約 805,929 件
https://w.atwiki.jp/roman_yun/pages/15.html
焔 幾許かの平和と呼ばれる光 其の影には常に悲惨な争いが0101った 葬列に参列する者は 皆一様に口数も少なく 雨に濡れながらも 歩み続けるより他にはないのだ …瞳を閉じて暗闇(ヤミ)に 吐息を重ねる そっと触れた温かな光は 小さな鼓動 [ne(ネ)否定接続詞]で綴じた書物(カミ)が 歴史を操る そっと振れた灼かな光は 誰かの『焔』 ...気付けば道程は 常に苦難と共に0101った 耐えられぬ痛みなど 何一つ訪れないものさ... 歓びに咽ぶ白い朝 哀しみに嘆く黒い夜 我らが歩んだ此の日々を 生まれる者に繋ごう... 瞳に映した蒼い空 涙を溶かした碧い海 我等が愛した此の世界(バショ)を 愛しい者に遺そう… 嗚呼...朝と夜は繰り返す 煌めく砂が零れても... 嗚呼...朝と夜は繰り返す 愛した花が枯れても... 嗚呼...朝と夜は繰り返す 契った指が離れても... 嗚呼...朝と夜は繰り返す 《生命(ヒト)》は廻り続ける…… 美しい『焔(ヒカリ)』を見た 死を抱く暗闇の地平に 憎しみ廻る世界に 幾つかの『愛の詩』を灯そう... 何れ程夜が永くとも何れ朝は訪れる― ―独りで寂しくないように《双児の人形[La poupee(ラ プウペ)]》を傍らに 小さな棺の揺り籠で 目覚めぬ君を送ろう... 歓びに揺れたのは《紫色の花[Violette(ヴィオレット)]》 哀しみに濡れたのは《水色の花[Hortensia(オルタンシア)]》 誰かが綴った此の詩を 生まれぬ君に贈ろう… …歴史が書を創るのか 書が歴史を創るのか 永遠を生きられない以上 全てを識る由もなく 朝と夜の地平を廻る『第五の旅路』 離れた者が再び繋がる日は 訪れるのだろうか? 懐かしき調べ 其れは誰の唇か― ―嗚呼...《物語[Roman(ロマン)]》を詩うのは…… 『其処にロマンは在るのかしら…?』 Roman 見えざる腕
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/23676.html
【登録タグ EHAMIC み 兎眠りおん 曲】 作詞:エハミック 作曲:エハミック 編曲:エハミック 唄:兎眠りおん 曲紹介 おつかれさまとがんばれを込めました。ぜひおはようとおやすみにお聴きください。(作者コメより転載) 本作が初めてのりおんオリジナル曲となる。 サムネのイラストはピアプロより野江ユウヒ氏のイラストを使用している。 歌詞 (動画より書き起こし) 朝がきて 夜がきて 百年たって もう一度 流行は繰り返す 生きる ために おやすみ しなきゃね みんなとわらった いまは みんなとわらった 今日は 一人じゃないから すごく みんなとわらった なぜだ? 上を見て 深呼吸を ゴールはちょっと 遠すぎて 逆周り はじめてる 特別ルール 適応中 大切な きもちこそ 近くにあると 自覚して 反省ばっか 落ち込むや イージーゴー イージーカム また来て 参画 みんなとわらった いまは みんなとわらった 今日は 一人じゃないから すごく みんなとわらった なぜだ? 朝がきて 夜がきて 百年たって もう一度 流行は繰り返す 生きる ために おやすみ しなきゃね んなとわらった いまは みんなとわらった 今日は 一人じゃないから すごく みんなとわらった なぜだ? きのう みんなとわらった あした みんなとわらった たぶん 一人じゃないから いつも みんなとわらった なぜだ? コメント とっても可愛くて、癒される曲です。もっとたくさんの人に聴いて欲しいです。 -- 竜奇 (2012-12-06 17 27 36) この曲いいですよねぇ -- 名無しさん (2013-03-04 13 47 09) りおんは声が優しいからこういう曲にすごく合うよね -- 名無しさん (2016-01-01 02 59 47) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/toho_yandere/pages/2315.html
何度も何度も記憶を消して それでもあなたは繰り返す 変わらぬ動作を繰り返す 「おかーさん、おはようございます」 「あら○○、おはよう。 今日は早起きね」 「きょうはなにかだいじな日だったきがするのー」 「ふぅん…何があったかしらねぇ?」 「う~ん…わかんない」 「お母さんに関係のあることかしら?」 「うん! それはまちがいないよ! だからほら! お花あげるね!」 「お母さんの記念日覚えてくれてたんだぁ…良い子ねぇ」 まるでそれは本のよう 読み直し続ける本のよう 「紫、おはよう」 「あらあなた、随分早起きじゃない? 珍しいわね」 「今日は紫との記念日だっただろう?」 「覚えててくれたのね…」 「だからほら、花の冠って奴だ」 「まあ、素敵ね」 だから最後は読み直し こうして話は終わらない 「おかーさん、おはようございます」 「あら○○、おはよう。 今日は早起きね」 「きょうはなにかだいじな日だったきがするのー」 「ふぅん…何があったかしらねぇ?」 「う~ん…わかんない」 「お母さんに関係のあることかしら?」 「うん! それはまちがいないよ! だからほら! お花あげるね!」 「お母さんの記念日覚えてくれてたんだぁ…良い子ねぇ」
https://w.atwiki.jp/miho7265_eguchi/pages/44.html
幾許かの平和と呼ばれる光 其の影には常に悲惨な争いが0101った 葬列に参列する者は 皆一様に口数も少なく雨に濡れながらも 歩み続けるより他にはないのだ …瞳を閉じて暗闇(ヤミ)に吐息を重ねる そっと触れた温かな光は 小さな鼓動[ne(ネ)否定接続詞]で綴じた書物(カミ)が歴史を操る そっと振れた灼かな光は 誰かの『焔』 ...気付けば道程は 常に苦難と共に0101った耐えられぬ痛みなど何一つ訪れないものさ... 歓びに咽ぶ白い朝 哀しみに嘆く黒い夜 我らが歩んだ此の日々を 生まれる者に繋ごう... 瞳に映した蒼い空 涙を溶かした碧い海 我等が愛した此の世界(バショ)を愛しい者に遺そう… …嗚呼...朝と夜は繰り返す 煌めく砂が零れても... 嗚呼...朝と夜は繰り返す 愛した花が枯れても... 嗚呼...朝と夜は繰り返す 契った指が離れても... 嗚呼...朝と夜は繰り返す《生命(ヒト)》は廻り続ける……美しい『焔(ヒカリ)』を見た 死を抱く暗闇の地平に 憎しみ廻る世界に幾つかの『愛の詩』を灯そう... 何れ程夜が永くとも何れ朝は訪れる― ―独りで寂しくないように《双児の人形[La poupee(ラ プウペ)]》を傍らに 小さな棺の揺り籠で目覚めぬ君を送ろう... 歓びに揺れたのは《紫色の花[Violette(ヴィオレット)]》 哀しみに濡れたのは《水色の花[Hortensia(オルタンシア)]》 誰かが綴った此の詩を生まれぬ君に贈ろう… …歴史が書を創るのか書が歴史を創るのか 永遠を生きられない以上 全てを識る由もなく朝と夜の地平を廻る『第五の旅路』 離れた者が再び繋がる日は訪れるのだろうか? 懐かしき調べ 其れは誰の唇か― ―嗚呼...《物語[Roman(ロマン)]》を詩うのは…… 『其処にロマンは在るのかしら…?』
https://w.atwiki.jp/pokemondeyaruo/pages/12.html
323 アズマオウ やるお 273 アチャモ ジュウシマツ 303 アチャモ やるお 498 アチャモ ジュウシマツ 211 イーブイ やるお 460 イーブイ ダディ 113 ウツドン やるお 343 エイパム やるお 317 エーフィ やるお 346 エリカ? やるお 185 エレキブル やるお 97 エンテイ やるお 393 オオタチ やるお 310 オクタン やるお 311 オムスター やるお 331 カイロス やるお 404 カスミ ジュウシマツ 115 カビゴン やるお 414 カメール やるお 255 カモネギ やるお(ジュウシマツ) 425 ガルーラ やるお 231 キノガッサ やるお 234 キャタピー やるお 132 ギャラドス やるお 339 キレイハナ やるお 389 キレイハナ やるお 472 キレイハナ やるお 444 クサイハナ やるお 187 クチート ビッパ 295 クチート ??? 106 クラブ やるお 445 クラブ やるお 373 グレッグ やるお 63 クロバット やるお 247 ゲンガー 安部 412 ゴウカザル やるお 1 コクーン やるお 122 コダック やるお 338 コダック やるお 380 コリンク やるお 140 ゴルバット やるお 254 ゴローニャ やるお 139 サーナイト やるお 207 サトシ やるお (携帯) 301 サニーゴ やるお 260 沢尻 ダディ 322 ザングース やるお 10 シャワーズ やるお 304 ジラーチ やるお 160 ソーナンス やるお 306 ソーナンス やるお 489 ソーナンス やるお 210 タッツー やるお 349 チェリム やるお 135 チコリータ やるお 279 ツボツボ ジュウシマツ 476 ディグダ やるお 490 ディグダ ダディ 6 ディグダ やるお 418 デオキシス やるお 370 デリバード やるお 204 デンリュウ やるお 448 デンリュウ やるお 347 ドーミラー やるお 7 ドガース やるお 142 トゲピー やるお 308 トゲピー やるお 348 トゲピー やるお 391 トゲピー やるお 233 トサキント やるお 424 トランセル やるお 430 トランセル やるお 14 トリトドン やるお 49 ナゾノクサ やるお 226 ナッシー やるお 57 ナッシー やるお 439 ニドラン♀ やるお 89 ニドラン♂ やるお 146 ニャース やるお 415 ニャルマー やるお 319 ヌオー やるお 419 ヌオー やるお 420 ヌオー やるお 101 ネイティ やらないお 456 ネイティ やるお 149 ネイティオ やるお 150 ネイティオ やるお 335 ネンドール やるお 172 パールル やるお 33 パールル ダディ 300 パウワウ やるお 198 ハガネール やるお 173 パチリス やるお 462 パラス やるお 398 パルシェン やるお 360 ピィ やるお 427 ピィ やるお 2 ピカチュウ やるお 213 ピカチュウ やるお 281 ピカチュウ ダディ 29 ピカチュウ やるお 291 ピカチュウ ダディ 31 ピカチュウ やるお 32 ピカチュウ やるお 400 ピカチュウ やるお 403 ピカチュウ やるお 191 ピジョット ビッパ 432 ピジョット やるお 375 ピチュー やるお 75 ピチュー やるお 128 ビッパ(w やるお 4 ピッピ やるお 453 ピッピ やるお 180 ヒトカゲ ??? 245 ヒトカゲ ダディ 365 ヒポポタス やるお 298 ヒメグマ やるお 478 ヒメグマ ジュウシマツ 218 プクリン やるお 286 プクリン ??? 21 フシギダネ やるお 216 フシギダネ ダディ 25 フシギバナ やるお 143 プラスルマイナン やるお 280 プリン ??? 35 プリン ダディ 105 ベトベトン やるお 363 ペラップ やるお 148 ベロベルト やるお 450 ホーホー やるお 287 ポッチャマ ジュウシマツ 200 ポリゴン やるお 364 マグマッグ やるお 451 マグマッグ やるお 110 マタドガス やるお 402 マナフィー やるお 68 マナフィー やるお 406 マネネ ダディ 158 マルマイン ダディ 184 マルマイン ダディ 344 マンキー やるお 313 マンタイン やるお 487 マンタイン ジュウシマツ 161 ミツハニー やるお 356 ミミロル やるお 98 ミュウ 怒らせないほうがいい 194 ミュウツー やるお 230 ミュウミュウツー やるおやらないお 337 ミルタンク やるお 340 ミルタンク やるお 240 ムウマ やるお 74 メタグロス やるお 208 メタモン やるお 67 メタモン やるお 214 モンジャラ やるお 435 やまおとこ やるお 438 ユキメノコ やるお 318 ラグラージ やるお 321 ラッキー ??? 46 ラッキー やらないお 34 ラッタ やるお 413 ラプラス やるお 82 ラプラス やるお 81 ラフレシア やるお 61 ルージュラ やるお 93 ルージュラ やるお 39 レアコイル やるお 47 レアコイル やるお 72 レジアイス やるお 73 レジアイス やるお 130 ロコン やるお 314 ワタッコ やるお 327 ワンリキー やるお
https://w.atwiki.jp/hypnonanie/pages/47.html
(ver1.2からの変更点) 各種文言、誤字、脱字を修正 導入解除パートを延長 繰り返しパート部について識別子を追加 (初回は"#文節番号"、それ以降の同文の繰り返しは"*文節番号"を追記。ここらへんは編集でなんとかなりそう) (コメント) 本スレで「作者降臨待ち」というステータスになってますが、個人的には燃料のつもりでwikiに投稿したので、共有物となっている認識です。 音声化の話なら勝手に使ってやって下さい。 スクリプトの改変に関しても同様です。 =導入パート= お帰りなさい お仕事お疲れ様です 疲れてる? 嫌な事でもあった? 職場の中だとか、電車の中、道端 疲れる事いっぱいあるよね でも… 今はベッドの上にいるんだから リラックスして良いと思うよ 普段頑張ってる分、休まなきゃね そんなに硬くならないで ほら、リラックス…リラックス… 楽な呼吸をする <呼吸音フェードイン> 自然な呼吸 寝息を立てるみたいに、小さな呼吸を繰り返す あったかい布団に入って、今から寝る所 体中の力が抜ける 布団の感触に包まれる 瞼を閉じる 布団の感触 あったかい… 心地良い… 眠たい…眠たいね… でも…まだダメだよ? 眠っちゃダメ ちゃんと私の話を聞いて ボーッとしてていいから…ね? <呼吸音フェードアウト> 眠たいまま、少し頭の体操をしましょう 大丈夫、簡単な遊びだから 『積み木遊び』ってした事ある? 子供の頃なんかによく遊んだかな 四角い木を積み上げて、色んな物を作るの 建物とか、怪獣とか 懐かしいね… あれを…やってみよっか 頭の中で積み木遊びをするんだよ じゃあ、私の言う通りに想像してみて 積み木をイメージ (#1) 四角い立方体 綺麗な木目 その積み木を手に取って 軽く握る 角が手の平に当たる チクッとする それをゆっくりと置いて <木を打ち付ける音> (#2) もう一個 積み木を手に取って 上に置く <木を打ち付ける音> (*2) もう一個 積み木を手に取って 上に置く <木を打ち付ける音> できた? もう一度、一緒にやってみようか もう一度イメージ (*1) 四角い立方体 綺麗な木目 その積み木を手に取って 軽く握る 角が手の平に当たる またチクッとする 上に置く <木を打ち付ける音> (*2) もう一個 積み木を手に取って 上に置く <木を打ち付ける音> (*2) もう一個 積み木を手に取って 上に置く <木を打ち付ける音> 上手に積めた? じゃあ、少しだけ時間をあげるから、今度はたくさん積んでみて 高ーい塔みたいに積み上げる じゃあ、いくよ… (#3) 3 2 1 スタート <木を打ち付けるを音リピート開始> 頭の中で積み木をするイメージ (#4) 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む 数を重ねる毎に、あなたのイメージする積み木が高くなっていく (*4) 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む どんどんどんどん…どんどんどんどん… (*4) 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む 頭の中から突き出そうなくらい、たくさん積み上げる (*4) 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む まだまだ…まだたくさん積めるよね? (*4) 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む 少しグラグラする…でもまだ大丈夫… (*4) 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む 崩れそうで怖い…でもたくさん積まなきゃ (*4) 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む あと、もうちょっと…もうちょっと… (*4) 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む <台詞は繰り返しながらフェードアウト> <木を打ち付けるを音リピート終了> はい、終わり いくつ積めた? 上手に積めたかな? それじゃあ、積んだばかりの積み木を思い浮かべて 体はもう一度リラックス また呼吸をしましょう 今度はじっくりと深呼吸 <深い呼吸音フェードイン> 鼻からゆっくり吸って… 口からゆっくり吐く… この声を聞きながら、ただ呼吸を繰り返す (#5) 吸って… 吐いて… 何も考えないで、ただ呼吸を繰り返す (*5) 吸って… 吐いて… いっぱい空気が溜まって、体が膨らむ 空気が全部抜けて、体が萎む (*5) 吸って… 吐いて… 息を吸うと、取り込んだ酸素が体中に行き渡る 息を吐くと、全身の力が抜けていく (*5) 吸って… 吐いて… 息を吸うと、酸素を得た脳がリラックスしていく 息を吐くと、脱力した体がリラックスしていく (*5) 吸って… 吐いて… 息を吸うと、脳が気持ち良い 息を吐くと、体が気持ち良い (*5) 吸って… 吐いて… 気持ち良い 気持ち良い あったかい布団でどんどん眠たくなってくる 体中の力が抜ける 布団の感触に包まれる 意識が遠のく 布団の感触 あったかい… 心地良い… 眠たい…眠たいね… でも…まだダメだよ? 眠っちゃダメ ちゃんと私の話を聞いて ボーッとしてていいから…ね? <深い呼吸音フェードアウト> 眠たいまま、私の声を聞いて 積み木遊び、忘れてないよね? さっきあなたが積んだ積み木 ほら、イメージ 高ーい積み木の塔 たくさん積んだから不安定 (#6) ゆらーり ゆらーり 天辺が揺れてる 触ってないのに…崩れそう (*6) ゆらーり ゆらーり これはあなたの意識 この積み木はあなたの意識 (*6) ゆらーり ゆらーり だって…ほら、今のあなたは凄く眠たいよね 頭がボーッとして不安定だよね (*6) ゆらーり ゆらーり 頭が揺れる 意識が揺れる (*6) ゆらーり ゆらーり 眠たい… 凄く眠たい… (*6) ゆらーり ゆらーり 崩れそう 意識が崩れそう (*6) ゆらーり ゆらーり 意識が遠のく… どんどん遠のく… (*6) ゆらーり ゆらーり <台詞は繰り返しながらフェードアウト> 今から3つ数えます 数え終わると同時に私がフッ、とあなたの積み木に息を吹きかけます すると、あなたの意識はゆっくり倒れて、バラバラになってしまう あなたの意識がバラバラになって…深い深ーい眠りに入ってしまう せっかく積み重ねたものが無くなってしまう 分かった? それじゃあ、いくよ? (#7) 3 2 1 <息を吹く音> <積み木が崩れる音(かなり小さめ)> 崩れてしまった あなたの積み木 あなたの意識 バラバラになって地面に散らばる 少しだけ時間をあげるから、崩れた意識を積み直しましょう また高ーい塔みたいに積み上げて じゃあ、いくよ… (*3) 3 2 1 スタート <木を打ち付けるを音リピート開始> 頭の中で積み木をするイメージ (*4) 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む 数を重ねる毎に、あなたの意識が戻ってくる (*4) 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む どんどんどんどん…どんどんどんどん…意識がハッキリしてくる (*4) 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む 積み木を握る 上に積む <台詞は繰り返しながらフェードアウト> <木を打ち付けるを音終了> はい、終わり ちゃんと積めた? もう一度私がフッ、とあなたの積み木に息を吹きかける すると、あなたの意識は更に倒れて、バラバラになってしまう あなたの意識がバラバラになってもーっと深い眠りに入ってしまう (*7) 3 2 1 <息を吹く音> <積み木が崩れる音(かなり小さめ)> また崩れてしまった あなたの積み木 あなたの意識 バラバラになって地面に散らばる 散らばった意識がとろけて消える… 消える… 消える… 今度は長めに時間をあげるね 私が途中で息を吹きかけて崩しちゃうけど、積むのはやめちゃ駄目だからね ふふっ(嘲笑気味に) じゃあ、いくよ… (*3) 3 2 1 スタート <木を打ち付けるを音リピート開始> <積み木が崩れる音リピート開始(かなり小さめ)>(5秒間隔ぐらい) <息を吹く音リピート開始>(5秒間隔ぐらい) あぁ、なんでだろう なんでこんなに楽しいんだろう 人が積み上げたものを壊すのって…凄く楽しい 倒すのが楽しい 崩すのが楽しい 落とすのが楽しい 積んでも積んでも崩される すぐ落ちてバラバラになる <息を吹く音終了> あなたは一生懸命積み木を積む… でも、無駄 積むのは大変なのに、崩すのは簡単だから こうやって息を吹き掛けるだけ… <息を吹く音> ほら、また崩れる あなたの意識が崩れる <息を吹く音> 息を吹きかける度に意識が遠のく 深い眠りに落ちる <息を吹く音> どんどん、積む気力がなくなる 積むのが疲れてくる <息を吹く音> 積まなくなる 積めなくなる <息を吹く音> 崩れるだけ あとはもう崩れるだけ <息を吹く音> <木を打ち付けるを音フェードアウト> <積み木が崩れる音(かなり小さめ)フェードアウト> はい、終わり …どうせ崩れちゃうんだから、積んだって意味無いよね? もうあなたはずっと眠ったまま 息を吹きかけるだけ、私の思い通りになる あなたの色んな積み木が私の吐息で崩れる 今から私があなた体をたくさん崩してあげる 口で言わなくても、男の子なら分かるよね? ふふっ(嘲笑気味に) =エロパート= 意識は崩れて、もうどこにもない 頭の中が空っぽだね 心が丸裸だね だから、あなたの考える事は手に取るように解かるよ? …エッチな事考えてる さっきの私の言葉のせいで期待しちゃってるね …いいよ、エッチな事…してあげる だから、あなたはそのまま…眠る気持ち良さだけに身を任せていて 私の声を聞こうと思わなくても良い 嫌でも耳に入るから 嫌でも耳に入ってくると、嫌でも体が反応する だって、今のあなたの頭は空っぽだから 私の言葉は簡単にあなたの頭の中に入っていく 無くなった分は私の声で埋めてあげる 私に積み木を崩されたら、私に支配されたのと同じ あなたはこれから体中を崩され、私のオモチャになる まずは右手… 積み木をイメージ 積み上げられた積み木 これはあなたの『右腕』 私が息を吹きかけると、あなたの右腕は音を立てて崩れる ズーンと重くなって、全く動かせなくなる 感覚が無くなって、自分の右腕ではなくなる いくよ? (*7) 3 2 1 <息を吹く音> <積み木が崩れる音(かなり小さめ)> あなたの右手が崩れた (#8) 重たい 動かせない 感覚がない ない ない あなたの右腕は私の物 次は左腕… 積み木をイメージ 積み上げられた積み木 これはあなたの『左腕』 私が息を吹きかけると、あなたの左腕は音を立てて崩れる ズーンと重くなって、全く動かせなくなる 感覚が無くなって、自分の左腕ではなくなる (*7) 3 2 1 <息を吹く音> <積み木が崩れる音(かなり小さめ)> あなたの左腕が崩れた (*8) 重たい 動かせない 感覚がない ない ない 崩れちゃったら…私のオモチャになるんだったよね? 今度は両脚 積み木をイメージ 積み上げられた積み木 これはあなたの『両脚』 私が息を吹きかけると、あなたの両脚は音を立てて崩れる (*7) 3 2 1 <息を吹く音> <積み木が崩れる音(かなり小さめ)> あなたの両脚が崩れた (*8) 重たい 動かせない 感覚がない ない ない どんどん私のオモチャになっていく… 仕上げは体全体を崩します 体は腕や脚より大きい分、たくさん積み木が積まれてる でも、たくさんある分派手に崩れると思うの ズーンと体全体が重くなるよ 地面にめり込むような感覚が来るよ 積み木をイメージ 積み上げられた積み木 これはあなたの『体』 私が息を吹きかけると、あなたの体は音を立てて崩れる (*7) 3 2 1 <息を吹く音> <積み木が崩れる音(かなり小さめ)> あなたの体が崩れた (*8) 重たい 動かせない 感覚がない ない ない 全部私のオモチャになっちゃった… 体中バラバラだね… もう直せないかも でも、私のオモチャになれて幸せだね 体を崩されて気持ち良いね もっともっと崩してあげる 今度はあなたの理性の崩します プライド 恥ずかしさ 自制心 そうゆうオモチャに要らない物は私が取り除いてあげる… 私が息を吹きかけると、あなたの理性は音を立てて崩れる そうしたら、気持ち良い事だけで頭がいっぱいになる 体中の神経が性感体に変わってしまう いくよ? (*7) 3 2 1 <息を吹く音> <積み木が崩れる音(かなり小さめ)> あなたの理性が崩れた 呼吸が早くなる 心臓がドキドキしてくる (#9) ドキドキ ドキドキ 体中が敏感になる ムラムラしてくる 犬みたいにはしたないぐらい発情して、あそこがどんどん膨れてくる 目の前に女の子が居たら、押し倒してしまうぐらい欲情してくる (*9) ドキドキ ドキドキ でも、それは当たり前の事 どんな生き物でも、こんな欲望を持っている (*9) ドキドキ ドキドキ 息を吹きかけて、もう一度あなたの理性を崩します 私が息を吹きかけると、あなたの理性は音を立てて崩れる 積み木の崩れる音に反応して、自然と体が熱くなる 体中の神経が快感でいっぱいになる いくよ? (*7) 3 2 1 <息を吹く音> <積み木が崩れる音(かなり小さめ)> また理性が崩れた 体中が痺れてくる 快感を感じる神経がピリピリしてくる 頭の天辺から、つま先まで…全身が痺れる 気持ち良い 全部気持ち良い でも、まだまだ… もっともっと崩せる もっともっと気持ち良くなれる (*7) 3 2 1 <息を吹く音> <積み木が崩れる音(かなり小さめ)> 何回でも崩れる (*7) 2 1 <息を吹く音> <積み木が崩れる音(かなり小さめ)> こんなに素直になれる (*7) 1 <息を吹く音> <積み木が崩れる音(かなり小さめ)> こんなに気持ち良くなれる <息を吹く音> <積み木が崩れる音(かなり小さめ)> じゃあ、そろそろ…私もオモチャで遊ぼうかな オモチャはどこが感じるの? 乳首? おちんちん? それともお尻? 今から体中弄繰り回して調べてあげる 今のあなたは体中が性感体 どこを触られても嬉しい 何をされても気持ち良い 腕を変な方向に曲げられても 足を折られても オモチャだから平気 ほら、こんな風に頭に指を突っ込まれても 脳みそを直接撫で回されても…平気 (#10) スリスリ… スリスリ… 気持ち良い (*10) スリスリ… スリスリ… 脳みそがどんどん蕩けてくる 蕩けた脳みそを私が指でかき混ぜる (#11) グチュグチュ グチュグチュ 気持ち良い (*11) グチュグチュ グチュグチュ あなたは私に触られて幸せ あなたは私に犯されて気持ち良い あなたがそう感じれば感じる程、体は感度は上がっていく ほら、感度が上がる… 上がる… 次にされる事を期待して、どんどんエッチな気分になっていく 次はどこにしようかなぁ じゃあ、今度は胸 ここの可愛い先っちょ…苛めてあげる それじゃあ、乳首を意識して 両方の乳首 乳首 乳首を意識 体中にあるあなたの意識が胸に集まっていく 頭の天辺から足先まで、かき集められた体中の意識が胸元に流れる でも、まだその意識はハッキリしない モワモワとした感覚 モワモワ モワモワ これは快感の綿飴 もっと意識 胸元に集めた意識が二つに千切れる 右と…左 分かれた意識が乳首に向かっていく 乳首に近づくにつれ、小さく固まっていく 体積が絞られ、代わりに密度が上がっていく 意識はハッキリしてくる ギュッと固まる ギュッ ギュッ 密度を上げながら、先端に迫っていく 右と左に硬くて丸い物 これは快感の飴玉 乳首に飴玉を作ってしまったあなたは、もうそれだけで気持ち良い 舌の上に飴玉を乗せてるみたいに、何もしていないのに甘い快感が広がっていく まるで、胸で飴玉をしゃぶってるみたい 甘ーい快楽の飴玉 たっぷり味わってね <深い呼吸音フェードイン> 鼻からゆっくり吸って… 口からゆっくり吐く… この声を聞きながら、ただ快楽を味わう (*5) 吸って… 吐いて… 何もしてないのに、乳首が気持ち良い 呼吸をする度に、甘い感覚が強くなってくる (*5) 吸って… 吐いて… 乳首が痺れる 甘い快感で蕩ける (*5) 吸って… 吐いて… <深い呼吸音フェードアウト> 今から私があなたの右の乳首に息を吹きかけます すると、乳首に溜まっていた意識が風船みたいに弾けてしまう そうしたら快感が一気に広がって、体中が気持ち良くなる いくよ? 3 2 1 <息を吹く音> …クスッ、ビクンッてなったね ここはあなたのスイッチなのかな? もう一回吹いてみよっと 2 1 <息を吹く音> …今度は左 1 <息を吹く音> 今度は両方同時に感じて <息を吹く音> <息を吹く音> <息を吹く音> あはっ、面白い 本当にオモチャみたい あれ? …体を弄ばれて、悦んでるの? もう身も心もオモチャになっちゃったんだね… もう戻れないね… あなたみたいなオモチャにはとっておきの事をしてあげる ちょっとだけあなたの体を改造するね <重い物を引き摺る音> はい、イメージ 白い細い線を想像して 白い線 なんだか分かる? これは電気の通り道 それがあなたの頭と繋がってる 頭の感触が変な感じ? ううん、そんな事無い だって、オモチャはこれが普通なんだよ あなたはオモチャだもの オモチャのあなたにとっては当たり前 体が動かなくて変な感じ? ううん、そんな事無い だって、オモチャはスイッチを入れないと動かないよ あなたはオモチャだもの オモチャのあなたにとっては当たり前 自分がオモチャになるって変な感じ? ううん、そんな事無い だって、あなたの体はもう、エッチな快感を感じるためだけにあるの オモチャのあなたは、所有者である私を楽しませないといけない それがオモチャであるあなたの役目 使命 存在意義 さぁ、もっと私を楽しませて… あなたはオモチャだもの オモチャのあなたにとっては当たり前だよね スイッチって…もう何の事なのか、言わなくても分かるよね? 私がそのスイッチを入れると、体中の快感が頭に流れ込んでいきます 脳みそがいやらしい感情で満たされ、あなたは脳みそからイッてしまう それは最高の充実感 それは最大の快楽 そして、究極の官能 たっぷり味わって… 3 2 1 … … <息を吹く音> 体中が痺れる どんどん どんどん 体に溜まった痺れが、ゆっくり頭に流れ込んでくる もう一度、スイッチオン <息を吹く音> 頭に溜まった快感が渦を巻く グルグル グルグル 内側から神経を撫でて、蕩けさせる もう一度、スイッチオン <息を吹く音> 脳が快楽で震える 気持ち良い 気持ち良い 頭の全神経がこの快感を感じるためだけに集中する (#12) スイッチオン <息を吹く音> (*12) スイッチオン <息を吹く音> (*12) スイッチオン <息を吹く音> (5秒ほど空白) …どう? 気持ちよかった? いっぱいイケた? その甘い余韻に浸りながら、よく聞いて 今から私が、あなたの頭で渦巻いてる快感を操作します 私が持ってるスイッチを使えば自由自在 それが、あなたの体の中を行き来する 何をするかって? あなたの頭でウズいてるこの快感 これをね、体中に這い回らせたら…どうなると思う? 気持ちいいかな? きっと、すっごく気持ち良いよ 気持ち良さに耐えられなかったら、いつでもまたイッていいからね でも、イッたからって、勝手に電源は落ちたりしないから、覚悟してね くすっ、またドキドキしてきた? じゃあ、さっそくやってみようか それじゃぁ…いくよ? 3 2 1 <息を吹く音> グールグル グールグル <グールグルという台詞でリピート> 渦を巻きながら、細かく振動する ビリビリと脳味噌の中が揺れる ただ震えてるだけなのに、気持ち良い 脳髄が、心地良い振動で蕩けていく 気持ち良い? 気持ち良いでしょ? でも、あなたはオモチャなの この振動は…あなたの振動なの 大人のオモチャになったあなたの振動なの オモチャになるのって気持ち良いでしょ? 勝手に頭の中がグルグル回って、ブルブル痺れる この振動の動力はあなた自身だけど、自分の意思ではやめられない スイッチは私が持ってるんだもん 気持ちいい振動が、ずーっと脳味噌を犯し続ける 頭の中がグチャグチャになって、何も考えられなくなる 脳髄がイッちゃっても、振動は止まらないの 言ったでしょ? スイッチは私が持ってるんだもん ほら ほらほら 振動が下に降り始めるよ? 頭の後ろを通って、スーッと喉の奥に落ちる ほら、ゴックンって、振動を飲み込んで 飲み込んだ振動が、胸にまで来ました 胸の奥から心地良い振動が伝わってくる 胸全体が気持ち良くなって、今度は胸の奥が蕩けてしまいそう 熱くなった胸の奥が振動で更に揉み解される 振動が胸の奥から浮かんできます 浮かんで来て、二つに分かれて、先端に近づいて… …天辺に到達しちゃいました 乳首が気持ち良い 勝手に乳首が痺れて気持ち良い 乳首がローターになったみたい 乳首がオモチャになって気持ち良い 勝手にブルブル、グルグル、気持ち良い これじゃ、乳首がまた蕩けちゃうね? 切ない? もうやめる? でも、自分じゃやめられないよね 自分じゃやめられない スイッチは私が持ってるんだもん…ね? <台詞リピート停止> じゃあ、そろそろ…おま○こしちゃおうか 私ね…グチョグチョッて泡が立つくらい激しいのが好きなの ダメだよ、何を期待してるの? あなたのおちんちんは使わないよ 忘れたの? あなたは私のオモチャなの オモチャにおちんちんなんて付いてない オモチャのあなたは勝手にブルブルしてなさい ずーっと振動して、頭の中空っぽにしてれば良いの 私は今からバイブになったあなたで遊ぶだけ おま○こに突っ込んで、気持ち良くなるんだから ほら、グルグルするの忘れないの 途中でブルブルするの止まったら怒るからね? 今のあなたは全身がおちんちん 今のあなたは全身が性感帯 どこに何をされても気持ち良い じゃあ、頭の方から、ゆっくりと突っ込むね ぬるってして、暖かくて、いやらしい匂いがするからね 全身舐められるみたいに気持ち良すぎて、すぐにイッちゃうよ (3秒程空白) それじゃぁ…いくよ? 3 2 1 <息を吹く音> <液体音> お…く…に入ってくる… 私の中に入って… 頭の天辺から…つま先まで 根元まで、ズッポリっ… 気持ち良い… <10秒液体音のみ> …気持ち良い? 全身犯されるの気持ち良い? 女の子のあそこでイカされるの気持ち良い? 私もね…すごく気持ち良い もっと一緒に気持ち良くなろ? <10秒液体音のみ> 私のおま○こに入ったあなたは、もう私のオモチャ 心も体も私のもの 今のこの快感に心も体も満たされて…凄く幸せ 忘れないように、たっぷり刻み込んであげる <液体音フェードアウト> …名残惜しいけど、そろそろお別れしましょうか 明日を迎えて、一日を頑張って そうしたら、また相手をしてあげる 疲れて帰って来て、布団に横になって そうしたら、またオモチャにしてあげる だから、そんな顔しないで 今からオモチャになったあなたを元に戻します 私は暗示を解除すると、あなたは一人の人間に戻ります 体の力の抜いて、リラックスして 今から私が離す言葉はスーッとあなたの頭の中に入り込みます 入り込んだ言葉は直接あなたの脳の奥深くに沁み込んで、あなたは言われた通りの感情になります はい、イメージ 白い細い線を想像して 白い線 なんだったか覚えてる? これは電気の通り道 それがあなたの頭と繋がってる 頭の感触が変な感じ? うん、そうだよね だって、人間がこれじゃ可笑しいよね あなたは人間だもの 人間なのにこれは要らないよね 今から私が10数えて、手を叩きます すると、あなたの頭に繋がった電気のコードがブツンッと抜けてしまいます このコードはオモチャの印 それがなくなるという事はあなたは人間に戻るという事 それじゃぁ、いきます 10 9 頭が引っ張られる感触がする 8 7 沈んだ意識が浮き上がってくる 6 5 もっと、頭が引っ張られる 4 3 体中に活力が漲る 2 1 あなたの意識を…スイッチオン 0 <手を叩く音> <以降は元気よく声に出す> どうですか? 意識はしっかりしてますか? ブルブルも感じないでしょう? もう自力で目が開けられる筈です もう自分の体の感覚を感じる筈です 試しに両手を握ってみて下さい (#13) グー パー グー パー はい、もう一度 (*13) グー パー グー パー 今度は瞬きしてみましょう (#14) パチッ パチッ もう一度、両手を握ってみて (*13) グー パー グー パー もうあなたの両手 もうおもちゃじゃない また瞬きしてみましょう (*14) パチッ パチッ 自分の意思で 瞼が動く (*14) パチッ パチッ 明るくなったり 暗くなったり (*14) パチッ パチッ はい、大丈夫そうですね ちゃんと人間に戻れてます 元通り、すっきり一人の人間です もし、体に違和感があるようなら、この後軽くストレッチなんかしてみて下さい …どうでしたか? たまにはオモチャで遊ぶのも楽しいでしょう? ゲームなんか比べられない程楽しかったでしょう? また、積み木遊びがしたくなったら、来て下さいね いつでも待ってますから
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/283.html
※独自設定がすごいです。 ※人間は全く出てきません。 ※『興亡史シリーズ』の番外編です。前作をお読みになってない方はwikiをチェック! 書いた奴:一言あき 「れ……れいむは…………かわいそうなんだよ…………やさしくしないと………いけないんだよ……」 山の裾野に広がる森、昨夜から降り続ける雪が冬枯れの木々の根元を白く染める中で、一人のゆっくりれいむが凍えていた。 雪はどんどん降り積もる。れいむの体も半ばまで雪で覆われており、彼女の体力を容赦なく奪う。 「ゆ、ゆきさん……いじわるしないでね………ゆっくりしないで、やんでね………」 あまりの寒さに歯の根が合わないのだろう。微妙にビブラートの掛かった声で降り続く雪に語り掛けているが、お願いした所で降り止む訳が無い。 長い間雪に晒されていた為に、皮のあちこちがふやけてじわじわと溶け出すおぞましい感覚に犯されながら、れいむは無意味な懇願を繰り返していた。 「ゆっ……くり……おねが………ゆ゛っ゛!?ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛……」 不意にれいむが痙攣を始める。遂に彼女の体力が限界に達したのだ。 薄れていく意識の中で、れいむは思う。 (ど……どうして………れいむが………こんな…………めに………) 理不尽な運命を呪いながら、れいむの意識は闇に覆われていく。 掠れていく視界の隅で蠢く影を捕らえた気がするが、最早れいむにはそれが何なのかすら考えることが出来なかった。 「……みつけた!あそこよ!」 「……きをうしなってるみょん!はやくおうちにつれかえるみょん!!」 『とあるれいむにまつわるおはなし』 しんしんと降り続ける雪の音が聞こえる。 その静かな音に誘われるように覚醒したれいむが最初に見たものは、見たことの無い天井だった。 「…………ゅ?」 太い枝がアーチを作り、十字に交錯して支えている天井。 そして草と木の枝を複雑に絡ませ、丸く形を整えた物に詰められた干し草がれいむを包み込むように受け止め、寒さから守っていた。 (……なに、これ?……それに、ここは………?) 周囲を見渡してみると、そこが地面を掘って造られた『おうち』であることが解る。 そう広くないお部屋の真ん中に干し草を詰めた『これ』が置かれており、床には落ち葉が、土壁には押し花が貼付けられており、インテリアと寒気対策を兼ねている。 上を見上げれば採光を兼ねた空気穴が幾つも空いており、穴蔵の中だと言うのに非常に明るい。驚く程手の込んだ造りをした『おうち』であった。 れいむが見覚えの無い『おうち』に戸惑っていると、入口を塞いでいた葉っぱが捲られ、これまた見覚えの無いありすが顔を覗かせた。 「あら、めがさめたのね。……おなかがすいたでしょう?いま、ごはんをもってきてあげる」 そう言って顔を引っ込めたありすを呆然と見送ったれいむは、その時始めて自身の状態に思い当たった。 (たしか、れいむはゆきさんにいじわるされてえいえんにゆっくりしちゃったはずだよ……?) 改めて己が身を検分してみると、ぐずぐずにふやけていた筈の皮を包むように大きな葉っぱが貼付けられているのが解った。ゆっくりがよく使う、葉っぱの包帯である。 まさか死に掛けた自分を生き返らせたとでも言うのだろうか?れいむが未知の医療技術に目を剥いていると、先程のありすが戻って来た。 「あんまりたくさんたべちゃうと、けがのなおりがおそくなるわ。すくないけれど、がまんしてね」 そう言ってありすが差し出したのは干し草だった。 勧められるままに干し草を口にするれいむ。その目が限界まで見開かれた。 「……ししし、しあわせぇ~っ!!」 干し草はゆっくりが作れる唯一の加工食品だ。人間のように道具を扱えないゆっくり達が出来る加工など、干すか潰すかしかないのだから当然だが。 それだけに干し草作りの善し悪しは重要であった。原料になる草の種類、天日に当てる期間、干し方の工夫や保存の仕方、ほんの少しの違いが味を左右する。 れいむが食べた干し草は、これまで食べたどの干し草よりも美味かった。これ程の干し草は彼女の生涯で初めてと言って良い。 「もっと!もっとちょうだい!だくさんでいいよ!!」 「……きょうのぶんはそれだけよ。たくさんたべちゃうとからだにわるいっていったでしょ?」 目を輝かせたれいむの催促を、ありすは素気なく断る。 むっとするれいむだが、流石に治療の為だと聞かされては強く出れない。 「すくなくとも、ふゆのあいだはがまんしてね。……それじゃあれいむ、ゆっくりしていってね!」 それだけ言い残すと、ありすは出て行った。 残されたれいむは干し草に深く身を埋める。その餡子脳に湧き出すのは『どうして自分を助けてくれたのか?』と言う疑問。 (きっと、れいむがかわいいからたすけてくれたんだね!かわいくってごめんね~!) れいむは何の疑いも無くそう結論付け、再び夢の世界に旅立っていった。 三日間降り続いた雪が止み、冬の曇天から差し込む日の光が白い大地を照らしだすある朝。 れいむは鳥の巣を参考に作られたベッドの上で震えていた。 「ざざざ、ざむぅいぃいいいいっ!!どぼぢでぇえええええええっ!?」 「……れいむがほしくさのおふとんをたべちゃったからでしょう?」 そう、このれいむはあろうことか防寒具代わりの干し草を食べ尽くしてしまったのだ。 ベッドの素材は木の枝や硬い蔓草等が材料なので食べられずに済んでいたが、もし食べられる素材だったなられいむは残さず喰らい尽くしていただろう。 「だ、だっで、でいぶおながずいでいだんだよ!あでぃずがいじわるぢで、ぢょっどじがごばんぐれながったがら!」 「……いじわるなんかしてないわよ。たくさんたべすぎるときずによくないっていったわよね?」 「じ、じらないよぞんなごど!……ゆびぃいいいっ!?じゃぶぃいいいいいいっ!!」 ありすの台詞に反論しようとして、れいむは空気穴から吹き込んだ風に撫でられ、みっともない悲鳴を上げる。 とは言っても、鳥の巣ベッドには優れた保温性がある。ただ単に、れいむに我慢が足りないだけだった。 「……れいむ、よくきいて。これからありすたちのむれのおさをつれてくるわ」 「ゆっ!?おさ!?」 「ええ、れいむがどうしておそとにいたのか、おはなしがききたいんですって」 ここに来てから、れいむはありす以外のゆっくりを見掛けていない。しかしありすが言うには、ここは群れの皆が共同で冬籠りをする為の『おうち』らしい。 初めて知る事情に目を白黒させるれいむに、ありすから忠告が飛ぶ。 「ありすたちのむれのおきてはすごくきびしいの。とくにうそをつくような、ゆっくりできないゆっくりはみんなにせいっさいっされるわ。 そういうゆっくりはおめめをえぐりとられて、れみりゃがいるもりについほうされるくらい、きびしいのよ」 「ゆゆっ!?でびりゃばゆっぐぢでぎないぃいいいいいいっ!!」 「……これから、れいむにはおさとおはなししてもらうわ。れいむはそれにしょうじきにこたえなさい。 れいむがうそをつくゆっくりだったらそくざにせいっさいっされるけど、れいむがしょうじきものならおさもゆっくりさせてくれるでしょうね」 「ゆぅうううっ!?」 れみりゃの前に放り出されるなぞ事実上の死刑に他ならない。そんな目にだけは絶対に遭いたくない。 震えの止まらないれいむを残し、ありすは部屋を出て行く。残されたれいむは冷や汗が止まらなかった。 (だ……だいじょうぶだよね?かわいいれいむを、れみりゃなんかにたべさせないよね?) 断片化された情報がれいむの想像の中で勝手に育ち、彼女の恐怖を殊更に煽る。 時間にして二、三分、れいむ主観においては無限に匹敵する時間が経った頃、ようやくありすが姿を見せる。 そしてその後ろに続いたゆっくりを見て、れいむは危うく上げかけた悲鳴を飲み込んだ。 そのゆっくりはまりさだった。 全身に走る細かい傷、酷使されてくたくたになったお帽子、日に焼けて色の薄くなった金髪。 おおよそゆっくりしていない姿ではあった。けれども、れいむが怖れたのはそんな事ではない。 まりさのお顔の、本来なら大きな目が収まっている筈の二つの眼堝。その片方が大きく抉られ、醜い傷痕となってまりさの半面を覆っていたからだ。 (か………『かためのゆっくり』だ!!) それはゆっくりをゆっくりさせなかった為に、片目を無くして森を彷徨う罰を受けたゆっくり。 れいむも伝聞でしか知らず、実際に見るのはこれが初めてである。 硬直したれいむを胡乱な目で一瞥すると、片目のまりさは身をずらす。そしてその後ろから、また別のゆっくりが姿を現した。 「まりさがこのむれのおさだよ!れいむ、ゆっくりしていってね!」 「ゆっ!?……ゆっくりしていってね!」 それはごく普通のまりさだった。れいむとそう変わらない年齢に見える。 『かためのゆっくり』が長ではないと知り、れいむの胸中が安堵に満たされる。 自分とそう変わりないまりさがならば、幾らでも言いくるめる事が出来るだろう。れいむは何の根拠も無くそう信じていた。 「じゃあ、れいむにしつもんするから、しょうじきにこたえてね?」 「ゆゆっ!?……ゆっくりわかったよ」 れいむの心中を余所に、まりさの尋問が開始される。 まりさの質問は多岐に渡った。それこそれいむの半生を全て曝け出すかのように。 れいむはそれに答えてゆく。そうして彼女が語ったのは、聞くも涙、語るも涙の波乱に満ちたゆん生であった……。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- れいむは五人姉妹の末っ子として生まれた。 母はれいむ、父はまりさ。標準的なゆっくりの家庭だったが、彼女の不幸は生まれた瞬間から始まっていた。 なんと、両親がゲスだったのだ。執拗に繰り返される強烈なDVで、身の危険を覚えたのは少なくない。 満足に食事を摂る事も出来ず、毎日無意味に外をつれ回される。このままでは殺されると思ったれいむはある日、家族の目を盗んで逃げ出した。 そしてれいむは行きずりのまりさと恋に落ち、番になった。 小さいながらもゆっくりしたおうちで、二人は初すっきりーっ!を経て見事にんっしんっに至る、が…… れいむがにんっしんっした途端、まりさが子供を殺すと宣言して襲い掛かってきたのだ。 まりさの豹変に度肝を抜かれつつも、大切な赤ちゃんを守るためまりさの隙を見て逃げ出したれいむだったが、季節は既に冬間近。 おうちを見つけることも出来ないまま、れいむは二人の赤ちゃんを出産する………が、赤ちゃんは二人ともりゅうっざんっだった。 傷心を抱え、当ても無く彷徨うれいむに追い討ちをかけるように雪が降り始め、やがて雪は猛烈な吹雪へと変貌する。 何処まで行っても真っ白な地獄の中で、全てを失い絶望したれいむが昇天する寸前、間一髪のタイミングでありす達の救助が間に合ったのだった……… ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 全てを語り終え、れいむはその場に泣き崩れた。 思い返せばなんて不幸なゆん生なのだろう。理不尽な運命に悲嘆するれいむ。そんな彼女に長まりさは今後の方針を尋ねる。 「……それで?れいむはどうしたいの?」 「おねがいだよ!かわいそうなれいむをまりさのむれにいれてね!」 れいむのお願いを聞き、長まりさは盛大な溜め息を吐く。 「……だったら、れいむがゆっくりできるゆっくりだってしょうめいしてね。そのときはむれにいれてあげるよ」 「ゆっ!?ほんと!?」 「ほんとうだよ。ただし!れいむがゆっくりできないゆっくりだってわかったら、もういちどゆきさんのなかにたたきだすから、そのつもりでいてね!」 そう言い残すと、長まりさは傷まりさとありすを引き連れてれいむの病室から出て行く。 残されたれいむはバラ色の未来を夢見つつ、再び眠りに着いた。 採光と換気を兼ねた天井の穴から差し込む月の光がれいむの病室を満たす頃、れいむは目を覚ます。 中途半端な時間に目が覚めてしまったが、さりとて再び眠りに着くには目が冴えていた。 良く見れば、鳥の巣ベッドには新たに干し草が詰められている。早速れいむは大口を開けて干し草に齧り付こうとして、 「………ゅ………ゃ…………ぃ………」 「……ゆっ?」 幽かに聞こえて来た声に動きを止めた。 この病室にはれいむしか居ない。聞き間違いかと思って再び齧り付こうとすると、 「……っくち………ねぇ…………」 「ゆゆっ?」 先程よりもはっきり聞こえた声にまた動きを止める。 周りを見渡してもゆっくりらしき影は見えない。どうみてもれいむ一人しかこの部屋には居なかった。 「……だれ?だれかいるの?」 薄暗い澱みに問い掛けてみるも、返事らしきものは帰ってこない。 薄気味悪かったが、れいむはとにかく空腹を満たそうと口を開けて、 「……ゆっ………くち……ねぇ………」 三度聞こえて来た声に気勢を削がれる。 「うるさいよ!れいむのすーぱーむーしゃむーしゃたいむをじゃましないでね!」 三度も食事を邪魔されて、イライラを募らせたれいむは怒鳴り散らす。だが、次の瞬間、 『『ゆっくちできないくじゅおやはちねぇ!!』』 「ゆ、ゆゆっ!?!?」 突然はっきりと明確に聞こえて来た大声にれいむは飛び上がった。 慌てて周りを見回しても、ゆっくりの影も形も見えてこない。にも拘らず、妙に甲高い舌足らずの罵声は間違いなく彼女に向けられていた。 『れいみゅもむーちゃむーちゃちたかっちゃんぢゃよ!あみゃあみゃだってたべちゃかっちゃ!』 『まりしゃもいっぱいぴょんぴょんしちゃかっちゃ!かりだっちぇやっちぇみちゃかっちゃ!!』 『『どぼぢでゆっくちうんでくれなかっちゃの!?!?』』 「な、なんのこと!?れいむにはおちびちゃんなんていないよ!?」 そう、れいむはしんぐるまざーですらない。にんっしんっした赤ゆ達は結局死産だったのだから。 見当違いの非難に抗議するれいむ。しかし再び浴びせられた罵声に彼女は硬直した。 『なにいっちぇるのぉおおおおっ!!おきゃーしゃんがゆっくちさせちぇくれにゃかっちゃから、れいみゅはしんじゃったんでしょぉおおおおっ!!』 『このげしゅおやぁあああああっ!!まりしゃをぜんぜんゆっくちさせにゃいでころちたくせに、わしゅれるなぁあああああああああああああっ!!』 「……ゆっ!?」 殺した?れいむが?誰を?身に覚えの無い同属殺しの濡れ衣を着せられ、れいむは呆気にとられた。 だがそれも一瞬の事。あらぬ嫌疑を掛けられた事に、元より短かった彼女の堪忍袋の緒があっさり切れる。 「なにいってるのぉおおおおおおおおおおおおおおっ!!ゆっくりしてるれいむがそんなことするわけないでしょぉおおおおおおおっ!!」 深夜だと言うのに、周囲の迷惑を全く顧みずに大声を張り上げる。しかし…… 『『ふざけるなぁああああああああああああっ!!!!!!!!!!!』』 「ゆぴぃっ!?」 更に大きくなった罵声が、れいむの怒声を掻き消した。 『れいむたちをゆっくりさせなかったくずおやのぶんざいで!!なにがゆっくりしてる、だ!!』 『まりさたちをころしておいて!じぶんだけゆっくりしようだなんて!どこまでげすなんだ!!』 謎の声はただひたすられいむを罵倒し続ける。 突然の事に困惑していたれいむも、ここまで悪し様に言われては黙っていられなかった。 「だまれぇええええっ!!れいむはげすじゃないぃいいいいいっ!!」 『げすをげすといってなにがわるいの!?そんなこともわからないの!?ばかなの!?しぬの!?』 『このくず!このげす!!このでいぶ!!わすれるなんて、ぜったいにゆるさないよぉおおっ!!』 「いいかげんにしないとおこるよ!ぷくぅうううううぎっ!?いだいぃいいいいいっ!!!」 あまりの暴言に怒りが怒髪天を突き、れいむは渾身のぷくーっ!を喰らわせてやるべく力を込め、全身に走る激痛に身悶える。 当たり前だ。れいむは危篤状態から回復したばかりの重病ゆんである。ぷくーっ!などすればこうなるのは自明の理だった。 『ばーきゃ♪ばーきゃ♪ゆっくちできないくじゅおやはゆっくちくるちんでいっちぇね!』 『もっともっとくるちんでにぇ!まりしゃたちはもっちょくりゅちかっちゃんだかりゃ!』 激痛に悶え苦しむれいむを、謎の声が嘲笑う。反論しようにも全身を苛む痛みに声が出ない。 そしてれいむの意識は再び闇に沈んで行った。 翌朝、ご飯を運んで来たありすに起こされたれいむは早速苦情を入れた。 「ゆうべのおちびちゃんたちはだれ!?どういうきょういくをしたの!?」 「……おちびちゃん?」 不思議そうに小首を傾げるありすに、れいむは憤慨しつつ昨晩の事を語る。 昨夜の罵倒を思い出し、怒り心頭になりながら語り終えたれいむに、ありすは意外な一言を告げた。 「……このむれに、おちびちゃんはいないわよ?」 「……ゆ?」 ありすの答えにれいむは呆気にとられる。 おちびちゃんがいない?なら、昨夜のあれは何だと言うのだ? 呆然とするれいむを尻目に、ありすは食事を置くとさっさと病室を出て行ってしまった。 その日から、謎の声は毎晩れいむの元を訪れた。 癇に障る悪口を並べ立て、彼女を責め立てる声に向かって怒鳴り返すれいむ。 毎晩繰り返される口喧嘩に、れいむはすっかり疲れ果ててしまった。 れいむが長と接見してから五日目。普段はありすしか訪れない病室に、珍しく他ゆんの姿があった。 「……うん、もうだいじょうぶね。しばらくのあいだごわごわするけれど、すぐにきにならなくなるわ」 れいむの身体を一通り診察したぱちゅりーはそう診断を下す。 しかし、れいむはその言葉に何の反応も示さない。 「ゆぅ………ゅ………」 毎晩訪れる謎の声に安眠を妨げられ、れいむは重度の睡眠不足に陥っていたのだ。船を漕ぐ彼女の姿に、ぱちゅりーは呆れ果てた。 「まったく!れいむのからだのことなのよ?どんなちりょうでも、ねぶそくじゃいみないわ!よふかしはかんしんしないわね」 「ち……ちがうよ………れいむが……すーやすーやしようとしたら………くるんだよ」 「くる?くるって、なにが?」 そしてれいむは今までの事をぱちゅりーに語る。 毎夜毎晩寝ようとすると、どこからともなく赤ゆの声が聞こえて来ること。その声はれいむのことを『ゆっくりできない』と滅茶苦茶に罵倒して来ること。 その所為で毎晩大げんかになり、結果寝不足になったこと……。 「でも、このむれにおちびちゃんはいないのよ?みんなすっきりーっ!ははるまでがまんしてるわ。ゆめでもみたんじゃないの?」 「ど……どうして………そんなこと……いうの………?」 ありすと同じ答えを口にするぱちゅりーに、弱々しく詰め寄るれいむ。 犯ゆんを匿っていると疑った故のれいむのそれを、ぱちゅりーは別な意味で捉えたようだった。 「だって、ふゆのあいだはかりにいけないのよ?あかちゃんはたくさんたべるし、ふゆごもりのごはんだけじゃたりないわ。それじゃ、あかちゃんがゆっくりできないでしょう? はるになればごはんはたくさんあるもの。あかちゃんだって、おもうぞんぶんむーしゃむーしゃして、いっぱいゆっくりできるでしょ?だからみんなはるまでまってるのよ」 れいむは頭を殴られたかのような衝撃を受けた。 確かに、いくら親にとって赤ゆ『は』ゆっくり出来ると言っても、ご飯を食べられなけば赤ゆ『が』ゆっくり出来ないのは自明の理。 成程、だからこの群れはすっきりーっ!制限をしているのか……と、納得しかけたれいむだったが、はっと我に返ると慌てて抗議する。 「で……でも、おちびちゃんがいないなんてうそだよ………だって、よるになったら、れいむとけんかしているあれはなんなの……?」 そう、れいむの元に毎晩やってくる声の主、少なくともそれだけは実在している筈だった。彼女の寝不足がそれを証明している。 ぱちゅりーは暫く考えた後、ある可能性を口にした。 「もしかしたら、『みずゆ』かもしれないわね」 「……みずゆ?」 ぱちゅりーによれば、『みずゆ』……漢字表記で『水ゆ』とは、りゅうっざんっした赤ゆが化けて出る現象のことらしい。 特に親の所為でりゅうっざんっした赤ゆ程、凶悪な『水ゆ』になるのだと言う。 「たとえば、おなかにあかちゃんがいるのにすっきりーっ!しちゃったり、あたまからあかちゃんがはえているのに、はねまわってくきさんがおれちゃったりするとか、ね」 「!?」 ぱちゅりーが口にした例えに、一瞬身を震わせるれいむ。それを横目にしながら、ぱちゅりーの説明は続く。 『水ゆ』の怨念が大きければ大きいほど、その祟りは巨大なものになっていく。時には大きな群れを滅ぼすことすらあるそうだ。 「……ふつうのおばけさんなら、どうつきれいむの『おはらい』でじょうっぶつっできるんだけど……、つよい『みずゆ』は『おはらい』でもどうにもできないそうよ」 「ゆぅううぅっ………」 溜息と共に吐き出されたぱちゅりーの台詞に、れいむもまた嘆息する。 この森に胴付きれいむは居ない。居たとしても相手が『水ゆ』では頼りにならない。救いの手は無いに等しかった。 落胆するれいむを見たぱちゅりーは、けれど、と前置きして躊躇いがちに切り出した。 「もしかしたらだけれど………なんとかできるかもしれないわ」 「ゆっ!?」 ぱちゅりー曰く、蜘蛛の糸のような確率ではあるが『水ゆ』から逃れる方法がある、とのこと。 彼女が示した救いの道に、れいむは一も二もなく跳び着いたのだった。 『『……ゅ………っ………ぇ……』』 皆が寝静まった夜更け、何処からとも無く聞こえて来た『水ゆ』の声に目を覚まし、れいむは身構える。 くぐもって響く声がはっきり聞こえて来た瞬間、れいむは先手を打った。 「ゆっくりしていってね!」 『『ゆっくりしていってね!……ゆゆっ!?』』 ご挨拶は全てのゆっくり共通の習性である。それは例えお化けになろうとも有効であろう、と言うぱちゅりーの推測は正しかったようだ。 いつもとは違うれいむの行動に『水ゆ』達も混乱しているらしい。れいむは一気に畳み掛けた。 「おちびちゃんたちはりゅうっざんっしちゃったれいむのおちびちゃんなの!?じゃなかったらどっかいってね!!」 勘違いから『水ゆ』に祟られた例もあるのだと、ぱちゅりーは言っていた。 その場合はゆっくり違いであることを言って聞かせ、自分に祟らないようにお願いすれば良いらしい。 『ちょうだよ!おきゃーしゃんがれいみゅたちのくきをへしおったせいでしんぢゃったんだよ!』 『あたまからまりしゃたちがはえていたのに、ぴょんぴょんなんかしたせいだよ!』 だが、『水ゆ』達が語った死に様は、れいむしか知り得ないものだった。 赤ゆを実らせた茎は激しい運動に耐えられない。にも拘らず、れいむは子供を宿したまま放浪を続けた。その結果、脆くなった茎がポッキリと根元からへし折れたのである。 誰も知らない事実を指摘されれば、如何にれいむの餡子脳とてれいむの『水ゆ』であることを認めざるを得ない。れいむはぱちゅりーから教わった通りに行動した。 「れいむはやさしいから、あやまってあげるよ!かんしゃしてね!」 ぱちゅりー曰く、『水ゆ』が本物であった場合、とにかく謝って怒りを鎮めてもらうのが先決、だそうだ。 『したてにでておこらせないように、せいいをこめてあやまるのよ』とのアドバイス通り、低姿勢な態度で『水ゆ』達に謝罪するれいむ。 惜しむらくは、彼女の『低姿勢』の基準が余りにも個性的すぎることだった。 『『……それがあやまるたいどかぁあああああああああっ!!!!!』』 「ゆぴぃっ!?」 物凄い上から目線の慈悲に『水ゆ』達の怒りが爆発する。 それはそうだろう。何処の世界に『感謝を強要する謝罪』があるのだろうか? 『ゆっくりできないばかおやが!おまえのせいでれいむはしんじゃったんだぁあああああっ!!』 『まりさたちのことをわすれておいて!なにがやさしいからかんしゃしろだぁあああああっ!!』 「どぼぢでそんなこというのぉおおおおっ!?ちゃんとあやまったでしょおぉおおおおおっ!?」 『水ゆ』達からすれば、加害者でありながら『謝ってやるから感謝しろ』などという馬鹿げた謝罪をしてきたれいむを許せる筈が無い。 そしてれいむからすれば、謝ったにも拘らず責め立ててくる『水ゆ』達に腹が立って仕様がない。 徐々にいつもの口喧嘩に移行しつつあった三者の罵り合い。流れを変えたのは、怒りのあまりれいむが口走った一言だった。 「おちびちゃんがかってにしんじゃったんだよ!?れいむはなんにもわるくないよ!!」 その言葉を聞いた途端、それまで怒濤の勢いで罵声を上げていた『水ゆ』達の雰囲気がガラリと変わった。 『『……だまれ』』 それまでの、爆音の如き罵声とは違う物静かな、けれども煮えたぎる憤怒が込められた一言。 余りに迫力のあるそれに怯え、しーしーを漏らしながらもれいむは『水ゆ』に反論を試みた。 「だ、だって、おちびちゃんたちはうまれるまえにしんじゃったんでしょう?だったら……」 自分の責任ではない。そう主張しようとしたれいむの言葉は、赤ゆ達の質問に遮られる。 『……ねぇ、あかちゃんはどうやってうまれてくるか、しってるよね?』 「ゆっ!?あかちゃんはおかあさんとおとうさんがすっきりーっ!したら、まむまむか、あたまからくきがはえてうまれてくるよ!」 『そうだよね。おかーさんがすっきりーっ!しちゃったから、れいむたちをにんっしんっしたんだよね』 『だったら、おかーさんがすっきりーっ!しなかったら、れいむたちはしななかったんだよ?』 まさにその通り。言い訳のしようのない事実を指摘されても尚、れいむは無実を主張する。 「ゆっ!それはれいむのまりさがいけないんだよ!まりさがすっきりーっ!したから、れいむがにんっしんっしちゃったんだよ!」 れいむを孕ませた挙げ句、赤ゆ達を殺そうとした鬼のようなまりさ。あのまりさこそが最大の悪党に違いない! そのまま全ての責任をまりさに被せようとしたれいむの思惑は、やはり『水ゆ』の言葉に砕け散った。 『だったらおとーさんがちゅうっぜつっしようっていったとき、どうしていやだっていったの?』 『あかちゃんがはえるまえにくきをおろうとしたのに、なんでにげだしたの?ねぇ、どうして?』 「ゆ゛ぅ゛う゛う゛う゛う゛っ゛!?!?!?」 そう、れいむを孕ませたまりさがやろうとしていたのは赤ゆの虐殺などではなく、赤ゆの間引きだったのだ。 だが中途半端に母性に目覚めていたれいむがそれを受け入れず、まりさの元を飛び出した結果、『水ゆ』達は知らなくても良い筈の苦痛を味わいながら死んだのである。 「で……でも、わるいのはすっきりーっ!したまりさなんだよ!?れいむはわるくないよ!?」 『だったらどうしてすっきりーっ!をやめなかったの?』 「そ、それは、まりさがむりやり……」 『むりやり?ほんとうに、むりやりだったの?』 「そ、そうだよ……?」 『『……うそだっ!!』』 「ゆぎゃっ!?!?!?」 突然人が、いやゆっくりが変わったかの如き激しい否定。 腰が抜け、鳥の巣ベッドから転げ落ちて顔面を床に打ち付け、激痛で無様にのたうち回るれいむに、『水ゆ』達の追い打ちが叩き付けられた。 『うそつき!『あかちゃんはゆっくりできるんだよ!』とかいって、すっきりーっ!したのはおかーさんだよ!!わすれたの!?』 「……ゅ!?」 『水ゆ』達の追求に、れいむの餡子脳が疼く。 それはれいむが改変した記憶の底で、上書きされる前の真実の記憶が上げた悲鳴だった。 (……れいむ、はるになるまですっきりーっ!しちゃだめなんだぜ!) (どうして!?だってあかちゃんはゆっくりできるんだよ!?) (ふゆごもりのあいだはかりにいけないんだぜ?あかちゃんのごはんがたりなくなるんだぜ) (だからたくさんごはんをあつめてきたんでしょ!?これだけあればだいじょうぶだよ!!) (おちびはたくさんたべるんだぜ?これっぽっちじゃいっかぜんいんうえじにするんだぜ!?) (ゆっくりしてればへいきだよ!だから、ほら、まりさぁ……) (ゆっ!やめるんだぜ!そんなにすーりすーりされたら………ぁ………れ、れぇいぶぅうううううっ!!) (まりさぁああああああああっ!!) (ゆっ!れいむのあたまからくきさんがはえてきたよ!) (れいむ、あかちゃんがはえるまえに、くきさんをおるんだぜ) (ゆっうううううっ!?どぼぢでぇええええっ!?どぼぢでぞんなごどいうのぉおおおっ!?) (もうすぐゆきさんがふるから、もうかりにはいけないんだぜ……このままじゃ、みんなうえじに……ゆぎゃっ!?) (ゆがぁああああっ!でいぶのあがじゃんをごろぞうどずるげずばでぃざばゆっぐじじないでじねっ!!) (や……やめるんだぜ、れいむ!やめ……やべろぉおおおおおっ!!!) (ゆぎゃっ!?なんてことするの、まりさ!?かていないぼうりょくだよ!?でぃーぶいだよ!!) (うるさいんだぜ!!れいむとはりこんっだぜ!!さっさとこのおうちからでていくんだぜ!!) 『水ゆ』達の言葉を引き金に溢れ出した記憶の洪水。そこに記された過去は間違いなく、『水ゆ』達が指摘した通りの光景だった。 頭を左右に振りつつ、弱々しく否定の言葉を漏らす彼女に、『水ゆ』の容赦ない追求が被せられる。 『だいたい、おかーさんになにができるの?おうちがつくれるの?かりができるの?』 「れ、れいむはこそだてが……」 『こそだてがじょうず、なんていわないでね!まりさたちをそだてられなかったくせに!』 「だ、だって、れいむはおうちのつくりかたも、かりのやりかたも、おそわらなかったんだよ!わかるわけないよ!」 れいむの必死の訴えを、『水ゆ』達は鼻で笑う。 『おそわらなかった?どうせ、おそわらなかったんじゃなくて、おそわろうとしなかったんじゃないの?』 『おとーさんとおかーさんがおしえようとしたのを、ゆっくりできないとかいってにげだしたんじゃなかったの?』 そして再び開く記憶の扉が、れいむの過去を余す事無く暴き出した。 (むーしゃむーしゃ、それなりー!) (どうしてそんなこというの!?それはおとーさんがいっしょうけんめいとってきたいもむしさんなんだよ!?) (こんなげろまずなごはんはれいむのくちにあわないよ!れいむはぐるめなんだよ!) (どうしてかえってきちゃうの!?おとーさんがかりのやりかたをおしえてあげてるのに!) (きゃわいいれいみゅにしょんなこちょさせるの!?れいみゅをゆっくちさせないおやはちね!) (なにいってるの!?かりができないと、ひとりだちできないんだよ!?) (かわいいれいむがうんうんするよ!!) (ぐざぃいいいいいいっ!!なんでおうちのなかでうんうんするのぉおおおおっ!?) (おかーさん!れいむのうんうんかたずけてね!!?かわいいれいむがおねがいしてるんだよ!さっさとかたづけてね!) (……もういいよ!おまえなんかおかーさんのこどもじゃないよ!!とっととでていってね!!) (どぼぢでぞんなごどいうのぉおおおっ!?) (うるさいよ!さっさとでてけぇええええええええええっ!!!!) 満足に食事を摂る事が出来なかったのではない。与えられた食事に、れいむが満足しなかっただけだ。 毎日無意味に外をつれ回そうとしたのではない。両親が狩りを教えようとしたのを、れいむが面倒くさがっただけだ。 家族の目を盗んで逃げ出したのではない。れいむの我侭に愛想を尽かし、激怒した家族に追い出されただけだ。 れいむが長に語った過去の全ては、れいむが造り出した幻に過ぎなかった。 「ご……ごべんなざい!ごべんなざい!ごべんなざい!ごべんなざい!ごべんなざい!ごべんなざい!ごべんなざい!」 突然壊れたレコードのように謝罪を繰り返すれいむ。額を繰り返し繰り返し床に叩き付けながら、彼女はひたすら謝り続ける。 それでも『水ゆ』達はれいむを決して許さなかった。 『……やっとあやまってくれたね。でも、もうおそいんだよ?』 『……いくらあやまられたって、まりさたちはいきかえらないんだよ?』 『『だから……』』 『『いっしょうのろってやるからね!!』』 「ゆ゛ん゛や゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛!!!!!!!!!!!」 翌朝、朝食を届けに来たありすが見たものは、弱々しく痙攣しながらも、ひたすら謝罪を繰り返し続けるれいむの姿であった。 「……あかちゃん……れいむの、あかちゃん…………ごめん………ごめんね………」 『水ゆ』達に一生呪ってやる、と宣言されたとき、れいむは心の底から恐怖すると同時に理解した。 自分はこれほどまでに恨まれるくらい惨いことをこの子達にして来たのだ、と。 そうして、彼女はようやく自分がゆっくり出来ないゆっくりであることを自覚したのである。 「ごめんね……ゆっくりできない、わるいおかーさんでごめんね……ゆっくりできない、わるいおくさんでごめんね……ゆっくりできない、わるいこでごめんなさい……!」 生まれて来れなかった自分の子供達に、なんら番らしいこともしてあげられなかったまりさに、そして期待を裏切ってしまった両親に、れいむは謝り続ける。。 れいむが陥った謝罪のループを中断させたのは、ありすの報告を聞いて病室を訪れた長まりさだった。 「……ありすからはなしはきいたよ。からだのほうはだいじょうぶ、れいむ?」 心配そうに尋ねてくる長に、れいむは「もうだいじょうぶだよ」と返答して……居住まいを正し、長に向かって頭を下げた。 「……おそくなっちゃったけど、れいむをたすけてくれてありがとう。おれいするの、わすれてたよ」 「いいんだよ、そんなこと。こまったときはおたがいさま、だからね」 長の言葉にれいむは嘆息する。長は困難に窮しているゆっくりに手を差し伸べるのが当然だと考えているのだ。なんてゆっくりしたゆっくりなんだろうか。 それに引き換え、自分はどうだ?餡を分けた子供から憎まれ、係わったゆっくりを軒並み不幸にして、その上罪の自覚さえなかったゆっくり。紛う事無きゲスである。 「……ねえ、まりさ。このまえ、れいむをむれにいれてほしいっていったでしょ?」 「ゆっ?……うん、れいむがゆっくりできるゆっくりだってしょうめいできたら、むれにいれてあげるよ?」 突然切り替わった話題に一瞬面食らうも、すぐにまりさは顔を引き締めてれいむを促す。れいむは意を決し、まりさに告げた。 「れいむは、ゆっくりできないゆっくりだったよ。まりさのむれには、はいれないよ」 れいむの意外な申し出に長は軽く目を見張る。 「……どうして、そうおもったの?」 長の問い掛けに、れいむは昨夜の出来事を語って聞かせた。 れいむの子供達が『水ゆ』となって彼女の元を訪れたこと、『水ゆ』を説得しようとして激怒させたこと、自分の半生が全然ゆっくりしていなかったことに気付かされたこと。 そしてこんな自分は長まりさの群れに相応しくないと思ったこと……。 「……ほんきでいってるんだね?ほんとうに、それでいいんだね?」 れいむの告白を最後まで聞き届けた長がそう尋ねる。 こくりと頷くれいむを見て、本気であることを確信した長は病室の外に控えていたぱちゅりーに入って来るよう命じる。そしてぱちゅりーは二人のゆっくりを連れて現れた。 「れいむ、しょうかいするよ。……ふたりとも、れいむにごあいさつしてね」 長の言葉に押され、新たに現れた二人のゆっくり、長やれいむより若干年下と思われるまりさとれいむの二人組が前に出る。 長の言いたい事が理解出来ず、鳥の巣ベッドの上で首を傾げるれいむだったが、それも二人のご挨拶を聞くまでだった。 『『ゆっくりしていってね、おかーさん!!』』 それは余りにも聞き覚えのある声だった。 そう、ここ五日の間毎晩聞き続け、れいむを悩ませた『水ゆ』と同じご挨拶だったのだから。 「だましててごめんね、れいむ。まりさとぱちゅりーがおねがいしたんだよ。あかちゃんのふりをして、れいむとおはなししてほしいって」 「どぼぢでぇえええええっ!?どぼぢでぞんなごどじだのぉおおおおおおっ!?」 長の告白を聞き、激怒したれいむが長に詰め寄る。対する長はその怒りを受け止めて尚冷静なまま、彼女の問いにこう答えた。 「……それはね、れいむが『でいぶ』になりかけていたからだよ」 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- れいむが意識を取り戻し、初めての食事を与えられた日のこと。 群れの幹部達はれいむに食事を届けに行ったありすの報告を受け、れいむの待遇について激論を交わしていた。 「れいむははんたいだよ。やっとあのぱちゅりーをおいだしたばっかりなのに、あのれいむがげすだったらどうするの?」 「でも、そうやっておいかえしていたら、いつまでたってもむれのゆんこうはふえないわ。いま、ありすたちにひつようなのはおとなのゆっくりなのよ?」 「だからって、げすをうけいれるわけにはいかないよ!それに、おきてのことだってあるんだよ?おきてやぶりのゆっくりはゆっくりできないんだよ!?」 「そのために『がっこう』があるのよ?しんいりさんはぜんいん『がっこう』ににゅうがくすればいいじゃない!」 受け入れに最も強硬な反対をしているのは、幹部の中で唯一のれいむだった。とは言っても、幹部にれいむとぱちゅりーは一人ずつしかいないのだが。 そんな幹部れいむを諭しているのは幹部ありすの一人。その幹部ありすの台詞が耳に入るや否や、今度は幹部ぱちゅりーが進言する。 「むきゅ、それはむりよ。おとなのゆっくりはものおぼえがわるいのよ?ましてや、このむれのおきてはふつうのゆっくりにはとてもむずかしいもの。 かんぜんにりかいしてもらうまで、どれくらいかかるかけんとうもつかないわ。はるになったらおちびちゃんだってうまれるのだし、そこまでめんどうみきれないわよ?」 疲れた様子で言い切るぱちゅりーに、今まで沈黙していた長まりさが尋ねる。 「ぱちゅりー、あのれいむがきちんとおはなしできるのはみっかご、でいいんだよね?」 「ええ、ぱちぇのみたてではそれくらいよ」 「だったら、みっかごにれいむとおはなしするよ。どうしておそとにいたのか、りゆうをきいてからはんだんしようよ」 まりさの提案に皆があっと声を上げる。現状では判断材料が足りない事に今更ながら気付いたのだ。 「……それじゃあ、あのれいむとおはなししてからきめようね!みんなもそれでいい?」 片目の無いまりさが反対意見の有無を問い、満場一致の賛成をもって会議は終了する。 そして結論は三日後に持ち越される事になった。 三日後、れいむの尋問を終えた幹部達は再び集まって激論を交わす。 れいむが語った悲劇の回想。けれども、幹部達はそれがれいむの妄想である事を見抜いていた。 あのれいむは『でいぶ』、もしくは『でいぶ』になりかけている。そう判断した幹部達の意見はれいむの追放で纏まりかけていた。 だが、その流れを変えたのは幹部ぱちゅりーの一言だった。 「おいだすのはかんたんだわ。でも、いつまでもそうやっていられないでしょう?……そこで、ぱちぇにかんがえがあるの」 ぱちゅりーが提案したのは『でいぶを更生させる』と言う不可能に近い困難なものである。彼女とてそれは重々承知の上だ。 そもそもゲスの更生が難しいのは『己の悪行を理解出来ない』所が大きい。 しかし、『でいぶ』はその名の通り、れいむ種の特徴とも言える『母性』が原因の場合が多い。そこに付け入る隙がある。 ぱちゅりーが立てた作戦はこうだ。 まず、群れで一番若いれいむとまりさに『水ゆ』の振りをしてもらい、れいむを驚かせる。 適度に弱った頃を見計らい、れいむに『水ゆ』のことを吹き込む。後は『水ゆ』の振りをしながら彼女の悪行を追求すれば良い。 本当に母性があるのなら自分の子供達の言葉は無視出来ない筈だ。そうやって自主的な反省を促してやれば更生は可能だというのがぱちゅりーの考えだった。 「……そうだね。だめでもともと、ためしてみるかちはあるかもしれないね」 長まりさの鶴の一声で『でいぶ更生計画』は実行されることになった。 『水ゆ』役のれいむとまりさが芝居を忘れて本気で怒り出すなどのイレギュラーはあったが、れいむは見事ぱちゅりーの計画通り更生を果たしたのだった。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 「どうしておしえてくれなかったの?れいむが『でいぶ』だって」 「あのとき、れいむに『でいぶ』のことをおしえても、れいむはなっとくできた?」 「……できなかったよ、きっと」 れいむの疑問に応える長の言葉に、彼女は深く同意する。五日掛けてここまで追い詰められなければ、自分の罪さえ気付けなかったのだ。 ゆっくり出来なかったあの時のれいむが、長の言葉を素直に聞き入れるとは到底思えない。罪を自覚した今ならばそれが理解出来る。 「……でも、どうしてれいむを?さっさとおいだしちゃえば、ゆっくりできたのに……」 れいむの疑問に、計画を立案したぱちゅりーが答える。 「たしかに、そうしたらぱちぇたちはゆっくりできたかもしれないわね。 でも、ゆっくりしたいからって、たゆんをみすてるのはやっぱりゆっくりできないことなのよ」 かつて、この群れを暴力と恐怖で支配していた先代の長ぱちゅりー。 その最初の犠牲者であったれいむを見捨てた長まりさの親達も、先代ぱちゅりーに見捨てられて全滅している。 れいむは先代を否定してゆっくりさせなかったから。親達は人間の罠に嵌った先代が脱出する為の生贄として。 いずれも先代がゆっくりする為の犠牲にさせられたのだ。 もしもれいむを見捨てたのなら、長まりさ達は先代と同じく自分のゆっくりの為に他ゆんを犠牲にするゲスに成り下がってしまう。 それだけは嫌だった。幹部ぱちゅりーはあの醜悪な先代と同列に並びたくなかったのである。 それは幹部ぱちゅりーだけではなく他の幹部や群れのゆっくり達、れいむの追放を謳った幹部れいむでさえ同じであった。 「れいむが『でいぶ』だからってみすててしまうのは、ぱちぇたちのゆっくりじゃないわ。それだけのことよ」 ぱちゅりーの言葉にれいむは深く瞠目する。 れいむのような罪深いゆっくりでさえ、長まりさ達は見捨てなかった。なのに、れいむは自分がゆっくりする事しか考えていなかった。 急に自分が恥ずかしくなって顔を伏せるれいむに、長まりさは優しく語り掛ける。 「……れいむは、じぶんがわるいゆっくりだってきづけたよ。それはとってもすごいことなんだ。だって、じぶんのどこがわるいのかわからないなら、わるいところなんてなおせないんだから。 むれのおきてはちょっとむずかしいけれど、れいむならだいじょうぶだよ。わるいところをすこしづつなおしていって、いっしょにゆっくりしていってね、れいむ!」 長はれいむを群れに迎え入れるつもりであった。 荒療治ではあったが、その分効果は覿面に現れている。この様子なら群れに入っても充分やって行ける筈だった。 だからこそ、彼女はれいむの言葉に意表をつかれる事になる。 山の裾野に広がる森の中心、ぽっかり開いた場所にある小高い丘。 ぽかぽかした日差しに、丘の残雪が融けていく。長い冬籠りから解放され、互いの無事を喜ぶゆっくり達の声がこだまする中、れいむは旅立ちの時を迎えていた。 「ねえ、れいむ。れいむがやろうとしているのは、とんでもなくむずかしいことよ?それでもやるの?」 「ありがとう、ぱちゅりー。でも、もうきめたんだ。どんなにむずかしくても、きっとやりとげてみせるよ!」 心配そうに尋ねてくる幹部達に、れいむは笑顔で返す。けれど、その瞳には決意の炎が踊っていた。 あの日、れいむは長に向かってこう言った。 『……ごめんね、まりさ。やっぱりれいむは、まりさのむれにははいれないよ』 その台詞に驚愕したのは長まりさだけではない。幹部ぱちゅりーや幹部ありす、その場に居合わせたまりさとれいむも驚きを隠せなかった。 『れいむはゆっくりできないゆっくりだったよ。でも、それはれいむだけじゃないんだよ。れいむが『でいぶ』になりかけていたように、きっとほかにも『でいぶ』になりかけてるれいむはいるよ。 ……れいむは、そんなれいむたちを『みすてられない』よ』 そう、れいむは『でいぶ』を克服出来た。けれど、それは長まりさの群れに出会う幸運があっての事。 『でいぶ』はれいむ一人だけではない。『でいぶ』がれいむ種全体が持つ種属的な欠陥である以上、れいむの数だけ『でいぶ』はいるのだ。 それら全てを救えると考える程れいむも無謀ではない。それでも、れいむが動く事で彼女達にも救われる可能性があるのなら、れいむは黙っていられなかった。 見送る群れに皆に笑顔で別れを告げ、れいむは森を目指して歩みだす。その小さな、しかし大きな背中に向かい、長まりさは万感の思いを込めてご挨拶を贈る。 「いってらっしゃい、れいむ!ゆっくりしていってね!」 次の瞬間、堰を切ったように群れの皆が次々とご挨拶をれいむに贈り始めた。 「いってらっしゃい、れいむ!ゆっくりしていってね!」れいむを治してくれたぱちゅりーが。 「いってらっしゃい、れいむ!ゆっくりしていってね!」れいむを看病してくれたありすが。 「いってらっしゃい、れいむ!ゆっくりしていってね!」れいむを見つけてくれたみょんが。 「いってらっしゃい、れいむ!ゆっくりしていってね!」れいむの受け入れに反対しながらも見捨てられなかったれいむが。 「いってらっしゃい、れいむ!ゆっくりしていってね!」れいむのご飯を分けてくれたちぇんが。 「いってらっしゃい、れいむ!ゆっくりしていってね!」れいむの子供の振りをしてくれたれいむとまりさが。 「いってらっしゃい、れいむ!ゆっくりしていってね!」れいむに根気よく狩りやおうちの事を教えてくれた片目のまりさが。 他にもたくさんの、そうたくさんのゆっくり達が、群れ全員総出でれいむにご挨拶を贈っていた。 れいむは泣きそうになるのを堪える。皆のご挨拶に込められた思いを正しく受け止めていたから。 『さようなら』ではなく『いってらっしゃい』。それは即ち、れいむの事を仲間だと思っている証に他ならない。 森に入る寸前、れいむは一度だけ振り返り、大きな声でご挨拶を返した。 「みんな、いってきます!ゆっくりしていってね!!」 それだけを言い残すと、れいむの姿は森の中に消えていった。 それから一ヶ月後、ドスに成長した長まりさの元に、ある噂が舞い込んで来た。 この森のどこかに、れいむ種主体のとてもゆっくりした群れがあるらしい。 それを聞いた長まりさは、ゆっくりと微笑んでいたと言う。 後に待っている悲劇など誰も予想すら出来なかった、とある日の出来事であった。 ※恥ずかしげも無く戻って参りました、一言あきです。覚えてらっしゃいますでしょうか? 興亡史番外編その一、『お話しゆっくり』にて名前だけ出て来た長れいむの話をお贈りします。 ……あれ、おかしいな……予定ではれいむの群れの全滅まで書くつもりだったのに、何故か『長れいむ・立志編』みたいになっちゃいました。 ……『長れいむ・風雲編』はもう暫くお待ちください。 他にも『初代ぱちゅりーの陰謀』『激辛れいむの登場人物達のその後』『自殺した幹部ありすの生涯』など、プロット段階で止まってるものが幾つか…… が、がんばりますので、どうかお付き合いくださると嬉しいです。 最後までお読みいただき、本当に有り難うございました! 今まで書いたもの anko1593 あまあまがほしかったれいむのおはなし(餡コンペ10春出品作品) ※これ以前の作品はWikiの『一言あきの作品集』をご確認ください 感想掲示板:ttp //jbbs.livedoor.jp/otaku/13854/#13
https://w.atwiki.jp/m_shige1979/pages/1020.html
繰り返し制御 概要 繰り返しの制御文 1.break 2.break(ラベル付) 3.continue break文 !DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http //www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd" html xmlns="http //www.w3.org/1999/xhtml" head meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" / title テストサイト /title /head body script type="text/javascript" // ![CDATA[ // 添え字 var k=0; // 継続条件 for(var i = 0;i 10;i++){ for(var j=0;j 10;j++){ k++; document.write("i=" + i + " j=" + j + " nbsp;"); if(k 30){ // 繰り返しを抜ける break ; } } document.write(" br / "); } document.write(" br / "); // 出力1 document.write("Test Javascript1" + " br / "); end1 // 出力2 document.write("Test Javascript2" + " br / "); //]] /script /body /html break文2 !DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http //www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd" html xmlns="http //www.w3.org/1999/xhtml" head meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" / title テストサイト /title /head body script type="text/javascript" // ![CDATA[ // 添え字 var k=0; // ラベル定義 loop1 // 継続条件 for(var i = 0;i 10;i++){ for(var j=0;j 10;j++){ k++; document.write("i=" + i + " j=" + j + " nbsp;"); if(k 30){ // loop1の繰り返しを抜ける break loop1; } } document.write(" br / "); } document.write(" br / "); // 出力1 document.write("Test Javascript1" + " br / "); end1 // 出力2 document.write("Test Javascript2" + " br / "); //]] /script /body /html continue文 !DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http //www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd" html xmlns="http //www.w3.org/1999/xhtml" head meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" / title テストサイト /title /head body script type="text/javascript" // ![CDATA[ // 継続条件 for(var i = 0;i 10;i++){ // 余りを取得 var data = i % 2; // 0の場合は処理しない if(data == 0){ continue; } document.write("i=" + i + " br / "); } document.write(" br / "); // 出力1 document.write("Test Javascript1" + " br / "); end1 // 出力2 document.write("Test Javascript2" + " br / "); //]] /script /body /html
https://w.atwiki.jp/vipdeetya/pages/2.html
メニュー トップページ VIPde絵チャやるお!!とは? etyaのルール編 ~VIPde絵チャやるお(^ω^)の歴史~ 絵チャっトすれ過去ログ ~お題編~絵チャ1 ~お題編~絵チャ2 ~おふざけ編~絵チャ3 その他 リンク @wiki @wikiご利用ガイド 他のサービス 無料ホームページ作成 無料ブログ作成 2ch型掲示板レンタル 無料掲示板レンタル お絵かきレンタル 無料ソーシャルプロフ ここを編集
https://w.atwiki.jp/lowcarb/pages/26.html
Q1 低炭水化物ダイエットを簡単に説明してください。 A 611 :名無しさん@お腹いっぱい。 :sage :2014/02/07(金) 23 43 13.37 ID x1PoavwF こなもん ごはん ぱん ぱすた うどん みりん さとう この辺やめときゃそれでいい Q2 標準値辺りからさらに体重を減らしたい。 A