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グレード・ソード(アニメ) 装備魔法 戦士族のみ装備可能。 装備モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。 戦士族モンスターを生け贄召喚する場合、 このカードを装備したモンスター1体で2体分の生け贄とする事ができる。 戦士族補助 能力強化 複数コスト 魔法
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公式ページ 2015年のホワイトデーイベント。今年の武器はクッキーを模したライトボウガン。未だに忘れられているヘビィカワイソス もっぱらMHFでクッキーといえば泣く子も黙ったG1のアレで非常に有名になってしまったクックのことを指すのだが、 クックとはまったく関係ない正真証明の菓子のクッキーである。 2015年現在のバレンタイン/ホワイトデーイベント武器分布(数字は初登場した年) 時期\武器種 片 双 大 刀 槌 笛 槍 銃 軽 重 弓 バレンタイン 09 14 08 10 11 15 13 12 ホワイトデー 08 12 14 11 13 10 15 09 クエスト 純白な純情 HR/SR 11~ 目的地 沼地 (寒冷期 / 昼) メインターゲット フルフル1頭の捕獲 特殊条件 男性限定 バレンタインのときと同じく今回も捕獲限定のクエストである。 G級武器で調子にのっているとオーバーキルしてしまうが、前回と同様に火力落とすなり捕獲名人付けるなりして慎重に狙っていけば難しくない。 メインとアナザーが同じになっていて、メインにきらきらした粉5個(確定+1%、ブースト枠内倍付け無効)、アナザーにポルタキャンディ5個(こちらは非G級の場合ブースト枠内倍付け有効)。 全5段階そろえようとすると単純計算で10回とだるい。 真紅の情熱 HR/SR 11~ 目的地 雪山 (温暖期 / 夜) メインターゲット フルフル亜種1頭の狩猟 特殊条件 女性限定 「ポルタキャンディ」1個の消費 この前のババは討伐限定だったのだが、今回のフルフル亜種は捕獲しても討伐してもどちらでもかまわない。 一々捕獲するのが面倒なら討伐してしまうのが早い。 なおキャンディがないと受注できないのはバレンタインデーと同じ。 生産素材は10個確定+1%設定だが、ボウガンなのでHR帯ごとに生産する必要がある(下位/上位/親方/HC/G級の5段階)。 もらうなら5個もらっておこう。 桜色と散弾クッキー HR/SR 11~ 目的地 密林 (温暖期 / 夜) メインターゲット ランゴスタ10匹の討伐 アナザーターゲット ランポス7頭の討伐 特殊条件 武器指定 レガーロアモ 過去のホワイトデー武器のキー素材が出る。クエスト名どおりに散弾で雑魚散らしをしてるだけで終わる。 リオレイア亜種が徘徊しているが、報酬とは特に関係がない。 これの報酬もバレンタインイベントと同じで、メイン枠は固定設定でブーストは乗らない模様。 最近の季節系イベントのお約束になりつつある「親方/HC/G級キー素材廃止」「前のクエストで入手した武器が必要」を踏襲している模様。 ボウガンはHR帯ごとの生産なので、過去武器をそろえたければまずはレガーロアモを作ろう。 過去武器が全て強化済みならこのクエをやる意味は無い。 ちなみにメイン報酬はすべての生産素材を必要量の1/5、アナザーでどれか1つの生産素材を生産に必要な分という形だったのだが、実は大剣の強化に関して廃止されていたキー素材が引き続き要求されるバグが存在していた。 修正されたのは本イベントより半年後のG8.1でのことである。 武器 Lv1散弾速射、散弾全レベル4発装填という微妙なスペック。散弾主体のスペックなのでパートナーに持たせる意味もない。 G級版のみ6発装填だが、GR1だけど使うのは華鳳鳥の鋭爪(Gフォロ)とやっぱり微妙。
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/23433.html
ユークリッド21世(ゆーくりっど21せい) 概要 ファンタジアに登場したキャラクター。 登場作品 + 目次 ファンタジア ファンタジア 性別:男性 未来ユークリッドの国王。ダオス討伐のための部隊を作るために武術大会を開いている。クレス達の事はアルヴァニスタ王から連絡を受けているようで簡単な詳細は知っている。 フルネームはユークリッド21世=ラルフ=ド=ユークリッドニア。ユークリッド城2Fの図書室の本に記載されている。 ダオス討伐のための資金援助として80000ガルドを支給してくれる。
https://w.atwiki.jp/marsdaybreaker/pages/2571.html
手作りクッキー(琴月雷那版)(てづくりくっきー(ことづきらいなばん)) 琴月雷那の手作り。 クリスマスにあわせて・星型、モミの木型のクッキー。 この食べ物を口にすると少しだけ元気になる。 L:手作りクッキー(琴月雷那版)= { t:名称 = 手作りクッキー(琴月雷那版)(アイテム) t:要点 = いい匂いのしそうな,心のこもった,形がいろいろ t:周辺環境 = 嬉しそうな自分 t:評価 = なし t:特殊 = { *手作りクッキー(琴月雷那版)のアイテムカテゴリ = ,,,携帯型アイテム。 *手作りクッキー(琴月雷那版)の位置づけ = ,,,{消費型アイテム,食物,料理品,ショップアイテム}。 *手作りクッキー(琴月雷那版)の取り扱い = ,,,ハニーキッチン。 *手作りクッキー(琴月雷那版)の販売価格 = ,,,2マイル。 *手作りクッキー(琴月雷那版)の効果1 = ,,,この食べ物を口にすると少しだけ元気になる。 *手作りクッキー(琴月雷那版)の使用回数 = ,,,使用回数(1回)。 } t:→次のアイドレス:相手からのお返し(イベント) } 保有国一覧 藩国名 入手履歴 保有者 使用履歴 現在所持数 羅幻王国 09/12/24:購入 琴月雷那 09/12/25:森精華へ譲渡 0 ACE 09/12/25:琴月雷那より譲渡 森精華 1 参考資料 ハニーキッチン アイドレスWiki:手作りクッキー(琴月雷那版)(未掲載) アイドレスWiki:手作りクッキー(未掲載) 上へ 戻る 編集履歴:矢上麗華@土場藩国 (2009/12/27) 翡鹿龍樹@土場藩国 (2010/04/02)
https://w.atwiki.jp/marsdaybreaker/pages/2977.html
グレーターラッキーキャット(ぐれーたーらっきーきゃっと) 家具。 設置された家の者全員の幸運を+3する。この効果はこのアイテムが残る間だけ続く。 L:グレーターラッキーキャット = { t:名称 = グレーターラッキーキャット(アイテム) t:要点 = かわいい,巨大,招き猫 t:周辺環境 = 家 t:評価 = なし t:特殊 = { *グレーターラッキーキャットのアイテムカテゴリ = ,,設置型アイテム。 *グレーターラッキーキャットの位置づけ = ,,家具。 *グレーターラッキーキャットの特殊効果 = ,,設置された家の者全員の幸運を+3する。この効果はこのアイテムが残る間だけ続く。 } t:→次のアイドレス = 動き出す招き猫(イベント),壊れたら黄金(イベント) } 保有国一覧 藩国名 入手履歴 保有者 使用履歴 現在所持数 天領 10/10/30:入手10/12/28:自宅へ設置 瀬戸口まつり 1 海法よけ藩国 10/11/04:入手 黒崎克耶 1 玄霧藩国 10/10/30:入手 玄霧弦耶 1 キノウツン藩国 10/10/30:入手10/11/02:自宅へ設置 比野青狸 1 参考資料 尚書省連絡掲示板 No.3852 アイドレスWiki:グレーターラッキーキャット 上へ 戻る 編集履歴:矢上麗華@天領 (2011/01/06)
https://w.atwiki.jp/salonweb/pages/32.html
クッキーのセキュリティ設定で 許可したりブロックしたりしていると たまに間違って全部削除しちゃうことがある。 レジストリのバックアップをとっておこう。 regeditで HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\P3P\History
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/8502.html
DQⅨ Ⅸに登場するクエスト用アイテムの一つ。 プラチナのように輝く極上のクッキー。 宿屋の賓客をもてなすにふさわしい一品。 クエストNo.156「宿王グランプリ迫る!」をクリアするのに必要となる。 クエスト受注中に【ゴールデントーテム】を倒すことで希に手に入れることができる。
https://w.atwiki.jp/kuragemaru/pages/18.html
昼休み。 トイレから教室に戻ると、阪中と谷口が何やら会話をしている。 「なぁ、小耳に挟んだんだが実習でクッキー作ったそうじゃないか」 じりじりと坂中に詰寄るかの様に谷口は言った。 「そうなのね。私と涼宮さんとで作ったの。涼宮さん手際がよくて時間余っちゃったのね」 「ご馳走になりたいなぁ。女の子の、て、手作り…クッキー」 谷口、何か必死すぎなオーラが漂っているぞ。 ハルヒと阪中の手作りクッキーか…料理上手のハルヒの事だから結構うまいんだろうな。 「とっても良くできたのね。他のグループとお互いに取替えっこしておいしく頂いたのね、全部」 全部という言葉を聞いてがっくりした谷口と、何故か俺に向かって含む様な微笑を浮かべる阪中をすり抜けて 俺は自分の席に戻る事にした。さぁ、午後の睡魔との闘いが始まる。大概負けるけどな。 放課後。俺の足はいつもの様に文芸部部室へと向かっていた。 途中で朝比奈さんと出会い、鶴屋さんと出かける為本日は欠席と伝えられる。 手をひらひら振り去っていく姿を、名残惜しい気持ちでお見送りしたわけだ。 さらに部室前で古泉と遭遇、なんでかこいつも用があるとの事。じゃあな古泉。 俺は軋む音をたてつつドアを開けた。中を入ると目に飛び込んできたのは長テーブルに突っ伏したハルヒ。 窓辺の定位置に長門は…居ない。珍しい事もあるもんだ。 ふと黒板を見ると 長門→図書館 と書いてある。あぁ、今日は返却日か。 そう、図書館のカードを手に入れた長門は、図書館でかなりの本を借りてくる。 それを返却する為、たまに放課後に返却に行くのだ。むろんその時に別の本をまた借りるというわけだ。 長門の返却日と名付けられたこの日は、本の選択で時間が掛かるのか長門が戻ってくる事は無い。 ただ、今まで数回あった返却日に何かハルヒ絡みで問題があった事は無い。 そういう時を狙っているのか、はたまた予防策をとっている為なのかはわからないがな。 今日は開店休業か…と、突っ伏したままぴくりとも動かない団長様を見て俺はつぶやいた。 こいつ、寝てるんだよな? ヤカンを火に掛けパイプ椅子に座った俺は再びハルヒを見た。 二人きりでしかも相手は寝ている。これほどつまらなく、そして帰りたくなる状況もそうそう無い。 起きないかと思い体を近づけ、ハルヒの髪を少し引っ張ってみた。 すごくやわらかい。いたずら心で髪を引いてみたが予想以上の髪の柔らかさに俺は手を引っ込めた。 柔らかな髪がさらりと元の位置へ戻る。同時にふわりと髪の香りが俺の鼻をくすぐる。いかん、ドキドキしてきた。 「ふがっふ」 よかった、起きたみたいだ。起きさえすれば普段のハルヒだろう、俺のドキドキもおさまるってもんだ。 これ以上この異常空間が継続したら、俺はあらぬ感情を抱いてしまうだろう。それだけは避けたい。 起きたか。俺は目をショボショボさせたハルヒに声を掛けた。 まだ少し夢の中なのだろうか、ハルヒは状況判断すべく周りを見回し俺の顔を最後に見た。 「やだ、あたしったら寝ちゃったのね」 よだれ垂れてるぞ。近くにあったティッシュを差し出すとハルヒは一枚手に取り口の周りを拭き取った。 なんとなく口をぬぐうハルヒを見てはいけない気がして、俺は全力で湯気を撒き散らすヤカンの火を止めハルヒに話かける。 「朝比奈さんと古泉は今日は来ない。あ、コーヒーでいいか?」 「うん、おねがい」 スティック包装のコーヒーを取り出し、ハルヒと俺の湯飲みに入れる。インスタントだが缶コーヒーよりだいぶマシだ。 「ほらよ、熱いから寝ぼけてヤケドすんなよ」 「うるさいわね、もう目は覚めてるわよバカキョン」 ハルヒはコーヒーに口も付けず立ち上がり、朝比奈さんが普段お茶などをしまっている戸棚を開けた。 取り出したのは紙皿。長テーブルに戻りカバンから紙に包まれた物を取り出し中身を皿に出した。 「クッキーか、いいもん持ってるじゃないか」 クッキーだと?…多分実習で作った物のはずだが、坂中の話じゃ全部食べたんじゃなかったっけか? 「実習で作ったとは聞いていたが、ハルヒのクッキーが食えるとはな。」 「ふふん、気の利く団長様に感謝するのね。実習の余り物よ、ありがたく頂きなさい」 クッキーを一枚取り口に近づける。テーブルで湯気を立てている湯のみとは別に、ほのかにコーヒーの香りがする。 「なんかコーヒーの香りがするぞ」 「んっふっふぅ、よくぞ見抜いたわね。これこそ名付けて、ハルヒスペシャルよ」 ハルヒは反り返らんばかりに高らかに宣言した。スペシャルてなんだよ。 「厳選したスペシャルな素材たちや特別な隠し味がふんだんに入っているのよ、わたしのオリジナルレシピね」 ふーん、見た目も悪くないし香りもいい。一口サイズのクッキーを俺は口の中に放り込んだ。 「ね、どう?どうかしら?おいしい?おいしいって言いなさいよキョン」 ハルヒは俺に問いかけてくるが、俺の口の中はそれ所では無かった。 何と言えばいいのか、甘み・苦味・酸味とが波状攻撃をかけてくる。それぞれの味が反発し、俺が俺がとアピールしている。 要するに一言で言うと不味いのだ。俺はなんとかクッキーを飲み込み、口の中に残る味をコーヒーで流し息をついた。 「なぁ、ハルヒ。おまえこれを作った時に味見はしたのか?」 「してないわよ?わたしが作る物なんだからバッチリな出来に決まってるじゃない…時間も無かったし」 きょとんとした様な、それでいてちょっと気まずそうな顔でハルヒは答えた。 しかし、出来た物がこれじゃあな。よし、ここはひとつ親切にも俺が教えてやろう。 「ハルヒ、あーんしてみろ」 突然の俺の言葉に、反射的なのだろう、疑いも無くハルヒは口をあけた。 「むんぐ」 俺は究極兵器をハルヒの口の中に投げ込んでみる。ハルヒはモムモムしていたが突然動きが止まった。 「なにこれ、まずいじゃない。どういう事よ?」 ハルヒはアヒル口どころか、潰れたブルドッグの様に顔をしかめている。 だが、すぐにその顔は悲しげな表情を浮かべはじめた。 「実習のはおいしく出来たのに。そんな…せっかく作ったのに…」 ここまでで、俺の中に引っかかる事がいくつかある。それは一旦置いて俺はハルヒに尋ねた。 「なぁ、これ何が入ってるんだ? 」 うつむいたハルヒがぼそぼそと答える。 「生地にコーヒーを練り込んで、いちごと砕いたナッツとチョコレートと…」 ううむ、素材だけ聞くと旨そうだな。今聞いただけで8種類も素材が入ってるのが驚きだ、俺の好きな物ばかりだし。 「それでね、いちごは商店街の八百屋のおっちゃんに頼んであま~いのを買ってきて」 ハルヒは聞いてもいない事を語りだす。少し様子がおかしくなってきた。 「それと、チョコレートはあの時おいしいって言ってくれた奴をまた探して買ってきたのよ」 ハルヒの顔はもう見えないほどに下を向いている。 「なぁ、ハルヒ」 俺は切り出すが、ハルヒはまだクッキーの事をぼそぼそと1人で話している。 「聞けよ、ハルヒ。いっぺん失敗したくらいで凹むなんざ、お前らしくないだろう?」 「…もういいのよ。キョン、これ捨てちゃってよ」 と、紙皿の上のクッキーを指差す。何故だかその言葉にすごく腹が立って俺はイスから立ち上がった。 「あのな、ハルヒ。なんつーのかその…」 皿のクッキーを3枚ほど掴み、俺は口の中に押し込んだ。 「ちょっと、何食べてんのよ。捨てちゃってって言ったでしょ」 「んぐ、なんつーかだな。お前の気持ちが伝わるんだよ」 俺はさらにクッキーを掴み、もりもりとクッキーを食べる。ハルヒが何か言おうとするが先に俺が口を開く。 「お前は本来の実習を終わらして、その上で追加のクッキーを作った。そのための素材を一生懸命集めたり 時間一杯使って頑張ったりと、おいしく食べて欲しいと思って作ったのがわかるんだよ」 俺は最後のクッキーを手に取る。ハルヒは黙ってそれを見つめていた。 「結果は残念な事にはなったが、それがどうした。駄目ならまた作ればいいだろう」 「キョン…」 クッキーを飲み込み、さらにコーヒーを飲み干した俺は湯飲みを長テーブルにそっと置き、ハルヒに言う。 「団のみんなに食べてもらう為に作ったクッキーなんだろ、これは」 「……え?」 俺は続けてハルヒに問いかける。 「材料はまだあるか?」 「あ、あるけど。なんでよ?」 何故か少しだけ不機嫌そうにハルヒは答えた。理由はわからんがしょぼくれたさっきまでの顔よりなんぼかマシだ。 「よし。今から俺の家に行くぞ。道具は母さんのがあるから心配すんな」 「え?何言ってんのよキョン。心配ってどういう」 俺は戸惑うハルヒの手を取り、自分のカバンを持った。 「行くぞ、ハルヒ。俺の家でもう一回クッキーを作るんだ」 「ちょ、ちょっと待ってよ。いちごが冷蔵庫の中に入ってるのよ」 む、それはいかん。いちご大好きな俺は冷蔵庫を開け、パックに入ったいちごを取り出す。 「よし。今度こそ行くぞ」 ずんずんと俺は歩き出した。ハルヒの手を再び掴んで。 学校を出てからハルヒの歩調にあわせて歩く、手はそのまま。いつもはハルヒが俺の手を引っ張るが今日は逆だな。 ハルヒは何も言わずにされるがまま。少し顔が赤い様にも見える。 俺の家に到着。そのままキッチンへ移動し、必要な物をハルヒに聞いた。 戸棚を漁りちゃっちゃと道具を揃えて、俺は振り返りながらハルヒにこう言った。 「さて、もう一回挑戦だぜ。だがいくら好きな物とはいえ、一緒くたにするもんじゃないな」 アヒル口の団長様は材料や道具を並べてブツブツ言っている 「だって、なんか素敵な物になるかもって思ったのよ」 「お前は番場蛮かっつーの」 「誰よ?それ」 さあな、と俺はハルヒの横に立ちシャツの袖を捲くった。 「何? もしかして手伝うとか言うんじゃないでしょうね」 駄目か、と問いかけるとハルヒはリビングを指差した。 「おとなしくテレビでも見てなさいよ。」 へいへいと言われた通りに退散。だけどテレビなんかは見ないぞ。テーブルに座りハルヒを眺める。 なるほど、阪中が言う通りにハルヒの手際はいい。ぶっちゃけ何をしているのかさっぱりわからん。 俺は時間の過ぎるのも忘れて、真剣なハルヒの顔をずっと見つめていた。 「よしっ後は焼くだけね」 温めておいたオーブンにクッキーを放り込み、そこでハルヒは俺が見ている事に気がついたようだ。 「何よ、間抜け面して」 確かに間抜け面かもしれん、言われて自分でもそう思ったさ。わざとらしく咳払いなんかしてみたりするか。 「ただいまぁ」 どうやら妹が帰ってきたようだな。 「あー、ハルにゃんだぁ。いらっしゃーい」 妹はハルヒに突っ込んでいく。 「なんかいい匂いがするよぉ。」 腰の辺りに纏わりついた妹の頭をなでつつ、ハルヒは妹に言った。 「クッキー焼いてるのよ」 「うわぁ、ハルにゃんのクッキーだぁ。わたしの分もあるの?」 妹よ、指をくわえながら言うのはやめなさい。意地汚いしなにより小学校高学年に見えないぞ。 すると、ハルヒは妹に耳打ちをした。何を話しているのやら。 妹は話を聞いているうちに、『にへら~』と笑みを浮かべ何故か俺を見た。 「わかったよ、ハルにゃん。後でねー」 妹はとたとたとリビングを出て、自室に帰っていった。 「お菓子を前にした妹を、追い払ったそのセリフを教えてもらいたいもんだ。後の参考にしたい」 ハルヒはいたずらっぽく笑うと、秘密よと言った。なんだそりゃ。 さて、そんなこんなで焼きあがったクッキーを挟んで、ハルヒと俺はテーブルについた。 「じゃあ、頂くとするか」 ハルヒはニコニコしながら、クッキーをつまむ俺を見ている。なんか食べにくいな。 「どう? 今度は。だいじょぶそうかしら」 しっかり味わってやるから覚悟しな。ぽいっと口の中にクッキーを放り込む。 「うん、旨い」 「ほんと?嘘ついたらハリセンボン生のまま飲ませるわよ」 ハルヒ、それはハリセンボン違いだ。飲ますのは生き物の方ではないぞ。 「ここで嘘言うほどお人好しじゃねえよ」 それもそうね。と、ハルヒも自作のクッキーに手を伸ばす。 「おいしく出来たわね。よかった」 安堵の顔を見せるハルヒを横目に、俺はクッキーの消費に忙しかった。 「…っと、こんなに食っちまったらみんなの分が無くなっちまうな」 名残惜しいが仕方がない。晩飯が食えなくなるしここいらが潮時か。 「ほんと、バカよね。全然伝わってないじゃない」 何か言ったか?と問いかけるが、ハルヒは答えずに残りのクッキーを紙袋に入れてリボンで封をした。 「はい、この小さいのは妹ちゃんにね」 「妹も待たされた分喜ぶな。ありがとうハルヒ」 受け取る俺の顔を見て、ハルヒは猛烈な勢いで片付けを始めた。 「よし、後は雑用係であるあんたに任せるわ。あたしはもう帰るわよ」 じゃあ、送るわと一緒に出ようとした俺を、我等が団長様は押しとどめる。 「いいわよ、そんなの。あんたは今日の課題でもやってなさい」 忘れようとしていた事を思い出させるなよ。 玄関を出ようとしたハルヒがカバンをごそごそと漁っている。帰るんじゃなかったのか? ふいに振り向いたハルヒは、トマトかと見紛う程に顔を真っ赤にしてクッキーを1個差し出した。 「キョン…これ食べて」 何でこいつはこんなに顔を赤くしてるんだ。見ているとこっちまで赤くなっちまいそうだぞ。 だが、迷っていても仕方ないので手を伸ばそうとすると、ハルヒがこう言ってきた。 「口、あけて。あーんって」 ヤバイ。こっちまで赤くなっちまいそうどころか、俺の顔は赤い。間違いない。 普段ならバカな事言うなって感じで流しちまうんだろうが、俺は何かに動かされるように口を開けていた。 そっと口の中にクッキーが入ってきた。何故だか先ほどより甘く感じる。 そしてハルヒは潤んだような瞳で俺を見上げてぼそっと言った。 「ね、伝わったかしら。あたしの気持ち」 どういう事なんだろうか、こう言ってくるってのは。自惚れって気もするがもしかして俺の為に作ったって事なのか。 「ありがとな。ハルヒ」 迷いに迷って出たセリフがこれだ。真意を確かめる事も無く現状維持に走ったか、情けないね俺 ハルヒはひとつ溜息をつくと、くすくすと笑いながら玄関のドアを開ける。 それから満面の笑みを浮かべたハルヒは、俺に人指し指を向けるとこう言ったんだ。 「今日はこれでいいわ。でもいつか全部伝わるまで容赦しないんだからね」 これを聞いた俺の顔、いったいどんな顔だったんだろうね。苦笑いでもしているのか思いっきり渋いツラをしているのか。 自分ではさっぱりわからんが、たぶん我ながらいい笑顔だったんじゃないかと思うんだ。 涼宮さんと手作りクッキー おしまい コメント この話は三次創作とでも言いますか、とある有名サークルさんの作品を見て、自分ならベタだとしてもこういう展開にしたいと思い書いた物です。 ラスト近くの「伝わったかしら、あたしの気持ち」ってセリフ。自分で書いておいてどこかで聞いたことがあるなと思ったり。 書き終えてからしばらくしてあるとき急に思い出したんですよ、『ハンドメイド・メイ』という今となっては古いアニメで 主人公の下宿先の娘があるシーンで言ったセリフでした。けっこう好きなシーンでそれが頭にあって出てきたのかなと、 久しぶりにDVDを出してきて見直してみたりもしました。パンツだらけのハーレム物ですがとてもいい作品です。