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読書の時間 ◆Wf0eUCE.vg 太陽は高く、時刻はじき正午。 ここは端っこジーワン駅。 人気はなく喧騒もなし。 ただページを捲る音だけが響いていた。 本当にここが戦場なのかと疑いたくなるほどに静かな世界。 駅のベンチに座りあたしは本を読んでいた。 そのすぐ隣で、同じく金ピカに輝く男が本を読み漁っている。 あたし達はモノレールを待っていた。 駅に到着したのは10時になろうかという時刻だった。 時刻表によれば次の到着は正午。 待ち時間は長く、歩いたほうが早いんじゃないかと言うあたしの意見は、モノレールに乗りたいという意見(わがまま)に却下され。 こうして、待ち時間を潰すため、何故か大量にある本を読み漁っているのだった。 あたしが今読んでいるのは金ピカがすぐさまほっぽらかした『BATTLE ROYALE』という本。 持ち辛いったらない位の分厚さに、重々しいまでの黒の外装。 黒の外装に似つかわしく、その内容は――――殺し合い。 とある国の中学校から選ばれた一クラスの生徒達が、隔離された小島に集められ、最後の一人になるまで殺し合いを強要される。 殺戮。虐殺。疑心暗鬼。 あらゆる最悪が詰め込まれたバトルロワイアルから果たして主人公は生き残れるのか? まあ、だいたいストーリーはそんな感じだ。 それを読み耽りながら、あたしの頭に思い浮かぶ感想は、主人公の性格が気に食わねぇなぁ、とか、面白いとか面白くないとかいうモノではない。 なんと言うか、それ以前にこれは………… 「ねぇ金ピカ……」 「なんだ、蜘蛛女。その本の感想でも述べたいのか? 語りたいのであれば勝手に語れ。面白ければ耳を傾けてやらん事も無いぞ」 本を読む手を止めるでもなく、興味なさげに相槌を返す金ピカ。 「そうじゃなくて。いや、全然違うってわけでもないけど。 この話って、さあ………なんか今の状況と似てない?」 あたしの言葉に耳を傾ける気になったのか、金ピカは本を読む手を止めて目を細める。 「ほう……どこが似ているというのだ?」 「どこって、まんま殺し合いって状況に、この首輪でしょ? あと禁止エリアとかルールは大体一緒じゃない。 だから――――」 「――――だから、この物語がこの遊戯のモデルなんじゃないか? そう言いたいのであろう?」 「あ、うん。その通りだけど」 金ピカは少しだけ愉快そうな顔をしながら、こちらの意図など見透かしたような言葉を放つ。 そういえば、こいつは先にこの本を読んでいるのだから、同じ考えに至ってもおかしくはないわけか。 「そうだな、これを見たなら大半のモノがそう思う。 そして、こう擦り込まれるワケだ。 ”殺し合いの話をモデルにしているのだから、この状況も殺し合いに違いない”と。 それだけの話だ。その小道具がここに存在することに、それ以上の意図は無い。 意図が読み取れたのならば、それ以上読んでも無駄というものであろう?」 「いや、擦りこまれるもなにも、実際殺し合いじゃないの、これ?」 金ピカの口ぶりだと、まるでこの状況が殺し合いじゃないと言っているように聞こえる。 今のところ金ピカという安全圏にいるあたしは呑気なものだが、実際すでに死者も出てるれっきとした殺し合いだ。 「ああ、そうだな。本質がどうあれ、殺し合いに違いはあるまいよ。 そしてこの話を参考にしているのも確かだろう。だが本質は別にある。 聖杯戦争と同じだ。殺し合いなど本質を隠すための隠れ蓑に過ぎん。 よいか? この場合、考えるべきは共通点ではなく相違点だ」 「相違点……? この本の話と今の状況と違う点ってこと?」 「そうだ。例えば相違点の一つに能力制限があるか。 この一点だけを取っても、この実験の本質がある程度は見えてくる。 この実験は一見すれば壺毒に近い。だが、その実まるで違う。 壺毒は死にこそ意味がある。能力制限などは死を遠ざける足かせにしかならん」 「まあ……たしかに。てか逆効果じゃん」 こっちからしても無駄に動き辛いし、あのオッサン、何でこんな制限つけてんだ? 「その通りだ。端からつまらん制限などつけずにおけば、半刻と待たずこんな遊戯は終わっている。 そうなっては困るのだろう。 つまり、この実験の”死”に意味はない。 意味があるのはその過程なのだろう」 「過程って……」 呟いてみて、すぐさま思い至る。 死の過程、そこにあるもの。 なんてことはない、それはあたし達には慣れ親しんだものに過ぎない。 「……そっか、戦いか」 こんな場所で病死や老衰もあるまいし、死ぬとしたら戦って死ぬ以外にはありえない。 あたしの答えを聞いたギルガメッシュは満足げに口の端を吊り上げる。 「そうだ、我とお前が最初に出会ったときを思いだせ。 本来戦いにすらなりはしないこの我と貴様ですら”戦い”になったであろう? 能力制限はそのためのモノだ」 力の差がありすぎれば、それは戦いではなくただの虐殺にしか為り得ない。 確かに、力の差が縮まれば戦いは生まれるだろう。 「さて、時に蜘蛛女。貴様の能力制限はどうなっている?」 「どうって、エレメントは少し強度が落ちてる感じがするけど…… そう言や、チャイルドに至っては完全に出せないわね」 よくよく考えれば、エレメントは出せるのにチャイルドだけ出せないのもおかしな話だ。 本来セットのはずのモノが片方だけ出せなくなるとはどういうことだ? 「その”チャイルド”とはどういったものだ?」 「どうって聞かれても、あたしも詳しくは知らないわよ。 エレメントと同じでHiMEの能力と言うか……なんと言うか……」 チャイルドがなんなのかと聞かれても答えられるはずも無い。 そこらへんの詳しい事情は凪かチビッ子学園長辺りに聞いてほしい。 「当ててやろうか? チャイルドとは大方、召喚獣のようなものであろう?」 「あ。そうそう、そんな感じ。 って、何でわかったの?」 「簡単な話だ。能力制限が”戦い”を生み出すためのモノとして。 なぜこれに限って”制限”ではなく完全に”禁止”されているのか。 その理由を考えてみろ。 そうすれば自ずと推察できる話だ」 「えーっと……強すぎて戦いにならない、とか?」 ジュリアや玖我の犬コロはともかくとして、藤乃や鴇羽のチャイルドは桁が違う。 あれに暴れられては会場は一瞬で火の海、瓦礫の山だ。 「ほう。大きく出たな蜘蛛女。 それはこの我を相手取っても同じ事が言えるのか?」 「…………あ」 そうだ、ここにはチャイルド並の、それ以上の化け物がゴロゴロいるワケだ。 強さという点なら、チャイルドだけ封印される謂れはない。 むしろ化け物相手ならチャイルドが在ったほうが、まだ戦いになるだろう。 「では何故それに限っては弱体化ではなく封印なのか? 他の能力とそれの違いは何か? 答えは簡単だ。 それが本人とは別の意志を持つモノを生み出す能力だからだ。 つまり、それに戦わせては意味がない。 きっと”本人”が”戦う”ことに意味があるのだ」 「なにそれ、結局のところ戦ってなんの意味があるの? っていうか、そんな理由でHiMEだけ能力封印だとか、なんか不公平じゃない?」 「たわけ、そのようなこと我が知るか。 だが、なにか目的のために封印されているのなら。存外、目的が達成されれば封印は解かれるかもしれんぞ? まぁ、どうでもいい話だが」 ふん、と興味なさげにギルガメッシュは吐き捨てる。 いやいや、こちらにすれば死活問題なんですが。 「さて、他の相違点と言えば、禁止エリアがあるか」 HiMEの死活問題には本当に興味がないらしく、早くも次の話題に移る金ピカさん。 ……まあ、いいけど。チャイルドよりもこいつに戦ってもらったほうがとりあえずは安全だし。 「って、ちょっと待って。禁止エリアはあるじゃない、この本のルールにも」 「名目と効果は同一だろう。だが宛がわれる意図と役割が違えば別物だ。 そもそも、この禁止エリアとはいったい何のために存在するのだ?」 「なんでってそりゃ、動ける場所を限定して遭遇率を上げたり、隠れてるやつ等をあぶりだすため、とかそんなんじゃないの?」 まあ、この本の受け売りだけど、そんな感じで間違いはないだろう。 「ああそうだ。我も初めはそう思っていた。 だが、蓋を開けてみればどうだ? まるで無意味な場所ばかりを指定し、人が集まるような拠点は放置だ。 適当に決めているワケでもあるまいし、これでは炙り出しも何も無いだろう」 あまり気に止めてはいなかったけど、確かに、言われてみればそうだ。 まだ禁止エリアは三箇所、偶然で片付けられる範疇とは言え、一つも施設は封鎖されていない。 それどころか施設を避けているようにも思える。 「これは見方によっては、参加者を誘導しているようにも見える。 さて、奴は参加者をどこに誘導し何をさせたいのか。 はたまた、何を見つけさせたいのか。 まあこれに関しては次の放送を聞けばよりハッキリとすることか」 金ピカは誰に話しかけるでもなく一人、自らの言葉に頷く。 自己中ここに極まれりといったところか。 「ああ、放送と言えば、奴はこんな事を言っていたな。 ”一人、螺旋の力に目覚めた”と。 何故わざわざご親切にもこんなことを明かす必要がある? 嬉しさのあまり口を滑らせたか? それこそまさかだ。これ程の事を行う輩がそんな迂闊な阿呆でもあるまい」 何が楽しいのか。 語りながら、ギルガメッシュは口元に笑みを張り付かせている。 「大体これほど書物が支給されている時点でおかしな話だ。 これを凶器にする訳でもあるまいし 大体本当に殺し合いをさせたいのなら本など支給する必要はあるまい。 では本とは何だ?」 「いや、なにって本は本でしょ?」 「たわけ。本とは情報だ。 この舞台。施設といい、図書といい。奴の発言といい。 あからさまなまでに参加者を釣る情報という餌がばら撒かれいる。 まるで何かに気付いて下さいと言わんばかりにだ。 は。これでは釣堀か何かのようではないか。 ここまで露骨過ぎては釣られてやる気にもならん。 もっとも、釣り餌に喰らいついた者(さかな)の末路など語るまでもないだろうが」 嘲笑うかのような冷笑。 それはきっと、ギルガメシュの言うところの釣られた魚に向けられたモノだろう。 あのオッサンがキャッチ&リリースするようなエコロジストでもない限り、釣られた魚はまな板の上ということか。 「結局のところ奴は情報を明かしてなにがしたいのか? 何故明かす? 何故見せる? 何を明かす? 何を見せる? その意図は? その意味は? いったい奴は、何を期待している?」 矢継ぎ早にギルガメッシュは問いを投げる。 その問いかけは誰へ向けたモノか。 あたしに対してか、己に対してか。 それとも、ここいない誰かへか。 少なくとも答えを知らないあたしは押し黙るしかない。 「まあよい、残りは宿題だ。己で考えておけ」 元から答えなど期待していなかったのか、それとも、既に答えを得ているのか。 金ピカはあっさりと問答に見切りをつけ読書を再開する。 先ほどの話で色々気になるところはあったのだが、こうなってはもう駄目だろう。 こいつに一度失った興味を取り戻させるなど、この殺し合いを生き残ることより困難だ。 金ピカが先ほどから熱心に読み耽るのはやたらと分厚い一冊の本。 ティム・マルコー著『今日の献立一〇〇〇種』。 本を読み進めながら、ギルガメッシュは満足げな笑みを浮べている。 献立見ながら笑う様はなんかアレだ。 「……ねぇ。面白い、それ?」 「悪くはない。 生きた人間を材料に錬金術を用いた”賢者の石”とやらの創り方が書かれているが。 この錬金術も、我の知る――穴倉の輩が使う――錬金術とも形態が異なるようだ」 …………スゲエ献立だな、ティム・マルコー。 「足りぬものを一から創るのではなく、既にある余所から持ってくるのは効率的だ。 増えすぎた余分なものから使える部分を抽出して、道具を生み出すこのやり方は理想的とも言えるであろうよ」 本当に感心したような声でそう呟くギルガメッシュ。 だが、さっきこいつは、その材料が、なんであると言ったか? 「余分なモノって……人間がってこと?」 「そうだ。今の世は余計なモノで溢れている。 我の時代の話なのだがな。 十人の奴隷を選び、その中で“いなくともよい”モノを殺そうとした事がある。 どうなったと思う?」 我の時代、という謎発言はスルーして。 無視する訳にもいかないので、一先ず考えてみる。 「そうね……全員殺した、とか?」 奴隷なぞ皆殺しだぁ、とか言って。 こいつの性格ならやりかねない。 だが、ギルガメッシュはあたしの言葉に頭を振る。 「いやいや。それがな、一人も殺せなかった。 いかな人足とは言え無駄なモノなどいなかったのだ、かつての世界には。 だが、現界してみればどうだ? 今の世ならば十人どころか何千という人間を選んだところで、殺せない人間など出てこまいよ。 なんとも人間に優しい世界になったものだ」 そう言ってギルガメッシュは皮肉げに肩をすくめる。 その様は酷く残念がっているようにも見えるし、酷く楽しんでいるようにも見える。 「ただ無価値なものが数ばかりが溢れている世界なぞ、見ているだけで気色が悪い。 わかるか? 多いという事は、ただそれだけで怖ましい。 怖ましきは一掃するが正義というものだろう? 我は豪勢な物を許す。装飾華美など最も愛でるべきものだ。だが余分なモノに与える意義などない。 そんな無意味で無価値な余分なモノなぞ、生きる権利をすら勿体ない。 せめて穢れた生の苦より救うために死を遣わせるのが、情けと言うものであろう?」 驚くほど冷たい赤い瞳。 こいつは本気で多いというだけで人を無価値と断じている。 そしてこいつは、本気でそんな理由だけで人が殺せるのだろう。 「まあ、この場所に集められたものはある程度の人選はされているようだ。 多少の小石はあれど、無価値なものは少なかろう。その点はよい。 だが、選定はあくまで我が行う。奴の定めた人選なぞ、畜生にも喰わせてしまえ。 弱者はいらん、我が統べるに値するはあくまで強者のみだ。 この程度の事態で脱落するような輩は我が統べるに値しない。 蜘蛛女。我の従者となれたこと、もっと喜んで良いのだぞ」 あーそーっすか。光栄すぎて涙がでそうだ。 モノレール早く来ねーかな。 「まあ、このままこの実験とやらが進めば、必然的に我が統べるに値する強者が生き残るだろうが。 こんな遊戯は早めに潰すに限る。これ以上おめおめと人間が殺し合うのを放置しておくのも性にあわぬからな」 正直、驚きだ。いや、マジで。 この自分のこと以外考えていない、散々人を無価値と断じてきた男から、まさか、他の参加者を心配をするような発言が飛び出すとは。 「……どういう風の吹き回しよ。アンタがそんなこと言うなんて?」 「驚くことはあるまい。我は、我以外の者が人を殺める事を善しとせん。 人が人を降せばつまらぬ罪罰で迷おう。その手の苦しみは楽しくもないからな」 本に目を落としたままギルガメッシュはそう言った。 むちゃくちゃな奴だけど、こいつにはこいつなりの正義心があるのかもしれない。 まあ、その正義心もむちゃくちゃなのが問題なんだけど。 「さて、モノレールも見えてきたか、直に放送だ。準備しておけよ蜘蛛女。 定時内容の他に、きっと奴がつまらんことを抜かすぞ」 くっ、と喉を鳴らしながら、ギルガメッシュは本を(あたしの)デイバックに仕舞い込む。 「つまらんことって、何よ?」 「さてな。聞けばわかることだ。 精々聞き漏らさぬようにすることだ」 そう言ってギルガメッシュはベンチから立ち上がった。 あたしも同じく席を立つ。 太陽は高く、時刻はじき正午。 ここは端っこジーワン駅。 人気はなく喧騒もなし。 モノレールが駅に到着する。 静寂に鳴り響くブレーキ音。 それを掻き消す様に天上から声が響いた。 【G-1 道路/一日目 昼】 【結城奈緒@舞-HiME】 [状態]:健康、眼帯を外したい [装備]:衝撃のアルベルトのアイパッチ@ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日- [道具]:支給品一式、パニッシャー@トライガン、全てを見通す眼の書@R.O.D(シリーズ) 、奈緒が適当に集めてきた本数冊 、『原作版・バトルロワイアル』 、『今日の献立一〇〇〇種』 [思考] 基本思考:面倒なのであまり戦いたくない。ヤバくなったら真面目にやる。 1:とりあえず金ぴかと一緒に行動する 2:攻撃してくる人間を殺すのに躊躇いは無い 3:藤乃にはあまり会いたくない ※本の中の「金色の王様」=ギルガメッシュだとまだ気付いていません。 ※ドモンの発した"ガンダム"という単語と本で読んだガンダムの関連が頭の中で引っ掛かっています。 【ギルガメッシュ@Fate/stay night】 [状態]:健康 [装備]:巳六@舞-HiME、黄金の鎧@Fate/stay night [道具]:支給品一式、シェスカの全蔵書(1/2)@鋼の錬金術師 [思考] 基本思考:打倒、螺旋王ロージェノム。【乖離剣エア】【天の鎖】【王の財宝】の入手。 1:モノレールを用い、北上する。出会えば衛宮士郎を殺す。具体的な目的地のキーワードは【高速道路】【河川】 2:異世界の情報を集めておく。 3:宝具、それに順ずる道具を集める 4:目障りな雑種は叩き切る 5:ドモンに不快感 6:エレメントに興味 ※学校の図書館には様々な異世界の歴史を記した本があります。 (ただしどれだけ関係ない話があるか、どこまで詳細かは不明。 少なくとも参加者の名前や能力については述べられていない。 また1stガンダム~ガンダム00まで全黒歴史を紹介するなど、関係ない情報も相当数紛れている) ※主催者による監視を警戒しています ※今日の献立一〇〇〇種はシェスカの全蔵書から出てきた物です。 ※参戦時期は原作死亡時。 時系列順で読む Back 鉄の、無敵の、 Next 読子達がみてる 投下順で読む Back 鉄の、無敵の、 Next 読子達がみてる 141 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし 結城奈緒 181 ギルガメッシュ先生の黄金授業 141 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし ギルガメッシュ 181 ギルガメッシュ先生の黄金授業
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更新日 2015-01-16 ◆覇王の城~第2弾 魔王の間◆ 10月17日(金)メンテナンス終了後 ~ メンテナンス期間は、別途トップページにてご案内します。 最強の王と名高い真王ギルガメッシュが覇王の城に登場!? 「なに、魔王と戦う力が欲しいだと?なら俺と戦って一本取ってみろ!」 なぜか真王と戦うはめに!? 半端な覚悟では勝ち目はないぞ! 覇王の城に新たな「間」が出現!? 最強の王と名高い「真王ギルガメッシュ」と会うや否や、いきなり手合せすることに!? 頑張って一本取れれば、王の武具を手にすることができるかもしれないが…。 難易度 極級 初回クリア報酬 クリスタル1個 ドロップアイテム 覇王の城シリーズ imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。
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シュヴァルツサイド Fate/stay night [Unlimited Blade Works]Vol.II カードリスト ブースター プロモーションカード 総評 ブースター カード種類数:全100種(RR:8種/R:20種/U:28種/C:32種/CR:4種/CC:8種)+パラレル18種(SP:4種/RRR:6種/SR:8種)+BOX封入特典5種 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 FS/S36-001 キャラ RR RRR 黄 “投影開始”士郎 0/0 1500/1/0 《マスター》? 《武器》? FS/S36-002 キャラ RR SP 黄 “約束された勝利の剣”セイバー 3/2 9000/2/1 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-003 キャラ RR RRR 黄 “無限の剣製”士郎 3/2 9500/2/1 《マスター》? 《武器》? FS/S36-004 キャラ R SR 黄 “令呪による召喚”士郎 0/0 500/1/0 《マスター》? 《武器》? FS/S36-005 キャラ R 黄 “契約完了”セイバー 0/0 1500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-006 キャラ R 黄 “王の自尊心”ギルガメッシュ 0/0 4000/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-007 キャラ R SR 黄 “屈強な力”セイバー 1/0 5000/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-008 キャラ R SR 黄 “王の財宝”ギルガメッシュ 2/1 7500/1/1 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-009 キャラ R 黄 “本気の強襲”士郎 2/1 8000/1/1 《マスター》? 《武器》? FS/S36-010 キャラ U 黄 “交わらぬ理想”士郎&アーチャー 0/0 1500/1/0 《マスター》? 《武器》? FS/S36-011 キャラ U 黄 “神造兵装”セイバー 0/0 2000/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-012 キャラ U 黄 “純白のドレス”セイバー 0/0 3500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-013 キャラ U 黄 “最優のサーヴァント”セイバー 1/0 4000/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-014 キャラ U 黄 “令呪の使用”士郎 1/0 5000/1/0 《マスター》? 《武器》? FS/S36-015 キャラ U 黄 “怒りの拳”士郎 2/1 5000/1/1 《マスター》? 《武器》? FS/S36-016 キャラ C 黄 “敗北の末路”ギルガメッシュ 0/0 1500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-017 キャラ C 黄 “神話の対決”ギルガメッシュ 0/0 2500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-018 キャラ C 黄 “最大の天敵”ギルガメッシュ 0/0 3000/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-019 キャラ C 黄 “無限の剣”ギルガメッシュ 1/0 4500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-020 キャラ C 黄 “最上級の宝具”ギルガメッシュ 1/0 5000/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-021 キャラ C 黄 “くじけぬ心”士郎 1/1 6500/1/0 《マスター》? 《武器》? FS/S36-022 キャラ C 黄 “新たなる契約”セイバー 1/1 7000/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-023 キャラ C 黄 “清楚な佇まい”セイバー 2/1 2000/1/1 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-024 キャラ C 黄 “王への挑戦”ギルガメッシュ 2/1 8000/1/1 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-025 キャラ C 黄 “究極の斬撃”セイバー 2/2 8000/2/1 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-026 イベント U 黄 反撃の狼煙 1/1 EV FS/S36-027 イベント U 黄 理想の末路 2/0 EV FS/S36-028 クライマックス CR SR 黄 “無限の剣製” CX 1・炎 FS/S36-029 クライマックス CC 黄 “王の財宝” CX 2 FS/S36-030 クライマックス CC 黄 “約束された勝利の剣” CX 1・風 FS/S36-031 キャラ RR RRR 緑 “戦闘モード”ライダー 3/2 9500/2/1 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-032 キャラ R 緑 “献身的な後輩”桜 0/0 2000/1/0 《スポーツ》? FS/S36-033 キャラ R 緑 “冷酷かつ非情”ライダー 1/0 6000/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-034 キャラ R SR 緑 “刺し穿つ死棘の槍”ランサー 2/1 7000/1/1 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-035 キャラ U 緑 “突き穿つ死翔の槍”ランサー 0/0 2500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-036 キャラ U 緑 “必殺必中の一撃”ランサー 1/0 5000/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-037 キャラ U 緑 “穏やかな性格”桜 2/1 7500/1/1 《スポーツ》? FS/S36-038 キャラ C 緑 “戦闘続行”ランサー 0/0 2000/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-039 キャラ C 緑 “護身術の授業”ルヴィア 0/0 2000/1/0 《宝石》? 《令嬢》? FS/S36-040 キャラ C 緑 “複雑な想い”桜 0/0 3500/1/0 《スポーツ》? FS/S36-041 キャラ C 緑 “不安が心をよぎる”桜 1/0 1500/1/0 《スポーツ》? FS/S36-042 キャラ C 緑 “共同戦線”ランサー 1/0 5500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-043 キャラ C 緑 “拠点侵入”慎二 2/1 2000/1/1 《本》? 《スポーツ》? FS/S36-044 イベント U 緑 動揺 1/0 EV FS/S36-045 イベント U 緑 最後の別れ 3/0 EV FS/S36-046 クライマックス CC 緑 “刺し穿つ死棘の槍” CX 宝 FS/S36-047 クライマックス CC 緑 毎日のお見舞い CX 2 FS/S36-048 キャラ RR SP 赤 “ロンドンへの誘い”凛 1/0 4500/1/0 《マスター》? 《宝石》? FS/S36-049 キャラ RR SP 赤 “理想の絶望”アーチャー 2/1 3000/1/1 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-050 キャラ RR RRR 赤 “主と従者”凛&アーチャー 3/2 10000/2/1 《マスター》? 《サーヴァント》? FS/S36-051 キャラ R RRR 赤 “超一級の魔術師”凛 0/0 500/1/0 《マスター》? 《宝石》? FS/S36-052 キャラ R 赤 “遠坂の継承者”凛 0/0 1500/1/0 《マスター》? 《宝石》? FS/S36-053 キャラ R 赤 “反撃の嵐”アーチャー 0/0 1500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-054 キャラ R 赤 “偽・螺旋剣”アーチャー 0/0 1500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-055 キャラ R 赤 “援護射撃”アーチャー 1/0 4000/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-056 キャラ R 赤 “才色兼備の優等生”凛 1/1 6500/1/0 《マスター》? 《宝石》? FS/S36-057 キャラ R SR 赤 “二刀使い”アーチャー 3/2 9500/2/1 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-058 キャラ U 赤 “理想の存在”アーチャー 0/0 500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-059 キャラ U 赤 “宝石魔術”凛 0/0 2500/1/0 《マスター》? 《宝石》? FS/S36-060 キャラ U 赤 “複雑な想い”凛 1/0 2500/1/0 《マスター》? 《宝石》? FS/S36-061 キャラ U 赤 “さらなる追撃”アーチャー 1/0 3500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-062 キャラ U 赤 “戦いの果て”アーチャー 1/0 5000/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-063 キャラ U 赤 “全力投球”凛 2/1 1000/1/1 《マスター》? 《宝石》? FS/S36-064 キャラ C 赤 “別れの時”凛 0/0 3000/1/0 《マスター》? 《宝石》? FS/S36-065 キャラ C 赤 “正面突破”凛 2/1 7500/1/1 《マスター》? 《宝石》? FS/S36-066 キャラ C 赤 “葛藤の中”アーチャー 2/2 8500/2/1 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-067 イベント U 赤 “偽・螺旋剣” 1/0 EV FS/S36-068 イベント U 赤 戦いの終わり 2/1 EV FS/S36-069 クライマックス CR SR 赤 “熾天覆う七つの円環” CX 2 FS/S36-070 クライマックス CR 赤 最後の言葉 CX 扉 FS/S36-071 クライマックス CC 赤 いたずらな微笑み CX 2 FS/S36-072 キャラ RR SP 青 “雪の妖精”イリヤ 1/0 5000/1/0 《マスター》? 《ホムンクルス》? FS/S36-073 キャラ R SR 青 “開戦の狼煙”イリヤ 0/0 1000/1/0 《マスター》? 《ホムンクルス》? FS/S36-074 キャラ R 青 “神代の魔術師”キャスター 1/0 5000/1/0 《サーヴァント》? 《マスター》? FS/S36-075 キャラ R 青 “悲劇の魔術師”キャスター 2/1 7500/1/1 《サーヴァント》? 《マスター》? FS/S36-076 キャラ R RRR 青 “信頼の関係”イリヤ&バーサーカー 3/2 9000/2/1 《マスター》? 《サーヴァント》? FS/S36-077 キャラ U 青 “強固な絆”イリヤ 0/0 500/1/0 《マスター》? 《ホムンクルス》? FS/S36-078 キャラ U 青 “最強の戦士”バーサーカー 0/0 2000/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-079 キャラ U 青 “王との対峙”イリヤ 1/0 1000/1/0 《マスター》? 《ホムンクルス》? FS/S36-080 キャラ U 青 “神話の対決”イリヤ 2/1 5000/1/1 《マスター》? 《ホムンクルス》? FS/S36-081 キャラ U 青 “強靭な意思”バーサーカー 2/1 7500/1/1 《サーヴェント》? 《武器》? FS/S36-082 キャラ C 青 “さらなる攻撃”葛木 宗一郎 0/0 500/1/0 《マスター》? 《先生》? FS/S36-083 キャラ C 青 “大魔術”キャスター 0/0 500/1/0 《サーヴァント》? 《マスター》? FS/S36-084 キャラ C 青 “魔術戦”キャスター 0/0 2500/1/0 《サーヴァント》? 《マスター》? FS/S36-085 キャラ C 青 “燕返し”アサシン 0/0 2500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-086 キャラ C 青 “繰り出す追撃”葛木 宗一郎 0/0 3500/1/0 《マスター》? 《先生》? FS/S36-087 キャラ C 青 “束の間の休息”イリヤ 0/0 4000/1/0 《マスター》? 《ホムンクルス》? FS/S36-088 キャラ C 青 “屈強なサーヴァント”バーサーカー 1/0 4500/1/0 《サーヴェント》? 《武器》? FS/S36-089 キャラ C 青 “架空の英霊”アサシン 1/0 5000/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-090 キャラ C 青 “最終試験の途中”イリヤ 1/0 5500/1/0 《マスター》? 《ホムンクルス》? FS/S36-091 キャラ C 青 “望みを果たす”葛木 宗一郎 1/0 5500/1/0 《マスター》? 《先生》? FS/S36-092 キャラ C 青 “来客の訪れ”イリヤ 2/1 8000/1/1 《マスター》? 《ホムンクルス》? FS/S36-093 キャラ C 青 “冬木教会の神父”綺礼 2/1 9500/1/1 《マスター》? 《武器》? FS/S36-094 キャラ C 青 “敗北の余韻”アサシン 2/2 8500/2/1 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-095 イベント U 青 雨の日の出会い 1/0 EV FS/S36-096 イベント U 青 バーサーカーの意思? 2/0 EV FS/S36-097 クライマックス CR 青 出会いと絆 CX 本 FS/S36-098 クライマックス CC 青 正式契約 CX 2 FS/S36-099 クライマックス CC 青 叶っていた望み CX 1・門 FS/S36-100 クライマックス CC 青 燕返し CX 2 プロモーションカード 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 FS/S36-101 キャラ PR 黄 ぷちギルガメッシュ 0/0 1500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-102 キャラ PR 黄 ぷちセイバー 0/0 2500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-103 キャラ PR 緑 ぷちランサー 2/1 2500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-104 キャラ PR 赤 ぷち凛 1/0 6500/1/0 《マスター》? 《宝石》? FS/S36-105 キャラ PR 青 ぷちイリヤ 0/0 1500/1/0 《マスター》? 《ホムンクルス》? FS/S36-P01 キャラ PR 赤 “クリスマスパーティー”セイバー&凛 0/0 500/1/0 《マスター》? 《サーヴァント》? FS/S36-P02 キャラ PR 赤 “犬猿の仲”アーチャー&ランサー 0/0 1500/1/0 《サーヴァント》? 《武器》? FS/S36-P03 キャラ PR 赤 “闇夜の巡回”凛&アーチャー 2/1 8000/1/1 《マスター》? 《サーヴァント》?
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796 名前: 仮面ライダールート (M8z3Z2VY) [sage] 投稿日: 2004/11/14(日) 20 45 ――秘剣燕返し。 それは、ただ一生を月を堕とす為にのみ捧げた兵法者の。 それは、ただ一生を剣豪の敵役の為に作りあげられた剣客の。 ――その生涯に意味があるとすれば、これ一つのみ。 かの剣豪ですら、秘剣を恐れ、それを放たれる前に――と、策略を練ったといわれる、その絶技。 人の身でありながらサーヴァントと互角に渡り合う侍。 その唯一無ニの宝具がこれであった。 ほぼ同時、などというレベルではない。 完全に同時に放たれる三つの剣戟。 縦、横、そして背後から。 ――故に必殺。 この秘剣を目にして、生き延びた者は存在しない……!! 剣の檻。 それが身体に触れるまでの僅かな時間、金色の王は死をも跳ね除けるような笑みを浮かべ、 「―――ゲートオブバビロン」 檻が閉じる。 長刀から放たれた必殺の剣が、英雄王の身体を切り裂く瞬間、 「”イージスの盾”よ―――!!!!」 ”門”より、盾が現れた。 剣と盾が激突する。 秘剣と謡われた、必殺の技。 瞬きなぞすれば、一瞬で見逃してしまうだろう神速で動き回るギルガメッシュの”宝具”。 剣の檻に対抗するは、自由自在に宙を飛び主を守護する神の盾――! かの絶対神デウスがアテネに渡したと謡われる盾、イージス。 神が鍛え、神の為の武具として扱われるそれ。 神の子たるギルガメッシュが手にした神の防具。 それを潜りぬける等と言うことは、有り得ない。 だというのに。 侍の剣閃は、それを掻い潜って迫り来る――! 一撃目。 縦の斬撃を――真正面から受け止める。 ニ撃目。 受け止めた太刀筋を其の侭逸らし、ニ撃目と衝突させ相殺。 「―――っ……!!!!!」 間に合うか。 否、間に合わせる。 それら二つの剣と同時に迫る、最後の閃光。 それを――。 「――おぉっ……!!!!!」 自らの左腕を犠牲にして、跳ね除ける――――! 優雅な動作で、アサシンは剣を構えた。 自らの生涯。 その全てを賭して作り上げた秘剣を防がれたと言うのに、その顔には楽しげな笑みを浮かべて。 「ふん……我に傷をつけるか。なるほど――サーヴァントとなるだけの力量はある」 黄金の板金鎧ごと左腕を切り裂かれた英雄王は、だと言うのに倣岸不遜な笑みを湛えて。 「しかしな、アーチャー。私は、まだ半分も力は出していないぞ?せいぜい三割、と言ったところだ」 ――――三割で左腕一本。 ならば本気では、どうなると言うのだろうか。 「――どう、衛宮君。令呪を差し出すのなら、見逃してあげても良いけど?」 自信タップリ、という様子で遠坂が言う。 「断る」 ここで遠坂に負けることよりも――。 「……それは、”この”アーチャーのマスターとして、やっちゃいけない事だ」 ギルガメッシュの信頼を裏切ることの方が、嫌だ。 そう言ったら、アーチャーのヤツ、ほう、とか楽しそうに笑いやがった。 「そう……残念ね。アサシン――!」 「承知」 遠坂の命令に答え、架空の大剣豪が構えを執る。 それは、つい先ほど放ったばかりの――秘剣の構え。 「――この弓兵は、私が止めておこう」 ――屠る、ではなく、止める。 それはつまり――。 狙え,一斉射撃 「Fixierung,EileSalve――――!」 狙いは、アーチャーでは無い、ということ。 衛宮士郎目掛けて、無数の魔力の塊が放たれる――!! 俺は―― 1.「投影開始」衛宮士郎にできることをするだけだ。 2.「アーチャー!」令呪を使って、ギルガメッシュに護ってもらおう。 投票結果 1 5 決定 2 0
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(投稿者:トーリス・ガリ) G トーリス・ガリ プロトファスマピッグブリッヂの激闘 ツンデレ 概要 「バルムンクとやらのパワー、試させてもらうわ!」 エクソダスの手下でマンティスのプロトファスマ。布の多い派手な楼蘭鎧が特徴。通称「メッシュ」。 動きづらそうな服装のわりに身軽で、まるで牛若丸か何かのような軽いステップで敵を翻弄する。 世界を渡り歩き、「刀狩り」と称して珍しい武器を奪って回り、その中でも特に気に入ったものを愛用している。 弱いわけではないが、ドジを踏んで自滅することが多く、仲間内では低評価。 一人称は「わたし」。強がりでドジで間の抜けた所が大いにあるが、情け深く芯の通った熱い子。 現在はエクソダスの子分として樹海に落ち着いている。 通称 「メッシュ」「老樹の右腕」「ギル子」「ヘタレ」 出身 バストン・フォレスト 所属 - 装備 四本刀、大剣「パルムンク」 身長 159cm 体重 46kg B/W/H 80/56/85 誕生 1938年6月1日 攻撃力 ★★★★ 身のこなし ★★★★★ タフ ★★★★★ それらを全てダメにするヘタレっぷり ★★★★★★★★★★ 中の人 伊藤・はっろー稟ちゃーん・美紀 装備 大剣「パルムンク」 ジークフリートの剣のパチモン。 デザインが微妙に違う。 名のあるメードの物と思い込んでいるギル子一番のお気に入り。 大事にしているため、追い込まれた時にしか使うつもりは無いらしい。 使ったことが無いのでダメージが1であることを本人は知らない。 「最強の剣じゃないのー!?」 四本刀 マンティスに食われる前に持っていたと思われるごく普通の刀。 通常は二刀流だが、チェンジ後は四刀流になる。 ギル・ガ・メッシュ・チェンジ ギル子が本気を出すときに叫ぶと、プロトファスマとしての本性を現す。 本当はかなり強いが、チェンジしてヘタレが治るわけではないので力を出し切れない。 関連項目 このとびらのうらでずっと待っていたぞ! プロトファスマ バストン・フォレスト エクソダス - ラスボス。 「わたしがエクソダス様の右腕よ!」 アルラグネ - エクソダス様よりも上なんだそうな。 「この森の支配者は取って代わるわ……そ、そのうち! そのうちよ!」 ノーマ - プロトファスマ仲間。ただし一方通行。 「アンタとは一度……一対一で勝負したかったわ! いい友達を持ったね」 ソーニャ - エクソダス様から森を奪おうとする。 「エクソダス様を差し置いて森を支配しようとは不届き千万な奴ね!!!」 ヨウギン - エクソダス様を敬う人。いや人じゃないけど。 「アンタのことは……嫌いじゃ、ないわよ……嫌いじゃ、ね」 登場作品 キルシュの日記から
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HAPPY END(21)◆ANI2to4ndE ◇ 「すっげぇ音したよな。お前、まだ痛むんじゃないのか?」 「うるさい、黙っていろ。気が散る」 ねねねは何も言わなかった。その代わり強かにルルーシュの頬を叩いた。 まだ赤みが退かないのを揶揄してくるスパイクが鬱陶しい。 監視役のつもりか何か知らないがあまり広いとは言えない機内だ。腹の読めない相手と二人というのは良い気分ではなかった。 (もっとも、こちらが何もしなければ身の安全は保証されているも同然だ。連中の甘さには感謝、だな) 手探りで操縦システムの解析を続けながら思う。ほぼ確実な帰還方法が手に入った以上、ルルーシュとしてもこれ以上ことを荒立てる気はない。 まさかギアスが効いた訳でもないだろうが、最初のときと同じくアンチ=スパイラルがふらりと戻ってきた。 そして置いていったのが翼竜を模した奇抜なデザインの、ルルーシュの常識に照らし合わせて言うなら飛行機械だ。 元々は偶然舞い込んだ未来の技術らしく、螺旋王が改修改造の後、多元宇宙を渡る術としていたのだという。 『自らモルモットの道を選ぶとはね。期待はしないが、せいぜい長い目で見させてもらうことにするよ』 アンチ=スパイラルの言だ。未知の技術を説明もなしに置いていったのは観察対象に余計な刺激を与えないようにという配慮だろうか。 嫌がらせの可能性も高い。 多元宇宙の移動だけならカテドラル・テラの転移システムも使えるのかも知れないが、会場に直結されたシステムはかなりのダメージが蓄積されており、使う気にはなれなかった。 使用には複数の螺旋力が必要、しかし複数人の移動に耐えられるとは思えないジレンマだ。人間離れした精緻な技術を持っているのでもなければ使おうとは思わないだろう。 「ま、せっかく拾った命だ。せいぜい大事にするさ。誰かさんのお陰で監視付きだがな」 「ふん。あれだけ規格外の存在だ。どうせすぐ意識もしなくなる。むしろ神様が見てるとでも思えば、その軽薄な態度も少しはましになるんじゃないのか?」 違いない、とかわされる。柳に風だ。 やはり、この手のタイプは好きになれない。 作業が一段落したのでルルーシュはふぅと息をはいた。 「使えそうなのか?そうじゃなきゃ困るが」 「使われている技術は全く理解できんがユーザビリティの高さは異常だ。殆どがブラックボックスの状態になるが、既に登録されている世界への移動程度なら問題ないだろう」 十分僥倖と言うべきだろう。今思えば可能性としてはヴィラルと同じ道を辿る方が高かった。 現実を知らず、甘い夢に溺れ瓶詰めのモルモットとして余生を送る皮肉な愛の戦士。スザクを殺した報いとしては上々だろう。 ともかく、これでナナリーの元に帰る目処はついた。今度こそ本当に、条件はクリアだ。戻れば戻ったでまた忙しくなる。 「……ああそうだ。一個言い忘れてたことがある」 そのとき、背中越しのスパイクが、さも今思い出したという調子で言った。 「ニアがな、山小屋の一件、庇ってくれてありがとうだってよ」 既に、帰還後のプランに考えを巡らせていた俺に。 悪夢はもう過去のものとして切り捨てようとしていた俺に。 淡い水色をした少女の言葉は、確かにさくりと突き刺さった。 「……ま、なるようになったな」 もう一度言おう。 (俺は、この男が嫌いだ) 【スパイク・スピーゲル@カウボーイビバップ―――――――――――生還】 【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス 反逆のルルーシュ―――生還】 ◇ 「ゆたかがいきなり倒れたりするから皆びっくりしたわよ」 「ご、ごめん舞衣ちゃん。何か安心したら急に……」 「もう、本当に死んじゃったかと思ったんだから」 言いながら心中で舌を出す。 緊張の糸が切れた途端気絶するように眠ってしまったのは舞衣も一緒だ。 「それにしてもここ、宇宙だったんだってね。正確に言うと月面」 「凄すぎて全然実感湧かない……」 「あはは、それを言うなら別の世界だってことの方が」 舞衣とゆたかはけらけらと、年相応に笑った。 玉座の間は広大な空間であり、透けた天井からは綺麗に光る宇宙が見えた。 二人はカグツチの肩で寄り添うようにして座り、できるだけ空に近い場所から、時が止まりそうなくらい穏やかな気持ちで外を見ている。 数々の暴力を振るった神代の竜も、今だけは二人を見守ろうと言うのか最低限の炎だけでふわりと空中に静止していた。 どこかへ遊びに行こう。二人だけで交わした約束。 ちょっとした星間旅行だった。 「……あの子の、フリードのお弔いも、してあげないとね」 「……うん」 クロスミラージュが告げた名前があの小竜のものであると、教えてくれたのはストラーダだ。 小さくて勇敢だった白い竜は、本来の主をこの戦いで失っていたのだと言う。 恐らくは、主もまた誰かのためにその命を散らしたのだろうと、無口な従者はそれだけを言った。 幾度舞衣を助けてくれたか知れない寡黙な魔槍は、どこか誇らしげに降り注ぐ光に照らされていた。 フリードや、ストラーダだけではない。 二人がこうしていられるのは数えきれないくらい沢山の人達のお蔭だ。 Dボゥイ。相羽タカヤ。重ねられた掌から同じ人を想っていることが伝わってくる。 「そうだ」 思い出さなければいつまでもこうしているところだった。 舞衣は荷物の中からごそごそと事前に用意していたものを取り出す。 「ゆたか、はいこれ」 手渡したのは一対になっていた原色に美しく煌めくクリスタルの片方だった。 小さな手のひらに収まりきらないそれは、見ようによっては人間のようにも見える。 「きれい……でもどうしたのこれ」 見え方が変わるのを楽しむようにクリスタルを空にかざすゆたかに、物語を言って聞かせるように説明する。 「ねねね先生に聞いたんだけどね。 このクリスタル、Dボゥイとか相羽シンヤって人とかが、その、変身するのに使うとっても大事なものなんだって」 現実感の薄い単語に雰囲気を壊されそうになる。けれど直ぐに笑った。 自分も似たようなものか。 「って言っても今は全然危険とかはなくって、単なる綺麗な水晶らしいんだけど。 どうかな。どっちがどっちのかまでは分からないけど、あたし達の思い出に」 待っていればそこに持ち主が現れると信じているみたいにクリスタルをぼうっと見つめるゆたかにウインクを一つ。 そっと、力の抜けた小さな手にクリスタルを握り込ませる。 「……うん!」 ゆたかはそう言って満開の花のように朗らかに笑った。 打ち鳴らされた水晶が、チンと優しい音を立てた。 【小早川ゆたか@らき☆すた―――――――――――――――生還】 【鴇羽舞衣@舞-HIME―――――――――――――――――生還】 ◇ 首尾よく天の鎖の回収を済ませたギルガメッシュはざくざくと遠慮のない足取りで廃墟と化した会場跡地を歩いていた。 戦いの舞台となった場所は王都テッペリンの中の一区画を占拠する形で存在している。 会場世界を覆っていた結界や殻はロージェノムの螺旋力が生み出したもの。だが中のものまで全てがそうという訳ではない。 既に在るものを持ち込んで済ませた、というものも多い。 ギルガメッシュの周囲に散乱している、瓦礫と化した大怪球フォーグラーなどもその一つだ。 「……む」 足が止まる。瓦礫の荒野に人影があった。 「え……?何だ、アンタか……」 どれだけあるかすら知れないがらくたの山を掘り返していたのはねねねだった。 一瞬何かを期待するような目をしたが、そこにいたのがギルガメッシュだと気付くと露骨に落胆の色を見せる。 「随分だな綴り手よ。何をしている」 「……別に、何でもない。ちょっとした時間潰し」 はぐらかそうとしても無駄だ。大方死んだ者の形見でも探しているのだろう。 この大怪球は、そのものが王ドロボウの墓標である。 「……雑種の考えることは分からんな。まぁ良い、我も貴様を探しておったところだ」 「アンタがあたしを……?一体なんで」 手を止め初めて訝しげにするねねねに、ギルガメッシュは持っていたものを掲げて見せる。 『イリヤスフィール・フォン・アインツベルンに捧ぐ』と題された、それは一篇の小説だ。 意外な物を見たと言うように、ねねねの目が細まった。 「読んだが中々に楽しむことができた。急造の感は否めぬが貫かれた揺るがぬ意志は我が認めよう。 よりにもよって聖杯なぞのために書かれた稀代の珍品、我が材に加える価値は十分にあろうよ」 「あ、いや、何か誉められてるのかどうか良く分かんないけど……まぁ、楽しんでもらえたなら良かったよ」 自作が舞い戻ってきたのが意外なのかそれともギルガメッシュの好評を受け止めきれないのか。 多少しどろもどろになりながらねねねが眼鏡の縁を直す。 「……何ならサインでもしようか?」 整理が付いたのか冗談めかして言ってきた。 ギルガメッシュは即答する。 「うむ。ならば署名を許す」 「うぇ!?」 今度こそ予想だにしていなかったようなこんがらがった反応が返ってきた。 無礼千万である。しかし、ギルガメッシュは眉を寄せるのではなく口を上げることでそれに答えた。 「どうした?まさか我が冗談も解さぬ朴念仁だとでも思ったか?」 「あぁほんとそう……あ~いや……何でもない」 はぐらかされた先は寛大な心で聞かなかったことにし、ギルガメッシュは質の悪い紙に記された原稿を手渡す。 ついぞ見せたことのないその素直な動作がまた意外だったのか、慣れた手付きでペンを走らせながらもその目はどこか違うところを見ていた。 「英雄王サマがあたしの読者、とはね……」 困惑混じりの呟きは、どこか楽しんでいるようでもあった。 【ギルガメッシュ@Fate/stay night―――――――――――――――生還】 【菫川ねねね@R.O.D(シリーズ)――――――――――――――――生還】 ◇ 再び無為な作業に戻ったねねねをよそに、ギルガメッシュは風がその身をなぜるに任せる。 度重なる戦闘の結果、気流が発生しているのだろう。頬をくすぐる生暖かさは不快ではなかった。 此度の戦い、王の余興とするにはあまりにその器は小さかった。 王が得たものは何もなく。 失ったものもまた何一つない。 それでも、輝くものならあったか。 いずれ、ギルガメッシュの在り方は何も変わらない。生者も死者もその全てを受け止め、この世の中心たる英雄は生きていく。 『King』 すっかり手に馴染んだデバイスが合成音を鳴らす。 ギルガメッシュも同じタイミングで気付いた。遮るもののない荒野であるはずが、不思議と今になるまでそれを認識していなかった。 ねねねも気付いたようで、作業を止め近づく。 そして、それが何であるか理解すると同時に、ばたりと崩れ落ちた。 「あ……あぁ……」 一体の、粗末なつくりのかかしだった。 折れた木材や奇怪に曲がった鉄骨。このような場所では今まで顧みる者もいなかっただろう。 有り合わせの材料で作られたと一目で知れるそれは、人の形と判断するのも困難なでき損ないである。 が、それを風雨から守るように着せられた一着の衣服は、紛れもなく人間のもの。 「信じらんない、夢でも見てるみたい……ほんとアイツは……」 風に揺らればたばたとはためく薄汚れた黄色いコートは見慣れた、不敵な少年の愛用品。 胸元に垂れ下がった木のプレートには、王ドロボウの精神を具現化したような派手な色使いでデザイン化された人間の顔が、歯を剥き出しにして笑っていた。 「生きてるんなら生きてるって言えばいいのにさ……ジン」 まなじりをこするねねね。土に汚れた顔は歓喜に歪んでいた。 しかし、ギルガメッシュの真眼を誤魔化すことはできない。 コートの下半分を染め上げるように撒かれた血は尋常な量ではなかった。 仮にあの爆発を生きおおせたとしても、その後生きていられる道理はないのだ。 何よりもギルガメッシュが死んだと判断した。王の決定を覆すことなど、何者にもできはしない。 所詮、末期の一時を手に入れた王ドロボウの、最後の悪ふざけに過ぎない。 「現実逃避も大概にせよ。奴が生きているはずなど……」 ふと、違和感が襲った。 「ん?」 英雄王とも思えぬ疑問の表情で胸元を探る。 黄金の鎧を模した装束の中に、何かがある。 これまで何も感じなかったのが不思議だった。差し込んだ手をごそごそと動かす。 一枚の紙切れが出てきた。 「領収書」と銘打たれた紙面には、次のような文言が簡潔に記されていた。 『威張りくさった"王の財宝"頂きます。 HO! HO! HO! 起きぬけの王ドロボウ』 ギルガメッシュの世界が、ぴしりと音を立てて止まった。 ──じゃあその前にあんたの財宝を盗んで、目の前からオサラバさせてもらおうかな。 そう、奴は最初から言っていたではないか。 「ククク……クはははははは……!」 鍵剣はなくなっていた。 王ドロボウが一度返した物を二度と盗まないと何故言える。 恭しく鏡を差し出してみせたその裏で、悪戯の舌を出していたのではないか。 慢心さえも盗んで見せた男が、英雄王の目を盗めないなどということがあろうか。 「………………………………………………………………………………ククククク。 ふふふはははははは……………………フハハハハハハハハハハ………………… アーッ ハッ ハッ ハッ ハッ ハッ ハッ ハッ ハッ ハッ ハ!!! 王ドロボウめ、我の宝物庫を丸ごと盗みおった!! クックク……見事だ。見事という他あるまい。あそこにはこの世の全てが詰まっておるのだぞ? クク、貴様などに扱いきれぬ程のありとあらゆる財宝がなぁ。まったく、貴様は一体どこまで我を虚仮にすれば気が済むのだ? この我を出し抜いてよもやただで済むとは思っておるまいなぁ? 本来なら、貴様がどこまで逃げようとこの我が直々にその小癪な頭蓋を叩き潰してくれるところだ。 だが良かろう!!敢えてこの我が許そうではないか!! かの聖杯を引っくり返したところで、貴様のような大馬鹿者は一人とておらんだろうよ! 領収書は王の名において確かに受け取った。宝物庫の一つや二つ、持っていくが良い!! ハーハッハッハハッハッハハッハッハッハッハッハッハッ………………………………!」 哄笑。 ぴたりと、一時の静止。 そして。 「…………………………なぁどと言うと思ったかあぁっ!!!?」 ギルガメッシュは激怒した。 【ジン@王ドロボウJING――――――――――――HO! HO! HO!】 ◇ 長いようで短かった一日が終わりを告げた。 安らかに眠る娘の寝顔にふっと頬を緩ませて、ヴィラルはずれた毛布をかけなおす。 昼間はあれだけやんちゃをしていたのに、寝てしまえば大人しいものだ。 ヴィラルは自室に戻ると、樫で作られた上質な安楽椅子にゆったりと身を任せる。 開け放たれた窓の外は夜の帳にすっぽりと覆われていた。風が運ぶリナリアの香りが心地好い。 季節が巡れば耳を楽しませてくれる虫たちも姿を見せるだろう。 その前に夏がくる。照れ臭いので口に出したことはないが、少し先の小川で蛍が無数に飛び交う幻想的な光景が、ヴィラルは好きだった。 時間はゆっくりと流れていく。焦ることはない、戦いは終わったのだから。 「ん……何を言ってるんだ、俺は」 戦いに明け暮れた闘争の日々はとうの昔に終わっている。もう正確な年月も分からない、遠い昔だ。 なのに何故、まるでたった今まで戦い続けていたような気になっているのだろう。 そういえば、自分たち家族はいつ頃からここに住み始めたのだったか。 そもそも、ここはどこなのだろう。 ――ヴィラルさん、起きてるんですか? 扉越しに聞こえたシャマルの声がヴィラルのはっと意識を取り戻した。 「あ、ああ……シャマルか。そろそろ寝ようと思っていたところだ」 ――そうですか。風邪を引かないようにしてくださいね。 愛しい妻の声にヴィラルはあいまいに気遣いを返す。 気付けば、妙な気分はすっかりどこかへ消えてしまっていた。 悪い夢、のようなものだったのだろう。 ――おやすみなさい。ヴィラルさん。ずっと一緒にいましょうね。 おやすみと、言った声には明瞭さが取り戻されていた。 遠ざかっていくシャマルの気配に、ヴィラルは初夏の風にも似た爽やかな幸福を得る。 「俺は今、幸せだ」 この世界の誰よりも。 敢えて声に出してそう言った。 柔らかな毛布に身を沈め、ゆっくりと目を閉じる。 明日も、その先も、ずっとこんな穏やかな日々が続いていくのだろう。 ひどく満ち足りた気持ちになった。 眠りに落ちるさなか、ヴィラルは何か大きな存在に笑いかけられたような気がした。 【ヴィラル@天元突破グレンラガン――――――――――――――HAPPY END】 ◇ 【スカー(傷の男)@鋼の錬金術師――――――――――――――――――――――――――――死亡】 【ガッシュ・ベル@金色のガッシュベル!!―――――――――――――――――――――――――死亡】 【ドモン・カッシュ@機動武闘伝Gガンダム――――――――――――――――――――――――死亡】 【シャマル@魔法少女リリカルなのはStrikerS―――――――――――――――――――――――死亡】 【東方不敗@機動武闘伝Gガンダム――――――――――――――――――――――――――――死亡】 【カミナ@天元突破グレンラガン―――――――――――――――――――――――――――――死亡】 【ニコラス・D・ウルフウッド@トライガン――――――――――――――――――――――――死亡】 【チミルフ@天元突破グレンラガン――――――――――――――――――――――――――――死亡】 【不動のグアーム@天元突破グレンラガン―――――――――――――――――――――――――死亡】 【流麗のアディーネ@天元突破グレンラガン――――――――――――――――――――――――死亡】 【神速のシトマンドラ@天元突破グレンラガン―――――――――――――――――――――――死亡】 【螺旋王ロージェノム@天元突破グレンラガン―――――――――――――――――――――――死亡】 【フリードリヒ@魔法少女リリカルなのはStrikerS―――――――――――――――――――――死亡】 【クロスミラージュ@魔法少女リリカルなのはStrikerS feauturing 天元突破グレンラガン――死亡】 ◇ 【アニメキャラ・バトルロワイアル2nd―――――――――――――完】 時系列順に読む Back HAPPY END(20) Next 「紙は我らの天にあり。なべてこの世は事も無し」 投下順に読む Back HAPPY END(20) Next 「紙は我らの天にあり。なべてこの世は事も無し」 285 HAPPY END(20) ヴィラル 289 メビウスの輪から抜け出せなくて 285 HAPPY END(20) シャマル 285 HAPPY END(20) スカー(傷の男) 285 HAPPY END(20) ガッシュ・ベル 285 HAPPY END(20) 菫川ねねね 286 「紙は我らの天にあり。なべてこの世は事も無し」 285 HAPPY END(20) スパイク・スピーゲル 287 ソング・フォー・スウィミング・バード 285 HAPPY END(20) 鴇羽舞衣 292 未定 285 HAPPY END(20) 小早川ゆたか 292 未定 285 HAPPY END(20) ジン 285 HAPPY END(20) ギルガメッシュ 288 それが我の名だ~actress again 285 HAPPY END(20) カミナ 285 HAPPY END(20) ドモン・カッシュ 285 HAPPY END(20) 東方不敗 285 HAPPY END(20) ニコラス・D・ウルフウッド 285 HAPPY END(20) ルルーシュ・ランペルージ 293 LAST CODE ~ゼロの魔王~ 285 HAPPY END(20) チミルフ 285 HAPPY END(20) 不動のグアーム 285 HAPPY END(20) 流麗のアディーネ 285 HAPPY END(20) 神速のシトマンドラ 285 HAPPY END(20) 螺旋王ロージェノム 285 HAPPY END(20) アンチ=スパイラル
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ここは会場内の廃墟が立ち並んだ場所、そこには女騎士がいた。 竜をイメージした尾に角、そして胸元が開かれた上半身にハイレグというべき下半身といった、やけに露出度の高い恰好をした女騎士だった。 彼女の名前は岸部……、もとい、ラ・ピュセルといった。 そんな彼……彼女は、ここである男と戦っていた。 「自在に大きさを変える剣とは珍しい!俺にくれ!」 顔に隈取りを施し、また赤い鎧をまとった筋骨隆々の男だった。 そしてその男の手には、巨大な金棒ともいうべき大剣が握られていた。 その男は、彼女の持っている剣に興味を持ち襲い掛かったのである。 男の力はすさまじく、また彼が持っていた巨大な武器がそれを後押ししていた。 そしてラ・ピュセルも彼に対抗すべく魔法の力を駆使して戦っていたが、その差は歴然としておりついに膝を屈してしまった。 それは、この戦いが終わりを迎えようとしていることを意味していた。 「戦士としての情けだ、この最強の剣で倒してやるぜ!」 そう言うと男はデイバッグから『月の紋章が付いた西洋剣』を取り出して彼女の身体を切り裂いたのである。 しかしこの後、信じられないことが起こった。 切り裂かれた筈のラ・ピュセルの身体が、まったく傷ついていなかったのだ。 ラ・ピュセルは困惑した。何故なら、完全に体を切り裂かれたと思ったのに傷一つついていなかったからだ。 そしてそれは相対している男もだった。この剣をもってすれば確実に相手を倒せると思っていたからだ。 そして男は叫んだ。 「ば、ばかな!最強の剣じゃないのかー!!」 自分の持っている剣が真っ赤なニセモノだということに気づき、大きな声で叫んでいた。 そうしてこの白熱していた戦いは、かなり微妙な空気を漂わせた状態で終了した……。 「えっと、つまりあなたは自分のライバルと決着をつけるために元の世界に戻りたいと?」 「ああ、そのためにこうして様々な奴と戦い、そして武器と仲間を集めるつもりだぜ」 そうして、戦いが終わったところで双方とも話し合いを行った結果、お互いに脱出のために行動していることが分かった。 また、彼もまた戦うすべを持たないものを襲うつもりはないこと、そして生還するためにほかの参加者の実力を試していることが判明した。 「なるほど……それならば、目的も同じなのだから私とともに行動してはどうかな?」 「そうか、お前の『武器を大きくする魔法』のこともあるし、これからよろしく頼むぜ!」 そうしてともに行動することになった彼らだが、突如としてギルガメッシュが彼女にこう聞いた。 「……ところでなんでお前は、わざわざ女に化けて戦うんだ?ものまね士も性別までは変えないぞ?」 「………え?」 彼女……もとい彼、岸部颯太がなぜ『ラ・ピュセル』という女性に変身して戦っているのかどうかを聞いたのだ。 ……このあと彼が魔法少女に関して説明をし、ギルガメッシュに理解してもらうことに時間を要したのは言うまでもない…。 【ラ・ピュセル(岸部颯太)@魔法少女育成計画】 [状態]:健康 [装備]:魔法の剣@魔法少女育成計画 [道具]:基本支給品、マジカルフォン、ランダム支給品×2 [思考・状況]基本行動方針:正義の魔法少女として、人々を守るために戦う。 1:まずは、ギルガメッシュとともに行動する。 2:自分は車に轢かれて死んだはずなのに、一体なぜここにいるんだろう? 3:『ギルガメッシュ』と名乗っているけど、どう見ても弁慶だよなこの人……。 [備考] 参戦時期は、クラムベリーに敗北し死亡した後。 魔法の剣は魔法少女への変身とともに召喚されるため、支給品には含まれません。 【ギルガメッシュ@ファイナルファンタジーV】 [状態]:健康 [装備]:エクスカリパー@ファイナルファンタジーV [道具]:基本支給品、獣神の大剣、ランダム支給品×1 [思考・状況]基本行動方針:バッツと決着をつけるために、この戦いから生還する。 1:とりあえず、生還するためにラ・ピュセルと行動する。 2:この武器(エクスカリパー)、最強の剣じゃないのかー! 3:こいつ(岸部颯太)はなぜ、女に化けているんだ? [備考] 参戦時期は、エクスデスによって次元の狭間に放り出され、魔物と単身戦い続けていた時期。 制限により、ギルガメッシュチェンジ(本来の姿である、八本腕の魔人への変化)は最大5分までしか使えず、再度使用するには5時間必要となります。 ラ・ピュセル(岸部颯太)を、『魔法少女』というジョブの戦士だと思っています。 【魔法の剣@魔法少女育成計画】 ラ・ピュセルの変身とともに召喚される剣で、西洋の両手剣の形をしている。 自由に大きさを変えることにより空中にいる相手を打ち落としたり足場にするなど様々な活躍をしている。 ……なお、『自由に大きさを変える』部分についてはラ・ピュセル自身の能力であり、実際は只の剣である。 【マジカルフォン@魔法少女育成計画】 卵のような形をした携帯端末で、魔法少女間の連絡などといった機能を持つ共通の変身アイテム。 今回は制限により、魔法少女への変身以外に使用することはできない。 【エクスカリパー@ファイナルファンタジーV】 『剣の中の剣』との誉れ高い剣………のニセモノで、どんな敵にも1しかダメージを与えることができない剣。 しかし装備をしている場合自分の攻撃が必ず当たるようになるので、状況によっては比類なき威力を発揮する。 【獣神の大剣@ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド】 『白銀のライネル』と呼ばれる魔物が使っている大剣で、巨大な金棒に爪のような突起が付いた形をしている。 特殊な金属を使うことにより桁外れな重さを持った両手武器で、振り下ろされる一撃は比類なき破壊力を誇る。 このSSが面白かったなら……\ポチッと/ 感想/ 名前 コメント すべてのコメントを見る
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出演回 1996/10/07 BREAK 1996/11/23 ギルガメッシュないと 1997/01/01 平成あっぱれテレビ 1997/06/29[黄](1)単独 1997/07/07 BREAK 1997/07/26 FNS27時間テレビ 1997/10/12[ピンク](2)RW3人 1997/10/18 A女E女 1997年 グラビアの美少女 1997/11/18 アイドル王 1997/12/18[黄緑]Wスポット 1997/12/30 ビーチでナマ忘年会 1998/02/22[オレンジ](3)RW4人 1998/03/08 カレー 1998/03/12 水泳大会18 1998/04/12[黄緑](4)RW寺島と 1998/05/31[茶](5)ディーブレイク 1998/09/27[紺](6)RW吉田と 1998/10/25[青](7)伊吹未奈/ラッシャー板前と 1999/02/14[赤](8)ラッシャー板前と 1999/03/07[ピンク]タカとビキニで密着クイズ 1999/05/14 タモリ倶楽部 2000/01/01 ネプ投げ 2000/12/25 ネプ投げ ギルガメッシュないと 炎のチャレンジャー プロフィール 誕生日:1976/03/29 出身地:福島県郡山市 サイズ:B95W57H85(1996ギルガメ出演時)/B93(G)W58H86(1997出演時/1997BREAK出演時)/B93W57H85(1997Wスポット出演時)/B93(G)W59H87(1999/2000) グラビアアイドル リンク https //ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%9C%E5%BA%AD%E3%81%82%E3%81%A4%E3%81%93 名前 コメント
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実際に読む(リンク) シリーズ:ギルガメッシュの夜 前話『Last Dance 4/最終鬼畜兵器神船』 次話『愚者の導き/悪と正義のマリアージュ』 概要 登場キャラ 登場 ギルガメシユー エンキドゥー 神の浮き船 元ネタ解説
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ズボン 名前 ギルド名 レベル 作成できるもの 魔神皇 聖人家族 80 全部 @chise スターネス 109 災禍ゲートルまで デュラハン スターネス 109 災禍ゲートルまで 中島愛 聖人家族 110 災禍ゲートルまで 製造表 名称 装備LV 製造LV 製造数 精霊のズボン 1 1 1 深海のズボン 15 4 1 海底のゲートル 15 5 1 夜叉のズボン 25 9 1 羅刹のゲートル 25 10 1 暗殺者のズボン 35 16 1 破壊者のゲートル 35 18 1 ワラキアのズボン 50 25 1 ワラキアのゲートル 50 27 1 血騎士のズボン 50 30 1 血騎士のゲートル 50 32 1 アヌの戦士のズボン 60 35 1 アヌの戦士のゲートル 60 38 1 ギルガメッシュのズボン 60 39 1 ギルガメッシュのゲートル 60 40 1 アメンのズボン 70 42 1 アメンのゲートル 70 45 1 亡霊射手のズボン 80 48 1 亡霊武士のゲートル 80 51 1 龍殺者のズボン 90 54 1 龍の心臓のゲートル 90 56 1 黄金龍のズボン 95 58 1 黄金龍のゲートル 95 60 1 征服者のズボン 97 62 1 征服者のゲートル 97 64 1 酷寒のズボン 100 66 1 酷寒のゲートル 100 68 1 光輝のズボン 105 70 1 光輝のゲートル 105 72 1 堕落のズボン 110 74 1 堕落のゲートル 110 76 1 鳳凰のズボン 113 78 1 鳳凰のゲートル 113 80 1 龍神のズボン 121 96 1 龍神のゲートル 121 99 1 災禍のズボン 130 106 1 災禍のゲートル 130 108 1