約 3,621,404 件
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/2984.html
【元ネタ】史実、Fate/Grand Order上の設定 【CLASS】アヴェンジャー 【マスター】 【真名】ジャン=バティスト・クレベール 【性別】男性 【身長・体重】186cm・91kg 【属性】中立・悪 【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷C 魔力B 幸運- 宝具B 【クラス別スキル】 復讐者:D 復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。 周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情はただちにアヴェンジャーの力へと変わる。 彼は“帰郷”をすでに果たしているが、未だナポレオンへの憎悪は拭い切れない。 忘却補正:C+ クリティカル攻撃のダメージ値が他サーヴァントより高い。 ナポレオンのことを引き合いに出すと、まるで「狂化」を付与したかのように人が変わる。 自己回復(魔力):D 復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。魔力を微量ながら毎ターン回復する。 【固有スキル】 名声の渇望:A ひたすら自己中心的に、自分のしたいことに才能を発揮することができる気質。 彼の判断を必要以上に阻害しない限り、LUC以外のあらゆる判定の成功率が上昇するが、 締め付けを強くすればするほど判定の成功率が減少する。 戦線維持:C 戦闘続行を戦術的分野に限定したスキル。 指揮する兵全体に漂う負のムードを払拭し、終わりの見えない戦闘でも士気を下げずに戦い抜き、生き残る。 兵を鼓舞し、不満を和らげる低ランクの“扇動”スキルも複合されている。 蔵知の司書:B+ その身に取り込んだ怨霊を使い潰して行う智慧の分散処理。 引きずり出して喰らうことで、その怨霊が過去に知覚した知識、情報、技能を明確に記憶に再現できる。 “現地調達”も可能だが、サーヴァントはその限りではない。 【宝具】 『地獄へ通ずる地獄からの帰路(カダーヴル・シャート・ディフ)』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:100人 地上の苦しみ総てが集う、負の感情をごった煮にした地獄の監獄塔、 その地獄に、死後に収監されたアヴェンジャーは、その地の怨念に曝され、取り込まれたが、 それでも彼はその怨念をある程度御しており、サーヴァントとしてのクレベールは事実上の魔人と化している。 「魔人」クレベールは、怨念を魔力放出のように使用することができる他、 体表にこびり付いた怨霊を剥がして喰らうことで“蔵知の司書”スキルを使用することが可能となる。 ただし、ある程度「しか」御せていないことを忘れてはならない。 忘れた瞬間、または復讐心を消失した瞬間、クレベールはシャトー・ディフの怨念に取り込まれ自壊するだろう。 【解説】 フランス革命期の軍人。 アルザス地方のストラスブールに生まれ、立地ゆえに一時はバイエルン選帝侯領軍に出仕し、 バイエルン継承戦争にも連隊長として、参加していた。 フランス革命期にはフランス軍に転身し、経歴故にすぐに出世してそのままドイツ方面戦線で戦った。 ヴァンデの反乱には、革命軍司令官の一人として鎮圧にあたり活躍するが、名声の大部分はオッシュやマルソーなどに持っていかれた。 その後ナポレオンに誘われてエジプト遠征の司令官の一人に名を連ね、その地で八面六臂の活躍をするが、 本国の危機を悟ったナポレオンはひそかに戦線離脱。クレベールは疲弊しつつある遠征軍を押し付けられる形で指揮権を譲渡されることとなる。 それでもクレベールは断絶した補給線、ペストの流行、現地人の攻撃という最悪な条件下でよく戦ったが、 とうとう彼は1800年6月14日に、クルド人テロリストのソレマン・アル=ハラビによって暗殺される。 ちなみに友人でもあるドゼーも1800年の同日にマレンゴ会戦で戦死している。 彼は死後、本土に送還されたが、その遺骸が共和主義者の象徴となることを恐れたナポレオンによって シャトー・ディフへと置かれることとなった。彼が故郷のストラスブールに帰るのは王政復古や百日天下のさらに後のこととなる。 【特記妄想】 本来の属性は中立・善。ただしアマデウス、ホームズのような「クズ」と呼ばれるタイプの中立・善である。 ナポレオンは彼のことをドゼーの次点で、ランヌ以上と評し、その将才・行政手腕を激賞したが、 人格面では態度の不作法さや享楽主義(そして高身長と容姿の良さ)を批判する言葉を多く残している。
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/649.html
【元ネタ】アイヌ民族伝承 【CLASS】アサシン 【マスター】 【真名】シトナイ 【性別】女性 【身長・体重】150cm・39kg 【属性】秩序・善 【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷B 魔力D 幸運A 宝具B 【クラス別スキル】 気配遮断:A サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。 【固有スキル】 直感:C 戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。 敵の攻撃を初見でもある程度は予見することができる。 単独行動:C マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。 【宝具】 『月吼猟犬(セタ・トケ)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:5~30 最大捕捉:1人 大蛇退治に向かう際、父より与えられた猟犬。 元々は狼神(ホルケウカムイ)であり、崇めたてられていた。 敵の弱点を自動的に察知し、命中するまで延々と追尾し続ける。 相手が攻撃を回避するたびに速度が強化され、命中するまで際限なく上昇する。 必ず弱点に食らいつき、そのまま離れずに喰らい続けるため、 相手に継続的に大ダメージを与えることができる。 その牙は凄まじく強靭で、竜種の肉体であっても容易く噛み貫けるほどである。 【Weapon】 『無銘・小刀』 父より貸し与えられた、切れ味の鋭い小刀。 【解説】 ある集落の山に白竜が住み着いた。初めは獣肉を捧げる事で満足していた白竜だが ある晩、集長の夢に現れ14~6才の処女を食わせろと言ってきた それから毎年くじ引きで村の少女たちを捧げ事になる。それから9年後 美しく成長した集長の娘シトナイは自ら自分が行くと言い出す 止める集長に飼い犬と小刀(マキリ)を借りると、ある満月の晩山へ向かう 白竜は体長25m胴回り5mに達する巨大な竜で騙されたと見るやシトナイに襲いかかる 初撃を避けるとシトナイは犬に命じ竜の喉笛に食らいつかせ、自分も短刀で立ち向かう 激闘は明け方まで続き、遂に白竜を仕留める事に成功した
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/1269.html
【元ネタ】史実 【CLASS】アサシン 【マスター】 【真名】エティエンヌ・ド・シルエット 【性別】男性 【身長・体重】163cm・67kg 【属性】秩序・中立 【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運D 宝具D+ 【クラス別スキル】 気配遮断:B(D) 『ただ輪郭だけの実体のない人間(シルエット)』より得たスキル。 サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 宝具の効果によってランクアップしている。 【固有スキル】 偽装:C(-) 変装・擬態の技術。宝具による認識撹乱。 陽動、欺罔、変装などカムフラージュ全般に有利な補正を得る。 【宝具】 『ただ輪郭だけの実体のない人間(シルエット)』 ランク:D+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:100人 彼の名が元となった黒紙を用いた切紙細工の人物肖像。 のちに影絵一般を指すようになった逸話の具現。 Cランク相当の気配遮断と偽装を獲得させ、気配や輪郭、対象の持つあらゆる情報を隠蔽。 彼の持つ“倹約”という特性を因とする認識撹乱によって、対象を影絵(シルエット)のように曖昧な姿にしてしまう。 【解説】 フランスのルイ15世時代の財務大臣エティエンヌ・ド・シルエット(Etienne de Silhouette、1709年6月8日-1767年1月20日)に由来。 当時フランスは七年戦争が長引いたことで財政難に陥っていたが、シルエットに特別財政再建策はなく 「贅沢を戒めよ」と説くだけの「無能大臣」と呼ばれていた。 しかし、自らは節約に励み、お金のかからない影絵によるシンプルな肖像画を編み出した。 これが当世のヨーロッパで大流行し、現代でも馴染み深いシルエットの由来ともなっている。 本来、彼自身には暗殺者としての適正はないが 広く世間に浸透したシルエットの特性によりアサシンとして適正を得るに至った。
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/1338.html
【元ネタ】史実 【CLASS】アサシン 【マスター】 【真名】フラウィウス・リキメル 【性別】男性 【身長・体重】175cm・71kg 【属性】混沌・悪 【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力E 幸運A 宝具B 【クラス別スキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 しかしアサシン本人は基本的に表舞台に立たず、自身にとって都合の良い者を傀儡にして裏から糸を引くため実質的にデメリットは無いと言える。 【固有スキル】 英雄作成(偽):A 傀儡としての王を見繕い、立てる技術。 当然、王者としての格は正規の英雄作成による産物からは格段に劣るが、行動の操縦性はその上を行く。 アサシンは四人もの皇帝を傀儡とした悪辣なキングメーカーとして知られる。 嵐の航海者:C+ 船と認識されるものを駆る才能。 集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。 ヴァンダル海軍を破り、アンテミウスとの内乱では確かな軍歴を持つ彼の陣営を兵糧攻めで瓦解させるなど軍事的才能は高い。 忘恩の徒:A+ 自己の利のために枷となるあらゆる情を即座に切り捨てられる、異常とも言える利己心。 その性質上、自身の利に依らない精神・行動への干渉をシャットアウトする。 アサシンはアンテミウスを「つまらぬギリシャ人」と一蹴し、一方のアンテミウスも「忘恩の男」と侮蔑した。 蜘蛛糸の果て:A 邪悪を画策する能力。 秩序を破壊し、善を穢し、しかして自分に対して因果や罰を向かわせない。 蜘蛛が作った網のように相手を取り込み、貶める。 偶発的な病などの不測の事態が無い限り、その陰謀が明るみに出ることは無いだろう。 【宝具】 『暗澹たる落陽、嗤う蛮夷(アプロプリエイト・インペリウム)』 ランク:B 種別:対王宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:4人 実に四人もの皇帝を擁立した挙句、使い潰したアサシンのキングメーカーとしての本領。 仕立て上げた四人の傀儡皇帝の内、任意の一人を幻影として作り出す。 幻影はサーヴァントとしてのステータスを持つ他、共通して低ランクの皇帝特権と宝具に似せた親衛隊を召喚する能力を持ち、個体によって若干の能力差が存在する。 そしてこれらの幻影はアサシンの都合の良い記憶を植え付けられ、生殺与奪もアサシンの裁量に委ねられている。 再使用も可能だが、原則として運用できる傀儡皇帝は一体のみであり、使い潰した個体の再召喚は不可能である。 宝具でありながらアサシンにとってこれらの傀儡は多少貴重な道具程度の認識であり、聖杯戦争においてはより有用な"道具"の獲得に奔るだろう。 【解説】 西ローマ帝国末期において軍務長官を務めた人物。 四人の皇帝を傀儡として擁立し、その内二名を謀殺するなど西ローマ帝国の衰退を加速させた梟雄として悪名高い。 元はスエビ族の王族を父に持つローマ化したゲルマン人であり皇宮護衛官を務めた後に督軍に任命され、 ヴァンダル海軍の討伐など数々の武功を挙げ順調に栄達。有能な将軍として名を馳せる。 しかし、皇帝アウィトゥスが浪費や酒色に溺れた振る舞い、引き入れた西ゴート族をはじめとする異邦人兵の横暴などから民衆の不満が高まるとこれを焚き付け、 皇宮護衛官時代からの親友である将軍マヨリアヌスと共に叛旗を翻し、アウィトゥス帝を捕えた後に殺害。 軍務長官となったリキメルはマヨリアヌスを皇帝に推挙し自らの傀儡に仕立て上げることを目論んだが、マヨリアヌスが軍事・内政の両面で優秀さを発揮したために彼を始末することを決意。 ヴァンダル王ガイセリックとの戦で惨敗した隙にマヨリアヌスの廃位に元老院を協力させ、敗走する彼を捕縛し拷問の末に殺害する。 その後も元老院議員リウィウス・セウェルスを傀儡に足る凡庸さを見込んで擁立し、セウェルス死後は東ローマ皇帝レオ1世が推薦した軍事に長けるアンテミウス帝を権力闘争の末に武力を以って排除。 物乞いに身を窶して逃れようとするアンテミウスを捕殺するなど専横の限りを尽くし、斜陽の西ローマ帝国の実質的支配者として君臨した。 しかし、アンテミウスに変わる傀儡として有力貴族出身のオリブリオスを即位させた6週間後に出血を伴う謎の病に倒れ、死去。 リキメルの死から僅か4年後、ゲルマン人の傭兵隊長オドアケルの手によって西ローマ帝国は滅亡を遂げる。
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/3254.html
【元ネタ】プラ・アパイマニー 【CLASS】ファニーヴァンプ 【マスター】 【真名】ラウェーンワンラー 【性別】女性 【身長・体重】173cm・53kg 【属性】混沌・悪 【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷C 魔力B 幸運C 宝具A 【クラス別スキル】 フェロモン:A++ 動物の体内から分泌・放出され、同種の他個体の行動や生理状態に影響を与える物質の総称。 A+ともなれば国々を狂わせる美女の領域であり、洗脳宝具にも匹敵する効果を生む。 【固有スキル】 対魔力:A+ 宝具である印璽の力により、A+以下の魔術は全てキャンセル。 宿敵?であるプラ・アパイマニーの魔笛が効かない数少ない人物であった。 魔性の貌:EX 数多の国々を狂わせたという逸話を持つ彼女は、素顔を晒すだけで周囲に影響を及ぼす。 麗しの姫君:A++ 統率力としてではなく、周囲の人を惹き付けるカリスマ性。 Aランク以上を有するファニーヴァンプは、ただ存在するだけで自分を求める戦士たちを引き寄せる。 姫どころではなく自分自身が王なのだが、即位する前は姫だったからセーフとは本人の言。 黄金律(体)(美) どう在ろうとも、どのように育とうとも、完璧な美貌を有する存在へと成長する宿命を指す。 どれだけカロリーを摂取しても体型が変わらないが、「天性の肉体」スキルとは異なり、 筋力のパラメーターへの影響は存在せず、美しさが保たれるというだけの効果。 【宝具】 『呑む悪星・輝ける魔島の宝璽(ランカー・ラーフ)』 ランク:A 種別:対魔宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:50人 ランカー国に伝える神器。羅睺の印璽。 敵に向ければ破壊光線を放ち、持っていればあらゆる魔術効果と魔力による攻撃を退ける。 また幻獣ランクまでの幻想種・魔物はこれに魅了されて所有者の支配下に置かれる。 他のサーヴァントの宝具として召喚される魔獣の類を支配することまでは出来ないが、 ファニーヴァンプを攻撃することも出来なくなる。 【Weapon】 『女王の絵姿』 英霊ラウェーンワンラーの姿を描いた絵画。 この絵を見ただけで大抵の男は女王にベタ惚れとなる。 ラマーン王の呪いによってその威力(魅力)は更に向上しており、洗脳宝具の域にある。 【解説】 タイ古典の大長編『プラ・アパイマニー』に登場する女王。 西洋人の国ランカーの王子は、パルック国の新王プラ・アパイマニーに婚約者を奪われた上で殺されており、 王子の妹でランカー新王となったラウェーンは、パルック国に復讐しようと考えていた。 (厳密にはアパイ自身にあまり非はなく、婚約を反故にした姫と、王子を敵視したアパイの息子、 ランカー王子を殺害したアパイの妾が問題) 大僧正の助言を受けた女王は自身と配下の女たちの色香に磨きをかけて 数多の国々を味方につけ、パルック国を攻めた。 アパイも女王の絵姿を見ただけで骨抜き腑抜けになる始末だったが、 しかし女王もアパイ当人と対面すると、何と彼に惚れてしまった。 女王は迷いながらもなんとか戦意をギリギリ保ってアパイを籠絡したが、 今度はアパイの后――かつて兄の婚約者がアパイを取り戻すために軍を率いてやってきた。 収集つきそうもないまま戦争が続くかと思われたが、仙人が現れて 全兵士の憎しみと魔術の効果を消して、ランカーとパルックは和解し、大円団となった。 【コメント】 美しさだけで英霊となった女。 うーん、個人的にはアパイと結ばれない方が面白いキャラだと思った。 適正クラスはファニーヴァンプとアヴェンジャー。
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/244.html
【元ネタ】ギリシャ神話 【CLASS】アサシン 【マスター】 【真名】スキュラ 【性別】女性 【身長・体重】132cm・35kg 【属性】中立・悪 【ステータス】筋力E 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運E 宝具C 【クラス別スキル】 気配遮断:D サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 【固有スキル】 異形:A レンジ:2~8 最大捕捉:6人 魔女キルケの呪いによって、下半身が獰猛な魔獣と触手の集合体となっている。 元々の伝承によれば犬の子(スキュラ)の名の通りに、 6頭分の犬の上半身と、12本の犬の足であったと言われている。 この触手による攻撃が命中した場合、このスキルと同ランクの筋力でダメージ判定を行う。 水棲:C 水の抵抗を受けずに活動できる。 水中に身体を浸している間、魔力と幸運を除くを全てのステータスが1ランクアップする。 人格乖離:A 人としてのスキュラと魔獣としてのスキュラの人格が完全に分裂している。 威圧・混乱などの精神干渉を受けても十分な戦闘能力を発揮する。 但し、魔獣としてのスキュラ(異形部分)は、スキュラの意思とは無関係に行動する。 【宝具】 『渦巻く怨嗟(ガリュブディス)』 ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:2~30 最大捕捉:50人 水中でのみ発動可能。 巨大な渦潮を発生させ、範囲内にいる全てのものを無差別に水中に引きずり込む。 渦潮の吸引力に耐えることができても、大幅に自由を奪われ、筋力、敏捷が2ランクダウンする。 この渦に捕らわれたものは、毎ターン渦潮によるダメージを受ける。 『自己封印・残存理性(ブレーカー・ガラテア)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人 異形化した下半身を封印するための宝具。 この宝具を使用している間、スキュラは全てのスキルを失い、全パラメータが一般人と同じ扱いになる。 また、サーヴァントとしての気配も消失する。 この宝具は自分で効果を停止することもできるが、全身が海水で濡れると強制的に解除されてしまう。 【解説】 メッシーナ海峡に棲むという怪物。 元々は美しい精霊だったが、魔女キルケの嫉妬を買い、下半身が六匹の犬の頭と触手という怪物にされた。 メッシーナ海峡では渦潮の怪物ガリュブデスとともに、通りがかる船を襲っては、その船員を捕食していたという。 この海域を通りかかったオデュッセウスによって、二匹の犬の頭を切り取られたとされる。 なお、ギリシア神話にはスキュラという名前のメガラ王女がいるが、怪物となったスキュラとは別物である。 【イメージイラスト】 スキュラ 【出演SS】 Fate/MINASABA 1st (スキュラルート) ウソ企画 Fateと月姫とらっきょのクロスオーバー マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 一時限目 かくて運命は交差する
https://w.atwiki.jp/sbamemo/pages/210.html
セイバー アーチャー アーゴペルター ランサー アーヴァンク 磯撫で ライダー キャスター アールキング 磯天狗 ヴァンニク 毛倡妓 シービショップ 鈴彦姫 ワルク アサシン 青行灯 青鷺火 垢嘗め アベレ 縊鬼 後神 つらら女 ナヴキ バジリスク バーサーカー アダンダラ 板鬼 以津真天 オドントティラヌス 片足上臈 髪鬼 クラーケン 栄螺鬼 エクストラクラス
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/2531.html
被虐の誉れ:B→B+ (スパルタクス(Apocrypha)) サーヴァントとしてのスパルタクスの肉体を魔術的な手法で治療する場合、それに要する魔力の消費量は通常の1/4で済む。 また、魔術の行使がなくとも一定時間経過するごとに傷は自動的に治癒されていく。
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/108.html
あの第八次聖杯戦争から、およそ一週間の時間が経過していた。 柳洞寺から失われた大聖杯は、史上最高の錬金術師の手によって無事に修復され、無事に柳洞寺に収められていた。 そして、その後、士郎たちは、その平和がずっと続くと信じていた――――その最中。 新たな聖杯戦争がその幕を切って落とされる。 そして、召喚される七騎の英霊達。 黄金の鎧を纏ったサーヴァントは、士郎に向かって無情に告げた。 「すまないな。君に恨みはないんだが……令呪を持っているというのなら、これも運命だ。一つだけ忠告だ。早く自分のサーヴァントを召喚したまえ。そうすれば、せめてこの場は生き永らえられるだろうさ」 そして、士郎を守るようにして現れる光――――。 「君が、ボクのマスターなのかな? 初めまして、セイバーのサーヴァント、ただいま参上、ってとこかな」 黄金のサーヴァントの息をもつかせぬ連続攻撃を、顔色一つ変えずに弾き返した少女は、士郎に向かって微笑みかけた。 そんな中、未遠川に船を浮かべて戦に乗り出したギリシャの大英雄は、狂戦士・鉄鼠の襲撃を受ける。 五十人の英雄を乗せた偉業船は、しかし、八万四千という圧倒的な数の暴力の前にあえなく敗れ去る。 「すまん、メディア。君だけは生きてくれ」 「……なんで? 私なんて、利用するだけの道具じゃなかったの!?」 「――――君には何もしてやれなかった。ヘラに心を弄ばれていたのが分かっていても、それをいいことに、操られた君の心につけ込んだ。だから――――せめて、これくらいはさせて欲しい」 男の言葉に、返すべき一言も思いつかず、少女の姿をした魔女は、迷宮の闇に消えた。 「頼む、セイバー……虫のいい話だとは分かっているけど……」 「だいじょぶだいじょぶ。何とかなるって」 虫の良すぎる士郎の申し出をあっさりと引き受けた少女に、士郎は危惧と不安を抱く。その少女の在り方はあまりに歪。しかし、楽天的に過ぎる少女の笑顔に、どこか懐かしい気持ちを抱いたことは事実。 そして、士郎とセイバーは、未遠川の岸辺に倒れている、一人の少女の姿を見つける。 「……私に教えられることはそれだけよ。あんな無数の鼠の化け物なんて、私には見当もつかないわ」 目を覚ましたメディアが出会った少年と少女。その生き方は、あまりにも歪で、そしてあまりにも美しかった。 存在し続けるための魔力は、ばれないようにこっそり士郎からラインを繋いで供給させてもらった。自分はサーヴァントではない、それどころか、その宝具によって作り出された単なる影に過ぎない。しかし、それでも、メディアの記憶を持っている。だからこそ、分かるのだ。自分は作り物でしかないメディアの感情をコピーされた、作り物の存在であることを。 だからというわけでもないが、正真正銘の自分というものが欲しい。そう願った少女もまた、聖杯を求めて戦いに参加することにする。 せいぜい利用してやろう。そう思って士郎とセイバーの下に身を寄せたメディア……しかし、それでいて、少女はあまりにも歪過ぎる士郎とセイバーの姿から目を離すことができない自分を感じていた。 無数の砲列を誇るアーチャーが柳洞寺に潜んでいることを知った士郎とセイバーは、キャスターと凛、紅蓮の焔の名に相応しい二人と出会う。士郎がセイバーのマスターであることを知った凛、そしてキャスターの劫炎がセイバーに襲い掛かる。しかし、その時、柳洞寺の山門から突き出した膨大な砲撃が襲い掛かる。脈絡もなく姿を現した黄金の槍兵に救われた士郎と凛は、ランサーと共闘することになり、襲い掛かる無数の砲撃をかわしてどうにか敵を倒すことに成功する。 しかし戦いが終わった直後のバーサーカーの強襲によりキャスターは重傷を負い、セイバーは行方不明。いつまで待っても帰らない士郎とセイバーを心配して夜の街へと出たメディアは、ランサーの命と引き換えの最終宝具の発動により、辛うじて逃げおおせた凛とキャスターと出会う。二人は、バーサーカーとの戦いにより重傷を負った士郎を抱えていた。 「だって、頑張って頑張って、頑張ってみんなを助けたのに、みんなボクを裏切ったんだよ? おかしいって思わないかな、士郎」 メディアの手によってどうにか快復した士郎が出会ったのは、アサシン、ラシード・ウッディーンの宝具によって、禍々しい魔女の姿に変貌したセイバーだった。彼女に率いられた無数の鼠の軍勢によって窮地に落とされる士郎とメディア。 そして、アサシンの宝具が二人を襲い、幻の楽園へと閉じ込められたメディアは、その幻覚の楽園の奥で、かつて自分がコルキスの地から連れ出した英雄の姿を見る。幻を振り払おうと顔を上げたメディアは、その英雄が士郎の姿を持っているのを見て、幻と知りつつも少しずつ、その幻の楽園の中に囚われていく。 「妄想に溺れるのは人の勝手だが、それはただの人形遊びと変わるまいよ。コルキスの王女殿、所詮、君には人間と関わっていくのは無理だということか。ああ、失礼。君は、王女様の姿を真似た人形だったか。ならば、人形遊びが似合うのも納得、といったところか。では、一生、幻影に溺れて幸福に暮らすがいい」 しかし、その時、楽園の中に忍び込んだ、どこか皮肉げなキャスターの囁きが、メディアの心に纏わりついた霧を撃ち砕いた。 「馬鹿な! 何故だ、何故、幻影に浸ろうとしない!? 貴様らが思い描いた全てがそこに約束されていたのだぞ!? だというのに、何故貴様らは、何故だ、何故だ、何故だアアアアア!?」 「決まっているじゃないですか。どこかの馬鹿の言葉通りになるのが気に入らなかった、それだけですよ。だからセイバー、いい加減に目を覚ましなさい! 『破戒すべき全ての符』――――!!」 幻覚を振り払ったメディアの破戒の短剣がセイバーの体を捉え、アサシンの生み出した魔女の呪縛を撃ち砕く。狼狽するアサシンは、マスターである慎二を見捨てて逃げようとするが、その前に立ち塞がったセイバーは、その剣でアサシンの胸板を貫いた。 「そうだね。ボクの理想は間違ってなかった、って信じたいけど、その前に、士郎を見捨ててはいけないもんね。だから、さよなら、『景仰すべき啓示の剣』」 純潔を意味するその剣は、アサシンを貫くと同時に、粉微塵に砕け散った。 「士郎、ボクとデートしようよ、デート」 「ちょっと待て、ジャンヌ。お前一応聖女だろうが。そんなことしていいのかよ!?」 「だって、純潔の剣は壊れちゃったもの。ボクの純潔を奪ったからには、責任はちゃんととってくれるよね」 「いや、だって、その……メディアも何か言ってくれよ」 「分かりました。それでは、ジャンヌ、ここは三人でどうでしょう?」 「って、それフォローになってないって! 大体、二人一緒なんて、良くないぞ」 「当たり前でしょう。第一、ギリシャにおいて純潔を司るのは私の怨敵であるヘラですよ。何が嬉しくて敵性文化に合わせなければいけないのですか?」 「敵性文化、って、それ何か違うから! って待てジャンヌ、そこ、胸が、うわああああああ!!」 そんな騒がしくも幸せそうな光景を見守りながら、凛は衛宮家の縁側で溜息をついた。ジャンヌが士郎をからかう。メディアが煽る。キャスターが奈落に落とす。士郎に一方的に不利なローテーションが組まれているようだが、問題はない。何より、微妙に幸せそうな顔が何かむかつく。そんなわけで――何がそんなわけだかは知らないが――凛もまた、士郎をからかってやるべく、かしましくも幸福な輪の中へと飛び込んでいった。
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/873.html
……戦況は混乱を極めていた。 バーサーカー、カルキを殲滅したラーヴァナは戦いを求め、ヴィマナを駆って冬木市へと侵攻しようと目論む。 これだけ派手なことをすれば、他の隠れているサーヴァントも牙を剥くに違いない。 その中に余を満足できるものがいればいいのだが。 そんな風に思っているラーヴァナの前に一人の騎士が立ち向かう。 「まてい!魔王よ! 貴様の狼藉、もはや許し難い! 邪悪の前に膝を屈するなかれ、正義を躊躇う事なかれ! この騎士王であるライダー、ドン・キホーテが相手する!」 その強大なステータスに、放たれる凄まじい重圧感。これは並の英霊などでは断じてない。 だが、そんなものは些細なことでしかない。 その邪悪に立ち向かおうとする意思。 敢然と邪悪と闘わんとする正義たる気高き誇り。 そのライダーの威風堂々たる姿は魔王ラーヴァナですら畏怖させた。 「く、くくく……! 面白い、面白いぞ!この余を畏怖させるとは! 貴様こそ、余を満たせるかもしれぬな……。 だが、ここではあまりに舞台が整っておらぬ。 それではせっかくの楽しみが損なわれてしまうからな。 ここはいったん引こう。さらばだ!」 ライダー……ドンキホーテの活躍により、一度はラーヴァナは退けられたが、 ラーヴァナはライダー、ドンキホーテとランサー、ヴラド以外全てのサーヴァントを葬っていた。 そして、最後の第八番目のサーヴァント、英雄王ギルガメッシュがついに動き始めた。 古い英雄にとって天敵であるドンキホーテの欺瞞能力、『我、騎士道を邁進す(ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ)』 だが、その能力も、ギルガメッシュの宝具《偽り破る真実の鏡》とルールブレイカーによって打ち砕かれていた。 「吾輩は……吾輩はもうダメだ……。 騎士道など……騎士など……どこにも存在しない……存在しないのだ……。」 そう呟きながら地面に膝をつくライダー、ドン・キホーテ。 そこに存在しているのは、ラーヴァナにさえ畏怖された英雄狂ではなく、ただの夢破れた老人にすぎなかった。 「愚かな道化め。道化が騎士王を名乗るとはその罪、万死に値する。 大人しく―――!!?」 膝をついたライダーにむかって剣を振りおろそうとしたギルガメッシュに対して、魔力弾の砲撃が襲いかかる。 それは、巨大な空中戦艦、プシュパカ・ヴィマナから放たれる支援砲撃である。 ヴィマナの上で腕を組んで下を見下ろしているラーヴァナはライダーに向かって叫ぶ。 「どうした!立て!立つがいい!英雄狂よ! 屈するのか?貴様は屈するのか!?余を畏怖させた英雄が……たかが幻想が破れたぐらいで屈するのか! ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャよ!―――真の騎士よ!」 ぴくり、とその言葉に膝をついていたライダーの肩がふるえる。 「ステータス?宝具?戦闘能力の高さ? くだらぬ……全てくだらぬ! 最も大事なのは正義たらんと、騎士であろうとするその意思だ! ふるえながらも邪悪に立ち向かおうとするその気高き誇りだ! そう!魔王を滅ぼすのは、いつだって勇気あるものたちだ!!」 そうライダーに向かって叫んだラーヴァナは、ぴらりプシュパカ・とヴィマナから飛び降りると、 通常の人間なら瞬時に心臓が止まりそうなほどの邪眼めいた視線で英雄王を睨みつける。 「英雄王よ。真の騎士であるこやつを愚弄するとは……もはや許さぬ!」 英雄の頂点に立つ英雄王は神代の魔王に向かって怒気をむける。 「王を詐称する愚か者が我に意見をいうか。 たわけが。王を名乗るその不遜、己の死で購え。」 「よかろう、英雄王よ。相手になろう。 だが心せよ。魔王を倒せるのは勇気あるものたち……勇者だけだ! 王ではない!邪悪に立ち向かう気高き意思が無き高慢たる王に……余は殺せぬ!」 「黙れ!出し惜しみはなしだ……。食らうがいい!天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!!」 かつて混沌から天地を切り離したその剣が発生する暴風は、擬似的な空間断層すら引き起こす。 その暴風による空間断層に耐えられる存在はない。 だが、とっさにラーヴァナの前にヴィマナが舞い降り、己の盾になる。 ヴィマナはその機体の三分の一を砕かれながらも、まだ機能は停止せず、その暴風を食い止める 全てを素粒子へと打ち砕く死の暴風はラーヴァナを粉微塵にし、 周囲の10mの地面すらも完全に抉りとり大きなクレーターを作り出す。 もはや、ラーヴァナのいた痕跡は、足首の一部分だけにすぎない。 ヴィマナの強靭な装甲はエヌマ・エリシュですら軽減したのだ。 『なるほど。乖離剣エアか。確かに凄まじい威力だ。素晴らしい威力だ。 さすがに天地を切り開き、混沌から秩序をもらたした剣だ。』 「―――!!?」 その空中から響き渡る声に、さすがの英雄王も狼狽する。 なぜなら……その声は今彼が打倒した敵そのものだったからだ。 『だが……その剣は神が振るった神剣! そして、貴様はランクこそ下がっているが最大の神霊適性を持つ英霊!! それでは余は殺せぬ……。殺せぬわ!王では余は殺せぬわ!!』 そう、ギルガメッシュが振るう乖離剣エアは、かつて知恵の神がウルリクンミの両足を切り落とした 天地を切り離した神剣である。 最高位の神エアが振るった神剣に、ランクこそBに下がっているものの、最大の神霊適正を持つ英雄王。 その攻撃は耐神性を持つラーヴァナに通用するか。 その答えは、今やほぼ完全に肉体を再生しつつあるラーヴァナ自身が答えそのものだ。 「英雄王よ。貴様の敗因はただ一つ。貴様は乖離剣に頼りすぎた。それだけの話だ。」 ……もはや分かり切った結末を語ることはない。 光り輝く英雄王は、漆黒の魔王に飲み込まれるだけなのだから。 その間に脱出したライダーと士郎。 だが、もはやライダーには戦う力が残っていないことは、本人が一番知っていた。 「どうするんだ? ライダー。もうアンタの宝具は使えない。なら……。」 「いいや、サンチョ、いや、少年よ。 それでも、吾輩は騎士なのだ。 騎士たるもの、強大な邪悪を見過ごすなかれ。虐げられるものを見過ごすなかれ。 ……吾輩は偽物の、ただの道化だ。それでも、その誓いだけは、嘘でも偽物でもない。」 ああ。そうか。この人は狂ってなどいなかったのだ。 ただ、真実の誇り高き騎士であらんとしていただけなのだ。 ……そんなものは、最早どこにもないというのに。 そして、いま再び風車に突撃したように、彼は風車よりはるかに巨大な敵に立ち向かおうとしている。 「ならば、私が貴様に力を貸そう。英雄狂よ。」 その瞬間、どこからともなく大量の蝙蝠が空中より飛来し、ざざざざと一か所に収束する。 そこに存在していたのは、蝙蝠の塊ではなく、一人の血塗られた杭を持つ長身の男だった。 ランサー、ヴラド・ツェペシュ 串刺し公として恐れられた彼がついに本格的に参戦したのだ。 「……串刺狂。何故、そなたは吾輩に力を貸すのだ?」 「理由だと?そんなものは一つだけだ。 奴は、ラーヴァナは悪だ。私は悪の存在を許すことはできぬ。断じてな。 あのような邪悪によって犠牲にされる市民を見捨てるわけにはいかぬ。」 そう、かつてヴラドは征服王メフメト2世の侵略に対して、 大軍に対して立ち向かった経歴のある英霊だ。 ならば、メフメト2世よりはるかに無慈悲で残忍な殺戮を行うであろう魔王ラーヴァナを放置できるはずもない。 その意思だけは、疑う余地はなかった。 そして、とうとうヴラドとラーヴァナの戦いが始まった。 英雄王の最後のハルペーによる攻撃によって彼の胸には大きく傷が走っているが、そんなことは問題で花い。 しかし、神代の魔王と恐れられた ラーヴァナと、中世の英雄であるヴラドでは、神秘の蓄積が違いすぎる。 まともに戦っては勝ち目はない。 だが、彼の固有スキル:軍略D+は不利な情勢やゲリラ戦を行うときにも有利な補正を得られる。 何とか、敏捷で勝るヴラドは必死の回避により、筋力Aの膨大な破壊力を持つラーヴァナの攻撃を回避し、 手にした長槍のような血塗られた魔杭で剣や矛の一撃をそらしていく。 だが、ついに、ウラドの左腕の傷からまるでパイルパンガーにように突き出された血液で構成された魔杭がラーヴァナの腕を貫く 「喰らえ!『餓え渇く鮮血の粛杭(カズィクル・ベイ)』!!」 ヴラドの宝具、餓え渇く鮮血の粛杭 それは、この杭で傷つけられた者の血液を媒介とし、次なる杭を生成する。 魔杭によって傷つけられたラーヴァナの血液は鋭い無数の杭と化し、ラーヴァナを体内より爆裂させる。 体内から生えた杭によってハリネズミのようになった彼はそれでも動じない。 「なるほど。串刺狂よ。確かにそなたは吸血鬼の属性は持っているが、同時に人間としての属性も持っている。 それならば、余を多少なりと傷つける事もできよう。だが……。」 伝承上で語られる吸血鬼の能力を再現する能力があるとはいえ、 彼は本来何の因子も持たないただの人間であった。 それならば、ラーヴァナの宝具「羅刹王」は発動しない。 だが……。 「愚か者め。人である事を捨て去り、魔へと堕落した半端者が余に勝てるか! 貴様と余では、魔としての純度が違いすぎるわ!!」 だが、しょせんそれは再生速度が遅くなるというだけの話。 もはやヴラドは通常の人間ではなく、吸血鬼としての属性が付与されている。 それに後天的に吸血鬼としての属性を付与された中世の人間であり半魔と呼べるヴラドと、 神代の時代に魔王と恐れられたラーヴァナでは魔としての純度があまりに違いすぎる。 同じ属性ならば、より純度が高い方が勝利するのが絶対の法則。 ヴラドでは、ラーヴァナには決して敵うはずがない。 そして、ラーヴァナの無慈悲な一撃はヴラドの心臓を貫く。 だが、心臓を貫かれながら、彼は不敵な笑みを浮かべた。 「確かにな……。もはや人から外れた私の攻撃は貴様には通じない。だが……。」 「だが……貴様の行動を封じることはできる!」 その瞬間、ラーヴァナは気づいた。 彼の足元。そこには彼自身が流した血。 そして、ヴラドがこっそりと地面に流し続けた大量の血によって彼の地面は血の海になっていることを。 「吼えろ!『餓え渇く鮮血の粛杭(カズィクル・ベイ)』!!」 その瞬間、ラーヴァナの地面の血の海から大小無数の鋭い杭が飛び出て 彼の腕を、脚を、胴体を、顔をあらゆる場所を串刺しにする。 心臓を貫かれ、肉体を失いながらも、宝具を維持するため必死で肉体を維持しながらヴラドは叫ぶ。 「行け!ライダー!見せてみろ!貴様の誇りを私に見せてみろ!」 その瞬間、今まで隠れていたライダーがロシナンテに跨り、ランスを構えながら、 串刺しにされ、身動きの取れないラーヴァナに突撃する。 「騎士たるもの、悪を前に膝をつく事勿れ、正義を前に果たさざる事勿れ。 我こそは騎士ドンキホーテ! 騎士道を為す者! 魔王よ!吾輩の槍の前に倒れるがいい!!」 「第七のマスターが令呪の名の下に命ずる。 ライダー!奴の心臓を貫け―――!!」 瞬間、士郎の令呪の力により、ライダーはまさしく彗星となった。 ペルレフォーンとほぼ同じ速度でロシナンテは大地をかける。 そのランスを構えて突撃する姿に、杭に刺し貫かれて身動きが取れない魔王は再び恐怖を覚えた。 「プシュパカ・ヴィマナ支援砲撃要請!撃てぇ!!」 プシュパカ・ヴィマナから放たれる無数の魔力弾や魔力レーザー。 そして、ラーヴァナは力づくて腕の部分の杭だけ破壊し、弓を引き絞り撃ってくる強弓。 一本目の矢がライダーの兜を破壊し、もう一本が鎧を破壊し脇腹に深く突き刺さる。 魔力レーザーはライダーの左腕を切り落とし、魔力弾が右肩の鎧を破壊し、ロシナンテの脇腹を大きくえぐる。 それでもなお、ライダーには致命傷を与えられない。 ライダーの固有スキル:錆び付いた英雄譚(ラスト・ファンタズム) それは、英霊が近代より古いものであればあるほど、アロンソ・キハーナに対する行動のファンブル率が上昇する。 さらに幸運:A+の力により、彼の攻撃は全て致命傷には至らない。 そして、ヴラドが完全に消え去る寸前、杭によって身動きの取れないラーヴァナの心臓をライダーのランスが貫く。 英雄王のハルペーによって胸に大きな傷を負っていたラーヴァナでは、その攻撃に耐えうるはずもない。 それを見て、ヴラドは満足そうに無言で消え去り、ラーヴァナも心臓を貫かれながら満足そうに高笑いする。 「く……くくはははは……ははははは! 貴様が、貴様こそが余の死か……。 最高だ、お主は最高だぞ、英雄狂。 そうだ。化け物を滅ぼせるのは人間だけだ。魔王を殺せるのは勇者だけだ」 ラーヴァナの宝具「羅刹王」は純然たる人間には通用しない。 そして、ドンキホーテは妄想に生きたただの人間でしかないのだ。 さらに、サーヴァントは心臓を破壊されれば消滅する。それは宝具の加護を失ったラーヴァナであろうと例外ではない。 「感謝する魔王よ。我が妄想物語に付き合ってくれて。」 「何を……いう……。そなたの信念は、妄想などでは……ない。 胸を張れ……。そなたこそが、魔王を倒した騎士なのだから……。」 「礼をいうぞ……。余を救ってくれて……。そなたこそが……真の……騎士……、」 ラーヴァナは風になった――― ドンキホーテが無意識のうちにとっていたのは『敬礼』の姿であった―――――― 涙は流さなかったが 無言の男の詩があった――― 奇妙な友情があった―――