約 735,372 件
https://w.atwiki.jp/m12br/pages/62.html
「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート 645 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/23(金) 01 52 31.58 0 【4周目 [[三日目]] 道重・光井・譜久村・生田・鈴木・飯窪・佐藤 午前2時10分】 「さぁ、みなさん!こっちです!」 佳林がさゆみたちを先導する。 「ちょっ、ちょっと待ってよ!」 とまどうさゆみを愛佳が制す。 「道重さん。今はここから逃げることの方が先です」 愛佳は目線を暴走を続ける兵士に向ける。 ヘルメットが脱げていた。 「…うそっ!?絵梨香ちゃん!?」 愛佳がコクリとうなずく。 「あの様子なら味方みたいですし、かりんちゃんについて行きましょう。さぁ、道重さん。みんなを」 「…うん!…みんな、走るよ!」 さゆみの号令で全員が佳林に続いて走り出す。 「…愛佳?」 しかし愛佳は走らない。 それを見てさゆみも戻ってくる。 「ちょっと、愛佳。どうしたの?」 「三好さんを援護します」 「ダメよ!あなたもう戦える身体じゃないでしょ!」 「ですけど、このまま残していくわけには!」 すると二人の前に人影が立つ。 「私たちが残ります!」 「任せてください!お二人は早くっ!」 衣梨奈と春菜。 「あんたら…任せたで。絶対無事に追いついて来ぃや!」 「「はいっ!」」 愛佳は二人の覚悟を読み取り、そして今の自分では足手まといにしかならないことを瞬時に悟った。 さゆみの肩を借りて愛佳も走り出す。 背中からは春菜の放つ銃声と衣梨奈の掛け声が頼もしく響いてきた。 646 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/23(金) 02 11 56.45 0 【4周目 三日目 生田衣梨奈・飯窪春菜・三好絵梨香・高木紗友希 午前2時15分】 春菜が放った銃弾は幹を撃ち抜き、巨木を次々に倒していく。 兵士たちはその下敷きになり、行動不能に陥る。 衣梨奈が持っているのは鉄の丸棒。 それを二本、バトンのように起用に振り回して兵士たちを殴り倒していく。 「アンタたち、やるねぇ」 「三好さんの方がすごいですよぉ」 絵梨香はすでで兵士たちを軽々と投げ飛ばす。 三人の強さに兵士たちはすっかり足止めされていた。 「そろそろいいかな。…さゆきちゃん!」 「はいっ!」 絵梨香の呼び声を合図に、兵士たちの後方であがっていた炎が勢いを増し、さらに大きくまかれて兵士たちへ襲い掛かった。 引き起こされるパニック。 「今だよ!」 その隙に三人は逃げ出した。 三人を追ってくる兵士はいない。 皆完全に術中にはまった。 「三好さん。さっき“さゆきちゃん”って…」 「うん。さゆきちゃんも来てるんだ」 「えっ!じゃぁまだ残って…」 「私ならここにいますよ」 「「わぁっ!」」 衣梨奈と春菜の間から紗友希がぴょこんと顔を出した。 「えへへっ」 「ビ、ビックリしたっちゃ…」 「ぶ、無事で良かったです…」 「はいっ♪」 647 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/23(金) 02 27 24.24 0 「…そういえば、さっき見た感じだと全員いなかったみたいだけど、他の娘たちは?」 絵梨香は最悪の状況も考慮しつつ遠慮せずに聞く。 現状を正確に理解しておくことが何よりも重要であることを理解していた。 「新垣さんと田中さん。それに鞘師さんと亜佑美ちゃんとくどぅーは学校に向かいました」 「学校ですか!」 「…それは何で?」 「はい。この島を出るには砲台を停止させる必要があるんです。その砲台は島から出る船を自動的に攻撃するようになっているそうで」 「なるほどね」 「絵梨香さん!」 「うん」 絵梨香と紗友希が立ち止まる。 「どうしたと?」 衣梨奈と春菜も立ち止まる。 「学校に行った娘たちを援護してくるよ」 「はい!」 絵梨香と紗友希が背を向ける。 「二人は先に行ってて」 「かりんちゃんたちはあっちへ向かってます」 紗友希が指差したのは海岸から少し離れた岩場だった。 「私たちのボートはあそこに隠してあるんです」 「じゃあ、気をつけて」 「待ってくださいっ!」 衣梨奈が呼び止める。 「…えりなも行きます!」 「わ、私も!」 二人の目は真剣だった。 「…いや、悪いけど二人はダメだよ。先に行った娘たちにちゃんと無事に切り抜けられたことを伝えないと、心配しちゃうだろ」 「でも…」 「アタシたちなら大丈夫。…それにガキさんたちもね。みんなと一緒に待っててよ。…ね」 結局、絵梨香と紗友希は学校へ。 衣梨奈と春菜はさゆみたちのところに戻ることになった。 648 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/23(金) 02 40 54.34 0 【4周目 三日目 新垣里沙・鞘師里保 午前2時】 里沙が視聴覚室へと戻る。 物音は一度だけ。 あたりは再び静寂に包まれる。 …いや、それはおかしい。 何もなかったのであれば里保たちの気配があっていいはずなのだ。 嫌な予感。 里沙は警戒を忘れ、ブースの中に駆けつける。 「鞘師!」 そこには里保がうつ伏せに倒れこんでいた。 里沙がすぐに駆け寄り、抱き起こす。 「鞘師!鞘師!」 身体を揺する。 しかし里保は目を覚まさない。 「…ガキさん」 「愛ちゃん!?」 その奥では高橋が腕から血を流して座り込んでいた。 里保を寝かせて、高橋へと駆け寄る。枷はすべて外されていた。 「何があったの!?」 「あそこから…」 高橋が里沙の背後を指差す。 里沙はすぐに振り向いて警戒する。 トサリと背中に重みが乗る。 「愛ちゃん?大丈夫?」 「…うん、大丈夫や」 それは高橋が里沙に身体をあずけた重み。 里沙は里保をしっかりと警戒域に含めながら、高橋を庇うように姿勢をとる。 するとその直後、里沙のすぐ近くから銃声が鳴り響いた。 667 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/23(金) 22 19 29.40 0 648の続き。 里沙が腹部に手を当てる。 やや左の脇腹寄り。 ジワリと血が滲む。 「…愛ちゃん?」 「…さすがやね。まさか反応できるとは思わなかったよ」 里沙は膝をつく。 まだ頭は混乱している。 スッと立ち上がる高橋の手には拳銃。 背中から撃ち抜かれた。 ―――愛ちゃんに撃たれた――― それでも里沙は致命傷を避けていた。 かすかに感じていた違和感。 ブースに入ってから積み重ねられた違和感。 そしてここに辿り着くまでにくぐりぬけた経験と覚悟。 それが里沙の頭の片隅。 無意識の片隅に最悪の状況を想定させた。 ―――もしかしたら愛ちゃんも――― 「…いつから」 「…最初からやよ。“うちら”は元々別の目的でここに来たんや」 「“うちら”ってまさかっ!?」 高橋が薄く笑う。 あたりまえだ。 高橋が“そう”ならば、当然想定されるべきこと。 わかってはいた。 わかってはいても、里沙にとっては絶望ともいえる事実だった。 669 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/23(金) 22 20 20.77 0 里沙の横を高橋が横切る。 膝をついたままうつむく里沙。 「…目的って、いったいなんなの?」 自らの感情を押さえ込むような低音の問いかけ。 「…うちらは監視と保険。中澤さんたちがちゃんと任務を遂行できるか。そして出来なかった時は…」 拳銃をわざとらしく見せ付ける。 「本当は小春もうちら側だったんだけどね。あの娘は抑えられなかったみたい」 相変わらずしょうがない奴だよね…と言うように困ったような笑顔。 ―――変わらない笑顔――― 「ジュンジュンとリンリンはやっぱりまだ早かったかなぁ。中澤さんたちに預けたのは失敗だったみたい」 ペロっと舌を出す。 見たことのある表情。 ―――いつも隣にあった表情――― 「でも良かったぁ。ガキさんとは真剣勝負してみたかったんだよねぇ。こんな殺り方じゃなくてさ」 涙が止まることはない。 「あっ」 高橋が足元の里保に気付く。 「…鞘師はもういっか。このままだとガキさんとの真剣勝負にも邪魔やし」 ―――でもその涙は里沙を思い出につなぎとめるものではなかった――― 高橋が里保に銃口を向ける。 ―――それは決別の涙だった――― 立会いは一瞬。 引鉄を引く瞬間、里沙の動作に気付く高橋。 しかしそれに身体は対応できない。 拳銃を持った左手は手首から切断される。 それはまさに居合い抜きの如し。 もう後ろは見ないととっくに決めていた。 ―――これから先を生きる、未来のモーニング娘。のために――― 670 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/23(金) 22 21 41.70 0 高橋の手首が地面に落ちる。 噴き出す血飛沫に里沙と里保の身体が染まる。 「あ…あひゃぁーはははっ、すごい!すごいよガキさん!」 狂気。 そこいるのは自分の知っている高橋じゃない。 …いや、たとえあの頃のままの高橋だったとしても自分の選択は変わらない。 里保を見る。 この娘たちのために私は戦うのだ! 高橋が右手で小刀を抜く。 「ほらっ、ガキさん♪殺ろう♪」 里沙は高橋の懐に飛び込む。 せめて苦しまないようにトドメを。 しかしそれは驕り。 直後に斬撃の嵐が里沙を襲う。 片手。 それももう片方の手を失っているという状況。 それでもこの攻撃。 この身のこなし。 改めて高橋愛のすごさを思い知る。 飛び散る鮮血。 致命傷は避けながらも里沙の身体は切り刻まれる。 …それでも。 間隙を縫って高橋の手をカチあげる。 ―――愛ちゃん――― そしてそのガラ空きの胸へと刀を突き立てた。 しかし里沙は気付いてしまっていた。 高橋が愛おしむようにその切先を受け入れたことを。 671 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/23(金) 22 23 46.36 0 「愛ちゃん…」 里沙の目からはとめどなく涙が流れ続けている。 「…これでえぇんや」 そして里沙の頭を胸に抱く。 「よくやったで、ガキさん」 「ぅ…ぅっ…」 「…もうっ、なに泣いとるんや!」 バシッと里沙の頭をたたく。 「いたーいっ!」 里沙の泣き笑い。 「…これであーしもやっと解放される。…ありがとう、ガキさん」 「愛ちゃん…」 「…」 そのまま高橋はゆっくりと倒れ込む。 高橋にしては珍しい涙のない別れ。 それは悔いを残さなかったことの表れ。 里沙はぐぃっと涙を拭うと、里保のもとへと駆け寄る。 そして顔についた血を拭ってあげ、眠ったままの里保を背負う。 「…ごほっ」 血が混じる。 歯を食いしばって一歩を踏み出す。 ―――まだ大丈夫――― 大きな爆発音とともに学校が揺れたのは二人が視聴覚室を出たのとほぼ同時だった。 672 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/23(金) 23 02 47.51 0 【4周目 三日目 OG 午前2時15分】 「あ、あんのガキども…コケにしおって…許さへんからな…」 中澤は折れた腕を押さえ、ぐらんぐらんと揺れる頭で廊下を進む。 壁に寄りかかり、手を付きながら進む。 辿り着いた先は校長室。 扉を開くとそこは電子機器が敷き詰められた島の中枢。 「くっ…くっくっくっ、目にモノ見せたるからのぅ」 その中を身体を引きずって進む。 そして中央にそびえる一際大きな機器に向かって銃弾を撃ち込む。 機器は少しだけ火花を散らしてダウンした。 それで十分。 これにより、自爆機能が作動した島は程なくして沈み始める。 だが中澤の心中は晴れなかった。 もっと派手に。 もっと破壊を。 中澤は近くにあった鉄製のイスを手にすると、周りの電子機器にあたり散らす。 「くそガキどもがっ!!!死にさらせっ!!!」 すると部屋の中の機器が次々に爆発を起こす。 そして崩壊する部屋の中で 「あーはっはっはっはっ、あーはっはっはっはっ、全部壊れてまえばえぇんやぁぁぁぁ」 中澤の断末魔とも呼べる叫びがこだました。 695 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/24(土) 18 14 29.11 0 【4周目 三日目 田中れいな・石田亜佑美・工藤遥 午前2時25分】 数回目の震動。 天井からはパラパラとコンクリートの欠片が降る。 「…なんか崩れそうっちゃね」 「…わ、私たちのせいでしょうか?」 確かに亜佑美と遥の職員室での暴れっぷりが原因っぽい。 「ま、まぁいーやろ。それよりも早くガキさんたちと合流せんと」 「は、はい」 「…」 「絵里?」 亀井は険しい顔で天井を見上げていた。 「えっ!あ、うん、そうだね」 「?」 「いったん合流する予定だった昇降口に戻ってみよう。ガキさんたちも戻ってるかもしれん」 四人は昇降口へと向かった。 ―昇降口― 「おらんね…」 「どうしましょう」 「あっ!」 すると階段から里保を背負った里沙が降りてきた。 「「新垣さん!」」 「ガキさん!…って、里保ちゃんは大丈夫と!?」 「うん、大丈夫。気を失ってるだけだよ」 「良かったぁ~」 ホッと胸をなでおろすれいなの後ろから亀井が顔を出す。 「ガキさん…」 「…カメ」 二人の間だけ少し違う空気が流れた。 696 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/24(土) 18 32 27.22 0 里沙の目は亀井の心中を探るように鋭くなる。 「…」 「…」 「…ガキさん?絵里?」 里沙がスッと視線を外してれいなに向き直る。 「そっちはどうだった?」 「へっ?あ、うん。それなんだけど…」 れいなが職員室へ向かって以降に起こったことを里沙に伝える。 「…そう。制御装置はなかったんだ」 「どうしたらいいとかいな…」 二人は思案する。 「あっ、そういえば愛ちゃんは?」 「…」 「ガキさん?」 「あのね、田中っち…」 その時よりいっそう大きな爆発が起こると、校舎が激しく軋みをあげて崩壊を始めた。 「きゃぁっ!」 「うわぁっ!」 「ヤバイっちゃん!」 「…田中っち!悪いけど、みんなを連れて先にさゆみんたちのところへ向かってくれる?」 「えぇっ!?どういうこと?」 「愛ちゃんがまだ見つかってないの。途中で鞘師が気絶させられちゃったから…今はいったん引き返してきたところだったの」 「まずいやん!」 「うん。だからみんなは先に学校から離れてて、私がもう一度探してくるから」 「そ、それなられいなも!」 「年少組だけじゃ危険でしょ!だから田中っち、お願い…」 「…でも」 「大丈夫。…カメに協力してもらうから」 「えっ?」 「へ?」 亀井はキョトンとした顔をしている。 697 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/24(土) 18 41 03.08 0 「え…絵里が?」 「な、なんで絵里?」 「…カメなら愛ちゃんと同じところに捕まってたんだから、場所がわかると思って」 「あ…」 確かにそうだ。 「…ね、カメ。協力してくれるでしょ?」 有無を言わせぬ迫力。 「…わかったよ、ガキさん。絵里にまかせて」 里沙と亀井が見つめ合う。 れいなは少しだけ不安になる。 その見つめ合いがいつもの二人の雰囲気とはかけ離れたものだったから。 「さぁ、田中っち。行って!」 「う、うん」 れいなは里保を受け取ると、亜佑美と遥を連れて校舎を出る。 一度だけ振り向く。 二人が階段を駆け上がる背中が見えた。 699 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/24(土) 20 09 56.87 0 【4周目 三日目 新垣里沙 午前2時35分】 崩れ落ちる校舎の中。 二人は無言で走る。 本来ならば案内役の亀井が先頭を走るはず。 しかし、今は里沙が先頭を走っていた。 「…ガキさん。もういいんじゃない?」 亀井が声をかける。 それを待っていたかのように里沙はゆっくり歩調を緩め、そして立ち止まった。 亀井も立ち止まる。 そこに出来る距離。 それが今の二人の距離。 「カメ、あん…」 「意外だったなぁ~…、まさか愛ちゃんじゃなくてガキさんが来るとはねぇ~」 里沙の言葉を遮るように亀井がしゃべりだす。 それは肯定。 里沙の考えが間違いではないことを決定付ける言葉。 「愛ちゃんは?」 「…」 「…って、聞く必要ないか。ガキさんがここにいるってことは…殺っちゃった?」 「っ…」 「あれぇ~?動揺した?へへへ」 里沙がおもむろに刀を構える。 「…カメ。ひとつだけ聞かせて。…カメも私たちを殺す気なの?」 亀井はわざとらしくあさっての方向を見ながら口笛を吹くマネをしている。 「もし、そういうつもりじゃないなら私も何もしない。でもその気なら…」 「その気なら?」 亀井の顔が怪しくニヤける。 「…カメでも容赦しない」 「へぇ…」 700 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/24(土) 20 41 04.12 0 「強がっちゃって。相変わらずだなぁ、ガキさんは」 「カメ…」 ほがらかな亀井らしい笑顔。 少しだけ里沙の心が揺らぐ。 「でもそれは甘いんじゃないのぉ~?」 「…そっか。…そうだよね」 崩落の轟音が鳴り響く中、里沙を包む空間だけ音を失う。 それは里沙の覚悟。 そして悲壮な殺気。 亀井の顔から笑顔が消える。 その瞬間にも里沙は亀井へと肉薄する。 それは安倍や高橋へ迫った時と同じステップ。 しかし… 「とぉー!」 亀井の蹴り。 里沙はかろうじて反応し、回避・防御行動を取るが、その威力をいなしきれずに吹き飛ぶ。 「あぅっ!」 そして廊下の壁に叩きつけられた。 身体を襲う衝撃は凄まじく。 脳震盪を起こしたように視界が歪む。 …それでも倒れまいと懸命に身体を支える。 「あ…ごめーん、ガキさん!ちょっと強すぎたよね、今の」 「ぐっ…」 「だって予想以上に速いんだもぉ~ん、つい力入っちゃってさぁー。めんごめんご」 ケラケラと笑う。 「…それにしてもすごいよねぇ。その怪我でまだそれだけの動きができるんだもん。さすがガキさん」 「ぅ…」 亀井には気付かれていた。 里沙が手負いであることを。 703 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/24(土) 21 34 16.93 0 「さぁーてと、ちゃっちゃか殺っちゃって、他の娘たちを狩りに行こーっと」 亀井が近づく。 …それだけは。 それだけはさせない。 この命に代えてでも! 「…ぅぁあぁぁぁぁっ!」 満足に言うことを聞かない身体を無理矢理動かし、刀を薙ぎ払う。 しかしそこにあるはずの亀井の身体はない。 いつの間には反対の窓際に立っている。 「…なぁ~んちゃって、うっそでーす♪」 「…へ?」 「やだなぁーガキさん。絵里はそんなことしませんよー」 いつものノリ。 もしかして… 「愛ちゃんから聞いてるでしょ?絵里たちの目的は監視と保険。ガキさんたちを狩る必要はないんですよぉ~。それに…」 それは里沙の願望とは違う答え。 それでもいい。 殺さなくてすんだ。 それだけで… 「それにほら」 亀井が指差す。 そこにはれいなの姿。 「聞いてたんでしょ?れいな」 「絵里…うそやろ?」 亀井は答えずに背を向けると、窓枠に足をかける。 「じゃね、れいな。ガキさん。…さゆによろしくって言っといて」 そう言って校舎の外へと飛び降りた。 704 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/24(土) 21 51 14.65 0 「絵里!」 れいなが窓枠に飛びつく。 ここは3階。 亀井は平然と着地すると、人間離れした速さで走り去った。 その後姿を見送ったれいなはすぐに里沙へと駆け寄る。 「田中っち…」 「ガキさん、ズルイっちゃん。黙って無茶ばっかりして…そういうとこが好かんっちゃん」 そう言いながら里沙を助け起こして肩を貸す。 「…ごめん」 「…まぁ、別にいいっちゃけどね。そんなことしてもれいなが勝手に気付くけん」 れいなはそっぽを向く。 “ありがとう” 里沙はその言葉を飲み込んだ。 きっと私たちは今の関係が調度いいのだ。 「みんなは?」 「絵梨香ちゃんと紗友希ちゃんに任してきた」 「え?」 ―回想・校門― れいなたちは校庭を走り抜けて校門まで辿り着く。 「おーい!みんなー!」 そこへ絵梨香と紗友希が駆けつけた。 「みんな無事?」 絵梨香が数を数えていく。 「…あれ?ガキさんは?」 「…」 れいなは聞こえていないのか、答えずに校舎を睨みつける。 「あっ、新垣さんと亀井さんは高橋さんを探しにまだ校舎の中に残ってます」 705 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/24(土) 22 08 13.88 0 れいなの代わりに亜佑美が答える。 「えええぇっ!あの中にいるの!?」 絵梨香が指差す先。 学校の校舎はその約3分の1を瓦礫に変えていた。 「はい…」 亜佑美と遥は悔しげに下を向く。 「私が助けに行ってきます!」 紗友希が走り出す。 しかしその手をれいながすぐにつかんだ。 「わっ!」 「待つと!…れいなが行くっちゃん」 その目は紗友希を見ていない。 ずっと変わらずに校舎を見続けていた。 「絵梨香ちゃん。みんなのことお願い!」 言い終わらぬうちに里保を無理矢理亜佑美に渡して走り出す。 「きゃっ!」 「えっ!ちょと!」 それに続いて遥も走り出す。 「待ちなさいっ!」 しかしそれはなんとか絵梨香が阻止する。 「離してっ!ハルも行くっ!」 「ダメよっ!…って、アンタもよっ!」 隙をついて走り出そうとした紗友希の首根っこをつかみあげる。 「あーん!行かせてくださいー!」 れいなの背中を見送る。 「ちゃんと戻ってこないと承知しないからねー!!!」 その背中に向かって絵梨香が声をかける。 れいなは手をあげてそれに応えた。 「さぁ、じゃあアタシたちは他のみんなと合流しよう。アイツらなら大丈夫だから、アンタたちは余計な心配かけないようにしないとね」 そう言ってゴネる年少組を絵梨香が無理矢理連れて行った。 706 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/24(土) 22 23 47.46 0 【4周目 三日目 新垣里沙・田中れいな 午前2時50分】 「そう。絵梨香ちゃんたち、本当に来てたんだね」 崩壊が迫る中、二人は校舎を出る。 間一髪。 その直後に学校は崩れ落ち、瓦礫と化した。 あと一歩でも遅ければ巻き込まれていた。 しかし二人はそんな恐怖は感じていない。 目の前に広がる瓦礫。 この悪夢の始まりの場所。 この中で起こったこと。 それらすべてが瓦礫と化した。 二人は何かがひとつ終わりを告げたような、そんな気がしていた。 しかし恐怖は終わらない。 今度は大きな地鳴りと共に地面が揺れる。 「地震…?」 「大きいっちゃね…」 揺れがおさまる。 不自然な胸の高鳴り。 漠然とした嫌な予感。 二人の心に少しだけ焦りのようなものが生まれる。 「ガキさん。砲台のことっちゃけど」 「それ、私に考えがある」 「…もしかして、武器庫?」 「えっ?」 どうやら考えていることは一緒だった。 708 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/24(土) 23 47 03.45 0 【4周目 三日目 道重・光井・譜久村・鈴木・佐藤・宮本 午前2時40分】 海岸から少し離れた岩場。 そこに佳林たちが乗ってきたボートは隠してあった。 「こんなところによく隠せたね」 少しといっても海からは結構距離がある。 ボートもそれなりに大きい。 「はい。絵梨香さんがいたので」 「へ、へぇ…」 いくらあの絵梨香でもそんな人間離れした…いや、想像できる。 うりゃあっ…とか言って投げ飛ばしている姿が…。 実際にはまっとうにロープで引き上げただけだが。 「でもこれじゃ…」 聖が浮かない顔で言葉をもらす。 「そうだね。全員は…」 香音が付け加える。 そうなのだ。 メンバーは12人。 佳林たちが3人。 それに高橋と亀井。 さすがに10人以上は乗れそうもない。 「あっ、大丈夫ですよ」 佳林がボートへ乗り込む。 そしてなにやらゴソゴソと取り出すと、外へ投げる。 するとボンッという音を鳴らしてゴムボートが出てきた。 「救命ボート!」 「はい!もうひとつあります」 さゆみたちの顔がパアッと明るくなる。 これで脱出できる。 あとは砲台の制御装置を壊した里沙たちを待つだけ。 709 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/25(日) 00 14 05.76 0 「道重さーん!」 そこへ衣梨奈と春菜が合流する。 「えりぽん!…絵梨香ちゃんは?」 「…三好さんと紗友希ちゃんは学校へ向かいました」 「学校!?って紗友希ちゃんもいるの!?」 「あっ、はい。紗友希ちゃんも私と一緒に来ました」 「二人とも新垣さんたちを助けに行くって…、えりなも行こうとしたんですが…」 「…ううん、二人とも無事に戻ってきてくれて良かった」 さゆみが二人を抱き寄せる。 「道重さん…」 少しだけ安心したのか、春菜は泣き出してしまった。 さゆみはそんな春菜の髪を優しく撫でた。 その時、大きな地鳴りと共に地面が揺れる。 「きゃぁっ!」 驚いて飛びつく優樹を香音は抱きしめる。 「大丈夫だよ」 程なくして揺れはおさまる。 「地震?」 「…嫌な揺れでしたね」 嫌な予感。 それを感じたのはこの場にいた全員だった。 不安が広がる。 「と、とにかく、またいつあいつらに見つかるかわからないわ。ボートをもう一度ちゃんと隠して、さゆみたちもどこかに隠れよう」 不安な気持ちを押し殺してさゆみが声をかける。 メンバーたちはボートを見えないように隠し、その場を離れた。 712 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/25(日) 01 34 05.24 0 さゆみたちは別荘のような豪華な邸宅を見つけ、そこへ身を隠した。 ここならば敵が現れても遮蔽物が多いし、逃げ道も確保しやすい。 そして何より今の大所帯を受け入れられる。 家屋の中に入ったとたんに愛佳がバタリと倒れこむ。 「光井さん!」 聖が支える。 愛佳は息を荒げてグッタリとしてしまっている。 熱もあるようだ。 「しっかりしてください!光井さん!」 聖は呼びかけながら愛佳をベッドに寝かせ、バタバタと看病道具をそろえる。 衣梨奈や春菜、優樹、佳林もそれを手伝う。 足の傷のせいでろくに手伝うことができない香音は歯痒さに顔をしかめた。 そんな香音の両肩にさゆみが手を置く。 「ズッキも休みなさい。あなたも相当無理してるでしょ」 「い、いえ、あたしは大丈夫です!」 「ダメよ。この後もきっと走ったりするんだから、休める時に休んで」 「…はい」 香音も今は意地を張っている時ではないことを理解している。 さゆみに諭され、香音はちょこんとイスに腰掛けた。 テキパキとした動きで聖たちも愛佳の看病を始める。 さゆみは一人、窓際に立つ。 外から見られないように気をつけながらあたりをうかがう。 今のところ見つかった気配はない。 そのままの姿勢でさゆみは考える。 里沙たちとの連絡手段はトランシーバー。 たぶん家の中にいない方がいいはず。 電波が届かなくて連絡が取り合えなくなってはまずい。 それに…。 さゆみの中にもっとも大きく残る不安。 それは石川梨華の存在だった。 714 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/25(日) 02 19 42.59 0 愛佳の傍へ行き、顔を覗き込む。 脂汗をかいて苦しそうな息遣い。 相当な無理を重ねている。 「はるなん、ちょっと愛佳のこと見ててもらっていい?」 「はい」 「フクちゃんとえりぽん、ちょっと相談があるの。こっちに来て」 聖と衣梨奈を呼ぶ。 「はい、なんでしょう道重さん」 「うん。さゆみ、ちょっとやらないとイケナイことがあるの。だからここをフクちゃんに任せていいかな?」 「えっ!?聖にですか!?」 「うん」 「で、でも…やらないとイケナイことってなんですか?」 「えっと…そう、武器庫に必要なものを取りに行ってくるの」 ちょっとだけ苦しい言い訳。 「だからお願いできないかな」 「聖。えりながサポートするけん」 「えりぽん…うん」 聖は衣梨奈の手を握る。 「わかりました。聖と…えりぽんでがんばります!」 「ありがとう、フクちゃん」 そして今度は衣梨奈に向き直る。 「えりぽんにはこれを」 トランシーバーを渡す。 「少し危険な役だけど、なるべく家の外に出てガキさんたちからの連絡を取れるようにしておいてほしいの」 「あっ、なるほど。そういうことですね。任せてください!」 衣梨奈は二つ返事で請け負う。 でもそれは普段の調子の良さではなく、真剣な気持ちであることはその力強い眼差しから十分に感じられた。 「じゃあ、行ってくるね」 「お気をつけて」 武器を補充し、二人の見送りを受けてさゆみは外へ出る。 石川梨華を倒す。それがさゆみなりに出した脱出への絶対条件だった。 724 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/25(日) 14 18 42.80 0 【4周目 三日目 鞘師・石田・工藤・三好・高木 午前3時】 「いたか?」 「いや、見つからない」 「くそっ!いったいどこに隠れている!」 「はやく見つけないと俺たちもヤバイからな」 「その話マジなのか?」 「あぁ、この島は放棄されたらしい。時期に海に沈むそうだ」 「くそっ!」 「見つけ次第射殺していいとの命令が出てる。とにかくはやく殺って、俺たちも脱出しよう!」 兵士たちが走り去る。 それを確認して絵梨香は顔を出す。 「…よし、行ったみたいだね」 絵梨香たちは茂みに身を隠していた。 さっきまでよりも兵士たちとの遭遇率があがっている。 おそらくかなり小単位にまで別れて捜索しているのだろう。 思った以上に足止めされている。 それに加えて兵士たちの殺気立ち様だ。 見つかれば容赦なく撃たれる。 より慎重にならざるを得ない。 「それにしても今の話…」 「本当ですかね?」 「マジかもね。さっき大きな地震もあったし…」 「どうしましょう」 「なんにしてもやることは変わらないよ。この島を脱出する。それですべて解決だよ」 「そ、そうですよね」 「さぁ、まずははやいとこかりんちゃんたちと合流しないとね!」 「はい!」 慎重に歩を進める。 兵士たちの気配はいたるところから感じられた。 725 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/25(日) 15 00 41.47 0 【4周目 三日目 道重さゆみ 午前3時10分】 「見つけた…」 石川がひとり浜辺を歩いている。 ここに来たのは直感。 さゆみは石川の執念深さ、そしてものぐさなところをよく知っている。 だからこそ、さゆみたちに煮え湯を飲まされたのこの場所で牙を研いでいる。 捜索は部下に任せて。 さゆみは茂みの中から銃の照準の合わせる。 今が最大にして最後のチャンスかもしれない。 正面から立ち向かったら絶対に敵わない。 自身の身体能力がそんなに高くないというのもあるが、あの人のすごさはそれだけで十分脅威。 気付かれる前に倒す。 それしかない。 石川を捉える。 震える心と身体を押さえ込み、ゆっくりと引鉄に指をかけたその時… 「こんなところからこっそり狙うなんて、ヒドイこと考えるじゃない☆」 「えっ!?」 肩にポンと手を置かれ、覗き込んできた顔。 それは銃口の先にいたはずの石川。 「えっ!?えっ!?」 パニック。 (何!?なんで!?どういうこと!?) 浜辺に目を向ける。 石川の姿はすでにそこにはない。 目の前にいるのだからそれはあたりまえだ。 それでも思考は追いつかない。 今起きたであろう事象を理解することを脳が拒んでいた。 726 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/25(日) 15 42 14.78 0 石川の蹴りがさゆみの頭上を通過する。 それはさゆみのまわりの茂みを薙ぎ払った。 さゆみは四つん這いで逃げる。 「でも嬉しいわぁ☆さゆの方からアタシに会いに来てくれるなんて☆」 その背後から石川が近づいてくる。 そして再びさゆみの頭上を蹴り足が横切る。 今度は幹にめり込み、腹を抉り取られた木がさゆみの前に倒れた。 「きゃぁっ!」 逃げ道をふさがれる。 さゆみは振り向いて銃を構えるが、その手を石川が蹴り上げる。 銃はさゆみの手を離れて森の中に消えた。 「そんなものアタシに向けないでよ☆危ないじゃない☆」 さゆみは座り込んだまま後ずさる。 しかし背後には倒れた木。 それ以上は下がれない。 「さぁ、どうしてほしい?☆選ばせてあげる☆」 石川の右拳が巨木に打ち込まれる。 「殴り殺されたい?☆」 石川の左足が足元の木片を踏み砕く。 「蹴り殺されたい?☆それとも踏み殺されたい?☆」 ぐっと顔を寄せてくる。 「どれがいい?☆」 「…どれも同じじゃないですか」 精一杯の強がり。 「そう?☆さゆにはまだこの微妙な違いがわからないか☆」 その時、再び島が大きく揺れる。 「きゃっ!」 体勢を崩す石川。 さゆみはその隙に袖口からデリンジャーを取り出した。 728 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/25(日) 17 31 53.62 0 しかし両腕をつかまれる。 「あまいあまい☆そんなんじゃダメよ☆」 「じゃあ、これならどう?」 「へっ?」 石川の頭が吹き飛ぶ。 「見つけたわよ、チャーミー」 「絵梨香ちゃん!」 駆けつけたのは絵梨香。 絵梨香が石川の背後から頭を蹴り飛ばしたのだ。 「…誰かと思ったら絵梨香じゃないの☆」 石川が立ち上がる。 「…よくもアタシを足蹴にしてくれたわね☆」 目に見えるほどの怒気。 まるで石川のまわりだけ灼熱のように景色が歪んで見える。 「いいねぇ♪アンタを怒らせたってだけで楽しくなるよ!」 構える絵梨香にさゆみも背中をあわせる。 「道重ちゃん?」 「さゆみも石川さんおちょくるの楽しいですから」 「アンタたち…いい度胸じゃない!覚悟しなさい!」 すごい勢いで飛び込んでくる石川を二人は迎え撃った。 729 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/25(日) 17 46 24.32 0 【4周目 三日目 鞘師里保・石田亜佑美・工藤遥・高木紗友希 午前3時30分】 四人が岩場に辿り着く。 周囲には誰もいない。 先に来ているはずのみんなはどこへ行ったのか。 四人があたりを見回していると、こそこそと人影が近づいてくる。 人影の正体は衣梨奈。 「生田さん!」 「…4人だけと?」 「…はい」 亜佑美が経緯を話す。 「と、とりあえず、他のみんなはあっちにいるっちゃん」 気持ちを抑えて衣梨奈が四人を案内する。 地響きは少しずつその間隔を狭めていた。 ―――…ガガ…誰か…ガガ…誰か応答して…ガガ…――― 突然トランシーバーから声が聞こえる。 「この声…」 「「「「田中さんだ!」」」」 まだ気を失ったままの里保以外の四人が声をそろえる。 「はいっ!こちら生田です!田中さん、無事ですか!」 「…ガガ…生田?聞こえよーと?…ガガ…」 「はいっ!聞こえてます!新垣さんも一緒ですか?」 「…ガガ…大丈夫、ガキさんもおると…ガガ…」 四人の顔が明るくなる。 「…ガガ…それよりも急いで頼みがあるっちゃん…ガガ…」 「な、なんですか?」 「…ガガ…なんでもいいから誰も乗ってない船を沖に流して…ガガ…」 「どういうことですか?」 730 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/25(日) 18 08 02.50 0 四人は言われるがままにボロボロの船を海に流す。 「流しました」 「…ガガ…OK。そしたらみんなは離れてて…ガガ…」 「わかりました」 四人は船の行方が追える範囲に身を隠す。 潮の流れははやく。 海に放たれた船はあっという間に沖へと流されていく。 「どうしたっちゃろ?」 「脱出ルートの計算でしょうか?」 「でもこのままだと砲台に撃たれちゃうんじゃ…あっ!」 「なるほど、そういうこと?」 「えっ?なになに?どういうこと?」 その瞬間、闇夜を照らすほどの光と爆音を放って船が炎上した。 砲台からの狙撃。 何も知らずに船を出した際の末路。 今更ながらに四人はゾッとした。 「…ガガ…サンキュー。これで砲台はなんとかできそうっちゃん。みんなは準備して待っとって…ガガ…」 れいなからの通信が切れる。 「生田さん、みんなのところに案内してください」 「そうだね、ハルたちもいつでも逃げ出せるように準備しておかなくちゃ」 「はい!」 「えっ?えっ?どういうことっちゃん?えりなにも教えてよ」 「ちゃんとあとで説明しますから、今は急いでください」 「みんな伏せて!」 遥の号令で四人は伏せる。 光と爆音を聞きつけて兵士たちも海沿いに集まってきていた。 よりいっそうの警戒をしなければならない。 衣梨奈も口を閉ざして従った。 732 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/25(日) 18 59 24.74 0 【4周目 三日目 新垣里沙・田中れいな 午前3時40分】 高台から二人は海を眺める。 燃え上がる船。 船を沖へ流したのは砲台の位置を確かめるため。 思惑通りに二人は砲台の位置を特定した。 地響きは続く。 砲台までの距離はさほど遠くない。 ただ無線から聞こえてきた島の崩壊。 時間はないのだ。 「ガキさん…」 「…急ごう、田中っち」 先を行く里沙。 れいなは知っている。 里沙が傷を負っていることを。 これ以上無理をすれば…。 それでもれいなは止めない。 止めることはできなかった。 二人が砲台まで辿り着く間。 島の崩壊はいよいよ視認できるほどになる。 地響きは止まらない地震へと変わり、いたるところから火の手が上がりだした。
https://w.atwiki.jp/m12br/pages/60.html
「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート 439 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/17(土) 22 00 59.98 0 【4周目 [[三日目]] 新垣里沙 午前0時】 ―西の武器庫― 「ここね…」 見た目は他と変わらぬ廃屋。 しかし近づいてみるとその装飾の中に強固な鉄の壁がのぞいている。 廃屋の入口は木の板が何重にも打ちつけられていて開かない。 ただしそれはフェイク。 裏手にまわればなんでもない外壁がスライドする。 中から出てきたのは鉄製の扉。 里沙はカードキーを使ってその扉を開ける。 見張りの兵士はいない。 …それはそうだろう。 兵士たちはおそらく自分たちを探し回っている。 そんな中、まさか武器を奪いにきているとは考えない。 ましてや武器庫のありかなど本当ならばわかりっこないのだから。 里沙は大量に溜め込まれた武器の中から都合の良いものを選択し、装備する。 「…よし!」 気合を入れて外に出る。 そして武器庫から十分に離れると、手榴弾を投げ込んだ。 爆発は武器庫の中で連鎖し、大爆発を起こす。 その轟音は島中に響きわたった。 里沙は予想以上の爆発に内心肝を冷やしていた。 しかしすぐにもうひとつの爆発音を聞き、作戦通りに身体を動かす。 学校の裏手。島の北側でれいなと合流するために。 441 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/17(土) 22 27 35.61 0 【4周目 三日目 田中れいな 午前0時10分】 ―東の武器庫― 「いたぞー!こっちだー!」 「はぁ…はぁ…はぁ…しくじったっちゃん!」 れいなは武器庫を爆破したあと、兵士たちに見つかり、追われていた。 「ふっ!」 茂みの中にすべり込んで息をひそめる。 「…」 「どこに行った?」 「まだそう遠くへは行ってないはずだ」 「その辺を探せ!」 兵士たちが散る。 「…」 あたりに兵士たちの姿が見えなくなったのを確認して立ち上がる。 「ふぅー…」 「みぃーっけ♪」 「っ!?」 振り返るとそこにはグロック39(拳銃)を構えた矢口が立っていた。 「ずいぶんとてこずらせてくれちゃってさぁ。裕ちゃんカンカンだよ」 「…」 れいなは少しだけ下げた左足に重心を移し、右手で背中のベルトに刺してあるベレッタM92(拳銃)を握る。 その雰囲気に気付いた矢口は警戒する。 「…相変わらずかわいくないねぇ、れいなは」 「…やぐっちゃんこそ相変わらず小っちゃいやん」 「いやいやいや、それ今全然関係ないし!」 二人の銃口が火を吹いたのはほぼ同時だった。 442 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/17(土) 22 51 41.46 0 【4周目 三日目 道重・光井・譜久村・生田・鞘師・鈴木・飯窪・石田・佐藤・工藤 午前0時15分】 二つの爆発を確認した10人は南の武器庫へ急ぐ。 「止まってっ!」 さゆみの号令で全員が足を止め、身をかがめて茂みに隠れる。 ガサガサと草木をかき分ける音。 三人の兵士が走ってきていた。 「…」 10人に緊張が走る。 「しっかし似合わないねぇ」 「だってしようがないじゃないですか!」 「ブカブカですぅ~」 「…」 三人の兵士が通り過ぎる。 「…なんか今の会話、変じゃなかった?」 「女の子の声だったみたい」 「しっ!」 愛佳の睨みに衣梨奈と聖は即座に黙った。 念のためもう少しだけ静かに時間を置く。 そして後続がいないことを確認すると、10人は再び武器庫へ向かって走った。 443 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/17(土) 23 17 50.45 0 【4周目 三日目 道重・光井・譜久村・生田・鞘師・鈴木・飯窪・石田・佐藤・工藤 午前0時20分】 南の武器庫に到着すると、こちらもやはり見張りの兵士はいない。 念のため一応警戒だけはして中へと入る。 大量の武器。 10人はそれぞれ自分に見合ったものを選び、装備する。 「みんな、準備はいい?」 さゆみが声をかける。 「…ごめんなさい!」 「えっ!?」 突然謝って、もと来た道を走り出したのは遥。 「えっ!?、ちょっと!くどぅー!?どうしたのよ!」 「「…っ!」」 するとそれに続くように里保と亜佑美も走り出した。 「えぇっ!?いったいなんなのよ!」 「すみません!道重さん!」 「私たち、新垣さんと田中さんを援護に行きます!ごめんなさい!」 「ちょっ!ダメよ!戻りなさい!!!」 「「行かせてあげてください!」」 遥たちの後を追おうとするさゆみを香音と春菜が遮る。 「どういうこと?」 「里保ちゃんは“前”に学校に乗り込んだことがあったらしいんです。だから自分の経験は絶対に役に立つからって」 「亜佑美ちゃんは新垣さんと田中さんをどうしても助けたいって。たぶんくどぅーも同じ気持ちで…」 「そんな!それなら最初っからそう言えば」 「言ってもきっと許してくれないから…だから…」 「でも…」 さゆみの肩に愛佳が手を置く。 「えぇやないですか。あの娘らが自分の意思で決めたんやから。あの娘らを信じましょ」 「愛佳…」 「それよりも、こっちの作戦を立て直しましょ。脱出方法を見つけるのも重要なことです」 444 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/17(土) 23 36 19.67 0 【4周目 三日目 鞘師里保・石田亜佑美・工藤遥 午前0時25分】 「「「はぁ…はぁ…はぁ…」」」 三人は学校へ向かって走る。 里保が遥に並ぶ。 「はぁ…はぁ…くどぅー」 「はぁ…はぁ…何?」 「今度は…はぁ…はぁ…生きて帰るんだからね」 「はぁ…はぁ…うん…わかってる」 「…」 亜佑美も並んでくる。 「はぁ…はぁ…負けませんから」 「はぁ……私だって」 里保と亜佑美。 不敵に笑いあう。 三人が走り出した時。 お互いがお互いの考えなど知るよしもなかった。 それでも三人は同じ想いで同じことを考えていた。 みんなで帰る。 みんなで生きて帰るんだ。 三人の足はただその目的へとまっすぐに進んでいた。 446 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 00 29 19.28 0 【4周目 三日目 田中れいな 午前0時20分】 「大丈夫ですか矢口様!」 「いててててっ…やるねぇ~」 矢口は左の肩と胸の間あたりを撃ち抜かれていた。 傷は深い。 「こりゃ生け捕りは難しいかな。裕ちゃんには悪いけど…、殺してでもいいからとっ捕まえなっ!」 「「「はっ!」」」 「はぁ…はぁ…はぁ…」 れいなが通った跡に残る血液。 負傷は左腕。 矢口との撃ち合いは合い撃ちだった。 肘の上あたりを銃弾が貫通した。 「いたぞーっ!」 「撃てーっ!撃ち殺せーっ!」 「くっ!」 進路を変える。 どうやら敵は方針を変えたようだ。 さっきまでは銃なんて撃ってこなかった。 「…はぁ…はぁ…これは…こっちも覚悟決めないと…本気でまずいっちゃね」 「待てっ!」 「っ!」 れいなの前に兵士が立ちふさがる。 相手は銃を構えている。 もう考えている場合じゃない。 「うわぁぁぁぁっ!」 れいなはさらに加速して一直線にその兵士へ突撃する。 兵士の放った銃弾はれいなを捉えられない。 兵士へ肉薄し、喉元に銃を突きつける。そして躊躇することなく兵士を撃ち殺した。 448 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 00 51 06.61 0 【4周目 三日目 鞘師里保・石田亜佑美・工藤遥 午前0時30分】 遥が立ち止まる。 「どうしたの、くどぅー?」 「しっ!…」 耳を澄ます。 かすかに聞こえる銃声。 「あっちだ」 遥が刺したのは東。 「もしかして…田中さん!?」 「行こう!」 里保と亜佑美が駆け出す。 「…待って!」 遥の制止。 「どうしたの、くどぅー?」 「急がないと田中さんが!」 「…ハルだけで行く」 「「えぇっ!?」」 「もし田中さんがあっちにいるとしたら、今新垣さんは一人のはず。一人で学校に乗り込んでたらマズイよ」 二人もハッとする。 「だから田中さんの方はハルが行くよ。二人は新垣さんを」 里保と亜佑美が互いの顔を見る。 言葉ではなく、目だけでの会話。 「わかったよ、くどぅー」 「田中さんのことは任せたからね」 「任せて!…じゃあ、またあとで」 三人はうなずきあって別れる。 里保と亜佑美は学校へ。 そして遥は東の武器庫へ。 449 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 01 14 02.49 0 【4周目 三日目 新垣里沙 午前0時45分】 れいなとの合流予定時間はすでに過ぎていた。 「…田中っち」 おそらく何かあったに違いない。 「…っ!」 立ち上がって東へ走り出そうとする。 しかしすぐに立ち止まる。 (ガキさん。最悪、何かがあってどっちかが間に合わなかった時はわかっとーよね) カフェを出発したあとにれいなと交わした取り決め。 里沙とれいなが二人で学校へ向かうことを決めた理由。 それは二人とも“最優先すべきはメンバーの脱出”という点で合致していたから。 取捨選択。それをする権限と気力。 それを唯一持ち合わせた二人だから。 先輩。親友。盟友。自分。そして好敵手。それらすべてを後輩のために犠牲に出来ると決めたからここにいる。 里沙は前を向く。 一人でも学校へ侵入する。 第一目標は司令室の制御装置。 しかし里沙がいざ駆け出そうとしたとき、学校から先に銃声が聞こえた。 「なっ!」 れいながここにいない今、自分以外に学校を戦場にする者はいないはず。 嫌な予感。 そこへ運悪く兵士たちが現れる。 「おいっ!いたぞ!」 「っ…どけぇぇぇっ!」 里沙は立ちふさがる兵士を躊躇なく切り伏せた。 450 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 01 38 19.98 0 【4周目 三日目 鞘師里保・石田亜佑美 午前0時40分】 学校の正門。 里保と亜佑美が辿り着いた時。 そこには“敵”が立ちふさがっていた。 「いらっしゃい♪いやー絶対正面から来る奴がいると思ってたぜー」 吉澤ひとみ。 おそらくOGの中でも一番戦闘力の高い“敵”。 二人はそれを直感で理解した。 「さぁ、闘ろうか」 あくまでも陽気で軽いノリ。 今から殺し合いをはじめようなんて微塵も感じない。 吉澤が一歩進む。 里保と亜佑美はすぐに構えを取る。 二人は背中にじっとりと汗をかく。 闘おうと思って構えたのではない。 逃げられないとわかったから構えるしかなかったのだ。 里保は右手に小太刀。左手にS&WM5906(拳銃)。 亜佑美は右手にデザートイーグル(拳銃)。左手にH&KMP7(機関銃)。 「「…スゥゥゥー」」 二人は同時に息を吸う。 そして同時に力を込めると 「たぁぁぁぁっ!」 「やぁぁぁぁっ!」 同時に吉澤へと立ち向かった。 451 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 02 33 23.38 0 【4周目 三日目 光井愛佳・鈴木香音 午前0時40分】 「ぐぁっ!」 「げふっ!」 兵士たちが倒れる。 撃ち殺したのは愛佳。 愛佳が手にしているのはベレッタ90-Two(拳銃)とワルサーPPS(拳銃)。 「急ぐで」 「はい!」 愛佳と香音が今いるのは南の海岸を一望できる高台。 遥たちが離脱したあと、三人の穴を埋めるべく愛佳は考えた。 探索の効率化。 その時愛佳の目に飛び込んできたのが今いるこの高台だった。 新たな作戦。 それは武器庫から調達したトランシーバーを使い、高台から愛佳と香音が統制する。 残りの5人は2班に別れてその統制の元で探索を行うというもの。 人選理由は一番に香音の足の怪我。 たどり着くまではしんどいかもしれないが、位置に付けばあとは動き回る必要はない。 そして万一の護衛役でブレーンとして愛佳が同行する。 案の定辿り着くまでに散発的とはいえ数回兵士と遭遇した。 「準備できました!」 「よっしゃ!」 香音が位置に付く。 香音が設置したのはレミントンM700(狙撃銃)。 これのスコープを使って探索のサポートと、敵の狙撃を同時に行うのだ。 「道重さん、準備OKです。どうぞ」 「らじゃー」 トランシーバーからさゆみの返事が聞こえた。 452 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 02 58 09.97 0 【4周目 三日目 光井愛佳・鈴木香音 午前1時】 目的のボートとかりんたちは簡単には見つからなかった。 「ダメー。このボートも壊れてるよー」 「わかりました。捜索を続けてください」 「りょーかい」 どうしたものか…。 愛佳は腕を組んで考え出した。 その頃、香音はとんでもないものを発見してしまう。 久住小春だ。 森の中を鼻歌を歌いながら軽やかに歩いている。 その進路。 そこには聖と衣梨奈。 このままでは…。 香音は引鉄に指をかける。 (今なら殺れる…) あの人は危険だ。 その上衣梨奈と会わせてはいけない人。 指先が震える。 喉が渇く。 この指をあと数ミリ動かせば人が死ぬ。 怖い。 激しい嫌悪感。 …それでも自分がやらなければきっと。 香音の脳裏にずっと思い出せなかった久住と対峙したあとの光景がよみがえる。 覚悟が決まる。 香音は唇をぐっと噛み締めると引鉄を…。 「っ!!!?」 スコープから目を離す。ありえない。きっと錯覚だ。でも… ―――今確かにスコープ越しに目が合った――― 453 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 03 15 33.21 0 もう一度スコープをのぞく。 そこに久住の姿はない。 慌てて周囲を探す。 …いた。 間違いない。 今度はしっかりと身体ごとこちらを見ていた。 スコープ越しに再び目が合う。 音は決して聞き取れないが、その唇は“今から行くからね”そう告げていた。 「…光井さん」 香音は震える声で愛佳を呼ぶ。 「…どした、ズッキ」 「…たぶん…久住さんがここに来ます…どうしましょう」 震えは全身にまで及んでいた。 「…そうか。でもごめんなズッキ。今はこっちもそれどころやないねん」 「えっ…?」 香音が振り向く。 そこには背を向けて銃を構える愛佳と、瞳の色を失ったジュンジュンとリンリンの姿があった。 香音は凍りつく。 「ズッキ。愛佳がなんとか食い止めるから、あんたは逃げぇ」 「ぁ…」 「ズッキ?」 「…」 完全な思考停止。 香音の状態を見て愛佳は溜息をつく。 「あかんか…。まぁ、しゃーないな。どっちにせよ全員で生きて帰るには、乗り越えなあかん局面やしな」 愛佳は両足を肩幅に広げ、両手も降ろす。 「えぇで、決着つけよやないか。…同期として…家族として、しっかり送ったる!覚悟しぃや!!!」 戦闘開始のゴングが鳴った。 454 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 03 34 34.35 0 【4周目 三日目 道重さゆみ・飯窪春菜・佐藤優樹 午前1時15分】 「愛佳ー…。ねぇちょっと返事してよー。愛佳ー…」 返事はない。 「通じないんですか?」 「…うん。さっきまで大丈夫だったのにどうしたんだろう」 二人の間にスッと手が伸びる。 「「ん?」」 優樹の手だった。 「まぁちゃんやりたい」 「えっ…あ、あぁ、うん。はい、どうぞ」 「にへぇ~」 さゆみがトランシーバーを手渡すと、優樹は嬉しそうに使い出した。 「無邪気ねぇ」 「す、すいません…それにしても、なにかあったんですかね」 「そうね…」 二人の間に嫌な予感がよぎる。 「もしもーし、光井さーん。お返事してくださーい。おーい…」 「はいはーい☆なんですかー?☆」 「「えっ!?」」 振り向く。 「さーゆー☆見つけたわよー☆」 「い…石川さん!?」 現れたのは石川梨華。 さゆみはこの人の恐ろしさを十二分に理解している。 春菜と優樹をさりげなく背中にまわし、自分も後ずさる。 「ふふふっ☆さーゆー☆ダメよー逃げちゃ☆」 石川がパチンと指を鳴らす。 その合図で数十人の兵士が姿を現した。 466 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 16 38 23.28 0 【4周目 三日目 田中れいな 午前1時】 「止まれっ!…ぐぁっ!」 1人。 2…3、4、5………15。 マガジンを捨てる。 「死ねぇ!…あふ」 そこを狙って飛び出した兵士の頭にチャクラムが刺さる。 装填を完了する。 「あぁーもうっ!キリがないっちゃん!」 里沙との集合時間はとうに過ぎている。 ガサガサと再び兵士の群れが取り囲む。 「めんどくさっ!」 「そう思うならもう観念したら?」 その群れを分けて矢口が現れる。 「おとなしく捕まるなら命だけは助けてあげるけど?」 べーっと舌を出す。 「っ!…殺っちゃって」 一斉に銃を構える兵士。 しかし、その兵士が次々に倒れていく。 「なっ!」 チャクラム。 れいながあらかじめ放っておいたチャクラムが飛び交う。 「うひゃあっ」 矢口は倒れこむように伏せた。 チャンス! れいなは動揺する兵士の一画を切り崩し、包囲網を脱出する。 しかしれいなを待ち構えていたのは2重の包囲網だった。 467 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 16 38 42.78 0 「お粗末ね、矢口」 包囲網を形成していたのは飯田。 その手に握られているのはコルト・パイソン(拳銃)。 ゴリッとれいなの頭に銃口をあてる。 「さぁ、両手をあげて立ちなさい」 「…」 「立てって言ってんのよっ!!!」 「あぐっ!」 飯田はもう片方の手にあるスラッパーでおもいっきりれいなの顔を殴りつけた。 たまらず倒れこむれいな。 すると今度はその後頭部に銃口を突きつける。 「もう一度言うわ。両手をあげて立ちなさい」 「…」 れいなはおとなしく従った。 「いやぁー、助かったよカオリン」 「矢口はやりかたが甘いのよ」 「あははー、面目ない」 矢口がれいなの前に立つ。 れいなは口から血を流しながらも鋭い視線で睨みつけた。 「…そういうとこ嫌いじゃないけどね」 矢口の銃がれいなの左腿を撃ち抜く。 「っっっ!!!?」 「このくらいのオシオキは必要かな」 れいなはそれでも声をあげない。 ギリギリと血が出るほど歯を食いしばって痛みに耐える。 そしてもう一度矢口を睨みつけた。 「っ…ぁ」 その視線の先にれいなは遥の姿を確認する。 468 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 16 39 03.80 0 「ひゃぁー、すっごい根性」 「こりゃ勝てないわ」 飯田と矢口はれいなを挟んで談笑している。 れいなと遥の目が合う。 遥の手にはM3Sサブマシンガン。 瞬きひとつ。 れいなは心の中だけでカウントダウンをはじめる。 (1…2……3!) しゃがむ。 「「!?」」 その瞬間、遥のマシンガンが火を吹いた。 横一線に薙ぎ払われる銃撃。 「がふっ!」 矢口はまわりの兵士もろとも背中に何発も銃弾をくらう。 「矢口!」 血を吐きながら倒れこむ矢口越しに飯田は遥の存在を確認する。 遥はおかまいなしに残りの兵士を一掃する。 「このっ!」 飯田の銃口が遥へ。 しかし頭を撃ちぬかれたのは飯田だった。 飯田の真下。 しゃがんだ姿勢のままれいなの右手に握られていたのはデリンジャー(拳銃)。 断末魔もなく、飯田の長身が崩れ落ちた。 「ぁ…ぐっ…」 かろうじて息のある矢口。 れいなはその前に立つと、一度だけ目を閉じる。 そしてゆっくりと銃口を頭部へと向け、先輩の息の根を止めた。 469 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 16 39 42.01 0 「田中さん!」 遥が駆け寄る。 「遥ちゃん…どうしてここに?」 「あ…」 申し訳なさそうに下を向く。 「どうしてもお二人を助けたくて…ごめんなさい」 「なんで謝ると?遥ちゃんのおかげでれいな助かったっちゃけん、れいなの方こそありがとー」 「は、はい!」 嬉しそうに返事をする。 れいなは足元に倒れている飯田と矢口を見る。 「…」 「…」 遥もれいなの空気に合わせて黙って見つめる。 れいなはハァっとひとつ息を吐くと 「行こう。合流に間に合わなかったけん、ガキさんが一人で学校に乗り込んどるかもしれん」 「あっ、でも田中さん足!」 「…あぁ、こんなの大したことないっちゃん…っ!」 強がりなことはわかっている。 本当なら立っているのも辛いほどに。 でもこの人は自分よりもずっと自分を曲げない人だと十二分に理解している。 「遥ちゃん?」 遥は何も言わずにれいなの傷を布できつく縛る。 れいなも無言でその行為を受け入れた。 そして簡単な、ただ傷口を縛るだけの手当をすませて二人は学校へと駆け出した。 474 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 20 06 10.91 0 【4周目 三日目 新垣里沙 午前1時】 「ハッ!」 ドサリと兵士が倒れこむ。 もう何人斬っただろうか。 「はぁ…はぁ…はぁ…」 廊下を抜けられない。 教室からはうじゃうじゃと兵士が沸いてくる。 廊下はほぼ兵士で埋め尽くされていた。 銃声はまだ聞こえてくる。 それは誰かが闘っていることを知らせる音でもあり、その誰かがまだ生存していることを教えてくれる音でもある。 里沙は焦る。 次の瞬間にもこの銃声が鳴り止んでしまうのではないか。 いや、そうでなくても今この時、新たな傷を負っているかもしれない。 「くっ!」 里沙は窓ガラスを突き破って中庭に出る。 360度が校舎に囲まれたその開けた空間はもっとも無防備な場所。 しかし銃声の聞こえる方まで最短で突っ切れるショートカットでもある。 里沙はなりふりかまわなかった。 割れたガラスに身を切られながらも中庭を縦断する。 対岸にはやはり大量の兵士が待ち構えていた。 それでも里沙は走る速度を落とさない。 背中に携えた武器を抜く。 グレネードランチャー。 里沙は対岸に弾丸を撃ちこむと、その爆発で兵士を一掃、壁を破壊する。 そして自らもその爆風の中、対岸へ飛び込む。 破砕した石つぶてを全身に受けてなお、里沙はショートカットに成功した。 「すんごいねぇ…ガキさん。なっちビックリしちゃったよ」 そこで待っていたのは最愛の人との邂逅だった。 480 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 22 23 58.37 0 【4周目 三日目 鞘師里保・石田亜佑美 午前0時45分】 初撃は亜佑美。 機関銃による銃撃。 吉澤は左へ避ける。 それを追うように亜佑美は左から右へと照準をズラしていく。 避けられることは想定済み。 弾幕で近づいてくる吉澤を牽制する狙い。 その間に里保は吉澤の右側面に展開して死角へ回り込む。 亜佑美も少しずつ右へ移動し、吉澤の移動範囲を狭めていく。 それにしてもすごい。 牽制が狙いといっても亜佑美はちゃんと当てるつもりで狙っている。 避けさせているわけではない。 避けられているのだ。 その上でかろうじて避ける方向を限定しているに過ぎない。 銃撃を続けながらも亜佑美はゾッとしていた。 里保が理想の位置につく。 それを確認して機関銃の弾奏を使い切る。 その瞬間、吉澤は体勢を攻撃に移す。 そこが狙い。 どちらかに身体を向けた瞬間にもう一人が仕留める。 里保と亜佑美が同時に拳銃を構える。 しかし、二人は同時に吉澤を見失った。 「亜佑美さんっ!」 里保の声に反応しても遅い。 死角から伸びる吉澤の手が亜佑美の首を鷲掴みにする。 「あぐっ!」 そしてそのまま持ち上げる。 「んー、それじゃ面白くねぇよ」 481 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 22 24 23.47 0 ギリリと手に力が込められる 「ぅぐっ…ぁ…」 「離せぇぇぇっ!」 里保が背後から吉澤の腕めがけて斬りかかる。 「ぐぇ…」 その腹に蹴りがめり込んだ。 「げほっげほっ…」 地面に落ちた里保は腹を押さえてのたうちまわる。 「違うんだなぁ。今のは腕を狙うんじゃなくて首だろう」 吉澤の顔から笑みが消える。 予想よりも楽しめないことで二人から興味を失っていた。 「お前らには覚悟が足んねぇんだよ。殺す気がねぇんじゃここに来た意味ねぇな。…はぁ、じゃあ殺すか」 亜佑美に向き直る。 しかし亜佑美の口元は笑っていた。 「そんなことはありませんよ」 「あぁ?」 吉澤の手が亜佑美の首を離す。 吉澤の意思ではない。 つかんでいられなくなったのだ。 亜佑美の右手にはサバイバルナイフ。 吉澤の顔に血が飛ぶ。 その血は自らの手首から噴出していた。 「がっ…」 とっさに反対の手で手首を押さえる。 その間に地面に着地した亜佑美は里保を引き寄せて肩を貸す。 そして吉澤に背を向けて歩き出す。 背後でパキンという音が鳴る。 焼夷弾。 その直後、吉澤は激しい炎に包まれた。 「覚悟がなかったわけじゃありません。あなたに同情してしまっていただけです」 482 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 22 25 30.44 0 「亜佑美さん…」 「鞘師さん。私、間違ってました。小川さんがおっしゃっていたように先輩たちを眠らせてあげること。 それが先輩たちを救うことになるんですよね。きっと本当の先輩たちも今の自分たちを止めて欲しいと思ってる。 実際に相対してわかりました」 「…うん。そうだね」 里保と亜佑美は無意識に大いなる先駆者である先輩たちを助けたいと加減をしてしまっていた。 でももうその枷はない。 吉澤の本当をその対話と接触で読み取ったのだ。 二人は燃え上がる炎の中にある影へ向かってあらためて武器を構える。 「あははははははははっ!いいねぇ、そうこねぇとなっ!」 炎の中から陽気な声があがる。 「んじゃあ、こっからは本気で行くぜぇ!」 炎を分断して吉澤が飛び出してくる。 その手に握られているのは黒鍵。 「オラァッ!」 それを投擲してくる。 里保が先行して小太刀でそれを撃ち落とす。 そしてそのまま突進する。 「もういっちょうっ!」 さらに三本の投擲。 それを里保が受けると同時に亜佑美が里保の影から横へ飛び出してデザートイーグルを放つ。 吉澤は黒鍵を三本平面に開いて縦にする。 その間に黒鍵を撃ち落とした里保が吉澤へと肉薄する。 小太刀一閃。 しかしそれは吉澤の鋼鉄の手甲によって防がれる。 そこからそのまま放たれる拳撃。 里保の頬をかすめる。 しかしその拳圧はスッパリと頬を切り裂き、血が飛び散る。 だが里保は一歩も引かない。 そして吉澤が里保を迎撃している間に亜佑美も吉澤へと肉薄していた。 483 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 22 27 06.90 0 二人の選択は接近戦。 小柄な二人は吉澤とのリーチ差をそれで埋める。 そして、逆にその小回りを武器にする。 「くっ…やりずれっ」 吉澤から声が漏れる。 しかし少し楽しそうだ。 近接で飛び交う剣撃・拳撃・銃撃。 直撃はなく、紙一重。 ゆえにたった一度のクリーンヒットが勝敗を分ける。 拮抗が崩れたのは亜佑美。 マガジン切れの把握ミス。 その一瞬の空砲と戸惑いを吉澤は見逃さない。 大木をなぎ倒す回し蹴りが亜佑美の右脇腹に直撃する。 「もらいっ!…っ?!」 亜佑美の身体が左へ吹き飛ぶ。 しかし驚愕の表情を浮かべたのは吉澤。 手応えがない。 吹き飛ぶはずの亜佑美の身体は円を描くように宙を舞う。 里保の背中を土台にしている。 亜佑美は吉澤の回し蹴りを受け流し、その反動を利用して里保の背中を転がったのだ 里保もそれを承知で背中を貸した。 亜佑美が着地する。 必勝と見込んでの攻撃だったために吉澤は体勢をすぐには立て直せない。 「「てぇぇぇぇっ!!!」」 二人の刃が吉澤の首と心臓を貫く。 静寂。 「…お見事」 ごふっと大量の血を吐いて吉澤が崩れ落ちる。 ここに勝敗は決した。 484 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/18(日) 22 30 34.89 0 「「…」」 吉澤を倒した姿勢のまま二人は動かない。 「「…ぶはぁっ!」」 しばらくしてようやく息を吐く。 「「はぁ…はぁ…はぁ…」」 膝に手をついて肩で息をする。 紙一重の勝利。 「「はぁ…はぁ…はぁ…」」 二人が顔をあげる。 息を切らしながら見つめ合う。 そしてどちらからともなくハイタッチを交わした。 少しだけ休憩して息を整えた二人。 目に入る吉澤の亡骸。 不思議と嫌悪感はなかった。 むしろ二人の心には清々しささえ感じられる。 勝負の結果の勝利。 それはひとえに吉澤がつくりだした空気のおかげなのだろう。 二人は武器を持ち直して学校へと再び足を向ける。 この勝利はゴールではない。 まだ目的はなにひとつ達成はされていないのだから。 周囲に敵の気配はない。 もしかしたら一人で戦いたかった吉澤が人払いをしていたのかもしれない。 好都合だ。 二人は正門を走り抜けた。 490 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/19(月) 00 06 31.76 0 【4周目 三日目 新垣里沙 午前1時10分】 「安倍さん…」 里沙の表情が歪む。 戸惑い、悲しみ、そしてかすかに喜び。 想いが混ざり合い、里沙の心を掻き乱す。 里沙は頭を振る。 「すみません安倍さん、そこを通してください!」 毅然とした表情を取り戻し、意思を告げる。 「ガキさん」 その声で呼ばないで。 その目で見ないで。 「押し通ります!」 里沙が構える。 安倍の後ろで控えている兵士たちも一斉に臨戦態勢を取った。 「やめなさいっ!」 安倍の一喝。 兵士たちはサッと武器を納めて控える。 「安倍さん?」 「ねぇ、ガキさん。今からでもなっちと一緒にドリームモーニング娘。にならない?」 491 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/19(月) 00 07 11.15 0 安倍の表情はやさしい。 あの頃のままだ。 里沙はフラリと足を前に出しそうになる。 「っ…」 踏み止まる。 「…それは出来ません」 「そう…それじゃあ、ガキさんはなっちを殺すんだね?」 「えっ…」 安倍さんを殺す? 違う。 そんなことするわけない。 そんなことできるわけがない。 「そ、そんなことしません!」 「あれ?そうなの?」 「は、はい!」 「そっかー。…でもドリームモーニング娘。にもなってくれないんだよね?」 「あ…はい」 「それだとなっち困っちゃうなぁー。…だって、そしたらなっちがガキさんを殺さないと」 「えっ?」 「なっちのために死んでくれる?ガキさん」 「あ…」 安倍さんの頼みなら…。 私は死ねる? …そうだ。 死ねる。 死ねるよ。 だって私は安倍さんに憧れてモーニング娘。になったんだもん。 「ありがとう、ガキさん。じゃあ…バイバイだね」 安倍は構えた9mm拳銃の引鉄を引いた。 492 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/19(月) 00 09 16.78 0 「ガキさん?」 里沙が閉じていた目を開く。 自分は生きている。 刀を密着させ、身体は斜に構えていた。 安倍の放った銃弾は里沙の後ろにいた兵士に当たっていた。 あぁ…私は何をやっているのだろう。 涙がとめどなく流れる。 想いとは裏腹に、身体はしっかりと示していた。 そうだった。 私はもう安倍さんに憧れていた新垣里沙じゃない。 モーニング娘。リーダーの新垣里沙なんだ。 先輩に守ってもらう後輩じゃない。 後輩を守るべき先輩なんだ。 こんなところで死ぬわけにはいかない! 私が道を示さないで、誰が後輩を導くんだっ!!! 刀を構えなおす。 涙は止まらない。 「ガキさん?」 「すみません安倍さん。私は前に進みます!」 「あ…」 今度は里沙の顔を見た安倍が放心する。 里沙が一息で間合いを詰める。 そして刀を一閃すると、安倍の拳銃を叩き落した。 安倍は膝をつく。 打ち込まれた衝撃で手の感覚を失い、安倍はもう銃を握ることができなかった。 「…後輩が待ってますので。…さよなら」 「…うん」 里沙は安倍を残して駆け出した。 493 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/19(月) 00 10 34.11 0 「そっか、ガキさんはもう子供じゃないんだもんね。今じゃリーダーだもんね。…いい顔するようになっちゃって」 安倍は膝をついたままつぶやく。 「あーあ。…なっちちょっと寂しいなぁ」 それでいて嬉しいような複雑な表情を浮かべていた。 その安倍の前に人影が。 「あ」 声をあげたのは一瞬。 頭を撃ちぬかれた安倍は糸の切れた人形のように倒れた。 人影はしばらく佇む。 そして安倍の後ろに控えていた兵士たちは安倍の亡骸になど目もくれず、人影に従うように散会した。 529 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/19(月) 23 58 23.35 0 【4周目 三日目 道重さゆみ・飯窪春菜・佐藤優樹 午前1時20分】 「さぁどうするのー☆さゆ☆おとなしく捕まる?☆それとも抵抗してみる?☆」 目の前には数十人の兵士。 後ろは海。 逃げ場はない。 おまけに足場は砂浜。 「道重さん…」 さゆみの後ろではおびえる優樹を春菜が庇うように抱きしめている。 さゆみは心を決める。 「石川さん」 「ん~☆なに~?☆」 「さゆみがおとなしく捕まったら、この二人は見逃してくれますか?」 「…へぇー☆言うじゃない☆」 「…」 「ふふふっ☆いいわ☆見逃してあげる☆いらっしゃい、さゆ☆」 「道重さん!?」 さゆみは春菜へ向き直る。 「優樹ちゃんのことお願いね」 「そ、そんな!ダメです!」 「こうでもしなきゃ誰も助からないの!…わかって。…ね」 「そんな…」 春菜と優樹に背を向けて歩き出す。 「道重さん!」 「ダメよ!まぁちゃん!」 その後を追おうとする優樹を春菜が必死に抱きとめた。 530 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/20(火) 00 17 23.45 0 さゆみはおとなしく石川の前に立つ。 「いい娘ね☆さゆ☆」 「…約束は守ってください」 「えぇいいわ☆アタシは見逃してあげる☆…でも、他のみんなは知らないわ☆」 「なっ!」 「ふふふっ☆さぁ、アンタたち!☆あの娘たちも捕まえなさい!☆」 兵士たちが二人に襲い掛かる。 「そうくると思った」 「えっ」 「動かないでっ!!!」 さゆみが一喝する。 「あなたたちが動いたら、石川さんを撃つわ」 さゆみの手に握られているのは袖口に隠し持っていたデリンジャー(拳銃)。 それを石川の喉元に突きつけていた。 兵士たちの動きが止まる。 その隙に春菜と優樹は森へと駆け出す。 「…やるわね、さゆ」 「石川さんがどんな人かはよぉーくわかってますから。…さぁ、あのイカツイ人たちを退かせてください」 「仕方ないわね☆」 「アンタたち!」 石川が手をあげる。 「…かまわないから捕まえなさい!」 「えっ!?」 石川はあげた手でさゆみの手をはたき落とす。 「きゃっ!」 そしてそのままその手を捻り上げた。 兵士たちも再び一斉に春菜と優樹へ襲い掛かる。 532 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/20(火) 00 40 41.23 0 「残念ねー☆さゆ☆」 「くっ…」 「狙いはいいけど、もっと身体鍛えないとアタシは出し抜けないわよ☆」 「…いいんです。さゆみはかよわーい女の子でいたいので」 「どういう意味よそれ」 「どうもこうもそのままの意味です♪…それに、さゆみには信頼できる“仲間”がいますから!」 「なにそれ」 「今よっ!!!」 「えっ?」 砂浜の上に筒が投げ込まれる。―スタングレネード― さゆみは目をつぶってもう片方の手で片耳を押さえる。 春菜と優樹も目と耳を塞いでしゃがみこんだ。 筒は爆発と同時に凄まじい爆音と閃光を放った。 「ぐぁぁぁぁぁっ!」 「目がぁー!」 兵士たちは目と耳をやられてのたうちまわる。 「さぁ、こっちよ!早く!」 春菜と優樹を聖が保護する。 さゆみも逃げ出そうとするが、動けない。 「きゃっ!」 「…逃がさないわよぉ~、さゆ~」 目と耳をやられながらもさゆみの手を離さず、地獄の底から響くような声でさゆみを引き戻す。 なんという執念。 「こわっ!?」 さゆみは思わず口に出してしまった。 「ぬぅわんですってぇぇぇ…きゃんっ!」 石川は手を放して崩れ落ちる。 「大丈夫ですか?道重さん!」 「えりぽん!」 衣梨奈がさゆみの手を引いて逃げ出す。 533 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/20(火) 00 56 18.51 0 「もういっちょう!」 衣梨奈が今度投げ込んだのは発煙弾。 噴き出す大量の煙がさゆみたちを包み隠した。 「やったぁ!」 嬉しそうにはしゃぐ衣梨奈。 「待ぁ~ちぃ~なぁ~さぁ~い~」 煙の向こうにゆらりと動く影。 「「ひっ!?」」 おもわずひきつるさゆみと衣梨奈。 「逃ぃ~がぁ~さぁ~なぁ~い~わぁ~よぉ~」 スタングレネードをモロにくらった直後なのに… 「いやぁーっ!!!」 衣梨奈が手に持っていた三節棍を投げ付ける。 「きゃんっ!」 ドサリという音が聞こえた。 二人は全速力でその場を逃げ出す。 「道重さん!あの人こわいです!」 「振り向いちゃダメよ、えりぽん!振り向かずに逃げるのよ!」 二人は聖、春菜、優樹の三人と合流すると、森の中へ逃げ込んだ。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/41094.html
登録日:2018/12/19 Wed 00 43 22 更新日:2024/09/07 Sat 00 25 35NEW! 所要時間:約 14 分で読めます ▽タグ一覧 みんなで!カービィハンターズZ アナザー アナザーディメンション アナザーディメンションヒーローズ ジャマハート スターアライズ スーパーカービィハンターズ タイムジャッカーとは関係ない パラレル ボス 凶悪 強化個体 思念 星のカービィ 星のカービィ スターアライズ 歴代最強の人面樹 異界四天王 異空をかけた剣王との戦い 異空をかけた戦い 異空間 謎 もしかして:アナザーライダー(仮面ライダージオウ) ※この項目は星のカービィシリーズに登場する、ゲームクリア後の特定のボス達に関するネタバレが含まれています。 まだ戦ったことも見たこともない人は、このまま下にスクロールしてもこうかいしませんね?。 星のカービィシリーズのゲームに登場する、ボスキャラクターの種類の一つ。 同じアナザーの名を冠する異空間、アナザーディメンションからやってきた深い関わりを持っている。 ◆概要 『みんなで!カービィハンターズZ』から初めて登場した、オリジナルとは似て非なるボスキャラクターたち。 その意味合いは作品によって異なるもののアナザーナイトメア意外はすべて、異空間に住まう、或いは異空間からやってきたとか、とにかく普通の世界の住人ではないことは共通している。 ゲーム中のポジションも作品によって異なるが、基本的には(これまたアナザーナイトメアを除き)ゲームクリア後に戦える色違いの強化ボスという形で扱われる。 オリジナルと作品内で共演してる者は、全員がオリジナルとなったボスから大きく強化されている。 中でも『星のカービィ スターアライズ』における後述の「異界四天王」は文字通り別格の強さを誇り、従来の強化ボスと同じ強さに考えているともれなく痛い目に遭う。 なお配信時期が配信時期だが、某特撮とはなんの関係もない。 ◆アナザーボス一覧 ☆みんなで!カービィハンターズZ ◇アナザースージー 次元のさけ目より おり立った かなた からの 美しき 侵略者! 未知なる 文明の 力を…退けよ! エンディング後に戦えるもう一人のスージーで、隠しボス軍団の先鋒。 表向きのラスボス、ランディアEXに勝利し、プププ王国が平和を取り戻した矢先に発生した異空間ロードから出現。 リレインバーに搭乗してカービィ達に襲いかかる。 BGMはラージローパー戦と変わらない。 スージーと比較して、髪がより赤味を帯びている、ヘッドセットが黒い、リレインバーのロゴマークが目玉のシンボルマークに塗り替えられている、といった違いがある。 バイザーは戦闘前半では装着せず素顔を晒したままで、本気を出す後半から青いバイザーを装着する。 何よりオリジナルが大事にしていた金の髪飾りが無い、という点は見逃せないポイント。 本物のスージーにとって髪飾りは父親がプレゼントしてくれた大事な品なのである。 後述のアナザーランディアの説明文や、海外版での名称が「Parallel Susie(パラレルスージー)」なのを見る限り、オリジナルとは異なる人生を歩んだ並行世界のスージーとみていいのかもしれない。 あるいは更に後のアナザーメタナイト達の出自を踏まえると、スージーが異空間に迷い込んだことがきっかけで、彼女の思念を元に生まれた可能性も考えられる。この仮説を取る場合、スージーも過去にジャマハートに憑依されていたという事になるが、いつ憑依されたのか、どうやって元の状態に戻れたのかという疑問も浮かぶ。 ボス戦での挙動は2Dフィールド時のリレインバーと一緒で、回転体当たりや小バウンドからの押し潰し攻撃、機体下部のドリルを発射するなど、オリジナルに忠実な戦法を取る。 ただし、ゲームの仕様上円形フィールドが存在しないため、3D空間を活かした立体的な攻撃は行わない。一応回転突進で奥や手前に行くことはある。 元と異なり、ミサイルはリレインバーのアームから発射する形となる(*1)。横一列を掃射する広範囲攻撃。 必殺技の「タワーストライク・ボルト」は画面奥から直接狙いを定めて突撃する。 クリア後のボスだけあって、攻撃力、体力等のパラメータは当然のようにランディアEXを上回る。 しかし、全体の挙動がオリジナルの『ロボボプラネット』からあまり変化してないことに加え、あくまで先鋒なのもあり、装備が整っていればアナザーボス達の中では常識的なレベルの実力に収まっている。 撃破後は異空間ロードが再び開き、吸い込まれる形で退場する。 「スーパーカービィハンターズ」ではラスボス前の終盤ボスで登場する。更に強化版も登場した(後述)。 こちらでの戦闘BGMは「飛べ!星のカービィ」(*2)のアレンジとなっている。 条件を満たすと城下街の店主マホロアの屋台の上に腰掛けている。ちなみにスージー本人は、最後まで登場しない。 「ワタクシの名をご存知とは、光栄でございます」 「でも、正確には――アナザースージー、とお呼びくださいませ!」 つばさ文庫版カービィの第9弾でも登場。 原作より早い中盤時点で出現しており、手が付けられない強さで暴れていたが、カービィがプププ王国を揺るがす事件の対処を優先したので、対面は一旦お預けの格好に。 全てが解決した後、異空間の穴が閉じる前に元の世界へ帰ろうとするカービィの前に現れ、襲いかかった。 事件の元凶が悪い心を映し出す鏡によるものだったため、カービィは「スージーの悪い心が実体化したもの」と一度は推測していた。 だが、タランザの悪い心であるダークタランザは鏡の破壊にともない既に消滅しており、仮に推測が正しければ生きている筈がないので確信とまでは至らなかった。 丸腰のカービィを容赦なく追い詰めるも、最後は閉じつつあった異空間の穴に原作同様引きずり込まれてしまう。 それと同時に、カービィにとって唯一の帰り道である穴も…… ◇アナザーランディア 王冠の 力に のまれた 異世界のドラゴン… おちた翼に 再び 光を…! アナザースージーの撃退後に戦えるようになる、黒きランディア。 パラレルワールドが舞台の本作に生息するランディアとは別個体であり、本編世界のランディアとも違う。 本編世界のオリジナルは悪しき者をマスタークラウンから遠ざける守護竜であったが、こちらは何があったのか自分自身が逆にマスタークラウンの力に呑まれてしまっている。 つまり、「クラウンを守るランディア自身が、もしもクラウンに支配されたら?」を実現したifの存在とも言える。 守護竜ほどの高潔な存在すら、無限の力に呑まれ堕ちるような事態が向こうの世界で起きてしまったのだろうか…… BGMは「ファイナル・テイクオフ」(「アイツを…止めて!」(ロボボプラネットレベル7突入ムービー)の後半で流れたもの)。 ボス戦ではランディアEXの行動パターンに加え、EXが何故か本作では使わなかった画面奥からの高速突進を解禁する。 ただのステータス強化個体と甘く見るなかれ、体力は勿論のこと攻撃力も真のラスボスに迫る高さであり、レベルや装備が不十分なカービィハンターズを無慈悲な血祭りに上げる。 本作のランディアEXは原作より多少手加減した強さに落ち着いているため、相対的にアナザーランディアが本来のランディアEXに近い強さとなっている。 なお、挙動は通常版がベース。(突進攻撃がきりもみをかけない。)この挙動は「スーパー」のわいわいクエストのランディア(通常)も使用する。 本人はわいわいクエスト専用の敵となっており、適正レベルは73。BGMは「アナザーディメンションヒーローズ」のタイトルBGMのアレンジ。 ☆星のカービィ スターアライズ いずれも無料アップデート第3弾で追加されたボス達である。 すべて2段階以上の形態を持っており、一回目の形態変化後からは本作の通常ボス曲の激しいギターアレンジ「異空をかけた戦い」が流れるようになる。 ◇「異界の面樹」アナザーウッズ 様々な次元が 乱みゃくする、異空間(アナザーディメンション)への 穴が 開かれた。 穴は 全部で4つ。そこには、かつてない 凶悪なてき、 「異界四天王」が待つ! その先ぽうは ウィスピーウッズ!? 敗れさった 数々のウィスピーウッズの 思ねんが 異界に集い れきだい最凶の 人面じゅ となり、今、立ちはだかる! 真っ黒に染まり、目と口が黄色に光るウィスピーウッズ。 異界四天王の一番手であり、「アナザーディメンションヒーローズ」では最初のステージ「ディメンションⅠ」で戦う。 歴代最凶の人面樹という仰々しいワードに目が行くが、その謳い文句に恥じないレベルで最初のボスにあるまじき超強化が施されている。 行動パターンはユグドラルウッズがベースとなっており、初っ端からリンゴと一緒にゴルドーやブレドーを落とした上で吸い込みにかかってくる。 この2体は進行方向が吸い込みと逆方向の場合にしぶとく居残るため、立ち位置によってはかわすのが非常に難しい。 吸い込みの頻度も激増しており、ウィスピー戦のセオリーだった根本チクチクはまるで通用しない。 他にも金色のリンゴがすぐ落ちて爆発炎上する、空気弾が高速化&炸裂するなど、前半の時点でもかなり強くなっている。 だが、更に厳しくなるのが後半戦。 確定行動としていつものように大量のリンゴを落とした後、ブレドーの大群を落として間髪入れずに3連大ジャンプを仕掛けてくる。 着地の度にリンゴも複数落ちてくるため、離れているから安全とは言えなくなった。 落ち着いた後も、吐き出す空気弾が3方向に分裂するようになるのだが、従来なら空気弾の時に絶対安全だった根元にもこの分裂弾が平然と届く。ゴリ押しを続けていると被弾してしまう憎い性質と化している。 しかも「アナザーディメンションヒーローズ」では、このアナザーウッズを始めとして他モードよりボスの体力が増加している。 フレンズヘルパーを入れた4人チームで挑めば、マルチプレイ補正も加わってそれこそウィスピーウッズとは思えない高耐久力に苦しめられることとなるだろう。 CP操作のヘルパーはAIがそれほど攻撃的ではないこともあり、下手にCPヘルパーを連れて行くくらいなら単機で行った方が楽なことも。 繰り返すが、この強さで本モード最初のボスである。なにこれこわい。 だが弱点が無い訳ではなく、火属性攻撃を受け続けると炎上大ダメージを受ける性質はウィスピーウッズから完全据え置き。 カービィにファイアをコピーさせ、他3人をバーニンレオなど火属性のフレンズで固めてしまえば簡単に燃やすことが可能。流石にウィスピーウッズより若干燃えにくいが、一度炎上すれば膨大な体力を一気に削り取れる。 おあつらえ向きにもボス前部屋にファイアのもとが置いてあるので、どうしても勝てなければこの戦法で再チャレンジしてみよう。むしろ初見でやった人もいるかもしれない 負け続けてもボスの最大体力が徐々に低下していくので、ポイントスターで残機を集めながら、諦めることなく挑戦を続けることだ。 ◇「異空の叢雲」アナザーツインクラッコ そこが 異空間(アナザーディメンション)だろうと、全く 別次元の世界だろうと、 天地は かならず そこにある! そして、そこに空が あるかぎり、モクモクとどろき 何度でも生まれる! ナミダを流し 消し飛んでいった、どうほう達の 強い はんぎゃくの心が、異界の空に 今、集ったのだ! 全身が赤黒くなり、瞳も赤くなったツインクラッコ。 「アナザー~」ではディメンションⅡのボスを務める。 行動パターンはツインクラッコがベース。 しかし、身体は元のツインクラッコと同サイズなので、滝のように流れる大雨や雷撃は当然ながら範囲が全く変わっていない。 一応、前述の体力補正を加味すると流石にタフな方ではあり、滝に氷属性攻撃を当てて氷漬けにした方が楽に削りやすい。 それでも先鋒のアナザーウッズに揉まれたプレイヤーからすれば、正直言ってヒネりの無さすぎる強化。 何しろツインクラッコがベースどころかそのまんま流用しているのだ。 新技の一つも会得しておらず、この時点での印象はただ体力が増えただけのツインクラッコである。 当然のようにボス前部屋に置かれているボムとクーのウィンガ属性であっさり沈めた人もいるかもしれない 手応えの無さを不思議に思いつつ撃破すると、案の定、倒された筈のツインクラッコが一つに融合し…… ◇「異空の大乱雲」アナザービッグクラッコ ツインから 始まったから アヤシイと 思ってましたーっ。 黒き空の さらなる パワーと おんねんで よみがえり、 異空せましと あらぶる しゅうねんのクラッコ! 初代から かん門ボスを つとめ続けた プライドにかけ、あふれでる パワーで ビッグになった クラッコが、決戦をしかける! メタい説明文と共にアナザービッグクラッコ、降臨。知ってた 公式的にもクラッコはプレイヤーにとっての関門ボスに位置づけられていた事が明らかとなる。 従来がクラッコ→ツインクラッコの順番だったのでお察しの通りアナザーツインクラッコは前哨戦に過ぎず、ここからが本番となる。 巨体を生かした体当たりを積極的に仕掛けるだけでなく、回転ビームも巨大化しており、ステージ中央で使われると脅威的な攻撃範囲を誇る。 雷落としも高速化し、後半では非常に短いインターバルを挟んでステージ上を往復する。 また、画面上側を飛んで爆弾(*3)を3個落とすという、初代エクストラのクラッコを彷彿とさせる行動も行う。 氷ワザのカモにされるので滝のような雨は降らさななくなったが、代わりの新たな大技も会得。 体力が約半分を切った時点で怒りモーションを挟まずにそのまま移行し、強風を起こしつつ画面奥から大量の小雷雲を飛来させてくる。 この小雷雲は雷を落としながらステージ上を横切っていくのだが、物量の多さに加えて通過ポイントが殆どランダムであり、目視での完全なガチ避けを強いられることになる。当然ガードも削られる。 常時強風が吹いていることも重なり、ただ避けるだけでも位置調整に苦労させられる。同じポイントを連続で通過することも珍しくないので、緊急回避に頼りきりは無敵が終わった瞬間に重ねられる可能性があり危険。 この大技の弱点として、クラッコの真下が雷の落ちない安全地帯となっている。そこへ逃げ込めば一切当たることは無い。 が、クラッコに近づく程風の勢いが強くなって押し戻されるため、攻撃開始してから逃げ込めるのは、強風に逆らえる技か相応の敏捷性を持つキャラクターに限られる。 ドリームフレンズではマルク、マホロア、三魔官シスターズのザン・パルルティザーヌが楽々逆らえる上反撃できるので、かなり対処が楽になる。ザン・パルルティザーヌに至っては単にダッシュしてるだけでOK。 単にダメージを受けたくないだけなら、反撃はできないがストーンやアドレーヌ リボンの完全防御でももちろん可。 ちなみにワープ系は強風の影響を受けないため、マホロアの『ワープで下に回り込む→ブラックホール起動→ワープで隠れブラックホール消滅まで待つ……』のコンボで回避 攻撃が出来る。上手くいくかは別として 変身前の前哨戦を挟んでからの戦闘になるため、(特にフレンズは)残り体力に不安を覚えることも多々ある。 回復アイテムの限られた「The アルティメットチョイス」でも、前述の大技を少ない被害で抑えられるかどうかで後々の響き具合も変わってくる。 ◇「異界の霜刃」アナザーメタナイト メタナイトは ジャマハートが ふり注ぐ中、一人セイント スクエアーズに 向かい、住民を守っていた。そこでハートに ふれ、意しきを 失うが やってきた カービィたちに 救われた。 その時、彼の思ねんが ジャマハートを 通じて 異界へ運ばれ、 クローンとも ちがう、異界のナイトを 生み出したのだ! 身体が黒く、黄金色の仮面から赤い瞳を覗かせる異界のメタナイト。 「アナザー~」ではディメンションⅢのボス。 上2体と違って今まで倒された同胞達の怨念的なものではなく、 メタナイトに取りついたジャマハートが異界に移され、そこで実体化した姿らしい。 行動パターンはメタナイトを順当に強化したものとなっており、登場時期故にかオリジナルが使用しなかった3連続ムーンショットを使ったり、空中ムーンショットが3発同時になっている、といった違いがある。 中でもアッパーキャリバーは劇的に威力が強化され、普通に離れていれば食らわないが巻き込まれたが最後、最大体力の約7割を一気に削られて瀕死に陥る。これは強化されたバルフレイナイトEXよりも高い火力。 距離が短い分、技の出も早いので予兆を見たら絶対避けるようにしたい。 剣同士の相殺も大幅に隙が減り、誘発させるメリットが薄くなっている。 また、メタナイトには無かった技も幾つか追加。 空中ムーンショットと同じジャンプから繰り出す「スピニングソード」、Ver.4.0でプレイヤー側のメタナイトにも追加されたカウンター技「ギャラクティックカウンター」も厄介だが、特に凶悪なのがダッシュ攻撃。 ダッシュで近づいた瞬間にノーモーションで斬りつけるという、ナイト系ボスのドリルスラッシュに近い対処しづらさがあり、乱戦時はそのダッシュに巻き込まれる形で流れ弾を食らうことも珍しくない。 後半戦の分裂後は、いきなり2体が左右からフォースホールディングスで拘束を狙ってくる。 フレンズがいる場合は地上に2体、空中に2体と分かれるフォーメーションは相変わらずだが、地上側は上記の強化された各ムーンショットも平然と使ってくるのでますます乱戦が激しくなった。 竜巻攻撃は「奥から5本の竜巻が順番に通り過ぎる」という内容に変化しており、従来の竜巻攻撃とは対処法が大きく異なっている。 小技の追加を除けば大きな変化は少なめであり、元のメタナイトに慣れているなら決して難しくはない。 …ただし、分裂時の乱戦状態ならば話は別、体力が多い分長期戦を強いられ、そのため長い間アナザーメタナイトの猛攻撃を回避し続ける必要がある、また、元のメタナイトが他のボスに比べて強めなので、総合的に異界四天王の後半として相応しい相手と言えるだろう。 また、連戦が続く「The アルティメットチョイス」ではダッシュ攻撃が後々響くボディブロー要素となりかねないので、常に敵の行動に気を配ろう。 ちなみにファンの一部から付けられた愛称は名前を縮めて「アメナイト」。何故ナイト系ボスのあだ名はいつも…… ◇「異界の暗君」アナザーデデデ 物語の はじまりに デデデ大王が 取りこんでしまった ジャマハートは、ハイネスの もとへ集い、その大王の 思ねんと共に 異界へ ちった。そこから 生まれた 暗君は ヤツに にているが ヤツにあらず! 野じゅうの ごとく あれくるう様は、まさに 異界の王に ふさわしい 猛者だ! 黒い服に皮膚が灰色、そして目が黒く反転して赤い瞳を輝かせる異界のデデデ大王。 「アナザー~」ではディメンションⅣのボス。 こちらもジャマハートに染み付いた本人の思念が異世界で実体化したもので、アナザーでも冒頭から食べ物をひたすら食い続けている。 行動パターンは元のデデデ大王が序盤ボスだったこともあり、各技が強化されてかなり素早くなっている。 ずっこけ攻撃を連続で出した後、同じ走りモーションから不意打ちの吸い込みを仕掛けるようになり、デデデジャンプも当たり前のように衝撃波を出す。 更に新技として、スマブラforの必殺技でおなじみになったゴルドー投げも行う。 最後のゴルドーが天井まで悠々届くので注意が必要。空中に逃げただけで安心してはならない。 この時点でも結構手ごわいが、やっぱりマッチョ化する後半がやっぱりアナザーデデデ戦の本番。 変身後にいきなり床を叩き壊し、いつも通り階下にステージが移行する。 デデデ大王と違い、攻撃の要となっていた柱は取っ払われており、床を壊す前の行動パターンが主軸となる。 デデデジャンプや一部の技後の着地ではなんと二重に衝撃波が発生し、汚れた食べ物を投げるディスポーズフードは高く跳ねるゴルドーも一緒に投げ飛ばしてくる。水属性攻撃で食べ物を洗うと回復アイテムに変わる点は同じ。 連続で殴りつけるデスパレートダムダムは、追跡しながらグイグイ前進してくる。攻撃回数が増え、ステージの端から端まで余裕で距離を詰めるため、攻撃範囲が恐ろしく広い。他の技も上方向が非常に広く、避ける関係でマルク越えのチートフレンズと名高いマホロアのブラックホールは仕様上実質封印状態になる。(*4) この後半戦では更に二つの新技も加わる。 一つはステージ端から丸まってバウンドを繰り返し、反対側に移動したら衝撃波を出すというもの。バウンドの間隔が短いため、少しでも横切るのが遅れると潰される。 もう一つは『星のカービィWii』のゴライアスよろしく壁と壁を跳ね返って高速移動したのち地上へ落下、ステージ中央への2連バウンド攻撃後に衝撃波でフィニッシュを仕掛ける。 高速化した肉弾攻撃はどれも厄介で、多くの技に付随する二重衝撃波の多用と、地上での脅威度が高いデスパレートダムダムが接近戦を困難にしている。 しかし、他の四天王ボスのようにやたらと避けづらい攻撃を持っている訳ではなく、目が慣れて各モーションに冷静な対処ができるなら勝てない相手ではない筈。 全体の行動が一巡するまでやたらと短いことも併せて、水属性の技があればディスポーズフードを回復チャンスに変えられる機会は多い。 なお後半戦の戦闘曲だが、コイツとアナザーメタナイトのみ前述のギターアレンジに「友と交わるその剣の音」と「マスクド・デデデのテーマ」のフレーズを混ぜ込んだマイナーチェンジ版「異空をかけた剣王との戦い」となっている。 因みに「暗君」と言う言葉が分からないと思う人はいるかもしれないが、その意味は主に「統治能力が低い君主」の事を指す。特にアニメカービィだと、元のデデデも全くもってその通りなのがもう……… ☆スーパーカービィハンターズ ◇アナザーナイトメア/アナザーナイトメア リベンジ 次元の マントで 夜空を かけて ふしくれた 両手から はげしい 魔術を 放つ! 異世界の 魔法使いの 本気を 見よ! 魔術を きわめし 異世界の 悪夢! とわなる ねむりを あたえんと ふくしゅうの いちげきが 放たれる! プププ王国の支配を目論んだ悪の魔法使い。異界からの侵略者らしいが異空間やオリジナルとの関連は不明。 マントの星模様や装飾など全体的に赤みがかっている。またネックレスがオリジナルが爆発させた三日月になっている。 リベンジではサングラスが割れ赤い隻眼が燃え、マントがボロボロとなっている。 前作でのタランザ ダークタランザポジションなので、アナザー系のボスでは唯一序盤から戦闘となる。ダークタランザポジションなので……。 行動パターンは夢の泉と空中探検隊EOSのものの混合。ワープスターを撃墜した星ショットの乱れ打ちも使用する。そして、新たな技も引っ提げており・・・? マントの内側以外にも普通に攻撃が通るのでオリジナルより弱いという見方も……。ただし、ゲームの都合もあり、オリジナルよりも攻撃が激しくHPはこちらの方がはるかに高い。もし、マントの裏側にしか攻撃が通らなかったら恐らく攻撃を当てづらい事に定評のあるヴォルゲロム(DX)(*5)以上に厄介な相手になっていたことだろう。 ◇プレズ・アナザースージー 美しいほどに 強く はげしい まいおりる 異世界の 侵略者 まさに プレジデントの名に ふさわしい… スージーの更なるアナザーキャラ。性能としてはアナザースージーの強化版にあたるが、従来のアナザースージーとの関連は不明。 髪が白色で眼は赤色。リレインバーは赤いが高級感が増し装飾が施されている。シンボルマークは異空間ゲートだろうか? 異空を彷徨った末に力を手に入れ、現在はプレジデントとなっているようだが……。 わいわいクエストでも登場。適正レベルは70。この時のBGMは「幼き日に視たデウス・エクス・マキナ」(*6)のアレンジ。 ◇番外編・三魔官シスターズ 「アナザー~」でラスボスとして対面する彼女らは、白い装束に加えて体表が黒く、目が赤く光るという本作のアナザー系ボスそのものな外見的特徴を持つ。 どうやら心身闇に染まった主と同じく、何がしの経緯でジャマハートに侵食されている模様。 そのためか、厳密には姿が変わっただけのオリジナル(わけあって邪神にすがってるだけらしい)である上にアナザーの名を冠してはいないが、ファンからは実質的にアナザー三魔官と扱われる場合もある。 「The アルティメットチョイス」の魂が飛び出る辛さExtraでは各個人と単体で戦う機会もあるが、こちらも準アナザー系ボスと呼んでも差し支えない程のステータス強化が施されている。 追記・修正はアナザー系のボスをすっぴん&ノーダメージで撃破してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] アナザーデデデ戦の前に出てくるワドルディは、アナザーディメンションに生息しているアナザーワドルディなのだろうか? -- 名無しさん (2018-12-19 00 56 48) スタアラのはガチでヤバい。ありがとう手心システム、ありがとうHAL研 -- 名無しさん (2018-12-19 11 21 55) タグにもあるけど最近ジオウ関係のページがよく作られるからこれも字面で一瞬ジオウかと思ってしまった -- 名無しさん (2018-12-19 13 00 55) ウール「今日から君がスージーだ!」 -- 名無しさん (2018-12-19 13 21 51) オーラ「今日からあなたがデデデ大王よ」 -- 名無しさん (2018-12-19 15 12 25) ちょっと舐めてたとはいえ仲間3人連れてウィスピーに殺られるとは思わなかったwww仲間連れてくと体力増えるのね・・・ -- 名無しさん (2018-12-19 15 39 53) スウォルツ「お前に新しい体験 (アナザーディメンションヒーローズ) をしてもらう、意見は求めん」 -- 名無しさん (2018-12-19 18 29 57) カービィもコピー能力もってるしあながち間違いではない -- 名無しさん (2018-12-20 14 24 12) 一番きついのはデデデだけど、速効できれば -- 名無しさん (2018-12-20 18 32 18) ↑むしろランダム要素が無い上場合によっては回復もできる分一番楽に感じた。初見で驚かされるのはみんな同じだし -- 名無しさん (2018-12-27 01 55 17) アナザーウッズの配色がほぼスマブラカービィのメタナイトカラーよね。 -- 名無しさん (2018-12-29 22 00 11) ティード「星のカービィの歴史が、今…終わりを告げる…」 \ウィスビーウッズ/ -- 名無しさん (2019-01-20 11 35 33) クラッコはともかくウィスピーも数々いたのかってそりゃそうかメタ逆で通常とツインの3体いたし異星のフロリアにもいたもんな… -- 名無しさん (2019-02-23 01 49 44) ちょくちょくコメントに入ってくるジオウネタに笑うww -- 名無しさん (2019-04-11 10 30 03) 奇しくもシリーズ旧作の主要キャラ達も多数関与してくる作劇だしな -- 名無しさん (2019-04-11 14 23 43) アナザーナイトメアという新入り -- 名無しさん (2019-09-08 08 04 22) 強化版プレズ・アナザースージーの戦闘BGMは、スターアライズの「幼き日に視たデウス・エクス・マキナ」のアレンジであるらしい -- 名無しさん (2019-09-12 20 04 01) 登場時期一緒でジオウを連想してしまうw アナザーデデデがウィリーバイクに乗って登場すれば文字通りのアナザーライダー。 -- 名無しさん (2021-04-23 23 03 11) アニメオリジナルの偽善者「アナザーデデデ・・・こっちの世界のデデデ以上に最低最悪の独裁者ね」 -- 名無しさん (2021-06-14 00 45 35) アナザーメタナイトはオリジナルに最も近いが、体力が高い分、攻撃をかわし続ける時間が長くなってしまうので、前半はともかく後半は結構辛いと思う、アナザークラッコは強風+雷雲を奥から手前に飛ばしてくる攻撃を除けば比較的避けやすめの攻撃が多い上に、その攻撃もガードできるから、割と楽だと思う。 -- 名無しさん (2021-06-16 23 14 29) どうやら...だいぶ時空がゆが出している -- 通りすがりの仮面ライダー (2022-03-22 21 14 47) 最新作もスタアラのアナザー○○のような存在が登場してるけど色合いが全体的にサイケデリック。 -- 名無しさん (2022-03-27 18 50 29) アナザースージーは次出る時にメタルスレイダーグローリーのパロネタ使ってこないものか 亜空転送とかリレインバーグローリーとか… -- 名無しさん (2023-02-13 23 53 41) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/scls/pages/16.html
対抗拠点 話数 消費AP ステージ数 難易度 有効武器 取得EXP 獲得G 獲得キャラEXP ドロップアイテム・備考 第一話 8 5 ★★★★ 水 380 1000 1380 鉄の肩当て(緑)、猿股(緑)、レザーベルト(緑) 第二話 8 5 ★★★★ 水 380 1000 1380 鉄の肩当て(青)、猿股(青)、レザーベルト(青) 第三話 10 5 ★★★★ 水 410 1200 1460 鉄の肩当て(赤)、猿股(赤)、レザーベルト(赤) 第一話 ステージ 有効武器 SB有効武器 SB有効武器 SB有効武器 特徴 備考 1 水 水 - - ガードかため - 2 水 水 - - - - 3 水 火 水 - - - 4 水 水 水 - - - 5 水 風 水 - ガードかため - 第二話 ステージ 有効武器 SB有効武器 SB有効武器 SB有効武器 特徴 備考 1 水 水 - - - - 2 水 水 - - - - 3 水 風 水 - ガードかため - 4 水 火 水 - 積極的に攻撃してくる - 5 水 水 水 - - - 第三話 ステージ 有効武器 SB有効武器 SB有効武器 SB有効武器 特徴 備考 1 水 水 - - ガードかため リーチがのびる武器を装備 2 水 水 - - ガードかため - 3 水 水 水 - - - 4 水 風 水 - - - 5 水 火 水 - 積極的に攻撃してくる リーチがのびる武器を装備 傭兵の砦 話数 消費AP ステージ数 難易度 有効武器 取得EXP 獲得G 獲得キャラEXP ドロップアイテム・備考 第一話 9 5 ★★★★ 風 550 1300 2300 シーフマスク(緑)、包帯(足)(緑)、戦外套(緑) 第二話 9 5 ★★★★ 風 550 1300 2300 シーフマスク(青)、包帯(足)(青)、戦外套(青) 第三話 11 5 ★★★★★ 風 590 1500 2400 シーフマスク(赤)、包帯(足)(赤)、戦外套(赤) 第一話 ステージ 有効武器 SB有効武器 SB有効武器 SB有効武器 特徴 備考 1 風 風 - - - - 2 風 風 - - - - 3 風 風 風 - - - 4 風 風 火 - ガードかため リーチがのびる武器を装備 5 風 風 水 - ガードかため リーチがのびる武器を装備 第二話 ステージ 有効武器 SB有効武器 SB有効武器 SB有効武器 特徴 備考 1 風 風 - - - - 2 風 風 - - - - 3 風 風 火 - - - 4 風 風 水 - - - 5 風 風 風 - - - 第三話 ステージ 有効武器 SB有効武器 SB有効武器 SB有効武器 特徴 備考 1 風 風 - - 積極的に攻撃してくる - 2 風 風 - - 積極的に攻撃してくる - 3 風 風 水 - ガードかため リーチがのびる武器を装備 4 風 風 風 - ガードかため リーチがのびる武器を装備 5 風 風 火 - - - 藪の中 話数 消費AP ステージ数 難易度 有効武器 取得EXP 獲得G 獲得キャラEXP ドロップアイテム・備考 第一話 10 5 ★★★★ 火 600 1400 2400 レザージャケット(火)、ホウバーグ(火)、布の首巻(赤) 第二話 10 5 ★★★★ 火 600 1400 2400 ホウバーグ(水)、正宗・偽作(水/火) 第三話 12 5 ★★★★★ 火 650 1600 2800 オメガソード&エルクシールド(風/風) 第一話 ステージ 有効武器 SB有効武器 SB有効武器 SB有効武器 特徴 備考 1 火 火 - - - - 2 火 火 - - - - 3 火 火 風 - - - 4 火 火 火 - - - 5 火 火 水 - - - 第二話 ステージ 有効武器 SB有効武器 SB有効武器 SB有効武器 特徴 備考 1 火 火 - - - - 2 火 火 - - - - 3 火 火 火 - - - 4 火 火 水 - - - 5 火 火 風 - - - 第三話 ステージ 有効武器 SB有効武器 SB有効武器 SB有効武器 特徴 備考 1 火 火 - - - - 2 火 火 火 - - - 3 火 火 水 - - - 4 火 火 風 - - - 5 火 火 火 - - 開幕からSB 闇夜の森 話数 消費AP ステージ数 難易度 有効武器 取得EXP 獲得G 獲得キャラEXP ドロップアイテム・備考 第一話 10 5 ★★★★ 光 650 1500 2700 草履(火)、木綿のシャツ(光) 第二話 10 5 ★★★★ 光 650 1500 2700 木綿のシャツ(闇) 第三話 12 5 ★★★★★ 光 700 1700 3000 革の腕輪(無)、ギガクレイモア(火/火) 第一話 ステージ 有効武器 SB有効武器 SB有効武器 SB有効武器 特徴 備考 1 光 光 - - - - 2 光 光 - - - - 3 光 光 風 - - - 4 光 光 火 - - - 5 光 光 水 - - - 第二話 ステージ 有効武器 SB有効武器 SB有効武器 SB有効武器 特徴 備考 1 光 光 - - ガードかため - 2 光 光 - - - - 3 光 光 火 - - - 4 光 光 水 - - - 5 光 光 風 - - - 第三話 ステージ 有効武器 SB有効武器 SB有効武器 SB有効武器 特徴 備考 1 光 光 - - - - 2 光 光 水 - - - 3 光 光 風 - - - 4 光 光 火 - - - 5 光 光 闇 - - 開幕からSB
https://w.atwiki.jp/m12br/pages/59.html
「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート 359 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/15(木) 20 02 02.88 0 【4周目 二日目 OG 午後4時】 「くっそぉー!あのガキどもどこに行きよったんや!!!」 中澤がデスクをおもいっきり叩く。 ドカンという大きな音が響き渡った。 指令室内はガランとしている。 ほとんどの人間が里沙たちを探すために出払っていた。 「…あたしたちも探しに行って来ようかなぁ」 「…う、うん。そうだね」 安倍と飯田が恐る恐る声をかける。 それをギロリと睨む中澤。 二人は逃げ出すように司令室を出て行った。 「…」 「…お前は何しとんねん、小川」 「は、はいっ!?」 小川は監視モニターにかじりついていた。 「い、いえ、なんでもありません!」 「だったらお前もはよ行かんかい!ボケェ!!!」 「はいーっ!」 脱兎の如く出て行く小川。 司令室に残った中澤はドカリとイスに腰掛ける。 そしてデスクの上の荷物を蹴り飛ばして足を乗せる。 「…ただじゃおかんからのぅ。…覚悟しぃやガキども」 そう憎々しくつぶやきながらも、捕まえたあとのことを妄想し、口元を妖しく歪めた。 361 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/15(木) 21 33 31.75 0 【4周目 二日目 午後4時】 瓦礫が散乱し、半壊した家屋の中に12人が集まっている。 ここはカフェ『PACIFIC・HELL』 愛佳の提案した集合場所こそ、このカフェだった。 心理と状況の死角。 出発地点であり、自らで破壊・放棄した拠点。 そう思わせることが狙い。 さらに愛佳が手榴弾で破壊したのは、設置されていたであろうカメラや盗聴器を除去するためでもある。 そしてあれから約2時間。 未だに敵の手が伸びてこないということは愛佳の思惑通りにいっているということなのだろう。 12人は輪を作り、初めて本音で今後のことを話し合う。 「まずはひとつ、はっきりさせなあかんことがあります。…それは“記憶”のことです」 “過去の記憶”。 なぜかはわからない。 でも確かに憶えている同じ時間軸上で自らに起こった出来事。 「愛佳が首輪を解体できたのもこの“記憶”のおかげです。“前回”愛佳は田中さんが死んで外れた首輪をズッキと一緒に調べて解体方法を見つけました」 「ちょっ、ちょっと待って!」 里沙が遮る。 「な、何言ってるの光井?」 あまりにも淡々と話す愛佳に圧倒され、里沙は混乱した。 「…」 その様子を愛佳がじっと見つめる。 「あたしも憶えてます。“前回の記憶”」 「…私もです」 「聖も…」 「はい、憶えてます」 香音、里保、聖、そして遥ははっきりと答えた。 362 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/15(木) 21 33 50.54 0 「そう言えばりほりほと最初に会った時にも言ってた…」 「…はい」 “今回”さゆみと初めて遭遇した時のことを思い出し、里保が気まずそうに返事をする。 「田中さんは憶えてはりますか?」 無言でブンブンと首を振る。 「…たぶん、私も憶えてます」 控えめに春菜も手をあげる。 その視線は無意識に聖に向いてしまい、目が合った二人も気まずそうに目をそらした。 みんなの話を聞いて亜佑美と優樹が互いを見る。二人にも心当たりがあるようだ。 「みんな何言っとうとー?」 衣梨奈が不思議そうに首をかしげる。 「生田は憶えてないんか?」 「?」 「…いえ、憶えてると思います。…ジュンジュンさんたちとの時のことを思い出してください」 衣梨奈の代わりにあえて久住の名前を出さずに香音が答える。 なるほど…と愛佳がうなずく。 「ねぇ何?みんな何言ってるの?」 里沙の混乱は増すばかり。 「この際、細かい記憶の内容云々はえぇ。それぞれこの後に必要なことだけ思い出して情報共有してんか」 すべてを語ればお互いが殺し合ってきたことも語らねばならない。 今はその必要はないし、それを乗り越えて今がある。 わざわざ蒸し返す話ではない。それをあえて愛佳が口にすることで全員に免罪符を与えたのだ。愛佳自身も実際に香音を殺している。 「たぶん、お三人さんは憶えていらっしゃらないと思いますんで、ここはそういうもんとして聞いといてください」 「えぇーっ!?」 こういうとき、さゆみとれいなはものわかりが良い。 いや、わからないから深くつっこまないのだろう。 逆に里沙の方が往生際が悪いのだ。 「ちゃんと説明してよ光井!」 「えーっと…若さですよ」つい口をついて出てしまった。 「なん言おうとっ!」「それどういう意味よっ!」 しまった。余計な油を注いでしまった。 363 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/15(木) 21 34 06.97 0 なんとか三人をなだめ、話を再開する。 「南の海岸にボートがあるかもしれません」 「ボート?」 「はい、いつ来るかはわからないんですけど、かりんちゃんと三好さんがボートでハルたちを助けに来てくれていました」 「かりんちゃんと絵梨香ちゃんが?」 「あっ!」 「どした、鞘師?」 「学校に高橋さんがいます!」 「なんでそれを!?」 「えっ!?」 里保の言葉に里沙が驚き、その里沙が驚いたことに他のメンバーが驚いた。 「どういうこと?ガキさん」 「…私だけ教えられたの。…愛ちゃんとカメが捕まってるって」 「絵里も!?」 「…うん。私が勝ち残った時だけ、二人も解放するって中澤さんが」 「じゃあ、助けに行かないと!」 「ダメよ!危険すぎる!」 「でも見捨てるわけには行かないっちゃん」 「…でも」 「ジュンジュンさんととリンリンさんも助けないと」 「もしかしたらOGの人たちが何人か味方になってくれるかもしれません」 「無理やろ。吉澤さんとか小春とかノリノリやったやん」 「ハル、保田さんに助けてもらいました」 「それほんとか?」 「はい」 議論はしばらく続いた。 そして結論として里沙とれいなが学校に忍び込んで高橋と亀井を救出する。 他のメンバーは南の海岸へ向かって、かりんと絵梨香を探すことに決まった。 決行は深夜0時。 それまでは交代で見張りを立てながら休息を取ることにした。 367 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/15(木) 22 58 10.52 0 【4周目 二日目 OG 午後6時】 「ぅ…」 体育用具室に吊るされた保田。 石川のオシオキを受け、身も心もボロボロにされていた。 「…裕ちゃん」 それでも保田の心は折れていない。 中澤を正気に戻したい。 それが保田の願いだった。 ガラリと扉が開く。 差し込む光に顔をしかめながらも目を向ける。 「保田さん、大丈夫ですか?」 入ってきたのは小川だった。 「…まこっちゃん」 「ひどい…」 小川は保田の身体に付けられた傷の数々を見て悲しむ。 「今降ろしてあげますからね」 「ありがとう…」 小川は保田の縄を解くと、崩れ落ちるその身体を受け止めた。 「し、しっかりしてください、保田さん!」 「ぅ…。ごめん」 なんとか自分の足で立ち上がる。 「さぁ、行きましょう!」 「…待って」 「はい?」 「お願いがあるの」 「なんですか?」 「私の代わりにあの娘たちの力になってあげてほしいの」 「何言ってるんですか、最初からそのつもりですよ」 保田は首を振る。 368 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/15(木) 22 59 12.74 0 「私はここに残ってやることがあるわ。…裕ちゃんを説得する」 「えぇっ!?」 「だからまこっちゃんは行って」 「そ、それだったらあたしも残ります。ジュンジュンとリンリンは手遅れだけど…本当だったら愛ちゃんとカメちゃんを残して行けないもん!」 「あれあれー?ケメちゃんだけかと思ったら麻琴もなのー?」 体育用具室の入口に人影。 「あっ…」 小川の声が震える。 そこに立っていたのは藤本だった。 「美貴ちゃん…」 「二人してなぁーにやってんだか」 ズカズカと入ってくる。 「藤本…」 「何やってんの?」 藤本の投げかけ。 「何って…」 小川は少し混乱する。 バレたと思っていたが、もしかしたらまだバレていないのかも。 「こんなことやって楽しい?」 「あ…」 それが勘違いだとすぐに気付く。 藤本は本当に保田と小川の行動の意味がわかっていないのだ。 「楽しいに決まってるでしょ。自分たちの意思で、自分たちが本当にしたいことをしてるんだから」 戸惑う小川に対し、保田は動じずに答える。 「へぇー…楽しいんだぁー…」 藤本は手に持った拳銃をもてあそぶ。 「ふぅーん…」 真上に投げ上げて、受け取る。 「じゃあもう満足?」 そう言って拳銃を保田へと向けた。 369 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/15(木) 23 00 28.27 0 「待って美貴ちゃん!」 小川が間に割って入る。 「…」 「お願い、見逃して美貴ちゃん!」 「…まこっちゃん」 必死の懇願。 「…」 「美貴ちゃん!」 藤本が拳銃を下げる。 そしてクルっと背を向けた。 「あ…ありがとう!美貴ちゃん!」 小川は嬉しそうに頭を下げる。 「さぁ、行きましょう保田さん!」 そう言って保田の手を引き、入口へ向かってかけだす。 「…」 怪訝そうに振り返る保田。 すると藤本がニヤリと笑う。 「くっ!」 突然押し飛ばされる小川。 「うわぁっ!」 地面に倒れ込むと同時に銃声が響き渡った。 ドサリと倒れる音。 急いで起き上がって振り返る。 保田が倒れていた。 「保田さんっ!」 藤本はツカツカと保田の横まで歩いてくると、その身体を足蹴にした。 「逃すわけないじゃんバーカ」 クスクスと笑いながら踏みつける。 小川はギリっと歯を食いしばり、藤本と戦う覚悟を決めた。 375 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/15(木) 23 57 04.48 0 小川が構える。 「…逃げなさい」 「えっ?」 保田は藤本の足首をつかんで顔をあげる。 「…お願い、まこっちゃん。…私の代わりにあの娘たちに…」 「まだ言ってんの?」 保田の背中に銃弾が打ち込まれる。 「ぐっ…」 「保田さんっ!」 「行って…」 「でも…」 「行きなさいっ!!!」 保田の檄に後押され、小川が背を向けて駆け出す。 「逃がさないっつってんでしょっ!」 藤本が撃ちまくる。 「うっ!…」 小川の呻き。 しかしすぐさま保田が藤本にしがみついて阻止する。 「ちょっと!離しなさいよ!」 「…あんたは私と心中よ」 保田は隠し持っていた手榴弾を手にする。 「…ちょっと…うそでしょ」 「あら…あんたでも狼狽えることあるのね」 「いやっ!!!」 「…まこっちゃん…あとは頼んだわよ」 体育用具室が吹き飛ぶ。 「保田さん…保田さん…」 小川は泣きながら学校を飛び出した。 376 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/15(木) 23 58 20.46 0 【4周目 二日目 午後8時】 「さゆみん、交代だよ」 「あ、うん。ありがとう、ガキさん」 さゆみと見張りを交代し、里沙は瓦礫の上に腰掛ける。 見上げた夜空には置かれている状況とは裏腹に、綺麗な月が浮かんでいた。 足元を見る。 遥が必死に守った武器。 それが並べてある。 いつ敵が現れても対処できるように。 しかし、その数はもうそんなに多くはない。 日本刀を手にする。 なんとなくこれが一番手になじむ。 刃に映る自分の顔。 里沙はみんなには内緒でひとつの決意をしていた。 OGたちとの戦いは避けられない。 メンバーを危険にさらすわけにはいかない。 …ならば学校へ行くのは自分だけでいい。 里沙が立ち上がる。 手には日本刀だけ。 他の武器はもしもの時のためにみんなへ残す。 するとガサリと木々が揺れた。 伏せて辺りをうかがう里沙。 (こんな時に…) 右手に日本刀。左手に拳銃を握って備える。 しかし、次の瞬間。茂みから姿を現したのは両手をあげた同期の小川麻琴だった。 「まこっちん!」 377 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/15(木) 23 59 41.31 0 「やっほー、ガキさん」 いつものノリ。 それでも里沙は警戒して迎えた。 「止まって、まこっちん」 「あー、それは正解だけど、今は時間がないからなぁ…どうしたら信用してくれる?」 「…」 決して油断はできない。 「…っ…」 小川の顔が少しだけ険しくなる。 里沙は小川の身体を注意深く観察した。 すると脇腹が真っ赤に染まっているのがわかった。 「まこっちん!その傷!」 武器をしまって駆け寄る。 「あはは…ドジっちゃってさ」 自嘲気味に笑う。 「新垣さん、どうかしましたか?」 騒ぎを聞きつけてメンバーたちも集まってきた。 「まこっちゃんっ!」 さゆみも駆け寄って支える。 「とりあえず中へ!」 「ありがと…でも時間がないから先に話をさせて」 小川が里沙たちにもたらした情報。 それは“この島を出る船を自動的に砲撃する砲台がある”ということ。そしてその“砲台の制御装置は学校の指令室にある”ということ。 “高橋と亀井が視聴覚室に閉じ込められている”ということ。“ジュンジュンとリンリンはもう味方ではない”ということ。 「どうしてっ!?」 「…みんな、なんとなくわかってるでしょ?この島に来て以来、自分が自分でないような感覚。いつもより欲求に正直になってる感覚」 さゆみや聖がハッとした顔をする。亜佑美や里保にも心当たりがあるようだ。 「あれね。薬のせいなんだよ」 「薬?」 「うん。…こんこんが作った薬」 378 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/16(金) 00 01 35.61 0 「こんこんが!?」 「そうなの。本当はこんなことに使うつもりじゃなかったんだけどね…」 小川が悲しそうな顔をする。 「その薬を飲むと理性が壊れて本能がむき出しになるんだよ。ジュンジュンとリンリンはそれを飲まされてる。だからもうきっと… 保田さんがずっと抑えてくれてたんだけどね。理性がなくなると洗脳が効きやすくなるらしいから…」 「…っ」 里沙は悔しそうに唇を噛む。 「OGのみんなもそう。もうみんな後戻りはできなくなってる。だから…」 そう言って小川はカードキーを差し出す。 「これは?」 「武器庫のカードキーだよ。島の各所にあるから。…これが場所」 簡単な地図の書かれた紙を渡す。 「ほんとはあたしや保田さんでなんとかしてあげたかったけど、もう役に立てそうもないからさ。 …行くんでしょ?学校。愛ちゃんとカメちゃんを助けに。…それに結局砲台をなんとかしないと逃げられないしね」 里沙はカードキーを受け取る。 「…ガキさん。勝手なお願いだけど…OGのみんなをお願い。…もう殺してあげてほしいんだ」 「えっ!?」 「本当はみんな苦しんでるんだと思う。だからさ…」 「まこっちん?」 小川の声が少しずつ弱くなっていく。 「「まこっちゃん!」」 さゆみとれいなが必死に呼ぶ。 「…みんな…ごめんね…………」 小川の手が力なく垂れ下がった。 「っ…」 その身体を里沙は強く強く抱きしめた。 406 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/16(金) 23 22 09.06 0 【4周目 二日目 午後9時】 小川がもたらした情報によって作戦は変更された。 まずは里沙とれいなが先行し、学校の東西に位置する武器庫を強襲・破壊。 それを陽動として残りの10人は南の武器庫を奪取。 里沙とれいなは北へ迂回し、学校へ侵入。 極力戦闘を避けつつ、高橋と亀井を救出、そして砲台の制御装置を破壊。 その間に10人は3班に分かれて南の海岸を捜索し、かりんと絵梨香と合流する。 その後、全員で島を脱出する。 決行は変わらず深夜0時。 作戦を改めて確認し、12人は解散する。 その際、れいなは里沙に 「…抜け駆けはなしやけんね」 そう念を押した。 「見抜かれてたんだ…」 外を見張りつつ里沙がつぶやく。 「そりゃそうよ。なんてったって9年の付き合いだからね」 「さゆみん」 里沙の向かいの瓦礫に腰掛ける。 「…そうだね。なんだかんだでもう9年か」 「愛ちゃんやまこっちゃんには及ばないけどね」 小川のことを想う。 しばしの沈黙。 「…ねぇ、帰ったら何する?」 「えっ?…んー、そうだなぁ…ゆっくりお風呂入りたいかな」 「そ、そうだね」 さゆみは自分の服をつまんで改めてその汚れを確認した。 407 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/16(金) 23 23 20.75 0 里沙は再び外を見る。そして… 「さゆみん…。みんなのことお願いね」 完結に。 それでいて多くの想いが乗せられた言葉。 さゆみはその重みを確かめるように下を向く。 そして顔を上げると 「…うん」 里沙を見ず、里沙と同じ外を見ながら噛み締めるように応えた。 「…新垣さん」「…道重さん」 語らう里沙とさゆみを壁から見つめる衣梨奈と聖。 「…っ!」 「ダメだよっ、えりぽん!」 たまらず里沙へ駆け寄ろうとする衣梨奈を聖が止める。 「だって…」 「新垣さんも道重さんもきっとずっと私たち後輩のために気を張ってたんだから、今は休ませてあげましょう」 「…」 「ね」 「…うん」 里沙の代わりに聖に抱きつき、その胸に顔をうずめる。 「…えりぽん」 「っ…」 聖は衣梨奈の頭をやさしく撫で続けた。 408 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/16(金) 23 24 21.07 0 「香音ちゃん、足の調子はどう?」 「うん、だいじょうぶ!…って言いたいとこだけど、本当はまだダメみたい」 「そう…」 「ごめんね。大事な時に役に立てなくて」 「なんでそんなこと言うの!」 里保が立ち上がる。 「私の方こそずっとずっと香音ちゃんに助けられた…謝るのは私の方だよ…ごめん」 「里保ちゃん…」 里保の目から涙が落ちる。 「…はぁ、もう、まったくしようがないなぁ」 「えっ?」 「ほらっ!」 香音が変顔をしながら里保を覗き込む。 「…何やってんの?」 「むー」 頬を膨らませて不満をアピールする。 「じゃあ、こうよ!」 定番の蝶の真似。 「…」 「これでどう!」 カマキリ。 「あいたっ!」 「香音ちゃん!」 足の傷を押さえる。 「いたたたたっ…やり過ぎちゃった」 「プッ!…もうっ、何やってんだか」 「えへへっ」 「ふふふっ」 二人は笑いあった。 そしてひとしきり笑ったあと 「…あのね、香音ちゃん―――」 里保が切り出した。 409 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/16(金) 23 25 27.13 0 「愛佳」 「…はい」 机に向かってなにやら必死に考え込んでいる愛佳にれいなが声をかける。 「何しとうと?」 「あ、はい」 れいなが覗き込む。 そこには今回の作戦についていろいろなことが書き殴られていた。 「まだ考えとー。もう作戦は決まったんやし、頭も休めた方がいいけん、いい加減にしたら?」 「でも…本当にこれでえぇんやろかと…」 作戦は愛佳の提案だ。 愛佳は提案したはいいものの、不安でたまらなくなったのだ。 「メンバーの中で愛佳が一番頭がいいけん、問題ないやろ」 「でも…」 「はぁ…」 れいなは溜息をつく。 「考えすぎとか気ー使いすぎとか、愛佳の悪いとこっちゃん。たまには気楽にやりぃ」 背を向けて入口まで歩く。 「大丈夫っちゃん。れいながちゃんと愛佳の作戦を成功させたるけんね」 「田中さん…」 「さぁーてと、れいなはもう一寝入りしてくるっちゃね~」 照れ隠しにちょっと大きめの声でそう言うとれいなは愛佳の部屋を後にする。 そんなれいなの仕草に笑顔を見せる愛佳。 「…よしっ!」 そしてペンを放り投げた。 411 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/16(金) 23 27 28.32 0 「ねぇ、くどぅー!ねぇ、くどぅー!」 「あーもう、うるさいなぁ」 「聞いて聞いてーっ!」 「だぁーっ!静かにしてよ!まぁちゃんも眠らないとこのあと大変だぞ!」 「えぇーっ!だって眠くないんだもん!」 「じゃあ一人で起きてなよ!ハルを巻き込むな!」 「やだー!」 そんな二人のやり取りを少し離れて見ている春菜と亜佑美。 「仲が良いんだか、悪いんだか」 「ふふふっ、そうね」 優樹と遥はバタバタと騒いでいる。 亜佑美は二人を横目に見ながら話す。 「ねぇ、はるなん」 「ん?なぁに?」 「…まぁちゃんのこと、お願いしていいかな」 作戦では亜佑美は優樹と同じ班だった。 「…うん、わかった」 「理由…聞かないの?」 「聞いてもしかたないでしょ。亜佑美ちゃん頑固だし」 「えっ、そうかな?」 「そうだよ。…ほんと鞘師さんと似てるよね」 春菜はついそう言って、“しまった”という顔をする。 亜佑美は少しだけむくれた顔をしていた。 「あー…ごめんね」 「…いいけどね、自覚してるし」 「そっか」 「…ありがと、はるなん」 「…うん」 414 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/17(土) 00 31 12.35 0 【4周目 二日目 午後11時】 先行する里沙とれいなが出発する。 「じゃあ、行ってくる。あとのことは頼んだよ」 「うん、任せて」 さゆみがドンっと胸を叩く。 「…新垣さん」 衣梨奈がおずおずと近づいてくる。 「なによ生田。…ふふっ、らしくないじゃない」 「…だって」 「…ふぅ。ほらっ、いらっしゃい」 里沙が手を広げる。 「に、新垣さ…」 「新垣さーん!!!」 「おわっと!」 衣梨奈を差し置いて優樹が抱きついた。 「…」 ぽっかーんとなる衣梨奈。 「新垣さん!新垣さん!」 かまわず頭をこすり付ける優樹。 「おぉーよしよし。佐藤も気をつけるんだよ」 「はい」 優樹を離す。 衣梨奈は所在なさげにしていた。 そんな衣梨奈を里沙はぐぃっと抱き寄せる。 「アンタも怪我するんじゃないよ」 「…はい」 衣梨奈は涙を堪え、遠慮がちに里沙の背中に手をまわした。 415 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/17(土) 00 32 09.78 0 「田中さん」 靴紐を留めなおしていたれいなが愛佳の声で顔をあげる。 「ん」 そして手をあげる。 愛佳はハイタッチでそれに応える。 「田中さん」 今度は遥。 「ん」 れいなは少しだけかがんで手を差し出す。 遥もおもいっきりその手を叩く。 「ニシシッ」 れいなは満足そうに笑うと遥の頭をわしゃわしゃと撫でた。 「それじゃ、行ってくるけんね」 「「はい」」 里沙とれいなは目が合うと一度だけ“うん”とうなずき、闇夜の中へと駆け出した。 416 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/17(土) 00 59 35.00 0 【4周目 二日目 午後11時】 闇に包まれた海の上。 一隻のモーターボートが浮かぶ。 エンジンはかかっていない。 「だいぶ時間かかっちゃたな、鞘師ちゃんや遥ちゃんは無事かなぁ」 モーターボートは海岸に到着しようとしていた。 「すみません、三好さん…こんなところまで付き合わせちゃって…」 「いいってことよ。私もチャーミーの野郎に一発食らわせなくちゃ気がすまないしさ」 「さゆきちゃんも良かったの?危険だよ?」 「私は大丈夫です!今度こそは私がみなさんを助けるんです!」 「えっ?今度こそ?」 「あっ!いえっ!とにかく私もみなさんを助けたいんです!」 「…そう。でもなんで敬語なの?」 「あわわっ…そうでした。…じゃない!そうだよね、ごめん」 「…変なの」 「それよりもアタシはかりんちゃんがモーニング娘を助けたいって思ってたのが意外だったよ。てっきり恨んでるものと…」 「私は別にモーニング娘。さんを恨んでいませんよ。 それより私はモーニング娘。じゃないのにあんなに良くしてくれて、一緒にリボーンをやったみんなを助けたい…」 ボートの先端が砂浜に乗り上げる。 絵梨香は飛び降りるとローブを近くの岩に結ぶ。 「よし」 かりんとさゆきも後に続いてボートを降りる。 「とりあえず、どうすっか?」 「まずは学校に向かいましょう!」 「学校?」 「あ、いや、島の中心部に向かいましょう!」 「…ま、まぁ、それが無難だな」 三人は島の中心部に向かって歩き出した。
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/2788.html
前日 239: 二十一日目アナザー ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 風輪学園を荒らす不良グループを一掃するため、破輩達159支部の手伝いに訪れた我らが闇城降魔。 しかし「人々に平等な不幸を与える」ことをスローガンとする組織『ペイント』の介入により事件は複雑化する。 風輪学園第6位でありながら、不良グループの影のリーダーでもある黒丹羽千責は負傷、 闇城自身も、そして彼の知人である焔火朱花も『ペイント』の手により監禁される。 159支部の鉄枷束縛、闇城の友人の崎野ヒナミ、『ペイント』への報復に来た黒丹羽、 そして何故かついてきた怪傑メジェドによって闇城らは無事救出される。 結果として『ペイント』には逃げられるものの、全員無事生還することができたのであった。 そんな怒涛の日となった翌日、闇城降魔は夢の中で過ごしていた。 一方こちらでは…………… ☆崎野ヒナミ宅 チュンチュン 崎野「ふあ~ぁ、よく寝た。気持ちのいい朝ね」 崎野「……とはいえ昨日は闇城には会えたけど、監禁されるわ、爆破されかけるわ、風紀委員にこってり絞られるわで、本当にさんざんな1日だったわ」 崎野「まずは身支度をしないと、ってこれは………」 1 昨日と変化なし 2 元に戻っていた 3 巨乳化 4 貧乳化 5 その他 240: ■■■■ ベランダに見るからに怪しい双鴉道化が引っかかっていた。 241: 二十一日目アナザー 崎野「こんな天気のいい日はベランダ開けて空気を入れ替えますか!」 ガラガラ… 双鴉道化(レイヴンフェイス)「やあ、おはよう。お嬢さん」 崎野「」 崎野(見るからに怪しいチ○コヘッドがいるーーーーーーーー!) 崎野「…………………」 ピシャッ! 双鴉道化「ちょっ、ちょっと!無言で閉めないでくれ!私は決して怪しいものではない!」 崎野「全身から全力全開で怪しさ醸し出してるじゃないのよ!むしろどこが怪しくないのか聞きたいくらいよ!つーかドサクサに紛れて侵入しようとするな!!」 ドタドタ… 崎野「昨日のペイントといい、袋男(メジェド)といい、今日のコイツといい、何でこう怪しい奴ばっかり現れるのよっ!!」 双鴉道化「君だってこのような日本で言うKOSUPUREというものをやってるようじゃないか」ピラッ 崎野「コラーーッ!勝手にあがりこんだ上に私のヒナミンコスチュームに触るなーーーー!!」 崎野「いい加減にしないと警備員呼ぶわよコノヤロー!」 双鴉道化「まあ落ち着きたまえ、お嬢さん。何故私がこんな格好をしていると思う?」 崎野「わかりません!!」 双鴉道化「うん、いいお返事だ。私のこの格好が普段着だと思うかい?」 崎野「ソレを普段着と言い切るならアンタは相当おかしいわよ……」 双鴉道化「そう、つまりこれも一種のコスプレだ。即ち!君と私は仲間……コスプレ仲間と言えるのではないかな?」 崎野「いや、わけがわからないよ。そもそもそのキャラ、何なのよ」 双鴉道化「よくぞ聞いてくれた!我が名は双鴉道化!全ての欲望の味方だよ」 崎野「全ての欲望!?それってどういう……」 グゥ~~~ 双鴉道化「………おなかいっぱいご飯を食べさせてくれると嬉しいな」 崎野「……ハァ~、とりあえず朝食作るから、そこの椅子に座って待ってなさいよ」 双鴉道化「すまないね」 242: 二十一日目アナザー ☆ 双鴉道化「ごちそうさま。なかなかおいしかったよ」 崎野「それはどうも」 双鴉道化「ご飯に味噌汁に納豆。日本の心、和の心ってヤツだね」 崎野(結局器用に覆面かぶったままで食事してたわね。ご飯3杯もおかわりしてたし) 崎野(まさか……この人も一流のコスプレイヤー!?いや、でもアレ何のキャラだろう…双鴉道化なんて聞いたことないキャラだし) 双鴉道化「ところでお嬢さん、その黒ビキニのような衣装はどんなキャラの衣装なのかな?」 崎野「ふっふっふっ、よくぞ聞いてくれました」 崎野「そのキャラは何を隠そう、完全武装少女ヒナミン!マジカルハートにイグニッション!!」ビシッ! 崎野「…………………」 双鴉道化「………………」 双鴉道化「ドヤ顔でビシッとポーズ決めてる所、申し訳ないんだけど、やっぱパジャマ姿じゃ締まらないよね~」 崎野「うっさいわね!仕方ないじゃないの!ソレ着れなくなっちゃったんだから!」 双鴉道化「……なるほど。確かにこれでは今の君にはキツキツだねぇ」 崎野「皆まで言うな!キツくなったのは胸の所だけよ!!」ボインッ 双鴉道化(ミランダとどっちが大きいかな) 崎野「ってそうだ思い出したわ!アンタに構ってる場合じゃなかったわ。今までの服やブラは全滅だから買い物行かなきゃいけないのに!」 双鴉道化「服に困っているならこのスペア双鴉道化セットを」 崎野「却下」 双鴉道化「」 崎野「この変態もどうにかしなきゃだけど、これからどうするか………」 1 とりあえず普段通りの服装で出かける 2 大きめのTシャツ等を選んで出かける 3 まずは双鴉道化をどうにかしないといけないので警備員に通報 4 サラシを巻いて出かける 5 誰かに相談する(人物指定。ただし明知生の誰か、あるいは本編で崎野と交流があった人物限定) 6 まさかの双鴉道化に相談(秒数1の位が2、6の場合のみ応じてくれる) 244: ■■■■ 2で 245: 二十一日目アナザー 双鴉道化「さて、そろそろ私はお暇するよ。こう見えて私も忙しい身でね」 双鴉道化「決して私を扱いきれないわけじゃないよ。私けっこうフリーダムだし」 崎野「よくわかんないけどメタ的な発言はやめなさいよ。コスプレイヤーには厳禁よ」 崎野「まあ、私も人のこと言えた義理じゃないけどさ」ボソッ (参照・ヒナミンプロフィールの下の方) 双鴉道化「その双鴉道化セットは朝食のお礼にあげるよ。着るものがないなら使うといい」 崎野「いや激しくいらないから!今すぐにでも返品したいレベルで!」 双鴉道化「ではさらばだ!欲望あるところに我あり。君が私を望みそこ欲望がある限り、私は常に君のそばに」 シュン! 崎野「消えた!?まさかアイツ……魔術師!?」 崎野「なワケないか。そんなのいるかどうかわかんないし。テレポーターでコスプレイヤーとか変な奴だったわね」アッケラカン 246: 二十一日目アナザー 崎野「って、結局この変なコスチューム置いて行ったし……」 崎野「………まあコレはどう考えてもナシよね。裸の方がマシなレベルだわ」 | |Д`) ……… |⊂ ←双鴉道化 | | サッ |)彡 | | ――――――― 双鴉道化「やあ昂焚、今日は一緒に飲みに行かないかい?路地裏の屋台のおでん屋あたりで」 尼乃昂焚「朝っぱらから何事かと思ったら、今から飲みに行く話かよっ!」 双鴉道化「ちょっと感傷に浸りたい気分なんだ…」 尼乃「それはそれで珍しいな……」 ―――――― ゴソゴソ…… 崎野「普段着はほぼ全滅だし、サラシはないし……」ボインッ ゴソゴソ…… 崎野「あっ!昔サイズ間違えて買ったこの大きめのTシャツなら、何とか大丈夫かも!」 247: 二十一日目アナザー ☆ 崎野「………」パツンパツン 崎野「何とかあったシャツが黒のカイザーインセクターTシャツで、しかも今の状態だと胸に書かれてるカイザーインセクターが相撲取りみたいになってる………」 崎野「ぶっちゃけ、いつ買ったかすら覚えてないようなシャツだったけど」 崎野「あのときの闇城のファッションセンスのことあんまり言えなかったかも……」ハァ… (参照・闇城の夏休み17日目) 崎野「とにかく!気を取り直していざ出発!完全武装少女ヒナミン!マジカルハートにイグニッション!!」ビシッ! 葉原樹「なあ、ゆかりねーちゃん!あの黒シャツのねーちゃん怪しーぜ!ジャッジメントしなくていいの?」 葉原ゆかり「こら樹!知らない人を指差しちゃダメでしょ!……でも確かに怪しいわね……」 崎野「………」 崎野「とっ、とにかく!まずはあそこに向かわないと!」 どこへ行く? 1 ファッションセンターやまさと 2 セブンスミスト 3 第5学区の大人向けの店 4 行きつけのランジェリーショップ 5 その他服が購入できそうな場所 6 誰かと遭遇(明知中等教育学院のキャラ、あるいは崎野の知人限定) ※次の書き込みの秒数がゾロ目になった場合、風紀委員に職務質問されます 248: ■■■■ 4 249: 二十一日目アナザー 葉原「今は買い出しの途中だし、いったん帰りますか」スタスタ 崎野「……人のよさそうな風紀委員だったからよかったものの、他のヤバそうな風紀委員だったらマズかったかもね」フゥ 崎野「下着がないといろいろ不便だし、まずは行きつけのランジェリーショップに行きますか」 ☆崎野行きつけの店 店員「いらっしゃいませー」 崎野「ふぅ…やっぱり行きつけの店が落ち着くわね。ここの店はヒナミンコスでもたびたびお世話になってる店だし」 店員「おやヒナミンさん、今日は別の場所で詰めて来たんですか?」 崎野「フフン、それはどうかしら?」 店員「と、言いますと?」 崎野「急成長したの」ボインッ 崎野「いえヒナミンパワーアップとでも言うべきかしら。そこで新たな装備が必要になったの」 店員「要するに新しい下着とコスチュームですね。わっかりました~」サラリ 崎野「ソコはノってきてよね!?」 店員「それじゃーまずはフィッテングしましょうかー。フィッテングルームへどうぞ」 崎野「はーい」 ☆ 店員「フム、これは……」 1 大地クラス 2 緋花クラス 3 御坂クラス(元通り) 4 白井クラス 5 その他のクラス(人物指定。ただし雄っぱいはNG) 6 誰か別の人物がやってくる(人物も指定。女子学生限定) 7 その他のできごとが起きる 250: ■■■■ 2 251: 二十一日目アナザー ☆フィッテングルーム 店員「これは…すごいですね……」 崎野「どれくらいだったの?」ワクワク 店員「……この100cmまでのメジャーだと足りませんでした。3桁突入しちゃってますね」イゼンダト、ヨユーダッタノニ・・・ 崎野「なん…だと…!?」ナニカイッタ? 崎野「いくら成長したって言ってもまさかそこまでは……」 ドタプーン 崎野「!?…昨日より大きくなってる!!」 崎野(まさか治験の副作用が今頃!?) 崎野「あの同級生とは思えない乳女もとい焔火さんと同じくらいあるわね」 崎野「焔火さんがいる小川原付属は成績悪いとダブるらしいからダブってる可能性もあるけど」 ――所変わって176支部―― 焔火「ヘックション!」 姫空香染「………風邪?……大丈夫?」 加賀美雅「大丈夫、大丈夫!緋花が風邪とかありえないから!そうだとしたら天変地異の前触れかもしれないわ!」 焔火「ちょっと!それはそれでヒドくないですか!?」ガビーン 姫空「……………」ゴソゴソ 焔火「姫っちも何か無言でヘルメットかぶってるし!」 姫空「……誰か噂してるのかも……しれないです」 焔火「そっ、そうだよね!天変地異とかじゃないよね!?」 176支部一同「ソレハ、ドウダロウ?」 焔火「」 ――再びランジェリーショップへ―― 店員「残念ながらこのサイズとなるとウチには置いてませんね」 崎野「ええ~~っ!?どうしよう……」 店員「高くつきますがオーダーメイドか、他の店でお求めになるかですね。どうします?」 どうする? 1 作ってもらう(しばらくかかるらしいので、どうやって時間をつぶすかも) 2 誰か来店(人物も指定) 3 他の店に行ってみる 4 作ってもらうが一時的にしのぐ品も探してみる 5 その他 252: ■■■■ 1 店をブラブラしながら考える 253: 二十一日目アナザー 崎野「そうね……このままの格好って訳にもいかないし、ヒナミンコスでいつもお世話になってるし……」 崎野「作ってください!お願いします!あと新ヒナミンの正装も!」 店員「わっかりましたー!両方となるとお金もそうですけど、ちょっと時間かかりますよ?」 店員「ま、ヒナミンさんはお得意様ですし、ちょっとはサービスしときますよっ」bビシッ! 崎野「それはありがとう。でも待ってる間、すごくヒマなんだけど」 店員「そうっスねー。誰か話し相手探してみるとか……」(参照) 崎野「いやちょっと待ちなさい!!そこは参照いらないでしょ!内容もあんまり関係ないし!」 店員「ナンノコトデスカ?」 崎野「あーもう!何でもないわよ!」 崎野(つーか毎度のことながら、名無しがもったいないくらい濃ゆい店員よね) 254: 二十一日目アナザー 店員「それじゃー話を戻します。ヒマなら誰か話し相手探してみたりですね……」 崎野「ふむふむ」 店員「何か一時しのぎになりそうな商品を買って装備後、どこかに外出するとか」(\ー\)ニヤリ 崎野「オイ目が金マークになってるわよ」 店員「ついでに言うと装備しやすいようにサラシもありますよ」(\ー\) 崎野「だから目が金マークになってるっつーの!他の商品も売る気マンマンでしょアンタ!!」 店員「さささ、さーてん、なんのことやらー」 崎野「動揺しすぎて何か人名っぽい単語が出てるし!でも一応参考にはなったかな」 崎野「どうするか……」 1 暇なので話し相手を探す 2 サラシか胸を抑えるような商品を装備して外出 3 明知生と遭遇(誰なのかも指定。初出キャラは崎野との関係性も) 4 ヒナミンファンに遭遇(誰なのかも指定) 5 他に着れそうな服を探す 6 その他 ※次の書き込みの秒数が00以外の偶数のゾロ目になった場合、風紀委員に職務質問されます 255: ■■■■ 2 256: 二十一日目アナザー 崎野「ねえ、さっきサラシがあるって言ったわよね」 店員「あるよ」 崎野(何故どこかの渋いバーテンダーさんみたいな顔で言うの…) 崎野「ソレ買うわ!できるまで待ってるのヒマだもん」 店員「まいどありー。ついでにシャツも変えたほうがいいと思うよ」 崎野「………そうね」パツンパツン ☆ 崎野「と、いうわけでサラシと新しいシャツを装備して店の外に出てきたわけだけど」 崎野「抑えててもやっぱ重いわねぇ…」ポヨンポヨン 崎野「焔火さんといい、昨日怒られた風紀委員といい、よくこんな装備であんな活発に動き回れるものよね……」 崎野「それはそうと、どこにいこうかな」 1 どこかに出かける(場所指定) 店員「ただしあまり遠くないところにしてください」 2 誰かと遭遇(人物も指定。初出の場合は崎野との関係性も) 257: ■■■■ 1 ランジェリーショップの向かいのカフェ 2 メジェド ただし霊装は着用していない 258: 二十一日目アナザー まさか両方とは思いませんでしたが、せっかくなので両方使わせていただきます。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 崎野「そうだ!ランジェリーショップの向かいのカフェに行こう!」 カランカラン マスター「いらっしゃい」 崎野「実はここのカフェも行きつけだったりするのよね」 マスター「おやヒナミンちゃん、今日は変身してないのかい?」 崎野「ええ、服が着られな…ゲフン…ニューヒナミンの準備中でね」 マスター「そうかい。そりゃウチに来ているヒナミンファンも喜びそうだ」 マスター「あっ、そうだ。さっそくだけど」 このジュースはオゴリだ (`・ω・´) シュッ (つ と彡 ./ / ./ / ./ / / / / / / | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | __ | ガシャン | (__();o。| ゜*・ .。 コロコロ マスター「……………ゴメン」 崎野「慣れないことするからよ。そんな演出、一度もやったことないくせに」ズレテテモ、シラナイワヨ マスター「いやーニューヒナミン誕生とか、ウチにめったに来ない外人さんとか来ちゃってるとテンション上がっちゃってさ」ハハハ・・・ マスター「これはあちらのお客様からです」キリッ 崎野「いや思いっきり失敗してたし。でも誰からかしら」 クルッ 259: 二十一日目アナザー メジェド「やあ昨日ぶりだね。お嬢さん」 崎野「アンタは昨日の袋男!?…………えっと、その、何はともあれ、昨日はあなたのおかげで助かったわ。ありがとう」 メジェド「なに、礼には及ばないよ。私は怪傑メジェド。悪を挫き、正しきを救う者だ。君も元気そうで何よりだよ」 崎野(よく見るとこの人、強いし、あの格好(メジェドスタイル)してなきゃイケメンよね。性格も申し分ないし……って何考えてるの私!あの袋かぶりで全部台無しじゃないのよ!!) 崎野「」ブンブン メジェド「?…どうしたんだい?急に首を振り出して」 メジェド「ところで……」 メジェドはどんな話を切り出す? 1 「君のことはここのマスターから聞いたよ。人気者のようだね」 2 「君は……『魔術』を知っているかな?」 3 「大事な話があるんだ。少し場所を変えようか」 4 「昨日のできごと記事にしていい?」 5 「昨日の彼とはうまくいっているのかい?」 6 その他 260: ■■■■ 2 261: 二十一日目アナザー メジェド「君は……『魔術』を知っているかな?」 崎野「知らない」キッパリ メジェド「そうだね。君たち学園都市の学生たちは知らなくて当然だ。だが『外』にはそういった力を持つ者たちもいる」 メジェド「……まあ、世界は広い。学園都市の中や『君たちが知っていること』だけが全てじゃない。それだけでも覚えておいてくれ」 崎野(もしかして昨日の事件のことを言っているのかしら……) 崎野(遠回しに自分の力量を知れだとか、知らないことはまだまだあるだとかいうことを) メジェド(魔術に関することをいろいろ話すのはマズそうだしな。だいぶ遠回しだけど『魔術』との関わりには気をつけろというくらいでいいかな) メジェド(どうやら危険な魔術師も潜伏しているようだから、昨日の事件以上の危険は存在してはいるが………) 262: 二十一日目アナザー 崎野「そう、何はともあれ忠告ありがとう」 メジェド「そうだね。君の気概は素晴らしいが無茶し過ぎはいけないよ。君を心配してくれる人もいるんだからね」 メジェド「昨日の彼とか、ここのマスターとか、君の学校の友達とか………」 崎野「!?………………………………………………」 崎野(学校……友達………か) メジェド(ん?何だかお嬢さんの表情が……何かマズいことでも言ってしまったか?) メジェド「どうしたんだい?」 崎野「いっ、いえ!何でもないわ!!」 崎野(お互い何も知らないが故の地雷を踏まれたわね……何とか話題を変えないと!) 崎野「それよりも!」 1 「マスター!新商品とか何かお勧めの飲み物ない?」 2 「少し学園都市見物にでも行かない?」 3 「ヒナミンのことをもっと知りたくない?」 4 メジェド「そういえば君、昨日と何か違うような……」 5 その他 264: ■■■■ 1と4 265: 二十一日目アナザー 崎野「マスター!新商品とか何かお勧めの飲み物ない?」 マスター「あるよ」 このジュースは私のオゴリだ (`・ω・´) シュッ (つ と彡 ./ / ./ / ./ / / / / / / | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | __ | ガシャン | (__();o。| ゜*・ .。 コロコロ マスター「(´・ω・`)」 崎野「だからさっきも慣れないことはやめなさいって言ったでしょ……」 メジェド「(´・ω・`)」 崎野「気持ちはそういう気持ちかもしんないけど、アンタも同じ顔しなくていいから!」 メジェド「…………………なあ、お嬢さん」 崎野「何?」 メジェド「そういえば君、昨日と何か違うような……」 崎野(フッ、この袋男(今はかぶってないけど)も改めて完全武装少女ヒナミンの魅力に気づいたのかしら?)フフッ 崎野(そっ、それとも私の変化に気付かれた?あるいは学校停学中のことを読まれてドン引きされた!?)アセアセ・・・ メジェド(むっ、急に挙動不審になったな。どうしたんだろう?地雷か何かを踏んでしまったか??) 266: 二十一日目アナザー メジェド「こういう時は………メジェドeye!!」 崎野「えっ?何何??」 メジェド「ビカアッ!」 崎野「いやアンタが口で擬音言うのかよっ!!それに何の意味があるの!?」 崎野(まさか透視能力(クレアボイアンス)の一種?それとも闇城のOPeyeみたいな効果が!?) メジェド「特に意味はないよ」キッパリ 崎野「ないのかよっ!」 メジェド「そうだね…間違っていたら申し訳ないけど君……」 1 「背、伸びた?」 2 「背、縮んだ?」 3 マスター「ヘイ、おすすめジュースお待ちィ!ヒナミンちゃんの大好物だよ!」(ジュースの内容も指定) 4 「何か昨日より大人びて見えるような気が…」 5 「何か昨日より幼く見えるような…」 6 その他(別の人物がやってくる場合もここで) ※次の書き込みの秒数がゾロ目の場合、風紀委員に職務質問されます 267: ■■■■ :2014/10/01(水) 14 54 23 この書き込みの秒数1の位による 1、7=1 2、8=2 3、9=3 4、0=4 5=5 6=6誰かがやってくる 268: 二十一日目アナザー メジェド「そういえば君……」 マスター「ヘイ、おすすめジュースお待ちィ!ヒナミンちゃんの大好物だよ!」 マスター「カウンターからシュッ!はやめました」 崎野「さすがに3回目はスルーするわよ。それはそうと……来たわね。『ヒナミンエナジー』」 崎野「最近ツイてないことが多いと思ったら、やっぱコレがなかったからだわ!」 メジェド「どう見てもドス黒い色のジュース…いやジュースといっていいモノかどうかわからない謎の物体Xがある訳だが」 崎野「ちなみにレシピは企業秘密だゾ☆」ゴクゴク マスター「ぶっちゃけヒナミンちゃんしか注文しないけどな!!」 メジェド「うーむ……異文化とはやはり最初は理解しにくいものだな……」 崎野「どうしたの?アンタも飲んでみなさいよ」 メジェド「What!?」 メジェド「こっ、これを飲めと!?」 崎野「うん」 メジェド「」 メジェド「わかった。君の好意を無駄にもできないしね。いただこう」 269: 二十一日目アナザー ☆ メジェド _z‐ヘトz_ _ ニニニニニニく _,=ヘ,イニrーヘ^ー=ミ、 | #_ノ孑″ {〕゙ .,.ィ ′ヽ / _j/^´)" √ィ′´ ̄ `゙ `ヽ /'´ #. ィく)ィァ⌒゙オ /ィ斗~、 ヽ \_ t/}⊆ヽ≦=‐ ''´ __/Уj ニ 7ヽVヘ. \ 巛ゝ'゙ ,,.,斗 '' ´ . < ´ ` '〃 ヾY`~ `=- ̄ ./ ィ \ _ _;_ ノ !l| l} ∠ fー、 >-‐ォ∧ ` / 〈゙廴 キ V;/ / ヽ / 寸 キ \ / _ _ / Y r',ゝvゝ / ´ ヽ' ノィУィ=、Y ヽ _ノ〉 、_ _,t<ミ斗三ノ`ヽ 〈√ 、 廴__ 「;ィ≦ニ/^´ . \ /,⌒ } ) `¨¨¨¨′ .`V^)" r'´ 崎野「えっと、その………」ズレテタラ、ゴメンネ 崎野「私としたことがうっかりしてた!ヒナミンエナジーは常人には刺激が強すぎるということを忘れていたわ!」 メジェド「…………あっ、危なかった………あと少しでも気を抜いてたら天に召される所だったよ」 崎野「ごめんなさい!大丈夫!?」 メジェド「ああ、何とか命に別状はなさそうだ」 メジェド「おっと、命で思い出した!実は私の命とも言えるものに関することだ!」 270: 二十一日目アナザー メジェド「実は君に少し頼みたいことがあるんだ。まあ無理にとは言わない。私事だしね」 崎野「力になれるかどうかはわからないけど、言ってみて」 メジェド「実は………私がいつものようにメジェドっていたら……」 崎野「………細かくはツッコまないわよ」 メジェド「風紀委員に職務質問された」 崎野「あの袋かぶりスタイルで職務質問されない方がおかしいわよ!むしろよく捕まらなかったわね!」 メジェド(それは君のキワドいコスプレにも言えるような………) メジェド「事情を話して何とか逮捕はされなかったんだが、私のれいそ…ゲフン…メジェド袋が没収されたんだ……」 崎野(正直そのまま没収されてた方がいいような気もするけど) 崎野「で、その袋を取り返してほしいと」 メジェド「まあそういうことになるね。穏便に返してくれればいいのだけど」 崎野「それは相手の風紀委員次第じゃないかしら。どこの支部って言ってたの?」 メジェド「ああ。確か………」 メジェド袋を没収したのはどこの支部? 271 271: ■■■■ 成瀬台支部 272: 二十一日目アナザー メジェド「確か成瀬台支部と名乗っていたな」 崎野「成瀬台高校って言ったら第5学区の男子高校ね」 崎野(明知支部じゃなくてよかったわ……あそこだったら、いろいろ面倒だから問答無用で断ってたかもね) 崎野(それにニューヒナミンの装備ができるまではまだ時間がある。メジェドには昨日世話になってるし……) 崎野「わかったわ!このヒナミンに任せなさい!マジカルハートにイグニッション!!」ビシッ! メジェド「おお、すまないね。ではさっそく行こう」 ☆成瀬台高校付近 崎野「と、いう訳で成瀬台高校の近くまで来た訳だけど」 オッスオッス アッー! オトコノアセハ、セイシュンダー キンニクー! コンジョー! コンジョーガアレバ、ナンデモデキル!! 崎野「ムサいわね」 メジェド「男男してるね」 崎野「成瀬台にはさすがに知り合いはいないし、どうしたものか……」 崎野「ここは不良や変人もいるらしいから、正直ヒナミンの貞操も危ういかもしれない無法地帯なのよね!」 メジェド「いやそれは大丈夫だと思う」キッパリ 崎野「何でよ!?」ガビーン メジェド「それよりも、どうする?ダイレクトに行くのはマズいと思うのだが……」 崎野「そうね………」 1 「回りくどく攻めていくつもりはない。完全武装少女はいつだって正面突破だから!直接成瀬台支部に行く!」 2 「まずは事情を話す必要があるわね。誰かに声をかけてみる」 3 「相手は風紀委員だから、こちらも風紀委員の知り合いを呼ぶ」 4 その他 273: ■■■■ 2 274: 二十一日目アナザー 崎野「まずは事情を話す必要があるわね。誰かに声をかけてみる」 メジェド「了解だ。誰に聞いてみる?」 崎野「そうね…不良っぽい奴や変人っぽい奴は避けて……ちょっと、そこの人!聞きたいことがあるんだけど」 癒嗣昂智「ん?どうしたのかな?何かお困りかい?」 崎野「ええ、実はここの風紀委員に用事があるのだけど……」 パッ! メジェド「むむ?何故私の隣に突然!?」 崎野「あれっ?私なんで元の場所、メジェドの待ってる所に戻ってきてるのよ!?」 癒嗣「風紀委員?そりゃまた何の用……」 癒嗣「って何でお前が隣にいるんだよ!真緒!さっきの女の子と入れ替わったな!!」 琢磨真緒「またまた水臭いことをおっしゃる。お兄様あるところにこの琢磨真緒あり!お兄様の隣は僕の特等席ですよ♪」 崎野「突然メイド服の女の子?が出てきた!?あの人の能力!?」 崎野「そういや成瀬台は意外と高レベルな能力者がいるって噂も聞くわね。しかしまさか希少な空間移動(テレポート)系までいるなんて…」 275: 二十一日目アナザー 崎野「それはそうと、そのメイド服の人ってさっきの言い回しといい、彼女さん?」 癒嗣「いや違うよ。コイツは琢磨真緒。俺の…」 琢磨「愛人です」キリッ 癒嗣「違うよ。でもまあ一応、友達かな。ちなみにコイツ男です」 メジェド「何と…これほどまでにメイド服が似合っているのに……異文化とは不思議なものよ」 崎野「ええーーーーーっ!?男子校には一部アッー!な人がいるって噂は本当だったのーーーーー!?」アトズサリ 崎野(しかも悔しいことに女の私よりもメイド服が似合ってる!?いっ、いや!ニューヒナミンに進化したこの胸なら負けてないわ!)ギリリッ ※注:相手は男です 癒嗣「いやいやいや、真緒はともかく俺は普通だよ」 琢磨「お兄様は『優しすぎる』方ゆえに、男女問わずそのカリスマ性で人々をひきつけてしまうのですよ」 崎野「へぇ~まあ確かにイケメンね」ヒナミンハ『フジョシ』トヤラデハ、アリマセン 琢磨(あっさり流された!?) メジェド「それはともかく私たちは、ここの風紀委員に用事があるのだが案内してもらってもいいだろうか?」 癒嗣「それは構わないけど風紀委員に何の用なんだい?」 崎野たちはどうする? 1 事情を話して協力してもらう 2 事情ははぐらかして、案内だけしてもらう 3 怪しまれたかもしれないので、いったんこの場を立ち去る 4 その他 276: ■■■■ 1 277: 二十一日目アナザー 崎野「そうね。まずはそれをきちんと説明しなきゃね」 メジェド「頼んだ私が言うのも何だけど、いいのかい?」 崎野「完全武装少女はいつだって正面突破の直球勝負!誰だろうと決して嘘偽りはしない!」 崎野「それにこういう事は正直に話すのが一番よ!下手に嘘つくと話が余計にこじれるわ!」 癒嗣「理由もきちんと話してくれるのかい。わかった。聞かせてくれ」 琢磨「僕はお兄様の意思に従うまでです」 崎野「メジェド!アンタが発端なんだからアンタの口で話しなさい」 メジェド「了解だ。実はね………」 278: 二十一日目アナザー ☆メジェド説明中 メジェド「と、いう訳なんだ」 癒嗣「にわかには信じがたいけど、話を聞く限りではどうやら悪い人じゃなさそうだ。わかった。俺からも説得してみるよ」 琢磨「さすがはお兄様!やはりお優しい!お兄様の意思通り、僕も協力しますよ」 崎野「ありがとう。あなたたちが話のわかる人たちで助かったわ」 ゴソゴソ・・・・・・ 崎野「?」 _____ , ´ ̄  ̄`丶、 , ´ ヽ / \ 厂′ ノ ヽ ', 〃 〉 ヽ ‐‐- 、 l| / |l ヽっ‐-、ヽ jl ,′ l| `¨¨^ヽ 〃,.. ..、! l| イくっ-、,' ではさっそく行こうか ! |l `¨/ ,' ノ′ / ,' / / / 、 ,' ,′ / ヽ ニヽ、 / , ' ヽ三..\ / / 〉ニ三..> 、 / ノ |三三三三≦イ ※メジェドです 崎野「コラアァァァ!!そこの袋かぶり不審者コラァ!」ボッシュウ! メジェド「あっ!私の顔オンリーのスペア袋が!」 崎野「そりゃ没収されるわ!そんなことしてたら職務質問されるわ!」 メジェド「すまない。つい、いつものクセが……一定時間が経つと何か頭にかぶらないと落ち着かないんだ」 崎野「何よソレ!少しは我慢しなさいよ!」 メジェド「いやこうしないと、時々目からうっかりビームが出たりしちゃって……」 癒嗣「あっ、あのー」 崎野「ああ、ごめんなさい。それじゃ行きましょう」 279: 二十一日目アナザー ☆成瀬台支部付近 癒嗣「あと少しで支部に着くよ」 崎野「ありがとう。助かったわ」 癒嗣「礼はまだ早いよ。それはメジェドさんの大切なものを返してもらってからかな」 琢磨「それにしてもメジェドさんも変わったものが大切なんですね」 崎野「まさかここまでずっと普通にメイド服着用してきたアンタが言うとは思わなかったわ」 琢磨「いや~それほどでも……」 崎野「褒めてないから!」ビシッ メジェド「そういえばお嬢さん、さっきから気になっていたんだが昨日の衣装はどうしたんだい?やはりこのような場ではマズかったかな」 崎野「皆まで言うな!(胸がサイズアップして)着られな…ゲフン…新調してる所よ。おそらくあと少しでニューヒナミンお披露目できるかもね!」 癒嗣(この崎野さんという女の子もメジェドさんのコスプレ仲間か何かだったりするのだろうか) 癒嗣(真緒もメイド服だし………アレ?もしかして俺以外みんなコスプレ集団!?) 癒嗣(俺も職務質問とかされちゃったりしないよね!?)ガビーン 琢磨「お兄様?どうなさいました?」 癒嗣「いや何でもないよ……」ホントニ、ダイジョウブカナー… 280: 二十一日目アナザー 癒嗣「と言ってるうちに風紀委員が来たようだ。どうする?」 やってきた風紀委員は誰?崎野たちはどうする? いずれも秒数1の位で決定 誰? 280 1 押花熊蜂(実は情報通) 2 初瀬恭治(スマホ大好き) 3 椎倉撚鴃(支部長) 4 勇路映護(筋肉イケメン) 5 速見翔(速見スパイラル) 6 寒村赤燈(筋肉兄貴) 7 篤井政義(熱血バカ) 8 布瀬静駆(元不良) 9 海内竹仙(普段はユルいが…) 0 小鳥遊麗一(ホームズマニア) ※秒数がゾロ目の場合は、 280に書き込まれた人物になります。 どうする? 281 1 たたかう 2 にげる 3 どうぐ 4 へんそう 5 かくれる 6 のうりょく 7 いろじかけ 8 いろいろやろうぜ 9 おどる ※秒数がゾロ目および1秒差のニアピンの場合はフリー。 281に書き込まれた内容になります 281: 二十一日目アナザー ごめんなさい。安価1つずつズレます。 風紀委員は誰? 282 どうする? 283 282: ■■■■ :2014/10/03(金) 05 34 20 テスト 283: ■■■■ :2014/10/03(金) 22 17 56 いろじかけw 284: 二十一日目アナザー 秒数安価の結果、遭遇した風紀委員は小鳥遊麗一(ホームズマニア) どうするかは、秒数ゾロ目ニアピンにより書き込み通りとなりました。 秒数安価にしたからある意味自業自得なものの、正直書きにくい2つが当たってしまったっす……… ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 小鳥遊麗一「やあ、こんにちわ。見慣れない皆さんがいるね」 崎野&メジェド「こんにちわ」 癒嗣&琢磨「こんにちわ小鳥遊君」 メジェド「……あれっ?彼は以前私がここに来たときはいなかったぞ」 小鳥遊「僕は特別部隊のメンバーでもあるからね。こちらには顔を出せないことも多いのさ」 小鳥遊「それはそうと、この成瀬台支部に何か用かな?」 崎野「実はこのメジェドって人が、以前ここに来たときに『大切なもの』を忘れたそうなのよ」 メジェド「ああ。他の人にはたいしたことないものに見えてしまうかもしれないが、私にとっては『とても大事なもの』なんだ」 癒嗣(………確かに嘘ではないけれども………) 琢磨(まさか頭にかぶる袋だとは思わないでしょうね………) 小鳥遊「それはお困りだろう。その『大切なもの』とは何かな?僕でよければ一緒に探そうか」 4人(いきなり核心突いてきたーーーーー!!……ってそりゃ当り前だろうけど!) 285: 二十一日目アナザー 崎野『頭 に か ぶ る 袋 で す っ ! !』キリッ! 崎野(とか絶対言えるかーーーー!どうするヒナミン!この完全武装頭脳が見出した答えはっ!!アレしかないっ!!) 崎野(女には負けるとわかっていても安価しなければいけない時があるのよっ!!) 崎野「ね~え、小鳥遊さぁ~ん」シュルッ…ボインッ メジェド「胸が大きくなった!?」 琢磨「いえアレはサラシを緩めたのでしょう。ここで色仕掛けとは…敵もやりおるわ」 癒嗣「?」 崎野「モノは自分たちで探しますからぁ~。少しお邪魔してもいいかしら?」 ムニュッ 小鳥遊「ちょ、ちょっと君……///」 癒嗣(胸を押し付けたーーー!) メジェド(そして谷間を強調しながら上目遣いで見つめたーーー!) 琢磨「あの女狐…ゲフン…崎野さんはあのような隠し玉を持っていようとは…しかしお兄様は渡しませんよ!」 琢磨「この僕は男の娘であり希少価値でありステータスだっ!」 癒嗣「さっきから真緒は何言ってるの!?」 メジェド「……………」 メジェド(だが考えようによってはいけるかもしれん。彼、小鳥遊君は以前ここにいなかったがゆえに私のメジェド袋のことを知らない) メジェド(支部に入れてもらえればチャンスはある!) 崎野(これがニューヒナミンに進化して得た新技!その名もヒナミン色仕掛け!) 癒嗣(そのまんまだーーーーーーーー!!) 286: 二十一日目アナザー 小鳥遊「わ、わかったよ。案内する………///……だから……少し離れてくれないか?」アセアセ 崎野「わかったわ」パッ メジェド「切り替え早いな!?」 ガチャ 初瀬恭治「あれ?小鳥遊君がこっちに来るなんて珍しいね。それにそっちの人たちは?」 小鳥遊「ああ。何でも以前ここに来たときに『大切なもの』を忘れたらしくてね」 崎野「ちょっと邪魔するわよ」 初瀬「はっ、はい」 初瀬(おっ、女の子!?しかも金髪美人で胸が大きい……小鳥遊君の彼女か!?特別部隊での彼女なンですかァ~) 小鳥遊「何だろう…何か初瀬君の視線が心なしか少し殺気を帯びているような……」 ゴソゴソ・・・ 癒嗣「ないなぁ……」 小鳥遊「そういえば『大切なもの』って一体何なのかな?それがわかれば僕らも手伝えるのだけど…」 崎野「いえいえお構いなくー。風紀委員の仕事続けていてください。お仕事の邪魔すると悪いですから」 癒嗣(今でも十分邪魔っぽいのは言わないほうがいいんだろうなぁ……) 琢磨「見つかりませんねぇ~」 癒嗣「さっきから真緒は俺の後ろばっかり探してるじゃないか!?というか俺の後ろについてきてるだけだろ!?」 琢磨「もしかしたらお兄様のズボンの後ろに引っかかっているのではっ!さっそくお兄様のズボンを」 癒嗣「やめろ真緒。それ以上やったら焼くよ?」ニコッ 琢磨「スミマセンデシタ・・・」 287: ■■■■ おどれェェェwww 288: 二十一日目アナザー 癒嗣(袋のことは伏せつつ、それとなく聞いてみようか…) 初瀬(それにしてもあのイケメンの外人さん?どこかで見たような……) 癒嗣「ねえ初瀬君」 初瀬「!?…どうしました?癒嗣先輩」 癒嗣「風紀委員の支部って片付けとかはマメにするのかい?」 初瀬「マメにって訳じゃありませんけど、少し前に掃除した所ですね。今ごろ熊蜂がゴミ捨てに行ってる頃ですよ」 崎野(まさか…ちょっとマズいかも!?) 崎野「ちょっと!そのゴミの中に大きな袋ってなかった?」 小鳥遊「袋!?そんなもの探してたの?君たち?」 初瀬「袋?……そういえばアレは…… 288」 メジェド袋の運命は? 1 「少し前に熊蜂がゴミと一緒に捨てに行ったよ」 2 「勇路先輩が乾布摩擦に使うって言ってたよ」 3 「寒村先輩がふんどしにするって言ってたよ」 4 「そういや変な没収品があったよな。まさかアンタら………」 5 その他 289: 二十一日目アナザー ごめんなさい。安価は 290です。 そして、秒数で奇数のゾロ目が出た場合、メジェドが禁断症状を起こします 290: ■■■■ ちくしょう、手遅れだったかwww すみません 291: ■■■■ ごめんなさい、3で。 292: 二十一日目アナザー 初瀬「袋?……そういえばアレは……寒村先輩がふんどしにするって言ってたよ」 小鳥遊「何でそんなものを、ふんどしに……」 初瀬「ただ捨てるのはもったいないから、だってさ」 メジェド「ふんどし?何だいそれは?」 琢磨「相撲とかの時に使う…要するに日本古来の下着です。僕もお兄様のふんどしになりたいです」 琢磨「あっ、間違えた。お兄様にふんどしいつか作ってあげたいです」 癒嗣「何さりげなく危ない発言かましてるの!?」 崎野「ヤバいわよ。早く寒村って人を探して返してもらわないと!」 癒嗣「仕方ない……これは使いたくなかったが、時間もないしね」 初瀬「ん?袋?…それにあの外人さん…まさか………」 293: 二十一日目アナザー 癒嗣「真緒!これを!」 つ(さっき崎野が没収したスペアメジェド袋) 琢磨「えーっ!僕はお兄様の御召し物クンカクンカ専門ですのにー」 癒嗣「俺も正直使いたくない!だが今は非常事態だ!頼む真緒!」 琢磨「お兄様に真剣なまなざしでお願いされては仕方ありません!わかりました!クンカクンカ!」 他の人(何やってんのあいつら………) 琢磨「これと同じ臭いはこっちからします!」 ダッ! 癒嗣「よし、追いかけよう!いろいろおじゃましましたー!」 崎野「おじゃましましたー!ありがとうございましたー!」 ダダダッ! 小鳥遊「今の人たちは結局何だったんだろう……」 初瀬「まさか…あいつら昨日の!いやさすがにそんなはずは、いやでも……」 小鳥遊「初瀬君?」 ☆ 崎野「まさか臭いを辿る方法で探すハメになるとはね……ってアレは!」 1 寒村発見 2 メジェドのことを思い出した初瀬らが追いかけてくる 3 不良と遭遇 4 臭いは学校の外に 5 その他 294: ■■■■ 1 295: 二十一日目アナザー 崎野「何あの筋肉の申し子、いやむしろ筋肉の化身っぽい大男は!?」 癒嗣「あっ、あの人だ!あの筋肉な人が寒村先輩だよ」 メジェド「まさか本当にあのようなクンカクンカですぐに見つかるとは……」 琢磨「」シクシク・・・ 崎野「ってサーチした本人はなぜか女の子座りでハンカチ片手に泣いてるし!」 琢磨「お兄様の頼みとはいえ、お兄様以外の男の臭いをクンカクンカしてしまった……僕は何て罪なことをしてしまったのだろう」シクシク・・・ 癒嗣「なっ、泣くなよ真緒。お前のおかげでこんなに早く見つけることができたんだ。ありがとう」 癒嗣(正直、あんまり使いたい手ではなかったけど…) 琢磨「お兄様!そのお言葉だけでも、僕は…僕は…」パアァ 崎野「あっ、立ち直ったみたい」 琢磨「うぉぉぉぉぉぉおおおおおおっ!みなぎるぅぁああああ!!」シャキーン! 癒嗣「」 296: 二十一日目アナザー 琢磨「いざ!皆さん参りましょうぞ!今こそメジェド袋奪還の時イィィィ!!お兄様の香りは世界一イィィィ!!」 崎野「何かキャラ変わってるし!そしてさりげなく問題発言連発してるし!」 寒村「………そろそろよいか?貴殿ら」 癒嗣「あっ、お忙しい所すみません。寒村先輩。実はちょっと探し物をしていて」 寒村「それは一大事!この我輩でよければ力になるぞ」 メジェド「実は昨日、風紀委員の支部にあった大きな袋を探しているのだが…それは私の大切なものなんだ!何とか返してもらえないだろうか?」 寒村「言われてみれば貴殿は昨日の袋男!」 メジェド「ああ、あのときは迷惑をかけてしまった。申し訳ない」 寒村「不良どもから女子を守るために戦っていたとはいえ、あのような袋をかぶった者を野放しにもできなかったものでな」 崎野「袋は返してくれるの?筋肉さん」 癒嗣「同じ成瀬台生として俺たちからもお願いします!寒村先輩!俺も今日一緒にいてわかりましたが、彼は正義感溢れる紳士なんです」 寒村「ふむ……」 寒村の返事は? 1 「よかろう!そこまで申すならこの袋は貴殿に返そう!」 2 「すまぬな。すでにふんどしに加工済みなのだ……」 3 「申しわけないが、我輩らも風紀委員。没収品を簡単には返すわけにはいかぬな」 4 その他(他の人物がやってくる場合もここで) 297: ■■■■ 4 寒村「そんなに返して欲しくば尋常に、全力で決闘せよ、メジェド!!」 298: 二十一日目アナザー 寒村「そんなに返して欲しくば尋常に、全力で決闘せよ、メジェド!!」 崎野「ちょっと!マズいわよ!いくらメジェドが優れた能力者でも、あんな筋肉男に勝とうなんて無茶よ!」 メジェド「気持ちはありがたいが、これは私の問題だ。ゆくぞ!」 寒村「来るがよい!」 メジェド「うおおおおおおおおおおお!!」 寒村「ぬう、なんという気迫!だが我輩も男として退くわけにはゆかん!」 寒村「ぬおおおおおおおおおおおおお!!」 299: 二十一日目アナザー メジェド「うおおお……お……お」 癒嗣「何だ?メジェドの様子がおかしいぞ!?」 メジェド「ガハッ!」 琢磨「急に吐血しました!?」 メジェド「」コケッ 崎野「そしてコケたーー!?どうしたのメジェド!しっかりしなさい!」 メジェド「うう……私としたことが、うかつだった……」 メジェド「顔が濡れて力が出ない……」 崎野「お前はとある愛と勇気が友達の丸顔ヒーローかーーーーーー!!」 メジェド「ヒーロー……そうだ!私はヒーロー!怪傑メジェド!ここで負けるわけにはいかない!」 癒嗣「立ち上がったはいいけど、寒村先輩の強烈なタックルが!!」 ドドドドド!! どうなる!? 300 300: ■■■■ 親方(メジェド)ー、空から探していたメジェド袋がーー!! 301: 二十一日目アナザー 琢磨「親方(メジェド)ー、空から探していたメジェド袋がーー!!」 寒村「何ィ!?」キュウブレーキ! ズザザザァ! 寒村「メジェド袋は確かに我輩が………!?」 寒村「我輩の手元にあるこれは…メイド服?何ゆえにっ?」 琢磨「僕の能力『座標交換(サイクルポイント)』で寒村先輩が持っていたメジェド袋と、僕が空中に投げたメイド服の座標を交換したんです」 崎野「さっきから琢磨が妙におとなしい上に、いつの間にか半袖短パンになってたと思ったら……」 寒村「むう…お主の策という訳か。癒嗣よ」 癒嗣「ええ。少々強引ですが俺はこれがお互いを傷つけずに解決できる方法だと思ったので実行させてもらいました」 癒嗣「俺も真緒も、寒村先輩にもメジェドさんにも傷ついて欲しくなかった。平和に解決できるならそれがいいと思ったまでです」 癒嗣(それに寒村先輩の筋肉相手に真っ向勝負は自殺行為だしな………) 崎野「そういやメジェドは?」 302: 二十一日目アナザー シュバッ!! 寒村「飛んだ!?」 スポッ 崎野「下から袋かぶったーーー!」 メジェド「怪傑メジェド完全復活!!」 スタッ 崎野「そりゃそんな格好でウロつく上に、ビーム撃つんじゃ職務質問されるわ!袋も没収されるわ!」 寒村「むっ?ビーム?」 崎野「ええ。実はコイツ、ビーム撃つんです。タングステン突き破るような」 崎野「でも袋がないと能力制御できないようなことも言ってました」 寒村「ふむ、そうであったか。まあウチの管轄で悪さをしたわけでもないし、今回は大目に見るとしよう」 寒村「万が一、何か悪さをしようとも我輩の筋肉がねじ伏せるだけだ!!」ムキッ! メジェド「そうか。やはり君たちは敵に回したくないな」 寒村「しかし我輩らと違って、お主らのような人間を快く思わない人間も風紀委員にいることも事実だ。その点はくれぐれも心にとどめておくように!」 メジェド「心得た。ではさらばっ!!」 シュバッ!! 琢磨「消えた!?彼もテレポーターなんでしょうか?」 癒嗣「いや、さっきビームを操る能力者っぽいこと言ってたな。しかもあの袋がないと精度が落ちるとか」 崎野「………いろいろツッコミ所はあるけど、まあ一応解決ってことかしらね」 ユーガッタメール!ヒナミン!ギョームレンラクダヨッ! 癒嗣「何?今のは?」 崎野「あっ、私だ……えっとなになに…例の品、完成しました?私も用事ができたから帰るわ。またね~」 崎野(メジェドの件はヒナミンも他人事じゃないかもしれないわね……早めに退散しますか) 303: 二十一日目アナザー ☆再びランジェリーショップ 店員「お待たせしました。完成しましたよ」 崎野「よかった、ようやく服に困ることもなさそうだわ」 店員「ついでに他の服いろいろ探したり、水着や秋冬ファッションも探しまくってみます?」(\ー\)ニヤリ 崎野「だからアンタは目が金マークになってるっつーの!さりげなく他の商品もがっつり売りつけようとしてやがるし!」 店員「ニューヒナミンコスも作っといたよ」ニコッ 崎野「何だかんだで話がわかるわね。そういう所は好きよ」bビッ! 店員「それじゃーさっそく試着といきますか」 ☆ カチャカチャ・・・ 店員「着け心地はいかがです?」 崎野「………これは………」 1 ピッタリ 2 キツい 3 ユルい 304: ■■■■ 次の書き込みの秒数1の位が 1、3、5、9=1 2、6=2 4、8=3 0= 305におまかせ 305: ■■■■ :2014/10/07(火) 07 02 07 7が出たらどうするつもりだったんだw 7が出たら 306に任せてしまおう 306: 304 :2014/10/07(火) 23 50 48 ゴメン、7が抜けてた…; それじゃ、この書き込みの秒数1の位が奇数なら2偶数なら3 307: 二十一日目アナザー 崎野「………ユルいわ」スカスカ 店員「微調整はできるように作っときましたんで、多少のズレなら大丈夫っスよ~」 崎野(最初に測った時のが一時的なものなのか、元に戻りつつあるのか……そのへんは今考えてもわからなさそうね) 崎野「……何はともあれ、服とヒナミン装備は確保したわ!」 店員「まいどあり~。今度は他にもいろいろ買ってね」(\ー\)ニヤリ 崎野「今回だけでも相当出費したっつーのに、やっぱガメツいわねアンタ……まあ、いいわ。これにてヒナミンも完全復活よ!!」ババーン! 子供「お姉ちゃーん、あの人……」 姉「確かに怪しいかもしれないけど指差しちゃだめでしょ!」 308: 二十一日目アナザー ☆ 崎野「きちんとした服は確保できたから、風紀委員に職務質問されることはなさそうだけど、何故かまた怪しまれたわね……」 崎野「体調のことや、忘れようとしていた学校のこと……それに、昨日あんなことがあっただけに闇城たちのことも気になるわね」 崎野「でもメジェドの件もあったし、今日はゆっくり休むべきかしら……」 崎野「これからどうしようかな」 1 帰る 2 病院へ行く 3 闇城宅へ行く 4 市民プールに行く 5 娯楽の民に行く 6 その他の場所に行く ※秒数が00の場合のみ、何か副作用が発生 309: ■■■■ 3 310: 二十一日目アナザー 崎野「そうだ!闇城の家に行こう!」 崎野「何だかんだでアイツには助けられ……じゃなくて!」ブンブン! 崎野「そっ、そうよ!さんざんバカにしてくれたアイツに、パワーアップした乳ヒナミ…じゃなーい!ニューヒナミンを見せつけてやるのよ!」 崎野「昨日はあんな状況だったから、まともに見せつけれたかどうか怪しいし!」 崎野(それともアイツがすk……いやいやいや、それはない!絶対ないわ!胸を大きくしたかったのはヒナミンファンをさらに増やして、彼氏が欲しいからであってアイツのためなんかじゃ…) ??「おーい」 崎野(彼氏は欲しいけどあんなモブ顔のおっぱい聖人なんか…あんな奴なんか……///)ブンブン! ??「おーい!」 崎野「そう!これはヒナミンファン拡大活動の一環よ!決してあのおっぱい聖人に惚れたわけじゃないわ!」ビシッ! ??「おーい、おーい……」 崎野「あっ……そもそも私、闇城の家知らないわ……」 崎野「誰かに聞いていようかしら…」クルッ ??(気づいてくれた?) 誰? 1 不良 2 闇城とヒナミン共通の知人(誰なのかも指定) 3 ヒナミンの知人(明知生および教師限定。できれば関係性も) 4 ヒナミンファン(誰かも指定) 5 その他 ※秒数1の位が奇数の場合、その人物を無視することも可能 311: ■■■■ 2 一善くン 312: 二十一日目アナザー 崎野「あっ!アンタはあのときの不良ロボコーン!」 木原一善「誰が不良ロボコーンだコラァ!つーかそのセンス0のアダ名はなンなンだョ!」 崎野「不良でサイボーグなコーンロウ、略して不良ロボコーンよ!」ビシッ! 一善「この俺様に変なアダ名つけんじゃねえ!」 崎野「それじゃ略してロボコ!」ビシッ! 一善「余計悪化してんじゃねーか!……テメェ、もしかしてこの俺様に喧嘩でも売ってやがんのかァ~?」 313: 二十一日目アナザー 崎野「何よ?何か文句あんの?私にアダ名付けてもらえるなんてヒナミンファンなら眉唾物よ!」ズズイ 一善「近寄んなョ。生憎俺様はそのヒナミン(笑)とやらのファンじゃねえんですゥ~」アッカンベー 一善(……何だョ。この違和感は……何かわからねえが以前会ったときと何かが違う……) 崎野「いいわ。そこまで言うならヒナミンの何たるかをまずは骨の髄まで……」 ガサッ ガサガサッ・・・ 一善「オイ、ヒナミン(笑)。テメェはバカっぽいから気づいてなかっただろうが………囲まれてんぞ」 崎野「何よその『(笑)』って!ヒナミンに勝手に変な記号付けないでよね!」 一善「何だョ。(痴女)とか(ウ○コ)の方がよかったかァ~。このアホアマが!」 崎野「あのときもそうだけど!やっぱアンタ、ムカつくわね!」 一善「今ごろ気づいたのかョ……まあいい。このコソコソ隠れてるゴミ虫ども片付けるまでは一時停戦だ」 一善「いい加減出てこいョ!ゴミ虫ども!!」 314: 二十一日目アナザー ガサッ 不良A「この路地裏は俺らのナワバリだぜェ~。お嬢ちゃんに木ィィィ原(一善)くゥゥゥン!」 不良B「そうそう。通行料を払ってくれなきゃなぁ~」 不良C「料金占めて1人100万円の所を、お嬢ちゃんは可愛いから50%引きでェ~」グヘヘ 不良D「木原ァ!!テメェは有名税で1000万円プラスだコラァ!!」リアジュー、バクハツシロッ! 崎野「しまった!考え事してるうちに路地裏に入っちゃってた!」 一善「今ごろ気づいたのかョ、ヒナミン(マヌケ)が。そんなんだからゴミ虫どもがたかりにやってきやがったぜェ」 崎野「どうやら、やるしかないみたいね……ニューヒナミンのデビュー戦としては不足なしだわ!」 一善(ゴミ虫どもの数はざっと見たところ10人くらいか) 一善(もとはと言えばこのアホ女のせいで囲まれたんだ。だったら………) カッ!! 一善&不良たち「!?」 ヒナミン「いくよマジカルハートにイグニッション!!完全武装少女ヒナミンここに見参!」 一善&不良たち「なんだかよくわからないけど、妙に露出度高いコスチュームに変わったーーーーーーーーー!?」 一善(………ま、まあ今回は高みの見物でもさせてもらうぜ……色々面倒臭せェ予感しかしねェしな) 不良A「片方が木原とはいえ、相手はたった2人だ!やっちまえ!!」 不良たち「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 本編では一切お披露目する機会がなかったヒナミンの戦闘力は? 1 実はけっこう強い 2 並の風紀委員レベル 3 年相応。普通の女子中学生くらい 4 実はむしろ貧弱 5 その他 315: ■■■■ 2 316: ■■■■ 5 一騎当千 317: 二十一日目アナザー ヒナミン「マジカルハートをフルブースト!!」 不良たち「!?」 ヒナミン「ヒナミンボディーブロー!(物理)」 ドゴオッ! 不良A「グハッ!」 不良B「調子に乗んなよこのアマァ!」 ヒナミン「ヒナミンゴールドキック!(要するに金的)」 バキッ! 不良B「」ソレハダンシニハ、チメイショウ・・・ 不良C「ヤッ、ヤベェ!思ったよりコイツ強えぇぞ!」 ヒナミン「マテリアル☆ブレイクシューーーーートッッ!!(物理)」 不良C「ごっ、があああ!」 ヒナミン「完全武装少女ヒナミンを!そこらの女の子と一緒にされちゃ困るのよね!」 不良リーダー「くっ……囲め囲め!相手はたった2人だぞ!」 一善「……………」 一善(ほほォ~。俺様の見立てじゃ、戦闘力は並の風紀委員レベルって所かョ。思ったよりはやるじゃねえかョ) 一善(まァあんだけ威勢いいことばっか抜かしてて、実は貧弱なんですゥ~(笑)じゃお話にもなんねェしなァ) 不良D「考える人みたいなポーズで余裕ぶっこきやがって……木原アァァァ!覚悟オォォ!」 一善「弱い犬ほどよく吠えるモンだなァ!モブカスがァ!」 バキッ! 不良D「」ガハッ! 一善「キャンキャン吠えなきゃこっそり殺れたかもしんねェのに、馬鹿な奴だなァ~」ガスッガスッ 不良D「」グハッ! 一善(俺様なら余裕だが、舎弟ども程度じゃ無理かもな。全員ぶっ飛ばしてくれりゃー楽だったんだが、手伝ってやるとするか) 一善「オラァ!木原一善ナメんじゃねえぞコラァ!ゴミ虫どもがあああ!!」 バキッ! ドゴッ! ゴッ、ガアアア! ヒデブ! アベシッ! 318: 二十一日目アナザー 不良たち「」チーン ヒナミン「完全武装少女ヒナミン大勝利ィィィ!!」ビシッ! 一善「へっ、口ほどにもねえゴミ虫どもだったぜ」ペッ ザワ・・・ザワ・・・ オイ、コッチデスゴイオトガ・・・ マタケンカカー? ブッチャケ、アヤシイゼッ! ジャッジメントデスノ! 一善「オイ、アホミンちゃんよォ~。テメェが大暴れしてくれたおかげでパンピーどもや風紀委員どもが嗅ぎつけて来やがったようだぜェ~」 ヒナミン「また変なアダ名つけやがって!この不良ロボ!」 一善「もはや人ですらなくなりやがったし!そもそも変なアダ名はテメェが先だろうが!このアホミンがァァ!!」 ヒナミン「何ですってぇ~!」 一善「とにかく!!俺様は風紀委員なんざと関わるのはゴメンだ。不本意だが退散させてもらうぜェ」 一善(返り討ちにしてやってもいいんだが、相手によっちゃヤベェ。第一追われてる身でもあるしなァ……) 一善「テメェもわざわざお縄につきてェドM野郎でもねえなら、とっとと逃げるこったな。二度と会いたかねえがアバヨ!」 一善(今はまだ捕まる訳にゃいかねえしョ……) 一善(ウチの主要メンバーほぼ根こそぎ奪うとかいう、ナメたマネしてくれやがった『ペイント』のクソどもに落とし前つけるまではなァ!) ダダダッ! ヒナミン「あっ、ちょっと待ちなさいよ!」 ダダダッ! 21日目アナザーその2につづく 別ルート 21日目アナザーその2IF
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/48778.html
《不完全龍素 アナザー》 ≡V≡ 闇/火文明 (6) サイキック・クリーチャー:バイオレンス・コマンド・ドラゴン 6666 ■ブロッカー ■このクリーチャーが場に出た時または各ターンの始めに、自分は互いのクリーチャーを1体ずつ選び破壊してもよい。 ■このクリーチャーは攻撃できず、相手の呪文によって選ばれない。 ■覚醒:自分の墓地にカードが置かれた時、自分の墓地のカードが合計13枚以上であれば、自分の墓地のカードを全て山札に加えてシャッフルしてもよい。そうしたらこのクリーチャーをコストの大きい方に裏返す。 (ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札に含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す) 覚醒後:《覚醒の殲滅龍 アナザーバイオレンス》 作者:リース族 フレーバーテキスト 超次元の穴から出てきたこのクリーチャーは、不完全な姿であった。全身がまるで煙のような蒸気でできており、どこが口でどこが目なのかも分からない 収録 DMXU-04 「伝説の復活編 第4弾 厄災復活 混沌と破滅の招来」 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/1548908-tfe/pages/400.html
E・HERO アナザー・ネオス(エレメンタルヒーロー アナザー・ネオス) 星4/光/戦士族・デュアル/攻1900/守1300 このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。 フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、 このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。 ●このカードは表側表示で存在する限り、カード名を「E・HERO ネオス」として扱う。
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/42016.html
アナザー・スラッシュ P 火文明 (1) 呪文:異超獣 ■バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体は、このターンの終わりまで「スピードアタッカー」を得る。 ■このターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「Aクリーチャー」としても扱われる。 作者:餅キング フレーバーテキスト (フレーバーテキスト) 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tanosiiorika/pages/2538.html
偽りの悪鬼(コードエビル) アギト・アナザー R 火 6 クリーチャー:リーン・ドミノイド/アンノウン 6000+ ■エリクシア火 ■自分のターンの始めに,自分のマナゾーンにあるカードを好きな数選び,自分の墓地に置いても良い。そうした場合,このターンの間,このクリーチャーをそうやって墓地に置いたカードの枚数と同じ回数までアンタップ出来る。 ■自分のマナゾーンにあるカードが2枚以下であれば,このクリーチャーのパワーは+10000され,このクリーチャーは相手のタップされていないクリーチャーを攻撃出来る。 ■このクリーチャーがバトルに勝った時,このクリーチャーは相手のシールドをブレイクする。 「全てのアギトは排除する・・・アギトは俺だけでいい,そのために手に入れたこの力だッ!」- 偽りの悪鬼 アギト・アナザー 作者:かみど 自分のマナゾーンを配慮しなければ凄まじい爆発力を得るリーン・ドミノイド/アンノウン,トリガーを踏もうが何だろうが自身のエリクシア能力により場に居座り続ける優秀なアタッカー。 「刻印戦争」の際に生み出された覚醒の切り札アギトのクローン体の1つ「ゼクスト・アギト」であり,遺伝子の配列ミスにより生まれた唯一の男性型アギト。 収録:エピソード∞(ムゲン)アポカリプス・サーガ 名前 コメント