っての撃ち合いにはかなり不利 76 :格無しさん:2014/10/21(火) 00 21 53.96 ID oQG0c6EK 開始時の向きは自由だから必ずしも正面向ける必要はないよ 相手ごとに変えるのはダメで統一しなきゃなんないけどね 戦法欄に書いてなければこういうのは考察人の判断なんだけど 戦列艦タイプの船なら横向きで開始がセオリーでしょ 81 :格無しさん:2014/10/24(金) 19 41 27.28 ID PGoyY4jY ゼロ魔の副将、大将は戦艦に勝てないとすると軍艦の壁↓あたりになるのか 82 :格無しさん:2014/10/25(土) 01 00 53.22 ID hyyEbCdf 81 戦艦の仕組みについて軽く調べてみたけど、やっぱゼロ魔の勝ちだと思う 大和みたいな戦艦の主砲は砲手が相手を見て狙いを付ける事はできないらしい 正規の手順だと、 見張り員が敵の位置を測定して伝達→艦内部の射撃盤に入力して仰角と旋回角を計算 →データが電気通信で砲に伝えられ砲手がそれに合わせて砲を動かし射撃 これだけの過程が必要らしい 近距離戦なら手順を省いて見張りが旋回角と仰角を目算して直接伝達できれば短縮できそうだけど それでもどうしたって数秒以上はかかるだろう しかも大和だと俯仰角は毎秒8度、旋回角は毎秒2度しか動かせない 初めの敵の位置と砲の向きによるけど狙いを付けるにもまた最低数秒はかかる その間に敵の位置も高さも変わるし戦艦の側も回避運動しなきゃ的になる 発射時の位置関係を先読みして狙いを設定するしかないけど簡単ではないと思う 互いにまぐれでしか命中しない状況なら砲の数が多いゼロ魔側が有利だろう 83 :格無しさん:2014/10/25(土) 18 11 50.87 ID BI7+WKWE 主砲以外にも武装あるんですがそれは 84 :格無しさん:2014/10/25(土) 18 53 28.06 ID sjMq2/By 相手が飛んでるなら高角砲と機銃で弾幕張るのがセオリーじゃね? 特に速い設定もないし、木製ならそれで十分だろ というか、オストラント号ってもっとちゃんとした設定があったと思うけど 手抜きなテンプレやな 85 :格無しさん:2014/10/25(土) 23 29 29.06 ID hyyEbCdf 詳細不明な速射砲や機関砲じゃ木造とはいえ短時間に戦艦破壊は無理だろう だから主砲を当てられるかどうかって話になった訳だし 86 :格無しさん:2014/10/25(土) 23 38 09.28 ID BI7+WKWE 詳細不明も何も、WW2の頃でも対空兵装の機関砲でも口径20mm越えてるだろ 87 :格無しさん:2014/10/25(土) 23 59 19.96 ID I7ajwTmD てか戦艦の主砲って46cm砲クラスだと衝撃波で艦上の飛行機もやばいレベルのはずだが 60cm砲と約500mの近距離で撃ち合ってたとえ当たらなかったとしても木造船が無事とは思えん 88 :格無しさん:2014/10/26(日) 02 01 41.09 ID RKOLRM5d 戦闘機に魚雷を当てることさえ可能な最強スレでいつまでボケたこと言ってんだ 92 :格無しさん:2014/10/26(日) 14 25 16.50 ID wwziBDe2 ゼロ魔の副将、大将の問題はともかく 中堅はエクスプロージョンの射程が書いてないように見えるんだけど 95 :格無しさん:2014/10/26(日) 14 44 57.64 ID zk0l/5fz 92 自分は射程が書いてないものは至近距離のみとして考察してる。 ゼロ魔なら先鋒・次鋒・中堅の魔法やブレスは全て近距離攻撃と判定。 ただ中堅の爆発や次鋒の魔法は攻撃範囲が広いので実質その分の射程があるのと同じ扱い。 96 :格無しさん:2014/10/28(火) 22 41 38.72 ID k8pI13HT 反応同等で初っ端から全武装の撃ちあいなら 数m浮いてるだけのゼロ魔の木造艦落ちると思うがな 122 :格無しさん:2014/11/01(土) 02 17 48.45 ID d2mdxOU9 96 軍艦の壁上からは木造艦で勝てるわけないから、その下だろうね
https://w.atwiki.jp/zensensyu/pages/903.html
ゼロの使い魔 317 名前:水先案名無い人:2009/12/20(日) 01 59 56 ID /vl4D+R40 全「ゼロの使い魔」17巻までの登場人物入場!! 人殺しは生きていた!! 空飛ぶヘビくんを積み人間凶器が甦った!!! 炎蛇!! ジャン・コルベールだァ――――!!! 水精霊騎士隊はすでにわしが育てている!! セクハラ学院長 オスマンだァ――――!!! 抱き締めしだい慰めまくってやる!! まともな大人代表 カトレア・イヴェット・ラ・ボーム・ル・ブラン・ド・ラ・フォンティーヌだァッ!!! エルフの異端審問なら私の騎士団がものを言う!! 本当は無免許 ウソチュイター ベアトリス・イヴォンヌ・フォン・クルデンホルフ!!! 真の顔面を知らしめたい!! 真っ赤なリンゴ ジョゼットだァ!!! 無茶振りは3階級制覇だが裸踊りなら全階級私のものよ!! イジメの達人 イザベラだ!!! 聖戦対策は完璧だ!! ド腐れ教皇 ヴィットーリオ・セレヴァレ!!!! サイトのベスト・フレンドとは僕のことである!! 浮気の神様が来たッ ギーシュ・ド・グラモン!!! 変顔なら絶対に敗けん!! 暴走騎士のケンカ見せたる 特攻隊長 アニエス・シュヴァリエ・ド・ミランだ!!! バスト・レボリューション(胸がおかしい)ならこいつが怖い!! アルビオンのハーフ・エルフ ティファニア・ウエストウッドだ!!! ラグドリアン湖から腐った死体が昇天だ!! プリンス ウェールズ・テューダー!!! 恋人の仇を討ちたいから戦争(人災)を起こしたのだ!! 素人の侵攻を見せてやる!!アンリエッタ・ド・トリステイン!!! めい土の土産にジョゼフとはよく言ったもの!! 自称神の頭脳が今 船上でバクハツする!! 一流かませ犬 シェフィールド先生だ―――!!! フーケのゴーレムこそが輝く思い出の代名詞だ!! まさかこの姉さんがきてくれるとはッッ マチルダ・オブ・サウスゴータ!!! 振り向かせたいから調合したッ 法律一切無視!!!! 香水のドラッグ(混入)ガール モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシだ!!! 余は聖職者ではない虚無の担い手なのだ!! 御存知ヘタレ オリヴァー・クロムウェル!!! ひとり上手の本場は今やガリアにある!! 俺の心を震わせる奴はいないのか!! ジョゼフ1世だ!!! 長ァァァァァいッ息継ぎ必要!! 独身(27)!!! 独身(27)!!! エレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエールだ!!! 鳥の骨は政治で使えてナンボのモン!!! 超鳥の骨宰相!! 職場王城からマザリーニの登場だ!!! 虚無の力は僕のもの 邪魔するやつは思いきり刺して思いきり殺すだけ!! フェード・アウト統一王者 ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド コルベールを試して学院で死んだッ!! 怖い顔全ハルケギニアチャンプ メンヌヴィル!!! 女装に更なる磨きをかけ ”ブタ”マリコルヌ・ド・グランドプレが帰ってきたァ!!! 今の自分に遠慮はないッッ!! 言葉・責めラー ブリジッタ!!! 六千年前の遺産が今戦争を起こす!! 現人神 ブリミル・ル・ルミル・ユル・ヴィリ・ヴェー・ヴァルトリだ!!! いい男の前でなら私はいつでも発情期よ!! 盛る微熱 キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー 全裸で登場だ!!! メイドの仕事はどーしたッ 雌の本能 未だ消えずッ!! セーラー服も伯爵夫人も思いのまま!! シエスタだ!!! 特に理由はないッ 無口青髪が可愛いのは当たりまえ!! サイトにはないしょだ!!! 新王就任! シャルロット・エレーヌ・オルレアンがきてくれた―――!!! 酒場で磨いた実戦ツンデレ!! 魅惑の妖精亭のトレビアン・フェアリー ジェシカだ!!! オカマだったらこのミ・マドモワゼルを外せない!! 超A級一人両親 スカロンだ!!! 超一流伝説の超三流の記憶力だ!! 何でもいいから思い出しやがれッ ガンダールヴの左腕!! デルフリンガー!!! 末娘の性格はこの女が完成させた!! ヴァリエール公爵家の核弾頭!! カリーヌ・デジレだ!!! わわわわ、若き虚無が帰ってきたわッ どどどどど、どこへ行っていたのかしらッ レモンちゃんッッ 大きいにゃんにゃんに苛められたいにゃんッッッルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの登場だ――――――――ッ 加えてシリアス過多に備え可愛い使い魔を3匹と1人御用意致しました! つぶらな瞳 ヴェルダンデ!! るる るーるる シルフィード!! 男と使い魔契約!ジュリオ・チェザーレ! ……ッッ どーやらもう一匹は落ち込んでいる様でしゅが、調子に乗り次第ッ皆様にご紹介致しましゅッッ 関連レス コメント 名前
https://w.atwiki.jp/aisare/pages/42.html
ゼロの使い魔 当ページの訪問者数 合計 - 人 本日 - 人 昨日 - 人 ルイズ 【引退】 【参加:第6~15回】 【選手権戦歴】 初参戦した第6回で15位にランクインしたが、その後は苦戦が続いている。 釘宮病三大感染源の一角であり、人気はあるはずだが、愛されでは低迷している。 【成績】 + ここをクリック \ 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回 本戦 ― ― ― ― ― 15位 42位 38位 70位 ― pt ― ― ― ― ― 4195 137 675 868 ― \ 第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 第16回 第17回 第18回 第19回 第20回 本戦 99位 ― ― ― 135位 引退 pt 93 ― ― ― 1276 ― 予選 66位 47位 pt 1978 5154 タバサ 【引退】 【参加:第8~12回】 無口で読書が好きな魔法使いの女の子で「雪風のタバサ」の二つ名を持つ。某キャラと容姿や設定が似ており、本動画では某キャラがゲスト出演している。つるぺた。 ニコニコ動画にうpされた「添い寝シリーズ」で一部の人に大人気である。 【成績】 + ここをクリック \ 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回 本戦 ― ― ― ― ― ― ― 44位 93位 ― pt ― ― ― ― ― ― ― 453 121 ― \ 第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 第16回 第17回 第18回 第19回 第20回 本戦 85位 ― ― pt 658 ― ― 予選 91位 引退 pt 311 ―
https://w.atwiki.jp/ws-tcg/pages/61.html
2008年9月13日発売 ナンバーはW03。ヴァイスシュバルツWサイドのブースターパック第3段となる。 収録カード 全100種+パラレル仕様8種 番号 種類 レアリティ 色 カード名 ZM/W03-001 キャラ RR SP 黄 雪風のタバサ ZM/W03-002 キャラ RR SR 黄 メイド服のルイズ ZM/W03-003 キャラ R 黄 “平民の使い魔”サイト ZM/W03-004 キャラ R 黄 ジュリオ・チェザーレ ZM/W03-005 キャラ R SR RRR 黄 ルイズ&シエスタ ZM/W03-006 キャラ R 黄 サイト&シエスタ ZM/W03-007 キャラ U 黄 シルフィード ZM/W03-008 キャラ U 黄 ヴァリエール公爵夫人 ZM/W03-009 キャラ U 黄 シャルロット・エレーヌ・オルレアン ZM/W03-010 キャラ U 黄 黒ネコのルイズ ZM/W03-011 キャラ U 黄 竜使い タバサ ZM/W03-012 キャラ C 黄 “ゼロの使い魔”サイト ZM/W03-013 キャラ C 黄 ゼロのルイズ ZM/W03-014 キャラ C 黄 無口なタバサ ZM/W03-015 キャラ C 黄 タバサ&イルククゥ ZM/W03-016 キャラ C 黄 ウェールズ・テューダー ZM/W03-017 キャラ C 黄 閃光のワルド ZM/W03-018 イベント R 黄 ディスペル・マジック ZM/W03-019 イベント U 黄 軍事教練 ZM/W03-020 イベント U 黄 竜の羽衣 ZM/W03-021 イベント C 黄 使い魔品評会 ZM/W03-022 イベント C 黄 ヘキサゴン・マジック ZM/W03-023 クライマックス CR 黄 契約 ZM/W03-024 クライマックス CC 黄 タバサの秘密 ZM/W03-025 クライマックス CC 黄 手合わせ ZM/W03-026 キャラ RR RRR 緑 ハーフエルフ ティファニア ZM/W03-027 キャラ RR 緑 カトレア・イヴェット・ラ・ボーム・ル・ブラン・ド・ラ・ファンティーヌ ZM/W03-028 キャラ R 緑 スカロン ZM/W03-029 キャラ R SR 緑 次女 カトレア ZM/W03-030 キャラ R SR 緑 水着のシエスタ ZM/W03-031 キャラ R RRR 緑 エレオノール&カトレア ZM/W03-032 キャラ U 緑 ティファニア・ウエストウッド ZM/W03-033 キャラ U 緑 “ちい姉さま”カトレア ZM/W03-034 キャラ U 緑 オールド・オスマン ZM/W03-035 キャラ U 緑 ルイズ&カトレア ZM/W03-036 キャラ U 緑 シエスタ ZM/W03-037 キャラ C 緑 ヴェルダンデ ZM/W03-038 キャラ C 緑 ジェシカ ZM/W03-039 キャラ C 緑 ルイズ&ティファニア ZM/W03-040 キャラ C 緑 青銅のギーシュ ZM/W03-041 キャラ C 緑 ミシェル ZM/W03-042 キャラ C 緑 土くれのフーケ ZM/W03-043 イベント R 緑 ルイズのアルバイト ZM/W03-044 イベント U 緑 お仕置き ZM/W03-045 イベント U 緑 魅惑の妖精のビスチェ ZM/W03-046 イベント C 緑 メドゥーサの眼鏡 ZM/W03-047 イベント C 緑 サイトの意地 ZM/W03-048 クライマックス CR 緑 動物合唱隊 ZM/W03-049 クライマックス CC 緑 二人でお風呂 ZM/W03-050 クライマックス CC 緑 ゴーレム ZM/W03-051 キャラ RR SP 赤 微熱のキュルケ ZM/W03-052 キャラ RR 赤 “ガンダールヴ”サイト ZM/W03-053 キャラ R SR SP 赤 虚無のルイズ ZM/W03-054 キャラ R 赤 サイト&デルフリンガー ZM/W03-055 キャラ R SR 赤 キュルケ&タバサ ZM/W03-056 キャラ R 赤 犬猿の仲 ルイズ&キュルケ ZM/W03-057 キャラ U 赤 キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー ZM/W03-058 キャラ U 赤 燠火のケティ ZM/W03-059 キャラ U 赤 伝説の剣 デルフリンガー ZM/W03-060 キャラ U 赤 ルイズ&サイト ZM/W03-061 キャラ U 赤 水着のルイズ ZM/W03-062 キャラ C 赤 平賀才人 ZM/W03-063 キャラ C 赤 乙女モードのサイト ZM/W03-064 キャラ C 赤 セーラー服のルイズ ZM/W03-065 キャラ C 赤 ウェディングドレスのルイズ ZM/W03-066 キャラ C 赤 炎蛇のコルベール ZM/W03-067 キャラ C 赤 恋多き女 キュルケ ZM/W03-068 イベント R 赤 虚無の力 ZM/W03-069 イベント U 赤 再契約の証 ZM/W03-070 イベント U 赤 人質救出作戦 ZM/W03-071 イベント C 赤 ワルドの裏切り ZM/W03-072 イベント C 赤 ダングルテールの虐殺 ZM/W03-073 クライマックス CR 赤 伝説の使い魔 ZM/W03-074 クライマックス CC 赤 ご褒美 ZM/W03-075 クライマックス CC 赤 微熱の誘惑 ZM/W03-076 キャラ RR 青 長女エレオノール ZM/W03-077 キャラ RR RRR 青 ルイズ&アンリエッタ ZM/W03-078 キャラ R 青 ルイズ&エレオノール ZM/W03-079 キャラ R SP 青 トリステインの王女 アンリエッタ ZM/W03-080 キャラ R SR 青 特別講師 エレオノール ZM/W03-081 キャラ R SR 青 バニーガールのシエスタ ZM/W03-082 キャラ U 青 銃士隊隊長アニエス ZM/W03-083 キャラ U 青 セーラー服のシエスタ ZM/W03-084 キャラ U 青 シェフィールド ZM/W03-085 キャラ U 青 アンリエッタ&ウェールズ ZM/W03-086 キャラ U 青 アンリエッタ・ド・トリステイン ZM/W03-087 キャラ C 青 香水のモンモランシー ZM/W03-088 キャラ C 青 幼なじみアンリエッタ姫 ZM/W03-089 キャラ C 青 アニエス・シュヴァリエ・ド・ミラン ZM/W03-090 キャラ C 青 オリヴァー・クロムウェル ZM/W03-091 キャラ C 青 エレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエール ZM/W03-092 キャラ C 青 犯人を追うアニエス ZM/W03-093 イベント R 青 惚れ薬の力 ZM/W03-094 イベント C 青 水の精霊 ZM/W03-095 イベント C 青 エクレールダムールの花 ZM/W03-096 イベント C 青 王家に架かる虹 ZM/W03-097 イベント C 青 ちびルイズつねられる ZM/W03-098 クライマックス CR 青 刻印を探せ! ZM/W03-099 クライマックス CC 青 風と水の誓い ZM/W03-100 クライマックス CC 青 復讐の刃
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1497.html
「で、オメーは何なんだ?」 セッコと名乗った男がまた同じ質問を繰り返してきた。馬鹿にも程があるわ。 「しつこいわね、さっき自己紹介したばっかりじゃない!」 「名前はわかったつってんだよお、その前後が意味不明なんだああ!」 まさか人語を解さないなんて事はないでしょうね。 「だからここはトリステイン魔法学院で、あんたは私の使い魔。」 「それがわかんねえてんだろおおおおおおお!」 どうやったらこの変な奴にうまく説明できるの、後にして休みたいわ。 「後でゆっくり説明してあげるから、わたしについてきなさい。」 「うん。」 セッコは大人しく後をついてきた。案外素直じゃない。 それとも使い魔の印のせいなのかしら? 「ここが私の部屋よ。とりあえず入りなさい。」 「うん、うん。」 ふと、辺りが埃っぽいとうかカビ臭い事に気づいた。 あ、そういえばこいつゴミの山の中から出てきたんだったわね…… 「ちょ、ちょっと待ちなさい!」 「?」 「その前に体を洗ってきなさい、あなたゴミの中から這い出してきたのよ。」 「わかった。」 凄い勢いで行っちゃったけど、水汲み場が何処か判るのかしら? まあいいわ、今日は凄く疲れたし昼寝でもしよう。 あいつは一体何なんだぁ?変な服を着てるし偉そうだし、しかもあいつに命令されると、なんとなく素直に返事をしてしまう。 不快ではない、しかし何が何だかわからねー。 その上自分のことすら名前以外思い出せないときたもんだ。 考えても始まらないし、確かに体はカビ臭い気がするし、洗ってから話を聞こう。 「……どこで洗えばいいんだ?」 そうだ。水がある場所なら、水の音がするんじゃねえか? そう思って耳を澄ますと、何かを洗っているような音が聞こえてきた。 きっとそこには水があるに違いない。 程なくして水場が発見できた。使用人っぽい服を着た女が洗濯をしている。 「この水で体を洗っていいか?」 「きゃあああああ!!」 !? 「あ、す、すみません! ちょっと驚いてしまって…… でも、でもここは貴族様の来る様なところでは、……」 畜生また変な奴か。 「貴族じゃねえ、オレはセッコだ。 で、この水は使っていいか?」 「それは失礼しました。かまいませんよ。 でも、できればお洗濯が済むまで待ってもらえますか。あ、あと私シエスタって言います!」 「わかった。」 初見のオレに水をただで使わせてくれるなんていい奴だ。 だが張り付いた様な黒いおかっぱ頭がどうも気に食わねえ。 ボーっと眺めていると洗濯は終わり、シエスタとかいう使用人は何処かへ行ってしまった。さっさと体を洗って戻ろう、ルイズに聞きたい事が多すぎる。 あ……あー、部屋はどこだっけ? 「ふぁあ……もう夕方かぁ」 ちょっと昼寝のつもりがずいぶんと時間が経っちゃったわ。 あら、そういえば使い魔はどこ? 「うおあ! うおっ月 月があぁ!」 下が騒がしい、窓から身を乗り出し見てみると、 変な服を着た男が騒いでいた。ってセッコじゃないあの馬鹿ああああああ!! 「ちょっと何やってるのよ、早く戻ってきなさい!!!」 「おあ ルイズ! 月 月っ月!!!」 「いいから戻ってこいって言ってるでしょ!」 「うぼあ……あ……わかった。」 ため息をつきつつ窓に背を向ける。 どう考えてもこの使い魔は使えない。涙が出てくる。 ドスッ 「戻った。」 なんか早くない? 「ねえ、どこから入ってきたの?」 「窓。」 「そう。早いのはいいけどできればドアから入って欲しいわ。」 え、窓?!ここ3階だったわよね? 「セッコあなた魔法使えたの?」 「魔法なんか使えるわけねえだろぉ、普通に下からジャンプして上がってきた。」 「そ、そう、あなた結構やるわね。」 前言撤回。こいつ意外と使えるかもしれないわ。 「なぁー聞いてもいいか?」 「何よ。」 「素朴な疑問なんだよぉ……メチャ最高に……」 「言ってみなさいよ。」 「何で月が二つあるんだ?お前は何なんだ?オレは何をすればいい?」 「月が2つあるのは当たり前。私は貴族でメイジのルイズ。セッコは私の使い魔。」 「月とルイズはともかく、いや月はおかしいがこの際どうでもいい、使い魔って何だ?」 「あなた何も知らないのね。」 「自分の事も怪しいのにそんなこと判るかよぉー」 セッコは物凄くしょんぼりした様子で床に座り込んでしまった。ちょっと言い方が悪かったかもしれないわ。とりあえず説明してやることにする。 「まず、使い魔は主人の目となり、耳となる能力を与えられるわ。」 「便利だ。」 「でも無理みたいよ、さっきセッコが下に居た時わからなかったし。」 「ルイズオメー使えねーなぁ」 言われてみれば原因は私かもしれない。でもとりあえず一発殴る。 「使い魔は主人の望むものを見つけてくる、秘薬とか。」 「それは多分できない。」 最初からそれは期待してないわ。 「使い魔は主人を敵から守る存在である。」 「相手による。」 まあ……そりゃそうよね、妥当な答えだわ。平民の癖に。 「あんたって、強いの?」 「わからない。」 「戦ったこととかないの?」 「うう……あるようなないような……」 記憶が戻らないことには戦わせる気にならないわね、強そうなんだけど。 ……いい事を思いついたわ。 「使い魔は主人の身の回りの世話をする。」 「例えば?」 「起こしたりとか服着せたりとか洗濯したりとかよ。」 「できるけどやりたくない。」 「やりなさいよ馬鹿。」 「ご褒美くれるなら。」 「食べ物と寝る場所の世話は私がするのよ?それで十分でしょ?」 「うーあー」 「じゃあ他に何が欲しいのよ。」 「甘いの。」 「飴とかでいいのかしら?」 「うん!うん!」 「気が向いたらあげるわ、でもわたしの命令はちゃんと聞きなさいよ?」 「うん。」 意外と扱いやすいかもしれないわ。けど明らかに教育が必要ね。 「あなたと話してたら疲れたわ、寝るからちゃんと朝起こしなさいよ。」 「オレはどこで寝るんだ。」 「ベッドが一つしかないから床ね。毛布ぐらいあげるわ、おやすみ。」 「わかった。」 やたらと寝るのが早い奴だなあ とセッコは思った。 床に転がって考える。オレは気づいたらここにいた。 ルイズはオレのことを使い魔と呼ぶ。飯と、寝る所と、甘いのをくれるとも言った。 人間として扱われてないような気もするが、同時に何だか懐かしい。 オレはもしかすると元々そういう生活を送ってきたのか?考えたくねえ。 そういえば昼会ったシエスタって奴は親切だった。 だがあの髪だけは許せねえ、いつか毟ってやる。 To be continued…… 戻る< 目次 続く
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/416.html
「このギアッチョによォォ~ 容赦しねェだと?ええ?おい やってみろクソガキがッ!!」 とは言え、男―ギアッチョには最初からフルパワーで行く気はなかった。よってたかってピンク頭に野次を投げかけていたガキ共は、ギアッチョの凍てつかんばかりの殺気に恐れをなして蜘蛛の子を散らすように我先に逃げ出していたし、年齢から考えて教師であると思われるハゲ野郎は仲間を呼びに行ったのかもうこの場にいない。ちなみに当のピンク頭は彼の下で腰を抜かしている。 ―そのオレに恐れることなく立ち向かってくるガキ・・・どうやらこいつが筆頭格の強さを持っていると理解していいようだ―ギアッチョはそう考えた。こいつをブッ倒し、奴らの戦意を喪失させてからここを出る。なかなかいい作戦じゃあねえかおい。 「今ここでオレのジェントリー・ウィープスを全開にすればこの中庭を丸ごと凍らせるのはたやすい・・・しかし逃げ出したガキ共にそいつを見られると面倒なことになりそうだからなァァ~~」 「何をぶつぶつ言ってるのよ!くらいなさいッ!」 キュルケが言い放ちざま大型の火弾を打ち出すが、ギアッチョはそれを意にも解さずキュルケに向かって歩き出す―氷でシールドを作ることもせずに。その余裕ぶりにキュルケはカチンときたが、「いいわ、ナメているのならそのまま燃え尽きればいい」と思いなおした。2・・・1・・・着弾ッ!! バシュウゥウゥウッ!! 「なッ・・・!!」 しかし火弾はギアッチョに当たる寸前、大量の水をブッかけられたかのような音を立てて「消え去った」!! 「そんな 嘘でしょ・・・!?」 眼前の出来事を信じられないキュルケは2発、3発と火弾を放つ。しかしまぐれであれという彼女の 願いも虚しく、彼に撃ち出された火弾はその全てが直撃寸前に消滅するッ! ギアッチョは歩き続ける。氷のように冷たい眼でキュルケを見据えて。 「炎ってよォォ~~・・・」 ザッ・・・ザッ・・・ 「一般的には火が激しくなったものを言うんだが・・・」 ザッ・・・ザッ・・・ 「実際に火が激しいはずの単語には炎じゃなくて火が使われることが多い」 ザッ・・・ザッ・・・ 「噴火だとか火柱だとかよォー・・・ 」 ザッ・・・ザッ・・・ 「なんで噴炎って言わねぇーんだよォォオオォオーーーッ それって納得いくかァ~~おい?」 ザッ・・・!ザッ・・・! 「オレはぜーんぜん納得いかねえ・・・」 ザッ・・・!! 「な・・・何なの・・・こいつ・・・」 キュルケはもはや完全に敵に呑まれていた。ギアッチョがついに目の前までやってきたというのに―構えることすら出来なかった。そして。 バキャァアアッ!! 「なめてんのかァーーーーッこのオレをッ!!炎を使え炎を!チクショオーーームカつくんだよ! コケにしやがって!ボケがッ!!」 キュルケは宙を舞った。 「うぐっ・・・い・・・痛ッ・・・ フフ・・・だけどおかげで眼が覚めたわ 今よフレイムッ!!」 「ムッ!?」 どこからか現れた化け物が―実際にはギアッチョの眼に入っていなかっただけだが―彼に向かって火炎を吐き出す!しかしそれも彼に当たる直前にことごとく消え去ってゆく。「・・・まだ理解しねーのか?え?おい 隙を突こうが無駄なんだよッ・・・・・・」 そこまで言ったところでギアッチョは気付いた。今火を噴いた化け物の存在に。 「・・・なんだァ~?こいつがてめーのスタンドってわけか・・・?」 とは言ってみたが・・・どう見てもこれは「ビジョン」ではない。実体である。 ―いや・・・そういうスタンドがあってもおかしかねー・・・世の中にゃ無生物に命を与える スタンドもいるくれーだからな・・・―ギアッチョはそう思いなおすとキュルケに眼を戻し、 「こいつでブチ割れなッ!!」 直触りを発動しようとしたその時。 ドゴォッ!! 「うぐぉおぉッ!?」 上空からギアッチョに空気の塊のようなものが撃ちつけられた! 「タバサ!」 キュルケが日の落ちかけた空に向かって叫んでいる。 「ナメやがって・・・上かァーーッ!?」 ギアッチョが見上げた空には。 バサッ これまたどう見ても実体の― 「ドラゴン・・・?」 ―それに乗ってこっちを見下ろしている少女。そして何より彼女の後ろに二つの月が 「・・・なんだ・・・ありゃ・・・」 二つの、月が。 ―ここはトリステイン王国の― 「マジで・・・別世界だってェのか?」 流石のギアッチョも呆然とせざるを得なかった。 ルイズはじりじりとギアッチョに近づいていた。正直自分が何かの役に立つとは思えなかったが、因縁の相手のはずの自分を体を張って助けてくれたキュルケを見殺しになど出来なかったのだ。キュルケは「とっとと逃げなさいよゼロ!」と必死に眼で語っているが、そこは妙な意地を張らせたらトリステイン一のルイズである。聞き入れるわけがなかった。 一方ギアッチョは―静かに沸騰していた。 ここが花京院もビックリのファンタジー世界だとほとんど確定してしまった以上、とりあえずは武器を収めて情報の収集にかかるのが最善手だろう。しかしギアッチョに売られた喧嘩を見過ごす選択などあるはずがない。 「後のことは・・・てめーらをブッ倒してから考えるッ!!そっちが空中にいるってんならよォォ~~ ちょっとだけ本気をださせてもらうぜェェェー!!」 ギアッチョの足元が凄まじい速度で凍っていく。それはギアッチョの靴を覆い足首を覆い・・・ルイズは眼を疑ったが、どうやら氷のスーツを形成しようとしているらしい。 ―マズいッ!! 少女は遅まきながら確信した。何だかよく分からないがこいつの魔法はヤバい!この氷の発生速度、スーツを形成する精密さ、何よりそれが無詠唱で行われているということ!更にこの殺人をも厭わない覚悟!どこまで暴れるつもりか知らないが・・・死人は出る!絶対にッ!そしてそれを阻止するチャンスは今ッ、このスーツが完全に形成されるまでの間しかないことを! ルイズは反射的に動いていた。反射的に―だが決死の覚悟で、ギアッチョに飛び掛ったッ!完全にタバサに気を取られていたギアッチョは一瞬反応が遅れ、そして―ルイズの殆ど頭突きのようなキスをまともに「食らい」、頭からブッ倒れた! 「ガフッ!!てめー何をしやがったァァ~~!?毒か!?スタンド・・・いや魔法かッ!?」 ギアッチョとは逆方向にブッ倒れたルイズは、よろよろと立ち上がりながら告げた。 「・・・契約よ・・・!」 「・・・ああ?どういう事だッ!ナメやがって クソッ!・・・・・・ぐッ!!?」 ギアッチョの左手が光り始め、 「っづぁああぁああぁあああああッ!!!」 その甲にルーンが浮かび上がったッ! こいつを説得するなら今しかない!ルイズはギアッチョの前に仁王立ちになる。 「聞きなさい!あなたがどれだけ強いか知らないけどここには300のドラゴンを一人で倒した 偉大な学院長や太陽拳を使える先生がいるのよ!これ以上騒ぎを起こせば先生方は 黙ってないわ!万一囲いを破って逃げ出せたとしてもあなたみたいな危険人物は四六時中追っ手に追われ続けるわよ!悪魔の軍団を一人で倒せるような追っ手達にね!」 半分以上は今適当にでっちあげた話だったが、 「・・・」 ギアッチョには思いのほか効果があったようだった。ルイズは疑われる前に話を進める ことにする。 「ま、貴族を3人も殺そうとしたんだから今のままでもまず終身刑は免れないわね ちなみにあなたが入るのは水族館と呼ばれる脱獄不能の監獄よ!」 これもデタラメである。 「・・・で、てめーはオレにそれを聞かせてどうしようってんだ?え?おい」 食いついたっ!ルイズは心中でガッツポーズをした。 「話は最後まで聞きなさいよ あなたが罪を問われない方法が一つだけあるわ・・・ 私の使い魔になることよ!」 「・・・・・・一応聞いとくが・・・そのツカイマってのは何なんだ」 「主の剣となり盾となるものよ」 「・・・・・・」 一瞬の逡巡の後、ギアッチョは舌打ちをしながらもルイズに答えた。 「まぁいいだろう・・・この世界のことがわかるまではここにいるのも悪い選択じゃあねぇ」 実際は一度使い魔になってしまえば死ぬまで契約は執行されるのだが―今それを 言うとこいつはまたブチ切れるだろうと思ったのでルイズはとりあえず黙っておくことにした。 ←To Be Continued・・・ 前へ 戻る 次へ
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/354.html
空が青く、清く、何より広い。 無遠慮な壁に邪魔されることなく、どこまでも高く高く続いていく。 陽が暖かい。豊かな草原が風になびいて波を打っている。 潮代わりの草いきれが流れ、散っていく。 人間はこうした土地に、郷愁や温かみ、開放感に心地よさといった正の感覚を知るのだろう。 一般的なホモサピエンスとはかけ離れた存在である彼にも悪くない場所と思えた。 顎を引き、見渡し、頷く。やはり悪くない。 なぜここにいるのか、その原因は分からない。 ここが地球上のどこかも分からない。 何者かによるスタンド攻撃なのかも分からない。だが、それでも悪くはない。彼にとってはどうでもいい。 草の向こうに巨大な石造りの建物が見える。 テーマパークか。図書館、博物館、見たまま城。刑務所ということはなさそうだ。 退屈な環境ビデオのごとく、稀に見る良い環境だ。 周りを取り囲むは場所柄にそぐわない怪しげな集団だったが、それに怯え竦むことはなかった。 彼は無敵だった。文字通りの無敵だった。「敵」が「無」かった。 短くも長くもない生涯で恐怖を感じたことは一度としてない。 近しい者の死にも、それによって与えられるであろう己の死にも、 客観的な視点で俯瞰から眺め続けてきた。それは今現在も変わらない。 そこかしこから笑い声が漏れ聞こえた。聞き慣れた種類の笑い――これは嘲笑だ。 彼と同じく、集団に取り囲まれた一人の少女に対して斟酌無い嘲りが投げかけられている。 「使い魔」「失敗」「ゼロ」といった単語が四方から飛び交い、もしくは囁かれ、 愛らしい少女は白い頬を朱に染め、大きな瞳をさらに見開き、屈辱に肩を震わせていた。 意味の分からない単語も多かったが、そこにからかいの意思を感じ取ることはできた。 彼にとっては見慣れた光景だ。 何やら怒鳴り返しているところをみると、少女は侮辱に対し侮辱で返しているらしい。 やはり見慣れていた。 しかし集団ということを抜きにしても相手方の優位は小揺るぎもしないらしく、 少女の怒鳴り声は集団の上を空しく通り過ぎていくだけだ。 ここまでくると、もはや見飽きている感がある。 少女を含め、皆が皆似通った格好をしていた。 安物囚人服ではない。かなり上等な……学生服だろうか。 ただ一人の年長者である禿げかけた中年男性は、 ものものしい木の杖に前時代的な黒いローブを纏い、 まるでおとぎ話にでも登場する魔法使いのようだった。 眼と耳から手に入った情報を照合し、状況を読み取り、ここで彼は合点がいった。 なるほど、見飽きた光景だったわけだ。 ここはいわゆる新興宗教で、彼らはその少年信徒といったところか。 目の前の少女は、儀式か何かに失敗して笑われているらしい。 信仰をささやかな心の拠り所にするのは大いに結構。 だが、宗教そのものを心の全てにしてしまっては本末転倒だ。 かつて大切にしていたはずの人間関係は磨耗し、やがて消えてなくなる。 胴欲かつ青天井のお布施乞食に吸い上げられて金が無くなり、 信じる物以外の全てを捨てて時間も失い、教団の意向次第で唯一無二の生命さえ奪われる。 そこまでして尚、誰から感謝されるということもなく、教祖は笑い、妄執を捨てず、 誰のおかげでもない、自分が偉大だからこの世は動いているとうそぶき、ふんぞり返る。 何もいいことはない。幸せを掴むためにはもっと他にすべきことがある。 といった意のことをわめきたてたが、彼の声はあえなく無視された。 ためになる助言に聞く耳を持たないとは狂信者にありがちなことだが、 聞こえないふりにしては出来過ぎている。 目前まで全力移動してから緊急停止などといったことを試してみるが、それもまた無視された。 喋り過ぎだと叱責されたこともある声を張り上げ、周囲を旋回してみるが、 彼に注意を払うものは、少女を含めて一人としていない。 彼を見ることができる才能の持ち主はこの場にいないようだ。困ったことになった。 少女は人垣に怒鳴り返すのをやめ、今度は中年男性に食ってかかっていた。 桃色がかった柔らかな金髪が持つ印象に反し、何かと攻撃的に生きている。 そのなりふり構わぬ姿勢は周囲のさらなる失笑を買い、 それにより少女はますます必死になっていった。 中年男性はその他野次馬連中とは違い、それなりに同情的であるらしい。 チャンスは一度ではない。二度でも三度でもない。 五度でも六度でも成功するまでやればいい、と慰めともつかない慰めをかけ、 とりあえず授業を終了する旨を宣言した。 これは単なる儀式ではなく、授業の一環であったようだ。つまり宗教学校ということか。 彼にもいまいち得心がいかなかったが、それどころではないことが起きたため、 疑問は彼方へ吹き飛んだ。 中年男性――年齢や立ち振る舞いからいっておそらくは教師――の号令一下、 少年達――ということは生徒だろう――は宙に浮いた。そう、生身の人間が宙に浮いた。 大きな口をさらに大きく開け、半ば呆然と彼が見送る中、ある者は黙ったまま、 ある者は友人と談笑し、ある者は残った少女をからかいながら、石造りの建物に向かって飛んでいく。 ワイヤーもクレーンもタネもトリックもない。 自分達が仕出かした奇跡を特別視する様子もない。 ごく自然な、当たり前の、家常飯事、日常所作、息を吸って吐くのと同じように、空を飛んでいく。 あとには大口を開いて見送る彼と、笑いものになっていた少女が残された。 少女は遠ざかる背中の一群を睨み、ふと目を逸らし、だがもう一度睨みつけ、 今度は目を伏せ、ため息とともにもう一度目をやった。 今度は睨みつけてはいなかった。 空飛ぶ旧友達の最後の一人までが建物の中に納まるまで目を離さず、 自分以外の動くものが見えなくなってからようやく動き始めた。 右手を開き、閉じ、開き、閉じ、開き、じっと見る。 再び出かけたため息を噛み殺すとともに奥歯を噛み締め、 空を飛ばず、右足と左足を交互に動かし、確かな足取りで前へ進む。 「あ、チョット待ちナー」 我に返り、彼は制止しようとしたが無視された。やはり聞こえていない。 「待てっつてンのにヨーッ。ドーなっても知らねーゾ」 声は届かず、物理的に干渉する手段を持たない以上、黙って見送るしかなかった。 少女は一歩、二歩、三歩進んだところで「凶」を踏み、 そこから四歩、五歩、六歩、七歩いったところで石につまずき前へのめった。 両手と膝をつき、ギリギリで顔面による着地は防いだが、 どうやら膝をついたところに石が顔を出していたらしい。 「アーア……やっちまっタ」 不意の痛みに涙を浮かべ、その一滴を拭うために顔へ手を伸ばし、 頬に掌が触れたところでようやく気がついた。が、すでに時遅し。 「マ、コレでウンがついたってトコジャネーノ?」 愛らしい容姿に似つかわしくない、怒声とも悲鳴ともつかない叫び声をあげたが聞く者はいない。 少女が八つ当たりをしたくても相手はいない。 怒りと苛立ちを押し殺し、ハンカチでこすり、頬と掌に付着した獣糞を拭うのがせいぜいだ。 大変に気の毒だが、彼は同情できるだけの心的余裕を持たなかった。 少女の叫びや八つ当たりと同様に、彼の忠告を聞く者もいないのだから。 これは存在意義にもかかわる重要な問題だ。 去り行く少女を横目に、周囲を見渡す。辺りには何も無い。 草、草、草、草、そして石造りの建物があるだけだ。 少女――ゼロのルイズと呼ばれていた――に目を移し、そのまま止めた。 少し悩んだフリをして、ドラゴンズ・ドリームはルイズの後を追いかける。 龍の夢は未だ覚めず。
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1157.html
ルイズは夢を見ていた。夢の中で、ルイズは自分ではない誰かになっている。 誰かになったルイズは、どこか古臭い部屋で仲間と思われる人々と会話を交わして いた。自分も回りもどこかかすみがかかったようにぼんやりとして、ルイズはそれに 不安を覚えたが、それと同時に不思議な居心地の良さを感じていた。 「――」 仲間達は自分に何かを語りかける。 「―― ――」 しかし、その言葉もまたおぼろげにかすみ、 ルイズの耳には届かなかった。 ルイズはそれが何故だかとても悲しいことのように思えて、なんとか声を聞こうと するが――聞こうと思えば思うほど、言葉はかすみ、彼らも自分もかすんでゆく。 それでも彼らはルイズに何かを伝えようとしている。酷くかすんで彼らの顔は 分からないが――きっと今の自分である『誰か』の大切な人達なのだろうと、 ルイズは思った。そう思うと、彼らの声が聞えないのがなおさら辛くて、ルイズは 声を張り上げようとする。だけどそれすらもかすみにとけて、そして、世界が、白く、 包まれて。真っ白い闇に、全ては消えた。 ――ゾクッ、と寒気がする。誰かに見られているような視線を感じ、いつの間にか 自分に戻っていたルイズはキョロキョロと周りを見渡すが、それらしいものは 何もない。にも関わらず、ルイズの心はアラームを鳴らし始めた。何かよく 分からんがこれはヤバいッ!と思うと同時にルイズの体は浮上を始め、心の 海を上へ上へと上昇し―― 意識が覚醒したルイズが最初に見たものは、今にもスタンドを発動させそうな 眼でルイズを見下ろしているギアッチョの姿だった。 「だから言ったじゃあねーか」 バシャバシャと水音を立てて顔を洗うルイズを見ながらギアッチョは言った。 「この時間になったら起きなきゃならねーってことを体が覚えこむってよォ~~」 ――覚えこまされたのはあんたの殺気と威圧感よ! と心の中でツッこむルイズである。 「起きる度に殺されかけてちゃ身が持たないわよ・・・」 ルイズはため息をつきながらクローゼットに向かう。ギアッチョに服を持って 来いなどとは勿論言えない。ごそごそと着替えを漁っていると、ガチャリと音を 立ててギアッチョが部屋の扉を開いた。 「・・・どこ行くのよ」 床に座り込んだ状態で首だけ向けて訊くルイズに、 「厨房だ」 と背中で答えるギアッチョ。 「そう・・・それならいいわ だけど教室にはちゃんと来てよね」 ルイズが言い終えると同時にギアッチョは廊下へ姿を消した。 「何よ・・・そんなに早く出て行かなくてもいいじゃない」 と一人ごちるルイズだったが、その原因が自分の着替えにあるとは気付く べくもなかった。 昨日の決闘の噂は、一日も立たずに学院中に浸透したらしい。ギアッチョの 行くところ常に生徒が道を開け、ギアッチョの後ろには謎の魔法を使う男を 一目見ようと大勢の野次馬が付き従っていた。 ――やれやれ・・・シナイ山で啓示を受けた覚えはねーんだがな ギアッチョは畏怖と好奇の視線に辟易していたが、また同時に奇妙に新鮮な 感覚を覚えていた。ギアッチョの生前は目立つという行為はタブーであった。 暗殺を成功させる為、敵の刺客から逃れる為――何か特殊な場合を除き、 ギアッチョ達暗殺者が目立ってしまうことは決してあってはならないことなのである。 こんなに大勢の人間に注目されるのは初めてか、でなくとも久方ぶりの経験だった。 まぁ実際にはギアッチョがそう思っているだけで、客観的にはギアッチョは暗殺者と して有り得ないぐらい目立ちまくっていたのだが。暗殺チームで刺客に襲われた 回数にランキングをつけたならば、ギアッチョはブッちぎりで一位だったことだろう。 「あいつじゃなきゃあ10回は死んでるな」とは地味度一位のイルーゾォの言である。 「おはようございます」 シエスタはにこやかにギアッチョを出迎えた。 「ギアッチョさんの分、もう出来てますよ」 悪いな、と答えてギアッチョは厨房に入る。マルトー達と適当に挨拶を交わして テーブルに着くと、そこには既にギアッチョの為に朝食が用意されていた。 「さぁ食べてくれ!少しならおかわりもあるから遠慮するなよ!」 マルトーはそう言うと意味もなく豪快に笑った。 「いただくぜ・・・ん?」 いざ食事を始めようとしたギアッチョは、窓の外から赤い何かが覗いている 事に気付いた。よくよく眼を凝らすと、そこにいたのはキュルケの使い魔であった。 ――あの化け物・・・サラマンダーとか言ったな ご主人様の命令でオレを監視 してるってェわけか・・・ご苦労なこった ルイズが言っていた、使い魔の視覚と聴覚を共有する力を使っているのだろう。 ギアッチョはスープを飲むふりをしながら、キュルケがフレイムと名付けた化け物を 観察する。どうやら本当に自分を監視しているようだ。脇目も振らずこちらを凝視 している。ガンくれてやろうかとも思ったが、特に迷惑でもないのでギアッチョは そのまま無視を決め込んだ。 「このままキュルケのヤローの疑いが晴れてくれりゃあ儲けもんだしな」 そう結論すると、ギアッチョは今度こそ目の前のご馳走に専念することにした。 それから数日は滞りなく進んだ。フレイムが四六時中ギアッチョの周りをうろついて いること以外は特に変わったこともない。ギアッチョ同様早々にフレイムに気付いた ルイズがキュルケに食ってかかろうとしたが、ギアッチョに静止されて引き下がった。 ギアッチョがキレた回数もたったの3回と、実に平和な日々だった。 「明日は街に出るわよ」 その夜、ルイズはそう宣言した。 「授業はねーのか」 と訊くギアッチョに、 「明日は虚無の曜日だからね」 短く答えるルイズ。虚無だ何だと言われてもギアッチョに分かるわけもなかったが、 まぁ要するに休日なのだろうと彼は判断した。何をしに行くのかと尋ねると、 「剣を買いに行くのよ」という答えが返ってくる。 「剣だぁ?誰が使うんだよそんなもんよォォ」 当然の疑問を放つギアッチョをルイズは指差した。 「ああ?いらねーよそんなもん オレは素手が一番力を発揮出来るんだからな・・・ 第一ナイフや銃を扱ったことはあっても剣なんざ触ったこともねーぜ」 ホワイト・アルバムはプロシュートのグレイトフル・デッドと同様、直触りが最も効果を 発揮するスタンドである。わざわざ剣を握って片手をふさがらせる必要はない。 そう言うと、 「そ・・・それは・・・えっと、あれよ・・・だから」 何故かしどろもどろになるルイズである。 「・・・そ、そうよ!貴族の使い魔たる者、剣の一つや二つ下げていなければ格好が つかないの!分かったらつべこべ言わずに寝なさい!明日は早いんだからね!」 そう言い放ってルイズは逃げるようにベッドに潜り込んだ。 ギアッチョは「剣下げてる使い魔なんて見たことねーぞ」と言おうかと思ったが、 ギーシュ戦の感謝を素直に言えないルイズの遠まわしな礼だと気付いて黙っている ことにした。 「剣で何とかなる敵がいるならそれが一番だしな・・・・・・」 今は平和だがこれから何があるか分からない。スタンドはやはり極力隠すべきだと 判断したギアッチョだった。