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MK/SJ01-059 カード名:“もしものミライ”アルセーヌ カテゴリ:キャラクター 色:青 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:1000 ソウル:1 特徴:《怪盗》?・《仮面》? 【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分の山札の上から1枚を公開する。そのカードが《怪盗》?のキャラなら手札に加え、あなたは自分の手札を1枚選び、控え室に置く。(そうでないなら元に戻す) 【自】集中[① このカードをレストする] あなたは自分の山札の上から4枚をめくり、控え室に置く。それらのカードのクライマックス1枚につき、あなたは自分の山札を見て《怪盗》?のキャラを1枚まで選んで相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。 レアリティ:MR RRR SP illust. 水島空彦 17/03/31 今日のカード。 遂に出た怪盗サイドの集中。 コンソール操作 ネロの能力と、山札サーチのアド集中を併せ持つ。 怪盗デッキではほぼ必須のカードである。
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前ページ次ページベルセルク・ゼロ トリステイン魔法学院の学院長であるところの『偉大なる』オールド・オスマンは学院長室のソファーに背をうずめ、大きく口を開けて欠伸をした。 「ふあぁ~あぁ~あ……うんむ、眠いのう。やはりこの年になると夜更かしは毒じゃわい」 言いながら机の上に乱雑に積まれた資料の山に目を向ける。これらの資料は昨晩コルベールがこの学院長室に置いていった物だ。 ミス・ヴァリエールの使い魔に関係するかもしれない文献、と言われて提出されたそれらを、オスマンは激しく面倒くさがった。 「コルベール君、ワシ、ほら、もう老眼じゃからよう字も見えんのじゃ」 そんなオスマンの言葉をシカトし、退室していったコルベールの姿を思い出す。 オスマンはその姿に「てめえ楽してねえでてめえが知りてえんだろてめえもやれよ」的オーラを感じとった。 そんなわけで渋々資料に目を通していたオスマン。秘書に夜更かしを窘められた時には時計は既に深夜3時を過ぎていた。 朝の光が射し込む学院長室、オスマンはまだ開けきらぬまぶたをごしごしとこすった。 コン、コン、と規則正しいノックが響く。オスマンは「おや?」と片眉を上げた。 ミス・ロングビルには今学院内の設備全般のチェックを任せているはずだ。来客の予定も今日は入っていない。 「入りたまえ」 オスマンの重々しい許可の声を合図に、扉が開く。そこにいた人物の姿を認めると、オスマンはなるほどと頷いた。 「失礼いたします。オールド・オスマン」 桃色の髪を弾ませて恭しく入室する小柄な少女、ルイズ・フランソワーズと――― 「そろそろ訪ねてくる頃じゃと思っておったよ」 黒い甲冑を纏い、鉄塊をその背に負った『黒い剣士』。 ガッツが、そこにいた。 「オールド・オスマンってやつの所へ案内しろ」 ルイズが朝の支度を終え、授業へ向かおうとした矢先にガッツはそう声をかけた。 「今から!? 無理よ、授業が始まっちゃうもの!」 「多少遅れたってかまやしねえだろ。それに、そんなもん俺には関係のねえ話だ」 ガッツの言葉にルイズは少し頬をふくらませる。 ご主人様の授業より使い魔個人の用事を優先させろなんて、使い魔の風上にも置けないやつだわ。 使い魔をちゃんとやるなんて言っておいて、使い魔の自覚0じゃない。まったくもう。 そうは思ったが、ルイズにだってちゃんとわかっている。 ガッツがオールド・オスマンに会いたいと言い出すからには、それはきっとガッツの世界に関する件なのだろう。 であるならば、それはルイズにとっても何よりも優先させるべき事柄だった。 「わかったわ。ついてきて」 ガッツを先導するように、ルイズはガッツの前に立って廊下を歩く。 大股で歩いているにも関わらず、すぐにガッツに並ばれてしまう。そのたびにルイズは無理やり歩く速度を上げた。 「こ、ここよ……ぜい、はあ」 多少息を切らせながら学院長室の前にたどり着く。 「こっからは俺一人でいい」 「こら! オレを忘れるな!! 二人だ二人!!」 ガッツの腰のバッグからパックが飛び出した。パックはそのままガッツの肩に降りる。 起きたのか…とガッツは心底うざったそうな目をパックに向けてため息をつくと、ドアノブに手をかけた。 慌ててルイズはガッツを制止する。 「ちょ、ちょっと待って! それダメ!! あんた達だけだとどんな無礼を働くかわかんないわ!!」 言いつつドアノブを握っていたガッツの右手を両手で掴みドアノブから引き剥がした。 代わりにドアの前に立つと、すぅーはぁー、と息を整え、コン、コン、とドアをノックする。 「入りなさい」 ドアの向こうから偉大なる老人の声が響く。ルイズは自身の緊張感が高まっていくのを感じながら、ゆっくりとドアを押し開けた。 オスマンはルイズとガッツに来客用のソファーを勧めた。そして自身も勧めたソファーの対面、テーブルを挟んで備え付けられたソファーに身を預ける。 おずおずとルイズはソファーに腰掛けた。パックもソファーに飛び込む。 「うわぉ、モフモフしてて気持ちいい~~」 「こ、こらパック」 ルイズが遠慮全く無しのパックをたしなめる。 オスマンはパックの姿を認めると目を細めた。 「ほっほっほ、これはまた珍しいものを連れとるのう。妖精(ピスキー)の類など、数十年ぶりに見たわい。この子はお前さんの連れなのかの?」 オスマンはガッツの顔に視線を送る。ガッツはソファーに腰掛けず、ソファーの横に立ったままオスマンを見下ろしていた。 「ちょ、ちょっとガッツ…! ちゃんと座りなさいよ、無礼よあんた……!」 ルイズはガッツのマントの裾を掴み、くいくい引っ張って着席を促した。 そんなルイズをまったく気にせず、ガッツは鋭い視線をオスマンに向ける。 「単刀直入に聞く。あんたは俺を元の世界に戻す方法を知っているか?」 ガッツの言葉にオスマンは少し考えるように長く伸びた白い顎鬚をさすった。 「ふむ…『元の場所』ではなく『元の世界』ときたか……どういう意味じゃな?」 ルイズはオスマンにガッツの状況をかいつまんで説明した。 「ほぉ~。なんとまあ、別の世界じゃと? こりゃたまげたわい」 オスマンはルイズの説明を目を丸くして聞いている。 どうやらこの様子ではこの老人に聞いても期待は薄いようだ。 一番可能性が高そうだった道を断たれ、多少苛立ちを感じながらもガッツは言葉を続けた。 「それで…なんでもいい。知ってそうな奴でも、載ってそうな本でも、心当たりはねえか?」 「いやぁ、知らんなぁ~。何しろ今まで生きてきてお前さんのような例など見たことも聞いたこともないからのぉ~」 チッ。ガッツは露骨に顔をしかめると舌を鳴らした。 この分ではいつ元の世界に帰れるかわかったものではない。 やはり早々にこの学院を出て街へ向かったほうがよさそうだ。 「何処へ行って何を聞いたとしても無駄だと思うぞい? 何しろこのワシが知らんのじゃ。そこらへんの有象無象が知っとるわけないわい」 ガッツの心を読んだようにオスマンは言葉を続ける。 ルイズは苛立ちを隠そうともしないガッツの様子をハラハラしながら見上げていた。 「なあに、この学院でもお前さんのことについて調査を進めとる。そう焦らんとここで気長にミス・ヴァリエールの使い魔を続けとったらいい。焦れば人生損するだけじゃぞ、お若いの」 ガッ―――!! ガッツの右手がのび、オスマンの襟元を掴んだ。 そのままオスマンの体を引き上げ、無理やり立ち上がらせる。 ガッツの顔がオスマンの目の前に迫った。 「ふざけてんのか? ジジイ」 「う、うぅ…! ごほ、ごほ!!」 ルイズは慌てて立ち上がり、ガッツの右腕を両手で掴んだ。 「ちょ!! ちょー!! ちょーッ!! なななにしてんの!! て、手を離しなさいガッツ!!!!」 ガッツはまったく意に介さない。 ルイズは思いっきりガッツの右腕を引っ張り、力ずくで下ろそうとする。が、逆に自分の体が浮く始末だ。 「やれやれ……」 オスマンが小さな声で何事か呟く。と同時に、いつの間に手にしていたのか、右手に持った杖を振るった。 ゴォ―――!!!! 突然巻き起こった突風が巨大な塊となってガッツの体を叩く。 ガッツは抗う間もなく吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。 「がっ……!」 一瞬、息が止まる。 石造りの壁に激突し、跳ね返りながらもガッツはしっかりと両足で着地した。 一方オスマンは杖を構えたまま飄々と立っている。 「まったく、年寄りは労わらんといかんぞ?」 ルイズは驚愕していた。今目の前の老人が使用したのは、おそらく『風』のドットスペル『エアハンマー』。 数ある魔法の中で一番レベルが低いドットスペルとはいえ、オスマンはほぼ無詠唱で、かつあれだけの威力のものをまるでうちわを扇ぐが如き気安さで行使してみせたのだ。 ルイズは『偉大なる』オールド・オスマン、その大いなる実力の片鱗を垣間見た気がした。 そこで、はっ、と気がついてガッツに目を向ける。 ガッツは床に唾を吐くとその背中からドラゴンころしを抜いた。 「ちょ、ちょっとーーーーー!!!!?」 「あ、やばい、あいつ相当キてる」 ルイズは思わずぶわぁ!と目から涙を噴出し、事の成り行きを傍観していたパックは苦笑しながら呟いた。 「やれやれ、まったく近頃の若いモンは血気が盛ん過ぎていかんのう」 オスマンが再び呪文の詠唱に入る。 『土』『土』『土』のトライアングルスペル『グラビトン』。 一瞬でその術式を完成させた恐るべき老人は、その杖を振るった。 杖から迸る魔力がまるで形を持ったようにガッツの持つドラゴンころしに絡みつく。 対象の物体に干渉し、その重さを20~30倍に引き上げる『グラビトン』。 そんな呪文がかかったあの鉄塊を振り回すなど、人に可能な芸当ではない。 ガッツは何事もなかったようにドラゴンころしを振りかぶっていた。 「あれぇ~?」 オスマンの額から汗が落ちる。 部屋の中にあるあらゆるものを巻き込んで、凄まじい速度をもってドラゴンころしが薙ぎ払われた。 「うきゃーーーーーーーーー!!!!!!!」 「あ、あほーーーー!!!! こんな狭いとこでそんなモン振り回すなーーーーーーー!!!!!!」 咄嗟にルイズはテーブルとソファーの間の床に伏せ、パックはドラゴンころしによって破壊されたソファーや観葉植物、その他雑貨もろもろの破片をよけまくっていた。健闘むなしくパックの後頭部に木片が刺さる。 オスマンは咄嗟にフライの魔法を唱え天井まで飛び上がることで、間一髪鉄塊から逃れていた。 「当たってたーーーーー!!!! 今伏せなかったら当たってたーーーーーーー!!!!」 ルイズは思わず叫んでいた。見るとさっきまで自分が座っていたソファーの背もたれが半ばから消失している。 心臓がバクバク鳴っている。怖かった。死ぬかと思った。 ルイズはガッツをキッと睨み付ける。でも涙目だ。 「ちょっとガッツ!!!! ご主人様に向かってなんてことすんのよぅ!!!!」 ガッツは宙に浮くオスマンを睨み付けていた。 「シカトすんなぁ~~~!!!!」 ルイズは肩をいからせて叫ぶも、ガッツはまったく振り向きもしない。 「い、今のは胆が冷えたわい……」 オスマンは宙に浮いたまま、自分の足元に目を落とす。 ほんの少しかすっただけだというのに、靴底がべろりと持っていかれていた。 ゆっくりと床に降り立つと、ガッツの持つドラゴンころしを注視する。 (なんなんじゃあの剣は…?) オスマンは思考する。あの剣には確かに『グラビトン』の魔法をかけたはずだった。 しかし、オスマンにはわかる。 あの剣は『グラビトン』の影響を受けてなどいなかった。 「君のその剣じゃが…あぁ、すまない。出来ればもう剣を下ろしてくれんか? 先程のワシの態度については謝罪しよう。まことにすまんかった」 ガッツは構えていたドラゴンころしを下ろす。そして話の続きを促した。 「それで…この剣がどうかしたか?」 「うむ…その剣じゃが、どうもあらゆる魔法による干渉を受け付けぬ様な特性を持っているように感じられる。何か特別な魔法がかけてあるのかのう?」 ガッツの持つドラゴンころし。確かにこれは普通の剣ではない。 見た目、その威力、あらゆる点で確かに普通ではないのだが、それだけではない。 『魔』を斬り続けてきたが故に、『魔』を斬ることに特化した剣。 それがドラゴンころしの持つ、他のどんなマジックアイテムでも持ちえぬ特性だった。 とはいえ―――それが、オスマンの言う『特性』に繋がっているのかはわからない。 「さあな……どうも普通の剣じゃねえことは確からしいが……よくは知らねえ。興味もねえしな」 「そうか……ふむ、何か材質に秘密があるのかのう……」 ルイズは思い出していた。ガッツを召喚したあの日、『レビテーション』を使ってもガッツの剣だけ浮かべることが出来なかったことを。 ガッツは剣を背中にしまう。 その時、ノックすらなくドアが開かれた。 「オールド・オスマン!! やりましたぞ!! ついにこのコルベール、あの呪印が掲載された文献を発見いたしました!!!!」 やけに古ぼけた本を片手にコルベールが部屋に飛び込んできた。 最初は喜色満面だったコルベールも、部屋の惨状に気がつくと驚きに目を見開いた。 「やや、これは!? 一体何事ですかオールド・オスマン!!」 「何でもない。ワシが寝ぼけて魔法を連発してしまってのう…いや、二人には迷惑をかけた。いよいよワシもボケてきたかのう……」 切なげにオスマンはため息をつく。コルベールはあっさりとそれで納得したようだった。 よく見るとコルベールの目の下には深い隈が刻まれている。寝不足が彼から正常な思考能力を奪っているようだ。 「おや、ミス・ヴァリールとその使い魔の……確か、ガッツ君でしたかな? 二人ともここに何の用事だったのです?」 「ええい、いいからさっさと用件を言わんか! 呪印が掲載された文献が見つかったじゃと!?」 オスマンに急かされ、コルベールは慌てて持ってきた本のページを捲る。 「ええと…これ、このページです! 御覧下さい!!」 オスマンはそのページにざっと目を通すとゆっくりとガッツに向き直った。 ガッツに見えるよう、本を開いたままガッツの方に向ける。 「ここに描かれているこの呪印……君の首に刻まれているというものと一緒で間違いないかの?」 ガッツの左目が大きく開く。 オスマンが指差すそこには、確かに『生贄の烙印』が記載されていた。 「これは……!? おい、これには何て書いてあるんだ」 ガッツから見ればまったく意味のわからない記号がページの上を踊っている。 しかし、オスマンもコルベールも首を振った。 「あまりに古い文献過ぎて、今使われている文字とはまったく系統の異なるもので書かれています。解読には相当な時間がいるでしょう」 コルベールの言葉にガッツは舌を打つ。 オスマンがゆっくりと口を開いた。 「ガッツ君……先程は言い方が悪かった。君にとっても、このままこの学院に留まるのがおそらく最善なのだ。我々は全力でこの文献の解読に取り掛かる。それ以外にも出来るだけ君の力になろう。 そうして、君が元の世界とやらに帰るまでの間…ヴァリエール嬢の力になってはくれんだろうか? 使い魔というものは、この世界、メイジにとっては非常に重要なものなのじゃ。君という使い魔 がいる以上、ヴァリエール嬢は新たな使い魔を呼ぶことも出来ん。勝手な願いとは承知しておるが……どうか」 オスマンはゆっくりとガッツに向けて頭を下げた。ルイズは気まずそうにガッツを見上げる。 ガッツもルイズを見る。しばらく、不安げに揺れるルイズの瞳を見つめていた。 ―――はぁ ガッツの口から、この世界に来てからもはや癖になりつつあるため息がこぼれる。 「また近いうちに来る。行くぞ、ルイズ」 踵を返し、扉へ向かう。バサ―――とマントがたなびいた。 慌ててルイズはガッツの後に続く。 「あ―――」 廊下に出て、先を歩くガッツの背中を見つめたまま、ルイズは気がついた。 ―――初めて、名前呼んでくれた 何となく嬉しくて、少しだけ走ってガッツを追い抜く。 「使い魔はご主人様の後ろに従って歩くものなのよ!! ガッツ!!」 怒ったような口調とは裏腹に、振り向いたルイズは―――花のような笑顔を浮かべていた。 パックはちゃんと回収した。 学院長室では、オスマンが唯一無事だったミス・ロングビル用のソファーに沈み込んでいた。 「つ、疲れたわい……もうあんな修羅場はごめんじゃ!!」 コルベールは既に寝不足の体をおして授業へ向かっている。 オスマンが杖を振るうと散らばった家財道具の破片が一箇所に集まった。 「ミス・ロングビルに新しいモンを注文してもらわなきゃならんの~」 呟き、立ち上がる。寝不足の体にガッツとのやり取りは堪えたのだろう。猛烈な眠気が襲ってきていた。 学院長室を出て、自室へ向かう。 廊下を歩いている間、オスマンの頭の中ではあるピースが組みあがり始めていた。 (『異世界』から来た『烙印』を持つ『黒い剣士』……なるほど、噛み合ったわい) しかし、この事実をガッツやルイズに伝えるわけにはいかない。 これからの歴史に、これから起こる出来事に、ソレは不要なことなのだ。 オスマンは自室のベッドに倒れこむように飛び込むと、ゆっくりと眠りに落ちた。 そしてオスマンが眠ったのを見計らったように―――トリステイン魔法学院、その宝物庫の前に、巨大な影が持ち上がった。 前ページ次ページベルセルク・ゼロ
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LV31まではやって無いのですがスキルを見れたので編集しました。 - 名無しさん 2010-02-16 16 24 46 25 - 名無しさん 2010-02-23 14 25 31 LV25からほんとLV上げづらいと言うか結構大変ですね、31まで上げての感想みたんくなりましたけど編集して見ました - 名無しさん 2010-02-23 14 26 38 斧二刀はマナが続くのであればファイアーソード&パワーヒット連打で強いです。付加効果ですが補正効果は両手分発動してるか確認できていませんが、ステUPは両手分効果あるようです。初撃はファイアーソード+パワーヒットをかけてから攻撃、その後パワーヒット→ファイアーソードの繰り返し。ステータスは火力UPの力とマナアップの精神の2択か?スキルで早く殲滅しないと辛いので体力と集中は必要無く感じました。 - 名無しさん 2010-03-04 05 33 43
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アルセダインの廃墟 適正レベル:28 授与NPCの名前:アルセダインとその調停 授与NPCの所在:エステルディン(デアブーンの隣の建物内。エピック三巻を進めた後はアイストゥエンのいる建物) 前提クエスト:―― 派生クエスト:―― 授与ダイアログ 本の表紙には「アルデュリンとその植民地」というタイトルが刻印されている。本の表紙は、多くの人の手に触れられたように擦り切れている。折り目のつけられたページがすぐに開き、そこにはこう書かれている」 「…当時のアルセダインの北東部では、ファイブ・タウンズと呼ばれる五つの大きな集落が栄えていた。それは、フォルノストの南のヘネス・ルーン、古代の川にまたがるデュインタム、北の丘にあるカルノグリン、湖の地にあるオスト・アルデュリン、そして今はエステルディンと呼ばれるドリンディアだ」 「私たちは北連丘の野伏にこの五つの町すべてを訪れ、初めの石のありかを突き止めるよう奨励している。自分たちのルーツを忘れないでいることは重要なんだ…」 背景 アルセダインの五つの町の初めの石を説明している本を見つけた。今ではほとんどが廃墟となっているが、これらの町は「フォルノストの南のへネス・ルーン、古代の小川にまたがるデュインタム、北の丘にあるカルノグリン、湖の地にあるオスト・アルデュリン、そして今はエステルディンと呼ばれるドリンデュア」だ。 目的 目的1 アイストゥエンに話しかける アイストゥエンに五つの町の本について尋ねる 目的2 今はエステルディンと呼ばれるドリンディアの創建の碑を見つける 今ではエステルディンと呼ばれるドリンディアの創建の碑を見つける 目的3 アイストゥエンに話しかける アイストゥエンと、五つの町の本についてもっと話そう 目的4 ヘンネス・ルーンの創建の碑を見つける-ドゥインサムの石を見つける-カルノグリンの創建の碑を見つける-オスト・アルドゥリンの石を見つける 残りの創建の碑を発見する 目的5 アイストゥエンに話しかける アイストゥエンところへ戻り、あなたの探索の話を伝える 0/ 報酬 固定報酬 指輪:タリンゴール 選択可能な報酬 ―― 経験点 経験点:3123XP 攻略情報 創建の石がある廃墟はミナス・ブルン、オスト・ラゴロス・オスト・ガルマー、メレノスト、エステルディン コメント/ヒント等 アップデートでクエストの手順変更。(中途だった場合は自動破棄) 本を見つけてアイストゥエンに話しかけた後、エステルディンの石を調べて報告、その後に他の4つを探しに行く。 -- 名前 コメント
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前ページ次ページベルセルク・ゼロ 時間は少し前後する。 ガッツが食堂を立ち去って気まずい昼食をルイズがとっていたころ、オスマンからガッツの調査を命じられた『炎蛇』のコルベールは蔵書数万とすら言われるトリステイン魔法図書室で大量に積み上げられた過去の文献と格闘していた。 何しろ手がかりがまったくない。つまり、しらみつぶしに『何かしら呪印を刻む儀式』を古今東西、種類を選ばず追っていかなくてはならない。 それは雲を掴むような話だった。 しかも―――これはオスマンにも報告済みのことなのだが―――コルベールはガッツが召喚された際、用心深くもディテクト・マジックをかけていたのである。 結果はまったくの『反応無し』。つまり、あの呪印には今のところ何の呪もかかってはいないのだ。 にもかかわらずオスマンは呪印の調査をコルベールに厳命した。 効力を失っている、無害としか思えない呪印に対してなぜそこまでオスマンがこだわるのか、コルベールにはわからなかった。 コルベールはメガネを外し、目頭を押さえるとひとつため息をついた。 とりあえずこの呪印については後回しだ。今度彼自身に話を聞いてみることにしよう。 そう決めるとコルベールは広げていた書物を閉じ、立ち上がった。 そろそろ授業の時間だ。教師が遅刻していては話にならない。 コルベールが教材を片手に図書室を出ると、そこにはミス・ロングビルが立っていた。 窓から射す光が彼女の長い緑髪を輝かせている。 自分を待っていたのだろうか―――? いやいや、そんなことはあるまい。彼女のような美しい女性が私のような男に個人的な用があるなどと、そんなことがあるはずがないではないか。 「やや、偶然ですなミス・ロングビ―――」 「お待ちしておりましたわ、ミスタ」 ロングビルの言葉にコルベールは仰天した。 「わわ、わたしなどを待っておられたのですか!? なぜ!? どうして!? ホワイ!?」 「研究熱心な先生に私、興味がありますの。色々お話を聞かせてくださらない?」 コルベールは有頂天になった。ロングビルと肩を並べて廊下を歩き、少しでも彼女の気を引こうと饒舌に語る。 ロングビルは相槌を打ちながら、時折質問を返し、話を盛り上げていた。 「ところでミスタ、宝物庫のことはご存知?」 「あまりに強力、もしくは危険なマジックアイテムを封印している倉庫ですな。それがどうかされましたかな?」 「いえ、あまりにも厳重に『固定化』と『反魔法』の魔法がかけられているでしょう? 中には何があるのかと、少し興味がありまして」 コルベールはロングビルの気を引こうと記憶を探り、過去に宝物庫に入った時に見た品々を紹介していく。 ロングビルのメガネがキラリと光った。 「なるほど、それだけの品が納められているのであれば、あれほど厳重に管理されているのも頷ける話です。賊に侵入されるようなことなど有り得ない話なのでしょうね」 「ところが私はそうは思わないのです、ミス・ロングビル」 「まあ、どういう意味です? ミスタ」 理知的な男であるところを見せようと、コルベールは前々から感じていた宝物庫の弱点についての考察を披露した。 ロングビルは興味深そうに聞いている。 「あの扉は魔法に対する対抗措置にばかり目がいきすぎて、物理的な衝撃に対する処置をおろそかにしているような気がするのです。例えば巨大なゴーレムが……」 熱心に自説を披露するコルベール。 コルベールが話を終え、ロングビルは妖艶な笑みを彼に向けた。 「大変興味深い話でしたわ、ミスタ」 「いやあ~はっはっは! 他にも聞きたいことがあればじゃんじゃんお尋ねください!!」 コルベールは絶頂だった。 そして彼は授業に遅刻した。 食堂を出たガッツは、これからどうしようか考えていた。 あの決闘の際、ギーシュとかいうガキは『オールド・オスマン』とかいう名前を出していた。 とりあえずその人物を探してみようかとも思ったが、そいつがどこにいるか、皆目見当もつかない。 『学院長』を務めているという話だから、この学院の者なら誰でも知っているだろう。そうあたりをつけたガッツは通りがかりの女生徒に声をかけた。 ガッツは気づいていなかった。今まで通りすがっていった生徒たちが怯えるような目でガッツを見ていったのを。ギーシュとの決闘を経て、自分がどんなイメージで生徒たちに伝わっているのかを。 「おい」 「ひっ!」 またガッツが何の気なしに女生徒の肩を掴んだのがまずかった。 黒い鎧を纏い、黒い大剣を振り回す黒い悪魔。 ギーシュとの決闘を目にし、その後様々な噂を耳にして、少女はガッツに対してそんなイメージを抱いていた。 そんな黒い悪魔に肩を掴まれたその少女は容易くパニックに陥った。 「いやあぁぁぁ! お か さ れ る ぅ ぅ~~~~ ! ! ! ! 」 「な…!?」 少女はとんでもないことを口走る。さすがのガッツもあまりの事態に咄嗟に判断を下せずにいた。 おかされるぅ~おかされるぅ~おかされるぅ~。 少女の悲鳴は石造りの廊下をよく反響しながら奥へと吸い込まれていく。 そして悲鳴が吸い込まれていった廊下の奥からおびただしい数の男子生徒が集まってきた。あっという間にガッツを取り囲む。 何か事態がとんでもない方向へ進んでいる気がする。なんなんだこれは。ガッツは思わず眉間を押さえた。 「貴様! ルイズの使い魔の黒い悪魔!! 貴族を愚弄しただけでなく、今度は婦女子に暴行を加えようとするとは……もはや到底見逃すことは出来ん!!」 集まった男子を代表するように一人の男子が前に出て声を上げる。 ルイズたちとはマントの色が違う。ガッツは知らないが、ここに集まった生徒たちは皆この学院の最上級生だった。 先程悲鳴を上げた少女は、口上を述べた生徒とはまた別の、男子生徒の胸に顔をうずめて泣いていた。 「ひっく、ひっく……怖かったわシュナイダー」 「もう大丈夫だマリベル! この僕が来たからには!!」 勝手にやってろ。ガッツはもはや呆れていた。何故肩に手を置いただけでこんな扱いをされにゃならんのか。本当に貴族ってやつは―――厄介極まりない。 事情の説明をしても無駄だろう。この様子ではこちらの言い分に聞く耳を持つ者がいるとは思えない。 「いや、俺は―――」 「黙れ! 悪魔の言葉など聞く耳もたん!!」 ほらな―――ガッツはため息をついた。 どうしたものか。ガッツは思案する。ぼけっとしている間にすでに前後を挟まれてしまった。 ざっと見て、前に14,5人。後ろにも15,6人。狭い廊下にひしめきあっている。 セルピコのように空を飛ぶことが出来れば頭上を飛び越えスタコラサッサといくのだが―――いくらルーンの力を借りようと甲冑を着込んだまま人垣を飛び越える跳躍をするのは無茶な話だった。 背中のドラゴンころしを抜く。何人かの生徒はその剣を目にしただけで怯んでいた。 しかし――― 「恐れることはない!! こんな狭い廊下であんなデカイ大剣を振り回すことなど出来はしないさ!!」 そう、この場所ではドラゴンころしを振ることは出来ない。ドラゴンころしを振り回すにはトリステイン魔法学院の廊下は少々狭すぎた。 ガッツは舌打ちした。 「さあ、悪魔に聖なる鉄槌を!!!!」 その声を合図にガッツに様々な魔法が襲い掛かった。 炎の玉、風の槌、水の槍、土の拳、迫り来るそれらをガッツはかわし続ける。 狭い廊下に二十余りの人数がひしめきあっているため、その全てが戦闘に参加することは出来ない。とはいえ、連続して迫り来る魔法はいつまでもかわしきれるものでは無かった。 ガッツは手を出しあぐねていた。本気を出せば蹴散らすのは容易い。 いくらドラゴンころしを封じられているとはいえ、打つ手はいくらでもある。 ボウガンを始め、炸裂弾、極め付けに左手義手の大砲。 しかしそれらは全て『対使徒用』、すなわち、威力がありすぎるのだ。使えば相手はまだ未成熟な生徒たち、確実に死者が出る。 死者が出れば、もう負の連鎖は止まらない。死者の遺族、友人、恋人による復讐、そしてまた生じる死者、その遺族、友人、恋人―――そんな悪循環はごめんこうむりたかった。 風がガッツの肌を撫でていく。右腕が切り裂かれていた。 ギリ…!! かみ締められたガッツの奥歯が音を鳴らす。 目の前に火球が迫る。咄嗟に左手を顔の前にかざす。鉄の義手に触れた火球は破裂し、炎はむき出しの顔を炙った。 「手も足も出ないようだな黒い悪魔!! 土下座して謝れば許してやらんこともないぞ!?」 リーダー格の生徒が勝ち誇り、声を上げる。 生徒たちの魔法が止んだ。皆一様に勝ち誇り、地に膝をつくガッツを見下ろしている。 ガッツは立ち上がり、ドラゴンころしを構えた。 「まだ懲りないようだな…!! よかろう、徹底的に―――」 「動くな」 ガッツの低い声が廊下に響く。思わず生徒たちは皆動きを止めていた。 「な、何を偉そうに」 ゴッ――――!!!! ドラゴンごろしが壁にぶち当たり、しかし勢いは衰えず剣は石造りの壁に食い込み、火花を上げながら切り裂いていく。 再び壁からその姿を現した鉄塊はそのまま少年の鼻先を掠め、反対側の壁にぶち当たり、ようやくその動きを止めた。 真一文字に切り裂かれた壁から外の光が射しこんでくる。光が廊下に舞う砂埃を照らし上げていた。 パラ―――カツン。砕かれた壁の欠片が床に落ちたその音が、無音の廊下に響いた。 「正義の味方ごっこは終わりだお坊ちゃんたち。これ以上は真っ二つになりたい奴だけかかってくるこったな」 ガッツはドラゴンころしを背中にしまうと悠然と歩き出した。 モーゼが海を割り渡るが如く、ガッツの前に立つ生徒たちは皆端により、その道をあける。 「ば、化け物だ……」 「俺、もうあいつに手をだすのやめるよ……」 ガッツの姿が見えなくなって―――口々にそう呟きながら生徒たちは散っていった。 生徒たちが誰もいなくなったその廊下に、コツコツと、足音が近づいてきた。 ガッツにより作られた真一文字の明かり窓、そこから射す光がその人物の足元を照らし出す。 黒いヒールを履きこなす艶かしい足―――ミス・ロングビルは切り裂かれた、いや、切り砕かれた壁を右手で撫でると、妖しげに、しかし美しく―――笑った。 以上が、ガッツがルイズの部屋に戻るまでに起きた事の顛末である。 それからちょっとしたやり取りを経て、ルイズによるご主人様宣言を受けてから、ガッツは余計なことを言っちまったなと若干後悔していた。 ルイズは既にネグリジェに着替え、寝息を立てている。今日は珍しくパックはまだ眠ってはいなかった。 「で、どうすんの? やるの? 下着の洗濯」 パックがにやにやしながら問いかけてくる。 「やるか。あの侍女…シエスタっつったかな、あいつに頼む」 「そうだよねえ。画的に問題だもんねぇ~~」 パックのニマニマは止まらない。ガッツは無視を決め込むことにした。 と、パックの顔が突然真面目なものに変わった。 「ガッツ……部屋の外、何かいる」 「……」 ゆっくり、物音を立てぬよう立ち上がる。また貴族の坊ちゃんの類だろうか。 だとすればまた面倒くさい話だが――― 「いや、この気配は人じゃないよ。悪い意志も感じないなあ」 パックがその考えを否定する。人ではない、という部分にきな臭いものを感じたが、烙印には何の反応もない。万が一にも使徒だということは無さそうだ。 だとすれば誰か生徒の使い魔、ということだろうか。 どっちにしろ、このままではにっちもさっちもいかない。 ガッツはドアを開ける決断をした。 ルイズを起こしてはまた面倒なことになる。ガッツは出来るだけ物音を立てないようドアを開けた。 ドアを開けた途端襲われる、といった事態になることは無かった。ガッツはそのまま廊下へと足を踏み出す。 灯りが消されて真っ暗なはずの廊下が煌々と赤い光で照らされている。その理由はすぐにわかった。 「きゅるきゅる」 廊下に巨大なトカゲがいた。色は真っ赤で、尻尾の先が燃え盛っている。こちらを見てきゅるきゅると人懐っこそうな声をあげていた。 「フレイムだ。キュルケっていう姉ちゃんの使い魔だよ」 パックがガッツに説明した。なるほど、言われてみれば見覚えがある。確かに、この生き物はいつも赤毛の女の傍にいたはずだ。 そんなやつが廊下にいて、さらにこちらを見つめてくるのはどうしたわけなのだろう。 わけもわからず様子を伺っていると、隣の部屋のドアが開けっ放しだということに気がついた。 「きゅるきゅる」 そしてフレイムはいつの間にかガッツのマントの裾を咥えている。そのままくいくいと引っ張り出した。 「おいおい」 「いいじゃん、ついていってみようよ」 そのままフレイムに後に従ってついていくと、開けっ放しだった隣の部屋に通された。 ガッツが部屋に足を踏み入れると同時にドアが閉じられる。 パックはまだ入室していない。扉の向こうから何やらパックが喚いているのが聞こえた。 「ごめんなさいね。妖精さんに用はないの」 部屋の奥から声がするのと同時に蝋燭に火がつき始め、真っ暗だった部屋が仄かに照らされる。 部屋の奥、ベッドの上に下着だけを身に着けたキュルケが悩ましげに寝そべっていた。 キュルケの豊満な胸は黒い下着に押さえつけられ、はち切れんばかりである。 キュルケの褐色の肌を蝋燭の炎が照らし、扇情的な光景を作り出していた。 「…で、何の用だ?」 なんとなく察しは付きながらも、ガッツは一応問う。 キュルケの目が恥ずかしげにふせられた。 「あなたはあたしをはしたない女だと思うでしょうね……」 ガッツは無言でそれに応えた。 「でもしょうがないの…紹介したでしょ? あたしの二つ名は『微熱』。あたしの体はすぐに燃え上がってしまう……でも、誰でもいいってわけじゃないの! あたし、あなたに恋してる! あなたには他の男には無いセクシーさがあるわ!」 熱っぽくキュルケは語る。動こうとしないガッツに業を煮やしたのか、ベッドから立ち上がるとガッツに歩み寄った。 そのままガッツに胸を押し付ける。甲冑に押しつぶされた胸はぐにゃりと柔らかくその形を変えていた。 その頃パックはというと――― 「エマージェンシー! エマージェンシー!! 現在隣の部屋でエロエロな事態が展開されております!! ルイズ、ウェイクアーーーップ!! 現在隣の部屋でキュルケ×ガッツちょめちょめ中ぅ~~~!!!!」 なんてことを叫びながらルイズの部屋を飛び回っていた。 「むにゃ、うぅるさぁ~い……もう、何騒いでんのよ~~」 しばらくそんな様子でむにゃむにゃ言っていたルイズだが、パックの言葉の意味が染み込むにつれて、その顔を憤怒で赤く染めていく。 ぶわぁ!! と体にかけていた毛布を剥がすとネグリジェ姿であることも気にせず廊下に飛び出した。 そのままの勢いでキュルケの部屋のドアを蹴破る。 「どりゃあ~~~!!」 ドーン!!とドアを蹴破り、部屋の中に飛び込んだルイズはその光景を見て固まった。 ガッツはキュルケの肩を掴み、その体を離そうとしていた。 しかし、それは見ようによってはガッツが下着姿のキュルケを抱き寄せているようにも見えるわけで。 「な、なななな、なにしてんのよあんたたちぃ~~~~!!!!!!!」 ルイズはネグリジェ姿のままブンブンと鞭を振り回し始めた。 当然そんな姿で激しく動けばちらちらとけしからんものが覗くのだが、ルイズはそんなことを気にする余裕など失っていた。 「きゃあ! ちょ、ちょっとこらルイズ! 落ち着きなさいよあんたってば!!」 「うぅるさいうるさぁ~い!!!! こ、この泥棒猫ぉ~~!!!!」 ルイズの勢いは止まらない。ルイズの振り回した鞭は空中で爆笑していたパックを叩き落とし、キュルケにもその矛先を向けた。 「ちょっとヴァリエール、乙女の肌に傷をつける気ぃ!?」 キュルケはぐっ、と目を閉じた。だが、いつまでたっても痛みは訪れない。 ガッツがガシ、とルイズの右手を捕まえてそのまま部屋から引きずり出していた。 「離しなさいガッツ!! くおら!! 離せえぇ~~~!!」 ルイズのわめきを完全に無視して、ガッツはルイズを引きずったまま、部屋へと消えていった。 「ガッツ……あたしをかばってくれたのね……!!」 キュルケは一人、残された部屋で勝手に感動していた。 パックはキュルケの部屋でのびたまま取り残された。 キュルケの部屋の窓の外で動く影があった。六人の男がレビテーションの魔法で体を浮かべ、唖然と部屋の中の様子を眺めている。 「キュルケが待ち合わせの場所に来ないから様子を見に来てみれば……」 「黒い悪魔…! 既に我らがキュルケをたぶらかしていたか!!」 男たちは悔しそうに唇をかみ締めている。中には涙を流している者までいた。 「あぁ僕のキュルケが…僕のキュルケがあぁ~~!!!!」 「あの様子では既にヴァリエールも……!! おのれ! おのれおのれおのれィ!!!!」 男たちの悔し涙はその夜、枯れることはなかったという。 部屋に戻ったガッツはルイズからヴァリエールとツェルプトーのどろどろな因縁を散々聞かされていた。 太陽が未だ昇らぬ深夜。いっそ眠りたいと思ったのは初めてかもしれないと、ガッツは思った。 翌朝、ガッツはルイズに言われたとおり、日が昇りずいぶん経ってからも未だ幸せそうに寝息を立てるご主人様を起こしにかかった。 「むにゃ、う~んなによぉ~~……もうあとごふん…むにゃ」 構わずガッツはシーツ(下に敷いてるほう)を引っ張った。ごろんと音を立ててルイズは壁とベッドの間に落ちる。 「な、何!? 何ごと!? ここどこ!?」 わずか30cm程の隙間に器用に落ちたルイズはしばらく状況を把握出来ず、何やら喚いていた。 ガッツがルイズのネグリジェの後ろ襟を掴み、引っ張りあげる。にゃーんってな感じでルイズはベッドの上に舞い戻った。 「お、起こすにしてもやり方ってあるでしょ!?」 「人に起こせっつっといて起きねえのが悪い。水を汲んでくるぜ」 ガッツはさっさと部屋を出て行った。 「く、負けないわよ…! 絶対私を主人だと心の底から認めさせてやるんだから……!!」 もそもそとガッツが出て行った隙に服を着替えながら、ルイズは呟いた。 ガッツが水を汲みに井戸へ向かうと、そこには見覚えのある人物がいた。かつてここで出会った時と同様に、洗濯をしている。 シエスタだった。 「よう」 ガッツは井戸の水を汲み上げながらシエスタに声をかけた。 「ガ、ガッツさん!!」 シエスタはよほどびっくりしたのか目を大きく見開いて声を上げた。 そのままガッツを見上げて固まっていたかと思うと、気まずそうに目をふせてもじもじし始めた。 「?」 ガッツはその様子を妙に思いながらも井戸から水を汲み上げる。 水はルイズが顔を洗うためのものだ。桶一杯あれば事足りる。 汲み上げた水を持ってきた桶に移す。その作業はすぐに済み、ガッツは部屋に戻ろうとした。 「あ、あの! ガッツさん!!」 立ち去ろうとしたガッツにシエスタから声がかけられる。 ガッツは振り向いた。 「あ、あの、決闘の時、逃げ出しちゃってごめんなさい……私が原因であんなことになっちゃったっていうのに……」 何か様子がおかしいと思ったら、そんなことか。ガッツは思った。 実際ガッツはそんなこと全然気にしてなどいない。 「決闘になったのは俺が余計なことを言っちまったせいらしいからな。お前が悪いわけじゃねえ。気にすんな」 「は、はい……あ、あの時は私なんかのためにありがとうございました!!」 「おう」 ガッツはそう言って歩みだそうとする。シエスタは続けて声をかけた。 「これからもよかったら厨房に寄って下さい!! マルトーさんも喜びます!!」 「ああ、腹が減ったらまた寄らせてもらう」 「そ、それとガッツさん……」 「……?」 シエスタは急に声のトーンを落とした。怪訝に思い、ガッツがシエスタの顔を見ていると――― 「ミス・ヴァリエールとミス・ツェルプトーに二股かけてるってホントですか!!?」 そんなことをのたまった。 これにはさすがのガッツもずっこけそうになった。 「待て。何でそんな話になってる」 「学院中で噂になってるんです…『黒い悪魔』が二人に手を出して痴情のもつれからミス・ヴァリエールがミス・ツェルプトーに凶刃を振るったって……」 勘弁してくれ。何の呪いだこれは。烙印の新たな効力か? ガッツは頭を抱えた。 それからシエスタの誤解を解くのに時間がかかり、部屋に戻ってからルイズに叱責された。 「…? 何よ、人の顔じっと見て」 この癇癪少女が噂のことを知ったらどうなるか―――ガッツはどんどん面倒くさくなってきている周囲の状況に、また思わず眉間を押さえていた。 前ページ次ページベルセルク・ゼロ
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アルタイル 属性 かっこいい ターボ イーグルフォール→イーグルアタック→イーグルアサルト(ジャンプ型) スキル 天性スキル プラズマボディ、ひかりのつばさ 習得スキル ランク1:スピード+5、ダッシュ+5、ニトロ、ジャンプアップ、サンダーアップランク2:スピード+10、スタートダッシュ、ハイグライダー、スーパーカリスマ、ターボレベル2ランク3:ガッツマスター、メガグライダー、スパークガード、ターボレベル3 天性スキル(rare) プラズマボディ、ひかりのつばさ 習得スキル(rare) ランク1:ダッシュ+5、ニトロ、ジャンプアップ、サンダーアップ、ホーミングアップランク2:スピード+10、スタートダッシュ、ハイグライダー、スーパーカリスマ、ターボレベル2ランク3:ガッツマスター、メガグライダー、スパークガード、ターボレベル3 ステータスの上がりやすさ(☆5段階評価) スピード ☆☆☆★ ダッシュ ☆☆☆ パワー ☆☆☆★ ガッツ ☆☆☆☆★ 生息エリア ノースアメリカ 生息マップ グランドキャニオン 生息マップ(RARE) グランドキャニオンの祭壇に一番近いモンスター 図鑑 おもさ:216.0kg たかさ:1.4mそらたかく まいあがりでんこうせっかのはやさで いかずちとともに おりたつ 備考 ノースアメリカのスターセブン、シャロンのパートナー 名前の由来 鷲座の恒星「Altair」から コメント 編集の仕方がわからないけど情報提供したい人などはご利用ください。 レアは、男女二人組みのレーサー(ウルトラマンみたいな)と紫のオーブがある間のモンスターでもでました。 -- muu (2009-02-05 03 42 17) しっているかぎりのことおしえます。 -- ハジメ (2009-02-21 15 54 28) さっそくですが、アルタイルのレベル2はイーグルアタックで、レベル3はイーグルアサルトです。 -- ハジメ (2009-02-21 16 16 16) 祭壇の近くでレアを確認 -- ゴリパンマン (2009-02-21 23 35 23) アルタイルのレアは白かった。 -- 宇宙人 (2009-03-12 20 58 09) レア ランク3ガッツマスターを確認 -- 彼方 (2009-03-19 00 06 22)
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前ページ次ページベルセルク・ゼロ トリステイン魔法学院の学院長を務める『偉大なる』オールド・オスマンは学務長室に備え付けられえたデスクに肘をついて、ひとつ、大きく欠伸をついた。 長く伸びた自身の髭を指でいじる。 「ふ~む、退屈じゃのう…何か刺激的なことがおこらんかのう…このまま退屈が続いてはすぐに呆けてしまうわい」 年齢不詳の(少なくとも百歳は軽く超えていると思われる)御大は再び出てきた欠伸をかみ殺しつつ、そんなことをのたまった。 そんなオスマンの願いが天に届いたのかは知らないが、学務長室にドアを激しくノックする音が響いた。 オスマンは髭をいじる手をおろすと居住まいを正し、そこはかとなく偉大なオーラを放ち始めた。 「入りなさい」 オスマンの許しを得てドアが開かれる。 そこにいたのはルイズ達のサモン・サーヴァントの監督を務めた教師、コルベールであった。 何やらひどく慌てているように見える。 果たして彼は入室するやいなやオスマンの座る机の前まで駆け寄ると、その机の上に一枚の紙を差し出した。 「ミス・ヴァリエールの使い魔が珍しいルーンで召喚されて彼自身はどこかで傭兵でもやっていたかのような出で立ちでそれ自体珍しいんですが彼というのはミス・ヴァリエールの使い魔のことですがその使い魔のルーンが」 「よし、一度深呼吸じゃコルベール君」 「すうう~~~……はぁ~~~………」 「よし、ワンモアトライじゃコルベール君」 「ミス・ヴァリエールの使い魔のルーンが珍しい形をしておりまして―――」 以下要約。 ルイズの召喚した男の首筋に刻まれたルーンは今まで見たことが無い物だった。 ↓ 図書館でめっちゃ調べたけど該当無し。伝説の『虚無の使い魔』まで調べてみたがやはり該当せず。 ↓ やべ、これ大発見じゃね? ということらしい。 ルーンには様々な形があれど、必ずその使い魔の属性ごとに規則性がある。 属性―――このハルケギニアのメイジは『火』、『土』、『水』、『風』の四つの属性のどれかに大別される。 『虚無』という伝説の属性を入れれば五つということになるが―――始祖ブリミル以降その例は無い。 そしてメイジが召喚する使い魔はその属性が大きく影響される。 『火』のメイジには『火』の。『水』のメイジには『水』の使い魔が召喚される。 そしてルーンにはそれぞれに決まった規則性があるのである。 だが今回ルイズが召喚した使い魔に刻まれたルーンはその基本をまったく無視したものだった。 コルベールはここに『火』、『土』、『水』、『風』に続く『第五属性』の発見の可能性を見たのである。 そうすればまさに大発見。これまでの魔法の常識が変わる。組み合わせ如何によって新たな魔法を次々に生み出すことも可能になる。 興奮し、そう述べるコルベールとは対照的にオスマンは冷静だった。 「アホウ、これは使い魔のルーンでは無い。あまりに形が基本を無視しすぎとる」 例えばだが、『△』を指差して「これはなんて読むの?」と問うものはいない。 それは『言語』を熟知している我々は『△』が『言語』とは異なる『図形』であると認識できるからだ(あくまで日本語に限った話である)。 オスマンはハルケギニアでも屈指の大魔術師である。 故にコルベールによってスケッチされたガッツの『烙印』が使い魔のルーンとは異なる物だと即座に看破した。 「それで、ヴァリエール嬢の使い魔には他にルーンらしき物は刻まれていなかったのかね?」 「はあ…なにぶんこちらがルーンだと思い込んでおりまして……全身くまなく調べてみたわけではございませんから……」 すっかり意気消沈したコルベールはがっくりと肩を落としていた。 「そう落ち込むことは無いぞコルベール君。ちょっとこの呪印については今後も継続して調べてみてくれ。何か大きな発見があるかもしれん」 「はあ……はい、わかりました。調べてみます」 そういってコルベールが烙印のスケッチに手を伸ばした時、再び学務長室のドアがノックされた。 「では私は退室いたします」 「かまわんよ、コルベール君。多分ミス・ロングビルじゃ。面識はあるじゃろう? ワシの秘書を務めてもらっている…あぁいかん、入りたまえ」 ドアが開き、緑の髪が美しく伸びた理知的な女性がそこにいた。 「おお、やはり君かミス・ロングビル。君にしては多少ノックが乱暴だったように感じたが?」 「ヴェストリの広場で、決闘をしている生徒がいるようです。何人かの教師が止めに入りましたが、ギャラリーの生徒たちが多すぎてにっちもさっちもいかないようで」 「まったく、貴族の坊ちゃま方は血気盛んなことじゃのう。で、誰が暴れておるんだね?」 「一人はギーシュ・ド・グラモン」 「相手は?」 今度はコルベールが問いかけた。ロングビルがちらりと視線を向ける。 美しい―――コルベールは素直にそう思った。 「相手はミス・ヴァリエールが召喚した使い魔です」 「なんとまあ」 オスマンとコルベールは顔を見合わせた。 噂をすればなんとやら、だ。 「教師たちは決闘を止めるため『眠りの鐘』の使用を求めております」 「たかが生徒の決闘騒ぎに秘宝を使えるか馬鹿モン。決着がつくまで放っときゃええ」 「しかしオールド・オスマン―――」 そこでロングビルは唇の端を持ち上げ、笑みの形を作ったが―――どう見てもそれは、苦笑い以外の何物でもなかった。 よく見ればロングビルの頬を汗が伝っている。これも、どう見ても、冷や汗じゃなかろうか? 「早く止めないと―――ギーシュ・ド・グラモンの命が危ういでしょう」 再び顔を見合わせるオスマンとコルベール。 「そんなに?」 オスマンが杖を振るうと壁にかけられた大きな鏡にヴェストリ広場の様子が映し出された。 オオオオオオオオオ―――!!!!! 歓声と悲鳴でヴェストリ広場はパニックに陥っていた。 ギャラリーの視線の先には、先程鉄塊を振り回してワルキューレを粉砕したガッツの姿がある。 「ひ…うわ……!」 ギーシュもその例に漏れずパニックになりながら再び薔薇を振るう。 次は三体のワルキューレが同時に現れた。 ワルキューレの突撃に一瞬遅れてガッツが反応する。 一体目のワルキューレのランスを楽々とかわし――― ――――ドゴォンッ!!!! 轟音と共に、再びワルキューレは二つに分かたれ、宙を舞った。 「シッ!!」 残りの二体がガッツに突撃するよりも早くドラゴン殺しは切り返され――― 今度は二体同時に吹き飛ばされた。 ―――戦場におけるゴーレムの有用性とは何だろうか? この問いに対する答えはいくつか挙げることが出来る―――が、相対する相手にとって最も脅威であるのは『死なないこと』である。 つまりは、人間にはありえないタフネス。 腕をもがれようが胸を貫かれようが、原型を留めている限りゴーレムは戦闘を継続することができる。 だがガッツのドラゴン殺しを前に、その長所は長所足りえなくなっていた。 ガッツのドラゴン殺しの前では人もゴーレムも等しく平等に、一撃で土に還っていく。 ルイズは目の前の光景に声を失っていた。 (ああ―――あいつ―――ホントに凄い剣士だったんだ) 目の前でギーシュを圧倒するガッツを何故か直視することが出来ず。 ルイズは決闘に背を向けて走り出した。 「あ、ルイズ!!」 パックが走り去るルイズに声をかけた時、すでに彼女の姿はギャラリーの中に埋もれて見えなくなっていた。 自室に戻ったルイズは再び魔法書に目を通し始めた。 先程、ドラゴン殺しを振ってみせたガッツを見て、思ったのだ。 彼はきっと―――どこかの世界で英雄になるべき男だったのだ。 それを自分の拙い召喚のせいでこちらの世界に引っ張り込んでしまったのだ。 だから一刻も早く、彼を戻してあげなくちゃ。 (ホントに私ってば……失敗するだけならまだしも、それで周りに迷惑ばかりかけちゃってる……これじゃゼロどころかマイナスだわ。マイナスのルイズだわ私) おかしいな。笑ってるのに涙がこぼれてくる。 いけない、魔法書が汚れちゃう。早く涙をぬぐわなきゃ。 「う、うぅ…ふえぇ~……!!」 けれども意思とは裏腹に、涙はとめどなくあふれ続けた。 ヴェストリ広場は驚愕に満ちていた。 ではガッツの戦いを見る者たちの中で最も驚いていたのは誰なのか? ギャラリーの生徒たち? ―――違う。 では先生か? ―――違う。 では、目の前でそれを見せつけられたギーシュ・ド・グラモン? それも―――違う。 はたまた遠見の鏡でこの決闘を様子見るオールド・オスマン、『炎蛇』のコルベール、『今は』ミス・ロングビル? もしくは、走り去ったルイズ? 否。今、この広場で最も信じ難くガッツの戦いを見るもの―――それは、 他でもない、ガッツ自身である。 (……これはッ!?) 最初の一撃、ギーシュのワルキューレを一刀で屠ったその時、違和感ははっきりと形を成した。 大剣が、軽すぎる。 ガッツは思わず顔に手をやった。 違う、『鎧』は発動していない。 左手。そう、左手だ。左手がなにかおかしい。 ぼんやりと、何か光が左手の義手の甲に浮き出ていた。 文字―――に見えなくもない。 脳裏にルイズの顔が浮かんだ。 (まさかこれが―――使い魔のルーンとやらか!?) 気づけば再び青銅の騎士が三体、迫ってきていた。 戦闘中に他のことに気をとられるなど愚の骨頂。 目の前にワルキューレのランスが迫る。多少かすることは覚悟したその一撃も―――気づけば無傷で潜り抜けていた。 二撃続けて振るい、ワルキューレ三体を六つの鉄くずに変える。 ギーシュというガキに目をやればその前に再び三体のワルキューレが現れていた。 (キリねえな……) とりあえずルーンのことは後回しだ。今はこれを片付ける。 こういった場合、とる手段はひとつだ。ゴーレムを操る術者を叩く。 実はギーシュが生成できるゴーレムは7体が限度であり、今居る三体を叩けばもうタネ切れなのだがそんなことガッツは知らない。 ガッツは初めて攻めに転じた。 ガッツが近づくとワルキューレはご丁寧に三体横に並んで突進してきた。 通常の相手ならば、三体のゴーレムによる同時攻撃、それは当然とるべき戦略である。 だが、ガッツを相手にそれをすることは愚策だった。 ドラゴン殺しが横になぎ払われる。 一体目の胴に食い込み、そのまま勢いは衰えず二体目へ。 剣が三体目に届いた時、すでに分かたれた一体目は大きく回転を始めていた。 鉄塊が振り切られ―――三体のワルキューレは宙を舞い、土に転がった。 たった一振りで、三体のワルキューレを粉砕したのだ。 ギーシュにとって、それは悪夢に等しかった。 ただの平民だと侮っていた。あんな剣、振れるはずがないと高をくくっていた。 結果がこれだ。 無残に転がる、彼を守るはずの勇壮な『戦乙女』。 無残に転がるその様を、彼は無様だとすら感じた。 カチカチカチ。 あごが揺れて歯がかみ合い音を立てている。 目の前には黒い男が迫っている。 ギーシュの目には右目だけが輝く黒い影が迫ってくるように見えた。 「あ…はう…う……!」 恐怖で舌が回らない。「参った」の一言が出てこない。 いや、たとえ「参った」と言ったとして、この男は止まってくれるのだろうか? すでにギャラリーはシンと静まり返っている。 黒い悪魔がギーシュの命を奪いにやってくる。 ギーシュは自分が涙を流しているのを自覚した。 すでに男は目の前に。ギーシュはその巨躯を見上げた。 男の額に、毬栗が刺さった。 「へ…?」 思わずギーシュの口から間抜けな声が漏れる。 男の頭上に、栗の妖精が現れていた。 「はいそこまで!! こんな子供にムキになっちゃいかんよチミィ? 大人げないったらありゃしない」 ガッツの頭上にむん、と腰をすえてパックは説教にかかった。 ガッツは額に刺さったままの栗を取る。実はけっこう痛かった。 「お前なあ……」 「ドロピーとかシールケとかに言っちゃうよ? せっかく築き上げた大人のイメージが木っ端微塵になっちゃうよ? 大体こんな見知らぬ土地で早々に敵増やしてどうすんのさ。元の世界に帰るためには友好的になっとくに越したことはないと思うよ?」 別にイメージなんかはどうでもいい。が、後半は一理ある。 「けっ…あいかわらず、てめえがいるとマジでやんのが馬鹿らしくなってくるぜ」 ガッツは微かにだが間違いなく笑った。そして目の前で固まったままのギーシュに向き直る。 「どうする? まだやるか?」 ギーシュはものすごい勢いでブルブルと首を振った。 「と、とんでもない。まいった。まいったよ……!」 ギーシュのその言葉をきっかけに再びギャラリーから歓声が起こった。 うるせ、と小さく口に出してガッツはその場を立ち去ろうとし―――思い出したようにギーシュの方に振り返った。 「お前、ミッドランドかクシャーンって国知らねえか?」 「い、いや、すまない。聞いたこともないよ」 「知ってるやつに心当たりは?」 「う、う~ん…この学院の学院長を務めているオールド・オスマンならもしかしたら知ってるかも…? あとは図書館で調べてみるって手もあると思うけど…」 「ありがとよ」 ガッツは今度こそ広場を去ろうと歩みだしたが―――再びその足が止まった。 目の前に二人の少女が立ちふさがっていたのである。 一人は燃えるような赤毛に褐色の肌、魅惑的なそのボディラインを隠そうともしていない。 一人は水面のような青髪に透き通るような白い肌、その体はまだまだ未成熟であるようだ。 ひどく対照的な二人だった。青髪の方は野外だというのに本を読んでいる。 「キュルケにタバサじゃないか。何の用だい?」 「ちょっとそちらのお兄さんにご挨拶に」 「付き添い」 赤毛の女がガッツに歩み寄ってくる。 香水の匂いが漂ってきた。 「こんにちはルイズの使い魔の…妖精を連れたお兄さん」 ずいぶんと親しげに話しかけてくる。 だがこれ以上面倒ごとはごめんだ。ガッツは無視して傍を通り過ぎた。 「あらずいぶんな態度じゃない。一応私はあなたの恩人にあたるんだけど?」 その言葉にガッツの足が止まる。 「どういう意味だ?」 「もしかしてルイズから聞いてないのかしら? まったくルイズったら礼儀も義理もゼロなのね。召喚の時に気絶したあなたをここまで運んだのは私なのよ」 「そりゃあすまなかったな。ありがとよ。で、用はそれだけか?」 「せっかちなのね。でもそこがまた素敵。今日はね、あなたに挨拶をしにきたの。どうやら私、あなたに燃え上がっちゃったみたいだから」 その言葉で察したのか、ギーシュはやれやれと首を振った。 ガッツはまだ理解出来ていないようだった。 「私はキュルケ。キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプトー」 長い。ガッツは覚える気すら起きなかった。 「二つ名は『微熱』。『微熱』のキュルケ。これからよろしくね…ええと…」 「ガッツだ」 「素敵な名前。よろしく、ガッツ」 そう言ってキュルケは右手を差し出した。 差し出されたものを拒否するもの何だし、ガッツはその手を握った。 「すごいわ…本当に頼りがいのありそうな手。ギーシュとの決闘は見させてもらったわ、ガッツ。体の方はもうすっかり大丈夫みたいね。ルイズのお財布もゼロになった甲斐はあったってことかしら?」 キュルケは自分のジョークがお気に召したのかくすくすと笑っている。 「ちょっと待て。金が無くなったってのはどういうことだ?」 「あなたは」 今度は青髪の少女が口を開いた。ただ、本から目は切っていない。 確か―――タバサといったか。 「召喚されたとき、立っていられたのが不思議なほどの重傷だった。それをルイズが水の秘薬を買って治療を施した」 「ちょっと待て、秘薬? 魔法で治したんじゃないのか?」 「魔法はそんなに万能じゃない。治療には秘薬が必要」 「秘薬ってのは―――」 「高価」 まいった―――どうやら自分は随分とルイズに対し借りを作ってしまっていたらしい。 ガッツはポリポリと頭を掻いた。 いつになく饒舌に喋るタバサにキュルケは驚いていた。 (この子が自分からこんなに喋るなんて―――なにかガッツに感じるものがあったのかしら?) そのやり取りを終え、ガッツはようやくヴェストリ広場を後にした。 ガッツは考える。 左手にルーンとやらが輝いたとき、おそらく、自分の身体能力は上がっていた。 もちろん、『鎧』を発動させたときほどの上昇はみられなかったが―――そう、『鎧』だ。 この力と『鎧』の力を併用したらどうなるのか? もし、この力を『あちらの世界』に持ち帰ることが出来たなら。 もしかすると―――『あいつ』に届くことが出来るかもしれない。 決闘の顛末を見届けたオスマンとコルベールは共にう~むと唸った。 「圧倒的じゃったなコルベール君」 「圧倒的でしたオールド・オスマン。それに…」 なおも続けようとしたコルベールを手で制し、オスマンはロングビルを見やった。 それだけでロングビルは雇い主の意図を汲み、頭を下げると退室した。 秘書の有能ぶりに満足しつつ、オスマンはコルベールに向き直る。 「君も気づいたかね? コルベール君」 「はい、彼の左手…黒い義手でありましたが、決闘の間、確かにルーンが輝いておりました」 「うむ、どうやらヴァリエール嬢はコントラクト・サーヴァントを無事成功させていたようじゃな」 「それに、あのルーンの形……」 「む?」 コルベールのメガネがきらりと光った。 「私の記憶に間違いがなければ……あれは伝説の『ガンダールヴ』のルーンですぞ!」 「やはり、そうではないかとは思っていたが……であるならばヴァリエール嬢は『虚無』の担い手であるという可能性もある」 「しかし彼女は魔法を使えません」 「『虚無』を扱う授業などやっとらんからな。まあ…あくまで可能性の話じゃ。この件は他言無用に頼むぞコルベール君」 「心得ております、オールド・オスマン」 退室しようとしたコルベールの背中に、オスマンはもう一度声をかけた。 「コルベール君。彼の首筋に刻まれた呪印の調査もよろしく頼むぞ」 コルベールは頷くと、ゆっくりとドアを閉め、退室した。 一人部屋に残されたオールド・オスマンは深く、椅子に腰掛け、その背もたれに身を預けた。 ―――あの呪印、どこかで見たことがあるような 何故だろう。あの使い魔の青年を見ていると脳のどこかがちりちりと焼けるような感覚がする。 鉄塊を振るう、烙印を刻まれた、黒い剣士。 何か――どこかで―――― 思案するも、答えは出ない。 「とにかく、退屈はしなさそうじゃの」 オスマンは満足げに呟くと、再び自身の髭をいじり始めた。 ガッツがルイズの部屋を訪れたのは日がとっぷりと暮れてからだった。 ガッツが再びルイズの部屋を訪れたのは決闘の後、半日に渡り思案した結果を伝えるためだった。 ルイズは眠っていた。 ベッドではなく、机に突っ伏している。 「また机で寝てる…無理しすぎだよまったく」 パックは心配そうに呟いた。ちなみにパックはガッツの腰につけられたバッグの中にいる。 ガッツはルイズに近づいた。ルイズはすやすやと寝息を立てて、こちらに気づく様子はない。 よく見れば目の周りが腫れぼったい。どうやら泣いていたようだ。 「…ごめんなさい……」 寝言だろうか、ルイズの口からそんな言葉が漏れた。 ガッツは肩にかけようとしていた手を止め、やれやれ…とため息をついた。 「ん…」 目をあける。どうやらまた机で寝てしまっていたようだ。 どれだけ不眠不休で魔法書を読み込もうとしても、どうしても睡魔に抗えない。 ルイズは思いについてこない自分の体を不甲斐なく感じた。 (でも寝るときはちゃんとベッドに入るようにしないと風邪ひいちゃうわ…) 起きて気づいたが今日はけっこう冷え込むようだ。 ぶるっと身震いしてルイズは肩にかけられた黒いマントを引き寄せた。 ―――黒いマント? はっとして自分の肩を見る。見覚えのあるマントがかけられていた。 黒く、大きなそのマントは―――そこでルイズはようやく気配を感じて振り返る。 初めてこの部屋で話したときのように、ガッツは壁に背を預けて立っていた。 「起きたならマントを返しな」 ガッツの言葉に慌ててルイズは肩にかけられていたマントを取るとガッツに差し出した。 ガッツは無言でそれを受け取り、身につけていく。 (起きるの……待っててくれたのかな……?) どうしたんだろう。ガッツが自分に優しくしてくれるなんて。 ガッツは自分を憎んでいるとばっかり思っていたのに。 正直、ちょっと嬉しかった、かも、しれない。 ―――なんて思っているとガッツがドラゴン殺しを構えていた。 「なによーーーーッ!!? なんなのよぉ!? 優しくしたり、突き落としたりぃ~~!!」 「落ち着け。俺の左手を見ろ」 「え?」 言われて剣を構えるガッツに近寄り、左手を見る。 初めて見たときと同じ、鉄の義手―――その甲に、ルーンが浮かび出ていた。 「これって…!?」 「剣を握ると出てくるみたいでな、これがお前の言っていた使い魔のルーンとやらか?」 「うん…多分、そうだと思う…けど……」 ルイズは複雑な気持ちだった。 コントラクト・サーヴァントが成功していたというのは素直に嬉しい。 でも、それでこれ幸いとガッツに使い魔の役を押し付けるような気はもう起こらなかった。 「もう一つ、このルーンが出てる間はどうやら体が軽くなるらしい。それも使い魔になった特典なのか?」 「う…ん…人間を使い魔にした例がないからよくわからないけど、使い魔に何か特殊な力が付与されるっていうのは、うん…あると思う」 ガッツはルイズの答えを聞くと剣を背中にしまった。 左手のルーンが輝きを失う。 「最後だ。主人が死ねば使い魔ってのは解約されちまうのか?」 この質問にはルイズも背筋が凍った。 もももも、もしかしてわたし、ころされる? ころされちゃうの? 「ま、まってまって! 確かにそうだけど!! もう少し待って! 私も頑張ってあなたが帰れる方法探すから、だから!!」 慌てふためくルイズをよそに、ガッツは今の答えを得て、腹を決めていた。 続くガッツの言葉はルイズのまったく予想外のものであった。 「いいぜ。帰るまでの間、お前の使い魔とやらをやってやる」 ガッツの言葉にルイズは完全に動きを止めた。 大きな瞳をくりんとさせてガッツを見つめる。 「ホント?」 「ああ」 「ホントにホント?」 「…ああ」 「ほんとにほんとにほんと?」 「……しつけえぞ」 なおも信じられず口をぽかんとあけるルイズにガッツはにやりと笑いかけた。 そして皮肉をたっぷりと込めて――― 「よろしく頼むぜ、『ご主人様』」 ―――そう言い放った。 こうしてガッツの、ハルケギニアでの使い魔生活が始まった。 当面の問題は――― 「俺はこの部屋でお前と一緒に住むのか?」 「え、あ、あのあの、そ、そうなるんだけど……」 (ガッツの眠るとこどうしよう!? 床―――なんて言えるわけないじゃない! じゃ、じゃあ、え、ベ、ベッド!? で、でもでもベッドは一つしかないし、え、じゃあ一緒に!? む、無理よ無理、無理無理無理!!) ガッツを相手に男を意識するなというのが無理な話だ。 ルイズの思考はガッツを置いてどんどんぶっ飛んでいった。 顔を真っ赤に火照らせて「で、でもしょうがないじゃない! それしかないんだもの!」とかなんとかぶつぶつ言ってるルイズを尻目にガッツはさっさと床に座り、壁に背を預けた。 「問題ないんならここで寝させてもらうぜ」 どっちみち夜は眠れない。ならばどこであろうと変わりはない。 ガッツは静かに目を閉じた。 一人取り残されたルイズは顔を赤く火照らせたままベッドに飛び込んだ。 (あ…ッ!?) そこでルイズはとんでもないことに気づく。 わたし、制服のままじゃないの。 着替え、どうしよう? ルイズはガッツが目を瞑って眠っているのを確認しながら(実際ガッツは眠っていないのだが)、出来るだけ音を立てぬようにコソコソとネグリジェに着替え始めた。 ルイズは着替えている最中も、何度も何度もガッツの様子を確認するのであった。 ちなみにパックはガッツのバッグの中でベッチィーを抱きしめてとっくに眠っていた。 ※ ベッチィー=「ベヘリット」 もそもそとルイズが動いているのを感じながら、ガッツは仲間たちの事に思いを馳せていた。 (すまねえシールケ、セルピコ、ファルネーゼ、イシドロ。しばらくの間、キャスカを頼んだぜ) ―――この力は必ず持ち帰る。 ガッツは自身の左手、鉄の義手の甲を見つめた。 ガッツに応えるように、ルーンが淡く輝いたような気がした。 ―――もうひとつ、ガッツには気になることがあった。 召喚される前、ガッツの世界は確かに夕方、日暮れ前の時間帯だった。 だが、召喚されたその時、この世界は真昼間だったように思える。 その違いが、少し気になった。 前ページ次ページベルセルク・ゼロ
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前ページ次ページベルセルク・ゼロ 「ラ・ヴァリエールの娘を渡してもらおうか」 ワルド、ルイズ、そしてガッツの前に立ち塞がった仮面の男。低くしわがれたその声は、幾人もの人間が同時に喋っているようで、それでいて妙にざらついた奇妙なものだった。 ワルドはルイズを庇うように一歩先に出て、杖を抜き、構える。 「こちらの素性を知った上で付け狙うか。何者だ、貴様?」 もちろん男は黙して語らない。ワルドはやれやれと首を振った。 「まあ何者にしろ…そんな立派な杖を持っているんだ。君も貴族なのだろう? 貴族ならば女性の誘い方くらい心得たまえ」 「どけ」 短く一言だけ発して、男は地を蹴り、ワルドに踊りかかった。 「速いな―――だがッ!!」 まるで風のように迫り来る男にワルドは杖を合わせる。 しかし、そこで仮面の男は突然一歩後ろに跳び退ってワルドの一撃をやり過ごした。 「ヌゥッ!?」 「きゃあ!!」 ワルドの杖をかわした男は、その背に羽根があるかのように大きく跳躍し、ワルドの頭上を跳び越すとルイズに手を伸ばした。思わずルイズは悲鳴を上げてしゃがみこむ。 「させるか!!」 即座にワルドが杖を切り返し、男の手を払った。ワルドの杖が迫る刹那、男はチィ、と舌を鳴らし伸ばした手を引っ込める。 そのまま男はワルドとルイズより少し後ろにいたガッツの頭上をも飛び越え、着地した。 そこに―――無防備な男の背めがけて、ガッツのドラゴンころしが振り下ろされた。 しかし男は『まるで後ろに目がついているかのように』、ガッツの方を振り返りもせず前方に飛び、ドラゴンころしをかわした。ドラゴンころしが地面を叩き、土煙をあげる。 その場にいる者達の立ち位置は反転した。仮面の男の前にガッツが立ち塞がり、ガッツの後ろにワルドとルイズが位置している。 「先に行け。すぐに追いつく」 ガッツは仮面の男から目を離さずに、背中越しにルイズ達に声をかけた。 思わぬガッツの提案に、ルイズは驚いて首を振る。 「駄目よそんなの!! 無茶だわ!!」 「そうだ、その男は強い。君一人では……」 ワルドもルイズに追随した。ガッツは視線を後ろに向け、にやりとワルドに笑ってみせた。 「朝の決闘はこういう時のための判断材料じゃねえのか? 『隊長殿』よ」 ワルドは口ごもった。ルイズはそれでも納得がいかないらしく、その場から動こうとしない。 「行けッ!!」 男の方に向き直ってガッツが声を張り上げた。 「やむをえん! さあ、ルイズ!!」 「あ、ちょっとワルド! ……ガッツ!!」 ワルドが強引にルイズの手を取って駆け出した。巨大な樹木、『桟橋』を目指してワルドとルイズの背中が小さくなっていく。 仮面の男は二人を追う様子を見せるわけでもなく、ゆっくりとガッツと対峙した。 「くくく……一人で俺の相手をするか。よくよく舐められたものだ」 仮面の奥からくつくつと笑い声が響く。 「まあよい。ここは貴様の命をもらえれば、それでよい。ヴァリエールの娘を手に入れるチャンスはこれからいくらでもある。そうとも、『いくらでもある』のだ」 愉快そうに男は笑う。そんな男の様子にガッツは眉をひそめた。ふぅ、とため息をついてドラゴンころしを握りなおし、男に剣先を向け、構える。 「てめえらがどんな理由でルイズを狙ってんのかは知らねえが……あいにく、あいつに目をつけたのはこっちが先なんだ。ほいほい渡すわけにゃあいかねえな」 男もまた、杖の切っ先をガッツに向け、構えた。 「図に乗るな、愚か者め。どれほど身体を鍛え上げようと、どれほど技を磨き上げようと、所詮貴様は杖を持たぬ平民に過ぎぬことを教えてやる」 そう言うと男は杖を振り呪文を紡ぎ始めた。 即座にガッツは距離を詰め、ドラゴンころしを振るう。風を切り裂き、振るわれた鉄塊は、しかし男の身体には当たらない。 凄まじい速度で二度、三度と振るわれた鉄塊ではあったが、男もまた常人離れした体捌きでことごとくそれらをかわしていく。 胴を払いに来た一撃目は身を沈めてかわし、追撃してきた二撃目は跳躍してやり過ごし、三撃目が振るわれるころには男は大きく後ろに跳び退り、ガッツとの距離をとっていた。 「杖持たぬ者には決して至れぬ境地を知れ。見せてやる。これがメイジの持つ真の力だ」 男が杖を振る。同時に、その身体が光を放つ。 「『ライトニング・クラウド』」 紡がれた言霊。瞬間、男の身体がさらに強く輝いた。その光はそのまま稲妻と化し、まさしく光の速度でガッツに迫る。 轟音と共に光速で迫り来る一撃。その一撃をかわす術をガッツは持たなかった。 「がああああああああああああああ!!!!!!!!」 バリバリと電気が弾ける音が響く。直撃だ。身体を駆け巡る強烈な電流に、ガッツは耐え切れず声を上げた。電流が熱を放ちガッツの身体を焼く。 魔法で作られた擬似的なものとはいえ、雷鳴轟く稲妻をその身に受けて無事でいられる道理は無い。 ガッツはがくりと膝を着き、その手を離れたドラゴンころしががらんと音をたてて地面に転がった。 巨木の根元に辿り着いたワルドとルイズだったが、突如背後から照らされた光に、何事かと後ろを振り返る。 ルイズの目に、ガッツが残って戦っているであろう辺りから強い光が放たれているのが映った。 遠目からではどんな魔法なのかは確認できない。だが、鮮烈なその光は行使された魔法がちゃちなドット・スペルなどではないことを予感させた。 「ガッツーーーッ!!!!」 「ルイズ!!」 無意識のうちに己が使い魔の名を叫び、駆け戻ろうとしたルイズの肩をワルドは押さえつける。 「離して! ワルド!!」 「落ち着くんだルイズ!! 今君が戻って何になる!!」 「でも……でも………!!」 「君は彼の主人なのだろう!? 君が彼のことを信じなくてどうするんだ!!」 ルイズはぐっと唇をかんだ。再び後方に視線を戻す。 放たれていた光は既に消え、月の光だけでは遠くの景色は薄暗く翳り、ガッツの様子を確認することは出来ない。 ルイズはぐい、と目に溜まった涙を拭うと前に向き直った。 「分かったわ……行きましょうワルド」 ルイズの言葉にワルドは頷き、二人は『桟橋』と呼ばれる巨木、その幹の中へ足を踏み入れた。 『桟橋』と呼ばれた巨木は根元を中からくり抜かれており、空洞になっていた。木製の階段がいくつもあり、それぞれに鉄のプレートが備え付けられている。プレートには文字が書いてあり、これが案内板の役割を果たしているようだった。 ワルドに手を引かれ、ルイズは階段を駆け上がる。 (すぐに追いつくって……そう言ったわよね、ガッツ……!!) ざわつく心を押さえつけ、ルイズは駆ける。 後ろを振り返ることはしなかった。 肉がこげる嫌な音を立て、ガッツの体が前のめりに傾ぐ。今にも途切れそうな意識の中、ガッツは咄嗟に手を伸ばし、倒れ行く身体を支えた。 仮面の男はそんなガッツを見て少し驚いたようだった。 「まさか『ライトニング・クラウド』の直撃を受けてまだ生きている……それどころか、意識を保っているとはな。成程、素晴らしくタフな男らしいな、貴様は。だが……」 男は再び杖を構える。 「我が渾身の魔術を受けて生きていられてはいささか不愉快だ。生存は許さぬ。完全なる止めを刺してやる」 杖を振り、男は再び呪文の詠唱に入った。紡ぐ術式は先程と同じ『ライトニング・クラウド』。 ガッツはドラゴンころしを拾い上げると、痛む体を引きずり、立ち上がる。 「無駄だ。足掻くな。その身体ではその剣を満足に振ることは出来まい。往生際を見極めよ。下手な抵抗は見苦しいだけだ」 男の言うとおり、火傷で引きつった筋肉はうまく言うことを聞いてくれそうにない。 男の紡ぐ魔法はもうすぐに完成する。次に電撃を身に浴びればおそらく即死。 そんな絶望的な状況の中で、ガッツは笑った。 「あいにく……俺は往生際が『極めて』悪いもんでね」 「ふん、強がりを……ぐぅッ!!?」 突然、仮面の男の顔面を衝撃が襲った。ばがぁん、と音を立て、男の顔を覆っていた仮面、その右半分が砕け散る。 「な…に……!?」 男は咄嗟に己の顔を手で隠した。指の隙間から、地面に散らばる仮面の欠片と共に、小さな一本のナイフが転がっているのが目に入る。 ガッツはいつの間にかドラゴンころしを手放していた。 「投げナイフ……貴様、こんなものまで……!!」 「なんだ、顔を見られちゃまずいのか?」 続けざまにガッツはナイフを放つ。男は右手で顔を覆ったまま左手に持った杖で迫り来るナイフを打ち払った。 人が仮面を被る理由は様々だ。醜い顔を隠すため。あるいは、その正体を隠すため。 男が仮面を被って現れた理由を、ガッツは後者だと踏んだ。男の声は明らかに魔法で人為的に変えられたものだったからだ。 そして、その予想は的中していた。 「くっ……!!」 このまま戦闘するのは圧倒的不利だと知りながら、男は顔を隠す右手を離すことが出来ない。 男には絶対に正体を知られるわけにはいかない理由があった。 (万が一…! 万が一にでもこの男とルイズがリンクしていたとしたら……!!) その可能性は低い、と男自身感じてはいた。 だが、まさに『万が一』なのだ。万に一つでも可能性があるのなら、目の前の黒い剣士に己の顔を見られる訳にはいかない。 自分の正体が先を行くルイズ・フランソワーズに伝わってしまっては男の抱える計画は破綻する。 かといって、目の前の黒い剣士は既に手負いであるとはいえ片手が塞がって勝てる相手ではない。 仮面の男は、そのことを『よく』知っていた。 (おのれ……! ここは退く……覚えていろ、黒い剣士……!!) 男は身を翻すと、あっという間にガッツの前から姿を消した。 ガッツは油断無く周囲に目を走らせる。 完全に男の気配が去ったことを確認すると、ガッツはドラゴンころしを拾い上げ、背中に仕舞った。 大きく身体を動かすと、火傷で引き攣った皮膚が引っ張られ、激痛が走る。 「ちっ……魔法ってのは、つくづく厄介なもんだぜ」 想像以上に仮面の男の『ライトニング・クラウド』は強烈だった。ギーシュや『土くれ』のフーケとの戦いを通じて、少しメイジというものを甘く見ていたのかもしれない。 「さて…大分遅れちまったな。急がねえと」 ガッツは腰元の鞄を開けた。 「おい、パック……」 果たしてそこには『ライトニング・クラウド』の余波を受けていい感じに焼き上がった栗妖精が転がっていた。 「おい……おい!」 ガッツが声を上げてもパックは泡を吹くばかりで返事をしない。 「こら、てめえがいねえとルイズ達の居場所がわかんねえだろが! 起きろ、オイ!!」 むんずとパックを掴み上げ、目の前で怒鳴る。パックは白目を向いたままカクカクとその首を揺らした。 パックの復活にはまだまだ時間がかかりそうだった。 『女神の杵』亭に残り、敵の足止めをしていたギーシュ、キュルケ、タバサは終わり無く次々と押し入ってくる傭兵たちに、遂に悲鳴を上げ始めた。 「もう、ホントにキリがないわ!! 敵は一体何人引き連れてきてるのよ!!」 キュルケは叫びながら杖を振るい、一番近くに居た敵を火達磨にした。もう随分敵を打ちのめしたつもりでいたが、店内に転がっているのはたったの五人だ。 これまでに襲ってきた野盗の類とは違い、鍛えられた傭兵たちは、一度や二度魔法を食らわせただけでは斃れなかった。 「このままではごり押しされる」 タバサが冷静に言った。 「さて、何か手を考えないといけないわね」 キュルケは面倒くさそうに髪をかきあげる。 「ど、どどど、どうする? どうしよう? どーしたらいい!?」 あっという間にワルキューレを一体ぼろぼろにされたギーシュは落ち着きが無い。 「う~ん、確か厨房には油の入った鍋があるはずよね……おつまみに揚げ物が出ていたし……」 キュルケは顎に手をあててぶつぶつと呟き始めた。 「何をそんなに落ち着いてるのかね君は! ああ、もうほら! 敵がすぐそこまで迫ってきてるのだよ!?」 「うるさいわね!! 今打開策練ってんだからちょっとくらい時間を稼ぎなさい!!」 しかしキュルケが魔法を止めてしまっては、押し寄せる庸兵たちを完全に足止めすることは不可能だった。 タバサが懸命に魔法をぶつけているが、討ちもらした傭兵がどんどん迫ってくる。 ―――ドクン。 迫り来る傭兵の姿に、ギーシュの中で昨日の嫌な記憶が甦る。 『鉄屑』のグリズネフを相手に手も足も出なかった無様な自分。 傍らでテーブルに身を隠すメリッサを見る。メリッサはその小さな肩を震わせ、襲い来る恐怖に健気に耐えている。 ―――ドクン! その姿に、ギーシュの心臓が一際大きく音を立てた。 (何をやっているんだ僕は! このままじゃ昨日と何も変わらない! 何も守れない!! 成長しろ、キュルケに頼るな、お前がやるんだギーシュ・ド・グラモン!!!!) 己が杖としている薔薇の造花を振り、ゴーレムを錬成する。 脳裏に浮かぶのは憎き敵であったグリズネフの言葉。 『ゴーレムに立派な鎧も兜も必要ねえ。人を殺すにゃあ―――』 鮮烈に思い出すのはドラゴンころしを振るうガッツの姿。 こともなげに巨大な鉄塊を振り回し、敵を吹き飛ばしていく男の背中。 完成したゴーレムには、鎧も兜もついていなかった。 それどころか、顔に当たる部分にも全く造形が施されておらず、のっぺらぼうだ。 人の形をしてはいるが、間接の部分は球体がはめ込まれている。 そしてその人形の手には、巨大な剣が握られていた。 ガッツの持つドラゴンころしよりは一回りも二回りも小さいが、それでもその刃渡りは160サントを悠に超えている。 のっぺらぼうのゴーレムがその手に持つ大剣を振るい、最も近くまで来ていた傭兵を吹き飛ばした。 キュルケとタバサは呆然として新たに現れたそのゴーレムを見つめている。 「ギーシュ…あんた、それ……」 ギーシュは横倒しにしたテーブルの縁に立ち上がった。 「聞け! 傭兵共!!」 狭い足場に器用に立ち、胸を張って叫ぶ。 当然、いい的である。ギーシュ目掛けて矢が殺到した。 「おぎゃぎゃ!?」 「馬っ鹿ッ!!!!」 キュルケとタバサが慌てて杖を振るい、魔法で矢を叩き落す。 「考えて行動しなさいよ馬鹿! ノータリン!!」 「愚物」 目を吊り上げてキュルケはギーシュに罵声を浴びせる。 タバサもポツリと中々に厳しい言葉を吐いた。 「ふ、ふぃ~~」 ギーシュは安堵の息をついて、流れた汗を拭った。それから気を取り直して胸を張る。 「我が名はギーシュ!! ギーシュ・ド・グラモン!!」 かつて、アルヴィーズの食堂で初めてガッツと対峙した時は、自分を大きく見せるために名乗った。 今は、家名をその身に背負うために名乗る。 「君たちの相手は我がゴーレムが務めよう! さあ、踊れ!!」 ギーシュの号令の下、ゴーレムが動き出す。 たった一体のゴーレム。だが、それ故にギーシュの意識はその一体に集中する。 いつものワルキューレを半ばオートで動かしているのとは異なる、ギーシュの意識の下での完全マニュアル操作。 ギーシュがイメージするのは脳裏に焼きついて離れない、ガッツがドラゴンころしを振り回し、敵を屠っていくその姿。ギーシュの記憶にあるガッツの動きをなぞるように、のっぺらぼうのゴーレムが踊る。 「なんだこいつは!?」 「突いても死なねえ、くそ!!」 傭兵たちから悲鳴が上がる。一つや二つの刃を受けても、ギーシュのゴーレムは止まらない。 これが本来ゴーレムの持つ有用性、人間には有り得ないタフネスだ。結局、ギーシュのゴーレムはその身に7つの刃を受けてようやく沈黙した。 のっぺらぼうのゴーレムががしゃりと音を立て崩れ落ちる。その頃には、8人の傭兵がゴーレムによって打ち倒されていた。 「手間ぁかけさせやがって……!」 怒りを露わにして傭兵たちがにじり寄ってくる。 しかし、対するギーシュはあくまで余裕の表情だった。 ギーシュが薔薇の造花を振る。杖を離れた赤い花びらが舞い落ちる。舞い落ちた花びらは、その全てがのっぺらぼうのゴーレムと化した。 その数、11体。 簡略された造りの新たなゴーレムは、錬成する際の精神力の負担を大幅に軽減した。結果、ワルキューレの時は7体が限界であった錬成数は大きく増した。 「あまりに無様なこのゴーレム。勇壮な戦乙女の名を冠するにはふさわしくない。これはただの『操り人形<マリオネット>』。僕の意思でもって動くただの木偶人形だ」 マリオネットと名付けられた11体のゴーレムがその手に握る大剣を一斉に構えた。 「まだ…やるかね?」 ギーシュが杖を掲げると、マリオネット達は大剣を構えたままじりじりと動き出す。 「じょ、冗談じゃねえ……!」 一人の傭兵が後ずさる。たった一体を相手にするのでさえこれだけの犠牲を出したのだ。 今度はそれが11体も同時に襲ってくる。どれ程の被害を受けることになるかわかったものではない。 一人が下がれば後は早かった。傭兵たちは口々に恨み言を吐きながら、次々に退却していった。 最後の一人が去り、酒場に静寂が戻る。 「勝った……?」 呆然とギーシュは呟いた。キュルケ、タバサ、そしてメリッサもテーブルから顔を出す。 「やった……やれた……やれたんだ……」 ギーシュの胸のうちにこみ上げるものがある。昨日の敗北から鬱積していた気持ちが晴れやかになっていく。 守れた。今度こそ、守ることが出来た。 「やったぁあああ!!!!!!!」 堪えきれず、ギーシュは叫んだ。マリオネット達もギーシュの喜びを表すように踊り始めた。 ギーシュの目の端に涙が滲む。メリッサは微笑みながらそんなギーシュを見つめていた。 「こら」 「んがっ!」 浮かれてはしゃぐギーシュの後頭部をキュルケが小突いた。 「なに格好つけてんのよ。私とタバサがいなかったらあんた蜂の巣になってたわよ」 「あはは…すまない、助かったよ。ありがとう」 「……まあ、結果オーライだからいいけど。これ、どうしたの? ワルキューレは?」 まだ踊り続けているのっぺらぼうのゴーレム達を指差してキュルケは尋ねた。 「『操り人形<マリオネット>』。僕はそう名付けた。何の装飾も無い粗末なゴーレムだけど、今の僕にはこれくらいがふさわしい。守りたいものを守れなきゃ、どれだけ外見を繕っても意味はないと思い知ったからね」 少し遠い目をしてギーシュは語る。キュルケはそれを少し意外そうに眺めていた。 (ふぅん……かっこつけのギーシュがいっちょ前に……ここに来るまでに色々あったみたいね) 二人の会話にぼ~っと耳を傾けていたタバサが、何かに反応した。 「まだ終わっていない」 ぽつりと呟く。 「え?」 キュルケがそう言ったのと同時に、巨大な岩の塊が酒場の入り口ごとギーシュのマリオネットを下敷きにした。 轟音と共に、地面が激しく揺れる。 「な、何よ何なのよ!!」 「ぼ、僕のゴーレムがーーーーッ!!!!」 「きゃーーーーー!!!!」 「きゃー」 余りにも大きな揺れに4人はバランスを崩して倒れこむ。 もうもうと土煙を上げながら、岩の塊が動いた。開けた視界、瓦礫の山と化した入り口の向こうに、巨大な岩のゴーレムが立っていた。 酒場の入り口とギーシュのゴーレムを潰した岩の塊は、そのゴーレムの拳だ。 巨大なゴーレムの肩で、『土くれ』のフーケは笑う。 「まさかあんたらまで来るなんてね。忘れちゃいないよ。『雪風』のタバサ、『微熱』のキュルケ。このラ・ロシェールで待っていた甲斐があったってもんだ」 キュルケは『土くれ』のフーケの姿を認めると、髪についた埃を払いながら立ち上がった。 「あーら、随分とお早い出所なのね『土くれ』のフーケ。だめよ、しっかりお勤めは果たさなきゃ」 「冗談。女の花は短いんだ。獄中で時間を無駄になんかしてられるかね」 「ふふ、それは同感だわ。だから私たちなんかに構わないでもっと有意義なことに時間を割いたほうがよくってよ?」 「そういうわけにはいかないさ。私は受けた借りは返さなきゃ気が済まない性質(たち)でね。ストレスを溜めるのはお肌の美容にもよくないし、早々に返させてもらうよ」 巨大なゴーレムがゆっくりと動き出す。 キュルケとタバサはゴーレムの正面に並び立ち、杖を構えた。 「あなたはその子を連れて店の奥に」 タバサがギーシュに指示を出した。 「ぼ、僕も戦うぞ!!」 「あれだけの量のゴーレムを錬成した。もうあなたの精神力は空っぽ。違う?」 首を振るギーシュを、タバサは冷静に諭す。 しかし、女の子に任せて自分は隠れるという状況に、ギーシュは容易に頷くことは出来ずにいた。 「しっかり守ってやんなさい」 そう言って、キュルケがギーシュにウインクしてみせる。 その瞳はとても優しい光を湛えていた。 「……わかった。君たちも気をつけて」 ギーシュはメリッサの手を取ると店の奥へと走っていった。 フーケの操る岩のゴーレムが、キュルケとタバサを纏めて押し潰そうと拳を振り上げた。 「1、2の3で散開」 「オッケーよ」 「1、2の」 「サンッ!!」 キュルケとタバサは同時に駆け出し、ゴーレムの拳をかいくぐる。二人は勢いを殺さずそのまま外まで走り抜けた。 ゴーレムの拳が『女神の杵』亭を半壊させる。 それが開戦の狼煙となった。 ギーシュとメリッサは既に裏口から『女神の杵』亭を飛び出していた。 ゴーレムの拳によって吹き飛ばされた細かな瓦礫が飛んでくる。 「伏せて!!」 ギーシュは己の体を盾にしてメリッサを庇った。 「大丈夫かい!?」 「ええ、なんとか……」 「とにかく安全なところへ。急ごう」 メリッサの手を取り、立ち上がらせてから再び駆ける。 駆けながら、ギーシュはちらりと後ろを振り返った。ゴーレムは巨大な腕を振り回している。既に二人との戦闘が始まっているのだろう。 二人の無事を祈る一方で、ギーシュの頭の片隅に何か引っかかるものがあった。 フーケの姿を見たときから、奇妙な違和感が拭えない。 だが、今は後回しだ。今はとにかくメリッサを安全なところへ連れて行く。 そう無理やり自分に言い聞かせて、ギーシュは走った。 前ページ次ページベルセルク・ゼロ
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ベルセルクキングダム・ギルドページへようこそ! (ネタ元) 現在メンバー募集中!! このギルドはプリウスオンラインで活動しているギルドです。 現在51名、ギルドレベル3の皆でワイワイ楽しくやってるギルドです。 主にデュオの3chで活動しております。 主な活動内容は、クエストのお手伝い、ダンジョンへの挑戦、PTプレイなどです。 ギルド方針は、楽しくやる、誰とでも気兼ねなく話せるようにする、遠慮なく頼めるようにするです。 ※ギルドに入りたいなど、何かありましたら下のリンクより書き込みよろしくお願いします。 お客様用掲示板 ・ギルドルール 1、INしたときと落ちるときは挨拶をお願いします。 2、ギルドメンバーや他の人に迷惑な事をしない。 3、ホルンなどで痛い会話をしない※上記に違反するような行為を行った場合、除名もありえますのでご了承ください。 ★現ギルメンへ・・・・メンバー紹介に自己紹介などを載せたい方は、メンバー専用掲示板に書いておいてください。 載せておきます。(強制ではありませんので・・・・) ここはプリウスオンライン内にあるギルドのページ(ファンサイト)であり株式会社ゲームオン及びプリウスオンライン公式サイトとは何の関係もありません
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一覧ページはこちら 攻略ページはこちら 肉質 状態異常攻撃効果 アイテム効果 剥ぎ取り・落し物 部位破壊報酬 捕獲報酬 出現クエスト サイズ 攻撃方法 特記事項 コメント 肉質 部位 斬撃 打撃 射撃 火 水 雷 氷 龍 気絶 怯み値 エキス 頭 65 60 55 0 10 10 15 20 100 赤 首 35 30 25 0 10 10 10 15 0 背中 15 25 30 10 15 15 20 20 0 橙 腹部 35 35 65 0 10 10 15 10 0 尻尾 22 22 20 0 5 5 5 20 0 翼 15 15 25 0 10 10 15 15 0 白 脚 45 45 30 0 15 15 20 30 0 赤 尻尾先端 40 40 35 0 5 5 5 20 0 橙 ※肉質欄の数値は効果のある割合 (%) を載せてあります。 (0なら効果なし、50なら半減、100ならそのまま、101以上なら攻撃力以上のダメージが与えられる) 状態異常攻撃効果 属性 毒 麻痺 睡眠 気絶 減気 爆破 ジャンプ 乗り 耐性値初期耐性値上昇(最大)蓄積値減少効果継続時間ダメージ --(-)-/5秒--秒-/秒 --(-)-/10秒-秒- --(-)-/10秒-秒- --(-)-/10秒-秒- --(-)-/10秒-- --(-)-/-秒-- --(-)-/-秒-- --(-)-/-秒-- アイテム効果 アイテム 効果 備考 落とし穴 - 初回--秒(疲 --秒) → 2回目--秒(疲 --秒) → 3回目以降--秒(疲 --秒) シビレ罠 - 初回--秒(疲 --秒) → 2回目--秒(疲 --秒) → 3回目--秒(疲 --秒) → 4回目以降--秒(疲 --秒) 閃光玉 - 初回--秒 → 2回目--秒 → 3回目--秒 → 4回目以降--秒 (疲 --秒) こやし玉 - 音爆弾 - 肉類 - 剥ぎ取り・落し物 部位 回数 旅団 / 集会所下位 旅団 / 集会所上位 大老殿G級 条件など 本体 3 - 蒼火竜の上鱗蒼火竜の堅殻爆炎袋蒼火竜の翼火竜の延髄 蒼火竜の厚鱗蒼火竜の重殻業炎袋蒼火竜の翼火竜の延髄 尻尾 1 - 蒼火竜の尻尾蒼火竜の上鱗火竜の延髄火竜の逆鱗火竜の紅玉 蒼火竜の靭尾蒼火竜の厚鱗火竜の延髄火竜の紅玉火竜の天鱗 切断耐久値1回分のダメージ 落とし物 - - 竜のナミダ竜の大粒ナミダ蒼火竜の上鱗火竜の紅玉 竜の大粒ナミダ蒼火竜の厚鱗火竜の延髄火竜の天鱗 飛行時に墜落、捕食時(最大2回) 部位破壊報酬 部位 旅団 / 集会所下位 旅団 / 集会所上位 大老殿G級 条件など 頭部 - 蒼火竜の上鱗蒼火竜の堅殻火竜の逆鱗火竜の紅玉 蒼火竜の厚鱗蒼火竜の重殻火竜の紅玉火竜の天鱗 頭部に耐久値2回分のダメージ 翼(左右) - 火竜の翼爪×2蒼火竜の翼竜の爪×5 火竜の剛翼爪×2蒼火竜の翼 翼に耐久値1回分のダメージ片方破壊で報酬確定 背中 - 蒼火竜の堅殻火竜の延髄火竜の紅玉 蒼火竜の重殻火竜の延髄火竜の天鱗 背中に耐久値1回分のダメージ 捕獲報酬 旅団 / 集会所下位 旅団 / 集会所上位 大老殿G級 捕獲条件など - 蒼火竜の堅殻蒼火竜の翼火竜の延髄蒼火竜の尻尾火竜の骨髄火竜の逆鱗火竜の紅玉 蒼火竜の重殻蒼火竜の翼火竜の延髄蒼火竜の靭尾火竜の紅玉火竜の天鱗 体力18%(上位)、12%(G級) 出現クエスト 区分 難度 クエスト名 種別 サイズ倍率 体力 攻撃力倍率 全体防御率 備考 旅団 上位 ★9 蒼空は曇りか、砂の嵐か 狩猟 集会所 上位 ★6 藍より蒼き、空の王者 高難度:過酷なる大連続狩猟! 連続狩猟 ジンオウガ亜種、ゲネル・セルタス、アルセルタスとの連続狩猟 高難度:天と地の領域! 狩猟 リオレイア亜種との同時狩猟 高難度:赤き王と蒼き王 生態未確定 リオレウスとの同時狩猟 高難度:リオレウス亜種の捕獲 捕獲 生態未確定 ★7 高難度:王者達よ、拝謁の至福 連続狩猟 リオレウス、リオレウス希少種との連続狩猟 イベント上位 USJ・蒼と金の熱き競演! 狩猟 リオレイア希少種との同時狩猟 大老殿 G級 G★2 蒼き王者と絶対強者の対決! 狩猟 ティガレックスとの同時狩猟 所によりリオレウス亜種 黒鎧竜、地底火山を闊歩す 不安定乱入 狂竜化 G★3 高難度:浸蝕の残滓 生態未確定 ブラキディオスとの同時狩猟 サイズ 区分 サイズ範囲 出現クエスト 最大 金冠 2104.90~2139.12 123-125% 集★6 藍より蒼き、空の王者、他 銀冠 2002.22~2087.79 117-122% 集★6 藍より蒼き、空の王者、他 最小 金冠 1625.73~1659.96 95-97% 集★6 高難度 天と地の領域!、他 基準 1711.3 100% 攻撃方法 攻撃方法 ダメージ 属性 威力値 気絶値 備考 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 特記事項 コメント とりあえずMH4wikiより転載、随時修正お願いします -- (名無しさん) 2014-10-20 16 20 41 名前 コメント すべてのコメントを見る ※ここはボスの基本情報を載せるページです。行動パターンや攻略方法に関するコメントはこちら ※クエストの基本報酬報告はここではなく旅団下位クエスト・旅団上位クエスト・集会所下位クエスト・集会所上位クエスト・G★1クエスト・G★2クエスト・G★3クエスト・闘技大会・イベントクエストの各ページへ。 ※コメント欄は質問や雑談をするところではありません。質問や雑談は掲示板で。不要なコメントは随時削除します。