約 4,200,090 件
https://w.atwiki.jp/rmtbrt01/pages/14.html
あけましておめでとうございます。 昨年いっぱいご愛顧頂いた、ありがとうございます、今年も宜しくお願いいたします ただシルクロードオンライン RMT取り扱い開始いたします ご必要だったら、ぜひご利用してください! 24時間注文受付!夜間、祝日でも迅速対応できる! ホームページ:http //www.rmtbrt.com/ 検索:BRTリアルマネートレード、RMT BRT スタッフと一同にお客様のご来店を期待しております
https://w.atwiki.jp/2chmaomebuilder/pages/35.html
■2chまとめビルダーユーザー専用の相互RSS募集掲示板が公開されました! 2chまとめビルダー2のユーザー向け特典として 相互RSS相手募掲示板が公開されました。 ツール内の「相互RSS・リンク募集」アイコンから掲示板に入出できます。 2chまとめビルダー2ユーザー専用の掲示板となっており、 相互RSS成功率がかなり高いです。 相互RSSはアクセスアップに欠かせないため、 この無料特典を有効に使いたいところです。 >>インターナル「2chまとめビルダー」の商品ページへ
https://w.atwiki.jp/comic-sale/pages/100.html
発売日 書名 著者 価格(予定も含む) 4月13日 アリスと蔵六(5) 今井哲也 ¥620 4月13日 シュガーウォール(3) ninikumi ¥620 4月13日 明日がんばる(2) 藤田里奈 ¥620 4月13日 夢☆恋(3) 八丸真幸 ¥620 4月20日 コンシェルジュ インペリアル(1) いしぜきひでゆき、藤栄道彦 ¥562 4月20日 いぶり暮らし(2) 大島千春 ¥580 4月20日 人魚の王子さま(3) 和深ゆあな ¥580 4月20日 スズキさんはただ静かに暮らしたい(1) 佐藤洋寿 ¥580 4月25日 俺、セクハラされてます。 藤峰 式 ¥600 4月25日 ホテル・菱沼楼 サクラサクヤ ¥600
https://w.atwiki.jp/smilewatch/pages/150.html
変な事すると、世界の誰かに自分の発言を見られて、呆れられたり、笑われたりして、恥かいてるのは自分だって認識持つべきだわ。 (471686島/Sara) クレーマー婆Saraの発言。 「セクハラされた(激怒)」のブログに凸コメを残した厨への返答。 典型的な『お前が言うな』である。 Sara(471686島)、変な事1 Sara(471686島)、変な事2 本記事に対して情報がある方は下記コメント機能をご利用ください。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/74391218/pages/2.html
「あんた誰?」 抜けるような青空をバックに
https://w.atwiki.jp/diconiaserver/pages/32.html
だいこんさんがんばあああああああああああああああああああああ -- さいくろひす (2012-08-18 20 32 26) ふぁいとおおおおおお(誰だよ -- 見知らぬ人 (2012-08-22 13 59 44) (,,゚Д゚) ガンガレ!\(*⌒0⌒)♪(´・ω・`)(。´-ω-)z( ゚ー゚)ノ)"ガンバレ -- さいくろひす (2012-08-28 17 07 25) やったー、、参加させてもらいます!では、がんばぁぁぁ -- 見知らぬ人@pine (2012-08-31 14 14 01) オイラも参加させてくださいな -- かけさん (2012-09-02 20 08 41) ボートレースのイベントをやりたいのですができますかねぃ -- あわび (2012-09-07 16 24 22) 大根さんがんばれー -- オレだよσ(゚∀゚)オレオレ (2012-10-05 20 48 56) だいこんさん頑張れ -- 鰆 (2012-10-12 10 17 55) サーバー移行おつかれ~ -- 鰆 (2012-11-05 14 53 49) おつかれさま~。新資源MAPではダイヤを掘り当てたいぜ~ -- syiphide (2012-11-10 00 25 09) だいこんさんファイトーーー! -- しゃしゃ (2012-11-10 11 52 18) だいこんさーん!鯖を見てくれ~。 -- syiphide (2012-11-11 13 45 08) ぽん鯖流行る!流行らせる!ダイコンサン(*´ω`*)ガンバレ~~ -- mocchiri (2012-11-13 21 30 05) がんばれダイコンさんー!・・・今鯖メンテ中? -- roki (2012-11-17 16 05 15) パスワードわかったし、せっかくなのでこの鯖でも整地業やろうと思ってます -- longwoodbow (2012-11-17 21 33 41) だいこんさんがんばれ! -- shronica (2012-11-23 23 46 35) 最初のがはいれない -- SHOWMA54 (2012-11-26 21 37 01) だいこんさんがんばれー -- しゃしゃ (2012-11-27 18 24 47) チャットできないみたいです(´・ω・`) -- takasin (2012-12-08 21 25 21) あ、できましたw -- takasin (2012-12-08 21 29 04) サーバー掲示板どこいった(´・ω・`) -- mocchiri (2012-12-11 16 52 48) ネーあれ一言残したり外で鯖内の動向知れるから好きだった -- syiphide (2012-12-17 00 33 47) 死んでリスポンしたらお初さん部屋で、パス解除しても出れないです>< -- gocchanizm (2012-12-22 18 50 56) 鯖落ちたー? -- mocchiri (2012-12-23 13 18 20) みたいですー>mocchiriさん -- だいこん (2012-12-23 13 55 56) パス解除したら出れるはずですがー...>ごっちゃにずむさん -- だいこん (2012-12-23 13 56 23) 参加したいです -- まつだんご (2013-01-01 21 15 48) これからポン酢鯖がさらに発展しますように!今年もポン酢鯖がんばれー!! -- syasya2 (2013-01-06 11 07 37) 鯖が復活してよかったです!これからもみんなで楽しんでいきましょう -- maguro (2013-01-10 16 44 13) ふはははは!楽しんでやるから覚悟しろにゃーー!! -- syiphide (2013-01-11 22 44 06) (1/2)資源リセットについての案内です! 1/15と1/16にそれぞれ ネザー 通常 のリセットを行うと言ってましたが、どちらも明後日 1/15 にします!ってのがあるからついったーを見るといい -- ROKIMEL (2013-01-14 00 21 02) 出来ることならツイッターで#ponz_serverを検索して欲しい。鯖内の情報が流れるから目を通して鯖内のことを知っておくと楽です。お互いに -- ROKIMEL (2013-01-14 01 47 24) wikiにも書くのでそこでもいいです。とりあえず情報は自分で仕入れ、管理者を助けてあげよう。 -- 名無しさん (2013-01-14 02 10 31)
https://w.atwiki.jp/wivern/pages/27.html
昨日の午後6時ごろですね・・・ディメンジョン1のゲルニア、グレイゼム地溝で異常反応・・・ということがあったようです。 まあ・・・出現したあとにログインしたようなので良く分かりませんがww んで「・・・省略・・・引き続き警戒を・・・省略・・・」って事なのでw 「剣士!イキマス!」って事で行ってみましたw 情報収集したところ オレンジ色のグランダム むちゃくちゃ硬い なんか色々召還してくる HPがぎりぎりになると逃げる という情報を入手出来ましたw そして 待つこと 二時間ほど 二時間だとっ!? 運営も待たせすぎじゃw んで・・・ レスト山に沸いた!w ってことで行って参りましたレスト山w ラグいし 人多いし 敵よく見えないし・・・ SS撮ろうと思ったんですが・・・「SS撮るとやばい!」って事で・・・ ラグイノコワイ・・・ んで相当時間かかって撃h・・・ 逃走!? オペレーターによると「前略・・・しばらくは戻ってこないでしょう・・・後略」だそうだw またか・・・w そして 天 使 軍 に よ る 徹夜の張り込みが始まる・・・ でも来ないんで僕は落ちましたがw さっき(これも6時ごろ・・・だっけw)もなんだか来たようです。 引き続き サーチャー一型にて張 り 込 み ま す w 出現したら報告しますのでw 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6374.html
色々あってバージル兄貴が魔人化しそうです・・・。って感じの絵。蒼い人頑張れ。 -- 名無しさん (2009-01-25 03 55 33) 兄貴ガンガレ、超ガンガレ! -- 名無しさん (2009-01-25 04 01 04) マズいって、今バージルは理性と怒りの狭間で兄弟喧嘩以来の死闘を繰り広げているよぉ!!! -- 名無しさん (2009-01-25 14 04 01) 彼にとってこれ以上の試練があっただろうか・・・wwwwwww -- 74 (2009-01-25 16 29 52) 兄貴のツンデレは最高です -- 名無しさん (2009-01-25 18 03 18) 反映されてない? -- 名無しさん (2009-01-26 17 32 54) ご支援ありがとうございます!ルイズ達に和んだwよーしがんばっちゃうぞー -- 蒼の人 (2009-01-27 22 16 13) 何か、今にもぶち切れそう^^; -- 名無しさん (2009-01-28 01 21 15) これはmk5wwwwwww -- 名無しさん (2009-01-28 07 46 17) 兄貴の試練はまだまだ続く(笑) -- 名無しさん (2009-01-28 11 08 51) ↑↑(m)ミンチになるまで (k)切り刻まれる (5)5人の色ボケども -- 名無しさん (2009-01-30 22 05 42) 兄貴は辛いよ -- 名無しさん (2009-02-01 22 30 17) さて、後何人増えるやら・・・・・・・ -- 名無しさん (2009-02-05 21 46 43) ↑おマチさんはもういないし・・・後はアンアンとアニエスくらいか?ティファニアは出なさそうだしなあ~ -- 名無しさん (2009-02-06 00 00 10) 候補としてはアンリエッタ、アニエス、ティファニアの3人かな?マチルダはワルドみたいに復活するかもしれないし・・・・・・多分9~10人くらいですかね? -- 名無しさん (2009-02-06 09 53 02) 蒼い使い魔第8話、バージルが「I m boring」と仰られてしまわれてる…直訳したら「私はつまらない男です」 この言葉…あんなに周囲をハラハラさせるバージルには当てはまらないぜ -- ウニコーン (2009-02-10 00 02 37) 原作通りなら・・・・キュルケはいつそこを降りるのかねぇ~。 -- 名無しさん (2009-03-14 11 02 51) 原作とは一味ちがうのさ! -- 名無しさん (2009-03-15 00 43 11) う~ん、アンリエッタフラグもあるんだろうけど、兄貴はアンリエッタを好いてはいないようだ。かわいい子ではあるけど、王女には向かない身勝手な子だしな -- 名無しさん (2009-03-15 14 07 57) ↑身勝手なのはきっと今だけ。兄貴が好いていようがいまいがどんどんフラグが立っている。 -- 名無しさん (2009-03-15 15 24 01) というか、ルイズのほうが何倍も身勝手だ -- 名無しさん (2009-03-15 18 39 52) 依頼人・・・・・・もしやアニエス?! -- 名無しさん (2009-04-01 14 31 55) …失礼、よく見ていなかった・・・・・・(滝汗 -- 名無しさん (2009-04-01 14 40 15) 姫さまら辺から依頼がくる、と思ったりw -- 名無しさん (2009-04-28 11 38 05) 兄貴カムバーック! -- 名無しさん (2009-09-18 16 30 19) シエスタw -- 名無しさん (2012-04-10 14 12 32) ゴキブリシエスタ -- 名無しさん (2012-07-21 18 06 04) 続きが気になる!! -- 名無しさん (2012-08-11 12 24 14) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/932.html
貴族。それは権力の象徴。 貴族。それは財力の象徴。 貴族。それは暴力の象徴。 貴族。それは政治力の象徴。 貴族。それは私達平民にとってありとあらゆる全ての力の象徴だ。 そしてそこには、常に絶対的な恐怖がともにある。 一体何が起こったのか、正直良く解らない。 ハッキリしているのは、私は目の前に居る貴族様のお怒りを買ってしまったということだけ。 絶対に怒らせてはいけない相手。 私のことなんか、気分一つで好きに出来てしまう存在。 貴族様が私に対して怒っている。 それだけで頭の中が真っ白になってしまう。 謝りたい。それで許してもらえるものなら幾らでも。 だが、口を開いても言葉が出てこない。 怖い。 怖い怖い怖い怖い怖い怖い。 私に出来ることは。 ただただ恐怖に震えながら神の御慈悲を祈ることと。 目の前の貴族様の気が変わるのを願うことだけ。 助けが来ることはない。 周りに居るのも貴族であり、仮に平民が居たとしても、そもそも貴族に逆らうことなど出来はしない。 私が居るのは見慣れたあの食堂じゃない。 いま私が居るこの場所は、お腹を空かせたオークやトロルで埋め尽くされた陸の孤島。 私は彼らの餌でしかない。 「はぁ………全く。何みっともない真似してんのよ、ギーシュ。」 絶望に支配されていたシエスタの耳に、やや幼さの残る、聞き覚えのある声が響く。 この声は。この声は今朝会ったあの貴族様の。 ミス・ヴァリエールのものだ。 昨夜。 ルイズを担いだ背の高い男に声を掛けられたシエスタは、部屋への案内、彼女の着替え、そして汚れた衣服の選択を頼まれた。 彼女は平民の間でも有名な存在だし、普段から使用人として女子寮に出入りしているシエスタは、部屋の場所を知っていた。 洗濯等の身の回りの世話は、元々彼女の仕事である。否やは無い。 そして、多くの兄弟を持つシエスタのこと。 些か気恥ずかしいものはあったが、少女一人の着替えなど手馴れたものである。 たとえその少女がお漏らしをしていたところで、そんなことは別に何ら問題ではない。 そう、昨夜のことはシエスタにとって極々日常的な出来事であり、特別なことではない筈だった。 今朝、洗濯物を部屋に届けるまでは。 ところで、何時の時代も、どんな場所でも、女性とはとかくお喋りが好きなものである。 それは此処トリステインにおいても例外ではない。 まして、娯楽の少ない学院の使用人たちにとって、一日の終わりに同僚達と他愛も無いお喋りに興じるのは、数少ない楽しみの一つであった。 話題は様々だ。 巷間で流行っている本や歌。学院内の色恋沙汰。オールド・オスマンによるセクハラの被害報告等。 そんな中、目下一番の話題は、『この学院の中で、もし兄弟姉妹にするなら誰が良いか』というものだった。 貴族の子弟を平民の兄弟姉妹に等と、たとえ空想であっても畏れ多いことこの上ない。 それ故の背徳的な興奮を伴うその話題は、十分過ぎる程の魅力を以ってメイド達を惹き付けたのだった。 ダントツの一番人気は雪風のタバサ嬢である。 まだ幼い外見。極端に少ない口数。そして出された料理を黙々と食べ続けるその愛らしい姿。 どこか野生の小動物を思わせる彼女を何とかして自分に懐かせてみたいと思っているメイドは少なくなかった。 そして、それに続く第二位の人気を誇る人物こそ、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢その人だった。 その美しい桃色の髪。整った目鼻立ち。高い誇りと健気に努力するその姿勢。 ルイズの人気も実は相当なものなのだ。 尤も、シエスタ自身は特にその話題に興味を持っていなかった。 彼女は至ってノーマルな嗜好の持主だったし、彼女自身の年齢も生徒達と大差無い。。 なにより、故郷に多くの兄弟がいるシエスタが、わざわざ新たな兄弟の必要性を感じることは無かった。 それが今朝。制服を届けに行った彼女に対してルイズは。 顔を真っ赤にして怒鳴り散らし。どもりながら口止めをし。そして。 少し潤ませた鳶色の瞳を隠すようにそっぽを向き。今にも消えてしまいそうな程小さな声でシエスタに言ったのだ。 『有難う』と。 誤解の無いように、ここでハッキリと言っておきたい。 萌 え た。 来た。正直グッと来た。クリティカルヒットだ。 何かもう反則だ。可愛い。可愛すぎる。 慌ててお辞儀をして部屋を出てきたが、危うく悶え死ぬところだった。 あのまま部屋にいたら、間違いなく彼女を力の限り抱きしめていたことだろう。 美しく、気高く、愛らしく、そして儚げな彼女の姿。 シエスタの中で、ルイズが『妹にしたい生徒ナンバー1』の座についた瞬間だった。 そんなルイズが今、自分の目の前で自分を守ってくれている。 今朝の姿からは想像もつかない程の凛々しさで。 ……何故か大分疲れているように見えるが。 シエスタがルイズの姿に目を奪われている間に、いつの間にか話がついたようだ。 二人は決闘することになったらしい。 決闘? あの、魔法も満足に使えない、私の可愛いルイズ様が? そんな!勝てる筈がない。止めなきゃ。止めなければ、あの美しい体に傷が。 止めなきゃ。私が痛い思いをするのは構わない。 だが、彼女を傷付けるなどという暴挙を決して許してはならない。というか私が耐えられない。 何とかして思いとどまらせなくては。 「あああっあ、ああのっ、わたわ、わた、わわたし」 もどかしい。口が言うことをきいてくれない。 駄目だ。このままではルイズ様が……。 「はぁ……。ん?いいのよシエスタ。気にしないで。」 溜息を吐いていた彼女が、私に気付いて声を掛ける。なんて素敵な微笑。 「私は貴族として正しい行いをしただけよ。貴方には個人的な恩もあるし。」 で、でも、決闘なんてしたら。 「大丈夫。貴方は心配しなくてもいいわ。これは私の問題。貴族としての私の矜持の問題よ。それに」 彼女の顔から優しい微笑が消え、貴族としてのそれに変わる。 「わたしは誇り高きラ・ヴァリエールの娘!グラモン家の小僧っ子何かには絶対に負けないわ!」 そう言い切った彼女の姿に、最早あの愛くるしくも意地っ張りな子どもの面影を見出すことは出来なかった。 そこにいたのは、誰よりも力強く、誰よりも美しい。 眩いばかりに煌々と輝く一人の貴族だった。 シエスタは感動に打ち震えていた。 この人は。この人は紛れもない貴族。 だけど他の貴族とは違う。この人は私の味方。 ただの平民にしか過ぎない私を。私なんかを。この人は助けてくれた。 もし。もしこの決闘が終わった後で許されるのならば。 私はこの人付きの使用人になろう。この人に仕えよう。 そしてその時は。 お姉様と呼んでも良いですか? 食堂での騒ぎが一段落し、多くの野次馬がヴェストリの広場に向かいつつあった頃。 主のいないルイズの部屋の窓際で、夜空を見上げて笑みを浮かべる一人の男の姿があった。 「いい夜だ。」 誰にともなく呟く。 その視線の先にあるのは、穏やかな光を纏う二つの月。 「本当にいい夜だ。」 やがて男の体は無数の蝙蝠へと変わり、開け放した窓から夜の闇へと融けていく。 「………静かで本当にいい夜だ。」 男がいた場所には、蓋の開いた棺だけが残されていた。 第5話 了
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8471.html
前ページ呪いの使い魔 教室内が大爆発を起こしたその時、花城花鶏は最大の危機を迎えていた。 朝食の後、ルイズと共に授業を受けることになった花鶏は面倒臭そうな顔で仕方なしに付いて行った。 教室内に入ると、やはり飛び抜けて美人である花鶏は嫌でも目立つ。 教室中の視線が花鶏へ集まる中、キュルケとタバサだけは彼女と微妙に目を合わさないようにしていた。 「おお……やっぱり凄い美人……」 「あれ?私どうしたんだろ?女なのにドキドキしてる……」 「何であんな美人がルイズの使い魔なんだ?」 彼女に対して様々な感想が教室内を飛び交う。 そんな中、少し太った中年の女性が教室内へ入り、教壇へと立った。 「え~、オホン。これより授業を始めます」 その一言で教室内は水を打ったように静まり返る。 それを見てご満悦そうににっこりと笑いながらその女性は言った。 「皆さん、春の使い魔召喚は大成功のようですわね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ」 そしてルイズたちの方をちらりと見やると 「おやおや、変わった使い魔を召喚したものですね。ミス・ヴァリエール」 そう言って、にっこりと笑うシュヴルーズ。 悪意は無いのだろうが、空気は読めていない。 すると、そのシュヴルーズの言葉に被せるように小太りの少年が叫んだ。 「ゼロのルイズ! 召喚できないからって、その辺を歩いてた平民を連れてくるなよ!」 その言葉にルイズの瞬間湯沸かし器が爆発する。 「違うわ!きちんと召喚したもの!それなのに……」 「ボソッ喋るな……」 小さい声。 だが、ハッキリと聞き取ることが出来るくらいのインパクトを含めてそう言ったのはルイズの隣にいる花鶏であった。 明らかに不機嫌そうな顔で花鶏は小太りの少年を睨み付けている。 小太りの少年は花鶏へ向けて言い返そうとする。 「な、へ、平民のくせに……」 「五月蝿い黙れ」 短く、簡潔な言葉。 だが、それだけで小太りの少年は何も言えなくなる。 花鶏は小太りの少年を睨み付けたまま口を開いた。 「小汚い雄豚のくせに言葉を喋るな。耳障り。(ピー)。(ピー)。(ピー)。(ピー)。(ピー)。(とても聞かせられない言葉)!」 言葉の意味がよく分からなくても、その勢いと凄みに負けて小太りの少年はその場に泣き崩れる。 彼は男としての尊厳を花鶏に全て踏み躙られたような気がして、そのまま立ち上がる気力を失っていた。 ルイズは意外そうな顔で花鶏を見た。 「アンタ、もしかして私を庇って……」 「……勘違いしないでっての。私は男が死ぬほど嫌いなの。特にああいう醜く、何で生きているのかさえ分からない存在はね!……ああ、あんな豚に話しかけられて鳥肌ものだわ」 花鶏はそう吐き捨てると、そのまま机に突っ伏して寝息をたて始めた。 今朝から花鶏は、隙があると立っていようが歩いていようが関係なくこうして眠ってしまう。 しかし、彼女は眠りながらでもセクハラ行為だけはやって来るので油断は出来ないとルイズは身構える。 そんなこんなでシュヴルーズの授業は始まった。 「花鶏~!」 「ん……?智?」 花鶏の目の前には智こと和久津智が立っている。 可憐で美人で清楚で知的な少女。 それでいて胸は無いと言っていいくらい薄い。 ガードこそ固いものの、花鶏が今一番気に入っている少女であった。 「智……どうしてここに?」 「花鶏……実は話があるんだ」 「話……?何改まって……」 智はもじもじと顔を赤らめながら言った。 「花鶏……僕を……その、……調教して下さい!」 「ハイ来たアアアアアアアア!!!」 花鶏は目を特大のハートマークにした後、テンション最高潮で智へと飛び掛った。 ところで、花鶏の目が覚めた。 彼女に覚醒を呼んだのは、とてつもない轟音であった。 花鶏は壁に叩きつけられた形で座っている。 「ケホッ、ケホッ……何よ?何があったの?」 目の前は煙に包まれてよく見えない。 「またゼロのルイズか!!」 「何度目の爆発だよ!!」 「もういい加減にしてくれ!!」 教室内を怒号が飛び交う。 そこから大体何が起きたかを花鶏は推測していた。 (つまり、ルイズちゃんが何かをやらかしたってことね) やがて目の前の煙が晴れた時、花鶏は瞬時に凍りついた。 彼女の中の時間が止まる。 「………………………………」 花鶏の目の前には一匹の蛇がいた。 お腹を丸々と太らせている。 蛇は舌をちょろちょろと出し入れして見せた。 「……ぃいやああああああああああ!!!!」 花鶏はみっともなく泣き叫ぶ。 そう、花鶏は蛇が大の苦手であった。 逃げ出したいのにその場から逃げ出せず、じっとこっちを見てくる蛇から目も逸らせず、何も出来なかった。 「いやああああ、た、た、たす……」 そこまで言いかけて花鶏は手で口を塞ぎ、それ以上言葉が出ないようにした。 しかし、目の前の蛇は花鶏の元へとにじり寄ってくる。 花鶏は涙をぼろぼろと零しながら再び叫ぼうとした。 「おい!僕のラッキーを吐き出せ!この蛇!!」 その時、一人の少年が蛇を掴み上げ、そのまま何処かへ持って行ってしまった。 目の前に蛇がいなくなり、花鶏は暫く茫然としていた。 (……何だ。蛇が苦手だなんて、あの子も可愛いところがあるんじゃない) その様子を傍目から見ていたキュルケはクスクスと笑う。 しかし、すぐに花鶏の様子がおかしいことに気付く。 (どうしたのかしら?まるで、死ぬ寸前だったような……そんな顔しているわ) 花鶏は今まで見せたことの無い表情をしていた。 息は荒く、目は見開かれ、胸を押さえて肩を大きく上下させている。 いつもの余裕ぶった立ち振る舞いとは明らかに異なる姿。 彼女は脅えていた。 だが、その脅えは先程の蛇に対してでは無いようにキュルケには見えた。 「……あの子、変」 それはタバサも感じたようで、キュルケに向かってポツリと呟いた。 花鶏は暫くすると、フラフラと立ち上がって教室から出て行ってしまった。 そうとは露知らず、この騒動の原因であるルイズが教壇の上で言った。 「……少し失敗しちゃったみたいね」 前ページ呪いの使い魔