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【名前】 デビルプラントホース 【読み方】 でびるぷらんとほーす 【分類】 植物獣類 【捕獲レベル】 35 【生息地】 【体長】 【体高】 【体重】 【価格】 【詳細】 アニメオリジナルの猛獣。スキルガーデンに現れ、そのせいで職人達は材料調達に出られなくなった。 強度が高く、竹のようにしなる弾力性がある鎧を纏った馬で、一本の角、悪魔の翼のような耳と尻尾を持つ。 トリコに「般若パンダより上かもしれない」と言わしめるほどの俊敏性を持ち翻弄したが、 セメントうるしを浴びて硬直し、18連釘パンチで鎧を剥がされ、逃げ出す。
https://w.atwiki.jp/nanj-judgement/pages/43.html
配役名の所にも考察のリンク追加しました。"考察はこちら→"でリンク示すのとどっちが良いかはよく分かんないですね (2018-08-31 20 15 26)
https://w.atwiki.jp/sao-im/pages/29.html
スレでデュエルグロブが出たという情報もあるね -- (名無しさん) 2013-03-15 17 14 22 リザルトのランクでLAアタックボーナスが変化かな -- (名無しさん) 2013-03-15 18 42 26 81層からミミックが出現 -- (名無しさん) 2013-03-15 22 33 13 81層至りし強者たちの回廊1階の敵のボーナス ボーンベルト -- (名無しさん) 2013-03-15 22 38 17 81層至りし強者たちの回廊2階の敵のボーナス スケイルマント -- (名無しさん) 2013-03-15 22 48 48 81層至りし強者たちの回廊3階の敵のボーナス パライズチャーム -- (名無しさん) 2013-03-15 23 00 10 77層11分9秒で死人なしクリアランクB LAボーナスはデュエルグラブ Dと変わりませんね -- (名無しさん) 2013-03-16 03 14 12 ランクではなくランダムかなー>LAB -- (名無しさん) 2013-03-16 03 38 34 78層クリアランクC LAルナタリスマン -- (名無しさん) 2013-03-16 07 16 24 ハイパーリングSTR10VIT5DEX10AGI15攻撃30防御12回避8%ダメカ0 -- (名無しさん) 2013-03-16 07 23 53 リズのなんとかハンマーの場所知らない?? -- (名無しさん) 2013-03-17 02 39 41 シノンが変な気分のときはどこで会話すればいいんですか? -- (名無しさん) 2013-03-17 11 11 40 LABはランク関係なしで固定。 -- (名無しさん) 2013-03-17 13 00 35 91層のボスでLAかつAランクでラベントライト(原作アスナの武器やったと思う)がでた~w あと誰かダークリパルサーのだしかた知らない?? -- (i love シノン) 2013-03-17 18 28 31 あと95層やっと突破しました~! -- (i love シノン) 2013-03-17 18 29 58 112レベでRメニューの枠一増加 -- (名無しさん) 2013-03-17 19 54 58 ダークリパルサーが78層で宝箱から出た。グラフィックの変化は無し。 -- (名無し) 2013-03-17 21 19 31 よく見たらパじゃなくてバでした。 -- (名無し) 2013-03-17 21 26 28 シノンの変な気分にどこにいったらいいか 誰か早めに教えてください -- (名無しさん) 2013-03-17 22 41 16 経験値が上げやすい場所を詳しく教えて下さい あとソードスキルの上限は上げることが可能ですか? -- (4869) 2013-03-20 00 13 14 変な気分は基本的にキリトの部屋のベッド行けばいいよ 基本的に中ボスクラスが結構大きい経験値持ってるのでそれを倒して街に戻るor倒してエリア→再起動の繰り返しで。 自分のレベル上がると敵から貰える経験値減るから、ある程度上がったらどんどん先進めろ ソードスキルは4000くらいまで確認してる。上限はシラネ -- (名無しさん) 2013-03-20 01 15 19 リズとの鉱石入手ツアーレラチタン鉱石入手した後どうすればいいですか?教えてください。 -- (名前無し) 2013-03-27 18 44 24 私みたいに主要キャラのアスナとかではなく その他プレイヤー(モブキャラ)と「親密」な関係または「双璧をなす者」になってる人いませんか?情報求む!!(変な気分について) -- (NPC) 2013-03-28 01 00 30 攻略組108人全員と親密以上ですが、何か? -- (デートマスター) 2013-03-28 07 15 11 フィアーツリーて何所に入るんですか?教えてください -- (名前無し) 2013-03-28 18 31 53 皆さんソードアートオンラインの中で一番好きなキャラは誰ですか?僕は、リーファです。 -- (リーファが好きです。) 2013-03-28 18 49 11 そこら辺のプレイヤーと一緒に歩くことが出来る様になったらドーナッツ屋に行きドーナッツを購入。椅子に座るとデート会話開始。何度でも可。男同士でも可。 好きなだけ友好度を上げられる。RANK1になったらベッドに座ってデート会話するとエンドレスに出来る。 男同士でも変な気分に出来る。 さすが二刀流・・・ -- (三千円ナギ) 2013-03-28 19 16 32 今、占いのイベントをやっています。凄く面白いですね~~ココ最高です。 -- (*1) 2013-03-29 18 50 49 今、リズとハンマーを探しに来ています。何所に行ったら手に入りますか?教えてください。 -- (リーファが好きです) 2013-03-31 12 21 17 ■DLCダンジョン 76層 地下迷宮『大罪の迷宮城』 76層 『忘却の番人』 -- (名無しさん) 2013-03-31 15 43 51 パートナー(シリカ)に防具をあげたのですが 最初の装備に変えられないのですが どうしたら直せるんですか? -- (気になります!) 2013-04-01 01 25 09 今、94層を攻略中です。ストレアの言葉意味分かりません。なぜ邪魔をして来るのでしょう。 意味あるんですか -- (リーファが好きです) 2013-04-07 10 55 38 ダークリパルサーの形や絵が違ってるんですけどコレ一体どうなっているんですか? -- (リーファが好きです) 2013-04-07 11 03 40 いい加減釣りだと思いますが、あえてマジレスします。 ゲームをプレイする際には1時間ごとに15分の休憩をおすすめします。 目薬を差し、緑を見てゆっくり目を休めてから、HDテレビに出力してプレイし直すといいでしょう。 なおわからなければこのwikiを隅から隅までよく見てください。 それでもわからないならFF5をクリアしてからもう一度きてください。 そこまでやってわからないならデモンベインでもやってきなさい。 それからここはストーリーの質問をする場所ではありません。 -- (名無しさん) 2013-04-07 12 19 12 全部の武器の熟練度わ1000にすると神聖剣が出るとの噂ですが本当なんでしょうか? 誰か検証済みの方がいらっしゃったら教えてください。 お願いします -- (名無しさん) 2013-04-07 21 11 11 固有装備のあるキャラならそれを一つ以上出すとデフォに戻すコマンどが出るのでそこから戻す ストーリーは進めればわかるはずです。 最後までやってわからないことがあれば原作知識の不足が原因だと思われるのでスレで聞いてください ダークリパルサーは「闇を祓う者」という意味で、ダークと付いてますが白い方。 エリュシデータは「観測者」という意味の黒い剣です 神聖剣は嘘です -- (名無しさん) 2013-04-07 21 59 13
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()内はサブアカウント マスター cv.raihu オフィサー ほーみん 伝説の奥村 (閣下..) リラックマ tibe1k3 (Cv.ghost) セメン@タイト いつでもスマイルー(Cv.Teayeon) でらうまいがや ssibang Derpy (Cv.Ponyfag) メンバー J1sMaR ふーか Garuido いべりこちゃん ホワイトスモーキー 龍聖霊 nolo. syuri
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第14回トーナメント:予選③ No.7156 【スタンド名】 ディメンション・トリッパー 【本体】 三船 重兵衛(ミフネ ジュウベエ) 【能力】 触れたものを急加速させる オリスタ図鑑 No.7156 No.7248 【スタンド名】 リトル・ドラマ・ボーイ 【本体】 萬 千景(ヨロズ チカゲ) 【能力】 平面に押し付けたモノを『絵』にする オリスタ図鑑 No.7248 ディメンション・トリッパー vs リトル・ドラマ・ボーイ 【STAGE:ダウンタウン】◆aqlrDxpX0s とある美術館の企画展において、展示室に置かれた数多くの彫刻よりも来館者の目を引いた展示物が話題となった。 それはホンモノそっくりの写実的な彫刻の周囲を、正確には来館者をも含めた『展示室の周囲の壁』を、ホンモノのように飛びまわる野鳥のアートだった。 展示室の四方の壁を床から高い天井まで十数羽の野鳥が飛びまわっている。 壁をスクリーンにして投影された野鳥の映像かと来館者に最初は思わせるのだが、 その野鳥たちは不規則に動き回り、時には壁に掛けられた額縁の上にとまって休んでいたりもする。 来館者達は一様に投影機がどこかにあるのではないかと天井などを見回すが、見つけることはできなかった。 さらには、時折聞こえる野鳥の鳴き声はスピーカーからではなく、壁の野鳥そのものから聞こえてくるのだ。 来館者は皆壁を飛びまわる野鳥に心を奪われ、全く動かないただリアルなだけの彫刻には目もくれなくなった。 企画展が始まって1週間が経ち、ついにテレビ局が取材に来ようとした頃、壁の野鳥はこつ然と姿を消した。 実は壁の野鳥は美術館が許可したものではなく、無許可で勝手に展示されたものだったことが明らかになった。 展示室にいた美術館職員でさえも壁の野鳥が企画展の目玉品だと勘違いするほどだったという。 企画展のあまりの盛況ぶりに館長が違和感を抱き様子を見に行ったことで発覚したのだ。 館長はじめ美術館の職員は皆、無許可の展示物が一番注目を集めていたことで大騒ぎとなった。 しかし翌日になって、そんな様子をあざ笑うが如く壁の野鳥はいなくなった。 結局、壁の野鳥の謎は明かされないままとなり、 立つ鳥後を濁さず、綺麗さっぱりと企画展はもとの展示物だけになった。 取材に来たテレビ局のディレクターはがっくり肩を落として美術館をあとにした。 駐車場に行くと、掲示板に貼られた企画展のポスターをじっと見ている少女がいるのに気づいた。 ディレクターは少女に近寄って話しかけた。 「企画展を見にきたのかい? 残念だが、噂の『壁を飛びまわる野鳥』はもういないようだよ」 「……そうですか」 「いや、野鳥どころか、企画展の客もすっかりいなくなってしまったようだけどね」 ディレクターは苦笑いを浮かべている。 少女はディレクターの言葉に反応は示さず、ただぼそりと呟いた。 「鳥ならまだいますよ」 「えっ?」 少女は無表情のままディレクターに顔だけ向けてこう言った。 「……閑古鳥が鳴いていたでしょう?」 それだけを言うと少女はふいと振り向きその場を去っていった。 ディレクターは失笑して、去っていく少女の背中を見送った。 少女のむこうの空に、十数羽の鳥が飛び去っていくのが見えた。 ***************************************************** その日の最終列車を降りて駅から出ると、ロータリーのある駅前に人の気配はなく、驚くほど静かだった。 静かなだけでなくビルやコンビニでさえも明かりが点いておらず、正面の車道を街灯が照らしているだけだった。 今思えば自分が乗ってきた電車にも、最終列車にもかかわらず乗客はひとりもいなかった。 もしかしたら運転士さえもいなかったのではないかと思うと寒気がした。 だがこの数々の異様はすべて「トーナメント」の一言で片付けられてしまう。 自分のもとに届いた手紙には、噂に聞いていたスタンド使いの集まる大会に自分を招待する旨が記されていた。 『彼』にはその申し出を断る理由は無かった。 「すぅー……はぁー……」 彼は目を閉じて大きく深呼吸する。 夜になるとかなり冷え込んでくるようになったが、空気にはまだ湿気が残っている。 心地よい冷たさを肌で感じつつ彼は目的地に向かって歩き出した。 『駅前の通りから信号を2つ進んだところの交差点』と手紙には記されていた。 彼がその場所へ着いたとき、そこには誰もいなかった。 場所の次に記されていた集合時間にはまだ2分ほど余裕はあったが、対戦者らしき人の姿もなかった。 彼があたりを見回すと、交差点の西側のビルとビルの間に強い光が洩れているのを見つけた。 明かりは街灯だけの暗い交差点で一箇所だけ明るいその場所は異様に見えた。 彼は警戒しながらそこへ近づいていくと、ビルとビルの間の路地にはひとりの少女が立っていた。 強い明かりの正体はスポットライトだった。地面に置かれた小型発電機につながれた2つのスポットライトがビルの壁を照らしている。 少女はこちらに気づく様子もなく、ただじっとビルの無機質な壁を見つめていた。 「…………」 「……あのう、すみません」 彼は少女に話しかけたが、少女は黙ったまま壁を見つめている。 「あのー……」 突然、少女は話し出した。 「あなたは、『Banksy』を知ってる?」 「……バンクシー?」 「Banksyはイギリスの芸術家。ただし彼が表現するキャンパスは画材屋の紙ではなくビルや公共施設の壁なの。 グラフィティとも一線を画す彼の作品は、社会を風刺すると共にそのクオリティの高さで人の心を奪う『芸術テロリスト』たる魅力を備えている。 無許可で描かれた彼の絵は当然イタズラ描きとして消されてしまう。しかしそのあまりのクオリティの高さに消すのがもったいないと思わせるジレンマを抱えさせる。 そのジレンマすらも彼の作品の一部であったといえるでしょう」 「……はあ」 彼女は淡々と話し続け、彼はそれをただ聞いているだけしかできない。 「しかし彼の最たる特徴は、『素性を明かさなかった』ことにある。彼の作品はいたるところに描かれ、あるものは消され、あるものはあえて残された。 市民が彼のアートを『芸術作品』と認め始めるようになってもなお彼は覆面アーティストであり続けた」 「……」 「『Banksy』は芸術界のダークヒーロー。私は彼に憧れている。私がこのトーナメントに参加した理由は、私の『芸術テロリズム』を表現するため。彼と同じように……」 『トーナメント』という言葉が出てはじめて彼はこの少女が自分と同じトーナメント出場者であるとわかった。 「試合の間は誰の邪魔も入らない……君さえ倒してしまえば、あとは朝までこのビルの壁面に私は私の表現をぶつけ続けることができる」 「…………」 少女の迫力に彼は思わず気圧される。 少女は自分とほとんど同じ背格好で、年齢はおそらく自分よりは下だろうが 強い信念を持って生きているということが伝わってくる。 「……私ばかり話してごめんなさい。私の名は『萬 千景(ヨロズ チカゲ)』、話した通り芸術家をしている。歳は19歳。あなたは何をしている人?」 萬千景と名乗ったその少女は自らのペースを譲らずに彼へ問いかけた。 彼は少し考えてからこう答えた。 「……鳶」 「『鳶』? 鳶って建築現場とかで高所作業する人?」 「そう……いや、あとは塗装工とか」 「塗装工?」 「たまに、戦隊ヒーローのイベントとかで、ブルーやイエローをやったりもする」 「…………」 「あとはビルのガードマンとか、ファミレスのウェイターとか、交通調査とか、あとは……」 「……えーと、つまりはフリーターってこと?」 「…………」 ばつが悪そうにする彼を見て千景は申し訳ない気持ちがしてくる。 むやみに人の職業を聞くものではないなと思った。 「歳は24歳、名前は『三船重兵衛(ミフネ ジュウベエ)』」 「『重兵衛』? なんだかあなたからはイメージできない、古めかしくいかつい名前だな」 「その名前、キライなんだ」 「そんなこと言うもんじゃないでしょ、親がつけてくれた大切な名前なのに」 「……だからキライなんだ」 「…………」 何か込み入った事情がありそうなので、千景はそれ以上追究するのをやめて別の話題に変えることにした。 「あなたは何故このトーナメントに参加したの?」 重兵衛は即答した。 「決まっている、生きるためだよ」 「生きるため?」 「優勝すれば、欲しいものが手に入るんだろう? 僕がほしいのは生きるための『お金』だ」 「お、お金?」 「そうだなあ、一気にドンともらうんじゃなくて、月20万ずつ振り込まれるのがいいな。 そうすればバイトも減らせるし、袋ラーメンにもやし以外の具ものせられる」 「あなたは……何か夢や、大きな野望はないの」 「…………」 「何かを成し遂げたいとか、世界に何か影響を与えることをするとか……あなたの話を聞いていると、なんだかムカムカしてくる。 植物のような変わり映えのない生き方をして、何が楽しいの?」 千景はいつのまにか感情を昂らせて、5つも年上の重兵衛に対し問い詰める。 彼女にとっては芸術活動を続けること自体が生きる目的であり、キャンバスに自分を表現することが彼女の幸福だった。 その彼女が、ただ生きることのみが目的のような重兵衛の口ぶりを許せるはずはなかった。 しかし千景の一言もまた、重兵衛にとって許せるものではなかった。 「君は……覆面アーティストとしてやっていきたいんだろう?」 千景の質問に、重兵衛は質問で返した。 しかし千景はその問いに素直に答えた。 「そう、あくまで評価してほしいのは私の作品。私を評価してほしいわけじゃない」 「だから君は、だれの期待も背負うことはないんだろ」 「……え?」 「誰も君に、素敵な絵を描けとか、がんばって世に名を残す人になれとか言うことはないんだろ」 「それが、何?」 「君は知らないから言える、大きな期待を背負わされることがどれほど辛いかを。植物のように生きられたらどんなに幸せかを……」 「……あなたは、いったいなんなの? 何を言っているの?」 「それでも僕は君がうらやましい。自分の力だけで何かをしようとしている。一人の力だけで生きられる。 僕が君の歳のころは、自分ひとりでは生きていけなかったから……」 「あなたは……」 2人の立つビルとビルの間に冷たい風が吹きぬけた。 あまりの冷たさに千景は思わず身を震わせる。 重兵衛もかすかに体を震わせているようだったが、それが寒さのせいなのかはわからなかった。 「……もういい、これ以上話し続けていると君の創作時間がなくなってしまうんだろ? だったらさっさと始めようじゃないか」 千景が一番聞きたかったことを聞く前に重兵衛はそう言った。 だが、確かに大切なのは他人のことではなく自分のことだ。 ましてや今日初めて出会ったものの素性など、どうでもよいことだ。 「…………そうね」 だから千景は興味こそあれど、それ以上聞くことはしなかった。 重兵衛がこれまでの人生で何を背負い、そして捨てたのかを。 「『リトル・ドラマ・ボーイ』!」 先にスタンドを発現させたのは千景だった。 千景に背負われるように背後に現れたスタンドは土偶のような目と模様をしており、ガマグチのような口から歯がむき出している。 特徴的だったのはその長い腕だった。比較的小さな体ながらも、それに釣り合わぬ腕の長さは千景に背負われてもなお地面につきそうなほどだった。 「…………」 それに対し重兵衛はスタンドすら出さずただ構えをとっただけだった。 右足を前に出し、両手を開きひじを少し曲げて前に掲げた。 「……柔道?」 重兵衛の構えを見た千景がポツリと呟く。 重兵衛はそのままじっと千景を見て、自ら動く気配はない。 「とりあえず小手試しに……」 千景はまっすぐ重兵衛に駆け寄った。 近づいてくる千景に対し重兵衛は構えを崩さなかったが、スタンドはいまだ出さないままだった。 『GIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII!!!!!!!』 千景のスタンドが突然金切り声を上げると、スタンドは長い腕を上に掲げた。 そして千景は突然重兵衛の目の前で空高く飛びあがった。 「……ッ!?」 千景の姿が急に視界から消えたことに驚き、重兵衛は上を見上げた。 そこには『ビルの壁から生えた鉄パイプ』につかまる千景とスタンドの姿があった。 そしてそのまま大根を引き抜くように鉄パイプを壁から抜いて、重兵衛めがけて振り下ろした。 「……くそっ!!」 重兵衛は振り返って後方に跳んだ。 千景のスタンドの振り下ろした鉄パイプはアスファルトに当たると鈍い金属音を響かせた。 「惜しい、奇襲失敗か。だけどこの狭い路地で……」 千景のスタンドは手に持った鉄パイプをその長い腕で大きく振りかぶった。 「これは避けられないッ!!」 『GIRAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!』 鉄パイプを重兵衛めがけて投げた。 鉄パイプはグルグル回転しながら勢いよく向かっていく。 「避ける必要なんて無い……『ディメンション・トリッパー』」 ここで重兵衛は初めてスタンドを発現させた。 深緑色の装甲と「+」のマークが目立つ人型のスタンドは重兵衛の前に立ち、重兵衛と同じ構えをする。 重兵衛のスタンドは回転する鉄パイプの動きに合わせて手を差し出し、勢いを受け止めず、受け流して鉄パイプの軌道を反らした。 すると鉄パイプは方向を変えたものの、勢いと回転をさらに増して重兵衛の斜め後ろに飛びビルの壁を砕いた。 鉄パイプの唸る音が響き、コンクリートのかけらがこぼれていた。 「…………!?」 「……当然、ただ受け流しただけではあのようにはならない。これが僕の『ディメンション・トリッパー』の能力だ」 (あのスタンドが鉄パイプに触れただけで、加速し、回転も増して壁を壊した……。 もし私が直接飛びかかっていったら、今頃私は壁にぶつけられた水風船のようになっていたというわけか) 「君はさっき柔道と言ったが、惜しい。僕の能力は『合気道』だ。相手の力を利用し、自分の力をプラスして返す」 「そうか……よくわかったよ」 千景は後退して重兵衛と距離を置いた。 そして『リトル・ドラマ・ボーイ』がふたたび空へ腕を高く掲げると、 地上3メートルほどの高さのビルの壁から今度はアルミ製の足場が生えて出てきた。 千景のスタンドがそれにつかまると、ぐいっと千景の体を引き上げて足場の上に乗った。 「な……」 「私だけあなたのスタンド能力を知っているのも不公平だし、教えてあげる。私の能力は『モノを絵にする』こと。 なぜこのビルの壁がスポットライトで照らされていたかわからない? 私が絵を描くために持ってきたものじゃないの、もとからここにあったものなんだよ。業者が『塗装のはげた壁を修繕するため』にね」 重兵衛が足場の生えた壁をよくみると、壁の模様だと思っていたのは、壁に描かれた足場の絵だった。 「あなたがここに来る前には、壁を照らすスポットライトのほかに作業のための足場があった。 『リトル・ドラマ・ボーイ』はこの足場だけを壁に押しつけて絵にした。 絵にしたものはいつでも好きなときに引っ張り出すことができる」 「さっきの鉄パイプは生み出したモノではなく……足場の一部だったってことか」 「絵を描くための足場をそのまま絵にしたってのも……足場が整然とくみ上げられた美しさの反面、足場として機能しないという無意味さのギャップがアートとして面白いかもだけど、 私のスタンドで作った、汗も流さず努力せずに作ったモノなんて芸術とは呼べないわね」 千景は重兵衛を見下ろして言った。 彼女の立っている場所はアルミ製の足場板を3メートルの高さに一枚だけ壁から生やしたもので、ハシゴや階段はかかっていない。 「さあ、ここまで登っておいでよ」 重兵衛は考える。 自分のスタンド『ディメンション・トリッパー』の能力は防御の面では優れているが、攻撃には活かしにくい。 そして3メートルの高さにいる敵を攻撃するためにはあの足場まで登らないといけない。 しかし、壁にはよじ登れるような排水パイプや窓枠などはなく、ロッククライミングのプロでないかぎり登るのは不可能だ。 だが、その問題はあっさりと解決した。 重兵衛は先ほど千景が投げた鉄パイプを取り、壁にたてかけた。 そして重兵衛は助走をつけてそのたてかけた鉄パイプに飛び乗るように足をかけて、すぐさま壁の足場へ跳び手を伸ばした。 千景が邪魔をしないのはわかっていた。 自分の能力を理解している今の状況で彼女が自分に近づくことは危険に他ならないからだ。 足場につかまり、重兵衛はすぐによじ登った。 「それで、登ったらどうするつもりだったんだ?」 「…………」 重兵衛は千景のスタンド能力を聞いてから、ほぼ勝利を確信していた。 千景の言った『押しつけて』という言葉を重兵衛は聞き逃していなかった。 もし千景のスタンドの『モノを絵にする』能力が触れずしてできるものであれば脅威であったが、 対象に触れなければならないのであれば、『ディメンション・トリッパー』の能力で対処できるからだ。 さらに言えば能力を抜きにしても重兵衛は千景のスタンドに接近戦で負ける気はしなかった。 「……律儀にスタンド能力を話していなければ君が勝っていたかもしれないな」 「…………」 「逆に逃げ場をなくしてしまって、どうするつもりなんだよ」 しかし千景は焦るどころか余裕を見せて言った。 「私がほんとうに、あなたがスタンド能力を話したことへの義理立てとして私の能力を明かしたと思っているの?」 「……ん?」 「確かに私が話したスタンド能力はすべてほんとうのこと、何一つウソはついていない」 「…………」 「だからこそあなたは、私があなたに近づいて攻撃できないと確信しここに登ってきた。 あなた自身がそう考えたからこそ、何も疑わずに登ってきたの」 「逃げ場をなくしたのはあなたのほう」 「!!」 突然、重兵衛の足元がふらつく。 壁から生え出た足場が壁から完全に抜けようとしていたのだ。 千景はすでに手元の壁に生やした手すりにつかまっている。 重兵衛にはつかまるものは周りに何もない。 重兵衛が足場に上るのに使った鉄パイプはすでに地面に転がっている。 「私が鉄パイプを壁から抜いたときに気づくべきだったんじゃない? こういう手段に出ることを」 足場が完全に壁から離れた。 それと同時に重兵衛の体も完全に宙へ放たれる。 「うああああああああああああああああっっ!!」 ―――――――――――――――――――― ―――――――――― ――――― 壁に生やした足場の階段を降りて千景は地面に転がる重兵衛に近づいた。 「……3メートルの高さでは死なないとは言っても、もう動けないようね」 「うぐっ……!」 「あなたの能力も、地球に対しては使えないということがわかったよ」 千景は『リトル・ドラマ・ボーイ』を発現して、その長い腕をのばし重兵衛の肩に当てた。 「そして、『動かないもの』に対しても使うことはできない」 千景のスタンドは重兵衛の体を地面に押し付けた。 「朝まで出て来れないように強く、強く押してやる……」 「はあっ……はあっ……」 重兵衛は手をゆっくり伸ばし、千景の足首を握った。 「!? ……動けるの?」 「……僕が『柔道』でなく……『合気道』とわざわざいった時点で、気づくべきだったね」 「…………?」 「実は1ヶ月前くらいから、合気道を習い始めたんだ……。植物のような人生と君は言ったが……ささやか人生の張り合いとしてね。 スタンドも使わず、自分自身の力で何かを成し遂げたいことがある……」 「それが、何!」 「24歳といえど初心者は初心者……入門して最初は同じ練習を繰り返し行う。繰り返し、繰り返し……受け身の練習を」 「じゃあ、今あなたは……!」 「立ち上がることはできないが、まだ動ける……!」 「……『リトル・ドラマ・ボーイ』、こいつを絵に!!」 そのとき、千景は思わず体に力が入った。 その力は千景を支える脚から、足首を掴む重兵衛の手に伝わった。 「……ここだっ!」 重兵衛は千景の踏ん張る力に自分の力を加えて力のベクトルを変えた。 掴んだ手を捻り、地面と垂直に働くはずだった力が横にずれる。 千景はバランスを崩し、背中からアスファルトに体を打ちつけた。 「かっ……かはっ…………!」 「もちろん、気づいていたよ……君が壁の足場を僕ごと落とすつもりだったことなんて」 「……!」 「僕が動かなくならなければ、君は僕に近づいてくれない。だから、あえて君の誘いに乗った。 策にはまったフリをして、逆に君を誘い出したんだ」 「何のために……? ……受け身を取ってたって、すごく…………痛かったはずなのに……」 「きっとこの勝負……決着までに時間がかかりそうだったから」 「……え?」 重兵衛はゆっくり立ち上がり、千景のそばでしゃがみこむ。 「君は言っただろう、君の表現をこのビルの壁にぶつけるって、それが目的だって」 「…………!」 「この規模の町だ、運営が人払いできるのは夜の間だけだろう。僕の能力は、敵が攻撃してこなければほとんど発動できない。 そして君は僕に触れなければ決着をつけられない。きっと互いを牽制し続けて……朝が来てしまう」 「…………」 「この勝負、僕に勝たせてくれ。そのかわり、朝までの君の時間は僕が守る」 「……あなた、私が受けた第一印象よりずっと違う人みたい」 「え?」 千景もゆっくりと体を起こし、重兵衛の顔をじっと見る。 「あなたは何かを背負わされて、そして逃げ出した人なんでしょ」 「…………」 「きっとあなたは優しすぎて、誰も彼もあなたへ期待して、それをなにもかもしょいこんでしまったんだ。 いつしか背負い込んだものが自分の限界を超えて……あなたはきっと誰にも何も言わずに逃げ出した」 「…………そうだ、僕は……僕は……」 「でも、それで間違ってないと思う。間違ってたのは、誰もあなたの心の奥底の本当の気持ちに気づかずにいた人たち」 「…………」 「いつかは、向き合わなきゃならない時がくるかもしれないけど……それはまだずっと後でいいと思う」 千景は立ち上がり真っ白なビルの壁の前に立った。 重兵衛はその場で彼女の背中を見ている。 「あなた、スタンドを使わないで合気道の稽古するつもりなんでしょ?」 「え? ……うん、そうだけど」 「……そういうの、私好きだよ。私も自分の表現をするときは『リトル・ドラマ・ボーイ』は使わない」 千景は重兵衛のほうに振り返った。 月明かりに映える霞草のような微笑を見せて彼女は言った。 「この勝負、私の負けでいい。そのかわり、私のアートを見ていてほしい。覆面アーティストとしての私の正体を知っているのはあなただけだから」 「…………千景さん」 「ふっ、名前よく覚えていたね……そして、完成したらあなたの正体も教えてね、ジューベーさん」 「…………」 そしてその晩、千景は一心不乱に描き続けた。 重兵衛はその後ろでただじっと千景を見守っていた。 その絵に自分の姿を重ね合わせながら。 夜が明けて交差点に人の姿が出始めた頃、その路地にはだれもいなくなっていた。 そのかわりビルの壁一面に描かれた絵が存在感を示していた。 壁には、高く組まれた足場の上でたった一人で壁を白く塗り続ける塗装工の下で、 きれいになったばかりの壁にさっそくイタズラ描きをする大勢の若者の姿が描かれていた。 自治体はもちろん、ビルの所有者にも無許可で描かれたこの絵は、すぐに消されるはずだった。 しかしその大胆でありながらも緻密に描かれたその絵に人だかりはいつも絶えず、自治体は絵を消す作業を行えないどころか、消すことへの反発すら受けていた。 そしていつしか、自治体もビルの所有者も絵を消すことを諦めてしまった。 通りかかり絵を眺める人たちは皆、その華奢で真面目そうな塗装工が境遇に負けずに仕事をする姿に心を打たれていたのだった。 ★★★ 勝者 ★★★ No.7156 【スタンド名】 ディメンション・トリッパー 【本体】 三船 重兵衛(ミフネ ジュウベエ) 【能力】 触れたものを急加速させる オリスタ図鑑 No.7156 < 第14回:予選④ > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? ] [ オリスタwiki ]
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