約 4,609,217 件
https://w.atwiki.jp/cojagent/pages/173.html
imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (sample.png) 概要 “二番煎じ” 本拠地 愛知県 登録店舗 CLUBSEGA金山 Twitter @mathkingcoj ブログ等 1マコ2マーヤ3阿修羅 逸話など スサノオ is 最強 《鬼神・スサノオ》をこよなく愛するキチガイ系エージェント。 「マスキング」よりも「グンキスマ」「グンキすまっしゅ☆」の名前で親しまれている。 「1マコ2マーヤ3阿修羅」は友人にそそのかされ2015年にスタート。 “初級者中級者向け”と銘打ったその記事は完全にキリンすまっしゅ☆の模倣でありながらもわりと閲覧数を稼げている模様。 赤のPR最弱とも呼ばれる《阿修羅百式》のためのネタ記事が元来の目的であったこのブログだが、本人のやる気が高まったこともあり定期的に更新している。 R D1サポーターズにも登録中だが、本人がそのことをすっかり忘れておりランキングは低迷中。 記事の8割以上はネタに満ち溢れているが、時折本当に初級者向けの記事やスサノオの使い方などを真面目に(?)書いている。 主な使用デッキは武身や珍獣など。 他にも赤緑や黄緑のグッドスタッフを組むが、スサノオが入れば何でもいい。 特に黄緑のグッドスタッフは「グンキスマSP」と本人が名付け、スサノオがまるで異物のように入り込んでいるが本人によるとこれはスサノオのために作ったデッキでありスサノオが入らなければ意味がないという。 スサノオを自身の相棒とまで豪語し使い続ける反面、APが炎上し降格しそうになると迷うことなく珍獣デッキに変える一面も。 主な出没地点は名古屋や金山・大須であったが進学のため現在は広島に活動拠点を移している。 F《阿修羅百式》を合計13枚所持している。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/378.html
マリー・エージェント(まりー・えーじぇんと) 概要 デスティニーから登場したキャラクター。 登場作品 + 目次 デスティニー(PS版) デスティニー(PS2版)ルーティのルール デスティニー2 レイズ 関連リンク関連項目 被リンクページ デスティニー(PS版) 年齢:24歳 性別:女性 身長:170cm 体重:54kg 声優:天野 由梨 職業:戦士 ルーティと組む女戦士で、マリーという名前以外一切の記憶がない。 記憶を失った事と関係あるのか、それとも単にぼーっとしているのか、普段は口数が少なく静かな性格。 しかし戦闘では人が変わったように血気盛んとなる。 + ネタバレ 本名はマリー・ビンセントで、ファンダリアの一地方出身。 ウッドロウの父親のイザーク王が即位する前のファンダリアは内乱が多く、幼少のうちから戦士として戦っていたようだ。 ある戦で敗残兵になったところをダリスに匿われ、彼と生活を共にするようになる。 ダリスと共にサイリル自警団に所属し、結婚してからは「ビンセント夫妻」として名を馳せていた。 しかし、2年前にサイリルがグレバム勢力の襲撃を受けて、夫妻にも危機が訪れる。 ダリスはマリーを記憶喪失にして逃がすことに成功する。 記憶喪失になった経緯はPS版とリメイク版で異なり、PS版ではダリスが「精神魔法」なるもので記憶を封印した。 名前以外の記憶を失った状態でさまよっていたところをルーティと出会い、「エージェント」という姓を与えてもらう。 行く宛のないマリーはルーティとコンビを組み、凄腕レンズハンターとして行動することになる。 今作ではハイデルベルグに向かう前にサイリルにあるマリーの家に向かったかどうかで夫であるダリスが死亡するかどうかが決まり、 第二部での再加入する時期が変動する。 ダリスが死亡し机に置いてあったダリスの剣を手に入れていた場合は海底洞窟をクリア直後にサイリルで加入させることができ、 ダリスが生存した場合、もしくはダリスが死亡したがダリスの剣を手に入れていなかった場合はベルクラントクリア後から加入となる。 ▲ デスティニー(PS2版) 「雪が降ると、昔のことを、思い出せそうな気がしてな…」 年齢:24歳 性別:女性 身長:170cm 体重:54kg 声優:天野 由梨 職業:戦士 ルーティの相棒として行動を共にする女性戦士。 巨大な斧を軽々と振るい、戦闘においてはこの上なく頼もしい存在である。 その一方でかわいい物が好きだったり、料理が得意だったりと、女性らしい一面も持ち合わせている。 + ネタバレ 本名はマリー・ヴィンセントで、ファンダリアの一地方出身。 行く宛のなかったところをダリスに拾われ、彼と生活を共にするようになる。 ダリスと共にサイリル義勇軍に所属し、結婚してからは「ヴィンセント夫妻」として名を馳せていた。 しかし、サイリルが独立を訴えたことで2年前に王国軍に取り囲まれ、夫妻にも危機が訪れる。 氷の大河に追い詰められたダリスはマリーを崖から突き落とすことで逃がすことに成功する。 記憶喪失になった経緯はPS版とリメイク版で異なり、リメイク版ではマリーが記憶喪失になったのはこの際の怪我で起きた偶然となっている。 名前以外の記憶を失った状態でさまよっていたところをルーティと出会い、「エージェント」という姓を与えてもらう。 行く宛のないマリーはルーティとコンビを組み、凄腕レンズハンターとして行動することになる。 今作ではダリスの剣はナイフとなっている。またダリスが死亡しないが、第二部が始まってすぐに再加入する。 ▲ ルーティのルール 本書のEDにのみ登場。グレバムとの戦いのときには既に戦線を離脱しており、次にルーティと再会したのはミクトランが討伐された後となった。ルーティの近況と人間として復活したアトワイトの存在を知って驚きを隠せなかった。 ▲ デスティニー2 年齢:42歳 性別:女性 ハイデルベルグの宿屋で女将として働いている。ダリスは死亡しており、未亡人。 ▲ レイズ ▲ 関連リンク 関連項目 被リンクページ + 被リンクページ アイテム:TOWなりきりダンジョン2 アイテム:グルメB アイテム:グレイセス アイテム:魔法カルタ キャラクター:Kさん キャラクター:TOWなりきりダンジョン2 キャラクター:TOWなりきりダンジョン3 キャラクター:ま行 キャラクター:ダリス・ビンセント キャラクター:テイルズオブザレイズ キャラクター:テイルズオブバーサス キャラクター:デスティニー キャラクター:デスティニー2 キャラクター:ヤス キャラクター:王宮料理人 キャラクター:赤ら顔の料理人 サブイベント:「ドルアーガの塔」の説明 サブイベント:サブキャラクターを仲間に サブイベント:シュサイアの撃破率 サブイベント:マリーとスタンが残る サブイベント:マリーの記憶 サブイベント:女性キャラクターのイベント サブイベント:料理イベント システム:Lv システム:おまかせ名前 システム:けんごう システム:けんし システム:しっぷうけんし システム:光属性 システム:剣 システム:打属性 システム:斧 システム:斬り攻撃力 システム:斬属性 システム:槍 システム:武器 システム:火属性 システム:物理属性 システム:矛 システム:矛槍 システム:調理具 システム:通常攻撃 システム:風属性 スタッフ・出演者:TOWなりきりダンジョン2 スタッフ・出演者:TOWなりきりダンジョン3 スタッフ・出演者:テイルズオブバーサス スタッフ・出演者:デスティニー ストーリー:デスティニー チャット&スキット:No.66 モンスター:マリー 地名・地形:サイリルの町 地名・地形:ジェノス 地名・地形:ファンダリアの山道 地名・地形:神殿へ続く洞窟 武器:きんのフライパン 武器:ぎんのおたま 武器:さつまいも 武器:アイアックス 武器:アイアンアックス 武器:アイスコフィン 武器:アークウィンド 武器:イプシロンアックス 武器:ウイングドスピア 武器:エクスカリバー 武器:ガイアアックス 武器:ガノ 武器:クレセントアクス 武器:グリムアクス 武器:グレートアクス 武器:コルセスカ 武器:ゴールドアックス 武器:サーベル 武器:ショカ 武器:ショートソード 武器:シルバーアックス 武器:シルバーメイス 武器:ジャッドバラアックス 武器:スチールアックス 武器:ストライクアクス 武器:ストーンアックス 武器:スレイヤーソード 武器:セルティス 武器:セントハルバード 武器:セントレイピア 武器:タバンジル 武器:タバール 武器:タンギ 武器:チタンアックス 武器:デストロイヤー 武器:デッキブラシ 武器:デュエルソード 武器:トマホークアックス 武器:ドゥームブレイド 武器:ドライビンアクス 武器:ドラゴントゥース 武器:ナイツサーベル 武器:ハルバード 武器:ハンドアックス 武器:ハードクリーヴァ 武器:バトルアクス 武器:バハムートティア 武器:ファインサーベル 武器:フェイムフェイス 武器:フランヴェルジュ 武器:フレアバゼラード 武器:ブロンズアックス 武器:ブローバー 武器:ヘッドアックス 武器:ホワイトソード 武器:ポールアクス 武器:ミスリルアクス 武器:ミスリルソード 武器:ムーンファルクス 武器:メイス 武器:メックハルバード 武器:ラックブレイド 武器:ルベリエアックス 武器:レアアックス 武器:レイピア 武器:レーザーブレイド 武器:ロコッバーアックス 武器:ロングソード 武器:ワルーンソード 武器:ヴェルダン 武器:ヴォーパルソード 武器:剣(TOD) 武器:斧(TOD) 武器:槍(TOD) 武器:矛槍(TOD) 武器:矛(TOD) 武器:紫電 武器:調理具(TOD) 術・技:剛・魔神剣 術・技:剛雷剣 術・技:割破爆走撃 術・技:放墜鐘 術・技:斬! 術・技:旋鳳衝 術・技:森羅爆砕 術・技:烈・魔神剣 術・技:爆神狂刹 術・技:獅子戦吼 術・技:獅子王滅砕 術・技:真・剛雷剣 術・技:陽炎 術・技:魔神剣・改 装飾品:革命バンダナ 防具:Rラインシールド 防具:しあわせぼうし 防具:はねつきぼうし 防具:アイアンアーマー 防具:アイアングローブ 防具:アイアンサレット 防具:アンクシールド 防具:アーメットヘルム 防具:ウォリアーバンダナ 防具:ウッドシールド 防具:カイトシールド 防具:ガントレット 防具:クロスヘルム 防具:グリムアーマー 防具:ゴシックアーマー 防具:ゴールドアーマー 防具:シュラハトフェルト 防具:シルバーアーマー 防具:シルバープレート 防具:スケールアーマー 防具:スターアーマー 防具:スターグローブ 防具:スターシールド 防具:スターヘルム 防具:スチールアーマー 防具:ストライプリボン 防具:スプリントアーマー 防具:スプリントメイル 防具:ダイヤアーマー 防具:チェインアーマー 防具:チェインメイル 防具:チタンアーマー 防具:デュエルヘルム 防具:ドラゴンアーマー 防具:ナイツアーマー 防具:ハーモニックアーマー 防具:バトルアーマー 防具:バトルスーツ 防具:ビームシールド 防具:ファインシールド 防具:フィートシールド 防具:フォートレス 防具:ブラックアーマー 防具:ブルーリボン 防具:ブレストプレート 防具:ブロンズアーマー 防具:プラチナアーマー 防具:プリティミトン 防具:プリティリボン 防具:プレートアーマー 防具:ホワイトアーマー 防具:マジカルリボン 防具:マスターピース 防具:マム・ベイン 防具:ミスリルアーマー 防具:ミスリルグローブ 防具:ミスリルプレート 防具:ミスリルヘルム 防具:メギンギョルズ 防具:ラウンドシールド 防具:ラストクルセイダー 防具:リフレックス 防具:リボン 防具:リングアーマー 防具:リングメイル 防具:ルーンアーマー 防具:レアアーマー 防具:レアガントレット 防具:レアシールド 防具:レアプレート 防具:レアヘルム 防具:レザーアーマー 防具:レザーグローブ 防具:レザーヘルム 防具:堅牢バンダナ 防具:天空バンダナ 防具:必勝バンダナ 防具:滅殺バンダナ 防具:激烈バンダナ 防具:疾風バンダナ 防具:盾(TOD) 防具:覚醒バンダナ 防具:豪傑バンダナ 防具:鎧(TOD) ▲
https://w.atwiki.jp/velstrise/pages/335.html
カードパックを5回購入するとSRカードがもらえる「エルフエージェント」GETイベントを開催いたします。 ■イベント内容 期間中、岩窟王パックを1日に5回購入すると、SRカード「エルフエージェント」を獲得できます。 メイン画面左の「期間限定」アイコンから開く「パック開封」画面にて、現在購入数の確認や、特典の受け取りを行うことができます。 ■期間 2015年11月18日(水)メンテナンス終了 から 2015年11月25日(水)メンテナンス開始 まで ■報酬カード エルフエージェント(★0)×1 ☆0 ☆5 ■注意事項 ※イベントの特典は、1日1回まで獲得できます。 ※獲得した特典は、ゲーム内メールよりお受け取りください。 ※パックの購入回数を翌日に持ち越すことはできません。 ※イベント終了日の特典は、メンテナンス開始前までにお受け取りください。 コメント 名前
https://w.atwiki.jp/gods/pages/114793.html
メアリーニュージェント(メアリー・ニュージェント) 連合王国貴族のストーのテンプル伯爵の系譜に登場する人物。 関連: ジョージニュージェントテンプルグレンヴィル (ジョージ・ニュージェント=テンプル=グレンヴィル、夫) リチャードテンプルニュージェントブリッジスシャンドスグレンヴィル (リチャード・テンプル=ニュージェント=ブリッジス=シャンドス=グレンヴィル、息子)
https://w.atwiki.jp/galgerowa2/pages/447.html
エージェント夜を往く ◆LxH6hCs9JU 体を激痛と脱力感が泥海のように、襲い、蝕み、覆っていく。 覚めてゆく世界への旅路は険しく、しかし引き返しもせず、突き進んでいく。 「のっひゃあぁ!?」 静謐な空気が浸透する夜の病院で、ドクター・ウェストは目を覚ました。 仰天の声と共に開いた視界には、粗末ながらも清楚な、白の天板が埋まっていた。 辺りを見渡せば、そこはかつての、医学の徒であった頃のウェストが慣れ親しんだ、病院の一室。 どうやら自身はベッドに寝かされていたらしく、額には微かな重さとぬるい湿り気があった。 濡らした手ぬぐいが何者かによる看病の証であると推定すると、ウェストはゆっくりと上半身を起こす。 「我輩は、いったい」 吐息に連れて、頭が動き始める。 同時に、脇腹の辺りに強烈な痛みが走った。 「つ……!」 苦い顔を浮かべ、ウェストは思い出す。 脇腹に負った傷、拙い治療の跡、途切れる前の記憶が、次々に瞬き散った。 科学の徒として生み出した、スーパーウェスト爆走ステージ『魂のファイアーボンバー』。 急なエンストをきっかけとしての、九鬼耀鋼、一乃谷刀子らとの出会い、そして情報交換。 間際、何者かによる狙撃を受け、負傷する身、癒そうとする刀子の献身、跳ね除ける自己。 こんなところでは死ねないという思いを抱いての、高笑い、哄笑、笑いと共に消えた意識。 そして気がつけば、ドクター・ウェストの身は病院の中にあった。 おそらくは九鬼耀鋼か一乃谷刀子が、あるいは両者が、ウェストを治療するために運び込んだのだろう。 ならばその、命の恩人足りえる二人は……と視線を巡らせたところで、気づく。 負傷したこの身が、患部を含む上半身のみならず、腰から足先に至るまで、すっぽんぽんである事実に。 加えて、隣で寄り添うように横たわる、同じくすっぽんぽんの、九鬼耀鋼の存在がある驚愕の事実に。 「……ホワイ?」 アーカムシティではその変態的な行動の数々から、仰天人間と囃されてきたウェストも、さすがに驚くほかなかった。 驚きの深さを思い知らせるほど、彼は口数を減らし、嫌な脂汗を垂れ流し、口をひん曲がらせながら、裸の九鬼を見やった。 「ん……あ……ああ、起きたか」 ウェストの熱い眼差しを受けて、九鬼が目を覚ます。 本人いたって冷静な態度で、動揺中のウェストと顔を合わせた。 「あー……とりあえず経緯は省くのである。九鬼よ、なぜに貴様が、全裸で、我輩の、隣に、寝ているのであるか!?」 声を張り上げるが、常の体を張ったオーバーリアクションは、怪我のためか満足に取れなかった。 ウェストの詰問に対し、九鬼は小さく唸って対応。顔つきは真面目さを崩さず、また凛々しい。 少年を過ぎ、青年を経て、渋みの効いた大人の男を主張するその相貌は、ウェストから見てもときめきものだった。 さらに視線を下に促せば、羨むほどの屈強な肉付き、そして光る股間。ウェストは、鼓動が高鳴るのを自覚した。 「そんなことか。おまえの体が冷え切っていたのでな。人肌で暖めてやったまでだ」 「え……? そ、そうだったのであるか。そ、そ、それならば不自然ではない。むしろ超自然であるな」 九鬼の切り返し方は実に巧みで、言及の隙がない。二人の男が裸で寄り添っていたのは、そういう道理なのだと認識する。 反論を受けたウェストはそれ以降押し黙り、九鬼もまた言葉をなくし、互いの視線だけが固定された。 数秒間、いや数分間、もしくは数時間程度見つめ合っていたかもしれない。 ウェストはやがて九鬼の男らしい肉体から目が離せなくなり、心と共に釘付けとなった。 「ふむ。どうやら、まだ本調子ではないようだな。どれ、もう少し暖めてやろう……」 キョトンとする意識を置き去りにして、九鬼はウェストの体を、抱く。 強く、熱く、男性的に、激情的に、汗が迸るほど、想念を燃やして。 ウェストは、体中の色が肌色から蛸のような赤に変色していることに気づけぬまま、九鬼に身を委ねた。 「まだ、足りないか?」 「足りない、のである」 短いやり取りが、スイッチとなる。抱擁は、さらに激しさを増した。 これは、夢なのだろうか。きっと、そうに違いない。だが、些事だ。 常世の幻想に浸ろうとも、今、この感触だけは確かだと、ウェストは思う。 「そうだ、いいこと思いついた。おまえ、俺の【禁則事項】の中で【禁則事項】しろ」 九鬼からの、思いもよらぬ誘い。ウェストは頬を赤らめ、どぎまぎした反応を示し、しかし拒否はしない。 弱みを見せてしまった、補正か。なされるがまま、九鬼に身も心も蹂躙されてしまうのがわかる。 いや、もしかしたら……これは、願望だったのかもしれない。 殺し合いなど、なにもかも捨て去って……一人の魅力ある男に抱かれたいと、本気で……。 ◇ ◇ ◇ 体を激痛と脱力感が泥海のように、襲い、蝕み、覆っていく。 覚めてゆく世界への旅路は険しく、しかし引き返しもせず、突き進んでいく。 「のっひゃあぁ!?」 静謐な空気が浸透する夜の病院で、ドクター・ウェストは目を覚ました。 仰天の声と共に開いた視界には、粗末ながらも清楚な、白の天板が埋まっていた。 辺りを見渡せば、そこはかつての、医学の徒であった頃のウェストが慣れ親しんだ、病院の一室。 どうやら自身はベッドに寝かされていたらしく、額には微かな重さとぬるい湿り気があった。 濡らした手ぬぐいが何者かによる看病の証であると推定すると、ウェストはゆっくりと上半身を起こす。 「我輩は、いったい」 吐息に連れて、頭が動き始める。 同時に、脇腹の辺りに強烈な痛みが走った。 「つ……!」 苦い顔を浮かべ、ウェストは思い出す。 脇腹に負った傷、拙い治療の跡、途切れる前の記憶が、次々に瞬き散った。 科学の徒として生み出した、スーパーウェスト爆走ステージ『魂のファイアーボンバー』。 急なエンストをきっかけとしての、九鬼耀鋼、一乃谷刀子らとの出会い、そして情報交換。 間際、何者かによる狙撃を受け、負傷する身、癒そうとする刀子の献身、跳ね除ける自己。 こんなところでは死ねないという思いを抱いての、高笑い、哄笑、笑いと共に消えた意識。 そして気がつけば、ドクター・ウェストの身は病院の中にあった。 おそらくは九鬼耀鋼か一乃谷刀子が、あるいは両者が、ウェストを治療するために運び込んだのだろう。 ならばその、命の恩人足りえる二人は……と視線を巡らせたところで、気づく。 「なんだか、とんでもない悪夢を見ていたような気がするのである……」 詳細は思い出せないが、死の渕を歩む間際の世界は、酷く男臭かったような気がしてならない。 額を満たすべとついた汗が、背筋に悪寒を走らせた。全身の毛が逆立つ。 「ええい目覚めて早々、この大天才たるドクター・ウェストが夢に怯えるなど……恐るべきはナイトメア! ああ、なんかごっつい寒い。柔肌ををぶるりぶるりとなぞる寒気が身に染みて我輩ゾクゾクしちゃうっ。 けどそれがまたカ・イ・カ・ン……なぁ~どと言うと思ったら大間違いなのである! 今ほんのちょっとでも我輩にそっちの気があるとか思った愚民共、我輩の靴を舐めさせてやるからそこに跪けい!!」 目覚めて早々、キチ○イ博士と呼ばしめたる所以を、喧騒によって証明するウェスト。が、 「って、いぃぃぃいつぁたたたたたぁぁ~っ!? 我輩、怪我人だというのにはしゃぎすぎたのである! あ、今バカだなぁとか思った奴は挙手! これは猿も木から落ちる、天才も時には茶目っ気を見せるという諺で……おや?」 負った怪我にそぐわぬほど元気に騒ぎ、しかしそれに対する反応が皆無であることに、ウェストは今さらの違和感を覚えた。 脳裏をよぎった悪夢のせいで一時的に棚に上げてしまったが、再度室内を見渡してみれば、そこにウェスト以外の人影はない。 いぶし銀を思わせる白髪に眼帯を備えた男、九鬼耀鋼。 ミニスカウェディングドレスに帯刀という変態女、一乃谷刀子。 意識が途絶える寸前まで一緒にいた、ウェストをここに搬送したと思しき二名の姿は、どこに消えたのだろうか。 ウェストはベッドから起き上がり、室内の検分を始める。ちなみに上半身は裸だったが、下穿きはちゃんとそのままだった。 病室は個室であるらしく、ベッドは一人分。窓にはカーテンがかけられ、窓を覗くと夜天が広がっていた。 壁にかけられた時計が指し示す時刻は、9 02PM。放送を跨ぎ、熟睡してしまっていたようだった。 僅かな悔恨を覚えつつさらに調べていくと、ベッド脇の小さな机に、一枚の紙とイヤホンが残されているのを発見した。 ウェストは紙のほうを手に取り、紙面を眺めていく。文面はこうだ。 『お嬢さんを迎えに行く。おまえはここで養生していろ――九鬼耀鋼。以下、第三回放送の大まかな内容を記す』 ウェスト搬送後の九鬼の動向と、聞き逃した第三回放送の詳細。以上二点が、ウェストに残されたメッセージだった。 まずウェストは、『お嬢さんを迎えに行く』という点に違和感を覚える。 記憶が正しければ、九鬼は刀子のことをお嬢さんと呼んでいた。つまり、九鬼は刀子を迎えに行ったのだろう。 となれば、推理としてはこうだ。九鬼はあの襲撃の折、刀子と一時的に分断され、しかしすぐには合流を果たさず、ウェストを病院に搬送した。 搬送後、簡単な治療を施し、ウェストに置き手紙を残して、刀子を迎えに行ったというわけだ。 「我ながら少年探偵団もビックリの名推理なのであ~る。して、今回の死亡者は……」 続く第三回放送の内容を知らせる文面を、目で追っていく。 新たな禁止エリアは北西と南。いずれもウェストのいる病院には引っかかっていない。 興味深いのは、放送を担当した者が言峰綺礼でも神崎黎人でもなく、炎凪なる新たな人物であったという点。 実際に放送を耳にしなかったウェストにはどんな人物か思いもよらぬが、少なくとも炎凪という名に心当たりはない。 そして肝心の死亡者はというと、 「一乃谷愁厳……一乃谷刀子と体を同じくしていたという、兄であるか」 二人で一人という、参加者の中でも稀な存在であった一乃谷兄妹。その片割れの名が、記名されていた。 森で九鬼らと情報をやり取りする際、ウェストは牛鬼の人妖である一乃谷兄妹の、特殊な体質についても教えられていた。 「一心同体。兄を失った妹ははたしてどうなってしまったのか。人妖……というのもまた、興味深いテーマであるな」 この地で出会ったもう一人の人妖を思い浮かべ、ウェストはその名が紙面にないことを確認する。 他にも、加藤虎太郎や直枝理樹と……人づてによるものだが、知った名前がちらほら浮かんでいた。 互いに筋肉を認め合った雄、井ノ原真人。天才を見縊った凡才、椰子なごみ。かつての自分と重ねた、千羽烏月。 生き残った知人もまだ多くいるが、今回の周期で生存者も全体の約半数。 既に、のんきに怪我人でいられる段階ではなくなっていたのだ。 「こんなところでナースの手厚い看護を待っているわけにはいかん。ここは世紀の大天才として奮起せねば――」 「では、さっそく仕事をしてもらいましょうか」 不意に齎される、声。 ウェストは瞬時に振り返り、眼差しを病室のドアへと向ける。 そこには声の主が悠然と屹立し、艶やかな銀のポニーテールを靡かせていた。 「探しましたよ、ドクター・ウェスト」 見知った顔、聞き知った声、記憶どおりの態度に、ウェストは驚愕の声を上げた。 「き、貴様は――筋肉の妖精、マッスル☆トーニャ!?」 ◇ ◇ ◇ 「……姿なし、か」 夜も更け、夜天に星が瞬く頃合になって、九鬼耀鋼は襲撃の地へと帰っていた。 襲撃者との一悶着の後、九鬼は負傷したドクター・ウェストを病院へと搬送しようとした。 その際足として用いたウェスト改造の軽トラックだが、病院までの道のりはあいにくと山道であったこともあり、乗り捨てている。 人ひとり分くらいなら担いで走ったほうが速い、と即断した九鬼は放送が始まる頃合になって病院に到着し、放送を聞きながらウェストに軽い治療を施した。 休む間もなく疾駆しここに舞い戻ってきたのは、告げられた死亡者の中に一乃谷愁厳の名があったからだった。 (あのまま討たれたとは思いがたいが……死んだのがお嬢さんではなく兄というのも妙だ。 俺が去った後、もう一悶着あったと考えるべきか。利を追求したとはいえ、失策だったかもしれん) あのとき、九鬼は刀子への信頼を判断材料とし、ウェストの救命を優先してしまった。 ウェストが首輪解除のキーパーソンとなり得る、そういった利を考慮し、両者の命を天秤にかけてしまったことも認める。 自責の念は僅かながらにあるが、しかし九鬼の本来の人柄、そして目的を考えれば、今は悔やむときではない。 (どこぞの正義馬鹿のように、誰かの味方を気取るつもりはないが、いい気分がしないのは事実だ) この地における九鬼の存在理由は、ゲームの背後に潜む外敵を完膚なきまで殲滅することにある。 霊体の受肉、死者の復活、駒を揃え盤上を整えての茶番など、これ以降一切起こさせはしない。 目的を成すには、弱者の保護ばかりに気を取られてはおれず、守る立場にあってはいつまでも攻勢に出ることはできない。 なればこそ、仲間の守護などという善意は莫迦弟子たる如月双七に任せ、己は利の追求を徹底する。 (俺とウェストが病院に向かったであろうことは、お嬢さんも知っているはずだ。なら、ここは無理に探す必要もない。 俺は、そうだな……ウェストに土産でも用意してやるとするか。この首も、そろそろ解放感を得たいしな) ウェストという人材を無駄にしないためにも、早急に首輪のサンプルを調達し、彼に調べさせたい。 そのためには、誰かの首が必要となるわけだが……この作業は双七や刀子では担えないだろう。 殺す覚悟が不完全な若輩二人では、首を削ぎ落とすだけでも傷となる。こういうのは大人の仕事だ。 加えて、九鬼流が持ちたる武の力。これは、守護に徹すべき力ではない。 敵を打ち、障害を砕き、破壊する。九鬼耀鋼としての真骨頂を発揮するためにも、中途半端ではいられないだろう。 となれば、取るべき選択は決まった。寄って来る羽虫の如き敵を、この拳で叩き落し、殺し、得る。 単純にして、多くの者にとって難しい行為を遂行できる者は、九鬼をおいて他にいない。 (……が、やはりこのまま放っておくのも目覚めが悪いな。あとで双七になんと言われるかわかったものではない。 もう少し捜索を続けてみるとして、さて……早々に寄って来た羽虫を、如何にして潰すかだな) ダイナマイトの爆心地から移動し、散策の足を山内まで伸ばしたところで、九鬼はその気配に気づいた。 山の、それも夜の静寂の中にあって、異様なほど鋭く突き刺さる、一つの殺気が確認できる。 現在は背後。九鬼が動けば向こうも動き、殺気を向けたまま機会を窺っているようだ。 この時点で、敵であることは明白。闇討ちを狙っているようだが、気配が隠蔽できていないところを考えるに、素人か。 (どれ、少し揺さぶってみるか) 九鬼は軽く笑い、ふと足を止めた。 ◇ ◇ ◇ (……試練やなぁ) 懸命に呼気を落ち着かせながら、藤乃静留は樹木に背を凭れた。 すぐ近くにいる標的の動きを追いながら、出会ってしまった機会に不安を覚えながら、思う。 なつきのために修羅になったとして、はたして羅刹を下すことはできるのだろうか――と。 刀子を騙まし討ちした後、下山を目指して進めた歩は、黒いコートを羽織る見知らぬ男性に行き当たった。 身を潜めて動向を窺えば、なにを成すでもなくただ森の中をうろうろとほっつき歩いている。 なにかを探しているのだろうか、と思いつつも、静留は接触には踏み出せずにいた。 大柄な体躯、右目を覆う眼帯、姿勢の良さ、どれを取ってもただの中年とは思えない。 人殺しの意志ある者かどうかも不明瞭だが、それなりの心得があることは確かだろう、と静留は懸念した。 (向こうは気づいとらへん。ここは一気にやってしまいたいところやけど……難しおすなぁ) なつきを生かすためにも、なるべくスコアを稼ぎたい。減らす機会は、しっかりものにしたいという願望が静留にはあった。 もちろん、襲撃にはリスクがつきまとう。 直面した機会は絶好だが、疲労した自身がついてくるか、相手の実力は如何ほどか、悩みは尽きない (大人しく引き下がって、休むのも手やろうけど) 危険度と機会の希少さを天秤にかけ、静留は影の中で懊悩する。 刹那、 「――素人か」 静留のものではない、本人初めて耳にする、標的たる男の声が轟いた。 その、明らかに独り言とは受け取れない強い語気を、静留は生唾と共に飲み込む。 「すぐ襲撃に踏み込まないのは、ある意味懸命だ。だが、臆病とも言える。撤退の決断を渋るのも、機会を惜しんでだろう」 男は、誰もいない虚空へと声を向けている。対面する者はいなく、しかし発せられる言霊は、紛れもなく静留宛てだ。 「助言としては、『焦りが殺気に出ている』だ。闇討ちを狙うなら、感情を押し殺し空気と一体化しろ。 先刻の暗殺者はまだ気配の断ち方が上手かったが……おまえは、もう手遅れだ。 こちらとしても、首輪が欲しいところでな。実力行使でもぎ取ってもいいんだが……」 男の声は鋭く尖り、静留に恐怖を植えつける。畏怖すべき貫禄は、やはり只人のものではなかった。 大変な男に目をつけてしまったのかもしれない、と静留は後悔を覚えながら、返答なく男の声を静聴する。 「あいにく、探し物があってな。そっちを優先しなければならない。まあ、もう少し探して駄目なようなら……首輪の調達に戻って来るか」 そこで言葉を切り、九鬼は再び動き出した。 静留は追わず、否、追えず、その場に腰を下ろす。 全身の骨が砕けたように、へなへなと、情けないことを自覚しながら。 「罠を張る時間をくれてやる、とでも言いたげどすなぁ。えずくろしい。さぶいぼできるわ」 九鬼は、静留の存在を察知しながらも、まるで歯牙にかけなかった。 それどころか遊んでいるような態度すら見せ、堂々と山を登っていった。 「いきったらあかへんで、うち。けど……ほんま、試練やわ」 自身、なつきへの恋心に言い聞かせながら、再度天秤をかける。 チャンスと、リスク。どちらを取るか――。 【E-4 山麓の辺り/一日目 夜中】 【藤乃静留@舞-HiME運命の系統樹】 【装備】:殉逢、コルト・ローマン(0/6) 【所持品】:支給品一式×3、虎竹刀@Fate/staynight[RealtaNua]、木彫りのヒトデ1/64@CLANNAD、 首輪(刀子)、 玖我なつきの下着コレクション@舞-HiME運命の系統樹、 ビームライフル(残量0%)@リトルバスターズ!、 シアン化カリウム入りカプセル、古青江@現実、ラジコンカー@リトルバスターズ!、不明支給品×1(渚砂)、 愁厳の服、シーツ、包丁2本 【状態】:疲労(大)、左の太股から出血(布で押さえています、出血はほぼ停止)、後頭部に打撲 左手首に銃創(応急処置済み、傷口が開いている)、全身に打ち身、左脇腹の骨に罅 【思考・行動】 基本:逸早く、なつき以外の参加者達を殲滅する。 0:標的は九鬼耀鋼。チャンスとリスク、優先するべきは――。 1:どんな手段を用いてでも、なつき以外の参加者達を皆殺しにする。 2:太股の傷を治療する為の道具を探す。 3:なつきに関する情報を集める。 4:衛宮士郎を警戒。 【備考】 ※詳しい登場時系列は後続の書き手さんにお任せします。 ※士郎より聖杯についての情報を得ました。 ※媛星が会場内から見える事には未だ気付いていません。 【九鬼耀鋼@あやかしびと-幻妖異聞録-】 【装備】:なし 【所持品】:支給品一式、日本酒数本 【状態】:健康、疲労(大) 【思考・行動】 基本方針:このゲームを二度と開催させない。 1:山を基点に刀子を捜索。 2:適度なところで捜索を打ち切り、山を下りる。静留が留まっているようならば、殺して首輪を得る。 3:上記終了後、病院に戻る。できればそれまでに首輪を入手したい。 4:制限の解除の方法を探しつつ、戦力を集める。 5:自分同様の死人、もしくはリピーターを探し、空論の裏づけをしたい。 6:如月双七に自身の事を聞く。 7:主催者の意図に乗る者を、場合によっては殺す。 8:いつか廃屋に行ってみるか。 【備考】 ※すずルート終了後から参戦です。双七も同様だと思っていますが、仮説に基づき、数十年後または、自分同様死後からという可能性も考えています。 ※今のところ、悪鬼は消滅しています。 ※主催者の中に、死者を受肉させる人妖能力者がいると思っています。その能力を使って、何度もゲームを開催して殺し合わせているのではないかと考察しています。 ※黒須太一、支倉耀子の話を聞きました。が、それほど気にしてはいません。 ※アルとの情報交換により、『贄の血』、『魔術師』、『魔術』、『魔導書』の存在を知りました。情報交換の時間は僅かだった為、詳細までは聞いていません。 ※首輪には『工学専門』と『魔術専門』の両方の知識が必要ではないか、と考えています。 ◇ ◇ ◇ 「――私がツッコミを入れると、そう思いましたか? 思ったでしょう? でも残念、スルーです。 それはそうとドクター・ウェスト、あなたに仕事を持ってきてやったんだから、ちゃっちゃと取りかかりやがりなさい」 冷厳な声でさらっと厳しいことを言う、少女元来のスタイル。 トーニャ・アントーノヴナ・ニキーチナが病院を来訪したのは、なにも偶然ではない。 山を下り、中世西洋風の街を散策する傍ら、トーニャは森の入り口辺りに停められた軽トラックを発見した。 楽器運搬用のものとしては華美すぎる装飾に加え、荷台にはごった返したギターアンプや配線の数々。 極めつけは、乗用席のシートにこびりついた、微かな血痕。 以上のことから、トーニャはトラックの運転手が森での走行を無理と判断し、入り口で乗り捨て、徒歩で病院に向かったのだと推理した。 行き先を告げたのは血痕だ。トラックが向いていた方角は北、地図を参照すれば、候補地など一つしかない。 加えて、あの軽トラック。怪しげな改造の痕跡から、自称天才発明家のドクター・ウェストが関わっているに違いないと睨んだのだった。 まさか当人が負傷者であるとは思いもよらなかったが、どうにか再会は果たせた。 ならば、後は隠密としての仕事を遂行するだけだ。 トーニャはウェストに例のブツ――首輪のサンプルを放り投げる。 「おお、これは――!」 「あなたのお望みの品です。あとは言わなくてもわかりますね?」 「む、むむむぅ……」 「仕事は迅速に。ウチのボスは見た目温厚ですが、あの手のタイプは得てして中身が暗黒な……」 「だが断る、のである」 「……はい?」 トーニャの放った首輪を受け取りながら、ウェストはさらっと断りの言葉を入れる。 首輪を見せた瞬間、喜々として解体に乗り出すだろうと想定したトーニャとしては、不意打ちのような反応だった。 「ふふ……わかる、わかるぞマッスル☆トーニャよ。貴様はこの大天才、ドクター・ウェスト様の才をあてにしたのであろう? だからこそ我輩を探すために東奔西走し、肩で息をしつつも平然とした様相を見せるいじらしい姿を晒しているのであろう? こんなちっちゃい子が頑張って、近所のおばちゃんは飴玉の一つでもあげたいところであろうがあいにく我輩は他人に厳しい! 首輪はいずれ解析し仮分解し完全解除してやるのである。ただ~し、我輩を首輪を外してくれる便利屋さんだと思うなかれ! 我輩が貴様らの首輪を外してやるのは、慈悲ではなく自らの存在証明のため! それが我輩の生きる道! 大・天・才! ドォォクタァー! ウェェェスト! 様の魅惑的かつ高尚な技術を周知徹底させるための作業なのであるッ! こんなちっぽけな孤島の片隅で、観客は筋肉の妖精ただ一人な状況など、もったいないにもほどがあるとは思わんか!? 我輩に首輪をバラさせたいなら、もっともっとオーディエンスを集めてとぅーびーこんてぃにゅー推奨! 凡才ならではの都合のいい理想なんぞ、我輩だけが使えるテクニックでとかちつくちてやるのであるっ! わかったか? 胸に刻んだか? 理解が追いついたか? ならばその浅知恵をより研磨し、出直してこぉぉぉい! のひゃ、のひゃ、のっひゃーっはっはっはっはっはっは! のっわぁーっはっはっはっはっはっはっは!!」 ……ロシアンスパイのアントニーナとして、神宮寺奏に雇われた隠密として、トーニャはクールに仕事を遂行しようと努めた。 ゆえに無為なツッコミも自重したのだが、この男に対しては、別の意味でツッコミを入れる気がなくなった。 凡骨リボン、もとい藤林杏が側にいた頃は、もう少しやりやすい相手とも思えたが。 (まぁ、あれ以降の彼の顛末を詮索するのは、ダーと言わせてからにしましょうか) ドクター・ウェストが掲げる三つの教義、『面白く!派手に!悪っぽく!』を知らぬトーニャにとっては、恐るべき難敵だった。 要はただの目立ちたがり屋、大衆の前で首輪解除という偉業を成し遂げ脚光を浴びたい……という浅ましい考えが見え隠れした。 実際、トーニャの観察眼は的を射ており、だからといってウェストの意向を呑んでは、彼の態度を増長させるだけだった。 「おや、こんなところになんの変哲もなさそうなイヤホンが」 さてどうしたものか、とトーニャが室内を見回すと、ベッド脇の机に置かれたイヤホンに注意がいった。 見た目には普通のイヤホン、ただしノンケーブル。セロハンテープで添付された説明書を見れば、何者かによる書き込みがなされている。 『俺では使い道がなさそうだ。おまえのほうで役立てろ』 達筆で記された文字列は、イメージからしてウェストのものだとは考えられない。 となればこのイヤホンは誰かがウェストに宛てた贈り物だろうが、やはり詮索は後回しだ。 トーニャはイヤホンに付属された説明書を読み、ニヤッ、と鉄面皮を崩した。 「ふむふむ。では、装着、っと」 「ノォ~ウ! なにをしているかマッスル☆トーニャ! 人様のものに勝手に手をつけては母ちゃんに叱られるのであるぞ!?」 ウェストの了承など待たず、トーニャは謎のイヤホンを強制拝借、自身の右耳に嵌める。 刹那、 「ふわ~……♪」 トーニャの纏う空気が一変した。 「ぬ、ぬぅ? トーニャよ……いったいどうしたのであるか?」 「あ、これはこれはドクター・ウェスト様ぁ~。別にどうもしてませんよ~♪」 鉄面皮を崩すどころか跡形もなく破壊し、ほがらかな女の子としての笑みを作る。 緩んだ口元は艶やかに、とろんとした瞼は優しげに、夢に浸る乙女のように、トーニャは変身を果たした。 怯んだのはウェストだ。トーニャとの邂逅はこれで二度目だが、初対面のときからは想像もできない一面を垣間見て、面食らっている。 「うっ……ぬ……ぬぬ。な、なんであるか、いったい……」 ふわふわ~っと。それこそ本物の妖精のように、夢の住人とも思える奇異な存在感を放っている。 それはウェストの目からしてもふわ~っとしており、三十秒目を合わせていると視線が釘付けに、一分間目を合わせていると、なんだか幸せな気分になってきた。 ウェストの厳つい顔が、トーニャに釣られるようにとろりんと弛緩する。本人自覚もないまま、自然にそうなった。 「わ、我輩になにやら衝撃走る……ホワイ、このふわ~っとした感覚はいったいなんであるふわ~っ?」 動揺を胸に秘めたまま、ウェストの顔つきはニヤニヤと変質し、いつも以上に変態的に昇華された。 「ふわ~?」 「ふ、ふわ~、であるか?」 「ふわふわ~」 「ふ、ふ、ふわわぁ~?」 「ねーウェスト様ぁ。トーちん、ウェスト様の天才的なところが見たいなぁ」 「ふわッ!? ぬ、ぬ、ぬぐおおおおおぉぉぉ!?」 トーニャのあまったる~い猫なで声を受けて、表情だけで悶絶するウェスト。 態度が激変したトーニャにどう対処していいのもか苦悩し、葛藤し、口元はまだニヤついていた。 以下、トーニャの精神世界という名のあやかし懺悔室。 (な、なんですかこのイヤホンは。恐るべき効果です。自分の発言がここまで覚醒してしまうとは思いもよりませんでした。 超高性能イヤホン型ネゴシエイター養成機……説明書の文面は正直眉唾ものでしたが、妙なものを作る国があったものです。 しかし、これは案外使えるのでは……? さすがに軍事利用までには至らないでしょうが、諜報活動にも有用かもしれません。 如月君あたりに使ってあのファッキンフォックスを嫉妬の渦に巻き込むのも大そう面白そうな……ふふ、ふ、フフフフフ……) 以上、トーニャの精神世界という名のあやかし懺悔室。 何者かがウェストに残したこの機械は、見た目には普通のイヤホンでありながら、中身はロシアンスパイ仰天の技術が詰め込まれていた。 チラリと説明書を読み返してみれば、『製作:極上生徒会隠密部』とある。 トーニャは自身に仕事を託した極上生徒会会長と、彼女が抱える極上生徒会という組織に、多大な畏怖を覚えた。 ともあれ、この『装着者の願望と相手の心理を読み取り交渉の補助をなす』機械を、活用しない手はない。 トーニャはここぞとばかりにふわふわ領域を拡大し、ウェストを陥落へと導く。 「ハッ、読めたのである! 猿も煽てりゃ木に登る、天才を崇めれば下々の連中に慈悲が与えられると、そう睨んだであるな!? だが残念、そうは問屋が下ろさないのである! 我輩は煽てに弱い猿とは違うからして、そう簡単に貴様の思惑に乗るなど……。 お、も……おもおおおおお! そんな瞳で見つめないでベイビー! 我輩、ちょっとやる気出てきちゃってるうん!?」 このトーニャの症状、機械によって偶発的に齎された懐柔の姿勢ではあるが、神沢学園在籍者ならばこう判断しただろう。 ――あ、トーニャがふわふわモードになった。 思春期の男子生徒共を、三次元二次元の好み隔てなく夢心地に追いやり、人間嫌いの狐っ子まで陥れる魔の魅了スタイル。 それこそがトーニャがときどき発症する『ふわふわモード』であり、彼女はこのイヤホンによって擬似ふわふわモードを獲得することに成功したのだった。 「ま、まあ、ちょっと調べるくらいならお茶の子さいさいなのである。か、かかかか勘違いしないでよね! 別に筋肉の妖精のひたむきな視線でハートをぐりぐり刺激されちゃったわけじゃないんだからね! と否定を入れるとして。ふむふむこれが例の首輪であるな。どれ……」 意外にというか狙いどおりというか、ウェストはあっさり陥落して首輪を手に取り始めた。 おもしろいのでイヤホンは装着したまま静観。トーニャは内心で、グッジョブナイス私、と己を称揚した。 (おっと、私はこう見えてもクールなロシアンスパイですからね。プライドなんて気にしてたらまんまは食い上げですよ) 自分にでもウェストにでもない謎の言を零し、トーニャはふわふわ~っと天才科学者の手腕を見つめる。 ――加藤虎太郎に一乃谷愁厳と、ついに身内が二名、死んでしまったのだ。なおのこと手段は選んでいられない。 ロシアンスパイとしての、隠密としての行動が明日に繋がると信じ、トーニャは感傷を抑えて突き進んだ。 「お、おお……おお――こ、これは!」 手にした首輪を回し、覗き、撫で、降り、擦り、吹き、弾き、叩いたりなどして、ウェストは咆哮を上げた。 「ま、まさか……そうか……しかしこんな仕組みになっていたとは……だがそれならば頷ける……謎は全て解けた! そう、真実はいつも一つという少年探偵のセリフは正しくもあり、間違ってもいた……ファイナルバウトが見えたのである! さ~てここで読者のみんなにクエスチョン☆である。我輩はいったいなにに気づき、なにを閃いたのか? 正解率1パーセントの難問奇問に並ぶとも劣らない頭脳への挑戦を、君は受け取ることができるか!? あて先はこちら。ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号、好きなキャラと問題の答えを書いて送ってほしいのである。 おっと、それとは別に『ウェスト様ステキ』『ウェスト様生き残って!』といった励ましのお便りも絶賛募集中である。 ハガキで味気ないと思うならハートマークの入った可愛いレターセットを用いると我輩としてもみんなとしても吉。 そぉ~れはそぉーと高鳴る興奮! 募る期待! 膨れ上がるのは謎を残したまま突入する解決編なのであ~る! はたして大・天・才たる我輩だからこそ気づきえた首輪の秘密とはなんなのか!? これまでの伏線を洗いなおすのもまた良し! ひょっとしたら意外なところに落とし穴は潜んでいたかも? おーっとこれ以上は放送コードに引っかかるぜである! 次回、天才科学者ドクター・ウェスト第13話『ウェストくん、首輪を片手間ではずすの巻』にこうご期待! 終わりのコールはいつものごとく、大・天・才ッ! ドォクタァァァァ――――ッ! ウェェェェェストッッ!!」 【A-3 病院/一日目 夜中】 【ドクター・ウェスト@機神咆哮デモンベイン】 【装備】:なし 【所持品】支給品一式 、フカヒレのギター(破損)@つよきす -Mighty Heart-、首輪(岡崎朋也)、 九鬼の置き手紙、スーパーウェスト爆走ステージ『魂のファイアーボンバー』の鍵 【状態】疲労(大)、左脇腹に二つの銃創(処置済み) 【思考・行動】 基本方針:我輩の科学力は宇宙一ィィィィーーーーッ!!!! 0:か、かかか勘違いしないでよね! ちょっと調べてあげるだけなんだから! 1:首輪を調べる。そして発覚する驚愕の事実――! 2:知人(大十字九郎)やクリスたちと合流する。 3:ついでに計算とやらも探す。 4:霊力に興味。 5:凡骨リボン(藤林杏)の冥福を祈る。 【備考】 ※マスター・テリオンと主催者になんらかの関係があるのではないかと思っています。 ※ドライを警戒しています。 ※フォルテールをある程度の魔力持ちか魔術師にしか弾けない楽器だと推測しました。 ※杏とトーニャと真人と情報交換しました。参加者は異なる世界から連れてこられたと確信しました。 ※クリスはなにか精神錯覚、幻覚を見ていると判断。今のところ危険性はないと見てます。 【アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ@あやかしびと-幻妖異聞録-】 【装備】:ゲイボルク(異臭付き)@Fate/staynight[RealtaNua] 、超高性能イヤホン型ネゴシエイター養成機@極上生徒会 【所持品】:支給品一式、不明支給品0~2、スペツナズナイフの刃、智天使薬(濃)@あやかしびと-幻妖異聞録-、 レトルト食品×6、予備の水 【状態】:健康、擬似ふわふわモード 【思考・行動】 基本方針:打倒主催。『隠密』として行動。 0:ふわ~っ♪(フフフ……) 1:ウェストに首輪を調べさせる。 2:しばらくは単独行動を徹底。物資や情報の調達、各施設の調査などに努める。 3:藤乃静留を探し出し、主催者(神崎黎人)の情報を絞り取る。 4:神沢学園の知り合いを探す。強い人優先。 5:主催者への反抗のための仲間を集める。 6:地図に記された各施設を廻り、仮説を検証する。 7:クリス、ドライ、このみを警戒。ツヴァイも念のため警戒。 8:時機を見て、奏と合流する。ファルはやっぱり信用できない。 9:もし帰れるのなら…………? 【備考】 ※制限によりトーニャの能力『キキーモラ』は10m程度までしか伸ばせません。先端の金属錘は鉛製です。 ※八咫烏のような大妖怪が神父達の裏に居ると睨んでいます。ドクターウェストと情報交換をしたことで確信を深めました。 【トーニャの仮説】 ※地図に明記された各施設は、なにかしらの意味を持っている。 ※禁止エリアには何か隠されているかもしれない。 ※スーパーウェスト爆走ステージ『魂のファイアーボンバー』は、D-3南部森の入り口辺りに乗り捨てられています。 【超高性能イヤホン型ネゴシエイター養成機@極上生徒会】 極上生徒会隠密部が諜報活動の糧とするため極秘に開発した。 見た目はイヤホンだが同時にマイクにもなっていて、話している相手の声を拾う。 それが内蔵されたマイクロコンピュータに伝わり相手のタイプを即座に分析、 加えて耳の中の発汗状態から装着者本人の願望も読み取り、 相手を思い通りに動かすためのセリフを、イヤホンを通じて教えてくれる。 さらに口の筋肉を電気制御して、言いづらいくっさ~い台詞でもすらすら言えるようにしてくれる。 200 mirage lullaby 投下順 202 Phantom /ありがとう 198 Jesus Is Calling/我に来よと主は今 時系列順 203 死闘 191 踊り狂う道化達/それでも生きていて欲しいから (後編) 藤乃静留 208 DEVIL MAY CRY 178 めぐり、巡る因果の果てで(子供編) 九鬼耀鋼 215 吊り天秤は僅かに傾く ドクター・ウェスト 204 ウェストくん、首輪を片手間ではずすの巻 161 一人の隠密として、一人の姉として アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/38473.html
登録日: 2017/12/05 Tue 16 13 07 更新日:2023/12/27 Wed 10 21 35 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 Fantem Pitch Haven SCP Foundation SCP-JP エージェント エージェント・クロウリー シロウサギ 受難体質 肉体派ロリ 財団職員 エージェント・クロウリーはSCP Foundationに登場する、財団のフィールドエージェントである。 Pitch Havenの主人公のひとりで、相棒にしてもうひとりの主人公であるヘイワード博士とは恋仲であると同時に、 二人揃って財団でも屈指の受難体質である。 簡単に言えば「前世の知り合いにヘイワード博士共々運命を狂わされ続け、任務中に死んでオブジェクトとして蘇生する」。 受難体質とかそういうレベルじゃねえぞこれ。 概要 本名:サラ・クロウリー(Sarah Crowely)。女性。 ただし誕生時からこの名前だったかどうかは不明。 というのも、元々エージェント・クロウリーは日本人だったのである。 財団に入る前の来歴 1888年に日本の武蔵国に生まれ、その後アメリカ人のE████、T█████・クロウリー(兄弟らしい)に養子として引き取られる。 ただしはっきり言ってその義理の親子関係はまともではなかった。 クロウリー氏はサラ(本項のみ、親のクロウリー氏と区別するためにこう呼ぶことにする)を引き取ったが、 彼らは格闘場を営んでいた。後のインタビューでサラは「おそらくは合法じゃないんだろう」と述べている。 その格闘場で、クロウリー氏はサラに格闘術を叩き込み、"極東の蛮人(Savage Slant)"と呼び、 わずか7歳で大の男と決闘させられていた。 (なおサラは幼すぎたこととまともな学を受けていないらしく、もしかしたら8〜10歳だったかもと述べている) サラは日本人だが、おそらくは日本人だと受けが悪いとクロウリー氏は思ったのか、 "過酷な北モンゴルに鍛えられた雪の子"と、中国人のような扱いをしていたようだ。 ただでさえ虐待なのに東洋差別までしてるとかこれもうわかんねぇな。 しかしサラは…男たちに大半の決闘で勝利してしまった。肉体派ロリ。 クロウリー氏は更にサラの爪を炙っては歯を砥ぎ、決闘に備えさせた。 その都合からサラは人間というのをほぼ決闘相手としてしか交流していなかったようだ。 ヘイワード博士との出会い そんなサラだったが、その後なんやかんやで軍警察の捜査官・警護スペシャリストとして働くようになったらしく、 財団にその後転職するころには、かなり人と交流できるようになった。 あと日本人の女性なのに190cmの巨躯を誇るようにもなっていった。そもそも前職を考えてもかなり肉体派ガールである。 そんなエージェント・クロウリーの所属していた輸送隊オメガ-8("揺り籠の猫達")に、エージェント・クロウリーとは真逆のタイプがやってくる。 大学で文学の博士号を取得し、複数の言語に堪能でオカルト・民間伝承に詳しい、英国人なのに160cmと小柄なスチュアート・ヘイワード。 なおヘイワードもフィールドエージェントなのだが、Hub『Pitch Haven』の記事では地の文では常に「ヘイワード博士」と呼ばれる。 ここでもその表記を遵守し、「ヘイワード博士」と呼ぶ。 さてそんなヘイワード博士だが、エージェント・クロウリーとは同い年だった。と言っても、 かたや「幼少期から大の大人をちぎってはなげちぎってはなげ(*1)」その後軍上がりで経験豊富なエージェント・クロウリー。 かたや「大学に通い、文学を学んでから財団に入ったばかりのほやほや」なヘイワード博士。 エージェント・クロウリー的には別に嫌いどころか好きではあったらしいが、それでも彼のことは「ヘイワード坊や」と呼んでいた。 さてそんな二人はSCP-1913-1(*2)の輸送に携わっていた。この輸送は非常に難航した。 SCP-1913-3及びその指示で動いているSCP-1913-2が、SCP-1913-1を奪還しようとしていたのである(*3)。 そしてやがてエージェント・クロウリーは追い詰められてしまう。動けなくなってSCP-1913トリオに囲まれ絶体絶命のその時…。 ヘイワード博士がトリオ目掛けて、なんとマイクを投げつけた。 むろん相手はSCiPであり、そんなもんでダメージなんて与えられるはずもないのだが、 当然注意はヘイワード博士に向き、SCP-1913-3はSCP-1913-2と同時にヘイワード博士を攻撃し始めた。 ヘイワード博士はエージェント・クロウリーの目の前で心臓を貫かれたがSCP-1913-2の特異性のおかげで死なず、 また偶然にも彼らの苦手な硫黄の薬瓶が割れたことで二人は難を逃れ、SCP-1913トリオはそこから退散するも 救難信号を受けてやってきた機動部隊に全部確保された。 この件以降、エージェント・クロウリーはヘイワード博士を、スチュアートと呼ぶようになる。 またヘイワード博士からはサラと呼ばれるようになり、ハブの言葉を借りるなら『ストーゲイ的な関係』になる。 エージェント・クロウリーの死 その後エージェント・クロウリーとヘイワード博士は仲良く任務を遂行していた。 この時期にヘイワード博士はSCP-1903(*4)に感染して顔が紙の張り子型のウサギのマスクになってしまった。 その後、エージェント・クロウリーとヘイワード博士はAnomalousアイテム#:00553が原因と見られる、 勤務していたサイト-45のC棟・フロア24の異常を他の職員たちとともに探索することになる。 その際人型実体群に襲われながらもなんとか順調に戦闘していたのだが、食料を輸送していたエージェント・ベックが襲撃にあい、死亡。 ついでクロウリーも襲われてしまい、生き延びたもののほぼ足手まといになった。 同僚のサンプソン博士はエージェント・クロウリーを置いていこうと提案した(これ自体は実際しょうがないのだが)が、 ヘイワード博士はこれを拒否(まあ恋人を放置して逃げようとか提案されりゃそら切れる)。 しかしヘイワード博士が攻撃してくる実体群を観察しに行った際、その同僚はエージェント・クロウリーを殺害。 1960年の3月28日であった。 ブチギレたヘイワード博士は、「僕がお前を同じ目に遭わせる前にさっさとどっかに去れ」と主張。 ビビったサンプソン博士はその場を離れたが、後に行方不明になってしまった。 帰還したヘイワード博士は、しかし恋人を失ったことで喪失感を覚えるようになる。 といってもエージェント・クロウリーがそのままでもいずれ死ぬ可能性のほうが高かったのだが…。 『ウサギ』 そんなエージェント・クロウリーだったが、その後、プロメテウス研究所の施設でウサギの人形の姿を与えられて蘇生する。 そしてこの時、自身の前世である、『製作者サリ』のことを知ることになる。 かつて自分はエデンの園にいた『製作者』の一人(#4 Sari)であり、相棒だった#3 Suiward(スィワード)とともに行動していた。 このスィワードはヘイワード博士として蘇っていたことも判明している。 これが財団世界でなければボーイミーツガール的転生ファンタジーにもなりえただろうが、悲しいかな財団世界である。 同じように転生した者たちが作ったプロメテウス研究所で、かつて罰を与えた学徒アルヴァに逆恨みでボコボコにされる。 なんとか隙を見て脱走し、幸運にも財団に発見され、今度はエージェントとしてではなく『オブジェクト』SCP-2792(*5)として財団に帰還。 財団サイトで亡くなってから38年が経過していた。 彼女はヘイワード博士はどうなったのかと旧知のクロツ博士に尋ねたがその結果、 「ヘイワード博士は一度死に、プロメテウス研究所でやはり蘇生された上、サラを騙るオブジェクトのせいで酷い目にあって財団に非協力的」という状況を聞かされる。 詳しくはSCP-2999(*6)を参照してほしいが、1998年に起きた一連の事件で完全に人間不信と化したヘイワード博士。 基本的にオブジェクト同士を引き合わせるだけでも財団的には難しいのに、まして非協力的なオブジェクトを引き合わせるのは、 例のクソトカゲの終了実験でもなければありえない話であった。 しかしその後、2013年、やっとSCP-2792――サラ・クロウリーとSCP-2999-B――スチュアート・ヘイワードは面会する。 二人がSCP-1903の件で別れてから実に53年も経過していた。 「仕方ないよ、サラ。」ネコは彼女に寄り添った。「…そういえば、もうすぐ新年だね…」 「そうだね、2014年。」サラは溜息をついた。「126才になるんだね、お互いに。」 余談 時系列的に最後の時点であるTale『懐かしき氷』の時点のセリフから、二人共前世のことは知っているうえで、 あくまで「サラ・クロウリー」と「スチュアート・ヘイワード」として生きることを望んでいるようである。 なお、この時点で二人の前世の問題はいまだ解決しておらず、また二人もオブジェクトのまま。 二人が真に幸せになれるのは一体いつになるのだろうか? …というか財団世界なので、この二人が幸せになる日がそもそも来るのだろうか? ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 ㄗitch 卄aven by Fantem http //www.scp-wiki.net/pitch-haven-hub http //ja.scp-wiki.net/pitch-haven-hub SCP-1619 - Site-45-C Floor 24 by Fantem http //www.scp-wiki.net/scp-1619 http //ja.scp-wiki.net/scp-1619 SCP-1903 - Jackie's Secret by Fantem http //www.scp-wiki.net/scp-1903 http //ja.scp-wiki.net/scp-1903 SCP-1913 - The Furies by Fantem http //www.scp-wiki.net/scp-1913 http //ja.scp-wiki.net/scp-1913 SCP-2746 - ████ is dead. by Fantem http //www.scp-wiki.net/scp-2746 http //ja.scp-wiki.net/scp-2746 SCP-2792 - Sarah Snow Rabbit by Fantem http //www.scp-wiki.net/scp-2792 http //ja.scp-wiki.net/scp-2792 SCP-2999 - The Black Cat and the White Rabbit by Fantem http //www.scp-wiki.net/scp-2999 http //ja.scp-wiki.net/scp-2999 The Old Ice by Ihp http //www.scp-wiki.net/the-old-ice http //ja.scp-wiki.net/the-old-ice この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] まあなんというかいろいろとこんがらがるからまとめてくれてありがとう -- 名無しさん (2017-12-05 19 53 05) Pitch Havenの記事はオブジェクト一つ一つを丁寧に書いてて(悪いことじゃないんだけど)分かりにくくなってたから、全体を分かりやすく知りたいならこっちの記事がいいね -- 名無しさん (2017-12-05 21 26 20) なんていうか向こうさん女性向け恋愛物語を凝縮させたような物語な気がするw嫌じゃないけどね。姿形が変わっても二人の関係が続いて行く様は押井版攻殻の素子とバトーを彷彿とさせる -- 名無しさん (2017-12-06 00 12 34) デュエルに備えるために爪を炙って歯を研ぐ…やはり決闘者たるものリアルファイトに備えないとな -- 名無しさん (2017-12-06 12 11 03) ぅゎょぅι゛ょっょぃ -- 名無しさん (2017-12-09 07 57 34) 改めて読むとSCP-1619でサラが死んだ時って72歳なんだな -- 名無しさん (2019-02-17 07 42 13) サラの設定読んだとこで読む気なくしたわ 盛りすぎだろw -- 名無しさん (2019-04-03 10 36 19) 盛り過ぎだよね。二人の話やエデンの園の世界観は面白いんだけど、SCPとしては肝心のオブジェクトがうーん。感染するうさぎマスクとか、うさぎブラクラとか、うーん。Taleでやれ感。 -- 名無しさん (2019-05-06 23 51 34) 読んで文句言うならまだしも、読まずに文句言うな -- 名無しさん (2021-01-06 10 00 17) 日本支部の斎賀派と同レベルの臭さ -- 名無しさん (2021-02-27 20 07 40) つまり大半の人には大人気だということか -- 名無しさん (2021-04-05 11 06 07) これに限った話でもないが気に入らないって人は離れていくから結局肯定派が残るってケースが多いしよっぽどのことでなければ否定的なコメントは排除されやすいしな -- 名無しさん (2021-04-05 11 27 18) JPと違って本家は臭くない、とかぬかす奴ほどにわかだってよくわかるハブ -- 名無しさん (2021-08-03 22 27 44) SCP-JPがラノベっぽいと言ってる人にこれ見せたら卒倒しそう。 -- 名無しさん (2023-01-07 01 11 41) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/cerberus2ch/pages/157.html
秩序R トレインドサージェント トレインドサージェント MAX Lv 55 性別女性 必要統率 20 HP AT DF TOTAL 初期能力(純正品) 1980(3932) 1950(3571) 1530(2820) 5460(10323) LvMAX時能力(純正品) 7900(9852) 6500(8121) 5100(6390) 19500(24363) 純正継承値 +1952 +1621 +1290 スキル ブービー・トラップ味方AT +5%初期 ☆ MAX --- 売却価格 4030マーニ 入手経路 歴戦の戦士パッケージ召喚 召喚セリフ「遅い! 戦場なら命はないぞ!」 図鑑テキストそんな古臭い道場剣法で、私が倒せると思っているのか?私が生き抜いた戦場は目に映るものすべてが敵と疑わねばならぬ地獄の窯よ。それに比べれば、貴様の剣など目を瞑っても見切れるわ! レアリティ一覧 ランク キャラクター名 Lv 統率 スキル Uノーマル フレッシュサージェント 45 13 味方AT +2% 初期 ☆ MAX --- レア トレインドサージェント 55 20 味方AT +5% 初期 ☆ MAX --- Sレア シャープサージェント 65 33 味方AT +7% 初期 ☆ MAX --- Uレア トランプルサージェント 75 51 味方AT +10% 初期 ☆ MAX --- レジェンド ヒートストライクサージェント 85 79 味方AT +12% 初期 ☆ MAX --- SKレベル 5☆☆☆☆☆ 10★★★★★ 15★★★★★ 20★★★★★ 25★★★★★ 30★★★★★ 35★★★★★ →に近づくほど発動率がUP(効果は変わらない) 遅い! 戦場なら命はないぞ!←召喚コメントです (2013-04-26 18 24 39) ありがとうございます。召喚コメント反映いたしました。---中の人 コメント
https://w.atwiki.jp/virtualrowa/pages/122.html
軽快な排気音が響いていた。 マク・アヌの石畳の上をバイクがずんずんと進んでいく。その車体は不規則に揺れており、時節大きくふらつきを見せる。 ワイズマンはその運転に内心冷や汗をかきながら、目の前のネジ――クリムゾン・キングボルトの腰らしき部分に手を回していた。 「うおっと……おお、こりゃ中々ムズいな」 クリキンも運転に四苦八苦しているのが見て取れた。彼も運転に慣れている訳ではないらしい。 その光景は正直心臓に悪い。何時振り落とされるか分からないと思うとあまり良い心地はしなかった。 ワイズマンは意図的に運転の様子を見ないようにしながら、周り――マク・アヌを見渡した。 赤褐色の石畳で統一された欧風の街並みが広がり、随所に水が流れ落ちる涼やかな音が響く。 その様は確かにワイズマンの記憶にあるマク・アヌに酷似していたが、しかしどこか違う。そんな気がした。 街の構造もだが、そもそも街が纏う雰囲気もどことなく変っている。 具体的にいえば、どことなく近代風になっているのだ。ワイズマンの知るThe Worldはなかった機械的なものが時節見える。 それに加え先のグランティや屋台など、確実に『なかった』といえるものもあった。 しかし見覚えのある場所があるのも事実だ。確かに自分がプレイしていた街である場である。 このマク・アヌは複数のゲームが混ざった結果であるということだろうか。 それとも自分が知らないバージョンや、fragment時代のものという可能性もある。 「うぉおとっとととと! 危ねえ危ねえ」 クリキンの叫びでワイズマンは身を硬くし、若干引きつった苦笑を浮かべた。 色々と身の危険は感じるがこれはこれでスリリング……とまでは流石にいかないが、それでもこうしてマク・アヌをバイクで走るのは中々気持ちがいい。 感覚としてはプチグソの騎乗を発展させたものに近く感じられた。あれより少し荒っぽいが。 「大丈夫か? キングボルト」 「お、おう。大分慣れて来たぜ。たぶん何とかなるだろう」 少し強がりが混じっているようにも思えるが、しかしこの分なら夜明け頃には目的地のF-4に辿りつけるだろう。 時間が限られている以上、この短縮は大きい。 あとはこれでイレギュラーが起きなければいいのだが。 「む?」 その時、ワイズマンは視界に何か妙なものが混じったことに気が付いた。 夜の街の中、高速に動く何かがあったような 運転に集中しているクリキンを尻目に、周りを注意深く見渡してみると―― 「あれは……!」 ターボばあちゃん、という都市伝説がある。 ある夜高速で飛ばしていた車が、ふと隣を見るとそこに並走して走る老婆の姿がある。そんな現代妖怪である。 その絵面がどこか奇妙かつシュールであり、聞いたもの何ともの居ないインパクトを残す。それ故に人々の間に囁かれるようになったのだろう。 これには様々な亜種が存在しバスケしながら並走する老婆、棺桶をかついで走る老婆、ホッピングに乗った老婆、等々多岐にわたる。老婆でなく老爺や少女の場合も存在する。 現代妖怪においてはポピュラーな存在であるそれだが、共通しているものは『高速で走る車』と『並走する人間』である。 ワイズマンが思い出したのは、その都市伝説であった。 「どうした? ワイズマン」 「いや……あれは!」 バイクと並走する黒服の男が居た。 ソイツは奇怪に高速化されたモーションで腕を振り、バイクと並んで走っている。 黒いサングラスが夜の中不気味に光り、その異様な印象を強めている。 視線に気付いたのか、黒服は首だけをゆっくりと動かし、そしてワイズマンを見てニィと口元を釣り上げた。そのシャカシャカしたランニングフォームを崩すことなく。 奇妙な間があった。 ワイズマンは何も言えず、ただあんぐりと口を空けたままであった。 (いや……) だがしかしすぐさま冷静さを取り戻したワイズマンは、素早く思考を回転させる。 目の前のターボ黒服。これは恐らくその手のスキルなのだろう。アプドゥのような移動速度を上げるスキルはそう珍しいものではない。 だからそう驚くことではないのだ。あまりに唐突だったが故に思考を固めてしまったが。そう驚くことでは。 問題はそこではない。そこではなく―― 「キングボルト!」 「何だ?」 ――この黒服が明らかに危険な、獰猛な笑みを浮かべていることなのだ。 「敵だ! バイクの横に高速で走る男が――」 言い終わる前に、ワイズマンとクリキンは吹き飛ばされていた。 下から突き上げられるような衝撃が走り、世界が反転する。ワイズマンは上下逆さまになったマク・アヌの中に、大きな破壊の跡を見つけた。 それはあの黒服が素手で石畳を砕いた結果なのだ。その威力は二人のプレイヤーをバイクごと吹き飛ばす程であり、明確な攻撃である。 ワイズマンがそのことに気付くのと、視界が暗転するのは同時のことだった。 ◇ 「ふうむ……こんなものか」 言ってエージェント・スミスは顎元を撫でた。 目の前には大きく罅割れた石畳と横たわるバイクがある。これほどの規模の破壊をただの人間では為せる筈はなかったが、彼は人間などではない。 様々なプログラムを吸収した今のスミスにしてみれば、この程度の破壊は赤子の手を捻るようなものだ。 「まぁさっさと終わらせてしまうとしようか」 自分は限りなく万能に近い存在となった筈だが、しかし今しがた襲撃した存在に該当するデータを自分は持っていなかった。 一方の老人の姿をした者はいささか奇怪な格好をしていた。ファンタジー映画にでも出てくるような魔法使い然とした格好だ。 まさか映画撮影最中の役者ということもあるまい。この街といい、本来ならマトリックス中にはあり得ない『現実離れした』存在だ。 更に奇妙なのが運転していたネジに似た何かだ。こちらに関しては全く謎であった。 マトリックス内では勿論、現実の戦争においてもあのような馬鹿げた姿の機械があった筈もない。 では一体何なのか。 彼らを見かけたスミスは一瞬の思案の末、結論を出した。 分からないのならば取り込めばいい、と。 誰にも縛られない唯一の存在として、自分は多くのプログラム――果てには人間まで――喰らってきた。 それと同じことを為せばいいだけだ。 「では奴らは……」 靴音を響かせスミスは周りを見渡すと、襲撃を受けた老人とネジがスミスから背を向け走り去ろうとしているのが分かった。 否、走り落ちようとしていた。 「ほう」 水が弾ける音がした。どうやら彼らが水の流れに身を任せ自分から逃げようとしているらしい。 成程、戦闘力や速度では自分には決して敵わない以上、その選択は賢明だ。 この街に張り巡らされてた水路は入り組んでおり、一度見失えば暗がりも相まって発見には中々手が掛かるだろう。 もしかすると逃げおおせる可能性も0ではないかもしれない。 そういう意味では最善の手ではあるだろう。だが所詮はその場しのぎでしかない。 スミスは口元を釣り上げ空を見た。そこにはあと少しで明けそうな、しかし未だ夜の闇に包まれた空があった。 ◇ 必死に息を潜め流れに身を任せる。緊張と恐怖がないまぜになった胸の奥では、PCにはない筈の心臓が早鐘を打っている。 少しでも水面に顔出せば死に至るのではないか。死の恐怖が巨大な圧迫感となって頭上から降ってくる。 見ればクリキンもまた目を見開き恐怖を示している。その瞳はデフォルメされていながら、その戦慄を確かに示していた。 たった今遭遇した圧倒的な何か。あれと相対してはいけない。そうワイズマンは直感的に判断していた。 あれは同じステージに居ない者だ。レベル差が付きすぎているとか、そういった次元ではなく、あれは完全に違うシステムの俎上にあるもの――かつてThe Worldに蔓延っていたウイルスバグやモルガナの使いたる八相の類だと思われた。 それらを倒すには同じく仕様外の力を持ってしてでなければならず、ワイズマンのような通常プレイヤーでは戦うことすら不可能であった。 そんな存在をこうして参加者として同じ舞台に立たせてしまえば、もはやゲームとして成立しないではないか。 ギリギリの判断で即死は免れたが、何時またアレに襲撃されるかは分からない。 そうなれば専用装備を持っていない自分では何もできずにやられる他ない。 (……ぐっ) 甘かった、とワイズマンは歯噛みする。 危険人物との接触は覚悟していたし、想定の範疇だった。 だが、それがあんな規格外だとは全く想像していなかった。 ワイズマンは水に呑まれつつも必死に思考を回転させようとする。 だがそれよりも早く息が詰まる苦しみが胸の奥からせり上がってきた。 現実の身体でない以上、それはあくまで仮想的な苦しみに過ぎないのだが、しかし今はこれが現実である。 ワイズマンは耐えきれず、自ら顔を出し必死に息を吸った。水が口元に入り込む感覚が走る。 (これは……) そうして息を落ち着かせると、徐々に思考も回り始めた。 混乱から冷め、ある程度周りを見渡す冷静さが返ってくる。 前にあったのは広大な草原だった。巨大な水路を隔てマク・アヌの街の向かいにそれは広がっている。少し横を見れば、港に船が泊まっており、その向こうには大きな橋が架かっていた。 見たところ街の外に出たらしい。水路に流れていった結果、ここまで辿り着いた訳だ。正確な位置までは分からないが、とにかくあの男に見つかることなくここまでやってこれたようだ。 「ま、撒けたのか……?」 隣でクリキンも水上まで浮かんできていた。その声は震え、事態を呑みこみ切れていないことが伝わってきた。 しかしネジにも呼吸が必要なのだろうか。 「とりあえずあの黒服の姿は見当らないが……」 慎重に周りを見渡しワイズマンは言う。周りにあの黒服はいない。少なくとも今は。 二人は一先ず近くに泊まっていた船に上ることにした。 一刻も早くマク・アヌから脱出した方がしたい心持でもあるが、しかし草原に出てしまえば発見される可能性が高まる。 そういった観点からも今後方針を練りたかった。休息の意味合いもある。 (この船もどうやら私の知るマク・アヌのものではないようだ) 船に上がったワイズマンは鉄でできた甲板を踏み鳴らし、クリキンと向かい合った。 彼は常に周りを警戒するように視線を送っている。ワイズマンも少しは落ち着いたとはいえ、あの時の恐怖は未だ拭い去れなかった。 「……とりあえず近くには誰もいねえな」 あくまで船から見える範囲ではあるが、マク・アヌの街に人影は見えなかった。 ワイズマンもそのことを確認すると、ふぅっと息を吐いた。この分では本当に撒けたかもしれない。 空を見上げると、大分明るくなっていた。夜明けも近い。できれば夜の内に活動したいところだ。 「む?」 その時、ワイズマンは見た。 黎明の空にぽん、と浮かぶ黒点を。 それは白み始めた夜空に置いて不可思議に浮かび上がり、そして徐々に大きくなっているようでもあり―― 「あれは……!」 ――サングラスを掛けた白人でもあった。 空から降ってきた白人は真直ぐと船目掛け墜落し、轟音と共に船を破壊した。その様はまるで宇宙から飛来する隕石のごとく。 ワイズマンは物理的な衝撃を受け、海へとその身を投げ出した。 ◇ 複雑に入り組んだマク・アヌの水路を追うのは難しい。 しかしそれは一面的に見た場合のことだ。 ある程度行き着く場所は予想できるのだから、それをより大きな視点で眺めてやればいい。 具体的には、空中から。 そう判断したスミスは地を蹴り、空彼方まで跳び上がり、そして船に辿り着いたワイズマンとクリキンを発見したのだった。 無論、そんな手段があろうとは、クリキンもワイズマンも想像できる筈もなく、よしんば想像できていたとしても、もはや手の打ちようがなかった。 それほどまでにスミスの存在は規格外なのであった。 だがしかしこの場にはそのスミスにも全く知らない、未知の力というものがある。 そういう点でいえば彼もまた一参加者に過ぎないのだ。他のプレイヤーと違い特権的なものを得ている訳ではない。 他の仮想現実で為されていた情報は持っておらず、その中には当然全く想定外のものも存在する。 たとえばそれは《史上最強の名前を持つ男》の…… ◇ 足場が破壊され、ワイズマンとクリキンは再び水の中へと叩き込まれた。 吹き飛ばされた衝撃が痛みを身体に伝え、同時に視界に浮かぶ黒服が死の恐怖を煽った。 声にならない悲鳴が漏れた。何とか冷静に打開策を考えようとするが、しかし思考が散乱しまともな形を取ることはない。 「チャンスだな!」 そんな中、ワイズマンはクリキンがそう叫ぶのを聞いた。 何がチャンスなのだ、と問いかけたくなるが、言葉が出ない。 しかし、彼は自信を滲ませた声で、 「見てろ。敵は墓穴を掘った」 そう高らかに叫びクリキンは船の残骸へと這い上がった。 そしてぴょーんと高く高く跳躍し、 「敵がご丁寧にも用意してくれるとはな! いくぞ金属ども、俺色に染まれ! 《メガマシーン・アウェイクニング》ウゥゥゥゥゥゥ!」 声高に己の必殺技を宣言した。 途端、彼の身体に煌びやかな光が集束し、オーラとなってその身を包む。 呆気に取られるワイズマンを尻目に、クリキンは己の真の力を解放する。 《ストロンゲスト・ネーム》 クリムゾン・キングボルト。 遠距離からの高火力攻撃を得意とする《赤》のデュエルアバターの中にあって、一時期は彼こそが最大にして最強の火力を持つとされていた。 それも《赤の王》であるスカーレット・レインの出現するまでの話であったが、しかしそれでもレベル7にして彼は最強レベルの火力を有していたのだ。 無論、それは極々厳しい条件を満たさねば発動できない。しかしその条件さえ満たせばまず自陣の勝利は確実という、実に極端な性能を持つデェエルアバターである。 そしてその条件とは『大量の金属オブジェクト集めること』であり、今しがたスミスが船を破壊した結果、海域には相当数の金属片が浮かんでいる。 ワイズマンの知らない、R 2時代になってから導入された蒸気文明の技術で作られた(という設定を持つ)船の残骸とクリキンは 「これが巨人――あまんちゅって奴だ!」 合体した。 まるで磁石に吸い寄せられるがごとく、金属片が浮かび上がり、その身体を包み込んでいく。 そうしてネジを巨大な足が生え、逞しい腕が生え、燃えるような赤さを湛えたメタリックボディを形成、最後に本来のクリキンに似た頭部がこしらえられる。 その様はまるで――というか完全に巨大ロボットの合体シーンであった。 ワイズマンはそのロボットを呆気に取られながら見上げた。 「ほぅ」 対するスミスはうろたえることなく、どこか楽しみさえ滲ませそう漏らした。 彼は今、船の残骸の上に乗り、巨大ロボと化したクリキンを見上げている。そのサイズ差はまさに巨人とただの人である。 クリキンは両眼に鋭い光を灯すと、両手をスミスへと向け、その十本の指から機関砲を掃射した。 同時に両肩からは三連装ミサイルを放ち、更に胸部から現れた大口径カノンが火を吹く。 クリキンは全弾発射をスミスに叩き込まんと、その力を解放し続ける。 周り一体は文字通り火の海と化し、ワイズマンは必死にその火花から逃れようと水中内でもがいていた。 味方さえ巻き込みかねない攻撃だが、しかし彼は期待を込めた表情でクリキンの攻撃を眺めた。 絶望的だと思っていた局面で彼が見せたこの力。あの黒服でも、これをまともに受ければただでは済むまい。 「やったか!?」 煙幕に包まれた海を見て、クリキンが漏らした。辺りには火薬の強烈な臭いが漂い、その攻撃の凄絶さを示した。 並大抵の耐久力ではこの一撃を受け切ることはできないだろう。 元よりクリキンのデュエルアバターとしての強さはこの形態に全て注ぎ込まれているといっても過言ではない。 極端な性能を持つが故に、限定的には最強。そういった強みを持つデュエルアバター。 その筈だった。 「なるほど、実に興味深いプログラムだ」 瞬間、煙幕の向こうより黒服が飛び出してきた。 服は煤に汚れてはいるものの、その身に傷はない。 空高く跳躍してみせた彼は勢いに任せ、巨大ロボの頭部へ痛烈な上段蹴りを放って見せた。 轟音を立てクリキンの巨体が沈んでいく。蹴りつけただけで、いとも、簡単に。 同時にロボの中心部からクリキンが排出された。その両目が危険を指し示すように明滅している。 ワイズマンは目を見張る。まさかあの銃撃を全て避けきったとでもいうのか。 「はっ」 そう吐き捨てるように言って、黒服はネジへ戻ったクリキンの身体を掴みあげた。 頭部を失ったロボの上で、黒服は彼にトドメとばかりに殴りつけた。厭な金属音が響く。 そして、哀れそのネジは霧散していった。 それを見た黒服は幾分つまらなさそうに、 「少しやり過ぎてしまったようだな。完璧に殺してしまうと消えてしまうようだ。 全く面倒な空間だよ、ここは。だがまぁ――」 黒服がそこで言葉を切り、不気味な笑みを浮かべマク・アヌの海を見た。 そこには呆然とするワイズマンの姿があり、 「まだ一人いるようだな」 彼はそう言って笑って見せた。 その笑みを見た瞬間、ワイズマンの中で何かが折れるのが分かった。 ◇ 「ふむ……このデータは」 夜が明けたマク・アヌをスミスは靴音を響かせ歩いていた。 今しがたの戦闘で得たデータ。それは中々に興味深いものだった。 ワイズマン/火野拓海という少年のデータ。 それに付随して見られるスミスが知らない全く未知の情報群。 こんなものが存在することに、スミスは驚きを禁じ得ないでいた。 マトリックス内のプログラムは、ほぼすべてを取り込んだ筈だ。にも関わらずこんなデータがあることは全く匂わされておらず、全く以て不可解だ。 それともこれもまたアーキテクトの掌の内とでもいうことか。 「少し考える必要がありそうだな」 スミスの隣で声がした。 見ればそこには全く同じ黒服を纏った男、スミスが居る。 彼に対しスミスは「ああ」と絶妙にタイミングで相槌を打つ。 「しかし何にせよ、目的は変わらない」 「確かにそうだ。しばらくは他のプログラムを取り込んで行けばいい」 そう二人のスミスは言葉を交わす。 際限なく、あらゆるもの全てを取り込む為に。 夜明けの街に、二つの靴音が不気味に響いていた。 【クリムゾン・キングボルト@アクセル・ワールド Delete】 【ワイズマン@.hack// 上書き】 【F-3/マク・アヌ/1日目・早朝】 【エージェント・スミス@マトリックスシリーズ】 [ステータス]:ダメージ(中)、二つの身体。 [装備]:無し [アイテム]:基本支給品一式、不明支給品0~6、サイトバッチ@ロックマンエグゼ3、スパークブレイド@.hack// [思考] 基本:ネオをこの手で殺す。 1:殺し合いに優勝し、榊をも殺す。 2:シノンは出来れば、ネオに次いで優先して始末したい。 [備考] ※参戦時期はレボリューションズの、セラスとサティーを吸収する直前になります。 ※ネオがこの殺し合いに参加していると、直感で感じています。 ※榊は、エグザイルの一人ではないかと考えています。 ※このゲームの舞台が、榊か或いはその配下のエグザイルによって、マトリックス内に作られたものであると推測しています。 ※ワイズマンのPCを上書きしました。 045 デバッグモード 投下順に読む 047 霞む記憶の中に見上げた横顔―― 045 デバッグモード 時系列順に読む 047 霞む記憶の中に見上げた横顔―― 030 digital divide エージェント・スミス 061 Spiral/stairs to the emperor 030 digital divide ワイズマン 上書き 030 digital divide クリムゾン・キングボルト Delete
https://w.atwiki.jp/japan_dorama/pages/5890.html
amazonで探す @楽天で #エージェントファミリー~我が家の特殊任務~ を探す! フジ25 00 2021.03.21 公式HP wikipedia Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索
https://w.atwiki.jp/prdj/pages/3841.html
パスファイター・フィールド・エージェント Pathfinder Field Agent 出典 Pathfinder Society Primer 18ページ 様々なスキルを身につけ、どんなに悲惨な状況でも冷静に対処できるよう訓練されたパスファインダー・フィールド・エージェントは、冒険者のパーティにとって大きな助けとなる。 前提条件 パスファイター・フィールド・エージェントになるためには、キャラクターは以下の基準すべてを満たさなければならない。 特技:《技能熟練:いずれか》 技能:〈知識:いずれか〉5ランク、〈言語学〉1ランク、〈知覚〉1ランク 特殊:パスファインダー協会のアクティブなメンバーであり、ウェイファインダーを所有していなければならない。 クラス技能 パスファイター・フィールド・エージェントのクラス技能は、以下の通り:〈はったり〉【魅】、〈登攀〉【筋】、〈交渉〉【魅】、〈装置無力化〉【敏】、〈脱出術〉【敏】、〈治療〉【判】、〈知識:全て〉【知】、〈言語学〉【知】、〈知覚〉 【判】、〈真意看破〉【判】、〈隠密〉【敏】、〈水泳〉【筋】、〈魔法装置使用〉【魅】。 レベル毎の技能ポイント:6+【知】修正値。 ヒットダイスの種類:d8。 クラスの特徴 レベル 基本攻撃ボーナス 頑健セーヴ 反応セーヴ 意志セーヴ 特殊 1 +0 +0 +1 +1 パスファインダーの訓練、ウェイファインダーのアップグレード 2 +1 +1 +1 +1 ボーナス特技 3 +2 +1 +2 +2 パスファインダーの訓練 4 +3 +1 +2 +2 ウェイファインダーのアップグレード 5 +3 +2 +3 +3 ボーナス特技 6 +4 +2 +3 +3 パスファインダーの訓練 7 +5 +2 +4 +4 ウェイファインダーのアップグレード 8 +6 +3 +4 +4 ボーナス特技 9 +6 +3 +5 +5 パスファインダーの訓練 10 +7 +3 +5 +5 伝説の発見、ウェイファインダーのアップグレード 以下のすべてがパスファイター・フィールド・エージェント上級クラスの特徴である。 武器と鎧への習熟:パスファイター・フィールド・エージェントは追加の武器や鎧への習熟を得ない。 パスファインダーの訓練/Pathfinder Training:パスファインダー・フィールド・エージェントは、探索、報告、協力の義務を果たすのに役立つ追加の訓練を受ける。特記ない限り同じ訓練を2回得ることはできない。パスファインダー・フィールド・エージェントは、3レベル以降3レベル毎に追加のパスファインダーの訓練を得る。 動物への魅力(変則)/Animal Magnetism:この能力はドルイドの野生動物との共感のクラス能力として機能するが、野生動物との共感ボーナス決定する目的でをパスファインダー・フィールド・エージェントの有効ドルイド・レベルは自身のパスファインダー・フィールド・エージェント・レベルに等しい。パスファインダー・フィールド・エージェントのレベルは、パスファインダー・フィールド・エージェントの合計野生動物との共感ボーナスを決定する目的で野生動物との共感を与える他のクラスのレベルと累積する。 器用な防御屋(変則)/Deft Defender:パスファインダー・フィールド・エージェントが味方のACを増加させるために援護アクションを使用すると、次のターン開始時まで自身のACに+1の回避ボーナスを得る。 映像記憶(変則)/Eidetic Memory:数え切れないほどのパスファインダー支部の図書館での長年の訓練は、パスファインダー・フィールド・エージェントに並外れた想起を与えた。この訓練を受けたパスファインダー・フィールド・エージェントは、全ての〈知識〉技能判定にクラス・レベルの半分(最低1)を加え、未習得でも全ての〈知識〉判定を試みることができる。 上級呪文発動/Greater Casting:パスファインダー・フィールド・エージェントは上級クラスを追加する前に自身が持っていた呪文発動能力クラスのレベルを得たかのように1日毎の新しい呪文を得る。1日毎の呪文、修得呪文、及び術者レベルの増加以外のそのクラスの利益を得ることはない。パスファインダー・フィールド・エージェントは複数の呪文発動能力クラスのレベルを持つ場合、このパスファインダーの訓練を得る時に、この増加を適用するクラスを選択しなければならない。 敵を知る(変則)/Know Thy Enemy:パスファインダー・フィールド・エージェントは1種類のクリーチャー種別を選択でき、選択した種別のクリーチャーを識別するための〈知識〉判定に+5のボーナスを得る。これは複数回取得でき、毎回異なるクリーチャー種別に適用される。 ローグの技/Rogue Talent:パスファインダー・フィールド・エージェントは資格のあるローグの技を選択することができる。 技能開眼(変則)/Skill Specialization:パスファインダー・フィールド・エージェントは、任意の技能を選択して、自身のクラス技能とすることができる。加えて、選択した技能での判定にクラス・レベルの半分にボーナスを得る。この訓練は複数回選択でき、選択するたびに異なる技能に適用する。 急所攻撃+1d6(変則)/Sneak Attack+1d6:この能力は、同名のローグの技と同じである。パスファインダー・フィールド・エージェントが別の源から急所攻撃のボーナスを得る場合、ダメージへのボーナスは累積する。パスファインダー・フィールド・エージェントはこの訓練を選択する前に少なくとも3レベルでなければならない。 罠探し/Trapfinding:この訓練は同名のローグのクラス特徴として機能する。パスファインダー・フィールド・エージェント・レベルは、罠探しのボーナスの合計値を決定する目的でこの特徴を与える他のクラス・レベルと累積する。 ウェイファインダーのアップグレード/Wayfinder Upgradeレベル1の時点と以降3レベル毎に、パスファインダー・フィールド・エージェントは自身のウェイファインダーに追加の能力を加えることができる。これらの能力は標準的なウェイファインダー(Pathfinder Campaign Setting The Inner Sea World Guide 299ページ参照)に追加しなければならず、変種や修正版のウェイファインダーには追加できない(ただし、パパスファインダー・フィールド・エージェントは望むならば同時に複数のウェイファインダーを所持することができる)。パスファインダー・フィールド・エージェントがアップグレードしたウェイファインダーを失った場合、通常のコストにパスファインダー・フィールド・エージェント・レベル毎に100gpを加えた金額で新しいものを購入でき、以前に選択したすべてのアップグレードを維持できる。パスファインダー・フィールド・エージェントはリストにあるウェイファインダーのアップグレードの中から選択することができる。追加の呪文効果を与えるアップグレードは、ウェイファインダーの術者レベルか、パスファインダー・フィールド・エージェントのクラス・レベルのどちらか高い方を用いて、術者レベルに依存する効果を決定する。 ダンシング・ライツ/Dancing Lights:パスファインダーはウェイファインダーのライトを発動する能力を、回数無制限にダンシング・ライツを発動する能力に置き換える。 デイライト/Daylight:パスファインダー・フィールド・エージェントは、1日1回、ウェイファインダーをデイライトを発動するために使用できる。このアップグレードは複数回選択できる。選択するたび、パスファインダー・フィールド・エージェントは1日の呪文の追加の使用回数を得る。 携帯瓶/Flask:ウェイファインダーの枠には隠し場所が彫られており、ポーション、オイル、毒1服などを1つだけ隠すことができる。この物質は、機会攻撃を誘発しない即行アクションとして取り出せる(所持しているアイテムを取り出すために必要な通常の移動アクションとは異なる)。ポーションを飲んだり、オイルや毒を塗ったりすることは、依然として機会攻撃を誘発する通常のアクションである。パスファインダー・フィールド・エージェントは、隠し場所内のアイテムを検知するために観察または検査している者の〈知覚〉判定に対抗するために行った〈手先の早業〉判定に+2のボーナスを得る。 隠す/Hidden:パスファインダー協会との関係性を潜在的な敵から隠すために、このアップグレードを持つパスファインダー・フィールド・エージェントは、1日3回、ウェイファインダーを不可視状態にし、invisibilityとmagic auraの効果下であるかのように、魔法のオーラを隠すことができる。この効果を使用すると、効果はパスファインダー・フィールド・エージェントの2クラス・レベル毎に、最大1時間持続し(最低1時間)、パスファインダー・フィールド・エージェントは移動アクションとして解除することができる。 メッセージ/Message:ライトの擬似呪文能力に加えて、ウェイファインダーは回数無制限にメッセージを発動するために使用できる。 盾/Shielding:1日1回、パスファインダー・フィールド・エージェントはウェイファインダーを起動して、パスファインダー・フィールド・エージェント・レベルに等しい分数の間、ACに+2の反発ボーナスを得ることができる。このボーナスは5パスファインダー・フィールド・エージェント・レベル毎に1ずつぞうかする。 サイレンス/Silence:1日1回、パスファインダー・フィールド・エージェントは、1日1回、ウェイファインダーを使用して、呪文としてサイレンスのオーラを放つことができる。サイレンス効果は、ウェイファインダーを中心としなければならない。このアップグレードは複数回選択できる。選択するたび、パスファインダー・フィールド・エージェントは1日の呪文の追加の使用回数を得る。 ステイビライズ/Stabilize:ウェイファインダーは回数無制限にステイビライズを発動するために使用できる。 ボーナス特技:2レベル以降3レベル毎に、パスファインダー・フィールド・エージェントはボーナス特技を選択できる。これらのボーナス特技は《技能熟練》またはチームワーク特技でなければならない。パスファインダー・フィールド・エージェントは選択したボーナス特技の前提条件を満たしていなければならない。 伝説の発見(超常)/Legends Uncovered:10レベルの時点で、パスファインダー・フィールド・エージェントは遠い過去の秘密を明らかにする能力を持つ。古代の人物、場所、またはアーティファクトを研究または調査するときに1日1回、エージェントは、レジェンド・ローア呪文を発動しているかのように、利益を得るために自分自身をタスクに捧げることができる。