約 408,983 件
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/473.html
【元ネタ】ギリシア神話 【CLASS】ランサー 【マスター】 【真名】アステロパイオス 【性別】男性 【身長・体重】180cm・77kg 【属性】中立・中庸 【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷A 魔力D 幸運E 宝具C 【クラス別スキル】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 【固有スキル】 勇猛:B 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 見切り:B 敵の攻撃に対する学習能力。 相手が同ランク以上の『宗和の心得』を持たない限り、 同じ敵からの攻撃に対する回避判定に有利な補正を得ることができる。 但し、範囲攻撃や技術での回避が不可能な攻撃は、これに該当しない。 神々の加護:B 河神スカマンドロスの加護。 精神干渉、及び痛覚によるペナルティを無効化する。 【宝具】 『流れる對星(クサントス)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:5~99 最大捕捉:1人 アキレウスに傷を負わせた二槍同時の投げ槍。 二つの槍は、互いに引き寄せ合う性質を有しており、 たとえ一本投擲しても、もう一本が手元にあれば、槍はそのもう一本を目指して舞い戻る。 相手に向けて二本同時に投擲することで、二槍は互いに引き寄せ合い、 距離を追うごとに速度を上げてゆき、最高速度では光速に近いほどの速度を出せる。 二槍は、目標にした相手を基点にして重なり合うので、 対象に命中するまで、決して止まることなく飛翔し続ける。 【Weapon】 『無銘・剣』 アステロパイオスが愛用したトラーキア製の大剣。 【解説】 河神アクシオスとアケッサメノスの娘ペリボイアの子のペラゴーンの子。 トロイア戦争のさい、パイオニア人の武将としてピューライクメースに従ってトロイアに赴き、ギリシア軍と戦った。 アステロパイオスは両手利きの戦士で、パイオニア勢で最強の戦士とされた。 トロイア軍がギリシア軍の防壁を攻撃したさいには同盟軍を指揮したサルペードーンによって、グラウコスとともに副将に選ばれて戦った。 しかしパトロクロスの死後、アキレウスが戦争に復帰したとき、トロイア軍とともにスカマンドロス河に追い落とされ、アキレウスに攻撃された。 このとき河神スカマンドロスはトロイア兵を殺戮するアキレウスに怒り、アステロパイオスに勇気を吹き込んでアキレウスに立ち向かわせた。 アステロパイオスは両手に2本の槍を持ち、同時にアキレウスに投げ、1本は防がれたが、1本はアキレウスの右腕を傷つけて血を流させた。 アキレウスもアステロパイオスに槍を投げたがアステロパイオスはかわし、岸に深く突き刺さったアキレウスの槍を引き抜いて戦おうとした。 しかしアステロパイオスは槍を抜くことができず、そのすきにアキレウスは剣でアステロパイオスを殺し、さらにパイオニア勢を殺戮した。 このためスカマンドロスは大水を起してアキレウスを襲った。 ピロストラトスによればアステロパイオスは戦いでヘクトール以上にアキレウスを恐れさせた人物とされた。
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/95.html
アキレウスは暴風の如く敵を攻め立てる。 アキレウスの神速の足運びに耐え切れずコンクリートで舗装された道路は葉っぱをかけられたかの如く崩壊していく。 しかし、それほど激しい攻撃を受けながら、フィンは傷一つ負っていなかった。 アキレウスは困惑する。例え奴の宝具の効果でパラメータがランクアップしても、俺の方が確実に強いはず。なのに!何故!攻めきれない! アキレウスは勘違いしていた。フィンの真の恐ろしさはその槍術にあらず。 武勇の英雄クー・フーリンと並び立つ知勇の英雄フィン。 彼の武器は『血統の青槍(ビルガ)』ではなく『全知なる白き指(フィンタン)』で得た情報を生かす智恵。 アキレウスの呼吸、攻撃の癖、力、スピード、緩急のつけ方、攻撃に対する反応、直感、反射、防御の癖、間合いの取り方、得意な間合い、苦手な間合い。 アキレウスの戦いにおける全てを知ったフィンはアキレウスの最も嫌う戦いをしているのだ。 未来視といっては過言ではない程、フィンは完全に敵の動きを読みきっているのだ。 しかし、さすがはギリシアの大英雄。自分の戦力全て知られ、対策を取られていても一方的に攻め続けている。 だが、アキレスはいくらせめても倒しきれず、戦局の変わらない今の状況にいらだっていた。 そして、さらにフィンから来る攻撃しかし、アキレウスは避けない。 ――ベチィ―― 全く力の込めていない一撃。二十合の打ち合いで一回か二回の割合で来るのだ。 力を込めていれば、フィンに隙はできただろうがそのうちどれかはアキレスにダメージを与えただろう。 その事実がアキレウスをいらだたせる。 (この俺を相手に手抜きかッ あ゛~アァッ!! 才能のない凡骨が俺にッ ふざけるんじゃねーー) アキレウスは怒りに任せて、がむしゃらにヤクザキックを放つ。 蹴りがフィンの顔面にめり込み、十メートル後方に飛ばされる。 アキレウスは当たるとは思っていなかったため、呆けた表情をしていたがすぐに気持ちを切り返す。 「はっ 散々手こずらせやがって この凡才が! カスがいくら頑張ってもカスはカスなんだよ 「ククククク カスに手こずった貴様もカスではないのかね? 頭のおかしい淫売の股から生まれた君の方がカスだと私は思うがねクククク」 「・・・・手前・・・・・ママの悪口を言ったな」 「ああ、言ったとも、どうしたんだい? 過保護なママがいないと怖くて何も出来ないのかい? ママー僕ちゃんフィンが怖いから助けてーって叫んだらどうだい 淫売ママが助けてくれるかもしれないぞ」 「手前は殺すッッ! 肉片一つも残さねぇッッ!」 アキレウスは腰を下げ、前屈姿勢をとった。十メートル離れたフィンの元へアキレウスの足の筋肉がうなる音が聞こえた。 極限に絞られた弦から放たれた矢の如く、一瞬にして音速を超えるスピードに加速した。 この超スピードから放たれる投槍を喰らえば、フィンの五体は木っ端微塵になるだろう。 しかし、フィンの顔に怯えの色はない。むしろ、余裕の笑みを浮かべている。 「かかったな! アキレウスッ!これが我が『策』だ… きさまはこのフィンとの知恵比べに負けたのだッ!この距離この加速では我が策を逃れることはできんッ! きさまはチェスや将棋でいう『詰み(チェックメイト)』にはまったのだッ!」 「グアアアアアアアァァァァッッッーーーーーーー」 アキレウスは絶叫を上げ、あらぬ方向へ突撃する。 民家にぶつかる。 地面の横たわったアキレウスの全身は機関銃で撃たれたかの如き重傷を負っていた。 フィンは蹴り飛ばされた時、吹き飛ばされながらも槍で地面のコンクリートを剥がし、空中に巻き上げていたのだ。 巻き上げたコンクリートの無数の礫が落ちてくる頃にアキレウスを超スピードで突撃するようフィンは会話で誘導したのだ。 アキレウスの超スピードは、正に諸刃の剣。 神馬以外誰も及ばぬスピードは静止物にぶつかったとしても致命的なダメージを与える。 コレが武器や大きなコンクリート片なら回避できただろうが、空中に飛び散った無数のコンクリートの礫を避けることはできない。しかもアキレウスはフィンの策で冷静さを失っていたのだ。回避できるはずがない。 「ンッン~~♪ 実に! スガスガしい気分だッ! 歌でもひとつ歌いたいようなイイ気分だ~~フフフフハハハハ 人の嫁を奪ったディルを殺した時のも… これほどまでにッ!絶好調のハレバレとした気分は無かったなァ… フッフッフッフッフッ 最 高 に 『ハイ!』 っ て や つ だ ア ア ア ア ア ア ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ー ッ」 ――ガッ―― 「クク………ク……ククククククハハハハハハ なかなか楽しませてもらったぞヌァザの血統よ・・・・ 始めてだこれほどの深手を負ったのは・・・・・貴様なら私を殺せたのかも知れんな・・・・ だがお喋りが過ぎたようだな貴様は・・・」 フィンの肩を万力のような力握り締める。 バカな! 並みのマスターだったら、あの状態から動けるまで回復するには時間がかなり掛かるはずだ。 自分のマスターである破格のマスター適正を持った凛であったとしても回復するには十分以上は掛かるはずだ。 フィンは『全知なる白き指(フィンタン)』で六体のサーヴァントの情報を余すところなく収集していたが、フィンは人間を軽視していたため、『全知なる白き指(フィンタン)』でマスターの情報を収集していなかったのだ。そのためアキレウスのマスターがイリヤと言う例外だったことを知ることはなかった 「!?なっ 馬鹿なァァァァッッッ!? フィンが、このフィンがこんなところで死ぬなんてぇぇぇぇぇぇ!!チクショォッ! チクショォォォォォォォッッッッ!!」
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4792.html
???1「はっはっはァ!どうしたァ、しっかり攻撃しろォ!」 ???2「その程度の攻撃ではァ、俺達は倒せんぞォ!?」 正義「くぅ……。」はぁ……はぁ…… 勇弥「さ、流石に、その名前は、伊達じゃあねぇか。」はぁ、はぁ…… 大王「(何故、こんな事になってしまったんだ。)」 ~数分前~ 勇弥「なるほどなぁ、ありがとよ。試験品のテストに手伝って貰って。」 正義「いいよ。修行にもなるんだし。ね、大王。」 大王「友には世話になる。しかし、友は軍事兵器でも造りたいのか?」 勇弥「いやいや、一見関係ないように見えて、実は意外な所に関係があるってものもあるのさ。」 大王「……そんなものなのか?不思議なものだな。」 ある夏の日、俺達はごく普通の道路で普通に雑談をしていた。 ……と、その時だった。 ???1&2「止まれ!そこの少年達よ!」 正義「え?」 勇弥「んっと、オレ達っぽいな。」 振り返ると、そこには筋肉隆々の男と鎧を着込んだ男が居た。 勇弥「あのぉ、どこでお会いしましたっけ?」 大王「(この気配、【タナトス】と似ている……?まさか、神か!?)」 すると、高らかに笑ってから、2人は名乗りだす。 アキレウス「我が名は【アキレウス(αχιλλευσ)】!ギリシャが誇る英雄なり!」 ヘラクレス「我が名は【ヘラクレス(ηρακλησ)】!同じくギリシャの英雄なり!」 正義「『アキレス』って、脚の?」 勇弥「あぁ、『アキレス腱』の由来は、神話のアキレスからなんだよ」 大王「(神でこそないが、神話の奴か。)で、何の用だ?」 男達は、高らかに叫ぶ。 アキレウス「少年よ、お前達に『モノメヒア(μονομαχια)』を申し込む!」 勇弥「ものめ……?何だそりゃあ?」 正義「け、『決闘』?どうして、ボク達が戦う必要があるの?」 大王「(『決闘』か。たしかに今はこいつらと戦うべきではないな。)今回ばかりは少年の言う通りだ。」 ヘラクレス「勘違いするなァ少年!『ポーレモッシュ(πολεμοσ)(戦争)』ではない!」 アキレウス「男と男の『モノメヒア(μονομαχια)』に、理由など必要かァ!?」 その言葉を聞いた瞬間、正義と勇弥がピタリと止まる。 大王「お前達が何と言おうと、俺達は」 正義「確かに、申し込まれた決闘を、断わったら男じゃないよね。」 勇弥「ん、そう言われちゃあ引くに引けないな。」 大王「はァ?!」 アキレウス「おォ!それでこそ、男だァ!」 ヘラクレス「では決闘開始だ!何処からでもかかってこい!」 勇弥「よし、行くぜ正義!」 正義「うん!やるよ、勇弥くん! 大王「な・・・何故そうなるんだァアァァ!?」 ~数分前/終~ 正義「大王、ゴメン。少し考えが浅かったと思う。」 大王「浅すぎだ!もっとじっくり考えて行動しろ!」 勇弥「しかし、どういう事だよ。あれは。」 不意に【ヘラクレス】が勇弥に殴りかかろうとする。 勇弥はとっさに0と1を並べて範囲を指定し、壁を生成する。 ヘラクレス「……はァァア!」ボガァン! 勇弥「流石によォ、これはねぇだろ?」 しかし【ヘラクレス】は、いとも簡単に勇弥の壁を粉砕した。 ヘラクレス「もろいッ!もろ過ぎるぞォ!」 勇弥「鉄の強度をはるかに上回る壁を、あっさり破壊する【ヘラクレス】……。」 正義「さらに・・・。」wind! 正義は『注入機』の『風』のボタンを押し、【アキレウス】に向かって剣を振るう。 すると、剣の軌道に沿って風が発生し、【アキレウス】をめがけて飛んでいき、腹部を切り裂く。 アキレウス「いい腕だ!だがッ!」 【アキレウス】の腹部をすぐさま光が包み、あっという間に傷が癒えていた。 正義「何処を攻撃してもすぐに再生する【アキレウス】・・・。」 勇弥「こりゃあ・・・勝ち目無いね。」 大王「なら、何故買ったァ!?もっと考えてから発言しろ!」 勇弥「だってさぁ、てっきり異名だと思って。たいそうな名前使ってるなぁ、と。」 大王「まず俺達に問えェ!都市伝説の判別ぐらい労も無いわ!」 正義「まぁ、もう終わった事だし。」 大王「終わってない!お前も何故受けたんだ?!」 絶望しているのかそうでもないのか、騒ぐ大王。それを遠巻きに見ている2柱。 アキレウス「どうしたァ!?もう降参かァ?」 勇弥「なんなら降参するか?大王さん。」 大王「ふざけるな!始まった以上、この戦闘が終わるには勝つ以外に方法はない。少年、何か無いか?」 正義「ぅうん……、勇弥くんは何か知らない?」 勇弥「おぅ、任せな!【アキレウス】とは……。」 大王「要点をまとめ、手短にな。」 勇弥「了解……、まぁだいたい分かってると思うけど、不死身なんだよ。」 正義「何か理由があるの?」 勇弥「なんでも冥界の川、『スティクス』だったか?それに浸されると不死身になれるらしい。 それに【アキレウス】は子供の時に浸されたんだと。」 大王「ならあの不死身の体に欠点は無いのか?」 勇弥「ぅんと、あ!あるぜぇ。1つだけ。その川は『浸かった部分が不死身になる』んだ。」 大王「浸かった部分……?だから何なんだ?」 勇弥「川に浸かる時、母親はかかとを掴んでいたらしい。つまり、川に浸かっていないかかとは……。」 正義「弱点。でも、あの鎧じゃあ……。」 ちらりと【アキレウス】の脚を見る。上半身は鎧を着ていないのだが、脚はしっかりと着込んでいた。 勇弥「神話じゃ鎧どころか、服も着てないのになぁ。」 大王「で、【ヘラクレス】の方はどうなんだ?」 勇弥「特になし。自分の武器の毒で死んだ、って話が精一杯だ。」 大王「おい、自滅するまで放置って事か?」 正義「それより【アキレウス】への攻撃法だよ。正直【ヘラクレス】はそんなに怖くない。 攻撃は避ける事もできるけど、鉄壁は弱点を付くしか方法が無いから。」 勇弥「そういうが……まぁそうだな。最も、鎧を貫通する手段なんて―――」 アキレウス「……。」 ヘラクレス「……。」 数分間の会議の後、彼等は動き出した。 勇弥「―――よし、それしかねぇな。」 正義「よし、じゃあ行くよ。」 大王「心配するな。覚悟はできた。」 正義「Go!」 その合図と共に、3人が走り出す。 アキレウス「動き出したかァ。」 ヘラクレス「さぁ、どう動くッ!?」 正義「大王!」 大王「言われなくとも!」 上空に、黒雲が羊雲のように大量に生成される。 大王「(量はこれで充分か?)」 正義「“コクッ”よし、行くよ!」 すると黒雲から、剣、斧、槍……数多くの武器が刃を下にして降ってくる。 アキレウス「ほぅ、だがこの程度ォ!」 自分をめがけて降ってくる大剣や大斧を【アキレウス】は虫を払うが如くあしらう。 正義「まだだ!」 その瞬間、正義は降ってきた剣を手にとり、大きく振りかぶる。 アキレウス「何ィッ!?」 ヘラクレス「ちぃ“ゲシッ”、であァ!」 反応が遅れた【アキレウス】を【ヘラクレス】が蹴り飛ばし、同時に手刀で剣を叩き割る。 アキレウス「す、すまないッ!」 ヘラクレス「なぁにこの程度ォ!」 正義「うっ!?(想像よりも簡単に……でも!)まだまだァ!」 折れた剣を投げ捨てると、正義は降ってきた斧を手にとり、大きく振りかぶる。 アキレウス「そう何度もォッ!」 大王「おっと。お前の相手は、俺がする!」 アキレウス「な、くぅううう!」 突如、大王が現れ【アキレウス】に勢いよく大鎚をぶつけようとするが、【アキレウス】はとっさに後ろへ飛び退く。 【ヘラクレス】は正義が持つ斧を破壊し、【アキレウス】の方へ走ろうとする。 ヘラクレス「アキレウスっ!?」 正義「まだだ!てええぇい!」 正義は次に槍を手に取り、【ヘラクレス】の脚を払う。 ヘラクレス「うおぉぅ!?」 アキレウス「ヘラクレスっ!大丈夫か!」 大王「人の心配をしていていいのか?たぁッ!」 正義「ボクの攻撃も終わっていない!たぁありゃあぁぁ!」 正義は【ヘラクレス】に槍を突き立てる。しかし、【ヘラクレス】は槍を叩き折る。 大王は大槌を【アキレウス】に振り下ろす。無論、粉々に粉砕された。 大王「ちぃ、だが弾ならいくらでも有るぞ!」 正義「どんどんいくよ!」 斧、剣、鎚、槍……。武器と呼べる武器を正義達は2柱に叩きつける。 その度に、豪快な音と粉々になった武器がキラキラと散らばる。 勇弥「おい、正義若干浮いてねぇか?地面に脚ついてねぇだろ?(さて、そろそろ……)」 その頃、勇弥はその光景を眺めているだけだった。と思うと、やっと動き出す。 勇弥「範囲指定、っと。雲から地面まで……。」 勇弥が指したところに0と1の線ができる。2柱が戦っている隙に正方形にだいぶ近づいてきた。 アキレウス「らぁ、たぁ!……はっ!しまったァ!少年の友達を忘れていたァ!」 勇弥「やべっ、気付かれたッ?!」 ヘラクレス「ん、あそこかァ!『スフェラ(ΣΦαιρα)』!」 勇弥の策略に気付いた【ヘラクレス】は、急に手を叩く。 すると開いた手の間に淡く光った玉が浮かんでいた。 ヘラクレス「たあああぁぁぁ!」 勇弥「ちょ、アニメじゃねぇんだから……!」 正義「勇弥くんッ!?」 アキレウス「ヘラクレスっ!少しは手加減しろォ!」 大王「ちぃッ!」 光の玉が勇弥に当たる!という瞬間に、勇弥の頭上からタライが降ってくる。 勇弥「くぅ、“ガァンッ!”ごべっ!?」ヒュウゥゥ……ゴォォォン! ヘラクレス「おォ!よくあれを避けたな。」 アキレウス「コロす気かァ!これは『モノメヒア(μονομαχια)』だぞッ!」 勇弥「だ、大王さん、ありがとう……。でも痛い。」 大王「まさか遠距離技まで所有していたとは。厄介な相手だった。」 正義「あと1歩で負けていたね。」 アキレウス「『だった』ァ?まだ負けてはいないぞ。」 ヘラクレス「まだ勝負はついていないぞォ!」 正義「勝負ならついたよ。もう既に。」 そう言いながら、正義は手に持っていた剣を地面に突き刺し、鉄製の槍を空に投げる。 アキレウス「おい、そんな所に投げていったいッ……!」 ヘラクレス「あそこは……まさかッ!?」 正義の投げた槍は、真っ直ぐ黒雲の方へと飛んでいた。その槍には紐がついており、剣に繋がっているようだった。 が、剣だけではない。その紐を辿っていくと……【アキレウス】達の足首に結ばれていた。 ヘラクレス「し、しまったァァァ……!」 アキレウス「く、早くほどけェ……!」 彼等は気付くのが遅かった。気付いてからではもう遅い。最速の一撃が彼らの足を襲う。 正義&勇弥「新必殺ッ!『ライトニング・ケーブル(雷撃線)』!」ドゴォォォ・・・ン ヘラクレス「ぐおぉぉぉ!!!」バリバリバリ アキレウス「ぬあぁぁぁ!!!」ビリビリビリ 槍の先にあった黒雲から雷が落ち、瞬間槍に巻いてあった『銅線』を伝って2柱の脚へと流れた。 数十秒流れた後、【アキレウス】達はぐったりと倒れた。 大王「(まさかここまでとは・・・流石と言うべきか。)」 ~作戦会議~ 正義「あの鎧を貫通して攻撃するなら、電撃が1番だと思うんだ。」 勇弥「なるほど。なら必殺『雷撃棺』で……。」 大王「あの技をそう簡単にやらせてくれる相手ではないと思うぞ。別の手だ。」 じっくりと考える勇弥だったが、先に正義が閃く。 正義「ねぇ大王。『銅線』って降らせれる?」 大王「ん?銅でできた紐という事か?複雑な機械でないなら可能だろうな。」 正義「なら、脚に銅線を巻きつけて、その銅線に雷を……。」 大王「どうやって巻くんだ?別の手だ。」 うぅん、と唸る正義に、勇弥が提案する。 勇弥「なら、オレが囮になるぜ?その隙になら巻けるだろ?」 正義「勇弥くん……。」 大王「すまないが、友にはあいつ等の囮は不可能だ。危険な上、5秒ともたないだろう。」 勇弥「5秒もあればやれるんじゃねぇか?」 大王「だいたい、そんな見え見えの策に乗ってくれるかも怪しいぞ。」 正義「……そうだッ!こういうのはどう?」 ~作戦会議/終~ 正義「(足首に銅線を巻くのには時間がかかるから……。)」 勇弥「(オレが『雷撃棺』を行うフリをし、注意を引きつける。)」 大王「(無論それだけでは気付かれる。なら『まるで真の目的が勇弥にあるように振舞えばいい』、か。)」 つまり、正義と大王は、勇弥に時間を与えるために派手な攻撃をしていたように見せかけて、 実際は勇弥は囮で、脚に銅線を巻きつけていたという事である。 大王「(しかし、よくあの最中に足に紐を巻くことができたな。器用な奴だ。)」 勇弥「まぁもっとも、思ったよりも気付くの遅かったから普通に決めれそうだったけど。」 正義「まぁ結果オーライで。それよりこの2人どうする?」はぁ…… と言い切った瞬間。【アキレウス】と【ヘラクレス】がムクリと立ち上がる。 正義「ッ!?」 勇弥「なっ!?」 ヘラクレス「はっはっはぁ!少年たち、なかなかやるではないかァ!」 アキレウス「まさかここまでやるとはなァ!」 起き上がった2柱は想像以上に元気で、正義は驚いたようだった。 大王「ち、だが起き上がった所で無駄だ!少年、もう1度行くぞ!」 正義「えっ、銅線なら消しちゃったけど?もう要らないと思ったし。」 大王「な、なんだとッ!?そうだ友、『雷撃棺』の準備が」 勇弥「あぁ、あれなら大王さんのタライで吹っ飛びましたぜ?」 大王「なん……だと……?」 アキレウス「よし、では……!」 ヘラクレス「そろそろ……!」 大王「(く……この窮地、いったいどうやって乗り越える?)」 1人策を練る大王。すると【アキレウス】達は立ち上がり……後ろへ振り返る。 アキレウス「帰るとするかァ!」 ヘラクレス「これだけすれば充分だからなァ!」 大王「……は?」 アキレウス「これで『スケイディオ』も安心だな!」 正義「ッ!待って!『計画』って、いったい何なの!?いったい何を……?」 勇弥「(け、『計画』?そんな事言ったか?)」 ヘラクレス「ん?あぁ!その事はまだ説明する気はないッ!使わないかもしれないからなァ!」 すると、【アキレウス】と【ヘラクレス】は空間を殴る。 と、その空間がひび割れ、言葉では表現できない暗くて禍々しい穴が空いた。 アキレウス「まぁ、時が来れば全て教えるだろう!安心しろォ!」 ヘラクレス「ではまたなァ!」 高らかに笑いながら、2柱は穴の中に入っていくと、何事もなかったように穴は消えてしまった。 正義「……。」 大王「“ふぅ……”どうやら助かったようだな。あいつ等の気まぐれに救われたな。」 勇弥「え?いや、救われたも何も、オレ達の勝ちだったじゃん。」 大王「ふざけるな。現にあの攻撃を喰らって立ち上がっただろう。あの時」 正義「今回は『コロし合い』じゃなくて『決闘』だよ。」 大王「……。」 正義「それを大王が慌てるからさぁ。びっくりしたよ。」 勇弥「そうだよなぁ。なんであんなに慌てたんだ?」 いや、都市伝説との戦いに約束などあるのか? 俺の常識が欠如したのか? そもそも今俺は子どもに馬鹿にされているのか? 大王「・・・ふぅざけるなぁぁぁあああ!」 Σχεδιο編第1話「決闘」―完― 前ページ次ページ連載 - 舞い降りた大王
https://w.atwiki.jp/gods/pages/35419.html
アキリーズ アキレウスの別名。
https://w.atwiki.jp/karanemi/pages/933.html
アキレウス・コスモス 作品名:Fate/Apocrypha 使用者:アキレウス(本編未使用)、アストルフォ 奈須きのこ作品のFateシリーズに登場する防具。 宝具のひとつ。形状は盾。 世界一つを展開し、対界宝具を除くあらゆる攻撃を防ぐ盾。 能力についての詳細来歴 基本性能 形容 世界規模の防御 使用者との関連性アキレウスの場合 関連項目 関連タグ リンク 能力についての詳細 来歴 鍛冶神ヘファイストスが作ったアキレウスの盾神造兵装である。 原点は『イリアス』。第十八歌に百行に渡ってこの盾 についての描写が記されている。鍛冶神はこの盾に彼 が生きた世界そのものを極小の状態で再現した。 基本性能 宝具のランク A+ 種別 結界宝具 レンジ 0 最大捕捉 1人 宝具による効果 盾の形をした世界の展開 形容 アキレウスの見てきた世界を形にした盾外周部にはポセイドンによる海流が渦巻く。 鍛冶の神ヘパイストスに作られたという盾。アキレウスが見てきた世界そのものが投影されて おり、外周部分には海神による海流が渦巻いている。 世界規模の防御 盾自体が一つの宇宙であり、世界一つで攻撃を受け止める特性上、対界宝具との相性は悪い。 この盾に立ち向かうということは、即ち世界を相手取るということであり、発動させれば 対城、対国、対神宝具すら防ぎ切れる。 使用者との関連性 アキレウスの場合 攻撃への転用宝具を展開して突進することで相対者を世界で押し潰せる。 なお、アキレウスに限ってはこの盾を「攻撃」に転用 することができる。宝具を展開させた後、前へ前へと 突き進むことでその極小世界による押し潰しを図るの だ。多分、鍛冶神はそんな使い方考慮していない。 関連項目 宝具 蒼天囲みし小世界の防具分類 疾風怒濤の不死戦車 彗星走法 勇者の不凋花 宙駆ける星の穂先 使用者の別の宝具。 関連タグ Fate 奈須きのこ作品 異界展開 盾 神盾 防具 リンク
https://w.atwiki.jp/panbot23/pages/207.html
ペンテシレイア ソウルデータ エピソード C 比類なき武勇を誇るアマゾン族の女王にして、ヒッポリュテの妹。トロイア戦争でアマゾン族の軍勢を率いてトロイアに味方した。この戦いで英雄アキレウスに倒されることになったが、アキレウスは、その美貌に打たれ後悔の念から茫然自失となった。 R アマゾン族に勝利をもたらした、最後の女王。アキレウスは、ペンテシレイアを倒すもその美しさに心を打たれ、彼女を嘲笑する友軍を怒りで殺してしまった一方、ペンテシレイアの死骸は丁寧に清め、懇ろに葬らせたという。 ソウルデータ キャラクター 冷静沈着にして勇敢、明晰な頭脳でアマゾンの次期女王に相応しい人物。 現女王である姉の、大らかすぎる振る舞いをいつもたしなめてはいるが、内心は姉のことを認めている。 ニュース C トロイア戦争時のアマゾン族の女王。ヒッポリュテとは姉妹の間柄にあたる。 その武勇は比類なく、トロイア戦争末期においてアマゾン族の軍勢を率いてトロイアに味方した。 英雄アキレウスと一騎打ちを演じたことは有名で、この戦いによりペンテシレイアは命を落とすことになったが、息を引き取った彼女から兜を脱がせて素顔を見たアキレウスは、その美貌に打たれ、後悔の念から茫然自失となったと言われている。 R トロイア戦争時のアマゾン族の女王。ヒッポリュテとは姉妹の間柄にあたる。 アマゾン族に勝利をもたらした最後の女王で、彼女の死以降、一族は徐々に力を弱めていき、結果として後世の人間からは「女系戦士の一族など空想の産物だ」と認識されるようになってしまったともいう。 ペンテシレイアを倒したアキレウスは、彼女を嘲笑する友軍に怒りを覚え、彼らを殺してしまった一方、ペンテシレイアの死骸は丁寧に清め、トロイア軍に引き渡して懇ろに葬らせたという。 Twitter C ソウルスキル:「女神ニケの羽翼」 ソウルアーツ:「ヘパイストスの炉炎」 征野に名が轟く女王はその美貌を仮面に秘し、群がる敵を戦斧と火焔で倒し尽くす。 陽炎の中にひとり佇む彼女の姿は、泣いているようにも見えたという…。 C (2) 比類なき武勇を誇るアマゾン族の女王にして、ヒッポリュテの妹。 トロイア戦争で英雄アキレウスに倒されることになったが、アキレウスは、その美貌に打たれ後悔の念から茫然自失となった。 R アマゾン族に勝利をもたらした最後の女王。 アキレウスは、彼女を倒すも美しさに心を打ち、彼女を嘲笑する友軍を怒りで殺してしまった一方、ペンテシレイアの死骸は丁寧に清め、懇ろに葬らせたという。 PV C 【征野の美貌 ペンテシレイア】 ""アマゾン族の力が共にあるだろう。"" トロイア戦争時のアマゾン族の女王。ヒッポリュテとは姉妹の間柄にあたる。 その武勇は比類なく、トロイア戦争末期においてアマゾン族の軍勢を率いてトロイアに味方した。 英雄アキレウスと一騎打ちを演じたことは有名で、この戦いによりペンテシレイアは命を落とすことになったが、息を引き取った彼女から兜を脱がせて素顔を見たアキレウスは、その美貌に打たれ、後悔の念から茫然自失となったと言われている。
https://w.atwiki.jp/diktaion/pages/196.html
ネオプトレモス(Neoptolemus)はアキレウスとデイダメイアの子である。トロイア戦争最後の年に、彼がいなくてはアカイア勢は勝てないとの予言があり、アカイア軍に召集された。戦争後、トロイア王プリアモスを殺した。エペイロスの地へ行き、王となった。アレキサンダー大王の祖先といわれる。 系譜 父はアキレウス、母はデイダメイア。 妻はアンドロマケ。子はモロッソス、ピエロス、ペルガモス、アムピアロス。 妻はヘルミオネ。 妻はラナッサ。子はピュロス。 画像/系図/ネオプトレモス 解説 別名はピュロス、ピロス、ピルロス、ピルロ。 彼の元の名はピュロスだった。彼の父アキレウスは女装していた時、その女性形のピュラと名乗っていた。 エピソード スキュロス島で誕生する アキレウスの母はアキレウスの生まれる前からトロイア戦争を予見していて、彼がその戦争に参加したら死ぬと知っていた。彼女はアキレウスを女装させて、スキュロス島のリュコメデスの王宮に隠した。彼はその地でデイダメイアと交わりネオプトレモスをもうけた。 トロイア戦争に呼ばれる 9年後、アキレウスと大アイアスの死の後、アカイア軍はトロイアの予言者ヘレノスを捕らえ、トロイアを攻略する方法を尋ねた。ヘレノスは「ヘラクレスの弓矢」、「パラディウム」、「アキレウスの息子」が揃えばトロイアを攻略できると明かした。アカイア勢はすぐにそれらを揃えにかかった。オデュッセウスはスキュロスへ行ってネオプトレモスを迎え、レムノス島へ行ってヘラクレスの弓矢を持つピロクテテスを迎えた。 戦後、多くの[[トロイア]]人を殺す 彼は敵に容赦なかった。戦後、彼はプリアモス、エウリュピュロス、ポリュクセナ、ポリテス、アステュアナクスなどを殺し、ヘレノスを奴隷に、アンドロマケを愛人にした。アキレウスの亡霊が現れ、トロイアの王女ポリュクセナを犠牲に捧げよと言ったので、ネオプトレモスはそうした。その後、アンドロマケ、ヘレノス、ポエニクスを連れて、ネオプトレモスはエペイロスの地へ行き、そこの王となった。愛人アンドロマケとの間にモロッソスをもうけたが、彼はアレキサンダー大王の祖先となった。 [[オレステス]]に殺される ネオプトレモスはヘルミオネと結婚しようとして、彼女の婚約者だったオレステスに殺された。別の説によると、彼の父を死なせたアポロンを糾弾したため、デルフォイの神官に殺された。
https://w.atwiki.jp/zsphere/pages/2756.html
黒海にある島。 アキレウスを祀る神殿があった事で知られる。 プリニウス『博物誌』第十巻によれば、いかなる鳥も、この神殿を横切って飛ぶことはない、という。 参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 プリニウスの博物誌〈第7巻~第11巻〉
https://w.atwiki.jp/diktaion/pages/51.html
トロイア戦争(Trojan War)とは、小アジアのトロイアに対してアカイア人の遠征軍が行ったギリシア神話上の戦争である。この戦役は多くのギリシャ文学で語られた。特に有名なのはホメロスの叙事詩「イリアス」、「オデュッセイア」である。戦争の発端は、トロイアの王子パリスがメネラオスの妃ヘレネを誘惑してトロイアへ連れ去ったことである。メネラオスは、兄のアガメムノンと遠征軍を編成し、妻を取り戻すためにトロイア遠征に出発した。戦争は十年にわたって続いたが、トロイの木馬の計略によってトロイアは陥落した。 解説 トロイア戦争の全体像について、権威ある唯一のテキストというものは存在しない。それは多くのソースの集合より成っているが、ソースのいくつかは互いに矛盾している。 最も重要なソースは、ホメロスの作とされる叙事詩「イリアス」と「オデュッセイア」である。イリアスはトロイア戦争最後の年(10年目)の戦いを、オデュッセイアは戦争後の英雄オデュッセウスの故郷に帰るまでの冒険を描いている。戦争のその他の部分は、断片しか残っていない「叙事詩の環」で語られた。 ウェルギリウスはトロイア滅亡後のアイネイアスの遍歴を「アエネイス」にて描いている。 古代ギリシャ人はトロイア戦争を、紀元前13~12世紀の史実と考え、トロイアは現在のトルコにあたるダルダネル近くにあると考えた。 近世までは、トロイアの戦争も都市も空想のものと一般的に考えられていた。しかし、1870年にドイツの考古学者シュリーマンは、彼がトロイアだと考えた場所で遺跡を発掘した。この遺跡はトロイア跡であると現在一般的に認められている。 トロイア戦争のモデルとなった事実があったかどうかははっきりしない。多くの学者は、ホメロスの物語は青銅時代かミケーネ時代の物語の寄せ集めかもしれないが、背景には何らか事実があると考えている。戦記が実際の戦争にもとづくと考える人は、通常それを紀元前12~11世紀とする。彼らがよく好む年号は、エラトステネスによる1194BC-1184BCであり、これは考古学的にトロイア第7層の大火災の跡とだいたい照応する。 エピソード パリスの審判 ペレウスとテティス、結婚する テティスはゼウスの愛人だったが、テティスの生む子は父親を越えるだろうと予言されていた。テティスはペレウスと結婚することになった。全ての神々が結婚式に呼ばれ、贈物を持ってきた。 エリス、不和のリンゴを投げ込む エリス(不和)だけが、戸口で入場を禁じられた。エリスは、扉から彼女の贈物を投げ込んだ。それは黄金のリンゴで、表面に「最も美しいものへ」と彫られていた。ヘラとアテナとアフロディテが名乗り出て、激しく言い争った。ゼウスはヘルメスに命じて、彼女ら三人をトロイアの王子パリスの所へ行かせた。 (画像/パリスの審判) パリス、女神たちを審判する パリスはイダ山で羊飼いとして育ち、自分が王子であると知らなかった。彼はトロイアを破滅させるだろうと予言されていた。女神たちはパリスの前に現れ、リンゴの持ち主を選ばせたが、彼は決められなかった。彼女たちは彼に、自分を選んだら贈物を与えると約束した。アテナは偉大な戦士の能力を、ヘラは全アジアの支配を、アフロディテは美女ヘレネを、それぞれ約束した。パリスはアフロディテを選んだ。それから、パリスはトロイアへ行き、自分が王家の血筋であると知った。 アキレウス、誕生する ペレウスとテティスは息子アキレウスを生んだ。彼は、平穏に老年まで生きるか、戦場で若くして死ぬと予言されていた。アキレウスが9才のときカルカスは、トロイアはアキレウスの助けなしには陥落しないと予言した。やがてアキレウスは人間最強の戦士に成長した。テティスはアキレウスをスキュロス島のリュコメデスの宮廷に女装させて隠しておいた。 ヘレネの誘拐 ヘレネ、メネラオスと結婚する ヘレネが婚期となった時、多数の求婚者がやってきた。ヘレネの父テュンダレオスは争いが起こるのを怖れ、ヘレネの選んだ者が危害を受けたらその者を助けることを、求婚者全員に誓わせた。ヘレネはメネラオスを選んで結婚した。 (画像/パリスとヘレネ) パリス、ヘレネを連れ去る パリスは外交の使いとしてスパルタへやってきた。メネラオス王は留守であった。パリスはヘレネを誘惑し、屋敷の財宝を持ち出し、ともにトロイアへ行った。 メネラオス、[[アカイア]]軍の召集をかける メネラオスはアガメムノンに協力を要請し、ヘレネと財産を取り戻すための遠征軍を集めることにした。ヘレネに求婚した者たちに使いを送り、誓約をたてに召集をかけた。 アカイア軍、[[オデュッセウス]]を召集する オデュッセウスは気が狂ったふりをして召集を逃れようとした。しかし、使いで来たパラメデスに演技を見抜かれ、召集されることになった。 アカイア軍、アキレウスを召集する スキュロス島で、アキレウスはデイダメイアと交わって、ネオプトレモスを生んでいた。オデュッセウスとアイアスとポエニクスが、アキレウスを呼びにやってきた。アキレウスは女装して隠れていた。ある説では、彼らがラッパを吹き鳴らすと、アキレウスは武器を取って飛び出し、見つかってしまった。他の説では、彼らは武器商人に扮して、商品に目を輝かせたアキレウスを見破った。 トロイアへの出征 アカイア軍、アウリスに集まる アカイア勢はアウリスに集結した。求婚者たちはみな艦隊を出したが、キュプロスの王キニュラスだけは、50隻を送ると約束して1隻しか出さず、49隻は泥で出来た船だった。イドメネウスはクレタの将として参加したが、副大将に任ぜられた。アキレウスは最後に到着したが、そのとき15歳だった。アポロンに供物が捧げられた時、一匹の蛇がスズメの巣に這いより、親鳥と9羽の雛を飲み込むと、石になってしまった。カルカスはトロイア攻略に10年かかるだろうと予言した。 アカイア軍、テレポスと戦う アカイア勢は出発したが、針路を誤り、ミュシア地方に着いてしまった。そこはヘラクレスの子テレポス王の領地だった。戦闘が起こり、テレポスはテレサンドロスを殺したが、アキレウスに傷つけられた。傷が治らないので、テレポスは「どうしたら傷が治るか」と神託を求めた。「傷を付けた者が傷を癒すだろう」と神託があった。それからアカイア艦隊は出航したが、嵐にあい四散した。アキレウスはスキュロスに着き、デイダメイアと結婚した。再び、アウリスに軍勢が集められた。 テレポス、トロイアへの航路を示す テレポスは乞食に扮してアウリスへ行き、アガメムノンに傷を治すよう頼んだ(または、オレステスを誘拐して傷を治すよう要求した)。 アキレウスは医学の知識もないので断った。オデュッセウスは「傷を与えた槍を用いれば治せるだろう」といった。槍のかけらを傷口にこすり落とすと、傷は治った。テレポスはアカイア勢にトロイアへの航路を教えた。 アガメムノン、イピゲネイアを生贄に供す 艦隊は再び集められたが、風が吹かず、出航できなかった。カルカスはアルテミスが怒っていると語った。アガメムノンが神聖な鹿を殺し、その腕を奢ったからだという。怒りを鎮めるには、アガメムノンの娘イピゲネイアを生贄に捧げるしかないとカルカスは語った。アガメムノンは拒否したが、他の将たちはパラメデスを大将にすると脅した。アガメムノンは娘を犠牲にした。(別の説では、彼が捧げたのは鹿だった。また別の説では、アルテミスが少女に同情して、死の瞬間に羊とすり替えて、自分の巫女にした。) ヘシオドスによると、イピゲネイアは女神ヘカテになった。 アカイア軍、[[ピロクテテス]]を置きざりにする ピロクテテスはヘラクレスの友人だった。彼はヘラクレスの火葬の火を付けたので、ヘラクレスの弓と矢を受け取った。彼は7隻の船でトロイア戦争に参加した。彼らはクリュセ、またはテネドスに補給のために立ち寄ったが、ピロクテテスはそこで蛇にかまれた。傷口は化膿し、悪臭を放った。オデュッセウスの助言で、ピロクテテスをレムノス島に置いていくことになった。メドンが彼の後を継いで艦隊の将になった。 トロイアにて アガメムノン、トロイアに使節を送る テネドスに着くと、アキレウスはアポロンの子テネス王を殺した。もし殺したら、アポロンに殺されるだろうと、彼の母がアキレウスにした警告を無視した。テネドスからアガメムノンは、メネラオス、オデュッセウス、パラメデスを大使としてプリアモス王に送り、ヘレネの返還を要求したが、要求は拒絶された。 アカイア勢、トロイアに上陸する トロイアに着いた時、カルカスは最初に上陸したアカイア人が最初に死ぬだろうと予言した。アキレウスさえ、上陸を躊躇した。ピュラケの王プロテシラオスが最初に上陸した。アキレウスは次に上陸し、アレスの子キュクノスを殺した。トロイア人は町に逃げ込んだ。プロテシラオスは多くのトロイア人を殺したが、ヘクトルに殺された。アカイア人は彼をトラキア半島の神として葬った。兄弟のポダルケスが彼の後を継いだ。 アカイア勢、トロイアと緩慢に戦う アカイア勢は、9年間トロイアを攻めたが、その間の逸話はほとんどない。物品が不足した彼らは、周囲の国を襲ったり植民したりしていたという。最も活動が活発だったのはアキレウスだった。11の市と12の島を征服した。アイネイアスの土地を襲い、牛を盗んだ。プリアモスの子トロイロスを殺した。多くの戦利品の中にはブリセイスがあった。 オデュッセウス、パラメデスをはめる オデュッセウスはパラメデスに息子の命を脅かされたことを忘れていなかった。オデュッセウスは、プリアモスからパラメデスへ宛てた裏切りの手紙を偽造し、パラメデスの兵舎の土には金貨を埋めておいた。手紙と金貨は発見され、アガメムノンはパラメデスを反逆罪で石打ちの刑に処し、死なせた。 イリアス アガメムノン、クリュセスを侮辱する トロイア戦争十年目に、アガメムノンはアポロンの神官クリュセスの娘クリュセイスを捕らえて、連れ帰って愛人にしようとした。クリュセスはアガメムノンの陣営を訪れて、娘を返すよう頼んだ。アガメムノンは傲慢に彼を追い払った。クリュセスはアカイア人に災いあれと祈った。アポロンはこれを聞き届け、アカイア陣営に伝染病を流行らせた。 アガメムノン、アキレウスを怒らせる アガメムノンは伝染病を終わらせるために、クリュセイスを手放したが、代わりにアキレウスの恋人ブリセイスを連れ去り、自分のものにした。怒ったアキレウスは戦線を離脱した。アキレウスの母テティスがゼウスに頼んだので、アキレウスのいない間、トロイア勢に勝利が与えられることになった。 メネラオス、パリスと一騎打ちする アガメムノンが去った後、両軍は初めて全軍揃って対峙した。メネラオスとパリスの一騎打ちがあったが、討たれそうになったパリスをアフロディテが戦場から連れ去って終わった。 [[ディオメデス]]、武名を上げる それから両軍は戦った。ディオメデスは、トロイアの英雄パンダロスを殺し、アイネイアスも討つ寸前まで追い(アフロディテが救った)、アカイア勢の中で高い武勇の名声を得た。またアテナの助けで、アフロディテとアレスに傷を負わせた。 ヘクトル、パトロクロスを殺す そのうちトロイア勢が優勢になった。アカイア勢を陣営まで後退させ、もう少しで船に火をつける所まで追いつめた。アキレウスは始めは戦線復帰を断っていたが、敵将ヘクトルがプロテシラオスの船に火をつけると、盟友パトロクロスに鎧を与えて戦線復帰を許した。パトロクロスはトロイア勢を町まで押し返した。アポロンの介入でトロイアの陥落は何とか防がれた。その後、パトロクロスはヘクトルに殺され、アキレウスの鎧は取られた。 (画像/アキレウスとヘクトル) アキレウス、ヘクトルを殺す アキレウスは怒り、ヘクトルに復讐を誓った。彼はアガメムノンと和解し、ブリセイスを返してもらった。彼は新しい鎧を身につけ、戦場に戻ると、多数のトロイア人を殺し、アイネイアスを殺す寸前まで追った(ポセイドンが救った)。彼は河神スカマンドロスとも戦った。トロイア軍は町まで撤退したが、アテナの計略でヘクトルが外に取り残された。アキレウスはヘクトルを殺すと、彼の死体を戦車で引きずり回し、トロイア人に死体を返すことを拒否した。 プリアモス、ヘクトルの死体を持ち帰る アカイア人たちはパトロクロスの葬儀の競技会を催した。プリアモスがヘルメスに導かれてアキレウスのテントへ来て、ヘクトルの死体を返すよう頼んだ。葬儀のための一時的な停戦が両軍の間でなされた。「イリアス」はヘクトルの葬儀の場面で終わっている。 イリアスの後 アキレウス、ペンテシレイアに恋する ヘクトルの葬儀の後、アマゾネスの女王ペンテシレイアが戦場に来た。彼女は姉妹を殺した罪をプリアモスに清められたので、彼のために戦って多くのアカイア人を殺した。ペンテシレイアはアキレウスに殺されたが、彼は殺した後で彼女の美貌に恋した。アカイア人で最も醜い兵卒だったテルシテスは、アキレウスの恋をあざわらい、ペンテシレイアの目玉をえぐりだした。アキレウスはテルシテスを殺すと、レスボス島へ行き、オデュッセウスに罪を清めてもらった。 アキレウス、パリスに討たれる エチオピア王メムノンがプリアモスの助勢にやって来た。メムノンはネストルの子アンティロコスを殺した。アキレウスはメムノンを殺した。アキレウスはトロイア勢を町まで追い、彼も町に入った。多くの自分の子らがアキレウスに殺されるのを見て、神々は彼を死なせることにした。アポロンに導かれたパリスの放った毒矢によって、彼は死んだ。彼の骨はパトロクロスと共に埋葬され、葬儀の競技会が開かれた。彼は死後レウケ島で暮らし、そこでヘレネと結婚したといわれている。 大アイアス、自殺する アキレウスの死によって争いが起こった。アキレウスの鎧が最も優れた戦士に贈呈されることになった時、オデュッセウスと大アイアスが名のり出て競った。アガメムノンは恨みを買いたくないので、トロイア人の捕虜たちに勝者を決めさせることにした。結果は、オデュッセウスの勝ちだった。アイアスは悲嘆の余り、仲間を殺そうとしたが、アテナに目をくらまされ、牛や牛飼をアカイア勢と間違えた。彼は2頭の子羊をアガメムノンとメネラオスと思い、むちで打った。その後、彼は正気に戻ると、剣に飛びつき、脇腹を貫いて自殺した。 アカイア軍、ヘレノスの予言を得る レムノス島のピロクテテスが持つヘラクレスの弓がなければ、トロイアは攻略できないだろうと予言があった。オデュッセウスとディオメデスは傷の癒えたピロクテテスを迎えに行った。ピロクテテスがパリスを射殺すと、ヘレノスとデイポボスの兄弟の間でヘレネの取り合いがあった。デイポボスが勝ち、ヘレノスはトロイアを捨ててイダ山へ行った。ヘレノスはトロイア陥落に関する予言を知っていると、カルカスはいった。オデュッセウスはヘレノスを捕まえ、予言を語らせた。ペロプスの骨を取り戻すこと、アキレウスの子ネオプトレモスを戦いに加えること、トロイアのパラディウムを盗み出すこと、この3つを実現すればアカイア勢は勝つだろうと、ヘレノスはいった。 オデュッセウス、トロイアからパラディウムを盗む アカイア勢はペロプスの骨を取り戻し、オデュッセウスにスキュロス島のネオプトレモスを呼びに行かせた。オデュッセウスは彼の父の鎧を彼に与えた。エウリュピュロスがミュシアから大軍を率いて来た。彼はマカオンやペネレウスを殺したが、ネオプトレモスに討たれた。乞食に化けてオデュッセウスはトロイアの町にスパイに入ったが、ヘレネに見破られた。故郷に帰りたいヘレネは、オデュッセウスと計略を企んだ。後に、ヘレネの助けで、オデュッセウスとディオメデスはパラディウムを盗んだ。 (画像/トロイの木馬) トロイの木馬 オデュッセウスは木馬の計を考案した。木馬はアテナの導きで、エペイオスが建造した。木馬の空洞には、オデュッセウス率いる戦士たちを乗り込ませた。残りの軍勢は陣営を焼き払いテネドス島へ退いた。トロイア人はアカイア勢が去ったのを見て、戦争に勝ったと信じ、木馬を市中で曳き回した。彼らは木馬をどうするか話し合った。ある者は岩から投げ捨てるべきといい、ある者は燃やすべきといい、ある者はアテナに捧げるべきだといった。カッサンドラとラオコーンは木馬を取っておくことに反対した。しかし、カッサンドラは予言の能力と、誰からも信じてもらえない呪いとをアポロンから授かっていた。それから、大蛇が海から来てラオコーンと彼の息子を飲み込んだ。トロイア人は木馬を取っておくことに決め、その夜祝宴を開いた。アカイア軍のスパイとして潜入していたシノンはテネドス島の艦船に合図を送った。戦士たちが木馬から現れ、門番を殺した。
https://w.atwiki.jp/gods/pages/51739.html
ムネモン ギリシャ神話に登場する人物。 テティスがアキレウスにつけた従者。 その名は「記憶」の意。 アポロンの子を殺すとアキレウスも死ぬという神託を記憶しておくために従わせた。 結局誰がアポロンの子か分からずアキレウスはテネスを殺してしまった。 これに怒ったアキレウスに殺されてしまった。 別名: ムネーモーン