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ワシを萌え殺す気か! -- りんご (2006-08-19 14 50 11) フッ俺の役目は終わったのだな・・・(セティエ風 -- おみそ (2006-08-19 14 52 51) 名前 コメント
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通称 セティ ベンチ前暦 主要キャラ イーグル 九劉 セティ 過去キャラ 九劉(初代) 発言 キーワード 鷲 近況 にーと最高! リアル 引篭もりにーと。 名前 コメント
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トレーナー:もふもふ ポケモン名:フリーザー もふもふがゴウから譲り受けた神個体フリーザー。 当初は初代パに入れる予定だったが、あまりに神個体すぎてもふもふが急遽別パを考案した。 が、どうも異常に運が悪い。 参戦から丸一日もたっていないのにで吹雪急所で出落ち、大文字を耐えるも火傷で終了、10万ボルトを耐えるも麻痺して更にそのターン動けずなどの数々の武勇伝を残した。 また、これはもふもふの腕が悪いのだがその短期間で既にストーンエッジを5回以上被弾している・・・。 NNの由来はファイアーエムブレム聖戦の系譜の十二聖戦士の風使いセティと、同じく聖戦の系譜の賢者セティから。
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「深緑の主」 ※注:ブレカナ以外のセッションで登場したキャラと同名・同イラストのNPCが登場したりしますが、他人の空似です。あまり気にしないで下さい。 1、長老と指輪 ハイデルランド南部のカリスト村の更に南方に、「イオの森」と呼ばれる森林地帯が広がっている。この森には多くの樹人族(エント)が生息しており、彼等は人間の侵入を嫌うため、この森に立ち入ろうとする者は殆どいなかった。 だが、そんな中、この森に出入りすることを許された唯一の人間がいる。彼の名はレムス(PC②)。この森の樹人族の長老ユピテルによって拾われ、育てられた人物である。ユピテルが彼のことを特別扱いする理由を知る者はいないが、なぜかユピテルは彼のことを息子のように扱い、レムスもまたユピテルのことを「父」と呼んでいた。そんなレムスに対して、ユピテルはこう告げた。 「汚れた心を持つ者が、この森に近付きつつある。お主はしばらく、森から離れていろ」 だが、長年にわたってこの森で育ってきたレムスには、それは受け入れ難い命令であった。 「父よ、この森が危険なのであれば、私も森を守るために戦う」 レムスの中ではそれは当然の主張であったが、ユピテルはあくまでもその訴えを拒絶する。その上で、レムスに「指輪箱」と「手紙」を渡し、もし自分の身に何かあった時は、それを「西の森に住む、エウロパという名の樹人族」に渡すように、と伝えた。 「良いか、どちらも中身は絶対に開いてはならぬぞ。お主は知らん方が良い。絶対にな」 そう言われたレムスは、不本意ながらもその指輪箱と手紙を受け取り、ひとまずカリスト村へと向かうことになった。 2、動き出す諸侯 一方、未だ王座の空位が続くハイデルランド各地の諸侯の間では、奇妙な噂が流れていた。それは、カリスト村の近くのイオの森に住む樹人族の長老が、現在行方不明となっている「選帝侯の指輪」の一つを所有している、という怪情報である。各地の諸侯はその情報の真偽を確かめるべく、それぞれの側近を現地に派遣した。 ミンネゼンガー公女アレクシア(上図左)は、少女の姿をした永生者エファ・シュワルツレーヴェ(PC③)を、ケルファーレン公女ローザリンデ(上図中央)は、エルフの女魔術師セティエ・ルー(PC④)を、そしてシュバイヤーマルク辺境国のディアルフ(上図右)は、第六師団長ダンク・エージュ将軍(下図)をカリスト村へと送り込む。 そんな中、最初に現地に到着したのはダンクであった。隠密調査のために単身派遣されたエファやセティエとは異なり、ダンクは自身の兵達を率いて、力づくで樹人族から指輪を奪うことを念頭に置きつつ、村の領主であるソラ・レントゥス(PC①)に対して、こう問いかけた。 「領主殿、一つ確認したいのだが、イオの森はあなたの統治の管轄下ではない、と解釈してよろしいか?」 ソラは、急死した父に代わって領主の座に着いたばかりの少年である。母が言うには、イオの森の樹人族の長との間では何らかの「契約」が交わされていたらしいのだが、その詳細を知る前に父は他界してしまった。ただ、いずれにしても、イオの森は「自分の領土」ではないと認識していたソラは、ひとまずダンクのその解釈の正当性を認め、そのことを確認したダンクは、不敵な笑みを浮かべながら領主の館を去る。 3、焼き討ち計画 その後、少し遅れてカリスト村に、ケルファーレンから派遣されたセティエが到着する。彼女は、村の領主であるソラや、この村に住む吟遊詩人のラルフ(PC⑤)と面識があったため、彼等を介して森に関する情報を得ようと考えていた。だが、セティエが村に足を踏み入れた直後に、ダンク達が村の市場で「油」を大量購入して森へと向かっていくのを、彼女は発見する。ダンク達の動向を不審に思ったセティエは、ひとまず彼等を尾行することにした。 一方、セティエの知人である吟遊詩人のラルフは、村の酒場を訪れた市場の商人から、その大量購入の件を聞かされる。その後、酒場を出たところで友人であるソラに遭遇し、その大量購入のことを告げると、ソラはダンク達の先刻の問い掛けと照らし合わせた結果、「最悪の可能性」が脳裏に浮かぶ。 「まさか彼等は、あの森を焼き討ちにしようとしているのでは……」 さすがにそれは阻止しなければならないと考えた彼は、危機感を募らせる。そんな中、ユピテルの通告通りにカリスト村に潜伏していたレムスは、街角で偶然出会ったソラからその話を聞かされると、一目散に森へと向かおうとする。 すると、その途上でレムスはセティエと遭遇し、二人は互いによく相手を知らない状況ながらも、ひとまず互いの情報を共通した上で、イオの森の焼き討ちは阻止すべきという方針で一致する。この森で育ったレムスは言うに及ばず、セティエもまた「森の民」の一員として、この状況を看過出来ないのは当然の話であろう。そして、村の領主であるソラがそれを阻止しようと考えていることをレムスが告げると、セティエはレムスにこう告げた。 「私が彼等を引き留めて時間を稼いでいるから、その間に協力者を連れてきて」 4、人ならざる三少女 その頃、一足違いで村に到着しようとしていたエファは、村の入口で遭遇した「執事風の装束」を纏ったヴェルトールという名の男(下図)に声をかけられる。 「お嬢さん、ここから先は危ないですよ。まもなく、大きな災害が起こります。近付かない方が良いかと」 とはいえ、ここで退く訳にもいかない以上、エファはそのまま村の中へと足を踏み入れた。彼女は見た目は「ただの少女」だが、その実力は神聖騎士団の中でも師範代クラスである。そして、災害が起きると聞かされた上で、それを看過出来る性格でもない。エファはひとまず領主の館へと向かいつつ、あわよくば、かつて剣技を教えたラルフや、森で出会ったことがあるレムスといった知人にも話を聞ければ良い、と考えていた。 一方その頃、ソラに状況を伝えるために森から戻ってきたレムスは、奇妙な道化師のような服を着たマリアと名乗る一人の少女(下図)と遭遇する。見た目に反して、明らかに浮世離れした口調で話す彼女は、明らかに人間ではないことは明白であったが、どうやら彼女はユピテルやレムスのことを知っているらしい。 「今、お主は森に戻らない方が良い。ユピテルにもそう言われたであろう」 そう言われたレムスであったが、それでも森の焼き討ちを見過ごす訳にはいかない、と主張する。その強い決意を見せつけられたマリアは、やむなく彼を言い分を認めた上で、そのまま彼と同行することを決意する。 その後、二人は村の中でソラやラルフと合流することになるのだが、そこでマリアは、ラルフを見るなりにこう告げた。 「おぉ、ルドルフ、久しぶりじゃな」 ルドルフとは、ラルフの曽祖父の名である。世界各地を旅して回った冒険者であり、その冒険譚はラルフが叙事詩として各地で歌い聞かせている。どうやら彼女は、ラルフの顔立ちにルドルフの面影を見たらしい。つまり、彼女は(数十年前に他界した筈の)ルドルフと面識がある人物のようである。 その後、ひとまずレムスとマリアは共に先行して森へと向かい、森の樹人族達に、焼き討ちに備えて迎撃の準備をするように伝える。一方、戦闘準備を整えて森へと向かおうとしていたソラとラルフは、エファと、上述のヴェルトール、そしてヴェルトールが釣れていた一人の機械人形の少女(下図)と合流する(セッション中では名乗るタイミングがなかったため、PCは誰も彼女の名前は知らないのだが、円滑な叙述の都合上、以下では彼女のことは設定上の本名である「サビーネ」と表記する)。 彼等もまた、それぞれに森の動向が気になっているようで、ソラ達と共に森へと向かうことになった。 5、紋章と制裁 一足先に森に到着したレムスとマリアは、セティエが口先三寸でダンク達を引き留めている間に、森の樹人族達に危機を告げて回る(この過程で、マリアはいつの間にかレムスの目の前から消えていた)。 その後、ソラ、エファ、ラルフが到着し(途中まで同行していた筈のヴェルトールとサビーネは、いつの間にか姿を消していた)、ソラがダンクに「樹人族達を刺激することの危険性」を解き、焼き討ちを思い留まるよう全力で説得した結果、ダンク自身を翻意させることは出来なかったが、ダンクの部下達が森に対して恐れを抱き、彼の命令に従うことに躊躇し始める。 一方、レムスの忠告を聞いた樹人族達の一部は、火と油を手に森に迫りつつあった人間達に対して、先制攻撃をかけようとするが、ソラの説得によって兵達が矛を収めようとしているのを確認したレムスが樹人族を再説得して押し留めたことで、どうにか衝突を回避する。 結局、ダンクは怖気付く兵達に業を煮やしながら村へと撤退したものの、彼の目がまだ諦めていないことを確信していたソラは、まだこの段階では警戒心を緩める訳にはいかない、と考えていた。 6、人形少女の正体 その後、ソラ達は村へと戻ろうとするが、エファは(いつの間にか姿を消していた)ヴェルトール達の行方を探す。すると、彼女は村と森の間にある小さな廃屋の中で、ヴェルトールがサビーネを「修理」している場面に遭遇した。その二人の会話を密かに立ち聞きしたエファは、そのままなりゆきでヴェルトールと直接対話することになり、彼の口から、サビーネの正体を聞かされることになる。 彼女は、数百年前に「世界中の13の種族の錬金術師」が集まって生みだした「世界を揺るがす力を持つ機械人形」の一人である。しかし、現在はその力を封印されており、このままだといずれ機能停止してしまうらしい。そして、イオの森のユピテルが有している指輪は、選帝侯の指輪ではなく、彼女を救うために必要な「12の指輪型印章」の一つであるという。 ヴェルトールはユピテルの印章を手に入れて彼女を救うために、この地に来たらしい。サビーネは、ヴェルトールに「無理をして欲しくない」と訴えるが、ヴェルトールは(過去にサビーネに救われた経緯があったが故に)自らの命を懸けて彼女を救う決意を固めている。その上で、彼はエファにこう告げた。 「もし、私に何かあった時は、私の代わりに彼女を救ってやってほしい。永生者ならば、永きに渡って彼女の傍らにいてやることも出来るだろう」 7、指輪を巡る謎 一方、ユピテルに事情を確認するために森に残ったレムスは、より詳細な事情を彼から聞かされていた。ユピテルは、数百年前に「世界を揺るがす力を持つ機械人形」を作るために集められた「13人の錬金術師」の一人であった(樹人族は、森の中にいる限りは寿命が無い)。だが、その研究の過程で、彼等への出資者であった貴族が「危険な思想」の持ち主であることに気付いたため、彼等は作成中の機械人形達に「一定時間が過ぎたら、自動的に機能停止する装置」を組み込むことにした。その結果、最終的に機械人形達は、その貴族の野望が実現する前に機能停止し、様々な経緯を経て、世界各地に放置されることになったという。 とはいえ、せっかく生み出した命がそのまま廃棄されるのも惜しいと考えた彼等は、いずれ人形達の力がこの世界のために必要になった時に彼等を目覚めさせるための「再起動装置」も、同時に組み込んでいた。それは、人形開発の中心人物であった人間族の錬金術師プルートー(もしくはその子孫)の血液を朱肉として、12の異種族の錬金術師達に預けられた「指輪型印章」を人形達の体に捺印することで再起動する、という仕組みである。 ユピテルがレムスに預けたのはその指輪型印章の一つであり、ユピテル曰く、レムスはそのプルートーの末裔の一人であるという。それ故に、この指輪を悪しき者に利用されないためには、レムスをひとまず森がから遠ざけた上で、自分の身に何があってもレムスには生き残ってもらわなければならない、とユピテルは考えていたのである(ちなみに、「西の森のエウロパ」とは彼の古くからの友人であり、この機械人形のことについても一通り知っているらしい)。 というのも、どうやら最近になって、その機械人形の一部が、印章の捺印もないままに再起動を始めたらしい(その原因はユピテルにも分からなかったが、おそらく現時点では、どの人形も本来の力を発揮出来ないままの状態であろうと彼は推測している)。そんな中、その機械人形の一人である少女が、一ヶ月ほど前に「執事風の男」に連れられてユピテルの前に現れたという。執事風の男はその少女に印章を捺すことを願ったが、ユピテルはその少女が既に「殺戮者(マローダー)」と化していたことを理由に、その申し出を断ったらしい。おそらくは先刻の(ユピテルの指輪型印章を「選帝侯の指輪」と勘違いした上での)焼き討ち騒動も、裏でその「執事風の男」が暗躍した結果なのではないか、とユピテルは考えていた。 一方、その頃、セティエはダンクの部下から、今回の出兵に至るまでの経緯を聞き出していた。当初は、誰が流したかも不明の「イオの森の長老が選帝侯の指輪を持っている」という情報に対して、彼等の主君であるディアルフは懐疑的な見解を示していたが、事前に側近の占い師に確認させたところ「間違いなく、カリスト村の近辺に『選帝侯の指輪』は存在する」という予言を得て、ダンク達を派遣するに至った、とのことである(なお、セティエの知る限り、シュバイヤーマルクの占い師の予言の的中率は極めて高い)。 こうして、レムスが「ユピテルの持っている指輪が選帝侯の指輪ではない」と確信する一方で、セティエは「選帝侯の指輪は確かにこの近辺にある」という疑惑を強める。そんな中、ラルフは母親から、何か重要な価値があると思われる「指輪」を遺品として引き継いでいることを思い出していた。 (あの指輪が、世界中を旅して回った冒険者である曽祖父の頃から引き継がれてきたものだとしたら……) もしかしたら、今回の件と何か関係があるのかもしれない、と思いつつも、この時点ではその指輪が何を意味する代物なのか、彼の中ではこれといった確信は持てない状態であった。 8、殺戮の宴 翌日の朝、ダンク率いるシュバイヤーマルク軍の駐屯地から、兵士達の悲鳴が上がった。その声を聞いて、ソラ、レムス、エファ、セティエ、ラルフの五人が駆けつけると、彼等の眼前に現れたのは、激しく流血しながら地に伏せるダンクと、そして死ぬられた刃を手にしたヴェルトールの姿であった。その直後、絶命したダンクの身体から聖痕が昇天しようとするのを、ヴェルトールが片手で奪い取り、自身の体内へと吸収する。その姿は、まさに殺戮者そのものであった。 何が起きたのか分からず混乱するソラ達であったが、そんな殺戮の宴の最中、今度はサビーネが現れる。 「もうやめて、ヴェルトール!」 「……お前を生かす道は、これしかない。もうお前の身体の限界は近いのだ。ここにいる者達の聖痕も奪い取った上で、ユピテルから力づくで印章を手に入れる!」 そう、彼とサビーネこそが、ユピテルから印章の捺印を断られた者達であった。だが、彼等とユピテルの対立の話には、実はまだ続きがある。一度、「サビーネが殺戮者だから」という理由で拒絶された後、ヴェルトールは聖痕(新世界)の力によって、サビーネを通常の「刻まれし者」に戻した上で、彼女の身に刻まれていた「余剰の聖痕」を自分の身体へと移していた(つまり、彼女に代わって自分自身が「殺戮者」となっていた)のである。 しかし、ユピテルはそれでも「彼女の心には『汚れ』が残っている」と言って、殺戮者ではなくなった筈の彼女への捺印をも拒絶した。それは、サビーネの心がヴェルトールと強固に結びついているが故に、いずれ再び彼女が殺戮者と化すことを警戒したユピテルの判断であった。 そして、この絶望的な結論を下された結果、既に殺戮者となっていたヴェルトールの中で、ユピテルは「交渉相手」から「殺戮対象」へと変わった。彼は各諸侯の近辺に「イオの森に選帝侯の指輪がある」という噂を流すことで、各勢力が入り乱れる状況を作り出し、その混乱に乗じて指輪を奪うという計画を立てたのである。だが、ソラ達の機転によって、その目論見が失敗に終わりそうになったことで、ヴェルトールはダンクやソラ達の聖痕を取り込むことで自らを強化し、ユピテルを自力で倒すという道を選んだのである。 その真実を聞かされたソラ達は複雑な想いを抱きながらも、このまま彼を放置する訳にもいかない、という決意の下で、五人の力を結集して、ヴェルトールに立ち向かうことになった。ラルフが正面に立ってヴェルトールの気を引きつけている間に、エファに守られたレムスとセティエが、ソラの支援を受けた上でそれぞれ弓と魔法でヴェルトールに応戦する。一方、サビーネはヴェルトールを殺させまいとして、自らの聖痕の力を駆使して彼を守りつつ、最後はその身を挺して彼を庇おうとするが、ヴェルトールはそんな彼女を払いのけて自らソラ達の攻撃を一身に受け続けた結果、その場に倒れ込んだ。 「これでいい。これで彼女の心は、私から解放される……」 そう言いながら昇天するヴェルトールに対して、エファは昨日の時点で彼から託されたことを思い出しながら、様々な想いを込めた瞳で眺めつつ、静かに呟く。 「愚かな……。彼女の願いは、あなたと共に生きていくことであろうに……」 そしてサビーネは、そんなヴェルトールの亡骸を呆然と眺めながら、再びその機能を停止するのであった。 9、それぞれの結論 その後、指揮官であるダンクを失ったシュバイヤーマルクの兵達は、祖国へと帰還することになった。ユピテルの指輪は選帝侯の指輪ではなかった、という旨を伝えた上で、彼等の主君が納得するか否かは分からないが、ひとまずはカリスト村には平和が戻ったと言える。 そして、ユピテルに事の次第を報告しに行こうとしていたレムス達のところに、マリアが現れる。彼女の正体を測りかねていたレムス達の眼の前で、彼女はそれまで隠していた「真の姿」を現した。それは、イオの森の長老・ユピテルの姿だったのである(レムスはユピテルのことを「父」と呼んでいたが、そもそも樹人族に性別はない。なお、「マリア」というのはユピテルの「古い友人の名」を借りたらしい)。 エファがユピテルに、サビーネを再起動させる方法を尋ねると、ユピテルは「12の印章」と「レムス(もしくは他のプルートーの末裔)の血」があればそれは可能であると説明した上で、ヴェルトールを失って放心状態になったサbイーネが、本当の意味での「汚れなき存在」に戻れる保証は無いという理由から、今の時点での捺印を彼は保留した。ただし、他の11の印章の持ち主達が、サビーネのことを「再起動させても問題ない存在」であると認めた場合は、捺印しても良いと彼は告げる。その言質を得たエファは、生前のヴェルトールとの約束を果たすべく、残り11の印章の持ち主を探し出すことを決意する。彼女はひとまずミンネゼンガーに帰還した後、アレクシアに長期休暇の許可をもらった上で、機能停止したサビーネを伴いながら、一人旅立つのであった。 一方、自身の血統と指輪について知りたいと考えていたラルフは、密かにユピテルを(「マリア」の姿の状態で)連れ出して問いかける。ユピテル曰く、ラルフの曽祖父ルドルフは、80年前に出奔したハイデルランドの王子であり、ユピテルにとっては、かつてイオの森に危機が訪れた時に、その身を挺して森を守ってくれた恩人でもあるという。その上で、ラルフは自身が母親から引き継いだ指輪をユピテルに見せたが、それが選帝侯の指輪であるか否かは、彼には判断がつかなかった(そもそもユピテルは人間世界の権力闘争には興味がない)。だが、ラルフとしては、この指輪の正体が何であろうと、これから先も純粋に一人の吟遊詩人として、市井で気ままに生きていきたいと考えていた(少なくとも、この時点では)。 だが、そんなラルフの正体に気付きつつある人物がいた。セティエである。シュバイヤーマルクの占い師の予言が気になっていた彼女は、この件が終わった後、独自に調査を続けた結果、「ラルフが王族の末裔である可能性が、極めて高い」という憶測に辿り着く。しかし、彼女はその旨をまとめた報告書を途中まで書き記しながらも、最終的には丸めて屑篭へと投げ捨てた。彼女はラルフとは、これから先も「友達」でありたいと考えていたため、彼の血筋や指輪所持疑惑については、これ以上詮索しない方が良い、という結論に至ったのである。ケルファーレンに戻った彼女は、ローザリンデに「任務失敗」という事実のみを報告し、ラルフへの「疑惑」については、永遠にセティエの中で封印されることになった。 こうして来訪者達が村を去る中、レムスもまた森へと戻り、再び森の守護者として生きる決意を固める。自身の血液が、今も世界の各地に眠る機械人形達の再起動の条件の一つであると聞かされたことで、彼の中でも様々な考えが去来したが、いずれにしても、この村とユピテルを守り続けなければならないという状況自体は変わらない。その上で、ユピテルは彼に対して、その血統を残すために「早く子を成せ」と促すが(ちなみに、植物である彼等には、人間にとっての「生殖」という行為に内包されるデリケートな要素に関しては、今ひとつ感覚的に理解出来ないらしい)、そもそも同世代の異性を接する機会自体が少ないレムスとしては、そう言われても困惑するばかりであった。 そしてソラは、村外れにある父の墓前に立ち、今回の顛末を報告する。彼は今回の件が終わった後、ユピテルから、歴代領主とユピテルとの間で「ユピテルの身に危険が及んだ時は、印章を預かり、西の森に住むエウロパの元へ届ける」という約定を交わしていたことを聞かされた。つまり、今回ユピテルが(ソラではなく)レムスに指輪を託したのは、ソラがまだ信頼に足る人物か否かがまだ判別出来ない状態であるが故の臨時の措置であったのだが、ユピテルがそのことをソラに正式に伝えたということは、正式にソラを「対等の契約相手」として認めた、ということでもある。ソラはそのことの意義を深く噛み締めながら、村と守る者として、今回のような「哀しい事件」が起きた時には、涙を飲んでその哀しみの連鎖を自らの手で断ち切らねばならない、という決意を胸に刻み込み、領主としての新たな一歩を踏み出していくのであった。
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セティ セトの別名。
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第三話「惨劇の連鎖」 1、水飴の魔術師 メオティアの森で、「森人族の指輪型印章」を預かったアーデルハイト達は、その指輪の本来の持ち主となる筈であったセティエ・ルーが領主代行を務めているエレシス村へと向かう。ケルファーレン北部に位置するこの村は、北狄との国境近くに位置しており、エンケラドゥスが遺した資料によれば、この村から少し先に向かった地には、12人の錬金術師の一人である豚人族(オーク)の聖痕者の末裔が住む集落が存在する。その意味では、指輪型印章を集める(と同時に、それらを集めようとしている「救世主」達の陰謀を阻止する)ために旅をしている彼女達にとっても、ちょうどこの村は「通り道」に位置していた。 そんな五人が無事にカリスト村に辿り着くと、その村の入口付近で、奇妙な風貌の魔術師風の女性が、小さな「出店」を開いているのが目に入る。両目が隠れるほど長い前髪のその女性は、その両手に奇妙な「棒」と「液体か個体かよく分からない何か」を手にしながら、サリアに向かって話しかけた。 「あ、そこのお嬢ちゃん、水飴いらない? 今、新しい色の水飴が出来たとこなんだけど」 そう言って彼女は、自らが手にするその「謎の物体」をサリアに差し出す。どうやら、これは「水飴」と呼ばれる菓子の類いらしい。その不思議な形状のプレゼントに皆が戸惑っている中、「女性と出会ったら、とりあえず口説くのが礼儀」という信条のカープは、懐から一輪の花を取り出してその魔術師の前に差し出す。すると、彼女はその花を喜んで受け取りつつ、花の周りを半透明の「水飴」で包み込み、さながら芸術作品のような「飾り菓子」を作り出した。 「この村は、ちょっと色々あったからね。今、新しい村の名物を作ろうと思ってるんだ」 楽しそうな笑みを浮かべながらそう語る彼女に対して、オリバー達は「この村の領主」に「領主の故郷の人からの手紙と届け物」があると伝えると、彼女は途端にその口元を歪めて、その場から慌てて走り去ろうとする。その不審な様子を訝しんだ五人は、ひとまず彼女の後を追いかけることになった。 2、五虎将軍 だが、五人が「水飴の魔術師」に追いつく前に、突然、曲がり角から飛び出してきた一人の大柄な男(下図)と衝突する。その男は、サリアの首飾りに掛けられている「指輪」と、「五人の組み合わせ(男二人、女二人、猫一人)」から、彼等の「正体」に気付き、大声を上げる。 「お前ら、オピュクスとタダックを倒した奴でんな! ワイは、救世主様の四天王筆頭Dr.エベロ様の配下の五虎将軍の一人、タンズラーでまんねん。おとなしく、その『指輪』と『朱肉』をよこすでまんねん!」 凄いのか凄くないのかよく分からない肩書きを誇らしげに名乗られたものの、少なくとも、オピュクスやタダックよりは格下であろうと考えた彼等は、臆することなくその要求を断る。すると、タンズラーと名乗ったその男は、「重戦士(アルドール)」の聖痕の奇跡の力を用いて襲いかかってくるが、アイルーやカープが聖痕を用いて惑乱戦術で対抗したことで、彼等は誰一人傷を負うことなく、その攻撃をかわし続けた。この状況で、さすがに多勢に無勢を悟ったその男は、その場から一目散に逃げ去ろうとする。 だが、そんな彼の眼の前に、先刻の大声を聞いて駆けつけたこの村の警備隊長トリス・ヘッセが現れる。トリスはあっさりとタンズラーの身柄を拘束し、そのまま彼は村の拘置所へと抑留されることになるのであった。 3、廻り会う人形 その後、トリスはオリバー達から事情を聞こうとするが、その視界にアーデルハイトが入った瞬間、驚きの表情を浮かべる。 「君は……、もしかして、アーデルハイトかい?」 アーデルハイトが肯定すると、トリスは自分の素性を明かす。彼は現世においては「トリス」の名を親から与えられ、「トリス・ヘッセ」として生きてきた。だが、彼の前世における名は「ジークフリート」。そして、前世における彼は、アーデルハイトと共に作られた「7人の機械人形」の一人だったのである。彼は数百年前の戦いの日々の中で(7人の中で唯一)命を落とし、この時代に「人間」として転生した。今の彼にはもう、「人形」だった頃の力は残っていないらしい。 そしてトリス曰く、数週間前にこの村を、もう一人の機械人形である「ジュリアン」も訪れていたらしいのだが、現在、彼は「死んだ友が再びこの世界に転生する日を待ち続ける」という目的のために、完全な再起動に必要な印章を集める旅に出ているという(詳細は 外伝2 を参照)。あと少し早く彼女達が到着していれば、ジュリアンとも合流出来ただろうに、とトリスは悔やみつつ、アーデルハイトに対して、こう問いかけた。 「君は『力』を取り戻した後は、どうするつもりだい? そもそも、『力』を取り戻したいのかい?」 その問いかけに対して、アーデルハイトは悩む。彼女もトリス(ジークフリート)も、かつて自分に備わっていたと言われる「世界を揺るがすほどの力」なるものが、どのような力だったのか、よく覚えていない。そして、自分がこの世界で何を為すべきなのかについても、まだ彼女自身の中で答えが見えない状態であった。 そんな彼女の心境を慮ったトリスは、ひとまず結論を急がせることは避けた上で、この村に、指輪型印章の一つを持つ岩人族(ドワーフ)がいる(上述のジュリアンには、既に「別のプルートーの末裔」の血液を用いて、彼の印章は捺印している)ということを彼女に告げる。その上で、先刻彼女達が出会った「水飴の魔術師」こそが領主セティエ・ルー本人であるという事実を聞かされた五人は、ひとまず二手に分かれることにした。 アーデルハイト、オリバー、アイルーの3人は岩人族の指輪の後継者である鍛冶屋ボルドの工房へと向かう一方で、カープとサリアは(トリス曰く)村のどこかに潜伏していると思われる領主セティエを探すために村を探索することになったのである。 4、奇妙な邂逅 先に目的を果たしたのは、サリアとカープであった。彼等は村の路地裏に隠れていたセティエを見つけると、カープはセティエを紳士的に「お茶」に誘い、ひとまず観念した彼女は、村一番の小料理屋として評判のクレア(下図)の店へと向かい、腰を落ち着けて話を聞くことにする。 クレアの特製焙煎の紅茶を飲みながら、カープから「シムーンの手紙」を受け取り、一通りの話を聞き終えたセティエであったが、既に森を捨てた身である自分が指輪を受け取ることには、露骨に難色を示す。すると、そんな中、横から一人の女性(下図)が口を挟んできた。 「その指輪、あなたに必要無いのであれば、私に譲って頂けませんか?」 その女性は「セリーナ」と名乗り、「その指輪の力を必要とする者」であると自称した上で、カープとサリアに対して、どのような経緯でその指輪を手に入れたのか聞き出そうとするが、カープとしても、この女性の正体が分からない状態で、どう答えるべきか迷う。 こうして互いに相手の腹を探りながら言葉を選んでいたところで、突然、村のはずれの「鍜治屋ボルドの工房」が位置する方角から、巨大な爆破が響き渡った。その音を聞いたセリーナは、表情を歪ませつつ、その方角に向かって走り出し、そんな彼女を追ってカープとサリアも、それに少し遅れる形でセティエもまた、その工房へと向かって駆け出して行くのであった。 4、荒ぶる人形 一方、その頃、鍛冶屋ボルドの工房へと向かったアーデルハイト、オリバー、アイルーは、工房の扉の目の前でその「爆音」に遭遇する。驚いて彼等が扉を開くと、そこに立っていたのは一人の「首輪をつけた少年(下図左)」であり、その傍らでは「おそらくボルドと思しき岩人族の男性(下図右)」が、血を流しながら横たわっていた。 アイルーが即座にその岩人族に駆け寄ると、その時点で既に彼は事切れていた。しかし、アイルーは聖痕の奇跡の力を用いて、彼の魂を冥界から呼び戻すことに成功する。 一方、「首輪をつけた少年」の手には、一つの「指輪」が握られており、それは明らかに「12人の錬金術師の指輪」であった。アーデルハイトとオリバーが表情を強張らせて警戒する中、その少年はアーデルハイトと目が合った瞬間、満面の笑みを浮かべて語りかける。 「アーデルハイト! 良かった、無事だったんだな!」 予想外の反応にアーデルハイトは驚きつつも、その屈託のない表情から、彼女の心の奥底に眠っていた一人の「戦友」の記憶が呼び起こされる。この少年の名は「レオ」。彼もまた「7人の機械人形」の一人である。だが、現在の彼は、(その表情自体は昔と変わらないものの)明らかに「昔の彼」とは異なる、凶々しい「闇」の気配に満ち溢れていた。 アーデルハイトが「この状況」についてレオに問い詰めると、彼はあっけらかんとした表情で、「指輪をよこせとと言ったが、『殺戮者には渡せない』と言われたから、殺した」と答える。どうやら彼は、既に殺戮者となってしまっているらしい。かつての友が闇に堕ちてしまった事実に愕然とするアーデルハイトであったが、レオは彼女に対して、はっきりと言い放った。 「俺には力が必要なんだ。あの『救世主』とかいう奴をぶっ倒すための力がな。お前も俺と一緒に来いよ。あんな奴に、お前を好きにはさせない」 どうやら、「救世主」は既に彼にも接触していたらしい。彼等がレオに対して何を要求し、どのような経緯でレオが「救世主」と敵対することになったのかは不明であるが、これがレオの出した結論であるらしい。 レオはアーデルハイトにも、自分と同じ「決意」を固めるように迫るが、彼女はそれを拒絶する。レオが「救世主」と対立関係にあるのなら、状況によっては彼と共闘出来たかもしれない。だが、二人が出会うのが、少しだけ遅すぎた。殺戮者となってしまった今のレオは、この世界の(アーの)秩序を守る聖痕者としての今の彼女にとっては「殺さなければならない存在」である。しかし、この衝撃的な事実を目の当たりにして心の整理が出来ていないアーデルハイトには、まだその「決意」を固めることも出来なかった。 一方、レオの側も、アーデルハイトに自身の選んだ道を否定されながらも、彼女と敵対関係になることを明らかに嫌がっている(彼女に対して、一定の「情」を抱いている)ことを察したアイルーは、重苦しい雰囲気の二人の傍から口を挟み、「オリバーの血液」を交換条件に、その指輪を「共有」することを提案する。すなわち、レオがオリバーの血液を用いてその指輪を自身に捺印した上で、その指輪をアーデルハイトに渡す、という「一時的共闘案」である。 レオはそれに対して一瞬興味を示すが、実際のところ、彼には「オリバーの血液」は必要なかった。なぜならば、彼は既にもう一つの「朱肉」を手に入れていたからである。 6、もう一人の末裔 レオがその提案に対して答えを出す前に、一人の女性が工房へと駆け込んできた。セリーナである。彼女は工房の惨状を目の当たりにすると、「状況」を察した上で、呆れ顔でレオに対して語りかける。 「やっぱり、あなた一人に交渉を任せるべきではなかったわね……」 「なんだよ、ちゃんと指輪は手に入ったんだから、それでいいだろ?」 なんら悪びれることなくそう返すレオに対して、セリーナはため息をつきながら、自らの指先を軽く切り、そこから流れる血液をレオが手にする(ボルドから奪ったと思しき)指輪型印章に垂らすと、レオはその指輪を自身の腕に「捺印」する。その瞬間、レオの身体が光に包まれた。それは明らかに、アイルーの指輪をアーデルハイトに捺印した時と同じ光景である。どうやら、彼女こそがレオが手に入れた「朱肉(プルートーの末裔)」であるらしい。 こうして目的を果たしたレオは、その場から立ち去ろうとするが、アイルーが再び彼に先刻の提案を(既に「交換条件」が不成立であることを承知で)懇願すると、レオは少し迷いながらも、指輪をアーデルハイトに向かって投げ渡す。アーデルハイトが自分と敵対する可能性が高い(そして、彼女に指輪を渡しても、レオには何の得もない)と分かっていながらもレオがそうしたのは、彼の中での「彼女には生きていてほしい」という気持ちが、そのリスクを看過しても構わないと思えるほどに強いことの証明と言って良かろう。 そして、彼等が去った後、サリアとカープ、そして、セティエもその場に現れる。意識を取り戻したボルドも含めて、彼等はこれから先、「指輪」と「アーデルハイト」をどうするのか、という問題について語り合うことになった。それは、先刻トリスから投げかけられた問いであり、彼等がこれまでずっと曖昧にしたまま結論を出せずにいた問題でもあった。 7、それぞれの決意 まず最初に口を開いたのは、セティエであった。 「機械人形(クレアータ)ってのは、誰かのために尽くしたいっていう本能を持つ子が多いのよね。そこの子がどうかは知らないけど」 自分が過去に出会った「アーデルハイトの仲間達」を思い出しながら、セティエはそう呟く。それに対して、アーデルハイトも素直に今の自分の心の内を訥々と語り始める。 「私も、出来ることならば、誰かのために尽くしたい。でも、今の私は何をすれば良いのか分からないし、今も自分が正しいことをしているかどうかが分からないんです……。それに、別に特別な力がほしいと思っている訳でもありません。ただ、せっかく目覚めたのに、このまま捺印されずに、何もしないまま、また眠るというのも……」 困惑した心境のまま、まとまっていない自分の考えを述懐する彼女に対して、カープは優しく語り始める。 「私は、彼女の力になりたい。彼女が力を求めずにこの時代に留まりたいというのなら、『印』を押さずに彼女が生きる方法を探したい。私はレディの味方だからね。だから、これから先も君を助けたいと思う。どうか、私の『生き甲斐』を奪わないでほしい」 彼はそう言った上で、自分が預かった印をアーデルハイトに押すかどうかは、ひとまず保留とした。彼女が生きていく方法が他に見つからず、その上で彼女が活動期限を過ぎても生きていたいと考えたならば、その時点で捺印するという方針である。 一方、彼と同様に、なりゆきで「同族の指輪」を預かることになったサリアは、今の自分の立場を踏まえた上で、こう言った。 「この指輪は預かり物だから、まず、私以外にこの指輪を引き継ぐべき同族がいるかどうかを確認したい」 その上で、誰も他に託すべき相手がいなければ、その時点でサリアが正式に指輪の後継者となった上で、アーデルハイトへの捺印も(彼女が望むなら)考える、ということらしい。 彼女のその宣言に皆が納得する一方で、既に独断で捺印を済ませているアイルーは、端的にこう告げた。 「俺は、仲間以外には押す気はない」 つまり、アイルーの中では、アーデルハイトは既に仲間であり、今後も彼女を支えていくという心積もりは、彼の中では最初から固まっていたようである。 そして、全ての捺印の鍵を握る存在であるオリバーは、強い決意の瞳でアーデルハイトを見つめながら、落ち着いた口調で自身の考えを伝える。 「俺は『指輪の印を押すために必要な存在』だから、ここまで来た。君がこの時代に目覚めたことには、必ず何か理由がある。これから先の状況の中で、もし君の『本来の力』が必要になったならば、君はその『力』を手に入れなければいけない」 捺印に対して逡巡するアーデルハイトに対して、あえて彼はいつでも自分の血を提供することを強調する。父親を殺された彼としては、救世主の「巨大な力」に対抗するために、彼女が「力」を得ることに対しては、(カープとは対照的に)むしろ後押しするつもりでいた。 そんな彼等の様子を見たボルドは、五人がそれぞれ微妙に異なる思いを抱えつつも、少なくとも彼等の言動から、アーデルハイトを支えていこうとする強い決意を感じ取り、彼等にならば自らの指輪を預けても良い、という判断を下す(それは、もう一人の「プルートーの末裔」である「鷹使い青年」の思想の受け売りでもあった)。 8、非業の殺戮者 だが、こうして皆の心がまとまりかけていたその時、突然、工房の外から人々の悲鳴が上がった。皆が慌てて外に出ると、多くの人々が恐怖に怯えながら逃げ回っている。その中の一人である時計屋のヨハン(下図)が言うには、村の北の街道から、凶暴な一人の豚人族の戦士が現れ、暴れ回っているという。 ヨハン曰く、この村の北の集落に住む豚人族達は、豚人族にしては温厚な性格で、この村との関係もそれほど険悪ではなかったらしい。その話を聞いた五人はこの状況を不審に思いつつ、ひとまず彼等がその「現場」へと向かうと、そこでは確かに一人の「明らかに正気を失った表情の豚人族」が、まるで何かに取り憑かれたかのような様相で、道行く人々に襲いかかっていた。その姿は、確認するまでもなく、明らかに一人の「殺戮者」である。 「首輪の人形はどこだ!? 我が一族の指輪、今すぐ返せ!」 豚人族の殺戮者はそう叫ぶ。どうやら彼は、元来は「指輪型印章の後継者」であったが、レオに指輪を奪われ、彼への復讐心と指輪の奪還への使命感が高じた結果、「闇」に堕ちてしまったらしい。ひとまずカープが彼の前に姿を現し、どうにか説得を試みようとするが、既に完全に「心」を失ってしまった様子の彼は、全く聞く耳を持とうとしない。その間に、他の者達はセティエと、この村の司祭であるユーベル・アインハルトの指示の元、怪我をした村人達を安全な場所へと連れて行き、アイルーが彼等を治療する。 こうして、ひとまず村人達の安全を確保した彼等は再びカープと合流し、その豚人族の殺戮者の前に立ちはだかった。これから自分達が訪ねに行く筈であった「エンケラドゥスの友人」と思しき豚人族の変わり果てた姿を目の当たりにして困惑する彼等であったが、ここで彼を殺さなければ村への被害が更に広がる以上、戦う以外の選択肢は残されていなかった。 豚人族の殺戮者は、身体に刻まれた五つの「絶対攻撃」の奇跡を乱発して、真正面に立っていたカープに襲いかかる。その圧倒的な連撃と、更にその上に乗せられた「死神の手」の奇跡によって、カープは一度はその場に膝をつくものの、仲間達からの援護を受けて、どうにかギリギリのところで持ち堪える。その直後、今度は畳み掛けるようにカープ以外の四人が波状攻撃のように襲いかかり、最後はサリアの刃によって心臓を貫かれたことで、豚人族の殺戮者は、その場に崩れ落ちた。 本来ならば、彼と殺し合う必要などなかった。ただ、ほんの僅かな巡り合わせの不運が、このような形での悲劇を生み出してしまった。最後の最後まで自らの使命に殉じようとして、本来の心を失ってしまった豚人族の勇者に対して、カープは深く哀悼の念を抱き、彼のその勇姿を後世に語り継ぐことを誓うのであった。 9、継ぐ者と継がざる者 その後、豚人族の集落へと向かった五人は、荒廃した雰囲気の中で、生き残ったわずかな住人達が、怯えながら「他所者」である自分達を警戒している様子を目の当たりにする。それでも彼等に接触を試みて話を聞いてみたところ、数日前に「(おそらくレオと思しき)機械人形の殺戮者」が現れ、指輪の継承者にその指輪を渡すよう要求したものの、その明らかに危険な雰囲気故に継承者はレオへの協力を拒絶したため、レオはその継承者から強引に指輪を奪い取り、そして継承者は殺戮者となって、レオを倒すための力を得るために、周囲の同胞達を殺して聖痕を奪い取り、レオの匂いを辿って南方(エレシス)へと向ったと言う。 「あんな指輪さえなければ、こんなことにはならなかったんだ!」 豚人族達は口を揃えてそう嘆き、仮に今後、指輪が自分達の元に戻ってきても、もうそれには関わり合いたくない、と言い出す。どうやら彼等の中には、もうあの指輪を継ぎたいと思う者はいないらしい。その有り様を見て、サリアは自分と彼等の境遇を重ね合せる一方、オリバー達は「巨大な敵を倒すために闇に堕ちたレオ」が、新たな「闇」を生み出している状況を目の当たりにしたことで、改めて「殺戮者」という存在の業の深さを実感する。 その後、ひとまずエレシスの村に戻った彼等は、改めてセティエに事の次第を話した上で、指輪の管理の都合上、「森人族の指輪」は、この村で(ボルドの持つ「岩人族の指輪」と共に)保管した方が安全だろうという結論に至り、渋々ながらもセティエは、自身が指輪の後継者となることを承諾する。その上で、セティエとボルドは、アーデルハイトの身体にそれぞれの印章を捺印し、これで彼女の身体には「三種族の印」が刻まれることになった。 この時点で、カープとサリアが持つ未捺印の二つの印と、レオが持っていると思しき豚人族の印を除くと、残る印章は6つ。そのうち、白鳥人族(ヴァルフェー)と童人族(バンビーノ)の後継者に関しては、エンケラドゥスの残した資料にその居場所は記されており、更にセティエの口から、南方のカリスト村に住む樹人族(エント)の長老ユピテルも、その印章を持っている(そして、その傍らに「もう一人のプルートーの後継者」がいる)という話を聞かされる(詳細は 外伝1 を参照)。 残りの三種族(翼人族、鬼人族、蛇人族)の指輪については何の情報も得られていない以上、まずは白鳥人族、童人族、樹人族のいずれかを回ってみるべきであろうと考えた五人は、次は地理的に見てこの場所から最も近い場所に住んでいると思しき「白鳥人族の指輪の所持者」の元へと向かうことを決意するのであった。
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セティ とは、【ファイアーエムブレム 聖戦の系譜】のキャラクター。 プロフィール 作品別 関連キャラクター コメント プロフィール セティ 他言語 Ced (英語) 種族 【人間】 性別 男 所属 【マギ団】?→解放軍 声優 梶原岳人 デザイン 小屋勝義 初登場 【ファイアーエムブレム 聖戦の系譜】 【フュリー】の息子である魔道士。【フィー】の兄でもある。 出奔した父親を探すために旅に出ている。 途中でマンスターに辿り着き、反抗組織【マギ団】?の新たなリーダーとしてグランベル帝国の圧政に対抗した。 作品別 【ファイアーエムブレム 聖戦の系譜】 フュリーが結婚している場合、八章から登場。結婚していなかった場合はホーク?が代替ユニットとして代わりに登場。 一人でマンスター城を制圧しており、【セリス】で話すと仲間に加わる。 初期からセイジのためステータスが高い即戦力で、親のカップリングによっては成長率も高水準。 父親のアイテムを引き継ぐため大半のカップリングでは武器が使い物にならなくなるが、高性能な「ライトニング」を持っているのでこれだけでもそれなりに戦える。 カップリングでは、父親が【レヴィン】であれば「フォルセティ」を使える最強クラスの歩兵として活躍が見込める。 しかし、「フォルセティ」はアーサーに継承するのが定石にもなっており、殲滅力を優先するか、単独の戦闘力を優先するかで好みが割れる。 レヴィン以外では【アゼル】とクロード?しか魔法系の父親が存在しないため、セティにセージとして活躍してもらうのであればそれらが候補となるか。 フィーの能力に重点を置く場合は彼の父親が物理系になりやすく、その場合は成長率や初期アイテムが寂しい事になる。 アーサー、フィー、セティの誰の戦力を優先するかを考慮してカップリングを決めよう。 【ファイアーエムブレム トラキア776】 本作ではレヴィンの息子となっており、「フォルセティ」を継承している。 第4章外伝か第6章で初登場。【アスベル】かマギ団と共に友軍として登場する。 ステータス上限値が20の『トラキア776』の世界で、『聖戦の系譜』の補正値を持った「フォルセティ」を自在に操る問題児。それどころか、何故か技の補正値が10から20に増えており、使用回数も無限と、『聖戦の系譜』よりパワーアップしている始末。 もちろん、【マンスター兵】?なんかでは太刀打ちできず、無限に放たれる「フォルセティ」で【アリ】?のように散らされていく。 『聖戦の系譜』で一人でマンスター城を制圧していたのもこれなら納得である。 第6章では放置しておくと【ガルザス】と一騎打ちさせる事も可能。 第23章で再登場。城の周辺に待機すると次ターンに現れ、敵将【アルファン】?を粉砕。リーフで話すと仲間になる。 ただし、彼を仲間にすると【サイアス】?を仲間にできない。どちらを仲間にするか考えてから話そう。 味方時は「フォルセティ」の使用回数に50の制限が付いて弱体化……するのだが、ステータス補正値はそのまんまなので殆ど変わっていない。 それどころか、武器レベルが風A・杖Aなので、『トラキア776』最強の杖を自在に振るえるし、「ブリザード」で眠らせる事までできる。 ついでに指揮レベル1も持っていると至れり尽くせりで、次章で加入するガルザスと共に終盤のお助けユニットとして暴れられる。 欠点は、加入するために出現条件を満たした上で、リーフで話す必要があるということ。杖キャラの戦力が十分で最短クリアを目指す場合は、仲間にしない選択肢もありうるか。 【ファイアーエムブレム ヒーローズ】 通常版 称号 武器 移動 声優 イラスト 風の勇者 緑の魔道 歩行系 梶原岳人 須田彩加 HP 攻撃 速さ 守備 魔防 37 35 39 19 31 武器 補助 奥義 シレジアの風 なし 月光 A B C 速さ魔防の孤軍3 なし 鼓動の幻煙3 実装日 ★ 入手 分類 2020/01/09 5 英雄召喚 英雄 2020/01/09開催の新英雄召喚イベント「光をつぐもの」で実装。 専用武器「シレジアの風」は、周囲1マス以内に味方がいない時、戦闘中、攻撃・速さ+6。 デフレ期だったためかかなり渋い性能に設定されている。 2023/08/07には武器錬成が追加。 強化先問わず基礎効果が、自分から攻撃した時、または、周囲1マス以内の味方が1体以下の時、戦闘中、攻撃・速さ+6、敵の速さ・魔防が、戦闘開始時の自分の速さの20%だけ減少に変更。 特殊効果の武器錬成では、ターン開始時、自身のHPが25%以上なら、自分に攻撃・速さ+6、【攻め立て】、「戦闘中、奥義発動カウント変動量+1」を付与。戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃・速さ+5の効果を付けられる。 元々の性能が低かったためかVer.7相応に盛られ、攻め立ての追撃で1戦闘で倒し切る構築となっている。 開花英雄版 称号 武器 移動 声優 イラスト 風の聖戦士 緑の魔道 歩行系 梶原岳人 RIZ3 HP 攻撃 速さ 守備 魔防 43 45 46 22 26 武器 補助 奥義 継承フォルセティ なし 烈風 A B C 攻撃速さの万全4 奥義の螺旋4 歩行の鼓動4 実装日 ★ 入手 分類 2023/09/15 5 英雄召喚 開花英雄 2023/09/15開催の新英雄召喚イベント「新英雄 開花セティ 魔器プルメリア」で実装。 「フォルセティ」を継承しているためか、出典作品が『聖戦の系譜』と『トラキア776』の2作品になっている。 専用武器「継承フォルセティ」は、ターン開始時、自身のHPが25%以上なら、自分の攻撃・速さ+6、奥義発動カウント-1。 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃・速さ+6、最初に受けたダメージを30%軽減、かつ、奥義発動時、ダメージ+速さの(20+自分の奥義発動カウントの最大値×10)%。 関連キャラクター 【フュリー】 【フィー】 【レヴィン】 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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イムセティ エジプト神話で死者の守り神。 ホルスの四人の息子達の一人。 女神イシスとともに肝臓を守護する。 人間の頭をもつ神で南の方角を司る。 オシリスとイシスの息子とする説もある。 関連: ホルス (父) 別名: イムセト アムセト イメセティ イムスティ メスティ メスタ
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【元ネタ】史実 【CLASS】ライダー 【マスター】 【真名】セティ1世 【性別】男性 【身長・体重】170cm・65kg 【属性】秩序・善 【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力C 幸運B 宝具A 【クラス別スキル】 対魔力:D 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 騎乗:B 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。 【固有スキル】 神性:B 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。 エジプトの主神ラーの息子とされる。 神々の加護:A セト神、オシリス神と言った神々の加護。 危機的な局面において優先的に幸運を呼び寄せる能力。 その発動は武勲を立てうる戦場においてのみに限定される。 芸術審美:C 文化、芸術に対する理解。 芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、 それなりの確率で真名を看破することができる。 【宝具】 『復活回帰す永劫神殿(オシレイオン)』 ランク:A+ 種別:結界宝具 レンジ:10~50 最大捕捉:600人 セティ1世の空墓にして、冥王神オシリスの遺体が埋葬された神殿。 聖域として、また王墓として城塞に匹敵する防御機能を持ち、 地脈から魔力を吸い上げ、これを内部で増幅させ蓄積する機能を持つ。 セティ1世が現界に必要な魔力は最優先で神殿から支給され、 死亡した際はオシリス神とセティ1世を同一視することで「復活」の属性を習得させ、 これを触媒とした蘇生(レイズ)がかかることで、神殿内に「復活」させる。 【Weapon】 『無銘・戦車』 セティ1世の駆る戦車。 セト神による加護を有し、ロバに牽引される。 【解説】 古代エジプト第19王朝の第2代ファラオ。 ラメセス1世の息子にしてラメセス2世の父親である。 名は「セト神の君」を意味し、セト神信仰の復活を象徴しており、 オシリス神の神話に由来する母系相続ではなく、久方ぶりの父子による王位継承で玉座につく。 ミイラの身長は5フィート 7インチ(約170㎝)。寛容な性格であったとされる。 父ラメセス1世の共同統治者としてシリアへの軍事的対処を行い、 父の死後は政策を継いでパレスチナへと遠征しヒッタイトを押し戻すことに成功した。 ヌビアにも遠征し成功を収めたほか、リビア人を撃退し、紅海地方で金鉱を発見している。 内政面ではアマルナ時代を払拭するため、伝統的な文化や芸術を復興した。 主な建築的実業は、カルナック神殿着工、アドビスのオシレイオン等。 どうでもいいが、オンム・セティ(本名ドロシー・ルイーズ・イーディ(1904~81))が、 自分の前世はセティ1世の恋人であり、彼の霊によってエジプトに導かれたと主張している。