約 2,269,127 件
https://w.atwiki.jp/galgerowa2/pages/438.html
メモリーズオフ~T-wave~(後編) ◆LxH6hCs9JU 気づいたら、私は夢の中にいました。 いつからここにいたのか、ここにいる前はどこにいるのか、まるで思い出せなかったけど。 私は、私がいるべき場所で、すやすやと眠っていたんです。 「……蘭堂。蘭堂りの。……書記の蘭堂りの! 起きんか!!」 「は、はにゃ!?」 聞き覚えのある大きな声に驚いて、私は突っ伏していた机から顔を起こしました。 口元の涎を拭いつつ、とろんとした瞳を周囲に向けてみれば、そこは極上生徒会生徒会室。 私を合わせた十一人の生徒会役員のみんなが、会議中でした……って、私会議中に居眠りしちゃってたぁ~!? 「まったく、りのってばドベでペケでダメダメだね」 「れいんほど卑下する気はないが、さすがに今回ばかりは擁護できないな」 「バッド……」 「今は予算にも関わる大事な話をしているんだけど……」 「ここは一つ、お灸を据える必要がありそうですわね」 「さんせーい。りのに書記は任せておけませーん」 「申し開きくらいは聞くぞ、蘭堂?」 大事な役員会議の場で居眠りをしてしまった私に、みんな容赦ない視線を浴びせてきます。 うう……確かに寝ちゃってた私が悪いけど、誰も味方がいないぃぃ……。 「仕方ないじゃなーい。なんたって、りのなんだから」 「そうね。りのちゃんなんだから仕方がないわよねぇ」 ぐはっ! みなもちゃんに聖奈さんまで……し、四面楚歌ってやつだよ、だよー……。 意気消沈して、落ち込んで、猛烈に反省する私を、みんなはニヤニヤした目つきで攻め立てます。 あ、でも……たった一人だけ、私に暖かい視線を投げかけてくれる人がいました。 「りの? 疲れているのなら、ゆっくり休んだほうがいいわ」 たった一人、神宮司奏会長だけは、私の体のことを心配してくれます。 そもそも私、どうしてこんなに眠いのかな……昨日は夜更かしした覚えもないのに。 「わからないのなら、なおのこと休みなさい。みんなも、そのほうが安心するから」 そう、なのかな。……奏会長がそう言うんなら、そうなのかもしれない。 みんなの……特に和泉さんの視線が痛いけど……ダメっ子なりのは、あとちょっと眠ることにします……。 おやすみ、なさい…………。 ………………あれ? ……なんだろう、声が、聞こえる…………? みんな…………じゃない。なんだか…………悲しそうな…………声…………。 これも……ゆめ? 小学生くらいのすごい格好した女の子が、空を睨んでる。 なんだかすごくいい匂いのする女の子が、おたおたしてる。 ジャージを着た男の子っぽい女の子が、空と私を交互に見比べてる。 強そうなウェイトレスさんが、すごく悔しそうな涙を浮かべてる。 それと……着物姿の綺麗な女の人が、私の頬に涙を零してる。 わからない……この光景はなんなんだろう? 夢……それとも、現実? じゃあ、極上生徒会のみんなは……? 奏会長……プッチャン……お母さん。 私は…………あれ。 泣いてる……もう一人、月から、悲しい声が聞こえる……。 月……宇宙……空? なんだろう、とても悲しそうな、声……。 ……誠クンって、誰だろう? どうして、どうしてあなたは……そんなに悲しそうに泣いているの? 他のみんなも、どうして……? 一人だけ、笑っている人がいるような気がする。 他のみんなが、なにより側にいる人が一番、悲しそうにしているのに。 どうして。 どうして、こんなことをするんだろう。 わからない、わからないよ。 わからないけど……わかりたいけど、わかれないよ。 すごく眠たくて……声も全然出ないし……。 けど、けど…………放っておけないよ。 着物の女の人も、他のみんなも、空で泣いてるあの子も。 こんなことしてちゃ、誰も幸せになんて、なれないから! どうしてみんな、それがわからないの!? 伝えたい……伝えたいよ。 届けたいの……! 私の想いを、私の言葉を、みんなに――! ◇ ◇ ◇ 「あ、アルちゃん! マギウス・スタイル!」 「無駄だ。あれほどの質量、マギウス・スタイル程度ではどうにもならん」 「愕天王……出せたとしても、相手が空じゃ、なぁ……はは」 「世界さん……どうして、どうしてこんなこと……ッ!」 翼を持たない地上人たちが、嘆きの声を上げる。 遥か上空を飛ぶF-15E戦闘機に対し、彼女たちが取れる策はなに一つとして残されていない。 交戦は不可。空手も、魔術も、HiMEとしての力も、人間が生み出した兵器の前で無力だった。 唯一の策があるとすれば、動かすのも危険な重傷人を置いて逃げることだが……それは誰もが思いはしても、口には出さない。 ユメイに至ってはF-15Eへの反応も疎かに、他の仲間たちに対処を任せ、りのの治療を続けている。 「――あ?」 絶望的な均衡は、しかし突如として壊れた。 ユメイが、桂が、アルが、碧が、真が、言葉なく口を閉ざす。 ある者は周囲に目配りし、ある者は虚空をいぶかしんだ。 いずれも正体を掴めず、誰ともなしに声を漏らす。 「今の、は……?」 不思議な力によって齎された達意の言を、空耳ではないかと胸に反芻する。 それは、誰もが抱えていた疑念であり、確信だった。 「あっ……れ? 見て、みんな。あの戦闘機、どんどん遠ざかっていく」 真が空を指差し、一同は疑念を抱えたまま、飛行する戦闘機を目でやった。 月夜の映える空を、F-15E戦闘機は飛んでいく。ユメイたちとは反対の、まるで明後日の方向に。 目視が可能なまで視線で追っていくが、戻ってくる気配はなく、やがて夜空に消えた。 目を凝らして見ても、やはり変わらない。機影は、完全に闇の中へと没した。 「……危機は去った、のか?」 アルでさえも、突然の事態がのみ込めず、疑問符を浮かべながら言葉を漏らした。 一転して静けさを取り戻した空に、一抹の不安を覚えながら、一時の安寧に身を寄せる。 誰もがしばらくの間呆然とし、ユメイのみが、即座にりのの治癒を再開した。 りのの容態はやはり芳しくなく、どころか、先ほどよりも悪化しているように見えた。 ◇ ◇ ◇ 「桂さん!? ねえ、どうしたのよ桂さん! なんで、どうしてそっちに行くの!?」 ――誠クン。 「あいつら、まだ生きてるじゃない! 殺さなきゃ、殺して、ギタギタにして、思い知らせてやるのよっ!」 ――誠クン。誠クン。 「ほら、ミサイル! ミサイル撃って! 撃ちなさいよ! ああ、もう! そっちじゃないってば!!」 ――誠クン。誠クン。誠クン。 「ちょっと桂さんってば! そっち海! いったいどこに――あ、あ~、そっか!」 ――誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。 「このまま島の外に出ちゃえばいいんだ! あったまいい~。これで、この子と一緒に帰れるね!」 ――誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。 「誠、どうしてるかな~。桂さんも会いたいよね。桂さん? かつ……あ、あれ」 ――誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。 「なにこれ……ぴぴぴ、ぴぴぴぴぴ……って。ぴぴ、ぴ……ぴ……ぴ……なんか、鳴ってるんだけど」 ――誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。 「こ、これ……! 首輪から鳴ってるじゃない! 戻って、戻ってよ桂さん! 首輪、爆発しちゃうよぉ!」 ――誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。 「そうよ、そんな簡単に帰れるわけないじゃない! 桂さんのバカ! 戻れ! 戻れってば! 戻りなさいよぉぉぉ!!」 ――誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。誠クン。 「いや……嫌だ! いやああ、お願いだから、戻ってぇえぇぇえええ――」 いま会いに行きますからね、誠クン――! ◇ ◇ ◇ ゆらり、ゆられ、波は岸へと、一つの存在を打ち上げた。 人と称すには歪で、残された自我さえ破綻済みの、人外なる怪異。 鉄乙女のように、衝動に身を任せ、完全なるあやかしの者となれたらどんなに幸福か。 ――許さない。 少女の中で、なにかが呼応する。 信頼していた友達にまで裏切られ、溜め込んでいた世界への恨みは増幅される。 この世、全てが世界のためであるべきだと――燃える激情を、芽生えた感情に委ねた。 慈愛の精神など持ち合わせていては、この先やっていけない。将来設計なぞクソくらえだ。 ――桂さんまで、私を裏切った。許せない。 黒光りする海面は、ある一部分だけ赤く照らされ、炎上している。 親友だと思い続けていた、単なる恋敵ではないライバルは、裏切り者として海の藻屑になったのか。 だが、己が立っているのは陸地だ。紛れもない島内、殺し合いを行う場である大地だ。 間際のことはよく覚えていない。きっと緊急脱出装置かなにかを上手く作動させらたのだろう。 ――こんな世界、間違ってる。許せない。 この熱情の矛先は、もはや柚原このみだけでは納まらない。 獲物を奪った四人の少女たちは元より、ここにいる人間全て、憎悪を持って食い千切ってやる。 四肢をもぎ取り、内臓を引き摺りだし、脳を抉り――などという細かな悪趣味は、切って捨てる。 殺す。とにかく殺す。会話の余地もない。全部殺す。黒須太一も、支倉曜子も、殺す。 ――あんたたち全員、私に殺されろ。私の世界の、生け贄になれ。 そうやって、憎悪は終着点の一歩先へと進む。 あと一押しで、彼女は人間の形すら失うだろう。 最高に熟成された素材を、調理するのは果たして誰か。 疲労から来る眠気で倒れた世界が、次に起き上がる舞台は―― 【E-8 海沿い/1日目 真夜中(放送直前)】 【西園寺世界@SchoolDays】 【装備】:防刃チョッキ、ロングスリーブシャツとジーンズ 【所持品】:支給品一式×4、エクスカリバー@Fate/staynight[RealtaNua]、BLOCKDEMOLITIONM5A1COMPOSITIONC4(残り約0.60kg)@現実、 時限信管@現実×2、89式小銃(28/30)、37mmスタンダード弾×5発、手榴弾1つ、妖蛆の秘密@機神咆哮デモンベイン、 ICレコーダー、きんぴかパーカー@Fate/staynight[RealtaNua]、ゲーム用メダル400枚@ギャルゲロワ2ndオリジナル、 贄の血入りの小瓶×1、天狗秘伝の塗り薬(残り90%)@あやかしびと-幻妖異聞録-、スペツナズナイフの柄、 このみのリボン、アーチャーの騎士服@Fate/staynight[RealtaNua] 【状態】:気絶、疲労(大)、『この世、全ての悪』受胎、精神崩壊、思考回路破綻、腹部損傷(蛆虫治療)、空腹、悪鬼侵食率95%、水浸し 【思考・行動】 基本:この世界ごと、みんな殺す。 1:今は眠る。起きたら―― 2:このみ、黒髪の女(烏月)、茶髪の男(フカヒレ)、真、正義の味方(碧)、ちっこいの(ちびアル)、ボディコンスーツの女(桂)を見つけたら今度こそ喰い殺す 【備考】 ※侵食に伴い、五感が鋭くなっています。 ※腹の中の胎児に、間桐桜の中に居た『この世、全ての悪』が受肉しています。 ※島北東の中心街が、F-15E戦闘機の攻撃により一部崩壊しました。 ※桂言葉の死体は、F-15E戦闘機と共に海面に叩きつけられ、海の藻屑と化しました。 ◇ ◇ ◇ ゆらり、ゆられ、私の体は海面を漂う。 いつだったか、こんな約束をした覚えがある。 夕暮れの夜の海を、お父さんのヨットで、誠くんと二人で……。 あの約束は、どうなったんでしたっけ。 西園寺さんの中には……誰かいたんでしたっけ。 私は、二人の前に飛び降りて……。 そういえば、如月さんと棗さんは、どこへ……。 メールは、届いたのかな……。 わからない。記憶が混乱している。 ああ、けど。 ……瑣末、ですね。 私は、誠くんと二人で、こうやって海に出て……。 そう、それが……それが、私と誠くんの正しい形……。 私は誠くんの――誠くんの残り香を抱きながら、波に揺られて。 濛々と燃える海上で、二人きりに幸せを覚えて。 聞いてください。ここには、西園寺さんいないんですよ。 ああ、そう……これが、幸せですね。 これがきっと、二人の幸せなんですね。 誰にも、邪魔をされない――二人だけの。 ずぅぅぅぅぅぅぅぅっと…………イッショ、デスヨ、誠、クン……………………。 ◇ ◇ ◇ いくつもの時が費やされ、成果を得られぬ無為へと消えた。 深淵の夜は刻々と、日付の変更線へと近づいて、盤上遊戯の節目を作る。 それを頭の片隅に置きながら、誰もが忘却していた。 労力の矛先は一人の少女を救いたいという気持ちに独占され、思うように動けない。 菊地真は教会に向かいやよいを捜したかっただろう。 アル・アジフは飛び去った戦闘機が気がかりだったろう。 羽藤桂はようやく再会できたユメイと話したかっただろう。 杉浦碧は自分にもできることを見つけたかっただろう。 誰もが、想いを死に逝く蘭堂りのへと集約させた。 しかしこの地では、人の想いが安易な奇跡を生むわけでもない。 治癒の効果は衰えるばかり、希望は遠のくばかり、奈落だけが距離を近くした。 諦めなければ――そんな夢物語を語っても、なにも始まらない。 理解してはいた。全員が承知の上で、諦めることをしなかった。 りのがこの世を去るその瞬間まで、懸命に、必死に、人として足掻き続ける。 ◇ ◇ ◇ 神宮司の力、と呼ばれる異能がある。 神宮司の血を引く者に代々授けられるという恩恵であり、その発揮は全世界に影響を及ぼす。 種類も豊富で、全容も知れない謎の力ではあるが、一つだけ共通していることがある。 それは、人の心に干渉できるということ。人心を操ったり、曝け出したり、導いたりすることが可能なのだ。 例えば、亡くなった人間の魂を無機物に吹き込む――蘭堂ちえりの力。 例えば、特定の人間と以心伝心を成す――神宮司奏の力。 例えば、奏以上に強力な高周波無差別伝心のようなことができてしまう――蘭堂りのの力。 謎多き異能を与えられた者は、力を自覚することによって、本来の恩恵を得る。 また、りのや奏の伝心には強制力と呼ばれる概念があり、この強弱によっては他者の心を誘導することも可能である。 自我なき人形の人心に訴え、激情を動かせたのも……魂に干渉できたちえりの娘であるりのだからこそ、なのかもしれない。 「……と、ここまでの話、理解できたか?」 全然わかりませーん……と、私、蘭堂りのは手を上げて宣言します。 「ええい、このダメっ子がー!」 ひゃう! ううぅ……プッチャンがぶったぁ。 一向に覚める気配のない夢の中、私はプッチャンに難しい話を聞かされて、もう頭が熱暴走しそうです。 「ったく、大事な話だってのによぉ……ちっとはそのダメさ加減を自覚しろよな」 えーん、そうだよねー。私、ダメダメだよねぇ……ぐすん。 こんなダメダメなりのは、ドリルのドッチャンで穴掘って埋まってるね。 りーののりぃはー、「理解できません!」のりぃー……。 「おーい、変な歌うたってんなって。大体りの、おまえ、いつまでもこんなとこにいていいのかよ」 ふぇ? と、私は唐突に思い出すのです。 私、蘭堂りのがいた……現実の世界。 そこは宮神学園でも、極上生徒会でもない、紛れもない現実。 人が人を傷つけて、たくさんの人が悲しんで、そんな、悲惨な現実。 あの島に、私の体はまだ残っていて、今もみんなが周りにいてくれてる。 でも、私はもう……。 「目を逸らすな」 プッチャンに言われて、私は現世を注視する。 そこには、たくさんの悲しむ人がいて。 目の届かないところに、他にも一杯の悲しむ人がいて。 悲しみの連鎖を止めようとしている人もいて。 私はそこに取り残されるんだと知って、少し悲しくなりました。 ……ユメイさんは、泣きながら私を助けようとしてくれている。 ……千華留さんや理樹さん、九郎さんたちの姿はそこにはない。 ……見知らぬ人も何人か、私のために涙をながしてくれている。 どうして、こんな悲しいことになっちゃったんだろう。 どうすれば、みんなが悲しまずに済むのかな。 私、わからないよ。 「そんなの、誰だって同じさ。みんな、悲しみと闘ってる」 夢の中のプッチャンは、私が知ってる普段のプッチャンよりも、少しだけ勇ましい。 お母さんの纏っていた雰囲気にちょっとだけ似ていて、私は懐かしさを覚える。 「俺はプッチャン。それ以上でもそれ以下でもない。これ、よく言うけどな」 うん。 「そりゃおまえだって同じなんだぜ。おまえはりのだ。それ以上でもそれ以下でもない」 うん……わかってるよ。 「なら、りのにできること、したいと思うこと、やれるだけやってみろよ」 そう、だね……うん。 「それが終わったら、ミスター・ポピットに手紙出そうぜ」 うん。 「宮神学園に戻って、年頃の女の子に囲まれてウハウハだ!」 うん……うん? それはちょっと。 「ちっ……ならあの教育実習生でもからかって遊ぶかー」 先生からかっちゃダメだよ。 「んじゃ、幼稚園だな。りの先生の暗黒授業を……」 放り捨てるよ、プッチャン? 「そのとき! 青春砲が発射されたぁー!!」 うわぁ!? 「と、冗談はここまでだ。ほら」 あっ……うん。 「俺の妹だろ。シャキッとしろい」 そうだよね。私、プッチャンの……えぇ~!? 私、プッチャンの妹だったの~!? 「はははっ、最終回にして驚愕の事実ってやつさ」 じゃ、じゃあ、プッチャンは実は蘭堂プッチャン!? 「おーい、もうおとぼけはいいから、用事済ませろよ」 はーい。じゃあ……こほん。 私、極上生徒会書記の蘭堂りのです―― ◇ ◇ ◇ その声は風にのって―― 「あっ……」 最初に異変に気づいたのは、りのの側で治癒を続けていたユメイだった。 ――私、極上生徒会書記の蘭堂りのです―― 「これ……りのちゃんの、声?」 「空耳……じゃないよね?」 碧が、桂が、次いでその声を確認する。 ――みなさんに、伝えたいことがあります―― 「なんだろう……心に、直接響いてくる感じがする」 「テレパシー、か? 蘭堂りのは普通の人間と聞いていたが……」 真が、アルが、この声は聴覚から伝達されたものではないと知る。 ――えと、なんて言おうかな……あの、もう、やめません……か?―― 「りのさん。意識が、あるの?」 遠慮がちに響く、幼い声。 ユメイは顔色に喜色を浮かべ、りのの容態を見極める。 外見の変化はない。りのは変わらず、死に逝く間際だった。 ――こんなことを続けても、みんなが悲しむだけだと思うんです。仕方ない、っていうのもあるんだろうけど―― 「意識はない……けどこれ、間違いなくりのちゃんの声だよ!」 「あ、ああ。どのような力かは知らぬが、妾の心にもしかと響いてくる」 直にりのの声を聞いたのことのある碧が、異能に理解の深いアルが、認める。 この心に直接響きかけてくる声は……蘭堂りのの、メッセージだと。 ――だからって、それじゃあ悲しみが続くだけだから。連鎖は、誰かが断ち切らなきゃダメだと思うから―― 「そんな……これ……いやだよ、だって、これ……!」 「りのちゃん。ねぇ、起きてよ、りのちゃん!」 メッセージには違いない。が……本人の容態を見れば、それが末期の言葉であるというのは容易に察しがついた。 桂と真が泣きじゃくりながらも激励を飛ばすが、彼女らの声はりのには届かない。 ――子供っぽい、調子いいこと言ってるかもしれないけど、私は、みんなに笑って欲しいんです―― 「戻って……戻ってきて、りのさん!」 ユメイの想いは、りのの救命には直結しない。 希望を抱いた無情感が、眼前の命の灯火と共に、死んでしまう。 ――みんなに、みんなにとっての、極上な日々を目指して欲しい。それだけが、私の望みです―― 「りのちゃん……だめ、駄目だよ、戻ってきてよぉ……」 「みんな、ここにいるから。頑張って、りのちゃん……!」 桂はサクヤとの死別を思い出しながら、真は残されたやよいを憂いながら、 ――……あ、っと。それから……奏会長と、プッチャンと、千華留さんと、ユメイさんに―― 「諦めるな。ユメイとて力の行使を続けている。妾だって……」 「……………………りのちゃん!」 アルは援護としての治癒魔術を繰りながら、碧はりのの手をギュッと握り締めながら、 ――ありがとう、でした。極上生徒会書記、蘭堂りの。終わります―― 「りのさん――――」 りのの伝心を聞き終え、同時に。 蘭堂りのの命の光も、消えた。 ◇ ◇ ◇ 血の流れ、命の鼓動、生命の息吹、ありとあらゆる輝きが確認できなくなってしまった。 これが極自然な、命の終わりなのだと……元から知っていた者も、初めて知った者も、愕然と悟る。 真っ赤に染まり、徐々に温かささえ失われていくりのの体を抱きながら、ユメイは泣きじゃくった。 「……碧よ」 「なに、アルちゃん」 「妾を除けば、汝が最年長者だ。だからこそ、酷な頼みをしたい」 「なにさ、もったいぶっちゃって」 「もう、あと数秒で……一日目が終わる」 ユメイに釣られるように、桂と真が涙を流している。 アルと碧だけは、せめて外面だけは気丈でいようと努めた。 碧はアルの促すとおり時計へと目をやり、現在の時刻を確認する。 零時。りのの命を繋ぎ止めようとするあまり、大きく時間を奪われてしまっていた。 ともあれ、放送である。 「聞いとかなきゃ、ってことだよね……」 若杉葛のときにもう二度と味わうまいと思っていた苦みを、また味わってしまった。 だが今回ばかりは、後悔に溺れることはできない。 それはユメイも、桂も、真も、アルとて同じはずだった。 りのは、短い一生を終えるその瞬間まで……悲しみを否定し、他者にもそれを伝えようとしたのだから。 【B-6 中心街/一日目 真夜中(放送開始)】 【ユメイ@アカイイト】 【装備】:エクスカリバーの鞘@Fate/staynight[RealtaNua] 【所持品】:支給品一式×4、メガバズーカランチャー@リトルバスターズ!、光坂学園の制服@CLANNAD、 木彫りのヒトデ4/64@CLANNAD、包丁@SchoolDaysL×H、ガイドブック(140ページのB4サイズ)、 メルヘンメイド(やよいカラー)@THEIDOLM@STER、ドリルアーム@THEIDOLM@STER、 ギルガメッシュ叙事詩、地方妖怪マグロのシーツ@つよきす-MightyHeart-、 騎英の手綱@Fate/staynight[RealtaNua]、ドッジボール@つよきす-MightyHeart-、縄、 木彫りのヒトデ1/64@CLANNAD 【状態】:霊力消耗(大)、肉体的疲労(大) 【思考・行動】 基本方針:桂を最優先で保護する。他の仲間達も守る。 0:りのさん……。 1:烏月を捜索する。 2:怖くても、守る為に戦う。 【備考】 ※理樹たち、深優と情報を交換しました。深優からの情報は、電車を破壊した犯人(衛宮士郎)、神崎の性癖?についてのみです。 ※エクスカリバーの鞘の治癒力は極端に落ちています。宝石などで魔力を注げば復活する可能性がありますが、幾つ使えばいいのかなどは不明です。 【羽藤桂@アカイイト】 【装備】:今虎徹@CROSS†CHANNEL~toallpeople~ 【所持品】:支給品一式、アル・アジフの断片(アトラック=ナチャ)、魔除けの呪符×6@アカイイト、 古河パン詰め合わせ27個@CLANNAD、誠の携帯電話(電池二個)@SchoolDaysL×H、情報の書かれた紙 【状態】:強い決意、全身に擦り傷、鬼、アル・アジフと契約、若干貧血気味、サクヤの血を摂取 【思考・行動】 0:真についていく。教会へ。 0:ユメイと話したい。 1:高槻やよいを探し出して保護する。 2:烏月を止める。 3:首輪解除の有力候補であるドクター・ウェストを探す。 4:一人でも多くの人間を仲間に引き入れれる。即座に同行出来ないようならば、第六回放送時にツインタワーに来るように促す。 5:機会があれば、通り道にある施設を調べる。 6:第六回放送頃、ツインタワーでクリス達と合流する。 7:第四回放送までにカジノに戻れなかった場合は、恭介たちに別行動を取ると連絡する。 【備考】 ※桂はサクヤEDからの参戦です。 ※サクヤの血を摂取した影響で鬼になりました。身体能力が向上しています。 ※桂の右腕はサクヤと遺体とともにG-6に埋められています。 ※クリスの事を恭介達に話す気は今のところない。 ※第四回放送の頃に、カジノで恭介たちと合流する約束をしています。 ※『情報の書かれた紙』に記されている内容は、本作の本文参照 【アル・アジフ@機神咆哮デモンベイン】 【装備】:サバイバルナイフ 【所持品】:支給品一式、ランダムアイテム×1、情報の書かれた紙 【状態】:羽藤桂と契約、魔力消耗(小) 0:真についていく。教会へ。 0:放送を聞く。 1:高槻やよいを探し出して保護する。 2:首輪解除の有力候補であるドクター・ウェストを探す。 3:一人でも多くの人間を仲間に引き入れれる。即座に同行出来ないようならば、第六回放送時にツインタワーに来るように促す。 4:機会があれば、通り道にある施設を調べる。 5:烏月を止める。 6:第六回放送頃、ツインタワーでクリス達と合流する。 7:九郎と再契約する。 8:戦闘時は桂をマギウススタイルにして戦わせ、自身は援護。 9:時間があれば桂に魔術の鍛錬を行いたい。 10:第四回放送までにカジノに戻れなかった場合は、恭介たちに別行動を取ると連絡する。 【備考】 ※アルからはナイアルラトホテップに関する記述が削除されています。アルは削除されていることも気がついていません。 ※クリスの幻覚は何かの呪いと判断 ※クリスの事を恭介達に話す気は今のところないです。 ※第四回放送の頃に、カジノで恭介たちと合流する約束をしています。 ※『情報の書かれた紙』に記されている内容は、本作の本文参照 【菊地真@THEIDOLM@STER】 【装備】:電磁バリア@リトルバスターズ!、メリケンサック 【所持品】:支給品一式(水なし)、金羊の皮(アルゴンコイン)@Fate/staynight[RealtaNua]、 レミントンM700(7.62mmNATO弾:4/4+1)、予備弾10発(7.62mmNATO弾)、情報の書かれた紙 【状態】:背中付近に軽度の火傷(皮膚移植の必要無し)、深い深い自責の念、精神疲労(極大) 【思考・行動】 基本:何としてでもやよいを守る。 1:やよいを守る。教会へ。 2:やよいや、他の女性を守る王子様になる。 3:西園寺世界を――? 【備考】 ※元の世界では雪歩とユニットを組んでいました。一瞬このみに雪歩の面影を見ました。 ※『空白の二時間』の間に、懺悔室の主になにかをされた可能性があります。 ※『情報の書かれた紙』に記されている内容は、本作の本文参照 【杉浦碧@舞-HiME運命の系統樹】 【装備】:FNブローニングM1910(弾数7+1)、リンデンバウムの制服@舞-HiME運命の系統樹 【所持品】:黒いレインコート(だぶだぶ)支給品一式、FNブローニングM1910の予備マガジン×4、 恭介の尺球(花火セット付き)@リトルバスターズ!、ダーク@Fate/staynight[RealtaNua]、 拡声器、情報の書かれた紙 【状態】:健康、十七歳 【思考・行動】 0:正義の味方として生きる。 0:放送を聞く 1:意志を貫く。 2:美希のことが心配。合流したい。 3:助けを必要とする者を助け、反主催として最後まで戦う。 4:知り合いを探す。 5:玖我なつきを捜しだし、葛のことを伝える。 6:後々、媛星への対処を考える。仲間にも、媛星に関しては今は内緒にしておく。 【備考】 ※葛の死体は温泉宿の付近に埋葬しました。 ※理樹のミッションについて知りました。 ※理樹と情報交換しました。 ※遊園地で自分達を襲った襲撃者はトレンチコートの少女(支倉曜子)以外に少なくとも一人は居たと思っています。 ※『情報の書かれた紙』に記されている内容は、本作の本文参照 【蘭堂りの@極上生徒会 死亡】 ※放送直前、会場全域にりのの声が響き渡りました。意思持ち支給品含む全ての参加者の心に、声が直接伝わります。 ※『情報の書かれた紙』の内容。以後、加筆修正がない場合は状態表に載せないでください。 殺し合いに乗った人物(生存者のみ):腕に赤い外套を巻いた茶髪の男、椰子なごみ、支倉曜子、ドライ、ツヴァイ、鮫氷新一 上下が白の学生服の剣士(死亡済みの一乃谷愁厳である可能性が高い)、黒い長髪に切れ長の目をした女剣士(千羽烏月である可能性が高い)、 千羽烏月、西園寺世界 要警戒人物(生存者のみ):源千華留(限り無く黒に近い灰色)、黒須太一、深優グーリア、柚原このみ、巨漢の男 安全だと思われる人物(生存者のみ):高槻やよい、ファルシータ・フォーセット、井ノ原真人、神宮司奏、 アントニーナ・アントーノヴナ・ニキーチナ、九鬼耀鋼、来ヶ谷唯湖、トルティニタ・フィーネ、棗恭介、大十字九郎、 如月双七、杉浦碧、蘭堂りの、ユメイ、菊地真、玖我なつき、クリス・ヴェルティン、羽藤桂、アル・アジフ、ドクター・ウェスト、山辺美希 劇場に、IDとパスワードが必要なパソコンがある。 H-6のボート乗り場に、クルーザーが止めてある。 『本当の参加者』、もしくは『主催が探す特定の誰か』が存在するかも知れない。 教会の懺悔室には、得体の知れぬ何者かが潜んでいる。恐らくは、企画主催側の人間。 教会の懺悔室の主によって、真は島の北西から南東にまでワープさせられた。 真は『空白の二時間』の間に、懺悔室の主に何かをされた可能性がある。 並行世界が存在する可能性は高い。死者蘇生が存在する可能性も一応ある。 首輪には盗聴機能や監視カメラが付いている。 主催者による監視は、『上空』『重要施設』『首輪』の3つから、カメラと盗聴器によって行なわれている。これは、棗恭介による推測である。 棗恭介の所有しているデジタルカメラには、『首輪の設計図―A』というデータが入っている。このデータの信憑性はかなり高い。またAと銘打ってある以上、BやC、D。少なくともAを含めて2枚以上が存在する事はほぼ確実。 カジノでコインを貯めれば、様々な景品を入手出来る。 ドクター・ウェストは大馬鹿だが本物の天才。独力で首輪を解除出来る可能性が高い。 アル・アジフは魔術に関して深い知識を持っている。 西園寺世界は既に人ではない。主催側の息がかかっている可能性が高い。 葛木宗一郎、伊藤誠、如月千早は西園寺世界によって殺された。 桂言葉は動く死体として、世界に使役されている。 195 メモリーズオフ~T-wave~(中編) 投下順 196 I m always close to you/棗恭介 時系列順 197 PERFECT COMMUNICATION ユメイ 217 アカイロ/ロマンス 杉浦碧 アル・アジフ 羽藤桂 菊地真 西園寺世界 211 child player 蘭堂りの
https://w.atwiki.jp/achaia/pages/12.html
人気商品一覧 @wikiのwikiモードでは #price_list(カテゴリ名) と入力することで、あるカテゴリの売れ筋商品のリストを表示することができます。 カテゴリには以下のキーワードがご利用できます。 キーワード 表示される内容 ps3 PlayStation3 ps2 PlayStation3 psp PSP wii Wii xbox XBOX nds Nintendo DS desctop-pc デスクトップパソコン note-pc ノートパソコン mp3player デジタルオーディオプレイヤー kaden 家電 aircon エアコン camera カメラ game-toy ゲーム・おもちゃ全般 all 指定無し 空白の場合はランダムな商品が表示されます。 ※このプラグインは価格比較サイト@PRICEのデータを利用しています。 たとえば、 #price_list(game-toy) と入力すると以下のように表示されます。 ゲーム・おもちゃ全般の売れ筋商品 #price_list ノートパソコンの売れ筋商品 #price_list 人気商品リスト #price_list
https://w.atwiki.jp/thydsh/pages/70.html
弾幕創造主 場所 難易度 この時の曲 フランドール・スカーレット 東方紅魔郷ボス Extra ♪U.N.オーエンは彼女なのか? Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 禁忌「フォーオブアカインド」 - - - 名前 コメント Extra
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2772.html
第二幕 虚言妄想(狂言盲壮) 0 白状させれば勝ちっていうゲームをしよう。 いいよ。なにを白状させる? 1 窓からは、結構な量の光が降り注ぎ、ぼくの頬を焼く。そしてぼくは、驚き、目を覚ました。 「えっ?」 部屋は……明るっ!ぼくは窓の外を見ると、太陽は憎々しげに斜め上に輝いていた。大体十時頃だと思う。確実に寝すぎだった。 ぼくは確実にモンモランシーに叱ら(シバか)れる。そうなると、本日のぼくの生命が終演を迎える事は間違いない。 それは何度も行使されたことだ。すなわち、ぼくの私刑は確定。身体がぼくの意思に反し震えた。 ぼくは只々、神に救いを求める。何故にこの善良なぼくが……善良は言い過ぎか。 やり直し。何故にこの少々有害なぼくが、こんな悩まなくてはならないのか。 まぁ、ぼくが神ならお前が有害だからだよ。と言う事はあえて考えない。 と、自分へのいいわけを考えたり考えなかったり。まあ、主に考えなかったり。 ぼくはため息を一つつく。 「不覚だ。こんなに寝てしまうなんて」 と、何となく、規視感、つまりはデジャブを感じる……なんか朝方に暴風が舞い込んできた気がする。しかし窓は閉まってるし。寝ていたのに起きる筈もないしなぁ。 まぁ、いいや。大抵こういう感覚は気のせいなんだよね。 とりあえず、ぼくは着替えを済ませる。ぶっちゃけた話、とても面倒くさい。 この作業をすると。ぼくは実家に居た時の事を、たまに思い出す。 あの高慢な父や母や兄達。彼等は何もおかしくはないのだろう。……ただ、ぼくが。いや、ぼくだけが異端であり異常であるだけ。だから、代替物か。 最低な気分だ。 ぼくは気分を変えるため、本日の薔薇を胸に差す。 よし、気分転換完了。 しかしなぁ、我ながら単純な思考だな。と、ついつい自虐的になりそうになる。――自重。 ……さて。今日はどうしようかな? 1、今から教室に急ぐ。 2、とりあえずほとぼりが覚めるまで退避。 選択肢にした意味は無い。ぼくは迷わず2を選んだ。朝から私刑は流石に、キツいんだ。 だが、その時ぼくの脳に天恵が下った。 ……ああ、そうだ。ヴェルダンデに餌とかをあげないと。うん。どばどばミミズは見つけにくい物だよね。うん。 いやぁ、まさかこんなに時間が掛かるとは。しかし、ぼくは妥協をしない。だって大切な使い魔じゃないか。多分。 ぼくは使い魔用の厩舎に向かった。 わりと全速力で。 2 使い魔に餌をあげ終わり。水場に移動していたぼくは。自分の考えの無さを呪った。 やはり唾液の洗礼は凄まじく。髪から上着に掛けては、まるで洪水の後の難民の様な様相だった。 そういえば、モンモランシーの実家に近いラグドリアン湖はなかなかに綺麗だった。少し休みが出来たら、モンモランシーを誘って行ってみようかな。 ちなみに。洪水でモンモランシーを連想する事は、彼女には言えない。ぼくだって自殺はしたく無い。 そして水場についたぼくは、髪と上着を洗う。そうこうしている内に、後ろから声を掛けられた。 「どうかなされましたか?」 振り向いて確認すると、洗濯物を大量に抱えたメイドだった。 どうしてくれるんだ、きみは! もしぼくが後ろに立たれたら即死する病に侵されていたら、確実に死んでいたんだよ! 軽率じゃあないか! 決闘だっ! とは常識人のぼくは言わないのであった。 ぼくは、彼女を見た。年の頃は多分、ぼくと同じ位だと思う。 まあ、別に歳がずれていたって口に出さなければ、誰かに迷惑を掛ける訳では無いはずだ。……しかし、何となく気になる。なんだろう? ぼくは、なるべく貴族足るように気取りながら答える。 「少しね髪の毛と服を、汚してしまったんだよ」 べ、別にぼくはこのメイドの気を引こうとか常軌を逸したメイドマニアとかそういう類いじゃないんだからねっ!薔薇なんだから!何となく眼が気になるだけなんだから! と、句読点を一切廃したかの様な廃人思考をしていると。 「あの。もし宜しければ、上着だけでも洗いましょうか?」 多少の気遣いが嬉しいかも。しかし実は、彼女はぼくに邪魔だから退けよ、この童貞野郎! と、思っているに違いない。うん。被害妄想万歳。 「いや、いいよ。もうすぐ終わるしね。それより隣どうぞ。重いでしょ、それ」 事実、上着は洗い終わったし。 ぼくは洗濯物を指差す。そして彼女はにこやかに笑いながら。 「はい。実は少し重いんですよ」 と、言った。やっぱり違和感。なんなのだろう、この子。 ぼくは、彼女に話し掛けた。 「いつもそんなに量が有るのかい?」 「大体こんな物ですよ。あぁ、でも今日はジュンさんの服がある分少し多いですね」 ふうん。大変だね。ん、ジュン? ううむ。なんか聞いたことが有るような。って、何だ、その赤一色の服? 「ジュンさんは凄いですよね? こんな格好良い服とかも、ちゃんと着こなせますし……普通の人だったら浮いちゃいますよね?」 疑問系で聞かれても困る。第一ぼくは、こんな赤い服を着ている人を見たことがない。 いくら記憶能力に少々問題があるぼくでも。そんな派手な人は忘れないはずだ。 ぼくが反応を返せないでいると。 「……ええと。もしかして、ジュンさんの事を知らないのですか?」 「知ってる知ってる。アレだろ?アレ。やたら槍とかを避ける奴」はぐらかしてみる。 「……知らないのですか?」 目が、冷たい。 「知ってるよ! 知ってんだよ! 多分!」 逆切れしてみる。しかし、多分が付いたせいで説得力は皆無だろう。 彼女は、倒置法を駆使し。ぼくを追い詰める。少々気持ち良くなってきた。はい、降参。 「……はい。知らないのです。どうか、この愚民であるぼくに教えたまえ。フハハ」 もう、なにがなんやら。ぼくは、考えるのを止めた。のは、真っ赤な嘘である。もしくは、嘘じゃないのかも。 彼女はぼくを見つめ微笑んだ。……ああ、なるほど。そういう事か。 そして彼女は口を開く。 「ジュンさんは、ミスヴァリエールの使い魔ですよ。さらに、なんと平民なのですよ」 彼女は、まるで自分の事を自慢するかの様に。腰に手を当て胸を張った。ちょっと可愛い。 「ふーん。そうなんだ」 「反応、薄っ!」 きみの反応が大きいんだよ。それに、その件に関してはあり得ない事でもないかな。 「うぅ。じゃあ、これでどうですか?―――――ジュンさんは天才であり、人類最強なんです!」 「な、なんだってー!!」 ぼくは驚きを隠せずに叫んでしまう。ま、まさか、天才で人類最強でもあるなんて。 「反応大きっ! って、信じていませんね?」 「信じてる、信じてる。世界における格差社会の完全撤廃の可能性くらい信じてるよ。本当、ほんと」 「つまりは、人間絶滅しろと!」 うぅん、面白い。飛躍したなぁ。 「ああ、いけない。厨房に行かなきゃならないのでした」 昼を知らせる鐘が鳴った。 彼女はぼくに礼をし身を翻し厨房に向かう。 ぼくは彼女を引き止めた。 「名前を聞いていいかい? ぼくはギーシュ」 「申し遅れました。私は、シエスタといいます。ギーシュ様」 「ギーシュでいいよ。ねぇシエスタ、一つ失礼な質問していいかな?」 ぼくは彼女に聞かなくてはならない事がある。そのジュンって人も気になるけど。 「ええ、構いませんが」 シエスタは頷いた。 「ねぇ、シエスタ。きみは生きていて楽しいかい?」 シエスタは、まるで空洞の様な深く暗い瞳を、ぼくに向け。 「やだなぁ、ギーシュ様。『楽しい』なんてある訳ないじゃないですか」 と、言った。そして続ける。 「それでは。貴方はどうなのですか?」 ぼくは、その言葉に揺れた。 そして、シエスタはぼくの返答を聞かず。厨房に向った。 ぼくは。誰にも聞こえない様に、呟く。 「楽しいよ。すごく、ね」 言葉は、誰にも届かなかった。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3137.html
第四幕 零の涙事 0 願えばきっと、夢は叶うよ。 本当にそう思うか? 1 ルイズは、体に風が当たるのを感じた。 寒い。でも、あれ? 私は窓でも閉め忘れたのだろうか。 いや。それにしたって寒すぎる。まるで冬の風の様だ。しかし、今は春のはず。 ルイズは目を開く。そこには、一面の星空。黒い雲。そして、赤い背中。 ――――あぁ、夢じゃなかったのね。 つまり、自分が召喚したとんでもない平民《哀川潤》だと、気付く。 この、悪魔の様な平民の行動力は恐ろしく。召喚してからすぐに学園を歩き回り、多種多様な被害をルイズや他の生徒に与えた事を思い出す。 そして、疑問が口をついて出た。 「って、ここどこ?」 潤は振り返り。満面の笑顔で言う。 「お。起きたか。おはよー」 「ああ、おはよ。……で、ここどこ?」 ルイズは極めて冷静に努める。目の前の人間を刺激してはいけないから。 「んー。空、もしくは竜の背中かな。具体的な場所は……どこだっけ?」潤は竜の前に座る少女、タバサに問う。 「ガリア」タバサは手元の本から目を離さず言った。心なしか声に元気がない。 「だそうだ」 「ななな、何でそんな所にいるのよ!!」 ルイズの冷静は粉々に瓦解した。 「面白そうだし、暇だったからな」悪びれもせず言う。 「……振り落とせなかったから」タバサ、アンタ……振り落とそうとしたんだ。 「何で私がこんな所にいるのよ!」 「拉致、いや誘拐かな。ほら、よく言うじゃん。可愛い子には旅、いや、虐待しろって」 言わないし。更に言い直して、酷くなってるし。 「……それで、ガリアくんだりまで何しに来たのよ?」 「うむ、聞いて驚け。吸血鬼退治だ。なんやらタバサの任務らしいぞ。ちなみに怪談百選を第十話まで聞かせたら快く乗せてくれたんだ」 任務? タバサは騎士の仕事でもしているのだろうか。怪談? 知らん。 「それで何故、私が?」 「ほら、お前言ってたじゃん。朝には服を着替えさせるのよ、って」 ルイズは自分の服が、寝間着から制服になっていた事に気付く。ついでに空は暗い。 「朝じゃないじゃない!」 潤は空を指差す。 「さぁ、見てごらん。太陽がこんな綺麗」 「あれは月よっ!」 「……諦めなよっ!」潤は器用にタバサの声で言った。 「タバサはそんな事言わない!」 「へえ、ふうん。そうかそうか、お前はそんなにあたしを困らせたいのか」 潤は漏絡を諦めたのか、目を細め恐喝に移行した。 「うぅぅ」 潤の迫力により、知らずの内に、呻き声が漏れる。 「お前は、昨日言ったよな? 《お願いします。馬鹿にされたからって、いきなり生徒を殴らないで下さい。何でも言う事聞くから。ねっ! ねっ!》って。ああ? 約束を破るのかお前は?」 言わされたのだ。だが、そう言わなかったら、学園中に死屍累々の屍を生産しただろう。 「分かった、分かったわよ」 潤は、うん、よろしい、と呟き。親指をぐっど立てルイズに向けた。 ルイズはタバサに近付き。 「その。任務らしいけど、いいの?」 「いい、私に拒否権はない。……紫鏡……ベッドの下……だるまさんころんだ……」タバサは酷く怯えていた。 「お、あれじゃねーの。件の村って」 「……くだん」 ルイズは目を細め先を見渡す。しかし村などまるで見えない。あと、タバサの事もあえて見ない。申し訳ないから。 「ほれ、あの山の所」 山はある、確かにある。ただし、目算で50リーグ位はあるだろうか。 ――どういう視力してんのよ。 「測ったことないから分かんない」 「あ、あたし今喋ってないわよ!」 潤はニヒルな笑みを浮かべルイズを見た。 「読心術だよ。ただのテクニック。訓練すりゃ誰でも出来るさ」 ルイズはため息をつく。 「ほんと、アンタ何でもありね」 潤はシニカルに。そして皮肉げに笑い。 「言っただろ。人類最強の請負人だって。あたしは何でもできるし、全てのことに対して誰よりも長けている。それが、哀川潤なのさ」 ――請負人……か。ルイズは召喚した時に話した事を思う。 2 召喚の儀式が終わり、皆が空を飛んで、寮に帰った。私は、それを見て悔しさに唇を噛んでいた。 私は平民を召喚した。その平民は――彼女は威風堂々とした佇まいで私を射抜くように観る。 すらりとした長身。眼の眩むような紅い様相。そして、とんでもない、どうしようもないほどの美貌。 正直にいうと、気後れする。 だが、私は、召喚した使い魔の平民に、歩いて帰るわよ。と言った。 たとえ、使い魔が平民でも魔法が使えない、とは思われたくなかったのだ。 しかし、この危うげに保たれた筈の、私の打算は、使い魔の一言により砕かれた。 『へぇ。お嬢ちゃん、あんた魔法が使えないのか。いや、絶対に失敗する、といった方がいいのかな』 ……何、で。 『何でそんな事が分かるのよ!』 私は声を荒げていた。 事実を言われて悔しかったのだ。ただの平民の女に、私の使い魔に言われたせいで。 私は、高く薄いプライドによる打算を見抜かれたのだ。 それでも、使い魔は皮肉げに答えた。 『勘だ。いや、勘よりも確かなものかな? まぁいいや、そんな事は。とりあえず安心しろよ。お前は魔法が使えるようになる』 私は絶句した。 《魔法が使える》《安心》――何て、馬鹿な事を言う。私だって希望は捨てていない。だから、魔法を勉強して勉強して勉強して。練習して練習して練習して。 それでも、出来なかった。わたしは出来なかった。誰も、見てくれもしなかった。……わたしは認めて欲しいんだ。 でも、コントラクトサーヴァントは成功した。 これは、私が、何ヵ月も前から準備して、勉強して、練習して、研鑽して、構築して、会得して、約束して、決別して、演技して、傾向して、遅停して、停滞して、韜慨して、 決意して、挫折して、伝達して、忘却して、倦怠して、考察して、打算して、矛盾して、肯定して、更訂して、連鎖して、絶望して、嫉妬して、でも行動した。 ――私はしたんだ。私は努力したんだ。 もしも、もしも失敗していたならば。私は壊れていただろう。これは確信する必然。 私は一つの可能性に賭けて、杖を振りフライを詠唱した。 コントラクトサーヴァントは成功した。それなら、今だって。成功するかもしれない。 だが、やはり、いつもと同じ手応え。少し先の地面が爆発するだけだった。 『あは』私は笑いを漏らす。 ああ、やっぱり。 それでも、それでもいつかは。きっといつかは、と確信の無い願いにすがるわたしに《安心》? もしも、もしも失敗していたならば。私は壊れていただろう。これは確信する必然。 私は一つの可能性に賭けて、杖を振りフライを詠唱した。 コントラクトサーヴァントは成功した。それなら、今だって。成功するかもしれない。 だが、やはり、いつもと同じ手応え。少し先の地面が爆発するだけだった。 『あは』私は笑いを漏らす。 ああ、やっぱり。 それでも、それでもいつかは。きっといつかは、と確信の無い願いにすがるわたしに《安心》? 『出来ないじゃない! 何で、私に、希望を持たせるのよ!』 私は自分が泣いているのに気付いた。唇に涙が入る。私はそれを隠す為に、使い魔を捲し立てた。 しかし使い魔はシニカルに、今すぐってわけじゃねーよ。と、皮肉げに笑う。 『何故なら。このあたしを喚んでしまったからだ。人類最強の《請負人》哀川潤を喚んじまったからだ』 何を言っているのか分からない。だが、使い魔は確信のある口調で言った。 私は何故か、使い魔の話に聞き入ってしまった。この使い魔は私には無い、確信のある自信を持って言ったからだ。 『……何の…説明になるのよ?』 使い魔は迷いなど皆無であろう紅い瞳で私を視た。 『説明? わざわざ異世界から、このあたしを召喚したって時点で、既に理由なんていらないんだよ。ただの無能に、あたしを喚べる縁などあるわけがないんだ』 恐るほどのナルシスト具合だと思った。だが、何故だか、その確信を私は信じてみたくなった。 その自分に対する圧倒的なプライドで、お前は無能では無い、と言われたんだ。 私は信じていいのか? この使い魔の自信を。 私は信じていいのか? この使い魔の確信の中にある私を。 私は信じていいのか? 私はхххでは無いと。 ああ、最後なんだ。賭けよう。 『これも縁だ。だからお前の願い、この人類最強の請負人、哀川潤が請け負ってやる』 億に一つ、いや京に一つ賭けてみよう。私の使い魔に。私の願いを。 そして使い魔は、哀川潤は、私に笑いかけた。 『と、いうわけで。しばらくよろしくな。あたしにくっついていれば、一ヶ月位で使えるようになるんじゃねーの。わはは』 なんというか、いろいろ台無しだった。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2827.html
第三幕 御使い(お使い) 0 ご主人の後に様をつけなさいよ、様を。 ご主人、馬鹿か貴様。 1 「乾いたかな」 木に掛けておいた上着を取る。陽に当てて置いたおかげで、上着はカラカラに乾燥している。 「しかし、困ったなあ。ドジッ娘メイドだったのか、シエスタは」 実のところ。ぼくは、ある現実に直面していた。横目で水場に置いてある洗濯物を見る。そこには、パンツやらブラジャーやらメイド服やら制服やら赤やらetc……が置いている。 これ、このまま置いておいていいのか? もしも、ぼくが下着に欲情する様な人間だったらどうするんだ。まぁ、そりゃ、少しはするけどさ。主にメイド服とかメイド服とかに。 ぼくは考える。このまま放置すると《魔法学園制服見本市。ただし、出品者はマリコルヌ》みたいな状況になりそうで危険だ。 実際問題、今だって危険なんだけどね。だってさ、水場にある下着や服を見ながらうろうろしている人を見たら、誰だって変質者に見える。ぼくだってそう見る。 考えると、頭痛が痛くなってきた。と、誤法を使用する仕様。と、語法を試用してみよう。 そうか、ぼくは戦慄する。くそ、あのメイドめ。なんという周到な罠だ。まさか、ぼくを間接的に犯罪者にしようと、十重二重の伏線という罠を仕掛けていただなんて。そりゃぼくもワナワナと震えるわな。 そこで。 「どうかされましたか?」 はい、本日二回目。声の主は、子供の時に教わらなかったのだろうか。後ろから変質者に声をかけてはいけません、と。ぼくは教わっていません。くそっ……殺るか? 後ろを振り向くと。背が高く、緑色の髪の女性が冷たい眼でいた。確か、……ええと。学園長秘書のミス……ロング……そう! ロングライフルだ。 そしてぼくはミスロングライフルに終演を始める。いや、言い訳を始める。 「違います! 怪しい者ではないのです。ぼくは決して貴女にメイド服を着せようとか、背の高い女性のメイド服は良いよね。だなんて思ってはいません。本当です、信じて下さい!!」 ギーシュ・グラモン、渾身の言い訳だった。 「……下着泥棒ではないようですね。」 と言い。「ただのメイドマニアですか」と付け加えた。 何故だか誤解されている。……何故だ。ぼくには解らない。 そこでミスロングライフルがぼくの思考を遮る。 「……で、本当にどうかしたんですか?」 すごく、面倒くさそうだ。ごめんなさい、生まれてきて。 そして、ぼくは説明したさ。そりゃあ、もう親切に丁寧に圧倒的に説明したさ。時には悲しい物語やジョークや激動の人生の話を含みながら説明したのさ。 「……と、まあ。こんな感じです」 「……なるほど。大体の事情はわかりました」 「解ってもらえれば幸いです」 「つまり。貴方はどうしようもないメイドマニアだ、と」 「ええ、そうですね。個人的には、おさげに眼鏡等もなかなか必須ですね……って何故に!」 乗り突っ込みさせられた。ロングライフル恐るべし。やはり、素性の違う人は面白いなぁ、と素直に思った。 そして。ミスロングライフルは、ぼくの乗り突っ込みに満足したのか。 「では、私がそのメイドまで洗濯物を届けましょう」と、言ってくれた。神だ。 ぼくは、ロングライフルの背後からでる後光に眼を細める。……愛してるよ、ロングライフル。嘘だけどね。 「しかし、私は今から用事があるのです。だから、貴方が私の用事をする。どうですか?」 どうですか。などと言われてもね。ぼくとしては、選択のしようもない提案である。 「ええ、まあ。こちらからすれば、願ったり叶ったりですけど。ぼくに出来る事ですか?」 「簡単な事ですよ」ミスロングライフルは微笑む。 「宝物庫に行って、ミスタコルベールに宝物のリストを作って下さい。と、伝えるだけです」 「それでいいのですか?」 ミスロングライフルは頷いた。 なんとなく無理難題を言われる様な気がしていたぼくとしては、多少すかされた気がする。これを残念とみるか、良かったとするか。 「わかりました、宝物のリストですね」 「ええ、宜しくお願いします。では、私はこれを持って厨房に……」 ミスロングライフルはしゃがみこみ、洗濯物の入ったかごに手を掛け、動かなかった。 声を掛けてみる。 「どうかしたんですか?」 しゃがんだ姿勢のまま、首だけをぼくに向ける。 「……なかなかに、重い。一つ聞いていいかい?」ぼくは気にしない。 「はい」 「貴方は、か弱い女性にこんな重い荷物を持たせて平気なのですか?」 平気なのです、薔薇の茎は細いのだよ。とは言わない。 「……はあ。半分持ちます」 ぼくは置いてあった空のかごに、洗濯物を入れた。……結論。この赤い服が重い。何の糸で織ってんだよ。これは、ぼくの体力が無い。とか、お腹が空いて力がでない。という問題ではない。十キロくらいあるんじゃないか。 「ところで。さっきの用事は、昼食を済ませた後で良いですか?」 そういえば、朝から何も食べていないので、厨房に行ったついでに昼食を食べよう。という下劣な考え。 ぼく達は、厨房に向かい歩き出す。 「ええ、良いですよ。……しかし、貴方は変わった人ですね」 「そうですかね?」 「失礼ですが、あまり貴族らしくない」 ぼくは正直に答えた。 「まぁ、そうかもしれませんね。でも、ぼくの生活圏内では、結構貴族っぽくしてますよ。……まぁ処世術みたいな物ですけどね」 ぼくは、ぼくでは、あるが。ぼくでは、ないのかもね。ああ、くだらない。 「酷い……人ですね」 ロングライフルはぼくに言う。 ぼくは、仰々しく薔薇を持つ。 そして、髪をかき上げ。 「理解してるよ」 と言った。 2 ぼくはミスロングライフルに礼を言って昼食の後で宝物庫に行きますと伝えた。 そして食堂で御飯を食べていると。 「ギィィィーシュゥゥァァァー!!」 呼ばれた気がする。叫ばれた気がする。求められている気がする。なにこの根底から間違った三段論法。 ぼくは、声の発された方向を見る。マリコルヌであった。全く、元気な奴だ。 「やあ、久しぶりだね。ざっと考えて、二日ぶり位かな?」 「そうだね。大体それ位だね……って何でだよ! 朝会ったよ! 今朝会ったよ! ステータス異常、忘却かよ!」 はて? ぼくにそんな記憶はないはず。失礼な奴だ。まあいいや。 「で、何の用だい? もしもくだらない用事で、ぼくの食事を邪魔すると言うのなら。ぼくは、君に糖尿病の恐怖を誠心誠意、親切丁寧に一から十まで教えてあげよう。もし君が望むならチェックリストを作ってもいい」 「……ひでぇ」 「ふむ。では、まず第一の恐怖……」ぼくは水泳の出走者紹介の様に言った。 「……止めてくれ。いや、やめてください」 もう少し続けたいが、止めておく。そして前からレイナール達が来た。 「やあギーシュ、久しぶり」(レイナールくん。視力2,0、しかし眼鏡。真面目。結構鋭い)「あんまりマリコルヌを苛めるなよ」と笑いながら言う。 「うん、ちょっとやりすぎたかな」 ぼくはマリコルヌを見る。未来への恐怖を感じているようだ。 「いや、マリコルヌは喜んでいるとみたな」これは(ギムリくん。凶悪な顔。漢。エロス)「ほら、良く見てくれ。あれは明らかに快楽中枢神経を、刺激された顔だ」 そう考えると。項垂れたマリコルヌが、快楽に呑まれたように見える不思議。 レイナール達はテーブルに着く。 「マリコルヌが恋をしたらしいんだ」「また幼女?」「いや、違う」「嘘だッ!」と、言いつつ祝福。ペドコルヌ卒業おめでとう。 「ふーん。恋といえば、ギーシュは彼女とかいるのか?」恋で何故ぼく。 「なあ、ギーシュ。お前、今は誰かとつきあっているのか?」 「そうだ、誰が恋人なんだ?」マリコルヌ復活。寝てろ。 なんだよ、この質問ラッシュは? 「つきあう? ぼくに特定の女性はいないよ。薔薇は多くの人を楽しませるのだよ」ぼくは適当に答えた。 その時、昼食特有の喧騒に包まれた食堂は。まるで、聖堂に変異したかの様に、静寂に支配された。 全生徒の視線はただ一点の異常に注がれる。 そして。視線の先、壁になって見えなかった人の波が割れた。 そこには、ただ一人のメイドがいた。 生徒は口々にぼそぼそと何かを言っている。「……ンパイ…キラー」「翼…殺し」「人……強」よく聞こえないが、物騒な響きだ。 ぼくは、そのメイドを見た。肩まで届く長さの髪は、異様といっていいほどの艶がある。眼鏡を掛けた奥の瞳は見えない。背も高く、どこかの王女か何かを思わせるくらいプロポーションが良い。 間違いなく美人を思わせる風貌だった。しかし、なにやら近付きがたい雰囲気がある、万人に好かれるタイプではないだろう。 「へぇ」 素直に感嘆の声を漏らしてしまう。 ぼくは、歩き出したメイドと、目があってしまった。そして、目の前まで来てぼくの顔を凝視する。眼鏡の奥から発された圧倒的で暴力的な視線で威圧されたぼくは動けなくなってしまった。 「うむ、腐った眼だ」 この人はいきなりなんて事を言い出すんだ? 「ようっす、にいちゃん。はは、こんにちは」 「……こんにちは」 「馴れ馴れしく挨拶するな。はは、いやいや、驚きだ。……さて、っとう」 そして、ぼくは蹴られ。意識を失った。
https://w.atwiki.jp/tlud/pages/11.html
サイササ サイト???ササイサトサ(サイササ) トサトトサイサイイト! サイサササイサ(ササイ?) サイト??? サイサイトサイサイサイトトトサイトサイトサイサイサイイサトイサト...? サイサイササササイサイサイイサイサイサイイサイサイサイイサイ!!!! サイササイ.... サイサ。 サイサイササイサイ、サ サイサササイ。 ササイサトサ(サイササ) サイササイイサイサイイサ。 サイサササササササイサイサイサイササイサイサイイサイサイサイサトトとサイトサイト サイトサイサイトトトサイサイサイ!。 サイサイササササトトトサイサイサイイイイトサ (・_・) サイサイサササイサイサイササイサイササ ササイサイサササササトサイトトトトトトサイト ササイサイサササイササイ、ササイサイサイトトトサイ ササイトサイサイサイトトトサイ、サイト サンササ、360サン、サイサイイサイサイサイイサササトサ ササイサイサイイサイサイサイイトトトトサイ。 トサトトサイサイイト! サトトササイサイトサイサト!!サイサトサ?サイサトサ?サイサトサ? サイササイササイサイサササイトトサ、サイササイサイトトサトサ サイサササトサ?、サイササイサト46サイイサ、サイササイ。 サイサササイサ(ササイ?) サイササイサイサイイサイサイサイイサイサイサイサイトトトトトトトトトとサイトサイトサイイトササイトサイサササイ、ササイサイサイササイサトトサイ、サイサイササササトサイサトサイトサイトサイトトサイイイトトトトサ。
https://w.atwiki.jp/toarukyoutarou/pages/200.html
763 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/07(木) 22 41 10.17 ID dp0p3tRKo 【夜:校舎屋上】 京太郎「……わりぃ待ったか?」 もこ「……宵闇は我が領域。時間など関係ない」 京太郎「そうか」 もこ「それで何の用?」 京太郎「あ、いや用と言うか何と言うか……」 京太郎「……コホン」 京太郎「今夜は月が綺麗だなー」 もこ「……それは以前にも聞いた」 京太郎「そ、そうだったか?」 京太郎「えっとそうだな……」 京太郎(あーいかん、こう言う事は初めてだから緊張するぜ) もこ「……用が無ければ我が居城に帰らねば。眷族が待っている」 京太郎「ちょ、ちょい待ち」 764 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/07(木) 22 58 15.52 ID dp0p3tRKo 京太郎「あーえっとそのだな……」 もこ「?」 京太郎「 767」 告白の言葉をどうぞ。厨二でもなんでもOK ただし意味不明なものや告白の体を成さないものは安価下 770 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/07(木) 23 12 14.09 ID dp0p3tRKo 我と契約を結べ! 京太郎「我と契約を結べ!」 もこ「……何の?」 京太郎「え?」 京太郎「いやそれはあの……」 京太郎「そ、そうだ!魔王、魔王ええっと……ゼロ?」 もこ「……聞いた事無い名」 京太郎(そりゃまぁ俺の夢の中の話しだし) 京太郎「そ、その辺はどうでも良いじゃないか」 京太郎「それでどうなんだ?もこ」 もこ「……その契約を結ぶとどうなる?」 京太郎「そ、それは四六時中一緒に居たくなったり、遊んだり、相手の事を思うとドキドキしたり?」 もこ「――じゃあその契約結ぶ必要なし」 京太郎「え?」 もこ「だって――」タンッ 771 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/07(木) 23 14 26.47 ID dp0p3tRKo 「そんな契約が無くても私は京太郎が好きだから」 778 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/07(木) 23 31 02.27 ID dp0p3tRKo 京太郎「……は?」 京太郎「えっともこさん、それは……」 もこ「その契約の内容が正しいのなら、京太郎と同じ気持ち」 京太郎「えっと本当ですか?」 もこ「本当」 もこ「……それとも京太郎は嘘?」 京太郎「まさか、嘘じゃねえよ!」 京太郎「そりゃ最初は何か分からんやつだなとか思ったけど」 京太郎「でも親しくなっていくうちに、可愛いところとか、守ってやりたいとかそう言う気持ちも出てきてさ」 京太郎「たった1ヶ月そこらの関係かもしれないが、俺がお前の事を好きだって気持ちは嘘じゃねぇ!」 もこ「……うるさい///」ギュッ 781 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/07(木) 23 41 29.67 ID dp0p3tRKo 京太郎「……そうだ、もこ。さっき言った言葉の意味を知ってるか?」 もこ「月が綺麗ですね?」 京太郎「ああ。その言葉の意味は――」 京太郎&もこ「「アイラブユー」」 京太郎「って知ってたのかよ?」 もこ「……教えてもらった」 もこ「それに京太郎の言葉には、有る言葉が足りない」 京太郎「え?」 もこ「それは――」 “あなたといると”月が綺麗ですね チュッ 782 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/07(木) 23 42 42.49 ID dp0p3tRKo 【対木もこの好感度がMAXになりました】 【対木もこが恋人になりました】 【対木もこが覚醒しました 以後タッグ及びチーム戦において使用が可能になります】 対木もこ(覚醒ver) 【基礎雀力】LV8 【オカルト】LV9 【結ばれし絆《アカイイト》】 オカルトがカンストせず10以降もカウントされる 【煉獄氷夜】 永遠に凍てつけ。高めた妄想力が能力を向上させる 【オカルト】+LV2 点数コンマ+50 【毒電波(強)】 自分に対するオカルトスキルの発動を無効化する。全体効果も無効化 【邪王真眼】※通常ルート以外でのみ開放 聴牌コンマが最高の場合、満貫~役満パターンになる 785 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/07(木) 23 46 18.09 ID dp0p3tRKo では京太郎のコピー取得安価を取るよー 注意点として スキルコピーは一人1つのみ可能 別のスキルを覚えたい場合は相手と麻雀をする等して覚えたいスキルと忘れたいスキルを交換する 京太郎の所持スキル限度は4つ。ただし【ザ・ゼロ】は固定なので実質3つ 使わないスキルはストックできる 所持スキル枠はルート開放、もしくは恋人の人数で段階的に限度が上がる 具体的には ~5 +1 ~15 +2 ~30 +3 ~50 +4 ~70 +5 ~100 限度なし 786 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/07(木) 23 49 34.17 ID dp0p3tRKo 取得できるのがこちら A 【エターナルフォースブリザード】 相手は死ぬ(嘘)。高めた妄想力が能力を向上させる 点数コンマ+40 B 【毒電波】 自分に対するオカルトスキルの発動を無効化する。全体効果は半減 787-793 800 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/07(木) 23 57 27.26 ID dp0p3tRKo よってA:3 B:4 【毒電波を取得しました】 【所持スキルが4つを超えたので、ストック枠に回すスキルを選んでください】 A 【思考と反射の融合】 【デジタル】と【オカルト】を同時に使用する事が出来る またその対局のみ能力の1つをコピーし使う事が出来る(好感度MAXボーナスとは別) ただし局を重ねる毎に【デジタル】と【オカルト】のLVが1ずつ減っていく 対局中に使用を止めた場合はその時のレベルで対局を続行する 対局後は元に戻る B 【ダイハード2】 和了時自分が最低だった場合、最高コンマの相手との差を2分の1にする。更に和了した相手の点数コンマ-20 C 【ゴッドハンドK】 自分が親の場合に発動。和了コンマ+20 点数コンマ+40 D 【毒電波】 自分に対するオカルトスキルの発動を無効化する。全体効果は半減 801-809 811 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 00 02 55.41 ID 2UXewI1po 連投は安価下 よってA:2 B:7 で【ダイハード2】をストック枠に回します 須賀京太郎 【基礎雀力】LV7 【デジタル】LV6 【オカルト】LV6(+【カエルの消しゴム】の効果により+LV3) スキル: 【ザ・ゼロ】和了時00と01 02 03 10 20 30の場合自動的に1位ツモ上がりとなり、更に打点は跳満固定となる 【思考と反射の融合】 【デジタル】と【オカルト】を同時に使用する事が出来る またその対局のみ能力の1つをコピーし使う事が出来る(好感度MAXボーナスとは別) ただし局を重ねる毎に【デジタル】と【オカルト】のLVが1ずつ減っていく 対局中に使用を止めた場合はその時のレベルで対局を続行する 対局後は元に戻る 【ゴッドハンドK】 自分が親の場合に発動。和了コンマ+20 点数コンマ+40 【毒電波】 自分に対するオカルトスキルの発動を無効化する。全体効果は半減 ストックスキル: 【コマンドー】 和了時ロンだった場合点数+20 【ダイハード2】 和了時自分が最低だった場合、最高コンマの相手との差を2分の1にする。更に和了した相手の点数コンマ-20 所持品スキル: 【白山名君の名において命ず 蛙よ破砕せよ】 対局中、以下の効果を一回ずつ使える(任意発動) 相手の和了を無効にし、流局にする(ただし、満貫~役満は無効に出来ない) 自分が和了した時、点数コンマ+50 タッグ麻雀時、パートナーの和了コンマ+20 点数コンマ+20 また以下の能力が常時発動する 自分以外のチームメンバーの聴牌コンマ-5 和了コンマ+5 点数コンマ+5 【鉄輪(レプリカ)】 対局中に以下の効果が常時発動する 自分以外の相手の聴牌+10 和了コンマ-10 点数コンマ-10(支配系スキル) 直撃を受けた場合、その相手の聴牌コンマ+10 和了コンマ-10 点数コンマ-10(重複有り) 聴牌コンマがぞろ目かつ和了コンマが最高で偶数の場合、地和確定 813 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 00 09 13.72 ID 2UXewI1po なおストックに回したスキルも成長できます。また、今後は麻雀前にスキルの入れ替えを行うかどうかを尋ねます 818 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 00 24 11.13 ID 2UXewI1po 【ダイハード2】【コマンドー】は成長型スキルです。なおダイハードはラストデイまで増えた模様 【毒電波】【ゴッドハンドK】に関してはコピーな為非成長スキルです ただし恋人ランク10で覚醒verもコピー可にはしようかと 本筋に関わる為【告白】は無かった事になっています 【アパート】 京太郎「あー疲れた」 京太郎「でも採用されて良かったぜ」 京太郎「それにしても和も色々有るんだなぁ」 京太郎「天才美少女雀士なんて言われてるけど、それだけじゃないって事だよな」 京太郎「俺ももっと努力しないと」 【電話とメールの違いについて】 メールは好感度7未満のキャラのみ(3人まで)。またネト麻、遊びの誘い等は出来ない 電話は1人のみ ネト麻、遊びの誘い等が出来る 823 1.【ネットショッピング】 2.【ネット麻雀】 3.【メール】【残り3回】 送れる相手は 7参照 ※ただし好感度7未満の相手のみ 更に原村和 4.【電話】(かける相手も併記) かけれる相手は 6参照 更に原村和 ※今日はすわこ、もこは選べません 5.寝る 827 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 00 40 25.71 ID 2UXewI1po ネット麻雀 京太郎「ここ暫くやってないし、ネト麻やるか」 京太郎「えっと誘えるメンバーは……」 スーパーまほっち かおりん MOKO☆ のどっち 京太郎「誰にしようか?」 832 ※複数可 選ばないも有り 835 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 00 57 40.43 ID 2UXewI1po 今回よりネト麻の誘いは断られる事を無くしました のどっち 京太郎「折角和にアドレス教えてもらったんだし、誘ってみるか」 カタカタカタ 京太郎「和、今暇か……っと」 和『須賀君ですか。何の御用でしょうか?』 京太郎「ネト麻しないか」 和『……良いですよ。丁度やってましたので』 京太郎「んじゃすぐ入るわ」 京太郎「……さてどの部屋にしようか?」 840 1.昨日と同じ初心者部屋(対戦レベル:ベリーイージー) 2.今日はもう少し上でやるか(対戦レベル:イージー) 3.ここは更に上を……(対戦レベル:ノーマル) 4.腕試しするか……(対戦レベル:ハード) 5.俺より強い相手に会いに行く(対戦レベル:ベリーハード) 6.???(対戦レベル:インフェルノ) 842 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 01 14 57.35 ID 2UXewI1po 腕試しするか…… 京太郎「まそうだな一度勝った事のあるこの部屋にするか」 京太郎「えっと和以外の人は…… 844と 845か」 コンマ判定(被ったらモブ) 00~10 美味いもう一杯!【ムサシノミルク】 12~90 モブ 91~98 ネットワークの頂点【ラストオーダー】 ぞろ目 奇数 【機械龍】 偶数 【ティロ♪フィナーレ】 853 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 01 35 19.58 ID 2UXewI1po 【ティロ♪フィナーレ】 モブA †狂堕狼†さんが入室しました のどっちさんが入室しました ティロ♪フィナーレさんが入室しました モブAさんが入室しました †狂堕狼†「こんばんはー」 のどっち「こんばんは」 ティロ♪フィナーレ「こんばんは……ってあの、もしかしてのどっちさんてあののどっちさんですか?」 のどっち「私の事を言っているのであれば、HNが被ってない限りのどっちは私ですが」 ティロ♪フィナーレ「わわわ、本物なんですね!」 ティロ♪フィナーレ「ネット麻雀界の生ける伝説!そのあまりの強さに管理側が作り出したプログラムでは無いかとも言われるあの!」 ティロ♪フィナーレ「私ファンなんです!」 のどっち「えっと、そのありがとうございます」 京太郎(のどっちってどんなに有名なのか……) のどっち「あの他の方も居ますので、そろそろ対局を……」 ティロ♪フィナーレ「そ、そうですね。私つい」 【ネット麻雀特別ルール】 ネト麻はサクッと終わらせるためコンマで順位が決まります 補正として【基礎雀力】と【デジタル】or【オカルト】のレベル分+5されます 例として京太郎は 【基礎雀力】LV7 【オカルト】LV6 【デジタル】LV6 なので +65になります 【スキルについて】 一部スキルはネト麻でも発動します 効果は通常時と異なります 今回のメンバーのステータス †狂堕狼† 【基礎雀力】LV7 【オカルト】LV6 【デジタル】LV6 スキル:【ザ・ゼロ】 コンマ00 01 02 03 10 20 30時自動的に1位。全てのスキルに優先される のどっち 【基礎雀力】LV10 【デジタル】LV9 スキル:【のどっち】コンマに更に+30 ティロ♪フィナーレ 【基礎雀力】LV7 【オカルト】LV6 スキル:【ティロ・フィナーレ】 コンマに更に+10 モブA 【基礎雀力】LV4 【デジタル】LV4 855 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 01 41 22.67 ID 2UXewI1po 結果(京太郎以外コンマ反転) †狂堕狼† ↓+1 +65 のどっち ↓+2 +125 ティロ♪フィナーレ ↓+3 +75 モブA ↓+4 +40 863 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 01 59 42.37 ID 2UXewI1po 結果 一位:のどっち 191 二位:†狂堕狼† 151 三位:モブA 111 四位:ティロ♪フィナーレ 96 †狂堕狼†「強い……」 京太郎(今日打った時より更に正確性が増してるな) ティロ♪フィナーレ「やっぱり凄いですね!一層ファンになりました!」 のどっち「ありがとうございます」 ティロ♪フィナーレ「あの良かったらなんですけど、アドレスを交換していただく訳には……」 のどっち「構いませんよ」 ティロ♪フィナーレ「本当ですか!ありがとうございます!」 †狂堕狼†「流石のどっちだな」 のどっち「そうでしょうか?†狂堕狼†さんも強かったですよ」 †狂堕狼†「まだまだ適わないって」 †狂堕狼†「それじゃどうもありがとうございました」 のどっち「お疲れ様でした」 ティロ♪フィナーレ「ありがとうございました!」 †狂堕狼†さんがログアウトしました のどっちさんがログアウトしました ティロ♪フィナーレさんがログアウトしました モブA「……あれ?俺空気?」 【基礎雀力】経験値が溜まりました 【デジタル】経験値が溜まりました 【オカルト】経験値が溜まりました 【ティロ♪フィナーレと知り合いました】 866 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 02 16 56.19 ID 2UXewI1po 5月10日(金)終了 【体力】70 → 72 【知力】57 → 59 【精神力】31 → 36 【基礎雀力】LV7 【デジタル】LV6 【オカルト】LV6(+【カエルの消しゴム】の効果により+LV3) スキル: 【ザ・ゼロ】和了時00と01 02 03 10 20 30の場合自動的に1位ツモ上がりとなり、更に打点は跳満固定となる 【思考と反射の融合】 【デジタル】と【オカルト】を同時に使用する事が出来る またその対局のみ能力の1つをコピーし使う事が出来る(好感度MAXボーナスとは別) ただし局を重ねる毎に【デジタル】と【オカルト】のLVが1ずつ減っていく 対局中に使用を止めた場合はその時のレベルで対局を続行する 対局後は元に戻る 【ゴッドハンドK】 自分が親の場合に発動。和了コンマ+20 点数コンマ+40 【毒電波】 自分に対するオカルトスキルの発動を無効化する。全体効果は半減 ストックスキル: 【コマンドー】 和了時ロンだった場合点数+20 【ダイハード2】 和了時自分が最低だった場合、最高コンマの相手との差を2分の1にする。更に和了した相手の点数コンマ-20 867 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 02 19 48.38 ID 2UXewI1po 【現在のバイト】:雀荘 Roof-top 【所持金】¥25,000 → ¥24,000 【カエルの消しゴム】 詳細は所持品スキルにて 【鉄輪(レプリカ)】 詳細は所持品スキルにて 【学業のお守り】 授業パートを1度だけぞろ目大成功の効果 【恋愛成就のお守り】×2 一度だけ誘いを断られない 【勝負事のお守り】 一度だけ麻雀の対局中の判定に+10 【大仏のお守り】 妖怪イチタリナイ イチオオイ を チョウド にする (残り2回) 【破魔矢】 4回だけぞろ目44を自動的に取り消し、再安価させる 【大仏のフィギュア】 持っているだけで良いことが起こるかも? 【ペアのシルバーネックレス】 新子憧の好感度が上がりやすくなる 【ライオンのキーホルダー】 やえから貰ったもの。実はペア。小走やえの好感度が上がりやすくなる 【プリクラ】菫と撮った物。弘世菫の好感度が上がりやすくなる 868 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/08(金) 02 26 29.08 ID 2UXewI1po ついでに南浦さん(覚醒ver) 南浦数絵(覚醒ver) 【基礎雀力】LV7 【オカルト】LV6 【結ばれし絆《アカイイト》】 オカルトがカンストせず10以降もカウントされる 【南場の嵐】 南場時【基礎雀力】+3【オカルト】+4 点数コンマ+40 【お爺様の教訓】 自分の点数が初期点数以下の場合発動。直撃を受けた場合の相手の点数コンマを-30する また和了した場合点数コンマ+30 【南風の神】 南場時【南場の嵐】の代わりに使用可能。聴牌判定-20 【オカルト】+8 点数コンマ-30 【セント・エルモの灯火】※通常ルート以外でのみ開放 以下の効果を3回まで使用可能 自分が放銃した場合、和了判定をやり直す事ができる 点数判定をやり直し、高い方を採用する 876 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga sage] 投稿日:2013/02/08(金) 03 02 24.90 ID 2UXewI1po EXTRAスキルは 1.ヒロインの中の人と京太郎の中の人が共演した作品でその中の人が演じた役に由縁の有る物 2.ヒロインの中の人が演じた主役級の役に由縁の有る物 3.イメージ で追加してるので 憩ちゃん:【玉依姫】 緋色の欠片より中の人が主役 もこ:【邪王真眼】 厨二病でも恋がしたい!よりイメージ 南浦さん:【セント・エルモの灯火】 境界線上のホライゾンより中の人が共演 よって共演回数が多いと自然に強力なスキルが付いてきたり なので通常ルートでは使えないようにしてるのよー <<前に戻る|5月へ|次に進む>>
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/29315.html
登録日:2014/07/28 (Mon) 1 56 00 更新日:2024/07/24 Wed 09 50 28 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 Fateサーヴァントネタ元項目 ある意味鬼嫁 アニヲタ妖怪シリーズ バッドエンドもあるよ ラブストーリー ルート多数 三重県 別嬪 古典 大通連 天女 妖刀 小通連 滋賀県 田村将軍 異類婚姻譚 盗賊 立見烏帽子 美女 鈴鹿 鈴鹿姫 鈴鹿山 鈴鹿御前 鈴鹿権現 顕明連 鬼 鬼女 鬼姫 鬼娘 鈴鹿御前とは日本の伝承に登場する不思議な女性である。 何が不思議なのかというと、話によってただの女盗賊だったというものもあれば、 天女であったという話もあり、はては天竺の第四天魔王の娘の鬼女など、 出白が話によってバラバラなのである。 ただ、すべてに共通するのが絶世の美女…即ち別嬪さんだったという事だ。 別名を鈴鹿姫、立烏帽子、鈴鹿権現とも。 ★概要 彼女が登場する話の中で最古と思われるものに『保元物語』というものがあり、 ここでは立見烏帽子という盗賊として登場するがここから話が発展し、 数多くのバージョン違いが存在している。 あまりに細かいバージョン違いが多すぎてすべてを説明するとらちが明かない為、 此処ではメジャーなバージョンの一つを書く。 三重県と滋賀県の県境に存在する山である鈴鹿山に大嶽丸と言う鬼がいた。 そこへ父親の命で天竺からやってきた鈴鹿御前は大嶽丸と夫婦の契り(契りとは名ばかりで 単なる盟約だったとも)を交わし、朝廷を転覆させ、鬼の国家を作ろうと画策する。 大嶽丸は酒呑童子と並ぶ最強格の鬼であり、三大悪妖怪に崇徳院ではなく彼が入っていた時期もあった程の凶悪さを持っていた。 大嶽丸と鈴鹿御前の連合軍は都に収められるはずの金品などを掠奪したり、人間たちへ危害を加えたりとやりたい放題であった。 あまりの傍若無人、暴虐っぷりに困った朝廷は坂上田村麻呂を派遣、鬼退治に向かわせる。 そこで鈴鹿山へ向かった坂上田村麻呂を迎え撃ったのが彼女なのだが、戦いは互角で一向に決着がつかなかった。 しかしここで驚くべき事態が発生する。 なんとあろうことか、田村将軍は敵である鈴鹿御前のその美貌に惚れてしまったのだ 彼女の方も田村将軍の逞しさに惚れ、二人は相思相愛になり、彼女は遂に盟友である大嶽丸を裏切って 田村将軍側に付き、大嶽丸とその部下の鬼達を討伐する(*1) そして二人は結ばれ、間に小りんという娘をもうけるものの、彼女は天命であるたった25歳という若さで この世を去ってしまう。 悲しみに明け暮れる田村将軍であったがどうしても諦めきれず、なんと冥界にまで赴き、彼女を連れ戻したのである(諸説あり、閻魔大王に頼み込んで蘇らせてもらった、人間の女性に転生させてもらったという説もある) こうして、二人は娘と共に仲睦まじく暮らしたというハッピーエンドを迎える展開が良く知られている。 先述したようにこの話には某ゲームの如く、複数のルート基伝承があり、大嶽丸ではなく、 悪路王という別の鬼の妻で悪路王が死んだ後に田村将軍の妻となったという伝承、 鬼女ではなく天女であり、大嶽丸に惚れられていたのを利用して騙し討ちに協力した伝承、 田村将軍に惚れるも想いは通じず、なんと悪路王と共に斬り殺されてしまったと いうある意味バッドエンドを迎えたという伝承も存在するようだ。 ちなみに彼女が持っていた三振りの宝剣は大通連、小通連、顕明連という名前がある。(*2) 大通連は文殊菩薩の智慧の剣、小通連は普賢菩薩の慈悲の剣であり、敵の気配を察知すると自動的に動いて飛んでいき、襲い掛かるというチート機能があったとも言われているようだ。 顕明連に至ってはホーミングしないものの、旭日にかざすと三千大千世界を見渡せるという鬼チートっぷりである。 更に余談だが鈴鹿山という山は存在しない。 これは現 三重県亀山市(鈴鹿市ではない)〜滋賀県甲賀市に存在する鈴鹿峠という鈴鹿山脈で『比較的(*3)』通行が容易かつ東西移動において重要なルートであるにもかかわらず山賊が横行したり歴史的にも重要な局面(*4)で使われていたり、自然と人への畏敬の念が集まった結果、これらの伝説が生まれていったとされている。 ★鈴鹿御前が登場する作品 ただ、知名度で言えば同じ鬼である酒呑童子や最強の妖狐である白面金毛九尾の狐、 恨みで天狗と化した崇徳上皇に比べればマイナーであり、こうした方面のマニア以外には あまり知られていない存在ではあるが日本の伝承においては数少ない戦う女性であることから 和風ファンタジーでは意外と登場の機会はある。 Fate/EXTRA-CCC FoxTail セイバーのサーヴァントとして鈴鹿御前が登場。 本作においての彼女は鬼ではなく狐娘であり、経歴もバッドエンドを迎えた伝承を基にしてる模様。 田村将軍こと坂之上田村麻呂も存在していることが示唆されるが…? 鬼切丸 同作におけるヒロイン。女子高生として人間の世界で暮らしながら人に害を与える鬼を退治してきた。 ペルソナ4 里中千枝のペルソナ・スズカゴンゲンとして登場。 名前から判断する限り鬼としてではなく天女としての鈴鹿御前をモチーフにしているようだ。 仁王2 「鈴鹿」と「立烏帽子」がそれぞれ別のキャラクターとして登場する。 前者は主人公の母である深芳野(斎藤道三の側室)と同一人物であり、大嶽丸の妹という設定。 ストーリー冒頭で果心居士に殺されてしまうが、その後に意外な形で再登場する。 後者は大嶽丸に救われた女盗賊。父を知らず、母も幼少の頃に疫病で亡くしており、盗賊として辛うじて行きていたところを大嶽丸に拾われ、霊石の力により妖怪へと生まれ変わった。 大嶽丸に深く心酔しており、彼の夢を叶えるために非道を働く。 修正、追記は三振りの刀で切られても平気な方がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 楠桂の「鬼切丸」にも出てきたね、鈴鹿御前。あっちは少年の嫁みたいな感じだったけど。 -- 名無しさん (2014-07-28 02 34 07) 大通連とかゲームやラノベであんまり聞かないよねw『ONI零』くらいかw?流転~! -- 名無しさん (2014-07-28 03 53 13) 「まさかりかついだ~」でおなじみの金太郎の母親なんじゃないかって伝承もあるよね。 -- 名無しさん (2014-07-28 04 48 27) 悪路王は朝廷に抵抗した蝦夷の王アテルイがモデルと言われてるから、ひょっとして蝦夷の娘なのかも。鬼切丸の鈴鹿御前は何か可愛かった。制服女子高校生+日本刀が妙にマッチしてた。 -- 名無しさん (2014-07-28 05 39 32) Fateで出たなこいつ -- 名無しさん (2014-07-28 06 22 32) 鬼切丸では大通連でした。 -- 名無しさん (2014-07-28 07 06 17) ↑2 あれで違ったら笑えるレベルのばればれっぷりよ -- 名無しさん (2014-07-28 07 51 03) アクエリアンエイジにも出てた、田口順子さんの絵が大好きで使ってたな -- 名無しさん (2014-07-28 10 10 54) 神咒神威神楽の久我竜胆鈴鹿、東京レイヴンズの大蓮寺鈴鹿、和風ファンタジーならネーミングの元ネタとして結構出てる -- 名無しさん (2014-07-28 16 29 56) 俺も鬼切丸の鈴鹿は好きだったな。凛としてるのになんか可愛い -- 名無しさん (2014-07-28 21 51 23) ムゲフロのペタズン胴姫の元ネタでいいんだっけ? -- 名無しさん (2014-07-29 00 01 21) ↑あのヌメ腹姫も鈴鹿御前が元ネタだろうな。彼氏にごつい鬼もいるしな -- 名無しさん (2014-07-29 00 53 53) ↑名前からしてまんまじゃないですかー! -- 名無しさん (2014-07-29 00 58 03) 初めて見たのは魔人学園だったか。懐かしいな -- 名無しさん (2014-07-29 01 36 25) 上から3番目のコメへですが金太郎の母親説があるのは紅葉という名の別の鬼女のようです。 -- 名無しさん (2014-09-20 01 56 09) 紅葉って、地元じゃ天女みたいに言われてたけど、しまいにはその地元の人間皆殺しにしちゃった奴だっけ -- 名無しさん (2014-09-22 16 27 59) アクエリで知ったなあ -- 名無しさん (2014-09-22 17 32 53) ↑2たしかそんな感じ。んで討伐隊も強力な妖力で歯が立たなかったけど最後は討ち取られたみたい。 -- 名無しさん (2014-09-27 14 20 21) 初めて大通連の名前を知ったのは「ヨーカイザー」のキーアイテムとして出てきた時だったな -- 名無しさん (2014-09-27 14 38 27) アカイイトのドラマCDに大嶽丸共々出演。いかんせん元が古典なだけに知名度は低いよね -- 名無しさん (2015-06-15 01 48 37) 悪路王と大嶽丸は悪事の高丸からの派生といわれてる。 -- 名無しさん (2015-10-11 00 54 30) 今月の鬼切丸に鈴鹿御前出てたな。相変わらず可愛い -- 名無しさん (2015-10-30 08 03 39) fateの漫画「EXTRA CCC foxtail」では狐耳JKというビジュアル -- 名無しさん (2017-12-25 12 47 12) 前々から鈴鹿サーキット繋がりでレースクイーンみたいな恰好した鈴鹿御前がいつどんなソシャゲで出てもおかしくないなと思っているんだがまるで見たことがない -- 名無しさん (2021-07-29 10 02 46) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/178178/pages/62.html
相互サイト募集中!! ウイイレDSサイト ウイイレサイト サッカー関係サイト そのほかオススメサイト