約 433,304 件
https://w.atwiki.jp/yan-dere/pages/146.html
< 【back】 【next】 > タイムカプセル 「みのるー」 廊下から聞こえる元気な声に、俺はまたかと思った。 何でかわからないがこんなにタイミングのいいやつも珍しい。 『お、また来たぞ』や『モテるねー』などという冷やかしを受け流しながら、俺はみずきを迎えた。 いつの間にか後ろに伊万里もいたが、…ほっとこう。 俺がふいっと顔を戻すと後ろから『あーなんで無視するのさー。みのりんでもあんまりだよー』という声が聞こえてきた。 「で、何だみずき?スバゲッティならこの前食っただろ。」 俺が伊万里を無視しながら聞いた。 「お、みずきちってば意外と食いしん坊なんだね。」 伊万里にもからかわれたみずきは頬をぷぅと膨らませた。 「違うもん。昨日掃除してたらこんなの見つけたから来たんだよ。」 と言って俺に紙切れを渡すみずき。 これは… 「タイムカプセルか…懐かしいな。」 その紙切れにはみずきと一緒に埋めたタイムカプセルの場所を示した地図が書かれていた。 「でしょ?」 不敵な笑みを浮かべながらみずきが言う。 と、伊万里が俺から紙切れを奪い取る。 「へー、みのりんとみずきちってタイムカプセルなんて埋めてたんだね。」 「そういえばそのころは伊万里とみずきってまだ知り合ってなかったもんな。」 その頃を思い出し、俺は伊万里へと言葉を返す。 へー、と言いながら伊万里は紙切れを見ていた。 「この場所って…みずきちん家の小屋の近くじゃん。」 「そうだよ。ね、みのり、今日掘り出しに行こうよ。」 みずきが袖をつかんで誘ってくる。ま、今日は何も予定ないし、断る理由もないな。 「あぁ。んじゃ学校終わったら校門で待ち合わせな。」 みずきはにへーと笑いながら嬉しそうに帰っていった。 気づくと伊万里がモジモジしながら俺を見ていた。 「ね、みのりん。ボクも一緒に行っちゃだめかな?」 「はぁ?何で埋めてもないタイムカプセルを掘りにいくんだよ?おかしいだろ。」 俺がそういうと、伊万里はハッと何かに気がついたような顔をした後しょげてしまった。 ちょっと悪いことしたかな。後でいなり寿司でも奢ってやるか。 次の授業の準備をしながらそんなことを考えた。 「キーンコーンカーンコーン…」 チャイムが鳴って授業が終わった。 相変わらず伊万里はしょげたままだったが、いなり寿司を奢ったら途端に元気になることだろう。 とりあえず俺の明日の予定は決まった。 そんなことを考えながら下駄箱に向かった。 俺が下駄箱で上履きを履き替えようとしていると後ろからパタパタと足音が近づいてきた。 嬉しそうな足音だ。 みずきか?相変わらず気の早いやつだ。 俺は少し呆れながら振り返った。 「よう、みずき早かったな…ってえぇ!?」 俺の予想は完全に外れた。 目の前には嬉しそうな毒男の顔があったのだ。 しかし、俺の言葉を聴いた途端にその嬉しそうな顔はショックを受けた顔になった。 「み、稔…。お前だけは信じてたのに…」 毒男はワナワナと震え出し、俺はただオロオロするしかできなかった。 「今日は女とデートかよぉ!裏切り者おおぉぉ。」 と泣き叫びながら行ってしまった。 なんだったんだ一体? 急に置き去りにされた俺は困るしかなかった。 ん?泣き叫びながら…? 気がつくと俺は下駄箱にいたほとんどの生徒達の注目を集めていた。 このくらいの年のやつらは色恋沙汰が大好きだ。 生徒の中には冷やかしている奴もいた。 …まずい!ここはひとまず退却せねば! 俺は急いで靴に履き替えると校門に向かって走り出した。 うむ、我ながらいいスタートダッシュだ。 …なんて感心してる場合じゃねえ! 明日になれば俺が彼女いるらしいという噂が広まっているだろう。 毒男も大変なことをしてくれたもんだ。 あー頭が痛い。 しかし、なってしまったものは仕方がない。とりあえずほとぼり冷めるまでほっとこう。 「それにしてもみずきのやつ遅いな…」 またプリントでも頼まれているのだろうか? 「ちょっと待つか。マフラーでもしてくればよかった。」 2月の空気は寒く、身に染みるようだった。 しばらくするとみずきが走ってくるのが見えた。 「ハァハァ…ごめんね、みのる。…ちょっと…頼まれちゃってさ。」 息を切らしながら喋るみずき。 「気にするなって。んじゃ行くか。」 「うん!…あっ、ちょっと待って。」 みずきは自分のマフラーを取ると俺の首に巻きつけ、そのあとに自分の首にも巻きつけた。 よくカップルがやっているマフラーの巻き方だ。 「えへっ。じゃ行こ?」 ちょっとはにかむみずき。頬が少し赤い。 多分俺の頬も少し赤いことだろう。 寒い日だったが、首に巻かれたマフラーは暖かかった。 「あ、こんにちは」 急にみずきが見知らぬおじさんに挨拶をした。 「おぉみずきちゃんか。久しぶり。」 どうやら2人は顔見知りのようだ。 「おーい、みんなー。みずきちゃんが来たぞー」 おじさんが木工所の中に呼びかけると人がぞろぞろと出てきて、口々に『久しぶりだね』や『今日も元気そうだね』と言っていた。 その内に1人が「なあ新入りにチェンソーの使い方教えてやってくれよ」と言い出した。 みずきはいつもの調子で「おっけーおっけー、私にまかせなさい」と言って木工所に消えてしまった。 急にマフラーがなくなって寒くなったが、みずきが戻ってくるまで待つことにした。 「すまんね、デート中に。」 さっきのおじさんが話しかけてきた。 どうやら彼氏と間違われているらしい。 「違いますよ。ただ一緒に帰ってただけですって。」 しかし、マフラーの巻き方があれでは間違われても仕方ない気がする。 「そうだったんか?てっきり恋人同士かと…」 「ははは。でも何でおじさんがみずきのこと知ってるんですか?」 笑って軽く受け流し、疑問に思ったことを聞いてみた。 悪い人ではなさそうだしな。 「そりゃあ、みずきちゃんは子供のころからこの木工所で手伝ってくれてるんだよ。」 そんなことは初耳だ。 目をパチクリしていた俺をみておじさんは笑った。 「ま、確かに女の子が手伝うような場所じゃないわな。」 わははと豪快な笑いをする。 「みずきちゃんはな、本当によく手伝ってくれてな。あっしらも色々と世話になってるんだよ。」 「そうなんですか。」 みずきはそんなことをやっていたのか。 これじゃ人に尽くす為に生きてるみたいだな。 「それにな、子供のころから手伝ってるからかチェンソーやトンカチの扱いも上手でね。今じゃそこいらの若造より上手いくらいだよ。」 おじさんはポリポリと頭をかきながら言った。 木屑がパラパラと落ちてきたが、そんなことは気にしてないようだ。 「みずきちゃんは教えるのも上手いからよく新入りに指導をしてもらってるってわけさ。」 なるほど。それでさっき頼まれていたのか。 木工所の中をのぞくと数人の職人たちと一緒に笑っているみずきがいた。 「なんか楽しそうですね。」 俺が言うとおじさんは大きくうなずいた。 「あっしらもみずきちゃんが来ると嬉しくてな。みんなみずきちゃんが可愛くて仕方ないんだよ。」 と言って目を細めるおじさん。 みずきは道具の扱い方を教えながら楽しそうにしていた。 そんな光景を見て俺は安心した。 みずきにもちゃんとした場所がある。 それにここの職人たちはみんな優しそうだ。 「おっといけねぇ。そろそろ戻らねぇと。んじゃなボーズ」 「こちらこそありがとうございました。」 おじさんは手を振りながら木工所に戻っていった。 少ししてみずきが帰ってきた。 「ごめんね。ちょっと話し込んじゃった。」 ちょっとすまなそうな顔をしていた。 「それに、何かみのるを待たせてばっかりで…」 「いいっていいって。それにしてもいい人達だな。」 みずきは力強くうなずくとマフラーを俺の首に巻いた。 「じゃ、行こ。」 俺の袖を引っ張りながらみずきは走り出した。 「えーと、どこだ?」 手にある紙切れを元にタイムカプセルを探すが、小さいころに書いたメモは大雑把過ぎて作業は難航していた。 よく見るとメモには小屋、大きい木、歩いて5歩、ココぐらいしか書かれていなかった。 いざ始めてみるとタイムカプセル発掘任務遂行の難しさを思い知った。 挨拶を早々切り上げて稼いだ時間もすぐに無くなりそうだ。 見つからない隠し場所に挫けそうになっている俺をよそに隣にいるツインテールのウサギ耳はピョコピョコと嬉しそうに揺れていた。 「ね、みのる。目印に珍しい石置いたよね。」 楽しくてしょうがないと言わんばかりの顔でみずきは振り返る。 そういえば石かなんか置いた気がする。 「どんな石だっけ?」 ぼんやりとは浮かぶのだが、小さいころの記憶は曖昧で役に立たなかった。 「わかんないけど、珍しかったのは確かだよ。」 スコップを片手に持ち、ブラブラ遊ばせながらみずきが答える。 小屋から持ってきたものだ。ちなみに俺のスコップもすでにある。 「ま、私に任せなさい!」 自信満々で言われると少し心強かった。 しばらく探すとそれらしき石が見つかった。 なんとも形容しがたい奇妙な石だった。 小屋からそれほど遠くない。それに近くには大きな木もある。 これだ!俺とみずきは顔を見合わせると2人で喜び合った。 「さっさと掘り出しちまうか。」 「うん。」 2本のスコップが土に埋まり、早速掘り出し作業は始まった。 結構深く埋めたのかなかなかタイムカプセルは出てこなかった。 初めのうちは昔話や学校の話で盛り上がっていた俺達も次第に口数が減っていった。 途中でみずきが「ちょっと飲み物とタオル持って来るね。」と言いながら行ってしまったために、今では一人で黙々と作業を続けていた。 汗をシャツで拭きながら一心不乱にシャベルで土をえぐる。 制服の上着はとっくに脱いでいた。 「それにしても遅いな、みずきの奴…」 出かけてから何分たったのだろうか? 静かな林の中では時間の感覚が狂ってしまうから困る。運悪く時計はしていなかった。 カツン 今まで順調に進んでいたスコップの先端が何かに当たった。 もう見つからないんじゃないかと半分諦めかけていた俺は急に元気になった。 土をえぐっていく度に徐々に姿を現す金属の箱。 懐かしい思い出の詰まった箱はもうすぐそこにあった。 少し震えながらその箱を取り出す。 長い年月を過ごしてきたであろう箱は所々錆びていた。 振るとカラカラと音がする。 ふたを開けようとしたそのとき、後ろから声がした。 「みのるー。持って来たよ。」 振り返るとスーパーの袋を提げタオルを持ったみずきがいた。 どうやら家に飲み物がなくてスーパーまで買いに行ったらしい。 「おーみずき。今ちょうど発掘したところだぞ!」 そう言いながら金属の箱を高々と掲げる。 一大任務を遂行した俺はそのまま落ち葉の上にバタリと倒れこんだ。 気がつくとみずきの家の小屋の中で寝ていた。 どうやらあの時倒れてしまったみたいだ。 あれだけかいていた汗もきれいに拭かれ、頭の上には氷枕が乗っていた。 辺りを見回すときれいに畳まれた俺の制服が置いてある。 「これは…みずきの服か?」 頭がクラクラする匂いだった。なるほど、だから匂いが強烈なのか。 …じゃなくて、みずきが俺を着替えさせたのか…? 想像しただけで俺は真っ赤になった。 「あ、みのる気がついた?」 小屋の入り口からホッとした様な声がした。 見ると換えの氷枕を持ったみずきが立っていた。 俺は赤くなった顔を見せまいとしながら、「ありがとうなみずき、看病してくれて。」と言った。 えへへと笑ったみずきは、急に何にかを思い付いたのか、「ちょっと待ってて。」といいながら駆け出していった。 小屋の外に出ると夕日がきれいだった。 赤く照らされた林の木々は輝いていてとても美しかった。 しばらく飽きずに眺めていたが、後ろからのお待たせという声で眺めるのをやめた。 そして俺は腰を抜かしてしまった。 「お、お前危ねえって!しかも女の子が持つようなシロモノじゃないだろ、それ。」 しかしみずきはキョトンとして首をかしげている。 その手にはチェンソーを持ち、ゴーグルと手袋を装備し、腰には前掛けをつけていた。 「何で?チェンソー使うときはいつもこの格好だよ。」 俺の驚きように少し困惑しながら喋るみずき。 「いつもってことはチェンソーよく使うのか?」 疑問に思ったので質問してみる。 「うん。小屋の中にある椅子も私が作ったんだよ。」 えっへんと少し得意げに言うみずき。木工所のおじさんの話は本当だったようだ。 「他にも色々作ったんだよ、これで」 嬉しそうにチェンソーを持ち上げるみずき。 本当に楽しそうだ。 「で、今から何作るんだ?机か?」 俺が言うとみずきは意地悪そうに笑って「ヒミツ」と答えた。 チェンソーを置いたみずきはどこからか丸太を転がしてくると近くにあった切り株の上に乗せた。 手馴れた感じでチェンソーのエンジンをかけたみずきは次々と丸太を削っていった。 たまに細かい破片が俺に当たっているが、そんなことには気づいていないようだ。 辺り一面が木屑だらけになったとき、ようやく俺は気づいた。 ウサギだ。 なんとみずきはウサギを作っているのだった。 まさかチェンソーでそんなものを作るとは思いもよらなかった。 唖然としている俺をよそに着々とウサギへ変わっていく丸太。 その鮮やかな腕前に息を呑んだ。 みずきは相当チェンソーの扱いに慣れている。 素人の俺が見てもわかった。 「はい、完成ー!」 程なくしてウサギは出来上がった。 丁寧に目やひげまで描きこまれて。 「ね?どう?かわいいでしょ?」 そう聞いてくるみずきに俺は首を縦に振るしかできなかった。 < 【back】 【next】 >
https://w.atwiki.jp/steelchronicle/pages/94.html
スティールカプセル スティールカプセル支給期間 入手アイテム一覧 入手アイテム詳細素材アイテム各種 巨大エネミー選択券 カートリッジ各種 スーツカラー ハウンドアイテム チャットボイス 現実時間で3時間ごとに1枚、『スティールカプセル券』がもらえる。 カプセル券は最大3枚、PASELI使用時は最大7枚までストックが可能。 この券を使うと素材アイテムやカートリッジ、ハウンドアイテムなどが入手できる。 中にはPASELIプレー時限定で入手できるアイテムもある(獲得時にPASELIマークが付いている)。 券が無ければ100STEを支払うことでもプレイできる。なお引き当てるアイテムに違いはない。 2014/01/21より1000STEで11回連続でプレイできるようになった。 アフター5ボーナスで配布される『ボーナススティールカプセル券』も同じ仕様。 ただし、ボーナス分を使いきるまで通常のスティールカプセル券を使用できない。 尚、1000STEの11回連続プレイは『ボーナススティールカプセル券』を所持していても利用できる。 このほか、必ずレア以上が出現する『プラチナスティールカプセル券』『スーパープラチナスティールカプセル券』がある。 主にイベント報酬で配布される。通常のスティールカプセル券とは別枠で保管され、使用せずに溜めておくことができる。 スティールカプセルのレアリティは5段階。右に行くほど出にくくなる。 ノーマル レア スーパーレア ウルトラレア アルティメットレア 支給期間 第1弾 ~2011/1/11 10 00 第2弾 2011/1/11 10 00~2012/3/7 10 00 第3弾 2012/3/7 10 00~2012/5/9 10 00 第4弾 2012/5/9 10 00~2012/6/20 10 00 第5弾 2012/6/20 10 00~2012/8/15 10 00 第6弾 2012/8/15 10 00~2012/10/31 10 00 第7弾 2012/10/31 10 00~2012/11/28 10 00 第8弾 2012/11/28 10 00~2013/1/30 10 00 第9弾 2013/1/30 10 00~2013/4/3 10 00 第10弾 2013/4/3 10 00~2013/6/12 10 00 第11弾 2013/6/12 10 00~2013/7/10 10 00 第12弾 2013/7/10 10 00~2013/09/11 10 00 第13弾 2013/09/11 10 00~2013/10/16 10 00 第14弾 2013/10/16 10 00~2013/12/18 10 00 第15弾 2013/12/18 10 00~2014/01/22 10 00 第16弾 2014/01/22 10 00~2014/03/05 10 00 第17弾 2014/03/05 10 00~2014/05/14 10 00 第18弾 2014/05/14 10 00~2014/09/17 10 00 第19弾 2014/09/17 10 00~2015/01/21 10 00 第20弾 2015/01/21 10 00~ 入手アイテム一覧 ※グレーアウトしているアイテムは現在入手不可能です アイテム 種類 レア度 支給期間 条件 各種素材アイテム(下級) 素材アイテム ノーマル - 各種素材アイテム(上級) 素材アイテム レア - 各種カートリッジ(30STE) カートリッジ レア - 各種カートリッジ(60STE) カートリッジ スーパーレア - ラッキーカートリッジ カートリッジ スーパーレア - EXPボーナスカートリッジ カートリッジ スーパーレア - 熟練度ボーナスカートリッジ カートリッジ スーパーレア - 巨大エネミー選択券 その他 スーパーレア - ゴールド スーツカラー スーパーレア 第1弾、第4弾、第7弾、第11弾、第17弾 迷彩J スーツカラー スーパーレア 第1弾、第4弾、第7弾、第11弾、第17弾 クリスタルレッド スーツカラー スーパーレア 第2弾、第4弾、第7弾、第11弾、第17弾 DIGITAL C スーツカラー スーパーレア 第2弾、第4弾、第7弾、第11弾、第17弾 プレミアムブルー スーツカラー スーパーレア 第3弾、第7弾、第13弾、第17弾 DIGITAL B スーツカラー スーパーレア 第3弾、第7弾、第13弾、第17弾 TRICOLOUR スーツカラー スーパーレア 第5弾、第7弾、第13弾、第17弾 クローム スーツカラー スーパーレア 第5弾、第7弾、第13弾、第17弾 S.I.V.A TEST スーツカラー スーパーレア 第6弾、第7弾、第15弾、第17弾 スピネルブラック スーツカラー スーパーレア 第6弾、第7弾、第15弾、第17弾 SPLINTER A スーツカラー スーパーレア 第7弾、第15弾、第17弾 SPLINTER B スーツカラー スーパーレア 第7弾、第15弾、第17弾 フランボアーズ スーツカラー スーパーレア 第8弾、第15弾、第17弾 ジョンブリアン スーツカラー スーパーレア 第8弾、第15弾、第17弾 TIGER A スーツカラー スーパーレア 第9弾、第17弾 TIGER B スーツカラー スーパーレア 第9弾、第17弾 サラセニア スーツカラー スーパーレア 第10弾、第17弾 SPLINTER C スーツカラー スーパーレア 第10弾、第17弾 ZEBRA A スーツカラー スーパーレア 第12弾、第19弾 アメジストヴィオラ スーツカラー スーパーレア 第12弾、第19弾 TRICOLOUR II スーツカラー スーパーレア 第14弾 デザートイエロー スーツカラー スーパーレア 第14弾 RED BLUE スーツカラー スーパーレア 第16弾 ジャーマングレー スーツカラー スーパーレア 第16弾 BLK GREEN スーツカラー スーパーレア 第18弾 スノーホワイト スーツカラー スーパーレア 第18弾 熟練度ボーナスカートリッジ+ カートリッジ ウルトラレア - 黒目線 ハウンドアイテム ウルトラレア 第1弾、第4弾、第11弾、第17弾 光る目 ハウンドアイテム ウルトラレア 第1弾、第4弾、第11弾、第17弾 燃える目 ハウンドアイテム ウルトラレア 第1弾、第4弾、第11弾、第17弾 PASELI限定 コピー1 ハウンドアイテム ウルトラレア 第2弾、第4弾、第11弾、第17弾 コピー2 ハウンドアイテム ウルトラレア 第2弾、第4弾、第11弾、第17弾 コピー3 ハウンドアイテム ウルトラレア 第2弾、第4弾、第11弾、第17弾 PASELI限定 コピー4 ハウンドアイテム ウルトラレア 第3弾、第7弾、第13弾、第17弾 ハート ハウンドアイテム ウルトラレア 第3弾、第7弾、第13弾、第17弾 インパクト ハウンドアイテム ウルトラレア 第3弾、第7弾、第13弾、第17弾 PASELI限定 聖なるオーラ ハウンドアイテム ウルトラレア 第4弾、第13弾、第17弾 邪悪なオーラ ハウンドアイテム ウルトラレア 第4弾、第13弾、第17弾 PASELI限定 モザイク ハウンドアイテム ウルトラレア 第5弾、第13弾、第17弾 白いバラ ハウンドアイテム ウルトラレア 第5弾、第13弾、第17弾 黒いバラ ハウンドアイテム ウルトラレア 第5弾、第13弾、第17弾 PASELI限定 ミステリアス ハウンドアイテム ウルトラレア 第6弾、第15弾、第17弾 閃き ハウンドアイテム ウルトラレア 第6弾、第15弾、第17弾 PASELI限定 コピー5 ハウンドアイテム ウルトラレア 第6弾、第15弾、第17弾 雪 ハウンドアイテム ウルトラレア 第8弾、第15弾、第17弾 虹 ハウンドアイテム ウルトラレア 第8弾、第15弾、第17弾 PASELI限定 コピー6 ハウンドアイテム ウルトラレア 第8弾、第15弾、第17弾 天使 ハウンドアイテム ウルトラレア 第9弾、第17弾 悪魔 ハウンドアイテム ウルトラレア 第9弾、第17弾 PASELI限定 天使の輪 ハウンドアイテム ウルトラレア 第9弾、第17弾 アナライザー ハウンドアイテム ウルトラレア 第10弾、第17弾 X線 ハウンドアイテム ウルトラレア 第10弾、第17弾 PASELI限定 コピー7 ハウンドアイテム ウルトラレア 第10弾、第17弾 コピー8 ハウンドアイテム ウルトラレア 第11弾、第17弾 コピー9 ハウンドアイテム ウルトラレア 第11弾、第17弾 PASELI限定 星座 ハウンドアイテム ウルトラレア 第12弾、第19弾 白しぶき ハウンドアイテム ウルトラレア 第12弾、第19弾 黒しぶき ハウンドアイテム ウルトラレア 第12弾、第19弾 PASELI限定 広告の品 ハウンドアイテム ウルトラレア 第13弾、第19弾 5割引 ハウンドアイテム ウルトラレア 第13弾、第19弾 PASELI限定 フレーム ハウンドアイテム ウルトラレア 第14弾 鎖 ハウンドアイテム ウルトラレア 第14弾 PASELI限定 月 ハウンドアイテム ウルトラレア 第14弾 ほわほわ ハウンドアイテム ウルトラレア 第15弾 きらきらレース ハウンドアイテム ウルトラレア 第15弾 PASELI限定 ミュータント ハウンドアイテム ウルトラレア 第16弾 エイリアン ハウンドアイテム ウルトラレア 第16弾 PASELI限定 (フルーツ) ハウンドアイテム ウルトラレア 第16弾 *1 ワイルドミディアム/銀,茶,黒,金 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 ジャスティン専用金のみPASELI限定 オールバック/銀,茶,黒,金 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 ジャスティン専用金のみPASELI限定 オールドブレイシーズ/紺,黄,紫,黒 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 ジャスティン専用黒のみPASELI限定 ハーフトレンチ/黒,黄,紫,青 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 ジャスティン専用青のみPASELI限定 メビウスループ/黒,金,茶,緑 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 カリン専用緑のみPASELI限定 アンドロイドギア/緑,黄,黒,白 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 カリン専用白のみPASELI限定 マッドプロフェッサー/紺,黄,紫,白 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 カリン専用白のみPASELI限定 アンドロイドコーデ/緑,黄,黒,白 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 カリン専用白のみPASELI限定 アンシンメトリー/銀,金,紫,茶 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 マリオン専用茶のみPASELI限定 ラジオウィッグ/銀,金,紫,茶 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 マリオン専用茶のみPASELI限定 ジェスターコーデ/紫,黄,白,黒 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 マリオン専用黒のみPASELI限定 レトロレイヤー/灰,黄,白,黒 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 マリオン専用黒のみPASELI限定 ウェービーロング/茶,金,紫,黒 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 リディア専用黒のみPASELI限定 うさかわショート/黒,黄,紫,白 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 リディア専用白のみPASELI限定 シュルツェン装備/白,黄,紫,黒 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 リディア専用黒のみPASELI限定 ラビットレイヤー/黒,黄,紫,白 ハウンドアイテム ウルトラレア 第18弾 リディア専用白のみPASELI限定 アピール1 チャット アルティメットレア 第1弾、第4弾、第11弾、第17弾 ハイテンション チャット アルティメットレア 第1弾、第4弾、第11弾、第17弾 PASELI限定 アピール2 チャット アルティメットレア 第2弾、第4弾、第11弾、第17弾 ほのぼの チャット アルティメットレア 第2弾、第4弾、第11弾、第17弾 PASELI限定 アピール3 チャット アルティメットレア 第3弾、第7弾、第13弾、第17弾 音 チャット アルティメットレア 第3弾、第7弾、第13弾、第17弾 PASELI限定 アピール5 チャット アルティメットレア 第5弾、第13弾、第17弾 気合! チャット アルティメットレア 第5弾、第13弾、第17弾 PASELI限定 アピール6 チャット アルティメットレア 第6弾、第15弾、第17弾 照れ チャット アルティメットレア 第6弾、第15弾、第17弾 PASELI限定 アピール7 チャット アルティメットレア 第8弾、第15弾、第17弾 ひとり言 チャット アルティメットレア 第8弾、第15弾、第17弾 PASELI限定 アピール8 チャット アルティメットレア 第9弾、第17弾 痛い! チャット アルティメットレア 第9弾、第17弾 PASELI限定 アピール9 チャット アルティメットレア 第10弾、第17弾 効果音 チャット アルティメットレア 第10弾、第17弾 PASELI限定 アピール10 チャット アルティメットレア 第12弾、第19弾 鳴き声 チャット アルティメットレア 第12弾、第19弾 PASELI限定 アピール11 チャット アルティメットレア 第14弾 ダジャレ チャット アルティメットレア 第14弾 PASELI限定 アピール12 チャット アルティメットレア 第16弾 なんちゃって チャット アルティメットレア 第16弾 PASELI限定 アピール13 チャット アルティメットレア 第18弾 いいわけ チャット アルティメットレア 第18弾 PASELI限定 ※ハウンドごとに違う種類「カミヤ=オレンジ、エレナ=マンゴー、サイード=バナナ、アンナ=パイン、クライブ=ブドウ、セレスティーヌ=スイカ、アレックス=キウイ、ユン=ピーチ、ノア=メロン、ミカサ=イチゴ」 入手アイテム詳細 素材アイテム各種 スティールカプセルで一番よく見かけることになるアイテム。 ノーマルではソルジャーシェル~グリア・ウォーリアシェル~クロー・コマンダーシェル レアではソルジャーコア・ウォーリアグリア~コア・コマンダークロー~コアが対象? 巨大エネミー選択券 2012/8/22アップデートで追加。 5枚消費することで、CLIMAXと同じように巨大エネミーを選択してミッションに出撃することができる。 カートリッジ各種 効果時間はレアとウルトラレアが60min。スーパーレアは40min。 開放条件のハウンドクラスを満たしていないカートリッジは出現しない。 ARプロテクト、AR強化カートリッジは、+を含め出現しない。 ラッキー、EXPボーナス、熟練度ボーナス、熟練度ボーナス+カートリッジはスティールカプセル限定。 カートリッジ 略称 効果 レア 30STEで生産できるカートリッジ スーパーレア 60STEで生産できるカートリッジ ラッキーカートリッジ LUC 敵が素材を落とす確率が上昇 EXPボーナスカートリッジ EXP ミッション終了時の経験値 +5% 熟練度ボーナスカートリッジ WEX 熟練度上昇 +15% ウルトラレア 熟練度ボーナスカートリッジ+ WEX+ 熟練度上昇 +30% スーツカラー カラー 支給期間 スーパーレア ゴールド 迷彩J 第1弾、第4弾、第7弾、第11弾、第17弾 クリスタルレッド DIGITAL C 第2弾、第4弾、第7弾、第11弾、第17弾 プレミアムブルー DIGITAL B 第3弾、第7弾、第13弾、第17弾 TRICOLOUR クローム 第5弾、第7弾、第13弾、第17弾 S.I.V.A TEST スピネルブラック 第6弾、第7弾、第15弾、第17弾 SPLINTER A SPLINTER B 第7弾、第15弾、第17弾 フランボアーズ ジョンブリアン 第8弾、第15弾、第17弾 TIGER A TIGER B 第9弾、第17弾 サラセニア SPLINTER C 第10弾、第17弾 ZEBRA A アメジストヴィオラ 第12弾、第19弾 TRICOLOUR II デザートイエロー 第14弾 RED BLUE ジャーマングレー 第16弾 BLK GREEN スノーホワイト 第18弾 ハウンドアイテム 部位 アイテム 支給期間 ウルトラレア ヘッド ワイルドミディアム/銀,茶,黒,金(ジャスティン専用) 第18弾 オールバック/銀,茶,黒,金(ジャスティン専用) メビウスループ/黒,金,茶,緑(カリン専用) アンドロイドギア/緑,黄,黒,白(カリン専用) アンシンメトリー/銀,金,紫,茶(マリオン専用) ラジオウィッグ/銀,金,紫,茶(マリオン専用) ウェービーロング/茶,金,紫,黒(リディア専用) うさかわショート/黒,黄,紫,白(リディア専用) ボディ オールドブレイシーズ/紺,黄,紫,黒(ジャスティン専用) 第18弾 ハーフトレンチ/黒,黄,紫,青(ジャスティン専用) マッドプロフェッサー/紺,黄,紫,白(カリン専用) アンドロイドコーデ/緑,黄,黒,白(カリン専用) ジェスターコーデ/紫,黄,白,黒(マリオン専用) レトロレイヤー/灰,黄,白,黒(マリオン専用) シュルツェン装備/白,黄,紫,黒(リディア専用) ラビットレイヤー/黒,黄,紫,白(リディア専用) スキン ミュータント エイリアン 第16弾 アクセサリ 天使の輪 第9弾、第17弾 アピール コピー1 コピー2 コピー3 第2弾、第4弾、第11弾、第17弾 コピー4 第3弾、第7弾、第13弾、第17弾 コピー5 第6弾、第15弾、第17弾 コピー6 第8弾、第15弾、第17弾 コピー7 第10弾、第17弾 コピー8 コピー9 第11弾、第17弾 デコ 黒目線 光る目 燃える目 第1弾、第4弾、第11弾、第17弾 ハート 第3弾、第7弾、第13弾、第17弾 アナライザー X線 第10弾、第17弾 広告の品 5割引 第13弾、第19弾 フレーム 鎖 第14弾 バック インパクト 第3弾、第7弾、第13弾、第17弾 聖なるオーラ 邪悪なオーラ 第4弾、第13弾、第17弾 白いバラ 黒いバラ 第5弾、第13弾、第17弾 閃き ミステリアス 第6弾、第15弾、第17弾 雪 虹 第8弾、第15弾、第17弾 天使 悪魔 第9弾、第17弾 星座 白しぶき 黒しぶき 第12弾、第19弾 月 第14弾 ほわほわ きらきらレース 第15弾 (フルーツ)*2 第16弾 チャットボイス 1カテゴリにつき3種類あり、どれが出るかはランダム。 第20弾では第19弾までに登場した全てのチャットボイスが「ウルトラレア」として登場する。 チャット 支給期間 アルティメットレア ハイテンション アピール1 第1弾、第4弾、第11弾、第17弾 ほのぼの アピール2 第2弾、第4弾、第11弾、第17弾 音 アピール3 第3弾、第7弾、第13弾、第17弾 気合! アピール5 第5弾、第13弾、第17弾 照れ アピール6 第6弾、第17弾 ひとり言 アピール7 第8弾、第17弾 痛い! アピール8 第9弾、第17弾 効果音 アピール9 第10弾、第17弾 鳴き声 アピール10 第12弾、第19弾 ダジャレ アピール11 第14弾 なんちゃって アピール12 第16弾 いいわけ アピール13 第18弾 方言 アピール14 第20弾 掛け声 アピール15 第20弾 ラップ アピール16 第20弾
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3694.html
タイムカプセル(鬱予定注意) 芸術家はどんなに恐ろしい夢であろうと、その先が啓示するアポロ的なものを見るためにその奥へと突 き進むのだとニーチェは言った。アポロ的なものとは、チョコレートのようなものなのだろうか。もしそうなら、 恐怖を克服したその先には必ず甘いお菓子のような幸せが待っているのだよと先人の哲学者は啓蒙した ということになる。なんとも甘い考えだ。 怖い夢なんてものの奥にあるのは結局はもっと怖い夢しかないのだ。深層心理から引きずり出された アトモスフィアに弄ばれて、萎縮した心臓をさらに狭窄されて喘ぎ苦しむだけだ。しかし唯一救いなのは、 それに終わりがあるということだろうな。 ○ ○ ○ 目覚めてからどれほど経ったんだろう。小さな椅子に腰を下ろすと溜息が出た。色を忘れた灰色の世界 が窓枠に切り取られて壁に列挙されている。どうやら俺はまたこの世界に招かれたようだ。まったくもって、 忌々しい。 だが、今回は舞台が違うようだ。机の小ささや教室の様相などから、どうやら今度は小学校らしい。俺が 今いるここは三階の六年三組で、その教室の後ろ壁一面に貼られている「希望」の習字の百面相が静寂 極まるこの空間に妙なざわつきをもたらしていた。一つだけ、A4サイズという限定された半紙の白面にこれ でもかと黒墨の領土を広げた末、大きすぎてひどく不恰好となった「希望」に惹かれた。直感で閃いた名前 がそこに拙く踊っていた。 「6年 3組 涼宮 ハルヒ」 声がくぐもって響いた。戻ってきた静穏に、不安と寂しさが相乗りしてやってくる。 ここはもしかしてあいつの記憶の中なんだろうか。または、夢か。どちらにせよ、あまり良い気色でない のは確かだ。未だあいつは現れないし、また、俺しかいないということにも違和感がある。 この教室で目覚めてから校舎内を探索したが、あいつはどこにもいなかった。もちろん他の誰かがいた わけでもなく、あのときのような古泉や長門の救援はまだ期待している最中だ。非現実的な現実とは裏腹 にまったく進展のないこの世界で途方にくれた結果、この教室に舞い戻ってきたということだ。 チクタク音すら止められて凍りついたままの三時の時計を見つめていた、間一髪、悪寒が走った。音ら しきものが聞こえた気がしたからだ。いや、これは確かな音だ。幻聴じゃない。 床を這うような擦り切れた音は、どうやら校庭のほうから聞こえているようだった。 ○ ○ ○ 校庭の片隅にある棕櫚の木の近くで音が生まれ、赤いランドセルが揺れていた。近づいて声をかけると、 しゃがんでいた女の子は穴を掘る作業を中断した。黄色い帽子の下の大きな双眸と幼いながらも精悍な その顔は、やはりあいつに似ている。というより、恐らく小学生のときの本人だろう。背負っているランドセル の赤さがところどころで茶色の薄い上塗りをしたような色になったいるのがわかった。 「何をしてるんだ?」 しゃがんで穴を覗き込むとA4半紙を横に二枚並べたくらいの長方形をした大きめの缶が埋もれている のが見えた。土色に汚れた蓋には「ハトサブレ」と「6年3組のタイムカプセル」と書かれている。風もない 空気の中からほのかに土の香りが漂った。 「タイムカプセルに大事なのを入れちゃったから、取りたいの。大事だから入れたんだけど、大事だから やっぱり取り出さなきゃいけないって思って。でも、」 女の子は目を細めて哀願するように穴を見つめた。 「すごく固くて、どうしても開かないの。大事なのがあるから開けなきゃいけないのに、どうしても開かない の」 ポロポロと涙をこぼして女の子の声は徐々に震え高くなっていった。「もうずっとこうしてるの」と最後に吐 いて、とうとう号泣してしまった。俺の知っているあいつからは想像もつかないほどに脆弱なこの子に驚き つつ、この子をなだめすかすために穴の中の蓋に手をかけた。 「俺にまかせろ、こんなもんちょろーんとだな……」 軽率な俺の発言とは違って蓋は頑として開こうとしなかった。少しの手ごたえもなく佇み続ける開かずの 蓋に四苦八苦する俺を、女の子はしゃっくり混じりに眺めていた。 普段は食べないヨーグルトによって腹部の秩序を崩壊された時のような怒声を上げたところで、急にぶ わっと蓋が浮遊した。 「よし! 取れた!」 ようやく腹部の混沌を鎮圧したときのような笑みを浮かべた俺に、女の子は困った顔でかぶりを振った。 聖なる夜に想いを馳せ合う純愛カップルのように蓋は缶に密着してぶら下がっていた。 ○ ○ ○ 「お兄ちゃんは、こんなこと考えたことある?」 シャベルを蓋の隙間にさしこんで小学校のときに習ったテコの原理を復習している俺に女の子は訊いた。 女の子は少し前に親父と野球を観に行ったこと、そのときの人の多さに驚愕したこと、それから計算した 日本の人口の数だけでも尋常ではないこと、そしてそれによって自分がいかに矮小な存在であるかとい うこと。踏み切りの記憶がデジャヴとなって蘇り、侘しさが俺の中にたちこめた。 「夥(おびただ)しい数の生命と人生が折り重なってる世界で、あたしはいったい何のためにいるのかわか んなかった。どうしてあたしはパパとママの間に産まれて、どうしてあたしはここにいて、どうしてあたしは あたしなの?」 不安と焦燥が入り混じった心底困った顔でいる女の子に、俺はしばらく無言でいた。 「お兄ちゃんも、おんなじなんだね……」 女の子ははぁと嘆息をついたが、心なしか少し安堵しているようにも見えた。俺は気付かないふりをして ひたすらシャベルを蓋の隙間に打ち付けていた。金属音がひどく煩わしく聞こえた。 ○ ○ ○ 子供の頃、俺はどうして産まれてきたのかと両親に尋ねたことがある。「それは私達があんたを授かりた いって願ったからよ」と両親は応えた。俺は納得できなかった。それは確かな事実ではあったが、もっと意 味のあるものや深い重みのあるものを望んだ。事実を事実として受け入れたとき、俺はそこで立ち止まって しまうような気がした。 もっと違う何かがあると思う。 疑問は命題となり、日常にまでなった。ふと気付くと考える人の像のように便所で考え込んでいたり、何 かをしていても常に心の隅で影が蠢(うごめ)いていた。 俺は何者なのだろう。俺は何故ここにいるのだろう。俺は何故俺なのだろう。 中学のときにピークがきた。俺は俺を探すために、ひたすら非普通のものを探した。常識の範疇から外 れて見れば、俺は俺を見つけることができるかも知れない。 そして俺は佐々木と出合った。 他とは違う自分を纏った佐々木に俺は答えを求めた。佐々木なら俺を見つけてくれると思った。 「キミにはこの本を薦めるよ」 心得顔で佐々木は言った。「その手の自己形成に僕は精髄しているわけではないが、キミの建築に携 わることにはやぶさかではない。是非とも読後のキミを拝見したいよ」 差し出してきた本の装幀は随分とコミカルなものだった。 ○ ○ ○ 「俺がこの星の、この時代の、この国に生まれたっていうことは、ロッキー山脈がアメリカ大陸にあるのと 同じくらい、確かに動かしようのない事実だ。それ以上の価値を見出すには、自分を欺かせなければなら ない」 ある本からの言辞をまるまる使って佐々木に言った。「俺は俺を欺くことにしたよ」 ○ ○ ○ 文字通りテコでも動かなかったハトサブレ缶に俺は手を休め、もしかするとこの中には宇宙が詰まって るかもしれないと夢想しながら傍観していた。傍には人間の内に秘めた狂気を曝け出しているような体裁 をした棕櫚の木が身じろぎもせずに聳え立つ。鈍色に彩られた世界の中では黄色の校舎でもあまり栄え ることができないようだ。周りにある唯一動きそうなものといったら、しゃがんでいる少女だけである。 少女はしばらくの間、俯いて黙っていた。微かな息遣いが静穏の世界に響く。 俺は再度の挑戦を試みた。ハトサブレ缶の一角に手をかけると、なんと蓋がクッと微動した。そして── 「学校の中に入ろう」 すっと立った少女に手を引かれ、あっという間に俺は六年三組にまで舞い戻ることになった。こういう強引 なところはこのときにもう出来上がってたのか…… いや、違った。競歩のような速さで駆け上ってきた少女は胸を押さえ握っていた。加速した動悸を落ち着 かせようと青冷めた深呼吸をする。吹き上がる汗を袖で拭って、少女は悪夢を追い払おうとした。 脇に抱えていたハトサブレ缶が少し重くなったような気がした。 つづく OCN規制のため、本スレに投下できなくて涙目です。 そのため臨時避難用スレにSSができ次第一レスずつ投下していきたいと思います。 一レスずつの連載には意図があるのですが、煩わしいようでしたらすぐに中止します。 わがままな作者でまことに申し訳ありませんが、みなさんと一緒に楽しんでいきたいと思っています。 何卒よろしくお願いします。
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/4340.html
《ウィルス培養カプセル》 効果モンスター 星3/闇属性/悪魔族/攻 0/守1850 手札から装備カード扱いとしてフィールド上に表側表示で存在する「ジャイアントウィルス」 に装備する事ができる。 装備した場合、「ジャイアントウィルス」の攻撃力と守備力は「ウィルス培養カプセル」 の数値を適用する。 part16-731 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/bkneko/pages/867.html
図鑑No 0001~|0051~|0101~|0151~|0201~|0251~|0301~|0351~|0401~ ※エネミーのマジックスキルは個人的な印象です。 キラキラにゅるるんクイーン 図鑑No 名前 属性 タイプ 移動 0130 キラキラにゅるるんクイーン 光 魔法 地上 マジックスキル バーストサイズ小 説明 魔法が使えるキラキラにゆるるん。 キングにふり向いてもらうために女子力は常に磨いている。 特技はいつまでもギャルのトレンドを使いこなす対応力と情報収集力。 備考
https://w.atwiki.jp/1548908-card/pages/1131.html
タイムカプセル:Different Dimension Capsule 通常魔法 自分の[[デッキ]]からカードを1枚選択し、裏側表示でゲームから除外する。 発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時にこのカードを破壊し、 そのカードを手札に加える。 解説 黄金の封印櫃の、ほぼ下位互換。 途中で破壊された場合、カードは除外されたままになってしまう点で劣る。 しかし、黄金の封印櫃の場合はサーチしたカードが相手にバレるため、一概に下位互換とは言えない。 デッキの戦術・戦略が相手に知られていない状況では、このカードの方が有利な場合も有る。 稀に不必要になったカードを除外してデッキ圧縮させることもできる。 また、相手にサイクロンなどでわざと破壊させることが狙える。 関連カード ゲーム別収録パック No.11961740 DS2011パック:パック:-(P)11 PSPTF6パック:パック:-(P)TF6 WiiDT1パック:パック:-(P)DT1 XBOXLiveパック:パック:-(P)XBL1 DS2010パック:パック:-(P)10 PSPTF5パック:パック:-(P)TF5 DS2009パック:パック:-(P)09 PSPTF4パック:パック:-(P)TF4 DS2008パック:パック:トゥーン・ファントム(P)08 PSPTF3パック:パック:-(P)TF3 DS2007パック:パック:-(P)07:-(P)07 DS SSパック:パック:-(P)SS DS NTパック:パック:-(P)NT PSPTF2パック:パック:-(P)TF2 PSPTF1パック:パック:-(P)TF1 PS2TFEパック:パック:-(P)TFE YOパック:パック:STARTER003(YOSD):パック24(7(P)YO OCGパック:パック:EXPERT EDITION Volume.1(OCG):ヘルカイザー編(DP):新たなる支配者(OCG) OCGパック:パック:アンデットワールド(SD) ご購入はこちら クリック! 遊戯王&トレカ販売 カード&ホビー「KeyGrip」
https://w.atwiki.jp/gundamwar/pages/1298.html
カプセルの人質 GUNDAM WAR / ベースドブースター2 COMMAND C-8 黒 1-2-0 C (配備フェイズ):ユニット1枚を戦闘エリアに移す。この効果は、そのユニットが地形適性を持たないエリアを、指定することはできない。 「ガンダムウォー第1弾」からあるコマンド。 一見するとただユニットを戦闘エリアに移すだけのカードだが、実は様々な使い方ができる。 中でもポピュラーなのは、「セットカードのプレイは配備エリアのカードを対象とする」というルールを利用した、部品ドロボウのような使用法である。 キャラクターやオペレーションのプレイにカットインし、セット先のユニットを戦闘エリアへ移動させると、上記ルールによって対象不適正とすることができる。カミーユ・ビダン《BB1》やフォウ・ムラサメ《DB4》のような厄介なキャラクターを場に出る前に処理したり、転向から自軍ユニットを守る、といった使用方法がメインとなるだろう。 なお、部品ドロボウライクとは言ったが、もちろんこちらのほうが収録時期は早い。 他にも 「移動」は「出撃」では無いため、ゴトラタン(メガビームキャノン装備)などが持つ「このカードが(攻撃に)出撃した場合」という能力の起動を阻止できる。 あらかじめ自軍ユニットを戦闘エリアに移しておき、ガンダム試作1号機フルバーニアンの様な片適性・高機動ユニットの攻撃を防御できる状態を作る。 ブロッカーを一方の戦闘エリアにどけておいて、反対側から攻撃を通す。 逆に同じ戦闘エリアに出撃することで無理矢理交戦状態を作り出す。ロール状態のユニットを移動させたのであれば間接的に除去にもなりうる。 戦闘エリア内のユニットしか対象に取れない効果と組み合わせる。 木星圏からの出発やアルベオ・ピピニーデン《13th》など、戦闘フェイズをとばす効果と組み合わせることによって、ターン終了時の処理により対象のユニットを除去できる。 などなど。 対象は自軍・敵軍を問わないので様々な使い道が考えられる。 なお、カード単体では1対0交換であり、相手にカードの損失がない。アドバンテージを稼ぎ、要領良く使いこなすには、それ相応の工夫やカード&プレイング知識が必要となるだろう。 玄人向けのカードと言えるかもしれない。 ガンペリーの数少ない救済手段の一つ。
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/1184.html
美希「キラキラのてっぺん」 執筆開始日時 2012/05/03 元スレURL http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1335974987/ 概要 美希『だから約束してほしいの、ミキをもっともっとキラキラさせてくれるって!』 P『……ああ、約束するよ!』 美希「……」 美希「……はあ」 美希「ねえ律子」 律子「……」 美希「ねえったら、りーつーこー」グイグイ 律子「……」 美希「むー、律子……さん」 律子「もう、何なのよ」 美希「ミキね、わかんないことがあるから教えてほしいの」 美希「この世で一番キラキラしたものって何かな?」 タグ ^星井美希 まとめサイト プロデューサーさんっ!SSですよ、SS!
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/148.html
キラキラリズム コレクション サンタエンタテイメント 2009年12月3日 DS 女の子向けの音ゲー 着せ替えとかも楽しめる
https://w.atwiki.jp/asahiruban/pages/78.html
キラキラネームってなんぞw1 キラキラネームってなんぞw2