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夏が終ってしまう、そう思った。 すすんで口に出したことはないけれど、私はこの季節が好きだった。 セミにひまわりに入道雲、この世の全てのものが躍動感に満ち溢れるのに、 ふとした拍子に切なげな顔を覗かせる静かな夏が。 過ぎ行くものだからこそ季節は美しい、それは分かっている。 でも、あの時だけは終って欲しくないと思った。だから強くそう願った。 その願いが届いたのだとしたら、きっと私があれを生み出したのだ。 彼とふたりで迷い込んだ、あの幻のような夏の迷路を―――― 『夏の終わりの記念日』 ツクツクボウシに抱く俺の想いは、とてもひと言では言い尽くせないものがある。愛嬌と、そこはかとない 前向きさを醸し出すあの声が聞こえはじめると、俺が一年のうちで最も愛する季節が終わりに近づいた ことを嫌が応にも知らされる。だから鳴き声だけに関していえば、はっきり嫌いであるはずだった。 かといって夏が終るのはセミのせいではないし、俺だって移ろいゆく季節を愛でるだけの日本人的情緒は 持ち合わせているつもりだ。どころか、この燃え尽きようとする瞬間こそが、夏が最も輝く時であるとさえ 思っていた。でもやっぱり終って欲しくねえ、いやいや今こそ謳歌すべきなのだ、そんな愛憎こもごもの 込もった一方的な感情を、俺はあの小さな夏の虫に対して抱いているのである。 「そこまで想ってもらえているなら、さぞかしツクツクボウシも光栄だろうね」 含み笑いでそう返したのは、クラスメイトであり塾の臨席の主でもある佐々木だ。まあ、俺のこんな勝手な 思い込みで、連中が6年も土の中にいたことが報われるとも思えんが。 「それは正確ではないね。セミの幼虫が何年間を地中で過ごすのかは、実はよく分かっていないんだ。 俗に6年間と言われるのは、アブラゼミの研究が元になっているらしいけどね。一説によればツクツクボウ シの幼虫期は1~2年というから、キミの一方的な恋慕でも案外報われるかもしれないよ?」 その無駄に豊富な知識で、俺がセミに抱いていた敬意を安っぽいものにしないでもらいたい。今のひと言 で、おまえは確実に日本中のツクツクボウシを敵に回したぞ。一斉に襲われても知らんからな。 とはいえ、こいつの明晰な頭脳に大いに助けられていることもまた事実だった。学校の成績は緩やかなカ ーブで上昇線を描いていたし、なんと8月中旬までに全ての宿題を終らせるという快挙まで、今年の俺は 成し遂げていた。母親は地元の高校が甲子園で優勝したかのような喜びようだったが、遊びたい盛りの中 学生としては、夏休みのほとんどを夏期講習に明け暮れなければならなかったのは痛恨の極みと言える。 くそ、せめて午前で講習が終る今日くらいは遊び倒してやる。 「それはいい考えだね、キョン」 佐々木の顔が、一気に15センチは近づいた。ことあるごとに俺に勉強させようとしていたこいつに、こんな 食い付きをさせるほどの何が俺のセリフの中にあったんだ? 「いいかい、中三の夏は一度しか来ないんだよ? 確かに僕らは受験生で、その本分が勉強であることは 否定しない。でもキミは目覚しい成長を見せ、課題も早々に済ませるという驚くべき結果も残している。 そのために尽力した僕も含めて、僕らには少しばかり羽根を伸ばす権利があるとは思わないか?」 去年まで羽根を伸ばすばかりで飛びもしなかった俺からすれば、即座かつ無条件に同意すべき意見だが… やはり同じ中学生、つまり、こいつも遊びたかったのだ。佐々木が急に身近に感じられた。そういえば、 こいつとは一緒に勉強をした記憶ばかりで、遊んだ覚えはほとんどないな。だがこれだけ馬が合うんだ、 きっと楽しい時間になるに違いない。 「おし、じゃあ…祭りも終っちまったし時間的に贅沢もできないし、プールにでも行くか?」 「いや、僕は古本屋に行きたい」 ―――はい? 俺は耳を疑った。さっきこいつに覚えた親近感が一挙に遠ざかっていく。この暑い中どんな 羽根の伸ばし方をするかと思えば、古本屋巡りですか佐々木さん? 「失敬だな、人を珍獣を見るような目で見ていないで、まあ聞きたまえ。古本屋が目的であるのは間違い ないんだけれど、この場合、多分に手段が目的になっていてね…」 聞けば、この街でもかなり古い一画にその古本屋はあるのだという。佐々木も一度しか行ったことがなく 場所もうろ覚えな上、バスが入れないほどに路地が入り組んだ街区なのだそうだ。 「徒歩だと遠いし、途中に結構な坂があるので自転車でも億劫でね。ついつい行きそびれていたんだが、 うん、キミが一緒なら実に心強い」 ちょっと待て、この残暑の真っただ中で、俺にヒルクライムをしろというのかおまえは? 「いいところだよ。郷愁を誘う路地に風鈴の音色、軒先の金魚蜂。そんな空間を、うろ覚えな古本屋を 訪ね歩いてちょっとした探検をする。これはこれで、面白そうだとは思わないか?」 なんというか、実に佐々木らしい変化球だ。俺はひそかに興味を引かれ始めていた。 「プールやお祭りもいいけれど、僕はこんな、静かな夏の過ごし方にも魅力を感じるのさ」 例のくつくつ笑いを向けられて、俺の心は決まった。ノスタルジック空間も悪くないかもしれん。 ------------------------------------------------------------------------- だらだらと続く坂道の途中で、俺は早くもその決定を後悔していた。Tシャツは汗でべっとりと体に張り 付き、最初は気張って二人乗りをしていたママチャリも、とうの昔に「押し」が入っている。おい佐々木、 これじゃ俺が一緒に来た意味ないだろ、全くもって泣ける状況だ。 そんな俺の様子を見て佐々木は可笑しそうに笑った。どうやらこいつ自身はまんざらでもないらしいが、 いったい何がそんなに楽しいんだろうね。やっぱりこいつは変わってるな―――だが、何とか坂を登り切 った俺たちが最初の角を曲がった瞬間、景色は一変した。 年季の入った板塀、カラタチの垣根、まだなお白い漆喰の土塀。俺の家の近所では珍しくなった類の 敷地囲いが続く路地が、その先でYの字に分かれて消えている。雑多な囲いの奥にたたずむのは古い 木造の家々だ。いわゆる格式あるお屋敷ではない。ごく庶民的な民家が、ただその年代だけを古くして 軒を連ねている。強い日差しにコントラストを増したそこは、まさにちょっとした異空間だった。 「どうだい、汗を流して来るだけの価値はあるだろう」 汗を流すどころか、金を払う価値くらいはあるかもしれんぞ。景観保護区に指定して観光地にだってでき そうだ。俺は、この街にこんな場所があるのを全く知らなかった。 「こうした景観が残っているのはほんのわずかな一帯だし、すでに新しく建て替えられた家も多い。今から 観光地化するのは難しいだろうね。それに、いつかは消えてしまう風景だからこそ、ここは魅力的なのだと 僕は思う。キミが夏の終わりが好きだというのも、それに近い感覚なんじゃないか?」 佐々木にしてはずいぶんと感傷的な意見だが、これには同意せざるを得ない。それより、おまえが言ってた 古本屋ってのはどこにあるんだ? 「僕の勘が確かならば、その先のY字路を右だ」 記憶じゃなくて勘ときたか。まあいい、せっかくだから迷子を楽しもう。俺は、荷台にちょこんと腰掛けた 佐々木を乗せて、真夏の路地へとママチャリを走らせた。 右に左に十字に分岐する、垣根と塀に挟まれた路地を、6割が勘で4割が記憶だという佐々木の道案内を 頼りに先へと進む。駄菓子屋に金物屋といった、今や絶滅危惧種といえる商家の店先をかすめ、角を曲が った先に突如として現れる小ぶりな階段で自転車を担ぎ、神社の鳥居や延々と続く石垣を横目に俺たちは 走った。佐々木の言うとおりごく狭い区画なんだろうが、見通しが効かないために無限回廊に迷い込んだ ような錯覚に陥る。 「ああ、あの柿の木には見覚えがあるな。う~ん…確か次を左だったと思う」 非常に頼りない佐々木のナビに文句をつけながらも、俺はこの状況をかなり楽しんでいた。知らない道を 走るのはただでさえ心が躍るのに加え、この巨大アトラクションめいた異空間ときた。これで童心に返るな という方が無理ってもんだろう。 「だんだん思い出してきたよ。このまま直進すると左手に小さなお堂があったはずだ。それを過ぎてふた つめの十字路を右に曲がってくれ」 徐々に正確さを増してきた佐々木の案内に従うことしばし、鬱蒼と繁る竹薮の脇に目指す古本屋は現れた。 「地球堂」と書かれているのだろうか。達筆すぎて却って読みづらい看板をくぐり、俺は佐々木に続いて 店内に入った。古紙特有の黴臭さが鼻を突く。クーラーが動いている気配はないのに、薄暗い店の中は ひんやりと冷たかった。 「懐かしいな。ここは哲学書が充実していてね、以前父に連れて来てもらったんだ」 こいつの博覧強記ぶりは親父さんの影響か? まだ幼かっただろう娘を哲学書に堪能な古本屋に連れ込 むとは、ずいぶんととんがった教育もあったもんだ。俺は雑多に積まれた本に足をとられながら、難解な タイトルが並ぶ書籍の谷を眉をひそめて見上げた。ダメだ、俺には理解できそうもねえ。 「くっくっ、そんな難しい顔をすることはない。読みたい本が見つからない時は何でもいい、タイトルや 装丁にインスピレーションを得た一冊を手に取ればいいのさ。いわゆるジャケ買いだね。読み手側が 先入観さえ持たなければ、この世に面白くない本など一冊もないんだよ、キョン」 そう言って、佐々木はぎっちりと詰まった本棚を実に楽しげに物色しはじめた。嫌な予感がする。まさか 厚物を山のように買い込み、一緒に荷台に収まって家まで運ばせるつもりじゃあるまいな。佐々木だけが 幸せそうに笑っているその末期的なビジョンを頭から振り払う。 だが、俺の不安は杞憂に終った。佐々木が選んだのは、哲学書というより詩集に近い印象を与える薄めの 一冊だったからだ。 「では購入してくる。少し待っていてくれ」 店の奥で化石のように鎮座する店主に向けて、佐々木は古書の谷間に消えて行った。 ------------------------------------------------------------------------- 「せっかく来たのに、一冊だけでよかったのか?」 来る途中で見つけた駄菓子屋の軒先に座り、よく冷えたラムネを喉に流し込みながら佐々木に聞いた。 「今日は手段が目的になっていると言っただろう、十分さ。それに厚物を山のように抱えて、僕だけが幸せ そうな顔をして荷台に納まるわけにも行くまい」 キミの心配事などお見通しだ、といわんばかりの笑みを浮かべて、佐々木は手元の詩集に目を戻した。 沈黙が訪れる。なんとはなしに、俺はすだれ越しに空を仰いだ。 鮮やかな夏空を背に、大きな入道雲が湧き立っている。陽光が瓦屋根に眩しく照り返り、石垣でトカゲが チョロリと動く。かき氷の吊るしを揺らす風には、微かに秋の気配が感じられた。 いい気分だ。花火ともプールとも違う、素顔のままの夏がそこにあった。遠くでツクツクボウシが鳴いて いる。その他に聞こえるのは、隣で佐々木がページを繰る静かな音だけだ。ふたりでいるのに会話はない、 でも、その距離感が心地よかった。俺はそのまま長いこと、長閑な夏の空気を堪能していた。 「―――しばらく二人で黙っているといい。その沈黙に耐えられる関係かどうか」 いつのまにか、俺と同じく空を仰いでいた佐々木が呟くように言った。なんだそれ、格言か何かか? 「気にするな、ただの独り言だよ」 佐々木はそう言って詩集をバッグにしまい、ラムネに口をつけると夏空に視線を戻す。 また、あの心地よい静けさがあたりを支配した。ツクツクボウシが鳴き止もうとしている。 「嫌だ、まだ終らないでくれ―――」 「え?」 俺が聞き取りそこねた佐々木の言葉を風がさらい―――ちりん、と風鈴が鳴った。 と――― 気が付けば、目の前に女の子が立っていた。 白いワンピースに麦わら帽子、透き通るような肌と艶やかな黒髪。 露出オーバー気味の背景に、陽炎のように輪郭がぼやけている。 麦わら帽子の鍔に隠れて、その表情は見えない。 俺の妹より少し幼いくらいの年だろうか。 それは、夏が人の姿をとって現れたような白い少女だった。 そして少女は―――くつくつと笑って、言葉を紡いだ。 「じゃあ、ちょっとだけだよ」 再び風鈴がちりん、と鳴り、白い少女は真夏の陽光に掻き消えた。ツクツクボウシが鳴き始める。 動き出した時間の中、白昼夢のような光景に呆然となった俺が隣を見れば、佐々木もポカンとした顔で 俺を見つめ返している。今のはなんだ? 僕にも分からない、そんなアイコンタクトを交わして、俺たちは なんの変哲もない、駄菓子屋の前に広がる夏の風景に揃って向き直った。 「子供のいたずらだったんだよ、きっと」 荷台に座る佐々木が背中越しに言う。でもな、俺にはあの子が急に現れて、急に消えたようにしか見えな かったぜ。おまえもそうなんだろ? ふたりまとめてそんな体験をするか普通。 「それだけ僕らが呆けていたってことさ。無理もない、あの場所は―――そこ左折だキョン、そうさせる だけの独特の空気があった」 帰り道をかなり正確に覚えているらしい佐々木のナビに従い、俺はハンドルを操る。確かにあの駄菓子屋 の軒先は、いつまでもこうしていたいと思わせる引力めいた何かを帯びていた。そんな場所でいい具合に 脳をとろけさせていれば、突然現れた子供にも気づかない―――か? 「現に僕らは子供の姿を見て、声も聞いている。もしキミの言うように僕らの意識がはっきりしていたの なら、あの子が急に発生して消滅した理由を、量子力学的観点から考察しなければならないよ」 そういう身も蓋もない言い方をされてもな。とはいえ、俺も幽霊を見たような恐ろしさを感じていたわけ ではない。むしろ綺麗で珍しいもの、そう、例えば虹を見た後のような気持ちでいた。 「美しいものが見られた、それでいいじゃないか。あぁ次を右だ。まあ正直なところ、僕もこの場所から 帰らなければならないのは少々残念だけどね。それくらい今日は楽しかった、ありが―――」 そこで、俺は目の前に現れた光景に自転車を止めた。せいぜい恨みがましい目をして佐々木を振り返る。 なるほど。おまえ、帰るのが惜しくてこんな道案内をしたのか? 「え、えっ?」 佐々木が驚いた視線を向けたその先には、「地球堂」という看板を掲げた、古ぼけた古書店があった。 ------------------------------------------------------------------------- かくして、俺はいま自分の自転車の荷台にまたがるという、人生初の体験をしてるってわけだ。道すがら、 いきさつを話そう。 「馬鹿な、ありえない。僕のナビゲートは完璧だったはずだ」 帰りの道順に絶対の自信を持っていたらしい佐々木はそう言い切り、逆にジトーッとした目を俺に向けて きた。あ~つまりなんだ、俺が指示どおりに自転車を走らせなかったと、そう言いたいのか佐々木よ。 「そうは言ってない、ただ、その可能性も考慮に入れるべきということだ」 言ってることが何も変わっていない気がするぞ。 「とにかく可能性がある以上は、アプローチの方法を変えて検証するしかないだろう」 そう言うが早いか、佐々木はいそいそとママチャリのサドルを下げ始めた。ちょ、何してるおまえ!? 「今度は僕が運転する。キョン、キミは荷台だ」 というわけで、いま俺の目の前には佐々木の背中がある。さすがにその細い腰に手を回すのは気が引け たので、俺は荷台の前部をつかむという窮屈な姿勢を強いられていた。 「お堂が見えたら次を右、柿の木を左手に見てふたつ先を左……」 インプット済みの道順を呪文のように繰り返しながら、佐々木は重そうにペダルを漕ぐ。うなじには玉の ような汗が浮かんでいて、なんとなく照れ臭くなって俺は目を逸らした。俺を後ろに乗せて夏の真昼間に 自転車を走らせるのは、インドア派の佐々木の足では辛かろう。 「おい佐々木、きつくなったらいつでも言えよ。あんまり無理すると膝を壊すぞ」 「次の次の角を曲がれば終わりだ、何とかなる。僕に任せておいてくれたまえ」 そして、俺たちは本日三度目となる、達筆すぎて却って読み辛い「地球堂」の看板を目にしたのだった。 シャリ…と、隣で涼しげな音がする。 「かき氷、冷たいよキョン」 「そうか、この心太も冷たいぞ」 暑さと疲労で脳をやられているためか、俺も佐々木もアホのような感想しか出てこない。どこまでも続く 陽炎の中、虫捕り網を持った子供が数人、駄菓子屋の前を走っていった。 あの後、都合8回に渡るノスタルジック空間脱出の試みは、ことごとく無残な結果を晒すこととなった。 俺が運転を代わり佐々木が携帯のGPSを起動させ、道行く人に聞き込みをして別ルートを開拓、果敢に 前に進んだ。それでもダメと分かると、駄菓子屋で50円で売っていた精度も怪しい子供用コンパスにさえ 手を出した。だが何度挑戦しても、結局あの古本屋の看板からは逃れられなかった。 おまえのGPSがいかれてるんだ、いやキミが道を見落としたに違いない、そんな不毛な言い争いを最初 のうちは続け、お互いにむっつりと黙り込み、それにも馬鹿馬鹿しくなって再度協力体制を築いても問題 が解決するわけでもなく、ただ疲れ果て、最後にはふたりで大笑いしながら自転車を走らせるという地獄 絵図にまで至ったうえで、俺たちは今こうして、駄菓子屋の軒先でぐったりとしているわけだ。 太陽はまだ真上にある。とっくに傾いてもよさそうな時間をここで過ごしたと思うのに、おかしなことも あったもんだ。だが実際に時計を見ても、それほど時は進んでいない。まあ時計がそう言うのなら間違い ないんだろう。楽しい時間はあっという間に過ぎるもんだが、今日は逆だな―――いや、楽しくもなかっ たか? さっきから思考力が働かない。頭がぼうっとした。 「のぼせとらんと、これで顔でも拭きんさい」 おわっ! 頼むから婆さん、急に顔を出さないでくれ。すっかり顔なじみになった駄菓子屋の婆さんが、 奥から冷えた濡れタオルを持って来てくれた。 「効くぅ~」 佐々木の名誉のために言っておくと、これは俺のセリフだ。だがありがたい、キンキンに冷えたタオルを 首にあてると、ほんの少し意識がはっきりしてくる。それは佐々木も同じのようだった。 「GPSまで使って迷うなんて普通じゃありません。このあたりの道はそんなに複雑なんですか?」 「はぁ~、あたしゃ経済のことはよく分からんけんども、この界隈じゃ昔から人がよう迷うでの」 「でも、それほど広いエリアではないんでしょう?」 「そうさねぇ、高台の上だけじゃったら、ぐるり3kmもないじゃろうな」 婆さんのボケにはあえて突っ込まずに俺は考える。周長3kmに満たないエリアからどうしても出られない、 いくら道が入り組んでいるからといって、そんなことがあるだろうか。やっぱり何かがおかしい。 「まぁ慌てんと、ゆっくりしていきなされ。まだ夏休みじゃろ? ほっほっ、若い恋人さんは羨ましいの」 「いえ違います、彼とは友人関係です」 「そう照れんでもええて、ほっほ、めんこいめんこい」 やれやれ…俺は、お約束の勘違いをして奥に消えていく婆さんから表通りに視線を戻し――― 「佐々木、あの子だ!」 「え?」 軒先から伸びる路地のはるか向こうに、陽光にきらめく麦わら帽子を被る、白いワンピースの少女を見た。 ------------------------------------------------------------------------- 自転車に乗るのも忘れて俺は走り出した。佐々木は、あの子が突然現れて消えたのを見間違いだと言っ たが、俺はまだ納得できていなかった。確証があったわけではない。ただ、白い日差しを背負った少女の 登場シーンがあまりにも非日常的で、それがGPSを使っても出られないこの小さなエリアの持つ非常識 さと、根っこで繋がっているような気がしたのだ。 ここから出られないことと、夏の化身のようなあの白い少女には関係がある、俺の直感がそう告げていた。 「非論理的だ、因果関係を証明する材料が何もない。頭を冷やせキョン」 俺は後ろに続く佐々木に問う。じゃあお前は、コンパスを見ながら北に進んでいたのに南端に出たのを どう考える? GPSのグリッドが、突然あらぬ地点に移動したのをどう説明する? 「コンパスはおもちゃのような代物だったし、この暑さだ、GPSが壊れることだってある。僕らはただ迷子に なっているだけだ、冷静に考えれば分かるだろう」 それなら聞くが、佐々木よ。おまえは今までどおりの方法で、まだここから出られる気がするか? 「それは―――」 佐々木は二の句を継がなかった。こいつも本当は分かっているのだ、これは異常な状況だと。ただ、俺よ りもはるかに現実的な思考を持ち、それを裏付けるだけの情報も豊富にあるが故に、この状況を頭からは 認められないだけなのだ。路地にたたずむ少女が近づく。 「分かった。納得はできないが、あの子に話だけは聞いてみよう」 そして、少女は口元に笑みを形作り、カラタチの垣根に挟まれた横道に姿を消した。 俺たちの前を少女が駆ける。黒髪が揺れ、ワンピースがひるがえる。カラタチの路地から土塀の路地へと 右に左に奔放に、踊るような足取りでどこまでもこまでも駆けてゆく。その距離が縮まらない。なぜだ、と 俺の中の冷静な部分が問いかける。相手は年端も行かない子供だ、それなのに――― 眩暈がした。強い日差しにホワイトアウトした路地に白い少女が舞っている。麦わら帽子から覗く髪だけが 吸い込まれるように黒い。青い空、入道雲、焼けた石垣。狂おしいまでの夏の情景が陽炎に揺らぐ。 ―――ああ、ここはまるで、夏の迷路だ。そう思ったのを最後に、俺の意識は暗転した。 佐々木の声の向こうで、ツクツクボウシが鳴いていた。 「ん……」 ちらちらとした光が眩しくて、俺は目を覚ました。陽光を透かした木の葉の間から木漏れ日が注いでいる。 そこへ、ひょこっと佐々木の顔が現れて俺を見つめた。その口元に優しげな笑みが浮かぶ。 「おはようキョン、気分はどうだい?」 「ここは、どこだ? 俺は…」 「近くにあった神社の境内だ。暑さにあてられたんだろう、キミは無理をしすぎだよ」 額に違和感を覚えて手をやると、水に濡れたハンカチが乗せられていた。そうか、俺はあの子を追いかけ ている途中で… 「僕にとっては結構な重量物であるキミを運んできたんだ、感謝したまえ。それと、そろそろ足が重くなって きている。もし元気があるようなら起きてもらいたいのだが」 そのひと言で頭が冴えた。がばっ、と起き上がって後ろを見れば、案の定、俺の頭を乗せていた部分を ほんのりと赤くした佐々木の白い脚があった。あ~、つまりこれって… 「それから水分を取ったほうがいい。塾で飲みきれなかった残り物で恐縮だが、手水場の生水よりは はるかに衛生的だろう」 そう言って、佐々木は半分ほどに減った緑茶のペットボトルを差し出してきた。礼を言ってキャップを外 したものの、そこで俺の手は止まる。こういう場合、このまま口をつけちまっていいのかこれ? 「キミの躊躇が衛生面から来るものであるとしたら、少なくとも僕の方は気にしないと答えておこう。ただ し、その他の側面からの躊躇であるとしたら、それはいわゆる恋愛感情を持つ者が感じるべきものだ。 では、ここでキミに質問だ。僕らの関係を端的に表す単語として適当なものは何かな?」 ……はい、友達です。 「そういうことだ。ためらう理由など何もないことが分かったら、速やかに水分を補給したまえ」 そうだ、こういう奴だった。恋愛感情を精神病のひと言で切って捨てるような女偉丈夫なのだった、こい つは。だから俺は、お茶のことも運んでくれたことも膝枕のことも全部まとめて付けて――― 「ありがとな、佐々木」 と、それだけを言った。お茶を飲み干すまでの間、こいつの視線が妙に気になったのはこのさい秘密だ。 ------------------------------------------------------------------------- 喉を潤して境内の木陰に涼をとってみると、頭が冷えてきたせいだろうか。なぜあれほどあの少女にこだ わっていたのか、理由が分からなくなってきた。佐々木の言うとおり、俺たちはただの迷子ってことで十分 説明がつくような気もする。 「中三にもなっていたいけな女の子を追いかけ回すなんて、キミは直感よりも世間体を気にするべきだね」 そう言われてしまうと返す言葉もない。でもな、あの子を追いかければここから出られるんじゃないかと、 あの時はそんな気がしたんだ。確信に近い感じだった。 「それでキミが倒れてしまっては元も子もないだろう。まぁせっかくだから、もう少しこの状況を楽しんだら どうだい? まだまだ時間に余裕はある」 そうだな、と俺は思った。どこぞの軍隊が誤射したミサイルや、どでかい隕石が落ちてくるような派手さ こそないものの、これはかつての俺が望んでいた非日常に近いものであるはずだ。エンターテイメント症 候群とのお墨付を佐々木から頂戴した身としては、これを楽しまなければ嘘ってものだろう。だから… 「よっ!」 抱えていたものを吹っ切る意味も込めて、俺は近くの木にとまっていたそいつを素手で捕まえた。途端。 シャアアアアアアアアアーーーー!!!!! 耳をつんざく大音量が発せられた。しまった、オスだったのかよこいつ! 手の中で即席の音波兵器と 化したクマゼミを慌てて空に放る。やれやれ、捕まえる前にちょっとは鳴いてくれよ。 「―――すごい」 その声に振り向けば、佐々木の大きな瞳がさらに大きく見開かれ、熱っぽく俺を見つめていた。 「セミが手で捕まえられるものだとは知らなかった。キミはすごいよ、キョン!」 ちょ、本気か佐々木? ガキの頃に外で遊んだ奴なら誰でも知ってるぞ。 「それに、あんなに大きな声で鳴くなんて! いまのはクマゼミだろ? 他のセミはどうなんだい?」 ああ、あんな馬鹿でかい声を出すのはクマくらいだが……なぁ佐々木、おまえも捕まえてみるか? 「えっ? い、いや、僕にはとても、あんな電光石火の神業は…無理だ」 まいったな、こいつ本当にセミの捕り方を知らないらしい。幼虫が土の中に何年いるかなんていうマニア ックなことは知ってるくせに、実践はからっきしってわけか。 よし、じゃあ佐々木、あそこにいる間抜けそうなアブラを狙ってみよう。ゆっくり近づいていって、セミが 鳴き止んだらこっちも動きを止めて、また鳴き出したら接近―――いいぞ。ちょっと腰をかがめて、その 感じだ。それを繰り返して、手がセミから20cmの必殺の間合いに届いたら、下から一気に――― ぱしっ、ジイィィィィィーーー!!! 「よっしゃ!」 我がことのように声を上げたのは俺だけだった。佐々木は信じられないものを見る目つきで、自分の手の 中で鳴き声を上げるアブラゼミをしばらく見つめてから―――満面の笑みをたたえて、俺を振り向いた。 その後、駄菓子屋に停めっぱなしだったママチャリを回収するついでに捕虫網と虫かごを調達した俺たち は、神社に戻りセミ捕りに明け暮れた。捕まえたり逃げられたりするたびに、コロコロと表情を変えて一喜 一憂する佐々木の様子がたまらなく面白い。ションベンをかけられた時の顔なんか最高だったぜ。 そんな佐々木も、田舎の従兄弟相手にならした俺の指導で、その場にいた全ての種類のセミ―――アブ ラにはじまりクマにミンミンにヒグラシ、それに最難関であるツクツクボウシまでも、ついにコンプリートした。 初戦でいきなり素手捕りを成功させただけのことはある、いい筋してるぜ。 受験生の男女がなにやってんだろうね、という突っ込みはこのさい野暮ってもので、俺たちはさながら 志望校の入学試験に向かうかのような真剣さで、心ゆくまでセミ捕りを堪能したのだった。そう、こういう 遊びにこそ本気になるべきなのさ。こんなにも楽しい日は、めったにやっては来ないのだ。 カラカラと車輪が音を立てる。自転車を押す俺の後ろに続くのは捕虫網を持った佐々木だ。神社で 捕まえたセミはキャッチアンドリリースの精神に則り全て逃がしてきたが、他の虫も捕まえてみたい というこいつのたっての希望で、帰りの道を探しがてら、こうしてふたり歩くことになった。 「やっ! …ああ、逃げられた」 おいおい、トンボは上級者向けだぜ? だが意外だったな、こいつがこんなに虫捕りにハマるなんて。 「得られる興奮はスポーツのそれに似ているし、なにより直に自然を知ることができる点がいい。うん、 これはなかなかアカデミックな娯楽だね」 虫捕りをそんなふうに評したのはお前が初めてだよ。さすが、セミが手で捕れることを知らなかった奴は 言うことが違うな。 「くくっ、実践経験が不足していたことは素直に認めよう、お陰でいい勉強になったよ。書籍偏重もほど ほどに、ということだろうね。まさか古本屋巡りがこんなことになるとは、とかくこの世は面白い」 陽がほんの少し傾いていた。体感上では、とっくに日が暮れていてもおかしくないくらいなんだが。 「なあ、キョン」 なんだ? 「その、キミさえよければでいいんだが、また……」 佐々木の言葉はそこで失速した。俺は内心苦笑する。まったく、普段あれほど口が回るくせに変なとこ ろで素直じゃないなこいつは。でもな佐々木、皆まで言う必要はないぜ。おまえと過ごした今日この日は、 今年の夏休みで最高に面白い一日だった、俺が保証する。国木田や須藤には悪いが、おまえと遊ぶと こんなに楽しいんだってことに、もっと早く気付くべきだった。ずいぶんと損をした気分だ。だから佐々木。 「秋になっても冬になっても、ずっと一緒に遊ぼうぜ」 足を止め、振り向いてそう言った俺の言葉に、佐々木はこれまで見た中で最高の輝きを瞳に宿して答えた。 「あくまで勉強の合間にだよ、キョン」 ------------------------------------------------------------------------- そして。あてどなくぶらぶらと路地から路地を歩くうち、ふと何気なく曲がった角の先に広がる光景を見て、 俺は思わず絶句した。佐々木の提案に乗ってしまったことを激しく後悔しながら汗まみれになって登った あの坂が、いとも簡単に、あっけらかんとしてそこに現れたからである。 「出られた…?」 間違いなかった。だらだらとした傾斜で下界に続く日差しに焼かれたアスファルトは、俺の記憶と寸分の 違いもない。不意に笑いが込み上げてきた。なんのことはない、佐々木の言ったとおり、俺たちは絡んだ 紐のようにのたくった路地の中で、ただ迷子になっていただけだったのだ。麦わら帽子の女の子なんて 全く関係ない。俺はなんで、あんなに必死になっていたんだろう。 「なあ、佐々木―――」 苦笑を浮かべて後ろを向いた俺は、そこに佐々木の姿が無いのを見て―――再び絶句した。 「佐々木!?」 呼んでも返事はない。冷たい汗が背中を伝った。あの白い陽炎の向こうにあいつが消えてしまったような 気がして、俺は自転車を放り出してもと来た路地に駆け出した。 ふたたび目の前に続く路地また路地の光景に、目も眩むような夏の迷路のイメージが甦ってくる。嘘だろ おい、勘弁してくれ、あそこに囚われたら誰も帰って来られないに決まってる、だから頼む、出てきてくれ 佐々木! 闇雲に角を曲った、瞬間――― 「きゃっ!?」 「うわっ!」 あやうく人とぶつかりそうになった俺は急停止して、一拍遅れてそれが佐々木であることに気付いた。 「さ、佐々木?」 「キョン?」 お互いに豆鉄砲を食ったような顔をして、しばしの間俺たちは見つめ合った。本当に、佐々木だよな? 「ひょっとして、僕を探してくれていたのか? すまない、ちゃんと声をかけたつもりだったんだが… うまく伝わっていなかったようだ。今ちょうど、こちらから電話をかけようかと思っていたんだよ」 体から力が抜けていく。つまり、なんだ。佐々木とはちょっとの間はぐれてしまっただけで、俺がまた勝手 に取り乱したと、そういうことか? やれやれだ、まったくもって今日の俺はどうかしてるぜ。 と、そこで佐々木が手に持っているものが目にとまった。見覚えのある麦わら帽子が。 「途中の空き地にあの子がいたのでね。お別れの挨拶をしていたら、どうやらキミとはぐれてしまったら しい。この帽子は彼女がくれたんだ、今日の記念に、と言ってね」 そう説明すると、佐々木はおどけたふうに麦わら帽子を被った。どう見ても小さすぎる。それに今日の記念 って何だ、人生最大の迷子をした記念か? 「さあね、あの子にとっては何か特別な日だったんだろう。お礼に今日買った本をあげてきた、まだ読める 年だとも思えないが」 ちょっと待て、それじゃあ何のためにここまで来たんだか……もうわけが分からん。 「今日の目的は、それに至る行程にこそあると言っただろう。そういう意味では、僕らは十分にその目的を 果たしたのだからこれでいいのさ。それより、帰り道は分かっているのだろうね」 俺の目を覗き込んだ佐々木は、クツクツと喉を鳴らした。 あっけないほど簡単に戻ってきた坂道の上、自転車の荷台に佐々木がちょこんと座る。虫かごと網を持ち、 小さすぎる麦わら帽子を首の後ろにまわして。少し傾いてはいるものの陽はまだ高く、世界はじっとりとした 残暑の支配下にあった。俺は少し欲を出す。 「なあ佐々木、時間も妙に余ってるし、やっぱりこれからプールに行かないか? 途中でおまえの家に寄っ て、その、水着とって来てさ」 「ふうん、やけにプールに拘るねキミも。でも僕の家に寄るというのはいいアイディアだ。塾で出された 今日の課題くらいなら、付き合うのに吝かではないよ。学生の本分は勉強だからね」 ぐあ、薮蛇だったか。こんなに暑くていい天気なんだから、今日くらいはいいじゃねえか。 「過ぎ行くものだからこそ季節は美しいんだよ、キョン。ずっと遊んでばかりいたら、まるで終らない夏の ようになってしまう。いつかは飽きて、疲れてしまうだけさ」 そうか? 俺ならいくらでも遊び倒せると思うけどな、ずっと続く夏なんてものがあったら。 「またキミはいい加減なことを言って。いつか本当に、そんな世界に閉じ込められてしまっても知らないよ? 今日はもう十分すぎるほど遊んだのだから、諦めて勉学に励みたまえ。冷えた麦茶とお菓子くらいはご馳走 しようじゃないか」 やれやれ…俺は観念した。こうなったらもう、佐々木を止めるすべは無い。あとはひたすら学生の本分と やらを全うするまでだ。ペダルを漕ぎ出す。 微かに秋の涼しさをはらんだ風が吹いた。もう夏も終わりだ。俺は、腰に回された佐々木の手が来た時より も強く締め付けてくるのを感じながら、日差しに焼かれた坂道を下って行った。 ------------------------------------------------------------------------- 遠くでツクツクボウシが鳴き止んだ。 彼の後を歩く私がふと空き地に目をやると、あの女の子が手を振っていた。 麦わら帽子に白いワンピース。夏の化身のようなその姿で。 彼女と話さなければいけない、そんな気がして、私は空き地に足を踏み入れた。 あなたは誰? と私が問うと、わたしはあなた、と少女は答えた。 からかわれているのかと思ったけれど、少女がくつくつと笑うのを見て、私は信じる気になった。 じゃあ、今日のあれはあなたの仕業? 私の問いに、少女はこくりとうなずく。 この子は私だ。ということは、つまりあの夏の迷路を生み出したのは私ということになる。 それほどまでに強いものだったのだろうか、あのとき抱いた私の想いは。 ふと、苦笑する。 普段なら絶対にこんなことは考えない。きっと暑さにあてられたのだ、彼と同様に。 それでも私は、ありがとうと、白い少女にお礼を言った。 今日という日がとても素晴らしかったという、まじりけのない気持ちを込めて。 すると少女は、これをあげると、私に麦わら帽子を差し出した。 私はこの子だ。ということはこの子にとっても、今日という日は大切なのだ。 それならば私からも、なにかを贈るべきなのだろう。この日にふさわしい記念の品を。 麦わら帽子を受け取りながら思いつく。そうだ、あれならぴったりだ。 あの強い想いを抱くに至った、夏の迷路で見つけたキルケゴール。 小さな手でそれを受け取ると、少女はふたたび、真夏の陽光に霞んで消えた。 遠くでツクツクボウシが鳴き出した。 気がつけば、私は空き地にたったひとり。どうやら彼とはぐれたらしい。 でも心配することはない。いまの私は、夏の夢から覚めている。 あのとき抱いた終わりへの不安は、もう欠片も残っていなかった。 見上げる空には入道雲。私は麦わら帽子を手に歩き出す。 今日はかけがえのない記念日だ、彼との絆を手に入れた。 秋になり冬がきて春を迎えても、これからはふたり一緒に歩いていける。 近すぎず遠くもない、この心地よい距離感をまもって、 過ぎ行く季節を大切にかみしめながら進んでいこう。 夏の終わりの記念日に、私はそう、心に誓った。 Fin
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なぜなぜカレンダー 日曜日の特集 月曜日~土曜日は暮らしの疑問 みんなの疑問があるよ。 このがある年0~3問または年4問~ 1月後半期~12月は群青色があるよ。 祝日がありましたゲストカラー 海のミルクがない 夜空がない 七夕は笹 灯台記念日は夜 大みそかは除夜の鐘 365日なぜなぜカレンダーは行事のなぜ?とオリンピックのなぜ?とみんなの疑問がない 大判くもんなぜなぜカレンダーは金曜日休刊日 月曜日のむらさきがあるよ。 金曜日のむらさきがあるよ。 金曜日のみどりがあるよ。 土曜日のみどりがあるよ。 月曜日のきいろがあるよ。 土曜日の赤ピンクがあるよ。 火曜日のみどりの次の日の水曜日のむらさきの次の日の次の日の次の日の土曜日の群青色があるよ。 月曜日のむらさきの次の日の火曜日の蛍光ブルーグリーンの次の日の次の日の次の日の次の日の土曜日のみどりがあるよ。 木曜日のむらさきの次の日の次の日の次の日の次の日の次の日の火曜日のみどりがあるよ。 水曜日の橙色の次の日の木曜日のきみどりがあるよ。 水曜日のみどりの次の日の次の日の金曜日の群青色があるよ。 金曜日のきいろの次の日の土曜日のむらさきがあるよ。 火曜日の群青色の次の日の水曜日のきみどりの次の日の次の日の金曜日のむらさきの次の日の土曜日の群青色の次の日の次の日の次の日の火曜日の群青色の次の日の水曜日の赤ピンクがあるよ。 金曜日のむらさきの次の日の土曜日の赤ピンクがあるよ。 土曜日の群青色の次の日の次の日の月曜日のむらさきの次の日の火曜日の蛍光ブルーグリーンの次の日の次の日の次の日の金曜日の蛍光ブルーグリーンの次の日の次の日の次の日の火曜日のみずいろがあるよ。 月曜日のみどりがあるのは1990年12月終了 火曜日のみどりがあるのは1991年8月終了 月曜日のみどりがあるのは1994年12月終了 土曜日の赤ピンクがあるのは1999年8月終了 月曜日のみどりがあるのは2011年12月終了 1990年12月の月曜日のみんなの疑問はさんの質問 1994年くもんなぜなぜカレンダーのW杯イヤーはみんなの疑問月2問 1994年12月の月曜日のみんなの疑問はさんの質問 1997年くもんなぜなぜカレンダーはみんなの疑問月3問 1997年6月の土曜日のみんなの疑問はくんの質問 1997年9月の土曜日のみんなの疑問はくんの質問 1997年10月の火曜日と水曜日と木曜日のみんなの疑問はさんの質問 1998年くもんなぜなぜカレンダーのW杯イヤーはみんなの疑問月2問 1998年4月の月曜日のみんなの疑問はさんの質問 1998年6月の土曜日のみんなの疑問はくんの質問がない 1998年7月の火曜日と木曜日のみんなの疑問はくんの質問 1998年8月の土曜日のみんなの疑問はくんの質問 1998年10月の月曜日のみんなの疑問はさんの質問 1998年11月の火曜日と木曜日のみんなの疑問はくんの質問 1998年12月の土曜日のみんなの疑問はくんの質問 1999年くもんなぜなぜカレンダーはみんなの疑問月3問 1999年4月の火曜日と木曜日と土曜日のみんなの疑問はくんの質問 1999年5月の火曜日と木曜日と土曜日のみんなの疑問はさんの質問 1999年6月の土曜日のみんなの疑問はくんの質問がない 1999年8月の火曜日と木曜日と土曜日のみんなの疑問はくんの質問 1999年9月1日のみんなの疑問はさんの質問 1999年9月の土曜日のみんなの疑問はくんの質問 2000年くもんなぜなぜカレンダーの1月~はきいろがあるよ。 2000年くもんなぜなぜカレンダーの5月~はむらさきがあるよ。 2000年1月1日のみんなの疑問はさんの質問 2000年9月の月曜日のみんなの疑問はさんの質問 2001年くもんなぜなぜカレンダーはみんなの疑問月3問 2001年10月13日は行事のなぜ?がない 2001年10月20日のみんなの疑問はさんの質問 2002年くもんなぜなぜカレンダーのW杯イヤーはみんなの疑問月2問 2006年6月17日は行事のなぜ?がない 2009年4月23日は行事のなぜ?がない 2013年12月の土曜日のみんなの疑問はさんの質問がない 2015年1月12日は行事のなぜ?がない 2015年5月のみんなの疑問はくんの質問月間 2015年9月は水曜日のみどりがあるよ。 2018年9月のみんなの疑問はくんの質問が多い月間 2019年2月1日はヨーロッパ火災がない 2021年くもんなぜなぜカレンダーはみんなの疑問月2問 2021年くもんなぜなぜカレンダーの木曜日のみんなの疑問はさんの質問がない 2024年3月2日は行事のなぜ?がある 2024年7月の火曜日と木曜日と土曜日のみんなの疑問はくんの質問 2024年8月の火曜日と木曜日と土曜日のみんなの疑問はくんの質問 2024年12月の土曜日のみんなの疑問はさんの質問がない 2024年12月の土曜日のみんなの疑問はくんの質問 2025年6月の土曜日のみんなの疑問はくんの質問 2025年9月の土曜日のみんなの疑問はくんの質問 2025年10月の火曜日と水曜日と木曜日のみんなの疑問はさんの質問 2026年4月の月曜日のみんなの疑問はさんの質問 2026年7月の火曜日と木曜日のみんなの疑問はくんの質問 2026年8月の土曜日のみんな疑問はくんの質問 2026年10月の月曜日のみんなの疑問はさんの質問 2026年11月の火曜日と木曜日のみんなの疑問はくんの質問 2026年12月の土曜日のみんなの疑問はくんの質問 2027年1月の月曜日のみんなの疑問はさんの質問 2027年4月の火曜日と木曜日と土曜日のみんなの疑問はくんの質問 2027年5月の火曜日と木曜日と土曜日のみんなの疑問はさんの質問 2027年8月の火曜日と木曜日と土曜日のみんなの疑問はくんの質問 2027年9月の土曜日のみんなの疑問はくんの質問 2027年12月の土曜日のみんなの疑問はさんの質問がない 2028年9月の月曜日のみんなの疑問はさんの質問 2033年くもんなぜなぜカレンダーのみんなの疑問はくんの質問が入った。 2034年10月の月曜日と水曜日と金曜日のみんなの疑問はさんの質問が16年ぶりに復活 2041年9月の火曜日と木曜日と土曜日のみんなの疑問はくんの質問 1988年10月22日の質問はフランスロバってなに? 1994年7月14日の質問はえんぴつけずりはどこの国へ発明されたの? 1998年4月1日の質問はそうせい学苑と暴れると薬って何? 1998年4月2日の質問はホタルのメスはどうやって光るの? 1998年6月6日の質問は目が痛くないのはなぜ? 1999年1月14日の質問は「大田数真が怒る」というのはなぜ? 1999年1月15日の質問はでか盛りご飯の「でか盛り」って何? 1999年3月18日の質問は寺山峻矢と芳賀政文と古川達也と東樹政晴と大田数真が怒るはなぜ? 1999年3月27日の質問は「90」「92」「ガラス割る」というのはなぜ? 1999年4月1日の質問は「いてもいいの」というのはなぜ? 1999年4月2日の質問は南極はどこの国があるの? 1999年5月4日の質問は目が痛くなるのはなぜ? 1999年5月5日の質問は電気のプラグは何? 1999年6月3日の質問はオルガンはいつごろからあるの? 1999年7月22日の質問はスカルヘッドはフランスなどに使われているの? 1999年7月31日の質問は世界最大のワニは何? 2000年1月4日の質問は今年の夏季オリンピックの開催地はどこ? 2000年1月10日の質問は成人の日はどんな日なの? 2000年1月14日の質問は縄文土器というのはなぜ? 2000年3月25日の質問はステゴサウルスは目が痛くないのはなぜ? 2000年5月27日の質問は人工衛星があったのはなぜ? 2000年7月18日の質問はクワガタムシのあごは何? 2000年8月15日の質問は夜中にニワトリのかけ声をするのはなぜ? 2000年11月8日の質問は気象衛星のひまわりはどんな情報なの? 2001年1月8日の質問は成人の日はどんな日なの? 2001年7月9日の質問はホオズキがあったのはなぜ? 2001年7月10日の質問は海はヘビなの? 2001年7月24日の質問は恐竜は卵を産まれているの? 2001年9月11日の質問は疲れていると眠るのはなぜ? 2001年9月17日の質問はコウモリは目が痛くないのはなぜ? 2001年10月1日の質問はロースハムは豚があるの? 2001年10月12日の質問はイタリアとベネチアって何? 2001年10月31日の質問はサイの角は1本あるの? 2001年12月6日の質問は北海道は警察があるのはなぜ? 2002年5月6日の質問は今年最後のゴールデンウィークは何? 2002年5月17日の質問は宇宙空間って空気があるの? 2002年8月17日の質問はウーロン茶はどこの国へ発明されたの? 2002年10月17日の質問は親子どんぶりはどこの国の料理なの? 2002年11月5日の質問はハムスターは発見したのはなぜ? 2002年11月13日の質問はイギリスの高速鉄道車両って何? 2002年11月28日の質問はさつまいもは栄養がとれるのはなぜ? 2003年1月21日の質問は雪が降ると目を閉じるのはなぜ? 2003年1月28日の質問は盲導犬って何? 2003年2月28日の質問は日本最大のチョウはされているの? 2003年4月16日の質問は北海道の人口は何人いるの? 2003年5月10日の質問はバードウィークって何? 2003年7月12日の質問は月のうさぎが見ているの? 2003年7月28日の質問はフジツボは貝の仲間なの? 2003年8月15日の質問はカブトムシの角はどこにあるの? 2003年9月10日の質問はバナナは木があるのはなぜ? 2003年10月31日の質問は世界最大のカブトムシは何? 2003年12月5日の質問は印刷はどこの国へ発明されたの? 2003年12月8日の質問はローヤルゼリーの昆虫は何? 2004年5月14日の質問はカツレツはどこの国の料理なの? 2004年6月19日の質問は「父3人組」というのはなぜ? 2005年5月12日の質問は消しゴムはどこの国へ発明されたの? 2005年8月6日の質問は世界で一番大きい魚はジンベエザメにいるの? 2005年9月29日の質問は「金星」はどうして名づけられたの? 2005年10月8日の質問は和ばさみはいつごろ発明されたの? 2005年11月5日の質問はアスパラガスは昔から野菜が食べられるの? 2005年11月11日の質問は世界最古の地球儀はどうして名づけられたの? 2006年11月8日の質問は「宇宙空間」は何と読むの? 2008年3月22日の質問はガは何を食べているの? 2008年4月10日の質問は鼻くそはどうしてできるの? 2008年4月11日の質問はどうして薬指というの? 2008年7月12日の質問はものもらいは病気あるの? 2008年8月15日の質問はフジツボは貝の仲間があるの? 2008年11月5日の質問はほ乳類って遠いのはなぜ? 2008年11月11日の質問はさつまいもの根があるの? 2008年12月8日の質問は瓦版はどうしてできるの? 2008年12月18日の質問は綿は何から作るの? 2009年2月19日の質問は恐竜は卵を産むの? 2009年5月14日の質問は「源氏物語」はどうしていうの? 2009年5月23日の質問は紙って何からできるの? 2009年8月28日の質問はサイの角は2本なの? 2009年10月6日の質問は「tsunami」はどうしていうの? 2009年10月15日の質問はさつまいもの茎があるの? 2011年7月22日の質問はミスズマシは何を食べるの? 2017年8月15日の質問はフジツボは貝の仲間なの? 2025年10月13日の質問は体育の日って何? 2026年3月20日の質問は春分の日って何? 2028年1月4日の質問は今年の夏季オリンピックの開催地はどこ? 2028年8月2日の質問はあせは手と足というのはなぜ? 2028年10月24日の質問は植物には根っこがあるの? 月曜日のむらさきがあるよ。 月曜日の赤ピンクがあるよ。 土曜日のみどりがあるよ。 3日(金)のみんなの疑問はくんの質問 ベートーベンの服は青 スカートは群青色 ズボンは群青色 クーベルタンの服は群青色 クジラの水は群青色 残竜の水は群青色 デンキウナギの水は蛍光ブルー アンモナイトの水は蛍光ブルー 水槽のドジョウの水は青 コウモリの夜は群青色 星の夜は群青色 地球の夜は群青色 チャップリンは日曜日の特集 ケネディは日曜日の特集 モスクワの赤の広場は日曜日の特集 フクロウの夜は群青色 かみなりの夜は群青色 気象衛生のひまわりの夜は群青色 彗星のクレーターの夜は群青色 スペースシャトルの夜は群青色 ゴリラの壁はオレンジ色 グランドひかりの壁は赤ピンク 宇宙のデスティニーの壁は群青色 クワガタムシの壁はきいろ 七福神の壁はむらさき もちは丸いと四角いの壁はきいろ 猿は習字の壁は赤ピンク えんぴつの壁は赤ピンク 天の川の壁は群青色 ツインクルの壁は群青色 宇宙空間の真っ暗は青 真冬日の夜は群青色 オーストリアの夜は青 江戸時代のかみなりの夜は青 肺がんの壁はきいろ 海の日の水は群青色 正月三の壁はオレンジ色 カタツムリの昼はオレンジ色 刺身の壁はオレンジ色 TAKOYAKIの夜は群青色 年賀はがきの壁はきいろ おにぎりの壁はきいろ 炒り卵の壁はきいろ ミンミンゼミの壁はきいろ 熱中症の壁はきいろ 自衛隊の壁はきいろ 東京女子大学の壁はきいろ タージ・マハルの壁はきいろ 真っ暗なペンギンの水は青 イギリスの夜は青 イギリスの水は青 アメリカの夜は群青色 アメリカの水は群青色 ジンギスカンの壁はオレンジ色 おふろの鼻血の壁は朱色 カブトムシの壁はマリンブルー ハンカチーフの壁はオレンジ色 スズランの壁はきいろ オカピの壁はきいろ カンガルーの壁はきみどり ドーナツとフライの壁はきいろ 激おこの壁は赤ピンク+群青色のクレヨン 歯が立たないの壁はみどり+群青色のクレヨン 魚の水は群青色 海草の水は蛍光ブルー スプートニク1号の夜は青 卵爆発の壁はむらさき+群青色のクレヨン マグニチュード7の壁は青+青のクレヨン プラネタリウムの壁はオレンジ色 カマキリの壁はきみどり 太平洋の壁は赤ピンク 電車の壁はオレンジ色 スプレーの壁はきみどり エンマコオロギの壁は蛍光ブルー ヒマワリの壁は蛍光ブルーグリーン 毛が切っているの壁は青 コアラの壁はきいろ オオムラサキの壁は蛍光ブルーグリーン 紙の壁はみどり アマガエルの夜は群青色 地球の壁は群青色 ろうそくの壁はみどり 月見の夜は群青色 レントゲン撮影の壁はみどり ダイヤモンドの壁は群青色 フランス人形の壁はおうどいろ ピーマンとトウガラシの壁はおうどいろ 肩の壁はむらさき+群青色のクレヨン 鎖国の水は青 事故の壁はむらさき ステゴサウルスの壁はきみどり 春雨の壁はみどり 囲碁の壁はみどり カラオケの壁はむらさき+群青色のクレヨン あくびが出るの壁はむらさき+群青色のクレヨン 雨つぶの壁は青 大爆発の壁は青+青のクレヨン いだてんの壁は縹色 ミノムシの壁は萌黄色 新幹線の壁は薄緑 ウーパールーパーの水は藍色 電気ライトの壁はきいろ コックさんの壁はターコイズブルー ランドルドの壁は蛍光ブルーグリーン ローラースケートの壁はアクアグリーン レモンの壁はスモークブルー ヘルメットの壁はむらさき 本の壁はむらさき 気圧の壁は納戸茶色 ヤツメウナギの水は蛍光ブルー キャスターの壁はきいろ 世界本の日の壁は赤ピンク 俳句の壁はむらさき+赤のクレヨン アブラゼミの壁は萌黄色 ポインセチアの壁はむらさき 宇宙誕生の壁は青 カマドウマの壁はエレファントスキン カミキリムシの壁はこげちゃいろ ムギワラトンボの壁は薄緑 タバスコソースの壁はきみどり ホタルの夜は群青色 ゴキブリの壁は蛍光ブルー ジャドソンの壁は桔梗色 こよみの壁はシアン カニの壁はみずいろ DVDの壁は赤ピンク おにぎりは暮らし クーベルタンはオリンピック クワガタムシは昆虫 ハンモックは暮らし 残竜は動物 七福神の七人はからだ メガロサウルスは恐竜 バテレンは歴史 TAKOYAKIは宇宙・地球 年賀はがきはことば 宝船は行事 ベートーベンは楽器 オーケストラは暮らし ナウマンゾウは歴史 みずいろの空は/// なぜなぜカレンダーは日曜日の特集、ピンク、赤ピンク、紅色、ワインレッド、朱色、薔薇色、珊瑚色、オレンジ色、中縹、縹、次縹、浅縹、薄縹、若草色、きみどり、青、みどり、深緑、ナイルブルー、水浅葱色、蛍光ブルーグリーン、マリンブルー、セルリアンブルー、新橋色、みずいろ、蛍光ブルー、深縹、群青色、紺青色、勝色、薄群青色、露草色、バイオレット、むらさき、赤紫、ピンクむらさき、茶色、エレファントスキン、柳茶色、青朽葉色、おうどいろ、青紫、くろ、ねずみいろ、きいろ
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある科学の超荷電粒子砲(プラズマ・キャノン) 第2部 第13話 第三章(1) 8月16日(日) 午前5時 時刻は5時だが、日はまだ上っていない。明るくなり始めたくらいだ。 夏至から2月弱が経過し、明らかに夏は終わりつつある。 あれほどうるさかった、セミの大合唱も、アブラゼミやクマゼミから ヒグラシやツクツクボウシへ移行し、音量が明らかに低下している。 普通の学生なら今頃はそろそろ宿題が気になるころだろう。長い夏休み ももう終わり、眠りこけている当麻をみつつ、私は思う。 今まで、当麻は宿題はどうしていたのかな?今日も町をふらふら歩き、たまたま 出会った不幸な女の子を手助けして、最終日まで放置していたのかな。 やらないからわからない、わからないからやらない、その悪循環を繰り返して いたんだろうな。たぶん。始業式は担任の先生にこってり絞られ、補習 に追いまくられ、主体的に勉強なんてしたことないんだろうな。 でも・・もう私はそんなことはさせない。それに今年はちゃんと当麻は 宿題をやり切った。人は変われる。私はそう信じる。当麻にはそれを 成し遂げる力がある。 「やっぱりさっさと終えてよかった・・」私は独り言を言う。 終わらせたからこそ、こころおきなく海外へ行ける。 私は窓から視線を当麻へ移す。 いつものように、当麻は眠りこけ、いまだ熟睡モードを脱していない。 いつも4時間とか5時間睡眠の私と違い、基本当麻は7時間眠る。 結婚すればこの辺のすれ違いで問題が発生しやしないか心配になる。 だけど、そうゆうひとつひとつの違いを認識し、譲り合い夫婦として 生きていく。上手くいかないこともいっぱいあるだろう。 だけど、お互いを知り、お互いを支えあい、互いをかけがえがない ものとして尊敬しあえる関係を築きたい。そう思う。 それにもう自分は当麻に依存し始めている。 当麻不在の間、大事な朝食をコンビニ弁当で済ました自分。 よーく考えてみると、何が入っているか分かりもしない、食品添加物満載の コンビニ弁当はまずかった。味だけでなく体にもよくない。 改めて毎朝、キッチとした朝食をとる、当たり前の重要性をさとる。 当麻の作ってくれる愛情あふれる美味しい朝食。それを楽しみにする自分。 もう当麻なしの自分なんてありえないんだな。改めて認識する。 私の為に彼をもう傷ひとつ付けたくない。 だから・・私は変わらなければならない。魔術を知らないことを言い訳にしない。 何があっても上条当麻が最優先だ。そう心を決める。 ・・・・・・・・ AM7 30 食事を終え、食器洗浄機へ食器を放り込み、当麻と出張の打ち合わせをする。 「当麻、もう一度確認するけど体は大丈夫?無理は禁物。別に私だけでいいのよ?」 「美琴・・なんでも抱え込んで自分で解決しようとするのはお前の悪いクセだぞ」 「でも・・私はもう当麻が傷つくのはみたくない。当麻を守るためなら不殺の信念 なんて最悪捨てても構わない。今回は学園都市外でも公務だから、少々の無理 でも外交官特権が使えるから最悪殺すだけよ。」 「美琴、俺のことなら気にする必要はないぞ。男が婚約者を守るのは当然の事 だろう、学園都市1位と婚約する以上そのくらいは覚悟はしている。 お互いにお互いの背中を守り合う。」 「わかったわ。じゃ作戦を説明するわね。」 ・・・・・・・(中略)・・・ 「米国政府の複数の要人を短時間に掌握する手腕から見て学園都市の基準でいえば 食蜂クラスまたはそれ以上の魔術師が関与している。」 「はあ?つまり魔術師が米国を乗っ取るというのか?」 「いえ魔術師だけでないわ。大富豪が絡んでいる。」 「大富豪?」 「ええ、オーレイ・ブルシェイクという世界一のね」 当麻は美琴の信じがたい話を黙って聞いている。 美琴がしゃべる以上なんかの根拠があるはずだからだ。 「オーレイ・ブルシェイクはメディアとネットの帝王でそこを起点に実質的に 米国を支配する世界一の大富豪よ 総資産は米国の国家予算約3兆ドルを超えると 言われている」 「美琴 でもそんな米国を支配する帝王がなんでいまさら国家転覆なんてしょうもない 真似を?彼女はもうすべてを手にいれているわけじゃない。今更これ以上を望む 必要があるのか?」 「彼女は、学園都市の真似をして学芸都市をつくり、超能力研究をしていた。だけど 結局上手くいかず、最近では魔術師と接触している。」 「はあ?米国は学園都市よりだろ。なんで学園都市を裏切って魔術師なんかと手を結ぶ?」 「私のせいかもね。超荷電粒子砲の実験の影響だろうね。このままでは学園都市に 米国は勝てない。それで超能力研究をひそかに進めたがうまくいかない。だから魔術に 手をだした。そんなとこじゃない?最終的には米国を魔術国家に変えるつもり じゃないかな? 」 「それは美琴の空想じゃないよな?」 「根拠のある合理的な推論といいたいけど、証拠はあるわよ」 「え?」 「私のまえに隠せる情報なんてないわよ。アメリカ政府のセキュリティなんてざるよ」 「じゃ・・」 「ええ天井の所在地も、関与している魔術師も、彼女らのやりたいことも おおよそわかっている」 「なら統括理事会へ報告すれば仕事は終わりじゃ」 「国家主権の問題よ、米国の要請なしに何かをやれば内政干渉になる」 「だから、私は大統領に事実を知らせそれを事実と認識させる必要がある」 「手段はあるのか?」 「大統領と食蜂に会ってもらうわ。私のメッセージを伝えてもらう」 「そのあとはどうする?」 「後は米国の内政問題だけど、たぶんなんとかなると思う」 「UKデモはどうする?」 「今回はあくまで訪英後という指示なんだから、デモはデモで実施するわ」 「わかった。」 美琴は、以前宗教関係者の資金洗浄を調べたときに米国の大富豪、 オーレイ・ブルーシェイクが「グレムリン」と呼ばれる魔術結社に 多額の資金援助を行っている事実をつかんでいた。 だが、米国が科学側の大勢力であり、彼女をつぶせば、 米国が金融恐慌になるリスクがあり 敢えてその事実を暴露しなかった。 だが米国政府がある程度協力するなら話は別だ。 必要ならば彼女の巨悪をFBIなり米国内国 歳入庁(日本でいえば国税庁)へ暴露してあげよう。 「当麻、私たちはアメリカ国民じゃないからできることに 限りがあるわよ それだけは忘れずに行動しましょ」 「ああ」 ・・・・・・・・・・ 8月17日 月曜日 14:00(現地時間9時) シベリア北部 航空機内 私たち2人は、学園都市の外交官パスポートを使用し出国手続を簡単に済ませ、 すでにシベリア上空高度20000Mを秒速1650M(マッハ5)で西へ進んでいる。 今回は、婚后航空のご厚意で来春正式投入予定の200人乗りの超音速ジェットをお借りし ほとんど、プライベートジェット感覚で利用する。 この超音速機はコンコルドを上回るマッハ5で学園都市とロンドン・ヒースロー空港 を2時間20分で飛行できる。名目は試験飛行だが、はっきり言って友人の好意というのが 実際の話だろう。 まあこの辺が常盤台卒のメリットだな。私はそう思う。 通常の学校ではこんな話ありえないだろう。 友人が財閥令嬢とか政財界の要人令嬢とか。 そのコネで、マル秘の航空機の試験飛行なんて 名目で婚約旅行ができる。 美琴は、常盤台の中でも突出した存在で、しかもファンが多い。 目立つことを嫌う美琴にとって、在学中はファンは 煩わしい存在だったが、社会人になると、 人脈という財産のありがたみを感じる。 人脈とは持つ者にとっては空気みたいなものだが 持たざるものにとってはいかなる財産にも勝る。 ふふ・・まあおかけで、気楽に旅もできるしね。 それに当麻には世界のてっぺんを味わってもらいたい。 美琴がファーストクラスの座席で体を横たえながら、 隣席の当麻の手を握る。 当麻は初めての海外旅行で風景がもの珍しいのか、 窓の外の広漠なシベリアの原生林を じっと眺めている。 そろそろ ロシアも終わりか・・ 美琴は時計を眺め、後30分でロンドンへ到着することを確認する。 (さあ・・UKね。)美琴は心の中でつぶやく。 世界の金融の中心地のひとつにして、魔術が裏で支配する老大国 興味深いわ。インデックスに会うまで知りもしなかった魔術 その中心地のひとつロンドンへ科学の最高峰が足を踏み入れるのだから。 降下を初めて20分私たちの乗せた超音速機はロンドン時間 AM6:30 ロンドン ヒースロー空港へ無事着陸する。 世界でも最大級の発着人員を誇るヒースローは、早朝にも関わらず様々な人種ですでに込み合っている。ターバンを巻いたシク教徒、スカーフをすっぽりかぶったムスリムの女性、長いひげが特徴のユダヤ教徒、世界中のあらゆる人種がそこにいるような錯覚を覚える。 私と当麻は外交官パスポートの威力でほとんどノーチェックでVIP専用口を通過する。 黒キャブにのり約1時間 早朝のロンドン中心部へ到着する。私は料金80ポンドを支払い トラファルガー広場でタクシーを降り当麻に叫ぶ 「さあ当麻観光するわよ。」 私は、当麻の腕を連れまわし、観光ガイドに沿って歩き始める。 「まずバッキンガム宮殿でもいこう」 ・・・・・ ロンドン時間 8月19日(水)13時 ロンドン・ヒースロー空港 国内線カウンター ほぼ丸3日 本当に遊んだ。 子供のころから能力開発・学習に明け暮れた自分にとって丸々3日遊び通しなんて 生まれて初めての経験だ。 当然、テンションも高くなる。気がつけば朝から晩までほとんど当麻を引きずりましていた。 ロンドンとその近郊の観光ガイドに掲載されている、主だった場所はほとんど遊びまくった。 ケンジントン、バッキンガム、ウエストミンスター寺院、オペラハウス、動物園、博物館 美術館・特に夕暮れのテムズ川クルーズは最高に美しかった。 国会議事堂・セントポール大聖堂・ロンドン塔 夕暮れにたたずむロンドンの シルエットが絵画のようにラインを形成し、その絶景が脳に刻み込まれる。 テムズ川にかかるいくつもの橋も2人で歩いた。特に当麻と一緒に 手をつないで渡ったミレニアムブリッジ。晴天の少ないロンドンで奇跡的に晴れ渡り、 2人の門出を祝福するように陽光が降り注ぐ。 ふふまるで新婚さんみたいな気分だわ。そうよね。これは婚約旅行だから 昨日は予定を変更し、イギリス清教のステイル・神裂・インデックスの3名と居酒屋で一 晩中語り明かしたのもいい思い出だ。当麻の幻想殺しや聖人の話で盛り上がる。 時間は短くとも共通の危機を乗り切った体験は、しっかりと脳に刻み込まれるのか しれない。友情は付き合いの長さではなく付き合いの濃さが大事だとも思う。 ロンドンの3日間の非日常は多くの記憶を刻み付け、私と当麻の共通の記憶 として積み重なる。 だが幸せな時間ほど早く過ぎ去り、あっという間に終わりが来る。 私は気持ちを切り替え、すぐに仕事モードへ切り替える。 そして、私は心の中でつぶやく、さあ仕事よ。 ロンドンからマンチャスターはわずか1時間で到着し、空港からホテルへ向かう。 明日は能力開発デモ。まあ実際には息抜きだが、一応は学園都市を代表して行う 正式なデモンストレーションである以上、業務として行う必要がある。 19時から主催者のよる歓迎レセップションに出席し、社交儀礼という やつを業務として行う。あらかじめロンドンで購入したフォーマルを 2人で着替え、出席する。ひとつひとつはたわいのない会話だが、質問の チョイス、質問への対応力、服装のセンス、時計などのアクセサリーの選択、酒に 飲まれない素質、どんな突っ込みにも笑顔で返す精神力と頭の回転力。 ある意味そこは弾丸が飛び交わない上流階級の戦場といえる。 そこへ当麻に出席してもらうかどうか迷ったが婚約者なので出席させる。 幸い、当麻は日本語しか会話できないので 私が通訳で少々の粗相はごまかせたのがある意味幸いだった。 なんとかぼろは出さずに済んだ。 (まあ・・上流階級の作法はそのうち覚えてもらうわ。) 私も当麻ほどではないが、堅苦しい場はさほど好きでもないので 意外にくたびれはてる。 部屋へ掛けこみ、すぐに休みたい。そんな怠惰な心に支配される。 私は精神的に疲れ果てた体をベットに横たえ、当麻にささやきかける。 「当麻、疲れたわ・・今日は慰めてね」 もう正直当麻依存症になってしまった、疲れた果てた心を当麻に癒してほしい。 今晩も当麻にしっかり慰めてもらいたい。 いくら付き合いが深まろうとも、ちゃんと手をつなぎ、お互いの体温 ニオイ、呼吸を感じ合って生きて行きたい。 「当麻今日もしっかり抱いてね」 「ああ はじめようか」 2人はベットへ入りもはや日課になりつつある、夜の営みをはじめる。 旅行先という非日常の感覚が、理性というブレークを外し、時間を忘れて お互いをむさぼる。 翌日は仕事だというのに、そんなことはもはやおかまいなく、本能が求める ものを、本能に従って貪りつくし、時間を忘れ没頭する。 学園都市にとって約30ある協力機関は、学園都市と各国政府をつなぐ窓口の 役割を果たす。学園都市が科学世界の中心地たりえるのも、主要な大国に存在する協力機関 を通じて科学技術とその成果を提供し、その果実たる知的財産所有権使用対価を回収する 仕組みが出来上がっているからだ。 その技術の根本に位置する、能力者と先端兵器の見本市は、協力機関の学園都市に対して の先端技術を開示しないという批判をそらす目的がある。 だから、私のようなレベル5が能力開発の成果を披露するというショーを行うことは それなりの意味があるのだ。 レベル5でも能力開発デモの依頼は私に集中しがちだ。もちろん私が可憐な美少女で 見栄えがいいという話は別として、能力が表面的には分かりやすいこともあるだろう。 今は電磁場・原子・陽子の操作を1000兆kwの莫大な出力で自在に行うという化け物 じみた能力だが、もとは電気というわかりやすい素材を扱う能力者なので、説明がしやすい という話でもある。 だが最大の理由は私の性格が、温厚で常識人の範疇にとどまるからだろう。 私は、初対面に人に「きさくで話やすい人ですね」言われる。これはその裏に 高飛車で高慢ちきで人格が破綻したレベル5の割にはという意味を含んでいる。 外で円滑なコミュニケーションを交わし、行事ごとを成功させるには相当な 常識がいる。いわゆる安全パイとか広告塔と揶揄させるのも、外部を安心 させるには悪くない話だろうと私は思っている。 まあ、しょぼくない程度で、ある程度見栄えのする演技をすればいいやと 適当に考える。 8月20日(木)現地時間 16時 マンチェスター近郊 協力機関内デモ会場 美琴はデモが終わった会場で破壊された何台もの戦車や無人ヘリを眺めその会場で 撤去作業が終わるのを待つ当麻をみつけ、手を振る。 「当麻、デモどうだった?」 「いや・・美琴がすごいのはよく知っているけど、あらためてものすごいな」 「ありがとう。でもちょっともの足りないかな」 「いやいや観客は満足でしょう。約1000名の武装した群衆を、電撃で気絶させ、戦車の 滑空砲の砲撃を何十発を受けても無傷であることを見せ、対空ミサイルを電子線 で粉砕。ヘリからばらまかれた小型爆弾を電撃で粉砕。砂鉄の剣、鋼材乱打、 超電磁砲で何台もの戦車を粉砕。プラズマブレイドで無人ヘリを真っ二つ。結構楽 しめたよ。それに磁力で戦車を数m持ち上げてひっくり返したり、大技も見せてもらいました。あのカマキリマシンをレーザー掃射で一撃で沈めた時は鳥肌もんでしょ。」 「デモは難しいわね。あんまり手の内は見せられないし、ある程度観客を満足させなきゃないし。まあ今はこんなもんかな。」 「美琴はこうゆうの慣れているのか?」 「ええ、まあ一応学園都市の顔だから、依頼はあるわよ。7月上旬にはロシアへ行ったしね。」 「はあ・・こうゆうとこが違うよな。格差を感じますよ」 「ふふ まあいいじゃないの、当麻の力は見せないほうが、いいんだからさ」 パワードスーツや戦車や無人兵器の残骸は回収され、職員も撤収を終える。 「じゃ・・撤収作業も終わったようだし、ホテルへ戻りましょうか?」 美琴は、当麻を促しホテルへ戻る。 やや広めの浴槽へお湯を注ぎ入浴の準備を始める。 「当麻いい?」 「ああ、できしだいな」 美琴は、炭酸水を冷蔵庫から出し、グラスに注ぐ。 氷で割りきんきんに 冷やす。その炭酸水を一気に流し込む。 そこへ突然アニソンのような着信がなり、 美琴はスマート・フォンの着信を確認する。 メールの内容を確認する。 「当麻、明日ロンドンで人に会うわ」 「誰?」 「ローズライン・クラックハルト アメリカ合衆国の大統領補佐官よ」 「それは・・つまり」 「ええ大統領が私と会うかどうか決める人よ」 「そうか・・」 「ええ。まあ気楽にいきましょ。米国の運命なんて最悪どうでもいいでしょ」 「でも・・魔術は」 「私には、米国の運命より当麻の命がよっぽど大事、 ダメならダメでそんなのは 統括理事長が考えればイイ。 私たちは自分ができることをやろう」 「入浴しよう 当麻」 「ああいいぞ」 「明日から忙しくなる。だから今日くらいゆっくり2人で風呂入ろう」 「抱いてもいいか?」 「正直お願いしたいくらいだわ」 「じゃ」 さほど広くはない浴槽2人で入ればいろいろやばい。 だけど、今は私は少しでも当麻に触れていたい。 少しでも当麻と手をつなぎたい。 明日からはどうなるか予想もつかないのだから。 続く 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある科学の超荷電粒子砲(プラズマ・キャノン)
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マーチスイラゼムリァ(マーチ・スイラ・ゼムリァ) スラヴの大地母神にして至高神。
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このワードは、特定の手順を踏むと閲覧できる言葉に登録されています。 登録タグ:危険度1 漫画 特定の手順を踏むと閲覧できる言葉 鬱 とある進研ゼミの漫画の1つ。 進研ゼミをやっていなかった子が進研ゼミをやっている子に好きな男を取られ、さらに進学校をワンランク下げざるを得なくなったというストーリー。 ネタとして楽しめるかもしれないが人によってはトラウマになるかもしれない。 URL ttp //blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51613385.html 分類:鬱 危険度:1 コメント ハナコのコントしか思いつかない -- (名無しさん) 2019-03-30 18 11 20 なんだこの鬱展開ww -- (名無しさん) 2019-09-23 09 01 13 ツッコミ系YouTuberが出しとったんやけどwwwww -- (かのかな) 2019-12-28 12 27 19 最近の大学入試改革のニュース見ててもベネッセってクソだなと思う。 -- (名無しさん) 2020-02-16 10 22 07 ↑ そうだな 特にポートフォリオはひどい 公平であるべき入試を不公平にしてどうすんだ -- (名無しさん) 2020-02-27 05 53 42 記事と関係なかったらごめん -- (名無しさん) 2020-02-27 05 54 05 ある意味NTRもの -- (名無しさん) 2020-02-27 07 45 03 入試改革の話はここではなく別の場所ですべきだと思います -- (名無しさん) 2020-03-14 15 40 00 これ進研ゼミを批判するための記事じゃね?もはや営業妨害 -- (BPM222.22) 2020-03-28 23 13 03 ↑ 俺も以前から同じこと考えてた これ消したほうがいいかもしれないな -- (名無しさん) 2020-03-29 07 27 55 名前 コメント すべてのコメントを見る
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ブラキオサウルス(Brachiosaurus)は、学名で「ブラキオサウルス属」のこと。ジュラ紀後期から白亜紀前期頃に生息していた草食恐竜。 参考Webリンク ブラキオサウルス - Wikipedia Brachiosaurus - Wikipedia Brachiosaurus - Wiktionary 作品 パズル ドラゴンズ ブラッキィ ブラッキオ ブラキオス 大花龍ブラキオス 大花龍・ガイアブラキオス 猛花龍・ハウルブラキオス まめブラッキィ ドット・大花龍ブラキオス 大花龍・キングブラキオス タグ 古生物 学名 恐竜
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アリアンロッドサーガ『イ・ブラゼルの12戦士』 神話に語られ、物語を彩る登場人物たちの紹介 イ・ブラゼルの12戦士 カリッツァ アルシオン ギガン ド バッシュ ジャン テオレーマ フレデリカ ティナティア レベッカ サーディア イブリース ミリアナ ヴロニッシュ ガルシア バークライ ジルオール ジーメンス ノーマ クライセ イルセルとその仲間 “真紅の皇女” イルセル “竜王の剣” リストレイン “筋肉ダルマ” ザガン “変態紳士” ハゲンティ
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アブソの鉱石 まだ効果はry 鉱石名 相場 略語 火のルビー 200~300兆 火 水のアクアマリン 150~350兆? 水 邪のオブシダン 100兆 邪 龍の涙 200兆近く 龍 闇のブラックダイヤ 約50兆? 闇 オリハルコン 分かりません( オリ 記憶のメモリーマテリア 150兆ぐらい 記憶 暁のグラブロディウサー 200~350兆ぐらい 暁 三日月のラプマード 200兆ぐらいたまに300兆 月 虹の結晶 分かりません( 虹 気のムーンストーン 200兆ぐらい 気 プルトニウム鉱石? 不明(ぉ 限定鉱石らしい。。 何か少ない気がするけど(ぇ 戦闘場 AW 異世界 LV300 古都の遺跡 LV5000ぐらい? 審判の間 LV3万くらい 天獄試練 LV35万 LP 名前 出現 称号 うわさのほこら 最初から出てる( 駆け出し 古の神殿 LP1クリア 冒険者 勇者の洞窟 LP2クリア 勇者 ガイアフォース LP3クリア 伝説の覇者 大空洞 LV30万 ソウルイレイザー リンク @wiki @wikiご利用ガイド 他のサービス 無料ホームページ作成 無料ブログ作成 無料掲示板レンタル 2ch型掲示板レンタル お絵かきレンタル 更新履歴 取得中です。
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ここには、ブランド辞典で掲載する ブランドをリストアップする予定です。 ブランド数は150を目標としています。
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ヒゼキア・スラゼン連合王国(ヒゼキア・スラゼンれんごうおうこく) 東方動乱で滅亡したヒゼキア公国とスラゼン王国が、現在の統治国ハグドーン?からの 独立を目論んで建国した連合王国。 ヒゼキアのダウス公子とスラゼンのエルシェラ公女を国家元首とする。 とはいえ元々ヒゼキアを滅ぼしたのはスラゼンであり、当然ヒゼキア人はその恨みを忘れているわけではなく、 またスラゼンもそういった経緯から内心ヒゼキア人を見下している節もあり、水面下での対立や 政治の世界でもどちらが、誰が主導権を握るかという策謀・権謀術数が繰り広げられている。 またエルシェラが強国ライリツ王の姪ということで、そこから少なからず支援を受けてはいるものの、 やはり国家としての利益も絡んでいる為、国内外共に盤石とはいい難い状態であるが、そんな状況、 特に内部での対立を取り払うべく、公子と公女の間に子が産まれることが強く望まれている。 関連 ヒゼキア スラゼン 人物 ダウス・ハンゼム・ヒゼキア ヒゼキア公子ザゴーラ・ジャベル 元ヒゼキア宰相 ガシュガル・メヒム グルーンワルズ亡霊騎士団団長 バール・デンドル グルーンワルズ神殿騎士団団長 ジャラン・ナム グルーンワルズ亡霊(神殿)騎士団副団長 サラート・ジャベル グルーンワルズ亡霊(神殿)騎士団副団長 エルシェラ・スラゼン・ヘルクレオ スラゼン公女オゴタイ 元スラゼン宰相 カッシート・スヴェンセン エルシェラ公女近侍