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FCVファイルを覗(のぞ)いてみる Playableクラウザーが道の切れ端を飛び越すことが出来ないことはその1で書いたのですが、未だに未練を捨てきれない訳でして、というのもレオン以外のキャラクター全員が飛び越せないのならば諦めもつくのですが、何故にクラウザーだけが飛び越せないのか。ハンクや黒めがねがピョンピョン跳び越えているのを、指をくわえて見ているクラウザーが不憫でなりません。「こんなの出来て当然っスよねぇ!」と言わんばかりに、軽やかなステップで宙を舞う姿のストップモーションが彼の脳裏に焼き付いて離れないらしい...と近所のラーメン屋の親父が熱く語っていました。水の間ではいつもやる気の無いアシュリーでさえも飛び越えているというのに・・・。 軽やかなアシュリーのステップを見つめるクラウザー ということで、もう一度弄くりの基本に立ち返ってFCVファイルを自分の手で一つずつ見てみることにしました。各キャラクターの動作アニメーションはemjp(海外版はem).datをGCAアーカイーバーで解凍して出来たフォルダ内の各キャラクターに対応したdatファイルに詰め込まれております。例えばノーマルレオンならPl00.dat、マーセのクラウザーはPl0a.datです。これらをdatrepackerなるツールで展開すると、まぁいろんなファイルが出てくるのですが、その中にFCVファイルがたくさんありまして、これらを一個ずつレオンの飛び越えるアニメーション(079.FCV、081.FCV)と交換して、動作を見てみることにしました。交換作業にはdatinjectとうツールを使うとかなり楽です。バッチファイルを作り一個ずつ交換してリトライリロードで録画していく繰り返しです。あ~、何やってんだ俺... 今回の目的は、1.クラウザーが道の切れ端で飛び越えるコマンドを入力したときにどのFCVファイルがゲーム側から呼ばれるのか、2.レオンの道の切れ端を飛び越えるアニメーションファイルはどのFCVファイルか、の2点です。これらがわかれば1と2のファイルを入れ替えてやれば、晴れてクラウザーも切れ端を飛び越えることが出来るはずです。で、同様にPlayableクラウザーでも右の動画の様に1つずつ検証して(キャラがレオンになっていますがクラウザーの動作です)やってみた結果、1に関してはどうも094_Pl0a.FCVが怪しい。 2に関しては一目瞭然090_pl00.FCVですな。そこで、094_Pl0a.FCVを090_pl00.FCVと交換してpl0a.datに戻してやります。そうすれば、晴れてレオンと同じ道の切れ端を飛び越える動作を持ったジャンピング・プレイアブル・マイスウィート・クラウザーの出来上がり! のはずなのですが・・・、なっなんですか!この体たらくは!誰が空中浮遊しろと・・・。 はぁ~?そうですか、そうですか、ボーガンでダメージを食らうとジャンプするんですか。食らっても痛くないよ~と余裕の万歳ジャンプかよっ?もう・・・、言葉もありません。 そもそもレオンの切れ端ジャンプは090_pl00.FCVじゃないのかなぁ。まだまだ道のりは険しそうです。 クリックすると別窓で動画が再生されます Copyright (C) 2011 hoges. All Rights Reserved.
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代々ラウズレイ王国の聖王家にうけつがれてきたカード。ランク10で3体のモンスターを召喚に必要とする。しかしカード効果はない。王家に伝わる話では初代聖王のみがこのカードの真の力を引き出せたという。
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軽く一万人を超すDMC狂信者に占拠された東京ビッグサイト。 その内部はいつの間にやら怪しい装置がいくつも組み込まれ、連結している。 これらの装置はビッグサイトが占拠されてから数時間の間に狂信者たちが手を加えたものだと伺える。 都庁が世界樹と化して自然のダンジョンになりつつあるのに対局するかの如く、ビッグサイトはさながら機械のダンジョンと化していた。 そしてビッグサイトの中央の空間には、装置の中枢であると思われる設備と狂信者たちをまとめる『上層部』という者たちがいた。 ちなみにその部屋のBGMにはもちろんデトロイト・メタル・シティが用いられている。 「このような装置で本当にクラウザーさんが蘇るのか?」 装置に向けて、そう疑問気に言ったのはセルベリア・ブレスという女傑だった。 黒い軍服に白銀の髪と血のように赤い瞳、スタイルは抜群の上にそのバストは豊満であった。 彼女は東ヨーロッパ帝国という国の軍人でヴァルキュリアという存在であり、ラグナイトという力を用いて単身で大部隊と渡り合える戦闘力から敵対国にとっては驚異の存在となっていた。 しかし、大災害によって所属していた国家が消滅してしまい、流れ着いた日本で心の拠り所となっていたのはクラウザーの歌であった。 「私はオカルト的な物はあまり信用できないんだがな」 セルベリアの問いに便乗したのはドリスコルという男である。 緑の軍服を着た金髪の美人ではあったが、氷のような冷酷な雰囲気を醸し出していた。 彼はザーフトラという国家の軍人であり、ハフマン島という島でとある任務を受けていたが大災害でハフマン島そしてザーフトラが沈んでしまったため、愛機のヴァンツァー(ロボット兵器)であるレイヴンと共に日本へ避難することに。 目的のためなら手段を選ばぬ卑劣漢ではあるが同時に愛国者でもあったが忠誠を尽くしていた国家を失い、途方に暮れていた彼はクラウザーの歌によって新たな生きる意味を見つけたのだった。 「フンッ、できないのなら俺が首をへし折るまでだ」 そのように吐き捨てたのは格闘家・三島一八であった。 幾多もの戦いを乗り越えた証である傷跡の数々を刻まれた筋骨隆々の身体を持つ元日本人(国籍は捨てた)。 かつては三島財閥の冷血御曹司もしくは冷血当主と言われ、現在は財閥からは追い出された代わりに遺伝子工学で名を馳せたG社を操る立場となっている。 今は人間の形をとっているが、デビル因子という力によって悪魔の如き姿と力を行使できる恐るべき男である。 そんな彼は鉄拳トーナメントという格闘大会では試合前に必ずDMCを聞くほどのクラウザーの大ファンであった。 「不安を持つのは仕方ないと思うけど、僕の作ったマシンは完璧だよ。 ……あとは、この中で一番強いかもしれないカミサマが裏切らないことを祈るばかりだね」 狭間偉出夫という少年は仲間たちにそう言った。 彼は黒いウェーブの髪を持つ白い学ランを着た怪しい雰囲気の少年だ。 この中でも得に若いがIQ256を持ち、悪魔召喚を可能にするアームターミナル型COMPを独力で開発できる天才的頭脳の持ち主だ。 しかし、恵まれた頭脳に反して学校では孤立し、他生徒からのイジメも受けていた上に愛のない家庭で生活をしていた。 そんな彼の生き甲斐はDMCだけであり、クラウザーの歌がなければ大災害より先に学園を生徒ごと魔界に封じ込めるようなテロを引き起こしてただろう。 「セルベリア、ドリスコル、三島、狭間。私のクラウザーさんへの敬愛と畏怖は本物だ、そこだけは信じて欲しい」 そして中央の玉座にいるディーという男は仲間の疑問に答えた。 一見すると髪や衣装や生えている翼まで白づくめの、まるで天使でも意識したような出で立ちの青年だったが、その正体は大いなる神とうたわれるもの『ウィツァルネミテア』……の片割れ、分身である。 彼は闘争こそが進化の本道であるとし、人間の感覚を超越した愛を持って戦乱を引き起こして人間をより高い存在へと導こうとする存在である。 そして種を進化させて自分と同等かそれ以上の高次的な存在を作り出すことによって「無限の孤独から解放される」己の願いを叶えるために、元の世界では歴史の裏舞台から様々な闘争を引き起こしていた。 だが、何かの力が働いたのか、大災害後の世界に彼は転送され、そこで彼はDMCそしてクラウザーに出会ったことによって状況は一変する。 彼の歌は既に高次的なものになっており、すなわち神をも魅了するレベルにまで至っていた。 よって、ウィツァルネミテアの目的である孤独からの解放は果たされたも同然であり、もはや闘争を生み出す意味もなくなったのだ……クラウザーが生きている内までは。 今はもう一度、自分を孤独から解放したあの歌を聴きたいがために、殺し合いには不干渉を貫くつもりだった彼は再度血染めの世界に身を投じることになる。 ついでに神の片割れである空蝉の方はとっくの昔に死んでいるが、今の彼にとってそんなものよりクラウザー復活の方が大事であった。 彼らこそDMC狂信者を総括する上層部である。 いかに人数が多くとも指導する者なくして組織は成り立たない。 力だけではなく知力や指揮力に冷酷さ、そしてクラウザーへの多大なる忠誠を持っている彼らは、信者たちを統率する権利を持つ上層部として信者たちから認められた者である。 彼らがいなければ、DMC狂信者たちは祐一郎や都庁軍に並ぶ驚異にはならなかっただろう。 ここで彼らの考えるクラウザーさん復活計画を教えよう。 この世界では大災害以降、死者を蘇生する手段がほとんど使えなくなっている(byフォズ大神官)。 瀕死までなら魔法やアイテムでどうとでもなるようだが、完全なる死からの蘇生は難しくなっている。 どういうわけか黄泉から魂が戻らないのだ。 その気になれば一国をまるごと滅ぼせる力を持ち、人間の体細胞を変化させてスライムに変えてしまうこともできる万能の神であり、その気になれば人間の蘇生もできる筈だったディーもといウィツァルネミテアですら、それは例外ではなかった。 いちおうサイボーグ化することで蘇生した人物もいるらしいが、クラウザーは遺体の損傷が激しすぎたために機械化による蘇生は不可能であった。 では、どうやって復活させるというのか? 神であるディーと、神話や霊的なものの知識が深い狭間は互いに知恵を出し合い、考えた。 その結果、一つの案にまとまった――『黄泉から魂を呼び戻せないなら、こちらから黄泉に出向いてクラウザーさんの魂を取り戻す』と。 これだけでは荒唐無稽な話にしか聞こえないので詳しく説明しよう。 死後の世界には、天国地獄といった冥府の前に中継地点である『霊界』が存在する。 霊界については読み手の方々には『死者スレ』と言い変えた方がわかりやすいかもしれない。 クラウザーも地獄に帰る前には必ず死者スレにいるだろうと想像がつく。 その死者スレにいくための装置を狭間はその頭脳をフルに使い、ディーからの入れ知恵や法術、他の三人からは資金、資材、人材を提供してもらい、完成させたのであった。 装置の名は『黄泉レ○プシステム』、彼らの目の前にある装置がそれである。 この装置が起動すれば現世と死者スレとを結ぶゲートが開き、その門を潜れば死者スレへと行けるのだ。 術がダメなら、死後の世界そのものを犯した方が早いと見た結論である。 狂信者の誰かが死者スレへと向かい、そこでクラウザーの魂を見つけ、またゲートから現世へと戻らせる。 クラウザーの肉体は大阪のライブハウスで滅茶苦茶になったが、一八がG社に楽屋から彼の体毛を発見回収させ、体毛から再生したクローンの肉体を用意させている。 クローンだけでは彼の美しく狂っている歌声や人格は再現できず、魂だけではまた死者スレに帰ってしまう。 だが肉体を完全にコピーしたクローンに、彼自身の魂が宿るとどうなるか? 二つが合わされば、ヨハネ・クラウザー二世は現世へと完全復活を果たし、狂信者たちの悲願は果たされる……それこそが計画であった。 しかし、この死者スレとの境界を無くす黄泉レ○プシステムを起動するには莫大なエネルギーが必要であった。 発電所から大量の電力を回してしまうと、そこを辿って他の参加者や主催の手勢に妨害される恐れがある。 かといってディーやセルベリアのような超能力を持つDMC狂信者全員がエネルギーを結集させても起動にはまだまだ足りないことが狭間の計算でわかった。 計画は暗礁に乗り上げるか……否、狭間は自分の知りうる中で使えそうなエネルギーを思い出し、それを装置の動力に使うことにした。 「狭間、現在までで生体マグネタイトはどれくらい溜まっている?」 「まだまだ規定量には届かないけど予定していたペースよりは早いぐらいだよ、ディー。 信者たちがしっかりと『殺し』『殺されている』おかげだね」 生体マグネタイト――それは磁鉄鉱のことではなく、召喚された悪魔が人間界に実体化するために必要なエネルギーである。 そして生体マグネタイトは人間や魔物などの生きとし生けるもの、すべてが持っている。 これに目をつけた狭間は黄泉レ○プシステムマシンの他に、COMPの要領でビッグサイトを超巨大なマグネタイト収集マシンに変えた。 収集範囲は北海道・沖縄・中国・九州(どれも諸事情で不可侵領域である)を除いた日本全域まで届き、日本で死んだ者のマグネタイトはほぼ全てビッグサイトに集まるようになっている。 死ねばマグネタイトを抽出されるのは狂信者たちも例外ではなく、彼らは自分たちが死んでも、クラウザーさん復活のための生贄になると信じている……サバトに必要なエネルギーになっているという意味では、その考えは間違いではない。 発電所などの大掛かりな設備が必要なく、狂信者たちは本拠であるビッグサイトだけを守り、ひたすら他の参加者を殺して、死ねばいい。 もっとも計画については、情報が漏れると主催をはじめとする他の組織に狙われる危険が予想され、クラウザーさんが復活するその時までは上層部間での秘密となってため、他の信者たちは何も知らないが。 「では、あとどれくらいかかる?」 「このペースなら放送に換算するとあと二回分…どんなに早くても半日は無理だ」 「よろしい、信者たちには引き続きSATUGAIを続けてもらおう。 さて、クラウザーさんの復活計画も大事だが、我々のいる日本の情勢にも目を向けなくてはな」 上層部はクラウザーとSATUGAIのことしか考えていない他の信者に比べれば冷静に事態を見つめられる者たちだ。 この組織の行く末にもしっかりと見通しを立てている。 「日本海の巨大ロボを拠点としているらしい殺し合いの主催たち、都庁を巨大な樹に変えた魔物の軍、四国には超危険人物の祐一郎たち、不気味な沈黙を保っている議事堂の魔物たち……現状で目立った勢力はここいらだな。 だが、どれもこれも危険な集団であることには違いない。 クラウザーさんに危害を加える可能性がある以上、いずれは残らず排除しなけばなるまい」 ディーはそう言った。 仮にクラウザーさんが生き返っても、もう一度死んでは意味がない。 クラウザーさんの安全のためにもそういった組織には残らず消えてもらうしかないのだ。 一八曰く「総理が死に、主催は参加者の攻撃でダメージを受けていたらしいが、その割にはピンピンしている印象だ。 第二回放送でデモンストレーションを行ったバーダックも、あれで全力とは思えんし相変わらず底の知れない連中だ」 ドリスコル曰く「都庁の魔物たちは刺激しない限り、仕掛けてくるつもりはないらしいが、どれも凶悪な魔物ばかりだ。 幸いにも二匹の工作員をうまく送り込めた。戦いになれば大いに役に立てるだろう」 セルベリア曰く「祐一郎は行動の先が読めない怖さがある。最近、危険な戦艦と人員をこしらえたとの噂があるな」 狭間曰く「他の勢力に比べれば圧倒的に数が少ないけど議事堂の魔物の動きにも注意するべきだ。 あそこにいる魔物たちは冥闇に堕した者レベルじゃないと歯が立たないんじゃないかな」 ディー曰く「ふむ、その者たちが相手では、今まで通りの人海戦術だけでは心もとないな……」 DMC狂信者の人数は異常と言えるほど多いが、人材自体は有限だ。 強者たち相手に無為に攻めさせて虐殺の憂き目を受けるわけにもいかない。 死ねば生体マグネタイトが取れるとはいえ、狂信者たちが減れば殺し合いも減速しマグネタイトは集まりにくくなり、さらにはクラウザーさん復活の要であるビックサイトを守る人員もいなくなる。 されど、今のDMC狂信者たちには他の組織と渡り合える決定打が少なかった。 「では、クラウザーさん復活の計画と並行して、他の勢力との殺し合い…いや、戦争に備えるために組織全体の強化に取り掛かろう。 それぞれの才能に合わせて、狭間は魔界魔法を、三島は格闘技を、セルベリアは銃の扱い方を、ドリスコルは機動兵器の操縦方法を教えるんだ」 「わかったよ、アギラオやブフーラぐらいは使えるようにする」 「了解だ」 「了解した。ついでに死んだ狂信者たちの脳をブレインデバイスに加工し兵器に装備させれば、性能が向上するだろう」 「俺に指図するな……と言いたいところだが、全てはクラウザーさんのために腕に覚えのある奴は三島流喧嘩空手を教えてやろう」 ディーの示した提案は上層部をトレーナーに名も無きモブ信者たちの訓練をさせ、強化することであった。 これにより組織全体の力は上がる見立てである。 「私はここで情報を統括し、必要に応じて信者たちに指示を出す。それでは信者たちの強化を任せるぞ」 「「「「全てはクラウザーさんのために! SATUGAIセヨ! SATUGAIセヨ! SATUGAIセヨ!!!」」」」 ディーを除いた上層部の者たちは狂った掛け声をあげ、クラウザーへの忠誠を胸にビックサイトの外へと向かっていった。 四人が見えなくなった所で玉座に座るディーは考えていた。 (しかし、なぜ蘇生術が使えないのだ?) 彼は某騎士と同じく、別世界から来た存在である彼はこの世界のことについて考えていた。 ウィツァルネミテアの力は流石にロワ及び日本を滅ぼしかねないとでも思われたのか、主催にはめられた首輪によって制限はされている。 だが、蘇生術に関しては首輪による制限だけでは説明できない事柄がある。 狭間のCOMPにはリカーム・サマリカームという蘇生魔法を使える悪魔がいるが、呼び出された悪魔には首輪はついていないにも関わらず、蘇生魔法でモブ一人生き返せなかった。 もし、使えてたら黄泉レ○プシステムなんて作らずともクラウザーさんは復活でき、そもそも狂信者たちの暴走自体あり得なかっただろう。 蘇生術を使えないのは首輪以外の要因があるようだ。 (何か大きな力がこの世界で働いているようだが…いったい誰が、どうして?) ディーは考える、そして目星を立てる。 (主催者たちによるものか……いや、もっと怪しいのは大災害とやらだな) この世界の大半を滅ぼした大災害……ディーはそれが起きた後にこの世界に来たため、詳しい事情はわからない。しかし。 (私にはどうも大災害がただの天災には思えない。 話を聞くところによれば宇宙にまで被害が出ている……大規模な地殻変動でもこうはならんな。 きっとその大災害こそ蘇生術が使えない原因なのではないか?) 大災害について考察するディー、だがしかし彼の手元には大災害絡みの情報があまりにも少なすぎた。 (……やめよう、考えても埒があかない。 クラウザーさんを蘇えらせ、敵対勢力を駆逐した暁にはいくらでも調査できる。今はそんなことよりクラウザーさんだ) 大災害への考察を早々に打ち切り、自分の役割である組織運営の仕事に戻ることにした。 だが、二度目の大災害による危機が迫っていることを彼はまだ知らない。 クラウザーさんへの狂った『愛』が、彼の視野を狭めてしまっているのも原因だ。 他の四人の上層部の者たちや下々の狂信者たちすら、それは同じであった…… 【二日目・1時00分/東京ビックサイト】 【DMC狂信者上層部】 ※ビックサイトは日本中の生体マグネタイトを集められるように改造されており、日本中のほぼ全域における死者のマグネタイトはここに集まる仕組みになっています。 ※集めた莫大なマグネタイトのエネルギーで現世と死者スレを繋げるマシン『黄泉レ○プシステム』を起動させ、クラウザーさんの魂を現世に戻す計画を立てています。 【ディー@うたわれるもの】 【状態】健康 【装備】刀 【道具】支給品一式 【思考】 基本:クラウザーさんの復活 1:他の狂信者たちにマグネタイトを集めさせ、黄泉レ○プシステムを用いてクラウザーさんを復活させる 2:クラウザーさんのために、いずれくる各勢力との戦争に備えて戦力を増強する 3:大災害などに疑問はあるが、後回し 4:空蝉がSATUGAIされたのは坊やだからさ…… ※制限によりウィツァルネミテアの力がある程度制限されていますが、蘇生関連の能力制限だけは首輪とは別の力が働いていると見ています。 【狭間偉出夫@真・女神転生if...】 【状態】健康 【装備】アームターミナル型COMP(悪魔数体入り) 【道具】支給品一式 【思考】 基本:クラウザーさんの復活 1:戦力を増強するために他の狂信者たちに魔界魔法を使えるようにする 2:クラウザーさんを死なせたこの世界への裁きとして、より多くの者をSATUGAIする ※召喚できる悪魔の種類や数(少なくとも一体は蘇生呪文が使える)については次の書き手氏にお任せいたします。 【三島一八@鉄拳6】 【状態】健康 【装備】己の肉体、デビル因子 【道具】支給品一式 【思考】 基本:クラウザーさんの復活 1:戦力を増強するために他の狂信者たちに格闘技を教える 2:親父(三島平八)を見かけたら容赦なくSATUGAI 【セルベリア・ブレス@戦場のヴァルキュリア】 【状態】健康 【装備】ラグナイト製の槍と盾 【道具】支給品一式 【思考】 基本:クラウザーさんの復活 1:戦力を増強するために他の狂信者たちに銃の使い方を教える 2:マクシミリアン殿下が生きてたらクラウザーさんとSATUGAIの素晴らしさを伝える 【ドリスコル@フロントミッション】 【状態】健康 【装備】Type 11 DS(レイヴン) 【道具】支給品一式、カレンデバイス 【思考】 基本:クラウザーさんの復活 1:戦力を増強するために他の狂信者たちにロボット操縦技術を教える 2:SATUGAIされた信者の脳はブレインデバイスにして再利用
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TRACK 6 POP IS DEAD HTT演奏開始5分前…… ガチャ ジャギ「おー根岸」 クラウザー「和田君!どこに行ってたのさ!」 ジャギ「俺のせいじゃないぜ、おっさんが道に迷ってたから悪いんだよ」 梨本「面目ないっス 面目ないっス」 カミュ「フン カスが」 ジャギ「そんなことよりそろそろ放火後ティータイムの演奏時間だな!俺たちもステージ裏行って見に行こうぜ!」 ステージ裏…… 律「よーし皆準備はいいか!」 唯「ばっちりだよりっちゃん!」 梓「DMCなんて殺ってやるです!」 紬「頑張りましょう♪」 澪「あはは、もうどうにでもなれー」ヤケクソ 律「よし!いざ!ステージへ!」 観客A「ゴートゥDMC!ゴートゥDMC!」 観客B「女子高生バンドなんてレイプしちまえ~!!」 澪(ううう……私達のファンなんていないんだよね……) 唯「こ……こんばんわ!放火後ティータイムです!」 観客C「帰れ~~!!」 観客B「早くDMCを出せ~~!」 ジャギ「おっ、もうステージに上がってるな」 クラウザー「す、すごい言われてるね……」 ジャギ「ま~常識的に考えて観客は俺たちのファンしかいないからな」 クラウザー(秋山さん……) 唯「きょ、今日は精一杯頑張りますのでよろしくお願いします……」 観客A「引っ込めー!!」 澪(けど……根岸さんもこのライブを見てるんだよね……) 観客「ヘルトゥHTT!ヘルトゥHTT!」 唯「ううう……」 澪(私が頑張らないと……!) 澪「ファ~~~~~~~ック!!」 観客「!!!!???」 律「み……澪……」 澪「律!やろう!」 律「よ、よ~し!行くぜ皆!」 律「ワン!ツー!ワンツースリーフォー!」 ジャッジャラジャッジャジャラジャラジャラジャラ ジャラジャジャジャッジャジャララララララ アォッ!! 澪「キミを見てると いつもハートドキドキ!! 揺れる思いはぁあマシュマロみたいにフッワフワ!!」 パララパララパララパララ 澪「いつもがんんばるぅうう! キミの横顔!(アォッ!!)ずぅうと見てても 気づかないよね!」 澪「夢の中なら(In my dreaming!) 二人のきょぉおおりぃいい! 縮められるのになぁあああ!アゥッ!!」 観客E「うおおお!コイツらすげぇえぞ!!歌詞はよくわからねぇけど!!」 観客C「超ハイトーンシャウトだ!」 観客A「ギターもやべ~!誰かメンバーの名前教えろ~!!」 さわ子「オ~~~~ウ!!やるじゃないMIO!」 澪「と~おっておきぃいのクマチャン!(death bear)出したぁ~し!! 今夜!は!だいじょぶかっな!」 ジャカジャカジャカ ジャジャジャジャカジャカジャジャジャギャギャギャギャギャ 澪「ギター・ボーカル!YUI!!」 ジャカジャカジャラジャカジャカジャラジャカジャラ 唯(これが私の必殺技だよ!) 観客B「!!あれはクラウザーさんの腕グルグルギターだぁ~!!」 観客D「あの女クラウザーさんの技をコピーしやがった!!」 澪「サイドギター!AZUSA!」 ギャイギャイギャイギャイ! 梓(私だって負けません!) 観客F「あれはクラウザーさんの歯ギターだ!!!」 観客C「クラウザーさんより汚いあの音……あれは歯ギターの更に上、ゴキブリギターだ!!」 観客G「クラウザーさんより上なわけねぇだろ!サツガイするぞてめぇ!」 澪「ドラム!!RITSU!」 ドカキンチンゴンパリンドカドカキンキン 律(すごいぜ!今日の澪!) 観客A「うおお!すげぇ高速ドラミングだ~!!」 観客B「これはメタルとポップの融合……メタルポップだぁ~~!!」 ジャギ「お~、可愛い顔してすげぇ演奏するんだな~」 クラウザー(へへっ、秋山さん、思いっきり歌えてるみたいだしよかった)フフン ジャギ「よし!そろそろいくぞ!」ポン クラウザー「……は?」 ジャギ「この対バンはオレ達がアイツらの演奏中に乱入することになってんだ」 ジャギ「社長の計らいなんだよ!」 クラウザー「ま、また冗談を……」 スタッフ【早く突撃して】 クラウザー「えぇっ!」 クラウザー(う、嘘だろ……) ジャギ「行くぜ!!」 クラウザー「ちょっ!」 澪「だけどそれが一番難しいわよ! 話のきっかけとかどうしよ! てか……」 貴様らの曲はDMCに対する冒涜だーー! ダダダダ 澪「えっ……?」 ごめん……秋山さん…… クラウザー「ギターを渡すのだ!」 唯「ああ、ギー太が!」 梓「私のむったん!」 ジャギ「楽器をよこせ!」 澪「キャー!」 カミュ「ブチブチ」 紬「私の眉毛がぁ~」 ゴメン…… クラウザー「貴様らの雌臭いギターなどレイプしてくれるわ~!」パンパン 梓「イヤー!どういうことですか~!」 唯「私のギー太がぁ~!」 カミュ「バァンバァンバァン」 紬「キーボードをスティックで叩かないで~!」 律(ドラムあるのに……これがメタルか!) ギャアアアアバンバンバン クラウザー「レイプレイプレイプ!こいつらレイプ!」 クラウザー「ライブ中でもレイプレイプ!雌豚どもなどレイプレイプ!」 資本主義の豚「オウッオゥッ!」 澪「いやぁあああ!」 ジャギ(なんだかんだ言ってもステージに立てば完璧にやってくれる……やっぱ根岸はすげぇぜ!)ボウッ 観客A「うおおおおお!やっぱりDMCだ~!!」 観客F「放火後ティータイムを放火だ~!!」 クラウザー「全ての女は俺の奴隷だ~~!!!」 観客「ゴートゥDMC!ゴートゥDMC!!」 こうしてDMCはまた一つ伝説を作り上げた…… クラウザー「貴様の心もオレがレイプしてやるわ~!」 澪「根岸さん!助けて~!」 [TRACK6 POP IS DEAD おわり] 第7話 その後! HTTとDMCの対バンの翌日…… ほうかご! 澪「うう……もう嫌……」トボトボ 澪「昨日は一睡もできなかったし……もうデスメタルなんて絶対聞きたくないよ……」トボトボ 澪「皆も……しばらくは練習できないだろうな……」トボトボ 澪「ん……?音楽室から音が聞こえる……」ガチャ ギュイーンパラパラパラパラギャギャギャギャ ドコドコチンドコバリバリ 唯「かぁああれぇえちょっぴり ライスたぁああぷり!ワォッ!!」 ドカッ 紬「オウッオウッ! ふひひゃん、もっほひへ~(唯ちゃん、もっとしてぇ~) さわ子「ヒャーッハッハ!!いいわよYUI!!私の股間はびしょ濡れよ!」 澪「」 律「おう澪!私達本格的にメタルやることにしたんだ!」 唯「また今度DMCと再戦したいね~」 梓「昨日の澪先輩のベースとボーカル最高でした!」 さわ子「ギャッハッハッハ!さぁMIOも歌いなさい!続きやるわよ!!」 澪「い……」 澪「いやぁあああああああ!」 [唯「対バンの相手は……でとろいとめたるしてぃ? おわり] 戻る おまけ
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名古屋星徳 +カードの攻防は初期値、MAX攻防はMM覚醒値&強属性と他属性の2通り C=コスト R=レアリティ N,N+ R,R+,R++ SR,SR+,SR++ N,N+ No. キャラ名 C R 心攻 心防 技攻 技防 体攻 体防 売却 スキル Dスキル MAX攻 MAX防 備考 2500~2502 リリアデント・クラウザー(蔵兎座) 7 N 1050 590 1050 590 1080 600 1050 N/A N/A 2240/2190 1250/1220 TWT限定? 2503~2505 N+ 1210 670 1210 670 1230 690 2100 /3048 /1694 2506~2508 ダヴィッド・リベラ 3 N 300 540 310 570 300 540 450 N/A N/A 650/630 1180/1120 TWT限定? 2509~2511 N+ 390 690 400 720 390 690 900 2512~2514 ルーカス・シーボルト 5 N 460 820 440 800 440 800 750 N/A N/A 950/920 1710/1660 TWT限定? 2515~2517 N+ 540 980 530 950 530 950 1500 /1324 /2392 2518~2520 マイケル・カロザース 9 N 1020 1020 1040 1040 1020 1020 1350 N/A N/A 2170/2120 2160/2120 TWT限定? 2521~2523 N+ 1140 1140 1160 1160 1140 1140 2700 /2884 /2884 2524~2526 セルゲイ・ミハイロヴィッチ・ミハイロフ 4 N 520 520 520 520 540 540 600 N/A N/A 1130/ 1120/ TWT限定? 2527~2529 N+ 640 640 640 640 660 660 1200 1656/ 1644/ N N+ ※枠だけがある R,R+,R++ No. キャラ名 C R 心攻 心防 技攻 技防 体攻 体防 売却 スキル Dスキル MAX攻 MAX防 備考 1552~1554 リリアデント・クラウザー(蔵兎座) 8 R 1830 730 1830 730 1860 740 3600 墓標 サザンクロス:自攻大UP N/A 4160/ 1660/ 堀尾イベント選択報酬 1555~1557 R+ 1558~1560 R++ 3043~3045 リリアデント・クラウザー(蔵兎座) 17 R 3110 1250 3110 1250 7650 2月BOX 3046~3048 R+ 3049~3051 R++ 3934~3936 リリアデント・クラウザー(蔵兎座) 16 R 2880 1280 2880 1280 2910 1290 7200 6520/6460 2890/2860 シャッフルマッチ(3)特効 3937~3939 R+ 3050 1350 3050 1350 3080 1360 9600 8444/ 3738/ 3940~3942 R++ 3210 1430 3210 1430 12000 7960~7962 リリアデント・クラウザー(蔵兎座) 14 R 2420 1340 2420 1340 2440 1360 2月BOX(2014) 7963~7965 R+ 7966~7968 R++ リリアデント・クラウザー(蔵兎座) R 超・一年生の乱!ランクアップ報酬報酬 R+ R++ SR,SR+,SR++ No. キャラ名 C R 心攻 心防 技攻 技防 体攻 体防 売却 スキル Dスキル MAX攻 MAX防 備考 1606~1608 リリアデント・クラウザー(蔵兎座) 14 SR 3370 1350 3370 1350 3400 1360 墓標 サザンクロス:自攻大UP N/A 8430/8360 3370/3350 堀尾イベント選択報酬 1609~1611 SR+ /10742 /4300 1612~1614 SR++ 7564~7566 リリアデント・クラウザー(蔵兎座) 22 SR 4220 2000 4220 2000 4250 2010 Road to X mas~目指せ!サンタクロース~限定 7567~7569 SR+ 7570~7572 SR++ 7951~7953 リリアデント・クラウザー(蔵兎座) 24 SR 4330 2190 シャッフルマッチ(7)上位報酬 7954~7956 SR+ 7957~7959 SR++ 8146~8148 リリアデント・クラウザー(蔵兎座) 20 SR 3700 2120 2月BOX(2014) 8149~8151 SR+ 8152~8154 SR++ +反映済みのコメントを折りたたんでます [体] リリアデント・クラウザー(蔵兎座) SR Lv 60/60 攻 8630 防 3370 -- 名無しさん (2012-11-11 15 26 32) ↑アイテム使用? -- 名無しさん (2012-11-11 15 28 57) MAX系は見かけた・報告のあった中で一番低いものを採用していきます。↑の方、同じカードでもしこれより低いステを見かけたら教えて下さい。 -- 管理 (2012-11-11 15 35 45) [体]No.1554 リリアデント・クラウザー(蔵兎座) MAX値 攻 4160 防 1660 -- 名無しさん (2013-01-27 08 36 34) ありがとうございます、反映しました。 -- 管理 (2013-01-27 14 39 59) [心]No.3043 リリアデント・クラウザー(蔵兎座) 攻:3110 防:1250 コスト:17 学校:名古屋星徳中学校 -- 名無しさん (2013-02-06 00 59 25) ありがとうございます、反映しました。 -- 管理 (2013-02-24 00 57 26) 【限定特攻】リリアデント・クラウザー(技)R+(MM覚醒)攻4342 防1922 -- 名無しさん (2013-04-24 14 59 16) [体]No.3936 リリアデント・クラウザー(蔵兎座)(R) 攻6520 防2890 コスト16 売却価格7200 (レベルMAX&強属性) 【限定特攻】 -- 名無しさん (2013-04-26 00 01 26) [体]No.3936 リリアデント・クラウザー(蔵兎座)(R) 攻2910 防1290 コスト16 売却価格7200 (初期値&強属性) 【限定特攻】 -- 名無しさん (2013-04-26 00 03 01) [体]No.3936 リリアデント・クラウザー(蔵兎座)(R+) 攻3080 防1360 コスト16 売却価格7200 (図鑑初期値&強属性) 【限定特攻】 -- 名無しさん (2013-04-26 00 06 05) ↑No.3939です。 -- 名無しさん (2013-04-26 00 08 29) [体]No.3939 リリアデント・クラウザー(蔵兎座)(R+) 攻4384 防1938 コスト16 売却価格9600 (MM覚醒初期値&強属性) 【限定特攻】 -- 名無しさん (2013-04-26 00 08 50) No.3043~3045 リリアデント・クラウザー(蔵兎座) 売却 7650 -- 名無しさん (2013-04-30 20 00 39) [体]No.3939 リリアデント・クラウザー(蔵兎座)(R+) 攻8444 防3738 コスト16 売却価格9600 (MM覚醒レベルMAX&強属性) 【シャッフルマッチ3限定特攻】 -- 名無しさん (2013-05-09 02 16 03) [技]No.3935 リリアデント・クラウザー(蔵兎座) (R) 攻2880 防1280 コスト16売却価格7200 -- 名無しさん (2013-05-16 22 18 31) [技]No.3935 リリアデント・クラウザー(蔵兎座) (R+) 攻3050 防1350 コスト16売却価格9600(MM覚醒初期値) -- 名無しさん (2013-05-16 22 20 44) [技]No.3935 リリアデント・クラウザー(蔵兎座) (R++) 攻3210 防1430 コスト16売却価格12000(MM覚醒初期値) -- 名無しさん (2013-05-16 22 21 58) ↑No.ミス [技]No.3938クラウザーR+、[技]No.3941クラウザーR++です -- 名無しさん (2013-05-16 22 29 11) 反映しましたー。 -- やぎゅ (2013-06-25 00 51 53) SR技+リリアデント・クラウザー 功10742防4300 -- 名無しさん (2013-09-06 18 34 57) SR体リリアデント・クラウザー 攻8430 防3370 -- 名無しさん (2013-09-06 18 36 25) ここまで反映しました。 -- 編集人 (2013-10-19 23 26 03) 名前 コメント テンプレ ID xxxx【属性】キャラ名 レアリティ コスト 攻撃力/防御力(図鑑値) 売却P スキル/ダブルススキル 備考 わかれば MM覚醒時のMAX攻撃力/防御力 ※図鑑値はMMなどの補正値(継承)を含まない、図鑑に表示されている初期値です .
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「報告は以上になります、ディーさん!」 「ご苦労。引き続きクラウザーさんへの生贄をSATUGAIしてくれ」 慌てた様子の信者達に対して、狂信者を束ねる幹部の一人であるディーは冷静であった。 本来であれば何故彼がここまで冷静でいられるのか疑問を持つであろうが、ほとんどの狂信者達は難しいことは考えない。 頭の中の99%がクラウザーさんで埋まっているからだ。 「……三島、狭間、それに峰津院。よく頑張ってくれた」 共にDMC談義に華を咲かせた仲間達の死は、既に知っている。 だが其処に悲しみはない。彼らは一足先にクラウザーさんの礎になれたのだ。これ以上の名誉はあるまい。 「彼らが返り討ちに遭う中、よもやただの女子高生の中野があの雷竜クランヴァリネを仕留めるとは驚きだったが…… 流石にこれ以上は無駄か。後はあの魔王マーラに任せるとしよう」 都庁近辺に残らせていた狂信者の偵察隊が、先程完全に死滅したというのが先程の報告だ。 もはや攻め込まずとも、異臭を感じ取られて高空からレーザーで薙ぎ払われたとのことらしい。 さらに龍脈の龍すら葬った二体の怪物の触手と鈎爪でバラバラに切り刻まれて世界樹の肥やしになったとの報告もあった。 地上から都庁を攻め落とすのはこれでは不可能であり、地下からの奇襲も協力者の貴虎が致命的なミスをやらかしたせいでもう使えない。 念のために最強の魔王を地下に送り込みはしたが…… 「ヘルカイザー、準備はできたかね?」 「完了している。その魔王マーラとやらならば、あの都庁の連中をSATUGAIできるのか?」 「間違いなく、壊滅的な被害を与えられるだろう。単純な戦闘能力だけで見れば、私やセルベリアよりも上だ。 しかし都庁の連中の厄介さは、個々の強さもさることながら連携にある。マーラや呉島が討たれる可能性もゼロではないだろうな」 ビッグサイトに帰還していたヘルカイザーの質問に対しても、ディーは冷静に答える。 現存する信者や信者候補の中では、マーラが最強である。そして爆破作戦は一度失敗すれば二度と同じ手は使えないだろう。 それでいながらディーは、それが失敗する可能性すら考慮している。 ヘルカイザーが、僅かに眉をひそめた。 「もしその万が一があればどうするつもりだ?」 「だから、大丈夫なのだ。狭間は否定していたが、私は既に狭間達が敗れた場合の策も練っていたんだ。彼らには話していなかったがね。 問題あるまい。結果的にクラウザーさんの復活が大幅に近づくのであれば」 「……確かにな。どうせ聞いたところで俺になど秘策を話はしないのだろうが、それもクラウザーさん復活の前には些細なこと。 言われた通り、俺の持つ3体のサイバーダークの内の一匹の所有権をお前に移した。 あとは俺の好きにさせてもらうぞ。イチローチームとドラゴンズは俺の手でSATUGAIせねば気が済まない」 「武運を祈るよ、ヘルカイザー」 踵を返しビッグサイトを後にするヘルカイザーを見送りながら、ディーは譲られたカードを天高く掲げる。 「現れろ。サイバーダークドラゴン!」 デュエルディスクも無しに、カードの機械龍が実体化する。 非常に優れた能力を持つディーだからこそ出来る芸当である。 「効果を発動! 墓地よりドラゴン族一体を装備品として呼び戻す! 選択するのは――龍脈の龍だ!」 常闇の空間から、都庁で消え去った龍脈の龍が装備品として引きずり出された。 かつてヘルカイザーが同じ手段で呼び戻した冥竜と同じようにその眼は死んでおり、さらに引きずり出されたのは頭部一つのみ。 最も全身を引きずりだしたらビッグサイトが内部から崩壊するため、出来てもやらなかったであろう。 「ほう……なるほど、素晴らしい」 しかしディーは、その不完全な龍脈の龍を見るなり笑った。 「龍脈とは本来、姿なき純粋な力の塊。各所に張り巡らされ、それを一点に集めるのには大変な苦労が伴う上に場所も限られる。 だが峰津院の秘術により龍の姿として都庁にて具現化し、それが生物としての死を迎えることで決闘者のカードの力で好きな場所で蘇らせることができ…… そして狭間が予め用意していたこの黄泉レイプシステムの拡張機能と併せれば――!」 黄泉レイプシステムに、サイバーダークドラゴンと龍脈の龍がエネルギーとして吸収されていく。 眩い閃光の後、ディーが再び目を開けると…… 「おおおおぉぉぉぉぉぉ……!」 思わずディーは感嘆の声を漏らす。 より重厚かつ複雑、強度も増して破壊が困難となったと思われる黄泉レイプシステム。 その中心部に――死後の国への門が現れていたのだ。 「ク、クラウザーさん! 今こそ、復活の時……!」 喜びが頂点に達したディーは、普段のキャラもかなぐり捨てて満面の笑みでその門を開いた。 自分のデイバックの中に既にクラウザーさんのクローン肉体は入れてある。 後はこの死後の世界からクラウザーさんの魂を連れ戻せば、計画は完了する。 そしてクラウザーさんさえ蘇れば、自分も含めて信者達の戦意も能力も最高の状態となり、敵対勢力を滅ぼせるだろう。 仲間も連れず一人で突入してしまう程、今のディーはテンションが高かった。 「こ……これは一体……ここが、死後の世界だというのか?」 そんなディーすら、死後の世界を見た瞬間に絶句してしまう。 死後の世界、通称死者スレは異様な光景であった。 「まるで廃墟……しかしこれは、再生しているのか……?」 一度何者かの手で世界そのものを破壊されたような痕跡、そこに別の何かの力が働き自己再生を試みているような、そんな様子であった。 しかしこの様子ではすぐさま死者スレの復活は難しいだろう。 瓦礫と死者の怨念渦巻く声。恐らく崩壊に巻き込まれて魂すら磨り潰されてしまったためかとディーは考える。 「クラウザーさんは、無事なのか!?」 強固な意志を持つ存在は魂だけとなってなお頑丈ではあるが、それでもやはり肉体以上にデリケートである。 早急に、クラウザーさんの魂を見つけて現世に呼び戻さねば、もはや如何な手段を講じたところでクラウザーさんの生声を聴くことはできなくなってしまう。 そんな全宇宙の大損害になってしまうことは、断じて許さない。 「クラウザーさん!」 たまらずディーは駆け出した。 本来は冷静な神さえも突き動かす、クラウザーさんの魅力はまさに神をも超えるもの。 故にディーはこの黄泉の世界を甘く見ていた。 いくら龍脈で強化された黄泉レイプシステムとはいえ、その黄泉の世界そのものが何かしらから干渉を受けていては、安心安全に黄泉をレイプすることなどできはしない。 「……プ……イプ……」 「む、確かに今、レイプと聞こえたぞ!? クラウザーさん!?」 「誰かワシをレイプしてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!ぐっちゃぐちゃのどっろどろになるまでレイプしてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 「う、うわああああああぁぁぁぁぁぁ!?」 そこには怪物がいた。 全身ムッキムキの角を生やしたおっさんが、レイプしてくれと涎を撒き散らしながらディーへと急接近してきたのだ。 しかも自分の尻穴を見せつけながら、四つん這いで逆走しながらである。 そのおぞましさは、クラウザーさんのライブでは名物であった資本主義の豚野郎の比ではない。あの豚の方が何倍も愛らしい。 「レイプしてぇぇぇ!ワシを極太○○で◆◆◆◆してさらに▽▽▽で×××××から□□□□の△△で×○責めしてぇぇぇぇぇぇ!」 「ち、近寄るな! 私はクラウザーさん以外の者に興味はない!」 常人が聞いたらドン引くような言葉を乱発してくるおっさんから、なんとかディーは平常心で回避行動をとる。 これも全てはクラウザーさんが過去に、下ネタの向こう側の境地に達した歌を歌っていてくれたおかげであると、ディーは心中で更にクラウザーさんへの敬意を深めた。 (なお、下ネタの向こう側の境地はまともに書くと非常に不味いので、詳しくはクラウザーさんのご活躍が余すことなく載っているデトロイト・メタル・シティ本編を読むのだ) 「犯してぇぇぇぇ!レイプレイプレイプゥゥゥゥゥ!!!今なら娘もつけるからぁぁぁ!!!親子○や△○□姦プレイもしていいからぁぁぁぁぁ!」 「な、なんなのだこの世界は……!?」 「我慢できなぃぃぃぃぃ!!××××××スし続けなきゃ魂がどうにかなってしまぅぅぅ!!!」 「少し黙れ。いいだろう、何故この世界がこんな有様になったのか答えれば、お望み通り貴様をレイプしてくれる」 「ワシが来た時にはもうこうなってたんだぁぁぁぁぁ!生き埋めになっていた死者は「シグナム……」とだけ言い残して消えたぁぁぁぁ! さあ答えたから早くレイプゥゥゥゥ!ワシのアナにありのままの―― 「失せろ豚が!」 「オゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥオゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!」 クラウザーさんの秘奥義の一つ、スパンキン風林火豚をディーが模して発動する。 やはりクラウザーさんのものと比べれば遥かに格下であるが、それでもおっさんは与えられる快楽に腰をくねらせながら一瞬崩れ落ちた。 その隙にディーは退散し、折角あけた死者の門を閉じてしまうのであった。 「なんということだ……既に死後の世界がレイプされ、迂闊に飛び込めばこの私が逆レイプされそうな魔空間になっていようとは……」 ディーは落胆の色を隠せない。 黄泉レイプシステムさえ発動すれば、クラウザーさんは復活できるはずだったのだ。 それなのに、何者かの手により既に死後の世界は物理的にレイプされた後。 おそらくさきほどの性獣は、調律者か管理者を失った死後の世界の無法と混沌っぷりを象徴する存在だろう。 あの類の死者の魂を相手取りながらクラウザーさんの魂を探し出し、蘇生をするのは非常に困難だ。 そして急がないと、クラウザーさんが逆レイプされてしまうかもしれない。 「おのれ――シグナム……!」 自分達よりも先に死後の世界をレイプしたと思われる者の名を吐き捨て、ディーは憎悪に燃える。 「 貴 様 は こ の 私 が 直 々 に レ イ プ( 嬲 り 殺 し ) し て く れ る っ !!!!」 【二日目・10時30分/東京ビックサイト内部・死者の門前】 【ディー@うたわれるもの】 【状態】健康、小疲労、激怒 【装備】刀 【道具】支給品一式、クラウザーさんクローン×300 【思考】 基本:クラウザーさんの復活 0:シグナムとやらを探し出す 1:黄泉レ○プシステムをさらに盤石にするため、引き続きマグネタイトは回収する 2:クラウザーさんのために、いずれくる各勢力との戦争に備えて戦力を増強する 3:大災害などに疑問はあるが、後回し 4:仮にマーラが帰ってきてもビッグサイトには入れない ※制限によりウィツァルネミテアの力がある程度制限されていますが、蘇生関連の能力制限だけは首輪とは別の力が働いていると見ています。 ※黄泉レイプシステムが龍脈強化され、死者スレへの突入が可能になりましたが、現時点では乗り込んでも目的の達成は困難です 崩壊した死者スレを強行突破できるだけの大戦力或いは死者スレを修復するなにかが必要です ※なんらかの要因で死者スレが復活する可能性があります 【ヘルカイザー亮@遊戯王GX】 【状態】健康、クラウザーさん欠乏症 【装備】デュエルディスク、スマホ 【道具】支給品一式、キメラテックオーバードラゴン、サイバーダークドラゴン、冥闇に堕した者(装備品)、他不明 【思考】基本:強敵をSATSUGAIして己も満たしつつクラウザーさんを復活させる 1:クラウザーさん復活は上層部に任せ、自分は各地の強敵のSATUGAIをする 2:野球チーム全てを警戒。可能であれば自分の手で殺す ※サイバーダークはロワ中に死亡したドラゴンを装備品として装備可能ですが、一度に一体までの制限あり ※サイバーダーク一体をディーに譲渡したため、使用可能なサイバーダークは2体までです ※龍脈の龍はシステム強化に使用されたためもう装備蘇生できません。またテラカオスの体内に魂を取り込まれているニアラも装備不可です
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聖帝十字陵── 世紀末に覇権を望む聖帝サウザーが自らの権力の象徴として建設した、ピラミッド状の巨大建造物である。そして同時に彼の師オウガイの、そしてサウザー自身が愛と情を捨て去る為の墓標でもあった。 荒野の一角にそびえ立ちその威容を誇っていた十字陵は、サウザーがケンシロウに敗北すると同時に崩れ落ち、もはや跡には瓦礫が残るのみであった筈だが── バトルロワイアルの舞台となる、縮小された日本。 北海道に広がる広大な平野に、聖帝十字陵はそっくりそのまま再現されていた。 その巨大な四角錐の傍らで、対峙する二つの影があった。 一方は二メートルに及ぶ巨躯を膨大な筋肉で覆い、その全身から王者の威風を放つ男──ヨーロッパの闇の帝王、ヴォルフガング・クラウザー。 いま一方は、赤い紋様で縁取られた着物を纏い、大胆にも時代錯誤な下着と眩い太股を露出させた巫女──人と妖魔の血を併せ持つ隠忍(おに)の一族の一人、雪姫。 両者は数刻前より戦いを始めており、その趨勢は大きくクラウザーに傾いていた。元より純粋な格闘ゲームとは言い難い作品を原作とし、打つべき手数の少ない雪姫に対して、クラウザーは様々な必殺技とライン移動を駆使した強力かつ多彩な攻めを持っている。 その圧倒的な性能差から、この戦いの趨勢はもはや明らかだった。 その後に続くROUND2は無い。KOされたが最期、雪姫は永遠にmugen界から消失することになるだろう。 だが彼女の顔に迷いは無かった。元より勝てる見込みがあってこの戦いに挑んだ訳ではない。結果を知りつつなおクラウザーに挑むのは、その身を犠牲にすることで残される希望があると信じているからだ。 この対戦が始まる数十分前、雪姫のバトルロワイアルは聖帝十字陵の頂からスタートすることになった。足元には彼女のペットであるリスギツネのペペ(同名のキャラとは関係無い)もうろついている。 原作では攻撃参加など行わずウロチョロしてるだけのペペだが、それでも雪姫にとっては大切な家族だ。ペペを伴い長い階段を降りたところで、制服姿の少女と出会った。 「あ、もしかしてユェンちゃん?」 「ど、どちら様ですか……?」 少女──ユェン・ソイレンが明らかな警戒の色を示したことに、雪姫は苦笑せざるを得ない。良くも悪くも有名キャラであるユェンに対し、雪姫の方は知名度など皆無と言っても良いだろう。 マイナーなRPGシリーズから派生した、さらにマイナーな協力型格闘アクションゲームなど誰が知るものか。 とりあえず敵意は無いことを示した雪姫は、対主催という己の方針を明らかにした。そして予想通りユェンは弱きを助け悪を挫く典型的な主人公キャラであり、すぐに意気投合した二人は連れ立って行動することになった。 「雪姫さんの支給品は何ですか? 私はこの帽子……テリーさんのですよね、多分」 「風雲のおじいさんのかも知れないけどね」 プレート付きの赤い帽子を勝手に被るユェンを横目に、雪姫は自分のデイパックに入っていた物を取り出して見せる。それを目の当たりにした途端、ユェンの頓狂な声が響いた。 「USBメモリじゃないですか!」 「そう、パロロワ脱出フラグの代名詞たる記憶媒体。すぐに折られそうな気もするけど」 「ぜ、絶対に折られちゃダメです! 早速パソコンか何かで中身を確かめましょう!」 必死な顔で訴えるユェンが微笑ましく、それどころではないと思いつつも雪姫は頬を緩めてしまう。 「ユェンちゃんってサイボーグだったっけ? 首の後ろとかに挿して調べられない?」 「えっと、それは…… 正直、設定がよく分からなくて……」 「逃げるか。弱者の取る選択だな」 唐突に割って入った男の声。驚いて振り向く二人の視線の先には、金の鎧を纏った巨漢が静かに佇んでいた。 「……クラウザーさん」 呆然とその名を呼ぶユェンの隣りで、雪姫は既に臨戦態勢に入っていた。これほどの重装備でありながら気配も感じさせずに接近したヴォルフガング・クラウザーの実力は、並大抵のものではない。 「mugen入りして暫し経つが、もはや馴れ合いと予定調和の戦いには飽き飽きしていたところだ。二度目はない、互いの存在を懸けた戦い……楽しみではないか。」 淡々と語るクラウザーの肉体からは、いわゆる闘気的なものがムンムンと溢れ出している。ラスボス勢の一人であるこの男を相手に懐柔は不可能と思えたが、ユェンは諦めずに声をかけた。 「そんな、戦ってどちらかが消えるなんて、悲しすぎるじゃないですか! mugenキャラとして、みんなでいつまでも試合したりストーリー動画に出たり…… そうした方が、絶対に良い筈です!」 「だからそれには飽きたと言うのだ。まあ、君の様なタイプには言葉は通じないだろうがね」 「ユェンちゃん」 懸命にクラウザーと対話を続けようとするユェンに、雪姫は横から小さく声をかけた。 「ATKはいくつか判る?」 唐突な質問に虚を突かれてユェンは一瞬呆けた顔を見せたが、すぐに小声で答えが返って来た。 「……半分も無いと思います」 「じゃあ、メモリを持って先に行って」 「そんな!」 二人の会話をクラウザーは黙って見詰めている。 「死亡フラグみたいなこと言わないで下さい! 話せば何とか……そうじゃなくても、二人でかかれば止められます!」 「ATKの低いユェンちゃんと私じゃ、万が一ってこともあると思うの。そうなったら二人とも殺されて、メモリも壊されるでしょうね。脱出フラグはそこで折られてしまうわ」 「でも……」 「大丈夫よ、適当にかわして逃げるから。今は機動力のあるユェンちゃんがメモリを安全な場所まで持って行くのが優先よ。ね?」 笑顔でウインクする雪姫に、ユェンはまだ数秒の逡巡を見せたが、やがて意を決してメモリを受け取った。 「雪姫さん、絶対にまた会いましょう!」 雷光が奔り、ユェンは瞬時に戦闘用スーツに換装する。そして背中にブースターユニットを露出させると、砂煙をあげながら高速で彼方に飛び去って行った。 轟音が遠のいてゆく間もクラウザーはやはり何も言わず、その視線は雪姫のみに注がれている。 「……ユェンちゃんを追わないの?」 「気概を持たぬ者と拳を交えても面白くはあるまいよ。あの様ではすぐに他の者に殺されるだけだ。ましてメモリに何が入っているかも判らぬというのに、君も無駄なことをするな」 「メモリはそうかも知れない。でも最低限の希望だし、あの子は貴重なオリキャラだから、死んでほしくないの」 「ふむ、そうか。 ……では」 クラウザーは重厚な一歩を踏み出した。溢れ出る闘気がさらに勢いを増し、弾け飛んだ鎧の内から芸術的なまでの肉体が現れる。 「I ll chisel your grave-stone, sleep well.」 そうして、対戦が始まった。 「Blitz Ball! Blitz Ball!」 捨て石となる覚悟を固めた雪姫に、上下二段の炎の弾が迫る。彼女も掌の内に浮かぶ水晶球から氷塊を飛ばして対抗するが、連射力に大きな差があった。 相殺できるのは一部のみで、多くのブリッツボールはガードの上から体力を削っていく。 このまま死ぬまで固められる訳にはいかない。機を見て跳躍した雪姫は上段ブリッツボールを飛び越えると、水晶球から冷気を発しながら縦に回転した。見た目はブランカや幻庵がそうする様な回転攻撃だが、彼女の場合は通常技である。 この攻撃をクラウザーは読んでいた。すぐさま上段当て身投げであるフェニックススルーの構えを取るや、雪姫の華奢な肢体を捉え地面に叩き付ける。 さらにダウン追い討ちの膝落としが迫るが、雪姫はなんとか転がりながら起き上がりこれを回避した。 しかしクラウザーは身を低くしてのダッシュで尚も接近する。近距離パンチからのコンボを狙うものと思われたが、雪姫も後の先を取るべく必殺技を放った。 「裸翔秘斬!」 前方へ飛び上がるや否や、雪姫は着物の肩口を掴むと(腰帯があるにも関わらず)一気に脱ぎ払った。巫女とは思えないボンテージを思わせる黒い下着が露わになるが、その様なことは気にも留めない。 そしてクラウザーの頭上を跳び越しながら、手に掴んだ着物を振り回して強烈な殴打を浴びせる。 一瞬の怯みを見せるクラウザー。布を使った打撃はそうmugenでも珍しいものではないが、着衣そのものを脱ぎ払って攻撃を行うのは雪姫ぐらいのものではないだろうか。 彼女はそのまま放物線を描いて地面に着地し、その時には既に元通りに着物を羽織っていた。 (でも……!) 無論、必殺技が一度当たったところで雪姫の顔が晴れることはない。ただでさえ彼女は火力が低いのだから、今の裸翔秘斬もダメージは雀の涙程度だろう。 向き直った雪姫はクラウザーが飛び込んで来るのを見た。巨体が迫る威圧感から反射的に通常攻撃を返そうとするが、それは失敗だった。 判定に勝ることは出来ずジャンプからの振り下ろす様なパンチがまともに入り、のけぞったところを地上でのコンビネージョン攻撃で追撃される。 「Leg tomahouk!」 キャンセル必殺技でダメージはさらに加速し、丸太の様な浴びせ蹴りを受けた雪姫は吹っ飛んで地面を滑った。ペペが心配そうに駆け寄って来る。 「こんなものかね。まだ大して時は過ぎていないが」 クラウザーは特に疲れも見せず、両掌の埃を払い落として挑発している。雪姫はその様に格の違いを悟らざるを得なかった。覚悟していた事とはいえ、現実にその猛威に晒されると圧倒的なプレッシャーが精神を押し潰そうとする。 (やっぱり強い…… 私じゃ、無理……!) だが、体力ゲージはまだ残っている。ただで敗北する訳にはいかない。ユェンの為にも、少しでも長く戦い、少しでも多くのダメージを与えておかなければならないのだ。 雪姫はふらつきながらも立ち上がり構えると、真っ直ぐに敵を見据えた。クラウザーはフムと唸ると、 「Blitz Ball!」 再び上段の火球を放つ。 雪姫は今度は身を低くしながら飛び道具の下を潜り抜け、クラウザーに肉薄して新たな必殺技を放った。 「我散──」 水晶球を掲げ、一瞬タメを作る。それはクラウザーがガードに入るには充分な時間だったが、直後に繰り広げられた光景は彼を些か動揺させるものだった。 その場でくるりと身を翻した雪姫の姿が一変した。まさしく刹那の出来事、中割りもない1フレームでの変化である。 己に並ぶほどの身の丈を有す、青白い肌をした全裸の女── クラウザーが瞬間的に見て取れたのはそこまでだ。 彼は知らないことだが、隠忍の一族は"転身"と呼ばれる特殊な能力を有している。それは平時は人の姿をしている彼等が妖魔としてのもう一つの姿に転じることを指し、この転身によって普段は眠っている力を100パーセント引き出すことが出来るのだ。 雪姫の場合は一部の必殺技を放つ瞬間にのみ転身する。その姿はまさしく彼女の名前の通り、妖怪雪女そのものであった。 「──氷結滅!」 しなやかな肢体を惜しげも無く晒す雪姫は、技名の残りを叫び終えると同時に掌の内の水晶球を振るった。そこからこれまでの通常攻撃より遥かに強力な冷気が噴き出し、ガードの緩んだクラウザーの身体を巨大な鉤爪の様に薙ぎ払った。 「ぬうっ!」 さしものクラウザーも仰け反り後退するが、転身を解いた雪姫は氷塊を一度だけ飛ばすと再び間合いを離した。まともなコンボも無い彼女の性能では下手に仕掛けたところで容易く反撃されるのがオチであり、むしろ長期戦を覚悟して地道にダメージを稼いでいく作戦だった。 氷塊をガードしたクラウザーはそんな雪姫の思案を悟り、フムと息を吐く。 「あの娘のために自分が苦しむ時間を長くしようとはな」 雪姫は答えない。 「だが私もゆっくりしていくつもりは無い…… 身体も暖まった。そろそろ終わらせて貰おうか」 それだけ言うと、クラウザーは無造作に足を踏み出して前進を始めた。元よりニュートラルポーズで構えらしい構えを取っていない彼だが、この歩みもまた一見ひどく無防備なものに見えた。 しかし帝王の巨躯がにじり寄る光景にぎょっと目を見開いた雪姫は、すぐさまバックステップで間合いを広げる。彼女もまたクラウザーの企みが読めたからだ。相手にはこちらのガードを無意味にする技があり、それを狙われると雪姫の対抗策は皆無に等しくなる。 「くっ!」 放たれた氷塊はまさしく苦し紛れと言う他ない。だが絶望的な状況に抗おうとする懸命な意志は、あまりにも残酷な方法で踏み躙られた。 クラウザーは"横に動いて"氷塊をかわしたのである。 「そんな……!」 恐れていたことが起こった──雪姫の声は悲鳴に近かった。 クラウザーは雪姫の正面ではなく、"横にずれた"位置のまま彼女に迫って来る。もはや如何なる攻撃も無意味だった。氷塊を放とうと水晶球を振るおうと、全ての抵抗はクラウザーのすぐ隣りを通り過ぎてゆく。 焦燥に駆られ無益な抵抗を続ける雪姫は、一瞬、自身を睥睨するクラウザーの瞳を見た。そこには、下位の次元でしか動けない存在を哀れむ様な色が湛えられている。 直後、クラウザーが襲い掛かって来た。ガードする。さらに続くパンチをガード。コンビネーションが続くと思いガードを固め──吸い込まれた。 あっ、と思った時には全てが遅い。この技はいつもそうなのだ。 「Gigantic──Cyclone!」 それはまさしく嵐だった。無数の鉄柱で打たれ続ける様な間断の無い衝撃。思考や苦痛すら挟まる余地は無く、ただ暴威に翻弄されるしかない。 時間にしてわずか二、三秒のことである。その間にごっそりと体力を奪われた雪姫はようやく嵐から解き放たれ、力無く地面に堕ちた。技直後の天を仰ぐポーズを終え、潜在能力を解き放った熱気も冷めたクラウザーは、今やボロ雑巾の如き彼女の姿を見下ろした。 「……終わったか」 うつ伏せに倒れた雪姫の周りをペペが走り回っているが、彼女はわずかな反応も見せない。勝負あった──そう判断したクラウザーは身を翻し、ユェンが飛び去った方向へ進もうとした。 だがまさにその時、 「ちょっと待って……」 背後から聞こえた蚊の鳴くような声がクラウザーの足を止める。振り返ると、もはや瀕死と言って良い雪姫が尚も立ち上がろうとしていた。 「……君に根性値が設定されているとは知らなかった」 構えこそ取らないものの、クラウザーは再び戦いの体勢に入る。 「そんなもの無いけど…… 運が良かっただけ。まだ1ドットぐらい、生きてる」 死に体であるにも関わらず雪姫の表情は穏やかだった。胸元に飛び込んで来たペペを指先であやしながら、ぽつぽつと言葉を並べる。 死に体であるにも関わらず雪姫の表情は穏やかだった。胸元に飛び込んで来たペペを指先であやしながら、ぽつぽつと言葉を並べる。 「しかしその身体では何もできまい。私が必殺技をひとつ放てば、ケズリだけで君の生命は尽きる」 「わかってる。だから…… わたしの最期の技、受けてほしいの」 「何?」 「直撃してもあなたを倒せないと思うけど…… わたしもmugenキャラなんだし、精一杯戦いたい。『雪姫がんばった』って言ってほしいもの」 「……虫の良い話だとは思わんかね」 「こんな死にかけの女の技を喰らうのが怖いのかしら」 その言葉に、クラウザーは憤るでもなく苦笑した。 「安易な挑発だ。 ……だが、挑まれて逃げたとあっては帝王の誇りを汚そう」 「じゃあ、受けて貰えるのかしら」 「受けよう。ただし君の技が終わったならば、私は躊躇なく止めを刺す」 「それでいいわ…… ペペ」 雪姫は顔を舐めていたペペを地面に降ろした。ペペは何か感じるところがあったのかしつこく雪姫の周りをうろついていたが、やがて渋々と離れて行った。 ペペとクラウザーが遠巻きに見守る中、雪姫はパワー溜めを開始した。水晶球を前方にかざし、両手で包み込んで気を集中する。 「はああああ……」 静かな呼気を漏らしながら、ゲージを増加させてゆく。身体の周囲に冷気が溢れ出し、力の奔流に吹き上げられて着物と髪が大きくはためいた。 そしてパワーゲージがMAXに達した時、クラウザーは再び彼女のもう一つの姿を目の当たりにした。 「転生!」 隠すべき場所を惜し気も無く晒し出した、人ならざる女の姿。見る者によっては劣情をそそられる光景かも知れないが、高貴なるシュトロハイム家に育ったクラウザーには無縁の感情である。彼が考えていたのは、この美しい姿を絵に残せないのが残念だということだった。 程無く雪姫は再び元の姿に戻った。変わったり戻ったりと忙しい身であるが、演出がそうなっている以上仕方が無い。何せこれから放つ技で、もう一度転身せねばならないのだ。 「それでは……」 雪姫はクラウザーをじっと見据えた。その眼差しには敵意や闘志といった感情は宿っておらず、ただただ真摯なだけである。 クラウザーは首肯して返した。 「……行きます」 告げると、雪姫は真上に跳躍した。一定の高さにまで昇ると、その身は不可思議な力で中空に制止する。 「鬼神──」 身体の前で腕を交差させる姿勢を取り、再び変わる為の力を溜め込む。 今度は瞬時の変化ではなく何フレームもの時間をかける。その中で雪姫の着衣が消失し、彼女の一糸纏わぬ生まれたままの姿が曝け出され…… 三度、雪女の姿へと転じた。 「──降臨!」 直後、彼女の周囲に──即ち画面内に──幾つもの爆発が巻き起こった。 「ぬおっ!」 クラウザーを立て続けに衝撃が襲う。これこそ雪姫の原作において、彼女ほか二人のプレイヤーキャラに共通する最強の攻撃手段である。完全な全画面判定ではないものの、間断の無い爆発を一度喰らえば多段ヒットは免れない。 クラウザーもまた一度浮き上がった身体を地に着けることは叶わず、見る間にゲージを減らされていった。最終的にヒット数は40を上回り、ダメージも全体力の四割に達した。 技を終え、転身の解けた雪姫は着地すると同時に膝をついた。もはや完全に力を使い果たし、次の攻撃を放つ余力などは残っていない。息を荒くしながら目を向けると、そこには地面に横たわったクラウザーの姿がある。 そして程無く彼はゆっくりと起き上がり、その巨体を大地に屹立させたのだった。 「……堪能した」 上等なワインでも味わったかの様な顔付きで言う。 やはり倒し切れなかった。九割は諦め、残りの一割ほどは期待して最期の技を出したのだが、この結果に終わった。雪姫はほんの少し肩を落としたが、仕方ないと納得せざるを得ない。 「但し予備動作が長過ぎてまともな対戦では役に立つまい。当たればヒット数は稼げるが、一方でガードされた際のケズリは微々たるものだろう。やはり同サイズの敵と戦うという、格闘ゲームにおいて当然の前提がなされていない故か」 抑揚無く感想を述べると、クラウザーは先刻の言葉通りに全てを終わらせる準備に入った。 「Kaiser……」 両腕を大きく広げ、掌に気を凝縮させる。たっぷり三秒、帝王の両手に宿った光は時間をかけて紅く染まっていった。 かつては通常必殺技であったこの奥義は、RBSPよりボタンを長押しすることで三段階に威力を調節することが可能になり、最高レベルになれば別ラインにも攻撃判定が発生するようになる。 もはや一度ケズれば済む相手に最大の力を放つのはクラウザーの信条か、それとも雪姫に対する敬意を表したものか。何れにしても、時は来た。 「……wave!」 膨大な光に飲まれる中、雪姫はユェンのことを考えないでもなかったが、最期に浮かんだのは「誰かONIシリーズのキャラ作らないかな」ということだった。 「You were good. You fought well.」 今度こそ勝負は決した。動かなくなった雪姫の亡骸を横目に、クラウザーは何処からともなく飛んで来たマントを羽織る。 足元に目を向けると、彼の爪先に向かってペペが何やら攻撃らしき動作を繰り返していた。しかしキャラ本体である雪姫が死んだ今ではペペの存在は背景も同然であり、クラウザーの体力を1ドットも減らすことは叶わない。 「主の仇を討ちたければ、力を得ることだな。mugenには戦う術をもつ獣など幾らでもいる」 それだけを告げると、もうペペには目もくれずに足を進めた。向かうのはユェンが飛び去った方角だが、別に彼女個人を執拗に追うつもりは無い。進む先で遭うのなら誰とでも全力で戦おう。 (やはり己の存在を懸けた戦いこそが至高…… いま私の体は戦う喜びに打ち震えている。体中の血が騒いで、煮え立ちそうだ……!) 夜の平原に、帝王の高らか笑い声が響き渡った。 そして数分後、再びクラウザーは舞い戻り、脱ぎ捨てた甲冑を回収した。 次の戦いになればイントロでまた脱がねばならないのだ。執事の不在をこれほど不便に感じたことはなかった。 【雪姫@隠忍 -THE NINJA MASTER- 死亡】 【北海道/平原/1日目深夜】 【ヴォルフガング・クラウザー@餓狼伝説シリーズ】 [状態]:軽い疲労、体力減少 [服装]:甲冑とマント [装備]:同上 [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品x1 [思考] 1:参加者全員及び次元意志と戦う [備考] ライン移動あり。 【ユェン・ソイレン@オリジナル】 [状態]:健康、焦燥 [服装]:戦闘時の格好 [装備]:必殺技で使う武器など一式 [道具]:基本支給品一式、プレート付きの赤い帽子、USBメモリ [思考] 1:殺し合いを止めてゲームから脱出する 2:メモリの中身を調べる [備考] ATKの数値はデフォ
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一歩の試合当日、後楽園ホールの前。 ハラハラしながらやってきた根岸は、そこに広がる光景のあまりにも予想通りっぷりに、 泣き笑いそうになった。まだまだ試合開始には時間があるというのに、 駆けつけた警備員たちとDMC信者軍団の言い争いは盛り上がりまくってて。 「だから、解散しろと言ってるだろ! 迷惑だ!」 「うるせえ! 中でやったらそう言われるだろうと思って、仕方なく会場前でやってる 俺たちの良識がわからねえか!」 「自覚あるんなら最初からやるんじゃないっ!」 「ゴートゥ幕之内! ゴートゥ幕之内!」 「それをやめろと言ってるんだ! さっさと解散しろっ!」 悪魔的に不気味な厚化粧、悪魔的なおどろおどろしい衣装、そして悪魔的な歌(DMCの曲) をがなり立てている悪魔的集団。ざっと見て二十人は越えている彼ら・彼女らは、周囲から 奇異の視線、ではなく明らかに恐怖の視線で見られている。 これでは、試合を見に来たものの彼らに恐れをなして引き返してしまう人もいるだろう。いや、 既にそういう人がいたのかもしれない。 『やっぱり、僕がクラウザーになって説得するしかないか……』 根岸はこそこそと場から離れて、植え込みの陰で着替えを始めた。毎回このパターンで 結局事態を悪化させてしまってる気もするが、それでも何としても、何とかせねばならない。 一歩のファン、一歩の戦う姿を見て力を貰っているという人たちのためにも。 衣装を着て、鎧を纏い、ヅラを被り、メイクを施して、 『よしっ、いくぞ!』 クラウザーへの変身完了。根岸は植え込みから飛び出して、 「ああああぁぁぁぁっっ!?」 その時、見た。DMC信者たちの向こう側から歩いてくる二人を。 「ごめんなさい幕之内さん。この前のことでその、ちょっと驚いてしまって」 「いえいえ。あれじゃ怖いイメージつくのも当然ですし。でもびっくりしたなぁ、クミさんが 観に来てくれたなんて」 「急に予定が空いてしまったもので。迷惑じゃなかったですか?」 「とんでもない! これで気合が入りますよ。今日はいつもより一段と、頑張るぞっ!」 「ふふっ。……わっ、何あれ?」 「どうしたんです?」 「あそこにほら、何だかヘンな人たちが。それにその向こう、ヘンの大将みたいな人が」 「あ。あれはDMCのクラウザーって人ですよ。ボク、雑誌で調べたから知ってます」 「調べた? それで、あの人は何なんです?」 「まあ、確かにあの人たちの大将なんですけど……丁度良かった。ボク、あの人に 言わなきゃいけないことがあったんです」 「え、ちょっと、幕之内さん!? あの、待って下さい、あんな人たちの群れの中に入るの、 危ないですよっ」 一歩は久美の制止も聞かず、ずんずん歩いていく。DMC信者の中へ。その向こう側に いるクラウザー=根岸のもとへ。 すると信者たちが、 「あっ! おいみんな見ろ、幕之内だ!」 「うわああああ! こっちにはクラウザーさんもおられるぞ!」 「クラウザーさん、幕之内が世界チャンプになるの待ちきれなくなったのか? ってことは、 この場で幕之内の公開処刑が見られるぞ! あ、そこ! 警備員どもを抑えてろ!」 「みんな道を開けろ! クラウザーさんが来られるぞ!」 信者たちが警備員を押さえつけ、左右に割れて道を作る。歩いてくる一歩と 立ち尽つくす根岸(クラウザー)が、障害なく向かい合った。 こうなる前に事態を収拾するつもりだった根岸は、完全にパニックになってしまって 身動きできないでいる。 『ど、ど、ど、ど、どうすれば……』 「おお、クラウザーさん武者震いしておられるぞ!」 「幕之内を煮て食うか焼いて食うか蒸して食うか、考えるのが楽しくて仕方ないんだ!」 「おい幕之内! 家族に言い残すことがあるなら今の内だぞ!」 どんどん上がっていく信者たちのボルテージ。その中を一歩は歩いていく。 やがて、一歩はたどり着いた。根岸の眼前に。 「クラウザーさん、ですね」 「あ、ああ……」 平静を装うものの、根岸の頭の中はレッドと一歩のスパーリングを思い出して沸騰していた。 もし、この場で一歩と戦うなんてことになったら、 「本当に強かったよ、あいつは。正直、ルール無用のケンカなら確実に勝てるとは言いきれ ねぇ。マジで素手で殴ったら、充分に人を殺せるレベルだと思う。そして多分、イザとなりゃ それができるだけの精神力もある」 こないだ、さんざんクラウザーのことを大嫌いって罵ってたし、今は仲直りしたみたいだけど 彼女と一時気まずくなったと言ってたし、ケンカを売られる条件は充分整い過ぎてるわけで。 『ううううぅぅ、家族に言い残したいことがあるのは僕の方だよっっ』 絶体絶命な根岸に、一歩が穏やかな表情で言った。 「ボク、貴方に謝らなきゃいけません」 「………………え? あ、謝る?」 一歩は頷いて、 「先日、ボクのことを随分と褒めて下さったそうですね。世界チャンピオンになれるとか、 人に力を与える力があるとか」 「あ、ああ。言ったが」 困惑する根岸に向かって、一歩は頭を下げた。 「すみませんでした。ボク、そうまで言ってくださったあなたのことを侮辱して しまったんです。先日、ジムに来られたあなたのファンに向かって」 「え、あの、レッド君のこと……」 「! 知ってるんですか? でもあの時、あの場にいたのは」 根岸は慌てて、 「と、当然のことだ! オレは魔王、地上で起こる全ての事象を常時把握している!」 信者たちから「うおぉ~流石だぜクラウザーさん!」と歓声が巻き起こる。もちろん、一番 その声を張り上げているのは、信者たちの中に紛れているレッド本人だ。 一歩もちょっと驚きながら、言葉を続けた。 「それでボク、その人とスパーリングをしたんですけど、その時その人、凄く強かったんです。 それも、単純にパンチ力があるとか技術レベルが高いとかじゃなくて。誰かに似てる、 どこかで体験したことがある強さでした。で、少し後になってから思い出したんです。 ボクにとって永遠の目標の一人、元日本チャンピオンの伊達さんの強さだって」 「というと……伊達、英二?」 「はい。これはボクの友人に教えて貰った言葉ですが、『デターミネーション』。断固たる決意 って意味で、強い決意をもってダメージを抑え、肉体の耐久力を超えて倒れないことなんです。 レッドさんが見せてくれたのは、正にそれでした」 根岸とレッドが、え? という顔で一歩を見た。 いつの間にか他の信者たちもみんな、静まり返って一歩の話を聞いている。 「レッドさんを支えたのはDMC、クラウザーさんに対する想いだったんです。クラウザーさん に与えて貰ったものが、レッドさんの強さになっていた。そう気付いた時……ボクはちょっと 憧れました。クラウザーさん、あなたに」 「憧れ? ぼ、僕、いや、このオレに、この悪魔にか?」 「はい」 一歩は微笑んで頷く。 「ボクも昔はいじめられっ子でしたけど、鷹村さんを筆頭にいろんなボクサーに憧れて ボクシングを始めて、宮田君や伊達さんに出会えて、ここまで来れました。だからボクも、 ボク自身がそういう存在になれたらいいなぁって思ってるんです」 「そ、それは、もういるだろう。お前に憧れてボクシング始めた奴とか」 「ありがとうございます。でもクラウザーさん、あなたに憧れることであそこまでの強さを 発揮したレッドさんを見て、思い知りました。ボクの拳は、あなたの歌には及ばないと。 見る人、聴く人に力を与える力、ボクはまだまだ弱いなって」 「……」 「前はあなたのこと、DMCのことを毛嫌いしてましたけど、今度CDを買ってちゃんと 聴いてみますね。レッドさんをあそこまで強くしたあなたのことを、もっと知りたいので」 「……そ……そうか」 「はい。それじゃ、これから試合なので」 一歩は根岸に一礼し、久美と共にホールへ向かった。 信者たちは一歩を止めることもせず、騒ぎもせず、ただ呆然と見送っている。 そして根岸は。 『憧れ……あの幕之内君が、ボクに……いや違う、DMCのクラウザーに…… 聴く人に力を与える……って……』 震える根岸の心の中は、もしここに誰もいなかったら声を上げて泣き出しそうなぐらいで。 いや、もう誰が見ていても聞いていても構わない、と泣き出しかけたが、 「クラウザーさん……」 信者たちの声で、はっと我に返った。 注目している信者たちに表情を見られぬよう、根岸は顔を伏せて言った。 「き……聞いたか、皆の者ども……どうやらオレは見込み違いをしていたようだ……あの男、 マクノウチの拳は眩し過ぎる……輝きを纏い、人を活かす拳だ……暗黒に生き、生贄を屠る 我が拳とは相容れぬ……オレのような闇の住人とは根本的に異なる存在なのだ、 あの男は……」 根岸は信者たちに背を向ける。 「もう、奴と戦う気は失せた。オレは魔界に帰るぞ。さらばだっ!」 「あ、クラウザーさんっ!」 根岸はその場から逃走、信者たちはそれを追ったが見失ってしまい、結局自然解散となった。 この日、一歩は久美の声援を受けて、いつにも増して豪快に快勝。そして会場の片隅には、 長い黒髪を肩に垂らして、額に「殺」の字を書いた大男がいたという。 『なるほどな。こうやってリングの外から観るとよく解るぜ、人を活かす拳ってやつが。 ま、とりあえず幕之内よ、お前には義務があるんだからな。せいぜい頑張ってくれ』 男は、地割れのような声援を浴びる一歩に向かって軽く手を振って、 『クラウザーさんの見込みが間違いでなかったという証明……お前が 人間界最強のボクサーに、世界チャンピオンになれるってな』 一歩のこれからの勝利を祈りながら、会場を出て行った。
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ブラウザー・クロウラー C 水 (2) クリーチャー:アースイーター/サーマル・コーポレーション 1000 ■このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、相手の手札を見る。 ■ドロー・トランス[3]-カードを引いた時、このターンまだ「ドロー・トランス」を使っていなければ、このクリーチャーを山札の一番下に置いてもよい。そうした場合、手札のコスト3以下のクリーチャーをバトルゾーンに出す。 作者:翠猫 DMAE-09「ドラゴンズ・リベンジ」収録のアースイーターのサーマル・コーポレーション。 種族違いの《グレープ・ジェリー》に3コスト以下を対象とした「ドロー・トランス」がついたカード。 収録エキスパンション DMAE-09「ドラゴンズ・リベンジ」 評価 名前 コメント
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TRACK 4 Girl s Band ドドドンドドドンドドドンドドドン 何故こうなったのか…… ジャジャラジャジャラジャジャラジャラジャラ どこでこうなったのか…… クラウザー「俺は地獄のテロリスト 昨日は母さん犯したぜ 明日は父さんほってやれ!」 田舎から出てきて5年…… クラウザー「殺せ殺せ親など殺せ 殺せ殺せすべてを殺せ!!」 僕がやりたかったのは…… クラウザー「サツガイ サツガイせよ! サツガイ サツガイせよ!!!」 こんなバンドじゃない!! DMC楽屋…… 社長「ヒャ~~ッハッハ!今日もイカしてるじゃないのユー達!正直濡れたわ!!」 和田「社長!あざっ あざーっす!」 根岸「ううう……(全然嬉しくない……)」 社長「特にカミュ!今日はいつにも増して卑猥なドラミングだったわよ!!」 西田「スク水」ギィィィ 社長「いいかテメェら!今日の相手が処女くせぇメスガキ共だからって遠慮することはねぇ!犯しつくしてやんな!!以上!」バタン 今日、DMCは女子高生バンドと対バンをする…… 和田「ん?根岸、どうしたんだよメイク落としたりして」 ライブ前のリハーサルが終わったが、僕はいつもの様にクラウザーのままでいる気分になれず 根岸「ちょっと外の空気吸ってくる……」バタン メイクを落として外へ出たんだ ガヤガヤ 根岸「うわー……もうこんなに人が集まってる……」 すると…… 澪「根岸さん!」ビックリ 根岸「あ……秋山さん……なんでここに……?」 澪「はい!私のバンド、今日ここのライブハウスでライブをやるんです!」 根岸「えっ……じゃあ放火後ティータイムって……」 澪「はい!私が所属しているバンドです!」 根岸(そ、そうだったのかあぁああああ!!)ガビーン 澪「顧問の先生にバンド名を変えられちゃったんですけどね……本当は放課後ティータイムって言うんです」カキカキ 根岸「漢字が変わるだけでこんな物騒になるんだね……」 そんな…… 澪「顧問の先生がメタル好きで……今日の対バン相手のデスメタルバンドに対抗するためにバンド名を変えちゃったんです……」 根岸「そ、そうなんだ……それは大変だね……」 DMCの対バン相手に秋山さんがいるなんて…… 澪「ところで根岸さんはここで何をしているんですか?」 根岸「へっ!」ビクッ 根岸「えっと、僕はここでバイトしてるの!今日だけ警備員の!」 澪「そうだったんですか……」 DMCファンA「ゴートゥDMC!ゴートゥDMC!」 DMCファンB「今日の対バン相手は女子高生バンドなんだってよ」 DMCファンC「クラウザーさんの生レイプが見られるぜっ!」 澪「ビクッ!!」 根岸(ううっ……いつものファンの子達だ……」 澪「わ、私達の対バンの相手の人達、かなり怖い人らしくて……」 澪「特にギター・ボーカルのクラウザーって人は両親をこ……殺したとか……」 根岸「そ、そんな!(毎年4回は親に会いに帰省してるのに!)」 澪「私……デスメタルって嫌です……最低です!」 根岸「そ、そうだよね」 秋山さんは僕が今デスメタルをやっていて しかも対バン相手のデトロイト・メタル・シティのギター・ボーカル クラウザーが僕だと知ったらなんて思うだろう…… 澪「私、ホントは今日のライブも怖くて……やりたくなかったんです」 澪「だけどあの時根岸さんに応援してもらって……私、やろうって気持ちになったんです!」 澪「根岸さん、本当にありがとうございます!」 根岸「い……いやぁ……」ダラダラ 僕のせいなのか……? 律「お~い、澪~!そろそろ準備するぞ~!」 澪「あ、ああ!わかった!」 澪「それじゃあ根岸さん、私行きますね」 根岸「う……うん……頑張って……」 澪「何かあったら……守ってくださいね」ニコッ 根岸「な……なんたって僕は警備員だからね!任せてよ……」 澪「それじゃあまた!」タッタッタ 僕が華の女子高生をこんな地獄へ…… ガヤガヤ ミオチュワァン サッキノヒトガミオチュワンノクゥワレシドゥエスカァ? ソウイウノジャナイッテバ バカリツ! ゴチッ 根岸(やばい……秋山さんに僕がクラウザーってバレたら……) 澪「根岸さん……あんな事思ってたなんて……最低です!」モウソウデス ダッシュ バン 根岸(僕のやりたい音楽を評価してくれた秋山さんにバレる訳にはいかない……!)ヌリヌリ バッ! クラウザー(徹底的にヨハネ・クラウザーⅡ世になりきってやる!) [Track 4 Girl s Band おわり] 第5話 楽屋!