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536 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/06/18(水) 12 11 03 ID 9EIpERhR ~このまま普通に弁当あげるようになってしまった場合の舞台裏~ 「うめえぇぇぇ、やっぱ弁当はキリノにつきるな!」 「はいはい…どうせまた他の子にもたかるんでしょー?折角大盛りにしてあげたのに」 「ああまあ今日は止めとくかな、またいつかみたいに腹痛になったら大変だし」 「えー珍しいっすねえ、人間ポリバケツのせんせーが」 「年のせいかなー、なんかあんまり食えなくなってさ」 「食べないと胃が縮むってよく言いますもんねえ」 「いつもお腹空かせてたからか…ところで、さ」 「はぁ…」 「なんで突然弁当くれるようになったの?」 「それは…別に昔からあげてたじゃないっすか」 「だって昔は土下座とかしなきゃ、くれなかったじゃないか、お前」 「あれは売り言葉に買い言葉ってゆーか…本当にすると思わなかったし」 「市民大会の時はさ、お前のコロッケアテにしてたのに、いないし…」 「あの時は昔の友達に捕まってて…悪かったっすよ」 「インターハイの時あの大盛弁当作ってくれたのだってお前だろ?」 「それはまあ、そうなんすけど…」 「で、なんで?」 「うっ…」 「???」 「ふ、複雑なんですよ!色々と!ネームとオマケの折り合いとかで!」 「はぁ…?」
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5人そろって団体戦もできるようになったし、合宿までやるなんて本当に部活動っぽくなってきたかな。 部活からの帰り道。キリノは、そんなことを考えながら家路を辿っていた。 手に提げた袋の中には、破裂したコジロー人形の破片が詰め込まれている。 あとで、修復しなくちゃと思いながら歩いていると、いつの間にか家についていたようだ。 「ふう、疲れた~」 部屋に入って一息つくと、キリノはちらりと机の脇を見る。そこには、等身大の打ち込み人形が立っていた。 胴衣はもちろん、室江高剣道部のもの。そして、そこに刺さっている人形の頭は、 リアルな、というより微妙に美化されているコジローのものだった。 それは、手提げ袋に入ったいい加減なコジローの人形とは違い、部活で使ったような リアルなキリノたちの人形同様に、細部まで手が込んでいる打ち込み人形だ。 「作るの飽きてきちゃって~なんて、言ったけど実は作ってあるんだよね……」 なぜ、人形がここにあるのか。乙女心といってしまえば簡単なのだろう。 要は、人形をリアルに作りすぎたためか、なんとなく打ち込ませるのがイヤだと 思ってしまったのである。 「ごめんね、ミヤミヤ。ダンくん打ち込まれるのがイヤっていうのもわかる気がしたわ~」 キリノは、どうせ、聞こえないけれどとりあえず謝っておいた。 「リアルすぎて、なんか打てないよね。確かに」 コジロー人形の頭をなでながら、キリノは1人感想を述べる。 「キリノ! お前の弁当をわけてくれないか?」 「もー、またですか先生~。そうだ、その代わり先生からも大事なものを頂いちゃいますよ」 「お、おお。仕方ないな……なんでもいいぞ」 「そーですねー、じゃあ貞操を頂いちゃいますよ~、なんっちゃってアハハハハ」 キリノは、誰も見ていないことをいいことに、人形相手に1人芝居をした。 しかし、1人芝居とはいえ大胆すぎたようだ。急に、恥ずかしくなってキリノはうつむいた。 しばらく下を向いて顔のほてりが治まると、今度はゆっくりとコジロー人形を観察する。 それにしても、と彼女は思う。この人形は我ながらよく出来たと思う。たまにしか見せない 精悍な顔つきのコジロー先生を、記憶の限りを絞って現実に再現した似姿の最高傑作。 これ以上によく出来た人形をもう一度作れるだろうか、いや作れない。 じっと見ていると、コジロー先生の声が聞こえてくるようでなんだか恥ずかしくなってくる。 「キリノ、お前のために剣道を頑張るからな!」……いやいや、そんなこと言ったことないけれど。 キリノは、コジロー人形の顔をそっとなでた。 「ふふ、かわい~顔してますね、先生って。高校生みたい」 そういいながら唇に手を当てる。人形なのになんだか、背徳感を感じてしまうようだ。 「誰も見てないしいいよね……」 キリノは、そのまま唇から手を離すと自分の顔を人形に近づける。 そして、顔を真っ赤にしながら人形の口に自分の口を……。 「おねーちゃん、いやらし~」 人形の山の中から、声が聞こえてきてキリノは飛び上がった。 「ひゃあ!」 声のしたほうを振り向くと、そこには犬を抱えた妹がにこにこと笑っている。 「あ、あんた。いつからいたの!」 「お弁当わけてくれ、あたり」 キリノは、聞かれてはいけないことを聞かれてしまったと後悔した。 もちろん、いまさら遅いのだが。 「み、みんなには黙っててね。お願い」 「え~」 ニヤニヤとこの年頃の女の子特有の好奇心を示す妹。 「じゃあ、アタシにそのコジロー先生のことを~もっと話してくれたらいいよ~」 「む、むう。仕方ないなあ」 それくらいなら仕方ない、といいつつも嬉しそうにキリノは喋りだした。 コジローとの出会い、部活で先生がやる気をだしてきたこと…・…。 コジローのことを話すキリノの顔は、ひまわりのような明るい幸福感に満ちていた。 終わり
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497 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/12(金) 08 03 30 ID m/f9Vz5u 二年一学期:意識期 二年二学期:ガッカリ期 二年三学期:寂し過ぎ期 三年一学期:自覚→悶々期 三年二学期:告白期 三年三学期:照れまくり期 卒業以降:エロエロ期 498 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/12(金) 08 07 32 ID L/3jzKKH エロエロ期を詳しく 499 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/12(金) 08 27 24 ID jC0Yglho 年中発情期です 500 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/12(金) 08 30 19 ID eSKFCAyR 自覚→悶々期が一番萌えると思う!! 501 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/12(金) 08 33 41 ID 7honcoX1 卒業式ではキスまでだな 551 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/13(土) 12 30 27 ID errqBubL 「なーキリノ、お前もし卒業したらさ」 「はいはい、なんっすか?」 「……なんでもね」 「…ねー先生、あたし卒業したらね」 「お、おう、なんだ?」 「……やっぱまだいいっす」 「なんだそりゃ」 「えー先生っこそ何すかそりゃ」 ウフフアハハ。 497でいうと三年三学期くらい?
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135 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/03/31(火) 09 47 38 ID 7PjGJR0B 「延期になっちゃいましたねー」 「……お前は何かある度に職員室に訪ねて来ずにはいられないのか、サトリの時といい」 「まーまーいいじゃないですか、それより延期ですよ延期」 「なにが」 「いやーちょっと楽しみにしてたゲームが延期しちゃいまして」 「待つ楽しみが増えたと思えばいいだろ」 「順調だと思ったのになあ」 「そうそう上手く行く事ばかりじゃないさ」 「……なんかやけに達観してますねー」 「そっ、そうか?普通だけど」 「およ先生、何か隠しましたね?おやPSP」 「べ、別にいいだろ、持ってても」 「というわけで先生も楽しみにしているゲームの情報はこちらっ!」 バンブーブレード~”それから”の挑戦~ 2009年5月28日発売予定 発売まで あと58日 「してねーよ!」 「⌒ω⌒」
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514 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 22 37 55 ID +ciiL6OK きりのん萌え行動ランキングベスト5を選ぼうと思ったら、5じゃ全然足りなかったw10で。 ていうか本気で細かく全部やってったら100超えた…… やっぱここ1年くらいのものが多くなってしまうけど。 10位 電球ぴこぴこさせてコジローに提案(原作8巻P177) ここがなんかすごい好きだ、ああもうくそ。 9位 「行くもん、全国へ!…5人みんなでね!」(原作7巻P97-98) 地味だけど原作とアニメでの性格の違いはこの辺とか外伝に顕著な気がする。 8位 「ほら立てる?しっかりして――」(原作8巻P76) なんかもうこの辺からスイッチ入り始めてる気がしてしまう。 7位 「へへー、勝てたよ!」(原作3巻P34、アニメ6話) ピンでも余裕でかわいいきりのん。いや、微妙にキリタマ? 6位 消えかけてるコジローにハッパをかける(原作4巻P16-18、アニメ9話) 数少ない、アニメで納得行ってないきりのん描写なんだがP16の中段の表情を端折ってどうする!? 5位 「こいつは、だれもが頼りにしてるんだ」(原作5巻P185、アニメ18話) トランス編全部なんだけど細かに上げてくときりがないから象徴的なので。すまなさそうに現れるコジローがいい。 4位 長官マスコットにうれし涙(アニメ最終話) 色んな解釈が出来そう。あれで自覚したのか、惚れ直したのか。なんだかアニメに限って言えば前者な気がしないでもない。 3位 「勝てる!」「はい!」(原作3巻P20-21、アニメ6話) 所謂シンクロ。原作の「いつもの通り~」の絵は、コジローの中でのキリノそのもののイメージで結構貴重。逆…は、あるのか? 2位 コジロー褒められるのを見てニヤニヤ&満面の笑み(原作8巻P94+P130) 今にして思うと、1位が核爆弾級なら、こっちもアキラの暴走くらいは行ってないか。 1位 はぐはぐすりすり(アニメ最終話) とうとう某動画のあれを着動画にしてしまった…我ながら電話に出るのがおそいおそい。ごめんよコジキリバカでごめんよ。 517 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 22 45 39 ID tIn5u4Oi 514 「あたしのため(ry 519 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 22 47 25 ID IBxcW5vu 514 ちょwwページ確認しやすくて乙だ 1位は迷わず禿同 520 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/04(金) 22 47 35 ID 1AujRRq8 514 3年の先輩とかコジローにナデナデされてる時のえへへ、みたいな 顔もなかなか。肩もまれてほああ~な表情も。 550 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/05(土) 00 20 53 ID s4KNYxPB 514 他にも 「さとりんは剣道大好きなんだよ」のときの表情(原作) 最近部活が楽しいきりのんの「およ?」 チョーク野見込むまでの一連の動作 タマちゃんと屋上で語らった後のほっぺつんつん 部活に入らないさとりんに対して「なんでなんで」といいながらお尻フリフリ 書ききれないよ 710 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/05(土) 22 44 52 ID sSx0+Q3x 514 微妙にきたのが、アニメでタマがリンに負けた次の回。 コジローが落ち込んでる時に「私たちが先生の首をつなぎますよ!」みたいなことを言った回。 あのときから俺のwktkが強くなった。
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13 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 14 17 00 ID avw24x9B コジキリのはぐすりを見た後、 「キリノ先輩、いいなあ……」 「どうしたのタマちゃん?」 「うん。宮崎さんと栄花くんもそうだけど、お似合いで羨ましいなあって」 「確かに、どっちもお似合いだよね(別に羨ましくはないけど)<UGQ」 「あたしにも……いつかそういう人ができるのかな」<ちらっとユージを見上げつつ 「大丈夫だよ、タマちゃんなら。俺が保証するよ」 「え……? それって、どういう……」<期待を込めた視線 「ん? そのままの意味だけど。今はいなくても、タマちゃんのことを誰よりも理解してくれる人ときっと会えるよ」 「……誰よりも、理解してくれる人……」 「信じられない?」 「そ、そういうわけじゃない……けど。と、ところでユージくんは? そういう人に心当たりはないの?」 「俺? 俺は今のところタマちゃんで手一杯だよ」 「え」<顔赤くなる 「タマちゃんがそういう人を見つけるまでは、俺も独り身だよ」 「どどど、どういう意味?(そういう意味?)」<顔真っ赤 「だって、ほっとけないしね、幼馴染みとしては。大丈夫だよ、俺だけ先にそういう人見つけたりはしないから」<タマの頭撫でつつ 「そ、そう……」<ちょっとがっかりしつつも、思わず顔がほころぶ 結局その日、タマの機嫌は一日中良かったそうな ……ってな感じで、嫉妬タマもいいけど、 ユージに頭撫でられて機嫌が良くなるタマというのもいいんじゃないかと思うんだ
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181 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/06/13(金) 19 34 33 ID qwGmVqOd キリノ「よかった~もう会えないかと思っちゃいましたよう」 コジロー「何をオオゲサな…」 キリノ「だって先生まだ2歳だから…迷子になっちゃう」 コジロー「24歳のオバさんに言われたかぁねえな」 キリノ「んふふー、ね、センセ?」 コジロー「な、なんだよ藪から棒に」 キリノ「幾つになってもずーっと一緒だよ?」 コジロー「…そうだな」 的な事ばかり考えていた昨日今日。 皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。 私は…鬱でした。
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季節はすっかり冬模様。 視界に雪がぱらつく風情の中。 彼は、寒さに思わず手をこすり合わせた。 「…さむいなオイ」 「そっすねー」 !、と一瞬、驚くような表情をその相槌の方向へ向けると。 にゃん、とでも言いそうな猫口で佇む生徒が一人。 定例の片付けと戸締りを終えて、着替えを終えて出て来た彼女は、 一人ごちたつもりでいた彼の、いつのまにか隣に居た。 「なんすかーその驚いたような顔は」 「い、いやおめー、早いなって…」 一刻も早く一緒に居たかったから急いだ、なんて動機は誰が知る事もない。 もちろん、当人も。 「シャワーちょっと、ぬるかったですよ。…くしゅん!」 「ほら、ちゃんと拭かねーから」 「へへ、大丈夫っすよ。それより…」 少し意地悪そうに目尻を下げて、ぽつり。 「こうすれば寒くないですよ」 少なくとも自分は、とでも言いたげに手を差し出すと、彼の手をにぎる。 「お、おい」 「せんせーの手、あったかいですよ?ほら」 手ではなく顔の方が熱くなってしまいそうだ。 彼がそんな思いでひとつふう、と嘆息をもらし、握られた手を握り返すと。 その反応に彼女の方もまた、少し緊張を増す。そして。 「…こーすりゃ、もっと暖かいぞ?」 無造作に握ったままの手を、自分の着ているコートのポケットに突っ込むと。 「そっすねー…こりゃ暖かいや!あはは」 既にりんごのように火照った顔を隠そうともせず、彼女は笑った。 その満面の笑顔に同じく満足感を漂わせながら。 さて、と切り出すと。 「…んじゃ、行こか」 「うん!」 道場から、職員駐車場までの徒歩五分。 卒業まで一緒に歩く、それがふたりのデートコース。 おしまい
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489 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 22 43 34 ID VYmbgGD7 仮にタマがユージに好意を持ち始めたとしてだ。 タ「ねぇ、ユージ君」 ユ「ん?何?タマちゃん」 タ「今日同じクラスの男の子に今度の休み遊びに行かないかって誘われたの・・・」 ユ「へー、それでタマちゃんはどう答えたの?」 タ「土日は部活があるから・・・無理って」 ユ「あー、そういえばそうか。残念だったね。」 タ「・・・・・」 ユ「?」 タ「・・・それだけ?」 ユ「へ?ああ、タマちゃんは可愛いからモテるんだね。」 タ「・・・・」 ユ「どうかしたの?」 タ「ううん、何でもない・・・」 と、まぁナチュラルだが傍から見ればある意味黒い。 さらに黒くすると。 ユ「タマちゃん」 タ「え?」 ユ「本当は俺に何て言って欲しかったのかな?」 タ「そ・・・それは・・・」 ユ「フフ、言ってごらん」 タ「う・・・うう・・・」 ・・・これはねーよwwww
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「コジロー先生、ネクタイ曲がってますよぉ」 「えっ?そうか?むむ…」 「あーもう、あたしが直してあげますよー」 「おう、すまんなキリノ」 おもむろに結び目に指をかけつつ………じーっ。 目立たないけど、よく見るとよれよれの服。セットもしてない頭。 背はそこそこ高いけど…顔は無精ひげだらけでぼっさぼさだし。 鍛えてるから体型はスレンダーだけど、でも足の裏はぷにぷにだし。 じゃあ、性格?…お世辞にもいいとは言えないよねえ… う~ん…あたし、何でこの人の事好きなのかなあ。 「なんだ?顔にもなんかついてるのか?」 「な、何でもないっす、あはは…」 あぶないあぶない。いつの間にか見入っちゃってた? ていうか今、この構図…なんか、だらしない旦那としっかり者の奥さんみたいだねえ。 うわぁ、今、顔赤くないかなあたし?…なんか、今度は、顔があげられないよう。 でもどうせコジロー先生は…なんも考えてないんだろうけどねえ。うう…この朴念仁めぇ。 …………なんて思ってたら、ネクタイ、出来ちゃった。少し名残惜しいけど。 「はい!出来ましたよ。これでデートもばっちりだぁ!」 「しねーよ! ………しかし、何か、こうしてるとさ」 「なんですか?」 「なんか俺らって、だらしねー旦那としっかり者の奥さんみたいだよな」 「…は?」 ……自分の考えを見透かされたようで、その恥ずかしさはあたしの体温を一気に上昇させる。 あー、うー、茹でダコさんだぁ。こんな顔絶対見せらんない!見せらんない! ほとんど反射的に顔を伏せた、その時に。 (ぽんっ。) 「わぷ。」 「…なんてな。冗談だよ冗談。じゃあな、ありがとなキリノ」 …………行っちゃった。 一瞬、頭上に置かれたその手の余韻に浸りながら。 なんだ冗談かぁ、まあ当たり前だよねえ、あっはっは、なんて自嘲もしながら。 そう言えば、あの大きくて温かい手は少し好きだったかも、なんて事を思い出してたり。 ”だらしない旦那と、しっかり者の奥さん” ――――まぁ、そのうちきっと、ね? [終]