約 317,945 件
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/1154.html
274 名前: NPCさん 2005/06/17(金) 03 20 18 ID ??? 軍オタまじうぜ アニオタ、エロゲオタよりはましかと思っていたが、ぶっちぎりでワースト1確定だよ 278 名前: NPCさん 2005/06/17(金) 03 41 57 ID ??? 274 一番やばいのは軍オタとアニオタとエロゲオタ併発した奴だ。 これで傾倒してるエロゲが鬼畜王ランスだったら完璧。 ルールよりプレイヤー知識を優先して最強の座をむしり取るわ、 出てくる女性NPCはもれなく酷い目に遭わされるわ、 腰巾着的プレイヤーが従属する女性キャラやって「ご主人様さすがですぅ」とかやるわ…… もうね、お前鳥取から出てくるなと。 そこでは周囲の全員でお前をもり立ててくれるんだから。 外部の人間にマスターやらせようなんて考えないで、頼むから。 スレ72
https://w.atwiki.jp/mousouyomi/pages/755.html
▲【鍛えた成人男性の壁】 ◆80(強い成人男性の壁) >大乗道侍6人衆>ケルベロス≧ハチ>ダンジュウロー>ぼたん>サーバルキャット >サバイバー大和>青髪ピアス>おふくろの味の成人男性>ノートパソコン男=★男 =つのだ☆★☆★☆★☆★☆★☆ひろ>宮脇俊三=広辞苑を持った男=牛乳男>御木本唯照 >カイマコト>漫画男>ダイヤ人>1kmを10mだと思っていた男>ペクチョンニダー太帝=八神雷人 =メタバスター=最強妄想キャラクター議論スレ20=セクハラ部長 しぶやまさひろ >一勝に全てをかける人 ▼【ちょっとだけ強い成人男性の壁】 【作品名】DEATH NEET 【名前】八神雷人(22歳) 【属性】工業高校中退ニート 毎日2ちゃんねるに依存 キモオタ 【大きさ】165cm 113kg 【攻撃力】デブニート並。 働けといってきた親を吹き飛ばすレベル。 【防御力】攻撃力参照 精神面ではいうまでもなく弱い。 【素早さ】普段は100m20秒台 反応速度は不良にからまれて美少女ゲーム取り上げられそうになるのを阻止した。 攻撃速度はニートレベル 【特殊能力】正直不良でも近づきにくい容姿。ネタに出来ないぐらいキモオタ。 一般人ならまず引く。 【備考】 「うわーっ 働きたくない! ハロワ行きたくないー!! ち ちくしょう・・・」 親は、いつか 必ず死ぬ。死んだ後に行くところは樹海である。 452 名前:448 投稿日:2006/05/15(月) 11 51 38 八神雷人・・・・格ではかーちゃんに負けそう。 真面目に考えると烏丸天狗以上の常人男性以上には勝てないだろう。
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/303.html
GENSHIKEN vs LABUyan 【投稿日 2006/05/02~06】 カテゴリー-他漫画・アニメパロ 某月某日。 講談社に多数存在する会議室の一つ。 俺はそこで、一人の男と相対していた。 頭は1000円カット屋で刈ったようなザンギリ頭。 刈ったまま整髪料などまるで使った形跡は見られず、ボーボーのボサボサである。 そして特徴的な丸メガネ……良く見ると、レンズに傷が多数つき、曇ったようになっている。 レンズの端のほうは油染みたようになっており、異様な年季を感じさせる。 トドメは全身をうっすらと覆う「異臭」だ。 数日に一度しか風呂に入っていないのだろう、激臭とはでは行かないまでも ザリガニが腐ったような感じの薄汚い匂いが10M近くはなれたココまで届いている。 おまけに、それに加えて加齢臭まで混ざっている。もう、彼も若くは無いのだ。 ……しかしながら、首から下のその体はどうだ。 ジャスコで3枚3900円で売ってそーな安モンのトレーナーに包まれた肉体は、 筋肉で溢れてはちきれんばかりであり、服の上からでも筋肉の様子が見て取れるほどである。 ソコまでして鍛え上げられたその肉体は一種異様でさえあった。 そう、彼の名は、大森カズフサ。 講談社アフタヌーンで連載中の「ラブやん」の主人公である。 親愛なるアフタヌーン読者の諸君なら、彼のことはもちろん存じているだろうが、 ココはげんしけんスレ。単行本派など、ご存じない方のために彼―――カズフサ氏について説明しよう。 彼の持つ属性は、ロリ・オタ・プー! 今やニッポンのどこにでもいる典型的なニートである! 欲望をストレートに満たそうとした結果、警察のご厄介になることも度々であり、まさにダメ人間! そんなこんなで活躍してきた彼もいよいよ29歳と8ヶ月! 大台の見えてきてしまった彼の未来はどっちだ?! ところでこの「ラブやん」と言うマンガ、内容的には「N●Kへようこそ」など足元にも及ばない No.1ニートまんがとして出版界に君臨しているのだが、人気の割にはどうにも単行本の売れ行きが芳しくない。 原因は、扱ってるネタが余りにも「アレ」なんで全メディアから黙殺されてしまっているからと言うことらしい。 ……まー、オナホールの話題で一話丸々使っちゃうようなマンガだから、それも当然ッちゃ当然なのだが。 ―――そこで、2004年下半期にやったように、書店への販促テコ入れとして 『げんしけん&ラブやん合同ポスター』ってのを、また作ろうって話になったらしい。 ラブやんだけのPOPでは書店はシカトこくかもしれないが、 人 気 作 品 である俺達「げんしけん」と一緒の販促品なら、 そうそう無視も出来ないだろうって思ったんだろう。社のエラい人とかが。 そして俺も今日はその用事ではるばる音羽の講談社までやってきたと言うわけだ。 今日やるのは、撮影と……カズフサ氏との対談トークだっけ? しょーじき「オタ系」ってだけのくくりで、あんな 変 態 漫 画 と、 一緒にされちゃ困るんだが、これも仕事だ仕方ない。 しっかし、流石は講談社。会議室一つが広い広い。今日この部屋使うのは撮影会場もかねているからだろうが。 この部屋に案内してくれた編集者さんは「大森さんってちょっとアブない人だから気を付けてね?」と、 言い残して去ってしまったが、それこそそんな 『アブない人』と二人きりにしてどうする気なんだか。 オタ同士親交を深めろってか? そんなのはゴメンこうむる。 とは言え、用事が終わらなきゃ、帰るものも帰れない。 ちゃちゃっと終わらして、今日もアキバめぐりと行こうじゃないか。 さて、部屋に入ってから、カズフサ氏をしげしげと眺めていたが、こうしていてもラチがあかない。 ま、とりあえず、挨拶かな? カズフサ氏はニヤニヤウハウハしながら手元の漫画誌に夢中になっており、こっちが近づくのにも気づかない―――ってぇ! 読んでるの『コミックL○』かよ!!(*注1) スゲェ、想像以上だ。俺もエロゲ雑誌くらいなら人前でも余裕で読めるが、アレは読めねぇ。 すると、こっちの『ヒイた』雰囲気を察したのか、 ふと、カズフサ氏がこちらに目線を向けると「…あ、ども」と、挨拶してきた。 …で、挨拶してくれたのは良いんだが、その後が良ろしくない。 「えーと、今来るって事はげんしけんのヒト? 誰だっけ? 漫画にいたっけ君?」等と言い出しやがった。 しっつれーな!! 3巻から既に登場しとるわい!! なんだ? 向こうはこっちから誰が来るのか聞いてないのか?! 編集部の連絡ミスかよ、おい! ともあれ、名を聞かれて応えにゃ、男がすたる! 自己紹介してやろうじゃないか、最高にフレンドリイに! 「ハーイ、カズフサさん! はじめましてですにょー! 英語で言うとナーイストゥゥゥーミィィィィチュゥゥゥゥ!! ワタクシ、朽木学と申します! コンゴトモヨロシクぅ☆ ですが、マナブともクチキとも呼ばないで!! どうかワタクシ推奨の二つ名であるところの『クッチー』と、お呼び下さいませませませ!!」 ―――決まった! ここまで気合の入った自己紹介を決めたのは現視研に出戻ったとき以来じゃなかろーか。 ……ん? しかし、カズフサ氏、なんかヒイてるな? どっかマズったか? 「あー、うんうん朽木クンね。知ってる知ってる思い出した」と、言う表情もどっか硬い。 しかし、ココで弱みを見せちゃいけない。どっちが売れている漫画なんだか彼に教育してやらねば! 「朽木クンではなくてクッチーですクッチー。『クッ・チ・ィ』って言ってください、サン、ハイ、リピートアフターミィ!!」 「まーなんだ朽木クン」 ガン無視かよ。 立場の違いがわかってんのか? 本気でガン無視したままカズフサ氏は続ける、「スーたんや荻上たんと撮影会と聞いたんだが、彼女らはいつ来るんだね君ィ?」 ………………は? 「えーと、その、スージー? 多分アメリカだと思いますがにょ?」 なんだ? どーゆー話になってる? 「フムゥ。ハリウッダー(*注2)な魅力を持つオレ様のカリスマを持ってしても、 スーたんをニッポンに召喚することは適わなかったヨォだな。編集部も『呼べたら呼びます』としか言ってなかったしな」 なんだ?! 脳内設定か? 脳内設定なのか?! しかし、混乱する俺を無視してカズフサ氏はガンガンしゃべくる。 「…で? 荻上たんは? 彼女、年齢的にはもうオバサンでアウトだけど、外見的には少女子だからインだしネ!」 なんだよ、インとかアウトって。 ……って、イカン! 向こうのペースに押されてる! いい加減、彼に、どっちが強い立場なのか教育してやらねば!! 「オギチンはアレです。春イベントのための腐女子本を描いてるはずですにょ。 忙しくってこんな所に顔出してる暇はないと思うアルね!」 「え? なら、オレ的げんしけん最萌えメガネッ娘の北川さんは?!」 「人妻です。今頃、元・いいんちょさんにブッといお注射されちゃってるかも知れないナリねぇ~」 「じゃっ、じゃあ、ギリギリに妥協して、咲たんは?!」 「服のショップとかゆーのを設立するのに忙しいはずですにゃ。まあ3次元の服飾事情には詳しくないのですがにょ」 「いいよモウ。こないだ話して楽しかった斑目クンでガマンするよモウ」 「斑目先輩は有限会社 桜管工事工業でお仕事ですナ。本日は平日でアリマすし」 「ならエロフィギュア談義で盛り上がれそうな、田中クンは?!」 「本日は専門がっこーです。服飾系は課題が多くて大学の3倍は忙しいとおっしゃっておりましたナ」 「コーサカクンは?! 修正前のエロ原画こっそり持ってきてもらおうと頼みこむつもりなんダガネ!」 「ずーーーーっとエロゲ会社で泊り込みでしょうにゃ。ココ数ヶ月、まともに姿を見かけておりませんぞ」 「……じゃあ、嫌だけど『主人公対談』ってことで、笹原君を」 「さっき会ったでしょう? 笹原先輩はカズフサさんをこちらに連れてきた編集者さんナリよ。 先輩は派遣の漫画編集として講談社でお仕事中でアリマスゆえ。あの後、別の漫画のお仕事のはずですな」 「ならば、オレは誰とおしゃべりしたり、写真を撮ったりして楽しく過ごせばいいというのカネ?!!」 「ワタクシです! 貴方の目の前にいるこの朽木学ことクッチーが本日の貴方のお相手でアリマス!!」 …………つ、疲れる。何だこのヒト。しかしやっとココまで話を持ってこれたわ。 ……しかし、カズフサ氏の反応は俺の想像のさらに斜め上を行く。 「じゃあ何か?! 仮にも一国一漫画をあずかるラブやん主人公のこのオレがだ、 貴様のヨォな不人気キャラと同列に扱われてポスターになるってか?!」 完全に向こうのペースだが、そうまで言われて黙ってられるか、乗ってやる!! ああ、逆ギレ勝負なら負けたことねーよ!!! 「いい加減にしてくださいにょ、カズフサさん! プーの貴方と違って、皆さんには修めるべき学業や、果たすべき勤めがあるのでアリマスよ!! 本日げんしけんサイドで手が空いているのは、このワタクシ朽木と、大野会長くらいのものですナ。 ワタクシだって暇では無いのでアリマすぞ!! 集めた二次エロ画像を属性ごとにフォルダに分類したり、積みエロゲーを崩したり、 ネトゲでキャラを育てたりなど、時間はいくらあっても足りないのです! プーの貴方の時間の使い方と一緒にしないでいただきたい!!」 「うわっ、うわ~~ん! 不人気がいじめてくるよドラブや~~ん!!」 一気にまくし立てると、それだけでカズフサ氏、マジ泣き。良い大人がある意味スゲェ。 ……ったく、コイツは。今日ちょっと話しただけでも、ラブやんさんの苦労が忍ばれるわ。 「さっきから聞いていれば、不人気不人気と失敬な! よろしいですか?! 『不人気』と呼ばれるたびに、真紅たんはその小さな胸を痛めてるんですにょ!(*注3) ワタクシも生きた人間! 同様に傷つくのでアリマすぞ!」 すると、メガネをクイッとかけ直したカズフサ氏は 「別に不人気なんて、どーでもイイよ。だってオレ、銀様派だモン。ボクもうお家かえゆー」(*注3) ―――お? 言い方はムカつく言い方だが、ひょっとしたら俺との接点になりうるか? それに『ボクもうお家かえゆー』されてしまっては俺の用事まで果たせない。 スンゲー嫌だが、ココはカズフサ氏を引き止めねばなるまい。 「……あ。実はその、ワタクシもメインで好きなのは銀様でアリマして」 こう言うと予想通りというかなんと言うか、メガネをギラリと光らせながらカズフサ氏が食いついてきた。 「ホホゥ。初めて意見が合いそうだねキミィ。やはり、ローゼンは水銀燈たんにかぎるヨネ!」 フィッシュオーン! そうだよ、そう。やっぱオタなら同属性について語りゃ話は通じるんだよ。 「全くでアリマスな。他のドール達とは一味違う、あの気品! たまらんものがアリマすにゃー!」 さァ、乗って来い、カズフサ氏。こっちのエサは甘ぁいぞ!! 「ああ水銀燈たんの事を思うだけで、オレの暴れん棒も暴発寸前…… ……理性を抑えるだなんてムリのムリムリさ……いっそブチ込んでやりてぇ!!」 あァ? 無理だろそれは。だって銀様は設定では…… 「あのー、カズフサさん? 銀様は胴体無い筈でアリマすが……どちらにブチ込まれるので?」 「ウッソ、マッジ?! だってこないだネットで落とした同人だと陵辱シーンあったんダガネ! じゃあ、アレか、ウチに昔いたメイドロボのコレットみたいな感じか?!」 同人設定かよ! しかもDLしたことを悪びれず言うなよ!! あと、コレットとか嫌なもん思い出させんな。 ……そういや、こないだのオナホールの回で、ラブやんさんに、わざわざビデオとテレビ借りて使ってたな。 つーことは、カズフサ氏は普段はアニメや映画見ないし、アニオタじゃないってことか。……正直、意外だ。 なら、銀様の胴体が無いのはアニメのみ設定だし、知らないのも仕方ないか。 などと、つらつら考えていると、属性話でテンション上がってきたカズフサ氏がしゃべりかけてくる。 「ンン~~? 何を考え込むことがあるんダネ、朽木クン? ちなみにオレは本編単行本6巻分も全部ネットで拾ったヨ。 タダで手に入るものをワザワザ買うのはバカのやることダヨネ、HAHAHAHA!」 こ、こ、こ、こ、こ、こ、コイツ……ダメダメ人間だぁ~~~~ッ!!! アフタの連載で見た感じ『カズフサの部屋、オタルームの割には随分小奇麗に片付いてんなぁ』とか思ってたが、 全部が全部『DLで済ましちゃう派』だったのか! そりゃ、あんまり部屋にオタアイテム無いはずだわ!! いっそ、怒鳴りつけてやろうかとも思ったが、忍耐力と自制心にかけた29歳児に辛く当たると、 スネちゃって話にならないのは、さっき解った。 ここは現視研で社会的に揉まれ、大きく成長したこの朽木の度量の見せどころ!! コイツにニッポンが生み出したリリンの文化の極みANIMEの素晴らしさを叩き込んでやらねば! まずはジャブ代わりに挨拶だ! 「あーいやいや。特に何を考えていたという訳ではございませんにょ? ただ、カズフサさんはローゼンのアニメの方はご覧になって無いのかなー……などと思いましてにゃ」 するとカズフサ氏、プイスとむくれながらこんな事を言いやがる。 「だってアニメは容量デカイんだモン。アニメ一話を落とす時間があったら同人10冊落として 日課に励むのが正しい男の在りざまだと思わないカネ、ハニバニ?」 もうヤダ。コイツと話すんの。何がハニバニだ。 しかし、ココで沈黙することは敗北を意味する。なんとしてでも一矢報いねば!! 「いややはり、ローゼンの真の魅力はアニメにアリマすぞ!! カズフサさんも是非とも見るべきですにょ! なかでも銀様は漫画原作者よりもむしろアニメスタッフに愛されておりますゆえ、アニメ版の美しさは三倍界王拳!(当社比) そして何より動いて喋る銀様の可愛さは華麗さは凶悪ナリ!! それも田中理恵女史の熱演あってのこそですがにょ!!」 「……いや、その。オレあんまアニメとか見ないから声優の話とかされても……」と、最後の方はなにやらブツブツ言うカズフサ氏。 ハ! りえりえくらい知ってろよ、この雑魚がァ!! しかし、行ける。この話題の路線なら行ける。カズフサ氏と相対して以来、こっちが押してる空気を初めて感じているっ! ならばこのまま叩き込むのみっ! 愛だ! 俺の銀様に対する愛を語ってやらねば!! 「アニメはオリジナルストーリーが多いんですがにょ。銀様のツンデレッぷりはまた格別でアリマすぞ!! 悪ぶりながらも、めぐを気遣い、めぐを守るために戦う姿にはただ、ナミダナミダの物語! ……しかしながらそのおココロは、がらんどうの体にも似て、寂しく、そして孤独に弱い! そんな銀様だからこそ! ワタクシがそばで支えてやらないと! ワタクシが守って差し上げないと!!」 おお、最高だぜ俺……輝いてるぜ俺…… 俺が銀様を思うこの心は、必ずやカズフサ氏にも伝わったはず!! ―――しかし、運命があざ笑うかのような展開が俺を待ち受けていた。 この後カズフサ氏は信じがたい一言を口にしたのだ。 ≦ ≦ __[[l _[[l_[[l お 本 二 ≦ └; 〈 └; n│ __ ,.、 ら 気 次 ≦ /∧〉 〈/〈/ フ ∠ ヽ / れ. に. 元 ≦ 、-- 、ノレ'⌒Z  ̄ ̄ lニ/ / る な. キ ≦ , -`  ̄`ヽ、 / / !!! っ ヤ ≦ 〃 ,_i_l,、ハl、i_,、 `ヽ ◇ / て. ラ ≦ l' nVl_V _`Y´'_'_ハlハ ,〉 ◇ に ≦ ll lkj'j ヽ. ̄ 人  ̄丿ハj / ≦ |.lu( ゝu ̄  ̄ 〉' ′ 7 洲 派 | l,ハ `l ゚ u,イ ゝ 洲州州州州派 lノ ヽ. l 門 リ ∧/ ノ>- 、ヽ、 凵 / /´ `丶7´ / \ / ヽ ヽ ―――――――――え? あれ? このヒト今なんて言った? 「ニジゲンキャラニホンキニナッテオラレル」って? うん。 そおだね。 本気だよ。 愛してるよ銀様。 いやいやいやいや、今問題にするべきは俺が銀様を愛してるとかどうとか言う話じゃなくて……カズフサの野郎の発言内容だ。 「二次元キャラに本気になっておられる」と、奴は言った。そして言いつつドン引きしてる。 つまり。 カズフサは。 二次元キャラを愛せないという事か? まさか。 そんなバカな。 こんな極まった変態が? ありえない。物理的にありえない。 じゃあ俺ってカズフサ以下? さまざまな思いが浮かんでは消え、浮かんでは消え、そして俺の脳髄は一つの結論を導き出した。 裏切りだ! 裏切りだ! 裏切りだ! 裏切りだ! 裏切りだ! 裏切りだ! いや、そもそも仲間ですらなかった!! 二次キャラを愛せない変態などただの変態、オタクではない! 奴を『オタク』と認識したのがそもそもの間違いだった! 敵だ! こいつは敵だ!! 自分の欲望のみを追求し、オタ社会に益する事の無いコイツを敵として認識せねばならないッ! いまや俺の意識は冴えに冴え、カズフサの毛穴の数までハッキリ見て取れる。 他人から見れば、俺の瞳孔は猫科動物のごとく拡大しているに違いない。 「―――二次元キャラに本気になれぬと申したか」 そんな気持ちからか、おもわず、時代がかった口調でカズフサに問い掛けてしまう。 「なんだソリャ、チュパ衛門の真似か……へぶっ!!」(*注4) 何か言いかけたカズフサのアゴに虎拳を一発。ちなみに虎拳とは手首を用いた当て技の事を虎眼流に置いてそう称する。 本気でぶん殴ったせいか、なんかカズフサの首がエラい曲ってる気がするが、 相手はギャグマンガキャラ、この程度の事で死にはしまい。 「い、いきなり何をするんだねキミィ! いくらチュパ衛門ごっこだからって……アロっ!!」 曲った方向とは逆方向で更に虎拳を一発。うむ。コレで真っ直ぐになった。 「あ、あ、あ、アノー、朽木……サン? セッシャがなにか悪いことしたと言うのですカネ?」 29歳児とは言え所詮は子供同然。やはり子供は叩くに限る。コレでやっと話が通じる状態になった。 「悪いこと……で、アリマスか? まー、アナタの様な方は存在そのものが『悪』だと言えるんですが…… 良く良く考えてみれば、アナタは今現在、悪いことをした訳ではありませんにゃ。 ワタクシが勝手に暴走して、ワタクシが勝手に自爆しただけでアリマス。 端から見れば『楽しく談笑していた2人の男のうち一人が、突然キレてぶん殴った』ようにしか見えないでしょうナ」 「ソウダヨ! オレは借りてきた子羊のように大人しい青年なのに、何の言いがかりで……ゴブァッ!!」 こっちが少しでも非を認めたが否や、鬼の首を取ったかのよーに食って掛かってくるカズフサ。 そこにパチキ(頭突き)一発かます俺。いつぞやのコス泥棒の時と違って打ち負けはしない。 何しろこーゆー時の為に鍛えておいた。しかし、こっちの頭も痛ぇ…… 「何の言いがかりでもありませんな。カッとなってやりました。別に後悔などしておりませんが。 ああ、そうですな、先に殴ったワタクシが悪うございますな…… ……だからなんだ! それがどうした! 逆ギレ勝負なら負けたことねえよ!!」 ぶつけた額を押さえつつ。マジ切れして叫ぶ俺。うわーきまらねー。カッコわるぅ。 「スンマセン。なんかわからへんけどホンマスンマセン」 そして、コメツキバッタのごとくペコペコしながら謝りだすカズフサ。 はっきしゆって100パー俺が悪いんだが、雰囲気に飲まれて向こうが謝ってんなら押すべきだろう! 「あー、はいはい。二次キャラに本気になって悪うございましたにゃー こちとら真性二次元コンプレックスでアリマスゆえ…… ……ですが! アナタのよーなオタクのフリした真性ロリコンが リアルワールドで事件を犯した時に、ワタシラ善良ないちオタクが どれだけ迷惑で肩身の狭い思いをしてんだかわかってんですかにょ?!! ワタクシ達二次オタは、現実社会に迷惑かかるよーなことはしていないというのにッ!!」 ついつい前々から思ってた事を一気に吐き出してしまう俺。 いやまー、カズフサ一人が悪いわけじゃないが、二次オタみんなの総意ではあるだろう、多分。 「イヤデスネ? ソノデスネ? その件に関してましてはこっちもお互い様と言うか、 あんたら極まっちゃった二次オタがアキバ特集とかでテレビに映るたびに、 ママンと一緒に食べているご飯がおいしくなくなると言うか何と言うか、 オタクまで行かないちょっとした漫画好きエロゲ好きにとってはいい迷惑なんダガネ……げぼおっ!」 うっさいわ。分かってるわそんな事。今のは単にムカついたから殴った。 「偉そうなクチは、実際に偉くなってから叩いて欲しいもんですにゃ……この無職がァ!! 悔しかったらげんしけんと同じくラブやんもアニメ化してみろってんですにょ! そんでワタクシみたく大御所声優つけてもらってみろや!! あァ!(声の出演:石田彰)」 ―――そのとき。カズフサの体がピクリと震えた。そして血涙を流しつつ、一気にカズフサが吠え立てる!! 「クフゥ……黙って聞いておれば言いたい放題だなコゾウ。 アニメ化がそんなに偉いんけ?! 偉いんけ?! ゆっておくがな、ラブやんはアフタ本誌アンケートではかなり上位なんだぞ!! だのになんで、本誌人気では圧勝してる筈の『夢使い』が先にアニメ化しちゃうんダヨォッ!!」 しまった! 『アニメ化してみろ』はNGワードだったか! これでカズフサにも俺と同じく『怒り』の感情がインストゥールされてしまった…… そしてこうなっては五分と五分……いや、体格の分だけ俺のほうがはるかに不利だ!! だからって気圧されてたまるか!! ココから先はむしろ精神力の削りあい、押してナンボの勝負だ!! 「バカ言ってんじゃありませんにょ!! エビとかオナホールとか言ってる漫画をアニメ化できるわけないでしょーが!!」 「コゾウ……貴様、闇の勢力の殺し屋か!! 言葉の暴力でオレを葬り去ろうとしてもそうはイカンぞ!! 田丸漫画キャラの真骨頂は筋肉にあり! 見よ! カズフサ武装化現象(かずふさ・あーむど・ふぇのめのん)!! バルバルバルバルバルバルバルゥ!!」 どこかで聞いたようなセリフをカズフサが吐くと、それに伴い奴の筋肉が一気に膨れ上がり 奴の体を包む安物のトレーナーが筋力の内圧に負けて破れて吹き飛んでいく!! クソ、流石はギャグマンガキャラ! こーゆーところがハンパねぇ!! ――だが、俺も、別に少年まんがの悪役とゆーワケでは無い。お約束になどカマってられっか。 ならば行なう事は、ただ一つ。すなわち『変身中のヒーローへの直接打撃』である。 ゴシカァン。 平たく言うとカズフサがポージング決めてる最中に、手近なパイプ椅子ひっつかんで頭ぶん殴った。 ココが会議室でよかった。手ごろな武器が一杯あって。いやー、イイ音したなぁ、 …………って、いくら相手がギャグマンガキャラだからって、ちょっとやりすぎたか? ぶっ倒れたうえ、頭からドックドックすごい勢いで流血してるし…… いやー、ウチ(げんしけん)とかのシリアス漫画だったら絶対死んでるなぁ、コレ。 殺しちまっては寝覚めも悪い。警戒しながらも、とりあえずは倒れたカズフサに近づく。 「……あのー、カズフサさん? 大丈夫ですカナ? カナ?」まあ大丈夫な訳ねぇが……って、ヤベェ!!! カズフサの野郎、片手だけで上体を起こしたかと思うと、倒れたままの姿勢でパイプ椅子投げて来やがっ……ガガガッガッ!! ……クソ、被弾した。なんだよあの動き。テニスかなんかのギャグマンガか! 人間の動きじゃねえだろ!! 椅子は左肩をカスめただけだが、その肩がもー、しばらく使いモンにならんな……バカヂカラめ。 椅子の方は椅子の方で、壁に当たってバラバラになっちまった。あー、壊しちゃった。怒られるかなぁ。 そして、攻撃が十分効果をあげた事を確認するとカズフサはゆったりと起き上がった。 「クックックックッ……コロスつもりでなげたんダガネ。意外と丈夫アンド素早いじゃないかコゾウ!!」 「いえいえ、それはお互い様ですにょ。あそこから蘇るほどのカズフサさんのタフネス振りには感服するしかございませんナ。 ……それに、春日部女史の鉄建制裁を毎日のよーに喰らってるワタクシからすれば、貴方の先ほどの攻撃など 赤子が撫でたほどにも感じませんにょ!!」 強がりでしかないし、実際痛いが……自分で言ったとおりでもある。コイツ、春日部女史よりは多分弱い!! それに、俺には日頃アキバ巡りで鍛えた足腰がある! 時には十数kgのリュックを背負い、雑居ビルを上り下りし、日に寄っては数十kmを踏破するのだ!! 加えて、コミフェスでの開幕ダッシュの為に短距離走の訓練は欠かしていない!! こんなビルダー的なお座敷筋肉で膨れ上がったマッチョデブに、素早さで負けるわけが無かろう!! 「クフゥ……ただのキモオタと思って見くびっていたが、意外とやるじゃないか。 オレ様の敵手として十分な実力があると認めてやろう、クッチーよ!!」 ……ほう。ようやく俺の事を『クッチー』と呼ぶ気になったか。 ならばオレも男として逃げる訳にも行くまい。全力でこいつに立ち向かい……そして打ち倒さねば!! 「キモオタにキモオタといわれるのは心外ですな、カズフサさん。アナタほどにはキモク無いと思っているんですがにょ!!」 そして俺もそう言いつつ、さっき壊れた椅子の部品を掴むと(足のパイプ部分だ)一気に殴りこむ!! 「鏡を良く見るんだな、コゾウ! 貴様ほどにはキモオタ面などしておらんわ!!」 パイプは腕に当たりはしたモノの、カズフサの分厚い筋肉にとめられてほとんどダメージが入った感触が無い。 そして返す拳でカズフサの豪腕がうなり……俺も何とかかんとかパイプを使ってそれをさばき直撃を避ける。 「そのセリフ、ソックリそのままお返しいたしますにょ。貴方の内面のキモさがそのまま表れたようなキモオタ面ではありませんか!!」 奴の攻撃をかわした勢いで、そのまま一旦間合いを外すため一歩下がる。こっちにゃ得物がある分リーチを取った方が得策だからだ。 「だまらっしゃい!! キモオタって言う方がキモオタなんじゃい!!」 そうはさせじと、追撃してくるカズフサ。突進する勢いで田丸先生が大好きな鉄山ナントカを決めてくる! バカが、そんな大技いきなり出して当たるか……って、俺本体はギリギリかわしたもののパイプを弾かれた! 早ぇえ!! 「なら今アナタはキモオタって二回言いましたよね、このキモオタ!!」 言いつつ、鉄山ナントカの後の隙だらけの背中に肘をぶち込む……が、なんて硬い筋肉だ!! こりゃダメージねーぞ! 「ほ~らキモオタって言ったネ! 最初に言った方がキモオタなんデスぅ~~~!」 そしてうなるカズフサの豪腕。あわててガードは固めたもののガードの上からでも、重い。固い。痛い。 だからこそ、しかし、それで確信する。やっぱコイツの攻撃、春日部女史よりは弱い!! なら……近距離の乱打戦で決着つけてやるわ!! 「じゃあ、やっぱりアンタがキモオタだ!! 最初に言ったのそっちじゃありませんかにょ!」 そう言いつつガッチリ構えると、こっちの意図を理解したのか、やはりカズフサも打ち合う姿勢に向き直る。 「いい加減黙れキモオタ!!」 殴り。殴られる。 「キモイんじゃキモオタ!!」 かわし、かわされる。 「往生せいやキモオタ!!」 蹴り、蹴られる。 「うっとしぃんじゃキモオタ!!」 パチキを二人同時に発動し、二人同時に頭を抱える。 「キモオタ!!」 もはや、どっちがどうなってんだか俺にはわからない。 「キモオタ!!」 カズフサだってそうだろう。 「キモオタ!!」 既に二人とも顔はボッコボコで、この後の撮影なんて絶対不可能だろう。 「キモオタ!!」 止めて欲しい、でももうドチラかが倒れるまで止まらない。 「キモオタ!!」 コレもカズフサも同じ思いだろう。 ―――そして、幸か不幸か、一人の闖入者によってこの乱戦は止まる事となった。 カチャリ。 会議室のドアの開く音が聞こえた。 ヤバイ! 誰か入ってきた!! こんな大暴れしてる所見られたら、何の言い訳も出来なさ過ぎる!! だがドアは俺のちょうど真後ろ。死角になっていて誰が入ってきたんだかサッパリ分からない。 だからって、確認しようと後ろを向いた瞬間、カズフサの超必殺技が俺にヒットし、 リタイア& To Be Continuedになってしまうこと間違いなし! そうこう俺が混乱してると、突如、侵入者が口を開き、更なる混乱を巻き起こした。 「ダイジョウブだよ オレ トーチャンの トモダチだから」 「ウソだ! トーチャンのトモダチは ジャンボだけだ!!」 「はいらせてください」 「ダメです」 ……は? このセリフは確か……でもなんで今このタイミングで聞こえてくる。後ろから? 見れば、オレの眼前のカズフサはポカンと闖入者の方を見ている。なんだ、どうした? 「アメいる?」 「いる」「あ」 「おじゃましまーす」 うん、やっぱアレだ。ついこないだ5巻が出たアレ。(*注5) そして「はいんな!!」と、いう声とともに――― 「ギャーーーーッ!!」 ―――俺の背中にごっつい衝撃がはしってブッ倒れた。ちなみにギャーって言ったのも俺。 マズイ、起きなきゃカズフサの攻撃が来る……と、思ったが、 当のカズフサは放心したかのように俺の後ろを見つめ、そしてポツリとこう言った。 「スーたんだ」 は? スー? スーってスージー? ジョセフの嫁さんじゃないほう? 俺もくるりと後ろを向き、確認する。 不機嫌そーな面、ひくいかるいうすいな体つき、そして特徴的なツインテール。 スーだ。うん。確かにスーだ。ウチの。 表情からは分かりにくいがどうやらご機嫌らしく、手にはアレの5巻を持って眺めている。 「はいんな! はいんなー!」 うん、そーゆーことね。スーが朗読してた、と。はいはい理解理解。カタコトさが抜けて日本語上手くなったなぁ。 ………………じゃねーよ!! わかんねーよ!! 何でスーがここにいるんだよ!! 今アメリカじゃねーのかよ!! 一方カズフサを見ると、なんかもー、感極まったらしく、今にもスーに飛び掛りそうに 「うわーん、スーたーん!!」あ、飛び掛った。 止めようとも思うが間に合わない。と、言うかもうそんな体力無い。 メゴッ。 しかし、そんなカズフサとスーの間に割って入り、カズフサの顔面に鉄建制裁を食らわしたのは……春日部女史だった。 「あっちゃ~、バレちゃったかぁ。どうするよ、ササヤン?」 バレるも何も、なに言ってんだかサッパリ分からない。そもそも春日部女史は仕事じゃなかったっけ? 「あー、ホントどうしましょうかねぇ」と、言いつつ笹原先輩までもが室内に入ってくる。 俺だってホントどうしたら良いんだかわかんねーよ。なんだよ、このシチュエーション。 ……ふと、横を見ると、春日部女史にブチのされたカズフサが、女性に助け起こされていた。 「Are you all right? humm...Kazufusa?」 「アア、まったく、ヒドイ目にアッタヨ……って! グボァ!! う、う、ウブ毛ザラザラの金雌(ブロンダー)が、セッシャの純潔を犯さんと欲して寄ってくるっ?! そ、その、胸のぶよぶよの二つの脂肪の塊を近づけるなぁーーー……バァァァァァッ!!」 カズフサを助けおこしていたのはアンジェラ。 そして失礼な事を口走ったカズフサは再び春日部女史の鉄拳で眠りに付く事になった。 あー、今の喰らったらしばらく起きねーなー。 「最初に聞いた時は冗談かとも思いましたが、本当に朽木センパイ以上のサイテー男ですね、このひと」 笹原先輩の後ろから、なにげにひどい事言ってるコイツは……やっぱオギチンか。 おまえ男できてから態度でけーんだよ。 そして。 「……だよなぁ、荻上。コイツがカズフサか。話には聞いてたけど噂以上だわ、こりゃ。クッチー、お疲れさん」 そうお言葉をくださる春日部女史に「はぁ、実際疲れましたにゃ……」と、しか言えない俺。もうボロボロだし。 「ホントたいしたもんダワ。ウチのカズフサとやりあってコレだけ持つだなんて、ゴクロウサン」 そしてコレまた、いつの間にか俺の隣にいた女性が労いの声をかけてくる。結構美人だ。 ……えーと、このヒトはウチの面子じゃ無いな……って「ラブやんさんですかにょ?!」 「アラ、わたしのことをご存知カシラ? フウ、アタイの美貌は作品間を超えて伝わってるってコトね!」 うん、天使と言うだけあって、美人は美人だ、喋らなきゃ千倍良い。口を利いたらむしろ女カズフサ。 続けて「ダメでしょスー! 勝手にうろちょろしちゃ!」とかナントカ言いつつ大野会長までもがこの部屋に来る。 なにやらスーと英語でぽそぽそ話してるが、大まかに内容はわかった。 『この部屋から大声&破壊音が聞こえてきたんで、ついつい興味を惹かれて入ってきた』と。 更には『知ってる人がいたからじゃれ付いてきた』とも。 ……ああ俺、一応『知ってる人』に分類されてたんだ。それはちょっと嬉しいかもしれない。 そんで、消えたスーを求めてこのパーティメンバー全員でこのフロアを探し回っていた……と、まあそんなとこだろう。 でも日本にスーがいる理由には全然なってねぇ。 「いやもー、なにがどーなってんですかにょ? ワタクシサッパリわからないの事アルネ?」 しっかし、ナンボ考えてたって判らんもんはわからん。とりあえず、説明を求める事にする。 ……すると、この場の全員が(日本語わからない2名は除く)、 田丸的擬音で言うと『プイス』って感じで俺から目をそらし始めた。 ……なんだ? そんな後ろ暗い話なのか? しばらく『誰が言うんだ?』的な空気がその場に流れていたが、最初に動いたのは春日部女史だった。 しかし、自分で事実を伝えるつもりはないらしく、「ほら、ササヤン、責任者でしょ?」などと言いつつ 笹原先輩を前に押し出し、ぐいぐい俺のほーへ押し付けてくる。 そして押し付けられた笹原先輩は最初明らかにキョドっていたが、観念したのか重々しく口を開いた。 「えーと、その、朽木君。お疲れさま」 「はぁ、実際疲れましたにゃ……」このセリフ本日二回目だけど、いや実際。 しかし仕事を頼まれた上に、大失敗。オマケにこの部屋の惨状と来たら……まあ、謝るしかないか。 「ところで、笹原先輩。実に申し訳ないことでアリマスが、 椅子は壊れるわ、壁は歪むは床は凹むわ、などなど、ご覧のアリサマでアリマして……」 「あー、良いんだよ朽木君。このくらいの被害ならむしろ想定内だからさ」 ……へ? なんだそりゃ? 「あの、その、それはどういう……?」 「うん……実はね、大森さんがワガママ言って暴れだすのは考えられた事だったから…… ……まあ、なんて言うか『暴れてもいい部屋』なんだよね、ココってさ」 だからなんでそーゆー部屋を選ぶか。まだ話が見えん。 「ところで話は変わるけど、朽木君『大合作』って知ってる? 実は今日の仕事ってそれだったんだけど」 知ってる。アフタヌーンがたまーにやる企画で(可能な限りの)全掲載作品のクロスオーバーを行なう無茶な企画だ。 最近のは表紙だけとか、PC用の壁紙だけとか、漫画一本作ってた昔に比べりゃしょっぱい仕事なんだが。 「はあ、存じております。まさか、ソレ用のフィルムを作るためにカズフサ氏とワタクシは隠し撮りされていた……と?」 「……あ、いやゴメン違うんだ。実は今回、朽木君の出番ってないんだよ」 「ハァァァ?! なんだとフザケンな!」 ……イカン、今日は暴力ワールドに長く浸かり過ぎたせいか素が出た。いや、でも、マジふざけんな。 「お、落ち着いて落ち着いて朽木君! 実は俺の出番も無いし大森さんの出番も今回はないんだよ!」 おかしな話だな。一時期空気キャラになってたとは言え、仮にも笹原先輩はアフタの看板『げんしけん』の主人公だろう。 一方カズフサもそこそこ以上に人気のある『ラブやん』の主人公だ、コイツがはずされるってのも、まあ、無い話だ。 「ソリャまた面妖な話でアリマスな。いったいどうしてまたそんな変な事に?」 「うーんとね、今、アフタヌーンがって言うか、講談社全体が萌え傾向なんだよね」 「そーですにゃ、おかげで見るもの読むものにも困らないんでありがたいことですがにょ」 一般読者はどう思ってるかしらんが、少なくとも俺の本音だ。萌え漫画やアニメが増えるのは素直に嬉しい。 「でね? 今年はアフタヌーンコミックスの販促ポスターに、大合作を使おうって話になってるんだ。 ……ただし、萌え化のアオリで出演するのは女性キャラ限定って話で……ね」 ありそーな話だ。しっかし、ちょっとそこまで露骨に萌え路線だと、流石の俺でもちょっと引くなぁ。 「と、ゆー事は我等げんしけんの女性陣も出演されるということなのですカナ? カナ?」 「スケジュールの都合も各連載の皆さん方で色々違いがあるから一度に撮影できないんだけど、 とりあえず、今日の撮りの予定はウチ……げんしけんと、ラブやんさん、ガンスミスキャッツさん、 しおんの王さんって、ところかな?」 な、なんですとぉーー?! ヤッベ、紫苑たん大ファンだよ俺! 「し、し、しおんの王の女性キャラって事は紫苑たんがコチラにいらっしゃってると言う訳でアリマすかーーッ?!」 「ガンスミですと?! メイたん! 永遠のロリータにして、セッシャの右手の恋人メイたんドコー?!」 …………そして、自分に都合のいい情報を聞くと一発で蘇生するカズフサ。流石だ。 「……あ、いや、今日の分の撮影は全部終って皆さんもう帰られま 」 「バカな!? 帰ったですと?! どーしてそーゆー大事なイベントデーがあることを 事前にワタクシに教えていただけないのでアリマスかにょー!!」 あまりの出来事に笹原センパイが全て喋り終わる前に、怒鳴りつけてしまう。 「ソウダヨ! せっかくミニー・メイたんを眺めたり触ったり舐めたりするチャンスだというノニ!」 そして俺に続けて叫ぶカズフサ。 しかし、ソレを聞いたとたん、笹原先輩は再び黙り込んでしまう。 ―――再び沈黙が訪れたが、その沈黙を破ったのは意外にもオギチンだった。 「……だって、教えたら来るじゃないですか。朽木センパイも。そこの大森さんも」 ――――――あ、わかった。わかってしまった。 俺と同じ立場の筈のカズフサを見ると、キョトンとした顔をして指をくわえている。ダメだバカだコイツ。 ひっじょーに嫌な話だが、仮説が正しい事を確かめる為、俺もついには口を開く。 「つまり。我々は。ワタクシとカズフサさんは……本日のイベントを円滑に進めるため 問題児同士で『隔離』されていたと言う訳でアリマスな?!!」 この場の誰もが否定しない。つまりそーゆー事だということだ。 「な、なんだってぇ~~?!」そして一人驚くカズフサ。いい加減テンポずれてんの戻してくれ。 黙っているのが我慢ならない。俺は思い浮かんだ仮説を次々喋り散らかしていく。 「なるほどなるほど。ワタクシやカズフサさんのよーな人間はハブられてる空気に敏感でアリマスからナ…… こういうイベントがあることを黙っていると、むしろ敏感に察知されてしまう…… よって、イベント情報を嗅ぎ付けられてしまうくらいなら、いっそニセ情報を流して、 一箇所にまとめて管理してしまった方が楽……と、まあこんな所ですカナ? カナ?」 またも沈黙。つまりは肯定だ。 そして今回沈黙を破ったのは春日部女史だった。 「いやほらクッチー、元気だしなよ。私も撮影は断ったから出番ないし。おんなじおんなじ、ネ☆」 最高にカワイ子ぶったレア表情で言われても、全然フォローになってないです、春日部センパイ。 って言うかアンタ、オタまんが雑誌の広告になんかなりたくないだけだろ?! 興味半分で見に来ただけか! 更にフォローのつもりかラブやんさんが口を開く。 「ちなみに、ガンスミとかげんしけんアメリカチームをココまで連れてきたのはこのアタシ! ラブ穴通って一発デシテヨ? ドオカシラ、アタシのあまりの有能っぷりに濡れちゃったんじゃなくって?!」 濡れねーよ。ついでに言うと勃たねーよ。 「そのね、朽木君? 隔離って言うか、似たもの同士仲良くしてもらおうと思っただけで……」 そして今更の様にそんな事を言い出す笹原先輩。フォロー遅いなー。コレで編集とか言って大丈夫か? あと失礼な事抜かすな、誰が誰と似たもの同士だ。 「かみもキンイロになって! アメリカじんになっちゃうの?!」 更には春日部女史に取りすがりつつアレのセリフを棒読みするスーに至っては、もー何がなんだか。 騙されていた事に当然怒りの感情はあるのだが、しかしソレをどうしたら良いのかわからない。 そんな俺の肩にポン、と、手が置かれた。その手は大きく、そして暖かい。カズフサの手だ。 見れば、カズフサの顔には『田丸チックな満面の笑み』が浮かべられている。 オレは今どんな顔をしてるんだろう? わからない。わからないが……カズフサのおかげで救われた気がする。 そしてカズフサと目と目が通じ合った。言葉など要らなかった。 拳を交えた漢同士のみに通じる、真の魂の交流がそこにあった。 カズフサは拳を握り締め、親指を立てると、その親指で喉を掻っ切る仕草をし、 そしてその親指を責任をなすりあって、わいわい騒ぎ続ける女性陣(+野郎一名)に向けた。 ―――殺っちゃおうぜ、クッチー。こいつら二人で殺っちゃおうぜ。 ―――ええ、カズフサさん。キルゼムオール or 鏖 or ジェーノサーイドでアリマスな。 俺が叫び。 「あっはははははは、皆さん! よくもワタクシをココまでコケにしてくれましたねぇ……絶対に許さんぞ虫けら共ーーーッ!」 カズフサも叫ぶ。 「コムスメども! 貴様らには二つの選ぶべき道があるっ!! レイプしてSATSUGAIか、SATSUGAIしてレイプか好きな方を選べぇい!!」(*注6) そしてオレ達二人は、勝ち目のない戦いへと突っ込んだ。もはや体力などない。しかしやるだけやるのみだ。 特攻の瞬間、限りない喪失感とともに、俺の心は無となり、空となった。そして俺は全てを失うとともに全てを得た。 もはや、俺の心を縛る者は何も無い。俺は限りなく自由であり、そして―――大暴れを開始した。 <劇終> (*注1)『コミックL○』:茜新社が発行する「ちっちゃい女の子が大好きなおっきいオトモダチ」向け漫画雑誌。一部伏字にしました。 (*注2)ハリウッダー:カズフサ語。「ハリウッド俳優的な」とかそんな感じの意味らしい。 (*注3)「銀様」「真紅たん」 人気アニメ/漫画『ローゼンメイデン』の主要登場人物。生きた人形。ちなみにコレを書いた中の人は作内カズフサと同じくらいの知識しかないので、 内容に誤りがあるならガンガンつっこんでください。 (*注4)「チュパ衛門」:残酷無残時代劇漫画『シグルイ』の登場人物「山崎九郎右衛門」の通称。特技は一人フェラチオ。「ちゅぱっちゅぱっ」と言うその擬音からこの通称が名づけられた。 (*注5)アレ:アレと言ったらアレ。横隔膜と言いつつ、みぞおちドツく漫画と作者が同じアレ。 (*注6)SATSUGAI:「SATUGAI」ではない。クラウザーさんには『さん』を付けろ。ジャギ様には「様」付けろ。 この作品はフィクションです。実際の人物・団体とは一切関係ありません。 特に講談社が大合作ポスター作ってるなんてのは妄想以外の何者でも無いので 講談社に問い合わせたりしないよーにしてください。
https://w.atwiki.jp/sansruriasarasi/pages/219.html
ゼロの悪魔/カンストシベ 直結 女好きでキモオタ 引きこもりなフリーター
https://w.atwiki.jp/ringuma/pages/47.html
身長177cm 搾取JAPAN代表 キモオタの多いポケモン界には珍しいイケメン系DQN し、しまったノスケ
https://w.atwiki.jp/mousouyomi/pages/1092.html
▲【成人男性の壁】 ◆83(男子高校生の壁) >急所だけしか狙わない成人男性>ソル第3紀315年>あらゆる全てより強い成人男性>†Kuraudo† >真野無知無能=最強妄想キャラクター議論スレ18 >やぶ医者>もこたんLv1>変化する人 =VIPPER>烏丸天狗=悪友B=クリス=人間=記憶喪失の成人男性 =全ジャンル作品最強議論スレ vol.64の=ふつうのひと=表現必要性「無」(51) ▼【成人女性の壁】 【妄想属性】 VIPPER 【作品名】 安価スレのクオリティ見せてやんよwwwwww 【名前】 VIPPER 【属性】 隻アスのファン 【大きさ】 成人キモオタ男並 【攻撃力】 成人キモオタ男並 【防御力】 成人キモオタ男並 【素早さ】 成人キモオタ男並 また後述の特殊能力使用時はあらゆるものより遅い(時間や世界観・設定・テンプレなどもろもろ考えうる要素全て無視して最遅 その際、当然勝敗判定よりも遅くなるが、もともと勝敗判定を書き換える能力なので新たに勝敗判定が生まれる) 【特殊能力】 1.全てが終わったあと勝敗判定を「うはwwwおkwwwwww」と言いながら"自分"及び"シャカ"の勝ちに書き換える この効果はいかにボロ負けしようとも、また自分が関わって無い戦いにおいても勝ちに書き換える この効果はあらゆるテンプレなどを無視する。というかまとめwiki、また考察上での反論、意見なども含めその行動終了後に勝敗判定を勝ちに書き換える。 そしてVIPPERはシャカちゃんのファンであるため、シャカをこの効果で勝たせるものとする。 当然テンプレをいじる側にいるので能力無効とかは無効 2.ついでにオナニー一回ごとに2chコピペタイプのアフィリエイター・ユーチューバーが苦しんで死ぬ。 【長所】 無職で粘着質でキモいので、何を言われようがどれだけ時が経とうが修正されても勝敗判定をいじり続ける(wiki荒らし)絶対的な勝者(対シャカ除く) 【短所】 人生の敗者 【説明】 効果発動が戦闘終了後なため、「戦闘終了前に」とか「能力無効」 【備考】 妄想スレはアフィ関係ないからいいね。 シャカスレの 1です ざっとランキング読んで最遅なら最強なんじゃないかと思ったけどどうなんだろうか なんか間違ってたり不備があったらごめんね 【追記】 特殊能力5行目の意味は、つねに「シャカ>VIPPER」が確定している(全てが終わったあとにそう書き直される)ということです 備考追記 シャカ 元ネタ https //vipper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1493903057/l50 20 :格無しさん:2017/05/20(土) 14 52 12.25 ID hL+DJebd 徹底して後手に回って勝利を後付しようという着眼点は悪くないかもしれない でもそれを実現するための記述が弱いなぁという印象 21 : ◆llyMtx4ftn46 :2017/05/20(土) 15 20 46.06 ID hFU/gth8 意味有り無意味というキャラがおってな 23 :格無しさん:2017/05/20(土) 15 57 48.32 ID J5MWwo5/ 17 シャカって安価キャラだったのか。 まぁ妄想スレに参戦する上では一切問題にならん、むしろ正統派の妄想キャラだな さておき、任意発動の勝敗操作っぽいので死んだら発動しないように読める 24 : ◆JQVmYGE23Y :2017/05/20(土) 16 08 00.97 ID hL+DJebd 23 この効果はいかにボロ負けしようとも~ ということから本人がどんな状態にあろうと発動するともとれる 25 :格無しさん:2017/05/20(土) 16 42 34.84 ID J5MWwo5/ 勝敗と生死は別だと思う 26 : ◆o4eyVpbWHg :2017/05/20(土) 18 51 05.56 ID 1Fu8E3b8 VIPPERのセールスポイントはありがちな相手の能力無効や、 考察前発動、更にはキャラへの書き換え無効などを全て無視することです (キャラには一切触れず、勝敗判定という概念をいじるので ※勝敗判定という概念自体を無視したらそもそも最強議論に載れませんから) 例えば○○V.S.VIPPERの場合「考察前から絶対に○○が勝つように相手も協力する」みたいな能力を持っていたとしたら 1.VIPPER、○○を勝たせるようにする。→2.勝者○○! →3.バトル終了→4.試合結果確定。書き込み。→5.議論終了→6.勝者VIPPER→7.勝者シャカとなります。 27 : ◆JQVmYGE23Y :2017/05/20(土) 19 00 00.80 ID hL+DJebd 敗北後にも動くキャラは存在するし(具体例は省略) 勝敗判定を自分にとって都合の良い基準に変更するキャラクター(サイキョー、最強スレ原器など)もいる まあシャカと違っていいタイミングにメタ勝利能力が発動するしそこそこ上位まではいけるんじゃない? 28 : ◆o4eyVpbWHg :2017/05/20(土) 19 04 01.68 ID 1Fu8E3b8 もういたのか……さすが伊達に32スレ続いてないぜ 29 : ◆rrvPPkQ0sA :2017/05/20(土) 19 44 34.67 ID l7uK/2jL 承子女王の上位互換かつ直上かなと思ってる 31 : ◆rrvPPkQ0sA :2017/05/21(日) 13 36 51.87 ID N12ALnVH VIPPER考察 わかった、これ最強妄想キャラクター議論スレシリーズ終了と同じ素早さだわ 2017年にはまだ能力が発動していないので考慮不可。 というわけで粘着質なキモオタ男子。 成人男性より劣ると見なして変化する人当たりと同列でいいんじゃないか。 ソースは探したんだが、運動能力に劣る児童は社会的リーダーシップに劣るとかいうのだけ見つけたので異論は認める
https://w.atwiki.jp/gojokibayamanoya/pages/51.html
腐女子は絶対キモオタなんかに負けないから! -- (名無しさん) 2011-11-19 12 25 05
https://w.atwiki.jp/gojokibayamanoya/pages/64.html
腐女子は絶対キモオタなんかに負けないから! だっておwwwwwwwwww -- (名無しさん) 2011-11-19 18 03 27
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/835.html
455 キモ兄とキモウト ◆YMBoSzu9pw sage 2009/08/18(火) 03 45 01 ID t1uwgf6Q 私には素敵なお兄ちゃんがいる。 優しく、かっこよくて。妹の私を可愛がってくれる。 私がいじめられて泣いてしまったときには、泣き止むまで一晩中傍にいてくれたりもした。 私の(ちょっと過度の)甘えも、笑って受け入れてくれる。 そんな素敵な、愛しのお兄ちゃんなのだ。 だが、それも昔の話。 今のお兄ちゃんは、ほとんど毎日家に籠り、パソコンに向かって何かハアハア言っている。 伸びきった髪はボサボサで、瓶底メガネをつけ、アニメTシャツをズボンにイン。……どんなテンプレオタクだよ。 大学を卒業してから、もう一年もそんな状態だ。いったい何でお兄ちゃんが変わってしまったのか、それは私にもわからない。 とにかくお兄ちゃんは、そんな気持ち悪い兄、略してキモ兄になってしまったのだ。 もちろん、私は昔みたいなお兄ちゃんに戻って欲しい。 そこで今日はちょっとした作戦を実行することにした。 コンコン、とお兄ちゃんの部屋のドアをノックする。返事はないが、いつものことなので遠慮せずに開ける。 お兄ちゃんは、いつも通りパソコンの前に座っていた。入ってきた私を無視して、パソコンの画面をじっと見ている。 少し遠くてよく見えないが、あれは確か「にちゃんねる」とかいう気持ち悪い掲示板だ。 私は小さく息を吸って、愛嬌たっぷりに呼びかける。 「お・に・い・ちゃ・ん」 昨日見た、お兄ちゃんの好きなアニメキャラの声優の声を真似てみた。うん、我ながらちょっと気持ち悪いかも。語尾にハートマークがつきそうな勢いだ。 だけどお兄ちゃんの好みにはあってるはずだ。 「……何?」 う……、だけど返ってきたのは鈍い反応。しかも顔はパソコンに向かったまま。 ……ちょっと落ち込むけど、ここで挫けちゃ駄目だ。 「話すときは、私の顔を見て欲しいなあ」 プウとわざとらしく頬を膨らませて、ちょっと拗ねたように言ってみる。 ついでに、少しモジモジした感じでもう一言付け加える。 「……私も、お兄ちゃんの顔、見たい」 よし、これでお兄ちゃんもイチコロだ! そして振り返ったお兄ちゃんの顔は……あれ? 怒ってる? 「…………何?」 しかも不機嫌な反応。 ……お兄ちゃんはこういうの、好きじゃないのかな。 つまりあれだ。お兄ちゃんにそういう「ぞくせい」とかいうのがないんだ。 456 キモ兄とキモウト ◆YMBoSzu9pw sage 2009/08/18(火) 03 45 56 ID t1uwgf6Q まあいい。今回の仕込みはそれだけじゃない。 露出の多いキャミソールに、下はパンツだけ。肌はさっき入った風呂の影響で少し上気し、おまけにうる目。 ……ふふ、いくらお兄ちゃんでも、これには少しぐっとくるでしょう。 そう思ってお兄ちゃんの目をじっと見つめていると…… 「…………何?」 あれ、さっきより不機嫌? 何でだろう、何かまずったかな。 ていうかさっきから私、「何」しか言われてない……。 むう……とりあえず、ここでお兄ちゃんを怒らせるのはまずいかもしれない。後の作戦にも支障が出る。 この場は、普通に用件を伝えて去ることにしよう。 「お風呂あいたから、入っていいよ」 できるだけいつもの調子に戻して喋った。 「わかった」 無愛想な反応だ。 だけど、見てなさいよ。ここまではまだまだ序の口。作戦の本番はこれからなんだから……! 私は自分を鼓舞すると、お兄ちゃんの部屋を出て自分の部屋に戻った。 作戦の準備のために着替えつつ、廊下の様子を窺う。しばらくしてお兄ちゃんが部屋を出て、風呂に向かった。 浴室に入ったのを確認して、私は早足で再びお兄ちゃんの部屋に戻った。 あとはお兄ちゃんを待つだけ……なんだけど、少し気になったのでパソコンのところに向かった。パソコンの電源はつけっぱなしだ。 少しマウスを操作して、「にちゃんぶらうざ」とやらを起動する。ふふ、こんな時のために操作を勉強しておいたのだ。 さらにいくつかクリックをすると、お兄ちゃんの見ていた「すれっど」がいくつか出てきた。 とりあえず『二次元に行きたい』とかいう「すれっど」を開いてみる。 『二次元という名のエデン』 『三次元の女に価値などない』 『パソコンのモニタに突っ込めばいけるんじゃね?』 うう、なんだか気持ち悪い。でもお兄ちゃんもこれを見てたってことは、同じようなことを思ってるのかな。 待っててねお兄ちゃん、もうすぐ私が現実に引き戻してあげるからね……! 次に『愛里たんにハアハアするスレ139』というのを見てみた。 「愛里たん」というのが、お兄ちゃんが「嫁」と呼ぶキャラであることは調査済みだ。 457 キモ兄とキモウト ◆YMBoSzu9pw sage 2009/08/18(火) 03 47 43 ID t1uwgf6Q なになに……? 『愛里たんハアハア』 『愛里たんに踏まれたい』 『愛里たんのおしっこ飲みたい』 な、何て気持ち悪い連中だ……! 吐き気がする。 私は首をぐるりと回して、部屋の隅のベッドを見た。その上には「愛里たん」の抱き枕が転がっている。 大きな口で笑うその顔を見て、一気に私の中に嫉妬の炎が燃え広がった。 くそっ! 私は沸き上がる不快感のままに、机に置かれたハサミを手にとりベッドに駆ける。 「この泥棒猫め! 泥棒猫め!」 抱き枕にブスブスとハサミを突き刺す。 こいつがお兄ちゃんを……! こいつさえいなければお兄ちゃんは……! ブスッ! ブスッ! 「はあ、はあ……」 何度も突き刺された抱き枕は、空いた穴から綿が飛び出し見るも無惨な姿になっていた。 「ふふ、私のお兄ちゃんに手を出すからこうなるのよ……!」 無言で横たわる目の前の泥棒猫(抱き枕)に向かって、悪態をつく。 ガチャリ。 「ふう…………って、え?」 「あ、お兄ちゃん」 お兄ちゃんがお風呂から戻ってきた。ちなみに私は、無惨な泥棒猫の死体を跨いで手にハサミを持った状態である。 「な、何してるんだよ!」 「え? ……あ」 しまった! 泥棒猫の始末に夢中になって、作戦のことをすっかり忘れていた。 待ち伏せしてお兄ちゃんを驚かす作戦は失敗してしまったが、仕方がない。私は急いで起き上がると、お兄ちゃんに駆け寄った。 「ふふー、似合う?」 私はスカートの裾を軽く手に持ち、ゆっくりと一周回る。 私が着ているのは、作戦のために自分で裁縫して作ったドレスだ。何のためについてるのかよくわからない装飾に、派手な原色の生地。 ……泥棒猫と同じ格好なのが癪だが、これがお兄ちゃんの好みなんだろうから仕方がない。「愛里たん」のコスプレではない、断じて違う。 「おにーいちゃん」 そう言って、さらにお兄ちゃんに抱きつく。 大きなおっぱいをムニムニと押し付ける……のは、泥棒猫のような忌々しい巨乳を持たない自分にはできないけれど。私はAカップのおっぱいを、グリグリとお兄ちゃんに押し付けた。 ふふ、お兄ちゃん……! 三次元の魅力に目覚めなさい! しばらくお兄ちゃんの胸に顔を埋めてそうした後、様子を窺うために上を向く。 ……あ、あれ? お兄ちゃん? 「あ、愛里…………! 愛里……! 愛里たぁぁぁん!!」 「きゃぁっ!」 458 キモ兄とキモウト ◆YMBoSzu9pw sage 2009/08/18(火) 03 49 00 ID t1uwgf6Q お兄ちゃんは私を突き飛ばすと、ベッドの元に横たわる泥棒猫へと駆け寄った。 「愛里たん! 愛里たん!!」 「そ、そんな……」 私はその場にペタリと座り込んだ。 「な、何てことをしてくれたんだ!」 「わ、私は……」 「何でこんなことをしたのか知らないけど、もう僕に寄らないでくれ!!」 「わ、私はただ、お兄ちゃんを現実の世界に引き戻すために……」 「いい加減にしてくれ!!」 その強い口調に、私はビクリとすくんだ。 「僕が何でフィクションの世界に逃げ込んだかわからないのか!? お前がそうやって迫ってくることにうんざりしたからだよ!!」 え……? お兄ちゃんがオタクになったのは私が原因……? 「だ、だって、前は私が甘えたって、お兄ちゃんは笑って受け入れて……」 「拒めなかっただけだ! 受け入れてたわけじゃない!!」 「そ、そんな……」 「とにかくもう僕に近寄らないでくれ! 三次元の妹に迫られてもキモいだけなんだよ!!」 三次元……妹…………キモい…………。 「そう、なんだ……」 そうか、私は……。 いつの間にか私の顔を、涙がツウっと流れていた。 「あ……」 私の涙を見て我に返ったのか、お兄ちゃんが声をあげた。 「ご、ごめん、ちょっと言いす……」 「ううん、私が間違ってた……。ごめんなさい……」 私はそう言って、何か言いたそうなお兄ちゃんの視線を背に部屋を出た。 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*- 次の日、パソコンのモニタに突っ込もうとしたら母に止められた。 「何やってるのよあんたは!?」 「二次元の世界に行くの!! 三次元の妹に価値なんてないのよ!!」
https://w.atwiki.jp/esekouhaotoge/pages/746.html
【ワッチョイ無し】新チラシの裏 in 音ゲー板 1枚目 539 : 爆音で名前が聞こえません[sage] 投稿日:2016/08/23(火) 13 00 08.58 0.net なんか今も昔も音ゲーはオタクがやるゲームってのは変わらないと思うんだけどその中身が変わったというか アニメ東方電波から入ったオタクと硬派とまでは言わなくてもコアとかトランスみたいなある程度しっかりしてる曲?(語彙力無いから何となくニュアンスで想像してくれ)から入ったオタクは全然違うと思うんだ そりゃあアニメ東方電波から入った人達がコアとか好きになることだってあるだろうし逆も然りだろうけど自分みたいにアニメ東方電波を好きになれない人だっているわけで 要するにアニメやら東方やら電波やらが入った影響で音ゲープレイヤー全体のキモオタ度が上がった気がして嫌 それこそ淫夢語録使ってるやつらなんてほとんど前者のオタクなんだろうしさ 久々に長文書いた 540 : 爆音で名前が聞こえません[sage] 投稿日:2016/08/23(火) 13 02 50.28 0.net つまり淫夢スレで硬派だ硬派だと騒いでいたアイツもアニメ電波東方を好むタイプのオタクだったのか…… 541 : 爆音で名前が聞こえません[sage] 投稿日:2016/08/23(火) 13 13 00.73 0.net 539 その「オタク」ってのが変わっていったしな 昔は一つの分野に深く没頭するマニア的な意味だったが、今はアニメゲーム漫画ネット等(特に萌え系の)を好む人みたいな 同じ「オタク向け」でもオタクの方が変わったらそれに合わせてゲーム側も変わるしかない 542 : 爆音で名前が聞こえません[sage] 投稿日:2016/08/23(火) 13 24 42.73 0.net ネットのテンプレというかスラングだけでしか会話ができねぇガキ見てると確かにそれは思うわ リアルじゃとんでもねぇドモりか、同類としかイキれない落ちこぼれなんだろうな