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キャラクター一覧|ALLキャラ進化表|デバフもち|クリティカルもち|小判&ドロップもち|キャラダメージ表 + ガチャキャラ一覧 ガチャ(レア)【体当たり(キャラ)|弓(キャラ)|魔法(キャラ)|ため(キャラ)|サポート(キャラ)】 ガチャ(激レア)【体当たり(キャラ)|弓(キャラ)|魔法(キャラ)|ため(キャラ)|サポート(キャラ)】 ガチャ(超激レア)【体当たり(キャラ)|弓(キャラ)|魔法(キャラ)|ため(キャラ)|サポート(キャラ)】 ※限界突破のステータスは上限解放が記載されていないものは未解放状態での値です ※限界突破のステータスは推測値ですので+-10ぐらい前後する場合があるかもしれません。(参考までに ニャジソン 「ミッション報酬」にて入手できるキャラ。 ニャジソン 発明家・ニャジソン キャラ名 タイプ 属性 レアリティ レベル 体力 攻撃力 CP ニャジソン 体当たり 光 超激レア 20 1397 277 270 発明家・ニャジソン 体当たり 光 超激レア 20 3837 752 430 限界突破 +10 5372 1053 330 ニャジソン 発明家・ニャジソン マジックスキルニャジソン 発明家・ニャジソン クリティカル10%増加(光)(司令ネコ体力3以上)ダッシュ+10(光)敵討伐時CP回復25%増加(光)お宝ドロップ率50%増加お宝ドロップ率20%増加(体力85%以下)光属性攻撃40%増加 クリティカル30%増加(光)(司令ネコ体力3以上)ダッシュ+15(光)敵討伐時CP回復50%増加(光)お宝ドロップ率105%増加お宝ドロップ率30%増加(体力85%以下)光属性攻撃90%増加 進化素材表 ニャジソン 降臨の書2 光のオリハルコン2 発明家・ニャジソン 説明 電球を発明したものの電気の作り方がわからず、運動エネルギーでがんばって電気を作り出すニャジソン。 しかし、電気エネルギーはまだまだ足りず、雷雲に打たれることも検討しているらしい。 電球を発明したものの電気の作り方がわからず、雷に打たれて電気エネルギーを蓄電しようとするニャジソン。 予測通り蓄電に成功するも雷に打たれすぎて、電気に耐性を持つ肉体へと突然変異した模様。 備考
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+ セリフ一覧 Grand summon 召喚 「私は、ニコラ・テスラ。天才だ。」 Synthesis レベルアップ 「充電完了、チャージアップ!」 霊基再臨 1 「これで、私はインドラを超えた!」 2 「これで、私はペルクナスを超えた!」 3 「これで、私はゼウスを超えた!」 4 「見るがいい! これぞ、ワールドシステムである!」 Battle 開始 1 「ごきげんよう諸君! ここに、我が天才の一端をお見せしよう」 2 「ニコラ・テスラ、見参である!」 スキル 1 「左様、星の開拓者」 2 「フハハハハハ!」 コマンドカード 1 「ッハハ!」 2 「よろしく」 3 「ラァイトニング!」 宝具カード 「刮目せよ!」 アタック 1 「フン!」 2 「ハァッ!」 3 「フハハハ!」 エクストラアタック 「痺れるぞ、耐えてみろ!」 宝具 「神の雷霆は此処に在る! さぁ、御覧に入れよう! 『 人類神話・雷電降臨 (システム・ケラウノス)!』 ダメージ 1 「ぬぅっ!」 2 「ふん」 戦闘不能 1 「雷電は……消えはしない……!」 2 「そう、か……」 勝利 1 「神とは何だ? そう! 雷 (いかずち)だ!」 2 「人類神話、雷電降臨!」 My room 会話 1 「立ち止まっている暇はない。世界が! 未来が! 君を待っている」 2 「問題ない。君が私のマスターであるなら、私は君を導く師となろう」 3 「君の奮闘に期待する、マスター」 4 「私は紳士たらんとする男だ。故に君を守り戦うと空に誓う」 5 「ゼウス、インドラ、トール、ペルクナス、サンダーバード、旧くより人は雷電を畏敬した」 6 「痺れるぞ、気を付け給え」 好きなこと 「英霊としての私は雷電そのもの。故に空を私は愛する」 嫌いなこと 「世界に悪鬼は存在する。時にそれは人の形を取ることもある」 聖杯について 「聖杯、万能の願望機。実に興味深い研究対象だ」 絆 Lv.1 「私は天才だ。ゆえにあらゆることを成す」 Lv.2 「空に雷電が生ずるように、私は世界に生じたのだよ。必然として!」 Lv.3 「人類神話は新たに構築されていく。すなわち私が導いた、新たなる時代!」 Lv.4 「人類神話とは何か? ああ、それは……この私の造語だ」 Lv.5 「我が雷電を阻むことは出来ない。あの男、悪鬼エジソンを除いては」 イベント開催中 「雷電が君を呼んでいる。何やら新たな出来事だ。さあ、行こう」 誕生日 「何時如何なる時も新たな命が芽吹く、生まれ出でる。即ち、誕生日おめでとう」 + イベント関連ボイス Event デッドヒート・サマーレース! / デスジェイル・サマーエスケイプ 1 エレナ「ふう、結構体力使うのね、レースって」エジソン「そんな時こそ、このエジソン特製の、パワードリンクだ!」テスラ「それより、テスラ式筋肉マッサージはいかがかな」 2 エレナ「こういうものは、順位よりも、どう自分が満足できたかだと思うの」テスラ「その通りだとも」エジソン「そう! 重要なのは、エレナくんのストレス解しょ……ン、ンン! なんでもないぞ」 3 テスラ「絶好調、と言っておこう」エジソン「うむ。貴様に同意するのは癪だが、絶好調!と言っておこう」エレナ「ゆっくり休んで、次に備えましょう」 4 エジソン「これはいかんぞ……牢獄に囚われるなどとは」テスラ「せっかくレースで彼女にストレス解しょ……ゴホン、ゴホンゴホン!」エレナ「うーん、なかなかできない体験よね、これ」 5 エレナ「穴掘りって、結構それはそれで、楽しいかもしれないわね!」エジソン「我が直流にかかれば、穴掘りなど簡単簡単!」テスラ「交流ドリルこそ最強に決まっているだろ。どこまでも掘り進められる」 6 エレナ「ずっと掘り続けるのも疲れちゃうし、休み休み行きましょうね。ふぅ」テスラ「おお、こんなところにクッションがあるぞ」エレナ「あら本当。白くてふわふわで最高ね!」エジソン「私だ私! クッションじゃない!」 7 エレナ「いっちばーん! やったわね!」エジソン「うむ。この調子で行けば、優勝も狙えそうだ」テスラ「優勝間違いなしと私は言おう。なぜならば、神なる雷霆を地上に現し……」エジソン「貴様が前に出て喋ってどうする! このパツパツスーツがぁ!」エレナ「まあまあ」 8 エレナ「ゴール! スーッと行けちゃったわね。マスターに応援してもらったおかげかしら」テスラ「それもあるだろう。だが、我らの助力あればこそでもある」エジソン「うむ、全くその通り」エレナ「うふふ、あたしたち、息ピッタリね」 9 エジソン&テスラ「ゴ―――ル!!」エレナ「うわ、ビックリした……。二人とも仲がいいのね。ふふふ、よくってよ」エジソン「いや、その、今のは偶然というか……」テスラ「言うな。我らの胸に秘めておくしかあるまい」 10 エジソン「我ら三名の力をもってすれば当然ではあるが……穴掘りナンバーワンと言われても、実はあまり嬉しくなーい!」テスラ「ブフッ、モグラだな。モグラライオンだな」エレナ「こーら、からかわないの。それに、穴掘りナンバーワンだって素敵よ」 11 エレナ「えっ、あたしたちが一番穴掘ってたってこと?」テスラ「なんと。つい本気を出してしまったがそうなったか」エジソン「これが、直流の真の力……その一端だというのか。素晴らしい……これは素晴らしいことなのでは……」テスラ「ハァ!?」エレナ「はいはい、いちいちイライラしないの。喜びましょ。やったね!」テスラ「う、うむ。やったぞ」 12 エレナ「ちょっと疲れたわね。たくさん掘ったわけだから、休みましょ」エジソン「賛成である。グー……ガー……」テスラ「天才にも、休息は必要だな。ガー……」エレナ「あら、二人とも立ったまま寝ちゃった。ふふっ、こんなに大きいのに、子供みたいね」 13 エレナ「優勝ね! まさか本当に優勝できちゃうなんて。できたらいいなって思っていたのは本当だから、素直に喜ぶわ。わーい! やったぁ!!」エジソン「見ろ、テスラ。エレナくんがこんなにも嬉しそうに」テスラ「ああ、我々の見たかった姿だ。眩しい笑顔だ。どんな交流や直流より眩しいぞ」エジソン「うむ、どんな直流や交流よりも眩い。最高の笑顔だな」エレナ「マスター! 応援ありがとう! それから二人とも、頑張ってくれて嬉しいわ。好きよ」
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モンスター図鑑 2301.カマイタチ 2302.隠風斬怪・カマイタチ 2303.(必殺)イッタンモメンの妖精 2304.(必殺)コロボックルの妖精 2305.(必殺)カマイタチの妖精 2306.ペルセポネ 2307.冥界の女王・ペルセポネ 2308.(必殺)ペルセポネの妖精 2309.エジソン 2310.成功への努力・エジソン 2311.稀代の天才発明家・エジソン 2312.(必殺)エジソンの妖精 2313.(進化)エジソンのビジュー 2314.(進化)☆11エジソンのビジュー 2315.ラミア 2316.誘惑の女蛇神・ラミア 2317.(必殺)ラミアの妖精 2318.渚の姫君・エリザベート 2319.甘美な休暇・マリーアントワネット 2320.バカンス革命・ジャンヌダルク 2321.タナトス 2322.死魂の化神・タナトス 2323.レイナ 2324.流奏の指揮者・レイナ 2325.【山佐】虹河ラキ(かえるver) 2326.【山佐】虹河ラキ(ホールver) 2327.【山佐】ケロット 2328.【山佐】ケロルン 2329.【山佐】ヒマワリ 2330.【山佐】エルフリーデ 2331.【山佐】ナナ 2332.【山佐】チーパオ 2333.【山佐】プラネット 2334.【山佐】ララ 2335.【山佐】キャプテン=パルサー 2336.【山佐】チュンメイ 2337.【山佐】ピカ吾郎 2338.【山佐】炎舞弾 2339.【山佐】パトキチ 2340.【山佐】ウィンちゃん 2341.【山佐】魔女娘 2342.【山佐】パンダ師匠 2343.【山佐】織田信長 2344.【山佐】虹河ラキ(ミニかえるver) 2345.【山佐】虹河ラキ(ミニホールver) 2346.【山佐】シャオメイ 2347.【山佐】ミンミン 2348.(必殺)虹河ラキ(かえるver)の妖精 2349.(必殺)虹河ラキ(ホールver)の妖精 2350.(必殺)ケロットの妖精
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深嶺ユミアによる「マジ尊敬」の誤字。 マジソンは 速い人♪ マジソンとは、昔々激しく荒れ狂う大海原を3人で力をあわせ越えることを決意した有名なおじさん達の中でもっとも素早かった人物。ってことにしとこうぜ 凹○ ↑マジソン近影とされるルネサンス期の絵画。 噂ではひっさーやかのんがマジソンという説が濃厚になっている。
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マイケル・アルメレイダをお気に入りに追加 マイケル・アルメレイダのリンク #blogsearch2 マイケル・アルメレイダとは マイケル・アルメレイダの46%は微妙さで出来ています。マイケル・アルメレイダの44%は欲望で出来ています。マイケル・アルメレイダの8%は歌で出来ています。マイケル・アルメレイダの1%は黒インクで出来ています。マイケル・アルメレイダの1%は波動で出来ています。 マイケル・アルメレイダ@ウィキペディア マイケル・アルメレイダ マイケル・アルメレイダの報道 時代を100年先取りした発明家・テスラの半生を描く。映画『テスラ エジソンが恐れた天才』レビュー - GIZMODO JAPAN イーサン・ホーク、カイル・マクラクランが大好き!カイルがいかに素晴らしいかを熱弁 - シネマトゥデイ 孤高の発明家ニコラ・テスラを演じた伝記映画 「テスラ エジソンが恐れた天才」を採点! - 文春オンライン 主演イーサン・ホーク「自分と共振させた」 アルメレイダ監督「テスラ エジソンが恐れた天才」:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル イーサン・ホークが孤高の発明家を大いに語る、主演作のロングインタビュー映像 - ナタリー テスラとエジソンがアイスをぶつけ合う、イーサン・ホーク主演作の新写真公開 - ナタリー イーサン・ホークが孤高の発明家に「テスラ エジソンが恐れた天才」場面写真 カイル・マクラクランが演じるエジソンと対峙 - 映画.com イーサン・ホークが発明家演じた伝記映画「テスラ エジソンが恐れた天才」3月公開(動画あり) - ナタリー イーサン・ホーク主演の二コラ・テスラ伝記映画は8月7日に米公開 - 映画.com 電気ショックによる“ミルグラム実験”を行ったスタンレー・ミルグラムの映画が配給決定! - シネマトゥデイ マイケル・アルメレイダのキャッシュ 使い方 サイト名 URL マイケル・アルメレイダの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ マイケル・アルメレイダ このページについて このページはマイケル・アルメレイダのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるマイケル・アルメレイダに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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霊安室を後にした僕達は階段を上がって二階へ向かう。 普通霊安室だとか遺体安置所だとかそういう部屋は患者の目に付かない地下に作るもんだと思ったが、その辺りは設計者に聞かないとわからない。 設計者。設計者か。そもそもこの病院、どこの誰が何のために作ったんだろうか。 僕は特異点だと思っているけども、ダ・ヴィンチちゃんの助言を仰げない以上本当のところどうなのかも不明だ。 今の僕に出来ることは、ナーサリー・ライムと一緒に傷病英霊どもを退院させていくことだけ。 この英霊病棟から患者を消して、存在意義をなくしてやることだけだ。 「どうしたのお兄ちゃん?」 「ちょっと考え事。そういえば気になってたんだけど、ナーサリーはこの病院についてどこまで知ってるんだ?」 僕の前に突然現れ、やるべきことを伝えてきた童話少女。 彼女を疑っているわけではないが、どこまでモノを知っているのかは気になる。 そう思って問いかけたのだったが。 「……んー、あたしもあんまりよくはわかってないよ。 でもやるべきことはわかってた。お兄ちゃんが来てることもね」 その言葉から察するに、こいつはマスターがいないと真っ当に戦えないのかもしれない。 特異点のサーヴァントは基本そういうセオリーからは解き放たれているけど、何せ明らかに異様なこの場所だ。 そういう一周回ったイレギュラーパターンがあっても不思議とは思わない。 謎は多いが、やっぱり病棟を攻略していくしかないようだ。 「ん」 二階に入ると、廊下の突き当たりに妙なものがあることに気付く。 長方形の箱だ。扉が付いており、中にはパックの飲み物が山ほど入っている。 一瞬何かと思ったが、流石に海外旅行の経験がない僕でもそれが何かはわかった。 「自動販売機か。あくまで既存の病院を持ってきただけなのかな」 日本のものとはずいぶんデザインが違う。 内装や部屋のプレートの文字から既に分かっていたことではあるけど、やっぱり此処は海外の病院らしい。 僕にもうちょっと外国語の知識があったならどこの国かまで判別が付いたろうし、自分の浅学が呪わしいな。 まあ別に喉も乾いてないし、さっさと次の病室に――と歩き出したところで、僕は童話少女がついてきてないことに気付く。 「ナーサリー?」 「……じー」 童話少女は自販機を興味津々な様子で見つめていた。 ……さすがの僕もこれを無視して進むのは心が痛いな。 しかし外国の自販機で日本円は使えないだろうし、そもそも財布なんてもうずっと部屋の隅で埃を被っている。 カルデアの中で暮らす分には金なんて必要ないし、身分証明書などもってのほかだからだ。 「よっと」 「わ! お兄ちゃん!?」 「別にいいだろ。誰が咎めるわけでもなし」 扉を開いて手を突っ込んでやると、案外簡単に飲み物が取れた。 堂々たる泥棒だが、そもそも金を払う相手がいないのだから仕方ない。 僕は別に喉は渇いてないのだけど、サーヴァントであるナーサリーにしてみればこういう今風の飲み物は珍しいのだろう。 戦闘面はおまかせになるのだからこのくらいはいいかなと考えての行動だった。 「どれが飲みたいの?」 「……ほんとにいいの?」 「別に僕の懐は痛まないからな」 「じゃあ……それ。いちごのジュース!」 はいよ、と取ってやる。 日本でもよくある紙パックのジュースだ。 僕は普通にコーラとかあの辺が好きなのだが、ナーサリーくらいの子供にはこっちの方がいいだろうしちょうどよかったのかもしれない。 「おいしい! 甘くておいしいよ、お兄ちゃん!」 「そっか」 「……えへへ。悪い子だね、あたしたち」 「言っとくけど、聖杯戦争で呼ばれることがあったなら絶対やるなよ。面倒くさいことになるからな」 そんな機会があるかはわからないが、一応釘を差しておいた。 どこかの誰かが突然の非行に面食らうことは、これでとりあえずなくなるだろう。 口の中に広がるいかにも人工っぽい味はどこか懐かしい。 ナーサリーは小さな両手でパックをリスみたいに持ち、ご機嫌にちゅうちゅうストローを吸っている。 二人で非行の甘味を味わいながら、廊下を進んでいく。 「あ、お兄ちゃん」 「お。出たな」 そうする内に、またあの赤く点灯したプレートが見えてきた。 小走りで駆けていくナーサリー・ライムと、それに続く僕。 またもやプレートの文字は外国語だ。読めないって言ってるだろ。 【Psychiatrie】……ほら見たことか、さっぱりだよさっぱり。 「読める?」 「読めない。僕の英語の評定は2だ」 「英語じゃないんだけどな……じゃあ、またあたしが読んであげるね」 アルファベットを使ってるならどれも英語でいいだろ。 などとぼやきながら、僕は童話少女の読み上げを待つ。 「精神病棟、って書いてあるよ」 精神病棟。つまりは精神科か。 僕はお世話になったことのない分野だが、なかなかどうして【それらしい】部屋が来たものだと思った。 心を病んでいるサーヴァントが集うのなら、なるほど確かにあって然るべき部門である。 もっとも此処に押し込められるということはそれだけ病みが深いのだろうし、気分は憂鬱になるばかりだったが。 「入る前にジュース全部飲んどけよ。飲みながらだと危ないぞ」 「もう全部飲んじゃったから大丈夫だよ、お兄ちゃん」 早いな! 流石は子供だ。 僕なんてまだ半分も残っているのに。 昔は僕もジュースと来たら喜び勇んですごい勢いで飲んでいたのに、歳は取りたくないもんだ。 ナーサリーにじっと見つめられながら、急いで甘ったるい液体を喉奥に流し込む。 「もうだいじょうぶ?」 「……うん、大丈夫」 「おなかたぷたぷだと危ないわ。もうちょっと休んでもだいじょうぶだよ?」 なんで僕の方が気遣われてるんだ。 虚しい気持ちになりながら、僕は精神病棟の扉に手をかけた。 とてとてという童話少女の付いてくる音が止むのを待ってから、僕は扉を開け、中へ踏み込む。 ▼ ▼ ▼ 「SHIT……SHIIIIIIIIT!! こうではない! こうではないだろトーマァァァァァァァァス!!」 ライオンがいた。 机に座って何かにペンを走らせながら、天高く吠えていた。 「部屋を間違えたらしい。帰ろう」 「ま、待ってお兄ちゃん! ちゃんと合ってるよ!?」 「でも……ライオンだぞ」 「ライオンだけど!」 あまりにもトンデモな光景に思わず現実逃避しかけたが、僕はあのライオンのことを知っている。 第五特異点、イ・プルーリバス・ウナムでケルト軍との戦いを共にした誰もが認める大偉人。 発明王トーマス・エジソン。クラスは確かキャスターだったか。 どうやらこの精神病棟に押し込まれた患者は、このトンデモ生物であるらしい。 「ム? 今、どこかで聞いたような声が……」 エジソンがゆっくりとこちらに振り向いた。 僕は身構え、ナーサリーはそれを庇うように前に出てくれる。 さっきは対話の余地なく襲いかかってきた。 いざとなったらガンドを撃ち込んで、またあの時と同じパターンに持ち込みたい。 そう思っていた僕だったが。 「おお! 君はカルデアの!!」 意外にもエジソンは正気のようだった。 椅子を立ち上がると、相変わらずアンバランスなボディでどしどし駆け寄ってくる。 そして僕の手を掴むと再会を祝する握手。ぶんぶんとそれを振るオマケ付きだ。 「久しぶり、エジソン」 「うむ。アメリカ……いや、あの神殿ぶりだな。 君もふんだんに聖晶石を使って早く私を召喚したまえ。 私は役に立つぞ。この天才的頭脳でもって、カルデアの電力事情と食糧事情を恒久的に改善してやろう……!」 前者はともかく、世界が救われた今となっちゃ後者はあまり必要ないかな。 正直にそう返そうとも思ったけど、エジソンが楽しそうなのでやめておくことにした。 楽しそうにしている英霊には水を差さない、これもサーヴァントとうまく付き合うコツの一つだ。 「おや。今日はずいぶんと可愛らしい友人を連れているのだね? 初めまして、お嬢さん」 「はじめまして、あたしはセイバー。わけあってお兄ちゃんと一緒にいるの」 白いドレスの裾をつまんでお辞儀する姿は見た目が見た目なだけあってえらく様になっている。 持ち歩いている砂糖菓子の剣さえなければ、良家のお嬢様と紹介しても誰も疑問は抱くまい。 「フフ、可愛らしいお嬢さんだ。散らかっていて申し訳ないが、ゆっくりしていってくれ」 別にゆっくりしていくつもりはないんだけどな。 そう思って部屋を見渡してみると、何やら見覚えのある機械がいくつも見える。 見える、というよりは【うろついている】という方が正しいか。 アメリカで飽きるほど戦った機械化歩兵たちがエジソンの部屋には何十体と闊歩していた。 見た目はどことなくユーモアがあるのだが、いざ戦闘となると集団で機銃をぶちかましてくるので侮れない。 「こんなことならジュース、急いで飲まなくてもよかったな……」 ちら、とナーサリーの方を見ると視線が合った。 彼女も同じことを考えていたらしい。 つまり――このトーマス・エジソンという英霊はどこを病んでいるのか、と。 「霊安室の子とはずいぶん違うよね。なんていうか……元気いっぱい?」 僕らの目的は全ての病める英霊の退院だ。 英霊病棟の患者をこの世界から消して、元ある場所に還す。 その対象にはもちろん、このエジソンも含まれる。 踵を返して机に戻り、また何か書き始めた彼はしかしどこをどう見ても病んでいる風には見えない。 「スルーしちゃダメなのか? せいぜいオーバーワークくらいしか治すべきところが見当たらないんだけど」 「うーん……」 エジソンに聞こえないようこそこそと相談していると、不意に乾いた音がした。 音の発生源は童話少女の足元。どうやら空になったジュースのパックを落としてしまったらしい。 慌てて拾おうとする彼女だったが、それには及ばなかった。 素早く寄ってきた機械化歩兵が器用に拾って、部屋のくず籠に放り込んだのである。 ルンバみたいだな、と僕は思った。 「わ。ふふ、ありがとう、お人形さん」 ナーサリーが機械化歩兵の頭を撫でる。 機械はそれに何の反応も示さないが、微笑ましい光景だった。 カメラが趣味のゲオルギウスが此処にいたなら、絶対にシャッターを押しているな。 「すごいお人形さんね、ライオンさん。とってもお利口さんでびっくりしちゃった」 彼女が賞賛の言葉を投げると、エジソンの手がぴくりと止まった。 一秒、二秒と空白の時間。 機械化歩兵が動き回る駆動音だけが夜の病室に響いている。 やがてエジソンが放った声は――普段の彼からは想像も出来ないほど険しいものだった。 「……本当に、そう思うかね?」 「え……? う、うん」 「そうか……」 何かの砕ける音がする。 見れば、エジソンの握っていたペンが半分に折れて机を転がっていた。 握り潰した手は小さく震えている。 手どころかエジソンの全身が、震えている。 それは恐怖によるものでも、病によるものでもない。 発明王エジソンの人となりを知る僕だからこそ、いち早くそれに気付くことが出来た。 「私はそうは思わない」 トーマス・エジソンは世界の誰もが認める偉人だ。 しかし、褒められることばかりしてきたかというとそうではない。 彼は間違いなく天才で、どこまでも人間臭く、何よりストイックな男であった。 そして……運の悪い男だった。 「これでは足りんのだ。 私に言わせればそこにあるのは全て失敗作。 世間は天才の腕前と賞賛するだろうが、そんなものを私は欲してなどいない。 奴に勝てなければ意味がない。あの男の上を行けなければ価値がないのだ」 もしも彼だけが天才だったなら、エジソンの名声は更に大きなものとなっていたことだろう。 だが、そうではなかった。彼だけではなかったのだ、天才は。 正確には天才と呼べる人物は大勢いたが、ただ一人、彼と同じ分野で真っ向から否を唱えた男がいた。 男もまた――天才であった。 トーマス・エジソンに匹敵、それどころか一日でも探求を怠れば即座に上回ってくるような……怪物じみた叡智の持ち主だった。 「ニコラ・テスラを! 越えねばならんのだ!! 私は!!!」 ライオン頭の天才がまた吠える。 確かな憎悪と焦燥を込めた雄叫びが大気をびりびりと揺さぶった。 そう、彼の仇敵の名はニコラ・テスラ。 ゼウスの雷霆を人の手に貶め、エジソンを悪鬼と蔑んだもうひとりの【天才】。 かつて電流戦争と呼ばれる諍いを起こした彼らは、死後も互いの存在を意識し、絶え間なく研鑽に励んでいる。 だからこそ、ああ分かりきっていた。 トーマス・エジソンが病魔を患うとすれば、好敵手(ニコラ・テスラ)が関係しないわけがないのだ。 彼らはどこまでも天才で、ゆえに分かり合えない永遠の宿敵同士なんだから。 「おお、何が足りない! 私とあの男の間に何の差がある!」 エジソンの目にはきっと僕もナーサリー・ライムも写っていない。 天才らしく自分の世界に没頭したまま、向ける先のない怒りを放出し続ける。 「違う、違う違う違う! 差などないのだ私とて天才なのだから! ならば何故こんなにも行き詰まる!」 ナーサリーがまた、僕の前にさっと立った。 僕はガンドを撃つタイミングを図りながら、エジソンから目を離さない。 そうだ。この男はナーサリーの言う通り、基本的に元気に溢れている。 だがその精神は意外にもナイーブになりやすい。 挫折、行き詰まり、そうした諸々に弱いという欠点が彼にはある。 そこに病みが芽生えたというのなら、こいつは厄介だ。 つまり、今のエジソンは――見た目通りの猛獣。 「発想(アイデア)が浅い! 理論が腐っている! 探さねば、見つけなければ発明の芽を! 星を開拓するがごとき偉業の種を! この手で! 見つけなければ!!」 理性的とはとても言えない激情のままに撒き散らす電流。 飢えたライオンそのものの獰猛な貌で、エジソンは僕らの方を睨みつけた。 それと同時に失敗作呼ばわりされていた機械化歩兵たちがエジソンの背後に移動し。 また、壁が消える。床が消える。 宇宙のように広大な精神世界が展開されていく。 「――お兄ちゃん!!」 「わかってる! どこが痛いか、だな!!」 頭に流れ込む感情はやはり怒りと焦り。 比喩ではなく頭の血管が焼き切れそうな熱に目まいさえ感じながらも、僕はその【痛み】を掴み取った。 「……自分が【停まっている】ことへの焦りと自分への不甲斐なさ。 思うように発明が実らない現状と、そんな状況を招いている自分への怒り。 エジソンらしいな、くそ、此処にエレナがいれば一発だったぞこんな癇癪!!」 要するに働きすぎなんだ、このライオンは。 煮詰まりすぎて心がおかしな方向に転がり、そこを病みに付け込まれた。 あれこれ考えなくてもあんたは僕みたいな凡人にしてみればわけがわからないレベルの天才だってのに、嫌味か全く。 「わかった。それなら、一回休ませてあげないとね」 砂糖菓子の剣を構えて、ナーサリー・ライムが一歩前に出た。 心の痛みをお菓子に変えるこいつは英霊病棟のデウス・エクス・マキナ。 ガンドは残ってる。全体強化も含めて、切りどころは絶対に間違えられない。 ……さあ、どうなるかな。 ▼ ▼ ▼ 真名判明 第二の傷病英霊 真名 トーマス・エジソン ▼ ▼ ▼ 「天啓を寄越せ! 私の脳髄に閃きを走らせるのだ!!」 塗り替えられた部屋はいつしか稲妻の煌めく黒雲が漂う天空と化していた。 エジソンの咆哮に呼応して、機械化歩兵たちの銃撃が童話少女に襲いかかる。 その数は明らかに機械化歩兵の総数と一致していない。 千か二千か、もしかするとそれ以上。 「そうやって怒ってるうちは、閃きなんて出てこないわ!」 童話少女が俊敏に走った。 果てなく広がる戦場という特性を活かして、機械化歩兵たちの銃弾が当たらない位置まで移動。 追撃で放たれたぶんは砂糖菓子の剣を振るって払い落としながら、エジソンに向け駆けていく。 カッと、エジソンが獣の眼を見開いた。 そこには今までと違う、指向性のある怒りが宿っている。 ナーサリーの言葉は、ばっちりエジソンの逆鱗に触れたらしい。 「黙れェ!!」 黒雲を引き裂いて、味方の機械化歩兵さえ粉砕しながら雷の柱が噴き上がる。 アメリカで敵対した時のエジソンですら此処までの激情は見せなかった。病んでいるがゆえの暴走、というわけだ。 「私は天才だ、天才なのだ! 美しい直流電流をもって世界を変えるのだ! そんな崇高な目的のもとに努力する私に、何故天啓が降りないという!!」 柱が今度は竜のようにナーサリー目掛けて向かっていく。 仲間の数を半分ほど他ならぬボスの手で減らされていながら、機械化歩兵たちもまた健気に弾を吐き続けていた。 砂糖菓子の刃が弾を落とし、降り注ぐ雷にナーサリーは敢えてそのまま前進。 雷に挟み潰されるほんの一瞬前に激突点を通り過ぎることで、エジソンの雷撃を無に変えた。 「それとも貴様もこう言うのか? 優れているのはニコラ・テスラであると。 このトーマスは凡骨であると侮蔑するのかッ!!」 黒雲が雷光を伴って爆裂した。 機械化歩兵は今度こそ全滅する。 失明しそうなほどの眩しい光に僕は視界を奪われながらも、全体強化の魔術をしっかり飛ばした。 使い所は間違いなく此処だ。この攻撃の威力は馬鹿げている、アシストなしのナーサリーじゃ破れない! 「誰も、そんなことなんていってない……!」 「否だ否否! あの男ならばまだしも、貴様ごときが私を嘲笑うなァ!!」 「っ……好きなのか嫌いなのか、どっちなの! そんなこと言うってことは、ライオンさんだってその人のこと……!!」 「奴は天才だ! だからこそ気に食わんのだ!!」 ナーサリー・ライムはわけがわからないといった様子だ。 無理もない。この男たちは、実に面倒臭い関係なんだから。 お互いにいがみ合い罵倒し合い、しかし実力だけは認めている。 認めているからこそ誰が負けるかこんな男にと意地になるのだ。 こればかりは、事情を知らない部外者には理解不能だろう。 理解不能、だけれど。童話少女にもその片鱗くらいは伝わったらしい。 「……おっきいの、来る!」 そう、宝具を撃ってくるとしたら此処だ。 ニコラ・テスラへの情念こそエジソンの痛みの核。 そこを刺激されたのだから、もう後は反射と同じだ。 「行けッ、ナーサリー!」 わかってるのに誰が撃たせるか。 僕はガンドを構え、エジソンの宝具を止めようとする。 しかしそんな僕を、ライオンの眼光が鋭く一瞥した。 「甘いわァ!!」 「ぐっ!?」 僕の足場が眩く輝くと共に。 僕の全身に、きつい電流が駆け抜けた。 意識をやらなかったのはほとんど奇跡だ。 特異点で体も心も鍛えられたのが活きたか、どうにか暗転だけは避けられたが…… ガンドを撃つタイミングは完全に逸してしまった。 両手を広げる大偉人の姿が視界の向こうで感光する。 「黙らせてやるぞ非礼の輩め! 貴様らの化けの皮を全て剥がし、電気処刑に処してくれるわ!!」 黒雲すら吹き飛ぶ電気のエネルギー、その全てがエジソンのもとに収束する。 あらゆる神秘を剥ぎ取り真実の姿をあらわとする世界信仰強奪宝具が、後先考えない激情と共に解放されようとしている。 「万人に等しく光を与える! それこそが天才の成すべきカルマなれば停滞など許されない! 許されない許されない許されない! おお、おお、我が身は大義を成すため眠らず進み続ける!!」 こうなっては童話少女の奥の手がどれほど通じてくれるかに期待するしかない。 ありったけ持っていけ、ナーサリー・ライム! 僕は叫んだ。視界の果て、光に照らされた白ドレスのご都合主義(セラピスト)がこくりとそれに頷く。 「I・B・Q(インフィニット・ブレイン・クエスチョン)!!」 神秘が剥げ落ちる。 全て焼く光と共に幻想が壊れて落ちる。 僕の目は覆っていなければ焼けてしまいそうだった。 とうとう視界が、ホワイト・アウトして。 「っ……?」 その時僕は不思議な映像を見る。 どこかで見たような、でも同じじゃないサイバーチックな景色。 それが塗り潰されて、どこまでも広がる自然の中へ。 なんだこれは、走馬灯にしちゃおかしい。 だって僕はこんなところは知らないぞ。 いったい僕は何を見てるっていうんだ。 「どうなってるんだ」 僕が思わず呟いた時、映像は不意に途切れた。 最後に見えたのは白いベッドと、そこに横たわるノイズで覆われたヒトのシルエット。 意味不明の光景が晴れた先には、青空が広がっていた。 「ぐっ、馬鹿な! 私が奪った幻想を、再び奪い返しただと!?」 「ライオンさんはがんばりすぎなのよ。少しくらい休んだって誰もバカになんかしないのに」 真実を暴く光もまた病みによって変質した幻想に過ぎない。 それなら、病みを切り離すセラピストのメスで切り離せるのは当然だ。 その上で取られた幻想全て、奪い返して再定義した。 ある形にこねられた粘土を、また別な形にこね直すように。 ナーサリー・ライムが駆ける。エジソンが仰け反った。 「ライオンさんのお人形、すごかったよ」 その言葉に一瞬、はっとなった様子を見せたエジソンだったが。 やはりまだ病みは消えていない。彼は勢いよく己の懐に手をやり、何かを引っ張り出した。 小さな薬だった――もちろん尋常なものであるわけがない。相手は英霊、まして発明王なのだから。 「かくなる上は……!」 一気にそれを呷ろうとするエジソンだったが、悪いけど邪魔させて貰う。 撃てなかったガンドをエジソンめがけて発射し、薬を容器ごと破壊して空に散らせた。 これで奥の手はもうない。虎の子の宝具は攻略した。 後は終わらせろ、ナーサリー・ライム。 「繰り返す頁のさざなみ、押し返す草のしおり」 雲が砂糖になっている。 熱気が甘い香りに変わっていく。 幻想を塗り潰して幻想が支配する。 病みをかき消して元の姿を戻す療法幻想(セラピー)。 「貴方に還す物語(ナーサリー・ライム)」 ▼ ▼ ▼ 青空だけが広がっていた。 黒雲は消え、機械化歩兵の残骸すら残っていない。 トーマス・エジソンは両手足を広げ、仰向けに倒れている。 「……そうか。私の発明は、君にとっては凄いものに写ったか」 「うん。あんなの見たことなかったもの」 手札を全て失ったエジソンに最早ナーサリー・ライムを阻む術はなかった。 一息に接近を果たした童話少女が剣を振るい、その首を刎ね飛ばした。 その瞬間再び立ち込めようとしていた黒雲は散り、電気の残滓さえ消えてなくなった。 首を刈られたはずのエジソンに傷はなく、やはり血の一滴も流れてはいない。 発明王は満足げな顔で、少女の顔を見上げていた。 彼はニコラ・テスラと常に競い合う天才で、交流の存在を許せない頑固者。 けれどそれ以前に、自分の発明を喜んでくれる者を愛する現代の英雄なのだ。 「ハハハ、それは惜しいことをした。 一体くらい残しておけばよかったな。お掃除ロボットとしてはなかなか有用だったのに」 お掃除ロボットにするなら、とりあえず銃弾を全部抜いてダイソンの掃除機にでも変えておいてほしい。 「……しかし、まさか君のようにいたいけな少女に諭されてしまうとはな。 みっともない姿を見せた。これは君の勧め通り、少し休息するしかあるまい……」 「だいじょうぶ。ライオンさんは寝て起きたってすごいライオンさんのままだよ」 さっきまであれほど暴れていた英霊と同一人物とはとても思えない。 そんな穏やかな様子で、エジソンはナーサリーに言う。 うんうんと頷く姿は、まるで親子のようにも見える。 いや、雰囲気的には親子というより祖父と孫娘の方が合ってるかもしれないな。 「むぅ……それはそれとして悔しいな。 絶対に画期的な発明が出来ると思ったのに、とうとうこの設計図を書き上げられずじまいとは。 今回は大人しく諦めて、また一から――――」 金色の粒子に変わっていく、エジソンの体。 彼はカルデアにまだ召喚されていないサーヴァントだ。 だから帰る場所はきっと英霊の座。 僕の仕事が残っている内に彼を呼べるかはわからないけど、いたらいたで便利そうだし、善処はしよう。 そんなことを思う僕とは裏腹に、消え行くエジソンは握り締めてくしゃくしゃになった設計図を開き直しじっと凝視していた。 そしておもむろに、設計図と一緒に握り締めていた壊れたペンの先端部分を持つ。 「この、皺は……」 設計図に偶然刻まれた、無数の皺の内の一本。 それをエジソンがペン先でなぞる。 僕やナーサリーが見ても何のことだがさっぱりわからなかったろうが、線を引いたエジソンはくっくっと笑い声を漏らし始めた。 「ハ、ハハハ、ハハハハハハハ!」 今のエジソンには、やっぱり僕たちの姿は見えていないのだろう。 発明家が発見をしたのだ。それは一瞬にして他の諸々を全部まとめて吹き飛ばす。 彼らはそういう生き物だ。そういう、難儀な生き物なのだ。 「なんだ……こんなにも、簡単なことだったとは」 もっとも、今回のは【発見】と呼ぶにはちょっとばかし不格好なものだったようだが。 心底おかしくてたまらない、といった笑顔を浮かべながらエジソンが消滅する。 世界が閉じる光はやっぱり目を開けていられないほど激しくて。 つい目を閉じてしまい、慌てて開けば、そこには無機質な病室だけがあった。 機械化歩兵も、エジソンの机も、壊れたペンの残骸も全てどこかに消えてしまっている。 夢から覚めるように、何もかも。 「あのさ、ナーサリー」 「なあに?」 「変なこと聞いていい?」 聞くかどうかは迷ったけど、好奇心には勝てなかった。 一仕事終えてベッドに腰掛けているナーサリーに、僕は問いかける。 脳内に、白いベッドとノイズの病人の絵を思い浮かべながら。 「君、どこかに入院してたこととかある?」 問いかけた僕に、ナーサリー・ライムは静かに微笑んだ。 愛らしいのに儚げな、今にも消えてしまいそうな笑み。 砂糖菓子。砂糖菓子だ。そう表現するのが多分いっとう正しい。 「お兄ちゃんは、どっちだと思う?」 僕は答えられなかった。 でもこの童話少女と、あの関連性のない映像が何らかの関係を持っていることはきっと確かだ。 それがわかったからどうなるという話ではないけれど。 【物語】の英霊にはまるで似つかわしくないあの寂しげな映像が、僕の脳裏にはいつまでも焼き付いているのだった。 第二の傷病英霊、突破。 【精神病棟(Psychiatrie)】、閉鎖。 BACK TOP NEXT 第二節:霊安室の少女 麻酔少女一夜 オイ・アクツィオン 第四節:無菌室の哭鬼
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カードリスト 稼働日 2015年10月8日(木曜日) カード全59種レジェンドレア 6種 スーパーレア 9種 キャンペーン 7種 レア 16種 ノーマル 21種 カードナンバー レアリティ ライダー名/バースト時ライダー名 K1-001 LR 仮面ライダーゴースト オレ魂 K1-002 LR 仮面ライダーゴースト エジソン魂/仮面ライダーゴースト ムサシ魂 K1-003 R 仮面ライダーゴースト オレ魂 K1-004 R 仮面ライダーゴースト オレ魂/仮面ライダーゴースト エジソン魂 K1-005 N 仮面ライダーゴースト ムサシ魂/仮面ライダーゴースト オレ魂 K1-006 N 仮面ライダーゴースト ムサシ魂/仮面ライダーゴースト ムサシ魂 K1-007 LR 仮面ライダーゴースト ムサシ魂/仮面ライダーゴースト エジソン魂 K1-008 N 仮面ライダーゴースト ムサシ魂/仮面ライダーゴースト ニュートン魂 K1-009 N 仮面ライダーゴースト エジソン魂/仮面ライダーゴースト オレ魂 K1-010 R 仮面ライダーゴースト エジソン魂/仮面ライダーゴースト ムサシ魂 K1-011 R 仮面ライダーゴースト エジソン魂/仮面ライダーゴースト ニュートン魂 K1-012 SR 仮面ライダーゴースト ニュートン魂/仮面ライダーゴースト エジソン魂 K1-013 N 仮面ライダーゴースト ニュートン魂/仮面ライダーゴースト ムサシ魂 K1-014 N 仮面ライダーゴースト ニュートン魂/仮面ライダーゴースト オレ魂 K1-015 N 仮面ライダークウガ マイティフォーム/仮面ライダークウガ ドラゴンフォーム K1-016 R 仮面ライダーアギト グランドフォーム/仮面ライダーアギト トリニティフォーム K1-017 SR 仮面ライダーファイズ/仮面ライダーファイズ アクセルフォーム K1-018 N 仮面ライダーデルタ K1-019 R 仮面ライダーブレイド/仮面ライダーブレイド ジャックフォーム K1-020 R 仮面ライダー装甲響鬼 K1-021 R 仮面ライダーカブト ライダーフォーム K1-022 LR 仮面ライダー電王 クライマックスフォーム K1-023 LR 仮面ライダーゼロノス アルタイルフォーム/仮面ライダーゼロノス ベガフォーム K1-024 R 仮面ライダーゼロノス アルタイルフォーム K1-025 SR 仮面ライダーキバ キバフォーム/仮面ライダーキバ エンペラーフォーム K1-026 SR 仮面ライダーディケイド/仮面ライダーディケイド コンプリートフォーム K1-027 N 仮面ライダーW サイクロンジョーカー/仮面ライダーW ヒートメタル K1-028 R 仮面ライダーオーズ ガタキリバコンボ/仮面ライダーオーズ ラトラーターコンボ K1-029 N 仮面ライダーバース(伊達) K1-030 LR 仮面ライダーフォーゼ コズミックステイツ/仮面ライダーフォーゼ メテオなでしこフュージョンステイツ K1-031 N 仮面ライダーフォーゼ ファイヤーステイツ/仮面ライダーフォーゼ エレキステイツ K1-032 N 仮面ライダーメテオ K1-033 R 仮面ライダーウィザード フレイムスタイル/仮面ライダーウィザード ハリケーンスタイル K1-034 SR 仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ/仮面ライダー鎧武 極アームズ K1-035 R 仮面ライダー龍玄 ブドウアームズ/仮面ライダー龍玄 キウイアームズ K1-036 N 仮面ライダーナックル クルミアームズ K1-037 N 仮面ライダーデューク レモンエナジーアームズ K1-038 N 黒影トルーパー(城乃内) K1-039 SR 仮面ライダードライブ タイプスピード/仮面ライダードライブ タイプトライドロン K1-040 N 仮面ライダードライブ タイプデッドヒート K1-041 R 仮面ライダードライブ タイプフォーミュラ K1-042 SR 仮面ライダードライブ タイプトライドロン/仮面ライダードライブ タイプトライドロン コウジゲンバー K1-043 N 仮面ライダーマッハ K1-044 R 仮面ライダーデッドヒートマッハ K1-045 N 仮面ライダーチェイサー K1-046 SR 魔進チェイサー/仮面ライダーチェイサー K1-047 N 仮面ライダー新1号 K1-048 N 仮面ライダー新2号 K1-049 R 仮面ライダーアマゾン K1-050 R 仮面ライダーストロンガー/仮面ライダーストロンガー(チャージアップ) K1-051 N 仮面ライダーZX K1-052 SR 仮面ライダーBLACK RX バーストオオメダマキャンペーン K1-053 CP 仮面ライダーゴースト オレ魂 K1-054 CP 仮面ライダーゴースト ニュートン魂 K1-055 CP 仮面ライダーゴースト ムサシ魂 K1-056 CP 仮面ライダーゴースト エジソン魂 K1-057 CP 仮面ライダーゴースト オレ魂/仮面ライダーゴースト ムサシ魂 K1-058 CP 仮面ライダーゴースト オレ魂/仮面ライダーゴースト エジソン魂 K1-059 CP 仮面ライダーゴースト オレ魂/仮面ライダーゴースト ニュートン魂
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ネオ・エンジン 概要 かつてエジソン卿が開発したという独自規格の機関。カダス式の機関が隆盛する中でエジソン卿が提案し、合衆国政府の全面援助の元完成した。 ニューヨーク全土で普及したが、1902年に起きた《大消失》によって都市は廃墟と化し、封鎖されてしまったためにその詳細な性能は明らかになっていない。しかし、世界最高と謳われるエジソン卿の頭脳や実績、さらにニューヨークが合衆国最大の工業都市となった現実を鑑みるに、新型機関の性能がその一翼を担ったことは想像に難くないだろう。 トレヴァー・タワーⅡの地下には新方式大機関(ネオ・メガエンジン)が設置され、そのエネルギー効率はカダス式を遙かに超えるものであると噂されており、その性能に目を付けたマタイオス・ノン=デュによって極秘裏に回収された。 登場作品 紫影のソナーニル -What a beautiful memories- 関連人物 ロード・アヴァン・エジソン 名前 コメント 合計: - 今日: - 昨日: -
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「なぜ邪魔をする!人間はだな、我々の目的を果たすための道具だ!」 【名前】 電気眼魔 【読み方】 でんきがんま 【声/俳優】 北沢洋 【登場作品】 仮面ライダーゴースト 【登場話】 第2話「電撃!発明王!」第34話「迷走!夢の世界!」第35話「真価!楽しさの力!」 【分類】 眼魔 【特色/力】 放電攻撃 【器物モチーフ】 電波受信装置 【英雄モチーフ】 ニコラ・テスラ 【詳細】 眼魔アサルトが「電波受信装置」と融合して誕生した眼魔。 その名の通り電気を操る能力を有し、強力な放電を行って相手を攻撃する。この放電は広範囲に散らすこともできるが集中させればコンクリートの柱をも一撃で粉砕してしまう。 電流を弱めることで人間の脳細胞を刺激し、ひらめきを誘発することも出来るようだ。 エジソンに憧れ彼のような発明家になることを夢見る園田義則という男性の近くで暗躍し、彼の夢であった転送装置を開発させている、と思い込ませて実は大量の眼魔を呼び寄せるガンマホールを発生させる機械を作らせていた。 彼のいる実験室の付近で異常現象が起きているとの情報を入手したタケルに発見されるも、放電攻撃で圧倒。 二刀流を駆使するムサシ魂にゴーストチェンジするもガンガンセイバーが逆に避雷針になってしまいもろに放電攻撃を受け大きなダメージを追ってしまう。 その隙に逃走し、ついに園田は機械を完成させ機動。 上空に巨大なガンマホールが発生し、ゴーストが呼び出したエジソンのパーカーゴーストを奪い取って吸収、巨大電気眼魔へと変貌する。 そして月村アカリを人質にとって逃走するがユルセンが呼び出したキャプテンゴーストとマシンゴーストライカーが合体しイグアナゴーストライカーとなって応戦。 全身から放つ放電で攻撃するもあえなく撃破され取り込んだパーカーゴーストもゴーストの元へと戻ってしまう。 そのパーカーゴーストを纏いエジソン魂となったゴーストを放電で攻撃するも、その電気を利用することを閃いたゴーストに放電を吸収され、 蓄積した電気をプラスしたオメガシュート エジソンに撃ちぬかれ爆散した。 第34話、35話では別個体が出現。 イゴールの配下としてブック眼魔共々夢の世界に入り込んだゴースト撃退のため現れる。 ブック眼魔との協力攻撃でグリムが兄弟喧嘩を始めたことで不調になったグレイトフル魂を攻撃するも、ムゲン魂へ変身したゴーストのヨロコビストリームを受けまとめて撃破された。 だが夢の世界では撃破されても実際に倒されたわけではなく、現実世界にて今度は眼魔スペリオルを引き連れてマコトとアランを襲撃。 だがツタンカーメン魂にゴーストチェンジしたディープスペクターのギガオメガ斬りと、ネクロムデストロイを受けやはりまとめて撃破された。 【余談】 英雄モチーフはエジソンと同時代に生き、様々な因縁を持つニコラ・テスラと思われる。 なお東映のコメントによると、今回のキーアイテム『エジソンの電球』はスタッフが撮影用に用意した小道具ではなく、栃木県は『エジソンミュージアム』から借用した本物のエジソンの遺品が使用された。
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作品名:Fate/Grand Order 使用者:トーマス・エジソン 奈須きのこ作品のFateシリーズに登場する道具。 英霊エジソンの用意した強化外骨格。 見た目はヘルタースケルターの使いまわしに似ている。 道具についての詳細即席兵士化 元ネタ 関連項目 関連タグ リンク 道具についての詳細 即席兵士化 思考能力を単純化することで、反射神経を向上させる強化外骨格一般人をケルトの兵士と対抗できる即席の戦士にする。大量生産することで思想と戦力が均一化された兵士を一瞬で用意できる。 ……うん。思考能力を単純化することで、 反射神経を向上させているようですよ、あれ。 個々の直感、センスを廃して、大人数で一つの仕事を 達成するオートメーションの具現……みたいな。 元ネタ トーマス・エジソンの労働時間 エジソンは発明のための研究に関しては昼夜問わず没頭していた。 普段の睡眠時間も30分ほどの仮眠を1日数回、合計3時間ほどしか取らなかったという。 84歳で没するが80歳を過ぎてもなお1日16時間のペースで仕事を続けていたという。 関連項目 関連タグ 強化外骨格 道具 リンク