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英語表記 Sarah Painter 年齢 28歳 ディーンのパートナーであり、職業は弁護士。 あらゆる知識をもっており、行動力も高い。 戦闘では銃関連の命中率が高く、主人公の体力回復を手助けしたりする。 アンディ・アルトマン、ジョー・ラフナー同様にハンティング目的で2日前から山荘ペルマネンツに泊まっている。 + ネタバレ(クリックすると開きます) 【パートナーにしなかった場合】 ディーンが天体観測所を出る寸前の中盤、別行動をしていたアンディまたはアレンと一緒にスキー場に向かう中、プロックスの集団に襲われて死亡する。 【パートナーにした場合】 ディーンと一緒に行動してる終盤では出廷として射殺しようとしたゾウディアックに飛び掛るものの銃撃により重症を負う。その後ディーンの助けにより山荘ペルマネンツよって運ばれ、手当てされる。 【地下迷宮の後悔の念】 過去の裁判で有罪となった人を助けるために嘘を重ねていた。 【Proxエンディング】 ディーンとジェフがプロックスの大群に立ち向かおうとする中で目が覚めて協力をすることになった。 【Wエンディング関連】 【重大なネタバレなのでクリック】 コスプレキャバレーの弁護士役として登場し、リアに関するディーンの長話につきあった。 当初はそのエンディングのスタッフロール画像においてジェーンとプロックスがビーチで遊んでいるイラストが入る予定であったが没になった。 【禁断のシナリオ『大雪原の大きな家~ゾウディアック家の食卓』】 【重大なネタバレなのでクリック】 アンディと共にハンティングの行動し話し合う中、ぷろ子(プロックス)と遭遇しライフルで撃ち殺そうとするアンディを咎め、その後にアンディと共にぷろ子の後を追い、瀕死寸前のロバートを芝刈り機で運ぶアンディと付き合い、レスキュー到着後、アンディと別れた。 【余談】 一作目の教会ステージ(エイミー編)の謎解きでそのキャラの名前が出ており死亡した人物(上述の人物をパートナーにしなかった場合)である点と共通している。
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エバーラスティング 時をさまようタック 原題:Tuck Everlasting 公開:2002年10月11日 時間:90分 監督:ジェイ・ラッセル 目次 エバーラスティング 時をさまようタックストーリー 概要 キャスト ストーリー 2002年。バイクに乗った若者が久々にある庭を訪れた。 1914年、資産家の娘ウィニー・フォスターは何不自由なく暮らしていたが、母親の干渉に苛立ち窮屈さを感じていた。寄宿学校へ入りたくない彼女は森に迷い込み、ジェシー・タックという若者に出会う。タック家は親切だったがある秘密を抱えており、彼らに接触したウィニーは家に招かれて軟禁状態になる。 奇妙な共同生活を始めたウィニーは自然に触れて一家と過ごすうち、ジェシーと恋に落ちる。タック一家は泉の水を飲み100年以上も不老不死となっており、彼らの秘密を暴こうとする連中に狙われていた。 概要 1975年の小説『時をさまようタック』を実写化した長編映画。不老不死の一家との交流を通し、生きることの意味を問いかけるファンタジー。 キャスト ウィニフレッド・フォスター アレクシス・ブレデル 南里侑香 ジェシー・タック ジョナサン・ジャクソン 川島得愛 アンガス・タック ウィリアム・ハート 菅生隆之 メイ・タック シシー・スペイセク 立石凉子 マイルズ・タック スコット・ベアストウ 竹若拓磨 黄色い服の男 ベン・キングズレー 勝部演之 ミセス・フォスター エイミー・アーヴィング 佐藤しのぶ ロバート・フォスター ヴィクター・ガーバー 池田勝 ナレーター エリザベス・シュー 萩尾みどり サリー・ハンナウェイ ジュリア・ハート ナタリー・フォスター ミシェル・ミュリッツ 巡査 リチャード・ピルチャー 石井隆夫 若い牧師 根本泰彦 負けた男 カイル・プルー 川本克彦 夜警 ロバート・ローガン 入江崇史 運転手 レスター・ホーン 小池浩司 少年のリーダー 小野大輔 少年 葛谷知花 少年 古屋道秋 パン屋 ジョン・バディラ 飯島肇 女中 エリザベス・マクナマラ 戸部順子 女性 橘川佳代子 吹替版:2003年9月18日 ※DVD・VHS収録翻訳:いずみつかさ*、演出:松岡裕紀*
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カクヨム 読書メモ 人物 レッジ 黒髪の人間 おじさん 槍、テント、罠、ドローン、植物の種を使って戦う リアルでは脳がすごすぎて閉じ込められている 白鹿庵のリーダー レティ 赤髪のウサギ人 ハンマーを使って戦う リアルではお嬢様 レッジが好き 白鹿庵のサブリーダー ラクト 青髪の妖精 氷属性のアーツを使って戦う 名前はラクトアイスから 白鹿庵 エイミー ゴーレム 格闘、盾、防御アーツを使って戦う 白鹿庵 トーカ 黒髪の人間→鬼 刀を使って戦う リアルでは古武術の道場の娘 白鹿庵 ミカゲ 黒髪の人間の男 忍術と呪術を使って戦う トーカの弟 白鹿庵 シフォン 白髪の人間→妖狐 アーツ製の武器と占術を使って戦う レッジの姪 白鹿庵 ネヴァ ゴーレム 武器や道具製作をする リアルでは人気歌手 アストラ 人間の男 大鷲の騎士団の団長 強い アイ ピンク髪の人間 大鷲の騎士団の副団長 歌を使って戦う クリスティーナ 大鷲の騎士団第一戦闘班 速い ケット・C 子子子 メル テファ レスタ ノルン ワルキューレ三姉妹 配信者 クロウリ ダマスカス組合のリーダー タンガン=スキー プロメテウス工業のリーダー サクランボ キヨウの木こり ゴーレムの男 カミル 赤髪の人間 白鹿庵のメイドNPC ほうきを使って戦う ウェイド ワダツミ サカオ キヨウ アマツマラ スサノオ ホムスビ ミズハノメ 都市管理者NPC ワンピースの妖精 白銀のウェイド、青のワダツミ、黄色のサカオ、緑のキヨウ、赤のアマツマラ 赤〜オレンジのグラデーションのホムスビ 青に白のメッシュのミズハノメ T-1 T-2 T-3 指揮官NPC 黒い着物の妖精 T-3は目隠れ、桃色の帯、愛 (486) T-2は目隠れ、水色の帯、情報 (512) T-1は目隠れ、メイド服、おいなり (520) コノハナサクヤ 第零期先行調査開拓団 第二開拓領域〈ホノサワケ群島〉管理責任者 (654) NPC 緑髪 オモイカネ 第零期先行調査開拓団 深部重要情報記録機関責任者 (873) NPC 赤と青の瞳、黒髪 イザナギ 黒髪 総司令現地代理NPC 〈黒き闇を抱く者〉 クナド 術式的隔離封印杭NPC ミヤコ ナナミ 警備NPC ほか用語 白鹿庵 大鷲の騎士団 C.C.C 七人の賢者 ダマスカス組合 プロメテウス工業 バンド 三術連合
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企画、編集 つき 締め切り 2008/05/12(月) 21 00 概要 【底辺オリジナル】スイミー/初音ミクを底辺スレのみんなで歌う。 歌詞 初音ミク Wiki「スイミー」※「有名P」の部分は「ランティス組」に変更する 参加者 LR RaphaeL ガイ ペチカ みゃ 茶畑∴ 野良人 ジェンガ 林檎酸 こま しゅぴ ヲタ姐 流陰 トンガリ 鴨鍋 ぷらてこ tomato kamisu 馬味 但野あほ 完成品 スイミー 底辺歌い手 大☆合☆唱 その他 音源はノンエフェクト・ボーカルのみ 音源と一緒にzipで名前を書いたテキストを入れる 音源うpのとき「スイミー音源うp」とレスに書く 原キーじゃなくてもおk
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そしてまた断末魔は響く。 これがバトルロワイアルと言うものだ。 だがこの男の場合は違った。 最初こそは人助けしようとは努力していた。だが… 満月の星空に虚しく断末魔が広がる一方だった。 「俺のせいじゃない 運が悪かったんだ」 その屈折した青年は義妹を失っていた。 それからである。彼がステルスマーダーに豹変したのは… 彼は人を助けると言ってもこうしてわざと倒壊したビルからビルに飛びうつる時に手を貸さなかったりしている。 当然その人は飛び損ねて落下、結果死ぬ。 青年、キャプリスはそれを分かっていた。屈折し過ぎてその行動が何なのか分からない程に。 そうしてまた、断末魔が響く… 【秋葉原 四日目 2時】 【キャプリス・ウィッシャー@セプテントリオン】 [状態] 自分でも気付かないぐらいステルスマーダー [装備] 無し [道具] 支給品 [思考]1 とにかく人を落としまくる 【野比玉子@ドラえもん 死亡確実】 【エイミー・マーカーソン@セプテントリオン 死亡確認】 【水泳おばさん@ポセイドン・アドベンチャー 死亡確認】 【テンダー・ジョンストン@セプテントリオン 死亡確認】 【ミラー・ストライザーズ@セプテントリオン 死亡確認】 【野比玉子@ドラえもん 死亡確実】 【リチャード・エイケン@バイオハザード 死亡確認】 【ジェーン・ストライザーズ@セプテントリオン 死亡確認】 【バーバラ・シンクレア@セプテントリオン 死亡確認】 【野比セワシ@ドラえもん 死亡確認】 【船員B@セプテントリオン 死亡確認】 【マイケル・ロング@セプテントリオン ~OutorBlue 死亡確認】 【ハリー・アダムズ@セプテントリオン 死亡確認】 【ジミー・エイカーズ@セプテントリオン 死亡確認】 【野比玉子@ドラえもん 死亡確実】 【野比玉子@ドラえもん 死亡確実】 【マリー・マクスウェル@セプテントリオン 死亡確認】 【フォレスト・スパイヤー@バイオハザード 死亡確認】 【クーパー・スミス@セプテントリオン 死亡確認】 【野比セワシ@ドラえもん 死亡確認】 【エレベーターに閉じ込められてた奴A@セプテントリオン 死亡確認】 【フランク・モートン@セプテントリオン 死亡確認】 【案内嬢@セプテントリオン 死亡確認】 【キャスリン・メイプルズ@セプテントリオン 死亡確認】 【イスメイ・タウンゼント@セプテントリオン 死亡確認】 【ジャックの母@セプテントリオン 死亡確認】 【パーサー@セプテントリオン 死亡確認】 【牢屋に閉じ込められてたキアラン兵C@FE烈火 死亡確認】 【野比玉子@ドラえもん 死亡確実】 【クレア・レッドフィールド@バイオハザード2 死亡確認】
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◆ティア・ベルベット 「あの人の成すべきことは、全て引き継ぐと決めましたから」 性別 ♀ クラス スカウト 主な使用ギア 短剣片手杖 リトル・キャット・クロウ まだまだ未熟な14歳。全身黒尽くめの服装に口元まで覆うスカーフをしておりとにかく黒い。 元を辿ればネパールのとある民族の出身だが、現在はスリランカに在住。 彼女の一族はヒマラヤに縁のある民族の中でも、日本で言う「天狗」のような、妖怪じみた一族だったらしく、風霊の扱いと風のような身のこなしを得意とする。 恥ずかしがり屋なうえ、口下手なのであまり喋らず、影が薄い。 ・・・のだが、好奇心旺盛かつ面倒くさがりな性格が災いし、変に目立ってしまう場面も。 少しだけ成長した15歳。 雷を纏い、風に乗って戦う様はまさに疾風迅雷。 元は口下手な性格であったが、目的を成すため克服しようと努力している。 「・・・そうですね。まずは情報収集、こみゅにけーしょんから初めてみますか。」 … …… 目標を失い使命を得た少女は少しだけ大人になった。 使命を果たすべく少女はよりいっそう強く、速く、走り始める。 ◇対人関係 あの人 ―― ・・・あなたの意思は必ず継ぎます。 司令 ―― それが、あの人の願いなら、全力で。 ヴァイオラ ―― 本当は暖かい人だって、知っていますから。 シーゼル ―― 司令を想う気持ちは、一緒だと思う。 ベルル ―― 後ろは任せられる・・・油断は出来ないけど。 ヴァニラ ―― やっぱり、ヴァニラさんはヴァニラさんですよ。 エイミー ―― いつかまた、同じ戦場に立てることを。 まつり ―― あなたには、いつも救われてばかりだ。 アリス ―― これほど信頼出来る戦友はいない。 イサキ ―― あなたも、成すべきことのために走りはじめたんですね。 コニクス ―― あの人は頼れと言ったけど・・・。 リシュア ―― それがあの人の意思なら、誰にも殺させない。 ブラック=レイブン ―― 倒すべき、敵。
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午後11時55分 太平洋上空 高度15000メートル Gアイランドを飛び立ったYF-19とYF-21の二機は、一旦太平洋上に出るとマッハ3.3の速度を維持して現場である北海道名越市近郊を目指していた。 機体のスペックからすれば更に速く飛ぶことも可能だったが、今回は機密保持の点からアメリカのSR-71“ブラックーバード”に近いこの速度で飛ぶしかなかったのである。 『もうすぐ北海道に入る。二人とも機体の調子はどうじゃ?』 コクピットの通信ウィンドゥにはGGGのメンバーが入れ替わり立ちかわり顔を出し、連絡を取り続けている。 現在は獅子王博士が顔を出しているところだ。 「ああ、いいねぇ。絶好調っすよ」 『搭載している「エレメント」も異常ありません。このまま現場への飛行を続けます』 二人は互いの機体下部に吊り下げられた偵察ユニットへと目を向ける。 目視する限り異常は見られず、取り付け部のハードポイントから脱落する様子もなかった。 『「エレメント」の強度は設計上マッハ5までは耐えられると技研の技術者が言っておった。よほどのことがない限り問題なく動作するはずじゃよ』 「なるほどねぇ……それにしても、俺達の機体に殆ど手を入れずに新しいユニットを搭載するとは驚いたぜ博士」 『装備する際に機体へ手を加える必要があると思っていましたが、チェックして驚きました。まさか本当に無改造とは』 イサムとガルドが言う通り、彼等が乗るYF-19,21の両機は揺り戻しからGGGへの収容を経て今現在に到るまで、装備の一部取り外しを除けば機体には全く手を加えられてなかった。 今回装備した「エレメント」の取り付けに際しても、機体のハードポイントに合わせてエレメント側の接合部を機体にあわせる為に改修したほどである。 二人にすればこれは驚きだった。 出現後に連合政府へ自分たちの情報を提供することに同意した以上、機体にどんな手を加えられてもそれは仕方がないと思っていた。 だが、機体のチェックをすると装備の取り外しを除けば異常を示す結果は出なかったのである。 『要するに、君達の機体がそれだけ重視されているということじゃよ。実は今回の出動についても政府、いや技研から色々要請があったんじゃ』 最後の一言に「?」となる二人へと博士は何があったのか説明する。 「パンドラの箱」に収められるまでの間、YF-19,21の両機は基本的に出動不可能という事実上の封印状態にあったが今回は限定的に政府からの許可が出た。 しかし、2機の可変戦闘機に用いられているテクノロジーは得がたいものであった為、事態を知り慌てた技研は政府経由で条件を出してきたのである。 その条件というのは、機密保持の観点から機体の運用は緊急時を除いて基本的にファイター形態に留める事や用途を偵察レベルに限定することだった。 主要消耗部品の第一ロットはおろか試作品すら出来ていない状況下では機体が損傷して実機のデータが失われるのを技研は恐れたのである。 GGGへまだ試作段階の「エレメント」を提供することに同意したのも、前出の様な条件にGGG側が同意したことへの見返りでもあったのだ。 『とにかく、無茶はせんでくれ。もっともその必要もないみたいじゃけどな』 『どういうことです?博士』 『それは、私から説明しよう』 「大河のオッサン……じゃねぇ、長官さん」 獅子王博士に代わって通信ウィンドゥに大河長官が出たことで二人は一瞬驚く。 長官が出てきたという事は、それだけ重要な情報を伝えるということなのだろう。 『緊張しなくてもいい、むしろこれから話すことは朗報と言うべき内容だ』 『何があったというのですか、大河長官?』 「もったいぶらず言ってくれよ」 朗報との一言に二人は緊張を解く。 もっとも、これがゴーストと一戦交えたときのような状況なら緊張も何も無いのだが……。 『実は君達に向かってもらっている場所とは別の所で領空侵犯する航空機の一団が出現したんだが、この一団と空自のスクランブルした飛行隊が接触し現在三沢基地へ誘導中とのことだ』 「なるほどね。つまりそれと俺達が向かう先に出現したモノと何か関係があるってことでいいのか?」 『揺り戻しの時刻や場所が同じ北海道内という事から、同一の世界から出現したと見ていいだろう。そして、件の航空機は今のところ敵対の意志もなく空自の誘導にしたがっているらしい』 『ですが、もしその一団と我々の目的地に出現していると思われる存在が敵対関係にあるとすれば、我々も戦闘に突入する可能性があるのではないですか?』 そこに両機の通信ウィンドゥがもう一つ開き、再度獅子王博士が会話に加わる。 『ガルド君の懸念はもっともじゃ。だがの、出現した存在が人類にとっての敵性体或いは攻撃的な組織なら、民間からの被害報告が来ていても可笑しくないはずなんじゃ』 『それに、もう一つの揺り戻しで出現したモノの存在からも、君達が交戦する可能性が低いと思われるのだよ』 「また何か出現したってのかよ?」 『君達には話してなかったが、航空機の一団を千歳基地に誘導する直前で基地周辺に軍事施設が出現した。基地の調査班が施設に向かったのだがその建物に「O.M.N.I 177esc Detachment of Limited Line Service」という文字を確認したそうだ」 『それと航空機の一団も、無線交信の際所属を「オムニ連邦軍第177特務大隊航空小隊“ドールズウィング”」と名乗ったそうじゃ。建物にあった文字も頭を取ると同じ“DoLLS(ドールズ)”なる。ここまで言えば解るじゃろ』 大河司令の言葉に続いた獅子王博士の言葉に、二人は納得がいったという表情を浮かべる。 『つまり、我々が向かっている場所に出現したのもやはりその“DoLLS”の類ではないかという事ですか?』 「恐らくじゃなくてほぼ確実にじゃねぇのか?場所もバラバラなのに同じ名前ってのはよ」 イサムの一言に大河司令も肯いてみせる。 『その通り、私も同じ事を考えていた。君達に向かってもらっている場所へ出現したのも場所は違えど“DoLLS”を名乗る組織の可能性が高い』 「なるほどね。さっきの話と合わせて考えりゃ、交戦する可能性は低いってことか……」 『揺り戻しから時間が経っているこの時点で被害報告が来ていないことを考えれば、“DoLLS”と我々日本連合のどちらが先に接触を図るにしても戦闘という最悪の事態に到る可能性は限りなくゼロに近い筈だ』 「戦う必要はほぼ無い」という事を知ってイサムとガルドは安堵する。 一方で獅子王博士は、技研の職員が悲鳴をあげて卒倒することはなさそうじゃな、と思った。 『了解です大河司令。とりあえず、我々はこのまま現場へと向かえばよいのですね』 『そうだ。もしその一団を見つけたら捕捉したまま情報収集の任務に入って欲しい』 「なら、戦闘は想定しなくていいみたいだけどよ……万一、最悪の事態ってことになったらどうするんだよ?」 『それについては既に空自の方で準備をしているとのことだ。君達は出現した存在の制圧など考えず、極力自衛に徹してくれ』 「了解……っと、どうやら目的地上空まであと少しだ」 最悪の事態に備えた準備が何であるのか、少し気になったイサムだがそれを聞くより先に目的地到達が近いことを知らせるアラームが鳴り響いた。 それと同時にガルドからの無線が入ってくる。 『イサム、「エレメント」を起動させるぞ』 「お前に言われなくても分かっているって」 直後、YF-19とYF-21に装備された「エレメント」のブレードアンテナが展開し情報収集を開始する。 果たしてこの偵察ユニットは初の実戦でどれ程の性能を発揮するのか……。 6月16日 午前0時 北海道美深町 偵察隊はまず索敵能力の高さと機動性、いざという時の火力が優先される。 自然とこの任務には、最新鋭で十分なペイロードと汎用性、機動性を持ったX4Sが中心になるのは必然であった。 偵察隊に編成されたメンバーは以下の通り。 第1偵察隊(αチーム):北方面中心 ヤオ・フェイルン中佐:X4S(マルチセンサー+リニアキャノン装備) セルマ・シェーレ大尉:X4S(リニアキャノン+汎用ミサイル装備) 第2偵察隊(βチーム):東方面中心 タカス・ナミ中佐:X4S(マルチセンサー+リニアキャノン装備) エイミー・パーシング大尉:X4S(リニアキャノン+汎用ミサイル装備) 第3偵察隊(γチーム):西方面中心 アリス・ノックス大尉:X4S(リニアキャノン+汎用ミサイル装備) ミリセント・エヴァンス准尉:X4S(マルチセンサー+リニアキャノン装備) 第4偵察隊(Δチーム):南方面中心 ジュリア・レイバーグ少佐:X4S(マルチセンサー+リニアキャノン装備) コウライ・ミキ特務軍曹:X4S(リニアキャノン+汎用ミサイル装備) 索敵距離と電子戦能力であれば標準でパッシブセンサーも搭載しているX4RRが有利なのだが、いかんせんペイロードが小さい上にいざという時の装甲の薄さを考えると、むしろその広い索敵範囲を生かすためにも高台上になっているセンター周辺に居た方が有利だという判断であった。 「出来るだけ交戦は避けるように、半径20km圏内の情報を入手後は速やかに戻れ!」 編成と装備の譲渡を終わらせ、それぞれの方向に向けて出発して10分ほどした後だった。 西方面に向かったミリセントとアリスは、数分もしないうちにセンターの西側を南北に走る道路に出た。 「こちらγチーム、エヴァンス。道に出ましたが敵らしい反応は見当たりません。オーバ」 マルチセンサの反応を見ながらミリィは報告を入れる。 それでも敵に発見される危険性を危惧してアクティブサーチは極力避けるようにしている。 『こちらヒドラウィング、ハーディ。了解した、引き続き偵察を続けてくれ。オーバ』 「了解です、オーバ」 「ミリィ、あちらの標識、見られて?」 実家がオムニ屈指の資産家であるアリスが、令嬢らしい丁寧な口調でミリィを呼んだ。 「国道……275号線?」 オムニでは、第2公用語の一つとして日本語を用いていた。 民族的にマイノリティであるはずの日本語をなぜ公用語として採用したのか判らないが、この場合は役に立った。 アリスが道路を伝って行ける所まで言ってみようと提案したときだった。 ミリセント機のマルチセンサが複数台の車両の接近を伝えていた。 「この音……アリスさん!、隠れます!!」 そういうとミリィはすばやく道路わきの鬱蒼とした森の中に隠れ、隠蔽姿勢を取った。 5分ほど息を潜めていると、暗視モードに切り替えたローダーの視界に10台以上の車両の群れが入って来た。 「見たこと無い形式……ですわね、ミリィ」 「えぇ、ずいぶん古臭いというか……たぶんあのAPCなんか複合装甲ですらありませんよ」 目の前を通過する車両は、ミリィたちの時代からすると当たり前の複合装甲独特の角ばったフォルムをしていなかった。 車体を主に鋳造で構築されたと思われる丸みの強い形状のキャタピラ式装甲車やMBTが轟々と音を立てて過ぎていく。 その中の何台かには、砲塔にかつての日本の国旗である日の丸の丸を赤い星に置き換えたようなペイントが施されていた。 「しかもエンジンの放熱量や排気ガスから行くとエンジンはおそらくガソリンか軽油です。あんなものオムニには絶対無いですよね」 21世紀初めから、ミリィたちの世界では内燃機関の燃料としては水素が一般的になっていた。 初期の頃はガソリンから改質機で水素を取り出して燃やしていたらしいが、有機ハイドライドを用いた安定化によりそれまでの石油燃料と変わらない感覚で水素を扱えるようになって以来、石油を燃料とする必要性がなくなっていたのだ。 地質タイムスケジュールでジュラ紀に相応し、石油などの有機資源が少ない オムニではなおさら水素燃料は重要といえるだろう。 「どうします?」 「ミリィ、今の画像は撮ってらっしゃいますわね?」 「はい、転送しておきます?」 「よろしくお願いしますわ」 南方面に向かったジュリアは、ウルベシ橋と言う名前の橋の袂に来た際、マルチセンサに複数のヘリらしいローター音を捕らえた。 「ミキ、下がって。あんた確か対空ミサイル持っていたわよね」 「はい、持ってますが……」 ミキの答えに、ジュリアは表情を硬くさせた。 元々迫力のある顔だ、と言われるジュリアだが、徹底した自信に裏打ちされたものであるゆえに頼れるものがある。 「いつでも撃てるようにしておいて、何があるか判らないから」 「わかりました。でも、ジアスのヘリじゃなかったら……」 「良いからやっといて」 「ハイ……」 しぶしぶながらミキは自分の機体が装備しているDRu35対空ミサイルのセイフティを解除する。 ドールズで戦う者にとって、小型ヘリや対戦車ヘリは天敵と言っていい存在である。 ましてや制空権が確保されていない空域に強襲輸送機や潜水艦から発射される大型巡航ミサイル・カーゴバードで突入する任務も多いため、PLDにとっての天敵である戦闘ヘリには不必要なまでに警戒心を抱いてしまうのだ。 マルチセンサーのスクリーンに映るブリップは3つ。 ヘリコプター4機と中型のティルトローター機らしい。 「どうします?」 「どうって……ローター音がライブラリに無い形式だからね。どうしたものか……」 接近するローター音は、オムニ陸軍航空隊が保有する対戦車ヘリの音でも無ければ、DoLLSの天敵HAT21小型ヘリでもHC11対戦車ヘリでも無かった。 石油燃料系ガスタービンの音だ。 「ROTで接近している……。もう少しでシルエットがはっきりしそうですけど……RRがあったらもっと楽なのに……」 X4S専用オプション、VP1肩装備型マルチセンサーは索敵範囲こそ両腕にマルチセンサーを装備したX4RRに匹敵するが情報処理・分析能力という面ではやはり専用設計され、ニューロコンピュータなどの高性能デバイスを有するX4RRには敵わない。 「距離2500!準備しておいて。攻撃するようだったらすぐに撃ちなさいよ!」 「はい!」 センサーのマイクを通じて伝わるローター音が一際強くなる。 シルエットが判明した瞬間、ジュリアは我が目を疑った。 暗闇の中、コンピュータによって調整された画像にはくっきりと日本国所属であることを示す赤い丸(ミートボール)と「陸上自衛隊」の白い文字が浮かんでいたのだ。 「陸上……自衛隊?」 右スティックのトリガーに置いた指をずらし、ジュリアは思わずヘルメットのバイザーを上げて目をこする。 「ミキ……あんたも見た?」 もう一度バイザーを戻し、見直す。 やはりミートボールと陸上自衛隊の表記が見えた。 「こりゃ、本当に私たち日本に来てるみたいだな……。あ~あファイナル・カウントダウンってか?、あはは、あはははははは……」 「レイバーグ少佐!大丈夫ですか?ちょっと!ジュリアさん!」 コクピットで馬鹿笑いを始めたジュリアに、思わず錯乱するミキであった。 東方面に向かったナミとエイミーは、約20分ほどの高速移動モードで山の頂にまで駆け上った。 とりあえず山の向こう側を見る必要性が有ると判断したためだ。 「エイミー、あれ……」 「牧場……街が見えますね……」 とりあえず、ナミはエイミーの腹が満腹であることに感謝した。エイミーは満腹であれば冷静沈着、もてる能力をすべて発揮してドールズでも1・2を争う対空屋ともスナイパーともなるのだが、少しでも空腹となるとおつむテンテンのおバカ娘になってしまうのだ(笑)。 後に某バターロールヘアの不幸娘やいい気になっている同人作家娘の存在を知ったドールズメンバーは「やっぱりえいみーって名前の女はバカになるのかしら……」と残り大多数のエイミーさんが聞いたら名誉毀損で訴えられそうな事を真剣に考えたという。 それはさておいて、ナミはこのまま一旦センターへ戻るか、この街の様子を偵察するかしばし悩んだ。 ここが本当に地球、日本であるとすればX4Sのような巨大な人形兵器はあるはずが無いし、街まで1,2時間程度で戻ってこられれば良いがもし夜が明けてしまった場合、X4Sを発見されると酷だ。 自爆させても証拠は残ってしまう。 「引き返すしかないわね……エイミー!戻るわよ!こちらβチーム、タカス。東の山の向こう側を観測したところ、中規模程度の農場と街を発見。無用な刺激を避けるためコレより帰投します。さらに言うと……北側にこちらの施設と酷似した建築物を確認しています」 『ヒドラウィング、ハーディだ。その施設はヤオとセルマが調査に向かっている。ジュリアからの報告で『陸上自衛隊』のヘリが向かっているらしいので早いところ戻ってきて欲しい。オーバ』 「了解、オーバ」 『ご苦労様』 問題は北方面に向かったヤオとセルマのαチームだった。 彼女たちは北へ向かって高速で移動を続けるうちに、先ほど自分たちが出発したばかりの地点に戻ってきたのかと一瞬錯覚した。 「セル、あたしたちさぁ、ちゃんと北に向かって走ってたよね?」 「えぇ、そのはずですけど……」 ヤオ達の目の前には、先ほどの建物と酷似した亜空間通信施設が夜空にそびえていた。 「微妙に違う気もするね。まさか……地球政府もオムニと同じ亜空間通信施設を?」 「の、可能性はありますね」 「判った。こちらαチーム、ヤオ。地球政府の物かと思われる亜空間通信施設を発見……あれ?どうしたんだこれ?」 「せんぱ……ザザザザザ……」 ヤオの疑問に気づいたセルマが答える前に、無線はノイズで満たされた。 急いで接触回線を開くと、セルマの声が聞こえてきた。 「先輩、これって……」 「十中八か九、ジャミングね。急いで隠れた方が良い!」 ヤオとセルマが大急ぎで起動させ、離れた瞬間だった。 今まで居た地点を中心にした半径30mほどが、一気にバッと燃え上がった。 「榴弾砲?」 機体をどうにか安定させながら、ヤオはセンサー出力を最大に上げて砲撃地点を推測した。 「砲撃地点はあの通信施設……?だけどあんな高台に200mm榴弾砲を揚げるか?」 コンピューターが推測した砲撃地点は、とてもでは無いが戦車や装輪式車両では重い榴弾砲を載せて上れる道路はつながっていない。 だとするとPLD?いや地球には戦闘用としてPLDを装備している軍隊はありえない。 それ以前に200mm砲を搭載できるPLDなど聞いたことも無かった。 「セル!出来るだけ近づいてプローブを投げてみるから。援護して」 「判りました!」 セルマの返事を聞くと同時に、ヤオは愛機をフル加速モードで突撃させた。 紙一重とも言える距離で敵の放つ砲弾が炸裂する。 飛散した破片が装甲に当たる乾いた音が響いた。 「700……600……550……今だ!」 そう叫ぶとウェポンセレクターを開き、右太股の2番ポケットに装着していた自律偵察ポッド・プローブを射出すると、フルブーストをかけて地面を蹴り上げ180度ターンを決め、出来るだけ直線的な動きを避けて一気に遁走した。 「セル!間合いを取るよ!」 そういうと待機していたセルマを引きつれ、おそらく敵機の索敵範囲外と思われるところまで一気にダッシュをかけた。 「さて、何を撮って来たのかね……」 プローブから送られてきた画像を見た瞬間、ヤオは唖然とせざるを得なかった。 「PLD?」 その画面の中には、X4をさらに華奢にしたような印象を持つPLDが何機も写っていたのだ。肩の装備から行くとC型やRR型らしき機体も見える。 「……ですよね、多分。妙に華奢ですけど。」 「でも中にはX4に近い外見の奴も居たわね。」 ヤオの目は、目ざとく他のローダーとは印象の違う外見の機体を見つけていた。 「先ほどの榴弾砲ですけど……撃ったのは多分この四脚式でしょうね」 セルマが再生映像を見ながら指摘する。 「この首なし……ひょっとしたらステルスタイプかも知れないわね。前にナミが研究してるって話していたことあったし」 「だとしたら……もう現れているかも……」 「!」 ヤオはほとんど野性的カンで左手に装備していたM63ショットシェル・グレネードを連射する。 ボム!という爆発音を発して周囲のトドマツの茂みが吹き飛び、吹き飛ばされた落ち葉が光学迷彩で隠蔽したPLDのシルエットを映し出す。 「セル、電障弾!」 ヤオが叫ぶと同時に、セルマがW800スナイパーライフルを構え、電障弾を発射する。 命中した電障弾は強力なEMPパルスを発射し、相手PLDを行動不能に持ち込むはず……であったがそのPLDは何とも感じずにサブマシンガンらしきものを連射した。 「!!」 ガンガンと弾が機体を叩く音がする。 だがX4Sのスペースチタニウムとカーボンナノチューブ、セラミックの複合装甲を舐めてはいけない。 4Sのハイパワーを活かして一気に間合いを詰めたヤオは、一気にそのPLDに襲い掛かった。 「DoLLSをなめるなぁ!」 「待ってください!」 「ほへ!?」 飛び掛らんとした勢いをとめられ、思わずヤオはつんのめった。 絶妙なオートバランスで設定されたバランサーのおかげで転倒だけは避けられたのだが、勢いはとまらずその光学迷彩を施したPLDに真正面から激突する。 ごぉぉん、と言う寺の割れ鐘のような音が当たりに響き渡り、夜の眠りをむさぼっていた鳥たちが暴れまわる音があたりを騒がせる。 森林の樹木に寄りかかるようにしてどうにか転倒だけは避けられた2体だが、まるで抱き合うようにして停止していた。 ハッチを開放して外に顔を出したヤオは、目の前のPLDが光学迷彩を解除し、だんだんと普通のPLDとしての外見に戻る光景を見る事となった。 「…………何、この機体……」 薄い紫色とグレーに塗装されたそのPLDは、先ほどのプローブの映像で見たとおり頭が無かった。 その首なしPLDのコクピットハッチが開くと、DoLLSのものに似たヘルメットを被った女性の姿が現れた。 「第177特務大隊DoLLS、ヤオ・フェイルン中佐でありますか?」 「え、ええ。そうだけど……」 あっけに取られたヤオは、ぎごちない敬礼をそのパイロットに返す。 「お会いできて光栄です。ヤオ中佐。私はあなたたちの時代から100年ほど経った時代の177特務大隊所属。ナガセ・マリ中尉であります!」 時代を超えた二つのドールズの出会いであった。 To Be Continued.
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Scene1 多数決は数の暴力 まるで意味がわからんぞ! 僕は荒ぶる太平洋に向かってそう叫びたい(冷静に考えればこっちの世界に居る以上無理でしたね)。 先日無理矢理冥界門を開ける手伝いに行かされたんですがね、 いざ門が開いてみるとウィザード勢と侵魔勢の連携が全く取れず、 門を開けたことによる更なる冥魔の侵攻と相俟ってシティの危機はますます深刻化しました。 何て計画性のない門の開放なんですかね・・・。 連携基盤が脆弱なままろくに改善策を立てずに焦って門なんか開くからこうなるんですよ。 エイミー曰く「門を開けるのは確かに早過ぎた。しかしもう賽は投げられた」らしいですが 賽を投げつけられる側の身にもなって欲しいですよね・・・。 はてさて、回想の場面を僕が住んでる宮殿の会議室前に移しましょう。 扉を開けるとそこには何人かの魔王とウィザードが巨大な白い円卓についていたんです。 何でもウィザードと侵魔の代表者が集まって打開策を練るんだとか。 計画性の無さが生んだ尻拭いに僕を巻き込むなよ・・・。 その中にはパイレーツせーなちゃんと鉄壁絶壁千羽矢ちゃん、そして平太の姿も見えました。 今一人選の基準がわかりませんね、ハイ。 軽く会釈して僕も席についたら程なくして2人の女性が僕に近づいて声をかけてきたんです。 1人ずつ紹介していきましょう。 最初に声をかけてきたのは長く伸ばした青い髪と巫女服が目を引く赤羽くれはちゃん。 肌のハリとツヤから察するに年は18前後でしょうか。活き活きとした雰囲気が伝わってくる活発そうな女の子です。 巫女服に阻まれて僕のイーグルアイを持ってしても目測をすることは叶いませんでした。 古来から日本に伝わる服は体のラインが目立たないですね。だがそこが良いのだよ。 そんな状況下でも慎ましく主張してくる胸とか趣があると思いません? 話は更に逸れますが高校生と大学生って肌年齢に相当な差があるんですよ。 高校時代にオープンキャンパスで大学を訪れたとき大学生のお肌を見て老けてると内心ほくそ笑んだ5年前。 今では僕が老けてるサイドですね。いやはや、年は取りたくないものです。 特に用はなかったけどとりあえず挨拶しておきたかったとの事。 ここで大変なことが起こったんですよ・・・。 くれはちゃんが挨拶と同時に物凄くナチュラルな感じで手を差し出してきたんです。 こ・・・これは!日本においてはもはや神話の中でしか存在し得ないと思っていた伝説の儀式・・・「初対面でのA☆KU☆SHU With Girl」なのか!? ククク・・・笑うな、ここでニヤけたらクールなナイスガイ(自称)で通してきた僕のイメージが・・・ とか馬鹿な事考えながらくれはちゃんのおててを握ったんです。 ンギモッヂイィ... これが・・・リア充しか味わうことのできない神域! 衛生班!衛生班を呼べ!このままではぼかぁ・・・ぼかぁ! とか1人舞い上がってたら突然どこからか人を殺せそうな鋭い視線を感じましたんです。 視線の主を探してきょろきょろしてると今度はくれはちゃんの隣に居た女性が話しかけてきました。 名前は伊東真澄さん。ナース服にも見える白衣とAV女優みたいな赤フレームの眼鏡が扇情的で優しそうなお姉さんです。 そう言えば以前変な夢を見ましてね、伊東さんにそっくりな女性がうす気味悪い野郎に巧妙な手口で間接的に死に追いやられたんですよ。 そしてそのうす気味悪い野郎が仮面と全身黒服に身を包んだ見るからに怪しい二刀流のちっこいのにナイフで首をチョメチョメされて 最後は以前森で見た瘴気?でしたっけ。それに呑まれて跡形もなく消えたんです。 いやぁ、妙に生々しい夢で怖かったですね。 まあそんな事はどうでもいいです。 どうやら彼女はシティで診療所を開いているみたいです。薬の調剤もしていて僕の胃薬の発注元も彼女のところらしいです。 具合悪くなったらいつでも来てくださいと言われました。行く準備もイク準備もいつでも万端です。 そんなことを考えてたらまた先ほどの鋭い視線を感じました。 注意して周りを見てみると視線の主は結構離れた位置に座ってるセーラー服を着た犬耳ロリっ子少女ですた。 えっと・・・何でそんな視線を浴びせられなくちゃいけないのかわからないのですが・・・。 さてさて、巫女巫女ナースコンビと挨拶もほどほどに会議の始まるのを待ってたんですよ。 すると無駄に豪華な金の装飾が施された入り口の扉がゆっくりと開きましてね、 「会合の場所って言うのは、ここでいいのかしら?」 と、目からビームを出せる美人巨乳未来人みたいな声で見た目中学生くらいの少女が入ってきました。 学生服にポンチョと言う謎スタイル。前衛的過ぎるだろ・・・。 彼女は確か蝿の女王の異名を持つ魔王であることは資料で読んだ事があるんですよ。 ただ如何せん名前が思い出せません>< しかしながら向こうは僕を知ってたらしく絡まれてしまいますた。 いつから僕はこんなに有名になったのでしょうか。全く見に覚えがないのですが・・・。 てかたまにありません?向こうはこっちの名前知ってるけど自分は相手の名前知らなくて 会話が妙にフワフワしてしまう事って。え、ない?^^; 名前を思い出せずに苦笑いを浮かべていると何故だか脳裏に例の夢に出てきた仮面野郎がふとよぎりました。 詳しい事情は知りませんが奴も色々苦労してるんでしょうね。ま、せいぜい頑張ってくれとしか言えませんが。 あ、こっちの話です。 その後も続々と参加者が集まり、ついに巨大な円卓の席が完全に埋まりました。 さてさて、いよいよ会議が始まりそうな雰囲気が漂い始めた時です。不意にエイミーが言ったんです。 「祐一様、出席者はこれで全員ですわ」 えっ? うん、そうだね。僕に何をしろと。 普通そう思いますよね?だから僕は答えました。 僕「そうだね。始まるのを待とうか」 するとですね・・・。 エ「・・・えっ?」 僕「えっ?(キョトン顔」 何この空気。何なのこの間。何なんだこの出席者全員が僕に向ける冷ややかな視線はぁ! そう思ってるとエイミーがこそっと耳元で囁いたんです。 「祐一様、ここは祐一様の宮殿ゆえ・・・開会の宣言も、祐一様にやっていただく必要があるのですが・・・」 だからさ、毎回こういうことは事前にわかるように説明しろっつってんだろ・・・。 てか主催者がやれよ・・・。そもそも誰なのか知りませんが。 まあ耳と首筋にかかったエイミーの吐息と彼女の良い匂いが実に官能的だったので良しとしましょう。 ふと冷静に周りを見渡すと朝比奈ポンチョさんは僕をみて2828しております。 巫女巫女ナースコンビの巫女の方は苦笑いを浮かべていてナースの方は必死に笑いを噛み殺しておりますた。 ガッデム! ククク、良いだろう。見せてやる。 かつて中学時代全校生徒へ向けての挨拶で何の原稿も考えずに壇上に登った僕の真の実力をな! 「えー、本日はお忙しい中お集まり頂きありがとうございました。迫り来る冥魔の脅威に対抗すべく有意義な会になることを願いつつ、開会宣言とさせて頂きます」 我ながらエクセレンンツッッッ! すると控えめな、本当に控えめな、千羽矢ちゃんのパイオツくらい控えめな(失礼)拍手が起きました。 これだよ、この空気。大学の新歓の自己紹介でボケたら盛大に滑ったときの何ともいえないそれに近かったっすね・・・。 はい、てな感じでウィザードサイドと侵魔サイドの話し合いが始まったわけです。 結論から言いましょう。両陣営の話は平行線をたどって一向にまとまる気配がありませんでした。 以下、侵魔サイドの言い訳 朝比奈ポンチョさん「私達だって眷属全員の行動を把握しているわけじゃないのよ。お腹がすいたらそりゃプラーナだって欲しくなるわ」 何気に恐ろしいこと言ってますね・・・。 続いてウィザードサイドの反論 名前忘れた「それは分かっているつもりだけど、だからって味方から奪うのは違うと思うよ」 同盟組んだのに突然襲われたらたまった物じゃないですよね。 襲うのはベッドの上だけにして欲しいものです。 そんなこんなで5時間ほどお互い平行線を爆走してたんです。 ムードは険悪になるわケータイ弄る奴(巫女巫女ナースのナースの方)がいるわ寝てる奴(パイレーツと猫)がいるわ それはもうグッダグダでピッリピリですた。 見かねてエイミーがまた耳元で囁いたんすよ。会合は後日開きなおす手もあると。 だから何で僕が開くことになってるんだよ・・・。 だがその首筋にかかる吐息ッッッ!圧倒的吐息ッッッ!これはGJと言わざるを得ない。 かくいう僕もあまりの協調性のなさや身勝手さにうんざりしてましてね。・・・まあ僕が言うのも何ですが。 その場を軽く和ませるために以下の言葉を言ったんです。いや、言ってしまったんです。 今思えばあの時なんで黙っていなかったのか、そればかりが悔やまれます。 僕はこういったんです。 「もう体育祭か何かやって仲良くするところから始めればいいんじゃないっすかね。青春友情ドラマの定番っすよ、体育祭」 すると一同がハッとした表情を浮かべて一斉に僕を見やがるんです。 そして方々に広がるざわつき。そしてみんなが口々に言ったんです・・・。 パイレーツ「体育祭かぁ・・・こっちの仕事でロクに学生生活送ってないから私はしたいなぁ」 朝比奈ポンチョさん「面白そうね。興味があるわ」 巫女巫女ナースのナースの方「いいねー、まあ私は保険医として働くことになると思うけど」 名前忘れた「そっかー、まずは親睦を深めないとだめだよね・・・そこに気付くなんてすごいよ、日下君!」 猫「怪我の手当てならまかせろー」 ロリ犬耳「ま、まあ・・・お前がどうしてもやりたい言うんなら、ウチも一肌脱いじゃるけん」 貴様ら・・・正気か・・・。 千羽矢、そこはオロオロしてないで突っ込みを入れて欲しかったです・・・。 でも千羽矢のオロオロ顔とか普段見慣れない表情が新鮮で可愛かったから良しとしましょうwwwwwwwwwwwwww みwwwなwwwぎwwwっwwwて-- こねぇよ・・・。 いや千羽矢のオロオロ顔は良かったよ?寧ろ立ち上がった。 でもね、比較的話の通じる首脳陣+αの話し合いですら平行線なのに体育祭とか本当に成立すると思ってるのかと。 僕は言ったさ「あの・・・冗談ですよ?」と。 巫女「まあ体育祭は良いとして・・・責任者と言うか、その辺はどうするの?」 話聞けよ ナース「そりゃアレでしょー。言い出しっぺの法則、的な?」 Fuck!! 巫女巫女ナースのナースの方が悪戯な笑みを浮かべて僕の方を見やがるんです。 だからこの世界守りたくない笑顔多過ぎだろ・・・。 経験則的な話になるんですがね、僕の直感が叫びました。もう逃げられないと・・・。 僕は無駄と知りつつも精一杯の抗議はしました。 僕「仮にやるとしても僕より権力の強い方が代表者の方が良いと思うのですが・・・」 ナース「って言ってもねー。私たちは運動会とかそういうのにあまり縁が無いしー。ここは運動会を経験してきた若者に任せるべきだと思うなー?」 僕は伊東氏(ナースの方)に何か恨みでも買っているのでしょうか。 さっきからとても嫌らしい笑みを浮かべて僕に責任者を押し付けようとしてきやがります。 ここで僕に非常に、非常に心強い言葉がかけられたんです。 名前忘れた「ま、まあまあ・・・何も日下君一人でやるわけじゃないんだし。私も手伝うから、ね?」 先ほどから「名前忘れた」と記しているこのピンク髪の小柄な女性。 名前を忘れてしまったことを心からお詫び申し上げたい。 かくして運動会の全日程と責任を丸投げされたわけです。 どうしてこうなったの?ねぇ? Scene2 文化祭や体育祭前日の準備期間で妙にはしゃぐ女子とそれを引き立てる野郎の構図が嫌いでした 体育祭の実行委員長を丸投げされた次の日のことです。 僕は宮殿の中庭に立っていました。空は雲一つない快晴です。でも僕の心は一向に晴れる気配がありません。 「止まない雨はない(キリッ」とか言った奴ちょっと出て来いよって感じですよね。 庭には僕の他に実行副委員長を申し出てくれた例の小柄でピンクのショートヘアーが印象的なまるで天使の様な方。 名前忘れましたが・・・。 他にせーなちゃんと猫二匹。 ここらで紹介しておきましょうかね。これまでは猫キャラは平太だけだったのですが今回ここにいる猫は2匹。新キャラですよ皆さん。 名前はエドワード。着ぐるみじゃなくてモノホンです。でも喋ります。 黒に近い紫色をしていています。妙に僕の尻に熱い視線を送ってた気がするのはきっと気のせいです。 手伝ってくれる理由に関しては一々突っ込みませんでした。もう猫の手も借りたい気分だったので。 うまい!今上手い事言いましたよ僕。 モチベーションダダ下がりで無駄に輝いてるお天道様を見上げてると、ふとせーなちゃんが声をかけてきたんです。 「ねぇねぇ。ユー君、剣の稽古してるんだって? 後で私とも稽古しようよ!」 ユー君・・・何てステキな響きなんでしょう。 これが剣の稽古じゃなくて遊園地とか映画館のお誘いだったらッッッちっくせう・・・。 ただでさえ我輩少女に毎日半殺しにされてるのにこれ以上僕をどうするおつもりなのでしょうか。 もうやめて!とっくにU1のライフは0よ! でも目の前でキラキラした笑顔を振りまくこの少女の頼みを断る理由なんてどこにもありません。 断ろうものなら彼女のしゅん・・・とした顔が浮かびます。僕は言いました。 「あ、はい。是非お願いします!」 僕ってやつは・・・ホントにもう・・・バ・・・k・・・ そんな感じで適当に雑談してると庭に少女の声が響いたんです。 「全員揃ったみたいじゃな。ウチがお前ら実行委員の監督をするマルコじゃけん。運動会までよろしく頼むで」 会議の場で僕にバチバチとした視線を浴びせてきた犬耳ロリっ子セーラー服少女ですた。 ここで一つ訂正をさせて頂きたい。 確かに童顔で幼い顔立ちのマルコ(よっしゃ!名前覚えた!)。会議の場では座ってたので背丈がわからず 顔立ちからてっきりロリ属だと思っていたのですが いざ並んでみると背がでかい。僕と同じくらいありそうです。胸も意外とありそうです。 セーラー服から覗く谷間が眩しいです。下着つけてないんですかね? まあロリ巨乳なのは良いとしてその喋り方何だよ・・・。 僕は言ったんです。 「その不良になりたくて失敗した感じの言葉遣いって流行ってるんですかね?」 と。するとどうやら逆鱗に触れたらしく顔を赤くして烈火のごとく反論してきました。 「な、なんじゃとぉ!これは西方裏界弁いう、れっきとした方言じゃけん!」 もう何でもアリだなこの世界・・・。 でもその若干舌足らずな怒り方は妙にツボでした。 塚監督するぐらいならお前が委員長やれよっていう突っ込みはナシですか?ナシなんですよね?ナシなんだろうな・・・。 僕がそんなことを考えているとマルコが鼻を鳴らして言いました。 「お前たち実行委員の仕事は、当日までの運動会の準備の指揮と運動会当日のトラブル処理じゃけん。こき使ったるから覚悟せえよ」 だる・・・。 でも隣で右手を上げて元気いっぱい笑顔いっぱいで返事するせーなちゃんは可愛かったです。 あと脇が眩しかったです。話は若干逸れますが(てか逸れるの何度目だよって話ですよね) 僕は脇フェチでもあるんですよ。元の世界にいた頃誰にも共感してもらえませんでしたが・・・。 服の間からチラリと覗く健全な、あくまで健全な(ここ重要)ティラリズム。ここが脇フェチの真髄だと思います。 パンチラは見えないからこそ良い。脇チラは見えたからこそ良い。この違いを理解してくれる人にきっといつか出会えると僕は信じてます。 話を戻しましょう。マルコが続けて実行委員のハチマキを配るから1人ずつ取りに来いと言うんです。 それにやたら従順な猫二匹。獣同士繋がる何かがあるんですかね? それ以前にこの少人数で1人ずつ取りに来させる意味がよくわかりませんでしたが そっと心にしまって従う僕。でもさっきの怒り方はちょっとツボだったので後でわざと怒らせて見ましょうかね。 名前忘れたさん「運動会かあ、楽しみだねえ、皆」 僕「ええ、楽しみですねー」 これは酷い棒読み。やばいです。全く感情を込めることが出来ませんでした。 てかそれ以前に巫女巫女ナースコンビどこ行った。特にナースの方。 マルコ「それじゃあ、準備のために結構な人数が集まったけん。はよ行って作業するで」 平太「いえす!まむ!!」 エド「わかりましたにゃ」 せーな「よーし、やるぞー!」 こいつら元気すぎるだろ・・・。 ▼ それから数日が経った頃です。 この日も炎天下の中大道具や小道具の準備に汗を流す僕ら。 ある程度企画が纏まってからは参加を承諾したウィザードや侵魔の連中も一緒に作業してます。 これが意外と平和的。最初は若干ぎこちなかったですが割とすぐに打ち解けたみたいです。なんだ、やれば出来るじゃないか。 かく言う僕はと言うとですね・・・フフ・・・。 体育祭準備期間。女性陣は当然の様に体操服。しかも上半身は白い半袖Verです。 大小さまざまな形の双丘とそこにうっすらと咲く色とりどりの花。 ああ!みなまで言うな。 クク・・・素晴らしい、実に素晴らしい。 ハハ、クハハハ、アーッハッハッハ!現場確認の名目で色んな場所を行ったり来たりする実行委員も楽じゃねーなぁ! ちょっぴり気色の悪い笑みを浮かべながらそんな事を考えていると不意に後ろからスパーンと小気味いい音が響くと同時に後頭部に走る痛み。 「くるぁ祐一ぃ!女のケツばっか見てないで手ぇ動かせやぁ!」 ハリセンを持ったマルコでした。何でそんなん持ってんだよ・・・。 しかしこれは心外です。実に心外です。名誉毀損も甚だしい。僕は言ってやりましたよ 「僕は尻には興味ない」 「確かに、いつもパトリシアの胸を凝視していますわね」 「胸かぁ~?」 また後ろを振り返るとジト目のエイミーとニヤニヤしてるせーなちゃんが立っていました。 エイミーはいつものメイド服。せーなちゃんはブラッヴォオオオオオオオオオオォォォォオオオォォォ!!!!!! しかしこれはまずいです。このままでは僕の扱いがますますぞんざいになることは火を見るより明らかです。 「い、いやぁ!みんなでやると作業がはかどりますね!」 何とか事態の沈静化を図る僕。 しかし時既に遅し、マルコは顔を赤くして「こっ・・・このエロガキが!ウチがその腐った性根叩きのめしたるけん!」と叫んで 僕の首根っこを掴むとずるずると人のいない裏庭に引きずっていきました。 エイミーとせーなちゃん? 彼女らがこの状況で僕を助けてくれるなんて幻想は抱いてませんよ?ええ・・・。 ▼ 宮殿裏なう。いやこれ書いてる時点でなうじゃry 人気の無い宮殿裏に女の子と2人きり。 ギャルゲの主人公ならここでフラグの1つでも建てるのでしょう。 ところがどっこい、セクハラで強制連行されたDTから芽生えるラブストーリーなんざあるわけがありません。 マルコは宮殿裏に着くなり首根っこから手を離しました。 派手に尻餅をついた僕を見下ろすと顔をリンゴの様に赤く染めて腕をぶんぶんと振りながら言うんです。 「全く・・・お前には威厳とかなんかこう・・・・・えーっと・・・・・・とにかく、魔王に必要なものがまるでないけん!だらしないっちゃ!」 まくし立てるように言い終えると、腕を組んで少し拗ねた様な表情を僕に向けてきました。 もしかして:マルコルート 嘘・・・だろ・・・。ここに来て個別ルートのフラグだと・・・。 馬鹿な、僕に限ってそんな浮いた話が・・・いやしかしこの展開は・・・! この際その変な口調とか僕は魔王になりきる気がないとかどうでもいいです。 ここは外せない、外すわけにはいかない。慎重に行く必要があります。 僕はゆっくりと立ち上がり服についた土埃を軽く払い落とすと、正面に立つマルコを真剣な表情でひたと見据えました。 突然の雰囲気の変わりように若干戸惑った様子のマルコ。訝しげな視線を突きつけてやがりました。 ここで選択肢を間違えるわけにはいかない。僕だってリア充になりたい。彼女居ない暦=年齢の絶対的等式にピリオドを打ちたい。 オーケー、心のセーブポイントにセーブもした。僕はすうっと息を吸い込み、ゆっくりと言葉を紡ぎました。 「いやいや、これは自然の摂理ですよ。山があるから登る、山があるから覗く。この2つの事象に何ら違いは・・・」 マルコの アイアンクロー▼ こうかは ばつぐんだ▼ 選択肢間違えちゃった。てへぺろ 全国の男達の気持ちを代弁したつもりなのですがどうやら違ったくさいです。ピンチです。 心のセーブポイントにアクセスを試みましたが、一向にタイムリープできる気配がありません。 アイアンクローの圧力が徐々に増してきています。電話レンジ(仮)を早く! 「痛っ、すいませんすいません冗談っす!」 顔面にカレーの妖精よろしく凄まじい汗を浮かべて必死に弁明する僕。 父よ、あなたは今の我が子の姿を見てどう思いますか? 見た目年下の少女?にアイアンクローを喰らいながら必死に許しを請う21歳童貞。 スタイリッシュ☆勘当は避けられないでしょう。 「変なこと言って誤魔化そうとしたって、そうはいかないけん。お前がいつまでもそんなんなら、嫁になんかしてやらんからな!」 アイアンクローの圧力を着実に強めながらマルコはそう言い放ちました。 いや変な事も何も僕は世の中の紳士諸君の気持ちを代弁しただけなわけでして・・・それ以前に嫁っておま・・・。 そこまで考えて、僕は頭に鋭い痛みが走っているにも関わらずふと冷静になりました。 よ・・・め? もしかして:フラグ継続? イヤッホオオオオオオオオオォォオオオウ ククク、ついに僕の時代が来ましたかね? まあアイアンクローは更にその力を強め確実に僕の頭蓋骨を砕こうとしてるわけですが・・・。 アイアンクローをクリティカルで受けながらも僕はずっと気になっていたことを聞いたんです。 「ねぇ、年いくつっすか?」 「知らん、数えるのも面倒や」 ですよね。流石合法ロリの街、ラビリンスシティ。 「と、とりあえず作業はちゃんとしますよ。任せてください・・・」 いい加減アイアンクローを解いて欲しいので懇願する僕。 「当たり前じゃあ!」 一喝して僕を地面に叩きつけるが如くポイするマルコ。 「それとなぁ・・・。その、なんじゃ。年で言ったらお前の方がずっと上じゃけん。その辺覚えとけや」 合法ロリじゃなかった。アウアウロリだった。 イヤッホオオオオオオォォオオォォウ! しかしまあこの舌っ足らずロリ巨乳犬耳魔王に敬語も馬鹿らしくなって来てしまいましてね。 「あ、じゃあ敬語いいかな」 「ふん、ウチも堅苦しいんは苦手じゃ」 そう言ってマルコはしっぽふりふり耳ぴこぴこさせながら踵を返して去っていきました。 アウアウロリだとわかっていても僕は湧き上がる情動を抑えられませんでした。 76、55、80 やめて、通報しないで。 尻尾を左右に激しく振りながら去ってゆく後姿。 僕は未だに鈍く痛むこめかみを押さえて治癒魔法の勉強を心に誓うのでした。 Scene3 想定の範囲内です そんなこんなで運動会当日を迎えました。 雲一つない晴天です。太陽がさんさんと輝いておりますた。 少なくとも僕の未来よりはよっぽど明るいですね、はい。 ラビリンスシティの運動公園には紅白帽をかぶったウィザードや侵魔の方々で溢れかえっております。 ルールなんて今更説明する意味があるのかと思いますが一応書いておきますかね。 ウィザード、侵魔混成の紅白2チームで競う 競技毎に得点が定められており合計点が高いほうの勝ち それだけ 朝の9時、丁度開会式の時間を迎えたときです。 炎天下のグラウンドに列を成す出場選手を横目に運営テントの日陰で開会式を待つ僕。 開会式は基本名前忘れたさんに一任していたので僕は気楽にまったりと目測してたんです・・・。 名前忘れたさん「それではこれより開会式を始めます。開会宣言、体育祭実行委員長日下祐一」 ハイハイハイ。そんな気はしてたんですよ。 あらかじめわかるように説明しろっつってんだろ・・・。 ただこのお人好しクラス委員的オーラを放つ名前忘れたさんが 打ち合わせもなしに開会宣言を僕に振ってくるとは思えなかったんです。 単なる連絡ミスか、はたまた何者かが仕組んだ巧妙な陰謀か。ふと隣の医療班テントをチラ見すると 巫女巫女ナースのナースの方が表情筋をプルプルさせていました。 FUCK!! 僕が・・・何をしたって言うんだってばよ・・・。 重たい足取りで壇上に上がると、夥しい数の視線が一斉に僕に集まるのがわかりました。 僕が緊張してパニックになるとでも? これくらい想定の範囲内ですよ。 僕は後ろ頭をぽりぽりとかくと若干気だるげに切り出しました。 「いやー、良い天気っすね。堅苦しいの苦手なんで手短に行きます」 会場全体から浴びせられる無数の「何だこいつは?」的な視線。でも僕は構わず続けました。 「怪我しない程度に楽しんで結束を高めて来るべき決戦に備えましょう」 そこで一旦言葉を切るとダンディかつニヒルな笑みを唇に刻む僕。 「優勝したチームは我らがLBCのエンジェル、フレデリカ・ノルドが事実上経営するフライングポニー亭主催で朝まで大宴会を行なう」 出場選手の約半数がぴくっと反応したのを僕は見逃しませんでした。僕は大きく息を吸い込むと 僕「ポニー亭の酒が飲みたいかー!?」 出場選手♂「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」 同時に野郎共の地響きを伴う雄たけび。滑ったら死のうと割と本気で思ってましたがどうにか延命できました。 僕「フレデリカさんに酌してもらいたいかー!?」 出場選手♂「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!」 野郎共の雄たけびに発狂じみた奇声が混じりました。もはや女の子達ドン引き。 僕「フレデリカさんに優しく介抱してもらいたいかー!?」 出場選手♂「お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!!!!」 戦国武将の合戦開始を思わせる野郎共の雄叫びが空間をも振動させます。 僕「っしゃあ!張り切って行くぜ!」 そして華麗にターンすると英雄の凱旋の如く堂々と運営テントに帰還。 あ、この時のエイミーやマルコ達女性陣が僕に向けた絶対零度の視線は一生忘れないと思います。 Scene4 周囲には美少女が溢れている筈なのにテンションが上がらない 女性陣の冷ややかな視線で串刺しにされながら引き続きテントで目測に勤しんでおりますと、 「あの、ちょっといいかしら」と、 背後から神妙な声と共に千羽矢が入って来ました。 嫌な予感しかしない。 「えっと・・・早速トラブルですか?」と聞き返す名前忘れたさん。 おいやめろ。 「ほぼ確定だと思うのだけれど、少し気になる情報が手に入ったの」 やめてください。お願いします。 「ヴォーカンと言う知能が高く機械を操る冥魔が、この運動会を妨害しにくるみたいなの」 ガッデム! その後の千羽矢の話によると、ヴォーカンは運動会を失敗させてウィザードと侵魔の溝を深くするのが目的らしいです。 そしてヴォーカンが妨害に出ると思われる種目は以下の3つ。 大鬼ごっこ マグロ投げ 箒リレー 僕は突っ込みませんよ。だるいし。 そして各々が自分のパトロール地区を確認しておりますと、第一種目の168m走が始まりました。 「うおおおおおおおおおおおお顔から転んで摩り下ろされなさいよアホベル!」 「あんたこそその鈴飲み込んで窒息死しなさいよバカパール!」 スタート合図の空砲が高らかに響き渡ると同時に会場の注目を浴びる某魔王2人。 2人の走りは画面から出てきたエイミーから逃げるいつぞやの僕をも凌駕しております。 クソッ・・・突込みどころが多過ぎる・・・! Scene5 俺は人間を辞めたぞぉー!(今更) はてさて、噂の大鬼ごっこが始まるまでいよいよ後30分を切ろうかと言う時間になりますた。 大鬼ごっこについて簡単にルール説明をしますか。 紅白10人ずつのサバゲー。エリアはシティ全体。以上。 もう種目名サバゲーでいいだろ・・・。 特にヴォーカンの妨害方法やその対処法が浮かぶわけでもなく、時計の針が進むのをボケっと眺めてますと、 「妨害兵器をシティに配置してるんじゃないかな」 唐突に仰る名前忘れたさん。 確かに機械を使うとかどうとか言ってましたね。 名前忘れたさんは僕の方へ向き直ると続けます。 「私だったら競技が始まるまで電源を切ってどこかに隠しておくかな。何とか探せないかな、日下君」 何でもかんでも僕に押し付けるのやめてくださいよぉー! 心の内にスクリームしつつも、機械探しの方法を不本意ながら持っている僕。 "ロケーション"と言う便利魔法を覚えてましてね。 探し物の方向・位置が手に取るように判ってしまう魔法なのです。 ただですね、この魔法致命的な欠点があるんです・・・。 探し物の姿そのものを見ることができないんですよ。あくまで位置がわかるだけで。 折角男子禁制乙女の聖域を垣間見ることができるかと思ったらコレですよ・・・。 クソッ・・・!本当にもう・・・クソッ・・・! ロケーションの結果、シティの6箇所に各2体ずつ配備されていることがわかりました。 僕、千羽矢、せーなちゃん、エドワード、平太、名前忘れたさん 頭数は足りますかね。名前忘れたさんもウィザードなので動かない機械を破壊するくらいはできるでしょう、恐らく。 その旨と場所を伝えると皆さん颯爽とテントを後にして散り散りになりました。 若いって素晴らしいですね・・・。 ▼ 重たい腰を上げて兵器の配備場所に行ってみますと、そこには・・・ 正座してバズーカ砲を構えているガチムチな外国人男性の体をした兵器が2つ。 兵器とは銘打つものの、ヒューマノイドに近い印象を受けますね。 黒いブーメラン形の海パン一丁で黒光りするボディが不快感を一層煽ります。 月衣からデモニックを出すとその場から横薙ぎに一閃。 エアブレードの真空波が金属音と共に兵器を綺麗に一刀両断しました。 無常にも上半身と下半身がアディオスした兵器を見下ろしながら「僕も人間辞めてるよなぁ・・・」と小さく溢すわたくしですた。
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BP ボーダー ブラスト min攻撃力 min防御力 min機動力 MAX攻撃力 MAX防御力 MAX機動力 初期スキル コマンド 入手方法 9 ヴァン・チー・アン ディスカス 2309 2301 1600 8069 7945 5789 【強】アタックダウン - 9 スー・イーアン ケーファー 2337 2270 1579 受け継ぎし勇気 - 9 アルズ・イズテギュン ケーファー 【全】引き継ぎし勇気 - 9 キング・コール ヘヴィガード 7942 8251 5961 【重】高速機動 - 2014.9/24~9/29 ジョージ・田中のCASINOコロシアム9 10 カイエン・シュワルツ ケーファー 2569 2592 1803 【強】スピードダウン - 10 アルドラ・イリアディス ディスカス 2538 2626 1827 8869 9067 6610 強挑発 - 10 パワワ・アチャチャ ディスカス 2522 2643 1838 8813 9126 6650 ガードナー - 2014.5/2~5/7 ジョージ・田中のCASINOコロシアム7 10 ホワン・ヤーポン ヘヴィガード ガード - 10 ハニ・クルスーム ヘヴィガード 2600 2557 1779 ラストアタック - 10 ジーナ・ロバーノフ ディスカス 2584 2574 1791 9030 8888 6480 【重】闘気炎 - 10 モア・バルサモ ランドバルク 2569 2592 1803 最期の大咆哮 - 10 グロリア・クルサード ヘヴィガード 9167 8944 6459 ジャミング - 2014.5/2~5/7 ジョージ・田中のCASINOコロシアム7 10 ウー・ノンシェン ランドバルク ジャミング - ?~2014.5/13 曜日レイド(火曜日) 10 フロランス・ベルトレ ヘヴィガード 2584 2574 1791 9278 8824 6374 【強】スピードダウン - 2014.4/1~4/30 ログイン報酬 10 ブライアン・ヒューイット ヘヴィガード 2475 2694 1874 最期の大咆哮 - 2014.6/24~7/4 追撃のヴィヴィアン 10 ココ・コルベール ヘヴィガード 9224 8886 6416 エイミング - 2014.8/1~8/31 ログイン報酬 10 ルドルフ・シンプソン ランドバルク 2616 2540 1767 9395 8636 6346 【同】引き継ぎし守護 - 2014.8/7~8/11 シルバー・エイジ・ヒーローズ 10 ミルカ・パッカ ケーファー 2397 2779 1933 【重】高速機動 - 2014.8/14~8/25 衝天のスターチェイサー 10 ミネルヴァ・カルダーラ ランドバルク 2538 2626 1827 【強】ガードダウン - 2014.9/1~9/30 ログイン報酬 11 エーヴァ・ヴォイルコヴァ ランドバルク 2842 2867 1995 流星群 - 11 ゴンサロ・ノリエガ ヘヴィガード 10265 9763 7050 金剛体 - 2014.4/29~5/9 ゴールドラッシュポーカー4 11 エイミー・マオ ランドバルク 10085 9877 7258 背水攻勢 - 2014.5/27~ 11 アニエッラ・フェスタ ディスカス 9750 10096 7359 【重】高速機動 - 2014.6/1~7/31 エールガチャ ?? ユリアーネ・ベルゲン ランドバルク 2825 2886 2008 10146 9813 7211 受け継ぎし守護 - 2014.5/1~6/30 招待ガチャ ?? ダリル・グリーナウェイ ケーファー 背水撃 - 2014.5/13~8/25 曜日レイド(火曜日) ?? レアンドラ・ディヘス ランドバルク ガードキルハント - 2014.5/13~8/25 曜日レイド(金曜日)
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ビートスクエア駅 エイミー あ、そういうの、いいんで……。 ……え? ナンパじゃないの? こんなとこで声掛けてくるから、勘違いしちゃった。 アタシさー、今2人の先輩から、 同時に仕事誘われててさー、悩んでんのよねー。 一つはプロレス団体のスタッフ、 もう一つは自動車スクラップ工場……。 プロレスの方は、長続きするかわかんないし、 工場は、堅実っぽいけど、社長がアレだし……。 つーか、選択肢として、極端すぎじゃない? もっとフツーのが欲しいわ。 何ジロジロみてんの? 何か用なワケ? ……ちっ、用もないのに寄ってきて やっぱここはガラ悪いのが多いぜ。 はーっ、間に合ったーっ! ヒールで駆け込み乗車とかするもんじゃないわ。 ハッ、ヤバッ! メイク崩れてない? 大丈夫そ? モハメド 「メトロパス」なあ 普通に駅で申請すりゃ買えるんだけど…… 何せ、治安のよくない乗り物だから あんまり知られてないだろ。 まじめな市民には、売ってくれないって ウワサもあるくらいだ。 「メトロパス」? 持ってるに決まってんだろ!? 俺は、無賃乗車するような ワルじゃねえぞ! 昔よりはマシだけど まだ地下鉄は物騒でね…… 代わりに、バスを充実させようって 話も上がってるんだ。 けど、あっちはあっちで 色々と問題があるみたいだけどな。 おっと……気をつけな。 そう身構えるなよ。 いきなり殴ったりはしねぇから。 昔の地下鉄じゃ、問答無用で殴り合ったが 今はずいぶんマシになったんだ。 何?俺たちが「マッドギア」かって? シーッ!! この中で、その話題は禁句だ……! 地下鉄にゃ、「マッドギア」も「カラス団」も 乗り込んでるんだ……ヘタに刺激したら……! ふー……誰も気にしてないな……。 よかった、あんた命拾いしたな。 誰かと手合わせしようってんなら 覚えときな。 腕試しにつきあってもらうなら 相手に敬意を持たなきゃだめだ。 それができないと、いきなり襲ってくる 段ボールどもと変わらないよ。