約 2,907,469 件
https://w.atwiki.jp/winterfate/pages/94.html
鐘が鳴った。闇に沈んだ墓所で男が対峙するのは狂気に堕ちた「神父」。 跳ね回る男は唸る神父の大斧の一撃を運悪く受けるが、致命傷は辛うじて避けた。 男は懐から取り出した薬品を太腿に打って体力を回復。短銃で神父を怯ませ、鉈を叩き付ける。 神父も負けてはいない。近くに寄らば大斧を見舞い、逃げるなら銃で狙う。 男と神父の体力には雲泥の差がある。周囲に並ぶ墓石は男にとって盾であり、目晦ましの障害物であった。 しかし、それも神父が苦悶に身を折るまで。 神父は大音響を伴い爆裂。その時あげた声は、己が身を嘆く悲鳴のようであった。 夜闇の中、一匹の獣と化した神父の前に、墓石は全ての役目を放棄する。 男は果敢に応戦するが、回復薬は雪が溶けるようにその数を減らしていく。神父が変化して間もなく、男は獣の前に崩れ落ちた。 「これで6回目なんだっけ」 アーチャーは少女――キャリーの声を浴びると、画面の前で溜息をついた。 がっしりした顎に鷲鼻、力強い眼差し。厳つい風貌のサーヴァントだが、中身まで強面ではない。 常に楽しい事を探す姿は些か子供っぽく、キャリーより年長ながら、どこか愛嬌を感じさせる男だった。 「まだ続ける?」 「とりあえずもう一回だけ……いや、その前にマスター、どうかな?ちょっと動かしてみるか」 「遠慮しておくわ」 「そうか…」 コントローラーを差し出したアーチャーが腰を下ろした近くには、Blu-rayのパッケージが横たわっている。 パッケージには理知的な女性と温厚そうな少年が背中合わせで描かれ、二人の足元に当たる、パッケージの下半分には四枚の翼を広げた天使に似た――アーチャー曰く、ロボットなのだそうだ――ものが描かれていた。 ちょっと見せてもらったが、キャリーはいまいち話についていけなかった。彼女が眉を寄せるとアーチャーは1巻から見せようとしたが、それは遠慮しておいた。 聖杯に執着が無いとはいえ、この状態は弛緩しすぎではないか?キャリーが口に出すと。 「索敵はしているじゃないか。それに君…帰りたくないんだろう?」 カウンターをもらって、キャリーは小さく呻いた。 キャリーは一応、脱出を方針としている。 しかし、本音を言えば故郷――チェンバレンには帰りたくない。 向こうと変わらず連れ立って帰る友人はいないし、外国人というだけで日本の街ではちょっと浮いてしまう。 しかし、冬木ではクラスメイトからの嘲笑はなく、クローゼットに六時間もキャリーを閉じ込めるママもいない。 ここではただの外国人でいられる。いずれ殺し合いに巻き込まれることを除けば、今の暮らしに十分満足できていた。 ママに心配はかけたくない。だが伸び伸びと振る舞える現在はそれと同じくらいに重い。 優勝を目指すか?考えはするが、殺人に手を染めるのは恐ろしい。 いざその時になれば気も変わるのかもしれないが、罪の意識がキャリーの手足を必死に押さえ込んでいる。 「帰りたくないなら、帰らなきゃいいのさ」 「…日常の殺人は罪だ。だが君は今、戦場に放り込まれている。自害する気が無いなら、割り切ってしまった方がいいよ」 画面に顔を戻したアーチャーが事もなげに言うとキャリーは俯き、そのまま黙りこくってしまった。 異能を持つとはいえ、軍人と同じ判断を民間人に求めるのは酷だとは思うが。背中を向けたアーチャーは黙考しながら、チョコレート菓子の箱を開封する。 キャリーのマスター適性は標準的な魔術師と同等、あるいはそれ以上だろう。しかし、相棒としては不安があった。 湿っぽい性格で鬱憤を大量に溜め込んでいる為、雷管に火が灯るように、些細な切っ掛けで大爆発を起こしかねない。 そこに念動力だ。自分の目でも確認したが、キャリーは手を触れずに自動車を2~3メートル動かす程度、造作もなくできてしまう。 持てる限りの力を放とうものなら、瞬く間に他の主従に捕捉されるだろう。 アーチャーとしては現代の娯楽で少しでもストレスを解消しておいてほしいのだが、キャリーは自由な時間があると、家に閉じこもって欝っぽくしている。 「興味がちょっとでもあるのなら、躊躇わずに手を伸ばしたほうがいいと思うがね。今日が人生最後かも知れないのだから」 「……」 アーチャーは菓子を頬張りながら、7度目の戦いに挑む。 キャリーは動かない。本人は動きたいのだが、抑圧され続けた人生が、彼女から青春の無鉄砲さを奪っていった。 遊び心と好奇心のままに動くアーチャーが羨ましかった。 少女に動く気配がないのを見て取ると、7度目の戦いに敗れたアーチャーはゲームの電源を消して立ち上がった。 「今日はやめだ。こいつの鑑賞会用に菓子を買いに行きたいから、ついてきてくれ」 不敵な笑みを浮かべるアーチャーが取り上げたそれは、やはり何かのパッケージだった。 描かれているイラストの質から、キャリーには内容がアニメであることを察することができた。 パッケージに描かれているのは、黒いバックに学ランを着た劇画調の男性3人。そして3つの頭の背後から突き出る、学ランを着たドラム缶の様な何か。 もしキャリーにロックの知識があるなら、(某バンドみたいだ)と思っただろう。 【クラス】アーチャー 【真名】ジャック・チャーチル 【出典】20世紀、イギリス 【性別】男 【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運A 宝具EX 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 対魔力:E 魔術に対する守り。無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。 単独行動:A マスター不在でも行動できる。ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。 【保有スキル】 頑健:C+ 対毒を含み、耐久力も向上させる。特に疲労の蓄積速度を遅くする。 第二次大戦前に往復4000㎞を自転車で走破した逸話、大戦中に敵軍の収容所から脱走後に200㎞を一週間走破して味方と合流した逸話から獲得。 冒険心:A+ 威圧・恐怖・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 軍略:D 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。 仕切り直し B+ 戦闘から離脱する能力。 完全に捕捉された状況であろうとも、ほぼ確実に離脱することができる。 捕縛された後に効果が上昇。相手がAランク以上の追撃能力を有さない限り逃走は判定なしで成功するようになる。 【宝具】 『時の彼方から放たれた一矢(シュート・ヒム)』 ランク:C++ 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1人 第二次大戦中に記録上唯一、弓矢で戦果を挙げた男。 戦闘突入時、初撃としてのみ使用可能。 弓矢を取り出した時点で対象の敏捷値がワンランクダウン。さらに矢を番えた時点で対象の知覚・回避系スキルを全て停止させ、対象の戦力に応じたダメージボーナスを追加した一撃を放つ。 放った矢が着弾した時点で、上記の効果は消失する。 自分より圧倒的に強い相手には必殺の一矢となり、自分より弱い相手にはただの遠距離攻撃となる。 『この音色は勇者の為に(ファイティング・プレイ)』 ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:500人 バグパイプによる演奏。 勇壮な音色により、自軍の精神に由来するバッドステータスを治癒する。 Cランク以下の状態変化は完全回復。Bランク以上の場合でもCランク分、効力を減衰させる。 また、対象のメンタルが正常であった場合、一時的に「冒険心:C」を与えることができる。 ただし、演奏が聞き取れなかった相手には効果が発生しない。 『それは一つの可能性(オペレーション・マッドパーティー)』 ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:500人 第二次大戦中、自軍で戦列歩兵陣を展開した男。 各員Cランク相当の単独行動スキルを持つコマンド部隊をレンジ内で展開、全軍で突撃する。 発動後3ターン目まで、この軍団と対峙した敵全員の思考を完全に停止させる事ができる。 また、別陣営の三騎士サーヴァントと同盟を組んだ場合、この宝具は更なる力を発揮。 敵軍が思考停止するターンが一騎につき、2ターンずつ延長される。 魔術防御ではこの宝具の効果を逃れることはできない。ただし、対象の視覚や精神に障害があった場合は効果が発生しない。 【weapon】 「クレイモア」 近接用の武装。 「無銘:弓矢」 宝具の鍵となる弓矢。矢を魔力で補充できる。 「手榴弾」 普通の手投げ弾。魔力で補充できる。 「バグパイプ」 宝具の鍵となるリード式の民族楽器。 【人物背景】 イギリスの陸軍軍人。 並外れた肉体を持っていた彼は第二次大戦が始まると、持て余した力を発散するべく最前線に喜んで送られていった。 自動火器やミサイルが登場した当時の戦場で、彼は中世騎士の如くソードやロングボウを携えて敵陣に突撃していく。 彼の想像を超えた振舞いは敵軍に大打撃を与え、コマンド部隊の指揮を任せられるまでになった。 【聖杯にかける願い】 強いて言うなら受肉。ただし、神代か宇宙世紀で。 【マスター名】キャリエッタ・ホワイト 【出典】キャリー 【性別】女 【Weapon】 なし。 【能力・技能】 「TK能力」 念じるだけで物体を動かす力。 平時は家具を動かす程度だがストレスが強まるほど出力が上がり、保身を考えずに力を解放すれば、市内の一区画を再起不能にできるだろう。 【人物背景】 狂信的なキリスト教信者の母親に育てられた地味な少女。 学校でもクラスメイトから苛められていた彼女は更衣室で初潮を迎え、知識のない彼女はパニックに陥ってしまい、経血を見て怯える彼女に対して、クラスメイト達はタンポンを投げつけて囃し立てた。 実は思念によって物を動かす事が出来る超能力者なのだが、その事実は周囲から把握されていない。 プロム出席前から参戦。 【聖杯にかける願い】 帰った方がいいのだろうけど、帰りたくない。
https://w.atwiki.jp/gotham/pages/68.html
夏枯れの気配は英雄と美姫すらも例外なく捕まえる。 かつては太陽の如き輝きを放った栄光の季節も、やがて日が暮れるように穏やかな色に染まる。 殺して、逃げて、殺して、逃げて。 逃げ切った末に、演劇は終わったはずだった。 なのに、元よりカーテンコールを済ませた演劇なのに。 幕を閉めた演劇は、無遠慮に役者をたたき起こして、再び開かされた。 スカラムーシュは、疲れた瞳で虚空を眺めた。 ――――ここで泣き寝入りしてしまうか? スカラムーシュはニンジャだが、逆に言ってしまえばニンジャであるだけだ。 より強いニンジャは、それこそ、ネオサイタマに降り注ぐ酸性雨の雨粒の数ほども存在する。 目に焼き付いた赤黒のニンジャが、そうだ。 だからといって、これを受け入れろというのだろうか。 因果応報と呼ぶには、あまりにも遅すぎる。 ならば、三度。 三度目の演劇を開いてみせようではないか。 太陽の消え去った宵闇よりもなお昏い街の中を、その暗黒すらも上回る儚さで、人々は表情を絶望に染める。 宇宙殖民など稚気じみた夢。 人々は灰色のメガロシティに棲み、夜な夜な違法事項へ逃避する。 政府を嘲り笑う犯罪者の群れが、社会という人間の性を冒涜する。 ここはゴッサム・シティ。 0と1の空間に浮かび上がった、栄光の奇跡へと至るための昏い暗黒の都市だ。 ◆ 目を開ける。 ここは暗黒都市ゴッサム・シティ。 旧世紀のネオサイタマと呼べるような、未来のない街。 ネオサイタマに比べれば、ゴッサム・シティは電子ネットワークとサイバネ技術などないに等しい。 それでもこの都市は暗黒だ。 それでいい、『ニンジャ』である自分には相応しい舞台だ。 「シューッ……」 四方に『体験』のスピリチュアル・ショドーを飾ったザゼン・ルーム。 その中心でアグラするのは、黒緑色の装束を着たニンジャである。 俯いて動かずにいたその者がゆっくりと顔を上げる。 メンポの奥の双眸には気力が満ち、油断ならぬアトモスフィアが背中から立ち昇った。 道化のコードネームを自らにつけたニンジャは、すぅ、と息を吸った。 イメージするものは、赤黒のニンジャ。 見よう見真似だ、思えば、ニンジャのインストラクションとはそう言ったものだ。 所詮、サンシタに過ぎない自分では盗むものだ。 男、『カイダ』はニンジャだ。 『スカラムーシュ』として暗黒都市ネオサイタマの暗部を住処とし、より深い暗黒に利用されて全てを失った。 聖杯を使って、その全てを取り戻してみせる。 「イヤーッ!」 カラテシャウトを上げて、アグラの体勢から素早く立ち上がる。 バク転をしながら、部屋の中を動き回る。 スリケンが飛び、スカラムーシュが舞う。 常人が見れば、NRS(ニンジャ・リアリティ・ショック)症候群を引き起こすほどの、痛烈なニンジャ証明。 凄まじい勢いのまま動きまわり、スカラムーシュは『ターン!』と強烈な音を立てて扉を開けた。 『おかえりなさい、ボブ。頼んでおいたもの、買ってくれた?』 『それがさぁ、聞いてくれよジェニファー』 『はいはい、今度は何?ペンギンの大群が貴方に頼んだお魚を襲って奪っていったのかしら?』 『正解だよ、海戦大作戦のやつが俺の金を奪っていきやがったんだ』 『もう……』 途端にけたたましい音が響き渡る。 発信源はテレビだ。 テレビが放映され、その内容をテレビの前に陣取った男へと情報を届けている。 男は、英雄だった。 ニンジャでありながら、カラテのワザマエの未熟さ故にサンシタに過ぎないスカラムーシュとは違う。 男は、かつて存在した気象戦隊ウェザースリーの一人、『ウェザーレッド』。 その『ウェザースリー』の解散を経ての独立。 『天体戦士サンレッド』として、日本国神奈川県川崎市溝口を守り続けた偉大なるヒーローだ。 「ふぁぁあ……」 サンレッドは大きな欠伸をこぼし、茶菓子へと手を伸ばした。 太陽を模したマークのついた赤いマスクはつけておるものの、その姿は淡い水色のTシャツと短パンを履いたラフな格好だ。 その姿は休日に自宅でくつろぐ土方の兄ちゃんとなんの違いもない。 違いがあるとすれば、この男、サンレッドは一年三百六十五日の毎日が休日であることぐらいだろうか。 「味っ薄いな、これ、おい……」 わざわざ買わされた御座に横になったまま、流れるポテトチップスを味わいながらテレビを見つめている。 アンテナの感度が悪いのか、どこかモザイクが掛かったようにテレビに雑音が交じる。 マスク越しに、眉をしかめた気がした。 だが、スカラムーシュは、不満気なサンレッドよりもより強く顔をしかめた。 「アーチャー! お前な、俺の、セイシンテキをだな! 俺のカラテを、お前!」 「いいから、カイダ。さっさと煙草買ってこいよ、煙草」 スカラムーシュは己の鍛錬を横にくつろいでいたサンレッドを叱責するが、サンレッドは取り合わない。 それどころか視線も向けず、背後で何かを行っていたスカラムーシュへと、本名であるカイダの名で呼ぶ。 その姿が、スカラムーシュを余計に苛立たさせた。 「カイダはやめろ、俺はスカラムーシュだ! いいか、おい、俺はニンジャだ。 だから、こう、威厳が居るんだよ! アトモスフィアだ!」 「分かったからよぉ……煙草だよ、煙草」 ふぁぁ、と大きく欠伸をして、サンレッドは立ち上がった。 そして、冷蔵庫を開き、缶コーヒーを取り出す。 何気なく目を向けたそのラベルに、しかし、怒りのままに目を見開いた。 「なっ……だからお前! なんで無糖なんだよ! ヤメろっつただろうが! 何度言えばわかるんだよ!」 「腹に入っちまえば同じだろ! 不満なら砂糖でも入れろよ!」 「てっめ、下手に出てりゃ調子に乗りやがって!」 今までの態度は下手に出ていたという強烈な事実を告げられ、頭がクラクラとする。 それでも、それでも必死に考える。 この面倒くさいサーヴァントを使って聖杯戦争を勝利する方法を。 スカラムーシュは考える。 「……アーチャー、それよりお前、早く偵察とか行けよ。 聖杯戦争はもう始まってるんだぞ!」 「偵察……? あー、はいはい、偵察ね。 無理無理、バイクないからよっ。 バイクなきゃ遠出なんて出来ねえだろうが」 「……? なんでないんだよ、ライダーのクラスじゃないからか?」 サンレッドの言葉に、スカラムーシュは目を丸くした。 バイクを所持していない、乗り物はライダークラスでないと持ってこれないのだろうか。 あり得る、英霊の愛機だ。 それだけでクラスという役割を決定させるほどの強烈なものかもしれない。 アーチャーのままでは所持できないのだろう。 「免停くらってんだよ、俺。 いやぁ、参ったわ……不便なもんだな」 免停。 一瞬、スカラムーシュの頭が思考を止めた。 免停。 その言葉を噛みしめるようにして、振り絞るように口を開いた。 「め、免停……関係ないだろ、そんなの…… だって、お前、サーヴァントが法律とか……関係、ないだろ……」 「馬っ鹿かお前、ヒーローが免停でバイク乗っていいわけねえんだろ。 イメージってもんがあるんだよ、イメージってもんが」 「バカハドッチダー!!」 スカラムーシュは容赦の無い罵りの言葉を繰り出す。 慈悲深きブッダでさえも目を背けるほどの汚い言葉。 肩で息をしながら、言葉を続ける。 「サーヴァントに免許もなにもないだろ! 糞、馬鹿にしてるなお前!」 「うっせー!」 ついにキレたサンレッドが硬く握りしめた拳を振りかざした。 スカラムーシュが防御姿勢に移るよりも早く、その拳はスカラムーシュの頭部にぶち当たる。 「あっつい!!」 サンレッドの放った拳がスカラムーシュに直撃し、スカラムーシュは情けなく悲鳴を上げた。 その拳には炎が纏っている。 カトン・ジツだ、それも信じられない程に高位の。 間違いなく、サンレッドはスカラムーシュの数倍、数十倍のカラテを持つ英雄だ。 『弓兵 アーチャー 』のクラスで顕現したサーヴァントは、しかし、一向にスカラムーシュの言葉に従わない。 「令呪は使わない、俺は冷静なんだ……!」 それでも、令呪は使わなかった。 たった三角の絶対命令権。 これを使用すれば、瞬間移動やただでさえ強力なサーヴァントの強化すらも可能となる。 そんなものを、窮地でもないのにただ従わせるためだけに使用するのは愚の骨頂だ。 「くっそ、ムカつくぜ……寝るぞ、おい」 「なっ!」 一発殴ってもなお怒りが収まらないか、サンレッドはふてくされたように茣蓙に転がった。 スカラムーシュは呆気に取られるが、すぐに怒りを再燃させる。 聞くに堪えない罵声をサンレッドの背中へと叩きつけた。 「バカ! ふざけるな! 聖杯戦争を、お前、くそ、おい!」 サンレッドに、スカラムーシュの言葉は届かない。 気むずかしい……いや、我儘なだけのこのサーヴァントの扱いにスカラムーシュは頭を抱えるしかなかった。 ◆ 襲ってきた連中をカラテで殺害する。 突如手に入れたこの超常のニンジャの力。 しかし、それでもカイダは必死だった。 抱える美しい女に襲いかかろうとする銃弾を弾く。 追手を殺して。 追手から逃げて。 追手を殺して。 追手から逃げて。 追手を殺して。 追手から逃げて。 その繰り返しだった。 ニンジャの力に溺れる余裕などなかった。 それでも、その女は完璧な女だった。 命を懸けて守るに値する女だった。 やがて追手から完全に逃げ切った。 しかし、夏枯れの気配だけは英雄と美姫も例外なく捕まえてみせた。 逃げ切った先で、カイダはスカラムーシュという道化のサンシタ、『群衆』へと落ちた。 逃げ切った先で、女は日々のカイダの行動に不満を重ねる口うるさい同棲相手へと変わった。 「……それでも、か」 その光景を、サンレッドは見ていた。 これはスカラムーシュの、カイダの過去。 失った全て。 恋人を失った、どこか情けない男。 サンレッドは、その過去に呼ばれて顔を出した。 「情けないこった……」 それでも、笑うことが出来なかった。 超常の力を持ちながらも必死に銭を稼ぐ男と、不満げながらも男を待つ女。 立場は逆だが、自身と重ならなかったと言えば嘘となる。 「けっ……」 誰かの欲望のために拳を振るうのは、ヒーローとしての誇りがなくなる気はしていた。 それでも、カイダに自分を重ねてしまった瞬間、見捨てることが出来なかった。 荒れていた生前に重ねた因果だと呼ぶには、少し、遅すぎる。 【クラス】 アーチャー 【真名】 サンレッド@天体戦士サンレッド 【パラメーター】 筋力:B+ 耐久:D 敏捷:C+ 魔力:C 幸運:C 宝具:A 【属性】 秩序・中庸 【クラススキル】 単独行動:E- マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクE-ならば、マスターを失っても一時間ほどは現界可能。 生前、恋人に養われていた逸話から最低クラスのスキル適性を持つ。 対魔力:C 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 【保有スキル】 魔力放出(炎):B 武器ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。 サンレッドの場合、燃え盛る太陽の炎が魔力となって使用、武器であるサンシュートから火炎弾を放つことができる。 変身:C 自らの状態へを変化させるスキル。 通常のバトルスーツの他に、筋力に+補正を得るヒュペリオンフォームと敏捷に+補正を得るプロミネンスフォーム。 そして、究極のバトルスーツであり自身の宝具であるファイアーバードフォーム。 通常のバトルスーツも含めて、合計で四種類のバトルスーツへと変身することができる。 無勤の墮落:A 『労働』という概念について強烈な嫌悪感を覚えてしまうバットスキル。 生前の『生活の一切を恋人に養われることで生活していた』という逸話から生じたもの。 サンレッドが乗り気でない限り、令呪を用いても100%のパフォーマンスを発揮することが出来ない。 【宝具】 『不死鳥は東の空から翔け昇る(ファイアーバードフォーム)』 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1-100 最大捕捉:500人 サンレッドの持つ太陽の力をより強まった状態へと至るためのバトルスーツ。 魔力放出(炎)のスキルランクがワンランクがアップし、また、耐久が2ランクアップする。 生前、使用に対してデメリットは存在しなかったが、サンレッドが強敵であると認めない限り使用しなかった。 今回はマスターの魔力供給も莫大なものとなるため、使用には制限がかかる。 後述の宝具、『天輪燦めく暴虐の赤光(コロナバスター)』はファイアーバードフォームでない限り、使用できない。 『日輪燦めく暴虐の赤光(コロナバスター)』 ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:1-100 最大捕捉:1000人 太陽の中心核の温度を上回る2千万度の炎の玉を放ち、相手を焼きつくすまで追い続ける。 通常時の兵装である拳銃型の兵装『サンシュート』に換装して使用する。 その威力は絶大なものであり、太陽の炎の力を放出したエネルギー波は大気圏を突き破り宇宙空間へと飛び出すほど。 使用にはマスターからの魔力供給の他にも電力が必要であり、サンシュートに専用の充電器を繋いで充電する必要がある。 【weapon】 『サンシュート』 拳銃型の携帯武器。 戦闘員クラスなら、これだけでイチコロとのことだが紛失している。 最後に見たのは2年ほど前に工具箱に入っていたときらしい。 【サーヴァントとしての願い】 特に無い。 ただ、スカラムーシュに焼きついた同棲相手の死のビジョンというトラウマに嫌悪感を覚えて現れた。 【基本戦術、方針、運用法】 白兵戦に秀でたサーヴァント。 しかし、気分屋であり強制すればスペックが落ちるという扱いづらいサーヴァントでもある。 【マスター】 スカラムーシュ(カイダ)@ニンジャスレイヤー 【マスターとしての願い】 一度目はハッピーエンド。 二度目は遅すぎたインガオホーによるビターエンド。 三度目の舞台演劇は、ハッピーエンドへと変えてみせる。 【weapon】 ニンジャソード 【能力・技能】 『ニンジャソウル憑依者』 太古の世界を支配した半神的存在であるニンジャの魂が憑依。 常人とは比べ物にならない身体能力を誇る。 しかし、カラテ、すなわち技術に限って言えば未熟である。 【方針】 聖杯を手に入れる。
https://w.atwiki.jp/sysd/pages/3164.html
フューチャー 本店:東京都品川区大崎一丁目2番2号 【商号履歴】 フューチャー株式会社(2016年4月1日~) フューチャーアーキテクト株式会社(2007年1月~2016年4月1日) フューチャーシステムコンサルティング株式会社(1989年11月28日~2007年1月) 【株式上場履歴】 <東証1部>2002年6月21日~ <店頭>1999年6月22日~2002年6月20日(東証1部に上場) 【合併履歴】 2007年1月 日 ウッドランド株式会社 【沿革】 平成元年11月 鹿児島県鹿児島市に、オープンシステムのコンサルティング業務を主目的として、フューチャーシステムコンサルティング株式会社を設立。 平成2年9月 東京都中央区に本社(東京オフィス)を移転。 平成4年5月 東京都港区に本社(東京オフィス)を移転。 平成6年1月 岡山県岡山市に岡山オフィスを設置。 平成6年10月 東京都品川区に本社(東京オフィス)を移転。 平成8年5月 福岡県福岡市博多区に福岡オフィスを設置。 平成9年1月 米国カリフォルニア州サンタクルーズに米国現地法人Future Architect,Incを設立。 平成11年1月 東京都渋谷区にフューチャーフィナンシャルストラテジー株式会社を設立。 平成11年6月 日本証券業協会に株式を店頭登録。 平成12年2月 東京都渋谷区に本社(東京オフィス)を移転。 平成13年7月 鹿児島県鹿児島市与次郎に鹿児島オフィスを移転。 平成14年6月 東京証券取引所市場第一部上場。 平成15年10月 神奈川県横浜市西区に横浜オフィスを設置。 平成16年9月 イギリス駐在事務所を設置。 平成17年3月 岡山県岡山市の岡山オフィスを閉鎖。 平成17年6月 東京都渋谷区にフューチャーインベストメント株式会社を設立。 平成17年10月 中国上海市に上海用友幅馳信息諮詢有限公司を設立。 平成18年1月 大阪府大阪市中央区に大阪オフィスを設置。 平成18年3月 イーマニファクチャリング株式会社に資本参加。 平成18年12月 東京都品川区にRIパートナーズ有限責任事業組合を設立。株式会社魚栄商店に資本参加。 平成19年1月 ウッドランド株式会社を吸収合併。フューチャーアーキテクト株式会社に商号変更。東京都品川区に本社(東京オフィス)を移転。
https://w.atwiki.jp/redstonevip/pages/121.html
ネフォンクリーチャーとはなんぞや ネフォンクリーチャーとは! 新しい装備みたいなもんである 画面の右上にあるアイコンからどうぞ こういうのを装備すると こんな感じになる 見ての通り、ミニペットの水準からするとぶっ壊れなレベルの恩恵が得られる でもどうせ有効期限つきなんでしょ? なんとありません 永続ですやったね ダリンデリンクエの途中でもらえるので、なんもない全くの新規垢でも割とすぐ使える レアリティが N R HR SR LR(ノーマル、レア、ハイレア、スーパーレア、レジェンドレア) の5段階ある ペブルコクーンはHRまで、エオスコクーンはSRまで、ソーラーコクーンはR以上、プリズムコクーンはHR以上が出る 無課金で手に入るのはソーラーコクーンまで プリズムコクーンは一時期は無課金でもアホみたいに稼げたけど今(2022年1月13日現在)はむり HR以上だと地面に落ちてるゴールドを勝手に拾ってくれるようになる HRだと足元くらいだが、SRだとちょっと歩くくらいの距離、LRまで行くと画面のかなりから拾ってきてくれる 装備の修理代くらいは稼げるから案外ばかにならない + 情報とかどうでもいい奴用 情報とかどうでもいい奴用 Q,よく分かんねーからおぬぬめ教えろ A,お前の職による 経験値はガチ対人マンでもない限り腐らないからとりあえず入れとくといい 物理は致命打抵抗減少とダブクリ、知識は魔法致命打と各属性強化/弱化を入れられるともっといい Q,じゃあ経験値って誰で稼げるんだよ A,フォクシーテール(魔法職向け)、キングクレバネット(物理職向け)、かんがえるさかな(若干物理職向け) 経験値目当てならこいつらメインに入れておくだけでおk 特にキングクレバネットは素の状態でもかなり強い Q,経験値と属性強化が両立できねえんだけど A,実はサブパッシブは変更したり追加したりできる だから経験値+属性強化のクリーチャーを作ったりできる Q,おkやるわ んでどうやんの A,まずクリーチャーのLvを各レアリティごとのカンストまで上げる(Nが60、レアリティが上がるごとに+10) カンストしたら覚醒/変換タブの変換でサブパッシブを厳選し、目当てのサブパッシブになったら覚醒でパッシブのLvを上げる 変換には「クリーチャーのマナ」が、覚醒には覚醒石が必要 どちらも冒険で手に入り、マナはクリーチャーを転送(消去)することでも手に入る 冒険改変(2021-12-16)前まではパッシブ厳選に必要なマナの取得量と消費量が全く釣り合っておらずかなりのクソゲーだった(HRの転送で25程度しか手に入らず、Rの変換で20or40かかる) 改変後は4日でマナ1200程度稼げるようになり、パッシブ厳選も現実的になった 1200はSR2体ちょいプラス相当 Q,おぎゃwwwww元に戻らなくなりました(^q^) A,アリーナで試せるから1番最初はそっちでやって感覚掴め + 有用なパッシブ紹介 工事中 クリーチャーパッシブは種類が多岐に渡るせいで、有象無象とも呼べるクソみたいなパッシブが多い 一覧とかはググれば出てくるけど有用なのだけ教えろksってヤツ向け 対人向けはお前がggrks パッシブ名 効果1 近似値計算式 最大値 効果2 近似値計算式 最大値 効果3 近似値計算式 最大値 おまけ 上級経験値 経験値/Lv1~ 56+LvLv50時、更に+14 +120% スキルレベル/Lv20~ 1+0.1Lv小数点以下切り捨て +Lv6 最終ダメージ/Lv30~ -2+0.1Lv +3% どちらでも 下級経験値 経験値/Lv1~ 9+LvLv50時、更に+11 +60% Uドロ率/Lv20~ -10+Lv下1桁切り捨て +40% ドロ率/Lv30~ -20+Lv下1桁切り捨て +30% どちらでも 下級属性強化 該当属性強化/Lv1~ 1+LvLv50時、更に+4 +55% 該当属性弱化/Lv20~ 3+0.1LvLv50時、更に+2 +10% 魔法致命打率/Lv40~ 3Lv50時、更に+2 5% 知識向け 上級ダブクリダメ ダブクリダメ/Lv1~ 9.6+0.8LvLv50時、更に+1小数点以下切り捨て +50% 物理致命打/Lv20~ 30 致命打抵抗減少/Lv30~ ~Lv39=3~Lv49=7Lv50=10 10 物理向け 冒険 冒険とは! ネフォンクリーチャーを最大4体冒険に出すことで関連アイテムを入手できるシステムである! 要するに艦これの遠征 改変で1~4日かかるようになりめちゃ気長なシステムになった その分狙ったアイテムがまとまって手に入る 改変によってキャラクター単位でなくアカウント単位での管理になった 同じアカウントならどのキャラからでも冒険に出せるし、どのキャラでも報酬を回収できる 冒険枠はユニティーストラップ(980GEM)で4つまで増やせる Q,覚醒石/赤い覚醒石は何に使うんだよ? A,どっちもクリーチャーのパッシブスキルを強化するのに使う 厳選しないなら今使ってるクリーチャーのパッシブを上げるのに使いまくっちゃっていい 余ったら餌にすればおk 3OP厳選とかになるとマジで湯水のように飛んでいく Q,青と赤って何が違うの A,青は低レベル用、赤は高レベル用と考えておけばいい HR以上を育てきるためには赤が必要となってくる R厳選までなら赤は完全に不要。ただの餌として考えておk ただR厳選ってあんま旨味無いからR厳選するくらいならN厳選でいいよ Q,おい結局水光石ってなに A,クリーチャーのスキル強化、図鑑登録に使う ここでいうスキルはプレイヤーに直接恩恵を与えるパッシブスキルとは異なり、冒険の適応度を上げるためだけにある 適応度を上げると冒険の報酬がよくなりやすい……らしい Q,鍛錬のポーションは促進の秘薬のるの A,のりません!! 公式 にも書いてある Q,でどの冒険行かせりゃいいの A,お前がクリーチャーをどこまで育てるかによる クリーチャー自体揃ってないならエオスコクーン(紫の蛹)を貰って混ぜ混ぜするのがいい 厳選とかダルいけどレベルくらいは上げとくかって奴は鍛錬石(青い結晶)を狙うと経験値が稼げてうまい OP厳選するぞって廃人はマナポーション(黄色い奴)を貰ってマナを稼ぎ、十分溜まったら覚醒石(青と赤がある)を狙おう Q,狙いのアイテムが出る冒険先がないんだけど A,赤い覚醒石とかはランダム出現なので日によっては選択肢にすらないことがある 右下の方に更新マークがあるから祈りつつクリックしろ 図鑑登録 図鑑登録とは! 登録率(10%,20%,40%,80%,100%)に応じて恒久的にキャラクターを強化できる謎の死にシステムである だいたいミッションブックの仲間 目玉は対人ダメージボーナスなので、対人戦やらないヤツにはあんまり関係ない 手順 1,水光石を使い、図鑑の枠を解放する(この時点では登録されない) 2,該当クリーチャーのレベルを最大にする 3,レベル最大且つ枠が解放されている場合にクリーチャーコインを消費して登録 限定クリーチャー(サンタレビットとか)とSR以上のクリーチャーは狙って出すのがかなり難しい (クリスマスクリーチャーは緩和されたとかされてないとか。知らん) 図鑑登録をガチりたいならこいつらは絶対に合成とかするなLvMaxにして登録してからふっとばすか厳選するかを考えろ 別にガチるとかいいし…攻撃速度20%くらいは欲しいけど… ってやつは適当なN/Rを育てて登録するだけでいい なお登録には水光石とクリーチャーコインが必要となる どちらも冒険で手に入る なおバージョンによっては攻撃速度だったり対人ダメだったりが機能してないことがある 攻撃速度は4割と誰でも狙える割に20%も貰えるのでしっかり機能しておいてほしいんだが 開発がL Kだからね仕方ないね 厳選 大前提として、そもそも厳選とは沼ゲーである 最も初歩的だと思われるHR2OP厳選ではLv900キャラを作る程度の気概で済むが 中級と思われるN3OP厳選の場合では荒れ地でぬるさく狩れるキャラを作る程度の覚悟が必要 最上級廃人コースであるLR3OP厳選に至ってはヤティカヌレベルのキャラを育てるだとかNx4解放するだとか異界の強化石(not黒,赤)で狙いのBFOPの最上級最高補正を狙うだとかそういうレベル お前の廃人度を計れ (ホントはHR3OP厳選ってそこそこ現実的なのもあるよ) + 厳選詳細 HR2OP厳選コース 3OP厳選に比べ難易度がかなり低いため、練習がてらこっちに手を出してみるのもいい。用意するのはマナのみ 以下はHRクリーチャーを育成全体の手順であって、厳選と呼ばれる作業は2と3の部分 1,厳選したいクリーチャー(以下省略)のLvを最大にする 2,パッシブ変換を行ない、目当てのパッシブを1つ引く 3,パッシブ変換で目当てのパッシブを固定し、もう片方も目当てのパッシブにする 4,覚醒石でこれらを最大にする(+6まで) 5,強化で等級をLRまで上げる こうすることで、上級32(上級10+6が2つ)や下級50(下級20+5が2つ)といったサブパッシブを持つ元HR現LRクリーチャーを作成できる 廃人にとっては繋ぎクリーチャーに他ならないが、荒れ地に足を踏み入れる程度であればこのくらいのクリーチャーでも問題無い むしろこのくらいは気軽にできなきゃこの先生きのこれない HRクリーチャーを4体厳選してLRにまで上げたとすれば 例)魔法致命打Lv48、経験値Lv48、火強化Lv50、経験値Lv36 名前 ポジション メインパッシブ サブバッシブ1 サブパッシブ2 サブパッシブ3 LRフォクシーテール メイン 経験値24+12 経験値10+6 経験値10+6 無し LRフォクシーテール サブ1 無意味(下級経験値) 魔法致命打10+6 魔法致命打10+6 無し LRガイア サブ2 無意味(闇低下) 経験値10+6 魔法致命打10+6 無し LRウィッチマゴ サブ3 無意味(光低下) 水強化20+6 水強化20+4 無し 例)ダブクリダメLv48、致命打抵抗減少Lv48、経験値Lv32、経験値Lv36 名前 ポジション メインパッシブ サブバッシブ1 サブパッシブ2 サブパッシブ3 LRキングクレバネット メイン 経験値24+12 ダブクリダメ10+6 ダブクリダメ10+6 無し LRシッティングダイル サブ1 無意味(攻撃速度) ダブクリダメ10+6 致命打抵抗減少10+6 無し LRリトルロトル サブ2 無意味(水強化) 致命打抵抗減少10+6 致命打抵抗減少10+6 無し LRかんがえるさかな サブ3 無意味(経験値) 経験値10+6 経験値10+6 無し のような組み合わせを実現することができる なおHRベースの場合は上級パッシブを50にするのに覚醒値が微妙に足りていないが 上記の場合ではガイアとシッティングダイルをSRベースのクリーチャーにしてあげることで綺麗に50になる しかし48と50の差を気にするべきパッシブって実はそんな無いしSR厳選は消費マナが3倍掛かるので48で妥協していい が、メインクリーチャーだけをSRにする、というのは割りと有効(メインパッシブも強くなる) やる場合の手順は同じなので省略するが、結果は以下 例)魔法致命打Lv50、経験値Lv50、光強化Lv50、光弱化Lv48 (計:上級+2、上級+2、下級+12) 名前 ポジション メインパッシブ サブバッシブ1 サブパッシブ2 サブパッシブ3 LRクレセンティ メイン 光低下32+16 経験値10+8 魔法致命打10+8 無し LR サブ1 魔法致命打10+6 魔法致命打10+6 無し LR サブ2 経験値10+6 経験値10+6 無し LR サブ3 光強化20+5 光強化20+5 無し 例)上級ALv50、上級BLv50、上級CLv26、下級ALv50 名前 ポジション メインパッシブ サブバッシブ1 サブパッシブ2 サブパッシブ3 LR(元SR) メイン 上級C10+16 上級A10+8 上級B10+8 無し LR サブ1 上級A10+6 上級A10+6 無し LR サブ2 上級B10+6 上級B10+6 無し LR サブ3 下級A20+4 下級A20+6 無し 例)上級ALv50、上級BLv50、下級ALv50、下級BLv48 名前 ポジション メインパッシブ サブバッシブ1 サブパッシブ2 サブパッシブ3 LR(元SR) メイン 下級B32+16 上級A10+8 上級B10+8 無し LR サブ1 上級A10+6 上級A10+6 無し LR サブ2 上級B10+6 上級B10+6 無し LR サブ3 下級A20+4 下級A20+6 無し 3OP厳選の手順 ※前提として大量のマナ、覚醒石、赤い覚醒石、餌を所有していること これ以降は表の見栄えを重視してレアリティは頭文字1つだけ使う LHだったら現LR元HRってことな 1,厳選したいクリーチャー(以下省略)のLvを最大にする 2,パッシブ変換を1回だけ行なう(最低限の覚醒値を付与し、覚醒石の消費量を抑える) 3,メインパッシブ・サブパッシブの両方の覚醒値を最大にする(メインパッシブはサブパッシブの2倍の覚醒値が必要な点に注意) 4,パッシブ変換を1回だけ行なう(パッシブの覚醒値が上限である場合、一定確率で3つ目のサブパッシブ(通称3OP)が付与される) 5,新しくなってしまったサブパッシブの覚醒値を最大にする 6,4と5を繰り返し、目当ての覚醒値を持った目当ての3OP目を引く(Nなら下級経験値+2、HRなら上級経験値+5±1、LRなら魔法強打+10など) 7,(Nのみ)強化で等級をHRまで上げる 8,(H,S,Lのみ)パッシブ変換で3OP目を固定し、残り2箇所のパッシブを整え、覚醒石でこれらを最大にする(元がHRなら+6まで、LRなら+10までできる) 8,(Nのみ)パッシブ変換で3OP目を固定し、目当ての覚醒値を持った目当てのOPを同時に引く(HNでも変換時には+6まで出る。覚醒石は使えない) 9,強化で等級をLRまで上げる こんな感じに結構手順があってだるい もちろんマナやら覚醒石やらも大量に消費する Q,じゃあなんで3OP厳選なんてやるの? A,OP枠が1つ増えるから 上のHR2OP厳選の場合だとサブパッシブ3の欄が無しになっているが もしここにパッシブを入れられたらどのくらいスキルを稼げるかと考えてみよう Nの場合ですら1匹に付き下級22(20+2)、HRでは下級26(20+6)もしくは上級16(10+6)、LRでは上級20(10+10)もの数字を稼げるようになる 3OP厳選をしたHRが4体居れば、上の表から更に下級パッシブLv50を2つも追加できるようになる 例)ダブクリダメLv48、致命打抵抗減少Lv48、経験値Lv32、経験値Lv36、ドロップ率Lv50、クリダメLv50 名前 ポジション メインパッシブ サブバッシブ1 サブパッシブ2 サブパッシブ3 LHキングクレバネット メイン 経験値24+12 ダブクリダメ10+6 ダブクリダメ10+6 ドロップ率20+6 LHシッティングダイル サブ1 無意味(攻撃速度) ダブクリダメ10+6 致命打抵抗減少10+6 ドロップ率20+6 LHリトルロトル サブ2 無意味(水強化) 致命打抵抗減少10+6 致命打抵抗減少10+6 クリダメ20+6 LHかんがえるさかな サブ3 無意味(経験値) 経験値10+6 経験値10+6 クリダメ20+6 上記物理向けのに3OP目を追加した場合、ダブクリダメ10%と経験値40%が更に獲得できる 厳選に手出す奴等ならダブクリダメや経験値のデカさは分かってるだろうから説明は省くがこのくらいの差が生まれるってこと 最終的にはLR3OP厳選まで書く予定だけどやる気尽きたからまた今度 以下公開中のメモ 例)魔法致命打Lv50(余り6)、最終ダメLv50(余り2)、魔法強化Lv36、経験値Lv50(余り2)、経験値Lv26、光強化Lv50(余り2) 名前 ポジション メインパッシブ サブバッシブ1 サブパッシブ2 サブパッシブ3 LLワイインオール メイン 魔法致命打20+20 経験値10+10 最終ダメ10+10 魔法強化10+10 LH サブ1 -- 経験値10+6 経験値10+6 魔法強化10+6 LH サブ2 -- 最終ダメ10+6 最終ダメ10+6 魔法致命打10+6 LH サブ3 -- 光強化20+6 光強化20+6 経験値20+6 例)致命打抵抗減少Lv50、ダブクリダメLv50、経験値Lv50、経験値Lv26、ドロップ率Lv50、クリダメLv50 名前 ポジション メインパッシブ サブバッシブ1 サブパッシブ2 サブパッシブ3 LLプチランサー メイン ダブクリダメ20+20 ダブクリダメ10+10 致命打抵抗減少10+10 経験値10+10 LH サブ1 -- 致命打抵抗減少10+6 致命打抵抗減少10+6 経験値10+6 LH サブ2 -- クリダメ20+6 クリダメ20+6 経験値10+6 LH サブ3 -- 経験値20+6 ドロップ率20+6 ドロップ率20+6 下級パッシブを含める場合はLR以外も含める必要がある 下級パッシブのみをもたせるならHRでいいが、上級パッシブにも参加させるならSRにした方が2稼げる
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/150.html
【ヒビノ・ミライ@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは】12 No. タイトル 作者 登場人物 時間 037 クロノは大変な超人達を集めていきました ◆jiPkKgmerY 武蔵坊弁慶、アグモン、ヒビノ・ミライ、アーカード 1日目深夜 042 盟友(前編)盟友(後編) ◆WslPJpzlnU ヒビノ・ミライ、アグモン、ヴィータ、アーカード、クロノ・ハラオウン 1日目黎明 066 パンドラの箱は王の手に ◆jiPkKgmerY 八神はやて(StS)、キング、ヒビノ・ミライ、ヴィータ、天道総司、キャロ・ル・ルシエ 1日目早朝 087 ボクらが叶える未来 仲間を信じていたい ◆7pf62HiyTE ヒビノ・ミライ 1日目朝 101 メビウスの輪から抜け出せなくて(前編)メビウスの輪から抜け出せなくて(後編) ◆gFOqjEuBs6 柊かがみ、ヒビノ・ミライ 1日目午前 106 Road to Reunion ◆9L.gxDzakI セフィロス、ヒビノ・ミライ 1日目昼 114 銀色の夜天(前編)銀色の夜天(後編) ◆7pf62HiyTE 八神はやて(StS)、クアットロ、シャマル、セフィロス、ヒビノ・ミライ 1日目昼 117 Alive a life ~タイムリミット(前編)Alive a life ~タイムリミット(後編)Alive a life ~死闘(前編)Alive a life ~死闘(後編)Alive a life ~ゲームは止まらない ◆gFOqjEuBs6 高町なのは(StS)、シェルビー・M・ペンウッド、C.C.、天道総司、キング、ゼスト・グランガイツ、万丈目準、ヒビノ・ミライ 1日目昼 131 がんばれ! ウルトラマンメビウス ◆7pf62HiyTE ヒビノ・ミライ 1日目日中 158 Kな魔王/ダークナイトKな魔王/ミライノヒカリ ◆gFOqjEuBs6 キング、ゼスト・グランガイツ、ヒビノ・ミライ 1日目夕方 168 Aの残光/強襲ソルジャーAの残光/夢と誇りをとりもどせ ◆gFOqjEuBs6 アンジール・ヒューレー、クアットロ、高町なのは(StS)、天道総司、ヒビノ・ミライ 1日目夜 173 絶望の暗雲 ◆HlLdWe.oBM アンジール・ヒューレー、クアットロ、高町なのは(StS)、天道総司、ヒビノ・ミライ、キング 1日目夜中 【ユーノ・スクライア@L change the world after story】17 No. タイトル 作者 登場人物 時間 020 不思議な出会いⅡ ◆Qpd0JbP8YI ユーノ・スクライア、ルーテシア・アルピーノ 1日目深夜 047 遠い声、遠い出会い ◆Qpd0JbP8YI ユーノ・スクライア、ルーテシア・アルピーノ 1日目黎明 059 ユーノ・スクライア司書長の女難 ◆9L.gxDzakI チンク、天上院明日香、ユーノ・スクライア、ルーテシア・アルピーノ 1日目早朝 097 Reconquista(前編)Reconquista(中編)Reconquista(後編) ◆HlLdWe.oBM ブレンヒルト・シルト、チンク、天上院明日香、ユーノ・スクライア、ルーテシア・アルピーノ、キース・レッド 1日目朝 119 明日に架ける橋 ◆Qpd0JbP8YI ユーノ・スクライア、ブレンヒルト・シルト 1日目昼 122 誇りの系譜(前編)誇りの系譜(後編) ◆HlLdWe.oBM キース・レッド、ユーノ・スクライア、ブレンヒルト・シルト 1日目昼 151 白き覚醒 ◆HlLdWe.oBM 天上院明日香、ユーノ・スクライア 1日目日中 155 貴重な貴重なサービスシーン・なのはロワ出張編 ◆Vj6e1anjAc ユーノ・スクライア 1日目夕方 167 Lを継ぐ者/SinkLを継ぐ者/あなたがいるから ◆7pf62HiyTE ユーノ・スクライア 1日目夜 179 こなたとリインと男の娘 ◆LuuKRM2PEg ユーノ・スクライア、泉こなた 1日目真夜中 184 罪罪(状態票) ◆LuuKRM2PEg 天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、ユーノ・スクライア、高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、柊かがみ 2日目深夜 186 Pain to Pain(前編)Pain to Pain(後編) ◆HlLdWe.oBM 高町なのは(StS)、八神はやて(StS)、ユーノ・スクライア、天道総司、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、柊かがみ、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ、泉こなた、アンジール・ヒューレー、キング、金居 2日目黎明 190 S少年の事件簿/殺人犯、八神はやてS少年の事件簿/フリードの来訪にヴィヴィオの涙 ◆7pf62HiyTE ヴィヴィオ、ユーノ・スクライア 2日目黎明 195 Revolution ◆LuuKRM2PEg 天道総司、ユーノ・スクライア、高町なのは(StS)、スバル・ナカジマ、ヴィヴィオ 2日目早朝 197 Round ZERO~AMBITION SECRET(前編)Round ZERO~AMBITION SECRET(後編) ◆HlLdWe.oBM 高町なのは(StS)、ユーノ・スクライア、ヴィヴィオ、スバル・ナカジマ、天道総司、キング、金居、ウーノ、ドゥーエ、オットー 2日目早朝 198 魔法少女リリカルなのはBR Stage01 ファイナルゲーム魔法少女リリカルなのはBR Stage02 心の力を極めし者魔法少女リリカルなのはBR Stage03 紡がれる絆魔法少女リリカルなのはBR Stage04 虹の星剣 ◆19OIuwPQTE 高町なのは(StS)、ユーノ・スクライア、ヴィヴィオ、キング、金居 2日目朝 199 魔法少女、これからも。(前編)魔法少女、これからも。(中編)魔法少女、これからも。(後編) ◆Vj6e1anjAc 高町なのは(StS)、ユーノ・スクライア、ヴィヴィオ、ウーノ、ドゥーエ、セッテ、オットー、ディード 2日目朝 【L@L change the world after story】9 No. タイトル 作者 登場人物 時間 005 反逆の探偵 ◆ga/ayzh9y. L、ザフィーラ 1日目深夜 023 アイズ ◆Qpd0JbP8YI L、ザフィーラ 1日目黎明 049 光が紡ぐ物語 ◆jiPkKgmerY L、ザフィーラ、アレックス、柊かがみ 1日目早朝 081 Amazing Grace(The Chains are Gone)(前編)Amazing Grace(The Chains are Gone)(後編) ◆Qpd0JbP8YI L、ザフィーラ、アレックス、柊かがみ 1日目朝 091 変わる運命(前編)変わる運命(後編) ◆HlLdWe.oBM L、ザフィーラ、アレックス、柊かがみ、万丈目準 1日目午前 121 這い寄るもの ◆9L.gxDzakI アレックス、L 1日目昼 138 Change the world ~変わる世界~ ◆vXe1ViVgVI アレックス、L、金居、アーカード 1日目日中 152 I Would Be the ***** in This Battle Royale ◆Qpd0JbP8YI L 1日目午後 157 D.C. ~ダ・カーポ~ SURVIVED.C. ~ダ・カーポ~ 戦いは終わるD.C. ~ダ・カーポ~ 予兆 ◆HlLdWe.oBM 浅倉威、柊かがみ、相川始、キング、金居、ヴィータ、キース・レッド、アレックス、L、高町なのは(StS)、天道総司、ヴィヴィオ、エネル、新庄・運切、アーカード、プレシア・テスタロッサ、リニス、『フェイト』 1日目夕方
https://w.atwiki.jp/overture/pages/57.html
女神の寵愛 アーチャー/オリオン キャラクター EX:月 1 コスト:月月月月月 タイプ:サーヴァント A P : 3 D P : 3 S P : 2 DMG : 4 ステップ [月] [誘発] このキャラが登場したとき、相手キャラ1体を行動済みにする。 エキスパンション:Fate/Grand Order 1.0 レアリティ:【R】 ILLUSTRATION 朱シオ:LO-0038 考察 収録エキスパンション Fate/Grand Order 1.0【R】 Q A類 その他 フレーバーテキスト:「はーい!アルテミ……じゃなかった、オリオンでーす!」 名前
https://w.atwiki.jp/infinityclock/pages/33.html
☆プリンセス・デリュージ 夢を見ていた。 嫌な、胸糞の悪い夢だった。 夢の舞台は日本ではなく、どこかの外国。 多分、今からそう遠い昔でもない時世が舞台であったと思う。 ぐっしょりと汗で濡れた衣服の感覚が、夢の中で浴びた血糊を思わせて具合が悪くなる。 サーヴァントを使役するマスターは、時折英霊の生前の記憶を夢に見ることがあるという。 だとすると、あの夢は「彼」の記憶だということになる。 なんとなく、彼が自分のサーヴァントとして召喚された理由が分かった気がした。 要は、自分達は「失った」「奪われた」側なのだ。 あの食えない飄々とした雰囲気を醸すアーチャーも、かつては幸せな暮らしに甘んじていたらしい。 それをある日、強大なものによって奪い取られた。 大切なものを目の前で壊され、殺された、その光景こそが彼のルーツになっているのだろう。 それでも、デリュージは自分のサーヴァントを好ましく思えない。 聖杯を勝ち取るため、そこに協力関係は必要不可欠であるということは無論理解している。 だがそれを差し引いても、アーチャーはどうにも心から信を寄せたくないタイプの男だった。 顔立ちも言動も柔和だが、その端々から形容しがたい胡散臭さが滲み出ている。 戦いが終わるまで、絶対にデリュージはアーチャーに気を許すことはしないと決めていた。 それは今でも変わらない。 あの神父は、きっといざとなれば平然とデリュージを切り捨てる。 自分の目的のために、一時はマスターと呼んだ仲間を見捨てることが出来る。 その性根は裏を返せば、戦力として非常に有能なことを意味している。 つまらない良心や様式に拘らず、柔軟にその場面を勝ちへ導くことが出来る人物だ。 聖杯を堅実に狙う上では、一番望ましいカードと言ってもいい。 だからこそ、デリュージは彼を信用しない。 それこそが、彼女なりのアーチャーという戦力を最大限に活かすための策だった。 絶対に使い捨てられるわけにはいかない。 デリュージには、聖杯を使わなければ叶えられない願いがある。 どんな魔法を持ってきても叶えられない、唯一無二の望みがあるのだ。 敵のみでなく味方にも気を張らねばならない、というのは存外疲労の募るものであったが、出来なければ自分が詰むだけだ。 「おや、お目覚めになられましたか。マスター・デリュージ」 寝室の扉から、見慣れた金髪の笑顔が覗いていた。 恐らく万人に人当たりのよい人物という印象を抱かせるだろう風貌。 デリュージ以外に、彼の素性を知っている人物は……今のところ、いない。 この世界でのプリンセス・デリュージ――青木奈美という少女は、孤児という扱いになっている。 何年も前に身寄りを無くし、町の教会で保護され、養われている。そういう「設定」だ。 全てを失って戦う自分への皮肉じみた役柄に、唾の一つも吐き捨ててやりたい気分になった。 「……今、何時ですか」 「もうじきお昼になります。休日とはいえ、少しだらけ過ぎですよ」 軽口を無視し、のそりとベッドから起き上がった。 部屋の入口に立っている長身の神父こそが、デリュージのサーヴァント、アーチャーだ。 一口に、英霊らしからぬ人物だった。 別に大仰な弓を持っているわけではない。 雰囲気だけなら奸計に長けたキャスターかアサシンのクラスと言われた方がまだ信憑性がある。 「昼食はどうしますか?」 「今日はいいです」 「そうですか。それは残念。美味しいサンドイッチが冷蔵庫にあったのですが……」 「アーチャー」 声のトーンが変わったのを自分でも感じる。 それを彼も察知したのか、柔和な雰囲気が影を潜めた。 「聖杯戦争は現在、どういう状況ですか?」 「本格的な開戦には未だ至っていない――良くも悪くもまだ「待ち」の段階。 私は前線で八面六臂の活躍が出来るようなスペックはしていませんので…… 悪戯にこちらの人相を周知されるよりかは、時が来るまで極力は裏方に徹した方が良いでしょう」 アーチャーの言い分は至極もっともだ。 デリュージも頭ではそう理解していたが、しかしやはり拘泥たるものを抱かずにはいられない。 焦っていると自分でも分かる。 焦ってもどうにもならず、ただ自分の首を絞めるだけだということも承知している。 それでも、こればかりは如何ともし難かった。 プリンセス・デリュージは冷静ではない。 失ったものを取り戻せる好機に恵まれたことが、彼女の平静を狂わせている。 「急いては事を仕損じますよ、デリュージ」 「分かっています」 そんなこと、言われるまでもなく分かっている。 事を仕損じるなどということは絶対にあってはならない。 そう、絶対に。 こんな機会は二度と巡ってこない。 「私も、貴女も。 決して聖杯を逃すわけにはいかない――なればこそ、慎重な立ち回りを怠ってはいけません。 虎視眈々と時を待ち、狩るべき時に狩る。戦とは何時の時代も、そのようにして進めるものです。 特に、我々のような者の戦争は」 デリュージも、アーチャーも、力だけで全ての敵を押し潰すような芸当は出来ない。 だから策に徹する。 そうして聖杯に辿り着く。 それでもって、最後には――必ず聖杯を獲る。 デリュージは決意新たに唇を噛み締めた。 それから、怜悧に覗く神父の眼光と視線を交錯させ、夢の内容を思い出した。 今までに出会った、どんなものよりも恐ろしく見えた黄金の男。 それに付き従う火傷顔の女、無機質な男、白い少年。 少年の銃が子どもを虐殺した。 血が飛沫し、肉が飛ぶ。 それを、どこか枯れ木のような神父が眺めている光景。 目の前の彼は、とてもではないがあの草臥れた印象とは無縁の若さだ。 しかしきっと、あの神父が彼なのだろう。 人間が魔法少女になるように。 彼も何かに憧れ、なり変わったのだろうか。 そんな益体もないことを考えながら、プリンセス・デリュージは堪らず視線を背けた。 ◇ 青木奈美。 プリンセス・デリュージ。 魔法少女としての彼女がどの程度やれるのかを、アーチャーは未だその目で見たことはなかったが、少なくとも一介の魔術師程度に遅れを取るようなことはないだろうと推測する。 何よりも、目が違う。 あれは修羅場を掻い潜り、覚悟を決めたものの目だ。 生きた時代柄、そして職業柄、ああいう目をした人間に出会うことは度々あった。 そういう存在が集ったのが、アーチャー……ヴァレリア・トリファが名を連ねた騎士団。黒円卓だ。 (聖遺物の使徒に肩を並べるほどの奮戦を期待するのはいささか酷ですが、申し分はないでしょう。 むしろ今危惧すべきは彼女の暴走だ。強い少女だが、だからこそ私が手綱を握らねばならない) もしも手に余ると感じる時が来れば、その時は鞍替えも視野に入れるとして。 少なくとも今のところは、代えのマスターを探す必要はないだろうとアーチャーは踏んだ。 きっと自分は運がいい方に部類されるのだろう。 覚悟はあり、願いに貪欲で、力もある。 そんなマスターを引いておきながら、これ以上を求めればバチが当たる。 「そういえば、先ほど私を見つめていた時の彼女の目――」 あれは、複雑な心境を滲ませた目だった。 これまでデリュージは自分を警戒の目でしか見ていなかったと記憶しているが、果たして何故。 「ああ……」 そういえば、契約したサーヴァントの過去を夢で見ることがある、という話があったか。 だとすると、彼女が何を見たのかは大方察しがつく。 ヴァレリア・トリファという英霊の根底と来れば、己が最も忌むあの日の記憶に違いあるまい。 「いやはや――これは、お恥ずかしい物を見られてしまいましたね」 となれば、彼女も理解したことだろう。 ヴァレリア・トリファが何を聖杯に願うつもりなのか。 何がきっかけとなり、邪なる聖人(クリストフ)という存在が生まれ出たのかを。 その通りだ。 自分と彼女は、絶対に聖杯を手に入れなければならないという一点で共通している。 かつて奪われたものを取り戻したいという願いも同じだ。 そして、それが揺らぐことは決してない。 聖餐杯は壊れない。 聖人はただ、黄金の器で唄い続ける。 あらゆるものを破滅へ導く、邪なる説法を。 【クラス】 アーチャー 【真名】 ヴァレリア・トリファ@Dies irae 【ステータス】 筋力E 耐久EX 敏捷E 魔力A 幸運D 宝具EX 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 ただし、後述の宝具によってこのスキルは上塗りされている。 【保有スキル】 エイヴィヒカイト:A(―) 人の魂を糧に強大な力を得る超人錬成法をその身に施した存在。 聖遺物(この場合は聖人の遺品ではなく、人の思念・怨念・妄念を吸収した魔道具のこと)を核とし、 そこへ魂を注ぐことによって、常人とはかけ離れたレベルの魔力・膂力・霊的装甲を手に入れた魔人。 エイヴィヒカイトには四つの位階が存在し、ランクAならば「創造」位階となる。 精神感応:-(A) 超能力。またの名をサイコメトリー。 これによりアーチャーは相手の本質を手に取るように理解することが出来る。 対象と同調することで対象自身も忘れ去り、心の底に沈めている真実すら抉り出せるという強力なものだが、現在彼は自らの肉体ではなく他者の肉体を使用しているため、このスキルは失われている。 貧者の見識:A 相手の性格・属性を見抜く眼力。 言葉による弁明、欺瞞に騙されない。 扇動:A 他人を導く言葉や行い。 個人に対して使用した場合には、ある種の精神攻撃として働く。 偽装:D 実体化していてもサーヴァントであると感知されない。 ただし一度でも正体が割れた場合、二度と作用しなくなる。 【宝具】 『黄金聖餐杯(ハイリヒ・エオロー)』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:- 愛すべからざる光――数百万の魂と恐怖を吸収したラインハルト・ハイドリヒの肉体。 アーチャーの現在使用している身体そのものであり、攻撃力こそ然程でもないが、究極と呼ぶべき防御力を持つ。 対物理・対魔術・対時間・対偶然と肉体にはあらゆる防壁が施されており、まさに単純な理屈故に穴がない無敵の鎧。 同ランクの宝具であれ突破不能の鎧だが、超える方法が三つ存在する。 無敵の耐久力を超える攻撃を加えること、防御力を無視して対象を終焉させる幕引きの拳、そして後述する究極の矛を抜いた時に生ずる鎧の隙間を狙うことである。 もっとも一つ目の方法は火力に特化したサーヴァントであれまず不可能な次元で、二つ目も事実上論外。必然的に、アーチャーを倒すにはマスター狙いに絞るか、宝具使用後の隙を狙う以外にはない。 『神世界へ翔けよ黄金化する白鳥の騎士(ヴァナヘイム・ゴルデネ・シュヴァーン・ローエングリーン)』 ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:1 ラインハルト・ハイドリヒの聖遺物――かつてかの聖人を貫いた、『聖約・運命の神槍』を限定召喚する。 本来聖槍は規格外中の規格外でラインハルト以外に扱える代物では到底ないが、彼の場合「自分はラインハルトである」という狂信を具現化することで、一時的に不可能を可能としている。 とはいえ自在に使いこなせるわけではなく、召喚した聖槍をただ矢のごとく射出するのみ。 だがその威力はあまりにも絶大で、召喚された聖槍は距離と空間を無視し、概念的に存在するものすら破壊可能。 直撃などしようものならば、どうなるかは想像に難くない。しかしマスターにかかる負担も必然的に大きなものとなるため乱発は控えるのが吉だろう。 また、聖槍召喚時は黄金聖餐杯の防御が働かず、アーチャーの魂が完全に無防備になるため、この瞬間こそが無敵の守りを 突き崩す唯一の隙となる。 【weapon】 徒手空拳 【人物背景】 聖槍十三騎士団黒円卓第三位、ヴァレリア・トリファ=クリストフ・ローエングリーン。 61年前のベルリン以降現世に留まった団員をラインハルトに代わって統率し、黄金練成を成し遂げる儀式を遂行する役目を持つ狂気の司祭。 平常時での物腰が非常で柔らかで正に聖職者と言った風の人物だが、狂的なまでの愛を内に秘め、そのために様々な陰謀・策謀を巡らせ外道的な手管を用いて暗躍する。 元は東方聖教会の司祭であり、本名はヴァレリアン・トリファ。 霊的感応能力を持っていたために他者と真に理解し合うことができず、そんな中でラインハルトとメルクリウスに見出され騎士団に勧誘される。 その後双首領のあまりの恐ろしさに騎士団を脱走して孤児院を作り孤児たちと暮らしていたが、数ヶ月後騎士団によって発見され、ラインハルトに逃げた代償として生贄に捧げる孤児十人を選べと命じられ、彼は当時劣等と蔑まれていた人種の子どもを選び惨殺させ、挙句騎士団に連れ戻されてしまう。 これをきっかけに、彼はラインハルトへの生贄として城の一部になった子供たちを救うべく騎士団に参加する。 【サーヴァントとしての願い】 子供達の救済。 【マスター】 プリンセス・デリュージ@魔法少女育成計画ACES 【マスターとしての願い】 ピュアエレメンツの復活 【weapon】 三叉槍 【能力・技能】 固有魔法「氷の力を使って敵と戦うよ」 触れたものを凍らせることが可能。凍らされれば並外れた腕力の持ち主である魔法少女さえも動けない。 また、人造魔法少女であるため変身や力の使用に特殊な手順が必要となる。 【人物背景】 人為的に生み出された人造魔法少女の一人で、かつて「ピュアエレメンツ」と呼ばれた魔法少女達の生き残り。 【方針】 聖杯を狙う
https://w.atwiki.jp/saikyousyujinnkou3/pages/3852.html
【作品名】Fate/stay night 【ジャンル】エロゲ 【名前】衛宮士郎withアーチャーの腕 【属性】高校生 【大きさ】167cm58kgの高校生男子 【攻撃力】男子高校生(慎二)の首を折れるくらい 射殺す百頭…斧剣の九連撃、2秒で発動、片手で数トンのコンクリ塊をはじけるセイバー以上敵の筋力を出す 威力は上記セイバーの攻撃の効かない奴が大打撃を喰らう 鶴翼三連…双剣の技 一組目を敵の後ろに投げ、二組目でそれを磁石みたく引き寄せながら攻撃、ガードさせて三組目で斬る ジェット戦闘機並みの移動と亜光速の反応を持つセイバーが反応不能になる上、家破壊級の攻撃で無傷なセイバーを戦闘不能にする エクスカリバー…描写無し 偽螺旋剣…ドリルみたいな剣、投げられる。セイバーがひるむくらい 【防御力】一発で5m飛ばされるライダーのパンチを何十発も食らっても立ち上がる 下半身を潰されても一晩で完治(鞘能力だからセイバー失って腕士郎になったら無いかも) ローアイアス…欠陥品なので4枚しか出ない 「200mの怪物と幅400mの川を干上がらせるエクスカリバー」と「ビルを軽くふっとばす天馬」の 攻撃力差を埋められるくらい。10mのクレーターを起こす「赤原猟犬」を防ぐ 一瞬で雲を裂く速度のビームと時速500kmの天馬の突撃にあわせて出せる 体中を内側から剣で串刺しになった状態で巨木を折る達人並のコトミネと殴りあい可能 【素早さ】時速40km 亜光速の攻撃を出す奴に反応 【特殊能力】「アーチャーの腕」…筋力や技術を模倣可能、5回使うと身体から剣が出て串刺しに 【長所】高度な投影、精神カ 【短所】廃人化フラグ 【戦法】投影→斬る 5スレ目 641 名前: 格無しさん [sage] 投稿日: 2007/09/03(月) 00 01 43 639 各種宝具の性能が大雑把過ぎる 宝具は用途に合わせて攻撃防御に書いた方が判りやすい それに何か投影済みのほうが良い バーサーカーぐらいちゃんと書こうぜw 672 名前: 格無しさん [sage] 投稿日: 2007/09/03(月) 07 08 11 腕士郎の宝具。俺より文章カある人修正頼む 射殺す百頭…音速の攻撃を出すバーサーカーの筋力と技を模倣したもの (作中で、既に2度死んで、腹に付けられた黒セイバーの剣による傷は残っていたが)のバーサーカーに使用 その後余所見したバーサーカーに斧剣を刺して倒した(10回殺害、ちなみにバーサーカーは十二の命があり、家破壊クラスの魔術、墓場が一瞬で火の海になる爆発等無効化) 鶴翼三連…一組目を敵の後ろに行くよう投げる 二組目でそれを磁石みたく引き寄せながら攻撃、ガードさせて 三組目で隙を突いて斬る 前述のバーサーカーやそれ以上のスピードのライダーに対応出来る黒セイバーですら反応しきれなかった、 三撃目の後廃人化しなければトドメを刺せたほどのダメージを与えた 673 名前: 格無しさん [sage] 投稿日: 2007/09/03(月) 07 10 39 腕士郎の宝具 エクスカリバー…200m怪物を分子レベルで燃やし尽くし、余波の熱で川を干上がらせて船を破壊した 士郎のは能力が落ち、戦闘で真名解放を使う余裕は無いらしい ローアイアス…一枚が城壁クラスの盾、士郎は四枚しか出ない 魔眼でランクダウンしたエクスカリバー(セイバーのテンプレ参照)とライダーの騎英の手綱の競り合いでライダーがギリギリ勝てるように出来る ※アーチャーの完全版は7枚で、200mの怪物を4割削除できるギルガメッシュの王の財宝を防御可能 ※騎英の手綱エクスカリバーより劣るが、大型ビル一軒なら簡単に消し飛ぶ 674 名前: 格無しさん [sage] 投稿日: 2007/09/03(月) 08 13 28 ルルブレなくね? 675 名前: 格無しさん [sage] 投稿日: 2007/09/03(月) 08 44 50 674 いらなくね?
https://w.atwiki.jp/foresanc/pages/715.html
トーチャー {「もええええろおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!うNUUUうううううUUUURAああああAAAAもおおおおおおお!!!!!!!!!MOえEEEえろおおおおOOOOOOOおおおおおおおおおおお!!!!!!!」 }; 概要 妖樹の一種。 人間の手で伐採され、松明にされた樹が苦悶と憎悪の果てに魔物となったもの。 炎に焼かれのた打ち回りながらも周囲の者も無差別に焼き尽くす危険なモンスター。 外見は二本足を生やしたハニワ顔の巨大な松明。 元が霊樹のものは特に能力も知能も高くなる傾向にある。 ダメージを受ければ受けるほど頭上の炎は勢いを増し、それにつれてトーチャーの魔力も上昇していく。 技・魔法 暴走 走り回って相手を吹き飛ばし踏み潰して攻撃する。 ファイアカクテル 自然魔術の一種。 相手の足元から火柱を発生させて攻撃する。 ファイアストーム 自然魔術の一種。 猛烈な熱風を全方位に放ち攻撃する。 ソーンバインド 自然魔術の一種。 相手の足元からイバラを伸ばし、拘束する。 経歴 2007年7月27日魔獣討伐なりチャ 林に生息する魔物として登場。 一行と交戦し水を浴びても大ダメージを受けながらパワーアップするなど炎系モンスターの型に当てはまらない特徴を見せたが最後はエヴェリーによって逆に焼き尽くされて倒された。 由来 不明。 「Torch(松明)」+「er」で「Torcher(松明をするもの)」か? 余談 元ネタは「ロマンシングサガ2」および「ロマンシングサガ3」に登場する同名のモンスター。 密かに作者お気に入りのモンスターの1つ。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3765.html
前ページルイズ×なのは(幼) 煙が晴れ、ようやく姿を現した人物の顔をルイズは覗き込むようにして訊ねた。 「あんた誰?」 それは茶色の髪をツインテールに結んだ小柄な女の子だった。少女は答える。 「えっと、高町なのは。なのはだよ」 十歳くらいだろうか。少女らしい可愛らしい声だ。だが、名前だけ言われても素性がわかるわけではない。 質問の仕方が悪かったかもしれない。 「その格好、平民よね」 黄色いパーカーにオレンジ色のスカートといった格好は、貴族の間では見られない。 平民の普段の格好などよく知らないが、あまり高級感が感じられないから平民の衣服なんだろうとルイズは結論付ける。 「あのぅ、どちらさまでしょうかぁ」 「ルイズ・フランソワ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ」 平民は一度で覚え切れなかったようで、困ったように頬をかいた。 「えっと、それで、そのルイズさんが私になんのご用でしょうか」 周りからは平民を呼び出しただの、ゼロのルイズだのとあざ笑う声に混じって、一部ロリコンの息遣いが聞こえてくる。 ルイズは顔を真っ赤に染め、口早に状況を説明すると、まだよく飲み込めていない様子の平民にコントラクトサーヴァントを行った。 平民の左手にルーンが刻まれ、契約は無事に完了した。 「べ、別にあんたみたいな平民の使い魔で満足したわけじゃないんだからね、し、しし、進級のためよ、進級の!」 「コントラクトサーヴァントは無事に完了したようだね。珍しいルーンだからちょっとスケッチさせてもらえるかな」 コルベールが授業を終わりにすると、ほかの生徒たちが空に浮かんで飛び去っていく。 ルイズとなのはは、その場に取り残された。魔法で飛んでいく生徒たちを見上げて、なのはは尋ねる。 「ここは魔導士の訓練所かなにかなんですかぁ?」 「トリステイン魔法学院よ」 「う~ん、知らないなぁ。ねえレイジングハート、クロノ君たちと連絡とれる?」 なのはが胸元の赤い宝玉に話しかける。 マジックアイテムかなにかなのだろうか、宝石に話しかけること自体は奇異にも思わないが、ルイズは平民がマジックアイテムを持っていることに疑問を抱いた。 「あんたのそれ、なにかのマジックアイテム?」 「はい、レイジングハートっていって、インテリジェントデバイスなんですけど・・・・・・」 そう言って、なんども宝玉に話しかけてみようとするなのはだが、一向に返事が返ってくる様子はない。 まあ、平民が持っているくらいだから安物のアイテムなのだろう。 おおかた貴族が作るのに失敗したマジックアイテムの一部をたわむれに平民にくれてやったのだろう。 「壊れちゃったんじゃないの?」 レイジングハートのなのはの間に結ばれた絆の強さを知らないルイズはいとも簡単に残酷な質問を投げかける。 なのはは大きく目を見開く。 「そんなはずない、修理すればきっと直ってくれるよ!」 十歳くらいの女の子の思わぬ剣幕に圧されて、ルイズはわずかにひるみ、気まずさを感じながら答える。 「そ、そう。まあ、大事にしまっときなさい。あんまり大事そうにしてると、盗られるわよ」 貴族は平民のものなど欲しがりはしないが、なかには質の悪い連中が悪戯で隠したりするかもしれない。 最近では不思議と少なくなったが、ゼロのルイズと揶揄され始めた頃には、授業中にちょっかいを出されたり、いろいろ嫌なことがあったので、ルイズはなのはに忠告を与える。 その後、ルイズはなのはを自室に連れて行き、住んでいる土地の名前などを尋ねてみたが、あまり情報は得られなかった。 わかったのは、なのはの年齢がジクウ管理局というところと連絡を取りたがっていることと、彼女が大切そうにしているマジックアイテムがとても大切なものということだけだった。 そのジクウ管理局とやらに親が勤めているのかとルイズが訊ねると、そうではないという。 十歳の女の子を突然に親元から引き離してしまったということに罰の悪さを感じているルイズだったが、どうもなのはは普通の十歳とは違うようだ。 翌朝、早起きのなのはに起こされて食堂へ行くと、見慣れた豪勢な料理に混じって、小さな一枚の皿が自分の近くに運ばれてきた。 ルイズが昨日のうちにコック長に使い魔の料理を頼んで置いたのだが、あまり見たことのない料理だ。 薄く焼いた卵で包んで、その上にトリステインの国旗が刺さっている。 「ねえ、これの中身はなにが入ってるの?」 「これはマルトーさんが考案したオムライスっていう料理なんです。 料理長のマルトーさんが、すっかりなのはちゃんを気に入っちゃったみたいで、腕によりをかけて作ったんですよ」 なのははいつの間に仲良くなったのか、メイドと仲良さそうに話している。 シエスタが厨房に呼ばれて去った後、ルイズはなのはに小声で尋ねた。 「あんた、いつの間にあのメイドと仲良くなったの?」 「シエスタさんとは今朝、洗い場でお友達になったんです」 話によると、なのはは今朝、朝の散歩に出かけたものの学園内で道に迷ってしまい、シエスタに助けてもらったのだという。 なのはの説明にルイズは一応納得したが、平民の子供とはいえ貴族の使い魔になったのだから、きちんと自覚も持ってもらわないと困る。 「いいこと、あんたは仮にも私の使い魔になってるんだから、一人であんまり外をうろついちゃだめよ」 そう諭すルイズだが、同じ卓についていて話を聞いていた生徒の一人が彼女をあざ笑った。 「はは、さすがはゼロのルイズだ。平民のしつけが板についてるじゃないか」 その言葉を発端に、嘲笑の輪が広がっていく。 「まったくお似合いの使い魔だぜ」 「ペタンコ同士、気が合いそうだな!」 意地の悪い野次に、なかには眉を顰めるものもいるが、誰もそれを咎めようとするものはいない。 否、一人だけいた。 「なにが、おかしいんですか」 小さな呟きが卑屈な笑いを鎮める。最初、その声がどこから聞こえてきたのか誰にもわからなかった。 なのはがゆっくりと立ち上がり、もう一度告げる。 「今の言葉の、どこがそんなに面白いんですか?」 一同の視線がなのはへと向けられる。まさか平民の子供に意見されるなどとは夢にも思っていなかったのだ。 「はっ、驚いたね。まさか平民にこんな反抗的な口を聞かれるとは。ゼロのルイズ、ガキはちゃんと鞭でしつけとけよ!」 最初の発端を作った一人、金髪のキザ男ギーシュが強がりに聞こえる声音でなおも侮蔑を放った。 食堂に険悪な雰囲気が満ちる。なのはは家で喫茶翠屋の手伝いをしているから客扱いには慣れている。 こういうとき、どう対処すればいいかは自然と身につけている。だが、良くも悪くもなのはは父の背中をみて育った。 なのはは相手を威圧するように真正面からギーシュの顔を見据える。 「な、なんだ、その反抗的な目は。平民が貴族に文句をいうつもりか!」 こんなとき、父の士郎ならば言うだろう。いや、父に限らずとも、フェイトや兄の恭也でもきっとこう言うはずだ。 「表に出て話そうか」 「な、なんだとぉ!」 にわかに周りの貴族達がいろめきたつ。 なぜなら、手袋を投げつけるのが貴族間の決闘の合図であるならば、「表に出ろ」と相手に告げるのは事実上、不良貴族達のタイマンの合図であったからだ。 「おいおい、ギーシュ。平民に舐められてるぞ」 「ちょ、ちょっと、あんたみたいにちっこいのがギーシュとケンカして勝負になるわけないじゃない。今すぐに謝っちゃいなさい」 ルイズはなのはの身を案じて、袖を引く。だが、なのはは引かない。 ひとの寂しさや悲しみを放っておけない強く優しい心を持つがゆえに、伝え合うことを諦めたくない。 決闘はヴェストリ広場で行われることになった。 なのはは思い出す。 初めて会った頃、アリサやすずかとは友達じゃなかった。まだ何も話をしたことがなかったから、気持ちを知ることができなかった。 「使い魔にとってご主人様がどんなに大切か知ってるよ。いろんな人たちを見てきたから。 私はルイズさんが言葉で傷つけられるのをみたくないから、絶対に見たくないから、誰にも馬鹿にさせない。 ゼロのルイズなんて、誰にも呼ばせたりしない。そのためにぶつかり合わなきゃいけないなら、私は引かない!」 「ふん、だったら平民が貴族の前でなにができるか思い知るがいいっ」 ギーシュがバラの造花を振るう。すると、一体のゴーレムが土の中から現れた。 「これが僕の魔法、ワルキューレだ。言葉を伝えたくば、まずはこのワルキューレを倒してからにしてもらおうっ」 なのははギーシュが土から錬金してみせたワルキューレを見て、実力のほどを見定める。 本来のなのはならば決して負けることはない相手だが、今はレイジングハートが沈黙していて、補助が受けられない状態だ。使える魔法は限られてくる。 「行けっ、ワルキューレ! 小生意気な平民を懲らしめるんだ」 青銅のゴーレムが予想以上の速さで突進してくる。 なのはは左手を前に突き出し、桃色の魔法陣を展開させると堅固なバリアが出現する。 分厚い金属がぶつかり合ったような轟音を立て、ワルキューレの拳が弾かれる。 「ふ、防いだ!? なんなんだ、あの光る盾は!」 ギーシュの驚きの声が上がる。もう一度、ゴーレムを突進させ、シールドを打ち破ろうと試みる。 なのはの世界では魔法はプログラムとして準備され、自分自身やデバイスにセットして魔法の力を行使する。 それらの魔法を知るきっかけを与えてくれたのはユーノだが、戦闘のための魔法やそれを効果的に運用するための闘い方を教えてくれたのはレイジングハートである。 魔法の存在など知らずに過ごしてきたなのはが強敵と互角以上に渡り合えたのはレイジングハートの信頼と援助があってこそのものだった。 なのはは、いざというときのために自分自身に組み込んでおいたシールドをとっさに展開したが、そのシールドはワルキューレのパワーに徐々に押され始めていた。 「ま、まさか平民に魔法が使えるとは思わなかったが、しょせんは防ぐだけのもの。さあ、いつまで持つかな」 ギーシュが造花を振るい、さらにワルキューレの出力が上昇する。 「くっ、このままじゃ」 なのはシールドの限界を悟り、右手に小さな光弾を生み出す。 「ぷっ、なんだあれ、ファイアーボールか? ちっちゃすぎるだろ」 なのはが浮かべた光弾をみて、ギャラリーの一角から忍び笑いが漏れる。 バリアを展開しつつ、光弾を操作するのは難易度の高い技術なのだが、学生レベルではそのやり方を教わること自体がありえない。 それがどれほどの技術であるか、ほとんど誰にも想像がつかない。 だが、さすがにハルキゲニア有数の魔法学院、その技量の高みに気が付き、内心で戦慄するものもわずかながらいた。 決闘騒ぎを聞きつけ、遠見の鏡で見物しているオスマンとコルベール、そして間近で見ているキュルケとタバサである。 キュルケは赤い唇を噛み締め、少女の闘いを見守っていた。 (二種類の魔法を同時展開なんて、私にあんな芸当ができるかしら) キュルケとなのはでは魔法の質が違う。 そもそもの概念も違うが、自分の烈火のごとく激しい魔法や、タバサの冷徹で鋭利な魔法とは違って、なのはの放つ桃色の魔力が秘めているのは紛れもない優しさだ。 ひとを思い遣る、そのまっすぐな強さにこそ戦慄を覚える。 (負けちゃ駄目よ、なのは。ルイズのためにも、絶対に勝ちなさい) 手に汗を握り、我知らずキュルケはなのはを応援していた。 だが、左手で展開したバリアはとうとうヒビが入り始め、今にも破れそうになっている。 なのはは魔法弾を操作し、バリアを迂回させてギーシュの持っている杖に狙いを定める。 だが、そのため大きく曲線を描く進路をとった光弾は、反射的に身を守ろうとギーシュがワルキューレを自分と光弾の間に飛び込ませる時間を与えてしまい、防がれてしまう。 それでも光弾の直撃を受けたゴーレムは粉々に砕け散り、破片が草むらに散らばる。 なのはの光弾はただ小さいのではない。威力を一点に高めるために収束し、高密度の魔力を込めた弾体である。 ファイアーボールがテニスボールだとしたら、なのはの弾は研ぎ澄まされたライフル弾だ。 その威力を目の当たりにして、さすがに目の前の出来事に不審を覚えるものが出始める。 「な、なあ、まさかギーシュの奴、苦戦してるんじゃないか」 「だってよ、相手は平民だろ」 「いったい誰だよ、あれを平民って言い出したやつは。魔法をつかってるじゃないか」 「ねえ、でもあの魔法、なにか変じゃない。杖を使ってるふうもないし、あんな光の盾で防ぐ魔法なんて習ってないわよ」 ワルキューレが倒されたことで、ギャラリーがどよめき始める。 なのはは肩で息をさせ、ギーシュに話しかける。 「ギーシュさんは貴族なんだよね。魔法って確かにすごく便利だけど、使い方を間違えればひとを傷つけるんだよ。 ギーシュさんの魔法はなんのため、誰のために魔法を使うの?」 「ぼ、僕は、」 「答える必要ないぞ、ギーシュ。平民は力づくで黙らせろ!」 ギャラリーのなかから声が上がった。それは平民に地位を脅かされたと感じ始めた敏感な弱さから発せられた声でもある。 ギーシュ自身もその感情にしたがって、再びバラの造花を振るう。今度は二体だ。 一体で苦戦していたなのはは己の力量不足を痛感していた。 (帰ったら、いっぱい魔法の練習しなきゃ) すでに幾度もの戦場を経験し、エース級の戦闘能力を有するなのはだが、それはこれまでレイジングハートの支えあってのことだ。 ベルカの騎士たちとの闘いではデバイス自らがベルカ式のシステムを取り入れ、騎士たちと渡り合うことができた。 「どうだね、降参するなら今のうちだが」 「絶対にいや!」 「ならば仕方ない、トドメだ、ワルキューレ!」 二体同時に突進してきたワルキューレになのはは歯を食いしばる。瞬間、胸元で強烈な光が膨れ上がった。 《Protection》 突如として響いた声。その声にもっとも驚いたのは、なのは自身だったに違いない。 今度は先ほどのものより一層強固なバリアが展開され、ワルキューレ二体の突撃を苦もなく受け止め、二体いっぺんに弾き返す。 「レイジングハートっ!」 《ご心配おかけしました。よく頑張りましたねマスター》 聞き慣れた、待ち望んでいた声。 「もう大丈夫なの、レイジングハート」 《いつでも全力で行けます》 その心強い声に押され、なのはは中空に浮かんだレイジングハートをぎゅっと握り締める。 「じゃあ、ひさしぶりに行くよ! お願い、レイジングハート」 《all right」》 「風は空に、星は天に。 そして、不屈の心はこの胸に。 この手に魔法を。 レイジングハート、セット・アップ!」 《Stand by.....ready》 不思議な声とともに少女の全身が強い輝きに包まれる。少女の身体を覆っていた衣服が分解され、白いバリアジャケットの媒体として再構成される。 「次から次に妙な魔法を!」 「今度はこっちの、番だよ!」 《Flash Impact》 なのはの身体が一瞬にして掻き消え、立ち上がりかけていたワルキューレの前に出現すると、そのまま杖を叩きつける。 一体は吹っ飛ばされ、もう一体はその衝突に巻き込まれ、弾丸ライナーの軌道に乗って背後の塔に叩きつけられる。 ギーシュの頬を掠めて行ったワルキューレは、塔に激突した後、数秒の間をおいて地面に崩れ落ちた。 間接はあらぬ方向に折れ曲がり、青銅の腕が一体の背中を突き破って、腰半分がもげて地面に刺さっている。 それはあたかもギーシュの行く末を暗示しているかのようであった。 (あ、あんなものを生身に食らったら死んでしまう) ギーシュは身の危険に焦りながらも必死で方策を練る。先手が防がれた以上、いったん防御で凌いで、相手の隙を突く以外にない。 三度、魔法を発動させ、残りのゴーレムを全て生み出す。 これほどに魔力を消耗すれば、しばらくは魔法が使えなくなってしまうだろうが、背に腹は代えられない。 二体を防御に回し、一体を正面、最後の一体を背後に忍び寄らせて隙を窺う。 (これが大人の賢さってものさ、ガキとは違うのだよ、ガキとは!) 正面からぶつかって勝てないのなら、背面を突く。軍人の家系だけあって、ギーシュの戦術としての理論を正しく理解している。 だが、惜しむべきは実戦経験が圧倒的に不足していることだ。 いくら理論を叩き込まれたといっても、ギーシュのそれはしょせん座学にすぎない。 譲れぬもの同士がぶつかり合う激闘の最中で、幾度も傷つき、倒れながら磨いた戦闘技能の前では理論などなんの役にも立たない。 表情には出さずとも背面を警戒していたなのはは、とんぼ返りに飛翔し、翻りざまに砲撃で残りのワルキューレ全てをなぎ払う。 《divine shooter》 圧倒的火力の砲撃が空中からワルキューレの身をそぎ落としていく。 カートリッジ節約と、主の身体にかかる負担軽減を理由に威力を抑えた攻撃を提案をしたレイジングハートだが、それでもいとも簡単に青銅のゴーレムを跡形もなく消滅させていく。 「馬鹿な! 詠唱もなしに、これほどの威力が出せるはずは!」 砲撃がようやく収まった後の広場は縦横に芝生が抉れ、魔力の残滓による硝煙が立ち上っていた。 ゴーレムを失ったギーシュにはもう魔力さえも残っていない。低空で飛翔するなのはがギーシュめがけて思い切り杖で腹を抉る。 みぞおちを強打され、くの字に折れたギーシュは身体を天に突き上げられ、息を吸うこともできず、降参の声もあげられない。 意識を失いかけたそのとき、ギーシュの目に現実を疑わせる光景が飛び込んできた。 杖を囲んで四つの環状魔法陣が展開し、自分の身を突き上げる杖の先端に魔力が充填されていく。 尋常でないほど膨大な魔力の収束にギーシュの全身から血の気が引いた。 (そんな、この期に及んでトドメまで刺すのか? もう魔力もないのに!) すでに勝負がついているのは誰の目にも明らかなはずなのに、なぜここにいたってトドメの一撃を食らわなければならないのか。 それも全ては、ゼロのルイズと呼んで彼女の主を傷つけたせいなのだと、ギーシュは今更になって己の発言の迂闊さに気付かされた。 「ディヴァィィィィインッ、バスター!」 はるか天空まで突き抜ける砲撃。 零距離から発射された主砲の一撃は圧倒的威力をもってギーシュの身体を飲み込み、砲撃が収束したあとにはギーシュの身体がどこにも見当たらなかった。 遠見の鏡で見ていたオスマンが呟く。 「こりゃ、グラモンのバカ息子は死んだかのう」 「のんきに構えている場合ですか、学院内で生徒が死亡したとあっては一大事ですぞ!」 コルベールが慌てて水魔法使いを広場に派遣する。 広場では生徒達が空を見上げていた。 砲撃が貫通した積乱雲が上空に漂い、常識をはるかに超えた威力に皆が放心している。 そして、上空から黒い豆粒のようなものが落ちてきて、それは見る間に接近し、人の形をあらわにする。 天空近くまで打ち上げられたギーシュがようやく地面まで堕ちてきたのだ。 なのはは空に浮かんで、ギーシュが激突する前に魔法陣をクッションにして受け止める。 ギーシュは空中を落下している間、失っていた意識をようやく取り戻す。その顔は傷つき、弱っていたがどこか晴れ晴れとしていた。 「僕の・・・・・・完敗だよ。もう指一本・・・・・・動かせない」 なのはたちの魔法とは違い、バリアジャケットもないハルケギニアのメイジは紙のように装甲が薄い。 物理ダメージを0に設定しているとはいえ、痛いものは痛い。 まともに食らえば、その痛みに失神し、数日は起き上がれなくなるのが当然だ。 それでもギーシュは最後の力を振り絞るようにして、唇を動かす。 「君に・・・・・・ひとつお願いがある・・・・・・んだ」 声は弱弱しかったが、それでもギーシュは気丈に笑みを作る。 「名前を・・・・・・教えてくれないかい?」 その言葉に、なのははギーシュと気持ちが通じ合ったのを感じた。だから元気いっぱいに答える。 「なのはだよ。わたし、高町なのは!」 前ページルイズ×なのは(幼)