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「――報告は、以上です」 直立不動の姿勢で、メイリン=ザラは上官ゲルハルト=ライヒに報告する。 報告した内容はドーベルマンの造反について、だ。 ……しかし、メイリンの予想に反してライヒは眉一つ動かさず、淡々とメイリンに言う。 「予想の範囲内だ。――放っておけ」 これにはメイリンの方が眉を潜めた。 「しかし、それでは規律が保たれません。脱走、軍の私有財産を個人用途で使うなど、言語道断な事です。それを……」 ライヒは先程からずっと、窓の外を眺めている。 庭の風景は情緒溢れていて、見る者の心を和ませるものであったが――ライヒの目にはその様なものは映っていない。 ライヒに見えているものは遠い昔の事でもあり、又は世界の果てで今正に戦いを挑もうとしている者達の顔だった。 しかし、ライヒは目を閉じると――その思惟を振り払う。 「罰する必要も無い。……これは、そういう事だ」 「……仰る意味が解りかねます。一体……」 メイリンの言葉は、正しい。普通の事態であれば。 「『奴等は利用出来る様な存在では無い――』。以前、私が“彼”に言い聞かせた事だ。……その通りだ。アレは――奴等は、人の思惑でどうにかなる存在では無い。その様なもので無ければ、私がこれ程恐れず、また現世はこの様な状況にもなっては居まい。それ故に、彼等への懲罰は必要無い。……君も、知っておくと良いだろう。今回の結末が、どの様になるのかを、な」 ライヒはただ、窓の外を見続ける。 その様にメイリンは何も言う事は出来ず、ただ敬礼して部屋を後にした。 雲一つ無い青空――そして世界は白銀に輝く雪景色。 その中で、雪が多くは降らない場所――高台や水源地帯の近くは多く降る――を選び、ダストは地上最速のローラーダッシュモードでひたすらに疾駆する。 レーダーの監視をAIレイに半ば任せ、ダストを操るシンはモニタに映る世界をじっと見渡していた。 別に興味があるからでは無い、何処から襲われるか解らないこの状況下での生き残る術だ。 《――敵と思われる襲撃者の手口は、徹底している様で徹底していない。生き残りがリヴァイヴまで駆け込めたのもその為だろう。……様々な角度から事態を検証すれば、相手の目的が何かは判断出来る。『我々リヴァイヴの誘き出し』だろう。》 淡々とレイ。 その言い様に、シンはついカッとする思いをぶつけてしまいそうになる。 「俺達をおびき出す為だけに、毎日細々と生きてる村人達を襲ったって言うのか!?」 《手口としては、アリーの街と同じだ。テロリストを潰すには、その支援先を潰せば良い。我々“テロリストグループ”を退治する為だけならば、有用な策と言えるだろう》 「……汚いやり口だ……」 吐き捨てるシンとは対照的に、レイは淡々と言う。 《それが戦争、という事だろう。『最も優秀な軍人とは、敵を多く殺した者』――他に道理は無い。結果的に相手を倒し、平和を呼び込めれば良い。それは、ピースガーディアンにも代表される奴等の変わらないやり口だ》 「…………」 シンとて、様々な戦場を渡り歩き、様々な経験を積んだ人間だ。 だからこそ、レイの言う事も良く解る。 解るのだが――納得出来ない事もある。 人が人を非道だと感じる時。 それは、己の財産を、世界を破壊された時だ。 そういう点で考えれば、どちらにも非が有るのが戦争だ。 相互の違いは、たった一つだけだ――隣人を知る者と、知らぬ者。 それはそのまま“敵か味方か”という事である。 シンが彼等を批判するのは筋が通っては居る。 だが、シン達とても批判されるだけの事はしている。 ……だからこそ、連鎖が起こる――憎しみの連鎖が。 (俺はそれを止めたい――なのに!) そう思うのは、偽善だとは思う。 だが、紛れも無く己の意志であろうと思える。 ……それが、我が儘の様な思いであったとしても。 そんなシンの様子を敏感に察したのか。 《シン、今は余計な事を考えるな。――眼前の事に集中しろ》 レイの言葉に、シンは「ああ、その通りだ」と頷く。 既にナスル村へはかなり近づいている――それはレイの懸念通りなら“そろそろ罠が始まる”頃合いだ。 シンは、武者震いに震える体を、奥歯をしっかりと噛み締める事で鎮めていた。 そんなダストの姿は、既にマーズに発見されていた。 「命知らずも良い所だぜ。たった一機でやって来るとは……」 マーズが我知らず呟く。 ダストのローラーダッシュで生み出される雪の軌跡は、遠くからでも良く視認出来た。 最大望遠をかけると、ダストというMSはしっかりと確認出来る。 そうして見ると、とてもドーベルマンをあそこまで狂気に奔らせたMSとは思えない程、ごく普通のMSでしかない。 確かにあちこち改造されていて、かなりの特性を持ったMSなのだろうが、最新鋭機のドム=クルセイダーに及ぶとはとても思えない。 データを照合し、比較するが性能差は歴然だった。 (楽な仕事だな) だが、マーズは直ぐにその考えを振り払う。 (……いや、油断は禁物だ。アイツを倒すのが俺達の仕事――ならば、完全に遂行するのが軍人ってモンだ……) それはヒルダの教え。 マーズにとって絶対の指標であり、理想の軍人である人の。幾つか年下であるはずのヒルダは、マーズにとっては得難い先達そのものであった。 マーズはヒルダに連絡を取る。 ――“ドム=クルセイダーズ”を集結させる為に。 「――大尉達がまだ街に到着してないってどういう事よ!!」 リヴァイヴ基地の食堂。 室内に響くコニールの怒声が、彼女よりも大きな大人達を震え上がらせる。 伊達に子供の頃からゲリラに身を投じていた訳では無い――下手な大人達より余程頭の回転も速く弁も達者な彼女は、紛れも無くゲリラ集団のリーダーシップを発揮出来る人材の一人であった。 「いや、その……連絡が取れませんで……」 コニールに怒鳴りつけられた髭面の男は、しどろもどろになりながら言う。 怒鳴られているのは彼のせいでは無い――しかし、眼前の耳まで真っ赤にして憤激しているコニールを見れば、何とか矛を収めて欲しいのは人情である。 とはいえ、次の台詞は彼のミスであろう。 ……火薬庫に爆弾を仕掛けて爆発させた様なものだ。 「おそらくは、街の途中にある歓楽街で疲れを癒してるんだろうと……。男のサガですし……」 その台詞の意味する所は、要するにこういう事だ――“皆は色町に繰り出しました”と。 それは全くこの時期の定例行事に他ならず、責められる事では無いだろうが、時と場合が悪すぎた。 しかも最後の一言がコニールの理性に止めを刺さした。 何処かからぶちっと云う音がして――そういう風にその部屋に居た男達には感じられた。 そして、誰かが何か言うよりも早く―― 「こぉの……大ボケ共ぉぉぉ!!」 ごすっ! コニールが手に持っていたマグカップが、必殺の破壊力を伴って男の額に吸い込まれる。 「ごふぁ!」 一瞬の硬直の後、垂直に崩落する髭面の男。 ……哀れではある。 「すげえ、マグカップで脳震盪かよ……」 「余計な一言を……。アイツも馬鹿だな……」 口々に、その様に戦慄するゲリラ達。 しかし、コニールの怒りが収まらずに彼等をきっと見据えると、慌てて敬礼すると「とにかく連絡を続行します!」とか言って退出しようとする。 ……要するに適当な理由で逃げようとしているのである。 しかし、コニールとてそんな事は百も承知である。 「アンタ達、今すぐ大尉達を連れて来な!……連絡が取れないならとっととその足で行って来れば良いでしょうが!!」 火を噴くかの様なコニールの怒声が、部屋中にびりびりと響き渡る。 「りょ、了解であります!」 慌てて男達は先を争う様にそそくさと部屋を出て行く。 ――『二の舞は御免だ』という事だろう。 とはいうものの、仮に大尉達に連絡が取れたとしても、MSが分解整備でもしていたらまず出動は無理だろう。 仮に出られたとしても一体どれぐらい時間がかかるのか。 それぐらいコニールにも分かる。 苛立たしげに爪を噛むが、どうしようもない。 だが、そのの苛立たしい時間もそうは経たなかった。 出て行った男達とすれ違いにあわただしく仮面のリーダー、ロマ=ギリアムが食堂に入ってくる。 彼は急ぎコニールに告げた。 「コニール。今から僕のいう所に行ってくれないか。連絡を取って支援を求める」 「リーダー!戦力のアテがあるんですか!?」 「ああ、ちょっと想定外だったけどね。でも予定通りなら"彼ら"が近くにいるはずだ。僕はこれからすぐに緊急の暗号電文を打つ。だからコニールは今からすぐ"彼ら"のところに飛んで欲しい」 「"彼ら"って……あっ!」 その言葉にコニールはすっかり忘れていたものを思い出した。 これから果たすはずだった自分の任務とも関係している"彼ら"のことを。 「ねー隊長。さっきから通信が入り乱れてて、上手く通話出来ないよ?」 コーカサス州の南部山岳地帯に近い森林地帯に、地上戦観スレイプニールはいた。 しかしブリッジは慌しい様相を見せていた。 CICに設えた通信設備でユーコ、リュシー、シホの三名や他の通信士も、リヴァイヴと連絡を取るべく先程から懸命に作業を行っている。 地上戦艦スレイプニールは既にリヴァイヴのテリトリーまで到着しており、ここから先はリヴァイヴのメンバーしか知らない地下洞穴を通って、基地まで行く事になる。 彼らは裏のツテを使って事前にリヴァイブと打ち合わせをし、ようやくここまで来た。 あとは案内人が来るのを待つばかりで、全て予定通り――と思ったが、どうも様子がおかしい。 確認を取ろうにも向こうはひどく混乱していて、シホ達にはどうにも現状がつかめない。 「……どうにも“通話している”というより“騒いでいるだけ”に聞こえるんですが……どうなさったのでしょうね?」 「あっちはそれ程混乱してるの? おかしいわね、事前の情報では冬の間は特に動かない筈なのに……」 リュシーとシホが愚痴の様な感想を漏らす。 「困ったわね、ここで何時までも立ち往生している訳にはいかないし……」 シホが視界を巡らす。 CICのモニタ――艦内カメラによって映し出される映像に、例によって騒ぎを起こしているジェスとラドルの姿が映っていた。 『だから俺は、色々見せてくれって言ってるだけだろ?』 『……君は軍艦に乗り込んでいる、という意味と理屈が解っているのかね!? 確かに有る程度の艦内での行動は許したがそこら辺のクルーに情報収集しまくるのはどういう事か!?』 『いや、フツーに話をしているだけじゃないか。インタビューだよ、インタビュー』 『それがいかんのだ、それが!!』 CICには丸聞こえの怒鳴り声――もはや聞き慣れてしまったBGM。 「あれ、絶対ラドル司令楽しんでるよね?」 「怒る事が生き甲斐、という方もいらっしゃいますわ。ジェス様は叱りがいの有る方なのでしょうね」 「…………」 何処も彼処も騒ぎばかり。 シホは何処から手を付けたら良いか解らず、頭を抱えた……。 その時、通信士が重大な状況の転換を告げる。 「たった今、リヴァイヴから緊急の暗号電文が入ってきました」 ――ダスト発見。 その報は直ちにドーベルマンにも届けられた。 彼は、ゼクゥドゥヴァーのコクピットルームのハッチを開けたまま、外の風景に見入る。 しかし、彼の見ているのは風景などでは無い――何処か焦点の合わないその眼差しは、何を見ているのか。 ドーベルマンは残り少なくなった葉巻をシガーケースから取り出すと、普段通り咬みちぎり、火を灯す。カチンというジッポーの音が辺りに響き渡ると、深呼吸するかの様に葉巻を吸う。 吐息と共に白煙が吐き出されると、ドーベルマンはその白煙の軌跡に見入っている様であった。 「…………」 何も思わない――何も思えない――ただ、任務の為に。 それはドーベルマンという人間のスタイルであり、理想だ。 そうであるからこそドーベルマンはどれ程非道の任務であろうと淡々と遂行出来る。 ……とはいえ、そこに葛藤が無いのかと問われれば、『無い』とは言えないのも人の性だろう。 葉巻を吸い、吐く――それは言い表せない心の内。 しかし、そうやってドーベルマンはここまで生きてきた。 ……そして、これからも。 何度目かの呼吸の後、ドーベルマンはニヤリと笑っていた。 卑下するでも無い、嘲笑うでも無い、ただ――口の端を歪めて。 「“猟犬”は獲物を巣穴から追い出すのが仕事――狩るのは“猟師”の仕事だ。俺は、高見の見物と洒落込ませて貰うか……」 コクピットのハッチが閉じられる。 そして、一個の“猟犬”と化したゼクゥドゥヴァーは動き出す――ダストと、そして彼の呼び出した三匹の獣達の死闘に呼び寄せられる様に。 雪に光の槍が突き刺さり、爆音が上がる。 ――それは唐突な、しかしその場に居る者達にとっては今か今かと待ちわびた“戦闘開始”の号砲であった。 ダストがその初撃を避けられたのは僥倖と言って良いだろう。 ……如何にシンが全周囲警戒を行っていたとしても、ただ一人での哨戒である。 漏れは出るし、何より疲労が蓄積されていく。 その中できっちりと敵の姿を見極め、初撃を回避して見せたダストは、相手側にシンというパイロットの恐ろしさを見せつける事となった。 ――しかし。 「行くよ、アンタ達!」 ヒルダの声に、恐れは無い。 怯みかけたマーズ、ヘルベルトを叱咤する様にヒルダは鬨の声を上げながら――ダストに突っ込んで行く! (元より、奇襲で片が付くとは思っちゃ居ない!) それは紛れも無い、ヒルダの本心である。 ドーベルマンが恐れ、そしてヒルダ達をも呼び出した“理由”――それが脆弱で有る訳が無い。 「オオオオオッ!」 咆哮――それがヒルダの口から迸る! それは、魔法の言葉。マーズとヘルベルトを牽引しうる――。 「よぉっし! 続くぞ、ヘル!」 「抜かるなよ、マーズ!」 その二人の声を聞き、ヒルダは「フン……」とほくそ笑むと、こう宣言した――。 「まずは様子見だ……。“ジェットストリームアタック”、行くよ!」 ドム=クルセイダーから立て続けに砲火が閃く。 それをシンは、ダストを右に左に忙しなく動かすことで回避する。 視認した敵は三機――それ以外に敵影が無い事を確認しつつ、シンは改めて敵を確認する。 《ドム=クルセイダーか。……余程俺達は世間様の恨みを買っていると見える。仮にもアレは核動力搭載の最新鋭機種だ。ダストでは機動性以外勝負にもならん》 ……シンが確認するまでも無く、レイがさっさとライブラリから敵の情報をチョイスする。 少しシンはかちんと来るが、そんな事言ってる場合でも無いので素直に感謝する。 「了解!」 毎度の事ながら、勝手なAIだ――そんな言葉を飲み込み、シンは回避行動を懸命に行う。 ドゥッ! 至近距離で爆風が上がる。 それに冷や汗を感じながらも、シンは眼前のドム=クルセイダーから目を剃らさない。 ドム=クルセイダーの持つギガランチャーに直撃すれば、ダストなど増加装甲ごと容易く蒸発してしまうだろう。 あれはそれほどの威力を持つ。 核動力機体だからこそ搭載できる連射型大口径ビームバズーカなのである。 ゴオッ! 巨大なビームがその砲口から放たれた。 ダストはするりとそれを避ける。 しかし第二弾、第三弾と続けざまにビームが襲い掛かる。 「ちっ!」 ダストの攻撃の届かない距離から、一方的に撃ちまくってくるドム。 有効射にはそうそうならないが、シンは意識を集中しそれを避け続ける。 「やられっぱなしってのは……!」 更なる砲火を回避し、シンは一瞬の隙を付いてバズーカで応戦した。 だがドムはそれを回避せず、一直線に突っ込んで行く。 シンは訝しむ――が、次の瞬間。 バチィッ! ダストの放った弾体は、ドムの発生させた赤いバリアに遮られて爆発するが――ドム=クルセイダーは無傷なままだ。 「何っ!?」 《スクリーミングニンバス。……要するにバリアだ。触れると痛いぞ》 「……ったく、次から次へと!」 冷静に告げる、レイ。 愚痴を言いながらもきっちりと攻撃を避けるシン。 だんだんとダストとドム三機の距離は近づいていく。 ――その最中、不意にシンはドム達の動きの有り様に気が付いていた。 「……ジェットストリームアタックか!」 シンは、この動きを知っていた。 ――というか、大尉達の“ライトニングフォーメーション”は、そもそも“ジェットストリームアタック”を元にして作られたものだ。 前衛の動きを囮、或いは盾として中堅が支援射を行いつつ、後衛が攻撃の本命となる――それがジェットストリームアタックというものだ。 勿論前衛、中堅が相手を倒しても全く問題は無い――この戦陣の目的は『確実に相手に攻撃を行う』という目的の元に作り上げられた布陣だからである。 ジェットストリームアタックに比べるとライトニングフォーメーションは防御的意味合いが強いが、方法論としては同じものだ。それ故に、シンにはこの布陣を破る方法も理解出来る。 「……ワンパターンで、勝てる程甘くはない!」 シンは唐突にダストを急停止――そして全速で後退させる! 所謂バック走行という奴だ。 ダストとドムの距離は着実に近づく――が、相互の距離の縮まるまでの時間は確実に延長される。 《どうする気だ? どの道追いつかれるぞ》 「良いから黙って見てろ!」 シンは自信満々だ。 レイは《なら、好きにしろ》と投げやりに言う。 とはいえシンを信用していない、という訳では無いのだろうが。 砲火と爆音が轟く中、シンは待っていた――ダストとドムの距離がシンの望む距離になる時を。 「……後退するだと?」 ヒルダは訝しむ。 正面をこちらに向けたまま逆走するダストは、如何にも不自然な動きだ。 距離を取るにしても取りづらく、一時撤退するにもやりずらい。 そもそも、あれだけの機動性があるのなら逃げに徹すれば如何にドム=クルセイダーであろうとなかなか追いつけないだろう。 そうしないのは……。 「やる気、だと言う事だな」 ヒルダはニヤリと笑う。 奴は、おそらくジェットストリームアタックを破る方策を知っている。 ――ならば、こちらも打つ手は有る。 「マーズ、ヘルベルト。おそらく奴はお前等を狙ってくる。射撃はするな――何としても防げ。良いな」 『アイ、サー!』 マーズとヘルベルトの唱和。 ヒルダとて、相手の狙いは殆どカンである。 しかし、自信はあった――そもそも己が狙われても避ける自信。 もう一つは、『自分がもし敵だったら』という思考の行方が理解出来るのだ――あの日、カナード=パルスに辛酸を舐めされられたその日から。 (破れるのなら、破ってみな。……そこからが、お前を地獄に叩き落とす為のスタートラインになるのさ……) 相互の距離は近づく――ヒルダ達も、シンも望んだ通り。 ……そして、シンが動く! シンが待っていたもの――それは“一足の距離”というものだ。 剣道等で良く使われる言葉だが、要は“一瞬の間で攻撃範囲まで詰められる距離”である。 遠距離攻撃を持つ両陣営にとって、接触距離まで近づくのは基本的には得策では無い――が、相互が高速移動可能機体なので被弾率は驚く程低くなる。 ラッキーヒットを祈るしかないのだ。 その為、高速移動可能機体はその持ち前の速度を生かして“攻撃が絶対に命中する距離”まで一気に肉薄し、攻勢を掛ける事が有効となる。 そうした行為の総称は“一撃離脱”――古今の戦場で使われてきた王道の戦術だ。 シンは敢えて後退する事で相手との距離を測り、そして相手のスピードを一定以上にさせ、更にダストのピーキーな性能から生み出される瞬間速度を直感的に理解し、“一足の距離”を割り出していた。 先頭のヒルダの駆るドム=クルセイダーに即座に攻撃出来る距離を。 シンはシールドを装備した左腕部を目立たぬ様に動かし、その手にビームライフルを握らせる。 右手にバズーカ、左手にビームライフル――それがシンのジェットストリームアタック破り。 連べ打ちにされる――しかし、如何に連射の聞くギガランチャーとて、斉射の後には若干の間がある。 そしてその時――シンは動いた! 後退していたダストをいきなり前進にギアチェンジ、更に瞬間最速を出せる様にローラーに滅茶苦茶な負荷をを掛けながら最高速度にシフト! ほんの一瞬――それだけでシンとドム=クルセイダーの距離は肉薄した。 ヒルダ機が反応してギガランチャーを放つが、ダストは加速したまま射線を見切り、それを避ける。 そして、シンは初めからの予定通り――先頭のヒルダ機にバズーカを至近距離から叩き込む! 「……至近射撃かっ!」 ゴアッ! しかし――それはヒルダ機も予想していた。 手首のソリドゥス・フルゴールを展開させ、それを防ぐ。共に爆圧を受け、怯む――だが、ダストは止まらない! ヒルダ機の機影。 そしてバズーカから生み出される爆音と爆煙。 それは後ろから付いてきているマーズ、ヘルベルトの――視界を奪う事はないが――注意を引くには十分なものだ。 その狭間を縫うかの如く、ダストはヒルダ機の側を駆け抜ける様に動き、最も後列に居たヘルベルトの機体にビームライフルを撃ち込む! 「チィッ!」 ヘルベルトは事前にヒルダから知らされていたからこそ、それの防御には間に合った。 しかし、完全では無かった――発振されたソリドゥス・フルゴールの合間を縫う様にビームが撃ち込まれる。ビームライフルの一撃はヘルベルト機の肩に被弾し、爆発。 装備した近接機関砲が破壊された。 そのままダストはドム達の真横を駆け抜け、一気に後方まで出た。 一方向からの強襲に対しては、カウンターによる強襲返し。 ……これが、シン独自の“ジェットストリームアタック破り”だったのだ。 「……チッ。一機位は屠りたかったんだがな」 シンはしかし、余裕の表情で言う。 こういうチームプレイを得意とする相手と戦う時の鉄則は、“相手にチームプレイをさせない事”だ。 そしてその方策は、相手のチームプレイの自信を崩壊させる事である。 それ故、シンは深追いはしなかった――相手の実力を正確に計り、そして余裕を見せる為に。 相手がチームプレイに絶対の自信を持っていれば居る程、心理効果は計り知れないものとなる。 それ故に、シンは余裕を持てるのだ。 《シンにしては意外な程、洗練された戦闘だ。……大尉に習ったな?》 淡々とレイ。 何処か悔しそうではある――つくづく変わったAIだ。 「そうズバリ真実を言うなよ。……少しは煽てるって事はしないのか?」 《努力してみよう――見事でございます、シン様。さすがですね》 「……悪かった、止めてくれ。俺が悪かった……」 棒読みまで使いこなせるAIに、大尉とて有効な戦術は立てられないだろう――そんな風にシンは納得(?)する。 背後では、ドム三機が動きを見せていた。 ――こちらを追う構えだ。それに対し、シンもダストを反転させる。 「来いよ、きりきり舞いさせてやるぜ……!」 シンはちろりと舌なめずりをする。その様は正に獲物を目前に捉えた獣の様相であった。 「……まあ、予想通りって所だね」 シンの予想に反して、ヒルダは冷然としていた。 確かに、その根底にはジェットストリームアタックを破られた悔しさもある――が、既に一度破られた布陣だ。もう一度有り得る事は、既に覚悟していたが。 ――しかもその破り方も同じカウンターでの強襲とは。 クックックッと内心苦笑で溢れる。が、同時に闘志も湧き上がってくる。 相手にとって不足はない――と。 「相当な腕前のパイロットだ、シン=アスカ――伊達に前の対戦でのトップエースの一人って訳じゃないって事か……。しかし――」 『対策があるのかい? 姉御』 『ヘル、何言ってるんだ。“まずは様子見”って言ってたろ? ……ここからさ、勝負は』 口々にマーズとヘルベルト。 それは不安の裏返しだと、ヒルダは推察する。 だからこそ、ヒルダは決して慌てない――慌てる訳にはいかない。 それは、この部隊の崩壊を意味するからだ。 「相応の実力――申し分無いね。……あれをやるよ。“トライ・シフト”<試しの戦陣>行くよ!」 『アイ、サー!』 ヒルダの鋭い一喝が、再び部隊を動かす。眼前の敵、ダストを屠る為に。 ドム=クルセイダーが再び動きだす――しかしそれは先程と全く変わった様子にはシンには見えなかった。 「愚直に続けるつもりか? 単純なのか、馬鹿なのか……」 (――それとも誘いか?) シンは、様々な可能性を考える。 危険予知、それはパイロットに最も求められるスキルだ。 それを総動員するが、今一つ相手の意図が読めない。 ――しかし、 《迷うのは兵家の常。そして時として思い切りの良い者が勝利者となる。……迷いとは、“何もしない”と同義だ》 「……解ってる」 こんな時に頼るのは――誰でも無い、己自身だ。様々な戦場を駆け抜け、幾度もの死線を越えてきた己自身だ。それに突き動かされる様に、シンはダストを前進させる。 「――進まなきゃ、進めない!」 それしか出来ない――そんな自分であると思えるから。それ故に、シンは突き進む! ――それは、先程までと全く同じ展開だった。 ダストが距離を取り、後を追うドム隊がギガランチャーで牽制しつつ徐々に肉薄。 対するダストも適度にバズーカで牽制しつつ、“一足の距離”を見定める。 そして、ダストが動く瞬間――展開は全く別のものとなる! 「なにぃっ!?」 スクリーミングニンバス――その出力を最大に維持しつつ、それをまるでぶつけ合わせるかの様にドム=クルセイダーが三機で壁を創る! 慌てて方向転換をし、離脱を図るダスト。 しかし、ドム達の狙いは体当たりでは無かった――ダストを怯ませ、動きを止める――その為の体当たりだったのだ。 一瞬の後、シンは理解する。 ……これは、新たなる戦陣、チームプレイに寄るものだと。 「こいつは……!」 三機のドム=クルセイダーはそのまま散開、ダストを取り囲んだ。 ダストを中央に位置する、正三角形の布陣に――。 それは、ダストがどちらの方向に動こうとも二機を相手にしなければならない布陣だ。 《包囲陣形――下手に動くと、状況は悪化するぞ。相手の動きに併せて突破しろ》 レイはそう言うが――シンには理解出来る。 この相手が、生半可な腕前でこの布陣を構築していない、という事が。 三角形の外周までの距離は、かなりある。 丁度ダストの“一足の距離”位。 ……その距離を取っているという事は、きちんとこちらの戦力を把握している、という事だ。 一瞬、ダストを停滞させ、その空白を縫っての完全包囲――。 「……こいつは骨が折れそうだ」 “トライ・シフト”――その威力が、シンに牙を剥く!
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#blognavi ユニット生産のホットキーが覚えられないときは、 左のユニットから順に A S D F とかに置き換えるとわかりやすいかも カテゴリ [aoc] - trackback- 2007年04月22日 01 50 16 名前 コメント #blognavi
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登録日:2018/12/06 Thu 13 14 23 更新日:2024/04/15 Mon 16 16 15NEW! 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 Cosmos_in_the_Lostbelt FGO Fate Fate用語項目 Fate/Grand Order TYPE-MOON おもしれー奴ら オフェリア・ファムルソローネ カドック・ゼムルプス キリシュタリア・ヴォーダイム クリプター スカンジナビア・ペペロンチーノ テロリスト デイビット・ゼム・ヴォイド ベリル・ガット マスター レイシフトAチーム 侵略者 凍結野郎Aチーム 化物の巣窟 異聞帯 芥ヒナコ 『Fate/Grand Order』の登場人物群。 概要 人理継続保障機関フィニス・カルデアのレイシフト候補生の中でも、特別の才能を持ったメンバーのこと。 候補生の中でも唯一英霊召喚を認められていた精鋭部隊である。マシュの本来の所属もこちら。 2015年の爆破事件の際、彼らも例に漏れず巻き込まれ重症を負い冷凍睡眠状態となったが、サーヴァントになったマシュ以外の7人は他の候補生に比べて特に深刻な状態だったため、人理を取り戻した後も蘇生が延期されていた。 そして2017年の年末にいざ蘇生となったが、全員がコフィンから消失していた。 直後にコヤンスカヤ一派や謎のサーヴァントの襲撃でカルデアは再び危機に陥り、その状況のカルデアにAチームの中でも特段優秀だったキリシュタリアからの通信が届く。 彼は自分たちAチームのことを「クリプター」と名乗り、人理は凍結し、今後はクリプターが争いながら新しい歴史を作ると宣言。 こうしてAチーム改めクリプターは、残されたカルデアメンバーの敵として立ちはだかる。 彼らがクリプターになった経緯については長らく不明であったが、第2章第二部においてオフェリアからその一端が語られた。 平たく言えば異星の神からのスカウトによって蘇生されたらしいのだが、当初その対象はキリシュタリアただ一人であったところ、キリシュタリアは他のAチーム全員にもチャンスを与えるよう要求。 そして彼がその対価を支払い切ったため、異星の神が要求を呑んでAチーム全員を蘇生させた。 このことをキリシュタリア本人は語っておらずAチームはこのことを全く知らないが、唯一魔眼の力で「偶然」見えてしまったオフェリアだけは知っている。 目的は「神代への回帰」。その為に各自で「剪定事象が剪定されずにありえざる歴史を産んだ世界」である異聞帯を発展させている。 各異聞帯には「空想樹」というものがあり、これが楔となっている。 クリプターは各々の異聞帯に赴き、そこを統治している王に接触して協力関係を築き、いずれそれぞれの異聞帯と争って最も強い異聞帯が汎人類史を塗り潰して新しい歴史になるというのが彼らの最終目標である。 なお、異聞帯同士の争いは拡大発展し他の異聞帯と衝突した場合のみであり、それ以外による干渉はルール違反のようである。 各自がぐだーずよりも優れた魔術師であるため、劇中や戦闘中様々な魔術を使用してくる。 またマスターでもあるため当然令呪も保有しており、劇中や戦闘中にそれを用いる他、「大令呪(シリウスライト)」という世界をひっくり返しかねない強力な力を保有している。 また令呪はとあるクリプターにおいて「初戦闘なのに既に一画が使用済み」という演出が成され、それが「ある存在」の伏線となっていたことも。 なお、クリプターという名前自体はマリスビリー所長がAチーム結成時に送った称号であることがペペロンチーノの口から明かされている。後からAチーム入りしたマシュはクリプターの一員と見なされていたかは不明(真相を殆ど知らなかった為、おそらく番外扱い)。 クリプターとは「秘匿者」を意味するが…… 上述の「神代への回帰」はあくまで状況を利用したキリシュタリアの目的であり、クリプターという称号とは無関係。 デイビットの発言と回想によれば、マリスビリーの計画を周囲の全てから隠す、いわばマリスビリーの共犯者がその本来の役割だった。ただしこの真相を知っていたのはキリシュタリアとデイビットのみだったようで、他の5人は「死人に口なし」で秘匿させる気だった模様。 メンバー ◆カドック・ゼムルプス ILLUST:蜂野荒野 CV:赤羽根健治 担当異聞帯:永久凍土帝国 アナスタシア 200年程度続く家柄の魔術師。担当異聞帯はロシア。 魔術師としては平凡なためキリシュタリアには嫉妬と憧れが混じった複雑な心境を抱いている。また自身をメンバーの中だと一番下に捉えていた節がありかなり自虐的。まぁ周り化物しかいないし その分勉強家でかつ神話マニアでもあったらしく、そもそも曲がりなりにもAチームメンバーに入るあたりレイシフト適正は本物であるし、素人に毛が生えた程度の魔術使いである主人公に比べればよっぽど優秀な魔術師でもある。 爆破事件後に性格が変わったメンバーの一人であり、自虐的かつ毒舌な面を見せているが、元々の性格は気弱で卑屈であるものの周囲への気配りに長けた優しい笑顔を浮かべる好青年だったとの事。 魔力量が少ないので自力で魔力を回復できるキャスターを希望しており、その中でも戦闘用宝具持ちを避けていたとか。 異聞帯でのサーヴァントは希望通りキャスター。 陣営内キャラクター ◇イヴァン雷帝 ロシア異聞帯の王。雷帝の異名を持つロシア最大の暴君。 強者のみが生き残る過酷な国を統べる王。 神霊クラスの霊基数値を誇る強大な力を持ち、単純な殴り合いならギリシャ主神ゼウスさえ凌ぐという。 ◇アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ。 パートナーサーヴァント。カルデア襲撃の実行犯。 異聞帯サーヴァントであり、汎人類史のアナスタシアとは異なる存在。 カドックとは深い信頼で結ばれており、理想の主従関係と言われている。 ◇ミノタウロス 異聞帯サーヴァント。アステリオスの別の姿。 アステリオスにあった優しさを無くした惨虐な怪物。 ◇アマデウス・オルタ 宮廷音楽家。目覚めたら最期、町一つをたやすく踏み潰す雷帝を寝かしつけるために音楽を奏でる。 戦闘時は謎の鎧に身を包んで戦う。 ◆オフェリア・ファムルソローネ ILLUST:la-na CV:種﨑敦美 担当異聞帯:無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング 時計塔の降霊科に所属する魔術師。通称「現代の戦乙女」。担当異聞帯は北欧。 「遷延の魔眼」と呼ばれる宝石ランクの破格の魔眼を持っており、普段は眼帯で隠している。 クリプターとして復活してからはキリシュタリアに絶対的な忠誠を誓うなどだいぶ性格が変わったらしい。 本質的には善良であり、浮き気味だったマシュをペペロンチーノとともに食事やお茶に誘うなど気にかけていたそうな。 希望していたサーヴァントはセイバーで、なんでも人種的なこだわりがあったらしい。 異聞帯でのサーヴァントは希望通りセイバー。 陣営内キャラクター ◇スカサハ=スカディ 北欧異聞帯の王。全てを愛する愛深き女王。 しかしその過酷な環境故に、必要最低限の人数と年数しか人間を育むことができずにいる世界の管理者。 神霊ではない、真の神。 ◇シグルド パートナーサーヴァント。オフェリアが最強の騎士と豪語する北欧最大のドラゴンスレイヤー。 が、伝承とは異なる点がいくつか存在する。異聞帯に影響されたが故かと思われているが… ◇ワルキューレ スカディ配下の戦乙女。 オルトリンデ、ヒルド、スルーズの三体を有する。彼女達と似た姿の量産型も配備されておりその管理も行っている。 ◆芥ヒナコ ILLUST:toi8 CV:伊瀬茉莉也 担当異聞帯:人智統合真国 シン 時計塔の植物科の出身者。担当異聞帯は中華。 「元々はカルデアの技術者だったが、レイシフト適性を見抜かれてAチーム入りした」とされるが、これらの経歴は後に全部偽造だったことが判明する。 他のメンバーとは必要最低限のコミュニケーションしかとらず、いつも本ばかり読んでいたらしい。 人理再編にもあまり乗り気ではなく、クリプターに選ばれても異聞帯を拡大する気が全くない。 ライダーのサーヴァントを強く希望していたらしい。 が、実際に契約したサーヴァントはセイバー。 これは希望していたサーヴァントと同じ人物が異聞帯に居る故だと思われる。 陣営内キャラクター ◇始皇帝 中国異聞帯の王。 不老不死を果たした探求心と支配欲の塊と称される王。 自分ひとりを真の人間とし、民の文化を奪い一生を無垢なまま過ごさせることで恒久的な平和を目指した暴君。 その奔放な振る舞いでヒナコを振り回しているようだが…… ◇蘭陵王 パートナーサーヴァント。主人に恵まれずに自らの手で命を絶たされた悲劇の英雄。 余りの美形故に素顔を隠した仮面の人物。 主従仲は良好で互いに信頼を寄せている。 ◇項羽 中国史において最強と名高い武将。 四足歩行のケンタウロスのような異形の姿と化している。 ◇秦良玉 全身タイツな女武将。史実で唯一列伝の作られた女武将なだけあってその実力は高いが、異聞帯故にある物が欠けている。 ◇衛士長 始皇帝の側で仕える白髪の男性。 その技はとある魔拳士を髣髴とさせる。 ◇韓信 やや吃音症の気がある小太りな武将。 生粋の戦争狂であり、国士無双とまで謳われたその指揮は本物。でも変態 ◆スカンジナビア・ペペロンチーノ ILLUST:pako CV:河西健吾 担当異聞帯:創生滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ マリスビリーがスカウトしたフリーランスの魔術師。担当異聞帯はインド。 名前は明らかに偽名で本名国籍すべてが不明と謎極まりないが、実力は確かであり、ダ・ヴィンチちゃんに「生まれる時代を間違えた」と言わしめた。 仏教とインド神話に造詣が深く、「何度も滅びては繰り返す神話感が好き」らしい。異聞帯は「堅苦しい性格の男ばかり」「花ならたくさんある」とのこと。 クリプター最年長でムードメーカーのオネエ系。他のメンバーからも慕われていたようで、あのヒナコがまともにコミュニケーションを取り、カドックにも良き兄貴分と認められており、ベリルいわく「どちらかというと父親」。クリプターの良心。 また超マイペースな自由人であり、人理凍結以降性格の変貌がみられたカドックとオフェリアに比べてほぼそのままらしく、ベリルは「筋金入りの楽天家か、根っからのアウトロー」「ペペの地が出るぐらいのピンチはそれこそ世界が終わりそうな状況」と評した。 他方、ヒナコのプロフィールが偽造であると見抜いていたり、「昔から運命には裏切られてきた」と口にしているなど、未だに底のしれない人物でもある。 希望していたサーヴァントはアーチャー。 異聞帯でのサーヴァントも希望通りアーチャーなのだが………? 陣営内キャラクター ◇アルジュナ・オルタ インド異聞帯の王。 マハーバーラタに登場する大英雄の成れの果て。全てのインドの神性を統合した存在。 キャスター・リンボの策謀と空想樹の力で、インドを創生と破滅を繰り返すことで邪悪を消滅させることを目指した。 過剰な神性を収めている影響から、既に元のアルジュナの人格は希薄であり、機械じみた装置のような人間性になった。カルデア陣営とペペロンチーノを「不要な存在」と見なしている。 ◇アシュヴァッターマン マハーバーラタに登場する大英雄の一人。 カルナとは師を同じくした兄弟弟子であり、彼以上と言われる力量を誇るインド神話指折りの戦士。 常に怒気を身に纏わせ荒々しい言動を発する男。 ペペロンチーノが召喚したパートナーサーヴァントであり、対照的な二人ながらも良好な関係を築いていたが自らの手足となる存在を欲したアルジュナによって契約を奪われ、彼に使役されるようになる。 ◇哪吒 『封神演義』や『西遊記』に登場するキャラクター。 プレイアブルの哪吒とは配色や言葉遣いが異なる。2Pカラー クラスはバーサーカーとなっており、ランサーの哪吒と比較して、生前の暴虐だった頃に近い人格をしている。 ◇ウィリアム・テル スイス独立のきっかけとなったと謳われる郷土の英雄。 ウーリに居を構えるクロスボウの名手であり名の知れた猟師だった。 落ち着いた物腰の壮年の男性で、狩りにおいても冷静に獲物を追い詰める。 アルジュナ・オルタが手駒として召喚した三人のサーヴァントの一人。 平穏な日常を愛し、権力者の横暴を嫌う気質の持ち主のはずだが、なぜか意に添わぬ者を無慈悲に切り捨てるアルジュナ・オルタに不満も示さず付き従っている。 ◇アスクレピオス ギリシャ神話にその名を残す半神半人にして医神。 ケイローンの門下生の一人で、その医術は死者すら蘇らせる程。定められた死を覆すという神の領域を犯したとして神罰を受けるが、功績が認められ死後は星座となり神々の一員として迎えられた。 冷たい印象を受ける無愛想な青年で、最終目標に死の根絶を掲げ何よりも医学の発展を重んじる。 アルジュナ・オルタが手駒として召喚した三人のサーヴァントの一人。 本来はどんなに些細なものであっても病に苦しむ人間は放っておけない、医師としての使命感にもあふれた人物なのだが、 なぜか貴重なデータを得るため、蔓延している病をあえて放置するという冷徹な行動をとる。 ◆キリシュタリア・ヴォーダイム ILLUST:こやまひろかず CV:斉藤壮馬 担当異聞帯:神代巨神海洋 アトランティス/星間都市山脈 オリュンポス 1000年の歴史を持つヴォーダイム家の出身で、マリスビリー直属の弟子。担当異聞帯はギリシャ/大西洋。 時計塔天体科主席で、オルガマリー以上に次代のロードに相応しいと称された天才。クリプター達のリーダー格であり、単純な魔術師としての力量は彼がトップとされる。 型月あるある名門魔術師っぽいと噂されていたが実際は真逆。威風堂々としながらも寛大であり、彼なりの矜持を持ってクリプターになったことがうかがえる。 リーダーらしく時に厳しい言葉をかけながらも内心で仲間のクリプター達に気を遣うなど、実力や人格、人を見る目もある、まさに傑物という言葉に相応しい人物。 曰く「人に出来ることならば確実に成し遂げてしまう天才」。 「人の可能性」を重視する思想を掲げ、人が神を利用する世界を目指している。 オリュンポスに居を構え、地球の8割を覆う最大の空想樹「アトラスの世界樹」を誇る勢力は強大の一言に尽きる。 曰く、この覇権争いはキリシュタリアの勝ちで結果が見えている、例えキリシュタリア以外の6人のクリプター全員が協力しようとも彼には到底及ばないとまで言われている。 また単身で神霊カイニスを打ち破ったらしく、規格外の戦闘力を誇るようだが、 本人曰く戦闘訓練においては自分を上回る戦力としてオフェリアをあげているので何らかの仕掛けがあると思われる。 希望していたサーヴァントはランサー。 異聞帯でのサーヴァントは希望通りのランサーの他、さらに2騎の神霊が存在している。 陣営内キャラクター ◇大神ゼウス ギリシャの異聞帯の王と目される強大な王。 ギリシャ神話にその名を轟かせる主神。 キリシュタリアとは主従関係ではなく、互いに気が合う盟友の関係であるとの事。 その力はインドまでの全ての異聞帯の王のも凌ぐという。 ◇機神アルテミス ◇機神ポセイドン ◇機神アフロディーテ ◇機神デメテル 異聞帯にて現存するオリュンポス12神。 汎人類史で喪失した機械の身体を有しており、圧倒的な能力を誇る。 ◇カイニス キリシュタリアに従う三体の神霊サーヴァントの一角。 ポセイドンに力を与えられ、性転換を果たしたギリシャ神話の不死身の英雄。 粗野で好戦的な荒々しい性格ではあるものの己を負かしたキリシュタリアには従うことを認めている。 海を渡る権能を持ち、誰も侵入出来ないというギリシャの波を超えて自由に動ける為に序盤では各異聞帯の監視役として派遣された。 ◇ディオスクロイ キリシュタリアに従う三体の神霊サーヴァントの一角。 ギリシャ神話に登場する双子の英雄カストール&ポルックス(FGOではカストロ&ポルクス)。 アン・ボニー&メアリー・リードと同じく、二人で一騎に数えられるタイプのサーヴァント。 カイニスを凌ぐ戦闘力を持つ強大なサーヴァントであり、キリシュタリアに敬服している姿を見せている。 ◇オデュッセウス トロイア戦争にて活躍した名将。 高い戦闘力と指揮能力を兼ねそろえたギリシャきっての大英雄。 異聞帯サーヴァント。アトランティスの防衛を担当する指揮官。 ◇ケイローン ギリシャ神話にて数多の英雄を育てあげた名教師。 異聞帯サーヴァントであり、盟友としてオデュッセウスと共にカルデア残党に立ちはだかる。 ◆ベリル・ガット ILLUST:佐々木少年 CV:石谷春貴 担当異聞帯:妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ 飄々とした性格をした青年。カドックの兄貴分を名乗り、彼を心配するような発言をしながらもその裏に凶暴性が垣間見える。担当異聞帯はブリテン。 ダ・ヴィンチちゃんやマシュが意図的に口をつぐんだためその素性はほとんど分かっていないが相当な危険人物であることがうかがい知れる。オフェリアからも殺人鬼として嫌われている。 一方でキリシュタリアからは「嫌な仕事ほど自分を騙して真摯にやり遂げる」と危険な人柄も含めて買われており、また意外と他人に振り回される苦労人のような側面もある。周囲に規格外のキャラが多いせいかもしれんが 担当異聞帯は既に崩壊寸前、カルデアからはこのまま放置をしても問題ないと判断されている程で、クリプターとしては脱落間近。 だがこの状況は本人としても折り込み済みらしく、何かを企んでいる模様。 希望していたサーヴァントは不明。後の描写によればクラスなどはどうでも良く、「ある条件」を満たしていればよかった様子。 実際に召喚したサーヴァントはバーサーカーなのだが、どうも事情は複雑なようで… 陣営内キャラクター ◇モルガン ブリテン異聞帯の王。妖精國における絶対王。 ベリルからすればモルガンは自身が召喚したサーヴァントなのだが、妖精國の住民からすればモルガンはこの異聞帯を2000年以上治めてきた存在であり矛盾が生じている。 そんなモルガン本人からのベリルの認識は夫。それでいいのか。 ◇妖精騎士ガウェイン 円卓の騎士ガウェインの名を与えられた妖精騎士。 騎士らしく忠義を重んじる性格だが、「弱肉強食」を是としており弱い物のことは下に見ている様子。 ◇妖精騎士トリスタン 円卓の騎士トリスタンの名を与えられた妖精騎士。享楽的で加虐心が強い性格であり、弱者を徹底的に弄ぶ、およそ騎士らしくない性格。ただし靴に対しては真摯に向き合う芸術家肌な面を見せる。 モルガンの寵愛を一身に受けている。 ベリルにかなり懐いており、日がなダーリントンにある国立殺戮劇場で彼と過ごしている程。 ◇妖精騎士ランスロット 円卓の騎士ランスロットの名を与えられた最強の妖精騎士。 …ということになっているが、彼女は妖精騎士というより妖精國で最も強い「生き物」と言うのが適切だとは妖精騎士ガウェインの談。 ネタバレ注意 彼の内面 ベリルは物事の美しさ、価値といったものを「壊れたらどんなに辛いか」でしか計れない異常者。一例として、魔女であった彼の母親は「垢溜まりの魔女」と呼ばれる程醜いながらも瞳は綺麗だったらしく── 「その瞳を壊したらどうなるのかずっと考えていた」 との事。 そして最終的にはその思いを抑えられなくなり、愛する相手を壊さずにいられなくなる。母親に対しても魔術を教えてもらっていた間は我慢したものの、全ての魔術を習得した瞬間タガが外れてしまい、「星の瞳」と形容した彼女の目をナイフで潰して住んでいた森を出たらしい。 その異常さを自覚しているからか、あるいは自身の価値もわからないからか非常に刹那的。モルガンには「自分の命にも興味がない」と評されている。 そんな彼が異星の神による蘇生を受け入れて汎人類史に反旗を翻したのは、マシュに恋をしていたから。 もう一度彼女に会って、彼なりの(・・・・)愛をぶつけたいという一心でベリルは戻って来たのだ。ぶっちゃけストーカー マシュには主人公がカルデアに来る以前から目をつけていたらしく、彼女がAチームとして大令呪を刻まれることを防ぐため指をへし折るなどとして彼流のやり方で庇護してきた。もちろんドクターに出禁を食らったが。 異聞帯にもクリプターの勝負にも拘りはなかったため、ブリテンに眠る星を侵す呪いに気付いたキリシュタリアの指示を受け、ブリテン異聞帯を確実に滅ぼすために担当した。 しかしサーヴァントの召喚を行った際に「世界を滅ぼせる奴」という指定をした結果モルガンが来てしまったためその目論見は破綻する。彼女の手によりブリテンは異聞帯では無くなったのだ。 その後オリュンポスに行ったベリルはキリシュタリアの「全人類を神にする」という計画を知ってしまい、「そうなればマシュを愛せなくなる」という理由で彼を裏切り殺害。 邪魔者を排除した彼の次の目標は、デミ・サーヴァントたるマシュを守るに、そして愛するに足る力を得ること。という訳で内乱に乗じて亜鈴百種・ウッドワスの胆のようなものをえぐり取り、それを食して自らも彼と同等の存在と化す。ちなみにこれは魂を腐らせる呪術らしく、トリスタンを言いくるめて代行させた。 そしていよいよベリルはマシュに会いに行く。小手調べとばかりにモースと化した人間200人をぶつけ、無垢な彼女らが人殺しをするよう仕向けながら。 だがこれは、ペペロンチーノに(マシュや主人公の代わりに自らの手を汚す形で)阻止され、それどころかモース人間の呪いを受けたペペを殺したベリルは呪いを押し付けられてしまい這う這うの体で逃走した。 しかし彼はここで終わらなかった。戴冠式の日、単独行動で「炎の厄災」を討伐したマシュの前に再び現れ、彼女と駆けつけた主人公に勝負を挑む。が── ベリルは既に致死量の呪いを受けていた。腐り落ちる体を亜鈴の生命力で再生しているような有り様だった。そんな状態でまともに戦えるはずもなく、じきに亜鈴の力も失い、なすすべもなく彼は敗れた。しかしそれでもなお、執念だけでマシュに迫るが── 「あなたの愛は、私には理解できません。」 「きっと、誰にもわからないのです。ベリル・ガット。」 理解不能な愛に生きた彼は、マシュの拒絶を受けて、何とも言えぬ薄い笑みを浮かべながら遂に地に伏せた。 ちなみに型月における魔女とは人類でさえないため、彼も純粋な人間ではなく父親が人間、母親が魔女のハーフである。年齢も400歳以上。 妖精騎士トリスタンの事は、マシュに会うため生きたまま身体と魂が腐って動けなくなるまで利用し尽くしたが、本心から哀れに思っていた様子。 ◆デイビット・ゼム・ヴォイド ILLUST:高橋慶太郎 CV:石川界人 担当異聞帯:黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン ダ・ヴィンチをも認める異常者にして天才。時計塔伝承科を追放された際スカウトされた。担当異聞帯は南米。 一匹狼の性格で誰にも理解されず、誰も理解しようとしない異端の人物。 クリプター内でもキリシュタリアと共に実力者として一目置かれ、推理力や洞察力・直感に優れていて仲間内からもそれを買われて、会議内ではよく彼の意見を頼る者も多い。 曰く「人に出来ない不可能なことすら成し遂げる天才」 確実性・総合能力からリーダーとしてはキリシュタリアの方が相応しいが、彼とはまた異なる方向の天才と称されている。 希望していたサーヴァントはバーサーカー。サーヴァントとのコミュニケーションは不要であり不可能と考えたらしい。 陣営内キャラクター ◇テスカトリポカ アステカ神話における全能神。ケツァル・コアトルと対をなす。 初登場した2部4章時点では詳細不明で、 グランドクラス であることだけが判明していた。 本来は人類全体の為に動く冠位サーヴァントが一個人に力を貸すには冠位であることを破棄しなければならない筈だが、その点を含め謎が多い。 ◇トラロック アステカ神話における雨の神を名乗るサーヴァント。 テスカトリポカを「兄様」と呼ぶ。 ◇イスカリ オセロトルの王として振る舞う少年。 テスカトリポカに忠誠を尽くしている。 異星の使徒 クリプター達の覇権争いを見届ける為に異星の神が派遣したサーヴァント。クラスはアルターエゴ。 同時にクリプターの監視役を兼ねてるようで、不自然な動きを行うと異星の神へ報告することになっているという。 ちなみに彼らの仲は最悪に近い。 項目も参照。 ◆ラスプーチン Fate名物のあの神父の疑似サーヴァント。 最初は半分ラスプーチン、半分神父のような状態だったようだが、現在はラスプーチンの意志はなくなり性格面はほぼ神父そのものになっている。 時速90kmで猛ダッシュしながらRPGを連射してくる。何を言っているのかわからねーとおもうが(ry ◆蘆屋道満 亜種平行世界ではキャスター・リンボと呼ばれていた男。 性格はコヤンスカヤ同様に残忍。インドを気に入って住み着いているらしい。 ◆千子村正 シリーズ原典の主人公を依代とする疑似サーヴァント。亜種平行世界で主人公と武蔵ちゃんに協力した刀鍛冶/セイバー。 しかし、神代巨神海洋アトランティスでは異星の神の使徒・アルターエゴとして登場する。 本人は仕事人気質であり、異星の神からの「仕事」としてラスプーチンとともに幾多の汎人類史陣営を屠る一方で、別の「仕事」でカルデアに力を貸したりする。 ◆タマモヴィッチ・コヤンスカヤ こちらは某狐を思わせる外見をした女性サーヴァント。自称アルターエゴだが、本人の発言から推測するにアサシンでもある様子。そして更にもう一つ… 性格は残忍極まりなく、人間同士を潰し合いで自業自得の破滅に陥れる事に拘り続ける悪女。 しかし一方で「客」に対しては律儀に契約を守り通す義理堅さもある。 クリプター関係者 ◆マシュ・キリエライト 元チームメイト。 爆破事件に巻き込まれたものの彼女はコフィンには搭乗していなかった為にクリプターの一員になることはなかったが、前述の通り元々彼女の本来の所属はAチームである。 Aチームにおいてトップ成績を収めた主席だが、カドックに言わせればチーム内の彼女は備品やサーヴァント召喚の為に使う装置として扱われていたとのこと。挑発じみた発言だったので真実かはわからない...というかオフェリアとペペロンチーノの態度や、カドック自身がマシュに「優しい人」と評されていたことを見るにほぼ間違いなく嘘だが。 彼女に気を遣うメンバーもいたようで、オフェリアやペぺは食事に誘っていたとか。 マシュ本人としては、当時の自分は問われたこと以外には口を開かない人間性に乏しい態度であったらしく、チームメンバーへの理解に欠けていたとして現在の彼女はこの点を反省している。 ◆マリスビリー・アニムスフィア オルガマリーの先代所長だった白髪の若々しい男性。 時計塔のロードの一人で、10年前にキャスターを召喚して冬木の聖杯戦争を勝ち抜いた人物でもある。 キリシュタリアの師であり、ペペロンチーノやヒナコといったAチームのメンバーは彼がカルデアに引き入れた。 謎の人物と対面直後自ら命を絶ったが…… 「既に故人ながらも爆破事件以前からAチームをクリプターと命名している」「キリシュタリアの目的はマリスビリーの描いた空論の実現」「天体科のロードだった彼に対して空想樹が銀河の名を関している」等の点から、 この事態に何らかの形で関わっている可能性が極めて高い。 ◆異星の巫女 「異星の神」に仕える謎の存在。 銀色の人外っぽい女性の見た目をしており、様々な人物の側に現れる。 その姿は状況によって見えたり見えなかったりするようだが、機材などで観測しようとしても、「人間大の空白がそこにある」としか検出できない。 上述のアルターエゴ3体の監視役も兼ねているらしいが、一切表情も変わらず(2部7章終了時点でも目の開閉差分しかない)、言葉もまったく発しないため行動原理やパーソナリティに関しては不明。キリシュタリアのみ彼女とも意思疎通が成立するとされる。 断片的な行動の様子から、どうも「元カルデアの関係者」であるらしきことがうかがえるが……? ペペロンチーノは彼女を「Uちゃん」と呼ぶが、名称の由来については不明。 余談 二部の幕間的に描写されるクリプター同士の会議は、7人で巨大な円卓を囲んで行われる。誰が呼んだか「暗黒円卓会議」。テレワークだとかオンライン会議とも なお円卓自体はキリシュタリアの異聞帯に存在しており、他の異聞帯からは遠隔通信で自分の席に立体映像を投影して参加している模様。 この事態は少なからずクリプターの精神に影響を与えており、爆破前後で性格が多少変化してしまった人物もいる。 また結果的に敵対関係になったものの、本来は主人公とは半数は仲良くできるメンバーがいると評されている(会話と人物評からカドック、オフェリア、ペペロンチーノ、キリシュタリアが有力)。 ちなみに、正月特番のアニメにて話題となった「モニターに映されていた当時Aチームの青と赤の色分け」について、「監督が色分けに意味があると言った」という噂などから多数の推測が生まれたが、実際には監督はそのような事は述べておらずただのデマであり、また前後の動画でこのシーンを見るとモニターに関する色分けではなく画面全体に対する色分け演出であり、実はクリプターが映っていないシーンにおいても色分けがなされている。 そのため、クリプターの何かしらを分類するモノではなかったとみるのが正解だろう。 時計塔の主席を筆頭に、魔眼持ち、経歴不明×2、異常者かつ天才、ヤバいやつ…と、カドックを除けば化物揃いのメンバー。 新章が公開されてその素性が判明するたび、彼らを瀕死に追い込んだ緑のおじさんことレフ・ライノールの株が上がっている。 クリプターの中での三強はキリシュタリア、ぺぺ、デイビット。 聖杯戦争のような戦略形式ならキリシュタリア、何でもありの個人戦闘の純粋な殺し合いならぺぺ、デイビットはなんかよく分からないけどいつの間にか勝っているという。 奈須きのこによると主人公と同条件で人理修復を成し遂げる可能性があるのはキリシュタリアとデイビットの2名。 キリシュタリアとデイビットは人理修復を成し遂げる器の持ち主だが、デイビットは人理修復後に詰む状況に陥り、第ニ部の脅威に耐えられずに終わる。 キリシュタリアならばその脅威にも何とか耐えられるかもしれないが、そもそも彼はクリプターなのでその時点で勝てないことが決まっているので、半分のクリアが限界との事。 カドックは「ワンチャンあるかな……いやないわ(笑)」との事で、彼に人理修復は荷が勝ちすぎているという。 仮に良いところまでは行けても運命力(*1)が少し足りないらしい。 異聞帯のアナスタシアがパートナーになって彼女が頑張ればなんとかなるかもしれないが、クリプターになる前のカドックが彼女を呼べる可能性はないのでそれは叶わぬ夢との事。 残る4人はそれぞれ問題点があるので早急な脱落が関の山とされる。 奈須きのこが担当したクリプターのキャラクター設定で最初に練られたのはキリシュタリア。 そこから後半のぺぺ、ベリル、デイビットが練られ、前半の各章の担当者がカドック、オフェリア、ヒナコの設定を担当した。 また物語半ばで最大の強敵と闘うという点で物語構成は「空の境界」をモチーフにしているようでオリュンポスまでが前半であり、クリプター編のクライマックス。 それ以降が後半に当たり、キリシュタリアが最強だがベリルとデイビットは方向性が異なる理解の範疇にない強さを持って立ちはだかるという。 追記・修正は大令呪(シリウスライト)を行使してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] レフは馬鹿にされてるけどビーストの眷属だしな、節穴だけどスペックだけは高いゾ -- 名無しさん (2018-12-06 14 09 43) 所詮は「異星の神」の掌で踊ってる道化の群れであり、売国奴集団でしかないのが現状…。知らずに踊ってるのか、知ってて従っているのか、はたまた反逆を試みているのか…!! -- 名無しさん (2018-12-06 15 06 52) …ヒナコに聞けば解るんじゃ……下手すると知らなかったりするのか? -- 名無しさん (2018-12-06 15 12 00) 残りの面子にどいつもこいつもきな臭ささしか感じない -- 名無しさん (2018-12-06 15 40 47) ↑↑多分根幹についてはほとんど何も知らないと思う。ヒナコにとっては異聞帯争いも興味無いし、人類滅亡上等だし、地球がエイリアンのものになろうがどうでもいいし… -- 名無しさん (2018-12-06 15 48 21) ペペは少なくともヒナコの素性に気づいてた、南米異聞帯は数ヶ月で消滅危機と色々フラグしかない。特にペペ周り -- 名無しさん (2018-12-06 15 51 07) カドック君周りと比較するとマジで凡人だったんだな… -- 名無しさん (2018-12-06 17 02 36) そりゃカドック拗れるわな…バケモノ魔眼と生物学的にバケモノ、あと神を従えるバケモノじみたヤツに厄ネタの匂いしかしない男2人だし -- 名無しさん (2018-12-06 20 51 28) ペペさん人間か怪しくなってきたな -- 名無しさん (2018-12-06 23 27 34) ↑そしてまたレフの株が上がっていく。 -- 名無しさん (2018-12-07 00 12 04) カドック君を相手にしたときは本当にAチームで人理焼却解決できるのって疑問に思ったが、スペックおかしい連中ばっかりだからマジで解決できそう -- 名無しさん (2018-12-07 02 46 51) Aチームのメンバーが化物揃いでもどの特異点でどのような対応して鯖と縁結んだかで最後の戦局が左右されるから、解決できるかどうかと彼らのスペックはまた少し別だと思う。 -- 名無しさん (2018-12-07 02 52 56) ↑、↑↑多分無理。ゲーティアと戦う前にビーストIVに覚醒したフォウくんに喰われて終わりだと思う -- 名無しさん (2018-12-07 05 13 07) ↑解決はできたかもしれないけど、マシュは絶対助からなかったのとサーヴァントもここまで沢山手を貸してくれなかっただろうね。あとドクターもあんな笑っていけなかっただろうな。 -- 名無しさん (2018-12-07 07 46 01) というかAチーム相手だと流石にあの引きこもりも重い腰を上げるだろうしロンドンで詰むんじゃないかな -- 名無しさん (2018-12-07 08 11 52) そも、ゲーティアは誰でもないただ1人の普遍的な人間が挑んだからこそ人間という種に価値をようやく見出してるようなもんだと思う。極端な話だが、極点の玉座に辿り着いたのがぐっちゃんだったらマジギレしてたと思うぞあいつ -- 名無しさん (2018-12-07 08 41 54) キシュタリアは普通に強いっていか純粋に強敵なんだろうけど、残りの2人が怖いんだよな。 -- 名無しさん (2018-12-07 09 42 22) 次は今んところAチームの中では一番良識もってそうに見えるぺぺが相手かぁ...彼も一癖二癖はあるんだろうなぁ。てか芥ヒナコの件もあるし元所長が直接スカウトって段階でトンでも人物なのはほぼ確定だろうが -- 名無しさん (2018-12-07 19 49 31) 異聞帯の暦(元の年代が不明)、膨張と収縮を繰り返す異聞帯、ムーンセルらしきものと蓮の花…ぺぺ自体はまともそうに見えて異聞帯そのものが中々に異常 -- 名無しさん (2018-12-07 20 19 54) こいつらよりマリスビリーがますますヤバイやつに見えてくる -- 名無しさん (2018-12-07 20 48 59) 瀕死の状態でそのまま死ぬか、世界ぶっ壊して支配者になって生きるか選べって言われて、生きる選択肢選ぶのは間違いではないよね。まあ、こっちも死にたくないから全力で抗うけども -- 名無しさん (2018-12-07 20 59 30) ↑2 うん、マリスビリーがヤバい奴って認識が深まってく・・・ -- 名無し (2018-12-07 22 04 32) ↑生物学上化物の1名を瀕死に追い込むぐらいの爆発を引き起こせるぐらいにはヤバイという… -- 名無しさん (2018-12-07 22 16 04) 当初はリーダー格なのに最後じゃなく5番目、型月の魔術師のエリート(工場長やケイネスとか)は強いんだけどあんましぱっとしないってことあるってことで軽んじられてたけど(自分もその1人)、ストーリー進むにつれてどんどん株が上がってるよねキリシュタリア -- 名無しさん (2018-12-07 22 37 50) そもそも名前からして素性は12月25日生まれのあの人と関係があるという説が・・・>キリシュタリア -- 名無しさん (2018-12-07 23 14 17) 8つあるソラからのラインの最後がマリスビリーなのかな -- 名無しさん (2018-12-08 00 34 52) キシュタリア -- 名無しさん (2018-12-08 01 53 31) は型月のジンクスから外れそうで期待してる -- 名無しさん (2018-12-08 01 53 56) 5章でキリ様に敗北→ブリテンに逃げ込んでキリ様ベリルぐだの三つ巴6章→南米に起死回生の手があると7章→終章でキリ様にリベンジじゃないかって話はよくある。 -- 名無しさん (2018-12-10 07 15 16) 仲良くなれそうなのはカドックかもしれないし、ヒナコ(ただしここはヒナコの本質を誰も知らないかったが故の評)って可能性もありそうよな -- 名無しさん (2018-12-10 18 39 14) 異聞帯前のヒナコは誰とも仲良くしないだろ。ライダー項羽を召喚していたらワンチャンあるけど -- 名無しさん (2018-12-17 10 51 22) いよいよぺぺさんが来る -- 名無しさん (2019-06-04 22 18 58) 異聞帯と戦うぐだが大変と良く聞くが、異聞帯を一人で背負うクリプターも大変だわ -- 名無しさん (2019-06-17 10 58 20) アルターエゴ以外と引っ張るねえ。この様子だと少なくとも6章くらいまでは本格的には戦わなそうだな… -- 名無しさん (2019-06-29 18 47 12) キリシュタリアとデイビットは人理修復可能とか言われたし この二人がやっぱ抜けてるようだね 二部案件は厳しいそうだが -- 名無しさん (2019-10-05 16 54 51) きのこ曰くクリプターがぐだと同じように1部で1人だけ生き残った場合 キリシュタリア:人理修復は出来るがクリプターだから2018年(2部)の途中で詰む デイビット:人理修復は出来るが直後に詰む カドック:最後の最後でギリギリ運命力が足りなくて詰む。異聞帯アナスタシアがいればワンチャンあるが1部だと呼べない 他のメンバー:どっかで折れて詰む らしい -- 名無しさん (2019-10-08 10 34 54) ↑が明かされてからますますピエロ感が…!! -- 名無しさん (2019-10-08 12 21 12) ???「お前らの人類史って醜くないか?」 -- 名無しさん (2019-10-10 23 31 28) かなりヤバそうな雰囲気出てるベリルも無理なのかと思ったけど間違いなく悪性でフォウくんが目覚めちゃうのか -- 名無しさん (2019-10-10 23 54 45) キリ様は正攻法でスマートに、カドックはぐだと大体同じ、デイビットはバグ利用RTAじみたやり方で行くんじゃないかとか言われてるな。 あと「サバフェスでXX助けずに一位取りそう」とか言われてたのは笑う -- 名無しさん (2019-10-11 09 13 36) ↑3 割と本編でもそんなエンドになりそうだよな…… -- 名無しさん (2019-10-14 23 37 43) 人理修復は出来るかも知れないけどあの頭のネジぶっ飛んだイベントクエスト -- 名無しさん (2020-03-05 18 41 41) ↑送信ミス イベクエの数々を超えられるのだろうか…?いやまあ大体はほっとけば消えるとはしても -- 名無しさん (2020-03-05 18 42 41) そもそも、5章でキシュタリアは当然なんだよな。リンボの目的が「異聞帯世界が滅ぶ」ことを目的にしてるから、ベリルとデイビッドの「終わりかけてる異聞帯」は実は本命の激ヤバゾーンであって、カルデア側が考えてる最大手キシュタリアの異聞帯がこの2人を除いて最後に来るのは意図通り。あとは、リンボの空想樹が残ったまま滅んだ異聞帯に何が起こるか次第だけど…多分最大の厄ネタ南米でなにかやらかすんだろうな。 -- 名無しさん (2020-03-13 03 13 36) キリシュタリア達クリプターはそもそも異星の神を「呼ばない事」が目的で結成されてるっぽいし、となるとマリスビリーはむしろ味方な気がしてきた。カルデアスに何かを仕込み、第一の獣の眷属を懐に入れ、マリスビリーが死を選ぶきっかけを作った獅子身中の虫がいる気がするんだが、ともすればそいつがゲーティア(?)の語る『信用できない者』なのかなぁ。直接の黒幕を指してるなら『信用できない』って言い方は婉曲すぎて違和感あるけど -- 名無しさん (2020-04-13 15 25 51) ↑ 「信用できない」という言い方だとキャメロットで、ホームズがロマンを「私は彼を信用していない」と言ったのを思い出すね。ドクターの素性と本心はあの通りだったわけだが -- 名無しさん (2020-04-16 19 27 47) この七人での人理修復が見たかった… -- 名無しさん (2020-04-18 08 59 14) 本編見た後だとキリシュタリアの印象が180度変わるな……こいつならギャグイベも普通にいけるって言うかぐだと同じでぐいぐい行くわ -- 名無しさん (2020-04-18 09 09 10) 初登場時は「こいつらに人理修復できるわけない」「与太イベントで躓く」「フォウ君がビースト化して終わり」だの言われてたけど、今では普通に人理修復できそうな感あるな -- 名無しさん (2020-04-19 07 05 04) ↑人理修復はできるかもしれないが、マシュもフォウくんも幸せな結末は無理だったろうとは思う。 -- 名無しさん (2020-04-30 22 01 01) ベリル・ガットのパートナーとなるサーヴァントはどんなのやら、兄弟!とか言って気安い系かなそれとも堅物か -- 名無しさん (2020-05-09 16 44 35) ↑2「人理修復できたとしても多分マシュは死んだままだよね」は割と2部初期から言われてた記憶 -- 名無しさん (2020-09-30 13 15 44) 異聞帯もついにベリルとデイビットの2つになったから、デイビットがブリテン異聞帯に侵攻するとかなにかしらの動きがありそう -- 名無しさん (2021-07-19 21 28 54) 2部7章にて重大な内容が明かされちゃった…どうなるのやら -- 名無しさん (2023-02-03 20 15 15) 異聞帯レースの意欲と出来る環境2つが揃っていたのはカドック陣営だけだったとは -- 名無しさん (2023-02-12 02 59 57) ぐだーず、ベリル以外のクリプターとはうまくやってけそうなくらい人間性しっかりした人が多かったね -- 名無しさん (2023-02-12 04 31 45) カドックには生き残って欲しいけど大令呪関係で逝きそうで怖い。 -- 名無しさん (2023-02-15 17 19 07) ベリルの召喚クラスはバーサーカーじゃなくてルーラーじゃね? プレイアブルはバーサーカーだったけど名乗りはルーラーだったし -- 名無しさん (2023-02-16 09 29 50) 名前 コメント
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「――報告は、以上です」 直立不動の姿勢で、メイリン=ザラは上官ゲルハルト=ライヒに報告する。 報告した内容はドーベルマンの造反について、だ。 ……しかし、メイリンの予想に反してライヒは眉一つ動かさず、淡々とメイリンに言う。 「予想の範囲内だ。――放っておけ」 これにはメイリンの方が眉を潜めた。 「しかし、それでは規律が保たれません。脱走、軍の私有財産を個人用途で使うなど、言語道断な事です。それを……」 ライヒは先程からずっと、窓の外を眺めている。 庭の風景は情緒溢れていて、見る者の心を和ませるものであったが――ライヒの目にはその様なものは映っていない。 ライヒに見えているものは遠い昔の事でもあり、又は世界の果てで今正に戦いを挑もうとしている者達の顔だった。 しかし、ライヒは目を閉じると――その思惟を振り払う。 「罰する必要も無い。……これは、そういう事だ」 「……仰る意味が解りかねます。一体……」 メイリンの言葉は、正しい。普通の事態であれば。 「『奴等は利用出来る様な存在では無い――』。以前、私が“彼”に言い聞かせた事だ。……その通りだ。アレは――奴等は、人の思惑でどうにかなる存在では無い。その様なもので無ければ、私がこれ程恐れず、また現世はこの様な状況にもなっては居まい。それ故に、彼等への懲罰は必要無い。……君も、知っておくと良いだろう。今回の結末が、どの様になるのかを、な」 ライヒはただ、窓の外を見続ける。 その様にメイリンは何も言う事は出来ず、ただ敬礼して部屋を後にした。 雲一つ無い青空――そして世界は白銀に輝く雪景色。 その中で、雪が多くは降らない場所――高台や水源地帯の近くは多く降る――を選び、ダストは地上最速のローラーダッシュモードでひたすらに疾駆する。 レーダーの監視をAIレイに半ば任せ、ダストを操るシンはモニタに映る世界をじっと見渡していた。 別に興味があるからでは無い、何処から襲われるか解らないこの状況下での生き残る術だ。 《――敵と思われる襲撃者の手口は、徹底している様で徹底していない。生き残りがリヴァイヴまで駆け込めたのもその為だろう。……様々な角度から事態を検証すれば、相手の目的が何かは判断出来る。『我々リヴァイヴの誘き出し』だろう。》 淡々とレイ。 その言い様に、シンはついカッとする思いをぶつけてしまいそうになる。 「俺達をおびき出す為だけに、毎日細々と生きてる村人達を襲ったって言うのか!?」 《手口としては、アリーの街と同じだ。テロリストを潰すには、その支援先を潰せば良い。我々“テロリストグループ”を退治する為だけならば、有用な策と言えるだろう》 「……汚いやり口だ……」 吐き捨てるシンとは対照的に、レイは淡々と言う。 《それが戦争、という事だろう。『最も優秀な軍人とは、敵を多く殺した者』――他に道理は無い。結果的に相手を倒し、平和を呼び込めれば良い。それは、ピースガーディアンにも代表される奴等の変わらないやり口だ》 「…………」 シンとて、様々な戦場を渡り歩き、様々な経験を積んだ人間だ。 だからこそ、レイの言う事も良く解る。 解るのだが――納得出来ない事もある。 人が人を非道だと感じる時。 それは、己の財産を、世界を破壊された時だ。 そういう点で考えれば、どちらにも非が有るのが戦争だ。 相互の違いは、たった一つだけだ――隣人を知る者と、知らぬ者。 それはそのまま“敵か味方か”という事である。 シンが彼等を批判するのは筋が通っては居る。 だが、シン達とても批判されるだけの事はしている。 ……だからこそ、連鎖が起こる――憎しみの連鎖が。 (俺はそれを止めたい――なのに!) そう思うのは、偽善だとは思う。 だが、紛れも無く己の意志であろうと思える。 ……それが、我が儘の様な思いであったとしても。 そんなシンの様子を敏感に察したのか。 《シン、今は余計な事を考えるな。――眼前の事に集中しろ》 レイの言葉に、シンは「ああ、その通りだ」と頷く。 既にナスル村へはかなり近づいている――それはレイの懸念通りなら“そろそろ罠が始まる”頃合いだ。 シンは、武者震いに震える体を、奥歯をしっかりと噛み締める事で鎮めていた。 そんなダストの姿は、既にマーズに発見されていた。 「命知らずも良い所だぜ。たった一機でやって来るとは……」 マーズが我知らず呟く。 ダストのローラーダッシュで生み出される雪の軌跡は、遠くからでも良く視認出来た。 最大望遠をかけると、ダストというMSはしっかりと確認出来る。 そうして見ると、とてもドーベルマンをあそこまで狂気に奔らせたMSとは思えない程、ごく普通のMSでしかない。 確かにあちこち改造されていて、かなりの特性を持ったMSなのだろうが、最新鋭機のドム=クルセイダーに及ぶとはとても思えない。 データを照合し、比較するが性能差は歴然だった。 (楽な仕事だな) だが、マーズは直ぐにその考えを振り払う。 (……いや、油断は禁物だ。アイツを倒すのが俺達の仕事――ならば、完全に遂行するのが軍人ってモンだ……) それはヒルダの教え。 マーズにとって絶対の指標であり、理想の軍人である人の。幾つか年下であるはずのヒルダは、マーズにとっては得難い先達そのものであった。 マーズはヒルダに連絡を取る。 ――“ドム=クルセイダーズ”を集結させる為に。 「――大尉達がまだ街に到着してないってどういう事よ!!」 リヴァイヴ基地の食堂。 室内に響くコニールの怒声が、彼女よりも大きな大人達を震え上がらせる。 伊達に子供の頃からゲリラに身を投じていた訳では無い――下手な大人達より余程頭の回転も速く弁も達者な彼女は、紛れも無くゲリラ集団のリーダーシップを発揮出来る人材の一人であった。 「いや、その……連絡が取れませんで……」 コニールに怒鳴りつけられた髭面の男は、しどろもどろになりながら言う。 怒鳴られているのは彼のせいでは無い――しかし、眼前の耳まで真っ赤にして憤激しているコニールを見れば、何とか矛を収めて欲しいのは人情である。 とはいえ、次の台詞は彼のミスであろう。 ……火薬庫に爆弾を仕掛けて爆発させた様なものだ。 「おそらくは、街の途中にある歓楽街で疲れを癒してるんだろうと……。男のサガですし……」 その台詞の意味する所は、要するにこういう事だ――“皆は色町に繰り出しました”と。 それは全くこの時期の定例行事に他ならず、責められる事では無いだろうが、時と場合が悪すぎた。 しかも最後の一言がコニールの理性に止めを刺さした。 何処かからぶちっと云う音がして――そういう風にその部屋に居た男達には感じられた。 そして、誰かが何か言うよりも早く―― 「こぉの……大ボケ共ぉぉぉ!!」 ごすっ! コニールが手に持っていたマグカップが、必殺の破壊力を伴って男の額に吸い込まれる。 「ごふぁ!」 一瞬の硬直の後、垂直に崩落する髭面の男。 ……哀れではある。 「すげえ、マグカップで脳震盪かよ……」 「余計な一言を……。アイツも馬鹿だな……」 口々に、その様に戦慄するゲリラ達。 しかし、コニールの怒りが収まらずに彼等をきっと見据えると、慌てて敬礼すると「とにかく連絡を続行します!」とか言って退出しようとする。 ……要するに適当な理由で逃げようとしているのである。 しかし、コニールとてそんな事は百も承知である。 「アンタ達、今すぐ大尉達を連れて来な!……連絡が取れないならとっととその足で行って来れば良いでしょうが!!」 火を噴くかの様なコニールの怒声が、部屋中にびりびりと響き渡る。 「りょ、了解であります!」 慌てて男達は先を争う様にそそくさと部屋を出て行く。 ――『二の舞は御免だ』という事だろう。 とはいうものの、仮に大尉達に連絡が取れたとしても、MSが分解整備でもしていたらまず出動は無理だろう。 仮に出られたとしても一体どれぐらい時間がかかるのか。 それぐらいコニールにも分かる。 苛立たしげに爪を噛むが、どうしようもない。 だが、そのの苛立たしい時間もそうは経たなかった。 出て行った男達とすれ違いにあわただしく仮面のリーダー、ロマ=ギリアムが食堂に入ってくる。 彼は急ぎコニールに告げた。 「コニール。今から僕のいう所に行ってくれないか。連絡を取って支援を求める」 「リーダー!戦力のアテがあるんですか!?」 「ああ、ちょっと想定外だったけどね。でも予定通りなら"彼ら"が近くにいるはずだ。僕はこれからすぐに緊急の暗号電文を打つ。だからコニールは今からすぐ"彼ら"のところに飛んで欲しい」 「"彼ら"って……あっ!」 その言葉にコニールはすっかり忘れていたものを思い出した。 これから果たすはずだった自分の任務とも関係している"彼ら"のことを。 「ねー隊長。さっきから通信が入り乱れてて、上手く通話出来ないよ?」 コーカサス州の南部山岳地帯に近い森林地帯に、地上戦観スレイプニールはいた。 しかしブリッジは慌しい様相を見せていた。 CICに設えた通信設備でユーコ、リュシー、シホの三名や他の通信士も、リヴァイヴと連絡を取るべく先程から懸命に作業を行っている。 地上戦艦スレイプニールは既にリヴァイヴのテリトリーまで到着しており、ここから先はリヴァイヴのメンバーしか知らない地下洞穴を通って、基地まで行く事になる。 彼らは裏のツテを使って事前にリヴァイブと打ち合わせをし、ようやくここまで来た。 あとは案内人が来るのを待つばかりで、全て予定通り――と思ったが、どうも様子がおかしい。 確認を取ろうにも向こうはひどく混乱していて、シホ達にはどうにも現状がつかめない。 「……どうにも“通話している”というより“騒いでいるだけ”に聞こえるんですが……どうなさったのでしょうね?」 「あっちはそれ程混乱してるの? おかしいわね、事前の情報では冬の間は特に動かない筈なのに……」 リュシーとシホが愚痴の様な感想を漏らす。 「困ったわね、ここで何時までも立ち往生している訳にはいかないし……」 シホが視界を巡らす。 CICのモニタ――艦内カメラによって映し出される映像に、例によって騒ぎを起こしているジェスとラドルの姿が映っていた。 『だから俺は、色々見せてくれって言ってるだけだろ?』 『……君は軍艦に乗り込んでいる、という意味と理屈が解っているのかね!? 確かに有る程度の艦内での行動は許したがそこら辺のクルーに情報収集しまくるのはどういう事か!?』 『いや、フツーに話をしているだけじゃないか。インタビューだよ、インタビュー』 『それがいかんのだ、それが!!』 CICには丸聞こえの怒鳴り声――もはや聞き慣れてしまったBGM。 「あれ、絶対ラドル司令楽しんでるよね?」 「怒る事が生き甲斐、という方もいらっしゃいますわ。ジェス様は叱りがいの有る方なのでしょうね」 「…………」 何処も彼処も騒ぎばかり。 シホは何処から手を付けたら良いか解らず、頭を抱えた……。 その時、通信士が重大な状況の転換を告げる。 「たった今、リヴァイヴから緊急の暗号電文が入ってきました」 ――ダスト発見。 その報は直ちにドーベルマンにも届けられた。 彼は、ゼクゥドゥヴァーのコクピットルームのハッチを開けたまま、外の風景に見入る。 しかし、彼の見ているのは風景などでは無い――何処か焦点の合わないその眼差しは、何を見ているのか。 ドーベルマンは残り少なくなった葉巻をシガーケースから取り出すと、普段通り咬みちぎり、火を灯す。カチンというジッポーの音が辺りに響き渡ると、深呼吸するかの様に葉巻を吸う。 吐息と共に白煙が吐き出されると、ドーベルマンはその白煙の軌跡に見入っている様であった。 「…………」 何も思わない――何も思えない――ただ、任務の為に。 それはドーベルマンという人間のスタイルであり、理想だ。 そうであるからこそドーベルマンはどれ程非道の任務であろうと淡々と遂行出来る。 ……とはいえ、そこに葛藤が無いのかと問われれば、『無い』とは言えないのも人の性だろう。 葉巻を吸い、吐く――それは言い表せない心の内。 しかし、そうやってドーベルマンはここまで生きてきた。 ……そして、これからも。 何度目かの呼吸の後、ドーベルマンはニヤリと笑っていた。 卑下するでも無い、嘲笑うでも無い、ただ――口の端を歪めて。 「“猟犬”は獲物を巣穴から追い出すのが仕事――狩るのは“猟師”の仕事だ。俺は、高見の見物と洒落込ませて貰うか……」 コクピットのハッチが閉じられる。 そして、一個の“猟犬”と化したゼクゥドゥヴァーは動き出す――ダストと、そして彼の呼び出した三匹の獣達の死闘に呼び寄せられる様に。 雪に光の槍が突き刺さり、爆音が上がる。 ――それは唐突な、しかしその場に居る者達にとっては今か今かと待ちわびた“戦闘開始”の号砲であった。 ダストがその初撃を避けられたのは僥倖と言って良いだろう。 ……如何にシンが全周囲警戒を行っていたとしても、ただ一人での哨戒である。 漏れは出るし、何より疲労が蓄積されていく。 その中できっちりと敵の姿を見極め、初撃を回避して見せたダストは、相手側にシンというパイロットの恐ろしさを見せつける事となった。 ――しかし。 「行くよ、アンタ達!」 ヒルダの声に、恐れは無い。 怯みかけたマーズ、ヘルベルトを叱咤する様にヒルダは鬨の声を上げながら――ダストに突っ込んで行く! (元より、奇襲で片が付くとは思っちゃ居ない!) それは紛れも無い、ヒルダの本心である。 ドーベルマンが恐れ、そしてヒルダ達をも呼び出した“理由”――それが脆弱で有る訳が無い。 「オオオオオッ!」 咆哮――それがヒルダの口から迸る! それは、魔法の言葉。マーズとヘルベルトを牽引しうる――。 「よぉっし! 続くぞ、ヘル!」 「抜かるなよ、マーズ!」 その二人の声を聞き、ヒルダは「フン……」とほくそ笑むと、こう宣言した――。 「まずは様子見だ……。“ジェットストリームアタック”、行くよ!」 ドム=クルセイダーから立て続けに砲火が閃く。 それをシンは、ダストを右に左に忙しなく動かすことで回避する。 視認した敵は三機――それ以外に敵影が無い事を確認しつつ、シンは改めて敵を確認する。 《ドム=クルセイダーか。……余程俺達は世間様の恨みを買っていると見える。仮にもアレは核動力搭載の最新鋭機種だ。ダストでは機動性以外勝負にもならん》 ……シンが確認するまでも無く、レイがさっさとライブラリから敵の情報をチョイスする。 少しシンはかちんと来るが、そんな事言ってる場合でも無いので素直に感謝する。 「了解!」 毎度の事ながら、勝手なAIだ――そんな言葉を飲み込み、シンは回避行動を懸命に行う。 ドゥッ! 至近距離で爆風が上がる。 それに冷や汗を感じながらも、シンは眼前のドム=クルセイダーから目を剃らさない。 ドム=クルセイダーの持つギガランチャーに直撃すれば、ダストなど増加装甲ごと容易く蒸発してしまうだろう。 あれはそれほどの威力を持つ。 核動力機体だからこそ搭載できる連射型大口径ビームバズーカなのである。 ゴオッ! 巨大なビームがその砲口から放たれた。 ダストはするりとそれを避ける。 しかし第二弾、第三弾と続けざまにビームが襲い掛かる。 「ちっ!」 ダストの攻撃の届かない距離から、一方的に撃ちまくってくるドム。 有効射にはそうそうならないが、シンは意識を集中しそれを避け続ける。 「やられっぱなしってのは……!」 更なる砲火を回避し、シンは一瞬の隙を付いてバズーカで応戦した。 だがドムはそれを回避せず、一直線に突っ込んで行く。 シンは訝しむ――が、次の瞬間。 バチィッ! ダストの放った弾体は、ドムの発生させた赤いバリアに遮られて爆発するが――ドム=クルセイダーは無傷なままだ。 「何っ!?」 《スクリーミングニンバス。……要するにバリアだ。触れると痛いぞ》 「……ったく、次から次へと!」 冷静に告げる、レイ。 愚痴を言いながらもきっちりと攻撃を避けるシン。 だんだんとダストとドム三機の距離は近づいていく。 ――その最中、不意にシンはドム達の動きの有り様に気が付いていた。 「……ジェットストリームアタックか!」 シンは、この動きを知っていた。 ――というか、大尉達の“ライトニングフォーメーション”は、そもそも“ジェットストリームアタック”を元にして作られたものだ。 前衛の動きを囮、或いは盾として中堅が支援射を行いつつ、後衛が攻撃の本命となる――それがジェットストリームアタックというものだ。 勿論前衛、中堅が相手を倒しても全く問題は無い――この戦陣の目的は『確実に相手に攻撃を行う』という目的の元に作り上げられた布陣だからである。 ジェットストリームアタックに比べるとライトニングフォーメーションは防御的意味合いが強いが、方法論としては同じものだ。それ故に、シンにはこの布陣を破る方法も理解出来る。 「……ワンパターンで、勝てる程甘くはない!」 シンは唐突にダストを急停止――そして全速で後退させる! 所謂バック走行という奴だ。 ダストとドムの距離は着実に近づく――が、相互の距離の縮まるまでの時間は確実に延長される。 《どうする気だ? どの道追いつかれるぞ》 「良いから黙って見てろ!」 シンは自信満々だ。 レイは《なら、好きにしろ》と投げやりに言う。 とはいえシンを信用していない、という訳では無いのだろうが。 砲火と爆音が轟く中、シンは待っていた――ダストとドムの距離がシンの望む距離になる時を。 「……後退するだと?」 ヒルダは訝しむ。 正面をこちらに向けたまま逆走するダストは、如何にも不自然な動きだ。 距離を取るにしても取りづらく、一時撤退するにもやりずらい。 そもそも、あれだけの機動性があるのなら逃げに徹すれば如何にドム=クルセイダーであろうとなかなか追いつけないだろう。 そうしないのは……。 「やる気、だと言う事だな」 ヒルダはニヤリと笑う。 奴は、おそらくジェットストリームアタックを破る方策を知っている。 ――ならば、こちらも打つ手は有る。 「マーズ、ヘルベルト。おそらく奴はお前等を狙ってくる。射撃はするな――何としても防げ。良いな」 『アイ、サー!』 マーズとヘルベルトの唱和。 ヒルダとて、相手の狙いは殆どカンである。 しかし、自信はあった――そもそも己が狙われても避ける自信。 もう一つは、『自分がもし敵だったら』という思考の行方が理解出来るのだ――あの日、カナード=パルスに辛酸を舐めされられたその日から。 (破れるのなら、破ってみな。……そこからが、お前を地獄に叩き落とす為のスタートラインになるのさ……) 相互の距離は近づく――ヒルダ達も、シンも望んだ通り。 ……そして、シンが動く! シンが待っていたもの――それは“一足の距離”というものだ。 剣道等で良く使われる言葉だが、要は“一瞬の間で攻撃範囲まで詰められる距離”である。 遠距離攻撃を持つ両陣営にとって、接触距離まで近づくのは基本的には得策では無い――が、相互が高速移動可能機体なので被弾率は驚く程低くなる。 ラッキーヒットを祈るしかないのだ。 その為、高速移動可能機体はその持ち前の速度を生かして“攻撃が絶対に命中する距離”まで一気に肉薄し、攻勢を掛ける事が有効となる。 そうした行為の総称は“一撃離脱”――古今の戦場で使われてきた王道の戦術だ。 シンは敢えて後退する事で相手との距離を測り、そして相手のスピードを一定以上にさせ、更にダストのピーキーな性能から生み出される瞬間速度を直感的に理解し、“一足の距離”を割り出していた。 先頭のヒルダの駆るドム=クルセイダーに即座に攻撃出来る距離を。 シンはシールドを装備した左腕部を目立たぬ様に動かし、その手にビームライフルを握らせる。 右手にバズーカ、左手にビームライフル――それがシンのジェットストリームアタック破り。 連べ打ちにされる――しかし、如何に連射の聞くギガランチャーとて、斉射の後には若干の間がある。 そしてその時――シンは動いた! 後退していたダストをいきなり前進にギアチェンジ、更に瞬間最速を出せる様にローラーに滅茶苦茶な負荷をを掛けながら最高速度にシフト! ほんの一瞬――それだけでシンとドム=クルセイダーの距離は肉薄した。 ヒルダ機が反応してギガランチャーを放つが、ダストは加速したまま射線を見切り、それを避ける。 そして、シンは初めからの予定通り――先頭のヒルダ機にバズーカを至近距離から叩き込む! 「……至近射撃かっ!」 ゴアッ! しかし――それはヒルダ機も予想していた。 手首のソリドゥス・フルゴールを展開させ、それを防ぐ。共に爆圧を受け、怯む――だが、ダストは止まらない! ヒルダ機の機影。 そしてバズーカから生み出される爆音と爆煙。 それは後ろから付いてきているマーズ、ヘルベルトの――視界を奪う事はないが――注意を引くには十分なものだ。 その狭間を縫うかの如く、ダストはヒルダ機の側を駆け抜ける様に動き、最も後列に居たヘルベルトの機体にビームライフルを撃ち込む! 「チィッ!」 ヘルベルトは事前にヒルダから知らされていたからこそ、それの防御には間に合った。 しかし、完全では無かった――発振されたソリドゥス・フルゴールの合間を縫う様にビームが撃ち込まれる。ビームライフルの一撃はヘルベルト機の肩に被弾し、爆発。 装備した近接機関砲が破壊された。 そのままダストはドム達の真横を駆け抜け、一気に後方まで出た。 一方向からの強襲に対しては、カウンターによる強襲返し。 ……これが、シン独自の“ジェットストリームアタック破り”だったのだ。 「……チッ。一機位は屠りたかったんだがな」 シンはしかし、余裕の表情で言う。 こういうチームプレイを得意とする相手と戦う時の鉄則は、“相手にチームプレイをさせない事”だ。 そしてその方策は、相手のチームプレイの自信を崩壊させる事である。 それ故、シンは深追いはしなかった――相手の実力を正確に計り、そして余裕を見せる為に。 相手がチームプレイに絶対の自信を持っていれば居る程、心理効果は計り知れないものとなる。 それ故に、シンは余裕を持てるのだ。 《シンにしては意外な程、洗練された戦闘だ。……大尉に習ったな?》 淡々とレイ。 何処か悔しそうではある――つくづく変わったAIだ。 「そうズバリ真実を言うなよ。……少しは煽てるって事はしないのか?」 《努力してみよう――見事でございます、シン様。さすがですね》 「……悪かった、止めてくれ。俺が悪かった……」 棒読みまで使いこなせるAIに、大尉とて有効な戦術は立てられないだろう――そんな風にシンは納得(?)する。 背後では、ドム三機が動きを見せていた。 ――こちらを追う構えだ。それに対し、シンもダストを反転させる。 「来いよ、きりきり舞いさせてやるぜ……!」 シンはちろりと舌なめずりをする。その様は正に獲物を目前に捉えた獣の様相であった。 「……まあ、予想通りって所だね」 シンの予想に反して、ヒルダは冷然としていた。 確かに、その根底にはジェットストリームアタックを破られた悔しさもある――が、既に一度破られた布陣だ。もう一度有り得る事は、既に覚悟していたが。 ――しかもその破り方も同じカウンターでの強襲とは。 クックックッと内心苦笑で溢れる。が、同時に闘志も湧き上がってくる。 相手にとって不足はない――と。 「相当な腕前のパイロットだ、シン=アスカ――伊達に前の対戦でのトップエースの一人って訳じゃないって事か……。しかし――」 『対策があるのかい? 姉御』 『ヘル、何言ってるんだ。“まずは様子見”って言ってたろ? ……ここからさ、勝負は』 口々にマーズとヘルベルト。 それは不安の裏返しだと、ヒルダは推察する。 だからこそ、ヒルダは決して慌てない――慌てる訳にはいかない。 それは、この部隊の崩壊を意味するからだ。 「相応の実力――申し分無いね。……あれをやるよ。“トライ・シフト”<試しの戦陣>行くよ!」 『アイ、サー!』 ヒルダの鋭い一喝が、再び部隊を動かす。眼前の敵、ダストを屠る為に。 ドム=クルセイダーが再び動きだす――しかしそれは先程と全く変わった様子にはシンには見えなかった。 「愚直に続けるつもりか? 単純なのか、馬鹿なのか……」 (――それとも誘いか?) シンは、様々な可能性を考える。 危険予知、それはパイロットに最も求められるスキルだ。 それを総動員するが、今一つ相手の意図が読めない。 ――しかし、 《迷うのは兵家の常。そして時として思い切りの良い者が勝利者となる。……迷いとは、“何もしない”と同義だ》 「……解ってる」 こんな時に頼るのは――誰でも無い、己自身だ。様々な戦場を駆け抜け、幾度もの死線を越えてきた己自身だ。それに突き動かされる様に、シンはダストを前進させる。 「――進まなきゃ、進めない!」 それしか出来ない――そんな自分であると思えるから。それ故に、シンは突き進む! ――それは、先程までと全く同じ展開だった。 ダストが距離を取り、後を追うドム隊がギガランチャーで牽制しつつ徐々に肉薄。 対するダストも適度にバズーカで牽制しつつ、“一足の距離”を見定める。 そして、ダストが動く瞬間――展開は全く別のものとなる! 「なにぃっ!?」 スクリーミングニンバス――その出力を最大に維持しつつ、それをまるでぶつけ合わせるかの様にドム=クルセイダーが三機で壁を創る! 慌てて方向転換をし、離脱を図るダスト。 しかし、ドム達の狙いは体当たりでは無かった――ダストを怯ませ、動きを止める――その為の体当たりだったのだ。 一瞬の後、シンは理解する。 ……これは、新たなる戦陣、チームプレイに寄るものだと。 「こいつは……!」 三機のドム=クルセイダーはそのまま散開、ダストを取り囲んだ。 ダストを中央に位置する、正三角形の布陣に――。 それは、ダストがどちらの方向に動こうとも二機を相手にしなければならない布陣だ。 《包囲陣形――下手に動くと、状況は悪化するぞ。相手の動きに併せて突破しろ》 レイはそう言うが――シンには理解出来る。 この相手が、生半可な腕前でこの布陣を構築していない、という事が。 三角形の外周までの距離は、かなりある。 丁度ダストの“一足の距離”位。 ……その距離を取っているという事は、きちんとこちらの戦力を把握している、という事だ。 一瞬、ダストを停滞させ、その空白を縫っての完全包囲――。 「……こいつは骨が折れそうだ」 “トライ・シフト”――その威力が、シンに牙を剥く!
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ハムモル:ハムスター&モルモット スナデグ:スナネズミ&デグー うさぎは2人で3匹を世話してください。 朝チェック:a.m.6 00 ~ a.m.10 30
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編集議論スレ 編集について 基本的プラグイン 見出し1見出し2見出し3 戦国Wiki内のページとリンクする テーブルの書き方縦に繋げる場合 横に繋げる場合 セル内の左揃え、中央揃え、右揃え 文字サイズ、文字色、背景色 太文字にするテーブル内リンクの文字を太文字にすることは以下のように入力します セル内での改行 ルビをふる 特定の文字や行を隠すプラグイン行を隠す 文字を隠す 目次を表示するプラグイン テンプレート個別武将ページテンプレート 個別計略ページテンプレート 個別イラストレーターページテンプレート 群雄伝テンプレート第一話 編集議論スレ 戦国大戦外部板 戦国大戦Wiki編集議論スレ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/51675/1292383836/l50 編集について 編集法について思いついたことや基本的なことをどうぞ。 基本的プラグイン 他のwikiからのコピペですが編集の参考にどうぞ *見出し1 **見出し2 ***見出し3 -項目1 --項目2 ---項目3 と入力すると、 見出し1 見出し2 見出し3 項目1項目2項目3 となります。 戦国Wiki内のページとリンクする [[編集について]] 編集について リンク先のページ名は正確に入力してください。Wiki内で該当ページが見当たらない場合、リンク表示に?が付きます(デッドリンク)。 [[任意の文字列 リンク先のページ名]] 任意の文字列を、特定ページのリンクにすることも可能です。 テーブルの書き方 表を入力するには 行頭を「|」ではじめて「|」で区切ります。 | の記号はシフトキーを押しながら、キーボードの右上の方にある「¥」マークのキーを押すことで、入力できます。 |A1|B1|C1| |A2|B2|C2| |A3|B3|C3| A1 B1 C1 A2 B2 C2 A3 B3 C3 縦に繋げる場合 |A1|B1|C1| |~|B2|C2| |~|B3|C3| A1 B1 C1 B2 C2 B3 C3 横に繋げる場合 | | |C1| |A2|B2|C2| |A3|B3|C3| C1 A2 B2 C2 A3 B3 C3 セル内の左揃え、中央揃え、右揃え 左揃えにする場合には、先頭に「LEFT 」をつけます。 中央揃えにする場合には、先頭に「CENTER 」をつけます。 右揃えにする場合には、先頭に「RIGHT 」をつけます。 |LEFT aaa|CENTER bbb|RIGHT ccc| |aaaaaaaaa|bbbbbbbbb|ccccccccc| |aaaaaaaaa|bbbbbbbbb|ccccccccc| aaa bbb ccc aaaaaaaaa bbbbbbbbb ccccccccc aaaaaaaaa bbbbbbbbb ccccccccc 文字サイズ、文字色、背景色 文字サイズを指定するには、先頭に「SIZE(文字サイズ) 」をつけます。 文字色を指定するには、先頭に「COLOR(カラーコード) 」をつけます。 背景色を指定するには、先頭に「BGCOLOR(カラーコード) 」をつけます。 |SIZE(20) 文字のサイズを20pxにする| |COLOR(red) 文字色を赤(red)にする| |BGCOLOR(yellow) 背景色を黄色(yellow)にする| |BGCOLOR(#000) COLOR(#fff) 背景色を黒(#000)に、文字色を白(#fff)にする| 文字のサイズを20pxにする 文字色を赤(red)にする 背景色を黄色(yellow)にする 背景色を黒(#000)に、文字色を白(#fff)にする 太文字にする bold(){太い文字と通常文字の比較} 太い文字と通常文字の比較太い文字と通常文字の比較 テーブル内リンクの文字を太文字にすることは以下のように入力します | bold(){[[あああ 編集について]]}|[[通常の太さでリンク 編集について]]| | bold(){[[えええ 編集について]]}| bold(){[[編集について]]}| あああ 通常の太さでリンク えええ 編集について セル内での改行 セル内での改行には、改行プラグインを使います。 pukiwikiでの改行は「 br」ですが、@wikiの改行法は br() です。()をお忘れずに。 |aaa br()aaa|bbb|ccc| |aaa|bbb|ccc| |aaa|bbb|ccc| aaaaaa bbb ccc aaa bbb ccc aaa bbb ccc ルビをふる ruby(らいとにんぐ・どらごん){竜閃覇} 宴政宗の計略名は竜閃覇(らいとにんぐ・どらごん) ~全部盛り。 表組みその1 竜閃覇(らいとにんぐ・どらごん) 三葵躍進(さんきやくしん) でんこうせっかのさいはいデンコウセッカノサイハイ電光石火の采配 戦姫の檄雷 掛かれ掛かれぃ!! 「 XXX{文字列}」は複数個重複して使えます 三葵躍進部分参照。 特定の文字や行を隠すプラグイン 行を隠す #region(close,ボタン横に文字) -リスト1 -リスト2 -リスト3 #endregion +ボタン横に文字 リスト1 リスト2 リスト3 +応用編 こんなプラグインもあります。 ※上手く見れない場合はF5とかリロードとか。 #marquee(任意の文字列) 任意の文字列 戦国Wikiには遊び心が足りない!!! 戦国Wikiには遊び心が足りない!!! 文字を隠す openclose2(){ここにテキスト} 表示 ここにテキスト 「表示」のところを押せば表示されます。 openclose2(show=任意の文字列){ここにテキスト} R吉川元春の突撃台詞は 蹴散らせ! =ケツ出せ!! と発音している。 編集について、雑談や質問をしたい場合は コチラ 【編集する人向け】戦国Wiki雑談・質問スレ 目次を表示するプラグイン #contents() と入力すると同じページの「見出し(*)」に対する「目次」を作成することができます。 テンプレート 個別武将ページテンプレート |武将名|SIZE(10) よみがな|二つ名| |~|C名前|武将説明| |出身地|国|~| |コスト|0.0|~| |兵種|鉄砲隊|~| |能力|武力0 統率0|~| |特技||~| |計略|計略名|計略説明| |~|必要士気1|~| | | |Illustration イラストレーター名| 武将名 よみがな 二つ名 C名前 武将説明 出身地 国 コスト 0.0 兵種 鉄砲隊 能力 武力0 統率0 特技 計略 計略名 計略説明 必要士気1 Illustration イラストレーター名 個別計略ページテンプレート |CENTER SIZE(12) 所持武将|CENTER SIZE(12) 武将名|SIZE(12) (画像)|c |必要士気|?|~| |効果時間|統率時間 統率短時間 統率長時間 一瞬 撤退するまで|~| |計略内容|計略説明|~| |詳細|武力+?、統率力+?、移動速度+??%、兵力+??%、効果時間0.0c (2.00A)|~| |用法|・・|~| |対処法|・・|~| 所持武将 武将名 (画像) 必要士気 ? 効果時間 統率時間 統率短時間 統率長時間 一瞬 撤退するまで 計略内容 計略説明 詳細 武力+?、統率力+?、移動速度+??%、兵力+??%、効果時間0.0c (2.00A) 用法 ・・ 対処法 ・・ 個別イラストレーターページテンプレート *名前(よみがな) 解説 *本作以外の主なお仕事 -代表作など *公式サイト 公式のサイトがあればリンクを。なければ割愛 *Ver1.0でのイラスト担当 -武将名 *Ver1.1でのイラスト担当 -武将名 *Ver1.2でのイラスト担当 -武将名 *Ver2.0でのイラスト担当 -武将名 群雄伝テンプレート ***第一話 - - -軍 ||||CENTER |CENTER |CENTER ||||c |易|No|武将名|兵種|武力|統率力|特技|計略|難|h |○||||||||| |○||||||||| |○||||||||| |○||||||||| |-||||||||| |-||||||||| -イベント一覧 |No|参加武将|発生条件|効果|備考|h |1|||-|-| |2|||-|-| |3|||-|-| |4|||-|-| |5|||-|-| |6|||-|-| |7|||-|-| |8|||-|-| |9|||-|-| |10|||-|-| |11|||-|-| | | | | |イベントコンプ必要武将| | | | | || 詳細 - 第一話 軍 易 No 武将名 兵種 武力 統率力 特技 計略 難 ○ ○ ○ ○ - - イベント一覧 No 参加武将 発生条件 効果 備考 1 - - 2 - - 3 - - 4 - - 5 - - 6 - - 7 - - 8 - - 9 - - 10 - - 11 - - イベントコンプ必要武将 詳細
https://w.atwiki.jp/nybbas/pages/605.html
クラスチェンジ条件 アラインメント…N、装備…カラドボルグ、HP…50000以上、STR…NT、VIT…NT、HIT…ACE以上、熟練度…NT+300以上 補正…攻+5 防+2 避-1 命-1 ダニカ神がカオスゲートに配した騎士。神に創られた者であり、ただ使命の為に剣を振う。 中Nで成功 本鯖より防+1 (名無し)
https://w.atwiki.jp/wikiinfo/pages/30.html
ウイルス「kava」の亜種である『 REVO (revo.exe) 』が流行っています。 主な感染源は、USBメモリーキーからで、USBメモリーキーを差し込んだ際の、オートラン(自動再生)により感染します。 少し前までは、ウイルス対策ソフトでは検出されませんでしたが、現在では各ウィルス対策ソフトでも検出され、駆除されるようになっています。 それでも心配な方は、オートラン(自動再生)させなければ感染しませんので、「Shift」を押したまま、USBメモリーを差し込んでください。 これで、オートラン(自動再生)しませんので、感染の危険性は少なくなります。 以下に、 感染の症状と、駆除方法の1例、対策を記載します。 【 感染の症状 】 インターネットに繋ごうとすると 「ページが開けません」と表示される インターネットに接続する速度が異常に遅い メールの添付ファイルが開けない マイコンピュータでHDドライブが開けない フォルダオプションの詳細設定で 隠しフォルダの表示設定をしても表示されない ※ 感染しているかどうかを調べるには、 1.「スタート」をクリックしスタートメニューを表示します。 2.「マイドキュメント」をクリックし、【マイドキュメント】画面を開きます。 3. メニューバーの「ツール」をクリックします。 4.「フォルダオプション」をクリックし、【フォルダオプション】画面が表示されます。 5.「表示」タブをクリックします。 6. 詳細設定「ファイルとフォルダの表示」の「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックを入れます。 (デフォルトでは、「隠しファイルおよび隠しフォルダを表示しない」がチェックされています。) 最後に、「適応」をクリック後「OK」をクリックし、【フォルダオプション】画面が閉じます。 上記の、1.から6.までの作業を行い、 詳細設定「ファイルとフォルダの表示」の「すべてのファイルとフォルダを表示する」にチェックが入ったままであることを確認してください。 チェックがデフォルトに戻っている場合(「隠しファイルおよび隠しフォルダを表示しない」にチェックがある場合)は、感染していると考えられます。 【 駆除方法 】 ※ レジストリを操作しますので、知識のある方のみ自己責任において作業をして下さい。 レジストリ操作の経験が無い方、PC操作に不慣れな方は、ウイルス対策ソフトでの駆除をお勧めします。 まず、ネットワーク接続(無線LANも含めて)をすべて遮断してください。 1. マイコンピュータを右クリックしてプロパティをクリックします。 2. システム復元のタブをクリックして「システム復元を無効にする」をチェックしOKをクリックします。 3.インターネットエクスプローラーを開いて「ツール」から「インターネットオプション」をクリックします。 4.「全般」タブの「インターネット一時ファイル」から「ファイルの削除」をクリックし、ポップアップから「すべてのオフラインコンテンツを削除する」にチェックを入れてOKをクリックします。 5. インターネットエクスプローラーを閉じます。 6. 下記手順で「msconfig」を起動します。 7. ウィンドウズキーを押しながら「R」キーを押します>ファイル名を指定して実行に「msconfig」を入れて。OKします。 8.「mscofig」が起動したら、下記手順でセーフモードで再起動します。 9.「スタートアップ」タブをクリックして中にkavo,mmvo,tavo,revoなどがあったらチェックをはずします。 10.「BOOT.INI」タブをクリックし、/SAFEBOOTにチェック → OK → 再起動します。 11.再起動したらセーフモードで作業を続けるか確認する画面が出ますので「はい」をクリックします。 12. セーフモードの画面になったらウィンドウズキーを押しながら「R」キーを押します>ファイル名を指定して実行に「regedit」を入れてOKします。 13. 下記の2個のレジストリの値を全て「1」に変更してください。 HKEY_CURRENT_USER>Software>Microsoft>Windows>CurrentVersion>Explorer>Advanced の"Hidden"と"ShowSuperHidden" HKEY_LOCAL_MACHINE>SOFTWARE>Microsoft>Windows>CurrentVersion>Explorer>Advanced>Folder>Hidden>SHOWALL の"CheckedValue" 14. レジストリエディタを閉じます。 15. スタートをクリック、「すべてのプログラム」の中の「アクセサリ」から、「エクスプローラ」をクリックします。 16. アドレスに「c 」を入れます。この時マイコンピュータに触らないでください、レジストリが元に戻ってしまいます。また、ほかにドライブが有る場合はそちらも同様に以下のチェックをしてください。 17. 一度ディレクトリに入ってから戻ると隠しファイルが表示されます。詳細表示にして下記のファイルがないか探し出し全て削除してください。但し、これらのファイル以外のファイル名が新たに生成される可能性もあります。削除はシフトキーを押しながら「DEL」キーで削除してください。 C \\autorun.inf C \o6mhfog.com C \q83iwmgf.bat C \t2yev.com C \uvg.com C \8e9gmih.bat C \Windows\Prefetch\O6MHFOG.BAT-"*".pf C \Windows\Prefetch\Q83IWMGF.BAT-"*".pf C \Windows\Prefetch\UU.EXE-"*".pf C \Windows\Prefetch\8E9GMIH.BAT-"*".pf 以下にあります"%System%" はシステムフォルダーです。 OSにより異なりますが、通常は下記のようになります。 C \Windows\System(Windows 98 と ME) C \WINNT\System32(Windows NT と 2000) C \Windows\System32(Windows XP と Server 2003) 使用されている OSが『Windows XP』または『Server 2003』の場合は、"%System%" の文面を「C \Windows\System32」に読み替えて下さい。 "%System%\\\kava.exe"場合、C \Windows\System32\\kava.exe と読み替えます。 この読み替えたファイルを(15)で起動したエクスプローラにより存在を確認し、あった場合には、該当ファイルを選択した状態で「Shift」キーを押しながら、 【DEL(Delete)】キーを押して、ファイルを 削除します。 ※「Shift」キーを押さずに削除すると、『ごみ箱』へ移動するだけとなり、ウィルスファイルの物理的な削除がされませんので、注意が必要です。 "%System%\\\\kava.exe" "%System%\kavo.exe" "%System%\kavo0.dll" "%System%\kavo1.dll" "%System%\kavo2.dll" "%System%\mmvo.exe" "%System%\mmvo0.dll" "%System%\mmvo1.dll" "%System%\revo.exe" "%System%\revo0.dll" "%System%\revo1.dll" ※ エクスプローラの「アドレス」の入力欄には、「c \\autorun.inf」などを入力しないで下さい。入力すると、ウィルスが起動してしまいます。 18. 削除が終わったら、ウィンドウズキーを押しながら「R」キーを押します>ファイル名を指定して実行に「regedit」を入れてOKします。 19.「編集」の「検索」でkava、kavo、mmvo、revoを検索して単独のキーワードになっている部分を右クリックして削除します。F3キーを利用して検索するとスムーズです。 20. レジストリエディタを閉じます。 21. ウィンドウズキーを押しながら「R」キーを押します>ファイル名を指定して実行に「msconfig」を入れて「OK」します。 22.「mscofig」が起動したら、下記手順で通常モードで再起動します。 23.「BOOT.INI」タブをクリックし、/SAFEBOOT(F)にチェックをはずす>OK>再起動します。 24. システム構成ユーティリティのポップアップが出るので、チェックしてOKします。 25. 起動したらエクスプローラーでフォルダを開き、「ツール」の「フォルダオプション」の「表示」タブを選択します。 26.「ファイルとフォルダの表示」の「すべてのファイルとフォルダを表示する」を選択して、「OK」で閉じます。 27. 再度、同じことをして「ファイルとフォルダの表示」が「隠しファイル~」にチェックが変わっていないことを確認します。 以上で、駆除が完了します。 【 対策 】 防御のためにファイルを1つ作って、c などルートに「autorun.inf」という名前で保存します。 InternetExplorer の場合、 文中の「autorun.inf」を右クリックし、表示されたサブメニューより「対象をファイルに保存」を選択します。 『名前を付けて保存』の画面が表示されますので、「保存する場所」を「C 」に指定します。 『名前を付けて保存』の画面で「保存」ボタンをクリックするとダウンロードは終了して、「autorun.inf」は、C に保存されます。 このファイルがあることで次に感染しそうになると「ファイルが既に存在します」というメッセージが出ますので、「いいえ」を選択して下さい。 参考「http //www.cyber-concierge.co.jp/pc_tama/other/revo.html」
https://w.atwiki.jp/imasara_game/pages/85.html
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