約 1,366,861 件
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/197.html
日程 時刻 場所 キャラ名 三日目 02 30 ネビーイーム カミーユ・アイビス・ノイ=レジセイア・AI1 02 45 ロジャー・アキト・統夜
https://w.atwiki.jp/kazu392h/pages/1373.html
autolink(kazu392h=body)TOP>【あ】>アイビーシート アイビーシート (あいびーしーと) 分類3【場所】 ジャンル4【阪神タイガース関連】 阪神甲子園球場ホームページ http //www.hanshin.co.jp/koshien/ 阪神甲子園球場の内野座席の種類のひとつ。 昔でいうイエローシートとオレンジシートの位置で、それぞれ『一塁側…』『三塁側…』と冠が付く。 2008年から設置されたピカピカ新品の椅子で、去年は一塁側に2回座った。 膝が窮屈だったイエローシートの欠点が改善されて、随分と座りやすくなった。 ただ、内野の光景が全部緑色で単調になり過去の柿色黄色のカラフルさがなくなったのはちょっと残念。 登録日 2009/01/31 【あ】一覧 あ・・・ アートネイチャー 亜依 哀 愛【あい】 iアプリ アイアンキング 合鍵 愛妻弁当 愛してる 開いた口が塞がらない IT革命 アイビーシート 相棒 アイマスク あいりん地区 アオレンジャー 赤井秀一 赤い玉 赤川次郎 阿笠博士 あかひげ薬局 赤福餅 赤星憲広 赤星ラーメン あかんたれ 秋山莉奈 アクマイザー3 浅井良 浅香唯 浅野温子 足跡 アジアン あした天気になあれ あしたのためにその1 明日も勝つ! 味道楽 アッチソン アデランス アトランジャー アナザーアギト あなただけ見えない アフター あぶない刑事 APTX4869 アマゾン 天邪鬼 綾波レイ 新井貴浩 新たなる変身 A-LA-BA・LA-M-BA アリバイ アルティメットフォーム アルプススタンド 泡踊り 暗号 アンコウの餌待ち 暗黒時代 安全日 安全ピン あんた誰や? アンディー・シーツ あんパン アンフェア ■ トップページへ移動 ▲ このページ上段に移動
https://w.atwiki.jp/horserace/pages/501.html
アイビーをお気に入りに追加 アイビーの情報をまとめています。リンク先には学生・未成年の方には不適切な表現内容が含まれる場合があります。またリンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。 アイビー <保存課> 使い方 サイト名 URL アイビー <情報1課> #bf アイビー <情報2課> #blogsearch2 アイビー <情報3課> #technorati アイビー <報道課> なにわ男子・大橋くんが着ていた!?チャンピオンのロンT「ポチりました」 - ニフティニュース 【阪神JF/前走ローテ】「アルテミスS組」からソダシに続く2歳女王の誕生なるか - SPREAD 【キッチン編】すぐポチるオンナの「スモール・グッド・ギフト」名品 - SPUR.JP シリアの子に給食を 山形のNPO、費用募る 学校行くきっかけに(毎日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 復活の予感!? 紺ブレの着こなしテク!(Safari Online) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 大人のお洒落コーデ集!復活の予感!? 紺ブレの着こなしテク! | Fashion | Safari Online - safarilounge.jp 「L-1 BATTLE 2021 選手実使用カラーパーカー直筆サイン入り」LIONS COLLECTION(ライオンズコレクション)にて発売開始!|埼玉西武ライオンズ - seibulions.jp NYで無差別殺傷事件 アイビーリーグ学生が死亡 - mashup NY ザ・ノース・フェイスが圧倒的な人気! 野暮ったくならない、セレブリティのおしゃれな“ダウンジャケット”の着こなし - SPUR.JP Beyoncé が IVY PARK x adidas のキャンペーンビデオで自身の愛娘たちと親子共演 - HYPEBEAST 【朝日杯FS想定】デビュー3連勝中のセリフォス、藤田晋氏所有の2戦2勝馬ドーブネなど(netkeiba.com) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ブルースカイランドリー12月に全国一挙12店舗 オープン - PR TIMES 株式会社ジーアイビーと愛知県豊橋市中野校区自主防災会大規模災害時における地域と事業所との支援協力を開始 - PR TIMES 【TV初】「東京ラブストーリー」「あすなろ白書」の柴門ふみ原作を台湾でドラマ化! 台湾ドラマ「お仕事です!~The Arc of Life~」を1/5(水)20 30よりLaLa TVでテレビ初放送! - PR TIMES アイビーが「日本バイオマテリアル学会」で慶応大との共同研究を発表 - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス 話題株ピックアップ【夕刊】(2):ギフティ、田中化研、マーチャント - minkabu PRESS IIJ グローバルソリューションズとアイビーシーが協業 IoT 機器類の信頼性を高めるソリューション「IoT トラストサービス(TM)」を提供開始 - PR TIMES 第2の宗、紅林へ! オリックス・元謙太が2年目の飛躍に向けて外野に転向(ベースボールキング) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【世界で最も読まれているコンサル面接対策本】戦略コンサルタントに独特の勉強が欠かせない理由(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース JAPAN-REIT.COM SP版 - JAPAN-REIT.COM 「これ好き!」と言わせる、服好き男性へのギフト鉄板ブランド2021年版(Pen Online) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 玉川高島屋S・Cでイルミネーション 30万球のLEDで華やかにライトアップ(みんなの経済新聞ネットワーク) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 今こそ「アイビールック」をアップデートせよ! [テーラードジャケット/ステンカラーコート編] #いま「アイビー」が新しい(MEN S NON-NO WEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【買うべき大人の別注】ダウンもバブアーもミリタリーも、アウター選ぶなら黒とネイビーが正解(WEBUOMO) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 株式会社ジーアイビーと愛知県豊橋市中野学区 【防災の日】に「大規模災害時における地域と事業所との支援協力」を締結 - PR TIMES 新馬、アイビーSと連勝中のドウデュースは朝日杯FS参戦 - スポーツニッポン新聞社 アイビーリーグの寄付基金、昨年度に多額の投資収益-学生支援を強化 - ブルームバーグ イラストレーターFACE OKA氏による描き下ろし作品「FACE IVY」をREGAL Shoe & Co.にて展示。オリジナルコラボグッズの販売とサイン会も開催~ - PR TIMES [エヌハリ×エディフィス]旬シルエットなフレンチアイビーが今の気分。主役級コラボカーディガンが登場(MEN S NON-NO WEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 空気中のほこりを減らしてくれる観葉植物(ライフハッカー[日本版]) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース この冬はグリーンがトレンド おすすめの「鮮やか系」アウターのコーデ(NIKKEI STYLE) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【宮崎秋季キャンプ】グッズイベント開催中!|福岡ソフトバンクホークス - softbankhawks.co.jp スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールドは札幌地区では初の加盟となるシャレーアイビー定山渓(Chalet Ivy Jozankei)をメンバーに迎えました。:時事ドットコム - 時事通信 大原美術館とコラボの宿泊プラン アイビースクエア、非売品付きで:山陽新聞デジタル|さんデジ - 山陽新聞 ブルースカイランドリー 三重県に2店舗 連日オープン - PR TIMES 米アイビーリーグの2大学、ベトナム語コースを初めて開設[社会] - VIETJOベトナムニュース アイビーカラーただいま絶賛進化中いしわたり淳治をワードプロデュースに加えた最新ミニアルバム『tomorrow』について4人聞いた - http //spice.eplus.jp/ アイビー化粧品-買い気配 頭皮外用剤の特許査定を受領 - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス 今朝の注目ニュース! ★大末建、アイビー、KHネオケムなどに注目! - minkabu PRESS 出来高変化率ランキング(13時台)~アイビー、シーズメンなどがランクイン - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス 前場コメント No.5 トランスコスモ、アイビー、三菱自、UACJ、大末建、アルペン - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス 永遠の定番! アイビールックの着こなしとマストアイテムたち | 特集 | ファッション - 株式会社三栄 アイビーパーク x アディダス x ぺトロンがコレクションを発表 - HYPEBEAST 【アイビーS結果】武豊騎手騎乗ドウデュースが抜け出して出世レースを制す - netkeiba.com 2021年10月22日(金)オープンのカフェ「茶珈堂」(渋谷・表参道)にこだわりの食品・雑貨コーナーがオープンします - PR TIMES ブルー・アイビー・カーター 両親のティファニーの広告に登場(アフロ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 災害対応型ランドリーを拡大 3年以内に300店舗へ - PR TIMES エディフィスのN.ハリウッド別注アイテム、“アイビー”テーマのワッペン付きスウェットなど - Fashion Press ファッション・ジャーナリスト、デーヴィッド・マークスさんがアメリカンファッションの魅力を語る(MEN S CLUB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 表参道・青学会館にレストラン「洋食の果実」 「昔ながら」の洋食提供 - シブヤ経済新聞 ロゴ入りスウェットはアイビースタイルのマストアイテム【本日のFUDGE GIRL-10月13日】 | 本日のFUDGE GIRL | ファッション - 株式会社三栄 清瀬・空堀川近くの住宅街に「森のカフェ アイビー」 自宅改装し夫婦で開業 - 調布経済新聞 コインランドリーのジーアイビー 災害対応型店を拡大 ガス設備や発電機設置3年で10倍300店へ 自治体と支援協定締結も(中部経済新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【注目馬動向】中山で新馬勝ちのブルーグロットは嶋田騎手とのコンビ継続でアイビーSへ - スポーツ報知 TOKYO FANTASTIC ボタニカル店、アイビーホールに10月22日にオープン。 - PR TIMES Ivy to Fraudulent Game、12/21にワンマン・ライヴ開催を発表 - Skream! Ivy to Fraudulent Game、本日9/29 21時より無料生配信ライヴ from ovum #0 開催 - Skream! 前場コメント No.2 ヒマラヤ、ハニーズHLD、ハローズ、タカラスタン、パナソニック、アイビー - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス <動意株・29日>(前引け)=クリヤマHD、エンビプロ、アイビーシー - ニュース・コラム - Y!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス 米国特許取得:ブロックチェーンによる電子証明システム 〜 世界初の新 PKI で IoT セキュリティの DX を推進 〜 - valuepress 【2歳次走報】ルージュラテールは川田とアイビーSへ - サンケイスポーツ ビヨンセの娘ブルー・アイビー、MTVビデオ・ミュージックアワードを最年少で受賞!(ELLE DIGITAL) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 名古屋市と「大規模災害時における支援協力に関する協定」を締結:時事ドットコム - 時事通信 【POG】ドウデュースはアイビーSへ(栗東発)(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース アイビー化粧品/シワ改善クリーム発売へ/販売員向け画像解析システムとセットで | 訪販 - 日本流通産業新聞 小倉最終週に新馬勝ちドウデュース 武豊でアイビーSへ - スポーツニッポン新聞社 武豊騎手好評価のドウデュースはアイビーSへ - サンケイスポーツ 株式会社ジーアイビーと稲沢市民センター地区まちづくり推進協議会・大里西市民センター地区まちづくり推進協議会 大規模災害時における地域と事業所との支援協力を開始 - PR TIMES Ivy to Fraudulent Game、 murffin discs へ移籍。自身のブランド from ovum 立ち上げ配信シングル「Day to Day」明日9/2リリース。今夜22時よりYouTubeにて緊急生配信 - Skream! DCドラマ「バットウーマン」シーズン3、ポイズン・アイビーが登場 - THE RIVER 【KIHACHI】キハチ初!冷凍で届けるベーカリーなど、新作のグローサリーギフトをキハチオンラインショップにて新発売 - PR TIMES 【BAKERS gonna BAKE】とろ~り “焼き芋”と発酵バターをサンドした新スイーツ!まるごと渋皮栗のモンブラン風スコーンや、キャラメルが効いたパンプキン味も発売。 - PR TIMES アイビーカラー×moon drop、9/23開催の共同企画 夏色ラブストーリー ゲストにanewhite、リュックと添い寝ごはんが決定 - Skream! ビヨンセのアイビーパークとアディダスのコラボコレクション第4弾登場 | HYPEBEAST.JP - HYPEBEAST 超エリートを輩出するアイビーリーグが課外活動を重視する理由 - Newsweekjapan 神奈川県初出店!ブルースカイランドリーオープン! - PR TIMES アイビー化粧品が急伸、特許査定受領に信用規制解除で買い先行 - 東洋経済兜町特捜班 - 経済:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル Ivy to Fraudulent Game、9/1開催の自主企画 揺れる1.1″に神はサイコロを振らない出演発表 - Skream! OPERATIONS IVYによるB級アメリカ映画のポスター展「B-MOVIE POSTERS」が渋谷パルコで - EYESCREAM アイビー化粧品、Natural Product Communications誌に論文掲載 - 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン - 週刊粧業オンライン 今週の【話題株ダイジェスト】 日本電解、アイビー、ラオックス (6月28日~7月2日) - 株探ニュース アイビー化粧品が大幅続伸、AI活用の肌解析システム導入 | 会社四季報オンライン - 会社四季報オンライン インテリアを魅力的に引きたてる♪お部屋にアイビーを飾る方法 (2021年6月14日) - エキサイトニュース Ivy to Fraudulent Game、7/31に前橋DYVERにてワンマン・ライヴ開催 - Skream! 学費高すぎ!? それでも志願者増の米アイビーリーグ - 日本経済新聞 アイビーカラー、“結婚”をテーマにした「オルゴール」を配信リリース ミュージックビデオも同時公開 - http //spice.eplus.jp/ 新型コロナウイルス対策 移動式・面会用陰圧ブース『アイビー』6月10日(木)全国発売 - アットプレス(プレスリリース) 「サンマリン」「アイビー」「SOKKEN」独特な球場名、込められた思いとは - 読売新聞 ジェイ・Z、愛娘ブルー・アイビーのために泳ぎを習ったことを明かす - ELLE マーゴット・ロビーが、ワーナー・ブラザースにポイズン・アイビーをDCEUに登場させるよう説得中 - IGN JAPAN 実業家と建築家の夢が結実した、倉敷の名ホテル2選。|Pen Online - Pen-Online 志願者は増えたけれど… 米名門私立大学の合格率が記録的な低さに - Business Insider Japan 米アラバマ州で竜巻、5人死亡 アイビー知事「警戒維持を」 - 時事通信ニュース 個性爆発のおしゃれ テリー伊藤氏「全部VANに学んだ」|NIKKEI STYLE - 日本経済新聞 【2021グラミー賞】ブルー・アイビー・カーター、9歳で初授賞 - ELLE アイビーカラー WHITE Release TourのLIQUIDROOMでのファイナルは彼らの新たなドラマの幕開けだった - http //spice.eplus.jp/ アイビーパークとアディダスのコラボ第3弾が実現 - HYPEBEAST アイビー化粧品が急反発、皮膚外用剤に関する特許を取得 - 東洋経済兜町特捜班 - 経済:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル ビヨンセの愛娘ブルー・アイビー、8歳でグラミー賞候補に - ELLE 【早すぎた予言者 南部陽一郎】「対称性の自発的破れ」が生まれた充実のシカゴ時代(大栗 博司) - 現代ビジネス アイビー <成分解析課> アイビーの37%はむなしさで出来ています。アイビーの27%は運で出来ています。アイビーの12%は知識で出来ています。アイビーの12%は厳しさで出来ています。アイビーの11%はアルコールで出来ています。アイビーの1%は見栄で出来ています。 ページ先頭へ version3.0
https://w.atwiki.jp/ps2sd/pages/112.html
【主な内容】 お金持ち 主役+初期所属のpp9999・撃墜数50 強化パーツ99個所持(4キャラ分) 【注意点】 1ゼンガー 2クスハ 3アラド 4アイビス
https://w.atwiki.jp/wiki8_unknown/pages/978.html
基本説明 ガーランドにおいて、反政府テロリストが多く用いている機体。 無名の企業が独自のノウハウで製造したものと見られている。 軽量、高機動を主眼に開発されたため、被弾への耐性は少ないが 外部装甲を基礎フレームと一部兼用した事によって、大幅な軽量化に成功した。 また、破損時も装甲を交換すれば、深刻なダメージでない限りは 再び稼動させることができるという点が、大きな特徴といえる。 ただし、フレームが存在する部分は、他社の既存パーツの流用が多い。 背面の翼に見える部分は飛行用ではなく、RDを使用した高速戦闘時に 安定性を高めるための物である。 これにより、RD中でも小回りの効いた旋回が行える。 エリオン 最も初期に生産された機体は、予定していたエンジンの調達が間に合わず 間に合わせで低出力の物を使用し、組み上げられていた。 元々装備に割くだけの余剰出力が低いエリオンにおいて、これは致命的であり テロリストなどに流出した機体の多くは、各部を軽量化し 頭部センサーを増設し、偵察、軽戦闘用の機体に転用して用いた。 そのためオプション装備として用意されていた脚部ミサイルポッドは装備できない。 H-エリオン 予定していたエンジンを搭載して、本来のスペックを持ったタイプ。 初期型と区別するためにH(Hunter)の略号を名前の前につけている。 軽量機体ながら、作戦内容に応じた武装の変更が可能であり 1機種であらゆるジョブを兼任させる事を当初から想定していたようである。 最も多く生産されたのがこのタイプで、ダークブラウンで塗装されている。 肩のハードポイントが無い代わりに、脚部にハードポイントを持つ。 MULS-P規格に適合するものであれば基本的には装備が可能。 専用武装 アイビスカービン: 第二次ハフマン紛争後に大量に余剰となったアイビスを、安く買い上げ エリオンが装備できるだけの重量に落とすため、短銃身化。 3点バースト射撃の機能を追加した改造アサルトライフル。 弾薬、マガジンはアイビスと共用である。 無理に短縮した結果、銃口の跳ね上がりが大きく、近距離でないと精度は低い。
https://w.atwiki.jp/midland_dollhouse/pages/250.html
ハイビスカスの花 ぼうし ノーマル ランク0における販売価格 28 販売時間 13 05 手に入るMAP:夕焼の海 合成に必要な素材:なし 合成先:火の踊り子の花輪
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/156.html
◆ 「……嫌だ…嫌だ」 立ち並ぶ廃墟をなぎ倒し、抉れた大地が一筋の巨大な爪痕になっていた。 その爪の先で地に伏すヒメ・ブレン。その中でアイビスはうわ言を繰り返し呟いている。 うつむき、小さく丸まり、膝を抱え、体は芯から奮え、瞳孔は開き、焦点の合わぬ瞳は揺れ、歯の根も噛み合わず、心も折れた。 怯えが、慄きが、恐怖が全身を支配している。 「アイビス、無事か?」 ――通信? 僅かに顔を上げ、コックピットの内壁にぼんやりと開かれた通信ウインドウに目を向ける。 端整な顔立ちの青年がそこにはいた。 「ク……ルツ?」 「動けるな? やり返すぞ」 「無理だよ!」 息巻くクルツの声に咄嗟に反対の言葉が出る。本心だった。 自身の無力を思い知らされ心砕けた少女を目の前にして、驚きの表情をクルツが浮かべる。 「何……言ってんだ?」 「……無理だよ。ジョシュアの敵討ちなんて……私には無理だったんだ。 あんな奴に……勝てるわけがない。ねぇ、逃げよう。逃げようよ。ここから逃げちゃおう」 「お前、本気で言っているのか?」 「本気……だよ。だって仕方ないよ。勝てないんだ! 怖いんだ!! どうしようもないんだからっ!!!」 ギンガナムを思い浮かべると何をするのよりも恐怖が先に立つ。涙がこぼれ、体が震えてどうしようもなかった。 「そうか……悪かった。悪かったよ。すっかり忘れてた。誰も彼もが戦闘に慣れてるわけじゃねぇんだよな。 どいつもこいつも機動兵器の扱いに長けてやがるから、ついあいつらといる気になっちまってた。……俺は残るぜ」 「無茶だよ。あんたもうほとんど弾ないんでしょ……殺されちゃうよ」 「あぁ、その通りだ。だからアイビス、俺は無理強いはしないぜ。でもよ。ここで逃げちまってもいいのか? そりゃ俺だって死ぬのは怖いさ。逃げ出したくなることもある。だけどよ……命を懸けても絶対に譲れないことって……あると思うんだ。 これさえやり遂げれば一生胸張って生きていけられる。そういうときってあるだろう? だから俺は諦めない。だから俺は戦う」 思わず見上げた瞳に真っ直ぐな目をしたクルツの顔が飛び込んできた。その顔が一度にっと笑い、すぐに真面目な表情を作る。 「柄にもねぇことを言っちまったな。まぁいい。後は俺一人でやってみる。助けに入ってくれたラキは見捨てられねぇ。例え勝てなくても一泡吹かせてやるさ。 お前は逃げろ。逃げてそのアムロとか言う奴に悪かったって代わりに謝っといてくれ。じゃあな。お互い生きてたらまた会おう!!」 「あっ! ま……」 返事を返すよりも早く通信は途切れた。ノイズを伝えるのみになった通信機を前に呆けたように立ち尽くす。膝を抱え、丸く蹲り呟く。 「ずるい……」 心の中では逃げ出したい思いと踏みとどまりたい思いが葛藤を続けていた。 こんな自分でもまだ何かやれることがあると思う一方で、行ったってどうせ何も出来やしないといった思いがある。 「ラキが……ラキがいるんだよね」 胸を張って生きていけるのかは分からない。でも、今逃げ出したら一生悔いて生きていくのだろうという予感はあった。 少なくともここで逃げてしまえば二度とジョシュアに顔向けは出来ないだろう。シャアにもだ。 (でも……でも……ブレン、私はどうしたらいい?) お前は行かないのか、と耳元がざわめく。引け目を、負い目を感じながら生きていくのなんて真っ平ごめんだ、と何かが囁く。 それでも足は前に出ない。どうしようもなく怖いのだ。もう一度ギンガナムとの交戦を考えただけで膝が笑い、腰が砕け、足が退ける。 行きたい思いと逃げたい思いが交錯し、アイビスはその場から動くことは出来なかった。 ◆ 蒼と白の巨人が踊っている。 突き出した斬撃が防ぎ、捌かれ、かわされる。 迫る拳を受け止め、受け流し、やり過ごす。 目まぐるしく入れ替わる攻防は一つの流れとなり、流れは次の流れへと滑らかに変化していく。 そんな攻防の中、奇妙な心地よさが全身を包んでいた。 ブレンバーをなんでもなくかわしたシャイニングガンダムの双眸が閃く。 さあ、来い。 お前の番だ。 重心の動きが見える。 体重が左足に移り、右足が僅かに浮く。 その動作をフェイントに、突然撃ち出される頭部のバルカン。 それをすり抜ける様にかわす。 音が消え。 色が消え。 五感が遠くなる。 やがて体も消えた。 何もない空間に残された意識だけが。 飛び。 交わり。 火花を散らす。 エッジを立てる。 刃先が一瞬輝く。 踏み込み、剣を振るう。 手ごたえはない。 そのことに心が湧き踊る。 馳せ違い、反転。 正対し、トリガーを引く。 極小距離からの射撃。 かわせ。 生きていろ。 もう一度、刃を交えよう。 飛び退く。 距離を取る。 体中の体重を足に乗せ。 もう一度、踏み込む。 相手も重心を足に。 そして、バネの様に前へ。 いいぞ、速い。 さあ、もう一度。 交錯する意識と意識。 剣と拳が擦れ違う。 掠ったか。 凄い。 いい動きだ。 楽しい。 しかし、何だ? 少し遅れた。 何故だ? 遅い。 重い。 どうした? どういうことだ? この不自由さは。 このズレは。 それに、声が。 ――ラキ。 男の声が。 ――ラキ。 聞きなれた声が間近に。 ――ラキ、そっちじゃない。 誰……ジョシュア? 不意に長く暗いトンネルを抜けたかのような色鮮やかな景色が周囲を埋め尽くした。 それに気を取られる間もなく、眼前に迫った豪腕の対応に追われて、咄嗟に身をよじる。 装甲の表面で火花が散ったかと思ったときにはもう蹴飛ばされて、1km先の地面を転がっていた。 何という素早さだ。 こんな相手と今まで五分に渡り合っていたというのが信じられなかった。 口の中を切ったのか血の味に気づき、五感が体に戻ってきたということを自覚する。 戻ってこられたのはあの空間に介在していた二つの意思のおかげ。 胸をギュッと掴む。消えたと思っていたジョシュアの心ともう一つ。 ただの機械ではなく生きている機械、感じたズレの正体――ネリー・ブレンの意思。 (ブレン、ありがとう) (……) 視線の先では、急に不調を起こしたこちらをいぶかしみ、待っている相手の姿があった。 その姿は語っている。『もっと戦おう』『もっと殺しあおう』と。 「ん?」 (……) 「大丈夫。もうそっちには引き込まれない」 ――そう。ジョシュアの心の頑張りを決して無駄にはしない。 ◆ 未だ暗い大地に重い足跡を残し、脚部に損傷を抱えたままのラーズアングリフは移動を続けていた。スナイパーであるクルツの頭に、ラキとギンガナムの接近戦に割り込むという選択肢はない。 移動の足を止めずに周囲に目まぐるしく視線を走らせ彼が探すのは、周囲でもっとも見晴らしがいいと思われるポイント。 コンクリートに覆われ、ビルに埋め立てられた市街地と言えど、元の地形を考えれば若干の高低差は存在する。その僅かに小高い丘一つ一つに厳しいチェックの目を向ける。 しかし、廃墟と化しているとはいえ、立ち並ぶビルは高く数も多い。高いところに高いものを建てるというのは、都市景観の一つの考え方なのだ。 絶好の狙撃ポイントといえる場所など見つかりはしない。それでも幾分マシな丘を見つけ、目を付けた。 周囲に気を配り、極めて慎重に、静かに、そして素早くビルの谷間を突き抜ける。坂を登りきったクルツの視界が開け、ラキとギンガナムが切り結ぶ戦場が映し出された。 「ここなら、いけるか……?」 戦場の全てを見渡せるという状態には程遠い。だがそれでもやるしかない。 地に伏せ、短銃に輪切りのレンコンを思わせる回転砲頭をつけたようななりのリニアミサイルランチャーを構える。 掌中の弾は僅かに二発。だがそれでいいとクルツは一人ごちた。 狙撃の前提条件は相手方に悟られないこと。その観点から見るとこの機体は少々派手過ぎる。一度発砲すればまず間違いなく見つかるだろう。 つまり二度目はなく、多くの弾はこの場合必要ない。問題はそれよりも狙撃にはおよそ向かないと思われる火器のほうにある。 近中距離用の小型ミサイル。噴射剤の航続距離には不安が残り、レーダー類が軒並み不調な以上、誘導装置もどこまで信頼できるかわからない。精度に問題が出てくる可能性が高いのだ。 「どうしたもんかねぇ、こりゃぁ……。でも、まぁ、大見得切っちまった以上やるしかねぇか」 頼れるのは最大望遠にした光学センサーと両の目のみ。 なんだかんだ言ってもやることに変わりはない。出来るだけ正確に目標を狙い撃つ。ただそれのみ。 機体を地面に伏せさせると、目を細め、小指の先ほどにしか見えない飛び交う二機の挙動を穴が開くほど見つめた。瞬きはしない。ただじっと動きを止めて来るべきときを待つ。 睨んだ視線の向うで七色に輝くチャクラ光と蒼白いブースターが、蛍のように大きく、小さく尾を引きながら明滅する。 突然、不調が起こったのかネリー・ブレンの動きが鈍る姿が見えた。そして見る間に押し切られ蹴り飛ばされる。 距離にして約1km。両者の間が開く。それを視認した瞬間には既にトリガーを引いていた。 煙の帯を引いたミサイルが銃身から飛び出していく。そして、カサカサに乾いた唇に舌を這わせ、もう一発。 弾装はこれでもぬけの空。だが、とりあえずの人事は尽くした。後は運を天に任せるのみ。 常識に従い速やかに射撃地点から離脱を始めたクルツの耳に、爆発の轟音が届いた。だが、噴射炎越しに直前で身を翻すのが見えた。案の定、爆煙の右上を裂いて敵機が現れる。 その様にクルツはにやりと笑った。 「予想通りだ! 往生しやがれ!!」 グッと親指を立てて突き出した右手を下へ返す。二発目はギンガナムに向かって猛進している。 気づいた敵機が姿勢制御用のスラスターを噴かし、慌てて左へ大きく流れた機体の勢いを殺す。 無駄だ、とクルツは一人毒気づく。場は空中、足場のないそこでは勢いは殺しきれない。ジャマーか、あるいはSF染みたバリア装置でも持っていない限り直撃は避けられない。 それがクルツの下した結論だったが、直ぐにそれは破られ驚くこととなった。 ギンガナムがブンッと音を立ててピンクの光刃を腰から引き抜く。そして、一切の躊躇もなしにミサイルに投げつけたのだ。 結果、直撃前にミサイルが爆発し、呆気に取られて動きを止めたクルツはギンガナムと視線がかち合うこととなる。 「やべっ!!」 息をつく間もなくギンガナムが反撃に転じた。左腕から無数の光軸が殺到する。一制射につき二筋の光軸。 「くそっ! 良い腕してやがる!!」 三制射かわしたところで体勢を崩し、四制射目がラーズアングリフの右膝間接を砕く。そして五制射目、コックピットへの直撃を覚悟した。 その直撃の刹那、異音と共に何かが視界に割り込む。眼前で七色に輝く障壁とピンクの光軸が火花を散らし、残響を残して消えていった。 両の手を大きく広げて身を挺して庇うように立ちふさがる機体を見上げ、クルツは抑えきれない笑いを噛み殺す。 「ようやくおいでなさって下さったわけだ」 見知った顔が一つ、モニターに映し出されている。赤毛に黒のメッシュの少女、アイビス=ダグラスだ。 「待たせてごめん。ここからは私も戦う」 「悪いな。こっちは弾切れ。ここらでギブアップだ。で、大丈夫か?」 おちゃらけた態度で両手を挙げてお手上げをアピール。そこから一転して真面目な顔つきに変わったクルツが言う。 それにアイビスはモニターに向かって右手を掲げて見せつつ、答えを返してきた。 「大丈夫じゃないよ。怖いし……ほら、手だってまだ震えてる。でも、ブレンがあの蒼いブレンを助けたがってるんだ。それに――」 「それに?」 「あたしもここで逃げたらジョシュアに顔向けが出来ない。 あんたが言うように胸を張って生きていくことが出来なくなる」 目を見、おっかなびっくりではあれど吹っ切れたようだな、と推察したクルツはクッと笑い、言葉を返す。 少なくとも、ただのやけっぱちでぶつかって行こうという心構えではないらしい。 「ない胸して、言うねぇ! 上等だ!!」 「一言余計だ!!」 「ハハ……怒るなよ。褒めてるんだぜ、これでも。 アイビス、モニターをこっちに回せ。俺がサポートをしてやる。思いっきり暴れてこい!」 「モニターを?」 「ああ! 敵機の行動予測と弾道計算、その他もろもろ全部任せろ」 「ナビゲーションの経験は?」 「ないっ!」 「えぇ~、無茶だって!!」 砕けた口調で返してきた言葉に、固さは取れたな、とにっと笑う。 軽口というのは、固くなって縮こまっている新米兵士に普段の自分を取り戻させてやるのに有効なのだ。それで随分と生存率が変わってくる。 「そいつは実際にやってみてから言う言葉だな。やってみもしねぇうちからする言葉じゃねぇ。少なくともないよりマシだろ? それに怪しければ無視してくれて構わねぇ」 「そりゃ……まぁ……」 「なら決まりだ! 俺とお前、二人で……いや、ラキも合わせて三人で奴に一泡吹かせてやろうぜっ!!」 「わかった。やるよ、ブレン!!」 威勢良く啖呵を切ったクルツに、一度目を丸くしたアイビスが目つきを変え、顔つきを変え、答える。 その姿を見たクルツは、いじけにいじけて一周したら良い顔になったじゃないか、と一人ごちた。 ◆ 突然の爆発にラキの挙動は遅れ、一時的にギンガナムを見失っていた。 爆発の余波か、電磁波が入り乱れてレーダーの効きがとんでもなく悪い。視界も立ち込めた薄煙でフィルターをかけられていた。 そして、二度目の爆発が起こる。 耳を劈く轟音と眩い閃光。遅れてやってきた空気の壁が薄煙を吹き飛ばす。 咄嗟に目を向けたその先に、左腕から投げナイフを投げるように光軸を飛ばすギンガナムの姿があった。視線誘導に引っかかったように、光軸が殺到する先に自然と目が向く。 「あれは……ブレンパワード? ……っ!!」 クルツのラーズアングリフと白桃色のブレンパワードをラキが視界に納めるのと、ギンガナムが大地を踏み鳴らし進撃を開始したのは、ほぼ同時だった。 咄嗟に視線を戻す。またしても出遅れた。 猛然と突撃を試みるギンガナムに対し、初動の遅れたラキは間に割ってはいることが出来ない。間に合わない。 が、それはあくまでラキに関してだけのことである。 ラキよりも素早く反応を起こしたネリー・ブレンが跳ぶ。バイタルグローブの流れは一切合財の距離をふいにして、ネリー・ブレンをギンガナムの真正面へと誘う。 ジャッという鋭い反響音。 咄嗟に掲げられたアームプロテクターと唐竹割りに振り下ろされた刀剣の間で、火花が奔る。 「ブレン、弾け! 押し合うな!!」 『緊』と乾いた音を残して、ブレンが飛び退いた。 格闘戦の為に造られたシャイニングガンダムとブレンパワードでは、人で言うところの腕力・筋力がまるで違っている。 だからこそ押し合わずに弾く。単純な力比べでは敵うはずもない。 ならどうすればいい? こんなときにジョシュアならどう戦う? 思案を巡らせる。巡らせるうちに再び身の内で疼き始めたモノを感じ取り、思わず手に力を込めた。両の手はネリー・ブレンの内壁にバンザイに近い形で添えている。 そこはほんのりと暖かい。その感触を肌から感じ取り、ラキはホッと息をつく。 大丈夫。感覚は戻っている。 目も見える。耳も聞こえる。鼻も利くし、ブレンを感じることも出来る。大丈夫。まだ大丈夫だ。 そう何度も自分に思い聞かせた。そしてそこに意識を割かれ過ぎた。 風切り音を残して銃弾が飛来する。それはシャイニングガンダムの頭部に誂られたバルカンの弾。 意識を自分の内側に向けていたのに加えて、光を発するビームとは違い闇に紛れる実弾。視認のしにくさの分だけ反応が遅れた。 回避は間に合わない。だが、この程度の弾ならチャクラシールドで弾ける。 そう思い、チャクラシールドを張る瞬間、スッと右方向に回り込むうっすらと白くぼやけた帯が目を掠めた。 しまったっ! チャクラシールドが展開する。七色に揺れ、輝くチャクラの波に視界が遮られる。透明度の高いチャクラ光ではあるが、その輝度は高い。そして、今は夜。目標を見失う。 バルカンを弾き終わり視界が開けたとき、それは頭上に回りこんでいた。 右方向に注意を払っていたラキは完全に意表を衝かれた形となる。上方から勢い良く突っ込んできたギンガナムに対して、ブレンバーで受けるのが精一杯の反応だった。 だが、真正面から受け止めすぎた。上方からの押しつぶすような巨大な圧力。受け流せない。弾き、飛び退くにしても大地が邪魔になる。 「ブレン、耐えてくれ」 耐える。それが唯一残された選択肢。 足場の舗装道路が砕け、アスファルトの破片が舞い上がる。嫌な音を立ててブレンバーの刀身に皹が走る。 そして、次の瞬間――圧力は消え去った。一条の閃光が眼前を掠め飛び、その対応に追われたギンガナムの機体の姿が遠くなる。 クルツか。そう思った耳に飛び込んできたのは、まったく聞き覚えのない声だった。 「ラキ、これからあんたを援護する」 「お前……は?」 思わずキョトンと呆けたような呆気に取られたような顔になって、ラキは呟いた。突然、モニターの隅に赤毛の少女の顔が映し出されたのだ。 「アイビス=ダグラス。ラキ……あんたを探してた」 「アイ……ビス?」 「うん。あんたに伝えなきゃならないことがある。ジョシュアは……」 「知っている。ジョシュアはお前を守って死んでいった……」 アイビスの言を遮って、ジョシュアの死を口にする。その言葉にモニター越しの顔は俯いて押し黙った。 アイビス=ダグラス、そう名乗る少女の顔を見、ラキは話しかける。 「アイビス、私もお前を探していた。今会えてよかった。そう思える」 「えっ!?」 その声にパッと伏せていたアイビスの顔が上がった。戸惑い表情がそこには浮かんでいる。 微笑みを返す。意図した笑みではなかった。自然と口元が綻んだのだ。 『今』会えてよかった。本当にそう思える。 今ならまだいつもの私のままでいられる。でも二時間後三時間後は分からない。 次の放送を迎えたとき、いつもの自分でいられるという保証はどこにもなかった。 瞼を閉じ、ブレンの内壁に触れる両の手に神経を集中させる。 ほんのりと暖かい。気持ちを落ち着かせ、心を穏やかにさせる暖かさだ。 大丈夫。今の私はいつもの私だ。 「ラキ」 呼ばれて、もう一度アイビスに視線を戻した。そこには戸惑いの色はもうない。 あるのは一つの決意だけ、それが言葉となって飛んで来る。 「ジョシュアの弔い合戦だ。あいつを、ギンガナムを倒すよ!」 あいつにジョシュアは殺されたのか、と思った次の瞬間、ジョシュアはそれを望むのだろうか、とふと疑問が頭をもたげた。 あの時、ジョシュアはギンガナムの名を出すことはしなかったのだ。 「二人で楽しくやってるところ悪いがな。そろそろ奴さん仕掛けてきそうだぜ」 どちらにしても戦わないわけにはいかないだろう。二体のブレンはともかく、クルツのラーズアングリフは損傷が大きそうだ。逃げ切れるとはとても思えない。 思いなおし、ラキはギンガナムを睨みつける。 それにジョシュアがどう思おうと、仇は仇なのだ。ジョシュアを殺した者が生きている。それはやはり納得がいかない。許せないのだ。逃げるという選択肢は今はない。 「ああ、ジョシュアの仇討ちだ!!」 →Shape of my heart ―人が命懸けるモノ―(3)
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/387.html
かくして、ロジャー・スミスは帰還する――! 「ネゴシエイター……? その機体は!?」 魂まで抜け出ているのはないかと思う声で横から声をかけられる。 そこには、テンカワの乗る機体が白い星の表面に座り込んでいた。 ロジャーは腕を組んだまま、三方を見る。 横――細部が変わっているが、朽ちたキングジェイダーと思わしきロボット。 上――光り輝く『世界』。 下――大いなるO――ビッグオー。 ロジャーは今、天へと伸ばすビッグオーの腕の上にいる。 だが、そこにいるビッグオーは朽ち果てている。腕は片方なく、赤い頭部装甲は砕け、全身は傷だらけだ。 「ビッグオー……」 ロジャーは、無理やりに忘却させられていた記憶(メモリー)を思い出した。 自分はこの殺し合いが始まる前に、あのノイ・レジセイアとあっている。 そこでノイ・レジセイアはこう言ったのだ。完全なる世界とは何か、それを知るための仲介者として世界を演出する存在と交渉してほしいと。 突如この白い魔星へ拉致されたも同然だったのである。信頼や、フェアと言った言葉からかけ離れた横暴をロジャーは当然否定した。 そして、その時もロジャーは叫んだ。来ることを確信し、神の鋳造せし巨人に、生の息吹を与える言葉を。 だがそこでビッグデュオに宿ったノイ・レジセイアにロジャーは敗北した。 ビッグデュオを打ち倒せはしたが、ビッグオーも戦える状態ではなかった。 ロジャーは、ビッグオーの損傷の一つ一つが、どうやってついたか記憶(メモリー)に覚えている。 ノイ・レジセイアは最後に告げた。 「お前と言う存在が起こす可能性……観測する価値がある……しかし、我が目的を知られるには……早い……」 意識が暗転し、気付いた時にはロジャーはその記憶(メモリー)を失い、あの始まりの場所にいた。 ノイ・レジセイアの威光を感じながらも、誰よりも早く一歩を踏み出し、一声を放った理由はそこにある。 コクピットに飛び乗り、左右に並ぶスイッチを手馴れた様子で弾き、降りてくるリング状の操縦桿の中、ロジャー・スミスは両腕をクロスさせる。 目の前には円形のディスプレイ。そこに流れてくる文字は―― “CAST IN THE NAME OF GOD” “YE NOT GUILTY” 雑音混じりでも、ひび割れ読みづらくなろうとも、ビッグオーはロジャーの期待を裏切ることは決してない。 途中までしかない左腕を真っ直ぐ前に突き出し、右腕を腰溜めに。 どれだけボロボロであろうとも、その体勢に構えたビッグオーの両眼は光を得て瞬いた。 ロジャーが見つめる相手は、これから生まれいずる『世界』そのもの。 「ネゴシエイター……なにをするつもりだ?」 「この状況をそのままに投げ出すのは私のやることではない」 自分がやるべきことは、自分で決める。 そして、今やるべきことはこの狂った世界で起こった、狂った出来事を収束させること。 ロジャーは、もう迷わない。 「正気か!? あれが何か分かっているのか!?」 テンカワが、あれが何か、ノイ・レジセイアがなんと言ったかを早口でまくしたてた。 いつも無口で、そういう性分なのかと思っていたが、案外にそうでもないらしい。 ロジャーは冷静にテンカワの話を全て聞き、それでもなお肯定する。 テンカワは、ロジャーの様子を見て、信じられないと言外で示しながらも、さらに断言するように、 「どうするつもりだ? 突然出てきたその機体がどれだけのものかは知らないが、『世界』を相手に戦って勝つつもりか?」 「……私が真っ先に暴力という手段を取る人間だと思っているとしたら心外だが……戦うつもりはない」 「なら……」 「私は」 テンカワの言葉を途中で切って、ロジャーは言った。 「交渉人だ。言葉というものがどれだけの力を持つかも知っている」 ポカンとするテンカワ。その頭上には、コミックなら大量のクエスチョンマークが回っているだろう。 テンカワは、もう白い魔星にふれるほど巨大化した『世界』を指さした。 「あれと……交渉するつもりか!?」 「その通りだとも。私は、諦めるつもりもない。足を止めるつもりもない」 ギアコマンダーに映る蛇の影。 ロジャーはバイパーウィップと契約するときに、こう言った。 ―――――私はロジャー。ロジャー・ザ・ネゴシエイター……この混沌の世界と交渉し、調停する者だ、と。 その契約の条件を、ロジャーは守る義務がある。 ロジャーは、ビッグオーを歩かせ、白い魔星の表面に撃ち捨てられたガンダム頭のキングジェイダーへと近づいた。 もう、そこに命の気配はない。シャギアもキラもいないことをロジャーは直感的に悟った。 ロジャーは、ガンダムキングジェイダーの胸の中心で輝く深紅の宝石を見つけた。 装甲が剥げ、内部構造がむき出しになっていながら、その宝石だけは砕けることなく輝いてる。 これがおそらくトモロが話していた、動力源のJジュエルというものなのだろう。 ビッグオーはそれを丁寧に拾い上げた。 「……本当にやる気なのか?」 「そういう君は、ここで諦めるつもりか? それが君として、君らしい選択なのか?」 「自分らしくいこう……か。そういうお前は、自分が何者なのか知っているのか?」 「その通りだ。私はロジャー・スミス。そして、ネゴシエイター。これが私の仕事だ」 いぶかしむような声だったが、ロジャーの声を聞いて、テンカワの声に僅かに張りが戻る。 まだどこか悩んだ様子だったが、それでも自分が自分であるとテンカワは告げた。 「俺は、ユリカの味方だ。どんな時でも、ずっとだ。ユリカを生き返らせるに、死ねと言うなら死んでやる。 だが、今は死ぬ時じゃない。本当にやれるものならやってみろ。本当にできると言うなら、何だってやってやるさ」 「そうか。なら、君にできることがある」 「なんだ?」 「私に依頼することだ。この『新しい世界』に対して、古い世界にいる我々が結着をつけるまでの猶予が欲しいと」 口の端を僅かに釣り上げて、ロジャーが笑う。 それにつられて、テンカワも口元を僅かに緩めた。 「いいさ、ロジャー・ザ・ネゴシエイター。……頼む、この古い世界にもう一度時間をくれるように」 ビッグオーがゆっくりと足を進める。 そして、アルトアイゼン・リーゼの前に立つと、ロジャーはあるものを取りだし、コクピットから降りる。 アキトも、何も言わずともコクピットから降りた。ビッグオーの手の上で、初めて生身で二人は向かい合った。 「私が求める報酬は、この二つをアイビスとカミーユに届けることだ」 「俺が、約束を無視するとは考えないのか?」 「少なくとも、私の知るテンカワ・アキトという人間は、最後の一線ではフェアであると思っている」 差し出すのは、黒のギアコマンダーとJジュエル。 テンカワは、「よく知りもしないのに、言えたものだ」と言いながらも、その二つをしっかりと受け取った。 一瞬、互いの顔から表情が消える。両者とも相手の顔を見つめていた。 「渡してからは、容赦しない。俺は、ユリカの味方だ。それが、俺が在りたい俺自身だからだ」 「もし、君が何者か知って、なお貫き通そうというのなら、あえてなにも言わない。依頼は、確かに受け取ったのだから」 そして、お互いが背を向け、コクピットに戻っていく。 二人の邂逅は、ただそれだけ。だが、確かに二人は感じとっていた。 自分が自分であることの難しさを知った男は、信用できると。 アルトアイゼン・リーゼが光とともに消えていく。おそらく、あの空間転移を使ったのだろう。 白い魔星の表面部にいるのは、もうこれでロジャーだけ。 ロジャーとビッグオーが、近付いた白く輝く『新しい世界』へ手を伸ばす。 ――ビッグオーの手が、『新しい世界』に触れた。 その瞬間、ビッグオーの手が小さな破片となって散った。 同時に、ロジャーには凄まじいまでに膨大な、情報とも思念とも呼べない、混じり合った何かが流れ込んでくる。 気を抜けばものの一瞬で自分自身を見失ってしまうほどの圧力を伴った、カタチのないモノ。これが『世界』。 それでも、脳をぐちゃぐちゃにかき回すような大嵐の中でも、ロジャーは自分を見失いはしない。 『世界』は、何かを叫んでいる。それだけでもロジャーは感じることができた。 ならば、交渉の余地はある。 相手が意思を持ち、何かを叫ぶというのなら、ロジャーはその声なき声に耳を傾ける。 ロジャーにできることは、相手の望むことを言語に変えること。 「私は君の名前すら知らない! 君がなにを望むのか……それを私に教えてほしいのだ!」 ロジャーが、叫ぶ。 たった一人の人間など容易に消し去ってしまう、人間とは比べものにならない存在の力を持つ『世界』に。 『世界』の意思がさらに大きくなる。これは、ロジャーに向けて何を主張しているのか。 否定か。疑問か。はたまた、動揺か。ロジャーは歯を食いしばり、相手から――『世界』から目を離さない。 「もし君が、この古い世界にも何か可能性があると思うのなら……待ってほしい! まだこの世界で、生きる者がいる! そして、今を変えようとしている! まだ変わっていくことはできる!」 『世界』の膨張が、止まった。 ビッグオーの指が触れた部分からそれ以上膨張することはなく、白い明滅だけを繰り返している。 今の言葉だけで通じてくれたのかとロジャーは僅かに楽観する。だが、次にはさらに圧力を持ってロジャーへと意思が向けられた。 やはり、言いっ放しで終わるほど、交渉というものは甘くない。ロジャーは、必死に『世界』の意思を読み解こうとする。 ロジャーの言葉を聞く気がないなら、とっくにロジャーは光に消えている。 膨張を止めてくれたのは――人間で言うのなら足を止めてくれたのは――ロジャーの言葉に興味を持ってくれたことに他ならないだろう。 そして、ロジャーに向ける意思の量が増えることは、 回りすべてに叫び散らすのではなく、ロジャー・スミスという個人に言いたいことがあるからに違いない。 「もし、君が自分の望むことを言葉に変えられるというのなら、そうすることを希望したいが……」 言葉ではなく、頭に直接意思を送ってくる相手に、言葉という概念が通用するのか。 言葉は、お互いを人間が理解するための手段である。 もしも人間が理解できないようなものならば、それを言葉で表現することもできないだろう。 いや、表現できるものであるとしても、言葉以外の伝達手段を持ち、使用する『世界』が言葉を使う有用性を理解できるとは思いづらい。 そんな相手に言葉という手段を用い、交渉しようとしている自分も自分かとロジャーは苦しくても、なお笑う。 理解できない、という発想を捨てるのだ。 それがどんな意思伝達手段であろうとも、理解できるという前提で臨まねば掴めるものもつかめない。 何を言っているか分からなくても、どう思っているかだけでも掴む。 『世界』にそんなものがあるか不明だが、言葉が通じなくても怒りや悲しみ、喜びなど感情は伝わってくるものだから。 「私が君の希望を答えられないかもしれない。だが、君の希望が分からなくては、答えられるかどうかすら分からない!」 頭痛に顔をゆがませても、ロジャーは叫び続ける。 自分が持つ、たった一つの手段である言葉を――「交渉」を、相手に伝えるために。 『世界』がロジャーに何かを発信している。ロジャーはそれを受信している。問題は、ロジャーがその受信したものを理解する方法だけだ。 ロジャーは、その時、ふと違う方法を思いついた。ロジャーの言葉が、もしも『世界』に通じているのなら。 「もし君に私の言葉が通じているのなら、答えてほしい!」 そう言って、ロジャーは一度言葉を区切る。 「君は私に何を伝えたい!? 怒りか!?」 意思の圧力が、僅かに歪んだ。 歪みが、ロジャーのこめかみあたりで鈍い痛みを呼ぶ。 自分が不快に感じることから、おそらくこれは『世界』にとっても不快なのだろうとロジャーは当たりをつけた。 「喜びか!?」 先程と同じ反応が返ってくる。 これも、おそらく違う。 「楽しみか!?」 これも、違う。 なら、残るのは一つしかない。 無論、これは『世界』にも感情があり、四つのうちのどれかに正解があると仮定しての消去法にすぎない。 ロジャーは『正解』がなかった場合を敢えて頭の端に寄せ、四つ目の選択肢を世界に問う。 「なら……悲しみか!?」 ロジャーが言葉を放つと同時、ロジャーの頭に流れる不快な歪みが消えた。 まっすぐロジャーの頭に入っていく意思の圧力に、ロジャーはこれが正解だと悟る。 しかし、これで終わりではない。さらなる疑問がロジャーを追い詰める。 『世界』は、悲しんでいる。ならば、それはいったい何に対しての悲しみなのかということだ。 生まれたばかりの世界が感じる悲しみとは、一体何なのか。『世界』ならざる身のロジャーには想像もつかない。 だが、そこでやめてしまっては終わりだ。 「君は一体何に悲しんでいる!? 悲しんでいる理由は何だ!?」 『世界』の悲しみを知るべく、ロジャーは光に手を伸ばす。 「親しき存在の死!?」 「大切なものの消失!?」 「自分が傷ついたことなどへの痛み!?」 ロジャーは、自分が思いつく限り、悲しむ理由を挙げていく。だが、どれもが歪みを伴った間違いであるという圧力のみ。 人が思いつく限りの理由も、『世界』には当てはまらない。ロジャーは諦めず、言葉を探し、世界にぶつける。 頭痛の中、叫び続けたことで酸欠と相まって視界が白くなる。それでも、ロジャーは叫び続ける。 しかし、送られてくるのは否定ばかり。 ロジャーはビッグオーの計器に持たれ、ゼイゼイと喘息の患者のような呼吸で、白い世界を見上げる。 「いったい、君は何なのだ?」 ロジャーからすれば、まったくわけのわからない相手を前にしての、ひとり言だった。 だが、それに対しての反応は、これまでにないほどのものだった。否定のような歪みを伴った感覚はない。 どこまでもまっすぐに、ロジャーの頭が割れてしまうほどの大量の意思を流し込んでくる。 その圧力にロジャーは、喉から獣のような咆哮を上げながら、目を向いた。 到底、人間が受け止められるものではない、処理できないように思えた。だが、ロジャーはギリギリのところで理性を保っていた。 何故か。 それはロジャーが、わずかではあるが世界から送られてくる情報を処理――いや、理解できたから。 ロジャーは知っている。自分が誰なのか分からない苦しみを。自分と言うものがどこにあるのか分からない絶望を。 今、脳に流れ込んでくるものは、全てそう言ったベクトルを持った意思だとロジャーは分かったからこそ、理性を持っていられる。 情報が一度途切れた時、ロジャーはビッグオーのシートにぐったり自分が倒れていることに気付いた。 処理できない頭の中で暴れる意思に、意識の全てを向けていたせいで、自分の体がどうなっているのか認識できなかったのだ。 「君は、」 ロジャーは、おそらく正解と確信しながらも、『世界』へ問う。 「自分が何者かわからないのか?」 再び襲いかかる、圧倒的な圧力。しかし、同じモノの二回目、繰り返しだ。 その意思の中から、理解できた部分を今度は言語に変えてさらに理解しようとする。 一度味わった苦しみだから、もう一度耐えられるとは限らない。 だが、それでもロジャーは耐えられると信じ、敢えて逆に意思へ飛び込んだ。 そこに舞い踊るのは、ロジャーも慣れ親しんだ言葉という読解可能なもの。 ――ワタシ ハ ダレ? ――ナノタメ ニ ウマレタ? ――ワタシ ハ ナンダッタ? ――――ダレモ イナイノ? 同時に、流れ込むのは断片的な多くの人々の記憶。 光景の端々に、見たことのある風景が映り、知る人間の姿がある。 それは、あの殺し合いの風景であり、その舞台の上にかつていた人々であった。 かつてあの世界には声が満ちていた。それが呪詛であれ慟哭であれ、歓喜であれなんにしろ声があったのだ。 だが、それはもう絶えた。生まれ変わる世界に飲み込まれ、消えた。 同時に、人々の記憶や意思も、『ノイ・レジセイアが完全になる世界と呼ぶ世界』に統合されたのだろう。 あいまいな、誰でもない過去の記憶(メモリー)を持ちながら、それを確認してくれる人はもういない。 どこかで聞いた話だとロジャーは自嘲気味に笑った。 『世界』が何故広がり、全てを飲み込もうとするのか。ロジャーの声に耳を傾けたのか。 なにが完全な世界であるものか。 ノイ・レジセイアは完全な世界と呼んだ当人……いや当世界が、一番知っている。 どんな存在であろうとも、他者を求めずにはいられないのだ。 ただそれだけのもので、単一なもので、完成された世界などありはしない。 答えが、やっとロジャーにも理解できた。 理解できたのなら、ロジャー・スミスが次にやるべきことは何か。 憔悴しきった状態だというのに、ロジャーは、颯爽と立ち上がる。まるで、舞台の上の役者のように。 ロジャーの瞳が燃える。その意識は、あれだけの意思と情報の圧力にさらされた後だというのに変わることはない。 そしてロジャーは――ビッグオーのコクピットから降り、コクピットへの入り口、ビッグオーの胸の部分に立った。 ビッグオーの瞳が輝いた。危機へ飛び出していくロジャーを守ろうとするため動き始めるビッグオーを、ロジャーは手で制する。 「待て、ビッグオー。これは私の仕事なのだよ」 ロジャーが世界と向き合う。一対一で、正面から。 一瞬でも気を抜けば、魂ごと肉体をどこかに持ち去ってしまう嵐の中、ロジャーはいる。 今、ロジャー・スミスという男の持つ力と、世界の存在する力は、まったく等量だった。 「私は知っている。過去を失った街を。そこでは、誰もが記憶(メモリー)を、過去を求めていた」 吹きつける意思の風の中、ロジャーは真摯に語りかける。 それは、交渉する世界に向けてのものであり、同時にロジャー本人に向けたものでもあった。 「人にとって記憶(メモリー)は大切なものだ。 何故なら、それがあるからこそ、人は自分を確かめられる。それが失われれば人は不安から逃れられない。 だが、生きている人間は――いや、どんなものであれ、決して過去の記憶(メモリー)だけが形作っているものではない!」 ――ロジャー・スミス。 「この私自身、己がどういう存在なのかもわからない……私には、自分自身の記憶(メモリー)すらないのだ! だが、恐らく私は自分自身の意思で記憶(メモリー)を消し去ったのだ! その選択をしたのは、私自身だ! 私自身の為に、今と! そしてこれからを生きる為に! 自分という存在を信じたいが為に! 」 ――ロジャー・ザ・ネゴシエイター。 「今を生きることがどんな存在でもできる! どのように生を受けたとしても、一つの存在としての在り方は別なのだ! そして、それを選ぶのは他でもない君自身しかできない! 他人を飲み込むことで満たされるものではけしてない!」 ――パラダイムシティ一の交渉人。 「他の誰でもない! 君が、君で生きるんだ!」 ロジャーの言葉が、『世界』すら震わせる。 いや、それはノイ・レジセイアの力によりその光景を見ていたもの全ての魂も振るわせるだけの重みがあった。 ―――依頼は、達成された。 世界の意思が、風となってロジャーを優しく一度なでる。 それがロジャーの言葉への肯定であることを、誰よりもロジャーは理解していた。 古き世界に内包された、新たな世界が今一度眩い光を放つ。 それは世界の在り方を変える意思の変化によって生み出される因果律の風。 ロジャーとビッグオーを巻き込み、因果律ごと捻転する。 人の身では――いや、因果の内側にいる存在には耐えること叶わぬ力が生みだす、光の嵐。 光が収まった時――もう、そこには何もなかった。 舞台の上の難題を力ずくで解決する機械仕掛けの神〈メガデウス〉も。 記憶喪失の街で一番の交渉人〈ネゴシエーター〉も。 本当にそこにいたのか分からないほど、痕跡を残さず。 いや。 彼がいたことは、空に浮かぶ世界が示している。 新しい世界は、乳白色の卵型となり、白い魔星の側で静かに佇んでいる。 もう、世界が何かを飲み込むことはない。 【ロジャー・スミス 生死不明】 ■ 「やったのか……?」 自分の横にいる、腕を失ったアルトアイゼン・リーゼから声が漏れる。 突然白い小窓から見えた光景は、ノイ・レジセイアの告げた絶望をそのまま映している――はずだった。 「ロジャー……?」 もうすぐ、世界があたしたちのいる世界を押しつぶす。そして、全てなくなってしまう。 ノイ・レジセイアはそう言っていた。アイビスも、特別人と違う感覚を持たずとも、そう認識させられていた。 あの、圧倒的な存在感を持つ世界を前に。 だが、世界が放っていた圧力はもうない。ただ静かに形を変えて、宇宙に浮かんでいる。 それをやり遂げたのは、誰か。 他でもない、ロジャーだ。 ロジャーは、生きていた。そして、自分のやるべきことを――交渉をやり遂げたのだ。 「感謝するさ、本当にこうやって機会をくれたことを、な」 アルトアイゼン・リーゼが拳を差し出した。そこにあったのは、Jジュエルとギアコマンダー。 「受け取れ。奴は本当に交渉を成功させた。これは、俺が奴に払う報酬だ」 アイビスも白い投影された空間越しにロジャーとアキトのやりとりも見ていた。 まだ現実に追いつかない頭のまま、アルトアイゼン・リーゼをアイビスは見つめていた。 あまりにも現実離れした出来事の、現実離れした結末。それを飲み込むまで、アイビスは結構な時間が必要だった。 ブレンの掌に押し付けられる二つの道具。ロジャーが、最期にあたしたちに遺してくれたもの。 「で、でも……」 自分で言っておいて、なにが「でも」なのか分からなかった。 これを受け取ったところで、何も変わらないのではないか。 いったい、ロジャーはこれで何をさせようとしたのだろうか。 教えてくれるロジャーもいない。ロジャーは、確かに救ってくれた。 けど、この人工の星を取り巻く状況は依然として変わっていない。 自分に何が出来るのか。 そんな躊躇の念が、僅かにアイビスの言葉を濁す。 目の前のアキトは、アイビスを見て苛立たしげに舌打ちをした。 「渡すものは渡したぞ」 そう言って、アルトアイゼン・リーゼが杭打ち機のついた腕を振り上げた。 「奴との契約もここまでだ。後は俺の好きにやらせてもらう」 ロジャーとアキトのやりとりを思い出し、さっと血の気が引く。 そう、アキトは渡した後までは協力しない、願いを叶えるために殺し合いを続行するつもりだと言っていた。 つまり、自分をアキトは殺そうとしている。アイビスの恐怖を感じて、ブレンが後ろに下がる。 しかし、下がるだけ。そこに、抵抗をしようという意思はない。 「……奴の死に損だな。もういい、ここで死んでいろ」 「そんな言い方……!?」 「俺の言うことに納得いかないか? なら、やってみろ。 ――お前は、ここで諦めるつもりか? それがお前として、お前らしい選択なのか?」 アキトの言葉に、アイビスははっとなる。最後の言葉は、ロジャーがアキトに向けて放ったものだ。 そして、その言葉でアキトは何かを取り戻したように見えた。 アルトアイゼン・リーゼの背中に火が灯る。視界に映るスラスターの輝き。 スラスターが十分に出力を貯め、姿勢安定用の補助ウィングが展開された。 アイビスが、ブレンが動いた。 突進してくるアルトアイゼン・リーゼ。突き出される拳。その延長線上にある杭打ち機。 目をそらさない。引き寄せる。この距離で早めに動けば、相手も照準を直して対応される。 だから、それが出来ない限界を待つ。 恐怖で足がすくみ、動けなくなるのをアイビスは抑える。同時に、恐怖でその場からただ逃げ出してしまうのも。 動くべき時に、動く。言うは易し、やるは難し。 今度は、間違わない。 それでもアイビスは――それを成功させた。 相手の体が沈み、アッパーカット気味にこちらをとらえる寸前に、バイタル・ジャンプ。一気に背後に回り込む。 そして、ソードエクステンションを相手に向けて引いた。だが、アルトアイゼン・リーゼの巨体が消えた。 次の一撃に備えてアイビスが首を左右に振る。しかし、追撃はなかった。 少し離れたところで、アルトアイゼン・リーゼはただ立っている。 「……やればできるものだな」 アルトアイゼン・リーゼから聞こえるアキトの声。 それでやっとアイビスもなんとなく相手の真意を理解する。 「あ……ありがとう」 「お前のためじゃない。奴があまりにも報われないと思っただけだ。 さっさと行け。お前がやるべきことを果たせ。さもなくば撃ち貫く」 まっすぐアルトアイゼン・リーゼは隻腕をこちらに突き出し、アキトが言った。 「それでも、ありがとうだよ。助かったよ、アキト」 「……さっきも言ったはずだ。そう思うならさっさと行けと。お前は邪魔だ。 もうすぐここは―――」 突然、地面が揺れた。 偽りの星であり、地殻などないはずのインセクトケージの草が、木が、土が、振動でひび割れていく。 「――戦場になる」 「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァアアアア!!!!!」 地面を突き破り現れたのは濁った桃色の、歪な体を持つ巨大な何か。 アイビスは、下の階層でそれを見ている。それは―― 「AI1……デュミナス!?」 しかし、アイビスがデュミナスから離れてあまり時間は経っていないというのに、その姿は無残なものだった。 半身を丸ごとえぐり取られ、そこから体液なのかよくわからない汚わいな液体を垂れ流し、全身砂埃で汚れている。 浮かんでいた四つの手も、どこにも見当たらない。 「……来たか」 アキトは、まるで来ることを知っていたかのような泰然とした態度で、デュミナスへ機体を向けた。 アイビスも、ソードエクステンションを構え、アキトともにデュミナスと戦おうとした。 だが、アキトはそれを制止するよう叫んだ。 「来るな。これは、俺の相手だ。俺が……倒す」 「何を言ってるんだよ! 相手もボロボロだけど、そっちだってボロボロじゃない!」 今のアルトアイゼン・リーゼは、片腕と頭を失っている。 それに、どこか動きもぎこちない。機体のフレームがどこか歪んでいるのは明白だ。 損傷の度合いならデュミナスに比べて軽いが、もともとの力はパーソナル・トルーパー一機とは比べものにならないほどデュミナスのほうが上だ。 「関係ない。倒す必要があるから倒すだけだ。お前は、この土壇場で損傷やリスクを考えて戦いを避けるつもりか?」 「それは……確かにそうだけど」 「ならさっさと行け、何回言わせるつもりだ。これ以上邪魔をするというのなら――殺す」 間違いなく、本気の殺気が込められたアキトの気配。 なにがアキトを駆り立てるのかは分からないが、アキトにはアキトの戦う理由があるのだろう。 「わかったよ。けど……」 「けど?」 「……頑張って」 「……お人よしだな。せいぜいそうする」 一発触発の空気の中、アイビスは下層への通路に走る。 どこまでも落ちていけるような円形の通路から、風が舞い上がり、ブレンへ吹きつける。 暗く、光の見えないこの通路の向こうには、おそらく地獄が待っているのだろう。 それでも――アイビスは飛び込んだ。 今までの戦いは、ずっと誰かがそばにいてくれた。 シャアがいた。キラがいた。カミーユがいた。シャギアがいた。アムロがいた。甲児がいた。 たった一人では到底太刀打ちできない相手にも協力し、連携し、撃破してきた。一人ではなかった。 だが今、アイビスの側には誰もいない。もう後がない。絶体絶命の状況だ。 自分は、アムロやシャアのような特殊な力もない。ロジャーやブンドルのような冷静な頭脳もない。 はっきり言って、あらゆる点でアイビスのポテンシャルは最低だったろう。 そんな自分が一人残って、できることがあるのか。 もう何もできない? ――いや違う。できる。 それでも、この戦いは終わらない。それは――なお足掻いている人がいるから。 今も、戦っている人がいる。だから、終わったりしない。 自分が、地獄と思ってる場所で、もう駄目だと絶望していた時に、地獄を生み出すものと戦っている人がいる。 あたしは無力じゃないとアイビスは己に言い聞かせる。瞼を閉じ、震える気持ちを呼吸とともに吐き出す。 絶望するにはまだ早い。今、ブレンの手の中にあるのはロジャーが遺してくれた希望。 全ての希望が砕けるまで、いや、砕けたとしても諦めるなんて冗談じゃない。 できないわけがない。ここで終わってたまるもんか。 そうジョシュアやラキに誓ったんだ。 ここで膝をついたら、あの二人に合わせる顔がない。 「一緒に飛ぶよ! ブレン!」 ずっと一緒にいてくれたパートナーにアイビスは言う。 飛ぶと。決して、地に落ちたりせず、飛び続けると。 力が劣っていても、アイビスは絶望しない。諦めない。 そんな彼女だからこそ、フィリオ・プレスティはアイビスにアルテリオンを遺したのだ。 どんな状況でも諦めず這い上がり、空を飛ぶ。 根性論と言ってしまえばそれまでだが、それこそアイビスが誰よりも優れているところ。 流星が、暗い闇の中を切り裂き飛んでいく。 「……行ったか」 アキトは、アイビスがこの場を去ったことを確認し、改めてデュミナスと向きなおす。 醜い。それが、アキトがデュミナスに対して抱いた最初の印象だった。 こんな醜悪な化け物と、自分が何処かで繋がっていると考えるのは、心底不快でしょうがなかった。 「あ、なたは……」 デュミナスの身体の切断面から、肉が盛り上がり蠢いた。金属をこするような音を立てながら膨張する肉は、不気味としか言いようがない。 インセクトケージに芝生を汚し、自分が流す液体の海に産み落としたのは巨大な手。その中心には、瞳の文様が刻まれている。 「あなたは……もう一人のわたし……ですね……?」 デュミナスの言葉に、アキトは何も答えない。いや、答えたくなどなかった。 アキトは、自分が自分でないような不快さと、何か足りないという欠落をこの白い魔星に辿り着いてから常に感じていた。 いや、それは正確ではない。もっと厳密に、正確に言うのであれば――このテンカワ・アキトになってからだ。 アキトは、一度死んだ。デビルガンダムの苗床となった体を、メディウス・ロクスに吸収されて。 そして、その後メディウス・ロクスはAI1へ進化したが、ガンダムキングジェイダーに粉々にされた。 その破片は、次元すら超えて飛散した。その次元すら超えて飛散した破片は、成長してデュミナスとなった。 だが、次元を超えずこの世界で漂っていたものの内、ひときわ大きな破片は、何たることかテンカワ・アキトの記憶と姿を形作った。 そう。 両者も原典〈オリジナル・AI1〉の砕かれた破片から生まれた存在に他ならない。 アキトも、こうやってデュミナスと向かい合うまでそうであるとはわからなかった。 ただ、混在する謎の記憶と、どこか心の奥底から願いきれない――あれほど追い求めていたのに――ユリカの蘇生に困惑するばかりだった。 アキトの記憶の混在は、次元の向こうに流れ着き、MUの力を手に入れこの空間に干渉するデュミナスの影響。 そして、ユリカの蘇生に対しての、情熱の欠落は―――― アキトは小さく首を振る。 それを認めることは、他でもない自分が、テンカワ・アキトでないと認めるに等しいことだ。 アキトは、アキトだ。アキトは、覚えている。小さい頃のユリカに振り回された日々も、あのもう戻れぬナデシコでの日々も。 アキトという存在を構築する過去を全て持っている。だからこそ、アキトは自分をアキトだと思える。 ロジャー・スミスと違い、アキトは過去なしで自分を証明できるほどの自信はなかった。 「今のままでは……私は完全になれず消えてしまう……もう一度……力を集めなければいけません……」 産み落とされた掌が、アルトアイゼン・リーゼにゆっくりと近づいてきた。 おそらく、あのときのようにアキトを吸収することで、自分の能力を再生させようというのだろう。 アキトは、その掌を、デュミナスを否定する。アルトアイゼン・リーゼの腕が掌を弾き飛ばす。 「何故……? どうして……!? あなたも、わたしのはず……」 「違う。俺は、お前じゃない」 瞳の文様が蠢き、大きく開かれた。 模様でも、それの彩る感情が驚愕だと認識できるのは、他でもないアキトがやはり『そういう存在』だからか。 手を震わせ、デュミナスはアキトにどう対応していいのか迷っているように見えた。 それに対する、アキトの返答は一つ。 肩の装甲が開かれる。そこに納められたのは、大量の大型ベアリング弾。 それが一斉に解き放たれ――デュミナスの産み落とした掌をばらばらに噛み裂いた。 「何故……私たちの目的は同じ。あのお方の願いを叶えるためにあるはずです」 「あのお方? ふざけるな。俺は―――ユーゼスのことを認めない。ユーゼスは屑だ。ゴミだ。あんなものは、生きる価値もない」 デュミナスの動きが止まる。 ひどく無機質だったデュミナスの声に起伏が、感情が生まれる。 「許さない。私はあのお方を否定するものを……許さない!」 「来い。俺の全存在を賭けて――お前を否定してやる」 作り物の青空の下。 人という実験動物を納める檻の中で、同じ造物主を持ちながらあらゆる点で真逆の存在が激突する。 ■ この殺し合いの全てを司る存在、ノイ・レジセイアすら及びつかぬ偉業を達成した男が消え行く姿を、誰もが見つめている。 光の向こう、この星の外で起こった出来事は紛れもなく事実である。それは、今統夜たちが生きていることが証明している。 世界の風が、白い魔星を一度揺らしたが、それだけ。今もこうやって赤い宇宙に白い魔星は浮かんでいる。 「あり得ない……こんなことが……起こりえるはずがない……世界を……世界の在り方を……一人の人間が変えるなど……」 「まだ、そんなことを言うのかよ……世界は、人が支えてるものなんだよ! 空っぽの世界に、変わらないものがあるはずなんてないんだ!」 統夜は、声がしたほうを見た。 先程の衝撃で崩れた瓦礫の下から、見覚えのある機体が身体を起こしている。 全身ひどい有様だが、それでも剣を杖代わりに震える機体を支えていた。 光の粒子をはためかせ、銀色の猛禽類を思わせる姿をしていたはずの姿は、もう影も形もない。 それでも、戦おうという意思だけは、全く変わらず統夜にも伝わってくる。 統夜もまた、斬艦刀を再び引き抜くと、ノイ・レジセイアへ向けて突き付けた。 「俺には、何が起こったのか半分も分からないけど……分かることがある。 それは俺が助かったこと。そして、お前には今度こそ打つ手がないってこと。今度こそ、終わりだ!」 斬艦刀の一撃が、今度こそノイ・レジセイアに叩き込まれる。 ノイ・レジセイアが我に返るより早く、旋風のごとく繰り出された剣が、ノイ・レジセイアの上半身と下半身を叩き割った。 ノイ・レジセイアの上半身がくるくると空を舞い、疑似重力に引きずられて壁に落下していく。 あとは、斬艦刀を突きたて、力を奪えばいい。そう思い、統夜は剣を持ったままノイ・レジセイアへ近付いていく。 この長かった戦い全てに終止符を打つために。 ノイ・レジセイアの力さえ手に入れてしまえば、もはやこの世界に敵はない。 これが、事実上最後。 まだ再生する可能性を考え、ゆっくりと警戒しながらでも、距離は詰めていく。 「――――仕方がない」 その呟きに応じる形で、ゆっくりとノイ・レジセイアが突如壁に発生した底無し沼のような“闇”に呑み込まれ始める。 「な……」 統夜は、その光景に驚きながらも、一気にスラスターを全開にした。統夜の直感が告げている。 今のうちに決着をつけろ、と。このまま放置しては取り返しのつかないことになる。そんな予感に従って機体は加速していく。 闇が発生していたのは、僅か数秒の事だった。だが、その数秒が遠い。斬艦刀が到達したのは、闇の中へ完全にノイ・レジセイアが沈んだのちだった。 ――――この力だけは使うつもりはなかった…… 闇の渦の中に差し込まれた斬艦刀に、手ごたえはない。 しかし、その深い闇の向こうから、ノイ・レジセイアの声が響く。 ――――我を完全から遠ざける行為……しかし……再びこの箱庭を生み出すには……力が必要…… 地面が、隆起する。 統夜の心臓が早鐘のように音を立てる。統夜の脳がけたたましい警告を鳴らす。 統夜は、この世界全体が一気に沸騰したような暑さを肌に感じた。 世界のような圧倒的な存在感ではなく、ただただひたすらに強大な力。 巨獣の踏みならし〈スタンピート〉に近い振動が起こり続ける。 呼吸することすら困難になる。アインストの亜種であるからこそ、余計に統夜には理解できる。 今すぐ逃げろ。一秒でも早くこの場を離れろ。統夜の本能が絶叫していた。 だが、その思いとは裏腹に、足は凍りついたように動かない。 ■ ――白い魔星、ネビーイームは全域がデビルガンダム細胞に侵されている。 だからこそ、どんな場所であろうともペルゼイン・リヒカイトやアルトアイゼンといった機体を強化できた。 だが、その権能を司っていた主たるデビルガンダムはAI1ごとガンダムキンジェイダーに粉砕される。 その結果、ネビーイームはその巨大さゆえに目に見えにくいが、徐々に崩壊しつつあるただの巨大な建造物になり下がっていた。 どんな強力な力も、その力を行使する指示者がいなければなにも起こらないからだ。 ここで、思い出してほしい。 ――そもそも、何故ネビーイームはここにあるのか? それは、アルフィミィがノイ・レジセイアの新たな肉体として用意したことに他ならない。 ――では、何故ネビーイームとの融合をノイ・レジセイアは拒否していたか? それは、ノイ・レジセイアがより完全なものになるためだ。機械を取り込めば、力だけは増すが自身を完全な生命から遠ざける。 完全なる世界へと至る資格を失ってしまう。これでは、ノイ・レジセイアからすれば意味がない。 ――ならば、今すぐに完全なる世界へ至る必要がなくなればノイ・レジセイアはどうするか? 答えは、言うまでもない。 ■ 星の中心に位置する大空洞に、爆発的に瘴気が拡散していく。 闇の中から、巨体が浮上する。 荘厳な、そして圧倒的な威圧感を持ち、声が響き渡る。 何もなかったはずの空間が白く圧縮され、闇の円環より人知を嘲笑う、存在しえないような生物が顕現する。 顕現したノイ・レジセイアを見て、統夜は驚愕した。 禍々しく伸びる角、 おぞましく蠢く触手、 原色を切り貼りしたような体色、 生物でも無機物でもない怪物的なフォルム。 植物のような触腕を伸ばし、 無機物のような外皮を纏い、 動物のような爪と翼を携え、 金属のような光沢を持ち、 ―――人のように話す。 あらゆる生物の可能性を寄り合わせたような究極の生命体であり、 同時に、その進化の不均衡さにより膨張する体はどこまでも不完全で、「出来そこない」であった。 それは、統夜が最初に幻覚として見たものに他ならない。 半径5kmほどの球状に広がる中心部の壁、その三分の一以上を占める場所からその肉体が現れる。 床から直接生える身体を伝うように、赤い肉が床板をはがして露出する。 リノリウムに似た光沢を持ち、神殿のような静寂を保っていた星の中心は、巨大な生命体の体内へ変わる。 全長1kmを超える、あらゆる生物の進化と、数多の生命体が生みだしたテクノロジーを内包した巨躯が空間を震わせる。 ――――聞け………矮小なるものよ……… ――――今の我は不完全故に、過ぎた力を内包するもの……… ――――――――我の名はシュテルン・ノイ・レジセイアなり………!!! 統夜の前に現れたのは、この殺し合いにおいて、絶対の力を持つ存在だった。 →ネクスト・バトルロワイアル(5)
https://w.atwiki.jp/frontlineinformation/pages/2517.html
S100アルバトロス (C)SEGA 銃の反動は銃そのものの重さで軽減できる。大口径銃が得てして重いのは操作性のためである 2015/7/27に実装されたパワータイプのS90アイビス系統の新型。 “アルバトロス”とはコウノトリの意でありアルバトロスはアホウドリだ!アホウめ! 水鳥の中でも大型の部類に入ることからまさにパワータイプな本モデルにぴったりな命名と言えよう。 S100アルバトロスの特徴 Aモードは強襲主武器第3位の超絶秒間火力に加え、3点射という操安性にB+以上という連射精度をもってくる。 リロードも2.2秒と強襲主武器では並、突出した瞬間火力に中量級程度ならDEFごと1マガキル圏内とまさに主武器の理想が詰まったような性能をしている。 Ver.XZeroにおいてさらに0.2秒短縮され、さらにリカバリーが効きやすくなった。ランキング3位のヴォルペ・メガロと同じリロードである。 重要なのはトップクラスの環境に対応できる武器にスイッチ機能がついていること。 通常戦闘もそこそこ強いのに離れても6000級の秒間火力が飛んでくるとか…これもうマイルド調整とかブン投げてるな? ただし、スイッチの扱いに慣れていないと「ロックしようと思ったらスコープを覗いてしまい敵を見失った」などの事態が起こりがち。 特に武器変更をガチャガチャやる癖のある人は要注意。 Bモードの項目にも記述があるが、使い終わったらリロード中にAモードに戻す事を意識するとスコープを覗く事故が減る。修練しよう。 高射撃補正頭部と相性が良い武器のうちの一個。Aの制御もしやすくなるが、Bに関してはもはやビームのごとく真っ直ぐに飛んで行く。 採用に当たっての注意点1 GAXガトリングガンに匹敵する340という重量 この銃の欠点は大きく二つあり一つは重量。ひたすらに重い。 支給当初は重量360でSAⅡを抑えて当時の麻主武器最重量を更新した。 後にアイビス系統全てに軽量化が行われたスクランブル武では、20のダイエットに成功して340となった事。 更に重い重量400というあの銃が後に支給されたことで強襲主武器最重量という汚名は返上している。 とはいえ、軽量級にしろゴリラ麻にしろ武器を弁当のようにみっちり詰めることになる強襲兵装にとって「もう一声」はかなり過酷であり、副武器や補助武器の軽量化か、あるいは重量耐性の高い脚部パーツの採用を迫られる事は必至となる。 軽量なストームあたりと比較すると、その重量差なんと150。 これは胴ならクーガーNXをへヴィガードIV型に(差150)、脚ならガルム67をガルム67Uに(差130)換装できてしまう。 装甲や速さを犠牲にしてまで装備すべきか、よーく考える必要がある。 スイッチ方式の不慣れな発射方式と相まって、重さも採用にあたってネックとなるだろう。 強襲より、重火や支援メインのアセン向けと言えるか。 採用に当たっての注意点2 234発という総弾数の少なさ 二点目の欠点は高火力の代償となった総弾数の少なさが挙げられる。 三点射の強襲主武器ではワースト2位の総弾数で、クリック回数に直すと78回しかクリックできない。ちなみにワースト1位は電磁加速砲・弐式の66回。 →こちらもVer.XZeroにおいて総弾数がなんとか273発まで上昇。さすがに40発近く増えると使い勝手もなかなか改善された。 強襲兵装は主武器の弾数が豊富に用意されている傾向が強く、近距離によるドッグファイトやコア凸といった役割から自然とデスリペアが多い。 その為、強襲主武器において主武器の弾切れというのは、滅多と起こる事態ではない。 しかし流石にここまで総弾数が少ないと、アルバトロスの持ち味であるBモードのアウトレンジ戦法も多く運用したり、何度も再起動されたりして長く生き残ったりすると 弾切れまでは行かなくても、いつの間にか残弾数が二桁以下というのは割と起こりがち。 リペアポッドによる補給のタイミングを考える場面が出てくるだろう。 サイドアームにブラスターガン系統を採用する手もある。むしろあっちが主武器じゃね?とか言ってはいけない。 採用に当たっての注意点3 独特の目押し間隔を会得せよ まず機体を調整し重量の問題をクリア、弾数の問題も丁寧に戦ったりすることでクリアしたとしよう。 最後に立ちふさがってくるのが目押しタイミング。 アルバトロスを買えるくらいまで麻に乗っているボーダーが一般的に慣れているような スコーピオやメガロの目押しの間隔で扱うと間違いなく弾が詰まる。 マガジン弾数が少なく威力が高い武器の前例に漏れず、三点射の間で弾が詰まり相手に その隙間を縫われてかわされたりするとウリの秒間火力がガンガン下がっていく。 かといって丁寧すぎるほどに「詰まらせない」ことを意識しすぎると そもそもの高い秒間火力を活かせなくなってしまう。 この武器を使うならまずこの武器の独特の目押しを会得すること。 総評 上級者向け武器だが手を出す敷居は低い 総評すると射程圏内の広さや瞬間火力の高さから、距離を選ばず戦える強力な銃ではある。 単純な火力のぶつけ合いでも滅法強いので、今日からアイビス系統を使う人でもそれなりの戦果を挙げる事は可能。故にエントリーモデルとしても採用できる。 しかしこの銃の真価を発揮する為には モードの適切な切り替え。 総弾数の把握と補給のタイミング。 マガジン弾数が少ないので丁寧なAIM。 狙撃ポイントの把握や遮蔽物の存在といった、マップに対する深い造詣。 といった他の銃とは一線を画した知識や技術がプレイヤーに求められる、強襲兵装主武器の中でもかなりテクニカルな武器。 しかし使い込めば使い込むほど、プレイヤーが求める様々な戦術や運用といったニーズに答えてくれる懐の深さを見せてくれる。 じっくりと腰を据えて遊びたい人、やり込みゲーマーを自負する人にお勧めの銃と言えるだろう。 …そんな玄人向けとも言えた本銃だったが、Ver.XZeroでのリロードとマガジン数の強化により使用者が増加。 新Ver.稼動から僅か4日後、アイビス系統では初の強襲兵装の主武器使用率のランキング6位入りを果たした。 その後も使用率が上がり、トップ3入りも間近・・・と思いきや、長らく強襲主武器4位に居座るSTAR30Sが立ちはだかる。 後述するAモードのスペックが似通っているためか、お互いに4位と5位を交互する日々が続いている。 Aモード (理論値)秒間火力6800 マガジン火力17850 分かりやすく言うと3点バースト方式の星30 …いや、マジで。 秒間火力はもはや7000オーバーが常態化しているSSG系統を除くとストーム?ガスト?聞こえんなぁ上記のSTAR-30Sが6960で一位になり、 その次点にこの武器とノックバックお化けこと電磁加速砲・紫電の6800が同値で並んでいる。 SSG系統は拡散するし、セミオートの癖に発射レート高すぎて理論値火力が出しにくかった星30よりも火力を発揮しやすい。 紫電は重量も軽くマガジン火力も上、更にHSが当たればノックバックも取れるが星30やアルバトロスとは違った方向にド変態玄人向けの武器。 その事から使いこなせれば、近・中距離では強襲で最も安定して最高クラスの秒間火力を叩き出せる……はず。 ていうかあのストームに秒間火力では勝っているので、喧嘩を売れるどころか勝てる可能性も十分ある。まぁ30Sを完璧に使える変態はあっちだし、ストームはフルオートで目押し不要だけどな! そのため残り耐久が不利な状況でも撃ち合い開始したらあっさり逆転勝利したと言う事が多々ある。 高火力武器のなかではマガジン容量もそこそこあるが、重量級を削りきるにはCSを絡めないと厳しい。 アサルトライフル型の主武器としては単発火力は優れているほうなので、CSを意識して狙おう。 ちなみに1クリック3発が全部HSすると850×3×2.5=6375となり、平均以上の装甲を持つ相手でも耐久を半分もぎ取ると言う中々ぷじゃけた火力を誇る。 まあ連射速度が遅いので回避運動中の相手にはそう簡単には決まらないが、逆に何かのために足を止めている相手に対しては最強クラスであり、向こうが反応した瞬間には死んでることが多い。ちょっと距離離れてたらBに変更するもよし。 星30もだいぶ強さが認められ、人気を伸ばしているだけにその強さを知る人ほどこの性能には驚くだろう。 Ver.XZeroにおいて、1マガジン内の弾数が3発増加。たった三発と侮ることなかれ、こいつにとってのワントリガーは2550もの火力増加。 DEFつきの新品も1マガジン内でリロードを挟まず仕留められる可能性がぐぐっと上がった。 Bモード (理論値)秒間火力6480 マガジン火力17010 分かりやすく言うと3点バースト方式の星5 …いや、マジで。 しかもスコープ式の例に漏れず精度も上がって弾の性能は恐ろしく高い。 ていうかもう星5がスコープ覗けば狙撃銃並みの精度でほぼ全くブレずに飛んで来るって言えば使った事ある人はどのぐらいやばいか分かるはず。 流石にバトルライフル級とまではいかないが、Aモードのサブとして使うには十分な性能を持つ。 精度や秒間火力等から非常にちょっかいを出すのに向いたタイプと言えるだろう。 マップにもよるが、ナヴァル岩石砂漠や旧ブロア市街地のような全体的に見晴らしの良く広い戦場は特に適正が高い。 強襲の機動力を生かして敵の想定外の箇所から遊撃兵装と狙撃合戦も十分可能。 遠距離でちょっかい出して来た相手がこちらの武器を把握していてないと 敵「うーんなんかいるぞー? この蠍は精度も良いからちょっとおちょくってやろう!(ぺちぺち)」 敵「うりうりーうざいだろ(ズダダダダ!)……いってぇ!? ちょっ、何々!? 一瞬で装甲半分持ってかれたぞ!?(全力後退)」 と言う場面が結構あり、使っていて楽しい。 逆にノックバックや爆発物にヒットしなかったのに一気に耐久力を持って行かれた場合は、この銃を持っている敵がいるとも言える。 他にも相手に狙撃がいないと安心して自軍寄りのプラントで開幕占拠で棒立ちしている敵陣に打ち込んで出ばなをくじかせたり、凸ルートのセンサーや罠を見える範囲で素早く撤去出来たりと使い勝手は中々に優秀。 滞空索敵弾が丁度1マガジンで破壊可能なのも美味しい。 もちろん芋砂をおちょくるにも便利。でも夢中になり過ぎて自分が本家砂にHSされないようにね! またアイビス全般に言える事だが、使い終わったらリロード中にAタイプに戻すという癖をつけておくとスコープ事故が減るぞ! まあ他のアイビス系と違いBモードになっても秒間火力6000越えなのでAIMさえ良ければ普通に襲い掛かってきた敵機を返り討ちにできたりもするのだが。 アルバトロス/CC 直近の交換可能期間 2018年7~8月 シード交換可能なカラーチェンジヴぁーじょん。 通常版の青い部分が白、赤い部分がオレンジに変更。 黒い部分は変わらず黒のままなので白メインのモノトーンに前述のオレンジが差し色、といった塩梅。 現段階アイビス系統最終形であり、影の薄い初期型~シーガルまでをすっ飛ばしてシードのみで手に入るため割と有用。 最上位戦でも十分通用する火力があるためアイビスを買い進めてないなら。 ただし前述の通りかなり重かったり、少々挙動にクセがあったりとお世辞にも万人受けするとは言い難い。 メガロあたりからこっちにチェンジ→連射速度の遅さが肌に合わず戻す→メガロの目押しが出来なくなるなんてプレイヤーへのダイレクトアタックも無きにしも非ずなので注意。 アイビス系統 R-9A2 ←RX-10→R-13A
https://w.atwiki.jp/karishooterwiki/pages/1763.html
兵庫県 姫路市 住所兵庫県姫路市花田町一本松77 最寄駅JR御着駅から徒歩約20分 国道2号線(旧道)沿い、スーパーオートバックス姫路の隣り 料金 設置タイトル現在STGなし 営業時間12:00 ~ 24:00 駐車場あり(スーパーオートバックスと共用) TEL079-251-3277 URLhttp //www.aivis.jp/himeji-higasi.html 地図Google マピオン 備考2013年7月31日に閉店、