約 977,218 件
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/919.html
「ゆっくりただいま!」 日が完璧に沈んだ頃、まりさは自分の巣の前で叫ぶ。 声は巣の中で反響するだけで返事は返ってくるはずもない。それでもまりさは嬉しそうだ。 慎重に巣の中に入る。一番気をつけなくてはいけないのは頭上だ。 侵入者撃退用の仕掛けがあるのでこれを抜ければ安心だ。 そしてゆっくり一体分の広さの横穴を抜けて居住スペースに入る。 大きい。 成体のゆっくりが十体いてもまだ余裕がありそうなほどの広さだ。 天井も広い。ゆっくりが飛び跳ねても頭が着くことはないだろう。 まりさは奥にある葉っぱが敷かれた寝床に移動する。 そこで美鈴に渡された小包みを帽子から取り出すとその匂いを嗅いでみる。 「くんくん…これはくっきーさんだね!!」 嬉しそうに顔を輝かせる。甘くていい香りがするが、まりさはそれを食べる様子はない。 食糧庫の一角にそれを置いて、まりさはやわらかい草を口に入れた。 「むーしゃ、むーしゃ、むーしゃ、むーしゃ…しあわせ~!!」 良く噛んでから飲み込み、まりさの夕食はこの草一口で終了。 疲れて眠い体をどうにか寝床に運んで、まりさはそのまま素早く眠った。 「すぴ~、すぴ~…」 このまりさは他のゆっくりとはかなりの体格差があった。 まず姉のれいむとの差が実を言うと殆どない。 同じ茎から生まれてるのだから当然では?実際には一ヶ月ほどの間隔空いているにも関わらず殆ど姉れいむと変わらない。 通常なら一回りほどの違いになるはずだがこれはめいりんとの戦いで起こった変化だった。 負けたあとにしっかりと休養をとり栄養を補給することで身体がでかくなった。 そして逆に食が細くなった。これは一度手痛くやられたときに食べていた草を吐いた時からだ。 また口の中に含んでみたら草が甘くなっているのに気づいた。 全身が甘味であるから唾液も甘いのが当然なのだ。 まりさはこれを知ってから租借回数を増やすことによって少ない食糧で十分に活動できるようになった。 そのほかにも変わったところはあるが数えるとキリがない。 まあ何と言っても考え方が変わったのが一番だろう。 少し前まではかなり自分勝手でしかなかったが今は面倒見もよく、群れの中でも少し憧れの対象になりつつある。 「ゆ…ゆーん…!」 まりさは朝の気配を感じて背伸びをした。 体を右に左に動かして体に活を入れる。 そして食料を溜めてる一角に行って朝食をとる。 しっかりと甘くなるまで噛んでから飲み込む。 この量もやはり普通のゆっくりの10パーセントぐらいの量だ。 そして美鈴から貰ったクッキーの包みを帽子の中にしまい、外に飛び出る。 晴天の二文字が似合うほどのいい天気。 身体が喜んでるのをまりさは感じた。 そして向かう先は姉れいむの住処。 「きのうのおれいをするよ!!」 ぴょんぴょんと跳ねて嬉しそうに言う。 昨日の木の実のお礼にこのクッキーを姉れいむ家族に渡そう。 喜んでくれるかな? その後はどうしよう。 帽子の中に食糧を入れて少し遠くに出掛けようかな。 無論これも訓練。 走り込みは重要である。 目と鼻の先の姉れいむの巣についた。 「ゆっくりしていってね!!」 時間が空いてしまって多分忘れ去られてるでしょう。 一回中身を全部変えていたので遅くなりました。 んで次は温めてたネタをこのまりさにやらせます。 本当はありすあたりでやれれば一番なんだけど少し面倒になるのがやる前から分かってるんでまりさで… 題名は決まってます。 まりさの子育て奮闘記。 …我ながら捻りがないなぁ。 これは近いうちにあげたいと思います。 読んでくださった方々毎度ありがとうございます。 コメントしっかり見てます! 嬉しい言葉をいつもありがとうございます。 無理しなくてもゆっくりまっていますから、のんびり書き連ねていってくださいね!! お茶でも飲みながらゆっくりしていますからー♪ -- ゆっけのひと (2009-03-14 18 09 11) このまりさのシリーズが愛での中で一番好き。すごくゆっくりしてるよ! -- 名無しさん (2009-07-12 15 33 24) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1890.html
_,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_-''" `''> まりさはまるくてかわいいね♪ <ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽ r-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir- 'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!/// ,______, ///.「 !ノ i |,' ノ !'/// ,_____, ///i.レ' L.',. ヽ/ | L」 ノ| .| ( ,ハ | ヽ/ 人! | ||ヽ、 ヽ__ノ ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _ヽ∠.. .,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ _,,........,,_-''" `''\ ・・・・・・・・・・ヽ \ | ; ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 ・・・・・・・・・・ rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. L」 ノ| .| ( ,ハ 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ _,,........,,_-''" `''\ヽ \ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ っ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ っ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、っ_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 っ 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi旡≧/ /≦乏圷.| .|、i .||`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y! | |/ / / / | | 「 !ノ i |,' ノ !'"/ / ,___,/ /"' i .レ' L.',.| | , --- 、 | | L」 ノ| .| ( ,ハ 人! | ||ヽ、 ー⌒ ー' イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ン` ふと 毬藻の歌 を思い出して、やってみた。 ごめんね。れいむも丸くて可愛いよ。 最後のAA、まりさを得意げな顔(ふんぞりかえってるような)にしてみたかったけど難しくてできなかった。 まりさは丸くて可愛いね まりさは黒色で可愛いね 直射日光は当てないでね たまにお水は取り替えてね れみりゃかふらんかぱちぇでもやってみたかったんだけど(直射日光に当てられないから)語呂がいいのでまりさにした。 観葉植物!? -- 名無しさん (2010-02-16 23 31 48) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1388.html
まりさの誕生 3の続きです もう自分に存在価値はなくなってしまった 屑な人間を殺す、そのことだけを考えて今まで生きていたはずなのに… 自分が殺すべき屑はゆっくりだった なんとかショックから立ち直ろうろうとしてよろよろと動き出す なんとか森のみんなにぱちゅりーとちぇんが死んだことを伝える ちぇんの家族にちぇんを守れなかったことを詫びる 「ちぇんもぱちゅりーを守っていったならきっとぱちゅりーとゆっくりできるよー!!ちぇんにはわかる、わかるよー!!!」 ちぇんの親は変異まりさを責めなかった むしろまりさを手伝い、最期までぱちゅリーを守ろうとした自分の子供を誇りに思うっと言ってくれた もしこのちぇんが他のことを言ったら変異まりさは森中のゆっくりを皆殺しにしたかもしれない。 だが、このちぇんの言葉がまりさの考えを変えた、新しい存在意義を生み出した ゆっくりは所詮屑だ、でもこの森のゆっくりだけは自分を慕ってくれる 子供達も自分がゆっくりできない気がするのは巨体ゆえの「おぅら」か何かだと理解してくれた 彼らのために何かできることはないか もし、まりさがぱちゅりーの最後の言葉を聞いていたら結果は違ったものになっただろう。 まりさは人間に会いに行くことにした 殺すためではない、人間のルールを学ぶためだ 自分が人間のもとで学び、その結果を森に持ち帰る その結果この森のゆっくりは人間と共に暮らせるはずだ 少なくとも人間に迷惑をかけない、そうであれば人間に殺される理由はなくなる まりさはなんとかこの森の屑を、屑だけど自分が愛する仲間を屑から脱出させようとした。 次の日、変異まりさは人間に会いに行くことにした 殺したいほどに憎んだ相手、その相手に頭を下げるのである ほんの少し気に食わなかった、だがそれ以上にうまくいったときの利益は大きい 森のゆっくりは止めようとした 人間にあっても殺されるだけだと、変異まりさの次に頭のいいありすは反対した れいむはいかないでと嘆いた この変異まりさがいたため今年は例年より捕食されるゆっくりが減ったのだ れみりゃの群れ相手に一歩も退かず、野犬すら一撃で気絶させるこのゆっくりがいなければ捕食種が現れる 「ゆっ、まりさはなんといわれてもにんげんにあいにいくよ!!」 「どうしてもやめないの?まりさ」 「いつまでもゆっくりここにいてよ!まりさがいないとみんなゆっくりできないよ!!!」 「れいむ、ありす、まりさがいないあいだはすこしゆっくりしにくくなるとおもうけど…でも、まりさがいかないとみんなゆっくりできなくなるんだ!!!」 このまま自分も森の仲間も屑になるのはいやだった 「みんなひとつだけやくそくしてね!!!にんげんにあったらだめだよ!もりからでたらだめだよ!」 変異まりさは今ここでもっと詳しいことを伝えたかった だが、彼女らの餡子脳はきっとそれを理解できない だから人間に近づく可能性が減るように釘をさしておくことしかできなかった。 ぱちゅりーは人間についてはあまりまりさに教えようとしなかった ぱちゅりー自身人間を近くで見たことがなかったからだ 昼は里を一望できる丘から観察し、人間の子供が集まっていた場所に夜になってから向かった 夜になれば人間の多くは巣に帰ることは知っていた 人間の生活はわからないがぱちゅりーみたいな知恵袋がいるはずだ そう考え、まりさはあたりを警戒しながら、人通りの少ない路地裏を通りながら子供のいた建物へ近づいて行った 途中でヤツメウナギの屋台を見つけ、食べようと思ったがやめておいた あれは明らかに人間の作ったもの、迂闊に手を出してはいけない 人間のものにゆっくりのルールで手を出して 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー!!」となってはいけない それは自分も屑だったと認めることになる この日は晴れだと思っていたまりさの予想は完全に外れた 夜は雲が見えないため、予想の精度が半減するのだ 上白沢慧音は人里の中心部に近い寺子屋に住んでいる 正確には家の一角を寺子屋として利用しているのだが、寺子屋部分がほとんどを占めているためさっきの表現の方が似合う そんな彼女はついさっき風呂に入り、寝間着に着替え、今は明日の授業の計画を立てていた (雨が強くなってきたな) そんなことを考えていた時、家の戸をたたく音が聞こえた 音からして大人だ、おそらく里の有力者だろう でもこんな時間に何の用だろう、まさか人間が妖怪に襲われたのだろうか? そんな不安を感じながら急いで戸に向かう 戸をあけたとき慧音は面食らった、ずっと里の男が来ると思ったのに、自分の目の前には黒い三角しかなかった それは雨に濡れた変異まりさの帽子だった 「ゆっ!夜にゆっくりきてごめんね!!!おねえさんは、ぱちゅりー?」 今こいつは何て言った?私のことをぱちゅりーだと? 来る場所が違うと突っ込みたくなった が、人間でいう「夜分遅くにすいません」を言ってきたこの巨大ゆっくりに慧音は好意を覚えたのかもしれない 「ちがう、私は上白沢慧音、パチュリー・ノーレッジじゃないぞ」 「ゆゆっ、ちがうの、おねえさんはゆっくりぱちゅりーみたいなひと?」 ゆっくりぱちゅりーみたいとゆっくりの基準でいえば二つある ひとつは病弱で、餌もろくに取れない役立たず、群れの中の嫌われ者 もう一つは知恵袋、群れの子供たちの教育係を務め、群れの頭脳として皆がゆっくりできるように尽力する きっと後者だろう、そう慧音は結論付けた 「ああ、たぶん似たような物だ、私は先生だがな」 「ゆゆっ!!おねーさん、よければまりさにゆっくりにんげんのゆっくりをおしえてね!!!」 ゆっくりに敬語と遠慮という概念はない たまに使うゆっくりが居るがそれらは人間のペットだったものがほとんどだ だから慧音はこのおおきなまりさが「よければ~してほしい」という すこしだけ遠慮しようとしたのだ とりあえず慧音はまりさを玄関に入れた、まりさはまだ耐えているがずっと立ち話をしていれば溶けてしまう それにわざわざ人里にきて、自分を訪ねたゆっくりなんて初めてだ、少しは言葉が通じるようだから話だけでも聞いてやろう そんなことを思いながら洗面所にタオルを取りに行った やはり人間と話して正解だったと変異まりさは思った この人はやっぱりぱちゅりーに近いものだった たしか…かみしらさわ・けーね・せんせー といったか? 人間には名前があるとぱちゅりーにきいたことがある 不便なことだ、ゆっくりは目の前に100匹のれいむがいても「れいむ」の一言で区別できるのに そんなことを考えているとけーねが戻ってきた 雨に濡れた体をよくわからないふわふわしたもので拭いてくれた よくわからない二つの柔らかいものを感じたが、なぜか昔自分を舐めてくれた母を思い出した ゆっくりにはこんな膨らみは無いのに、母を思い出しながらまりさは涙を流した 慧音はゆっくりを居間に上げた こんなに大きいなら相当重いだろう、床が沈み込まないだろうかと思ったが接地面積も大きい分そんなことはなかった まりさは慧音にこれまでのことを話した 一時間たてば食べ物以外は忘れると聞いたのに、どうやらこいつは一年前のことも覚えているらしい そしてまりさにお茶を出してどうしてここに来たのかを聞いてみた とりあえずここまで頭にいゆっくりだ、お茶ぐらい出してもいいだろう… 10分後、慧音は唖然としていた、開いた口が塞がらないとはこのことか まりさの話ではない、いや、確かにまりさの話も興味深かった 人間に復讐しようと思ったがそれでは解決しないと悟り、人間のルールを学び共存しようとする ゆっくりの常識を超えたその考えは慧音を感動させるに足るものだったがそれ以上の衝撃 まさか飲めないだろうと思って出したお茶、まりさはそれをこぼさずに飲んだ 頬をうまく使い、湯呑を挟み、お茶を飲む、そのシュールな光景は慧音の動きを止めるに十分だった とりあえず大体の話はまとまった、決まったことは大体この5つ 1 ゆっくりは慧音の家に居候する 物置の一つをまりさの部屋にする 2 ある程度人間のルールを覚えるまでの間は慧音の許可無しにまりさの部屋から出ない これは授業中に子供たちに目撃され無用なトラブルを起こさせないためである 3 変異まりさの出身地である森にゆっくり狩り目的で人を向かわせない 畑を荒らしたゆっくりはどうすればいいと聞いたら 「そんなくずはゆっくりおしおきしてね!!!」と答えた 4 まりさは慧音の命令を聞くこと 5 慧音は可能な限りまりさの要望を聞く事 慧音はまりさの要望を拒否することができる まさかゆっくりがこのすべてを記憶し守ってくれるのかという不安はあった ためしに寝る前に聞いたところ一字一句間違わずに答えたのでその日は安心して眠った 次の日、寺子屋の授業が終わった後慧音は里の集会に参加した まりさとの約束の一つを果たすためである 森でゆっくり狩りをしないことを決めようとしたら里の男は反対したが その森以外のゆっくり狩りは今までどうり可 悪いことをした制裁は今までどうり可 ということで納得してもらった 帰りになんとかビーンズとかいう団体の幹部に 「慧音様もゆっくりの素晴らしさがわかってくださいましたか!!」 「ゆっくりは素晴らしいものです!!彼らが跳ねれば飛び散る泥は天使の福音となる…」 とかいって団体加入を進めてきたので断った 慧音は虐待派でも保護派でもない、意味もなく虐めるのは嫌いだが制裁はやむなしと思っている それに幹部会員の山の巫女が急いで脱会するほどのゆっくり新興宗教と化した団体に入る気はなかった それからしばらくの間朝食事をした後は慧音は授業 まりさは部屋で慧音の買ってくれた絵本を読み漁った まりさにとって森の仲間がゆっくりするのに最大の障害、それは己の習性だ 他人の家に上がりこみそこに主人がいたとしても 「ここはれーむたちのおうちだよ!!」 と、かたくなに人間の家であることを認めない また、明らかに人の家であってもぱっと見で誰もいなかったらすぐ空家だと思ってしまう 事実自分も何回か慧音に 「ここはまりさのおうちだよ!!!けいねもいっしょにゆっくりしようね!!」 とか言いそうになった。 自分でさえこれなのだから森のゆっくりがこの習性を捨てきることはたぶんできない だが、この本、(絵である程度内容は理解した)文字があればすべて変わる 森のゆっくり全員が文字を読めるようになれば 人間が家や畑に「このばしょはにんげんのばしょです」 と書いてくれれば人間とゆっくりの無用な衝突を回避できる ある程度人間のルールを覚えたら真っ先に文字を覚えよう。 そうこのまりさは誓った 慧音にとってこのまりさは最初は「厄介なやつが来たな」程度の認識だった だが今ではこのゆっくりは子どもたち以上に熱心に自分の授業を聞いてくれる そして涎を出さないように舌を使いひらがなの読み書きをマスターした もっともまりさの書く文字はどせいさんなみの汚さで慧音が解読するのに時間はかかったが そしてまりさが希望した農耕については慧音が里人に頼み込んだ結果 作物の収穫だけだが手伝わせてもらうこと、農家の人に農耕の話を聞くことができた 最初男は後悔した、いくら尊敬する慧音先生の頼みでもこんなやつを畑に入れていいのだろうか? その悩みはすぐに吹っ飛んだ、確かに細かい作業、道具を使う作業は苦手だった だがそれ以上に重い荷物の運搬にかけて、人間以上の仕事をしたのだ 雪が降りしきるその日、変異まりさは農家にもらった種と慧音の絵本を持って森に帰った ぱちゅリーの後を継いだありすに農耕と読み書きを広めてもらうためだ 冬ごもりの寸前に現れた訪問者にありすは驚いた が、まりさの話を聞いて春が来たときにすぐ皆に広めると約束してくれた これが成功すればこの森は安泰だ この森だけは屑ゆっくりの森からいいゆっくりの森になるのだ 変異まりさは今幸せを謳歌していた 慧音は怒らせると怖いが優しい たまに来る妹紅も最初は自分を嫌っていたが今ではいい友達になった あの姉が引き裂いた絵に描かれた人もたまに自分の餡子を取って行くがお礼としてお菓子をくれるので大好きだ 子どもたちにも受け入れられた、最初は自分のことを怖がっていたが今では慧音の次に自分を頼ってくれる 里にも受け入れられた、慧音先生のとこのゆっくりとして、みんな自分の事を好いてくれる 森のありすが農耕とひらがなを広めてくれるか心配だったが…今は冬ごもり中だ、心配してもしょうがない もしだめなら春にでも帰って自分が教えればいい 今この変異まりさは、あのぱちゅりーよりも幸せだった だが忘れないでほしい。 ここは虐めスレだ いじめには二つ理由がある 意味もなく虐めるというのと、意味があって虐める 前者は「ただなんとなく」とか「うざい」という理由で起こるいじめ 後者は「異質な物への恐怖」や「自分より優れた者への嫉妬」がある どちらも現実には許されることではないだろう だが後者には少しだけ同情の余地はあるかもしれない 変異まりさはゆっくりから見ても人間から見ても異質 しかも天気予報や簡単な物理法則にかけては平均的な人間の大人をも上回る まりさの幸せは半年しかもたなかった 続く? あとがき どうも、セインと名乗ることに決めた作者です 他のBBSとかネトゲにも同じ名前でいることが多いので見かけても無視してください 少し長くなったためラストは次回まで持ち越し、許せ ごめん、たぶん次回で完結 (ドス)まりさの幸せ 4 7月28日 1706 宿題ほっといてこんなSS書いてる セイン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/361.html
まりさの誕生 3の続きです もう自分に存在価値はなくなってしまった 屑な人間を殺す、そのことだけを考えて今まで生きていたはずなのに… 自分が殺すべき屑はゆっくりだった なんとかショックから立ち直ろうろうとしてよろよろと動き出す なんとか森のみんなにぱちゅりーとちぇんが死んだことを伝える ちぇんの家族にちぇんを守れなかったことを詫びる 「ちぇんもぱちゅりーを守っていったならきっとぱちゅりーとゆっくりできるよー!!ちぇんにはわかる、わかるよー!!!」 ちぇんの親は変異まりさを責めなかった むしろまりさを手伝い、最期までぱちゅリーを守ろうとした自分の子供を誇りに思うっと言ってくれた もしこのちぇんが他のことを言ったら変異まりさは森中のゆっくりを皆殺しにしたかもしれない。 だが、このちぇんの言葉がまりさの考えを変えた、新しい存在意義を生み出した ゆっくりは所詮屑だ、でもこの森のゆっくりだけは自分を慕ってくれる 子供達も自分がゆっくりできない気がするのは巨体ゆえの「おぅら」か何かだと理解してくれた 彼らのために何かできることはないか もし、まりさがぱちゅりーの最後の言葉を聞いていたら結果は違ったものになっただろう。 まりさは人間に会いに行くことにした 殺すためではない、人間のルールを学ぶためだ 自分が人間のもとで学び、その結果を森に持ち帰る その結果この森のゆっくりは人間と共に暮らせるはずだ 少なくとも人間に迷惑をかけない、そうであれば人間に殺される理由はなくなる まりさはなんとかこの森の屑を、屑だけど自分が愛する仲間を屑から脱出させようとした。 次の日、変異まりさは人間に会いに行くことにした 殺したいほどに憎んだ相手、その相手に頭を下げるのである ほんの少し気に食わなかった、だがそれ以上にうまくいったときの利益は大きい 森のゆっくりは止めようとした 人間にあっても殺されるだけだと、変異まりさの次に頭のいいありすは反対した れいむはいかないでと嘆いた この変異まりさがいたため今年は例年より捕食されるゆっくりが減ったのだ れみりゃの群れ相手に一歩も退かず、野犬すら一撃で気絶させるこのゆっくりがいなければ捕食種が現れる 「ゆっ、まりさはなんといわれてもにんげんにあいにいくよ!!」 「どうしてもやめないの?まりさ」 「いつまでもゆっくりここにいてよ!まりさがいないとみんなゆっくりできないよ!!!」 「れいむ、ありす、まりさがいないあいだはすこしゆっくりしにくくなるとおもうけど…でも、まりさがいかないとみんなゆっくりできなくなるんだ!!!」 このまま自分も森の仲間も屑になるのはいやだった 「みんなひとつだけやくそくしてね!!!にんげんにあったらだめだよ!もりからでたらだめだよ!」 変異まりさは今ここでもっと詳しいことを伝えたかった だが、彼女らの餡子脳はきっとそれを理解できない だから人間に近づく可能性が減るように釘をさしておくことしかできなかった。 ぱちゅりーは人間についてはあまりまりさに教えようとしなかった ぱちゅりー自身人間を近くで見たことがなかったからだ 昼は里を一望できる丘から観察し、人間の子供が集まっていた場所に夜になってから向かった 夜になれば人間の多くは巣に帰ることは知っていた 人間の生活はわからないがぱちゅりーみたいな知恵袋がいるはずだ そう考え、まりさはあたりを警戒しながら、人通りの少ない路地裏を通りながら子供のいた建物へ近づいて行った 途中でヤツメウナギの屋台を見つけ、食べようと思ったがやめておいた あれは明らかに人間の作ったもの、迂闊に手を出してはいけない 人間のものにゆっくりのルールで手を出して 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー!!」となってはいけない それは自分も屑だったと認めることになる この日は晴れだと思っていたまりさの予想は完全に外れた 夜は雲が見えないため、予想の精度が半減するのだ 上白沢慧音は人里の中心部に近い寺子屋に住んでいる 正確には家の一角を寺子屋として利用しているのだが、寺子屋部分がほとんどを占めているためさっきの表現の方が似合う そんな彼女はついさっき風呂に入り、寝間着に着替え、今は明日の授業の計画を立てていた (雨が強くなってきたな) そんなことを考えていた時、家の戸をたたく音が聞こえた 音からして大人だ、おそらく里の有力者だろう でもこんな時間に何の用だろう、まさか人間が妖怪に襲われたのだろうか? そんな不安を感じながら急いで戸に向かう 戸をあけたとき慧音は面食らった、ずっと里の男が来ると思ったのに、自分の目の前には黒い三角しかなかった それは雨に濡れた変異まりさの帽子だった 「ゆっ!夜にゆっくりきてごめんね!!!おねえさんは、ぱちゅりー?」 今こいつは何て言った?私のことをぱちゅりーだと? 来る場所が違うと突っ込みたくなった が、人間でいう「夜分遅くにすいません」を言ってきたこの巨大ゆっくりに慧音は好意を覚えたのかもしれない 「ちがう、私は上白沢慧音、パチュリー・ノーレッジじゃないぞ」 「ゆゆっ、ちがうの、おねえさんはゆっくりぱちゅりーみたいなひと?」 ゆっくりぱちゅりーみたいとゆっくりの基準でいえば二つある ひとつは病弱で、餌もろくに取れない役立たず、群れの中の嫌われ者 もう一つは知恵袋、群れの子供たちの教育係を務め、群れの頭脳として皆がゆっくりできるように尽力する きっと後者だろう、そう慧音は結論付けた 「ああ、たぶん似たような物だ、私は先生だがな」 「ゆゆっ!!おねーさん、よければまりさにゆっくりにんげんのゆっくりをおしえてね!!!」 ゆっくりに敬語と遠慮という概念はない たまに使うゆっくりが居るがそれらは人間のペットだったものがほとんどだ だから慧音はこのおおきなまりさが「よければ~してほしい」という すこしだけ遠慮しようとしたのだ とりあえず慧音はまりさを玄関に入れた、まりさはまだ耐えているがずっと立ち話をしていれば溶けてしまう それにわざわざ人里にきて、自分を訪ねたゆっくりなんて初めてだ、少しは言葉が通じるようだから話だけでも聞いてやろう そんなことを思いながら洗面所にタオルを取りに行った やはり人間と話して正解だったと変異まりさは思った この人はやっぱりぱちゅりーに近いものだった たしか…かみしらさわ・けーね・せんせー といったか? 人間には名前があるとぱちゅりーにきいたことがある 不便なことだ、ゆっくりは目の前に100匹のれいむがいても「れいむ」の一言で区別できるのに そんなことを考えているとけーねが戻ってきた 雨に濡れた体をよくわからないふわふわしたもので拭いてくれた よくわからない二つの柔らかいものを感じたが、なぜか昔自分を舐めてくれた母を思い出した ゆっくりにはこんな膨らみは無いのに、母を思い出しながらまりさは涙を流した 慧音はゆっくりを居間に上げた こんなに大きいなら相当重いだろう、床が沈み込まないだろうかと思ったが接地面積も大きい分そんなことはなかった まりさは慧音にこれまでのことを話した 一時間たてば食べ物以外は忘れると聞いたのに、どうやらこいつは一年前のことも覚えているらしい そしてまりさにお茶を出してどうしてここに来たのかを聞いてみた とりあえずここまで頭にいゆっくりだ、お茶ぐらい出してもいいだろう… 10分後、慧音は唖然としていた、開いた口が塞がらないとはこのことか まりさの話ではない、いや、確かにまりさの話も興味深かった 人間に復讐しようと思ったがそれでは解決しないと悟り、人間のルールを学び共存しようとする ゆっくりの常識を超えたその考えは慧音を感動させるに足るものだったがそれ以上の衝撃 まさか飲めないだろうと思って出したお茶、まりさはそれをこぼさずに飲んだ 頬をうまく使い、湯呑を挟み、お茶を飲む、そのシュールな光景は慧音の動きを止めるに十分だった とりあえず大体の話はまとまった、決まったことは大体この5つ 1 ゆっくりは慧音の家に居候する 物置の一つをまりさの部屋にする 2 ある程度人間のルールを覚えるまでの間は慧音の許可無しにまりさの部屋から出ない これは授業中に子供たちに目撃され無用なトラブルを起こさせないためである 3 変異まりさの出身地である森にゆっくり狩り目的で人を向かわせない 畑を荒らしたゆっくりはどうすればいいと聞いたら 「そんなくずはゆっくりおしおきしてね!!!」と答えた 4 まりさは慧音の命令を聞くこと 5 慧音は可能な限りまりさの要望を聞く事 慧音はまりさの要望を拒否することができる まさかゆっくりがこのすべてを記憶し守ってくれるのかという不安はあった ためしに寝る前に聞いたところ一字一句間違わずに答えたのでその日は安心して眠った 次の日、寺子屋の授業が終わった後慧音は里の集会に参加した まりさとの約束の一つを果たすためである 森でゆっくり狩りをしないことを決めようとしたら里の男は反対したが その森以外のゆっくり狩りは今までどうり可 悪いことをした制裁は今までどうり可 ということで納得してもらった 帰りになんとかビーンズとかいう団体の幹部に 「慧音様もゆっくりの素晴らしさがわかってくださいましたか!!」 「ゆっくりは素晴らしいものです!!彼らが跳ねれば飛び散る泥は天使の福音となる…」 とかいって団体加入を進めてきたので断った 慧音は虐待派でも保護派でもない、意味もなく虐めるのは嫌いだが制裁はやむなしと思っている それに幹部会員の山の巫女が急いで脱会するほどのゆっくり新興宗教と化した団体に入る気はなかった それからしばらくの間朝食事をした後は慧音は授業 まりさは部屋で慧音の買ってくれた絵本を読み漁った まりさにとって森の仲間がゆっくりするのに最大の障害、それは己の習性だ 他人の家に上がりこみそこに主人がいたとしても 「ここはれーむたちのおうちだよ!!」 と、かたくなに人間の家であることを認めない また、明らかに人の家であってもぱっと見で誰もいなかったらすぐ空家だと思ってしまう 事実自分も何回か慧音に 「ここはまりさのおうちだよ!!!けいねもいっしょにゆっくりしようね!!」 とか言いそうになった。 自分でさえこれなのだから森のゆっくりがこの習性を捨てきることはたぶんできない だが、この本、(絵である程度内容は理解した)文字があればすべて変わる 森のゆっくり全員が文字を読めるようになれば 人間が家や畑に「このばしょはにんげんのばしょです」 と書いてくれれば人間とゆっくりの無用な衝突を回避できる ある程度人間のルールを覚えたら真っ先に文字を覚えよう。 そうこのまりさは誓った 慧音にとってこのまりさは最初は「厄介なやつが来たな」程度の認識だった だが今ではこのゆっくりは子どもたち以上に熱心に自分の授業を聞いてくれる そして涎を出さないように舌を使いひらがなの読み書きをマスターした もっともまりさの書く文字はどせいさんなみの汚さで慧音が解読するのに時間はかかったが そしてまりさが希望した農耕については慧音が里人に頼み込んだ結果 作物の収穫だけだが手伝わせてもらうこと、農家の人に農耕の話を聞くことができた 最初男は後悔した、いくら尊敬する慧音先生の頼みでもこんなやつを畑に入れていいのだろうか? その悩みはすぐに吹っ飛んだ、確かに細かい作業、道具を使う作業は苦手だった だがそれ以上に重い荷物の運搬にかけて、人間以上の仕事をしたのだ 雪が降りしきるその日、変異まりさは農家にもらった種と慧音の絵本を持って森に帰った ぱちゅリーの後を継いだありすに農耕と読み書きを広めてもらうためだ 冬ごもりの寸前に現れた訪問者にありすは驚いた が、まりさの話を聞いて春が来たときにすぐ皆に広めると約束してくれた これが成功すればこの森は安泰だ この森だけは屑ゆっくりの森からいいゆっくりの森になるのだ 変異まりさは今幸せを謳歌していた 慧音は怒らせると怖いが優しい たまに来る妹紅も最初は自分を嫌っていたが今ではいい友達になった あの姉が引き裂いた絵に描かれた人もたまに自分の餡子を取って行くがお礼としてお菓子をくれるので大好きだ 子どもたちにも受け入れられた、最初は自分のことを怖がっていたが今では慧音の次に自分を頼ってくれる 里にも受け入れられた、慧音先生のとこのゆっくりとして、みんな自分の事を好いてくれる 森のありすが農耕とひらがなを広めてくれるか心配だったが…今は冬ごもり中だ、心配してもしょうがない もしだめなら春にでも帰って自分が教えればいい 今この変異まりさは、あのぱちゅりーよりも幸せだった だが忘れないでほしい。 ここは虐めスレだ いじめには二つ理由がある 意味もなく虐めるというのと、意味があって虐める 前者は「ただなんとなく」とか「うざい」という理由で起こるいじめ 後者は「異質な物への恐怖」や「自分より優れた者への嫉妬」がある どちらも現実には許されることではないだろう だが後者には少しだけ同情の余地はあるかもしれない 変異まりさはゆっくりから見ても人間から見ても異質 しかも天気予報や簡単な物理法則にかけては平均的な人間の大人をも上回る まりさの幸せは半年しかもたなかった 続く あとがき どうも、セインと名乗ることに決めた作者です 他のBBSとかネトゲにも同じ名前でいることが多いので見かけても無視してください 少し長くなったためラストは次回まで持ち越し、許せ ごめん、たぶん次回で完結 (ドス)まりさの幸せ 4 7月28日 1706 宿題ほっといてこんなSS書いてる セイン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/735.html
どうも猫です。 注意 からかい要素があります。いじめの分類に入るかどうかは読者様次第ということで。 設定は自分設定含みます。 主人公のお兄さんは熱血入ってます。 僕はゆっくりまりさを飼っている普通の会社員である。 バレンタインデーから数日後のある日…それは起きた。出張から帰ってきた僕が見たものは・・・ 「ゆゆ!まりさのからだがおおきくなったよ!!どすになるときがきたんだよ!!」 でっぷりふとましくなったまりさ。 …いやお前のはどーみても太りすぎだから・・・。 バレンタインで義理チョコをたくさんもらったものの僕は甘いものが苦手でみんなまりさにあげたんだがそのチョコの包み紙が散乱してるのが見えた。 どうやら出張で居なくなった間ずっとチョコを貪ってこの体になったのだろう。 「お前な・・・そういうのをデブゆっくりっていうんだぞ・・・」 「まりさはでぶじゃないよ!どすのいっぽまえなんだよ!!」 「なら、少し跳ねてみろ」 「ゆゆ!まりさがはねられてとうぜんでしょ?ばかなの?」 「じゃあ早く飛んで見せてみろ!」 「ゆ!それならじゃんぷできたらおにいさんなにかちょーだいね♪」 「よし!お前が飛べたらケーキでもたい焼きでもなんでもご馳走してやろう!」 「そのことばこうかいさせてあげるよ!!」 …数分が経過したもののまりさに動きが見られない。本人は跳ねてるつもりだろうけど一切動いてない。 ろくな運動をせず食べて寝て食べて寝てを繰り返していたのだろう。 「どうじでうごがないのーーー!!」涙目にこちらを向いている。 これは・・・ダイエット確定だな。 僕は「ゆっくり ダイエット」でググっていた。 まりさは僕の横で涙を流しながら跳ねようと無駄な努力を続けている。 翌日・・・仕事前にまりさをマラソンさせることにした。 いきなり1kとか行ったら根をあげそうなので玄関から50mぐらい歩いたところから走ることになったが・・・。 「ゆゆ!いつまではしればいいの?まりさつかれたよ!!」と10mも進まない内から言い出す始末。 「ドスはそんな泣き言言わないぞ!!お前はなんだ!何になりたいんだ!」と僕は激励。 「まりさはどすになるんだよ!!そしておにいさんにあまあまをたくさんもらうよ!!」 …よく言う、しかしこれぐらい生意気のまりさが可愛いのだよ!。 そしてかれこれ10分過ぎようやく玄関へたどり着いた。僕はそれを見届け背広に着替えて仕事へ出かける準備をする。 「おにいさんはどうしてへいきなの?」まりさが汗だくだくの状態で聞いてきた。 「それは僕がゆっくりしているからさ」とニヤけながら答えた。 まりさはぶぅーーとふくれている。怒ってるようだ。 もちろん元々運動好きで毎日仕事前に1kmは走っていたし何より今日は全然走っていない。 もっともそのことはそのときぐっすり眠っているまりさは知らないことだが。 夜、僕は家に帰ってきた。まりさは昨日と同じように這ってきた。 「ゆゆ!!おかえりなさい!」 「おぅ!ただいま!」僕はかばんを置き服を着替えた。 そしてまりさを体重計に乗せた。15kg…昨日より1kgダウンか。 「喜べまりさ!少しはお空が飛べそうだぞ!!」 「ゆゆ!どすのためのいっぽをふみしめたんだね!!」 ・・・ごめんよまりさ、今は普通のまりさに戻るための訓練なんだ。 それから僕はまりさに「ドスになるための訓練」という名目の運動をさせ続け、徐々にスリムになってきた。 そして2ヶ月経った今、まりさの体重は平均成体ゆっくりの8kgになりマラソンの距離もそろそろ1k走っても問題ないかもしれない・・・というとこまで鍛える結果になった。 しかしまりさは落胆していた。それもそのはず。ドスになる一歩前で元に戻ってしまったんだから。 「まりざはどうじてどずになれながっだのーー!」もはや濁音ばかりで聞き取りにくい状態になっていた。 「そういえばドスは大きくなって、小さくなってを繰り返して最終的にドスになるって聞いたことあるぞ」もちろん嘘だ。 しかしここで「ドスには生まれた時点でなれる固体となれない固体とあるがまりさは後者である」という事実を突きつけたらまりさはきっと今まで以上に泣くだろうな。 泣きつかれて眠ってしまったまりさを見ながらそう考えたが・・・その考えは杞憂に終わることになる。 翌日まりさは僕にこう宣言した。 「まりさ、どすにならなくてもいいよ!!かりができてこどももできるえりーとなまりさになるよ!!」 こうしてまりさのドス化計画は潰え、新たに「まりさエリート化計画」が始まることになり、僕のいいマラソン相手が出来たとさ。 終わり あとがき れいむの次はまりさを書いてみたんですが・・・猫好きなのにちぇん書いて無いじゃんかよ・・・僕。 なんとなく熱血な飼い主がまりさのダイエットに付き合ったらどーなるかと想像しながら書きました。 あえてバレンタインの時期をはずしてみました。 義理だろうとチョコたくさんもらえるお兄さんにバルパル〜 生意気な子は可愛いですよね -- 名無しさん (2009-02-21 16 36 44) これが後にゆっくりマラソンの名選手となるゆっくりの物語の始まりとなるのでした。って感じですかね。 せっかくだし、マラソンに四苦八苦しながら頑張って取り組むところをもっとこってり見たかった、と思ったり。 -- 名無しさん (2009-02-21 17 08 08) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3550.html
anko3500 三日饅頭 【小ネタ】 anko3501 胴つきさんはゆっくりできるね! 【虐待】 anko3502 あみゃあみゃはあみゃあみゃだよこのきゅじゅ!! 【いじめ】 anko3503 じゃまもの 【考証】 anko3504 れみりゃと煙突 【いじめ】 anko3505 ゆっくり秋姉妹 【制裁】 anko3506 駆除業者&隻眼のまりさ 統合最終話 その1 anko3507 ゆんバーガー作ろう anko3508 まりさの素敵なゆん生 【制裁】 anko3509 ゆっくりいーたー 【パロディ】 anko3510 わさ種が胴付きになったら? 【愛で】【挿絵】 anko3511 ピタゆっくり作ろう anko3512 百ゆ゙っ回目のプロポーズ 【虐待】 anko3513 野良ゆっくりを可愛がってみた(主に相撲的な意味で) 【愛で】 anko3514 嘘? 【愛で】 anko3515 まりさの楽園 中編 【制裁】 anko3516 この世はゆっくりできない 【虐待】 anko3517 駆除業者&隻眼のまりさ 統合最終話 その2 【考証】 anko3518 雨のゆっくり遊び 【いじめ】 anko3519 孤独なれいむと森に住むぱちゅりー 【制裁】 anko3520 ゆん生のロープ 【制裁】 anko3521 ゆっくりつかいすてていってね! 【愛で】 anko3522 野性のゆっくりとゆっくりしてみた 【パロディ】 anko3523 どちらか選べ 【小ネタ】 anko3524 トンネルズアンドドスズ 【いじめ】 anko3525 笑ゆせぇるすまん 【いじめ】 anko3526 気持ち悪い! 【制裁】 anko3527 大臼歯 【小ネタ】 anko3528 悪いのは誰? 【制裁】 anko3529 てのりれいむと愉快?な仲間達 【愛で】 anko3530 ゆっくりに「どちらか選べ」と言ってみた 【虐待】 anko3532 工作ゆ虐 【虐待】 anko3533 笑ゆせぇるすまん 「おちびちゃんのいる風景」 【いじめ】 anko3534 ゆっくりしているゆっくり 【虐待】 anko3535 のどが渇く 【いじめ】 anko3536 ゆっくりに生まれた罪 【いじめ】 anko3537 野性のゆっくりとゆっくりしてみた2 【パロディ】 anko3538 ゆっくり108番勝負!!『まりさvs蟻』 anko3539 SHARPENS ゆー UP 【愛で】 anko3540 砂場さんはゆっくりできる? 【虐待】【挿絵】 anko3541 蜃気楼 【いじめ】 anko3542 おちびちゃんはとってもかわいいんだよ!(前編) 【制裁】【挿絵】 anko3543 ちらんし寿司 anko3544 楽園 【観察】 anko3545 霊園の野良ゆ対策 【制裁】 anko3546 ちゅうしんゆら(前編) 【愛で】 anko3547 ちゅうしんゆら(中編) 【愛で】 anko3548 ちゅうしんゆら(後編) 【愛で】 anko3549 おちびちゃんはとってもかわいいんだよ!(中編) 【愛で】【挿絵】 anko3550 ゆっくりつみをあがなうよ!(前編) 【制裁】 anko3551 ゆっくりつみをあがなうよ!(後編) 【制裁】 anko3552 風景 【いじめ】 anko3553 ゲスな胴付きを制裁 【制裁】 anko3554 人間はゆっくり出来ない 【いじめ】 anko3555 駆除業者&隻眼のまりさ 統合最終話 その3 【考証】 anko3556 ある見張り番との会話 【パロディ】 anko3557 非ゆっくり症 【小ネタ】 anko3558 ゆっくりできなかった、ゆっくりこいし 【観察】【挿絵】 anko3559 ある怖がりな群れの話 anko3560 とある沢での小騒動 【愛で】 anko3561 ゆっくりぱるすぃ 【愛で】 anko3562 ゆーファーミングシュミレーター2011 【制裁】 anko3563 おちびちゃんはとってもかわいいんだよ!(続・中編) 【制裁】 anko3564 おちびちゃんはとってもかわいいんだよ!(続々・中編) 【制裁】 anko3565 その厄誰の役? その役誰の厄? 【制裁】 anko3566 まっちょりーナイス・バルク! 【小ネタ】 anko3567 まりさの楽園 中編 その2 【制裁】 anko3568 まりさの楽園 中編 その3 【制裁】 anko3570 自画自賛 【いじめ】 anko3571 ゆうかの花壇(前) 【愛で】 anko3572 ズドドドドド 【愛で】 anko3573 身分が違いすぎた二匹のお話 anko3574 続・ゆっくりを食べる・・・ 【パロディ】 anko3575 n秒間 anko3576 おちびちゃんとゆっくりできたらいいな! 【虐待】 anko3577 たすけてね! 【いじめ】【挿絵】 anko3578 おちびちゃんはとってもかわいいんだよ!(後編) 【制裁】 anko3579 おちびちゃんはとってもかわいいんだよ!(続・後編) 【制裁】 anko3580 おちびちゃんはとってもかわいいんだよ!(続々・後編) 【制裁】 anko3581 肌色の花壇 【いじめ】 anko3582 親と子の契約 【考証】 anko3583 節ゆっくり 【いじめ】 anko3584 ゆかりんナイス・スメル! 【ギャグ】 anko3585 賢いゆっくり anko3586 ゆっくりしけんするよ 【愛で】 anko3587 酔漢 【虐待】 anko3588 受け入れられない 【いじめ】 anko3589 ゆっくり対土下座 【パロディ】 anko3590 声、そして沈黙 【小ネタ】 anko3591 浜辺にて 【いじめ】 anko3592 ゆっくり燃えつきろ 【制裁】 anko3594 ゆっくりの鳴き声 【いじめ】 anko3595 横暴 【小ネタ】 anko3597 声をきかせて 【小ネタ】 anko3598 檻の中のゆっくり外界を知らず 【いじめ】
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/307.html
まりさの誕生 3の続きです もう自分に存在価値はなくなってしまった 屑な人間を殺す、そのことだけを考えて今まで生きていたはずなのに… 自分が殺すべき屑はゆっくりだった なんとかショックから立ち直ろうろうとしてよろよろと動き出す なんとか森のみんなにぱちゅりーとちぇんが死んだことを伝える ちぇんの家族にちぇんを守れなかったことを詫びる 「ちぇんもぱちゅりーを守っていったならきっとぱちゅりーとゆっくりできるよー!!ちぇんにはわかる、わかるよー!!!」 ちぇんの親は変異まりさを責めなかった むしろまりさを手伝い、最期までぱちゅリーを守ろうとした自分の子供を誇りに思うっと言ってくれた もしこのちぇんが他のことを言ったら変異まりさは森中のゆっくりを皆殺しにしたかもしれない。 だが、このちぇんの言葉がまりさの考えを変えた、新しい存在意義を生み出した ゆっくりは所詮屑だ、でもこの森のゆっくりだけは自分を慕ってくれる 子供達も自分がゆっくりできない気がするのは巨体ゆえの「おぅら」か何かだと理解してくれた 彼らのために何かできることはないか もし、まりさがぱちゅりーの最後の言葉を聞いていたら結果は違ったものになっただろう。 まりさは人間に会いに行くことにした 殺すためではない、人間のルールを学ぶためだ 自分が人間のもとで学び、その結果を森に持ち帰る その結果この森のゆっくりは人間と共に暮らせるはずだ 少なくとも人間に迷惑をかけない、そうであれば人間に殺される理由はなくなる まりさはなんとかこの森の屑を、屑だけど自分が愛する仲間を屑から脱出させようとした。 次の日、変異まりさは人間に会いに行くことにした 殺したいほどに憎んだ相手、その相手に頭を下げるのである ほんの少し気に食わなかった、だがそれ以上にうまくいったときの利益は大きい 森のゆっくりは止めようとした 人間にあっても殺されるだけだと、変異まりさの次に頭のいいありすは反対した れいむはいかないでと嘆いた この変異まりさがいたため今年は例年より捕食されるゆっくりが減ったのだ れみりゃの群れ相手に一歩も退かず、野犬すら一撃で気絶させるこのゆっくりがいなければ捕食種が現れる 「ゆっ、まりさはなんといわれてもにんげんにあいにいくよ!!」 「どうしてもやめないの?まりさ」 「いつまでもゆっくりここにいてよ!まりさがいないとみんなゆっくりできないよ!!!」 「れいむ、ありす、まりさがいないあいだはすこしゆっくりしにくくなるとおもうけど…でも、まりさがいかないとみんなゆっくりできなくなるんだ!!!」 このまま自分も森の仲間も屑になるのはいやだった 「みんなひとつだけやくそくしてね!!!にんげんにあったらだめだよ!もりからでたらだめだよ!」 変異まりさは今ここでもっと詳しいことを伝えたかった だが、彼女らの餡子脳はきっとそれを理解できない だから人間に近づく可能性が減るように釘をさしておくことしかできなかった。 ぱちゅりーは人間についてはあまりまりさに教えようとしなかった ぱちゅりー自身人間を近くで見たことがなかったからだ 昼は里を一望できる丘から観察し、人間の子供が集まっていた場所に夜になってから向かった 夜になれば人間の多くは巣に帰ることは知っていた 人間の生活はわからないがぱちゅりーみたいな知恵袋がいるはずだ そう考え、まりさはあたりを警戒しながら、人通りの少ない路地裏を通りながら子供のいた建物へ近づいて行った 途中でヤツメウナギの屋台を見つけ、食べようと思ったがやめておいた あれは明らかに人間の作ったもの、迂闊に手を出してはいけない 人間のものにゆっくりのルールで手を出して 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー!!」となってはいけない それは自分も屑だったと認めることになる この日は晴れだと思っていたまりさの予想は完全に外れた 夜は雲が見えないため、予想の精度が半減するのだ 上白沢慧音は人里の中心部に近い寺子屋に住んでいる 正確には家の一角を寺子屋として利用しているのだが、寺子屋部分がほとんどを占めているためさっきの表現の方が似合う そんな彼女はついさっき風呂に入り、寝間着に着替え、今は明日の授業の計画を立てていた (雨が強くなってきたな) そんなことを考えていた時、家の戸をたたく音が聞こえた 音からして大人だ、おそらく里の有力者だろう でもこんな時間に何の用だろう、まさか人間が妖怪に襲われたのだろうか? そんな不安を感じながら急いで戸に向かう 戸をあけたとき慧音は面食らった、ずっと里の男が来ると思ったのに、自分の目の前には黒い三角しかなかった それは雨に濡れた変異まりさの帽子だった 「ゆっ!夜にゆっくりきてごめんね!!!おねえさんは、ぱちゅりー?」 今こいつは何て言った?私のことをぱちゅりーだと? 来る場所が違うと突っ込みたくなった が、人間でいう「夜分遅くにすいません」を言ってきたこの巨大ゆっくりに慧音は好意を覚えたのかもしれない 「ちがう、私は上白沢慧音、パチュリー・ノーレッジじゃないぞ」 「ゆゆっ、ちがうの、おねえさんはゆっくりぱちゅりーみたいなひと?」 ゆっくりぱちゅりーみたいとゆっくりの基準でいえば二つある ひとつは病弱で、餌もろくに取れない役立たず、群れの中の嫌われ者 もう一つは知恵袋、群れの子供たちの教育係を務め、群れの頭脳として皆がゆっくりできるように尽力する きっと後者だろう、そう慧音は結論付けた 「ああ、たぶん似たような物だ、私は先生だがな」 「ゆゆっ!!おねーさん、よければまりさにゆっくりにんげんのゆっくりをおしえてね!!!」 ゆっくりに敬語と遠慮という概念はない たまに使うゆっくりが居るがそれらは人間のペットだったものがほとんどだ だから慧音はこのおおきなまりさが「よければ~してほしい」という すこしだけ遠慮しようとしたのだ とりあえず慧音はまりさを玄関に入れた、まりさはまだ耐えているがずっと立ち話をしていれば溶けてしまう それにわざわざ人里にきて、自分を訪ねたゆっくりなんて初めてだ、少しは言葉が通じるようだから話だけでも聞いてやろう そんなことを思いながら洗面所にタオルを取りに行った やはり人間と話して正解だったと変異まりさは思った この人はやっぱりぱちゅりーに近いものだった たしか…かみしらさわ・けーね・せんせー といったか? 人間には名前があるとぱちゅりーにきいたことがある 不便なことだ、ゆっくりは目の前に100匹のれいむがいても「れいむ」の一言で区別できるのに そんなことを考えているとけーねが戻ってきた 雨に濡れた体をよくわからないふわふわしたもので拭いてくれた よくわからない二つの柔らかいものを感じたが、なぜか昔自分を舐めてくれた母を思い出した ゆっくりにはこんな膨らみは無いのに、母を思い出しながらまりさは涙を流した 慧音はゆっくりを居間に上げた こんなに大きいなら相当重いだろう、床が沈み込まないだろうかと思ったが接地面積も大きい分そんなことはなかった まりさは慧音にこれまでのことを話した 一時間たてば食べ物以外は忘れると聞いたのに、どうやらこいつは一年前のことも覚えているらしい そしてまりさにお茶を出してどうしてここに来たのかを聞いてみた とりあえずここまで頭にいゆっくりだ、お茶ぐらい出してもいいだろう… 10分後、慧音は唖然としていた、開いた口が塞がらないとはこのことか まりさの話ではない、いや、確かにまりさの話も興味深かった 人間に復讐しようと思ったがそれでは解決しないと悟り、人間のルールを学び共存しようとする ゆっくりの常識を超えたその考えは慧音を感動させるに足るものだったがそれ以上の衝撃 まさか飲めないだろうと思って出したお茶、まりさはそれをこぼさずに飲んだ 頬をうまく使い、湯呑を挟み、お茶を飲む、そのシュールな光景は慧音の動きを止めるに十分だった とりあえず大体の話はまとまった、決まったことは大体この5つ 1 ゆっくりは慧音の家に居候する 物置の一つをまりさの部屋にする 2 ある程度人間のルールを覚えるまでの間は慧音の許可無しにまりさの部屋から出ない これは授業中に子供たちに目撃され無用なトラブルを起こさせないためである 3 変異まりさの出身地である森にゆっくり狩り目的で人を向かわせない 畑を荒らしたゆっくりはどうすればいいと聞いたら 「そんなくずはゆっくりおしおきしてね!!!」と答えた 4 まりさは慧音の命令を聞くこと 5 慧音は可能な限りまりさの要望を聞く事 慧音はまりさの要望を拒否することができる まさかゆっくりがこのすべてを記憶し守ってくれるのかという不安はあった ためしに寝る前に聞いたところ一字一句間違わずに答えたのでその日は安心して眠った 次の日、寺子屋の授業が終わった後慧音は里の集会に参加した まりさとの約束の一つを果たすためである 森でゆっくり狩りをしないことを決めようとしたら里の男は反対したが その森以外のゆっくり狩りは今までどうり可 悪いことをした制裁は今までどうり可 ということで納得してもらった 帰りになんとかビーンズとかいう団体の幹部に 「慧音様もゆっくりの素晴らしさがわかってくださいましたか!!」 「ゆっくりは素晴らしいものです!!彼らが跳ねれば飛び散る泥は天使の福音となる…」 とかいって団体加入を進めてきたので断った 慧音は虐待派でも保護派でもない、意味もなく虐めるのは嫌いだが制裁はやむなしと思っている それに幹部会員の山の巫女が急いで脱会するほどのゆっくり新興宗教と化した団体に入る気はなかった それからしばらくの間朝食事をした後は慧音は授業 まりさは部屋で慧音の買ってくれた絵本を読み漁った まりさにとって森の仲間がゆっくりするのに最大の障害、それは己の習性だ 他人の家に上がりこみそこに主人がいたとしても 「ここはれーむたちのおうちだよ!!」 と、かたくなに人間の家であることを認めない また、明らかに人の家であってもぱっと見で誰もいなかったらすぐ空家だと思ってしまう 事実自分も何回か慧音に 「ここはまりさのおうちだよ!!!けいねもいっしょにゆっくりしようね!!」 とか言いそうになった。 自分でさえこれなのだから森のゆっくりがこの習性を捨てきることはたぶんできない だが、この本、(絵である程度内容は理解した)文字があればすべて変わる 森のゆっくり全員が文字を読めるようになれば 人間が家や畑に「このばしょはにんげんのばしょです」 と書いてくれれば人間とゆっくりの無用な衝突を回避できる ある程度人間のルールを覚えたら真っ先に文字を覚えよう。 そうこのまりさは誓った 慧音にとってこのまりさは最初は「厄介なやつが来たな」程度の認識だった だが今ではこのゆっくりは子どもたち以上に熱心に自分の授業を聞いてくれる そして涎を出さないように舌を使いひらがなの読み書きをマスターした もっともまりさの書く文字はどせいさんなみの汚さで慧音が解読するのに時間はかかったが そしてまりさが希望した農耕については慧音が里人に頼み込んだ結果 作物の収穫だけだが手伝わせてもらうこと、農家の人に農耕の話を聞くことができた 最初男は後悔した、いくら尊敬する慧音先生の頼みでもこんなやつを畑に入れていいのだろうか? その悩みはすぐに吹っ飛んだ、確かに細かい作業、道具を使う作業は苦手だった だがそれ以上に重い荷物の運搬にかけて、人間以上の仕事をしたのだ 雪が降りしきるその日、変異まりさは農家にもらった種と慧音の絵本を持って森に帰った ぱちゅリーの後を継いだありすに農耕と読み書きを広めてもらうためだ 冬ごもりの寸前に現れた訪問者にありすは驚いた が、まりさの話を聞いて春が来たときにすぐ皆に広めると約束してくれた これが成功すればこの森は安泰だ この森だけは屑ゆっくりの森からいいゆっくりの森になるのだ 変異まりさは今幸せを謳歌していた 慧音は怒らせると怖いが優しい たまに来る妹紅も最初は自分を嫌っていたが今ではいい友達になった あの姉が引き裂いた絵に描かれた人もたまに自分の餡子を取って行くがお礼としてお菓子をくれるので大好きだ 子どもたちにも受け入れられた、最初は自分のことを怖がっていたが今では慧音の次に自分を頼ってくれる 里にも受け入れられた、慧音先生のとこのゆっくりとして、みんな自分の事を好いてくれる 森のありすが農耕とひらがなを広めてくれるか心配だったが…今は冬ごもり中だ、心配してもしょうがない もしだめなら春にでも帰って自分が教えればいい 今この変異まりさは、あのぱちゅりーよりも幸せだった だが忘れないでほしい。 ここは虐めスレだ いじめには二つ理由がある 意味もなく虐めるというのと、意味があって虐める 前者は「ただなんとなく」とか「うざい」という理由で起こるいじめ 後者は「異質な物への恐怖」や「自分より優れた者への嫉妬」がある どちらも現実には許されることではないだろう だが後者には少しだけ同情の余地はあるかもしれない 変異まりさはゆっくりから見ても人間から見ても異質 しかも天気予報や簡単な物理法則にかけては平均的な人間の大人をも上回る まりさの幸せは半年しかもたなかった 続く あとがき どうも、セインと名乗ることに決めた作者です 他のBBSとかネトゲにも同じ名前でいることが多いので見かけても無視してください 少し長くなったためラストは次回まで持ち越し、許せ ごめん、たぶん次回で完結 (ドス)まりさの幸せ 4 7月28日 1706 宿題ほっといてこんなSS書いてる セイン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/370.html
まりさの誕生 4の続きです 春 今日も授業は続いている 今は歴史の時間だ、幻想郷の成立…は昨日やったから今は吸血鬼騒動の話だ その時あの変異まりさがいきなり立ち上がった(というより半分つぶれた恰好からしゃきんとした) 「みんな!!!いまこそゆっくりのときだよ!!!」 その瞬間、寺子屋を地震が襲ったような激しい震動 天井を突き破り、障子を突き破り、畳を突き破り、慧音のスカートの捲り、掛け軸の裏から壁を突き破り 変異まりさとほぼ同じ大きさのゆっくりまりさが教室に乱入した その数ゆうに10匹以上…! まりさたちは逃げ惑う子供たちを踏みつけ、口にくわえ、下でからめ取っていく 我に返った慧音が戦闘態勢をとった時にはほとんどの生徒がゆっくりにつかまり、迂闊に手が出せない状況だった 「くっ…まりさ!!これはどういう真似だ!!!」 「ゆっゆっゆっゆ…けーね、まりさはこのときをずっとまっていたんだよ!にんげんにふくしゅうするそのときを!!」 ゆっゆっゆっゆ…と10匹ものまりさが汚い笑い声をあげる 慧音の後ろに隠れていた二人の子供がおびえて慧音にしがみついた 人間に復讐?確かに初めてこのまりさがここに来た時はそんなことも言っていた だが人間には勝てないと悟り共存の道を探ろうとしていたんじゃないのか? くそ!何でこんな時に妹紅はあのニートと殺し合いなんてやっているんだ!! 「うごいちゃだめだよ、けーね、うごいたらこのこたち、ゆっくりできなくなるよ」 「「そこでゆっくりみていてね!!」」 子供が人質に取られては慧音には何もできない そんな慧音の心を知ってか知らずか、まりさのうちの一匹が踏みつけていた女の子の頭にかみついた 「なっ!!」 「い、いやぁぁ!!先生!!けーね先生!!助けて!!」 「やめろっ!!私はどうなってもいいから…子供達には手を出さないでくれ!!!」 まりさは一瞬で子供をほとんど丸呑みにしてしまった 膝から先だけは口からはみ出しており、その足が痙攣していることだけが少女がまだ生きていることを伝えた 「ぺーろぺーろゆっくりー!!」 時折足の痙攣が激しくなる、どうやら口の中で舐めまわしているらしい そしてついにその足まで口の中に消えてしまった 「あ、ああ…」 「これでゆっくりできるね!!」 「うん!ゆっくりー!!」 「き、貴様ぁ!!」 「い、いやだ!!僕は食べないで!!」 「助けて!先生助けて!!」 慧音は一気に飛び出そうとした 子供に怪我をさせてしまうかもしれない しかし今自分の目の前で人を食べたこいつらは何としても消さなければいけない しかし慧音の動きが止まった、さっき少女を食べたゆっくりがいきなり震えだしたのだ 「ゆっ、ゆぎゅう…ゆっゆっゆっゆっ…」 慧音と子供たちの間に笑顔が戻った、きっとスレ的にこのゆっくりの皮を突き破って食べられた少女が飛び出す そして笑顔でさっきまで自分が入っていたゆっくりの死骸を食べながら 「これおいしーよ!」 と、天使のような笑顔を慧音に向ける それからみんなで寺子屋大饅頭大会だ、ゲストで阿求を呼んでもいいかもしれない そんな慧音の機体は一瞬で裏切られた 「ゆっくりー!!」 「すっきりー!!」 なんとまりさの体からほとんど同じ大きさのまりさが飛び出してきたではないか!! その帽子や紙には食べられた少女の服の切れ端が付いている 「ゆゆっ、せんせー!みんなー!ゆっくりになるのってとってもゆっくりできてサイコーだよ!!」 「な、なんだって!?」 「これぞぜんゆっくりとぜんじんるいをすくうきゅうきょくのけいかく!!ぜんじんるいゆっくりけいかく!!」 「ゆっくりとにんげんのあらそいをなくすためににんげんをゆっくりにしようというけいかく!」 何が起こっているんだ!? 慧音の頭は混乱しっぱなしだった 全人類をゆっくりにする!?そんなバカな!!しかし今目の前にいるあのゆっくりはなんだ!? まさか本当にあのゆっくりがあの子だったというのか!? 「さあ!こうたくん!わたしがゆっくりにしてあげる!!」 「みんなもゆっくりになろうね!!」 ゆっくり達が一斉に子供たちを食べ始める 「いかん!!お前たち、逃げるんだ!!」 慧音は自分の後ろにいた二人に向って叫んだ 急いで寺子屋の外に向かって走る二つの背中、しかしそれは畳を突き破った二つの饅頭に呑まれて消えた そのあと、畳から4匹のゆっくりまりさが飛び出してきた 「あ、ああ…」 「さあ!あとはけーねひとりだよ!!」 「だいじょうぶだよせんせー!ゆっくりになっていっぱいゆっくりしようね!!」 「ぼくたちにまかせてね!せんせー!!」 「けーねせんせいのおっぱい、おっぱい…」 たくさんのゆっくりに囲まれる、しかし慧音は動けない ここで戦えば子どもたちも傷つけてしまう もうかれらは寺子屋の生徒ではないのに ゆっくりの舌が何本も伸びてくる 舌が体中を舐めまわしている 何匹かのゆっくりが発情している そして目の前に現れる一匹のゆっくり、それは最初にゆっくりになったあの少女だった 「や、やめてくれ…」 「せんせー、わたし(僕)(まりさ)のなかで」 「「「ゆっくりゆっくりになっていってね!!!」」」 「い、嫌だあぁぁぁぁ!!!!!」 毛布を蹴とばして飛び起きる ここまで怖い夢を見たのはたぶん生まれて初めてではないだろうか? ああ、なんて夢を見てしまったんだ しかもゆっくりになってしまうところまで見てしまった気がする 暗い暗い餡子の海で服を切り裂かれ、体の隅々まで舐めまわされ、あんこを浸みこまされる そして日出る国の天子のようにゆっくりから飛び出して… 忘れよう、この夢はなかったことにしよう まりさと生活をはじめて半年近くたった まりさは定期的に巣に戻っているらしい、最近森のゆっくり達が 「ゆっくり」「にんげん」各ゆっくり種の名前 をひらがなで読めるようになった事 まだ安定供給とまではいかないがなんとか農耕が軌道に乗り始めたこと そんなことを報告してくれた どうやらその森のゆっくりも知能はけた外れにいいらしい このまりさの慕うぱちゅりーの影響だろうか そういえば近頃子供たちがこのまりさを「ドスまりさ」と呼ぶようになった 理由を聞いてみたところ、ボウガンでゆっくり狩りをしている男が 「あの大きさじゃあドスまりさだな」 と話しているのを聞いたらしい まりさ自身もこの名前で呼ばれるのを気に行っているらしい これから慧音もドスまりさと呼ぶようになった ドスまりさは今日も定期報告のために森への道を走って行く 農作業をしているおじさんと挨拶してすれ違う (ゆっくりを虐めていたがみたいだが森のゆっくりじゃない屑だからスルー) 今回はありすに「名前」について教えよう それはゆっくりのゆっくりたるゆえんを破壊してしまうかもしれない でも、それでも人間は名前を使っている 森の仲間もきっと屑からの脱出をしてくれる 農作業はうまくいっただろうか? 進み具合によっては字が読めるゆっくりを連れて人里に行ってもいいかもしれない 人間のルール取得を兼ねて、お菓子屋さんで野菜とお菓子を交換してもらおう そこまで考えてドスまりさの動きが止まった おかしい、いつもならそろそろ見張りのゆっくりがいるはず ドスまりさはここをいいゆっくりの楽園とすると同時に屑なゆっくりから完全に隔離した 「ゆっくりふぉーとれす」 に改造しようとしていた もし外からの屑ゆっくりが入ってきたばあい、仲間との衝突は免れない 最悪発展途上中の仲間が屑になる そうなったらおしまいだ そのため、仲間の集落の付近に見張り用の巣と、その内部にほかの見張り巣につながるトンネルを掘らせた 3匹ひと組で見張りに当たり内部に侵入しようとした他のゆっくりには丁重にお引き取り願う そして集落の中心部からは見張り巣よりも外側まで続く脱出用トンネルも掘らせた 最悪の場合、ここから脱出したゆっくりが人里まで行き、自分に助けを求める 人間にあったときに「どすまりさにあわせてください!!!」と言えば大丈夫だと伝えておいた この脱出用トンネルは平時に外部からの侵入を防ぐため、開通寸前で工事をやめている 最終的には人里で見た「えあがん」とかいう道具をゆっくりで自作 見張り巣と、各防衛ラインとして掘った堀の内側に配備する これならゆっくりは殺せて人間は殺せない、いいゆっくりと人間が共存するに当たり、最適な武器になるはずだ だがこの武器の制作には自分も成功していない この計画が完成するのは自分が死んだ後だろうと思っていた ゆっくりふぉーとれすの中心部は地獄だった 巣穴はとことん埋められ、脱出用トンネルはあちこち陥没している ゆっくりせいてんとして慧音に書いてもらった人間のルールの本はびりびりに破かれている さらにみんなで収穫を楽しみにしていたはずの作物は根こそぎ取られ、代わりに原形をとどめていないゆっくりの死体が埋まっていた いったい何があったのだろうか? れみりゃの群れに襲われた? それはない、れみりゃに後れを取らないだけの知能をここのゆっくりは持っている じゃあゆふらんの群れ? その可能性も低い、だってみょんにはみょんによく似た人間を参考に木の棒の装備を義務付けた 敵に突き刺すことしかできないがれみりゃやふらん程度なら撃退できるはず 事実過去にも何度か撃退したという話を聞いていたじゃないか!! 「…」 その時畑の中の死体が動いた いや死体じゃない、まだ生きている 「どぉし゛た゛の!?どおじでごん゛なごとにな゛っ゛た゛の゛ぉ゛お゛!!」 そのゆっくりはぱちゅリーの後を継いだあのありすだった 「ま、まりさ…きてくれたんだね…でもすこし…ゆっくりしすぎだよぉ…」 ゆっくりしたことに文句を言うありす しかしその顔は怒っていない、死ぬ前に友達に会えたことを喜ぶ、とてもゆっくりした顔だった アリスの話によるとこうだ 見張り巣のローテーションは三日ごとに交代だった だが、三日たって交代のゆっくり達が見張り巣に向かったがどのゆっくりも見張り巣から帰ってこなかった なにかあったのだろうか、緊急事態だろうか 今すぐ見張り巣に誰かを向かわせるか それともふぉーとれす最強の「みょん・あさると・ちーむ」(以下MAT)の出動を要請するべきか その会議のために集落のゆっくりが集まったところで異変が起きた ツタと竹を組み合わせた罠が大きな音をたてた、侵入者だ 音が鳴りやまない、数が多い ついにツタが切れてしまったのか竹が地面に落ちた すぐに大人ゆっくりとみょん・あさると・ちーむがその方向に向かう 彼らが見たのはゆっくりの地獄だった 視界を埋めつくさんばかりの発情したゆっくりありす、それが草木をかき分けながらこっちに向かってくる 先頭集団が最終防衛ラインの堀に落ちた、この里のゆっくり以外なら上る方法も渡る方法も判らない そのはずなのにありすは止まらない 敵は堀に落ちた仲間を踏み台にしてこっちに迫っているのだ えらいことになってしまったとMATのリーダーは思った このみょんは木の棒で今まで4匹のれみりゃと2匹のふらんを葬った 木の棒でれみりゃに突撃し、自分が傷つくことなく木の棒で敵をえぐり、引き抜く そんな芸当のできるみょんすらをも恐怖させるありすの群れはすぐ目前まで迫っていた 「ちんっぽー!!ぜんいんとつげきー!!」 戦いの火ぶたは切って落とされた むしろ集団レイプといった方が正しかったのかもしれない 「ゆゆ!!れいむはみぎにいくよ!!みんなゆっくりがんばってね!!」 「まりさはひだりだね!!」 「ちぇんはみょんのうしろだね、わかるよー!!」 これはたいれみりゃ用戦術 MATが正面から突撃し、他の普通部隊はれみりゃが逃げないように左右をふさぐ ちぇんはMATの後方に位置し、MATを突破してれみりゃをせん滅する いままでこの方法でれみりゃに勝ってきた だがてきはありすだ、しかも数までこちらが不利 「ちんぽー!むげんえいこうつきー!!」 みょんが木の棒をくわえたままありすに体当たりする ありす三匹が串刺しになったがみょんもまた、離脱のタイミングを逃し串刺しになった そのみょんの死体を犯しながらありすが突き進む MATは接敵から30秒で全滅した 味方の怒声が中心部まで聞こえてきた どうやら敵の方が優勢らしい 「ゆっ!こうなったらわたしがしゅつげきするわ!!」 ありすが予備の部隊をひきつれて援軍に向かった 一方的だった 大人のゆっくりは全員犯され朽ち果てるか重傷を負った 敵はまりさをリーダーとするゆっくりの群れだった いろんな種が混じっていたが異常なのは通常群れにいることが少ないアリスが1000匹近くいたことだ そのありすもほとんどが敵のゆっくりに食われ今、敵の群れの規模は100匹近くになっている 生き残り、虐待され、ありすに侵されながらもありすはこの群れは心底屑だと思った その後敵の群れはフォートレスの生き残りを全滅させ 野菜が生えてこないことに腹を立て、死体を畑に埋めていずこかへ去っていったという ありすは言った 「きっと…だれかがここのことをあのまりさにおしえたのよ…」 だれだ、こんなことをした屑中の屑は、旅ゆっくりだろうか? たしかに数世代掛けて幻想今日中を回り歩く旅ゆっくりという変わり者はいる だが彼らには他の群れの情報は教えないというルールがあったはずだ 「まりさ…おねがい…ありすの…ありすのこ…」 そこまで言って、ありすは力尽きた どすまりさはついにゆっくりのなかままで失ってしまった 途方にくれながら人里に向かう 帰ろう、そして慧音に頼んで野生のゆっくりを皆殺しにしてもらおう そんなことを考えながら、ドスまりさは寺子屋に向かっていった そのころ寺子屋の生徒二人がドスまりさの悪口を言いながら橋を渡っていた 冬の雪崩で落ちてしまい、急遽かけたその場しのぎのものであるため子供は近づいてはいけないといわれていた 「いまごろどすまりさのやつどうしてるかな?」 「きっと「どおじでごん゛なごとにな゛っ゛た゛の゛ぉ゛お゛」とか言ってるよ」 「大体生意気なんだよあいつ、饅頭のくせに俺たちより頭がいいなんて」 そう、彼らがほかのゆっくりに 「あの森は最高のゆっくりぷれいすだ」 と吹き込んでいたのだ それがただのゆっくりだったら問題はなかっただろう たいてい無視するか、忘れるか、もし衝突してもふぉーとれす陥落という事態にはならなかったはずだ だが、その時情報を聞いたのはあの群れの中の一匹だった その群れはありすを道具にすることを思いついたまりさをリーダーとしていた 他のゆっくりの集落をアリスに襲わせ、奪い取る、増えすぎたアリスは間引きし、群れの仲間の餌にする そしてその集落周辺のえさを貪り尽くし、枯渇させ、次の集落へ向かう その群れはまず見張り巣のゆっくりを襲った 一匹の見張りから10匹以上の子供を産ませ、アリス種以外はありすの餌になった その結果集落本体を襲う時に1000匹単位のありすの大群になってしまったのだ ドスまりさは里に向かう途中、そんな二人組の子供を見つけた 声をかけようと近づく、その時二人のいた橋がミシリと音をたてた このままでは崩れる、でもあの二人は気付いていない はしれ、ドスまりさ これいじょう仲間を失うわけにはいかない いまは慧音と寺子屋の子供たちだけが仲間なのだから 「ゆっくりだめえぇぇぇぇ!!!」 バチーン!!という派手な音がして子供二人が吹っ飛ぶ 手加減したため、腰を強く打ったかもしれないが二人は無事だ その直後、橋が崩れた よかった…ドスまりさは安堵した だが、その光景を猟師が見ていた、それに気づいた子供たちがにやりと笑うと嘘泣きしながら駈け出した 「助けておじさん!!あのドスまりさに殺される!!」 ドスまりさは里の広場に連れて行かれ、村人たちに農具で叩かれていた 自分は悪いことはしていない、そう言いたかったが口をふさがれていたため声が出ない そして抵抗もしない、人間には勝てないからだ ドスまりさの視界の隅で寺子屋の子供たちが泣いていた、そしてそれを慧音がなだめていた 視界の中央では自分が助けた二人組が自分に石をぶつけていた 慧音と目があった、慧音は泣いていた それを見て、慧音は自分を信じていてくれていることに気づく (ありがとう、けいね、おかげでゆっくりできるよ) 慧音が里にいる限り、いつの日か人とゆっくりが一緒にゆっくりできるだろう (おとうさん、おかあさん、ふたりはくずだったけど、ふたりがいたからここまでおおきくなれたよ) あの両親が自らを犠牲にしなければ今ここに自分はいなかった (ぱちゅりー、こんどはまりさがまもってあげるからね) そしてあのぱちゅりーがいなければじぶんはどうなっていたか (でもおねえちゃんたち、おまえたちはゆっくりしね) ドスまりさは最期まであの姉たちの愚行を許せなかった 「おはようございます、黒く正しいきめぇ丸でございます」 「ああ、おはよう…やはり一面記事はこれか」 「まったく、がっかりですよあのゆっくりだけは私と対等のまともなゆっくりだと思ったのに」 それは誤解だと目の前で高速ステップを踏むきめぇ丸に言いたかったがやめた どうせ今行っても無駄なことだ きめぇ丸は残像を残しながら、唯一のゆっくりの友人の死を悼みながら新聞を配り続けた ありすの子供が脱出用トンネルから抜け出した その子孫が真のゆっくりフォートレスを作り出すのは博麗の巫女が4代代替わりした頃である むろん、それまでゆっくりが生存していればであるが 番外編へ あとがき 遂に完結しました なんかどんどんカオスになっていって最後異様に長くなったけど許してね!!! ドスまりさの最期 5 7月28日 2129 セイン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1389.html
まりさの誕生 4の続きです 春 今日も授業は続いている 今は歴史の時間だ、幻想郷の成立…は昨日やったから今は吸血鬼騒動の話だ その時あの変異まりさがいきなり立ち上がった(というより半分つぶれた恰好からしゃきんとした) 「みんな!!!いまこそゆっくりのときだよ!!!」 その瞬間、寺子屋を地震が襲ったような激しい震動 天井を突き破り、障子を突き破り、畳を突き破り、慧音のスカートの捲り、掛け軸の裏から壁を突き破り 変異まりさとほぼ同じ大きさのゆっくりまりさが教室に乱入した その数ゆうに10匹以上…! まりさたちは逃げ惑う子供たちを踏みつけ、口にくわえ、下でからめ取っていく 我に返った慧音が戦闘態勢をとった時にはほとんどの生徒がゆっくりにつかまり、迂闊に手が出せない状況だった 「くっ…まりさ!!これはどういう真似だ!!!」 「ゆっゆっゆっゆ…けーね、まりさはこのときをずっとまっていたんだよ!にんげんにふくしゅうするそのときを!!」 ゆっゆっゆっゆ…と10匹ものまりさが汚い笑い声をあげる 慧音の後ろに隠れていた二人の子供がおびえて慧音にしがみついた 人間に復讐?確かに初めてこのまりさがここに来た時はそんなことも言っていた だが人間には勝てないと悟り共存の道を探ろうとしていたんじゃないのか? くそ!何でこんな時に妹紅はあのニートと殺し合いなんてやっているんだ!! 「うごいちゃだめだよ、けーね、うごいたらこのこたち、ゆっくりできなくなるよ」 「「そこでゆっくりみていてね!!」」 子供が人質に取られては慧音には何もできない そんな慧音の心を知ってか知らずか、まりさのうちの一匹が踏みつけていた女の子の頭にかみついた 「なっ!!」 「い、いやぁぁ!!先生!!けーね先生!!助けて!!」 「やめろっ!!私はどうなってもいいから…子供達には手を出さないでくれ!!!」 まりさは一瞬で子供をほとんど丸呑みにしてしまった 膝から先だけは口からはみ出しており、その足が痙攣していることだけが少女がまだ生きていることを伝えた 「ぺーろぺーろゆっくりー!!」 時折足の痙攣が激しくなる、どうやら口の中で舐めまわしているらしい そしてついにその足まで口の中に消えてしまった 「あ、ああ…」 「これでゆっくりできるね!!」 「うん!ゆっくりー!!」 「き、貴様ぁ!!」 「い、いやだ!!僕は食べないで!!」 「助けて!先生助けて!!」 慧音は一気に飛び出そうとした 子供に怪我をさせてしまうかもしれない しかし今自分の目の前で人を食べたこいつらは何としても消さなければいけない しかし慧音の動きが止まった、さっき少女を食べたゆっくりがいきなり震えだしたのだ 「ゆっ、ゆぎゅう…ゆっゆっゆっゆっ…」 慧音と子供たちの間に笑顔が戻った、きっとスレ的にこのゆっくりの皮を突き破って食べられた少女が飛び出す そして笑顔でさっきまで自分が入っていたゆっくりの死骸を食べながら 「これおいしーよ!」 と、天使のような笑顔を慧音に向ける それからみんなで寺子屋大饅頭大会だ、ゲストで阿求を呼んでもいいかもしれない そんな慧音の機体は一瞬で裏切られた 「ゆっくりー!!」 「すっきりー!!」 なんとまりさの体からほとんど同じ大きさのまりさが飛び出してきたではないか!! その帽子や紙には食べられた少女の服の切れ端が付いている 「ゆゆっ、せんせー!みんなー!ゆっくりになるのってとってもゆっくりできてサイコーだよ!!」 「な、なんだって!?」 「これぞぜんゆっくりとぜんじんるいをすくうきゅうきょくのけいかく!!ぜんじんるいゆっくりけいかく!!」 「ゆっくりとにんげんのあらそいをなくすためににんげんをゆっくりにしようというけいかく!」 何が起こっているんだ!? 慧音の頭は混乱しっぱなしだった 全人類をゆっくりにする!?そんなバカな!!しかし今目の前にいるあのゆっくりはなんだ!? まさか本当にあのゆっくりがあの子だったというのか!? 「さあ!こうたくん!わたしがゆっくりにしてあげる!!」 「みんなもゆっくりになろうね!!」 ゆっくり達が一斉に子供たちを食べ始める 「いかん!!お前たち、逃げるんだ!!」 慧音は自分の後ろにいた二人に向って叫んだ 急いで寺子屋の外に向かって走る二つの背中、しかしそれは畳を突き破った二つの饅頭に呑まれて消えた そのあと、畳から4匹のゆっくりまりさが飛び出してきた 「あ、ああ…」 「さあ!あとはけーねひとりだよ!!」 「だいじょうぶだよせんせー!ゆっくりになっていっぱいゆっくりしようね!!」 「ぼくたちにまかせてね!せんせー!!」 「けーねせんせいのおっぱい、おっぱい…」 たくさんのゆっくりに囲まれる、しかし慧音は動けない ここで戦えば子どもたちも傷つけてしまう もうかれらは寺子屋の生徒ではないのに ゆっくりの舌が何本も伸びてくる 舌が体中を舐めまわしている 何匹かのゆっくりが発情している そして目の前に現れる一匹のゆっくり、それは最初にゆっくりになったあの少女だった 「や、やめてくれ…」 「せんせー、わたし(僕)(まりさ)のなかで」 「「「ゆっくりゆっくりになっていってね!!!」」」 「い、嫌だあぁぁぁぁ!!!!!」 毛布を蹴とばして飛び起きる ここまで怖い夢を見たのはたぶん生まれて初めてではないだろうか? ああ、なんて夢を見てしまったんだ しかもゆっくりになってしまうところまで見てしまった気がする 暗い暗い餡子の海で服を切り裂かれ、体の隅々まで舐めまわされ、あんこを浸みこまされる そして日出る国の天子のようにゆっくりから飛び出して… 忘れよう、この夢はなかったことにしよう まりさと生活をはじめて半年近くたった まりさは定期的に巣に戻っているらしい、最近森のゆっくり達が 「ゆっくり」「にんげん」各ゆっくり種の名前 をひらがなで読めるようになった事 まだ安定供給とまではいかないがなんとか農耕が軌道に乗り始めたこと そんなことを報告してくれた どうやらその森のゆっくりも知能はけた外れにいいらしい このまりさの慕うぱちゅりーの影響だろうか そういえば近頃子供たちがこのまりさを「ドスまりさ」と呼ぶようになった 理由を聞いてみたところ、ボウガンでゆっくり狩りをしている男が 「あの大きさじゃあドスまりさだな」 と話しているのを聞いたらしい まりさ自身もこの名前で呼ばれるのを気に行っているらしい これから慧音もドスまりさと呼ぶようになった ドスまりさは今日も定期報告のために森への道を走って行く 農作業をしているおじさんと挨拶してすれ違う (ゆっくりを虐めていたがみたいだが森のゆっくりじゃない屑だからスルー) 今回はありすに「名前」について教えよう それはゆっくりのゆっくりたるゆえんを破壊してしまうかもしれない でも、それでも人間は名前を使っている 森の仲間もきっと屑からの脱出をしてくれる 農作業はうまくいっただろうか? 進み具合によっては字が読めるゆっくりを連れて人里に行ってもいいかもしれない 人間のルール取得を兼ねて、お菓子屋さんで野菜とお菓子を交換してもらおう そこまで考えてドスまりさの動きが止まった おかしい、いつもならそろそろ見張りのゆっくりがいるはず ドスまりさはここをいいゆっくりの楽園とすると同時に屑なゆっくりから完全に隔離した 「ゆっくりふぉーとれす」 に改造しようとしていた もし外からの屑ゆっくりが入ってきたばあい、仲間との衝突は免れない 最悪発展途上中の仲間が屑になる そうなったらおしまいだ そのため、仲間の集落の付近に見張り用の巣と、その内部にほかの見張り巣につながるトンネルを掘らせた 3匹ひと組で見張りに当たり内部に侵入しようとした他のゆっくりには丁重にお引き取り願う そして集落の中心部からは見張り巣よりも外側まで続く脱出用トンネルも掘らせた 最悪の場合、ここから脱出したゆっくりが人里まで行き、自分に助けを求める 人間にあったときに「どすまりさにあわせてください!!!」と言えば大丈夫だと伝えておいた この脱出用トンネルは平時に外部からの侵入を防ぐため、開通寸前で工事をやめている 最終的には人里で見た「えあがん」とかいう道具をゆっくりで自作 見張り巣と、各防衛ラインとして掘った堀の内側に配備する これならゆっくりは殺せて人間は殺せない、いいゆっくりと人間が共存するに当たり、最適な武器になるはずだ だがこの武器の制作には自分も成功していない この計画が完成するのは自分が死んだ後だろうと思っていた ゆっくりふぉーとれすの中心部は地獄だった 巣穴はとことん埋められ、脱出用トンネルはあちこち陥没している ゆっくりせいてんとして慧音に書いてもらった人間のルールの本はびりびりに破かれている さらにみんなで収穫を楽しみにしていたはずの作物は根こそぎ取られ、代わりに原形をとどめていないゆっくりの死体が埋まっていた いったい何があったのだろうか? れみりゃの群れに襲われた? それはない、れみりゃに後れを取らないだけの知能をここのゆっくりは持っている じゃあゆふらんの群れ? その可能性も低い、だってみょんにはみょんによく似た人間を参考に木の棒の装備を義務付けた 敵に突き刺すことしかできないがれみりゃやふらん程度なら撃退できるはず 事実過去にも何度か撃退したという話を聞いていたじゃないか!! 「…」 その時畑の中の死体が動いた いや死体じゃない、まだ生きている 「どぉし゛た゛の!?どおじでごん゛なごとにな゛っ゛た゛の゛ぉ゛お゛!!」 そのゆっくりはぱちゅリーの後を継いだあのありすだった 「ま、まりさ…きてくれたんだね…でもすこし…ゆっくりしすぎだよぉ…」 ゆっくりしたことに文句を言うありす しかしその顔は怒っていない、死ぬ前に友達に会えたことを喜ぶ、とてもゆっくりした顔だった アリスの話によるとこうだ 見張り巣のローテーションは三日ごとに交代だった だが、三日たって交代のゆっくり達が見張り巣に向かったがどのゆっくりも見張り巣から帰ってこなかった なにかあったのだろうか、緊急事態だろうか 今すぐ見張り巣に誰かを向かわせるか それともふぉーとれす最強の「みょん・あさると・ちーむ」(以下MAT)の出動を要請するべきか その会議のために集落のゆっくりが集まったところで異変が起きた ツタと竹を組み合わせた罠が大きな音をたてた、侵入者だ 音が鳴りやまない、数が多い ついにツタが切れてしまったのか竹が地面に落ちた すぐに大人ゆっくりとみょん・あさると・ちーむがその方向に向かう 彼らが見たのはゆっくりの地獄だった 視界を埋めつくさんばかりの発情したゆっくりありす、それが草木をかき分けながらこっちに向かってくる 先頭集団が最終防衛ラインの堀に落ちた、この里のゆっくり以外なら上る方法も渡る方法も判らない そのはずなのにありすは止まらない 敵は堀に落ちた仲間を踏み台にしてこっちに迫っているのだ えらいことになってしまったとMATのリーダーは思った このみょんは木の棒で今まで4匹のれみりゃと2匹のふらんを葬った 木の棒でれみりゃに突撃し、自分が傷つくことなく木の棒で敵をえぐり、引き抜く そんな芸当のできるみょんすらをも恐怖させるありすの群れはすぐ目前まで迫っていた 「ちんっぽー!!ぜんいんとつげきー!!」 戦いの火ぶたは切って落とされた むしろ集団レイプといった方が正しかったのかもしれない 「ゆゆ!!れいむはみぎにいくよ!!みんなゆっくりがんばってね!!」 「まりさはひだりだね!!」 「ちぇんはみょんのうしろだね、わかるよー!!」 これはたいれみりゃ用戦術 MATが正面から突撃し、他の普通部隊はれみりゃが逃げないように左右をふさぐ ちぇんはMATの後方に位置し、MATを突破してれみりゃをせん滅する いままでこの方法でれみりゃに勝ってきた だがてきはありすだ、しかも数までこちらが不利 「ちんぽー!むげんえいこうつきー!!」 みょんが木の棒をくわえたままありすに体当たりする ありす三匹が串刺しになったがみょんもまた、離脱のタイミングを逃し串刺しになった そのみょんの死体を犯しながらありすが突き進む MATは接敵から30秒で全滅した 味方の怒声が中心部まで聞こえてきた どうやら敵の方が優勢らしい 「ゆっ!こうなったらわたしがしゅつげきするわ!!」 ありすが予備の部隊をひきつれて援軍に向かった 一方的だった 大人のゆっくりは全員犯され朽ち果てるか重傷を負った 敵はまりさをリーダーとするゆっくりの群れだった いろんな種が混じっていたが異常なのは通常群れにいることが少ないアリスが1000匹近くいたことだ そのありすもほとんどが敵のゆっくりに食われ今、敵の群れの規模は100匹近くになっている 生き残り、虐待され、ありすに侵されながらもありすはこの群れは心底屑だと思った その後敵の群れはフォートレスの生き残りを全滅させ 野菜が生えてこないことに腹を立て、死体を畑に埋めていずこかへ去っていったという ありすは言った 「きっと…だれかがここのことをあのまりさにおしえたのよ…」 だれだ、こんなことをした屑中の屑は、旅ゆっくりだろうか? たしかに数世代掛けて幻想今日中を回り歩く旅ゆっくりという変わり者はいる だが彼らには他の群れの情報は教えないというルールがあったはずだ 「まりさ…おねがい…ありすの…ありすのこ…」 そこまで言って、ありすは力尽きた どすまりさはついにゆっくりのなかままで失ってしまった 途方にくれながら人里に向かう 帰ろう、そして慧音に頼んで野生のゆっくりを皆殺しにしてもらおう そんなことを考えながら、ドスまりさは寺子屋に向かっていった そのころ寺子屋の生徒二人がドスまりさの悪口を言いながら橋を渡っていた 冬の雪崩で落ちてしまい、急遽かけたその場しのぎのものであるため子供は近づいてはいけないといわれていた 「いまごろどすまりさのやつどうしてるかな?」 「きっと「どおじでごん゛なごとにな゛っ゛た゛の゛ぉ゛お゛」とか言ってるよ」 「大体生意気なんだよあいつ、饅頭のくせに俺たちより頭がいいなんて」 そう、彼らがほかのゆっくりに 「あの森は最高のゆっくりぷれいすだ」 と吹き込んでいたのだ それがただのゆっくりだったら問題はなかっただろう たいてい無視するか、忘れるか、もし衝突してもふぉーとれす陥落という事態にはならなかったはずだ だが、その時情報を聞いたのはあの群れの中の一匹だった その群れはありすを道具にすることを思いついたまりさをリーダーとしていた 他のゆっくりの集落をアリスに襲わせ、奪い取る、増えすぎたアリスは間引きし、群れの仲間の餌にする そしてその集落周辺のえさを貪り尽くし、枯渇させ、次の集落へ向かう その群れはまず見張り巣のゆっくりを襲った 一匹の見張りから10匹以上の子供を産ませ、アリス種以外はありすの餌になった その結果集落本体を襲う時に1000匹単位のありすの大群になってしまったのだ ドスまりさは里に向かう途中、そんな二人組の子供を見つけた 声をかけようと近づく、その時二人のいた橋がミシリと音をたてた このままでは崩れる、でもあの二人は気付いていない はしれ、ドスまりさ これいじょう仲間を失うわけにはいかない いまは慧音と寺子屋の子供たちだけが仲間なのだから 「ゆっくりだめえぇぇぇぇ!!!」 バチーン!!という派手な音がして子供二人が吹っ飛ぶ 手加減したため、腰を強く打ったかもしれないが二人は無事だ その直後、橋が崩れた よかった…ドスまりさは安堵した だが、その光景を猟師が見ていた、それに気づいた子供たちがにやりと笑うと嘘泣きしながら駈け出した 「助けておじさん!!あのドスまりさに殺される!!」 ドスまりさは里の広場に連れて行かれ、村人たちに農具で叩かれていた 自分は悪いことはしていない、そう言いたかったが口をふさがれていたため声が出ない そして抵抗もしない、人間には勝てないからだ ドスまりさの視界の隅で寺子屋の子供たちが泣いていた、そしてそれを慧音がなだめていた 視界の中央では自分が助けた二人組が自分に石をぶつけていた 慧音と目があった、慧音は泣いていた それを見て、慧音は自分を信じていてくれていることに気づく (ありがとう、けいね、おかげでゆっくりできるよ) 慧音が里にいる限り、いつの日か人とゆっくりが一緒にゆっくりできるだろう (おとうさん、おかあさん、ふたりはくずだったけど、ふたりがいたからここまでおおきくなれたよ) あの両親が自らを犠牲にしなければ今ここに自分はいなかった (ぱちゅりー、こんどはまりさがまもってあげるからね) そしてあのぱちゅりーがいなければじぶんはどうなっていたか (でもおねえちゃんたち、おまえたちはゆっくりしね) ドスまりさは最期まであの姉たちの愚行を許せなかった 「おはようございます、黒く正しいきめぇ丸でございます」 「ああ、おはよう…やはり一面記事はこれか」 「まったく、がっかりですよあのゆっくりだけは私と対等のまともなゆっくりだと思ったのに」 それは誤解だと目の前で高速ステップを踏むきめぇ丸に言いたかったがやめた どうせ今行っても無駄なことだ きめぇ丸は残像を残しながら、唯一のゆっくりの友人の死を悼みながら新聞を配り続けた ありすの子供が脱出用トンネルから抜け出した その子孫が真のゆっくりフォートレスを作り出すのは博麗の巫女が4代代替わりした頃である むろん、それまでゆっくりが生存していればであるが 番外編へ? あとがき 遂に完結しました なんかどんどんカオスになっていって最後異様に長くなったけど許してね!!! ドスまりさの最期 5 7月28日 2129 セイン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/toho/pages/135.html
Die Musik stunde von MARISA(まりさの音楽時間) サークル:Reiche Number Track Name Arranger Original Works Original Tune Length 01 リコーダー四重奏のための「恋色」 J・Weidinger 東方永夜抄 恋色マスタースパーク [3 08] 02 金管四重奏のための「星の器」 J・Weidinger 東方幻想郷 星の器~Casket of Star [2 30] 03 リコーダー独奏による「オリエンタルダークフライト」 J・Weidinger 東方花映塚 オリエンタルダークフライト [3 01] 04 器楽合奏曲「SUPER MARISA March!!」 J・Weidinger スーパーマリサランド ステージ曲・タイトル曲 [3 18] 恋色マジック(2005/10/30)にて頒布 イベント価格:300円 ショップ価格:420円 現在は販売終了 レビュー 名前 コメント