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ダラス「暗いな・・・まるで化け物が出てきそうだ」 ランバート「そりゃあそうよ、化け物を探してるんだから」 ダラス「そうだな、レーダー頼んだぞ」 ランバート「はい」 パーカー「ダラス、今化け物は、いない」 リプリー「いるわ!レーダー見て!」 ピ・・・・・ピ・・・・・ピ パーカー「なってる・・・」 ランバート「船長、化け物は、通気口の一段下です ダラス「わかった・・・」 化け物が、通気口を通って、狩りをしてることが判明した、 そのため、ダラスは、船を守るため、勇敢にも1人で、通気口に入りエイリアン狩りを始めた・・・ ランバート「船長!急速に近づいてます!」 ダラス「ああ、わかった、どっちからくるんだ?」 ランバート「ええっと・・・・」 リプリー「右です!、右から来ます!」 ランバート「はい、リプリーの言うとおりです」 パーカー「ダラス、頼むぜ・・・」 ピーーピピーーピピー ランバート「近いです!近いです、20m距離があります」 ダラス「なんだって、おかしいぞ!気配もしないし、火炎放射器で明るいはずなんだが・・」 リプリー「故障だわ!船長戻って!」 パーカー「ダラス、戻れ!」 ダラス「わかった!」 逃げるダラス・・しかし彼の死は、迫っていた・・ ランバート「船長、反応があります、上です!」 リプリー「船長、駄目!回り込まれてる!」 パーカー「船長!」 ダラス「くそ!・・・ん?・・!!!」 エイリアン「キュアーー!」 ダラス「ギャーーーーーー!!!」 ノストロモ号の船内一帯に、船長ダラスの悲鳴が響き渡った・・・ それは、船員が1人死亡したことを、示す 悲鳴だった・・・ ランバート「・・・」 リプリー「・・・・なんてこと」 パーカー「死んだのか・・・船長が?」 ランバート「そうよ・・化け物に」 パーカー「くそ!、化け物目!」 アッシュ「死んだか・・・」 パーカー「アッシュ・・・お前!なんでそんなに冷静なんだ!」 リプリー「そうよ!、あなただけなんで?いっつもそうだわ!あなたに表情なんてない!」 アッシュ「そうか?・・死んだなら仕方がない」 パーカー「なんだと!」 ランバート「パーカー!事実よ、仕方がないわ」 パーカー「くそ・・・どうするんだよ俺たち!」 ランバート「そうよ!脱出ポットで逃げるのよ!」 リプリー「ランバート、脱出ポットに4人は乗れないわ」 ランバート「なら、賭けを」 リプリー「馬鹿なことを言わないで!そんなことをしていいと思うの?」 ランバート「ならどうするの!」 パーカー「仕方がない、少し考えよう」 アッシュ「・・・」 リプリー「アッシュ・・あなた怪しいわね、なんで ?あの化け物が、船内に入ってからよ!」 アッシュ「そんなの関係ない・・・」 リプリー「マザーに聞いてやるわ・・・」 アッシュ「どうぞご勝手に」 リプリー「・・・」
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低BPMながら縦連絡みの同時・捻りなど曲調に合った妖しさのある譜面。あとムービーが真っ赤で矢印がかなり見辛くなるのでスクリーンフィルターは濃い目に設定しておいたほうがいい。 - 2018-03-16 23 54 35 基本的に8分メインでボーカル合わせなのでわかりやすい譜面。サビ直前に来る16分地団駄とサビの「わたしエイリアン」のFAが歌ではなくバックの音?に合わせたリズムであることに留意。 - 2018-03-17 22 26 26 12から13にステップアップする前にやっておきたい曲かな。あと地味に16分の地団駄がmax300とほぼ同じスピード - 2018-03-20 02 16 27 他のゲームだと精度出しやすい入門譜面だったから舐めてかかったらおったまげた。姿勢が少しキツいかもしれないがそれでもスライドは使わないこと (2023-07-30 07 08 34)
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エイリアン/プレデター 登場人物 エイリアン プレデター エイリアンVSプレデタープレイヤーキャラクター 敵キャラ ボスキャラ プロメテウス コメント 異星生物の登場する、アメリカの人気映画2作品。『エイリアンVSプレデター』としてクロスオーバー作品も制作された。 登場人物 チラチーノ♀:エレン・リプリー エイリアン リリーラ:エッグチェンバー イトマル:フェイスハガー ノコッチ:チェストバスター モノズ:ビッグチャップ ニドキングorヤトウモリ:エイリアン・ウォーリアー ニドクインorビークインorエンニュート:エイリアン・クイーン エンニュートは♀しかいないので。 ニドリーナ:プリトリアン タマゴ未発見グループなので。 グラエナ:ドッグ・エイリアン ゴルダック:ニュー・ウォーリアー ダブラン:ニューボーン フローゼル:バトル・エイリアン ジュカイン:グリッドエイリアン 色違いオノノクス:ヌーヴェルウォーリアー ガブリアス:プレデリアン プレデター 色違いカブトプス:プレデター・ウォーリアー カイロス:プレデター・ハンター アーマルド:ロストプレデター アバゴーラ:ガーディアン・プレデター ドラピオン:エルダー・プレデター ガバイト:スカー・プレデター デスカーン:ケルティック・プレデター キリキザン:チョッパー・プレデター ゼクロム:エンシャント・プレデター ウインディ:プレデター・ザ・クリーナー 愛称は「ウルフ」から。 ヘルガー:ミスター・ブラック・プレデター バシャーモ:ファルコナー・プレデター ムーランド:ドッグ・ハンドラー・プレデター カブトプス:クラシック・プレデター エルレイド フュジティブ・プレデター ガブリアスorソウブレイズ アサシン・プレデター ダイケンキ:スプリングヒーレッドジャック・プレデター ミルホッグ:ダチャンデ・プレデター フライゴン:ドラゴン・プレデター ハッサム:サムライビッグレッド・プレデター ザングース:スカーフェイス・プレデター ジュカイン:ロード・プレデター エイリアンVSプレデター プレイヤーキャラクター ジュプトル♀:リン・クロサワ ハッサム♂:ダッチ・シェーファー 敵キャラ ニドラン♂:ストーカー ニドリーノ:アラクノイド ズガイドス:スマッシャー コドラ:ディフェンダー ボスゴドラ:ロイヤルガード コマタナ:プライベイト シードラ:コーポラル 特性スナイパー推奨。 オニドリル:サージェント ↑と同じく。 ベトベトン:インフェクトイド ボスキャラ ドンファンorカラサリス:クリサリス ドリュウズ:レイザークロー メタグロス:パワーローダー オムスター:マッドプレデター プロメテウス レジギガス エンジニア 白い巨体のポケモンなので。 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 登場人物 エアームド♂:ダラス ランターン♀:ランバート 名前ネタ ミズゴロウ♀:ニュート ゲノセクト:ビショップ スピアー♂:アラン・〝ダッチ〟・セイファー大佐 特性スナイパー推奨 -- (ユリス) 2015-05-15 07 27 51
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概要 ワレワレハウチュウジン、ダッ! いわゆるボス勢力。フリーシナリオにのみ登場する。 初期情勢 マスター クイーン 難易度 選択不可 領地数 6 総収入 0 軍資金 80000 ユニット数 257 初期人材 名前 クラス 身分 備考 クイーン エイリアン・マザー マスター エイリアン・マザークリスタルI 分割思考体 エイリアン・マザークリスタルⅡ 分割思考体 エイリアン・マザークリスタルⅢ 分割思考体 エイリアン・マザークリスタルⅣ 分割思考体 エイリアン・マザークリスタルⅤ 分割思考体 リーダーにできる一般クラス 兵科分類 クラス 近接系 エイリアン・ストーカー 銃兵 エイリアン・コマンダー 考察 近接系のストーカーと銃兵のコマンダーを6対1の比率で雇用してくる。 ストーカーは非常に硬く、コマンダーは倍率の高い攻撃スキルを持つ。 敵対時対処法 マザーの爆撃はラグが大きいので避けるのは難しくない。 光線銃が一番厄介なので耐性があれば楽。 ウッドロウやフェルディナンドといった部隊ごと強化できるキャラがいればダメージを減らすことができる。 また、銃兵系を召喚できるのはマザーではなく一般ユニットのクリスタルなので、(要請系スキルなどで)優先的に破壊すると楽になる。 HOI2のアレなMODみたいなやつかw -- 名無しさん (2016-09-04 11 15 15) そっちよかマシだけどな。HOI2のエイリアンmodは世界中が永久同盟組んではじまって、その上で圧倒的劣勢だし -- 名無しさん (2016-09-04 12 16 46) しかも各国は既に自国領全てを支配下に置いている。 -- 名無しさん (2016-09-05 00 00 48) 中立がなくなった後のレベル上げ候補。近接系だけなら近づかせなければ問題ないので、ある程度の移動と素早さがあればスネアツリーレベリングができる。鈍足でも海上で航空機持たせればできないこともない -- 名無しさん (2017-09-01 20 31 41) 名前 コメント
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【TOP】【←prev】【FAMILY COMPUTER】【next→】 エイリアン シンドローム タイトル ALIEN SYNDROME エイリアンシンドローム 機種 ファミリーコンピュータ 型番 SAN-AZ ジャンル アクション 発売元 サンソフト 発売日 1988-12-2 価格 5500円 【TOP】【←prev】【SEGA MARK III】【next→】 エイリアン シンドローム タイトル ALIEN SYNDROME エイリアンシンドローム 機種 セガ・マーク III 型番 G-1339 ジャンル アクション 発売元 セガ・エンタープライゼス 発売日 1987-10-18 価格 5000円 【TOP】【←prev】【GAME GEAR】【next→】 ALIEN SYNDROME タイトル ALIEN SYNDROME エイリアンシンドローム 機種 ゲームギア 型番 T-44037 ジャンル アクション 発売元 シムス 発売日 1992-3-19 価格 4500円(税別) エイリアンシンドローム 関連 Console Game MK-3 エイリアン シンドローム FC エイリアン シンドローム Handheld Game GG ALIEN SYNDROME 駿河屋で購入 ファミコン (箱説あり) セガ・マーク III ゲームギア
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エイリアン VS. プレデター 【AVP ALIEN VS. PREDATOR】 世界中で圧倒的知名度を誇る2大モンスターによる、究極のバトルがここに実現! 構想10年、「バイオハザード」のポール・W・S・アンダーソン監督が繊密な作品考証と驚異のVFX映像で果敢に挑んだ、大ヒットSFアクション超大作!! ジャンル アクション 原題 AVP ALIEN VS. PREDATOR 製作総指揮 監督 ポール・W・S・アンダーソン 脚本 ポール・W・S・アンダーソン 作品データ 時間 本編101分 公開 日本公開日 2004年 ストーリー 西暦2004年、ウェイランド社の人工衛星が南極大陸で異常な熱放射を観測した。解析した結果、南極大陸の地下600メートルに巨大な建造物が眠っていることが分かった。実業家のウェイランドは世界中から考古学者や科学者を集め、女性冒険家レックスのガイドのもと、謎の熱源へと向かう。そこで彼等が遭遇したものは、さまざまな古代文明の特徴が混在するピラミッドだった。だが、世紀の発見に喜ぶのも束の間、彼らは恐ろしい事態に直面することとなる。そこは、100年に一度プレデターがエイリアンと戦い、戦士としての試練を受ける"儀式"の場所だったのだ。探険チームは、エイリアンとプレデターによる想像絶する殺戮の真っ只中に、"囮"として足を踏み入れてしまったのだ。はたしてレックスたち人類に助かる道はあるのか…。 キャスト レックス サナ・レイサン ウェイランド ランス・ヘンリクセン セバスチャン ラウル・ボヴァ
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「…やっぱり電話をかけましょう」 黎明の刻、時田刻はそう決意した。 電話先に人がいるとは限らないし、必ずしもこちらが期待するような人格者ではないかもしれない。 それでも一人でこの休憩所に籠るのは限界であった。 というのも、時田刻は本来は快活な少女である。 この坑道に籠るということ自体が性に合ってなかったのだ。 誰もこの坑道付近の休憩所を訪れないというのも災いした。 ようするに暇になりすぎて籠ることに耐えられなかったのである。 だが流石に誰かと合流する勇気もなかった。 ―せっかくだから私はそれなりに近くてそれなりに遠い研究所に電話してみるわ そう考え、彼女は電話をかけた。 プルルプルルと呼び出し音がなるが、出る様子はない。 研究所には誰もいないのかなと思い次の場所にかけようかと思ったとき、ガチャという音が聞こえた。 ―つながった! 「あ、もしもし」 だが電話相手から返事がない。 もう一度呼びかけようとした時、不意に耳が冷気を感じた。 「ひゃ、冷たっ」 思わず受話器から耳を離し、眺める。 するとどんな現象か、受話器から液体のようなものが垂れていた。 「ひ!?」 わけのわからない怪現象に思わず受話器を手放す。 受話器からはなおも液体があふれ出ており、そろそろこの休憩所の床全体に広がりそうだ。 ―な、なんかやばいわ!逃げましょう! とっさにそう考えた時田刻は休憩所から離れる。 外は危険かもしれないが、得体のしれない液体があふれた部屋よりかは安全だろうと判断したのだ。 だがそこでさらなる不運が彼女を襲った。 休憩所を出た瞬間に彼女は地面に組み伏せられたのだ。 「うあっ、なっなに!?」 時田はすぐさま立ち上がろうとしたが、後ろから抑え込まれて立ち上がれない。 なるべく首を後ろに反らしながら、横目で自分を押さえている相手を見ようとしてみた。 そこには黒い和服で全身を包んだ男がいた。 顔はいかにも不健康そうな顔つきで、見る者を不幸にさせるように感じた。 うつぶせでは相手の左半身しかよく見えない。だがやけに衣装が土に汚れているなと思った。 ―もしかして初期配置坑道だったのかしら!? それならここに平然といるのも、土に汚れているのも納得だ。 開始してからずっと迷い続けて、ようやく人に出会えたので辛抱たまらず押し倒したのだろう。 これなら現実的じゃないかなとみじろぎしながら考えているとその男と目があった。 男は言った。 「許してほしい、こうでもしないと僕は理性的でいられないんだ」 「…そりゃ迷い続けていれば人のぬくもり知らなきゃ、落ち着かないわよね?」 などと応えていたらチャキンという音がした。 見えてないが、男がなにやら刃物を取り出した音らしい。 「え、わ、私を殺すの?」 「許してくれ…」 ―嘘でしょ?!混乱してるせいで…頭がおかしくなってるこの人! 「ちょ、ちょっと落ち着いて!話せばわかります!」 「これでようやく落ち着ける…」 「落ち着いてないから、落ち着いてって言ってるんでしょおおおお!」 思わず時田は暴れだす。だが相手は成人した男性。 所詮ただの女子高生である時田には為すすべもなかった。 男ももう何も言う気がないのか、手にした凶器を振り下ろす。 「い、いやああああ!こんな所で死にたくなあああああい!」 その時。 男は何かが衝突する音を聞いた。 そして時田は、その瞬間を目にしていた。 男がふっ飛ぶその瞬間を。 おそらく男にも何が起こったか解らなかっただろう。 目には驚愕の色が色濃く表れている。 だがどうすることもできずに、男は見事壁面に叩きつけられた。 「え、嘘、死にました?」 壁に叩きつけられてのびている男を見て、時田は思わずつぶやく。 男はかなりの勢いで叩きつけられたように見えたが息はしているようだ。 ほっとした時田は男を吹っ飛ばしたと思われる人を見てみる。 そこには金髪で凄い美人の女性がいた。 こういうのを美女と呼ぶのだろうと時田は思った。 だが次第に時田の顔は強張っていった。 それは目の前の女性の身体が溶けかかっているからである。 いや正確にはもともとが液体のようなもので、それがかろうじて人の身体を象っているだけなのだろう。 どのようであれ少なくとも人間ではないのは確かだ。 そして彼女の身体を見て、さっきの男のざまを思い出す。 あの時、男のふっとぶ瞬間、何か液体のような腕が伸びてきて男を弾き飛ばしのが見えたのだ。 そして平然と立つ彼女の腕を見る。そこにはわずかにだが血が残留していた。 ―この人がやったんだ 命を助けられたのだから、礼を言わなきゃならないとは思った。 だがとてもそんな勇気はなかった。目の前の相手は人ではない。 身体は液体で人間をはるかに超える力を持っている。 そんな化け物がはたして自分も手にかけないと言えるだろうか。 そう考えると時田は目の前の人物をただ震えて眺めることしかできなかった。 「…」 女性は時田をひとしきり眺めた後、その場に腰を下ろした。 そしてゆっくりと時田の顔をなでる。 「ひっ」「怖がらないで、土を拭っているだけだから」 思わず悲鳴を上げてしまったが、言われてみれば確かにその冷たい手で拭っているだけである。 身体が液体なためか、手から直接土を吸い取っているようだ。 その割に彼女の身体に土が混じらないのは不思議パワーのおかげか何かなのだろうか。 「あ、ありがとうございます…でもなんで?」 「顔が汚れたままなのは気分が悪いでしょう?怖がってもいるみたいだから少し気分を楽にさせてあげようと思って」 どこかずれているように感じたが、その態度から自分を本当に心配して行っている行為なのだと感じた。 なんだか人間じゃないからと怖がっていた自分が馬鹿に見えて恥ずかしかった。 「わ、私こそ命を助けてもらったのに、すみません…もう大丈夫です」 照れながら時田がそう言うと、女性は時田に向かってこう告げた。 「むしろ先に助けてもらったのはこちらなのだからお互い様よ」「え?」 女性はセスペェリアと名乗った。彼女は気が付けばこの島の研究所にいたらしい。 そして研究所ともなれば、首輪に関する情報があるのではないかとその場所にあったコンピュータを片っ端から探っていたようだ。 その時、彼女は二人の男女と出会ったらしい。 「男性の名は剣正一、女性の名はミリア・ランファルト…あの二人に出会ったときは救われたと思った」 実際セスペェリアがコンピュータを弄って情報を探ろうとしたのも、そんなことでもしないと不安で仕方なかったからだそうだ。 だからこそ、その二人と出会った時思わずほっと溜息が出たという。 だがそんなセスペェリアの気持ちを彼らは裏切った。 そうその時のセスペェリアの姿は先ほどのスライム体だったのだ。 それでもいきなり攻撃を仕掛けるような真似はしなかったという。彼女が研究所のデータを探っていたからだ だがいざ肝心の首輪の情報が研究所にないと知った時、彼らはセスペェリアが故意に削除したのではないかと疑った。 そして彼女を殺すことにした。 無論彼女も反論した。だが化け物の言葉に貸す耳なし。その二人はセスペェリアに向けて攻撃を開始したのだという。 それでも彼女は反撃をすることはなかった。二人程度の攻撃までならなんとか捌けていたのだという。 そう運が悪いことに研究所に来訪者が現れたのだ。 ミルという幼女に空谷葵という少女。彼女らは剣を知り合いなのだという。 そして剣は彼女らにとっては信頼できるヒーローでもあった。 「そんなヒーローが化け物に向かって攻撃しているのだから…彼女らが私に攻撃を加えても仕方がないよね」 こうしてセスペェリアは4対1を強いられることになってしまった。 なんとか抵抗した彼女だったが、多勢に無勢、ついに研究所の通信室まで追い込まれてしまった。 万事休すかと思ったその時、電話がなったのだ。 「私はとっさに支給品を使った」 そうして彼女が私に見せてくれているのが、この電気信号変換装置である。 これは電話と電話がつながっている状態なら電話した、あるいはされた場所に移動することができるというものだそうだ。 ただし移動中に電話が切れると、転送が中断され元居た場所に戻されるらしい。 つまりこの時セスペェリアは全てを賭けたのだ。 「あの場から逃げれたのも、この場にきちんとたどり着けたのも、貴女が電話をしてくれ切らないでいてくれたおかげだよ」 本当にありがとう。そう言ってセスペェリアは時田に頭を下げた。 研究所でそんなことがあったなんて露知らずに電話をかけた時田であったが、礼を言われて顔を赤くした。 「いや、それこそお互い様です!私も命助けられちゃったことですし」 「でも怖がらせちゃった…そういうのはトラウマになっちゃうんでしょ?」 勿論、液体人間だなんてもの滅多に見れるわけではない。中にはトラウマになる人もいるだろう。 だが彼女は必死で自分を助けようとして相手を止めようとした結果、力を入れ過ぎて吹っ飛ばしてしまったのだ。 彼女を責めるのは酷というモノだろう。むしろあんな怪しい男に気づかず、まんまと押し倒されてしまった自分が悪い。 「…それでこの後、どうしましょうか…」 「この場にいるのは危険だね。向こうも電話の着信履歴からどこから電話が来たのか把握するだろうし」 なにせ電話がつながったら、その場から受話器に吸い込まれていくのだ。発信先の方へ移動したと考えるのも当然だろう。 故に早急にこの場から離脱しなければならない。 「…じゃあこの男の人も一緒に連れて行きましょう」 「え?でもこの人は貴女を殺そうとしてたよ?いいの?」 「そうなんですけど…彼、かなり混乱してたみたいですから」 それは時田がそう思っただけなのだが、せっかく出会えた人を殺そうとする彼の心境を考えるとかわいそうに思えたのだ。 その証拠に彼が時田を殺そうとした時の表情は、見えづらかったがどこか哀しそうに見えた。 「だから…その…」 「…貴女は優しいね、いいよ、ちょうど休憩所に荷台があるし、それに乗せて連れていこ」 「あ、ありがとうございます!」 そうして彼女らは名も知らぬ加害者も一緒に連れて行った。 ★ ★ ★ ここで時間を巻き戻そう。 場所は研究所。二階建てのその建物を眺めている人物がいた。 鍛え抜かれた肉体。眉の間にある三日月傷。それを隠すようにソフト帽に手をかける男。 一見近寄りがたい雰囲気ではあるが、反面その瞳はどこまでも澄み切っていた。 男の名は剣正一。ジャパン・ガーディアン・オブ・イレブンに所属するヒーローの一人である。 表ではしがない貧乏探偵と名乗っているが、事件が起これば夜の騎士、ナハト・リッターとして悪人を追い詰める。 知名度もシルバースレイヤーに次いで高いほど名の知れたヒーローなのである。 そんな彼が研究所を前にして立ちつくしているのは原因があった。 「……なんでお前はそんなに震えているんだ」 そう言って彼が帽子を外すと、彼の頭の上には一匹のシマリスがいた。 名はチャメゴン。彼の従兄である剣神龍次郎のペットである。 龍次郎は悪の組織ブレイカーズの大首領で、ヒーローである正一からすればチャメゴンは敵のペットということになる。 だがペットに罪はないし、たとえ罪があったとしても殺す気にはならない。 それにチャメゴン自体は頭が良くて長生きしているだけのシマリスである。 正一に反抗したとしても、せいぜい噛みつくくらいが精一杯であろう。 チャメゴンもそれが解っているから、不満ながらも正一の帽子に入っていたのだ。 そんな彼が研究所に近づいた瞬間、ぶるぶると震えだした。 まるでこの研究所には何かあると言いたげに。 ―それでも入らないわけにはいかないだろう 正一はそう思っていた。無論研究所には首輪の情報があるかもしれないという考えもある。 だがそれよりも入りたいと強く感じさせたのは、この研究所にブレイカーズのマークが印されていたからである。 ―龍次郎はここに研究施設があることを知ってるのか…いや知らないだろうな 知っていたなら、龍次郎は参加者ではなく主催者として参加していたはずだ。 つまりこの研究所はブレイカーズを騙る者によって建てられたか、あるいは龍次郎に反旗を翻したブレイカーズの構成員の仕業と見るべきだろう。 ―反旗を翻した…そんな心当たりのある人物なんて一人しか思い当たらないけどな 彼が思い浮かべたのは、藤堂兇次郎というマッドサイエンティストである。 何度か彼と接触したことがあったが、そのときの態度からは龍次郎に対する忠誠心のようなものを感じることはできなかった。 もしワールドオーダーが実験の場を提供すると言われたら、喜んで彼は自らの雇い主を売ることだろう。 ―こうなると首輪も兇次郎が作成したって線もないわけじゃないか…? しかし騙る者によって建てられたという考えも捨てられない。首輪に対する考えを兇次郎が作成したという方向へ誘導されてる可能性があるからだ。 ―やはり研究所を調べるまでは保留だな 結論としてはやはり研究所に入る必要があるということだ。 故に入ろうと研究所の前までやってきた。 ―あの子は研究所の扉の前で何をしているのだろう… そんな研究所の前では、一人の少女が自動扉の前を往復していた。 文字通り、自動扉の前に行ったり来たりしているのである。 なにやら楽しげに行ったり来たりしているが、何がそんなに楽しいのだろう。 「あー、ちょっといいか?」 「すごい!この扉!勝手に開くなんてすご……!?」 瞬間、なぜかビンタされた。解せぬ。 ★ ★ ★ 「す、すみませんでした」 「いや、こっちもいきなり声をかけてすまなかった」 ひと悶着あった後、互いに自己紹介をした。 彼女はミリア・ランファルトと言い、今年もう15になる少女だ。 兄もこの殺し合いに連れてこられているらしく、なんとか合流したいと思っているらしい。 ―兄妹関係の人たちをこんなモノに巻き込むなんて…ワールドオーダー、思った以上にゲスらしい 「あの、その表情は怖いです…」「え、あ、ごめん」 どうやら怒りのあまり、表情が強張ってしまったようだ。 ミリアを怖がらせてしまったので、正一は謝罪する。 「…ツルギさんもワールドオーダーさんは許せませんか?」 「…当たり前だ、あいつはこのまま野放しにはしておけない」 「…そうですよね、このままじゃいけませんよね」 「…?」 何故だかわからないが、正一はミリアは何やら怒りを覚えることに憂いているように感じた。 何やら空気が重くなってしまったので、別の話題を振ってみる。 「そういえば、なんで扉の前を行ったり来たりしてたんだ?」 「あ、そ、それは、…自動ドアなんて見たことなかったので…その、つい」 「???」 「こ、この話はいいですから!中に入りましょう!」 そう言ってミリアは先に研究所に入ってしまった。 後を追って、正一も中に入る。 「…これがブレイカーズの研究所か」 中に入った正一はそう呟く。 一階には受付カウンターがあり、中央には階段とドラゴモストロを模した銅像がある。 その他のスペースは見てみないとわからないが、おそらく資料の保管庫や倉庫だろう。 受付に電話が設置されてないことを考えると別の場所に通信室のようなものもあるのかもしれない。 階段は上だけのではなく、下にも続いており、どうやら地下にも階層があるらしいと解る。 ―となると研究スペースは地下か? おそらく地下に実験ルームを設置しており、そこのデータを二階に保存しているのだろう。 その証拠に各フロアを塞げるように、防護シャッターが備え付けてある。 おそらく地下も急場の際にはシェルター化するのだろう。そう考えると地下にデータがあるとは考えにくい。 データの捜索をするべきなら二階を重点的に調べるべきか。正一はそう考えていた。 ふとミリアのことを忘れて思考に没頭していたのに気づき、あわてて様子を見る。 そこにはじっと銅像を眺めるミリアの姿があった。 その瞳に映る色はなにやら哀しそうに見えた。 「…?ミリアちゃん?」 「…え、ああ、すみません、つい先走ってしまって」 「いや、いいんだ、とりあえず二階に行ってみようかと思うけどいいかい?」 「はい、二階ですね!」 そう言って彼女は二階へ上がっていく。 先ほどの銅像を見つめる目つきはなんだったのか問いかけてみたかった。 だがあまり踏み込み過ぎるのも失礼だろうと思い正一は踏みとどまった。 ふとそういえば震えていたチャメゴンはどうしただろうかと思った。 頭に触れると何時の間にやら抜け出したのか、チャメゴンの気配はなかった。 「え?あれ?チャメゴン!?」 思わず声を上げる。龍次郎ほどチャメゴンを愛しているわけではないが、ここは殺し合いの場だ。 流石にチャメゴン一匹だけで行動させるのは危険だと思い、探しに行こうとした。 「きゃあああああああああ!!」 「!?どうした!」 だが今度は二階でミリアの悲鳴が上がった。 ―ごめん、後で探すからしばらく一匹で頑張ってくれ! チャメゴンには申し訳ないと思ったが、一般人の救助を優先し、ミリアの元へ向かう。 二階のどこから悲鳴が上がったのかは、すぐにわかった。 ミリアは二階の部屋に入らず、廊下の前で立ち尽くしたままだったからである。 ミリアはその部屋を青ざめた表情で眺めている。 「一体何が…」 正一も続いてその部屋を見る。 「 な」 思わず息を漏らす。 そこは巨大なモニタールームであった。 所狭しと100台近いパソコンが並べられており、まさにデータを閲覧するにはうってつけの部屋に見える。 だが二人が驚いたのは、そこではない。 その部屋には先客がいたのだ。 その人物は椅子にただ座っているだけだった。 髪は金髪で体格からすると女性のように見える。 女性はただ椅子に座って何かを考えるしぐさをしていた。 その背中から触手が伸びているという点を除けば、全くもって普通であった。 触手は忙しそうにパソコンを操作していた。いや操作しているように見える。 実際には電源を点けて、触手をケーブルに差し込んでいるだけだ。 良く見てみれば触手の形状はケーブルの差込口に入るように変形している。 ―データを片っ端からダウンロードしているのか…? このような存在をなんというのだろう。 少なくとも人間ではない。だが怪人かと言うとそんな風にも見えない。 悪党商会にもこんなに奇怪な形態をとった人材などいなかったと思う。 ありえるとしたら地球外から訪れた第三者。 「…う、宇宙人か?」 正一は知識の中からそれを無理やり絞り出す。 彼が気づけたのは、JGOEにたまにそう言った情報が流されることがあるからだ。 だがその報告をほとんどの同僚はデマだと考えていた。 正一も一応目は通していたものの、本当に実在するとは思っていなかった。 「…データ回収完了…さてこれからどうするべきかな…」 データをあらかた調べ終えたのか、女性はそう言葉を漏らした。 そしてこちらの方を向き、二人を眺めてしばらく静止した。 どうやら作業に集中していて気づいてなかったらしい。 「…そこで何をしている?」 彼女はそう問いかけてきた。 正一が宇宙人に応える。 「あんたこそ、こんな所でなにを回収してたんだ?」 「質問したのはこっちなんだが、まぁいい…首輪に関係するデータをあらかた回収して回ったのだよ」 やはりここに首輪のデータがあったようだ。 ならここで首輪の解析をすれば首輪を外すことが― 「残念ながらそれは不可能だ」「…どういう意味だ?」 「何故なら私はお前の敵だからだよ、剣正一」 「…なぜ俺の名前を?」 敵と言う言葉も気になるが真っ先に浮かんだ疑問を先に聞いた。 だがある程度の推測はできている。ここはブレイカーズの研究所だ。俺のデータだって― 「確かに載っていたが、それはあくまで変身後のデータだけだ。ここの首領は従弟思いらしいな」 「…さっきからまるで俺の考えを先読みしてるかのようだな…まさか」 「その通りだよ剣正一。私は人の思考が読むことができる。…流石だな、探偵をやっているだけあって思考速度が速い」 何に対して流石と言ったのか、剣正一にはわからない。 だがさっき浮かんだ考えの中には最悪のパターンがあった。もしその通りなら― 「逃げるぞ!」「え!?」 とっさにミリアの手を引いて、この場から離れる。 ミリアはわけがわからないような顔をしているが、説明している暇はない。 もし考え通りなら― 「流石にヒーロー、その勘は大切にするといい…この場から逃げ切れたらの話だがな」 その時、反応できたのはヒーロー経験で鍛えられたある種の勘とその鍛え抜かれた肉体のおかげとしか言いようがない。 実際抱きかかえたミリアも「え?」となにが起こったのか把握できていない。 当たり前だ。相手はノーモーションで攻撃を仕掛けてきたのだ。 先ほどまで自分たちがいた場所の床下から触手が生えてくるなんて想像できるわけがない。 「…な、なんで?」 「あいつは首輪のデータを回収したって言ってた。この研究所にはそれ以外のデータもあるって言ってた」 「そ、それが?その中から首輪のデータを回収するのは普通じゃ」 「じゃあ」 「そんな膨大なデータの中から首輪のデータだけをピンポイントで回収できるのは何故だ?と言いたいのだろう?」 正一の言葉の続きを語りながら、宇宙人はゆっくりと歩を進める。 背中からは触手が蠢き、その両の手も獲物を刈り取らんと様々な凶器に変形している。 「考え通りだよヒーロー、私は主催者が送り込んだもう一人のジョーカーだ」 そうして宇宙人は二人に向かって、襲い掛かってきた。 ★ ★ ★ ミルファミリーの面々は研究所を目指していた。 理由は正一と同じくこの研究所に首輪に関する情報があるのではないかと思ったからだ。 「でも実際首輪の情報なんて残ってるのか?」 葵は懐疑的であった。 こんな場所にそれみよがしと設置されている研究所にデータなんてあるわけないと考えているのだ。 「いや、もし藤堂兇次郎が協力者なら間違いなくデータが残っている」 「その根拠は?」 「長年の付き合いから導き出された直感だな!」 葵はため息を漏らすが、ミルは真面目な表情で続ける。 「実際データは残してあると思う、あいつは自分が実験できれば良い奴だからな。 そういうデータの管理には疎いのだ。あいつの助手もそういう管理には疎い戦闘用アンドロイドだったしな」 「…それなりにデータが残ってると思われる根拠はあるんだ」 「うむ…故にもしデータが無いとすれば、この会場に招かれた第三者の仕業だろうな」 「…もう一人のあいつか、そういや忘れてたな」 この会場には急場で書き換えられたもう一人のワールドオーダーがいた。 そいつなら確かに首輪のデータを削除するという行動にも移りそうだ。 奴らの目的はこの殺し合いを迅速に進めることで、脱出の鍵となる首輪の情報は是が非でも隠匿したいはずだ。 「いや、むしろミルはそれとは別に協力者がいると考える」 「…あれの他にも協力者が?」 その可能性は考えてなかったので、葵は思わず尋ね返す。 「…簡単に言えばあからさますぎるのだ。あれじゃあ皆に警戒してくれと言っているようなモノ。 ジョーカーとして機能しているとは言い難い。むしろあれは周囲の警戒を引きつけさせるためだけに書き換えられたのではないかとミルは思う」 「つまり本命は別にすでに動いているっていうの?」 この場にはジョーカーが二人いるかもしれないと知って、半ば表情が強張る葵。 そんな彼女らに一匹の獣が近づいて行った。 ★ ★ ★ ジョーカー。 無論剣もあのワールドオーダーがもう一人の自分を送っただけで満足するとは思ってはいなかった。 だが、彼は人間の可能性が見たいと言っていたはずだ。それが何故宇宙人をジョーカーとして送っているんだ? 「余計なことを考えている暇はあるのか?」 宇宙人はそう言いながら攻撃してくる。こうした思考も読み取られているのか。 正一は向かってきた触手をなんとかそれを避けながら一階へ降りる。余計なことは後回しにする。今とにかく逃げなくては。 本当ならアレを野放しにするのは得策ではない。だが特製のスーツを着ていない正一は鍛えただけの一般人と大差ない。 それに今はミリアがいる。彼女を危険に巻き込むことはできなかった。 そうして一階へ降りた時、彼は違和感に気づく。 ―な、なんで防護シャッターが下りてるんだ!? ここは仮にも研究所。万が一のために防護シャッターくらいは備え付けてある。 正一も実際その目で確認している。だが先ほどは降りていなかったはずだ。それが何故― 「先ほどお前たちの姿を確認した時に起動させてもらった」 宇宙人がそう言ってきた。手にはいつの間にかリモコンのようなものがある。 そうこいつは自分たちよりも早くに研究所に入っていたのだ。 ならばこの施設の機能のすべてを頭に入れてないだなんて、どうして考えられたのか。 「まぁ焦りを覚えても仕方がないさ、お前はただの人間で、私は宇宙人なんだ、焦りを覚えない方がおかしい」 「…俺はただの人間じゃない」 「ナハト・リッターだろ?だが鎧がなければお前は鍛えただけの人間だ」 そう言って彼女は触手を再度伸ばしてきた。前方には触手、後門にはシャッター。 万事休すか。思わず正一は目を瞑った。 「ElCriC!」 ふと横から声が聞こえた。 目を開いてみると、触手は自分たちを避けるようにシャッターを貫いていた。 「え?」「黙っていてすみません、ツルギさん」 そうして先ほどまで抱き上げていた少女を見つめる。 少女はいつの間にか手に杖を持っていた。その杖は先端からわずかながら光を発している。 よく見れば、それは自分のバッグに入っていた杖である。 魔法を習得していれば有用なようだったが、自分には使い道がなかったので入れっぱなしだった物だ。 「ほう、それが魔法とやらか」 宇宙人がそう呟く。 正一も実際に目の当たりにしたのはこれが初めてだ。そしてそれを使える人物と出会うのも。 剣は思わずミリアに尋ねる。 「ミリアちゃん、これは」 「すみません、でも今は説明してる場合じゃないですよね」 そう言って、ミリアはさらに呪文を唱える準備をする。 「ほう、魔法と言うのは一度に別の魔法を使うことはできないと聞いたが」 「…詳しいんですね、確かにその通りです、でもそれは詠唱が終わればの話、詠唱が続いている間は前の魔法は発動したままなんです」 なるほどと納得した様子を見せながら、宇宙人は静観を決め込んだ。 触手は円状に広がった盾の周りをうろついている。 「…これから逆転の秘策でもあるのか?」「いいえ、残念ですけど逃げるのが精一杯です」 正一はそう尋ねたが、ミリアは申し訳なさそうに笑う。 逆転の秘策はなくても、この場から逃げ出せるのならそれだけでも上出来だ。 「今から行う魔法は帰還魔法です、私たちをはじまりの場所に転移させます」 「なるほど、つまり一旦離れ離れになるわけだ」 「ええ…すみません、この場所からも遠ざけることになってしまいます」 それ自体は別に構わない。だが何故だろうか。正一にはミリアが嘘をついているように見えた。 宇宙人の方の態度からもそれを窺える。攻撃が通用しない盾を広げているのにもかかわらず、奴は触手を展開したままだ。 そして先ほどのやりとりから考えると―。 「正解だ、剣正一。その娘は自分を犠牲にしてお前を助けようとしているのだよ」 宇宙人の返答に剣は答えない。ただミリアに確認する。 「…本当にそうなのか、ミリアちゃん」 「…仕方がないんです、私この場の皆さんの役に立てませんから」 ミリアは悲しそうにそう告げる。 「…そんなことはない、君がいなければ俺はここで死んでいた」 「もともとこんなことに巻き込まれたのも私のせいです…それに私はツルギさんのように頭もよくありません」 「いやそんなこと言ったら俺だってスーツがなければ戦いには参加できないし」 「…でもこの場で求められるものは賢者です」 彼女はそう言った。 「…どうして?」 「首輪が解除されればみんな、この殺し合いがいかに無益なのかわかってくれます。 でも私の魔法ではこの首輪を解除することはできません。 ですから私のように魔法を使う事しか能がない人よりも、ツルギさんのように考えを巡らせることの出来る人の方が生き残った方がいいんです」 「…そうかもしれないな」 実際そうかもしれない。 いくら戦いが強いものだけが生き残っても最終的に首輪を解除できなければ反旗を翻すことはできない。 それで困らないのは、すでに乗ってしまったものか、目の前にいるジョーカーくらいだ。 「だけどだからといって犠牲になるのは早計だ」 「でも、この盾もいつまでも展開できるわけじゃありません、このままじゃ」 「いや秘策ならもう浮かんだよ」 宇宙人が驚いた表情を浮かべた。 当然だろう。その浮かびあげた秘策は完全に他人任せだからだ。 思わず彼女は口を開いた。 「…正気か?シマリスに一縷の望みを託すなど」 「本気さ、あいつはただのシマリスじゃないからな」 おそらくチャメゴンはこの宇宙人がこの建物にいることを悟っていて震えたのだろう。 そしてこのままでは死ぬと思い逃げ出した。ここまでは間違いない。 だがあれはあんなナリでもブレイカーズの大首領のペットだ。やられっぱなしなんて認められるわけがない。 「だが、それはお前がそう思っているだけだろう?実際はそんな殊勝な奴じゃないかもしれないぞ」 「それこそ可能性の話さ、あいつが龍次郎のペットなら必ず戻ってくる」 ―そしてその時こそが俺たちがお前を追い詰める時だ そんな思考を読み取り宇宙人は思わず失笑する。 「こんなものに付き合って命を無駄にするつもりなのか?」 そしてミリアにそう問いかける。 ミリアもはたして正一の秘策をどこまで信じていいものかと困惑していた。 そして正一の表情を見る。彼は目を閉じていた。いや正確には何かが来るのを待っていた。 「…わかりました、待ちます。でももしもの時は魔法を使います」 「勿論、そうなったら仕方ないな」 本気で意志を固めたらしい。これだから人間は理解できない。 彼女がそう考えた時、それは来た。 突然防護シャッターごしに強風が研究所の二階に吹き荒れた。 「!!?」 気を緩めすぎていたのだろう。突然の強風に宇宙人は耐えきれず後方に吹き飛ぶ。 防御魔法で周りを覆ってなかったら、正一たちも吹き飛んでいただろう。 「と、とりあえず撃ったけど、これでいいのか?」 「さぁ?ミルはそこらへんはテキトーだからな」 「…ちょっと不安になったがまぁ大丈夫だろ」 そう言って青いマフラーを靡かせた少女と小さい幼女が二階にやってくる。 幼女の手にはなにやら鳥の頭の形をした特徴的な銃が。 そして少女の肩には一匹のシマリス―チャメゴン―が乗っていた。 チャメゴンは正一を見ると、感謝しろとでも言いたげに踏ん反りがえっていた。 正一は苦笑しながら、宇宙人に勝ち誇った。 「賭けは俺の勝ちだな」 「まさか本当に救援にくるとは思わなかったな…」 宇宙人はそう呟く。廊下の奥まで吹き飛ばされたが、負傷してはいない。 まだ戦うことはできる。 「…四人か…さすがにこの数を相手取るのはめんどうだな」 とはいえ風で吹き飛ばされた際は身体中がバラバラに散らばっていた。相手がその隙をついてくることはなかったが、次もそうとは限らない。 マフラーの少女が「…新種の吸血鬼?」などと呟いているのを、尻目に見ながら宇宙人は床に手を当てた。 「…何をする気だ?」 「お前たちを殺してやってもいいんだが、この場ではあまり消耗をしたくない」 ―故にこの場はお前たちに勝ちを譲ってやる。 そう言って彼女は姿を消した。 正確には床に穴をあけてその下に降りた。 思わずその穴まで向かう。 そこには宇宙人の姿はなく、繋がりっぱなしの電話が転がっていただけであった。 「…逃げられたか」 あれほど危険な人物を野放しにしてしまったのは痛手であった。 だがとりあえず今は誰の命も失うことなく、戦いを終わらせたことを素直に喜ぶことにした。 【C-10 研究所二階/黎明】 【剣正一】 [状態]:健康、疲労 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式、ランダムアイテム0~1 [思考・行動] 基本方針 ナハト・リッターとして行動する 1 とりあえず疲れたな… 2 この場に集まった人たちと自己紹介を踏まえた状況確認をしたい 3 チャメゴンには助けられたな… ※宇宙人がジョーカーにいると知りました。 ※研究所がブレイカーズの研究所だと知りました。 ※藤堂兇次郎がワールドオーダーと協力していると予想しています 【ミリア・ランファルト】 [状態]:健康、疲労 [装備]:オデットの杖 [道具]:基本支給品一式、ランダムアイテム0~3 [思考・行動] 基本方針 この殺し合いの無意味さを説く 1 賭けが成立してよかったです… 2 この場に集まった人たちはどのような人たちなのでしょう 3 兄さんと合流したい ※宇宙人がジョーカーにいると知りました 【ミル】 [状態]:健康 [装備]:悪党商会メンバーバッチ(1番) [道具]:基本支給品一式、フォーゲル・ゲヴェーア、悪党商会メンバーバッチ(4/6)ランダムアイテム0~2 [思考・行動] 基本方針 ミルファミリーで主催者の野望を打ち砕く! 1 亦紅とルピナスを探す!葵の人探しにも手伝ってやるぞ♪ 2 首輪を解除したいぞ。亦紅、早くいつもみたいに必要な道具を持ってきてほしいのだー 3 ミルファミリーの仲間をいっぱい集めるのだ、この人たちも仲間に入れるぞ ※ラビットインフルの情報を知りました ※藤堂兇次郎がワールドオーダーと協力していると予想しています 【空谷葵】 [状態]:健康、肩にチャメゴンを乗せている [装備]:悪党商会メンバーバッチ(2番) [道具]:基本支給品一式、トマトジュース(5/5)、ランダムアイテム0~1、チャメゴン [思考・行動] 基本方針 ミルファミリーで主催者の野望を打ち砕く! 1 ミルはあたしが守る! 2 亦紅、ルピナス、リクさん、白兎、佐野さんを探す 3 ミルファミリーの仲間を集める ※ルピナス、亦紅、藤堂兇次郎の情報を知りました ※ミルを頭の良い幼女だと認識しています。元男は冗談だと思っています。ただし藤堂兇次郎についての情報は全面的に信用しています ★ ★ ★ 宇宙人―セスペェリア―は考える。 受話器から出た先では、なにやら殺人が起こりそうであった。 このまま眺めるのも一興だったが、自分がジョーカーだと剣たちに知られてしまったので、仕方なく男を叩きのめした。 そして助けた少女に事情を偽って説明する。 こうすることで自分は少女には、姿かたちのせいで誤解されている哀れな化け物に見えたことだろう。 剣たちが自分をジョーカーだ、マーダーだと訴えたところでそんなに早く人の考えを変えさせることはできない。 そしてその隙に乗じて殺す。現状ではこれが理想の形に思える。 ―まぁやばくなったら切り捨てればいいだけか 滑車に乗せた男を気にかけている時田を見ながら、セスペェリアはそう思った。 ―時田は優しいな、自分を殺そうとした男を混乱してたからだという理由で許してやるとは しかし残念ながら、その男は混乱してたから時田を殺そうとしたのではない。 男―京極竹人―は一種の我慢弱い人間だ。ひとたび殺人衝動を引き起こしてしまうと誰かを殺すまで治めることができない。 故に京極は時田を見つけた時、こう思ったはずだ。 ―この娘を殺せば、理性的な人間に戻れる。 実際そのような台詞をセスペェリアは受話器から這い出る際に聞いていた。 だからこそこの男を生かしたのだ。殺し合いの円滑な進行こそがジョーカーの役割。 マーダーを減らすような真似はしたくなかった。 ―とはいえ、目が覚めたら殺人衝動も収まっていたなんてこともあるかもしれないが。 だがそれはそれでいいかと彼女は思う。 むしろその方が悲惨かもしれない。仲が良くなった少女を果たして京極はどのような心境で殺すのか。 近い未来訪れるやもしれない未来図を想像して、セスペェリアは密かに笑みを浮かべた。 彼女が何故ジョーカーになったのか、あるいはなれたのか、その答えを明かすのはまた今度にしよう。 【E-7 鉱山内部 休憩所付近/ 黎明】 【セスペェリア】 [状態]:健康、疲労(ふり) [装備]:なし [道具]:基本支給品一式、電気信号変換装置、ランダムアイテム0~2 [思考・行動] 基本方針 ジョーカーとして振る舞う 1 とりあえずしばらくは時田らと行動するか 2 ついでに剣たちの悪評をばら撒こう 3 京極が起きた時が非常に楽しみだ ※この殺し合いの二人目のジョーカーです ※何故ジョーカーとなったあるいはなれたのかは、後続にお任せします 【時田刻】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式、地下通路マップ、ランダムアイテム0~2 [思考・行動] 基本思考:生き残るために試行錯誤する 1 とりあえずセスペェリアさんは信頼できそう 2 この男の人も運んであげよう 3 次に…次に何が起きるの…? 【京極竹人】 [状態]:負傷、気絶 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式、アイスピック、ランダムアイテム0~2 [思考・行動] 基本思考:??? 1 ??? ※次起きた時、殺人衝動が収まっているかどうかは後続にお任せします 支給品説明 【チャメゴン】 秘密結社ブレイカーズ大首領・剣神龍次郎の飼っているオスのシマリス。 龍次郎が大首領になった際に、先代大首領であった龍次郎の叔父から就任祝いとしてプレゼントされたのが出会い。遺伝子操作が施されており、そこらのシマリスより長生きで頭も良い。 一般人の知り合いの少ない龍次郎にとって唯一とも言える親友と呼べる存在。 ちなみに名前の由来は、特撮コメディドラマ「快獣ブースカ」に登場する同名の快獣から。 【オデットの杖】 魔女オデットが扱う杖。これを魔法を扱う者が持てば通常よりも効果の良い魔法を扱うことができる。 【電気信号変換装置】 電話がつながった状態で使用すれば、その場所へ受話器を通じて移動することができる装置。 ただし移動途中で電話が切れると、元居た場所に戻されてしまう。 使用後2時間経たないと再使用できない。 【アイスピック】 氷を割るための道具。ロワでは刺殺専用。 029.工房の魔女 投下順で読む 031.Eyes Glazing Over 028.今、此処に目覚めた深紅の影を称えよう 時系列順で読む メビウスの先には? 時田刻 百鬼夜行――通り悪魔 GAME START セスペェリア GAME START 京極竹人 GAME START 剣正一 暁の騎士 GAME START ミリア・ランファルト チーム名は…ミルファミリー! 空谷葵 ミル
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概要 移動型:銃兵 解説 性能 基本ステータス Lv クラス名 雇用費 維持費 HP MP 攻撃 防御 魔力 魔抗 素早 技術 HP復 MP復 移動 召喚数/Lv 25 エイリアン・コマンダー 300 0 2920 172 460 187 77 99 80 289 49 86 120 1/50% 30 エイリアン・キャプテン 1000 0 3320 187 535 209 86 111 120 332 53 94 120 1/135% 成長率(%) HP MP 攻撃 防御 魔力 魔抗 技術 HP復 MP復 exp_mul 8 3 15 5 5 5 10 3 3 110→150(クラスチェンジ後) 耐性(クラスチェンジ前) 斬撃 打撃 刺突 突撃 銃 狙撃 砲 火 水 風 土 光 神聖 空 0 0 0 0 +1 +1 +1 0 0 0 0 0 0 0 幻覚 混乱 恐慌 石化 沈黙 毒 麻痺 即死 ドレイン 吸血 魔吸 闇 死霊 精神 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -1 -1 -2 0 耐性(クラスチェンジ前) 斬撃 打撃 刺突 突撃 銃 狙撃 砲 火 水 風 土 光 神聖 空 0 0 0 0 +3 +3 +3 0 0 0 0 0 0 0 幻覚 混乱 恐慌 石化 沈黙 毒 麻痺 即死 ドレイン 吸血 魔吸 闇 死霊 精神 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -1 -1 -2 0 使用スキル 個人スキル スキル名 使用可能Lv. 攻撃倍率 発動距離 射程 属性 消費MP 備考 パルスグレネード 1~29 (攻撃+技術)×100%→45% 400 光 (必殺技:1回)「麻痺:100%」「貫通」「範囲攻撃」 30~ (必殺技:2回)「麻痺:100%」「貫通」「範囲攻撃」 アンチマテリアルフィールド 1~ 800 光 「ノックバック:押し出し」「相殺:物理」 リロード 1~29 攻撃×500% 自分 補助:MP回復 「発射後停止」「連続行動不可」 エイリアン・ブラスター 1~ 攻撃×300% 100~700 光 宇宙CQC 1~ 攻撃×300% 近接 打撃 バグ投入 1~29 召喚:エイリアン・バグ×3 ハンター投入 30~ 召喚:エイリアン・ハンター×1 部隊スキル クラスチェンジ後に以下からランダムで3つ習得 HP+15%、MP+100、攻撃力+15%、防御+15%、魔力+15%、魔抵抗+15%、技術+15%、素早さ+15%、移動+25%、HP回復+15、MP回復+8、訓練効果+5 運用 雇用可能勢力 エイリアン・パクハイト 所属する人材 -一覧 なし 考察 エイリアン・パクハイトが雇ってくる銃兵クラス。部隊長をキャプテンとしてメンバーとしてコマンダーが入る。 人材ではないが部隊スキルを持つのでステータス以上の能力を発揮する。 レベル30でリロードを忘れるがそもそもMPを消費する技を持っていない 名前 コメント
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作詞:ナユタン星人 作曲:ナユタン星人 編曲:ナユタン星人 歌:初音ミク 翻譯:Haru.jpg Alien Alien (※Alien:異形的、外來人、外星人) 搖晃著的路燈 傾盆大雨 揮舞著的感情 感覺的心靈感應 兩個迷路的孩子聯繫起來 心靈 知道了戀愛的心情 拉緊的繩索 縫縫補補的制服 重度的交流障礙 洞察力 閃爍著紅色的光芒 似乎會發生什麼的不安感 Alien 我是Alien 迷惑你的心靈 這交錯著的宇宙引力 感受到的心情是心跳不已 Alien 我是Alien 相互吸引的心靈已經無處可逃 給你從未體驗過的心情 直到異世界的彼端都是心跳不已 喜歡 將亮燈和滅燈 不斷重複著的熒光燈 超常的混沌 靜悄悄地侵蝕了你 並行的信號 更多的交錯在特異點上 創造現實盲信症 感應性本能 綜合征 整夜整夜獨自一人 描繪著空想 簡直像魔法書一樣 探照燈 可以躲開的浮游機 「你還是想要 知道一切嗎?」 Alien 我是Alien 迷惑你的心靈 無法映照在眼睛里的引力 快注意到呀 我是―― Alien 屬於你的Alien 只要觸碰到了 傷痕就不會消失 就算是不斷墜下的無數隕石 也傳達不到 心跳不已的心靈之中! Alien 兩個人是Alien 高昂的心情無法抑制! 你是未確認的生命體 直到異世界的彼端 都喜歡著你
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【作品名】プロメテウス 【ジャンル】映画 【名前】エイリアンの先祖(?) 【属性】エイリアン(?) 【年齢】45秒 【長所】産まれた時点でデカい 【短所】多分エイリアンの先祖みたいな感じの生物なんだろうけど実際どんな生物なのか分からない 続編のストーリーにも関わってこないどころか出番がないので余計分からない 【備考】映画の終盤にこのエイリアンのようなものが誕生してからたった45秒で本編終了したので 産まれて生きていると確認できるのはこの間だけ、シリーズの他作品にも出て来ないしこの後どうなったか 設定もないので本当に確認できるのはこのシーンだけ vol.6