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サムライガール・サバイバル ◆uFyFwzytqI セント・マデリーナ島名物の美しい自然公園に囲まれて、ひっそりとたたずむペンションがあった。 外見はB&B(Bed and Breakfast)スタイルの西洋風建築の宿泊施設で、部屋数は10部屋だった。 普段なら、その優雅なたたずまいは来訪者を優しく迎え入れて、ゆったりとした気持ちにさせてくれた事だろう。 だが、現在ペンションのロビーにいる人々の間には、そのような気配は微塵もなかった。 (んー、こりゃ気まずいなんて月並みな表現じゃ到底追っつかないねえ。まるで冤罪で死刑判決を言い渡された被告みたいだよ) 千葉紀梨乃は似たような境遇でありながら、比較的落ち着いた様子で周囲を伺っていた。 彼女の衣装は、キャミソールの上にカーディガンを羽織り、7部丈ジーンズというものだった。 このペンションには紀梨乃も含めて、約20人がゾンビから逃れて避難していた。ほとんどが自然公園目当ての観光客らしい。 テレビはさっきから警察発のライブ中継ばかり放送していた。ゾンビの群れと、必死に立ち向かう警官達が、交互に映しだされている。 「ねえキリノ、これって現実なの? さっき襲ってきたアレってゾンビ? あたし達どうなっちゃうの?」 紀梨乃の幼なじみにして親友(自信をもって断言できる)の桑原鞘子は、涙目になりながらすがるように言った。かなりの動揺が見られる。 彼女は胸に自信があるのか、チューブトップに薄手のジャケット、そしてタイトジーンズと、やや大胆な服装だった。 「うーん、そうだねえ、やっぱりゾンビ……だと思うよ。動きは鈍いし頭悪いけど、腕力があって人間を襲うっていう、ポピュラーなタイプの奴だね」 「そんなぁ、あたし嫌だよ、死にたくなんかない。キリノ、怖いよぅ」 「おーよしよし、泣かない泣かない」 紀梨乃は赤ん坊をあやすように鞘子をなだめる。紀梨乃は鞘子に比べて、比較的落ち着いていた。 (にしてもホント、サヤじゃないけど、どうなっちゃうだろうねー。あの時の福引って何か呪われてたのかなあ) 紀梨乃はこの島に来ることになった経緯について回想していた。 彼女と鞘子がセント・マデリーナ島を訪れるきっかけは、何気ない会話から始まった。 いつものように剣道部の部活を終え、帰る時に鞘子が誘ってきたのだ。 「ねえキリノ、商店街の福引券があるんだけど一緒にやらない? あたしってくじ運悪いらしくてさ、いくらやってもハズレばっかなのよ。 キリノが引いてくれたら、ガラガラの引きも変わるかな〜ってね」 「あー、お安いご用だよ、行こ行こ。ま、そんな変わるとも思えないけどね」 そう言いつつ、紀梨乃が引いた時、「特賞 セント・マデリーナ島ペア1組2名様ご招待!」が当たったのだ。 2人は思わず抱き合って喜んだが、同時に問題が発生しているのに気付いた。他の部員はどうしよう? 彼女たちが通う私立室江高校の剣道部は、男子2人に女子5人、ついでに顧問が1人の、計8人の小世帯だ。 部員同士の関係は和気藹々(わきあいあい)としたものだが、それでも「セント・マデリーナに行く」などとバレたら、一緒に行くとか何とか一騒動起こるだろう。 結局2人の秘密で、家族に伝言だけ残して出発した。今頃大騒ぎかもしれないが、「一生に一度のチャンス(大げさ?)だし、思い切りはっちゃけよう!」と2人で決めたのだ。 セント・マデリーナに着くと、ホテルのチェックインもそこそこに、外に飛び出していろんな所で遊び回った。遊ぶのに夢中で、ゾンビ発生に気付くのが遅れるぐらいに。 紀梨乃達は幸いにもゾンビが同時多発的に(いつ、どこで?)発生した時、その場にいなかった。だからゾンビの発生原因は不明だが、いきなり襲われることも無かった。 でも、もし「その瞬間」に立ち会っていたら、自分たちは何か出来ただろうか。もしかして、惨劇の火種を1つでも消せたのかも……。 (なワケないかー。あたし達、剣道好きなだけの女子高生だし、サヤがテンパってそれどころじゃなかったよ) 実際、ゾンビが人を襲っているのを見た時の、鞘子の反応は大変なものだった。泣くわ喚くわの大騒ぎで、1人で明後日の方角に逃げ出しかけた程だ。 すんでの所で紀梨乃が鞘子の手を掴んで引き止めて、離れ離れにならずにすんだ。 それから後は必死だった。ヒステリー状態の鞘子をなだめたりすかしたりして、どんどん増えるゾンビの襲撃から逃げ回る一方だった。 目印に乏しい自然公園を駆け回る内に、偶然このペンションを見つけた。幸い周囲にゾンビの姿はなかった、と思う。 こんな時でも、屋根があるという安心感は何よりも耐え難い魅力がある。鞘子はゾンビがいるかどうかの確認もせずに、ドアを激しくノックした。 「もしもし、誰かいますか。開けて下さい!」 だが、ドアが開く気配はなく、中から口論が聞こえて来た。 (もしかして、ゾンビと間違えられてる?)紀梨乃がそれに気付いた時、 「あたし達はゾンビじゃありません! 本当です! 早く、早く助けて!」 鞘子が必死に呼びかけると、やっとドアが開いた。開けたのは警官の制服を着た壮年の男だった。 ……そして現在に至る。 なぜ、地獄のような事態が島に襲いかかったのか? どれだけの人が不安を抱きながら、生き残っているのだろう。いや、生きて島を脱出できるかどうかも怪しい……。 (うわ、思考がネガティブになってる。ま、考えてもしょうがないね、今はサヤの安全が大事だし。余裕があったら他の人達も助けてあげたいけどねー) 紀梨乃は、まだ不安そうにしている鞘子と手をつなぎながら、取り留めもないことを思っていた。 剣道部部長の紀梨乃は、普段から「みんなのため」を基準にして行動する事が多い。今も自分より鞘子や他人のことを気にかけている。 もっとも、それは部長という肩書き云々より、本来の面倒見のいい性格がそうさせていた。 ペンションの至る所からトントンカンカンと金槌の音が聞こえてくる。紀梨乃達が避難した後、ドアや窓などの出入り口を塞いでゾンビの侵入防止をする事が決まったのだ。 ロビーに残っているのは、紀梨乃達を含む女子供8人だ。しばらくすると、金槌の音が止んだ。 「よし、これで出入り口はすべて塞いだぞ。ゾンビも見当たらないし、しばらくは安全だ」 警官を先頭に汗だくになった男達が板や金槌、釘を手にして入ってきた。 「あ、どうもお疲れ様です。はい、どうぞ汗拭いて下さい。冷たい飲み物はいかがですか?」 紀梨乃があらかじめ用意しておいた、冷やしたタオルと飲み物を差し出した。 「おお、ありがとう。気がきくね」 「いえいえ、大したことじゃありません。まだ冷蔵庫が使えたおかげですよ」 「このペンションも他の施設と同様、太陽光発電を取り入れているからね。電気については心配いらないよ」 ペンションのオーナーが汗を拭きながら気さくに答える。ロビーの雰囲気が少し明るくなった気がした。 「そういえば、まだ君達の名前を聞いてなかったね。私はロバート・フォスター、当ペンションのオーナーだ」 「初めまして、あたしは千葉紀梨乃といいます。よろしくお願いします。で、あの子が桑原鞘子です」 紀梨乃はフォスターに鞘子を紹介する仕草をした。 「あ、く、桑原鞘子です」 鞘子は慌てて立ち上がって挨拶した。身長170cmと日本の女子高生としては大柄な彼女だが、この中ではやはり低い方だ。 もっとも157cmの紀梨乃に至っては、小学生と間違われそうになった。(この面子じゃ仕方ないけどねー)それを思い出して、紀梨乃は内心苦笑する。 「2人ともよろしく。ところでテレビはどうなっている。状況は好転してるか? 警察署との電話はどうだった?」 フォスターが警官に尋ねた。警官は眉間に皺を寄せる。 「……駄目だ、今までと同じだ。応援を出す余裕はない、現場で持ち堪えろ、の一点張りだ」 雰囲気が再び重苦しくなった。 「(ありゃりゃ、これはマズい。えーと、話題話題)あのー、何かあたしに出来ることありますか? あ、サヤは休んでていいよ。疲れてるでしょ」 紀梨乃はフォスターに明るい口調で訊いた。同時に鞘子への気遣いも忘れない。 「いや、特にないな。心配しなくても、ここにいれば安全だよ」 フォスターは気を取り直して言った。 「うん、キリノありがとう……」 鞘子は沈み込むように座り込んだ。 紀梨乃はフォスターを説得する。 「まあまあそんな事言わずに、あたしもちょっと体動かした方が気がまぎれて良いんですよ。日本で剣道やってたし」 「ケンドー? もしかしてサムライの技を現代に伝える、あの武術か?」 「はい、日本の剣術です。カッコ良いですよー」 紀梨乃は愛想良く笑った。 「そうだったのか! 私はトーマス・クルーズの『ファースト・サムライ』を見て以来、日本のサムライのファンになったんだよ! いやあ、あの映画はいいね、感動したよ!」 「ええ、ホントいい映画でしたねー(背景の自然が微妙に日本じゃないのが、少し気になったけど)」 「そうと分かれば話しは早い」 フォスターはいきなりロビーから出て行った。 紀梨乃は呆気にとられた。 「サヤ、今あたし何か変なこと言った?」 「いや、言ってないと思うけど……」 すぐに戻ってきたフォスターは、二振りの日本刀を差し出した。 「さあ、コレをプレゼントしてあげよう。以前日本の刀鍛冶に特注して作って貰ったものだが、存分に使ってくれ!」 「(……! おお、これは良いチャンス!)ありがとうございます。これがあれば百人力です!」 紀梨乃は2本とも受け取ると、「はいコレ、サヤの分ね」と1本を鞘子に渡した。 「え、ちょっとキリノ、コレ重いよ」 鞘子は戸惑っているようだ。普段部活で使う竹刀はせいぜい500g程度だが、刃渡り80cmほどのそれは1.5kgはありそうだった。 「ま、本物だからねー。それよりサヤ、疲れてるかもしれないけど、ちょっと構えてみようよ」 「え?」 言いながら紀梨乃は刀を抜かずに「んっ!」と中段に構えてみた。確かに少し重いが、慣れれば扱いに困るということは無いだろう。 「ほらほらサヤも早く〜」 「わ、分かったわよ……」 仕方なく鞘子も紀梨乃の隣りで構えてみせる。2人の予想以上に様になっている構えを見て、周囲から感嘆の声が漏れる。 「どう、落ち着いた、サヤ?」 紀梨乃が優しく声をかける。 「う、うん」 鞘子は扱い慣れた道具――厳密にはかなり違うが――に触れて、自信を取り戻したらしい。表情が明るくなっていた。 (良かった、サヤはかな〜り繊細だからねえ。まあ、回復力はあるから、キッカケさえ掴めれば元気になるのも早いし、それほど心配しなくていいけど) その後、警官とフォスターを中心に、籠城のための食料分配や、24時間態勢の見張りについてのシフトについて話し合った。 また、フォスターの計らいで、ペンションに備蓄してあった防災グッズが全員に配られた。 紀梨乃はフォスターを手伝いながら、ペンションを歩き回り、「万一」に備えて部屋の間取りや備品について、さりげなく把握しておいた。 ――しばしの間、平穏な時が過ぎる。温かい食事も食べられた。今の紀梨乃や鞘子にとって、100カラットのダイヤモンドより貴重な休息が与えられた。 しかし、彼女達が対策を練っている間にも、人の形をした破局は着々と迫っていたらしい。 ロビーにいた紀梨乃達の耳に、階段を慌ただしく駆け下りる音が聞こえた。 「あれ、見張りの人だ。何かあったのかなあ?」 鞘子が呑気な口調で紀梨乃に話しかけた。とりあえず、いつもの調子に戻っている。 「あったんだろうねー、このまま救助されるまで平和に過ごしたかったけど、儚い望みかな」 紀梨乃は日本刀に向かって何やら作業をしていた。刀の鍔と鞘を下げ緒で結んで、抜けなくしている。 「キリノ、何でそんな事してるの?」 「ちょっとしたゾンビ対策だよ。ああ、そんな怯えた顔しなくても大丈夫だって。いやさ、あたしたち剣道やってるけど、本物の日本刀なんて使ったことないでしょ? ぶっちゃけうまく斬れるとも思えないんだよね。だからフォスターさんには悪いけど『重くて頑丈な竹刀』として使うつもりなんだ。多分この方が上手に扱えるから」 「……そういうもんなの?」 「うん、そういうもんなの」 鞘子の質問に、紀梨乃はオウム返しで答えた。まだ納得しかねる表情の鞘子だが、彼女の不安を上塗りするつもりで、紀梨乃は日本刀を握らせた。 そこに警官達が深刻な表情で入ってきた。 「みんな、落ち着いて聞いてくれ。ゾンビの群れがこちらにやって来る」 「えっ!?」 鞘子の顔が青ざめる。 「数はどれぐらいですか?」 紀梨乃は鞘子の不安を和らげるために、鞘子の肩に手をそえながら尋ねた。 「最低でも50だ。心配無用、我々は必ず守ってみせる」 警官は断言すると、男達に迎撃準備を指示する。彼等が打ち合わせ通りに持ち場につくと、「女性陣は子供をつれて2階に避難するといい」と言った。 「あたしも戦います」 紀梨乃は静かに立ち上がった。 「それは危険だ、君も2階に行きなさい」 警官がたしなめる。 「お役にたてる自信はあります。なんたってサムライガールですから!」 爽やかな笑顔で、かなり恥ずかしいセリフを言ってのけた。それでも構わない、鞘子や他の人達を守るためなら、いくらでもアピールするつもりだ。 「素晴らしい、まさにサムライの心がけだ! いいじゃないか、彼女なら立派な戦力になるぞ」 フォスターが賛成した。 「……いいだろう。ただし、くれぐれも無理はしないように」 「ありがとうございます」 紀梨乃は深々と頭を下げた。 「キリノ……」 「サヤ、女性陣はまかせたよ」 正面玄関にドシンと重い物がぶつかる音がした。続いて窓ガラスが割れる音がする。 「奴らが来た。畜生、殺されてたまるか!」 割れた所から入ってくるゾンビの手を殴りつけながら男が叫ぶ。 本格的な攻防が始まった。ゾンビの侵入を阻止するため、彼等も可能な限りの手段を取った。扉は板の補強、窓はゾンビを直接攻撃で対処する事になっていた。 バットやゴルフクラブなどで殴ったり、包丁や鉈を叩きつける。警官とフォスターは自前の銃――警官は拳銃、フォスターはライフル――を発砲した。 紀梨乃は小手打ちの要領でゾンビの手を打ち据えた。手応えからすると、骨折させているかもしれない。 序盤は比較的順調だった。ゾンビの襲撃は単調で、何のひねりも無かった。しかし、徐々に危険な兆候が表れていた。 奴らは疲れを知らない。こちらがいくら撃退しても、懲りずにやってくる。銃で撃ち殺そうとしても、警官の拳銃とフォスターのライフルの2丁しかない。 困ったことに、ゾンビは弾が命中しても簡単には死なない。頭部か心臓へ命中させる必要がありそうだった。 反対に「こちら側」は疲労が貯まっていく。(こりゃかなりヤバい事になりそうだね)紀梨乃が不安を感じた時、どこかから絶叫がおこった。 向かいの部屋で戦っていた男が疲れて息をついた瞬間、ゾンビに腕を噛まれたのだ。それを助けようと他の場所から応援が駆けつける。 「待て、そいつは私が対処する。持ち場に戻れ!」 警官が慌てて言ったが手遅れだった。1番脆くなっていた裏口が無人になっていた。そこにゾンビが体当たりしたらしく、裏口のドアが観念したように倒れてきた。 「まずい、2階に退避しろ!」 警官が全員に呼びかける。噛まれた男は――ゾンビによって外に引きずり出されていた。断末魔の絶叫が聞こえてくる。 紀梨乃は束の間目を伏せた。そして顔を上げ2階に駆け上がった。背後からさらに新しい悲鳴が聞こえてくる。何人か逃げられなかったようだ。 2階では男3人が部屋からクローゼットを担ぎ出していた。殿だった警官がそれを見て「よし、そいつを食らわせてやれ!」と叫んだ。 男達は階段をノロノロと上がってくるゾンビに、クローゼットを投げつけた。それに巻き込まれたゾンビが数体、転がり落ちていく。 それから何度もゾンビの襲撃を防いだが、投げつける物が減ってきた。男達の疲労はさらに貯まってくる。その間、紀梨乃は(申し訳ないが)休ませて貰っていた。 「限界か、最後の手段を取るしかないな」 警官が呟くと、最後の弾倉を交換してスライドを引いた。フォスターが頷いて、鞘子たちが隠れている1番大きな部屋のドアを開けた。 (最後の手段?) 紀梨乃が事情が分からずに戸惑っていると、 「体力がのこっている内にペンションから脱出する。窓から庭に下りるんだ」 フォスターがペンションにいる全員(すでに14、5人しかいない……)に宣言した。 「庭に? 一体どうやって下りるの!?」 避難していた女性観光客の1人が素っ頓狂な声を上げる。年齢は50代、少し、もとい、かなり太っている。 警官の銃声が聞こえる。発砲の間隔が長い。慎重に狙って撃っているようだ。 「この部屋に集めてあるベッドのマットレスや毛布などで即製のクッションを作ります。地面まで3mもありませんから、衝撃はそれほど無いでしょう」 「そんなこと言って、もし怪我でもしたらどうするの!」 女性はヒステリックに叫ぶ。 さすがの紀梨乃も呆れた。そんな事を心配してる場合じゃないのが、分からないのだろうか。いや、そんな判断力さえも失っているのかもしれない。 「議論している暇はありません。皆さん、手伝って下さい」 「分かりました。サヤ、そこのマットレス持って」 「う、うん分かった」 紀梨乃は中年女性に反論の隙を与えずに、鞘子に声をかけてマットレスを引っ張った。新製品なのか、思ったより軽い。すぐに男が1人手伝ってくれた。 窓辺まで持って行き、窓を開ける。幸い庭にゾンビはそれほど居なかった。代わりにペンション内にかなり侵入しているのだろうけど。 「よし、投げるぞ、そぉーれ!」 男の掛け声で庭に放ると、ゾンビが1体下敷きになった。モゾモゾとうごめいていたが這い出してくる。 「その調子だ。時間が惜しい、どんどんいくぞ!」 フォスターが続いてマットレスを落とした。それからはバケツリレーのように立て続けに物が流れてきた。時折、液晶テレビや椅子をゾンビに投げつけて牽制する。 そして、庭に大量の寝具や毛布などが散乱した。そこは一時的にゾンビの空白地になっている。 「準備ができたぞ!」 フォスターが警官に呼びかけた。「分かった」警官は答えて、行きがけの駄賃とばかりにテーブルを階段に蹴り落とすと、すぐに部屋にやって来て鍵をかけた。 「おお、良い具合に散らばってるな。それじゃあ、私とフォスターがまず飛び降りてゾンビを蹴散らす。その間にみんな飛び降りろ。防災グッズを忘れずにな!」 「ねえキリノ、他に方法はないの?」 鞘子が心細げに紀梨乃に尋ねる。紀梨乃は安心させるように微笑んだ。 「う〜ん、無さそうだねー。あれば良かったんだけど」 紀梨乃は部活の時に身につける、長い水色のリボンで髪を縛った。よし、気持ちが引き締まった。 「行くぞ!」 警官が銃と金属バットを手に飛び降りた。一瞬膝をつくが、すぐ立ち上がり、ゾンビに向かって発砲した。続いてフォスターがライフルを持って飛び降りる。 「おお、凄ぇじゃないかあの2人。もし生き残れたら勲章を申請してやろうぜ」 1人の男が言いながら飛び降りて加勢した。さらに男女混合で数人が続く。その時、扉にゾンビがぶつかる音がした。 「ちっ、ここもあまり保たないぞ、急げ!」 残った男2人が扉を押さえながら、紀梨乃達に言った。 「キリノ……」 「サヤ、行くよ。大丈夫、あたしに続いて」 紀梨乃は1度だけ深呼吸する。次の瞬間、身を翻して1番柔らかそうな所に飛び降りた。 楽な着地ではなかったが、クッションのお陰でかなり衝撃が和らいだ。素早く立ち上がり、日本刀を中段に構える。 (怖くない怖くない、いつもの部活と一緒、相手が少し違うだけ) 自分に言い聞かせて、1番近くにいたゾンビに向き合う。狙いを定め、右足を踏み出して、両手を内側に絞りながら剣先をゾンビのみぞおちに突き出した。 現在の剣道では、胸突きはルール違反だが、ゾンビ相手に遠慮は無用、というよりそんな余裕はない。みぞおちを突くと、ゾンビが体をくの字にしてのけ反って倒れた。 「キャア! あ痛たたたた」 紀梨乃の横に鞘子が尻餅をつきながら着地した。 「やっほーサヤ、よく来たね。残ってるのは何人?」 紀梨乃はゾンビに視線を向けた訊いた。 「えっと、5人、だったかな」 「りょーかい! もう少し持ち堪えるよ!」 紀梨乃はマットレスに登ろうとするゾンビの腹を突く。鞘子も立ち上がって中段に構えるが、まだ立ち向かう勇気が湧かないようだ。 「キリノ、ごめん、あたしやっぱり怖い……」 「んー、しょうがないねサヤはー、じゃあゾンビ見張ってて。あたしからは離れちゃダメだよ」 などと台詞を交わしている内に、更に母子連れが飛び降りてきた。これで残っているのは中年女性と、男2人の計3人のはずだ。 「急げ、後はアンタだけだ!」 「ちょ、ちょっとあたしには無理。どうにかしてよ!」 この期に及んで、中年女性はまだ渋っている。 「どうにもなるか! さっさと降りうわあああっ!」 男の絶叫とドアが破られる音が同時にした。中年女性の悲鳴が聞こえる。紀梨乃が見上げると、飛び降りようとした所を後ろからゾンビに噛まれていた。 「これまでだ、我々だけで脱出するぞ」 生存者は庭にいる十数人だけと判断した警官が宣言する。それだけではない、庭にもゾンビが集結しつつあり、ここに留まるのも限界だった。 前衛と後衛を男達が務め、紀梨乃達女子供は真ん中を進む。 だが、ペンションの庭から、市街地に至る道路に踏み出す瞬間、 「ぐあぁっ!」 前衛の警官が突然現れたゾンビと衝突した。思わず拳銃を落としてしまい、そこに別のゾンビが襲いかかる。 反撃する間もなく、警官が噛まれた。さらに致命的なことに前進が止まってしまった。たちまちゾンビが群がってくる。 殿でライフルを撃っていたフォスターも、弾切れの隙にゾンビ3体にのしかかられていた。 「そんな……、キリノどうしよう!? このままじゃ殺されちゃう!」 オロオロする鞘子を見て、紀梨乃は決断した。最悪でもサヤだけは助けたい。 「サヤ、今からゾンビの群れを突破するよ」 「え、ど、どうやって?」 「あたしのリボンを目印について来て。他は何も見なくていいし、やらなくてもいいから、それだけは守って。約束だよ」 「う、うん」 紀梨乃は残った全員に向かって言った。 「聞いてください! あたしが先頭に立ってゾンビを蹴散らします。皆さんはその後に続いてください。いいですね、行きますよ!」 言い終わるや、紀梨乃は走り出した。目の前のゾンビに続いて突きを繰り出した。続いて胴を叩き込む。ゾンビがよろめいて倒れた。 チラリと後ろを振り返る。鞘子の他に数人がついてくるだけだった。他は反応する前に襲われたらしい。 「よーしサヤ、偉い、その調子だよ!」 鞘子に声をかけながら、紀梨乃は出来るだけゾンビが少ない場所を選んで走り続けた。 そして、無我夢中でゾンビの群れをかいくぐって、2人はようやく連中を撒くのに成功した。後は、駄目だったようだ……。 (皆さん、助けてあげられなくてごめんなさい。今の私はこれが限界でした……) 紀梨乃の心に悔恨が残った。 ――さすがに座り込んでしばらく肩で息をしていたが、ようやく呼吸が整って紀梨乃が鞘子に向き直る。 「サヤ、大丈夫?」 「う……あ、ああ……」 頷きかけた鞘子の目が恐怖に見開かれた。 「どうかした?」 紀梨乃が鞘子の視線を追った先に、1体のゾンビがいた。距離は1mもない。 「!?」 咄嗟に立ち上がって日本刀を構えようとするが、両肩を掴まれる。振り払おうとしても、異様な怪力でどうにもならない。 「ん、くうぅ……」 苦悶の表情を浮かべる紀梨乃に、ゾンビが濁った目で紀梨乃を見つめ、赤黒い口を開けて噛みついてきた。 紀梨乃が思わず目をつぶった時、 「てやああぁーっ!」 背後から掛け声が聞こえた。耳元をビュンと風を切る音がしたかと思うと、何かが潰れる音がして、肩の圧迫感が消えた。 「……?」 紀梨乃が目を開くと、こめかみを砕かれたゾンビが仰向けに倒れていた。しばらく痙攣していたが、すぐに動かなくなった。 「ハア、ハア、や、やった……キリノを襲うゾンビ、倒した……」 鞘子が荒い息を吐いて、日本刀を突き出したまま立っていた。紀梨乃の安全を確認すると、力が抜けたのか、両膝をつく。 「あ、ありがとうサヤー!」 紀梨乃は鞘子に思い切り抱きついた。 「キ、キリノ!?」 鞘子がうろたえたような声を出す。(おそらく)運動以外の理由で、顔が赤くなっていた。 「ううー、やっぱりあたしは幸せ者だよ。人生最大のピンチで、助けてくれる友達がいるなんて!」 鞘子は少しまんざらでも無さそうな顔をするが、すぐに落ち込んだ表情に戻った。 「でも、やっぱりダメ。これだけゾンビだらけなんて、今頃島で生き残ってるのはあたしたちだけよ、きっと……」 「そんな事ないって、まだ無事な人はたくさん残ってるよ」 紀梨乃は元気づけようとして言ったものの、もちろん彼女にも確証があるわけではない。鞘子は半泣きになっている。 (う〜ん、どういう風に言えばいいのかなあ……そうだ!) 「サヤ、逆に考えるの。何が原因か分からないけど、いきなりゾンビにならずに済んであたし達は幸運だったんだよ。 しかもゾンビ発生から今までの襲撃を躱せたんだから、二重に運が良かったとも言えるでしょ」 「そうかなあ……」 鞘子はまだ納得しきれていないようだ。 (こうなったら奥の手、発動!)紀梨乃は片膝をついた状態で鞘子の頭を抱え込むと、自分の胸に抱きしめた。 「ちょ、ちょっとサヤ!?」 「ほらほら〜、サヤの泣き虫さん。今ならあたしの胸で思いっきり泣いてもいいよ。あたしが守ってあげるからねー。 う〜ん、サヤの髪はいつもサラサラで良い匂いするねえ。何ならこのまま撫で撫でしてあげよっか〜?」 「……」 (あれ? 反応がない) 鞘子は無抵抗でされるがままになっていた。強ばっていた鞘子の体から、力が抜けていくのが感じられる。 紀梨乃が何となく鞘子の髪を撫でてあげていると、鞘子の両腕が彼女の腰に回された。鞘子の成長した胸が、紀梨乃に腹部に押し当てられる。 (ええー! これはまさかの百合展開!? ってかゾンビの警戒しないと) 紀梨乃は慌てて周囲を見回す。ゾンビは見当たらないし、気配も感じられない。しばらくこの体勢が続いた。 随分長い時間だったように紀梨乃には感じられたが、実際はせいぜい1分ぐらいだっただろう。鞘子がゆっくりと紀梨乃から体を離した。 「ありがとうキリノ、あたし、もう大丈夫だから。キリノに抱かれてるとね、何だかとっても安心してきたの」 さっきまでの不安そうな雰囲気は消えて、落ち着いた表情になっている。 「そ、そりゃ良かったよ(百合じゃなくて、安らぎが欲しかったわけね……)。それじゃ、行こっか」 この状況であるはずのない展開を想像していたのを誤魔化す様に、紀梨乃は立ち上がった。 「どこ行くの?」 「とりあえず、無事な人を探そう。きっとどこかで生き残ってるよ、少なくともあたしはそう信じてる。そして、協力してゾンビに立ち向かって、島から脱出しよう」 「OK、その方針で行きましょ」 鞘子も立ち上がると、歩き出した。軽やかなステップだった。 (ポジティブスイッチが入ったかな。ま、サヤが元気になって何よりだよー) 紀梨乃は鞘子の横に並びながら歩く。サヤ、一緒に日本に帰ろうね。 【D−06/ペンション近くの森/1日目・日中】 【千葉紀梨乃@バンブーブレード】 [状態]:疲労(小)。前向き。鞘子を守る強い気持ち。 [服装]:キャミソール、カーディガン、7部丈ジーンズ。 [装備]:日本刀(刃渡り80cm、刀身と鞘を下げ緒で固定している) [道具]:防災グッズ(乾パン・缶詰×6食分、250ml飲料水パック×6)。日用品数種。携帯電話。観光用地図。 [思考] 1:サヤを守る。 2:安全な場所を見つけて一休みする。 3:無事な島の住民や観光客を助けて、協力し合う。 4:サヤが元気になってよかったー。 【桑原鞘子@バンブーブレード】 [状態]:疲労(小)。前向き。紀梨乃への依存。 [服装]:チューブトップ、薄手のジャケット、タイトジーンズ。 [装備]:日本刀(刃渡り80cm、刀身と鞘を下げ緒で結んでいる) [道具]:防災グッズ(乾パン・缶詰×6食分、250ml飲料水パック×6)。日用品数種。携帯電話。観光用地図。 [思考] 1:キリノについていく。 2:安全な場所を見つけて一休みする。 3:無事な島の住民や観光客を助けて、協力し合う。 4:キリノ、ありがとね。
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PLAYER KP/朱理 PC1/ロメロ PC2/トニー PC3/ダリオ・エニシダ(二十日) PC4/ルイス(コトナ) LOG ゾンビ1・ゾンビ2・ゾンビ3・ゾンビ4・ゾンビ5・ゾンビ6・報酬等 ある夏の日のこと。ロメロとトニーは、友人のマリオとともに、冷房をガンガン聞かせたワゴン車で、 スニッカーズを貪りながら、ある街を目指していた。 その街には「墓場をゾンビが徘徊している」という噂があった。 ゾンビ学専攻のロメロは卒論製作のため。トニーはゾンビ狩りを目的として、その街に向かっていた。 KP(朱理) じゃあ、とりあえずスニッカーズの量から決めますか。 ロメロ(みちを) 1d20でいいですか? KP(朱理) 1d20振ってくださいな。 † ロメロ(みちを) スニッカーズ (コロコロ…) 1D20 7 [ 計:7 ] KP(朱理) うん。ちょうどいいんじゃないですかね。 ロメロ(みちを) うわぁ7本しかない。道中がまんできなくて食いまくったのかな… KP(朱理) 道中で、ジョージという男がヒッチハイクをしており、目指す町が同じであったため、一緒に行くことになりました トニー(大樹) 「……ロメロくん、またスニッカーズ…?食べ過ぎなんじゃないの?ピザっちゃうよ…」(ぼそぼそ) KP(朱理) と、いうわけで、アイコンの子がワゴン車運転してます。マリオ君です。 KP(朱理) マリオ「ロメロ、俺にもスニッカーズくれよー」 KP(朱理) とか何とか言いながら、皆は夕方ごろその街につきます。 ロメロ(みちを) ロメロは「いいよ!」といってスニッカーズを取り出し、迷ったうえで半分かじってからマリオ君の口に突っ込んだりしてましたと。 KP(朱理) じゃあ、トニーくんはCON×5してください。車酔い判定ですね。 KP(朱理) マリオ「あ、こら、もぉ~~~・・・食いかけかよぉ」もぐもぐ † トニー(大樹) 達成値(50) (コロコロ…) 1D100 96 [ 計:96 ] KP(朱理) え~~~と、では吐いてください。 そんで、耐久ー1しておいてください。 トニー(大樹) 「う、う゛え……」 窓あけてリバースリバース 「…このあまったるにおい、最悪だよ…う゛……」 ロメロ(みちを) 「うわぁ、きたないなあ!でも吐いたならスッキリしただろ!よかったね!」 ムシャムシャ 「おれかい?おれはもちろん平気だよ、ジョージ(イメージ)!」 バリバリ KP(朱理) ジョージ「あららら、だいじょうぶかな」と、ふとっちょのジョージはトニー君の背中さすってくれてます。 トニー(大樹) はーい!耐久13です。 「お前ら無神経なんだよ~…まだつかないのー…?早く拳銃ぶっぱなしたいのにさあ」 KP(朱理) 夕方になるまでずーっと走り通しだったので、トニー君以外はきっと皆さんお腹がすいてくる頃です。ついでに、トニーくん休ませる必要も出てきそうですね。 KP(朱理) マリオ「お!ハンバーガーショップだ!とりあえず一休みしないか?」とマリオ君が提案します。 KP(朱理) ジョージ「僕もお腹減ったねぇ~」 トニー(大樹) 「あーやっとついた………おれ飯はパス、まだ気持ち悪い。コークだけにする」 ロメロ(みちを) 「ハンバーガー食べたい!おれクォーターパウンダー!」 KP(朱理) マリオ「じゃ~寄ってくか。トニーも一休みした方がいいし。」 KP(朱理) というわけで、ワゴン車はハンバーガーショップに向かいます。 ちなみに、田舎町なので、このバーガーショップ以外はほとんどの店はもう閉まってます。 バーガーショップに入ると、カウンターに大柄の男が一人座っており食事をとっています。 狭い店内なので、皆さんもカウンターに座りましょう。ちなみに大柄の男はエニシダさんです。 トニー(大樹) カウンターに座ってコーラちびちびのみつつ突っ伏します。 ロメロ(みちを) ハンバーガーばりばり食べてますね。2~3個あるんじゃないでしょうか。シェイクとナゲットとポテトとアップルパイも頼んでおこう。 KP(朱理) カウンターの奥から女性が「いらっしゃ~い、さぁ適当にすわってたくさん食べてねぇ」と、声をかけます。 エニシダ(二十日) でかいハンバーガーもぐもぐ。車でやってきた学生組をちらりと見ます。 KP(朱理) マリオ「おいおい、トニーしっかりしろよ!ゾンビ見に行くって張り切ってたろ?」と、マリオが話してます。 ロメロ(みちを) 「トニーがゾンビパーンするとこ写真に撮るんだからさ!しっかりしてくんなきゃ!」 ムシャムシャ トニー(大樹) 「そうだよ!ゾンビ!だからこそこんな所で飯食ってる場合じゃねえだろうが、ゾンビの脳漿ぶちまけて腸引きちぎってドチッ腹に頭あけて肉片にしてやるんだよお!飯とかしてる場合じゃないだろーーーー!!俺はゾンビが殺したい!!んだよ!!」机ばしーん エニシダ(二十日) (……田舎町にしちゃ騒がしい連中だな…ゾンビ?ゾンビだと?)筋肉ルポライターが訝しげに見てます。ブラックコーヒーがぶ飲み。 KP(朱理) エニシダさんは『アイスに混入した人の爪や指の噂』そして、『徘徊するゾンビ』の噂を聞きつけてこの町の来ていますので、騒がしい学生たちの話に混ざっていいですよ! トニー(大樹) 「コーク飲んで元気が出ると思うか?引き金ひいたときのブローバックの感触!ハンマー倒す感覚!グリップにつたわってくる発砲の衝撃以外に俺が元気になるとでも思ってんのか!」とまでまくしたてて、コーラをぐあーっ。ぷはー。 エニシダ(二十日) 「おかわりくれるかい、お嬢さん」と空のコップとコーヒー代?を差し出し 「そこの少年ももう一杯どうだ?」とコーライッキしてたトニーさんに笑って話しかけます。 ロメロ(みちを) 「いるかなぁゾンビ。いるといいなぁ。こんどはホンモノだといいなぁ。はぁゾンビゾンビ… うん、わかってるよマリー。弱気になってるんじゃないんだ。おれが気になってるのは、ゾンビが走るか走らないか、ブードゥーなのかウイルスなのかとか、そういうの…」 ほわほわしながらイマジナリーフレンドと会話しつつ、エニシダさんに気付いてそっち見ます。 エニシダ(二十日) 「随分カッ飛んだ話をしてるじゃないか。詳しく聞かせてくれ。奢るよ」 KP(朱理) おねぇさん「はい、どうぞぉ。」と、エニシダさんにコーヒーを出しつつ。「あらぁ、あなたたちはゾンビの噂を聞きつけてきたのぉ?勇敢ねぇ」と、にこにこ笑っています。 トニー(大樹) 「流石に二杯はキツいね、コークよりもゾンビだよ。スプラッタだよ!そっちのおごりが欲しいね。なんだいオッサン、オッサンも銃に興味あるの?内臓が飛散して脳漿飛び散ってバラッバラになるのが好きなクチ?」 エニシダ(二十日) 「ありがとうマリーお嬢さん。…おっと人違いか」ロメロ君の話に??しつつ ロメロ(みちを) トニー君の隣にグワッときて肩組んで 「そんなこと言ってないだろ、トニー!おっさんはゾンビの話が聞きたいんだよ!そう、おれたち噂聞いてきたの!おれが頑張って情報集めて、たっまたま!ここでゾンビ見たとかそういう噂聞いて!」 ゾンビの話題には興奮気味に乗っかるロメロ君。 KP(朱理) おねぇさん「あたしはビアンカよ、逞しいおにいさん」ニコニコ エニシダ(二十日) 「よろしくビアンカ。取材帰りも寄らせて貰うよ」APP16だしウィンクでもしとこ トニー(大樹) 「ゾンビもゾンビ殺すのも大差ないだろどうせ殺さなきゃ襲ってくるんだし大抵のゾンビエネミーは敵って相場がきまってるんだぜ?ゾンビ=殺すと同義語だぞロメロ」とロメロさんとぼそぼそ エニシダ(二十日) 「銃はとっても興味深い。いつ撃たれるかいつもヒヤヒヤさせれられてるよ…いい趣味してるね、君達」苦笑 エニシダ(二十日) 「ルポライターのダリオ・エニシダだ。アイスクリームの異物混入とゾンビの噂を聞いて取材にきた」 トニー(大樹) 「ふーん?じゃあ、こんな所で撃たれるかもね」と さっと取り出したS&Wをエニシダさんに向けます。 エニシダ(二十日) 「おいおいよしてくれよトニー坊ちゃん!」あっはっは!両手を挙げます。 KP(朱理) ビアンカ「ごひいきにお願いねぇ~。最近は変な噂のおかげでお客さんが来てくれて助かるわぁ」 KP(朱理) <マリオとジョージはビアンカの乳のカップサイズについて話し合ってるので放っておいて大丈夫ですからね!> エニシダ(二十日) マリオとジョージはむっつり!エニシダおぼえた! ロメロ(みちを) 「おれはロメロ!アーマンド・J・ロメロ!アーマンドでもロメロでもアーミンでもいいよ!マリーはそこでオレンジジュース飲んでる女の子だよ!」 誰もいない空間を指差してマリーを紹介しつつ、 「ジョージ(生)もきたし、なんだか賑やかになってきたね!これはもうマジでゾンビがうようよいるのかも! 緊張するなあ、どうしよう!」 キラキラ トニー(大樹) 「冗談じゃなかったら……どうする?」と、声を1オクターブ下げて凄む。 それからカチッと引き金をひくと、銃口から火が出るライター。「まあ、冗談なんだけどね。本当は実弾ぶっぱなしたいんだけど、人間殺したら犯罪だしさあ~、ああそうそう。ロメロがゾンビの事なんか知らないかっておっさんに聞いてるよ」と銃をホルスターにしまいつつエニシダさんに トニー(大樹) マリオとジョージはむっつりかあ… エニシダ(二十日) 冗談じゃない声色にはにやりと強気に笑います「ゾンビ狩りに来たって?凄腕ガンマン。そいつは頼りになる。何しろ丸腰で来ちまったんだ」手を下ろし「車に乗せてくれるよう後でドライバーに言ってくれないか」 「よろしくロメロ。それと……あー、マリア」 エニシダ(二十日) ロメロ君には完全にあかんやつを見る目してます。半眼です。 エニシダ(二十日) ルポライターが知ってることって、思い出そうとしたら何か情報出ます? トニー(大樹) 「俺はトニー・ネーブル。ロメロはロメロだけだよ、マリーはロメロの友達だ、俺のコルトと仲がいいんだ。でもスウェンとは喧嘩ばっかりなんだよ」 KP(朱理) ルポライターさんは、工場で作られるアイスに指が入ってたって噂を聞きつけただけなので、詳しいことは何も知らないよ! エニシダ(二十日) 了解ですです! KP(朱理) ちなみに、ここに来た子たちは情報らしい情報ないから、ある程度手に入れた方がいいんじゃないかな! エニシダ(二十日) 「…そうかい、よろしくなトニー、コルト、スウェン?…俺が乗車する席残ってんのか?」 ロメロ(みちを) 「つめれば大丈夫だよ!平気平気!」 KP(朱理) マリオ「あ、あぁ大丈夫だよ。質量がそんなにない友達ばっかみたいだから」と、慣れたように説明してます。 トニー(大樹) 「どーも、宜しく。とくにグロウは頼もしいぜ。あー心配しないでもオレのツレはホルスターで基本的に大人しくしてるから場所はとらないよ。さっきおっさんを脅かしたのはスウェン。自己紹介いる?」 エニシダ(二十日) マリオさんに「…ははは、サッカー観戦してる時なんか楽しそうだな、賑やかで」半笑い ロメロ(みちを) 「けど、よく考えたらこっから先どうすればいいかおれよくわかんないんだよね。おねーさん、ゾンビに会いたいんだけど、どこに行けばいいかわかる?」 なぁんてお姉さんに聞いてみたいですけれど エニシダ(二十日) 「自己紹介はさっきしてもらったからいいさ。スウェンに気に入られてない事を祈る」肩をすくめて 「俺も噂しか知らないんだ。君は何か知ってるかい?ビアンカ」 KP(朱理) ビアンカ「ゾンビの噂?埋葬されたはずの死者が墓場をウロウロしてたなんて、目撃情報があるわね。そんなわけだから、町の人はみんな怖がって夜は出歩かないのよ、この通り、うちの店も閑古鳥ね」 ロメロ(みちを) 「The Return of the Living Deadのパターンかぁ」 エニシダ(二十日) 「墓地ねぇ……アイスクリーム工場については特に噂になっちゃいないか」 トニー(大樹) 「おじさんあんまり驚かなかったからな。スウェンはびっくりする奴がすきなんだ。墓場にゾンビが居るの?じゃあ墓場にいくのが有力かな?今は夕方だから、まだいねーのかなあー…つまんない…」 KP(朱理) ビアンカ「アイスクリーム工場って言うと、マクンバアイスクリーム工場のことね?安くっておいしいって評判なのよ。うこんな貧しい町で結一他の町と違うとこよ。いわゆる地場産業ってやつでね、町の人が働きに行ってたんだけど、最近はクビになったりやめる人が多いわね。でも、アイスは前より多く作られてるらしいわ、よその人でも雇ってるのかしら」 ロメロ(みちを) 「アイスクリーム!アイスクリーム大好き!なんだろ?ゾンビがアイスクリーム作ってるのかな?ワォ、最高!」 KP(朱理) ビアンカ「儲かっていても工場の賃金は安いわ、指入りアイスなんて噂は工員の嫌がらせじゃないかしらね」 エニシダ(二十日) 「ほォ、マクンバアイスクリーム工場、従業員は減るのに商品が増えてる、そこに指入りか……減った原因が失業ならいいがね」 トニー(大樹) 「アイスクリーム撃っても飛び散るだけだしなあ…。あれじゃないの、ジャパンで流行してるやつ。ババアが多分進化してるんだよ」(時代があわない) エニシダ(二十日) 「店が夜遅くまでやってちゃ君も心配だな。不審者やゾンビを見たら教えてくれ」って、カウンターのナプキンに電話番号書いてビアンカさんに渡していい?(やりたいだけ) KP(朱理) ビアンカ「いいわよ」にっこり笑って受け取ってくれました。 エニシダ(二十日) やったぜ。護りたい、このおっぱい。 エニシダ(二十日) 「ジャパンで似たような事件でもあったのか?俺も半分そっちの血らしいが事情は詳しくなくってな…ご馳走様。美味しかったよ」てことで出発かな! KP(朱理) みんな、道知ってるの? ロメロ(みちを) 知らないです! トニー(大樹) 知るはずがない! エニシダ(二十日) 「…あー、ところで墓地とアイスクリーム工場の場所知ってる奴は?いるか?透明じゃない方で」見回し ロメロ(みちを) 「わかんない!教えてお姉さん!」 KP(朱理) ビアンカ「アイスクリーム工場は町はずれの墓場と沼地を抜けた先にあるわ。道が一本とおってるから車ならいけるわよ。」と道も教えてくれました。 トニー(大樹) 「…おれはゾンビを撃ちにきたの。アイスクリームには興味ないよ、そこにゾンビがいるってなら調べてきたかもしれないけどね」 KP(朱理) マリオ「だってさ、墓場を通るんだからゾンビも見れるかもしれないぜトニー!」 KP(朱理) ここでやりたい人だけ 目星 できるよ! エニシダ(二十日) おっじゃあエニシダ目星します! トニー(大樹) 「通りがかるだけじゃないかあ、ねえお姉さん。アイスクリーム工場にはゾンビいるの?近辺出目撃例とかさ」 ロメロ(みちを) 「アイスクリーム工場にもゾンビがいるのかも知れないよ、話聞いてる限りだと!隅々まで見てみないとさ!ごちゃごちゃ言わずにおれに任せとけってトニー!」 あ、目星やりたいです! † エニシダ(二十日) 目星(70) : (コロコロ…) 1D100 76 [ 計:76 ] エニシダ(二十日) ヌウゥーッ! トニー(大樹) あっでは目星ふりたいです! † ロメロ(みちを) 目星(80) (コロコロ…) 1D100 64 [ 計:64 ] † トニー(大樹) 目星(50) (コロコロ…) 1D100 72 [ 計:72 ] エニシダ(二十日) ロメロ君オメデト! トニー(大樹) 折角だしで駄目でした!ロメロ君おめでとう! KP(朱理) では、トニーは銃が気になったので気づきませんでした。 エニシダさんはおっぱいに目が行って気にしませんでした。 KP(朱理) ロメロくんは、足元をゴキブリが走っていくのが見えました。 エニシダ(二十日) 「ありがとうビアンカ」(いい体してやがる。無理やりモノにしちまいてぇな) ロメロ(みちを) ゴキブリが走った…だけ、ですか? トニー(大樹) (あーあ、早くぶっぱなしたいなー。ゾンビって血とか出るのかなあ…なるだけ新鮮なのがいい…人を殺した時みたいな感じのする…内蔵とかも鮮やかでさあ…)とか思いながらグロッグさわさわしてますね KP(朱理) はい、ゴキブリさんが通っただけです。 ロメロ(みちを) (見ろよロメロ、ゴキブリだぞ)(なかなか立派だったわね)(野放しでうろついてるんだから、所詮田舎のバーガーショップだよな) とか頭の中で色んな人が喋っていますが、ロメロ君自身は大して気に留めなかったんじゃないかな。 「ほんとだね、ゴキブリいたね」 とかぽろっと言うけど、それだけかな トニー(大樹) 「ゴキブリぃ?ゴキブリなんて撃ってもつまんねえよ」 KP(朱理) ビアンカ「やだ、ごめんなさいね、掃除しても掃除してもだめなのよぉ、今年はやけに多いわ」ふぅ~、とため息ついて、新聞丸めて倒しにいきました。 エニシダ(二十日) 「工場に指の少ないゾンビでもいたら一挙解決、明日には帰れると最高だ。研究とゾンビハントを心ゆくまで楽しみなよ」 KP(朱理) マリオ「道もわかったし、ちょっと見に行ってみないか?」と、マリオ君が提案します。 ロメロ(みちを) 「いくいく!そのために来たんだから!」 元気よく挙手。 トニー(大樹) 「賛成。ここじゃいい標的もないしね……あーあ、早くゾンビ撃ち殺したいなあー」 エニシダ(二十日) (宿もねーし丁度いい、口説いて股開かせっか、いや人妻かもな、とにかくガキどもがいるんじゃしょうがねえ)わるいこと考えながらあくまでも紳士に答えます「よろしく頼むぜ」 KP(朱理) ビアンカ「気を付けてねぇ~」というわけで、一同はワゴン車に乗り込みました。ここでシーンを変更します。 KP(朱理) それでは、ルイス君のシーンです。 ルイス(コトナ) お願いしますです! KP(朱理) ある夏の日、まだうだるような暑さが残る夕刻に、あなたと幼馴染のエミリオは地元のアイス工場を訪れていた。 貴方の父親は、5日前仕事を終えてから行方が分からなくなっていた。 失踪した父の手掛かりを求めて工場を訪ねたが警備員に門前払いを受けてしまった。 KP(朱理) 「やっぱり駄目だったね。町の警官も議員もみんな買収されてるんだ、義父のやりたい放題だよ。」と、エミリオはあなたにいいます。 ルイス(コトナ) では父が組織の陰謀に巻き込まれたと思っているルイスは雑な男装をしながらそこに立っています。「ええ、エミリオ。一筋縄じゃいかないわ。」 KP(朱理) 「この夏には従業員が何人か過労死したんだ…それも失踪者と何か関係があるかもしれないっておもったんだけど・・・どうにか中に入れないかな・・・」 ルイス(コトナ) 多分エミリオくんは男装知ってるだろうからそれなりに普通に話してるよ。過労死という言葉を聞き、目つきが鋭くなりますね。 KP(朱理) エミリオは工場の裏に回ろうとします。ルイスはついてきますか? ルイス(コトナ) 着いていきましょう! KP(朱理) では、こそこそと二人で移動すると、裏庭で老婆と肥満体の男が何やら会話していました。 KP(朱理) 「・・・あ、ルチ・・・ルイス。あそこ」と、指さします。「フリーダとミゲルだよ」 KP(朱理) ミゲルはこの工場の社長、フリーダはそのおばあちゃんです。 ルイス(コトナ) では気配を消して2人の会話を聞きたいんですが、聞き耳でしょうか…? KP(朱理) そうですね!聞き耳です!どうぞ! ルイス(コトナ) はい! † ルイス(コトナ) 聞き耳(40) (コロコロ…) 1D100 39 [ 計:39 ] ルイス(コトナ) よーし KP(朱理) お!すばらしいね! では、二人の会話をしっかりと聞き取ることができました KP(朱理) ミゲル「おばあちゃん、本当に大丈夫かなぁ、今日も工員の家族がねじ込んできたみたいだ。こ、こ、工場の中を見られたらどうしよう…」フリーダ「いまさら何をおびえるんだい!とにかく今夜、工場の祭壇を使うよ。グリグリもだしておきな!」 KP(朱理) 何かをたくらむ会話が聞こえました。 ルイス(コトナ) 「…聞いた?エミリオ。やっぱりこの工場の中には秘密があるのね。」 ルイス(コトナ) 「今夜、何をするのかしら。…。中に忍び込んで確かめることができたらいいんだけど。」と、周囲を見渡します。裏口とか窓の確認とかできますか…? KP(朱理) 残念ながら、どこもしっかりと閉められていて入ることができません KP(朱理) 「やっぱり何かあるんだ…前に工場長のペドロ兄さんに掛け合ったけど・・・ごめんルイス…兄さんは聞いてもくれなかったよ」と、落ち込みます。 ルイス(コトナ) ですよね!2人も警戒してますしね。あとは「ぐりぐり…?」とぼんやり呟いています。「いいの。エミリオ付き合ってくれて感謝するわ。」といいつつ2人はこれ以上動きありそうですか? KP(朱理) 実はこれ以上動きようがないので、いったんお別れすることになります。 KP(朱理) 「あの人は冷たいからな…。でも、きっと、今夜にでもどうにかしてみせるから・・・また連絡するよ、ルイス」 ルイス(コトナ) 「私は絶対に父さんを助け出す。そんな手段を使っても。」と冷たい瞳で工場を睨み付けます。「ありがとう。連絡待ってる。」といいつつ、これでお別れかな! KP(朱理) ハイそれでは、歩いてルイスは帰ることになります。 時刻は19時近く。すでに日がかなり傾いています。 ルイス(コトナ) 周囲に人影もないんでしょうか。お父さんのことを考えながら歩いています。 KP(朱理) 工場までの一本道。そこであなたは 目星 か 聞き耳 ができます。 ルイス(コトナ) 目星します! KP(朱理) では、どうぞ! † ルイス(コトナ) 目星(60) (コロコロ…) 1D100 23 [ 計:23 ] ルイス(コトナ) よしよし KP(朱理) いいですね! それでは、あなたは偶然、なんとなく、ふと、後ろを振り向きます。 貴方は後ろから追ってくる何者かに気づいた。おぼつかない足取りで歩き、腐臭がしてくる。 よくみると、ぼろをまとい、肉脳を滴らせるゾンビだった!SAN1/1d4です ルイス(コトナ) 初ゾンビだーーー!はい! † ルイス(コトナ) SAN(80) (コロコロ…) 1D100 97 [ 計:97 ] ルイス(コトナ) わあああ! † ルイス(コトナ) (コロコロ…) 1D4 4 [ 計:4 ] ルイス(コトナ) ふええ… KP(朱理) では盛大に驚いたルイスはどうしますか? ルイス(コトナ) SAN76です。「……!!」驚愕し、息をのみます。(嘘、なんで、こんな…!!) 走って逃げようとします。周囲を見渡してなにか武器になるようなものが無いかなど探せないかな KP(朱理) では、走って逃げだしたあなたにゾンビが気付きます。 KP(朱理) 貴方の後ろにはゾンビが迫ってくる。腐臭が近づいてくる。ベチャ、ベチャとなにかの滴る音がする。 KP(朱理) ちょうど、曲がり角にきた瞬間、一瞬目の前が真っ白になります。 ルイス(コトナ) (死体?動いて…ライター?家に…ああもう!)と考えながら 曲がり角ですね。 KP(朱理) 偶然通りかかった1台のワゴン車はあなたをすれすれで避け、後ろのゾンビを思いっきり跳ねました。 →ゾンビ2
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前へ あの悪夢からすでに一年の歳月が過ぎ、俺の記憶からあの世界のことは消え去ったように思えた。だが、俺は又不思議な力であの世界に舞い戻ってしまった。廃墟と化したあの町に。 タマムシシティ 第一部1 【死んだ町】 「クソッ!なんなんだよ!」 俺は中学生になってすぐに、この世界に移動していた。しかし前回とは状況が違う。俺にはポケモンも武器もない。そしてここは廃墟。以前の面影もない、例の地下のような雰囲気だ。 とりあえず再度自己紹介。俺はジャイアン、現実世界の顔では歌の天才でありガキ大将でもある美男子。だがポケモンの世界ではあのレッドを倒した実力者。 どうやらここはカントー地方のタマムシシティといった所か。だが人の気配はない。こんなときにみんながいれば心強いのだが、あいにくみんな前の冒険で死んでいる。出木杉とスネ夫はわからないが、多分死んでいる。 今わかっているのはここが廃墟と化したタマムシシティだということと、ここでポケモンが出てきたら俺は間違いなく死ぬということだ。 これからどうすればいいのかわからないが、休むためと、いままでのことを整理するために民家に入った。そして民家に武器になるようなものがあるか調べた。 見つかったものは、包丁とダイナマイトだけだった。一見ダイナマイトがあれば最強なように見えるが、どうせあっても怖くて使えないだろうからだめだ。 俺は民家を出た。と、その時!なんかが俺に近づいてきた。あれは……プリンだ!俺は迷わず包丁を投げつける!避けられた!こうなりゃ精神的ダメージを与えるしかない! 俺はかがみこんで紙に字を書いた。「バカ」と書いた紙を無理やりプリンの背中に貼り付ける。相手はプライドを傷つけられショックを受けてる。とどめだ! 「お前の母ちゃんでべそ」 俺がでかい声でこういうと、相手は逃げ出した。さすが俺!かっこいい! これで俺はペンは剣より強いということを知った。だが少し残酷過ぎたかもしれない。まあいいけど。 さっき投げた包丁はどっかいっちゃった。これで武器はダイナマイトだけだ。 またしばらく歩くとこんどはイワークに遭遇した。もうペンも紙もない。唯一の武器ダイナマイトをここで使ってしまうのか考えていたら、イワークに縛られちまった。 体がつぶれそうだが俺は冷静だった。特に理由はないが。 でももう本格的に苦しい。俺は思わず叫んだ。 「誰かーーーーーーー助けてーーーーーーーーーー!!!!!!」 その判断は正解だった。誰かが助けに来てくれた。 「やれやれ、剛田君。君は結局僕に頼らないと生きていけないんだね。いいよ、助けてやるよ」 この声は出木杉だ!出木杉はイワークの体によじ登り、その体に何かを振りかけた。 「これは液体窒素だよ」 イワークは-130度の苦しみの中で、死んだ。 「ありがとう。だがなぜお前が?」 「それは僕も良くわからない。シロガネ山に行ったらいきなりもとの世界に戻ったんだ。でもその世界に君がいなかったからてっきり君は死んだのかと思ったんだけど。君は何らかの方法でこの世界に残っていたのかい?」 「いや、俺はシロガネ山でちゃんとレッドを倒して元の世界に戻ったぞ。 同じく、お前はいなかったがな」 俺がこういった後少しの間出木杉は何かを考え、こういった。 「…となるとお互いパラレルワールドに戻ったわけか。でもなんで?」 出木杉がそういった後、まもなくどこからか声がした。 「その理由は僕が答えてあげるよ」 人がこちらに向かって歩いてくる。 「誰だ!?」 「僕の名はセワシ。のび太の子孫でありドラえもんの主君さ。 ドラえもんとおじいちゃんは蘇生しておいたよ」 セワシの後ろからのび太とドラえもんが出てきた。 「よお!ジャイアン!例のあれは俺の勘違いだったようだな! ドラえもんから聞いたぜ!」 「みんな久しぶりだね。しずちゃんは?」 「知らん」 「それで、話を続けるよ。実はジャイアン君の行った世界だけが現実の世界で、ほかの人が行った場所はその人のイメージの中にある世界だったんだ。 本来は誰かがレッドを倒せばみんなもとの世界に帰れるはずだったんだけど、魔王ギガゾンビのせいで世界がゆがめられてしまったんだ。突然この世界に移動したのも奴のせいさ」 ギガゾンビってなんか聞いた事あるなあ。 「で、僕たちは何をすればいいの?」 出木杉の問いに対してセワシが説明しようとするのをのび太がさえぎり、言った。 「出木杉、お前優等生ぶってるけど馬鹿だなあ。それくらい察しろよタコ」 「それは聞き捨てならないな。撤回しろ!」 「まあまあ二人とも落ち着いて。僕たちのするべきことは もちろんギガゾンビを倒し元の世界に戻ることだろう?」 「ギガゾンビを倒したら元の世界に返れるのか?」 「保証はない。だけど、ここでじっとしているよりずっといいんじゃないの?」 もっともだ。 こうして俺たちはこの死んだ町、タマムシシティでともに行動することになった。 モンスターボールもない中で俺たちは生き残れるのか? 二年前のゲームでは敵として戦った俺たちがともに協力することなど可能なのか? 第一部2 【味方のモンスター】 俺は少しずつこの状況を理解した。思ったよりポケモンの出現確率は高い。だが、俺にはひとつだけわからないことがあった。それは、ギガゾンビとぽけもんに何の接点があるのかということだ。 デパートにモンスターボールがあるかと思って探してみても、 すべてなくなっていた。 「ギガゾンビは一体何がしたいんだろう」 ドラえもんが言う。 「そんなことどうでもいいだろ。使えねーマシンだな」 のび太のはなった一言にドラえもんが激怒した。 「んだとこのやろう!」 俺を含め誰も二人の争いを止めない。もううんざりしていたのだ。 「お前のほうが使えねーだろ知的障害者!」 「黙れロボットポンコツ!お前は人に作られた奴隷なんだよ! 奴隷は奴隷らしく人間様の言うことを聞け!」 「あーそうですか。ではその醜い顔も拭いて差し上げましょうか?ご主人様」 「お前なんて消えちまえ!役立たず!」 「役立たずも消えるのもお前のほうだ」 ドラえもんはそういうと四次元ポケットを探って、独裁スイッチのボタンを押した。 「終わりだ」 ……のび太は消えない。逆にドラえもんのほうが消えた。 「何!?」 のび太は敵ではないが、俺は思わずそういってしまった。あまりにも不思議だ。 その後さらに不思議な事が起こった。のび太が消えたのである。 大分混乱してきた。もう気が狂いそうだ。この世界に来て一日目でこんなこと言うのもなんだが、元の世界が恋しくなってきた。 「大丈夫かい?剛田君。顔色が悪いよ」 「大丈夫だ。それより、俺たちだけでポケモン達を倒すのはかなり難しいぞ」 「そんなこと言ったって、味方のモンスターを捕まえようにもモンスターボールがなきゃ…」 「出木杉、何もポケモンじゃなくてもいいだろう?俺はいままで沢山のモンスターと戦ってきたんだぜ。その中に鳥人間って言うのもいるんだぜ」 「ジャイアン君。それを呼び出そうにもドラえもんもいないし、僕は四次元ポケットを持っていないし」 偉そうな事いっときながら重要な所は何も考えていなかったが、ここで引くわけには行かない。 「いや…俺はそいつらを呼び出そうと思ってるわけじゃない。一例としていっただけだ。何勘違いしてんだ。俺は笑ゥせぇるすマンを呼び出そうとしているんだ」 「それモンスターじゃないし、どうやって?」 「でかい声で呼べば来る!」 「じゃあ呼んできてくれよ」 出木杉にそういわれて俺はでかい声で笑ゥせぇるすマンを呼んだ。これで来る確立は0%に等しいが、引くに引けない状態だ。神に祈るしかない! ……こういう時神様は決まって俺の味方をする。 笑ゥせぇるすマンがいつの間にか俺の目の前に来ていた。 「心の隙間お埋めします」 出木杉とセワシが驚いている。 俺たちのモンスター、笑ゥせぇるすマンだ! 第一部3-1 【タマムシシティ@劣等生-1 憎しみから生まれた世界】 二年前、僕は自殺未遂をおこした。 あの時以来、僕に幸せが訪れなかったからだ。 初めてできた友達、野比のび太君。 彼は僕と遊んでくれた。僕をいじめっ子から助けてくれた。 あの時僕は幸せだった! ……でも僕は神様に嫌われているらしい。神様は僕に幸せの味を覚えさせ、そしてすぐに転校という形で僕から幸せを奪った。 そしていつしか僕は幸せというものを求めなくなった。仮に僕に幸せが訪れようと、今の僕には幸せが入る隙間もないだろう。憎しみで埋まった僕の心は、醜くすさむ。 そして僕はあのいじめっ子と神様に復讐するために悪魔に魂を売った。 悪魔は僕にこういった。「お前ののぞみを言え。どんなのぞみでもかなえてやる。払う代償はただひとつ……」 僕の答えは、あのいじめっ子を苦しめる世界を創りたい、その世界の支配者となって神を冒涜してやりたい。というものだった。 悪魔は僕に力をくれた後、 「お前が神を冒涜したら私はお前の時間を貰うという約束だぞ。そんな力を手にした時点で神への冒涜だが、面白そうだ。五日間の猶予をやろう」 といって去っていった。 僕はすぐに世界を創ったさ、その世界のモチーフはポケモンの世界のタマムシシティ。 ただし、タマムシシティの外はなく、その世界にいる人間は、あのいじめっ子と、優等生と、のび太君の子孫。その三人だけで、町にはすべての制御がはずされたポケモンたちがいる。 そして僕がその世界に入った瞬間、タイムリミットが切れたみたいだ。 僕は悪魔に時間をとられているらしい。 悪魔にのっとられても、僕は自我を保つことができている。 僕は、僕。多目太郎だ。 3-2 【スネ夫、決意の旅立ち】前編 俺たちはタマムシシティで途方に暮れている。 味方は増えたが、ギガゾンビの所にいこうにも、タマムシシティから出れないのだ。 いくら歩いても同じ風景。しかも敵がいつ現れるのかわからないので、心休まる時なんてない。 期待していた笑ゥせぇるすマンもにたにたしてるだけ。 「どうにかしろよ出木杉!」 「うるさいな、これも運命なんだよ。その時がくれば自然とわかるだろ?」 「何でそういいきれる?」 「出来損ないは黙ってみてなよ」 言うなあ、こいつ。俺を馬鹿にした代償は高くつくが、いまここでこいつを殺すのは得策ではないだろう。こいつの頭のよさは評価できる。運動神経もいいから役立たずではないだろう。 だが問題はセワシ。いまいちよくわかんね。影がありそうなやつだ。 そして笑ゥせぇるすマンはどうするべきだろう? しばらく一人で考えたいな。 「おい、みんな。ここでいったん別れないか?」 「なぜだい?」 「直感に決まってんだろ!つー事でバイバイ」 俺はそういって走りさる。目をつむりながら、どこまでも。 注)スネ夫 ぼくは骨川スネ夫。金持ちだ。 ぼくの最近の歴史を言わせて貰う。 二年前にドラえもんに誘われて、ポケモンの世界に行き、四天王のひとりとなった。それから、ジャイアンに負けて、四天王を脱退。ジャイアンと一緒にシロガネ山に行き、ここ、現実世界にワープする。 いまはもうあれから一年たっているが、ぼく以外のプレイヤーは帰ってこない。きっとぼくが帰ってこれたのはラッキーだったのだろう。 最初のほうは寂しさに枕をぬらしたが、ママに寝相の悪い子供のおねしょと疑われてからは、そういうこともなくなった。 もうぼくも中学生になったが、あれほどいい友達は見つからない。 つまらないいさかいで泣き、ちょっとした事で喧嘩をし、お互いがわかりあったことで笑い、抱き合ったあの日々は、もう二度と訪れる事のない思い出とかしたんだ。 ああ、あのころがぼくの青春だったんだと、どうしてもっと友達を大切にしなかったんだと、しみじみそう思う。 のび太。頭が悪く、運動もできず、おっちょこちょいで駄目な奴だったが、今思うと友達思いでいい奴だったな……。 ドラえもん。うん、タヌキ。 ジャイアン。乱暴ものでいやな奴だったけど、人一倍情が厚くて色々と助けてくれたよな……。 しずちゃん。おしとやかでやさしくて、冴えないのび太をいっつもかばっていたんだよな……。 出木杉。頭が良くて優等生、ぼくはいつもあいつのことを妬んでいたけど、もっと仲良くすればよかったな……。 彼らのことを思って、ぼくは歌うよ。旅立ちの日に。 後編 注)スネ夫 一通り歌い終わったところで、ぼくの頭の中にある考えが浮かんだ。ものすごく安直な考えかもしれない。 その考えとは、「旅立ちの日に」の題名の通り、この世界から旅立ってみるというものだった。 なぜかはわからないが、ぼくの心がそうしろと叫んでいた。 そもそもどうやって、どこに旅立つのかもわからないが、そんな問題、先生にでも聞けばわかるだろ。 ということでぼくは先生の自宅に訪問した。 ピンポーン インターホンの音がなり、まもなくその向こう側から声がした。 「誰だね?こんな時間に」 先生の眠そうな声がする。無理もない、いまは深夜の二時。ぼくだって家から抜け出すのに苦労したんだ。 「骨川です。どうしても先生に聞きたいことがあってここにきました」 よくよく考えてみると無理してこんな時間に来なくても良かった。 「どうしてもいまじゃなきゃだめなのかね?」 ふん、その程度の質問予想していたさ。出世できない奴らはここで「はい。どうしてもいまじゃなきゃだめなんです」とか言っちゃうだろうけどぼくは違う。 「いえ、別にいまじゃなくてもいいです。迷惑だったんなら帰ります」 こんな真夜中に起こされて迷惑に決まってる。だが先生はここで「迷惑だから帰れ」とは言わないだろう。 いまさら帰られても頼みというのが気になるだろうし、なかなか寝付けないかもしれない。 何より、たたき起こされてそのまま泣き寝入りというのが気に食わないだろう。 「いや、まて、帰るな。せっかく来たんだ、話を聞こう。あがりなさい」 「ではあがらせていただきましょう」 「ぼくが聞きたいことは一つ。どうやったらいけるんですか?冥界が見える所に」 一瞬の静寂。そして、先生が厳しい顔で口を開く。 「裏山を北に300㎞」 「そっからなら、見えるんだな!」 「危険じゃぞ」 そういった先生の顔には、どこか寂しげなものがあったが、それはまた別の話。 そして翌朝、ぼくは助手席にかみなりさんを乗せて裏山を変なので走っている。 「ぼくは、本当のことが知りたいんだ!」 「「ウオオオ!」」 変なのが宙を舞う。そしてぼくは見た。ポケモンがいっぱいいる場所を。 次の瞬間、ぼくはそのまま気を失った。 第一部4 【怨む少年】 注)筆者 前々回書いた少年、多目。 今ジャイアン達がいる世界を作り出した人が多目であった事で違和感を覚えた読者は、こう思ったかもしれない、「ギガゾンビのことはどうなったんだ?」と。 また、そのことに関しては色々と物事を強引に解釈する人ならこうも思ったかもしれない、「ひょっとして、ギガゾンビが多目と契約した異魔人だったんじゃね?」と。 まあそこら辺は強引に決め付けてよし、脳内変換してもよし。である。 山の山頂にそびえたつ城、その城こそギガゾンビ城である。 ギガゾンビは例の少年がこの世界を創ってからあの少年の時間を支配し、少年の世界をのっとった。 彼が何を思ってそうしたのかはわからないが、彼は自らの城に入る道をジャイアンらのために擬似タマムシシティの中に作った。 ジャイアンたちがその道を見つけられれば、彼らに勝機はあるが、見つけられなければ、擬似ポケモンの餌食となるしかない。 「畜生っ!どうやったらギガゾンビに会えるんだ!?」 ところ変わってジャイアンはあれ以来まだ何もつかめていない。 そろそろ出木杉の所に戻るかな、と彼が思い、振り向いたとき、彼は自分の後ろに立っている少年に気づいた。 「だれだお前は?!」 「何イライラしてるんですか?別にそんなにけんか腰でしゃべらなくても……。まあ殺伐としているこの状況で馴れ合うって方がむずかしいのかもしれませんね。名前は伏せておいたほうがいいでしょうかね」 少年は馬鹿にしたような口調で言う。 「けんか売ってんのか?相手になってやる」 「おやおや、本当にけんかするつもりらし……」 会話は途切れた。ジャイアンが少年を殴ったからである。怒ったときの彼のパンチはプロボクサー顔負けの威力だ。 当然少年は吹っ飛ぶ。 「俺に向かって生意気なことするからこうなるんだ」 ジャイアンは今の一撃で少年に勝ったと思っていた。いや、勝っていたはずである。彼が普通の少年だったなら。 「う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・か! 怨み念法、半殺し!」 少年の名は魔太郎。不思議な術を使う魔太郎に、ジャイアンは成す術も無くやられていく。 「ぼくはいじめられっこが天職のようですが、あなたはいじめっ子が天職ではないのかもしれませんね」 魔太郎はそう言って、不気味な笑みを漏らし、また、口を開いた。 「ここを去る前に一つだけ教えてあげるよ。ギガゾンビの城のある場所は……」 そこで言葉を切り、大の字に横たわるジャイアンの顔を覗き込み、気絶していることを確認した。 「この世界は面白そうだし、もうちょっとのこるか。ギガゾンビについてはまた会ったときに教えてあげるよ」 第一部5 【今後出て来ない奴ら】 注)ドラえもん 今の俺には時間の感覚さえ無いが、あれからかなりの時間がたったであろう。 事の経緯を話すと、まあクレイジーな奴と喧嘩になり、俺がそいつを抹殺しようとすると、まあ変なことになったわけだ。 本来ならば独裁スイッチは一定時間の間だけ消える道具のはずなんだが、変な所に飛ばされたっぽい。 で、俺は今ベガスにいるらしいよ。住む場所はトムに何とかしてもらったんだけど、この暮らしの何が辛いかって、バーチャファイターが無いことだよ。暇で暇でしょうがなくってさ。 注)セワシ ジャイアン君が走り去った後、21世紀から呼び出しが合ったんだ。 何でも、伏線用の登場人物を用意したが、ややこしくなったから僕の助けが必要なんだって。 それで今僕は21世紀でバーチャファイターをやっているのさ。 逆に言えば他の奴らはまだ出てくるんだぜ! 第一部―まとめ keyman ジャイアン――なんか知らんけど擬似タマムシシティに来た。 この小説の主人公だが、以前のようにこいつ一人の主観で物語が進むことは無い。 多分これから大活躍。 のび太――――性格が大いに変わった底辺。 前作第一部の真面目な雰囲気を取り戻すのに使うと思う。 スネ夫――――変なのを操縦することのできる金持ち。 魔太郎――――派遣キャラ。色々と大活躍! かみなりさん―第二の主人公といえる存在。 卒業記念 特別編―1 【もしもあの時――】 もしもあの時ジャイアンがのび太の金varを取り上げなくて、 もしもあの時のび太がドラえもんになき付かなくて、 もしもあの時ドラえもんがあの道具を出さなかったら、 彼らの卒業式はどうなっていただろう? ―卒業式前日― 注)ジャイアン いつの間にかそろそろ小学校最終学年も終わるようだ。 六年間ずっとこの学校にいた俺には、涙をこらえる能力が必要とされている。 長い間相手を泣かすだけで、泣かされることなんて無かった――母ちゃんは例外だが――からなぁ。 でも、よくよく考えてみると、のび太もスネ夫もしずちゃんも受験しないんだし、出木杉だって家が近いからいいや。 さあ、ねよねよ。 注)スネ夫 いよいよ明日で卒業か……。 卒業したらおじさんに模型飛行機を買ってもらう約束をしたんだ。 ああ、楽しみだなぁ……。 注)のび太 いよっしゃあぁぁぁ!! これでやっと学校という名の地獄から解放されるぜ! ……しまった…… ……中学校という新たな地獄があるんだ…… ……しかもあいつらとも一緒…… ……自殺、しようかな…… 注)しずか 明日卒業式。 注)出木杉 明日はいよいよ卒業式か……。 私立の中学に行ったら僕なんかの学力じゃあたぶん劣等生だ……。 ―卒業式当日― 注)ジャイアン なんつーか、早いもんだな。もう卒業すんのかよ。まだまだ小学生としてやりたいことが沢山あるのに……。 昨日は全然余裕って感じだったけど、ちょっと泣きそうになったな。 俺は今式後の校庭にいる。まだみんな帰っていない。 本当に、もうここに来ることは無いのか……。寂しいって言うより、虚しいな。 注)スネ夫 ふう、やっと式が終わったよ。 これでプラモがもらえるな。 小学校なんて終わってもどうって事無いよ。 ……あれ?なんだろう?目から何かが出てくる……? 注)ドラえもん 今日が卒業式だけれど、のび太君は参加しない。昨日、自殺したからだ。 何で彼を止められなかったんだろう? 何で彼にもっと優しくし、彼との思い出を沢山作っておかなかったのだろう? そうすれば彼は式を迎えることができたかもしれないのに。 僕は無力だ。 注)しずか やっと開放された。 注)出木杉 卒業式が終わった。 思い返せば、僕は毎日勉強ばかりで、ろくな思い出を作ってなかった。 人生とは後悔の積み重ねで出来ている。 昨日、告白し損ねた。 次へ
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《呪精「ゾンビフェアリー」》 No.1076 Spell <第十二弾> NODE(3)/COST(3) 術者:火焔猫 燐 効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果 発動期間:瞬間 〔あなたの手札2枚〕を破棄する。その後、〔あなたの冥界にある「種族:妖精」を持つキャラクターカード全て〕を裏向きにして、あなたの場にスリープ状態で出す。そのカードは以後、キャラクター「呪精(GLAZE1、2/3、種族:妖精/幽霊)」として扱う。 妖精の死体に怨霊が取り憑いて蘇った…風に見えるが実際はノリの良い妖精がゾンビの振りをして襲いかかってきているだけである。~グリモワール・オブ・マリサ Illustration:Sui. コメント 2枚の手札コストと引き換えに呪精を大量展開するカード。 種族:妖精は大妖精/9弾などのバンプアップが豊富であり、冥界の状況次第ではあるが一気に勝負を決めに行けるカードパワーを持つ。 また名称に「呪精」を含むことから、プレイせずとも『死体繁華街』の連結素材として活用できる。 関連 第十二弾 火焔猫 燐/5弾 火焔猫 燐/9弾 火焔猫 燐/12弾 心霊の火車チーム 地獄の鳥獣チーム 呪精(裏向きキャラクター)
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ピクゾンについて ピクゾン(ピクシブゾンビ)とは、イラストコミュニティサイト“pixiv”内でのmarimo様による企画です。 映画『ゾンビ』」(Dawn of the Dead)の公開30周年を記念して始められたそうです(ちなみにナイト・オブ・ザ・リビングデッドは公開40周年です)。 ストーリー(企画目録より転載) 地方都市「ピクシブタウン」のショッピングモールに大量に発生したゾンビ達が押し寄せる!! ゾンビ達はショッピングモールを自由に行動しています。 目的を持って行動する者、本能に従って行動する者、様々ですが 生存者の必死の反撃や意外な第三者によってあっけなく倒される場合もあります。 しかしゾンビなので多少のことでは死なない?ので大丈夫。 参加要項(補足説明より転載) 期間:2008.9/28~2008.12/31 投稿数制限:ありません。何枚でも投稿OKです。 閲覧表示指定:ありません。一般・R-18・R-18G等投稿作にあった指定をお選びください。 ※参加キャラクターは基本的に「描いてもいいのよ」になります。
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今日 - 合計 - 超兄貴 ~究極…男の逆襲~の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 15時23分17秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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ロメロ・ゾンビ Romero s zombie ジョージ・A・ロメロによるゾンビ映画シリーズ。 旧三部作 ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビ 死霊のえじき 新三部作 ランド・オブ・ザ・デッド ダイアリー・オブ・ザ・デッド サバイバル・オブ・ザ・デッド