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フォースシールダー フォースシールダー特徴 コメント 特徴 フォースアーチャーの確立とともに広がった「クリスタル」というフォースの遠距離制御に特化したスフィアは、フォースの制御において更なる可能性を創り上げた。 フォースアーチャーが遠距離フォーススフィアを補助するために創りだしたアストラルボウに着目し、遠距離ではなく、逆に手元にフォースを強く凝縮し、散らばらないよう制御するための方法を研究した。 研究は成功し、フォースを凝縮したアストラルシールドは卓越した防御力を誇り、更には攻撃に扱うことをも可能とした。 アーマー類以外の防御装備を持たなかったネバレシアンに、「フォースシールド、またはアストラルシールド」という、攻防一体型のフォース防御装備が誕生した。 より効果的な防御を求めていたウォーリアとブレーダーはクリスタルを手にし、新たな道を往き始めた。 彼らは、優れた防御力と強化されたバトルスタイルの確立を願っていた。 ウォーリアが扱っているアーマーセットとアストラルシールドを装備した今、最も強固な防御力を誇ることになった。 もう一つ重要な点は、彼らが近距離フォースの制御に強化された分、遠距離フォースの攻撃の可能性を諦めたが、身体付近に分布された多量のフォースを通じ、戦闘能力を向上させる補助系魔法の可能性を切り開いたという点である。 これによりウィザードのみが使用していた補助形魔法が剣士でも使用することが可能となった。 彼らの研究と新しいバトルスタイルの誕生は、ネバレスの魔物との戦闘に新たな転換点を創りだした。 フォースシールダーは強力な攻防一体型ではあるが、重い防具であるアーマーを着用するために身体の筋力強化に力を入れる必要があるだけでなく、更にフォースを巧みに制御するためにフォースを訓練しある程度理解力を高めねばならない。 またそれだけでなく、片手で剣を扱うため敏捷も訓練しなければならない。 熟練したフォースシールダーはアストラルシールドを多様に活用することが可能となり、 近距離でのフォースを極めることにより、いかなる威力の攻撃も防ぐことが可能になるという。 コメント 名前 コメント
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超人機メタルダー《ストーリー》? 用語 ア 【項目名】アームリー 【平仮名】あーむりー 【説明】 元・ヨロイ軍団雄闘士。反逆罪でタグ兄弟に処刑された。 【関連項】 7話 【項目名】アグミス 【平仮名】あぐみす 【説明】 機甲軍団暴魂。魚雷のように船を攻撃して自爆(メタルダーを殺すつもりだったが、メタルダーは逃走した)。 【関連項】 4話 オ 【項目名】太田 【平仮名】おおた 【説明】 ヘドグロスに誘拐された博士。古賀博士のかつての助手で、ネロスについては知らない。 【関連項】 8話 【項目名】俺は生まれ変わった、もう負け犬じゃない 【平仮名】おれ-は-うまれかわった-もう-まけいぬ-じゃない 【説明】 バーロックの最期の言葉。 【関連項】 8話 バーロック ク 【項目名】グルーゾー 【平仮名】ぐるーぞー 【説明】 元・機甲軍団烈闘士。反逆罪でタグ兄弟に処刑された。 【関連項】 7話 ケ 【項目名】ゲバローズ 【平仮名】げばろーず 【説明】 戦闘ロボット軍団爆闘士。ベンKと闘って撃破された。 【関連項】 3話 コ 【項目名】ゴチャック 【平仮名】ごちゃっく 【説明】 戦闘ロボット軍団爆闘士。 メタルダーに倒されるが、後に修理されて登場。 ビッグウェインとは師弟の関係。 【関連項】 2話 11話 シ 【項目名】シューターズ 【平仮名】しゅーたーず 【説明】 少年サッカーの優勝候補のチーム。 【関連項】 7話 ソ 【項目名】ゾルグ 【平仮名】ぞるぐ 【説明】 元・モンスター軍団暴魂。 反逆罪でタグ兄弟に殺された。 【関連項】 7話 ト 【項目名】ドングリーズ 【平仮名】どんぐりーず 【説明】 少年サッカーチーム。 キャプテンは田中太郎。剣流星がコーチを務めた。 【関連項】 ハ 【項目名】バーロック 【平仮名】ばーろっく 【説明】 ネロス帝国・ヨロイ軍団の雄闘。 かつて、学生時代にオリンピックを目指していて、超えられなかったライバルを不正を使って蹴落とし、死なせてしまったままオリンピックに出場した過去を持つ。 それが原因で卑怯な戦いだけは絶対にせず、メタルダーと正々堂々の戦いを求めた。 武器は鎖鎌。クールギンから最も信頼されていた男。 【関連項】 8話 ヘ 【項目名】ヘドグロス 【平仮名】へどぐろす 【説明】 ネロス帝国・モンスター軍団の軽闘士。 液体化してどんなに狭い隙間でも移動できる能力を持つ。 全軍団員からバカにされていて、そのせいか異常に昇格にこだわる。 ウィズダムという恋人がいて、いつか結婚することを夢見ていた。 ヘドグロスシャワーという液体で相手に自由な夢を見せることも可能。それがたとえロボットであっても。 最期は、メタルダーの攻撃により、ウィズダムと結婚して子供をあやす夢を見ながら死亡する。 【関連項】 8話 9話 【項目名】ヘドグロスシャワー 【平仮名】へどぐろすしゃわー 【説明】 ヘドグロスの体内に含まれる液体。 これが付着すると幻覚を見てしまう。 【関連項】 9話 ヘドグロス
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前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア 25.Paradise[sahara Carac Agaialor ] あなたへ。機密なのですが王宮で少々困った事が起こりました。 ですのでしばらくそちらに帰れそうにありません。 追って手紙を出します。カリーヌ 今より少し前、カリーヌは王宮に戻って短い文章の手紙を鳩にくくりつけて飛ばした。 先ほど、暫定処置としてグリフォン隊の隊長に任命されたところである。 マザリーニの懐刀であるワルドが、裏切り者だとは誰も思っていなかった。 それ故今回の件は、王宮中で混乱が起こる事態となっている。 当然グリフォン隊の面々も驚きとまどっているが、 彼女が新しい隊長だと言われたら、はいとしか言えないだろう。 姫殿下がさらわれてしまったものの、影の中に消えたという証言から、 どこに行ったかなぞ分かるはずもない。 議会の中には目撃者であるカリーヌを疑わせようと画策する者もいたが、 かの『烈風』だと知ると、瞬時に黙り込んだ。 マザリーニは近衛三隊に首都近辺の探索を指示、そして現在に至っている。 「しかし、カリーヌ隊長。姫様が見つからなければ我らは一体どうすれば良いのでしょうか?」 グリフォン隊副隊長がカリーヌに問うた。彼らは現在トリステイン北西側を探索中である。 グリフォン隊は今回の件で一番面倒な事になった部隊である。 何せ隊長が姫殿下付きの女官を殺害し、アンリエッタ姫をさらってしまったのだ。 彼らに疑いがかかるのは仕方が無い。故に隊員の内の何人かが不穏な動きを見せるなら、 誘拐の阻止が出来なかった『烈風』が仕留めよ。 今回の暫定的な人事は、そうした意味も含まれている。 「貴族はただ王家に従うのみ。本来ならばマリアンヌ様に従うのが習わしだが、 今はマザリーニ様に従う他無い。急ぎ姫殿下を見つけねばならぬ。 ゲルマニアとの同盟は歯がゆくて仕方が無いが」 古き貴族として、今回のゲルマニアとの婚姻はどうしても嫌な物である。 私がアルビオンを落としてきます。とマザリーニに言った所、 頼むからそれだけはどうかやめて下さいと、 念を押されて待機を命じられてしまった。昔王にも引退してから、 ゲルマニア取ってきますから行かせて下さいと願った所、 いや、いいからヴァリエール君と仲良くしといて。と言われた事があった。 彼女を下手に動かせば国の分け隔て無く総力戦が起こる可能性がある。 最近のガリアとロマリア、そしてその他の周辺国家の動きは不穏だ。 彼女は国にいてもらわないと困る。そうマザリーニは考えている。 一種の抑止力と言う奴だ。一方、王の方はただ面倒事になりかねないからやめてと言った。 「各員!北東へ向かうぞ。遅れるな!」 カリーヌのマンティコアが東へ進路を取り、疾風のごとく風を切って飛ぶ。 何故かグリフォンが追いつけない。使い魔も伝説級か。流石は烈風だ! とまだ一度も彼女の訓練を受けていない隊員達は、 彼女の指揮下に入れた事をただ喜んでいた。 後にマンティコア隊の連中から、 訓練終了後はどの薬なら効果があるかを聞くことになるが、 それはまた別のお話。 所戻りタルブ。現在かなり気まずい状況下なのは家の二階と一階。 二階はマチルダとフォックス。一階はシエスタとルイズがその原因である。 「何もしやしないよ。ちょいとどいてくれないかい?マスター」 「その目じゃ信用できん。せめてテファが話してからにしろ」 ああ、そうかい!と毒づいてようやく彼女は下へ降りていった。 ふうと彼は息を吐く。 「俺は自分から。あいつはしたくもなく、か」 共に貴族でありながら盗賊となった二人。 そこに共通点も見え、単独で捕まらない様に色々と教えているが、 なりたくもなくこれをするというのは辛い事だ。 その原因となった野郎に殺意が沸くのも無理は無い。 「やれやれ、何でこんな所まで来てお家騒動に絡まねばいかんのだ」 思えばアンヴィルの街はそういうのに関して問題は無かったな。 港町として栄え、その気風からか街の雰囲気も悪くない。 教会が化け物に襲撃されたり、変な事叫び出す爺さんが突然現れたり、 幽霊屋敷として有名なベニラス邸や幽霊船があったりするのは、 日々の暮らしを彩るちょっとしたアクセントだ。特に問題無い。 帝都では珍しく腐敗しておらず、珍しく灰色狐が本当にいると信じ込む、 若き衛兵隊長ヒエロニムス・レックスも、 この街に計画的に左遷された事によって刺々しさが無くなったらしい。 むしろ灰色狐どころの騒ぎではないからだろうか? 「帰りたいなぁ。誰にも分かられなくてもあそこから海が見たい」 ボソリと誰に聞かれるでもなく呟く。そんな時下から騒々しい声が響いた。 「また何かやらかしたのか?」 「えーと、そのですねミス・ヴァリエール…」 「何も言わなくていいわシエスタ。あなた最初からそうだったのね?」 気まずい沈黙が流れる。マーティン他は見ているだけしか出来ない。 先ほど迎えに来た盗賊に着いて行った家の中に彼女がいた。 ルイズからしてみれば、学院に行ってから初めて普通に話せる仲になって、 友達だと思っていたのに裏切られた様な物で、酷く嫌な気分になった。 「まぁ、半分はそうです」 「なら残りの半分は?」 そうですねぇ。と考え込んでシエスタは明るく答えた。 「お友達になろうかと思って」 「…はい?」 面食らったルイズに畳みかけるようにシエスタは喋った。 「諦めず、前に進む意志を持つ人って少ないです。 特にあそこの貴族様達って敬われて当然と思ってる人が殆どでした。 ミス・ヴァリエールはその中で、私には輝いて見えてたんですよ?」 ルイズは真っ直ぐにシエスタの目を見た。嘘偽りの無い瞳で見つめ返される。 彼女は誉められるのに慣れていない。耐性が無いからとても弱い。 だからちょっとばかり嬉しくなってこう何というか、嬉しくなった。 でも裏切られたんだから誠意見せてもらわないと駄目よね。 うん駄目だわだからおだてられただけで調子のらせたら駄目なのよ。 数瞬の思考の内ルイズは答える。 「おおおだてにはのらないわよ?」 顔を赤くして言っても説得力ないですよーと頭で思いながら、 シエスタはルイズに近寄った。 「今まであなた様達に黙ってこちらの仕事を優先した事は謝ります。 でもそれもちょっと事情があって…」 「事情って?」 公爵家だからお金持ってそうとか?とルイズが聞くとシエスタは首を横に振った。 「あなたが『虚無』かもしれないからです…その、本当かどうか調べようにも、 ここに呼び出す訳にもいきませんし」 「…冗談ならもうちょっと楽しいのにしてよ」 そんな訳ないのは学院にいたシエスタなら良く分かっているでしょ? そうルイズが言うが、シエスタはいいえとやはり首を横に振った。 「本当なら盗賊がそういうのには関わらないですし、 実際フーケさんは気にしていませんでした。 グレイ・フォックスの個人的な頼みというか。 ティファニアさんが『虚無』なものですからね。 彼女も魔法が使えなかったんです」 「え」 ルイズは驚き、シエスタをじっと見た。 「確かめる方法があります。今、ティファニアさんが持ってきてくれます。 あ、ノクターナル様はしばらくお待ち下さい。今準備中ですから」 露骨に嫌そうな舌打ちをして、姫をそこら辺に置いてどこかへと消えた。 あれ本当に神様なのかしら?人間じゃないのは分かるけど。 ルイズはそんな事を思いながら「確かめる方法」とやらを聞いた。 「はい、今ティファニアさんが持ってきてくれます」 音もなく、いつの間にか彼女はそこにいた。 「お待たせしました。えと、初めまして。ヴァリエール様」 そこに現れるは夜の女王と同じ様なローブを纏いフードを外して現れた人は、 とても美しい女性だった。流れる金色の髪、透き通るように白い肌、 そして水晶の様な碧眼の目。これだけ聞けばハイエルフの様な高身長を思い出すが、 ダークエルフより少し小さく、ウッドエルフより大きいくらいの程よい背丈。 そして、 「え、エルフゥゥゥゥ!?」 エルフ特有の長い耳。最大の特徴はもう少し後になってからゆっくりと書き記したい。 できればそれだけで残りを終わらせたい。 「これが…エルフ?いや、本当に定命の存在なのか?」 マーティンは呟いた。彼の目から移った彼女の姿は、 九大神である美の女神ディベラに祝福され、愛の女神マーラがこの世の全てから愛されるように、 エセリウスに住み、竜の形をした主神アカトシュと婚姻を結んでいる彼の神が、 自身の芸術の才能を極限まで、惜しげもなく発揮させて創りだしたのではないか。 そう錯覚させる程の美貌を誇っていた。唯一この女性の美に敵うかもしれない相手は、 コロールの街で書店を経営しているレノア氏しか思い浮かばなかい。 尚、ある石碑の祝福を受けると「マーラの慈愛」と「マーラのミルク」という加護の力が使える様になる。 どちらとも一日一回しか使えないが、とても強力な回復の魔法である。 ミルクが自身に、慈愛が他者への回復を促し、それらは魔法力を使わずに使用できる。 「は、はい。ハーフエルフです」 フードを取った理由は、先に誤解を解いておく為である。 口が立たなくなるのは問題だが、これ以上騙していても、 何も良い事が無いのだ。なら、先に出せる情報は出しておこう。 そう決めて彼女はこの姿を晒した。もちろん、彼女に危害を加えようものなら、 近くの盗賊達は掟を無視して攻撃するだろう。 「人とエルフの子…?」 ルイズは驚いてティファニアをじっと見る。オカートを見た時もそうだけど、 エルフってそこまで怖くもないのね。怖いくらい綺麗だけど。顔から段々と視線を落とすと、 そこには何か不可思議な物があった。ちょうど胸部に積載されたそれは、 ローブの下からでもつんと上を向き、大きく自己主張をしている。 ぐぁし。ルイズは効果音を鳴らしながら、冷たい目で「それ」を掴んだ。 ローブ越しだったが、柔らかく形を変え、ルイズの手の中で一部が歪んだ。 ひぃとテファは呻いたが気にしない。慈愛?そんな気持ち皆無である。 なによこれ。ありえないわありえないわありえないわ 人様への冒涜よ。ていうよりこれが胸?ありえないわありえないわ 「何?これ」 ミシミシと鳴りそうなくらい強く掴んで、ルイズは氷点下の声で言った。 八つ当たりでしかないが、しかし誰も止められない。 というより盗賊達にとってその行為は本格的に、こう、いいね!と言える物だったから。 「あー、ルイズ。とりあえずおちつ」 「マーティンは黙ってて!これは何!?なんなのよ!!」 「む、胸です…」 尚更力が込められた。 「これが、これが胸ですってぇぇぇぇ!?」 フォックスが聞いた騒々しい声の正体はこれである。 ルイズは怒った。何故か?シエスタの件もある。『虚無』の件もある。 だが違う。正確にはアルビオンからそこら辺りまでで溜まったストレスが、 今ありえぬ存在を見たことにより爆発したのだ。 八つ当たりでも気にしない。おっきいにも限度がある。 「ルイズ…ごめんよ」 マーティンは魔法をかける。以前彼が話した『幻惑』の系統。 それに属する沈静化の呪文だ。 荒ぶる怒りを静め、落ち着かせるのに効果があるこの呪文は、 しかしルイズには全く効かない。怒りが強すぎたようだ。 頭の中のどこか冷静な部分で、これが何かを真剣に考える。 そう言えば砂漠にはラクダといわれる動物がいて、 それの背中には栄養をため込む貯蔵庫があると聞いた事があるわ。 そうかこれは胸ではなく「コブ」なのね。フタコブエルフとかそんな種族なんだわ。 でも柔らかいわねやわらかいコブなのね。段々冷静な部分も消えているようだった。 議題自体が冷静でないともいえる。 「みとめないわみとめられないわこれがむねだなんてありえないわちぃねえさまでもここまでいってないわよ」 「お母さんはこれより大きかったですよぉ。それが普通だって言われましたよ?」 涙目でテファは言ったが、それが尚更火を付けた。ルイズ、それといい顔で見ていた伯爵に。 マーティン以外誰も止めようとしない。美しい二人の女神と表す事が出来る二人が、 くんずほぐれつで争う。止めたいか?まさか、このままここで見るのが下々のやる事だ。 神様の争いを人が止めるなんて野暮な事してはいけない。 綺麗なものに目がない盗賊の思考なんてそんな物である。 シエスタはどうしたものかと場を静観していた。 「諸君。今の言葉は聞いたか?」 盗賊達に語りかけるようにモットは両手を上げて言った。 神聖なる儀式の中、天啓を得た教主の様に。 男達は皆首を縦に振る。皆アレ以上なのか。ならば、ならば。 そう思いながらモットの次の言葉に耳を傾ける。 「我らの命題が今天から与えられた。諸君、フネは私が用意しよう。我らは行かねばならぬ。サハラの砂漠…いや、「楽園」へ!」 その楽園が異世界でない事は間違いない。行っても自分の意志で帰る事ができる安全な楽園だ。 「ヌマンティア!自由!」 「我らの聖地へ!ガイアル・アレイタへ!」 誰かが叫んだ。皆口々に喜びの言葉を叫び出した。 一部どこかの赤装束集団の魂が乗り移ったのかもしれない。 何かを信仰するという点では同じだ。そしてこちらの方が絶対にずっと良い。 「伯爵様。頼みますから世迷い事は余所でやって下さい」 シエスタはあきれ顔で言った。ジュール・ド・モットはため息を付く。 まるで彼女の頭の出来に失望したかのように。 「シエスタ君。君は何も分かっていない。 初めての朝以来、我らが望む物は砂漠で輝いていたのだ。 理解できたであろう?サハラこそ我らが還るべき所なのだと」 いや、本当に何言ってるのか分かりません。 熱弁を止めようとしないモットの声は、勝手に耳から入ってくる。 「始祖にどうしてサハラが侵略できようか?彼はただ帰りたかったのだ。 彼が望む世界に、全能なる神が創りたもうた者達が住む「楽園」に。 自らに問うがいい!何故偉大になれなかったのか――」 コホンと咳をしたシエスタの拳が鳩尾を突き、モットはあっけなく倒れた。 「胸だけが全てじゃあないの!分かった?」 ギラっとシエスタは周りの男達を見る。盗賊達はこくこく頷いた。 ルイズは手を「胸の部分に付いたコブ」から離し、シエスタの方へ行った。 「そそそそうよね。むねだけじゃないわよね!」 「そうです。さぁ仲直りしましょうミス・ヴァリエール」 そんなこんなで握手を交えて休戦条約。後に彼女たちは名前で呼び合う仲になる。 フーケが下に降りてまた何かやらかしたのかい? と、男共をたしなめた後になって、ようやく本題に入る事が出来た。 恐るべきは胸力。それは全ての存在を狂わせる偉大なる力なのだ。 「えーと、わ、悪かったわね」 ようやく冷静さを取り戻したルイズは、顔を真っ赤にして謝った。 彼女の顔だけをしっかりと見る。下は見ない。おそらくまた暴走してしまう。 「え、ええ。初めての経験だから驚いたけれど、いいんです。そんな事よりこれを」 取り出されたのは古ぼけたオルゴール。年代物なのか、 少々ほころびがあったり、黒ずんだりしている。 「これは、各々の王家とロマリアに伝わる四つの秘宝の一つ『始祖のオルゴール』です」 これから流れる音を耳にすると、魔法が使える様になりました。そう彼女は悲しげな笑みで言った。 「ええっ!?」 ルイズは驚き、もう一度そのオルゴールを見る。 ただ古ぼけているだけのそれが、6000年以上経って残る品だとは思えなかった。 「騙されたと思って曲を流してみて下さい。指輪を持っていますね?それを指に嵌めて」 大切に入れていた袋から水の指輪を取り出す。よく見れば彼女の指にも同じ様な物が見受けられた。 「これと風の指輪は盗ませてもらいました。元々、その、私の所の物でしたから」 「どういう意味なのかは、後で聞かせてもらってもかまわないかしら?」 「ええ。その前に、まずはこれを」 オルゴールを手渡される。指輪を嵌めたルイズは、息を吸って己を落ち着かせた。 マーティンははルイズの側で見守る事にした。 もし、私が前に言った通りなら、これらがキーとなるはず。 なら、彼女の不名誉なあだ名も今日で終わりになるだろう。 だが、この強力な力は一体何者が創りだしたのだろう? 魔法の神であるマグナスならば、我々の魔法も使える様に創るはず。 そもそも、エセリウスの加護無くして魔法を使っているということは、 エイドラではなくデイドラ由来。つまりここに住まう人々は―― いや、まさかな。マーティンはデイドラの性質を思い出した。 つまり、不死であるということを。 ルイズが何かを聞いているらしい仕草をする。 やはりマーティンには聞こえなかった。 「デイドロスなのだ!ハルケギニアはデイドロスなのだ!」 誰もいない部屋にて青いローブを纏ったウッドエルフと混血のハイエルフが叫ぶ。 本来、種族的な特徴は母親側に似るものだが、例外というのはいつの時代だってある。 己の声に恍惚としている様で、自分に酔いしれているのが良く分かる。 「この世界が、なぜ神格や不死身の存在が争う戦場でないのかわからんのだ?」 狂信的な様で一人演説を続ける。その名はマンカー・キャモラン メエルーンズ・デイゴンの熱狂的信奉者にして、赤き装束を纏うカルト宗教団体、 「深遠の暁(Mythic Dawn)」の教祖である。また、タムリエル帝国の皇帝ユリエル7世を、 信者に暗殺させた張本人でもある。マーティンが死ぬ事になった件の、定命側の黒幕だ。 彼は、確かに古きタムリエルの英雄である、マーティンの友に敗れて死んだ。 だが、死とは必ずしも終わりではないのだ。だから彼はここにいる。 「真実は生まれて以来眼前にあり続けるというのに!デイドラこそがこの世の真の神々なのだというのに!」 何故分からんのだ!信者にすら完全には理解されなかった事を延々と叫び続ける。 場所はロマリアの一室。魔法で防音加工されているので、どれだけ声を張り上げても大丈夫だ。 「ブリミルだ!忌まわしき愚者め!この『暁の美石』を、ロル――」 コンコン、とドアをノックする音がした。まだ言い足りない事はあったのだろうが、 マンカーはとりあえず演説の練習をやめて扉を開いた。 「ああ、マンカー殿。お加減はいかがでしょうか?」 ドアの前にいたのは、やはり同じくらい熱狂的なブリミル教の教皇ヴィットーリオ。 またの名を聖エイジス三十二世だ。 「ええ、もうすっかり良くなりました。あなたに呼び出されてからというもの、 随分と良く扱っていただけ、まことに感謝しております」 何故、教皇がエルフに対しこの様に接するか?神聖なる召喚の儀式は、 すなわち神の思し召し。エルフであるといえども、この存在を我らが主から与えられた。 ならば、何故この方にその様な感情を抱けるのだろうか? つまり簡単に言って、宗教関係者というものは天啓というものを都合良く考えるからだ。 「いえ、未だにあなた様の耳の事で眉をひそめる者がいます。 始祖が神より与えられし力によって呼び出されたのだというのに、 まことに今の信仰は地に墜ちていて。 あなた様には心苦しい生活を強いて本当に申し訳ありません」 ピクリと長身のエルフの耳が動く。彼が嫌いなのはエイドラといわれる、 彼曰く「神に成りすました何か」。そしてエイドラは先祖も含まれる。 即ち、ヴィットーリオが語る神とその代弁者であるブリミルも、 当然彼の敵となるわけだ。 「いえいえ何をおっしゃられます。こちらの読み書きを教えて頂き、 そしてさらにはこちらに流れ着いた様々な物を見せて頂けて、 これ以上何を望めと言うのですか?」 笑顔で答える。何らかの方法で通常、決して知り得ぬ事を知っているこのハイエルフは、 忍耐強い部分も当然ある。今ここで事を起こした所で何も出来まい。 あの神機があったのだ!しかも二つとも何故かある!動力源が無いのは悲しいが、 しかしタイバー・セプティムの部下は修復できたのだ。 かの腐敗した、神々を裏切りし何かを信ずる連中に出来て、私に出来ぬはずがない! 狂信者。それはいけない魔法使いなんて話で済む度合いの連中ではない。 ちょっとした勘違いで、タムリエル全土をメエルーンズ・デイゴンに献上しようとした男は、 この世界をオブリビオンと勝手に解釈した。だって彼の中ではエセリウスもオブリビオンなのだから。 ちゃんとした専門的機関で学習しなければこの様な事も起こりうる。 コールドハーバーはモラグ・バルの領域であり、 クアグマイヤーはヴァーミルナの領域だ。 そしてムーンシャドーはアズラの領域なのだ。 何故それを一々メリディア、ペライト、メファーラの物だと間違える事が出来るのか? シロディールはアルケイン大学の生徒に対してそんな事を言ったら、 あらん限りの罵詈雑言で、祝福の言葉をもらえるだろう。 独学で学んだデイドラについての勘違いっぷりはもはや神の所業と言える。 何せ全てのデイドラ王子の領域と、そこを統べる主の名を間違って覚えているのだ。 下手をすると、その性質まで間違って覚えているのかもしれない。 デイゴンはその事について知っているが、おもしろいのであえて訂正しない。 「それは良かった。そろそろ昼食の時間です。運んできますので少々お待ち下さい」 丁寧に頭を下げて教皇は去った。 いずれ、いずれこの連中をまとめてデイゴン様へと献上しよう。 今はまだその時ではない。待たねばならん。 狂信者の体にはルーンが刻まれていない。腕にも頭にも、そして胸にも。 キスはたしかに行ったというのに。だが、マンカーは何故そうなのかを理解していた。 確かに痛みはあった。体のある部分に。 かのシャーマットと私は同じになった!だが、狂う訳にはいかぬ。私は選ばれたのだ! この地に正しき導きを施す為に!力を使いこなせるようにならねば… 「いずれ必ずこの地に神デイゴンを!我らの楽園を築きあげるために! AE!HERMA MORA!ALTADOON!PADOHOME!LKHAN!AE!AI!」 宗教団体が絡むとろくな事がない。神などという訳の分からぬ連中を信じるより、 大いなる二つの山脈を信奉する方がとても健全ではないだろうか。 勿論、美麗なる平らな平原を愛しても何の問題も無い。どっちが好きかは人それぞれだ。 前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア
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現代企業を取り巻く主なステークホルダーとしては、従業員、株主、顧客、取引相手、地域社会、地球環境などが挙げられる。ここでは、企業と各種ステークホルダーとの関係を具体的に見ていきたい。 1、従業員 企業が価値創造をしていく上で、一番身近なステークホルダーと言えば従業員である。その企業を構成する従業員の働きがあってこそ、企業は存続、成長していくことができる。これまで従業員に対して企業が果たさなければならなかった責任といえば、雇用を維持し、安定した給与を支払うことであった。しかし近年では企業、従業員それぞれの価値観に変化が見られ、従来の考え方では不十分であるとの声が挙がっている。企業側では終身雇用を基本とする雇用制度、従業員側では1つの会社に一生勤め上げるという働くことに関する意識に変化が見られ、少子高齢化の影響もあって企業側は今後若い労働力、優秀な人材を確保するのがさらに懸念されている。人材確保、従業員の動機付けのために企業はワークライフ・バランス(仕事と私生活の両立)の実現支援、従業員の能力開発、ダイバーシティ(様々な働き手の活用)の推進といった従業員にとって魅力のある制度の実施、すなわち生活の豊かさ、従業員が働きやすい環境の実現に向けて努力している。 2、株主 株主に対する最低限の社会的責任は安定的な配当金の支払いであるが、現在ではコーポレート・ガバナンスをめぐる議論が活発になってきた。これは企業の大規模化と関連しており、株式所有が分散化し、所有と経営の分離が進行している日本企業において、いかに株主の利益を守るかという考えに基づくものである。株主にとっての最大の関心は十分な配当金が支払われているかどうかであるが、経営情報が十分に公開されていない場合、どのように利益を使われているかわからない。経営者が自らの利益や企業のために利益を優先する可能性もある。よって株主視点で見た経営者の逸脱した行動を是正するという目的でコーポレート・ガバナンスが注目されている。 また、投資家が投資先を選定する際に、「その企業が社会的責任を果たしているかどうか」を考慮する「社会的責任投資(Socially Responsible Investment SRI)」という手法が広がってきた。企業が株主・投資家と良好な関係を築くためには経営に関する情報の開示は欠かせないものとなっている。 3、顧客 企業は顧客に製品ないしサービスを提供し、その結果として便益を得ているため、顧客のニーズを満たすことは収益という見返りを企業にもたらすこととなる。前述したように食品偽装や粉飾決算、不祥事隠ぺいなど企業不祥事が多発しており、社会もそのような企業に対しては厳しい態度をとるようになってきた。信頼を築くためにも、顧客とのコミュニケーションをとり、顧客のニーズを把握する努力をしている。 4、取引先 企業と取引先との関係は、企業と顧客と同じくらい密接な関係である。供給業者にとっての購入企業は顧客であり、共に企業の存続と成功を分かち合う関係にある。最近では環境に配慮した製品を製造する企業が増え、グリーン調達の動きがよく見られる。グリーン調達とは製品の原材料・部品や事業活動に必要な資材やサービスなどを、部品メーカーなどの供給業者から調達する際に環境への負担が少ないものから優先的に選択することを指す。これにより、企業は環境負荷の少ない製品の開発を促すことにつながる。 5、地域社会 地域社会とは定義も曖昧で、地域住民、環境、取引先、銀行と対象は多岐に渡る。それゆえ数あるステークホルダーの中でも中途半端な認識になりがちであるが1970年代の公害問題を振り返るとないがしろにされてはいけない重要なステークホルダーの1つであることがわかる。企業として最低限の責任を果たすだけでなくNPOへの金銭的寄付、自社施設の市民への開放、ボランティア活動など経営資源を活用したCSR活動を行っていくことが、地域社会とうまくコミットメントしていくためにも重要である。 6、地球環境 地域社会よりさらに規模が大きいステークホルダーとして地球環境が挙げられる。地球温暖化が話題になり多くの企業では環境に配慮した行動をとるようになってきた。数年前まではそれに対する資金も企業にとって負のコストと捉えられていたが、グリーンコンシューマーと呼ばれる環境に配慮する消費者が増加したことにより、環境対策は競争優位を得る大きな要因となっている。現在ではそういった経営戦略における重要な要素として環境を取り入れることを環境経営、または環境マネジメントと呼ぶ。 また、エコファンド、SRIファンドの増加も今後企業に大きな影響を与えかねない。これらのファンドに取り組まれる企業は環境格付けの高い企業、CSR格付けの高い企業と評価を受け、市場価値の高まる可能性が高い。 環境への配慮は企業にとって資金調達からサービス、製品の販売まですべてのプロセスに携わってきているので目が離せない。
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スパイダーマン2 発売日 2005年1月6日 ジャンル アクション 人数 1人用 CERO 全年齢 JAN 49 88611 20503 7 2004年7月10日に公開された映画「スパイダーマン2」のゲーム作品。 大体2,000円前後ぐらい。
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前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア 17,盗賊ギルドの秘密 「おお、何と…」 マーティンは言葉を失って、ただ目の前に浮かんでいる大陸を見やる。 空に浮かぶ「白の国」アルビオン。書物で確かに浮かんでいるのは知っていたが、 実際に見るのとでは大違いであった。 「どう?凄いでしょ!」 ルイズが楽しそうに笑う。さっきの事もあって、どうにか気楽になろうとしていた。 驚いているマーティンはルイズの方へ向いて、感激した風に言った。 「ああ、全くだよルイズ!しかし――ここまで大きな物が何で浮かんでいるんだろうか?」 「色々学説があるらしいけど、始祖ブリミルが風の精霊に頼んで、 このアルビオン大陸で聖地へ行ったって伝説がよく言われるわね。 昔はハルケギニアのどこへでも行けたらしいけれど、 今は精霊が、最後に始祖に頼まれた様にしか動かさないんですって」 「始祖ブリミルか…もし生きていたなら一度お会いしたかったな」 その原理や方法、例え伝説でも浮かんでいるこの大陸がその証拠だ。 その大いなる力をほんの少しは知りたいと思ってしまうのは、やはり彼もメイジだからだろう。 残念ながら、始祖ブリミルは神格化されて信仰されているものの、魂は神とならなかったらしい。 そうでなければもっと九大神が行う様な奇跡を起こすものだろう。 タムリエル独特の考え方が決して抜けないのは年のせいだろうか。 隣で同じように感動しているコルヴァスに気づかず、二人は白の国を眺めていた。 しかし、そんな和やかな雰囲気をぶち壊すかの様に、鐘楼に上がった見張りの船員が大声をあげた。 「右舷上方の雲中より、船が接近してきます!」 「旗を掲げていないだとぉ!?」 船長は焦った。現在後甲板でワルドと共に操船の指揮を取っていた彼は、 こちらに砲門を向ける空賊の船を、確かに目視で確認した。 「いかん、逃げるぞ!取り舵いっぱい!」 だが、時既に遅し。あれよあれよという間に船は空賊の手に落ちた。 頼みの綱のメイジは残念ながら打ち止めだったらしい。 ああ、くそったれ。船長はそう思いながら舌打ちした。 「空賊だ!抵抗するな!」 どこにそんな行儀良く歩く賊がいるんだよ。軍属だろお前ら。 そもそも賊のくせに何だその半年前から始めました的な服装は。 一般人には間違いなく恐ろしい空賊として見える彼らの格好は、 しかしコルヴァスには全く恐れを感じさせない。年季が違うのだ。 軍も賊も知り尽くしている彼にしてみれば、彼らが何者か手に取るように分かった。 そもそもこの時期に船襲うか普通。賊が暴れるのは崩壊後が相場だ。 その前にやり始めると、通商船より軍艦に見つかって落とされる可能性が高い。 賊共は金よりは、自分の命の方が大事だからこんなヤマ張らねぇよ普通。 ま、情報流したのは俺なんだけどな。姫さんめ、奇襲されるとかどこかで漏れてやがる。 だから、アルビオンにいて大丈夫な連中に機密輸送船が朝方こっちに来る。 と流すようアイテムで伝えたら案の定食いついた。 王党派が切羽詰まっているのは間違いないらしいな。 しかしながら彼の頭は愚痴しか出さない。襲うにしても空気を読んで欲しかった。 今回の話は断るつもりだったのに、ティファニアがねじ込んだんだ。 俺の恩人である彼女と関係深いアルビオン王家。 その王様も救出して欲しい。と言われたからにはそりゃやるが、 俺は普通後方から指示出しだろう。ああ、くそ。 何か皆してテファばっかり崇めやがって。 胸か、胸なのか。胸力なのかやっぱり。 本当はそんな訳でもないが、彼としてみれば何となく「負けた」気分がしていて、 何ともため息をつきたい気分になった。なのでため息をつく。 少し冷静になった。いかんな。ついついやってしまう。 そう思って今空賊に囲まれている皇帝の事を考えた。 マーティン陛下は動く気配無し。空気を読んでおられるのか、 それともお気づきになられているのか…まぁ、俺は雲隠れとしゃれ込むがね。 灰色狐は気配を消して空賊に真似た王党派の船に忍び込む。問題は無い。 たかだかこの程度の連中にバレてしまっては、 グレイ・フォックスの名を継ぐものとは言えないのだ。 勘違いしないで欲しいが、彼は強化外骨格で身を包んだりはしない。 お気に入りは革の防具である。 ショウタイムだ!気を取り直してそう思いながら、 船室で見つけた予備だろう連中の服を着込み、 空賊になりすますフォックスであった。 「あん?もう一人いなかったか…いや、いねぇか」 確認していた空賊の男は、何か違和感があったものの、 すぐに忘れてしまった。後からやってきて、 船長の帽子をかぶった空賊の頭はルイズ達に近づき大げさに言った。 「へぇ、貴族の客まで乗せてるのか!こりゃ――」 「黙りなさい下郎」 「驚いた!下郎ときたもんだ!」 マーティンは普通に立っているようで、 既に魔法をいつでも唱えられるようにしていた。 裾に隠したナイフは後三つで、投げれば急所に当てられる様に、 相手がどう動くかを常に見ている。 灰色狐に言わせれば「空気を読んでおられる」状態だった。 「てめえら。こいつらも運びな。身代金がたんまり手に入るだろうぜ」 所変わりタルブ。現在昼をまわる少し前。ワイン用のブドウと、 瑞々しい甘さと舌に優しい酸味のオレンジが名産の村である。 特にオレンジは平民貴族問わずに人気で、 アストン伯は、最近一箱2エキューで固定化宅配サービスまで行いだした。 良い感じに潤っているようだ。オレンジ自体の値段は一つ8ドニエである。 大きさは、成人男性のてのひらに収まるか収まらないかくらいの物で、 味も良く量も多いと人気を集める要因となっている。 「そんな訳でオレンジです。どうか食べていって下さいティファニアさん」 「まぁ、ありがとうございます。シエスタさん」 タルブにある盗賊組織、旧『影の一党』本部で、 現『盗賊ギルド』タルブ支部の小屋にて、 何故かメイド姿のままのシエスタが、 椅子に座る普段着のティファニアにオレンジを渡し、 テーブルにワインを置いた。 今、トリスタニアにはほぼ盗賊がいない。 お上の目もあるからということで、 作戦が始まる少し前に、ティファニアはタルブへと移ったのだ。 シエスタはというとあの後、どうにも手元がおぼつかずに作業が進まない事を、 マルトー経由でオスマンに知られ、事情を知っているらしい彼に、 一週間ほど暇をいただいたのだ。 「いやー素晴らしいですな。甘いオレンジがワインに合うとは」 「あの、何故いらっしゃるのですか?チュレンヌ様」 はっはっは。とチュレンヌは高らかに笑った。 「このチュレンヌ!ミス・ノクターナルに忠誠を誓った身。 例えそのお姿がエルフであろうとも揺るぎはしませぬ。 それに、今ギルドはほとんど機能停止を余儀なくされている状態。 ティファニア様をお守りするのは私以外誰がいると言うのかね?」 現在、ほとんどのギルド員がラ・ロシェールにて待機状態になっているか、 フーケに連れられアルビオンでの仕事中である。 ティファニアは一応『容姿を魔法で変えられる』ようにはなったが、 万が一を備えてここにいるのだ。アストン伯もこの件については良く理解している。 彼もまた、今の王家に多少思うところがあるらしかった。 「左様でございますか。お仕事の方は?」 「何、手の者に任せておるよ。皆良く働いてくれる。私は良い部下を持っていたのだな」 「素晴らしい事だなチュレンヌよ。しかし、ティファニア様。 貴女の様な方がこのようなところで匿われないといけないとは、 今私は初めて始祖に怒りを覚えておりますぞ」 「お、落ち着いて下さい。も、モット伯さん」 ティファニアが慌てたように言った。 フードもローブも纏っていないいつもの服装の彼女は、 いつも通りの優しいハーフエルフだった。 シエスタは心の中でため息をつく。もうチュレンヌがいる事はいい。いや、良くないけどいい。 何でこの人までここにいるんですか。というより何処から嗅ぎつけてきたんですか。 ジュール・ド・モットも、チュレンヌの様な感じでギルドに入った仲間であった。 しかし、今は公務中のはずである。当然、この件は知らない…はずだ。 「はっはっは。何、どうせまた学院に突っぱねられて終わりだろうに。 適当に流した方がどちらにも良いという訳だよ。」 『お前達も大変なのだな。我には到底真似できぬ』 「いやはや。夜の女王様は冗談がお上手ですな」 まぁ、百歩、いや千歩譲って上記の二人はアリとしよう。うん。 何なんだ。本当に何で貴女様までここにいますか。 シエスタは、最近フラリと現れては、 いい加減に返せとグレイ・フォックスに突っかかる彼女を見て、 頭が痛くなってきた。祈ったけど。確かに祈ったけど。 ここにいてくれとは一言も言ってないんですけど。 夜の女王と言われたその人物は、見た目麗しい女性だった。 真っ黒なローブで身をつつみ、黒い髪で白い肌、 大きくも小さくもない胸を持ち、 両肩に白にも黒にも見えるカラスを一羽ずつ立たせ、 もうあらん限り隙だらけでオレンジをほお張っていた。 『意味無き事を気にするな、我の信者シエスタよ。我は影のある所であらばどこであろうと現れる』 「いや、私のお願い聞いてくれましたよね?」 『無論』 「なら何でここにいらっしゃるのですか?ノクターナル様」 『未だ彼奴らは苦難に陥ってはおらぬ故。それに眠い』 さっき用意をしているとき、気が付けばいつの間にか座っていてオレンジをほお張っていた。 デイドラにしてみても、それはおいしいらしかった。 デイドラ王、そうマーティンは言っていたが彼ら(または彼女らか、両方持ち)は基本的に 『王子』の敬称が彼らに関する書物では記されている。それは階級的な物なのか、 儀礼的な物なのかは別として、とても何というか。 つまり、何で王子と呼ばれているのかを説明するのは面倒なのだ。 タムリエル地方の一つエルスウェアに住んでいる者達である猫人族のカジート (正確には違うが、シロディールには猫型しかいない) は、デイドラ『アズラ』をエイドラとして信仰していたりする。 デイドラの認識は、誤解を生みやすく色々とややこしいのだ。 おさらい的なものだが、デイドラは不死にして異世界オブリビオンに住む。 形状は様々だが、大抵暴力的なのが好みである。 定命の者の「祖先」と、言う意味を持つエイドラは死ぬ可能性を持ち、 やはり形状は様々だが、めったに人の世界に姿を見せない。 彼らは人にとって、オブリビオンよりさらに離れた異世界エセリウスに住む。 「デイドラ」というのは、元々タムリエルの古代エルフが、 「魔物」を意味する言葉として作った単語、「デイドロス」(Daedric)の複数形である。 今は、オブリビオンに住まう者達の総称として「エイドラ」の反語「祖先で無い」を意味し、 「デイドロス」はあまり使われなくなった。尚、種族としてデイドロス(Daedroth)と言われる、 二足歩行の白くてワニっぽいデイドラがいたりもする。 そんな訳で、マーティンはデイドラについて全く知らないハルケギニア人に、 分かりやすく、かつ返答が難しい質問をされないように、 領域を持っている者を『王』として教えたのだ。 本来は王子だが、なら王様は誰?とか聞かれるとそれはとても困るからだ。 誠実に生きよ。と『九大神の十戒』には書かれている為、あまり喜ばしい行いとはいえないが、 無用な混乱を招く真実は、嘘よりよほど質が悪いのを彼は経験上良く知っていた。 別段、デイドラの王子達を必ずしもそう呼ぶ必要は無い。 デイドラの『主』と呼ばれることも、『王』と呼ばれる事もあるし、 つかさどるものにちなんだ様々な異名をかの存在は持っているし、 また、単に『神』と言われることもある。ただ、 『王子』の方が良く使われるているだけなのだ。 オブリビオンにおいて、力のあるデイドラは皆『王子』と呼ばれる。 例外になりうるだろう存在がいるような気もするが、 何故そうなのかは記すことすらはばかれる。 まぁ、誓いを破った三人のエルフの罪の証として、 その種族を一人残らずダークエルフに変える程度の力を持っているのだから、 特別扱いでも構わない気がしないでもない。 『かような理由で我はいる。駄目か?』 「いえいえノクターナルさん。大丈夫なら一緒にオレンジ食べましょう」 『我が影は優しいな』 肩のカラスが一羽、ティファニアの肩へ停まった。 チュレンヌとモットは、麗しき二人の夜の女王に見とれている。 全体的に、穏やかで和やかな雰囲気だ。 ノクターナル。何を考えているのか分からないデイドラの中でも、 最も理解できないデイドラ王「ハルメアス・モラ」と同じくらい、 何を考えているのか分からない存在である彼女は、 神学者達の間でも時折話題になる。 ある時、一人のデイドラ学者が、 ノクターナルを信仰する青年と話したところ、彼はこう言ったという。 「ノクターナル様はあれです。何か考えているようで、実際何も考えていないんです」 包み隠さず言った彼は、その後色のない色の影に飲まれて再び現れると、 イエイエ、チガイマスヨ。カンガエテマスヨ。と言い出したそうだ。 学者はこれをネタに論文を発表したが、結局笑い物にされて終わりだったらしい。 彼女は、夜や影等の闇を司ると言う性質上、 秘密や、隠密行動に関することに支配力を持っている、と言われている。 盗賊等というのは、普通一匹狼で神より自分の腕を信じるが、 実際に神がいるタムリエルだと話は変わってくる。 かの存在の気分次第で相手にバレるとまずいので、 無言の内に、彼の地の盗賊達の多くは、 ギルド員でなくても彼女の庇護を受けようと、 例えば、常に黒い衣装に身を包んだりして、 彼女からの祝福を何とはなしに求めている。 だからといって彼女は特に何もしない。 タムリエルまで一々出向きたくないからだ。 そんな彼女は、何故か盗賊達からの盗難被害最多のデイドラ王でもある。 ちなみに、装飾のセンスはあまりよろしいとは言えない。 おそらく、暇つぶしを兼ねてクラヴィカス・ヴァイルという、 人間の商談などの契約を司るデイドラ王から、 「タダで」教えてもらっているからだろう。 比較的有名な話だと、今から300年くらい前の時代、 信者達の前で自慢の肢体を見せようと身体を覆う夜のマント一枚に、 お気に入りの頭巾をかぶって召喚され、マントと頭巾を脱ぎ捨てた際に、 隙を付かれてかぶっていた「ノクターナルの灰色頭巾」を盗まれた。 ほんの数年前には、自分を奉っている祠の神像から目を盗まれたりもした。 どうしてそんな物まで盗まれるのだろうか。信者達にも、彼女にも分からない。 あるトカゲ人間(アルゴニアン)が行った窃盗であった。 幸い、目は今や英雄となった者が取り戻してくれたが、 頭巾はグレイ・フォックスが被っている。お気に入りだから返して欲しいのだが、 上手い具合にやり込められた。他のデイドラ王なら、盗んだ時点で終わりだろう。 ノクターナルは、あまり荒事が好きではなかった。 「けど、何か変わってますよね。信仰によって強弱が変わっていくって」 『我らからすれば当たり前の事。故にそう言われても困る』 ずっと昔に、グレイ・フォックスに盗まれたノクターナルの灰色頭巾。 別に盗まれた事はどうでも良い。気にしてはいないが、 返してくれないか?と盗まれて数日したある日、信者に言付けて行かせてみた。 通常、ドラゴンファイアが灯っているタムリエルに、 デイドラ王が自力で姿を現そうとするのは、実際のところはとてもしんどい。 『不可能』ではなく『しんどい』だが、 デイドラ王達は、面倒なので自分から行かないで、 そこで信仰している自分の信者達を使うのである。 敢えて戦いに来ては、半殺しにされてオブリビオンに戻っていく、 本当にはた迷惑な破壊の権化である『メエルーンズ・デイゴン』を除いて。 基本的にデイドラ王達は享楽的な側面が大なり小なりあるのだ。 デイゴンも破壊と敗北が楽しくて来ているらしい。人間には訳の分からない話である。 祠の前にやって来たグレイ・フォックスは、ノクターナルの神像に跪いてこう言った。 「あなた様のかけた呪いにより、私はこれをはずすと誰にとっても、 『見知らぬ者』となるのです。ですので、これはお返しできません」 はて、そんな呪いかけただろうか。彼女からしてみれば、 それは呪いでもなんでもない。自分の力でどうにでも出来る、 頭巾にかけた魔法効果の一つなのだった。 「ですが、そのままでは私の命が危なくなるのも重々承知しております。 ですので、どうかあなた様を信仰する団体を創りますから、 これを私に賜ったという事にしてくださいませんか?」 どうしてかは知らないが、彼はデイドラの力がどうやって増幅するのかを知っていた。 力が増幅するのはありがたいので、ノクターナルは何となくOKサインを出した。 彼女は、色々面倒だったので自身から熱心に信者を集める口ではなく、 この申し出はありがたい事だったのだ。 こうして、初代グレイ・フォックス「エマー・ダレロス」は、 シロディールの盗賊ギルドに入り、ギルドは彼女を崇めるようになった。 第三紀433年より約300年前に、このギルドは彼によって作られたと言われているが、 実際の所、それよりさらに700年くらい前から細々と存在していた。 ギルドマスターになった彼は、グレイ・フォックスの噂を様々な手段で流し、 その結果グレイ・フォックスと盗賊ギルドは、誰もが知る有名な伝説となった。 盗んだ本人から呪いなぞかけておらぬが?と言われて、 ではどうしたものかと彼は悩み、結局その「呪い」ともいえる魔法効果を解除出来なかった。 盗賊ギルドにとって、グレイ・フォックスとノクターナルはその象徴と言える。 誰も名を知らぬ長と夜の女王。それがいなければ話にならぬのだ。 だから頭巾を次の長に渡し、その後に真相を伝えるようになった。 それが何代も続き、いろいろな理由から盗賊ギルド員になった、 地方都市アンヴィルの伯爵「コルヴァス・アンブラノクス」の代で、 ようやくこの忌まわしい魔法を解除する方法を見つけたのだ。 しかし、彼は魔法を解除するアイテムを手に入れることは叶わなかった。 失意に浸り、もはや全てがどうでもよくなったときにハーフエルフに呼び出され、 彼は生きる希望を見いだした。彼女だけは自分の名を覚えていてくれるのだ。 『ん』 「どうかなさいましたか?ノクターナル様」 ざわざわと、ノクターナルが作る影『だけ』が震える。純粋な黒よりさらに黒いそれは、 まるで、近づく物を全て飲み込む奈落の底の様な色であった。 『少し見てくる。もしや何か起こるやもしれん』 「気を付けてくださいね。ノクターナルさん」 ああ、我が影よ。そう言ってノクターナルは自身の影に包まれ消えた。 前ページ次ページジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア
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【名前】 カメンライド ライダーマン 【読み方】 かめんらいど らいだーまん 【英語表記】 KAMENRIDE RIDERMAN 【登場作品】 仮面ライダーアウトサイダーズ 【分類】 ライダーカード 【種別】 カメンライド 【詳細】 ライダーカードの1枚。 『ディケイド』ではカードを回収したわけではないが登場することもある。 『仮面ライダーアウトサイダーズ』ではゼインカードなるアイテムとして登場。 昭和ライダーのカード7枚の1つ。 劇中では未使用。
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登録日:2021/09/07 (火曜日) 16 57 09 更新日:2024/03/13 Wed 11 04 30NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 キカイダー01 シャドウ ロボット ワルダー 人造人間 侍 剣豪 大犯罪組織シャドウ 武人 殺し屋 渡部猛 闘争回路 参れ、ゼロワン……! 出典:キカイダー01/東映/第45話「サムライワルダー暁に死す」/1974年3月23日放送 『キカイダー01』の第37話「剣豪霧の中から来たワルダー」から第45話「サムライワルダー暁に死す」に登場したロボット。 声:渡部猛 【概要】 ビッグシャドウがゼロワンを倒すために雇った殺し屋ロボット。 古風な侍のような話し方をし、一人称は「拙者」で語尾に「ござる」と付けて話す。 横笛を吹きながら登場し、最高時速350kmの専用マシン「ワルダーマシン」に乗って移動する。製作者は不明。 頭に「闘争回路」を持ち、それが殺人指令を出す事で相手を抹殺する。 凄まじい腕前を持つ剣術の達人で、その力は銃と剣の戦いにもかかわらずギルハカイダーを一蹴し、初めて対峙したイチローが緊張のあまりオーバーヒートを起こしたほど。 武器は背中に背負った仕込み杖で、仕込まれた鎖分銅やマシンガンで攻撃する。 また、ワルダー家に代々伝わる「風神村雨」、「雷神村雨」という刀を持つ。 エネルギー転換装置を二つ内蔵しており、一つが失われても問題なく活動できるが、二つ共失くすと一週間で死んでしまう。 正々堂々とした一騎討ちを好み、ギルハカイダーの使うような汚い手段を嫌う。 ロボットであるために善悪の判断がつかず、動物でありながら善悪の判断をつける事ができる「心」を持つ犬を苦手としていて、犬が目の前に現れるとすくんで動けなくなってしまう。 危機を救ってくれたビジンダーに恋心を抱き、文通をした事もあるほか、同じようにビジンダーに恋した若者に嫉妬した事もある。 善悪の判断がつかないワルダーであるが、無闇やたらに斬りかかるような人物ではなく、人物自体は決して悪人ではない。 それどころかむしろ考え方は善人で、ビジンダーや出会った子供からは「優しい」と言われている。 ワルダー本人も「一度だけでも子供達の味方になってビジンダーやゼロワンのように好かれてみたい」という気持ちを持っていて、自分のせいで凍り漬けにされた子供を助けるために、命懸けでシャドウの円盤に突撃したりした。 「善悪の判断がつかない」というのは「善か悪か見分ける事ができない」という意味で、ワルダーにとっては正義のゼロワンも悪のビッグシャドウも等しく同じ存在である。 そのため、悪の組織であるシャドウに加担してしまうし、塾で一番になりたいがために相手を殺そうとする子供に簡単に騙されて利用されてしまう事もあった。 また、場合によっては倒すべき敵であるゼロワンと共闘する事もある。 キカイダーが善と悪の狭間で苦しんでいたのに対し、善にも悪にもなれないのがワルダーなのである。 そのため、ワルダーは自分を「所詮はただの造られた機械」「その中でも最低の殺し屋」「犬以下」と考えてかなり卑下してしまっている。 卑怯と正々堂々が分かるのは、それが単なる「やり方」であるためでそれ自体は善でも悪でもないからだと思われる。 本来、使われる存在であるロボットそのものには善悪など存在しないが、感情があるためにそれを哀しみとして背負っているのがワルダーである。 【活躍】 第37話で、ビッグシャドウから犬を殺すように命じられたギルハカイダーとそれを阻止しようとしたイチローの前に、横笛を吹きながら登場。 ギルハカイダーからイチローがチェンジする前に殺すように言われるが、「まだビッグシャドウ殿にお目通り願っておらぬ」と拒否して立ち去ってしまう。 戦いにはならなかったが、イチローに「こいつの前ではチェンジできない」と思わせ、極度の緊張のあまりオーバーヒートを起こさせてギルハカイダーに攻撃の隙を与えるという、圧倒的な威圧感を示した。 その後、シャドウ基地でビッグシャドウと盃を交わして正式にシャドウの客分となる。 その際、ギルハカイダーから挑発されるが相手にせず立ち去ろうとする。 しかし、ビッグシャドウからギルハカイダーとの勝負を頼まれて戦う事になり、ハカイダーショットを素早くかわすと、仕込み杖から発射した鎖分銅で捕まえて圧勝する。 さらに、ワルダーに負けた腹いせに子犬を殺した事に怒ったビジンダーとギルハカイダーとの戦いに乱入してビジンダーを助ける。 しかし、子犬の仇を取ろうとヒロシが連れてきた犬を見て動けなくなった所にギルハカイダーの銃弾を受けてしまう。 ワルダー…あなたほどの人が、何故犬なんかに…… 犬は、畜生ながらものの善悪を見極める心というものを持ち合わせてござる…… 悪い奴には吠える、泥棒には噛み付く…拙者それが、恐ろしゅうござる…… 拙者にはその犬ほどの心の持ち合わせもない…それが腹立たしく、たまらなく恐ろしいのでござるば…… 冷徹な殺し屋であると思われたワルダーは、造られたロボットとしての哀しみを背負っていたのだ。 ワルダーはそのままゼロワンとの一騎討ちに挑み、激戦を展開。 ところが、そこにギルハカイダーが犬を連れて現れてワルダーはまともに動けなくなってしまう。 ついに必殺の「ブラストエンド」が炸裂しようとした時、ワルダーの哀しみを知ったビジンダーが戦いを止めようと「ビジンダーレザー」をゼロワンに発射。 ゼロワンは崖から転落し、何とか一命を取り留める。 その後は、窮地を救ってくれたビジンダーに手紙を渡してそれからしばらく手紙のやり取りを続けて交流したり、塾で一番になりたいために友達を殺そうとする子供達に騙されて子供をシャドウの宇宙人ロボットの所に連れていってしまい、子供が凍り漬けにされてしまった事に責任を感じて苦悩する、機能を停止したビジンダーを助けるために自分の二つあるエネルギー転換装置の一つを与えるなどゼロワンやビジンダーとは単なる敵味方とは違う関係となっていった。 しかし、ゼロワン打倒のために開発した必殺技「ワルダー燕返し」を自分を慕ってくれた子供のために使ったり、同士討ちを狙う影法師作戦に怒ってゼロワンと共闘する事もあったが、最後まで本当に仲間になる事はなかった。 第45話でイチローはどこにいても居場所を探知するインクをつけられてしまい、シャドウの浪人武士ロボット部隊に深手を負わされてしまう。 マリはイチローを助けるためにインクを取り除くのに必要な「初恋花」を取りに行くが、激痛回路に苦しめられてビッグシャドウはやって来たワルダーもろとも水爆で始末しようとする。 しかし、ワルダーは水爆に気づいて自分の命が残り一週間になるのと引き換えに自分のエネルギー回路と取り替える事で水爆を取り除き、マリを助ける。 そして、マリにワルダー家に先祖代々伝わる刀の一本「風神村雨」を譲り、シャドウの罠があると見抜いて代わりに初恋花を取りに行く。 しかし、そうして手に入れた初恋花がゼロワンのためのものと知ったワルダーは感情を抑えきれなくなり、握手を求めるゼロワンに斬りかかってしまう。 さらに、浪人武士ロボットを率いてゼロワンとビジンダーの前に立ち塞がると、ついに最後の決戦となる。 ビジンダーから借りた風神村雨で浪人武士ロボットを倒したゼロワンに雷神村雨を向ける。 「その刀は貴様にやったものではない!」と怒鳴るワルダーに対し、ゼロワンは「お前との勝負、刀はいらん」と風神村雨を手放す。 そしてジャンプしたゼロワンの左足を斬りつけて傷を負わせるが、ゼロワンに蹴り上げられた刀が背中に突き刺さり、ワルダーは倒れた。 俺の命はどうせ後一週間だったが…… 同じ殺されるなら、貴様の他に殺されたい人がいたぞ……! こうして、ロボットとしての宿命に苦しみ続けた優しいロボットの命は幕を閉じたのだった。 【その他】 テレビでは最後まで本当に相容れる事はなかったワルダーだが、ゲーム作品に登場する時は、仲間にする事ができる例が多い。 PlayStationのゲーム「AZITO3」では、正義と悪どちらを選んでも仲間にできる。 同じくPSゲーム『スーパーヒーロー作戦』にも登場するが、本作にはシャドウは登場しないため、ダーク壊滅後にネロス帝国の暗殺ロボット軍団凱聖として登場。 本編同様に犬を苦手としており、スプリンガーを怖がる場面がある。 こちらは仲間にならずに01との一騎打ちの末に死亡する。 『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』においてもキカイダーシナリオで登場。 こちらもシャドウは登場しないため、イナズマンの敵の帝王バンバに雇われており、それ以外は本編と同じような行動を取り、仲間にならずに死んでしまい退場してしまう… ただし、フリーバトルエリアの洞窟で野生のワルダーが登場し、パーセルを使うことで仲間にする事が出来、キカイダー兄弟、ビジンダー、ワルダーの4人パーティも組めるようになる。 なお、敵として戦い際のステータスはかなり高く、ラスボスの帝王ダイダスを除けば、ゾグ、シャドームーンと並ぶ最強クラスの敵である。 『スーパー特撮大戦2001』では本編通りシャドウに雇われ、行動も本編とほぼ同じだが、ワルダー死亡&シャドウ壊滅シナリオでの選択肢次第では仲間になる。 ドリームキャストのゲーム『特撮冒険活劇 スーパーヒーロー烈伝』では本編通りシャドウに雇われるも、最終的にはキカイダーに良心回路を組み込まれて仲間になる。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 「ワルダー」と呼称される存在は、ざっと調べても結構な数ある(店名、地名など)。混同回避のために「ワルダー(キカイダー)」のような項目名にしておいた方がよいのでは? -- 名無しさん (2021-09-07 17 12 27) 芝居ががった口調と強さからすごくかっこいい感じがするが、ところがどっこい、行動を見てみるとすごく『格好悪い』キャラ。そのギャップや失恋(みたいなもの)で錯乱するような人間臭さから今でも大好きです。 -- 名無しさん (2021-09-08 14 53 40) ↑2「悪い」から「ワルダー」だからキカイダーに限らず、よく見かけます。 -- 名無しさん (2021-09-09 10 53 57) ビジンダーとともに『01』になってから薄くなった「人造人間の悲哀」を体現したキャラクターだと思います。↑2さんがおっしゃるように「自分は心が理解できない」と言いつつ人間くさいキャラで好感が持てます。 -- 名無しさん (2021-09-09 10 56 40) スーパーヒーロー作戦(ダイダルじゃない方)だと、メタルダー暗殺請け負って治療に来たスプリンガーからダッシュで逃げる。そして犬扱いされたスプリンガーは怒ったw -- 名無しさん (2021-09-13 10 11 02) ハカイダーと違って、最期があまり話題にならないのは、45話がビデオ化されなくて見る機会になかなか恵まれなかったからか、蹴られた刀が背中に刺さるという最期が拍子抜けだからか(格好良いのか悪いのか分からないところが彼らしいか?) -- 名無しさん (2021-09-23 15 52 01)
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攻E 命B 回2 MP70 物理属性 売値8333 錬金術で生み出さた魔力を高めるバルダー金属で作られた短剣。
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空き瓶ホルダー 必要素材 現在の個数 ガラスの破片 アメシスト 緩衝材(枯れ草or木クズ) 0 3 - 14 1 3 - 16 2 4 2 18 3 4 4 20 4 5 6 22 5 5 8 24 6 6 10 26 7 6 12 28 8 7 14 30 9 7 16 32 10 - - -