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カービィ 初代 カブーラー なぜこいつは初代カービィ登場以降「星のカービィ ウルトラスーパーデラックス」まで出番が無かったのか。 デデデ大王の飛行船なのに。こいつが真の黒幕だからだ こいつを操縦しているあいつこそが 川喜田直也
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ここはいつものいつものプププランド そしてここはカービィの家・・・ カービィ「むにゃむにゃむにゃもう朝かー・・・ よしまた寝よう・・・・」 そして数時間後・・・・ カービィ「ふぁーぁよく寝た・・・テレビでも見るか・・」 テレビ「今日のニュースです。 今朝デデデ城の方でなぞの爆発がありました デデデ大王ほか手下たちは無事でしたが城があった場所に なぞのワープホールが現れました・・・ 現在はその穴をちょうさ中です」 カービィ「また事件か・・・むにゃむにゃむにゃ」 そのときいきなり扉が開いた デデデ「今回も頼むゾイ」 カービィ「へっ?」 デデデ「とりあえずいくゾイ」 カービィ「ちょっとまって」 カービィは無理やりデデデに連れて行かれた デデデ「じゃぁ頼むデ」 カービィ「またー」 こうしてカービィの旅が始まるのであった・・・・
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前ページ次ページ使い魔のカービィ 「うーん………」 早朝。 いつものようにカービィよりも先に目を覚ましたルイズは、横で気持ちよさそうに眠っている使い魔を見つめて唸り声をあげていた。 腕はしっかりと組まれ、眉間に寄った深い皺が深刻さをよく表している。 「……………私、カービィのことどのくらい知ってるのかしら」 どうやら、これが彼女の悩みの種らしい。 遂にカービィという存在そのものに疑問を持ったようだ。 ルイズの独り言は続く。 「考えてみれば、カービィってどの既存種の幻獣とも違うのよね……」 ルイズの知識量は、そこらの学生が束になっても敵わない程に多い。 もちろん魔物や幻獣の知識も然りだ。 そんな彼女が見たことも聞いたこともない種類の幻獣となると、数はかなり限られてくる。 ルイズがカービィを召喚した時、コルベールを含むその場にいたすべての人間が生物と判断するまでに時間が掛ったのがいい例だ。 「でも、サモン・サーヴァントはハルケギニアの生き物しか召喚出来ない筈だし」 突然変異種、という可能性も考えた。 しかし、それにしてはカービィはどの種族の面影も残していない。 それに、あの吸い込みや剣士の姿は、到底『突然変異』の一言で片づけられるようなものではなかった。 カービィを表す言葉があるとすれば、『異端』 あたかもいきなりこの世界に現れた生物であるかのように、カービィはただただ『異端』な存在だった。 「カービィって……一体何者なの………?」 カービィとはなんなのか? そもそもあの姿は? そういえばこのルーンにも見覚えがない。 人に誇れる数少ないものだった知識まで底をついたんだろうか。 ……考えれば考えるほど、カービィの正体については泥沼にはまる一方だった。 さらに、行き詰まりはルイズの考えを悪い方へ悪い方へと導き、最終的に「私ってカービィのこと何も知らないじゃない……」や「使い魔についての知識までゼロだなんて……」と膝を抱えて落ち込んでしまった。 しかし、ここで終わらないのがルイズの強いところだ。 何かを思いついたのか、ふと顔をあげる。 「そうよ、分からないなら調べればいいんだわ!」 なんとも単純な答えだが、ルイズの瞳は先ほどとは打って変わって輝いていた。 「資料なんて結局は過去の記述だもの。今現在も同じとは限らないわ。カービィみたいな未発見の種族が居たっておかしくない。なら、私が調査してまとめればいいのよ!」 確認するが、彼女は一人である。 カービィはもちろん未だに眠っている。 虚空に向かってルイズが意思表明を終えると、ベッドから飛び降りて着替えを始める。 「やっぱり調査って言うくらいだし、それなりの恰好はしなきゃ」 素早く学院の制服に身を包むと、ルイズは机の中を漁り出した。 お誂え向きに、今日は昼からの授業は休講。 彼女に与えられた時間はたっぷりとあるだろう。 Sample.1 食堂の人々の場合 昼食後。 調査のためカービィに単独行動を許したルイズは、気付かれないようこっそりと後をつけていた。 手には羊皮紙の切れ端とペンを持ち、顔には変装のつもりかスカーフを巻いている。 教師に見つかれば指導確定物の姿だが、本人は見つかるか見つからないかのスリルに酔いしれている為気づいていない。 それはともかくとして、食堂を出たカービィが真っ先に向かったのは厨房の裏手口だった。 跳び上がってドアノブに掴まり、そのままドアを開けて中へと入る。 ギーシュとの決闘以来、厨房の人々、特にシエスタとルイズ達は仲が良い。 そのコネクションを生かし、カービィが食べ足りない時などは残飯処理係の仕事を譲ってもらている。 カービィの腹も膨れ、食べ物も粗末にならない。まさに一石二鳥。 だが、相変わらず『朝食の悲劇』から立ち直れない生徒からの苦情は絶えないらしい。 (また残飯処理かしら?) 辺りに誰もいないことを確認し、こっそりと小窓から厨房内を覗き込む。 するとそこでは、シエスタとカービィを真剣な顔をした料理人達が息をひそめて見つめていた。 なにやら只ならぬ雰囲気が漂っている。 (な、なにこれ……まさかカービィ、何かやらかしたの!?) 精一杯背伸びし、中の様子を必死になって観察するルイズ。 漸くカービィの全身が見えた。 その手には、スプーンとプリン・アラモード。 「は?」 気の抜けた声を出してから、ルイズは慌てて自らの口を塞ぐ。 幸い誰にも気づかれてはいないようだ。 「さぁ、希望の星。食べてみてくれ」 「ぽよ!」 張り詰めた料理人達の空気を読まず、カービィは笑顔で生クリームがたっぷり飾り付けられたプリンを一口頬張る。 瞬間、厨房にこれまで以上の緊張が走った。 誰もがカービィの次の反応に息を飲む。 変化はすぐに訪れた。 笑顔だったカービィの顔がさらに緩み、見るからに幸せそうな物へと変化したのだ。 つまり、『美味』 「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」 同時に、厨房内に歓声が響き渡った。 中には嬉しさの余り帽子を天井に向かって投げた者もいる。 「やりましたね!」 「ああ! これで明日のデザートは決定だ!」 シエスタがこれまた嬉しそうにマルトーに微笑みかけ、マルトーはそれに満足げに頷いた。 騒ぎをよそに、カービィは早くも4口目を口に運んでいた。 「………何これ」 厨房内の盛り上がりとは裏腹に、ルイズは覚束ない足取りでその場を離れた。 ついて行けない。いや、ついて行ったらいけない気がする。 引き攣った笑いを浮かべながら額に手を添え、厨房から影になる壁際に座り込む。 「私は何も見なかった。そう、見なかったのよ……HA、HAHAHAHAHA」 早くも挫けそうになった彼女だったが、なんとか羊皮紙に調査の第一歩を記すことはできた。 『愛らしさゆえにいろんな人に可愛がられる。でも……いや、なんでもない』 Sample.2 キュルケの場合 ルイズが軽いショックから立ち直るのと同時に、厨房の裏口からカービィが出てきた。 シエスタを筆頭に、マルトーと料理人数名が手を振っている。 カービィもそれに応えて無邪気に手を振っていた。 ギーシュのことを抜きにしても、きっとカービィは好かれていただろう。 なんとなくそう思ったルイズだったが、やはり悪い気はしなかった。 その後のカービィは、特に行く当てもないのか学院の敷地内を適当に歩き回っていた。 途中綺麗な蝶を追いかけたり、余所見をして転びそうになったりしていたが、特に大きなこともなく、ルイズもカービィの一挙一動を微笑ましく見守っているだけだった。 しかし、カービィの対面から歩いてきた人物を視界に入れた途端、ルイズの表情がたちまち曇る。 「あら、カービィじゃない」 「きゅるる」 ルイズの敵、キュルケが使い魔のフレイムと共にカービィに近づいてきたのだ。 何気にキュルケとカービィも仲が良い。 使い魔のフレイムのお蔭なのだろうか、それとも胸部装甲に惑わされているのか。 どちらにしても、ルイズにとって嫌悪すべきことには変わりないのだが。 「ぽよぉ!」 そんな主人の気持ちなど知るはずもなく、カービィは嬉しそうにキュルケの下へ駆けてゆく。 キュルケも駆け寄ってきたカービィに向け腕を広げ、そのまま抱き上げると胸の中へと誘った。 カービィと、カービィと同じくらい柔らかいであろう二つの物体が潰れる。 「ふふ、相変わらず可愛いわねぇ。あなたのご主人様もこれくらい可愛げがあればいいんだけど」 (大きなお世話よ!!) カービィの頭を撫でている宿敵を引っ叩きたくなる衝動を必死に堪え、観察を続行するルイズ。 しかし、その後もキュルケの軽口は続いた。 カービィもカービィで、(じゃれているだけなのだろうが)脂肪の塊に顔を擦りつけている。 ルイズの怒りは加速度的に過熱していった。 「あ、そうそう。これからタバサのところに行くんだけど一緒に行く? ルイズは………居ないみたいだし」 漸く本来の目的を思い出したのか、キュルケは妙な間を置いてカービィを誘った。 まだツェルプストーと一緒にいるつもり!? と叫びそうになったが、ここでばれては台無しとルイズは言葉を飲み込む。 (頼むからこれ以上ツェルプストーと一緒に……) 「ぽよ!」 「決まりね。じゃあ、行きましょうか」 (………行かない訳ないわよね。ええ、分かってたわよ) カービィが仲の良いキュルケの誘いを断るはずもなかった。 無邪気な顔をしてホイホイキュルケについて行くカービィ。 更なるストレス増加を覚悟し、ルイズは嫌々二人の後を追おうとした。 「きゃ!」 だがその時、いきなりカービィがキュルケの胸から飛び出した。 その衝撃が伝わり、大きく胸が揺れる。 飛び出したカービィはというと、フレイムの上に着地と同時に跨っていた。 「あら、そっちがいいの?」 「ぽよぽよー!」 「きゅるるるるー」 そうだよと言わんばかりにフレイムの上でカービィは歓声を上げる。 乗られているフレイムも満更ではなさそうだ。 「そう。まぁ、いいけどね……」 逆にキュルケは自慢のボディよりもフレイムを選ばれたことが少し残念だったのか、肩を落とし気味に歩き始めた。 陰でルイズがガッツポーズをしていたのは、想像に難しくないだろう。 『動物に好かれる。動物同士気が合うんだろうか? でもなんでよりによって(以下延々とキュルケに対する文句)』 Sample.3 タバサの場合 授業が休講の為か、図書館はいつもより人で賑わっていた。 もちろん、賑わうといっても図書館内のルールは守っており、談笑する生徒がいても聞こえるか聞こえないか程度の小声だ。 その中でも、生徒の影がほとんどない奥のテーブルにタバサは座っていた。 いつものように無表情のまま本に目を走らせ、時折傍らに置いてあるサンドイッチを口に運んでいる。 「ハロー、タバサ」 「はろぉー」 「………」 親友の声と聞きなれないもう一つの呼びかけに反応し、タバサは本から顔を上げた。 その瞬間。 カービィを認識したほんの一瞬。 彼女の眼が見開かれたのだが、微々たる違いだったために誰も気づく者はいなかった。 「今日は何読んでるの?」 キュルケはテーブルに手をつき、タバサが読んでいる本を覗き込む。 かなり分厚い本だ。何かの辞典だろうか。 そんなことを考えながらキュルケが視線を送っていると、不意にタバサが本の表紙を向けて来た。 「………『ハルケギニア生物辞典』?」 「どうしても知りたいことがある」 それだけ言うと、タバサは再び本に視線を落とした。 「知りたいことは見つかりそう?」 タバサは首を横に振る。 相変わらず反応が薄い。 「あなたのことだし、それ以外にも結構調べてたんでしょ?」 今度は首を縦に振る。 首の振り方から見てかなりの量を調べたのだとキュルケは察した。 「そんなにまで知りたいことって、なに?」 字の羅列を追っていたタバサの眼球が一時停止する。 そして本をテーブルの上に置き、ある一点をじっと見つめた。 「?」 疑問に思い、キュルケも同じ方を向く。 後ろの本棚から隠れ見ていたルイズも同じ方を向いた。 視線の先には、タバサの食べかけのサンドイッチを頬張ろうとしているカービィ。 「ああ。もしかしなくても、あなたの調べたいことって……」 「びぃやあああああああああああああああああああ!!!」 キュルケが皆まで言い終わる前に、図書館内に甲高い悲鳴が響き渡った。 周りの生徒がハッとしたように声の方を見ると、タバサのサンドイッチを口にしたカービィがテーブルの上でのた打ち回っているではないか。 体の色は赤や青や緑に変わり、目からは大量の涙があふれ、まるで毒でも口にしたかのような形相だった。 「あ、あなた……何食べてたの………?」 明らかに只事ではない様子に、流石のキュルケもうろたえている。 先程まで何食わぬ顔で同じものを食していたタバサに青くなった顔を向けた。 対するタバサは特に焦った様子もなく、呑気なことにテーブルの上をゴロゴロ転がるカービィを興味深そうに眺めながらポツリと呟く。 「ハシバミのサンドイッチ」 「………あぁ」 納得。 今回ばかりは勝手に人の物を食べたカービィが悪いので、何も言えない。 ルイズも呆れ果てたのか、痛む頭を手で押さえていた。 食い意地が張ると碌なことにならない。 哀れなことに、ハシバミの味が引くまでカービィはテーブルの上を転がり続けたのだった。 『食い意地が張っている。でも、あんまりに不味い物は食べられないみたい。……うー、想像しただけでハシバミの渋みが………』 Sample.4 ???の場合 なんとかハシバミ地獄から解放されたカービィは、キュルケ達と別れ食堂へ向かっていた。 気づけばもう日が傾いており、空は鮮やかな緋色に染まり始めている。 そろそろ夕食の時間だ。 ルイズの腹も空腹を告げる音を鳴らしている。 「まぁ、これくらいかしら。もうこれ以上調べても何も出そうにないし」 「調べるって、何を?」 「そりゃあカービィの」 反射的速度でルイズは振り返った。 そこには先程カービィと別れたはずのキュルケとタバサの姿。 タバサはいつも通りだが、キュルケはニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべている。 「あ、あああああんた達いつから!?」 「静かにしなさい。カービィにバレるわよ?」 ルイズの反応を見て、キュルケは満足げに微笑んでいる。 大声が出せれば、ルイズは間違いなく今この場でキュルケを怒鳴りつけていただろう。 「あんたがカービィの跡をつけてから、気になってあんたの跡をつけてみたって訳」 「い、いつから気づいてたのよ?」 「カービィと会ったときからよ。マントの端までは気が回らなかったようね? それより何よそのスカーフ。それで変装のつもり?」 「う、う、うるさいうるさいうるさいうるさいぃぃ!!!」 その後、ルイズは二人に調査のことを洗いざらい吐かされた。 キュルケは尾行の理由が意外にまともだった事に驚き、面白そうだからと残り少ない調査に同行することになった。 タバサはカービィについての情報が少しでも欲しいらしく、ルイズの書留を読みながら調査に同行した。 ルイズにしてみれば、これ以上何も起こらないのだからさっさと満足してもらおうという諦めにも似た考えだったのだろう。 しかし、そういう時に限って何か起こるのが世の常である。 「あれ?」 異変に真っ先に気がついたのはルイズだった。 一旦立ち止まり、カービィをよく観察する。 「どうしたのよ?」 「………カービィが食堂じゃない方に向かってる」 「え、あのくいしん坊が? まさか」 しかし見てみると、確かにカービィは食堂とは反対方向に向かい始めていた。 この時間はカービィもお腹が空いている筈なのに、食堂へ向かわないのはあまりに不自然だ。 それがカービィなのだから、不自然さは倍増する。 が、その謎はすぐに解決した。 「あれ」 「え?」 タバサがカービィのすぐ近くを指さす。 二人は目を細めてそこを凝視した。 すると、夕日の色に馴染んで見辛いが、何かがそこに置かれているのがわかった。 「あれって……リンゴかしら?」 リンゴ。すなわち食べ物が置いてあった。 よくよく見ていると、何かの道標の如く、等間隔でリンゴが置かれている。 あからさまな罠だった。 「なるほどね、これはカービィなら引っ掛かるわ」 「っっ!! どこのどいつよ!? カービィをこんな方法でたぶらかそうとしてるのは!!」 「追ってみればわかる」 「そういうこと」 まるでカービィに引っ掛かってくださいと言わんばかりの罠に憤慨したルイズを先頭に、三人はカービィの後を追っていく。 しばらく歩いているうち辿り着いたのは、食堂から少し離れた学院の中庭だった。 日はさらに傾き、一つ二つと星が出始めている。 「ぽぉよ!」 遂にカービィが最後の一つを拾い上げた。 その場にぺたりと座り込み、キラキラした目でリンゴを見つめる。 本当に幸せそうだ。 そして、カービィがリンゴを食べようとした瞬間、柱の陰から声がした。 「よく来たね。まさか、こんな単純な手に引っ掛かるってくれるなんて思わなかったよ」 「ぽよ?」 リンゴを食べようとするのを止め、カービィが声のした方に体を向けた。 声の主が校舎の日陰から歩み寄ってきている。 日陰から出て、沈みかけた夕陽が照らし出したその人物は、数日前にカービィに決闘を仕掛け見事に敗北した男。 『青銅』の二つ名を持ち、何より女性が大好きなルイズ達のクラスメートだった。 (ギーシュ!!) 「君を呼んだのは他でもない。僕自身のプライドの為さ。あれじゃあ、僕の気が済まないんだ」 カービィしか見ていないというのに、ギーシュは勿体を付けたようにゆっくりと歩んだ。 その表情はいかにも余裕。いや、自分に酔っているとでも言うのだろうか。 前髪を軽く手で払い、笑みを湛えた口元からは白い歯が覗いていた。 とても数日前自分を負かした相手の前にいるような態度ではない。 (な、なんでギーシュがここに!?) (私に聞かないでよ。私に) 一方、ある意味意外な人物の登場に、ルイズは思考が追い付かなくなっていた。 しかも相手はカービィが倒したギーシュである。 報復という理由で何をされるかわかったものではない。 (単純に考えれば、報復) ルイズの心内を読んだかのようにタバサが呟いた。 その手にはいつの間にか杖が握られている。 (カービィの圧勝だったのに、なんだって今更!?) (だから本人が言ってるじゃないの、プライドの問題だって。モンモラシーともまだ和解してないみたいだし、やつあたりでもしに来たんじゃないの?) (そんなの知ったこっちゃないわよ!!) ルイズ達が小声で話している間に、もうギーシュはカービィの目の前まで来ていた。 危機が迫っているというのに、カービィが動く気配は全くない。 このままでは前のようにたこ殴りにされるだけだろう。 「漸くこの時が来た……遠慮なく、ケジメをつけさせてもらうよ!」 ギーシュが勢いよく両手を広げる。 そしてカービィ目掛けてその手を伸ばした。 「カービィ! 逃げ」 ルイズが叫ぶが間に合わない。 しかし、ギーシュの伸ばした手はカービィを捕えなかった。 カービィを素通りした手は地面に宛がわれ、次の瞬間にはギーシュの頭も地面と対面を果たす。 「本当に申し訳なかった!!!」 「ぽよ?」 「は?」 「え?」 「………」 空気が、凍った。 カービィも、飛び出そうとしたルイズとキュルケも、冷静にエア・ハンマーを繰り出そうとしたタバサでさえも、ギーシュが何をしたかハッキリ理解できなかった。 少しして、「ギーシュがカービィに謝った」ということを理解し始める程度で。 凍った空気が完全に動き出したのは、ギーシュが頭を上げてからだった。 「あの時の僕は本当にどうかしていたよ。二人のレディの心を傷つけておきながら、またレディを傷つけて、あまつさえ君にやつあたり紛いの決闘まで申し込んでしまったんだから」 そう語るギーシュの表情は、心なしか痛々しく見える。 「だけど、君に負けて気がついたよ。僕がやっていたのは悪いことだったって。いや、認めた、のかな……?」 今度は自嘲気味の笑顔を浮かべたが、やはり表情から痛々しさは抜けなかった。 いつものヒョウヒョウとした態度からは想像もできない姿に、見守る三人も押し黙る。 「あの時はルイズやモンモラシー達に謝るのに必死で、君に対して謝罪ができなかったから。他の皆が聞いたら独り善がりだって笑われるかもしれないけど、僕は貴族として君に謝らなくちゃいけない」 ギーシュは表情を引き締めると、地面に宛がっていた両手を握りしめた。 腹を決め、再び謝罪の言葉を口にした。 「ごめんなさい」 言葉と同時にギーシュは再び深々と地面に頭をついた。 今の彼に恥はない。 謝っている相手が誰だろうと関係ない。 本当に謝らなければならない相手にちゃんと頭を下げる。 たとえ許してもらえなくても、それが彼に出来る精一杯の謝罪だった。 「……ぽよ」 ふと、ギーシュは仄かな甘い香りが漂ってきたことに気がついた。 顔を上げると、そこにはリンゴをギーシュに差し出しているカービィ。 漂ってきた甘い香りはリンゴのものだったのだ。 リンゴを差し出すカービィの目を見た時、ギーシュはこの行動が何を表しているのかを悟った。 「もしかして……僕を許してくれるのかい?」 「ぽよ!」 右手を差し出し、カービィからリンゴを受け取るギーシュ。 女の子達のように罵倒されることはないにしても、許してもらえるとは思っていなかっただけに、このカービィの行動は彼の心に響くものがあった。 無意識にリンゴを持つ手が震えてくる。 「あ、ああ、ありがとう!! き、君は! ぼ、ぼぐの心の友だ!!」 「びぃ!?」 カービィを力いっぱい抱きしめ、ギーシュは声を上げて泣きし始めた。 その姿は何とも締まりが無く、ルイズ達は思わず顔を背ける。 「調子いいこと言っちゃって……」 「台詞は臭いけど、反省はしているみたいね。やり方はせこいけど」 「こんな小細工しなくても普通に謝りに来ればいいのよ」 泣き続けるギーシュの声を聞きながら、心底呆れたように腕を組むルイズ。 しかし表情はそれほど曇ってはおらず、少し笑っているようにも見えた。 ギーシュのことを少し見直したのだろう。 「気恥ずかしかったんでしょ? それよりもう夕食の時間よ。速く食堂に行きましょう」 「その考えに賛同する」 キュルケとタバサに至っては面白いものが見れて満足したのか、既に元来た道を戻り始めていた。 「ちょ、待ちなさいよ!」 ルイズもすぐにその後を追う。 その前に、もう一度ギーシュとカービィの方を見てみた。 目から滝のように涙を流したギーシュが、まだカービィのことを抱きしめている。 放っておいたらいつまでもあのままのような気がしたので、不本意ながらも呼びに行くことにした。 『子供だからよく分からないのかもしれないけど、それでも十分過ぎるくらい優しい子。ギーシュも少しは懲りたみたいだし、とりあえず一件落着ね。でも、私のことを見て化け物にでも遭遇したような叫びをあげたのは絶対に許さない』 Sample.5 ルイズの場合 「……ふぅ」 夕食を終えたルイズは、部屋に着くなりベッドの上で仰向けに寝転がった。 なんだか、今日は精神的にとても疲れた気がする。 というより、カービィが来てからというもの、いろいろ気苦労が多くなった。 そんなことを考えながら、半日使って作成した書留を取り出す。 改めて見返すが、どれも今までのカービィとの生活で既に知っていることばかりだった。 「私の半日はなんだったのよ……」 はぁ、と思わず深い溜め息をつく。 溜め息と共に、彼女のネガティブな精神が姿を現し始めた。 それなりの収穫があったような気もしたけど、肝心のカービィのことは分からず仕舞い。 自分の使い魔なのに。 初めて使えた魔法の成果なのに。 カービィのことが何も分からない。 カービィのことを理解することもできない。 これじゃあ今までと、ゼロと変わらない。 「結局、どこまでいっても私は……」 ゼロ。 「きゃ!?」 ルイズの口から禁句が零れる直前、何かが彼女の上に飛び乗ってきた。 何かと言っても部屋にはカービィしかいないのだが。 「ちょ、ちょっと。どうしたの?」 「ぽぉよ! ぽぉよ!」 上体を起こしてカービィを膝の上に乗せると、笑いながら両手両足をバタつかせ始めた。 愛らしいことは愛らしいが、何をやっているのかさっぱり分からない。 ルイズも最初は何をやっているのか全く理解できなかったが、先程の自分の状態からなんとなくカービィのやっていることを察した。 「『元気だして』って、言ってる?」 「ぽよ!」 カービィはいつもと変わらぬ笑顔でルイズに答えた。 その瞬間、ルイズはハッとした。 使い魔召喚の夜も、ギーシュとの決闘の後も、カービィはこの笑顔だった。 この笑顔は落ち込んでいる自分に、勇気と元気を与えてくれた。 「……そうね! 落ち込んでばかりじゃいられないわ!」 そう、落ち込んでばかりじゃいられない。 主人がつらい顔ばかりしてちゃ、使い魔に示しがつかなくなってしまう。 なら、私もカービィに笑い掛けてあげよう。 カービィがいる。 それだけで私はゼロじゃない。 「ありがとう、カービィ」 ルイズはカービィを抱きしめると、彼の額に優しくキスを落とした。 『カービィはカービィ。掛け替えのない私の使い魔であることに変わりはない。以上、調査終了!』 「でも、いつか必ず暴いて見せるわ。カービィの正体!」 「ぽよ?」 前ページ次ページ使い魔のカービィ
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星のカービィ 発売日 1992/4/27 機種 ゲームボーイ ジャンル アクション プレイ人数 1人 ストーリー あきれかえるほど平和な国、プププランドで、 デデデ大王が国中の食べ物をかっぱらってしまう。 そしてその悪事を働いたデデデ大王を懲らしめようと カービィが立ち上がり、デデデ大王の元へ行くというもの。 詳細 星のカービィシリーズの第1作目。 コピー能力が存在しないが、代わりに「さつまいも」や「カレー」などのアイテムが登場する。 タイトル画面でコマンドを入力することによって高難易度のエクストラモードを遊ぶことができる。 旧名「ティンクル★ポポ」。 スペシャルコレクションに収録されている。 登場キャラクター +... 名前 能力 備考 カービィ - 主人公 ワドルディ - ブロントバート - ワドルドゥ - ゴルドー - 無敵 シャッツォ - 無敵 ツイジー - ポピーブラザーズJr. - キャピィ - グリゾー - ブルームハッター - フラッパー - マンビーズ - 吸い込み不可 チャッキー - ブーラー - トゥーフェイス - グラング - カブー - ブリッパー - コナー - ウィザー - スクイッシー - クークラー - デイジー - サーキブル - パフィ - スカーフィ - 吸い込み不可 ブロッパー - エクストラ(キャピィ) トゥーキー - エクストラ(ツィジー) クーザー - エクストラ(ブロントバート) ギャスパー - エクストラ(ブーラー) ハーリー - エクストラ(チャッキー) スカラー - エクストラ(マンビーズ),吸い込み不可 ミスター・ピー・アンプキン - エクストラ(トゥーフェイス) フロッツオ - エクストラ(スクイッシー) ピーザー - エクストラ(ウィザー) ブラッチー - エクストラ(シャッツォ),無敵 グランプルス - エクストラ(カブー) ウィスカース - エクストラ(クークラー) ブーマー - エクストラ(サーキブル) カウカン - エクストラ(パフィ) ベニー - エクストラ(デイジー) ポピーブラザーズSr. - 1面 GREEN GREENS中ボス ウィスピーウッズ - 1面 GREEN GREENSボス ロロロ - 2面 CASTLE LOLOLOボス,中ボス ラララ - 2面 CASTLE LOLOLOボス カブーラー - 3面 FLOAT ISLANDSボス クラッコJr. - 4面 BUBBLY CLOUDS中ボス クラッコ - 4面 BUBBLY CLOUDSボス デデデ大王 - 5面 Mt.DeDeDeボス 登場ステージ +... GREEN GREENS(グリーングリーンズ) ステージ1 森のステージで、中ボスはポピーブラザーズSr.。 ボスとなるのは今ではおなじみのウィスピーウッズ。 ここのBGMは有名。 CASTLE LOLOLO(キャッスルロロロ) ステージ2 城のステージで、中ボスはロロロ。 ボスとなるのはロロロ&ラララ。 登場するキャラクターは主に、 トゥーフェイスやチャッキー、ブーラーなどが挙げられる。 このステージに使われているBGMは、後にアレンジされカービィのエアライドの 「ダイナブレイド登場」という曲や、USDXの「巨大ボスとの戦い」、 スペシャルコレクションでは「星のカービィヒストリー」のBGMなどに使われている。 FLOAT ISLANDS(フロートアイランズ) ステージ3 BUBBLY CLOUDS(バブリークラウズ) ステージ4 Mt.DeDeDe(マウントデデデ) ステージ5
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前ページ次ページ使い魔のカービィ ギーシュとの決闘から数日後の朝。 カービィはベッドの中で惰眠を貪っていた。 基本的に、カービィがルイズよりも早く起きるということはない。 いつも先に起きたルイズがカービィを起こし、一緒に朝食へ行くというのがパターン化していた。 「カービィ! 起きなさい!」 今朝もやはりその繰り返しで、ルイズがカービィの被っていた布団を引き剥がした。 「ぽょぉ………」 眠い目を擦りながらゆっくりと起き上がるカービィ。 余談だが、前にこの光景を見たキュルケが「使い魔としての職務怠慢ね、どっちが主人だか分からないわ」と皮肉っていたが、ルイズは大して気に留めなかった。 何故ならば、大当たりなこの使い魔を、ルイズは周りが気にならないほど溺愛していたのだ。 優しさ、珍しさ、特殊能力、そして強さまで兼ね備えた使い魔を、どうしてルイズが卑下に出来ようか。 幼さを差し引いても、確実にトップクラスの価値がカービィにはあるのだ。 そういったことから、ルイズは溺愛するだけでなく、同時にカービィを誇らしくも思っていた。 そのためどうしてもカービィには甘くなってしまう節があり、自身が打ち立てた教育方針などとうの昔に忘れ去っていた。 ……話しを戻そう。 ルイズはカービィをベッドから下ろすと、しゃがんで目線の高さを近づけた。 その顔はどこか嬉しそうである。 「カービィ、今日は街に行くわよ」 「ぽょ?」 ルイズの提案に、カービィは大きく首を傾げた。 今日は虚無の曜日、週に一度だけ来る休みの日だ。 ルイズは今日がカービィと更に絆を深めるための良い機会だと思い、街へ買い物に繰り出そうとしていた。 しかし、街へ行くのは何もカービィとの絆を深めるためだけではない。 先日のギーシュの決闘以来、ルイズはカービィの能力を『剣を吸い込むと剣士になれる』という限定的なものだと誤認していた。(あながち間違いではないが) そのためカービィ専用の剣を買い与え、いつでも力を遺憾なく発揮出来るようにしようとしていたのだ。 ――しかし、ルイズは気付いていない。 決闘の時カービィが吸い込んだ剣がそのまま彼の腹の中にあることを。 そしてカービィは今まで、吸い込んだ物を吐き出した事があまりないことを。 総じてカービィ専用の剣に大金を注ぎ込んだ場合大損する可能性があるのだが、ルイズは知る由もなかった―― そんなこんなで寝ぼけ眼のカービィを連れて部屋を出たルイズは、まずシエスタの所へ向かった。 平民の常識や物の価格の相場が分かっている彼女に買い物の付き添いを頼むためだ。 決闘以来変わったことは、ルイズからカービィへの評価だけではない。 ルイズとシエスタの仲にも変化が生じていた。 一般的な『貴族』と『使用人』の関係でしかなかった2人だが、この数日で急激に親好が深まっている。 身分云々の問題はあれど、両者はお互いを『良い友人』と認め合っていた。 そんなルイズの頼みをシエスタが断る筈もなく、二つ返事で快く了承していた。 こうして買い物支度を整えたルイズ一行は、一路街へ向かって借りた馬を走らせた。 そして走行すること数時間。 一行は目的地――王都トリステイン城下町へ到着した。 乗ってきた馬を駅に預け、街への入り門を潜る。 その先の光景に、カービィは目を見張った。 「ぽよぉーー!」 白い町並みはたくさんの人が行き交い、道の両端には数々の店が軒を連ねている。 店だけでなく屋台や露天商も見受けられ、ププビレッジよりも賑わいがあった。 流石は王家のお膝元である。 ルイズは財布をシエスタに預け、これから先の予定を確認し始めた。 「とにかく、まずは武器屋ね。たしか武器屋は……」 「ぽよぉっ!」 「? カービィ?」 ルイズが急に大声を出したカービィの方を見ると、ある一点を見つめて固まっている。 顔を見合わせる2人を余所に、カービィは走り出した。 「ぽよー♪」 「あっ、ちょっとカービィ!」 止めようとルイズが手を伸ばすがかわされる。 残された2人は仕方なく跡を追った。 が、カービィは案外あっさりと野菜の店の前で立ち止まった。 走るまでもなく2人は追いつき、ルイズがカービィを抱き上げる。 「一体どうしたっていうのよ?」 「スイカ♪ スイカ♪」 「スイカ?」 そう、スイカだ。 店の軒先にはたくさんのスイカが並んでいた。 カービィはそれを一生懸命指している。 「もしかして、スイカが好きだったんですか?」 「ぽよっ♪」 カービィはこの世界に来て以来、大好物のスイカを食べていなかった。 前の世界ではそれこそ毎日食べていた物を急に食べれなくなったのだから、少し寂しい思いをしていた。 「1個どうです? お安くしときやすぜ?」 いつの間に出てきたのか、営業スマイルを浮かべた店主がそこにいた。 『まあ、1個くらいなら』と思い、ルイズはスイカを選び始める。 「じゃあ、この一番大きいの」 「あ、待って下さい」 シエスタがルイズを制し、一歩前に出る。 そしてスイカを1つ1つ軽く叩き始めた。 その様子にルイズは頭の上に幾つも『?』を浮かべる。 「何してるの?」 「音ですいかの善し悪しを見極めてるんです………これをください」 「はいよ、毎度あり!」 ルイズにはどれも同じ音に聞こえたが、シエスタには違いが分かったようだ。 満足したような表情で、選び抜いたスイカを購入していた。 「どうぞ、カービィさん」 「ぽよおぉー♪」 「随分詳しいわね?」 「父から教えてもらったんです。他にも買い物の豆知識は色々と」 「へぇ。今度、私にも教えてくれる?」 「ええ、ルイズ様なら喜んで」 微笑み合う2人。 その横で、カービィがスイカを丸呑みにしていた。 「ん~、なんかいいのがないわね」 寄り道はあったが、武器屋にやって来たルイズ達はカービィ専用の剣を見定めていた。 しかし素人しかいない一行に剣のことなど分かるはずもなく、とりあえず店主に見繕ってもらった品々を眺めていた。 「なら、これなんてどうです? この長さではうちで一番の業ものでさあ。なにせこれを鍛えたのはかの高名な錬金魔術師のシュペー郷で、魔法が掛かっているから鉄さえ一刀両断。武器としても装飾としても一流の品でして」 そう言って店主が手に取ったのは数字の『Ⅰ』を思わせるデザインのショートソードだった。 随所に豪華な宝石があしらわれ、鍔は黄金で出来ている。 ルイズは店主のセールストークと剣の美しさにすっかり魅入っていた。 「いいわね、お幾ら?」 「へい、新金貨で千五百になります」 次の瞬間張り手を食らったように正気に戻されてしまった。 「し、新金貨千五百っ!?」 「立派な屋敷が買えるじゃない!」 ルイズとシエスタは財布の中身を再確認し、頭を抱えた。 財布の中身……新金貨百枚。 新金貨千五百などとてもじゃないが手が届かない。 「弱ったわね……新金貨百枚しか持ってないわ」 「ルイズ様、とりあえずそれで買える剣を買うしか……」 「惜しいけどそうするしかないわね……まあ、剣なら何でもいいわけだし」 「『剣なら何でもいい』だぁ? ふざけんな! んな所持者のことも考えない買い方すんならとっとと出てけ! てめぇに武器を買う資格はねぇ!」 苦々しい表情で財布と相談していた2人と遊んでいたカービィの元へ、どこからともなく怒鳴り声が飛んできた。 「ななななな、なんですって!? 貴族に向かってなんて口の利き方なの!?」 ボロクソに言われたルイズはその声の主にキレ、睨みを利かせて周りを見回した。 しかし、声はせども姿は見えず。 彼女の周りには相変わらず数々の武器が鎮座しているだけだった。 「誰もいない……?」 「やいデル公! お客様に向かってなんて物言いだ!」 「ぽよーーー♪」 「うわっ! な、何しやがる!」 店主が剣の山に向かって怒鳴りつけると同時に、カービィが数ある剣の内の1本を手に取り嬉しそうに店内を駆け回った。 シエスタはカービィが何をしているのか疑問に思っていたが、ルイズはそれを見てふと思い出した。 魔法で作られた『喋る剣』という物が存在することを。 「あれって……インテリジェンスソード?」 「へい。どうにも口が悪くて全く売れず、逆にお客様に喧嘩を売る始末。誰が考えたんでしょうねぇ、喋る魔剣なんて……」 「ぽよよいぽよよい♪」「おいっ! おもちゃじゃねぇんだ! そんな風に振り回すんじゃ……ん?」 自分を振り回して遊んでいるカービィに一発怒鳴ってやろうとした剣だが、カービィに『何か』を感じ取った。 剣を振り回していたカービィも、急に喋らなくなったため不思議そうな顔をしている。 しばらくの沈黙の後、剣が何かを見切ったように喋り始めた。 「……おでれーた。てめぇ、そのナリで『使い手』かよ」 「ぽよ?」 「『使い手』? 何よそれ?」 「んなこたぁどうでもいい。とにかくてめぇら、俺を買え」 「はぁ!? なんであんたみたいな口の悪い剣を買わなきゃいけないのよ!」 「ほぉー、そうかい。でもこいつは俺を気に入ったみたいだぜ?」 剣は勝ち誇ったような声でルイズに高圧的な態度を取る。 否定したいルイズだったが、カービィの嬉しそうな表情を見ると言葉が詰まった。 甘やかしの影響がこんな所に出るとは、何がどう転ぶかわからないものだ。 「えと……あの剣はお幾らですか?」 とにかく値段だけでも知ろうと、店主に訪ねるシエスタ。 その問いに店主は即答した。 「あれなら新金貨100で結構でさ」 「えっ、随分お安いんですね」 「サービスですよ。こっちとしても客に因縁付けるようなオンボロを引き取って貰えて清々出来ますからね」 店主の言葉になるほど頷くシエスタとルイズ。 しかし 「でも、この長さじゃカービィに持たせるのは無理ね」 「ちょ、ちょっと待ってくれよ! こいつだってこんなに俺のこと気に入ってんだろ!?」 ルイズの一言に剣の声に焦りが混じり始める。 その後も剣の説得と悪態は続いたが、ことごとくルイズは却下した。 このままでは本当に不味いと剣が感じ始めた頃、意外な場所から助け舟が出た。 「あの、でしたら私が背負いましょうか?」 ルイズと剣が言い争う横で、シエスタがそっと手を挙げる。 「えっ?」 「そりゃあいい! 必要な時、丸っころにはオメェさんから俺を渡してもらえばいいしな!」 しめたとばかりに剣が話し出す。 ルイズはそれを叱咤して制止させた。 「大丈夫? ボロなのに意外と重いわよ?」 「普段から掃除や洗濯で足腰は鍛えてますから、大丈夫です」 シエスタの言葉にルイズは考え込んだ。 その間にも剣の熱い視線(のような念)が突き刺さる。 しばらく悩み……ルイズは遂に押し負けた。 「はぁ……分かったわよ、買うわ」 「毎度あり! 今鞘をご用意しますぜ!」 そう言うと、店主は再び店の奥へ消えた。 ルイズは未だに納得していないが、仕方なく観念したようだ。 剣の方に向き直って話し掛ける。 「あんた、名前は? まさかデル公なわけないでしょ?」 「当たり前だ! 俺はインテリジェンスソードのデルフリンガー。デルフでいいぜ。よろしくな、娘っこ達、それに相棒!」 「ぽよっ♪」 カービィはデルフを掲げると、また振り回して遊び始めた。――一方、トリステイン魔法学院の宝物庫入口の前。 宝物庫の扉を触りながら、苦々しい表情を浮かべる人物がいた。 オールド・オスマンの秘書、ミス・ロングビルである。 彼女は宝のリストを作ると偽り、この場所でコルベールから宝物庫と宝について説明を受けた処だった。 「まったく……固定化は強力だわ、厚さ5メイルの壁を使ってるわ、こんな設計をした奴は馬鹿だね、賊泣かせにも程があるよ」 今まで何度か『錬金』を試してきたが、結果はいつも同じ。 かすり傷がつく程度で、壁を破るなど夢のまた夢だった。 「あのツルっ禿……『物理衝撃が弱点』? こんなトンデモ設計じゃそんな理論何の意味もないじゃないかい」 色仕掛けを使いコルベールから色々情報を仕入れたが、『固定化』と『5メイルの壁』を突破する術までは聞き出すことができなかった。 『物理衝撃が弱点』というのも、コルベールの予想に過ぎないことから信憑性は微妙だ。 難攻不落とも言える宝物庫に、ミス・ロングビルは頭痛がしそうだった。 しかし、コルベールの情報の中に、そんな頭痛を吹き飛ばしてくれそうな物が1つだけ存在した。 それは『煌めきの星』という、つい最近宝物庫に入れられたマジックアイテムの情報だった。 コルベールが言うには膨大な力を秘めており、宝石とは違った美しい輝きを放っているらしい。 誰も使い方が分からないにも関わらず、この秘宝を欲しがる貴族は引く手数多だそうだ。 「『煌めきの星』ねぇ……こりゃイイコト聞いた」 先程までの苦悶の表情が一変。 口元はつり上がり、女狐のようにずる賢い『怪盗』がそこにいた。 前ページ次ページ使い魔のカービィ
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うそカービィ カービィシリーズの非公式な設定やエピソードを投稿してみてください。 テンプレ(コピペして使う事を推薦) 【(投稿文の要約など、タイトル)】:(非公式な設定やエピソード)(投稿者の名前) 例 【エレメントとその属性】:カービィのいるミルキーロードにもキノコワールドでいうところのエレメントは存在する。エレメントの属性は「火」「水」「氷」「風」「地」「雷」「暗黒」「聖」「時空」「星」の10種類。(あきこ) 【魔道組織マルク・ザ・トリックスターズ】通称MTS。HN社が滅んでから数ヶ月後に現れた、HN社と同じく宇宙の支配を目的とした悪の組織。 組織構成は首領のマルク、副官でありマルクの妹でもあるグリル、そして兄妹の部下である大量のプランクやマドゥーという風になっている。 兄妹の実力がナイトメアぐらいあるにも関わらず、宇宙征服の方法はHN社と同じく魔獣を製造しては、 様々な惑星にばら撒くというやり方である(理由はマルク曰く「無数にある惑星をいっぺんに支配するにはこの方が手っ取り早い」)。 魔獣の製造方法については、マルクかグリルが魔法によって作り出すやり方と、様々な惑星にいる強力な野生生物や、 文明が進んだ惑星に存在しているロボットや機械を、これまた兄妹の魔法によって魔獣化するやり方がある。 魔獣は予め大量に作っておくことにより、いかなる事態においてもすぐに魔獣を差し向けさせることが出来るようにしている。 ちなみに、製造しておいた魔獣の世話をしたり、魔獣が暴走しないように常になだめているのは下っ端のプランク達やマドゥー達である。(宇宙野武士) 【魔獣販売専門会社・MTS】敵対する、もしくはライバル心を持っている者を倒したいという人に対して友好的に接し、 魔獣を送り込むことによってその者の手助けをすることを目的とした会社。しかし、名前に「MTS」と 付いていることから分かるように、この会社は前述の『魔道組織マルク・ザ・トリックスターズ』の仮の姿なのである。 魔獣を送る理由は勿論、自分達の目的の邪魔となる者を排除することである。魔獣には料金が設定されており、 利用客が魔獣をダウンロードした場合、その魔獣の料金を要求する。しかし、魔獣の料金はHN社の魔獣よりも格段に安くなっている。 その理由は、魔獣を生み出すのがマルク兄妹の魔法によるもので、しかもその魔力は永遠に尽きることが無いと言えるほどのもの。 なので魔獣はいくらでも自由に作り出すことが出来る為、魔獣の料金が安いのである。 無料にしないのは、無論組織の運営資金の為である。なお、マルクやグリル自らが出向いて 目的の邪魔となる者を排除しないのは、首領のマルク曰く「自分らが出向くほどのことじゃない」とのこと。(宇宙野武士) 【MTSが結成された理由】前述で記したMTSこと『マルク・ザ・トリックスターズ』の首領のマルクと副官のグリル。 元々この2人は、惑星ハーフムーンに住む仲の良い兄妹だった。その時の兄妹は共に正義感が強く心優しい性格で、 周りからも慕われていた。だがある日、惑星のとある場所に現れた洞窟にマルクが中を調べようと入って行き、 奥にあった石の棺をマルクが開けてしまった。その瞬間からマルクは一変し、邪悪で狡猾な性格になってしまった。 その際、マルクは自分が持つ強大な魔力を宇宙征服のために使ってしまおうと企む。その後、マルクは妹である グリルを無理矢理洗脳して自分と同じ目的を持たせ、さらには惑星の住人全員を洗脳し、自分達の部下にしてしまう。 そして、宇宙征服のために行動を開始。こうして、魔法の力でものを言わせる魔道組織『マルク・ザ・トリックスターズ』が誕生した。(宇宙野武士) 【MTSのマルクについて】MTSの首領であるマルク(本名「マルク=ガデシュール=ダガスティー」)は、 前述【MTSが結成された理由】でも語った通り、とある洞窟に潜り込んで以来、 正義感の強い優しい性格から邪悪で狡猾な性格となってしまった。 玉乗りをした一頭身のピエロのような容姿と、キラキラ光る羽を生やした蝙蝠のような容姿の二つの姿を持つ。 本来は蝙蝠の姿だが、敵と接する時だけは油断させるために、玉乗りピエロの姿になっている。 しかし、敵と対決するときなどになると、一頭身のピエロから蝙蝠へと姿を変える。 元からかなりの魔力を持っていた彼だが、性格が一変してからはさらに強大な魔力を手に入れる。 その魔力は、かのナイトメアの力を遥かに上回るぐらいのものらしい。(宇宙野武士) 【MTSのグリルについて】MTSの副官であるグリル(本名「グリル=シャミオール=ダガスティー」)は、マルクの実の妹。 元は兄と同じく正義感が強く心優しい性格だったが、豹変したマルクに無理矢理洗脳を施された事により、 兄同様に邪悪な性格になってしまった。彼女も多大な魔力を持つが、兄のマルクには少しばかり劣るとのこと。 味方(組織関係者や魔獣利用客)に対しては普通に接するが、敵に対しては必ず見下したような態度をとる。 組織内での彼女の仕事は、魔獣を魔法で作るのは勿論のこと、HN社のカスタマーサービスと同じ事をやっている。 つまり、モニターを通して魔獣利用客から注文を受けたり、作戦会議をしたりすることである。 その他にも、MTSの膨大なるデータを管理する仕事も担う。(宇宙野武士) 【MTSのプランクやマドゥーについて】MTSにて、マルクらが製造した魔獣の世話などをしている大量のプランクやマドゥー。 彼らは、元はマルク兄妹と同じ惑星の一般住民だった。しかし、邪悪になった兄妹によって全員が洗脳され、 階級が一番下の部下にされてしまった。元は二頭身の人間のような容姿だったが、マルクが「自分らよりも強そうで不愉快」という 理由で彼らに魔法をかけ、自分達よりも弱そうな姿であるプランクやマドゥーの姿に変えられたのである。 彼らの姿からはあまり知能を持っているように感じるが、マルクらの命令を忠実に従う為の知能は持っている。(宇宙野武士) 【カービィについて】実はカービィは魔獣であったということは誤りであり本当は卵生、メタナイトの実の弟であるちなみにカービィの実の姉はメタナイトの実の妹でありカービィに実の弟や実の妹もいる弟と妹は、双子で弟が上、妹が下である。自分の力で真カービィの家も建てた。古代の星の宮殿フラピタの王族の末裔でもあり本名はリュカービィ・ポロ・リウ・フラピタでポロはフラピタ語で真を意味しリウはフラピタ語で王を意味するポロ・リウ・フラピタは真のフラピタ王を表す。ちなみにメタナイトがカービィが元魔獣といった理由は何者かに記憶を変えられたのが原因である。(あああああ) 【ナイトメアについて】彼は、魔獣で全宇宙支配を目論む大魔王だが実は元々マルクの住む星の嫌われ者であり住人をよくいじめる結果逆に彼のほうが魔獣に利用されしまった、そのためナイトメアの心に芽生えた闇がやがてナイトメアを飲み込み実体を失い今の姿となり侵略を始めた、もはや闇そのものとなってしまった。(あああああ)
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「星のカービィ」(アニメ版)のカービィ 使い魔のカービィ 第01話 使い魔のカービィ 第02話 使い魔のカービィ 第03話 使い魔のカービィ 第04話 使い魔のカービィ 第05話 使い魔のカービィ 第06話 使い魔のカービィ 第07話 使い魔のカービィ 第08話 使い魔のカービィ 第08.5話 使い魔のカービィ 第09話 使い魔のカービィ 第10話(前編)/(後編) 使い魔のカービィ 第11話 使い魔のカービィ 第12話